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佐賀県 伊万里市

平成17年 3月 定例会(第1回) 03月09日−04号




平成17年 3月 定例会(第1回) − 03月09日−04号







平成17年 3月 定例会(第1回)


          平成17年伊万里市議会会議録(第1回定例会)

1 日 時  平成17年3月9日 午前10時00分開会

2 出席した議員
    1番  黒 川 通 信         15番  前 田 儀三郎
    2番  岩 橋 紀 行         16番  笠 原 義 久
    3番  山 ? 秀 明         17番  島 田 布 弘
    4番  草 野   譲         18番  内 山 泰 宏
    5番  山 田   悟         19番  占 野 秀 男
    6番  樋 渡 雅 純         20番  盛   泰 子
    7番  渡 邊 英 洋         21番  樋 渡 伊 助
    8番  前 田 久 年         22番  原 口   弘
    9番  貞 方 喜 延         23番  田 中 啓 三
    10番  川 内   学         24番  岩 本 盛 房
    11番  堀   良 夫         25番  満 江 洋 介
    12番  高 木 久 彦         26番  福 田 喜 一
    13番  前 田 教 一         27番  下 平 美 代
    14番  岡 口 重 文         28番  浜 野 義 則

3 欠席した議員
    な  し

4 出席した事務局職員
    局長 田 中 健 志

5 地方自治法第121条による出席者の職氏名
    市長                  塚 部 芳 和
    助役                  前 田 和 人
    収入役                 吉 富 常 彦
    総務部長                永 田   昇
    政策経営部長              友 廣 英 久
    市民部長(福祉事務所長)        永 峰 保 馬
    建設部長                小笠原 康 人
    総務部副部長(総務課長)        江 頭 興 宣
    総務部副部長(税務課長)        片 岡 弘 道
    情報推進課長              深 浦 弘 信
    政策経営部副部長(財政課長)      山 平 邦 博
    政策経営部副部長
      (男女協働・まちづくり課長)      田 中 直 記
    企画政策課長              山 本 洋一郎
    開発推進課長              川 内   章
    産業部副部長(企業誘致推進課長)    中 島 善 博
    農林水産課長              原 口 源 嗣
    商工観光課長              光 田 和 夫
    建設部副部長(建設課長)        副 島 秀 雄
    土木管理課長              中 村 秀 夫
    都市開発課長              前 田 君 人
    下水道課長               浦 川 富美男
    理事(市民病院経営企画室長)      南   和 夫
    市民病院事務長             米 田 秀 次
    水道事業管理者職務代理者     
    水道部長                川 原 清 春
    消防長                 松 永 彰 則
    教育長                 岩 永 憲一良
    教育部長                城     武
    教育委員会学校教育課長         石 本 清 文
    教育委員会生涯学習課長         多久島 美 隆

1.議事日程
    第1 一般市政に対する質問

1.本日の会議に付した事件
    日程第1 一般市政に対する質問

 ┌───┬────────┬──────┬────────────────────────┐
 │ 順位 │ 氏名      │ 指名答弁者 │     質問事項                │
 ├───┼────────┼──────┼────────────────────────┤
 │   │        │      │ 1.アジアハリウッド構想への参画について    │
 │   │        │      │                        │
 │ 1  │ 占 野 秀 男 │ 市   長 │ 2.議会議決した、玄海原発のプルサーマル計画  │
 │   │ (総括)    │      │  の説明責任の実施について           │
 │   │        │      │                        │
 │   │        │      │ 3.市民病院の将来のあり方について       │
 ├───┼────────┼──────┼────────────────────────┤
 │   │        │      │ 1.井手口川ダムについて            │
 │   │        │      │  (1)  生活再建策の方向性           │
 │   │        │ 市   長 │  (2)  特色あるダムづくり           │
 │   │        │      │  (3)  水質対策について            │
 │ 2  │ 岡 口 重 文 │      │  (4)  職員体制について            │
 │   │ (総括)    │      │                        │
 │   │        │      │ 2.下水道整備計画について           │
 │   │        │ 関係部長  │  (1)  総合計画の基礎となるものは       │
 │   │        │      │  (2)  環境施策との整合性について       │
 │   │        │      │  (3)  下水道事業のとらえ方          │
 ├───┼────────┼──────┼────────────────────────┤
 │   │        │      │ 1.伊万里サステイナブル・フロンティア知的特  │
 │   │        │ 市   長 │  区のその後について              │
 │ 3  │ 草 野   譲 │      │                        │
 │   │ (一問一答)  │ 関係部長  │ 2.「住みたいまち伊万里・行きたいまち伊万里」  │
 │   │        │      │  における観光ルート作りについて        │
 ├───┼────────┼──────┼────────────────────────┤
 │   │        │      │ 1.観光に対し市の考えは            │
 │   │        │      │  (1)  大川内山の世界遺産登録について     │
 │   │        │ 市   長 │  (2)  「食のまちづくり宣言」について     │
 │   │        │      │  (3)  伊万里・アジアネットワーク事業の取り組 │
 │ 4  │ 前 田 儀三郎 │      │   みについて                 │
 │   │ (一問一答)  │      │                        │
 │   │        │ 関係部長  │ 2.法定外公共物譲与手続は完了するのか     │
 │   │        │      │                        │
 │   │        │      │ 3.任期最後の年において、塚部市長の考えは   │
 ├───┼────────┼──────┼────────────────────────┤
 │   │        │      │ 1.市民との情報共有を深めるために       │
 │   │        │      │                        │
 │ 5  │ 盛   泰 子 │ 市   長 │  (1)  伊万里駅周辺整備            │
 │   │ (一問一答)  │ 教育長   │   ? 横断歩道の設置             │
 │   │        │      │                        │
 │   │        │ 関係部長  │   ? 郵便局の移転              │
 └───┴────────┴──────┴────────────────────────┘

 ┌───┬────────┬──────┬────────────────────────┐
 │ 順位 │ 氏名      │ 指名答弁者 │     質問事項                │
 ├───┼────────┼──────┼────────────────────────┤
 │   │        │      │  (2)  パスポート交付事務           │
 │   │        │ 市   長 │                        │
 │ 5  │ 盛   泰 子 │ 教育長   │ 2.景観を守る規制について           │
 │   │ (一問一答)  │ 関係部長  │                        │
 │   │        │      │ 3.教育予算の充実               │
 │   │        │      │  (1)  ブラスバンド楽器            │
 └───┴────────┴──────┴────────────────────────┘


1.会議の顛末
                (午前10時 開議)






△日程第1 一般市政に対する質問



○議長(黒川通信)

 おはようございます。定刻定足数に達しておりますので、ただいまから本日の会議を開きます。

 日程に従いまして、一般市政に対する質問を行います。

 今期定例会における質問通告者は13名で、その日程は本日、明日及び14日の3日間となっております。

 ここでテレビ放映について御報告いたします。市長から一般市政に対する質問の放送許可願があり、これを許可しておりますので、御了承ください。なお、放送は伊万里ケーブルテレビジョン、西海テレビともに生放送及び本日午後8時から1日2人ずつの録画放送となっております。

 傍聴の方、テレビ放映をごらんの皆様にお知らせいたします。伊万里市議会におきましては、わかりやすい議会、開かれた議会を目指して、議会改革に努めるところであります。その一環として、昨年6月定例会から、従来の総括質問方式に加えて、1問1答方式を導入しております。質問形態が議員により異なりますが、よろしくお願いいたします。

 なお、持ち時間については、従来どおり質問、答弁を合わせて、原則として1時間以内となっております。

 次に、議員並びに執行部の皆さんにおかれましては、時間配分に十分留意され、質問、答弁は簡潔にしていただき、議事進行についての御協力をよろしくお願いいたします。

 また、質問事項が共通すると思われる通告もあっております。関係の方は質問、答弁が重複しないよう配慮し行っていただきますよう、あわせてお願いいたします。

 それでは、質問の順番により、19番占野議員。



◆19番(占野秀男) (登壇)

 おはようございます。大分長い間議員をしておりますが、イの一番で質問するのは初めてのような気がいたしまして、非常に緊張して足が震えております。私は、一般質問、三つほど上げておりますが、総括方式で質問を申し上げたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。

 ではまず1番目に、佐賀県が進めておりますアジアハリウッド構想についてというのと、もう一つは、市議会で議決をした、いろんな意見書等の取り扱いについて、お伺いをいたします。三つ目に、市民病院の診療科目のあり方についてお尋ねをしたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

 それではまず、佐賀県が進めますアジアのハリウッド構想についてお伺いをいたします。

 先日、古川知事が、ハリウッド構想なるものを発表されまして、そのための会議がもう既に1回開かれたというふうに聞いております。このハリウッド構想の考え方は、アメリカの西海岸にありますハリウッドのようなところをぜひ日本でもつくったらどうか。その中でも日本でつくるとすれば、もう佐賀県以外にないのではないかというような趣旨で考えられているようでございます。

 何でまたハリウッドが佐賀県と共通するのかといいますと、映画の創成期においては、エジソンとかその弟子の人たちが映画をつくるのに、ほとんど東海岸、ワシントンとかニューヨークとか、ああいうところで映画づくりをしていたそうでございますが、新しい映画会社が設立をされて、映画をつくろうとすることに対して、いろんな行き違いがあったようでございまして、新しい映画会社は、それならばひとつどこかに新天地を求めようということで、東海岸とは全く何千キロと離れております西海岸のロサンゼルス近くのハリウッドというところに土地を求めて、そこで映画づくりを始められたというふうに言われております。

 今や世界の映画のほとんどは、このハリウッドを中心に展開をされているわけで、アメリカの娯楽作品はほとんどハリウッドでつくられたというふうに言われております。私も昔、駅馬車というジョン・ウェンの西部劇を見たことがありますが、あの草原を走る駅馬車が、それこそワンカットでずっと追いかけていくんですが、どこまで行っても、いわゆる草原が続いているという状況の中で、やっぱり土地の広さといいますか、そういうものを改めて感じて、迫力が全然違いますですよね。そういう意味で、新しい映画づくりがハリウッドを中心になされた。そして御承知のように、いわゆる映画好きの方々にはたまらないと言われているような娯楽性を持った映画というのが、どんどんつくられているわけでございます。

 そのハリウッド構想を日本でも展開して、その拠点に佐賀県をしようということで考えられているそうでございます。この考え方には、このごろ新しい横文字の言葉がいっぱい出てきておりまして、例えば、デジタルコンテンツとかチャレンジドとか、舌をかむような横文字が出ております。日本語に訳する意味もまた正確でない部分もあるそうでございますが、いずれにしても、そういう形の映画の拠点を佐賀県につくりたいということでございますから、それなら伊万里が手を挙げんで、どこが手を挙げるかいという感じがいたしました。

 御承知のように、佐賀県では、映画関係といいますと、古湯が映画祭というのをやっていて、もうここも6年か7年かなると思いますが、定着をした形でやられております。古湯のちょっと上に富士町というのがあって、あそこに笹沢佐保さんが屋敷を構えられて住んでおられたということなどもあって、古湯映画祭というのは定着をしてきたような感じがいたしますが、それに負けず劣らず、伊万里でも黒澤映画祭というのが毎年大々的に取り組まれて、映画ファンにとっては大変興味のある中身で取り組まれているわけでございます。

 ですから、そういう意味で、ぜひこのハリウッド構想について、伊万里が一番該当するんではないかということで、ぜひ手を挙げていただいて、この伊万里にハリウッド構想を誘致するような取り組みができないものかということでお伺いをいたしたいと思います。

 次に、2点目の市議会で議決した後の意見書の取り扱いについてお伺いをいたします。

 私も市議会に2年前から出していただいて、意見書の取り扱いに参加をしてきましたけれども、これまでに10本ばかり意見書なり決議が市議会で決定をいたしております。中には賛成少数で否決をされた意見書もございますが、総体的にはほとんど出すときにほぼ全会一致みたいな形で出すのが多いですから、ほとんど採択をされているところでございます。

 そういう中に、実は12月議会で、原子力発電所、玄海原発のプルサーマル計画に対する説明責任を求める意見書が決定をされました。御承知のように、九電は、玄海原発3号機で2010年までにこのプルサーマル計画を実施したいということで表明をされ、そのための手順が着々と推進をされ、計画の申請なども出されているわけでございます。その申請を受けた産業省の原子力安全・保安院は諮問をし、第1次審査が一応終わって、これから第2次審査に入るということで言われております。この第2次審査は、大体数カ月かかるそうでございますから、結論が出るまでにはもう少し時間があるわけですけれども、その間、九州電力は地元での説明会や討論会なども開催をされております。

 しかし、御承知のように、この間、原発の事故はなかったかといいますと、実は私もことし1年の事故の報道を調べましたところ、1月13日、東京電力の福島第1原発の3号機で放射能を帯びた水がタービン内、家屋内に漏れた事故を手始めに、3ページにわたる事故が報道をされているわけでございまして、やっぱり原発は不安が残るというのが正直なところでございます。しかし、その結果を見てみますと、言うならば大爆発を起こすような、また死人が出るような事故にはなっておりませんけれども、放射能が漏れる、水が漏れるというのは、たびたびあっているようでございます。

 そのときにも慢性化したみたいな形で報道をされるのは、微量で、ほとんど外にも漏れていないので、環境に影響はなかったというのが、必ずついているわけでございまして、これは一体だれが調べて、だれが報道しているのかなという考えをしますと、やっぱりそれぞれの電力会社がやっているわけですから、本当に 100%信頼していいのかなということも若干心配はされるわけですが、言うならば報道にも慢性化し、我々自身も、もう何か当たり前のごとく事故の報道と影響がなかったというのを受けとめているような気がいたします。しかし、これだけ事故がずっと続いているわけですから、原発に対する住民の不安というのは消えていないと思います。

 伊万里市議会でも10キロ圏内のいわゆる防災訓練や、10キロ圏内の市町村に対するいろんな補助金の手だて、その他10キロを一つの目安にして、この原発の問題については取り組みがなされておりますが、伊万里市は10キロ圏外とはいえ、一番近いところでわずかに12キロしかございませんので、ぜひこの防災訓練や原発で行われるプルサーマル計画についての説明責任を果たしてもらいたいという趣旨の意見書が、これまで出されてまいりました。それを受けて、昨年12月、全会一致でこの説明責任を果たしなさいというような意見書が提出をされたわけでございます。

 プルサーマル計画について、地元の唐津の新しい市長さんも、住民への説明が十分なされて、住民にも理解されているとはとても思えない。したがって、国や九電に対し徹底的な説明責任を求めるという立場に変わりはないという趣旨の発言をなさっております。また、古川知事は、3月の議会で、プルサーマル計画に県主体の公開討論会を開いたらどうかという質問に対して、国の安全審査の結果を見極めたい。その上で必要があるならば判断するという趣旨の発言を行われております。こうした知事の発言に対して、佐賀新聞の囲み記事では、原発に関連をするそれぞれの県の担当者が、佐賀県の発言は、国や電力会社の広報機関のようだというふうに批評をしているという新聞記事が載っておりました。よその県では、県でもできることを追求しているという報道がなされておりまして、佐賀県でもぜひその方向でやるべきところはやるべきではないかという趣旨の記事であったわけでございます。

 以上のような中で、プルサーマル計画に説明責任を求める意見書が決定をされたわけですが、市長はこの議会の議決をどのように受けとめておられますのか。また、市民の代表である市議会の議決は、今日の間接民主主義の議会制度の中では、住民の意思の一つの意見と見るべきだと思いますが、どのように考えておられますのか。それから、議決に対するこれまでどのように受けとめられて対応をされてきたのか。また、今後の報道については、どのように考えられるかについて、お伺いをいたしたいと思います。

 次に、市民病院の診療科目のあり方についてお伺いをいたします。

 市民病院につきましては、現在、経営診断を受けられて、それに基づく改善、改革策がずっと取り組まれているところでございますから、その結果というのは、すぐに見えてくるわけではなくて、やっぱり1年ないし2年なり時間が必要だろうと思います。特に今回の経営診断の報告で注目されるのは、外的要因よりも内的要因がほとんどだということで、内部的な改革をより進めなければならないということで、新たに理事も選出をされて、この市民病院の改革に取り組んでおられるわけです。恐らくもう市民病院も今までと違った看護師さんの対応や入院患者に対する看護師さんのいろんな世話というのも大分変わってきたんではないかなという印象は持っておりますが、これを何十年と続いてきた中で、一言こういうふうにやらにゃいけませんよと言えば、明くる日から 180度ころっと変わるわけでもありませんから、やはり一定程度の年月を使って、市民が安心できる、信頼できる市民病院になっていかざるを得ないというふうに思っております。これは内部的な問題ですから、努力をすればできることだと思います。

 ただ、努力をしてもどうしてもできない部分が私は今の市民病院にはあるというふうに思います。これまでも再建についての意見は何人もの議員さん方が指摘をされてきておりますが、一番のネックは、やっぱり病床が60床しか使えないというのが最大のネックであろうと思います。この60床は、ふやすというのは、なかなか今日の状況では困難でございまして、佐賀県がそれぞれの地区に医療圏というのをつくっておりますが、その西部医療圏、伊万里・有田・西有田という区域の中では、ベッド数は人口に応じて十分足りている。これ以上ベッドをふやすことについては、なかなか許可が出ないというのが現実のようでございまして、60床からふやすというのは、なかなか困難のようでございます。ですから、60床で再建をしていくということになりますと、これは大変な苦労があるのではなかろうかと思います。

 そこで私は、普通の病院、社会保険浦之崎病院、西有田の共立病院、病院が幾つかありますけれども、そことは一味違った伊万里市民病院の診療科目を新たにつくることはできないのだろうか。そうしないと、どこでもやっていることを60床の伊万里市民病院でやろうとしても、黒字に転換をするというのはなかなか困難ではなかろうかというふうに思うわけでございます。

 そこで、市民病院、社会保険病院、西有田共立病院と市内の私立の病院、いろいろ診療科目というのを調べてまいりましたが、ほぼダブっているというのが現状でございます。そこで、将来の診療科目については、やはり市民病院の特色を持った、この病気については市民病院が一番というような診療科目というのを設置することが、それですべてとは言いませんが、市民病院が生き残る一つの方策ではないだろうかという感じをいたします。そのことがまたある意味では市民病院の存在感を持たせるわけでございまして、どこの病院も同じような形であれば、何も市民病院じゃなければならないということにはなってこない。今日の医療行政の中では、やっぱり特色というのは必要ではないかなという感じがいたしますが、その点については、どのようにお考えになっておりますのか、お伺いをしたいと思います。

 また、社会保険浦之崎病院が、恐らく将来は厚生省の管理から離れるだろうというお話もこの議会で出されておりますが、そのときに果たして市民病院と合併するようなことができるものかどうか。これまたもう浦之崎で定着をした病院ですから、簡単にあそこを廃止して二里の市民病院のところに持ってくるというようなことも簡単にはいかないだろうと思います。だからといって伊万里の市民病院がそしたらやっていけるのかということも、これまたなかなか難しい。実は合併の協議があっている中で、最終的に合併の調整が整わなかった最大の理由は、市民病院と西有田の共立病院の関係で整わなかったんではないかというのが一般的に言われておりますし、できなかった理由の大きな一つであることは私も間違いないと思います。

 そこで、当時は、市長は市長なりに市民に約束をされたことを守るために、伊万里の市民病院を救急医療体制の病院に整備をしていくという思いがあられただろうと思いますが、この際、もう少し枠を広げて、もう一度この市民病院と共立病院の合併問題については、例えば、一部事務組合方式みたいな形でやって市民の負託にこたえられるような、それこそ小児科や心臓や脳外科もひっくるめた総合病院的な病院がすぐ私たちの近くに完成をすれば、決して伊万里ではありませんが、西有田までは車で行ってもわずかの時間でございますから、ある程度、市民の方も安心できるんではなかろうかと思いますが、この点については、新たな形の統合といいますか、合併といいますか、そういうものが考えられないかどうか、お伺いをいたしまして、第1回目の質問を終わります。



○議長(黒川通信)

 政策経営部長。



◎政策経営部長(友廣英久) (登壇)

 おはようございます。経過等でございますので、まず私の方から。

 1点目の占野議員のアジアハリウッド構想への参画についてという点の経過等、御説明申し上げたいと思います。

 佐賀県が推進しておりますアジアハリウッド構想は、先ほどもおっしゃいましたけれども、アメリカのハリウッドが映画産業で世界の中心となったように、映像関連産業の集積を進め、映像文化を定着させ、映像に関する情報を発信することによって、佐賀をアジアのハリウッドとなるような取り組みを進めていこうというものでございます。

 今日では、携帯電話、パソコンの普及や通信基盤の整備により、それらを使った音楽、映像などの配信は急速に進んでおり、また光ファイバー網の整備により、全国どこからでも受発信できるようになってまいりました。したがって、従来、映像関連産業は、ビジネスチャンスや人材が集中する都市型産業であったものが、地方においても、特に佐賀でもその産業化の可能性が高くなったというのが根底にあるようでございます。県はこの構想で、映像関連産業の集積による雇用の場の確保あるいは映像文化による地域づくり、また映画ロケの誘致など、それらの相乗効果による観光振興を目指したいと。その推進に取り組まれているもので、昨年、知事を中心に、映像関連分野の専門家を交えた戦略会議を立ち上げられ、その議論がスタートしたところであります。また、構想を推進するため、県内で映像文化推進のため活動を行っている古湯映画祭実行委員会などのまちづくり団体や関係者を中心に推進会議を設置され、ここで具体的な検討も進められているところでございます。伊万里市からも黒澤明文化振興財団がこの推進会議に参加しているところでございますが、今後の方向性など具体的な内容は、今から議論していこうという状況のようでございます。

 この構想の市の参画等の考えについてでございますけれども、伊万里市では黒澤明記念館建設構想が発表されて以来、文化振興財団によるサテライトスタジオのオープン、また記念館建設に向けた動きなど、新たな映像文化の定着への動きが既にあるわけでございますし、また黒澤映画祭を企画運営されております伊万里まちづくり実行委員会の活動も盛んに行われ、徐々に映画を通じたまちづくりの関心も生まれてきている状況にもございます。伊万里は山紫水明の地で、史跡もあり、映画ロケなどには最適の環境を有していますし、現にテレビドラマ等のロケが市内で行われている状況もございます。

