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福岡県 福岡市

平成19年決算特別委員会第2分科会 質疑・意見




2007.10.22 : 平成19年決算特別委員会第2分科会 質疑・意見


[質疑・意見]
 高速鉄道事業会計の過去5年間の収益的収支の差額の推移について伺う。

[答弁]
 14年度が54億6,300万円余の赤字、15年度が26億8,400万円余の黒字、16年度が29億9,400万円余の黒字、17年度が44億1,800万円余の赤字、18年度が23億4,200万円余の赤字となっている。



[質疑・意見]
 15年度と16年度の収支が黒字になった要因は何か。

[答弁]
 初期投資に伴う支払利息や減価償却費の減少に伴い、15年度と16年度は単年度黒字となっている。17年度以降は、平成17年2月の地下鉄3号線の開業により、その初期投資に伴う支払利息や減価償却費が開業当初に大きいため単年度赤字となっている。



[質疑・意見]
 過去3年間の路線別の収支差額はどうか。

[答弁]
 16年度は1、2号線が19億8,100万円余の黒字、3号線が10億1,300万円余の黒字、17年度は1、2号線が22億9,700万円余の黒字、3号線が67億1,600万円余の赤字、18年度は1、2号線が39億1,300万円余の黒字、3号線が62億5,600万円余の赤字となっている。



[質疑・意見]
 18年度は17年度と比較して、乗車人員が全線で5.8%ふえているが、3号線は何%ふえているのか。

[答弁]
 18年度の3号線の1日当たりの乗車人員は、17年度に比べ、18.8%増の8,212人ふえている。



[質疑・意見]
 3号線の全駅の中で、乗車人員の増加率が最も高い駅はどこか。

[答弁]
 桜坂駅が27.1%、薬院駅が23.7%、別府駅が23.5%であり、全駅で10%以上増加している。



[質疑・意見]
 桜坂駅や薬院駅が増加した理由は何か。

[答弁]
 地下鉄の定期券の利用者が全線で増加している。



[質疑・意見]
 3号線の福岡市高速鉄道財政収支計画に対して、18年度の乗車人員は何%か。

[答弁]
 高速鉄道財政収支計画の46.1%である。



[質疑・意見]
 3号線の収支計画の1日当たりの乗車人員は何人か。また、18年度の1日当たりの乗車人員は何人か。

[答弁]
 収支計画では1日当たり11万2,632人で、18年度の1日当たりの実績は5万1,909人である。



[質疑・意見]
 地下鉄の収支が単年度で黒字になるのはいつか。

[答弁]
 1、2号線は15年度で単年度黒字になっているが、収支計画では3号線が27年度、全線で22年度に黒字になる見込みである。



[質疑・意見]
 3号線は開業12年後に単年度黒字になる計画であるが、その黒字額は幾らか。

[答弁]
 2億700万円の見込みである。



[質疑・意見]
 3号線が累積で収支が黒字になるのはいつか。その際の金額と乗車人員数について伺う。

[答弁]
 収支計画では38年度の見込みである。また、その年度の累積の収支は15億5,000万円の黒字、乗車人員は1日あたり14万4,000人である。



[質疑・意見]
 3号線の累積資金過不足額が黒字になるのはいつか。また、収支計画の50年度の乗車人員について伺う。

[答弁]
 収支計画では40年度に累積資金不足を解消し、1日当たり14万6,000人、50年度に1日当たり15万3,000人の乗車人員を予定している。



[質疑・意見]
 収支計画は乗車人員が順調にふえることを前提にしているが、実際には18年度は収支計画の46.1%である。3号線沿線の住民がふえ、乗車人員がふえると予測しているが、収支計画どおりにいくと考えているのか。責任ある答弁を求める。

[答弁]
 3号線沿線で予定していた状況が予測どおりでなかったことなどから、17年度は厳しい結果となったが、18年度は乗車人員が約20%ふえ、19年度も約10%ふえており、定期券利用者も定着してきている。また、温室効果ガス排出削減の面で地下鉄の評価が高まっている。経営は現在赤字だが、長期的な計画の中で、1、2号線の黒字で3号線の赤字を補てんし、3号線の安定的な維持運営に努め、利用促進を図っていくことが大事だと考えている。



