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宮崎県 都城市

平成20年第1回臨時会(第1号 1月25日)




平成20年第1回臨時会(第1号 1月25日)





 
平成二十年第一回都城市議会臨時会議事日程(第一号)


                   一月二十五日(金曜日)  午前十時開議





第一 会議録署名議員の指名


第二 会期の決定





 ※ 請願の審議(委員長報告・質疑・討論・採決)





第三 平成十九年請願第二号 島津邸購入に関する請願書





 ※ 議案の審議(提案理由説明)





第四 報告第一号 専決処分した事件の報告について


第五 報告第二号 専決処分した事件の報告について


第六 報告第三号 専決処分した事件の報告について


第七 報告第四号 専決処分した事件の報告について


第八 議案第一号 専決処分した事件の報告及び承認について


第九 議案第二号 平成十九年度都城市一般会計補正予算(第四号)








本日の会議に付した事件


日程 第一 会議録署名議員の指名 から、日程 第九 議案第二号 まで





出 席 議 員


本仮屋   勉 君       山 田 裕 一 君


神 脇 清 照 君       福 留   明 君


永 井 弘 美 君       今 村 美 子 君


荒 神   稔 君       坂 下 邦 男 君


竹之下 一 美 君       岩 切 正 一 君


末 永 悦 男 君       西ノ村   清 君


相 葉 一 夫 君       下 山 隆 史 君


江内谷 満 義 君       東 口 良 仲 君


美 原 純 裕 君       福 留 一 郎 君


宮 元 正 文 君       藤 井 八十夫 君


中 田   悟 君       竹 森 隆 雄 君


坂 元 良 之 君       徳 留 八 郎 君


大 浦   覚 君       黒 木 優 一 君


楡 田   勉 君       植 村 浩 三 君


永 田 照 明 君       村 吉 昭 一 君


榎 木 智 幸 君       永 田 浩 一 君


西 川 洋 史 君       橋之口   明 君


蔵 屋   保 君       児 玉 優 一 君


上 杉 順 市 君       森 重 政 名 君


永 山   透 君       来 住 一 人 君


橋 口 浩太郎 君





欠  席  議  員








説明のための出席者


市長          長 峯   誠 君


副市長(総括担当)   池 田 宜 永 君


副市長(事業担当)   前 田 公 友 君


山之口町自治区長    轟 木 休 五 君


高城町自治区長     上 東 正 治 君


山田町自治区長     蔵 満   勇 君


高崎町自治区長     佐 藤 忠 房 君


総務部長        亀 沢 幸 治 君


企画部長        二 見 重 弘 君


市民生活部長      前 田 四一郎 君


環境森林部長      松 元 清 光 君


健康福祉部長      横 山 成 保 君


農政部長        長谷川 慈 弘 君


商工部長        高田橋 厚 男 君


土木部長        日 高 邦 晴 君


会計管理者       神 田 資 治 君


水道局長        八十島 行 範 君


消防局長        明 利 敏 博 君


大学設置推進事務局長  松 尾 久 丸 君


総務課長        田 爪 邦 士 君


教育委員会委員長    内 田 國 昭 君


教育長         玉 利   讓 君


教育部長        岩 崎   透 君


農業委員会会長     穂之上   満 君


選挙管理委員会委員長  中 川 興 二 君


監査委員        宮 原 忠 人 君





事務局職員出席者


局長          日 高 裕 文 君


次長          坂 元 昭 夫 君


補佐兼総務担当主幹   常 盤 公 生 君


議事担当主幹      稲 吉   稔 君


議事担当副主幹     藤 崎 雄 三 君


議事担当副主幹     川 島 和 之 君