 このように、伊万里には県が進めるアジアのハリウッド構想の推進に当てはまる条件や資産を有していると言っても過言ではないと思います。ただ、現在はまだ議論の段階であり、具体的にどういう施策が打ち出されていくのか、不透明でございますけれども、このアジアのハリウッド構想を進められる際には、伊万里市がその先端的役割を十分担えるのではないかと考えますし、また県も黒澤明文化振興財団のショートフィルムコンペティション、いわゆる国際短編映画コンテストが準備中でございますが、これへの助成や伊万里黒澤映画祭に直接知事が既に2回参加していただくなど、これらの活動を積極的に後押ししていただいておりますので、この構想の推進に市としても深くかかわっていきたいと考えておるところでございます。

 以上でございます。



○議長(黒川通信)

 総務部長。



◎総務部長(永田昇) (登壇)

 私の方からはプルサーマル計画について。これまでの経過、それから県内の動向、そして市の対応について御説明いたしたいと思います。

 昨年の5月に、事業者である九州電力から、国に対して、原子炉設置変更許可申請が提出され、同時に地元である佐賀県と玄海町に対し事前了解願が提出されたことにより、プルサーマル計画が具体的に動き出したところでございます。その後、先ほど議員御案内のとおり、国におきましては、経済産業省の原子力安全・保安院におけるプルサーマルの安全性についての1次審査が本年2月10日に終了いたしまして、現在、内閣府の原子力安全委員会と原子力委員会において、2次審査が行われており、その後、プルサーマルの安全性について、国の見解が示されることとなっております。

 一方、県内におきましては、古川知事が、事前了解の判断のポイントを、県民の理解とされていることから、今日まで九州電力や国による県民に対する広報公聴活動が活発に取り組まれてきております。九州電力によりますと、これまで地元玄海町や鎮西町、肥前町、こういう立地周辺自治体を中心に、議会や行政、区長会、婦人会、企業などを対象にして 165回の説明会が開催され、約 6,400名の参加があり、講演会においては、唐津市と玄海町において5回開催され、 1,500名の参加があっております。また先月20日には、九州電力による初めての公開討論会が玄海町で開催され、公募による住民と原子力専門家が賛否それぞれの立場から計画の安全性や必要性について、公平かつ冷静な議論が交わされたということで、この討論会には約 570名の参加があっております。国による講演会については、先月8日、唐津市で開催され、約 220名の参加があっております。伊万里市におきましては、昨年の6月29日に、市長が古川知事と面談し、プルサーマル計画に関連し、原発10キロ圏の拡大と県の原子力防災訓練への参加を強く要請するとともに、7月6日には文書で要望し、知事からは検討したいとの回答を得ているところでございます。このほか、私どもは担当職員をプルサーマルの研究会に出席させるなど、主に情報収集に努めているところでございます。



○議長(黒川通信)

 市長。



◎市長(塚部芳和) (登壇)

 おはようございます。第1点の県のアジアハリウッド構想についてでございますけれども、今回の県の構想につきましては、伊万里市にとりましては、ある意味では私は渡りに船というか、むしろチャンスじゃないかなと、このようにとらえておるところでございます。せっかく黒澤というのが市民の間に根づいて、そしてまた黒澤明記念館の財団による建設構想もある中で、古川知事もこれについては県の構想として打ち出されておりまして、なおかつ知事も就任以来、2回、映画祭に足を運んでいただいておりまして、伊万里における黒澤の取り組みについては熟知をされております。そういう中で私はぜひ伊万里市の方にこのハリウッド構想を、伊万里市を中心にやっていただきたいと、こんなことでお願いをしていきたいと、このように思っておるところでございます。

 2点目の議会の議決の質問であるわけでございますけれども、これにつきましては、いわゆる議会制民主主義の建前といいますか、何といいましても市議会の議員の皆さんは、市民の代表であられるわけでございますので、市民の意見ということで市議会でそれぞれ意見書等の議決をされておるわけでございまして、私もこの意見書につきましては、重く受けとめておるところでございます。今回のプルサーマルの意見書につきましては、それぞれの国の関係省庁あるいは知事への意見書提出とはなってはおるわけでございますけれども、6月にこの意見書が採択されて、私もすぐそれに関連するような形で、先ほど総務部長が言いましたように、知事に直接面談をいたしまして、原発の10キロ圏拡大、そしてまた災害等の対応の問題、そういうふうなことについての要望を出させていただいたところでございます。

 そういう中で、プルサーマルについての御質問の中で、いわゆる伊万里市内における説明会、これにつきましての私の考え方を申し上げたいと思います。今後、プルサーマルについては、ますます県民の間で関心が高まってくるだろうと、このように思っておりまして、なおかつ伊万里市は、確かに玄海の原子力発電所から距離にいたしまして、伊万里市役所まで28キロ、唐津市役所まで14キロの距離であります。ところが、先ほど議員申されましたように、伊万里市波多津町木場で12キロあるわけでございます。そのような中で、直接隣接は市町村としてはしてないけれども、こういう近い距離にある中で、やはり私は伊万里市民の皆さんにも不安とか、あるいはまた疑問等もあるんじゃないかと、このように思っております。

そういうことをかんがみまして、九州電力に対しまして、伊万里市での説明会の要請を行ってまいりたい、このように考えております。

 次に、市民病院についての御質問があったわけでございます。

 市民病院につきましては、昨年11月より市民から信頼される病院づくりというようなことで、現在の体制の中でのできることをやろうということで、改革9カ条なるものを掲げまして、それぞれ医師、看護師並びに職員を含めて日々努力を重ねております。特に病院内の再構築あるいは接遇研修、あるいはまた健康診断等の電算システムの導入あたりをしているところでございます。おかげさまで私も市民病院の開設者といたしまして、時々足を運んでおりますけれども、非常に職員並びに看護師、医者の対応がよくなった、あるいは病院が明るくなったとかいうような声も聞かれるところでございます。そしてまた、現在、市民病院の入院につきましても、つい最近の状況ですけれども、9割近く満杯状態にもなっている模様でございます。

 ところが、やはり議員御指摘のとおりに、現在の60床、なおかつ現在における診療科目の中では、やはり幾ら努力しても単年度収支の帳じりを合わせるぐらいが関の山かなというふうに思っておりまして、むしろ黒字になるなんていうのは大変難しいんじゃないかと私もとらえております。ただやはり市民病院という性格上、不採算部門を担わなければならない。そういうふうなところもあるわけでございます。

 なおかつ、現在の市民病院の診療科目の中で、特に呼吸器系統の内科、あるいはまた消化器系統の外科、これにつきましては、私は市民病院については非常に自慢ができるところじゃないかなと、このように思っております。けれども、こういうふうな診療科目につきましては、市内の病院の診療科目とさほど変わらないというふうなことで、特色がないんじゃないかと言われても、本当にそうじゃないかなと、このようにも思っております。

 そういう中で、やはり特色のある診療科目をふやすべきではないかなというような御意見であるわけでございますけれども、私もそれについては、そういうふうに思うんですけれども、なかなか診療科目をふやすというのは生易しいといいますか、難しいことではないかなと、このように思っております。と申しますのは、やはりまずもって大学あたりからの医師の派遣を含めたスタッフの問題ですね。あるいはまた先ほど議員御指摘の伊万里・西松浦地区における西部医療圏のベッド数の問題、あるいはまた、それぞれの市内の医療機関あるんですけれども、医師会等の調整の問題、こういうふうなことで、なかなか簡単にはいかないなというふうに思っておるところでございます。

 そういうふうなことで、ベッド数あたりをそれじゃふやすべきじゃないか、あるいはまた他の病院との統合も視野に入れるべきじゃないかというような御質問であるわけでございます。現在の伊万里・西松浦地区の西部医療圏の圏域における基準ベッド数、現在 1,103床でございまして、既にこれは充足状態であるわけでございます。そういうふうなことで、ベッド数をふやすとなれば、他の医療機関が減らすか、あるいはまた他の病院との統合、これしか方法はないんじゃないかと、このように思っております。

 そういう中で、西有田共立病院との一部事務組合等をつくって、統合あたりも考えたらどうかというような御質問でございまして、これについては、確かに現在、火葬場等が、そういうふうな形でしているわけでございますので、いい一つの選択肢ではないかなというふうに思っております。ただ、現在の西有田の共立病院につきましては、市町村合併等の経緯等の中で、議員先ほどおっしゃられましたとおり、やはり病院についての取り扱いについて、合併が破綻した大きな原因でもあるわけでございまして、私は当分この一部事務組合についての西有田共立病院との統合によるベッド数の増というのは、現段階では視野には入れていないところでございます。

 そういう中で、今後考えられる策といたしましては、現在、公的病院として社会保険浦之崎病院があるわけでございます。社会保険庁あるいはまたこの浦之崎社会保険病院の上部団体であります全国社会保険協会連合会、いわゆる全社連というふうに呼ばせていただきますけれども、こういうふうなところといろいろ協議をする中で、平成18年度までには全国の社会保険病院について、何らかの整理合理化を図らなければならないというようなことが言われております。そういうことをにらみながら、現在、市民病院と社会保険浦之崎病院との統合について、協議等を重ねているところでございます。この協議につきましては、今後、議会等にも御説明をし、そしてまた、できれば議会あたりでも特別委員会あたりの設置ができればなと、このように思っておるところでございまして、いずれにいたしましても、この浦之崎病院との統合というような形をどのような形でするのか。いろいろ方法はあります。既に三つぐらいの方法が考えられるわけでございますけれども、そういうふうな方法を十分にわきまえて、そして処理をしながら、この統合に向けて私はひとつベッド数をふやし、なおかつ新病院建設に向けて、そしてまたそれが市民の皆さんのニーズにこたえていく形じゃないかなと、このように思っておるところでございます。

 非常に問題は、一番心配されているのは、新病院と言っているけれども、財政問題どうなるのかというふうなことでございますけれども、それについては、いろいろと今日まで協議する中で、何とかクリアするような話も出てきておるところでございます。



○議長(黒川通信)

 19番。



◆19番(占野秀男)

 それでは、ただいま答弁をいただいた中で、補足をする意味でもう一度お伺いをしたいと思いますが、ハリウッド構想というのは、大変大きな事業といいますか、相当大きい計画であろうというふうに思います。ですから、もしそれが日本で佐賀県にということになると、似たようなやつは京都の太秦ですかね、映画の基地がございますが、ああいう形のもっと大きなスケールというふうにも私なりに考えておったんですが、そういうものができますと、映画関連の産業がもう限りなく発展していくような気がするんですね。場所についても、黒川の黒澤明記念館の予定地がありますけれども、あそこの逆に山沿いのところは、以前、リゾート基地としての計画が立ったところでもあるように、ある程度そういう可能性を秘めた場所ではないかなという感じもするわけで、そんなに広大な土地を確保できるのは、もうまさに伊万里をおいてないような感じもするわけで、絶好の機会ではないかなというふうに思っております。この話は、相当発展的に話としては広がっておりまして、例えば、中国、韓国と共同で制作をするようなスケールの大きい映画をつくっていきたいというような声も出ているそうでございます。まさにアジアとの関連も出てくるわけで、そうなると、ますます伊万里の存在というのが期待をされるんではないだろうかと思っております。

 それから、多久にございます県立の産業技術学院に、このウェブデザイナー養成科というのを新たに設置をして、コンピューターを使った映画やホームページを作成する技術を持つ人材を育てるということで、新たなそういう構想も出てきているようでございます。多久も伊万里からは大変近いところですから、そういう人材がこの身近なところで育つ可能性も十分ある。そういう方々のノウハウをこの伊万里の中で生かしていく。その拠点に黒澤明記念館がなるということも想像の中にはやっぱり広がっていっているわけですね。おまけに黒澤明記念館も一時は展示中心でしたけれども、それだけではなくて、映画づくりとか、関係者を育てるとか、そういう学校を考えているとか、中身についても相当以前とは変わった形で構想が出てきておりますから、まさにぴったりの感じがするわけでございます。そういう産業がひとつこの伊万里に出てくるということになれば、それに伴う産業の発展、またそこに働く人たち、雇用の場ができます。特に意識をされているのは、障害を持つ方々も大いに参加できる形の取り組みということで予定をされておりまして、先ほど言いましたチャレンジドとかという新しい言葉だそうですが、これは障害を持つ人を本当に障害があるから、生きていくとにはもうマイナス要因ばっかりだという考え方ではなくて、そういう障害があっても積極的に前向きに生きていこうという一つの考え方がチャレンジドとかという言葉だそうでございますから、そういう方々の雇用の場にもつながってくるということで言われているわけでございます。

 ですから、このアジアのハリウッド構想というのは、大変スケールの大きい、伊万里市の一大産業にもなるような構想が練られているんではないだろうかということで、ぜひ今もう1回目の会議が去年の12月に開催されたという報道があっていて、いわゆる財団の方からは参加をされているようでございますが、伊万里市としても、積極的にぜひこの問題には参画をしていただいて、伊万里でこの映画づくりができるような展望を切り開いていただきたいということで、これは市長の2期目の大きな柱になるんじゃないかなという感じもしておりますが、どっちみちここ二、三年ではどうこうということではないと思います。恐らく10年か15年か、そういう計画を経て、具体的な形に見えてくるんではないだろうかと思いますが、伊万里の将来のことを考えますと、手を挙げて、積極的に取り組んでいただきたい課題ではないかと思っておりますので、その決意をもう一度ひとつお願いをしたいと思います。

 それから2番目に、議会で議決した後の取り組みについてですが、これについては、九電に対しても要請をしていくということで答弁がありましたし、県知事に会われても、また文書でも要望をしているということでございますので、了解をしたいと思います。

 それから3番目に、市民病院の診療科目ですが、やっぱり私が20数年前、市会議員に参加をさせていただいたころから、この市民病院については、何とかしなければならないというのはずっと言われておったんです。そのころから一番ネックになっておったのは、実はベッド数です。当時はまだ伝染病棟も抱えておりましたから、60床も使えなかった時代でしたけれど。そういう中で、何とかしていこうというふうに考えれば、診療科目を私は、市長はちょっとふやすような形で言われましたが、ふやすというよりも特色あるものに少し縮小した方がいいんではないか。ふやせばふやすほど先生や看護師さんなどスタッフをそろえにゃなりませんし、それに伴う設備も整えなくてはいけませんから、予想以上の金がかかる

と思うんですね。ですから、もう少し逆に言うと、どこでもやっている――どこでもと言うとおかしいんですが、市内でも十分対応できるような部分はそちらにお願いをして、これは伊万里市民病院にしかできませんよというような部分を少し検討できないものかというのが、実は今回、質問をした趣旨でございます。ですから、少し絞ってでも、伊万里の市民病院はここがすばらしい、この科目については、もう佐賀県でも1、2だと言われるような特色のあるものができないかなと。それが少ないベッド数でも何とか生き残っていく一つの方策ではないかなというふうにちょっと思ったもんですから、そういう検討ができないものかどうかということをお伺いをしたい。

 それから、もう一つ、それでも恐らく限界はあるだろうというふうに考えますと、どうしても合併といいますか、統合を考えていかないと、将来展望は出てこないような感じがいたします。そのときにまず第1には、やっぱり今言われたような社会保険病院との統合の問題。

それからもうちょっと大きくしますと、西有田共立病院との関係をどうするのかということになってくると思いますが、今、お答えがありましたように、合併問題でちょっと少しこじれた関係になっておりますから、すぐまた合併の話をというのもできないのは事情としてはよくわかりますけれども、これもしかし、有田と西有田が合併して一つの町になり、将来はまた伊万里市との合併の話も出てこないとも限らないわけで、そういうときのために検討はしていってもいいんではないか。恐らく伊万里の市民病院も、それから西有田の共立病院も、ここ五、六年の間に建てかえ計画が出てくるような年数になっているんではないかなというふうに思いますので、そこら辺を目標にしながら、何とか市民病院が市民病院として特色ある形でやっていける、またやっていけないときには、そういう統合問題も少し検討をしていくというような考え方で対応されるべきではないかというふうに思いますので、その点、もう一度お答えをお願いしたいと思います。



○議長(黒川通信)

 市長。



◎市長(塚部芳和)

 アジアのハリウッド構想につきましては、本当に占野議員おっしゃられますように、私は伊万里市にとって本当にいい意味でのチャンスであると、このようにとらえております。そしてこれについては、私も知事と話す中で、やはり伊万里というのは、せっかく黒澤明記念館の建設予定地の中に、今言われるように広大な土地、そしてまたそれも非常にロケーションとか、あるいはまた私は前々から思っていたんですけど、黒澤明記念館の建設だけじゃなくして、財団に常に申し上げておりましたのは、これに関連する例えばの話、大学なら大学の映像学科を勉強するところの実習場所にするとか、そういうふうなことを申し上げていたんですけれども、そういうふうな形の中で財団としても、ある程度、当初の構想から中身の変更等を検討なされていたような中で、県のハリウッド構想でもあったわけでございますので、財団にとっても私はこの構想はよかったのかなと思っておりまして、そしてまた、伊万里市にとりましても、これはまさに映画産業の振興だとか、あるいはまた映画に関する人材の育成だとか、あるいはそういうふうな中で、今地方でも映画産業ができる、IT社会の構築によりましてそういう時代になりましたので、これを一つの千載一遇のチャンスと私とらえながら、決意といたしましては県の方に市といたしましても積極的に働きかけて参入してまいりたいと、このように思っております。

 次に、市民病院の診療科目の問題につきましては、ちょっと先ほどの答弁の中で、私も占野議員の真意のほどと違うような発言になったかと思うんですけれども、確かに診療科目を特化をしていくということ。これは私も非常に大切な分野ではないかなと思っております。特に今言われるように、例えばの話、ぜんそくならぜんそく、ここは市民病院に行けばいいよと言われるような、そういうふうな特色づくりをするということは、それは現在の60床の中では可能ではないかなと、このように思っております。今、先ほど答弁いたしましたように、消化器系、あるいはまた内科の呼吸器系、これについては非常に市民病院もそれぞれのすばらしいお医者さんもいらっしゃるわけでございますので、今後、診療科目の特化したものにどのようにしていくかというのは、医師のスタッフの問題等もあるわけでございますけれども、そういうふうなことが市民病院の特色、そしてひいては市内外からの患者数の増加、こういうふうなものにつながっていくんだろうと、このように私も思っておりますので、これについては病院とも研究していきたいと、このように思っております。

 そして、いわゆる一部事務組合の話であるわけでございますけれども、有田・西有田町が近い将来、合併をして、そしてまた、その先の将来につきましては、伊万里・西松浦地区等の、またさらなる合併、あるいはまた今後、県境を越えた合併等が論ぜられるであろうという中で、この公的病院の果たす役割といたしまして、西有田の共立病院と伊万里市の病院あたりが一部事務組合等を組織をするということも、今後視野に入れておかなければならないのかなというふうには思っております。ただ、それはすぐ先のことではないなという中で、今しなければならないこと、それは私は先ほど申し上げましたように、市民病院と社会保険浦之崎病院の統合、これについてのことをより明確にいたしまして、そしてこの問題につきましては、いわゆる平成18年の3月には、社会保険病院の整理合理化についての結論が出される予定でございますので、ことしいっぱいぐらいをスケジュールといたしまして、市と社会保険病院、あるいはまた全社連との話し合いを進めてまいりたいと、こういうふうなことで考えていきたいと、このように思っております。



○議長(黒川通信)

 19番。



◆19番(占野秀男)

 答弁をいただきましたが、ハリウッドですね、あれもそこに映画産業を持っていこうとしたのは、当時からすると、とてつもない、東海岸からは一番遠いところで、そういうところにつくろうという発想も大したもんですが、やっぱりそれでも成功したし、それからフランスのカンヌ映画祭というのが、これも世界的に有名ですが、あのカンヌというのもちょっと地図で調べよりましたら、フランスの一番南側の小さな町なんですね。言うならば必ずしも中心地といいますか、東京なら東京の周辺という考えだけじゃなくて、そうした思い切った考え方で、へんぴなところであろうとも、そのへんぴなところの特色を活用した映画づくり、映画村づくり、またそういう世界的にも名のある映画祭をやるところということになっていったというのを考えると、伊万里も十分その素地はあるだろうと。市長もおっしゃったように、いろんな条件は整っているわけですから、問題はそのことを確実に伊万里市の大きな課題としてとらえられて取り組まれていくかどうかにかかってくるだろうと思いますので、ぜひ将来の伊万里のことを我々も協力するべきは協力すべきだと思いますが、ぜひ積極的にこの取り組みをしていただきたいということを申し上げまして、質問を終わります。



○議長(黒川通信)

 ここでしばらく休憩いたします。

               (午前10時55分 休憩)

               (午前11時5分 再開)



○議長(黒川通信)

 会議を再開いたします。

 引き続き一般市政に対する質問を行います。

 14番岡口議員。



◆14番(岡口重文) (登壇)

 今回、私は井手口川ダムについてと下水道整備計画について通告をしておりますので、順次行いたいと思います。

 まず、井手口川ダム事業についてでございますけれども、今議会の冒頭に、市長提案理由の説明の中で、水資源開発につきましては、上水道の水源となる県営井手口川ダムにおいて、ダムの本体、実施設計が予定されており、引き続き水没予定者の生活再建や建設予定地の地域振興策について、県や地元関係者との協議、調整に努めてまいりますということがございました。そういうことを踏まえまして入りたいと思いますが、この事業につきましては、平成9年に、国で唯一事業採択を受けまして、それ以来、既に8年から9年の時間を要しております。ここまで来るに当たりましては、地権者の皆さんの一方ならぬ御理解の上に、行政とたび重なる協議を重ねられた結果、やっとここまでたどり着いたのではないかという感があるわけであります。

 そこで、事業のこの進捗状況とあわせまして、わずか24戸の地区を二分して、残存地区と水没予定地区の生活再建策が私は最も重点課題ではないかと思いますので、この生活再建策がどのように進捗をしているのか、まず伺いたいと思います。

 次に、いよいよダム本体の実施設計が予定されていますけれども、国、県、市においても大変厳しい財政状況ではございます。この井手口川ダムは、佐賀県の県営ダムとしましても、恐らく最後のダムの建設になるかもしれません。そこで、今までのダム事業の総決算的に、県にとっても伊万里市にとっても、コンクリートダムを漠然とつくるのではなくて、特色のあるダムにする必要があると思います。どのようなダムにつくり上げられようと計画ビジョンをお持ちなのでしょうか。先進地を私も視察をしてみましたけれども、それぞれに何らかの特色を持ったダムがありました。県によって違いますけれども、佐賀県のダムがこれといった特色を持ったダムが特に少ないと思いました。そういうことも踏まえまして、特色あるダムづくりについて、市の考え方をお示し願いたいと思います。

