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熊本県 水俣市

平成27年6月第3回定例会(第4号 6月25日)




平成27年6月第3回定例会(第4号 6月25日)





 



       平成27年6月第3回水俣市議会定例会会議録(第4号)





平成27年6月25日(木曜日)


                 午前9時30分 開議


                 午前11時58分 散会


 (出席議員) 16人


福 田   斉 君       小 路 貴 紀 君       桑 原 一 知 君


塩 ? 達 朗 君       ? 岡 朱 美 君       田 中   睦 君


谷 口 明 弘 君       ? 岡 利 治 君       田 口 憲 雄 君


藤 本 壽 子 君       牧 下 恭 之 君       松 本 和 幸 君


中 村 幸 治 君       岩 阪 雅 文 君       谷 口 眞 次 君


野 中 重 男 君


 (欠席議員) なし


 (職務のため出席した事務局職員) 5人


事 務 局 長 (関   洋 一 君)   次     長 (岡 本 広 志 君)


主     幹 (深 水 初 代 君)   参     事 (前 垣 由 紀 君)


書     記 (山 口 礼 浩 君)


 (説明のため出席した者) 14人


市     長 (西 田 弘 志 君)   副  市  長 (本 山 祐 二 君)


総務企画部長  (緒 方 克 治 君)   福祉環境部長  (久木田 一 也 君)


産業建設部長  (緒 方 康 洋 君)   水 道 局 長 (松 尾 健 二 君)


総務企画部次長 (本 田 真 一 君)   福祉環境部次長 (川 野 恵 治 君)


産業建設部次長 (山 田 雅 浩 君)   総合医療センター事務部次長


                              (久木田 美和子 君)


教  育  長 (吉 本 哲 裕 君)   教 育 次 長 (黒 木 博 寿 君)


総務企画部企画課長             総務企画部財政課長


        (水 田 利 博 君)           (坂 本 禎 一 君)


        ──────────────────────────





〇議事日程 第4号


      平成27年6月25日 午前9時30分開議


第1 一般質問


1 ? 岡 朱 美 君  1 自治会制度について


             2 災害時緊急避難所について


             3 歴史的史料を活かした観光振興について


2 田 中   睦 君  1 水俣病問題について


             (1)現状をどう捉えているのか


             (2)水俣病問題の全面解決について


             2 フッ化物洗口について


             (1)実施に向けてのこれまでの経緯と今後の日程について


             (2)教職員や保護者への説明について


             3 教職員の勤務実態について


             (1)勤務時間記録報告書について


             (2)超勤縮減対策について


                                 (付託委員会)


第2 議第57号 水俣市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一


        部を改正する条例の制定について           (厚生文教)


第3 議第59号 水俣市営住宅条例の一部を改正する条例の制定について (総務産業)


第4 議第60号 平成27年度水俣市一般会計補正予算(第1号)       (各委)


第5 議第61号 平成27年度水俣市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)


                                  (厚生文教)


第6 議第62号 平成27年度水俣市介護保険特別会計補正予算(第1号) (厚生文教)


第7 議第63号 平成27年度水俣市公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)


                                  (総務産業)


第8 議第64号 平成27年度水俣市水道事業会計補正予算(第1号)   (総務産業)


第9 議第65号 平成27年度水俣市一般会計補正予算(第2号)     (総務産業)


        ──────────────────────────


〇本日の会議に付した事件


 議事日程のとおり


        ──────────────────────────


                               午前9時30分 開議


○議長(福田 斉君) ただいまから本日の会議を開きます。


        ──────────────────────────


○議長(福田 斉君) 日程に先立ちまして諸般の報告をします。


 本日、市長から、補正予算1件が提出されましたので、議席に配付しておきました。


 次に、本日まで受理した請願1件、陳情2件は、議席に配付の請願・陳情文書表記載のとおり、各委員会に付託します。


 次に、本日の議事は、議席に配付の議事日程第4号をもって進めます。


 以上で報告を終わります。


        ──────────────────────────





◎日程第1 一般質問





○議長(福田 斉君) 日程第1、昨日に引き続き一般質問を行います。


 順次質問を許します。


 なお、質問時間は、答弁を含め1人70分となっておりますので、そのように御承知願います。


 初めに、?岡朱美議員に許します。


  (?岡朱美君登壇)


○(?岡朱美君) おはようございます。


 日本共産党議員団新人の?岡朱美でございます。


 初質問です、よろしくお願いいたします。


 質問を準備するに当たり、過去のインターネット中継で学ばせていただきました。新人にとってこれ以上の授業はありません。


 熊本市民オンブズマンの調査では、平成24年のデータですけれども、県内45市町村のうち、19の自治体がインターネット中継をするようになっているようです。当市で最初に提案したのは誰だろうと調べてみましたら、当時の西田弘志議員でした。平成17年3月、まだどの自治体も取り組んでいない中でのことです。その先見性に敬意を表したいと思います。


 そのほかの取り組みを見ましても、水俣市議会は、市民に対して進んで情報公開をしていると感じています。その一員になれましたことは大変うれしく、私も今後さらに議会が市民にとって身近な存在になっていくよう、力を尽くす決意です。


 さて、国会では、今まさに安全保障にかかわる大変重大な法案が審議されています。この法案が成立するようなことになれば、日本の未来が劇的に変わることは間違いありません。私にもことし二十になった長男を先頭に3人の子どもがいます。選挙権のない子もいます。にもかかわらず、最も影響を受けるのがこの子たちです。今ほど私たち大人に、責任ある態度が求められているときはないのではないでしょうか。


 私は、母親として、子どもを戦争で死なせるような世の中には絶対にしたくありません。全ての子どもが望む教育を受け、その力を社会を豊かにするために使い、働く喜び、助け合う喜び、自分の家族を持つ喜びを感じてほしい。これは人類共通の願いであると確信をいたします。


 私は、水俣市民からこれらの願いを託されていることを自覚し、市民の幸せのため、また、これから水俣に生まれてくる子どもたちが、将来にわたって幸せであるために発言していくことを決意いたしまして、以下質問に移らせていただきます。


 大項目1、自治会制度について。


 ?、水俣市は平成18年4月より、行政区長制度から自治会制度に移行したが、その目的は何か。


 ?、自治会に対しては引き続き行政事務を委託しているが、その委託料の算出方法はどうなっているか。また、自治活動を支援するための支援制度にはどのようなものがあり、算出方法はどうなっているか。


 ?、自治会に移行して9年が経過したが、自治会創設の目的に照らし、現状をどのように評価しているか。また、問題点は何か。


 大項目2、災害時緊急避難所について。


 ?、平成25年6月に災害対策基本法の改正が行われ、指定緊急避難場所と指定避難所が新たに指定されました。その後、平成27年2月15日に市内山間部で土砂災害を想定した避難訓練が行われました。この訓練により見えてきた自主防災組織の到達度及び課題は何か。


 大項目3、歴史的資料を活用した観光振興について。


 ?、平成17年から平成24年までの本市への入り込み客数は40万人前後で推移しているが、平成25年は58万人、平成26年はおよそ52万人と急激に増加しています。どの施設でどういった層の観光客がふえているのか。逆に伸び悩んでいる、あるいは減少傾向にある施設はどういった施設か。


 ?、徳富蘇峰・蘆花生家には、全国各地から蘇峰のファンや兄弟と交流のあった人物に関心を持った人が訪れている。文学者蘆花のファンも多いが、展示内容が蘇峰に偏ってはいないか。漢詩の展示は、書の魅力もあるが、やはり中身が大事だと思うので、現代語訳をつけてはいかがか。


 ?、第5次水俣市総合計画第2期基本計画では、観光振興を経済の柱と位置づけており、既に平成29年度の目標値を超過達成している。どのような戦略を持って取り組んだのか、また今後さらなる発展のために、どのような戦略を考えているか。


 以上、本壇からの質問を終わります。


○議長(福田 斉君) 答弁を求めます。


 西田市長。


  (市長 西田弘志君登壇)


○市長(西田弘志君) ?岡議員の御質問に順次お答えをいたします。


 まず、自治会制度については私から、災害時緊急避難所については総務企画部長から、歴史的史料を生かした観光振興については産業建設部長からそれぞれお答えいたします。


 初めに、自治会制度について、順次お答えをいたします。


 まず、水俣市は平成18年4月より、行政区長制度から自治会制度に移行したが、その目的は何かについての御質問にお答えをいたします。


 移行前において、年々人口減少が進み、特に若者世代の人口の流出や少子高齢化などから、住民の地域への帰属意識が徐々に薄れ、それまで地域の人たちで担われていたことも行政に委ねられるなど、住民の主体的な活動が徐々に停滞していく状況にありました。そこで、平成16年度から区長会を中心に協議会を重ねられ、自分たちの地域のことは自分たちで考えていくという地域住民の自治意識を育てることで地域力を強化し、活性化を図ることを目的に、平成18年度に自治会制度に移行しました。移行したことにより、みずからで考えながら、自主的に活動する組織へと変わっていくことは、市政の円滑な運営にもつながっております。また、地域が抱える問題を地域住民がみずから解決していくことで、近所づき合いが希薄になってきている中で、お互いの連帯感が生まれ、地域が活気づくことへもつながってるところであります。


 次に、自治会に対して、引き続き行政事務を委託しているが、その委託料の算出方法はどうなっているか。また、自治会活動を支援するための支援制度にはどのようなものがあり、算出方法などはどうなっているかについての御質問にお答えをいたします。


 委託料の算出方法においては、行政からの依頼業務に関する行政事務分と市報等の配布に関する文書配布分があります。


 まず行政事務分として、各自治会一月当たり均等割額4万4,000円に、1世帯につき10円を足した額となります。平成26年度の実績は、総額1,499万9,280円でありました。また、文書配布分としましては、一月当たり1世帯につき60円としております。平成26年度の実績は、総額762万7,680円でありました。委託料の合計額は、2,262万6,960円となっております。


 また、自治会活動を支援するための制度として、自治会の活動費や運営費等への支援のため自治振興交付金を交付していますが、1年当たり38万円の均等割額に1世帯につき200円を足した額になります。平成26年度の実績は、総額1,199万8,800円でした。そのほか、地域を元気にする特別な活動に対して支援するがまだす自治会支援事業助成金、地域活動中の事故等に対応するための地域活動補償制度、防犯灯建設補助金、市道敷地の草刈り等に係る原材料費支給、資源ごみ分別収集によるリサイクル推進事業助成金などがあります。


