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平成26年[閉会中]経済委員会[商工労働部、観光交流局、労働委員会] 本文




2014年02月12日:平成26年[閉会中]経済委員会[商工労働部、観光交流局、労働委員会] 本文

大山委員長  これより質疑を開始いたしますが、閉会中調査事件の「瀬戸内国際芸術祭について」に関してのみ質疑をお願いいたします。


氏家委員  きょうは浜田知事にも御出席をいただき、瀬戸内国際芸術祭について審査をさせていただくわけであります。今回開催しました瀬戸内国際芸術祭は、御案内のように、来場者数、経済効果ともに前回を上回り、また香川県や瀬戸内海の魅力を十分に発信することができ、高い評価をいただいております。しかし一方では、イベントの内容や運営面についての課題が指摘されていることも事実であります。今回のこの委員会におきましては、そういった課題につきまして、十分に、また発展的な審査を行わせていただき、瀬戸内国際芸術祭、また本県のさらなる発展、飛躍につながるように期待もいたしているところでございます。
 それでは、早速質問に入らせていただきます。
 まず、芸術祭の運営体制について質問をさせていただきます。
 瀬戸内国際芸術祭につきましては、総合プロデューサーに福武總一郎氏を、また総合ディレクターには北川フラム氏をそれぞれ登用し、初回から今回も引き続きこのお二人を登用しているわけでございます。そういったことから、一部からは、芸術祭は初めからこの2人ありきで進んでいるのではないかといった声を聞くこともあるわけでございますが、実際にはどのようになっているのか、お伺いいたしたいと思います。
 また、このお二人の当初の選任の経緯もあわせてお伺いいたしたいと思います。


浜田知事  氏家委員の御質問にお答えいたします。
 まず初めに、経済委員会の委員の先生方におかれましては、大山委員長、氏家副委員長初め、日ごろから所管事項に関しまして熱心に御審議、御審査をいただき、お世話になっておりますことに、改めて御礼申し上げます。
 特に、芸術祭につきましては、昨年11月の県議会本会議におきましても、私からも次回の開催につきまして、県議会を初め県民の皆様から御意見を伺い、課題や問題点を整理してまいりたいと御答弁申し上げたところでありますが、本日、このような御議論の機会をいただき、まことにありがとうございます。芸術祭実行委員会会長といたしまして、各般の御意見を伺い、またお尋ねに真摯にお答えしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いしたいと存じます。
 ただいまの氏家委員のお尋ねでございますが、瀬戸内国際芸術祭の総合プロデューサーあるいは総合ディレクターにつきましては、いずれも芸術祭実行委員会会則で、会長である知事が指名することになっております。その指名に当たりましては、それぞれの適任者として福武氏あるいは北川氏等の登用をすることになったものであり、決して最初から特定の人物を念頭に、組織体制あるいは会則がつくられたものではないと理解しております。
 お尋ねの芸術祭開催に向けての経緯といたしましては、平成16年までさかのぼりますが、県の若手職員による政策研究の成果として、瀬戸内海を舞台にした大規模な現代アートの国際展が提案されたことがきっかけとなっております。翌年、当時、直島におきまして地中美術館の建設や家プロジェクトの展開、あるいは2回にわたるスタンダード展といったものの開催など、芸術祭のコンセプトと言えるアートによる地域活性化の活動をそれまで積み重ねてこられた直島福武美術館財団福武理事長から当時の真鍋知事に対して、瀬戸内海の島々に残された自然、歴史、文化などを魅力ある資源として全国に発信し、島を元気にしていくために、島々を舞台に国際的な現代アートのイベントを開催してはどうかという提案があったと聞いております。真鍋知事がこれに賛同し、芸術祭開催に向けての準備が始まったものでありますが、このような経緯に加え、福武理事長御自身が現代アートに非常に御造詣が深いことから、総合プロデューサーをお願いしたものと承知しております。
 その際、新潟の大地の芸術祭を初め、数々のアートイベントでディレクターとしての実績があり、フランスの芸術文化勲章や芸術選奨文部科学大臣賞を受賞し、いわゆるサイトスペシフィック・アート、特定の場所に存在するために制作された美術作品という意味かと存じますが、その第一人者でもある北川フラム氏を、福武プロデューサーとも相談して、瀬戸内国際芸術祭の総合ディレクターの適任者として指名したものと聞いております。


氏家委員  ただいま、芸術祭の開催の経緯、また初回のプロデューサー、ディレクターの選任の経緯について御説明をいただきました。第2回目である今回も同じ顔ぶれとなったわけでありますが、その理由についてお尋ねをいたしたいと思います。


浜田知事  前回の瀬戸内国際芸術祭2010につきましては、第1回目ということで、作家、アーティストあるいは地元の方々、ボランティアのサポーターの方々、そして我々事務局など、関係者全員が初めての芸術祭ということで、大変ふなれな中、各事業におきましていろいろな課題に直面いたしましたが、総合プロデューサーあるいは総合ディレクターからのアドバイスもいただく中、運営に取り組み、一定の成果を挙げたと思っております。
 第1回の芸術祭閉幕後も、芸術祭実行委員会は第2回芸術祭に向けて存続、継続し、実行委員会役員あるいは委員の皆様には引き続き御就任いただくこととしたものであります。このプロデューサー、ディレクターにつきましても、1回目の成果を受けて、第2回芸術祭をぜひ開催してはどうかというお声が寄せられる中、2回目に向け、そのまま引き続き就任いただいたものでございます。


氏家委員  今回の第2回目のプロデューサー、ディレクターの選任につきましては、第1回目の成果、また関係者の要望ということで選任されたと理解いたしたいと思いますが、それではこのお二人と県が中心となっております事務局の関係についてお尋ねをいたしたいと思います。
 御案内のように、芸術祭の事業内容につきましては、開会前の作品の制作、広報プロモーション、交通体系の整備、また会期中におきましては、会場となっております島々の混雑対策や案内業務など多岐にわたっているわけでございます。今回の芸術祭におきまして、その開催を通じ、例えば開幕前に急に時間が足りなくなって、地元の市町に大変な御苦労をおかけしたとか、またありがちなことではあるのですが、会期中の中で急なイベントや有名人の来訪が現場に十分伝わっていなくて現場が混乱したといった運営上の幾つかの問題点が指摘をされているわけでございます。
 これは事務局としてプロデューサーやディレクターに対して、芸術の専門知識の度合いの遠慮とでも申しましょうか、そういったところで主体性を持って十分にはっきりと意見を言えていなかったのが原因ではないかとも推測されるわけであります。またプロデューサーとディレクターのお二人にすれば、芸術の専門家でありますから、ある程度のことは任せてほしいといった雰囲気も事務局の中で蔓延していたのかなとも思うわけであります。その点につきまして、実際はどのようになっていたのか、お伺いをいたしたいと思います。
 また、引き続き、瀬戸内国際芸術祭を開催するのであれば、事務局の運営体制をどのように考えておられるのか、お尋ねをいたしたいと思います。


浜田知事  今回、第2回芸術祭の開催準備あるいは運営等において、幾つかの点で御指摘を受けておりますことは十分承知しております。本来、私を含め、実行委員会事務局において責任を持って進め、あるいは調整するべきものであったことについて、会場が広がり、また作品数が大幅に増加する中、ディレクター等に頼るところも多く、結果的に、御指摘のように、事務局の主体性が十分発揮できなかったことが主な原因ではなかったかと考えております。
 したがいまして、次回開催するに当たりましては、今回の反省を踏まえ、事務局体制につきまして、より県が責任を持って計画段階から主体的に取り組めるよう体制を整備いたしますとともに、関係市町などから事務局に職員を派遣いただくなど組織強化に向けた見直しも行い、関係者がお互いに一致団結して円滑に業務に取り組んでいける連携協力体制を、会長であります私知事の指揮のもとで構築してまいりたいと思っております。
 その上で、やはりこれまでの2回の開催を通じて、今、委員からもお触れになられたような島の自然や文化に溶け込んだアート作品を体感するという、この瀬戸内国際芸術祭のスタイルは、アートファンの方々はもとより、多くの皆様に共感をいただいており、国内外からの評価も高く、経済効果だけでなく、地域の知名度やイメージアップ、島々の活性化の点においても効果があらわれ始めているということから、私といたしましては、県議会や関係市町などの御理解をいただき、第3回の芸術祭をぜひ開催したいと考えております。
 次回の体制ということでございますが、芸術祭につきましては、今申し上げたように、開催に伴いさまざまな効果があらわれる中で、全体的には高い評価をいただいております。今回の反省を踏まえ、次回におきましては関係者が互いに協力し合って業務に取り組んでいける連携協力体制を、会長である私知事の指揮のもとで構築し、運営面できちんと主体性を持って進めていけるよう、この事務局体制の見直しを図ることを前提に、次回芸術祭に臨みたいと考えております。
 その中で、次回芸術祭の運営体制につきましては、これまでの芸術祭の意義や効果を踏まえつつ、各界各層の御意見も伺いながら準備を進めていく中で、次回芸術祭が成功するように、お尋ねの総合プロデューサーあるいはディレクターなどの陣容も含め、全体的な陣容、組織体制について、実行委員会会長として、私が責任を持って適切に判断してまいりたいと考えております。


