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鹿児島県 鹿児島県

平成23年文教警察委員会 本文




七、審査経過
       ……………………
        午前十時開会
       ……………………
◯小園委員長 定足数に達しておりますので、ただいまから文教警察委員会を開会いたします。
 この際、報告いたします。
 傍聴について、一名の方から申し出があり、これを許可いたしました。
 本日は、教育委員会及び学事法制課関係の請願・陳情の審査及び県政一般であります。
 それでは、請願・陳情の審査をお手元の請願・陳情文書表により行います。
 それでは、新規の陳情第四〇五一号を議題といたします。
 高校教育課長の説明を求めます。


◯田淵高校教育課長 高校教育課関係について御説明申し上げます。
 資料の二ページをごらんください。
 陳情第四〇五一号でございますが、これは「公立高校の振興方針(骨子)」に示された「県立高校の廃止基準」を撤廃すること、二、過疎地域にも高校教育を保障する観点から、地方の小規模校存続の方策を県教育委員会として再検討することというものでございます。
 執行部の意見を申し上げます。
 県立高校の廃止基準案につきましては、小規模校の地元関係者から、新たに追加された学科ごとの在籍の状況に関する基準及び地元からの入学状況に関する基準の見直し等を求められたところでございます。
 県教委といたしましては、平成二十三年度の大隅地域高校振興事業の中で、大隅地域の公立高校の充実・振興を図るため、特色ある高校づくりや大隅地域の活性化につながる具体的な方策を検討したいと考えております。
 今後につきましては、骨子案にこだわらず、学校単位でそのあり方を検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。よろしくお願いいたします。


◯小園委員長 高校教育課長の説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。


◯柳 委員 どなたもなければ、まず初めに質問をさせていただきたいと思います。
 平成二十三年度当初予算案にございます、大隅地域高校振興事業計画案は、当該地区の自治体や地域住民の方々の要望に沿った施策として、大変高く評価したいと思っております。特に、教育長が二月二十五日の私どもの代表質問に対しまして、「地域振興という新たな視点から大隅地域の公立高校のあり方を検討する」と繰り返し強調されたことは、画期的な答弁だったと思っております。
 まず初めに、この公立高校の振興方針案にこだわらず、学校単位で検討をするということは、従来の再編整備指針や整理統合基準も含めまして、一切の基準や物差しにこだわらず、高校のあり方を個別に検討するということなんでしょうか。高校振興の充実・振興とともに、地域振興の視点も加えた検討を行うとされているわけですが、この二つの視点は、大隅地域以外の高校にも共通する県教委の方針と理解していいんでしょうか、まずお尋ねします。


◯田淵高校教育課長 最初の御質問でございますけれども、地域の事情もそれぞれ異なることから、一定の基準に基づいて行うことではなくて、学校単位で実情に応じて、地元と協議しながら検討をしてまいりたいということでございます。
 それから、他の地域につきましては、大隅地区のような事業を立ち上げるかどうかは未定でございますけれども、やはり今申し上げましたように、地域によって事情や考え方の違いもございますので、他の地区につきましても、学校単位で、実情に応じて対応してまいりたいと考えておるところでございます。


◯柳 委員 よくわかりました。
 平成二十三年度の高校再編についてお尋ねしますけれども、大隅地域は検討委員会を設置し、一年間かけて大隅振興策を検討されるわけですが、その間、つまり平成二十三年度、大隅地域以外の再編問題は保留になるのですか。この振興方針が事実上棚上げになるのか、その辺はどうなんでしょうか。


◯田淵高校教育課長 平成二十三年度につきましては、大隅地域を対象に在り方検討委員会を立ち上げて、大隅地域の高校のあり方、特色ある学校づくり、大隅地域の活性化につながるような具体的な方策を議論していきたいと考えております。
 平成二十三年度は大隅地域を対象にしておりまして、他の地域につきましては、その後の検討としたいと考えておるところでございます。


◯柳 委員 教育長は特色ある高校づくりや大隅地域の活性化につながる具体的な方策を検討するとおっしゃっているわけですが、知事も記者会見で、全国の高校生を募集の対象にするなど、大隅地域の発展につながる高校づくりを強調されましたよね。地域住民みんなでそれを望むところなんですが、大隅地域の特色を生かした学校づくりは、具体的にどんな高校づくりをイメージしていらっしゃるのか、教えていただけませんか。


◯田淵高校教育課長 平成三十一年三月、今の小学校一年生まで、県全体で約三千人生徒が減少いたします。また、大隅地域におきましても、平成三十一年度までに、大体五百名生徒が減少してまいります。このように生徒は減っていき、学校規模はどんどん小さくなっていく中で、いかにして生徒を集めるか。県外からということも一つの案でしょうけれども、この在り方検討委員会では、地元の経済・教育・行政の関係者や保護者の皆様方から成る検討委員会を予定しており、その方々の意見を参考にしながら考えることとしており、今のところは具体的なイメージを持ち合わせておりません。


◯柳 委員 これから一年かけて、じっくり地元の方々と協議をしていただいて、例えば農業・畜産といったところもしっかりと考えていただいて、全国から鹿児島の大隅にああいった高校があるよなと、全国の教職員が視察に来ていただけるような、そういったモデル校をつくれるよう、ぜひ頑張っていただきたいと思っております。
 今回の大隅地域高校振興事業の計画案については、ほかの地区の自治体や住民の方々も大変評価をされていると思うんですけれども、なぜ大隅地域だけなのかなという素朴な疑問を持っていらっしゃる方もたくさんいらっしゃるようです。大隅だけではなくて、鹿児島県はもちろん離島もありますし、郡部についても、地域格差是正の観点から考えましても、鹿児島県全域の高校振興政策を打ち出すべきだと思うんですが、そこの計画はないのか、教育長、どうでしょうか。


◯原田教育長 振興方策といたしましては、鹿児島県内に今七つの学区がございますけれども、それぞれの学区で高校がバランスよく配置できれば一番いいわけですけれども、その学区ごとにおきましても、生徒数の多いところ、少ないところございます。特に鹿児島学区に集中いたしておりまして、当然に入試の倍率も高くなっておりますし、学校数も多いんですけれども、入試の倍率は一倍を超えまして、一・二倍、一・三倍の倍率になっております。ところが、学区によりましては、一倍に届かない学区もあるわけでございまして、そういった中で、いかにバランスよく高校を配置していくかということになろうかと思います。それは、普通科の高校、産業系の農業高校、商業高校につきましてもバランスよく配置していかなければならないと思いますが、いかんせん、今後、生徒数がずっと減ってまいりますので、それに対してどのような形で対応していくかということになろうかと思います。
 各学区ごとに拠点的な高校が必要だろうなとは思っておりますけれども、生徒の流れが、これは公立高校だけじゃなくて、私立の高校も含めて考えていかなければならない問題になってきておりまして、その辺のところをいかにバランスをとって組み立てていくかということだろうと思います。我々といたしましても、これから先の生徒の状況、私学との関係などを総合的に考えながら、振興方針をいろいろ考えていく必要があると思っております。
 そのような中で今回、骨子でもなくて、その骨子の案、スケルトンをお示しして、そのスケルトンの中で、廃止基準を御検討いただいたという状況でございます。廃止基準に地元条項を加えたということと、それから学科の条項を加えたこと、その二点について、少し厳しいんじゃないかという御意見が自治体から多々ございました。
 それに対しまして、我々としても、今まさに骨子案の御意見を伺っている段階でありまして、成案でも何でもない骨子案の状態の中で御意見をいただいたと。地元の皆さんから、地域振興という部分が非常に大きいなということで、地域振興、地域間格差の是正という観点も踏まえなきゃいかんと考えたところです。
 と同時に、今度は生徒たちの教育環境を、まさにどのように持っていくかということも考えていかなければならない部分がございます。小規模の学校で切磋琢磨する機会があるのかどうか、部活にしても、その部活動がきちんとした形で成り立っていくんだろうかとか、いろいろな課題があるわけであります。我々としては生徒の教育環境をいかに整えていくか、生徒のためにいかにいい方策で臨まなければならないかというその観点と、それから地域振興、地域間格差是正との観点、その両方を踏まえながら、今後、地元の方を交えて、どういった方策が考えられるのか、取り組んでいかなけりゃならないと思っております。このまま行きますと、標準法がありまして、最低限一学年二学級が保たれなければ、今度は分校とか、そういう話になっていくわけですね。地元の方がそれで納得されるかどうか、その辺も含めて今後検討していかなけりゃならないと思っているところでございます。


◯柳 委員 今、教育長から、細かくいろいろとお話をしていただきました。今後鹿児島県全体の生徒数が減少していくわけですので、そこをしっかりと踏まえた上での高校づくりが求められているわけです。これまでも地域で行事があったときは、部活動の生徒たちが、地域の高齢者のところに行って、声をかけて、高齢者を迎えに行ったりとか、そういった取り組みをしているわけですよね。ですから、高校生がそこにいなくなるということは、その地域が衰退をしていく、地域の元気がなくなることにもつながっていきます。
 一学年二学級を維持しながらの高校教育が大切だということも、本当によくわかるんですが、その辺の兼ね合いは非常に難しいところだとは思うんです。高校再編を地域の振興と結びつけて、今骨子案を見直しする段階になったわけですが、これからとにかく時間をかけて、地域と話し合いながら高校再編に取り組んでいただきたいと思います。
 以上です。


◯山口委員 公立高校の振興方針について、県立高校の廃止基準の撤廃ということですけれども、人口減少の話も出ましたが、いつも思っているのが、日本の近代化以降、全然高等学校のなかった甑島、三島、十島、与路、請島、加計呂麻、こういう地域の皆さんに対して、県教育委員会としてどのような考えを持っていらっしゃるか、まず、そこを聞いておきたいと思います。


◯田淵高校教育課長 確かに、高等学校が設置されていない離島もございますけれども、それにつきましては、これまでの歴史的なものもございまして、ここでコメントするのは、少し難しいですが、ただ甑島等におきましては、そういった不便等も考慮しまして、高校入試の試験会場を甑島会場に設定したりとか、ほかのところにおきましても、高校入試の段階で全県学区にしたりとか、何らかの方策で対応してきたという経緯はございます。


◯山口委員 今回こういう陳情が出ていますけれども、曽於郡の財部、末吉、岩川、志布志ブロックの志布志と有明、今回の大隅では、高山や南大隅が漸次対象校になっていくんじゃないかなと思っていますけど、高校生の人口が三千人程度減っていく中では、もう避けては通れない高校の統廃合だと思っているんですね。
 普通高校で、教科担任がフルセットでそろえられる学校の規模は、どういう規模ですか。


◯田淵高校教育課長 四学級以上を適正規模と我々はしております。また、ほとんどの都道府県においても、適正規模を一学年四学級から八学級としております。四学級以上でございますと、地理・歴史・公民、理科等におきまして、科目の教員のスタッフがそろえられると考えているところでございます。


◯山口委員 少子化という中で、鹿児島県として将来を担う人材をしっかりと育てていくという立場になってみますと、今課長がおっしゃったように、一定規模の実力をつけられる学校の編成は、長い目で見たときには私は必要だと思います。
 今申された、フルセットで教職員がそろう学校は何校ぐらいあるんですか。


◯田淵高校教育課長 本県におきまして、適正規模四学級以上の学校は六八%であり、いわゆる小規模校が大体三〇%強でございます。
 校数につきましては、三学級以下が二十三校であり、四学級以上の適正規模校が四十八校でございます。


◯山口委員 先ほど甑島、三島、十島などの高等学校のないブロックのお話も聞きましたけれども、これは生徒数を維持できないという部分で置かれなかったと思うんですね。特に甑島地区については、今藺牟田瀬戸に架橋を今やっていますけど、架橋ができたら甑島高校ができるんじゃないかという淡い希望もかつてはあったんですけれども、今は生徒がとてもじゃないが集まらないということで、その希望は希望で終わっているんじゃないかなと思いますが、今回大隅ブロックのもろもろについて、今協議をしようということですけれども、十年先、二十年先を見ると、とてもじゃないが、今話をしても、かなり厳しい状況が出てくるんじゃないかなと思います。生徒が専門の先生から勉強をしたいという部分がかなえられなければ、私は本当の意味の高校振興、生徒の教育の充実はできないと思います。フルセットの先生たちから授業を受ける権利も生徒にあると思いますので、地域の皆さんの言う部分もわからないではないですが、将来の子供たちのことを思えば、将来最適な高校振興を今考えてやることが、現在の最適な高校振興につながると思いますので、公立高校の振興方針骨子案でつくられた基本理念を執行部はしっかりと持って、大隅ブロックでの地元の皆さんとの話し合いに臨んでもらいたいと思います。
 もう一つは、各首長が高校振興のあり方について異議を申し立てるのは結構なんですけれども、実際は県と各自治体の協力によって、その地域の経済振興、地元の振興があると思うんですよね。歴代の市政・町政の執行責任者も努力されたんでしょうけれども、日本の経済の動きにおくれをとって、人口減少がはっきりと出ておるわけですから、そういう部分を考えれば、地元の首長、行政の皆さんもそれなりの責任があると思っていますから、県全体の高校生をしっかり育てるという基本点に立って、大隅ブロックでの活動に取り組んでもらいたいと思います。だから安易な妥協と言えば言葉は悪いですけど、協議に乗って、淡い希望を逆に抱かせることが将来のマイナスになると思いますので、そこのところをしっかりと対応していただきたいと思います。
 以上です。


◯田淵高校教育課長 委員がおっしゃいましたことにつきまして、我々といたしましては、高校としての専門性を確保し、教育水準の維持・向上には努めてまいりたいという基本的なスタンスを堅持してまいりますし、またそのことも検討会の中でも、我々からも申し上げていきたいと考えております。


◯吉留委員 今の意見とは少し違う話になってきますが、まず質問いたします。大隅地域高校振興事業は、知事が主導したんですか、それとも教育委員会から出した案ですか、答えにくいでしょうけど、どうですか。


◯原田教育長 骨子案の中で示しました廃止基準の中に、大隅地域については別途総合的に勘案してまいりますという一文が入っているんですよね。ですから、大隅地域は、一学年二学級の高校の数が多いものですから、この廃止基準とは別途に考慮していかなければならないという認識を我々も最初から持っておりました。
 それと同時に、知事においても、大隅地域の振興方策を考えなきゃいけないということがその以前からありました。
 我々の高校振興方策の基準の中にもそれを入れておりましたので、個別に考えていきましょうかということで一致したところでございます。


◯吉留委員 わかりました。
 これは、当局というよりは、ほかの委員の方にも、委員間討議をしろという話もありますから、あえて申し上げますが、我々は、知事と県会議員は、要するに政治家であり、官僚ではありませんから、政治家の最大の役割は文字どおり総合調整だと思います。県政・政治の目標は、県民の皆さんが安心して、心安かに家族ともども暮らしていける社会、郷土をつくることですから、そのための具体案としての個々の政策を立案していくのが官僚の皆さんだと思います。
 だから、執行部の皆さんは専門家だから、一つ一つの政策は正しいんだと思いますよ。おとといの駐在所の廃止もそうですけど、一つ一つの理屈は正しいんだけど、全体としてそれをパズルとしてはめ込んでみた場合に、決して見事な絵ができるとは限らないと思います。そうした場合に、そこをどう調整していくかが総合調整だと思うんですね。それが選挙で選ばれた知事であり、文教行政ではこの文教警察委員会だと思いますよ。
 我々地方議会の役割が、今盛んに批判されております。御承知のように追認機関だと、お役所の言うとおり判を押すように追認していると。専門家である官僚組織が言うことをそのまま追認するんじゃなくて、県民・市民の観点で、どうしたらより実態に近い、皆さんがもっと幸福に生きてくれるような社会に変え、いわゆる調整をしていくのが政治家の役割だと思いますよ。そうしないと、政治家は要らないわけですし、地方議会は要らないわけですから。
 僕は予算特別委員会でも申し上げたんですが、鹿児島県下で失業者が四万数千人で、生活保護が三万一千人という、地域社会が疲弊した状況ですよ。所得が大変低くなって、過疎地に行けば行くほど疲弊している状況がある中で、個々の政策は正しいんだと思うんですよ。
 何度も言いますが、高校教育の理想を言えば、四学級以上で、全科目の高校教師がいることは正しいんですよ。でも、それを考えていった場合、果たしてそれが、いわゆる県土の均衡ある発展という名のもとではバランスがとれるのかなと。よく鹿児島県は国に対して、過疎県、過疎地域に配慮をという話をしますが、同じ鹿児島県が鹿児島県の中で、より過疎地域に厳しい態度をとっていくというのは自己矛盾です。そうした意味では、僕は何度も申し上げますが、これは鹿児島市とそれ以外では利害が反する話ですから、鹿児島市の論理ですべてを規定しないでくれということを申し上げています。鹿児島市の論理は、まさに東京の論理で鹿児島県を見ていくのと同じことですから、鹿児島はそれをやめてくれと言っているわけですから。
 そうした意味では、執行部の皆さんに言ってもしょうがないところがあるんですが、政治家である県会議員さんたちで、我が県の高校教育がどうあるべきか、やはり総合調整すべきと思っています。小・中学校も今、全く同じ理屈で切っています。それが果たして、おっしゃるように、十年、二十年たったときの郷土づくりで、どういう状況を呈しているかを、僕らはある面では真剣に考えないといけないと思っております。我々自民党の総裁であった小泉さんの論理で全部やってきて、地方を切ってきた部分がありますから、それをこのままやっていいのかという議論に入っていきますからね。
 高校教育の専門家である皆さんが言うことは、教育の観点から言えば、理屈としては正しいんでしょうけど、それをそのまま受け入れていいものかどうかを、僕は総合調整という意味でいつも悩んでいるところです。それが本当に地域社会のためになっていくかどうかというのは、選挙という名で結果責任を問われるのは我々政治家ですから、日々これを考えながらやっているところであります。答弁はいいです。


