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熊本県 宇土市

平成25年 9月 定例会(第3回) 09月06日−02号




平成25年 9月 定例会(第3回) − 09月06日−02号







平成25年 9月 定例会(第3回)



         平成25年第3回宇土市議会定例会会議録 第2号

            9月6日(金)午前10時00分開議

1.議事日程
 日程第1 質疑・一般質問
  1.九谷新吾議員
   1 市の歴史遺産や史跡,文化遺産の再検証と保存,そして文化資源としての活用につ
     いて
   2 古代船「海王」について
   3 議員から施策等の提案や質疑について庁内協議と経過報告について
   4 地域消防団への女性団員確保について
  2.野口修一議員
   1 市民対話と情報収集
   2 環境都市へ向けた取り組み
   3 市立図書館の運営
  3.藤井慶峰議員
   1 公契約条例について
  4.嶋本圭人議員
   1 特定健康診査について
   2 主要道路整備による,定住・活性化対策について
   3 こどもネット教育について

2.本日の会議に付した事件
 議事日程のとおり

3.出席議員(17人)
    1番 嶋 本 圭 人 君       2番 柴 田 正 樹 君
    3番 平 江 光 輝 君       4番 樫 崎 政 治 君
    5番 野 口 修 一 君       6番 中 口 俊 宏 君
    7番 藤 井 慶 峰 君       8番 芥 川 幸 子 さん
    9番 山 村 保 夫 君      10番 九 谷 新 吾 君
   12番 野 添 正 利 君      13番 杉 本 信 一 君
   14番 堀 内 千 秋 君      15番 村 田 宣 雄 君
   16番 浜 口 多美雄 君      17番 福 田 慧 一 君
   18番 岩 本 廣 海 君

4.欠席議員(なし)

5.説明のため出席した者の職・氏名
 市長       元 松 茂 樹 君   副市長       池 田 信 夫 君
 教育長      木 下 博 信 君   総務部長      益 田 輝 明 君
 企画部長     荒 木 繁 男 君   市民環境部長    中 田 雄 士 君
 健康福祉部長   那 須 大 和 君   経済部長      田 川 修 一 君
 建設部長     新 樹 秀 一 君   教育部長      山 本 桂 樹 君
 会計管理者    林   留美子 さん  農業委員会事務局長 前 田 保 幸 君
 上下水道課長   下 鶴 治 久 君   総務課長      中 川 玲 子 さん
 危機管理課長   瀧 口 卓 也 君   財政課長      杉 本 裕 治 君
 企画課長     石 本 尚 志 君   まちづくり推進課長 山 本 和 彦 君
 環境交通課長   中 島 隆 一 君   健康づくり課    島 浦 勝 美 君
 学校教育課長   佐美三   洋 君   文化課長      木 下 洋 介 君

6.議会事務局出席者の職・氏名
 事務局長     山 本 克 則 君   次長兼庶務係長   西 山 祐 一 君
 議事係長     渡 辺 勇 一 君   議事係参事     牧 本   誠 君




                午前10時00分開議

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○議長(杉本信一君) これから,本日の会議を開きます。

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△日程第1 質疑・一般質問



○議長(杉本信一君) 日程第1,質疑並びに一般質問を行います。発言通告があっておりますので,順次これを許可します。

 10番,九谷新吾君。



◆10番(九谷新吾君) おはようございます。平成25年第3回宇土市議会定例会,一般質問,愛市同友会の九谷でございます。

 通告に従って,今回は1番目,市の歴史遺産や史跡,文化遺跡の再検証と保存,そして文化資源としての活用について,2番目に,古代船「海王」について,そして3番目に議員からの施策等の提案や質疑について,庁内協議と経過報告について,4番目に消防団への女性団員確保について,この4点を質問席から質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。



○議長(杉本信一君) 九谷新吾君。



◆10番(九谷新吾君) それでは,質問席のほうから随時通告に従って質問をさせていただきたいと思います。

 まず最初に,市の歴史遺産や史跡,文化遺跡の再検証と保存,文化資源の活用についてということで質問をいたしますが,皆さん方ご存じのとおり,この交通の要衝,宇土市であります。数多くの歴史的な財産,文化資源を有していると。これは皆さん方,周知のとおりでございます。現在,ちょうど私の家の近くになりますが,クロス21UTOという大型の商業集積が今できつつあります。交通の要衝ということも併せて,それなりの流動人口,あるいは流入人口が相当な数発生するであろうということであります。私はそれを一遇のチャンスだと。当然,地元の商店街,あるいは隣接する店舗については多少なりとも影響があろうかと思いますが,今現在建築を進めております。そういう中で,この一遇のチャンスをどういうふうな形で結び付けるのかということを柱に質問をさせていただきます。

 私は,よく持論で話をすることがありますが,経済と文化は両輪で動くべきだという私の感覚をもっております。そういう中で,今回の質問,文化,あるいは歴史的な資産,資源の宝庫宇土市,これを題材の取り上げて,教育長にまず最初にお伺いします。

 全国に誇れる遺構や史跡の現況と今後についてということで,ご答弁をお願いいたします。



○議長(杉本信一君) 教育長,木下博信君。



◎教育長(木下博信君) 九谷議員のご質問にお答えします。

 はじめに,全国に誇ることができる宇土市の歴史遺産についてでございますが,宇土市には,国指定2件,県指定9件,市の指定が107件,合計118件の指定文化財があります。国指定は,神馬町の中世宇土城跡と松山町の向野田古墳の出土遺物,県指定は花園台町の楢崎古墳,恵塚町の狩俣古墳,上網田町の網田焼窯跡,岩古曽町の如来寺仏像,これは三尊ございます。栗崎町の天神樟,それと民俗文化財では宇土御獅子舞,それと宇土雨乞い大太鼓がございます。また,市の指定ですが,国指定クラスに匹敵する轟貝塚,曽畑貝塚,馬門石石切り場跡,轟水源と轟泉水道があり,極めて重要な遺跡であると捉えております。

 次に,保存と活用についてですが,国指定遺跡の中世宇土城跡や県指定の楢崎古墳,網田焼窯跡は保存整備が進んでおりまして,全部または一部を公開しています。また,曽畑貝塚,轟貝塚,馬門石石切り場など,これは将来国指定になることが期待される遺跡であります。このような遺跡を重要遺跡として後世に継承するための保存管理や利活用を検討する「市内重要遺跡保存活用事業」というのがございますが,こういうことで範囲確認調査や専門家との協議を行っております。特に,轟水源の湧水を街中まで布設した轟泉水道は日本最古の現役上水道であり,宇土市が全国に誇ることができる最も重要な文化財であります。これからも末永く流れ続けるためにも,それらを保護し,将来に残し伝えていく,こういうことは私たちの責務であると思います。

 それぞれ指定へのハードルは高いものがございますが,それに向かっての取り組み等を着実に進め,宇土市の魅力を最大限に発揮できる地域資源として活用を図っていきたいと考えます。



○議長(杉本信一君) 九谷新吾君。



◆10番(九谷新吾君) ありがとうございました。

 教育長の答弁の中で,この末尾,轟泉水道や曽畑貝塚,轟貝塚の,特段この2つ,貝塚については民間開発と大変好立地に面している部分がありますので,何らか早急な対策・対応,あるいは今教育長が話された国指定に向けての手はずと申しますか,ぜひ積極的に進めていただきたいと思います。

 続いての質問でありますが,もうズバリ元松市長にお尋ねいたしますが,宇土市内の歴史遺産や史跡,文化遺産は宇土市の財産であると私は思っております。この遺産,あるいは資源という表現を使ってもいいかもしれませんが,こういった遺産等を活かした観光,経済に結び付けるための活用,活動について,市長の基本的な方針をお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。



○議長(杉本信一君) 市長,元松茂樹君。



◎市長(元松茂樹君) お答えをいたします。

 基本的な方針ということですので,その点ご留意をいただきたいと思います。文化財,そして歴史遺産等については,現在教育委員会の文化課で調査研究をしておりまして,それらが破損,消耗しないよう適切に保護・保存を行っているところでございます。

 これらの文化財や歴史遺産は,学術研究者や歴史ファンの方々には非常に評価の高いものになっていますが,これをもっと進めて広く一般の市民の方,あるいは市外の方にもその価値をアピールしていく必要があるんではないかという考えを持っております。

 例えば,小西行長公でございますけれども,長らく歴史から抹殺されてきたというものがありまして,この小西行長公を見直す機運が数年前から高まっております。平成21年に小西行長を見直すシンポジウムを開催し,翌平成22年度からは小西行長にまつわる講演会を定期的に行っておりまして,これは市外からも,あるいは県外からも多くの方が参加をされていただいて常に市民会館の大会議室,満杯になるような状況でございます。

 さらに,平成23年度には小西行長に関連したドラマを制作,放映をしまして,広く一般の方にPRを行っております。そして,この年にイメージキャラクターであります「うとん行長しゃん」が誕生し,昨年度のゆるキャラグランプリでは県内1位の人気度を獲得しまして,現在では宇土の元気隊長として広く宇土市のイメージキャラクターを務めるほどになっておるところでございます。

 加えまして,いろんな観光地に行きますと,観光ボランティアの方がいらっしゃっていろんな話を聞かせていただきます。私たちもたまたま行ったところ,興味なくてもたまたまいったところでそういった機会に巡り合わすこともあるわけでございますけれども,真っ白な状態でものを見るとわからない点が多数出てきます。観光パンフレットを隅から隅まで読めば,それに応えるような答えも載っている場合もありますが,そうでない場合もある。そういった場合に,やはり私たちが頼りにするのがガイドさんに質問をしてガイドさんが答えてくれるという状況。これだけでそこに行ったというイメージが非常に印象強く残ってくるというものがあって,それは非常に大事なことだと思っているわけでございますけれども,宇土市を訪れる観光客の方へ,宇土市の歴史遺産等を解説していただく市民ボランティアの方々が誕生をしております。昨年度から「観光ボランティア養成講座」というのを開校をいたしまして,現在7人の方がこの認定を受けて,この方々が本年度から「宇土歴史観光案内人の会」として活動を始められております。昨日も25年度のこの養成講座がスタートをしたわけですけれども,今年受けられる方もぜひ認定を受けていただいて勉強していただいて,そして認定を受けていただいて観光案内人として宇土市を訪れていただく多くの方へ歴史文化を中心とした観光案内を行ってほしいと思っているところでございます。

 また,今年の2月には市民団体の方々が中心となりまして,船場橋のたもとに古い蔵を利用しました「うとん交流館船場蔵屋敷」がオープンをしております。現在,レストランを中心に多目的施設として利用がスタートをしております。

 このように,宇土市の歴史的財産の活用については,少しずつではありますが着実に成果を残して来ていると思います。以前は歴史を興味がある人だけにというのが対象だったんですけども,今はそうでもない,新たに興味を持ってもらう,あるいは宇土に観光に来てもらう人に対する対応を今進めているところでございまして,そういう意味では先ほど申されました経済にも結び付く活動という一環で私たちは捉えているところです。

 これからも自然,文化,歴史産業など地域のあらゆる資源を活かすことによって交流を振興しまして,活力あふれるまちづくりの推進に努めなければならないと思っております。それには地域住民の方々,あるいは観光物産協会や各種団体,そして市関係課,市内の今文化課ですとか観光課が中心になってるわけですけれども,市の関係課等の連携協力を密にしまして,宇土市の特性であります歴史的財産をさらに活用し,元気な宇土市づくりに取り組んでまいりたいと考えております。

 以上です。



○議長(杉本信一君) 九谷新吾君。



◆10番(九谷新吾君) ありがとうございました。

 繰り返し申し上げますが,宇土市は歴史資源の宝庫と言っても過言ではないと私は思っております。教育委員会においては,遺跡,あるいは文化財,歴史的建造物,歴史的人物,伝統・文化・芸能など保存や復元,あるいは伝承と多様な施策が講じられております。今現在,3回目だったと記憶してますけども,教育委員会が文科省の補助を受けて公民館等を中心とした活動になるかと思いますが,社会教育活性化支援プログラムというのが現在,確か8月の7日からスタートをしております。宇土魅力塾というテーマで大学の講師を招き開校しておりますが,ディスカバー宇土,宇土再発見という表現でもいいんではないかと思いますが,地域資源の発見と活用という視点で宇土の歴史,文化的特性を持つ地域性について学びながら,さらにその成果を地域の産業振興につなげようというプログラムです。すなわち点から線へという表現を使わせていただきますが,イベントや催事で地域資源に光が充てられて,その素材と申しますか,クローズアップされることは大いに結構なんですけれども,どうも何か宇土の場合は点在をしているこの歴史的な遺産諸々ですね,資源が点,点で終わっているような気がしてなりません。ぜひ点から線へということも含めて議論を何かいただけたらなというふうに思います。

 それともう1点でございます。これは市役所内部のことですが,先ほどの元松市長の答弁の中に,関係団体及び市関係課等との連携協力を密にしていくと。これ観光物産協会も名称が入っておりましたけど,これもやっぱり僕は縦割り,横割り,ちょっと言葉悪いですけど事なかれ,点から線へというふうなものの考え方,何か私は必要ではないかなということを感じております。それについては,情報の共有化とかも含めてですけれども,ぜひそれをお願いしたいと思います。

 それでは,今回のこの歴史遺産や文化の件については終わりまして,次の質問に移らせていただきます。続いての質問は,古代船「海王」でございます。毎年7月に,宇土のマリーナで古代船の体験,あるいは走行体験というんですか,あるいは試乗というかが毎年実施をされております。これも皆さん方周知,ご存じのとおりと思いますが,2005年の7月の24日だったと思いますが,宇土マリーナを出港して,8月26日でしたか,までの33日間,そして東シナ海から北九州,そして瀬戸内海に抜けて大阪の南港まで22の寄港地を経由して1千キロの古代船の「海王」の実験航海が行われております。私自身も九州では長崎,それから倉敷から約1週間,大阪南港までの1週間,陸上支援という役割の中で同行をさせていただきました。これについては,計画当初からかかわってきた経緯がありますけれども,2年にわたる歳月と延べ数千名,正直申し上げて汗と涙という表現を使わせていただきますが,そういった方々のおかげで成し遂げられた実験航海でございます。壮大な歴史ロマン,それから数千万円の事業費をもって謎に挑み,古代船や石棺等が復元され,実験が行われております。その後の活用について,教育長のほうにご答弁をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。