議事担当主査      福 留   知 君


議事担当主査      穂 満 康 秀 君





=開会 十時〇〇分=


○議 長(下山隆史君) おはようございます。


 ただいまの出席議員は定足数に達しております。


 これより平成二十年第一回都城市議会臨時会を開会いたします。





=開議 十時〇〇分=


○議 長(下山隆史君) これより直ちに本日の会議を開きます。


 本日の会議は、お手元に配付いたしております議事日程第一号によって進めることにいたします。





◎諸般の報告





○議 長(下山隆史君) 日程に入るに先立ち、この際御報告いたします。


 例月出納検査結果報告書を各位のお手元に配付いたしましたので、御了承願います。





◎日程第一 会議録署名議員の指名





○議 長(下山隆史君) 次に、日程第一 「会議録署名議員の指名」を行います。


 会議録署名議員に、徳留八郎議員と永田照明議員を指名いたします。





◎日程第二 会期の決定





○議 長(下山隆史君) 次に、日程第二 「会期の決定」を議題といたします。


 お諮りいたします。


 本臨時会の会期は、お手元に配付いたしております会期日程のとおり、本日から一月三十日までの六日間といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。


〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕


○議 長(下山隆史君) 御異議なしと認めます。


 よって、会期は、本日から一月三十日までの六日間と決定いたしました。





◎日程第三 平成十九年請願第二号





○議 長(下山隆史君) 次に、日程第三 平成十九年請願第二号「島津邸購入に関する請願書」を議題といたします。





◎総務委員長報告





○議 長(下山隆史君) 本件について、総務委員長の報告を求めます。


○総務委員長(荒神 稔君) (登壇)請願第二号「島津邸購入に関する請願書」について、申し上げます。


 本請願は、平成十九年八月に都城市議会議長に提出され、九月定例会及び十二月定例会において、閉会中の継続審査になっていたものであります。


 請願の趣旨は「市において、島津邸を購入していただくとともに、都城観光協会に運営を委託していただければ、島津邸を中心に観光する都城をつくることができ、都城の歴史と観光の発信基地として、都城島津にかかわるさまざまな情報やイベントなどの開催が可能となる。」とし、さらに、「万一、民間に散逸するようなことになれば、都城にとって大きな財産を失うことになり、今後の都城発展のためにも、誇りを持てる都城人をつくるためにも、また、観光客を市内中心へ誘導するためにも、都城市による購入をお願いしたい。」というものであります。


 なお、本請願書が議会に提出されたのちの九月定例市議会には、市が移管を受けた都城島津家史料の保存・公開と、現島津邸を都城島津家の歴史を体感できる拠点的な交流施設として整備し、新しい通年型の歴史観光ルートを創出するための基本計画を策定するため、「都城島津邸整備活用事業費」が新規事業予算として、当局より補正予算が上程され、総務委員会付託案件として審議し、総務委員会及び本会議において可決されております。


 さらに、この「島津邸整備活用事業」により、策定された事業計画を受けて、事業実施に向けた予算が今回の臨時議会に上程されたところであります。


 それでは、九月定例会から採決までの、本委員会の請願に対する審査の経緯とその結果について御報告申し上げます。


 九月定例会での本請願の審査では、予算議案として上程された「島津邸整備活用事業」について、議案審議の中で当局から受けた事業内容等についての説明を念頭に置きながらの審査となりました。


 審査の中で出た意見は、「歴史的な観点からみれば、その保存・活用については有意義である。」、「一部の新聞報道により、購入や委託先が決まったような報道がなされているが、議会での議論・審議の結果が何も出ていない段階でのものであり、今後、慎重な議論が必要である。」また、「活用するのか、しないのか、その方向性が現段階では全く精査されていないので、慎重に審査するべきである。」との意見や、「もう少し形が見えてから審議するべきで、継続審査とすべきである。」といった意見が出されました。


