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佐賀県 多久市

平成17年12月 定例会 12月09日−03号




平成17年12月 定例会 − 12月09日−03号









平成17年12月 定例会


       平成17年12月9日
1.出席議員
   議 長  古 賀 和 夫           10 番  中 原   鎭
   副議長  石 井 順二郎           11 番  田 中 英 行
   2 番  中 島 國 孝           12 番  山 口 正 信
   3 番  野 中 保 圀           13 番  角 田 一 彦
   4 番  中 島 慶 子           14 番  田 原   昇
   5 番  山 本 茂 雄           15 番  山 口 龍 樹
   6 番  飯 守 康 洋           16 番  真 島 信 幸
   7 番  興 梠 多津子           17 番  井 上   慧
   8 番  武 冨 健 一           18 番  西 山 英 徳
   9 番  牛 島 和 廣           19 番  大 塚 正 直

2.欠席議員
   な   し

3.本会議に出席した事務局職員
   事 務 局 長  樋 口 和 吉
   次長兼議事係長  釘 崎 正 弘
   書記       山 田 智 治

4.地方自治法第121条により出席した者
    市           長      横   尾   俊   彦
    助役                 藤   田   和   彦
    教育長                中   川   正   博
    総務部長               柴   田   藤   男
    まちづくり部長            田   中       榮
    くらし部長              中   原   博   秋
    教育部長               市   丸   正   文
    総務課長               松   下   伸   廣
    財政課長               石   橋   慎   一
    税務課長               前   山       充
    市民生活課長             渕   上   哲   也
    福祉健康課長             森   山   真   塩
    人権・同和対策課長          梶   原   栄   三
    産業振興課長             木   島   武   彦
    建設整備課長             小   園   敏   則
    都市計画課長             成   富   廣   行
    市立病院事務長            平   山       豊
    会計課長               本   島   和   典
    水道課長               牛   島   剛   勇
    学校教育課長             今   泉       弘
    生涯学習課長             北   島   一   明

      ─────────────────────────────
        議  事  日  程    12月9日(金)10時開議

 日程第1  市政一般に対する質問
      ─────────────────────────────
          平成17年12月多久市議会定例会一般質問通告書
┌──┬─────────┬──────────────────────────┐
│順番│ 議員名     │     質問要旨                 │
├──┼─────────┼──────────────────────────┤
│  │         │1.教育行政について                │
│  │         │ (1) 教育長就任にあたっての所信(学校教育、社会教 │
│  │         │  育)について                  │
│  │         │ (2) 就任挨拶で「教育の転換期」と発言されましたが、│
│  │         │  具体的にどういうことなのか           │
│  │         │ (3) 中央中はNIE(新聞の授業取り入れ活用)の指定│
│  │         │  校となった(17.7.13)とのことですが、希望され│
│  │         │  たのか                     │
│  │         │   指定されたのか、申請されたのであれば、理由は何│
│  │         │  か                       │
│4 │ 石 井 順二郎 │                          │
│  │         │ (4) 小学校から英語教育(授業)の段階的な英語活動の│
│  │         │  導入とは、どういうことなのか。         │
│  │         │ (5) 躾教育の実践活動の具体的指導は、どうされている│
│  │         │  のか                      │
│  │         │ (6) 学校給食について               │
│  │         │  ?食べ残しの状況はどうなのか          │
│  │         │  ?小・中10校での学校差があるかどうか      │
│  │         │  ?給食費の徴収状況はどうか           │
│  │         │  ?食育ということばが最近いわれているが、どのよう│
│  │         │   に理解と指導をされているか          │
├──┼─────────┼──────────────────────────┤
│  │         │1.介護保険料について               │
│  │         │ (1) 1号被保険者普通徴収分滞納者の保険料徴収方法の│
│  │         │  検討はどのようにされているのか、また、当市独自と│
│5 │ 中 原   鎭 │                          │
│  │         │  してはどうか                  │
│  │         │ (2) 国保被保険者介護保険料滞納者の対策は、どのよう│
│  │         │  にされてきたのか、また、今後の対応は      │
└──┴─────────┴──────────────────────────┘
┌──┬─────────┬──────────────────────────┐
│順番│ 議員名     │     質問要旨                 │
├──┼─────────┼──────────────────────────┤
│  │         │2.市民の市政参加について             │
│5 │ 中 原   鎭 │  市政への積極的住民参加の方策として、個人申告によ│
│  │         │ る勤労提供日の制定は考えられないか        │
├──┼─────────┼──────────────────────────┤
│  │         │1.学力について                  │
│  │         │ (1) ペーパーテストと生きる力の関係をどのように考え│
│  │         │  ておられるのか                 │
│  │         │ (2) 現在問題となっている学力低下論について、どのよ│
│  │         │  うに考えておられるのか             │
│  │         │ (3) 学力低下と総合学習との関係について      │
│  │         │                          │
│6 │ 井 上   慧 │2.全国一斉学力テストについて           │
│  │         │ (1) 文科省が計画している全国一斉学力テストは、どの│
│  │         │  程度計画が進行しているのか           │
│  │         │ (2) 佐賀県・多久市は、この問題をどのように考えてお│
│  │         │  られるのか                   │
│  │         │ (3) テスト結果をどのように利用されようと思われてい│
│  │         │  るのか                     │
│  │         │ (4) テスト結果の公表について           │
├──┼─────────┼──────────────────────────┤
│  │         │1.多久市発展に係る施策の現況について       │
│  │         │ (1) 県道多久武雄線改良工事停滞の問題点を整理把握し│
│  │         │  ているか                    │
│  │         │ (2) 駅南市営住宅新棟の建設について、環境の変化は社│
│  │         │  会共同生活上、受忍すべき範囲内であるか     │
│  │         │ (3) 県立病院の多久市誘致は、県にとってどう効果的だ│
│  │         │  と市は陳情しているのか             │
│7 │ 西 山 英 徳 │                          │
│  │         │ (4) 長崎新幹線は利便と負担につき、多久市にどう関わ│
│  │         │  るか市長は賛否どう対応しているか        │
│  │         │                          │
│  │         │2.教育・文化によるまちおこし           │
│  │         │ (1) 小・中学校教育で、歴史上の人物にどの程度ふれて│
│  │         │  いるか、また、学校図書室の伝記備え付け状況、閲読│
│  │         │  状況はどうか                  │
└──┴─────────┴──────────────────────────┘
┌──┬─────────┬──────────────────────────┐
│順番│ 議員名     │     質問要旨                 │
├──┼─────────┼──────────────────────────┤
│  │         │ (2) 児童・生徒が現時点で文化の一芸に取り組んでいる│
│  │         │  状況、また、将来への志望を持っている者の数、レベ│
│  │         │  ルはどの程度か                 │
│7 │ 西 山 英 徳 │                          │
│  │         │ (3) 平成の多久文化について            │
│  │         │   市民の意識向上と、活動家の練度向上についてどう│
│  │         │  考えるか                    │
└──┴─────────┴──────────────────────────┘

      ─────────────────────────────




                 午前10時 開議



○議長(古賀和夫君)

 おはようございます。ただいま出席議員数は定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。



△日程第1 市政一般に対する質問



○議長(古賀和夫君)

 日程第1.市政一般に対する質問を昨日に引き続き行います。

 まず、石井順二郎君。



◆1番(石井順二郎君) (登壇)

 皆さんおはようございます。議長から発言の許可をいただきましたので、教育問題について質問申し上げたいと存じます。

 一番最初でございますが、まず教育長、御就任本当におめでとうございます。

 また、質問の中で、教育のオーソリティー、40年近い教育現場でお働きの教育長に、ある意味では非常にぶしつけな質問、失礼などがあるかもわかりませんが、御容赦いただきたいと思います。

 教育は国家百年の大計とも申します。御就任に当たって所信と申しますか、教育に対する抱負をお聞かせいただきたいと思います。特に今回は、学校教育と社会教育と、もう両方、いわゆる生涯教育ですか、ございますが、本日は学校教育についてお尋ねをしたいと思うわけでございます。

 6項目について御質問申し上げますが、所信の中に多分全部が入っているんじゃないかと思うわけでございまして、一部重複する部分もあろうかと思いますが、その辺は何とか御容赦いただきたいと思います。

 まず初めに、申しましたように、1番目にはやはり所信と申しますか、教育長として、多久市の教育をどのように今後持っていきたいのか、その辺のところを篤とお聞かせいただきたいと思います。

 それから2番目が、御就任に当たって、たしか9月30日にここでごあいさつ、その席でなされたんですが、教育の転換期だということを申されました。非常に私印象深くそれを聞いたんでございますが、具体的に転換期というのはどういうことを意味して申されたのかお尋ねをいたします。

 それから、3番目が、中央中がNIE──これはニュースペーパー・イン・エデュケーションということで、教育に新聞を使おうということのようでございますが、平成17年の7月13日付で指定校になったということを報道されておりました。希望をされてなったのか、それとも申請をして指定されたのか。ちなみに、県下では小学校が1校、中学校が3校、高校が1校、計5校だということも、これは新聞報道で書いてございました。40都道府県で 476校でございます。佐賀県下の小学校が 175校、中学校が99校、高等学校が46校、公私合わせましてございますが、 320校の中の5校でございます。パーセンテージでいいますと 1.5%でございます。

 それで、これは現在どのような展開で授業が行われて──授業なのか、その辺は具体的なことがわかりませんが、きのうの新聞を見ますと、佐賀商業高校で研修会が開かれたと。そして云々で、多久中央中、南波多中、北茂安中の担当教諭がそれぞれ実践を報告するということで書いてございますので、恐らくきのう報告会があったんじゃないかということで、具体的にああ、展開されているんだなということを知ったわけでございますが、具体的にどういうことなのかお聞かせをいただきたいと思います。

 次、4番目でございますが、ことしの平成17年度の多久市の教育要覧というのをいただいておりますが、この中に、小学校から英語教育、これは授業なのかどうかわかりませんが、「段階的な英語活動の導入」とあります。これは市の教育要覧にですね。具体的に第何学年からどういう形でこれが行われているのか。その辺、具体的なものをお聞かせいただきたいと思います。

 それから、5番目、しつけ教育の実践活動というふうなことも要覧の中には、特に各学校、小・中10校の活動の中にも具体的にいろいろ書いてございますが、どういうことを中心に御指導いただいているのか。本来、しつけというのは、保護者の役割ではないかというふうにも思うわけです。これはPTAという大きな組織がございますが、その中でどのような取り扱いを、PTAというのは、いわゆる「P」というのは保護者です。「T」というのはティーチャーですから、この両方が教育について話し合おうというのがPTAの趣旨だろうと思うんですが、その中で、しつけについての話し合いがどの程度行われているのか。その辺のところも具体的にお聞かせいただきたいと思います。

 次に、6番目が学校給食についてでございますが、食べ残しの状況はどうなのか。これは小・中10校ございますが、学校差があるのかないのか。それから、給食費の徴収状況はどうなのか。それと、最後に「食育」という言葉が最近言われておりますが、これは辞書を引いても、きのうの晩辞書を引いたんです。広辞苑にも書いてございません。明らかに最近できた造語と申しますか、これは政府も言っているようですが、これは、その理解と、食育ということを中心に据えたどういう教育がなされているのか。この点についても、現在の状況についてお聞かせいただきたいと思います。

 1回目の質問を終わります。



○議長(古賀和夫君)

 教育長。



◎教育長(中川正博君) (登壇)

 おはようございます。石井議員の1回目の御質問にお答えしたいと思いますが、年度途中の就任でありましたが、多久の教育方針が竹に木を接ぐように変わるものではありませんが、教育改革への私の思いを中心に多くを割きたいというふうに思います。決して文化、あるいはスポーツ、これを軽視するものではありません。そして、石井議員おっしゃっていただきましたが、1と2、これは特に関連すると思いますので、1の中に2を取り込んだ形でお答えしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 戦後60年が経過し、我が国の社会経済構造も大きく変わってまいりました。教育制度も還暦を迎え、転換期を迎えようとしております。子供たちの成長ぶりには目を見張るものがあります。しかし、そのことが子供の心身のバランスのとれた成長に結びつかず、運動能力の低下や精神的な成長に問題が見られるなど、人格形成上の課題も指摘される場合もあります。

 今、我が国の社会経済の現状は混沌として、先が見えにくいところもあり、子供たちに夢を持たせることは難しい時代のように言われますが、このような時代だからこそ将来に明るい夢と展望が抱ける教育改革が急がれるように思います。

 今、さまざまな教育改革が提案され、その試みが展開されております。その内容は、指導方法など教育過程にかかわるものから、義務教育制度、あるいは教育委員会制度の根幹にかかわるもの等々、多岐にわたっております。

 ところで、教育改革、あるいは学校改革と呼ばれるものは、今に始まったことではなく、過去にも幾度となく行われてきました。しかし、これまでの改革は、学校や教師の前に山積する課題の多様化、複雑化に伴い、学校や先生たちも、セミが脱皮するように蛻変しなければならなかったのに、従来からの仕組みだとか、あるいは形態や枠組みや制度をそのままにしたままで、いろいろな試みをしてきたように思います。私もそうでした。旧来からの仕組みや制度はそのままにして、新しい教育内容の開発、あるいは指導方法の工夫を行っていれば、教師の資質向上や学校教育の改善、保護者や地域からの信頼につながるという一時しのぎの取り繕った対応をしてきたのではないかと反省をしているところです。

 しかし、こうした手法は教師の意識や学校教育のあり方を抜本的、本質的に変革するまでには至りませんでした。そればかりか、新しい試みもやがて既存の仕組みや制度の中に取り込まれてしまい、時間の経過とともに、次第にそのパワーを失っていったと思います。

 このように考えますと、現在進行中である教育改革の柱に従来からの仕組みや制度の見直しが多く含まれていることは当然であり、新しい酒は新しい革袋に入れなければならないし、水は方円の器に従うという単純な法則を思い起こさなければならないと思います。これからの教育内容や方法、あるいは求められる教師の意識改革を酒とするなら、新しい仕組みや制度は革袋そのものと言えると思います。時代の新しい要請にこたえるためには、それにふさわしい仕組みや制度といった容器が必要でありますし、水は、その形にみずからを変えることによって初めてその使命を果たすことが可能となると思います。

 これからの教育を考えていく上で、一番の問題は教師集団をどうつくっていくかということであります。子供たちが複雑化、多様化する中で、1人の力量ですべてと向き合うことは不可能に近いものがあります。だからこそ、点ではなく面として子供たちと向き合わなければならないと思います。教育は相手を覚え、自分を覚えてもらうことから始まります。ですから、各担任が30人、40人のクラスを持つだけではなく、学年集団として 100人から 200人の学年全体を見ていくという感覚が必要となってきます。そして、クラスがえのたびに保護者から担任を「当たり」だとか「はずれ」と表するような悲しい時代は終わりにしたいというふうに思います。いいことはどんどん分け合い、悪いことはみんなで考える、そういう教師集団をどうつくるか問われていると思います。

 教師の仕事は授業だけではありません。それだけなら塾になってしまいます。やはり子供たちの成長に責任を持つことです。教え子の勇気をたたえ、だめなときはきちんとしかる。この小さくて当たり前のことを日々の教育の中に取り戻すことこそが教育改革であり、このような足元からの改革を進めていかなければならないと思います。

 まず、子供たちの話を聴く、この聴くは「聴診器」の「聴」であります。そして伝える。そして学ぶ、この三つを全員がしっかり実践し、展開しなければならないと思います。反対に聴かない、伝えない、学ばないでは、何も実現できないのではないかと思っております。教師にベテランも新人もありません。負うべき責任は同じです。だからこそ、それぞれが謙虚に議論し合い、力を合わせていかないと子供が取り残されてしまう。このように教育改革については私自身考えております。

 そして、先ほど竹に木を接ぐようには変わらないと申し上げましたが、当面何をするかということでありますが、これは横尾市長の教育政策 123項目の中に、教育に関しては24項目ございました。その中で、失礼でしたが、24項目の中の半分に印をつけました。差し当たってどれができるか。その12項目、半分の12項目のさらに五つを選びました。その五つを差し当たって準備をしたり、すぐ取りかかったりしたいというふうに思っております。

 一つは、小・中学校のトイレの美化改修であります。

 トイレ磨きは心磨き、この考えを市内10校に広げたいというふうに思います。確実に成果は、子供たちに変化があったことも事実であります。いろいろ後でしつけのことも出てきますが、言葉で言うよりも、やっぱり子供たちと一緒に実践をすると。このことに尽きるというふうに思います。

 2番目に、すぐれた教育技術だとか、あるいは指導方法について調べ、それを取り入れ、指導力の向上を目指したいというふうに思います。

 三つ目、学校ISOというよりも、水道代、電気代、この節約をするように呼びかけたいというふうに思います。例えば、体育の授業の後、電気がこうこうとついている教室が何教室もあるのも事実であります。

 4番目、これは今すぐというわけではありませんが、これだけ子供たちが少なくなってきますと、部活動が成立しない学校も出てきております。子供たちはしたいのにできないと、そういう声も聞きます。したがいまして、中学校の部活動について、学校間選択などの手法を検討し、部活動の充実を図るようにしたらどうかと、このように考えております。

 ただ、これは子供たちの移動のこともありますので、今すぐというわけにもいかないかもわかりませんが、ますます少子化が進む中で、その準備をしたいというふうに思っております。

 五つ目に、国際化時代の英語教育の充実を図りたいと。石井議員の御質問の中にもありました、特に小学校の英語活動であります。

 学校教育については、こういったことを差し当たって考えたり、すぐ始めたり、あるいは準備をしたりということをやりたいというふうに思っておるところでございます。

 それから、生涯学習についてでありますが、生涯学習については、市民の皆様が健康で豊かな生きがいのある人生を送るために、学習等活動、あるいは参加しやすい環境を整備し、積極的な施策を展開したいというふうに思っております。男女共同参画の推進、あるいは豊かな心を培う文化芸術の振興、伝統文化の保存と活用、市民総スポーツの推進といったものを掲げ、その推進に努めてまいりたいというふうに思います。

 それから、3番目のNIEの御質問に移りたいと思いますが、石井議員言っていただきましたように、これはニュースペーパー・イン・エデュケーションと。これをNIEと、こう言っておりますが、教育に新聞を活用しようという運動で、1930年代、アメリカに始まったそうであります。今日では、世界52カ国、日本でも既に 400を超える小・中・高で実践されております。

