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福岡県 久留米市

平成22年第4回定例会(第5日12月 7日)




平成22年第4回定例会(第5日12月 7日)





             平成22年12月7日(火曜日)





              会    議    録





                 (第5日)





             平成22年12月7日(火曜日)





                     =午前10時00分開議=





 
〇出席議員(41名)


   1番 甲 斐 征七生 君


   2番 江 口 善 明 君


   3番 栗 原 伸 夫 君


   4番 山 村 太 二 君


   5番 今 村 敏 勝 君


   6番 田 中 良 介 君


   7番 別 府 好 幸 君


   8番 石 井 俊 一 君


   9番 甲斐田 義 弘 君


  10番 後 藤 敬 介 君


  11番 永 松 千 枝 君


  12番 藤 林 詠 子 君


  13番 坂 本 よう子 君


  14番 田 中 功 一 君


  15番 吉 住 恵美子 君


  16番 秋 吉 秀 子 君


  17番 金 丸 憲 市 君


  18番  欠     員


  19番 原 口 和 人 君


  20番 塚 本 篤 行 君


  21番 永 田 一 伸 君


  22番 市 川 廣 一 君


  23番 堺   陽一郎 君


  24番 大 熊 博 文 君


  25番 森   多三郎 君


  26番 上 野 健三郎 君


  27番 堀 田 富 子 君


  28番 青 柳 雅 博 君


  29番 本 村 英 幸 君


  30番 坂 井 政 樹 君


  31番 石 橋   力 君


  32番 吉 田 帰 命 君


  33番 原 口 新 五 君


  34番 佐 藤 晶 二 君


  35番 八 尋 義 伸 君


  36番 新 山 正 英 君


  37番 江 頭 幹 雄 君


  38番 寺 崎 いわお 君


  39番 井 口 正 美 君


  40番 川 地 東洋男 君


  41番 田 中 多 門 君


  42番 秋 吉 政 敏 君





〇欠席議員(0名)





〇地方自治法第121条に基づく出席者


  市 長             楢 原 利 則 君


  副市長             橋 本 政 孝 君


  副市長             臼 井 浩 一 君


  企業管理者           稲 益 冨支典 君


  教育長             堤   正 則 君


  企画財政部長          村 上 克 己 君


  総務部長            萩 原 重 信 君


  契約監理室長          伊 藤 幸 一 君


  会計管理者           中 園 雄 介 君


  市民部長            川 原 良 郎 君


  健康福祉部長          平 塚 文 成 君


  子育て支援部長         奈良崎 洋 治 君


  環境部長            中 島 年 隆 君


  農政部長            森 山 純 郎 君


  商工労働部長          荒 木 猛 夫 君


  都市建設部長          赤 星 文 生 君


  文化観光部長          辻   文 孝 君


  田主丸総合支所長        古 賀   護 君


  北野総合支所長         八 尋 幹 夫 君


  城島総合支所長         中 園 敬 司 君


  三潴総合支所長         平 尾 孝 治 君


  上下水道部長          中 尾 泰 治 君


  教育部長            大 津 秀 明 君


  総務部次長           岡 部 由起男 君


  財政課長            鵜 木   賢 君


  企画調整課長          甲斐田 忠 之 君





〇議会事務局出席者


  局 長             田 中 俊 博 君


  次長(兼)総務課長       吉 田   茂 君


  議事調査課長          福 島 光 宏 君


  議事調査課課長補佐(兼)主査  橋 本 広 昭 君


  書 記             丸 山 明 子 君





〇議事日程(第5号)


第 1 一般質問


第 2 第108号議案 フェンス破損事故による損害賠償の専決処分について


第 3 第109号議案 交通事故による損害賠償の専決処分について


第 4 第110号議案 ごみ集積所破損事故による損害賠償の専決処分について


第 5 第111号議案 交通事故による損害賠償の専決処分について


第 6 第112号議案 平成22年度久留米市一般会計補正予算(第3号)


第 7 第113号議案 平成22年度久留米市国民健康保険事業特別会計補正予算(第


            2号)


第 8 第114号議案 平成22年度久留米市下水道事業特別会計補正予算(第1号)


第 9 第115号議案 平成22年度久留米市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)


