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福岡県 大牟田市

平成11年 3月 臨時会(第401号) 03月31日−01号




平成11年 3月 臨時会(第401号) − 03月31日−01号







平成11年 3月 臨時会(第401号)


平成10年度大牟田市議会第5回臨時会会議録

平成10年度第5回臨時市議会議事日程
          平成11年3月31日
          午後1時30分 開会

日程第1 会期の決定
日程第2 会議録署名議員の指名
日程第3 発議第29号〜第30号上程 (2件)
 発議第29号 県の市への権限委譲事務に伴う財政措置についての意見書案
 同 第30号 介護保険運営のための財政措置についての意見書案

          (採    決)

日程第4 株式会社ネイブルランド調査特別委員長報告について

          (特別委員長報告)

出席議員名
 1番   大 場 和 正 議員
 2番   島   フミヱ 議員
 3番   江 崎 アツ子 議員
 4番             
 5番   北 岡 恭 子 議員
 6番   鹿 毛 貞 男 議員
 7番   金 子 恵美子 議員
 8番   時 津 進 二 議員
 9番   田 中 琢 美 議員
10番   永 江 利 文 議員
11番   長 野 スミ子 議員
12番   中 島 正 憲 議員
13番   平 島 恒 雄 議員
14番   石 原 正 利 議員
15番   寺 島 道 夫 議員
16番   小 野   晃 議員
17番   久木野 眞 二 議員
18番   立 野   弘 議員
19番   西 山 照 清 議員
20番   松 葉 幸 生 議員
21番   内 山 謙 一 議員
22番   小 林 正 明 議員
23番   古 賀 道 雄 議員
24番   坂 本 秀 秋 議員
25番   那 須 俊 春 議員
26番   大 橋 武 彦 議員
27番   松 里 兼 男 議員
28番   城 後 正 徳 議員
29番   猿 渡 軍 紀 議員
30番   金 沢 明 夫 議員
31番   坂 田 敏 昭 議員
32番   桑 畑   貢 議員
33番   増 田 亮 治 議員
34番   原 田 俊 孝 議員

欠席議員名
              な し

説明のため出席した者
栗 原   孝   市   長
猿 渡 武 彦   助   役
服 部 和 典   助   役
西 村   覺   収 入 役
企画調整部
 徳 永 敬 史   部   長
 木 下 勝 弘   次   長
 豊 武 数 実   企画振興課長
 中 尾 昌 弘   財 政 課 長
行政管理部
 松 藤   晃   部   長
 古 賀 昭 人   次   長
 山 本 和 雄   人 事 課 長
契約検査室
 合 嶋   計   室   長
市民部
 古 賀 秀 樹   部   長
保健福祉部
 中 原 厚 子   部   長
環境部
 川 田 勇 二   部   長
経済部
 吉 岡 信 康   部   長
都市整備部
 猿 渡 文 弘   部   長
建設部
 山 本 一 秀   部   長
市立総合病院
 古 賀 正 茂   事 務 局 長
消防本部
 猿 渡 敏 弘   消 防 長
 猿 渡 辰 雄   次長・消防署長
水道局
 梅 見 清 治   局長・水道事業管理者職務代理者
教育委員会
 荒 木 和 久   教 育 長
 鈴 木 孝 則   教 育 部 長

事務局職員出席者
 一ノ瀬   清   局   長
 井 上 紘 一   次   長
 葭 原 節 哉   主   査
 清 田 弘 子   書   記
 城 戸 智 規     同  
 西 村 俊 二     同  
 前 田 浩 孝     同  
 内 山 勝 司     同  
 安 部 徹 志   速記業務委託者




                              午後1時30分  開会 



○議長(那須俊春)

 定足数に達しておりますので、 これより第5回臨時市議会を開会いたします。

 本日の議事日程は、お手元に印刷配付のとおりでありますので御了承願います。

 直ちに、議事に入ります。



                              午後1時31分  開議 



△日程第1 会期の決定



○議長(那須俊春)

 日程第1、会期の決定を議題といたします。

 お諮りいたします。

 本臨時会の会期につきましては、議会運営委員会の御決定どおり、本日1日限りと定めたいと存じますが、御異議ありませんか。

               〔「異議なし」 と呼ぶ者あり〕



○議長(那須俊春)

