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鹿児島県 鹿児島市

平成12年第4回定例会(12月) 12月13日−05号




平成12年第4回定例会(12月) − 12月13日−05号







平成12年第4回定例会(12月)



   議事日程 第五号

     平成十二年十二月十三日(水曜)午前十時 開議



第 一 第五六号議案ないし第七五号議案

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   本日の会議に付した事件

議事日程のとおり

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   (出席議員 五十人)

  一  番   川  越  桂  路  議員

  二  番   山  口  た け し  議員

  三  番   古  江  尚  子  議員

  四  番   仮  屋  秀  一  議員

  五  番   豊  平     純  議員

  六  番   大  園  盛  仁  議員

  七  番   白  賀  雅  之  議員

  八  番   中  尾  ま さ 子  議員

  九  番   北  森  孝  男  議員

  十  番   井  上     剛  議員

  十一 番   伊 地 知  紘  徳  議員

  十二 番   の ぐ ち  英 一 郎  議員

  十三 番   柿  元  一  雄  議員

  十四 番   志  摩  れ い 子  議員

  十五 番   谷  川  修  一  議員

  十六 番   小  森  こうぶん  議員

  十七 番   永  田 けんたろう  議員

  十八 番   桑  鶴     勉  議員

  十九 番   藤  田  て る み  議員

  二十 番   ふくし山  ノブスケ  議員

  二十一番   森  山  き よ み  議員

  二十二番   う え だ  勇  作  議員

  二十三番   政  田  け い じ  議員

  二十四番   小  川  み さ 子  議員

  二十五番   幾  村  清  徳  議員

  二十六番   鶴  薗  勝  利  議員

  二十七番   上  門  秀  彦  議員

  二十八番   中  島  蔵  人  議員

  二十九番   平  山     哲  議員

  三十 番   安  川     茂  議員

  三十一番   川  野  幹  男  議員

  三十二番   秋  広  正  健  議員

  三十三番   入  佐  あ つ 子  議員

  三十四番   三 反 園  輝  男  議員

  三十五番   ふ じ た  太  一  議員

  三十六番   山  下  ひ と み  議員

  三十七番   長  田  徳 太 郎  議員

  三十八番   日  高  あ き ら  議員

  三十九番   下  村  祐  毅  議員

  四十 番   西  川  かずひろ  議員

  四十一番   入  船  攻  一  議員

  四十二番   中  園  義  弘  議員

  四十三番   上  川  か お る  議員

  四十四番   小  宮  邦  生  議員

  四十五番   竹 之 下  たかはる  議員

  四十六番   片  平  孝  市  議員

  四十七番   泉     広  明  議員

  四十八番   平  山  た か し  議員

  四十九番   赤  崎  正  剛  議員

  五十 番   中  島  耕  二  議員

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   (欠席議員 なし)