氏家委員  今、特に総合プロデューサー、ディレクターの選任について、第1回、第2回の開催のときにはお二人ありきではないという御答弁をいただいておりますが、第3回目も、そういう2人ありきではないということで選任されると理解させていただきたいと思います。
 次に、次回芸術祭の開催についてお尋ねをさせていただきたいと思います。
 先ほども答弁にありましたように、次回の開催に当たりましては、今回の反省点も踏まえ、事務局体制の一層の強化を図り、会長である知事の力強いリーダーシップのもとに、各役職員の選任も含めて一致団結をして取り組んでいかれるという決意と申しましょうか、御答弁をいただきましたので、ぜひともそうなるように頑張っていただきたいと思っております。そこで次回芸術祭の開催についてお尋ねをさせていただきます。
 昨年11月県議会の経済委員会におきまして、今回の芸術祭の総括報告があり、この中で多くの来場者による経済波及効果や、またこの芸術祭がさまざまなメディアを通じて幅広く広報されたことで、本県のイメージアップにもつながったという開催の効果が報告されたわけであります。
 また、この芸術祭に関し、閉幕後には、会場となった島々や関係各位からも次回開催を希望する声が上がっている一方で、先ほど御指摘させていただきましたように、さまざまな課題や問題点に対する意見も寄せられているわけでございます。
 知事は、先ほどの答弁でも、関係者の理解が得られるのであれば、次回も芸術祭を開催したいと表明をされているわけであります。そこで、これまで県議会や各市町、また開催地の島々の皆様方、芸術関係者の御意見、また検証結果などを踏まえて、これから次回開催に向けてどのように進めていくのか、スケジュールもあわせてお尋ねをいたしたいと思います。


浜田知事  氏家委員にお答えいたします。
 次回芸術祭につきましては、会場となった島民の皆様を初め、多くの方々から開催を期待する声もいただいており、私といたしましては、先ほど来申し上げましたように、県議会を初め関係者の御理解をいただいて、3年後の開催に向けて準備を進めてまいりたいと考えております。
 現在、芸術祭事務局におきましても、昨年11月議会で御指摘をいただきました推進体制あるいは運営方法などを含め、今回の芸術祭の開催に当たり、浮かび上がった諸課題をさまざまな観点から検証し、またその問題点改善策も整理しているところでございます。
 スケジュールといたしまして、3年後の2016年に次回芸術祭を開催する場合には、ことしの秋ごろまでに開催骨子となる会期、会場を初め、各会場での作品展開の概要を取りまとめたいわゆる基本計画を、また来年度末ごろまでには、その内容をより具体化した実施計画を策定する必要があると思っております。そして、開催前年度となる平成27年度には、事業別詳細計画の策定を行う必要があると考えております。
 このようなことから、まずは2月議会定例会に次回芸術祭の開催準備経費に係る予算を提案させていただき、県議会、また市町を初め、県民各界各層の皆様の議論を深めて、御理解をいただきたいと考えております。その上で、芸術祭実行委員会におきましても、次回開催の方針をお諮りしたいと考えているところでございます。


氏家委員  11月議会に続き、3回目の芸術祭を開催したいと表明をされたわけでありますが、開催されるのであれば、ぜひともこのイベントがより一層県民の皆様方に愛され、また本県の魅力の発信やにぎわいの創出に大いにつながるようなイベントとなりますように、ぜひとも、先ほど御答弁いただきましたが、我々県民の負託をいただいております県議会を初め、関係各位の意見をしっかりと反映をし、次回の開催まで時間をかけて、1歩ずつ十分に、また真摯な議論、検討をしっかりと行い進めていただきたいことを強く要望して、質問を終えさせていただきます。


森委員  今、氏家委員や知事のお話もお聞きし、私自身もこの瀬戸内国際芸術祭が本当にいろいろな意味で瀬戸内や香川をアートを中心に発信できたことは事実だと思っております。
 そういう中で、運営の関係で少しお聞きしたいのですが、どこでもそうですが、何らかのイベントを行う場合に、どうしてもボランティアに頼るというのが、今、世界的な風潮であり、またそれがないとなかなか完遂できないのは事実でございます。それぞれの島で、実際委員会として状況の認識や手配の考慮など、いろいろなことをされたと思いますが、どうしてもボランティアでできることには限界があります。またそれぞれ努力されていても、当日、体調不良でどうしてもできなかったとか、本当は10人いたのだけれど3人しか集まってなかったという実際面での問題があると思います。ただそうは言いながら、やはりボランティアに頼らないといけません。
 そういう意味で、やはり事務局としてボランティアの体制について、実際どれだけの数があればできるのかとか、どのような対応であれば最低限できるのかという認識を持ちながら運営していかなければいけないと思うのですが、知事のお考えはどのようなものであったのかをお聞きしたいと思います。


浜田知事  森委員にお答えいたします。
 ボランティアに関しましては、今回も地元の大学あるいは各種団体などに対し、さまざまな機会を活用して募集チラシを配るなど、募集活動を行うとともに、その活動もインターネットなどを活用してPRし、積極的に募集してまいったところでございます。
 ただ、今回の芸術祭では、やはりエリアが拡大したこと、作品数が75作品から207作品にふえ、イベントに関しても16イベントから40イベントにふえたということで、このボランティアの必要数が前回対比では大きくふえていたわけであります。その一方で、実働スタッフの応募数が伸びず、絶対数が不足する状態になり、地元の関係、また企業のボランティア、あるいは県・市町職員のOBのボランティアまで広げた形での応援サポートにより、作品・会館等の運営を行うことになった次第でございます。
 こうしたことから、次回の芸術祭開催に当たりましては、今回と同じぐらいのエリアを仮に想定いたしますと、地元の団体、企業等のボランティアも含めた幅広いボランティアの参加が必要不可欠になると考えております。
 したがいまして、今後、早目にこの募集活動を開始するとともに、今回御縁ができた企業あるいは各種団体に対しても、ボランティアとしての芸術祭への積極的な参加を依頼したいと考えております。地元での運営も、このボランティアへの参加に向けて機運を醸成し、計画的に募集活動をしてまいりたいと思っておりますが、この辺が大きな課題になると考えております。


森委員  ボランティアの関係で、土曜日、日曜日は全般的にお休みのところが多いですから、一定対応できる可能性も非常に高いとは思います。ただ平日は、昨今の経済情勢の中で、なかなかお休みをとって参加するというのが難しい現状ですので、今、知事が言われたように、各種団体を通じて行うのも当然だとは思いますが、3年後に開催という予定であるのであれば、もう少し幅広くボランティア参加できるよう見きわめて、早い段階からボランティアを活用できる状況をつくり出していっていただきたいと思います。それからもう一点、特に島嶼部の関係ですが、御存じのように、島嶼部では人口減少や商店がもうおやめになられている状況もありますので、ボランティアとして行ったはいいけれど、そこで昼食をなかなかとりにくかったという問題もあります。ボランティアなので全て手弁当ということが本来の趣旨ではございますが、特に島嶼部では何らかの対応ができる状況をつくることで、安心してボランティア活動をしていただく状況も必要ではないかと思いますが、そのことについてはどういうお考えでしょうか。


浜田知事  森委員の御質問にお答えいたします。
 まさに今の御指摘のような点が本当に多々あろうかと思います。このお弁当1つにつきましても、本来は御自分たちも本当にそういったものなしでもいいという方も多いわけですが、いろいろと体制を組む際に、そのお弁当を食べないというのはどうしても無理がありますし、そうした点について、参加していただく以上、やはり私ども芸術祭事務局がきちんとその辺のことをよく状況を把握した上で、必要な対応を先に考えていかなければいけないと思っておりますので、そうした点も含め、改善を図ってまいりたいと思っております。