 また、請願の趣旨の中で、「都城観光協会に運営を委託していただければ、云々。」というくだりがありますが、このことに関しては、仮に事業を推進することになり、管理を外部に委託するとなれば、その管理委託については、指定管理者制度により管理委託者を選定することになるわけでありますので、ここで、この請願を採択することになれば、都城観光協会を指定管理者として当局に対して、指定を推薦し、拘束することになるのではないかということで、行政執行権の侵害に当たるおそれはないのか、といった問題も懸念されたところであり、慎重な審査が必要ではないかとの見解があったところでありました。


 その結果、審査に慎重を期するため、継続審査にすべきものといたしました。


 閉会中の継続審査となったことを受けて、九月定例会以降、十一月中旬に、委員会を開催し、当局に委員会出席を要請して、「島津邸整備活用事業」について、その検討内容、進捗状況及び今後のスケジュールについて説明を受けました。また、十二月初旬には、請願者である都城観光協会会長を参考人として招致し、請願書を提出するに至った経緯と理由の説明を受け、審査の参考といたしました。


 請願者を参考人として招致した委員会においては、先に述べましたが、「都城観光協会に運営を委託していただければ、云々。」というくだりについて、確認をいたしましたところ、請願者としては、この請願は、あくまでも「島津邸の購入についての請願である。」との見解でありましたので、委員会といたしましては、土地購入とその後の整備、運営、維持管理に重点を置き、その妥当性を念頭において審査することにいたしました。


 また、十一月下旬の全員協議会における、島津邸整備活用計画の中間報告についての当局の説明も審査の参考といたしました。


 さらに、十二月定例会での委員会では、再度、島津邸整備活用事業の進捗状況等の説明を関係当局から受け、審査を行いました。


 しかしながら、土地購入費、整備費、維持管理費等について、具体的な事業費等の提示がない段階での採決は、困難であるとの意見が相次ぎ、閉会中の委員会や十二月定例会での委員会においても、引き続き、継続審査といたした次第であります。


 そして、今年一月十八日開催の全員協議会で、当局より、ようやく、整備計画と事業費についての提示と説明がありましたので、それをもとに全員協議会終了後、委員会を開き、再び当局の出席を要請し、質疑を行い、最終的な審査を行いました。


 なお、九月定例会で本請願が継続審査となってから、最終審査までの間に、都城観光協会を中心として、島津邸の保存に向けて、十一月には、「島津邸存続有志の会」が見学会や総会を開催され、さらに、十二月には、存続の署名活動等を展開され、一万六千七百六十四名の署名を集められ、市へ提出されたことは、皆様、御承知のとおりであります。


 さて、本請願についての最終の総務委員会の審査についてでありますが、再度申し上げますが、請願者への確認で、本請願は、あくまでも「島津邸の購入についての請願である。」との見解でありましたので、委員会といたしましては、土地購入とその後の整備、運営、維持管理に重点を置き、その妥当性を念頭に置いて審査いたしました。


 審査の過程では、各委員から次のような意見が出されました。


 賛成の立場からは「島津家から史料の寄贈を受けていること、土地を購入することの確認書が交わされているが、ここで、史料は寄贈を受けた、一方、土地は購入しないということが、社会通念上許されるかという問題がある。土地の購入と史料一万点とは一体のものであると考えている。当初は、現在の財政状況に逆行する事業ではないかと思っていたが、事業費等の説明を受け、市の直接の負担は三億円以内にとどまるということで、財政上はクリアできるものと感じた。また、まとまった一連の土地については、その価値は相当なものがあると推定される。市が土地を購入して、歴史を語る拠点として、存在してほしいと思うので、賛成である。」という意見がありました。