○議長(杉本信一君) 教育長,木下博信君。



◎教育長(木下博信君) お答えします。

 古代船「海王」は,平成17年度に実施した大王の棺実験航海事業において復元され,馬門石でつくられた石棺を宇土から大阪へ運ぶという一大イベントの中で中心的な役割を果たしました。教育委員会もそのときのことをまとめたパンフレットを置いておるところでございます。現在,古代船とそれに付随する台船といいますか,ありあけ,ひのくに,それと馬門石の石棺及び修羅(しゅら)は,実験航海の出港地である宇土マリーナで常時野外展示されております。実験航海の終了直後,九州国立博物館のオープンに合わせ古代船「海王」を博物館の玄関に展示,大勢の訪問者へ周知を行いました。また,実験航海の意義をより多くの皆様に知っていただくため,翌年7月中旬に大王の棺保存委員会主催による「古代船『海王』乗船走行イベント」を開催し,乗船体験や走行体験を行い,本年度は,約100名が乗船しました。会場では,平成17年実験航海時の模様を映像で流し,実験航海や古代船の意義,役割を伝えております。そのほかにも8月の地蔵祭りにおいて,船場橋横で展示を行い,多くの観光客にその存在意義を伝えています。しかしながら,常設展示の宇土マリーナでは,「海王」や石棺等の保管環境があまり良くないため,風雨にさらされるときもあります。このため,今まで幾度となく「海王」本体の補修作業を行わざるを得ませんでした。さらに,常設展示の場所は道の駅から若干離れたところにあり,多くの観光客,お客さんが立ち寄る道の駅の利用者の中には,「海王」や石棺を見る人が少ないようでございます。ぜひ見学をしてもらう,そういう工夫に努めたいと思います。

 今後は,議員おっしゃるように,この点から線につながるように,さらに活用を図っていくために,関係課,関係団体等と協議していく必要があると考えております。

 以上でございます。



○議長(杉本信一君) 九谷新吾君。



◆10番(九谷新吾君) ありがとうございました。それでは,この次ストレートに,元松市長,実験航海でハード・ソフトなど歴史的財産が宇土市にあるが,後世にどう残し,併せて情報発信するか今後の保存について,元松市長のご答弁をお願いいたします。よろしくお願いいたします。



○議長(杉本信一君) 市長,元松茂樹君。



◎市長(元松茂樹君) お答えをいたします。

 「海王」が出港したとき,私も宇土マリーナに行きまして,手を振りに行った記憶がありまして,そして毎日ホームページを見ながら今日の状況はどうなのか,ブログの更新があったものですから,そういったものも見せていただいて,大阪に着いたときは本当に胸をなでおろしたというような思いが今でもよみがえってまいります。

 現在,古代船「海王」と石棺は,平成17年度の実験航海時の出港地であります宇土マリーナで常時屋外展示をしているところです。実験航海から8年が経過をしております。古代船や石棺等は,石棺の場合はある程度風雨には当然耐えるわけですけども,特に古代船は木造でございますので,風雨にさらされまして毎年のように補修作業を行わざるを得ないというのが現状でございます。しかしながら,海を実際に走行できる復元古代船として日本で唯一のものであり,実験考古学の分野では,現在もその価値を高く評価されているところでございます。この「海王」については,九州国立博物館のオープンのときに屋外展示を,これは向こうからの要請がありましてしているわけでございますが,その際にもこのまま九州国立博物館に置いていただけないかという話まであったということも聞いております。

 現在でもこの古代船「海王」は多くの考古学,歴史に興味を持つ皆様にご覧いただいておるところでございます。しかし,より多くの一般の市民の方へアピールを行っていく必要があることも認識しておりますし,よそから来られた方,通りかけられた方にPRして見ていただくというようなことも当然重要になってくると思っております。

 今年は,宇土市のPR戦略強化の年と位置付けておりまして,他の歴史的資源と同様に,宇土市が日本に誇れる財産として,先ほどもご指摘がありましたけれども,より庁内の組織を横断的にしまして,また市民の皆様と共同で宇土市内のみならず市外の方へも一層のPRを行う必要があると考えております。具体的に,ではどうするのだというところは非常に現時点で結論が出てなくて申しわけないんですけれども,考え方としては屋外の展示施設を造るという方法もあります。ただ,これは施設を造っただけで人が来るという話ではございませんので,そのあたりも十分クリアする必要がある。お金をかけずにどうしたらやるかとなると,市内の公共施設の一角に置く。でもこれが相当大きな規模でありまして,火災の誘導とかですね,例えば私も市民体育館のロビーぐらいに置けないかなということを考えたこともあるんですけど,実際あそこに置いてしまうと人の流れを止めてしまうぐらい大きいものでございます。こういった公共の施設を利用する案,あるいは先ほども出ておりますように,商業施設が大きい施設が出てきておりますので,そちらあたりでどこか適切なスペースがあるならば展示させていただくとか,こういった案も含めて考えて,少しでも多くの方に見ていただける,あるいは触れていただける機会を創り出していかなければならないなと考えております。

 今取り組んでおりますのは,取り組んでおりますというか,これ民間での活動と,タイアップという話になりますけども,今年も先ほど教育長からの説明にもありましたとおり,地蔵祭りの際には船場橋の横の駐車場に展示をして多くの方にご覧をいただいたという,これは民間団体の主な動きの中でそういったことも出てきております。イベントに持っていくのはそんなに大きな費用がかかるわけでもないし,多くの人が集まるところに持っていくということで,多くの人にまた見てもらえる,触れていただけるチャンスにもなると思いますので,こういったことももっともっと活性化する必要があるんではないかなと思っているところです。

 そんなところで,具体的にどこにどうするというところまでは示せませんけれども,この「海王」が非常に重要なものであるという認識は持っております。そういう意味で,この古代船も含めまして,先ほどから出てきておりますほかの文化財,地域資源,こういったものも併せまして経済に結び付くように,文化の振興につながるように精一杯考えて活用を図っていきたいと考えております。

 以上でございます。



○議長(杉本信一君) 九谷新吾君。



◆10番(九谷新吾君) ありがとうございました。

 国立博物館もです。ぜひともという要請が来ているようですけれども,それだけに宇土の財産として何か活かす方法がないかというふうに思い,今回の質問をさせていただきました。

 大王の棺実験航海が終わったあと,翌年の2006年に1冊,その翌年に1冊と,大王の実験航海にまつわる書籍が出ております。その中の第1番目に出た読売新聞社から出ている「謎に挑んだ古代船−大王のひつぎ海をゆく」というこちらに本がございます。私自身も先ほど10日ぐらい同行させていただいたということと,それから当初からこの企画に加わってたということを含めて,投稿依頼がありまして,ここに投稿いたしてます。その一節を少し紹介させてもらいます。メディアを通じて全国に情報が発信されたこのチャンスに,行政,そして宇土市民も歴史に残るこの一大事業を誇りに,デスクワークからアクションへとさらなるステップアップが強く望まれる。2年数カ月の歳月の中に関わった延べ数千名の関係者にとっても期待は大きい。今後,実験航海で得たネットワークがいかされ,古代船「海王」や馬門石を中心に,活性化に活用することもこれから宇土市が果たす大きな責務だと思われるという記事は私は投稿いたしております。ぜひ,これだけ貴重な財産だという意味でも,有効にPRに使っていただきたいと思います。

 それから,先ほど元松市長から,この設置場所についての箱モノのことですが,お話がありました。私は,早急に必要ないと思います。ただ,あの場所から変えてください,今の場所から。マリーナのオーナーだけの駐車場があるところの一角の艇庫の横に置いてても,何ら多くの方たちが見れないと。ましてやマリーナ,道の駅はですね,年間数十万人ではきかない方々があそこを訪れているわけです。いろんな買い物をして帰っていらっしゃいますが,そういった中で,できれば関係する国交省さん,あるいはマリーナ側と折衝して箱モノは必要ございません。テントでいいと思います。ぜひとも何か多くの方たちがすぐにマイクロバスが横付けされた,あれは何だろうかと言えるような場所の確保と多少の演出をしていただいて,設置をしていただければというふうに思います。

 それからもう1点,道の駅の中,大型スクリーンでも置いて,あるいはトイレの横ですね,スクリーンでも置いて実験航海をやってる場面でも結構でしょう。7月になれば宇土の地蔵祭りと大太鼓フェスティバルのデジタルミュージアムではありませんけれども,そういった映像を流しながら多くの来訪者がいらっしゃる道の駅でそういった演出,PRもされてはいかがかなというふうに思います。それがひいてはリピーターとして宇土に再度おいでになるというふうにつながるのではないかという期待を持って,次の質問に移ります。

 続いて,議員からの施策等の提案や質疑について,庁内協議と経過報告についてということであります。先だって6月議会で10年の議員表彰を受けましたけれども,私自身が記憶する限りでは,7割近くは提案,要望,あるいはこの一般質問含めて執行部側に問いただすということはありませんけれども,返答が返ってこないと。中には,その検討とですねいう言葉もあるかもしれませんけれども,そのあたりにちょっと私は少し疑問を感じております。検討という言葉をいただいて,じゃあその後どうなったのかと。実施するのかしないのか,やれるのかやれないのかと,あるいはそういった方向でやってみるとかという,何かがあってもいいんではないかなと。特段予算を活用してというか,予算措置を講じてやらなければならないものも多少あるかと思いますけれども,どうもそのあたりに返答がないというふうに私自身が感じているのか,議員さんの皆さん方もそう思ってらっしゃるのかよくわかりませんけれども,そのあたりについて,庁内ではどのような協議を行っているのか,企画部長,ご答弁をお願いします。



○議長(杉本信一君) 企画部長,荒木繁男君。



◎企画部長(荒木繁男君) 議員から,施策等の提案や質疑に対する庁内協議について,お答えします。

 各議員から施策提案をいただく場合,大きく分けて3通りがございます。1つ目は市議会での一般質問によるご提案,2つ目は各委員会においてのご提案,3つ目は個別に各関係部署への直接のご提案がございます。

 議員からの施策提案に対する庁内協議につきましては,一般質問に関係する案件については,年度初めに市長以下庁内の幹部職員で構成する政策会議の中で議会答弁の約束事項として取り上げ,協議を行っております。しかし,政策会議は通常1日かけて行っておりますが,各部の持ち時間には限りがありますので,全ての議会答弁事項について協議はできておりません。ただ,政策会議で協議できなかった議会答弁事項のうち協議が必要な事項につきましては,毎週初めに部単位で開催します市長,副市長が同席する部所管会議において個別に協議を行っています。

 また,各委員会でのご提案と各関係部署への直接のご提案につきましては,必要に応じて随時所管会議の際に協議する等,部署ごとの判断で協議を行っています。

 以上です。



○議長(杉本信一君) 九谷新吾君。



◆10番(九谷新吾君) 続けて,部長お尋ねします。一般質問も含め,議員の施策提案に対し,進捗状況の報告がないと提案議員に対しての報告はどうなっているのか,ご答弁ください。



○議長(杉本信一君) 企画部長,荒木繁男君。



◎企画部長(荒木繁男君) 議員からの施策提案に対する市からの経過報告等についてお答えいたします。

 現在,市からの経過報告等についての庁内での統一した基準やマニュアルは作成していませんので,各部署の判断で必要に応じて関係議員に報告させていただいています。

 以上です。



○議長(杉本信一君) 九谷新吾君。



◆10番(九谷新吾君) 3行の答弁でございました。各部署での判断で必要に応じて関係議員へ報告させていただきますという答弁をいただきましたけれども,私は少し辛口で申し上げますが,正しくあいまいな,不透明な,あるいは不親切,あるいは議会軽視といってもいいんではないかというぐらいに思います。議員それぞれ市民の負託を受けて市民の代弁者として登壇し,あるいは委員会,あるいは各種会合,それなりの責務を背負って議員になっております。そういった中で,市民の意見,あるいは要望,議員独自の意見,要望もあるかもしれませんが,私はそれに対してそういったやり方でいいのかなと。もう少し一歩掘り下げて協議をして,なおかつまたその状況でつかめなければ再度議員を呼び出す,あるいは担当者を呼び出す,その状況の中でヒアリングなり,私はやっていただきたいというふうに思っております。やもすると,要望,施策提案で声が大きいか強いか,声が小さいか弱いかによって,その所管がそれぞれの温度差で判断する可能性も出てくるわけですよ。ぜひそのあたりについては,のちの質問で申し上げますが,やっぱり何かガイドライン,あるいはマニュアル,基本フォームというのが私は必要だというふうに実感というか思っております。ぜひそのあたりをご認識願いたいというふうに思います。

 それでは,今申し上げたように施策提案について,庁内の協議及び稟議書,マニュアル化について,企画部長のご答弁をお願いいたします。



○議長(杉本信一君) 企画部長,荒木繁男君。



◎企画部長(荒木繁男君) 議員からの施策提案等に対して,市から報告する仕組みづくりが必要ではないかという趣旨のご質問について,お答えをいたします。

 結論から申しますと,必要性については十分認識しております。ただし,課題もありますので,まずはできる範囲内で仕組みづくりを考えたいと思っております。こう申しますのは,先ほど各議員からの施策提案は3通りあると申し上げました。そのうち,一般質問の答弁に対する経過報告につきましては,他の自治体においても事例がありますので,これを参考にしながら本市にあった仕組みづくりを検討してまいりたいと思っております。