 御異議なしと認めます。

 よって、そのように決定いたしました。






平成10年度大牟田市議会第5回臨時会会期日程
┌────┬──┬────────┬──────────┬──────────────┐
│ 月 日 │ 曜 │  本 会 議  │   委 員 会   │   摘      要   │
├────┼──┼────────┼──────────┼──────────────┤
│    │  │        │          │○議会運営委員会      │
│    │  │        │          │○会期の決定        │
│3.31 │ 水 │開 議(13:30)│          │○会議録署名議員の指名   │
│    │  │        │          │○意見書案上程・採決    │
│    │  │        │          │○株式会社ネイブルランド調査│
│    │  │        │          │ 特別委員長報告      │
└────┴──┴────────┴──────────┴──────────────┘





△日程第2 会議録署名議員の指名



○議長(那須俊春)

 次に、日程第2、本臨時会の会議録署名議員を指名いたします。

               5番  北 岡  恭 子  議員

               30番  金 沢  明 夫  議員

 以上の両議員を指名いたします。





△日程第3 発議第29号〜第30号上程 (2件)



○議長(那須俊春)

 次に、日程第3、本日提出された発議第29号県の市への権限委譲事務に伴う財政措置についての意見書案、及び同第30号介護保険運営のための財政措置についての意見書案の2件を一括議題といたします。

 お諮りいたします。

 ただいま上程した意見書案2件については、お手元に印刷配付の案文によって、趣旨はそれぞれ御理解いただけるものと存じますので、提出者の趣旨説明、質疑及び委員会付託を省略して、直ちに採決したいと存じますが、御異議ありませんか。

               〔「異議なし」 と呼ぶ者あり〕



○議長(那須俊春)

 御異議なしと認めます。

 よって、そのように決定いたしました。

 それでは、採決に入ります。

 発議第29号県の市への権限委譲事務に伴う財政措置についての意見書案、及び同第30号介護保険運営のための財政措置についての意見書案の2件をいずれも原案どおり、可決することに賛成の議員は御起立願います。

               〔賛成者起立〕



○議長(那須俊春)

 起立全員。

 よって、発議第29号及び同第30号の2件は、いずれも原案どおり可決されました。

発議第29号  県の市への権限委譲事務に伴う財政措置についての意見書案

同 第30号  介護保険運営のための財政措置についての意見書案





○議長(那須俊春)

 以上で日程第3の採決を終わります。

 なお、ただいま議決されました意見書の関係機関への提出等、その取り扱いについては議長に御一任いただくようお願いいたします。



△日程第4 株式会社ネイブルランド調査特別委員長報告について



○議長(那須俊春)

 最後に、日程第4、株式会社ネイブルランド調査特別委員長報告についてを議題といたします。

 株式会社ネイブルランド調査特別委員長から、付託事項の調査が終了したので報告したい旨の申し出があっておりますので、この際、同特別委員長の報告を求めます。寺島道夫株式会社ネイブルランド調査特別委員長。

               〔寺島道夫株式会社ネイブルランド調査特別委員長 登壇〕



◆株式会社ネイブルランド調査特別委員長(寺島道夫)

 株式会社ネイブルランド調査特別委員会としての調査を終了いたしましたので、調査結果等について御報告いたします。

1、ネイブルランド設立時の社会経済情勢

 (1) 国の社会経済情勢

 ネイブルランド事業が構想された当時を振り返ってみますと、我が国の社会経済情勢はプラザ合意後の円の急騰が輸出産業を直撃し、産業の空洞化を招きました。一方、円高による輸入価格の低下は企業や消費者の実質所得の増加となり、経済は右肩上がりで、日銀の公定歩合の引き下げや為替介入等から金余りを生じるなどバブルの時代でありました。

 (2) 本市の社会経済情勢

 当時の本市の社会経済情勢については、本市の基幹産業であり我が国の経済発展に貢献してきた石炭産業は、浅部から深部へ掘削現場が移り、これに伴うコストアップにより海外炭との大きな価格差を生じ、生産縮少を余儀なくされた。また、急激に進む円高の影響は他産業にも波及するなど産業構造調整が急激に進み、数次にわたる合理化の影響は2,000人以上の失業者を出し、本市の経済は低迷し人口減少傾向に歯どめがかからないという状況にありました。

