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熊本県 水俣市

平成25年3月第1回定例会(第2号 3月11日)




平成25年3月第1回定例会(第2号 3月11日)





 



       平成25年3月第1回水俣市議会定例会会議録(第2号)





平成25年3月11日(月曜日)


                 午前9時30分 開議


                 午後4時2分 散会


 (出席議員) 16人


真 野 頼 隆 君       谷 口 明 弘 君       江 口 隆 一 君


田 口 憲 雄 君       ? 岡 利 治 君       塩 ? 信 介 君


西 田 弘 志 君       中 村 幸 治 君       川 上 紗智子 君


福 田   斉 君       大 川 末 長 君       牧 下 恭 之 君


渕 上 道 昭 君       谷 口 眞 次 君       緒 方 誠 也 君


野 中 重 男 君


 (欠席議員) なし


 (職務のため出席した事務局職員) 5人


事 務 局 長 (伊 藤 亮 三 君)   次     長 (田 畑 純 一 君)


総 務 係 長 (岡 本 広 志 君)   議 事 係 長 (深 水 初 代 君)


書     記 (赤 司 和 弘 君)


 (説明のため出席した者) 14人


市     長 (宮 本 勝 彬 君)   副  市  長 (田 上 和 俊 君)


総務企画部長  (本 山 祐 二 君)   福祉環境部長  (中 田 和 哉 君)


産業建設部長  (厚 地 昭 仁 君)   総合医療センター事務部長


                              (渕 上 茂 樹 君)


総務企画部次長 (宮 森 守 男 君)   福祉環境部次長 (松 本 幹 雄 君)


産業建設部次長 (遠 山 俊 寛 君)   水 道 局 長 (古 里 雄 三 君)


教  育  長 (葦 浦 博 行 君)   教 育 次 長 (浦 下   治 君)


総務企画部総務課長             総務企画部企画課長


        (本 田 真 一 君)           (川 野 恵 治 君)


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〇議事日程 第2号


      平成25年3月11日 午前9時30分開議


第1 議会運営委員の選任について


第2 一般質問


1 ? 岡 利 治 君  1 所信表明について


             (1)地域経済の元気づくりについて


             (2)医療・福祉の充実について


             (3)暮らしやすい生活づくりについて


             2 水銀条約について


             3 海上自衛隊掃海訓練について


2 西 田 弘 志 君  1 宮本市長の(選挙公約)マニフェストについて


             2 水銀国際会議について


             3 環境首都水俣創造事業について


             (1)本事業について


             (2)ゼロカーボン産業団地創造事業について


             (3)環境大学構想について


3 緒 方 誠 也 君  1 市長所信表明について


             2 水俣市誘致企業立地促進補助金について


             3 木質バイオマス発電所建設計画について


             4 バイオマスタウンづくりについて


4 福 田   斉 君  1 総合体育館周辺の都市整備について


             2 おれんじ鉄道沿線の活性化について


             (1)公共交通による利便性の向上


             (2)自衛隊等との連携について


             3 「全国豊かな海づくり大会」への取り組みについて


             4 「水銀に関する水俣条約」制定について


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〇本日の会議に付した事件


 議事日程のとおり


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                               午前9時30分 開議


○議長(真野頼隆君) ただいまから本日の会議を開きます。


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○議長(真野頼隆君) 本日の議事は、議席に配付の議事日程第2号をもって進めます。


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◎日程第1 議会運営委員の選任について





○議長(真野頼隆君) 日程第1、議会運営委員の選任を行います。


 議会運営委員の選任については、水俣市議会委員会条例第8条第2項の規定により、渕上道昭議員を指名したいと思います。


 これに御異議ありませんか。


  (「異議なし」と言う者あり)


○議長(真野頼隆君) 異議なしと認めます。


 したがってただいま指名しました渕上道昭議員を議会運営委員に選任することに決定しました。


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◎日程第2 一般質問





○議長(真野頼隆君) 日程第2、一般質問を行います。


 順次、質問を許します。


 なお、質問時間は、答弁を含め1人70分となっておりますので、そのように御承知願います。


 初めに、?岡利治議員に許します。


  (?岡利治君登壇)


○(?岡利治君) おはようございます。


 自民党創水会の?岡です。


 きょう3月11日は、あの東日本大震災発生から丸2年を迎えます。行方不明の方、亡くなられた方を合わせると2万人を超え、亡くなられた方の御冥福を心からお祈りを申し上げます。


 いまだ、自宅に帰れず、仮設住宅等で不自由な生活を送っておられる方は31万5,000人もおられます。心からお見舞いを申し上げます。


 震災発生から2年もたつのに遅々として進まない現状に、国・政府は何をしてきたのかと憤りさえ感じます。昨年12月に行われた衆議院解散総選挙において、自民・公明の政権与党が復活をしました。前政権ができなかった一日も早い復旧・復興を願うものであります。


 昨日は中学校の卒業式が行われました。9年間の義務教育を終わり、それぞれの進路に向かって旅立つ顔には、期待と不安の入りまじった表情がうかがえました。私は1年に1回、生徒たちが卒業式で流す涙を見ると、日常生活ですさんだ自分の心のあかが洗い流されるような気持ちになります。私と同じ思いをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。


 子どもは郷土や国の宝と言います。成長していく子どもたちが郷土水俣に自信と誇りを持って生きていけるようなまちづくりの一端を担う責任と自覚を持って、我々市議会も取り組んでいかなければならないと思います。議員16名いる中で、子育ても終わり、肩の荷がほっと一息ついている議員さんもおられますが、私を含め数少ない子育て世代の議員が中心となって、積極的に教育問題にも取り組んでいかなければいけないという思いも含め、以下質問をいたします。


 1、所信表明について。


 (1)、地域経済の元気づくりについて。


 ?、企業支援センターの現状と効果は。


 ?、企業誘致活動の現状と、そのうち環境関連の企業進出の実態は。


 (2)、医療・福祉の充実について。


 ?、医療センター西館建てかえによる効果は。


 ?、看護学生に対する奨学金制度の状況は。


 (3)、暮らしやすい生活づくりについて。


 ?、学校教育の心豊かな人づくりの基本とは何か。


 ?、いじめアンケートの結果をどのように受けとめるか。


 ?、自転車のまちづくりについて現在の状況は。


 2、水銀条約について。


 ?、12月議会で条約名に水俣の名前をつけることに反対の意見書を採択したが、市長はどう思うか。


 ?、水銀条約の国際会議を熊本と水俣で行うとの打診は、いつ国からあったのか。


 ?、水俣の名称を条約名につけることに対する影響をどう考えるか。


 ?、条約名に水俣とつけると判断した大きな理由は何か。


 3、海上自衛隊掃海訓練について。


 ?、今回の訓練について、市はどのようにかかわったのか。


 ?、自衛隊からの話はいつ、どのような形であったのか。


 ?、今回の訓練で、水俣にどのような影響があったと思うか。


 ?、掃海艇への給水による水道局の収益はあったのか。


 以上で1回目の質問を終わります。


○議長(真野頼隆君) 答弁を求めます。


 宮本市長。


  (市長 宮本勝彬君登壇)


○市長(宮本勝彬君) ?岡議員の御質問に順次お答えします。


 まず、所信表明について及び水銀条約については私から、海上自衛隊掃海訓練については総務企画部長から、それぞれお答えいたします。


 初めに、所信表明の地域経済に関する御質問のうち、企業支援センターの現状と効果についてお答えします。


 水俣市企業支援センターは、地場産業の活性化及び雇用の安定と創出を図るとともに、企業からの各種相談への対応や企業間の事業連携などを支援するため、昨年6月に開設をいたしました。本年2月末時点において、市内企業175社を訪問しており、市内外の企業との連携の可能性を探るなど、情報収集やネットワークの構築を進めております。また、?みなまた環境テクノセンター及び熊本大学とも連携し、企業の個別の相談に応じるなど、地場企業の支援に努めております。


 現在まで、企業からの相談としまして最も多いものは、国・県・市の補助金制度等について、種類や内容を知りたいとの要望であります。そのため、そのような希望のある企業につきましては、補助金に関する情報提供及び申請に対する支援なども行っているところです。今年度は、水俣芦北地域振興財団等5件の補助金及び助成金の申請に協力をしております。


 また、企業の技術をつなげるマッチングにつきましては、市内外の企業と、または大学とのマッチングの可能性について検討し、可能性がある企業につきましては、それぞれに提案させていただいているところであります。私が所信表明で申し上げましたとおり、今後も水俣市企業支援センターの強化を図り、地場企業の技術の向上及び活用、そしてマッチングを推進し、地場企業の新たなビジネスチャンスにつなげてまいりたいと存じます。


 次に、企業誘致活動の現状と、そのうち環境関連の企業進出の実態についてお答えいたします。


 企業誘致活動につきましては、長らくの厳しい経済不況から好転の兆しが見え始めてはいるものの、当市における新たな企業誘致は非常に難しい状況が続いていると認識しております。


 現在の活動としましては、関東地区及び関西地区で開催されます水俣市出身者でつくる同窓会、水高会や水俣同郷会に出席し、企業誘致にかかわる情報提供をお願いするなど、誘致へのアドバイスをいただくとともに、企業の製品展示会等へ参加し、誘致企業に対する優遇制度の説明やパンフレット配布等の活動を行い、本市への企業誘致につなげることができないか可能性を探っております。


 環境関連の企業進出の実態につきましては、平成13年にエコタウンプランの承認以降、環境リサイクル関連企業の立地が急速に進み、現在7社がエコタウン企業として環境事業に取り組み、また、ここ3年間においては、新設・増設を含めますと4社と立地協定を結び、そのうち2社が環境関連企業でございます。さらに、関心が高まっている再生可能エネルギー分野では、2社が本市においてメガソーラー発電事業に乗り出し、そのうち1社は先月から発電事業を開始したところです。


 まだまだ厳しい経済状況にあり、現在立地いただいている企業においても、安定的な経営を行うために大変御苦労されていると思いますが、環境モデル都市にふさわしいリサイクル・リユース等の環境関連事業に新たに取り組みたいとの意欲を持たれている企業もありますので、市内外との取引により、地場産業の活性化と雇用創出に貢献していただけるよう支援してまいりたいと存じます。


 次に、医療福祉の充実について。


 まず、医療センター西館建てかえによる効果についてお答えします。


 現在の西館が昭和44年に建てられたもので、国の耐震基準を満たしていないことから、入院患者様に対して安全な医療の提供を行うため、また、災害発生時に救急医療の提供を行う災害拠点病院としての機能強化のため、平成23年度から医療センター西館の建てかえ工事を行っており、平成25年2月末に1期工事が竣工しているところでありますが、各種検査や引っ越し等を経て、4月には新西館が運用開始予定となっております。


 この新西館は、耐震構造となっており、救急センターや外来化学療法センター、臨床検査室、3つの病棟と栄養科の厨房などの機能を有しております。


 1階の救急センターにつきましては、診察室や処置室などを拡充し、救急患者の受け入れ体制を充実させ、外来化学療法センターにつきましては、現在の外科外来から独立移転し、ベッド数の増加と人員体制も充実させる予定としております。また、3階から5階には病棟を配置し、3階は小児科と産婦人科、4階は外科と泌尿器科、5階は呼吸器内科と皮膚科の病棟としており、個室をふやし、病室にトイレを設置するなど患者様の療養環境の改善を図っております。また、産婦人科においては、LDR陣痛分娩室を新設し、利用者が移動せずリラックスした環境で分娩できる施設を完備するなど、各病棟においてさまざまな機能を充実させております。


 今後、本館の改修や旧西館の解体、渡り廊下棟建設などの2期工事に着手し、立体駐車場建設も含め、平成25年度中には一連の事業が完了する見込みとなっております。これらの整備により急性期の中核病院としての機能を強化し、将来に向けた体制づくりができると考えております。


 次に、看護学生に対する奨学金制度の状況についての御質問にお答えします。


 看護師の安定的確保を目的としまして看護学生奨学金貸付制度を創設し、1月15日から2月28日までの期間、募集を行いましたが、最終的には20名の応募があっております。内訳としましては、水俣市10名、葦北郡3名、出水市5名、出水郡2名となっております。今後、個別面接と書類による選考を行い、近日中に奨学生を決定する予定であります。


 なお、この看護学生奨学金貸付制度は来年度以降も引き続き実施していくことで、当医療センターの看護体制の充実と看護師の勤務環境の改善につなげていきたいと考えております。


 次に、暮らしやすい生活づくりについて、順次お答えします。


 まず、学校教育の心豊かな人づくりの基本とは何かとの御質問にお答えします。


 平成18年に改正された教育基本法では、教育の目標に次の内容が新たに追加されました。1つ目に、個人の能力と創造性を培い、勤労を重んずる態度を養うこと。2つ目に、公共の精神に基づき、社会の形成に参画する態度を養うこと。3つ目に、生命や自然を尊重し、環境の保全に寄与する態度を育成すること。4つ目に、我が国と郷土を愛し、伝統と文化を尊重するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うことです。


 このことを踏まえ、水俣市教育委員会では、ふるさと水俣を愛し、人や自然を大切にする人間性豊かな子どもたちを学校・家庭・地域が連携して育てるとともに、地域の伝統や文化を大切に守り育て、新たな水俣文化を創造する人材の育成に努めるという教育委員会基本目標を設定して、学校教育の充実に取り組んでいるところです。特に、児童・生徒の育成においては、学校教育で知徳体のバランスのとれた生きる力の育成を根底に据えながら、心の教育の充実に取り組んでほしいと考えています。


 次に、いじめアンケートの結果をどのように受けとめるかとの御質問にお答えします。


 平成24年度のいじめ発生状況について、熊本県教育委員会が実施しました心のアンケートの結果からお答えします。今年度のいじめ発生件数は、小学校298件、中学校51件です。平成23年度より小学校は49件の減、中学校は6件の減となっています。


 教育委員会が学校に聞き取りを行った際、いじめに当てはまらない事案、軽微な事案もあるやに聞いておりますが、児童・生徒がアンケートに回答したものは全て報告してもらっていますので、このような件数になっています。


 今回、報告された件数が減ったことにつきまして、学校における未然防止の取り組みの効果もあるとは思いますが、報告された件数が問題でなく、一つ一つの事案にどう対応したかが問題だと考えています。今後も、いじめの未然防止の取り組みに加え、早期発見・早期解決に力を注いいただけるよう、教育委員会から指導してもらいたいと考えております。


 次に、自転車のまちづくりについて現在の状況はどうかとの御質問にお答えします。


 本市では、環境モデル都市としてCO2削減や市民の健康づくりを推進するため、自転車のまちづくりを進めております。特に、平成22年2月から自転車市民共同利用システムを導入しており、高校生を除く18歳以上の市民の方の自転車利用促進を図るため、まず、市役所と道の駅みなまた、ふれあいセンターにステーションを設置し、所有台数30台、開始時の登録者数が179名で始めました。平成25年3月1日現在では、ステーションはエムズシティの1カ所をふやし、所有台数も38台となり、市民の登録者数も700名を超える状況となっております。


 また、利用状況につきましては、秋ごろが多く、稼働率が90%を超える月もありますし、利用が減る冬場においても50%以上を維持しております。また、会員登録されている方の状況ですが、性別では男性が約55%、女性が約45%で、年齢別では、10代・20代で全体の9.7%、30代が18%、40代が21.5%、50代が23.1%、60代以上27.7%となっており、市民の皆さんの移動手段として定着しているのではないかと思います。また、観光などの一時利用者は、開始から合計で450人近くとなっており、利用はふえてきております。また、自転車が快適に走行できるよう、現在、自転車走行帯の整備も進めており、手始めとして24年度から25年度にかけて、陣内郵便局前から吉海畳店付近までの500メートル区間の整備に取り組んでいます。


 以上です。


○議長(真野頼隆君) ?岡利治議員。


○(?岡利治君) それでは2回目の質問をさせていただきます。


 まず、支援センターと企業誘致ということに関してですけれども、企業支援センターのほうでは、今まで175社を訪問をされているというふうな答弁だったかと思います。いろいろ企業の方とお話をされる中で、いろんな要望ですとか問題点等も出てきているのかなというふうに思いますけれども、どういう声が多かったのか、その辺のところを2つ、3つかいつまんで、もしあればそれをお答えいただきたいというのが1点。


 それから、環境関連の企業がこの3年で4社中2社ということで、今答弁ありましたけれども、行政主導で誘致をした企業と、ただ、民間が独自にそういう太陽光パネル等に関して買取制度ができたことによる例えば新規事業とか、そういうものに関しての設置というのは若干ちょっとここは違うのかなという感じはしますけれども、そういう部分も含めて環境関連企業が何社か出ているということでした。


 そこで、それも含めた中で、企業誘致がなかなか厳しい、今経済状況がという話もありましたけれども、それ以外にもいろいろ地域性ですとか、いろいろな問題があると思うんですよね。そういう中で、この企業誘致がなかなか前に進まないというか、決まっていかない原因にどういうものがあるのか、市長のほうでお考えというか、あればひとつお聞かせをください。それが2点目ですね。


 それから、以前からずっと話があってた蛍光灯センター、これもいろいろ誘致企業の質問する中で、誘致企業の一つとして進めていきたいという話があって、昨年の一般質問の中でも、産廃の許可がおりないということで、県の許可のおり次第というような話もあったんですけれども、その後の話が聞こえてきませんが、今の現在の状況というのは市のほうでは把握をされているのかどうかというのが1つですね、3点目です。


 それから医療福祉について、今説明がありましたように、新しい西館が建てかえられて機能が充実をしてきたということで、非常に市民にとってはいいことなのかなと、また看護学生の奨学金制度も、当初10名の予定で応募したところ、倍の20名の応募があって、予算が恐らく足りないのかなというような感じもします。せっかく、そういう環境整備というものができてきたんであれば、よく言われる医師不足、看護師不足、こういうものの解消にそういうものを結びつけていく必要もあるのかなと。ハードな、いい建物ができても、ソフトの部分が充実をしなければ、やはり患者さんのニーズには応えられないということだと思いますので、その1つの目的としてこの奨学金制度がつくられたのかというふうに思うんですけれども、これはいろいろほかのところでも、こういう奨学金制度で将来の看護師を育てていくということには取り組んで、そういう看護師不足解消に一役を担っているのかなというふうには思うんですが、医療センターのほうで、もし、この看護学生の奨学金制度に関してなるべく定着率を高める意味で、その奨学金制度をもうちょっと一歩踏み出したところで、これを生かした中で定着率を何か高めるような案がもしあれば、ひとつお答えをいただきたいというふうに思います。


 それから、教育と自転車のまちづくりということで、心豊かなひとづくりの中身については、先ほど答弁ありました平成18年の教育基本法の改正に伴って、その指針に沿った形でつくられたのかなというふうに思っております。私は平成23年9月議会の一般質問で教育問題について取り上げております。その中で、我が国と郷土を愛し、伝統と文化を尊重することは、すなわち愛国心であると申し上げました。そういった中で水俣市の教育委員会では、先ほどの答弁がありましたように、ふるさと水俣を愛するであるとか、学校・家庭・地域が連携して人間性豊かな子どもを育てるとか、地域の伝統文化を守り育てるなどの目標を設定しているという答弁でした。


 この心豊かな人づくりの部分と、次に質問をいたしましたいじめの問題というのは表裏一体というか、関連性が非常に大きい部分ではないかというふうに思っております。しかし、いじめアンケートの数字を聞けば、かなりの件数があるように私には感じられます。市長の所信表明の学校教育の部分において、学力向上や学校図書の充実、学校給食などについては述べておられましたが、今世間で問題となっております、このいじめ問題の対策については何も語っておられなかったのがやや残念な思いがいたします。何をもっていじめと判断するかは非常に難しい部分ではあるかと思いますけれども、子ども同士のいじめに関して、いじめる側といじめられる側とではおのずと認識の違いがあるのではないかというふうに思います。


 いじめる側の子どもたちは、恐らくそれがいじめであるという認識が非常に薄いと、そしてとうとい命がなくなって、問題になってから初めて大きな問題として世間で表面化してくるというのが状況じゃないかと思います。そうなっても、いや、それはいじめではないんだというふうに主張をする子どもや保護者も今はおります。非常にここは難しい問題であります。


 一方、いじめられる側の子どもたちにとってみれば、日常のささいな出来事、ちょっとした無視であったり、ちょっとした軽はずみな悪口であったり、そういうものを日常的に行われることによって、精神的にも肉体的にも参ってしまうという状況ではないかというふうに思っております。やはり、これは家庭と学校との連携というものを密にすることも大事ですが、毎日子どもたちと顔を合わせている学校の先生方の能力、それからやる気、こういうものも非常に大きな問題ではないかというふうに感じます。


 子どもたちの日常の変化に気づかれる先生、見過ごしてしまう先生、それぞれ人間ですから能力の違いはあるとは思いますが、気づかないのならまだ救われる部分もあるかもしれませんが、それをわかっているのに気づかないふりをする、問題を表面化したくない、そういうような教育者がいてはいけないというふうに思っております。


 そこで、このいじめの問題に関して1つ質問いたしますが、発生件数の減少は学校の未然防止の取り組みの効果でもあり、件数が問題ではなく、どのように対応したかが問題だというふうな答弁がございました。それでは、学校ではどういった未然防止の取り組みをしてきたのか、また発生したいじめに対して、どのような対応をしているのかを答弁いただきたいと思います。


 次に、自転車のまちづくりについてですが、これは環境モデル都市ということで自転車の利用を促進しているということですが、今、自転車の購入をされております。毎年、産業団地で産業団地まつりがありますけれども、そこでリサイクルの自転車を500円、1,000円という金額で売ったりもしておるんですが、そういうリサイクルをされた自転車等を使うことも一つの環境モデル都市としての目玉になるのかなというふうに思いますけれども、これはそういう考えもあるということで一応とめ置いていただいて、検討をしていただければというふうに思います。


 それから、それに伴って先ほどありました道路整備、やはり自転車が通行できるような道路整備の環境整備というものも今後進めて、自転車のまちづくりを推進していくのであれば、やはりやっていかないと。よく耳にするのは自転車でサイクリングをされたり、自転車を利用される方に、歩道も車道もでこぼこで、走っていてもハンドルを持つ手が痛くなって走れないというような声も聞かれますので、そういうのもあわせてやる必要があるのかなと、この自転車のまちづくりについては一応そういう要望や声があるということでとどめたいと思っております。以上です。


○議長(真野頼隆君) 答弁を求めます。


 宮本市長。


○市長(宮本勝彬君) まず第1点でございますけれども、第1点は各企業からいろんな要望等があるのではないかと、どんな要望があるのかというような御質問だったと思います。


 今申し上げましたように、企業支援センターの仕事といたしましては、そういったいろんな要望を受けとめながら、それをどうやって返していくかというような仕事も一つの大きな仕事でございます。


 要望とか課題につきましては、要するに企業が連携をするのには、他の事業の実態がよくわからないと、だからそういったものをぜひわかるようにしてほしいとか、あるいは事業の拡大とか並びに存在する融資ですかね、融資制度がなかなかわかりづらいというような要望が上がってきております。そういったのを受けとめながら、企業センターのほうで今対応させていただいているところでございます。


 それから、2つ目に企業誘致がなかなかうまくいかない原因は何かということでございます。


 私も私なりに知人やあるいはそういったつてを通しながら何度かいろいろお話をさせてもらっているところですが、非常に厳しい状況は依然として続いております。


 そこで、まずはやはり企業誘致ももちろん今後も並行して進めていかなければならないと思っておりますが、まず現時点では、それと並行して地場企業をまず元気をつけなければならないという強い思いを持っております。地場企業を元気づけることによって、そのことで雇用をふやしたりする方向に持っていければなということを今思っているところでございますが、原因といたしましては、現在の状況で考えていきますと、非常に厳しい状況の中にあって、なかなか投資まで回らないというようなのが非常に大きな原因ではないかなと思っております。


 3点の蛍光灯センターについては、ちょっと担当のほうからお話しさせていただきます。


○議長(真野頼隆君) 厚地産業建設部長。


○産業建設部長(厚地昭仁君) 蛍光灯センターの御質問につきましてお答えいたします。


 蛍光灯センターにつきましては、現在、融資に関する状況につきまして金融機関と協議しているということを聞いておりまして、その進捗状況を見守っているところでございます。なお、誘致企業というようなお話でございましたけれども、現在まだ誘致企業としての協定はまだ結んではいないという状況であるというのは、前回の議会でもお答えさせていただいたというところでございます。