 一方、反対の立場からは、「島津氏が寄贈された文化的史料の価値とか、その歴史について否定はしない。むしろ、今後、市民に伝えていくという点では、異論はないし、むしろ積極的に進めていくことは、重要なことだと思う。ただ、寄贈を受けた文化的史料を生かすためにどうするかという点では、今の市民生活の実態から見て、現在の都島町の歴史資料館等の活用を図れば可能であると思う。改めて、展示資料館をつくる必要はない。」「この計画は、土地の購入が先にある。その土地に抵当権が設定してあるが、借金の返済のために市民の税金が使われると言われても仕方のない、そういう内容を持っている。」「この請願では、島津邸の存続が第一だが、もう一つ、いわゆる指定管理者に指定してほしいということも出されている。この請願を採択してしまうと、指定管理者まで追認することになるので、賛成できない。」といった意見や、「寄贈された史料自体については、貴重なもので、その保存活用については、否定するものではないが、九月定例会での島津邸整備活用事業費の可決以降、多くの人に島津邸の購入について聞いたところ、ほとんどの人が島津邸自体の存在を知らない。財政状況が厳しい中で、なぜ、この時期に購入しなければならないのか、といった声が多く聞かれる。また、存続の署名が一万七千名分ほど提出されたということであるが、署名の趣旨が示されないままに実施されたものであり、島津邸存続についての真実の署名になったのか疑問に思っている。さらに、自己資金は少なく済むように見えるが、国の動向を見ると、交付税の削減等もあり、今後、どうなるかわからない状況もあり、もう少し時間をかけて論議する必要があり、今、着工しなければならない理由はないと考えるので、反対である。」という意見がありました。


 採決の結果、請願第二号「島津邸購入に関する請願書」については、賛成少数により、不採択とすべきものと決定いたしました。


 なお、本請願に関しましては、より慎重を期するため、長期間にわたる審査となりました。


 このことに関しましては、本市の財政状況が、非常に厳しい状況に置かれていることは、周知の事実であります。今後、劇的に好転することもないのではないかと思われます。そのことを前提とすれば、「特に巨額の事業費を投入する事業計画については、整備費、いわゆるイニシャルコストから、維持管理費、いわゆるランニングコストまで、トータルで考えていかなければならない。」、そのような考えのもとに、審査が長期間となりましたことを申し添えておきます。


 以上で報告を終わります。(降壇)





◎質 疑





○議 長(下山隆史君) 総務委員長の報告が終わりましたので、これより質疑に入ります。


〔「なし」と呼ぶ者あり〕


○議 長(下山隆史君) 質疑はないようですので、質疑を終結いたします。





◎討 論





○議 長(下山隆史君) これより討論に入ります。


 討論の通告がありますので、発言を許します。


 来住一人議員の発言を許します。


○(来住一人君) (登壇)私は日本共産党を代表いたしまして、ただいま議題となっております請願第二号「島津邸購入に関する請願書」について、反対の立場から討論をいたします。


 本請願は、趣旨を明確にしていないのが特徴でありますが、請願の理由を含め、総合的にこの請願書を見るなら、請願の目的は単に島津邸の購入だけにとどまらず、史料館等を建設し、その運営を都城観光協会に委託してもらうなら、島津邸を中心に観光する都城をつくることができるというものであります。


 まず、島津に関しての我が党の基本的な立場を述べておきたいと思います。


 第一に、私どもが郷土史を学び、後世に継承することは大変重要であり、当然のことながらこのことについて、自治体の役割は大きなものがあると思います。同時に、島津の歴史はもちろん、それぞれの時代の土地所有のあり方や経済関係、農民や庶民の生活や文化など、全面的にとらえることが大事だと認識いたしております。


 第二に、島津氏から寄贈された歴史資料等については、多くの市民や県民の目に触れるように、然るべき措置を講じることは重要であります。


 第三に、寄贈を受けた歴史資料等をどう生かすか。具体的にはどのような施設にするかは、市民の経済的、文化的状況と市財政状況を考慮するとともに、都島町にある歴史資料館の意義と現状。旧四町の歴史文化資料館等の現状等を深く考慮しなければならないと考えます。


 それでは、本請願に同意できない問題点について述べます。


 本請願は、先に述べたように、単に島津邸の購入を求めているだけにとどまらず、島津邸の開発をも求めているものであり、この点では、今回、市が発表した島津邸整備活用計画を抜きにして議論できるものではないと思います。