 次に、自治会に移行して9年が経過したが、自治会創設の目的に照らし、現状をどのように評価しているか。また、問題点は何かについての御質問にお答えをいたします。


 自治会制度へ移行したことで、各自治会では規約が整備され、全自治会で総会を開催するようになり、決算・実績報告の承認、予算・事業計画の決定のほか、地域の課題等について、これまで以上に地域住民がかかわる制度に変わりました。それぞれの自治会で、自主的な活動が活発化し、自治意識の向上が図られてきていると認識しております。


 問題点といたしましては、自治会長から、これまでの行政事務に加え、ここ10年間の世の中のさまざまな変化により、自治会が果たす役割が増してきており、学校やPTA、その他関係機関等からの依頼が年々ふえ、業務が大変煩雑になるとともに、いろいろな協議会等の委員や役員として、出席を依頼されることも多くなっていること、また、昨年度から、各自治会において自主防災組織が見直され、その組織運営を自治会長や役員が兼任していること、さらに、年々過疎化、少子高齢化が進んでいる中、地域活動に参加する若者が少なくなっており、将来を担う後継者が育ってきていないことなどお聞きしております。現在、自治会長会において、自治会制度へ移行してからの課題・問題点の把握、各自治会の活動状況を報告する中で、お互いに情報を共有しながら検討がなされています。


 また、行政においても、常に自治会と連携をとりながら、自治会が円滑に自主的な活動ができるように支援していきたいと思っております。


○議長(福田 斉君) ?岡朱美議員。


○(?岡朱美君) 御答弁、ありがとうございました。


 言われたように、自分の住む地域の要求や課題を自分で見つけ、自分たちで解決していく手法は、現代に求められている姿だと私も思います。ただ、急速に進む少子高齢化と生活の厳しさは、自治会運営に困難ももたらしています。


 先ほど自治会への支援制度について説明いただきました。その中で、自治振興交付金は、組費と合わせて自治会運営の原資になるものです。現行では、世帯が多ければ多いほど財政が豊かになる仕組みになっています。そうなりますと、世帯の多い、例えば1,338世帯ある1区と68世帯しかない25区では財政力に大きな違いがあります。人が少なければ経費もかからないと考えがちですが、決してそうとは限りません。


 一番大きいのが防犯灯の維持管理に係る負担です。先日、暗くなってから水俣第一中学校、緑東中学校それぞれの通学路を歩いてみました。家が密集している水俣第一中学校周辺に比べ、緑東中学校の通学路は非常に暗いです。家がない分だけ余計に防犯灯が欲しいところですが、私の調べた範囲では、例えば古城馬場地区だけで25基の防犯灯を持っているのに対し、9区深川は全体で30基、10区宝川内は8基、11区市渡瀬18基、25区大川35基、24区古里37基と、面積を考えますと大変手薄です。しかし、これを充実させようとしますと、世帯当たりの負担が重くなってしまいます。


 例えば、市街地にあります19区古賀町では80基の防犯灯を管理しています。483世帯ありますので、6世帯で1基の割合です。ほぼ同数の78基の防犯灯を持っている久木野地区では、139世帯しかありません。1.6世帯で1基を支えていることになります。当然ですが、これは費用負担にも反映されてまいります。


 先ほど御答弁いただきましたように防犯灯を新たに設置する場合、市から補助金があります。実際に工事金額が幾らかかるかといいますと、電線からの距離にもよりますけれども、基礎から立てる場合は約5万円です。その2分の1を市が補助することになっていますが、限度額が1万3,000円ですので、3万7,000円の手出しが必要です。


 また、今、蛍光灯から順次LEDへの切りかえが行われていますが、切りかえには九州電力への申請費など含め4万円が必要です。市から3分の2の補助がありますが、限度額が2万円ですので、手出しが2万円、お金のないところは、蛍光灯で我慢をして寄附を待つというところがほとんどです。


 このほか、防犯灯の維持費についてお尋ねしたところ、電気代が上がっているが、人口が減っているために、組費の値上げの必要を感じていると答えたがところが3件、既に値上げをしたというところが2件、LEDにすれば維持費が安くて済むが、器具交換の資金確保が課題などという回答がありました。


 そこで、2回目の質問の1点目ですけれども、このような防犯上、安全上必要な設備が、自治会の懐ぐあいによって不十分になってしまう事態は改善されるべきだと思いますが、いかがでしょうか。


 次に、自治会の現状について、自治意識が向上してきている反面、さまざまな変化に対応が必要となり、自治会の業務が大変煩雑になってきている。また、人口減少による担い手不足が問題として挙げられました。実際そのとおりで、区長時代の行政委託事務はそっくり引き受けながら、自主防災組織の設立運営など、区長時代にはなかった新たな責務をほとんどの自治会長が兼務しているという実態があります。


 自治会ですので、組織運営まで含めて、あくまで自分たちで考えていくのが原則ではありますが、区長時代からの慣習を変えるというのはそう簡単ではありません。住民自治とは何か、行政との役割分担はどうあるべきか、こうした根本的な問題について、より広範な市民が理解をし、運営の担い手をふやしていく必要があると思います。


 そこで2点目ですが、自治会長さんたちはもちろんですが、できるだけ多くの市民が進んだ住民自治について学ぶ機会、例えば講演会やワークショップや視察など、お互いが刺激になる機会をつくってほしいと思いますが、いかがでしょうか。


○議長(福田 斉君) 西田市長。


○市長(西田弘志君) 初めての御質問ということで、先ほどインターネットのお話をしていただいてありがとうございます。10年前に言ったときには、なかなか理解もしていただけずに、私が最初に言ったのは、この執行部の答弁、そういったものを市民の方にいっぱい知っていただきたい、それで市の方向性が市民にわかってほしいというのはありました。でも、実際、逆の立場に、私こっちに立ちますと、ここは大変やなというふうに今思っているところであります。公平に皆さんが私たちのこの政策を聞いていただくことは、非常にいいとも思っているところでございます。


 今ございました2点、不公平感があるということが1点目だったと思います。今、古賀町は80基483世帯、久木野は78基で139世帯、世帯でその割合で割りますと、負担が大きくなるんじゃないかということでございます。多分、今までそういった議論は、もしかしたらなかったのかもしれません。今、均等にLEDにかえる、新しいものをつけるところには、均等に同じように補助金を出しております。しかし、そういった割合でいくと、世帯割でいきますと、そういった不公平感があるというとを今お聞きしましたので、こういったことも今後議論はしていきたいというふうに思っております。


 それと、市民全体にワークショップ等、自治会の活動ですね。自治会の自治会長さんは、月に1回、会議をされたり、今積極的にやられています。私のところのランチミーティングにも来ていただきましたし、市の執行部ともそういった懇談会もされて、最近では水俣商工会議所ともされたというふうに聞いております。そういった部分、活発にやっていらっしゃいますので、そういったものができれば、そのまま役員の方とか地域に、そういった自治会長さんが活動されて、勉強されたことが地域にもっと広がっていけばなと思っておりますので、私たちもそういったところでお手伝いできるものがあったら、やっていければというふうに思っております。


○議長(福田 斉君) ?岡朱美議員。


○(?岡朱美君) 大変前向きな御答弁をいただきました。


 ちょっとつけ加えますと、自治会が本当に私も身近に、防災だとか子どもの見守り、孤独死予防、環境美化、本当に行政がカバーし切れない隅々に気を配っていて、大変大きな役割を果たしているというふうに思います。ぜひこれが長く続けられる住民自治であってほしいと思いますので、ぜひ後継者を育てるためにも、みんなで知恵を出していきたいというふうに思います。


 また、費用負担につきましては、市民税と違って自治会費というのは累進課税制ではありませんので、公平に分担が来ると、もう耐えられないという御家庭も最近多くなっております。ぜひとも、防犯灯については、市民全体が受益者だという面もありますので、本来は、市の一般財源を当てるのが筋ではないかなというふうにも考えます。少なくとも一部の住民のみが高負担を強いられないように配慮をお願いしたいというふうに思います。


 それと、最後に1点、質問させていただきますけれども、LEDの話をいたしました。蛍光灯からLEDに交換をいたしますと、九州電力にお聞きしたところ、維持費は半分になるそうです。財政力のあるところでは、早くLEDにしたいということで、しかし年間3基までという制約があります、補助の枠がですね。その枠をめぐって奪い合いになっているというところもあると聞いております。ここはぜひ、思い切って予算を組んでいただいて、スピーディーに進めていただいて、住民負担を軽くしていくことも可能かと思いますので、御検討いただきたいというふうに思います。


 申しわけありません、もう一つありました。防犯灯の設置の件で、国道268号線は東部地区の子どもたちの通学路になっているんですけれども、本当に夜ライトを消して走ってみると真っ暗なんです。ぜひ、ここは県にも防犯灯の設置を相談していただきたいというふうに思いますけれども、以上2点ですが、御答弁をお願いいたします。


○議長(福田 斉君) 西田市長。


○市長(西田弘志君) 2点ございました。LEDを全体でもう市の予算でやらないかということだというふうに思います。


 LEDは、4万時間以上持つ、10年は持つというふうに言われております。市内に2,537基の防犯灯がありまして、そのうち白熱球等が2,460基、LEDは今77基でございます。これを全体的に市の予算でやったとき、1基2万4,000円で換算しますと、5,900万円ぐらいの費用ということでございます。数字は出ているようでございますけど、きのうは図書費を上げろ、高校生まで医療費無償化にしたらどうかとか、いろいろな要望は、いろいろなところでございます。実際、市の財源は決まっておりますので、その辺は、最終的にはどれを優先的といいますか、市のほうでいろんな勘案しながらやっていくというふうに思っておりますので、この件につきましては、またいろいろ検討をしていきたいというふうに思っております。


 それと、国道につきましては、国道についている街路灯という意味合いでついているということでございまして、防犯灯とはもう全然別でございますので、基本的には防犯灯でつけるなら、市のほうでやるということだと思いますけど、こういった御意見があったというのは、県には伝えたいというふうに思います。


○議長(福田 斉君) 次に、災害地緊急避難場所について答弁を求めます。


 緒方総務企画部長。


  (総務企画部長 緒方克治君登壇)


○総務企画部長(緒方克治君) 次に、災害時緊急避難所についてお答えいたします。


 平成25年6月に、災害対策基本法の改正が行われ、指定緊急避難場所と指定避難所が新たに指定されました。その後、平成27年2月15日に、市内山間部で土砂災害を想定した避難訓練が行われました。この訓練により見えてきた自主防災組織の到達度及び課題は何かとの御質問にお答えします。