 以上でございます。


○議長(真野頼隆君) 渕上総合医療センター事務部長。


○総合医療センター事務部長(渕上茂樹君) 定着率を高めることについてなんですが、離職を食いとめることも非常に重要なことだと認識しております。そのためには定期的な募集とか、奨学金制度などで看護師の増員を行い、現在の10対1から高い基準の7対1の基準のほうにもっていき、看護師の勤務改善を行っていきたいと思っております。そして、新人教育と研修の充実ということで、看護師さんのキャリアアップにつながるように、資格取得に対する積極的な支援を行い、環境を改善していきながら、個人のレベルアップと、よりよい魅力ある職場づくりを目指していきたいと思っております。


 以上です。


○議長(真野頼隆君) 葦浦教育長。


○教育長(葦浦博行君) いじめの未然防止及び対策についてはどうかということでございました。先ほど答弁をいたしましたけれども、こころのアンケートの結果というのは、実数として小学校が298件、中学校が51件の計349件ということでしたが、実態として学校がいじめであるというふうに認知した数で、教育委員会が報告を受けた数字は小学校が99件、中学校が33件、合計の132件ということで、アンケート結果からすると、認知したのは約37%がいじめであるというふうに学校が今把握をしております。そのときの対応につきましては、いじめを受けたという子どもたちから丁寧に話を聞き取るわけなんですけれども、それと加害者を呼んで状況を聞いて、そして被害者にカウンセリングを行って早期解決を図ってきたというのが実態でございます。


 今、未解決の件数は1件ということでございます。昨年度はほぼ100%の解決をしておりますけれども、今回1件残っております。その未然防止については、毎学期このアンケートのほかにいじめ実態調査を学校でしております。それから、教育相談を通じていじめ防止を行ってもおりますし、それから人権における集会あるいは研修を先生方あるいは児童・生徒を含めて、これも年間を通じて行っております。それから、6月等にはいじめ防止月間というのがございますから、児童・生徒会でいじめ防止の宣言をやったり、あるいは先生方と一緒になって学校を挙げていじめの根絶に取り組んでいるという状況でございます。


 以上でございます。


○議長(真野頼隆君) ?岡利治議員。


○(?岡利治君) 支援センターや企業誘致につきましては今答弁がありましたので、また引き続きその辺は頑張っていただきたいというふうに思っております。


 医療福祉に関しましても、そういういい制度をしっかり利用していただいて定着率を高めるということで頑張っていただければというふうに思います。


 学校と教育問題につきまして、ちょっと3回目の質問をさせていただきたいんですけれども、私は、葦浦教育長にはいろいろ期待している部分があるんですよ。これは別によいしょしているわけでもないし、日ごろから御飯をおごっていただいているわけでもないんですけれども、それは葦浦教育長が教育者出身じゃないというところが1つあるんですけど、これ、済みません、浦下次長、別に教育者出身がだめだということではないんで、誤解なさらないように。


 これまでは、歴代学校関係者がそのポストにつくというのが慣例のような形になっていたかというふうに私自身は理解しております。葦浦教育長の場合は行政職出身ということで、その中でもやや変わり種という世間の評判もあるのかないのかわからないんですけれども、そういう非常にいろんなアイデアを出していただける、好き嫌いは別としてですね。アベノミクス効果じゃないんですが、そういう何か期待感を持てるという感じが私自身はするんですね。要するに新しい風を起こして、新しい血を入れることによって、今まで形骸化したそういうシステムを壊していただきたい。そして、本当の意味で、自分のふるさとや国に自信と誇りを持てる子どもを育てる環境づくりというものをしていただきたいというふうに願っておるんですが、そういう思いで葦浦教育長の今のお考えと決意を聞かせていただければと思いますが、これを3回目の質問とさせていただきます。


○議長(真野頼隆君) 答弁を求めます。


 葦浦教育長。


○教育長(葦浦博行君) 変わり種の教育長で、いろいろ勉強をここ3年間させていただきまして、特に豊かな心を持った人間をいかに育てていくかというのが実は私の大きな目標になっておりまして、ようやくわかってまいりましたことは、みんな学校の先生方も含めて実は一生懸命やっているんですけれども、何か違うというふうに考えておりまして、何が足りないんだろうと思いましたら、どうしても学校というのは知識偏重というのがずっと変わっていない。今問題になっていますいじめ等に関しても、人づくりがうまくいったならば、いじめる子っていなくなるんじゃないかなというふうに実は思っております。


 ですから、校長会等で皆さんと議論しておりますのは、来年度以降、実は3つの大きな教育プロジェクトの変革を今提案をしております。それについては、もちろん学力向上は1つなんですけれども、もう一つは、ふるさと教育「水俣科」をぜひやりたいというようなことを皆様方に今申し上げています。これは今、?岡議員言われましたように、水俣のいろんな自然あるいは産業あるいは人物、歴史、文化、いろいろありますけれども、そういうものをしっかり子どもたちに伝えていく。そして水俣から学んで、水俣を誇りにする子どもたちができていければ、当然、自立する、自分で立つ、あるいは自分を律する、そういう子どもたちが出てきて、おのずと勉強もするようになるし、いじめもしなくなる。もともといじめは水俣というのは少ないほうだと思います。件数は多いですけれども、少ないほう。ですけれども、そういう子どもたちを育てていければ、地域に貢献する、社会に貢献する子どもがたくさん出てくるんじゃないかなというふうに考えて、今それを1つ提案しています。


 もう一つは、学校を開放する。学校というのは、やっぱり治外法権だなというふうに今感じております。垣根をもう少し低くして、地域の皆様方に学校に入ってきていただく、あるいは学校が地域に何かできることがあるんじゃないかとかいうことを一緒になって考えていこうということで、今コミュニティ・スクールも一小と二中、それから、今回から一中がまた取り組んでいただけるということになりました。それから、学校支援の地域支援本部事業、これも今取り組んでいただいております。ですから、みんなで学校を支えていこう、子どもは地域の宝ですということを言われるように、やっぱり垣根を低くしてみんなで育てていこう、学校もやはり地域のコミュニティーの核として今から開放していければ、いい地域のコミュニティーができるんじゃないかなというふうに考えております。そういうふうにやっていきたいと思っております。


○議長(真野頼隆君) 次に、水銀条約について答弁を求めます。


 宮本市長。


  (市長 宮本勝彬君登壇)


○市長(宮本勝彬君) 次に、水銀条約について順次お答えします。


 まず、12月議会で条約名に水俣の名前をつけることに反対の意見書を採択したが、市長はどう思うかとの御質問にお答えします。


 市議会での意見書の採択については、重く受けとめております。また、配慮しなければならないとも考えております。しかし、私としましては、条約名に水俣の名がつくことについて、水俣市にとっても市民にとっても有意義なことと捉えています。水銀条約は、二度と水俣病のような悲劇を繰り返さないよう世界で団結し、水銀規制と対策を行っていくための条約です。その条約に水俣の名がつくことは、世界に水俣が発信され、そして水俣病の現状、水俣病を教訓として再生に向かって進む本市の姿も、これまで以上に意味を持って伝えられていくことになります。もちろん、条約に水俣と冠することで、風評被害や差別・偏見が続くことを懸念されていることも理解できます。しかし、差別や偏見は黙っていてもなくなるものではないと考えます。


 この外交会議、条約の採択を機会に、厳しい経験をした水俣が今、環境首都として頑張っている姿と、水俣病の正しい知識を世界の人々に伝え、風評被害や差別・偏見も払拭できるよう情報発信を続けていかなければならないと思っております。そして、このことは水俣の責務であり使命であると考えております。どうか、議員の皆様方にも、私の思いを御理解いただき、御協力をいただきたいと心から思っております。


 次に、水銀条約の国際会議を熊本と水俣で行うとの打診は、いつ国からあったのかとの御質問にお答えします。


 平成22年3月ごろに環境省の幹部から私に、水銀条約国際会議の水俣での開催と条約名を水俣条約としたい旨の話がありました。その後、同年5月の水俣病犠牲者慰霊式において、当時の鳩山由紀夫内閣総理大臣が、水俣病と同様の健康被害や環境破壊が世界のいずれの国でも繰り返されることのないよう、国際的な水銀汚染の防止のための条約づくりに積極的に貢献していくという決意を述べられ、採択と署名を行うため、2013年ごろ開催される外交会議についても我が国に招致することにより、水俣条約と名づけ、水銀汚染防止への取り組みを世界に誓いたいと述べられました。


 このことを受け、平成23年1月に千葉県幕張で開催されました第2回政府間交渉委員会(INC2)に、私も熊本県知事や水俣病語り部の皆さん方と一緒に参加させていただきました。その挨拶の中で、私は条約に水俣の名前が冠されることは水俣病を経験した地元市長として大きな重みを感じる。ぜひ関係者の皆様に水俣まで足を運んでいただきたいと述べさせていただきました。


 続きまして、水俣の名称を条約名につけることに対する影響をどう考えるかとの御質問についてお答えします。


 先ほども申し上げましたが、条約名に水俣を冠することで世界に水俣が発信され、そして水俣病の悲劇、水俣病を教訓とした本市の取り組みも、これまで以上に意味を持って伝えられていくことになるものと考えております。そして、この機会に水俣病の正しい知識と水俣市の現状を発信し、懸念されている風評被害、差別や偏見も払拭できるように取り組んでいかなければならないと強く思っています。


 最後に、条約名に水俣とつけると判断した大きな理由は何かとの御質問にお答えします。


 水俣はこれまで厳しい経験をしながらも、もやい直しを進め、市民が一体となって知恵を出し、努力をしてさまざまな取り組みを展開してまいりました。そして、日本の環境首都として高い評価をいただくまでになりました。水俣が経験した悲劇や苦しみを、世界のどこの地域でも二度と繰り返してほしくはありません。だからこそ、水俣の経験と今の姿を世界に伝えたい。それは先ほど申し上げましたが、水俣の責務であり、使命であると考えます。条約名に水俣を冠することは、その責務と使命を果たす一つのあらわれであり、環境モデル都市や日本の環境首都として高い評価をいただくようになった水俣の現在を世界に伝えることになると考えたためです。


 以上です。


○議長(真野頼隆君) ?岡利治議員。


○(?岡利治君) それでは、2回目の質問をさせていただきます。


 今、市長が答弁をされました水俣の名前を条約につけることによっていろいろと世界にそういう教訓を発信するとかいうことが御説明がありましたけれども、正直私の心には余り響いてこないという思いでございます。それはなぜかというと、ここでわざわざ条約に水俣という名前をつけなくても、今までも数十年にわたって、この水俣というのは水俣病としっかり向き合い、世界にそれを発信していっております。わざわざその名前をつけてやらなくても、今までもそういう活動はやってきたはずだというふうに思っておりますので、非常にその辺はちょっと説得力に欠けるような気が私はいたします。


 そういう中で、この条約が水俣というふうに決まるまでの流れを、ちょっとここに資料があるんですが、先ほど市長の答弁にもありましたが、平成22年3月ごろにそういう打診があったと、約3年前ですね。そして、5月に総理大臣だった鳩山さんが来て唐突に水俣条約としたいということが発言があってから、その後6月に第1回目の政府間交渉ということで、これがストックホルムで行われ、そういう提案があった。その後、市長のほうは翌年の平成23年の1月に千葉で開催された第2回の政府間交渉に蒲島知事と一緒に行かれて、今答弁にもありましたように、水俣と冠することに対しての意義を述べられたということなんですが、ここに、これは平成23年6月に福田議員の質問の中で答弁をされておられます。


 これは、この水銀条約の地元開催の意義と期待される効果についてという質問に対して、水俣病の経験と教訓を世界に発信し、水銀規制の重要性を世界に訴える貴重な機会になると思っていると、また会議開催に伴って宿泊や飲食、物産販売などの経済効果も期待されるというふうに、このとき平成23年の6月議会では答弁をされております。それが去年の12月、野中議員の一般質問の中で同じこの水銀条約に関しての質問が出ておりますが、このときは会議会場や宿泊施設、警備上の関係で水俣での行事は残念ながら日帰り実施となる見込みで、限られた日程の中で参加者に水俣の思いを十分に伝え、水俣に来てもらってよかったというふうに答えておられます。


 ということは、当初の宿泊やいろんなことも含めて、水俣にとってある一定の効果があるというふうな話で進んでいたのが、いつの間にか水俣で行うのは日帰りで泊まりもない、そしてセレモニーをやって現地視察をして帰るというような形のふうに話を聞いています。


 よくこの条約名はそこの地域で条約を署名調印をしたりするから、そこの条約名をつけるんだと言いますけれども、今回のこの水銀条約に関しては、熊本市内のほうでそういう調印や署名を行われるというふうに聞いておりますが、であるならば、熊本条約でもいいじゃないかというふうに思うんですよね。


 ですから、日帰りで帰っていく水銀条約が、この水俣にとってどれほどの効果があるのか、経済的な効果も含めて、ひとつ考えを聞かせていただきたいというのが1点ですね。


 それから、2点目として、ことしの1月10日の西日本新聞に記事が載っておりました、「水俣条約、埋まらぬ溝」ということで。本当にこの条約で水銀汚染を食いとめることができるのかということで、去年12月27日に、被害者の4団体と市民グループの方8名が市長と面談をされております。そのときの市長の話の中に、市長は環境省提案に賛成の立場だが、条約の中身には詳しくないと質問には答えず、別の日に記者会見でこう述べた。国際的な条約で地元の意見を細かく求めることはできないのではないか、もう水俣だけの問題ではなくなっていると、これが去年の12月です。しかし、先ほど申し上げましたように、その約2年前の平成23年1月の千葉で行われたときには、積極的にこの水銀条約を誘致したいという話をされておられます。


 ここに同じく野中議員の答弁の中に、私も蒲島県知事とともに参加し、熊本県及び水俣市への条約採択署名会議の招致を強くアピールをいたしましたという話で条約を持ってくるという積極的な動きをされているにもかかわらず、去年の12月には、環境省提案に賛成の立場だが条約の中身には詳しくないというような話をされているということ、これは非常に矛盾をしているのではないか。中身がわからないのに、その水銀条約だけは水俣に欲しいと、じゃなくて、それがこういう条約の中身として、こういう効力があって、こういうことを発信するんだということが前提で、それはじゃあぜひ水俣に招致したいんだというふうに話はならなければいけないんじゃないんですか。それが、今回の答弁などを見ていると逆なんですけれども、この矛盾を市長はどのように考えておられるのか、それが2点。


 それから、同じく平成24年12月29日熊日新聞の記事に、石原環境大臣の水俣条約名称踏襲へという、これはもう政権がかわってすぐ石原さんが環境大臣になられたときに、石原環境大臣は、先進国でこれほどの公害で多くの方が苦しまれている事例はない。人類が二度と起こしてはいけないという警鐘を鳴らす上で、水俣条約としたい人が大勢いると強調したと書いてあります。大勢いると、私は今まで水俣条約にしてくれという話を私の周りでは耳にしたことがございません。


 そこで、同じく去年の12月の一般質問の中で、水俣を冠することについてはいろんな意見があります。市民の皆さんの中でもいろいろな議論があるというふうに野中議員が質問をされておるんですが、それに対して宮本市長は、その名称をつけることに対していろんなお考えがあることも承知しております。機会を見ながらいろんな団体の方々ともお話をさせていただきながら、理解を求めたいと、また情報発信にも努めたいというふうな答弁をされておりますけれども、これは具体的にじゃあどのような説明を市民の方々、団体の方々にされたのか、どういう団体にされたのか、それから具体的な説明をして市民の理解が得られたと何をもって判断をされたのか、その市民に対する説明をどのようにされたのかということを2回目の質問とさせていただきます。


○議長(真野頼隆君) 答弁を求めます。


 宮本市長。


○市長(宮本勝彬君) まずは、この水銀条約のお話がありまして、5月1日の慰霊式のときに当時の総理大臣が言われました。この総理の言葉はやっぱり重く受けとめなければならないと、そのようにまずは思ったところでございます。


 総理大臣のお話もございまして、私はじゃあこの水俣条約というのをまずどういうような捉え方で、どう考えていかなければならないかということを考えたところでございます。したがいまして、この水俣条約はぜひ水俣にとって必要であると私はそのように判断をしました。したがって、基本的にまず、どういう捉え方をしたのかということが基本になるんではないかなと思っております。それから具体的なものに入っていくべきではないかなと、具体的に経済効果がどうだということではなくて、基本的に水俣条約というのがなぜ必要なのか、なぜ水俣にとって大切なのかということを私はまず受けとめたところでございます。


 今、熊本条約というようなお話もございましたけれども、そういうお話もございました。だけど、私は熊本条約として何の意味があるのかなと、やはりこういう厳しい状況を二度と繰り返さないように、あるいは水俣の、先ほどから何回も申し上げておりますが、水俣のすばらしさを伝えていくためには、やはり水俣という名前をつけなければ、この条約の意味が何になるのかということをまず考えたところでございました。


 第1点でございましたけど、経済効果、そういったものを考えたのかということでございましたけれども、正直申し上げまして、この時点ではそこら辺のところはまだ具体的にわかっていなかったというようなのが正直なところでございます。


 それから、矛盾があるんではないか、もっと具体的なことから入って、そしてそれをきちっとした形で整えて、水銀条約ということを引き受けるべきではないかということは、今申し上げましたように、やはりこの持つ意義が何なのか、それをまずしっかり押さえた上での細かいことに入っていくんではないかなと思っております。


 それから、どういう団体の方かということでございますけれども、語り部の方の団体でありますとか、あるいは個人的に水俣病の患者さんでありますとか、そういった方々にお話をさせていただいて、いろんな御意見は聞かせていただきました。また、この意見に対しまして、なかなか理解できないと、この条約が水俣病に関する詳しい内容とはなっていないんじゃないかというような反対の意見ももちろんいただきましたけれども、私といたしましては、それぞれの百何十カ国から来るんですから、それぞれのお国の事情もありますし、一概にさあスタートするときに、全てそれをそろえて条文に載せるということは、まず無理であろうと。そのようなことも考えましたので、そういう意味ではまずは水銀条約を第一歩として、大きな世界の中の第一歩として踏み出せるのではないかな、そういう思いもいたしました。


 正直申し上げまして、議員から御指摘をいただきましたけれども、市民の納得を全て得たのかというようなことは言えないのではないかなと今は思っております。ただ、今後そういったものもいろんな形で市民の皆様方に御理解を求めていかなければならないという思いは持っております。


 以上です。


○議長(真野頼隆君) ?岡利治議員。


○(?岡利治君) それでは、3回目の質問をさせていただきます。


 今、市長の答弁がありました、まずは条約を、開催することによって、いろいろ発信をすると。そして、中身はその後詰めていくというような形の説明であったんですけれども、結局そういうことが環境省主導として見られるわけですよ。結局、そういうものをやれと言われたからやるというような形の受け取り方をされれば、じゃあ水俣の主体性はどこにあるんだと、一番水俣病で苦労をして、一生懸命その払拭をしていったのは水俣市民なんですよね。国の役人でもないし、県の職員でもないし、水俣市民なんですよ。そこをしっかり基本に置いて、やはり私は今回の条約名に対しても市長は判断されるべきであったというふうに思っております。


 条約自体は否定はいたしません。ただ、それを水俣と名称をつけることによる影響が私は非常にいろいろな意味でまた今後出てくるんじゃないかというふうに懸念をするわけです。そういう名前だけを使われて、条約名が発信されて影響や責任だけを市民が負わされるんであっては絶対にならないというふうに思います。


 この条約名はことしの1月、スイスにおいてもう決定をいたしておりますから、今さら覆ることはないでしょう。しかし、これから将来にわたってずっとこの名前は残っていきます。これは非常に重い責任だというふうに思いますけれども、国も含めその認識があるのか、そして水俣に対してどのような形で向き合っていこうとしているのか、国、環境省はですね。そういったものも含めた中で今後の対応に市長は、中身についてもしっかりと責任と主体性を持って国に対して物を申していくという覚悟がおありかどうか、それを最後にお尋ねいたします。


○議長(真野頼隆君) 答弁を求めます。


 宮本市長。


○市長(宮本勝彬君) ここでこの文章を紹介していいかどうか、ちょっと私もわからないのですが、実は元の市長、吉井正澄氏が「離礁」という本の中で書かれている内容です。こういった御意見もかなり私にとっては影響があったんじゃないかなと思いますが、その一部をちょっと紹介させていただきますと、これまでも、水俣は国際的にも注視されてまいりました。それは、水俣病事件が余りにも悲惨であったからでありまして、しかし、その悲惨さだけでの発信ではいつまでも内外から注目を集めていけるものではないし、また環境問題についての提言にもなり得ないものであります。これからは、その悲惨さを乗り越え、克服し、その教訓の上にさらに新しいものを構築することができたという、すなわちマイナスを大きなプラスに価値転換をなし得たという実績を示すことが求められているのであります。これができるのは世界中で水俣市だけであり、私どもはその責務があると思っております。そういった内容のことを元吉井市長が述べられております。


 私もこれと同じような思いで今回水銀条約ということを受けとめさせていただいたところでございますが、このことは私は水俣にとって必ずやプラスの方向に行くんではないかと、そのように強く思っておりますし、今後も今議員から御指摘がありましたように、水俣の主体性を持ちながら、言うべきところはきちっと物を申しながら、ぜひこの水銀条約を成功させて、そして、これからの水俣の将来につなげていけるようなそういう会議にしたいと、そのように思っております。


○議長(真野頼隆君) 次に、海上自衛隊掃海訓練について答弁を求めます。


 本山総務企画部長。


  (総務企画部長 本山祐二君登壇)


○総務企画部長(本山祐二君) 次に、海上自衛隊掃海訓練について順次お答えします。


 まず、今回の訓練について、市はどのようにかかわったのか及び自衛隊からの話はいつ、どのような形であったのかとの御質問にお答えします。


 掃海訓練が八代海で実施される予定であるという情報は、昨年の12月に自衛隊水俣地域事務所からお聞きしたところであります。その内容としましては、訓練を行う部隊名、実施時期、入港する自衛艦の数、自衛艦の一般公開の日程等に関するものでした。その後、ことしの2月5日に九州防衛局管理部の担当課長及び係長が直接来庁され、訓練についての正式な説明を受けたところであります。


 この訓練に対する市のかかわりについては、自衛隊水俣地域事務所からの協力依頼を受け、訓練の実施に先がけ、その内容を市の広報紙に掲載しました。海上自衛隊が来水されてからは、訓練開始前の2月15日に掃海隊群司令が市役所を表敬訪問され、歓迎の懇談を行いました。


 その後、16日に海上自衛隊掃海隊群の水俣港入港時の出迎え、17日に市内で開催された歓迎レセプションへの出席、21日に訓練等の視察、24日に出水市米ノ津港に停泊していた母艦で行われた艦上レセプションヘ出席をしたところでございます。


 次に、今回の訓練で水俣にどのような影響があったと思うかについてお答えいたします。


 メリットといたしましては、市内商店街への経済効果があろうかと思います。自衛隊の水俣地域事務所によりますと、今回の訓練において、水俣港に停泊された船は14隻で、およそ600名の隊員の皆様が2月16日、17日、22日、23日、24日の計5日間、船を下り、水俣市内にて自由時間を過ごされたとお聞きしております。このことに関しまして、1月中旬ごろ水俣商工会議所より、飲食店などによる隊員限定のおもてなし特典のついた「まちあるきマップ」を作成する旨のお話がございました。その際、市からも観光マップを提供し、一緒に配布いただきましたが、これらの取り組みにより、商店街の飲食店を中心に、通常の1.5倍ほどの売り上げがあったとお聞きしております。


 このほか、湯の鶴のある温泉では、期間中に50名ほどの隊員が入浴に訪れたり、お土産品としてくまモン関係のお菓子や焼酎などが売れており、詳細な経済効果につきましては不明ですけれども、いずれにしましても、商店街での売り上げが冷え込むこの時期に、このような機会が得られたことは、ありがたいことであったと考えております。


 また、今回の掃海訓練が実施されたことによる水産業への影響につきまして、水俣市漁業協同組合に確認いたしましたところ、現時点においては、船舶航行上及び操業上ともに支障はなかったという報告を受けております。


 次に、掃海艇への給水による水道局の収益はあったのかについての御質問にお答えいたします。


 水俣市水道事業では、船舶用給水のため百間埠頭及びみどり埠頭に給水栓を設置しております。今回の海上自衛隊掃海訓練についての掃海艇への給水による水道局の収益につきましては、平成25年2月16日から22日までの期間で、掃海艇8艇に対して給水量560立方メートル、給水収益は14万4,060円になりました。