 問題点の第一は、島津邸購入と整備計画先にありきという点であります。このことを疑う余地なくあらわしているのが、都島町にある都城歴史資料館とその地域の活用は、のっけから一切考えの対象にもしないというものであります。しかも、この計画は市民が切望し、その要求に根ざしたものでないことも明白であります。署名が提出されたことで、市民の支持を得ているかのように主張されるようでありますが、この署名は、「私たちは島津邸存続のために署名します。」という表題だけをつけたものであり、その目的、方法などの趣旨を署名者に示しているものではありません。単に、島津邸の存続という点では、だれもが議論のないところであると思います。したがって、この署名をもって市民が要求していると判断できるものではないと思います。


 第二に、島津氏が代表取締役をされている島津山林株式会社の借金返済のために島津邸を購入してやるのではないか。つまり、市民の税金が使われるのではないかということであります。島津邸の土地に、五億一千万円の極度額の根抵当権が設定されていることは、さきの九月議会で明らかにいたしました。根抵当権の設定は一般にあることでありますので、特に問題になるものではありません。しかし、債権回収を本業とするオリックス債権回収株式会社に債権が譲渡されているに至っては、ただごとではない、まさに島津山林株式会社救済のために市民の税金が使われると判断されても反論のしようがなく、こうしたことは絶対にやってはならないことであると思います。


 第三に、十三億円を超える巨額を投じての島津邸購入と整備を市民の実生活と市財政は許すかという問題であります。多くは申し上げませんが、多くの市民がパートや派遣労働という不安定と低賃金のもとでの雇用となっております。生産者米価は下落し、生産者米価に占める一時間当たりの労賃はわずか二百五十六円であります。


 さらに、社会保障の諸施策は次々と切り詰められているのが現状であります。また、本市の一般会計、特別会計、企業会計の起債残高は、つまり、借金は、千三百四億二千七百七十三万八千円で、市民一人当たり約七十六万三千円であり、この財政難を理由に、在宅介護手当さえなくそうとしております。市民生活もまた、本市財政も、現在、進めようとしている島津邸にかかわる事業を行う余裕などないというのが現実であると思います。


 第四に、事実上、島津資料館となっている歴史資料館と別に島津史料館は必要ないということであります。つまり、島津資料館は二つはいらないということであります。


 先日も、歴史資料館に行ってまいりましたが、あの資料館は島津と切っても切れない関係にあります。入館の際の入館券も、それからリーフレットもまさに島津そのものであります。関係者のお話も聞いてまいりました。歴史資料館の充実と活用にこそ活路があると確信いたしました。島津邸に史料館を建設することによって、むしろ双方とも成り立ち得なくなると感じて資料館を後にしてまいりました。


 第五に、島津邸の購入整備計画については、一市四町の合併協議の議題となったものでもなく、また、さきの市長・市議会議員選挙において、市民に問われた問題でもありません。つまり、この計画について市民の意思は全く反映されておらず、市民の意思を反映しないまま決議しようとしていることは許されないことであると考えております。


 第六に、請願者そのものに関してでありますが、趣旨の中に、「都城観光協会に運営を委託していただければ、島津邸を中心に観光する都城をつくることができます。」と述べております。請願人は、このことが趣旨ではないと述べられましたが、昨年八月のマスコミ報道では、管理運営は都城観光協会に決定されているかのように報道されており、この請願の趣旨と無関係ではないと思われます。指定管理者のあり方に対する議会の態度が問われる請願であると思います。


 平成十五年に、旧都城市長と島津氏との間に取り交わした確認書をもって、島津氏からもらうものだけはもらって、島津邸購入という確認を守らないのは、信義に反するのではないかという声が一部にあります。この考えは、議会と議員の役割、任務をみずから放棄するものであり、また、市民の立場から物事を判断するのではなく、市長と一市民の確認書を絶対化するものであり、おおよそ、民主的社会では通用するものではないと考えるものであります。