 このような中、多くの市民からは子供の1人でも地元で就職をという地元雇用の場の創出や地元産業の活性化を図り、本市地域の浮揚を実現することが大多数の市民の悲願であり、地域振興を図るプロジェクトの推進が急がれる社会経済情勢にありました。

2、ネイブルランド設立の背景

 これまでの石炭産業に依存した産業構造を脱した新しい地域活性化の推進が企図され、地域の特色を生かしたレジャー型産業の創造など新産業の誘導・育成が望まれ、諸種の公共的開発プロジェクトの中でも、観光による集客も産業の一環であるとして新たな発想のもと、ジオとバイオをテーマとした体験学習の場の提供を基本コンセプトとするテーマパーク建設のため、民間の持つ豊富な資金、多才な人材、さらには経営のノウハウ等を活用したプロジェクトを推進すべきとして、民間事業者と大牟田市が共同で出資する第三セクター方式の導入が構想され、経済の浮揚、雇用の場の確保、ひいては市民福祉の向上に貢献するリーディングプロジェクトとして、市民の大きな期待を受けて、株式会社ネイブルランドが設立されたのであります。

 当時、1人当たり国民所得がアメリカを抜き、週休2日制の導入など余暇時間が増大している中、国においては建設費の補助、固定資産税の減免、地方債についての特別措置、日本開発銀行など政府系金融機関からの無利子、または低利融資などの優遇措置を定めた民間事業者の能力活用による特定施設の整備に関する臨時措置法、あるいは総合保養地域整備法など第三セクターに対する地域振興法が施行されるという背景があり、地域振興の担い手としてレジャーランドやテーマパークの乱立がありました。

3、ネイブルランドの設立

 このような環境のもと株式会社ネイブルランドは、大牟田市と民間が一体となり国・県の支援を受けて、平成元年9月21日、資本金13億円で設立された会社であります。

 会社設立時の事業計画は、ジオ (大地) の恵みとしての石炭を産出し発展してきたまちの特徴、歴史を生かした体験学習型のジオ・バイオワールドの建設、運営を主体としたものでありました。この当初計画は、300人の雇用と60万人の集客を見込み、起業後5年から8年目に採算性のある安定経営を目標としたものでありました。

 事業用地は当初宮山地区を予定地としていたが、岬町の約5ヘクタールの現在地へと変更されたもので、資本金についても当初13億円でその後数次の増資により最終的には34億1,000万円となっております。

 会社設立と同時に基本構想、事業化確認調査のための業務委託契約を次々に4社選定し、このため調査委託費は6億400万円に達しましたが、いずれの案も採用されておりません。

 園地については、平成6年4月19日地鎮祭を実施、同年5月20日造成工事に着手、同じく12月土地が取得され、翌平成7年7月22日に市民の期待を一身に担いグランドオープンし、開園後5カ月は順調な集客でありましたが、6カ月目から客足が伸びず、この時点から将来を危惧する声も出てまいりました。

 この打開策としてキディランドの建設、遊具の拡充を図りましたものの、対前年比で約30%ずつ客足が減り、平成9年12月には、再生計画が作成される等苦しい経営が続き、この再生計画をもとに2度目の損失補償として金利を含め16億8,000万円が議決されました。

 しかしながら、このてこ入れ支援も効果なく9カ月後の平成10年12月26日に、ついに閉園となったところであります。

 平成10年12月26日の時点での財務状況は次のとおりであります。

 総事業費約97億円余の設備投資を行い、銀行借入金は約45億6,000万円、遊具のリース等は約15億1,000万円に達し、民間5社の債務保証は約22億7,000万円、大牟田市の損失補償は約28億円に達しております。

4、株式会社ネイブルランド調査特別委員会の設置

 ネイブルランドについては、市民の貴重な税金を直接・間接に投入したものであり、株式会社ネイブルランドに対する出資金の行政効果を調査すべく、平成10年12月18日、平成10年度第3回定例会において本委員会は設置されたものであります。

5、株式会社ネイブルランド調査特別委員会における意見

 調査の過程で大きく問題として取り上げられたのは、

 (1) 開業までの7年間のうちに要した開業準備費約15億4,000万円の使途について

 (2) 経営再生計画と損失補償について

 (3) 第三セクターの経営と責任の所在について

の点でありましたが、以下、委員より述べられた意見等を列挙して申し上げます。

 (1) ネイブルランド社は雇用確保という願望があって会社が設立されましたが、当初から園地の候補地も二転三転するということで、計画立案段階で数年もかかり、そこで基本財産を食いつぶしてしまったことがその後の経営を圧迫したのは当然である。