第10 第116号議案 城島中学校漏水事故による和解契約締結について


第11 第117号議案 市道路線の廃止について


第12 第118号議案 市道路線の認定について


第13 第119号議案 財産(大善寺団地No.7・8棟建設事業用地)の取得について


第14 第120号議案 訴えの提起について


第15 第121号議案 久留米市総合支所設置条例の一部を改正する条例


第16 第122号議案 久留米市行政組織条例の一部を改正する条例


第17 第124号議案 久留米市議会議員及び久留米市長の選挙における選挙公報の発


            行に関する条例


第18 第125号議案 久留米市体育施設条例の一部を改正する条例


第19 第126号議案 久留米市中央卸売市場業務条例の一部を改正する条例


第20 第127号議案 久留米市地方卸売市場田主丸流通センター条例の一部を改正す


            る条例


第21 第128号議案 久留米市景観条例


第22 第129号議案 久留米市営住宅条例の一部を改正する条例


第23 第130号議案 JR久留米駅西口暫定駐車場条例


第24 第131号議案 久留米市自転車等の放置防止及び自転車駐車場の整備に関する


            条例の一部を改正する条例


第25 第132号議案 久留米市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する


            条例








〇議事の経過


◎ 開     議


○議長(栗原伸夫君) おはようございます。


 これより本日の会議を開きます。


◎ 日 程 第 1


○議長(栗原伸夫君) まず、日程第1、一般質問を行います。


 質問を許します。


 25番森多三郎議員。(拍手)


 〔25番森多三郎君登壇〕


○25番(森多三郎君) おはようございます。


 25番、森多三郎でございます。3点について質問したいと思います。


 まず、第1点目でありますが、グリーンツーリズムの推進についてお尋ねいたします。


 まず1つ目、耳納北ろくを中心とするツーリズムの展開についてでございます。かつて高度経済成長期における我が国の休暇、バカンスのあり方は、二、三日の期間で高い金を使い、華々しい観光地に慌ただしく出かけ、帰り着くと疲れ切っているという状態、英気を養うより疲れに行く旅行とやゆされてまいりました。


 これに対し、欧州でのバカンスは、自然といやし、そしてゆったりがテーマであると言われます。かつてロンドンで見かけた風景ですが、春先になるとキャンピングカーが何台も走り出す。知り合いに尋ねると、かれらは海岸や海に出かけ、20日から40日間ほどそこに滞在し、自然の中で読書や散策を楽しむといいます。そのようなヨーロッパ型の「ヒーリングと自然」をテーマにしたバカンスが、近年我が国でも取り入れられようとしております。それがアグリツーリズムであり、グリーンツーリズムであります。


 特に、大分県の宇佐市安心院町で先進的に行われておりますツーリズム研究会の概要を見てみます。


 「あんしんいん」と書いて「あじむ」と呼ぶこの町は、人口8,000人の中山間地域。ブドウ、肉用牛、イチゴ、花など農業が盛んな町。そんな町であるがままの農村の生活を楽しみ、休暇を過ごしてもらおうと始めたのがグリーンツーリズムです。農村に滞在し、自然や文化、食や人々の暮らしを体験する農村民泊や稲作文化を保存、継承する全国藁こずみ大会、月4,000円を5年間積み立てて行う欧州グリーンツーリズム研修旅行などに取り組んでいます。安心院に訪れる方々の交流が行われることで、町全体が経済的にも精神的にも活気づいてきていますという内容であります。


 さて、久留米市東部の耳納北ろくは、恵まれた自然環境や農村環境を保全し、集客と農業振興や地域活性化を図るみどりの里づくり事業が展開されており、グリーンツーリズムの最適地であると思っています。この耳納北ろく地域で農業の生産や収穫体験、農村環境を生かした田舎体験、さらには農家民泊等の事業に取り組むべきだと思いますが、いかがでしょうか。


 都市部の人々にいやしと喜びを提供し、心の洗濯をしてもらい、農家の人々と温かい心の交流をなし、心的、知的縁戚関係を構築する。それにより、地域を元気にすることが可能であると思います。


 そのグリーンツーリズムの2番目でありますが、小学校、中学校、高校生のグリーンツーリズム農村宿泊旅行への参加、もしくはそれに準ずる農業体験の推進についてお尋ねします。