 以上です。


○議長(真野頼隆君) ?岡利治議員。


○(?岡利治君) 大分時間が押しておりますので、早くいきたいと思いますが、この海上自衛隊の掃海隊というのはなかなか皆さんも耳にすることがないのかなと、要するにわかりやすく言えば、海に沈んでいる機雷を処理する部隊ということで、全国各地で年4回の大規模な訓練を行っていると。今回初めて八代海沖でその訓練を行われたということなんですが、全体では、米ノ津も合わせて17隻、900名の隊員が来られた。それでも若干、訓練規模が少ないということで、本来であれば1,500名ぐらい規模でやるんだということで、非常に自衛隊の方の印象としては、水俣市民の皆さんの受け入れが、おもてなしがよくて、大変好評であったと、喜んで帰られております。また、ぜひ毎年やることなので、この海域は非常に訓練に適した海域でもあるし、毎年受け入れをしていただければありがたいというような感謝の言葉も残して帰っておられます。


 それも含めて2回目の質問をさせていただきますが、私もいろんな飲食店、それからいろんなところでお話を聞きましたら、非常にお店が繁盛して忙しくて、久しぶりに若い人たち、活気のある雰囲気が味わえたということで、年に1回だけじゃなく、半年に1回でもいいから来てくれないかなというような声も正直ありました。一つの、一定の経済効果という部分では、やはりこういったものも受け入れていく必要があるのかなというふうに思います。来年からのそういう受け入れに対して、今回はちょっと言われたのが遅かったということなので、来年度から受け入れ体制に対して、もっと積極的に受け入れていくべきだというふうに思いますが、どう考えられるか、最後に質問いたします。


○議長(真野頼隆君) 残り時間が少なくなっておりますので、そのつもりで答弁をお願いします。


 答弁を求めます。


 本山総務企画部長。


○総務企画部長(本山祐二君) 先ほども申し上げましたように経済効果というのは当然あろうかと思っておりますし、また、ただ今回の場合は水俣沖のほう、漁協のほうが同意をされてなかったということですので、その辺がどうなるかわかりませんけれども、今後定期的にもし開かれるならば、関係機関と協議しながら歓迎の意を示せるように検討していきたいと思っております。


○議長(真野頼隆君) 以上で?岡利治議員の質問は終わりました。


 この際、10分間休憩します。


                               午前10時44分 休憩


                               ─────────


                               午前10時53分 開議


○議長(真野頼隆君) 休憩前に引き続き会議を開きます。


 次に、西田弘志議員に許します。


  (西田弘志君登壇)


○(西田弘志君) おはようございます。


 本日3月11日は東日本大震災から丸2年たちました。不幸にも亡くなられました皆様方の御冥福をお祈り申し上げます。また震災、原発事故によって避難生活、先ほども言われていましたですが、31万5,000人の方がいまだそういった生活を強いられております。一日も早く地元に帰れることを、また復興を心より願うところでございます。


 私、実は今回31回目の質問になりまして、皆さん御存じのように、くじを引かせていただくんですけど、今回一番くじを引かせていただきました。ことしはやっぱりついとっかなというふうに思ったところなんですが、間髪入れずに近くにいらっしゃった議員が、西田議員はもうことしのつきは全部使い果たしたばいと、ありがたい言葉をいただきました。物事、物の見方によって、本当に180度違うんだというふうにつくづく思ったところでございます。


 先日、テレビでローマ法王に米を食べさせた男というのが放映されておりました。これは本にもなっていますので、御存じの方もいらっしゃるかとは思いますけど、石川県羽咋市、そこの神子原地区というところの話なんですが、そこはもう高齢化率が進んで離村率も非常に高い。そして年間所得がたしか87万円、いわゆる限界集落というところでございます。そこの米を市の職員が、ローマ法王の献上米として認定させたと、一躍有名になり、そこの米は神子原、米5キロ3,500円だそうです。ぴんとこないかもしれませんけれども、私が食べているのが水光社で10キロ3,500円ですから、ちょうど倍の値段でございます。そのぐらいの高値で流通しているという。


 いろんなところに、ローマ法王にアプローチしたわけですけど、ほかにも当時アメリカの大統領、ブッシュにもアプローチした。当然、日本では天皇家のほうにも宮内庁、アプローチしたということです。ブッシュは全然関心を示さなかった。天皇家におきましてはもう献上米は決まっておりますので、願いはかなわなかった。しかし、ローマ法王、カトリック信者11億人いらっしゃいます。その中の頂点になるローマ法王の献上米には成功したということでございます。


 私、これ聞いたとき、やっぱりやってみらんばわからんなというのをえらい感心したところでございます。


 献上米といいますと、ことし水俣には天皇陛下がいらっしゃいます。私の願いとしては、もし食事をされることがあったら、水俣の魚をぜひ食していただきたい。そして、何かお言葉をいただければ、そのくらいの思いがあります。水俣は、いろんなことがありました。しかし、そういうことによって、少し肩の荷がおりる。また一歩、水俣の未来に進めるような気がしております。こういうのを私がここで言ってても別に宮内庁や安倍総理が見ているわけでもございませんので、ここは市長がぜひ宮内庁に直談判してでも頑張っていただきたいなというふうに思っております。


 冒頭申し上げましたように、物事は捉え方一つであります。とかく暗いイメージの水俣でございますが、それをネガティブに捉えず、ポジティブに捉えて、ぜひアイデアを出してチャレンジしていただきたい、そういった行政になっていただきたい。いいも悪いもここで議論して建設的な政策議論ができる一般質問になればというふうに思っておりますので、執行部の皆様方の明確な答弁、よろしくお願いを申し上げます。


 1、宮本市長の選挙公約マニフェス卜について。


 宮本市長2期目の最後の年度を迎えるに当たりまして、いまだ外部でもマニフェストの検証をなされておりません。市民への約束を果たす意味合いから、以下質問をいたします。


 ?、マニフェストについての考え方をお尋ねいたします。


 ?、2期目最終年度の年を迎え、マニフェストの達成度について自己評価をお尋ねいたします。


 ?、マニフェストの進捗状況を踏まえ、新年度当初予算にどう反映しているのか、また新たな施策として実施するものをお尋ねいたします。


 2、水銀国際会議について。


 国際会議の開催で注目が集まり、環境首都水俣を国内外に発信するいい機会であり、期待も膨らむ事業でありますので、以下質間をいたします。


 ?、条約の名称が正式に水俣条約と決定した。条約名に対し賛否があるが、市の考えをお尋ねいたします。


 ?、水銀国際会議の現在決定している内容をお尋ねします。


 ?、水俣を世界に発信するチャンスだと思うが、環境省に行事を押しつけられるのではなく、市として積極的に提案していくことが重要だと思うが考えをお尋ねいたします。


 3、環境首都水俣創造事業について。


 (1)、本事業について。


 これは昨年来、環境省の予算で水俣にとってメリットのある事業だというふうに思っております。将来の水俣の方向性を見出す事業であると思い、以下質問をいたします。


 ?、平成24年度行った環境首都水俣創造事業についてどう評価しているかお尋ねします。


 ?、水俣病特措法の方針にある、環境負荷を少なくしつつ経済発展する新しい形の地域づくり、それを実現するための事業だと思うが、新年度の全体の内容をお尋ねいたします。


 (2)、ゼロカーボン産業団地創造事業について。


 ?、木質系バイオマス発電の水俣市や林業に対するメリット、事業概要を含め、お尋ねいたします。


 ?、事業を開始され、未利用材を使用した場合、将来的に山の木がなくなるのではないかと心配する声が聞こえます。そこをお尋ねをいたします。


 ?、この事業で一番懸念されるのは、燃料になる間伐材の確保だと思うが、どのように試算しているかお尋ねいたします。


 (3)、環境大学構想について。


 ?、昨年一般質問で取り上げましたが、その後県立大などと話し合いは進んでいるのか、また共同大学院構想に向け、新年度行う事業をお尋ねいたします。


 ?、現在水俣に来ている大学のゼミなどを受け入れるための市の窓口について、現状をお尋ねします。


 本壇からは以上です。


○議長(真野頼隆君) 答弁を求めます。


 宮本市長。


  (市長 宮本勝彬君登壇)


○市長(宮本勝彬君) 西田議員の御質問に順次お答えします。


 まず、宮本市長の選挙公約、マニフェストについて及び水銀国際会議については私から、環境首都水俣創造事業については副市長から、それぞれお答えいたします。


 初めに、マニフェストについてお答えします。


 マニフェストは、市民との公約でありますので、市政において最優先に取り組み、成果を出していかなければならない重要事項であると認識しています。市長として1期目のマニフェストで、私が第一の公約として掲げました産業廃棄物処分場建設の阻止は、一致団結した市民の皆様の力をもって阻止することができたと思っております。産廃問題も一応のめどがついた2期目のマニフェストでは、水俣の個性である環境を軸にし、固有の資源を生かして雇用を創出することが水俣の生きる道であると思い、市民とともに真の豊かさを実現するため、環境と福祉を大切にした持続可能な豊かなまちづくりをお約束しました。


 次に、2期目最終年度の年を迎えようとしているマニフェストの達成度について、環境、産業・観光、福祉、教育・子育て、行革と5つの公約ごとに自己評価を申し上げたいと思います。


 まず環境ですが、日本一の太陽光発電のまちに向けて取り組んでおります。昨年6月には家庭の太陽光発電の合計出力が1,000キロワットを超え、市民による発電がメガソーラー級になりました。家庭への設置補助については、市内業者による施工の場合に補助金額を増額する優遇制度も実施しています。また企業によるメガソーラー発電も2カ所が決まっており、河村電器産業におかれましては、先月から既に発電を開始されております。


 次に、産業・観光ですが、総合経済対策課や企業支援員を常駐させた企業支援センターを設置し、企業誘致や地場企業支援を進めております。企業立地協定も複数実施し、経済振興と雇用創出につながっていると思います。中でも、湯の児の老舗旅館であった三笠屋跡に海と夕やけを誘致できたことは、市民の皆様も心配されておりましたので、大変よかったと思っております。御協力いただいた議員の皆様方にも感謝を申し上げたいと思います。


 観光面では、商店街の活性化として進めましたバラのまち水俣が定着し、ローズフェスタが大変好評ですし、スウィーツのまちづくりとも相乗効果を生み出しています。


 次に、福祉では、市民が安心して医療を受けることができるよう、総合医療センターの西館増改築に着手し、医師と看護師確保にも努めています。


 また、交通空白地区に対してはみなくるバスを充実させ、乗合タクシーも本年度から8系統で本格運行を開始いたしました。


 次に、教育・子育てでは、子ども医療費助成を就学前から小学6年生まで拡大するとともに、就学前までの所得制限を廃止しました。また、発達障がいのある子どもたちを支援する特別支援教育支援員を平成19年度の4名から現在は22名に増員して配置しております。学力向上についても、CIRに加えて英語活動支援員を小学校5校に配置し、放課後補充教室は昨年度から時間帯を5時間広げ、毎月45時間開催できるようにいたしました。


 最後に行革ですが、私が市長に就任しました平成17年度の一般行政職員数は272人でありましたが、本年度は234人まで削減しています。加えて、市長給与を10%、副市長と教育長の給与を5%カットしております。職員の意識改革も徐々に向上していますが、議会から御指摘を受けているところもあり、今後もさらに改善していかなければならないと思っています。


 以上がマニフェストに対する私の自己評価ですが、課題があることも十分承知をしております。人口減少と少子高齢化は進んでおりますし、景気や雇用も厳しい状況です。水俣病問題に対しても引き続き対応していかなければなりません。これらの課題は継続している大きな問題であり、多様な事柄を抱えていますので、個々の具体策の結果を出しながら、粘り強く取り組んでいきたいと思います。


 続いて、マニフェストの進捗状況を踏まえ、新年度予算にどう反映しているかでございますが、所信表明でも申し上げましたとおり、これまでの取り組みを継続し、環境を軸に活力ある安心なまちづくりを進めるための予算と施策を拳げております。


 主な予算・施策としましては、環境首都水俣創造事業の取り組みとして、ゼロカーボン産業団地創出事業、公共空間整備事業、低炭素型観光推進事業などがございます。中でも、公共空間整備事業においては、おれんじ鉄道水俣駅を改修したり、商店街の街灯をLEDにかえていきます。今年度の湯の児温泉整備に続いて湯の鶴温泉保健センター周辺の整備も開始しますので、まちが華やかに活気づくことと思います。


 また、安心安全な暮らしづくりとして、市民の生命を守るために防災行政無線のデジタル化に着手します。総合医療センターも旧西館を解体して立体駐車場を整備し、本館の改修や周辺施設の整備も行います。


 公共事業については、国の経済対策により3月補正に前倒ししておりますので、景気対策のためにも早期に予算執行し、対応していきます。


 ほかにも新規や重点事業がございますが、新年度は、水銀に関する水俣条約外交会議、豊かな海づくり全国大会と2つの歴史的なイベントがありますので、何としても成功させなければなりません。環境首都水俣の取り組みを国内外に発信し、再生した美しい水俣を理解していただきたいと思います。天皇・皇后両陛下もいらっしゃいますので、市民にとっては大きな励みになると思います。市を拳げて心から歓迎し、水俣の活力につなげていきたいと思います。


 以上です。


○議長(真野頼隆君) 西田弘志議員。


○(西田弘志君) マニフェストは、従来の昔の選挙と違いまして、何を、具体的な施策ですね、そういった目標、そしていつまで期限を決めて、どれくらいやる、そういったものでございます。それを示して、選挙民と立候補者の委任関係を明確にしたものでございます。3年前に掲げましたこのマニフェストが、選挙戦だけでなく市民との約束としてきちっと実行していただきたいというふうに思っております。


 ここに、当時の2010年のローカルマニフェスト、これは青年会議所が行ったものですけど、あります。そこに、いろんな項目がありまして、内容、期限、手段、予算、明示してあります。


 今、答弁ありましたように、大体のところは今進捗しているかなというふうにも思います。あと市広報に、今言われました1から5、約束1、世界の環境モデル都市をめざすまちづくり、約束2、活気あるまちづくり、約束3、医療と健康のまちづくり、約束4、子育てしやすいまちづくり、約束5、スリムなまちづくり、この中で細かく日本一の太陽光発電のまち、環境大学の立地、総合経済対策室の新設等、いろんな項目が書いてあります。


 私も見まして、目に見えるものは医療センターの充実とか、市長の給与カット、また人員削減、そういったものは粛々と遂行されているように感じております。しかし、今言われましたように、やるべきこともまだ残っているという感じがします。あとで取り上げます環境大学の立地、職員の意識改革ですね、あと農林水産業の活性化など、まだまだやることは残っているように見受けられます。


 実際、こういったものは自己評価ではなく、第三者の委員会、青年会議所あたりが1期目はたしかあったように覚えておりますけれども、2期目はやっていませんので、そういうところでやっていただければなというふうには思っております。


 質問といたしましては、2期目の選挙は環境か経済かというものでございました。環境を通した経済の活性化、雇用創出、これは市長のマニフェストに沿ったものであります。現在、模索中でありますゼロカーボン産業団地構想、環境金融開発、こういった施策はまさにそれに沿ったものかというふうに思っておりますけれども、今、準備・調査中ではありますけど、市長はこれについてどういった意気込みを持っていらっしゃるのか質問したいと思います。


 それと、マニフェストは市民との約束と考えるならば、市民への経過を含め報告が必要と思います。よその市のホームページを見ますと、自分のところでこういったマニフェストを点数つけて、50%、70%、そういった表現をして公表しているところもございます。


 それについて、市長の考えを聞きたいと思います。この2点です。


○議長(真野頼隆君) 答弁を求めます。


 宮本市長。


○市長(宮本勝彬君) まず、第1点は、ゼロカーボン産業団地の構想あるいは環境金融開発、そういったものについてどのように捉えているかというような御質問だったと思います。


 まず、ゼロカーボン産業団地、これはもう議員も御承知のとおりでございますけれども、もしこれが形成できるとするならば、地域の雇用や経済の活性化に大きくつながっていくものと、そのように思っております。実現までにはまだまだ課題も大変多いものがございますけれども、いわゆる私どもが求めております環境に優しい、環境首都にもふさわしい経済と環境が一致した取り組みであるし、事業であると思っております。ぜひ努力を続けていかなければならないと思っております。


 それから、環境金融商品開発についても同じでございます。外貨が外に出ておりますので、そういったものを市内の経済が活性化する、市内でお金が回る、そういったことを目的としておりますので、利子補給とか、あるいは信用保証料の補給など、優遇支援制度をもう既に始めておりますので、それに従って活性化につながっていけばなと、そのように思っております。


 それから、マニフェストは市民との約束であると、市民への報告をすべきではないかというような御趣旨だったと思います。確かにそうだと思いますし、今いろんな形で市報等には載せさせていただいたりしているところでございますけれども、ことしは先ほど?岡議員からもございましたように、水銀国際会議については、やっぱり市民の皆様方にもきちっと御理解をいただけるように努力をしていかなければならないというお答えをいたしましたので、それも含めながら、地区懇談会、そういったものを実施して、そこで御理解を求め、あるいは私のマニフェストについての進捗状況、今後の取り組みについてもお話のできる、そういう機会をできればなと思っているところでございます。


○議長(真野頼隆君) 西田弘志議員。


○(西田弘志君) 市民との約束でありますこのマニフェストにつきましては、4年間ぶれることなくやっていただきたい。そして、よりよいものになるものなら、修正というものも構わないと思いますが、2期目あと1年でございますので、確実に実行していただきたい。そしてまた、完結できないものにつきましては、道筋をはっきりつけていただきたいというふうに思っております。


 これは終わります。


○議長(真野頼隆君) 次に、水銀国際会議について答弁を求めます。


 宮本市長。


  (市長 宮本勝彬君登壇)


○市長(宮本勝彬君) 次に、水銀国際会議についての御質問に順次お答えします。


 まず、条約の名称が正式に水俣条約として決定した。条約名に対し賛否があるが、市の考えをお尋ねしますとの御質問についてお答えします。


 条約名が水銀に関する水俣条約と命名決定されたことについては、大変有意義なことであり、市として前向きに捉えております。その理由としては、水俣病の経験と教訓を世界中の人々に伝えることは水俣の使命であると考えますし、日本の環境首都として高く評価されている本市のさまざまな環境への取り組みを世界各国の政府代表や国際機関、NGOに発信する絶好の機会と考えているからです。もちろん、水俣条約という名称について、条約の内容の充実や、偏見・差別の心配などから反対される方がいらっしゃることは承知しておりますし、重く受けとめているところでございます。しかし、この条約は水銀対策に関して世界が団結する第一歩となるものであると考えておりますし、偏見や差別は黙っていてもなくなるものではないと思っております。この機会に、再度、水俣病の正しい情報と、市民協働の環境のまちづくりが実を結び、日本の環境首都として高く評価されている水俣の今の姿を全世界に発信していきたいと考えています。


 今後、会議開催に向けて市民の皆さんと一緒に取り組んでいきたいと考えております。御理解と御協力をお願いしたいと思います。


 次に、会議の現在決定している内容についてお答えします。


 会議につきましては、本年10月7日から11日まで5日間、熊本市と水俣市で開催されることとなっております。そのうち、10月7日、8日は外交会議の準備会合、9日から11日に採択・署名のための外交会議が開催されます。水俣市においては外交会議初日の9日に開会セレモニーと現地視察が行われることとなっており、歓迎レセプションも実施される予定です。なお、その具体的な内容については、現在、環境省とも連携しながら、熊本県及び市民や関係者で構成する水銀条約外交会議熊本県推進協議会の水俣・芦北部会等で検討しているところです。


 次に、水俣を世界に発信するチャンスだと思うが、環境省に行事を押しつけられるのではなく、市として積極的に提案していくことが重要だと思うが、考えをお尋ねしたいとの御質問にお答えします。


 今回の会議開催は、市としても水俣を世界各国に発信する絶好のチャンスと捉えています。水俣のさまざまな情報発信、市民と参加者との交流の場づくり等、できる限り積極的に取り組みたいと考えています。また、熊本会場での水俣の情報発信、会議関係者にゆっくりと水俣を体験していただけるようなオプショナルツアーや、各国の報道機関等を対象としたプレスツアーなどを実施できないか、協議会の中で検討しているところです。また、検討を進める中で、水俣の情報発信や会議参加者へのおもてなしに関する御意見のほか、できるだけ市民の皆さんに御協力いただける機会を設けようとの御意見もいただいております。


 今後、会議開催に向けて、市民の皆さんの御意見やアイデアもいただきながら、積極的に水俣市から提案し、形にしていけるよう努力してまいりたいと考えております。


 以上です。


○議長(真野頼隆君) 西田弘志議員。


○(西田弘志君) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――議会の反対の理由は風評被害の懸念が大きいというものが大まかなものだったように討論で聞かせていただきました。に討論で聞かせていただきました。


 私は条約名、水俣条約というふうになって、新たに差別・偏見、そういったものが起こるとは、私は個人的には思っていません。しかし、こういった反発があるのは、国が今まで水俣に真摯に向き合ってこなかったあかしのような気もしております。


 他の団体の反対の理由としては、条約内容の不備、汚染地浄化のコスト負担、そういったものや被害者に対する補償などの明記がないということで反対というふうにあったというふうに聞いております。議会とは少し違う見地から反対だったというふうに感じております。


 私は日ごろよく言っていますけど、水俣はやっぱり水俣という言葉から逃げてはいけないというふうに思っております。臭いものにふたをするような一時しのぎをしても、いつまでたっても水俣人は水俣出身とよそでは言えません。胸を張って水俣出身と言うには、今までの50年かけたイメージ、それを新しいイメージで何回も何回も何回も上書きして、そして新しい水俣のイメージを、50年かかってできたイメージを今から50年かかって変えていく、そういったことしか仕方ないというふうに思っております。


 土曜日にNHKの特集で福島の特集をやっておりました。新潟に避難している小学生の女の子が友達から福島軍団、そういうふうにばかにされた。本人は大人になってから元気な子どもが産めるんだろうか、本当に心配してお母さんに相談している。そういうのを見まして、もしかしたら福島は50年前の水俣なのかもしれません。こういうときに、福島の人に、水俣の人間が今まで苦労や風評被害、偏見から乗り越えてきたこと、逃げない姿勢、そういったことを見せるときではないでしょうか。水俣条約の名称をネガティブに捉えず、ポジティブに捉え、よりよいイメージを上書きすることに行政は力を入れていただきたいというふうに私は思っております。


 世界何十カ国の代表の方が水俣に来られるわけです。まずそういうことはふだん、普通ありません。世界に環境首都水俣をアピールし、水俣の再生した海、そしてきれいな山、川、そういったものを見てもらいたい。そして、そういった方にまた水俣に行きたいな、リピーターとして水俣に足を運んでもらいたい、そういった国際会議にしていただきたいわけでございます。


 先ほどから名称については市の見解ありましたですが、市長の思いというものがもしありましたら、ひとつお聞きいたします。それと、会議を前にプレイベント的なものは考えられないのか、豊かな海づくり等は冠のついたイベントがあるようでございます。そして、3つ目が、来年以降、条約を記念して毎年継続的に会議、また講演会など、環境省の予算がつくのかどうかわかりませんけれども、そういったものを関連で今後も企画できないのか。それと4つ目ですけど、せっかく国際会議があるわけですから、水俣条約を地元の小・中学生あたりにちゃんと学んでもらうとか、先ほど交流ということもありましたですが、そういった小・中学生と交流の場はできないのか、これは教育長かもしれませんですけど、この4つを質問させていただきます。


○議長(真野頼隆君) 暫時休憩します。


                               午前11時25分 休憩


                               ─────────


                               午前11時26分 開議


○議長(真野頼隆君) 休憩前に引き続き会議を開きます。


 答弁を求めます。


 宮本市長。


○市長(宮本勝彬君) まず第1点でございますけれども、市長の思いということでございます。


 先ほど?岡議員にもお話をさせていただきましたけれども、中身的には変わらないと思います。


 やはりこういう悲惨な出来事を繰り返してはならないというのが1つですし、これはやっぱり水俣の市民に課せられた使命であろうと、それを発信するのは当然水俣の責務として行わなければならないというのが1つでございます。


 それからもう一つは、これまで水俣の市民の皆さん方が五十何年間にわたっていろんな苦しみを、いろんな厳しい状況の中で何とかそれを乗り越えなければならないということで、いろんな衝突もされながら、もやい直しもされながら、ここまでやってきた。私はそういった取り組みが全世界に発信されることによって、特に発展途上国あたりには随分大きな参考の資料になるんではないかな、そういう思いもしております。大きく言いますと、その2点で私はぜひこの水銀条約を進めてまいりたいと思っております。