 3点目に、ダム湖における水質浄化対策についてでございますけれども、従来、ダムにつきましては、建設だけをまず最重点に置いて、湖内における水質は後からでもいいというふうな取り扱い方が多かったんではないかと思っております。そういうことではなくて、今、全国的にダムをつくったところは、このダム湖の水質改善策で頭を大変悩まされているということが多いと聞いております。こういう対策についても検討、調整等がなされているのかをお尋ねいたします。

 なお、伊万里市にとりましては、このダムから直接浄水施設を設けまして、上水道整備もされるということでございますので、私、個人的には問題がないか、心配をしておりますので、その辺をよろしく御回答ください。

 4点目に、この職員体制についてでございますけれども、ダム事業は、市にとって一大プロジェクトの一環として位置づけをされまして、交渉等も山場にかかるということもあって、市職員の専任体制をとって事業の推進がなされた経過がございます。しかしながら、この二、三年前からは、そういう体制ではなくて、1名減員の体制で事が進んでいますけれども、今後のこのダム事業の推進体制上、現在の職員体制でいかれるのかどうか、市の考え方をお示しください。

 次に、下水道整備計画についてでございますけれども、前回、平成10年の3月に策定以降の社会環境の著しい変化に対応していくためにと、伊万里市下水道等総合計画がやっと本年の3月、検討に検討を重ねられまして、伊万里市汚水処理総合計画ということで構想が発表されました。そこで、今回の分と前回の計画と見比べてみましたけれども、正直言ってがっかりいたしました。今日においても、下水道の整備促進は、健康で快適な生活環境の確保や公共用水域の水質保全の観点からももちろんのことでございますけれども、若者の定住といった地域づくりの観点からも、市にとっても大変重要な課題と思っております。国、県が示しました整備構想策定マニュアルを検討基準として見直しがあったようでございますけれども、それだけで果たしてベストなのかと疑問がございますので、根本的にどういう視点で見直しをされたのか、市の考え方をお尋ねしたいと思います。

 2点目でございますが、下水道整備といいましても、大局的にはやはり環境施策と関連が大と思います。生活環境の整備、自然環境保全など、大なる貢献があると思いますし、面的な整備が基本ではないかと私は常々思っていますし、この下水道事業を環境先端都市を目指すと、新たな発想が出てきておりますが、今後の環境施策との整合性について、どのようにお考えか、お尋ねをいたします。

 次に、下水道事業のとらえ方についてでございますけれども、汚水処理の仕方によって、種類もいろいろあるわけでございますけれども、参考に申し上げますと、公共下水道もあり、流域下水道、都市下水路、これは下水道法に基づく下水道でございます。その他、下水道法に基づかないものとして、農業、漁業、林業集落排水、またコミュニティープラントや浄化槽設置整備事業や、また浄化槽市町村整備推進事業など多種多様あるわけでございますけれども、今回、公共下水道、農業集落排水事業、漁業集落排水事業と浄化槽設置整備事業の4手法となった理由をお伺いをして、1回目の質問といたします。



○議長(黒川通信)

 政策経営部長。



◎政策経営部長(友廣英久) (登壇)

 岡口議員の1点目、井手口川ダムについて、御説明申し上げたいと思います。

 井手口川ダムにつきましては、井手口川を初め、松浦川流域の水害対策や水道用水等の安定的な確保を図るため、県営の多目的ダムとして、これまで地元の皆様の絶大なる御協力と御理解をもとに事業を推進させていただいているところでございます。おかげをもちまして、現在、県におきましては、つけかえ県道や工事用道路の整備などと並行して、水没に伴い移転される家屋を初め、公民館、墓地の補償交渉や用地買収等が本格的に行われております。特に水没家屋の一部につきましては、補償交渉もまとまり、移転を開始されるなど、ダム本体の着工に向け、着実に事業が進展しているところであり、地権者の方々初め、関係の皆さんの深い御理解のもとに推進できておりますことに感謝をいたしているところでございます。

 御質問の地権者皆様の生活再建策についてでありますけれども、今回のダム事業に当たりましては、水没に伴い移転をされる方々からは、移転後の生活再建の問題について、また移転により世帯数が減少する区民の方々や、ダム周辺の方々からは、ダム建設後の地域振興の問題について、それぞれから市長に対し要望をいただいてきたところでございます。

 これら要望に対しまして、市では、ダム事業の進捗状況を見ながら、移転先の問題等、急を要する課題につきましては、その都度、市長も率先して出席するなど、地元皆さんとの具体的な協議、対応を行ってまいりました。また、それ以外の要望に対しましても、同様な対応で、現在、地元皆様との協議により取り組み方針を決定し、順次覚書の締結を進めさせていただいているところでございます。

 次に、特色あるダムづくりという点でございますけれども、ダム周辺の環境につきましては、現在、事業主体となる県において、計画の素案づくりが進められているところでございます。県によりますと、この素案ができれば、地元及び市を含め、周辺整備に関する検討組織を立ち上げられまして、整備内容に対する意見の集約を行い、平成19年ごろまでには最終案を決定していきたいとの方針でございます。一方、地元におきましては、今回のダム事業によりまして、水没家屋の移転に伴う地区民の減少など、過疎化に拍車がかかるのではないかと、大変危惧されている状況がありますので、市といたしましても周辺環境整備も大切と考えておるわけでございまして、特ににぎわいの創出につながるような何らかの地域振興策なり、そういう周辺環境の整備ということについて検討をしてまいりたいと考えておるところでございます。

 次に、ダム本体の水質対策の問題についてでございますけれども、市におきましては、水道用水の確保を図るため、今回のダム事業とあわせ、ダム直下での上水道施設の建設を計画しているところでございます。このため、安心・安全な水を提供する立場のある市といたしましても、この水質対策については重要視しているところでございます。ダムの水質悪化の要因といたしましては、一般的にダムを取り巻くそれぞれの周辺環境により違いがあり、その対策としては、曝気装置の設置あるいはアシなどによる植生浄化、ダム操作による貯留水の入れかえなどが考えられておるところでございます。このような状況を踏まえ、県におきましては、現在、井手口川ダムの水質保全を図るために、どのような対策がふさわしいか、武雄市の本部ダムを参考に、水質の予測調査が行われているところであり、県としては、その結果をもとに、必要な水質対策を講じたいとの考えでございます。

 いずれにいたしましても、市独自でも類似ダムの水質対策について、調査、研究を行うとともに、あわせて時期をとらえて県に対し、その点、働きかけを行ってまいりたいと考えておるところでございます。

 それから、次に、職員体制の問題でございますけれども、担当の開発推進課は、平成13年4月に井手口川ダム建設や伊万里湾開発、黒澤明記念館の件など、大型プロジェクトを推進するために、当時の企画調整課から独立させ、設置をいたしております。当初は4名体制でありましたが、議員御指摘のとおり、平成15年1月に、合併問題等もありまして、1名の減員をしており、平成16年4月には、伊万里・アジアネットワーク事業の推進も加わってまいりましたので、職員体制としては4名に戻した経緯がございます。

 特に井手口川ダムの推進については、この開発推進課4名を中心に、関係する水道部との連携をもとに、県との連携を密に図るために、平成3年度から西部地区ダム事務所に職員1名を派遣しております。特に移転補償やダム用地の買収交渉のウエートが高まってきた平成13年度には、技術職員の派遣に加え、事務職員1名を派遣し、その後は事務職1名のみに切りかえ、県とともに地元との交渉に当たるなど、適宜事業ニーズに合った対応に努め、人的にはほぼ今日までには円滑な対応ができていると理解しているところでございます。

 以上でございます。



○議長(黒川通信)

 建設部長。



◎建設部長(小笠原康人) (登壇)

 おはようございます。岡口議員の2点目、下水道整備計画についてお答えいたします。

 このたび公表いたしました伊万里市汚水処理総合計画の計画策定の経過と手順について、まず御説明いたします。

 佐賀県におきまして、平成8年3月に、佐賀県下水道等整備構想が公表され、これをもとに伊万里市において、平成10年3月に、伊万里市下水道等総合計画を策定し、公表しました。その後、国におきまして、効率的な下水道整備を行うために、各県単位で下水道等の整備計画を見直すよう指導があり、これに伴い、県から市町村に資料作成依頼があり、伊万里市では平成15年1月に、伊万里市下水道等総合計画見直し検討委員会並びに同作業部会で検討作業を行ってまいりました。佐賀県におきましては、平成16年3月に名称も改められまして、佐賀県汚水処理整備構想が公表され、これを受けまして、見直し作業を行い、市の総合計画を取りまとめ、公表するに至りました。

 次に、環境政策との整合性についてでございますが、市では、昭和54年度から市街地を中心に公共下水道事業を着手し、今日に至っています。農村部におきましては、井手野地区、宿地区を農業集落排水事業で取り組み、平成12年4月に井手野地区、平成14年4月に宿地区が整備完了し、供用開始いたしております。さらに、平成3年度から合併処理浄化槽設置整備事業に着手し、今日まで整備を進め、公共用水域の水質保全並びに生活環境の向上に貢献してまいりました。当面、公共下水道事業と浄化槽設置整備事業の手法にて整備促進を行い、水生生物と共存し、市民に潤いと安らぎを与える水環境を整備することにより、悪臭や蚊、ハエの発生を防止する等の効果を発揮することで、環境政策の一端を担うものと考えております。

 今回の汚水処理総合計画において、見直しの基本としましたところは、国、県より示された整備構想マニュアルに沿って集合処理と個別処理の方法での効率性及び費用の比較検討を行いました。その結果、公共下水道区域におきまして、伊万里団地及び七ツ島工業団地は、公共下水道より厳しい工業排水基準にて規制されることから除外いたしました。また、山代町及び東山代町の山間部、瀬戸町の漁港地区並びに黒川町の浦潟地区を効率性の面から個別処理区域に変更しました。また、前回、農業集落排水事業で構想計画いたしました黒川東部地区、波多津南部地区、大川町の立川地区、川原地区を効率性の面から個別処理区域に変更し、波多津町浦地区につきましては、伊万里湾が閉鎖性海域に指定されたことにより、漁港背後集落まで採択可能で、効率性もあることから、今回の見直しで漁業集落排水事業の区域といたしました。

 以上のような見直しにより、当面は公共下水道事業と浄化槽設置整備事業にて下水道整備を推進してまいりたいと考えております。



○議長(黒川通信)

 14番岡口議員。



◆14番(岡口重文)

 それぞれに答弁をいただきましたけれども、まず、ダム事業についてでございます。このダム事業につきましては、本当にこの計画が上がりましてといいますか、これにつきましては、昭和の42水ぐらいから、この伊万里市、その当時の市長さんでございました、竹内市長の時代から、伊万里市の水がめにするということで、地元も積極的に協力をしてほしいということから始まりまして、本当に大変長い年月を要しております。そういう形でございまして、先ほどおっしゃいましたけれども、地権者の皆様方の本当の御理解の上に、用地交渉がやっと始まって、来年ぐらいをめどに、多分用地交渉等が、補償交渉等が終わるんじゃないかなと思っております。これにつきましては、本当にできますならば、1年でも早く決着をつけていただいて、次の生活再建をされるところに移っていただくような形が一番ベターではないかなと思っておりますので、そういうことを踏まえまして、最重点的なものは、やはり移転をしたくなくてもしなくてはならない方々の生活再建策と、仕方なくて残らざるを得ない地域の今後の集落としての運営がどうなるかという不安を取っ払ってやるのが最優先ではないかなと思っております。

 今、事業の進捗状況等はお尋ねをいたしまして、つけかえ道路等もできまして、本当にさま変わりをしてきております。この事業につきまして、今、考え方は聞かせていただきましたけれども、今後の年次計画等ももしわかりましたら、お示しを願いたいと思っております。先ほどお答えの中では、平成19年ぐらいに地域振興策はまとめたいということでございましたけれども、全般的に今後のこのダム事業にかかわる分の年次計画をわかる範囲でお示しを願えればなと思っております。

 それから、特色のあるダム事業へのビジョンという形でお尋ねしましたけれども、これは何で私が聞くかといいますと、やはり今、こういう財政、大変厳しい中でございますけれども、やはりよその県をずっと回ってみますと、佐賀県がやはり一番財政的にも厳しかった面もあるかとは思うのでございますけれども、やはりダムだけを先につくってというパターンが多いんではないかなと思っております。これは例でございますけれども、福岡県とか大分県とか長崎県等回ってみましたけれども、やはりダムだけをつくるのではなくて、やっぱりダムの大切さ、また水の大切さ、そういうのを子供たちにも、孫といいますか、子孫代々伝えていくというふうな施設も併用してつくっていらっしゃるところもございました。やっぱり最終的につくるのであれば、やはり私としましては、やはりダム事業と別の事業を使ってでも、そういう施設とかなんとかもつくる必要があるんではないかなと思っております。それにつきましては、やはりよそのダムを見て回りますと、やはり補償交渉等が終わると、ああいうことをしたい、こういうことをしたいと、もし地元の方から案が出ても、もう手おくれですよという形で、それまでは県の職員さんも市の職員さんも丁重に交渉されていますけれども、ころっと態度が変わりますよということもお尋ねいたしまして、ちょっと心配をしておりましたので、質問いたしました。

 それと、よそは本体工事が始まってから周辺整備とかなんとかの委員会を設置されて、今後どうしようかというふうな形の立ち上げが多かったように思っております。しかしながら、今は財政状況等もどこも厳しいわけでございますので、やはり早目早目にそういう周辺整備も踏まえまして計画を立ち上げないと、この事業としましては、ただダム事業をつくるだけの事業に終わるんではないかなと、私は心配しまして質問しましたので、その件について、今後、井手口川ダムを基調として、どのようなダムをつくりたいというふうな形で考えをお持ちなのか、お尋ねをしたいなと思っております。

 それから、ダム湖内における水質対策についてもお尋ねをしましたけれども、これにつきましても、各地を回ってみましたけれども、ダムがつくり終わってから、そういう浄化装置といいますか、そういうのを研究をされて、後から県がするところは県がしているところもございますけれども、市で水道を取るから、水道水をダムからいただくから、市でしなさいというふうなところもございました。そういうことであれば、やっぱり伊万里市も財政難でございますので、できましたら早目早目にそういう調査検討をなされて、県と連携した上で研究をされて取り組んでいただきたいと思っておりましたので、これにつきましては、今答えれば、県とどこかのダムを、本部ダムかなんかを調査の上、また講じていくと言われてございますので、よろしくお願いをしたいと思います。

 そしてまた、これ職員体制については、もう現状のままで大丈夫という形でおっしゃったわけですよね。私は、今の体制がどうのこうのというわけじゃございませんけれども、やっぱりあと一、二年が移転をされる方、また残られる方たちの相談業務といいますか、そういうのがふえてくるんではないかなと心配をしている面がございます。そういうことに対しまして、支障のないという形の体制であれば、私は人間が少ないとか多いとかいう問題でございませんので、その支障のない限り、今の体制でも結構でございます、対処をしていただきたいと思っておりますので、お含みをしていただきたいと思います。

 続きまして、下水道についてでございますが、これも根本的な見直しの経過をお尋ねをいたしまして、お答えをいただきました。これも市長の提案理由の説明をちょっと引用させていただきますと、この下水道整備につきましては、公共下水道や農業集落排水の整備区域において、水洗化率の一層の向上に努めるほか、その他区域においては合併浄化槽の設置を支援するなど、公共用水域の水質保全と快適な生活環境の確保に努めてまいりますとあります。

今回、示されました計画につきましては、担当部局の皆さん方は本当に検討に検討を重ねた結果だと思っております。ですけども、私からしますと、どうしても納得といいますか、理解ができません。前回の年次計画と今回の年次計画等も見ているんでございますけれども、今回の分で見ますと、もう27年度までは公共下水については伊万里地区だけを推進しますと。

そして個別処理の浄化槽も27年まで、二つの事業でしますよということ。あとは28年以降よという形でここに載っております。そういうことでは、私としましては、ちょっと理解をしにくいところがございまして、この質問をしているわけでございますけれども、やはり公共下水道につきましては、都市計画をかぶせられまして、住民の意思は余り関係なくても事業は進行していくと思っております。しかしながら、こういう農業集落排水とか漁業集落排水とかいうことにつきましては、やっぱり地元からの申請事業でございます。あと10年もこういう事業を計画はしませんよということでは、周辺地域に住んでいる私どもにとりましては大変みじめなといいますか、心配をするような事態でございますので、もしこの予定していらっしゃらないところから、我々もこういう農業集落排水とか、漁業集落排水は多分出てこないと思いますけれども、小集団的な事業でも取り組んでくれないかというふうな声が上がった場合、市としてはどのような形で思っていらっしゃるのか、再度お尋ねをしたいと思います。

 ちょっと例ですけれども、ある町では、こういう事業をする前に町民の意向調査という形でされた経緯もございまして、やはり町だからそういうアンケート調査はしやすいところもあるかと思いますけれども、町が思っている事業じゃなくて、町民はそれと違う事業もしたいよというふうな、そういうアンケート調査とかもよそは出た経過がございますので、伊万里市にとっても、そういうアンケート調査とかされて、今後の推進に生かしていただければなと、私自身こういうふうに思っておりますので、そういうことも考えられるのかどうかもあわせてお尋ねをしたいと思います。

 2点目を終わります。



○議長(黒川通信)

 政策経営部長。



◎政策経営部長(友廣英久)

 井手口ダムの件で、今後の年次計画というような点がまずありましたけれども、ダムそのものの計画につきましては、おおむね23年度の完成というのを見込まれておるわけでございますけれども、今、地元の問題等について、先ほど御説明いたしましたとおり、いろいろまだ解決すべき点は多く残っているわけでございまして、先ほどの家屋を移転しなきゃいかんという方が5名ほど何とか契約はできたわけでございますが、あと7名いらっしゃるわけでございまして、まずここら辺を少しずつ県を中心にやっていただいておるわけでございますが、この分が進めることができますと、地域振興策ということで切りかえて、県も一緒になりながら、その地域振興策の年次的な取り組みというものに入っていくということに段階的にはなっていこうと思います。

 ダムの今の計画の中では、16年度から実施設計が入っておりまして、おおむね19年度ぐらいに工事が着工できたらという見込みでされておりますので、その間に、今申し上げましたような事務が市と県と協調しながら、まずは取り組んでいく第1段階であろうと、こう思っているわけでございます。その折には、もう本当に家屋や農地、そういったものを貴重な財産を御提供いただく方々が多いわけでございまして、苦渋の選択の上にこのダムが成り立っているんだなというのを肝に銘じまして、私どもとしては、地元対策あるいは地域振興対策、そういったものに取り組んでいきたいというのが、今の私どもの考えでございまして、先ほどおっしゃっております特色あるダムにつきましても、議員の御説明の中にもありましたように、やっぱり県としても県営ダムとしては、最後になるんではないかというような点もあるようでございますので、その点はもう私どももこの地域振興策、今のような考えのもとに地域振興策というものを地元の皆さんと一緒に考えながら、そういう中で、やっぱり特色もあるよと。地域振興策に結びつくといいましょうか、そういったものが望まれるんではないかと思いますので、その点さらに検討を加えていきたいと、こういうふうに思っております。

 それから、体制の問題で、先ほど現況としては何とか賄っているということで、現況で申し上げたところでございますけれども、今後につきましては、今申し上げましたような事務をやっていかないかんわけで、そのときにどういう状況がまだあるのかというのは想定できない部分がございますので、そういう中で後手にならないようなことで、その体制の問題については、庁内のプロジェクト的な要素もあろうかと思いますけれども、そういったものも勘案しながら、適切な対応ができる体制で臨みたいというのが考え方でございます。

 以上でございます。



○議長(黒川通信)

 建設部長。



◎建設部長(小笠原康人)

 下水道関係でございますが、周辺部を切り離す、見捨てるとか、そういった感じゃなくて、整備手法がこっちの方が人口が多いところは集合処理方式が有利ですよ、農村部にいって家と家が離れていた個別別処理方式が有利ですよということで、その整備手法を今回色分けいたしまして、農集から個別処理に変わったところとか、そういったところでは確かに議員がおっしゃるように、要望が多い地区、そういったところも聞いておりますので、そういったところは例えば合併浄化槽を一つの案ですが、そこに集中的に皆さん意見がまとまれば、そういった手法も今後考えていけるんじゃないかと思っております。いずれにしましても、農集にしろ公共下水道にしろ、水洗化率もまだまだこれからも上げていかないといけないし、そこらあたりの方も取り組んでいきたいと思っております。



○議長(黒川通信)

 市長。



◎市長(塚部芳和)

 井手口川のダムの問題についての御質問であるわけでございますけど、井手口川ダムにつきましては、本当に岡口議員初め地権者の皆さん、そしてまたそれぞれの集落の関係者の皆さん、そしてまた大川町全体の皆さんの御協力によりまして、今日まで順調といいますか、本当にこのような形でここまで来たということで、大変お礼を申し上げる次第でございます。

全国の、あるいはまた県内のダム事業につきましては、本当にダムそのものの必要性を含めて、あるいはまたダムに対する反対運動等があっておる中で、この井手口川ダムについては、何よりも地域の皆さんの御協力のたまものであると、このように思っておる次第でございまして、この場をおかりいたしまして厚くお礼を申し上げます。

 そしてまた私はダムというのは、いろいろな公共事業がある中で、受益者の皆さんといわゆる地権者の皆さん、恩恵を受ける人と受けない人が対局構造にある最たるものじゃないかなと、このように思っております。そういう中で、先ほどから言われておりますように、だから一層地域振興策、あるいはまた水没される方の生活の再建策、こういうようなものについては、行政の責務として対応していかなければならないと、このように思っております。

 特に、今後、井手口川ダムにつきましては、残られる方、あるいはまた地域から去られる方、いろいろあるわけでございまして、特に地域振興策につきましては、私はやっぱりいろいろと地域の皆さんとお話し合いをする中で、皆さんの胸の中をいろいろと言われる、本当に私自身も胸を痛めて、何とかこれはしなければならないというように思っております。例えばの話、地域の振興策としては、いろいろ私たちも考える中で、地域の皆さんと意見交換会をして、そしてまた地域の皆さんがこういう形で地域振興策をやりたいんだというようなことにつきましては、それなりの対応をしていく。そしてまた、地域振興策については、既に覚書等も交わさせていただいておりますので、それに基づいて真摯に我々も実行していきたいと思っております。