 本訓練は、土砂災害からの住民の避難及び防災意識の高揚並びに応急対応を行う防災関係機関、関係団体の連携強化を深めていくことを目的に実施しました。避難訓練を実施した山間部の14地区では、それぞれの地区で、事前に自主防災組織を中心に消防団などの地域の団体と危険箇所、避難先、避難経路、避難手段、避難行動要支援者の避難支援、避難誘導、避難所運営、役割分担について協議を進めていたため、ほとんどの地区がスムーズに住民の避難が完了したと報告をいただいております。


 本訓練では全ての自主防災組織がそれぞれで考えた避難が実施できたものと考えていますが、避難行動要支援者の支援の問題、避難所の収容人数、駐車スペースや設備の問題、防災に関心を示さない人をどうするかなど、多くの課題が挙げられています。


 災害から命を守るためには、まずは個人一人一人が危険箇所を把握し、危険を回避するために早目に避難する、このことを平時から考えておいてもらうことが必要です。また、自分自身で避難することができない方もいます。そのため、市と自主防災組織が協力を行いながら、地域の危険な箇所を把握し、そこに住んでいる住民を危険から回避させるために、平時から、地域内の連絡体制や避難の支援体制、役割分担など備えを行っておくことが必要となります。あわせて、住民の方々に対し、自分の命を守るために何をしておくべきか考えてもらえるように働きかけを行っていく必要もあります。


 自主防災組織については、平成15年の土石流災害を教訓として、市内のほぼ全域に組織化されましたが、中には以後の活動がなく、形骸化している組織もありました。このような組織も現在は、体制を見直し、活動を進めていらっしゃいます。自主防災組織それぞれに活動差があるのが現状ですが、訓練の実施や各種取り組みを通して、課題の解消、自主防災組織活動の活性化を図っていきたいと考えています。


○議長(福田 斉君) ?岡朱美議員。


○(?岡朱美君) ありがとうございました。


 私もこの防災訓練に9区深川の自主防災委員としてかかわりました。深川の場合は、小学校の体育館が土砂災害避難場所としては指定取り消しになりましたために、現在は深川生涯学習センター、これは深川小学校の校舎の一部分なんですが、収容人数は80名程度です。それから、深川の駅跡、ここは収容人数20名、この2カ所に避難誘導することとなっております。これに対し、避難対象者は渡野、岩下など7区住民の一部と深川全域ですので、500人近くになるんです。避難訓練では一部の住民に限定して行いましたけれども、20人収容の深川駅跡に101人が避難をしてまいりました。


 先ほど御答弁ありましたが、深川自主防災組織もマンパワーを生かして、すばらしい訓練ができましたが、寒い中、集まった方の大半が施設に入れませんでした。外でたき火に当たって待機をしておりました。晴れた日で、余り実感は湧きませんでしたけれども、実際に避難する場合にはこういうわけにはいきません。それを考えますと、避難所の問題は非常に深刻です。


 避難所内で健康チェックをしましたが、寒さのために血圧が上がられた方が多く見られました。体調の悪い人には、病院が近い町のほうに、早くから避難してもらうということも考えておく必要があるのではないかなというふうに考えました。山間部では、田んぼを平地につくって、家は山の斜面に張りつくように建てているケースが大半です。土砂災害はいつどこで起こるか予想がつきません。絶対安全と言える家はほとんどないと考えていいと思います。


 自主防災組織では、人的被害をゼロにすることが最大の目標で、住民を早目に安全な場所に避難させることが最優先の活動になります。今、安全な場所を確保できていないという現状に、不安が非常にあります。深川だけでなく、招川内、久木野なども避難場所が狭い上に、避難生活を送る簡単な煮炊きができる設備も整っておりません。できるだけ早い時期に、避難所に適した新たな施設をつくる、あるいは避難所として必要な設備を整えていく必要があると思いますが、市としてどのような対応を考えておいでかお聞かせください。


○議長(福田 斉君) 緒方総務企画部長。


○総務企画部長(緒方克治君) 市で施設整備を早急に行っていってはどうかという御質問だったと思うんですが、避難所につきましては、市の施設や地域の公民館、また民間の施設等の既存施設を利用させていただき、市の避難所としては22カ所、地域管理避難所としては38カ所を指定しています。避難所の収容人数には限りがありますので、残念ながら現時点で全ての市民を受け入れることができません。そこで、現時点では、まず危険箇所内に居住する住民の方を最優先で避難させる等の対応が必要だと考えます。


 財政的な問題もあり、新たに避難所をつくるということは厳しいと考えますが、避難所のあり方について、市民の周知や避難所としての利用ができそうな既存施設を避難所として指定するなど、引き続き、地域の皆様の御協力をいただきながら、収容人員の問題について改善を行っていければと考えております。


 また、避難所の設備については、市の所有でないものもありますので、その部分も考慮しながら、施設の充実に関して今後検討していきたいと考えております。


○議長(福田 斉君) ?岡朱美議員。


○(?岡朱美君) 今指定されている地域の避難所に加えて、新たに民間とか個人の家も含めてということですかね、避難所として検討できないかを考えているということですか。


○議長(福田 斉君) 2次質問の再確認ですね。


 座ったままで結構ですよ。


 緒方総務企画部長。


○総務企画部長(緒方克治君) 個人の家についても活用できるかどうかということについてなんですが、個人の場合は所有権等の問題もありますし、協力をいただく必要もあります。活用できれば、もちろん一番いいんですけれども、現在のところはなかなか難しいところもあるかなと考えております。


○議長(福田 斉君) よろしいですか。


○(?岡朱美君) はい。新たに避難所を検討していくということですけれども、今回この質問を準備するに当たって、宝川内の土石流災害の記録誌、つぶさに読ませていただきましたが、19名の死者を出した被災者の手記があって、もう人的被害だけは絶対に避けたいというふうに感じました。


 このときは、皆さん本当に御存じですが、0時から1時に25ミリ、その後20ミリ、42ミリ、87ミリ、91ミリと短時間で猛烈な豪雨に変わっておりまして、驚いたのは真っ暗で、しかもこれだけの激しい雨が降っている中で、異常を感じた一部の住民は、安全な近所の家に避難をして難を逃れておられた方がいらっしゃいます。また一方で、自分は一番安全な場所に家を建てているというふうに、後で述懐しておられる被災者の方もいらっしゃいました。


 台風の場合は、ある程度進路とか強さを予測して、明るいうちの避難も可能ですけれども、こうした急激な変化の場合は、やっぱり近くに急いで避難をしなければならないという事態も考えておかなければならないのではないかと思います。そういった意味では、近くに安心できる避難場所が欲しいというのは、やっぱり住民の願いだと思います。


 そこで、新たな避難所確保というのは、今のところ財政的に厳しいかなというお話だったんですけれども、これは中村幸治議員も最初にお尋ねでしたが、本年熊本県が全国に先駆けてスタートさせた土砂災害危険住宅移転促進事業というのがあります。現段階では、レッドゾーンにある個人住宅の移転費用を最高300万円まで補助するというものとなっています。今の地域の実情をよく伝えていただいて、地域の避難所の移転とか新築とか、そういうものにもこの事業を適用してもらうように県に働きかけてみてはどうかと思いますけれども、最後に1点、御答弁をお願いいたします。


○議長(福田 斉君) 緒方総務企画部長。


○総務企画部長(緒方克治君) 熊本県が土砂災害危険住宅移転促進事業をスタートさせておりますけれども、それについて、公民館や集会所などが危険箇所にあり、避難所として指定できなかった施設の移転等も県に働きかけてはどうかという御質問だったと思うんですが、確かに避難所として指定できなかった施設の移転の必要性も否定できないと思われます。御意見につきましては、県のほうに伝えたいと思います。


 以上であります。


○議長(福田 斉君) 次に、歴史的資料を生かした観光振興について答弁を求めます。


 緒方産業建設部長。


  (産業建設部長 緒方康洋君登壇)


○産業建設部長(緒方康洋君) 次に、歴史的史料を生かした観光振興についての御質問に順次お答えします。


 まず、平成17年から平成24年までの本市への入り込み客数は40万人前後で推移しているが、平成25年は58万人、平成26年はおよそ52万人と急激に増加しています。どの施設でどういった層の観光客がふえているのか。逆に伸び悩んでいる、あるいは減少傾向にある施設はどういった施設かとの御質問にお答えします。


 民営施設の増減につきましては、公表できませんので、水俣市に係る施設等や、全体としての状況についてお答えします。


 当市に訪れる入り込み客数が増加しているのは、水俣ローズフェスタなど多くのイベントやスポーツ大会が開催されたエコパーク水俣で、その中でも、バラ園や観光物産館まつぼっくりは大きく増加しています。また、湯の児温泉では、湯の児海と夕やけのオープンにより、宿泊者数が増加し、湯の鶴温泉では、湯の鶴観光物産館鶴の屋のオープンや観光イベントの実施などにより、日帰り客数が増加しております。逆に、入り込み客数が減少したものとしましては、平成26年に天候不良のため、海水浴客が減少した湯の児海水浴場や、不漁の影響で出航数が減少した太刀魚釣りなどがあります。どの施設においても、観光客の増減については、現在、市では調査を行っておりません。


 次に、徳富蘇峰・蘆花生家の展示内容が蘇峰に偏ってはいないか。漢詩の展示は、書の魅力もあるが、やはり中身が大事だと思うので、現代語訳をつけてはいかがとの御質問にお答えします。


 徳富蘇峰・蘆花生家は、建物の構造や建築方法、建物の歴史的な価値等を紹介するとともに、徳富家の歴史や兄弟の功績を紹介する施設です。収蔵資料は約300点ございますが、そのほとんどが蘇峰関係で、蘆花の資料は数点しかありません。そのため、展示資料が必然的に蘇峰のものが多くなることから、議員御指摘のとおり、展示内容が蘇峰に偏っているという印象を受けるのではないかと考えます。


 また、全国的に見て、徳冨蘆花の資料が少なく、新たな資料の入手が難しいことや、施設の展示スペースの温度、湿度の環境などから、ほかの蘆花関連施設から貴重な資料を借り受け、展示することも、困難だと考えております。今後、資料不足を補うため、蘆花に関するパネル等を作成し、展示するなど対策を考えたいと思います。


 また、漢詩の展示については、2階研修室のふすまの漢詩など、解説をつけてないものがあります。現代語訳については学術的な検討も必要ですので、表示するのであれば、解釈を専門家に依頼する必要があります。また、展示スペースも必要になりますので、展示方法等も含めて今後検討していきたいと思います。


 次に、第5次水俣市総合計画第2期基本計画では、観光振興を経済の柱と位置づけており、既に平成29年度の目標値を超過達成している。どのような戦略を持って取り組んだのか。また今後さらなる発展のために、どのような戦略を考えているかとの御質問にお答えします。


