大分県 津久見市
平成25年第 2回臨時会(第1号10月29日)
平成25年第 2回臨時会(第1号10月29日)
平成25年第2回津久見市議会臨時会会議録(第1号)
平成25年10月29日(火曜日)
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〇議事日程(第1号)
平成25年10月29日(火曜日)午前10時開議
第 1 会議録署名議員の指名
第 2 会期の決定
第 3 議案第67号
(提案理由説明・質疑・委員会付託省略・討論・表決)
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〇本日の会議に付した事件
日程の全部
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〇出席議員(14名)
1番 ? 野 至 君
2番 塩 ? 雄 司 君
3番 谷 本 義 則 君
4番 吉 良 康 道 君
5番 黒 田 浩 之 君
6番 森 脇 千恵美 君
7番 宮 本 和 壽 君
8番 小手川 初 生 君
9番 ? 野 幹 也 君
10番 小 谷 栄 作 君
11番 知 念 豊 秀 君
12番 清 水 美知子 君
13番 西 村 徳 丸 君
14番 安 藤 康 生 君
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〇欠席議員(な し)
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〇説明のため出席した者
市長 吉 本 幸 司 君
副市長 蒲 原 学 君
秘書課長 麻 生 達 也 君
総務課長 黒 木 章 三 君
総務課参事(兼)
契約検査室長 関 憲 二 君
総務課主幹 黒 枝 泰 浩 君
総務課主幹 上 杉 一 洋 君
政策企画課長(兼)
合併推進課長 飯 沼 克 行 君
税務課長 江 藤 善 文 君
市民生活課長(兼)
人権対策室長 鳥 越 俊 一 君
環境保全課長 小 泉 裕 君
環境保全課参事 西 水 克 己 君
健康推進課長(兼)
長寿支援課参事 幸 泰 秀 君
長寿支援課長(兼)
健康推進課参事(兼)
福祉事務所参事 石 井 達 紀 君
会計管理者(兼)
会計課長 古 谷 慎次郎 君
上下水道課長 川 辺 邦 彦 君
福祉事務所長 大 村 裕 二 君
農林水産課長(兼)
農業委員会事務局長(兼)
商工観光課参事 内 田 隆 生 君
商工観光課長(兼)
農林水産課参事 旧 杵 洋 介 君
都市建設課長 古 谷 修 一 君
都市建設課参事 薬師寺 博 昭 君
土地対策課長(兼)
土地開発公社事務局長 平 野 正 廣 君
消防長 塩 ? 英 次 君
消防本部次長(兼)
消防署長 宗 利 明 君
教育委員会
教育長 山 田 修 治 君
管理課長(兼)
学校教育課参事 増 田 浩 太 君
学校教育課長 梶 原 俊 幸 君
生涯学習課長 小野崎 宏 君
監査委員
代表監査委員
事務局長 松 下 俊 喜 君
選挙管理委員会
事務局長 (監査委員事務局長が兼務)
公営企業
水道課長 (上下水道課長が兼務)
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〇議会事務局職員出席者
事務局長 浦 中 隆 浩 君
主幹(兼)書 記 宗 真 也 君
書 記 吉 田 恵 里 君
書 記 宇都宮 志 伸 君
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午前10時00分 開会
○議長(小手川初生君) 皆さん、おはようございます。
これより平成25年第2回津久見市議会臨時会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付いたしましたとおり定めましたので、御協力願います。
◎日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(小手川初生君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において森脇千恵美君及び宮本和壽君を指名いたします。
◎日程第2 会期の決定
○議長(小手川初生君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。
おはかりいたします。今期臨時会の会期は、本日1日といたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小手川初生君) 御異議なしと認めます。
よって、会期は本日1日と決定いたしました。
◎日程第3 議案第67号
(提案理由説明・質疑・委員会付託省略・討論・表決)
○議長(小手川初生君) 日程第3、議案第67号を議題といたします。
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付議事件