 中央中の場合は3年目を迎えております。ことしの7月13日の新聞記事は、その3回目の指定を受けたときの記事だと思いますが、本当は、このNIEの指定校というのは2年間と定められておりますが、これは非常にいい試みであるし、子供のためにもいいということで、中央中はここまで来ておるから、2年のところを3年にしていただけんでしょうかということで、あえてお願いをして、そして1年延長をしてもらったと。

 また、昨年のようなお願いをすれば延ばしてもらえるのかなと、いささか期待もしているところでありますが、この何がよかったかというと、新聞各紙、無料で学校に来ます。それを廊下に並べて、子供たちが自由に読めるようにしておりますので、これまで新聞に目もくれなかった子供たちでも、ちらっと見たり、あるいは休み時間に来て下の方の、例えば、天声人語だとか春秋だとか有明抄だとか、そこだけでも目を通す子供たちも出てきたのも事実であります。

 活字離れの中で、こういったことができるなら、そういう環境を整えるということも、子供たちのためにいいかなという思いで、中央中の特に社会科の先生を中心に、国語の授業も新聞を取り入れた国語の授業、しかし、これは新聞記者さんもおいでいただきましたが、国語の授業は難しいですねという思いで帰られたと思いますが、しかし、そこはすぐれた先生たちですから、そこを何とか突破してくれるかなというふうに期待もしております。

 例えば、これは孔子舞の練習が始まった記事ですが、こういうふうなのを手づくりでつくって、そして各教室に張ると。もう中央廊下にこれを1枚張るんじゃなくてですね。そうすると、子供たちも中国から来て教えてもらっているのかというようなこともわかると思うんですね。

 それから、これは植友祭のボタ山を緑いっぱいにという記事でありますが、これなんかも教室に張ると、ああ、こういういろいろ事業があっておるなということもわかるでしょうし、これは英語暗唱大会の記事であります。中央中の3年生の生徒が入賞したという記事でありますが、これなんかも、やっぱりそれぞれの教室に張ってほしいなというふうに校長先生方にはお願いをしているところであります。

 これは北松フェスタの6年生のまちづくり提案であります。これだってNIEかなというふうに思っておるところです。

 それから、次の4番目の小学校からの英語教育でありますが、日本各地の小学校で英語を取り入れた授業が行われているということを聞いても驚かなくなった。そういう状況だろうというふうに思います。むしろ、どのような授業形態でだれが指導をしているかに関心が寄せられると。さらには、中学英語との連携を図るために、小学校での到達目標を小学校はどこまでしておけばいいかという、そういう到達目標を問う声が聞かれるほどであります。中には、その現状を危ぶむ見方もあり、いまだに反対論も根強いのも事実であります。

 2000年ごろから小学校に英語活動を取り入れにゃいかんと。そういう思いが強かった先生たちの中に、数年の経験を通して、果たして小学校の英語で子供たちにどんな力をつけているのだろうかという疑問にぶつかっている先生がたくさん出てきていることも事実であります。それは、例えば、外国人指導助手とペアを組んで、チームティーチングの授業をする例が多いわけですが、必ずしも達成感を味わってはいない様子があります。

 ただ、小学校への英語導入に当たり、コミュニケーション能力の重要性が言われておりますが、これは口頭によるものだけでいいのか。あるいは子供の外国語学習能力をどう理解すべきか。英語を教えるのではない、体験的な学習という授業のあり方と、その中で子供たちが身につける英語について、やっぱり真剣に考えて導入したいというふうに思います。

 小学校教育に英語を導入する目的でありますが、中学の英語学習を豊かにし、ひいては日本人の英語運用能力を高めるためであります。ですから、大人が教えたいと思う方法ではなくて、子供の英語への気づきを促す方法で、英語を使えるようになる基礎づくりを目指すと。言葉では簡単ですが、そういったことを探りながら、そのためには9年間のカリキュラムを検討すると。指導者の要請をする。現場研修に努める。教材研究を深めると。これに尽きるんじゃないかなというふうに思っております。

 聞くところによると、2年ぐらいの間に小学校に英語の教科ができるんじゃないかという、今その審議がされているというふうに思います。ですから、その準備もやっぱりすべきでありまして、多久の場合、英語活動指針の作成を着手しました。1年ぐらいかけないとできないのか、1年もかけんでできるのかちょっとわかりませんが、できるだけ早くつくり上げたいというふうに思います。

 それから、しつけ教育の実践活動のことでありますが、しつけというのは保護者の役割ではないかという石井議員の御指摘、私も全く同感であります。したがいまして、PTAの中で、今の子供たちの現状をお互いに出しながら、そして、それにどう対処するかということで知恵を出し合うというのが今の現状じゃないかなというふうに思います。

 石井議員御指摘のしつけ教育については、学校教育においても正しい礼儀作法を身につけさせることととらえ、機会あるごとに指導を実施しております。例えば、基本的な生活習慣にかかわるものとしては、あいさつや言葉遣い、食事の作法、身だしなみ等の育成が挙げられると思います。これらの育成については、学級での指導はもちろんのこと、学校全体での課題として取り組んでおるところです。あわせて、学校教育のみの取り組みでは不十分なことから、学校評価の重点目標に掲げ、家庭との連携の中で育成を図るようにしております。

 緑が丘小学校の例でありますが、保護者との連携の成果として、子供たちのあいさつ、言葉遣い、食事の作法の改善が見られるようになったという報告をいただいておるところです。今後とも各学校において、機会あるごとに児童・生徒の正しい礼儀作法を身につけさせ、しつけ教育の充実に努めてまいりたいというふうに思っております。

 それから、学校給食についてでありますが、食べ残しの状況でありますが、まず、先月11月の給食の食べ残しの状況でありますが、小・中学校全体で11.7%、小学校で 7.8%、中学校で15.7%となっております。学校ごとに見てみますと、小学校の給食の食べ残しが少ないところで1%です。これはすばらしいと思います。確かにすばらしいと思います。多いところで17.2%であります。中学校では、少ないところから順に 7.2%、16.1%、23.6%となっております。

 次に、給食費の徴収状況でありますが、学校給食振興会として、学校給食費の未納問題につきましては大変苦慮しているところであります。平成17年度分は、11月4日現在で未収額は 1,655千円であります。過年度分につきましては、当初、滞納繰越額が 9,368千円で、11月4日現在 727千円を収納し、差し引き 8,641千円が残っております。現年、過年度合わせますと10,296千円となっております。未収金対策につきましては、督促状や催告状の送付、電話での催促、臨戸訪問等行っております。さらに努力していきたいと思っております。

 最後の「食育」という言葉でありますが、石井議員確かに御指摘のように、「食育」という言葉はここ二、三年のうちに使われた言葉でありまして、これまでにはなかった言葉だと私も思います。これをどのようにとらえているかといいますと、バランスのとれた食事を適切な指導のもとに提供し、食に関する知識や基本的な食習慣を身につける意味で非常に大切だと。給食の時間だけでなく、学級活動、学校行事、家庭科などの教科で、学級担任や学校栄養職員が指導をしております。一方、子供たちが望ましい食習慣を身につけるため、各学校では給食だよりなどを各家庭に配布し、具体例の啓発をしております。

 子供たちが豊かな人間性をはぐくみ、生きる力を身につけていく上で、食育を知育・徳育・体育の基礎となるべきものとして位置づけ、家庭や地域とも連携し、学校の教育活動全般を通じて取り組むのが食育だというふうに認識をしておるところでございます。



○議長(古賀和夫君)

 石井順二郎君。



◆1番(石井順二郎君)

 1回目の回答ありがとうございました。

 2回目の質問に移るわけでございますが、できましたら、もう時間も40分ぐらいたっとるもんですから、簡潔にひとつ御返答をお願いいたしておきたいと思います。

 教育改革については、非常に熱い思いをお聞きしたんでございますが、新しい酒には新しい革袋と言われましたが、やはりすべてが、例えば、多久市の教育委員会がどうしても超えなければならないのは、法律とか制度というのがあるわけですね。現在の教育制度の中で、どのような形で改革をするのかですね。制度が変わらないと、やはり法律が変わらないとなかなかできない分野もあろうかと思うんですよ。現在の制度の中で、最小限これだけはぜひこういう形でしたいと。そういう思いがございましたら、ぜび2回目の質問でお答えをお願いしたいと思います。

 それから当然、2番目の就任に当たっての転換期の問題につきましては、るるお聞きしましたので、個別について、この中で触れられました問題については、またお尋ねをしたいと思います。

 3番目ですね、中央中のNIEの問題でございますが、私は、小さいとき親からですね、私は昭和17年で中学1年生になって、昭和21年に卒業して、戦後の教育は全然受けていませんが、あの当時、私の親父も教員をしておったんですが、「新聞は読んだらだめだ」と言われたんですよ。後々いろいろ考えたら、やわらかい頭の中で、生々しい新聞というのは非常に害があると。そういう親父は一つの信念を持っておったんだろうと思うんですが、それで、びろうな話ですが、昔は新聞は落とし紙と言ってトイレに使っていましたので、そういうところで裏表よく読んだのを覚えております。しかし、今は積極的に新聞を読もうというふうなこと、私はもうこれうがった見方かもわかりませんが、NIEの正式なあれは、日本新聞教育文化財団という財団があって、理事長に朝日新聞の箱島信一さんという方がなっておられるそうです。どうも、今若者の新聞離れ、活字離れというのがあって、そういう拡販の一環ではないかと、これは非常にうがった見方かわかりませんが、それは拡販競争といったら物すごいものがあるわけです。今はお互い自粛していますが、非常に部数が減ってきていると。何としてもこれをふやさなければいけないというふうなものが中心にあって、付随的に若者の、例えば、アパートに住んでいる人たちにも今から教えておけば、高校、大学、社会人になったら必ず新聞をとってくれるだろうと。そういううがった見方もありはしないかということも考えるわけです。

 それと、新聞は、教育長も触れられたんですが、やっぱり社説、論説とございます。そしてコラムも、点碩とか有明抄とか、春秋、天声人語ですね。余録とか産経抄とかいろいろあるんですが、やはり会社の一つの社是と申しますか、方針があるわけです。極端に言えばイデオロギーがあるわけです。そこの中で、どれをどういう形で先生が、教室は密室ですから、私はこういう信条を持っているんだと。この記事を読ませようと、これをコピーして増し刷りしてこうだというふうな、そういうことが行われたら、教育の中立・中庸というのはどこに行くかと、それが一つ怖いわけですね。

 それで、これは新聞は、昔は社会の木鐸だというふうなことで、社会を導いていくのが新聞だという、そういう自負を持った時代も確かにあったやに聞いておりますが、しかし、今はどっちかとしたら、そういうことよりも、むしろそういう拡販のために、子供たちに新聞、活字に親しめるような雰囲気をまずつくろうと。そして新聞が余計売れるようにしようという、そういうことが裏にあるんじゃないかなというふうなことが、どうしても頭に引っかかってしょうがないわけです。

 私、極論を申しますと、多久市は市報というのを発行しているんですよ。一番身近なものが市報なんです。市報には、市の職員が精魂込めてあらゆる情報を書いていますね。その中には、人口の動態から出生、死亡、転入、転出、それから農産物の情報とか工業の情報、市の台所の予算、それからその執行状況、そういうものをやっぱり小さいときから、特に中学生から、むしろ市報を教育の現場で身近なものとして活用するようなことをやっていただいた方が、愛郷心と申しますか、何でこう人口が減っていくんだろうと。

 例えば、統計的にずっととらせたら、4月になったらずっと人口が出ていく人が多いと。ああ、彼はやはり地元に企業がないから、また大学に進学して、よその大学に行ったから減っただろうなとか、3月になったらこうだとか、そういう統計的なものを、やはり子供たちは、中学生も2年、3年になりますと、そういう興味が出てくるんじゃないかと。

 この市報というのは、これは全く市の一つの広報紙であって、これを活用しない方法はないんじゃないかと。むしろ新聞は6紙も7紙もございます。その中で、どの新聞をどう取り扱うという頭を使うよりも、市報は 7,000世帯全部に来ています。それで足らなかったら、市に言ったらもう増し刷りしていっぱいいただけると思いますよ。そういうことを、まず足元から、大きな新聞の問題も大事でしょうが、それは先ほど申しましたように、頭がやわらかいうちには、やはりやわらかいものからずっと取り入れていくような、そういうことも必要じゃないかなと私は考えるところでございます。

 それと、4番目が、小学校からの英語教育ということで、非常に教育長は積極的に、すぐ五つの実行に移すというふうなことも申されたようでございますが、私は、まず自国語を、日本語の国語を、小学校6年生から、常用漢字が全部で 1,945字あるんですが、少なくともこの文字は全部覚えようと。その言葉を覚えて意味を覚えてから、外国語の何と言うんですか、飲み込みも早いと思うんですよ。1年生から英語をするというのは、まだ日本語もしゃべり切らんとに、英語を何でと、ここは日本ですよ。そして、日本語を完全にマスターすると。

 それで、きのうの質問の中にも、多久市の教育力というのは成績がうんと低かったというふうなことで、びっくりしたというふうなこともございますが、まず自分の国の言葉を完全に覚えさせると。言葉を覚えるということは、やっぱり言葉の使い方、文法もやはり覚えさせるということが大事じゃないかなと。まず足元から固めていって、そして、当然これは国際化、国際化といいますが、みんなが外国に行くわけじゃないし、自分の生活の範囲の中でなれ親しんでいくのが外国の言葉ですから、強制して1年生から英語をしゃべらせるということは、私はそう必要ないんじゃないかなと思うわけです。それは確かに、学校現場では文科省の指導のもとに云々ということがございますが、それもよろしいでしょう。しかし、まず日本の言葉──言葉というのは、文化の原点がその国の言葉なんです。

 万葉集の中には「言霊」という言葉がございまして「言霊の幸(さき)はう国」、我が国はということがあるわけです。言葉には魂を持っているんだと。人を生かすも殺すもやはり言葉一つだというふうな、そういう魂があると。そういうことまでさかのぼって、言葉の大切さ、活字の大切さというのを徹底的に小学校6年生の中で覚えさせる。記憶させる。物事の吸収力が一番高いのが小学校6年生から中学校二、三年生までだそうでございますので、その時分に徹底して教えれば、素直にこう、例えば英語を習うにしても入ってくるんじゃないかと。自分の国の言葉もマスターしておらないと、どうしても外国の言葉も、そして外国語というのは英語だけじゃございませんで、すぐ隣には韓国語がございます。中国語もございます。英語だけももちろん大事でしょうが、しかし、余りに英語を中心ということも、限られた授業時間の週5日制でしょう。それで、非常に限られたカリキュラムの中でどうして押し込んでいって、どこかお留守になるわけですからね。無理してする必要はどこにあるかなというふうなことを危惧するところでございます。

 それで、さきの国会で、文字・活字文化振興法というのが成立したのは御存じだろうと思うんですが、これは文字・活字文化を、知識、知恵の継承、豊かな人間性の涵養、健全な民主主義の発達に資するという目的のもとで、全部で12条になっているそうでございますが、文字・活字文化振興法というのが成立をしております。そして、10月27日に文字・活字文化の日というふうなことが定められたということも新聞に書いてございました。

 やはり、その国の言葉を正しく使える、書く、自分の考えをまとめて表現すると。そういうことをやはり小学校6年生でしっかりやった上で、そして英語に移っていくということが、あの6歳から12歳、それから12歳から15歳と。非常にこの過渡期に、それは確かに、9年間を一本にしてというふうなことも教育長はおっしゃられたんですが、私はちょっと危険だなというふうな感じを持つわけでございます。

 私たちは中学に入って英語の時間があるというふうなことで、中学1年生のときは非常に胸とどろかせて入った。戦時中であったんですが、英語の時間は全く削減されませんでした。ほかの時間は削減されてもですね。そして英正、英語を日本語に直す。英作と、日本語を作文に直す。英文法、これは必ず文法というのを知らないと、英正も英作もだめだということで、この三つは別々の時間、単元をとってあっておりました。そういうことで、非常にわかりやすい1年間でこのことを、もう学校は2年までしか行けなかって、あと動員時行けませんでしたが、非常にわかりやすい、それぞれの個性のある英語の先生が教えて、英語に興味を持ったのを覚えております。

 そして今、小学校の先生に英語を教えるというのは、英語の免許を持っていないわけでしょう。どれだけ教える能力があるのか。そのために、ALT云々というふうな問題もございますが、彼たちは逆に日本語を知らないわけですからね。そういう貴重な、小学校であれば45分の授業であれば、むしろ冒頭に申しましたように、やっぱり日本語の文化の原点である日本語をしっかりマスターさせると。それができて初めて外国語にステップできるんだというふうなことを私は切に願いたいなと、経験上から思っております。

 それから、しつけの教育について、それぞれやはり各学校で努力されているということは、あらゆる機会に見聞してわかるわけでございますが、多久の場合は文教の里、孔子の里というのを常に、この教育あれにも書いてございます。ここにも孔子載っている、1ページ目も2ページ目もみんなそれなんですよ。そして、「文教」というのを辞書を引いたら、「学問を通じて教え導くこと」ということに書いてございます。教えとなれば、孔子さんの教えというのは当然儒学ですね。儒学というのは、やはり人間として必ず守っていかなければいけない教えが儒学だろうと思うわけです。そこに、根本にやっぱり儒学があって、すべてはそこから多久の教育は始まっていますよ、政治もそこが中心になっていますよと、そういう発信の場をやはり教育の現場、また市長にもお願いですが、そういうことがただ文教、孔子さんのおいござっけん孔子の里、孔子のおいござっけんが文教の里じゃないと思うんですよ。私たちが小さいときには、文教の里とか孔子の里という言葉はございませんでした。多久には聖廟があって、そこに孔子様が祭られて、そこは道徳の神さんだと、仏さんだというふうなことを聞いておったわけでございますが、今はもう非常に情報化の時代ですから、それを全面に出して文教の里とか孔子の里と、私たちは安易に使っていますが、本当に「文教」とか「孔子」という言葉を使う以上は、その中心は儒学だということを、やはりしっかり持った教育をやっていただきたいなと。そうなれば、当然しつけの問題にも出てくると思います。