 (2) 基本構想等の業務委託については、委託する構想も具体的な骨格もなしに投げ渡し的に何かよい絵を持って来なさいという印象を受けるような委託の仕方には問題があった。

 (3) 事業の名称でもあるジオ・バイオワールドの建設、運営ということであり、大地と生命をテーマとする基本コンセプトに沿って案をつくり、それに基づいて委託をしていくという基本的な考え方が余りにも希薄であり、体験学習型のテーマパークから市民の期待に反して小型のレジャーランドになってしまった。

 (4) ネイブルランド社の経営その他に関するさまざまな情報、あるいは経過の報告がもっと出されておれば、議会においても住民の声が反映されておったと思うが、余りにも情報の公開がされていなかった。

 (5) 入場料については高いという判断が出てきたが、結局レジャーというものを中心に考えると高くなってしまうのではないか。体験学習型となれば各団体に働きかけるなど的を絞ることができて、一定の集客見通しも立てられるなど、もっと入場料を抑えられたのではないかと思われる。

 (6) ネイブルランド社の経営等に関しては、詳細な分析の上に立った展望を見極め、採算性を考慮した対応が望まれるが、客層をどう分析したのか、他施設との相乗効果を期待するなど情勢分析と採算性に対する見通しの検討が非常に甘かったと言える。しかも、代表権があっても決定権が明確でないという責任体制に不備があったとの印象を強く感じた。

 (7) ネイブルランド事業については、長引く経済不況が背景にあるものの、特に中核企業の導入ができなかったことと、計画立案の段階においてノウハウを持った人材の確保ができなかったことも今日の事態を招いた大きな要因となったと思われる。

 (8) 交際接待費については、市民から批判が出るような支出の仕方が一部されていることは甚だ遺憾であり、もっと姿勢を正した支出の仕方をすべきであった。

 (9) 研修費については、一部不必要と思われる支出も散見されることから、真に必要な研修を選定するなど研修の充実を図るべきであった。

 (10)ネイブルランド経営再生計画については、1年足らずで水泡に帰している。新たな体制でやっていくとの説明を受けていたが、前社長を中心に立案した計画を踏襲していて、役員が一新されたら新たなる再生計画を実行すべきであった。

 (11)平成9年12月に提出された経営再生計画は、金利を含め16億8,600万円の損失補償の議決を受け事業資金の借り入れをしているが、サービス業の最も重要な宣伝広告費までも削減し、1年も経ずして閉園が決定されたことは、経営再生のための計画とは考えられず、閉園を視野に入れた当座の運転資金の調達であったと言っても過言ではない。

 (12)市民の大きな期待のもとに開園したネイブルランドを閉園に至らしめ、市民に重いツケを背負わせたことは、同社経営陣等関係者の道義的責任は重いと言わざるを得ない。

 (13)第三セクターに対しての損失補償は一切しないなど、支援のあり方を明確にすべきであるとともに、第三セクターについてのチェックは専門的な第三者機関で経営診断、監査等を受けるべきであった。

6、閉園に至った要因

 ネイブルランドの閉園に至った要因については、内的要因として会社設立時のコンセプトを計画の中途において変更するなど基本コンセプトが明確でなく、安易な集客見通しに立った計画の甘さや民間企業としての経営上の利潤追求が軽んじられた感があり、日本開発銀行から指摘があっていた中核企業の導入ができない中、経営責任の所在があいまいな無責任体制という第三セクターの悪い面を露呈した。

 一方、外的要因として園の規模が極めて小さい上に入場料を高く設定したことと、三池炭鉱の閉山とバブル崩壊後の長引く景気の低迷は、市民の消費の手控えを生じた。さらにはレジャーランド・テーマパークの乱立による他施設との競争に勝ち残ることができなかったことなどが明白となりました。

7. 閉園に至った責任

 以上のような要因により閉園に至ったとはいえ、関係者の責任は重大であります。

 (1) 経営者の責任

 まず、経営者の責任については、本委員会として星岡元社長、中口元専務、小林前社長、吉開社長の経営のトップを参考人として招致し、経営責任をそれぞれにただしたが、いずれも 「閉園に至り市民に申しわけない」 との陳謝をされただけであり、みずからの責任については何ら意思表示がされませんでした。