◯小園委員長 ほかにありませんか。


◯松田委員 今のお話もよくわかります。地元の検討委員会をつくるということですけれども、これは県が主導して、各学校単位で検討委員会をつくると考えてよろしいんでしょうか。


◯田淵高校教育課長 来年度の大隅地域の公立高校の在り方検討委員会につきましては、今から委員の方々の人選に入るところでおりますけれども、今のところ学識経験者、地元の経済・教育・行政の関係者、保護者の中から、大隅学区全体を俯瞰して議論できる立場の方をお願いしようかと考えているところでございます。


◯松田委員 といいますと、大隅地域の検討委員会を一つつくって、その下に学校単位の何かしらの委員会をつくるということではないですか。


◯田淵高校教育課長 今のところ、検討委員会の中身までは詰めておりませんが、一年間ということであり、なるべく早い段階で人選を進め、立ち上げたいと考えているところでございます。


◯松田委員 学校単位で考えると、非常に難しく、残すべきだという話に流れそうな気がします。そういう意味では、大隅地域全体を俯瞰して考えることは当然必要な視点だと思います。
 今の吉留委員の話にもつながるんですけど、報道によると、南大隅町では児童減少に伴い、十一小学校が二校になると。これは市町村教委がすることであり、県教委が言うことではないわけですが、市町村は市町村で学校を統合していき、今おっしゃったみたいに県が高校再編をすると、どうだこうだという話にもなってしまうので、第一義的には、教育長が言われた、生徒たちの教育環境を考えた上で、進めていただきたいと思います。
 そこで、検討委員会には、今小学校低学年を持たれている保護者をぜひメンバーに入れていただいて、自分の子の将来をどうするかという話も含め、会議に加わっていただきたいと思います。
 私もかつて奄美の小さな学校におりました。じいちゃん、ばあちゃんが孫を引っ張ってきて、それで何とか存続していました。果たしてそれがいいことなのかどうか含めて、毎年のように、校長を含め協議しておりました。また、地元は地元で、村の宿舎を、十年間住んだらただですよという条件をつけて、地区外からも呼んでおりました。そういう状況もあったので、この検討委員会の中には、若い方々をぜひ入れてもらいたいと御要望申し上げます。
 鹿屋農業学校、あるいは工業系の高校は地元と連携して頑張っていますが、専門高校のよさをアピールする観点も必要ですし、学校側の意気込みも必要だと思います。最終的に生徒たちの教育環境の上では仕方がないという面もありますが、地元の皆さん方も協力してやりましょうよとか、今いらっしゃる校長を初め教職員の先生方も、地域に貢献しながらやっていますよというアピールする場面をぜひたくさんつくっていただきたいと思います。そういうことも検討された上で、最終的に決まっていく流れをつくっていただきたいと提案させていただきます。
 以上です。


◯田淵高校教育課長 委員がおっしゃられました在り方検討委員会の委員につきまして、貴重な御意見、ありがとうございました。我々もそれにつきましては、前向きに検討してまいりたいと思います。
 それから、来年度からの新規組み替えといたしまして、専門高校パワーアップ・プロジェクトを展開いたしますが、その中で、これまでは学校単位でございましたけれども、学校と学校の連携、あるいは学校と地域が連携して、専門高校の活性化を図る事業を画しておりますので、今委員がおっしゃったことにつきましても取り組んでまいりたいと考えております。


◯小園委員長 ほかに質疑ありませんか。


◯柳 委員 平成二十三年度の検討委員会は、地元と話し合いをしていく中で、一年という期間がどうなのかよくわからないんですけれども、もし一年で話がまとまらない場合、調整がつかなかった場合は柔軟な対応をしていくととらえていてよろしいんですか。


◯田淵高校教育課長 この在り方検討委員会につきましては、今のところ一年間ということで設定しておりますので、なるべく一年間の中で議論を深めながら、ある一定の方向性を見出せられたらと考えております。
 なお、県の再編整備等検討委員会におきましても、県全体の高校のあり方等につきまして、一年間の検討を重ねて答申をいただきましたので、今回は県全体というよりも大隅学区の中であり、何とか一年間で、ある一定の方向性を見出したいと考えておるところでございます。


◯柳 委員 はい、わかりました。


◯小園委員長 いいですか。


◯柳 委員 結構です。


◯小園委員長 ほかにありませんか。
   [「なし」という者あり]


◯小園委員長 ほかに質疑がないようですので、質疑を終了いたします。
 それでは、採決に入りますが、まず取り扱い意見をお願いいたします。


◯吉野委員 陳情第四〇五一号は、県立高校の廃止基準の撤廃と、地方の小規模校存続の方策の再検討を求める陳情であります。
 県立高校の廃止基準につきましては、特に新たに追加されました地元条項について、小規模校の地元関係者から見直しを求められております。
 このような中、県教委としては、平成二十三年度の大隅地域高校振興事業の中で、特色ある高校づくりや大隅地域の活性化につながる具体的な方策を検討され、また骨子案にこだわらず、県全体で学校単位で、そのあり方を検討されるとのことであり、その状況を見守る必要がありますことから、継続審査でお願いしたいと思います。


◯小園委員長 ほかに御意見はありませんか。


◯柳 委員 陳情第四〇五一号につきましては、採択でお願いをいたします。


◯小園委員長 ほかにありませんか。
   [「なし」という者あり]


◯小園委員長 陳情第四〇五一号につきましては、継続審査の意見と採択を求める意見がありますので、まず継続審査についてお諮りいたします。
 陳情第四〇五一号を継続審査とすることに賛成の委員の挙手を求めます。
   [賛成者挙手]


◯小園委員長 挙手多数であります。
 よって、陳情第四〇五一号については、継続審査すべきものとすることと決定をいたしました。
 次に、継続審査分の請願の審査を行います。
 請願第四〇〇四号第二項、請願第四〇〇八号第三項及び請願第四〇〇九号第一項と第四項を一括議題といたします。
 その後の情勢の変化などにつきまして、関係課長の説明を求めます。
 まず、請願第四〇〇四号第二項について、義務教育課長の説明を求めます。


◯三輪義務教育課長 それでは、お手元の請願・陳情文書表の四ページでございます。
 四ページ最上段、請願第四〇〇四号第二項は、指宿養護学校におきまして、通学バスの複路線化を求めるというものでございます。
 これにつきましては、情勢の変化がございます。
 指宿養護学校の通学バスの乗車定員四十人に対しまして、平成二十二年度は三十八人の乗車でありましたところ、平成二十三年度は四十七人の乗車が見込まれますことから、新たに中型バス一台を増便することとして予算を計上したところでございます。
 以上でございます。


◯小園委員長 次に、請願第四〇〇八号第三項について、学事法制課長の説明を求めます。


◯寺園学事法制課長 学事法制課関係の請願について御説明申し上げます。
 お手元の請願・陳情表四ページの中段の請願第四〇〇八号の私学への助成についての第三項についてでございます。
 これは、私学への国庫助成金の増額を国に働きかけ、助成金の増額を求めるというものでございますが、これにつきましては、その後の情勢の変化はございません。
 以上でございます。よろしくお願いします。


◯小園委員長 最後に、請願第四〇〇九号第一項と第四項について、総務福利課長と教職員課長の説明を求めます。


◯長濱総務福利課長 請願第四〇〇九号は、国に対しまして教育予算の拡充を求める意見書の提出を求めるものでございます。
 総務福利課関係は四項でございますけれども、これにつきましては、その後の情勢の変化はございません。
 以上でございます。よろしくお願いいたします。


◯杉元教職員課長 引き続きまして、教職員課所管分について御説明いたします。
 第一項につきましては、小・中学校の学級規模をOECD諸国並みの豊かな教育環境整備のため、三十人以下学級とするよう求めるものでございますが、情勢に変化がありましたので御説明いたします。
 これまで国におきまして、教職員定数のあり方について検討されてきたところでございますけれども、その検討結果を踏まえ、現在開会中の通常国会におきまして、平成二十三年度から小学校一年生の学級編制を三十五人とすることなどを定めた法律改正案が提出され、審議されているところでございます。
 以上でございます。


◯小園委員長 以上で説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。
 質疑はありませんか。
   [「なし」という者あり]


◯小園委員長 質疑がないようですので、質疑を終了いたします。
 それでは、採決に入りますが、まず、それぞれの取り扱い意見をお願いいたします。


◯吉野委員 請願第四〇〇四号第二項につきましては、通学バス利用者の増加が見込まれることから、採択でお願いいたします。
 請願第四〇〇八号第三項につきましては、特にその後の情勢に変化はないとのことでありますので、引き続き継続審査でお願いいたします。
 請願第四〇〇九号第一項と第四項につきましては、特にその後の情勢に変化はないとのことでありますので、引き続き継続審査でお願いいたします。


◯小園委員長 ほかに御意見はありませんか。


◯柳 委員 請願第四〇〇八号三項につきましては、採択をお願いいたします。
 同じく請願第四〇〇九号一項と四項につきましても、採択でお願いをいたします。


◯小園委員長 ほかに御意見はありませんか。
   [「なし」という者あり]


◯小園委員長 それでは、採決いたします。
 まず、請願第四〇〇四号第二項については、採択との御意見ですが、採択すべきものとすることに御異議ありませんか。
   [「異議なし」という者あり]


◯小園委員長 御異議ありませんので、請願第四〇〇四号第二項については、採択すべきものと決定いたしました。
 次に、請願第四〇〇八号第三項及び請願第四〇〇九号第一項と第四項につきましては、継続審査の意見と採択を求める意見がありますので、まず継続審査についてお諮りいたします。
 これら二件の請願を継続審査とすることに賛成の委員の挙手を求めます。
   [賛成者挙手]


◯小園委員長 挙手多数であります。
 よって、請願第四〇〇八号第三項及び請願第四〇〇九号第一項と第四項につきましては、継続審査すべきものと決定いたしました。
 次に、継続審査分の陳情の審査を行います。
 まず、陳情第四〇三七号、陳情第四〇三八号第二項、陳情第四〇三九号、陳情第四〇四三号第四項及び陳情第四〇四七号を一括議題とします。
 その後の情勢の変化などにつきまして、関係課長の説明を求めます。
 まず、陳情第四〇三七号につきまして、高校教育課長の説明を求めます。


◯田淵高校教育課長 陳情第四〇三七号でございますが、これは離島における公立高校の定数基準の見直しを求めるという陳情でございます。
 これにつきましては、その後の情勢に変化はございません。
 以上でございます。よろしくお願いいたします。


◯小園委員長 次に、陳情第四〇三八号第二項につきまして、教職員課長の説明を求めます。


◯杉元教職員課長 陳情第四〇三八号は、学級定数に関する陳情書でございますが、第二項につきましては、三十人以下学級を国の制度として実現するよう、国に意見書の提出を求めるものでございますが、情勢に変化がありましたので御説明いたします。
 これまで国におきましては、教職員定数のあり方について検討されてきたところでございますが、その検討結果を踏まえ、現在開会中の通常国会におきまして、平成二十三年度から小学校一年生の学級編制を三十五人とすることなどを定めた法律改正案が提出され、審議されているところでございます。
 以上でございます。


◯小園委員長 次に、陳情第四〇三九号につきまして、義務教育課長の説明を求めます。


◯三輪義務教育課長 資料五ページ、上から三番目の、陳情第四〇三九号でございますが、これは沖永良部高校内に大島養護学校の訪問教室を設置することを求めるものでございます。
 これにつきましては、情勢の変化はございません。
 以上でございます。


◯小園委員長 次に、陳情第四〇四三号第四項につきまして、義務教育課長の説明を求めます。


◯三輪義務教育課長 資料五ページ、下から二番目の、陳情第四〇四三号第四項でございますが、これは高等部を設置していない特別支援学校への高等部設置及び高校への特別支援学級や分教室設置に向けた教育諸条件の整備を求めるものでございます。
 これにつきましては、一部情勢の変化がございました。現在、高等部を設置していない特別支援学校のうち、中種子養護学校につきましては、今回新たに平成二十四年度から高等部を設置するための予算を計上したところでございます。
 以上でございます。


◯小園委員長 最後に、陳情第四〇四七号につきまして、高校教育課長の説明を求めます。


◯田淵高校教育課長 高校教育課関係について御説明申し上げます。
 陳情第四〇四七号でございますが、これは、新設種子島高等学校へのアクセス道路であります市道西町上之原線及び市道田屋敷実高線を県の代行事業として整備してほしいという陳情でございます。
 これにつきましては、その後の情勢に変化はございません。
 以上でございます。


◯小園委員長 説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。
 質疑はありませんか。
   [「なし」という者あり]


◯小園委員長 質疑がないようですので、質疑を終了いたします。
 それでは、採決に入りますが、まず取り扱い意見をお願いいたします。


◯吉野委員 継続分の陳情第四〇三七号につきましては、その後の情勢に変化はないとのことでありますので、引き続き継続審査でお願いいたします。
 次に、陳情第四〇三八号第二項は、三十人以下学級を国の制度として実現するよう、国への意見書を求める陳情であります。現在、国において、平成二十三年度の学級編制の法律改正案が審議され、平成二十四年度以降についても検討されており、国の動向を注視する必要がありますことから、継続審査でお願いいたします。
 次に、陳情第四〇三九号につきましては、その後の情勢に変化はないとのことでありますので、引き続き継続審査でお願いいたします。
 次に、陳情第四〇四三号第四項につきましては、高等部を設置していない特別支援学校への高等部の設置、また高校への特別支援学級や分教室の設置を求める陳情であります。平成二十四年度に中種子養護学校に高等部を設置することとされていますが、高校への特別支援学級や分教室設置などは、現在の厳しい財政状況の中で実現可能なのかどうか、その状況を見守る必要がありますことから、継続審査でお願いいたします。
 最後に、陳情第四〇四七号につきましては、その後の情勢に変化はないとのことでありますので、引き続き継続審査でお願いいたします。


◯小園委員長 ほかに御意見はありませんか。


◯柳 委員 陳情第四〇三七号、陳情第四〇三八号二項、陳情第四〇三九号、陳情第四〇四三号四項、最後の陳情第四〇四七号におきましては、すべて採択を主張いたします。


◯小園委員長 ほかに御意見はありませんか。
   [「なし」という者あり]


◯小園委員長 陳情第四〇三七号、陳情第四〇三八号第二項、陳情第四〇三九号、陳情第四〇四三号第四項及び陳情第四〇四七号につきましては、継続審査の意見と採択を求める意見がありますので、まず継続審査についてお諮りいたします。
 陳情第四〇三七号、陳情第四〇三八号第二項、陳情第四〇三九号、陳情第四〇四三号第四項及び陳情第四〇四七号を継続審査とすることに賛成の委員の挙手を求めます。
   [賛成者挙手]


◯小園委員長 挙手多数であります。
 よって、陳情第四〇三七号、陳情第四〇三八号第二項、陳情第四〇三九号、陳情第四〇四三号第四項及び陳情第四〇四七号につきましては、継続審査すべきものと決定いたしました。
 次に、陳情第四〇三五号を議題とします。
 なお、この陳情は、委員会への付託日から一年を経過しておりますことから、請願・陳情処理要領第八条の規定により、採択もしくは不採択の結論を出すように努め、結論を得られない場合、審査未了の扱いにすることができるとなっておりますので、審査未了の扱いについても審査していただきますよう、よろしくお願いいたします。
 その後の情勢変化などにつきまして、義務教育課長の説明を求めます。


◯三輪義務教育課長 資料の六ページの、陳情四〇三五号でございますが、これは徳之島高等学校において、大島養護学校高等部の分教室を設置するなどの教育諸条件の整備を求めるというものでございます。
 これにつきましては、情勢の変化はございません。
 以上でございます。


◯小園委員長 説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。


◯柳 委員 陳情の要旨を見ますと、現在、徳之島三町には、この会が把握しているだけでも特別支援学級、訪問教育、島外の養護学校で学ぶ小学生、中学生、高校生が数十人いるということですが、その辺りの生徒数をつかんでいらっしゃるんですか。


◯三輪義務教育課長 陳情を出されている方と直接確認は行っておりませんが、御指摘のこの記述されている数字は、ゼロ歳から中学校三年生までの人数を全部トータルしたものだと考えています。公式の数字を御紹介しますと、徳之島三町の、中学校特別支援学級に在籍している中学校三年生は現在四名、中学校二年生は三名、中学校一年生が五名となっているところでございます。


◯柳 委員 聞いただけでも十二名の中学生が特別支援学級で学んでいるわけですよね。昨年の四月に開設していただきました与論の特別支援室、二人の生徒さんが今現在も与論高校で学んでおります。そういったことを考えれば、十二名生徒がいるわけですので、特別支援学級とまではいかないとしても、特別支援室の設置は可能じゃないかと思うんですが、できない理由をまず教えていただけませんか。


◯三輪義務教育課長 分校・分教室に関しましては、これまでも県議会本会議等々で何度も御質問いただいております。これに対しましては、特に特別支援学校の高等部という、特別支援学校の中でも最も高度な専門性が求められる教育段階において、一定の生徒数の規模と教職員、そして施設設備の規模が必要であるという基本的な考えに立っておりまして、分校・分教室という概念が想定する極めて少人数での学習集団で、この特別支援学校の高等部に求められる教育効果が実現できるかどうか、必ずしも明らかでないところがございます関係上、分校・分教室につきましては、まだ研究すべき部分が残っていると県教委としては考えているところでございます。
 御指摘ございました与論の訪問教室に関しましては、この分校・分教室とは全く異なる考え方でございまして、あくまで障害の程度に応じた訪問教育を、与論高校の校舎を活用して行っているものでございますので、この点は分けて考えているところでございます。