 昨日の岩阪議員の観光振興対策について答弁しましたとおり、本市ではこれまで、平成22年3月に湯の鶴観光振興計画を、平成23年3月には水俣市観光振興計画を策定し、湯の鶴地区及び湯の児地区の観光振興を推進してまいりました。湯の鶴地区につきましては、温泉街の整備に力を入れてきましたし、湯の児地区につきましては、湯の児育てをコンセプトに公園の整備等を行ってきました。


 市の戦略としましては、それぞれの観光振興計画を策定するときから、地元の関係者と協力しながら、幾度となく協議・検討して、関係者の意識を変えながら、事業を実施する取り組みを行ってまいりました。また、エコパーク水俣におきましては、バラ園の整備と合わせて、人がより集まるようなイベントを開催するとともに、テレビでの取材や観光雑誌への掲載等による観光PRを実施し、ソフト面にも力を入れてきました。これらの取り組みの結果が、目標値の達成につながったのではないかと思われます。


 また、今後は、南九州西回り自動車道水俣インターや袋インターチェンジの開通により、市外から本市までの移動距離・移動時間が短くなる利点とともに、通過点となることも考えられます。この課題への対応を含めた今後の戦略として、湯の鶴地区では、こころあたたまる里山のむらづくり、湯の児地区においては、湯の児育てをコンセプトとした観光振興を今後も継続することに加え、さまざまな方法で市内外への宣伝・広告を強化し、観光客の誘客を図りたいと考えております。


 また、道の駅みなまたへの交流人口増加対策として、各種イベントの開催はもとより、各施設の利用状況等について調査検討を行い、各施設が連携した集客事業を構築し、観光物産館などの整備・改修等も視野に入れた基本構想を描いていきたいと思います。行政のみでの観光振興は困難でありますので、一般社団法人として組織改革された、みなまた観光物産協会を中心とした関係機関との連携を図りながら、観光振興に取り組んでまいりたいと思います。


○議長(福田 斉君) ?岡朱美議員。


○(?岡朱美君) ありがとうございました。


 2回目の質問の前に、ちょっと私の経験を紹介させていただきたいと思います。


 平成24年に深川の御長老西川登さんを中心に水俣西南戦争史研究会をつくりまして、かかわってまいりました。西郷隆盛が明治10年の2月から9月末まで、明治新政府軍を相手に戦って果てた最大で最後の内戦で、NHK大河ドラマ八重の桜でも、武士の時代の終えんを告げる象徴的な場面として描かれました。実は、その西南戦争中の5月初めから6月初めの1カ月間は、水俣も戦場となりました。約140年前と比較的新しい時代ですので、官軍や薩軍の幹部が陣として使用した家がそのまま使われていたり、山中にはざんごうも形をとどめております。昨年は、幸運にも深川公民館付近の圃場整備が行われ、掘り上げられた田んぼの土から、多数の銃弾や薬きょうを発見いたしました。


 ところで、私たちは、2013年から3年間、水俣・芦北地域雇用創造協議会主催の研修を受ける機会がありました。地元にあるおもしろいものを発掘して観光ビジネスに生かすというものです。指導に当たられた東川隆太郎先生は、まさにこれを鹿児島で実践している方で、いわゆる御当地めぐりの専門家で、そのツアーは大変な人気商品となっております。複数の大学で教鞭もとられ、公的なイベントでもアドバイザーとして活躍をされています。


 先生から与えられたお題は、自分たちが発見したものを使って観光コースをつくり、ガイドせよというものでした。私たちは、そこで発掘してきた西南戦争関連の史跡をたっぷりと解説しましたけれども、先生の評価はよくありませんでした。西南戦争だけで人は呼べないということなんです。観光客というのは大変欲張りで、知りたい、癒されたい、おいしいものを食べたい、体験もしたい、温泉にもつかりたいと幾つもの欲求を持っている。それらの欲求を満たすメニューを提供するのがおもてなしなんだというふうに言われました。


 そこで練り直したものが陣内をめぐる3時間のコースです。なぜ陣内なのか不思議に思うかもしれません。実は陣内というところは、水俣城下の宿場町として長く栄えたところで、西南戦争では、3日間にわたり、熊本に向かう薩軍7,000名を受け入れました。大隊長の別府晋介が宿泊した家には、証拠の宿帳が残っております。また、大正・昭和になりますと、渕上毛銭が最後まで過ごした家が現在も残っております。また、村下孝蔵もこの陣内通りから水俣第一中学校に通いました。こうやってアイテムを見つけ出し、ガイドが表現豊かに解説をいたしますと、たちまちそのアイテムは観光商品として生きてまいります。


 もう一つ指導されましたのは、ほっとする時間、おいしいものを食べる時間を必ず入れるということです。このときは薩軍慰霊碑の前で休憩をとりまして、美貴もなかと水俣茶を出して、お話名人の丁多美江さんに西郷さんにまつわるお話をしてもらいました。


 この観光コース、お土産つきで1,500円の参加費だったんですが、8人の応募がありまして、とても高い評価をいただきました。


 先ほど、ローズフェスタが好調だという御答弁がありました。会場でとられたアンケート結果、見せていただきましたけれども、知人から聞いてきたという人の割合が圧倒的に多かったです。また78%の方が、バラが大変すばらしかったと回答しています。そして驚いたことに、初めて来たという回答が37%あるのに対し、4回以上という回答も34%ありました。バラの美しさに感動した女性の声が口コミで広がって、リピータとなっていることがわかります。こんなにも女性を感動させるバラを育てている方々に拍手を送りたいと思います。


 実はもう一つ感動する話があります。先ほど、産業建設部長の答弁にはございませんでしたけれども、入れ込み客数の増加には、徳富蘇峰・蘆花生家も貢献をしております。館長さんに最近の動向を伺いましたところ、2011年ごろから徐々に観光客がふえ、2013年には平年の2倍の5,713人が訪れていました。理由をお尋ねしますと、NHK大河ドラマ八重の桜の影響と、徳富蘇峰生誕150年の一連の行事がありました。しかし、だからといって、ただお客が来るのを待っていたわけではないと言われました。あらゆる旅行会社に売り込みの電話をかけ、実際に見にきてもらって、1時間の解説をし、納得してもらった上で、立ち寄りコースに加えてもらったそうです。来館者の内訳を見ますと、5,713人のうち、半数以上が県外からの訪問者で、反応は大変よかったといいます。


 東川隆太郎先生の研修で学んだことですが、歴史をテーマにした観光では、一番大事なことは建物なり道具なり本物が残っているということ、そして次は、ガイドのテクニックです。徳富蘇峰・蘆花生家の場合は、建築物は一流品と言っていいですし、またガイドも一流です。


 1つだけ御紹介しますと、館長さんは予約のツアー客が来る前には、そのお客の地元をよく調べ、徳富蘇峰や蘆花と接点のある人を話題にするように心がけられていたそうです。自分がよく知る人物と関係があるとなれば、関心が高まるのは自然なことです。なるほどというふうに思いました。


 そこで、2回目の質問をします。


 今後の観光振興の戦略として、既存の観光施設のさらなる磨き上げとPR作戦を挙げられました。来た人を感動させる施設にしていくことは非常に大切なことだと思います。しかし、それだけでは新たな層の集客は期待できないのではないかというふうにも考えます。


 徳富蘇峰・蘆花生家の成功を見てもわかるように、歴史ファンは全国に大勢います。水俣にはほかにも西南戦争、渕上毛銭、高村逸枝など逸材が多くあります。これらに教育資料としてはもちろんですが、観光資源としても価値を与えることで、新たな層の観光客を呼び込むことにつながると思いますが、取り組んでみるお考えはないでしょうか。


 また、私たちの受けた研修では、最後にアンケートをとり、参加者が何に満足し、何が足りないのかを知ることは戦略として絶対に必要だと教えられました。これまで本格的なアンケート調査をされていないというふうに伺っておりましたが、ぜひ取り組んでほしいというふうに思いますが、いかがでしょうか。2点お願いします。


○議長(福田 斉君) 緒方産業建設部長。


○産業建設部長(緒方康洋君) ?岡朱美議員の2回目の御質問にお答えをいたします。


 まず1点目、観光振興の戦略として、市内の歴史的な資料を組み合わせたもの、あるいは新たな掘り起こしをして、観光ルート等にしてやっていくことは考えられないかということでございます。


 現在の市としての戦略としましては、答弁しましたとおり、湯の児・湯の鶴、それに道の駅水俣ということが基本でございます。これは大きく交流人口を増加させたいという意思があります。今、?岡朱美議員の御提案につきましては、現在実施しておるコースといいますか、水俣歴史探訪コースなどというものもございますけれども、それに加えて、今提案されたものができないかということを、関係の部署と協議をしながら組み合わせできないかということを、今後検討をしてまいりたいと思います。


 それと、2点目でございます。各イベントごとの客層の調査を行っていないので、それについては調査をしてほしいという質問だったかと思います。


 各施設、詳細な調査というのは、これは困難ではございます。でも、客層の把握というのは、今後の観光振興の施策に生かせるというふうに考えております。したがいまして、その調査をできる範囲で調査、あるいはいろんなニーズの要望とかを把握をしながら、今後いろんな観光振興の施策に生かしていきたいというふうに思います。


 以上でございます。


○議長(福田 斉君) ?岡朱美議員。


○(?岡朱美君) 新たなコースも考えてみるということでした。


 そこで、歴史の観光施設が有用だということを、もう少しお話ししたいと思いますけれども、先ほど、徳富蘇峰・蘆花生家の入館者倍増の要因に、大河ドラマが大きくかかわっているということをお話ししました。そこで、NHKが過去に大河ドラマで扱った時代を調べてみましたところ、戦国時代が17作品、江戸時代が11作品、幕末が9作品、明治以降は7作品でした。これを見る限り、ブームは繰り返しやってくるというふうに考えていいと思います。


 2年後には徳冨蘆花生誕150年を迎えます。初めに徳冨蘆花の展示が少ないということを指摘しましたけれども、ぜひとも工夫をしていただいて、文学ファンにPRしていただけたらなというふうに思います。


 ところで、西南戦争といえば、3,500人の死者を出した田原坂の戦いが有名です。この西南戦争遺跡が2013年に戦場としては初めてだったそうですが、国登録の史跡に指定をされました。それに合わせて田原坂資料館の改築が進められ、ことし秋リニューアルオープンをし、周辺も公園としてさらに整備をされています。田原坂資料館には毎年3万人の人が安定的に訪れており、さらにふえるものと期待されています。