 私が中学校に入ったときには、やはり中学でもそういう儒学を中心にした教育を受けています。長幼の序とか孝行をしなさいとか、目上の人は尊敬しなければいけないとかですね。それから、人から後ろ指を指されるようなことはしちゃいけないと。それから、李下に冠を正さず、これはアンズの木の下では冠がゆがんでも、正せばとったろうと、そういう疑われる行為はしない。瓜田に靴を直さずという言葉もございました。ウリの畑で靴ひもが解けても、そこでしたらウリをとったろうと、そういう疑いを持たれるような行為はしちゃいけないということを、国語の漢文の時間に習ったのを覚えています。これは漢文、いわゆる授業じゃなくて、その中に道徳というのが、やはりこの教育の中心に据わっておったんじゃないかなと。そして、人間として生きていく最低限の行為だけは守らなければいけないというのがすべての教科の中心に据わっているんじゃなかったかなという思いがするわけです。

 孔子の教えの中には、渇すれども盗泉の水は飲まずというふうな、のどが渇いても盗泉の水は飲まずというふうな、そういうことも習ったのを覚えております。幾らのどが渇いても、そういう汚れた水は飲みませんと。それぐらい人間は、やはり人として最低これだけのことはやりなさいと。世の中にはもう一つ神様がおられる。それは人様という神様だというふうな言葉を一回言ったことがあるんですが、やはり人様から後ろ指を指されるようなことは絶対してはいけないと。これは親が子に言った言葉なんです。

 そういうことをやはり教育の根本に据えた、毎日であれば、今いろいろ問題が起きている、社会現象で非常にもう悲しい出来事ということばかり起きているんですが、そういうどこかが緩みが、金もうけすればいい、自分だけ自己の満足を満たせばいいという、そういう極端な現在が、やっぱり戦後の教育の中にあったんじゃないかと。その延長上に現在の社会現象が起きているんじゃないかと。それをつくづく感ずるわけでございます。

 6番目の学校給食の問題ですが、これ質問した理由は、つい数日前、NHKでクローズアップ現代とございますね。教育長もごらんになったと思うんですが、食べ残しはやはりどこでも問題になっていると。それで、ある東北の学校では、余りに多いので、数年前から全部一番嫌いな作物を校庭に、私がピーマンが嫌いと、ピーマンをつくらせる。私はトマトがだめだ、それならトマトをつくれと。そして、近所のおばあさんたちが加勢に来て、それを給食に、あなたがつくったのでおいしいですよと。そういう教育を丹念にやったら、食べ残しが全くなったったというユニークな教育で、近傍の学校からも見学に来ているというふうなことを見たもんですから。それで、中学校に孫が行っているんですが、それをテレビで見たもんですから、「食べ残しする人は友達でおんね」と聞いたら、「いや、これはやっぱり学校によって違う」と言うわけですよ。「あの人はあの小学校から、この人はこの小学校から、僕はこの小学校から、学校によってやっぱり違うごたっよ」というふうなことを言ったもんですから、学校差があるのかということをお尋ねしたわけです。

 これはやっぱり、指導によってせっかく丹精込めて給食のおばさんたちがつくった食事ですから食べようと、そこに指導をするのが、私なりに考えたのは食育じゃないかなという言葉ですね。昔、いただきますというのは、米の字は分解すると八十八と書く。米をいただくには八十八回の、または八十八人の手を経らないと食卓に上がってこないと。そのように大事なものだから、いただきますは必ず手を合わせて言いなさいというふうなことを親から聞いたとを覚えております。学校でももちろんそういうふうに言われました。しかし、このごろもまた、同じその日のテレビでは、いただきますは、私たちは生き物を、野菜から米から魚から肉から、全部生き物の命をいただいているんだと。それでありがとうございますと、私の命を長らえるためにあなたの命をもらいますと。それでいただきます。ありがとうございます。そういう気持ちでやるんだと、そういうことを小さいときから教えていけば、食物の大切さとか、そういうことが非常に子供たちに印象づけられていくんじゃないかなというふうなことを聞いて、なるほどなということを感じたわけでございます。

 特に、全部、今市内給食でございますから、これも給食の仕組みをですね、これはどうしてきょうのこのお昼の御飯は来ているんだということを、やはりしっかり教えて、毎月あなたのお母さんが、お父さんが給食費を納めてくれた。そのお金で材料を買ったと。それで、そこに働く人たちの給料はこういう形で一部税金から賄われていると。そして、光熱水費もやはり市の方からいただいていると。それで非常に大切な食べ物だと。だから、好き嫌いなくみんな食べようねと、そういう具体的なことを教えて、金出すぎよかろうもん、文句のあっかというふうな、えてしてそういう今社会なんですね。これだけの代価を払うならもらうだけのことだと。やはり本来、世の中というのはそうじゃないと思うんです。代価を払ってありがとうといただく、これが本当の社会の仕組みじゃないかと思うわけですが、どうしてもその辺が一足飛びになっていくような形なもんですから、しっかりその辺を、昔私たちが学校に行くときは、給食なんて思いにもよらんことなんですね。これは当然子供の弁当を親がつくってやるということは、ごく当たり前のことだったわけですが、最近になれば、これは当然、義務教育だから行政の仕事だというふうなことがもう当然みたいになっていますが、その辺もおかしな状況ですが、しかし、状況は状況として、せっかく食べるなら、そういう感謝の気持ち、だからいただきますという、そういうことを事分けて、低学年の方からずっと教えていくというふうな、そういうことが食育という言葉じゃないかなというふうなことも考えているところでございますので、その辺についても、もし実践的なことで何かあれば、お尋ねして2回目の質問を終わらせていただきます。



○議長(古賀和夫君)

 教育長。



◎教育長(中川正博君) (登壇)

 私も昭和20年の生まれでありますから、今の石井議員の御指摘は、大部分共感をしたり共鳴をしたりするところはたくさんありました。特に、食べ物に関しては、私自身、中学時代に牛を使って田ん中を起こしておりましたので、米のところについては、もうそのとおりだというふうに思いました。

 最初からお答えしたいと思いますが、まず、現制度の中でこれだけはということのお尋ねでしたが、石井議員も足元からの改革というふうに言われました。私も全く同感でありますが、その現制度の中でまず何をしないといけないかといいますと、やっぱり先生と子供たちとの人間関係をまずよくすると、これに尽きると思うんです。少々教え方は下手くそでも、人間関係をまずつくってさえくれたら、その中で子供たちは自然と動き出すという部分はたくさんあるというふうに思います。

 ですから、先ほど申し上げました、聞く、伝える、学ぶという、どっちかというと、先生の投げかける言葉が、あなたメッセージで私メッセージじゃないんですね。例えば、忘れ物をしたとします。あんたんために言いよるよという言い方、そうじゃなくて、もう3回目もんねというような、だからこうしてくれたらなという、そういう私メッセージをかけてくれたらなと。そういう中で、子供とのかかわりといいますか、その人間関係が結べていくんじゃないかなと。そして、保護者の方とも子供をめぐって、真摯に子供と向き合うことができるんじゃないかなというふうに思っております。

 それから、新聞の件でありますが、私は拡販競争というとらえ方はしておりません。ただ、新聞の持っているデジタルの時代に、やっぱりアナログだと思うんですね。そうすると、この新聞の持っている記録性、それから一覧性、詳報性、ここの部分を大事にしていきたいし、子供たちは情報を批判的に読んでいる。そして取捨選択能力をやっぱりつけることが大事だというふうに思います。そして、子供が情報を発信する。あるいは社会を認識すると。

 今の子供たちは、世の中で何が起こっているかというのは全然かかわりなしに来ている部分はあると思うんですよ。ですから、新聞を通してでも、うちでもあんまり会話がないという、今私は中学生を想定して言っているんですが、新聞の中から情報を得て共感をしたり、あるいは批判したりという、そして、自分の言葉で先ほど石井議員おっしゃったように、やっぱり理解したら今度は表現をするという、言語で表現をするという、そういったことがこれからを生きていく子供たちには大事なことじゃないかなと。そういう意味で、新聞メディアが学習材として、今の子供たちにはふさわしいんじゃないかなというふうに思っておるところです。

 確かに、それぞれ社是といいますか、それがありまして、ポリシーがそれぞれ新聞比べてみますとあります。ですから、私も、この新聞の論調に賛成というのはあります。子供たちも、やっぱりそういったことが批判的に情報を読める力をつけるということも、今の中学生には非常に必要なことじゃないかなというふうに思っております。

 それから、市報を取り上げたらという御指摘でしたが、確かに、多久の子供たちですから、あれを見れば一目瞭然、多久のことは何でも出てきます。ただ、しょっちゅうというわけにもいきませんので、そういったことも考えてみたいというふうに思います。

 それから、英語の件ですが、まず自国語をという御指摘、やっぱり国語の力は、ペーパーテストの上でも成績は芳しくありません。算数に比べると国語の方がむしろ芳しくないんです。なぜこういうことが起こったかと。先ほど石井議員に言っていただいた、例えば、長幼の序だとか、李下に冠を正さずなんていうのは、もう死語に近い状況なんですね。私もそれは非常に残念であるし、寂しい限りでありますが、ただ、それは国語科の中で今懸命に取り戻そうとやっております。特に南部小学校の国語の指導法というのはすばらしいと思うんです。ですから、それを南部小学校から今度は市内のほかの小学校に、その指導法が伝わって、ほかの学校でも国語に力を入れた取り組みをしているところでもあります。

 ですから、国語は国語で、やっぱり昔の正しい日本語、きれいな日本語というのを取り戻すべく、そういう対応が必要だと思いますが、ただ、自国だけのことで考えるんじゃなくて、例えば、北京の英語の授業といいますか、小学6年生が先生と英語でやりとりをしているんですね。もう全く勝負にならないという、そういう状況もあります。恐らく、私北京に行ったことありません。ありませんが、授業の中でディベートのようなのをやっているからだろうと思いますが、それを考えたときに、既に北京で6年で 1,000語単語を習得すると。日本は中学3年間で 900語を習得するんですね。もう既に、その小学校の段階で日本を抜いていると。

 私はこういう言葉を使いたくないんですが、何も競争する必要はないと思うんですが、マスコミの言葉を借りれば、東アジアにおける知能大競争が起こっているというような状況もありますので、単に国内問題ではなくて、やっぱり日本の生き残りをかけた教育改革の中の一つとして、この英語教育が入ってきているというふうにとらえたらどうだろうかと思っております。

 それから、文教の里のしつけの件でありますが、確かに大事なところで、もう全く本当に死語に近い言葉、あるいは状況が生まれておりますが、これは学校だけではなくて、保護者の皆さんと、それから地域の方と、とにかく打って一丸となって、その大きなうねりをつくらないといけないということで、特に低学年からの生活習慣の徹底した対応をしていこうという取り組みが今なされているところであります。確かに、ゆとりが緩みになって、そして、その延長線上に御指摘のいろんな諸問題が起こっている部分も確かにあると。ですから、ゆとりが緩みにならないようにしたいというふうに思います。

 それから、食べ物の件ですが、私はあなたの命をいただきますので、いただきますというふうに習ってきておったんですが、やっぱり88人の手を経ないと食卓に上らないという、これも非常に卓見だなというふうに思ってお伺いしました。

 以上です。



○議長(古賀和夫君)

 石井順二郎君。



◆1番(石井順二郎君)

 3回目の質問と申しますか、教育長に対して御要望を申し上げて終わりたいと思います。

 1回目、2回目の質問についてのお答えをいただき、教育長の教育に捧げる情熱というのは十分伝わってまいりました。その気持ちは絶対忘れないようにしていただきたいなという思いを強くしたところでございます。

 なお、就任のときに、一年一年が勝負だと、そういう気持ちでここのあいさつの壇上に立っているというふうなことも申されたと私は記憶しております。そういう気持ちを日々の生活の中で、教育の現場の中で、特に最大の教育に対する責任者でございますので、やっていただきたいなということを強く感じているところでございます。

 言葉の問題についても、少し平行線のところもございますが、確かに、中国ではそうかもわかりませんが、これは非常にあそこは英才教育が激しいところですね。一歩裏町に行けば、小学校に行けない子供が何百万人とおると。そして、あそこは2人目から子供は認知できないというふうなことで、無国籍の子供もいるというふうなところも仄聞します。非常に貧富の差の激しい、教育の差の激しい中国ですから、表面に出てくるのは確かに、その一つかみの人たちが将来の中国を動かす人間になるとは思うんですが、やはり国というのは、国民全体が同じレベルの教育を受けて、同じ形で、そして同じ豊さを共有しながら生きていくというのが国の基本的なあり方だろうと思うわけですから、あながち中国のすべてがよろしいということじゃなくて、日本は日本独特のやはり精神文化、言葉文化を持っていますのでね、その辺はいつも心のどこかに、隅に教育長は置いていただきたいなというふうに思います。

 そして、教育は国家百年の計ということで、私もずっと以前聞いたことあるんですが、中国の故事には、1年先を楽しむなら畑に種をまきなさい。10年先を楽しむなら山に木を植えなさいという言葉があるそうです。 100年後もその国の豊さを求めるなら、人を育てなさいというふうな言葉があるそうです。それぐらい教育というのは、きょうしたからあした効果が出るもんじゃございません。長い蓄積の積み重ねがその国の形づくりをしていく教育、その影響を国民が受けるということ、非常に含蓄のある言葉じゃないかと思うわけですから、そういうことも常に心に置きながら、ある意味では非常に教育というのは、一番大切な、人が人として生きていくための最低限これだけはというのを教えるのが教育ですからね。そこのつかさの長でございますので、ひとつ頑張っていただきたいなということを御要望申し上げて質問を終わります。



○議長(古賀和夫君)

 石井順二郎君の質問は終わりました。

 次に、中原鎭君。



◆10番(中原鎭君) (登壇)

 10番議員中原でございます。私は、今回二つのことについてお伺いしたいと思います。

 その一つは、介護保険料についてでございますが、この事業事務については、この取り扱いが佐賀中部広域連合の方でされておりますので、市としてはお聞き及びのこと、それから多久市としてはどうお考えになのか、その点を中心にお答えいただければと思っているところでございます。

 さて、過日新聞によれば、佐賀中部広域連合では65歳以上の介護保険料滞納額が 115,000千円となり、滞納がふえれば保険料アップもあると報じておりました。ごく一部の方のために、大多数の方々がさらに保険料を値上げされたらたまりません。

 そこでお尋ねしますが、滞納者が多いという普通徴収の徴収方法の検討は、連合ではどのようにされているのでしょうか、お尋ねしたいと思います。また、当市としての考えがあればお伺いいたします。

 次に、同じく国保税介護納付分、滞納者の対策はどのようにされておりますか。また、今後の対応はいかがお考えなのかお伺いしたいと思います。

 2番目に、市民の市政参加についてお尋ねします。

 市政への住民参加については、他自治体でも各種実行されていると聞きますし、当市においても単体的に、またいろいろな形での取り組みがふえていると思いますが、市民全員が等しく月日、事業名は違っても、みずから汗を流して事業に参加し、市財政の軽減に寄与することを目的とし、個々人で月日を指定した勤労提供日といいますか、勤労奉仕日というのか、どっちが都合のいいかわかりませんけど、自分のみずからの労務を提供する勤労提供日の制度は考えられないかお尋ねするところでございます。

 以上、1回目を終わります。よろしくお願いします。



○議長(古賀和夫君)

 市長。



◎市長(横尾俊彦君) (登壇)

 中原議員の御質問に回答してまいります。

 まず最初に、介護保険料についてお尋ねをいただきました。1号保険者の普通徴収、すなわち納付書によって支払うことでございますが、このことについては、老齢退職年金が年額 180千円未満の方や、遺族年金などの受給者のほかに、新たに65歳に到達した人が年金の天引き、いわゆる特別徴収というものが始まるまでの間に、この普通徴収の方法となっております。新たに65歳に到達した方々が年金天引きとなるまでの期間が約1年半ほどかかりますため、この制度を御存じない方が滞納者となっているケースが多く見られるようでございます。

 御質問は、その対策ということでありますが、広域連合におきましては、ことし5月から嘱託徴収員2人を採用し、電話や自宅訪問で制度説明、そして督促を始めております。

 また、現在の制度では、65歳到達後、特別徴収に移るまでの手続が法律により年1回しかできないとなっておりましたので、特別徴収移行まで1年以上の期間を要することがままございました。けれども、まだ未確定ではございますが、平成18年10月からは年4回程度の変更ができるようになってきておりますので、この移行期の滞納につきましては、減少することを期待して対応をしているところでございます。

 また一方、多久市の取り組みといたしましては、普通徴収の自主納付の方々に対しまして、口座振替の電話勧奨、電話での案内、お勧めを行っておりまして、滞納の防止に努力をしているところであります。

 2点目に、国保についてのことで御質問をいただきました。

 国民健康保険は、被保険者全体の相互扶助で成り立つ社会保険制度でございまして、その財源となります保険料の収入確保は制度を維持していく上で、また、被保険者間の負担の公平を図るという観点からも極めて重要なことでございます。

 これに加えまして、平成12年度からは介護保険制度が導入をされました。国民健康保険税は医療費分と介護費分と合わせて、その金額を年間10期に分けてお納めをいただいております。保険税の滞納者に対します実効的対策の観点に立ちまして、保険税の納期限から1年間が経過するまでの間に保険税納入をしない場合は、保険税の滞納につき災害、その他政令で定める特別な事情があると市、すなわち保険者が認める場合は除くわけですけれども、先ほど言いましたような納入しない場合におきましては、保険者は被保険者証の返還を求めるとともに、資格証明書の交付や短期被保険者証の活用を行うこととしております。

 これらの交付事務を通しまして、必ず窓口に来ていただくことになりますので、被保険者と接触する機会を確保いたしまして、税務課と市民生活課と連携をしながら、保険税の納付の相談、納付の指導、また臨戸訪問、さらには全課長によります分担して班をつくって徴収活動を行っているところでございます。

 今後の取り組みにつきましては、これまでの滞納者対策を含めまして、さらに職員の資質向上、これは研修等を行う予定にしておりますが、資質向上を図りまして、滞納整理に努め、収納率アップにつなげて未収金対策に取り組みたい。そして、強化をしていきたいと考えております。

 次に、2点目の市民の皆さんの市政参画ということでの御質問、問題提起を含めた御質問をいただきました。

 地方分権時代となりまして、地域の責任と決定で地域をつくっていく時代となってまいりました。このため、市民と行政の協働で地域や市政の課題について考え、また、より望ましい解決の方法を導き出していくことも求められております。