◯柳 委員 県教育委員会は、そうやって分けて考えているかもしれませんが、障害のある子供を持つ保護者にしてみれば、分けて考えるとかは全く関係ないわけです。自分の子供を、せめて高校を卒業するまでは自分の手元から学校に通わせたいと、だれもが思うんですね。与論で少なくとも、形態は違いますが、あのような形でスタートし、現在やっていますので、いろんな方法を探っていただいて、離島の特別支援教育について、もう一回見直しをするときに来ていると思うんです。その辺を、要望を出された方々、保護者の方々と何とかまずは話をしていただいて、どういう方向で県教委として協力ができるのかを考えていってほしいと思います。
 このことを要望にしておきます。


◯小園委員長 ほかにありませんか。
   [「なし」という者あり]


◯小園委員長 ほかにないようですので、質疑を終了いたします。
 それでは、採決に入りますが、まず取り扱い意見をお願いいたします。


◯吉野委員 陳情第四〇三五号は、徳之島高等学校に養護学校分教室の設置を求める陳情であります。現在の厳しい財政状況の中で実現可能なのかどうか、その状況を見守る必要がありますことから、継続審査でお願いいたします。


◯小園委員長 ほかにありませんか。


◯柳 委員 陳情第四〇三五号につきましては、採択でお願いをいたします。


◯小園委員長 ほかにありませんか。
   [「なし」という者あり]


◯小園委員長 陳情第四〇三五号につきましては、継続審査の意見と採択を求める意見がありますので、まず継続審査についてお諮りいたします。
 陳情第四〇三五号を継続審査とすることに賛成の委員の挙手を求めます。
   [賛成者挙手]


◯小園委員長 挙手多数であります。
 よって、陳情第四〇三五号につきましては、継続審査すべきものとすることと決定いたしました。
 以上で、請願・陳情の審査を終了いたします。
 次は、県政一般であります。
 ここで、高校教育課長から、少し発言を求められておりますので、お願い申し上げます。


◯田淵高校教育課長 訂正をさせていただきたいと思っております。
 昨日の長田委員からの御質問の中で、ALTの配置につきましての質問がございまして、その中で、私が三十八人のALTを三十八の高校に配置していると申し上げましたけれども、三十八人のALTを三十五の高校に配置しております。三十八の高校を三十五の高校に訂正させていただきたいと思います。


◯小園委員長 長田委員、いいですか。


◯長田委員 よろしいです。


◯小園委員長 それでは、県政一般に入ってまいりたいと思います。
 まず、特定調査事項のキャリア教育・産業教育についての調査を行います。
 義務教育課長及び高校教育課長の説明を求めます。


◯三輪義務教育課長 それでは、お手元の特定調査事項関係資料、キャリア教育・産業教育についてとなっております七枚程度の資料を御用意ください。
 今回の特定調査事項、キャリア教育・産業教育についてということで、表紙にございます四項目いただいております。
 まず、この一番目、小・中学校におけるキャリア教育につきまして、私から御説明させていただきます。
 資料をおめくりいただきまして、一ページをごらんください。
 まず、小・中学校におけるキャリア教育でございます。こちらの一枚紙にまとめさせていただきました。
 まず、キャリア教育の概念でございますが、これは狭い意味での職業教育というよりは、どのように生きるかということを見据えて、キャリア形成に向けた必要な意欲・態度・能力を育てていく教育と定義されております。
 このキャリア教育に関しまして、小・中学校でどのようになっているかと申しますと、冒頭にございますように、学習指導要領におきまして、主に関係しているところを抜粋したものでございますが、ごらんのような形となっております。
 小学校におきましては、総則の中で、児童が自己の生き方についての考えを深め、ボランティア活動等々、内面に根差した道徳性の育成が図られるよう配慮する。特別活動におきまして、集団の一員として人間関係を築こうとする自主的・実践的な態度を育てるとともに、自己の生き方についての考えを深め、自己を生かす能力を養うと規定されているところでございます。
 中学校に入りますと、もう少し職業というものを意識したものになりまして、簡単に御紹介しますと、人間としての生き方についての自覚を深め、職場体験活動やボランティア活動等々を通して内面に根差した道徳性の育成を図ると。そして、特別活動におきましては、集団や社会の一員として、よりよい生活や人間関係を築こうとする自主的・実践的な態度を育てるとともに、人間としての生き方についての自覚を深め、自己を生かす能力を養う等と規定されております。
 これらに基づきまして、本県におきましても、小・中学校でさまざまなキャリア教育の実践がなされているところでございます。
 高校におけるキャリア教育よりも、どうしても多様性という意味では絞られる部分がございますが、最も直接的にわかりやすいという意味で、中学校における典型的なキャリア教育でございます進路指導上の体験学習の実施状況について、調査したものを二番に掲げております。
 これは、県内の公立中学校に対しまして、複数回答可で、各年度どのような取り組みを行ったかを調査したものでございまして、右側の平成二十二年度をごらんいただきますと、いわゆる職場体験学習は、その下にあります工場見学等とは違いまして、インターンシップに近い形で、実際に働いてみるものでございますけれども、ほぼすべての中学校において実施しているところでございます。以下、企業・工場見学、職業調べ、奉仕の体験学習、上級学校の訪問といった形で、さまざまに取り組まれているところでございます。
 それから、先ほど御紹介しました、最も多くの学校で行われている職場体験学習の具体的な実施規模につきまして、三番にまとめております。ごらんいただくとおわかりになりますように、大体一日から五日間実施しておりますが、最も多いのが三日間実施している百十六校でございます。それから、実施時期は、大体第二学年、第三学年において行っているところが多くなっているところでございます。
 簡単ではございますが、以上でございます。


◯田淵高校教育課長 引き続きまして、新規高卒者の就職対策について御説明いたします。
 二ページをごらんください。
 一の平成二十三年一月末現在における新規高卒者の就職状況でございます。
 (一)の県内を見ていただきますと、県内を希望する者の就職内定率は八〇・二%となり、前年同月を二・〇ポイント上回っております。
 また、(二)の県外の欄を見ていただきますと、県外希望者の就職内定率は九七・三%であり、前年同月に比べ三・一ポイント上回っております。
 (三)に示しておりますが、全体の就職内定率は八八・五%でございます。また、就職未内定者につきましては、右側の項に示しておりますが、合計で五百四人と、前年同月より百二人少なくなっております。
 二の平成二十二年度の県教委の取組でございますが、(一)のキャリアガイダンスカウンセラー配置事業では、県立高校七校にキャリアガイダンスカウンセラーを配置し、全県立高校のキャリア教育の推進に取り組んでいるところでございます。
 三ページをごらんください。
 (二)の就職支援員配置事業でございますが、県立高校十二校に就職支援員を配置し、高校生の就職支援業務の充実を図っているところでございます。
 エの就職支援員の求人に係る実績につきましては、企業訪問において求人票を提出した事業所は三百九十九件、求人数は九百二十一人であり、二百八十人の生徒が採用内定に至っております。
 (三)のキャリアガイダンスカウンセラー・就職支援員研修会の実施でございますが、今年度は三回開催し、求人開拓のための情報交換や連携のあり方について協議するとともに、雇用対策推進員と高卒ジョブサポーターを新たに加え、四者による連携の強化を図ったところでございます。
 (四)の採用枠確保のための経済団体等への訪問要請でございますが、新規高卒者が一人でも多くふるさと鹿児島で就労できるよう、新規高卒者の採用枠の確保の要請を労働局、県と連携して七月と十一月の二回行い、各学校の就職活動を支援しているところでございます。
 四ページをお開きください。
 特色ある専門高校の取り組みについてでございますが、各学科の代表的な事例をお示ししております。
 まず、農業科におきましては、1)農業高校ブランドの商品開発として、鹿屋農業高校ではペットボトル入り緑茶・紅茶、「黒ちゃんカレー」など、校内の農畜産物を使った商品開発を企業等と連携して行っております。2)高校生によるバイオ苗の供給では、山川高校、種子島高校が、サツマイモのバイオ苗を地元のJA等へ供給しているところでございます。
 工業科におきましては、3)ジュニアマイスター顕彰制度への取組といたしまして、鹿児島工業高校では、生徒たちの資格取得において、全国でもトップクラスの実績をおさめております。また、4)知的財産教育への取り組みでは、加治木工業高校が全国でも先進的な取り組みを行っておりまして、五件の特許を生徒が取得するなどの実績をおさめております。
 次に、商業科におきましては、5)空き店舗を利用した店舗経営として、奄美高校では、空き店舗を利用したチャレンジショップで地元商店街の活性化に貢献しております。
 五ページをごらんください。
 6)地域・企業と連携した商品開発では、鹿児島西高校が屋久島のぐい飲みや大島紬を材料とした髪飾りなど、オリジナル商品の開発をしております。
 その他、水産科においては、7)の地元枕崎港へのマグロの水揚げでは、鹿児島水産高校の水揚げしたマグロが「水高マグロ」として流通・販売され、また年二回の神奈川県三崎港への水揚げ量におきましても、二年連続全国一位でございます。
 家庭科におきましては、8)地域の食文化を後世に伝える取り組みといたしまして、伊佐農林高校の生徒が講師となり、地元の小学生を対象に料理講習会を、また看護科におきましては、9)国家試験合格率一〇〇%に向けた取組として、野田女子高校が二年連続で看護国家試験に一〇〇%合格しております。
 福祉科におきましては、10)地域との交流を深める活動といたしまして、薩摩中央高校の生徒が地域の高齢者が集う「ふれあいサロン」に出向き、日ごろ学んでいる介護技術を説明したり、レクリエーションを行うなど、地域に密着した取り組みを行っているところでございます。
 以上のように、専門高校では、各専門学科ごとにさまざまな特色ある取り組みを行い、産業教育の活性化に努めているところでございます。
 続きまして、六ページをお開きください。
 第二十一回全国産業教育フェア鹿児島大会に向けた取組について御説明いたします。
 一の趣旨でございますが、全国産業教育フェアは、全国の専門高校等の生徒による産業教育に関する成果等を発表する場であり、新しい時代に即した専門高校等における産業教育の活性化を図るとともに、その振興に資することを目的としております。
 二の主催者でございますが、文部科学省、鹿児島県、鹿児島県教育委員会、産業教育振興中央会等となっております。
 三の開催期間及び開催場所でございますが、平成二十三年十二月十六日金曜日、十七日土曜日の二日間開催いたしまして、メーン会場のかごしま県民交流センターでは開会式などの式典や研究発表、作品展示、講演会等を中心とした内容を、サブ会場の県総合体育センター体育館では全国高等学校ロボット競技大会を、ドルフィンポートでは学校生産物等の即売を実施する予定でございます。
 四の主な内容と参加者及び来場者でございますが、参加者及び来場者といたしまして、全国の高校生や教員、県内の小・中学校や一般市民など、県内外合わせて約六万人を見込んでいるところでございます。
 五の開催による効果でございますが、鹿児島県で開催することの効果といたしまして、高校生につきましては、全国規模での発表や展示など、他県の先進的な取り組みに触れることにより、学習意欲が高まり、技術力・創造力の向上等が期待でき、中学生にとりましては、専門高校の学習内容について理解を深め、主体的な進路選択の意識を高めることが期待できるものと考えております。
 その他、本フェアの開催によりまして、教員の資質の向上はもとより、県内企業への理解が深められることで地域産業を担う人材の育成が推進され、さらに九州新幹線開業の年とも重なり、県外から多くの来鹿が見込まれ、宿泊や観光など、県経済界への効果が期待できるものと考えております。
 七ページをごらんください。
 開催に向けた主な活動内容でございます。
 平成二十二年度の具体的な活動内容につきましては、六月に準備委員会を設置し、九月には鹿児島大会の基本方針やキャッチコピー、ポスター等について決定したところでございます。また、二月に文部科学省から正式な開催決定通知もいただき、開催に向けた機運も高まってきているところでございます。
 平成二十三年度でございますが、四月には、これまでの準備委員会から実行委員会に組織を改めまして、十二月の鹿児島大会に向けた具体的な取り組みについて準備を進めてまいります。
 広報活動につきましては、生徒実行委員会が中心となり、九州新幹線全線開業のイベントでの広報を初め、各地のイベントなど、さまざまな機会をとらえまして広報活動を行う予定でございます。
 また、協賛活動につきましては、昨年十二月から開催しておりますが、県内企業・団体へ協賛のお願いをしているところでございます。
 十二月の鹿児島大会では、全国産業教育フェア開催の目的が達成されますよう、また参加された皆様に夢と感動を与えられるように、関係機関との十分な連携を図り、準備を進めてまいります。
 別添資料といたしまして、第二十一回全国産業教育フェア鹿児島大会のリーフレット及びポスターを配付しておりますので、ごらんください。
 以上でございます。よろしくお願いいたします。


◯小園委員長 以上で説明が終わりましたが、この件につきまして質問や御意見がございましたら、お願いいたします。


◯吉留委員 新規高卒者の就職対策についてお聞きしたいんですが、私は予算特別委員会で雇用対策を重点的に聞いたんですが、平成二十二年度で鹿児島県内の失業者数が全体で約四万三千人、失業率五・二%だと。十五歳から二十四歳にかけての若年者の県内だけの統計はないということですが、全国平均が七・七%だから、当然状況からして、鹿児島県はもっとこれより高いはずで、恐らく八%から九%ぐらいであり、県内全体の五・二%より三ポイントから四ポイント高いんだと思うんですよ。
 平成二十二年一月末で、県内・県外合わせて、就職未内定者の数が合わせて六百六人いらっしゃったということですが、この人たちについて、もう卒業したから関係ないんだという話なのか、それとも、卒業していても一年、二年はフォローしていくんですよという話なのか。高校を卒業していきなり失業者ということでは、大変な状況かと思うんですが、その辺はどうですか。


◯田淵高校教育課長 平成二十二年三月卒業生の一月末現在の就職未内定数は六百六名でございましたが、最終的には百八十六名の者が三月末で未内定でございました。この生徒たちに対しては、県でやっております企業体験研修事業を実施し、体験・雇用の機会を与えました。
 この企業体験研修事業を希望された生徒は、百八十六名のうち、七十一名の生徒がこの事業に採用されまして、平成二十三年一月末現在で五十名が研修を修了しております。そして、研修修了五十名のうち、二十七名が就職、十五名が就職活動中でございます。そして、二十七名の就職者のうち、十二名が企業体験研修事業で研修を行った企業へ就職している状況でございます。


◯吉留委員 はい、ありがとうございます。ぜひ、どんどん就職を促進してもらいたいんですが、就職した方は、正社員なのか、それとも非正規社員なのか。あと、就職支援員配置事業は、翌年の三月に卒業する高校生だけを対象にしているのか、それとも今言ったように、卒業していても、就職できなくて、就職活動をしている人たちを、一年、二年フォローできる制度になっているのか。


◯田淵高校教育課長 まず、最初の質問につきましては、正規社員の就職内定でございます。
 それから、二点目の就職支援員は、五月から翌年三月までとなっておりますので、原則は在籍している生徒となりますが、卒業した生徒の中で学校にまた相談に来た場合には、それには応じているということでございます。


◯吉留委員 ぜひよろしくお願いします。中東でいろいろありますが、きっかけは若年者の失業で、それで社会が不安定化しています。特に若い人の失業問題は、非常に地域社会で、治安の面も含めて、いろんな影響が出てきています。予算特別委員会でも申し上げましたが、財政再建が県政の目標じゃないんだから、ある程度見通しがついたら、雇用対策に、特に若年者対策について重点化した財政出動をやるべきじゃないか。そうしないと、角を矯めて牛を殺すような話になって、元も子もなくなりますよと御意見として申し上げましたので、よろしくお願いします。


◯原田教育長 今の資料の二ページの一の(一)県内の平成二十三年三月で、求人倍数が一・〇四倍となっております。求人倍数は求職者数を上回っているんですが、希望する職種と求める人材とが合わない部分がございまして、特に県内におきましては、女子生徒が求める職と、それから求人する側との数が合わないというのが多うございまして、女子生徒が若干就職ができない状況がございます。
 同時に御家族の方々も、希望する職がないのであれば、県外ならあるんでしょうけれども、少子化が進んでいまして、一人っ子が多いとなりますと、なかなか県外にも出ない、出さないということもございまして、その辺で、アルバイトでもしておこうかなというところもあったりいたしております。できるだけそういうことがないように、できるだけ求める職が広がるようにということで、各企業を回り、ローラー作戦で求人をお願いしているとことでございます。


◯吉野委員 今の件に関して、かつて、商工労働水産部と、県内企業の求人を出す時期が遅過ぎると議論したことがあります。県外の求人は早く出ているんだけど、県内に、もちろんみんな就職できればしたいんだけど、県内での応募が非常に出てくるのが遅いので、大概の子がもう仕方なくというか、今教育長も言われたとおり、県内に残りたいという親も子もいるんだけど、結局外へ出ていくと。その後で、少し時間差があって県内の企業が出てくるので、各企業に、もっと早く出すようお願いしたらどうかということを、かつて議論したんですけれども、その辺は、変化は何か見られますか。


◯田淵高校教育課長 各都道府県におきます高校生の就職試験のルールがございまして、高校生につきましては、基本的には九月十六日以降から就職試験が開始されますが、求人等につきましては、七月以降に各学校への求人をし、それを見まして、生徒たちが九月の十六日以降に就職試験を受けるという取り決めがございます。これにつきましては、全国も同じだと考えておるところでございます。
 それから、今委員がおっしゃいました労働局との協議会が年度初めにございまして、その中には企業側も来ておりますので、早期の選考試験の実施を要望しております。また、経済団体等への訪問要請においても、早期の選考試験の実施を要望してございます。


◯長田委員 小・中学校におけるキャリア教育について、中学校における体験学習等のデータは出ているんですけど、小学校でのそういうデータは出ていないんですが、これはされていないのかどうかということと、ボランティア活動はどういったことをされているのか、その辺を教えていただけないですか。