 また,各委員会でのご提案につきましては,これまで委員会の中で報告されておるものと認識しておりますので,これまで同様,各委員会のご判断に委ねたいと考えております。

 最後に,個別の施策提案に対する報告につきましては,現時点では年間にどれくらいのご提案があっているのか把握できていませんし,正式な場でのご提案,非公式の場でのご提案,いろいろなケースがあると思います。今後,そういった部分の整理,一定の線引きが必要なのかどうかなど,諸課題について勉強させていただきたいと思っております。

 従いまして,個別の施策提案に対する報告につきましては,今後の研究課題とさせていただくことをご理解願います。

 以上です。



○議長(杉本信一君) 九谷新吾君。



◆10番(九谷新吾君) ありがとうございました。例えば,今提案とか要望とかというお話を全面に出してますけれども,重要な指摘があったと,重要な指摘。過去の新聞紙上にも何回か見てますが,受けた,あるいは聞いた,あるいは指令を受けた人間があまりにもそれを重要視しなくて上に報告をしなかったと。それが大きな問題になったという,執行部の皆さん方はそういった新聞紙上でご覧になった機会があると思いますけれども,とにかくやっぱり情報の共有化の中で,今回のこの一般質問,議員に限らず市民もそうですけどね,やっぱりどういうふうになったと,どういうふうにしてると,それはできませんと,無理だと,あるいは少しアレンジしていいですかとか,これじゃできないけどもアレンジしていいですかとか,あるいは何か国かあるいは県か,助成事業を探すとか,それでも見つからなかったならば誠に申しわけないと。あるいは逆に,本年度は25年度はできないけれども,26年度には何とか予算を計上して実施しますと。そういった経緯,経過の報告をしていただきたい。やるやらないも含めてですよ,そういったものに関しては少しフォーム,マニュアルがあったほうがいいんではないかなという思いがします。それは先ほど申し上げたように,提案を受けた委員会,あるいは課長なのか部長なのか係長なのかわかりませんが,温度差があると,意識の少しずれてるという言葉はちょっと表現悪いですけれども,そういった意味でもよく私たちは「ほうれんそう」という報告,連絡,相談ということを略してよく話すことがありますけれども,あるいは「5W1H」か,ですね,誰が何をいつどこでなぜどんな目的でと,どうやってというのがあります。最近では,これが2Hになりました。幾らでと,金ですね。やっぱり人・物・金ですけども,ぜひ庁内協議とその経過をフォームをつくって,マニュアル化をして,ぜひ的確な情報を議員にとどまらずですね,市民も先ほどお話したように市民の方々にも情報を提供していただきたいと思います。

 それから,提案という言葉を少しテーマにお話をさせてもらいますけれども,今日私は元松市長のガバナンス,これは9月号ですか,平成日本の市長ということで記事が出ておりまして,ちょっと驚いて見たんですが,その中にも書いてありました。読まさせてもらいます。これは提案という意味ですね。部課長によく言うことは,組織の守備範囲を超えること,部下の意見を無視するな,自分の判断で部下の提案や意見を却下するな,部下には上にものを言ってとにかく提案しろと,提案してもそれなりの状況で処理されてしまうと,せっかくのチャンスだったかもしれないものがそのまま埋もれてしまうというような感じがいたします。

 もう1点,提案の中でお話をします。オフサイトミーティング,この記事もここに書いてありましたが,なぜあんなにまとまってできるかって,垣根を越えて,所管を超えて,お互いが意見を言い合って議論をして,年齢も何ですか階級じゃないけど,はい,そこじゃないですか。ですから,今日一番最初に企画部長が答弁でいただいた政策会議をやってると。あるいは市長,副市長が同席して部所管会議をやっていると。率直に言えるような雰囲気ですか,具体的に意見が言える雰囲気ですか,討論ができてるんですか,私はそれを強く申しげたいと思います。やっぱり率直に自分たちの意見が言い合えるような会議ならば,私はいろんな諸問題も,あるいはこれから前に進もうということについても私は多感なことができるんではないかなというふうな思いがしております。

 それから1点付け加えますが,近々提案要望いたしました。今日今そこ,田川部長お見えですけど,3日前ですか,先ほど文化のお話と経済の話の中でマックスバリュー,クロス21UTOですね,マックスバリューが出店をすると。部長,何とか宇土の農産品をここに納品,流通で経路でつくってもらえんだろうかと,幾ばくかの売り上げが必ず上がると,調べていただきたいということで,田川部長の方にお願い出してまいりました。文章ではなく口頭であります。それが今申し上げていることに関してどう処理されていってですね,あるいは報告をするなり,こういう結果が出たとか,こういう窓口ができましたという報告を願えればということです。特に,マックスバリューのキーになるイオンさん,世界をネットワークにしておりますので,新たな物流戦略として宇土のPR,農産物のPRとしても積極的にバイヤーに対してPRと営業活動やっていただければと。単一の農家ではなかなか難しいです。やっぱり行政がある程度道筋を立てて,ぜひとも積極的にこの出店者と折衝をしていただければというふうに思います。

 時間が迫ってまいりました。それからもう1点,先ほど点から線へというお話をしましたけれども,ぜひ情報の共有化,どういう形で議員から提案が,あるいは市民から意見があったのかと。抜本的な改革をすべきだと思います。特に,市長,宴席あるいはまちづくりの会合,いろんな会合に行かれて具申なり意見なり提案なり,いろいろな角度からお話をお聞きになると思いますが,そういった場合においても必ず僕は,元松市長はフィードバックして持ち帰っておられると思います。できるできないも含めてですけれども,あるいはアレンジも含めてでありますが,ぜひそういった気持ちの中で執行部の皆さん方,市民あるいは議会含めてぜひともマニュアル化をつくって,ガイドラインをつくってやっていただければということで,次の質問に移らせていただきます。

 次は,1分団,第3班,小型ポンプ,納車祝いが私どもの地元中野区の公民館で開かれておりました。これについては,先段広報うとで,7月の号だったかな,2台,2分団にも1台ということで紹介記事が出ておりましたけども,その席で一市民の方から消防団員の何ですか,不足というんですか,どんどん減ってきているということを含めて,意見をちょっといただきました。その中で,女性の消防団員登用というお話が出てまいりました。このことに関して,過去に向けた制度なり確立をすべきではないかとか,いろいろと意見が出たんですけれども,総務部長,すみませんが消防団の現状と女性団員の登用など,市の考え方について伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。



○議長(杉本信一君) 総務部長,益田輝明君。



◎総務部長(益田輝明君) 地域消防団への女性団員確保についてのご質問にお答えをいたします。

 まず,消防団の現状について,ご説明をいたします。平成25年8月末現在,宇土市消防団は本部及び7分団,19部,36班で構成されており,595名の団員数となっています。そのうち,女性消防隊は本部に所属し,13名が活動しています。女性消防隊の主な活動としましては,火災予防週間での各地区巡回による広報活動,宇城広域連合消防本部と合同での高齢者世帯の巡回,県内市町村の女性消防隊との情報交換及び本年8月4日に開催されました軽可搬小型ポンプ操法大会への参加等で,男性団員と同様に消防点検や各種訓練にも参加し,防災・減災の広報活動に従事しています。

 次に,消防団員の確保に向けた取り組みについて,お答えをいたします。消防団活動の目的は,災害発生時に市民の生命,身体及び財産を守ることは無論ですが,安心・安全を提供していくことも大切であると考えます。また,火災発生時における消火活動だけでなく水防活動,行方不明者捜索及び予防消防活動など多岐にわたっており,団員の確保は重要な問題であると考えています。本市におきましても,団員の確保はもちろんですが,団員の職業の多様化に伴いサラリーマン化が進み,平日の昼間に火災等の災害が発生した場合,出動できる人員が限られ,火災の初期消火活動に影響を及ぼすことが考えられます。

 その対策としまして,消防団や消防吏員のOBを対象としました機能別消防団の導入を検討しています。また,女性消防団員につきましても,防災・減災の予防活動は重要でありますので,広報うと及び市ホームページなどにより女性消防隊の活動内容を広く周知し,充実,PR,啓発に努め,併せまして消防団員からの紹介等により団員を募集し,女性消防隊の充実を図り,市民に密着した防災活動を推進していきたいと思います。

 最後に,宇土市消防団は宮原団長以下595名で市民の生命,身体及び財産を守ることを最大の使命として,自分の仕事も犠牲に日夜活躍をしておりますので,議員各位におかれましても,ご理解,ご協力及びご支援をよろしくお願い申し上げます。



○議長(杉本信一君) 九谷新吾君。



◆10番(九谷新吾君) ありがとうございました。

 今回の定例議会においても議案書に条例の一部改正で消防団員の減員,いわゆる定員が620人から595名に改めるというふうな状況になっております。団員の職業のサラリーマン化が,職業の多様化と,いろいろと団員不足に拍車のかかるような時代ではないと思いますけれども,そういった傾向にあります。特段,今回はこの消防団については,最終日ですか,これ山村議員が一般質問をあげておりますので,ここ詳しくまた言うことはございません。ぜひと地域防災力を高めるためにも,女性を含む消防団員の確保に向けた制度確立など,積極的な支援策を設けていただくことを要望して,私の一般質問を終わります。ありがとうございました。



○議長(杉本信一君) それでは,議事の都合により,休憩をいたします。11時からまた会議を開きます。

             −−−−−−−○−−−−−−−

                午前10時53分休憩

                午前11時00分再開

             −−−−−−−○−−−−−−−



○議長(杉本信一君) それでは,休憩前に引き続き,会議を開きます。

 質疑並びに一般質問を続行いたします。

 5番,野口修一君。



◆5番(野口修一君) おはようございます。野口でございます。9月議会で質問の機会をいただき,感謝いたします。

 今回の質問は,市民対話と情報収集,環境都市へ向けた取り組み,市立図書館の運営について質問をいたします。執行部におかれましては,簡潔,明瞭な回答をお願いします。

 これからあとは,質問席より質問をさせていただきます。



○議長(杉本信一君) 野口修一君。



◆5番(野口修一君) 初めの質問は,市民対話と情報収集についてです。かれこれ,インタネットが普及し始めて10年が過ぎました。私自身としては,1999年に自分の事務所のホームページをつくり始めたのが始まりです。それ以来,メーリングリスト,ブログ,日本のミクシー,それと北アフリカの革命・アラブの春を実現に至ったツイッター,フェイスブック,最近また始めたグーグルプラスという,日々進化する情報ツールについていくのがやっとというところですけれども,このインターネットの普及により自治体の広報活動も大きく様変わりしました。8月30日,日本の自治体の情報発信で先頭を走る佐賀県武雄市の樋渡市長を訪問して,図書館改修だけでなくさらなる外への発信の試みを聞きました。樋渡市長は,「今ではネットはツールでしかない。実動を伴わないのは意味が薄れてくる」と厳しいご指摘もありました。宇土市が情報発信で一気に武雄市に追い付けとは言いませんが,まずは現在,宇土市のインターネット利用の状況についてお尋ねをします。

 市が現在行っているインターネット利用の情報の受発信の状況と情報収集の取り組みについて,説明をお願いします。企画部長,お願いします。



○議長(杉本信一君) 企画部長,荒木繁男君。



◎企画部長(荒木繁男君) インターネットを活用した情報受発信の取り組みと実績について,お答えします。

 市の情報受発信の媒体に挙げられるものに,公式ホームページとフェイスブックがあります。まず,公式ホームページにおいては,多くの方からアクセスいただけるように広告塔として芸能人を使った国の公式サイトをトップページのブラッシュ部分へ有効的な活用を行い,目を引くページへとつくり込むことや選挙,税務などの特設ページに動画を活用したわかりやすいページづくりを心がけています。防災の観点からは,国・県などの市内設置公共ライブカメラを一つのバナーに集約し,さらには地図と気象庁の潮位表とリンクさせ,利用者が活用しやすくする仕組みづくりなども行っております。昨年の12月からは,県内で初めて上天草市と宇土市とのウェブ広報コラボ企画であるホームページによる情報の相互利用発信も始めています。また,情報を受ける場合のインターネットを活用した取り組みには,今年からEモニター制度におけるウェブアンケートを実施しているところです。

 次に,フェイスブックにおいては,近年ソーシャルメディアの利用者が爆発的な広がりを見せていることから,昨年の4月から利用を開始しているところであります。実績としましては,インターネットを活用した場合に一番多く用いられるものにアクセス件数があります。平成23年1月の完全リニューアル以来,全国広報コンクールウェブサイト部門入選など,日々進化とアクセス件数の増加を続けております。完全リニューアル前から申し上げますと,平成22年度は35万4,698件,平成23年度は44万9,445件,フェイスブックを導入した平成24年度は61万4,898件とアクセス件数が急増しており,さらに平成25年度に入り,月平均6万件を超す数値で推移してますので,今年度は推定でも72万件を超える見込みとなっております。この4年間でアクセス件数が倍増したことは,何よりも市の情報発信が広がっていることの表れであると感じています。

 以上です。



○議長(杉本信一君) 野口修一君。



◆5番(野口修一君) 報告ありがとうございます。

 報告を聞きながら,武雄市と比較するわけではないですけれども,先ほどの樋渡市長は日本ツイッター学会,フェイスブック学会の会長も務め,自他ともに認めるSNSのトップを走る方ですけれども,宇土市も元松市長になり大分他の先進自治体に追いつきつつあるという感じます。今後がとても楽しみです。