 また、多久市の財政状況も他自治体と似たようなところがありますが、いわゆる三位一体の改革に伴いまして、地方交付税が減少するなど、これまでにも増して厳しいかじ取りが必要となってきております。以前は地域で行われておりました草刈り作業等についても、現在市が行っている業務が一部ございます。今後は、市が行うべき仕事と市民の皆様でやっていただける仕事等についてよく検討していき、市民の皆様の御協力をお願いしていかなければならない時代も迎えているのではないかと認識をいたしております。

 現在、各行政区では、道路愛護助成事業、河川愛護助成事業による道路や河川の清掃活動等が実施されているところでございます。平成16年度で見てみますと、道路愛護は71地区で延べ 143件事業がございます。また、河川愛護につきましては、同じく平成16年度で13の地区で延べ20件の事業がございました。ほかにも、中多久ボランティア連絡協議会、多久市掃除の会、多久市老人クラブ連合会、メイプルタウンの洋々クラブ、多久市身体障害者福祉協会、多久町の環境を守る会など、それぞれの各ボランティア団体を初め、多くの方々が清掃活動を自主的に行われているところでございますし、また、ほとんどの行政地区で年に2回か3回、地域の清掃活動もなさっていただいております。

 また、市で取り組みました多久聖廟色彩事業におきましては、事業の趣旨に賛同いただいた市民の皆さんに、市役所から貸し出したプランター 300個に、家庭で植栽をした花を聖廟釈菜のときに持ち寄っていただいて、来客の皆さんに楽しんでいただけるように、市民の皆さんの積極的な参加もいただいたところでございます。

 今御紹介しました以外でも、市政の参加をいただいている取り組みはございますが、これらも市民の皆さん、各団体、各行政区には継続して実施をしていただきたいと思っておりますが、新たな取り組みも期待できるところだと思っております。

 しかし、個人申告であるにしろ、勤労提供日を仮に行政サイドで決めていくということは、ある意味で市民や行政区等の都合や自主性を損なったり、あるいは一面強制的にも受けとられるところもございますので、やや懸念されます。

 勤労提供日の制定については、そういったことも含め、十分慎重な検討が必要だと思っております。けれども、議員が御提案いただきましたことは大変ありがたいことだと思います。また、市としましても、市政に対して積極的な市民の皆様の参加を希望いたしておりますし、また、そういった形での新たな協働というものができることはすばらしいと思います。

 内容については、もう少し検討させていただきたいと思います。



○議長(古賀和夫君)

 中原鎭君。



◆10番(中原鎭君)

 御回答ありがとうございました。

 まず、1番目の介護保険についてですけど、介護保険そのものは確かに連合の方でされているもんですから、直接市の方から介入ということにはなかなかならないとは思いますが、例えば、今2号保険者の分ですか、国保で取り扱っている分、例えば、国保が徴収できなかった部分についても、各自治体では調定分を丸々連合の方に納める。そうしなければ財政が成り立たないという理由で、当初からそういう取り組みによってされているということで、連合とすれば、各自治体の徴収率が下がっても、それほど痛みを感じないわけですね。ところが、今言った1号被保険者については、連合の方が直接されているということで、それが響いてくると。しかし、響いてきたから、じゃあ滞納が上がるようでしたら、保険料を上げざるを得ませんという言い方そのものが、私たち被保険者側からすればたまらない思いをするわけですね。一生懸命納めている人が、納めない人がいるから上げる。じゃあ、その仕事そのものはだれがしているのかということになるわけです。

 そういう意味では、そういう言葉を吐くこと自体がおかしいんじゃないかという気がしたもんですから、ここであえて取り上げたわけなんです。そう言いながらも、さっき言ったように、国保との関係があるように、連合としては、直接は足らなくなったら保険者からもらうか、被保険者からもらうかという、足らなければそうしなきゃできませんよという立場のような気がしてならないわけですね。

 ましてや、2号被保険者の部分についても同じですけど、例えば2号被保険者というのは直接65歳未満ですから、介護保険の恩恵は、受ける方も一部いらっしゃると思いますが、原則としては受けられない方なんですよね。それが滞納することによって、国保被保険者証を取り上げられるということの方がいかがなもんなのかと。確かに、市としては払わなきゃならないので、そうせざるを得ませんよということなのかわかりませんけど、そこら辺が矛盾を感じるわけなんですよね。

 それからもう一つあるのが、1号被保険者の方には、いわゆる時効がありますね。保険料ですから、2年ですと。2年で保険料時効になるからということでされております。しかし、保険税の方には、いわゆる税ですので、原則5年ですか、仕方によっては5年以上で延びるわけですけど、65歳未満の税の分については5年、もしくは5年以上、しかし、いわゆる連合が取り扱っている保険料の方は時効が2年ですよと。その差も法的にはおかしいんじゃないか、矛盾があるんじゃないかという気がしてならないわけですけど、そこら辺もどうなのかと。

 それから、あえてここで市で取り上げたのも、さっき言ったように、連合としては、各自治体の方か保険者の方に責任を押しかぶせればいいのかわかりませんけど、逆に、今度自治体の方からすれば、いや、そのことについては、連合の方で事業事務を取り扱っていらっしゃるんで、自分たちは突っ込んではという、両方がお互いに手を引いていたら、なかなか滞納に対する解消というのが片づいていかないという気がしてならないわけです。

 そこら辺が、お互いに2名ふやしましたよと。それから訪問もしていますということで、努力はされているようでございますし、また、幸いなことに、今度手続そのものが年4回になるとすれば、その分はまた解消されるかわかりませんから、恐らく緩和されるだろうとは思いますけど、ただ、滞納者がふえたら保険料アップという言葉自体が、私たちとしてはどうも気になってしようがないということがあるもんですから、そこら辺について、連合は連合、自治体は自治体じゃなくって、お互い努力するところは努力してもらいたいなということがあって今度質問したということで、そこら辺をもう一回、それぞれが自分のこととして事務取り扱いをしていただくようにお願いしたいということで、何かまたそれに対するあれがございましたら、お答えをいただきたいと思います。

 それから、2番目の市民参加のことの件に関してですけれども、いわゆる制定してしまったら確かに強制的になるから、これはもうそれこそ戦時中の勤労奉仕じゃないですけど、そういうふうにして強制的になったら困りますよということで、それは確かにわかります。しかし、一つ私が考えたのは、きのうもありましたけど、市の方からは、いわゆる市民税の1%ということで、予算に対する、市民に対する投げかけがありました。そういうこともあって、今度は市民の方からも、いわゆる自分たちが持てるとすれば、労力の方じゃないかということで、お互いに、市は市の方から予算を投げかけるし、それから市民の方から、自分たちが参加するという投げかけが両方からあって初めて地方自治といいますか、本当の分権というのが成り立つんじゃないかという気がしたもんですから、あえてそういう研究もなさっていいんじゃないかという気がして、今度あえて取り上げた次第でございます。

 確かに、今なかなかこちらからあれしてください、これしてくださいと言ったら、なかなかそれに対しては、いや、税金を払っているから、何をしているから、なかなか賛同を得ないのが本当ですけど、本当に自分たちが自分たちの足をどうにかしようとする気があれば、それはまた変わってくるんじゃないかと。しかし、それも投げかけないとなかなか置いてもらえない。黙っておっては、なかなか自分からこうしたい、ああしたいというのは出てこられないんじゃないかと。そういう意味でも、何か市の方から投げかけることがあってもいいんじゃないかなと。

 例えば、今、子供たちの幼児のいわゆる通学途中の事件等があっております。それについても、今確かに父兄の方とか近所の方が通学路に立ったり、行き帰り、登下校に指導されていますけど、これをいつまでもできないんじゃないかという気がしてならないわけです。これが、いつ多久市の方に起こらないとも限らないわけです。そういうことからすれば、それを毎日毎日せろと言ってもできないかもわかりませんけど、じゃあ、多久市民全体を見たときに、本当に、ただ、その道路上で寂しいようなところで、その下校時間ぐらいしばらくの時間だったら、私が見てもいいですよという方が、月に1回ぐらい出てもいいですよという方が何人かいらっしゃったら、それは解決するわけなんです。しかし、今のところされているのは、学校と保護者の間でどうかしなければならないと。しかし、なかなかならないものですから、行政としてどうかしていただきたいと言っても、行政から、じゃあ、あなた出てください、その次あなたが出てくださいとならないもんですから、なかなかできないということかもわかりませんけど、そういうことなんかを、今あっているようなことを世間なんかを契機として、そういう投げ方を、それぞれの直接、例えば教育委員会から校長さんにぽんと言うんじゃなくって、本当にもうちょっと細かく投げかけをしたら、いや、出てもいいですよという方だって出てくるかわからないわけです。

 そういうことから、どんどんどんどんその活動の場を広げていくことによって市政に参加するということで、やっぱりそういうことが自分たちも市のために一生懸命しているんだからということで、またそのいろんな行政に対する注文なんかもふえてくるんじゃないかと。それが本当の市民協働ということで、市政の活性化のためにどんどんどんどん上がっていくんじゃないかという気がするもんですから、何かの機会をとらえて投げかけていくというのも、おっくうがらんで投げかけていくことも必要じゃないかという気がしてならないんで、あえて質問した次第でございます。

 そういうことで、もう一回何か加えて考えることがあったらお聞かせいただきたいと思います。

 以上です。



○議長(古賀和夫君)

 市長。



◎市長(横尾俊彦君) (登壇)

 2回目の御質問に回答いたします。

 まず最初に、介護保険の保険料につきましては、これは多分8月ぐらいの報道だったでしょうかね。新聞記事の多分末尾の方に、議員がお尋ねの中で引用されましたような事務局発言があったということでございました。それは、納付がずうっとされないと全体の保険料アップになるんではないですかというふうな趣旨だったと思います。

 介護保険制度自体は、実はみんなの参加をもって、そのことを原資にお互い保険を主として支え合おうということですから、制度上は事務局の方がおっしゃったと記事になっていることは間違いではないんですけれども、ただ、軽々にこういったことが出ていくと、議員がお尋ねのように、ただ不安になったり心配があるということでは理解できるところでございます。

 ただ、この未納につきましては、それぞれの努力をしているところでございますけれども、全体としては、広域連合でやっています介護保険の事業に関して首長会をしたり、広域連合議会がございますが、特に首長会で出ているのは、とにかくさまざまな経費を抑えていくこと。そして、介護保険事業がスムーズに進めていくことを主眼として議論をしておりますので、そういった過剰にすぐ上がるということはないと思います。

 ただ、スタート時点の平成12年と比べますと、制度の理解が進んできたことですとか、あるいはバリアフリーに対する対応ですとか、あるいは、その利用に関する内容が周知されましたので、やっぱり利用者は確実にふえております。前期高齢者、後期高齢者で内容は違いますが、特に後期高齢者の方々の場合は費用もかさんできているところがありまして、これは全国的な傾向として、介護保険事業には要注意といいますか、財政的に気をつけながら運営していく必要があるという状況であることは、ぜひ御理解をいただければと思っています。

 多久市議会からも議員出ていただいておりますし、また、さまざまな情報はインターネットでも出ているようでございますので、ぜひ御確認いただければありがたいと思っております。

 次に、保険料の時効動向についてですけど、これはもう手続上、記事の場合はそうなっているわけでございまして、我々としても、そういったものはできればきちっと納付をいただきたいと、徴収をしていくように働きかけたいということで、1回目に回答いたしました、新たに嘱託員を雇用いたしまして、臨戸訪問なりマンツーマンでの指導を徹底しようということでございました。

 次に、2点目ですけれども、市民参加についてということでございまして、市民からの、自分たちでやられるものはこういうことをできるよと投げかけられるような、何かそういうものをつくっていけないかということですが、まさに大事なことだと思います。

 昨日の御質問で、真島議員の中にあったコミュニティーマッチングファンドは、そういった考え方に基づくものだと思います。市民も労力を提供するから、原資の部分の一部公で出してくださいとか、地域のあるいはみんなの寄附で集めた部分と合わせてやりましょうというふうなことですので、今後研究していった方がいいなというふうに感じたところです。

 逆に市民の皆さんにお願いできるものがあったら、市から投げかけてもいいんではないかということでしたので、あえてこの年末の時期で考えますと、次のことをふっと思いつきました。一つは経済に関することですが、ぜひ市内で買い物等はやっていただきたいなと思います。

 数年前、1期目の途中でしたけど、12月号、市報のコラムでそのことを書きました。そしたら、もう多分御自宅に届いてすぐでしょうね、数軒の商店の方からお手紙や電話をいただいて、気持ちが伝わったということでございまして、本当にそれはお願いしたいなと思っています。

 もう一点は、この年末に特に力点を置いてしていただいている活動の一つに、実は防犯活動があります。警察署や交通安全指導員会、また母の会、そして防犯に関する今度は孔子の里パトロール隊等ですね、あるいは福祉の関係でも同じようにしていただいているし、いろんな事業者や運送業者の方もパトロールステッカーを張っていただいておりますが、加えて、押し迫った年の瀬には消防団が各町ごとに分団単位で集まりをして、防犯活動を深夜までしていただいておりますので、ぜひお時間のある方は激励の機会に出ていただいて、励ましをしていただくとありがたいなというふうに、毎年私も巡視をさせていただいて思っているところでございますので、不思議なことに、人口の多いところほど何かギャラリーが少ない部分もございまして、地域との関連性もあるかもしれませんが、ぜひしていただくと心強いんではないかと思っております。

 そういった気持ちを寄せたり、お互いにできることで、できる範囲で気軽に協力をして、少しでも地域をよくしていく。そういった気風はぜひ育てていきたいというふうに思っております。



○議長(古賀和夫君)

 中原鎭君。



◆10番(中原鎭君)

 介護保険については、今後を期待するということで、今後の推移を見ていきたいと思います。

 それから、市民参加の取り組みについて、確かに、個々的に単発的にはそういうことで出ていらっしゃる方もいらっしゃいますし、私が言いたいのは、年間を通じて何か登録するような形で、その登録された方たちをいろんなことに使うような形でできないのかなというところがあったもんですから、ただ、単発だけを期待するんじゃなくって、1回でもいいからそういう話をおろしていただいて、私はいついつやったら、年1回ぐらい出ていいですよという方なんかがいらっしゃるんじゃないかという気がしてならないわけですけど、確かに団体とかなんかではおろされて、その中で、単発事業としては出ている方もいらっしゃいますし、ボランティアをされているのもわかっております。しかし、そこに出ない方については参加できないわけなんですよね。してもいいんですけど、なかなか自分からというのはなかなか出られないということなんで、一つの研究課題として1回おろしていただいて、じゃあどれくらいの方が出ていいですよとか、何かそういうことを先にしておかんと、先が出てこないと。

 この前も言われましたけど、どんどんどんどん団塊の世代の方たちが退職されて、いろんな技術を持った方が市内に出てこられると。その方たちなんかもいろんな部分で、市のために力を出していいですよという方もいらっしゃることだってあり得るわけです。そういうことをするためにも、そういう何といいますか、条例的じゃなくって、一つの義務とまではいかないぐらいで、何かそういう投げかけをして、自分はいついつぐらいやったら出ていいですよとかいう、そんなとなんかでも1回ぐらいは市民全体に問いかけてもいいんじゃないかという気がして、それがどうなのか。それさえできないのかですね。それさえしたらいけないのか。それぐらいは、問いかけぐらいはしていいんじゃないかという気がしてですね。

 例えば、各公民館なんか館長さんたちもいらっしゃいますし、主事さんなんかもいらっしゃいまして、そこら辺と検討でも結構ですので、何かそういうことか何か、本当に全くできないのかですね。そこら辺の検討ぐらいはしていただけないでしょうかということで、もし返事いただけたら返事いただきたいと思いますが。



○議長(古賀和夫君)

 市長。



◎市長(横尾俊彦君) (登壇)

 回答いたします。

 介護保険は今後を見たいということですが、市民全体への問いかけ等ができないだろうかと。今後検討してみたいと思いますが、過去を振り返ってみますと、1回大きく、イベントではありましたけど、呼びかけて 4,000人ぐらいが集まったのがラジオ体操でございましたね。あれはすごいなと思いました。一番驚いたのは、警察が一番驚いておられましたけれども、何と整然と、トラブル、交差点のごたごたもなく、あれだけの人があれだけの時間で集まったなと感心をされておりまして、一部お世話したスタッフ関係は、「だから文教の里です」と答えたところでございましたが、それがあります。

 また、1年間の行事等を見てみますと、多分、行政区単位に清掃活動をされているでしょう。そのときに多分、年に2回ぐらいは、秋と夏とか、季節季節決めておられますけど、そのときに大方出ておられると思いますし、その出方に関するルールは地域地域、いろいろお決めになっているようでございます。

 それと、私自身もそれが出ていますし、もう一つ出ているのが、その小学校、中学校の夏休み後半、二十日代の清掃活動ですね、除草とかなんですけれども、生い茂った。これも基本的に子供と親、場合によっては御家族で出ていただいて、皆さんで地区割をして清掃活動といいますか、除草作業とかしていただいていますので、そういったことを広げていくというのも一つかなと思います。

 あと、私自身は、ボランティアで掃除の会という形で参加させていただいてやっていますが、地域地域によりましては、本当にもう決めて毎月出ておられるところもございますし、立派だなというふうに感心をいたしております。それを全市に呼びかけてというのは、やってみたいと個人的には思いますが、少し検討して方法なり協力体制なり、また、やることによって一番最初に言いましたように無理がかかったり、そがん強制的なものはという反応はよくないことですので、少し研究をさせていただきたいと思います。



○議長(古賀和夫君)

 中原鎭君の質問は終わりました。

 次に、井上慧君。



◆17番(井上慧君) (登壇)

 17番議員の井上慧でございます。通告書に従って、教育長に2点7項目の質問をさせていただきます。

 教育長には、本会議で初お目見えとなります。私は、毎議会で教育問題について1点は質問を申し上げております。今後ともよろしくお願い申し上げて、質問に入らせていただきたいと思います。

 第1点は、学力についての質問です。

 私は、皆さんと同じだろうと思いますが、新聞の切り抜きをやっております。2001年の佐賀新聞には、高校入試の平均点が他の地域よりも低いという理由で、多久市では基礎学力向上に力を入れるために、授業外学習を実施しているという記事がありました。そして、市教委は学力テストを実施するという記事です。それは現在も続いていることだと思います。