[質疑・意見]
 収支計画どおりに進むかどうかは3号線の乗車人員に係っている。収支計画の乗車人員をより現実的な数字に見直す必要があるのではないか。または地下鉄の料金改定を検討しているのか。責任ある答弁を求める。

[答弁]
 収支計画と18年度実績が乖離しているが、他の交通機関との競争を勝ち抜かなければならないので、営業を中心に企画乗車券や駅周辺の利用者の掘り起こしを行っていく。また3号線沿線の居住者がふえている状況を踏まえながら、収支計画を考えていかなければならないと考えている。二酸化炭素の排出量は、バスは地下鉄の3倍で自動車は9倍であり、環境に優しい公共交通機関としての地下鉄をPRし、市民の環境に対する意識に訴える具体的な施策を打ち出していきたい。



[質疑・意見]
 競争激化の中で勝ち抜くために、この収支計画を一定の時期に見直し、是正していく必要があると強く指摘しておく。



[質疑・意見]
 広告収入の過去5年間の推移について伺う。

[答弁]
 14年度が11億6,547万4,000円、15年度が11億2,420万6,000円、16年度が11億6,498万円、17年度が14億7,586万6,000円、18年度が14億2,476万3,000円である。



[質疑・意見]
 順調に収入がふえているが、その中で列車や駅構内で最も収益を上げている広告はどのようなものか。

[答弁]
 駅の柱巻きや駅のエスカレーター横の広告、ステーションジャックなどの広告媒体で稼働率が上がっている。



[質疑・意見]
 列車での広告収入はどのような広告で収益を上げているのか。

[答弁]
 列車内では中吊り広告が中心となるが、最近、稼働率が低下傾向にある。



[質疑・意見]
 西鉄バスが車体全面を使って広告しているが、地下鉄は車両の広告は行っているのか。また、今後どのように考えているのか。

[答弁]
 車両広告の導入の検討を行っているが、広告代理店の「地下鉄は地下道しか走らず、車体が長いので一般的に見えにくい」という意見もあり、導入には至っていない。車体全面に広告を施したバスをラッピング・バスというが、本市では、都市景観審議会の審議やデザインの審査を行い、都市景観行政に対し一定の料金を支払ってもらうという趣旨から導入したものである。ラッピング・バスは全車両の20%程度にとどめ、デザインもまちの景観に合うものかどうかを審査している。まち中を走るバスに対して地下鉄はトンネルを走っており、広告効果に差があると思うが検討していきたい。



[質疑・意見]
 地下鉄を年間1億2,000人が利用し、1日当たり33万人が利用していることから、審査など適切な対応を実施すれば一定の効果が得られると思うので、検討されたい。



[質疑・意見]
 18年度に駅スポット冷房を設置した駅と19年度に設置予定している駅について伺う。

[答弁]
 18年度に設置した駅は、姪浜駅、室見駅、藤崎駅、唐人町駅、大濠公園駅、赤坂駅、祇園駅、東比恵駅で、19年度に設置した駅は、貝塚駅、箱崎九大前駅、箱崎宮前駅、馬出九大病院前駅、千代県庁口駅、呉服町駅である。



[質疑・意見]
 年次計画としての完了予定はいつか。また、総事業費は幾らか。

[答弁]
 事業計画は18、19年度の2カ年で既に事業は完了している。総事業費は2億3,400万円である。



[質疑・意見]
 民間事業者が扱う鉄道で悲惨な事故が発生しているが、本市のATC改良計画は、どのようになっているのか。

[答弁]
 開業当時から設置しているため、経年劣化が進んでおり、18年度から改良工事に着手している。18〜19年度にかけて西新駅設備の改造工事を行い、32年度までに1、2号線の全駅のATC装置を更新する予定である。なお、総事業費は約36億5,000万円を予定している。



[質疑・意見]
 地下鉄は運転手を含め何人の乗務員が乗車しているのか。

[答弁]
 基本的に運転士が1人乗っているが、JR筑肥線からの乗り入れ車両のうち、古いタイプの103系車両は、運転士と車掌の2人である。



[質疑・意見]
 過去5年間の乗務員と駅務員の人数はどうなっているのか。

[答弁]
 乗務関係の指導的な立場の職員を除いた現場の乗務員は14〜18年度まで各年度104人である。また、指導的な立場の職員を除いた現場の駅務員は14、15年度は各年度175人で、16〜18年度は各年度132人である。



