議事ロックス -地方議会議事録検索-


鹿児島県 鹿児島県

平成19年企画建設委員会 本文




七、審査経過
       …………………………
        午前十時四分開会
       …………………………
◯鶴田(志)委員長 定足数に達しましたので、ただいまから企画建設委員会を開会いたします。
 先ほど本会議において、議案第一七号契約の締結について議決を求める件志布志港の整備(起債)工事(荷役機械一工区)についての議案の撤回が上程され、知事から提案理由の説明が行われたところであり、本日は、議案第一七号の撤回の経緯等について調査をすることといたします。
 なお、この議案第一七号につきましては、当委員会に付託され、三月八日の審議を経て可決すべきものと決定をしているところであります。
 その後、翌九日になって、契約の相手方について、国において指名停止措置が講じられたとの報道があったことから、これについても内容の確認を行ってきたところであります。
 それでは、初めに、土木部長の説明を求めます。


◯真下土木部長 それでは、御説明をいたします。よろしくお願いいたします。
 今議会に提案させていただいておりました議案第一七号契約の締結について議決を求める件につきましては、志布志港新若浜地区において整備を進めている多目的国際ターミナルに荷役機械コンテナクレーンを設置するため、契約の締結について議決を求めるものであります。
 本議案につきましては、水門工事に係る談合事件で、三月八日の午後、公正取引委員会により独占禁止法に基づく排除措置命令が出されまして、それを受けて、国において指名停止措置が講じられたところでありまして、三月八日及び九日の企画建設委員会で慎重に御審議をいただいた上で、公正取引委員会の排除命令そのものが契約議案に直接影響を及ぼすものではないことから、可決していただいたところでございます。
 しかしながら、同委員会終了以降、九日の閣僚懇談会で、冬柴国土交通大臣が今回の件について「極めて遺憾でざんきにたえない。調査にしっかりと取り組む」と述べられまして、また、これに対して塩崎官房長官から、「あってはならないことで、遺憾」とした上で、有識者を交えた同省調査で「適切かつ厳正に対処してもらいたい」旨、語られたとの報道がありました。
 このように国において極めて厳しい認識が示され、また、他県においても早急な指名停止措置に向けた動きがされているところであります。
 県といたしましては、企画建設委員会での御議論や国等の対応を踏まえまして、早急に対応することが適切であると判断しましたことから、三月十三日付で指名停止措置を講じまして、仮契約を解除したところであります。
 この結果、議案の撤回をお願いしているところでございます。
 どうぞよろしくお願いをいたします。


◯鶴田(志)委員長 以上で説明が終わりましたので、この件に関しまして質疑を行います。
 質問をどうぞ。


◯二牟礼委員 この契約解除に至った経緯については、今、御説明がありましたけれども、私どもとしては、この今回の議案について、そうした事態が生じるのではないかという懸念を表明をして、いろんな角度から議論をしてきたわけでありまして、そのときの説明では、問題を生じないと。この仮契約は入札から契約までは適正に行われてきたんだと。指名停止の問題とは別なんだというのを強調されて、私どもは、この志布志港の整備の重要性をかんがみ、議案に賛成をしてきたわけですよね。それが突如としてこういうふうに変わってしまうというのは、議会で果たして何を審議してきたのかなというふうに県民の皆さんから見ても思われるわけでありまして、私どもとしても今回の問題は非常に心外でありますし、きちんとした説明を求めたいと思っております。
 それで、質問したいのは、三月九日の企画建設委員会では、執行部から、原因となった事案や対象業者等が多いから、情報収集やその精査に一定期間の時間が要るんだと。したがって、この期間中に指名停止というのは、そうそう早く結論を出すべき問題でもないんだというような説明をされているわけです。今の説明では、法令に違反をするような問題ではなくて、国土交通大臣の談話であるとか官房長官のこういった強い姿勢であるとか、今回、状況変化だけが強調されて、我々としては非常に納得がいかないんですけれども、なぜこのように、期間がかかると言われたものが、九日から、明けてもう十三日、月曜日ですから、そんなに早くなったのか。早くしなければならなかったのか。納得のいく説明をしてください。


◯小宮路監理用地課長 指名停止につきましては、県の指名停止要綱に基づき行っておりまして、事由ごとに指名停止期間はこの要綱で定められておりますが、今回の国発注の水門談合事案のような独占禁止法違反を事由とする案件では、「二月から九月」の指名停止期間を設定するとしております。
 指名停止に当たりましては、一般的には対象企業の指名停止の原因となります工事の施工箇所等を精査することになりまして、情報収集を含めまして一定期間を要するものでございます。
 これに対しまして、今回の事案では、全国的な広がりのある事案でございまして、国土交通省では、個別の調査を積み上げた上での指名停止を行っておらず、さらに他県でも同様の考え方で指名停止を行う動きがあることもございまして、一律に指名停止期間を設定することが適切であると判断をいたしまして、本県の入札参加資格を有する十八社につきまして、一昨日(三月十三日)、県として指名停止を行ったところでございます。
 指名停止期間につきましては、重大な案件であることにかんがみまして、全国的な広がりのある事案について適用する「二月から三月」の重い方の三月といたしまして、再犯加重に該当する社につきましては、指名停止要綱に基づき短期の二月を二倍にし、指名停止期間を四月としたところでございます。
 また、自主申告をし、課徴金の減免を受けました三社につきましては、国と同様に二分の一に短縮をして二月としたところでございます。
 この詳細につきましては、お手元にお配りをさせていただいております一覧表のとおりでございます。