森委員  特に、夏場です。また3年後に今回のような猛暑になると、本当にボランティアでも、特にお年寄りで積極的に参加していただける方が多いのですが、そういう方の健康配慮も当然考えなければなりません。3年後の開催を目指すのですから、それまでにそういう細かな部分についてもやはり事務局サイドとしては対応できる状況をつくりながらやっていただき、観光に来ていただいた方も満足して帰れる、またボランティアとして参加した方もボランティアしてよかったという満足感を持ちながらできるのが本来のイベントの成功事例だと思いますので、ぜひ御配慮をよろしくお願いしておきたいと思います。
 2点目のパスポートの価格設定についてですが、今回のパスポートの価格設定が安いのかどうかといいますと、実際にどれだけの会場を回られたかなど、いろいろと細かな部分で設定する必要があると思うのですが、私の周りでお話を聞いた中で、パスポートをすべて使い切っていない方も結構おいでになります。
 そういう意味で、今回の価格設定がよかったのかどうかという問題があります。現実問題としては、いろいろな施設を回るので、一定の価格を設定しなければ赤字になるのも困るかと思います。今回の価格設定が限界だと言うのであれば、1つの方法としては、高額有料施設を最初から除いて、低廉な価格にして大勢の方が購入することによって参加機会をふやすことです。高額有料施設に入りたい人は、その施設で別途購入するという形を極力とり、価格設定を低くして大勢の人が購入できるようにします。1年を通じてどこかで必ず行くためには、パスポートを購入しておくことが前提だと思いますので、そういう方がパスポートを購入しやすい価格設定も1つの方法ではないかと思うのですが、お考えをお聞きしたいと思います。


浜田知事  森委員にお答え申し上げます。
 パスポートの価格設定につきましては、私、実行委員会会長のところでも開始前にかなり議論をしました。前回と違っている条件がございまして、前回は会期が通しであったのが、今回は会期が分かれるということであり、その辺の差をどのように反映していけば納得していただける、利用しやすいものになるか、相当議論をいたしました。
 前回は、会期を通したパスポートの設計ができたのですが、今回は、春、夏、秋の3会期を通して利用できる、いわゆる3シーズン券と、春、夏、秋のそれぞれの会期のみ可能な1シーズン券に分けたところであります。この3シーズン券が5,000円、1シーズン券4,500円、また前売りはそれより500円安い4,000円ということで設定して、春シーズンにつきましては全会期を通じた3シーズン券の販売とどうしても重なりますので、その春シーズン券であれば前売り価格が1,000円安い3,500円ということにしたわけでございます。
 この価格の値ごろ感というか、お得かどうかということにつきましては、これもいろいろ検討して、前回の一般用パスポートが当日5,000円、前売り4,000円で会期を通して利用可能なパスポートであったわけですが、これはほぼ同額かと思います。今回はエリアが拡大し、作品は76作品から207作品に鑑賞が可能になるということから、そういった意味では前回と比べ比較的お得な感じがあったのではないかと思いますが、いろいろな検討が必要かと思います。御提案いただいたある程度限定的なパスポートというものも、これから検討してまいりたいと思いますが、島ごとに分けるのかどうかといったことも含めて、券種の設定が複雑になりますと、利用者にとってわかりにくいといいますか、コンビニ等で機械で予約できるシステムをとっていますが、そうしたところでの操作、あるいは販売代理店や旅行関係のほうからも取り扱いのしやすさ等については御意見を伺っていく必要があろうかと思っております。
 いずれにいたしましても、今後利用者の声や来場者アンケートを参考にし、販売実績のデータ分析も行った上で、わかりやすく使いやすいパスポートとなるように、引き続き検討してまいりたいと考えております。


森委員  私がこのパスポートのお話をさせていただいたのは、香川県や瀬戸内以外から来ていただく方を対象とするのは本当に大事で、範囲を広げるための基本だと思うのですが、私が今回の芸術祭について、いろいろなところでお話を聞く中で、香川県に住んでいる人でも島に行っていない方は本当に大勢いるのです。今回のようなイベントがありますと、やはり1回は、同じ香川に生まれ育って、会場の島にも参加するのは大事ではないかと思うと言われた方もおりました。また昔は小豆島に地域の小学生が修学旅行で行ったりすることも非常に多かったわけですが、最近はなかなかそういう機会も少なくなっています。パスポートについては、スリーシーズンではなくて、特に県内の人たちは自分たちが行きやすい時期に島などに行ってみたいと考えられる方も出てくると思うので、そういうところを考慮されて、価格設定を考えていただきたいのですが、どのようにお考えでしょう。


浜田知事  お答えいたします。
 会期の設定を第1回と第2回で変更したわけでございますが、第3回ということになった場合に、その会期を春、夏、秋ということで引き続き同じようにするのか、要するに間があくのか、あかないのか、この点がかなり重要になろうかと思います。春、夏、秋にしたことにより、どちらかといえばそのメリットという形で、よかったという御意見が多かったわけでありますが、今おっしゃったような県内の人にとってのニーズといいますか、需要に応えるような何らかの形の、県内限定のようなやり方が果たして可能かどうかも含めて、検討してまいりたいと存じます。


森委員  ぜひ検討をお願いしておきたいと思っております。
 3点目ですが、前回の芸術祭では交通混雑の対応が課題でありました。今回は極端な混雑はないと聞いているのですが、実際、会期中の状況がどんなものであったのかを、もう認識されているのでしょうか。
 また、事務局で、閉幕後、現場の担当者から声を集約したり、芸術祭を振り返って検証を行っていると聞いており、それぞれ既に行われていると思っていますが、交通対策の関係でいろいろな課題があると思います。また、今、知事から、次回芸術祭の話をお聞きしましたので、当然基本計画や実施計画の中にはそういう交通対策も含まれると思うのですが、どのような対応をお考えでしょうか。


浜田知事  お答えいたします。
 前回の第1回芸術祭では本当に海上交通の問題が大きな問題であったと思います。非常に行列ができる状況であったわけですが、今回は会期が分散し、また会場としても中・西讃の島へ開催エリアが拡大したことで、極端な混乱は前回に比べて避けられたのではないかと思っております。事務局におきまして、前回の経験を参考にして、関係の船会社に対し、開幕前に既存航路でのダイヤの増強、また臨時航路の運航を強力に働きかけ、そのほか会期中にも実際の混雑の状況に応じた増便、あるいはつけ船といった弾力的な対応を働きかけております。さらに、前回に引き続き、緊急情報や交通機関・作品施設の混雑情報、あるいは作品施設の休館の情報などを、港に設置した大きなディスプレー、あるいは公式のウエブサイト、さらには新たに開発したスマホ用の公式アプリを介して情報を提供しております。
 このように、交通対策あるいは混雑対策を今回の第2回芸術祭において実施したことから、会期中の土日あるいは連休を中心にもちろん混雑はしたわけでございますが、大きな混乱はなかったのではないかと思います。
 ただ、来場者の島内での交通手段を確保するために、バス路線の増強や、各拠点港からのアクセス向上のために、最寄り駅からのシャトルバスの運行などといった体制の充実にも取り組んでまいりましたが、一方でやはり来場者の方々からは、ダイヤの接続が十分ではない、乗り継ぎが不便だったといった声も聞かれたところでございます。
 そういった意味で、次回開催ということになれば、今回以上に来場者がストレスなく、楽しく島々をめぐることができるよう、まずは海上交通の充実、混雑対策、そして複数の交通手段の結節機能の向上を図って、スムーズに周遊できる交通体系となるよう、私も実際に自分の車も運転してめぐった会場もございますが、そういったことも頭に置いて、この地元関係者と連携しながら取り組んでまいりたいと思っております。


森委員  いろいろと対策されているというお話も聞いておりますし、私も実際に現場でシャトルバス運行のために案内所を設けて対応しているところも見ております。そうはいいながら特に土日に島に行った場合ですが、最終便に全員が乗り切れなくて、臨時便で対応したということも聞いております。
 そういう意味で、やはり最大混雑時の対応が必要ではないかと思います。また県内の方が行く場合は、主に車が多いと思うのですが、遠くから来られる方はどうしてもJRなり飛行機なりを使って香川県に入ってきますから、公共交通機関の利便性を当然問われると思うのです。香川の現状を見ますと、利用者が十分満足できるかといえば、それは難しいと思うので、何らかの広報手段により来場者がすぐに情報を手に入れられるように、こういうルートがあるとか、こういうルートであればこういう交通機関があるとか、いろいろなルートを設定したものを例示することによって混雑を緩和するとかという方法もあると思うのですが、それについてはどういうお考えでしょうか。


浜田知事  お答え申し上げます。
 御指摘のとおり、広報という点が、先ほども申し上げましたが、非常に重要かと思いますし、基本的に公共交通を利用していただくということも非常に重要なことかと思います。そういった点は、これまでも十分念頭に置いて、いろいろ計画も立てたところでありますが、なおよく利用された方々の御意見や、私ども自身の体験も踏まえて、本当にスムーズに皆さんが喜んで回っていただけるように、これからまた引き続き検討を重ねてまいりたいと思っております。


森委員  3年後に再度この計画をされるということですから、来場者ができるだけ不便にならないように、この香川に、瀬戸内に訪れて満足して帰れるという対応をもう今から、短い期間ではありますが、十分練っていただき、対応できるようにしていただければと思っておりますので、ぜひお願いします。