[質疑・意見]
 駅務員が15年度に比べ16年度は43人減少しているが、なぜか。

[答弁]
 2号線の駅務業務を(株)九州交通企画に委託したためである。



[質疑・意見]
 委託料は年間幾らか。

[答弁]
 1億3,440万円である。



[質疑・意見]
 委託したことにより人件費が削減できたのか。

[答弁]
 平成18年度ベースで人件費1億6,000万円程度の軽減効果があったと見込んでいる。



[質疑・意見]
 乗客へのサービスや安全性に委託業者が重大な問題を起こしている都市もあるが、委託業者は毎年更新されるのか。契約に当たっては入札を行っているのか。

[答弁]
 2号線は競争による契約を行い、3号線は制限付の一般競争入札を行い契約している。現在2号線は(株)九州交通企画、3号線は橋本管区が日本通運(株)、茶山管区が(株)JR西日本福岡メンテック、天神南管区が(株)九州交通企画に委託している。



[質疑・意見]
 企業債の借りかえ状況はどうなっているのか。

[答弁]
 借りかえが可能な公営企業金融公庫資金で利率6%以上(6.75%と6.4%)の起債18年度23億円を2.5%に借りかえ、利息軽減効果が3億1,900万円である。また同公庫資金について過去5年間で174億5,900万円の借りかえを行い、利息軽減効果が34億6,400万円の見込みである。民間資金については、過去5年間で55億900万円の借りかえを行い、利息軽減効果が17億5,500万円の見込みである。



[質疑・意見]
 14〜16年度に比べ、17〜18年度は借りかえ金額が減少し、その結果、借りかえによる利息軽減効果も減少しているが、その要因は何か。

[答弁]
 企業債全体で18年度末残高は3,538億円であるが、平均利率が2.73%で全体的に高金利の企業債が減っている。民間資金では10年の満期ごとに借りかえをしているが、ほとんど1%台である。公庫資金もこれまで高金利企業債の借りかえ制度を活用し、18年度末で6%台は約6億円という状況である。これまで借りかえができなかった政府資金は、18年度末で5%以上が約567億円残っているが、19年度からの3カ年間の特例措置として借りかえが可能になる制度を国が創設したため、これを活用し高金利の政府資金についても借りかえに取り組んでいきたい。



[質疑・意見]
 国が繰り上げ償還制度など3年間の特例措置として借りかえができるようにしている。早急に利率の高い企業債を借りかえて、地下鉄事業の健全化を目指し努力してほしい。責任ある答弁を求める。

[答弁]
 政府資金などの借りかえにより、約85億円の利息負担軽減効果が見込まれるので、最大限の効果があるようにしっかり取り組んでいきたい。



[質疑・意見]
 事故等で地下鉄が停車した場合、健常者は車内アナウンスが聞こえるが、聴覚障がい者にはどのような対応をするのか。

[答弁]
 乗務員が車内にいるので、緊急の場合は乗務員が案内したり、駅務員が案内する等の対応を行う。



[質疑・意見]
 聴覚障がい者は、事故等で停車時間が長引くと不安になると思う。また、乗務員は聴覚障がい者と健常者の見分けがつかないので対応ができないのではないかと思う。例えば、パーティ等で声を出せないような状況の場合、案内人が車や人の名前等を記載したプラカードを掲げ案内して回る姿をよく見受ける。このように予算をかけずに実施できることを考え、誰もが安心して乗車できるようしてほしい。



[質疑・意見]
 AEDの設置状況及び設置場所について伺う。

[答弁]
 現在の改札口は35駅、41改札口あるが、AEDは平成18年4月に、姪浜駅、天神駅、博多駅、貝塚駅、橋本駅、茶山駅、天神南駅、西新駅、福岡空港駅の9駅9改札口の各駅務室の中に設置している。駅務員全員がAED講習を受講しており、いつでも対応できる状態である。また、未設置の32カ所の改札口のうち22カ所は平成19年10月22日に設置する予定であり、残る10カ所の改札口は同年12月末に広告枠付のAEDを民間会社から寄贈を受けて、全駅の全改札口に設置する予定である。