 2年前の秋,武雄市で開催された第2回フェイスブック学会に参加した折,国会議員のネット活動を聞きました。そのとき,地方議会のネット利用の情報公開は相当遅れているという感じを受けました。地方議会は一般企業の情報公開の利用からすると10年以上遅れているのじゃないかという感じを,その方々の中で意見が出ておりました。武雄市は先駆者で,まず2年前に武雄市議会の議場を使い市民向けのフェイスブック講習会を開催し,武雄市のホームページをフェイスブック化し,爆発的なアクセスを増加して,加えて武雄市は議会の委員会以外全ての議会の会議,市の審議会は全てネット公開し,ツイッター感覚で市民が直接,市長や市議会,各担当部署へ会議中もフェイスブックを利用して意見を書き込むことができるようにしてあります。以来,市民ニーズが即座にわかり,議会への関心が格段に高まったと樋渡市長が当時を振り返り語っておられました。宇土市も武雄市のネット利用の情報公開と市民からの意見の収集体制をつくり上げることが急務だと思いました。しかし,まだ数年はインターネット利用だけの情報収集では,悲しいかな限界があります。スマホの利用が今年6割を超える,もっと早いとも言われておりますけれども,問題はこの情報ツールについていけないのが高齢者です。ただ,四国の上勝町の高齢者は別なのか,携帯端末ipadを既に使いこなし,葉っぱビジネスを展開していると聞きます。いずれ高齢者にもスマホやipadの普及が進むと考えられますので,ネットのさらなる活用は不可欠と考えます。

 さて,次の質問にもかかわるのですけれども,人間はやはりフェイスtoフェイスが必要と思います。日本のミクシーが低調になったのは匿名性にあると考えています。その点,フェイスブックは顔,実名を出して情報交換するので,本当にフェイスtoフェイスで会う時は,違和感なくどんどん思いを語れます。やはり直接会って語ることを早める,それがインターネットであると思っています。

 そこで,人間はフェイスtoフェイスで語る場がこれからも最も重要な人のかかわる基本と考えております。市長の公約に,市民との対話があったと思いますが,市民が市長と直接顔を合わせて語り合うことが必要と考えます。

 次の質問は,市長はどれだけ市民との対話の取り組みに力を入れているかをお尋ねします。これは,市長自身から報告をお願いしたいと思います。今回は市民ふれあい座談会と昼食懇談会に絞って,実施回数と参加人数,そこで意見交換から政策に反映されたものがあれば説明をお願いします。今後の市民対話の考え方についてもお話いただければありがたいです。市長,お願いします。



○議長(杉本信一君) 市長,元松茂樹君。



◎市長(元松茂樹君) 市民ふれあい座談会,そして昼食懇談会の状況についてお答えをいたします。

 市民ふれあい座談会は,市民の皆様から広く市政に対する提言を頂戴し,意見交換の場とするために平成22年度から実施をしております。これまでに延べ31団体から申し込みがありまして,687名の参加があっております。実施した団体は,行政区関係が8団体,地域活動団体が13団体,教育関係団体が10団体であり,様々な分野から多くの貴重なご意見,ご提言をいただいているところでございます。

 この座談会については,要望陳情という形では捉えないでくださいという決まりをつくっておりまして,通常の例えば道路の要望ですとか,そういった要望であるならば陳情等で対応したいということで,そういったことは除外をしている関係で,提言の中に直接取り組みやすいというのは実際はあんまりございません。ただ小さいもので行きますと,一番最初に行った団体だったかと思いますが,高齢者のシニアパソコンクラブがありまして,そちらがパソコン教室をするのにネット環境がないからということで,これについてはすぐ予算化をしまして,移動型の無線ルーターを市で準備をしたというようなことですとか,最近では地域の総意として地域の方々が保有しておられる土地の活用について何か考えたいんだということで座談会がございまして,これについても政策というところまでは行っておりませんけれども,市でじゃあどこまでできるのか,市が何ができるのかというところを今庁内で協議をしておりまして,具体的に動きが見えているところでございます。そういった意味で,単純にこれができましたよということはなかなか申し上げにくいんですけども,その座談会の中で地域が抱える多くの課題ですとか悩みなどを聞かせていただいております。これに関しては,各分野における政策に活かしていきたいと思っておりますし,この座談会の意見について,市の事業を行うときにこういう意見もあったということを反映できるところは反映させておるところでございます。この取り組みについては,情報収集の場として,市としての情報収集の場として非常に重要なものがあると考えております。そういう意味で,今後も引き続き開催してまいりますので,多くの市民の皆様にご参加いただきますよう,啓発にも力を入れていきたいと思っております。

 次に,昼食懇談会ですが,こちらは平成24年度に5回,25年度に1回の実施で,参加者総数は48名です。場所が市長室等利用します関係で,これ少人数となっておりますので,人数的には5人とか,多くても7,8人ぐらいのところなのかなというところが実態でございます。

 昼食懇談会の目的は,「みんなでつくろう元気な宇土市」これを実現するために市民から見た市政について語り合う。例えば,これ要望とかでもこちらもありませんで,どうして市ではこういうことをやってるんでしょうかという話,こういったことに対してわかりやすくご飯を食べながら説明をしようということ,あるいはこれはふれあい座談会とも少し共通しますけれども,こういうことを今私たちは思っているんですよということを聞いて,それを市政の中に少しでも反映させられないかというような形で行っておりまして,参加した方には市政に対する理解を深めていただきたいという思いでつくったものでございます。共に食事をしながら語り合うことは,緊張が解け和やかな雰囲気で会話が弾みます。通常の会議ですとなかなか物が言えないときも,こちらもご飯を食べながら,あえてご飯を食べながらしゃべることで気楽に思いを語っていただける。こういったところは非常に和やかな雰囲気で進む面もありますので,そういったことも含めて昼食の時間ということにしておるところです。

 実施した昼食懇談会の対話内容で,こちらのほうも要望等があるわけではございませんので,直接政策に反映したというものはありませんけれども,一例で申しますと,地蔵祭り,宇土は地蔵祭りがありますけれども,このお地蔵さんをいかしたモニュメントを何とか設置できないかとかいうようなお話の中で,その団体がじゃあ私たちがお金を出しますからこういうのをやりましょうということで寄附を申し出られたと,こういった例もございます。こういったこともそのプラスの面ではないかなと思っております。参加された団体は,現在宇土市において地域活性化のためにご尽力をいただいている方々であります。それぞれの方がそれぞれの思いで何とか宇土をどうにかしたいんだというような思いを持って頑張っておられるということも本当にうかがい知ることができておりますので,それが市政運営のヒントにもなっていると考えております。

 今後も,この取り組みについても継続してまいりたいと考えております。ただ,全体的なことで,全体的というか昼食懇談会について言えることで,参加者がですね,女性が非常に多くて男性が非常に少ないということがあげられます。統計上ちょっと取っておりませんけれども,このふれあい座談会のほうは結構男性が多いんですけれども,昼食座談会はどうしても女性が中心になってしまう。これなぜなのかちょっとわかりませんけれども,そういった部分があることと,若い方が昼食懇談会等ではあまり興味を示していただかないと。30歳未満の参加申し込みが昼食懇談会についてはあっておりませんので,こういったところをもう少し幅広く受け入れられるように,市としても周知の方法も考えていかなければならないなと思っております。市内の事業者ですとか学生等も含めてですね,こういった方々に参加していただけるための対策を講じていきたいと思っております。

 以上です。



○議長(杉本信一君) 野口修一君。



◆5番(野口修一君) 詳しい報告ありがとうございます。それと,話の中からいろんなことが市の中で取り上げられていってるなという感じを受けます。

 市民の対話を重視されてる市政は,非常にありがたいし,大いに賛同するところですけれども,なぜこの質問を入れたかと言いますと,地域を回るとですね,やはり市長と直接話をしたいという声があります。先ほど行政団体の中で8団体という話がありましたけれども,市は広うございます。できれば日にちを決めずにとか曜日を決めずにじゃなくて,行政区の方が都合がいいときに市長も大変と思いますけれども,出向いてなるべく多くの方と話をしていただきたいなというのがこの質問の趣旨です。一般の方は自分の仕事で精一杯で,なかなか先ほどですね,お昼に出てくるということは難しいし,若い世代も難しいと思いますけれども,それをどうにか工夫していくためにはですね,こちらもまた市の側もそれに合わせる形で出向いていくことが必要ではないかなということを思っています。市民の声に耳を傾け続けてほしいし,一人でも多く市長と会っていただいて市長の考えを伝えていただきたいなということが今回の質問の趣旨です。それは我々市議も同様で,地域を回り縁ある方々と語ることに努めることが一人一人と心を通わせ,宇土市をより良く住みやすい地域にしていくことにつながると思っております。私は,これまで異業種交流会を15年続けてまいりました。夜の集まりにはアルコールが入るので,最近はランチを兼ねた異業種交流会が増えてまいりました。特に,女性が主催するランチ会が増えていて,多くの方が参加をされています。まだまだ男性は昼は時間がとれませんと言いつつも誰でも昼飯は食べます。例えば,これは提案というか要望なんですけれども,市長を囲む異業種交流会とか銘打って昼食懇談会を企画するとフリーランスの人材交流やベンチャー起業家の出会いの場になるとも考えます。市長が呼びかける交流ランチ会を要望というか,そういう要望を出して,この質問を終わりたいと思います。

 次の質問に移ります。月に2回,熊日新聞の宇土北販売所が独自に地域の様々な行事や人物を取り上げ,A3の裏表の地域新聞が配られてきます。地域でいろんなことがあってるなということを知ります。今年初めに開催された走潟校区の夏祭り,網津校区の小部田区夏祭りは10年続けられています。また,これは私の子どもの経験ですけれども,小学校5年生に網津漁協が定置網漁を体験させて,生徒一人一人に魚をお土産に持たせる活動があります。子どもも親も素晴らしい活動に感激をしたことを思い出します。企業を誘致するとか何かの記念行事をイベントではなく,地域の活性化,慈善事業,あるいは小グループによる商品開発の販売,あるいは大分県安心院市のように地域丸ごと生活を体験させるグリーンツーリズム,アグリツーリズム,最近はフットパス,韓国発の自然の中を歩くオルレなど地方発の取り組みが始まっています。また,インターネットや携帯端末の発達で,情報をその場から受発信できるユビキタス社会の実現から個人能力の高い人はフリーランスで仕事をする人も増えてきました。昨年まではノマドワーカーなる言葉がはやりましたが,実際に仕事をすると異業種交流ではないですが,ある程度の人が集まる拠点を共有し,情報交換と共働の仕事づくりもできるオフィスが必要になります。その共有場所が出会いの場であり,情報発信の場にもなります。その場所はコワーキングなる共用地として今全国に広がりつつあります。

 そこで,小泉政権時代にしきりに使われた規制緩和の中で経済特区なる言葉がはやり,いろんな特区ができたように記憶します。国の制度は大がかりですが,地方自治体で補助事業ではなく特区的な発想で規制緩和や頑張っている地域へ人材を派遣するとか,官民の支援事業を市町村が仲介して実施しているところがあればご紹介ください。成功,失敗の実例があれはなおよいです。企画部長,お願いします。



○議長(杉本信一君) 企画部長,荒木繁男君。



◎企画部長(荒木繁男君) やる気のある地域や団体への規制緩和や人的支援の理由についてお答えします。

 国の構造改革特区,それまでの経済政策とは異なり国からの財政支援がない一方で地域の特性に応じた規制緩和を行うことで地域活性化と経済発展を目的として,平成14年から進められたものです。代表的な例としては,農家民宿など種類,製造の要件緩和を行った島根県浜田市のどぶろく特区があります。

 この国の構造改革特区のような発想で,やる気のある地域への規制緩和や人的支援の事例は地方自治体にはあまり多くありませんが,県内での類似例としては,水俣市の「村丸ごと生活博物館」という事例があります。これは,農山漁村地域に対し,そこに住む人々と地域が元気になる生活の支援を行おうと平成13年に制定されました「水俣市元気村づくり条例」に基づき,地域の自然,産業,生活文化を守り育てる地区を村丸ごと生活博物館として水俣市が指定します。指定を受けた地域には,市の支援として必要な財政措置と指導,助言,勧告を行うこととなっています。また,指定にあたっては,その地域の自然や生活環境を守るためのルールである地区環境協定を締結していること,集落環境保全など地区の生活環境等の方針を定めることとなっており,現在4地区が指定を受けています。

 また,国の制度になりますが,地域活性化に向けた人的支援として「地域おこし協力隊」という制度があります。これは,地方自治体が都市部の人材を地域社会の新たな担い手として受け入れ,地域力の充実・強化を図るといった取り組みであります。具体的には,都会を離れて暮らしたい,地域おこしに関わりたいという思いがある都市部の人材を地方で受け入れて,地域おこし活動の支援や農林漁業の応援,住民の生活支援など地域協力活動に従事してもらい,併せて協力隊員の定住・定着を図りながら,地域活性化に結び付けようとするものであります。この地域おこし協力隊の隊員数は平成24年度では全国207自治体で617名の方が活動されています。この地域おこし協力隊の主な事例としては,徳島県三好市の空き家を利活用した交流拠点を中心に定期的な市場を開催するなど,まちに人が歩く仕組みづくりや鹿児島県瀬戸内町の移住交流事業の支援,着地型観光のツーリズム商品などの創出による地域活性化を図る取り組みなどがございます。

 また,人材育成,ベンチャー起業家育成という点では,多くの自治体の事例があります。先ほど野口議員が紹介されました8月27日の熊日新聞に特集記事がありましたが,オフィスや会議室を共有しながらそれぞれ独立して仕事をするコワーキングという新しい働き方も広がっていて,熊本市内にもこの新たな働き方を可能にする空間が次々にオープンしているという記事が掲載されておりました。インターネット環境の充実もあり,今後地方でもフリーで仕事をする人は増えていくと思われます。個人で働く人たちが連帯することで地域経済を活性化させることができるので,宇土市においても十分活用ができる地域活性化の方策であると考えています。

 今後,市としましては,こういった取り組みの住民ニーズがあるのかを把握して,やる気のある地域に対しての支援の可能性を探っていきたいと思います。

 以上です。



○議長(杉本信一君) 野口修一君。



◆5番(野口修一君) 各種の詳しい報告,ありがとうございます。地域おこし隊,◯◯隊というのは地域にやる気のある風を起こしてくれるのではないかなというふうに期待をします。今年10月,徳島の上勝町に行きますので,三好市は回ってみようかなというふうに思います。

