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徳島県 鳴門市

平成 7年 12月定例会(第4回) 12月11日−02号




平成 7年 12月定例会(第4回) − 12月11日−02号







平成 7年 12月定例会(第4回)



          平成七年 鳴門市議会会議録 (第二十号)

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            平成七年十二月十一日(会期十五日中第五日目)

              議 事 日 程 第 二 号

第一 市政に対する一般質問

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 本日の会議に付した事件

日程第一 市政に対する一般質問

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            出  席  議  員(二十九名)

  議長  矢  野  善  治  君

  一番  近  藤  龍  彦  君     二番  梅  野  健  寿  君

  三番  勘  川  一  三  君     四番  田  渕     豊  君

  五番  橋  本  国  勝  君     六番  坂  東  成  光  君

  七番  秦  野     卓  君     八番  野  田  粋  之  君

  九番  柿  本     公  君     十番  横  井  茂  樹  君

 十一番  池  田  正  恵  君    十二番  福  島  慧  雄  君

 十三番  平  岡  朔  郎  君    十四番  大  石  謙  一  君

 十五番  明  野  尚  文  君    十六番  牧  野     豊  君

 十七番  藤  田  茂  男  君    十八番  泉     善  治  君

 十九番  三  津  良  裕  君    二十番  佐  藤  絹  子  君

二十一番  分  部  嘉  憲  君   二十三番  工  藤  武  重  君

二十四番  川  上     守  君   二十五番  田  中  寛  昭  君

二十六番  松  下     保  君   二十七番  山  本     秀  君

二十八番  中  西  久  雄  君   二十九番  林     栄  一  君

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            欠  席  議  員(一名)

二十二番  明  村  春  夫  君

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            説明のため出席した者

  市長      山 本 幸 男 君   第一助役    長 野 好 晴 君

  収入役     鎌 田 善 雄 君   理事      青 木 義 幸 君

  理事市民福祉部長事務取扱        総務部長    二 木 俊 幸 君

          松 岡 正 次 君

  企画開発部長  播 磨 啓 示 君   環境衛生部長  平 岡 敏 宏 君

  経済部長    播 磨 繁 夫 君   建設部長    宮 崎 義 範 君

  競艇部長    引 田 正 男 君   水道部長    坂 本 廣 次 君

  運輸部長    三 井 隆 夫 君   消防長     辻   潤 一 君

  総務部

  秘書広報課長  細 川 並 久 君   総務課長    小 川 紘 生 君

  教育長     脇 谷   功 君   教育次長    元 木 義 時 君

  監査事務局長  竹 下   清 君   選管委事務局長 武 市 輝 雄 君

  農委事務局長  阿 部 睦 子 君

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            議会事務局職員出席者

  事務局長    中 川 正 幸     次長      美 保 英 世

  主査兼議事係長 川 上 昭 憲     書記      満 壽 良 史

  書記      西 上 昭 二

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     午前 十時     開議



○議長(矢野善治君) お忙しいところ御参集御苦労でございます。

 これより本日の会議を開きます。

 本日の議事日程は、お手元へ配付の議事日程表のとおりであります。

 朗読は省略いたします。

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△日程第一 市政に対する一般質問



○議長(矢野善治君) 日程第一、市政に対する一般質問を行います。

 通告がありますので、順序に従って質問を許可いたします。

 清政会代表

一、市長の政治姿勢について

             十二番 福島慧雄君

     〔十二番 福島慧雄君登壇〕



◆十ニ番(福島慧雄君) おはようございます。

 清政会を代表いたしまして、第四回定例会の一般質問をいたします。

 まず、市長の政治姿勢について。

 一、鳴門市財政の見通しについてをお尋ねいたします。

 大蔵省は十一月十四日、九十六年度予算編成に向けて一般会計の歳出歳入見込みの試算を公表しました。景気の足踏みで、伸び悩む税収などの歳入を国債の償還や利払いの費用の急増などが見込まれ、歳出が大きく上回り、十一兆五千二百億円前後の財源不足に陥るとしております。武村大蔵大臣は、年末に向けて歳入の上積みと歳出の抑制に努力するものの、穴埋めのための償還財源の当てのない赤字国債の大量発行に踏み切らざるを得ない、事実上の財政危機宣言を発表しております。特に、当初予算で償還財源の裏づけのない赤字国債に追い込まれるのは、八十九年度予算以来であり、再び財政は構造的な危機を迎えております。歳入面では、九十五年度、税収が景気低迷の長期化に伴い、一次補正後の見積もりを三兆円程度下回り、五十兆円台後半に落ち込むと推定され、九十六年度税収もほとんど伸びないと予想されております。このように、国家財政の硬直化の時代を迎え、鳴門市にあっても取り巻く環境は非常に厳しい状況でありますが、本市の財政状況についてお聞かせを願いたいと思います。

 次の老人福祉及び障害者福祉についてお尋ねいたします。

 国のゴールドプランに基づき、鳴門市老人福祉計画が平成六年二月策定され、高齢化社会における保健福祉に関する現状が点検され、高齢者が必要に応じて、いつでも、どこでも、平等に、各種サービスを受けることができる提供システムとその目標水準が定められ、高齢者が安心して住める鳴門市となる指針ができたわけですが、高齢者の生活様態が多様化し、特に援護を必要とする要介護高齢者、痴呆性高齢者、虚弱性高齢者などが病院、老健病院、あるいは特別養護老人ホームや老人ホーム、または在宅でそれぞれの様態に応じて生活をしておるわけであります。

 入院、入所、在宅により経費負担が異なり、それにより御苦労なされているのが現状であります。特に、入院・入所の高齢者の方には、健康保険や行政が負担する措置費などにより、行政的負担をいただいておるわけでございます。ちなみに金額を申しますと、特別養護老人ホームでは、措置費が大体約二十七万円ぐらい、本人負担とかいろいろあるわけですけども、措置費として出ておるわけです。また、老健施設、これは老人病院で、健康保険の方から支給されるわけですけども、これも大体二十七万円弱ぐらいが保険の方から支払われておると。病院に入院されておるお方については、入院が一日七百円、それとプラス給食費が六百円ということの負担がなされておるわけでございます。

 そのように入院・入所されておる方には、そのような厚い財政的な負担というものがなされておるわけですけども、問題なのは在宅高齢者であります。特に、寝たきりになられておる老人でありますが、この人たちは現在のところ、行政的な支援の手が非常に薄いのであります。平成五年第三回定例会において、在宅寝たきり老人に対し在宅手当支給をということで質問いたし、要求をいたしました結果、現在は寝たきり高齢者及び身体に障害のある寝たきり老人にあっては、紙おむつの支給というものが本市においてはなされており、一歩前進であり、この件については大変感謝されておるのが現状であります。

 ところが、在宅で介護されておる家庭にあっては、これはもう大変であるということは皆様御理解のとおりであるわけです。そのような中から、特に老人医療等々が増加していく中で、老人医療費の赤字というものが問題にされる中で、今政府においては公的な介護保険の導入が検討され、在宅介護家庭への介護手当の支給が研究されておるわけであります。現にドイツにありましては、ことしから公的介護保険が導入され、そして導入後のサービス給付の請求の割合を見てみますと、現物支給が二〇%、現金給付が八〇%、こういうふうになっておるわけです。在宅介護手当が八〇%が現金で支給の要求をしておるというのが現状であります。我が国においても、ここ来年の国会で議案を提出して十分検討しようというふうに言われておるわけです。このように在宅介護の手当については、再び要求をしたいわけでございますけれども、この件は先ほども申しましたように、政府の方で公的介護保険というものが検討されておりますので、これはひとつそちらの方に任せるとしまして、老人福祉の三本柱でありますホームヘルプサービス、ショートステイ、デイサービスと、いわゆるこの福祉三本柱の鳴門市の現況について、どのようになっておるのかということについてお聞かせを願いたいと思います。

 以上、答弁によりまして再問いたしたいと思います。

     〔市長 山本幸男君登壇〕



◎市長(山本幸男君) まず、福島議員の御質問の第一の財政についてでございますが、本市の財政状況についてでございますが、現在一番新しい分析資料表の出ております平成五年度の普通会計決算統計に従いまして御説明させていただきます。

 まず、健全財政であるための第一条件であります財政収支の均衡についてでありますが、実質収支、つまり歳入歳出差し引きから翌年度へ繰り越すべき財源を除いた一年間の実質的な収支でありますが、これは平成五年度決算で五億五千三百万円余りのプラスとなっておりまして、前年度に引き続き黒字を保っており、堅実な財政運営が図られております。

 次に、財政構造の面から見ますと、歳入につきましては、自主財源の割合は約六一%となっておりまして、全国の類似団体に比べて高く、歳入の自律的安定性があると言えますが、そのうち歳入の根幹となるべき市税が三〇%と低く、類似団体にはない競艇事業収入という特別な財源に一二%と大きく依存しておるのが現状であります。これは一応五年でございますので、三十億円で計算しております。競艇事業収入は、昭和六十年度の十六億五千万円を底に、売り上げの伸びに伴い順調に推移しておりましたが、数年前から再び売り上げの伸びは低迷しており、その情勢は厳しい状況が続いております。

 一方、歳出の構造について見ますと、義務的経費の割合が極めて高く、四九・六%と類似団体の三五・三%より一四・三%も高くなっております。この経費の内訳は、任意に削減することのできない人件費、扶助費、公債費であり、中でも人件費の割合が約三一%と、類似団体の一九%より一三%も高くなっており、この要因となる職員数が他に比較して多いことをあらわしていると言えます。

 また、経常収支比率について見ますと、経常収支比率は財政構造の弾力性を測定する指標であり、七五%程度におさめることが妥当とされておりますが、平成元年度の八七%から毎年増加し続けており、平成五年度では九四%と高く、弾力性の乏しい構造を示しております。その要因は、人件費の割合が五五・九%と類似団体の二九・三%に比べて大幅に高くなっていることによるものであります。

 公債費比率につきましては、市債の元金償還金と利子支払いに要する費用、経費が標準的な経常一般財源に占める割合であり、この比率が一五%以上になると黄信号、二〇%を超えると赤信号と言われておりますが、本市は一二%台で推移しており、適正水準となっております。

 以上の状況を総括いたしますと、本市の財政は歳入面では安定度において必ずしも万全とは言えない競艇事業収入に大きく依存する一方、歳出面では義務的経費である人件費を主要因として、財政の硬直化を来しているところであります。こうした厳しい財政状況への対応策といたしまして、人件費の問題、業務の見直し、補助金の適正化、また財源の確保など各般の措置を講じ、今後とも市民生活の向上と地域社会の発展に努めるとともに、一層の行財政の簡素・効率化を進め、弾力性のある健全財政の確立を図ってまいりたいと考えております。

     〔理事市民福祉部長 松岡正次君登壇〕



◎理事市民福祉部長(松岡正次君) 私の方から在宅三本柱を中心とした福祉事業の実施状況についてお答えを申し上げます。

 本年四月一日現在におきまして、満六十五歳以上の高齢者の人口は、一万一千七百二十三人となっておりまして、高齢化率は十七・九%でございます。これが平成十二年には、おおむね二〇%に達するものと推測いたしております。その中で施設入所、在宅等介護を必要とする高齢者の方は千三百六十五人で、その内訳といたしまして、寝たきりの方が八百八十八人、在宅痴呆の方が九十七人、在宅虚弱の方が三百八十人となっております。寝たきりの八百八十八人の皆さんの状況は、十月一日現在でございますが、在宅の方が八十八人、特別養護老人ホーム入所者の方が百五十九人、老健施設に入所されておられる方が三百八十三人、病院に長期入院患者として入院されておられる方が三百五十八人となっております。

 在宅福祉三本柱と言われております事業の状況でございますが、ホームヘルプ事業は六十一人の方々を対象にヘルパーを派遣いたしております。

 デイサービス事業につきましては、千五百二十四人の方々が登録され、御利用いただいております。

 また、ショートステイ事業では、本年度二千五百二十人の方が利用されると予定いたしております。

 ほかに訪問入浴サービスを受けておられる方二十五人、特別養護老人ホームに送迎しての入浴サービス対象の方が四十一人、紙おむつ給付事業対象の方が八十二人、緊急通報装置を設置しておられる方が六十二人、福祉電話の貸与が三十五人、住宅改造費助成事業三件、特殊寝台、歩行支援用具等の日常生活用具の給付が既に四十二件等となっております。

 また、障害者の関係では、四月一日現在でございますが、身体障害者手帳の交付をしている方が二千七人、知的障害者の療育手帳を交付している方が二百二十一人となっております。そのうち身体障害者療養施設等に十七人の方が、精神薄弱者更生施設等に七十九人の方々が現在入所されておられます。障害者の方で在宅の方では、ホームヘルプサービス及びガイドヘルプサービスの利用者が三十五人、訪問入浴サービス利用者が四人、特別養護老人ホームの特殊浴室を利用しての入浴サービスが十人、紙おむつ給付事業が九人、さきの数字と合わせますと九十一人になるわけでございますが、福祉電話の貸与者が四人、補聴器、車いす等の補装具の交付者が三百七十四件、特殊寝台等の日常生活用具の給付が四十七件、更生医療の給付が二十件、ほかに住宅改造の助成が二件となってございます。高齢者対策及び障害者対策ともに毎年度事業の対象者並びに利用件数が増加しておるというのが現況でございまして、御理解をいただきたいと思います。

     〔十二番 福島慧雄君登壇〕



◆十二番(福島慧雄君) 一般に地方公共団体の財政が健全に運営されているか判断する基準として、一、財政運営が健全であり、その収支の均衡が保たれているか。二つ目に、財政構造が経済変動や地域社会の状態の変化にも耐えて、行政需要に対応し得るような弾力性を有しておるか。三番目に、住民生活向上や地域経済の発展に即応し得るよう適正な行政水準が確保され得るかと。以上の三つの条件が財政運営の健全性を測定する基準であると考えられ、みずからの財政内容を分析し、問題点を明らかにすることが財政の健全性を確保するために極めて重要であるというふうに言われておるわけであります。

 先ほど市長答弁の中にも、このような基準に基づかれて財政分析項目別に御回答をいただいたわけでございますけども、その項目別にお聞きをいたしておりますと、非常に時間がかかりますので、私は鳴門市の現状に置かれておる問題点というものを指摘いたしまして、前へ進みたいと、かように思っております。

 まず、バブル崩壊後の景気低迷による経済状況の悪化による税収の伸び悩みによる税収の確保が難しくなってきておるのが現状であります。

 さらに、前段申しましたように、国家財政の硬直化による地方交付税など国に依存しております依存財源の確保が非常に厳しくなってくると思われます。

 また、来年度予算における市長公約であります国保税の引き下げのスケジュールが進む中で、当然積算基礎となっております所得割税や資産割税などが引き下げられ、税収に少なからず影響を与えることは確かであります。また、一般財源の経常的収支の臨時的収入であります競艇事業収入は、鳴門市財政に大きく寄与し、本年度は二十六億円が一般会計に繰り入れされておるわけであります。競艇収入に大きく依存していることから、競艇事業収入の動向が本市の財政運営に与える影響は大きなものがあります。特に、本年度は景気低迷により収益見込みがかなり落ち込むのではないかと懸念されておるわけであります。その他いろいろな問題点を抱えておる鳴門市の現状でありますが、そのような現状の中で、今後財政の運営についての市長の見通しといいましようか、お考えなどをお聞かせ願えたらと思っております。