◯三輪義務教育課長 まず、小学校のデータでございますが、学習指導要領と対応しておりまして、実はとっているデータが自然体験活動というもののデータでございまして、今回のキャリア教育という概念では少しわかりにくいかなということで、あえて省略いたしましたが、自然体験活動の実施状況はデータとしてはございますので、御紹介したいと思います。
 自然体験活動の小学校における実施状況でございますが、地域の自然理解の実施状況が平成二十一年度で九〇%、体力づくり・レクリエーションが六〇・九%、生産・創作体験活動が七九・二%、環境と健康との関連についての学習が二九・九%などとなっているところでございます。
 それから、ボランティア活動でございますが、これはもう本当にさまざまございますが、代表的なものを中学校で申し上げますと、リサイクル体験活動、近隣の清掃活動、老人ホーム等の訪問、募金活動などの体験が行われているところでございます。


◯長田委員 小学校からキャリア教育をもうどんどんやっていかないと、本当に中学校になって、高校になってからでは、もう遅いぐらいなわけですよ。今、教育長がいみじくもおっしゃいましたけれども、ミスマッチが多いんですね。製造業、工業とかの部分では有効求人倍率は非常に高くないわけですけれども、福祉の現場とかいったら、もう五倍とか六倍とかなっている状態で、いかに子供たちにそういう仕事内容を小学校・中学校ぐらいから教えていかなきゃならないと思っています。
 そして、中学校の職場体験の九六・八%ということで満足しているようでは私はいけないと思っているんですけど、なぜこれは一〇〇%に持ってこれなかったのか。企業と工場の見学は、二三・〇%と非常に低いんじゃないかと思いますが、このあたりは、私はもっと推進するべきではないか。なぜ学校で職場体験を行っていない学校もあるのかということと、この低さはどこにあるのかということについて、教えていただけないですか。


◯三輪義務教育課長 御指摘の職場体験学習が一〇〇%になっていない点でございますが、離島の学校などにおきまして、近隣にそういう体験を行えるところがないという学校などがある関係でございますが、ただ、これは当然、島外に出る機会などはございますので、その辺の工夫をすれば、決して不可能ということじゃございませんので、御指摘のように、この辺はしっかりと取り組んでいく必要があると考えております。
 また、企業・工場見学でございますが、一般に工場見学は小学校などにおいて行っておりまして、それが中学校では職場体験学習に移行するというのが一般的でございまして、小・中トータル九年間で見れば、決して企業・工場見学が低い実施率であるということではないと考えております。


◯長田委員 今、離島とおっしゃいましたけど、離島にも工場、農協、役場もありますので、できないという意味合いは私はないんじゃないかというのが私の見解なんですよ。ですけど、このことをここでもうこれ以上言わないですけど、やはり推進しているのであれば、九六・八%といえば、もうほぼ一〇〇%に近いんですけど、まだこのパーセンテージを詰めていただきたいことを要望とします。
 それと、中学校における職場体験の実施日数は、学校でも多分違うんでしょうけれども、いつごろされているのか。
 それともう一つは、これは一日が六校、五日が五十二校と書いているんですけど、何でばらつきがあるのか。それと、私に言わせれば、一日ぐらい職場体験をして何がわかるのかな。職場体験を一日して、それで仕事はこんなものですよということは、私はなかなか難しいと思うわけですよ。行って、あいさつして、もうそれで終わるような程度であって、本当の仕事をやっていくのであれば、やはり五日以上、もう一週間以上はこういうのはするべきじゃないかと思うんですけど、そのあたりはどのように受けとめていらっしゃるか、教えていただけませんか。


◯三輪義務教育課長 まず、中学校における職場体験学習の実施時期でございますが、学校ごとに異なっておりまして、受け入れを行う職場の繁忙度なども考えまして、さまざまなタイミングで行われているところでございます。
 それから、一日から五日と、実施日数にばらつきがあるという点でございますが、今のところ特に明確な、職場体験学習は何日あるべしという決まりがございませんので、各学校の地域の実情に応じて可能な範囲で設定された結果、このような大体一日から五日というばらつきとなっているところでございます。
 それから、一日ではなかなか十分な理解が得られないのではないかという御指摘でございますが、確かに一面としては御指摘のとおりでございまして、もちろんその一日でどのくらいのことをやるかということにもよってくるわけでありますが、現時点では、このように実施日数というデータを御紹介することでとどめておりますが、今後、その中で実際にどういうことを学んだのかということをフォローしていくことが必要になると考えています。
 それから、関連して補足でございますが、ごらんの資料で、一日の実施校が六校なのに、実施期間の下のところが一日、第一学年十三校になっている、数字が合わない点について疑問に思われた方がいらっしゃるかもしれませんが、これは第一学年で一日、第二学年で三日やった学校は四日とカウントすることによるものでございます。


◯長田委員 今、義務教育課長がおっしゃいましたけれども、中学生は今、夢と希望があって、自分は本来ならば建設業で働きたい、美容室で働きたい、あるいは役場で働きたいと夢があるわけですよ。本当はそこに合わせてキャリア教育をしていくということが一番理想なんですけど、それはなかなか難しい。ただ中学生レベルなら、職場はこういうものなんだよというぐらいでいいんでしょうけど、高校であったら、私はそういった部分をしていかなきゃいけないと思うんですよ。
 アフターフォローもされているということですから、これ以上申し上げないですけれども、一日行った子たちと五日行った子たちでは、職業観という部分では、作文や報告書を書くにしても若干違いが出てくると思うんですよ。だから、できれば、こういったものは今後できるだけ統一できるようにするべきじゃないかと私は思うんですけど、学校側によってもそれは見解は違うでしょうけど、そのあたりどう思いますか。


◯三輪義務教育課長 職場体験学習に関しましては、どうしても受け入れる企業の側とのマッチングがございますので、統一的にというのが可能かどうかというところも含めて検討する必要があるとは思っておりますが、今後、各現場における実施状況、日数等の関連も含めて精査しまして、検討していきたいと考えております。


◯長田委員 先ほどの求人数は鹿児島県内分は出ていますけれども、県外生徒が鹿児島市内に就職する比率はわからないものなのか。雇用労政課かもしれませんが、鹿児島に住んでいる方じゃなくて、県外から鹿児島に就職する高校生の数はわからないものなのか。わかればでいいんですけれども。


◯田淵高校教育課長 そのデータにつきましては、県内の公立高校等の在籍する生徒の就職状況でございますので、県外の高校生については把握しておりません。


◯長田委員 少し疑問に思ったのが、県外の求人数はすごく多いんですけれども、就職未内定者数は五十八名いるわけじゃないですか。求人倍率が十一・四一倍で考えたときに、ミスマッチも余り考えられないと思うんですよね。かなりな求人数があるもので、なぜこの五十八名の方々は内定ができなかったのかということを、どのように受けとめていらっしゃるか。


◯田淵高校教育課長 県外の求人数につきましては、連絡求人数ということでございまして、延べになっております。すなわち、各高校に県外のある企業から、今年度は五名の採用を考えているとしたら、その五名の採用についての求人が各高校に行きますので、連絡求人数は各高校から上がっていった数になります。したがいまして、この求人数二万四千百八十二人は、実質の二万四千百八十二人ではございません。
 県内の求人数につきましては実質でございます。ところが、県外につきましては、そうした延べ人数ということになります。


◯長田委員 わかりました。そのことに関しては、これ以上は申し上げません。求人数がかなり多くて、求人倍率が十一倍もあれば、五十八人決まっていないこと自体を疑問に思ったわけですよ。しかし、学校側に振り分けて来ているとの説明があれば理解できるんですけど、この資料を見ただけじゃ、少しわからなかったもので質問したところです。
 そして、キャリアガイダンスカウンセラーは、六十七校を担当していますが、就職支援員の配置事業を見たときに、県立高校三十六校しか担当していないというんですけれども、この辺の基準のばらつきというのはどうなのか、そのあたりを教えてもらえませんか。
 あと、まとめて聞きますけど、求人票を提出した事業所が百十なんですけど、これは何件ぐらいに対して百十だったのかというところまで、あわせて教えていただけないですか。


◯田淵高校教育課長 キャリアガイダンスカウンセラーにつきましては、普通科を設置している学校に配置することとしておりまして、そこから県内の県立高校へ、いわゆる拠点校講師の形をとりまして派遣しております。
 就職支援員につきましては、専門学科を設置している学校、県立高校三十六校に配置しております。専門学科を設置している学校は、就職希望者が多いということで、配置しております。
 それから、キャリアガイダンスカウンセラーあるいは就職支援員が、大体五月から二月ぐらいまでを訪問した企業数でございますが、キャリアガイダンスカウンセラーで延べ千二百三十五件の企業を訪問し、就職支援員は、企業訪問を延べ二千二百七十九事業所訪問しており、実績といたしまして、キャリアガイダンスカウンセラーでありますと百十件から、求人数が百八十五名となっております。


◯長田委員 今の話だと、就職支援員であったり、キャリアガイダンスカウンセラーの方々はよく頑張っているなということの評価はしたいと思います。それだけローラーをしているけれども、実際に求人票が出された事業所数は百十しかなかったということですので、これは努力をしていることの結果ですから、いかに鹿児島県の地域経済が疲弊しているかがよくわかってきました。
 最後の質問をします。
 全国産業教育フェア鹿児島大会に向けて、四月に、実行委員会を設置されるということでございましたけれども、この大会は高校生とか、中学生も参加をして、自分たちで盛り上げていこうという意味合いを込めた産業教育フェアだと思っており、この実行委員会に、生徒を交えて実行委員会をつくっていただきたいと思うんですけれども、そのあたり、どういうようなイメージになっているのか教えていただけませんか。


◯田淵高校教育課長 全国産業教育フェアの実行委員会につきましては、上部組織がございまして、委員といたしましては、県内の経済団体、報道機関、大学、専修学校、開催市教育委員会、全国高等学校長協会、さらには文部科学省の方々から構成される組織でございます。
 生徒は、生徒実行委員会の中で広報活動や開会・閉会式の式典の部門で頑張ってもらおうと考えており、もちろん運営等につきましても、生徒たちの活動を我々は期待しているところでございます。


◯長田委員 今おっしゃったように、多くの生徒が大会の準備や運営に携わることと書いてあり、実行委員会も分けてされるということでございますからいいんですけど、総括的に申し上げますと、私が思うのは、鹿児島県教育委員会と雇用労政課との連携だと思うんですよね。雇用労政課にいつも言っているのは、雇用で一番大事なのは中小企業と個人企業が伸びてこないと仕事はつくれないわけですから、そういった部分では、しっかりとまた雇用労政課とも連携していただきながら、フリーター、ニートといった方々が出ないように努めていただきたいと申し上げまして、私からは以上でございます。


◯小園委員長 ほかにありませんか。


◯松田委員 今、新規高卒者の話が幾つか出たんですけれども、県内・県外、平成二十一年、平成二十二年の未内定者数はわかりますか。


◯田淵高校教育課長 平成二十一年三月卒業生の一月末現在におきます就職未内定者は五百二名であり、本年度とほぼ同数かと思われます。


◯松田委員 ということは、本年度の状況は、リーマンショック以降の急激な景気の冷え込みが影響しているというわけではなくて、ほぼ過年度と同じ規模だととらえてよろしいんでしょうか。


◯田淵高校教育課長 リーマンショックの影響が極端に出たのは去年の卒業生でございます。その前、平成二十一年三月卒業生につきましては、まだリーマンショックの影響が出ていない時期ですので、その一昨年にほぼ近づいてきておりますし、また、これまでの就職支援、あるいは各機関との連携の成果が出てきているのではないかと考えております。


◯松田委員 平成二十二年三月卒業生の一月末現在の就職未内定者数六百六名に対して、卒業時で百八十六名と、そこまで踏ん張っていただいたということはよくわかりました。
 以前も申し上げたと思うんですが、学校別に何人こうだったということを掌握されているんでしょうか。


◯田淵高校教育課長 新規高卒者の就職内定状況につきましては、二月末現在での各公立高校のデータは、こちらのほうで把握しております。


◯松田委員 一つの成果ですから、それを公表する、しないは別として、頑張っている高校には、頑張っているだけの評価をしてあげてほしいし、もし複数いるようであれば、卒業後のケアを学校としても責任持ちなさいよという指導をしてもらいたいと思っているところです。学校として、うちの生徒が今回卒業時に例えば就職未内定者が五人出て、企業体験研修には二人ぐらい行ったが、残り三人はまだ決まっていないとしたら、もう卒業したから終わりじゃなくて、何らかの取り組みをしてほしいんですけれども、現場的にはどんな様子かわかりますか。


◯田淵高校教育課長 卒業生につきましては、先ほど申しましたけれども、企業体験研修事業がございますし、また就職が定まらない生徒につきまして、学校や担任等を訪問した際に、就職支援員、キャリアガイダンスカウンセラーともに進路相談に応じたりとか、あるいは三ページの(三)のキャリアガイダンスカウンセラー・就職支援員研修会の実施の項目の下のほうに米印をつけておりますが、国の機関であります公共職業安定所に、高卒ジョブサポーターが二十五名おりますので、学校としても紹介して、卒業生についてのケアに取り組んでいるところでございます。


◯松田委員 そうしますと、卒業生が先生に相談に来たら対応と聞こえるんですけれども、そうではなくて、学校側からどげんよと、その後どうなっちょっとよという話があるのかどうかをお聞きしたいんですが。


◯田淵高校教育課長 もちろん卒業した生徒の件ですので、担任あるいは進路担当の教員が声をかけていると認識しております。


◯松田委員 ぜひ、仕組みとしてつくれるかどうかは別として、それはどんどんやっていただいて、何年後に何君はこうなりましたよというのまで、学校として、それはもうぜひやってもらいたいと思っています。
 その上で、キャリアガイダンスカウンセラーですが、これは実質何名いらっしゃるんでしょうか。


◯田淵高校教育課長 七名でございます。この七名を県立高校七校に配置しているところでございます。


◯松田委員 この七名の方が六十七校を担当ということで、かなり範囲が広いですよね。また普通科高校ですから、基本的に進学を目指す生徒が多い中での就職を目指す生徒たちなので、ここが一番本人の就職感も弱いし、語りかけても、就職か進学か、ぎりぎりまでもやもやするような状況はあると思うんですよね。この生徒たちに対して、入学時点から、将来どう目指すのかを位置づけさせることが大事でありますし、先輩方はこうやって就職をかち取ってきたという話を伝えることは大事だと思います。専門高校に行く子たちは、逆に言うと、将来像がある程度固まっている子たちですから、ここの部分をもっともっと厚くしてほしいなという思いで質問したところです。
 全国産業教育フェアについて、感想だけです。どう見ても子供たちがつくったポスターがいい。だから、ポスターを全面的に打ってほしいと思います。
 進め方としても、先ほどの長田委員とも重なるんですけれども、とにかく生徒さんを前面に出して、支え手として大人が加わるという形でしていかないと。僕らもいろいろやってみてそうですけれども、指示待ち症候群ではなくて、とにかく企画から入れさせて、言いたいこと、やりたいことは少しでもできるように配慮してあげる立場で運営も進めていただきたいと思います。意見ですので、答弁は結構です。


◯田淵高校教育課長 このポスターにつきましては、各高校の生徒に応募をかけまして、このポスターの下のほうで、見にくいかもしれませんが、このポスター原画は、川内商工高校の生徒の作品でございます。それから、キャッチコピーにつきましては鹿屋農業高校の生徒の作品を採用したところでございます。


◯吉野委員 四ページ、五ページですが、すばらしい高校というか、高校生たちが頑張っているんだなと思いまして、大変うれしく思いました。こういう各学校の皆さんが、いろんな賞をとったり、全国で一位になったりとか、例えば看護師国家試験合格率二年連続一〇〇%だとか、特許取得とか、すべてそうですが、これは何か知事とか教育長からの表彰とか、そういうものはしておられるんでしょうか。


◯長濱総務福利課長 児童生徒が活躍しましたスポーツ、文化部門、全国的にも非常に難しい、例えば資格取得とか、そういうものにつきましては、毎年二月に私どもが県庁講堂におきまして、いきいき教育活動表彰と申しまして、児童生徒の表彰を行っております。少し数字を申し上げますと、本年度は小学校で十八件、中学校で十一件、高校で二十三件、特別支援学校三件、計五十五件の児童生徒、団体を表彰したところでございます。


◯吉野委員 もう今、既にやっておられるというので安心しましたが、個人であれ学校であれ、高い評価をしていただきたいと思います。
 時間の関係がありますので、一つだけお聞きしますが、加治木工業高校が知的財産教育で、パテントを五つぐらい取っているんですね。わかる範囲で一つ二つ、どういう特許を取っているのか教えていただけますか。


◯田淵高校教育課長 この五件の特許でございますけれども、一つは、傾けても御飯が偏らないようにするために、弁当箱のふたを本体側に滑らかに膨らませた形状にして、弁当箱を斜めに倒しても、御飯が下に傾かないようにする特許です。もう一つは、可折杖の特許であり、車いすから立ち上がるときに、通常のつえでありますと、つえを使って立つのは苦労しますが、つえを折っても、体重を支えることができるよう考えたものでございます。


◯吉野委員 ありがとうございました。また時間があったら、残りの三つも教えてください。
 私からは以上でございます。


◯尾辻委員 勤労奉仕体験学習実施状況が五四・四%とあるんですが、ホテルに行ったときに、中学生がちょうど体験学習に来ておられて、それで、そこの社長さんが、「この子たちにお茶を出させていいですか」って聞かれたんですね。それで、「どうぞ」って言ったら、「はい、持っていきなさい」とか、いろいろ社長さんやら従業員の方たちが教えるんですけど、なかなか恥ずかしがったり、持ち方も飲むところを握ったりして、受け入れてくださるところの方たちは本当に感謝だなと思ったところでした。今の子供たちは怒るとすぐ泣いて帰るそうですので、本当に優しく、「こうして持つんだよ」とか言いながら、私たち三十人の集まりに持ってきてくれて、これだと三日ぐらいはしないと、ただ邪魔になるだけだ思うんですね。
 ですから、日数について決まりがないから、一日であったり五日であったりと。学校の校長先生がそういうものに本当に熱心だったり、子供たちのことを思ってしてくださると、いろんなところに顔があって、ホテルとか、そういうものに行けたり、学校によってはただ見学に行ったりで終わると。やはり体験をすることが一番大切だと思うので、体験をさせるよう、教育委員会で努力したほうがいいんじゃないかなと思いますが、どうでしょうかね。