 これまでの市の事業は,市職員を使い,市の金を使うことがほとんどでした。報告いただいた水俣市の生活丸ごと博物館は少し助成はあるようですが,コワーキング共々基本的には市の職員が関わりません。視察を予定しています徳島県上勝と神山町は民間主導の地域活性事業で視察は全て有料です。5月訪問した岐阜県の恵那市の木の駅プロジェクトは,民間団体で研修に1回1万円を払いました。関わる自治体はその事業をしやすいように助言と情報発信の手伝いをしているだけです。また,8月24日,東海大が熊本キャンパスで公開セミナーに参加して,今年春にできた経営学部の観光学科の担当教授といろいろ話をしました。観光学科の学生は,とにかく現場へ出向かせ様々な地域資源を活かす観光開発に関わらせたいと,やる気満々の発言でした。地域観光と大学の観光学科が共同して新しい観光ツアーをつくることは大いに意味があると思っています。

 実は,2年前の東日本大震災の後に,熊本の4つの大学の学生が参加するグループが東北のためということで現地ボランティアと観光を兼ねたツアーをつくり,チャーター便を2度飛ばせました。観光開発を学生ができない話ではありません。これを後押ししてくれたのは熊本県,岩手県の地域交流担当で,情報提供もしてくれました。少し話は長くなりますが,東海大学の担当教授は長くオーストラリアに住み,日本へツアーを企画していました。その内容は18泊19日,100万円のツアーです。例えば,白川郷に1泊2日滞在し,その生活そのものを体験する。それを13カ所から15カ所体験して,それグリーンツーリズムでした。観光を日本人だけの対象とせず,若い発想で地域の宝を掘り起こす,そんな特区的な事業ができるといいなと考えます。もう一つがコワーキング,オフィスの誘致と起業家育成です。コワーキングは,中古オフィスの1室を借りてやっておりまして,確かに都会のように公共交通が発達した地域では都心につくった方が便利と思います。ただ,地方都市は車を使います。街中のオフィスは駐車料金が高いし家賃も高い。これを逆転の発想で,例えば宇土市の市街地の空き家を使いコワーキングをつくる。ただし,安く利用する代わりに事業所の本社に移してもらう。条件に利用料金を下げるのですけれども,特区的な発想で市が家賃を補てんせず固定資産税を減免する規制緩和をするとか,さらに,住まいを宇土に移せば移住した事業には特典があるとか,それでコワーキングが発達していけばベンチャー企業の情報交換の場になり,田舎の小さなシリコンバレーエリアをつくることもあり得ます。

 徳島県神山町のNPOグリーンバレーは,有能な技術者を全国に呼びかけ移住してもらい,さらに人を呼ぶやり方で200名を超える移住者を集め,まだ空き家を探している人が100名を超えると言います。インターネットのアクセス増加は大事ですが,そこから発信される魅力的な情報があるかどうかがもっと大事と思います。特区的な発想で人を集める活動を支援することを提案して,この質問を終わります。

 次の質問は,昨年から私はウォーキングをするようになり,国道・県道を歩くと空き缶やお菓子の袋がとても目立ちます。特に,道路近くに雑草があるところは特に目立つように感じています。加えて,小中学校の生徒の通学路の道筋がジュース,空き缶,お菓子の袋がたくさん落ちていました。児童生徒にごみの持ち帰りを徹底する,指導する徹底することは感じておりますが,これは高校生も必要で,高校生が使う道路にも部活の帰りのどの渇きやおなかの空腹を一時収めるために自転車に乗りながら飲み食いをした残骸がたくさんあります。

 ごみに関する最初の質問ですけれども,環境都市宣言から続く宇土市の環境面で,特にごみ対して取り組まれたことや市街地や道路のごみを減らす取り組みで現在やっていることなどがあれば説明をお願いします。市民環境部長,お願いします。



○議長(杉本信一君) 市民環境部長,中田雄士君。



◎市民環境部長(中田雄士君) 本市では廃棄物行政について,「燃やせばごみ分ければ資源」をモットーにごみの減量化,再資源化に取り組んでまいりました。平成8年までは可燃ごみ,不燃ごみの2品目だったものを,平成9年1月から試行的に8品目の分別収集を行い,平成12年4月から,これを15品目に増やし,併せてごみ処理の有料化を行うことでごみの減量化,再資源化を進めてまいりました。その後,平成15年4月から生ごみ,平成17年4月から蛍光管,平成24年1月から廃プラスチック,同年4月からインクカートリッジ及び廃食用油の収集を開始し,現在全20品目の分別収集を行っております。

 次に,ごみのないまちづくりについては,これまでの市の取り組みを踏まえたうえで地域や学校における環境教育,環境学習の推進に努めております。具体的には,機会があるごとにごみ問題を取り上げており,特に小中学校の児童生徒に対しては,毎年環境学習の中でごみの減量化や再資源化の問題を中心に取り扱っております。さらに,地域におけるボランティア清掃を推進するため,当初は海岸の清掃から始まった県内一斉清掃を河川を含む地域全体に広げるなどの仕組みづくりを行ってまいりました。現在は,地域ごとに毎年一斉清掃が行われるようになっています。また,他団体が実施する清掃イベントにも積極的に協力しており,船場川10年後委員会による毎年の船場川一斉清掃や鶴城中学校による地蔵祭り後の市街地清掃,建設業協会,民間企業等による道路清掃など,その取り組みが広がっております。加えて,今年はFMK主催のコスモ アースコンシャスアクトが10月5日に網田地区で開催されることが決定しています。このほかに,地域で行われるボランティア清掃の際は,ごみ袋の配布や収集運搬を無料で行うなどで支援を行っております。

 以上です。



○議長(杉本信一君) 野口修一君。



◆5番(野口修一君) 詳しい報告ありがとうございます。

 8月4日早朝に,私も網津川清掃に参加をして,とてもよい取り組みと思います。しかし,川にごみがあること自体が問題と考えます。かつては水に流すという一言で何でも観光地でもそうですが,恥の上塗りの道端にごみを捨て,地域の悪評になることもしばしばありました。これは個人としても同様で,ごみを持ち帰るものという意識づけはとても大事と思います。観光地に行けばほとんどごみ箱が最近はないと思います。ところが,少しごみが集まるとどんどん所狭しとごみが捨てられていきます。どことは言いませんが,観光地には点々とごみが散乱しています。

 一昔前,ニューヨークの地下鉄は犯罪が多く発生し,観光客など決して乗らないと言われていました。この問題を解決するために,市長がとった策は,とにかく落書きを消し,地下鉄周辺をきれいにする掃除を毎日続けました。結果は皆さんご存じと思いますが,一般市民も観光客も乗れる地下鉄に変わりました。犯罪は地域の関心の高さが抑止力につながり,その一番の方法がごみや落書きのない地域を維持し続けることです。例えば,私も小学校のPTA以来参加する防犯パトロールは,防犯の抑止力に大いに効果があると言われています。人間はすぐ注意力が落ちます。まして金にもならない地域活動に協力しなくなるのは常です。だから,この関心を持たせ続けるのはニューヨークの市長ではないですが,徹底したキャンペーンと実行が必要と思います。

 そこで質問ですが,例えば月初めの資源ごみの告知のときに,きれいなまちは犯罪が少ない,交流人口も増えることを説明し,ごみの持ち帰り,通学時のごみ捨てをやめる,市民全体で取り組むキャンペーンをしてはどうか。夕方の防犯放送のように徹底していけば,まちはきれいなるのではと考えます。1回ではなく,月に2回程度,毎月ごみのないまちキャンペーンを続けていけば,日本一ごみの少ないまちに近づくと考えます。

 東海大学の熊本キャンパスの公開セミナー,観光での話ですが,ニュージーランドでは,自分たちの家や地域を市が表彰する競わせてきれいにしていくことをやっているそうです。ロサンゼルスでは,きれいな整然としたまちには犯罪が少ないので,警察が放置ごみの家や地域に注意して回る活動をしているとも聞きます。要は,きれいなまちは地域住民が地域の問題に関心を持つ現れなので,この噂はきれいな安全なまちと情報発信できるとセミナーでありました。観光客も増えてるデータもあるそうです。アルプスやイタリアの自然豊かな景観は人の手によって維持されていることはご存じだと思います。自然の景観維持までがまだ政策に加えるのはまだ早いと思いますが,市街地や道路のごみに関して,シンガポールがごみのポイ捨てに罰金をかけたり,熊本市の通町界隈でたばこの吸い殻を捨てたら罰金とかいう罰則強化ではなく,キャンペーンでごみを減らし,道路近くの雑草もなくし,とにかくまちをきれいにする取り組みができないのかという質問です。市民環境部長,お願いします。



○議長(杉本信一君) 市民環境部長,中田雄士君。



◎市民環境部長(中田雄士君) 現在,毎月の資源ごみの回収を防災無線で呼びかけておりますが,これに併せてごみの持ち帰りキャンペーン等の呼びかけを行ったらどうかというご提案ですが,これにつきましては,今年の広報うと6月号に掲載しましたとおり,9月以降の資源ごみ回収の放送は中止することとしております。これは,毎月第1水曜日が資源ごみ回収日として定着してきたことが理由でございます。確かに,ごみのないまちは犯罪も少ないというふうに思っております。ごみをなくし,地球環境を良くする取り組みで市の犯罪発生率が低下すれば一石二鳥であることは間違いありません。ごみのポイ捨てをしない,道端のごみを拾うなどといった取り組みをキャンペーンとして実施し,これを防災行政無線で呼びかけることで市民の自主的な活動を促すことは大事なことであると考えております。従いまして,資源ごみ回収の放送は9月以降行わないこととなりますが,議員ご提案のごみのないまちづくりを呼びかける放送については,キャンペーンの内容を含め,今後検討を行ってまいりたいというふうに思っております。

 以上です。



○議長(杉本信一君) 野口修一君。



◆5番(野口修一君) 前向きな回答に感謝いたします。まちがきれいになり犯罪が減るように,ぜひきれいなまちをつくるキャンペーンを実施していただき,事あるごとに向こう三軒両隣を毎朝掃除していた日本の風景が戻り,地域に会話があり,危険箇所に関心を持ち,道端にごみを捨てない習慣が定着すれば人が集まります。

 一つ例を紹介しますと,イギリスのバーミンガムは,1980年代から製造業の不振から失業者が増え,都市中心部が荒れはじめ都心からどんどん人が出ていき,夜は歩けないほど荒れました。これを変えたのは地域の市民有志の活動でした。地区の人がいない場所を毎朝清掃することから始まり,非行グループや売春婦たちに職業訓練を進め,失業者には有償のボランティア活動へ参加を進めながら地域に花を植えることをずっと地道に続けました。ヨーロッパでは「バーミンガムの奇跡」と言われる地域の安全が保たれるようになり,その環境改善から企業が進出し,イギリスの第2の都市が復活をしました。熊本は平和だと思い込んでいますが,宇土市は軽犯罪の発生は人口比からすれば増加傾向です。秋には新たな商業施設もできます。とにかくまちをきれいにしていけば,時間はかかりますが自然に人が集まってくる。新しい試みも起こります,観光にもつながります。特に。宇土の西地区の自然環境維持にはボランティア活動が不可欠です。きれいなまちをつくるキャンペーンで様々な動きが始まることを期待し,この質問を終わります。

 先ほど九谷議員の意見ではないですが,検討いただいた結果は,必ず報告をお願いします。

 次の質問に移ります。次は,市の図書館についてです。先般,芥川議員も質問されましたが,8月に私は幕末維新の歴史調査で山口,佐賀,さらには熊本の近代文学館等を回る中で,宇土市立図書館が時代遅れではないかなと,感じています。ただ,宇土市立図書館が一つだけ良いなと思ったことは,インターネットで図書館の蔵書の中から自分の読みたい本が全て確認できること。今回の歴史調査で,吉田松陰と宮部鼎蔵の周囲を調べて回ったのですが,その中で宇土市と山口県の防府市の図書館はネットで全て調べることができました。大体は萩市に行くのが本当でしょうけど,萩市はネットの蔵書の確認ができませんでした。行ってそういう検索ができなかったらがっかりなので,宇土市で見つけた本を参考にして,下関,防府市,それと山口県立図書館を回ってまいりました。

 この経験から質問したいのは,最近,熊本県立図書館の建て替えや佐賀県武雄市の図書館が話題ですが,宇土市立図書館の市民満足度はどうか。わかる範囲で結構ですから,報告をお願いします。教育部長,お願いします。



○議長(杉本信一君) 教育部長,山本桂樹君。



◎教育部長(山本桂樹君) ご質問にお答えいたします。

 宇土市立図書館は,昭和51年5月,今から37年前に近代的な鉄筋コンクリート2階建てで県内随一の図書館としてオープンをいたしました。当時としては斬新な施設として注目を受けておりましたが,近年,周辺市町に建設された新しい図書館に比べますと,施設面で見劣りする感もあり,市民の中には新しい図書館建設を希望される方もおられます。また,利用者の中には駐車場が狭い,閲覧スペースが狭い,蔵書数が少ないなどといった声もあり,それらの要因から貸出冊数が他市に比べて少ない状況でありまして,残念ながら市民満足度に関しましては,必ずしも十分とは言えない状況にあると認識しております。

 以上です。



○議長(杉本信一君) 野口修一君。



◆5番(野口修一君) 詳しい報告というか,残念ながら私の感覚と市民の感想は同じだったなということを思いました。市民の感想からすると,駐車場は市役所の駐車場を利用するとしても,閲覧コーナーの狭さ,児童と大人の書架が別であること,現代的なつくりからすればネット環境も含め,改修計画は遅すぎたのではないかなと感じをしております。