議案第 67号 津久見市教育委員会委員の任命の同意について
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○議長(小手川初生君) 提案理由の説明を求めます。
吉本市長。
〔市長吉本幸司君登壇〕
○市長(吉本幸司君) 平成25年第2回市議会臨時会を招集しましたところ、議員の皆様方には御壮健で全員の御出席を賜り、厚くお礼を申し上げます。
さて、我が国の直面する最重要課題はデフレからの脱却と経済再生の実現であるとともに、財政健全化が喫緊の課題であることは言うまでもありません。安倍政権においては「大胆な金融政策」、「機動的な財政政策」、そして「民間投資を喚起する成長戦略」からなる「三本の矢」を一体として強力に推進し、持続的な経済成長に向けて取り組んでおり、景気回復による設備投資促進等に期待しているところであります。また、社会保障の安定財源確保と財政健全化を図るため、平成26年4月1日から消費税率引き上げに伴う駆け込み需要及び反動減対策等にも注視していかなければならないと思っております。
平成25年度補正予算や新年度予算の景気対策の動向についても情報収集し、対応していかなければならないと考えております。
それでは、今臨時会に提案しました議案第67号について提案理由の説明を申し上げます。
議案第67号は、教育委員会委員中、山田修治氏が来る11月8日をもって任期満了となりますので、新たに平山正雄氏を任命したいと存じます。何とぞ慎重に御審議の上、御同意を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
〔市長吉本幸司君降壇〕
○議長(小手川初生君) 説明は終わりました。
これより質疑に入ります。質疑の通告がありますので、これを許可します。
11番、知念豊秀君。
〔11番知念豊秀君登壇〕
○11番(知念豊秀君) それでは質疑を行います。
今回、教育委員の任命ということなんですが、これまでもたびたび問題になりました。市民から行財政改革の観点からも、それから市民感情からも内部登用という声が大分ありました。そういう中で、また市内に人材を求めていくべきだという御意見もございました。そういう市民の声にもかかわらず、また3度目も外部登用とした理由は一体何なのかを、まずお聞きしたいと思います。
〔11番知念豊秀君降壇質問者席着席〕
○議長(小手川初生君) 吉本市長。
〔市長吉本幸司君登壇〕
○市長(吉本幸司君) 知念議員さんからの市民から行財政改革の観点から内部登用、または市内に人材を求めるべきとの意見があります。3度目も外部登用した理由は何ですかについてお答えいたします。
私は将来にわたり自立できる津久見を市政運営の目標としていますが、その実現のために人づくりを重要なテーマと位置づけております。このため昨年発足した新生津久見高校を支援することで、次世代を担う優秀な人材を育成したいと考えています。また小・中学校の子どもたちの確かな学力と豊かな心を育成していくことも津久見市の大きな責務であると考えています。さらに現在、防災上、喫緊の課題である学校校舎・体育館の耐震化や地域と学校をつなぐコミュニティスクールの推進、さらには対応が急がれる防災教育、交通安全教育など多くの課題が山積しているところであります。
このような状況の中、津久見市教育委員会の教育委員として、これらの津久見市が抱える課題を外部からの視点も入れながら解決できる人材を市内外を問わず広く適任者として探すことが必要と考えています。
これまでの市外から登用した教育委員に頑張っていただきましたが、教育改革は時間がかかるものであり、もうしばらく外部の風を入れ、広い観点で教育に取り組んでいただき、あわせてその後を任せられる市内の人材を育てていきたいと考えて、今回の人選に至ったところであります。
〔市長吉本幸司君降壇〕
○議長(小手川初生君) 知念豊秀君。
○11番(知念豊秀君) それでは再質問を行います。
これまで市民のほうから、津久見市内には人材がいないのかだとか、それからまた津久見市内からどうして登用しないのかということが、たびたび私どもの耳に入ってきましたけども、市長にはそういう声が聞こえていないんでしょうか。
○議長(小手川初生君) 吉本市長。
○市長(吉本幸司君) 直接は聞いてはおりません。
○議長(小手川初生君) 知念豊秀君。
○11番(知念豊秀君) やはりそういう声を聞こうという耳をお持ちではなかったのかというふうな気もいたします、その辺はわかりませんけども。そういった観点から広く津久見市内にもそういう声を聞く方法、または意見を聞くということをすべきではなかったかなというふうに思いますけども、今後も基本的には内外から人材を求めていくという方針でおやりになっていくのかどうかをお聞きいたします。
○議長(小手川初生君) 吉本市長。