◯鶴田(孝)委員 前回の説明においては、この案件に関する限り全く問題はないんだということで、我々もその部分だけを納得の材料として賛成をしたわけですよね。
 今回の説明は、国の判断がこうなされたから、冬柴大臣の言葉がこうこうこうだったからということで、国の判断が何より根拠になってきたとの説明に聞こえてくるわけです。
 そうなったら、我々が一番心配した調査等は、全くする必要がない。むしろすることにおいて時間がかかるとあのときの説明だったわけです。どうしても納得いかなかったのは、あの時点でも、非常にそれを精査するには時間がかかる。がしかし、一方では、全く瑕疵はないのだから、契約に至っては問題はありませんというようなことを繰り返されたわけですよ。
 その段階のことを判断すれば、今回、国がそういうことになって、ほかも従うようなので、うちの方も一緒にやりますというのでは、県の姿勢、県が契約というものに対して示してきた姿勢には、私どもとしては非常に不満を感じます。やはりあの時点で、我々は契約しようとする県であるわけですから、国以上のもう少し慎重な対応がなされなかったのかなと。あの時点では、一日かけてかなり議論が集中したわけですけれども、とにかく結論としては、これは問題ないんですと。全く問題ないんですからと。あえて調査、調査とおっしゃれば、あのとき何カ月か、二カ月ぐらい、一カ月から二カ月はかかるんだとおっしゃったですよね。
 でも、そんなことよりもとにかく今回は問題ないんだとおっしゃっていたことがこうして急遽、国の動向が変わったと、国が厳しい措置をとったと。こういうことになるということについては、あのときのコメントの中に、最終的には国の動向も今後はしっかり見守って対応してまいりたいと、しかし、多分今回のものには影響しないと思う、そのぐらいの判断は欲しかったなと思うんですが、全く関係ないということで我々には示されたわけですので、非常に不満を感じます。
 これは私の不満を申し上げただけですからコメントは要りません。


◯鶴田(志)委員長 じゃ、一応意見ということでよろしいですか。


◯鶴田(孝)委員 はい。


◯二牟礼委員 その指名停止をされる場合は、県の指名停止に関する要綱というのがありまして、別表第一、別表各項に掲げる措置要求に該当する場合とありますけれども、今回の場合はどれに該当するということで指名停止になったわけですか。


◯小宮路監理用地課長 要綱の方に別表一と別表二がございますが、別表二の方でございます。別表二の(四)と(五)というのがあろうかと思いますが、(四)は、県が発注した工事について独占禁止法に抵触するような事案の場合、(五)はそれ以外の工事ということでございまして、今回は国発注でございますので、(五)の方に相当する事案でございます。


◯二牟礼委員 先般の企画建設委員会での説明が、先ほどありましたけれども、契約、工事、そして指名停止は別なんだと。二つに分けて理解をしてほしいという説明がなされたわけですが、今回は、指名停止イコール契約解除ということになっているんですけれども、仮に適法に行われてきて、この三井造船が工事に入っていたと仮定すると、一定期間の調査を終えて、これは指名停止すべきだと。もう工事は始まっているわけですね。その時点で指名停止を受けた場合は、それ以降の工事には影響は出てくるんですか。その辺のところをちょっと説明いただきたいと思います。


◯小宮路監理用地課長 指名停止要綱に基づきまして指名停止を受けた企業、建設業者ですが、それにつきましては、その指名停止期間中に限り、本県が発注をいたします入札に参加できないなどの制約が生ずるわけでございます。
 したがいまして、既に締結を終えております工事契約、あるいはその現に施工中の工事、こういったものにつきましては、指名停止の効力は及ばず、契約または工事が影響を受けることにはなりません。


◯二牟礼委員 入札の契約が適正に行われ、かつ排除命令が契約議案に直接影響を及ぼすものではないというふうに、説明されたわけですが、今回は、指名停止即契約解除されたのはどうしてですかね。問題がなければそのまま行けばよかったと思うんですけれども、どうなんですか。


◯今井港湾空港課長 県における指名停止につきましては、事案の内容等を踏まえまして、指名停止要綱に基づいて決定するものでございまして、その結果として、指名停止期間中に限り新たな契約を結ばないものでございまして、個別の契約案件を対象として指名停止の検討を行うものではございません。
 本件につきましては、入札公告から入札参加資格の審査等を経まして、一月三十一日に入札を執行しまして、仮契約を二月七日の日に締結するなど、適法かつ適正に執行がなされておりまして、指名停止時点において、いまだ本契約に至っていなかったということから、仮契約を解除したところでございます。