 8月訪問した下関市の図書館は,生涯学習施設と複合ビルで,駐車場は狭いですが隣に100円パーキングがありました。防府市の図書館は防府駅前の複合ビルの二つのフロアを占めて,駐車場は商業施設の専用駐車場を使うのですが,30分は無料で使えました。武雄市はご存じのとおり100台近い駐車場があるのですけれども,平日でも満杯で,週末の来館者は4千人前後になるそうです。車が周辺にあふれて困っているという話もありました。宇土市ももしリニューアルして2千人,3千人来るようになれば困るでしょうけども,とにかく今の駐車場スペースでは改装しても不満がたまるのではないかなということを思います。

 そこで,これから図書館の運営について3つの質問をいたします。

 まずはじめは,武雄市図書館は全国大手の書店販売店TSUTAYAグループが仕事を受けて,全国初の運営の試みが実施されております。いずれ宇土市の図書館も指定管理で民間委託も必要と思いますが,宇土市でも民間委託は幾つか前例がありますが,人が多く利用する市の施設として宇土市民会館があります。宇土市民会館は,「NPO法人宇土の文化を考える市民の会」が運営をして5年が過ぎました。公共施設の民間委託は,経費節減を目的に各地で行われていますが,宇土市民会館は市の直営に比べて民間委託した後の運営はどうなったか。市民の評価も含め,経過報告をお願いします。教育部長,お願いします。



○議長(杉本信一君) 教育部長,山本桂樹君。



◎教育部長(山本桂樹君) お答えいたします。宇土市民会館は,平成20年度からNPO法人「宇土の文化を考える市民の会」に指定管理者として管理運営をお願いしております。

 はじめに,運営についてですが,まず,経費面では直営時の市民会館運営費の決算額は,平成16年度から18年度の3か年の平均で,一般財源が4,340万円でしたが,平成25年度は市が支出します指定管理料は3,540万円となっていまして,年800万円の経費削減になっています。平成20年度から24年度までの5年間で約4,000万円が節減されております。また,施設利用者数や稼働率もアップしております。これに伴って会館利用料金の収入も直営時の平均700万円から平成24年度実績で878万円に増加しております。

 次に,指定管理者の評価ですが,市民会館では催しごとにアンケートにより利用者の意見を取りまとめておりまして,大方の利用者から講演内容については大変満足か満足,また会館スタッフの対応等に関しましても,大変満足か満足という結果を得ております。

 市民サービスの面では,市民会館職員が市内小中学校等に演劇や太鼓の質の高い指導を行っておりまして,こうした活動は宇土市民会館ならではの特色ある活動として注目されています。

 指定管理者移行から5年が経過しましたが,運営に関しましては,毎年度の宇土市民会館指定管理者運営評価委員会に,その実績を精査,点検していただいておりますが,毎年高い評価を得ているところでございます。

 以上です。



○議長(杉本信一君) 野口修一君。



◆5番(野口修一君) 詳しい報告ありがとうございます。

 5年で4,000万円の予算削減をし,逆に貸館収入は以前よりも25%増えている。加えて市民からの評価が良いとなれば,指定管理を民間に委託するメリットはあると思います。しかし,私自身「NPO法人宇土の文化を考える市民の会」の立ち上げに関わったのですけれども,公設民営化の趣旨は,まず経費節減が主目的で受けたほうの法人は経費を削り知恵を出さないと委託の意味をなさなくなる,当たり前のことですが,ただそれを維持するだけでは人件費等考えると,いずれ行き詰まるような気がします。

 樋渡市長は,「今のような経費節減目的だけの指定管理では,いずれ民間企業も管理を受けなくなる時期が来る。受けた側にも事業を広げることのできる仕組みがないと,いずれ施設の管理は元の自治体に戻ってくるような気がする。これは,自慢だと思うんですけど,武雄市図書館にぜひ一度足を運んでいただき,官民ウィンウィンの指定管理がこれからは必要だと気づいてほしい」と語っておられました。

 また2週間前,県立図書館,近代文学館の建て替え問題について,近代文学館の井上智重館長に今後の県立図書館,自治体図書館の役割について聞きに行きました。井上館長は,これからは市町村の図書館と県立図書館は連携し,図書館の役割分担も必要になってくると語っておられました。県との連携について,方針をお尋ねします。それと,県立図書館の改修方針も踏まえ,これから宇土市立図書館が目指す図書館運営について,例えば蔵書,郷土資料,情報発信等の拡充,市民会館の成果を受けて民間委託の考えはあるか,お聞きします。教育部長,お願いします。



○議長(杉本信一君) 教育部長,山本桂樹君。



◎教育部長(山本桂樹君) お答えいたします。

 市立図書館の運営につきましては,安全で安心して利用していただくため,現在建物の耐震診断調査に入っており,その調査の結果に基づいてハード面の整備を検討していく計画であります。

 図書館の蔵書につきましては,3月末で8万3千冊,うち郷土資料関係の図書が2千冊ございます。情報発信につきましては,インターネットで蔵書検索ができますし,発信ということでは図書館だよりを発行しております。また,歴史・文化に関しましては,文化課が担当して,本市のホームページ上でデジタルミュージアムとして情報発信をしております。それぞれについて,市民ニーズに合った内容になるよう拡充する必要があると思います。

 次に,これからの管理運営についてでございますが,第7次宇土市行財政改革大綱に基づき,指定管理者制度導入の方向で検討しています。ただし,利用料金収入を原則とする市民会館と無料で利用いただいている図書館では経費面でやや異なる点がございます。公立図書館の管理運営については,最近議員ご指摘のとおり,佐賀県武雄市の図書館が話題になっていますが,本市においても他市の活動も参考にまちづくりの役割も担う魅力ある宇土市立図書館として,ソフト面・ハード面の整備を図っていきたいと考えています。

 また,県立図書館との連携につきましては,熊本県図書館連絡協議会相互貸借要綱により,市民の読みたい本が市立図書館にない場合には,県立図書館や他の図書館から借りることのできるシステムがございますので,それを活用して連携を図っていきたいと思っております。

 以上です。



○議長(杉本信一君) 野口修一君。



◆5番(野口修一君) 詳しい報告ありがとうございます。私自身は,その武雄の図書館が全面的にいいということではありませんので,その報告として聞いていただければと思います。

 まず,今の回答で少しがっかりしたことがあります。蔵書8万冊,市立図書館としては少ない施設になると考えます。樋渡市長の話ではないですけど,全国平均の床面積と蔵書を武雄市は持っているという話で,改修前が12万冊,リニューアルオープンして2万冊を増やしたそうです。宇土市の歴代市長の皆さん,先輩方は「宇土市は文化に力を入れてきた」と語っておられたような記憶がありますが,宇土市の図書館は少々時代から取り残されているような感じも受けました。県立中学もできて4年ですが,「文教宇土」をもしうたうなら,図書館の充実は必須と考えます。せっかく移り住んだ住人が初期の目的を終えて転出しないためにも,文化施設,特に知識に関する施設の充実は必須条件と思いますので,できれば図書館のリニューアル計画を早く取り組んでいただければとお願いして,この質問を終わります。

 最後の質問に移ります。郷土資料の保存・公開についてです。8月,下関市,防府市,山口県立図書館に出向き,幕末の資料を調べたんですけれども,山口県の2つの近接する市立図書館の幕末の関連図書の資料が微妙に違うことをわかりました。また,山口県立図書館に両市の本の資料が全てあるかというとそうでもない。3つの公立図書館を回ってみて,利用する方々によって蔵書も変わってくるということがわかりました。

 そこで聞きたいのは,宇土市が多くの時間と費用をかけた市史編さんで集めた資料は現在どうなっているのか。また,市史編さんで歴史調査が終わりでは宇土市の歴史の全貌が見渡せられません。郷土資料の収集は続けないといけないし,公開しなければまた新たな資料は集まらないと井上館長は語っておられました。さらに,市史編さんで集まった資料を興味ある人が活用できるようにしてこそ意味があると思いますので,市史編さんで集めた資料の今後の取り扱いについて,公開の準備をしているかどうかも含め,お尋ねをします。教育部長,お願いします。



○議長(杉本信一君) 教育部長,山本桂樹君。



◎教育部長(山本桂樹君) お答えいたします。

 平成4年から17年間にわたって行ってまいりました市史編さん事業に伴って収集した資料は膨大な量であり,これらの資料を死蔵,散逸させることなく,市民のために適切に保存活用していく必要がございます。市立図書館には,開館当時から郷土資料室が併設されていますので,市史編さん事業で収集した資料等を中心に,これまでに小西行長,ドゥルー女史,宇土細川藩主等をテーマにした特別展を開催してきました。また,江戸から明治期の資料は県内屈指であり,古文書25万コマ,明治7年から平成24年度までの宇土市関係新聞記事の簿冊,中世・近世歴史資料の簿冊,項目別検索フォルダー1,500冊をはじめ,掛軸,巻物等約400点が市史資料室に保管され,公開に向けての目録づくりを行っており,公開の日を待っている状況です。

 今後につきましては,資料の収集,整理・保存,公開等について,宇土市歴史資料保存活用事業運営委員会で基本計画書を策定中ですが,整理が完了した資料につきましては,できるだけ早い時期に郷土資料室を利用しまして,随時展示,公開してまいりたいと考えています。

 以上です。



○議長(杉本信一君) 野口修一君。



◆5番(野口修一君) 資料の整理,公開,作業等々,ことさら大変な作業と思いますけれども,今後の方針までお話をいただき,ありがとうございました。

 山口県の3つの図書館の資料が異なるように,地域の図書館が持っている,特に郷土史に関わる資料は市の財産であり,県の財産でもあり,全国とのつながりがあれば国の財産でもあります。準備ができ次第随時公開をしていきますとのお答えなので,地道な仕分け作業もあると思いますが,宇土の文化を次世代に伝える大切な事業と思います。文化は地域のこだわりの記録,読み替えれば人間の記録でもあります。有史以来,継続されてきた宇土での人の営みを知ることは,子どもたちに生きる自信と郷土愛を育むことにつながります。「文化の宇土」,「文教宇土」の理念が市民に行きわたることは郷土発展に不可欠です。市史編さんの資料から,さらに研究を深め,全国にある宇土に関わる文献がさらに集まることを願いつつ,最後の質問を終わります。

 細々とした質問に対して丁寧にお答えいただき感謝します。これで,私の一般質問を終わります。



○議長(杉本信一君) それでは,ただいまから昼食のため暫時休憩をいたします。午後1時から会議を開きます。

             −−−−−−−○−−−−−−−

                午後0時00分休憩

                午後1時00分再開

             −−−−−−−○−−−−−−−



○議長(杉本信一君) それでは,お揃いでございますので,午前中に引き続き会議を開きます。質疑並びに一般質問を続行いたします。

 7番,藤井慶峰君。



◆7番(藤井慶峰君) お疲れさまでございます。無所属の藤井です。今回も一般質問の機会をいただき,誠にありがとうございます。

 今回は,公契約条例についてのみ質問をさせていただきます。執行部におかれましては,質問の趣旨を真摯に受け止めご理解いただき,積極的なご答弁をお願いいたします。



○議長(杉本信一君) 藤井慶峰君。



◆7番(藤井慶峰君) それでは質問させていただきます。公契約条例の制定についての質問でございますが,たまたまこの質問については最終日に福田議員が質問されることにもなっております。これは,それだけ今この時代にこの公契約条例の必要性について,同じような思いを持っておるということであると思います。

 まず,公契約条例というのは耳慣れない言葉であり。ご承知でない方もおられるかもしれませんので,まず最初にご説明を申し上げます。

 公契約条例というのは,国や自治体が公共工事,公共サービスの提供,物品の購入をするとき,あるいは民間企業などに委託するときに結ぶ契約が公契約であります。この公契約を結ぶにあたって,安心して働ける雇用関係の維持,生活賃金や障がい者の雇用,環境,地域貢献,企業の永続性など社会的価値を国や自治体が入札や落札者に決定で評価することを定めるのが公契約法,公契約条例であります。つまり,過度の低価格による入札や受注によって事業者が経営難に陥ったり労働環境の悪化,公共サービスの低下,工事の品質の低下を招かないために歯止めをかけようというものであります。

 現在,この我が国では国は公契約法を制定してはおりません。地方自治体では,千葉県野田市,神奈川県相模原市,川崎市,東京都多摩市などがこの条例を制定しております。九州ではどこの自治体も制定してはいないわけでございます。

 そこで,本市において九州に先駆けて制定できないものかと考えるのであります。特に,小泉内閣の行財政改革以後,国や地方公共団体においても厳しい財政運営を迫られ,公共サービスの効率化,コストダウンが求められております。公共工事や委託事業などの公契約の価格は過当競争と相まって低価格,低単価の契約や受注が増大していると聞いております。このために,受注先である民間企業の経営の悪化と労働者の賃金,労働者の労働条件の著しい低下を招くという問題が発生しております。さらに,業務委託に係る人件費は物件費として扱われるために,労働基準法や最低賃金法が順守されているかどうか,発注者には関与しにくい構造となっております。従って,委託業務を担う労働者は社会保険の不適応,あるいは賃下げや解雇の脅威にさらされているという現実があります。

 例えば,非正規労働者は,労働者全体の約4割に達し,年収200万円以下の労働者がこの10年間で1,000万人を超え,生活困窮者は増大の一途をたどっております。生活保護受給者は158万世帯を超えまして,そして200万人を超える状態が続いているのであります。本市でも徹底した行財政改革を進め,人件費の抑制のために非常勤職員を多く採用しているわけです。その職員の給与はとてもとても生活していけるレベルではありません。もちろん,扶養控除,あるいは配偶者控除が受けられる範囲内で働きたいという人もいるでしょうが,きわめて低賃金であり,民間企業でも同じであります。このような働く人たちにとって厳しい状況は,市民サービス,公共サービスの低下にもつながりかねませんし,市税の減収にもつながり,逆に社会保障費の増加を招くということにもつながっていくわけであります。

 こうした状況を打開し,真の豊かさを実感できるより良い社会を実現するためには,不公正な取引関係を改善するとともに,公正な労働基準の確保や労働関係法の遵守,社会保険や労働保険の全面適用を徹底させなければなりません。さらに,男女共同参画社会の構築や障がい者雇用の促進などの施策を積極的に進める必要があると思うのであります。