 確かに、先ほどもありましたように、風評被害の問題もありますし、差別や偏見のこともあります。今、水俣の子どもたちは、やはり私はもうその差別や風評被害をはねのける力は十分備わってきているんではないかなと、そのように思っておりますし、それが何でそういう子どもたちが育ってきたのかというと、もちろん環境教育の部分もあっただろうと思いますが、私は子どもたちが、水俣の市民の皆さん方が積極的に前向きに進んでいかれる、その後ろ姿を見ながら、こういう力が育ってきたんではないかなと、私としてはそのように思っております。


 したがって、これには臆することなく立ち向かっていく。その風評被害や差別、偏見が出たときにこそ、一つの大きな教育の場であるし、そのことで風評被害をなくすチャンスにつながるもんであろうと、そのように思っております。


 それから、次に、会議の前にプレイベントは考えられないかということでございますけれども、非常に限られた期間での取り組みでございますので、非常に厳しいものだろうと、そのようには思っております。今後検討させていただきますが、豊かな海づくりとの関係もございますので、そういったものとの調整を図りながら進めていくことになるのではないかと思っております。


 それから、本年以降、会議、講演会等はないのかということでございます。これを機会にさらに一歩進みたいということを申しておりますので、世界各国からおいでになる方にとっては、この水俣の土地というのは恐らく記念すべき土地になるんではないかなと思っております。そういう意味で、今度参加していただいた国も初めとして、いろんなまた小さな会議、それにまつわる会合等が予想されるんではないかなと、そんなふうに思っております。


 それから、小・中学生の交流あたりはできないかということでございますので、これは教育委員会にも提案をしまして、子どもたちの学習や交流の機会がもし持てるようであれば、積極的に取り組めればなと思っております。


 以上です。


○議長(真野頼隆君) 西田弘志議員。


○(西田弘志君) ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 実際、賛否があるわけですから、市長がそういった思いを市長みずからそういった発言を積極的に市民の方に伝えていっていただきたいというふうに思っております。


 それとプレイベントですね、これにつきましては、先ほど言いましたように海づくりにつきましては冠のついたものがあります。ここにも資料がありますように、豊かな海づくり大会開催記念水俣・芦北海の恵みグルメコンテスト、または水俣・芦北ふるさと芸能祭、こういったものがありますけど、午前中ありましたように、宿泊等経済効果はないんじゃないかという話があったと思います。実際、水俣に1日だけということだったら、やはりそういったものはなかなか望めないかなというふうに思いますけど、実際それ以外にもプレイベント的なもので何かやっていくことも、また一つの手法かなというふうに思います。


 京都議定書のときにも、京都議定書マラソン&ウオーキング大会、そういったものが開催されております。実際、国際会議があるなら、条約名を冠にですね、私は前からよく言っておりますように、国際的なサッカー大会、ユースのサッカー大会などですね、発展途上国やブラジル、そういったところから子どもたちに来ていただいて国際的なサッカー大会をやるとか、そのときには以前提案しておりました三中の跡地、そういったところを国際基準の人工芝に整備し、サッカー大会会場で使用する。その後はグラウンドゴルフでもゲートボールでも、いろんなところで活用することができるわけであります。そういったものを、この会議をきっかけに一遍に整備する、そういったものが一石二鳥になるような気持ちがあります。やっぱりこれはもう前もってある程度準備というものが必要だと思いますけど、こういったものができればなというふうに今、一応お話をさせていただきます。


 セキュリティーの問題、そして会場のキャパの問題で、メーンは熊本市になるというのはもう理解できます。しかし、水俣条約と名づけるからには、水俣市にやはりメリットのある提案、環境省や国と折衝するのが行政の力量ではないでしょうか。


 冒頭申し上げました、バチカンと折衝して献上米を認定させる、そういったところもあったわけですから、ぜひ、汗かいて熱意を示して、水俣のやりたいことをはっきり伝えて、水俣にも実のある国際会議にしていただきたいというふうに思っております。


 そこで、質問は、今言いましたような、プレイベント等でユースのサッカー大会、そういったものは企画はできないのかが1つ。それと2つ目は、10月7日から11日ごろ、中尾山はコスモスでちょうど満開でございます。今から種をまいて、夏に朝6時から草取りに行かれる方もいっぱいいらっしゃるわけです。そういったきれいに咲いたコスモス、また不知火海、再生した水俣湾ですね、それを見おろす展望台とかスカイロード、コスモス園、こういったものをせっかく多くのメディアが来るわけですから、世界に、日本中に発信していただきたい、そういった企画ぐらい積極的に考えてほしいというふうに思っております。


 私、少し市の職員さん一生懸命頑張っていらっしゃると思うんですけど、どうもやっぱりルーチンワークに追われて仕事がふえる、政策的事業をやりたがらないような気持ちも少ししておりますので、ぜひこれも含めて、この2つを質問させていただきたいと思います。


○議長(真野頼隆君) 答弁を求めます。


 宮本市長。


○市長(宮本勝彬君) 議員のお気持ちは十分受けとめさせていただきたいと思います。今、ユースサッカー等の大会の誘致等できないかということでございますが、この件につきましては、熊本県あたりとも相談させていただきながら検討してまいれればと思っております。


 それから、中尾山あたりのところ紹介をするような、そういったこともできないのかというようなお話でございます。私もこの中尾山はもう議員の皆さん方も既によく御承知だろうと思いますが、市民の皆さん方の手によって大変すばらしい公園に変わっておりますし、おいでになる方も非常に多いというような状況もあります。現時点では、そういったことは今のところは考えておりませんが、ただ、今回参加者の皆さん方に水俣市のよみがえった海を見ていただくということで、美しい海の写真集ですけれども、写真集を1つつくっております。そのことで、水俣の非常によみがえった美しい海が、まだちょっと完成はしておりませんけれども、途中を見ておりますが、すばらしい写真集ができておりますので、そういったところをまず今のところは考えている状況でございます。また、水俣でのツアーも考えておりますので、そういったものを含めながらひとつ進めてまいりたいと思っております。


○議長(真野頼隆君) 次に、環境首都水俣創造事業について答弁を求めます。


 田上副市長。


  (副市長 田上和俊君登壇)


○副市長(田上和俊君) 次に、環境首都水俣創造事業について順次お答えします。


 まず、平成24年度に行った環境首都水俣創造事業についてどう評価しているかとの御質問にお答えします。


 平成24年度においては、環境省、熊本県から総額1億1,205万円の補助を受け、ゼロカーボン産業団地創出事業を初めとする9件の事業を行いました。平成23年度から、円卓会議等で検討を行いながら事業を実施してまいりました。その成果といたしましては、現在も事業を推進中のものが多くありますが、特に経済の活性化という点で、これまで以上に力を入れることができました。具体的には、地場企業を対象とした企業連携セミナーの開催や地場企業データベースの作成等により、今後、地場企業のマッチングなどを進めていく基礎的な準備ができたものと思っております。また、環境金融商品の検討から、企業の環境配慮型設備投資を支援する新たな融資制度の創設に向けた準備を行っております。また、観光振興については、みなまた恋せよキャンペーン2012と称して、地域内クーポンの発行や肥薩おれんじ鉄道とタイアップした旅行商品の造成など、水俣市の観光PRに力を入れて取り組むことができたことなどから、湯の児温泉、湯の鶴温泉ではいずれも観光客が増加しています。


 専門家を活用することで、客観的・専門的な視点からの水俣の魅力の分析と商品化、そして販売促進活動ができたことも成果の一つと考えております。加えて、それぞれの事業を円卓会議等で検討したことで、関係する市民の皆様、市内の事業所の皆様から多くのさまざまな意見を聞くことができました。お互いの関連もより深まったものと考えておりますし、今後は、この成果をより発展的につなげ、展開していきたいと考えております。


 次に、水俣病特措法の方針である環境負荷を少なくしつつ経済発展する新しい形の地域づくりは、それを実現するための事業だと思うが、新年度の全体の内容をお尋ねしますとの御質問にお答えします。


 平成25年度におきましては、今年度事業を継続し、さらに推進していくもの、また、新たに展開するもので8件の事業を計画しており、総額で約1億6,700万円の予算を計上しているところです。そのうち、平成24年度からの継続事業は、ゼロカーボン産業団地創出事業、地域企業連携促進事業、スマートコミュニティ事業、環境大学構想検討事業、湯の鶴温泉センター周辺整備事業及び地域資源を活用した観光商品開発事業となっています。これらの事業については、新年度さらに内容の検討と進化を進め、事業を展開してまいります。また、新規事業としましては、肥薩おれんじ鉄道水俣駅改修事業及び商店街の街路灯のLED化などを予定しているところでございます。


 次に、ゼロカーボン産業団地創造事業についてのうち、木質系バイオマス発電の水俣市や林業に対するメリットについて、事業概要を含めてお答えいたします。


 今検討している木質系バイオマス発電所の事業概要ですが、これは水俣市内に木質バイオマスを燃料とした発電所を建設し、近隣から収集した木質チップを燃やして発電する計画です。発電した電気については、平成24年から始まった固定価格買取制度に乗せて、20年間一定の金額保証で買い取っていただくことを計画しています。


 この事業を実施することにより生まれるメリットとして、第1に、市内に新たな外貨獲得源を生み出すことができます。今回の発電計画は固定価格買取制度を前提としているため、基本的に発電さえできれば、安定的に収入を得る仕組みとなっております。そして今回、地域資本を中心とした発電事業主体を構築したいと考えておりますので、その利益は外部に流れず、地域に落ちることになります。加えて、この発電所は遠い外国産の化石燃料を使用しているような発電所と違い、周辺から供給される木材を燃料とするので、燃料費についても、水俣・芦北を初めとした周辺地域に還元されることになります。これは厳しい経営状況に立たされている林業界にとっては新しい販路が生まれることであり、林業の活性化、雇用の創出につながる事業となります。また、こうした経済的利益のみならず、この事業は平均的な家庭約9,400世帯相当のクリーンな電力を生み出し、地球温暖化対策と原発に頼らない社会に向けた一歩となる環境にも配慮した事業となります。


 次に、発電事業を開始して、未利用材を使用した場合、将来的に山の木がなくなる心配はないのかとの御質問についてお答えします。


 この事業は毎年発生する山に残される林地残材、いわゆる未利用材を燃料として活用することを前提としております。この林地残材とは、木の根元や先端部分、成長不良で幹の細い材や曲がった材など、市場で値段がつかないものを含みます。現状では、搬出するコストに比べて利益が少ないため、そのまま山に残されてしまいます。しかし、バイオマス発電が開始されると、こうした部分についても、燃料としての商品価値が生まれ、搬出されるようになります。今、この毎年発生している林地残材の賦存量の範囲内で、発電所の需要を満たせると考えております。つまり、議員御指摘の、将来的に山の木がなくなるのではないかという問題は毎年の伐採量が持続可能なものかどうかということになります。


 熊本県の民有林からの年間伐採量に関する公表データによれば、民有林の総面積約24万ヘクタールのうち、毎年伐採をしているのはわずか700ヘクタール、全体の0.3%に過ぎません。これは極端な例ですが、このまま植林をせずに今と同じ量を伐採し続けても300年間は続く計算になります。間伐についてみても、毎年、除間伐がなされているのは全体面積の6%程度、全ての民有林を間伐するとして、17年周期くらいかかるということになります。17年後であれば、もとのところもまた次の間伐に入る時期ですので問題はないと考えております。


 次に、燃料となる間伐材の確保について、どのように試算しているのかとの御質問についてお答えします。


 先ほども触れましたとおり、この事業では、毎年発生する、山に残された林地残材、いわゆる未利用材を燃料として活用することを前提としております。この林地残材がどれくらいあるかということが問題になりますが、熊本県が公表しているデータによると、伐採された木材のうち、山から市場に出てくるのはわずか4割程度で、林地残材として山に残されている部分が6割も存在することがわかっております。さらに、このうち、現在行われている機材・技術で引き出すことが一般的に可能とされる林道などから50メートル以内の範囲に37万立米あると推計されております。これだけでも、水俣で検討中の発電規模の約4基分賄える賦存量となっています。


 一方でこうした統計データや推計どおりに現実は動くのかという検証が必要になりますので、実際に林業や製材業など素材生産業を行っている水俣・芦北を中心に人吉・球磨・八代・出水・さつまの業者の方々に聞き取りを行いました。聞き取りでは、一定価格のもとで彼らがどれくらいの木材を搬出できるかという数字と、こうした統計・情報との数字がほぼ整合するものでありました。このようなことから数字が単なる机上の空論ではなく、ある程度現実性を持った数字であると考えて燃料の調達可能量を試算しております。


 次に、環境大学構想についてお答えします。


 まず、昨年一般質問で取り上げたが、その後県立大などと話し合いは進んでいるのか、また共同大学院構想に向け、新年度行う事業についての御質問にお答えします。


 昨年の9月議会においては、熊本県及び熊本県立大学と意見交換を行い、今後の大学院設置の可能性について議論を深めている。また熊本県立大学以外の大学にも、これまで水俣で活動されたことのある先生などを通じて、市の構想の説明や意見交換などを行っているところであると答弁いたしました。


 その後、これまで取り組んできたこととしましては、昨年9月17日に東京都内でシンポジウムを開催し、約160名の皆様に参加いただきました。首都圏の大学関係者や企業の方などに本構想を知っていただくとともに、大学院等の設立の可能性や水俣の資源の活用、課題などについてさまざまな意見をいただくことができました。また、本年2月26日には市内で産学官連携・企業連携セミナーを開催して、大学と企業、行政が連携して産業活性化や地域づくりに取り組む成功事例を紹介し、大学等と連携した地域振興の今後の可能性についても地元企業の方々に理解していただく機会を設けました。熊本県立大学とは、昨年9月以降、数回にわたり継続して意見交換を行い、大学院の方向性や、カリキュラムの概要など、本構想の推進についての協議を続けているところです。


 これらの動きを踏まえ、平成25年度には、さらに議論を深め構想の具体化に努めてまいりたいと考えています。具体的には、大学院の基本方針やカリキュラム等について熊本県立大学に御協力をいただき、検討を進めてまいります。


 また、夏期には大学の集中講義を水俣市で実施する予定です。実際の講義を水俣で行うことで、水俣のどのような資源が大学院教育や今後の研究活動に有益であるのか、また魅力があるのか、どういう部分に磨きをかければならないかなどを確認し、調査するとともに、地域の受け入れ体制についても検証を行い、構想推進のための具体的な動きにつなげてまいりたいと考えております。


 次に、現在水俣に来ている大学のゼミなどを受け入れるため市の窓ロについて、現状をお尋ねしますとの御質問にお答えします。


 水俣に来ている大学のゼミなどを受け入れるための市の窓口についてですが、現在、水俣市には多くの大学や大学院のゼミが調査研究等で訪問いただいているところです。特に市としましては、窓口を設けているわけではなく、問い合わせの内容に応じて各部署がそれぞれ対応したり、あるいは市内の団体や関係者が独自に対応している状況です。平成23年度に大学を対象に行ったアンケートでは、現地コーディネートの窓口やフィールドワークの拠点となる施設整備などについての要望もありました。このことは、共同大学院あるいはリサーチパーク構想を進めていく上で課題の一つであると認識しております。


 今後は、多くの大学等が水俣市を訪問しやすい体制づくり、拠点の整備なども視野に入れ、受け入れ窓口についてもあわせて検討を進めてまいりたいと考えております。


○議長(真野頼隆君) 西田弘志議員。


○(西田弘志君) 環境首都水俣創造事業につきましては、大まかに8事業あるというふうに聞いております。ゼロカーボン産業団地事業、環境金融、地域資源マップ、環境大学、交流空間等8事業あるということで、内容につきましては、もう予算委員会等で聞かせていただきまして大体わかりました。国が8、県が1、水俣1の大変有利な事業ということでございますし、ほかには余りこういったものはないと思いますので、大変有利な予算なので有効に使っていただきたいというふうに思っております。


 ゼロカーボン産業団地と環境大学は後で言いますけど、おれんじ鉄道が1つ出ていたと思いますですが、駅舎を改修するということで、ちょっと関連して聞きたいんですけど、今回、おれんじ食堂というのが開通する、運行するというのを聞いております。先日、自分、日経トレンディという雑誌がありますけれども、それのポットキャスト、ネットのラジオですけど、それでおれんじ鉄道を紹介されているのをちょっと聞きまして、非常にいい評価で紹介されておりました。


 こういった全国の紙面、紙面というかネットで紹介されていたんですけど、今までにない新しい試みだと思います。おれんじ鉄道の活性化と思いますけど、これが新しい水俣の観光につながっていけばなというふうにも思っていますし、1つお聞きしたいのは、こういったものができたときに、水俣から出す食材とか物産品とか水俣が売り出しているスウィーツとか、そういったものとうまいぐあいに連携とれているのかというのを、積極的にやっているかも含めて質問したいと思います。


 駅舎の改修がありますけど、どこまでやれるのかよくわかりませんけれども、テナントの募集とかイベントスペース、そういったものをつくる予定があるのか、この2つを聞かせていただきたいと思います。


 それと、ゼロカーボン産業団地につきましては、いろんな心配する声を聞きます。周りの山ははげ山になってしまうんじゃないかとかですね、実際燃料足りるんかという話もよく聞きますけど、今答弁ありましたように、木に関しましては、樹齢の構成を考えると大体大丈夫だというふうな数字が出ている。それと燃料に関しましては、今県の数字が出ておりましたですけど、実際使っているのは4割、6割は山に残している。実際私たちはそういうことはよくわかりませんけど、そういった現実があるのなら、燃料についても少し安心しているところであります。実際、37万立米、4基分ぐらいの未利用材が山には眠っているということですね。ぜひ、そういったところを説明等もいろんなところでしていただきたいというふうに思っております。


 私たち先日、日田市に、ほかの会派の皆さんと日田ウッドパワーというところを視察に行ってまいりました。水俣で計画しているものと同じような木質系のチップを利用しての発電ということでありました。


 木材の需要を創造することは森林の再生や林業の振興にもつながるということを言われておりましたし、ここでは飛灰等の残渣もリサイクルして再利用するローエミッション化も行っているということでありました。


 売り上げに関しましては、仕入れ価格がわかるとかいうところで公表はしてくれませんでしたですが、実際うちで計画している分の発電所の売り上げというのが余り聞こえてこないんですけど、これ5,800キロワットというふうに聞いておりますけど、これ1時間だと思うんです。5,800掛ける24時間、そして稼働が365日のうち340日稼働して、そしてその売電価格、この間もらった、日田ウッドパワーでもらった資料によりますと、太陽光は42円と皆さんよく知っていらっしゃいますけど、未利用材は32円、一般材の廃棄物は24円ということなんで、全部が未利用材じゃないと思いますが、まざったときに28円ぐらいでもし計算したら、5,800掛ける24時間掛ける340日掛ける28円で計算しますと13億2,000万円ぐらいというふうな数字が出ております。これ大体月1億円くらいの売電ができるんじゃないかなというふうな感じで計算しているんですけど、実際この辺がどうなのかも少し質問したいと思います。


 4つ、ちょっと質問させていただきますけど、林業の活性化、実際にはどういったものか、林業事業者の経営安定につながるのか。それと、雇用創出はどういった職種か。投資額40億円くらいと聞いていますけど、大体そのような試算をしているのか、もう一度。40億円ぐらい投資したときに、20年間の買取制度で回収できるような収入・支出の試算はある程度できているのか。それと、25年度の予算でやる調査ですね。それと、市民、水俣市の投資についてどういった考えか、これを聞かせていただきたいと思います。


 環境大学につきましてはもう今聞きましたので、ぜひ頑張っていただきたいというふうに思います。これはもう質問はいたしません。


 以上です。


○議長(真野頼隆君) 答弁を求めます。


 田上副市長。


○副市長(田上和俊君) 2回目の質問でございますけれども、まずおれんじ鉄道についてでございます。


 おれんじ鉄道が走り出して、水俣にどうやってつなげるのかということでございますけれども、基本的におれんじ鉄道の中でおれんじ食堂というのを、上り下り合わせて1日3便ということで運行になると思います。その中で水俣からの食材もそのうち入っていくということも確認しております。それと、おれんじ食堂の中で出される、例えばジュースとかそういうものも地元産のものもこれから検討できるということですので、積極的にまた進めてまいりたいと思います。


 それと、水俣では14分停車するということを計画されておりますので、その中で、駅の中でマルシェとかそういう形で水俣の地域農産物が物販できるような形でできないかということで今進めております。


 それと、水俣駅の改修でございますけれども、今改修を25年度、この環境首都水俣創造事業の中で、非常に高い補助率の中でできないかということで今進めさせて、今回も予算も計上させていただいておりますが、今、その中には3店舗、民間の事業者が入られております。どこまでその会社の中で、取り合いもありますけれども、そういう形でいろんな物販の販売も含めて進めていかれるかと、これからでございますが、できるだけそういう効率的に運営できるような形で進めていきたいというふうに考えております。


 それと、バイオマス発電事業に関してでございますけれども、林業の活性化、林業事業者の経営安定につながるかということでございますが、林業が置かれている現状は非常に苦しいものがあって、なかなか木材が売れないということもありますし、林地残材の話についてもなかなかお金にならないということがございます。この木質バイオマス発電事業を進めることになりますと、そういうものが市場に出ていくというか買い取る形になりますので、それに対する事業も発生しますし、雇用も発生するということで、より安定的な経営安定につながるんではないかというふうに考えております。


 また、雇用の創出について、どういった職種を想定しているかでございますけれども、これは発電所の運転、保守管理も含めまして、燃料チップの製造をすると、伐採作業、チップ加工とか、そういういろんな業種が考えられると思っております。


 それと、投資額が40億円ぐらいになるのかということでございますけれども、なかなかどういうボイラーの、例えば先ほどの出力も含めて、どういうボイラーの規模にするかというのもまだ最終的に決定しておりませんので、マックス40億円ということで、できるだけそういう安価におさまるような形で今検討しているところでございます。


 それと、投資額として20年でそれぞれ買取制度で収支のバランスも含めてどういうふうになっているかということでございますけれども、先ほど西田議員がおっしゃいました、全く間伐材、未利用材を使うとなると先ほど試算していただきましたが、13億円ぐらいの、収入だけではそういう形になります。ただ、それだけで本来賄えるかというのはなかなか難しいところでございますので、例えば、一般材とかいろんなものをまぜていくと、一般材をまぜると、収入の1キロ当たり何円とだんだん低くなっておりますので、そのまぜ方によって収益が違うと思いますので、ただ、今のところ半分以上ぐらいは未利用材と一般材をまぜても、もっと辛目に試算しておりますけれども、採算性はとれるというふうに判断しております。


 平成25年度の調査内容と、また水俣市民の資本参入も含めてどう考えているかということでございます。平成25年度の調査内容といたしましては、まず、今、いろいろ平成24年度に木材収集ですね、原料の収集については非常に突っ込んだところまで調査しておりますけれども、本当に先ほどの机上の論理から業者間のいろんな調査をしてまいりました。さらに実際、現実的に本当にそれが可能かどうか、実証ではないけれども、そういう踏み込んだ形で25年度も調査してまいりたいし、またボイラーの質も含めて、どういった形が採算性が一番いいのかという、ボイラーの製品の質、また先ほど申しました出力も含めて最終の検討に入ろうかなというふうに考えています。


 それから、水俣市と水俣市民の参入の関係なんですけれども、できるだけ市民も参加した形で、こういうクリーンエネルギーの創出についての事業に取り組みたいということで今考えておりまして、ファンドとかを利用しながら、何かそういう市民も参加できるシステムにできないかということで、これもまた25年度中に検討してまいりたいというふうに考えております。


○議長(真野頼隆君) 西田弘志議員。


○(西田弘志君) この事業はもう電気ができれば買い取るところはもう決まっているという、普通商売やるときには売り先をどう確保するのかが一番なんですけど、太陽光が一遍に広がるのはもう、20年間国が買い取りますよ。ですから、一遍に広がったわけであります。


 この事業は結局、採算性が合うかどうかは投資と材料、燃料がきちっと確保できるかが一番だというふうに私は思っております。先ほどの13億円って、大まかに計算したところですけど、そういったものできちっと経費さえ計算できれば、ちゃんと投資額が回収できるような事業になるんじゃないかなというふうに思っておりますので、今後、きちっとことし調査していただきたいというふうに思っております。


 実はこのバイオマス電力発電、水俣病特措法の方針にあります、先ほど言いました、環境負荷を少なくしつつ、経済発展する新しい形の地域づくり、そして、宮本市長が環境で飯が食えるまち、そういったものを実践する事業というふうに思っております。まだ、調査、最終的にはどう転ぶかわかりませんけど、ぜひスピード感を持ってやっていただきたいというふうに思っております。