 かつて知識偏重の詰め込み教育からゆとり教育へ移行する際に、時間的余裕、時間的ゆとりを与える意味で土曜日を休暇といたしました。現在では逆にそのゆとり教育の是非が論議されています。私は、ゆとり教育とは時間的余裕を与えることが本義ではなく、それ以上に大切なことは、子供を大自然に触れさせ、浩然の気を養い、宇宙、森羅万象のなりわいを体感させることではなかろうかと思っております。


 また、文明の発達によって、昭和30年以降生活様式が変わり、大変便利に生活できるようになりました。炊飯器、洗濯機、冷蔵庫、掃除機、水洗トイレ等々、子供たちにとって今日の生活様式はごく当たり前であり、電化製品をありがたいと思い、それに感謝することは少ないと思います。


 そこで、今日の子供たちに昭和30年以前に近い生活様式と農業を一度は体験させるべきではなかろうかと思います。そのためには、グリーンツーリズムの農村宿泊が最適であり、修学旅行をそれに当てるか、体験学習として実施していただきたいと思います。


 安心院町には、小学校5年生2クラスが4泊5日で先般夏休みに訪れ、家族の一員としてトマトの収穫やブドウの手入れ等をしている例がありますし、また、九州内や関東、東北の中学、高校生が体験学習や修学旅行の一環として参加しております。


 農村宿泊の概要には次のようなものがあります。例えば、農業体験としては田植え、稲刈り、芋掘り、タケノコ狩り、シイタケ取り、牛の世話、炭焼き、コンニャクや豆腐、そば打ち、草木染め等多彩であり、生活様式ではまき割り、かまどでのごはん炊き、井戸水をつるべで吊って、五右衛門風呂をまきで沸かして入浴、夜はいろりで昔話を楽しみ、夏は蛍が飛び、朝は小川のせせらぎで目を覚ます。昔の家屋で30年代の食事や文化の体験をする等々であります。


 総合的人間教育、全人格的人間教育の観点から、ぜひグリーンツーリズム参加を実施していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。


 次に、2番目の質問であります。クロスロードの都市連携についてお尋ねします。


 11月22日に開催されました筑後川流域クロスロード協議会主催のシンポジウム「地域主権とクロスロード地域のまちづくり」に参加いたしました。このシンポジウムの中で、クロスロード地域を構成する久留米市、小郡市、鳥栖市、基山町の3市1町の市長によるパネルディスカッションがあり、4自治体による広域連携の取り組みについて大変興味深く聞かせていただきました。


 シンポジウムにおいて紹介がありましたが、筑後川流域クロスロード協議会は、昭和57年に「久留米・鳥栖テクノポリス構想」が策定され、当時調査研究機関の集積に取り組んでいた久留米市と製造業の集積が進んでいた鳥栖市の間で連携の機運が高まったことや、昭和62年の大分・長崎自動車道の開業で、この地域が九州の南北縦貫道と東西横断道が交わるクロスポイントになったことから、このエリアの利便性を生かし、地域の交流と連携を通して県境を越えた地域の発展を図ろうと平成元年に設立されました。


 以来、20年にわたり、この協議会において図書館の広域利用など住民にとって身近な事業から、道州制や地域主権など大きな行政の枠組みの研究まで、広範囲にわたり連携の取り組みが進められております。


 そこで1番目ですが、3市1町の特性の一体的な活用についてお尋ねします。


 クロスロード地域内には、それぞれに個性のある3市1町があり、それぞれの自治体が地域活性化の取り組みを行っていると思いますが、生活圏を同じくするクロスロード地域の住民の皆さんの視点からすれば、自治体の壁は余り意識されないのではないでしょうか。


 平成17年実施の国勢調査によると、クロスロード地域の住民の約7割がクロスロード地域に通勤・通学しております。


 また、クロスロード地域全体としては、人口約45万人、面積は370平方キロであり、これは九州では長崎市や大分市と肩を並べる規模になります。久留米市には、医療、大学、10カ所の温泉、ゴム産業、観光農業、鳥栖にはサッカー、バレーボールの2つのプロチーム、サロンパス、キユーピー、コカ・コーラ、鳥栖プレミアムアウトレット、小郡にはプロ野球も開催することのできる野球場、人気の温泉浴場も併設した総合保健福祉センター「あすてらす」や、九州歴史資料館、基山には大興善寺のつつじや紅葉、基肄城跡などがあり、クロスロード地域での九州新幹線の2つの駅の開業を目前に控えた今、クロスロード地域の3市1町がそれぞれの特性を生かしつつ、その特性を有機的に結びつけ、一体的に活用していくことがこの地域全体の一体的浮揚につながると考えますが、いかがでしょうか。