 それから続きまして、障害者福祉についてでございますけれども、高齢化社会を迎え、老人医療の急激な増加による赤字化の進む中で、人口に占める老人の人口が進み、老人医療の見直しがなされ、ゴールドプランが策定され、二十一世紀の高齢化社会に対応できる政策がつくられ、六十五歳以上の老人に適用されておるわけでございます。

 特に、老人保健福祉計画に基づいて諸問題がだんだんと解決されつつあり、また先ほどは部長より説明がありましたように、特に福祉の三本柱と言われておりますホームヘルプサービス、デイサービス事業、ショートステイ事業等々にあっては、かなり利用者も先ほどもありましたようにふえておりますし、またかなりそういった面におきましては、国家政策に基づきまして、鳴門市の老人保健の策定というものに基づいて、着々と成果が上がっておるのが現状であります。特に、先般、徳島新聞で県内ホームヘルパー利用に格差というものが載っており、海部町は鳴門市の十四倍ということで、最下位が鳴門市であるというふうなことが報じられておりましたけれども、このことについては、ややちょっと誤解があるんじゃなかろうかと。特に、鳴門市にあっては、特別養護老人ホーム、あるいはそういった老人を介護するところの施設というものが非常に発達しておりますので、ややこの計算には入らない部分があるんじゃないかと申しますのは、やはり介護を必要する人が、そういう施設の方にかなり収容されておるということの中で、いわゆるそういったところのものが行われておるんじゃないかと、かように思っています。

 ところが、障害者にあっては、障害基本法により守られておりますが、特に六十五歳未満の、いわゆる若年障害者と言われる人の在宅障害というのは、現行法の中では施策が十分とは言えないのが現状であるかと思うわけです。特に、在宅寝たきり障害者にあっては、障害を持っておるがゆえに二重三重の大変さがあり、介護をする家族にとっては大変な重労働であるとともに、しかもこれは二十四時間の介護をしなければいけないと。介護されておる障害者も、お世話をする家族も、大変疲れておるのが現状であるかと思うわけです。

 特に、先ほど市長の方から財政について話がありましたけれども、市財政は非常に厳しい時代を迎えておるわけでございますけども、特にそういった面の私も理解はいたしておるつもりでございますけれども、いかに財政が逼迫いたしておりましても、福祉は後退することはできないのが、これは福祉行政でなかろうかと思うわけです。市長、老人福祉とともに障害福祉にも御理解を賜り、ぜひ困窮いたしております在宅寝たきり障害者への介護手当の支給ということについてのお考えをお聞かせ願いたいと思います。

 以上、お答えによって再問いたします。

     〔市長 山本幸男君登壇〕



◎市長(山本幸男君) 第一に、財政の件についてでございますが、鳴門市の財政状況の厳しさとその対応策の概要につきましては、先ほど御説明申し上げたとおりであり、財政が弾力的に対応していくためには、引き続き行財政運営の改善を推進していくことが必要であることは申すまでもございません。

 そこで、質問の件でございますが、議員お指摘のとおり、地方財政においても、引き続く景気の停滞による税収の低迷、さらには地方交付税の動向につきましても厳しい状況にあります。しかしながら、私といたしましては、こうした厳しい情勢の中においても、二十一世紀を展望し、我がふるさと鳴門のまちを豊かにし、大きくしたいと思っております。こうしたことからも、地域産業の育成、振興などを図ることにより、市を大きくし、生産性の高い市にし、地方財源の根幹であります市税の増収を図り、財政に力をつけなければならないと考えております。

 さらに、鳴門市の財政に大きく貢献いたしております競艇事業収益につきましても、安定した確保を図る諸施策を積極的に推進していかなければならないと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。

 次に、障害者介護手当のことでございますが、現在、本市におきましては、満六十五歳以下の身体障害者手帳の一種、一級及び二級の所持者が四百十六人、療育手帳Aランクの所持者が百五十五人となっており、特別障害者手当受給者二十九人、障害児童福祉手当受給者三十名、さらに障害年金に該当しない成人が受給する福祉手当の受給者が三十六人、そのほかに障害基礎年金の受給者が九百二十二人ということになっており、また現在六十五歳に満たない障害者九人の方々が紙おむつ給付事業を受けておられます。

 現在、厚生省では、平成九年度の発足を目指して介護保険制度の導入を検討いたしております。この制度の加入者は医療保険加入の全国民となっており、受給者は六十五歳以上の被保険者及び被扶養者となっております。加入者が要介護者となられた時点で、ケアマネジメントが実施され、必要・適切な介護サービスや給付を受けることができるというシステムです。

 また、厚生省の見解では、若年障害者を介護保険制度に組み込めない場合には、同制度と同水準のケアを別途考慮するとの考え方を明らかにしております。本市の紙おむつ給付事業につきましては、本来介護手当という発想から生まれた制度でございますが、障害者の方々に対する諸施策につきましては、今後も充実に向けて検討してまいりたいと考えておりますので、御理解をお願いいたしたいと思います。

     〔十二番 福島慧雄君登壇〕



◆十二番(福島慧雄君) 障害者の寝たきり在宅介護手当の支給について御答弁いただいたわけでございますけれども、特に前段申しましたように、公的介護保険の導入というものの中に、そういった施策というものも考慮されておるというものは十分承知いたしておるわけでございますけれども、それまでのつなぎということの中で、特に若年の障害者の寝たきり在宅という方たちには、現行の先ほど申しました三本柱、これは特に老人を中心としたところの、いわゆる三本柱でございました。ところが、それを運用、適用されるということについて、非常に障害者の寝たきりの人というのが今隘路になっておるところがあるわけでございます。そのような中で、どうか介護手当の支給までのつなぎといえばちょっと言葉に語弊があるかもわかりませんけれども、障害者寝たきり在宅介護手当の支給については、十分お考えいただきまして、温かい市長の御配慮をお願いしたいと、かように思っております。

 財政の見通しについてでございますけれども、今市長の方から話がございましたように、鳴門市財政の現状の厳しいことについては、十分に市民皆様とともに御理解ができました。このように厳しいときを迎え、山本市長を先頭に職員・市民が一丸となってあすの鳴門市発展のために頑張ってゆかなければならないと強く感じた次第であります。

 市長、財政は「入るを量りて出づるを為す」と申しますが、低金利の時代のチャンスの中で、あすをつくる鳴門市のために思い切った投資を行い、財源の確保をいたし、明石大橋開通による二十一世紀への展望の開けた鳴門市建設に御英断を下されますことを強く要望いたしまして、清政会の代表質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。



○議長(矢野善治君) 次に

 平成同志会代表

一、市長の政治姿勢について

             三番 勘川一三君

     〔三番 勘川一三君登壇〕



◆三番(勘川一三君) 皆さんおはようございます。

 清政会に続きまして、今度はただいまから質問通告書に従いまして、私は平成同志会を代表いたしまして、市長の政治姿勢についてのこの三問を質問いたしたいと思います。

 まず、山本市長におかれましては、御就任されてもうはや七カ月が過ぎ去りました。この間、鳴門市民の負託にこたえるべく政治指針の方向づけと相まって、市民幸せのための諸施策づくり、あるいはその具体化に向けての御努力がうかがえる昨今であります。市長も御認識なされておりますように、明石大橋の開通を二年後に控えた本市には、さらなる飛躍、発展が見込まれる重大な時期に差しかかってまいりました。まさに究極の施策の早期実現が求められているのではないでしょうか。こうした重大な時期になすべき施策は急迫であります。将来展望を十分見据える中で、鳴門市民の夢と希望がかなえる、そして輝かしい二十一世紀が迎えられますよう、さらに山本市長の今後のリーダーシップが発揮されますよう、まずお願いいたしまして本題に入りたいと思います。

 最初に、競艇事業についてでございますが、皆さんも御承知のとおり、鳴門競艇競走場は昭和二十八年四月に全国で十一番目の競走場として誕生し、以来、幾多の変遷の中で順調な発展を続け、ことしで四十二周年を迎えておるところでございます。言うまでもなく本事業から生じた収益金は、都市計画事業の推進をはじめ、上下水道事業、環境衛生事業等市財政に大きく寄与し、さらには本市の主要施策であります教育、文化、観光の発展に多くの貢献をいたしております。現在、鳴門市の財政は、平成六年度決算見込みでは、歳出総額に占める人件費等の義務的経費が五〇%を超え、財政の硬直化がますます進んでおります。その中にあって、競艇事業会計から一般会計へ平成二年度から五年度の四年間は三十億円、平成六年度は二十六億円を繰り入れし、自主財源の少ない本市にとりましては、市民生活、あるいは福祉の向上を図る上で競艇事業収益は非常に貴重な財源であり、今後とも安定した収益の確保を図ることが必要であることは言うまでもありません。

 しかしながら、モーターボート競走事業は、平成六年度は全国売り上げで約六%の減少、入場人員が約三%の減少と非常に厳しい状況であるのが現状であります。このような中で、今後売り上げを伸ばし、一般会計へ繰り入れを今までどおりに、またそれ以上にするためには、競艇場の施設改善、そしてSG競走を開催できる施設が必要であると思います。このSG競走は、年六回行われている大きなレースでございますが、身近なところでは、平成五年度に第二十一回笹川賞競走が丸亀競走場で開催されております。そのときの他場売り上げは、百七十八億二千三百九十一万円で、施行者には約八億円の利益をもたらしております。このようにSG競走を開催すれば、わずかな期間で多くの利益をもたらすことができます。

 そこで、この六大レースが常に呼べるような施設づくりを今から検討していただきたいと思うわけでございますが、当競艇場施設はこれまで増改築、あるいは補修によって間に合わせてきている状態であり、今までにもモーターボート競走連絡協議会の三専門委員会より構成されている合同現地調査におきましても、多くの指摘がありましたように、前売り投票所及び全投票所、払い戻し所の配置の不整備、競走水面の拡大、さらには駐車場等の大きな問題を抱えております。また、現在の競艇場施設は、非常に老朽化も激しく、さらに施設改善をしなくてはいけない時期が来ていると思います。最近のレジャー施設は、すべて近代的な快適さを求められており、このままでは競艇ファンのニーズを十分満たすことができる施設、あるいはすべての面で効率的・効果的に事業運営が果たせる施設とは言えないと思います。その一つとして、現在の施設での収容能力が上げられます。このことはお盆、正月、記念レースといった特別レースでは入場者数が一万人を超えることがしばしばあります。しかし、一万人以上になりますと、売れ残りが出たり、あるいは場内が非常に煩雑、混乱をするというようなこともありまして、やはりもう少し収容人員の増大が可能な施設が必要でなかろうかと思うわけでございます。

 このように、現在鳴門の競走場は全国二十四競走場の中で最も汚い施設と言われております。このような施設では、身近にボートレースを楽しむこともできないし、新規ファン獲得も困難であると思われます。この際、時代の要請する健全なレジャー施設としてのイメージを出し、高齢者や女性、さらには身障者に対し、特に配慮した施設、また明石大橋完成時に対応できる収容人員を考慮した施設を建設し、新しく鳴門競艇場として皆様に親しまれ愛される、いつでも、どこでも、おもしろい競走の実現を目指して競走場の建設をしてはいかがでしょうか、市長の御所見をお伺いします。

 次に、文化観光行政についてであります。

 本県出身として誇ることのできる、世界的にも著名な人物として鳥居龍蔵と賀川豊彦がございます。鳥居龍蔵については、鳴門市の名誉市民にもなり、妙見山に鳥居記念館もあることから、既に我々市民にとってもなじみ深いものとなっております。ところが、賀川豊彦については、その名前は有名であるもののこの鳴門市とのかかわりが深いことは余り知られておりません。皆さん方も御存じのとおり、賀川豊彦はその生涯を貧民救済のための社会福祉にささげ、当時は世界最大の伝道者、最高の聖者とまで呼ばれ、ノーベル平和賞候補にもなりました。著書も代表作「死線を越えて」など二百四十冊余りを刊行して、海外にもその翻訳が紹介されています。また、今日、我々にとって身近な生協や農協の生みの親としても有名です。

 さて、この賀川豊彦の父純一は、鳴門市大津町の酒造家磯部家の三男として生まれ、大麻町堀江の賀川盛平の養子となり、井上高格らと自由民権論を唱え、本県で最初の民主政党である自助社を結成します。その後、高松支庁長、今でいう知事のようなものですが、ということになり、徳島県政の基礎を築きました。賀川豊彦は、純一の晩年の子供で神戸で生まれましたが、五歳で父が亡くなるとともに実家に引き取られ、十七歳までこの鳴門市で育ちました。後年にもたびたび徳島へ里帰りし、ドイツ兵俘虜の建設した船本畜舎二階で地元の人々を教えたことが今も語り継がれております。また、死後四周忌には、顕彰会の人々の手によって、父純一のすぐそばに墓も建立されました。このように見ると、賀川豊彦はまさに鳴門市がふるさとであり、彼の後年の実績のもととなる思想や考え方がこの鳴門市で形成されたものといってよいでしょう。ところが、残念なことに世界の偉人の一人と言われるこの賀川豊彦を顕彰する施設がこの鳴門市にはまだ何もありません。賀川豊彦を顕彰する施設をつくるということは、賀川豊彦という一個人を顕彰するばかりでなく、世界の賀川を生んだ鳴門市という士壌をも顕彰することであります。この鳴門市になぜ賀川豊彦という偉人が育ったのかということを研究し、その成果を広く、市民やそこを訪れる人々に知らせることによって、第二、第三の賀川豊彦を育てる土壌を広げていくことこそが故人の顕彰施設の本来の目的であり、郷土を愛する市民の務めであります。

 現在、鳴門市では、ドイツ村公園計画の見直しがされておりますが、この一角に賀川豊彦記念館を建設することは、賀川とドイツ兵俘虜の縁の深い船本牧舎との関係からしても、決して不思議でない。それどころか見知らぬ人を平等に接待し、お遍路さんを受け入れた地域社会の人々の心がドイツ兵俘虜との交流を生み、賀川豊彦の社会福祉の心を生んだとすればこそ、最もふさわしいと思われます。

 以上のように、ドイツ村公園に賀川豊彦記念館を建設することは、鳴門市、このすばらしい精神的土壌を顕彰することとなり、また次代の市民を育成するために今最も必要なことと思われますが、市長はいかがお考えでしょうか、お尋ねいたします。

