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長崎県 五島市

平成17年 12月 定例会 12月12日−02号




平成17年 12月 定例会 − 12月12日−02号







平成17年 12月 定例会



◯出席議員(24名)

     1番 清川久義君

     2番 熊川長吉君

     3番 草野久幸君

     4番 菊谷岩雄君

     5番 中村康弘君

     6番 柿森弘幸君

     7番 江川精一郎君

     8番 椿山恵三君

     9番 柿森 誠君

     11番 宗 藤人君

     12番 古川雄一君

     13番 永峯 満君

     14番 橋本憲治君

     15番 江川美津子君

     16番 向原安男君

     17番 荒尾正登君

     18番 谷川 等君

     19番 田橋良康君

     20番 谷川福美君

     21番 山田権治君

     23番 中尾剛一君

     24番 林 忠男君

     25番 志内勝利君

     26番 浦 藤彦君

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◯欠席議員(2名)

     10番 神之浦伊佐男君

     22番 仁田一成君

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◯地方自治法第121条の規定に基づく出席者

     市長             中尾郁子君

     助役             岩村 進君

     収入役            江頭憲一郎君

     富江支所長          吉田孝司君

     玉之浦支所長         柿山信行君

     三井楽支所長         原田善一君

     岐宿支所長          平田國廣君

     奈留支所長          赤瀬 博君

     総務課長           窄 善明君

     豊かな島づくり市長公室長   赤尾邦幸君

     企画課長           島  悟君

     財政課長           木戸庄吾君

     水道局長           中野基樹君

     建設課長           岸川和彌君

     都市計画課長         富山博彌君

     農林課長           中山富男君

     水産課長           村中清志君

     商工観光課長         谷川良二君

     生活環境課長         中村健一君

     税務課長           道端金俊君

     市民課長           道下俊夫君

     社会福祉課長         手島仁助君

     長寿対策課長         近藤英海君

     健康政策課長         吉谷清光君

     教育長            末永文隆君

     教育委員会総務課長      小林正治君

     学校教育課長         宿輪育弘君

     生涯学習課長         福島正市君

     監査委員           高木長幸君

     監査委員事務局長       松倉正光君

     会計課長           奥野音之君

     農業委員会事務局長      松野 悟君

     選挙管理委員会事務局長    山本政義君

     消防長            江口秀美君

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◯議会事務局

     局長             松野音幸君

     次長             山下傳一郎君

     議事係長           中里亀之君

     書記             横枕孝規君

     書記             平田千亜喜君

          平成17年12月12日(月)議事日程表

議事日程 第2号



日程番号
議案番号
件名
備考



 
市政一般質問について
 







番号
質問者
質問要旨



向原安男議員
1 「新地方行革指針」と五島市行政改革大綱について
2 三井楽診療所の診療体制の充実
3 市民アンケートから
 イ 市政の評価についての見解と今後の対応
 ロ 「豊かな島づくり公室」への意見と今後の課題
 ハ 大波止桟橋へのタクシー乗り入れ
 ニ 久賀のし尿処理



椿山恵三議員
1 下水道事業の現状と今後の展望について
 ? 五島市の財政と地元同意の状況から判断して、中止して再検討が必要
 ? 浄化槽市町村整備事業の導入について
2 地域ブランドの開発について
 ? ブランド推進化の現状
 ? 五島地鶏の開発について
3 市長の政治活動について
 ? 市長は立場上、各種の選挙応援は中立で対応すべき



中村康弘議員
1 「カネミ油症五島市の会」への支援策は
2 総務・企画・財政行政について
 ? 行財政健全化計画概容と新採職員計画(特に消防関係)及び保育所、幼稚園の民営化について
 ? "人なくして国あらず"人材の育成確保と職員の集中残業の実態と健康管理は
 ? 国際交流の推進(基本構想素案)と交流人口50万作戦の具体策と、外国人向け案内板(英、中、韓国語)の設置を
3 建設行政について
 ? 福江島周回道路の拡幅改良整備について
   特に、国道(丸子〜黒瀬)、県道(戸岐首〜河務、奥浦〜戸岐向、玉之浦〜大宝間)は早急に
 ? 市道馬責馬場交差点〜緑小・福中方面への歩道の建設の至急性について
4 公室行政について
 ? 「e−むらづくり」事業推進具体策中、GIS構築のための地籍調査計画



熊川長吉議員
下水道事業について
 ? 市長として、事業採択後、事業認可に向けて努力された経緯について
 ? 今回の補助金返還について、その理由は
 ? 事業の重要性の認識は
 ? 今後の計画は
 ? 国、県との信頼関係は、どこまで約束されているのか



宗 藤人議員
五島市財政の現状と財政健全化について
 五島市の財政は、自主財源に乏しく、地方交付税の削減などで、住民への政策的なサービスができなくなるほど、極めて、厳しい現状にあると思います。
 先日、本市行政改革大綱及び本市財政健全化計画の説明を受けましたが、財政の健全化は五島市の将来のために実施するものであり、次代を担う子供たちに、将来の五島市を受け継いでもらうためにも、強い信念のもと、かつ着実に実行する必要があります。本市の財政健全化では、市民にとって、これまで以上の負担や痛みを負っていただくことになりますが、何とか、この危機を乗り切るためには、市民の理解と協力を得る必要があると思います。
 先日の市財政健全化計画の説明では、住民説明にはわかりづらいと思われましたので、市民の理解と協力を得るために、市長はどのような具体的方策を考えているのか。
 また、e−むらづくり事業について、市の事業費負担、市民の負担等、市財政との関係はどうなるのか、市財政を圧迫することはないのか、市長の基本的な考えをお伺いいたします。



                         =午前10時00分 開議=



○議長(浦藤彦君) おはようございます。

 出席議員は定足数に達しました。

 議事日程第2号により、直ちに本日の会議を開きます。



△日程第1 市政一般質問について

 これより、印刷配付いたしております一般質問順序表により、一般質問を行います。

 まず、16番 向原安男議員。



◆16番(向原安男君) (登壇)おはようございます。

 質問いたします。

 三位一体の改革の名で地方財政への攻撃が強められています。同時に、国の関与も厳しくなってきています。今回の「新地方行革指針」が出された背景は、平成の大合併がとりあえず一区切りついたこと、続いて、三位一体の地方財政改革に本格的に着手をする、さらに道州制移行への検討が開始されたことを見据えて出されたものと考えています。

 より直接的には、2007年度からねらう地方交付税の大幅削減に耐えられる自治体をつくるということにあります。「骨太方針2005」では、行革の成否の別れ道はこの一、二年にある、今年から来年までの2年間を重点強化期間とすることになっています。相当な圧力が予想されています。そして、その中心点は、従来を上回る給与、人員の徹底した削減と、今の役所の仕事を民間に任せるようにする、これを今後の自治体改革の最重点課題として自治体に迫るというものであります。

 政府は、今年4月に「日本21世紀ビジョン」を公刊して、2030年のこの国の形を明らかにいたしました。6月には、いわゆる「骨太方針2005」が出されています。この3つの文書は無関係ではありません。これら3つの文書を統一的な視点でとらえることで、現時点での政府や財界の目指す地方自治の全体像を正確にとらえることが可能になるとのことであります。

 市長はこの大きな流れをしっかりつかんで、誤りのないかじ取りを心から願うものであります。

 質問いたします。

 1点目は、政府の「新地方行革指針」の助言や押しつけは地方自治法の趣旨に反すると考えますが、市長の答弁を願います。

 2つ目、この攻撃は、これからの国と政府のあり方を、これまでの土建国家から多国籍企業国家に変えていくという財界と政府の奥深い戦略とねらいがあると考えますが、いかがですか。

 3つ目、同時に国の財政を大都市部の大型開発に優先し、地方や離島への財源を縮減することにも大きなねらいがあると考えますが、市長の見解を求めます。

 4つ目、自治体業務の民間委託で、その業務を担う企業、特に株式会社は、果たして行政よりもすぐれた組織であることが実証されていますか、お答え願います。

 「五島市行政改革大綱」は、今、述べた国の新指針等に沿っての大綱となっていて、業務の民間委託と人件費削減が大きな柱となっています。

 住民福祉の増進という自治体本来の役割を果たすための民主的効率化と財源保障、財政健全化の取り組みは、自治体と職員、住民の検討で自主的に進めることこそ求められています。以下、市長の答弁を求めます。

 1、大綱の策定に当たっては、住民の暮らしを守りつつ、財政健全化をどのように進めるかがポイントであります。この姿勢が大綱にどのように生かされておりますか。

 2点目、何が現在の財政危機の根本的な原因なのかの分析がありません。この原因を明確にしてこそ、今後に生きる財政健全化が可能になるのではないでしょうか。

 3点目、「使用料・手数料の見直し(受益者負担の適正化)」とあります。これは公共料金等の値上げを意味するのですか。

 次に、三井楽診療所の診療体制の問題です。

 三井楽診療所は、五島市4診療所の中でも、看護士の配置でも設備の面でも充実していると考えます。さきに夜間・救急外来診療を休止しましたが、最近、再開いたしました。今度は、来年4月からの土曜日・日曜日の救急外来診療が休止になるやに聞いています。このことは事実ですか。事実とすればどのような原因によるものなのか。また市長は、今後、どのような対策をとるつもりですか。

 日本共産党市議団は、市民アンケートを毎年実施してきましたが、今回は五島市全世帯を対象に約2万枚を届けました。記入されて返送されてきたアンケートは486通、6割が旧5町からのもので、50歳以上の回答者が80%です。男性、女性の割合はほぼ同じです。回答を寄せた人たちの85%がマル・カケの選択だけでなく、文章で暮らしぶりや意見を述べています。その特徴は、まじめに綿々と、合併後の市政につづったものが多かったのが特に印象的でした。

 私は、このアンケートをもとに4点質問いたします。

 最初は、市政の評価についての見解と今後の対応についてであります。

 市政の評価を、「今の市政についてどう評価されていますか。1つ選んでマルをしてください」との設問をいたしました。この質問についての回答者は436人です。その中で、よいと答えた人は16人、よくも悪くもないが122人、悪いが197人、わからないが95人、その他8人との結果であります。

 今の市政についての市民の評価は、極めて厳しい結果であります。市長は、この結果について、どのような分析と見解をお持ちですか。

 また、この結果を踏まえ、市政の信頼を回復するために、今後、どのような対応をとられる考えですか。

 2つは、豊かな島づくり公室への意見と今後の課題です。

 設問は、「市長は、豊かな島づくり市長公室を10月から発足させます。市長直轄の部署で、特命による施策の調査・研究と推進を図ることになっています。五島市の緊急な課題、施策についての御意見をお聞かせください」というものでした。

 回答では、大いに期待する意見と、五島の厳しい現状から懐疑的な意見も当然ありました。市長は、現時点での今後の市長公室の緊急の課題を、理念も含めてどう指示されておられますか。

 3つは、大波止桟橋へのタクシーの乗り入れの要望です。

 島の60代女性からの訴えです。「私は足が悪く、船からおりてタクシーまで行くのが大変です。船が着くところまでタクシーを入れてください、お願いします。2週間に1回行くたびに思います」。年齢、性別不詳の方であります。「船が着く桟橋までタクシーを入れてもらいたい。足が痛くて病院に行くのが不便です」。

 以前の議会でも取り上げられましたが、島の人たちの強い要望であります。この件について市長の答弁を願います。

 最後に、久賀のし尿処理についてです。

 60代の方からです。「久賀島のし尿投棄、現地を見てください。展望台の下にはし尿が投棄され、夏はにおいがするし、衛生上または環境を悪くして、大雨が続くと久賀湾に流出し、公害が起きる可能性が十分にある。何とか改善してほしい」、そういう訴えであります。答弁願います。

 以上で、壇上からの質問を終わります。(降壇)



◎市長(中尾郁子君) (登壇)おはようございます。

 16番 向原安男議員の質問にお答えをいたします。

 まず、「新地方行革指針」と「五島市行政改革大綱」について、一つ目のお尋ねでありました、政府の助言、押しつけは自治法の趣旨に反するのではないかとのお尋ねでございましたが、本年3月に出されました「地方公共団体における行政改革の推進のための新たな指針」、通称「新地方行革指針」を自治法の趣旨に反するものとは理解をいたしておりません。

 なぜならば、今回の「新地方行革指針」は、地方自治法第252条の17の5、「組織及び運営の合理化に係る助言及び勧告並びに資料の提出の要求」に基づき行われたものであるということ。また、行革を進めるための、あくまでも参考として出されたものであると判断をいたしているからでございます。

 次に、国のあり方を、これまでの土建国家から多国籍企業国家へ変えようとする政府と財界の戦略のねらいがあるのではないかとのお尋ねがございましたが、議員の認識と私は少しずれがあるかと思います。

 なぜならば、土建国家とは思っておりませんし、初めて聞く言葉でありますが、多国籍企業国家を目指しているとも思っておりません。もちろん、これまでの政策で、不況を乗り切るため公共事業に依存してきた傾向にはありましたが、今後、小さな政府を選択いたしましたので、飛躍して考えますならば、そう解釈できないこともないかもしれませんが、私はそのようには考えておりません。膨大に膨らんだ赤字財政を立て直すために、国家予算の縮減を図るのには、至極当然のことだと、そういう政策であると理解をいたしております。

 次に、大都市圏優先、地方圧縮のねらいがあるがとのお尋ねでございましたが、確かに三位一体改革には、国の負担を地方に肩がわりさせるような内容を含んでいることも事実でございます。これらは全国的に反対の声が上がっておりますし、私も全国市長会や全国市長会専門部会に出席をし、国県に要求するべきことははっきりと発言をいたしております。

 また、先般、離島再生小委員会に出席をさせていただいた折にも、地方の置かれている現状、離島の置かれている現状を具体的に説明をさせていただきました。

 次に、企業、特に株式会社が、行政よりすぐれた組織であることが実証されているかとのお尋ねでございましたが、行政より民間がすぐれた組織であるとの実証はされていないと認識をいたしております。

 ただ、民間委託の推進につきましては、なかなか民間でできない部門、つまり不採算部門を住民の強い要望によって行政で行ってきた歴史的な経過はあるものの、社会情勢の変化の中で、地域住民やNPO・事業者・各種団体の行政への参加意欲が高まる中で、民間委託が検討され、実施されることにつきましては大いに推進すべきだという考えに立っておりますので、御理解をいただきたいと存じます。

 次に、五島市行政改革大綱策定に、住民の暮らしを守りつつ財政健全化をどのように生かされているかとのお尋ねでございますが、まずは、行政改革と財政健全化計画は車の両輪でございまして、一体のものであると認識をいたしております。それは、行政改革大綱の三つの基本方針の重要な部分を占めます財政運営の健全化として位置づけておりますし、具体的な取り組みとしては、数値目標を明示した財政健全化計画の策定を義務づけていることからも明らかでございます。

 ただ、住民の暮らしを守りつつという点から言いますと、守ることが原点でございますので、そこを大事にしながら、受益者負担の原則に立ちまして、使用料、手数料、負担金等の適正化に取り組むことといたしておりまして、バランスが試されるところでございます。

 次に、三井楽診療所の診療体制の充実についてのお尋ねでございますが、現在、土曜日、日曜日などの休日、祝祭日等の診療体制は、長崎大学医学部及び五島中央病院から医師派遣の応援を受けまして、日直業務を行い救急患者への対応をいたしております。

 この日直業務につきましては、財政健全化計画の面から休止を検討いたしております。土曜・日曜等の救急患者数は1日平均3.4人、年間の運営経費が1,000万円以上と、費用対効果の面から申し上げますと、非常に厳しい状況にございます。しかしながら、日直業務を休止することによる三井楽支所管内の市民の皆様への心理的影響等を考えますと、大変判断に苦慮するところでございます。

 したがいまして、厳しい財政状況を考慮しながら、また関係医療機関への御相談、御協力を仰ぎながら、今後も検討を続けていきたいと考えております。

 次に、市民アンケートから市政の評価についての見解と今後の対応についてのお尋ねでございましたが、486名とおっしゃいましたか、486名のうち、悪いとする197名は、率に直しますと40.7%で、確かに厳しいものと言わざるを得ませんし、素直に、しかも真摯にそのアンケート結果を受けとめたいと存じます。特に、合併する際に、「サービスは高く、負担は低く」としました基本合意からしますと、現在の状況下では守れないことがはっきりといたしておりますから、このことからくる不満が数字となってあらわれたものが大きいのではないかと思います。

 しかしながら、なぜこのようになったのかということをきちんと説明していくことが大事でございますし、今後、地域審議会、市政懇談会などで丁寧に説明をしてまいりたいと思っております。

 次に、信頼回復にどのような対応をするのかとのことでございますが、政治に携わる者として心がけねばならないことを一つ挙げるならば、住民との信頼関係をいかに築き上げるかにあると常々考えております。今、置かれている市の実態を、市民とともに共有し、市民のために最善を尽くすことを第一に心がけておりますので、真心を込めて話し合えば、必ず理解を得られ、解決策は見つかると信じております。

 したがいまして、市政運営の透明性を高め、決して振れることのない軸を中心にしまして、疑問や問題点に向き合い、話し合いによる解決を基本として、目標も行程もすべて公開していく姿勢を貫くならば、必ずや市民との信頼関係は生まれてくるものと確信をいたしております。

 次に、豊かな島づくり市長公室への意見と今後の課題についてのお尋ねでございましたが、9月議会で機構改革の説明をした折にも申し上げましたが、市長公室は、行政改革推進委員会の強い要望でもありましたし、いよいよe−むらづくり事業が本格的に動き出すことも踏まえまして設置をしたわけでございます。ややもすると、縦割り行政の弱点でもあります横の連携がうまく機能しない点を補うためにも、行政ニーズに迅速かつ的確な対応を可能とする、機動力がありフットワークのよい組織をつくることは急務でございました。

 現在、e−むらづくり事業の調整を初め、急ぎ消化しなければならない地域説明会を主体に動いております。長年の五島市の懸案事項でございましたしょうちゅう製造の許認可の件、その後の具体策、また、荒川温泉センターの活用の検討、風力発電事業等を受け持っております。また、合併いたしまして、これまでの行政区域が広範囲になりました。各市町の行事や要望や、もろもろの相談事、問題に対応していく、そういう場面が大変多くなりました。そういう意味からも公室の必要性を強く感じたわけでございます。市民サービスを低下させないためにも、必要な公室だと私は考えております。

 スタートいたしまして、まだ2ヵ月を少し過ぎたところでございまして、完全に軌道に乗ったとは判断をいたしておりませんが、今のところ、所期の目的に沿って順調に活動し、推移いたしていると思っております。もう少し経緯を見守っていただきたいと存じます。

 次に、大波止桟橋へのタクシー乗り入れについてのお尋ねでございましたが、福江港桟橋への一般車両乗り入れは、安全面への配慮から禁止となっております。ただし、船舶荷物の搬出・搬入及び福祉タクシーの乗り入れ等につきましては、歩行者優先と桟橋での自己責任による安全確保を前提に容認をしている状況でございます。

 先日、市民からも直接相談を受けました。病人、身体の不自由な方への配慮は、今後も続けてまいりたいと存じます。

 次に、久賀地区のし尿処理についてのお尋ねでございますが、現在のし尿貯蔵施設の場所は、地元蕨町内会の御好意によりまして提供いただいております。市といたしましても、大変感謝をいたしているところでございます。

 市としては、収集業者とも協議をしておりまして、フェリーを利用し、福江衛生センターで処理することも検討いたしておりますが、次の点でなかなかすぐに実現することができない状況にございます。

 1つは、現在、久賀地区は、一月に4日間、年間32回の収集を行っておりますが、海上輸送が伴いますと、時間的制限とバキューム車による運搬量の限度がありますために、頻繁に久賀島へ渡り収集をしなければならないことになります。

 2つ目は、仮に、福江衛生センターへ搬入し、処理することになったといたしましても、現在の同センターの処理能力は既に超過しておりまして、久賀島を含めた離島のし尿を処理することは困難でございます。

 なお、福江衛生センターは老朽化が激しく、現在、更新の計画があり、市全体の一般廃棄物処理基本計画とあわせまして、離島のし尿の収集体系及び処理方法についても同様に検討してまいりたいと存じます。

 特に、島のし尿処理につきましては、東京の全国市長会やら意見陳述の場を得ましたときに、五島市は11の有人離島が合併した一つの市であるということを訴え、そして、その島々には、ごみ処理、し尿処理の生活の基本的な整備ができていないということを強く申し上げております。一体の地区と島々というところの差を国の方にも理解していただきたいという努力をいたしております。以上です。(降壇)



◆16番(向原安男君) 市長からただいま答弁いただきましたが、再度、自席からお伺いをいたします。

 アンケートのところから入らせていただきたいと思うんですけれども、市政の評価で非常に厳しい結果が出たんですけれども、この結果の中には、市長に対する批判だけではなくて、議員と議会に対しての批判も含まれています。