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   事務局職員出席者

  事務局長   緒  方  寛  治  君

  議事課長   徳  永  文  男  君

  総務課長   垂  野  賢  一  君

  政務調査課長 宇 治 野  和  幸  君

  議事係長   鶴  丸  昭 一 郎  君

  委員会係長  北  山  一  郎  君

  秘書係長   西     浩  一  君

  議事課主査  井手之上  清  治  君

  議事課主事  奥     浩  文  君

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   説明のため出席した者

  市長     赤  崎  義  則  君

  助役     内  村  勝  美  君

  助役     藤  崎  和  久  君

  収入役    戸  川  堅  久  君

  選挙管理委員会委員長

         松  元  兼  俊  君

  教育長    下  尾     穗  君

  代表監査委員 山  元  貞  明  君

  市立病院長  武     弘  道  君

  交通局長   谷  口  満 洲 雄  君

  水道局長   中  村     忍  君

  総務局長   井 ノ 上  章  夫  君

  総務局参事  福  永  信 一 郎  君

  市民局長   内  田  龍  朗  君

  市民局参事  住  吉  紘 太 郎  君

  環境局長   徳  重  芳  久  君

  健康福祉局長 永  田  哲  夫  君

  経済局長   中  尾     洪  君

  建設局長   木  村  耕  一  君

  消防局長   吉  田  一  郎  君

  病院事務局長 坂  元  生  昭  君

  企画部長   渡  邊  眞 一 郎  君

  総務部長   大  平  和  久  君

  財政部長   森     博  幸  君

  市民部長   吉  原  正  裕  君

  環境部長   福  永  永  康  君

  清掃部長   水 之 浦  俊  夫  君

  健康福祉部長 上  田     稔  君

  福祉事務所長 馬  原  文  雄  君

  保健所長   折  田  勝  郎  君

  商工観光部長 川  原     勤  君

  農林部長   家  村  高  芳  君

  建設管理部長 中 津 川  正  宏  君

  都市計画部長 園  田  太 計 夫  君

  建築部長   野  間  孫 一 郎  君

  道路部長   新  山  省  吾  君

  交通局次長  平  瀬  俊  郎  君

  水道局総務部長小  田  光  昭  君

  教育委員会事務局管理部長

         大  西  義  幸  君

  選挙管理委員会事務局長

         邦  村  昇  蔵  君

  秘書課長   中  園  博  揮  君

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 平成十二年十二月十三日 午前十時 開議



△開議



○議長(下村祐毅君) これより、本日の会議を開きます。

 本日の議事日程は、お手元に配付いたしました議事日程第五号のとおりであります。



△第五六号議案─第七五号議案上程



○議長(下村祐毅君) それでは、日程第一 第五六号議案ないし第七五号議案の議案二十件を一括議題といたします。

 件名の朗読を省略し、前回の議事を継続して質疑を続行いたします。



△個人質疑(続)



○議長(下村祐毅君) それでは、引き続き個人質疑の発言を順次許可いたします。

 まず、幾村清徳議員。

   [幾村清徳議員 登壇](拍手)



◆(幾村清徳議員) ミレニアムに沸いたことしも、あとわずかとなり、二十一世紀という新しい世紀の足音が刻々と迫る中、平成十二年第四回定例議会に当たり、自民党市議団の一人として、また私自身にとっても思い出の深いこの師走の議会で質疑の機会を与えてくださった同僚議員諸氏に、また議会への復活に力を与えてくださった市民の皆様に、心から感謝をしながら質疑をしてまいりたいと思います。

 さて、質疑通告表にしたがいまして、去る十一月二十六日、今世紀最後の市長選挙において、歴史的な五期目の当選を果たされた赤崎市長に対し、今後の市政の重要課題等に関して幾つかお尋ねをしてまいりたいと思いますが、その前に一言申し上げさせていただきたいと思います。

 今もって、アメリカでは大統領選挙の勝者が決まらずに、失態を世界中にさらしている中、日本の本市の市長選挙では、御承知のとおり四人が立候補し戦後最大の激戦と言われながらも、スムーズに投・開票作業が行われました。日本の選管、フロリダに比べてさすがというわけであります。第十九代の二十一世紀の初頭の鹿児島市長として、赤崎市長が引き続き選出されました。

 とにかく赤崎市長さん、おめでとうございます。率直に心から敬意を表させていただきます。

 その上で、さきに申し上げておきますが、私は赤崎市長に対して、人間的にも、また人生の先達としても尊敬をしており、何の恨みも一切ないものでありますが、鹿児島市政の命運を左右する市長という職、その地位にあられる以上、心ならずも時と次第によっては剣を抜き切っ先を向けざるを得ません。御理解をいただきたいと思います。

 そこで、質疑に移りたいと思いますが、市長の五期目の抱負とその決意については、既に今議会で同僚議員の皆様の質疑において述べられており、よく理解するところではあります。ただ、二十一世紀という歴史の激流の中で、地方分権に伴う自治の確立という問題、また行財政の改革、職員の意識の改革と行政能力の向上などの地方自治体が避けて通れない関門であると思います。

 そこで、まず断行しなければならない、今議会でも何度か論議されている職員の意識改革と能力開発について、市長はどのように考えておられるのか、お聞かせいただきたいと思います。

 次に、先般、鹿児島県が発表した県の市町村合併要綱と広域行政に関しお尋ねしてまいります。

 県要綱案に目を通してみますと、合併の趣旨やその効果、懸案事項と対処方策、合併パターン、国・県の支援策、市町村及び住民等の取り組みなど、その概要が示されております。政府が推進しようとしている今回の市町村の合併は、昭和の大合併に次ぐ大型合併として注目が集まっていますが、合併問題について県都としての本市の役割等を勘案した場合、いつまでも白紙状態というわけにはまいらぬものと思います。