 そしてまた、特色あるダムという形では、私は今回の井手口川ダムにつきましては、あの地形的な条件等を考えますときに、子供たちの学習といいますか、環境学習の場、水質保全、あるいはまた水環境、あるいはまた自然と水とのかかわり合いとか、そういうふうな環境学習の場として、特にあそこの場合は、東田代に野生の森といいますか、教育キャンプの施設というか、施設までには至っていませんけど、そういうふうな野生のキャンプもできるような場所もあるという中で、そこら辺とのリンクをしながら、この特色あるダムという形では、教育環境の野外学習の場あたりに位置づけていったらどうかなというようなことも視野に入れておるところでございます。

 そういうことで、いろいろと今後、施設整備につきましては、事業主体の県の方とも話し合いをせんといかんと思うんですけれども、そういうふうなものが後手後手にならないように、西部ダム事務所等にも私も出かけていっておるわけでございますけれども、さらに今御提案のそういうふうな特色あるダムについての考え方も我々もダム事業者の方にもお願いをしてまいりたい。そしてまた市としても当然考えてまいりたいと、このように思っておるところでございます。

 そしてまた、下水道の問題につきましては、先ほど来、今回の汚水処理方式という形で見直しが図られたわけでございますけれども、特に下水道というのは三つの手法でやっているわけです。先ほど来お示しになられておりますように、下水道法上の公共下水道事業、そしてまたその他の下水道として農集あたりがあるわけです。そしてもう一つは単独の合併処理浄化槽、この三つの方式で汚水処理をするんだというようなことで、今回、改善をしたわけでございますけれども、これにつきましては、いろいろな条件等を勘案して、改善といいますか、変更をしたと。そういう中で、特に具体的に例えば、先ほど建設部長の話にありましたように、大川町の立川とか、あるいはまた川原あたり、あるいは黒川東部あたりで当初は農集の集落区域の予定であったけれども、今回は外れているというようなことで、地域の皆さんにとっては、ある意味でははしごを外されたような形ではないかなと私も危惧をしております。ただ、やはりこの環境の整備という点では、これは私はやっていかなければならない問題であるということでとらえておりまして、特に下水道事業を農集にしても、あるいは公共下水道事業あたりをする中で、非常に今市町村とか財政が圧迫をしているのが、この事業の元利償還に全国の市町村があえいでいるというのも事実であります。そういう中で、やっぱり下水道は下水道として環境の整備ということでやらなければならないというふうに私はとらえておりまして、そのやり方でございますけれども、特に農業集落排水事業につきましては、効率性の問題があると思うんですね。やはり今の国の基準、県の基準につきましては、40戸以下では、やはり農集は非効率だ、あるいはまた40戸以下でも管長、いわゆる管の延長が 362メートル以下で、やっぱり非効率性の問題があって、 362メートル以上になれば単独処理浄化槽というような形で、今回いわゆる見直しをなされたわけでございます。そういうふうなことでもって、先ほど来、今回の地域の見直しがなされたわけでございますけれども、しかし、そこのところで、やはり下水道といいますか、むしろ汚水処理としてのやり方としては合併処理浄化槽、いわゆる単独処理でも何ら変わりはないと、このように思っておりますので、それについては、私は例えばの話、その集落から地域として、全体的に合併処理浄化槽あたりで集落を整備して、いわゆる汚水処理対策をしたいんだよというようなことの要望あたりがあれば、伊万里市版の単独浄化槽設置事業あたりを研究したらどうかということで、今回4月1日からいわゆる下水道を農集、あるいは浄化槽、公共下水道含めて、この体制を一元化するわけでございますけれども、そういうことを踏まえて、現在、研究をしているところでございます。例えばの話、汚水浄化と、単独処理ということであれば、環境省の補助事業も県内に伊万里市については、何カ所なら何カ所という制限もある中で、一体全体それじゃその集落で全部のニーズに応じていけるのかという問題も発生するんですけれども、そのところをやっぱり伊万里市版としての合併処理浄化槽の事業あたりを私はつくりながら、そしてまた、そういうふうなことの中で財政的にも下水道の農集あたりをするよりも、私はそちらの方をした方が伊万里市の財政にとっては非常に楽といいますか、財政にとってはメリットがあると、このように思っておりまして、それが例えば、農集であっても単独の汚水処理槽であっても、何ら汚水処理ということに変わりはないということであれば、より市にとっても、あるいは地域にとっても効果的なものを考えていきたいと、このように思っております。



○議長(黒川通信)

 14番。



◆14番(岡口重文)

 ダム事業につきまして、また下水道事業につきましても、市長の方から答弁をいただきました。特にこのダム事業につきましては、やっぱり住みなれたところを去る人、また残る人からは、一番このダム事業に期待をされておりますことはといいますか、願っていらっしゃることは、このダム事業はできてよかったと。どちらでも言えるようなダムにだけはしてほしくないということが一番念願でございます。やはりダムはできたけれども、過疎化だけは進むと。また過疎化だけではなくて、あとは何もなかばいということでは困るよということが一番の気がかりで心痛をされておるところでございますので、今後、やはりもう少し時間をかけてこの事業は進むと思いますけれども、やはり慎重に誠意を持ってやっていただきたいと、私からもお願いをしたいと思います。

 それから、下水道整備につきましては、市長の方から、この計画は計画として持っているけれども、伊万里市版でも並行して研究をさせていくということでございますので、前向きに研究をしていただいて、私ども地域に住む住民にとりましても、理解ができるような事業があれば、そういう形で取り組みたいと思っておりますので、なるべく早くお示しを願えればなと思っておりますので、そういうことを念願いたしまして、質問を終わりたいと思います。



○議長(黒川通信)

 ここでしばらく休憩いたします。

 再開は午後1時であります。

               (午前11時52分 休憩)

               (午後1時   再開)



○議長(黒川通信)

 会議を再開いたします。

 引き続き一般市政に対する質問を行います。4番草野議員。



◆4番(草野譲) (登壇)

 今回私は2点について質問をいたします。まず第1点目は、規制緩和と構造改革を目指し、

経済の活性化とベンチャー企業の創出を図ることを目的に認定を受けた伊万里サステイナブル・フロンティア知的特区について、その後ということでお伺いをいたします。次に2点目は、塚部市政が掲げる「住みたいまち伊万里・行きたいまち伊万里」の一環として、東山代町内における眠っているお宝の観光ルートづくりについてお伺いをいたします。

 それでは、第1点目の伊万里サステイナブル・フロンティア知的特区については、去年、ちょうど1年前の3月議会において、私は一般質問をしたところであります。その間、1年たったところで、その後どうなったのか。どういう進展があったのか。なかなか市民の皆様にも我々のところにでもその後というものが見えてこないし、聞こえてこないのであります。担当者の方にはそれなりにその職務に鋭意精進されているものと思いますが、この知的特区の問題は、本市伊万里市の将来にとって大変大きなテーマであろうと考えます。そういった中で、忘れられた存在ではないでしょうが、その後の動きということについて、御説明がないまま今日に至っており、現状ではどういった進捗状態なのか、お伺いをいたします。

 次に、2点目の東山代町内において、眠っているお宝、埋もれているお宝を、行きたいまち伊万里の一環として観光の振興に役立つようなルートづくりができないか、お伺いをいたします。

 我が町東山代町というところは、まさに文化財の宝庫であり、伝統文化、芸能といった歴史的価値のある観光資源の宝庫でもあります。順を追って説明していきますと、日尾地区には夏崎古墳があり、長浜の干拓地には近年、ツルが舞い降り、新たな観光名所となっております。そして脇野には1万 3,000年の悠久の歴史があります白蛇山遺跡があり、また 700年前から代々脇野の上古賀地区に伝承され、今日まで続いている県の重要無形文化財に指定されている脇野の大念仏踊りがあり、また区民総参加で行う浮立もあります。また、松浦党の出城であった和田城跡もありますが、今は埋もれたままであります。また、近くの浦川内地区には、樹齢 900年と言われております明星桜があり、ことしも見事な花を咲かせようとつぼみをいっぱいつけております。どうぞ 900回目の花を咲かせる明星桜を市内外の皆様に満開の桜を見に来ていただきたいと思います。また、里地区には青幡神社があり、その境内には、これまた樹齢 900年と言われております天然記念物の大楠があります。私はこの青幡神社の大楠が若木の大楠よりも大きいのではないか。佐賀県一の大楠は伊万里の青幡神社の大楠ではないかと思っております。一度県の教育委員会において、もう一度はかり直していただければと思っております。そして、当時、武家屋敷だった名残の里小路の小笹の竹垣があり、当時の生活の一部をかいま見ることができます。また、大久保地区には、その昔、五、六十年ぐらい前ですが、炭鉱町として栄え、あの地に映画館があり、パチンコ屋があったということは、今では信じられない事実であります。さらに山に登れば滝川内地区の玄海国定公園の一部であります竹の古場公園があり、あそこから眼下を見渡す伊万里湾というのは、まさに絶景であります。また近くには文殊さんもあり、あの巨石群は一見の価値があり、学問の神様として、古くから信仰されているところであります。また、川内野地区には、この一帯を支配していたであろう松浦党の山ン寺遺跡があります。

 このように東山代町だけでもこれだけの文化財などがあるということは、我々東山代町民にとって大変名誉なことであり誇りでもありますが、本市にとりましても、大変なお宝であります。しかし、このように点々と散らばっている史跡や旧所、名所を一本の線で結び、行きたいまち伊万里としての観光ルートづくりができないか、お伺いをいたしまして、1回目の質問といたします。



○議長(黒川通信)

 政策経営部長。



◎政策経営部長(友廣英久) (登壇)

 草野議員の1点目、伊万里サステイナブル・フロンティア知的特区、その後についてということでございますけれども、御承知のように、佐賀大学の海洋温度差発電については、国内外で大きな注目を浴びており、最近でも東京都が打ち出しました沖の鳥島周辺での海洋温度差発電の建設構想や韓国釜山の水素エネルギー都市構想の技術支援など、新聞報道等がなされたところでございます。本市では、このような海洋エネルギー分野の世界最高水準の研究拠点とされる海洋エネルギー研究センターの立地を契機に、研究機関等の集積による知的基盤の形成と、これらの知的資源を活用する新たな産業の創出を政策の柱の一つとして、佐賀大学を初め、国や中小企業基盤整備機構、これは旧公団でありますけれども、あるいは県等と連携して、海洋エネルギー研究センターを核とした伊万里地域の将来構想を策定し、その実現に向け、取り組んでいるところでございます。

 伊万里サステイナブル・フロンティア知的特区は、この構想の円滑な実現を図るために、平成15年11月に認定を受けたところでございますけれども、議員御質問のその後ということでございますけれども、その後の取り組みといたしましては、中小企業基盤整備機構において、構想実現に向けた具体的な手法の調査に取り組まれたところで、そのための委員会や分科会に佐賀大学、そして国、県等、連携して参画していたところであり、その報告書が昨年9月に出されたところでございます。

 この報告書は、研究機関を核に、産業誘致を図るにはどのような手段、方法があるのか。先駆事例を参考として、伊万里の研究センターを核とした研究分野の現状、それと今後の動向あるいは産業展開の検討、そして支援体制と役割分担について、方向性を示したものとなっております。その産業展開に向けての第一段階として、共同研究の組織づくりを将来的なネットワークの構築を目指す活動母体として、まずはNPOの組織を立ち上げ、その上で共同研究の組織づくりに向けた本格的な活動を行うという提案がなされたところでございます。これを受けまして、市では先進事例の調査研究を行うとともに、中小企業基盤整備機構や大学と今後の進め方の協議等を行ったところでございます。また、昨年11月に、大学、それから中小機構、それから国、県、市等で組織いたします伊万里地域知的産業基盤形成推進会議では、この報告書内容の確認とともに、早急なNPO法人の設立と共同研究の組織づくりに向け、取り組むことの確認がなされ、翌12月には、佐賀大学の上原先生を中心としたNPO法人、海洋温度差発電推進機構の設立申請が県に提出されたところであり、今月中には認可がなされる見込みとなっているところで、この設立後、直ちに行動に移すことになっているところでございます。

 以上がその後の進捗状況でございます。



○議長(黒川通信)

 産業部副部長。



◎産業部副部長(中島善博) (登壇)

 草野議員の御質問にお答えをいたしたいと思います。

 議員が申されますように、東山代町には歴史的に貴重な文化財が散在しておりまして、市制50周年記念事業の再発見こだわり伊万里のお宝50選では、文殊さん、里小路の小笹の生垣と、武家屋敷跡、それと竹の古場公園とツツジ、青幡神社と白幡神社の4点が選定されております。明星桜や青幡神社の大楠、竹の古場、山ン寺遺跡などは、既に観光マップに掲載しておりまして、活用しているところでございますが、これらを結んだ観光ルートができないかとの御提案でございますので、その可能性について検討をしてみたいと思っております。しかし、遺跡の中には保存整備ができてないところや道路あるいは駐車場の問題など、解決すべき課題も多く、また現状を見ますと、東山代町の遺跡だけでは観光に行ってみたいと思わせるようなインパクトが若干弱いように感じております。したがいまして、住民の皆さんがいま一度お宝として御認識していただくとともに、しっかり保存整備に努めていただくということが重要ではないかと思っております。その結果、それぞれの遺跡などが持つ歴史的、文化的価値が市民の皆さんに、伊万里市の重要な貴重な文化遺産として広く認知されてくるものと思っています。そのときは市外の観光客に対しまして、あるいはそれに向けまして、東山代町の観光ルートとして紹介したいと考えております。



○議長(黒川通信)

 4番草野議員。



◆4番(草野譲)

 それでは、2回目の質問ということで、これからは1問1答ということでお尋ねをいたします。

 まず、第1点目の伊万里サステイナブル・フロンティア知的特区についてであります。

 その後ということでお伺いをしたわけですが、NPO法人の組織づくりをするというようなことであります。ここに構造改革特別地域計画書というのがあります。この計画書には、さまざまな案件について検討を行い、そして計画をされているわけですが、その中身を見てみますと、これまでの海洋に関する産・学・官の連帯活動を核に、伊万里地域に海洋開発などに関するさまざまな研究機関や関連企業の集積に取り組むということが書いてあり、さらに温度差発電から派生する海洋深層水の活用や石油などの化石燃料に頼らない海洋淡水化などの先端技術を推進し、新たな産業の創出を目指すということが、この計画書にはうたわれております。そして、これらのことを具現化するために、地域振興整備公団の支援を得て、地域の将来構想検討委員会が組織されて、具体的な実現に向けてさまざまな議論がされ、計画がされているところであります。

 その計画書にはさまざまに項目を設けて、それぞれの分野ごとに分類をされております。その一つに、共同研究の推進による効果ということで、国際的にトップレベルの共同研究の集積が加速され、研究成果の技術移転が見込まれるとあり、その共同研究所の数は、5年後には4倍に、そして10年後には8倍にと目標が定められております。また、研究成果の各企業へ移転による効果ということでは、国内外からの企業進出も加速され、ベンチャー企業創出の見込みは、5年後には8社に、10年後には16社ということを目指し、また雇用については、5年後には80人を、10年後には 160人の雇用体制を確立するということを具体的に計画をされております。そうして、この当伊万里地域において、知的産業の集積から常に次の時代をリードする新産業や新事業が創出され、日本経済の活性化と競争力強化に寄与していく地域になるということを、この計画書には盛り込まれております。

 そこでお伺いをいたします。この計画書には、経済的な効果という点では、何ら数字的なことにはお示しがなされておりません。執行部として、本市にもたらす経済的効果、それから財政的な効果ということでは、どういった数値目標を掲げておられるか、お伺いをいたします。



○議長(黒川通信)

 政策経営部長。



◎政策経営部長(友廣英久)

 知的特区の件での御質問でございますけれども、この計画書につきましては、国に知的特区の申請を行うための計画書ということで、これを大学とともにつくったわけでございますけれども、この特区指定は、冒頭にも申されたとおり、規制緩和をすることで、どういう効果が出てくるのかというのを記載しなければならないと、こうなっているわけでございまして、その分が経済的、社会的効果ということで、直接的効果と間接的効果に分けて計画を記述されているところでございまして、その直接的な効果という、いわゆる規制緩和から直接メリットとなるようなことということで数点上げられている中には、前回のときに申し上げたと思うんですけれども、大学の実験上からすると、発電の手続をしていかないかん。そのときにはもう手続の手間暇が余りかからないので、時間的には60分の1、そういうことから 500万円程度のメリットがあろうというような、そういった記載から、先ほどおっしゃいました新産業が生まれる可能性といいましょうか、そういったものまで記載されておりまして、その可能性の中で、5年後に8社、あるいは10年後に16社、雇用創出効果は5年後80名、10年後 160名という試算を大学を中心にしていただいたところでございます。

 これを具体的にじゃあ経済的効果というものにすぐ直されるのかということ等もあろうかと思いますけれども、実はこれは一つのあくまでの目標ということでございまして、具体的な企業でありますとか、どういう業種でありますとか、あるいは投資規模、そういったものがわかってこないと、いわゆる経済効果というものは算出できないということでございまして、そこまでは国も求めてなかったわけでございまして、今回の計画書ということになっているわけでございます。ただ私どもといたしましては、先ほど来申し上げられているように、発電施設そのものの技術、それから水素であるとかリチウムだとかという海洋資源からの回収物、それから海洋深層水、それから淡水化、そういう研究項目がございますので、そういう方々の関連企業等の集積といいましょうか、そういったものを目指そうということにはいたしているわけでございまして、ただ、端的にこれくらいの規模のものをというものまではまだ想定していないのが現実でございます。

 以上でございます。



○議長(黒川通信)

 4番。



◆4番(草野譲)

 数値的な目標というのは、なかなか今のところ難しい、はじき出すのは難しいということでありますね。

 次に、この知的特区の特定事業の内容を見てみますと、8項目からの技術開発の項目を掲げてあります。その8項目を見てみますと、一つ、海洋温度差発電を中心とする海洋エネルギー関係の技術開発。一つ、再生可能エネルギーと水素を利用した連帯技術。一つ、再生可能エネルギーと海水淡水化の関連技術開発。そして再生可能エネルギーを利用した環境保全技術、特に海洋の環境改善技術の開発。それから水素、リチウムなど、21世紀の主たるエネルギー物資の技術開発。さらに高度造船業関連のマリン関連技術。そしてマリンバイオ関連の技術開発。最後に海洋を利用した地球温暖化対策の技術開発等、これら8項目に分けて研究開発を行うということであります。伊万里でこのような技術開発が進み、関連した企業が伊万里に集まってこられるならば、大変ありがたく喜ばしいことであります。まさに海洋学の知的産業のメッカにということであります。世界から注目される伊万里であろうというふうに思います。

 さて話は変わりますが、昨年10月に、総務委員会で行政視察に行ってまいりました。岐阜県と長野県でありますが、その一つに、全国で初めての試みであります県境を越えての合併ということで、視察に行ったわけでありますが、やはり現地へ行って、現地の人の生の声を聞くということは、大変勉強になりました。まさに今「百聞は一見にしかず」であります。行政視察というのは、そういう意味で参考にもなるし、勉強にもなるなと思ったところであります。その帰りに、富山空港から帰ってきたわけですが、その富山空港で、実はこういうものを売っているのを見つけました。話はちょっと横道にそれましたが、これは「海の物語」という商品であります。何の商品だと思われますか。私は最初これを見たときに、清涼飲料水かスポーツドリンクのようなものだろうというふうに思っておりました。ところが、手に取ってみますと、日本海の海洋深層水と書いてありまして、富山沖の日本海の海洋深層水をベースに、海藻エキスとスクワランを配合したつるつるタイプの入浴液と説明がありまして、つまり深層水を利用した入浴液であります。私はこれを手にしたときに、少なからずショックと驚きであります。もうこういう入浴剤といった商品がまさかここ富山で開発されて、店頭に並んでいるのかとの思いであります。隣には深層水からの塩というのもありました。そこで、製造業者を見てみますと、富山市内にあります薬品メーカーが製造元と書いてあります。その他の商品も含めて富山の深層水ということで、大々的にPRをされておりました。既にこういった商品が店頭に並ぶであろうということは予測はしていたわけでありますが、調べてみますと、かなりの商品が開発をされております。化粧品などにも利用されております。私はこういったものを目の当たりに見まして、先ほどの8項目の技術開発の分野において、我が伊万里市の知的特区の関連技術の開発は、おくれをとっているんではないかとの危惧の念を抱いたものであります。

 そこで、特区関連で誘致を対象とする企業は多岐にわたり、さまざまな研究機関を持っている企業や医薬品製造メーカー、食品メーカー、あるいは化粧品製造メーカーとか飲料水メーカーなど、さまざまであろうと思われます。そこで、本市として、どういったところに誘致の働きをしておられるのか、お伺いをいたします。



○議長(黒川通信)

 政策経営部長。



◎政策経営部長(友廣英久)

 再度の御質問でございますけれども、先ほど御説明いたしましたとおり、平成15年11月に、知的特区の指定を市長が受けまして、パンフレット等はお持ちだと思いますけれども、こういう対外的なPRの冊子をつくりまして、これを先ほどおっしゃいました、想定される、いわゆる共同研究分野といいましょうか、8項目おっしゃっていただいたわけでございますが、そういったところに基本的にはこういうのができまして、佐賀大学等を中心にエネルギーセンターとの共同研究をやる体制がもうほぼできつつございますので、お知りおきくださいという、そういうPRと、それから具体的にこれに対する関心はいかがでございますかというアンケートもあわせて、そういったところに行っております。

 そういうことと、もう一つは、これは産業部と一緒にやってきている点もあるわけでございますけれども、産業部では、いろんな企業に全国的に回っておるわけでございますが、その折に、そういう関連する企業、そういったときには、今申し上げましたパンフレット等を提出いたしまして、そして具体的にこういう研究活動ができるようになりましたので、よろしかったら、御質問なりなんなりでも結構でございますから、お問い合わせくださいということを含めましてPRをやっているという状況でございまして、あとそういったもののアンケートの結果等も踏まえて、具体的に動き出そうという段階にあるわけでございますが、先ほど申し上げましたように、まずはNPO法人を立ててからということでございますので、それができ次第、そういったところに大学等と一緒に役割分担を持ちながら、当たっていこうというのが今の現状となっているところでございます。



○議長(黒川通信)

 4番。



◆4番(草野譲)