 史跡を管理している熊本市植木町・玉東町は、毎年、西南戦争をテーマにした連続5回の講座を行っており、これまでの講座受講者は述べ950人で、年々ふえる傾向にあります。受講を終えた人の中からガイドが生まれており、官民一体となった施設の盛り上げをしております。平成22年に田原坂資料館で行われたアンケートでは、県外からの観光客が68%を占め、そのうち福岡が26%、次いで鹿児島8.7%と続きます。福岡、鹿児島の歴史好きが水俣に足を延ばす可能性は十分にあります。


 平成24年から水俣西南戦争史研究会では、毎年、慰霊式を行うようになりました。南日本新聞に案内を出しますと、鹿児島から毎回遺族の方が来られ、先祖供養にお礼を述べていかれます。鹿児島県民にとって、西郷隆盛は神様のような存在です。ともに戦死した先祖を持つ人にとって特別な旅なのではないかと思います。このような歴史ファンが全国に大勢います。こちらが魅力を発信すれば、必ず反応があるというふうに考えます。ぜひとも水俣にある歴史資料を地域振興のために活用してほしいと思います。


 そのために、これからが質問ですけれども、まず事実の裏づけ、そして、資料の見せ方を専門にやってくださる方が、やっぱりどうしても必要です。期限つきでもよいので、ぜひ学芸員の配置をお願いしたいというふうに思います。


 また、2点目ですが、水俣には歴史資料館がないという課題が残されたままになっております。公民館の4階にしまわれている多くの郷土資料が展示できていない理由も、それだと聞いています。実は、徳富家本家が酒屋を営んだ家が、今、空き家になっているという情報があります。徳富蘇峰・蘆花生家に並び、将来にわたって市民の財産となる、非常に歴史的価値の高い建物ですけれども、これをぜひ市に寄附をしていただけないか、働きかけてはいかがでしょうか。


 最後に、もう1点です。観光客の水俣滞在時間を延ばすには、各施設同士の連携が非常に大事です。その意味で、最初に紹介しました東川隆太郎先生は、多くの市町村に呼ばれて研修をされています。津奈木町、芦北町にもかかわられています。当市におきましても、職員を初め、各観光施設の関係者、市民グループなどを対象に一緒に研修を受ける機会をつくり、市全体で観光振興に取り組む機運をつくっていただきたいというふうに思いますけれども、以上3点質問とさせていただきます。


○議長(福田 斉君) 答弁を求めます。


 吉本教育長。


○教育長(吉本哲裕君) ぜひ学芸員を市のほうで採用してというお尋ねでございました。学芸員等に関しては、教育委員会、私のほうで一応担当いたしておりますので、私のほうから、ちょっと御答弁させていただきたいと思います。


 本市に正式に学芸員として採用している職員は今のところおりません。大学で考古学を専攻した事務職員が、主に遺跡の調査等を担当しているというのが現状です。今後も頻繁に発生する埋蔵文化財の調査、あるいは文化財の適切な保護、管理を考えますと、今は一般の事務職員が担当しているわけでございますが、現在の体制では、対応は非常に厳しいというぐあいに思います。


 学芸員の採用につきましては、人事に絡むことでございますので、担当部局と折衝とか協議を進めているところでございます。


 それから、徳冨蘆花を輩出した徳富家の本家、この本家の跡地を資料館にという御提案であったかと思うんですが、今現在、以前ありました田上病院の跡地になっておりますけれども、その場所で徳富家の私塾でございました水俣書堂もあります。また、西南戦争時には当時の本家邸宅が薩軍の投宿地、宿泊した場所ということで、由緒ある場所になっています。しかし、現在、残っている建物の建築年代等は、これまで詳しい調査を行っていなかった、そういった状況にございます。その建物を保存し、資料館として活用するためには、文化的な価値であるとか、そういったものが前提になろうかと考えます。今まで調査をしてきていませんので、仮にそういうことをするにいたしましても、専門家の御意見等を詳しくお聞きする必要があるのではないかというぐあいに考えております。


○議長(福田 斉君) 緒方産業建設部長。


○産業建設部長(緒方康洋君) もう1点、市内の観光機運の高揚を図るという御提案ですけれども、現在、提案されたばかりでございますので、まだ正直いって市のほうではそこまではしていないというのが事実でございます。そういったものについて、どのようにできるかということを今後検討していきたいというふうに思います。


○議長(福田 斉君) 西田市長。


○市長(西田弘志君) 議員が、そういった歴史のものを観光につないで、流動人口をふやしていくという、そういったことでは非常にありがたいと思っています。徳冨蘆花についてお話があったので、ちょっと私も話させていただきますと、徳冨蘆花は、御存じだと思いますが、東京のほうに蘆花恒春園があって、もう駅もある、芦花公園駅、蘆花の記念館もありまして、住んだおうちもそのままとっている。私もこういう職になりましてから、水俣に関係あるところは、やっぱりいろんなところ顔を出したいということで、行かせていただきました。そこの館長、女性の方ですけど、水俣から行って非常に喜んでいただいて、私も今度150年生誕あるということでしたら、そういったところと密にして、記念館なんで、いっぱい展示はしてあるんです。それをこっちへ持ってきて展示ができるかどうかよくわかりませんけど、そういったもので提携しながら、徳富蘇峰・蘆花生家、蘆花の部分が多分少ないというのは、やっぱり水俣の場合はそういうふうにあると思います。東京に行きますと、何千坪という土地を徳冨蘆花は東京都に寄附をしております。そこが公園として、閑静な住宅地で、すごく、もう今住宅があって一等地になっています。そういったところを東京に寄附されて、非常に貢献されているということで喜んでおられるということでございます。そういった方が水俣御出身でございますので、やっぱりスポットを当てていくというのは、今後やっていかなければいけないというふうに思っております。


○議長(福田 斉君) 以上で?岡朱美議員の質問は終わりました。


 この際、10分間休憩します。


                               午前10時37分 休憩


                               ─────────


                               午前10時47分 開議


○議長(福田 斉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。


 次に、田中睦議員に許します。


  (田中 睦君登壇)


○(田中 睦君) こんにちは。


 無限21議員団の田中睦です。


 今回の議会の一般質問のトリを務めさせていただきます。初めてこの場所に立って、大変緊張しております。活気のある住みやすいまちづくりを進めていくために、行政のプロである執行部の皆さんと、そして同じ立場にある議員の皆さん、そして、何よりも市民の皆さんの声を聞きながら、議員活動を進めてまいりたいというふうに思っております。関係の皆さんのさらなる御指導、御助言をよろしくお願いいたします。


 さて、我が国の政治状況を見ると、不安ばかりが大きくなっていきます。これは多くの国民が持っているものと思います。ことしは戦後70年と言われておりますが、私はもはや戦後ではなく、戦前の様相を呈していると感じています。今、国会では戦争法案ともいうべき安全保障関連法案が審議されています。このまま進めば、自衛隊が世界中あらゆるところに送り出され、殺し、殺されることになりかねません。戦争を始める人、決める人たちは、決して自分で戦争に行くことはありません。私たちの子や孫が、私の教え子が、人を殺し、殺される場に送り出されていくわけです。今こそ、平和を願う一人一人の声を大きくしていかなければなりません。思想信条の違いがあっても、戦争は嫌だという1点だけでつながり、戦争に結びつく動きを食いとめるうねりを、ここ水俣からもつくり上げていくことが必要だと思います。


 私は、平和と人権を大切にするという基本姿勢を持ちながら、以下、質問いたします。


 1、水俣病問題について。


 (1)、現状をどう捉えておられるのかお尋ねします。


 水俣病公式確認から来年は60年を迎えますが、全面解決にはほど遠い現状にあると思います。そこで、市長の現状認識についてお尋ねします。


 (2)、水俣病問題の全面解決について。


 ?、そもそも全面解決とはどういうことと認識しておられるのか。


 ?、全面解決に向けての水俣市の姿勢と方策はどのようなものか。


 次に、フッ化物洗口について質問します。


 (1)、実施に向けてのこれまでの経緯と今後の日程について。


 ?、フッ化物洗口については、導入は検討していないという平成24年12月議会の答弁があります。それがことし10月には実施予定と聞いております。その間の経緯と今後の日程がどうなっているのかお尋ねいたします。


 ?、平成24年12月の答弁では、安全性や体制づくり、責任の所在がまだはっきりしないというのが理由だったようです。今回そのような問題点はクリアされたのでしょうか。


 (2)、教職員や保護者への説明について。


 ?、現場の教職員、保護者への説明が十分になされているとは感じられません。この点についてはどう考えているのか。


 ?、学校での健康教育では、もっと優先して取り組むべき課題があると思っているわけですが、この点についてはどうでしょうか。


 最後に、教職員の勤務実態について質問します。


 (1)、勤務時間記録報告書について。


 教職員の超過勤務時間については、これまで恐らく7年か8年、継続して調べられていると思いますが、そこから見えてきた勤務実態の問題点は何かということをお尋ねします。


 (2)、超過勤務縮減対策について。


 ?、超勤縮減の具体的な対策は何か。


 ?、私は勤務時間内に終わらない仕事量があるとすれば、その仕事量を減らす以外に方策はないと思っていますが、どうでしょうか。


 以上が本壇からの質問です。


○議長(福田 斉君) 答弁を求めます。


 西田市長。


  (市長 西田弘志君登壇)


○市長(西田弘志君) 田中議員の御質問に順次お答えをいたします。


 まず、水俣病問題については私から、フッ化物洗口及び教職員の勤務実態については教育長からそれぞれお答えをいたします。


 初めに、水俣病問題について順次お答えをいたします。


 まず、現状をどう捉えているのか、水俣病公式確認から、来年60年を迎える今、全面解決にはほど遠い現状にあると思うが、市長の現状認識はどうかについてお答えをいたします。


 水俣病につきましては、公式確認から来年で60年を迎える現在においても、病気で苦しみ、救済を求める多くの方々の心の内を思うと、私も心が痛みます。これまで国・県・チッソによる平成7年の政治解決、平成21年の水俣病救済特別措置法により多くの方が救済を得られたと認識しております。しかし一方で、水俣病救済特別措置法に関しては、救済対象地域や年齢などにより救済の対象にならなかった方や、水俣病救済特別措置法締め切り後、新たに救済を求める方が司法の場に救済を求められるといった事実もあり、不満が残っていることも認識しております。


 また、去る5月31日、新潟県で行われた新潟水俣病公式確認50年式典に出席をしてまいりましたが、新潟においても50年たった今もなお救済を求める方がいらっしゃることを改めて認識したところでございます。


