議事ロックス -地方議会議事録検索-


宮崎県 日向市

平成15年  3月 定例会(第2回) 03月20日−資料




平成15年  3月 定例会(第2回) − 03月20日−資料







平成15年  3月 定例会(第2回)



資料1

 日向サンパーク温泉施設レジオネラ症集団感染問題対策

 特別委員会

1.委員会の設置及び経過の詳細

 (1)設置年月日 平成14年8月12日 平成14年日向市議会第3回臨時会

 (2)名称    日向サンパーク温泉施設レジオネラ症集団感染問題対策特別委員会

 (3)委員の数  12名

 (4)設置の目的 日向サンパーク温泉施設で発生したレジオネラ症集団感染問題に議会として対応するため。

2.特別委員会等の開催状況

 特別委員会は、平成15年3月20日までに一回の全員協議会開催と計10回の特別委員会を開催し、茨城県石岡市の視察を実施とレジオネラ症集団感染の原因と改善策について調査と研究を行った。

 その間、参考人として市当局、本施設の支配人、施工業者、設計業者及び日向保健所の関係者を招致し、質問を行なった。質問にあたっては、参考人に前もって質問事項を送致し、初めに委員長が、続いて各委員が質問を行う方法で行なった。なお、参考人及び一部関係機関には過度の緊張やご迷惑をかけましたが、県や市が設置した原因究明委員会が秘密会にすることが多い中で、市民、被害者及び関係者に広く情報を知らせることを目的に、全て公開とした。

■平成14年7月29日日向市議会全員協議会

 市長、商業観光課長からレジオネラ感染症についての事実経過の説明を受けた後、質疑が行われました。

■第1回特別委員会(平成14年8月12日開催)

 正副委員長を選出した。

■第2回特別委員会(平成14年8月12日開催)

 今後の会議の進め方や石岡市への視察実施及び関係者からの事情聴取を行なうことを協議・決定した。

■第3回特別委員会(平成14年8月23日開催)

 説明員として総務課長、商業観光課長、健康管理課長、建設課長及び各関係係長に出席を求め質疑を行った。

 まず、総務課長から事故の概要報告を受け、各委員が質問を行った。委員の質問に基づき、建設課長が平面図や断面図で施設の概要説明を、また、商業観光課長が(株)日向サンパーク温泉との委託契約内容や管理方法やレジオネラ症対策マニュアル等の取扱状況の説明をしたほか文書法規係長から石岡市の補償に対する考え方の説明を受けた。その中で、塩素消毒の方法や熱交換器として電気を採用した経緯について質疑があった。

■第4回特別委員会(平成14年9月3日開催)

 集団感染問題を取り上げた報道機関のビデオを見た後、今後のスケジュールを協議し、茨城県石岡市の視察決定と参考人として(株)日向サンパーク温泉の支配人の招致を決定した。

■石岡市視察(平成14年9月18日〜19日)

 視察に際しては、先に当局が視察を行なっていることから重複をさけるため、視察した職員と事前に協議を持ち、質問事項29項目をそれぞれ整理し予め送付し、委員長他3名の委員で視察を実施した。

■第5回特別委員会(平成14年9月30日開催)

 石岡市の視察結果の報告をした後、視察した3名の委員がそれぞれ視察感想を報告し、その報告を受けて、質疑を行った。

■第6回特別委員会(平成14年10月9日開催)

 参考人(株)日向サンパーク温泉支配人に対して質問を行なった。特に、残留塩素の測定方法や測定・記録関係について質疑を行なった。

■第7回特別委員会(平成14年10月29日開催)

 参考人として招致した施設の基本設計・実地設計を行なった設計業者及び施工業者の担当者に対してあらかじめ文書で送っておいた26項目の質問を中心に質疑を行った。特に、新マニュアルや湯量計算、熱交換機、塩素注入装置の取扱等について質疑が重なった。

■第8回特別委員会(平成14年11月27日開催)

 参考人として招致した許認可事務を行なった日向保健所の所長以下3名に対して20項目の質疑を行ないました。特に、新マニュアルの取扱、許認可権限をもつ県としての指導のあり方等について質問が集まりました。

■第9回特別委員会(平成15年2月10日開催)

 説明員として建設課長、商業観光課長、日向サンパーク温泉施設指導対策室長に出席を求め、あらかじめ文書で示した32項目について質疑を行なった。特に、施設改善提案についての当局の考え方や、昇温した源泉の温度を下げるための外、補給水として市水道水を検討していること等について質問を行なった。

■第10回特別委員会(平成15年2月26日開催)

 説明員として市長、建設課長、商業観光課長、日向サンパーク温泉施設指導対策室長に出席を求め、前回の特別委員会のなかで答弁のなかった事項等について質問を行った。なお、途中で市長が今回の事故や今後の改善の見通しについて説明があった。

■平成15年第2回日向市議会定例会(平成15年3月20日)

 最終報告を行う。

                              以上

資料2

   改善の検討を要する箇所について



改善の箇所
改善の検討を提案する理由
改善の方法


源湯タンク
休館日や深夜を利用した揚水ポンプの連続運転ができないこと。
増設の検討。


除鉄装置
毎時7・6トンの湧出量に比べ能力が5トンと小さいこと。説明によると今回毎時6トンの湧出量で設計をしたいとしていること。
毎時6トンに安全率を考慮し7トンとすることの検討。