◯三輪義務教育課長 まさに御指摘のとおりでございまして、これまでのところ、何日やりましたというところで我々も調査をとめていたところがございますが、こだわるべきは、そこで子供たちがどこまで成長したかというところを問うべきであろうと考えております。
 その中におきまして重要なのは、まさに御指摘のように、校長以下、学校の教師が預けて終わりではなくて、あくまで自分たちが、自分たちの預かっている子供たちを成長させるために、職場のお力添えをいただいているんだという主体性を持って学校が取り組む必要があると考えておりまして、そういった点にこだわりながら、今後フォローアップを進めていきたいと思っております。


◯尾辻委員 ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
 私は戦争孤児で遺児なものですから、よく護国神社に行くんですが、その横にある鹿児島工業高校は、いつも大きく「就職率何年連続一〇〇%」と書いてあるのを見ながら、すごいなって思って通るんです。学校の取り組みによって、こうして何年も連続一〇〇%やっていることは、誇りに思って見ているんです。聞くところでは、今の子供たちは、嫌なことがあったら、一週間の実習期間の二日目に来なくなることがあるんだそうですね。ですけど、鹿児島工業高校がこうしてずっと一〇〇%就職できるということは、やめないでしっかり働いてくれるから、次の年もまた鹿児島工業高校から求人しようって来るんだと思うんです。鹿児島工業高校だけじゃないかもしれないし、ただそこを通ってこれを見るからだけかもしれませんけど、やめたいと言って相談に来たときに「頑張らんか」という、就職した後のフォローや指導があると思うんですね。やはり先生方の指導力にかかってくるんだと思うんですけれども、もっともっとこういう学校がふえるように、そして働いたらきついことはたくさんあるし、社会に出たらお金をもらって働くわけですから、どんなに厳しいものだっていうことを教えてやる、そういうことが必要だと思いますから、そういう教育をしておられると思いますが、一年以内でやめる高校卒の卒業生は何人ぐらいいるんですかね。


◯田淵高校教育課長 離職率でございますけれども、一年目で離職をする者が大体二四%ぐらいで、二年目になりますと一四%、三年目になりますと八%です。したがって、三年以内での離職となりますと、四七%ぐらいになっております。


◯尾辻委員 三年は絶対頑張りなさいって言って親も頑張らせるそうですけど、三年で、ようやくその仕事が自分に身について、それからが会社に対して、恩返しができるんだと思うんですね。そのときにもう五〇%、半分ぐらいの子供たちがやめるということは、何か七五三っていうのがあるんだそうですけど、七〇%、三〇%、五〇%っていう言葉が今はやっていますが、そういうことにならないように、しっかりとした教育が大切だと思いますので、そういうことをお願いして、終わります。


◯小園委員長 ここで、昼食等のため、暫時休憩いたします。
 再開は、おおむね午後一時十五分といたします。
        午後零時 二分休憩
     ────────────────
        午後一時十四分再開


◯小園委員長 それでは、再開いたします。
 ほかに質問はございませんか。


◯柳 委員 一ページの中学校における進路指導で、上級学校の訪問・見学が年々減少していますが、これはどうしてなのか、まず教えてください。


◯三輪義務教育課長 中学校における上級学校の訪問見学が減少している点でございますが、現在のところ、その明確な原因を、こちらでは把握しておりません。


◯小園委員長 暫時休憩します。
        午後一時十五分休憩
     ────────────────
        午後一時十五分再開


◯小園委員長 再開します。


◯田淵高校教育課長 高等学校におきまして、専門高校を中心に各地区で鹿児島専門高校フェスタを、五地区で開催しております。その中で、中学生の参加を促しておりまして、その専門高校フェスタに中学生が数多く参加しているところでございます。


◯柳 委員 大変よくわかりました。
 以前申し上げたことがあったと思うんですが、この職場体験学習は、長いところで五日間実施されておりますけれども、特に大規模校、もちろん鹿児島市内の学校が対象となるわけですが、相手先の企業をまず決めることも大変努力していただいているんだろうなと思うんですね。子供たちに聞きますと、本当にもうさまざまでして、行きたいところへの自分の希望がかなう子供たちはいいんでしょうけれども、そうでない子供たちもたくさんおります。特に大規模校はそうだと思うんですけれども、例えば三日間、保育園とか幼稚園に行って、直接子供と接しますと責任問題とかいろんなことが出てきまして、一日じゅう外で草取りをしていたとか、そんな話も聞くんですね。
 学校としては、職場体験は非常に大切な部分であるんですけれども、どこかの企業にお願いしないといけないわけですので、必死で相手先を探して、子供たちを送るわけですね。その貴重な三日間、五日間を、どうやって生徒たちが過ごしているんだろうかということの検証と、あと、そこに行くまでの送り迎えは保護者負担でやっているかと思うんですが、子供たちによって状況がさまざま違うわけですので、そこは本当に大きな課題じゃないかと思うんですが、そこを今後、県教委として何か見直しをしていくことを考えていらっしゃらないのか、お尋ねします。


◯三輪義務教育課長 職場体験学習に当たって、子供たちの希望がする職場体験がなかなか提供できないとの御指摘でございますが、確かに鹿児島県に限ったことではございませんが、どうしても体験学習の機会を提供できる企業が、子供の数に比べて限られている部分は、残念ながらどうしても生じていると思っております。
 ただ、一方で、あえて申し上げれば、職場体験学習、特に中学校段階における職場体験学習の一つのポイントとしては、子供たちの希望ももちろんあるんですが、いろんな仕事が世の中にはあるんだよということを実際の体験を通して理解させるということが恐らくポイントになるのであろうと考えておりまして、もちろん草むしりで一日じゅうというのは余りよくないと思いますけれども、できるだけ多様な職場を、子供たちはこれをしたいと思っていても、全く子供たちの中の念頭にないような職場を一回経験させてみるといったようなプロセスが重視される必要がある。そして、当然のことながら、御指摘のように、その三日間、五日間なりで子供たちが何を学ぶのかというところをしっかりフォローしていく必要があると考えております。
 それから、現在、職場に実際移動するときの対応に関して、現在手元にデータを持ち合わせておりませんので、この点はまた、後刻また時間をとって確認をいたしまして、問題等が生じていないかというのを確認したいと思っております。


◯柳 委員 ぜひ、そこはよろしくお願いします。大規模校で、大人数で一つの職場に行く場合は、学校側も対応はできていると思っているんですが、少人数で行くとなると、現場に直行ですので、保護者が送り迎えをしているという実態があるようですので、そこをしっかりと検証していただいて、今後の対策を可能な範囲でとっていただきたいと思います。
 それと、確かに職場体験は大変貴重な体験だと思うんですが、それがどのような状況なのかを、県教委としても一度よく状況を把握していただきたいと思うんです。先ほど申しましたように、一日じゅう草むしりをするとか、そういう実態もありますので、それよりもむしろ校外における身近な職業調べとか、子供たちが積極的に自分の目で確かめて、自分が興味がある部分に出向いていって、自分たちで調査するいう取り組みのほうが、私はかえって子供たちにとってはいいんじゃないかなと思うんですね。自分の意に反したところで一日じゅう、余り身も入らないで、そういう体験で過ごすよりも、かえってそのほうがいいんじゃないかなと思うんですが、それについてはどうですか。


◯三輪義務教育課長 この点に関しましては、若干繰り返しの部分がございますが、職場体験学習のほうがよい、あるいは身近な職業調べのほうがよいということではなくて、どういう職場体験学習をするか、どういう身近な職業調べを子供たちが実現するかという中身が問われる部分であると思っております。実施可能な環境がなければ当然できないわけですので、現在学校の周辺に存在する、もしくは教師が頑張れば開拓できる環境がどの程度あって、その中でどういった職場体験学習、身近な職業調べなりが効果的に可能であるかということを各学校がしっかり模索して、最も効果的な対応を時々に応じてとっていく必要があろうと考えておるところでございます。


◯小園委員長 ほかにありませんか。


◯山口委員 生徒さんを送り出す教員の皆さん自身が、職場体験は皆無に等しいと思うんですね。社会人から受験し直して先生になった方はまた別ですけれども、大学時代のアルバイト程度でしかないのではないかと思うんですけど、送り出す教員の職場体験はどうなっているんですか。


◯三輪義務教育課長 御指摘のとおり、教員の中には、ほかの職業を経験してから教員になった者もおりますが、大学を卒業して、そのまま教員になっているという者もおりまして、教員も社会人ですので、社会人経験がないわけではなくて、企業経験がないという教員がいるというのは事実でございます。
 その絶対数に比べると、完全な対応ではございませんが、一つ政策を御紹介しますと、本県におきましては、教員民間企業等派遣研修という事業を実施しておりまして、大体三カ月から一年間、それぞれの希望に応じまして、民間企業に現職の教員を派遣して経験を積むという取り組みをやっておるところでございます。
 過去の実績を御紹介しますと、小・中・高・特別支援学校合わせてですが、平成十九年度は十五名、平成二十年度は十三名、平成二十一年度は十名という派遣実績となっているところでございます。こういった取り組みで、少しずつではありますが、民間企業の経験等も学校現場に伝えていきたいと考えているところでございます。


◯山口委員 民間企業派遣制度があることは存じ上げておりましたけれども、人数が少ないので、例えば、春休み、夏休み、冬休み、一日でも二日でも、送り出す先生たちもそれぞれ職場を巡回して、どういうものであるかという部分をしっかりと分析して、子供たちを送り出す努力をしていただきたいと思います。
 以上です。


◯小園委員長 この件に関しまして、ほかに質問等はありませんか。
   [「なし」という者あり]


◯小園委員長 ほかにないようですので、この件に関する質問等はこれで終了いたします。
 ここで、暫時休憩いたします。
        午後一時二十四分休憩
     ────────────────
        午後一時二十五分再開


◯小園委員長 再開します。
 特定調査につきましては、特にないようですので、これで終了いたします。
 次は、県政全般に係る一般調査についてであります。
 それでは、昨日報告がありました三件も含め、県政一般について質問をお願いいたします。


◯吉留委員 奨学金のことでお聞きしたいんです。先般、京都大学の受験で不正行為、カンニングがあったということで、物すごい大きな事件みたいに取り扱われて、その後の報道を見てみれば、お父さんが高校時代に自殺したという話ですけどね。浪人になって、母子家庭であり、これ以上お母さんに負担かけられないから何が何でも通りたいんだということで、動機に情状酌量の余地があるかなという感じがするんです。
 大学生に対する奨学金のように、予備校生、現役でなくて、一浪、二浪した学生さんに対して奨学金の貸与ができるのかどうか。


◯宇都福利厚生監 予備校生に対する奨学金のことですけれども、現在、平成十七年度以降ですけれども、短大生・大学生に対しては、日本学生支援機構が全国でやっているところでございます。その中では在学する者ということになっておりまして、予備校生に対してはなかったと記憶しております。


◯吉留委員 予備校生、要するに浪人して大学入学した後もだめということなんですか。


◯宇都福利厚生監 入学した後、大学生・短大生に対しては支給できることになっています。
 それから、先ほど日本学生支援機構が大学生に対してやっていると言いましたけれども、県育英財団でも短大生・大学生に対して奨学金を貸与しております。


◯吉留委員 奨学金の貸し付けの変遷は、かなり年々ふえているんですか。額はいいですから、常に増加傾向で来ているのか。


◯宇都福利厚生監 県育英財団がやっております大学生等への奨学金の数ですけれども、平成二十一年度が四百四十六名、平成二十年度が四百七十七名、平成十九年度が五百四十三名、過去三カ年はそのような推移となっております。


◯吉留委員 本県は減っているという意味になるんですかね。


◯宇都福利厚生監 数で言えば、減っていくということになっております。


◯吉留委員 それは生徒全体が減っているから減っているのかな。それとも、奨学金の借りる基準が厳しくなったということではないわけですか。


◯宇都福利厚生監 奨学金の基準が厳しくなっているということではございませんで、毎年、短大生・大学生合わせて、新しく新規で貸与している数は百名という形で変わっておりません。しかし、さっきの数は全総数でございますので、それから見ると、減っていくということになっております。


◯吉留委員 はい、わかりました。


◯小園委員長 いいですか。


◯吉留委員 はい。


◯大園委員 きのういただきました鹿児島聾学校の基本構想の中の敷地面積は、旧ひかり学園を含んだ数字ですか、お教えください。


◯西 学校施設課長 現在の鹿児島盲学校の敷地の件でございますが、現鹿児島盲学校と旧ひかり学園と合わせて一・九ヘクタールということでございます。


◯大園委員 確認しますけど、これは今の鹿児島盲学校の敷地として一・九ということで、新しく〇・四追加して、一・九にするという話じゃないですよね。


◯西 学校施設課長 現在の鹿児島盲学校の敷地でございます。


◯大園委員 鹿児島聾学校の建物は、すべて新築になっていくんですか。


◯西 学校施設課長 すべて新築でございます。


◯大園委員 わかりました。
 それと、栄養教諭を県のほうで配置して、三年ぐらい経過しますが、栄養教諭を配置しての子供たちの体力面、健康面に対して、栄養教諭を配置してよかったなという、何か検証をされているか、教えていただけますか。子供たちの体力がよくなった、あるいは朝御飯を今まで食べなかった子供たちのそういうパーセンテージが下がってきたとか、何か変化がないといけないとは思うんだけど。


◯鵜木保健体育課長 それぞれの学校におけます食に関する指導が、計画に基づいて栄養教諭を導入し、TTで行われることが多くなっておりますし、さらに朝御飯を摂る状況が、導入時の九三%から、昨年一年間で九七%ほどに高まっております。このような形で、栄養教諭の導入によって効果が出ているととらえております。


◯大園委員 この前、栄養士会の方々と意見交換する中で、栄養教諭の姿が余り見えない、活動状況が見えないという話をいただいたんですよね。来年度予算にもそういう栄養士会といろいろな会が企画されておったみたいですけど、この栄養教諭は、新しい職場の教諭ということで、皆さん期待されていると思うんですけど、なかなかその姿が見えない。後押しはされているんでしょうけれども、なかなか学校での栄養教諭の活躍の場がどうなのかなという、栄養士会から少しそういう話が出てきたものですから、そういうことについて何か感じているものがありますか。


◯鵜木保健体育課長 栄養教諭の配置につきましては、数がかなり少ないということもございまして、自校方式の学校と共同調理場への配置という形になっております。それぞれの学校が年間給食、栄養、食に関する年間指導計画を立てておる場合に、自校方式の学校であれば、自校におります栄養職員を使っての指導ができておりますが、共同調理場から給食を配置する、いわゆる受配校につきましては、一つの場につきまして十校、二十校とございまして、その点で栄養教諭の姿が見えにくいということはあるかもしれません。ただし、年間指導計画を立てて食に関する指導等をし、栄養教諭等を招いてやる場合には、かなりの数で栄養教諭は活躍をしていると私どもはとらえております。


◯大園委員 要望にさせていただきますけれども、特に食育基本法ができて、食育の上にすべてが成り立っているということで言われているわけですので、栄養教諭の働く場、それから活動の場、そういったものがぜひ見えるような形で、そして、せっかくの新しい職ですので、そういった面については栄養教諭をもう少し、何らかの形で表に顔が見えるような形にしていただきたいと。
 そして、あともう一点ですが、高校無償化についてです。今後、政権によってどうなるのかわからないけれども、私学振興の学校関係者の方からも、大変学費として助かっている部分があるので、これは残していただきたいなという要望をいただいております。ある関係者と話していたら、今後政権によってどうなるかわからないけれども、できればそういう時は存続を要望してほしいとの意見があったのですが、県として、高校無償化についての何か情報や、私学からの要望等からきていないのですか。


◯長濱総務福利課長 公立高校の関係は、私ども教育委員会でございますけれども、御案内のとおり、本年度から公立高校の授業料が無償化になりました。来年度予算におきましても、文科省の予算には計上されておりますので、来年度も本年度に続いて、引き続き無償化になるということではないかと思っております。


◯寺園学事法制課長 私立学校は、昨年の四月から高等学校等就学支援金がスタートしたわけですけれども、その中で、学校で生徒さんからの手続関係をやっております。そういう手続関係についての合理的、効率的なやり方がないのかなという話を今聞いているところでございます。


◯大園委員 わかりました。はい、結構です。


◯小園委員長 ほかにありませんか。


◯松田委員 まずは教育長にお尋ねをいたします。一月中旬に、埼玉県で教師が保護者を訴えるという事象がありました。私も報道を見たんですが、当事者の保護者も出たりとか、こういう事象に対しての教育長の所感をお聞かせください。


◯原田教育長 これは、学校現場における保護者と、それから教員との間の何らかのトラブルといいますか、いろんな形でのあつれきがあったんだろうなと思います。ちまたでモンスターペアレントという存在がよく出てきておりますけれども、モンスターペアレントに対してどういう対応をするかということだろうかと思いますが、教師が保護者を訴えるということについては、どちらかというと、リーダーたる校長がきちっと学校の管理をして、学校として当然受けとめるべきではないかと。学校としては、教師と保護者がそういったトラブルがあるのであれば、十分にその辺の事情を聞いて、こういう状況になる前に、それなりの配慮を当然とるべきだろうと思っております。教師と保護者がうまくいかないのであれば、そこに教頭、校長、教務主任が入るとか、あるいは、それでもうまくいかないのであれば、教師の配置転換などを行って、若い教師であれば、ベテラン教師に配置転換して、教師と児童生徒と向き合う、そしてまた保護者と向き合うという手段をとって、そこでもっていろんな話し合いをして、解決できれば一番いいのかなという感じでおります。まずは学校全体として受けとめるべき話ではないのかなと。校長が組織のリーダーですので、校長として、教師に対してきちっとした指導を行う、あるいは相手の保護者ときちんと向き合うことが、まずとるべき手段ではないかなと思います。