 このような実情を考えますと、全面解決のためには、乗り越えなければならない課題が多くあると認識しているところであります。


 次に、水俣病問題の全面解決について順次お答えをします。


 まず、そもそも全面解決とはどういうことかと認識しているかについてお答えをいたします。


 私たち水俣市民は、水俣病という未曾有の公害を体験し、それに伴う地域の混乱と疲弊に翻弄されてきた歴史を持っております。そして、公式確認から来年で60年を迎えようとしていますが、この長い年月を経て、今もなお続く患者や被害者の方、そして御遺族の方々の苦しみははかり知れないものがあります。


 御質問の水俣病の全面解決とは何かについては、一言でお答えするのは大変難しいのですが、患者や被害者の方々が救済され、地域社会の再生と振興が図られることだと考えております。


 次に、全面解決に向けて、水俣市の姿勢と方策はどのようなものかについてお答えをいたします。


 市としては、患者や被害者の方々の声はもちろん、多くの市民の声を国や県にしっかりと伝えていくことが重要だと考えております。そして、高齢化が進む患者や被害者の方々、その御家族が今後も安心・安全な生活が確保できるよう、きめ細やかな対応に努めてまいりたいと考えています。


 さらに地域社会の再生と振興については、地方創生など国の施策も大いに活用しながら、雇用創出、交流人口の増加等に努めてまいりたいと考えています。


○議長(福田 斉君) 田中睦議員。


○(田中 睦君) 水俣病問題については、1995年の政治解決、それから2009年の水俣病救済特別措置法、いずれも最終解決案として出てきたものです。どちらもふえ続ける未認定患者を患者とは認めず、被害者としています。2004年10月の関西訴訟最高裁判決では、国・県に発生・拡大に責任ありと結論づけました。国は被告、加害者の立場です。その国が救済という言葉を使うことには、私は違和感があります。二度目の最終解決案としての水俣病救済特別措置法は、今答弁があったように、地域や年齢の線引きなど問題を残したまま、2012年7月末に窓口が閉められました。このように、解決すべき課題が、依然として多く残っているという認識を持っておられるということが確認できたというふうに思っております。今後、課題の一つ一つが浮かび上がってくる場面が出てくるということが予想されます。その時々において、また見解を伺うことになろうかと思います。


 次に、全面解決についてですけれども、私も患者の話を聞きながら、これまでずっと自分なりに考えてきました。同じ患者といっても、全面解決についての考えは、一人一人微妙に違うというふうに感じています。それはこれまでの生育歴、年齢、現在の家庭環境、家族の状況、地域の状況などの違いにもよるというふうに考えられます。ただ、私が聞いた範囲で共通しているのは、どなたも金銭では解決しないということを言っておられます。


 ある未認定の患者さんは、次のようにおっしゃっています。自分の健康状態は人とは比べにくいものだ。頭痛や耳鳴り、疲れやすいなど、自分にとってはそれがずっと当たり前だったから、日々の暮らしの中に出てくる水俣病特有の症状を訴えても、症状ごとにばらばらの病名をつけられて、水俣病ではないと切り捨てられる。自分の人生そのものを否定されたような気がするともおっしゃっておられます。


 また、水俣病にかかわる差別の問題があります。残念ながら、まだまだ水俣病問題をオープンに話せない雰囲気が残っているというふうにも思います。みんなが安心・安全に暮らせるまちにしてほしい、これはある胎児性患者の言葉です。ハード面だけでなく、ソフト面、人間同士のつながりや精神面も含めてのことだと思います。


 市長はこれまでも水俣の声を国・県に伝えていくと言っておられます。その際は、ぜひ一番の当事者である患者・被害者の声に重きを置いて、国や県に働きかけていただくことを強く要望しておきます。


○議長(福田 斉君) 次に、フッ化物洗口について答弁を求めます。


 吉本教育長。


  (教育長 吉本哲裕君登壇)


○教育長(吉本哲裕君) 次に、フッ素物洗口について順次お答えします。


 まず、実施に向けてのこれまでの経緯と、今後の日程についてのうち、導入は検討していないという平成24年12月の答弁から、ことし10月には実施予定と聞くが、その経緯と今後の日程はどうなっているのかとの御質問についてお答えします。


 平成24年12月議会での答弁の後、平成25年8月にフッ化物洗口の医薬品、洗口剤を用いた週1回法の用法・用量が厚生労働省に承認されました。それにより、事前の準備や薬品の取り扱いなどの手間が軽減され、県内でもフッ化物洗口を実施する小・中学校が一気にふえました。平成26年度には、熊本県教育庁が所管する小・中学校のうちの70.5%、282校でフッ化物洗口が行われるに至っております。


 本市においては、健康高齢課を主体とし、国・県の情報、また他市町村の実施状況等を参考に、慎重に検討を重ねてまいりました。その一環として、子どもたちの歯の健康の保持・増進を図る上で、フッ化物洗口が安全かつ有効な方法であること、事前の準備等が簡素化できるようになったことが確認できたため、教育委員会としても昨年から実施に向けた説明会等を行ってきたことにつきましては、これまで議会で答弁をしてきたところです。


 今後につきましては、10月の実施に向け、7月に各小・中学校に対して具体的な実施等の手順についての説明会を開催するほか、保護者への意向調査、実施希望者への事前の練習を行う予定です。


 次に、安全性、体制づくり、責任の所在などの問題点はクリアされたのかとの御質問についてお答えします。


 議員御質問の問題点につきましては、平成24年12月議会答弁時において懸念された項目でありますが、さきの御質問でもお答えしましたとおり、安全性についてはフッ化物洗口は国・県も認めている方法であり、適正に実施する限り問題はないものと考えます。


 薬剤の準備や管理などの体制づくりにつきましては、以前はフッ素の試薬を使用していたために、管理や分量をはかる手間などがありましたが、現在は分包された市販薬を用いる方法が認められており、事務の簡素化が図られています。


 また、責任の所在につきましては、この事業の実施主体は水俣市ですので、当然、市にあるものと認識をいたしております。


 次に、教職員や保護者への説明についてのうち、現場の教職員、保護者への説明が十分なされているとは感じられない、この点についてはどう考えているのかとの御質問についてお答えします。


 教職員に対しましては、昨年から各小・中学校長及び3月に開催しました学校関係者説明会に参加された各校の代表者を通じ、その都度周知を図ってきたところです。しかし、4月の人事異動で教職員の配置も変わっておりますので、再度7月に説明会を開催するなど、さらに丁寧に対応してまいりたいと考えております。


 保護者に対しましては、4月に各小・中学校で行われましたPTA総会の中で時間をいただき、郡市歯科医師会、歯科衛生士会の御協力のもと説明をさせていただいております。しかしながら、時間の制約もあり、この説明会で十分理解を得られなかった保護者の方々や、当日参加できなかった方々もおいでになりましたので、一昨日の午後7時から、水俣第一小学校の体育館で保護者説明会を開催したところです。10月の実施に向けて、教職員や保護者と連携し、準備を進めてまいりたいと考えております。


 次に、学校での健康教育では、もっと優先して取り組むべき課題があると思うがどうかとの御質問についてお答えします。


 近年、子どもたちを取り巻く社会環境や生活様式の急激な変化は、子どもたちの心身に大きな影響を与え、いじめや不登校、薬物濫用、生活習慣の乱れ、心の健康問題など、深刻かつ多様な課題を生んでいると言われております。議員御指摘の学校における健康教育は、児童・生徒がみずから心身の健康を保持・増進するために、必要な知識や態度などを習得するための教育であり、学校保健、学校安全、学校給食の3つの分野が相互に連携しながら推進していくものと認識をいたしております。


 児童・生徒の心身の健康増進のために、フッ化物洗口のみならず、さまざまな取り組みを行っていく所存でございます。


○議長(福田 斉君) 田中睦議員。


○(田中 睦君) 3月10日に説明会を開いておられますが、それは昨年度に当たるわけで、今年度になってからは、まだ一度も開かれていません。実施要綱をつくっておられると思いますが、まだ学校現場にはおろされていないというふうに聞いております。したがって、今年度になって、現場の職員には情報が与えられていない。


 平成25年からフッ化物洗口を実施している芦北町では、実施の1年前から協議を重ねて、実施要領というものをつくり、その中で具体的なことを示しています。水道水でうがいの練習をする、それから実施の手順、あるいは薬剤の保管、管理についても示されております。それから、薬剤を薄めてうがいをする洗口液は町がつくって、学校からそれぞれの場所に受け取りに行くということなどが具体的に示されております。その素案が、実施要領の素案というのが3月に示されて、実務者協議が繰り返されて、平成25年の9月から11月にかけてフッ化物洗口が実施されています。ですから、素案の提示から実施まで半年前後、時間をかけているわけです。


 水俣市では、来月やっと、今年度初めての説明会が開かれるというお答えでした。7月に説明会を開いて、10月には実施、間には夏休みが入ります。余りにも性急過ぎるのではないでしょうか。まず1点、この点について見解を伺います。


 次に、安全性の問題に触れておきます。


 洗口液は、薄めて使うから安全だということなのでしょうが、フッ化ナトリウムは、神経系統を侵す劇薬だという認識を持っておく必要があるというふうに思います。安全性は薬剤だけの問題ではなく、集団で一斉に行うという点も考えなくてはいけないというふうに思います。適正に実施する限り問題はないという答弁でしたが、30人、40人の子どもたちが一斉に行えば、予測しないことも起こり得るというのが学校現場です。飲み込む、あるいは顔にかける、目に入るなどなど、そういう場合、どう対処すればいいのか、マニュアルはあるのでしょうか。また、そういうことが起こった場合、責任は現場の職員にかかってこないのか、そういう心配があります。


 3番目は、保護者への説明についてです。


 4月から5月にPTA総会があります。その中で説明をしたということなんですが、市内11校の中、何校で実施されてきたのか、できれば保護者の参加人数と参加率がどうなっているのか。これは23日、おととい水俣第一小学校で行われた説明会への参加者数と、それを含めたトータルの参加率で結構ですので、わかっていれば教えてください。


 それから、4つ目は、もっと優先して取り組むべき課題があるのではないかというのは、フッ化物洗口よりも優先して取り組むべき課題についてのお尋ねでしたが、少し何かずれていたような気がいたします。答弁で触れておられるように、子どもたちを取り巻く社会環境や生活様式の変化などに起因する生活習慣の乱れがあるというふうに言われています。朝きちんと起きられない、朝食をとってこない、夜遅くまで起きていてゲームをするなど、最近ではラインやフェイスブック、ツイッターなど、ソーシャルネットワーキングサービスというんですか、そういうものを利用することから生まれる問題もあるというふうに聞きます。夜遅くまで起きているということだけでなく、いじめにつながる問題、性に関する問題なども起きています。