 次ですが、2番目は歴史や医療をテーマとしたクロスロード地域観光の推進についてでございます。


 このクロスロード地域は、歴史的にも重要な地域であります。南北朝時代、日本三大合戦と言われている筑後川の戦いがありました。この戦は大保原の戦い、宝満川の戦いとも言われていますが、当時の九州の政治情勢を南朝優位に決定づけた重要な一戦でありました。征西将軍懐良将軍や、菊池武光らの南朝軍が足利方の少弐頼尚を筑後川付近で破った戦いです。


 この戦に関係する遺跡が、この地域に数多く残っています。久留米市では、懐良親王が陣をしいたと言われるところが「宮ノ陣」という地名になっておりますし、親王お手植えの梅が将軍梅、この梅の香りが南に届いて「南薫」と呼ばれるようになったと伝えられています。さらに、山本町にある千光寺には、親王の墓標と伝えられる宝篋印塔があり、その裏山には親王の御陵墓といわれるものも残されています。


 また、医療資源としては、がんペプチドワクチン療法の研究の進む久留米大学、PETの重粒子線がん治療センターがあります。この医療資源と温泉や食を結びつけたメディカルツーリズムなどの開発が必要だと思います。


 先ほど触れましたシンポジウムの4首長によるパネルディスカッションの中でも、この地域の恵まれた歴史や医療、その他の資源を活用し、東アジアも視野に入れて観光客を呼び込もうという話をされておりましたが、具体的にはどのように観光推進の取り組みを進めていくのか、お尋ねしたいと思います。


 次、大きな3番目でありますが、道路問題であります。


 1つ、藤山・国分・一丁田線、フェニックスゴルフ練習場前道路は狭隘なため、小、中、高、大学通学者や通勤者、中でも歩行者や自転車利用者の事故が多発しております。4年前に地元民と県・市の担当者が立ち会い調査した結果、県において歩道を設置することが確認されました。しかし、地権者等の問題から全く進展しておりません。早急な対策をお願いいたします。


 2番目は、国道322号高良川橋歩道橋は、七、八年かけようやく完成しました。あと西側取りつけ部分は、従来どおり狭くて危険でございますので、早期整備をお願いしたいと思います。


 3番目、国道3号櫛原駅交差点南側に、信号機と横断歩道を設置する件について、現状では中央分離帯のさくを乗り越えて横断する市民が絶えず非常に危険であるため、早期改良を願う多くの住民の陳情が出されております。この件についても、早期の対応をお願いするものであります。以上、1回目の質問を終わります。


                     =〔降 壇〕=


○議長(栗原伸夫君) 楢原市長。


○市長(楢原利則君) おはようございます。


 森多三郎議員の御質問にお答えをいたします。


 1点目のグリーンツーリズムについてでございます。


 グリーンツーリズムは、農林水産省の資料によりますと、緑豊かな農山漁村地域において自然、文化、人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動とされております。具体的には、フルーツ狩り等の観光農園の利用や、農産物直売所での地元農産物の購入などの日帰り型から、農産物加工体験や農作業体験、農村生活体験などの宿泊滞在型など、さまざまな取り組みがあると紹介をされております。


 久留米市におきましては、耳納北ろく地域の豊かな自然や恵まれた地域資源を生かして都市と農村の交流を促進し、緑花木の振興及び地域活性化を図るために、平成13年3月に「みどりの里づくり基本計画」を策定し、基本理念の中に「心が癒されるまち」「自然と文化を育むまち」を掲げまして、多くの来訪者に耳納北ろくの魅力を体感していただくさまざまな取り組みを、市民の皆様と連携しながら進めてきたところです。


 このみどりの里づくり事業の理念や取り組みは、御指摘のグリーンツーリズムの趣旨にも通じるものと考えております。


 これまで具体的な取り組みといたしましては、平成20年3月に耳納北ろくの自然景観を生かした久留米つばき園を開園をしますとともに、ことしの3月には国際ツバキ会議久留米大会及び久留米つばきフェアなど開催をし、久留米の魅力を情報発信し、海外からも多くの御来場をいただき、交流を深めることができました。