樫委員  今回のこういう会が開かれるようになったのは、経済委員会の岡局長の答弁で、これはもう私の権限を超えていますという発言もあったと思うのです。それから、全体の総括は誰がするのかという問いには、これは実行委員会ですという答弁もあったと思うのです。そういうことから、瀬戸内国際芸術祭は観光交流局長が全て権限を持って話ができないという内容になっているのではないかという思いもしたのです。
 きょう、氏家委員の質問でもその部分があったと思うのですが、この報告書(「瀬戸内国際芸術祭2013総括報告 2013年12月9日現在」)の1ページに、浜田知事は会長で、総合プロデューサーは福武さん、総合ディレクターは北川フラムさんとなっています。次の2ページを見ますと、総会、本部会議、幹事会、事務局という段階になっておりますが、観光交流局、また局長はどの位置にいるのでしょうか。まず、お尋ねしたいと思います。


浜田知事  今お尋ねの点ですが、この体制、組織図として、当然会長は私、香川県知事であります。2ページの一番下にございますが、事務局という部分に、当てはまるということで、毎回の実行委員会におきましても観光交流局長がいろいろと答弁いたしております。


樫委員  そこがお尋ねしたいところなのですが、総会があって、本部会があって、幹事会、事務局と、事務局はもう一番下です。一番下にいる人が議会で答弁をするのです。
 この会期中は本当に、局長以下、職員の皆さんも大変遅くまで、体壊す寸前まで御苦労されたと私も聞いております。一生懸命している人が事務局で、要するにここにはいっぱい立派な肩書きの方が並んでいますが、こういう人たちに局長はどれだけの権限でものが言えるのか、私の権限を超えているという答弁をされていますが、権限を持って第3回は、観光交流局長が頑張ってもらわなければいけないと私は思うのです。
 そういう意味で、もっと上のランクに局長がいなければいけません。はっきり言えば、私は知事の代理人が観光交流局長だと思っているのです。そういう思いで質問もしてきたのですが、権限を超えていますから答弁できませんとなってしまってはいけません。組織の一番下にいるのはいけないので、これを改善するお考えはあるのでしょうか。


浜田知事  樫委員にお答えいたします。
 会長は香川県知事をもって充てるとなっており、まさにその代理たる者が観光交流局長であることは本当にそのとおりであると思います。前回のこの委員会におけるお尋ねも答弁も、私は拝見しておりますが、権限を超えるといった言い方が少し言葉足らずだったかもしれません。この事務局体制ということについて、まずは、先ほども申し上げたように、きちんと見直していきたいと思います。目が届かないということがないようにしたいと思いますし、私も含めて、当然県としてこの事務局一体でありますので、ほかの関係者、いろいろな各市町等々、団体の方々もございますが、今おっしゃいましたような点で支障が生じないように、この実行委員会事務局の体制につきまして、いわば整理といいますか、それをはっきりと位置づけるやり方があれば、また検討してまいりたいと思っております。


樫委員  総会は委員が45名、監事が2名、オブザーバーが3名となっていますが、少なくともここに観光交流局長が入っていなければ、知事の代理者として権限を持って実行委員会をリードしていく立場にはなかなか立てないのではないかと思いますので、知事、ぜひ観光交流局長の位置づけを今後きちんとしていただきたい。これは要望でございます。よろしくお願いします。
 まずは経済効果です。
 この経済効果も、費用対効果で言うと、支出は県と市町の合計で約3億8,000万円ぐらいで、経済効果は、経済波及効果として全会期を通じて132億円ですから、大きな効果があるんと思えるのですが、いろいろ聞いてみると、全然経済効果を実感しないという県民の皆さんが非常に多いので、どうしてそうなるのだろうと思いました。
 きょうもタクシー業界の方とお話しする機会がありました。交通機関は公共交通機関を使って皆さん来ているので、タクシー業界は余り経済的なプラスはなかったのではないですかと、個人タクシーの人とお会いして話していたのですが、我々はもうゼロですというお話もされておりました。そういう意味では全体の領域にこういう経済効果が波及するように考えていかなければならないと思います。
 飲食業者やホテル業者は80%あるいは75%のプラスがあったと答えておりますが、132億円がどういう位置づけになるのか見てみると、平成22年度の香川県県民経済計算の県内総生産は3兆7601億円ですので、132億円はこの額の0.35%でしかないわけです。だから、私は経済波及効果が大きいと言いいますが、実際は県内総生産の0.35%なのです。そういう思いで経済波及効果を考えていかなければ、この数字がひとり歩きすると、県民の多くの方は全然実感がないということにもなってくるわけです。経済波及効果を知事としてどうお考えなのでしょうか。


浜田知事  お答えいたします。
 経済波及効果の132億円については、まさに御指摘のとおりです。直接効果が77億円、1次波及効果が29億円、2次波及効果が26億円という分析になっていますが、この効果についてどのように評価するかは、本当にいろいろな御議論があろうかと思います。まず御指摘のタクシーの関係ですが、この報告書には、あえてタクシーは掲載されていません。島で開催されたので、強いて言えば小豆島のタクシーの方にもお尋ねしなければいけないのかなと思いますが、どうしても海の側といいますか、沿岸部中心になり、そういう意味ではこの芸術祭の効果には、費用、効果とも報告書に入れておりません。県といたしましては、時間旅行物語で、この時期と同時にこんぴらあるいは栗林、屋島、さらには玉藻公園といった老舗観光地にも誘客をしたいということで、こちらのほうもまだまだという厳しい御指摘もございますが、やはり時間旅行物語自体は続けていくことに意味があると思います。
 いずれにせよ、御指摘のような、県全体として本当に均てんした効果があったのかという点について、第1回の問題も踏まえて、第2回ではそのような点に、芸術祭自体以外も含めて我々は取り組んできたつもりです。山なみ芸術祭も開かれましたが、いろいろな観点から、県として相対的な効果が上がるように、これからも努力してまいりたいと思います。経済効果のうち、いわゆる金銭換算できない部分である島の活性化や島の人々の思いといったものはまた別途あろうかと思いますし、広告効果につきましても、これは数字で御報告していると思いますが、やはりこの知名度アップによって、引き続き開催していない年でも、あるいは開催地以外でも、香川県に行ってみようかという効果につながるのではないかと期待しておりますので、引き続き総合的に効果が及ぶように努力してまいりたいと思っております。


樫委員  先ほどのタクシーの方も言っていましたが、サンポートには本当に若い人がいっぱい来て、これはもうすごいと思ったそうです。しかし、そういう人は全然乗ってくれなかったというお話もあったわけです。今、知事が老舗観光地に足が向く施策を考えていきたいとおっしゃいました。それは非常にいい方向だと思うのですが、タクシー業者からも、これはやってよかったと、大いに潤いましたと言ってもらえるように、いろいろ検討を重ねて、県民みんなが経済効果を感じるように第3回はしていただきたいと思います。
 次の点ですが、瀬戸内国際芸術祭で、この瀬戸内海の景観と現代アートが本当にマッチしているのかとよく聞きます。この報告書の女木島の欄に島の景色とマッチした作品を展示してほしいあります。小豆島では、ビートたけしの作品を観光の名所にしようと美井戸神社をつくるようなことも進んでおり、いいと思うのですが、その作品を通じて本当に地域がプラスになったのか、会期が終わってもリピーターとして観光客が来るようなものをどうつくり出していくのか、作品がマッチしていないと思われる作品もあるようなので、どう精査して、第3回ではミスマッチがないようにしていくのか。もう一つは、これは男木島の欄にも書かれていましたが、若手作家の育成の場として重要であるという意見も出ていますように、この芸術祭を通じて、香川県の文化芸術がどう発展してきたのか、3年前、今回、3年後と若手作家が香川でどう生まれてきたのか、あるいは香川県の芸術がどうレベルアップしていったのかという評価も私はこの総括報告の中で出てこなければいけないと思うのです。
 瀬戸内国際芸術祭は経済波及効果も大事ですが、もっと考えなければいけないのは、文化芸術を香川に根づかせて発展させていくためにどうするのか議論を行っていかなければならないと思います。これはもう観光対策だけではないはずなんです。ここはやっぱり私は位置づけをきちんとしてほしいと思うのですが、その点はいかがでしょうか。


浜田知事  お答えいたします。まさにこの芸術祭を契機に、私どもは「うどん県だけじゃないアート県」と称しており、島にあるアート作品だけでなく、そのほかにも、先ほど申し上げたこんぴらさんにもいろいろなすばらしい作品がございます。若干余談になりますが、こんぴらさんにある伊藤若冲の作品は、本当に江戸時代とは思えないような前衛的なアート作品であります。今なかなか一般の拝観ができないことになっておりますが、そうしたものが香川県にはいっぱいあるということを含めて皆さんに知ってもらい、若手芸術作家も当然この芸術祭あるいはそのほかの場所においてもどんどんチャレンジしていただくことが必要かと思っております。観光面だけではないというのはそのとおりであり、やはり地域活性化ということ、島の元気を取り戻すということに加えて、アート面で芸術として、見てよくわからないというお声があることは私も伺っております。なかなかこのモダンアートというのは昔から、いわゆるオブジェみたいなものになっているものが、具象の、具体的な島や絵を描いたりしたものではない、あるいは彫刻できちんとした人間の形をしているような彫刻ではないというところは、非常にそういう意味で理解しにくいとこもあろうかと思いますが、レベルとしては世界的なレベルのものをぜひ目指していただきたいと新進気鋭の若手の作品もラインナップされていたのではないかと思います。いずれにせよ、来場者それぞれが自分の思いの中で鑑賞していただきたいと思いますが、その際に、いろいろな意味で快適に、またちょっとこれはマッチしないというようなものがあったとすれば、その辺は芸術という観点ではありますが、今後検証が必要だと思っております。