 私は、学力に関する質問をするときには、基礎学力向上について反対したことは一度もありません。それは市民としても、元教員としてもごく当たり前のことだからです。しかし、市長の回答の中でも、各議員の質問の中でも、高校入試の結果と学力との関係の話がよく出てまいります。私は、ペーパーテストの強化で、本物の生きる力がどれだけ育つのだろうといつも思っているのですが、教育長はこの点どのようにお考えになっておられるのかお尋ねいたします。

 次に、現在の新聞、雑誌等でよく問題となっている学力低下論についてお伺いいたします。

 私は長年教員をしてきた者ですが、本当のところ、学力とは何かと問われても、きちんと答えることはできません。そもそも、この学力低下論の始まりは、一部の理科系大学教員の大学生の学力低下についての告発からでした。私が知っているだけでも、昔からそんな大学生はいたわけですが、学力低下論者にすれば、狭義の学力向上を促したかったからだと思います。私は、学力とはそんなに簡単にはかれるものではないと考えております。地域や学校教室、一人一人の子供の状況に応じて多様に想定し得るものだと思っておりますので、どんな調査かは別として、調査の数字で低下を論じるべきではないと思っています。教育長は、この点についてどのようにお考えになっているでしょうか。

 学力についての3項目めとして、学力低下論者は、その原因をゆとり教育のせいにしています。文部科学省も新聞等を見てみると、ゆとり教育の見直しを計画しているようです。先日、多久中部小の総合学習の研究発表会に参加させていただく機会を得ました。私は、本議会で学力についての質問を予定しておりましたので、興味深く参観させていただきました。市丸校長先生が冒頭述べておられるように、子供たちが主体的に学ぶための自己考慮、自己形成の見取りという趣旨に合った立派な発表会だったと思いました。私は、学力向上と総合学習は両立するものだと思うのですが、この点、教育長はどのようにお考えになりますか、お伺いいたします。

 次に、全国一斉学力テストについてお伺いいたします。

 本年初めごろ、当時の中山文部科学大臣は、ゆとり教育を転換し、全国一斉学力テストなどの実施を通して、競争教育の復活に取り組む意向を示しました。私は、この政策については反対です。単純な詰め込み教育の復活や競争の強化で、日本の子供たち、若者たちの学力が回復する保証はどこにもありません。

 私は、学力低下論の中には、コミックス本のはんらん等で理論的な思考を支える読解力が低下している。テレビ視聴時間の長さ、宿題等の家庭学習時間の短さ、親の考え方の変化等、家庭の情報環境の変化や社会構造の変化などを考えずに、単なる学校だけの責任に転嫁して、全国一斉学力テストという、私に言わせれば暴挙が行われようとしています。そこで、現在どの程度計画が進行しているのかをお知らせいただきたいと思います。

 次に、この全国一斉学力テストは、表向きは参加するかどうかは市教委の判断にゆだねられていることになっております。県教委、市教委はこの点についてどのように考え、どう対応されようとしておられるのでしょうか、お伺いいたします。

 第3としては、もし実行される場合、テストの結果の利用が一番問題となるわけですが、この点については、どのようにお考えになっておられますでしょうか。

 最後に、テスト結果の公表についてはどのように考えておられるのでしょうか、お知らせください。

 これで1回目の質問を終わります。できるだけ簡明にお願いをいたします。



○議長(古賀和夫君)

 井上慧君の質問に対する答弁は午後行うこととし、暫時休憩します。

                午前11時50分 休憩

                午後1時   再開



○議長(古賀和夫君)

 休憩前に引き続き会議を開きます。

 井上慧君の質問に対する答弁を求めます。教育長。



◎教育長(中川正博君) (登壇)

 井上議員の最初の御質問にお答えしたいというふうに思います。

 ペーパーテストで本物の生きる力がどのように育つのだろうかということでございましたが、基礎学力は必要なことだということには井上議員と私も全く同感であります。

 ペーパーテストというのは、さまざまな評価法の一つとして、現在の学習の習得状況、達成状況をはかるものです。一方、生きる力というのは、変化の激しいこれからの社会を生きる子供たちに身につけさせたい確かな学力、豊かな人間性、健康と体力、この三つの要素から成る力であります。ペーパーテストについては、確かな学力の形成の部分に関係してくるかと思います。確かな学力は、知識、技能はもちろんでありますが、これに加えて、学ぶ意欲、自分で課題を見つけ、みずから学ぶ、しかも主体的に判断し行動する、そういった資質能力までも含めたものと思っております。これらの資質能力の育成には、学習指導要領に示しております各教科における意欲、態度、理解力、思考力、表現力の高まりが必要不可欠とされます。その高まりを見取って今後の指導に生かすために、ペーパーテストによる評価は有効な方法の一つと思っております。ペーパーテストの実施によって、各教科等の基礎的、基本的内容の習得状況、達成状況を見ることができます。そして、ほかの評価方法と組み合わせることで、子供たちへの指導方法の改善が総合的に図られることになります。このことが確かな学力の向上にもつながり、ひいては生きる力の育成に結びつくものと考えます。

 続きまして、学力低下論についてのお尋ねだったと思います。

 学力というのは簡単にはかれるものではないということでございましたが、この学力低下論につきましては、文部科学省が実施し、そして参加した全国的、国際的な学力調査によりますと、日本の子供の成績はまだまだ高いと言っておりました。しかし、今度はトップではないと敗北宣言も行われました。しかし、依然として上位にあることには間違いありません。しかし、学力が低下していると受けとめられる多くの課題も見つかっております。このことが学力低下論と結びついていると考えられます。それは、読書をしなくなった、家庭での学習習慣が崩れてしまった、学習意欲が必ずしも高くない、朝食を食べないなど生活習慣の乱れがある子供の学力は低いという結果も出されておるところであります。

 多久市でも、このような学力が低下していると受けとめられる多くの課題を真摯に受けとめ、さまざまな改善を図っているところであります。例えば、家庭学習の時間が少ない児童・生徒に対しては、家庭学習の手引きを配布するなど家庭との連携を図り、家庭学習の定着を図っているところです。また、小学校低学年においては、学習習慣の定着のための目標値を設定し、基本的生活習慣の育成に努めております。こういった取り組みが功を奏することによって、学力低下という状況を克服できるのではないかということを期待しているところであります。

 次に、先ほどの学力低下と総合的な学習との関係であります。

 ゆとり教育を行ったせいで学力低下に結びついているんじゃないかと、こういう御指摘でありましたが、井上議員御指摘のように、両立するものだと思うけれどもということでございましたが、私も全くそのとおりだと思います。

 論語の中に、「学んで思わざれば則ち罔(くら)し。思うて学ばざれば則ち殆(あや)うし。」という、これはこの学力論争に当てはめてみますと、基礎基本の部分と応用力の部分をあらわしているというふうに読み取ることができると思いますが、車の両輪としてこの二つが機能しなければ本物にはならないというふうに思っております。ですから、総合的な学習をしたために学力が低下したとは一概に言えないというふうに思います。

 総合的な学習の時間においては、教科あるいは道徳、特別活動で身につけた知識、技能等を相互に関連づけて、それらが総合的に働くようにすることが主なねらいとされております。つまり、総合的な学習の時間というのは、いわば応用力を獲得する、あるいは思考力、表現力を獲得する、そういう時間であります。みずから学び、みずから考え判断し、問題解決しようとする過程の中で身につけた教科等の基礎的、基本的な事項を発揮する場と言えるものです。まさに確かな学力の向上を図るための場と言っても過言ではありません。

 先ほどの回答でも述べましたが、学力低下論の発生は別のところに要因があります。しかし、総合的な学習の時間において各学校で作成した目標、あるいは内容に基づき、児童・生徒の学習状況に応じて教師が適切な指導を行うことができなければ、学力低下論に結びつきかねません。多久市では、このような危惧を払拭するために、平成14年度より先進的に研修会を開催するといった取り組みもしております。したがいまして、総合的な学習におけるそれぞれの教師の資質の向上を図っているところであります。今後とも、総合的な学習の時間を確かな学力の形成の場としてとらえ、その有効的な活用の充実に努めていきたいと考えております。

 次に、全国一斉学力テストの進捗状況についてのお尋ねであります。

 2002年、2004年と文部科学省は全国から学校を抽出して、教育課程実施状況調査──学力テストとも呼んでおりますが、これを実施いたしました。その結果については、多久市教育委員会にも報告があり、各学校において授業に生かされ、学習が展開されているところであります。

 御質問の全国一斉学力テストの実施については、新聞等で実施する予定であるとの報道がありました。しかし、詳細については全く知り得ておりません。一部報道では、2007年度、再来年から実施する予定、そして、文部科学省が具体的な検討に入ると聞いているところであります。

 続きまして、この全国一斉学力テストは地教委のそれぞれの教育委員会の実践にゆだねられているというお尋ねでありましたが、ゆだねられているのか、全部に、一斉になるのか、それはまだ決まっておりませんので、ここでお答えすることはできません。悉皆調査という言葉で新聞は書いてありましたが、これから文科省は検討に入るということであります。

 それから、テスト結果の件でありますが、多久市教育委員会といたしましては、児童・生徒の確かな学力の定着、向上を目指して、計算タイム、読書タイム等の特設の時間を設けたり、読み書き算の定着を図ったり、チームティーチングや少人数による学習の機会を設けたりして、一人一人の児童・生徒を大切にした学習を展開しているところであります。その状況をはかるために、小学校では国語と算数の2教科、中学校では国語、数学、社会、理科、英語の5教科のNRT学力診断テスト、あるいはCRT学習到達度テストを実施し、その結果を分析して子供たち一人一人の学習状況を把握し、教師は教師で教材研究を深め授業改善を行い、子供たち一人一人にしっかりと基礎基本を身につけさせるよう努力しているところであります。新聞報道では、全国一斉学力テストについては過去の苦い轍を踏まないよう、過度の競争にならないようにと、そういった附帯事項もついているやに聞いております。また、実施のねらいを個々の子供の学習到達度を把握するとしております。まさに子供一人一人の学習状況を把握し、子供一人一人の指導に生かし、しっかりと基礎基本を身につけさせ確かな学力をつけることは重要だと思っております。

 最後になりますが、テスト結果の公表についてであります。

 多久市教育委員会が実施している学力診断テストNRT、学習到達度テストCRTは、学校全体の状況として学校運営説明会、あるいは保護者会の折に、また、学校評議員さんにお集まりいただいたときにお知らせをして、伸びている点、問題点を報告しているところであります。さらに、公表するだけではなく、学校として育友会、PTA、家庭との連携を深め改善に向け努力しているところです。個々の結果については、家庭訪問や個人懇談の折に保護者に伝え、家庭学習の一助としていただいております。

 議員御質問の全国一斉学力テストの公表の件については、まだ詳細はわかっておりません。国や県の動向を見守りながら対応していくように思っております。



○議長(古賀和夫君)

 井上慧君。



◆17番(井上慧君)

 それでは、2回目の質問を申し上げます。

 ペーパーテストの関係でございますが、私が教諭をしていたとき、いつも不思議に思っていたことがあるんですね。

 ペーパーテストをやっておりました。知識、理解、技能、そういうのはよくわかります。その次に、思考、判断、表現と。その辺まではどうにか、ああ、このテストはそれを意図した問題じゃないかなあと思ってできたんですが、関心、意欲、態度あたりがペーパーテストにしてあるんですね。それでどうして関心があって、どうして意欲があって、どうして態度がわかるのかというのがありましたですね。だから、ペーパーテストというのは、ある一部分、私から言わせますと、その多様な学力をどう──多様な学力と言うとまた難しいんですが、多様な学力を、私たちでも測定するのは物すごく難しいんですが、仕方なく標準学力テストのようなのを使っておったです。仕方なくだったですね。

 それで、今さっきも私に聞かれてもわからんと言いましたが、全国一斉学習テストというのが実施される場合、全国ですから、もう少し、学力とは何か、そして、これはこういうのをするんだというのをきちっと決めんで、ただ漠然とした学力感というんですか、そういうもので果たしていいんだろうかと。やっぱり以前と同じような知識、技能を中心としたテストになっていくんじゃないかと。そうすると、それを見るとそこのところだけ差がつくので、きのうお話があったように、これではもうだめだと、多久はだめだというふうになってしまうわけですね。そうすると、今さっき申し上げた中部小の研究も、もうこんなの何にもならないと、もっと計算や漢字や読み書き、そういうのを一生懸命やれというふうになっていくんじゃないかと私は思うわけですよ。だから、そういう知識、理解、技能のような狭い学力、それに、みずから考え、判断し、行動する力をどういうふうにしてつけるのかというのが、学校で勉強させるものじゃないかなと私は思っております。

 ペーパーテストの問題で、この前の土曜日、うちにホームステイのボーヤンさんという方が来られたんですが、その方はアメリカのワシントンDCの高校と大学で教えていらっしゃる先生でした。その人と晩飲みながら大分議論をしたんですが、ボーヤンさんの会話の中でいろいろありましたが、私が特に印象的に思ったのは、ペーパーテストでは批判する発想は生まれてこないというふうに話されておりました。将来の伸びは期待が薄いんだというふうに話されておりました。

 私も幾らかここで私見を述べて、教育長の御意見を伺いたいと思うんです。

 私は、学生時代に標準学力検査というのを勉強しました。そのころは、子供たちの成績をグラフにあらわすと正常分配曲線──こうなるんですね、というふうになるとならっておったんですが──言うならヒトコブラクダですね。そうすると、最近の学力等の本を読んでみますと、もう最近はフタコブラクダになっていると──こうこうなっとると、こういうふうに本にはよく書いてあります。

 前コブの方に入る子は、受験競争で進学校を目指して夜遅くまで塾に通ってという人たちになるわけですね。後ろのコブは、今までこうだった、ヒトコブだったのが何かの理由──何の理由か私はわかりませんが、受験競争から脱落をし、勉強をあきらめたのがなるというふうに思うわけですね。前コブのグループと後ろコブのグループの子供たちの間に、そして無言の序列というものができ上がっているんじゃないかというふうに思います。全員が学力低下を起こしているわけじゃなくて、それを、ただ単なる平均点で学力低下だというふうに考えるのは私は間違っているんじゃないかと思っています。

 それで、この狭い意味での学力、偏差値による分け方で、前コブの子供たちはいい子、後ろコブの子供たちはだめな子というふうに分けられているんじゃないかなと私は思います。前コブの若者の中でも問題はあると思います。この前、ある会社の入社試験の話を聞きました。うちに来て私は絶対上がっとると言うわけですね、受けてから。どうしてかというと、みんなペーパーテストで前コブの子供たちばっかりだったそうです、いいところでしたから。そうすると、前コブの人たちはテストができていますので、最終段階まで残っているわけです。最終段階まで残って、その集まりで討論会をしなければいけなかったということです。そうすると、その私が聞いた者は、あとの若者はみんな自分の意見も出しきらん、意見出しても独創性がない、説得力のある話もできない、そういう人だったと。私は、ここが生きる力だと思っているんですよ。これができていなかったので、やっぱりあの人たちよりはおいが上がるはずというふうな感じでした。当然そういうふうになったわけですね。

 後ろのコブの人はどうかというと、小学校、中学校のときは前コブにおる、それが何かのきっかけでずるずるっと後ろのコブに流れていく──後ろのコブに前からおった者は、もう最初からあきらめの感じがあるわけです。前のコブから後ろのコブに流れていった者が、自分はこんなじゃないと。というのは、前コブにおったのでそう思っているわけです。そうすると、それが後ろのコブに来たときにいろいろ絶望感を持って、そして今、若者がいろいろ事件を起こしているのはこういう点があるんじゃないかと、私はこう思っているんですが、私の考え方がどういうふうにいかんのか、その辺をよろしくお願いしたいと思います。

 それから、総合学習の問題ですが、10月12日の毎日新聞を見てみましたら、最近は塾が総合学習をやっていると書いてあります。やっぱり点数だけ、知識、理解、技能だけではだめだということで、それでは関心、意欲、態度あたりをどうするかというので、もちろんこれは計画的にカリキュラムを立てていますが、それで総合学習を取り組んでいるというのが毎日新聞に書いてありました。やっぱりこれは今までの塾の問題だけではだめじゃないかと考えたからじゃないだろうかというふうに思っております。

 それでは、次に、一斉学力テストの問題に入りたいと思いますが、私はこういうふうにいつも質問をして、今までの教育長もそがんとはまだ詳細が不明だと。新聞に書いてあるから詳細は本当はわかっていると思うんですが、私が聞いても詳細は不明と。今度の教育長もそう今おっしゃいました。本当はわかっているはずなんですよ。そうして、どの質問も不明だ不明だと言っとって、急にぽろっと出てくるわけですね。そのときはもう遅いわけですよ。

 だから、あとの質問はみんな、今の教育長のお話では全国一斉学力テストの問題はまだできておりません、できておりませんで終わりました、今の御回答は。やっぱり2番目のところの多久市の対応ぐらいは考えとっていただいていいんじゃないかと思うんですよ、どうせあるんですから。こういうふうに言うたら怒られるかわかりませんが。新聞あたりではもうとうとうとなっておりました。ただ一つわからんのが、文部科学大臣がかわったというぐらいですね。そこがわからんので、ひょっとするとと思いますが、そういうことはないと思います。

 それで、多久でも標準テストをずっとやっていらっしゃるわけですから、本当は全国の学力テストに参加する必要はないんです。今教育長おっしゃったんですが、それはどこができんのか、どこがどういうふうにできんのかがわかればいいわけですから、よそと、全国学力テストはどうするのかわかりませんが、多久市は何点だった、小城市は何点だった、佐賀市は平均何点だったとなって、それで、きのうのように多久市は平均点数が低いから大変だとなるわけですよ。そうなってくると、学校も、今さっき申し上げたように総合学習とかなんとかくそくらえになりますね。そして、ただ全国学力テスト用のカリキュラムを組んで、それを一生懸命やるという形しかなってこないんじゃないかと。それが本当の教育だろうかと私は思うわけですので、その辺についても一言お願いしたいと思います。

 結果の利用のところについては、到達度評価でしっかりやっているということでございます。私それで結構だと思うんですが、やっぱり全国学力テストは悉皆調査なんですよね。そうすると、佐賀県と福岡県はどうだ、佐賀市と小城市と多久市はどうだと。それから学校間、今度は中部小と緑小はどうだとなってくるわけです。そうすると、幾らそういうことはないと言っとっても、校長先生とすると、うちの学校は多久市で一番だめばいて。そうすると、頑張らざるを得んですね。いろいろそういうふうになってくると、きのうの話じゃないですが、これは大変なことになるといって、みんなここでまたどんどん出るんじゃないかと思いますよ。うちの多久市はこんなに平均点が低いんだ、だから、ということになって大変なことになるんじゃないかと、私はこう思うわけですが、その点どのようにお考えなのか、お聞かせ願えればと思います。