 次に、汚水対策についてでありますが、本件につきましては、平成元年十二月の第四回定例会並びに平成六年十二月第四回定例会におきまして、既に質問しておりますので、引き続きの再問になろうかと思いますので、あらかじめ御承知いただきたいと思います。

 御承知のとおり、近年の生活用水の使用量の増大等を背景に、生活系負荷の比重が高まっており、公共用水質の一層の改善を図るためにも、工場、事業場に対する排水規制とあわせて汚染原因に占める割合が高い生活雑排水対策を進めることが急用な課題となっているところであります。

 さて、質問要旨につきましては、前回に引き続き立岩元地、七枚水尾川、大井利の汚水対策であります。このことについては、前回も申し上げましたように、ふるさとの川リバーフロント整備として撫養川・新池川水辺空間整備事業と関連いたしておりますこの事業は、撫養川、新池川に沿った河川を生かした潤いのある水と緑に囲まれ、市民が水と触れ合いながら憩い、交流する空間として親水性を重視した整備を促進しているところであり、水質保全を図らなければならないことは、今さら申し上げるまでもございません。

 そこで、前回の答弁では、元地、七枚水尾川は市内でも最も汚れた河川であり、生活排水の集中している地域であることから、各家庭への合併浄化槽の導入を積極的に推進し、またモデル事業として立岩排水路の貯水池における直接浄化を考えていきたいと御答弁をいただいたわけでございます。その後、この問題に対する制度について、県と協議し研究されているかどうか、またどのような結論が出ているのか、お聞かせいただきたいと思います。

 答弁によっては再問をいたします。

     〔市長 山本幸男君登壇〕



◎市長(山本幸男君) 勘川議員の第一問目の競艇の関係でございますが、競艇施設については種々改善をしてまいりましたが、近年、他競走場において施設改善計画が検討され、既に実施に移している場もあるのは御指摘のとおりでございますが、景気低迷の折、公営競技全般にわたり売り上げ減少が著しく競艇事業も同様であります。当競走場は、他競走場に比較して施設面において悪い環境にあることは認識しております。今後は、財政状況も勘案の上、早急にファンの拡大を図り、売り上げ増進のためにも施設改善について積極的に推進していきたいと考えております。平成八年度予算において、財政厳しい折でございますが、調査研究のため、予算計上を図りたいと考えております。

 第二点の賀川豊彦先生の関係でございますが、文化観光行政については、現在ドイツ村公園の計画を全般的に見直しておりますが、私自身、文化及び観光については非常に重要視しております。今後は、このドイツ村公園も含めた鳴門市全体の観光文化について、総合計画をさらに見直していきたいと思っております。

 ところで、現在見直し中のドイツ村公園では、実際に県外答を十分に呼び込みができておりません。また、市民も楽しめるようなものにしていく予定ではございます。その中で、御要望の賀川豊彦記念館、さらに第九の関係の国内初演をした施設としてのドイツ村でございますが、賀川豊彦記念館につきましても、全体計画でどういうふうに位置づけるかについて、よく検討してやっていきたいと、こう思っておりますので、ただいま船本牧場等を含めまして、全般的に観光行政をどう位置づけるのかという中に考えていきたいと思っておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたしたいと思います。

 さらに、七枚の水尾川の件につきましては、担当部長の方から回答させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

     〔環境衛生部長 平岡敏宏君登壇〕



◎環境衛生部長(平岡敏宏君) 勘川議員の汚水対策、立岩、七枚水尾川の水質浄化はどのように取り組みをしてきたかということの御質問に対して、私の方からお答えをいたしたいと思います。

 立岩、七枚水尾川はじめ、市内の水質につきましては、毎年市全域の水質総合調査の中で調査をいたしておりますが、その結果につきましては、七枚水尾川の水質の汚濁を示しますBOD、COD等の各数値が高く、市内でも汚れた水域であるとの結果が出ております。この浄化対策につきましては、各家庭への合併浄化槽等の導入により浄化対策を図っているところでございますが、川東地区の普及はいまだという状態にございます。このような状態の中で、緊急の対策といたしまして、本年の十月に七枚水尾川上流の貯水池のヘドロのしゅんせつを行ったところでございます。このヘドロの中には生活不用品等いろいろの廃棄物が含まれており、これが汚濁の原因でなかろうかと考えられます。

 また、本市は、国の水質汚濁防止法に基づきまして、県より鳴門市地域が生活排水対策重点地域に指定されておりまして、生活排水対策推進計画を策定し、合併浄化槽の積極的導入と発生源対策としての家庭、事務所等ヘの啓発に取り組んでいるところでございます。

 この汚水対策には、庁内各課に関係いたしますので、去る十一月に関係各課がこの水質の汚濁対策について協議をいたしましたところでございます。今後とも、当該水域の水質浄化の対応は、あらゆる機会をとらえまして浄化の啓発等含めまして取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。よろしくお願いいたします。

     〔三番 勘川一三君登壇〕



◆三番(勘川一三君) 再問いたします。

 一番に出ております競艇施設についてでありますが、ちょっとくどいようでございますが、二、三、私にファンからいろんなことを申されておりますので、その中の一部取り上げてちょっと申し上げたいと思います。

 鳴門競艇は、「三にくい」という言葉がございます。これはどういうことをいうのかというたら、ちょっと今から申し上げてみます。

 その「三にくい」、一つ目は、場内には出入りが非常にしにくいということであります。その理由としては、退場する際に車が混雑するため、相当な時間を要するために、楽しいはずの十、十一、十二レースを避けて帰っている。また、入場の際は、競艇関係者は近いところに入場口があるのですが、ファンはわざわざ中央の入場口まで行かないと入りにくいと言われております。

 その二つ目は、競走が見えにくいといったことです。このことは大きな柱が邪魔になったり、窓枠が邪魔になったり、競走しているボートが見えにくいといったことだそうです。

 その三つ目でありますが、発売窓口の場内が狭いがために混雑して見えない。また、全国的にも今どき珍しい発売締め切り五分前にオッズを消している。ファンが一番注目しているものであり、それを見ながら買い目を見出すのに目安が立ちにくいといったことであります。

 以上で「三にくい」と言われているゆえんであるそうでございます。

 それともう一つの問題としては、公有水面を利用しております競技水面が上げられます。このことについては、現在モーターボート選手は約千六百名が登録されておりますが、その約四〇%に当たる六百七十名は登録三千番以降の若手であります。この若手のレース戦法は、それまでのインコースから逃げ切りという、これまでの競艇のレースを根底から変える全速ターンという旋回方法でレース形態を変えてしまいました。今スター選手と言われる選手は、全員がこの技術をマスターしておるようでございます。スター選手に出場してもらうことが大きな売り上げ向上につながるわけでございますが、現在鳴門の競走場は全国一狭い水面であるがために、第一マークでの全速ターンができない状況です。このことはスター選手が出場したくない、出場しないということでございます。売り上げも当然伸びないということでございます。

 そこで、スター選手が目いっぱい全速ターンができる広い水面が必要になってくるわけであります。まだまだたくさん聞かされることがありますが、やはりファンのニーズにこたえなければ増収は到底望めるものではありません。先ほども私が申し上げたように、全国に類のない施設の現状であります。ファンサービスは、粗品を進呈するだけのものではありません。ファンの真の願いは、ファンの要望を満たしてあげる、そんな施設と環境づくりであると思います。また、一方では、本市にとって貴重な財源をさらに高める手段は、施設改善が唯一の手だてだと言っても過言でないと信じます。

 そこで、調査のための予算を先ほど市長からも話があったんですが、平成八年度の当初予算に計上する御意思はあるのかということを再度お聞きしたいと思うわけでございます。

 というのは、競艇事業は一般会計とは違って、企業会計の中で財源も調査費ぐらいははっきり申しましてあるわけでございます。したがいまして、特に先ほど福島議員さんから、鳴門市の財政の見通しについてということで代表質問を清政会からされておる中で、答弁もありましたように、いわゆる競艇の収益のこの財源が一二%も鳴門市の中で占めておるということになりますと、非常にもうこのウエートが高いもんですから、先ほども申したように、やはりファンがあっての競艇事業でございます。そして、福祉向上いたしますにしても、やはり財源が要るわけです。したがいまして、ぜひ新年度の当初予算に計上を図っていただきたいということで、答弁をひとつお願いいたしたいと思います。

 次に、文化観光行政についてでありますが、賀川豊彦のことにつきましては、前段で申し上げましたが、今でいうボランティア活動の先駆者であり、東京で、また関東大震災には賀川豊彦が被災者に対して温かい手を差し伸べて大いに活動をされたそうでございます。本年一月十七日の朝、兵庫県南部地震というか阪神大震災でも、生きていれば神戸市地区で先ほども申したように生活しておった関係で、神戸市地区では大いに活躍をされたことだと思うわけでございます。

 平成九年度は、本市にとりまして市制施行五十周年を迎えようとしております。この五十周年の節目を迎える年に当たり、記念事業の推進に向けて市民会議が既に設置され、検討委員会等でその構想案が煮詰まっているやに聞きますが、そうした記念行事の開催は大いに実施されることを望むわけですが、私はその構想案に、先ほど市長もちょっと答弁がありましたが、ぜひ加えていただいて、文化観光行政に役立つ賀川豊彦記念館を建設し、意義深い年としてお祝いをすると同時に、後世に伝えるためにも、二十一世紀前の最後のチャンスではなかろうかと思います。ちょっとこれは余談になりますが、市長の御尊父さんは歴史に非常に詳しい方でございまして、私も小さいときからよく承っております。そんな中で、市長自身も先ほど答弁の中でありましたように、文化及び観光について非常に重視していきたいと、こういう言葉も述べておりますので、再度もう一度答弁をお願いしたいと思います。

 それから次に、川東地区の汚水対策についてでありますが、これ何回も代表質問なりさしていただいとるわけですが、また一般質問でもさしていただいたわけですが、この問題につきましては、非常になかなか解決策がなくて、今答弁もいただいたわけですが、この問題はもう前からも話があるわけですが、答弁もいただいとんですが、抜本的な解消を図るには補助対策事業で取り組みたいというような御答弁もいただいとんですが、今日で、いわゆる七年が経過しとるわけです。したがいまして、鳴門市で一番汚い水路と位置づけはしとりながら、現況のまま放置されているのが実態であります。したがいまして、市長もよく御存じのように、この地区は非常に広域範囲のために貯水池というか大井利というわけなんですが、その場所がちょうど広域範囲にわたって、面積が約七十ヘクタールあって、世常数は千八百四十三、そして住民にいたしますと五千四百八十四、ちょっと市民課で調べてみたら、ちょうど地域がそのように該当するわけでございます。

 そんな中で、この立岩地区の水尾川は準用河川でもあり、非常に各課にまたがるわけでございまして、さっきもヘドロを掃除しておきましたということでございますが、それは非常に結構なことだったんですが、これもヘドロももう二回、三回も、これ今までされてるわけなんで、まだいまだにこういうふうな話をせないかんということは非常に残念なことで、抜本的な大井利、そしてまた貯水池についても、改善をせなけばいけないんじゃないかなと。私個人で言わしていただいたら、やっぱり大井利の貯水池の構造が、やはり間違っとんでないかと。というのは、都市計画当時に、あそこはもともとは水が、いわゆる干満、満ち引きのときには、水は流れとったわけでございます。ところが、それを手前の貯水池にしたがために、いわゆる六枚、そして七枚、そして元地の水路があった水路を一つ閉鎖しておるわけなんです。したがいまして、この貯水池に水が全然通わないというか、もう里浦の花面地域、妙見山あたりから流れてくる水、そして立岩地区、林崎、この周辺の水は、いわゆる里浦地区につきましては、特に上流から流れてきて、そして下がいわゆる撫養川になりますんで、そんな関係で水が、いわゆる流れれば前のときは水尾があったときには、それをうまく流れとったから水がきれかったので、現在はそれを閉鎖し、そしてまた大塚製薬の前というか、今はちょっと広がっておりますが、道路になってますが、その下あたりに川があったわけでございまして、その川というのから、いわゆる大井利、そして貯水池につないどったわけです。このつながっとったのが閉鎖したために水が流れなくなったと、こういうふうなことはこれはもう市長もよく御存じだと思います。

 したがいまして、ぜひ今まで放置されておったいろいろ浄化槽とか、いろんなことで実際担当課は言われとるわけなんですが、実際現在直面いたす問題としては、実際今現在住宅建てよる方なんかも、そういうふうな浄化槽を設置せえというても、簡単に、補助制度はあるものの、実際は活用はいたしておりません。したがいまして、先ほども部長から答弁はあったけど、ていのええ答弁であって、実際は全然そんな状況ではないわけでございます。

 したがいまして、ぜひ私が前もちょっと申したんですが、補助事業に乗していただくべく、ぜひもう本年度は、七年度はもうとてもでないけど間に合わんということで、そらもうやむを得んにいたしましても、立岩地区の生活排水対策重点地区に指定をされているということでありますので、生活排水対策推進計画の策定をし、そしてまた国、県の補助制度に取り組んで、それは前回も申し上げております。この生活排水汚染水路浄化施設事業というのは、これ国に、あるいは県を通じてあるわけなんです。それにぜひ八年度に認定がその当時には要るということで、そのときは認定をしてなかったと思いますので、この地区を認定をしていただいて、そして八年度にぜひそれを調査、そしてそれに予算を計上し、ぜひ取り組み方を市長に御答弁をひとつお願いしたいわけなんです。

 特に、これは今までも調査研究する、水質もいろいろ検査はしております。したがいまして、悪いということはよく理事者の方もわかっとりながら、物が大きいというか非常に地域が広いというか、そんな関係で今のところ各課にまたいで、五つの課にまたがると思うんです。それは土木課、そして都市計画課、そして商工課、それから耕地課、生活環境課と、生活環境課が一番主になって今していただいとるそうでございますけど、それもはっきり言うてヘドロを掃除するぐらいが精いっぱいなことで、このヘドロだって掃除するのは費用もかかりますので、もうそういうことをせずに、やはり自然の、以前都市計画がされる前のときだったら、水はいわゆる美しくて、そして魚もすめて、そして非常に環境のいい、潤いのある実際の水尾であったわけです。それを取り戻していただくためには、ぜひ当初予算にこれあたりも、いわゆる調査費というか、そういうことをつけていただいて、平成八年度から県、国に上げて、ぜひひとつ進行をしていただくべく市長に要望というか、御答弁をお願いしたい、どのようにされるか、ひとつよろしくお願いいたします。

 以上です。

     〔市長 山本幸男君登壇〕



◎市長(山本幸男君) 勘川議員の、まず御質問の第一の競艇の関係でございますが、「三にくい」ということでございますので、市民からいろんな声を聞かされております。先ほどお答えいたしましたように、平成八年度の予算の当初予算に調査費を計上させていただきますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。