 他の市町村への影響も大きい県都の市長として、また全国市長会の会長としてどう考えておられるのか。また、既存の鹿児島広域市町村圏協議会と今回提示された県要綱との関係は、果たしてどうなっていくのか、市長の所見を求めるものであります。

 次に、原良地区土地区画整理事業についてお尋ねいたします。

 原良地区の区画整理事業は、昭和三十七年に都市計画決定され、その後、幾たびか事業化に向けて地元説明会が行われました。しかし、その都度、地権者と住民の絶対反対の声に圧倒されて、一度もまともな説明会が行われたことはなく、歳月のみが流れ、やっと昭和六十三年、赤崎市長の時代に入って事業決定に向けた説明会が行われ、そして事業がスタートしたわけであります。当局にとっては、まさに超難関のところでありました。全国的にも、また東京・霞ケ関の建設省内でも、その名をとどろかせた地区であります。私も一度山之口前市長時代の説明会に誘われて出席したことがありましたが、何とものの五分間。「市長と局長を連れてこい」の一喝と怒号で、担当者は書類を開くいとまもなく退散させられました。私の脳裏に、あのときの、あの情景が今も強く焼きついております。個人の財産、特に住宅にさわる事業がいかに難しいか。また、その難しい事業に取り組む第一線の職員の御苦労と大変さは、体験者でなければわからないのかもしれません。

 そこで、この大変な事業に挑む職員の住民対応、作法等を含めて、そして、公務員としての資質の研さんは、どのように行われているのかお聞かせください。第一線で頑張る職員の手腕と住民との信頼関係が事業の進捗に影響するからであります。

 次に、事業の推進に関してお尋ねいたします。

 いま原良第二地区におきまして、小宅地の対象として付換地を受けられた住民の間に、その負担金が余りにも高額で納得しがたいとの切々たる訴えの声が上がっております。都市計画決定で規制を受けて以来やがて四十年の、この記録的、超長期に至っている事業の経過など、またスタート時の事情等、現実的にバブルははじけ不況の中で、当局は御勘案いただき、今後の事業に影響を及ぼさぬように各面からの判断と対策を講じられたいのであります。

 そこで、お尋ねいたしますが、第二、第三地区の進捗状況は、特に第二地区は当初計画をさらに二年間延長したわけでありますが、いまの進捗状態で施行年度内の概成が間違いないのか、推進体制の強化を図る必要はないのか、お伺いいたします。

 次に、町内会の再構築についてお尋ねいたします。

 区画整理事業は確かに地域を整然とさせて、まちを若返らせ、活力を呼び起こし、また地域経済への波及効果の高い公共事業であります。反面、激変を好まない方々にとっては、破壊でありダメージを与えてしまうことも紛れもない事実であります。

 例えば、良好な隣近所関係、町内会組織、また風景や伝統的な町並みを愛する等のことであります。町内会にとっては、会員の激減、組織の分断など、その再建には多大なエネルギーを費やしているわけであります。また、会員同士の話し合い、組織の再編、規約の改定、会費の徴収、役員の選任等々、それ相当の期間も要しているわけであります。

 そこで、お尋ねいたしますが、町内会の受ける一種の打撃というか、影響については、当局はいかがお考えなのか。また、区画整理区域にあるそのような町内会に対して、ある一定の条件に基づいて事業者の責任において公民館等の用地の確保に道を開く制度の創設はできないものなのか、お考えはないのか。また現在、この特別地域への支援体制はどのようなものがあるのか明らかにしてください。

 以上をもって、第一回目の質問といたします。

   [市長 赤崎義則君 登壇]



◎市長(赤崎義則君) 幾村議員にお答えいたします。

 二十一世紀は、本格的な地方分権の時代を迎えることになります。この分権時代に向けての職員の意識改革、能力開発についてでございますが、地方がまちづくりの主体となる分権型社会におきましては、地域の特性を生かしながら独自の行政を展開し、これを発展させていかなければならないと思います。そのためには、職員に真の地方分権を推進することについての意欲と能力が備わっておることが必要不可欠でございます。いわば、職員の意欲と能力が、その都市の将来の命運にかかわる最大の要素になっていると申し上げても過言ではなかろうと思います。そのような意味で、お触れになりましたように職員の意識改革、能力開発というものが極めて重要であると私も思います。