 そこで、次に貸し事務所とか、貸し研究所といった問い合わせや企業進出についての各企業や研究機関の手ごたえや反応について、どう分析されておられますでしょうか、お尋ねをいたします。

 実は、先月2月23日でしたが、伊万里の商工会議所のメンバーの方々と市議会との経済懇談会が開催されました。その会議は、各常任委員会ごとに分かれて対談方式で、伊万里地域の経済活性化についての意見交換会が行われたわけですが、総務委員会の席には、市内の金融機関の方も参加をされておられました。

 そこで私は、その金融機関の方に、知的特区関係で、あなたのところに興味を示された企業とか、問い合わせなどがありますかとお尋ねをしたところ、はい、数社からの話がありますと言われ、企業の名前は言えませんけどねと答えられました。民間では民間ベースでそんな話が行き交っているんでありましょう。もう本市としても、水面下ではそんな話があっていると思いますが、金融機関からの情報というのも、もう既にやっておられるかもしれませんが、無視できないものと思っております。計画では、平成6年から5年ごとに区切って計画をされておりますが、計画どおりに、それ以上に進めていかなければならないと思います。12月議会において、企業誘致経済活性化対策調査特別委員会の中間報告では、この知的特区関連の企業誘致の件数が1年たってもなかったということが大変気になっておりますので、その辺のことを含めてお尋ねをいたします。



○議長(黒川通信)

 政策経営部長。



◎政策経営部長(友廣英久)

 企業の反応という点でございますが、例えば、先ほどアンケートをしたということで申し上げたわけでございますが、まずは佐賀大学と直接ベンチャーに結びつくための産業化までは、まだ第一段階としてはないわけでございまして、まずは共同研究について魅力をどう持っているのか、魅力度といいましょうか、そういったアンケート等を行っているわけでございますけれども、共同研究、魅力あるなというところ、あるいは内容によってそれに参加したいとか、そういうものを大体まとめてあるようでございますが、その数といたしましては、全国的に 100社ほどあるようでございます。

 具体的に先ほど言いました四つの海洋温度差発電そのものの研究にかかわっている関連企業といいましょうか、そういったものが、今大学に聞いてみますと、7社ほどありまして、その分から今度はいろんな共同研究というものも改めて生まれてくるという見通しを立てられておるわけでございまして、したがいまして、先ほどの8項目の各分野での共同研究ということに、まずどういうところから参加してくれるのかという、その活動に先ほど来、申し上げているのは、やっていこうということになっているわけでございまして、そういうことで私どもは、まずは共同研究という企業を探す、あるいは研究機関を探すという活動に今から打ち込んでいくわけでございますが、そういう中で、先ほど申し上げましたけれども、NPO法人を設立する際に、県内の企業さんもこの中にはかかわっておられます。そういう企業さんが具体的に共同研究ということになってこられることにもつながっていくのかなと、私ども期待をいたしておるわけでございますが、そういうことからいたしますと、やっぱり随分と幅の広い、すそ野の広いといいましょうか、そういう取り組みがこのNPO法人の活動いかんによっては幅が出てくるなというのも認識をいたしておりまして、そういうことで、もっとPRをし、そしていろんな分野でそういったものができるだけ早く立ち上がっていくように私ども努めないかんなということで考えているところでございます。

 以上でございます。



○議長(黒川通信)

 4番。



◆4番(草野譲)

 今、答弁を聞きながら、私は本市の取り組み方に若干の問題があるんではないかと思っております。もっと積極的に強力に推し進めていかなければならない課題であろうと思います。私は今回のこの質問事項で通告をしておりましたので、担当の職員の方から聞き取り調査を受け、そのときにお話をする機会がありましたが、そのときも何かしら人ごとのような感じを受け、この問題に情熱を持って取り組むといった信念や意欲のほどが希薄に感じられたのであります。私はこの地域限定で規制緩和と構造改革を目指し、これからの日本のあるべき姿や世界の姿を考えたときに、このエネルギーの問題や環境の問題、また海洋学の研究が、この伊万里から世界へ向けて発信することができるということは、本当にすばらしいことだと思っております。陸の孤島と言われる伊万里市にとって、経済の活性化と新しい産業の創出を目指し、知的産業都市としての経済特区の認定を受けたということは、本市伊万里市の将来にとって大変大きな、そして重要な政策の一つであろうと思います。伊万里湾という天然の海と港を持った伊万里市が、21世紀に向けて大きく羽ばたき、発展する、その重要なかぎの一つが伊万里サステイナブル・フロンティア知的特区であると私は思っております。

 しかし、本市のこの将来の重要な政策のテーマでありながら、その動き、その取り組み方に勢いというのが見えないのであります。その要因ということで考えてみますと、どうも地域振興整備公団の先導的役割でもって支援、後援をいただき、地域将来構想検討委員会の答申を受けて本市の行政が動くという体制であるから、動きも鈍く、勢いもなく、市民の皆様にも見えにくい原因ではないかと思います。地域振興整備公団の存在というものは大変貴重な存在であり、主導的な役割を担っていただき、むしろ恩義と頼りにしていかなければならない組織であるわけでございます。しかし、全国に先駆けて佐賀大学海洋エネルギー研究センターを核とした知的特区の認定を受けられたわけですから、これからは塚部市政の独自性と先導的な役割を打ち出していただきたいと思います。例えば、この事業を強力に推し進めるために、ただいまNPO法人の組織を立ち上げるということでございましたが、例えば、プロジェクトチームをつくるとか、あるいは構造改革を行って、機構改革を行って、知的特区部とか課とかいった部署を設けるお考えはないか、お伺いをいたします。本市の将来のビジョンという観点から考えても、十分価値のあるテーマであろうというふうに思いますが、市長の御見解をお聞きしたいと思います。



○議長(黒川通信)

 市長。



◎市長(塚部芳和) (登壇)

 この環境、あるいはまたエネルギーの先端都市づくりを目指す私ども伊万里市にとりましては、今回の知的基盤整備、佐賀大学の海洋エネルギー研究センターと関係をした、こういうふうな特区構想というのは、ぜひ私は実現をしなければならないと、このように思っておるところでございます。

 こういうふうな研究につきましては、やはり基本的には佐賀大学の研究成果をこの産業の振興にどのように結びつけていくかというようなところでございまして、このキャスティングボードは基本的には私は佐賀大学の海洋エネルギー研究センターが握られているものと、このように思っております。例えば、リチウムならリチウム、あるいは水素なら水素、そういうふうなものをどのように今後の産業に生かしていくか。例えば、水素というのは次世代の車の燃料になる、あるいはまたリチウムは今後の携帯電話等の燃料にもなるんだとか、そういうふうなことを言われておりますけれども、そういうふうなことを起業、いわゆる産業として自立するまでの起業化するための研究所あたりの設立をこの特区構想の中で実は考えているわけでございまして、そういうふうなものについては、伊万里市だけでどうこうできるものではないと、このように思っておりまして、これについては県あるいはまた旧地域振興整備公団、そしてまた市、そしてまた当然、佐賀大学の海洋エネルギー研究センターとともに共同歩調をとりながら推進を図っていきたいというふうに思っております。決してこういうふうなものは今すぐこうこうというわけにはいきませんけれども、やはり中長期的な目で見ていかなければならない。そしてまた、私は今推進体制の中で、伊万里市がこの問題について、例えば佐賀大学あたりから大変組織体制が弱いとか、そういうふうな指摘は受けてないところでございまして、むしろよく伊万里市の組織あるいは職員は対応してくれるというような評価もいただいておるところでございまして、今後、この研究成果がどのような形で実用段階になっていくかというのが、今回、佐賀大学の海洋エネルギー研究センターもNPOを立ち上げられましたので、より具体的になっていくものと思っておりますので、そういうふうなものを見ながら、やはり組織の体制、職員体制については、考慮していきたいと、このように思っております。



○議長(黒川通信)

 4番。



◆4番(草野譲)

 1年たっても、そういうのが目に見えてこないということは、伊万里市民としても、我々としても非常に心配の部分があるわけでありますので、今、市長が言われましたように、そのことについて、早く立ち上げるように頑張っていただきたいというふうに思います。

 次に、2点目の行きたいまち伊万里の一環として、東山代町内に埋もれている、眠っているお宝の観光ルートづくりについて答弁をいただきました。非常に観光としては弱いというような指摘も受けたわけですが、先ほどの答弁の中にもありましたように、市制50周年記念事業の再発見、こだわりの伊万里のお宝50選にも、東山代町内からも4点のお宝を選んでいただいたところであります。東山代町内にもこれ以外にもっと多くのお宝があるというふうに思われますが、一方、市内においても、私たちの知らない文化財や名物といったものがたくさんあると思います。

 そこで問題は、この伊万里にあるお宝を、また埋もれ眠っているお宝をどのようにして生かし、どのようにして観光の振興につなげていくのかが実は重要な課題であります。当然このことが一番頭をだれしもが痛めるところでありまして、これまで多くの議論や話し合いが行われてきたところであります。しかし、この問題は、方向性としては同じなんですが、地域の状況とか、価値観の違いや経済的な問題など数多くの問題がありまして、クリアしなければならない事項があり、これだという決定打がないのが現状であります。

 私はこの問題を突き詰めて考えていきますと、やはり地元の対応、地元への愛着ということに到達するわけであります。自分たちが住んでいる、この地域に、こんなすばらしいお宝がある。これを何とかしようという地元の人たちの立ち上がりや沸き上がりが、まず原点であろうと思います。そのことが地域の村おこしといった活性化につながっていき、大人も子供も、老いも若きも、男も女も一緒になって、この一つの輪をつくっていく。そういった取り組み方がひいては観光の振興につながっていくんじゃないかと思うところであります。しかし、そうは言っても、今現在、地道にそういったものに取り組んでおられる地域もあるわけでございますが、観光の名所というところにまではいかないのが現状であります。

 そこで、行政の役割であります。塚部市政が掲げる市民との協働のまちづくりということであります。50周年記念事業では、市民との協働ということで、仮の分野で市民の皆様のまさに手づくりのイベントが取り組まれたところであります。

 そこで、この市民との協働のまちづくりの範囲の幅を広めていただき、そしてあと一歩掘り下げた内容に取り組んでほしいと思います。例えば、村おこしとか伝統行事を守っておられる地域の人たちの悩みや、あるいはもっとこれを盛り上げて観光につなげていきたいと思っているが、どうしたらいいかといった悩みや相談に積極的に気軽に取り組んでいただきたいと思うところであります。決して行政主導といった立場ではなく、地元の人たちとともに考え、アドバイザー的な役割を担っていただき、ともに協力して事に当たる。そういった具体的な取り組み方が市民との協働のまちづくりの原点だと思いますが、観光の振興と行政の役割について、市長の御見解をお聞きしたいと思います。



○議長(黒川通信)

 市長。



◎市長(塚部芳和)

 観光について、草野議員、いろいろ御提言がなされておりますけれども、確かに伊万里市の場合は、市域が公民館単位でも13地区あるわけでございまして、その伊万里市全体の観光と、それぞれの地域での観光ということで、非常にそこら辺をどのように今後していくかというので、私も実は苦慮をしているところでございます。伊万里市の代表的な観光、例えば、フルーツと焼き物と、そういうふうな観光というのがある中で、それぞれの地域には、草野議員言われますように、東山代町なら東山代町にはやはり地域の眠っている宝というのはたくさんあるわけでございます。それはほかの町でも同じようなことだと思うんですけれども、そういうふうなものをいかに今後観光につなげて、地域の活性化を図っていくかというようなことでの御質問じゃないかと思うわけでございます。

 そういう中で、行政の役割というのは、当然私は今言われましたように、アドバイザー的なものとか、そういうふうなものについては十分していかなければならないと。しかし、やはりこれについては住民主導型というのが最善ではないかと思っております。というのは、やはりそれぞれの地域に住む方が、それぞれの自分たちの持つ地域歴史、伝統、文化、そういうふうなもののお宝をもう一回知るというか、そして価値を認めて、それを生かしていこうという、そういうふうな共同の目標を地域として共通認識して持っていただく。そしてそれをいかにして観光的なものとしての活性化につなげていくかという共通目標を持っていただくこと、これが重要であろうかとまず基本的には思っております。ただ一つ注意しておかなければならないのは、やっぱり地域の人は、自分たちの地域のものが一番いいというふうに思っていらっしゃる場合も、それは当然あろうと思うんですけれども、やはり客観的に見て、これで果たしてこの観光としての魅力として成り得るものかという、そこら辺の視点というのも、やはり見ておかなければならないんじゃないかというふうに思っております。そういう中で、外から見た客観的なアドバイザー、それがやはり市の役割であり、あるいはまたいろんな中立的な立場でのアドバイスではないかなと、このように思うわけでございまして、そういうふうなことも含めまして、やはり地域の観光としての地域の宝を掘り起こす、そして生かしていくという視点は、私どもも十分認識して、そしてまた大切な分野であろう、そしてまた地域活性化の起爆剤になるであろうというふうに思っておりますので、それに対するアドバイザー、あるいはまた支援等は十分してまいりたい、このように思っております。



○議長(黒川通信)

 4番。



◆4番(草野譲)

 市長のお考えを伺ったわけでありますが、行きたいまち伊万里という中で、市全体の取り組み方と地域の取り組み方、二つの取り組み方があると。その辺のところは大変難しいということであります。今や何もかも行政におんぶに抱っこの時代ではなく、また財政的にもそれが許される状態ではないということは、市民の皆様にも御理解を賜らなければならないことであります。

 しかし、何か事を起こそうとすると、常に財政的な裏づけが必要であります。今回、東山代町内だけでも史跡や名所が点々と散らばっている観光資源を一つのルートに結ぶということになりますと、大変な費用がかかるわけであります。道路の整備とか駐車場の問題やトイレの設置などを考えますと、大変な時間と財政負担が生じるわけですが、困難な財政状況というのは百も承知でありますが、まず一つずつ問題を解決していただきたいというふうに思います。例えば、日尾地区の夏崎古墳については、もっと手を入れていただきたいと思います。市内に古墳というものは4カ所しかないにもかかわらず、今は埋もれたまま、放置されたままの状態であります。地元の人たちの草刈りなど奉仕作業で、やっとその存在がわかる程度であります。この夏崎古墳は、長浜のツルを見物するところからすぐ近くの場所であります。まだ白蛇山岩陰遺跡が発見された一つに、貝塚の存在があるわけですが、その貝塚の場所に行くのにさえ、まともな道さえなく、重要な貴重な文化財にもかかわらず、案内板もなく説明板もなく、まさに野放しの状態であります。そして、文殊さんに至っては、あそこまでにたどり着くまでの道路というものは大変険しく、また危険な箇所も数カ所あるような状況であります。また山ン寺遺跡については、これまで何回も先輩議員さんたちが道路拡張についての質問をされたやに伺っておりますが、さまざまな問題が横たわっているんでありましょう。今でも途中は車の離合もできないような状態であります。一連のルートづくりが一挙に全部解決するということは、できればそれにこしたことはございませんが、この4カ所については整備ができないか、お伺いをいたします。



○議長(黒川通信)

 建設部長。



◎建設部長(小笠原康人)

 史跡への道の整備ということについてお答えいたします。

 まず、岩戸山貝塚の近郊には、議員御案内のように明星桜があり、その前を市道里無通線が農免農道へ向かって通っておりますが、市道から農道に入り、 200メートルほど離れた地点に岩戸山貝塚があります。また、文殊さんへ行く道につきましては、竹の古場放牧場先の国有林内の作業道の途中から文殊ため池の堤塘を通って山道を 100メートルほど上り上がったところにあります。この2カ所に行く道につきましては、市道認定路線ではございませんで、現段階では市道サイドでの整備は困難であります。

 次に、山ン寺遺跡への道でございますが、県道川内野浦ノ崎港線から遺跡入り口まで 620メートルを市道日南郷6号線として認定しております。この路線は、道路幅員が3メートルから4メートルしかなく、車の離合もしにくい状況ですが、延長が 620メートルの整備となりますと、市道改良の要望が多い中に、緊急性、必要性、交通量から見て、なかなか取り組めていないのが実情であります。

 当路線につきましては、今後、文化財、観光面との位置づけがなされ、拡幅整備の必要性が出てきた段階で何らかの制度事業で取り組めないか、研究してまいりたいと思っているところでございます。



◆4番(草野譲)

 終わります。



○議長(黒川通信)

 ここでしばらく休憩いたします。

               (午後1時52分 休憩)

               (午後2時   再開)



○議長(黒川通信)

 会議を再開いたします。

 引き続き一般市政に対する質問を行います。15番前田儀三郎議員。



◆15番(前田儀三郎) (登壇)

 今回は大きく3点取り上げて私の質問に入りたいと思います。私は事あるごとに結いの心を言ってまいりました。田舎にはまだ結いの心が残っていると思われます。地区の中にもまだ伝統があって、行事や冠婚葬祭、政がとり行われております。先人たちが残したいいところを受け継ぎ、私たち後輩に残していかなければならない使命があるかと考えます。そこで私は今回、観光行政に対して、本市の取り組みと市長の考えをただしていきたいと思います。

 まず、世界遺産登録について質問いたします。

 昨年12月21日に、市は飛窯の里大川内山一帯を世界遺産の登録を目指すという宣言をされた。翌日の22日の佐賀新聞の記事を見て驚いたところでございます。本市にも世界遺産に匹敵するような場所があるのか、史跡、遺跡などがあるのかを考えながら、新聞記事を読んだところでございます。一昨年の9月に、大川内山鍋島窯跡が文化庁より国史跡の指定を受けましたが、その関係もあって宣言されたと思われますが、今後の作業や基本構想、計画などをお示しいただきたいと思います。

 次に、食のまちづくり宣言について質問いたします。

 ことしの2月26日に、食のまちづくりシンポジウムが開催されました。私も参加いたしましたが、市長のあいさつの後に、食のまちづくり宣言が数名の代表者で宣言されました。その後、伊万里農林高校生の食品化学科の生徒が「黒米を生かそう地域特産品の加工を通して」というテーマで発表されました。この発表に対して私も感激いたしましたし、今、県の教育委員会では統廃合を進める中で、伊万里農林の生徒は、すばらしい活動をしているんだと、本当に感激したところでございます。毎年、伊万里農林高校はグループごとに分かれて、それぞれに課題を見つけて発表されております。また本市においても、農林水産課もいろいろ取り組んでおられます。昨年は創夢塾アグリ、16年は畑の中のレストランの事業に取り組んでおられます。また畑の中のレストランは好評で、参加者は市内外より多くの参加者があり、抽せん等で選んでおられるようです。私も1回は参加したいなと思っておりましたが、まだ縁がありません。昨年の2月に、創夢塾アグリの生徒として視察研修に参加いたしました。行き先は大分県安心院町へグリーンツーリズム農村農泊体験の取り組みについて、また実践についてということで、視察に行かせていただきました。この取り組みが本市にできないか、今まで考えていたところでございます。

 そこで、建設課で今年度アンケート調査が行われました定住促進事業について、その結果について、市内の空き家の状況などについてお示しいただきたい。それをもとに今後のグリーンツーリズムの対応に取り組みができないか、お尋ねいたします。

 次に、まちづくり宣言の食育について質問いたします。

 昨年12月24日、本市の教育研究大会で、西部給食の栄養管理士の富永先生が発表されました食育の大切さを今後どのように取り組むのか、お尋ねいたします。食育は、地域からの食育、家庭からの食育、行政からの食育など、三位一体の取り組みが必要だと考えられますが、また農と食は切り離されないと思われます。今後の取り組みについてお示しいただきたい。また、それを推進していく上で、行政と農協、生産者と消費者が一体となって取り組むことが必要不可欠ではあるまいか。その体制づくりについて、どのようにお考えなのかをお尋ねいたします。



 次に、伊万里・アジアネットワーク事業について質問いたします。

 中国を初めとした東南アジア諸国の経済成長は著しい。特に富裕層の出現により、日本の値段の数倍の値で農産物が売られております。そのように聞き及んでおります。そのような富裕層をターゲットに国も海外観光客の誘致に積極的に乗り出しておられます。また、県が進めているアジアハリウッド構想も観光に着目した方向性も示されております。

 このような中、伊万里・アジアネットワーク事業に取り組む伊万里市として、アジアからの観光客誘致対策は、どのように考えられているか、お示しいただきたい。具体的に取り組んでおられる施策があれば、お答えいただきたい。

 大きい2番目の法定外公共物譲与手続は完了するのか、お尋ねいたします。

 昨年の9月議会で、草野議員が法定外公共物の譲与について質問されております。その答弁の中で、小笠原建設部長は、平成17年3月末日までに譲与契約締結を完了する旨、答弁されておりますが、平成16年度内の作業手続を終わるのか、お示しいただきたい。

 また、手続や作業等において、問題発生などあったのかなかったのか、お尋ねいたします。

 今後、法定外公共物の申請については、伊万里市が窓口になるわけです。時間的にも短くなります。市民も大いに助かるわけでありますが、そこで、申請あるいは相談の取り扱いは、どの課のどの係で受け付けられるのか、お尋ねいたします。

 大きい三つ目、任期最後の年において、塚部市長の考えをお尋ねいたします。

 市長は、提案理由の中に、仕上げの年と位置づけられ、さわやか市政をスローガンに上げ、緊縮予算の中で、常に市民の目線に立って考え、行動してきたと述べておられます。私自身もいろんな行事に参加いたしますが、いつもそこには市長の顔があります。これからのまちづくりには熱意と行動力が必要と認識しておられるようです。平成16年度は、市制50周年記念の節目の年でもあり、市長は通過点ととられ、新たな半世紀に向けて住みたいまち伊万里・行きたいまち伊万里を目指し、安心・活力発展の施策を進めるとの思いであるが、海洋・環境・エネルギーの先端都市づくりを進めるとのことであります。

 そこで、ことしの2月22日に立花公民館でタウンミーティングが開かれました。計画では最後の開催と認識しておりますが、各町ごとに開催されたタウンミーティングでの市からの意見や要望などがあったと思われます。今までに対応できたものや今後取り組まなければならないものがあると思いますが、お示しいただきたい。また、タウンミーティングにかわる今後、形式を変えて行うのか、行わないのかをお尋ねして、1回目の質問を終わります。



○議長(黒川通信)

 産業部副部長。



◎産業部副部長(中島善博) (登壇)