[質疑・意見]
 人目に触れる場所として、改札口に置いているということか。また1つの駅で2つの改札口がある場合、2つの改札口に設置しているのか。

[答弁]
 その通りである。博多駅では3カ所の改札口があるので1台ずつ設置する。



[質疑・意見]
 駅のホームでAEDが必要になった場合、AEDの場所や連絡先がすぐわかるようにすべきと思うが、対策はどうなっているのか。

[答弁]
 駅窓口の駅務室の一番わかりやすい場所にAED設置の表示をしている。ホームで必要な場合は、駅務室への通報により、駅係員がAEDを持って急行し、対応するようにしている。



[質疑・意見]
 例えば、毎年、電車の時刻表を配布しているが、AEDは駅務室にあるといった文言を入れることも1つの例である。AEDが必要な場合に速やかに使えるよう工夫してほしい。



[質疑・意見]
 18年度の地下鉄全線の料金収入及び定期券発売枚数は、前年度と比べてどうか。また、全乗車人員に占める定期券利用者の割合はどうか。さらに、定期券の中で、「ちかパス」や「おとなりきっぷ」の発売枚数の推移について伺う。

[答弁]
 18年度の料金収入は、全線で5億2,840万円の増収である。定期券の販売状況は、18年度42.8%、17年度41.2%であり1.6%増加している。販売人数は1万2,309人増加している。18年度の定期券購入者のうち「ちかパス」が占める割合は25.1%。「おとなりきっぷ」は17年度と比較して18年度は164%、64%増加している。19年度現在184%で、今年度中には200%近くに達するのではないかと思う。



[質疑・意見]
 定期券の販売数が伸びた要因は何か。

[答弁]
 最も大きな要因は「ちかパス」の導入にあると考えている。



[質疑・意見]
 「ちかパス」の利用者はどのようになっているのか。

[答弁]
 「ちかパス」は学生の利用が非常に多い。18年度の実績で通勤の定期券の販売に占める割合は15.5%、通学の定期券の販売に占める割合は45.5%になっている。19年度もふえており、通勤の定期券の販売に占める割合は15.6%だが、通学の定期券の販売に占める割合は約50%と増加している。



[質疑・意見]
 天神地区の交通渋滞の緩和策や環境悪化を防ぐ観点から、これまでパーク・アンド・ライド等の積極的な推進を要望してきた。自転車から地下鉄への乗り換え促進が必要であると考えるが、対策はどのようになっているのか。過去5年間の「乗っチャリパス」の利用者の推移について伺う。

[答弁]
 「乗っチャリパス」の販売枚数は、14年度3万1,290枚、15年度3万6,280枚、16年度4万1,359枚、17年度4万7,092枚、18年度4万9,640枚と年々増加しており、地下鉄定期全体に占める割合は18年度で約10.0%となっている。



[質疑・意見]
 交通局として環境問題に重点を置き、どのように市民へ働きかけていくかが重要である。市職員の自転車と地下鉄の利用者数は把握しているのか。

[答弁]
 市職員ではないが、3号線沿線の市民の状況としてパーソントリップ調査によると、平成5年の前回調査と比較し平成17年の調査結果では、天神に向かう市民が自転車を使う割合は3倍以上になっている。これは地価下落等により都心回帰による影響もあるかと思う。



[質疑・意見]
 ノーマイカーデー等で職員の地下鉄利用を図り、特にバスから地下鉄への移行を促進するためには、地下鉄まで自転車を利用することを交通局が積極的に働きかけ、目標数値を立てるなどの取り組みが必要と思うがどうか。

[答弁]
 交通事業に関しては、議会等で環境問題を取り上げられたことはあまりなかった。環境に対する認識が特定分野の人だけではなく、市民全体の問題意識の中に芽生えてきていることを踏まえれば、環境問題に対する地下鉄の役割があると考える。その上で、いかにして自転車から地下鉄利用に結びつけていくか、広報も含め具体的な施策を検討していきたい。



[質疑・意見]
 まず市職員が率先して地下鉄を利用すべきである。また「乗っチャリパス」の対象は、通勤や通学者がほとんどであるが、頻繁に天神に出てくる人も多い。「乗っチャリパス」の対象者の拡大やポイントカードのサービス導入等を実施し、地下鉄の利用促進を図るべきと思うがどうか。

[答弁]
 いかに地下鉄が地球環境に優しいかという特性を市民や利用者に訴え、議員提案も含め総合的に取り組んでいきたい。