 第三セクター企業という特殊な会社であり、経営に当たっては懸命の努力を傾注されたであろうが、大牟田市民に対し28億円にも上る損失補償という大きな負債を残し、一方では59人の失業者 (ネイブルランドサービス社分を含む) を発生させ、かつ株主、テナント業者等に多大の迷惑をかけたことは事実であり、景気の停滞が長期化するとの予測はつけがたかったとしても、その責任は重い。

 (2) 行政責任

 まず、塩塚前市長については、経営者の方々と同じように陳謝されたが、設立者の1人として、また行政のトップとして責任の所在をただした中で、開業後、閉園に至るまで経営する側の席にいなかったことが悔やまれる等の発言にあるように、みずからの責任については、何ら触れられなかった。確かにポスト石炭を見据え新たな中核産業の設立に情熱を傾注されたことに一定の理解はするものの、電通を初め幾つかのコンサルタント、金融関係からの提言を謙虚に受けとめ、いま一度計画の再検討をすべきではなかっただろうか。また、みずからが取締役会長としての要職の座にあることで、少なくとも議会への報告や議会の意思をくみ取っていれば、果たしてこのような結果が生まれていたか疑問である。行政のトップとして責任は重い。

 現市長においても、前市長と同じく取締役として名を連ねている中で、平成9年の12月に出された経営再生計画を熟知されていたのか。この計画は単なる資金繰り計画ではなかったのか、「取締役として、議会に対して一歩踏み込んだ情報を出してもらっていれば」 と悔やまれるが、現実に金利を含め16億8,600万円の損失補償を市民に背負わしめた行政の責任は重い。

 (3) 議会としての責任

 次に、議会としての責任については、ネイブルランドの設立時から必要に応じ、いろいろ相談はあり、リーディングプロジェクトの必要性を認識しネイブルランドの設立を同意、さらに平成9年の12月議会においても損失補償16億8,600万円の議決をした。議決に当たっては慎重に審議し、一定の制約はあるものの、経営に対する指摘・要望、さらには行政支援のあり方等についても指摘したところであるが、直接経営に携わっておらず反映できなかった面もあり、議会として責任を痛感し市民からのおしかりは甘んじてお受けするとともに、議会のチェック機能を十分発揮できなかったことについても、あわせて14万5,000人の市民に対しおわびを申し上げたい。

 今後は、市民の代表として真摯に市民の声を聞き、議会としてのチェック機能を十分に果たすよう議員1人1人が自覚をし、市民の皆様の負託にこたえていく必要があります。

8、出資金に対する行政効果

 本委員会の調査の主目的であります株式会社ネイブルランドに対する出資金の行政効果については、

 (1) ネイブルランド事業は、市と民間が一体となって地域の衰退に対する危機感をはねのける取り組みの実を示した。

 (2) ネイブルランド事業の推進によって、文化・スポーツ等の施設や社会資本の整備など、岬町地区の開発促進に拍車がかかった。

 (3) ネイブルランドの開園により、石炭と化学工業のまちだけでなく、本市の文化や歴史の紹介に役立ち、九州一円に本市の知名度を高め、さらには市民に学習と娯楽の場を提供した。

 (4) ネイブルランド事業は、これまでの既設企業の工場誘致から一歩進めた地域新産業の誘導、育成などのリーディングプロジェクトとして先鞭をつけたというような行政効果があったことは認められるが、一方では、