樫委員  第1回、第2回を通じて、香川県内に定住する芸術家が何人出てきたのか。それから、若手作家がこの芸術祭を通じて、その芸術性に触発されて、その道へ進んで今頑張っているという特徴的な状況があれば、ぜひお示しいただきたいと思います。


浜田知事  お答えいたします。
 具体的な数字は持っておりませんが、小豆島では、今の委員がおっしゃった形に近い芸術家、もともと芸術祭の前からという方もいらっしゃるかと思いますが、1つには芸術家村というアーティスト・イン・レジデンスもやっており、県の施策として別途やっているわけですから、そこをどう数えるかという問題もあろうかと思います。そういう動きについてもどれだけのものが出てきたのか、今回改めてまた検証してまいりたいと思っております。


樫委員  とにかく、瀬戸内国際芸術祭を通じて、本当に国際的な芸術家が輩出できたと言える取り組みに今後していただきたい。強く要望したいと思います。
 最後に、もう1点ですが、私もこれはいかがなものかと思っている点があるもですけど、知事も出られました源平合戦を屋島の向こう側で開催されたと思うのですが、私もその1,000人のうちの1人で、源氏のほうへ行かされて、2,000人の方が集まって源平合戦をやりました。
 一番気になったのは、たくさん観光客が来てすごいんだろうなと思って行ったところ、観光客らしき人はほとんどいなくて、地元の人ばかりがたくさんいました。何をすればいいのか、待つばかりだと皆さんが言うのですが、私も待っていると、早くからビールを飲んでいる人もいました。私はバスで北コミュニティから学校まで送ってくれて、それから歩いて、行列して、まあまあ気分的にはよかったのですが、瀬戸内国際芸術祭の一環として開催しているのに観光客がいないのは、どうなっているのだろうかと思いました。この事業は2,800万円ぐらいと聞いているのですが、本当に費用対効果はあったのかと思うのですが、知事、いかがでしょうか。


浜田知事  お答えいたします。
 このお話につきましては、私も会場で樫委員にお会いして、一生懸命地域で参加していらっしゃるなと思い、大変ありがたく思いました。私も総大将の役目をやらされましたが、高松市側からお聞きしたところによりますと、パレードなどに参加した地元参加者、企業、団体が2,500人、観客は2,500人、合わせて約5,000人の参加だということでございました。
 お尋ねの点につきまして、高松市議会においても決算審査特別委員会、あるいは経済環境常任委員会で御議論があったと思いますが、高松市の担当課長のお答えとしては、議員及び市民の方からの意見も踏まえて、次回について、開催の是非も含め、検討していくということです。いずれにせよ、屋島の活性化については、屋島再生協議会を踏まえ、観光だけでなく、全庁的に取り組みたいとの市議会でのやりとりがあったと伺っております。


樫委員  その点はぜひよろしくお願いをしたいと思います。とにかく、県、市がよく相談して、いいイベントに持っていっていただきたいと思います。
 この間、お正月に屋島を登山しました。屋島登山と、お参りをしたわけですが、上がったところに県が管理しているトイレがあります。香川県と書いていました。お正月なのに非常に汚れていました。お正月なので観光客もたくさん来ていますから、これはやはりきちんとしないといけないと思うのです。大事なときには老舗観光地はきれいにしておかないといけないです。特にトイレです。この点、局長、どうでしょうか。


浜田知事  これは観光交流局ではなく、環境森林部になるのですが、私もトイレは非常に重要だと思っております。県立公園についても時々そういうお話を伺いますので、なかなかその都度、毎日見るわけにはいかないのですが、御指摘のあった点についてはきちんと、県と市のどちらが本来管理しているのか、あるいは屋島の場合、国立公園の中ではありますが、県という表示がされていたとしたら、そこは今の体制としては引き続き実質的には県が責任を持つと理解しておりますので、国ともよく相談をして、せっかく屋島に行って、屋島から眺めて瀬戸内海はきれいだなと思った人がトイレに行ってがっかりするということではいけないと思いますので、そういった環境整備については、ことしは国立公園80周年ということで、屋島で3月16日にウオーキングイベントもやりますので、その際に私もしっかりと見てまいりたいと思っております。


樫委員  要望ですが、第1回、第2回の芸術祭を踏まえて、第3回は県民が本当に開催してよかったと言ってもらえるような経済効果も、また文化の向上、芸術の発展もぜひしていただきたい。強く要望して、終わります。


平木委員  いろいろと質問させていただきたいと思いますが、その前に、私は経済委員会の委員として質問いたします。以前、マスコミで幹事長としての発言で載っておりましたが、決してそういう立場ではなく、委員として、特に議会人として発言したいと思います。
 私は議会と執行部は車の両輪でなければいけないと思っております。後輪ではありません。したがって、知事部局が考えたことは全部通るということではいけません。そうであれば、議会という存在価値がありません。議会の一番大事なことは、知事部局が考える事業に対してチェック機能を持つことであり、このことをおざなりにすると、言葉は悪いですが、知事の独裁政権になってしまうので、そういった観点から質問させていただきたいと思います。
 特に、知事がきょうこの場所に来られた理由は、樫委員も先ほどちらっと言われましたが、観光交流局長の答弁から出発いたしました。私は観光交流局長を今責めているわけではないのですが、ただ方面軍司令官として、この場所に来て説明を皆さんから聞く中で権限外であり答えられないということです。これはこのの権限外ということをつくったところに問題があると思います。
 言いかえれば、北川フラムさんが全ての権限を持っているということが、今回知事が来られた理由であります。それ以外であれば、局長が答えられる質問であったと思うのです。北川フラムさんが総合ディレクターとして、作品の選考からアートプロジェクトの実現に向けた作家、事業の進行管理から、あげくの果てはグッズとかイベントとか、全て北川フラムさんがするというところに、実は大きな問題があったのではないかという質問を前回させていただきました。北川フラムさんは、もともと、いわゆる作家を手配することに関して我々にないネットワークがあります。また、芸術家や作家としての見る目はありますが、グッズの手配やガードマンの手配といったものはまた別の分野の方でもできることではないかと思います。それを全て北川フラムさんがしたところに今回は大きな問題があったのではないかと思います。
 したがって、北川フラムさんの位置づけを私はきちんとしなければ、これからもこういう問題は起きると思います。前回の質問の中で言わせていただきましたが、世間では瀬戸内国際芸術祭と言う人もいれば、福武・北川フラム祭と言う方もおられるぐらいで、それを聞くたびに私もつらいなと思います。香川県のイベントでありますので、そういうふうにならないためにも、香川県というアイデンティティーをどう守っていくのかが大事ではないかと思っております。
 今回の芸術祭で、実行委員会は入場者数を107万人と言っていますが、実質上は30万人です。107万人というのは延べ人数ですが、一般的に県民が107万人と聞けば、107万人来ていると思うのです。例えば107万人が泊まったとか、宿泊施設も要るのではないかと理解すると思います。実際は30万人で、延べ人数が107万人とは理解しないと思います。実際、30万人であれば30万人と言うべきであって、それを107万人だ、たくさん来ていると殊さら言う必要があったのかどうか、疑問を感じております。実態をきちんと見せるべきではないかということであります。
 また費用に関しても10億円ちょっとで1億円強の利益が上がったということです。例えが適切かどうかわかりませんが、料理で言えば、原材料費だけ出して、そのほかの費用を出さず、粗利益だけ出したのではいけないと思います。やはり料理をつくるためにはテーブルも要るでしょうし、人も要ります。広報展開もいろいろな形が要るわけで、瀬戸内国際芸術祭という事業をやる前に、作家の手配のお金も要るでしょうし、いろいろな費用がたくさんかかってきます、人件費もそうです。そう考えると、前回岡局長に、一体どれだけの事業なのかと聞くと、10億円でなく22億円かかったということでした。その22億円かかった中で、芸術祭関係がこれだけで、関連イベントとして、例えば小豆島のふるさとまつりや丹下先生の展示会等々が関連としてあったときちんと見せるべきだと思います。22億円の中でこれだけの事業をして、事業の大枠として事業の直接仕入れ値がこれだけかかって、間接の人件費等々にこれだけかかったと実行委員会で見せるべきだと思います。実行委員会を含めて、県民が勘違いする形は避けるべきではないかと思います。
 今回の芸術祭を開催するときもそうですが、いつの間にか決まっていたところもあったのではないかと思います。この辺も、やはり議会とは両輪でありますから、反対しているわけではなく、成功させたいのがみんな本音でありますので、成功させるためにはいろいろなところにこういった形でやると御理解していただくのは非常に大事なことであると思うのです。
 中国の言葉に「小鮮を烹るが如し」という言葉があります。魚の形を崩さないように、上に立てば立つほど、そこまで配慮しなければいけないということわざがあります。そういうふうに丁寧にすることは、大事ではないかと思います。特に芸術祭は、知事も自分の政策として大きな位置づけをしているわけですから、何か感情的、感覚的なところで問題を醸し出すのはよくないと思います。
 したがって、まず北川フラムさんの組織的な権限の問題を私は改善すべきではないかと思います。余り権限を持ち過ぎると、全てになってしまいます。
 それともう一つ、北川先生のところで聞きたいのですが、作家に払う費用は表に出せないと聞いています。それが出せないのか出せるのかは知りませんが、県であれば、どこかの事業をやる前に、1億円かかればその明細が出ます。作家だけは出ないというのはおかしいのではないですか。これは表に出さないけど、一応これだけかかる、県側はこれだけの費用がかかって、これだけのタレント費用が要るんだという把握をしておかなければ、要るだけ要るというのはいかがなものかなと思うので、どうなっているのか、詳細もお聞きしたいと思います。
 そういったことで、バングラデシュもそうだったのですが、急にやり出すとなったのは1カ月前だったと思います。これもみんな、えっと言ったと思うのです。評価する人もいれば、あの辺が何か変な感じだとか、変な人がいっぱいいるとか、何か暗くて人も来ていないとか、いいコメントもあったのか知りませんが、私はいいコメントより悪いコメントをたくさん聞いたのです。そのことよりは、1カ月前にそのことが急に決まってやれるという体制に問題があったのではないかと思います。北川さんが言えば何でもありという雰囲気を見せるのはよくないのではないかなと思います。
 北川先生もスーパーマンではないから、もう少し県側に責任を分担してみんなで高めていくという仕組みが要るのではないかかと思います。
 今の質問に関してどう思われるか、お聞きしたいと思います。