 前田儀三郎議員の御質問にお答えをいたしたいと思います。

 今後の作業や計画についてというお尋ねであったかと思います。初めに、世界遺産の概要について申し上げたいと思います。

 世界遺産は、世界各地の文化自然遺産を人類全体の財産として守っていく仕組みを定めた条約、いわゆる世界遺産条約に基づきまして、ユネスコの世界遺産委員会が作成されましたリストに登録されたものを指します。種類といたしましては、記念工作物や遺跡などの文化遺産、自然の美しい風景などの自然遺産、両方を兼ね備えた複合遺産があります。登録の手順といたしましては、まず市町村が県に働きかけをいたしまして、県が文化庁に要望書を提出いたします。それを受け、世界遺産条約関係省庁会議で認定されれば、日本の暫定リストに登録され、それを受けまして世界遺産委員会へ推薦書を提出することになります。世界遺産委員会が推薦を受けた各国の物件について調査を行いまして、登録の可否を決定するということになっております。2004年7月現在で、世界では 788件、国内では法隆寺や姫路城など12件が世界遺産に登録をされております。4件が国内の暫定リストに登録されている状況でございます。また、現在のところ国内で約50の地域が世界遺産登録を目指し、活動を行っております。申請から登録までの期間につきましては、これまでの例を見ますと、相当の年月がかかっているようでございまして、10年から20年を超える期間を要する事業として取り組む必要があるようです。

 さて、伊万里市におきましては、平成15年9月に、大川内鍋島窯跡が国史跡の指定を受けまして、現在、遺跡の保護、整備に向けた保存管理計画の策定を進めておるところでございます。三方を山に囲まれた秘境ムードあふれる大川内山は、別名秘窯の里として親しまれておりまして、山水画にも似た切り立つ大屏風岩を背景に、れんがづくりの煙突や窯元が建ち並ぶさまは訪れる人の心をいやしてくれています。また、周辺一帯を鍋島藩窯公園として整備していることが人気を呼びまして、全国から多くの観光客が訪れております。この神秘的で雄大な景色と窯元群が調和した景観は、まさに日本の秘窯であると言えます。このようなことから、伊万里市においては、この大川内山一帯について、歴史的価値の高い文化遺産としての鍋島窯跡と、山水画にも似た大屏風岩の美しい風景をあわせ、文化と自然の両要素を兼ね備えた複合遺産として世界遺産登録を目指すことを発起し、去る12月21日に記者発表を行ったところでございます。

 申請を行うに当たっては、まず、国史跡としての鍋島窯跡の保存整備が必要となりますので、大川内鍋島窯跡保存管理計画策定委員会の中で計画を立て、進めてまいりたいと考えております。また、周辺一帯の環境整備につきましては、地元の皆さんと協議しながら、できるものから順次取り組んでまいりたいと考えております。

 それと、もう1点のグリーンツーリズムでございます。都市住民の新たな余暇の過ごし方として着目を集めておりますグリーンツーリズムにつきましては、その主役であります生産者や農村集落において自発的な動きが既に生まれてきておりまして、例えば、東山代町川内野地区や二里町炭山地区の農業体験スクール、梅加工研究会を初めとした女性農業者グループによる新たな料理の研究開発普及活動、南波多町のあいりん会や松浦町の根っこの会などによります農家レストランの取り組み、脇野よか隊による伝統文化の継承と、各種交流事業などがございます。これらの活動がうまく結びついたときに、都市住民を引きつける大きな魅力を持ったものになっていくのではないかと期待をしておりまして、行政といたしましても、この結びつきのお手伝いをしっかりと行ってまいりたいと思っております。

 全国的には農家民泊やワーキングホリデー、グリーンツーリズム大学といったすぐれた取り組みが進められてきておりますので、そうした先進事例に学びながら、2月26日に食のまちづくり宣言を行いました伊万里市にふさわしい生産者を初め、あらゆる市民が無理なく、かかわりを持ち、生き生きと取り組んでいける伊万里ならではのグリーンツーリズムの確立を目指していきたいと考えております。

 なお、グリーンツーリズムを推進する効果として考えられることは、農村で余暇を過ごすということでの経済効果はもちろんですが、何より地域住民の方々が、その地域の魅力を再発見し、自信を持つことにより、地域がもっと魅力あふれるものとなっていくことでございます。畑の中のレストランやさまざまなツーリズム活動をさらに推進することによって、たくさんの人々に伊万里のよさを知っていただき、伊万里に行きたいというファンがふえれば、その中から伊万里に住みたいと思っていただける人もふえてくるのではないかと、ひいては農村部からの人口流出に対する歯どめや都市住民の移住の促進にもつながっていくのではないかと思っております。



○議長(黒川通信)

 政策経営部長。



◎政策経営部長(友廣英久) (登壇)

 前田儀三郎議員の2点目の食のまちづくり宣言の中で、食育を含めたまちづくりのこれまでの取り組みと今後の考え方について御回答申し上げたいと思います。

 「命の源は食」という食のあり方をもう一度見直すということで、全国的にはスローフードや地産地消といったテーマで、地元団体や自治体レベルでの食に関する活動が行われる例が出てきております。伊万里市においては、十数年前から各地に農産物の直売所が出店され始め、最近では地元食材を使った特産品や商品の開発研究が盛んになっています。また、市民みずからの提案等によりまして、伊万里食三昧料理コンテストやお菓子のまつり、あるいは黒米を生かしたまちづくりのように、食を切り口とするまちづくりの取り組みが行われるなど、市民レベルでの食に対する機運も高まってきている状況でございます。

 このような動きを基礎に、生産者から消費者までをつないだ食を生かしたまちづくりの考え方や方向を明らかにし、食をテーマとする活動を盛んにして、さらに地域活性化に取り組むことを目指し、食育を含めた食のまちづくり推進計画を策定することとしたところでございます。この推進計画の策定については、関係の機関はもちろん、活動されている団体やグループ、あるいは消費者の立場など、広く意見などを聞きながら進める必要があることから、昨年7月にJA伊万里を初め、農政事務所、農業改良普及センターや保健所、また生産組合連絡協議会や食生活改善推進協議会、伊万里の食を豊かに実行委員会など、団体やグループ、そして公募委員のほか、庁内プロジェクト委員など29名から成る食のまちづくり推進計画策定検討委員会をまず発足したところでございます。そして委員会の全体会議を初め、全委員の考えや意見を聴取する機会を別途設け、また地産地消、食育、観光の三つの分科会に分かれて具体的な施策について検討するなど、密度の濃い取り組みの中で、推進計画の原案や普及活動のあり方などについて検討されてきたところでございます。

 また、市民一人一人が食に対する意識を高め、食と健康や食材をはぐくむ自然環境の保全などの視点を初め、地産地消、食育、観光などへの共通認識を持つなど、食のまちづくりへの市民の理解を深めるために、この検討委員会が企画立案して、先月26日に食のまちづくりシンポジウムの開催となったところでございます。

 シンポジウムはおかげさまで盛会でありましたし、また、企画されたとおり全国でも珍しい食のまちづくり宣言を行ったところでございまして、伊万里の食に対する考えや取り組みをアピールできたのではないかと思っております。この食のまちづくり宣言につきましても、検討委員会の中で宣言文をつくり上げ、決定したものをシンポジウムにおいて市長とともに宣言していただいたところであります。今後、分科会ごとの具体的な事業の検討を集約し、今月末までに独自の推進計画を策定する予定にいたしているところでございます。

 3点目の伊万里・アジアネットワーク事業の取り組みについてということの中で、観光はどうとらえているかということでございますけれども、海外からの観光客について、正確な数値を把握しているわけでございませんけれども、確かに最近では、大川内山等で韓国、中国、台湾など、アジア地域からの団体の観光客が見受けられるようになってまいりました。また中国におきましては、日本への団体観光ビザ発給が徐々に緩和されつつあり、従来は上海、北京など対象人口が約1億人だったわけでございますけれども、昨年6月にはこれが緩和されまして、対象地域も拡大されまして、対象人口3億 5,000万人に拡大されているようであります。

 御質問の伊万里・アジアネットワーク事業は、伊万里の持つ地理的優位性を生かし、アジアとの人・物・情報の交流拠点とすることで、本市の経済活性化を目指すものでありますが、その中でも観光は人の交流を活発化し、経済効果も大きいことから、当事業の柱の一つとしてとらえております。また、国も観光立国日本を海外、特にアジアに向かってPRしていこうと取り組みを進めておりますし、それぞれの地域においても海外に目を向けた観光への取り組みを始めております。

 そこで、本市もそうした流れを利用して、アジアからの観光客の誘致という視点や課題、あるいは対応など、研究検討するため、日中友好協会や市の観光協会、商工観光課等から成るワーキンググループを組織し、昨年から議論を始めたところであります。

 次に、具体的な取り組み状況があればとのことでございますけれども、やはり伊万里の魅力あるいはすぐれた観光資源としては、美しい自然、そこにはぐくまれた食、そして焼き物があろうかと思います。そうした魅力を各方面にPRを行い、アジアなどから観光で立ち寄ってもらう方策を考え出していく必要があろうと思います。そのためにはアジアへ伊万里という名前を広く浸透させていくことが必要でありますし、その手始めとして、昨年、中国大連市において、特産の伊万里梨の販売に向けた取り組みを行ったところでございます。次は、これをさらに拡充する計画とともに焼き物の里としてのイメージを高めるため、伊万里焼の中国での販売に向けた活動を始めたいと準備を進めております。

 観光客の誘致という点では、市独自での取り組みは限界がありますので、面的な広がりや受け入れ態勢という点からも、やはり伊万里湾域や有田あるいはハウステンボス、嬉野温泉、また福岡市、北九州市などと連携して、観光エージェントに働きかけるなど、広域的な取り組みが必要である。そうした方策などを検討しているところでございます。

 また、観光客の誘致活動も必要でありますが、こちらから訪問をし、相互に観光交流の実績を積み重ねていくことも重要であると考えております。そこで、市内の高校に、市の日中友好協会会長の市長より働きかけを行い、中国、特に友好関係にある大連市への修学旅行を検討することで、先月、各高校の先生が現地を訪問し、その可能性を探ってきたところでございます。

 以上のような点が、このところの動きでありますけれども、まずは伊万里ブランドの認知、あるいは伊万里からの観光訪問など、市民レベルの交流を重ねながら、同時に先方から来てもらう工夫や課題などを明確にし、そこから見えてくる課題を解決していこうと、先ほど申し上げましたワーキンググループ内で議論を重ねている段階であります。

 以上でございます。



○議長(黒川通信)

 建設部長。



◎建設部長(小笠原康人) (登壇)

 食のまちづくり宣言の中で、市内の空き家状況はということでございます。うちの方で定住促進事業の中で調査いたしましたので、報告をいたします。

 その前に、まず定住促進事業について若干御説明させていただきたいと思います。近年、社会環境の急激な変化に伴い、居住形態においても、世帯分離、特に中山間地においては、立地条件の不利性や高齢化による農業従事者の離農、さらに就業及び日常生活の機能性が増す市街地への転出等、地域の触れ合いも衰退していく状況であります。このような状況から、Iターン、Uターン者の希望される方に空き家を活用し、地域の活性化を図り、住みたいまち伊万里を目指すことを目的として定住促進事業に取り組んでおります。

 御質問の市内の空き家の状況でございますが、今年度、用途地域を除く 145行政区の区長さんに空き家状況の調査を依頼いたしまして、 131の区長さんから報告をいただき、現在、 180戸程度の空き家が存在している状況を把握しております。この中には小規模な修繕を要する住宅も含めております。

 次に、法定外公共物譲与についての御質問ですが、地方分権推進計画による地方分権一括法が平成12年4月1日に施行され、旧建設省所管の法定外公共物が市町村に譲与されるようになりました。これは地方公共団体である市町村が、機能管理だけでなく、財産管理も含め、一元的に管理することが適当であるとの判断によるものです。法定外公共物とは、道路法、河川法の適用または準用を受けない公共物で、その代表的なものとして里道や水路があり、この里道や水路が今回の譲与対象国有財産であります。法定外公共物に係る国有財産の譲与手続は、法施行日の平成12年4月1日から5年以内に完了することとされておりますので、本市におきましても、現在、全体の78.3%は譲与契約締結まで完了し、残すところ南波多町、大川町の一部となっており、現在、市と県と佐賀財務事務所との間で契約締結の事務手続の最終調整を行っており、当初からの計画どおり、今年度じゅうに市全区域の譲与契約締結を問題なく完了する予定でございます。

 なお、この手続において、譲与対象となる里道、水路とは、現に公共の用に供されているものでありますが、今後とも国、県が管理すべきものは譲与対象にはなりません。例えば、国、県の庁舎や学校の敷地に介在するものであります。

 また、御案内のとおり、法定外公共物の諸申請につきましては、これまでは申請を市に提出した後、国、県の許可を受ける必要があり、手続に長い期間を要しておりました。しかし、譲与後は、国、県を通さなければならなかった手続が市の裁量でできるようになり、事務の軽減と簡素化につながり、許可までの手続期間が大幅に短縮されます。御質問の申請相談の取り扱いの窓口といたしましては、土木管理課の管理係で受け付けをいたします。



○議長(黒川通信)

 教育部長。



◎教育部長(城武) (登壇)

 前田儀三郎議員の1点目の食のまちづくり宣言についての中で、市教育研究大会の発表にもあったように、食育の充実は重要と考えるということで、食育の大切さについての取り組みということでございましたので、回答申し上げたいというふうに思っておるところでございます。

 現在、小・中学校におきましては、学校栄養職員の協力を得ながら、食育の充実に取り組んでおります。議員御案内のとおり、昨年12月24日に行われました第42回伊万里市教育研究大会で、市内6名の学校栄養職員が中心となりまして、「子供たちの健康にはぐくむための食に関する指導」というテーマで研究発表を行ったところであります。この研究は、児童・生徒の食生活の現状について、アンケートをもとに調査をし、その結果について実際の授業でどのように生かしていくのか、また保護者の方への食の重要さについて、どのように伝えていくのかを明らかにしていくことをねらいとしていたところでございます。発表の中で、担任と栄養職員とのチーム・ティーチングを行った授業の例、それから保護者向けのおたより、元気もりもりの紹介などが行われましたが、詳しい事業の報告や元気もりもりに掲載されております朝食の大切さ、緑黄色野菜の働き、だんらんの場としての夕食などの五つの提言につきましては、参加した市内の教職員から、ぜひ自分の学級でも取り入れたい。また、早速クラスの保護者にも伝えたいと、大変好評であったところでございます。

 また、課題といたしまして、計画的に取り組むための学校体制づくりや保護者の方々と一緒になって進める食に関する指導のあり方などが協議をされたところでございまして、今後とも継続的な実践を行うことを確認して、研究大会を終了いたしたところでございます。

 そのほかにも、現在、各学校におきましては、先ほど紹介いたしました学校栄養職員と連携した食に関する授業の実施や、オンリーワンの佐賀体験活動によります米づくり、野菜づくりなどの農業体験、農業に従事されている方を講師に迎えての学習など、児童・生徒が体験を通して取り組める学習を行っているところでございます。

 教育委員会といたしましては、今後も学校栄養職員や養護教諭、担任など、教職員はもとより、JAや地元の農業従事者の方など、関係機関、団体との連携を図りながら、児童・生徒が将来、豊かな食生活を送るために必要な資質や能力の育成に努めていきたいと考えておりますので、関係者の方々の御支援、御助力を今後ともお願いを申し上げたいというふうに思っておるところでございます。



○議長(黒川通信)

 総務部長。



◎総務部長(永田昇) (登壇)

 タウンミーティングについてお答えいたします。

 平成14年10月、山代公民館を皮切りにタウンミーティングを始めましたけれども、先月の立花公民館まで13回開催いたしまして、一巡したところでございます。参加者について、ちょっと数字を申し述べてみますと、延べで 1,652人、1地区平均で 127人となっております。また発言者につきましては 112人、1地区に割り戻しますと8名から9名程度になります。

 これまで開催してきました、このタウンミーティングでは、市民の方々から貴重な意見や提案を多数いただいたところでございまして、市長、助役、教育長初め、各部長も現場に参加しておりましたので、すぐ対処できるもの、工夫できるもの等については即座に対応しているところでございます。また一方、予算化が必要なもの、県や国との調整が必要なもの等につきましては、時間をいただいて対応しているところであります。

 現在、これまでいただきました意見、要望等の精査を行い、実現したもの、検討中のもの、県や国との調整を行っているものなど、分析を行っていますが、今後の施策に生かしてまいりたいと考えるところであります。

 既にこのタウンミーティングの御意見の中から実施したものを幾つか上げてみますと、まず防犯灯の要望箇所については、すべて設置するということ。それから放課後児童クラブの設置箇所を拡大いたしました。そして高尾山公園の立ち木の伐採など、こういうものもございます。また、大川の駅舎につきましては、新年度予算にお願いしているところでございます。さらに、伊万里川河畔の屋台村設置、あるいは小・中学校の職員室と保健室への冷房の設置など、こういうものを順次行うとともに、先月の立花公民館で、これは自分自身障害をお持ちの方からの御意見でしたけれども、市の観光パンフレットに車いすで利用できるトイレを表示してほしいという、ちょっと私どもも盲点つかれたような要望がございました。これにつきましては、早速取り入れさせていただくこととしております。

 このように地域づくり、まちづくりのハード、ソフト面の支援をさせていただいたものなど、多方面で施策の実現が図られたものがあり、大変意義のある市民との対話集会であったものと理解しております。



○議長(黒川通信)

 市長。



◎市長(塚部芳和) (登壇)

 タウンミーティングにつきましては、おかげさまで13地区、一巡をさせていただいたところでございます。これは私自身の市長と語る会、直接住民が語る会ということで選挙公約の一つとしておったわけでございます。大変夜分にもかかわらず、御出席をいただきました方々、あるいはまた御心配いただきました区長会等の皆さんに厚く御礼を申し上げます。

 このタウンミーティングにつきましては、私は基本的には住民の代弁者であります議員の方で構成する議会というふうなものがあるわけでございますので、あくまでも議会制民主主義というのは尊重せんといかんという中で、やはりそれはそのように基本的に位置づけておりまして、あくまでも住民の皆様の生の声を聞こうと。そしてまた、こちらから情報の提供とか、あるいはまたわかりやすく直接説明をしようというふうなことで位置づけておりまして、この中で出たこと等について、いろいろと大騒ぎをしたり、あるいはまたああだこうだというような、そういうふうなものの位置づけにはしていないところでございます。ただ、やはり先ほど総務部長が申し上げましたように、財政的とか、あるいは中長期的にいろいろ難しいものは除きまして、すぐできるものとか、そういうふうなものについては、それなりの対応を多々させていただいております。そしてまた、今 100数名の方からいただいた意見については、すべてまとめておりまして、そしてそれをどのように今後対応していくかというのも、現在、検討している段階でございます。

 今後につきましてであるわけでございますけれども、これまでのタウンミーティングは、地区でテーマを二つほど設けていただきまして、それについて御発言等があっていたわけでございますけれども、私はもっと自由に何でもいいから発言してほしいというような気持ちを正直言って思っていたところでもあるわけでございます。

 そういう中で、今後、どのようにこれをしていくかというようなことでございますけれども、私といたしましては、基本的には住民と市長との対話というのは、今のところ今後も続けていきたい。そのやり方等につきまして、あるいは中身については、例えば、それぞれの地域における特産品の開発だとか、地域おこし、あるいはボランティアの人だとか、あるいはまた、非常に地域の模範となられる方あたりの、そういう事例を紹介する。そしてまた後世に伝えていくとかいう、伊万里版プロジェクトXのような、そういうふうな物語も考えておる。そしてまた、ある意味では、今後、若い人との意見の交換、ヤングタウンミーティングといいますか、そういうふうなことも考えていきたいというふうに思っておりまして、現在どのようにするかをいろんなことを勘案しながら検討をしている段階でございます。



○議長(黒川通信)

 15番。



◆15番(前田儀三郎)

 それぞれ答弁いただきまして、あと20分しかありませんので、急いでまいりたいと思います。

 まずは大川内山世界遺産登録について、今答弁の中で、複合遺産を目指すということで答弁いただきました。複合遺産というのは、文化と自然遺跡を含めた複合遺産だと解釈していいと思いますけれども、そうなれば自然を取り入れたならば、大川内山だけでなくて、黒髪山系とか、あるいは竜門とか、幅広く市越えた広域で考えるべきだと思いますが、産業部副部長、どういうお考えですか。



○議長(黒川通信)

 産業部副部長。



◎産業部副部長(中島善博)

 御質問にお答えをいたしたいと思います。

 世界遺産の区域につきましては、遺産の本体となります核心地域とその周囲に設けられます緩衝地帯、こういったものがございます。記者発表の段階では、鍋島窯跡を核心地域といたしまして、大川内山一帯で登録を目指したいということにいたしておりましたが、現段階で申請区域を決定したわけではございません。登録を目指すには、まず国史跡としての保存整備を図る必要がございます。文化庁に対しての具体的な働きかけは、その後のことになりますので、申請の範囲につきましては、これから専門家の御意見等を拝聴しながら検討してまいりたいと考えております。

 以上でございます。



○議長(黒川通信)

 15番。



◆15番(前田儀三郎)

 はい、わかりました。今後のことということで、期間も長くかかるということですので、引き続き地元地域あるいは市全体あるいは佐賀県の西部位置を考えて、今後取り組んでいただきたいと思います。これに関しては終わります。

 次に、食のまちづくり宣言ということで取り上げましたけれども、それぞれに答弁いただきましたけれども、幅広いですね。私自身は、食のまちも結構かと思います。本当に今後進めていただきたい。その中で、ちょうどこの開催されたときに、こういう本をたまたま手元に求めました。まだ半分しか読んどらんですけども、非常に全国には過疎化が進んで、10戸単位あるいは20戸単位の戸数の中に観光客というんですか、よそから数千人単位で年間来ておられるという事例がたくさん載っています。私はそういうふうなところで食と観光と結びつけられないかなということで取り上げたところです。今現在、これも今後、進めていくという答弁でしたので、ぜひとも今後とも進んでいただきたい。その中でやっぱりさっきの建設課の質問の中で、空き家の定住促進事業ですか、結構あるんですね。 180戸。私はそれを市で整備して貸しなさいという意味じゃないんですよね。そこで仲介役みたいな、都会から田舎に移り住みたい。こういうふうな農地とか、あるいは家がもし借りられたらという相談の窓口を市の方にとっていただいて、仲介役みたいなことをしていただきたい。そのお願いです。