○市長(吉本幸司君) 別にわざわざ市外を探しているというわけではございません。市内外を問わず探しているところでございまして、何度目とかいうことはないと思います。どれぐらい期間がかかるかということで、なるべく短期間ではやっていきたいと思いますが期間の問題だと思っておりますし、教育改革にはやはり時間がかかっていくと私はそういうふうに思っております。
○議長(小手川初生君) 6番、森脇千恵美。
〔6番森脇千恵美君登壇〕
○6番(森脇千恵美君) それでは質疑を行います。知念議員と多少重複しますが、よろしくお願いします。
1.なぜ津久見の地元から選任しないのかについてお伺いいたします。
今回の津久見市教育委員会委員の任命を含め、県からの選任が続けて3度目となります。市民の間では、わざわざ県から来ていただかなくても津久見の地元にもふさわしい人材はたくさんいるのではないかという声を多く耳にしますが、今回も県から選任したということは津久見の地元に人材がいなかったのかどうなのかお聞かせください。
これで1回目の質問を終わります。
〔6番森脇千恵美君降壇質問者席着席〕
○議長(小手川初生君) 吉本市長。
〔市長吉本幸司君登壇〕
○市長(吉本幸司君) 森脇議員さんのなぜ津久見の地元から選任しないのかについてお答えいたします。
先ほども答弁いたしましたが、私は将来にわたり自立できる津久見を市政運営の目標としておりますが、その実現のために人づくりを重要なテーマとし、次世代を担う優秀な人材を育成するため小・中学校の子どもたちの確かな学力と豊かな心を育成していくことが津久見市の大きな責務と考えているところであります。さらに学校校舎・体育館の耐震化、防災教育、交通安全教育など津久見市が抱える課題を外部からの視点も入れながら解決できる人材を市内外を問わず広く適任者として探すことが必要と考えております。
教育改革は時間がかかるものであり、もうしばらく外部の風を入れ、広い観点で教育に取り組んでいただき、あわせてその後を任せられる市内の人材を育てていきたいと考えております。
〔市長吉本幸司君降壇〕
○議長(小手川初生君) 森脇千恵美君。
○6番(森脇千恵美君) 2.どのような経緯で選任したのかについてお聞かせください。
○議長(小手川初生君) 吉本市長。
○市長(吉本幸司君) 今回、提案しております平山正雄氏は県内各高等学校の教諭や教育指導センター指導主事としての豊富な教育現場な経験を有し、さらに大分県教育長における長い行政経験も有しています。特に平成16年から平成21年にかけては高校教育課高校改革推進室長、教育次長として県立高校の後期再編計画の策定とその実現に向けて県内各地域において多大な貢献をしてまいりました。津久見高校の再編に当たっては、私も平山氏と幾度もお会いし、津久見高校にとって有意義な再編をしていただいたと感謝しているところであります。その話し合いの中で現場重視の、そして信念を持った平山氏の教育における情熱と高い見識に共感を抱いたところであります。
また平成22年から3年間は大分県立豊府高等学校長として勤務され、この間、大分県立豊府中学校長も兼ねて中高一貫教育にも取り組んでこられました。義務教育にも十分な経験をお持ちでございましたので、今回の選任に至ったわけでございます。
○議長(小手川初生君) 森脇千恵美君。
○6番(森脇千恵美君) 3.なぜ平山正雄氏なのかについてお伺いいたします。
平山正雄氏は平成17年から平成21年3月までの4年間、高校教育課高校改革推進室長のときに高校再編の旗振り役をし、全県一区を実現させ学校統廃合を推し進めました。経済的に豊かで成績のよい子はよいのですが、自分の家から一番近い高校でも1時間以上かかる通学時間で部活動ができなかったり、通学費の増加などの弊害も出ています。
平山正雄氏が今回、津久見に来られるということは市内の学校の統廃合問題など視野に入れての人選ではないかと大変危惧しております。先日の議案説明会のときに、津久見市の教育はさまざまな問題がある中で、その問題を解決できる人材とお聞きしましたが、津久見の教育のどんなところに問題があり、解決するために平山正雄氏に白羽の矢が立ったのかお聞かせください。
○議長(小手川初生君) 吉本市長。
○市長(吉本幸司君) まず教育委員として津久見市の教育における諸課題である、まず一つ、津久見高校に対する支援、二つ目として市内小・中学校と津久見高校との連携、三つ目として学校・家庭・地域の連携による心身ともに健全な児童・生徒の育成、四つ目として子どもたちの確かな学力と豊かな心の育成、五つ目として学校校舎の耐震化や防災・交通安全教育、コミュニティスクールの推進など喫緊の教育行政上の課題解決に取り組み、津久見市の教育水準の維持・向上並びに教育の推進を図っていただくためにも広い観点で教育に取り組んでいただき、あわせてその後を任せられる市内の人材を育てていただきたいと考えての選任であります。
○議長(小手川初生君) 森脇千恵美君。
○6番(森脇千恵美君) ありがとうございました。これで終わります。
○議長(小手川初生君) 3番、谷本義則君。
〔3番谷本義則君登壇〕