 議会批判について、まず最初に、アンケートのところを重点的に紹介いたしますので、よろしくお願いいたします。

 議会に対する批判ですけれども、「市議の人は市民の声を聞いてほしい」、「発足して1年、市政においてそれなりに動いているようですが、議会の方は意識改革が必要ではないか」、「合併したからといって、別に何も変わらない」、「もっと不景気に対する危機感を持って議会をしてほしい」、「市民のために全力で頑張ってほしい」という、こういう議会批判もありましたので、市長だけに対しての批判ではないということを、まず申し上げておきたいと思います。

 それから、中尾市長が誕生して1年になるわけですけれども、市長を非常に評価もする意見もありますので、それをまず最初に紹介したいと思います。別にそう悪いことばかり言うと、あんまりよくありませんので。こういう意見がありましたので、市長、聞いてくださいね。

 「攻めの姿勢ではない、じっくり。一応評価する」、男70代。「住民の意見を隅々までよく聞いてくださって実行している」、男80代。「少しずつよくなっているように思いますが」、40代。

 それから、現時点ではよくわからないけれども、こういう期待があります。

 「まだ、1年そこそこ。中尾市政に今後、期待している」、男70代。「新市長になってからまだ時間がたっていない。健全財政、住みよいまちづくりに力を入れてほしい」、男60代。「市長も就任して間もないので、まだ多くは期待できないと思いますが、選挙時の公約をぜひ実現させてください」、男60代。

 こういうまじめな期待もひとつありますので、この結果だけにしないで、こういう声もありますので、心にとめておっていただきたいと思います。

 それから、こういうのはいい評価なんですけれども、市長がおっしゃられたように、合併しての現在、1年たった、この市政についての批判がほとんど多いんですよ、市長が言われたように。

 どういう意見があるかと申しますと、紹介いたしますが、「合併すること自体、正しかったかどうか疑問である。合併すると、よいことがたくさんあるというのはうそか」と書いているんですね。

 それから、「合併前、富江で済ませた用件が、福江の役所に用事で行く場合、少なくとも半日、あるいは1日がかりです。高齢の人は本当に不便になりました」、富江の80代の方です。

 それから、奈留島から二つ紹介しますけれども、「離島の中の離島感が強くなった」、男70代。「特に1島1町の奈留の場合、合併による都合が悪くなったことが多くなったように思う」、女50代。これは奈留島の場合です。

 それから、「何事も本所が主体となっているため、支所独自で対応してもらえなくなった」、女30代。「1市5町になる前は、市民に負担をかけないとのことで合併したと思いますが、ますます悪くなるばかりで光が見えません。中尾市長にはがっかりします」、男50代。合併したのが中尾市長の責任ではないんですけれども、ストレートに結びつけられて批判になっている部分もあります。

 それと、1年たちましたけれども、現在の分析をいたしますと、市長の現在の政策に対しての批判もありますので御紹介いたします。

 「合併して介護保険料が高くなった」、事実かどうかわかりませんが、男70代。「障害者は生活がしにくくなった。タクシー券ももらえない」。「財政危機はわかるが、カットだけ。一律カット。振興策としてのめり張りが全くない」、男50代。「国保税が高くなった思いがする」、女50代。「生活に直接響く政策をしてほしい」、50代。「これ以上、市の赤字をふやさないで。大型事業はやめるべき」、男30代。「光ケーブルより、もっと市民に必要な生活基盤の安定のできる、特に働く場所を何とかしてほしい。出稼ぎの時代になりつつあります」、40代。

 市長の市政の評価について、ほかに4件のe−むらづくりについての批判があっております。この欄のところだけですね、ほかにいっぱいありますが。

 市長にお伺いいたしたいんですけれども、先ほど言いましたように、市政の評価で厳しい結果が出ているわけですけれども、2つの原因があるというふうに思うんです。それは、先ほど言いましたように、合併による行政への不信のあらわれ。これは、市長の直接の責任ではない部分にかかわるのが1つ、それからもう一つは、合併後の中尾市長の行政運営への批判。市民の側から見れば、この2つが混在をして、現在の市は悪い、こういう評価になっていると思うんですけれども、この点での、この間の中尾市長の姿勢のあり方への批判も当然あるわけですけれども、この点についてだけ再度お伺いをいたします。



◎市長(中尾郁子君) 合併前に本当に「サービスは高く、負担は低く」という言葉が合併のキャッチフレーズのようにひとり歩きをしていた。現実は、例えば合併しなかったら、合併前の状態から3割以上財政的に苦しくなっているというのは現実でございますが、合併があったというのは、今、こういう立場になってわかるんですが、国が大変な財政危機にあるために、細々とした、五島で言いますと1市5町、6軒分ばらばらに暮らすより、一つの自治体として効率よくまとまっていただきたいという、日本の国をリードするといいますか、そういう立場の方たちが考えた結果でございまして、私も上京した折には、たびたび、合併前と違うではないかと。私たちは、そういう言葉のもとに合併を選んだということを言っておりますが、これももう現前たる事実でございますから、国が、財政が困窮しているために小さな自治体にする、経費の要らない、自治体に経費を使わない、その余分は市民に使うという方向であると私は信じているんです。

 それで、ただいま財政改革を一番の課題にして進めておりますので、よく「痛みをともに分けましょう」という言葉がありますけど、現実に市民の生活はそんな生易しいものではないよと、そう思います、私も。しかし、私は今、市を預かっているわけでありますから、五島市の財政を健全化することが何よりも一番の課題であると思っております。

 それで、そういう厳しい批判をいただくと思いますが、介護保険、これも、やはり介護保険を使わないでいい人たちをふやすという気配りの政策を出しながら、介護保険の利用者の数が少なくなるようにしたいと思っているんですが、現実に対象者の層がふえます、絶対的に。平均寿命が伸びましたので、こういう現象になると思うんです。もう本当に、私は実態よくわかっておりますので、ただいま議員が御指摘くださいましたことを真摯に受けとめて努力をしてまいります。

 それから、市の置かれている財政状況も丁寧に説明をしてまいります。

 e−むらづくりと財政は別の問題でございまして、私はそう考えております。合併特例債という、合併によって活用できる、利用できるものを活用して、未来のために投資をする。これはe−むらづくり、要するに光ファイバーを引いて、合併した各市や町の情報の格差をなくすということが主眼でございますので、これを活用したい。そして、若者が就職する機会をふやしたい、こう思っております。以上です。



◆16番(向原安男君) 市長から丁寧に答弁いただいたんですけれども、アンケートに寄せられた意見については、後でまとめて市長の方に届けたいと思いますので、ぜひ真剣に受けとめて、今後の市政に生かしていただきたいというふうに思っています。

 来年もこのアンケートを実施する予定であります。今回の結果よりもいい結果が出るように、ぜひ市長には頑張っていただきたいということを申し添えておきます。

 次に、「豊かな島づくり市長公室」の問題に入りたいと思います。

 豊かな島づくりという点で、市民の皆さんが、非常にこう、どういうのをイメージしているかと、どういう概念を抱いているかというのを書いて、メモしているんですけれども、そういうことを若干紹介します。市民の側から見てどういうのをイメージしているかということになります。

 ちょっと紹介しますと、「豊かなというのは、個々が働いて生活に潤いがなくてはいけないと思う。生活に追われるようでは、決してにこにこしていられません」と書いてありますね。豊かな島づくりについてのですね、これは女性で50代です。それから、「雇用・失業対策を早急に図らないと、豊かな島づくりには無理があると思う」、女50代。「豊かな島づくり、仕事場があることと思います。仕事がなくして、どうして豊かになれますか」、60代。「生活が豊かなのか、心の豊かさなのか。豊かな心を目指して、子供の心の教育を頑張ってほしい」、女40代。

 だから、「豊かな島づくり」といっても、市民の皆さんの中には、市長が考えておられる豊かさと若干違うような受けとめ方もあると思います。非常に現実的なところがあるんではないかというふうに思います。これは紹介だけです。

 それから、アンケートの意見の中で、市長公室設置そのものへの期待の文言をずっと探したんですが、残念ながら余り見つからないんですね、市民の側から見て、期待が。その中でも一生懸命探したんですけれども、「大至急、やれ」、男70代。「とってもよいことと思う」、男60代。「島おこしを大いに期待しています。女性の意見も取り入れられるように投入をしてください」、女50代。こういう意見はありました、期待する声です。

 ただ、市長公室をつくることについて懐疑的な意見、非常に今、市民の皆さん、行政に対しての信頼も非常に落ちていますから、若干、懐疑的な意見がありますので、どういう意見があるか御紹介いたします。

 「目的不明、住民に内容の説明を具体的に実施してほしい」、「理想ばかり掲げて中身が伴っていない典型的な例であると考える」、「豊かな島づくりではなく、弱い者いじめの島になっている」、「一体何をするのでしょうか、目標は何でしょうか、豊かなとは?どこをどんなに豊かにするのでしょう」、「苦情解決課の方が、より早く取り組めて、小さなことから一日も早く解決してやった方が豊かな島づくりにつながるのではあるまいか」、「今、五島市はどん底の中にある。何をできるのか、緊急な課題は生活するためのことを全部(意味がわかるか。生活できるのは公務員だけ。そして島民の1%だ)」、「豊かな島づくりなんて、紙にかいたもちでしょう」、「市長公室不要e−むらについて調査をしてほしい(具体的に借金と市民が負担する金額など)まず財政の立て直しe−むら光ファイバーについて、具体的に何がよいのかわからない。そんなものに多数の予算を使っていいのか」、「別に、しても変わらないと思う」。

 非常に、市長公室に対しての現時点での市民の皆さんの意見は、非常にシビアで、非常に懐疑的という言葉が妥当かと思うんです。そういう見方がありますので、ここのところをまず押さえてほしいと思います。ずれがありますのでですね。

 それから、市長公室、どういう取り組み、手法ですけれども、課題もね、こういうのをやったらどうかという意見もたくさん寄せられているので、それを紹介します。整理しましたのでね、どういうふうにしてやった方がいいか、その手法についてですけれども、まとめてみましたが、「各地区での具体的な会合による話し合いを希望する」、「市長公室の職員は、自分たちで知恵を出し、プランを作成してほしいと考える。決してコンサルタントを使うことがないようにしてください」、「経済をどのように考えるか。今までのやり方ではだめと思います」、「人の通った後を楽して通るのではなく、自分たちの手、頭で考える島民でなくては先の見通しは立たない。せっかくつくり出しても宣伝が下手、若い人の力を生かす場を」。

 次、「限られてくる職員数と少ない陣容で、広い島に目配り、気配りした活力ある行政が期待されている、調査と公聴の中から人的資源の活用を促してもらいたい」、「実態の把握と打開策への真剣な取り組みを全職員に徹底させるトップの姿勢が重要」、「市民に見える公室になってほしいです。ある市職員から言われました。その件については、インターネットで公開していますとのこと。どれだけ五島市のホームページを見ているのでしょうか。簡単に市民に知らせてというのは難しいでしょうが、もっと工夫があるのではないか」、これは30代の女性。

 こういう、なかなか市長公室は、今、スタートしたばっかりですから、そういう意見もあるんですけれども、実際に、市長公室についてはこういうふうにしてほしいというたくさんの意見が出ています。手法ですね、手だてですね。そういう意見がありますので、御参考までお願いいたします。

 それから、島づくりへの意見と課題で文言がたくさん書かれているわけですけれども、それを全部集約して拾い上げたんですが、20種類以上の意見とか提案があるんですよ、こういうのをやってほしいという、市長公室でですね。

 その中で一番多かったのは、若者を含めて不況・雇用・失業対策をやってほしいというのが断トツに多くて、2位以下を2倍以上引き離しているんですね。これが一番多いんです。そういえば、市長が総合計画の中に、これを出されているんですけれども、マッチするんですよ。それが一番多いんです、市長公室でやってほしいと。

 2つ目が、観光振興と交流人口対策をやってほしい、市長公室にですね。

 3点目が、農業・漁業・商工業の振興策。

 次いで、少子高齢化、自然を生かしたいやしの島づくり、こういうのが市長公室にやってほしいと。まだなかなか動き出していないけれども、イメージとして抱く中で、こういうのをやってほしいというのが一番多いということを、しっかり、まず、つかんでほしいと思います。

 この中でも、e−むらづくりとか、大型事業の中止の意見も結構多いんですけれども、その中ででも、e−むらづくりを第1次産業の活性化に生かしてくれと、そういう意見も1件ありました。この中で、また紹介しますけれども、こういうふうな意見があるんです。具体的な話です。

 「スタッフ等の意見が互いに影響する、ただ調査だけでは終わらないようにお願いしたい。施設の島づくりではなく、雇用、失業者を救うことで豊かになると思う。その対策の立案をしてほしい」、50代。「仕事がなく、生活に困っている人々ばっかりです。若者に仕事を与える場を早くしなければ、犯罪など多発するし、中年層は、生活苦で自殺など、うつ病、精神病も多くなると思います」、70代。「仕事が少なくなり、五島市では暮らしていけない」、30代。「雇用問題に取り組んでもらいたい。仕事がない」、男60代。「五島は高齢者の島です。若者には仕事がありません。給料も安い。若者も高齢者も安心して暮らせるようになるにはどうしたらいいか考えるべきです」、「税金を上げるばかりでなく、市役所などのむだを省き、別の方向へお金を流すべきです」、女40代。「若い人の働ける場所をつくっていただきたい」、女40代。「とにかく若者の就職率を毎年アップしてほしい。給料等は都会より多少減少しても、若者を多く当地に残していくことは、いろんな面で若さの力は多大なものに結びついていくと思います」。

 非常に雇用問題についての切実な声が多いんです。確かに、役所がどう頑張って、どうできるかということはあると思いますけれども、せっかく市長公室ができたわけですから、これだけの市民の皆さんの期待があるわけですから、このずれがないように、難しいけれども、やっぱり知恵を出していってほしいというふうに思うんです。

 だから、この点で、雇用対策が、これに出ているように最重点と思うんですけれども、こういう市民の期待にこたえて、何とか中・長期的にでも、どのように、市長、これ進めていこうと、現在考えているか、この雇用問題ですね、一番切実な問題です。難しいですけれども、現時点での考え方をお知らせ願いたいと思います。



◎市長(中尾郁子君) お答えする前に、この「豊かな島づくり市長公室」が非常に注目をされているという現実を知りまして、大変うれしく思っております。

 豊かな島といいますのは、豊かでないから豊かな島にしたいという強い目的意識を持った公室であるということでございます。そして、アンケートの結果など、いろいろ今、お聞きしましたけれども、財政健全化計画に、あるいは行政改革大綱に、それから基本構想、総合計画に、すべて今、アンケートで言われましたことは、担当の職員は認識をいたしております。そのことのために総合計画もつくっております。その実態はしっかり認識しておりますし、イコールでございます。

 具体的に、では雇用はと。雇用が一番アンケート調査でも多かったんでございます、市がいたしましたものの中にも。それで、まずは若者の就職相談、フレッシュワークを、いつかも申し上げましたけれども、いよいよ開きましたので、そういう場所を経て、そこを拠点として情報を集め、若者が集うようにしたい。そして、これからは、県もそういう方向を支援していただくんですが、Iターン、Uターンのために、どのような政策が立てられるか、そういうことも若者の参画になると思います。あらゆる場合を想定して、起業といいますか、就職のチャンスをふやしていきたいと考えております。



◆16番(向原安男君) 大変難しい問題ですけれども、お互い本当知恵を出して頑張っていかなきゃいけないというふうに思っております。

 時間の関係で、三井楽診療所の問題に入らせていただきますけれども、このアンケートの中でも、医療関係についての意見とか要望は、五島病院、富江病院、奈留病院についてもそれなりにありました。診療所関係、五島には4つあるわけですけれども、玉之浦と椛島と久賀島診療所に対しての意見はなかったんですが、三井楽診療所に関しての意見が4件ありました。回答者の中には、2名の方、名前を書いておりましたけれども、その2件だけ、市長、紹介いたしますから聞いとってくださいね。

 「病院に行くのに二度手間になって面倒になったので、一度で済む山内、岐宿の病院にかかるようになった。子どもは何が起こるかわからないので、小児科にかかるのが多いので、三井楽にもできるとよい」、これは30代の方みたいです。それから、もう一点、「三井楽の病院のあり方について、先生の取り組み、入院施設のないことに不安を覚えています」、男80代。これは名前も書いていますが、こういうのを2件紹介いたしますけれども、市長、このアンケートから三井楽診療所体制について、町民の皆さんはどういうことを訴えたいと思っているのか、市長が把握していることを、ちょっと説明していただきたいと思います。



◎市長(中尾郁子君) 三井楽の診療所の問題は、本当に町民の願いと、なかなかかみ合わない状況にございます。土曜・日曜、長崎大学から来ていただいて、大変な経費が要るという現実もあります。また、三井楽の町の議会の中でも、やはりいろいろ検討がされたやに聞いておりますが、なかなかですね、この医療は、患者が少ないから、じゃ閉じていいかというような問題もありますし、もうちょっと検討が必要かなと思うんです。といいますのは、よその町では、お一人で全地域を受け持っていらっしゃって、土曜・日曜も、別段よそから応援がなくても、急患が来たら、いつでもいいよというような体制がとれる町もございます。三井楽に関しては、それがとれないという、そこが一つ悩みでございますね。経費の関係、それから、夜は五島中央病院にも相当来ておりますので、それから岐宿町の病院にも相当行っておりますので。

 もう一つは、三井楽にはもう一ヵ所、個人病院があるんですが、その方は、もう全部休診ということになっておりますので、御相談ができにくいということもあります。

 これからしっかり先生と実態をお互いに共有しながら、どのようにすればいいのかということを、道を探りたいと思います。



○議長(浦藤彦君) 三井楽支所長、つけ加えることはありますか。



◆16番(向原安男君) 大体、市長は実態をわかっていると思うんですけれども、市長、三井楽診療所の医師も含めて職員の指導監督は市長にあると思うんですけれども、いかがですか。要するに三井楽診療所の職員だと思うんですけれども、医者も五島市の職員だと思うんですけれども、医師に対して、あるいは職員に対しての指導監督は市長にあると思いますけれども、いかがでしょうか。



◎市長(中尾郁子君) ええ、あると思うんですが、なかなかですね、共有のラインに立てないんですね。確かにございます。

 しかし、お医者様というのは、また専門家の立場でいろいろございますので、何度も会っておりますが、なかなか同じラインに立ちづろうございます。



◆16番(向原安男君) これは市長が解決すべき問題です。それをしっかり言っておきます。

 それで、土・日の診療は、救急外来、休診しないようにしてください、三井楽は。椛島ができて、久賀ができて、玉之浦ができて、何で三井楽ができないんですか。おかしいですよ、不公平ですよ、そういう行政というのは。このことを強く求めておきます。そんな不平等な行政をやってはいけないですよ、でしょう。久賀ではね、久賀の先生、椛島の先生、玉之浦の先生もね、土・日もやるんですよ。一方の三井楽だけ、土・日ができないというのはおかしいですよ。やるんだったら全部、久賀も椛島も玉之浦も三井楽のようにしないとだめですよ、逆に言えば。それが公平な行政のあり方だと思います。お願いします。そのままの状態でいくと大変だと思いますので、本当によろしくお願いいたします。もう答弁は要りません。市長に期待していますから。

 時間がないんですけど、アンケートを整理しましたら、綿々と書いたところだけでB4の12ポイントで打って60枚ですよ、これ。パソコンで全部打ち込みかえしたら、各分野ごとに。本当に宝ですよ、綿々と書いていますから。それは僕らに対する批判も含めてですが。これは、各分野ごとに整理をして、関係課を通して市長に届けますので、ぜひ目を通していただきたいと思います。そして生かしていただきたいと思います。ただ、その中には、若干、非常に個人的に、公にできないなというような分野もありますから、そういうのは私の方で選択いたしますけれども、そうして届けますので、ぜひ生かしていただきたいと思います。

 それから、環境整備の問題で、ちょっと現地を見ていただきたいようなところもいろいろあるので、申しわけないんですが、その点で御苦労かけますけれども、改めてそういう機会を持っていただきたいということをお願いして、私の質問を終わります。



○議長(浦藤彦君) 以上で向原安男議員の質問を終わります。

 次に、8番 椿山恵三議員。



◆8番(椿山恵三君) (登壇)質問に入る前におわびを申し上げます。

 一般質問の通告を提出してから下水道事業の休止を知り、質問の取り下げも考えましたが、通告に従いまして質問をいたします。したがいまして、貴重な時間を浪費をいたしますが、御理解を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。

 さて、下水道事業につきましては、合併前に事業申請を行い、認可された事業であります。私は、その間、旧福江市議会の一般質問で何回も同計画の見直しをお願いしてまいりました。しかし、計画を見直す旨の回答が得られず、同事業が推進されることに疑義を感じ、今回は見直しではなく、思い切って、同計画を凍結して大胆な見直しをする必要があるのではないかとの思いで質問を通告いたしました。