 食育については、これは今後またいろいろな面で勉強していきたいと思いますし、大変なことだと思いますけれども、頑張っていただきたいと思います。

 法定外公共物に対しては答弁要りません。

 アジアネットワークについても、大体の構想ができました。その中で、ハリウッド構想の件、これは朝、占野議員が質問されておりましたけれども、県の予算が27,630千円当初予算ついております。そういう資料がありますので、もしよかったら、行政の方に渡したいと思います。これも答弁要りません。

 最後の任期最後の市長の考え方ということで質問させてもらいます。

 17年度は最後の仕上げの年だという市長自身も思っておられると思いますし、3年間の経緯を踏まえて、反省なり、あるいは自分の最初、思いで挑戦されて当選されて、3年間過ぎたわけですけれども、この1年の仕上げと、それから長期的にわたる市長の思いをちょっとここでお聞きしたいと思います。私自身、これはいつも頭の中に置いている中で、農を治める人は国を治めるという昔からのことわざがあるそうですけれども、やっぱりそういうふうな首長として、あるいは市民の代表として、かじ取りとして、市長の思いをお聞かせ願えればと思います。

 以上です。



○議長(黒川通信)

 質問者、1問1答方式でやってください。



◆15番(前田儀三郎)

 済みません、初めて私も取り入れて。

 それでは、大川内山遺産はそういうふうでもう結構です。答弁要りません。

 食のまちづくりについても答弁要りません。

 最後に、市長にその考えをお聞きして。



○議長(黒川通信)

 市長。



◎市長(塚部芳和)

 任期最後の年度に当たる市長の考えをと。そしてまた、もう一つは、農を治める人は国を治めるとかに対するお考えをというふうなことでございますけれども、私も市長任期3年、そしてまた、最後の1年を迎えるわけでございますけれども、私は基本的には市政というのは、いわゆるそれぞれの地域の、伊万里は特に広くて、13地域にまたがっておりますけれども、それぞれの地域で住みやすい気配りのきくような、そういう施策というのを一つは心がけて行動をしてきたところでございまして、もう一つは、やはり将来の伊万里市の発展という大局的な目で常に見ておかなければならない。そういうふうな二つの視点でもって市政を運営してきたつもりでございます。やはりどうしても地域の皆さんと一緒に視線をしておくということも大切でありますけれども、やはり時にしては、もう一つ違った大局的な立場で物事を常に見ておかなければならないと、そういうふうなことで、現在の全国的な市町村長、首長がいろいろと考え方が変わる中で、私はまず伊万里市の住民の意識というのが変わっていかなければならない。そのためには、やはり私は市長みずからがいろんな考え方を情報発信をして、市民の皆さんとともに行動する、そういうふうな時代でなくちゃならないと、このように思っております。私自身も例えばの話、職員の皆さんからいろんな提案とか、あるいは仕事をこうしなさいというレールの上に乗っとけば、ある意味では安全運転かもしれないけれども、しかし、やっぱりこれから先の首長というのは、そうじゃなくて、自分のみずからの考え、発想をもって果敢に挑戦していかんといかんと、こういうふうな考えを持って、そしてまた現在も行動してきたところでございます。

 いろんな財政的な大変厳しい中で、私はまちが変わるというのは、まちのいろんな道路ができたり河川ができたり箱物ができたりというようなことではなくして、住民の意識が変わる。これが非常に大切な視点なのかなというふうな気がしておりまして、そういうふうな意味での市民と行政の協働という視点を大切にしながら、やはり地域の皆さんが考え方から何からして変わってきたなと言われるような成熟化社会の構築、それに向けて今後も努力をしていきたいなというような考えを持っておるところでございます。

 もう一つは、農と国という関係です。農業というのは確かに私は国の礎であると、このように思っております。特に農業というのは、国民の食材を供給する、そういう生産現場でもあり、そしてまた農業には多面的な機能を有するいろんな機能があるわけでございまして、農業はやはり私は国の礎であり、国の基本であろうと、このように思っております。

 そういう中で伊万里市の農業も今日まで生産者の皆さん、あるいはまた農協の皆さん、あるいはまた行政の三位一体の中で大変中山間地域という不利な条件の中で、伊万里というのは農業を主体に発展をしてきた、そういうふうな地域であろうと、このように認識しておりまして、今後ともこの農業については、やはり大きな産業面の施策として展開をしていかんといかんと、このように思っております。

 ただ、今日の今までの農業の考え方につきましては、どちらかと言えば農政面に余りにも重点が置かれてきたような気がしておるわけでございます。やはりこれからの農業というのは、私は農業のマーケティング戦略、これが非常に大切ではなかろうかと、このように思っておりまして、いわゆる農業そのものを今までの経験論だとか、あるいはまた従来のただ生産するだけというようなことじゃなくして、やはり農協等も含めた、今後、農業に株式あたりの参入が、いろいろ言われる中で、むしろ今後の現在の農協あたり、そのものが株式的な発想をしていかなければならない。いわゆる経営として成り立つ農業について、もっともっと視点を明確にせんといかんと、このように思っております。

 以上のような考え方の中で、先ほどの食のまちづくりも農業を生産する自然環境の保全だとか、あるいは農林水産業の振興に役立つ、そういうふうなものにつなげていきたい。そしてまた、今後、農産品あたりの開発を含めた、いわゆる農産商品等の2次付加価値化、こういうふうなことも高めていくことによって、地産地消という考え方もしていかなければならない。もう一つは、やはり地産地消じゃなくして、地産他消ということも、これも重要な私は分野であると、このように思っておりまして、二つのことを伊万里市の農業というのは、私はできるそれだけの産地であろうかと、このように思っておるところでございまして、今後とも農業と伊万里市の産業のかかわりは非常に重要であろうかと、このように思っておりますので、農を治める人は国を治めると言われるように、農は地域のいわゆる礎であるという基本的な認識のもとに、農業政策についても努力をしてまいりたいと、このように思っております。



○議長(黒川通信)

 質問者いいですか。(「終わります」と呼ぶ者あり)

 ここでしばらく休憩いたします。

               (午後2時53分 休憩)

               (午後3時5分 再開)



○議長(黒川通信)

 会議を再開いたします。

 引き続き一般市政に対する質疑を行います。20番盛議員。



◆20番(盛泰子) (登壇)

 今回私は大きく3点について質問をしたいと思います。

 まず1点目の市民との情報共有を深めるためにのところに入ります。

 先ほどの最後の市長の答弁で、まちが変わるということは住民の意識が変わっていくということだというのは、私も本当に同感でございまして、先日行われたアバンセでのパネルディスカッションでも私がお話ししたのが全くそのとおり、同じことでした。そのうち、佐賀新聞の論論ワイドに載るそうですので、ぜひ見ていただきたいと思いますが、変わってほしいのは住民の意識だけではなくて、私はやはり市の職員の意識ももちろん同じように変わっていく、今それがかなり伊万里ではいいところまでは行っているんですけれども、やっぱりあと一歩だということで、この情報共有を深めるためにという同じようなタイトルで何回も質問せんといかんかなと思いながらするところでございます。

 まず、1番の伊万里駅周辺整備に関してであります。西駅ビルと東駅ビルの間に横断歩道の設置については、先ごろの立花のタウンミーティングやあるいはこの市議会の一般質問でも取り上げられるなど、市民の皆さんからあそこに横断歩道を設置してほしいという要望が多いのは現前とした事実であります。計画段階からかかわっていた者として、私は残念ながら市の説明にいま一つ物足りないものを実は感じているところです。

 そこで、1回目には、このできる段階での、つまり平成9年から10年ごろの議論とそれから経緯について、簡単にまとめをしていただきたいというふうに思います。

 それから2番目の郵便局の移転についてです。

 これについても長く議論されてきたところですけれども、実は駅前にあるファミリーレストランの新聞折り込みチラシが入るたびにそのレストランの位置図を示す略図に必ず郵便局予定地というふうに書かれております。そのために、市民の皆さんの中には、あそこに郵便局が移転するのでしょうというふうに期待していらっしゃる方、つまり、今の郵便局が大変駐車場なども、あるいは進入道路も不便なもんですから、期待していらっしゃる方が多いように思うんですけれども、これについても経緯について要点の整理をしていただきたいというふうに思います。



 それから、(2) のパスポートの交付事務です。

 これについては、一昨年の12月議会で取り上げて議論した経緯があります。簡単に言いますと、申請は代理の方でもいいわけですが、受け取りについては本人が行かないといけないわけです。そういう中で、佐賀県の交付事務のあり方は県庁と、それから、唐津、鳥栖、武雄でしかも曜日と時間を限定しての交付事務のありようになっているわけですね。その中で、

伊万里の市民でパスポートをとられる方の数は、県内で4番目にあるわけですが、市内でそういうことがされないがために、市民は大変不便をこうむっているという観点から質問しましたし、また、全国的に各県の様子をインターネットのホームページから調査いたしましたところ、佐賀県のこのようなあり方というのは、全国の都道府県の中でも最下位集団であったということにショックを受けて、やはり私たち県民税も払っているわけですから、平等な取り扱いをしていただくべきだということで、県に強く要望することを市の方もお約束されていましたので、それをしていただいたと思いますので、県の方の回答はどうだったのかお尋ねをしたいと思います。

 それから、大きい2番です。景観を守る規制についてであります。

 このことについては、今回ほかの議員からも通告がたくさんあっているようですが、大きなきっかけとなっているのは、大川内山への入り口のところによその焼き物商社の大きな看板ができているということが大きなきっかけだとは思いますが、私は駅ビルのデザインについて、ここで熱い熱い議論をした平成10年9月の議会で景観条例についての考え方を実は聞いているところです。当時の建設部長は、その必要性は十分認められるものの、規制よりも住民意識を踏まえた上で検討したいと、その過程では例えば、景観賞などの制度についても考えていくんだというようなお話がありました。景観賞も制度化されて、いい形になってきていると思うんですけれども、やっぱり先ほど述べたような事例があったり、あるいは中心市街地の整備に関しても、やはりそういうものが必要ではないかという市民の皆さんも出始めてきているところですから、景観に関する条例をもう持つ時期に来ているのではないかなと思いますので、現在の考えについてお聞きしたいと思います。

 それから、大きな3番です。教育予算の充実ということで、今回はブラスバンドの楽器についてのみ質問をするように通告をしております。

 伊万里中学校と啓成中学校にブラスバンド部がありまして、それに対する楽器購入補助とか、あるいは修理の補助に関しては、平成10年度から伊万里市ではなされてきたところでございました。ところが、16年度は予算がカットになっており、先ごろ私が取り上げたところ、市長は両校には大変申しわけないことをしたというふうに答弁をされているところです。

やはり、公的な行事、例えば、おくんちとかどっちゃん祭り、あるいは市民体育祭、また、JAの農業祭など、そういう公的な場面での活躍がある中で、来年度の予算で今回計上されたのは、楽器修理代が2校分で20万円、しかも、隔年の実施ということで、市長がああいうふうに答弁された中でのこの予算にはちょっと疑問を感じますので、まずそうせざるを得なかった理由についてお尋ねをしたいと思います。

 以上で1回目終わります。



○議長(黒川通信)

 建設部長。



◎建設部長(小笠原康人) (登壇)

 まず、横断歩道の設置に関する問題に関しましては、伊万里駅周辺整備計画を立案していった当初からの経緯を簡略に説明させていただきますと、まず、南北道路計画では、平成6年からJR、MRの鉄道分断について協議を始め、鉄道分断を実現するためには、運輸省の認可が必要であったため、市とJR、MRの3者で協議を重ねました。

 そういう中で、平成8年に運輸省から鉄道を分断することで、車道を横断して駅を行き来するようになることは利用者にとって危険性が高いため、賛成できないとの回答を一たんは受けております。

 そこで、この厳しい問題の解決手段として、デッキの設置案を提案いたしまして、平成8年にJRに鉄道分断やむなしの判断をしていただき、MRからも平成9年に了解していただいております。この了解を機に南北道路の都市計画決定を行い、今日の姿で駅ビルや南北道路が完成できた次第でございます。結果的には、安全にJRとMRを行き来できるデッキを設置することで南北道路の実現につながったわけでございます。

 次に、伊万里郵便局の移転についての御質問でございます。

 伊万里郵便局移転につきましては、ある意味、水面下での移転要請でありましたので、その経緯や結末につきまして、市民の皆様に報告しなかったことに対し、おわびをするとともに、改めましてこの場をおかりして、郵便局移転断念までの経緯について説明させていただきます。

 さて、郵便局移転断念の経緯でございますが、平成8年に九州郵政局の方から駅周辺土地区画整理事業地内に、約 4,000平方メートルの伊万里郵便局を移転するための用地確保の依頼があり、市は区画整理事業の中でJR九州様とリョーユーパン様の区画を郵便局移転地として位置づけ、両者の理解を得て確保しておいたところでした。また、市としましても、郵便局は駅周辺活性化の核となる施設ですので、郵政事業庁に何度となく、足を運び、要請活動を行ってきたところです。

 郵政事業庁の担当部局とされましても、伊万里郵便局の移転の必要性は十分認識していただいており、事業庁内で努力はしていただいておりました。しかし、何分にも全国の郵便局の建設案件の中において、優先順位をつけて実施されることですので、かなり高いハードルがあったことも事実でございます。

 特に、平成15年4月から郵政事業庁が日本郵政公社になるなど、情勢の大きな変化があり、その中での全国的な経営方針等の見直しで結局予算獲得ができないとの理由で、当地への郵便局移転は困難である旨の最終決定が平成15年11月に郵政公社から通知された次第でございます。市としましては、残念な思いがあったわけでございますが、郵政事業の環境の変化を考慮すれば、移転断念の結論は理解せざるを得ませんでした。これが郵便局移転に関する一連のてんまつでございます。

 なお、JR九州様とリョーユーパン様には後日この件につきまして御理解をいただいております。

 それから、景観を守る規制についてということでございますが、景観法や景観条例については、少し専門的な言葉でございますので、前置きとして若干説明させていただきます。

 景観法は、都市緑地保全法等の一部を改正する法律、屋外広告物に関する制度の充実など、景観法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律とともに、景観緑三法として、平成16年12月に施行されました。この景観法では、景観計画を定め、景観計画の区域における良好な景観の形成に関する方針、行為の制限に関する事項、景観重要構造物の指定、景観重要樹木の指定の方針、屋外広告物に関する行為の制限に関する事項、景観重要公共施設の整備に関する事項など、景観を創出、整備、保守するための施策を定めることができるようになります。例えば、景観法に基づき、景観条例を策定すれば、看板や広告塔などの工作物に対しても届け出を求めることができるようになり、特に、景観地区として定めれば、形状、デザイン、色彩に対する規制までも定めることが可能となります。

 さて、具体的に景観法に基づき、景観条例を定めるためには、景観行政団体の指定を県より受けることが必要となります。しかし、そのためには、景観基本計画を定めて申請することが条件となっておりますので、基本計画策定の準備作業に着手することになります。この基本計画作成では、伊万里市の景観の創出や規制、保存に対する基本的な考えをまとめる必要があり、まずは町内での調査、検討を行いたいと考えております。景観条例は、市民や企業、あるいは地域の皆様に対し、制限をおかけする条例ですので、懇話会やパブリックコメントにより、市民の方々の意見が反映される手法をとっていきたいと考えております。具体的な手法やプロセスについては、これから検討していくことになりますが、いずれにしましても、景観条例を制定するには市民のコンセンサスや協力を得ることが重要であり、調査、研究を重ねて景観条例の制定について前向きに進めてまいりたいと考えております。



○議長(黒川通信)

 政策経営部長。



◎政策経営部長(友廣英久) (登壇)

 盛議員の1点目の2項目め、パスポート交付事務の件についてお答え申し上げたいと思います。

 平成15年12月議会以降の経過を御説明申し上げます。

 まず、平成16年2月27日に県に対し、パスポート交付事務に関する要望書を市長名にて提出をしたところでございます。その内容といたしましては、1点目は伊万里市への出張窓口の設置について、2点目が県庁旅券センターにおける平日の窓口時間の延長と休日の窓口開設についての2点について要望したわけでございますが、平成16年3月31日にその回答がございました。

 1点目の伊万里市への出張窓口の設置についての回答では、県庁を初め、県内3カ所に週1回の出張窓口を設けているが、不安定な世界情勢の影響の中で申請件数が米国同時多発テロ以前の半分以下に激減している状況にあっては、これに対する見直しはしないという内容で、2点目の県庁での平日の窓口時間の延長と休日の窓口開設につきましては、平日の窓口時間が平成16年4月1日より、30分延長して午後5時までとなり、休日の窓口開設は印紙、証紙の売り場の問題など調整すべき点があるということで、その時点では検討中という回答でございましたけれども、その後、これらの問題は解決されまして、平成16年6月6日より日曜日の午前10時から午後4時までの時間でパスポートの交付、受け取りのみでございますが、できるようになっております。この平日の窓口延長と休日の窓口開設につきましては、県でも検討がなされていたわけでございますが、伊万里市からの要望書の提出が後押しとなり、早期の実現となったと県の方で言われたところでございます。

 御指摘のとおり、本市でのパスポートを取得したいという市民からの要望が強く、本市で窓口対応アンケートでも要望の一つとして上がってきております。しかし、いずれにいたしましても、現段階では昨年の市の要望に対し、県の回答では一部改善はされましたけれども、出張窓口の開設はできていないとの回答がなされておりますが、その点が課題として残っているところでございます。

 以上でございます。



○議長(黒川通信)

 教育部長。



◎教育部長(城武) (登壇)

 盛議員の3点目、教育予算の充実について御回答申し上げたいと思います。

 伊万里中学校及び啓成中学校のブラスバンド部は、日々の熱心な練習によりまして、県吹奏コンクール等の大会におきまして、金賞や銀賞を受賞されるなど、すばらしい成績をおさめられているところでございます。御案内のとおり、両中学校のブラスバンド部の活動は、部活動だけの範囲にとどまらず、どっちゃん祭りや伊万里くんち、市民体育祭など、市の行事等で積極的に演奏していただいているところでございまして、市民の皆様からも好評をいただいているところでございます。今年度市制50周年を記念して、4月に実施されました記念式典でのパレードでも伊万里高校や伊万里商業高校のブラスバンド部との合同演奏を披露していただきながら、多くの感動を得たところでございます。

 このような活躍に対しまして、教育委員会では両ブラスバンド部がより充実した活動が行えるように支援する必要があるというふうに考えているところでございまして、予算を計上しているところでございます。

 しかしながら、昨今の厳しい財政状況におきまして、市全体はもちろんのこと、教育費におきましても、これまで実施してきました事業の予算見直し、廃止、縮減をせざるを得ない状況となっているところでございまして、議員御指摘のとおり、20万円を隔年で実施していくのは両ブラスバンド部にとっても非常に厳しいものということで十分認識しているところでございますけれども、教育費の中で他の事業との緊急性や必要性を熟慮した結果、このような予算になったものであるということを御理解を賜りたいというふうに思っているところでございます。



○議長(黒川通信)

 20番盛議員。



◆20番(盛泰子)

 それぞれ回答をいただきましたので、一問一答で順番に1番から行きたいと思います。

 まず、駅周辺整備の横断歩道の件です。確かに、部長がおっしゃったように、鉄道を分断して南北道路を貫通させるための条件として、これは伊万里市側の意思というよりも、相手側の意思としてデッキの設置の必要があったということは十分確認ができたと思うんですけれども、それ以外にもいろんな検討委員会とか、整備委員会とかが持たれたと思うんですよね。そこでの議論、例えば、平成8年12月から9年の3月まで開かれた伊万里駅周辺整備計画検討委員会、あるいはその後開かれた南北道路拠点整備委員会、これは市民の皆さんも入っていただいての検討委員会だったわけですが、それぞれでの議論というのはどうだったんでしょうか。



○議長(黒川通信)

 建設部長。



◎建設部長(小笠原康人)

 その委員会の中で、確かに横断歩道の要望も出たかと思います。しかしながら、要するに、南北道路を通すためにはやはり、相手さんの了解も得ないといけないし、もう市を挙げての大事業でございましたので、横断歩道じゃなくて、このデッキの設置ということで了解を得た次第でございます。



○議長(黒川通信)

 20番。



◆20番(盛泰子)

 それから、私たち市議会の中にも南北道路特別委員会がありまして、平成9年1月14日に出された資料をもう一回探し出してみたんですけれども、やはりそこでは、このときには三つ案があったわけですね。地上で、つまり横断歩道で渡る場合と、それから、地下の通路をつくる場合と、それからデッキのような橋上で連絡する案と三つが出されておりまして、そこには、それぞれのメリット、デメリットが書かれているわけですね。そういう議論も十分してきたというふうに私は思っているんですが、このときに私が大変こだわっていたのは、当時担当課長だった市長も御記憶にあるかと思うんですけれども、当時はまだダイエーがありましたので、ダイエーの駐車場から例えば、私立花に住んでいますから、バイパスの方に右折しようとしたら、車がたくさん来れば右折はとてもできないんではないかと、だから、あそこに信号が必要ではないかという議論をしたんですけれども、この信号設置については、どんなふうな状況なんでしょうか。



○議長(黒川通信)

 建設部長。



◎建設部長(小笠原康人)

 信号設置というのは、要するに横断歩道を設けてということでしょうけれども、現地御存じのように、向こうの方に 100メートルほど行けば交差点の信号機があるし、手前の方は新たにグランドホテルに行く道路にはまた信号機がついたし、交差点もそのあい中にもまたあるということで、信号機をさらにあそこにまた設けるということは、せっかくあそこに、市街地にスムーズに行けるような道路を通したにもかかわらず、信号機が多くなれば、今度は逆に、渋滞を招くおそれもありますし、そういった観点からデッキの方が一番安全確実な方法じゃないかということで決定されたと思います。



○議長(黒川通信)

 20番。



◆20番(盛泰子)

 ちょっと確認というか、もう一言欲しいんですけれども、ここに信号を設けることについては、市の判断というよりも信号機については後からもちょっと言いますが、公安委員会の考え方というのがあったんじゃないかと思いますけど、いかがでしょうか。



○議長(黒川通信)

 建設部長。



◎建設部長(小笠原康人)

 この信号機の設置の要望については、まだそこまでは行っていないと思いますが。



○議長(黒川通信)

 20番。



◆20番(盛泰子)

 市長もそういう御認識でしょうか。



○議長(黒川通信)

 市長。



◎市長(塚部芳和)