◯松田委員 どういうふうに聞こうかと思っていたんですが、今回の中身を見ますと、マスコミ等から出てくるものを見ていると、一教師の問題ではなくて、学校として、これは問題であるということで提訴に踏み切ったと私自身は認識しているんです。今の教育長の発言だと、どちらかというと一教師の案件だったと聞き取るんですが、これまでも私たち会派としても、学校の先生方の弁護士をつけろとか、第三者機関をつくれとか、いろいろさまざま申し上げてまいりました。そういう意味では、ある一線までは当然初動が大事であり、また、間にかかわる人たちが保護者の側に立って話を聞くのはもう当然のことであります。その一線を越えた分に関しては、きちっと対処すべきであると私自身は思っているんですけれども、教育委員会が学校の職員を守るという部分での観点での答弁が出ないかなと思ってお聞きしたところです。そういう観点ではいかがでしょうか。


◯原田教育長 教師に対する保護者からの理不尽な訴え、理不尽な行動、それから子供もそのような態度等が見られるのであれば、当然その責任は相手方に帰すべきところでありますので、校長あるいは教育委員会としては、その教師を当然守っていく立場にあろうかと思うので、今回は、一小学校教諭が保護者を提訴している形になっているものですから、その教師を校長としても教育委員会としても当然守るべき立場にあると考えております。


◯松田委員 わかりました。ぜひそういうスタンスで今後も進んでいってもらいたいと思うんですが、現場では、本当に大変御苦労されている話を聞くものですから、一つ一つ、それをただ担任に任せっきりの学校もあるでしょうし、また校長も入ったりとか、教育委員会がかかわる部分もたくさん出ると思います。そういった中で、学校でやり切れない部分に関しては、本当に教育委員会のサポートが非常に大事になってきますので、さまざまな部分から援護射撃をしていただきたいと思っているところです。
 つい先日、一般の会社の社長と話をしたときも、一般社会においてはクレーマーは存在しますので、そこでは毅然とした態度を当然していかないといけないわけで、そういう意味では、今回、一教諭の提訴だったかもしれませんけれども、一つの分岐点が示されたのかなと思っております。学校側も要望を受けるだけじゃなくて、きちっと言うことは言いますよという表現の一つになったのではないかと思っております。中身のことはなかなかわからないので、中身についてどうこうは言えませんけど、理不尽であれば、きちっと学校側も提訴なりということもあり得ますよということが出たので、逆にそういう形で、こういう事象を受けて、今後の鹿児島県におきましても、いろいろあったときには、毅然とした対応をするんですよということをしっかり明示して進んでいっていただきたいと思っております。
 次に移ります。今回、代表質問の中で特別支援教育と、インクルーシブ教育に関連して質問をさせていただきました。その中で、再質問をさせていただいたときに、教育長が、ある学校現場で保護者と理解がなかなか進まない場合に、そういう学校ごとの個別の状況については、ハードな部分の状況を把握して、地元市町村教育委員会と話し合いをしながら、必要があれば要請に応じて派遣したり、また、話し合いによって保護者を説得という手だてをとるという答弁でしたけれども、実際に、こうやって派遣した事例というのはあるんでしょうか。


◯三輪義務教育課長 各市町村の就学指導委員会における就学判断と保護者の意向にそごが生じる場合の件でございます。
 まず、データを御紹介しますと、平成二十一年度に各市町村の就学指導委員会では、合計千九百三十一名の児童生徒について、就学判断、特別支援学校に行くか、特別支援学級がいいか、通常の学級がいいかといった判断をしております。千九百三十一名のうち、特別支援学校に行くのが最も適当な障害の程度であると判断された児童生徒が二百四名、それから特別支援学級適が九百五十九名となっておりました。実際に平成二十二年四月からの進学状況を見ますと、先ほどの特別支援学校適、二百四名に対して特別支援学校に実際に進学した児童生徒が百七十七名、また特別支援学級適、九百五十九名に対し、特別支援学級に進学した児童生徒が八百四十一名となっておりまして、この数字の開きが、すなわち就学指導委員会の判断に対し、保護者がそのとおり判断しなかった件数となるわけでございます。
 このすべてがトラブルになっているわけではもちろんございませんが、この中には御指摘のように、そんなに膨大な数はありませんが、非常に厳しい意見の溝があるケースなどもございまして、こういったケースにつきましては、こういう形で本県にも上がってきますので、適宜、教育事務所、一番近い特別支援学校のスタッフ、場合によっては県教委の担当係なりが出向くなり、情報収集なりをして、状況のフォローに努めているところでございます。


◯松田委員 状況のフォローということで、何件ぐらい行かれて、間に入ったのかという数字はわかりますか。


◯三輪義務教育課長 申しわけございません。実際何回派遣したかという細かいところまでは、今、手元にございませんが、大ざっぱに申し上げまして、年間で数件、非常に厳しい状況にあるという感じでございます。


◯松田委員 ありがとうございました。年間で数件ということですので、現実になりますと、判断を受けて、保護者の意向で普通学校に入ってくる子も結構いるんだなということがわかります。そうすると、今度は学校側がその子に対して状況をつかんで、よりよい教育をしていかなきゃいけないと思って、一生懸命取り組まれる部分だと思うんですが、本会議でも紹介したように、一先生からの応対で、結局、通常学級ではなかなか難しいという現状の話をさせていただきました。そういう場合においては、やはり間に入るのは、こういう就学指導委員会が入らないと、どうしても先へ進まない部分がありますので、今後、進めるに当たって、十分留意してもらいたいと思っているところであります。
 それに関連しまして、霧島市で取り組んでいただきました、発達障害のある幼児の早期支援の充実を目指してという文科省の委嘱事業をされましたけれども、私たちが問題提起している内容は、本当にここの絡みになってくると思うんですが、就学指導に関して保護者と意見が分かれた場合に関して、この事業の成果と課題を説明いただければと思います。


◯三輪義務教育課長 余り乱暴なカテゴライズは慎むべきと思っておりますが、一般的に、今御指摘のありました就学指導に関する意見の食い違いの一番大きなポイントとしましては、障害があるということを保護者が受容しないという、いわゆる障害受容が一つ大きなポイントになってまいります。あえて申し上げれば、これは非常に長い目で見れば、この保護者が小・中学生だったときの障害というものに対する基本的な教育がうまくいっていなかったと言うことができまして、障害受容をどのように考えていくかということが大きなポイントとなってまいります。
 この場合に、この霧島市が行いました事業とも関連して申し上げますと、一つ大きなかぎになりますのは、早期発見と継続的な支援でございます。これは、裏を返せば、幼稚園・保育所段階において、小学校と連携しながら、気になる子供をしっかりとフォローして、適切な対応をしていくということがかぎになるわけでございまして、発達障害早期総合支援モデル事業という形で霧島市が取り組んだ結果が今、まず霧島市において少しずつ実を結びつつあると考えているところでございます。


◯松田委員 具体的にこういう効果があったとか、これはもう本当にまだ先進中の先進でしょうから、すぐに手だてがどうとは言えないんでしょうけど、何かそういう具体な部分があればお聞かせください。


◯三輪義務教育課長 霧島市における取り組みを幾つか御紹介しますと、霧島市におきましては、幼稚園のモデル園三園を設定しまして、そこにおける早期発見・早期取り組みの実践的研究を行っております。行動観察やチェックリストなどを用いた子供の理解、そして、幼保小連絡会の継続的な実施などによりまして、今申し上げた連携を強化している。そして、こういった取り組みを参考に、今本県で行っておりますのが、いわゆる移行支援シートの普及でございます。


◯松田委員 わかりました。もうこの取り組みを十分生かしていただきたいと思っているんですが、何よりもまず、部局間の関係性だと思うんです。保健福祉部の保健師は、成育歴から、さまざまなデータを持っていらっしゃいます。それが活用されないまま、今おっしゃった移行支援シートの分野に入ってくるとは思うんですけれども、幼稚園・保育園に行かない子供もいますので、そういう意味では、教育委員会がリーダーシップを持って保健福祉部とかかわらないと、なかなか進まない部分もありますので、今後いい形でしっかり取り組みを進めていただきたいと思っています。
 次に移ります。また同じ観点でもあるんですが、今回、特別支援学級の開設について御答弁をいただきました。平成二十二年度は、新設の協議があった九十八学級のうち、八十四学級について特別支援学級の開設に同意したということで、八十四学級が平成二十三年度開設されると認識しております。保護者の側に立って見たときに、子どもが来年一年生になるんだなということで、市から通知が来て、学校に就学時健診を受けに行かれて、その後、この子は発達障害児適であるということで、いろいろ協議が進むと思うんですが、大体いつぐらいに学校で就学指導健診があって、その返事がいつごろ保護者に届いて、最終的にこの学校に行きましょうというのはいつぐらいで決まるのか、そういう流れを教えていただきたいんですよ。


◯三輪義務教育課長 一般的な手続の流れでございますが、現在行われております状況を簡単に御説明しますと、一般的に前年度の十月三十一日までに、学齢簿が作成され、その後、十一月三十日までに就学時健康診断が行われまして、その結果等を踏まえまして、就学指導委員会が開かれてまいります。そして、一月三十一日までにその結論が出まして、保護者に対して通知がなされます。そして、四月一日に入学するという流れとなっております。


◯松田委員 私も問い合わせをしたんですが、あるお子さんの保護者は、残念ながら九十八学級の八十四じゃないほうで、開設ができませんでした。それはそれでいいんですが、その返事が幼稚園のほうから保護者に来たのが三月七日と聞いております。保護者としては、十月過ぎに学校に行って、健診を受けて、いろいろ相談をした上で、最終的に返事が来たのがこの三月七日では、実は制服をもう買っているんですよね。できるだろうと思ったら、そこができなかったという結果なんですが、これはもう仕組み上、仕方がない部分があるかもしれませんが、これを早めることは不可能なんでしょうか。個人的に思うのは、もう前年度中、十二月三十一日までには保護者に来年こうなりますよと、開設できるからこの学校でいいですよと、開設できないからほかの学校も検討に入れてくださいという話はできないものかどうか。定数の問題が絡んでくるとは思うんですが。


◯杉元教職員課長 私どものほうで、特別支援学級の配置については最初に検討させていただいております。御承知のように、市町村での就学指導委員会の結果を踏まえて、市町村教育委員会から要望が上がってまいります。それを審議いたしましたのは二月下旬に、まだ加配定数の状況が見込めない中での判断となりますけれども、本議会でも教育長が答弁なさいましたように、私どもとしては一つの目安として、同一障害種で複数で設置することが、子供たちの学び合いということで望ましいと考えております。それからまた近隣の設置状況等を勘案しながら、今回も、今御指摘にあったように八十四学級について開設しておりますが、その中に小学校で一人開設をしたものが十九学級ございます。そのような形で、今の状況で言いますと、国の加配の状況を見込みながら、市町村教委から上がってきた要望を踏まえてということでございますので、委員が御指摘の判断の決定の時期につきましては、市町村教委、義務教育課とも連携しながら、そのような制服まで買って、そういった中でそういった判断がなされることはなるべくないほうが望ましいとは思っておりますので、またいろいろ研究させていただきたいと思っております。


◯松田委員 ぜひ研究をしていただきたいと思っています。きょう委員会があるということで、御本人さんとお話をさせてもらったんですけれども、情緒障害児学級がなくなるので、知的障害児に編入という形で、とりあえず行くと保護者からはお聞きしました。選定から漏れた十四学級に対しては、何らかのケアを、市町村教育委員会に、残り十四は残念ながら開設はしないけど、どうだというのは県から行くんでしょうか。


◯杉元教職員課長 教育事務所を通しまして、要望の結果についてはお返しをしております。市町村教育委員会におかれましては、そういった配置ができなくて、かつ、通学区域の一般の学校に入られる場合には、特別支援教育支援員の配置をされたりしながら対応されるものと考えております。
 また、保護者の中には、通級指導を受けるために、他の小・中学校に開設されたところに通われる場合もあると聞いております。


◯松田委員 全くそのとおりなんですけれども、時期が三月になったものですから、通級もあいている場所がないんです。だから、おっしゃるのはよくわかるんですが、保護者の側からすれば、先にわかっていれば先に手を打ったという話になるわけですね。だから、人数は少ないかもしれませんけれども、やはり一番心配されているのが保護者ですので、開設できない場合の方法とかを提示して、とにかく心配を少しでも軽減できるように、進めていただきたいというのを要望として申し上げておきます。


◯杉元教職員課長 その部分につきましては、先ほどの制服の件もありましたけれども、本当に十分に配慮しなければならないことだと思っております。その部分については、今委員がおっしゃったように、市町村教委の段階で、就学指導委員会との結果を踏まえた中で、想定され得るケースというものを早目に、あるいは小学校の入学前の段階での幼稚園・保育園との連携なども含めて、特別支援教育については、先ほどの霧島市の事業等がございましたけれども、早い段階での保護者の理解と信頼関係をつくることが大切かと思っております。


◯松田委員 私も全くそのとおりだと思います。モデル事業を霧島市でやっていただきましたので、これを十分に活用していただきたいんですが、早期発見・早期療育という部分では、こども総合療育センターができました。本当にありがたいなと思うんですが、診断は四カ月、五カ月待ちということで、それだけの要望が現実にあるのが実際です。もう一つの見方としては、一歳半健診、三歳児健診、この乳幼児の健診のときの囲い込みというか、そこで分けていって、気になる子をしっかり指導していくという部分が大事になってくる。これは保健福祉部の領域になると思うんですけれども、そこに教育委員会としてかかわっていって、そういう対象の子供がいれば、今どこかの幼稚園に行っているのかどうかとかを引っ張っていかなきゃいけないと思うんです。私も霧島市の事業報告書を見ましたけど、そういうことを言っているじゃないですか。だから、そこは部局を超えて、教育委員会がリーダーシップを持って進めていかないと、これは、そちらさんの仕事ですよとなってしまうと、なかなか進まない部分でもあります。鹿児島大学の先生に聞くと、発達障害の児童は、一歳半健診で明らかにもうわかるという先生もいらっしゃいます。そういう意味では、そこで療育的なことができて、また幼稚園でも具体的に発達障害に見合った教育をしておけば、今おっしゃったとおり、特別支援学校に行くにしても、特別支援学級に行くにしても、いろいろ手だてができて、学校での十月の健診の前から相談もできる形となると思いますので、このモデル事業を参考にした形で進めていっていただきたいと思います。
 最後にします。インクルーシブの質問の中で、支援籍とかいう形で、特別支援学校がどんなことをしているのかをアピールするためにも、日常で行ったり来たりという部分の考え方を本当に導入しなきゃいけない時期だと思うんですが、埼玉とか東京、幾つかされておりますけれども、複籍の部分に関して、今の御見解をお知らせください。


◯三輪義務教育課長 今、委員御指摘のように、いかにして特別支援学校と一般の小・中学校との連携をとっていくかという中で、一部の都道府県におきましては複籍とか支援籍というふうに、特別支援学校と一般の小・中学校に両方に籍を置くといった取り組みがなされているところもあると承知しております。
 現時点で、この取り組みを即座に当県でというのは、まだ機運が達していない部分がございますが、かぎとなりますのは、御指摘のように、いかに特別支援学校と一般の小・中学校が連携できるかです。もっと言えば、特別支援学校がどこまで主体性を持って、小・中学校に特別支援教育の重要性を普及させていけるかであると思っています。一般の小・中学校における特別支援学校の存在感が高まっていけば、そういう連携が強まっていくであろうと思っておりますので、今年度もそうでしたし、来年度以降も特別支援学校がセンター的機能を発揮して、小・中学校にしっかり出ていけるような環境をつくっていきたいと考えているところでございます。


◯松田委員 もう論点整理の中でも出てきましたので、これはもう時代の要請と僕は感じておりますので、鹿児島としてどういうスタイルがいいのかはまた別問題だとは思うんですけれども、先ほど保護者が結局障害受容をできないという部分をおっしゃいましたが、知らないからこそ知らせる手だてを何かしないといけなく、それは当局側が頑張らないといけない部分ですので、しっかり取り組みを進めていただきたいと思います。
 終わります。


◯小園委員長 ほかにありませんか。


◯尾辻委員 まず、郷土教育の推進で、郷土鹿児島に誇りを持ち、鹿児島の魅力を語れる子供たちを育てるために、郷土の素材を生かして、郷土理解を深めさせる体験的な学習の促進、教職員の研修の充実、関係機関と連携した伝統文化の継承など、郷土教育の推進を図るとなっているんですが、どこの地区はこういういいものがあるんだよっていうような、具体的に取り組んでいるものがあったらお知らせください。


◯三輪義務教育課長 郷土の素材を生かした郷土教育の実施状況についてでございます。
 これは、結論から申し上げれば、本当にもう挙げれば切りがないぐらい、各地区でそれぞれに行われておりまして、そのうちの幾つかを御紹介いたしますと、伝統的な産業、民俗の学習及び体験的な学習では、「いろは歌」を初めとする郷土かるたで学習したり、サツマイモ、バレイショなどの栽培活動といった取り組み、昔の遊びをやってみたり、郷土の史跡探訪、ホタル等、その地域特有の動植物の観察といった形で、どの市町村でということは今申し上げられませんが、そういったようにさまざまな形で、地域の数だけ行われているところでございます。