 以上で終わります。


○議長(真野頼隆君) 以上で西田弘志議員の質問は終わりました。


 この際、昼食のため午後1時20分まで休憩します。


                               午後0時05分 休憩


                               ─────────


                               午後1時19分 開議


○議長(真野頼隆君) 休憩前に引き続き会議を開きます。


 次に、緒方誠也議員に許します。


  (緒方誠也君登壇)


○(緒方誠也君) こんにちは。


 無限21議員団の緒方です。


 通告に従い質問いたします。


 2年前の3月11日午後2時46分、地獄の絵巻のような大惨事を東北の人々は与えられました。


 いまだ地元に帰られず、仮設住宅や仮の宿に住んでいる人は31万5,000人、死者は1万6,000人、行方不明者は2万7000人と報道され、将来の健康不安、生活不安におびえている人も多いと聞きます。こんな状況をつくり出したのは誰だ。犠牲者の安らかな眠りと震災からの復興のスピードアップを願うものです。


 地震大国日本で、大津波は予想されるところ、予想される大津波対策はせず、今、原子力規制委員会での調査で次々とわかるように、原発の真下を活断層が通っているのもよく調査せず、安全神話をつくり出し、原発をつくり続けたのは誰だと言いたい。


 安倍総理は世界一の安全基準での再稼働を発言されるが、事故が起きれば人が住まれなくなるのは福島原発事故で証明済みであります。事故が起きなくても使用済み核燃料の処理に何百年、何千年とかかる原発、改めて早期の原発ゼロへの取り組み強化を求めます。同時に、政治に行政に携わる者、人の命が一番の政治意識を持ち、その政策、その行動、真に人の命、人の幸せになるものか、しっかり考えなければならないと再認識させられました。


 農林水産省は2月27日、輸入小麦の製粉会社などに売り渡す価格を4月からの平均で9.7%値上げすると発表しました。昨年10月に続き2回目で大幅な値上げです。うどんや菓子に使用する小麦は14.2%上昇し、今後、うどん、菓子、パン等の値上げが予想されます。


 全国の電力会社10社と都市ガス大手4社も2月27日、4月から電気料金、ガス料金を値上げすると一斉に発表しました。ガソリンや灯油価格は12週続けて上がりました。


 安倍政権の経済政策アベノミクスを受けて円安が進み、株価も上がり、輸出企業の収益は改善していますが、家計には負担の重い季節がやってきます。今のままでは株価が上がり、持てる者は笑い、一定収入しかない労働者、低所得者、年金者には大変厳しいアベノミクスとなっています。あわせて生活保護費の削減も考えられているとき、3万人を超えていた自殺者が、民主党政権の取り組みによって3万人を切り減少傾向であったものが、再び増加に転じはしないかと心配をします。


 前置きはこのくらいにして質問に入ります。


 市長の所信表明がありました。具体的な施策や事業6点のうち4点では成果が目に見えてきていると判断しながらも、全国的にも厳しく明るさの見えにくい下記の2点についてお尋ねをします。3年間の施策とその成果をどのように把握され、現状分析をされていますか。


 ?、地域経済の元気づくりについて。


 ?、農林水産業振興について。


 次に、どげんなっとっとかい、まだ解決できんとかいとよく尋ねられる古紙リサイクルでの水俣市誘致企業立地促進補助金についてお尋ねします。


 ?、今回も誘致企業立地促進補助金が予算計上されていないのはなぜですか。また、市は支払いが履行できるためにどのような努力をされてきましたか。


 ?、工場立地協定をして誘致企業立地促進補助金が支払われなかった事例はあるのか、また支給しないときどのようなことが考えられますか。


 次に、雇用が期待でき、森林振興にと疲弊する集落の再興にもつながりはしないかと期待される木質バイオマス発電所建設計画についてお尋ねをします。?、計画に至った経緯と進捗状況について。


 ?、木質バイオマス発電の優位性と課題と今後の進め方について。


 ?、ASBエコウッド?の事業計画と断念の経緯、その後の林本建設?のストランドボードの事業展開状況について。


 次に、平成18年3月31日に九州でただ1カ所指定されたバイオマスタウンづくりについてお尋ねをします。


 ?、竹バイオエタノールの実証実験結果と今後の企業化について。


 ?、その他のバイオマス事業の取り組みについて。


 以上で本壇からの質問を終わります。


○議長(真野頼隆君) 答弁を求めます。


 宮本市長。


  (市長 宮本勝彬君登壇)


○市長(宮本勝彬君) 緒方議員の御質問に順次お答えします。


 まず、市長所信表明については私から、水俣市誘致企業立地促進補助金については産業建設部長から、木質バイオマス発電所建設計画については副市長から、バイオマスタウンづくりについては産業建設部長から、それぞれお答えいたします。


 初めに、所信表明における地域経済の元気づくりについて、3年間の施策とその成果についてお答えします。


 私が市長として2期目の任期に入りました平成22年は、リーマンショックに始まる世界同時不況の余波がまだ日本全体を覆い、その後の円高の進行や東日本大震災などの影響が日本を襲う中、本市も直接・間接の影響を受けていたことは言うまでもありません。このように全国的に経済の冷え込みが続いていた状況を受けていたことから、従来のような企業誘致は見込めないと考え、地縁・血縁などによる企業進出の可能性を図るなど現実的な活動を行ってまいりました。また、元気のある地場企業の創出を目指し、さまざまな支援を強化してまいりました。


 平成22年度には、地域経済の振興と雇用の創出を命題に総合経済対策課を新設し、地場企業支援の課題等の把握に努めるとともに、新商品開発など事業活動支援、各種融資制度の充実を図ってまいりました。平成23年度には、水俣市新商品・新技術開発支援事業補助金を改正して、より多くの企業に活用しやすくするとともに、平成24年度からは、水俣市地場企業新産業・雇用創出促進補助制度を設けて、地場企業の新規事業展開を応援する環境を整備してまいりました。さらに、平成24年6月からは、水俣市企業支援センターを設置し、より細かい支援を市内企業に向けて行っていくよう、企業訪問やさまざまな相談業務を行っております。


 また、企業支援センターが核となり、みなまた環境テクノセンターや熊本大学のみなまた環境塾などと連携し、企業の支援を行うことで、新技術開発・新規事業の立ち上げに向けた各種助成金獲得の動きが活発化するなどの手応えを感じておりますので、引き続き各事業者の取り組みを後押ししてまいりたいと思います。


 また、商工観光面では、本市への観光入り込み客数は平成10年をピークに減少を続けておりました。しかし、平成22年の道の駅みなまたがオープンしたことに加え、エコパークバラ園が開業し、春、秋のローズフェスタの時期には多数の観光客が訪れており、昨年5月には1日当たり最高4,000人近い観光客がバラ園を訪れています。


 このような効果のほか、近年の観光PR、特に観光キャンペーンの実施や観光商品の開発、旅行会社への営業活動の効果が出てきたことや、一昨年末に湯の児温泉での湯の児海と夕やけのオープンとその営業効果、昨年湯の鶴にオープンしました鶴の屋や周辺の飲食店の効果等もあり、日帰り客については平成20年から、宿泊者については平成22年から増加傾向にあり、平成24年については、まだ数値の集計はできていませんが、宿泊者数も日帰り客数も増加しております。さらに、湯の児では今年度公園の整備等も行っておりますし、今後湯の鶴では温泉保健センターの改修も計画しておりますので、今後観光客の増加が期待できるものと思っております。


 商店街におきましては、お菓子屋さんを中心としたスウィーツのまち水俣実行委員会の取り組みから、頭石地区の栗を活用した新商品が開発されたり、中央商店街にて地サイダーがつくられたり、水俣の産品を活用した焼酎がつくられたりと、農商連携としての横のつながりができて、県のホームページにも掲載されるなど、市外への情報発信が積極的に行われており、水俣を訪れていただく大きなきっかけになっていると思っております。


 次に、農林水産業振興についてお答えいたします。


 2期目を迎えるに当たり、改めて水俣の元気、活力向上には農林水産業の振興が欠かせないという強い気持ちを持ち、第5次水俣市総合計画に沿ったさまざまな施策に取り組んでまいりました。


 まず、農業につきましては、持続的な生産活動を維持・発展させるため、基盤整備とともに基幹作物であるかんきつ類やサラダタマネギ、お茶の省力化、品質向上に向けた取り組みを進めてきました。


 また、安心・安全な農産物づくりや新規作物の導入促進に力を入れるとともに、農業者の高齢化により年々増加傾向にある耕作放棄地対策へも積極的に取り組んでまいりました。特にかんきつ類では、主力品目であるデコポンの高酸果対策として改植を支援し、平成21年度から合計で約7ヘクタールを転換することができました。水俣・芦北の1市2町、JAが一体となって、選果施設の統合・整備を行うことができました。


 お茶につきましては、被覆資材や共同機械等の導入支援、タマネギにつきましても、生分解性マルチの普及支援とともに、今年度、マルチを張る機械の導入などや選果施設の開業にも取り組んでおりますが、いずれも経費節減や品質向上につなげることができたと考えております。


 また、市独自の施策として、平成23年度から有機JAS認証取得への支援や農地の有効利用を後押しする農地バンク事業に取り組んでまいりましたが、特に農地バンク事業では新規の利用権設定面積が拡大されつつあり、今後のさらなる促進に期待しているところです。


 さらに、今年度から始まっております国の青年就農給付金制度では、これまでに30代までの自立を目指す新規就農者や後継者6名が計画認定されるなど、大変喜ばしい報告も受けておりまして、来年度もさらにふえる見通しとなっております。


 このようなことから、頑張る若い担い手をさらに応援しようと、来年度から新たな支援制度を設ける予定であり、このような若い世代の農業者が地域に根づき、新たなリーダーとなって成長していくことで活性化が図られるものと確信しております。


 次に林業につきましては、国内の木材価格が低迷し、需要が減退していく中、計画的な間伐・除伐作業の実施により適正な森林管理を推進するとともに、市産材の活用による住宅補助制度を設け、木材の販路拡大に努めてまいりました。


 また、イノシシや鹿等の有害獣対策として、電気柵設置費や狩猟免許取得費、箱わな購入費等の補助を拡充・新設する等、個体数の調整に取り組んできました。


 水産業につきましては、豊穣の海である不知火海の水産資源確保、栽培漁業の振興を図るため、積極的に種苗放流を進めるとともに、藻場の復活や海藻類の有効活用等海藻の森構想の支援に取り組んでまいりました。


 農林水産業の施策につきましては、直ちに効果が目に見えたり、数字にあらわれてくるものではなく、数年あるいは数十年といった長い期間で判断すべきものではないかと考えております。


 これまでの取り組み成果といたしましては、不十分なところもあるかもしれませんが、現在のところ、一定の効果が出てきているのではないかと現状分析をしております。


 以上です。


○議長(真野頼隆君) 緒方誠也議員。


○(緒方誠也君) 2回目の質問をいたします。


 具体的な施策や事業の中で水俣病問題の解決と環境モデル都市の推進、4番目の医療福祉の充実、5番目の暮らしやすい生活づくり、6番目の行財政改革では、朝の西田議員の質問の中で、大体進んでいるということがわかりました。


 それでは、今の答弁で、地域経済の元気づくりの中で総合経済対策課を設立し、誘致制度、地場企業の推進あるいは雇用促進補助金等を利用し、また企業支援センター等をつくってやってきたということで、一応の手応えを感じているという答弁だったと思います。


 また、観光客についてもバラ園では1日4,000人の観光客が来ていますし、いろいろな効果も出てきている。特に湯の児では海と夕やけができ、湯の鶴では鶴の屋の関係で、平成24年は宿泊、日帰り等も増加傾向にあるという答弁だったと思います。


 確かに難しい経済情勢、そして厳しい観光情勢の中で、このように今までマイナス方向に転んでいたものを少なくともとめるか、少しはプラス方向に動き始めたということは大変施策の効果が出てきたんではないかというふうに考えます。ぜひ、平成25年度の計画にありますように、さらなる水俣駅の改築あるいは商店街のLED化等々政策を実施して、さらにこの流れを確実なものにしていただきたいというふうに思います。


 農林水産業では、今言われたように、水俣の活力向上には農林水産業の振興が欠かせないとして、農業においては基盤整備と省力化、品質向上、耕作放棄地対策に取り組んできたと、その効果も出てきていると言われます。国の青年就農給付金制度では、若い新規就農者や後継者6名が計画認定されたと、来年度からさらにふえる見込みだということであります。


 イノシシや鹿対策にも力を入れてきた。農林水産業の政策については直ちに効果が目に見えたり、数字があらわれるものではなく、数年、数十年の長い期間で判断するべきであるとの答弁だったと思います。社会状況、国の施策等も絡み、なかなか難しい問題であることは認識の上で取り上げた問題であります。若い新規就農者や後継者6名の確保、さらに来年度はふえるとの答弁は明るい光りとして判断できますし、さらに力を入れていただきたいということを申し上げ、2点質問いたします。


 1点は、年々増加する農業者の高齢化による耕作放棄地対策に力を入れてきたとの答弁ですが、まさに高齢化した農業者の支援、有害獣対策として農家から大変喜ばれていたアグリサポート事業、継続の事業が消えているのはなぜでしょうか。


 もう1点は、木質バイオマス発電の課題解消も考え、森林振興をあわせて取り組む必要があるのではないでしょうか。森林組合でもいい、しっかり雇用して伐採から植林、下払いを行うグループを確保、四、五十年循環のヒノキ、杉から、以前のように20年循環の松系への転換の検討など、将来を見据えた林業再生策を検討するべきときと思いますが、いかがでしょうか。


 要するに、山で飯が食える人材の確保、木質バイオマス発電原料林の確保など、行政が検討すべき課題ではないかというように考えますが、いかがお考えですか。


 以上が2次質問であります。


○議長(真野頼隆君) 答弁を求めます。


 宮本市長。


○市長(宮本勝彬君) まず、第1点でございますが、第1点はアグリサポート体制の支援事業、これが平成25年の当初予算に計上されていないのはなぜかということでございますけれども、お尋ねのこの事業につきましては、国のふるさと雇用再生特別基金等を活用して、平成21年度から実施してまいりましたが、当基金も含めまして、この雇用の関連予算の終了に伴って事業の継続を断念したということでございます。


 したがいまして、平成25年度の予算につきましては計上しておりませんけれども、そのかわりといいますか、代替といいますか、農家の負担の軽減を図るために農業機械のリース代の補助でありますとか、農地を借り受ける際の支援の交付金とか、そういったものを引き続き実施できるように予算を計上させていただいているところでございます。


 また、頑張る若い担い手に対しましては、農業機械あるいは施設等の導入支援策を新たに計画して予算計上いたしておりますので、そちらでも対応していただければなと思っておりますし、ぜひ引き続き農業振興に取り組んでまいりたいと思っております。


 それからもう1点ですが、要するに林業の再生を目指して頑張っていくべきではないかというような第2点だと思います。


 近年、福島原発の影響でバイオマス試験に注目が集まっております。国のほうも林業に対する支援策も非常に力を入れていらっしゃるというような状況でございます。今後は、この機会を捉えまして、本市としても林業再生に向けてはしっかり取り組んでいかなければなりませんし、今、議員がおっしゃるように、林業で飯が食えると、そういう状況を何とかつくっていかなければならないと思っております。


 以上です。


○議長(真野頼隆君) 緒方誠也議員。


○(緒方誠也君) 3回目を行います。


 農業支援を継続的にやっていきたいということですけれども、地域集落維持の観点からも農業支援というのは非常に大事な問題だろうというふうに思います。アグリサポートにかわる市独自の事業を計画すべきではないかと、地域グループをつくり、活動資金の補助を行う事業など、いろいろ研究されたらどうかということで、これは検討課題として提案しておきます。


 それと、林業振興については、多良木町長に三選された松本照彦氏は、公約の一番先に農林業の復活を掲げておられます。まちが所有・管理する林地は約2,000ヘクタールあると、前年度から10ヘクタール伐採して販売し、その後に植林する事業に取り組み、事業を通じて雇用確保を図り、20年後には年換算で延べ2,500人の雇用を目指すと言われている。木質バイオマス発電の原料確保の視点からも雇用の場確保の視点からも新たな林業政策を考えるべきですので、先ほどの答弁でもそうしたいということですが、ぜひ力を入れていただきたいと、これも検討課題として要望しておきます。


 終わります。


○議長(真野頼隆君) 次に、水俣市誘致企業立地促進補助金について答弁を求めます。


 厚地産業建設部長。


  (産業建設部長 厚地昭仁君登壇)


○産業建設部長(厚地昭仁君) 次に、水俣市誘致企業立地促進補助金についてお答えします。


 まず、今回も立地促進補助金が予算計上されていないのはなぜか。また、市は支払いが履行できるためにどのような努力をされてきたのかについてお答えします。


 誘致企業立地促進補助金は、雇用の充実や経済振興に大きくつながりますので、何とか計上する方向で努めましたが、議員御指摘のとおり、今回の議会では計上するに至りませんでした。その経緯と理由について述べさせていただきたいと思います。


 平成22年に田中商店から本市において新たな事業を展開したいという提案がありました。その内容は、市の分別収集による古紙類を引き取り、新規のリサイクルシステムをつくることで、環境モデル都市づくりを推進するとともに、経済活性化と雇用の増加を図っていきたいという内容でした。また将来的には、現在リサイクルされていない焼酎、酒、ジュースなどの紙パックのリサイクルの事業化も始めるということでした。この提案が実現すれば、焼却ごみの削減、ステーションからの回収費用削減、クリーンセンターでの計量・保管費用の削減、さらには古紙類のストックヤードがあいた後での新たなリサイクルなどが図られるということのため、担当課で協議・検討した結果、本市が目指すゼロ・ウェイストの推進に合致するものと判断し、古紙類の引き取りに関して随意契約する旨の覚書を交わしたところでございます。


 しかし、この覚書を交わしたことが事業者の皆様を初め、議会の皆様にも不信感を抱かせる結果となってしまいました。市としましても、当初は環境と経済が両立した取り組みだと思って自信を持って覚書を締結しましたが、議員の皆様を初め関係の方々からお話を聞いたところ、やはり配慮が足らず適切ではなかったと反省いたしました。この件については、市長も議会でおわびを申し上げております。


 その後、事業者の皆様に対し、平成23年12月の古紙取り扱いに関する事業者第1回説明会を皮切りに、平成24年3月の第3回の意見交換会まで4回にわたる話し合いを続けてまいりました。


 この説明会には、副市長も出席し、事業者の声を直接聞かれました。その結果、平成24年度におきましては、これまでどおりの見積もり合わせ入札を続けるという合意が得られたところでございます。


 その後、田中商店の事業者間にさまざまな不安や不公平感を招いたことから、信頼関係を回復するためにも、覚書を白紙に戻したいとの意向により、本年1月18日に覚書を解除したところであります。この覚書の解除を受け、1月30日に平成25年度資源物売り払い説明会を開催し、平成25年度におきましても、これまでどおりの見積もり合わせ入札を続けるという説明を行いまして、御了承いただいたところであります。


 市長におかれても、議員の皆様の御理解をいただくため、直接お話をされたと伺っております。しかし、残念ながら現時点において、議員各位の御理解を得るには至っていないと思っています。これまでの経緯の中で、事業者を初め議員各位に対しまして、不信感を抱かせ御迷惑をおかけしたことに関し、心からおわび申し上げなければならないと思っております。


 しかし、一方の田中商店は、既に産業団地内に工場家屋及び設備の購入などを済ませ、事業を開始されております。覚書も解除されて従来どおりの古紙類の取引に戻りましたので、雇用促進と経済振興に向けて、何とか6月議会には予算計上できるよう、さらに誠意を持って御説明をさせていただきたいと思っております。このようなことから、今回につきましては予算計上を見送らせていただいたところです。


 次に、企業立地協定を締結して水俣市誘致企業立地促進補助金が交付されなかった事例はあるのか、また、交付しないことにより、どのようなことが考えられるかについてお答えします。


 水俣市誘致企業立地促進補助金は、市の企業誘致活動を有利に進めるため平成12年9月1日に制定したものであり、これまでも企業訪問の際に、本市への新規立地に対する優遇支援策の目玉としてパンフレット等を用い広報してきたところです。


 このようなことから、本補助金交付要綱に定めた要件に該当する場合、予算化の上、要綱に定めた手続に従い補助金を交付すべきものと考えております。


 現在までに、株式会社田中商店を除く3社に対し本補助金が交付されておりますが、補助金交付要件の一つである立地協定を締結した企業で、本補助金が交付されていないという事例はほかにはございません。また、本補助金を交付しないことで考えられることは、例えば、水俣市へ進出しようとした企業が進出に二の足を踏むのではないかということが懸念され、今後水俣市が行う企業誘致活動に影響を及ぼすのではないかと考えております。


 以上でございます。


○議長(真野頼隆君) 緒方誠也議員。


○(緒方誠也君) 2回目の質問をいたします。


 この問題は覚書も済んだということで不信感を招いたと、そういうことで執行部としても配慮が足りなかったということで、今答弁では陳謝をし、企業説明会を4回実施したと、そしてまた実施延長、地場企業奨励金の廃止、覚書の解消等々も実施したけれども、議員各位の理解が得られなかったので、今回は予算計上しなかったという答弁だったと思います。


 それと、工場立地協定をして支給しない場合は、やはり企業進出の足に影響するんではないかと、誘致活動にちょっと問題があるんではないかという答弁だったと思います。


 確かにこの覚書の解消等を行い、議会の了解を得るために努力をされてきたなというふうな感じはいたします。昨年9月の議会修正案の賛成議員の討論を見ても、覚書は問題、企業説明がなく、市が不公平・不平等な取り扱いをしたのが主であります。総務産業委員会でも業者に対する説明が不足している。そしてまた時間が少ないと、地元企業支援策がない、だったと思います。


 全て市は対策をとられてきているように感じます。


 議長も立地協定に立ち会いをし、株式会社田中商店に対しての古紙リサイクル事業概要の説明会要請文書でも、地域経済の発展に大きく寄与する、市議会としても環境首都としての水俣市の地域振興に役立つものと認識していると書かれています。議会も車の両輪としての機能から、適正な予算の執行に道を開くときに来たと感じます。反対の反対、企業いじめととられないように、執行部とともに進出する企業を大事にする水俣、企業が進出したくなるような水俣をつくり出さねばなりません。それが雇用先の拡大を願う水俣市民の要望に応える道だと考えます。


 最後に、市長に今後の考え方をお尋ねします。


○議長(真野頼隆君) 答弁を求めます。


 宮本市長。


○市長(宮本勝彬君) 今、部長のほうから答弁をいたしましたが、私も全くその答弁の繰り返しになるかもしれませんけれども、今後とも誠意を持って事業者の皆さん方初め、議会の皆さん方の御理解を得られるように引き続き努力をしてまいりたいと思っております。


○議長(真野頼隆君) 緒方誠也議員。


○(緒方誠也君) 補正予算が修正された時点での市対応という点から、平成14年9月の生ごみの分別収集問題を会議録で調べてみました。


 当時の市はまさに議会軽視、議会無視の連続であったというように感じます。議会に十分な説明もないまま、9月議会に予算提案、議決もないのに議会以前から、10月1日実施に向け住民説明会を実施、9月19日議会で修正された後も、市民が混乱するからどうしてくれるのかと、まさに修正議員に対して対決姿勢一本でありました。


 10月31日、全協で当時の市長は、議員各位への事前説明が十分でなかったことについて深く反省しなければならないと考えています。議会に提案します。生ごみ問題は議会と執行部で協議の場を設置し、あらゆる角度から検証し、改善策を求めていきます。12月1日の事業実施期日が迫っていますので、新しいシステム導入には時間的に厳しいものがありますから、2つに分けて考えてほしいと市長の要請がありました。議会では、まとまっていないのに実施期日を決定し、期日が間に合わないから予算を通してくれというのは本末転倒ではないのかとの意見もありましたけれども、今後のことは議会と協議する話だから、混乱をおさめようと11月15日臨時議会を開いて予算を認めました。12月議会運営委員会全会一致で議長名で文書に押印して、市長提案の協議の場設置を申し入れましたが、3カ月間放置されました。まさに、今回の市の議会対応とは大きな差を感じます。まとめるための議長の努力を期待して、この質問は終わります。


○議長(真野頼隆君) 次に、木質バイオマス発電所建設計画について答弁を求めます。


 田上副市長。


  (副市長 田上和俊君登壇)