 二番目の賀川豊彦先生の件でございますが、これにつきましても、塩業資料館等いろんなあれを抱えておりますので、予算的にそれとの絡みもございますので、我々の誇るべき賀川先生であるという認識は私は強く持っております。したがいまして、ドイツ村公園との兼ね合い等を考慮して、賀川先生のおうちを見に行ったんですけど、あそこをやろうと思ったら相当な、またやはり経費がかかると思いますので、それはそれなりのどういうふうに描くかを、また深く研究しまして考えていきたいと、そう思っておりますので、その点も御配慮、御理解のほどをよろしくお願いいたしたいと思います。

 それから、七枚の水尾川の件でございますが歴史的にいろんな経緯がございますので、それにつきましても、平成八年度の予算に計上いたしまして、調査費をつけまして担当課にどういうふうにするのか、もう一度よく研究してくださいよというふうな指示はしてありますので、それについても、またそういうことをやりますので、御理解のほどよろしくお願いいたしたいと思います。

     〔三番 勘川一三君登壇〕



◆三番(勘川一三君) 競艇施設についてでありますが、今先ほど市長からも答弁をいただいて、私もそのように思うし、またぜひそのように改善していただきたいと。本市の市民福祉の向上を図る上で、競艇収益は貴重な財源であり、そのためにも安定した収益の確保を図り、本四架橋完成時に向けて施設改善を図られるよう強く要望いたしまして、了といたします。

 文化観光行政についてでありますが、ドイツ村公園の計画を全般的に見直しをしているそうで、先ほども話があったとおりで、ぜひ賀川豊彦記念館やベートーヴェン第九の国内初演奏された記念した施設などにも含めて具体的に計画し、全体計画に織り込むことを要望いたしまして了といたします。

 汚水対策についてでありますが、本年から調査をして取り組むということですので、ぜひふるさとの川リバーフロント事業にふさわしい清流と水質になるよう強く要望いたしまして、ぜひひとつ取り組みを要望いたします。

 平成同志会の代表質問をこれで終わらせていただきます。どうも御清聴ありがとうございました。



○議長(矢野善治君) 次に

 みらい代表

一、市長の政治姿勢について

             十番 横井茂樹君

     〔十番 横井茂樹君登壇〕



◆十番(横井茂樹君) 議長の御指名がありましたから、会派みらいを代表いたしまして質問に入ります。

 質問内容は、市長の政治姿勢について。

 四月の統一地方選挙で当選しまして、先輩議員の会派に入っていろいろ御指導を仰ぎながらという方法もあったのですが、先輩後輩という関係の中で、大変失礼な言葉かもわかりませんけど、お許しを願いたいんですが、気兼ねせずに鳴門市の将来について互い激論し、本論をぶつけて互いに切磋琢磨し、四国の表玄関になろうとしている鳴門市の夢を描き実現させることが一番ベストじゃないかなということで、目的を同じくした新人六名が政策集団みらいというものを発足いたしまして、八カ月目に入りました。私自身、政治の世界に入る前と入った後では、いろいろな面においてギャップを感じました。このギャップをプラス志向にして、また闘志の源として一生懸命頑張りたいと思います。

 そこで、市長にお伺いいたします。

 市長になる前の後援会報を拝読いたしまして、市の行政についていろいろああしたい、こうしたいという夢、ビジョンを持って選挙に臨み、人はこの会報を見て公約という人もいますが、当選して想像もしなかったであろう予算書の内容、各担当部課長のヒアリング等を受けて、市の内容を我々と違いすべてを把握されたと思います。市長になる前と後ではどのような違いを感じられたか、また市長になって民間との違いは何か、一番違いを感じたのは何か、素直なお気持ちをお聞かせください。

 なぜこのような質問をさせていただきますかと申しますと、今までの鳴門市は、市政に対する方向性がありません。経済界の人、政治家など各界の方と話をしても、最後に行き着くとこは鳴門市は方向性がない、企業でいえば株式会社鳴門市役所は、何を生産し、何を販売しているのかわからない。恐らく山本市長も同じことを感じていたはずだと私は思います。現状を打破して方向性をもたらすためには、相当な熱意と闘志を必要といたします。また、民間的な発想が今こそ必要だと私は思います。市長も、我々も、議員も、任期は四年です。四年したら、次にまた仕事をさせていただけるのか否かわからないわけです。ゆえに四年間で四年分の仕事をするのは当たり前であって、いいスタッフがおれば、だれが市長になっても仕事はできます。だから、山本市長に私が期待しているのは、四年間の任期に八年分、あるいは十年分ぐらいの仕事をするぐらいの意欲を、闘志を持っていただいているのか、大変失礼ながらこんな確認をさせていただいたわけでございます。我々から見れば、大変うらやましい国家公務員という職を捨て、起業家として成功なさったわけです。この経験を市政にぶつけてもらわないといけないし、できる市長だと私は信じております。

 次に、本題に入らさせてもらいます。

 鳴門市の都市形態が観光と文化の都市とうたっておりますが、鳴門市の方向づけ、実行することが市長、議員の役目ではないかと私は思っています。

 そこで、第三次鳴門市総合計画について、まず全体的なところからお伺いいたします。

 昭和四十八年に第一次鳴門市総合開発計画基本構想を立てて、昭和六十一年に第二次総合計画基本構想を策定してきて、平成元年度に平成五年度を目標年次として基本計画を策定し、各種の施策を推進してきたようですが、明石大橋全通、関西国際空港の開港、四国縦貫自動車道の整備、また四国横断自動車道の進行状態から、本市を取り巻く状況が大きく変化されたことによって、第二次構想の目標年次が平成五年のために、新たに計画的な行政の指針として、当時の市長、矢野政権時代に平成六年から平成十五年の十年間の第三次鳴門市総合計画を作成された経緯があります。ところが、山本市長は市長就任後、すぐ見直し案を出し、各担当者に指示されました。山本市長が第二回定例議会の中で所信表明でも述べられたように、「市民の立場で市政を運営することを基本に、市民の意思を尊重し云々」とおっしゃられました。この第三次総合計画も、市民アンケート、地区懇談会、総合計画策定委員会、そして皆さん方の議会、幅広く市民の声を聞きながら策定されております。そして、実施計画においても、ローリング方式によって毎年見直しをすることになっております。私自身、この計画は非常にいい構想だと思っております。また、作成したスタッフも全知全能すべてを出し切ったことだし、また策定後、まだ一年しかたってないわけでございます。山本市長は、所信表明の中に、総合計画の中で個々の事業や手法について、早急に正すべきは正し、見直すべきは見直しながら重要施策を積極的に取り組んでいきたいと申されました。何が見直しなのか、見直しの要因は何か。そして、具体的に重要施策の中で見直し指示したものはどの項目があるのか、お教え願いたい。

 第三次総合計画の重要項目は、都市基盤では六事業、市民生活では七事業、産業経済では四事業、教育文化では五事業、行財政では一事業、計二十三事業です。また、早急に見直しとはいつまでを見直し期間と判断され、担当者に指示をしたのか、お教え願いたい。

 今までは新人の市長さんでしたから、全体を把握するには時間が要りますから、私も様子を見ていました。もう八カ月過ぎましたことだし、政治の継続、任期は四年という観点から、はっきりしたお答えを出せると思います。

 それと、第三次総合計画の中には、各事業に対するタイムスケジュールがない。努力します、目指します、進めますばかりです。総合計画ですから、それでいいのですが、せめて重要施策に対しては、いつまでに完成するというタイムスケジュールの項目を入れてほしいと思います。市長のお答えをお聞きしたいと思います。

 というのは、一般企業を私はよく例えるのですが、企業と比べて行政の計画、目標には目標達成への具体的手段、方策等の具体性がない、あるいは欠けております。設定した目標は、必ず実行させるのだと。そのためにはどのようなタイムスケジュールで推し進めるかが必要で、それを明らかに明示して、それを市民にその達成度を何年かごとに公示して、これは市民に何をどのように進めているのかの情報公開をすべきだと私は思います。多少市職員には達成度が無言の圧力になるかもしれませんが、意欲のある職員には生き生きとした活力が出るのではないでしょうか。この点についても、市長の御答弁をお願いいたします。第三次総合計画は、鳴門市の市民に配布しておりますから、常に市民が関心を持っております。我々議員は、常に市民に詳しい報告する義務がありますので、明確なお答えをお願いしたいと思います。

 以上が概略部分についての質問です。

 次に、第三次総合計画の個々の事業について、全部は時間の都合でお聞きできませんので、二、三の事業についてお尋ねいたします。

 都市基盤部門、教育文化部門、産業経済部門と三つの部門に関連のあるドイツ村構想についてお尋ねいたします。

 第三次総合計画の中で、歴史的に、文化的に遺産の多いドイツ村公園の整備をし、ハイウエーオアシス構想の実現化を図って、特に姉妹都市リューネブルク市を交流を促進させて、国際交流型テーマパークとして有効活用を進めたいとうたっております。また、徳島県企画調整部が県民に公開しました三〇〇〇日の徳島戦略、四国の玄関を目指して触れ合う徳島の基本戦略の中にも中心的な事業として、ドイツ村が四国横断自動車道から直接利用できるハイウエーオアシスとして、パーキングエリアとして観光地が一緒になって、全国でもまだ少ない、新しい構想に期待してるとうたわれております。県が企画しております明石大橋全通を照準に合わせている鳴門ウチノ海総合公園などとの連携を考えると、ドイツ村公園が担う役割は非常に大きく、県また一般市民が大きく期待されている公園事業に対して、鳴門市の取り組む姿勢がいまだはっきり見えないところがあります。ドイツ村公園の観光行政の中での位置づけはどのように考えているのか。ドイツ村公園事業を市直営の規模でするのか、第三セクター等の民間企業を加えた規模にするのか、現時点のお考えをお聞かせ願いたい。

 鳴門市と同じように、あらゆる県、市町村で何か変わったおもしろい施設ができないかと、同じような考えで計画している中で、いろいろなテーマパークは戦国時代と言われております。そういう中で凌駕して初めて生き残れるということでございます。また、どこに行っても同じような施設、テーマもなく独自性もない施設を見ている目の肥えた顧客を納得させるには、独自性が必要でございます。その点、鳴門市のドイツ村公園はどこにもまねのできない利点があるわけです。こんな有利な資源を見逃すことはないと思います。数カ月前の七月ごろの某情報誌の記事の中に、ドイツ村公園の計画見直しという見出しで、徳島の某コンサルト会社にドイツ村公園の整備計画の見直し業務を委託して、計画案を提出させるようになっております。これを指示した以上、何の項目について、どのような企画に見直すのか、御説明を願いたい。

 また、平成七年六月に、ドイツ村公園の横を流れる板東谷川に通常砂防開発を県が行うと某情報誌の見出し記事がありました。県は、ドイツ村公園の整備計画との兼ね合いを見ながら検討すると言っておりますが、この点についても、詳細な御説明をお願いしたい。恐らく県もドイツ村公園の一連と考えているはずだし、県と市との事前の打ち合わせがあったことと思われます。

 以上、個々の事業についての質問です。お答えによりまして再問させていただきます。

     〔市長 山本幸男君登壇〕



◎市長(山本幸男君) 横井議員の御質問にお答えいたします。

 まず、第一の点でございますが、多くの市民の御推薦をいただき、市長に就任し、早くも八カ月目に入りました。就任当初申し上げましたとおり、私はできるだけ多くの市民の声を聞き、市民の立場に立って奉仕する、このことを基本姿勢とし、市政運営に取り組んでいるところでございます。

 お尋ねのございました市長になる前と今の心境の違いを述べよということでございますが、私は何事にも全力を挙げて取り組むというのが私の信念でございます。お話にありましたように、私は国家公務員としての経験もあり、役所の何たるかは承知しております。横井議員は、冒頭政治の世界に入る前と後でギャップを感じられていると申しておりましたが、これはプラスに志向することをもっともなことだと思っております。私も、国、そして民間企業、さらに地方行政へと身を転じておりますが、今企業の経営の難しさ、厳しさとは異なるもどかしさを感じている面もございますが、加えて折しも時代が時代で、今回のように日本未曾有の不況の時期でもあり、また鳴門市としましては、さらに五十年の歩んできた歴史もあります。一朝一夕に方向づけを改革できるものでないことでもあります。

 しかしながら、こうした中にありながら市の置かれた現状、未来を見詰めたとき、明るい希望があります。私たちの悲願がついに実現するときが来ました。完成間近な明石海峡大橋、歴史的な大きな節日となるこのときに、我が鳴門市は関西と四国の情報発信の拠点として、さらなる機能の強化を図り、新しい時代二十一世紀の明るく夢開く鳴門のまちづくりに取り組み、誠心誠意これに取り組んでいきたいと思っております。

 次に、第三次鳴門市総合計画についてでございますが、私は市長就任に当たり、私の目指すまちづくりとして、鳴門のすばらしい自然と文化を誇りにし、後世まで語り継ぐことのできる郷土づくりと、郷土を愛する心をはぐくみ、美しく豊かで住みよいまちづくりに取り組まなければならないと考えました。

 そこで、さきに策定されました第三次鳴門市総合計画の見直しを指示いたしましたのは、各施策の事業内容や手法並びに立地場所、また市政の中での位置づけ等から判断するに、市民の声が十分に反映されたと言いがたいものがある。将来のまちづくりを見据えたとき、不安な要素が広範に見受けられましたので、これらの見直しを指示したところでございます。

 指示いたしました主な事業についてでございますが、まず鳴門駅周辺地区の再開発につきましては、これまで再開発ビルの建設と市道の延伸、JR鳴門駅の移転並びに駅前広場の再整備を一体的に整備していくということで、関係機関と協議を進めてまいりました。しかし、これまでの商業を核とした再開発ビルの建設は、今日の厳しい経済情勢下にあって、早急な建設整備は困難と思われますので、地元協議会とともに地域の特性に応じた実現性のある新たな開発仕様の検討を行うよう指示いたしております。

 次に、中核工業団地及びソフトノミックスパークの工業団地開発事業は、直接的・間接的な経済波及効果は言うまでもなぐ、将来の世代に地元での雇用の場をつくり、地域の均衡ある発展を図っていく上からも必要な事業と考えております。このため、早期着工に向けて開発同意を得られていない地権者に、誠心誠意御協力をお願いしているところでございます。いましばらく時間をいただきたいと存じます。

 次に、総合福祉センター建設についてでございますが、立地場所や施設内容も含め、現在市民各層各界から建設に向けた御意見、御要望を求めるべく諸準備を進めてまいっております。

 また、新市営球場の建設につきましては、多角的に見直しを進めることとし、市民に親しまれる広く活用していただける施設の整備ができないか、その検討に当たらせておりますので、いましばらく御猶予いただきたいと思います。

 見直しを進めていく一方、進入道路及び関連道路・水路等につきましては、早期の完成を目指し実施していくことにしておりますので、あわせて御理解、御協力をお願いするものであります。