改修槽の撤去
回収槽の容量は1トンと小さく、大勢に影響がないと考えられる。また、地下構造となっており、今後も浸透水が考えられ汚染の懸念があること。
排水用一時貯めますとしての利用の検討。


大浴槽1
構造上、火浴場の踏み込み台の裏はきわめて清掃しにくい作りで、さらに給湯ロの偏りやジャグジーの関係でお湯が滞留しやすい構造になっており、レジオネラ菌の温床となるバイオフィルムが生成されていたことが想像されること。また、衛生管理要領によるとエアゾルを発生させる設備は連日使用型の循環浴槽水を使用してはならないとなっているのに、水位調整システムの兼ね合いから大浴槽とエステ浴槽1を連結管で連結する構造としていること。ろ過等により浴槽水を循環させる構造のものにあっては、循環した水の誤飲を防止するための措置を講ずることになっているのに、同じ吐出口から給水していること。
踏み台の裏に空間ができない構造とすること、ジャグジーの西側にも吐出口を設けること、連絡管の撤去、別々の吐出口を設置することの検討。


洞窟風呂
水しぶき等の飛散で柱状岩の間に湯だまりができている。また、岩と目地の剥離や柱状岩のヒビは今後ますます考えられ、レジオネラ菌の温床になる懸念がある。今回の改善計画で、清掃をこまめに行なうことと高圧洗浄が提案されているが、手作業で隙間の清掃を行なうことはほぼ不可能と考えられる。高圧洗浄は、長年の使用により、目地の剥離に繋がり、なお一層の湯溜まりが懸念される。また、浴槽のオーバーフローを行なうとなると水深が70センチメートルとなり、大人でも水深が顔の位置になること。同時にオーバーフロー水は、禁止されている浄化槽へ流れる構造となっているほか、上ほこり等でレジオネラ菌等に汚染され易い露天風呂1とも連結管でつながっていること。
高温で利用するサウナ等への用途の変更ないし、隙間の改修。連絡管の撤去やオーバーフロー水の排水方法の検討。


大浴場2
大浴場2、エスベット、露天風呂が連絡管でつながっていること。また、3箇所の露天風呂とろ過器を共有していること。
連絡管の撤去及びろ過器の分離の検討。


エスベット
ジェット機能が設置されているのに、今後、溢水構造とした場合、利用者の口の高さより縁の方が高くなり、湯を飲み込む可能性が今以上に高くなること。また、突起物が多く危険であること。
抜本的な改修が必要と考える。その場合FRPの検討。


多目的浴室
多目的浴槽と露天風呂はそれぞれ連絡管でつながっている。また、利用形態から糞尿等の混入の危険性が浴槽の中で極端に高いと言われているにも関わらず、ろ過器を共有していること。身障者が利用する場合、介護者も一緒に風呂に浸からなければならない構造ともなっていること。
連絡管の撤去、ろ過器の分離、浴槽のかさ上げの検討。


脱衣所
床の敷物が下地に貼り付けられているため、高濃度塩素水での清掃がしづらく、充分な衛生管理が可能か不安があること。
清掃し易い材質との交換の検討。


水位調整システム
大浴場2、エスベット、露天風呂は水位調整システムが共有されている。そのような状況の中で、露天風呂は面積が小さいため、水位の変更に敏感に反応することが予想される。また、その上、水位を感知する電極棒に最も近い位置にある。したがって、ポンプの運転は、連絡管が小さいため露天風呂の水位に反応し作動していた可能性が高いこと。その他の共有箇所についても同様のことが推測される。また、電極棒が収納されている配管は、水抜きがし難い構造となっており、滞留水が生じやすい構造となっていること。
個別のシステムに変更。電極棒が収納されている配管に水抜きし易い箇所に専用水抜きバルブの取り付けの検討。


給水配管
中温タンクと除鉄装置の間を結ぶ配管に給水菅が連結されている。最悪の条件が重なると飲み水に温泉水が混入することが考えられること。
撤去の検討。


ろ過装置
各浴槽の利用状況でお湯の汚れは時間、あるいは日によって変化するものと考えられ、そのことあわせ逆洗時間も変るものと考えられるのに、ろ過の状況、逆洗の状況が目視できない構造ともなっていること。また、サンプル水(濁度や遊離残留塩素測定)が機械室で採水できないこと。
逆洗やろ過の状況が目視できるよう配管の一部に透明管設置及び蛇口の取り付けの検討。また、検討にあたり取り外し清掃ができる構造とすること。


塩素滅菌装置
改善計画によると、ろ過器の前から塩素を注入し、二時間おきにサンプル水を再水し、残留塩素濃度を測定することにしている。しかし、実施となると男女別の浴槽のサンプル水をほぼ浴槽の中央で採水するとなると職員の作業量も大きいものになると推測されること。
浴槽毎のろ過循環パイプを配管することで、機械室で全ての浴槽のサンプル水が採水できるようにする。なお、塩素注入装置の前に(一番塩素濃度が低い)サンプル水採水蛇口を設置する。また、注入機は残留塩素測定機と連動できる自動注入機の設置の検討。



   署名者

 日向市議会議長  黒木敏雄

 日向市議会議員  岩切 裕

 日向市議会議員  甲斐敏彦