○副市長(田上和俊君) 次に、木質バイオマス発電所建設計画について、まず計画に至った経緯と進捗状況についてお答えします。


 平成23年度に市が取り組んだエネルギーと産業円卓会議の議論の中で、再生可能エネルギーで水俣市の電気を100%賄い、エネルギーを軸に新しい産業を興す構想が提案されたことをきっかけに、木質バイオマス発電の具体的な検討へとつながりました。本年度は環境省・熊本県の補助を受けて環境首都水俣創造事業の一環として発電所立地の実現可能性調査に取り組んでまいりました。この調査によって木質燃料の収集について一定のめどが立ったこと、燃料収集の確実性を前提として一定の事業採算性が確保できたこと、事業が実施されれば、水俣市の経済や雇用に好影響を与え、低炭素社会の構築や森林の保全に資する、環境首都にふさわしい環境と経済が一体となった事業となることなどが確認されました。


 次に、木質バイオマス発電の優位性と課題及び今後の進め方についてお答えします。


 今回の事業計画の優位性は、何と言っても政府が定めた固定価格買取制度に乗って売電できることが挙げられます。つくった電気は基本的に全量、一定期間、一定価格で買い取ってもらうことが保証されているということになります。通常の製品をつくる場合では、仕入れのリスクと同時に計画どおり販売できるかという出口のリスクがありますが、今回の事業では、販路開拓や営業不振を心配することなく、発電さえできれば安定的に収入が入る仕組みとなります。出口のリスクがないのです。


 当然課題として、仕入れのリスクがあります。この部分については、運搬費用が有利となる地元など近隣事業者を大切にして信頼関係を構築することや、エネルギー利用の総合効率を高め、一定の価格で安定的に買い取れる状態をつくることなど、燃料収集体制をより確実なものとすることが必要です。


 今後の進め方としては、この調査結果を踏まえつつ、地域を主体とした発電事業会社立ち上げに必要な準備・交渉を行うため、引き続き検討・調査を行ってまいりたいと考えております。


 次に、ASBエコウッド株式会社の事業計画の断念の経緯、その後の林本建設株式会社のストランドボードの事業展開状況についてお答えいたします。


 事業計画を断念した経緯につきましては、平成18年3月3日の全員協議会で御説明申し上げましたとおりですが、ストランドボード製造事業の計画につきましては、事業計画投資総額が75億4,300万円となっており、補助金といたしましては、農林水産省のバイオマスの環づくり交付金として18億円、経済産業省新エネルギー関係補助金として8億5,200万円、熊本県及び水俣市の企業立地促進補助金として1億6,800万円の合計28億2,000万円を予定し、準備を進めてまいりました。


 バイオマスの環づくり交付金事業の事業主体は本市となり、事業遂行について水俣市が管理していく必要があり、事業が承認された場合、交付金は国から県を経由し市に交付され、事業実施主体である企業に交付することは市の判断に委ねられるため、事業の推進に当たって責任を負うことになります。したがいまして、企業が倒産等により事業継続が困難になった場合は本市に大きな責任が及ぶことになる可能性もあるため、事業計画について十分に精査する必要がありました。その中で、本事業について可能性調査を行いましたが、国内でも新規の事業であり、国や県に確認しても、その事業可能性について具体的な想定が得られなかったため、民間金融機関における融資の判断をもって事業支援が妥当かどうかの判断を行いたいとの考えでありました。しかし、最終確認の段階で企業から金融機関の融資について見込みが示されなかったことなどから、事業の経営安定性など将来的な企業運営に確信が持てなかったと判断し、平成18年度におけるバイオマスの環づくり交付金事業の申請を行わず、本事業計画を断念したものであります。


 次に、その後の林本建設のストランドボードの事業展開状況につきましては、把握はいたしておりません。


○議長(真野頼隆君) 緒方誠也議員。


○(緒方誠也君) 今答弁いただきましたけれども、12月議会での江口議員の日田市にあるウッドパークはずっと大赤字ですとの発言、新聞報道では、間伐材によるグリーン発電大分、5,700キロワットの立地表明もあり、私たちはどういうもんだろうかということで日田市を研修したわけであります。


 日田ウッドパワーは、原料供給会社を自社体制としてからは順調な経営になっている。固定価格引き取り制度FITで間伐材を4割から6割ぐらいに伸ばしたい。木質バイオマス発電は将来性があり、よそでもお手伝いをしたいとも言われました。


 日田ウッドパワーは平成18年木質発電を開始いたしました。建設廃材が主で間伐材4割で事業開始、全国的に不況で住宅の建てかえが減り、建築廃材によるチップ不足の状況で確かに原料確保は一番の問題、課題だったと言えます。また、RPSを電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法による事業のため、利益が上がりにくい環境であったと思います。平成15年4月運用のRPS法は原子力発電所を守るため、自然エネルギーの採算が合わなくするための悪法ともうわさされるものであります。そのような中でもしっかりした経営が行われてきたと感じました。


 今後、固定価格引き取り制度による発電にシフトがえをして、将来性に大きな期待を持っておられると感じました。


 2回目の質問をいたします。


 課題の中で財源について、12月の答弁では農林省の補助金では売電ができない。それで、その補助金は使わないと答弁をされております。財源は出資と市民への公募で確保できるとお考えですか。確かに長野県飯田市のおひさまファンドの成功例や、それを参考にした熊本県民発電所構想があるのも事実です。また、エネルギーと産業円卓会議の事業性確保のためには国等の補助金が必要との関連はどのように考えておられますか。また、円卓会議では、平成24年度事業計画及び実施計画、平成25年度から設備構築、供給を行っていくとなっておりますけれども、スケジュールどおり順調にいっているのかどうかもお尋ねをしたいと思います。


○議長(真野頼隆君) 答弁を求めます。


 田上副市長。


○副市長(田上和俊君) ただいまの2回目の質問でございますけど、まず12月の答弁で、農林水産省の補助金が受けられないということで答えたがどうかということでございますけれども、ことし1月に閣議決定されました平成25年度政府概算予算案を見ますと、固定価格買取制度と併用できる補助金は現在のところございません。


 これはどういうことかといいますと、固定価格買取制度が既に設備投資資金の額、コストに対してそういう買取価格を設定される分もありまして、補助金を使ってそういう事業を進めるとなると二重取りということになると思います。そうした理由をもとに発電事業への補助金がなくなったと、そういうふうに理解しております。


 また一方では、ファンドとかいろんな形の融資、一次貸し付けなどについては事業開始時点での負担を軽減する形でそういう制度もありますので、こうした国の政策も含めて、そういう形で資金を調達できないかということで今考えております。


 また、その市民ファンド等だけで資金を集められるかということでございますけれども、これは現実的には参画企業からの出資とか、あと、その他の金融機関からの借り入れということで資金は調達できると思いますので、それに向かって鋭意検討しているところでございます。


 また、スケジュールでございますけれども、先ほど、12月の時点でもスケジュール少しお話ししたんですが、基本的には少しおくれている状態でございます。これは、けさほどの西田議員にもお答えしましたけれども、チップの調達について、もう少し詳しく調べないといけないということもございます。それといろんな発電設備につきましても、まだ詳細の部分ができておりませんで、今、JNCさんと一緒に検討しているわけでございますけれども、JNCさんと水俣市のほうではそういうもう少し、できれば今年度の中旬ぐらいまで十分調査していこうということで今のところ合意がなされております。


 以上でございます。


○議長(真野頼隆君) 緒方誠也議員。


○(緒方誠也君) 3回目の質問をいたします。


 木質バイオマス発電問題はASBエコウッドの事業計画と変わらんのではないか、何でASBエコウッドの事業はだめで、今回の木質バイオマス発電は市は熱心なのか理解されない部分がありましたので、今回取り上げたところであります。


 平成24年3月議会で、江口議員の言葉を引用してですけれども、全国から環境に配慮した将来性・持続性・先進性などの企業コンテストがあり、大企業を含め350社が参加した中で2社選ばれた優良な企業である、そのうちの1社である。その上に80人から100人の雇用をする。当然、水俣がだめだと言っても私は他市で誘致をされて事業成果を上げているんじゃないだろうか、水俣の決断は正しかったんだろうか、そういうことで今回質問したわけです。


 結果として、他市の事業は把握ができていないという答弁だったと思います。今回の木質バイオマス発電事業は、発電し売電をする事業であります。ASBエコウッドの事業は、ストランドボードの合板をつくり、間伐材や建設廃材で発電し、自家用にする事業で、売電を目的にする事業ではないということがわかりました。環づくり交付金はもう県を通じて市が委託するため、企業は直接返還しなければならないということも前々から言われています。そこで環づくり交付金の返還の事例を聞いたわけですけれども、たしか平成17年、宇都宮市でこの事例は起きております。


 また、コンビニ弁当などで飼料化事業を進めていたアグリガイアシステムが経営難で事業停止したと、ここも農水省から16億円を県を通じて借りており、千葉県議会では非常に問題になっているというふうにもネット等では報じられております。


 また、平成19年、事業化してストランド合板ボードが経営的に成り立ったのだろうか。平成23年3月までの合板業界不況を考えれば、難しい事業、他市はそれを見て名乗りを上げなかったのではないか。それに資金不足を考えれば、水俣の決断は正しかったと言えるというふうに考えます。


 木質バイオマス発電は、FIT法による高額の売電、雇用、林業振興への期待等々から各地で取り組みがうわさされています。JNCとも連携して検討されているということですけれども、3月2日の熊日新聞によると、チッソは期待の大きかった太陽電池をポリシリコン製造から撤退したが、千葉県市原市で土地を借用して、メガソーラー1,100キロワットを建設する。JNCがメガソーラーは初めてで、千葉ファインケミカルを主体に地元企業の参加を募って発電会社を設立すると報道されています。電気事業での専門的知見を持つJNCに協力を得ながら、木質バイオマス発電事業検討を強力に進めてほしいと思います。特に大きな課題である原料調達問題ではさらなる十分な検討をしてほしい、これは要望しておきます。


 3回目の質問として、3月5日、JNCと市は災害時の物質供給協定を結ばれました。さらに信頼関係を進め、八幡社宅跡地でのゼロカーボン産業団地に向けたメガソーラー発電の取り組みを要請、また共同で、また土地を借入して、市が単独でも行う考えはないかお尋ねをいたします。


○議長(真野頼隆君) 答弁を求めます。


 田上副市長。


○副市長(田上和俊君) JNC株式会社とメガソーラーについて、協働したり、市が借地してメガソーラーを設置する考えはないかということでございますけれども、メガソーラー事業につきましては、市内で既に2件立地するということが決まっておりまして、このメガソーラーについては、民間企業だけでもやれる事業かなと、採算性が十分とれるし安定的な事業であると考えておりますので、今のところ、市で一緒にやるということはこちらからも言っておりませんし、企業さんのほうからも打診はない状況でございます。


  (「要請はしないということですね。」と言う者あり)


○副市長(田上和俊君)(続) 一つですね、あそこがちょっと私が気になるところは、八幡社宅跡については住宅専用地域になっておりますので、そこのところがメガソーラーの事業と合致するかというのは十分調査する必要があるのかなと思っておりますので、その調査の結果では、そういう提案も含めて、市議会の議員さんから一般質問の中でそういうお話があったということをお伝えしたいと思います。


○議長(真野頼隆君) 次に、バイオマスタウンづくりについて答弁を求めます。


 厚地産業建設部長。


  (産業建設部長 厚地昭仁君登壇)


○産業建設部長(厚地昭仁君) 次に、バイオマスタウンづくりについて順次お答えします。


 まず、竹バイオエタノールの実証実験結果と今後の企業化についてお答えいたします。


 本事業につきましては、環境省の委託事業であり、JNC株式会社を事業主体として、平成22年度から平成24年度までの3年間行った事業であります。竹を原料としたバイオエタノール生産技術開発はJNC株式会社、熊本大学、崇城大学、放置竹林からの伐採及び搬出システムの調査・開発は株式会社みなまた環境テクノセンター及び水俣市、実証プラントの設計・建設はJNC株式会社及びJNCエンジニアリングがそれぞれ受け持ち、役割分担しながら事業を実施してまいりました。


 委託事業を行った3年間の結果といたしまして、まず、竹を原料としたバイオエタノール生産技術開発及び実証プラントの設計・建設についてお答えします。


 実証実験を行うために、年間10キロリットル程度のバイオエタノール製造可能な実証プラントの建設が行われ、製造技術の開発等を進めた結果、生産されたバイオエタノールの成分分析値は、燃料用エタノールとしておおむね使用できるレベルであり、一定の製造技術が確立されたと考えられます。


 次に、放置竹林からの伐採及び搬出システムの調査・開発についてお答えします。


 バイオエタノールを年間5,000キロリットル生産し、事業ベースに乗せる場合を試算しましたところ、原料供給コストは乾燥重量1キログラム当たり10円、原料は年間約2万5,000トンが必要となります。今年度は、事業実施に必要な最低量1万5,000トン以上を目標として調査を行ってまいりました。


 最初に、水俣市近郊にある竹の賦存量の調査を行いましたところ、水俣市から半径約50キロメートルの中に約4,643ヘクタール、96万3,412トンの竹林が存在します。しかし、実在する竹の量は非常に多いのですが、実際に伐採ができる場所やコストに見合う範囲などの検討を重ねましたところ、半径20キロ程度の機械伐採が行われる地域に限定されることとなり、竹林面積約107ヘクタールで年間約2,100トン程度しか利用できないことが判明しました。


 次に、放置竹林から伐採搬出を行うことのコスト調査を人力伐採や機械伐採、搬出方法も架線法や自然滑落法など手法ごとに調査を行い検討しましたところ、平たん地の機械伐採のコストがもっとも安価であり、作業コストは約9.7円になるとの結果になりました。しかしながら、平たん地を基本としますので、伐採範囲も狭くなり、竹原料も少なくなります。そこで、タケノコ販売業者等との連携により、タケノコを生産している農家の間伐竹材などを利用して、竹原料を安価に手に入れる可能性調査を行いました。その結果、タケノコ農家の管理竹林が170ヘクタール程度あり、年間約3,000トン、原料供給コストが1キログラム11.9円程度と見込まれることがわかってまいりました。


 このほか、木質系のチップ化を行っている業者等から出るチップ残渣を安価で仕入れることも含めて調査を行った結果、原料供給量が年間約1万1,400トン、1キログラム約10円程度で購入できると考えております。


 これらの結果については調査段階の数値なので、実際に事業化する場合に直接交渉したときにどのような形になるのか見えない部分もありますが、この3年間の調査の中で一定の成果が出せたのではないかと考えております。しかし、事業化につきましては、原料竹の収集及び製造において採算性の観点からさらなる検討が必要であり、まだ結論は出ておりません。


 次に、その他のバイオマス事業の取り組みについてお答えいたします。


 本市では、平成18年に本市に存在するさまざまなバイオマス量の調査を行い、未利用エネルギーの利活用を進めるため、技術的に可能性が高いものを検討し、生ごみなどの食品残渣の利用や、し尿及び浄化槽汚泥、家畜排せつ物、林地残材等の利用及びバイオマス発電を中心として、バイオマスタウン構想を作成し、公表いたしました。その後、生ごみなどの食品残渣の利用につきましては、生ごみの分別収集を開始して、生ごみの堆肥化を行っております。また、し尿及び浄化槽汚泥につきましても堆肥化を行っております。


 家畜排せつ物につきましては、通電透析発酵システムという肥料成分を取り除くことができる技術を利用するため、畜産農家との打ち合わせなど行いましたが、実施に至っていない現状であります。林地残材等の利用及びバイオマス発電に関しましては、先ほど副市長からの答弁のとおり、ASBエコウッド株式会社事業計画を断念したため実施に至っておりません。しかしながら、電力の固定価格買取制度等が導入されたことなどから、木質バイオマスを取り巻く状況が一変しており、現在、木質バイオマス発電に向け検討を重ねている状況でございます。


 以上でございます。


○議長(真野頼隆君) 緒方誠也議員。


○(緒方誠也君) 2回目の質問をいたします。


 竹バイオエタノールの実証実験の結果は一定の製造技術は確立できたと、原料調達も一定のめどがついたという答弁だったと思いますが、この竹バイオエタノールの工場、企業化、非常に市民が期待している問題でもあります。民間の事業化の中では利益確保が十分なのか、それが重要なポイントであります。その点では水俣での雇用先ができる、地域の林業活性化等の観点からも行政の支援は何ができるのかお尋ねしたいと思います。また、微量抽出物、この動向が企業利益につながるということも言われておりますので、この加工技術は確立できたのか、実証実験の結果ですね、そこら付近についてお尋ねをします。


 また、2つ目として、私たちは日田市のバイオマスセンターを視察をいたしました。日田市はバイオマスタウンを目指して精力的に取り組んでおられます。特に生ごみ等からのバイオマスメタンガス発電は雇用数9名を数え、売電収入も相当上がっています。九州で1カ所指定されたバイオマスタウンの水俣市は、ちょっと取り組みが弱いのではないかと考えて質問したところであります。


 平成18年6月議会で、松本満良議員の生ごみによるバイオマスガス発電の質問に対して、当時の吉本福祉環境部長は、環境省が補助制度の拡大を検討しているので、その制度の概要を示されるのを見て検討すると答弁をされております。その検討結果はいかがだったかお尋ねします。


○議長(真野頼隆君) 答弁を求めます。


 厚地産業建設部長。


○産業建設部長(厚地昭仁君) では、まず私のほうから竹バイオエタノールに係る事業化に伴いまして、行政の支援はどんなものができるのか、また微量抽出物の加工技術は確立されたのか、こちらにつきましてお答えいたします。


 事業化をするということになりますと、その可能性も含めて検討していくということになると思います。今後、その事業者の方あるいは林業者の方々のお話も伺いながら、雇用促進や林業活性化、こういったものに向けまして、国や県の補助事業等含めまして、どのような支援が必要なのか、あるいは可能なのか、こういったものを検討していきたいというふうに考えております。


 また、竹バイオエタノール生産に係ります微量抽出物につきましてでございますけれども、今回の検討の中で高付加価値を得られる素材として有望であることが確認されまして、分離技術も鋭意検討を進めました。これらの物質についてさらなる用途開発、製造技術開発を進めていくことが事業化にとっては重要であるというふうに考えております。


 以上でございます。


○議長(真野頼隆君) 中田福祉環境部長。


○福祉環境部長(中田和哉君) 緒方議員のエコ燃料利用推進会議の結果を見て検討しますという答弁に対していかがだったのかという御質問だったのかと思いますけれども、18年にエコ燃料の利用推進会議のほうから結果報告が出ておりまして、その中でやはりエコ燃料推進のためには技術開発であったり、地域実証の推進、適切なシステムの導入、熱の利用先とか、いろんな検討課題が載っておりました。それらを総合的に考えまして、結果的に現在導入に至っていない、そういう状況にあります。


○議長(真野頼隆君) 緒方誠也議員。


○(緒方誠也君) 平成15年3月議会、10年前ですけれども、生ごみ問題については、当時の市長は執行部と議会であらゆる角度から検証する専門の協議の場を可及的速やかに設置すると文書を読み上げて議会に約束されたものです。それが結果としていろいろあって履行されずに、生ごみの堆肥化が恒常的に現方式で固まったというふうになっております。


 平成18年のバイオマスタウン構想でも、もう生ごみ処理等処理問題はもう既に実現しているというふうに認識されております。私自身も現方式でこのバイオマス事業として認められ、堆肥はサラダタマネギづくりに大きく貢献していることは認めた上での質問ですけれども、売電に有利な固定価格引取制度がスタートした今日、狭い道路を遠くまで運び処理する方式を見直して、日田市のようにメタンガス発電をして売電、同時に堆肥をつくる方式が環境首都水俣に合致する方式ではないかと。委託先の企業と協働でいいし、委託してもいいし、そういうことを検討する考えはないかということで質問して終わります。


○議長(真野頼隆君) 答弁を求めます。


 中田福祉環境部長。


○福祉環境部長(中田和哉君) 日田市のようなメタンガス発電に追随するものができないのかというような御質問だったと思いますけれども、やはり環境首都水俣としましても、やはりそういう生物資源の再利用というのは十分に考えていかなければならないというふうに思っておりますので、原料をどのようにするのか、量をどのようにするのか、どのような方式で処理をするのか、その辺の可能性を含めまして研究をさせていただければというふうに思います。


 以上です。


○議長(真野頼隆君) 以上で緒方誠也議員の質問は終わりました。


 この際、午後2時45分まで休憩します。


 なお、本日は東日本大震災が発生して2年目に当たることから、午後2時46分のサイレンに合わせ黙祷を行いますので、2時45分までには着席をお願いします。


                               午後2時31分 休憩


                               ─────────


                               午後2時47分 開議


○議長(真野頼隆君) 休憩前に引き続き会議を開きます。


 次に、福田斉議員に許します。


  (福田 斉君登壇)


○(福田 斉君) こんにちは。


 新政同友クラブの福田斉です。


 きょうはこの本会議場にも国旗に黒い布がかけてございます。ここに、改めて東日本大震災によって犠牲となられた方々とその御遺族に対しまして哀悼の意を表します。


 平成23年3月11日午後2時46分、三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の巨大地震は、人間の想像を絶する大津波となって岩手、宮城、仙台の3県を初め東日本沿岸に襲いかかり、大きな爪跡を残しました。とてつもない黒い大きな波の壁となって押し寄せた平成の大津波は、長年人々が築き上げてきた平和な港町をなめ尽くし、多くの市民が犠牲となりました。建物を破壊し尽くし、人も車も田畑も押し流し去り、平和な町並みは一瞬にして瓦れきの廃墟と化しました。


 さらに福島では東京電力福島第一原子力発電所で事故が発生し、東日本は目に見えない恐怖にさらされることになりました。


 2年前、テレビ画面を通して見た我が目を疑うような、あのときの悲惨な状況が鮮烈に記憶として今でもよみがえってしまいます。全ての日本国民が被災され、そして犠牲となられた多くの人々の悲痛な思いを決して忘れることはできません。


 安倍新政権による被災地復興の加速化を大いに期待し、そしてこの日に当たり、改めて犠牲となられた方々の御冥福を深くお祈りいたします。


 それでは、順次質問に入ります。


 まず初めに、大きな1番、総合体育館周辺の都市整備についてであります。


 国道3号線を沿道に抱える天神町、大園町には大型の公共施設が集中しております。各種屋内スポーツ大会のメーン会場としての総合体育館やプール、緊急の避難空間でもある浜グラウンド、そして県南地域の中核医療を担う総合医療センター、その高度医療設備の充実や医療スタッフ体制に支えられた医療センターには、水俣市のみならず、他の自治体から多くの患者や家族の方屈が通院され、ますますその重要性が増しております。


 3月には建てかえられた西館の落成式展が行われます。総合医療センターの充実による今後ますますの流入人口増加を期待し、ひいては市内での消費増加につなげる施策も重要かと考えます。そういった将来を展望する上で、公共施設を中心とした周辺の都市計画見直しがますます重要であるとの認識から、以下4点について質問します。


 ?、将来に向けた総合医療センターの今後の工事計画について質問します。


 ?、浜グラウンドの駐車場化について検討はされたのか、また旧三中の施設の現在の管理状況について質問します。


 ?、旧三中グラウンドの市民運動場化については検討されたのか質間します。


 ?、周辺の都市計画はどうなっているのか質問します。


 なお、これら4項目の質問については、私は二度、三度と提言も含め取り上げてきたものであります。ばかの一つ覚えのようにグラウンド化とエコパーク前駅は何遍も言い続けてきたものでございます。だまされたと思ってやってみろというような思いもございますけれども、午前中の西田議員も三中グラウンドにつきましては取り上げておられます。やっと理解できる議員が出てきたのかなと、一緒に実現して頑張ってまいりましょう。


 市の将来像を描く上で非常に大切であると認識しておりますので、執行部にあっては、過去の答弁と同じと捉えられないような前向きな発言を求めたいと思います。


 次に、大きな2番、おれんじ鉄道沿線の活性化についてであります。


 御存じのように、あの東日本大震災発生の次の日に開業となった九州新幹線に伴っておれんじ鉄道が生まれました。現在、赤字路線解消の努力が沿線自治体で行われております。熊本駅から鹿児島中央を結ぶ路線には30の駅がございます。ちょうど真ん中のへそとなる位置の駅を持つ水俣沿線には大いに期待できるものがございます。


 エコパークでは通年の道の駅の運営や各種スポーツ活動や大会の実施、定着してきた各種イベント、同じエリアには環境体験学習や水俣病資料館の存在などすばらしい海の景色とともに水俣市の大きな観光の宝であり、おれんじ鉄道沿線周辺の恵まれた立地条件を生かさない手はございません。