 その理由として、1つ、五島市の厳しい財政事情の中で、下水道事業に係る負担を背負っていけるのか。

 2つ、また30年という長い計画で事業の効果が期待できるのか疑問が残り、現在見込まれている200億円でこの事業が展開できるのか、確たる保証もありません。

 3、市が予定している最終処理場の地元同意が非常に厳しい中で、この事業が展開できるのか、全く先が見えない状況にあります。

 4つ、この事業について、市長の熱い思いが伝わってきません。地元の同意に向けた動きもなく、用地費4億5,700万円の凍結についても、棚ざらしの状況であります。事業を推進するには、市長、職員、市民、議会が一体感を持って取り組むことが最低条件であります。

 5つ、最後に受益者、すなわち市民がこの事業を必要としているのか、必要としていないのか、十分に把握していない状況の中で、この計画が推進されようとしています。

 以上の理由で、同計画の凍結をすべきであると思っておりました。同計画の休止の英断に心から敬意を表します。

 しかし、福江川流域生活排水対策重点地域に指定された福江川の浄化、快適な生活とすばらしい自然環境を守る事業も大きな課題であると認識をしております。つきましては、浄化槽市町村型整備事業を、18年度事業として申請する旨の回答をいただいておりましたが、進捗状況について、回答をお願いいたします。

 次に、商工観光課、推進課で立ち上げたブランド推進協議会の活動状況についてお尋ねをいたします。

 現在、五島地域のブランド商品開発としてどのような商品があるのか、またどのようなプランがあるのか、内容についてお聞かせください。

 また、市長も御承知のとおり、当市岐宿町出身の長崎県畜産試験場次長 大保稲實氏の御協力を賜り、県の畜産試験場において、横班プリモスロックの雌とシャモの雄を交配させ、五島の新たなブランドとして「さざ波五島地鶏」を創作していただいているところでございますが、いよいよどこにもいない鶏が誕生しようとしています。そして、3日後の15日、待望のひな120羽が到着する予定になっております。この間、農林課長、小原係長、担当の山本直人君、また、県畜産試験場を初め県農業会議、普及事務所、保健所の絶大なる御支援を賜りながら準備を進めているところでありますが、この事業につきまして、今後、市がどのような支援策を考えているのか、まだまだ検討の時間も少ない中での質問でありますが、回答をいただける範囲で結構ですので、お答えください。

 最後に、各種選挙における市長の政治活動についてお尋ねいたします。

 9月23日に実施された第44回衆議院選挙は、現職2名が立候補し、熱い戦いが繰り広げられました。合併後、初めての国政選挙であり、市長がどのような対応をするのか、五島市民が注目していたことだと思っております。

 私は、行政のトップが選挙にかかわるのは慎重に判断すべきで、中立な立場で対応するのがベストだと考えております。

 公職選挙法で禁じられている公務員の選挙活動は、すなわち地位利用で禁止をされております。地位利用以上の影響を市民に与えるのは明白であるからであります。市長の個人としての党籍は、私も十分認識をしております。市長も大変苦慮されたものと推測をいたしております。個人の思想は大切なものであり、憲法でも保障されており、一切政治活動をするなとは申し上げません。しかし、先ほど申し上げましたとおり、市民に大きな影響を与えるのは事実であります。

 したがって、支持者ばかりが集まる屋内の集会とは違い、宣伝カー等を使った呼び込みに、行政のトップである市長がマイクを握り、不特定多数に支持をお願いすることに、私は強い疑念を感じます。つきましては、甚だぶしつけな質問になりますが、市長の考えをお聞かせください。

 以上で、壇上からの質問を終わります。(降壇)



◎市長(中尾郁子君) (登壇)8番 椿山恵三議員の質問にお答えをいたします。

 まず、下水道事業の現状と今後の展望について、五島市の財政と地元同意の状況から判断し、再検討が必要ではないかとのお尋ねでございました。

 公共下水道事業につきましては、五島の海を守るために大いに必要な政策であると考えております。国県の財政事情が厳しい中において、関係各位の多大なる御尽力のもとに、本年度の新規事業として採択をされまして、予算内示を受けておりました。大変ありがたいお力添えをいただいたわけでございます。

 しかし、最終処理場の周辺町内会の反対が非常に強く、御理解を得ることが困難な状況にございます。あわせまして、合併後の厳しい財政状況もありまして、この事業を当分の間、休止する所存でございます。何とぞ御理解を賜りますよう、お願いを申し上げます。

 次に、浄化槽市町村整備推進事業の導入についてのお尋ねでございますが、現下の厳しい財政状況から判断をいたしますと、今すぐ事業に着手するということは困難な状況でございます。御理解を賜りますよう、よろしくお願いをいたします。

 次に、地域ブランドの開発について、ブランド推進化の現状についてのお尋ねでございましたが、去る9月議会の市政報告でも申し上げましたように、五島市の活性化のため、都市との共生・対流「ひと・もの・情報の交流」を推進することにより、五島の地域ブランド化を目指しております。

 去る6月28日、市内の関係25団体の参画をいただき、「五島ブランド確立推進協議会」が設立されました。現在、具体的な事業を推進するため、4つの部会を設けまして協議を進めております。

 部会は、イメージアップ推進部会、体験交流推進部会、特産品ブランド化推進部会、情報発信推進部会でございます。部会ごとに熱心な検討が進められておりまして、事業も順調に進んでいると思います。

 詳細な事業内容につきましては、担当課長より、後ほど説明をさせます。

 次に、五島地鶏の開発についてのお尋ねでございましたが、現在、議員御承知のとおり、長崎県畜産試験場において、五島市で新たな農産物のブランド化を図ることを目的といたしまして、五島にふさわしいと思われる交配鶏、いわゆる五島地鶏の創作の取り組みを進めているところでございます。

 この取り組みにつきましては、県の畜産試験場、農業会議、農業改良普及センター、家畜保健衛生所等の関係機関の協力のもと進めておりますが、その第一段階といたしまして、地元農業者の協力を得まして試験飼育を実施する運びとなっており、近日中に畜産試験場よりひなが届くこととなっております。この試験飼育につきましては、生産に向けての生育状況、病気対策、寒さ対策など、飼育に対するデータの収集と、食味調査を目的としているところでございます。

 このように、現在、試験的な段階ではございますが、今後は、この試験飼育の結果、市場動向調査等を踏まえまして、生産に向けての組織体制の整備、農業者への支援の方法、食肉処理の方策等の検討をしながら、五島ブランド確立推進協議会において事業化できないか、協議を進めてまいりたいと考えております。

 この事業につきましては、特に椿山議員の情報、発案、人脈による提案で具体化したものでございますので、ぜひとも大きな五島ブランドに育て上げたいと思っております。

 次に、市長は、立場上、各種の選挙応援は中立で対応すべきではないかとのお尋ねでございましたが、五島市発足後の初代市長に選任をいただきまして、はや1年が経過いたしました。この間、五島市発展のために、市民の皆様方のニーズに的確にこたえ、個性豊かで活力に満ちたまちづくりの推進に努めているところでございます。

 しかしながら、合併後の本市の状況を見ますときに、厳しい財政状況など、さまざまな課題が山積する中で、五島市としての発展を期すためには、議員の皆様の御理解と御協力はもちろんのことでございますが、国政・県政を含め、地元選出の先生方の御支援が不可欠でございます。特段の御配慮をお願いしているところでございます。

 さきに行われました第44回衆議院議員選挙におきましても、本市発展のために多大なる御尽力をいただいている候補者に対しまして、私に許された範囲内で御支援を申し上げたものと、私は認識をいたしておりますが、結果として、私の行動が市民の皆様方に御迷惑をかけたものであるとすれば、これは私の不徳のいたすところでございます。今後の行動の教訓にさせていただきたいと存じます。以上です。(降壇)



◎商工観光課長(谷川良二君) 先ほどの市長の答弁の中で、ブランド協議会のことにつきまして御説明させていただきたいと思います。

 議員の御質問の内容から察しまして、特産品ブランド推進部会のことについての御説明を求められておるかというふうに思いますので、このことについて御説明をさせていただきます。

 新商品、要するに新しい五島らしき産品の開発というものが、我々の最大の念願でございます。しかしながら、近年、消費者の食の安全・安心という意識が高まる中、商品開発で欠かせないものが、地元産、あるいは国内産の安全な原材料を使った製品づくりが大事なことじゃないかと認識しております。そういう中で、五島のイメージ価値と、そのような安全なすぐれた商品との価値観が、まだそろっておりません。そういうことから、まだ新しい自慢できる商品開発まで至っておりません。

 そういう中で、当面、このブランド協議会の中で取り組んでおりますのが、既存の商品をセット商品化して販売するということに、現在、着手をいたしております。

 続きまして、今後、また別な角度から取り組みたいと思っておりますのは、五島ブランド品、要するに五島の商品認証制度をつくっていきたいというふうに考えております。そのための調査・研究をただいまから行っていきたいと。そして、五島のブランド品としての基準、あるいは具体的なPR活動、そういったものについても、今後、この認証制度を設ける中で取り組んでいきたいと思っております。

 議員御質問の新しい商品といいますものは、まだ開発されておりませんで、既存の練り商品であるとか、塩乾物であるとか、ハム・ソーセージであるとか、そういったものにとどまっております。

 なお、このブランド協議会を通じまして、製造業者、組織の統合、あるいは未加入業者の加入促進などを図りながら、新しい商品開発に取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。



◆8番(椿山恵三君) 自席から再度、御質問をいたします。

 下水道の関係ですが、壇上でも申し上げましたように、一般質問の通告を出してからこの事業の休止を知ったということで、個人的な感情で言わせてもらえば、非常に不愉快な思いを正直言っていたしました。したがって、的外れな質問に結果的になるというふうに思いますけれども、二、三、お尋ねをしたいというふうに思います。

 冒頭申し上げましたように、これは市長の感覚と私の感覚の相違かもわかりませんけれども、議会の方に、議長でも結構なんですけれども、その節々の決定項目についてお知らせがないというのが、非常にここのところ多いんじゃないかなという気がします。

 具体的に申し上げますと、11月28日に臨時議会が開催をされました。御承知のとおり、年末手当0.05%の引き上げの人事院勧告に基づく臨時議会であったわけですけれども、これが25日に議運が開催をされました。そして、24日の時点で、三役の報酬については議案化しないと、議案として出しませんということを議長に相談に来たということを承っております。

 このことも、それは市長の判断でしょうけれども、私は適当じゃないと思います。やはりすべて議会にかけて議会の判断を仰ぐというのが、従来あるべきことで、三役の報酬だけ議案化しないということであれば、議員の報酬についても、もうこういった結論を出しなさいというのに等しいような、私は議案の扱いになるというふうに思っています。非常に、言い方は悪いんですけれども、パフォーマンス的要素が、非常にあるんじゃないかなという気がします。それが一つ。後で、どうぞ反論してください。

 それから、職員賃金10%の引き下げですね。

 五島市の財政健全化計画、これに文章として、17ページに職員給与10%の引き下げということで、平成18年で5億2,900万円、19年で5億400万円、20年で4億6,800万円、金額を明示しております。これも市長と私の考えが違うというふうに思うんですが、この案件は、組合に11月2日に、たしか申し入れをしたというふうに思っています。したがって、交渉案件なんです、これ。(発言する者あり)交渉案件を、さも決定されたように金額を明示してこの計画書に出すということについては、私は非常に疑義を感じます。交渉事は、労使対等が原則なんです。労使が対等の立場で交渉するというのが基本中の基本です。こういう扱いをするということは、もう10%カットをのみなさいと言うのに等しいことじゃないかというふうに私は思います。

 したがって、財政健全化計画、これ、報道機関にもやるわけですから、一番、報道機関も飛びつくネタですよ。したがって、新聞報道もされたと。非常に、私が先ほど申し上げたような理由で、そういった扱いをしていいのかなということで疑問を感じております。

 それから、三役報酬の10%カットですね、もう既に実施をされておるわけですけれども、この案件についても私たちは知りません。

 それから、先ほど商工観光課長の、既存の商品をセットにして販売をするということで「五島ばらもん便」というのをブランド推進協議会で開発をされています。このことも我々は全然関知をしていません。

 市長御承知のとおり、議会も地域経済活性化対策特別委員会というのを立ち上げて、微力ですけれども、この事業についても取り組もうということを決定をしております。せめて、この特別委員会の中ぐらいには、私は報告があっていいんじゃないかというふうに思います。新聞報道があってでも、我々は何もわからない、そういう事例が非常に多いような気がいたします。

 かいつまんで申し上げましたけれども、市長の答弁をいただければ、お願いします。



○議長(浦藤彦君) 市長、通告外にも当たるような事項ですけど、市長、答弁なら、どうぞ。

 (発言する者あり)



○議長(浦藤彦君) 中止はできません。これは関連することです。できません。

 (「通告書どおりやっていただかないと困りますよ」と言う者あり)



○議長(浦藤彦君) 関連しています。



◎市長(中尾郁子君) では、お答えいたします。

 まず、下水道事業に関しまして、議会への通知が遅かったではないかという御指摘、本当に申しわけなかったと思っておりますが、実は、非常にいろいろな手続を踏んでおりまして、12月議会の冒頭の市政報告で申し上げようと私は思って、そのように早く準備をいたしておりました。

 そして、これから中止ではなくて、しばらく休止ということなので、もう少し条件整備をして、協議をして、現状が打開できれば、どの時点でまた開始するかということなどを御相談申し上げたいという、私のそういうつもりでございまして、決して他意はございません。

 どういうことで暇取ったかといいますと、予算がついた過程というのを私も熟知しておりませんで、いろいろ、しばらく休むと、休みたいと、この方法しかないと思いまして、関係の課、職員、それから県など、何度もやりとりをいたしました。

 そうしましたら、この予算がついた背景には、国会議員が大変頑張ってくださっている、また、国のいろいろな機関が頑張ってくだすったということがあったということがわかりまして、なかなか県は、まだ国へは、もうちょっと伏せてほしいと、もうちょっと努力できないのかと、随分やりとりがありまして、そこで時間を経過してしまいました。

 いよいよになりまして、上京いたしました折に、東京でも、この選択を話しました。と申しますのは、先ほどの16番議員の質問とも重なりますけれども、合併しまして、いよいよ18年度の予算が本格予算でございますが、合併前の状態をはるかに超えた惨たんたる財政事情であったということです。これは、これまで、平成12年、13年、14年、15年と、これまでの合併前の自治体において、その芽は確かに芽生えていたんだと思いますが、合併ということで、一気呵成にこのことが集まってしまって、合計されてこのような財政状況になったという現実でございますから、この合併ということを受けては、なかなかこれまで予定していた下水道も前に進みにくいということもございます。

 地元の反対が多いということが第一でございます。どんなに苦しくても、旧福江市時代から延々と計画を立てた事業でありますから、私はそれを踏襲して、五島の海を美しく守るためには必要だと思っているんですが、強い地元の反対、そしてまた、厳しい財政事情などを考えるときに、本当に、進むも地獄、とまるも地獄というのを思いました。でも、勇気を持って、またの機会を待とうということを考えました。

 12月議会に、本当に真摯な気持ちで議員の皆様に御報告をする予定をしていたんであります。決して議会をないがしろにしたものではございません。

 その他のことについては、例えばブランド協議会には、議員さんもいらっしゃいますし、当然、共有しているものと私は思っておりました。すべて議員にお頼りをし、議員の知恵をいただきながら物事を進めたいと思っております。

 その他のことについては、そんなふうに、私はパフォーマンスではございませんので、本当に苦しい財政状況をいかにして乗り越えるかと、この苦しいときを課長にも、職員の皆さんにも、一緒になって辛抱して、この歴史的な苦しさを越えようではないかということを相談をいたしております。以上です。



◆8番(椿山恵三君) 市長は、決してないがしろにしてないということで、全員協議会でもそういうお話は伺ったわけですけれども、あえて、くどいようですけれども、質問をさせていただきました。もう一回、熱意ということで御質問いたします。

 去る5日の全員協議会でいただいた資料です。今、市長が申し上げましたように、この図面は予算内示変更図ということになっています。田尾係長からお伺いをしたんですけれども、その内示変更するということに、事業の見直しをするということになれば、年に2回しか機会がないと、10月と1月に内示の変更を出すと。したがって、10月には間に合わずに、今議会で承認をいただいて、1月に本格的に事業を休止をするということでお伺いをいたしました。

 事の発端は、16年1月30日、旧福江市議会全員協議会で下水道計画の概要の説明がございました。ここからがスタートです。1点、全員協議会の中でも質問が出されたんですけれども、理事者、議会が認めた事業について、なぜ休止をするんだという質問もありました。私の認識では、そういうふうな認識は持っていません。結局、この事業について、旧福江市議会で採決をした経過はありません。全員協議会イコール事業の承認という形で申請がなされました。

 17年度の事業で申請をした大きな理由は、17年度中に申請をしないと、県の補助金がもらえませんということで、私は、その際、合併協議会の首長部会で確認をした、合併前の新しい事業については立ち上げないと。これは駆け込み事業じゃないかということで、ずっと見直しの質問をさせていただいております。したがって、残念ながら、議会、理事者一体になってというところまでは、この事業についてはなっていないと、私は認識をしております。

 こういう状況の中で、新しい中尾市長がバトンタッチを賜ったわけですけれども、この事業の休止の最大の理由は、地元の同意というのを一番最初に市長は挙げます。一番最初の理由は、やっぱり財政じゃないかと私は思います。

 市長は、この地元の拒絶する通知、14項目の、これはお持ちですか。持っていない。今の時期、やっぱり財政的な理由で休止ですということを一番最初に挙げてもらいたい、私はそう思います。間接的には、地元の同意が厳しいというのもあると思いますけれども、この14項目の中に、そればっかりの項目じゃありませんよ。私が壇上で申し上げましたように、本当に市民の方が必要としているのか、非常に疑義があるとか、事業を見直しなさいとか、市長が内部検討をするということで回答も待っておったが、全然市長が足も運ばないとか、そういった項目もあるんですよ。したがって、この14項目で、市長はたびたび非常に厳しい通告ということで議会には説明してきました。どの項目が一番厳しいのか、お聞かせを願えればというふうに思います。

 それから、あわせて、地元の同意をとるために市長が足を運んだ経過があるのかどうか、2点お尋ねします。



◎市長(中尾郁子君) ただいま、その文書を持ち合わせませんが、部屋にあるんですが、どの項目も厳しいと認識をいたしております、それは。それから、もうどんなに努力しても変わらない、努力のしようがない項目というのも歴然と書かれておりましたので、そのように認識しております。どの項目も厳しいと。

 それから、足を運んだのかということでありますが、個人には、いろいろと話をいたしてみました。それで、なかなか扉が開かないということを、そのときに実感しました。

 議員御承知のように、最初、私が市長にさせていただいた一番初めの議会では、最終処分の仕方の方式の問題かと私は思ったんでございます。それで、最初の3ヵ月間は、そのことを本当にゼロから勉強いたしまして、どの方法がいいというところへきっちりと結論を出したわけでございます。

 それからまた、地元の説明に関しましては、民家に近過ぎると。じゃ、もうひとつ離れた場所にということを説明会で提示をしております。またそれでもだめということで、また次というふうに、それはずっと説明会の記録を読ませていただいたんです。そして、いよいよ最終の、海の際まで処分場を動かしても、その後にこの反対の意見が来ました。それで、ここをこれから打破して、打開して扉をあけていくためには、一つ一つ精査が必要だと思います。それから、中に書かれております受益者の問題もしかりでございます。

 今回、休止、休むに当たって県の厳しい指導をいただいております。そのことも一つ一つクリアをして、これから再出発するときにはやらなきゃいけないと考えております。



◆8番(椿山恵三君) 先ほど向原議員の質問に、「住民の信頼関係を築いて、真心を込めて協議をしていくことによって、この厳しい財政を乗り越えるんだ」という回答が市長の方からありました。私は、すべてこうだろうと思います。

 それは、市長は14項目すべて厳しいという受けとめですけれども、私はそうかなという気がします。したがって、もうちょっと熱意を込めて、この事業について、結局、3月議会で予算の凍結までされているんですよ。そのことについても非常に責任感がない。そういうことを御指摘をします。

 時間の関係で、これで終わりますけれども、最後に下水道係の職員4名ですかね、この4名の方の今後の扱い、それから壇上でも申し上げましたけれども、市町村型、どうしても財政的に厳しいということで実施することができませんというお答えがありましたけれども、今後の浄化をどういう形でやっていくのか。いろいろあるわけでしょう、下水道ももちろんあるだろうし、集落排水もあるでしょうし、個人浄化槽もあるし、市町村浄化槽もあるし、そこら辺を、せっかく5年間休止でしょうから、その間にじっくり検討していただきたいというふうに思うんですけれども、それについてお答えいただきます。



◎市長(中尾郁子君) 職員の問題は、課長より答弁をさせます。

 市町村設置型という事業もございますが、いろいろな制約もあります。選択しますと、全域、ほかのものを選択できなくなるというような、いろいろな制約がありますので、検討の必要があるかなと、五島市の実態に合うためには、ということも思っておりますので、この間、勉強させていただきます。