 この問題については、当時南北道路特別委員会でもかなり議論をして、私も当時の担当課長でもあるわけでございますので、いろいろ熟知をしているところでございますけれども、この信号については、南北道路のいわゆる計画をいろいろ事業認可をいただくときには、当然関係機関である公安委員会等の一応協議もあるわけでございます。特に、公安委員会につきましては、道路というのは車を円滑に処理するという役割と、そしてまた、都市計画道路でございますので、やはりまちの人のにぎわいとか、そういうふうな人に対して、人に優しい歩行者あたりへの配慮という、そういう二つの側面から審査がなされるわけでございますけれども、一日 9,000台の日交通量を処理するという中で、やはり信号というのは、公安委員会としては非常に好ましくないというようなところで、確かに当時はダイエーからの出入り口がありましたので、議会の方で要望があったのも私も盛議員さんからかなり質問を受けたことも記憶をしているところでございますけれども、そういう交通処理の関係からして、信号の設置については、好ましくないというような判断であったかと思っております。



○議長(黒川通信)

 20番盛議員。



◆20番(盛泰子)

 それから、伊万里には条例で設置をされております伊万里市交通安全対策会議というのがありますけれども、そこがつくった第7次の伊万里市交通安全計画、平成13年11月に作成されたものの9ページには、やはりペデストリアンデッキで安全を確保していくという記述があって、その委員会にも市民の代表の方が2名入っていらっしゃる中で、会議録を拝見すれば、特に意見がなく、これで決まったということがわかりました。ということは、これまでにもいろんな市民の方に入っていただいた会議の中で、随分議論していただいて、もちろん議会もそうですけれども、その中でやはり信号とか、あるいは横断歩道がない方がむしろ安全なんだという結論を得てきたんだということが確認できたと思うんですね。

 私今回のこの問題を考えるに当たって、非常に悩ましかったのは、例えば、南北道路をつくるに当たって、踏切をどうのこうのって議論したことがありますね。あのときに、踏切が廃止される地域からは実は歩道橋か、ぜひエレベーターをつけてくれという話が会議録を読んでいたら出てきて、ああそうだったと思ったんですね。駅ビルにはエレベーターをつけているわけで、例えば、肥前山口の駅のように、駅の上が改札口になった場合には、もうやむを得ずというか、電車に乗るためには上に行かなきゃいけないわけですから、エレベーターを皆さん使われるわけですよね。ですから、市の考え方としては、市民の安全を本当に守るためには、横断歩道ではなくて、ぜひエレベーターを使ってほしいというのがいろんな議論を経てきて今現前としてあるわけですから、それを説明する部分がちょっと私は足りないとやっぱり市長に申し上げたいんですよ。ニセコの町長がこの間こんなふうにおっしゃいました。どんなに住民から要望する声があっても、行政としてやらないという選択をしなければならないこともたまにはあると、ただし、その場合、その理由を理解してもらうための最大限の努力をするのが首長の役割だということでございました。

 そこで、この議論は恐らくずっと平行線でいくのではないかなと私はどうしても思いますので、第三者的な機関で判断をしていただくという機会を再度ここで設けて、ぜひ市民の皆さんにも何とか納得していただけるような、私は横断歩道か、前から言ってきているように信号がある方が本当はいいのかなとは思うんですけれども、やはりこの議論がずっとこれからも残っていくのは、伊万里市にとって幸いなことじゃないと思うんで、そのことについてお考えをお聞きしたいと思います。



○議長(黒川通信)

 市長。



◎市長(塚部芳和)

 確かに、今までの経緯については、私も熟知はしておるところでございまして、タウンミーティングの立花のときにもこの問題は出ました。しかし、時間の関係等もありまして、詳しくは説明はしませんでした。ただ、やはりあそこに横断歩道、信号つきの横断歩道の設置の要望があるというのも当然熟知しておりますけれども、仮にそれができた場合には、いわゆるその踏切があって、そこに遮断機があると同じような状態をつくり出すわけですね。だから、それを回避するために、いわゆる地下道とか、あるいはまた上のデッキとかいう検討を当時したわけでございます。

 私は非常にこの問題は確かに言われるように、大変難しい問題ではなかろうかと思っておるんですけれども、だからといって、この第三者的に判断をしてもらうというようなことも今言われたわけでございますけれども、これについては、私はどうしてもこの安全というのを最優先しなければならないと、このように思っております。仮に、公安委員会とか、私の立場で要望をすれば、もし仮に、信号つきの横断歩道ができた場合に、絶対安全とは言えないと思うんですね。やはり、この前鹿児島のある駅伝の大会で、車が中学生の列に突入したように、なおかつ、もし、信号ができて横断となれば、やはりそこには時間的にも、もう少しお年寄りのためにとか、身障者のために長く横断の青をしてくれろとかいうような要望等があれば、恐らくあれはかなりの混雑がして、ドライバーあたりからもいろんな苦情が来るでしょう。だから、そういうふうなことがないように、よそは例えば、長崎あたりは上に道路ができたりとかしているんですね。もし、デッキをつくっていなければ、そういうふうな議論もあるんじゃないかと思うんですね。だから、私はここのところは、私の立場で積極的にああそうですか、利便をするために横断歩道を公安委員会に要望しましょうとかいうのは、今のところ考えていない。もし、私がそこでもしそういうことで、仮にできたとして、事故でもあったら、あのときに要望したことが逆に言えば、後悔するかもしれないと、こういうふうにも思っておるところでございます。

 第三者的ということは、非常に第三者がだれになるかというようなこともちょっと今の段階では思いつかないんですけれども、私はやはり道路の設置管理者としての責務として、市長としてはこの問題については積極的に横断歩道を信号機つきでもというようなものについては、余り考えていない。そして、むしろ消極的ということでとらえております。



○議長(黒川通信)

 20番。



◆20番(盛泰子)

 いや、私も横断歩道とか、信号ができたらいいなとは思うけれども、やはりそれは市の考え方としては多分平行線だろうから、そこのジャッジを第三者機関にというふうに思ったんですよ。市民の方がこんなふうによくおっしゃいます。もうだれか犠牲者が出なければ、市は動かないでしょうって言われるのは、すごくつらいですよね。私もそういうことを言われて、いやそうじゃないって否定をしているところです。ですから、市長がどうしてもそういうふうにおっしゃるのであれば、じゃあ市民の方にわかる説明をより手厚くしてほしいと思いますし、実は私もついきのうの夜見つけたんで、通告のときには言ってなかったですが、先ほど言ったその伊万里市交通安全対策会議というのは条例設置で、しかも、第一の目的は交通安全計画を作成することとありますから、これは5年ごとの計画だから、今はこの会議は休止中なんですね。それはインターネットのホームページに載せていただいていますからわかるんですけれども、ただ、2番目の目的として、市の区域における陸上交通の安全に関する総合的な施策の企画に関して審議することというのがありますよね。ですから、ここが一番ベストかどうかはもしかしたらほかにもあるのかもしれませんが、ひとまずそういう場で議論するようなことをやはり考えないと、この議論は多分もうこれから先ずっと未来永劫残っていく。そして、だれか犠牲者、そういうことがあってはいけないですけれども、あったときに悲しい思いをするというふうに指摘をしておきたいと思います。

 それでは、これについてはしっかり考えていただきたいと思います。

 ?の郵便局の移転の方に行きます。これについては、確かに今までの市の努力については十分認めますし、相手のあることですから残念だけどやむを得なかったかなと思うところです。さっき部長もおっしゃったように、途中経過の情報共有、後から言いますけれども、そこら辺をしてほしいというのが今回の質問の趣旨でございましたので、?についてはこれで結構です。

 それで、(2) のパスポート交付事務の方に行きますが、県の考え方、何ということだと思って聞きましたけれども、部長がさっきあえておっしゃらなかった部分が私は一番問題だと思うんですね。県からの回答の中に、県庁のほか鳥栖、唐津、武雄の3カ所の出張窓口は、周辺市町村の利便性も考え、次です、全市町村の県民の方に納得していただける位置を考慮して配置しておりますがってありますよね。そういうふうに納得できないから、伊万里市からは要望しているわけじゃないですか、そうですよね。さっき私2回目で言おうと思ったんですが、窓口アンケートでも要望があっているわけですね。それで、ぜひ再度県の方に要望を上げてほしいと思います。これ本来であれば、県議会で取り扱っていただくべき問題だと思うんですけれども、残念ながらそれがありませんので、市の方から上げていただきたいと思うんですが、7市で考えた場合、県庁まで直行で行く公共交通機関がないのは、このパスポートの交付事務を扱っていないところで言えば、多久と鹿島と伊万里ですけれども、その中では伊万里だけじゃないかと思うんですけど違いますでしょうか。



○議長(黒川通信)

 政策経営部長。



◎政策経営部長(友廣英久)

 パスポートの件でいいとですよね。(「はい、そうです」と呼ぶ者あり)先ほど申し上げましたように、課題としては出張所窓口をこちらにも設置してもらいたいというのが課題として残っているわけですね。したがって、県ともやりとりを今も行っているわけでございますけれども、ただ、県の説明の中には、2年後をめどに法改正の施行があるという話があって、それがかなうと市町村設置もというような内容も示されておるわけですけど、その内容をお聞きしますと、パスポートという性質上、結構審査が本来的には厳しいと。したがって、市町村にその窓口業務を移設した場合には、外務省とか、県庁とか、いろんなネットを市町村独自に開設するというようなことから、整備しないと本来の業務はできないでしょうというようなことも実は言われているわけですね。したがって、それが2年後にそういう改正があったとしても、市町村が受け持つことができるということになった時点でも、じゃあこのままですねという話も実は行っているわけです。しかし、県としてはその段階でもう一度考えたいというような話でございますけれども、先ほども申し上げましたように、窓口でのアンケート等でも市民の要望は強いわけでございますので、議員御指摘のとおり、この点については再度県の方に要望をしてみたいと、このように考えているところでございます。



○議長(黒川通信)

 20番。



◆20番(盛泰子)

 残念ながら、私の質問への答えじゃなかったと思うんですが、鹿島にしろ、多久にしろ、そのパスポートの交付事務を市としては扱っていないわけですが、直行する公共交通機関がないのは、私は伊万里だけだと思うんですね。ですから、これも県に対してはこちらに置いてほしい理由の一つに上げていただきたいと思うし、それから、確かに旅券法の改正で2年以内に市町村でもできるようになるわけですけれども、県が今何で伊万里で開かないかと言うと、経費的な問題を一番言うてあるわけですから、市町村ができるようになって市が受け取るにしても、それだけのやはり一つ財源がついてくるとはとても思えないわけですね。ですから、今の現在の県内のあり方で伊万里が本当にどれだけ不便をこうむっているのかを強調していただきたいと思います。

 私、県の論理と住民の利便性が今回非常にバッティングしていると思うんですけれども、県の行政をしていく上で、県内に土木事務所とか農林事務所とか置いていますけれども、それは両方とも伊万里にあるわけですよね。ところが、住民の利便性として、同じ事務所がある佐賀、鳥栖、唐津、武雄でしていることが伊万里でどうしてないのかという部分を何でわかってもらえないのかというふうに、本当に残念に思いますし、佐賀県の次世代育成地域支援計画についても説明会は佐賀、鳥栖、唐津、武雄だけでしたね。そういう中で、私は市長にもぜひ考えてほしいんですけれども、県内でこういうような差別と言ったらちょっと括弧つきの差別ですけれども、そういうのがあるというのは、とっても残念なことと思いませんか。伊万里の図書館で住民票の交付などが事前に申し込んでおけば日曜日でも交付できるようにしたときに、兼任辞令でしてますよね。そういう形で現在の総合庁舎のところでできないのかなというふうに思うんですけど、市長いかがですか。



○議長(黒川通信)

 市長。



◎市長(塚部芳和)

 私もパスポートが県の総合庁舎でなぜ取れないのか大変不平不満ということで、県に対して申し上げております。特に、唐津、そしてまた武雄、鳥栖の総合庁舎で取れて、一番県庁から遠い伊万里市がなぜ総合庁舎にそういうのをしないのか。まさに、これは私は県のサービスの低下、そしてまた、不公平と言いますか、公平さを欠いていると、このように思っております。これについては、総合庁舎の中にでもぜひまたパスポートを武雄とか、唐津とか、鳥栖みたいにしていただけないものか、強く私は要望をすべき、そしてまたしていきたいと思っております。





○議長(黒川通信)

 20番。



◆20番(盛泰子)

 期待して見守っていきたいと思います。

 そこで、大きなタイトルの1番、市民との情報共有を深めるために戻るわけですけれども、今のような議論があって、現在の状況があるということの情報共有をぜひしてほしいと思うんですね。きょうは唐津の市議会議員の人も傍聴に来てくれていますけれども、伊万里のホームページは私は県内でもトップクラスだというふうに大変誇りに思っているところです。ぜひ、こういう途中経過を大事にしたホームページになれば、本当にもっともっといいと思います。

 あと、きょうは特に通告に上げていませんから、よく皆さんから言われるのは、信号機の設置の件ですね。ぜひ信号機設置してほしいのに、どうしてできないのかと言われると、これもやはり市が勝手にすることではありませんので、できないわけです。一番新しい県内の信号機の待機箇所、要望箇所についての数字を先ごろ教えていただきましたら、県内では今 229カ所だそうですね。伊万里署管内では17カ所ということです。昨年の5月の段階と比べますと、1年間で設置できたのは16カ所なんですよ。ということは、県の予算がそれだけしかないから、待機がこんなにたくさんあるのに、つけていただくことができないわけですよね。やっぱりそこら辺も市としては努力をしているんだけれども、こういう状況なんだという途中経過をぜひ載せていってほしいと思いますが、いかがでしょうか。



○議長(黒川通信)

 総務部長。



◎総務部長(永田昇)

 ホームページの件にお答えします。

 これ前回もお答えしたと思いますけれども、基本的な考え方としては、ホームページとか、広報の内容についてはさまざまな方々から批判を受け、批評を受け、いろんな提言を受けつつ、充実していくものだという考え方はきちっと持っております。

 どういう情報をどういうぐあいに載せるかということになりますけれども、提案された内容をすべて載せるというわけには当然まいらないわけでございます。一つは、市が実施主体としてやっている事業をちょっと抽象的に申し上げますと、伊万里市として責任が持てる情報、これはいろんな形を変え、わかりやすく情報提供してまいりたい。例えば、伊万里市で予測、憶測、あるいは推測を加えたような情報、これは載せることはできないであろう。そういう区別をきっちり持って、今後ともホームページの充実を図ってまいりたいと、そういうふうに考えております。



○議長(黒川通信)

 20番。



◆20番(盛泰子)

 何で部長がそういうふうに言うのかなと私は理解はできないんですけれども、何も予測、憶測を載せろと言っているつもりは全くなくって、例えば、信号機で言えば、県内で今どういう待機状況なのかとか、そういうことは市としてちゃんと県の方から数字を仕入れて、載せられる情報じゃないかと思うんですけれども、どうしてそんなふうにおっしゃるんですか。



○議長(黒川通信)

 総務部長。



◎総務部長(永田昇)

 例えば、公安委員会の予算がこれだけしかないから、伊万里市は少ないんですよという例をとりますと、例えば、県ですと年度途中に増額補正してもっと設置箇所をふやすということもできます。だから、そういう状況をそういう可能性を残した状態のままでぽんと伊万里市のホームページに載せるのはいかがなものかということを申し上げておるわけです。



○議長(黒川通信)

 20番。



◆20番(盛泰子)

 何月何日現在の数字という実績の数字を載せればそれは済むことではないかなというふうに思いますので、じゃあ可能な分についてはやっていっていただきたいなというふうに申し上げておきます。

 それでは、景観を守る規制の方に行きます。

 これについては、前向きに進めていくということで、今後見守りたいわけです。本来であれば、必ず私はこういう場合はタイムスケジュールについてお伺いするわけですけれども、今回はやはりそこまでのプロセスがかなりかかりそうだということも理解しますので、部長がおっしゃったその懇話会とか、パブリックコメントとか、そこら辺をしっかりしていただくということで理解したいと思うんですが、特に、今回の懇話会については、やはりいろんな団体の方に来ていただくということももちろん大事だとは思いますけれども、委員を一般公募するという部分については、できればその人数も余り少なくじゃなくて、ある程度の人数にしていただきたいと思うんですけど、いかがでしょうか。



○議長(黒川通信)

 建設部長。



◎建設部長(小笠原康人)

 懇話会の構成の件でございますが、現在のところはその人数までどうこう、どういった人を配置するとか決めていないんですが、いずれにしろ、余り多くても意見がばらばらになることもあるし、そういったその指定区域を縛るところの人とか、学識経験者とか、あるいは企業の方とか、規制をかける方ですから、そういったメンバーを広く募集していきたいなと思っていますけど。



○議長(黒川通信)

 20番。



◆20番(盛泰子)

 先ほど部長の方から景観法についての説明もありましたけれども、おっしゃった景観行政団体ですね、これの登録が必要ですが、実は一般市町村で全国で初めて、ここに登録をされたのが神奈川県の真鶴町ですね。この真鶴町については、昨年開かれた市民文化フォーラムのコーディネーターをされた佐賀新聞の富吉賢太郎さんが紹介なさいましたけれども、中川一政美術館というのがあって、もういろんな施策の中でぜひこれは町としてどんなに予算が厳しくなってもやるのだという合意ができている町ということでとっても驚いたわけですけれども、ここの町づくり条例は別名美の条例と言われまして、ある方によると町づくりの作法だというふうに表現をされています。ぜひ、伊万里でもこうあってほしいと思いますのは、ここで定められている公聴会は、いわゆる都市計画法に言われる公聴会とは違って、それが大体聞きおく場だけの場であることが多いけれども、この真鶴町の場合は議論の場であるということなんですね。ぜひ、そういう形でやっていっていただきたいと思いますし、それから、これ新聞などで全然報道されていないので、知っている人しか知らないんですけれども、千葉県の我孫子市で要綱等で設置した懇話会については、傍聴者に発言の機会を与えるということで、非常に新たな試みをされ始めています。これは際限なくということではなくて、1人1回3分以内で一つの会議で5人以内ということなんですが、私と同い年の福嶋市長の発案によるものなんですけれども、何かこの政治センスは私大好きなんですけれども、ぜひ多くの方の意見が反映されるような、もちろんパブリックコメントをするからそれが一つになるわけですけれども、そういう丁寧なやり方で規制については考えていってほしいというふうに思います。

 では最後に、教育予算の充実についてです。

 部長の方から教育予算の厳しさについて、随分お話があって、そこら辺は十分私としても今回の予算審査の中でわかるところなんですけれども、ぜひ皆さんに誤解していただきたくないのは、修理というのは、その壊れた楽器の修理ばっかりじゃないっていうことですね。私も昔ちょっとピアノをかじっていましたが、つまり調律をするような微調整の部分でのことも修理であって、やっぱりいろんな行事に出ていただくときに、少しでも音の狂いというのはあってはいけないわけで、そのために必要な予算だったわけですね。これだけでは本当にこれからいろんな行事に参加していただくに当たって、私は全く足りないなと思います。

 今回の予算で出ているわけですから、文教厚生委員会でも十分議論していただきたいと思いますが、ぜひ、市長に私は6月議会で教育費の問題をメーンに取り上げようと思って今準備しておりますが、今回そのブラスバンドに限らず、学校備品の貧弱さに実は驚いています。それは教育委員会が努力しなかったということではなくて、やっぱり伊万里市はその学校数も多いし、次々建てかえの時期に来ている、また、公民館とか給食センターとかそういう部分があるから、どうしても仕方ないんだというのはわかるんですけれども、前回も申し上げたように、子供のためのサミットでその子供を政治の最優先にと、全世界の首脳たちが誓い合った、そのやっぱりこれからの子供たちへの投資ですよね。市長昔おっしゃったように、若いころ苦学されたときに伊万里市からの奨学金が本当にありがたかったというそのせりふをぜひ伊万里の子供たちがこれから大きくなっていく中では、同じようなせりふを言わせたいと私は思うんですよね。枠配分の中で、どうしても教育費、教育費だけではないとは思いますが、民生費もそうだと思いますけれども、そこの部分は市の予算の中でも十分考えていってほしいと思うんですけれども、これについての市長の考え方をお聞きして終わりたいと思います。



○議長(黒川通信)

 市長。



◎市長(塚部芳和)

 ブラスバンド部に対するいわゆる今回の20万円の予算措置でございますけど、私の段階におきましては、教育委員会の原課の方から20万円の予算要求があって、それだけ必要だろうということでつけたわけですけれども、実態を今いろいろと聞いておりますと、どうもまだ違うようだというようなこともあっております。私は教育の予算については、そんなに大きな、例えば、学校建設云々あたりを除きまして、いろいろな備品だとか、あるいは子供の例えばの話、学校における寒いときのストーブの油が足りないとか、そういうようなものについては、配慮をしたいという気持ちは持っておるんですけれども、いかんせん予算査定の中で私の土俵の上にそこまで出てこないのも、それは教育委員会と財政の中での枠配分だとか、いろんなところで手前遠慮があっているんじゃないかということも私も思っておるんですけど、なるべく私はとにかく市長のところまでそういう困ったところは上げてほしいというように申し上げておるわけでございます。

 ブラスバンド部につきましては、やはり私も本当にこの啓成、伊万里中学校の皆さんは公的な行事で一生懸命頑張っていらっしゃるから、同じクラブと言ってもちょっと若干ニュアンスも違うものかなというふうに思っております。ただ、やっぱり同じ音楽の教科での楽器とはまた違う、また、クラブ活動の一環という中で、やっぱりそれなら野球部のバットも買ってくれろ、補助してくれろとかなったら、これまたいろんなこともありますから、この問題につきましては、私はちょっといろんな意味で整理をしていかんといかんのかなと、このように思っております。例えば、学校長の裁量によって、佐賀市はこのブラスバンド部あたりは対処をしていると、このように聞いておりまして、武雄市あたりはもう全くつけていないらしいです。ただ、学校長が行う予算の裁量、こういうようなものをやっぱりブラスバンド部は市内の中学校で二つしか、だから、そういうふうなあたりの予算措置あたりをしながら、やっぱりこれは大きなブラスバンド部の修理あたりもかなりの金額が要るだろうというふうに思っておりますので、ちょっとそういうふうなことで研究をしてみたいと、このように思っているところでございます。(「終わります」と呼ぶ者あり)



○議長(黒川通信)

 本日はこれをもちまして散会いたします。

               (午後4時 散会)