 そこで、(1)の公共交通による利便性の向上についてであります。


 ?、新鉄道車両の改修とはどういうものか、どのような効果を期待して行うものか。


 ?、新駅計画はその後どうなったのか。


 ?、おれんじ鉄道沿線の広域観光連携というものをどのように捉えているのか。


 ?、集客力のあるエコパークとの沿線の関係をどう捉えているか。


 以上4点。


 続いて、毎年港フェスティバルへの護衛艦寄港などに伴う市内外の見学者の増加で護岸設備を含むエコパーク周辺が非常に活気づいております。


 そこで、関連する(2)、自衛隊等との連携について質問します。


 御存じのように、2月にはエコパークエリアの一角である水俣港に海上自衛隊の掃海艦隊群が寄港いたしました。多くの市民も見学のために駆けつけました。午前中の?岡議員の質問にもありましたが、訓練期間中の隊員の方々の上陸に伴い、観光面や市内の飲食店やタクシー乗車など、今までの行政の努力は何だったのかと思えるぐらい、全く近年にない活気が感じられております。


 今回の海上自衛隊の訓練実施について横やりを入れる政治団体もありましたが、そのことで水俣市が全てそうであるといった誤ったメッセージが伝わらないよう、水俣市には今後、さらに好意的、かつ積極的な歓迎の意をあらわしてほしいと願ってやみません。


 ちなみに午前中出ました掃海艇においては、さきの東日本大震災では、実に146名の御遺体を見つけることができたと聞いております。四方を海に囲まれた我が国土、国民の生命・財産を守る崇高な任務に携わる自衛隊や海上保安庁の人々に対し市民が畏敬の念を抱きつつ、あわせて地元の歓迎の意思と期待を持って、まちの活性化にもつなげていかなければなりません。大きなチャンスでございます。そういった認識に立ち、以下質問いたします。


 ?、自衛隊や海上保安庁に対する宮本市長の認識をお尋ねします。


 ?、海上自衛隊を含めた保安庁などの海上船舶の定期補給母港として水俣港に誘致する考えはないか、あわせて質問します。


 次に、大きな3番、全国豊かな海づくり大会への取り組みについて。


 ?、過去行われたほかの開催地についてどのように評価しているか。


 ?、開催に向けた熊本県及び水俣市の現在の動きについて。


 ?、水俣で予定されているイベントの内容について。


 以上、3点を質問します。


 最後に、大きな4番、水銀に関する水俣条約制定についてであります。


 このことについては、すったもんだのあげく、私たち議員多数の条約名称反対決議にもかかわらず、国主導でさきのUNEPの会議において条約名が可決されました。


 そもそも、初めて条約名称案が私たち市民の前に披露されたのは、時の民主党党首鳩山元首相の水俣での発言でございました。ほかにも普天間の基地については最低でも県外と発言したり、中国に出かけていっては領土問題は存在しないなどと中国寄りに発言するなど、このまま野放しにしておくと大きく国益を損なうような、民主党の中でも最低とも言える御仁でございます。


 そういった国の主要な立場に立つ人々にとって、地方の主権者である私たち水俣市民の思いをどれだけ理解できているのか疑問でございます。今回の水俣条約制定の動きの中でかいま見えた国、環境省とのやりとりを検証しながら、以下質問してみたいと思います。


 ?、昨年12月議会で可決された水俣市議会の水俣条約名称反対の意見書に対し、改めて宮本市長の思いをお尋ねします。


 ?、調印に向けた国並びに熊本県の動きがどうなるのか。


 ?、条約制定に合わせて本市の対応について。


 ?、これまで国からの数多くの水俣病被害対策事業の補助が行われてきたと思いますが、それらの事業名、事業額、補助率、事業期間など、また今後の国の支援の見通しについて質問します。


 以上で本壇からの質問を終わります。


○議長(真野頼隆君) 答弁を求めます。


 宮本市長。


  (市長 宮本勝彬君登壇)


○市長(宮本勝彬君) 福田議員の御質問に順次お答えします。


 まず、総合体育館周辺の都市整備については副市長から、おれんじ鉄道沿線の活性化については総務企画部長から、全国豊かな海づくり大会への取り組みについては産業建設部長から、水銀に関する水俣条約制定については私から、それぞれお答えいたします。


○議長(真野頼隆君) 総合体育館周辺の都市整備について答弁を求めます。


 田上副市長。


  (副市長 田上和俊君登壇)


○副市長(田上和俊君) 総合体育館周辺の都市整備について順次お答えします。


 まず、将来に向けた総合医療センターの今後の工事計画についてお答えします。


 先ほどの?岡議員の御質問でもお答えしましたとおり、現在の西館は昭和44年に建てられたもので、国の耐震基準を満たしていないことから、入院患者様に対して安全な医療の提供を行うため、また、災害発生時に救急医療の提供を行う災害拠点病院としての機能強化のため、平成23年度から医療センター西館の建てかえ工事を行っており、平成25年2月末に1期工事が竣工しているところでございます。今後、本館の改修や旧西館の解体、渡り廊下棟建設などの2期工事に着手し、平成25年度中には一連の事業が完了する見込みとなっております。


 この西館の増改築事業により、救急センターや外来化学療法センター等が整備され、地域の急性期医療を提供する体制を充実させることができると考えております。また、旧西館の解体後に立体駐車場の建設を計画しており、平成25年度予算に建設工事費を計上したところでございます。


 将来に向けた工事計画につきましては、医療センターには、平成元年度に竣工した本館及び東館、平成16年度に竣工したリハビリ館などが現存しており、将来的には本館などの改修や改築の検討が必要になってくると思われますが、道州制の動向や医療圏の人口推移などを勘案し、医療センターに求められる医療機能を見きわめ、その将来像を慎重に検討したいと考えております。


 次に、浜グラウンドの駐車場化について検討したか、また、旧三中の現在の管理状況はどうかとの御質問についてお答えします。


 浜グラウンドの駐車場化につきましては、昨年3月定例会で御質問された際にもお答えしましたが、現在、浜グラウンドは、グラウンドゴルフ、少年野球、ソフトボール等で年間約2万人の方に利用いただいていること、また、災害等が発生した場合には、避難場所等として使用することも考えられることなどから、現状での活用が適当であると考えております。


 旧三中の現在の管理状況ですが、旧校舎につきましては、現在、教育施設として教育委員会で管理しております。グラウンドと体育館につきましては、旧第三中学校廃止後は第一中学校が管理しておりましたが、利用者の利便性向上と効率的な施設管理を推進するため、25年度からは市体育施設に移管する予定としております。


 次に、旧三中グラウンドの市民運動場化について検討はしたかとの御質問にお答えします。


 旧第三中学校の跡地利用に関しましては、前回の質問の際に答弁させていただきましたように、いろいろな活用方法が考えられるのではないかと考えております。所管課だけでなく、全庁的に検討しなければならない問題であると考えておりますが、まだ具体的な検討には至っていない状況です。


 次に、総合体育館周辺の都市計画はどのようになっているのかとの御質問にお答えします。


 総合体育館周辺の都市計画上の施設としましては、総合体育館及び浜グラウンドを含む浜公園が都市計画公園、浜グラウンドと総合医療センターの間の道路が都市計画道路天神港町線として都市計画決定されております。


○議長(真野頼隆君) 福田斉議員。


○(福田 斉君) 先ほども言いましたようにですね、これらについてはもう何遍も取り上げておりますので、ちょっともう一度整理してみたいと思います。


 まず医療センターの駐車場問題、それと三中の跡地利用、これを結んだところで私はいろいろ考えてきていたわけなんですけれども、前回の議会での答弁にも重なりますけれども、駐車場についてはちょっと集計しております。工事前の台数が262台、工事中が250台プラス、これが今現在ですね。それと工事後、これは立体駐車場ができ上がった後かと思いますけども、272台ということで、ほぼ均衡して、まあ駐車場に関しては満足できるというような計算上は思っているんですけど、私が思うところは平成25年度の予算にも計上してあるかと思うんですが、まず立体駐車場を建設予定であると、西館を解体した後にですね。これについて工事金額がおよそ1億円と、ここで疑問に思うのは、この1億円かけてやると、必要なんでしょうけれども、ああいった建物は特殊な建物であって、当然水俣市外の業者が落札するんじゃなかろうかなと、そういうことを考えたときに、そういった1億円の効果が水俣にどれだけ還元できるのかなという疑問もございます。


 それと、もう一つは、駐車場を、職員あるいはそういった医療スタッフの方々の駐車場は現在、体育館のプールの向こうのほうにつくってございます。工事後も、やはりそこにセッティングされるような感じなんですけれども、こういう緊急の医療とか、あるいは夜勤者のスタッフあたりが一番遠いところに車をとめるというこの考え方ですね。これも問題があるんじゃないかなというふうな形でおります。


 それと、もう一つ、前回提案させていただいたんですが、やはりこれだけ医療センターに多くの人たちが寄るということは、一つの集客能力が高いということですから、そういった人たちをいかに1時間でも2時間でも水俣に滞在していただくということによってお金が落ちる、あるいは商店街まで流れるとこういうことを考えると、コミュニティー的な農産物を販売するとか、物品販売も兼ね備えたエリアが必要じゃないかなと。これは円卓会議でも指摘されたことだというふうに私は思っているんですけど、そういった場所も含めたところの駐車場が必要じゃないかなと、私はそういうふうに考えておりました。


 そういう中で、もう1点、次に、三中についてなんですが、質問のほうはちょっと後でまとめます。三中についてですけれども、御存じのように、概算なんですが、浜グラウンドの面積が九千二、三百平米、第三中学校が校舎を除いた広場が約1万2,000平米ということは、浜グラウンドの広さがすっぽり入って、なおかつ2,000平米近く余ると。配置の関係もあるかと思いますけれども、そういったところに市民運動場的なやつを持ってきて、浜グラウンドと入れかえて、浜グラウンドは医療センター専用の駐車場に持ってくるというような捉え方で私は都市計画で検討する必要があるんじゃなかろうかと私はずっと考えておりました。これについては、予算が伴うということは必ず言われます。しかし、予算が伴うからこそ2年、3年、5年、10年先のまちづくりというのをぜひ執行部の責任ある方々は描いてほしいと、金はないけれども、今のうちに都市計画だけは描いてほしいなという思いが、強く思っております。


 そういう中で、ちょっと質問を上げてみたいと思います。まず医療センターの仮設の駐車場ですけれども、今年度まで工事があるということですが、いつまで今のままの状態で使われるのか。それと、コミュニティー拠点の整備として、そういった用地的なものは必要と思われるのか、ないのか。今、建物の中で医療センターの中のほうでちょっとしたエリアがつくってあるみたいですけれども、先ほど私が言いましたような、多くの人が集えるようなエリア的なものが果たして必要と考えるのか、ないのか。


 その2点と、もう一つ、三中、これはこの間の説明でもちょっとあったんですが、校舎でちょっといたずらがあってたということも聞いております。これは、非行の痕跡があったということですので、非常にゆゆしき問題だなと思っております。前回も私は言ったと思うんですが、あのまま廃墟を建てておくと、そのうち少年の非行の温床になると。たばこを吸ったり、火災につながったり、あるいは不純異性行為が行われたりとか、盗難があったりとか、そういうことが予想されるから早く建物は解体しなさい、解体すべきじゃないかなと言ってたんですけど、ついこの間ですか、そういう非行の痕跡があったというふうに聞いております。この非行の痕跡というのはどういうものなのか。


 それと、もう1点、そういう状況が考えられるなら、建物も予算上解体できないというのであれば、せめて3メートル程度でも目隠しを全部してしまうというぐらいのことをやっぱり考えるべきじゃなかろうかなと思っております。


 以上についてお尋ねいたします。


○議長(真野頼隆君) 答弁を求めます。


 渕上総合医療センター事務部長。


○総合医療センター事務部長(渕上茂樹君) 仮設工事の期間ですけれども、平成26年の3月までを予定しております。それで一応、浜グラウンドのほうで駐車場をお借りしている状況です。


 コミュニティーエリアという話ですけれども、浜グラウンドがコミュニティーエリアになった場合ですけれども、私のほうは駐車場として使えれば使っていきたいなということで、ぜひ利用させていただきたいと思っております。


 以上です。


○議長(真野頼隆君) 葦浦教育長。


○教育長(葦浦博行君) 三中の校舎等については12月末でした、侵入がございまして、中学生、高校生も1人入っておりましたけれども、数名入りまして、ガラスを割って侵入をしております。そして、学校をあっちこっち器具をさわっておりまして、破壊はございませんでしたが、あとインクみたいなやつもいろいろこぼしたり、あるいはたばこ、それからスプレーを若干色つきのカラーペイントをまいていたということで、建物の被害はございませんでした。ただ、今言われましたように、非行の温床になっていくということは実は当初から危惧しておったことですけれども、非常に残念な状況で、犯行自体はわかりまして、その子たちについては処分が学校等ではきちんとなされておる状況でございます。


 目隠しをしたほうがいいんじゃないかということだと思いますけれども、ちょっと費用もかかるということで、今初めてお聞きいたしましたので、検討をしてみたいと思います。


○議長(真野頼隆君) 福田斉議員。


○(福田 斉君) 宮本市長は教師の出でございますので、おわかりかと思うんですが、やはり学校の中でガラスが1枚割れたら、あるいはドアが1枚破られたら、すぐ対応しなければいけないということは私も聞いております。やはりそれが一つの切り口になって、だんだんだんだん非行が広がっていくと。先ほどの三中の廃墟のそういったちょっとしたことでも、それをやっているとどんどんどんどん広がってくると。あそこの周辺には静かな住宅地が広がっているんですね、ただでさえ三中がなくなったというだけで寂しい思いをされているのに、そのうちに不穏な動きをする子どもたちとか、あるいは大人が昼間でも夕方でも見えてきたら、そのうち市役所のほうに対して苦情が来るんじゃなかろうかなというふうに思っております。これはひとつ真剣に考えていただきたいなというふうに思っております。


 それと、グラウンドの件なんですが、先ほど、浜グラウンドのほうでサッカーとか少年野球あるいは私たちの近くの大園地区の方たちがグラウンドゴルフの練習をやっておられます。確かにいい空間ではございます。西田議員も言っていましたけれども、芝、人工芝ですか、私は天然芝がいいと思っておりますが、ああいうところに本当にもっといい環境をつくってあげたほうがいいんじゃなかろうかなと思っております。決して、浜グラウンドから向こうに行くのがどうかというんじゃなくて、今の浜グラウンドよりももっといい設備をつくってあげるんだよというような思いが必要じゃなかろうかというように思っております。これは、まだ私もずっと継続して注目していきたいと思っておりますので、ぜひこのことについては総合的な都市計画ということで、あそこら周辺のゾーンをどうやって描いていくかということを主眼においていただいて、継続して検討していっていただきたいなというふうに思っております。これは5年かけても10年かけても、ぜひ実現してほしいなと思っております。これについて何かございましたら。


○議長(真野頼隆君) 答弁を求めます。


 田上副市長。


○副市長(田上和俊君) 福田議員の非常に何回も総合体育館周辺の都市整備について質問がありましたので、私のほうも浜グラウンドの生い立ちというか、それをちょっと調べてみました。


 これは、浜グラウンドの整備は昭和34年、浜運動公園の運動場として市営プールと一緒にできております。多目的運動場として完成しています。その年に水俣市体育協会が設立されております。その年の8月には、大会名を総裁の高松宮妃殿下を迎えて全日本総合ハンドボール大会が行われております。そういうこともあります。それと、また翌年には第15回国民体育大会が開催されて、浜グラウンドでハンドボールが開催されています。


 それと、現在では、先ほど議員も言われましたけれども、2万人近くのスポーツ、またいろんな憩いのいろんな行事もされております。また、水俣市立総合医療センターでは、水俣・芦北地域の災害発生時に救急医療の提供を行う災害拠点病院ということで今指定されていまして、基本的な考え方としては、病院機能だけではなくて、都市計画機能、それと災害対策機能も全部含めたところで、浜グラウンドはいろんな活用の仕方があるんじゃないかと考えております。例えば緊急時にそこに仮設の診療所を建てたり、野営テントとか、そういうのも考えられますので、将来的にはいろんなまた医療環境とか都市計画の環境が変わっていくかと思います。現在のところ、舗装とか、そういうコンクリートで詰めない、いろんなことで対応できるような、また臨時的な医療センターの駐車場として使われるような、そういう整備を今のところ、それが必要じゃないかということで考えておりまして、将来的には議員が言われたような形で、都市計画も含めて、道路も含めて検討しなければいけない課題だと思っております。


 以上でございます。


○議長(真野頼隆君) 次に、おれんじ鉄道沿線の活性化について答弁を求めます。


 本山総務企画部長。


  (総務企画部長 本山祐二君登壇)


○総務企画部長(本山祐二君) 次に、おれんじ鉄道沿線の活性化について順次お答えします。


 まず、公共交通による利便性の向上について、新鉄道車両の改修とはどういうものか、どのような効果を期待するのかとの御質問にお答えします。


 車両の改修については、肥薩おれんじ鉄道が観光列車として改造する車両で、名称はおれんじ食堂といいます。この観光列車のコンセプトは、変わり行く美しい九州西海岸を眺めながら、ゆったり、のんびり、スローライフを満喫する旅が楽しめる快適な空間の演出であります。車両デザインは、ホテルのロビーやカフェレストランをイメージしており、車内に設けられたキッチンから沿線の旬の特産物を使用した料理や飲み物が提供されます。また、車内にはカントリーミュージックなどの心地よい音楽が流れるなど、利用者の五感を呼び覚ます新たな九州西海岸のちょっと賛沢な九州の旅を楽しむことができます。


 車両は2両編成で、1号車がダイニング・カーで、沿線の旬な食事や飲み物を景色とともに楽しむ車両となっており、2号車はリビング・カーで、海側を向いたテーブル席や2人旅を楽しめる半個室などゆったりとした旅行を堪能する車両となっています。


 運行開始は、今月24日で、通常は金・土・日・祝日に運行し、春休み・ゴールデンウイーク、夏休み、冬休みはほぼ毎日の運行となります。また、貸し切りでの運行もできます。


 運行区間は、新八代駅から川内駅までの10駅にとまり、新水俣駅と水俣駅にも停車します。1日3便の運行で、水俣駅では約14分停車して、駅マルシェを実施し、乗客の皆様に水俣の特産物などの販売を行います。また、湯の鶴の鶴の屋から食事の提供を行うなど、水俣の旬なものを提供していきます。


 期待される効果としては、肥薩おれんじ鉄道によりますと、おれんじ食堂の年間の運行本数で定期便630本、貸し切り列車40本、年間乗客予想数は乗車率70%として乗客1万8,900人、運輸収入8,000万円、物品販売等で1,000万円の合計約9,000万円の売り上げを見込んでおられます。


 本市といたしましては、おれんじ食堂の運行によって、これまで水俣を訪れたことがなかった新たな観光客を獲得する絶好の機会と捉えており、この観光列車の利用とあわせて、ぜひ多くの方に湯の児・湯の鶴温泉に宿泊していただければ、水俣の経済活性化につながるものと期待しております。


 次に、新駅計画はどうなったのかとの御質問にお答えします。


 肥薩おれんじ鉄道の新駅計画については、昨年3月市議会で福田議員の御質問に答弁いたしましたとおり、エコパーク及び南福寺の2地区を想定したところで検討しましたが、まずは既存駅である水俣駅の老朽化がかなり進んでいることから、当面の対応として水俣駅の改修を急ぎたいと考えております。


 今議会に平成25年度予算として計上させていただいておりますが、水俣駅が水俣の玄関口としてふさわしい駅となるように改修することで、観光列車おれんじ食堂とさらなる連携を図ることができ、水俣の活性化につながるものと考えております。


 新駅につきましては、水俣駅の改修の後に、エコパークヘの誘導や観光政策との連携も図りながら、中期的な課題として検討していきたいと考えております。次に、沿線の広域観光連携をどのように捉えているのかとの御質問にお答えします。


 肥薩おれんじ鉄道は、九州新幹線と並んで公共交通機関を使って水俣市を訪れる観光客にとって重要な交通手段となっております。おれんじ鉄道を利用し、ゆったりとした観光を楽しむ観光客は、不知火海を初め風光明媚な景色をじっくり堪能することができますし、沿線のそれぞれの駅での物産品の購入なども楽しむこともできます。さらに、先ほどの答弁でも申し上げましたとおり、観光列車おれんじ食堂が今月24日から運行しますので、今まで以上に多くの観光客に御利用していただけるものと期待しております。


 このようなことから、本市においては、昨年から出水市と観光協定を締結し、お互いの市の観光地やグルメなどを紹介し、出水に来た観光客に水俣にも足を運んでいただけるような取り組みを推進してまいりました。また、昨年は10月から12月にかけて、みなまた・あしきた海老いろ色フェア、北薩摩いろ色お肉フェアを水俣・芦北地域と鹿児島県の北薩摩地域が連携して誘客活動を実施しております。


 さらに、本市では、おれんじ鉄道に働きかけ、おれんじ鉄道沿線のみならず、熊本市内あるいは鹿児島市内からの誘客を目的として、昨年11月から、おれんじ鉄道の1日フリー乗車券と湯の児温泉または湯の鶴温泉での昼食グルメと温泉入浴をセットにした水俣湯の児・湯の鶴日帰り美食切符を旅行商品として開発し、販売しております。問い合わせも多く、3月8日現在で実績及び予約数を含め221名の利用状況であり、大変好評であるとお聞しております。


 このように、水俣市のみならず沿線市町と連携し、多くの観光客に水俣に来ていただけるよう取り組みを推進しております。


 次に、集客力のあるエコパークとの関係をどう捉えているのかとの御質問にお答えします。


 エコパーク水俣には、水俣病資料館を初め、熊本県環境センター、水俣病情報センターなどがあり、熊本県を代表する環境学習の拠点となっており、また、熊本県を代表するバラ園がありますので、多くの見学者や観光客が訪れています。また一方で、ソフトボール、野球、サッカー、陸上競技場やテニスコート、グラウンドゴルフ場も整備されており、さまざまな大会が毎週のように開催されております。それらの観光客などがエコパークを訪れる場合、公共交通機関を利用する場合は、肥薩おれんじ鉄道水俣駅で下車し、産交バスや南国交通バス等に乗りかえて来ていただくことになります。


 そこで、エコパークヘおいでになる観光客等の利便性を向上させるためには、エコパーク周辺の新駅設置が課題になると考えますが、先ほどの答弁でも申し上げましたとおり、水俣駅の改修の後に、中期的な課題として検討してまいりたいと思います。


 次に、自衛隊等との連携についてのうち、自衛隊や保安庁に対する認識はとの御質問にお答えします。


 今日の国際社会においては、北朝鮮の核開発、ミサイル発射や中国との尖閣諸島問題など、国際的な安全保障環境は複雑化し、不確実なものとなっております。このような状況の中においては、外国からの侵略に対し、我が国を防衛することを目的とする自衛隊や海の警察としての海上保安庁は重要な役割を担っているものと認識いたしております。


 また、東日本大震災など、ここ数年多発している自然災害発生時の被災者の救援や災害復旧にも多大な貢献をされており、本市においても、平成15年に発生した土石流災害において自衛隊の皆さんの働きにより、早期の捜索や救援が図られたものであると考えております。その他にも、恋龍祭みなまた港フェスティバルなどにおいて、自衛艦が水俣港に入港し、一般公開などさまざまなイベントが開催されることで、交流人口の増加にも寄与していただいていると考えます。


 次に、海上自衛隊を含めた海洋船舶の定期補給母港として誘致の考えはないかとの御質問にお答えします。


 議員の御提案の誘致につきましては、定期的に船が水俣港に入ってくることにより地域の活性化につながるのではないかと思われますので、その条件や可能性等について調査していきたいと考えております。


 以上です。


○議長(真野頼隆君) 福田斉議員。


○(福田 斉君) 水俣駅の改修ということで、去年は聞いてなかったことなんですが、いつの間にかエコパークよりも先に持ってきて、すりかわったような印象を受けております。


 私的には、私がまだ新しい車両にも乗ったこともないし、見たこともない、そういう人間が言うべきことじゃないんでしょうけど、やはり先ほどから出ていました、エコパークを中心とした流動人口の核を、これは非常に大切というふうに思っております。


 水俣駅でおりて産交バスに乗ってというようなこと言われましたけれども、いっそのこと、エコパークの前に駅をつくればよかじゃなかかいと、こういうふうに思っております。そこは新駅ができた後に、またそっちのほうの検討に入るということで、一日も早い希望するわけですけれども、そういうことで利便性の向上ということに力を入れるのが一番いいんじゃなかろうかと思っております。