◎都市計画課長(富山博彌君) 今後の職員の配置につきましてお答えをいたします。

 下水道係の職員配置は、現在も行っている個人設置型浄化槽の業務に1名を充てております。下水道に対し、市民のニーズを高め、五島市民の共有の認識を持っていただくため、アンケート、パンフレット等を作成、広報、住民説明会の資料作成、国県の連絡役に1名を。

 次に、下水道は、コンサルタントとの設計交渉の中で、建築、電機、機械、土木のあらゆる技術・知識を要求されます。相手と対等に交渉できる専門知識を持った専門技術職員を必要といたします。その点、その技術・知識を習得する環境が都市計画課内に整ってございますので、育てていく技術職員を1名、計3人は必要であると考えますが、この件につきましては庁内の協議が必要でございます。以上でございます。



◆8番(椿山恵三君) 課長、この事業が暗礁に乗り上げた最大の理由は、もちろん財政ですけれども、地元の反対、ひっくるめて市民の皆さんがこの事業について認識が深まっていなかったというのが最大だろうというふうに思います。

 そして、いま一つ、下水道事業というのは福江地区だけの計画です。五島市全体の計画を、5年間みっちり時間をかけてつくっていただければというふうに思います。

 次に、地鶏の開発についてお伺いをいたします。

 壇上でも申し上げましたように、理事者の方は初めてというふうに思いますけれども、これが横班プリモスロックです。昔、私たちが若いときいっぱい五島におりました。これがシャモです。横班プリモスロックの雌と、このシャモの雄と人工交配をさせて、市長の答弁でもありましたように、15日、フェリーで運ばれてくるところまでまいりました。非常にどんな鶏が生まれてくるのか、楽しみで待っている状況でございます。

 去る12月8日に、五島地鶏推進に関する現地検討会というのが開催をされました。その中に試験的に4軒お願いをしています。正式には3名、名前を報告をいたします。奥浦地区は小石七之介様という方が飼っていただくようになっています。大津が田中義人さん、吉田地区が梶山茂さん、雨通宿の西村三彦さんが予備ということで、3名で40羽ずつ飼育をしていただく。そして、育てていただいて、肉質を見て、これはブランド化してもいいんじゃないかということであれば、五島の特産として取り組んでいこうということで、県の方も積極的な御支援をいただいています。

 もう時間がありませんので、この地鶏の定義というのもございます。もう時間がありませんから割愛します。

 したがって、今後、市ができる支援策、どういったことを考えているのか、お聞かせいただければというふうに思っています。



◎農林課長(中山富男君) お答えいたします。

 五島地鶏について、今後、市のできる支援策は何かということでありますけれども、議員も壇上からの質問でも申しましたように、ちょっと時間的にないということで、まず我々としては、金銭的じゃなくして行政としてできるソフト面、これを行いながら、今のところ試験飼育段階ですので、そしてまた、3月、4月に食味会ということになっておりますので、その結果を踏まえまして、今後、市長とも協議しながら支援体制を固めていきたいと思いますので、御理解賜りたいと思います。



◎商工観光課長(谷川良二君) 五島地鶏、大変興味を持っているところでございます。

 商工観光課サイドとしましては、その食肉を使って第二次的な商品開発という面での補助事業がございます。開発するに当たってのパッケージ等々、そういった内容でございますので、もうちょっと先に進みまして、どういった商品開発を考えられているのか、その時点におきまして御相談いただければと思っております。



◆8番(椿山恵三君) 今、農林課の方で伺っているのが、雌雄混合で選別しないで送ってくるようになっていますので、単価が150円になっています、1羽がですね。120羽で1万8,000円かかります。この分について、農林課で持つということでお話を伺っています。

 そこで、市長、お願いがあります。実は8日の説明会の中で、とにかく4軒がばらばらのえさをやってもらっては困ると、えさを統一してもらいたいという相談を受けています。

 前期は28日までがパワーチック前期というえさをやるそうです。それから29日から100日までパワーチック中期と。これが両方とも2,500円ぐらいだそうです、25キロでですね。それと101日から出荷までがパワーレイヤー17Yというのをですね、これは1,700円だそうです。全部、成鶏までで13.5キロ要るそうです。ざっと試算はしたんですけれども、120羽で14万4,000円、農家の負担になります。

 先ほど申し上げますように、五島のブランド商品を3軒の方にこちらから要請をした形になっていますので、ぜひ、金額的に高くなっても20万円だろうというふうに思いますので、えさ代を何らかの形で支援できないか、御検討いただければというふうに思います。これはもう要望にとどめます。

 それから、最後に市長の政治活動についてお伺いをいたします。

 私、ここに2枚新聞を持っています。1枚は、もう詳しく言ういとまがありませんけれども、御承知のとおり、平成15年に島原地区の県議選がございました。政治と金をめぐって、奥さまが立候補者になったと。御承知だろうというふうに思います。その際、市長が、この御婦人について、すべての集会とか、個人演説会、街頭演説、市長みずからが応援をしたと。結局、政治の私物化ということで、そういった候補者について市長が支援をするということについて、非常に市民から不満の声が出されました。

 最後にかいつまんで、長崎のウエスレヤン大の森教授がコメントを書いています。「客観的に見て、身がわりでしかなく、政治の私物化と断じる。公人の支援については、みずからも同じ体質を持っていると思わせる。次の選挙で応援してもらおうと考えていたならば、票の貸し借りであり、望ましくない。世襲や地盤に左右されず、政策と人物で選ぶ選挙にしていく必要がある」という指摘をされております。市長がそういう立場でやったとは、私は申しません。

 市長がかかわった選挙が、9月9日、朝日新聞で報道されました。読んでみます。「夕方、自民前職の選挙カーは、仕事を終えた職員が迎える市役所前にとまった。中尾市長は、水産課長、来ていますね、農林課長、来ていますね、五島がやりたいことを東京に伝えてくれるのが、この候補者です」、朝日新聞に書いているんです。これは事実だろうと思います。

 したがって、選管にお尋ねいたします。「課長」という呼び方は、私は個人名を呼ぶのと一緒という認識ですけれども、選管、いかがですか。



◎選挙管理委員会事務局長(山本正義君) 「課長」という呼び方については、限定をした人を呼ぶ呼び方だというふうに考えております。



◆8番(椿山恵三君) 壇上でも申し上げました。公務員の選挙運動の禁止は、公選法136条の2で禁止をされています。201条の13で「連呼行為等の禁止」という項目がございます。私たちは、宣伝カーを使って、特定の人の名前を呼んで、選挙の依頼をすることはいけませんよという注意を受けております。この新聞でいけばですよ、全く反する、マイクを握って市長みずからが行動をとったんじゃないかと、私は思っています。

 したがって、この新聞を見たときに、非常に失礼ですけれども、恥ずかしい思いをしました。朝日新聞ですよ、全国版です。見てのとおり大きな記載のされ方ですよ。

 それから、この7日の、これは親身に候補者にずっと市長は張りついて行動したように報道されています。この件について、いかがな認識をお持ちでしょうか。



◎市長(中尾郁子君) ただいま紹介を受けました新聞記事ですが、その部分だけが書かれているのでそのようなことですが、私は市長になったばかりで、国のいろいろな機関にお力添えをいただいております。水産庁にも参りまして陳情したばかりでその話を実はしたわけで、そのときにそういう「来ているね」というのは「そうしましたね」という意味で言ったわけですが、そこだけが取り上げられて、本当に私の不注意、不徳のいたすところと思っております。

 ただ、その時期、ちょうど直前に、農林のこと、水産のことを国に行ってお世話になったということもありまして、そのことを意図しておりました。別に特段、それ以上の表現もしておりませんし、そこだけがそのように書かれたことは、もう不本意でございましたけれども、私の不徳のいたすところであって、申しわけなかったと思っております。

 多くの市民の、やはり支持、共感を得ながら市政を進めるわけでございますから、そちらを考えますと、本当に公平であるべきだと思いますし、また、五島市をいかに国に近づけて国の支援をいただきやすくするか漁村再生支援金であるとか、それもまたずっと前段階がございまして、やっとあそこへ落ち着きましたけれども、いろいろな陳情を重ねてまいりました。それで、離島であるという特殊性と第1次産業が非常に冷え込んでいるという実態を、折につけ国に陳情いたしております。そのときに大変、御同行いただいているということもありまして、その感謝ということで、ちょっと表現があったと、このように。

 それで、五島市を大切に思う、そういう支援をしていただきたいという思い。それから、片や、多くの市民は、また市政をともに進めていく仲間であると思うときに、これからやはり思慮深く行動しなければいけないなと思っております。



◆8番(椿山恵三君) 先ほど申し上げますように、いろんな、公選法で我々は規定をされる中で選挙運動をしているわけですから、答弁にもありましたようにより一層の配慮をしていただいて、今後の選挙にはかかわってもらいたいというふうに思います。以上で終わります。



○議長(浦藤彦君) 以上で椿山恵三議員の質問を終わります。

 次に、5番 中村康弘議員。



◆5番(中村康弘君) (登壇)それでは、質問をさせていただきます。

 まず、「カネミ油症五島市の会」への支援策についてであります。

 本定例会に3名の議員からも請願が出されております。非常に私も、今までは、合併するまで、あるいは10月に開かれましたシンポジウムがあるまで、なかなか、こういう問題はもう解決したものだろうというふうに思っておりましたら、あの会合に出ましてびっくりいたしました。

 先日は、市長、あるいは地元の代議士の谷川代議士、あるいは県議会から環境厚生委員会でしょうか、参ったようでございます。

 合併いたしまして、特に旧福江市には、現在、認定者がおりませんが、玉之浦町と奈留町、こちらの方には相当の数おられます。現在の状況について、私どもも、特に私だけかもわかりませんが、実態はよくわかりません。そのことについて、現在の実態がどうなのか、お尋ねを申し上げたいと思います。

 なお、支援策も考えたいという新聞報道もなされておりましたが、どのような支援策を考えておられるのか、あわせてお伺いしたいと思います。

 2番目に、総務・企画行政についてでありますが、行財政健全化計画の概要と、新規採用職員計画、全体及び消防関係についてでありますが、お尋ねをします。

 なお、保育所、幼稚園の民営化が既に文書でうたわれておりますが、このことについても、非常に私は、議会に出ようというふうに思った中に、人づくり、人材づくりの、特に幼児教育の大切さというものを訴えてきております。この民営化についてお尋ねをいたします。

 2番目に、関連しますが、人なくして国あらず、私はもう人材が何よりも一番、例えば五島市でもあります、会社であります、国でもあります、これが一番大事なものだというふうに考えておりますが、人材の育成確保と職員の、これは集中残業の実態と健康管理についてお尋ねいたします。非常に各課いろんな業務を、今請け負って、それから業務遂行なされておりますが、ある課によりますと、非常に集中しておるというふうに見えます。健康管理が非常に心配であります。このことについてもお尋ねいたします。

 3番目に、国際交流の推進(基本構想素案)というふうになっておりますが、案をいただきました。その中で、交流人口の50万人作戦の具体策。

 それから、当然そうなりますと、外国人向けの案内板が必要であります。特に、英語、中国語、韓国語等の案内板が必要であると思いますが、そのことについてお尋ねいたします。

 3番目に、建設行政についてであります。

 福江島の周回道路の拡幅改良整備についてであります。これは、前回も県道の戸岐之首河務線についてお尋ねいたしました。やはり私もあの道路をずっと一周してみますと、まだ危ない箇所が数ヵ所ございます。特に国道の丸子から黒瀬、それから県道の、ダブりますが、戸岐之首から河務、それから奥浦から戸岐向、慈恵院の下の道路ですね。それから、玉之浦〜大宝間、これは合併の折の30分間構想も含めて、早急にすべきであるというふうに存じますが、そのことについてお尋ねいたします。

 2番目に、馬責馬場交差点から緑小・福中方面への歩道の建設の至急性についてであります。このこともかねてお伺いいたしましたが、現在、馬責馬場の交差点が非常に改良されてきました。私も事あるたんびにかかわらせていただいたつもりであります。住民の移転の折に、あるいは御相談がありましたら県の方にも一緒に出かけていったりして、やっとその全景が見えてまいりまして、通るたんびにわくわくいたしております。

 ここから、緑小・福中方向への歩道が切れておる箇所がございます。特に馬責馬場から野路河団地に行くまでがございません。児童・生徒の生命、財産というものが非常に大事でありますし、交通事故の頻発する場所というふうに考えられますので、その後、どうなったのか、お尋ねをいたします。

 それから、公室行政についてであります。

 e−むらづくり事業推進策の中で、GIS構築のための地籍調査計画はどうなっておるのか。非常に、この具体策の中に、具体的取り組み項目の中に、このGISの問題が出ておりました。かねて私も質問したことがありますが、これはすべての行政の基本になるものだというふうに存じております。総合型地理情報システム(GIS)でございますが、このことを至急やり、そして現在やっておる旧町、福江市あたりではほとんどされておりませんが、この計画を急ぐべきだというふうに考えますが、その取り組みについてお尋ねをいたします。

 以上で、壇上からの質問を終わります。(降壇)



○議長(浦藤彦君) しばらく休憩いたします。

 午後は、1時10分から再開いたします。

                         =午前11時54分 休憩=

                         =午後1時09分 再開=



○議長(浦藤彦君) 再開いたします。

 午前に引き続き一般質問を続行いたします。

 市長、答弁を求めます。



◎市長(中尾郁子君) (登壇)5番 中村康弘議員の質問にお答えをいたします。

 まず、「カネミ油症五島市の会」への支援策はとのお尋ねでございましたが、カネミ油症は、昭和43年10月、西日本一帯を中心に発生しました食品公害でありまして、事件から37年を経過し、五島市では旧玉之浦町及び旧奈留町の方々が被害に遭われております。これまでに、旧玉之浦町の住民528人、旧奈留町の住民158人がカネミ油症患者として認定を受けております。

 認定患者のうち、平成17年3月末現在では、133人が死亡、261名が島外転出や不明者、292人が五島市に在住しておられます。いまだに多くの方々が生活上の困難を抱えまして、油症に伴う複合的症状に悩まされております。

 このような中で、本年8月に玉之浦町と奈留町の被害者がともに連帯し、カネミ油症に再度立ち向かうために、「カネミ油症五島市の会」が結成されました。10月9日には、「第1回PCB・ダイオキシンシンポジウムin五島」を開催し、今もなお続く被害の現状を訴えておられました。

 また、11月24日には、「カネミ油症五島市の会」より、カネミ油症患者に対する市の支援を求める要望書をいただきました。

 要望書の内容は、全国どこででも無料で治療が受けられる体制や、他の公害病並みの健康管理手当の支給、仮払金返還問題などの解決に向けて国へ働きかけてほしいこと。市役所に油症患者のための健康政策室を設置するとともに、五島中央病院に油症科を設置し、被害の実態の解明、その治療方法の確立をしてほしいこと。さらに、カネミ油症資料室を設置し、後世に伝えてほしいとの要望でございました。

 五島市といたしましては、どのような支援ができるか、真剣に検討するとともに、早速、健康に関する手助けやさまざまな相談の窓口として、健康政策課を窓口とすることと決め、情報収集、健康管理に対する対応をとるよう指示をしたところでございます。

 また、五島中央病院にも油症外来ができないか、院長に相談をいたしております。

 このほか、県が実施しています年1回の健康診査の協力や受診勧奨をするとともに、国県及び全国油症治療研究班等と連携を図りながら油症対策に努めてまいりたいと考えております。

 去る12月9日、県議会厚生環境委員会も、実態調査に五島市へ来られまして、県地方局、県議会議員がそろわれ、患者、五島市が出席をいたしまして、お互いの意見陳述がございました。県も検討を始めたところでございます。

 次に、行財政健全化計画概要と新採職員計画、特に消防関係及び保育所、幼稚園の民営化についてのお尋ねでございましたが、五島市は5年間の中期財政見通しの中で、今のままの財政運営を続けていけば、毎年24億円から31億円の収入不足に陥り、平成20年度には累積赤字が42億円を超過し、準用再建団体に転落するということが明確となっております。

 これを何としても回避するためには、歳入に見合う歳出により、収支のバランスを図り、基金繰り入れに頼っている財政体質改善をしなければならないと考えております。それを5年計画で進めようと策定したのが財政健全化計画でございます。

 五島市の平成16年度決算では、経常収支比率が104.5%でございまして、これは自由な財源として使用できる市税や地方交付税等の一般財源を、日常・経常的に必要な人件費や維持管理費、補助費等で、既に100%を使い切り、さらに4.5%も不足するという事態でございます。

 また、公債比率は18.9%となっておりますが、これは基本的な市の収入のうち、既にこの割合で市の借金払いである公債費として支出しなければならないということでございます。

 財政健全化計画の概要は、目標である5年後の平成22年度に、経常経費比率90%以下、公債比率を18.0%以下にしようとするものでございまして、具体的には、徴収率の向上や公共施設の使用料等の見直しによる収入増、人員削減を初めとする人件費の削減、公共事業の見直しによる事業経費や公債費の縮減、物件費や維持補修費、補助費等の抑制による節減を図り、収支のバランスをとったスリムな市政運営を目指しております。

 次に、新採職員、新しく採用いたします職員計画の18年度の計画につきましては、現在、組織機構の見直しと定員適正化計画の策定に取り組んでおりますが、五島市行政改革大綱でも本市の財政状況や各所管課ごとの事務量を勘案して定員適正化計画の策定を行い、職員1人当たりの人口が現在の60名から75名とすることを計画期間中における目標としていることから、消防職2名と、権限移譲に伴います建築技術職1名、計3名のみを採用する予定にしております。

 なお、19年度以降の職員採用計画につきましては、定員適正化計画の策定を受けて、今後、協議してまいりたいと存じます。

 また、17年度の新規採用職員数はとのお尋ねでございましたが、16年度退職者の40%に当たります14名を採用し、うち1人は消防職員でございます。

 保育所及び幼稚園の民営化については、現在の公立保育所並びに幼稚園について、まずは保育所を統合できるものから統合し、その後、幼稚園、保育園の一元化を図り、民営化を進めることといたしたいと存じます。時期については、検討中でございます。

 また、これが財政健全化の中で財政的にどれ位の効果があるかについては、枠組みによって違いますので、正確な数値は出しておりませんが、2ヵ所、あるいは3ヵ所の組織を1ヵ所で運営することでも、かなりの効果は見込めますし、そこに民間委託、または移譲による民間経営のすぐれたノウハウを導入することができると考えております。

 次に、人材の育成確保と職員の集中残業実態と健康管理はどのようになっているのかとのお尋ねでございましたが、まず、人材の育成確保につきましては、本年7月に策定いたしました五島市人材育成基本方針に沿って、職員研修の充実・多様化等による能力開発と、人材育成を推進する職場づくりのための人事管理及び職場の環境整備の3つの領域において実施することとし、それぞれが有機的に関係し、優秀な人材の確保と職員の能力の向上を図るため、各種研修を実施し、職員の意識改革に取り組んでまいります。

 職員の集中残業の実態と健康管理についてでございますが、議員も御承知のとおり、職員の時間外勤務手当につきましては、財政状況の悪化に伴い、本年度から特殊分を削減し、定率3%のみを予算化し、執行に当たっては課の中で調整するようお願いしているところでございます。

 しかしながら、一部の係にあっては、合併後の過渡期的な状況の中で、事務の停滞を避けるために残業を余儀なくされている部署があるのは、私も確認をいたしております。

 現在、組織機構の見直しと定員適正化計画の策定に取り組んでおります。どうしても人員の配置だけで残業が解消できない職場もありますが、極力、適正な人員配置に努めてまいりたいと存じます。

 また、職員の健康管理につきましては、合併後、体調を崩される職員が多く見受けられますことから、先月も活水大学から講師を招いて、管理職を対象にメンタルヘルス研修を実施したところでありますが、今後も機会を見て、職員の心のケアを含めた研修を実施してまいりたいと存じます。

 なお、お尋ねの休職者数は、12月6日現在、男性職員2名となっており、一月を超える病気休暇者が男性職員4名となっております。

 次に、国際交流の推進についてのお尋ねでございましたが、現在は行政としての交流はございません。ただ一つ、アイアンマン大会を通じて、世界19ヵ国から76名の選手が本年の大会に参加をいただきました。その中でも、特にお隣の韓国から22名の選手が参加されており、まずは民間交流からスタートできればと期待をいたしております。

 また、9月には、歌手の天童よしみさんの「珍島物語」という歌で有名になりました珍島郡 金 京天 郡守様より、「文化・経済はもちろん、伝統芸能と観光など、相互の交流を希望いたします」というお手紙をいただきました。今後も相互理解の輪が広がることを大いに期待をしておりますので、どのようなところから交流していくかも含めまして、相互の意見交換から始めたいと思っております。

 韓国で開かれました伝統工芸大会に、バラモン製作の野原さんが選ばれまして参加をされました。その折に市長のメッセージを託しました。

 また、12月下旬から、旅行業者によります韓国からの「島の教会めぐりツアー」が始まります。これも期間は3ヵ月でございますが、相当の人数がグループに分かれて来られる予定ということを伺っております。