浜田知事  平木委員にお答えします。
 何点かにわたってお尋ねいただきましたが、議会との関係につきましてはもうおっしゃるとおりでございまして、車の両輪といいますか、私どもも議会に御理解をいただきながら進めてまいったつもりですが、2回目につきまして、これは反省でございますが、節目節目、あるいはこれから始まりますよというところで、もう少し丁寧に御説明をすべきであったかなと思っております。今後は、そのようなことのないように、引き続き努力してまいりたいと存じます。
 それから、いろいろな実態の面で、委員は、きょうはあえておっしゃらなかったですが、大本営発表と少なくとも受け取られないように、別に隠したり、あるいはわざと大きく見せたりするようなことではなくて、人数あるいは費用、効果の点につきましても、きちんと皆さん思ってらっしゃる点、特に人数につきましては、第1回でもいろいろな御議論があって大分注意して、これが本当に実際に来られた方の人数ではないという注釈はつけておったつもりですが、また今回、この経済効果をはじくに当たっては30万人程度が実数であるといったことも御説明したわけですが、この数え方というのは本当に難しいなと思いました。私も何故そういう数え方をするのかと最初のときにいろいろ聞いた覚えもあるのですが、一人一人が同じところに1日に2回行っても、それは2人と数えるのか数えないのかとか、一般のこういうイベントのやり方をいろいろ聞いてるうちに、来場者というか入場者としてはそういう数になるのかなと思った次第です。この辺ももっとわかりやすく、本当はもっと幅のある数字ではないかと思います。閉鎖したところに入場券を買って入るわけではないので、運輸局の調べた数字によると、船に乗った人は39万人だったということですので、そうだとすると、島の本来の人もいるかもしれませんが、高松の会場もあるわけですから、もっと多い実数だったという見方もできないことはないのかなと思います。これはそれが正しいと申し上げているわけではないのですが、ちょっと難しい点があるということを申し上げたかったわけでございます。
 いずれにしましても、費用の面、またこの企画の面でバングラデシュの話を御指摘いただきました。このバングラデシュにつきましては、私のところに一月前とかという急な話ではなくて、もともといろいろ、このバングラデシュがアジアの中でも非常に国として美術の関心、理解度が高いということで、国際美術展をもう30年近く前からバングラデシュ・ビエンナーレを開催しております。そういう経緯があり、また親日国でもあり、日本からバングラデシュの美術館にもともと多くのアーティストが参加しており、芸術祭に縁のあるアーティストも多く参加しているということで、前回、豊島で作品制作した藤さんという方もこのビエンナーレで受賞しております。そういう中で参加したいという声が聞こえてきて、私のところには、実は駐日のバングラデシュ大使から直接お話をいただきました。そういった背景、あるいは本当にこのバングラデシュがアートとしていろいろ貢献できるのではないかといったことも伺って、それを進めていきたいと思ったわけですが、その辺について、先ほど申し上げたような、もう少し丁寧に、なぜバングラデシュかと、あるいは駐日大使が来てこういうことがあったということも、もう少し丁寧に御説明すべきだったかなと思っております。
 いずれにいたしましても、北川ディレクターの役割ということで、本来、事務局におきまして、交通アクセスとか案内所の問題、あるいは混雑の問題、もちろんグッズの問題もそうですが、そうしたことについては前回のノウハウを生かしてきちんと関係者と調整すべきところでしたが、なかなかその主体性が十分確保できなかったというところが反省としてございますので、今後さらに事務局側でノウハウに磨きをかけて、より効率的に進めてまいる必要があろうかと思っております。
 いずれにせよ、重要なことは関係者一丸となって業務に取り組み、それぞれ役割分担して、私が最終的には責任者として、いろいろな点に目配りをして、また必要な指示もしてまいりたいと思います。この役割分担、あり方、また情報共有の仕組みなど、こういった体制のあり方についてはよりよい芸術祭を目指してきちんと検討してまいりたいと思っておりますので、御理解を賜りたくお願い申し上げます。


平木委員  答弁漏れが1つありました。作家を手配するときに、北川先生の主観で決められたと思いますが、たくさん来られたと思います。本来ならば作家それぞれがこれだけお金かかったということは、我々に公開するかしないかは別にしても、きちんと把握しておかなければいけない問題だと思うのですが、これが今まで質問してもいつも説明の中で飛ぶのです。それはどうなのかというのが1点と、それと、私が今回こういった質問をした一番最初の動機は、この芸術祭は香川県の芸術祭であって、黒船文化というか、黒船芸術祭ではないということです。外からの芸術祭をしているのではありません。香川県民がこの芸術祭を通していろいろな芸術に触れることも大事ですし、また芸術家の卵がでてくることも大事だということであれば、この芸術祭を通して1つ登竜門があってもいいのではないか、北川先生の関係者だけの芸術の発表会じゃなくて、香川県の人の発表会をなぜ考えないのかという大いなる疑問から出発しております。
 香川県にこんな発表会があって、香川県の人はこれに出たら世界への、日本でもいいですが、登竜門になる。具体的にどんなものかはわかりませんが、1つ例を言わせていただきますと、小さな例かもわかりませんが、今の議会の広報誌ですが、私が広報委員長のときに、それまでの表紙の写真と裏表紙の写真はプロの写真を買っていたらしいのですが、高校生に写真を出してもらったらどうか、高校生の写真を、テーマを決めて出してもらったらどうかと提案しました。そうすれば、若い人たちが県議会に参加、県政に参加する機会ができるのではないかということで募集しましたら、たくさんの方が募集して、今回も非常に多かったと聞いております。その写真自体の芸術価値は誰が決めるのかは非常に難しいところがあると思いますが、県民の人がたくさん参加でき、特に高校生が参加できたということは、今、高校の写真部では一番目指すべき大会ではないかという方もおられます。
 そう考えますと、そういう県民参加のコーナー、仕組みをつくるべきではないかと思います。私はトーテムポールの例でよく言いましたが、トーテムポール自体もいつも写真が出ているからいいことだと思うのですが、もし可能なら、小学校や中学校や高校に、自分たちの瀬戸内国際芸術祭にふさわしいトーテムポールをつくったらどうかとコンペして、そのいいものを、小学校の部、中学校の部、高校の部で出そうというだけで、いろいろな小学校、中学校、高校が頑張ってつくるかもわかりません。そうすると、この費用だけで何十本という、それぞれのトーテムポールができるという発想ができなかったのかと思います。芸術家の北川さんの判断ですから、この価値について誰も異議を挟めないので、そういったところは論じにくいですが、いわゆる県民が参加できる仕組みはもっとつくるべきではないかと思います。
 今、香川県の作家は10.5%だと聞いておりますが、それ以上に、余り10.5%と感じないほど、香川県の作家の作品は少ないと感じるのですが、そこのところはどう思われますか。


