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高知県 土佐市

平成 9年  第3回定例会(9 月)付録 市議第11号




平成 9年  第3回定例会(9 月)付録 − 市議第11号








市議第11号 
   医療保険制度の改正に反対する意見書(案)
 右の議案を別紙のとおり会議規則第14条の規定により提出します。
           平成9年9月30日
                  提出者 土佐市議会議員    西川  貢
                   〃     〃       麻岡  博
                   〃     〃       吉村 正男
                   〃     〃       矢野 光顕
                   〃     〃       信清 吉孝
                   〃     〃       津野 勝彦
    土佐市議会議長 西村 信治 様
市議第11号
   医療保険制度の改正に反対する意見書(案)
 本年9月より高齢者やサラリーマン本人の医療費の大幅な自己負担増を中心とする医療
保険制度の改正がスタートしたばかりであるにもかかわらず、それをはるかに上回る国民
負担を前提とした医療保険制度の改正案が厚生省より提案された。
 それによれば、サラリーマン本人の窓口負担は、一挙に3割へ、高齢者についても、現
行の定額から1〜2割の定率負担に大幅に跳ね上がるうえに、大病院ではこれが5割とす
ることとなっている。
 また薬代においても、保険が支払う償還基準額を超えた差額部分は患者の自己負担とす
るとともに、技術の高い医師や医療機関は保険以外の別料金や療養環境に応じた施設利用
料を患者から別途徴収できることにするなど、患者からみれば、すべてが著しい負担増に
つながる内容となっている。さらにボーナスからの保険料の徴収も計画されている。
 一方、医療費の高コスト構造の要因である医療提供機関の効率化案として公的薬価制度
の廃止や、診療報酬の出来高払いと定額払いの組合せ等が提案されているが、その医療費
抑制効果はまったく不明なうえに、医師数の削減や医療機関の適正配置さらに高額な医療
機器価格の是正等については極めて不明瞭な案となっている。
 今回の改正案での大きな問題点は、医療費の負担増をすべて患者や被用者に押し付ける
とともに、政府管掌保険への国庫負担の削減を予定するなど、医療に対する公的責任を放
棄していることである。
 これらの観点から総合すると、今回の改正案は抜本改正案とは名ばかりで、単なる国民
の負担増が中心であり、医療から国民を著しく遠ざけ「地獄の沙汰も金次第」への医療に
道を開く内容になっている。同時に本来、公費負担とすべき高齢者の医療費を若い世代に
すべて押しつけるなど医療保険原理からも逸脱したものとなっており、とうてい容認でき
るものではない。
 よって、政府におかれては、今回の改正案を速やかに撤回し、国民の英知を集めた改革
案を再度検討すべきである。

 以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。

   平成9年9月30日
                         土佐市議会議長 西村 信治
内閣総理大臣  
厚生大臣    様
大蔵大臣