 続きまして、交流人口50万人作戦の具体策はとのお尋ねでございます。目標50万人についての根拠などは、後ほど担当課長から説明をいたしますが、目標数値を達成するためにも関係課でのプロジェクトを組織し、実現に向けて取り組んでまいります。

 交流人口の増加策の一つとして、今後増加が予想される韓国、中国からの旅行者の誘致があります。例えば、先ほど申し上げた教会巡礼ツアー、修学旅行など、目的別の誘致活動を検討してまいります。従前同様、団体ツアーについても、旅行会社へ五島セット商品の販売などの積極的な売り込み活動、それらを地元で案内する観光ガイドの皆さん方の心からのもてなしは効果抜群でありまして、一層の充実を願い、支援を続けたいと思っております。

 また、ホテル、旅館などの施設の充実も大切なことですが、収用客数の増加、確保も現在求められている大きな課題でございます。

 来年開催の「長崎さるく博」、「長崎ランタンフェスティバル」などで来県される観光客を五島へ誘致する方策。さらには、近き将来に実現されます西九州新幹線の終点効果も想定しながら、宣伝戦術等の検討も不可欠と考えます。

 外国人向け案内板の整備につきましても、4ヵ国表示で整備するよう計画をいたしております。

 次に、福江島周回道路の拡幅改良整備についてのお尋ねの中で、特に国道丸子〜黒瀬、県道戸岐之首〜河務、奥浦〜戸岐向、玉之浦〜大宝間は早急にとのお尋ねでございましたが、五島地方局道路課によりますと、県においては事業化を決定するに際しては、事業の緊急度や必要性及び費用対効果等の検証を要し、県の政策検討委員会の会議を経て、新規要望が初めて可能になるとのことでございます。

 まず、国道384号の富江町丸子から黒瀬間では、黒瀬バス停付近の交通に支障を来している箇所は、既に今年度から県の単独事業で事業化されております。現在、用地の取得や家屋移転の交渉を行っておりまして、地権者の御理解を得られれば早期に工事にも着手するという予定であると伺っております。

 次に、県道河務福江線の未改良区間につきましては、見通しの悪い区間の部分的な改良や待避所の設置など、早期に整備効果が発揮できるような箇所については要望を行っていると伺っております。

 次に、県道玉之浦町大宝線の玉之浦から大宝間の整備につきましては、通勤・通学はもとより、特に急患搬送時の時間短縮は課題であると県でも考えており、折石トンネルを含むバイパス道路の建設を平成18年度末の完了を目指し、整備が進められております。

 また、玉之浦から大宝間の整備効果が期待できる区間についても、平成19年度以降の補助事業での採択を目指し、準備を行っていると伺っております。

 次に、市道馬責馬場交差点から緑小・福中方面への歩道の建設の至急性についてのお尋ねでございましたが、これは本年3月定例議会においても御質問をいただきました。

 馬責馬場交差点の拡幅改良事業は、平成14年度から平成18年度までの予定で、国道384号の交通渋滞解消を図る目的で、右折車線を設ける工事を県が実施中でございます。

 これに関連いたしまして、市道松山木場町線の約45メートルを県が実施し、40メートルを市が単独事業で平成16年度に実施しておりまして、県が実施する部分が国庫補助事業でありますことから、事業完了後、県とも十分協議をし、調整を図りながら整備したいと答弁を申し上げたところでございました。

 歩道の設置につきましては、18年度事業完了後、県とも協議しながら検討することになりますが、緊急的な措置として道路交通法の規制が伴う路側帯に白線を二重に引いて車両の進入を防ぎ、歩道部の確保ができないか、県と協議をしたところでございますが、現在、計画されている車線の幅員に余裕がないとのことでございまして、県の事業が完了後、十分協議しながら通学路の確保を図りたいと存じます。

 言葉で申し上げますと、非常に理解が難しいと思いますので、担当課長より、もう少し具体的に図示しながら答弁をさせていただきます。

 次に、e−むらづくり事業推進具体策の中で、GIS構築のための地籍調査計画についてのお尋ねでございましたが、本市e−むらづくり地区計画におきましては、統合型地理情報システムの導入が計画されております。本市におきましては、既に地籍調査を終了いたしました三井楽地区の地籍管理システムがあり、正確な地籍図として利用されております。

 GISと呼ばれる地理情報システムの構築につきましては、市販の地図や航空写真、字図等を用いて構築することになりますが、これに地籍調査結果が反映されますと、より正確なGISとなります。

 本市における地籍調査につきましては、三井楽、奈留地区が終了し、現在、富江、岐宿、玉之浦地区において調査を継続しておりますが、完了時期は、少なくともあと10年以上先になるものと予測されます。

 GISの利用につきましては、土地や施設の管理のほか、自然環境や伝統文化、地域資源など、あらゆる情報を加えることができることから、行政事務の効率化ばかりでなく、市民生活においても、産業活動においても、大変有効なシステムでございまして、今後の構築に向けて検討していくことといたしております。以上です。(降壇)



◆5番(中村康弘君) 都市計画課長から話があるのかなと思いましたが、自席からさせていただきますので。

 まず、カネミ油症の件ですが、実態が明らかになっております。私、資料もいただきながら、この人数は把握いたしましたが、非常に県議会議員の委員会もそうですが、ほったらかしになっておったなというふうに、私たちも議員の一人として反省をいたしております。早急な取り組みが必要だと思いますし、今、やれることは、市長の方で、いろんな課内、あるいは五島中央病院の問題もありましたが、相談できることはどんどんしていただいておるようでございますから、さらに深い追求のもとにどういう支援ができるのか、今後ともやっていただきたいと思います。

 私も、あの10月9日に参加させていただきました。ちょうど各地区で運動会の日であったんですが、ちょっとやっぱり実態を知らないといかんなということで保健センターの方に出かけました。ちょうど、図書館にも本を借りに行きましたら、ちょうどいい、適当な本が見つかりまして、今、それを読ませていただいておりますが、かつていろんな、弁護士の問題とか、いろんな問題があると思います。債権処理法の問題もあると思います。

 ただ、2003年の4月の参議院の決算委員会での公明党の議員さんが取り上げられて、そのやりとりなんかも入っているんですが、今回、谷川代議士の方にも陳情があったということで、矢口代表にも、「今まで与党の国会議員に陳情したことはあるんですか」ということでお尋ねしましたら、県内では初めてだったということでありました。その動きが、この県議会等の動きになって出てきたのかなと思いますけれども、先々、いろんな議員立法等も考えながら、その救済措置もあるのかなというふうに思っております。

 しかしながら、現状は非常に悲惨な状況でありますし、今までもそういう状況があっております。詳しくはまた、同僚議員が質問されるようになっておりますので、そのときにまたいろんなお尋ねがあろうかと思いますが、とにかく実態把握とともに、本当に人権を守るような、我々政治、行政が、やはり必要だと思いますので、いろんな歴史はありますが、今後どうしていくかということが非常に大事だと思います。このことを、市長も答弁をいただきましたけれども、あの文章を市長が書かれたか、課長が書かれたかわかりませんが、市長のさらなる決意をもう一回お聞きしておきたいというふうに思います。



◎市長(中尾郁子君) シンポジウムに御出席でしたら、あの折に私が申し上げましたことが私の気持ちでございます。合併いたしまして、五島市に現在約300人近くの患者の市民がおられます。その300人近くの方が、やはり健康に不安がないように御支援をしたいと思います。

 カネミ油症に関しましては、本当に強い憤りを感じるぐらい、御自分が何かの不摂生のために病気になったわけではなく、ある日突然、健康のためにいい油だと宣伝を受けて食したものが、一生体から排出できない、そういうダイオキシン類であったということが、現在わかっているわけであります。

 本当に県や国の認識とか支援も、現状に比べたら、大変おくれていると認識いたしております。それで、患者の訴えのことはよく理解できますので、できることを一つ一つ前に進めていきたいと思っております。



◆5番(中村康弘君) ひとつよろしくお願いいたします。

 次に、行財政健全化の概要と新採の問題でございますが、午前中いろんなやりとりを聞いておりまして、やはり現在、市民の方が非常に中尾市政に対する不安があるんだなということもアンケートでもございました。私どももちょこちょこ、1年3ヵ月目に入っておりますけれども、聞いたりするわけでございますから、今回の質問は少々苦言を呈しながらやっていきたいというふうに思っております。

 この新規採用計画でありますが、財政の中で人件費が非常に大きな割合を持っております。それで、その計画が出てから、また19年度以降はやるんだということでございますけれども、平成16年度の14人採用というのは、何だったんだろうかというふうに思うんですね。そういうことがわかっているのに、何で14人も採用したのか。雇用に対しては非常に喜ばしいことで、若い諸君が市の職員になったわけですから、そのことに関してはよろしいんですが、じゃ、先見性はどうなったのかなという、私は疑わざるを得ないんですが、そこら辺はどういうことだったんですか、お尋ねいたします。



◎市長(中尾郁子君) 合併後、非常に事務が多様化しているといいますか、それから各支所も、あれからまた1年近くたっておりますけれども、支所も合併前の役場をそのまま残すという体制でこれまで来ました。最初から支所を完全に、支所ですけれども、本庁主体性を持って4万5,000人の市だという形をとるんではなくて、合併後は、合併各町の意向もありまして、支所を役場的に残してきたという経過があります。

 そんな中で、その人数が必要でございました。で、そのように採用いたした次第でございます。でも、これは40%でございますから、私は、その時点での判断は、その人数が必要と担当課も判断し、私も判断して決定したわけでございます。

 合併後、本当に半年、1年、1年半とたっていくうちに、合併した各町の市民も、それから職員も意識が本当に変わってきました。やはり初めから理想のとおりにはいかないと思います。過疎化するんではないかと、役場をそのまま残してくれというのが合併のときの大きな声でありましたので、そういう方向性を、まずとったということでございます。

 徐々にこれはスリム化し、合併の煩雑な事務も整理がつき、調整項目も整理がつき、徐々に、2年、3年、4年とかけて合併のあるべき姿になっていくものだと思います。むしろそのような、役場に50人から余る職員を残しているということは、合併をスムーズに、市民のためにサービスをスムーズに動かす一つの経過措置であったと私は思うんでございます。それで、例えば2,000名を切った町も同じ50数名でございます。それは、本当に何度も言いますが、合併前の役場をそのまま維持しながら徐々にきたと、このように御理解いただきたいと思います。



◆5番(中村康弘君) 市長、それは何か納得できないんですよね。それは何か言いわけじみた答弁にしか私には聞こえないんですが、やはりあの時点で、2人市長候補者がおられました。それくらいはせめて、特に、市長の場合は議員をされとったわけでしょう。逐次、定例会、あるいは臨時会で予算というものが大体わかっとったはずなんですよね。よくなくとりますと、論功行賞的に見えるんですよ。

 だから、そういうふうなことが、どうしても、今もやっぱりあの14人は何だったんだろうかねという疑念を持たれ、私たちも答えに困るときがあるんですが、これはもう採用したことですから、もうそのことはそうですけど、その反省はなしに今の答弁でしたら、今まで、その職員さんたちが質の問題を問わなきゃいかんようになるんですよね。仕事がそんなにできない状態だったのか、そんなにできない職員なのか。私はそんなに思いませんけれども、14人というのはどうしても多いような、当時、特に思いました。今でもやっぱり、歴史ですから反省の上に立って先に進まなきゃいかんということは、皆さん共通した認識だと思いますけれども、そこら辺、もう一回、さっきの答弁でちょっと合点がいきませんので、市民の皆さんにわかるように、もう一回、答弁していただけますか。



◎市長(中尾郁子君) わかっていただけると私は思うんですね。

 16年8月です。そして、8月に合併して、合併までは、お互いにこれは共通の認識をしているように、町が寂れないようにと、過疎化するんではないかと、これが一番の大きな声でした。それを維持するために役場機能をそのまま残そうという配慮のもとに合併が進んできた結果でございまして、16年の採用試験の1次もそれから間もなくあり、そういう方針で、半分以下ということで採用もいたしておりますし、十分その効果も出ていると私は思うんでございます。決して、言いわけでもないし、そう思います。

 それから、17年度に入りましてから、財政のあり方、それから健全化のあり方、それから職員の実態とどうなのかということ、それからまた機構を見直したこと、機構を見直して、一体支所にどれぐらいの業務があるのかということを点数化して調べて、そういうものが徐々に積み上げられてきております。そのように御理解いただきたいと思います。



◆5番(中村康弘君) そういうことでございますから、ひとつ、終わったことですから、もう深くは申し上げませんが、私は、絶対今後に生かすべきことでありますし、ことしは消防を含めて技術職3名、ほかはなし。次年度以降も多分、今のところ、いろんな話し合いの中で聞いている中では余りなさそうだと。やっぱり定員を減らさなきゃいけないということもありましょう。だから、そういったところにしわ寄せが来るんですよ。14名採用しておったがゆえに、ずっともう採用がなくなってくるというふうに考えざるを得ないわけですね。

 だから、そういったことで、今後の予定ですが、退職者予定、総務課長ですかね、どんなふうになっていますか。10年ぐらいお願いします。



◎総務課長(窄善明君) お答えいたします。

 年度ごとの退職者予定ですが、17年度が6名、18年度が22名、それから19年度が39名、20年度が15名、それから21年度が23名、22年度が26名、23年度が23名、24年度28名、25年度27名ということになっております。



◆5番(中村康弘君) 計画に沿って採用は決めたいということですけど、現時点ではどうですか。市長の今、現時点での感覚では、採用できますか。19年度以降、職員採用予定はどうなりますか。



◎市長(中尾郁子君) ただいま職員の適正定数化、それをつくっております。途中で退職の方もいらっしゃいますし、それに沿って採用してまいりますが、特に、消防関係であるとか、技術関係であるとかというのは、許認可のことなどがございますので、採用が必要な場合が生じると思いますが、極力、順次定数を下げていくという考えでございます。そのようにお答えいたします。



◆5番(中村康弘君) 今後の推移を見守りたいというふうに思います。

 ただ、消防関係は、御承知のとおり、これは補充しなきゃいかん人数だと思いますし、むしろ、いろんなことを考えると少ないのかなというふうに私は考えております。

 消防のこの退職者予定はどうなっていますか、5年。団塊の世代が非常に心配なんですよ。その後の手当てがどうなるのか、消防学校にも行かなきゃいかんしというふうなこともあろうかと思いますが、どうなっておりますか。



◎消防長(江口秀美君) お答えいたします。

 実は、議員御承知のとおり、平成19年度から団塊世代の大量退職が始まります。実は、平成19年度に7名、20年度に5名、21年度に7名、3年間で約21%の19名の退職がございます。

 なお、17年度から26年度までの10年間に、約52.7%の48名の退職が予定されております。さらに、平成19年度から26年度まで8年間でございますけれども、約48.4%の44名の退職が出る予定でございます。以上でございます。



◆5番(中村康弘君) 生命、財産を守る消防の部局でありますから、これは常に緊急事態が発生したら対応できるような体制をとっておかなければならない部署であります。

 例えば、この平成19年に7名の退職者があるということでありますね。このときの体制というのは、今、どう考えておられますか。いろんな研修等も踏まえて、非常事態も考えながら、お聞かせ願いたいと思います。



◎消防長(江口秀美君) 消防は、御承知のとおり、消防施設・設備、あるいは人員をもって消防の任務に当たるという大きな使命がございます。これを全うするためには、どうしても職員はなくてはならないというところでございます。

 特に消防は、採用しましても、一般行政と違いまして、即戦力になるというわけではございません。採用しますと、まず6ヵ月間の研修がございます。それは、大村の消防学校に派遣するわけでございますけれども、いずれにしましても、大量退職が続くということですので、消防力を確保するためには、やはり前倒し採用ということも考えなければならないと私は思っております。以上でございます。



◆5番(中村康弘君) 先ほど、先見性の話はしましたが、やはり先の方をずっと読みながら、特に、市民の本当、生命・財産、医療の緊急搬送もそうですけれども、守るところですから、ひとつじっくり、そのときに慌てないように、今からやっとっていただきたい。ほかの部署もそうだと思います。

 そのような形で、やはり16番議員とのやりとりで、やっぱり市民との信頼関係というのが出ました。まさに政治、行政はそれだろうと思います。僕らも議会に対する批判もアンケートであったということでございますが、当然だと思います。我々も反省しながらやっていかなきゃいかんことでありますが、やはり信頼関係をしっかり構築していただくということで臨んでいただきたい。

 そして、この適正な人員配置、財政再建と絡みまして市政報告でも出ましたが、社会福祉課ですかね、障害者自立支援法による事務量の増加、こういったのなんかもちゃんとされるということでありますから、ひとつそのように願いたいというふうに思います。非常に義務的経費化されてきますので、特に精神障害者の人たちが、今までちょっと低く見られておった、表現はよくないかもわかりませんが、それを同じようなレベルに持ってくる、そういう法律でございますから、そこら辺での非常に事務量の多さが出てくるだろうというふうに予測されますので、ひとつそういう機構改革も含めてやっていただきたいというふうに思っております。

 それから、次に移りますが、幼稚園、保育園の民営化でございますが、市長も議員のころから、非常に幼児教育に対する思いが熱うございました。そして、市長になられる折にも、その旨を言っておられたように思います。特に、保育所、幼稚園というのは幼児教育の一番大事な部分だと思いますが、ここの民営化というのは、私はもうちょっと慎重に、もうちょっとスローでもいいんじゃないのかなと。福祉行政、教育行政、あるいは消防行政というのは、やはり一律全部カットしていくんじゃなくて、少しずつ緩やかにしていく、そういう分野ではないかなと思うんですが、市長と教育長にちょっと御意見を賜りたいというふうに思います。



◎市長(中尾郁子君) 保育所は、まず、園児が4人とか、3人とかというところがございます。そういうところを統廃合ということを申し上げているんであります。将来は、また、そういうものが民営化になじむような事態になれば、そのような道もあるかと、そういう表現をしております。



◎教育長(末永文隆君) 教育の方の関係といたしましても、やはり幼児教育、子供たちに後伸びする力を育てるというのは、やはり幼児教育でなければならないだろうというふうに思っております。そういう意味合いで、市長が今御答弁されたような方向性を見ながら、私どもも幼児教育のあり方については、もう少し検討を加えてまいりたいと思います。



◆5番(中村康弘君) 少子化現象の中でのあおりもあろうかと思いますが、統廃合はいたし方ないことだろうと思います。

 ただ、幼稚園の民営化につきましては、今、私立の幼稚園もございます。私も、この前も学習発表会を見させていただきました。私の子供もそこの卒園でもあるんですが、非常に、確かにすばらしい園経営もされております。

 ただ、公立の幼稚園というもののその重みというんですかね、そこら辺、今回、条例も出ておりますけれども、ここはやっぱり大事にしながら、そして市民の皆さんに十分な説明をしながら、されるならやっぱり慎重にやっていただきたいというふうに思います。聖域ではないということで、市長の方の答弁を聞いたことはありますが、最終的にはそういうことになるのかなと思うんですが、十分な説明をしていただきたいなと思っております。

 さっき、下水道の話もしましたが、やはり市民の理解をしっかりと得ていくということは、市長も対話をやっていくんだということで言われておりますけれども、非常に大事なことだと思いますので、それはもう要望させていただきますので、そのように、民営化も配慮をしながらやっていただきたいというふうに思います。

 それから、次に移りますが、特に、この残業の実態と健康管理ですが、課長を名指して申しわけございませんが、財政課長なんか、非常に合併してやせてしまったなというふうに非常に心配をいたしておるんです。係長もそうなんですね。

 ですから、健康管理をずっと進めていかれるということでございますが、二、三日前の新聞には、市長もリフレッシュ休暇をとりなさいというような投書もあっておったようでございますが、五島の市長じゃなくてですね。

 だから、その健康管理につきましては、今、休んでいる休職者の職員もそうですが、非常に心配です。私は、やっぱり人材がすべてだというふうに思っておりますので、そこら辺、機構改革等で事務量の減少ができないなら、何か機構改革等で方法がないのかなというふうに思ったりいたしておりますが、せっかく財政課長にというあれが出ましたので、財政課長、健康管理は大丈夫でございますか、ちょっとお聞かせください。



◎財政課長(木戸庄吾君) やせたことに関しまして、大変御心配をいただきましてありがとうございます。(笑声)

 私は、もともとやせておりまして、昔から肥えたことはございませんので、普通の体格だと思っておりますので、体力が続く限り頑張らせていただきたいと思っております。よろしくお願いします。(拍手)



◆5番(中村康弘君) やっぱり課長職というのは職員の模範になるんですね。ひとつ本当、健康管理だけは、市長、くれぐれもお願いしておきます。

 悪い想定ですけれども、財政課長がもし倒れられた、財政係長が2人とも倒れられたというときどうするのかなと、私も市民の一人として心配をいたしておりますので、ひとつそこら辺はいろんな手だてが、人事異動も含めていろいろあるんだろうなと思うんですけれども、少しは休暇も、休暇といったらおかしいですが、そういうリフレッシュの期間も、今後考えていって、全体のバランスをとっていただければなというふうに、これも要望いたしておきます。