浜田知事  お答え申し上げます。
 まず、後段の地元の参加ということでございますが、数字的には、前もお答えしたかもしれませんが、似たような芸術祭である新潟の大地の芸術祭は、たしか二、三%だったと思います。平木委員がおっしゃるように、高校生とか若い人が、この芸術祭を生かして活躍する、あるいは登竜門になるという考え方も当然あってもいいのではないかと私も今伺って思いました。例えば、高校生部門とか部門を区切ってやるとか、こうした場合は香川県の部門と、もちろん岡山県についてもそういったものがあってもいいのかなとは思いますが、またいろいろと検討していく必要があろうかと思っております。
 芸術祭のアーティストとの招聘の関係につきましては、基本的には私ども芸術祭実行委員会が、受託会社の「ART FRONT GALLERY」と契約を結んでおり、その中で賄われています。その個別のお話については、私もこの作品がこれだけでということは十分承知しておりませんが、基本的に公募されているものですが、そもそも輸送費とか、島に壊れたピアノを持ち込むとか、そういった実費相当部分もいろいろあろうかと思います。私どもとしてはそういった点についてきちんと経理されていると思っておりますが、なお必要があれば、また私どもでもすぐ検証してまいりたいと思っておりますので、御理解賜ればと思います。


平木委員  それに関しては、知事部局で把握はしておくべきではないかと思うのです。これだけの費用かかった、ああそうかと言うのではなくて、中身をどうするかは向こうが決めていくと思いますが、県側としてはそれを把握しておかなければ、例えば1億円かかるものが2億円かかっても、そうかという話でもないと思うので、それはぜひ把握しておいてもらいたいと思います。今、この場ですから、要望にしておきます。
 最後ですが、今回、瀬戸内国際芸術祭に関しましては、これだけいろいろな人の注目を浴びたことは事実でありますし、これからも続けたいという声もたくさん聞いておりますし、そういった点では新たな黒船になったと思います。
 ただ、地方分権の時代ですので、地方の県民の息吹が聞こえるような芸術祭にするのも、もう一つの大きな使命でありますので、そういった点をきちんと踏まえた上で、芸術祭の体制づくりをしていただきたいと思います。


尾崎委員  質問も最後のようですので、重複を避けながら、できるだけ簡潔に質問させていただきたいと思います。まず最初にお伺いしたいのは、業務契約の委託契約先は、「株式会社ART FRONT GALLERY」という企業のようです。この契約書の中にも、北川先生を派遣するとなっていますが、この会社と北川先生の関係はどういう関係なのでしょうか。


浜田知事  私の承知しているところでは、「株式会社ART FRONT GALLERY」の代表が北川ディレクターだと思っております。


尾崎委員  社長は別の人だったように思いますが。


浜田知事  失礼しました。代表取締役会長だそうでございます。


尾崎委員  それで、この委託期間が平成25年4月1日から平成26年3月末日となっております。一方、実行委員会会則によりますと、委員及び役員の任期は3年とするとなっておりますが、その規約の効力が発効するのが平成24年10月1日から施行するとなっております。ということは、現在の役員は、平成24年から、25、26、27年と任期が継続すると理解してよろしいですか。


浜田知事  尾崎委員御指摘のように、この会則第8条におきまして、委員及び役員の任期は3年とする。ただし、再任は妨げないということになっておりますので、始期についてもう一度確認したいと思いますが、おおむねそういったことかと存じます。


尾崎委員  この会則は平成24年10月1日から施行するとなっているのです。ということになりますと、この会則は7回附則を変えているのですが、24年からの施行した規約に、3年間の任期を保障しているということは、5、6、7と、27年まで任期があると理解してもよろしいですか。
 それとも、もっと早い時期に任期を決めていて、その後、改正があって、たまたま24年10月1日になって今日に至っているのか。一般論としては、常識的には24年から施行ということですから、その規則にのっとって考えますと、3年間の任期があると理解してよろしいのですかということなのですが、どうですか。


浜田知事  失礼しました。お答えいたします。
 この附則の書き方は、この任期の始まりがそれぞれ20年からも何回もあるわけですが、いわばそこが、今、尾崎委員御指摘のような、その都度これが改選した形になっているのかということにつきましては、私は、法律の書き方で、いろいろ一部改正をしたときの附則の書き方がこうなっているということであって、それはリンクしていないと思います。したがって、今、任期が27年までなのかという点は、これによってそうなっているということではないと思います。


尾崎委員  会則というのは、これ全体が会則なのです。この全体の始まりが24年10月1日ということなのです。ということになってくると、与えられた任期も3年間ということになるのではないのですか。


浜田知事  私の理解では、実行委員会の時点において選任されたといいますか、了解されたという理解をしておりますので、今御指摘のようなことには必ずしもならないのではないかと思いますが、現在の任期がいつまでなのかという点について、もう一度実行委員会の議事録等をきちんと確認したいと思います。


尾崎委員  そういうことになってくると、この会則そのものの意味がないことになってしまうので、十分確認しておいてください。
 それから、委託契約の第7条で、業務の全部または一部を第三者に再委託してはならないとなっております。もちろん県が了解すればその限りでないということのようですが、そこで報告書の29ページ、「コミュニケーション・ディレクターにデザインを依頼し」とあるのですが、この規約の中にそういう役職の名前はどこにも出ていないのです。ということは、誰がどういう形で依頼したのか。一般的には、県ではこういったものを依頼する場合には、恐らく提案型になるのだと思いますが、コンペをやって、それで適格者を選定すると思うのですが、どういう状況であったのか、その辺について御説明いただきます。


浜田知事  失礼しました。この広報制作物のところは、この原さんに実行委員会が直接依頼した形になっていると思います。ただ、その肩書きがコミュニケーション・ディレクターであるという書き方であれば、委員の御指摘は、委員なり役員にきちんとなっているのかということかと思いますが、それはそうではないと承知しておりますので、この表現が適切かどうか、私も今伺って、何となく私もこの原さんがいろいろポスターをやってくれたりしているのをずっと見ていて、この報告書を見たときに違和感はなかったのですが、もう一度その契約形態も含めて、きちんと確認したいと思います。


尾崎委員  では、後ほどそれは報告してください。
 今、平木委員からも北川先生の権限の範囲についていろいろとお話がありました。全ての権限が北川先生のもとに集まっていて、形式上は、提案あるいはアドバイスを行うということになっているのですが、実態は、県の職員は指示され、命令されて動いていた感がしないでもないです。
 そういったことを考えると、規約の中にも専門委員会を設置するとあります。先ほどの平木委員の作品の問題にしても、200作家のうちの160作家は北川先生直接の関係です。公募作家は40作家で、そのうち県内はわずか10%という話ですが、そういったことを考えたとき、実際、北川先生自身が手が合わないのではないかと思います。地元説明から会議の出席、すべからく北川先生が関与しています。規約の中にも専門委員会を置くことができると書いてありますが、専門委員会を置いたと私は聞いていないし、この報告書にもありません。作品選定にしても200作、公募は600余りあったと聞いておりますが、その全てを見て、全てを判断して、それで幹事会に提案しますが、幹事会は県、市町の職員の充て職になっているということを考えたとき、提案がそのまま通る形になってしまうと思うのです。そういった意味でも、その辺を考え直していかなければ、なかなかいい芸術祭になってこないのではないかという思いがしておりますが、知事はどう考えますか。


浜田知事  お答え申し上げます。
 今、委員御指摘のとおり、いろいろなアート以外の部分について、当然ながらアドバイスは受けますが、事務局が中心に関係者と調整していったわけでありますが、結果的に、まさに手が回らないといいますか、事務局の主体性が十分発揮できなかったところがございます。
 こういった点を踏まえ、今後、関係者一丸となってこの業務に取り組んでいける連携協力体制ということで、いろいろな御意見を参考にして、この事務局体制をきちんとしていくことを、まず今御提案の専門委員会の活用等も含めて、これから必要な見直しを行っていき、私ども県の体制といたしましても、これは組織、人事の話になりますので、検討するということになりますが、もう少し芸術祭について、現在、室はもちろんございますが、常設的なきちんとした組織対応ができる県の体制も考えていく必要があろうかと思っております。


尾崎委員  予算関係の細かい数字の話なので、課長からで結構ですので答弁をお願いしたいのですが、報告書の54ページの広報活動費で、3カ年で9,600万円となっています。ところが、55ページの広報費関係の発注ですが、県内業者、県外業者合わせて4,000万円強ということで。この差額はどういう形で広報活動費に計上されているのか、課長から答えていただきます。