 このような中で、私はかねてから職員に対しまして、市民の立場に立って市民のニーズを的確に把握する姿勢を常に持つこと、そしてまた、時代の変革と変化に即応できる柔軟性や新しい業務に果敢に挑戦する意欲を持つこと、そしてみずから創造力を磨き、それを政策や職務に的確に、かつ積極的に反映することを強く求めてまいりました。

 また、職員研修におきましても、時代潮流の変化に即応していくための意識づけということを基本に置きながら、一方では派遣研修などによりまして幅広い視野を持つ職員の育成を図るとともに、分権型社会にふさわしい政策形成能力や創造力を身につけるということに努めてまいりました。先ほども申し上げましたとおり、二十一世紀における本市の発展には職員の意欲と能力が何よりも重要でございますので、職員みずから研さんに励むことはもちろんでございますが、私どもの立場におきましても職員の意識啓発と能力開発に、これまで以上に努力をしてまいらなければならないと考えております。

 次に、市町村合併に対する私の認識をおただしになりました。

 今日地方財政は大変厳しい状況でございます。そしてまた、このことは将来においても同じような傾向が続くと思わなければなりません。このような厳しい地方財政の状況の中で、地方分権を推進するに当たりましては、行政サービスの水準を維持し、また向上させるためには行財政の効率化を図るなど、行政推進体制の整備が求められております。そのためには、一定の行政規模が必要であると、そのように考えるところでございます。

 現在、国におきましては市町村合併を積極的に推進をしておるところでございますが、これを受けまして、先日、県におきましても市町村合併推進要綱案が発表をされたところでございます。

 私は、先ほども申し上げましたように、今後、市町村合併に向けた取り組みは、極めて重要な課題であるという認識を持っておるところでございまして、県が示しましたこの市町村合併推進要綱案を今後、各面から検討し、そしてまた、本市が置かれておる立場、また本市が今後取り組んでいかなければならない立場等を十分考えながら、市民の皆様方やまた議会の皆様方とよく相談をしながら、これについて私自身もやはり取り組みをしていかなければならない状況になりつつあると、そのような認識を持っておるところでございます。



◎市民局長(内田龍朗君) お答えいたします。

 町内会の集会所建築等に対する支援制度についてでございますが、地域におけるコミュニティー活動を推進するために、町内会の集会所建築等に対しまして、町内会集会所建築等補助制度と町内会集会所建築等資金融資制度を設けているところでございます。

 以上でございます。



◎建設局長(木村耕一君) お答えいたします。

 土地区画整理事業の遂行に当たっては、日ごろから担当職員の能力をさらに高めるために、県下の市町村で構成される鹿児島県市町村区画整理促進連絡協議会における研修や日本土地区画整理協会主催で開催される換地交渉や移転交渉についての全国的な研修会、並びに本市職員研修所での研修等において、職員の資質の向上を図るとともに、必要な都度、職場内においても指導、研修を行っているところであります。

 次に、原良第二地区土地区画整理事業においては、当初、工事概成を平成十三年度としておりましたが、事業の進捗率が十一年度末で事業費ベースで約五四%、仮換地指定率が約七八%であることから、本年五月に工事概成年度を平成十五年度に変更したものであります。

 現在、十五年度の工事概成に向けて、業務の効率的な見直しなどを行い、現体制で事業の推進に鋭意努めているところであります。

 次に、公益施設である公民館の用地については、道路、公園等の公共施設用地とは違い、区画整理事業における公共減歩で確保の対象とはなっていないところであります。したがいまして、公民館用地の確保については、関係部局との連携はもちろん、必要に応じて区域内住民から選出された土地区画整理審議会に諮るなどの検討をしなければならないと思っております。

 以上でございます。



◎企画部長(渡邊眞一郎君) お答えいたします。

 広域市町村圏は、住民サービスの高度化、多様化や行政区域を超えた広域的、総合的な施策の必要性から全国各地域に設定されてきました。その結果、一部事務組合や介護保険を初めとする広域連合などにより事務の共同処理が図られ、一定の成果が上げられてまいりました。