 また、20年5月にはみどりの里づくりの情報受発信拠点として道の駅くるめをオープンをし、農産物直売館での地元農産物の販売にとどまらず、耳納北ろくの花やイベント等の地域情報を発信し、地域との交流を促進をしてまいりました。


 このほか、四季の森ふれあい交流事業や生産収穫体験、ファームステイ事業、つばきウォーキング、つつじ巡りなどを推進をしてまいりました。


 また、田主丸地域につきましては耳納北ろくの基盤整備等にも力を入れてきたところでございます。これらの取り組みにより、国内外から多くの方々が耳納北ろく地域を訪れて、都市と農村の交流が活発化することにより、地域の活性化が一定図られたものと考えております。


 そこで、今後でございますが、さらに耳納北ろく地域の魅力を高めまして、みどりの里づくりの基本理念の実現を図る必要があると考えております。


 本年度はみどりの里づくり基本計画の見直しの時期に当たっておりまして、現在作業を進めております。この見直しにおきましては、さらにこの地域の魅力を高めるために、現計画の基本理念を引き継ぎながらも、だれもが訪れたくなるまちを目指して、人が集う魅力づくり、緑の産業づくり、地域と協働したにぎわいづくりなどを基本的な視点としまして、さらに23年度から27年にかけての5カ年を計画期間として現在取り組んでいるところでございます。


 具体的には、観光の視点をもって広域合併により増加し、多様化した魅力ある地域資源の連携、つばき園等を活用したツツジ、ツバキの拠点機能の強化、さらには、久留米つばきフェアの継続開催など、地域の魅力や集客力を高め、これらを積極的に情報発信することにより、緑花木の産業振興、地域の活性化につなげていきたいと考えております。


 また、来年の九州新幹線鹿児島ルートの全線開業は、久大本線沿線に位置する耳納北ろく地域の魅力を広くアピールする絶好のチャンスととらえておりますので、御指摘の久留米版グリーンツーリズムとも言えるみどりの里づくり事業を今後積極的に推進をし、久留米の魅力づくりに取り組んでまいりたいと考えております。


 2項目めのクロスロードの都市連携についてお答えをいたします。


 まず1点目の、3市1町の特性の一体的な活用について、どのようにしていくのかという御質問でございましたが、クロスロード地域は筑後川中流域に位置をしておりまして、同じ自然条件や歴史のもとで一体的に発展をしてきておりまして、現在は九州の交通の縦軸と横軸が交わるクロスポイントとして重要な位置を占めております。


 クロスロード地域には、御質問でも触れられましたように、他の地域に誇ることができる魅力的な資源が多数存在をいたします。久留米市を中心とした高度な医療の集積、多くの歴史的施設や遺跡、豊かな食文化、サガン鳥栖に代表されるプロスポーツ、イベントでは筑後川花火大会やつつじマーチ、商業施設では鳥栖プレミアムアウトレットなどがありまして、これらはいずれもクロスロード地域の魅力的な資源として活用することができるものだと考えております。


 さらに、来年3月の九州新幹線久留米駅、新鳥栖駅の開業は、高速道路ネットワークとの相乗効果により、九州各地からのアクセス利便性が向上し、交通の要衝という特徴がさらに際立つものになります。


 また、このエリアに新幹線の駅が2つあるということを前向きに受け入れまして、開業後は地域連携を図りながら戦略的に活用すべきであると考えております。


 このような地域の資源を一体的に整備し、PRすることによりまして、地域の魅力や重要性、そして活力が増してくると思っております。それがさらにクロスロード地域としての一体的なイメージや認知度の向上につながるものと考えているところでございます。


 そして、2点目の歴史や医療をテーマとした観光の推進にどう取り組むのかという御質問でございますが、このクロスロード地域には、医療面においては、がんペプチドワクチン療法の開発で国からスーパー特区の指定を受けております久留米大学病院など、久留米市の充実した高度医療機関や、鳥栖市にオープン予定の重粒子線がん治療施設、それから歴史観光面におきましては、篠山城址や有馬記念館、小郡市に最近オープンをしました九州歴史資料館や基山町の基肄城跡など、多くの資源の集積がございます。