 さらに、塩業資料館についてでありますが、本市は「塩のまち」として栄え、今日に至っているという歴史を持っており、私はその歴史を後世に伝える役目を担っているわけでありまして、そのためにも塩業資料館の建設は、福永家住宅並びに入り浜式塩田の復元等周辺整備とあわせて検討し、文化性の高い、より多くの方々に来ていただけるような観光施設として、いま一度改めて各界各層の方々の意見をちょうだいする中で再検討し、鳴門らしい特性を持った施設としての完成を図ってまいりたいと考え、塩業資料館建設推進検討委員会を設置し検討を進めており、その意見がまとまり次第、実施設計を行い、工事を施行する予定で進めております。

 また、四国横断自動車道については、過日の全員協議会におきまして、御報告、御説明申し上げましたとおり、現在地区対策協議会への地元設計協議を鋭意実施いたしておるところであり、本年十二月末までには全地区への第一回目協議が終了する予定となっております。近く徳島県の横断事務所が堀江地区に開設される運びとなっておりますことから、ますます横断道建設事業の推進に拍車がかかるものと思われますので、議員皆様方はじめ市民の皆様方のより一層の御理解と御協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 以上が指示した主な施策であります。すべからく市が重要施策として位置づける諸施策については、できる限り民意を取り入れ、議会の皆様はもとより、また広範な市民ニーズを把握した上で、これらの実施に当たらなければならないと考えております。

 また、それら重要施策の推進並びに施設等の情報提供については、市民の皆様には広報なるとを通して、でき得る限りお知らせし、御理解を賜るよう努めたいと考えております。

 以上のような基本的な考えのもと各事業の計画年度並びに実施時期については、当初計画とは若干の差異が生じますが、目先のまちづくりにとらわれず、将来に禍根を残さぬよう十分考慮した上で、個々の事業のスケジュールを詰めるよう指示しております。現在、あらゆる角度からこれらの検討に当たらせているというところでございます。

     〔建設部長 宮崎義範君登壇〕



◎建設部長(宮崎義範君) 私の方からドイツ村公園に関連する御質問にお答えしたいと思います。

 まず、第一点目の観光行政の中での位置づけはどのように考えているか。ドイツ村は、歴史的背景の中で観光施設を整備し、東の国立公園鳴門と連帯させまして、広域的レクリエーション需要を充足させるための場としたいと考えております。

 次に、二点目の全体計画の現時点での考えをということでございますが、今年度において、ドイツ村公園総合整備計画の変更をコンサルタントに委託し、現在見直し中でありますが、変更計画の中での民活ゾーン等も含めてまいりたいと考えております。現在、具体的なことはまだできておりませんので、お許し願いたいと思います。

 次に、県が板東谷川に砂防計画があると聞くがと、公園計画との整合性でございますが、砂防計画関連でございますが、県においては今年度、平成七年度より板東谷川の砂防工事に着手する予定でございます。護岸については、自然石等ドイツ村公園にマッチする工法により施工し、その背後地、いわゆる高水敷でございますが、これは鳴門市において、ドイツ村公園の範囲の中でありますので、鳴門市において平成九年度から積極的に公園事業の整備を図りたいと考えております。

 以上でございます。

     〔十番 横井茂樹君登壇〕



◆十番(横井茂樹君) 再問させていただきます。

 一つ目の質問、任期四年の市長の行政に対する意気、また民間との違いはについてでございますが、市長の市政に対するビジョンを語れば何時間もかかるでしょう。大変失礼ですが、市長の御答弁のときにお顔を拝見させていただいて、いつもと少し違うなと、そこに市長の市政に対する意気込みを感じられました。しかし、予算書一つとってみても、先ほど福島議員の御質問のお答えがされたようにわかりますように、予算総額約二百三十四億円、そのうち真の自主財源としては個人とか法人、固定資産税の市税が約七十五億円、ところが人件費に先ほどもおっしゃったように約八十一億円ぐらい必要となってるわけです。建築事業費等の市民に対する投資的な経費が約三十八億円しかない。そのうち拘束力のない市が自由に使える一般財源が約九億円、ここまで言えば、私がこれから先何を言おうとしてるのか、言わなくても市長なら察しがつくと思います。これから大変だと思いますけども、四年の任期で八年から十年ぐらいの仕事をしないと、市民に手ごたえのある感動は与えられないと思います。しかし、言葉少ない御答弁の中に、厳しい中にも明るい希望があるというお言葉がありました。市長の闘志をのぞかさせてもらいました。余談ですけども、また市長の時間がとれたときに、将来の鳴門市について、我々みらいの議員と市長の肩書を外して、また討論を交わさせてください。

 次に、二つ目の質問、重要施策の何の理由で何を見直したか、具体的についてですが、重要施策二十三事業のうち、市長が見直し指示したのが六事業でしたが、この六事業の中で計画の出口が見えたのは二事業でした。そういうふうに私はちょっととらさせてもらったんですけども、さきの質問の中で申し上げたように、一期四年なんですけども、事業のスピードダウンというのは行政の空洞、あるいは考え方によったら後退になる場合もあります。これは市民感情としてもいい方向には理解されないと私は思います。私自身、役所と民間のずれの感じるのは、役所関係は時間に対するコスト意識に大変、失礼なんですけども、欠けていると私は思います。つまりスピード感がない。今すぐやれば、また一生懸命頑張ればできるのに、もう少し検討いたしますというような月日を延ばしがちじゃないかなと、私はタイム・イズ・マネーだと思います。むやみに時を延ばすのは市民に対して見えざる税金をかけているんじゃないかなと私は思います。しかし、市長がおっしゃるように、将来に禍根を残さないために十分過ぎるぐらいの検討ということは、これはわからんことはないんです。人間のすることですので、失敗もあります。市民もすべてのことに関して完壁を求めているとは思いませんし、それよりも時を逸することが怖いと私は思います。我々も重箱の隅をつつくようなことは言いませんし、失敗を恐れずに大胆な行政をしていただけるよう、残りの出口の見えない事業計画に対しては、早く出口が見えるように強く要望いたします。

 見直し理由についてでございますが、個々の事業については理由づけされてましたので、了とさせていただきます。

 施策の情報公開の件でございますが、広報なると等を通じてできる限り知らせるということですから、前向きな姿勢を示していただいたということで了とさせていただきます。

 次に、重要施策に対するタイムスケジュールの件ですけども、重要施策に対していつまで完成目標を置いてるかのタイムスケジュールの項目は、今ひょっとしたら入ってなかったんじゃないかなと。私、ひょっとしたら聞き逃しとんかもしれませんが、失礼ですけども、再問の後でお答え願えればと思います。

 以上、第三次総合計画の総合的意見、要望をさせていただきました。

 次に、第三次総合計画の個々の事業についての再問でございますが、ドイツ村公園の観光行政の中で位置づけをどのようにするのかについては、東の国立公園鳴門と連帯させて総合的レクリエーション事業を充足させるための場としてしていきたいという御回答がありました。

 また、全体計画の見直しについてですが、市直営か第三セクター等の民活を入れるのかについてのお答えでございますが、コンサルに委託してるということで見直してますというお答えをいただきました。そして、計画の中に民活を含めるよう指示をしたと。具体的には四国横断道が現在設計協議の段階に入ってるから、高速道路が計画予定地を横断してしまうので、公団との調整が必要なのでもう少し待ってほしいとの多分お答えだと私は思います。つまり鳴門市の観光施設として東の鳴門公園、西のドイツ村公園の二極化にして、高速道路によるアプローチから関西、中部方面からの観光客、また四国一円の観光客を対象にした鳴門市全体の観光事業として取り扱うんだなと判断してよろしいんでしょうか。

 今までドイツ村構想に関しては、昭和四十七年に旧ドイツ館を完成させて、次にアクションを起こした新館建設するまでに何と二十年もたっているわけです。その間、ソフト面においては人、あるいは文化等の交流があったにしろ、一番最初に申し上げたように、事業の方向性がないわけです。鳴門市の観光施設にするのか、地域の人のみの憩いの場にするのか、いつまでに構想を完成させるのか見えなかったわけでございます。物品販売も一軒もなく、今ではあるが、かつてはジュースの自販機さえもなかったわけです。つまり民間も比較的無視したような施設だったわけです。今まで投資したものは何だったのか、経済効果は何があったのかというようなことになるわけでございます。例えば、一億円を投資して、企業では幾らの利益が出たかと評価するんですけども、役所の仕事というのは、一億円投資したら二億円、五億円の経済効果の波及があったかどうか、あるいは百万円の税金を百五十万円に、あるいは三百万円にも効果的に使えたのかどうか、これが評価になると私は思うわけです。

 そこで、ドイツ村公園の近くに高速道路が来て、パーキングエリアもできるという計画だし、明石大橋が全通となると、高速道、あるいはハイウエーオアシスが仮にできますと、それによるアプローチの強化によって通常の公園とはけた違いの集客力があると私は思います。四国八十八箇所の一番、二番だけにでも、少し正確性には欠けるんですけども、年間二十万人ぐらいの参拝があると、私聞いたことがあります。また、大麻比古神社、あるいは新しくほんぶしんという宗教施設が建設され、これらも年間何十万人の参拝客が推定されます。また、ドイツ村のテーマパークには、国際交流型のものが想定できるし、独自性、ストーリー性のある施設になると思います。

 先ほど勘川議員さんもおっしゃったように、すばらしい御提案があったようなわけでございますが、全国の県、市町村でいろいろと建築ラッシュになって、テーマパークの戦国時代と言われてるんですが、どこにもまねのできないテーマパークとして、このような観光資源をむだにすることもないし、捨てることもない。コンサルの資料のできを待ちますけども、早く市長のゴーサインを強く要望いたします。

 鳴門市全体の観光事業として、市議会の中でドイツ村構想特別委員会を組織し検討して、また市の予算には限度がありますから、テーマパーク実現には民活の活力がぜひ必要だと思います。金融機関、あるいは地場企業、交通機関、観光会社等を含めて研究会とか、あるいは検討委員会を組織されるよう要望させていただきます。交通公害はあるかもしれませんけども、市長の掲げる百人百社には一番近い非公害型の企業ができるんじゃないかなと私は思います。

 次に、もう一つだけ市長に要望させてほしいんですけども、リューネブルク市と姉妹都市を結び、世界平和、人類の幸福につながればと、いろいろと文化、芸術、教育、スポーツ、交流を深めて二十年が過ぎてきています。実は私の地元には歴史的には三百年から四百年ぐらいとも言われている伝統ある桧の獅子舞が各方面で現在活躍しておりまして、県内に広く知れわたってるところでございます。この獅子舞は、捕虜となったドイツ人に異国の地でつらい捕虜生活をさせられているときに、地元の人が祭りのときなどに獅子舞で心を和ませたと私は聞いております。過去に徳島の伝統芸能阿波踊りを親善使節団として派遣しておりますが、次回はぜひこの獅子舞を文化交流として派遣して欲しいなと、市長に要望させていただきたいと思います。

 次に、板東谷川の砂防工事でございますが、平成七年度から県が着手されているそうですが、もう少し全体計画を具体的に教えてもらえないでしょうか。これは建設省と自治省が協調して、平成四年度から地方特定河川等環境整備事業を実施している分だと私は思うんですが、河川管理者等が改修事業とあわせて地方公共団体が単独事業として実施すると。緑地、あるいは公園、運動場等の整備事業を一体的に、総合的に実施すると、一応決められておるんですけども、鳴門市が現時点で確定していなかったら、おおよそでよろしいから、考えられる施設概要を教えていただきたい。

 また、県はドイツ村公園にマッチする工法ということですから、鳴門市もこの砂防工事の関連計画は、ドイツ村構想の一連として位置づけていると我々は理解してもよろしいんでしょうか。

 以上、お答えをお願いいたします。

     〔建設部長 宮崎義範君登壇〕



◎建設部長(宮崎義範君) 再問にお答えする前に断っておきたいんですが、先ほど横井議員が言われました特定河川環境整備事業、これはいわゆる一般的に県が砂防工事を、いわゆる砂防工事ですね、やって後の後背地、いわゆる高水敷を市町村がやる場合にこういう事業がある。ただこの場合、板東谷川におきましては、エリアがほとんどドイツ村公園のエリア内にありますので、公園事業として補助金をもらって取り組みたいと。ですから、そういう公園のエリア外にある場合に、県が砂防工事をやって、それで高水敷の整備をこういう特定河川環境整備事業という事業がありますよということなんです。

 御質問の板東谷川の通常砂防でございますが、水と緑豊かな渓流砂防事業と。全般的に大きな意味での通常砂防でございまして、板東谷川はそのうちの水と緑豊かな渓流砂防事業ということになっております。計画年度が平成七年度から平成十六年度までで、全体事業費が十三億円で、七年度事業が一億二千五百万円、そのように聞いております。

 それと、二点目のいわゆる高水敷の計画でございますが、まだ県が低水護岸の詳細設計を今やっとうわけなんです。近々にまた発注されると思うんですが、現在そういう状態でございますので、先ほど私の答弁もいたしましたように、ドイツ村公園として高水敦の整備は、平成九年度からとお答えしましたが、そのような関係で、いわゆる高水敦の市施行部分は、面積的には二万八千平米程度ございまして、幅員の狭いところでは十一メーター、広いところで十五メーター程度のものになります。

 それで、この整備部分が高水敷のために洪水時に対応できる施設しかできません。そういうようなことで、植栽を例にとりましても、低木とか芝生、高木はだめと思うんです。

 それと、休養施設においてもベンチ等に限定されると思うんです。東屋とかそういう構造物は高水敷のために無理だと思います。いずれにしましても、これからの計画でございますので、河川管理者の県とよく協議を重ねまして、地元の皆さん方の意見もお聞きしまして、できるだけの整備を図ってまいりたいと考えております。

 以上でございます。

     〔十番 横井茂樹君登壇〕



◆十番(横井茂樹君) 締めくくりをさせていただきます。

 板東谷川の件は、十分部長の御説明がありましたので、了とさせていただきます。

 いろいろと述べさせていただきましたが、総合計画はとにかく絵に書いたもちになりがちです。鳴門市の市政を知るためには、一番いい資料でございまして、我々市民にとっての目安に、なるわけでございます。しかし、我々の日常生活の中であす何をしたいとか、ことしは何をするというように行政の事業計画にも行動計画を立てて、いつまで、どのようにするか、方向づけをする必要があると思います。数多くの事業は欲張ってもできるわけないのだから、優先順位をつけて事業を完結するということが必要だと私は思います。

 また、市民にこれらを知らせることが、やっぱり情報公開の一つになりますので、やってほしいなと、そう思います。特に、ハード面の施設関係は、例えば一億円の投資を毎年一千万円をかけて十年かけてすると。もう一つは、一億円を一、二年にかけてするのと、おのずと違いが出てきます。というように、予算の多極分散ではなしに、集中型予算でないと、満足する市民サービス、あるいは経済効果というもんは出てこないと、私はタイム・イズ・マネー、地方分権からこれらの行政は、やっぱり自分のまちは自分でまちづくりをするんだと、将来に向けてまちづくりが可能になってきます。反面、これは各自治体の指導者の能力が問われると、また比較されることになります。