◯尾辻委員 鹿児島の場合、すばらしいものがたくさんあって、何か浅過ぎると思うんですね。もっと深く、本当に、これだけはどこの学校にも負けない、どの地域にも負けない。もうホタルはここはすごいって、自分たちの誇りだよ。あした九州新幹線が全線開通いたします。たくさんの皆さんが、鹿児島にきっと来ていただけると思うんですね。その時期時期で、もうここの自分たちのところに足を伸ばしてください、桜を見たら、日本一すばらしい桜がたくさんありますよとか、こういう伝統文化があって、ずっと引き継がれていますよとか、そういうものをしっかり子供たち、そして教職員の皆さんも本当に子供たちと一緒になって、それを伝えていって欲しいなと思います。たくさんあり過ぎて、何か浅過ぎて、そして何がありますかって言われたときに、子供たち、地域の皆さんや先生方が、ここはすごい、こういうものがあって、ぜひ日本、鹿児島に来たら足を延ばしてくださいって胸を張って言えるものは幾つあるのかなっていう思いがするんですね。テレビで、私たちこんなのがあるって言って、連れて回っている子供たちが生き生きして、自分たちのいいところを言っている姿を見て、鹿児島の子供たちは、ここまでしてくれるかなと、いつも思うんです。昨年の千葉国体に行ったときに、初めての試みだったんですけど、北海道の選手が入っていったら、北海道を任された小学校の小学生は、ばーっと立って、「北海道頑張れ」って言うし、鹿児島のときにも鹿児島の任された小学校があって、その小学校の生徒たちがまたばーっと立って言うんですね。こういうおもてなしをするのもいいなっていう思いがしました。もう少し鹿児島に誇りを持てる子供たちを育てる意味でも大変必要なことだと思うので、もっと具体的に、本当に深くしっかり根づかれるような教育にしてほしいし、先生方も、行ってすぐはわからないかもしれないですけど、担任になったときに子供たちが「僕たちのところはこんなことがあるんだよ」っていうような、そういうものを話していっていけるような、そこまで踏み込んでいただきたかったことを要望しておきます。
 次にいきますけど、一般質問でやったんですけど、今回は五十分だったので途中で切っちゃったもんですから、なかなか具体的に返事をもらえなくて、そこのところをお聞きします。
 二巡目の国体が十年を切りました。鹿児島の場合は大きな企業がないし、山形屋のソフトボール、鹿銀のテニス、バレー、本当に企業がそういうスポーツを持っているところって少ないんですね。もう高校生に頼るしかないわけなんですよ。
 もう十年を切っていますので、指導者の配置についても、もう始めていいと思っています。今どこが強いのかっていうのも、しっかりデータをとっておられると思うんですね。川薩清修館はホッケー、鹿児島女子高は何と何とか、鹿児島南高校は何とか、フェンシングは鹿児島南高校しかないとか、いろいろありますよね。バレーとかバスケットとか競技人口の多く、そして指導者の多いところは何人もいるわけですから、指導者を配置するのは、もう少し後でもいいのかもしれませんけど、本当に指導者が少ないというか、保健体育の教師の中でいない競技っていうのもたくさんあるわけですので、そういうところの指導者の配置を頭に入れて、今回から配置を考えておられるのかどうか、お聞かせください。


◯杉元教職員課長 教職員の配置でございますけれども、委員おっしゃいましたように、これまでも中・高等学校の部活動の競技力向上における貢献といいますか、役割を県教委としても十分認識しております。次期国体の開催がほぼ確定した中で、私どもも保健体育課等も連携しながら、これまでに引き続き、特に競技力がもう一定水準にあるチームについては、指導者の確保であるとか、私どもも標準がございますので、そういった場合には、それをなるべく柔軟に運用する中で、どうしても異動せざるを得ない場合は、その次の確保に向けて、今後も努めてまいりたいと思っております。


◯尾辻委員 ぜひこれは、高校生にかかっていると言っても過言じゃないと思っています。バドミントンは、小学校、皇徳寺の中学校が優勝するんですが、高校になると、一回戦すら勝てないんですよ。小学校で全国優勝して、高校のインターハイでは一勝すらできない。何かそこにあると思うんですね。
 いろんなスポーツ団体の会で出てくるのが、鹿児島で本当に指導をしてよかった、鹿児島で頑張る生徒をつくりたいという、指導者にとってすばらしい環境づくりをしてほしいと望む声と、子供たちが鹿児島に残ってしっかり鹿児島の選手として活躍できる環境づくりをしてほしいという声が、もう大方の意見ですね。
 昔の話ですが、浜田先生という陸上の選手の方がおられました。そして、その先生が京セラから引き抜きを受けたときに、もう亡くなったんですが、所長をしておられた稲田先生が浜田先生に、残って鹿児島の子供たちを育ててくれと頼まれたそうです。そしたら、浜田先生が言われたのが、「僕は学校では必要とされていない。そこで自分は指導はできない。でも、京セラは僕を必要として引っ張りに来てくれた。だから僕は京セラに行く」って言われて、今はもう亡くなってしまいましたけど、京セラでオリンピック選手を育てられてたのがすごく印象に残っているんですね。鹿児島の学校は、体育に対して校長先生は冷たいんだなとそのときに思いました。
 それと、いつも言いますけど、新体操の監督を、ずっと阿久根から出水まで通って、二年間指導をずっとしていた先生が、二年後にあるインターハイのときに異動され、監督としてプラカードを持ったのは出水工業の数学の先生で、指導された先生は全然、名前すら出てこないですね。そういうことを見ていますので、すばらしい環境づくりをしてあげることが必要だと思うんですね。そうじゃないと、皇徳寺の中学校の生徒みたいにほかの県に行ってしまって、残った生徒でやるので一回戦すら勝てない。そういうことにならないように、人材は水泳の福留選手など、たくさんいると思うんです。水泳協会は大分努力されて、全部鹿児島に今残ってくれています。ですから、協会とも話し合いながら、たくさんのいい人材を、そして指導者を失うことのないように、九年少しですから、教育委員会はそういう学校とも連携をとってほしいと思うんですね。校長先生の言葉一つだと思うんですね。練習していて、そして「お疲れさんね、頑張ってくれているね、ありがとうね」って言うのか、「あんたは好きでしているんだから、勝手にしなさい」と言うのか。それの違いで、受け取るほうはもう全然違ってくると思いますので、その辺のところはしっかりやって、十年後の国体に向けてもう始めないと、きのうお金のことも言いましたけど、鹿児島県は本当に強化費が少ないですよ。先生方は、全部自分の金を払いながらやっておられます。ですから、そういうことに対しても、言葉一つが必要だと思いますので、あのときにもう少し早くやっておけばよかったなということがないように、お願いをしておきます。


◯鵜木保健体育課長 委員から熱い気持ちが伝わってまいりましたが、今回、鹿児島実業の駅伝が全国制覇をしたことは、中学校からの流れを引き継いだということで、非常に評価できるのではないかと思います。
 おっしゃるとおり、中学校で優秀な成績をおさめますと、県外からの勧誘等があったり、また進学する学校がそれぞれ違ったりしますと、競技力が分散し、成績が低下することがございますが、次期国体に向けましては、指導体制の整備・充実、それから選手の育成と強化、さらにスポーツ環境の整備・充実ということを三つの柱にしまして、これから強化策をつくっていきたいと考えております。次期国体に向けましては、現在の小学校二年生、一年生、幼稚園の年長の子供たちが高校の一・二・三年に入ります。ただ、主力はそこでございますが、成年種目でもやはり活躍を期待していかなければなりませんので、全体的な競技力向上に向けて、現在の小学校の低学年から高校生まで、等しく強化していく必要があると思います。
 その中で、特に小学校の子供たちに、いきなり競技力向上ということで強化はできませんので、まず学校体育と十分に連携を図りながら、運動好きな子供たちの育成と基礎的な体力の向上を進めながら、そして、ある一定の年齢になりましたら、幅広い競技を体験していただきながら、それぞれ専門とする方向に進めていくということを考えているところでございます。
 また、現在、競技力向上の一環としまして、中高一貫指導をそれぞれの競技団体でも取り組みをして、県外に生徒を出さない、県内に残すということを考えておりますので、そのような形で鹿児島県に合った強化策を検討してまいりたいと考えております。


◯尾辻委員 よろしくお願いいたします。中学校の中体連の会長をしている校長先生が、今は部活の指導者を探すのに、砂場から金を探すよりもっと難しいって言われたことがあったんですね。採用するときに、今入ってくる教師たちは、きっと国体で優勝したり、いろんなすばらしいものを持って入ってくるけれども、なかなか自分の時間を割いてまで子供たちのために部活をする方々も少なくなっている傾向があります。その種目のある学校に配置してあげるとか、やる気を起こさせるようなことを最初からしておかないと、最初で部活を持たないで五時になったら帰るような生活をしてしまうと、なかなか次の学校からでは難しくなります。教師の持っている技術や指導力を、愛情が注がれるような状態に持っていく環境づくりもお願いして、終わります。


◯宇都福利厚生監 済みません。先ほどの吉留委員の質問で、大学生の貸与者数の推移を質問されました。県育英財団の数を説明いたしましたけれども、全国を対象にしております日本学生支援機構の貸与人員の予算ベースがわかりましたので、説明いたしたいと思います。
 日本学生支援機構の貸与人員、予算ベースでございますけれども、平成二十年度が百九万二千人、平成二十一年度が百十四万八千人、平成二十二年度が百十八万三千人と、そのような推移になっております。


◯小園委員長 いいですか。


◯吉留委員 はい。


◯小園委員長 ほかにありませんか。


◯山口委員 学事法制課長にお尋ねをします。県立短期大学のことですけれども、短期大学の就職状況が芳しくないと報道されていますが、県立短大は歴史もございまして、県内の私立の短大からしますと、はるかに数字的にはいいという話を聞いていますが、今年度の学科別の就職内定状況を教えてください。


◯寺園学事法制課長 県立短期大学につきましては、今まで非常に高い就職率ということで、高い評価を受けているところでございますが、お尋ねの平成二十三年二月末現在の学科別の就職の内定率でございますけれども、まず日本文学は五八・八%、英文は八〇・八%、食物栄養は一〇〇%、生活科学は七六・二%、経済は八二・一%、経営情報は七七・八%で、一部の学生の内定率につきましては全体で八〇・四%となっております。


◯山口委員 ありがとうございました。例年と比べて少し横ばいという状況だと思いますけれども、学校の御努力で、私立よりはるかにいいデータですので、安心いたしました。
 それから、全体的には四大志向が強まる中で、県立短大としての地位が、年々難しくなっているように思っています。この二、三年の受験者数の推移がわかっていましたら教えてください。


◯寺園学事法制課長 手元に平成二十年度からの資料がございまして、すべての受験生でございますけれども、平成二十年度が七百六十名、平成二十一年度が七百二十三名、平成二十二年度が七百六名ということで、七百名台を維持しているところでございます。


◯山口委員 受験生が年々漸次減少方向にありますけれども、一時期、四大に向けての検討委員会があったわけです。国文にしろ英文にしろ、教職員の二級試験の県短の合格者は年々減っているわけですけれども、将来に向かって県立短大のあり方について、学校側の教授陣の考え、あるいは行政サイドの学事法制課の考え等々あるかと思います。そろそろ三年、四年計画で、県立短大のあり方を再度検討する時期に来ているんじゃないかなと思いますけれども、その辺についての何かお考えがありましたら、教えていただきたいと思います。


◯寺園学事法制課長 県立短期大学は、南九州唯一の県立短大ということで、非常に注目を浴びているといいますか、維持しているところでございます。以前も、県立短大のあり方という形で、どういう方向がいいのかということで検討してまいったところでございますけれども、独立行政法人の学校法人の関係もございますが、持っている学科が文科系だということで、非常に独立採算のほうではどうかというお話もございました。以前、四大化という形での検討も進めてまいったわけですけれども、少子化、それから生徒全入の社会的背景、県内の国立大学の独立法人化、それから私学の状況などを見て、四大化については、今のところ検討をやめたところでございます。
 いずれにしましても、県立短期大学は、県内の学生、保護者の方から、期待を持たれていると認識しておりますので、時代の趨勢の中で、今後ともどういう方向でやっていけるのかどうか、どれが適切なのか検討は続けてまいりたいと考えております。


◯山口委員 ありがとうございました。
 それと、南九州唯一の二部の商経学科があり、今六十名定員ですが、全体を見直しながら、私は定員をふやして、二部に学ぶ学生さんをしっかりと育てながら、次の就職問題等々充実するのが求められているんじゃないかなと思っていますので、二部の充実についても検討していただきたいなと思いますので、要望として述べておきます。
 もう一点いいですか。


◯小園委員長 どうぞ。


◯山口委員 学校施設課長にお尋ねしますが、県政調査会で県立の大成寮の管理の状況についてお尋ねをしたところですが、現在の入寮生の学校別のデータがありましたら、まず教えてください。


◯西 学校施設課長 大成寮につきましての入寮生の状況についての御質問でございますが、定員六十名のほとんどが鹿児島商業高校生になっておりますが、二名が鹿児島東高校生となっております。


◯山口委員 改めてお尋ねしますけれども、大成寮の設置理由を明らかにしてください。


◯西 学校施設課長 大成寮は、離島・僻地などの中学校出身者で、鹿児島市内の高校で学ぶ生徒のための寄宿舎ということになっております。


◯山口委員 その目的からしまして、市立高校の寮になっているような運営のあり方についてはいかがなものかなと思うんですけれども、市立高校の部活動の生徒さんが大半の入寮生とするならば、大成寮そのものをその市立高校に移管をして、実際は南部にも、鹿児島南高校、開陽高校とか、学校は多いわけですので、本来の大成寮的な寮は南部地区につくっていくべきじゃないかなと思いもあるんです。
 現在のそういう特定の学校の部活といったら語弊があるかもしれませんけど、運用の実態に至っていること、鹿児島市教委との今後のありよう等についても検討する必要があるんじゃないかなと思いますが、お考えを教えてください。


◯西 学校施設課長 確かに委員御指摘のとおり、県立の寮でありながら、市立高校の生徒がほとんどだという実態でございますが、ロケーションといたしましても、大成寮は鹿児島市の真ん中ということで、ほかの県立高校からも通えないことはないと思っておりまして、募集案内などもほかの学校などにも、また県内各中学校にも毎年呼びかけておるところでございます。
 今年度も県立高校入学を希望している生徒から入りたいということで応募もありましたので、県立高校の生徒のための受け皿として、どうしていくかというところもあわせて検討すべき課題だと思っております。


◯山口委員 先ほど国体の話も出ましたけど、私は以前から農業試験場の跡地に、鹿児島南高校を中心とする部活もろもろ、体育科含めて、そういうスポーツ的な寮をつくるべきじゃないかという話をしてきました。開陽高校ができて、あそこは通信制、定時制、あるいは看護、福祉、普通科あるんですけど、本来の二部、定時制を考えますと、今の谷山地区の交通事情からしましても、あの辺に本当に大成寮的な寮があるべきじゃないかなと思うんですね。そこら辺も含めて将来構想で、中心部以南の寄宿舎のあり方をぜひ検討していただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。
 続いていいですか。


◯小園委員長 どうぞ。


◯山口委員 隼人工業高校に行政視察で行きました。そのときに、古いパソコンが相当数あったように思いますけれども、今度の予算で高等学校のパソコンの整備に要する経費を、一億三千七百万円計上されていますが、各専門高校、普通高校等のパソコンの整備について、各学校から、使えなくなっていますよという要請があり、どの程度クリアしているのか、教えてください。


◯西 学校施設課長 特別支援学校も含めまして、県立学校のパソコンにつきましては、以前は買い取りでやっていましたが、平成十七年以降はリースですべてやっております。リース期間は一応六年見ておりまして、順次、期間が満了するときに更新する形になっておりまして、隼人工業高校につきましては、昨年の十二月、リースの期間が満了したものですから、すべて更新という形になっておるところであります。そのように、リースという形ですべて更新しておるところでございます。


◯山口委員 特に専門高校のインテリアとか土木建築とか、パソコンを使ってシミュレーションしながら設計をやるわけでして、昨年度はそういう故障がちなパソコンで、授業を二班体制にするとか、そういう苦労しながら授業を進めたような話も聞いていますので、平成二十三年度に更新されるという理解でよろしいんですか。


◯西 学校施設課長 説明が不足しておりましたかもしれませんが、パソコンは一般的な教育用パソコンもありますし、あと工業系で使います自動設計製図機装置用のパソコンや、また商業系の総合実践室のパソコンシステムなどもあります。一番最初申し上げました教育用パソコンは、すべてリースで更新するという形になっておりまして、また、説明しました総合実践室等は買い取りになっております。買い取りの機器につきましては、故障などが出ましたら、それは修繕費で修繕する形になっております。
 それと、リースと説明いたしましたが、六年間がリース期間で、後の二年間は無償譲渡を受けまして、引き続き二年間プラスで使うという形をとっておりまして、最後の二年間に故障等がありましたら、修繕費で修繕するという予算も持っております。


◯山口委員 最近の教育は、もうパソコンがなくては進行できないわけですので、極力故障とかないように、更新も含めて積極的に取り組んでいただきたいと思います。
 あと一点いいですか。


◯小園委員長 どうぞ。


◯山口委員 義務教育課長に確認ですけれども、昨日、スクールカウンセラーの配置のことについてお尋ねをいたしましたが、当スクールカウンセラーの方の話を聞きますと、不登校の子供さんとか、欠席がちな子供さんとかがいらっしゃって、カウンセラーの皆さんは学校内で面談をするということらしいです。このカウンセラーさんの思いは、不登校の子供だったら御自宅に行って、直接話をしながら心をいやしていくとか、学校に来るようにという話をしたいんですけど、今の規定では個別訪問的な部分は業務内に入っていないですとおっしゃっておられました。カウンセラーさんだけが行くわけにいかんですから、教頭、担任の先生とかが同行して行って、お父さん、お母さんがいるときに一緒に話をする部分が必要じゃないかなというお話を聞いているんです。
 そういう運用の基準の見直しが必要だと思うんですが、次年度以降、何かそういう部分を改善していただきたいと思うんですけれども、要望もありますが、現状を含めて御回答お願いします。