 以上で2回目の質問を終わります。



○議長(古賀和夫君)

 教育長。



◎教育長(中川正博君) (登壇)

 最初のペーパーテストの件でありますが、確かに子供たちが今受けているテストは、知識、理解、あるいは技能、あるいは思考力、判断力というふうに市販のペーパーテストにも観点が書いてあります。私も実際、それをずうっと個人ごとにしてみたんです。そうすると、井上議員おっしゃるように、知識というのはやっぱり点数であらわれてきている部分がほとんどですので、それはいいんですが、関心、意欲、態度というのはペーパーテストではよくわかりません。これはもうそのとおりです。

 ですから、あくまでもそれは担任教師を補完するものでありまして、やっぱり担任が日ごろから子供と寄り添ったりしながら、観察に基づいた、いわば教師の長年の勘みたいなところで見る部分も多分にあると思うんです。そういう確かな目を学校の先生は持っていないといけないというふうに思います。ですから、このペーパーテストだけでその子を判断するというのは非常に危険なことでありまして、かねがねの担任と子供との信頼関係に基づいた関係の中から、その子の方向性なり、あるいは能力なりを引き出す、転化するということが必要なことじゃないかなというふうに思います。

 それから、これからはテスト内容がうんと変わります。今までのテスト、例えば国語のテストに折れ線グラフ、棒グラフが出てきて、それを見て表現をせろと、そういうふうにテストの内容そのものが変わってくると思います。そのためには授業そのものも変わらんといかんと。教科書とチョークだけ、黒板を背にした授業をやっていたんでは、今度そういったテスト内容に変わってからも依然として点数が低いということになりますので、テスト内容を変えるならば授業そのものも変わらにゃいかん。今までの一問一答、これはまずい授業だと思います。もうちょっといい授業は一問多答だと思います。一番いいのは一問他問答だと思います。ですから、教室の中で、例えば一つの質問が出たときに、「何とか君」と言ったときにA君が答える、それに対してB君が反論をしたり賛成の意を表明する、そういう一問他問答の授業づくりというのが、これから学校の先生たちに課せられた一つの課題ではないかなというふうに思います。

 したがいまして、読み書き算というのは基礎部分で、これはきちんと、特に小学校であれば小刻みの繰り返し方式というのが小学校の指導の原則だというふうに私は思いますが、これは繰り返し繰り返し、小刻みの繰り返し方式で確実に身につけさせるということも一つ必要です。これは訓練しないといけないと思うんです。しかし、もう一つ子供たちに要求しなきゃならんのは、先ほど井上議員も御指摘いただいた関心だとか、意欲だとか、態度だとか、そういったものを培うという手法が学校の先生には課せられるんじゃないかなというふうに思います。

 それから、標準学力テストの正常分配曲線の御指摘がありましたが、確かに昔は──昔と言ったら語弊がありますが、こういうふうにきれいな山なりの、こういうカーブを描いていたんです。こういうふうになっていると、議員から見られてこっちの方ですね、こっちの方が5、4、3、2、1となっていますと、真ん中が大部分を占めていたと思います。そして、下位の子供たちがこっちにいたというふうに思いますが、今は確かにこういうふうな曲線を描きます。ということは、真ん中がいなくなったと、いわゆる2コブといいますか、二極化現象が起こっているのも間違いありません。

 ただ、そこのところは日本全体でやっぱり真剣に考えないといけない部分だというふうに思うんですよ。ということは、意欲をなくしてしまった子供たちがぐうっとこっちに寄ってしまったんですね。ですから、真ん中の子供がいないと。そして、点数で言うと1とか2のところがうんとふえてきたという部分は、これは日本にとっては危機だというふうに思います。それが一概にペーパーテストだけではない、もっとほかに要因はいっぱいあると。それを、学校関係者はもちろんのこと、保護者も含めて真剣に対応策を考えないと、ますますその現象はひどくなるというふうに思っております。ですから、そこのところが問題だというふうに思います。

 それから、先ほど、あきらめの子供たちの話が出ましたが、やっぱり小さいときから、もう小学校から中学校に上がってきた子供たちが、無力感を獲得して上がってくる子供が非常に多くなったということです。ということは、もうおれはだめだと、おれは何したっちゃ一緒というふうな気持ちになってだんだん大きくなっていると。やっぱりこれを効力感に変えていかんといかんと思うんです。そのためには他と比較するんじゃなくて、やっぱりその子供の伸びをいつも私たち大人が見るということが大事じゃないかなと。ですから、前はこうだったけど、こがしこ伸びたじゃんと。ほかと比べたらこの子は悪いと思うんです。しかし、何月何日よりもこれだけ伸びたじゃんという、その子の伸びで私たちが子供たちを評価していくということが今非常に必要なことじゃないかなと。そうしないことには、ますます無力感を獲得する子供たちがふえるんじゃないかなというふうに思います。

 それから、総合学習を塾でやっているという、これはもう学校しっかりせろよと私は言いたいんですが、ちょっと私それは見たことがないのでわかりませんが、確かに総合学習というのは50年に一遍出るか出ないかぐらいのすばらしい考え方だと。井上議員と私同じ考えです。しかし、そういうすばらしい考えの総合学習が成果を上げ得なかったというのもあると思うんです。ということは、四角い教室の中でいすに縛りつけて指導することになれていた先生たちが、広がったところで子供たちを束ね得なかったという部分もあると思うんです。まあ、それだけじゃありませんが、総合学習は私も非常に大事な学習の一つだと。先ほどの           くら            あや「学んで思わざれば則ち罔し。思うて学ばざれば則ち殆うし。」というあの論語と一緒で、基礎基本と総合的な学習の部分というのは、やっぱり車の両輪として考えておくべきことじゃないかなというふうに思います。

 一つ言い忘れておりましたが、わかっとらんというのはわかっておりません。というのは、文部科学省は児童・生徒の理解度を把握するため、2007年度から実施する全国学力テストの具体案について検討に入るということなんです。ですから、一切私たちは詳細わかりませんので、そういう意味のわかりませんということです。



○議長(古賀和夫君)

 井上慧君。



◆17番(井上慧君)

 それでは、3回目の質問をさせていただきます。どこの部類に入るかわかりませんが、私が一応メモしとった分だけ申し上げて、3回目の質問にかえたいと思います。

 ここに、ことし1月の終わりの新聞があります。これは佐賀新聞なんですが、森薫さんという人──私知らないんですが、森薫さんという人が書いておるやつです。これはスマトラ沖地震の話が書いてあります。非常におもしろいので何度も読んでいるんですが、日本は地震があるので津波も時々あるわけですね。そういうので、その人が小さいときに体験しとって、今度スマトラ沖に行った途端、船からおりたときに潮が引き出したと。みんな潮が引いたので、沖の方にどんどん行ったと。その人は、奥さんと、それと子供を両脇に抱えて上の方にどんどん上っていったそうですね。これは津波だとその人はわかっとったと。じゃないかと思って走っていって、どうにか自分がここは高いところというところに届いたときに、どーっと来たらしいですね。

 この森さんは、自分もそういうことは知らなかったと、今度は本当の学力になるだろうと話しておられますが、聞いたことはすぐ忘れる、見たものは記憶に残る、体験したものは本当の学力になるんだというふうにここで言っておられます。私は、非常にこれはおもしろい話だなと思って聞いているわけですが、やっぱりこれはペーパーテストではできない、総合学習がこういうのに当たるんじゃないかなと、私はいつもこれを読むたび思うんですが、非常に大切だなと思って、ここでちょっと話を出しました。

 それで、今さっき教育長がおっしゃったように、学力の国際比較、今まで1等だったのが3位になった、4位になったと、それで学力低下にしてもらっては困ると私は思うんですよ。学力というのはもっと奥深いもんじゃないかなというふうに思うわけです。本当に学力低下をおっしゃっている方が、どの学年のどの分野の力が、どの時期と比べてどの程度低下したのかというのを答えきる人はだれもいないんですね。ただ何となく、大学生が分数の問題ができんかったの、「異常」と「異状」の違いがわからんやったの、そのくらいで──私から言わせるとそんくらいですが、そのくらいで学力低下を言ってもらっては困ると私は思うんですが、その点どうお考えなのか。

 もう一つだけ申し上げて、3回目の質問を終わりたいと思います。

 地方分権研というのがあるんですね。市長が一番御存じやと思うんですが。佐賀県知事も入っとんさっですね。そこの人が、今度全国一斉学力テストについて条件つきで賛成と言ってあるわけですね。自治体や学校がデータを自由に利用できる条件があれば賛成と言っておるようです。これも新聞に書いてありました。

 それは何のためにするかというと、一人一人がどこでつまずいているかをつかむことで、教育行政の向上につなげたいと書いてあります。最後に一番大切なところがあるんです。公表は自治体の判断で決められるようにしてほしいというふうに言っているわけ。それだけ公表をするということは非常に大変なことなんです。公表するということで、結果が公表されなくても学校や地域は点数を上げることに熱を上げて、点数で子供をはかる傾向というのはもう40年前に終わっているわけですよ。それがまた始まった。学校現場ではゆとり教育というので、非常に僕はすばらしい理念だと思いますが、特色ある学校づくり、多様化を認める教育を進めているわけですが、その努力に水を差すものだと思うんです。

 私はいつも申し上げておりますが、学力向上というのは非常に大切です。しかし、それが学校や地域の序列化といいますか、そういうふうにするのは非常に間違っていると私は申し上げて、もうそろそろ1時間になりますので、私の3回目の質問を終わらせていただきます。



○議長(古賀和夫君)

 教育長。



◎教育長(中川正博君) (登壇)

 先ほどのスマトラ沖のお話、私も全く同じですが、一番よく知っていたのはゾウだったですね。鎖を切って逃げたと。何か特殊な能力があるのかどうか知りませんが。ですから、教室の中だけではこういった知恵というのは生まれないというふうに思います。ですから、ここで私たちが学ばなければならないのは上杉鷹山だと。「して見せて、言って聞かせて、させてみる」という、これがやっぱり今の子供たちに必要なことじゃないかなと。そして、もう一つつけ加えるならば、褒めてやらんと子供は動かない。やっぱり「して見せて、言って聞かせて、させてみる」、なぜという目的も必要でしょうし、どれだけということも必要でしょうし、どんなという評価も必要じゃないかなというふうに思っています。ですから、体験学習が重視されるというのはその辺にあるんじゃないかなというふうに思います。

 それから、最後の序列化の件でありますが、確かに井上議員御指摘のように、1960年代というのは、学力コンクールの様相が強まったというのは事実だと思います。ですから、これから論議されることの重要な中身に、学校間の序列化だとか、あるいは過度な競争につながらない、そういった配慮を求める意見が交わされるんじゃないかなということは予想にかたくないというふうに思います。



○議長(古賀和夫君)

 井上慧君の質問は終わりました。

 ここで10分間休憩をしたいと思います。

                午後1時47分 休憩

                午後1時59分 再開



○議長(古賀和夫君)

 休憩前に引き続き会議を開きます。

 市政一般に対する質問を行います。西山英徳君。



◆18番(西山英徳君) (登壇)

 西山英徳です。日本の政治は、無責任な借金財政から自己責任に基づく受益者負担を基調として改革されつつあります。改めるべきは制度のみではなく、その制度を通じて自覚すべき自己責任の精神であります。自己のためにみずからの汗を流すのは当然のことであり、午前中、石井議員の質問で、学校給食費を責任を持って納めていただく、また、中原議員の質疑では、介護保険料を責任を持って納めていただくというお話があっておりましたけれども、自己のみではなく他人のためにも、また公のためにも汗を流すという社会意識を持ってこそ社会は成り立ち、その社会が力を還元して人々を育てるのであります。

 地方分権化において、それぞれの市町村が自治体と住民が相協力してまちづくりを進めておりますが、多久市の場合、午前中、市長は、道路愛護についてボランティアがかなりあると。また、河川愛護とか、あるいは孔子まつりのときには花を添えてもらう、そういうグループもあると言われました。そういう非常に協力的な、郷土を愛する方々がおられるんですけれども、住民全体についてこの考えを市長はどう進め、住民はどう協力していただくように考えておられるのかということについて、以下お尋ねをいたします。

 質問の第1は、直面する問題で多久市の将来に係る四つの事業について市長にお伺いいたします。

 質問その1、県道多久・武雄線改良工事停滞の問題であります。

 これは県の事業でありますが、多久市の問題であり、多久市が県中央地区の交通に支障を与えている問題であります。この線のうち、桐岡地区、東ノ原地区、撰分地区の拡幅工事はもう既に終わっておりますが、宮ノ浦地区はバイパスの入り口を双方から着工したそのままで長く中断されております。現在、この地区は大型車が中央線からはみ出して走っております。また、対向車方面にはみ出すばかりでなくて歩道側にもはみ出しておる。歩道側といっても歩道はないので、側溝の上にふたをしてあるその側溝のふたが歩道のかわりになって、そこにはみ出して、両方に危険を与えつつ大型車が走っているという状況でありまして、危険この上ありません。死亡事故も起こっております。

 ここにおいて、国は道路建設を大幅に縮小し、平成19年度以降、道路建設のための特定財源は他に転用するよう総理大臣みずから指示を出しております。与野党がきのう大体合意しておられるようでございます。したがって、平成18年度は道路改良の正念場を迎えることになり、その予算裏づけがこの一月にかかるものと見られます。

 私は、多久市議会議員として将来を見通して行動すべき責任を痛感し、地域の将来のため、地権者の方々と地域住民代表者の方に、文書で御深慮の上、御協力いただくよう訴えることといたしました。その訴える文書は建設整備課長にも差し上げております。

 私は次のように自覚をいたします。一つ、このありさまは多久市及び多久市民が後世に責任を持つべきものであること。二つ、この問題は解決できないものではないと思えること。事情はある程度つかんでおります。そう思います。三つ、事の始末は文書にして後世に残すべきものであること。今そのように記録をとり始めております。

 そこで質問ですが、市長はこの工事停滞の問題点をどう整理、把握しておられますか。

 質問その2、駅南市営住宅新棟の建設について。

 近隣住民には住環境の変化を懸念する人もあるやに聞いておりますが、変化は社会共同生活上、受忍すべき範囲内であるのかお伺いいたします。狭い日本、近隣相互いに認め合って生活してほしいと願っての質問であります。

 質問その3は、どん3 の森の白紙撤回により再燃した県立病院誘致についてであります。

 これは昨日、山本議員がされまして、かなりお答えをいただいて承知しております。その内容をさらに分析してお伺いしたいと思います。

 県知事は佐賀市内を基本として考え、佐賀市長が年内に回答すると言っておられる一つは現在地で改築をするという案、それからもう一つが佐賀駅の南を充てるという案、そしてさらには佐賀市内のどこかというその案。これを知事は待っておるという状況であります。

 知事は佐賀市以外を全く考えないわけではないとしておられます。このため誘致を要望している自治体は多く、中には土地代を負担する旨申し出ているところもあります。多久市は、知事が全く考えないわけではないという程度のわずかの可能性にかけて、県西部地区への配慮を求め、唐津、伊万里の支援を取りつけて要望されたのは手がたい方法だったと思います。しっかりやっておられるなという感じはしております。しかし、県立病院の多久市誘致は、多久だけのためではなく、また県西部地区だけのためでもなく、県全体のために効果的だと論拠を述べる必要があると思います。

 陳情書を過去5回にわたって出しておられると。総務部長からその内容も見せていただきました。それでお尋ねですが、その陳情の内容をちょっと整理してみます。いろいろ出てきたから、整理するとこういうことだと、お答えをいただく前にちょっとこちらで申し上げます。

 三つを強調しておられます。まず一つは、多久市は佐賀県の中央に位置する。県域内から1時間以内で通院が可能。県都佐賀と第2都市唐津の中間にあって、交通網としてはJR唐津線、国道 203号線、さらに高規格道路──これはだんだん整備されていくでしょう、長崎自動車道、各種幹線道路──これは武雄にも通ずる、伊万里にも通ずる県道でしょう、こういった交通の要所であり、地理的にも中央に位置しておるという主張が一つ。これは的確な主張だと思います。

 2番目には、県西部地区は、東部地区が人口構成が47%であるのに対して53%とやや多いわけです。この西部地区には唐津も伊万里も入るわけですけれども、これが多久に設置してほしいということで賛同をしておられる。一方、東部地区には高度医療機関があるのにこちらにはない。東部には国立病院や社会保険病院、佐賀大学病院、さらにはすぐ隣接して久留米の医大初め大きな病院がある。そういう医療環境も考えてくださいというのが第2点。

 そして第3点、これが注目してほしいと思うんでございますが、多久市は緑に包まれた環境のよい文化都市であります。この三つを言っておられる。ほかにないかということも考えますけれども、これは非常に整理してやられたことだと思います。この5回にわたる陳情文を整理すると、こういうことになると思います。

 そこでお尋ねです。陳情を5回重ねて市長は、もうそれは全部おられたと思うんですね。あとの方は交代されているでしょう。そこで、この文章にないような、強調されたとか補足説明をされたというようなことがあれば、それをお聞かせいただきたい。そしてまた、県がそれに対してどういう答えだったか。ちらっと断片的に聞いたこともありますけれども、総合してどういう回答だったか、それをお尋ねいたします。

 質問その4は、県が建設推進に力を入れている長崎新幹線についてであります。

 5年後の平成23年には鹿児島新幹線が全線開通し、多久へ向かうには新鳥栖駅で乗りかえることになりますが、長崎新幹線が佐賀までの利便を増すものかどうか、また、その利便に比べて多久市は負担をどう負うことになるのか、お尋ねいたします。

 そして、横尾多久市長は、今県内であちこちの首長さんも含めていろいろ論議をしておられます、県議会でも問題になっております長崎新幹線建設についてどう思われるのか、賛否どういう立場にお立ちであるのか、そして、どのように行動しておられるのか、お伺いいたします。

 質問の第2は、教育・文化によるまちおこしについて教育長にお伺いいたします。

 市民生活を豊かにするまちおこしは、第1項で四つの事業を上げたごとく、国や県の力をかりて施設をつくり産業を振興する分野があります。他方、教育・文化の振興のごとく、比較的少ない経費で市単独、または個人単独の努力で大きな成果を上げる分野があります。文教の里を唱えるからには、このことに腰を据えて考え、行動に移さなければなりません。