 第三回定例議会で、鳴門市の総合計画の見直しを平成九年に新たな総合計画を出しますとお答えされておりました。事業というものは、やはり先ほどの部長さんの御説明もあったように、県、市の、やはり連携プレーすべき項目が非常に多いので、恐らく県の新長期計画が平成九年に出されますので、我が鳴門市も県と協議して、歩調を合わせるがために、私は推測したのですが、市長、そうではないでしょうか。総合計画を作成するに当たっては、コミュニティーの問題、あるいは新都市計画法のマスタープランなど、その他いろいろまちづくりの基礎となるものを早く結果を出さなくてはだめじゃないかなと、そう思います。その上で、新しく出される鳴門市総合計画を充実したものにしてほしいと願っております。我が鳴門市の行政に、実りあるものに努力していただけるよう強く要望して、今回私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。



○議長(矢野善治君) 小休いたします。

     午後 〇時  四分 休憩

     午後 一時  一分 開議



○議長(矢野善治君) 再開いたします。

 午前に引き続きまして一般質問を続行いたします。

 日本共産党鳴門市議団代表

一、市長の政治姿勢について

二、本市の農業行政について

             四番 田渕 豊君

     〔四番 田渕 豊君登壇〕



◆四番(田渕豊君) 日本共産党鳴門市議団を代表いたしまして質問をさせていただきます。

 戦後五十年という大きな節目の年もあと残り少なくなってまいりました。ことしは五十年を総決算するような大事件が次々と起こりました。阪神・淡路大震災は甚大な被害をもたらしましたし、今沖縄からは日本の政治の根幹を揺り動かすような大運動が展開してます。そして、十二月八日は五十四回日のあの悲惨な戦争の火ぶたが切られたアジア太平洋戦争の開戦日でございました。私たちは反戦平和の決意を新たに、十六、十七のアスティ徳島での平和ミュージアムに、ことし最後の平和活動の総仕上げとして取り組んでいるところでございます。

 さて、質問に入るわけですが、今議会より、これまで質問時間の制限がなかったのに六十分をめどにということで短縮されてしまいました。議会運営委員会において、言論の府である議会において、議員が議員みずからの首を絞めるような時間短縮を多数決で決めてしまいました。日本共産党は、このような自殺行為には断固反対であります。しかし、決められた以上、そのルールに従わねばなりません。六十分をめどにできる限り質問をしますので、理事者各位は答弁を簡明にお願いをしたいと思います。



○議長(矢野善治君) 小休いたします。

     午後 一時 三分 休憩

     午後 一時 四分 開議



○議長(矢野善治君) 再開いたします。



◆四番(田渕豊君) 私の勘違いのようでございますので、大変ありがたいことです。

 さて、質問に入りたいと思います。

 まず、市長の政治姿勢について。

 本四連絡道神戸・鳴門ルートの全線開通をにらんだ受け入れ態勢について質問をします。

 初めに、文章を読んでみます。平成十年の明石大橋の完成する本州四国連絡道神戸・鳴門ルートの全線開通は、四国の玄関都市としてかけ橋新時代の幕あけにふさわしい飛躍の大きなチャンスであります。これは第三次総合計画の冒頭、前市長の文章であります。先ほども山本市長もこれに似たお話をされました。明石大橋の開通を語るときに、文章のまくら言葉として大体このような言われ方がしてきました。これに対して我が党は、明石大橋の開通が本市にとって、決してそのようなバラ色に描けられるようなことばかりではないですよ。注意をしてきたところであります。坂出市の例を挙げ、よほどしっかりとした対応策を立てなければ、橋げたのまちになる可能性があるのであります。本市は、昭和六十三年のリゾー卜法の成立とともに、次々とリゾート開発が押し寄せてきました。前市長も率先してこれらを推進してきました。明石大橋開通をにらんだ土地投機、巨大プロジェクトでありました。それに対しても我が党は、住民無視の大型開発は反対であると論陣を張り、鳴門の自然を守って本市の背丈に合った地元主導型の開発を推進すべきであると主張してきたところで、しかし残念ながらそのような主張には一切耳をかそうとはしませんでした。バブルがはじけた今、我が党の主張が正しかったことが実証されたわけであります。バブルがはじけ、これらの巨大プロジエクトが挫折した今回、山本新体制のもとで九二年という目前に迫った明石大橋開通をにらんだ対応策があるのか、またプロジェクトがあるのか、この際、ぜひともお聞きしておきたいわけであります。

 次に、農業行政について。本市の農業行政の独自政策について質問をいたします。

 農業行政について、大変難しい問題でございまして、大きく構えてみましたが、なかなか難しい問題でございます。地方分権が現実的になってきた今日、地方自治においては、あらゆる分野で独自の政策が求められているのではないでしょうか。とりわけ農業行政は本市独自の農業政策を持たなければ、本市の基幹産業である農業と農民を守っていくことができなくなってしまうのではないでしょうか、大変心配をします。

 私は、一消費者の立場から、この問題について討論し、質問をしたいと思います。

 先ほど県が発表しました九五年農業センサスの速報によりますと、県内の農家世帯数は、五年間に何と四千五百八十四世帯減り、減少率が九・一ポイントと、五年置きの調査で、戦後最高の減り方を記録したことが明らかになったそうであります。一九五〇年の農家人口と比ベると、ほぼ半減したことになるそうでございます。本県においても、大変深刻な事態が進行しているわけであります。その上に、今村山内閣と我が党を除くオール与党はガット農業合意を受け入れ、国会で三回までも米は輸入しないという決議を踏みにじって、財界とアメリカの言いなりになって、米まで外国に売り渡してしまいました。米の輸入自由化に踏み切ってしまったわけであります。農産物総自由化時代が始まりました。その上に六割の農家の切り捨てにつながる新農政の実施、米の生産供給を市場任せにして、米価の下支えの責任を放葉する新食糧法も、先日より実施されました。

 これらの三悪農政が、農民の抵抗もなく推進されるなら、五年後の農業と農民は一体どうなっていることでしょうか。考えただけでもそら恐ろしくなります。自国の農業をないがしろにする農政は、亡国政治であります。今や自国の食糧自給は世界の大勢であるのに、日本は自給を売り渡し、世界最大の食糧輸入国になってしまいました。米の輸入も、九五年は約四十トンでありますが、五年後には八十万トンにもなる計画になっております。米の完全自給ができる日本が、米でも世界最大の輸入国になってしまうわけであります。

 一方、農家には米が過剰だから減反せよ、価格暴落するから減反せよと押しつけてきました。村山内閣と運立与党は、新減反計画を決めました。それによりますと、減反目標面積は、ことしより何と十一万ヘクタールもふやし、七十九万ヘクタールにするというのです。これは北海道と東北五県を足した膨大な面積に当たります。農家に減反を押しつけ輸入をする。農民を愚弄したやり方はもはや通用しません。減反をし、米を輸入する国など日本ぐらいであります。今後、減反の割り当てが各自治体、農協におろされてくるわけでございますが、より強制的に農家に押しつけるようになってきております。しかし、自治体や農協が農家に対してこのようなことを一体どのように説明ができるでしょうか。

 私は、特にこの減反政策のむちゃくちゃなやり方を見るとき、もはや国の言いなりではなく、減反ノーの声を上げていかなければならないのではないか。そして、各自治体の独自の農業政策を立てなければ、農業と農民を守っていけないのではないかと思うわけであります。申すまでもなく、米は日本農業の背骨です。それがつぶされることは、まさに日本農業の存亡の危機であり、消費者にとっては食糧の危機と言わなければなりません。そのような大変厳しい農業情勢の中で、本市の農業を守り農家を守っていくということは、本市にとって最重要課題でございます。

 そこで、質問でございますが、一点目は、これから実施される減反の押しつけに対して、どのように臨んでいくのか。私は、ぜひノーという声を上げてほしいと思うのですが、どのようにされていくのか、お聞きをしたいと思います。

 二点目は、本市の農業の独自政策、どのようなことがあるのか。取り組みされていること、プロジエクトがあるなら、ぜひお聞かせをください。

 三点目が、これは市長にお伺いしたいのですが、市長はさきの九月定例議会において、みらいの農業問題の代表質問に答えて、次のような答弁をしております。これは本市の農業を考えるときに大変重要な発言だと思いますので、ひとつ真意を確かめておきたいと思うのであります。市長は、農産物の輸入自由化という厳しい状況を踏まえて次のようにおっしゃっております。「今何が問われているかといいますと、日本の農民を守ることか、日本の農業を守るのかというとらえ方でございまして、基本的には農民を守るべきであると。また、私は鳴門市の農民をいかに守るべきなのかという観点に立っております」、このように答弁されておるのですが、私にはこのことがよく理解できないのであります。農民を守ることと農業を守ることは同じであると考えるのですが、市長のひとつ真意をお聞かせしていただきたいと思うのであります。とりようによりましたら、農民の方からは誤解を受けるのではないかということを心配し、質問するものであります。

 以上、三点、質問をいたしますので、答弁により再問をいたしたいと思います。

     〔市長 山本幸男君登壇〕



◎市長(山本幸男君) まず、初めの本四連絡関係の御質問についてお答えさせていただきます。

 全線開通に伴う本市における受け入れ態勢として、第三次総合計画で都市基盤整備をはじめとするハード事業のみならず、ソフト事業においても、計画段階から明石架橋後をにらんだ施策の展開を基本的に制定・策定しております。今後とも、行政各校において本市へのあらゆる面での流入等を的確に把握し、弾力的な行政運営ができるよう、あらゆる予測のもと準備を怠ることなく対応していかなければならないと考えております。また、本市における、観光の形態は、滞在時間の短い日帰り通過型、そして春、秋に集中する季節型と言われており、明石海峡大橋開通に向け、滞在型、通年型への観光地として飛躍を期しているところでございまして、観光基盤の整備をはじめ、観光客の誘致促進、またリゾート拠点の開発整備を三つの柱として観光施設の整備、観光イベントの充実や観光ルートの確立、情報の提供等諸施策の推進を図っていき、現在建設中である民活での大塚国際美術館、県の大鳴門架橋記念館の改装や市の塩業資料館の建設により、市西部の四国霊場、ドイツ村公園、大谷焼の里などを含んだ市内一円を結んだ観光周遊ルートの設定など、増加する観光客の受け入れ態勢を整えてまいりたいと考えております。

 また、ドイツ村公園の整備でございますが、四国横断自動車道の施行等に伴い、現在整備計画の見直しを図っておりますので、御理解賜りたいと存じます

 次に、農業の点でございますが、先に野田議員の質問の、私の答えに誤解があるといけないのでとおっしゃってくださいましたので、ここで私の農業に対する基本的考え方をお話しさせていただきたいと思います。

 農民と農業ということでございますが、まず現在、日本の農林省は二十ヘクタールを基本として考えております。鳴門市の農民の平均的所有面積は、約一ヘクタールでございます、正確に。したがいまして、仮に今二十人の農民の方が農業に従事しておるならば、一人だけしか残らなくて十九人の人は農業から離れなければならないと。これが僕は矛盾と申しておるところでございます。したがいまして、現在鳴門市の地理的諸条件から見ますと、逆に二十ヘクタールでなくして一ヘクタールでも成り立つ農業をしなければならないと。生産性を高めると、こういうことが必要でございます。それが私の基本的姿勢でございますので、それが農業でなくして一・五次農業となるのか、二次農業となるのかわかりませんが、そういうことで仮に現在の農業生産を二十倍の生産性を上げなければならないと。これをするのにどうするかと、こういうことでございますので、御理解のほどよろしくお願いいたしたいと思います。その他につきましては、関係部長の方からお答えさせていただきます。

     〔経済部長 播磨繁夫君登壇〕



◎経済部長(播磨繁夫君) 農業行政について、私の方からお答えいたします。

 まず、一点目は減反政策、どう臨むのかというようなこと、それから農業行政についての独自政策、こういったことでなかろうかと思っております。したがいまして、米の輸入と減反政策、これにつきましてお答え申し上げます。

 農家にとりましては、非常に厳しいものがあろうかと思うわけでございますけれども、米の輸入問題につきましては、関係農業団体はじめ農家が一体となって、御承知のように、米の輸入阻止、政府に要望したわけでございますけれども、国際的な諸情勢によりまして、平成七年度よリガット・ウルグアイ・ラウンドの合意に基づき、米の部分輸入が決定されたわけでございます。主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律が、本年十一月一日に施行されたことに伴いまして、いわゆる生産の調整は米穀の需給均衡を図るための手段として、法律上明確に位置づけられてきたところでございます。御承知のように、依然として米設の潜在的な生産力が需要を上回っている現状下で、米の流通の主体である自主流通米の価格の安定を図り、農業経営を図るためには、今後とも引き続き生産調整を実施する必要があると思うわけでございます。

 国においても、平成八年度より米の生産調整実施面積、この配分を先ほどおっしゃっておりましたように、七十八万七千ヘクタールを実施するともう決定されております。徳島県への配分につきましては、新聞で見る限りでございますけれども、七千八百五十ヘクタールの配分が予定されております。関係市町村への配分は決定されておらず、不透明な部分でございますが、新対策の生産調整は農業者の自主性を尊重することを目的としておりますので、面積配分につきましては、農家の意向を踏まえ実施したいと思うわけでございますけれども、未達成市町村、あるいは未達成者のペナルティーは実施しないことが決定されております。本市におきましても、新対策の実施に当たっては、今後十分農業関係者、農家の皆さん方と慎重に協議をしながら、この推移を見守っていきたい、かように思うわけでございます。

 それから、二点目の鳴門市の独自政策でございますけれども、御承知のように、本市の農業は京阪神という大消費地に近い地理的条件や気候、土壌等自然条件を生かすとともに、農家の取り組みと関係機関などの協力により、カンショ、ダイコン、レンコン、ナシ、ラッキョウなどを中心とする生産性の高い農業が営まれておるところでございます。

 さてそこで、独自の政策でございますけれども、一つは農業者の高齢化あるいは労働力不足等による兼業化、農家数の減少が進み、耕作放棄地も懸念されるため、農地の流動化と認定農業者の推進とあわせて農作業の受委託組織を推進していきたい。

 二つ目には、新政策、いわゆるガット対策関連補助事業について検討しながら、農家、関係農協の要望に沿った事業を推進し、安定化に努める。

 三つ目には、特産物の対応策については、関係者一体となって関係指導機関に協力要請し、機械の省力化、あるいは営農対策等を推進していきたいと考えます。

 四つ目には、明石海峡大橋ということもございますので、開通後の体験農業、観光農業の推進と特産物を利用した加工農産物の開発推進も検討したい。

 それから、環境保全型農業、いわゆる環境に優しい、あるいは減農薬、減肥料の推進をやっていきたい。新鮮で安定な農作物の生産・販売もあわせて検討していかなければならないというわけでございまして、今後、高齢者・零細農家に対して対応できる新規農作の検討もしていきたい、かように考えておるところでございまして、独自の政策について、特に事業の面について申し上げたところでございます。