 以上のような理由から,ぜひとも公契約条例の制定を希望するものであります。総務部長にご答弁をお願いいたします。



○議長(杉本信一君) 総務部長,益田輝明君。



◎総務部長(益田輝明君) 公契約条例についてのご質問にお答えをいたします。

 ご質問の趣旨は,本市の公共施設における指定管理者の案件,市が直接雇用している非常勤職員等の案件,公共工事等における入札条件の案件になると思います。

 まず,本市の指定管理施設で働く労働者の賃金実態と今後の改善策について,お答えをいたします。現在,市が指定管理者制度を導入している施設は,平成25年4月1日現在で15施設ございます。この15施設のうち,長浜福祉館や網津公民館網引分館など,地元団体等に特例で委託している施設を除く10の施設について,賃金実態調査を行いました。その結果,全ての施設において熊本県の最低賃金650円を上回っておりました。今回の調査では,全ての施設で熊本県の最低賃金以上ではありましたが,最低賃金に極めて近い単価の施設もございました。従いまして,今後の改善策としましては,施設所管課でのモニタリング調査において賃金実態調査の項目を追加する等,賃金実態について確認できるような仕組みづくりが必要であると思っております。

 また,指定管理委託料の見直し・検討につきましては,各施設ともに更新の時期がございますので,その際に改めまして人件費も含めた適正な金額を精査してまいります。

 次に,市が直接雇用している非常勤職員の賃金の実態と,今後の改善策についてお答えをいたします。最初に,勤務時間についてですが,勤務時間はおおむね週16時間から週29時間以内で勤務をいただいております。

 次に,社会保険については関係法令に基づき,週29時間以上で勤務いただく場合に適用をしております。

 また,雇用保険につきましては,関係法令に基づき31日以上で週20時間以上勤務いただく場合に適用しております。年次有給休暇につきましても,関係法令に基づき,週の勤務日数や年間の勤務時間等により,任用後6カ月経過後から1年間につき週4日勤務の場合は7日間,週5日勤務の場合は10日間付与をしています。

 次に,非常勤職員の報酬については,1時間当たり一般事務関係・用務員関係は715円,保健師・看護師は1,140円,教職員関係は1千円から1,400円を支給しています。そのほか,これまで培われた専門知識や経験を活かしていただく分野については,月額報酬として13万9千円から16万円を支給しています。通勤手当等の各種手当については支給をしておりません。本市の非常勤職員の中には,ご家族の税扶養,あるいは健康保険の扶養の範囲内での就業を希望される方が多く見受けられますことから,ご家族の扶養の範囲内での就業を希望される方々にとっては,勤務時間等を含め就業しやすい賃金形態ではないかとも考えられます。また,熊本県緊急雇用創出基金事業を活用して,これまで就業する機会がなかった若年層を対象とした未就業者に限定して募集を行い,現在任用している部署もあります。

 次に,今後の改善策についてですが,現在国において多種多様な景気回復策が実施されていますが,一部の大企業等においては業績向上等により従業員などへ利益還元が実施されているところもありますが,中小企業や地方経済までその波及効果が表れていないのが現状であると考えます。今後,非常勤職員等の雇用形態や賃金形態については,当然より良い制度構築に努めてまいりたいと考えていますが,社会情勢や経済情勢,本市の財政状況,各市の非常勤職員の任用状況など勘案しながら,通勤に係る費用弁償の支給や報酬額の改定等について,検討していきたいと考えます。

 最後に,公共工事等の入札条件にかかわる案件について,お答えをいたします。公契約条例を制定している自治体につきましては,少しずつ増えている状況にございますが,まだ全国的には少ないと把握をしております。この条例制度にあたっての最大の目的は,民間企業が低価格による契約を締結するに際し,その利益減少を人件費削減に転換することを防止することにあると考えております。議員ご指摘のように,公共工事の入札において価格競争の結果から労働条件の悪化,公共工事の品質悪化等の懸念が発生するおそれがあります。このような懸案事業を防止するため,本市においては平成23年7月から公共工事における品質管理,建設業者の保護・育成,現場労働者の低賃金防止,安全性の向上等を目的として「宇土市変動型最低制限価格制度」の導入を行いました。導入の結果,前後2年間の比較で平均落札率には大きな変わりはありませんが,最低落札率につきましては,導入前49.94%,導入後が79.21%という結果になっております。また,工事検査の評点につきましても,最高ランクのAランク評点の工事が増加し,Cランク評点の工事は減少してきております。明らかに工事内容は改善され,導入の効果が出てきているものと考えております。しかしながら,公契約制度の導入により,賃金下限額を提示させることで,労働者の賃金が下限額に近づいてしまう可能性も否定することはできません。そのため,公契約条例を制定してる他自治体につきましては,工事入札に関して一定条件のもとで行われております。工事の設計金額が5,000万円以上を対象とする自治体,あるいは6億円以上を対象とするなどの条件が付けられております。

 このようなことから,本市としましては,先ほども申し上げましたが,変動型最低制限価格制度を設けておりますので,公契約条例制定につきましては,他自治体の制定状況等を勘案しながら調査・研究を行いたいと考えております。



○議長(杉本信一君) 藤井慶峰君。



◆7番(藤井慶峰君) 多岐にわたる答弁,ありがとうございました。

 この公契約条例の制定を求めている日本弁護士会,あるいは連合などの資料によりますとですね,現状の問題点として,建設業では,本市の場合は最低制限価格を設けていますから,幾らか歯止めにはなっておると思いますが,一般的には低価格での契約が多くなり,利益確保のために少人数による労働のために労働条件の悪化,また下請け,孫請けと各段階で経費が引かれてしまって労働者は生活賃金さえ得られなくなってしまうということがあってるということでございます。

 大阪市では,市営地下鉄の構内清掃についての民間委託先の労働者がフルタイムで働いても,生活保護基準以下の賃金しかもらえず生活保護が認められたということもあったということであります。また,2011年の夏,大阪府泉南市では市立小学校のプールの開放日に小学1年生が溺死すると,おぼれて亡くなるということがありました。その痛ましい事故が起こったんですが,その監視業務を請け負っていた管理会社がありまして,その委託された民間企業では,当日監視員が1人しかいなかったということなんです。その委託した会社の言い分は,委託料が安くて出せないんだと。それで人が集まらないと。結果的に,1人しか監視員を置けなかったというようなコメントをしております。このようなことが絶対に起こってはいけないわけでございます。先ほど,野口議員が一般質問の最後のほうで指定管理者制度に委託したといういろんな宇土市も市民会館を委託しておりますし,体育館なんか,もういろんなところを委託しているわけですけど,そういう中で,樋渡市長がこうやって公共施設を次々に民間委託しておると,やがてその民間業者もそれに請け負う業者がいなくなるんじゃないかという心配をしてるという話がありましたけれど,私はそういうこともやはり同じことを思います。そういった意味で,そしてまた民間委託しておる指定管理者の職員さんたちの給料も非常に安いです。そういったところを考えますと,やはり表面的に年間800万円節減できた,5年間で4,000万円節減できましたと,それでいいのかという思いがするんですね。やはり,市民が働く人たちもやりがいがあって働けて,そうしたら少しぐらい税金払ってもいいんです,そういう思いがします。

 この公契約条例の制定によりメリットとしてですね,適正な委託費,適正な入札額によって適正な賃金を得られ,労働条件によって安定した収入,職業の安定性の確保,安全性が確保される,その結果,質の高い公共サービスが提供されることになり,市民からは利用料や税収という形で返ってくるということになるわけでございます。私は,この問題については,あとの最終日に福田議員さんが同じ質問なされますけど,私はすぐにですね,この結論を出してほしいと思いません。そしてまた,公共工事の入札のとそういう民間委託のと,あるいは非常勤の職員のと,それぞれこれ別でございますので,そういった点をもう一度しっかり調査していただいて,宇土市が本来あるべき姿はどうなのかということを点検していただきたいという思いをしております。そのうえで,必要であればぜひともこの公契約条例の制定に向けて準備していただきたいということを思うわけです。私は,実は自分なりに宇土市の公契約条例というののを原案をつくっておりまして,これをいつだそうかと,これはそういうことはないと思いますけれど,自分なりに考えてみました。やはり本当に,特に今宇土市でもですね,職員数を頑張って減らしております。しかしながら,非常勤職員が増えておるということも事実であります。その人たちが安い賃金で働いておられることもわかっております。そういったことも含めてですね,ただこれを黙って見ておるわけにいかんなという思いで今回の質問をさせていただきました。どうぞ市長さん,そして執行部の皆さん,よろしくお願いしておきます。これで質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。



○議長(杉本信一君) 1番,嶋本圭人君。



◆1番(嶋本圭人君) こんにちは,嶋本でございます。よろしくお願いいたします。本日は,平成25年第3回定例会におきまして,一般質問の機会を与えていただき,心よりお礼を申し上げます。

 今回,3点のことについて質問させていただきます。1点目が特定健康診査について,2点目が主要道路整備による定住・活性化対策について,3点目が子どもネット教育について質問いたします。執行部におかれましては,簡潔なご答弁を賜りますよう,よろしくお願いいたします。



○議長(杉本信一君) 嶋本圭人君。



◆1番(嶋本圭人君) 1点目の特定健康診査について質問いたします。

 現在,日本は平均寿命80歳という世界有数の長寿国となっております。しかし,誰もが健康的な体で一生を過ごしているわけではありません。健康長寿でありながら,日本の1年間の全死亡者,昨年の平成24年度は約125万人の方が亡くなられました。主な死因別を調べましたところ,悪性新生物,要はがんですね。次に,心疾患,心臓に関する疾患,そのあとが肺炎,脳血管疾患の順で約60%以上の方がこのような生活習慣病で亡くなっておられます。

 宇土市においても,近年の様々な環境や食生活,生活習慣の変化,高齢化が進んでいる状況であり,生活習慣病の有病者,予備軍が増加しているのではと思います。健康づくり,まちづくり,人づくりを目指していく中で,特定健診の制度が開始して5年経過しましたが,その事業状況と成果,またどのように分析しているか,そして医療費の削減効果はあったかお伺いいたします。



○議長(杉本信一君) 健康福祉部長,那須大和君。



◎健康福祉部長(那須大和君) お答えいたします。

 特定健康検査は,平成20年度から高齢者の医療の確保に関する法律に基づき,各医療保険者に義務付けられ,宇土市では40歳から74歳の宇土市国民健康保険者を対象に実施しております。この健診は,いわゆるメタボリックシンドロームに着目し,これに該当する方に特定保健指導を実施し,生活習慣の改善による重大な疾病や合併症を予防し,市民が健康で長生きできること,ひいては増大する医療費の削減を目的としております。

 宇土市における過去5年間の受診率は,平成20年度19.0%,平成21年度26.6%,平成22年度32.1%,平成23年度32.7%,平成24年度は暫定値ですが39から40%と年々上昇しており,熊本県国保連合会の資料によると,県下でも受診の伸び率については第1位となっております。しかし,国の目標値である受診率60%には程遠い状況でございます。

 目的に対しての成果は,特定保健指導の実施率でみると,保健指導の対象となった方の指導の終了率では,平成20年度54.1%,平成21年度44.0%,平成22年度31.3%,平成23年度36.9%,平成24年度暫定値ですが39%で,国の目標値45%にはまだ至っておりません。

 過去5年間の分析をしてみると,年々健診受診者は増加しているものの,40歳代,50歳代の受診率が低いこと,リピート率が70%台にとどまること,健診結果で特定保健指導の対象となっても指導を受けたがらないことが課題となっております。

 また,健診結果から見る宇土市の特徴といたしまして,メタボリックシンドローム該当者が県下14市の中で第2位,血液検査で糖尿病を疑うべき検査数値の者が県下第2位と,重点的に保健指導を行うべき人は多いことがわかっており,生活習慣病対策の必要性が高くなっております。

 医療費の削減効果につきましては,健診の結果により早期治療や生活習慣病予防に取り組んでいるものの,直ちに医療費削減効果が表れるとは考えにくいところでございます。近年5年間の一人当たり医療諸費を見てみますと,熊本県平均に対し,本市は若干ではありますが下回っており,伸び率においても同様の状況であります。

 今後,人口の高齢化と医療の高度先進化,保険診療対策範囲の拡大で医療費の拡大は増大は避けられないところですが,後発医薬品(ジェネリック医療品)等の普及の推進と併せまして,健診及び保健指導の推進を図ることで長期的に見て医療費削減効果が表れてくるものと確信をいたしております。

 以上でございます。



○議長(杉本信一君) 嶋本圭人君。



◆1番(嶋本圭人君) ありがとうございました。受診率については,5年間を通して年々上昇し,平成24年度は約40%の受診率ということで,右肩上がりの状況となっていますが,国の目標値である60%をクリアするには,まだまだということがわかりました。また医療費の削減効果につきましては,短期間で医療費削減効果が表れることではなく,長期的に見て結果が表れるという答弁でした。私も受診率と医療費の削減は,長期的な視点で見ていかなければならないと感じております。