○3番(谷本義則君) それでは、通告に従いまして質問したいと思います。知念、森脇両議員と重複する部分があるかと思いますが、よろしくお願いしたいと思います。
私は地域と連携した学校運営、教育行政の面から質問したいと思います。
今、日々のニュースの中でいじめや体罰の問題など教育に対する話題が出ない日がないと言われております。多くの話題が学校に関するものであるため、どうしても教育イコール学校というイメージが一般的に根づいているようです。
教育委員の役割は教育委員会の定例会や臨時会などで条例の改定・制定、教育に関する管理及び執行に関することなどが論議されております。教育委員の皆さんは教育政策の提案や政策、アイデアの提案、住民の教育ニーズの伝達と教育問題の住民への理解など住民と教育とのパイプ役を担い、津久見市の教育の発展・充実のために、そして津久見市の子どもたちの教育環境の向上に努力をされております。学校現場でもコミュニティスクールが進められており、子ども・保護者・地域に開かれた学校づくりが目指されております。
このように教育行政、学校運営が地域と連携を深めていく中で、教育委員の選任については地域住民の代表とならなければならないと思います。そのためには地域の実情に応じた教育の振興がより一層図られるために津久見市内よりの起用が必要ではないかと思いますが、市長のお考えをお聞きいたします。
〔3番谷本義則君降壇質問者席着席〕
○議長(小手川初生君) 吉本市長。
〔市長吉本幸司君登壇〕
○市長(吉本幸司君) 先ほども答弁いたしましたが、私は将来にわたり自立できる津久見を市政運営の目標としております。その実現のために人づくりを重要なテーマとし、次世代を担う優秀な人材を育成するため、またふるさとを愛し、みずから学ぶ意欲と活力に満ちたつくみっ子の育成のため、小・中学校の子どもたちの確かな学力と豊かな心を育成していくことも津久見市の大きな責務であると考えております。また、津久見市が掲げる教育現場におけるさまざまな課題を外部からの視点も入れながら解決できる人材を市内外を問わず、広く適任者として探すことが必要だと考えています。
教育改革は時間がかかるものであります。もうしばらく外部の風を入れ、広い観点で教育に取り組んでいただき、あわせてその後を任せられる市内の人材を育てていただきたいと考えております。
〔市長吉本幸司君降壇〕
○議長(小手川初生君) 谷本義則君。
○3番(谷本義則君) 答弁が前の2人の議員と同じだろうというふうに思っていますが、また別の面で生涯学習の面から考えても、やはり社会の政治が進む中、市民の皆さんの学習要求が多様化、高度化しております。ニーズに応える生涯学習体系を確立する必要が特に必要だと思っております。そのためには、どうすればいいか。やはり各種文化活動やスポーツの振興のため各種団体と話し合い、協議を進めていくということも必要になってくると思います。
私は津久見を知った人が津久見の住民と話し合うということが、一層の生涯学習の継続ができるのではないかなというふうに思っています。
もう質問を終わりますが、最後に山田教育長や今、提案されている人たちの批判や否定をするものではないということを申し添えて、質問を終わります。
以上です、ありがとうございました。
○議長(小手川初生君) 以上で通告による質疑は終わりました。
これをもって質疑を終結いたします。
おはかりいたします。
ただいま議題となっております議案第67号については、会議規則第37条第3項の規定により委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小手川初生君) 御異議なしと認めます。よって、議案第67号は委員会の付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。
討論はありませんか。
知念豊秀君。
〔11番知念豊秀君登壇〕
○11番(知念豊秀君) 私は、今回の任命の同意についての議案に対して反対の立場から討論を行います。
教育委員会の役割というのは、地方教育行政の組織及び運営に関する法律に基づき、地域の学校教育や社会教育、文化、スポーツの振興などの事務を担当し、公立学校や図書館などの設置と廃止、教員の任免、授業で使う教科書や教材の選択、学校給食、文化財の保護などさまざまな権限を持っています。中でも教職員の人事権は絶大なものがあり、平成23年度に市内小・中学校教職員の大量の人事異動で津久見市の教育現場に混乱と抗議の声が上がりました。また真実と真理を探求する教育現場に愛国心を強要するための国旗の常時掲揚を強行しました。
教育基本法の目的は、「人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。」としており、特定の価値観や政治的圧力を排除するのが教育委員会の役目でもあります。こうした役目をゆがめてきたのが県庁や県教育委員会から招聘された委員でした。今回の教育委員の任命は教育長の選任に直結する案件です。