 質問その1、まちおこしをするのは人であり、原動力である人が原動力となる人を育てるのでありますが、今、我が国教育の問題の一つとして知的教育偏重で人間教育がおろそかになっているとされます。歴史上、身を呈して活動した政治家、社会活動家、学者と偉人が多い中で、今の子供が将来を夢見るのは、収入が多く、テレビがもてはやす野球やサッカーの選手が第一だと言います。小・中学校の社会科等の教育で歴史上の人物にどの程度触れておられるのか、また、学校図書室の伝記物備えつけ状況、閲覧状況はどんな様子でしょうか、お伺いいたします。

 質問その2、文化活動は老若男女を問わず行うべきものでございますが、多久市の場合、青少年の参加が極めて少ない舞踊、民謡、コーラス、文芸、その他各専門部会の指導者が一様に将来を懸念しております。児童・生徒に文化学習の芽が育っているのでしょうか。中学に絵画部を持つところがありますが、文芸部は見当たらない、英会話部もあっていいんじゃないだろうか。グループ指導や個人指導について、学ぶ側、教える側に意欲があるんでしょうか。子供が一芸に取り組んでいる状況、将来にかけて習得を志す人の数、そのレベルと概要をお伺いいたします。

 質問その3は、平成の多久文化についてであります。

 文化は人間の生活を豊かにするものであり、特に人々の心を豊かに育てるものであります。文教の里の市民は広く文化に親しみ、一芸を求め、活動家は真剣にその練度向上に努めてほしいと思います。教育長は文化について市民の意識と練度の現況をどう感じておられるのか、指導者として御就任早々の御所見をお聞かせください。

 以上2項目、まちおこしに向かう市長及び教育長の現状打開の御答弁をお願いいたします。



○議長(古賀和夫君)

 市長。



◎市長(横尾俊彦君) (登壇)

 西山議員の御質問に回答してまいります。

 まず大きな項目で、1項目め、私に対しまして市勢発展に関すること、後半は教育関係で教育長でございまして、前半をお答えいたします。

 まず最初の、県道武雄・多久線の件でございます。このバイパス建設に伴う工事停滞の問題点を把握しているかとの御質問でございました。

 まず、事業に関する概要を申し上げます。事業計画位置につきましては、御質問の中でありましたように、宮ノ浦地区内の県道より石州分へ行く三差路から産業技術学院付近の境橋までの区間で、計画延長は約 1,000メートルとなっております。また、計画されている幅員としましては全幅15メートルで計画され、車道が片側3.25メートルに路肩0.75メートルを含め片側4メートルの2車線の道路となり、両側に幅員 3.5メートルの歩道を計画されているものであります。このことにつきましては、地元の切実な要望にこたえるべく、県におかれましても平成10年以来、地元説明会や協議を相当な時間と労力を割いて、今日まで早期着工を実現できるよう鋭意努力されているものでございます。現段階での進捗状況としましては、用地買収にかかわる、いわゆる同意率を見ますと約85%で既に契約を済まされております。また、残る部分に関しましても、交渉を含め早期に工事着工できるよう努力をされているところでございます。

 宮ノ浦地区の県道バイパス計画につきましては、多数の関係者の御理解と御協力により、県においては工事に着手する体制を整えられておられる状況にございますけれども、事業着手に至りますには、工事に関しまして 100%の事業同意が必要なことから、佐賀県と多久市におきましても、今後とも残る未同意の方々に対し御協力いただけるよう努力をしていく所存でございます。

 以上のように、今回の工事停滞の問題点としては未同意の解決ということが必要でありまして、この件につきましては十分把握しているものでございますので、一層の地元協力のもと、佐賀県と連携をいたしながら早期実現に向け努力いたしたいと考えております。議員も御質問でありましたように、死亡事故等もありましたので、ぜひ御理解をいただくべく努力をしてまいりたいと思っております。

 2点目でございますが、市営住宅新棟の建設についてであります。

 本市におきましては集合住宅が比較的少なく、市営住宅の入居希望者が多く待機されている現状にあります。そこで、定住化を図り、中心市街地を活性化させるため、公共交通機関や生活利便性などの好条件を生かすことのできる住宅地として、区画整理事業内の多久駅南側であざみ原四つ角踏切の南東側に、仮称ですが、多久駅南団地として、中所得者向けの特定公共住宅10戸を含む、5階建てで戸数30戸の公営住宅を計画する計画でございます。

 御質問の環境の変化につきましては、社会共同生活上、受忍すべき範囲内であるかという点の御質問でございますが、この地域は都市計画区域内にありまして、用途指定としては近隣商業地域となっております。建物の用途、建ぺい率、容積率等の規制を受けることになります。建設する地区は建ぺい率で60%以下で、容積率は 200%以下と制限をされております。現在計画している建物は、建ぺい率約30%、容積率約 146%で計画をいたしております。このような規制ルールに基づき、都市機能の維持増進及び周辺に住んでおられる方々の居住環境についても配慮をしていきたいと思っておりますので、御理解と御協力を得るようお願いしておるところでございます。

 次に、3点目、県立病院についての御質問でございます。

 佐賀県の総合計画の中で、医療体制の充実については、県民のだれもがいつでもどこでも等しく適切な医療を身近なところで受けることができるようにするためには、医療施設や医療従事者等の医療資源が適切に配置されるとともに、医療サービスが県民のニーズに対応し、効率よく連携されなければならないと記述されております。

 県内の人口を見てみますと、佐賀市以東の地区、すなわち佐賀市、鳥栖市、佐賀郡、神埼郡、三養基郡でありますが、ここに住まれる県民の人口構成比は 47.30%で、佐賀市以西の地区、すなわち多久市、武雄市、鹿島市、伊万里市、唐津市、小城市、旧東松浦郡、西松浦郡、杵島郡の人口構成比を見ますと 52.70%となっております。県全体の人口は86万 7,000人ぐらいで、そういう状況でございます。

 医療施設の現状について見ますと、県東部地区は高度医療施設として、佐賀大学医学部附属病院、県立病院好生館を初め、数多くの高度医療を享受できる施設がございますし、加えて、昨日もお答えしましたが、隣接の久留米市には高度医療機関もさらに複数ございます。反面、県民の半数以上が住む、いわゆる県中部以西の地区を見ますと、このような医療機関が必ずしもありません。同じ県民として、どの地域に居住しても平等な安心感、平等な高度医療を受ける機会を得たいという願いは、だれもが望んでいることでございます。

 このようなことから、多久市は県央に位置し、2次保健医療圏では中部保健医療圏の西部地区に位置し、交通アクセスの利便性は多久インターチェンジの開設や、県内を東西に結ぶ国道 203号線東多久バイパスの開通、県道多久・武雄線の馬神トンネルの開通完成など、県内各地より30分から60分以内でアクセスできる交通至便の地にあります。また、災害に関しましても、高潮、地震、洪水等の災害等に対しても安心できる立地条件でございます。

 以上のようなことから、多久市は交通アクセスの利便性、自然環境、災害面への対応から、外来患者の方々や入院患者の方々が安心して受診、療養できる地域が最適地であるということを申し上げるとともに、県にとりましても、すべての県民の皆さんへ平等な安心感と高度な医療を受けられるようにすることは必要かつ重要であるということを申し上げ、多久市への県病院好生館移転について要望いたしているところでございます。今申し上げましたように、西部地区の医療に関する課題がありますために、唐津市や伊万里市、首長並びに議会の共感を得ることができたものと認識をいたしております。

 また、この間の経緯ということでお尋ねがありましたけれども、平成10年2月2日に当時の井本知事は県病院移転についての表明をなさっております。同じく10年9月10日に多久市が移転候補地として陳情をいたしました。相前後いたしまして、平成10年9月には佐賀県内、また県外の有識者によって構成される佐賀県立病院好生館将来構想有識者懇談会というのが設けられ、県病院としての役割や機能、施設整備のあり方等について協議をされ、その報告書が平成11年11月に提出をされております。

 この中では、佐賀市は県庁所在地でありまして、そこには県病院を初め、国立佐賀病院、当時の佐賀医科大学、社会保険病院等、大型病院が多数ありますので、必ずしも佐賀市にある必要はない、むしろ広く県民のことを考えれば移転をして県民多くの方々が利用できる場所がいいんではないかというふうな趣旨の報告等もありまして、これを受ける形で多久市としては県の方に要請をしたところでございます。その後の経緯は御質問の中でも触れられましたように、最近、伊万里、そして唐津の賛同も得て要請いたしたところでございます。

 加えて申し上げていることは、特に西側につきましての配慮が大切なこと、もう一つは、前知事であります井本知事の時代に知事が言われたんですけれども、患者の方も見舞い客の方も、例えば散策をして心がいやされる、療養を十分にできる、そういった緑に囲まれたような豊かな環境の中で療養や病院での治療ができないか、そういったイメージ、ビジョンをお話しされたことを印象深く覚えております。そのようなことを考えますと、多久も緑豊かな環境にありますので、十分対応できるという話をした経緯もございます。

 そういうようなことも申し上げたわけですが、最近は少し用地の面積の大小の件、機能のあり方についても、また県でも新たな検討をされているということですので、いましばらく様子を見ながら対応する必要があると感じております。

 次に4点目ですが、長崎新幹線についてのお尋ねでございます。

 長崎新幹線は、博多駅から長崎駅間を走るもので、「九州新幹線西九州ルート」と名づけられております。このうち博多−新鳥栖間、これは仮称でありますが、この間は鹿児島ルートを通り、また、仮称の新鳥栖駅から武雄温泉駅までは今の在来線をそのまま使用し、さらに武雄温泉駅から嬉野町の方に南下をし、さらに長崎県大村市や諫早市を通る新しい路線を設置することが計画されております。新路線に関しましては、武雄温泉駅−長崎間の約66キロメートルのルートで、途中、嬉野温泉駅や新大村駅、新諫早駅、すべて仮称ですが、これらの駅に停車するという計画のようでございます。

 また、工事費を見ますと、現在試算されている範囲ですが、全体額で 2,700億円、武雄温泉から諫早間の佐賀県区間に関しましては 1,020億円でございます。このうち3分の1が県費負担で、それから交付税措置対象分を除きますと、実質 187億円が実質的な県負担として見込まれているようであります。ただし、市町村負担額に関しましては、あくまでも新幹線の実質通過ルートに当たる市町村が分担することとなっておりますので、お尋ねの多久市における負担については、現状では負担金はかかってこないことになると認識いたしておりますけれども、負担金の有無にかかわらず、長崎新幹線によります有形、無形の影響は必至と認識いたしております。例えば、仮にこの支出によって県予算が厳しくなりますと、その分だけ多久市を含みます県内市町村への予算や施策等についても厳しさを増すということも懸念されるところでございまして、いずれしろ経過を見据えているところでございます。

 また、現在の状況におきまして、新幹線の整備につきましては、御指摘でもありましたように交通面での利便性の向上が将来図られると思われるところもあります。しかし、一方では、その場合、在来線の縮小といった問題が生じかねないという前提が必要になってきます。実際、報道等を見ましても、時間短縮効果も小さいという印象がぬぐえないところでもございます。また、全国的に見ましても、新幹線に限らず特急列車駅の新設がされた場合、先ほど申し上げた在来線の縮小や、あるいは新設列車のとまらない途中駅周辺の空洞化といった問題が、先進市町村において発生しているケースも多々ございますので、これらのところを見定めることが重要と思っております。

 県市長会でもこのことは政府要望への議案としても上がってまいりますが、現状では本線の促進をしてほしいという都市と、在来線の対策を十分にしていただきたいという都市等がございまして、議論が分かれ意見も分かれておりますので、それが現在の状況でございます。



○議長(古賀和夫君)

 教育長。



◎教育長(中川正博君) (登壇)

 西山議員の2番目の質問にお答えしたいと思います。

 歴史上の人物の件でありますが、歴史上の人物の取り扱いについて回答いたします。

 小・中学校段階においては、主に社会科の学習において歴史上の人物、地域の先人の業績や生き方について学習することになっております。まず、小学校段階では、6年生の歴史学習においては大隈重信外42名の歴史上の人物が学習指導要領に例示されており、我が国の国家社会の発展に大きな業績があったことに触れることになっております。中学校段階では、それぞれの人物が果たした役割や生き方などについて、時代的背景と関連づけて考察させたり、身近な地域の歴史上の人物を取り上げたりすることで、歴史的人物の働きを理解させ、尊重する態度を育てることになっております。

 学校における伝記の備えつけ状況についてお答えいたします。

 各学校に約 160冊前後の伝記が準備してあり、全蔵書数の約10%に当たります。また、1日当たり10冊前後の本が常に貸し出されており、児童・生徒の歴史上の人物に対する興味関心の高さがうかがえます。今後も、国家社会及び文化の発展や人々の生活の向上に尽くした歴史上の人物の生きざまに触れる機会の充実に努めていきたいと考えております。

 次に2番目の、一芸に秀でている、その取り組みでありますが、議員御指摘の文化の一芸とは、学校教育はもちろん、すべての日常生活で児童・生徒が取り組む文化的な活動ととらえ回答いたします。

 多久市内では、約25%の児童・生徒が何らかの文化的な活動に取り組んでおります。一例として紹介しますと、書道に 264名、日本舞踊に10名、民謡に8名が取り組んでおります。また、全体の10%の児童・生徒が、現在なれ親しんでいる文化的な活動を生かした仕事につきたいと将来への志望を持っております。また、文化的な活動の内容によって差異はありますが、全体的に各コンクールに入賞したり、書道だとか、先日は英語スピーチコンテスト等、コンクールに入賞したり、吹奏楽等の発表会に積極的に参加したりするなど、そのレベルに高いものがあります。教育委員会といたしましても、このような文化的な活動への取り組みを重要な児童・生徒の個性伸長の場としてとらえ、さまざまな面からの支援を実施していきたいと考えております。

 次に、平成の多久文化についてでありますが、多久市は昔から大変すぐれた文化が生まれてきた土地柄であります。本年度は文化庁の支援事業により、南多久町中小路の「餅つき踊り」、多久町の弥奉拝の郷土芸能や、聖廟釈菜祭典の釈菜の舞い、多久獅子舞の指導者育成を実施し、大きな成果が得られたものと思います。また、11月26日、27日の両日にわたって開催されました、多久市文化連盟主催による第1回多久市文化祭りとして、芸能部門、展示部門と、文化連盟全体がまとまったすばらしい文化芸術の祭典が開催されました。文化連盟会長であられる西山議員におかれましては、大きなお仕事だったと敬意を表したいと思います。

 このように、これまで地域で培われてきた郷土の伝統芸能や、多久聖廟の存在を生かした中国との文化交流促進のための多久独自の芸能文化など、伝統や多久独自の創意工夫を生かした文化活動をさらに活発化させることに文化団体と一緒になって取り組んでおります。今後、関係団体間の連携を深め、意欲的な創作活動と芸術作品等の発表の場や、市民に高い文化や芸術を鑑賞する機会の拡充に努め、市内外に広く情報を発信し、多久文化の普及と魅力あるふるさとづくりを目指してまいりたいと考えております。



○議長(古賀和夫君)

 西山英徳君。



◆18番(西山英徳君)

 ずっとお答えを今流していただいて概要はわかりましたけれども、さらに質問を続けます。

 まず、宮ノ浦バイパスの件ですけれども、これは県の交通網を整備すると同時に、多久市のまちづくりであるということを我々は認識しなきゃいかんというふうに思います。

 それで、最後は、今御説明いただいたわけですけれども、残る15%、85%がもう同意してもらっておると。しかし、工事は、道路というのは連続していなきゃいかんわけですから、中断、中に所有権者があられたら先が進まんわけですね。それで今、もう全体がとまっているような感じになります。まだ未承認の方が15%あられるようです。

 それで、市長はよく市政について国や県に陳情しておられます。第一線に立っておられるというふうに思います。市民の協力を得るために、今こそ第一線に立たれる必要があるんじゃないかと。特にこの県道バイパスの問題はそうじゃないかと。それで、私は一市議会議員ですけれども、協力要請文を今度出しました。市長の協力要請が文書にして出れば、これはもう格段に受け取る側も違う、一議員よりはもう格段に違うと思います。その文書ばかりじゃございませんけれども、例えばその文書を含めて第一線に立たれる覚悟が──覚悟というほどのあれじゃないんですけど、そういうつもりをしていただけないか。そのためには部課長の方で準備はされると思いますけれども、そういうお気持ちを持っていただけるかということを確認したいと思います。

 次は、その2でございます。

 これは今、前向きに説明中であるということでございますので、そのように進められることを願いますけれども、このマイナス面として、上から見おろされるということを心配しておられると。それはまあそうでしょう。しかし、何でもプラスがあればマイナスがある、マイナスがあればプラスがあるんであって、プラス面をひとつ強調していただきたい。

 それは、この住宅地域はビルが北側にできるわけですから太陽光線には影響がないということ。それから、北風が吹いた場合に防風ビルになる、防風林にかわる防風ビルになるということ。それから、JRが通ったときの防音壁になるということ。それから、こうしてのぞかれるということまで心配されますけれども、そこに目があるから近隣の防犯環境の整備にもなると。そういうこともひとつ理解していただければなと思いながら、これは努力を続けていただきたいと思います。

 次は、その3でございます。

 先ほど、陳情文をまとめると3項目になると、重ねて市長も強調して説明いただきましたけれども、その3項目のほかに、この多久に誘致すれば県のため心配が要らんというのがあると私は思うんですね。

 一つは、地価が比較的安い。ただで提供するというところもあるんですけれども、このたび、どんどんどんの森は佐賀市が無料提供するというので、その影響もあってあそこにとりあえず決められた。多久は地価が安いということで、さらに考慮されるかどうかですけれども、白紙的に言って地価は佐賀市街からすると格安であるということですね。それから、この設立委員の方は、昔、多久が水不足だったから、病院に水は必ず必要ですから水のことを心配される向きもあるかと思いますが、今は水環境が大きく変わりましたよということも言ってもらいたいというように思います。地価と水ですね。それは強調すべきだと思います。