 (1) 実施可能なテーマパーク事業計画策定に長い日時を要するなど、計画策定に甘さが見られた。

 (2) テーマパークに関するノウハウを持った専門スタッフがいなかった。

 (3) 基本計画策定等に要した経費は開業準備費に対して過大であり、その後の経営を圧迫した。

 (4) 開園に大幅なおくれが生じ企業としての収益を図れなかったため、安易な借入金に頼り、見通しを誤った。

 (5) 市等の信用力を背景として事業が推進されたため、事業推進の中止、あるいは転進等についての決断を取り得なかった。

 (6) 法的制約はあるものの、議会としてのチェック機能を果たし得るに必要十分なる情報の開示がされず、また、議会からの指摘・要望事項等民意が反映されなかった。

 (7) 第三セクターに起因する責任の所在のあいまいさが体質として内包されていた。

 (8) 経営再生計画については、中長期的な経済動向、あるいは客の需要動向の予測を取り入れた計画を立案すべきであった。

 (9) 閉園により新たな失業者を生じた。

 以上のような欠陥、隘路をもって破綻を来したということは、行政効果があったとはいえ、それ以上に出資者、テナント業者等から第三セクター企業であるという信頼は一挙に崩壊し、不信感だけが残されたと言っても過言ではなく、さらには市民に対し大きなツケを背負わせる結果となり、行政効果を上回るロスと大きなダメージが残ったと言わざるを得ない。

9、今後の第三セクター経営における提言

 これまでの調査により導き出した第三セクターの経営等に関する提言については、

 (1) 第三セクターは安易な設立に流れず、設立の視点を明確にして目的、使命等を熟慮し、確実な将来展望のもと最悪の場合のリスクも考慮して設立をすべきである。

 (2) 第三セクター事業は、節目ごとの事業効果や事業見通しの評価を行い、そのときそのときの的確な対応をすべきである。

 (3) 第三セクター事業については、当初の資金計画を確実なものにして、後々の安易な損失補償等の財政支援は行うべきではない。

 (4) 第三セクターの責任体制の確立のため、官民の役割分担を行うとともに、責任の明確化を図るべきである。

 (5) 第三セクターについてのチェックは、専門的な第三者機関で厳正な経営診断、監査等を受けるべきである。

 (6) 第三セクターも企業であることから、利益を図るためのコスト意識を堅持すべきである。

 (7) 一定の事業見通しが立った第三セクターについては、事業推進の機動性確保のためにも、民営化等を検討すべきである。

 (8) 既存の第三セクターについては、ネイブルランドの破綻の教訓を生かし、他の第三セクターの動向にも意を払うなどして、育成・発展に資する意識の醸成に努めるべきである。

 (9) 第三セクターの情報公開については、商法上、地方自治法上一定の出資比率に達しない限り、株主以外に情報を公開する必要は規定されていない。しかしながら、市民の代表である議会としては、チェック機関として何らかの情報公開がなければチェック機能が発揮できません。このようなことから、第三セクターは情報公開すべきである。

 以上のとおりであります。

 今後の第三セクターの設立、あるいは運営に対しましては、今日まで株式会社ネイブルランドに対する出資金の行政効果について調査をしてまいりましたが、上記の9点を提言としてまとめ、このたびのような事態を二度と招来しないよう関係当局の慎重な対応を促しまして、株式会社ネイブルランド調査特別委員会における調査結果の報告といたします。



○議長(那須俊春)

 質疑の申し出があっておりますので、この際、発言を許可します。鹿毛議員。



◆6番(鹿毛貞男)

 寺島委員長にお尋ねをいたします。

 この100条委員会がまず設置をされた中での17対15で、非常に市民の厳しい中での一抹の救いとして、この100条委員会を非常に期待をされていたと思います。私もその中の1人でございます。17対15で結局100条委員会を設置になりました。きょう改めてここに100条委員会での惨敗を私もひしひしと感じましたが、この100条委員会をつくったときの委員長の考えと今のお考え、心境をお答えいただきたいと思います。どういうふうにお感じされておるのか、期待に沿ったものであるのか、大きく期待に反されたのか、100条委員会のその評価をお聞きしたいと思います。



○議長(那須俊春)

 寺島委員長。

               〔寺島道夫株式会社ネイブルランド調査特別委員長 登壇〕



◆株式会社ネイブルランド調査特別委員長(寺島道夫)

 鹿毛議員の方から、言うならば100条委員会のメンバーの問題だろうと思います。

 メンバー構成につきましては、議長が招集いたします代表者会におきまして議論をされまして、その結果、議会運営委員会のメンバー選出方法によって決められたことであり、それに私は従うしかございません。心境としては、そのようなことでございます。



○議長(那須俊春)

 鹿毛議員。



◆6番(鹿毛貞男)

 さっきの中での100条委員会の設置の最初の気持ちと、今のこの報告をされるときの気持ちが一つ抜けておりますから、その辺をひとつお答えください。



○議長(那須俊春)

 寺島委員長。



◆株式会社ネイブルランド調査特別委員長(寺島道夫)