 特に国際交流関係ですが、今、お話をいただきました。それから、私は、交流人口の50万人作戦でございますけれども、このことにつきましては、非常に花火を上げたなというふうに思っております。しかし、それができればいいなと思っております。いろんな説明会の折にバーチャル市民等のお話もありますが、どのように今後進めていこうという具体策が、今わかっておりましたら、お願いいたします。



◎商工観光課長(谷川良二君) 私の方では、観光客をふやしていくということで、できるだけこの50万人構想に近寄らせたいという観点からお答えをさせていただきたいと思います。

 市長の答弁と重複することがあろうかと思いますが、先ほども出ておりました海外からの観光客の誘致ということを、今からは強調されてくるのではないかと。先ほども申しました教会巡礼ツアー、これが今月から3月にかけて400名の来島を予定されております。あと、長期的に、中国からのビザの緩和というものが近い将来に実現しますと、大変、この中国からの観光客誘致というものは、魅力あるところからの相手として実現を強く望んでおるところでございます。

 あと、そういった各観光客の入れ込みに際しましては、当然、もてなしの心というものが一番大切なことになってくると思います。先ほど市長も申しておりましたように、「ガイドの会」を初め、現在、各市民の方々の熱心なる観光に対する教育といいましょうか、そういうものに対する熱意が感じられております。こういった方々に対して、ぜひともこれ以上の学習、教育というものを期待をしておるところでございます。

 なお、観光に関するいろんな方々の、従業員をひっくるめた、こういった方々の同じようなもてなしの心の講座、そういったものも積極的に開催しながら、ぜひ、この大型観光客が五島に入ってくるであろうときまでに、こういった教育を進めていくことが大切なことじゃなかろうかというふうに考えております。

 次に、体験型観光の推進でございますが、現在、これにつきましても、グリーン・ツーリズムであるとか、ブルー・ツーリズムであるとか、こういった農家、あるいは漁家への民泊、そういったものを奨励していく必要があろうかというふうに思います。当然、五島ですから、海水浴、あるいはキャンプ、こういった自然型観光のPR、こういったものにも積極的に進めていく必要があろうかと思っております。

 ただいま、この体験型観光のメニューづくりというものにつきましては、「大浜海業振興会」というものを組織をしていただいて、ここで、五島でできるブルー・ツーリズムのメニュー、あるいはモデル、そういったものを取り組んでいただくということにしておりますし、市内にはNPO法人などによりまして、既にこういった体験型の受け入れを組織化しているところもございます。こういうことで、私ども、こういった体験型旅行の推進、俗に大型ツアーからグループとか、個人型観光へ移行していくというエージェントさん、あるいは旅行関係者のお言葉も参考にしながら進めていきたいと思っております。

 なお、ホテル等の宿泊施設の不足、あるいは質の向上、こういったことも、ぜひ積極的な誘致を進めていきたいと思っておりますが、大変、今のところ当てがございません。

 いずれにしましても、新幹線効果、あるいは海外からの旅行団、あるいは国内のこういった旅行団ツアーを組むにしましても、長崎市と一体となったパック、そういったものでないと、五島オンリーだけの旅行型というものはなかなか難しゅうございます。ですから、我々も長崎市との連携を、ぜひこの際、行政双方で連携をとりながら、長崎市と連動した五島の観光振興を図って、ぜひその夢の50万人にさせていきたいというふうに考えております。以上です。



◆5番(中村康弘君) 課長、私も賛成ですね。長崎市とやっぱり連携しなきゃいかんと思います。

 さるく博が来年始まります。女神大橋がきのう完成、通行開始になりました。大きな目玉だと思います。ぜひ五島列島まで、そのお客さんを呼ぶということは大事だと思います。

 それと、これの基盤になるのが、私はアイアンマンばっかり言うなと言われているんですが、やっぱり言わざるを得なくて言いますが、やはり柱になる事業、アイアンマンと夕やけマラソン、これで大体3,000人から4,000人は、私は入り込んでいると思います。この柱はやっぱり崩さないようにやっていきながら、ここでの消費と国際交流を深めていく。

 もう一つは、看板ですが、4ヵ国語、いつまでにできますか。



◎商工観光課長(谷川良二君) 4ヵ国語の看板につきましては、17年度から18年度、19年度、3ヵ年を計画しております。



◆5番(中村康弘君) そのように取り組んでいただきたいと。もう地理的にもここはやっぱり中国に近いんですから、韓国、中国。やはり「ここは地球の真ん中です」というのを鬼岳に、木場市長のころつくりましたけれども、そういう発想で今後はやっていっていただきたい。

 なぜかというと、漁業の魚が、今、盛んに中国用に試験搬送されていまして、非常な需要の、あそこは大きな国ですから、農業、漁業も少し明るくなってくる要素があるのかなと、私は楽しみにいたしておりますけれども、そういう感覚でぜひやっていただきたいと思います。

 道路を通っておりまして、最近、道路の白いラインがきちっと張られておりまして、非常に規律のある市になってきたなというふうに、非常に運転もしやすくなってきておりますが、そんなのとあわせながら、案内板等も、ぜひ早目に、予算が回れば早目にセットしていただいて国際交流を図っていただきたいというふうに思います。

 次に、建設行政の福江島周回道路でございますが、私も地方局の道路課に行きましたら、市長も陳情に来ていただきましたということで、前回の一般質問の後に早速動いていただいております。

 一生懸命やっていただくだろうと思いますが、特に黒瀬の方もそういう事業に取りかかっているということでありますが、特に、今、壇上で言いましたところですね、ぜひ今後とも積極的にやっていただきたい。そして、やはり周回道路を早くつくってしまうと、戸岐の大橋も含めまして、それを一つの目安として、戸岐の橋もつくったわけですから、今後、積極的にまた取り組んでいただきたいというふうに思うわけであります。

 次に、馬責馬場交差点から緑小・福中方面への歩道の計画でございますが、これは市長の答弁の後に、課長からフォローがあるのかなというふうに思っていたんですが、課長、何か説明不足でしょう、説明をお願いします。



◎都市計画課長(富山博彌君) お答えをする前に、議員、お尋ねの、一応パネルで確認させていただきます。

 これは、馬責馬場交差点の平面図で、この路線が緑小に至る市道でございます。議員お尋ねの歩道設置箇所はここだと思いますが、市長、答弁された位置を、そちらからはちょっと確認できないかと思いますので、拡大図を使って説明をいたします。

 県が整備されている45メートルの部分は、この部分でございます。市が単独で施工されたところは、ここよりも先でございます。で、路側帯の区画線を二重にできないかと相談をしたところは、この部分でございます。現在、計画されている車線の幅員に余裕がないと答弁された計画道路の幅員は、この部分で3車線でございます。

 位置が確認できたと思いますので、お答えをいたします。

 議員お尋ねの歩道建設の至急性については、市長が答弁されたとおり、国庫補助との絡みがございまして、緊急的措置を講ずることは難しいとのことでございます。

 歩行者の安全確保のため、ほかに方法はないかと、五島警察署の交通課に、登下校の時間帯に一方通行の交通規制ができないかと相談してきたところでございます。そのためには、まず沿線住民の100%に近い同意が必要であること、どの方向に通行を規制するかでも、住民理解を得られるのは、現在の状況では困難であるのではとの判断でございました。

 今後、平成19年度、奧町木場町線と福江中央線が接続することで、緑小前の車の流れが大きく変化し、減少することが予想されます。それで、交差点の現在車線の計画幅員は、交通量に応じた最低限度の計画となってございますが、都市計画道路が接続されたときに、歩行者安全確保のため車線の幅員を調整し、歩道を設置したいと、辛抱強く県の方に交渉していく所存でございますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。



◆5番(中村康弘君) 課長は、今度、10月の異動で都市計画課長になられたわけでございますが、非常に話していましても、民間から来られた職員の中で、非常に感覚が鋭いものを持っているなというふうに期待をいたしておりますので、そのようにお願いをしたいと思うのと、ただ、じゃ、それまでは今の状態のままということですか。



◎都市計画課長(富山博彌君) そのとおりでございます。



◆5番(中村康弘君) ということは、まだ何年ぐらい先になりますか。



◎都市計画課長(富山博彌君) このことは、県が国庫補助事業で整備されていますので、その縛りが解けてからだと思います。何年後というのは、この場ではお答えすることができませんけれども、そう遠くはないと思います。以上でございます。



◆5番(中村康弘君) そう遠くはないということであれば、2年内にできるのかなというふうに思いますが、会計検査院のこともあるんでしょう。しかし、ここはそういう縛りがあるのは私も知っています。

 だけど、児童、生徒が、福中、緑小というのは、一番の大規模校なんですよ、今。そこを通っていくわけでしょう。正直言って30年はかかると思いますよ、ほったらかしとったら。これ急がせんばだめですよ。それこそやっぱり知恵を出し合って、市長もそういう感覚だろうと思いますので、県の方と十分相談されて、これは一番あそこは心臓部ですから、特に児童、生徒の安全面、別の面で今いろんな事件が起きていますけども、交通事故がないように、あそこは絶対急ぐべきだと思いますよ。課長、どうですか、もう一回答弁願います。



◎都市計画課長(富山博彌君) 今後、努力をしてまいりますので、御理解のほどをよろしくお願いいたします。



◆5番(中村康弘君) はい、一生懸命努力してください。一生懸命やれば、大体、物事は動くと思います。そんなふうに我々も教わっております。熱意がなかったら、口先だけでは、やっぱり動きません、人の心は。ひとつよろしくお願いしたいと思います。

 それから、e−むらづくりでございますが、赤尾室長が、今、入られて一生懸命されていると思います。このGIS、これをつくるために地籍調査をやるということでありますが、相当な年月がかかりますね。では、予算的にはどれくらいかかりますか。



◎企画課長(島悟君) 地籍調査につきましては、旧福江市が全く取り組んでませんで、すべての地区が完了するということになると、ちょっとここ10年や20年では無理かなというふうな感じがしています。ただ、予算的には、ちょっと現在、試算をしてませんで、お許しいただきたいというふうに思います。



◆5番(中村康弘君) 長年かかるんだなというのは、予想はしておりますけれども。じゃ、このe−むらづくりを進めようとしておる、片やGISが完成した。こうなると、住民の生活にとってどのような効果が出ると予想されますか。当然お金をかけるから、それだけのものでなければならないと思うんですが、これは公室、答弁できますか。



◎豊かな島づくり市長公室長(赤尾邦幸君) GISを導入した後の、市民の方々がどのように効果があらわれるのかというお尋ねだと思いますけれども、GIS、これは地理情報システムというふうに言われております。

 例えば、この中に行政関係でありますれば、例えば市道、あるいは水道管とか、いろいろな公共施設であれ、いろいろなものがその中に取り込めるようになっております。市民の方々が使おうとすれば、実際にインターネット等を通じて、そういった機材をもって、すぐにそういったものを把握することができるといったようなことができるようになります。一番大きい市民の方々の使い勝手ということであれば、そういったことかなというふうに思います。



◆5番(中村康弘君) 私も、実は三井楽のシステムを見せていただいたんですね。本当に便利ですね。本当に、三井楽町はよくやってきてくれたなというふうに感心をさせられました。

 非常に、今後、莫大な予算も食うかもしれませんけれども、水道に、防災に、医療に、福祉、ひとり暮らしとか何とかまで含めて、すべてに絡んだGISだと思いますので、ひとつお金はかかりますけれども、我々の世代のうちにそれをつくって、次の世代に活用していただくというふうなことで、e−むらとあわせながら、e−むらも走り始めたわけですから、ぜひ今後のために、できるだけこれも急いでいただきたいというふうに思います。

 もう時間が間もなくですので、最後になりますが、いろんな意味で、ことしももう12月を迎えたわけです。全体を見渡してみますと、垂れ幕が庁舎内にありますが、五島高校の柔道部が九州で優勝したと。それからやはりスポーツコースの西村君が、先日、県内の都道府県対抗の駅伝の選手の選考を兼ねた大会で2位に入っておったと。これが県外からも来ての2位なんでございますけれども、県下都道府県駅伝の高校生の4人枠に彼も入ったというふうに聞いております。非常に寂しい、むなしい話がどんどん聞こえる中で、そういう明るい話題も、やはりきちっと人材が育っているなというふうに喜ぶことも必要だなと思います。

 特に西村しのぶさんの三味線の圧巻、3冠、それから五島市出身のO's(オズ)が、今度、レコード大賞の新人賞に入っておると。12月31日の大みそかもまた楽しみにしたいなというふうに思っておりますけれども。

 そういう意味で、来年は行財政改革の初年度になります。大きな礎となろうかというふうに思いますので、ひとつ市長も時々こんな話を聞くんです、もう今は、財政が苦しいんですよという話だけして、早く会合から退席するから、もうちょっと話を聞きたいんだけどという声を、時々耳にしますので、ひとつ対峙して、市民の意見もお聞きになって、それは苦しいのはみんな一緒だと思います、だから、先につなげるように、市長が申し上げた市民との信頼関係を、ぜひ崩さずに頑張っていただきたいと思います。以上で終わります。



○議長(浦藤彦君) 以上で、中村康弘議員の質問を終わります。

 次に、2番 熊川長吉議員。



◆2番(熊川長吉君) (登壇)九州初の女性市長が誕生されて1年3ヵ月が経過しようとしています。

 今回は、市長の政治姿勢について、どうしても私自身五島市の将来を考えたとき、これでいいのかな、かじを取るのを間違っているんではないかなと非常に心配することがあります。

 そこで、本日は、本音の部分で公共下水道についての市長の取り扱いについて質問をいたします。

 1、市長として、事業採択後、事業認可に向けてどのような努力をされてきたか、経緯についてお答えを願います。

 2、今回の補助金返還について、その理由をお知らせ願いたいと思います。

 3、事業の重要性の認識をどのようにとらえているのか。

 4、今後の計画はどのようになっていくのか。

 5、国県との信頼関係は、どこまで約束されているのか。

 以上、壇上からの質問といたします。(降壇)



◎市長(中尾郁子君) (登壇)2番 熊川長吉議員の質問にお答えをいたします。

 まず、下水道事業につきましては、市長として、事業採択後、事業認可に向けて努力した経緯についてのお尋ねでございましたが、これまでも議会でたびたび答弁をいたしておりますとおり、これまで地区住民説明会や処理場の視察などを行ってまいりましたが、事業採択の直前になりまして、地区役員の方々から提出されました14ヵ条からなる反対の書面は非常に重く、事業認可に向けた努力ができない状況にございました。

 次に、今回の補助金返還について、その理由はとのお尋ねでございますが、事業採択に伴い内示をいただいた予算については、終末処理場周辺町内会の反対が強く、御理解を得ることが困難な状況と、合併後の厳しい財政状況から、当分の間、事業を休むこととしたもので、他の離島地域で実施する事業予算に配分して活用してもらうことも考慮し、今回の判断を下したものでございます。

 3点目の、事業の重要性の認識はどのように考えているのかとのお尋ねでございましたが、地域環境保全の面からも、五島の海を美しく保つ面からも、大変重要な事業と認識をいたしております。

 4点目に、今後の計画はとのお尋ねでございますが、地元の理解を得られること、受益者の賛同が得られること、また財政状況の見直しを図りながら、再度検討する所存でございます。

 最後に、国県との信頼関係はどこまで約束されているのかとのお尋ねでございますが、国も県も財政事情が厳しい中、関係各位からの多大なる御尽力をもちまして採択されました事業であることは、強く認識をしております。それで、上京の折は事あるごとに協力のお願いを伝えております。

 今後とも、信頼関係を構築していくことが私の責務だと考えております。(降壇)



◆2番(熊川長吉君) 午前中に椿山議員の方から関連するような質問がございました。

 しかしながら、私は椿山議員と立場が違いまして、この事業を五島市の将来のために、何としてもやるべきであるという立場から質問をさせていただきたいというふうに思います。

 そして、ここに再度質問する前に、こういった大型事業に取り組む姿勢ということで、中尾市長には、幸いにしてお父さん、久保知事、すばらしい見本があります。そこで、ちょっと教えていただきたいんですが、久保知事さんが、大村空港を何としてもつくるんだと、強い意志のもとに、地元に足しげく通った経緯があるということで、もし市長が娘さんとしてそのことを知っとったら、まず教えていただければと思います。



◎市長(中尾郁子君) 父のそういう行動は知っております。

 (「内容は」と言う者あり)

 内容は、大村湾に空港をつくるために、島の住民に協力を要請したということでございまして、時間をかけて協力を得られたということでございます。



◆2番(熊川長吉君) この後、それをどのように引用されるか心配されて、余り内容が出てこなかったようですが、本日、私、質問をさせていただきまして、休止という方向に進んでいるということで、さすがに答弁が短かったかなと、e−むらづくりやったら、まだ答弁が長かったのかなと。担当課長が筆が運ばないのもよくわかります。

 それで、市長が、住民の反対ということで、非常にこれが重大に重くのしかかったという発言をあちこちでされていますが、市長、この拒絶する通知、お持ちですかね。

 具体的に、午前中に椿山さんからも質問があったんですが、答弁が具体的に返ってこなかったというふうに私は理解しておりますが、この拒絶する通知を、私が一つ一つ目を通して、私は逆に何ら、誠意を持って市長が対応していけば、クリアできない問題はないというふうに私は理解できますが、市長、どこが、具体的に市としてクリアできないというふうに判断したのか。この事業が100万、200万の事業ならいいんですよ、後から申し上げますが、300億という大きな事業、これをやるかやらんか判断するには、それなりに市長として十分に精査して決定を下したと私は理解するんですよ。

 だから、この拒絶する通知が、市長として重くのしかかったというならば、具体的に、こことここが私としてはクリアできないということで答弁をいただきたいと思います。



◎市長(中尾郁子君) 休止の決心をいたしました理由は、地元の反対、それから財政の極端なる悪化、それでございます。

 この中のどの項目も、ただいまはクリアできません、ただいまの状態では。

 例えば、後ろからいきますと、14番目の「下大津地区には神社が2つあり、お寺が1つもある、古くからの聖域である。そういう場所にこういうものは建設反対である」と書いていらっしゃるんです。神社の2つ、お寺の1つを移転することは不可能だし、本当に何度も、場所も先へ先へ伸ばしてきたんですが、その後にこれをいただいたわけです。それで、そういう一つ一つ、ほかも申し上げれば、全部クリアできないんでございます。

 ただ、それに加えて財政が悪化であると。今、手がつけられない状況で、決して中止ではなく休止、しばらく休ませていただきたいというお願いを各方面にいたしました。以上です。



◆2番(熊川長吉君) 市長は、一番最後の、下大津地区には神社が2つ、お寺が1つあると、これをクリアできない。これをクリアするには移す方法しかなかですか。

 僕は、地元の人がこの事業を、この五島市のために、先ほど言ったように、海を守ること、あるいは環境美化も含めて自然環境の保全ということも含めて大事なものなんですよと。別に害を与えるものじゃないんでしょう、正直言って。

 例えば、においとか何とか言いますが、私たちも視察研修を多くしましたが、市長、それを見て、「いや、あなたたちには迷惑はかけないんですよ」と。「神社が2つあるか1つあるか、それを理由にされると何も進みません」という話じゃなくして、僕は、先ほど答弁をいただいた中で、市長がこの事業に対する熱意、何としてでもやり抜くんだと、前の人から受け継いだ事業、そしてまたこの処理方式を決めたのは中尾市長時代です。OD方式でやると。私も視察してみて、この方式が一番ベストであるということを決めたのは中尾市長なんです。

 これ一つ一つ、全部と言いましたけれども、中には説明がないという理由もあるんですよ。こういうのを説明すれば解決できる問題じゃないかと、私は思いますが。

 いずれにしても市長、どがんですか、市長として、この事業を休止するんだという決意をされたのは、そうしたら、いつごろなのか教えてください。



◎市長(中尾郁子君) いつごろ、そうですね、ずっと検討し続けてまいりました。財政の健全化計画も進み、行革推進も進みという中で、この事業も検討をしてまいりましたが、こういう環境が整っていないと、今は。

 それから、財政的にも非常に苦しいということ、それから下水道債が合併特例債は使えないということで、少し率が悪いということで、やはりもう少し財政が健全化したときに、もう一度、地元に対する説明ももう一度出ていきたいと思っております。時間も少し経過しますと、またいろいろな角度からの考える機会もあると思うので、地元の方も少し軟化してくれるんではないかと思います。

 それから、先ほど父の話をされましたけれども、県の方も、私が非常に地元の反対に押されて、それをクリアできないでこのことを休止するのかと危惧したんでしょうか、ある担当者が来られまして、延々と父の話を市長室でされました。何を言わんとしているのかと、私はすぐにわかりました。