◯二牟礼委員 要するに入札から今までのところは仮契約であったと。だから、十三日時点で指名停止にしたので、本契約は結ばない。こういうふうに理解すればよろしいんですか。


◯今井港湾空港課長 そのとおりでございます。


◯二牟礼委員 はい、わかりました。
 これは契約議案ではありますけれども、補正予算について見込み額が上程されているわけですが、今回の契約議案の撤回に伴いまして、その予算の減額分については、どのようにされるのか御説明いただきたいと思います。


◯今井港湾空港課長 補正予算につきましては、当該契約議案を提案した時点での所要見込み額に基づきまして上程したところでございますが、今回の契約議案の撤回に伴いまして予算の減額分につきましては、不用額として決算処理させていただきたいというふうに考えてございます。


◯二牟礼委員 わかりました。
 今後のコンテナクレーンの整備についてでありますが、これは新若浜港の来年四月の使用開始を目指して整備が進められておりまして、来年度中にこのクレーンの整備も終えられる予定だったわけですけれども、今回の指名停止に伴いまして二カ月から四カ月の、これのクレーンの整備にどこがどう能力を持っているのかというのは定かでありませんけれども、要するに二カ月から四カ月指名停止になっているわけですが、そうしますと、その分、この指名停止が終わってからの入札ということになっていきますので、大分おくれることになりますが、今後のコンテナクレーンの整備についてどのように考えておられるのか、具体的なスケジュール等も今、申し上げた指名停止後の入札を含めて、新たな入札を含めてどのように考えていらっしゃるのかをお聞きしたいと思います。


◯今井港湾空港課長 志布志港は九州で唯一の中核国際港湾でございまして、南九州地域における流通拠点として重要な役割を果たしております。外貿コンテナ貨物の取扱量が平成十七年度には五万七千TEUと、平成十一年度の約十六倍と大幅に増加しているところでございます。
 現在、コンテナを取り扱っている外港地区の取り扱い能力は約六万五千TEUでございまして、岸壁の接岸能力を含めまして限界に近づきつつある状況でございます。
 このため、新若浜地区の多目的国際ターミナルの平成二十年春の一部供用を目指して整備を進めているところでございます。
 今般の契約解除によりまして、荷役機械の発注がおくれることとなりますが、今後、なるべく早期の発注及び供用開始ができるよう検討を進めることとしたいと考えております。


◯二牟礼委員 この指名停止対象企業の中で三井造船みたいにクレーンを整備する能力を持っている会社を教えていただけますか。
 わかりますか。


◯今井港湾空港課長 指名停止の社は、十八社ございまして、いわゆる大手重工メーカーと言われる社がコンテナクレーンの製造実績を持っている社でございます。
 ちょっと今、手元にその実績の社のデータはございませんが、私の記憶している限りで上から申し上げますと、一番の石川島播磨重工業があります。それから三番の川崎重工業、それから六番の三井造船、それから八番のJFEエンジニアリング、十番の住友重機械工業、それから十八番の三菱重工業、あと……一つ漏れておりました。四番の日立造船、この十八社のうち七社がここに含まれてございます。
 以上でございます。


◯二牟礼委員 先ほどの説明では、なるべく早く発注、供用開始ができるよう検討を進めたいということでありますが、現実的には、この指名停止を受けた対象企業の指名停止期間が終了した時点で入札をするということになるんですか。それしか方法はないと思うんですが。


◯今井港湾空港課長 一般的にはそのようなことになろうかと思います。


◯二牟礼委員 ぜひ、今、答弁がありましたように志布志港の中核国際港としての位置づけからしますと、早期にこの整備が図られるように、今後、こうした事態を克服して、取り組みを進めていただきたいとの要望して、私は終わります。


◯鶴田(志)委員長 ほかに質疑はありませんか。
   [「なし」という者あり]


◯鶴田(志)委員長 ほかにありませんので、これで質疑を終了いたします。
 ここで、暫時休憩をいたします。
        午前十時二十五分休憩
     ────────────────
        午前十時二十六分再開


◯鶴田(志)委員長 再開いたします。
 先ほどの部長等の説明、これに対する質疑を踏まえて撤回の理由等も明らかになりました。
 委員会としては、この経緯を認めることとすることでよろしいですか。
   [「異議なし」という者あり]


◯鶴田(志)委員長 異議なしということでありますので、以上で調査を終了いたします。
 なお、委員長報告等の文案につきましては、当席に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。
   [「異議なし」という者あり]


◯鶴田(志)委員長 御異議ありませんので、そのようにいたします。
 以上をもちまして、本日の委員会を閉会いたします。
 御苦労さまでした。
        午前十時二十七分閉会