 今の気持ちは、ただいま報告したとおりでございまして、別段委員長としてコメントすることは持ち合わせておりません。ただいま報告書を読み上げたとおりでございます。



○議長(那須俊春)

 鹿毛議員。



◆6番(鹿毛貞男)

 私は100条委員会の17対15の中について、非常に聞きたいことが多くありますが、今いう代表者会議で決められたことによって成果が上がれば、私はそれで非常にすばらしい選出方法であったと思います。

 しかし、こういうふうに、その結果が愚かであったということになれば、この選出方法に問題があったのではないかということがあります。この辺をひとつ、どういう方法で決められたのか、こういう決め方で非常に成果があると思われたのか、その辺の説明を求めます。



○議長(那須俊春)

 寺島委員長。



◆株式会社ネイブルランド調査特別委員長(寺島道夫)

 選出方法については、本委員会の委員長として云々すべき問題ではなく、先ほども申しましたように議長が招集いたします代表者会議において、議会運営委員の選出方法に基づいてこのメンバーが構成されたということで、私がそのメンバー構成にとやかく言うべき筋合いというか、立場ではないということを申し添えておきます。



○議長(那須俊春)

 鹿毛議員。



◆6番(鹿毛貞男)

 まあ、そのようなお答えでは、私は少ないとはいえ14万5,000の市民の皆さんが1人に本当に生まれて自分の意思表示をできない。まして非常にお年寄りで小言すら言えない人の懐の中に我々市民の代表であるこの33名、そしてその中で選ばれた9名の委員が、何か懐に手を入れて、いや応なくに持っていくかのような印象が非常に町中ではうわさをされております。

 まあ、この辺で私はこの中の一つに触れてみたいと思います。

 テーマパークに関するノウハウを持った専門スタッフがいなかったと、この問題は非常に大きい問題と思います。これからさきに100条委員会で追及できなかったこの問題が場合によっては、民間によっていろんな問題が生じてくると思います。この中で非常に生かされて、改めて100条委員会の愚かさ、そして町方での声の厳しさ、これの落差が私は出てくると思います。その辺に対しての反省はないものかお尋ねいたします。



○議長(那須俊春)

 寺島委員長。



◆株式会社ネイブルランド調査特別委員長(寺島道夫)

 私の方からは、先ほど委員長報告として言ったとおりでございますので、ただいまの鹿毛議員の質疑に対しては、何ら答えるべき言葉は持ち合わせておりません。委員長報告のとおりでございます。重ねて申し上げておきます。



○議長(那須俊春)

 鹿毛議員。



◆6番(鹿毛貞男)

 最後に、もう一つお尋ねをさせていただきます。

 この質疑は、多分数時間しても、数十日しても到達はしないと思います。ただ、倒産をしたことの事実ははっきりしております。だからといって追及をした結果、非常にマイナス要素が残されたということも事実であります。

 まあ、私は議員の1人として、もし私がこの100条委員会のメンバーに入っていたならば、こういうことはなかったかと思います。あえてここで一言申し上げておきます。この建設委員会−−いや、もとい100条委員会を、こういう問題で設置をもしされるなら、今後このようなわだかまり、失敗がないようにぜひメンバー決定にもう少し配慮していただきたいと思います。

 以上をもって残念ではありますが、終わりにします。



○議長(那須俊春)

 以上をもちまして、質疑を終了いたします。

 お諮りいたします。

 ただいま報告がありました株式会社ネイブルランド調査特別委員長の報告について御異議ありませんか。

               〔「異議なし」 と呼ぶ者あり〕



○議長(那須俊春)

 御異議なしと認めます。

 これをもって、株式会社ネイブルランドに対する出資金の行政効果に関する調査は終了いたしました。





○議長(那須俊春)

 お諮りいたします。

 以上で、本臨時会に予定された議事をすべて終わりましたので、これにて閉会いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。

               〔「異議なし」 と呼ぶ者あり〕



○議長(那須俊春)

 御異議なしと認めます。

 それでは、第5回臨時市議会はこれをもって閉会いたします。

                              午後2時07分  閉会 



地方自治法第123条第2項及び大牟田市議会会議規則第98条の規定によりここに署名する。



議  長   那 須  俊 春



議  員   北 岡  恭 子



議  員   金 沢  明 夫