 でも、今回は、今は、これは休止すると、財政が少し持ち直して、平常の状況になるまでは休ませていただくというのが一番いい選択であると。これは内部でもそう判断をいたしましたし、私も、このことはいろんな関係者の知恵といいましょうか、示唆もいただきまして、ここに着地いたしました。今後、環境を考えながら、財政事情を考えながら進めたいと思っております。以上です。



◆2番(熊川長吉君) 市長、もう一つの理由、財政難ということについて、私の考えを述べさせていただきます。

 私は、財政難の今だからこそ、この事業はやるべきだと。私は、新たに、ゼロから出発をしてこういう企画をしなさいというものであれば、この五島市の財政難を議員の一人としてよく知っていますから、何にも申し上げません。

 市の方が、直接、中尾市長じゃなく、前任者がお願いをし、お願いをし、国の方が予算化をしてくれた。その事業を、私に言わせれば、余り努力もしないで、そのままそっくりお金を返す。私に言わせれば、人間としてルール違反のことをしているんではないか、誠意を持って対応していく、これが私は政治家ではないかというふうに思います。

 そこで、財政難の話をされますので、財政課長、ここの5年、3年でも結構ですが、税収を健全化計画の中で横ばいと見ているのか、下がると見ているのか、そこら辺を大体でもいいですから教えてください。



◎財政課長(木戸庄吾君) 市税につきましては、やはり現在の経済情勢を見通すときに、減というふうに見ております。



◆2番(熊川長吉君) 市長、先ほど、後でも述べますが、300億という話をしましたが、正確な数字じゃありません。僕が最初話をしたときは、300億ぐらい、30年間の300億と。

 この事業を、先ほど市長はおおむねと。後でおおむねは何年かと伺いますが、おおむね、当分の間という言葉を使っていますが、この事業をやることによって、この下五島に、五島市に公共事業が続くんです。そうすると、そこに潤う人が出てくる。午前中に、雇用対策と、働く場を見つけなさいと。この事業をやることによって、何人かの人が働く人、やめることによってゼロの人。

 私は、先ほど言うように、ゼロから出発しなさいというなら言いませんけど、やっぱり続いてきている。ましてや国も市の要望、強い熱意を聞いて予算したもの、これをやらないと、この五島が、私はもう大変なことになるんじゃないかと。市長が言っているように、企業、会社があちこち倒産しております。せめて、これぐらいの仕事があったら何社か生き残れるといったことになったときに、後で後悔しても、私はもとに戻らないと思うんですが、市長、いかがでしょうか。



◎市長(中尾郁子君) この事業の効果はよくわかります。

 しかし、設置場所、それから、これまで受益者の調査もされておりませんね。それで、いろいろな面で、もう少し精査が必要と私は思ったんです。

 それで、建設業関係の視点から見れば事業は進めるべきでありますけれども、そうではなくて、建設する場所、それからうちの財政事情、国が幾ら支援してくれても、受ける側の財政事情がよくない。

 合併しなければ、これはまた、違った形かと思いますが、合併して、優先する、生活基盤整備の優先するものもございますし、今は選択できないという結果です。それはもう議員と私の意見の異なるところかもしれませんけれど、新上五島町においても、対馬においても、やはり予定されたものが、合併による財政の悪化で、今しばらくという、こういう事態は生じております。

 私は、これを強引に進めていくには、やはり環境が整っていないと、こう思うんでございます。財政面、それから設置する最終処分場の場所の面ですね。やはりこういう大きい難題が前にあれば、今年度内にこのことを解決する時間もないし、やはり利用者が待っていれば、そこへまずは予算をお回しして、今後、うちの方で、財政が健全化した折に、改めて御相談をするという選択が、今の場合、五島市にとっては最善の策だと私は信じております。



◆2番(熊川長吉君) 財政難ということで、市長の答弁は一辺倒ですが、もう悪循環ですよね。さらに、さらに五島が寂れていくことに、結果的にはなるんですよ。予算化したものを金がないと。僕は、国が予算をつけたものには、逆に金をつけとくべきだと、私はそう思うんですけどね。

 ここでちょっと赤島の話を、私、させていただきたいんですが、うちのおやじが漁師だったもので、私、小さいときから、よう赤島に行きました。当時は、まだ学校があって、小さい子供がおった記憶がございます。だんだん子供がいなくなって、学校が廃校になり、そして、私が一番ショックを受けたのは、台風12号の後に、家が崩れてもそれをもとに戻さない、片づけないと、その島を見たときに、私、いずれ私たちの島、町、崎山もこがんなっとかなと。いや、こがんならんようにせないけんなという気持ちを持ったことがございます。まさかそのときに、こういう立場になろうとは推測もしなかったのですが。

 市長、私は、今の五島の経済、先ほど建設業の話をしましたが、みんなつながっているんですよ。建設業だけのことを言っているんじゃないんです、私は。そこに金が流れてくることによって、農業も漁業も潤うと、一環したものだと私は思うんです。

 そういったことで、ぜひやっていただきたいと思いますが、答弁はまた一緒だというふうに思いますので、ここで、私の知っている範囲で、午前中、市長が流れを知らなかったという答弁もありましたので、私の知っている範囲で話をさせていただきます。

 実は、今は亡くなった虎島先生が木場前市長に、今からはこういった下水道事業に予算がつく、予算というものはこういった方向に流れていくということで、木場市長が下水道事業を計画されたというふうに伺っております。

 そして、これは収入役がよく知っているんですが、谷川弥一さんの1回目の衆議院選挙のときに、そのときの国会対策委員長、現在は自民党の政調会長の中川秀直先生がこちらに応援に来られました。ちょうど2時間ほど時間が余っていたので、私、木場市長に何とか時間を取り繕っていただけないかという話をしたところ、じゃ、ぜひ市役所に連れてきてくださいという話がありまして、そのとき、市長、助役、収入役さんもおったですよね、そして担当課長、担当係長と。

 そのときに、市長が陳情したんですよ、木場市長が。ぜひ下水道事業をやりたいという話をされました。そうしたら、中川秀直先生が「幾らかかりますか」と。そうしたら、担当係長が「1年に10億、30年間で300億」という話をしました。「それは何とかしましょう」というふうにして帰っていかれました。

 その後を受けて、虎島先生の後、谷川代議士が誕生いたしました。木場市長が、これは谷川先生から聞いた話ですが、「私の最後の仕事として、この下水道事業とローカライザー、これを何とかしてください」というふうにお願いをされたそうです。当然、谷川代議士は、それを受けて一生懸命、特に自分に力はないけれど、上の人を使って、何度もお願いをして、ローカライザーとこの下水道事業に予算化をしたと。

 結果的に市長、この先が、僕は気になるんです、国と市の関係という形で。一生懸命頑張って、予算化をした、当然、福江市、五島市がお願いをしたから。一銭も使わずにそのまま返されると、市長が立場を変えたとき、どがんですか。あんたたちが言うてきたから一生懸命頑張ったのに、何でそのまま返ってくるのか。そこを市長として、人間としてどのようにお考えするか、お伺いしたいと思います。



◎市長(中尾郁子君) よくわかります。本当によくわかっているんです。

 しかし、それを今、実行できない財政事情です。それから、環境が整っておりません。そのことを、まず県にも申し上げました。谷川先生にも申し上げました。そういう、断ったから、今後何を頼んでもできないのかと、私はそうは思いません。合併したために、本当に今まで五島の住民が経験したことのない財政事情の事態に陥っている。この事態のときに、このことを選択できないということであります。そのことも、東京へ参りまして、例えば県選出の国会議員に、長崎県内の市長会、一緒に政策のお話があります。その場でも申し上げました。下水道とは言いませんでしたが、この困窮状態を言いました。合併前の予算書330億、一般会計、これが実際は300億円でもやっていけない270億円だということも言ってきております。そういう状態に財政事情が急変したことを受ければ、そんなふうにしてお世話になってついた予算であっても、年度内にはこれを実行することはできないと判断したわけでございます。それで、まだやりたいし、やれるところがあれば、そこへお使いいただきたいという配慮でございます。

 私は、これはよその自治体もございますが、決して国会議員をないがしろにしたり、働いてくださった方を感謝していないとか、そういうことではありません。そこへお頼りしなければ五島市は立っていかないんでありますから、今後もお願いします。

 しかし、私がこのような判断をしなければならない状況にあるということも、国の方にも、県の方にも、わかっていただきたいんです。それで、何度も県にも話しておりますし、担当課も、担当係長も、課長も、前課長も、新課長も県に足を運び、国に足を運びして実態を訴えております。ですから、しばらくお時間をかしてくださいと。間に合併という事情が入りましたね。それを理解していただきたいということを申し上げているんです。

 本当に、前木場市長も一生懸命このことに取り組んできました。そして、いろいろ連携する過程で、成熟していない問題もあったがと、お互いにこれも認識をいたしております。そんな中での今回の選択でありますから、議員も御理解くださって、また今後、進めていくときにお力添えを賜りたいと思います。



◆2番(熊川長吉君) 当分の間は休止をすると。これ市長、この当分の間というのは、市長の頭の中では、どのように考えているのか。



◎市長(中尾郁子君) いつかも申し上げましたけど、合併前に五島中央病院とか、それからごみ焼却場とか、大きな施設に投資いたしまして、これが今、ピークに来ております。ここを越えなければ、なかなか難しいかなと思っておりますので、20年を超えたところかなと思っております。



◆2番(熊川長吉君) 今の20年というのは、20年後、平成20年、どちらですか。



◎市長(中尾郁子君) 平成20年を超えたところから準備を始めて、環境が整うのが22〜23年かなと、このように私は頭の中では考えております。



◆2番(熊川長吉君) 企画課長にお尋ねをいたします。

 基本構想ですね、10年間、下水道の下の字も載っていないんですけど、答弁を願います。その整合性を。



◎企画課長(島悟君) 基本構想というのは、10年間のビジョンを示すものでありまして、具体的な事業名を挙げて計画を立てるという性格でございません。

 したがいまして、今、市長も申し上げましたように、基本構想の後に続く基本計画、これは5年計画でありますから、前期である18年度からの5年間の計画に盛り込めるかどうかは別にいたしまして、先ほど市長がお答えしましたように、大体5年間のスパンで考えるならば、後期計画には盛り込んでいけるんではないかと、こういう考え方をいたしておりまして、そのように御理解を賜りたいと。



◆2番(熊川長吉君) そういうことであれば、今の点については了としたいと思います。

 一つだけ確認をさせていただきたい。担当課長でも結構ですけどね。

 午前中に市町村型の話が出ておりました。私も、この市町村型について、公共下水道を立ち上げようと計画していく中で、実は私の地元、崎山町は市町村型で対応すると、公共下水道の計画の中でそのようになっておりました。

 で、私、公共下水道を始める前に、市町村型を選考できないかといってお尋ねに行ったことがあります。そうしたら、あくまでも公共下水道を認可を受けて事業にかかって、その延長といいますか、同時進行で市町村型も行うことができるというふうに説明を受けたんですが、市町村型だけ、下水道は別にしてできるのかどうか、はっきりとお答えください。



◎市長(中尾郁子君) 担当課がかわっておりまして、前課長がおられませんで新しい課長ですが、私もちょっと調査してくればよかったですが、市町村型を選択すると、他の合併浄化槽などが選択できなくなるというような縛りがあるということを、担当係長から伺ったことがあります。それで、このように、五島の地形のように家が点々と離れていたり起伏があったりすると、市町村型を全部やるということは困難ではなかろうかという話を伺ったことがあります。

 それで、私も午前中も申し上げましたけど、そういう知識がちょっと入っておりますので、それを選ぶとするなら、これもまた、本当に市の財政負担が大きなものでございます。

 市町村型というのは、個人負担は少ないけれども、全部、合併浄化槽を個々につけたものを市のものとして管理していくわけですから、相当の、これは合併浄化槽を個人でつけたときよりも、個人がつけて個人が払うものよりも後年、大きな財政負担が自治体にあるということを伺っております。

 それで、このことは詳しく精査をしておりませんので、ここでは、私が知っているところで答弁をさせていただきますが、今、市町村型を選択するという決心はなかなかつきかねておりますし、もっと検討が必要だと思います。それは、漁村集落の下水道もございますが、本当に受益者の数と、それからそこへ投入している維持管理費というものの差が非常に大きゅうございます。それで、今後、こういうものがあちこちにできると、そういうことも財政の仕事に、行政が受け持つ仕事になってしまいますので、五島市の財政を苦しめるんではないかと思います。

 今後、この都市下水道の休止を踏まえて、全体的な下水道の問題をどうしていくかということを真剣に担当課と検討したいと思います。



◆2番(熊川長吉君) 市長、市長が私どもよりはるかに理解していると思いますが、休止するのは簡単ですよね、こういうこういう理由で、手続上は。横振っていますから、ちょっとそれならお尋ねしましょうかね。

 去る12月5日の全協で、都市下水道事業の主な経緯ということで、9月22日、県の都市計画課へ事情説明、それから九州地方整備局、国土交通省、県土木部長、事情を説明に行っておりますが、この報告、どういった内容であったのか、そしてまた、向こうからの回答がどうであったのか、お知らせ願います。



◎市長(中尾郁子君) すべて一貫してここで答弁申し上げているような事情を説明しました。そして、どう選択するべきなのかと。これまで予算をつけていただいた方、御協力いただいた方には大変申しわけないけれども、しかし、今、これを前に進めることが困難な状況にあるということを申し上げました。

 私に対しましては、どなたも「本当に苦渋の選択だね」ということで、でも、言葉ではいろいろは言われませんでした。やむを得んかなという、つけた側としての非常に困ったなという表情はありましたけれども、私の事情がこういうわけだと申し上げるわけで、そのことはよく聞いてくださいました。どなたもよく聞いてくださいました。



◆2番(熊川長吉君) 市長、午前中の答弁の中で、県の厳しい指導を受けたと。これは私の質問とその回答、違いますか。もし何かあったら教えてくださいよ。



◎市長(中尾郁子君) それは、熊川議員が言われるように、予算をつけた経緯を言われました。それから、「地元の反対を説得するのに、あなたの父親はこうしたじゃないか、おまえはつまらんね」というような意味の言葉を言われました。しかし、空港と下水道は事情が違いますし、そういう情熱もありますけれども、今は休止する勇気を選びました。



◆2番(熊川長吉君) 市長が苦渋の選択ということで休止し、そして私も、何度かこう、今やりとりをしてみて、もうもとに戻らないところに来ているのかなと、いや、もう100%戻らんとかなという理解はいたしておりますが、市長、私もう一つ、ぜひ今後のことも含めてお願いしたいんですが、午前中もあっておりましたが、このことは、議会で処理方式等々も含めて十分に議論をされて予算化されたということは、私、議会が認めた、承認したことだというふうに理解するんです。

 そして、市長がこのことを休止しますと、私たちにお知らせしたときには、もうもとに戻らない時点なんです。

 市長は、先ほどからありましたが、私どもと一緒に議員活動をした経験がございます。畑かん、県営畑総事業で一緒にですよ、当時の市長から議員の力もかしてくださいと、前向きに進めたいのでと、私、中尾市長からあちこち行った話も聞きました。今回は、後に戻らないときに、私たちには知らされたんです。私は、本当はやってもらいたいんですよ、先ほど言ったいろんな理由で。もうしかし、今はにっちもさっちも動かない。そこをどうお考えですか、市長。



◎市長(中尾郁子君) 財政の問題がありまして、本当に動きがとれない。そういうことも含めて、本当に議員の皆様にもっと早くお話をして、一緒にこの問題を、議員のお力をかりれば財政の問題も解決できたかもしれませんが、来年度に向けての予算編成ができないほど窮地に陥っていて、この時点では、やはり休もうと。ただ、議員の皆様に御報告、御相談がおくれましたことは、大変申しわけなかったと思っております。

 今後、もう一度立ち上げますときには、どうぞ地元の説得も含めて、議員の皆様のお力を相談したいと思います。



◆2番(熊川長吉君) 市長が、財政難ということで心を鬼にして、自分の心とは違うけれども、ここに進むしかないということで対応されているということがよくわかりました。私の本来の目指す道とは違うけれども、それも中尾市長が、ここに行こうということじゃなくて、行かざるを得ないと、そこにという状況で、そのようになっているということで、そのことについては理解をさせていただきたいというふうに思います。

 ただ、これを再度立ち上げるには、今までの数倍の苦労が要るということは、これは中尾市長、よくわかっていると思います。

 そして、私も、先ほどは言わなかったけど、市長の言葉の中に、これがだめだったから国の方が協力しないと、そういうことは絶対、私、そうなりますよと言ってないんですけれども、市長の方からそういう答弁がありましたが、市長、再度立ち上げるときには、議会も含めて総力を挙げて、ぜひ必要だ、今ならやれるという時期がきたら、みんなで力を合わせて、海を守るということで、ぜひ最大の努力を振るっていただきたいというふうに思います。

 実は私、中尾市長が誕生したときに、木場市長よりも、どちらかというと下大津の方に近いと、そしてまた、お母さん方に近いのは中尾市長だと。そういったことでこの事業は同意が得られる形でスムーズにいくのかなというふうに、なった瞬間ほっとしたんですよ。

 しかし、今、それは財政ということであれば、その一言で片づけられれば、私も何とも言えませんが、そういったことで、先ほどお父さんの話もお伺いしましたが、親の血を引く娘さんです、市長です、どうか、五島のために、一生懸命、今後とも頑張っていただきたいというふうに思います。

 最後に、市長の市政報告の中で、虎島先生が残されたメモで「島の若い諸君、これからも輝かしい未来をつくるために、どうか島を愛し、頑張ってください」と、その思いを胸に、市長としては、さらに発展の努力してまいりますと、市長、市政報告の中でそう述べております。どうか、ともに今の苦しい状況を乗り切っていきたいというふうに思います。

 最後になりますが、今回のことを教訓にして、いろいろと議会にも相談をされることを強く要望いたしまして、私の質問を終わります。



○議長(浦藤彦君) 以上で熊川長吉議員の質問を終わります。

 しばらく休憩します。

 3時15分から再開いたします。

                         =午後2時58分 休憩=

                         =午後3時15分 再開=



○議長(浦藤彦君) 再開いたします。

 休憩前に引き続き一般質問を続行いたします。

 次に、11番 宗 藤人議員。



◆11番(宗藤人君) (登壇)玉之浦の宗 藤人でございます。

 五島市となって6回目の定例会でありますが、私はすべて最後の質問者に当たっており、本日も最後であります。

 それでは、通告に従いまして、五島市財政の現状と財政健全化について、一般質問をさせていただきます。

 五島市の財政は、人口の減少、景気の低迷等により、市税の伸びは期待できず、政府が推し進める三位一体改革により、地方交付税や国庫支出金が削減される一方、人件費、公債費等の義務的経費の増加に伴い、基金からの繰入金に大いに依存している状況であり、住民への政策的なサービスができなくなるほど危機的な財政状況にあると思います。

 先日、本市の行政改革大綱及び財政健全化について説明を受けました。財政の健全化は、五島市の将来のために実施するものであり、次代を担う子供たちに将来の五島市を引き継いでもらうためにも、強い信念のもと、かつ着実に実行する必要があると考えます。

 本市の財政健全化計画では、市民にとってこれまで以上の負担や痛みを伴うことになりますが、この財政危機を乗り切るためには、市民の理解と協力を得て、住民と行政が認識を共有することが必要であります。

 今後は、単に事業費の節減を行うだけでなく、事業の効率化を図り、利益の創出を図るための基盤としての財政の健全化が必要と考えます。五島市の平成17年度当初予算では、24億円もの基金を取り崩し、17年度末の基金総額残高は約30億円で、うち財調と減債基金は10億3,200万円しか残らない状況であり、私は本市の財政健全化計画を聞くまでは、18年度の予算を組めるのか、危惧の念を抱いておりました。

 私は、去る11月9日から11日まで、総務委員会として四国中央市、さぬき市へ、また11月14日から16日まで、つばき会として伊万里市、水俣市へ行政調査を行い、4市がどのような行政改革及び財政健全化計画を実施しているのか勉強してまいりましたので、その一部を紹介いたします。

 それでは、4市の行政調査について申し述べます。

 愛媛県の四国中央市の行政改革では、発想の転換、職員と市民の意識改革など、いろいろな改革に取り組んでおられました。

 平成16年度の主な改革としては、物件費を1割カットして2億5,000万円、各種団体補助金を一律カットして7,500万円、市単独投資的事業を3〜4割カットして7億5,300万円、職員の給与カットでは4億円削減しており、16年度については、合計で14億7,800万円を削減して、超緊縮型の予算でありました。

 特に、補助金見直しに関する取り組み方針を打ち出し、判断基準及び評価を取り入れ、採点基準を評価で行い、点数の少ないものは廃止するなど、点数で廃止や継続を決めておりました。

 次に、香川県のさぬき市では、さぬき市ケーブルネットワーク事業で、CATV、音声告知関係を合わせた総事業費は44億2,710万6,956円で、財源内訳として、補助金は17億994万円、起債は22億6,180万円、一般財源は4億5,536万956円でありました。