 しかしながら、一番言いたいのは、先ほど3項目めに上げましたように、また市長も言われましたように、環境がいいということ。緑の環境。県知事は交通が便でと。今交通が便といっても車で行くですね。JRで行ったり、バスで行ったりする人もあるでしょうけれども、車が非常に多いわけです。もう重い病気の人は車で病院まで連れていってくれということになっていますから。その車の環境が、先ほど市も言われた、第1項に上げたように交通網が発達をしておりますよと。だから、県の言っている交通というのは車のことを考えていただきたいということ。

 それから、県が言うように、病気した人がコンクリート林の中にあって療養するのではなくて、緑の中にあって療養するのが効果にも大きく違うということを強調していただきたい。それに対する県の回答がないんですね。これはどう考えますかと、本当に県の考えを、今言ったように緑のないビルの中とか、バス交通とか考えるんじゃなくて、こういうことを本当に考えていただいておるかということを、やはりしっかり主張してお答えをいただくことが必要じゃないかなというふうに思います。

 私は、今の県立病院に、どのくらいの患者さんがどの市町村から来ておられるかというのを県立病院で聞いたんです。それはとっておりませんと。どこの市町村から今現実に来ておるかですね。佐賀市なんかは総合病院が多いから分散していると思うんですけれども、県立病院がそういった資料をとってない。だから、県庁の監督課もとってもらっていないと思うんですけれども、そういう本質的なところを検討していただきたいなというのが県民としての考えでございます。県議会でも、もっと検討していただいていいんじゃないかなというふうに思います。

 それで──まあ、ここは質問はやめます。先ほど申し上げたように、そういったところをひとつ確かめていただきたいという要望にいたします。

 それから、4番目の長崎新幹線ですけれども、ここは今、佐賀県が11,000千円のPR費を投入して理解を求めるように運動しているんですね。11,000千円をPRに使うと、相当熱が入っておるんだろうと思います。肥前山口から諫早まで、そのために 2,700億円、そして県が 187億円。今のお答えでは多久市は特に負担せんでいいということですけれども、多久市民も県民として負担することになると思います。

 そこで、これは費用対効果で市長はどうお考えですかというのに、今賛否どちらもお答えはなかったんですけれども、保留というふうに聞いております。違ったら、また次に御答弁いただきたいと思いますけれども、ここは保留かなというふうに思っております。

 そこで、お尋ねです。この新幹線をつくるために鹿島市の人たちが反対をしておる。議会の中では3分の1の議員は新幹線を通していいじゃないかと言っているということですけれども、反対の人が多いと。そうすると、この振興策に本腰を入れて、湾岸道路あたりをもう前向きにしますと、それから、そのほか武雄に通ずる道路も整備しますと言っているんですね。道路財源がいよいよ廃止される中にあって、そういうのに重点を置いて県の工事がすべてそっちの方に注目を集めると、その他の事業はおろそかになるんではないかというのを県議会で尋ねている人があります。そこで私が一番心配するのは 203号バイパス。これはなかなか進まないが、今何とか小城から多久の終末から先、小城を通って鍋島まで行く分を、少し動き始めたというんですけれども、それに影響があるんではないかと心配しますが、市長はどういうふうな感じでおられるんでしょうか、それをお尋ねいたします。

 次は、大きな2項でございます。

 図書が各校 160冊ぐらいあるんだと今教育長言われましたけれども、私、西渓中の図書室に行ったら、まあ確かにあるんですけれども、そんなに余計なかったですね。あったのは西郷隆盛、上杉謙信、夏目漱石、紫式部、リンカーンと、この辺はありました。それは全部でじゃないかというふうに思うんですが、 160冊とそんなに充実しているかなと思いました。しかし、一応あるから、それを読まれていけば結構なことだと思います。

 そこでお尋ねは、今の先生方、そして生徒さんたち、人間形成に対する十分な意欲があるだろうかと。さっき教育長は着意はあるとおっしゃいました。そして、午前中のお答えの中に、現在の教育の状況は、人間形成上、課題があるというふうには言われました。その人間形成にかなり影響のあるこの図書の備えつけについて、指導する側と指導を受ける側というかな、みずから修養するという立場で言えば生徒自身でございますけれども、人間修養について意欲があるかということです。そういうふうにお考えか、これはイエス・オア・ノーで簡単に、一言で結構でございます。

 次は、その2でございます。

 それぞれ活動はしておるということでございました。特に書道には 264名ほどあるということでございました。

 そこで、書道は塾なんかに通っている人が多いと思いますけれども、この「大空」というのを佐賀県で出していますね。ここに段級を、大人も子供も段級判定をして発表したんです。子供たちは段が上がると喜ぶと思うんですが、まあ一人前というのは5段以上ぐらいでしょう、そのレベルごとに、5段以上ぐらいまで一括でいいですけれども、それが何人とそこまでつかんでおられるのか。そして、各学校どうだといったら励みになるんですね、それを知っておる必要はないかもしらんけれども。そういうふうにして知らせれば、自分の今の現状はここだというのを認識させる、そこまでいっておられるかということをお尋ねいたします。

 それから、文芸で言いますと、佐賀県は文学賞というのを年に1回出しております。これは大人も子供もです。大人はまあまあですけれども、子供の場合この受賞者に多久市の人はないんです。小学校が12名、中学校が21名、高校が16名受賞しているんですけれども、多久市の姿はないんですね。それで、中学校ではもう既に、この中学生において含めているのは小説、随筆、短歌、俳句、川柳です。もう小説を書いている人もおるんですね。将来大成する人は、もう中学校から始めておる。多久にも有名なプロの小説家がおられましたですね。その方は相当努力されたと思いますけれども。そういう個性を先生方は見ておられるのか。ここには出てきておりません。今子供が通学路をどう通って来ているのかまで先生は知っておかにゃいかんわけですから、課外でどういう活動をしておるか、どのレベルなのかも把握しておられれば結構ですけれども、概要をお尋ねいたします。

 その3、これは御報告だけいたしますが、多久市の文化連盟、先ほどお褒めいただきました。御指導をいただきたいと思うんですけれども、逐次力を発揮して、佐賀県レベルで活動している、表彰をされたり、掲載をされたりしているのが大体毎年80名ぐらいおられます。ことしは 100名近くなると思います。そういうふうに、何も県レベルで活躍したからいいというわけではありませんけれども、そこまでいくとそれだけ力が上がったということでございます。そういうことで、文化によるまちおこしは努力はいたしております。

 以上、あちこち要望と質問といたしましたけれども、御答弁お願いいたします。



○議長(古賀和夫君)

 市長。



◎市長(横尾俊彦君) (登壇)

 2回目の西山議員の御質問に回答してまいります。

 まず最初に、宮ノ浦地区のバイパスの件でございますが、ぜひ推進に向けて力を尽くしていきたいと考えております。手法につきましては、事業当事者であります県当局がございますので、やり方等、十分に協議をして対応していきたいと感じたところでございます。

 2点目の市営住宅につきましては、いろいろプラス面もあるから、そのことをぜひもっと伝えるなり理解を得るようにしたらどうかという御提起をいただきました。大変ありがたいと思います。今後の努力に生かしてまいりたいと思いました。

 3点目のことですが、県病院につきまして水が大丈夫になったこと、緑の環境がすぐれていること、地価も安いこと、交通の便等をぜひ検討にということで、県関係の方にもこういったお話があったことをお伝えしたいと思います。

 なお、私が最初に、多久が動いたときに逆に県からの課題として言われたことは、下水道の整備はどうなっているかと言われたとき、当時は未着手でございましたので、イエスとは答えられませんでしたが、現在は、18年3月供用開始の北多久地区がございますから、そういった意味では以前よりも状況は改善していること。また、議員も触れていただいたように、水に関しましても西部広域水道の給水を受ける形になりまして、渇水の心配はもうほとんどなくなったということはつけ加えていいと感じたところでございます。

 なお、県病院の利用者のデータがないようだということでしたけれども、たしか総合計画的なものをおつくりになったときは調べられたようでございました。当時の県幹部と話をしたら、ある方は、そんなに佐賀市の利用者が多くて佐賀がいい、佐賀がいいと言われるなら、もうその病床だけ佐賀市に切り離して、小児病棟だけ多久に持ってくるとか、救急病棟を全県のために中央部に移すとか、そういった議論もやったらどうでしょうかという意見交換をしたことは私も報告をしたいと思います。

 4点目の長崎ルート新幹線のことでございますが、予算面について心配が出てくるんではないかということでございました。今現在も、有明湾岸ルート、あるいは 498号線などが地域振興策の一環として、やや前倒しという話が出ていまして、そうすると、その分ほかの道路がおくれるということを懸念、予想されるところでございます。その辺は慎重に見ていかなければならないと思っております。

 また、あわせまして、大変県御当局も仕事がこのことで多忙をきわめておられるようで 

ございまして、交通政策に関する会議等が若干簡素化されたりしておりまして、少々残念に思っているところもございます。

 また、他県と比べますと、同じように一つの県で二つのルートが通るところが関東の群馬県にあります上越新幹線と、もう一つの新幹線が通っております。法の整備によるんですけれども、群馬県の場合はたしか、私が聞いた範囲では2線の負担をせずに1線のみの負担ということで終わっているそうでございまして、財政負担が軽減されております。そういったことも実は県が国と交渉されるときにぜひ交渉していただいて、県負担を減らし、その分若干でも財源を浮かして他の施策や予算に回していただきたいということも兼ねて思っておるところでございます。



○議長(古賀和夫君)

 教育長。



◎教育長(中川正博君) (登壇)

 それでは、お答えします。

 最初の歴史上の人物、偉人、伝記等での人間形成にかかわって、指導者と受ける側に意欲があるかどうかというお尋ねだったと思いますが、はっきり言って、物すごくあるとは言えない状況だと。ただ、今考えておりますことは、例えば、ここに「わたしたちの多久市」という、3年生、4年生で使っている多久市のことを記したものがありますが、これが改訂の時期に来ておりますので、この中に多久の七賢人、まあ七賢人にどなたを選ぶかは置くとして、ここに登場させて子供たちの注意を喚起したいというふうに思います。ただ、図書の貸し出し状況からすると、もうちょっとふえた方がいいかなというぐらいの状況だというふうに思います。担任としては、学級指導、あるいは朝の会、帰りの会等で時々はそういったことに触れているかというふうに思います。

 それから、有段者を把握しているかどうかということでございますが、「大空」と、それからもう一つ習字の団体があると思うんですが、そこぐらいは段位がわかりますが、別のことについてはそういったものがありませんので、よく把握している状況ではありません。ただし、学校では入賞歴がわかりますので、それを記録して、そして指導上の参考事項としているという状況であります。これは指導要録にも記録するようにしておりますので、段位はわかりませんが、入賞・受賞したかどうかということはわかるようになっております。

 それから、文芸の件でありましたが、文芸部というのは、どちらかというと高校の段階かなと。中学校の段階ではなかなか文芸部をつくるところまではいっておりませんし、多久市内ではないだろうというふうに思います。

 それからもう一つは、入賞だとか優勝だとか高いレベルで頑張る子供をさらに伸ばすということと、学校では下手の横好きをつくる、これも大事なことかなというふうに思います。そんなに上手じゃないけど一生懸命やる、そういった視点も学校の先生には必要かなというふうに思います。

 それから、先ほどちょっと言い忘れましたが、「志田林三郎 郷土の偉人伝」というのはこのようにして既にできておりますので、お知らせをしておきます。



○議長(古賀和夫君)

 西山英徳君。



◆18番(西山英徳君)

 それでは、最後のお尋ねになります。

 市長には、全般を見ていただきますと、もういよいよ陣頭指揮の時が来ているんじゃないかというふうに思います。今から中央も改革を進めておりますし、多久市としてもその中でまちづくりを進めていかないかんと。そういったときに、ひとつ大きな力を市長に期待するところですけれども、このまちづくりについて我々議員もですね、今ちょっと私申し上げましたけれども、例えば文化によるまちおこしとか、農業によるまちおこしとか、それはいろいろ小さい──小さいというか、一分野について研究をしてまとめ上げないかんのじゃないかなということを一、二の議員の方には私話しかけております。

 それで、市長は総合ですから、市長が考える、今までの創造するとか挑戦するとかは、それは手段ですから、多久市はこうやるんだという総合的なものを何かまとめていただければいいなというふうに思います。それが3期目の市長の完熟した総合作品になるんじゃないかというふうに思いますので、そういった多久市はこうやるというような打ち出しができないだろうかということを最後にお尋ねいたします。

 それから、教育長に、先ほどから人物研究ということを言っております。教育長よりも、むしろ先生方に教師の教育能力の向上、今問題になっておりますが、この人物を研究することによって先生の能力を高めることができるわけですね。

 そこで、先生方はもう教育論を、例えばカント、ペスタロッチとかいろいろ、私は教育を専攻はしていませんからわかりませんが、研究しておられると思うんですね。しかし、その理論よりも、実践をした例えば吉田松陰、これはもう日本を担いで走るような人を何人も育て上げた人ですね。そういった人はどこが違っておったのか。西郷隆盛、この大先生のために命を捧げた人がいっぱい、もう鹿児島は総力を挙げて命を捧げた。何でそんなになったか。ほかにもいっぱいおられるわけです。

 それから、我々が、戦前はもう修身の神様だと言われた二宮尊徳、こういう人を先生方に研究してもらったらいい。そして、もちろん生徒も研究してもらったらいい。

 それで、私ここにちょっと今二、三、本を持ってきていまして、さっきこれはだれの宝物だろうかという話題になったそうですけれども、これの中で「二宮金次郎の一生」という本が最近出たんです。これは東大法学部──東大法学部と言っても昭和3年生まれの方でありますから、昔の東京帝国大学法学部、もう格がちょっと違うんですね。この方が書いたのはちょっとした本じゃないんですよ。これは中身が詳しくてびっくりするような本です。そして、中曾根康弘元総理も推奨してこう書いてあります。「この正確な伝記が、広く青少年に読まれることを願っております」。これはいいものだから映画化もすると。主演は加藤剛という有名な俳優おりますね。その加藤剛が恐らく金次郎さんになる、子供役は違うでしょうけれども。そういう本です。

 こういう本とかですね、同じこの三戸岡さんという方が書かれた本ですけれども、「孔子の一生」、これは同じ人が書いています。孔子もですね、私は今まではこの「孔子」が一番大きいと、井上靖、大小説家です。これを見てもぴんとくるものは──まあ私の読み方が悪いんだけれども──こなかったが、この三戸岡さんの「孔子の一生」はじーんとくるような、こういうのがあります。論語を読むのもいいけれども、論語は議論です。孔子が何でああいう大勢の弟子をつくられたかということですね。

 それから、上杉鷹山は今盛んに言われていますけれども、この人は殿様が藩を立てかえた。さっきの二宮金次郎は殿様じゃないんです。今は農家といいますけれども、この当時は百姓と言っていた。百姓上がりの小作人、水飲み百姓だった。それが大地主になって、そして小田原藩主ですね、大久保。その人は老中首席になる、将軍の、もう首席になる人のツーツー、お抱え。今で言うと上杉鷹山が小泉さんです。こっちが竹中平蔵みたいな、幕僚ですね。その本当にまちおこしをしたことが書いてあるんです。まちおこしは我々行政に携わる者がしっかり考えにゃいかんですけれども、人間の形成に非常に役に立つという、こういう本でございます。

 そこで、教育長には人物研究で教師の教育能力向上を何とか探り得ないかということをお尋ねして、最後の質問といたします。



○議長(古賀和夫君)

 市長。



◎市長(横尾俊彦君) (登壇)

 3回目の御質問にお答えします。

 多久はこうやるというものを端的に示したらどうかというお尋ねでございました。現在のところ、多久では「住みたい美しいまち多久」ということをマスタープランにも掲げ、努力をしているところですが、この「美しい」につきましては私も若干思いを込めているところがございます。ちょっとだけ述べさせていただきます。

 例えば、スポーツや文化や芸術、舞踊、音楽、その他につきましても、美しいという域になりますと技も切れるし、高度なレベルに行きまして評価必ず高くなります。「見事だ」という言葉を、先般、小泉総理は土俵に上って朝青龍にお会いになるときに言われましたけれども、まさにそういうことだと思います。

 また、福祉や教育に関しましても、それは美しい環境、美しいたたずまいをどうはぐくんでいくかということにも通じまして、「美」という言葉は単にめでる美しさだけではなくて奥深いなと思いますので、そういったものをぜひはぐくんでいきたいなと思っています。

 あわせて、そういうことがわかり、そういうことをはぐくめる土地柄というのは、そこにいる人たちが美しさを求めることだと思いますから、環境の整備等いろんなことにもなったらなと思って今はそれを目指しておりますが、今、叱咤激励の御質問でございましたので、さらに3期目スタートしたばかりでございますが、ぜひ新たなことも、最近の状況も踏まえてさらに深めて仕上げていきたいなと感じたところでございます。

 なお、直接の御質問ではございませんでしたが、人物の伝記につきましてはとても重要だと思いますので、より多くの、特に若い人たち青少年には親しく触れてほしいと思いますし、また、きょうお示しになった新たな本の2冊はぜひ私も拝読させていただきたいと思いました。ありがとうございました。



○議長(古賀和夫君)

 教育長。



◎教育長(中川正博君) (登壇)

 3回目の質問に答えたいと思います。

 私も、二宮金次郎と言えば校庭の隅にしばをおんぶ──おんぶというか、背負って立つ銅像しか昔は知りませんでした。四、五年前に「二宮尊徳物語」を読んで初めて、あの方が大男だったということがわかったし、大きな施しをされたということを知った次第で、やっぱり歴史というのは人間の営みとしてつくられると、そこで人物を中心とした教え方は一つの有効な方法だろうというふうに思います。

 西山議員御指摘のように、山口県の萩市は小学4年生に対して全員に吉田松陰の生涯を書いた本を配布して教育上の効果を上げているというふうなことも聞いております。そういう意味で、多久市でも郷土が誇る近現代の人物を取り上げた小冊子を、そんな立派な本じゃなくてもつくって、今後も郷土多久に対する誇りと愛着をはぐくむ指導をしてまいりたいというふうに思っております。

 また、総合的な学習の中で地域の宝に学ぶ学習というのをしておりますし、例えば、東部ではサザエさんだとか、志田林三郎を取り上げております。ほかの学校でも、その地域の先覚者について学習をしているところであります。



○議長(古賀和夫君)

 西山英徳君の質問は終わりました。

 残された市政一般に対する質問は12日に行うこととし、本日はこれにて散会いたします。

                午後3時10分 散会