 以上でございます。

     〔四番 田渕 豊君登壇〕



◆四番(田渕豊君) 市長並びに部長の答弁いただきましたので、再問をしたいと思います。

 まず、市長の政治姿勢、明石大橋開通に向けた対応策についてでございますが、ただいま市長より御説明がございました。午前中もいろいろと明石大橋開通に向けたと申しましょうか、本市の取り組みについて議論をされてきたところでございますが、残念ながら今お聞きしてもいま一つ、もうあと二年しかないのにその対応策が具体的には出てきません。ハード・ソフト面からも、どうしてもこの開通に向けてのプロジェクトをしっかりと立てていかなければならないということを強く要望しておきたいと思うのであります。

 私はそこで、先ほど市長も述べられました、そして午前中にいろいろ議論になりましたドイツ館周辺の整備事業について、この際、具体的に質問をしておきたいと思うのであります。それと申しますのも、あと丸二年ということで、さて本市にそれに間に合わすような事業があるかといえば、私はこのドイツ館周辺整備事業以外にないのではないかと思うからであります。今さらドイツ館について申しませんが、鳴門の鳴門らしさを押し出すときに、人々にドイツ館の存在することは、国際化の時流とともに強力なインパクトを与えるものであります。

 しかし、残念ながらその周辺整備事業が余りにもおくれているという現実であります。私は、これまで口が酸っぱくなるぐらいにこの周辺整備事業を急ぐことを言ってまいりました。新ドイツ館構想が出てきた時点から、ぜひとも市民参加で守り立てていこうではないか、それはきょうまでドイツ館の基礎を築いてこられたたくさんの先輩諸氏はじめ地元の皆さんや、特に周辺地主の皆さんがともに一緒になって新ドイツ館構想等を周辺整備事業構想について、大いに語り合って計画を立てていこうではないか、主張をしてきましたが、これも今日までただの一回もそのような会合は持たれませんでした。今では周辺地主との間でトラブルはあっても、良好な関係はございません。先日も恒例の植樹がばんどうの鐘の山で、地元の子供会、老人会の皆さん四十人ほどが参加をいたしまして、もみじと桜三十本植えました。八年前に植えた桜は咲き出し、もみじは見事に紅葉を見せておりました。ここでもばんどうの鐘の由来については、もはや申しませんが、一向にその周辺整備は実施されないのであります。現在、工事がドイツ館南側で着工されておりますが、こことて一たんは盛り土にしてあったところをまた崩して工事をするという、まさに税金のむだ遣いと思えることが行われておるのであります。

 お昼の前の討論で、このドイツ館の周辺整備事業は、今コンサルタントに任してある、こういうふうに答弁をされておりました。何度も言うようでございますが、あと二年すれば、どっと鳴門市に人が入って来るわけであります。待ったがないのでございます。一体このコンサルタントの報告、これはいつごろ発表されるのか、ひとつ突っ込んでお聞きしておきたいと思うのであります。

 そして、ドイツ館周辺整備事業につきましては、横断道絡みの問題がございます。具体的に質問しておきますが、明石大橋開通に向けて、ドイツ館周辺整備をどこまでやられるのか、やられるおつもりがあるのか、この際聞いておきたいと思うのであります。

 二点目が、ドイツ館周辺整備をいいますと、理事者はオアシス構想があり、横断道のルートが定まらないので、絵がかけないのだと言ってまいりました。現在では横断道のルートが決まり、当初地元には説明もなかったパーキングエリアまではっきりとあらわれてきましたが、本市としてはこのオアシス構想を継続推進していくのか、関連してこの際聞いておきたいと思うのであります。

 三点目が、さきに申しました、ドイツ館周辺整備構想は既にコンサルに任せておるようでございますが、今からでも私は遅くないと思います。先ほど言った、ドイツ館に貢献された皆さん、先輩の皆さん、また周辺地主の皆さん、住民参加の周辺整備構想、実施するお考えがあるのかないのか、この際、聞いておきたいと思います。

 さて、農業行政について部長より答弁、市長よりも答弁をいただきました。市長からは農業についての基本的な考え方、とりわけ鳴門の農民をどのように守っていくのか、大変突っ込んだ、まさに地方自治体の長としてのお話が聞けたように思います。すなわち市長は、新農政に対する批判的な立場と申しましょうか、こういう立場に立って切り捨てられる農民をどのように守っていくのか、そういう立場から話をしたのだというお話を聞きまして、私も納得し、この件については了といたしたいと思います。

 さて、減反政策について、どのように部長は対応するのか聞きましたところ、残念ながら決められた以上、生産調整していく必要がある、こういうお話でございました。今、この減反政策に対して、各地から大きな農民の怒りの声が上がっていることも部長は御存じだと思います。決して農民だけではなく、農協の組合長をはじめ自治体の長までも、このような減反を認めるわけにはいかない、訴訟にしてでもこの減反を食いとめるんだというような地域も出てきております。

 先日、高松市において、我が党の不破委員長を迎えての演説会がございましたが、香川県の農協中央会の常務理事の富家優さんという人からメッセージが届けられております。その内容は省きますが、日本農業の展望を切り開いてくれる日本共産党へ熱い思いが込められている内容になっております。どうかこれから始まる減反押しつけには、農民の利益をあくまで守る立場に立って、強制に手をかさない、そのような姿勢を示してほしい。強くこれも要望いたしまして、質問を締めておきたいと思います。

 さて、本市の農業政策で独自政策があるのかとお聞きしました。何点か具体的に御説明があったわけでございますが、特に山本市長が就任されて、力を入れられようとしております農業の技術革新、特に一・五次産業、すなわち農業生産物を加工して付加価値を上げる、こういう農業の進め方も、一つの本市の独自政策だと高く評価をするものでございます。

 そこで、ひとつ具体的にもう一つ加えてほしい事業がございますので、提案をいたしますので、ひとつお考えをお示しください。それは輸入で大打撃を受けた本市の特産であるレンコンについてであります。御承知のように、レンコンは二等品や切りっ放しのくずといったら語弊がありますが、そのようなレンコンがたくさん出ますが、これまでは業者がそれらを引き取って収入になっていたのが、このレンコンの輸入以来、ストップをしてしまいました。それらが山積みにされ、捨てられています。今本市の農民連が中心になって、それらの品物の加工化が研究されているのであります。ぜひともこの事業に対しても、行政の援助・協力をしていただき、レンコン農家を守っていく上で、大変必要な事業だと思いますので、ひとつお考えをお聞かせください。

 それと、もう一つ強調しておきたいのでございますが、特に私は消費者の立場から、先ほど部長が述べられました何点かの独自政策の中から、環境に優しい有機栽培の農業の育成について質問をしておきたいと思います。

 消費者は、まず何よりも安全・安心、安定供給、価格の安定という三つの安があります。特に、消費者の農産物への安全・安心のニーズは高まるばかりです。先ほど外国のお米がついに日本に入ってきましたが、大きくそれらが残った例を見ても、消費者は大変賢くなっています。ぜひとも本市においても、有機栽培、減農薬栽培の農家を育て、推進をしていただきたいと思うのでございますが、部長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。

 既に私の知る農家の方は、EMボカシを使用した野菜が間もなく出荷されようとしています。また、衛生センターが来年度からごみの減量化の一環としてEM菌使用の生ごみ処理を進めようとしていますが、このごみは最高の有横肥料になるわけであります。ぜひとも有機栽培農家を育て、これらとタイアップすることで、ごみの完全リサイクルが成り立つわけであります。これは衛生センターに、そして関係部長に強く要望をしておきたいと思うのであります。

 また、こういう有機栽培でつくられた野菜をぜひとも本市の子供たちの学校給食に使用していただきたい、これも教育長に強く要望をしておきたいと思うのです。

 以上、何点かについて質問をしましたので、答弁により再問をさせていただきたいと思います。

     〔経済部長 播磨繁夫君登壇〕



◎経済部長(播磨繁夫君) 二点ほど御質問がございましたが、お答えしたいと思います。

 まず、一点目の農業行政の独自政策の中で、農産物の付加価値をつける。その事業に対する援助・協力、どうだろうかというようなことでございますけれども、本市の農産物につきましては、御承知のように、農協を中心といたしまして共販体制もある程度確立ができております。鳴門金時のように、全国的に知名度の高いブランド商品もございますが、先ほどおっしゃっておられました二級品の消費、これはまだまだ十分に図られていないのが現状でなかろうかと思っております。現在、こうした等外品を使用した和菓子の原料となる芋ペーストの事業化が進められております。これに対しましても、本市も支援いたしておるところでございますけれども、お尋ねのレンコンにつきましても、農家グループで等外品をスライスしててんぷらの材料に加工し、付加価値をつけた上で大規模小売店とタイアップいたしまして、有利に販売する計画も伺っております。こうした開発意欲のある生産者の団体には、積極的に鳴門金時芋と同様支援し、このたびにつきましては、地場産品振興対策室で関係者と協議を進めておるところでございます。

 いずれにいたしましても、特産品づくりは、やはり私たち官民一体となって取り組む必要がなかろうかと考えておりますので、地場産品のPR、あるいはブランド化に努力してまいる所存でございますので、なお一層御支援、御協力も賜りたい、かように思うところでございます。

 もう一点目の新鮮で安全な農作物、有機農産物の推進ということもお聞かせいただいたわけでございますけれども、私たちはいろいろ生産の側、あるいは消費者の側に立って、あるいは場合によってはニーズに合ったものをつくっていかなければならないというような観点もございますので、新鮮で安全な農作物を消費者に提供するためには、先ほど申し上げておりますように、減農業・減肥料農産物、有機農産物を推進し、関係機関、農協等と協議をしながら、その営農方法等も検討し、消費拡大に努めていきたい、このように考えておりますので、これがおっしゃつておられました安全・安心、価格の面についてもつながっていくんじやなかろうかと。今後も一層努力してまいりたいと思っております。

 以上でございます。

     〔建設部長 宮崎義範君登壇〕



◎建設部長(宮崎義範君) 私の方からドイツ村公園の計画についてお答えいたします。

 まず、第一点目の変更計画の発表はいつごろかということでございますが、午前中にもお答えしましたように、このドイツ村公園の変更は区域の変更並びにゾーニングの変更でございまして、区域の変更につきましては、現在横断道の設計協議が進んでおる現状でございます。それと、この横断道の進みぐあいと密接な関係を区域の変更は持っておりますので、いましばらく時間の猶予をいただきたいと思います。

 それと、その中で明石大橋開通までにどの程度進めるのかという御質問でございますが、平成八年度は現在のドイツ館の南側周辺の整備をする予定にしております。先ほども申しましたが、九年度から板東谷川の県が先行します上を高水敷を整備したいと考えております。ですから、通常の事業ペースでまいりますと、明石大橋開通時には板東谷川の高水敷の整備中という程度でございます。

 二番目のハイウエーオアシスはやるのかということなんですが、道路公団でパーキングエリアは発表しております。パーキングエリアというのは、ハイウエーオアシスをやるのが前提のパーキングエリアと公団独自でやるパーキングエリアとございますが、パーキングエリアをつくりますと、ハイウエーオアシスとは接続可能となります。そういうことで、鳴門市としましても、ハイウエーオアシスは計画するに変わりはございません。ただその第二駐車場の位置とか、規模、それをただいま検討中であります。

 第三番目の計画で市民の意見を聞くつもりはあるのかということですが、現在コンサルに委託しております計画は、先ほど申しましたように、公園区域の見直しとそれとゾーニングの計画でございまして、詳細計画につきましては、できればそういう場を設けて皆さんの意見も聞いて、参考にして計画を進めたいと考えております。

 以上でございます。

     〔四番 田渕 豊君登壇〕



◆四番(田渕豊君) ただいま部長よりドイツ村周辺整備の問題について御答弁がございましたので、それぞれ三問目でございますので、要望をつけ加えておきたいと思います。

 まず、かねてより私が申しておりました住民参加の周辺整備構想については、やっとそのような会を持ってもよいというような答弁がございましたので、これはぜひ一日も早くそういう会合を開くべきだ。特に、周辺地主の皆さんについて、そういう構想をまさに情報公開をして協力をしていってもらわなければならない一番大切な人たちでございます名そういう人たちに当初からそのような計画を話して、ともにその事業に参加をしていっていただく、これは市長の言うまさに市民参加の市政であるはずであります。簡単にコンサルなどにかけるよりは、住民の皆さんからいろいろなアイデアが出てくることは間違いないと思いますし、明石大橋開通に向けてできることから、あるいは市民参加でもよいからといってる人たちもおります。協力をしていただいて、大きなことでなくっても、周辺整備を一日も早く整えていかなければならないと思うのであります。

 また、オアシス構想を推進するのかということに対して、これは従来どおり推進をしていきたいというお話でございました。この問題も、地元住民の皆さんは大変心配をしているわけであります。こういう問題も含めて、この周辺整備事業について大いに地元で話し合えるような場所をぜひつくっていかなければならないと思うのであります。ただこのオアシス構想が大変な経済不況の中で、果たして民活でやっていけるかどうかというような心配もございます。ともあれ市ができることから始めなければ、明石大橋開通に間に合わなくなってしまうのであります。私は、そのことを心配し、質問をしているものでございます。ぜひともひとつこのような会合を持たれることを強く要望をいたしておきたいと思うのであります。

 さて最後に、これは市長に対して質問をしたいと思うのでございますが、これは目の前に迫った明石大橋開通に向けて、いま一つドイツ館だけでは寂しいものがございます。先ほど勘川議員より、思わぬ賀川豊彦の記念館の建設の問題が質問されましたので、私は重複を避けて、ぜひともその趣旨に沿って、市長が一日も早くこの事業を計画されることを強く求めたいと思うのであります。

 ドイツ館のあのすそ野に、賀川豊彦の記念館、資料館ができるということは、私は大変大きな意味があると思うのであります。さきに私は船本牧舎については、文化財に指定すべきだと言ってまいりましたが、前市長に対しても、ことしの三月議会最後の質問になりましたが、市制五十周年、あるいは明石大橋開通に向けて賀川記念館を建設しようではないかという質問をいたしております。私は今回、新たな資料を得ることができました。賀川豊彦とドイツとの関係、これがあればあるほど私はあの船本牧舎を記念館にする意味が深まってくるということから、東京の松沢記念館にお尋ねをいたしました。ドイツ俘虜がちょうど板東におりました時期、大正四年でしたか、三年間ドイツ兵がいたわけですが、その時分、賀川豊彦がどのようにしていたか、年譜を突き合わせてみたのであります。賀川豊彦は、板東にドイツ兵がおるときには、ちょうど前年賀川はプリンストン神学校より神学学士号の学位を受け、ニューヨークにおりまして、貧民街を視察し、労働者の示威運動を見て、日本における労働運動の成立を思っていた時期であります。神戸にちょうど先ほど四年と申しましたが、大正六年ですか、神戸に帰り、夜間学校を開設したり、新川で無料巡回診療などを始めている時期でありました。松沢記念館で確かめたところ、「なっちゃんの写真館」で有名になりました立木写真館にも相当出入りをしていたようでございまして、ここで大変好奇心の強い賀川は音楽を通じてドイツ俘虜と交流があったのかもわからないという問題やら、そういうことがわかってまいりました。