 また、市の財政負担の状況でありますが、CATV事業は特別会計で実施し、平成17年度予算で約5億7,180万円、歳入のうち使用料収入が約2億9,700万円、一般会計からの繰入金約2億5,000万円、歳出のうち人件費約1億円、公債費2億6,800万円となっておりました。

 私は、ケーブルネットワーク事業を実施したことにより、市の財政を圧迫したのではとの質疑をしたところ、やはり財政には影響がないとは否定できないとの回答でありました。

 さぬき市のケーブルテレビの加入率は76%で、加入者負担金は7万円ですが、今回に限り無料で、屋内の引き込み工事代は個人差があり、平均で約2万円程度かかり、1加入者当たりの月額使用料は1,000円とのことでありました。

 次に、つばき会での財政健全化の調査でありますが、佐賀県の伊万里市の財政健全化策では、具体策として市役所職員の自助努力による健全化方策では、人件費の削減として、職員数の抑制、職員の期末勤勉手当の2.5%のカット、三役報酬のカット等に取り組んでおりました。

 また、伊万里市では、「伊万里市の台所事情のこれまでとこれから」という、財政を一般家庭に例えて住民にわかりやすい資料を作成しておりました。

 次に、熊本県の水俣市の財政健全化計画についてでありますが、業務改善、効率化の推進として、公用車の一元管理を行い、各課管理となっている公用車を財政課が一元管理し、年間使用時間が500時間未満の公用車は原則として廃止し、公用車台数を減らしておりました。

 また、17年3月定例市議会で、議員定数検討特別委員会を設置し、4人削減する案、2人削減する案について審査することを決めておりました。

 私は、財政健全化として、既に金額的に効果があった上位の項目について質疑をいたしました。

 説明では、施設委託料で3,000万円の削減、遊休資産の売却で7,000万円の増加、職員の削減で7,000万円の減等が効果があった上位であるとの回答でありました。

 ただいま述べたように、4市の行政改革及び財政健全化施策では、徹底的な事務事業の見直し等を行い、それを果敢に実施しておりました。私が、ただいま述べた事例を、本市の財政健全化の方策に取り入れていただけましたら幸いと存じます。

 また、財政健全化計画そのものを市民にも十分理解していただくための方策として、伊万里市では、市民との協働による財政危機の回避という観点から、市民に協力を求めるための住民説明会を実施しておりました。

 なお、この説明会の際、市財政の今後の状況等について、住民がより理解しやすいよう、さきに述べましたように、一般家庭の家計簿方式で表現し、1億円を1万円に置きかえ、これまでは何とかやりくりできたが、不景気で毎年収入が減少する中、現在の生活を続けていくと借金だけが膨らみ、生活そのものができなくなる。市でいうと、市民サービスができなくなることから、財政健全化を実施する必要があるというように、説明の仕方にも工夫を凝らし、住民の理解を求めておりました。

 しかし、先日の財政健全化計画の五島市の説明では、伊万里市に比べて住民にはわかりづらいと思われました。私は、一般住民が見てわかりやすい資料の作成が必要と考えます。

 そこで市長、本市では住民に対してどのような周知の仕方を考えているかお伺いいたします。

 また、e−むらづくり事業について、市の事業費負担、市民の負担と市財政との関係はどうなるのか、市財政を圧迫することはないのか、市長の考えをお伺いいたします。

 e−むらづくり事業について、6月の総務委員長報告では、この事業による市民の個人負担としては加入者負担金は無料であり、屋内の引き込み線の工事代とテレビ用チューナーの購入が必要であるが、具体的な金額は、メーカー、機種により違ってくるので、まだわからないとのことでありました。

 さらに、毎月の個人負担金について、おおむね現ケーブルテレビの利用料の程度と思われるが、まだ現時点ではわからないとのことでしたが、その後、個人負担金等について、わかっていることがあれば答弁願います。

 以上で壇上からの質問を終わります。(降壇)



◎市長(中尾郁子君) (登壇)11番 宗 藤人議員の質問にお答えをいたします。

 まず、財政健全化計画につきまして、市民の理解と協力を得るため、どのような具体的方策を考えているのかとのお尋ねでございますが、財政健全化計画につきましては、議員御指摘のとおり、原本は、公文書として行政用語、とりわけ専門的な財政用語で表現いたしておりまして、一般市民の方にはなじみのない難解な部分もございます。

 今後は、できるだけわかりやすい方法で、市広報紙やホームページ、地域審議会、市政懇談会等、市民の皆様の御理解、御協力を賜りながら、あらゆる機会をとらえて説明を進めていきたいと考えております。

 計画の具体的方策といたしまして、歳入面では、市税税率のアップは盛り込んでおりませんし、予定をいたしておりませんが、徴収率や滞納分の徴収率の向上を目指し、また、各種公共施設の使用料や施設利用の減免措置等が適正かどうか見直しをしたいと考えております。

 歳出では、人件費の節約といたしまして、職員組合の皆様と給与の減額を協議、御相談をいたしておりますが、特別職の給与20%カットとあわせまして節減、定年者の基本的不補充と勧奨退職による職員定数の減、また、公債費について、高利率の分の繰り上げ償還や有利なものへの借りかえを進め、投資的経費における事業の見直しによる事業費の節減と公債費の抑制に努めてまいります。

 さらに、これまで以上に、賃金や光熱水費等の物件費や維持補修費、各種団体等への補助費等の見直しによる節減に努めてまいりたいと存じております。

 特別会計の繰出金につきましても、節減できるところはないか、事業内容を見直してまいります。

 また、一般財源として自由に使える基金は、平成17年度末見込みで、財政調整基金と減債基金を合わせまして約10億円しかございません。これらの基金は、中越地震やかつての福江大火のような大災害があったときのために残しておかなければならない財源でございます。

 これらの計画の推進により、手始めの平成18年度に、一般財源ベースで、対17年度予算費20%減、総額で約24億円の節約を図りたいと考えております。

 国が進めております三位一体改革でも、負担金・補助金や地方交付税の見直しが論議されておりますが、地方の権限を強化して、さらに自主性を持った市や町の運営を求め、それにより国の財政の安定化を図るとし、国民とともにその痛みを分かち合うというものであります。

 五島市の財政健全化につきましても、市民の皆様の御理解と御協力をいただかなければ実現は不可能でございます。この財政難を行政、市民の皆様との協働で進めてまいりたいと存じますので、よろしくお願いをいたします。

 また、市民説明会は、これからも回数を多く、具体的言葉でお伝えしてまいりたいと考えております。

 次に、e−むらづくり事業につきまして、市財政を圧迫することはないのか、基本的な考えはとのお尋ねでございますが、この事業は、本市が取り組むべきさまざまな課題の中で、市民生活の向上や行政の効率化などの面からも最優先に取り組むべき課題であると認識いたしております。

 確かに、非常に厳しい財政状況にありますことから、財政健全化に向けた取り組みが急務でありますが、経費全般について節減合理化を図る中ではございますが、限られた財源の重点的かつ効率的な配分に徹することを基本としまして、この事業を進めてまいりたいと考えております。

 また、この事業は合併に伴うものでありまして、交付税措置等において有利な合併特例債を活用することによりまして、本市財政運営における負担を軽減してまいりたいと考えております。

 なお、この事業におきまして、各御家庭における宅内工事等について、市民の皆様の御負担を伴いますが、今後のネットワークの利活用に際し、市が構築いたしますシステム導入等への合併特例債の適用を考慮しながら、現在、市民負担の軽減について検討を行っているところでございます。

 財政健全化、e−むらづくりにつきまして、議員の先進地視察研修の結果を伺いました。非常に参考になりました。これからも他市のそういういい例を参考にしながら、粛々と進めてまいりたいと存じます。

 なお、e−むらづくり事業につきまして、詳しくは市長公室長より説明をさせます。(降壇)



◎豊かな島づくり市長公室長(赤尾邦幸君) 補足説明をさせていただきます。

 今回のe−むらづくり計画の情報通信基盤事業の中での工事関係になります。宅外になりますけれども、幹線から各家庭の軒先まで、この引き込み工事については補助事業ということでございますので、市の方が整備をいたします。したがいまして、各御家庭の軒先までの工事代金は必要がないと、無料ということになります。

 それから、加入金の方も、サービス提供先と協議をいたしまして、無料という取り扱いになっております。

 それから、各加入者が毎月御負担をされる利用料金についてでございますけれども、一応3つのコースを予定をいたしておりまして、各利用金額について検討を終えたところでございます。

 まず、基本チャンネルということで、チャンネルコースが9つのプランがございます。この月々の利用料が525円ということになります。

 次に、この基本のチャンネルにNHK関係の衛星でありますとか、デジタルハイビジョン、この3つのチャンネルを加える場合がございます。この場合に、STB(セット・トップ・ボックス)と言われる多チャンネル、あるいはデジタル対応用の機器がございます。これをつけていただく必要がございますので、先ほどの525円、これにそのセット・トップ・ボックスの利用料金640円が加算をされまして1,165円というふうになります。

 次に、Bコースについてでございますが、チャンネルの構成が19チャンネルになります。これの月々の利用料金が2,210円ということになります。

 最後のCコースになります。ごらんいただけるチャンネル数が30チャンネルということになりまして、月々の利用料が3,700円というふうに設定をいたしております。以上でございます。



◆11番(宗藤人君) ただいま、市長及び市長公室長から答弁をいただきましたが、再度、自席から質問をさせていただきます。

 本市のe−むらづくり事業では、具体的に現状とはどのように違ってくるのか。

 また、さきの議会で、この事業の対象外地域は、旧福江市内において既に有線テレビジョンが提供されている地域との説明があり、今後の対策では、既存のサービスを提供している電気通信業者との協議を行うとの答弁でありましたが、その後の経過をお伺いいたします。



◎豊かな島づくり市長公室長(赤尾邦幸君) 今回のe−むらづくり事業で現状とどのように変わるのかというお尋ねでございますけれども、まず今回の事業では、放送と通信における環境を整備いたします。

 今日の情報化社会と言われる中で、国の方では既に、必要な情報を、いつでも、どこでも、だれでも、何でも入手、処理、発信できる将来のユビキタス社会、こういった実現に向けた取り組みが既に行われております。今回のような情報通信基盤の整備もそういったことを実現させるための取り組みの一つでございます。

 どう変わるかということにつきましては、五島市e−むらづくり地区計画の中の情報化の主要施策の中から幾つかの具体例を申し上げたいというふうに思います。

 活用面についてでございますけれども、まず、テレビ放送についての難視聴地域、これの解消が図られるということになります。さらに、都市部と同じように、さまざまな専門のチャンネルがごらんいただけるようになりますし、そのことによっていろんな情報を知ることができるといったようなことから、そういった情報を生活の中に生かされてくるといったことが言えるかと思います。

 それから、これまで広報紙でありますとか、あるいは文書、そういったものに頼っていた行政の情報についてでございますけれども、今回こういった基盤整備を行いまして、ケーブルテレビ放送の中に五島市独自に制作する番組、そういったものを予定をしております。そういった放送を使いまして皆さん方に情報をお伝えするわけですけれども、これまで指摘を受けることもございました広報周知についてのおくれ、こういったものが解消されるであろうというふうに考えております。

 そういった意味では高速インターネット接続につきましても同様でございまして、超高速・大容量と言われるこういったインターネット、これを利用いたしまして、これまで回線速度がおそいといったようなことから、いろんな情報を入手するときに1時間、あるいは2時間、何十分というふうにかかっていたものが、今回の事業によりまして、何秒、あるいは何分といったような速さで情報を入手するということができるようになります。そういった観点から時間的な軽減、こういったものが図られてくるということになります。

 それから、今回のネットワークの活用につきまして、市民生活の方におきましても、防災、そういったものの機能を充実することができるということになってまいります。

 また、医療面におきましても、医療機関等との連携が必要になるわけでございますけれども、こういったネットワークを使いまして遠隔医療といったものが可能になるということでございます。

 また、そういった医療機関の中での診療におきましても、高速大容量のネットワークを使用するということでございますので、転送する画像、こういったものがより鮮明なものが送られるということになりますので、診療面においても大きな効果が期待できるということになるかと思います。

 このような形で最大の効果といいますのが、市民生活の中での利便性でありますとか、あるいは距離、時間、こういったものの克服、あるいは負担の軽減、こういったものにつながっていくというふうに考えております。

 それから、もう一つ、旧福江市内についてのお尋ねでございますけれども、福江地区につきましては、大半の地域が、現在、既存のケーブルテレビ会社による双方向のサービスが提供をされております。そういった地域は、今回の事業では対象外というふうになっております。しかしながら、一部地域につきまして、サービス提供地域となっていない地域がございます。

 これまで既存のケーブルテレビ会社によりまして、徐々にサービスエリアが拡張されてきたわけでございますけれども、まだそのエリアに入っていない地域がございます。福江地区の周辺地域でありますとか、久賀島の一部、それから椛島、赤島、黄島、これが今回の事業の対象地域というふうになっております。

 そこで、今回、対象外となる地域への対策についてでございますけれども、議員の御指摘は多分、通信分野のことかというふうに判断をいたします。今回の基盤整備事業によりまして、インターネット接続サービス、これにつきまして、今回整備する地域と対象地域でない地域に格差が生じるといったような問題が発生をしてまいります。

 そこで、今回の基盤整備におけるサービス提供先、そちらの方に2社ほどございますが、提案を依頼いたしました。いただいた提案書によりますと、いずれも今回の事業により構築される容量、通信速度、それと同等のものを旧福江地域においても提供していくといったようなことが提案をされております。

 現在、そうしたことでサービス提供をする電気通信事業者の方と導入時期等の確認、あるいはサービスの内容、そういったものについて協議をさせていただいているというところでございます。以上でございます。



○議長(浦藤彦君) 公室長、電話代のことも言ってください。



◎豊かな島づくり市長公室長(赤尾邦幸君) 議長の方から指摘がありましたけれども、電話代ということなんですが、今現在検討しておりますものに、告知放送システムを導入しようということで今検討中でございます。導入については決定をしたわけですけれども、まだ具体的な詰めの作業に入っておりません。

 これの活用面について申し上げますと、宅内の工事が発生いたしますが、放送系と通信系のラインがございます。この告知放送システムにつきましては、通信系のラインを活用いたします。御家庭の中に告知端末機というものを設置をさせていただきます。これは一応、防災を目的にいたしております。災害時等の一斉告知、そういったものに利用することを想定をしておりますけれども、その延長線に各御家庭の電話機、これを接続していただきますと、このネットワークに加入していただいた方々の間での電話通話料が無料になるといったようなことがございます。こういったことも実現いたしますと、かなりの効果があるのではないのだろうかというふうに判断をいたしております。以上です。



◆11番(宗藤人君) ただいまの説明で、私も12月2日に支所の方で説明会があった際に資料をいただいて聞いております。

 現在、旧町でのテレビ組合の使用料は、地区によっては格差があり、料金の低い地区では、奈留町で100円、玉之浦町で200円のところもあります。

 今回のケーブルテレビの月額使用料は500円との答弁でありましたが、加入者については五島市で何%を見込んでいるのか。また、加入率によっては、運営、経営をどのように予測していくのか、お伺いいたします。

 また、本市ではケーブルテレビの加入について、今年度までに説明会を実施するとのことですが、現在はもう奈留町は済んでいると聞いておりますが、旧各町について、何ヵ所で計画をしているのか、それぞれについてお伺いいたします。



◎豊かな島づくり市長公室長(赤尾邦幸君) 現在、加入促進を図るということから地域説明会を開催しておりますが、加入率についてはまだ不明でございます。当初の計画、事業課の方の計画の方で申し上げますと、全体での加入率を対象世帯の70%というふうに想定をいたしております。

 加入のコースを先ほど申し上げましたけども、チャンネルの構成によりまして、料金体系の低い方から基本チャンネルコース、Bコース、Cコース、こういった3種類を設定をいたしております。

 当初の事業計画、これはサービス提供先との協議の中で提案をいただいたものでございますけれども、全体の対象世帯のうちの70%が対象でございますけれども、そのうち基本チャンネルコースを約60%、それから2番目のBコースを15%、それからCコースを25%といったような形で加入者数を見込んでおります。

 採算面で申し上げますと、当初の事業計画では、収入、支出ともに同額といったようなことで計画がされております。しかしながら、この段階では、住民説明会を開始する寸前まで、サービス提供先と利用料金の設定について協議を行っておりまして、若干チャンネルの構成でありますとか、利用料金が変更になっております。

 したがいまして、今後、加入率の動向を見ながら、改めて計画の見直し等の協議が必要になるかというふうに考えております。

 それから、住民説明会についてでございますけれども、先月の19日から説明会を開始いたしまして、現在、奈留地域を終了したところでございます。奈留地域におきましては、先月の19日から12月1日までの7日間、対象22集落を延べ15ヵ所で開催をいたしております。

 今後の予定でございますけれども、まず共同アンテナ関係の共聴組合、これが組織されている地域から開始をいたしておりまして、現在、奈留地区を終了した後、玉之浦地区と富江地区の共聴組合の役員さんを対象に説明会を開催しながら、日程調整の方をお願いしているというところでございます。

 現在、今月から来月にかけまして、玉之浦地区において10ヵ所を予定しております。それから、1月に入るかと思いますけれども、富江地区を28ヵ所。その玉之浦と富江地区の日程調整を見て、その後に三井楽地区を18ヵ所、岐宿地区を15ヵ所。合わせますと、今月から71ヵ所において地域説明会を開催してまいる予定でございます。以上でございます。



◆11番(宗藤人君) このe−むらづくり事業は、五島市全域の光ファイバーネットワーク化により、いろいろなサービスが受けられるとのことですが、しかし、五島市のe−むらづくり事業は、平成19年度までの総事業費は40億3,285万4,000円が見込まれる大型事業であります。補助率は3分の1しかなく、財源内訳として補助金は12億8,380万円、起債は26億1,140万円、一般財源は1億3,765万4,000円であります。

 また、このe−むらづくり事業の計画では、平成20年から供用開始とのことですが、管理運営では委託するとのことですが、先ほどの説明では、市ではプラス・マイナスゼロと見込んでおるとの答弁でありましたが、赤字経営時の行政予算投入についてどのように考えているか、この点について市長、どのように考えているか、お伺いいたします。



◎豊かな島づくり市長公室長(赤尾邦幸君) 今回の事業の中で、市民の皆様方に対するサービス提供の方は、免許資格を持つ電気通信事業者にお願いをするということにしております。市の方は、今回、構築をいたします情報通信基盤、これを電気通信事業者に貸し出すことで、その使用料をいただくということになります。

 では、それを使う電気通信事業者の方になるわけですけれども、電気通信事業者の方は、市が構築した情報通信基盤、これを利用いたしまして市民の皆様方にサービスを提供しながら、その利用料を市民の皆様からいただくという形になってまいります。したがいまして、そのサービスを提供する電気通信事業者の方は、その市民の皆様からいただく利用料、その収入の中から放送にかかる人件費でありますとか、諸経費、あるいは市に対する施設の情報通信基盤の使用料、それを支出をしていくというような形になります。

 先ほど私の方が説明を申し上げましたのは、電気通信事業者がそういったことを踏まえて市の方に提出をしていただいた事業計画の内容でございまして、収入額、それから支出額が同額といったような形で提出をされております。

 これから先、そういったサービス提供事業者が、市民の皆様方にサービスを提供していくわけですけれども、確かに大きく加入率が影響するかというふうに思います。

 赤字経営となる場合も想定されるということでございますが、そうした場合、市の方がいただくことになる情報通信基盤の使用料、こういったものの調整も含めて、その段階でサービス提供事業者の方と協議をさせていただくといったような形になろうかというふうに考えております。以上です。



◆11番(宗藤人君) 今回のe−むらづくり事業に対しては、市民の期待も大きい一方、市の大きな財政負担になるのではないかとの不安の声もあります。

 本事業は、市民生活を豊かにするための各種情報の提供と、あらゆる分野での有効利用を図り、市民生活の向上に役立つ未来のための事業になるように要望をするものであります。

 また、財政健全化計画の達成には、市民、議会及び職員が一体となって初めて実現ができるものと、本市の財政健全化計画でうたっておりましたが、議会の健全化については何もないようであります。

 また、五島市行政改革大綱を基本として、財政健全化策では財政運営の目標を設定、効率・効果的な財政運営、自主財源の確保、公共工事の見直しと事業費縮減、行政評価システムの活用による事務事業の見直し等を掲げて具体的な取り組み方針を打ち出しておりますが、市長も御存じのとおり、市財政の状況を考慮の上、なお一層の検討をいただきまして、今後は、市民に財政の赤字のツケを回さないための財政健全化をお願いするものであります。

 以上で私の一般質問を終わります。



○議長(浦藤彦君) 以上で宗 藤人議員の質問を終わります。

 以上で本日の日程は全部終了いたしました。

 次の本会議は、明13日午前10時から開きます。

 本日はこれをもって散会いたします。

                         =午後3時56分 散会=