 現在、虫歯は減ってきている、一人平均2本前後、熊本県が多いといっても、0.何本かのレベルです。虫歯は伝染することもありません。学校現場からの要請もないことに予算を使ってまで性急に実施しようとする、その意味は何でしょうか。


 以上です。


○議長(福田 斉君) 吉本教育長。


○教育長(吉本哲裕君) まず、安全性についてお尋ねがございましたけれども、実施要領をまだ示してないというお話もございましたので、若干その点についてもお話ししたいと思います。7月に行う校長会、あるいは担当者の説明会で、その実施要領については示したいと思いますし、安全性についても幾つかのマニュアルは既に配付しているものもありますけれども、改めて徹底してまいりたいというぐあいに思っています。その中で、具体的な手順等について説明をいたしますし、各学校で周知を図っていただくようにしていただきたいと思います。


 それから、7月に説明会を実施して、10月に既に実施するという場合、非常に性急過ぎやしないかということでございましたけれども、夏休み期間を利用して、職員の皆さんには丁寧に説明をしていきたいというぐあいに思って考えておりますし、また9月にはフッ化物の洗口を希望する児童・生徒に対して、芦北町でも取り組まれていたと思いますが、十分な事前練習といいますか、そういうことを行ってまいりたいと思います。


 安全性については、小・中学校での実施予定のフッ化物洗口は、今現在、市販されてます歯磨き、これもフッ化物入りの歯磨きが約9割ということでございますけれども、フッ素濃度にいたしまして、歯磨きと同程度か、それ以下ということでございますので、先ほど言いましたように、適正に実施する限りは、安全性に問題はないと。先ほど飲み込んだりとか、目に入ったとかいうことでございますけれども、そういう事例示されましたが、仮に飲み込んだとしても、体のほうには体調には異変はないというぐあいに理解をいたしております。


 ただ、実際に現場で子どもたちに接します教職員に不安感があるんじゃないかということでございますけれども、そのようなことがないように、説明については丁寧に行ってまいりたいと思いますし、先ほど言いましたように、児童・生徒に対しましても、練習期間に安全性について実施できるように説明して、そういった体制をつくっていきたいというぐあいに考えております。


 それから、保護者説明会を年度を超えてしまいましたけれども、昨年度、それからことしになってやったわけですが、学校はそれぞれ11校ございます。今のところ、4月に行われました小・中学校のPTA総会では、約600人の保護者の方に説明を行っています。そしてまた、先般、23日に、そのときに出席できなかったり、用事があってできなかったりした保護者の方には、別途説明会を開催いたしましたが、当日が雨ということもありまして、残念ながら少ない、約10名ぐらいの出席でしかなかったと。4月のPTA総会時での保護者説明会、合わせましても、約610名程度ですね。PTA総数にしまして、その割合は約4割程度しかなかったということでございます。


 保護者説明会の開催に当たっては、全ての保護者に対して、フッ化物洗口の実施についてお知らせする通知文とパンフレット等を学校を通じて配付しておりますので、そういう既に周知が至っているという状況もあって、さきの説明会には出席がかなり少なかったということもあるんじゃなかろうかと思っております。ただ、今後も教職員や保護者と連携をして、確実に安全に進めることができるように準備を進めてまいりたいと、そのように思っております。


 それから、先に取り組むべき課題があるんじゃないかと、何もフッ化物洗口だけに限らず、先にもっとやるべきことがあるんじゃないかというお尋ねだったかと思いますけれども、全国的に子どもたちの虫歯については、見てみますと、一人平均虫歯本数というのが1.何本ぐらいの数字で推移をしているわけですが、水俣市の場合は2本、2.幾らという、倍近い数字が示しておりますので、これは何とかしないといけないなというのが、率直な私の感想でございます。


 歯の健康の問題というのは、全ての年代の人にかかわるものでございますので、小・中学生だけの問題ではありませんが、健康教育の中の学校保健として捉えますと、非常に重要であると、学校において歯の健康に対してフッ化物洗口を行い、習慣化することで、習慣化を図ると、そういった意味から、一律に学校で取り組んでいくべきものの一つというぐあいに考えております。


 ほかに取り組むべき課題につきましては、各学校にそれぞれございますが、また優先すべき課題についても、学校ごとに違いがありますけれども、健康教育の目指すところは、やはり児童・生徒の心身の健康増進ですので、市の教育委員会としましても小・中学校と連携しながら、事業の推進を図っていきたいと、そのように考えております。


○議長(福田 斉君) 田中睦議員。


○(田中 睦君) 2点お尋ねをします。


 まだまだ保護者、それから現場の教職員への説明というのが不足しているというふうに思います。特に保護者については、直接お話を聞くことができたのは半分に達していないということもありますので、今後、保護者、それから教職員の合意が得られるように、時間をかけて意見も聞きながら進めていっていただきたいというふうに思っておりますが、この点についてもお願いします。


 また、次に質問をいたしますが、教職員の多忙化解消に逆行するような業務の導入というふうに捉えられないこともありません。ですから、フッ化物洗口を学校現場で行うということが、現場の多忙化にさらに拍車をかけることにならないかという心配があります。


 以上2点についてお尋ねをします。


○議長(福田 斉君) 吉本教育長。


○教育長(吉本哲裕君) 保護者、教職員等への説明が不足しているんじゃないかと、もっと時間をかけてということでございました。一応、市といたしましても、十分に説明をしていきたいと思いますし、先ほども言いましたように、夏季の休暇期間中等を通じて、教職員への理解を進めていきたいと思います。先ほども申し上げましたけれども、10月の実施に向けて十分な学校側との話し合い、そういった場は設けていきたいというぐあいに考えております。


 それから、現場のほうに、いわゆる教職員、学校現場のほうに多忙化に拍車をかけるんじゃないかということでございましたけれども、フッ化物洗口は、児童・生徒にとって有効な手だてであると考えております。学校現場の多忙化につながらないようにも準備を進めていきたいと、そういった十分に先生方の理解を得るように、そしてまた、今、進めているフッ化物洗口については、非常に簡便になってきているということ、それから保管も非常に従来からするとしやすいという形になっておりますので、そういったことへも理解を深めて、理解を求めていきたいというぐあいに考えております。


○議長(福田 斉君) 次に、教職員の勤務実態について答弁を求めます。


 吉本教育長。


  (教育長 吉本哲裕君登壇)


○教育長(吉本哲裕君) 次に、教職員の勤務実態について順次お答えをいたします。


 まず、勤務時間記録報告書について、継続して調べられているが、そこから見えてきた勤務実態の問題点は何かとの御質問にお答えします。


 教育委員会では、毎月教職員一人一人の超過勤務時間や用務等を、勤務時間記録報告書で把握しております。特に超過勤務時間が月に100時間以上、または2カ月の平均が60時間以上の教職員については、産業医の面接指導を受けられる体制を整えております。


 勤務時間記録報告書から見えてきた問題点は、月に100時間以上、または2カ月の平均が60時間以上の超過勤務時間に該当する教職員について、小学校に比べて中学校が多いことや、学校で毎月、各学校で毎月該当する教職員が固定化していること、土・日の部活動指導で超過勤務時間が多いことなどが挙げられます。


 次に、超過勤務縮減対策についてのうち、超過勤務縮減の具体的な対策は何かとの御質問にお答えします。


 超過勤務の主な原因の1つに、小・中学校とも部活動の指導、特に土・日の部活動の指導が挙げられます。またもう一つの原因として、研修会、会議等の出張や調査報告書の作成、行事等の計画書の作成、校内での打ち合わせが多いことなど校務にかかわることが挙げられます。部活動での負担軽減については、これまでも市校長会議等で機会を捉えて指導を行ってまいりました。熊本県教育委員会が作成した小・中学校の運動部活動の指針に基づく練習日の設定、指導者の複数体制の推進、週1回のノー部活動デーの設定などを、再度各学校と確認し、教職員の負担軽減を図ってまいります。


 また、校務の削減については、職員会議や朝会の削減、日課表や週時程の改善、担任業務の分担化など各学校が創意工夫を行って実施しております。今後も校務の見直しや校務の簡素化・情報化の推進、定時退勤日の徹底など、各学校の校務改善が推進するように、教育委員会としても継続して指導を行ってまいります。


 次に、勤務時間内に終わらない仕事量を減らす以外に方法はないと思うがどうかとの御質問にお答えします。


 教師の1日の業務は、授業のほかに朝・夕の会や朝自習、給食、掃除などの指導などがあり、その合間に時間を見つけて、提出物の確認や連絡帳の記入、宿題のノート点検などの担任業務を行っています。そして、放課後は、翌日の授業準備や教材研究、時間割りや学級通信の作成、調査報告書の作成など多岐にわたる業務があります。また、教師によっては部活動の指導や家庭への連絡や訪問、校内での打ち合わせ等が入ることもあります。議員が御指摘されるとおり、勤務時間内に終わらない仕事量を減らす以外に方策はないかもしれませんが、どれも減らすことができない業務ばかりでございます。


 熊本県教育委員会では、教職員が子どもと向き合う時間を確保するため、平成25年度から学校改革プロジェクト支援事業に取り組み、県内のモデル校の成果を各学校に普及しています。本教育委員会もその成果を参考にしながら、校務改革と授業改革の二つの柱を中心とした学校改革を、各学校に取り組んでいくように指導と支援を行っていきたいと考えております。


○議長(福田 斉君) 田中睦議員。


○(田中 睦君) ありがとうございました。さらに大きく3点、お尋ねをしたいと思います。


 勤務時間記録報告書から見えてきたことについてお尋ねをいたします。数的な部分です。先生方は大体平均何時間ぐらいの超過勤務があっているのでしょうか。普通、こういう調査をすると、自然と改善が見られると、そういうことを期待するわけですが、どうでしょう、最近は超過勤務というのが減ってきているのでしょうか。特に月間100時間を超える人の割合というのは、下がってきているのでしょうか。この点が1点です、大きく1点です。


 2番目に、産業医の面接指導についてお尋ねします。この面接指導を受けることのできる該当者、該当者というのもおかしいんですが、つまり月間100時間以上、または二月で120時間以上ということになりますか、その人は、昨年1年間で何人いて、そのうち何人が実際に面談を受けたのかお尋ねします。


 次に、定時退勤日を設けているということですが、どの程度、現場で実施できているのか、現在の実施状況をお知らせください。


 次は要望です。部活動については、県の運動部活動の指針に沿った指導の徹底をぜひお願いをしたいというふうに思います。指針には、小学校では練習日は週に4日以内を原則とする。土・日・祝日は原則として活動しない。練習時間は2時間以内を原則とするなどとなっています。原則という言葉があちこちに散りばめられています。どうかすると、原則だから多少オーバーしてもいいんだというふうにならないように、ぜひその点の指導をしてほしいというふうに思います。