 この資源の集積を活用したメディカルツーリズムや歴史観光などの観光商品の開発を進めまして、一体的な広報宣伝を強化していけば、新幹線の停車駅である久留米、鳥栖を玄関口として、九州はもとより、関西圏、さらには東アジア地域等からも多くの観光客や訪問客をクロスロード地域に呼び込むことができるのではないかと考えております。そのために、まず3市1町による研究のための組織を設置をいたしまして、具体的な取り組みに向けた研究を始める予定でございます。


 御質問の3項目めの道路問題につきましては、赤星都市建設部長からお答えをいたします。私からは以上でございます。


○議長(栗原伸夫君) 堤教育長。


○教育長(堤正則君) 1項目めのグリーンツーリズムにつきまして、学校教育に関してお答えを申し上げます。


 初めに、グリーンツーリズムに対する認識についてでございますが、子供たちが生きることの最も基本的な要素である食と、それを支える農業について学び、体験しますことは、食と農だけでなく環境問題についても考え、環境に配慮した行動をすることにつながるものと考えております。


 また、新しい学習指導要領の中でも、子供たちの自然体験の減少を踏まえ、自然の中での集団宿泊活動を重点的に推進することが望まれております。したがって、学校教育において農作業体験などの自然体験活動を推進していくことは、大切なことだと考えております。


 学校教育における農作業体験の現状についてでございますが、現在小学校段階では、低学年の生活科において野菜の栽培活動を、また社会科においては、第3学年で農家の仕事の様子と農業生産物を通した他地域とのかかわりを、第5学年で稲作を中心とした農業等の食料生産の果たす役割を学習することにより、農業に関する理解を培い、食育を推進しております。


 また、総合的な学習の時間におきましては、米づくりや野菜づくりの活動を行っており、各校区の農家の方々やJA等の関係機関と連携し、ゲストティーチャーとして直接児童に指導していただくなどし、農業と食物の関係、日本独自の食文化に対する理解を深めているところでございます。


 さらに、小学校の学校行事では、自然体験活動の宿泊先において、自分たちで育て収穫した米を飯ごうで炊いて食べたり、乳しぼりや農産物の収穫をしたりなどの農作業体験を行っております。


 同様に、中学校段階では農山村の多様な資源を活用して野外炊飯を行ったり、高等学校段階ではニュージーランドへの修学旅行先でファームステイ体験を実施したりしております。今後の対応についてでございますが、このように農作業体験を取り入れた自然体験活動は行われておりますが、農家への宿泊体験につきましては、受け入れ体制が整った農家の確保や費用等が課題となっており、現在行われておりません。


 今後教育委員会といたしましては、新しい学習指導要領の完全実施にあわせて受け入れ施設の調査研究等を行いながら、各学校へ検討を働きかけていきたいと考えております。以上でございます。


○議長(栗原伸夫君) 赤星都市建設部長。


○都市建設部長(赤星文生君) 道路問題におきます3カ所の質問に、順を追って回答したいと思います。


 まず、県道藤山・国分・一丁田線、鑓水地区の件でございます。


 当路線は、八女方面に連絡する主要地方道久留米・立花線とともに、久留米市と広川町、八女市を結ぶ路線であり、国道3号のバイパス機能を有しております。それゆえ、1日当たり約1万5,000台の車両が通過する比較的交通量が多い路線でもあります。


 一方、本路線の整備は、全体延長のうち約8割がおおむね完了しておりますが、御指摘の鑓水地区については、幅員が約5メーターと狭く、また通学路として利用されているのにもかかわらず、歩道がないため歩行者や自転車の利用者にとって交通安全上危惧する状況にあります。


 このような状況から、平成15年度から地元の高良内校区より、平成18年度には地元校区及び学校関係者から道路管理者である福岡県並びに久留米市に対して歩道設置の要望が出されております。


 これに対し、道路管理者である福岡県におかれましても、歩道整備の必要性について認識されており、平成18年度には歩道整備計画案が作成されております。しかしながら、この福岡県の計画案に対し、地元関係者の御理解が得られてない状況にございます。


 市としましては、今後も引き続き地元関係者の方々の御理解と御協力が得られますよう福岡県と連携し、協議を図ってまいりたいと考えております。


 2点目の、国道322号高良川歩道橋新設に関係する御質問でございます。


 国道322号の高良川橋は、昭和13年にかけられた延長約30メートル、幅員16メートルの橋梁であり、1日当たり3万台以上の交通が通過するとともに、周辺住民や通勤、通学者など、歩行者、自転車利用者の通行も多うございます。