 地方分権が進んでいく中で、国においては市町村合併を積極的に推進しておりますが、広域市町村圏を基本とした既存の広域行政制度による事務の共同処理も役割が小さくなることが考えられますが、引き続き行われていくものと思っております。

 以上でございます。

   [幾村清徳議員 登壇]



◆(幾村清徳議員) 市長から職員の意識改革と能力開発等について御答弁をいただきました。

 これまで以上に職員の意識改革についても能力開発についても継続していくと、やっていくというようなことであります。先進的な、そして市民に喜んで受け入れられる政策展開をするためには、市政を担当される、その前線に立つ職員が、その能力を自在に発揮できることが肝要であります。そのためには、環境整備と人材育成にはぜひ力を注いで、そのための投資も惜しまぬぐらいの派遣研修等も含めて市長の指導力を見守っていきたいと思います。

 市長が五期目だからできることがある。ということは、赤崎市長は、鹿児島の将来への飛躍のためならば、その大義のためならば、もろもろのしがらみも断ち切り勇断を下す、やるべきことはやると解釈しておきたいと思います。ぜひまた、そんな赤崎市長を私どもは期待していきたいと思います。

 次に、市町村合併と広域行政については、先般の「閣僚に聞く」というマスコミのインタビューで、自治相兼、郵政相兼、総務庁長官兼の片山虎之助新大臣は、「市町村合併をどう進めるか」という問いに対して、「一律の人口規模以上にするというわけではない。結婚と同じで自主的にやるものだ。すぐにできない場合は、広域行政の方法を検討すべきだ」と述べられております。

 結婚と同じと、自主的にお互いにとなれば、これは赤崎市長さんに真っすぐに聞いてみたところでなかなか出てこない、らちの明かないことではないかと思います。かくなれば回りから、即ち住民からはやし立てない限り、進む可能性は、今のままじゃない。なぜならば、今の県案の合併パターンに関する首長さんたちは、皆昔かたぎの方ばかりで、恋愛は苦手で、まず自分がモーションをかけていくということはしないのではあるまいかと思います。強力な指導力を発揮しない限り、なかなか前に進まないと思います。市長が白紙だとおっしゃるのも無理からぬことだと思いながら、あの閣僚インタビューを見て感じたところでございます。

 しかし、本市は県内にあっては単なる一自治体ではない、県都としての使命と役割というものがあります。また、新幹線がやがて乗り入れられた場合の九州の雄都、福岡への逆ストロー化現象も懸念されています。南の中核都市としてのグランドデザインを考え、戦略プログラムをつくっていく大事な仕事であるかと思います。せめて県下の若者たちが県外に流出するのを受けとめ得るのは、私はこの鹿児島市しかない。そんな観点に立ちますと、合併問題も議論を起こしていくべきではないでしょうか。将来に向かって。

 次に、原良地区の区画整理問題についてでございますが、質疑の中で申し上げましたように、この地域はやがて四十年という期間を要したために、地域の事情も当初のこれとは大きく様変わりしております。住民の方々の立場も大変であります。当局には精力的な取り組みを強く要請しておきます。

 また、区画整理区域内における町内会の集会所用地の確保に関しては、審議会等にも諮らねばならないとのことでございましたが、また市民局長からは、町内会への支援体制の制度の説明がありましたが、これは一般的な支援制度でありまして、私が問いたいのは、行政行為によって激変を余儀なくされた町内会等への特別対策を問うているわけでありますが、いつかまた機会もありましょうから了解をしておきます。

 次に、鹿児島市の教育についてお尋ねしてまいります。

 いじめ、不登校、学級崩壊、学内暴力に加え、凶悪犯罪の続発等、我が国の教育は、今深刻な局面に立たされております。また、被害に遭っている児童、家庭の悩みは、私たちの想像をはるかに超える深刻なものであると聞いております。赤崎市長も選挙中に「本市の教育現場からいじめや不登校をなくしたい」と発言され、教育改革に取り組む強い決意を示されております。今や、教育の問題は一地方の一過性の問題ではなくて、国の教育行政のあり方そのものが問われているのであります。

 そこでお尋ねいたしますが、本市の教育現場におけるいじめや不登校等の状況、対策について、どのようになっているか。どうもさきの本会議の質疑の中にもあったような気がいたしますけれど、重複するようでございますが、よろしくお願いします。