◯三輪義務教育課長 スクールカウンセラーの勤務形態に関しての質問でございます。御指摘のように、スクールカウンセラー、いわゆる臨床心理士でございますが、これは原則として各学校の校内で部屋を持ちまして、やって来る子たちとか、場合によっては教職員に対してもカウンセリングを行うというのが基本的な勤務形態となります。原則ですので、御指摘のあったような、スクールカウンセラー自身が動いていくという形が禁じられているわけではございません。ただ、実際には、結構訪問者が引きも切らない状態ですので、なかなか出ていくのが難しいという実態はあろうかとは思っております。
 一方で、今まさにおっしゃった不登校の子などの家に行くというのは、もう一つのスクールソーシャルワーカーがまさにそういう役割を担っておりまして、家庭のほうに課題があるようなときに出て行って、学校とその家庭とのつなぎをするという社会福祉士的な仕事をやるという大まかな役割分担はございます。ただ、そこはびしっと決まっているわけではなくて、そこはうまく入れかわりながら、あるいは連携しながらやっていくことになると思っております。
 今御指摘のあったような課題がもし現場であるとすれば、そこはきっちりと、より効果的に各スタッフが動けるように、実態把握と対応を考えてまいりたいと思っております。


◯山口委員 一生懸命されればされるほど、個別の管理をしっかりして、何とか学校に引き戻したいということで、熱がどんどん上がってくるわけですね。しかし、そこに基準・規則があって、なかなか応対できないということをお聞きしましたので、ぜひ当該の学校長と話をして、その部分は実働できるように、指導方よろしくお願いします。
 以上で終わります。ありがとうございました。


◯小園委員長 ほかにありませんか。


◯柳 委員 まず最初に、先ほどの国体に関連してお尋ねしますが、要望もあるんですけれども、私は昔、川辺高校でなぎなたをやっておりまして、現在、なぎなたの部活動がもう県内に一校、川辺高校だけしかないんです。それで、川辺高校で指導をしていらっしゃった先生が、現在、喜界高校に赴任されていらっしゃいまして、喜界高校でなぎなたの普及に一生懸命取り組んでおられるんです。こちらであります大会にも生徒を連れてきてくださるんですが、まだ部活動の活動になっておりませんで、同好会という位置づけになっているんですね。ですので、支援金もありませんので、大変な負担を負いながら、島からこちらの大会に出てきている状況でもあります。
 伝統あるなぎなたであり、この鹿児島からなぎなたを消してほしくないという思いもありますし、次期国体へ向けて、南九州市の旧川辺町では小学生、中学生もなぎなたの練習を頑張っている子供たちがたくさんおりますので、そういった子供たちを育てるという意味でも、ぜひ支援をしていただきたいなという強い要望があるんですが、そこのところを把握していらっしゃいますよね。


◯鵜木保健体育課長 なぎなたの部活動は、現在、川辺高校だけにありまして、おっしゃいました喜界高校には、今担当の者が赴任したということで、同好会組織ができております。そこの中でも成績優秀な生徒が二人ほどいるということですので、インターハイとかには出て行くチャンスがあるととらえております。
 高等学校の部活動につきましては、いきなり部活動昇格ではなくて、やはり基礎が必要でございまして、ある程度の実績を見ながら、同好会から部活動に昇格していくという手続が必要かと思います。
 なぎなた競技につきまして、一つの学校しか部活動がないということであれば、私どもとしましても、そういう側面からの支援しか今のところはできないですが、そのような形で支援をしていきたいと考えております。


◯柳 委員 ありがとうございます。私が高校生のころは県内にも幾つかありまして、当時は尾辻委員がいらっしゃった鹿児島純心女子高校は大変毎年強くて、非常に活動も盛んだったんです。何とか側面から支援をしていただいて、いずれまた部活動への昇格が実現できるように、ぜひ支援をよろしくお願いしたいと思います。
 続けてよろしいですか。


◯小園委員長 どうぞ。


◯柳 委員 今、武道の話をしましたけれども、中学校でも武道が必修化になっていきますが、中学校では武道場がないところや、柔道では畳がないところもあるのかなと心配するんですが、その辺はどうなっているのかということと、柔道・剣道においては、保護者負担が幾らかあるんだろうと思うんですが、どれぐらいの負担になっているのか、大体で結構ですので、教えてください。


◯鵜木保健体育課長 平成二十四年度から始まります中学校におきます武道必修につきまして、武道場の整備は、まだ十分に整っていないという現状でございます。その中で、中学校武道等地域連携推進事業を現在やっておりまして、モデル地区として指定を受けた地区につきましては、その事業の中で柔道の畳、剣道の防具をそろえることができます。平成二十一年度は三市一町、平成二十二年度は四市一町で行っておりまして、モデル地区にあります中学校等につきましては、柔道の畳約百枚と、剣道の防具を生徒に必要な数購入できるようになっております。
 保護者負担について、柔道は、柔道着等が恐らく三千円から四千円ぐらいで購入できるのではないかと思います。剣道につきましては、防具は学校が準備をいたしますが、共同で使いますと、汗をかいた後、処理にぬるぬるしたり、臭かったりしますので、それを防ぐためにマスクみたいなのと手袋みたいなものが現在市販されておりまして、そういうものを購入する必要が個人ではあるのかなと思います。さらに、竹刀がそれぞれ必要かなと思っております。


◯柳 委員 ある学校に行きまして、その話を伺ったときに、夏場でなくても大変な汗をかきまして、特に、小手とかは、においがもうすごいんですね。しばらくそれを放置していると、カビが生えたりとかするわけですね。新しい体育館は乾燥室があって、保管も十分ではないんですが、できるんですけれども、大方の学校はそういった設備もないと思うんです。女子生徒が剣道をやりたいと言ったときに、恐らく十分な防具の数もまだないんだろうなと思うんですね。男子も女子も同じ防具を使っているという実態もあるようですが、その辺を把握していらっしゃいますか。


◯鵜木保健体育課長 剣道の防具につきまして、男女別の区別は、恐らく今のところはないかと思います。男女共同で使う形になりまして、それぞれ学級分、例えば四十人学級の二組分とか、そういう形でそろえるかと思います。以前の、私どもが学校で習っておりましたころの防具等は、小手なんかは、手を入れた段階でぬるぬるしているという状況でありました。今、中学校で、必修化に向けてそろえております防具につきましては、先ほども説明しましたとおり、小手をはめる前に手袋みたいなものがございまして、それをして汗を防ぐと。面につきましても、顔の部分だけが出るマスクみたいなものが市販されております。それらをつけた上で、それぞれの防具をつけるということで、十分に防ぐことは不可能かもしれませんが、かなり汗の処置はできると考えております。


◯柳 委員 乾燥室を備えた体育館とか、そういう設備がある学校はどれぐらいあるんですか。


◯鵜木保健体育課長 恐らく中学校にはないと思います。


◯柳 委員 大変厳しい財政状況でもあり、武道が必修化されるわけですので、これは国へも強く要望をしていかなきゃいけないと思います。本当は剣道をやりたいけれども、防具は男子と一緒だから嫌だとか、そういったこともあるんじゃないかと思うんですよ。そういうことのないように、財政は厳しいですが、そういった生徒の声をよく把握していただきたいと思います。
 それと、もう一点いいですか。


◯小園委員長 どうぞ。


◯柳 委員 学校図書館について、お尋ねしますが、司書のまず配置状況を教えてください。常勤でない学校がどれぐらいあるのか、おわかりでしょうか。


◯三輪義務教育課長 学校図書館における、司書や司書補等の図書館担当職の配置状況でございますが、今手元にありますデータが、司書と司書補を、あるいはそれ以外の学校図書館担当職員を合わせた数になっておりまして、平成二十年五月現在、小学校が七七・九%に当たる四百五十一校、中学校は七六・七%に当たる百九十八校となっております。いわゆる常勤・非常勤の区別がこの調査ではございませんで、この数字のみとなっているところでございます。


◯柳 委員 常勤・非常勤がわからないということなんですが、本県も鹿児島県子ども読書活動推進計画がありますよね。子供たちに多くの図書に触れてもらって、そういう情操教育、子供たちがまず読書をすることで本を好きになってもらって、生涯を通じて豊かな人生を送れるといった環境をつくる根本となる計画でございますよね。立派な計画をつくってやっていただいていると思うんですが、そのもとになる、小・中学校に司書、司書補がいない学校が実際あるし、兼務しているところもたくさんあるわけですね。特に鹿児島市以外の地域においては、例えば南大隅町では全町で一人とか、小学校十一校には配置がされていないとか、本当に学校によって格差がすごく出ている状況があります。一方の学校では、図書館がきれいに整備をされて、子供たちの目に図書館が生きている、そういった空間がある学校もあれば、同じ図書が山積みになったりとか、全く展示もなかったりとか、明らかに差が出ている学校の状況がありますが、このことについて県教委として、どういう認識でいらっしゃいますか。


◯三輪義務教育課長 まず、先ほどお答えしました司書や司書補等の配置状況でございますが、現在、県内の小・中学校は、残念ながら一〇〇%とはなっていない状況でございます。
 ただ他県との比較で申し上げれば、比較的鹿児島県の市町村は、配置率で見れば健闘している部分はございます。ただし、御指摘のように、各市町村ごとに非常に開きがあるという実態がございます。
 司書及び司書補等の配置に関しましては、各市町村が財政状況を踏まえまして判断する部分でございますので、一義的には当該市町村の財政状況等を踏まえた判断の結果であると言わざるを得ない部分があるわけではございますが、御指摘のような大きな開きというものが余りあるようでは、場合によっては支障が生じることも考えられますので、県としても、こういった状況についてはしっかりフォローしていきたいと思っております。


◯柳 委員 義務教育課長は、場合によってはと今おっしゃいましたけれども、大変な格差があるわけですよ。市町村も本当に乏しい財政状況で、置きたくても置けない状況があるわけですので、そこを県が何とかフォローできないものか、ぜひ検討していただきたいんです。同じ図書教育に、これほど格差があっていいはずはないわけですので、これからも市町村とよく協議をしていただいて、どういった体制がとれるのか。兼務している中学校では、二校兼務しているところもありますよね。特に中学校では、クラスの中で孤立してしまって、クラスに入っていけない子供たちも、図書館だったら落ちついて好きな本を読めるとか、そういう子供たちもおりますので、ぜひ司書の格差是正を努力するようお願いしたいと思います。
 以上です。


◯小園委員長 いいですか。
 ほかに質問ありませんか。
   [「なし」という者あり]


◯小園委員長 ほかに質問がありませんので、これで県政一般に関する質問を終了いたします。
 以上で、当委員会に付託されました議案などの審査は、すべて終了いたしました。
 委員長報告につきましては、特定調査事項を含め、文案は当席に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。
   [「異議なし」という者あり]


◯小園委員長 御異議ありませんので、そのようにいたします。
 次に、鹿児島県議会会議規則第七十五条に基づく閉会中の委員会活動についてお諮りいたします。
 請願・陳情以外の案件に係る閉会中の継続審査事件については、一、警察行政について、一、教育振興対策についての二項目とすることに御異議ありませんか。
   [「異議なし」という者あり]


◯小園委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたしました。
 それでは、このメンバーによる文教警察委員会は本日が最後になりますので、当席及び副委員長から、一言ごあいさつを申し上げます。
 お疲れさまでございました。
 委員の皆様方、また教育委員会、学事法制課の皆様方、一年間大変お世話になりました。
 今年度は、特に特別支援教育の関係が非常に前進をした年度だったのではないかなと思っております。財政的に大変厳しい中ではありましたけれども、県民や、また私ども県議会委員の皆様方の御意見等を真摯に受けとめていただきまして、本当にありがとうございました。
 南薩、熊毛、伊佐、三地区の行政視察にも行かせていただきましたけれども、高等部設置の実施設計が出ました中種子養護学校では、保護者の皆さん方と意見交換会もしましたので、委員の皆様方もいい仕事ができたと思っておられるのではないかなと考えております。
 また、屋久島おおぞら高校では、生徒や教員の皆様方とも率直に、なぜ学校に行かなくなったのか、そういったこと等も初めて意見交換等させていただきましたので、本当にありがたかったなと思っております。
 それから、今年度は鳥インフルエンザもありましたし、奄美大島における豪雨災害もございました。新燃岳の噴火による小・中学校の窓ガラスが割れるようなことも起きました。そういったことも起きましたけれども、本当に一生懸命取り組んでいただいたと思っております。ありがとうございました。
 私は、この前、予算特別委員会でも話をさせていただいたんですが、鹿児島純心女子高校の生徒さんたちが、口蹄疫の被害に遭われたおじいちゃんの、自分で一生懸命飼っていた牛を殺処分しなきゃいけないという話を聞いていて、その生徒さんたちが何か私たちにできることはないのかなといって、お小遣いを出し合って、二万六千円寄附したという話を聞いたんです。
 教育の現場は、まだまだいろいろ問題があって、熊本の事件、鹿児島大学の大学生がバスを転倒させた事件など、いろいろありますけれども、いい子供たちがたくさんいることは確かですので、皆さん方にぜひとも一生懸命頑張っていただいて、鹿児島県の教育力がもっともっと上がるように御努力をいただければありがたいと思います。
 本当に一年間ありがとうございました。(拍手)
 それでは、川野副委員長にお願いいたします。


◯川野副委員長 教育長を初め職員の方々に、大変一年間お世話になりました。
 教育とはどういうものか、非常に関心を持って委員会に入ったわけですけれども、自分の子供さえままならない親たちが、自分の子供の教育を学校に預けて、その預けた子供を先生たちは一生懸命育てていかなくちゃならないと、これは大変な御苦労じゃないかなと思ったところです。
 そしてまた気づいたのは、給食費も持たせない、朝飯も食わせない、家に帰れば親はいない、こういった家庭力の欠如も一番大きな問題じゃないかなと思います。
 教育力について、学校の現場では、先生たちに任せるのが常道ですけれども、子供たちの成長を楽しみにして学校の先生になったんだよと、誇れる先生たちがたくさん出ることが、学校現場の教育力を高めることになるんじゃないかなと、いつも思っております。
 それともう一つは、放課後、社会に出た子供たちを地域で守る、地域力といいますけれども、これも大事じゃないかと思うんです。
 この家庭力、教育力、地域力、この三つがうまくかみ合ったときに、非常にいい鹿児島県の教育もできていくんじゃないかと思います。教育委員会の方々は大変御苦労ですけれども、こういった観点から子供たちの成長を見守っていっていただきたいなと思います。
 一番感心しましたのは、私にはとても答えられないような質問もきちんと答えていただきました、皆さん方の努力に対して、非常に敬意を表したいと思っております。
 最後になりますけれども、今年度も学校の先生の採用試験があったんだろうと思います。聞くところによると、一般の先生たちで共働きの人が四千五百六十一人いらっしゃると。共働きの人たちの四千五百六十一人の二分の一ですから、二千二百八十一人の方々が新しく採用されなかったと。子供の夢を育てるのが大人の役目であるんですけれども、子供の夢を就職という形で芽を摘んでいるのも、先生たちであるのかなと、つくづく思ったところですけれども、何も共働きを否定するんじゃないんです。ですが、こういう視点から子供たちの就職とか雇用、その辺にも少しでも目を向けていけば、ある切り口も見えてくるんじゃないかなと、つくづく感じたところでございました。
 これは、何も先生に限ったことじゃないんです。社会全般にもそういうことは言えると思うんですけれども、学校現場で四千五百六十一人、これを日本全体で広めていくと何万人という方々がいらっしゃる中で、子供たちに職がないというのは、やはり矛盾しているのかなと思ったりしているところでございました。
 私ども議員も、鹿児島県の教育について非常に関心を持って、サポートしていけるところはしていきたいなと思っておりますので、これからもよろしくお願いいたします。
 ありがとうございました。(拍手)


◯小園委員長 それでは、執行部を代表いたしまして、原田教育長にごあいさつをお願いしたいと思います。


◯原田教育長 それでは、執行部を代表いたしまして、一言御礼の言葉を申し上げます。
 小園委員長、それから川野副委員長を初め委員の皆様方には、この一年間、本県の教育行政の推進のため、本当に真摯な形での御指導、御意見、御支援を賜りまして、まことにありがとうございます。
 また、今、小園委員長からもございました特別支援教育でございますけれども、私どもといたしましても、特別支援教育については、それなりの前進が見られたのかなと思っております。足りないところもまだ多々あるとは思いますけれども、今後ともまた力を入れてまいりたいと思います。
 この委員会におきましても、委員の皆様方からさまざまな御意見、御指導等ございましたけれども、我々としてもきめ細かな配慮を行っているつもりではありますが、まだまだ不足する部分が多々あろうかと思います。ぜひ今後とも委員の皆様方の御意見等をいただきまして、本県の教育が本当のいい姿になっていくように頑張ってまいりたいと思います。
 国の来年度予算、一般会計総額で過去最高の予算となっておりまして、教育予算が初めて公共事業予算を上回る予算となっておりますが、財源といたしましては、四十四兆円超の国債発行ということで、大変厳しい財政運営を強いられている状況でございます。
 鹿児島県の財政状況につきましても、非常に厳しい状況ではございますが、来年度の教育関係予算につきまして、対前年度比九八・七%ではございますけれども、確保したところであります。本当にありがとうございます。今後とも学力向上、特別支援教育、学校の耐震化等々、本県の抱える教育行政のいろんな部分について、全力で取り組んでまいりますので、どうか御支援のほど、よろしくお願いを申し上げます。
 委員の皆様方は、今議会が終了いたしますと、また厳しい選挙戦が展開されるということになっておるようでございますが、委員の皆様方全員が、ぜひまた県議会の壇上で御活躍いただけるよう、頑張っていただけるよう念願しております。
 委員の皆様方の今後ますますの御健勝、御活躍を祈念いたしまして、お礼のあいさつとさせていただきます。
 本当にありがとうございました。


◯小園委員長 御丁寧なごあいさつ、ありがとうございました。
 これをもちまして、文教警察委員会を閉会いたします。
 御苦労さまでした。
        午後三時八分閉会