 しかしながら、橋の歩道幅員は約1メートルと狭く、歩行者や自転車の利用者にとって交通安全上危惧される状況にありました。


 このような状況から、平成18年度より道路管理者である福岡県において、橋の下流側に幅員3メートルの自歩道橋整備に事業着手され、平成22年6月にはその整備が完了し、一般に供用されており、歩行者や自転車利用者の安全確保が図られるようになりました。


 しかしながら、西側の取りつけ部において一部用地の確保ができていない箇所がございまして、暫定形での取りつけとなっております。今後は、福岡県において西側取りつけ部の早期完成に向け、残る用地取得のための手続が進められると伺っております。本市としましても、早期完成に向けて県と協力してまいりたいと考えております。


 続いて、3点目の国道3号線の櫛原駅前交差点の南側の案件でございます。


 御質問の箇所を含みます国道3号は、平成18年3月に東櫛原拡幅事業として整備が完了し、これにより渋滞の緩和とともに歩行者や自転車の安全性が確保され、地域の交通環境も大幅に改善されております。信号機及び横断歩道につきましては、拡幅事業を行う中で地域の住民の方々への説明会における御意見を踏まえ、信号機及び横断歩道の設置がなされていると伺っております。


 この道路の開通後、新たな要望として平成21年11月に地元自治会長8名の連盟で、櫛原駅前交差点南側の信号機及び横断歩道設置要望が久留米市に提出されております。


 その要望を受けまして、同年12月に信号機及び横断歩道設置を検討していただくよう、久留米警察署への副申及び道路管理者である福岡国道事務所への設置協力の要望を行ったところです。


 また、翌年1月、市独自に交通量調査を行い、その結果についても久留米警察署及び福岡国道事務所へ情報提供を行っております。


 信号機及び横断歩道の設置につきましては、信号機の設置間隔など、交通管理上の課題もあると思われますが、今後とも関係機関と連携し、地域住民の安全確保に努めてまいります。以上でございます。


○議長(栗原伸夫君) 25番森多三郎議員。


 〔25番森多三郎君登壇〕


○25番(森多三郎君) それでは、2回目でございますが、要望と質問2つ行いたいと思います。


 まず1点目、グリーンツーリズムでございますが、市長の答弁では、グリーンツーリズムをみどりの里づくり中心の説明でありますけれども、今日まで長い年月をかけてみどりの里づくりをやっておられますが、グリーンツーリズムはそれをさらにもう一段飛躍させるものであると思います。ポイントだけ申し上げますと、農村宿泊という観点もございますので、そういった観点から検討していただきたいと。


 安心院町におけるグリーンツーリズムの理念が6つ、7つございますが、その中でポイントを二、三述べておきます。


 1点が、農村の日ごろの生活の中に、ありのままの生活の中に外からのお客を温かく迎え入れるところの農村経営であると。


 2番目は、都市と農村、消費者と生産者の共生、一度訪ねると遠い親戚、10回来れば近い親戚になると。そのような、情報によるとこの知的親類関係を結ぶ。


 3番目が、農村の豊かな自然と人々の笑顔を求めて、都市部の人々が、旅人が心の洗濯に訪れるということであります。そのことによってまちの品位を高めるし、それがまちの経済も潤すということでございますので、そのような理念を考えつつこの検討をしていただきたいと思います。


 かつて大分県の村おこしは、「一村一品運動」として全国に、そして世界に広がったわけであります。ハワイに遊び、あるいはイスラエルのキブツ農業共同体に学びました。スローガンとしてはグローカル。グローバルな視野でローカルな活動をしていこうということであります。


 そして、今グリーンツーリズムを掲げながらヨーロッパに学び、これを普遍化しようとしているわけであります。まさにセマウル運動、新しい村づくり運動であります。この村づくりには大きな可能性があると思います。もし全国にこれが普遍化するとするならば、1点は農業等の実践体験によるところの青少年の健全育成につながる。2番目が、就農者の少ない農家への労力提供にもなります。3番、農地を集約し、大規模化できない中山間地域農家の生き残り、それから、里山の維持保全がございます。