 以上で討論を終わります。(降壇)


○議 長(下山隆史君) 次に、山田裕一議員の発言を許します。


○(山田裕一君) (登壇)おはようございます。


 議題となっております請願第二号「島津邸購入に関する請願書」について、賛成の立場で討論をいたします。


 今回出された請願は、都城の貴重な歴史的財産となり得る島津邸を市が買い取り、都城市民全員の共有財産として大切に守り育ててほしいという願いが込められて出されたものであります。都城市がこれから南九州の中心として歩んでいくためには、地域における都城の歴史的な背景や私たちの祖先が生きてきた長い人生のあかしを知る必要があります。いわばそれは、都城市そして、そこに住む市民の精神的な支えであり、よりどころであるわけですが、その一つが六百五十年以上にも及ぶ都城島津家の歴史であり、その象徴的な場所がこの島津邸に凝縮されているとは言えないでしょうか。そういう市民の多くの思いがこの請願にあらわれており、また、今日提出された一万六千人以上にも及ぶ島津邸存続を願う署名であることを思うとき、我々議会は今一度、この請願の重要性を考えてみる必要があると考えます。


 さらに今回、都城観光協会によって出された請願には、市が買い取った暁には、ぜひ、我々都城観光協会に管理委託を任せてほしいという内容があわせて書かれています。


 これは、請願者が自分のところに優先して管理委託を任せるべきで、ほかにさせるべきではないと言っているのでは決してなく、自分たちもただ要望するだけでなく、それだけの決意と責任を持つべきであることを示したものであります。事実この施設を運営するには、相当の覚悟が必要であり、失敗は許されず、その責任の大きさははかりしれません。それでもあえて、前理事の署名捺印をもって出されたこの請願書の思いを考えれば、むしろ私はこのことを評価すべきではないかと思います。


 また、この請願を認めてしまえば、もう半ばここに管理委託させることを議会が認めたことになるという懸念があり、委員会での否決の理由になったともお聞きしますが、あくまでもこれは、都城観光協会側の一つの提案であり、決定事項ではありません。全員協議会の説明でもあったように、ここの運営はこれから直営や指定管理者などを、費用面や市民に広く喜ばれ、かつ集客にどれが一番ふさわしいかの議論をするのであり、今のところ、その運営者は全く白紙であると言えます。決して、都城観光協会による観光協会のための計画でないというところは、ここではっきりと断言をしておきたいと思います。


 最後に、ここを単なる財政的な見地だけで散逸させてしまうことは、都城市とって大きな損失であり、後世にとって、取り返しのつかない所業になるおそれがあります。長い間、個人によってこの建物が当時のおもむきのまま大切に使用・保存され、かつ、そればかりでなく学術的にも極めて価値の高い古文書の史料や工芸品までもが保管されてきました。この間の島津氏の筆舌に尽くしがたい維持、保存のための御努力と、それを「後世の都城の歴史教育に役立ててほしい。」と惜しげもなく史料、工芸品のすべてを市に御寄贈くださった島津氏に、心より感謝を申し上げたいと思います。これらを、それらがあった土地、建物と同じ場所で、市民の共有財産として自由に拝観し、郷土の歴史の息吹きに触れることができるとは、何という幸せなことでありましょうか。歴史を研究する学者も、このことを極めて珍しいことと高く評価しており、うまく生かせば、都城は今まで以上に大きく全国で名をはせるチャンスが広がるとも言われております。新しい都城、そして新しいまちづくりのシンボルとして、この島津邸が最大限生かされることを熱望して、賛成討論を終わります。(降壇)