 次に,特定健診・特定保健指導の市における対象者へ,周知や広報など今まで受診率向上のためにどのように取り組んできたか,再度お伺いいたします。



○議長(杉本信一君) 健康福祉部長,那須大和君。



◎健康福祉部長(那須大和君) 健康受診率向上のためにどのように取り組んでいたかというご質問にお答えいたします。

 1点目といたしまして,40歳以上の市民全員を対象とした健診申込票の送付。2点目としまして,申込票回収率向上のため返信用封筒の同封。3点目としまして,土曜・日曜日に健診の実施。4点目として,同時に他のがん検診,胃,大腸,肺,腹部超音波,子宮頚部,乳がん等の検査等受診できるように実施をいたしております。5点目としまして,前立腺がん検診,男性です。女性としまして,骨粗しょう症検診の実施。6点目としまして,保健センター以外の地区体育館,漁協,西部老人福祉センター等でも実施,これ集団健診でございます。7点目として,かかりつけ医や自宅の近くで受診できるよう宇土地区医師会に委託し,市内医療機関での実施,これは施設健診のことでございます。8点目としまして,平成22年,23年度においては,健診の個人負担分,集団健診1,300円,施設健診2,000円を市民税非課税世帯の方を無料とし,該当者に無料クーポン券の送付。9点目としまして,5歳刻みの節目年齢の方に人間ドック受診料金の助成,男性2万円,女性のレディースコース3万円。10点目としまして,未受診者へ個別に日中及び夜間に電話をかける受診勧奨,通知書の送付。11点目としまして,各地区での寄り合い,総会などの行事の際に時間をいただき,住民向けに健診の必要性と受診率向上のための説明会の実施。12点目としまして,広報うと,市ホームページを利用し特定健診の必要性とその意義について広く周知。最後の13点目といたしまして,熊本県下で初めて平成24年度の特定健診受診料金を対象者全員無料とした取り組みを行い,24年度の受診率は前年度から約7%上昇する見込みでございます。

 以上でございます。



○議長(杉本信一君) 嶋本圭人君。



◆1番(嶋本圭人君) ありがとうございました。

 はじめの答弁で,県下での受診の伸び率は1位と言われたことは,受診者への周知やサービスがいろいろ検討され,改革されてきたからではないかと思います。受診率向上になることにより,受診対象者が自分自身の体と向き合うことができると思います。生活習慣病は一人一人がバランスのとれた生活,適度な運動を身に付けることで予防ができるものとされております。

 そのような中,一番の働き盛りであります40代から50代の対象者については,受診率が低いとの答弁がありました。この世代の対象者に受診を向上させるためには,今後どのような取り組みを行っていくか,再度お伺いいたします。



○議長(杉本信一君) 健康福祉部長,那須大和君。



◎健康福祉部長(那須大和君) お答えいたします。

 受診率向上については,先ほど述べたとおり多種多様の取り組みを行っているところですが,国の目標値であります受診率60%にはほど遠い状況にございます。しかしながら,分析してみますと,平成24年度から受診料金を無料化したことにより,今までにない受診率アップの効果を得ているように思っております。

 今後は,受診者の年代別から見ても受診率が依然として10%から20%台で低迷している40歳代から50歳代の方を対象とした働きかけを実施すべく,農業関係,漁業関係,商工会,消防団等自営業者で国保被保険者が多い団体等へ積極的な説明会を実施し,制度自体の周知,さらには健診受診の必要性について訴えていきたいと考えております。

 以上でございます。



○議長(杉本信一君) 嶋本圭人君。



◆1番(嶋本圭人君) ありがとうございました。

 答弁されましたように,積極的な働きかけをお願いします。欲に任せて不健康な生活習慣を送り続けると,大きな病気を患う可能性があります。命に関わる大きな病気になる可能性は誰にでもあります。特定健診を受けることにより,自分自身の健康状態を確認するきっかけになるのではないでしょうか。自分自身のため,また自分を必要とする人のためにという一人一人の意識を高めるより効果的,積極的な働きかけをお願いします。

 それでは,次の質問に移ります。主要道路整備による定住・活性化対策について,質問いたします。現在,様々な道路整備が行われております。宇土西部地区において,基盤となります熊本天草幹線道路をはじめとして,県道宇土不知火線や網田線,その他北部農免道路,南部農免道路など整備が進んでいく中で,利便性,多様性を活かした定住・活性化対策はどのように考えているか,お聞きしたいと思います。

 1つ目が,網津地区,網田地区の人口の動向について,平成5年から平成25年まで5年ごとの住基の人口,2点目が,高規格道路,県道バイパス,農免道路ができることの効果について,3点目が,3月にできた宇土市定住促進PR戦略強化提案書(アイディア集)にある西部地区の企業誘致策の取組状況について,お伺いいたします。よろしくお願いします。



○議長(杉本信一君) 企画部長,荒木繁男君。



◎企画部長(荒木繁男君) 網津地区,網田地区の平成5年から平成25年度までの5年ごとの人口の動きについてお答えします。

 人口は,各年ともに3月31日現在の住民基本台帳人口を申し上げます。まず,網津地区の平成5年の人口は4,211人,平成10年は4,346人,平成15年は4,225人,平成20年は4,086人,平成25年は3,769人となっており,この20年間で442人減少しています。率にしまして10.5%の減少となっています。

 次に,網田地区の平成5年の人口は5,119人,平成10年は4,767人,平成15年は4,445人,平成20年は4,004人,平成25年は3,668人となっており,20年間で1,451人減少しています。率にしまして28.3%の減少となっております。

 次に,高規格道路,県道バイパス,農免道路など主要道路整備による効果についてお答えします。現在,西部地区では地域高規格道路や県道バイパス,北部・南部農免道路の整備が目に見える形で進んでおり,地元の皆さんの期待も相当大きく,心待ちにされてることと思っております。こういった主要道路の整備によって,通勤,通学,通院などの利便性が高まり,まちづくりの幅も広がりますし,定住と地域活性化にもつながるなど,その効果は非常に大きいものと思っています。このように,主要道路の整備は地域の元気づくりの根幹となる大変重要な事業と捉えております。

 最後に,宇土市定住促進PR戦略強化提案書(アイディア集)にある西部地区の企業誘致策の取組状況についてお答えします。人口減少が著しい西部地区においては,主要道路整備といったインフラ整備と併せて,企業誘致による雇用の場の確保は重要課題であります。そうした意味で,宇土市定住促進PR戦略強化提案書にも西部地区における企業誘致策が上げられているところであります。この提案内容を簡単に説明しますと,地理的に条件不利であり,人口減少は加速している西部地区の活性化策として,税制面などにおいて地域限定での企業誘致優遇策を講じるというものであります。その進捗状況につきましては,この提案書が今年3月にできたばかりであり,またいろんな課題もありますので,現時点では着手には至っていません。しかしながら,西部地区の活性化,定住促進のためには,こういった発想,着眼点が必要でありますので,今後課題・問題点を整理したうえで実施の可否を検討してまいりたいと思います。

 以上です。



○議長(杉本信一君) 嶋本圭人君。



◆1番(嶋本圭人君) ありがとうございました。

 答弁にありましたとおり,網津地区は20年間で442人の減少,網田地区は1,451人の人口減少とありました。良好な移住環境,定住環境を継続整備していくためには,生活の拠点とさせる決め手になるものが必要だと思います。道路が一本できれば,どの地域も様変わりします。私は,高規格道路においては広範囲での通勤,商業や観光面などでの利用が望まれる期待感があり,人口減少の歯止めや定住につながるのではないかと期待しております。また,県道や農免道路については,それぞれの地域での利便性や既存道路のバイパス的な役割を担うなどで活用ができ,国道57号線の渋滞緩和にもつながり,企業の誘致,雇用機会の拡大など生活と経済に貢献していくのではないでしょうか。

 このようなことから,道路の早期完成に向けて,関係機関,国や県への働きかけもお願いいたします。また,先ほど答弁にもありました地理的に条件不利であり,人口減少が加速している西部地区の活性化策として,税制面などにおいて地域限定の企業誘致優遇策を講じるものとありましたが,地域経済を活性化させるためには,積極的な推進を図ることも必要と思います。提案書にあるような事柄を十二分に精査していただき,地域に合う活性化対策を講じていただきたいと願います。

 それでは,3点目の質問に行きます。3点目が,子どもネット教育について質問いたします。現代の子どもたちは,入学,進学,新しい環境の中でインターネットを利用することが多いと思います。動画の閲覧,オンラインゲームやソーシャルメディアまで,今子どもたちの生活は日々広がっております。こうした生まれたときからインターネットやパソコン,端末のある環境で育ってきた子どもたちは,インターネットというものが空気や水のように当たり前の環境として捉えております。このような世代をデジタルネイティブと呼ばれているそうです。

 そのような中,先月28日,県教育委員会は情報通信技術をいかした独自の研究事業を2学期から県内8カ所,小中学校で始めると発表しました。子どもたちが手元で使えるタブレット型多機能端末を用いた授業の構築を目指し,児童生徒用のデジタル教科書を県内で初めて導入するとのことでした。端末の有無による学習の効果を比べ,授業での有効性を検証するとのことです。

 そのような中で,現在宇土市の小中学校において,インターネットを活用した教育ではどのような取り組みを行っているか。また,今後タブレット端末を活用した教育を考えているのかお伺いいたします。



○議長(杉本信一君) 教育部長,山本桂樹君。



◎教育部長(山本桂樹君) ご質問にお答えいたします。

 まず,小中学校のインターネット活用の実態について,大まかにご説明いたします。中学校におきましては,1年生,技術家庭科の技術分野の指導内容に情報に関する技術というものがございまして,年間35時間程度取り扱うことになっております。大きくはパソコンやインターネットの仕組みや扱い方についての学習とパソコンやインターネットを活用した学習の2つが行われております。その中で,主にネットを取り扱う内容を年間10時間程度指導しています。ほかの教科でもインターネットを活用した調べ学習を行って,調べた結果を分析し,1枚のシートにまとめて発表するなどの取り組みが行われています。

 小学校におきましては,中学校のように教科としてパソコンやインターネットについて学習する時間が設定されておりませんが,学校の実態に応じてパソコンを利用した学習を行っております。例えば,理科の時間に実際にはなかなか見ることのできない昆虫の生態を動画で観たり,社会の時間に他県や他国のことについて調べたりなどの活用を図っております。

 以上のような取り組みは,パソコン教室だけでなく,各教室や特別教室等でも行っており,便利な学習ツールとしてインターネットにつないだパソコンを大いに活用しているところです。

 次に,タブレット端末を活用した教育につきましては,今後各学校にはさらに便利なネット環境を整備するために,LANケーブルの要らない無線LAN等のインフラ整備も含め,持ち運び使用が可能なタブレット端末導入も視野に入れ,順次設置することも検討していきたいと考えております。

 以上でございます。



○議長(杉本信一君) 嶋本圭人君。



◆1番(嶋本圭人君) ありがとうございました。

 現在の社会は,情報通信技術を活用とすることが一般にあり,学校教育の場においても社会に出て通用する情報活用能力を身に付け送り出すことも大切だと思います。情報活用能力の育成,タブレット端末を効率的に活用したわかりやすい授業,また教職員がタブレット端末を活用したことにより公務の軽減につながるなど,多くのメリットがあると思います。教育委員会におかれましても,ネット環境のインフラ整備を視野に入れ検討されているようでありますので,早期整備をお願いいたします。

 次に,宇土市における情報モラル,セキュリティの指導について質問いたします。現在,宇土市の小中学校において,情報モラル,セキュリティについて,どのような指導を行っているのかお伺いいたします。



○議長(杉本信一君) 教育長,木下博信君。



◎教育長(木下博信君) 嶋本議員にお答えいたします。

 昨今,高機能携帯端末,いわゆるスマートフォン,これを使ってアルバイト先の冷蔵庫に店のユニフォームを着たまま寝そべる自分の画像をフェイスブックに掲載したり,中高生がLINEというアプリを使い仲間外しを行うなど,非常にモラルに欠けた使い方が報道され,話題になっています。

 さて,ご質問の情報モラル,セキュリティの指導についてですが,学校ではパソコンが導入された時期から情報モラル,セキュリティについて指導は行っております。特に,最近は高機能携帯端末(スマートフォン)が小中学生にも普及し始めたことをきっかけに,各学校でもネット利用の光と影について,学校の実態に応じて指導を行っております。例えば,中学校ではスマートフォンが農産物の販売促進のために使い成果を上げていることや,GPSを使った,この機能を使ったお年寄りの居場所確認機能ですか,これで命が助かった事案について紹介するなど,スマートフォン利活用の良さについて,いわゆる光の部分について理解させるとともに,一方ではメールアドレスや電話番号も知らせる必要がなく顔も見えない相手と自由にコミュニケーションをとることができるSNS,これソーシャルネットワーキングサービスですか,この利用による危険性について,いわゆる影の部分についても正しい知識を学ばせています。また,学校では携帯端末等の持ち込みは原則禁止しており,家庭や地域での使用がほとんどであることから,保護者への啓発も行っております。PTA研修会で情報モラル,セキュリティの講演会を企画したり,県PTA連合会主催の研修会の分科会の一つに「ネット犯罪から子どもを守る」などのテーマが設けられたりして,啓発活動が行われています。家庭におきましても,このことがさらに充実しましてきちっとした指導ができるように期待もしてるところですが,力を入れていきたいと思っております。

 今後ますます普及していくスマートフォンやタブレットの正しい利活用の仕方について,各学校でも継続してモラル,セキュリティ教育の在り方,さらに充実するよう指導していきたいと考えております。



○議長(杉本信一君) 嶋本圭人君。



◆1番(嶋本圭人君) ありがとうございました。

 高機能携帯端末のスマートフォンなど,普及に関して現在は子どもから多くの人が利用し,中高年にも急速に広がっております。人との連絡や情報の収集,さらには様々な機能も付いており非常に便利であり,なくてはならない必要なものとなってきております。しかし,使い方によっては人を傷つけたり犯罪に引き込まれたりする可能性があり,子どもたちにはネット犯罪の恐ろしさ等を常に教育していかなければならないと思います。また,答弁で言われましたとおり,子どもたちの教育だけではなく家庭における保護者,また地域の方々にも子どもたち以上にモラルやセキュリティの知識を身に付け取り組んでいかなければならないと思います。これからも各学校の授業や研修会などで啓発活動をお願いし,子どもたちが犯罪に遭わないよう指導,教育をお願いいたしまして,私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。



○議長(杉本信一君) 以上で,本日の質疑並びに一般質問を終わります。

 次の本会議は,9日月曜日10時に会議を開きます。

 本日は,これをもって散会をいたします。ありがとうございました。

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                午後1時51分散会