 こういった観点から、ぜひとも担当者の方が現地での宿泊体験、あるいはうきは市との連携をしていただきたいと、このように感ずるところであります。


 次、クロスロード連携に関連して、道州制の州都に対するスタンスについて質問いたします。


 先日のシンポジウムにおいて、将来道州制が導入されたときには、道州制の州都にふさわしい地域となるよう、クロスロード地域が一体となって住みよい地域づくりを進めようという御発言がありました。クロスロード協議会では、これまで道州制についての勉強会やシンポジウムを開催するとともに、平成18年には道州制の州都を目指して提言を発表されております。楢原市長は、道州制の州都に対してはどのようなお考えをお持ちか、お尋ねいたしたいと思います。


 福岡空港の代替案につきましては、これは現状の拡幅でございます。県単位では、やはりこのレベルでありますが、九州道、道州制の実現によってこれが有明海域に変わる可能性がございます。


 また、水と緑の保全確保には、水源の森を大切にしなければならないわけであります。しかし、現状では水源地と下流では県が異なるので、有効な措置をとることができません。現在発生している筑後川水源付近での牛ふんの違法な大量廃棄は、本市や下流の200万市民に深刻な被害をもたらす可能性がありながら、適切な措置、対策を講ずることができないでおります。


 そのような観点からも、道州制が期待されるわけですが、もし実現の暁には、九州府州都の所在が課題となってくるということでございますので、このことについて市長にお尋ねいたしたいと思います。以上で終わります。(拍手)


                     =〔降 壇〕=


○議長(栗原伸夫君) 楢原市長。


○市長(楢原利則君) 森多三郎議員の2回目の御質問にお答えをいたします。


 クロスロードの都市連携についての道州制の州都に対する私の考えをということでございますが、道州制につきましては、平成16年からクロスロード協議会におきまして道州制勉強会を設置をして検討を重ねまして、平成18年に道州制の州都にふさわしい地域づくりに向けた提言を行ったところでございます。


 一方で、国の道州制に対しますスタンスは、昨年9月の政権交代後、以前に比べて後退をした印象を受けております。ことし6月に閣議決定されました地域主権戦略大綱には、道州制の検討が盛り込まれたものの、消極的な表現にとどまっております。


 一方、九州においては、「九州はひとつ」の旗印のもとで、昨年6月には九州の全知事と経済界の代表で組織をする九州地域戦略会議の第2次道州制検討委員会が、九州が目指す姿、将来ビジョンを報告をし、本年5月の九州市長会におきましては、九州府推進機構準備検討委員会が設立されるなど、九州府の実現へ向けた動きが進んでおります。


 また、地域の情勢としまして、生活圏や社会経済活動は県境を超えて広域化しているわけでございまして、少子高齢化が進む中で、限られた地域資源や財源で多様な住民サービスを提供することが求められているところでもございます。


 このような状況から、クロスロード地域としましては3市1町が効果的に役割分担、機能分担を行いまして、地域が一体的に発展するような取り組みを積み上げていけば、その結果として州都にふさわしいまち、地域となり、将来道州制が導入される場合には、地理的な優位性も含めまして、州都決定の際優位に立てると、このように考えております。


 アジアを視野に入れて、九州の拠点となる地域として今後ますます3市1町の連携と協調を進めていきますとともに、将来を見据えて地域住民の皆様と一体となった地域づくりを進めることが、将来の久留米市の発展につながるものと考えておりますので、議員の皆様の御支援をよろしくお願い申し上げたいと思います。以上でございます。


○議長(栗原伸夫君) これにて一般質問を終結いたします。


◎ 日程第2〜日程第25


○議長(栗原伸夫君) 次に、日程第2、第108号議案から日程第25、第132号議案までを一括議題といたします。


 これより質疑に入りますが、通告があっておりませんので、質疑を終結いたします。


 ただいま議題となっております各議案については、お手元に配付しております議案審査付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。


 以上で、本日の議事日程は全部終了いたしました。


 お諮りいたします。


 委員会審査等のため、明8日から13日までの6日間休会したいと思います。これに御異議はありませんか。


 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(栗原伸夫君) 御異議なしと認めます。よって、明8日から13日までの6日間休会することに決定いたしました。


 来る14日午前10時から本会議を開きます。


 本日はこれにて散会いたします。お疲れさまでした。


                     =午前10時44分  散会=