新池にぎわい推進課長  尾崎委員の御質問にお答えさせていただきます。
 御指摘の9,600万円につきましては、広報活動全部でございます。55ページの広報費関係につきましては、例えばその55ページのイベント関係費ですが、これは広報するために、大阪や東京で事前に企画制作発表会をやっておりますが、その経費が少しこちらに入ったり、それからポスターやチラシを印刷いたしますが、それについては、55ページの印刷経費に入っている関係上、54ページと55ページの広報が完全にリンクしていない格好となっております。


尾崎委員  課長に前回の委員会のときにも指摘したように、「その他」の項目が5割を超しています。件数も金額も5割を超している状況は異常な状況です。そういったことで、ぜひ改革してほしいとお願いしました。
 財務資料というのは、見ればわかる財務資料をつくっていくのが本来の形だろうと思います。あっちもこっちも引っ張り回らなければわからないような資料は、資料とは言えないだろうと私は思うのです。きちんとした報告書をつくっていただかないと議論の対象にすらなりません。そういったことは、十分に次回もしやっていくということであれば、ぜひ考えていただきたいと思います。
 以上、お願いして終わりたいと思っていたのですが、もう一つ、グッズの販売は4,700万円ぐらいです。聞くところによると、NPO法人が間に関与しているやに聞くのですが、その点については、なぜそういう存在が必要なのか。実行委員会が直接管理していけば、そう大きな問題はないのだろうと思うのですが、その辺についてはどう考えておられるのか、知事の御答弁をお願いします。


浜田知事  尾崎委員の御質問にお答えいたします。
 グッズの販売で、いわゆるボランティアの関係がいろいろございますが、私の理解しているところでは、まず、ボランティアサポーターであるこえび隊ないし企業、団体等のボランティアの方がいろいろな作品のところ、60何カ所あったと思いますが、そこでパスポート、公式グッズの3点セット、ガイドブック、地図、パスポートケース、さらに個別の入場料について取り扱っています。したがって、これは全くのボランティアであって、その部分については全部実行委員会に直に入っております。何らの手数料等ございません。
 それが1つあって、それと、やや紛らわしいのは、高松港と直島の宮浦港では、委員御指摘のようなNPO法人たる瀬戸内こえびネットワークが、一部、販売委託ですが、Tシャツ等々については買い取り販売契約を実行委員会から受けています。ただしここにいる人はボランティアではなくて、こえびネットワークが雇用した職員、被雇用者であります。これはコンペをして、そのこえびネットワークというNPO法人が選ばれたと聞いております。
 もう一点、バングラデシュも似た話がございます。NPO法人瀬戸内こえびネットワークが、このベンガル島で展示・制作された作品について、バングラデシュの実行委員会との契約によって販売委託契約をNPO法人が受けているということであり、申し上げた3つのうちの後者2つは、ボランティアが取り扱っているということではなく、NPO法人がやっているわけでございます。


尾崎委員  芸術祭の総括報告書に何も載っていないのです。そこで出た利益は誰のものになるのですか。当然利益が出てきますので、どういう形で処理されるのですか。


浜田知事  芸術祭の報告書をストレートに今御説明していない状態かと思います。そういった点も十分注意してまいりたいと思いますが、最初に申し上げました各作品管理所でのボランティア、企業、団体ボランティアも含めての活動の売り上げは全額実行委員会に収入されております。
 そして、NPO法人瀬戸内こえびネットワークが売り上げたのが2,100万円、公式3点グッズで2,100万円と聞いております。これについては一定の手数料が、ほかのパスポートを取り扱ったところや、福武関係の美術館等でもあったようですが、同じような取り扱いで手数料がこのNPO法人に支払われています。実際上が15%なら、結局85%の支払いという形で、100の売り上げがあって、85を実行委員会に納めるという経理かと思いますが、そうしたものでそれなりの手数料がNPO法人には入った形になっておろうかと思います。
 このベンガル島につきましてもそういう形で、平均的にはこの3割程度ではないかということで、販売事業収支として収入7,300万円、支出を累計して、差引の収支が200万円がこの収支になっていると理解しております。


尾崎委員  収支は今説明いただいたのでわかりました。それで、NPO法人ですから給与をとってはいけないとなっておりません。一定の報酬はいただけます。
 そういったことを考えたときに、実行委員会で直接運営しても何ら問題ないと思うのです。その辺については、どう考えておられますか。


浜田知事  おっしゃるように、この販売員を実行委員会で直に雇用するという形態も考えられると思います。その辺については、今回、高松港と宮浦港という人がたくさん集まるところで案内業務を片方でやっている中で、適当な受託者がいないかという形で募集したと聞いております。いずれにせよ、今、委員御指摘の点は、この報告書等にきちんとあらわれてこないものがいろいろあるのは余りよろしくないのではないかということですので、そういった点をわかるように、なぜあの人たちがあそこでやっているのかというのは、きちんと透明な形でやるように、今後検討してまいりたいと思います。


尾崎委員  県では緊急雇用対策基金の剰余金が出ていますが、例えばそういった人たちの人件費が要るとすれば、そういう対応も可能であっただろうと思います。それと同時に、3年後に向けて一番心配なのは、その基金が存続し得るのかどうかということです。とりわけ芸術祭の当該年が一番金額的には大きいのだろうと思うのですが、当該年についてはまだ国の方向性も見えてこない中で、もし基金がなくなるとすれば、県、市合わせて4億円近い金額の欠損が出てきます。その上に、先ほど知事はボランティアの弁当まで用意しようかというお話ですが、とてもそこまで手が回り切らないということも考え得るだろうと思うのです。
 そういった中で、財政的にどういった考えをしていくのか。あるいは、賛助金も県内企業あるいは県外の縁故企業等を通じて皆さん方には御無理をお願いしています。その上に、音楽祭もあったり、いろいろな行事がある中で芸術祭に協力していただいており、これ以上伸びしろはなかなか考えにくい状況の中で、財源論をどうクリアしていこうと思っておられるのか、お考えがあればお聞かせ願いたいと思います。


浜田知事  尾崎委員にお答えいたします。
 御指摘のように、緊急雇用創出基金が非常に大きなウエートを占めていました。全体で、市町も入れますと、20数億円のうちの3億8000万円程度、緊急雇用創出基金が使われていたということは事実でございます。その3億7000万円余かと思いますが、総合インフォメーションや島の案内所のスタッフ等の会期中の運営を行っていただきました。この緊急雇用創出基金が次回には見込めない可能性が高いということは、私どももそのように受けとめており、その場合、当然事業収支は相当厳しくなると認識しております。
 したがって、事業計画を策定するに当たっては、収支バランスを一から見直す必要があると考えております。
 まず、支出面で、今、お弁当の話もございましたが、過去2回の開催によるノウハウを活用して、事業内容を十分に精査して、経費全般の見直しを行ってまいりたいと思います。それで、支出関係のインフォメーションや案内所スタッフの業務につきましても、いろいろとボランティアで今回回らなかった部分を、関係市町と連携して、地元の企業、大学、各種団体に対して、経費ももちろんお願いしますが、ボランティアとしての芸術祭の積極的な参加、既に県内企業でも非常に多くの企業で協力いただいておりますが、そうしたサポート体制の構築にできるだけ早期に、計画的に取り組んでまいり、経費も抑えていきたいと思います。
 収入に関しましては、今回かなり大口の協賛もいただきました。今後、ネーミングライツのようなものも含めて、作品スポンサーの募集をしていくという工夫もしながら、寄附、協賛、そして文化庁を初めとする国あるいは民間の財団の助成金、これは私も最初のころ、新潟に参ったときに、相当大きな看板にスポンサーの名前が書いてあって、それをよく見ると、我がほうでは余り予定していないような財団なり、そういったところの賛助が書いてあり、それを踏まえて、かなり今回開拓したわけでございます。そうした点について、先ほど来御議論のあるパスポートの販売促進も含めて、収入確保に積極的に取り組んでいく必要があろうかと思います。
 いずれにせよ、福武プロデューサーがいつもおっしゃってますように、赤字にしないというのがプロデューサーの一番の役割だということでありますので、その点、我々としても事業全体の収支バランス、また会期・会場の設定、具体的な事業内容、どのように金がかかるのかかからないのか、その辺を十分検討してまいりたいと考えております。


尾崎委員  協賛金を集めるのも大事ですが、例えば広告媒体として、例えばパスポートに企業名を入れて広告媒体として利用して、何がしかの協賛金を広告媒体として代金をいただくとか、いろいろなことを考えていかなければ、なかなか3億円、4億円というお金は簡単に生まれるものではありません。そういう中で、3年後に向けてやる方向で知事は決意をされているのだとすれば、そのつもりで覚悟を決めて頑張っていただきたいと思っています。


大山委員長  以上で、本日の審査を終局いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
 (「異議なし」と呼ぶ者あり)


大山委員長  御異議なしと認め、本日の審査を終局いたします。
 本日は、これをもって散会いたします。