○議 長(下山隆史君) 以上で、通告による討論は終わりました。


 ほかに討論はありませんか。


〔「なし」と呼ぶ者あり〕


○議 長(下山隆史君) 討論はないようですので、討論を終結いたします。





◎採 決





○議 長(下山隆史君) これより、平成十九年請願第二号「島津邸購入に関する請願書」の採決を起立により行います。


 本件に対する委員長の報告は、不採択であります。


 本件を採択することに賛成の議員の起立を求めます。


〔賛成者起立〕


○議 長(下山隆史君) 起立少数。


 よって、平成十九年請願第二号は不採択とすることに決定しました。





◎日程第四 報告第一号から 日程第九 議案第二号まで





○議 長(下山隆史君) 次に、日程第四 報告第一号「専決処分した事件の報告について」から、日程第九 議案第二号「平成十九年度都城市一般会計補正予算(第四号)」までの、以上四報告及び二議案を一括議題といたします。





◎提案理由説明





○議 長(下山隆史君) 議題に対する市長の提案理由の説明を求めます。


○市 長(長峯 誠君) (登壇)ただいま上程されました議案等につきまして、順に御説明申し上げます。


 まず、報告第一号から報告第四号までの「専決処分した事件の報告について」一括して御説明申し上げます。


 報告第一号は、平成十九年十月十日午後二時二十分ごろ、都城市上川東四丁目一号六番地先国道において、公用車と乗用車が衝突し、互いの車両を損傷させた事故に係る和解の成立及び賠償金額の決定について。


 報告第二号は、平成十九年十二月一日正午ごろ、都城市鷹尾一丁目三千七百三十三番地一市営宮丸西団地五十六 二棟において、当該団地の踊り場に設置している共用部分の扉が突然倒れ、入居者を受傷させた事故に係る和解の成立及び賠償金額の決定について。


 報告第三号は、平成十九年十二月十一日午前十時十五分ごろ、上川東一丁目自治公民館内において、公用車の運転を誤り、同公民館が設置している資源ごみ倉庫を損傷させた事故に係る和解の成立及び賠償金額の決定について。


 報告第四号は、平成十九年九月十四日午後五時ごろ、市が都城市北諸県郡医師会に委託している予防接種業務において、誤って種類の異なる有効期限の切れたワクチンを幼児に接種した事故に係る和解の成立及び賠償金額の決定について。


 それぞれ、地方自治法第百八十条第一項の規定に基づき、専決処分いたしましたので、同条第二項の規定により御報告申し上げるものであります。


 次に、議案第一号「専決処分した事件の報告及び承認について」御説明申し上げます。


 本件は、平成十九年度都城市高城健康増進センター等管理事業特別会計補正予算でありまして、高城健康増進センター屋内プールの天井の一部が落下し、緊急に天井の張りかえ工事等を行う必要が生じましたため、地方自治法第百七十九条第一項の規定に基づき、議会を招集する時間的余裕がないと認め専決処分いたしましたので、同条第三項の規定に基づき御報告申し上げ、その承認を求めるものであります。


 次に、議案第二号「平成十九年度都城市一般会計補正予算(第四号)」につきまして、御説明申し上げます。


 本件は、都城島津家歴史資源活用事業として、公有財産購入費、補償費等を計上したものであります。この歳出予算に対する歳入予算は、まちづくり交付金、合併特例事業債等を計上しております。


 第二表「債務負担行為補正」は、都城島津家歴史資源活用事業建物等実施設計委託等が二カ年に及ぶため、債務負担行為を設定し、また、第三表「地方債補正」は、今回の事業費補正に合わせて、所要の措置を講じたものであります。


 以上で、提案理由の説明を終わりますが、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。(降壇)


○議 長(下山隆史君) 提案理由の説明が終わりましたが、質疑は二十八日に行うことにいたします。


 なお、質疑の通告は省略することにいたします。





◎散 会





○議 長(下山隆史君) 以上で、本日の日程はすべて終了いたしました。


 次の本会議は、二十八日の午前十時から開くことにいたします。


 本日はこれをもって散会いたします。


=散会 十時三十七分=