 そういう中で、ちょっと御紹介いたしますけれども、これも前回言いました。くま川鉄道ですね、これはエコパーク前に駅をつくったと仮定してですよ、くま川鉄道で熊本に出ておれんじ鉄道に乗りかえたら、人口3万5,000人の人吉市、これから水俣市に観光客が呼べるんですよ。そして、JRの肥薩線で一旦八代に出てからおれんじ鉄道に乗れば、人口12万8,000人の霧島方面から観光客が呼べるんですね。


 先ほど聞きました水俣駅を改装して、停車時間が14分ですか、はい。これ、水光社にも行かならんでしょう、こういう時間はですね。そういうことを考えれば、これはおれんじ鉄道会社が考えたことでしょうから、全体の沿線の駅の発展を願ってこういうことやるんでしょうけども、やはり私たちは地元の自治体が、いかにそれが地元の利益につながるかということを考えれば、強引にでも自分のところに駅をつくってくれというようなことをプッシュすべきだと私は考えます。これについてはもう質問しません。


 自衛隊についてのことでございます。認識を伺ったわけです。もう少し、ウエルカムの思いが弱いような印象を受けております。これは、私だけかも知れませんけれども、耳にする部分もありますので、市長はどこの政党や団体、あるいは九条の会とかですね、そういった日教組とか、気にはしておられないんでしょうけど、何かそういったところに配慮、あるいは気にされて、なかなか、どんどんどんどん前に出て来られないんじゃないかなという印象を受けております。


 私も今回ですね、掃海艇のときに初日も中日も最後の艦上レセプションも参加させていただきました。なかなか、そこで市長とお会いできたのは最後の艦上レセプションのときだったんですが、やはり挨拶の中にも、いい挨拶されたんですが、少しちょっと物足らないなと。その後のお酒が入った後も、本当はリップサービスでいろんなそういった立場の自衛隊の方たちと意見交換して、ぜひ来てください、そういったウエルカムの思いをされたらよかったんじゃないかな、私だけそう感じたのかもしれません。


 せっかくですので、少々長くなりますけれども、改めて自衛隊組織について御紹介してみたいと思います。質問は最後に行いますので。


 余談ですけれども、私はある議員から、自衛隊オタクとやゆされましたが、私も自衛隊募集相談員の一員として知り得る知識でちょっと御紹介したいと思います。


 ちょっと長くなりますけれども、平成15年7月20日、宝川内集地区と新屋敷で発生したあの土石流災害で貢献された陸上自衛隊は、水俣・芦北・天草方面を管轄する北熊本駐屯地の第8特科連隊第5大隊総勢約300名の自衛隊であります。水俣・芦北・天草方面ですね、限定してあるわけなんです。このとき、7月20日未明に発生した後、当時の江口市長の要請で潮谷知事をですね、当時の知事を通じて駆けつけた第5大隊の精鋭がこの水俣市に到着したと。そして7月26日の午前10時の撤収に至るまで、その機動力を発揮されて懸命な捜索活動に当たられたということは皆さん御存じのことかと思います。


 海上自衛隊にありましては、ちょうどおおよどの乗組員の方々が前日たまたま停泊中でございましたので、いち早く現場に駆けつけておられます。そして、2年後には、そのおおよどの乗組員の方々が慰霊碑に手を合わせられていたということが新聞にも大きく掲載されております。これはもう御存じのとおりでございます。そして海上保安庁におきましては、巡視艇やヘリによって海上捜索活動に当たられたと、ちょうどあれからことしで10年になります。災害の教訓を忘れてはいけないわけですね、当然でございます。喉元過ぎれば熱さを忘れるということではございませんが、当時の本当にあの悲惨な記憶とともに、救出活動に当たった全てのそういった人々への、消防団も含めた人に対して感謝の念も薄れてきているんじゃなかろうかというふうに、私はちょっと感じております。


 ついこの間、私は副議長で、議長代理で3月3日の北熊本にある第8特科連隊の記念式典に出席させていただきました。赤司事務局員も一緒だったんですが、懇親会の席上で、あの当時お世話になった第5大隊のテーブルのほうに行きまして、私は当時の方々にお会いして、本当に水俣の市民の一員としてお礼を述べる機会がございました。全く向こうもこっちも覚えていないんですけれども、水俣に来ていただいた方、誰ですかと言ったら、本当に若い人たちも結構おりました。


 ここで質問です。宮本市長、今後、何らかの機会があれば、ぜひ第8特科連隊に直接出向かれて、連隊長にでも会われて、首長の立場として、当時の水俣へのそういった支援の感謝の言葉と、そして今後、さらなる水俣市に対しての防災支援と、そういったものをお願いされたらどうかなと、そういうふうに思っております。それが水俣市を代表する市長の積極的な自衛隊等に対するウエルカムスタンスと受け取ってもらえるんじゃないかというふうに思っておりますので、いかがかですか。


 それと、あと1点、掃海艇訓練がございましたけれども、これは年に4回あるそうでございます。そして、大相撲で言う最終場所が今回開かれた八代海域での掃海訓練だったそうでございます。自衛隊の幹部の方が言っておられました。本当にこの八代海は環境がすばらしいと、だからぜひ、今後も水俣のほう、こちらのほうで八代海沿岸でできたらいいなというふうに言われておりましたので、そういったことに対して積極的にまた誘致に向けて動いてもらえるかどうかお尋ねしたいと思います。


○議長(真野頼隆君) 答弁を求めます。


 宮本市長。


○市長(宮本勝彬君) 今、福田議員のお話をお聞きしながら非常に熱い思いでいらっしゃることは十分受けとめさせていただきました。私もこれまでの動きですけれども、毎年商工会議所の会頭の方々と佐世保のほうには行かせていただいております。恋龍祭に絡んでの要請あるいはお願い、お礼を含めて毎年行かせていただいております。


 それから、第8特科連隊には最近は行っておりませんけれども、過去二度ほど行かせていただいてお話をさせていただいているところでございます。今、議員がおっしゃいましたように、確かに平成15年のときの土石流災害で、そういった自衛隊の方々の動きを見ながら、本当に身につまされるといいますか、すごい働きをされるんだなと。もしそういったのがないとするならばどうなるんだろうかなと一瞬思うようなことももちろんございますし、私が何年か前にも、水俣川が増水いたしまして、もう危うくなりましたときに、自衛隊の要請を図ったところでございますけれども、直ちに駆けつけていただいたということで、市民の皆さん方には本当にそういった意味で安心・安全を保ったのではないかなと思っております。


 それから、福田議員が先ほどおっしゃいましたけれども、出水でありました掃海艇の艦上でのレセプションのときでございますが、挨拶をさせていただきました。そのときの挨拶の内容でございますけれども、軍指令がおっしゃった言葉を引用させていただいて挨拶をさせていただいたところでございます。軍指令がおっしゃったのは、戦争を好む者は誰もいないんだというようなことを言われました。そして、ただ毅然とした態度・体制は保っておかなければならないというような言葉を、これは水俣のレセプションの中で軍指令がおっしゃったところでございます。


 そういったお話をお聞きしながら、やっぱり国民を守るという強い思いを持っていらっしゃるんだなというようなことは、ここで感じたところでございます。


 議員が今おっしゃいますように、やはり国民の安心・安全を確保するためには必要に応じてはお願いにもいかなければならないし、感謝もしなければならないんではないかなと、そのように思っております。引き続きそういう気持ちで進めさせていただければと思います。


○議長(真野頼隆君) 本山総務企画部長。


○総務企画部長(本山祐二君) 掃海訓練の誘致ということでございますけれども、先ほど?岡議員の御質問にも答えさせていただいておりますが、確かに議員がおっしゃいますように、八代海というのが、非常に40メートル以内と比較的浅く、海底に魚礁などの障害物も少ないということで、非常に恵まれた最適な海という形でされております。ただ、これは当然、航行が制限されるとか、そういうこともございますので、漁協等の同意が要るとか、いろいろ条件がございます。


 ですから、今後、引き続き行われるかどうかわかりませんけれども、行われた場合には、当然歓迎の意というのは示す必要があるかなと思っております。


 以上です。


○議長(真野頼隆君) 福田斉議員。


○(福田 斉君) 3回目でございます。


 今月の3月16日、水俣・芦北地域出身の自衛隊新人の入隊激励会が行われます。津奈木のほうでございます。ことしは10名入ります。10名の新人のうち5名が水俣出身者でございます。ことしは非常に成績がよかったということで、5名の方が水俣出身と。激励式典会場は毎年、芦北、津奈木、水俣市の持ち回りでございます。そういった中で、芦北と津奈木の会場の使用料は無料でございます。水俣市だけは有料となっているんですね、1時間当たり数百円ですから、せいぜい1,000円ちょっとぐらいのものでしょうけれども、これも私は違和感を感じるわけですね。


 前からそうなっていたからということでそのままなんでしょうけれども、本当にそういった、ちょっと違和感を感じております。


 そういった自衛隊の家族のバックアップとして父兄会があるのは御存じかと思いますけれども、大体水俣・芦北総勢72名ぐらいだったと聞いておるんですが、本当に先ほど答弁でもありましたように、恋龍祭とか、総おどり等々でもいろんな行事にこの父兄会の方たちは参加されております。これは熊本県内でもトップクラスという評価があるそうでございます。


 今回の掃海艇が来たときには、私も行きましたけれども、百間港の岸壁に父兄会の方々が歓迎の横断幕を掲げておられました。そのようにいろんな場面で父兄の方々も頑張っておられます。


 今後は市長も、もしそういう方を見られたらお声をかけていただきたいなと、本当に寒い中で、あの広過ぎるぐらい広いんですから、本当に端から見たら片隅みたいにしか見えないわけですね、そこに何十人かの父兄会の方たちが寒い中で一生懸命手を振っておられる、ああいう姿は非常に私は感動を覚えます。ぜひ、市長もそういったときにはお声をかけていただければいいなというふうに私は思っております。


 それで、ちょっと質問なんですが、先ほど私が言いました違和感を感じると言っていたんですけれども、水俣だけが無料じゃないと、そういう現状についてどう思われるのか。


 それと、先ほど連隊長への表敬ではありませんけれども、ついでにですね、もし今度行かれたら、水俣出身の隊員たちとそういった自衛隊の食堂で一緒に食事でもとっていただきながら、そういった地元出身の隊員たちに声をかけていただいて、励ましていただいて、期待しておるぞというようなお声をかけていただければ、地元の父兄会の人たちも励みになるんじゃないかなというふうに感じておりますので、いかがか、どう思われるのか。この2点について最後お尋ねしたいと思います。


○議長(真野頼隆君) 答弁を求めます。


 宮本市長。


○市長(宮本勝彬君) 会場の件につきましては、私も今ちょっと初めて知ったような状況でございますので、減免できるかどうかということをちょっと検討させていただければと思います。


 それから、隊員の励ましあたりをするべきではないかということでございますので、できる範囲内で精いっぱい努力をさせていただきたいと思います。


○議長(真野頼隆君) 次に、全国豊かな海づくり大会への取り組みについて答弁を求めます。


 厚地産業建設部長。


  (産業建設部長 厚地昭仁君登壇)


○産業建設部長(厚地昭仁君) 次に、全国豊かな海づくり大会への取り組みについて順次お答えします。


 まず、過去の開催地についてどのように評価しているのかとの御質問にお答えします。


 平成23年度の鳥取県大会と今年度の沖縄県大会は、担当職員や実行委員会関係者が視察を行いましたので、この2大会について評価といいますか、感想を述べさせていただきます。


 これまでの大会では、大会前日の歓迎レセプション、当日の式典行事、海上歓迎・放流行事は県庁所在地やその近郊都市で実施されております。大会と同日開催の物産展等の関連行事については、主催である県及び既存の団体が主体となり実施されております。熊本県大会では、放流行事が水俣市、熊本市、天草市の3会場で実施されることが、これまでの大会との大きな相違点でございます。


 大会の構成が異なりますので、単純な比較はできませんが、鳥取県大会の鳥取市の例を見てみますと、前年度予算額は622万3,000円、当該年度の予算額は県への負担金等を含めて6,768万4,000円となっております。関連行事イベントは大会当日に実施されておりますが、会場は式典・放流会場から5キロ程度の市街地近郊の運動公園施設を利用して行われ、式典・放流会場や中心駅の間はシャトルバスが運行されたと聞いております。


 関連行事イベントの内容としましては、さかなくんトークショーなどのステージイベント、水産業パネルや漁具・漁法の企画展示・体験エリア、屋外では水産加工品、名物料理の販売や食のみやこフェスタとして近隣市町、関係団体から100店舗以上の出店があり、招待者を含め多くの来場者でにぎわっていたということです。なお、式典、放流行事以外の事業としては、県の主催による植樹活動、環境美化活動、水産振興活動が実施されております。


 昨年11月に開催されました沖縄県大会の糸満市の平成23年度の予算額は2,038万円、平成24年度の予算額は1億570万2,000円となっております。式典行事、海上歓迎・放流行事ともに糸満漁港の近郊で実施され、それぞれの会場と主要な駅等の間はシャトルバスが運行されておりました。


 関連行事イベントとして、道の駅及び隣接する公園で、企画展示、体験、物産販売のほか、沖縄県出身の芸能人等が出演するステージが開催されており、多数の人が来場されておりました。


 鳥取県大会、沖縄県大会両大会ともに、ステージイベントや物産展等については、郷土芸能や特産物を発信するとともに、来場者が楽しむことができるすばらしいイベントとなっておりました。


 水俣市で関連行事イベントを開催する場合は、限られた規模の中でどれだけ多くの方々に来場していただけるか、いかに楽しめるイベントにするか、いかに本大会の趣旨を理解していただくかが重要なことだと考えております。また、招待者の水俣市近郊での宿泊は、客室の構成や警備の面から困難と思われ、さらに水俣市近郊の人口規模からも、大会当日の集客を図るためには努力が必要であると考えております。


 今回、このような絶好の機会が与えられたところでございますので、大会を成功させるとともに、1回限りのイベントで終わらせることがないようにしなければならないと思っております。


 過去の大会に劣らない大会をつくり上げるためには十分な事業費が必要となります。大会の周知と機運の醸成を図るさまざまなイベントをとり行うための予算を本議会に提案させていただいておりますので、よろしくお願いいたします。


 次に、熊本県及び水俣市の現在の動きについてお答えします。


 まず、熊本県の動きについてですが、全国豊かな海づくり大会の行事として、式典行事、海上歓迎・放流行事、関連行事、絵画・習字優秀作品展及び歓迎レセプション等が計画されておりますので、県事務局ではそれぞれの行事におけるプログラム、出演団体やアトラクション、会場レイアウトなどについて検討がなされております。これらの行事計画のほか、招待者計画や宿泊・輸送・駐車場及び映像中継計画などについての詳細な内容を盛り込んだ実施計画案を関係機関と協議しながら作成されていると伺っております。


 また、水俣市の動きについてですが、10月の本大会の周知・広報及び機運の醸成を図るため、事務局において複数のイベントを企画し、実施に向け詳細な内容について検討しているところでございます。漁協、農協、商工会議所、観光物産協会、森林組合等に加え、芦北町、津奈木町にも御加入いただいた水俣市実行委員会の専門委員会で今後協議を行い、その結果を4月に開催予定の実行委員会に諮り、事業を実施していくことになります。また、県事務局で実施される海上歓迎・放流行事等の実施計画に関する会議等に出席し、意見交換をするなどして連携を図っているところであります。


 次に、予定されているイベントの内容についてお答えいたします。


 現在の段階で、全国豊かな海づくり大会水俣市実行委員会の事業として企画しているイベントは、まず、エコパーク水俣の親水護岸での放流行事開催を記念して、同所を会場とした大花火大会を実施し、隣接する潮騒の広場においては、水俣・芦北の魅力ある特産品や食材を楽しめる夜市を開催する予定です。また、水俣市漁業協同組合が久木野地区に所有する漁民の森において、山から海へのつながりを感じていただくことを目的に、熊本県及び水俣市、津奈木町、芦北町で毎年実施している植樹祭をバージョンアップした水源の森づくりを計画しております。さらに、水俣の海の再生を広くPRすることを目的としまして、水俣市で最も漁獲量の多いシラスを使ったレシピを募集した後、優秀作品を決定し、グランプリ作品は、本大会と同時開催予定の物産展で、限定ふるまいをする予定です。


 平成25年10月26日、27日の大会当日には、関連行事としてエコパーク水俣において水俣・芦北地域の郷土芸能団体等によるステージイベントや、水俣・芦北地域の農水産物を初めとする魅力ある特産物を提供する場として物産展の同時開催を予定しております。


 以上でございます。


○議長(真野頼隆君) 福田斉議員。


○(福田 斉君) もう時間もございませんので、ちょっと要望だけ2点、要望です。


 お成り本部というものが立ち上がると思うんですけど、天皇皇后両陛下がおいでになるときにですね。ぜひ市の広報紙あたり使ってやっていただきたいことはあるし、広報として新水俣駅から会場であるエコパーク前までの国道3号線、こういった両方に事業所がたくさんございます。


 こういったところにはやはり歓迎の意を表する、機運を高めるために祝祭日に日の丸の掲揚をやりましょう、やってもらえませんか的な市の広報紙を出していただけたらなというふうに思っております。これが1点とですね。


 もう一つは、先ほどの水俣なんですけど、せっかくの機会ですので、いろんな取り組みの様子をビデオあたりを制作していただいて、簡単なビデオでいいと思うんですけど、川の美化活動の取り組みとか、あるいは元気村とか、いろんな水俣の景色も含めたところで活動の様子をビデオに撮っていただいて、それが結局は放流事業につながったというような一連の、せっかくの機会でございますので、水俣の元気、美しさ、すばらしさを発信するためにもこれを機会にビデオの検討をしていただきたいなというふうに思っています。


 これはこれで終わります。


○議長(真野頼隆君) 次に、水銀に関する水俣条約制定について答弁を求めます。


 宮本市長。


  (市長 宮本勝彬君登壇)


○市長(宮本勝彬君) 次に、水銀に関する水俣条約制定についての御質問に順次お答えします。


 まず、可決された市議会の反対意見書への思いはとの御質問にお答えします。


 市議会での意見書の採択については重く受けとめております。しかし、私としましては、条約名に水俣とつけることについては、水俣市にとっても市民にとっても有意義なものと捉えております。水銀条約の採択は、世界で団結し、水銀を規制し、対策を行っていくための大きな第一歩です。二度と水俣病のような悲劇を繰り返さないための条約でもあります。その条約に水俣と名づけることは、世界中の人々に水銀汚染の深刻さを想起させるとともに、日本の環境首都として評価を受けている水俣市に対しても、社会的、国際的な評価の視点が与えられると思います。世界に水俣が発信され、そしてこれまでの水俣病を教訓とした本市の取り組みや、再生に向かって進む姿も、これまで以上に意味を持って伝えられていくことになります。


 もちろん条約に水俣と冠することで、差別や偏見、風評被害を生むことを懸念されていることも理解できます。しかし、この外交会議での条約の採択を機会に、厳しい経験をした水俣が今、市民と協働でまちづくりに取り組み、日本の環境首都として頑張っている姿を見せ、また、水俣病の正しい知識を世界中に伝えることができると考えています。そのことは、水俣の責務であり使命であると思いますし、そうすることで市議会の意見書の中で懸念されている風評被害や差別、偏見も払拭されていくものと考えます。


 次に、調印に向けた今後の環境省並びに熊本県の動きについてお答えします。


 水銀に関する水俣条約外交会議の日程としましては、10月7日、8日行われる外交会議の準備会合、9日から11日に採択・署名の外交会議が本市と熊本市で開催されます。水俣市においては、外交会議初日の9日に開会セレモニーと現地視察が行われることとなっており、歓迎レセプションも実施される予定です。


 環境省はこれらの会議運営のための準備を進めています。熊本県においては、水俣市、熊本市などとともに、水銀条約外交会議熊本県推進協議会を立ち上げ、会議参加者の受け入れ準備や広報などを行っています。また、協議会の下に熊本部会、水俣・芦北部会の2つの部会を設置し、各地域でのレセプションやサイドイベントなどでのおもてなしや情報発信について、それぞれ検討・準備を進めているところです。


 続きまして、条約制定に当たり本市の今後の対応はとの御質問にお答えします。


 水俣市では、さきに述べましたように、10月9日に開会セレモニー、水俣市立水俣病資料館やエコパークを中心とした現地視察、歓迎レセプションの開催が予定されています。会議には世界140カ国から800人ほどの方々が参加されると聞いています。そのような中、水俣の情報をどう発信するか、参加者のおもてなしをどうすればよいかなどを水銀条約外交会議熊本県推進協議会の水俣・芦北部会において、関係者や市民の皆様を交えて検討を進めているところです。


 今後は、市民の皆様にも広く御協力や御意見をいただきながら、水俣市全体でこれまでに市民協働で築き上げてきた日本の環境首都としての水俣の今の姿を会議参加者の皆様へ伝え、また水俣を感じていただけるよう、検討・準備を進めてまいります。


 次に、これまでの水俣病被害対策補助事業の内容及び今後の見通しについてお答えします。


 水俣病に関する国の補助金として本市が交付を受けているものは、水俣病総合対策費補助金があります。この補助金は、平成4年の開始から随時対象事業の拡充がなされ、平成24年度当初予算では、対象事業の事業費合計額約1億7,800万円に対し、国・県の補助金が約1億6,000万円と補助率約9割の高率の補助となっています。平成25年度当初予算では、環境首都水俣創造事業や水俣病教訓発信事業、水俣病慰霊式開催経費、ふれあいセンターの運営費など19の事業について、合計約2億700万円の事業費に対し約1億8,300万円の補助金を計上しています。これらの事業について、一部を除き、補助の終了期限は定められておりません。しかし、国の財政状況から、今後は補助事業の終了も予想されます。


 本市では、若年層の流出による過疎化に歯どめがかからず、高齢化が進み、経済情勢は依然として低迷しております。市の財政も逼迫しており、水俣市の再生・振興のため、また風評被害の払拭のためにも引き続き国の支援が必要です。これからも、水俣芦北地域振興推進協議会などを通じて国の支援の継続をお願いしていきたいと考えております。


 以上です。


○議長(真野頼隆君) 福田斉議員。


○(福田 斉君) 時間もありませんので、深くは言いません。


 2月8日の日に環境省から担当職員が来て、そういう中でやりとりしたのも全議員がわかっております。その中で、引き出した言葉が、水俣に対しては、できるだけ長く補助を続けていくという言葉が引き出されております。


 時間があれば、御紹介するところなんですけど、今言われた数字が補助事業としていっぱい来ているわけですよ。こういったやつがそのうちになくなっていく可能性が強いと思っております。引き出した言葉が、水俣に対して覚悟を持っていくということでございましたので、まず次の、私は6月の議会で再度取り上げたいと思いますけれども、1点だけ検討事項として思っていただきたいのは、水俣病資料館、これの施設管理費、今回1,800万円ですか、計上してありますが、これを国立水俣病資料館として要望していくべきと私は考えております。これから本当に間違った情報あるいはそういった風評被害、一番のそういった情報の発信場所であるのが資料館の役割というふうに捉えれば、これだけ水俣条約という名前をつけた以上は、こちらに切り札がわたったんだというふうに捉えれば、どんどんそういったことも環境省に対しては要望しても構わない、すべきだと言うふうに思っておりますので、最後にその1点、ちょっとお尋ねして、残りは6月議会に回したいと思います。


○議長(真野頼隆君) 答弁を求めます。


 宮本市長。


○市長(宮本勝彬君) 資料館についてでよろしゅうございますか。


  (「はい」と言う者あり)


○市長(宮本勝彬君)(続) 今議員がおっしゃったように、水俣は非常に厳しい状況にありますので、今後も引き続き国に要望は続けていかなければならないと思っております。


 ただし、資料館のことについてでございますけれども、私はこの資料館は水俣市がやっているからこそ意味があるのではないかなと、そのように私は捉えております。地元としての情報あるいは語り部の方々と連携をしながら積極的にやっていくところに、この水俣病資料館の意義があるのではないかなと、そういう思いもしておりますので、これまでどおり水俣市で運営する方向で私は考えております。


○議長(真野頼隆君) 以上で福田斉議員の質問は終わりました。


 これで本日の一般質問の日程を終了します。


 次の本会議は明12日に開き、一般質問を行います。


 なお、議事の都合により、あすの本会議は午前9時30分に繰り上げて開きます。


 本日はこれで散会します。


                               午後4時2分 散会