 いじめ、学内暴力等、断固として教育の現場から排除していくことは当然のことであります。また反面、これからの複雑な国際化の時代に備えて、子供たちが豊かな心、そしてタフな精神を涵養することも教育の大事な点であると思います。東京都では既に石原知事がリーダーシップを発揮して、国がやらないから東京が先にやろうと学校教育の中に奉仕活動を二〇〇二年から組み入れていくということであるが、本市ではどのようにお考えなのか、お尋ねをいたします。

 次に、戦後教育の総決算として昭和二十二年、占領軍GHQの指揮下のもとで制定された教育基本法が、全面的に改定の必要があるとして、今、教育改革国民会議において議論されております。その論点は、生涯教育、環境問題、日本の伝統文化等の尊重、家庭教育の充実等々でありますが、教育の現場に長くおられた教育長は、教育基本法に基づいた戦後教育をどう総括しておられるのか。鹿児島市の教育長としての御見解を問うものであります。

 次に、柔剣道場の呼称と開放状況についてお尋ねします。

 各中学校に設置されている柔剣道場または武道館の利用状況、その施設の一般開放への状況等についてお示しください。

 また、中体連の中で、武道種目に属する大会は幾つぐらいあるのか。その種目についても明らかにしてください。

 今の柔剣道場という呼称を、もっと多様に、より多くの武道種目で利用できるように、名称を武道館と総称的に改称してはどうかと思いますが、お尋ねいたします。

 鹿児島は本来、武の国と称され武道が盛んな地であると言われてきましたが、現場においては指導者不足と言われていますが、指導者の確保、施設の充実等どのようになっているのか明らかにしてください。

 以上をもって、二回目の質疑といたします。



◎教育長(下尾穗君) 教育行政についてお答えいたします。

 まず、教育現場の現状につきましては、不登校の児童生徒数は、わずかに減少してきておりますが、依然として高い数値を示しております。また、いじめや暴力行為もピーク時からすると減少傾向にはありますが、その内容は陰湿化するなど多様化しており、これらは本市の大きな教育課題の一つであると考えているところでございます。

 教育委員会といたしましては、スクールカウンセラーや教育相談員による相談事業や、適応指導教室での指導助言、研修会等による教職員の資質の向上等に努めております。

 また、各学校におきましては、家庭や地域、関係機関と連携を図りながら、全校体制で迅速かつ適切に対応するように指導しているところでございます。

 次に、奉仕活動につきましては、都市化、少子化、核家族化などにより子供の生活体験が少なくなっている中で、奉仕活動などの体験を通して勤労の尊さや社会に奉仕する精神などをはぐくむことは、これまで以上に重要になってきているところと考えております。

 現在、学校におきましては、通学路や川の清掃活動、養護学校や独居老人宅を訪問しての触れ合い活動など、さまざまな奉仕活動を実施しておりますが、教育委員会といたしましては、道徳教育や総合的な学習の時間等の中で、内容や方法等を子供の成長段階に応じて、さらに工夫するよう指導してまいりたいと考えているところでございます。

 次に、戦後教育につきましては、教育の機会均等の理念のもとに、すべての子供たちに一定の学力水準を維持し、日本や国際社会に貢献する有為な人材を輩出し、平和と社会の繁栄、発展に大きく寄与してきたものと考えております。ただ、その一方で高学歴志向の風潮の中で、知識を教えこむ教育に陥りがちになり、さまざまな体験活動が不足し生命尊重や規範意識などの心の教育が十分でなかったこと、また平等主義や画一性の中で一人一人の個性や能力を生かす教育がおろそかにされた面もあると考えているところでございます。

 次に、武道館の呼称と開放についてでございますが、武道館は体育の授業や部活動等で柔道、剣道のほか、空手道などにも利用しております。一般への開放につきましては、平成十一年度が八校で空手道や剣道等の同好会十四団体、約二百七十人、十二年度は十一校、十七団体で約三百七十人が利用しているところでございます。

 また、中学校体育連盟の大会における武道競技は現在、柔道、剣道、弓道、空手道、相撲の五競技が実施されております。

 次に、武道館の呼び方でございますが、本市のほとんどの中学校、高等学校で武道館と呼んでおりますが、礼儀や精神面を重んずるという武道の考え方等から、錬心館、誠心館等の名称をつけている学校もございます。