学校現場の教育環境は決してよくありません。例えば今年のうだるような夏の盛りも、クーラーのない教室で生徒は授業を受けました。冬の日は短く、暗くなったグラウンドを父兄が車のライトで照らしてサッカーの練習をしているなど、このような実態があっても教育委員会は無視しています。教員のほとんどが残業が当たり前、中には過労死ラインを超える実態も全国教職員組合が報告しています。これらの原因の一つが教育委員会からおりてくるアンケート調査や報告書の作成などがあり、急に命令され締め切りまで余り日がないなどのときには、目の前の子どもをそっちのけで作業をしないといけないなど、ひどいありさまが新聞に報道されました。それで、ある先生に実態はどうなのかと聞きましたら「そんなもんです」との答えでした。
教員の自殺や失踪事件もありました。子どもの火遊びから火事になった事件報道もありました。また先生が鬱病になったとか、学級崩壊寸前になったとかいう状況も聞きました。人格の完成を目指すはずの学校現場で、人格破壊さえ進んでいるような状況さえ見受けられます。
教育委員会の役割は悪い環境を改善し、よりよい教育環境をつくることに専念することではないでしょうか。教育委員の任命は重要であることは間違いありません。ゆえに市長の任命責任は重大です。
以上、述べたように津久見市の教育環境は県の天下り人事によってつくられてきました。市民は津久見市に根差し、生涯をかけて責任を負える人材を求めています。したがって、吉本市長の再検討を強く要望し反対といたします。
〔11番知念豊秀君降壇〕
○議長(小手川初生君) ほかに討論はありませんか。
森脇千恵美君。
〔6番森脇千恵美君登壇〕
○6番(森脇千恵美君) 議案第67号、津久見市教育委員会委員の任命の同意について反対の立場で討論を行います。
先ほど質疑の中でも触れましたが、今回の津久見市教育委員会委員の任命を含め、県からの選任が続けて3度目となります。市民の間では県の天下り先に、そのポストが用意されているのではないかという声さえも聞こえてきます。地域に根差した教育を実践するためには、地域・学校・家庭の三位一体が連携することが不可欠です。任期が終われば、津久見を去っていく人ではなく、ともに子どもたちの成長を見守り続けてくれる人、津久見の海を愛し、山を愛し、風土を愛し、ふるさとを愛し、津久見の将来を担う子どもたちをともに育てていく観点から津久見の地元からの人選を熱望いたします。
教育は人づくりです。長いビジョンがかかります。したがって3度にわたり、県から選出し任命する市長の任命責任は重大です。よって、私は今回の人事案件について反対いたします。
〔6番森脇千恵美君降壇〕
○議長(小手川初生君) ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小手川初生君) これにて討論を終結いたします。
議案第67号については御異議がありますので、起立により採決いたします。
本件は同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔起立多数〕
○議長(小手川初生君) 御着席ください。
起立多数であります。よって、議案第67号は同意することに決しました。
山田教育長より発言の申し出がありますので、許可いたします。
山田教育長。
〔教育長山田修治君登壇〕
○教育長(山田修治君) 議長から発言の機会をいただきましたので、一言お礼の言葉を述べさせていただきます。
私は11月8日をもちまして教育長の職を辞することになりました。この間、在任中には議員の皆様方には学校教育、あるいは社会教育等の件で大変お世話になりましたことを改めて感謝申し上げます。
議員の皆様方におかれましては、今後ますますの御活躍と御健勝を御祈念申し上げ、お礼の言葉といたします。大変お世話になりました、ありがとうございました。
(拍手)
〔教育長山田修治君降壇〕
○議長(小手川初生君) 以上で今期臨時会の議事は全部終了いたしました。
市長挨拶をお願いします。
〔市長吉本幸司君登壇〕
○市長(吉本幸司君) 平成25年第2回臨時会の閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
本臨時会に提案いたしました議案1件につきまして、議員の皆さん方には慎重に御審議を賜り、原案のとおり御承認をいただき、まことにありがとうございます。
開会の挨拶でも申し上げましたが、消費税率引き上げに伴う経済対策や社会保障制度改革に注視し、行財政改革による財源確保など諸課題に取り組み、市政発展のために最大限の努力をいたす所存でございます。議員の皆さん方の御指導と御支援を心からお願い申し上げまして、閉会の挨拶といたします。
〔市長吉本幸司君降壇〕
○議長(小手川初生君) これをもって、平成25年第2回津久見市議会臨時会を閉会いたします。
午前10時33分 閉会
地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。
津久見市議会議長
署名議員
署名議員