 また、仕事の量が多過ぎて、勤務時間内に終わらないような現実がある、だから、これはもう仕事量を減らしてはどうかと言ったわけですが、教師の仕事はなかなか減らせないという返事でした。だとしたら、予算を伴うので難しいかとは思いますが、人をふやしてほしいというふうに思います。現在、学校には27人の特別支援教育支援員さんが配置されているということですが、これについては、担任は大変助かっている、そして、子どもたちの学習権の保障という意味からも有効だと思っています。ぜひ今後も力を入れていってほしいというふうに思います。


○議長(福田 斉君) 吉本教育長。


○教育長(吉本哲裕君) まず、超過勤務実態についてでございます。教職員一人一人の詳しい超過勤務の時間を調べたわけではございませんが、超過勤務時間が月に100時間を超える教職員の数は増加傾向にございます。平成26年度に超過勤務時間が月100時間を超えた教職員のこれは割合ですけれども、約19.1%程度でございます。それも先ほど言いましたように、ふえている、増加傾向にあるということでございます。


 それから、産業医への相談面接を受けた実情について、昨年は産業医を相談を受けたという実数はございません。過去には平成22年度に2カ月平均で60時間を超えた先生が、教職員の方が1名、面接を希望されたということがございます。


 それから、定時退勤日についてお尋ねでございますけれども、各学校において実際どの程度実施されているのかということですが、小・中学校を調査いたしましたところ、全ての学校で定時退勤推進日というか、定時退勤日が設定をしてございます。毎週水曜日などの週1回がほとんどでございます。特に中学校では、定期テストや部活動の休止期間や平日の部活動休養日を定時退勤日とする、そういった工夫もしてございました。定時退勤日については、市の校長会議、あるいは教頭研修会等で再度徹底を図り、教職員の超過勤務時間を縮減していきたいと、そのように考えております。


○議長(福田 斉君) 田中睦議員。


  (「一つ、月間100時間以上の面接指導を受けられる人の人数、実際受けた人はいなかったということでしたね。何人該当者って、そういう人はおられて、誰も受けていなかったのか」と言う者あり)


○議長(福田 斉君) 答弁を求めます。


 吉本教育長。


○教育長(吉本哲裕君) 大変失礼をいたしました。昨年度、超過勤務時間が100時間を超える人の数ですけれども、昨年度は100時間を超える教職員は1年間で延べ、これ延べ人数になりますが、446人という数字でございます。


○議長(福田 斉君) 田中睦議員。


○(田中 睦君) 今、お聞きをしていて、大変びっくりしたわけですけれども、3回目の質問に入ります。


 一体、勤務時間記録報告書を求める目的は何だったのかという疑問を改めて持っています。つまり、何のために毎月こういう報告を求めたのかということです。現場からは毎月超過勤務の報告は出し続けているわけですが、一向に超過勤務が減らない、今の答弁だと何かふえているような気さえします。超過勤務を減らすための対策が講じられないことへの不満というのが現場にはあります。


 教職員組合の調査では、月間100時間以上の超勤をしている人、小学校で約20%、中学校では30%、しかし、その先生たちは医師の面接指導も受けていない。超過勤務の報告をこうやって毎月、それも7年も8年も求めているならば、超過勤務というのが減らないとやっぱりおかしいというふうに思います。ですから、現場の超過勤務を減らすために、そういう視点での活用をしてほしいというふうに思います。要望です。


 次に、定時退勤日の実施状況についてですが、私が市内の8校の先生に聞いたところでは、確かに週に1回、水曜日なら水曜日、定時退勤日を設定してありました。ただ、きょうは定時退勤日ですよと、管理職が告げている学校は半数でした。そして、職員のほとんどが定時退勤をしていない、できていないと言ったほうがいいのかもしれません。理由として考えられるのは、仕事を早くやめて帰った分を、ほかの日に上積みしてやらなければならない、こういうことがあるそうです。ですから、先ほども申し上げましたが、全体の仕事量を減らさなければ、定時退勤を進めても意味がないというふうに思っています。これは意見です。


 現在、夜8時、9時まで職員室の明かりがついているのが当たり前という状態だと思います。しかも、教員には残業手当はありません。家庭訪問や学級懇談会では、先生方は家庭での団らんが大切ですよと保護者の方に話をしておられるはずです。その先生たち自身が、自分自身の家庭団らんができていないという現実があります。教育委員会はそれをつかんでいるではないですか。すぐに効果の出る特効薬はないということをおっしゃいますが、やはり何らかの手だてを打つべきではないでしょうか。ぜひこの点についてはコメントをいただきたい。


 最後に、学校現場では、いいことだからやりましょうということで、新しいことに取り組むことは多いです。何か新しいことに取り組むならば、何かをやめるという、そういう発想と勇気が必要ではないかというふうに考えます。これについても見解を伺って終わりにします。


○議長(福田 斉君) 吉本教育長。


○教育長(吉本哲裕君) 超過勤務を減らすような特効薬はということでございましたけれども、先ほども申し上げましたとおり、なかなか手だてについて見つからないというか、そういう状況にもございます。ただ、やはり教職員の皆さん方の健康というのが、教職員がやっぱり元気であるということが、子どもたちの元気、そういった伸びる力にも通じてまいりますので、やっぱり先生方の健康というのは注視していく必要があると思います。


 勤務実態については、いろいろ取り組んでまいりたいと思いますけれども、今後も引き続き実態を把握しながら、できるだけ超過勤務が減るように進めてまいりたいというぐあいに考えます。


 それから、新しいことを取り組む際は、何かやめると、そういった発想が必要じゃないかなということでございましたけれども、今までも新しいことを取り組む場合は、これまでの事業の見直しというのも当然行ってまいりましたし、今後もそのようなスタンスで水俣の児童・生徒のニーズに応じた、そういった教育を進めてまいりたいと考えています。


○議長(福田 斉君) 以上で田中睦議員の質問は終わりました。


 これで本日の一般質問の日程を終わり、今期定例会の一般質問を終結します。


 この際、5分間休憩します。


                               午前11時48分 休憩


                               ─────────


                               午前11時53分 開議


○議長(福田 斉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。


 これから提出議案の質疑に入ります。





◎日程第2 議第57号 水俣市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について





○議長(福田 斉君) 日程第2、議第57号水俣市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。


 本件について質疑はありませんか。


  (「なし」と言う者あり)


○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。


        ──────────────────────────





◎日程第3 議第59号 水俣市営住宅条例の一部を改正する条例の制定について





○議長(福田 斉君) 日程第3、議第59号水俣市営住宅条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。


 本件について質疑はありませんか。


  (「なし」と言う者あり)


○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。


        ──────────────────────────





◎日程第4 議第60号 平成27年度水俣市一般会計補正予算(第1号)





○議長(福田 斉君) 日程第4、議第60号平成27年度水俣市一般会計補正予算第1号を議題とします。


 本件について質疑はありませんか。


  (「なし」と言う者あり)


○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。


        ──────────────────────────





◎日程第5 議第61号 平成27年度水俣市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)





○議長(福田 斉君) 日程第5、議第61号平成27年度水俣市国民健康保険事業特別会計補正予算第1号を議題とします。


 本件について質疑はありませんか。


  (「なし」と言う者あり)


○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。


        ──────────────────────────





◎日程第6 議第62号 平成27年度水俣市介護保険特別会計補正予算(第1号)





○議長(福田 斉君) 日程第6、議第62号平成27年度水俣市介護保険特別会計補正予算第1号を議題とします。


 本件について質疑はありませんか。


  (「なし」と言う者あり)


○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。


        ──────────────────────────





◎日程第7 議第63号 平成27年度水俣市公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)





○議長(福田 斉君) 日程第7、議第63号平成27年度水俣市公共下水道事業特別会計補正予算第1号を議題とします。


 本件について質疑はありませんか。


  (「なし」と言う者あり)


○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。


        ──────────────────────────





◎日程第8 議第64号 平成27年度水俣市水道事業会計補正予算(第1号)





○議長(福田 斉君) 日程第8、議第64号平成27年度水俣市水道事業会計補正予算第1号を議題とします。


 本件について質疑はありませんか。


  (「なし」と言う者あり)


○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。


        ──────────────────────────





◎日程第9 議第65号 平成27年度水俣市一般会計補正予算(第2号)





○議長(福田 斉君) 日程第9、議第65号平成27年度水俣市一般会計補正予算第2号を議題とします。


        ──────────────────────────


○議長(福田 斉君) 提案理由の説明を求めます。


 西田市長。


  (市長 西田弘志君登壇)


○市長(西田弘志君) 本定例市議会に追加提案いたしました議案につきまして、提案理由を御説明申し上げます。


 議第65号平成27年度水俣市一般会計補正予算第2号について申し上げます。


 今回の補正は、歳入歳出それぞれ6,138万円を増額し、補正後の予算総額を、歳入歳出それぞれ149億6,941万1,000円とするものであります。


 補正の内容といたしましては、梅雨前線豪雨による災害について、第10款に農林水産施設及び公共土木施設の災害復旧費、及び第12款に予備費を計上いたしております。


 なお、その財源といたしましては、第11款分担金及び負担金、第13款国庫支出金、第14款県支出金、第18款繰越金、第20款市債をもって調整いたしております。


 このほか、地方債の補正として、災害復旧事業を追加いたしております。


 以上、本定例市議会に追加提案いたしました議第65号について提案理由の御説明を申し上げましたが、慎重審議を賜り、速やかに御可決くださいますようよろしくお願いを申し上げます。


○議長(福田 斉君) 提案理由の説明は終わりました。


 この際、提出議案調査のためしばらく休憩します。


                               午前11時56分 休憩


                               ─────────


                               午前11時57分 開議


○議長(福田 斉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。


 これから、先ほど市長から提案理由の説明がありました議案の質疑に入ります。


 議第65号平成27年度水俣市一般会計補正予算第2号について質疑はありませんか。


  (「なし」と言う者あり)


○議長(福田 斉君) 質疑なしと認め、これで質疑を終わります。


 ただいま質疑を終わりました議第57号から議第65号まで議案8件は、議席に配付の議事日程記載のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託します。


        ──────────────────────────


○議長(福田 斉君) 以上で本日の日程は全部終了しました。


 次の本会議は、7月2日午前10時から開き、議案の採決を行います。


 討論の通告は、1日正午までに通告願います。


 本日はこれで散会します。


                               午前11時58分 散会