 また、武道関係の指導者の確保につきましては、学校からの要望により関係競技団体の協力を得ながら、中・高等学校運動部活動活性化授業で、外部指導協力者を派遣し対応しているところでございます。

 以上でございます。

   [幾村清徳議員 登壇]



◆(幾村清徳議員) 教育長より教育現場の現状から戦後教育の総括に至るまで、それぞれ御答弁をいただきました。

 お聞きしていますと、不登校の児童生徒も、いじめも暴力行為も減少傾向にはあるが、依然として高い数値で陰湿化しており、大きな課題であることには違いないとの趣旨でございます。子供たちを取り巻く現状は、まさに危機的な様相を深めているものと案ぜられてなりません。文部省が次々に打ち出す論議や改革も、果たしてどこまで成果を上げているのだろうかと思うときさえあります。個性だ、自由だという理念すら放縦と履き違えられ教育指導の放棄となり、子供たちをだめにしてはいないだろうかという懸念の声すらあります。

 戦後教育については、いとも簡単に述べられましたが、思うのであります。総括ということは、何がすばらしくて何を改善すべきか、なぜこうなっているのか。そこから出発することが鍵ではないかと思います。

 私は、日本の教育だけが決して崩壊の道を進んでいるとは思っておりません。およそ現在の先進国と言われる国々、教育現場の話を聞いてみますと、アメリカ、フランス、英国、ドイツ、ロシア、それぞれ大人たちの耳目を疑わせるような凶悪犯罪が続発し、今呻吟している姿があるそうでございます。

 今、学校の中で先生らしい先生が少なくなったという識者もおられるが、しかし、これもまた私に言わせれば、それは、では政界はどうか、経済界のリーダーはどうか、問うたとするならするならば、家庭の父、母の話に及ぶと皆姿を消してしまう。心ある人々は意気消沈し、どう対処したらいいのか、その方向性も見い出せずに、迷いの世界に落ち込んでしまうはずであります。

 転換期というのか、混迷する中で、この時代に見合った新しい思想か指導者でもあらわれない限り、とあきらめてはいけません。放棄してはいけません。道徳教育と言えば戦前の修身とはね返り、さわらず傍観の構えもあるが、私は道徳とは人間の生き方、基本であり、価値観の押しつけではなくて、当然必要な、むしろ教育の基礎であるとすら思うものであります。特に、私自身ももっと学んでおけばよかったなあと思うぐらいであり、もう少し魂が入っていたと思います。

 でありますから、教育長、特色ある鹿児島市の教育の一つとして、真正面から取り組んでいただくよう、強く要望申し上げておきたいと思います。

また、武道の種目について、その施設の開放状況について御答弁をいただきましたが、施設があらゆる武道において足りないところもございます。例えば、弓道場の遠的施設も不足していると、生徒たちからの訴えもございます。御勘案いただきたいと思います。

 以上をもちまして、私の個人質疑を終わらせていただきます。(拍手)



○議長(下村祐毅君) 次は、大園盛仁議員。

   [大園盛仁議員 登壇]



◆(大園盛仁議員) ─────────────────────────────────────────────────

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○議長(下村祐毅君) ここで、しばらく休憩いたします。

             午 前 十一時  二分 休 憩

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             午 後  四時四十九分 開 議



○議長(下村祐毅君) 休憩前に引き続き会議を開きます。



△会議時間の延長



○議長(下村祐毅君) ここで、本日の会議時間について申し上げます。

 本日の会議時間は、議事の都合により延長いたします。

 ここで、しばらく休憩いたします。

              午 後 四時 五十分 休 憩

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              午 後 七時二十七分 開 議



○議長(下村祐毅君) 休憩前に引き続き会議を開きます。



△延会



○議長(下村祐毅君) ここでお諮りいたします。

 本日の会議はこの程度にとどめ、明日に延会いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

   [「異議なし」と呼ぶ者あり]



○議長(下村祐毅君) 御異議なしと認めます。

 よって、そのように決しました。

 なお、明日は午前十時から会議を開きます。

 本日は、これにて延会いたします。

              午 後 七時二十八分 延 会

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   地方自治法第百二十三条第二項の規定により署名する。



            市議会議長   下  村  祐  毅



            市議会議員   仮  屋  秀  一



            市議会議員   井  上     剛