 また、ドイツにおける賀川豊彦の伝道活動、これもドイツのドイツミッションから逆に賀川のさまざまな資料が今松沢記念館に入ってきているような状況もわかってきたのであります。まさに、賀川はアメリカのみならず、ヨーロッパ全国を旅し、そして人々から尊敬され、敬愛された、勘川議員も申されましたが、賀川豊彦が亡くなる前年においては、ノーベル賞候補にも推薦される、こういう我々鳴門市民にとって大変尊敬すべき人物であるわけであります。この賀川豊彦記念館をドイツ館の近くに設置することによって、橋がかかりましたら、私は生協の生みの親である賀川豊彦、これは神戸生協、灘生協でございますが、今世界最大の生協と申しましょうか、大きな生協になっているわけでございますが、その生協の皆さんとだけの交流が始まってみても、鳴門市は大きく発展をしていく可能性が考えられるわけであります。これはもう三問でございますので、市長の答弁だけをいただいて再問はいたしませんが、ぜひとも山本市長の時代におかれまして、賀川豊彦を顕彰する記念館をぜひとも手がけてほしいと強く要望いたします。ひとつ市長のもう一度お考えをお聞かせ願いたいと思うのであります。

 以上、質問をいたします。

     〔市長 山本幸男君登壇〕



◎市長(山本幸男君) ただいまの田渕議員の強い熱意は深く僕の心に入っておりますので、僕自身も賀川先生の講演を学生のとき聞いたことがございますので、私自身、今田渕議員がおっしゃったことは前向きに取り組んでいきたいと思っておりますので、御理解のほどをよろしくお願いいたします。



○議長(矢野善治君) 次に

 公明代表

一、市長の政治姿勢について

             二十七番 山本 秀君

     〔「議長、小休」と言う者あり〕



○議長(矢野善治君) 小休いたします。

     午後 一時五十八分 休憩

     午後 一時五十九分 開議



○議長(矢野善治君) 再開いたします。

     〔二十七番 山本 秀君登壇〕



◆二十七番(山本秀君) 議長よりお許しをいただきましたので、公明を代表いたしまして質問をいたします。

 市長の政治姿勢について。一、第三次鳴門市総合計画について。二、競艇事業について。三、老人福祉行政についてお伺いいたします。午前中の代表質問で、他会派から関連質問がなされましたが、代表質問でありますので、改めて質問いたしますので、理事者の皆様には丁寧な御答弁をお願いしたいと思います。

 それでは、私の十八回目の一般質問、市長の政治姿勢について、一問目は、第三次鳴門市総合計画についてお伺いいたします。

 今議会は、改選後の三回日の定例議会であり、山本市政になりまして初めての新年度予算である平成八年度の予算編成を控えた大事な議会であります。地方分権推進基本法も成立し、いよいよ地方主権の時代が間近に来ており、鳴門市も地域の特性を生かしての新しいまちづくりに創造力豊かに積極的に取り組んでいかなければなりません。山本市長は、市政の刷新を訴えて当選され、市長に就任されて、早いもので既に七カ月が過ぎました。この間、失野前市長の取り組んでいた事業の見直しを訴えておられるわけであります。山本市長の四年間の任期もあと三年四カ月余り、この間には平成九年の市制施行五十周年の節目を迎え、そして平成十年の春の明石海峡大橋の完成による本州四国連絡道路神戸・鳴門ルートの全線開通をあと三年後に控えておるわけであります。

 鳴門市は、平成六年度から平成十五年度、西暦二〇〇三年を目標とする十カ年の基本構想で、二十一世紀に向かって四国の玄関都市として、架橋新時代の鳴門市の幕あけにふさわしい飛躍の大きなチャンスととらえて、第三次鳴門市総合計画を進めてきたわけであります。しかし、矢野前市長が打ち出しました第三次鳴門市総合計画の見直しを、山本市長は就任早々に職員に指示されておられるわけでありますが、市長就任七カ月を経た現在、重点施策の見直しはどのようになされているのか、進捗状況なり内容を市長に改めてお伺いいたします。

 二問目は、競艇事業についてお伺いいたします。

 競艇事業は、景気低迷の影響等により全国的な売り上げの低下が見られる状況下、鳴門市におきましても、競艇事業を取り巻く環境は非常に厳しいものがあります。近年、入場者は減少化傾向で、売り上げが頭打ちしており、新規のファン獲得が最大課題の状況であります。平成六年度の企業会計事業決算の審査意見書を見ましても、過去五カ年の一般会計への繰入額が、平成五年度までは三十億円の繰り入れをしておりましたが、平成六年度は四億円減少の二十六億円であり、七年度も厳しい状況下にあるわけであります。鳴門市の一般会計は、競艇事業よりの繰り入れ財源なしには成り立たない財政状態であることは申すまでもなく、今後とも安定した財源の繰り入れが望まれるわけであります。

 そこで、お伺いいたしますが、一般会計としましては、競艇事業よりの繰入金を最低額幾ら必要なのか、この際、お伺いしておきたいと思います。

 また、競艇事業は、今年度より実施の運びとなった全国各場のSG、GI競走の勝舟投票券購入や共通会員電話投票、また来年度よりスタートする予定の赤岡町での場外発売所の事業展開は、売り上げ増を図るための競艇事業の新戦略として大いに期待しているわけでありますが、これらの事業収益を通年で幾ら見込んでいるのか、お伺いいたします。

 最後に三問目は、老人福祉行政について、山本市長にお伺いいたします。

 現在、介護を必要とする寝たきりのお年寄りは、厚生省の平成五年の調査によりますと、全国で九十万人、西暦二〇〇〇年の平成十二年には、百二十万人を突破すると見られております。そして、全国平均より十年も早く進展する徳島県におきましては、国のペースを大きく上回る一八%台になると言われています。また、鳴門市においては、六十五歳以上のお年寄りは、一万一千七百二十三人で、人口の一七・九%を占め、平成十二年には二〇%になるとの報告も午前中の代表質問で明らかになりました。驚くべきことに、これはいまだ欧米諸国でも経験したことのない超高齢化社会が確実に訪れるという裏づけでもあります。今、確実に押し寄せている高齢化社会を前に、安心して暮らせ、ともに喜べる豊かな高齢化社会の創設は、鳴門市民のみならず、すべての人々が心から希求する課題であります。

 そして、現在豊かな高齢化社会の実現を目指し、各方面でその対策が種々検討、実施されているものの、それは私たちが初めて経験する社会だけに、そこにはさまざまな課題が山積みし、いまだ十分とは言えません。特別養護老人ホームヘの入所を希望する施設福祉の充実は、もちろん必要でありますが、住みなれた地域の中で家族に見守られて介護をされる在宅介護を支援する公的サービスの強化が、今後ますます重要性を増してまいります。

 我が公明は、全国平均より十年も早く進展する本県の高齢化社会に対応するために、高齢化社会問題の最前線とも言える在宅介護に関する実態調査を平成四年五月に実施いたしました。この調査では、これまでさまざまな調査が対象としてきた介護を受ける側よりも、余り取り上げられなかった介護をする側に焦点を当て、その声の中に豊かな高齢化社会の創設のかぎの一端があるとの思いで実施いたしました。鳴門市在住の六十五歳以上の寝たきり老人の在宅介護に関する実態調査は、訪問面談方式で約百三十人の対象者の方々の中から六十一人の介護者の皆さんの回答をいただきました。このアンケートの調査結果は、平成四年六月議会の代表質問で紹介いたしましたので、詳細は省きます。この調査で浮き彫りになりました問題点の中から、特に三項目について改めて申し上げます。

 一つは、介護されている方の三割が七十歳以上の高齢者であり、また介護している方の三割が介護疲れを訴えている状況であります。

 二つ目は、介護にかかる一カ月の諸経費四万円以上が二割、そして二万円以上が五割もいらっしゃる。その大半はおむつ等の下着代でありました。年金生活者にとっては大変な経済的負担であります。

 三つ目は、介護で大変なことの七割を占めている排せつ、入浴、移動の世話をどう支援するかということであります。こうしたアンケート調査をもとに、私はこれまで二度にわたり行政の早急な対応を訴えてまいりました。その結果、平成六年度より、鳴門市は在宅介護者支援事業として、訪間入浴サービス事業と紙おむつ給付事業がスタートをして、現在に至っているわけでございます。このことは介護を必要とする高齢者を抱える家族の負担を少しでも軽くすることができ、大変に喜ばれております。

 ところで、在宅介護を行うに当たって、アンケートでの要望事項が一番多かったのは、公的介護手当の支給であります。超高齢化社会を迎えようとする現在、寝たきり老人の介護の問題点は、アンケート調査の結果、浮き彫りにされたわけでありますが、特にこれらの老人を抱えた家庭の負担は、精神的、肉体的、そして経済的にずっしりと重たいものがあるわけであります。私も、この実態調査で、介護者の方々の生の声を聞くにつけ、在宅介護の難しさを改めて実感した次第であります。

 この問題につきましては、国も、地方自治体も、真剣に取り組まなければならないことは申すまでもありません。精神的、肉体的、経済的な負担を少しでも和らげるため、現在では全国の四十七都道府県の半数近くが介護手当を支給しております。四国では既に御承知とは思いますが、愛媛県においては、寝たきりと痴呆症のお年寄りを介護する家庭の負担軽減の一助として、介護手当支給制度を平成五年一月から実施しております。これを受けて、県内の各自治体で介護手当を新たに発足させたり、支給の大幅増額や年齢の引き下げを行うなど、今では愛媛県内の全自治体が同制度を実施するまでに拡充されております。

 この制度は、家庭では介護を受けている六十五歳以上の寝たきりと痴呆性のお年寄りを対象に、年額六万円まで二分の一を補助するもので、県の補助事業がスタートした当時は、支給額が少なかった各自治体におきましても、今では最低が補助額いっぱいの年額六万円を介護手当として支給しております。多いところでは、大三島町が年額十八万円、松山市が年額十二万円となっております。残念ながら、本県、徳島県におきましては、いまだ実施するところまでには至っておりません。県内において、五十市町村中、二十一市町村が見舞い品や慰間金を支給しており、そのうち四町村においては、毎月介護手当として五千円ないし八千円の支給、年額では六万円から十万円の支給をいたしております。この介護手当の支給につきましては、もちろん国や県において積極的に取り組む必要がありますが、御承知のように、各種福祉施策は地方がまず先導的に実施し、国や県においては、その実績を見て制度化する事例がほとんどであります。心の通う福祉社会の実現と生涯にわたる健康づくりの推進を目指す鳴門市としましては、寝たきり老人を抱えた家庭の負担を軽減すべく、市単独でも介護手当を支給すべきであると思いますが、山本市長の御所見をお伺いいたします。御答弁いただきましてから、再問さしていただきます。

     〔市長 山本幸男君登壇〕



◎市長(山本幸男君) ただいまの山本議員の御質問のうち、一と老人福祉行政について、私の方から回答させていただきます。

 第三次鳴門市総合計画の見直しにつきましては、さきの横井議員の質問にもお答えしましたが、鳴門駅周辺地区の再開発につきましては、厳しい経済情勢のもと、地域の特性に応じた実現性のある新たな開発手法の検討を行うよう指示いたしております。

 また、塩業資料館の建設についてでありますが、展示内容と福永家住宅並びに入り浜式塩回の復元など一体的な整備を図るよう検討させております。

 次に、新市営球場についてでありますが、市民に親しまれ、広く活用していただけるような整備を進めたいと考え、現在検討いたさせております。

 また、総合保健福祉センターにつきましては、立地予定場所や施設の内容等について、現在市民各層各界から建設に向けた御意見、御要望をいただくよう準備を進めているところでございます。

 以上のような指示をいたしておりますが、それらの計画につきましては、成案ができ次第、随時建設に取り組んでまいりたいと存じます。

 市制施行五十周年や明石架橋開通事業は、本市にとって飛躍・発展を図る節目となる重要な時期であり、それに合わせた施設整備を図ることがベストでありますが、当初計画では誇り得る施設としては不十分ささえ抱えておると思われ、将来に禍根を残すことのない施設とするため、この際、これらの施策の完成時期については、若干のおくれもやむを得ないと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。

 次に、老人福祉行政の関係でございますが、高齢者介護の基本理念は最後をみとる介護から、高齢者の生活を支える介護へと変化しております。こうした状況を踏まえ、今後の高齢者介護は、高齢者がみずからの意思に基づき、自立した質の高い生活を送ることができるように支援することであると言われております。多くの高齢者は、できる限り住みなれた家庭や地域で生活を送ることを願っており、高齢者が無理なく在宅ケアを選択できるようなサービス体制の整備並びに施策の充実が重要な課題です。

 しかしながら、高齢者介護サービスの整備のおくれなどにより、今日の介護を必要とする高齢者が十分な介護サービスを提供されているとは言いがたく、家族介護に過度に依存し、また介護を担う家族に対する社会的配慮も十分でなく、家族に非常に重い負担をかけている場合が多く見られます。

 そこで、寝たきり高齢者や重度心身障害者のための日常生活支援策として、訪問入浴サービス事業と紙おむつ給付事業を平成六年度より発足させており、現在訪問入浴サービスは二十八人、紙おむつ給付は九十一人の皆様に御利用いただいております。

 御質問の介護手当年金支給制度の新設でございますが、本市におきましても、愛媛県に倣い、県の補助事業として実施できるよう、平成六年度に四市市長会を通じ、県に要望を行ったところでございますが、いまだ実現を見ておりません。県の事業として実施されていない理由の一つに、現在厚生省が平成九年度発足を目指して検討を進めております公的介護保険制度があります。これは長寿社会の進展に伴い、介護の問題は国民だれにでも起こり得る可能性の高い事柄であり、しかも介護の期間や費用の予測は難しいため、各人の自助努力で備えることは困難であることから、社会全体で介護に伴う負担を支え合うという観点に立って、社会連帯を基礎とした社会保険方式によって対応するという考え方です。

 この制度の実現によりましては、要介護判定や適切な対応により、医療、保健、福祉にわたる各サービスを総合的、一体的に提供し、個々の高齢者のニーズに見合ったサービスや給付の効果的な提供が図られると思いますので、今後の動向を十分に見きわめてまいりたいと考えております。

 今後につきましても、高齢者の方々に対する福祉につきましては、制度・施策の充実を図るとともに、サービス体制の整備に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解をお願いいたします。

     〔総務部長 二木俊幸君登壇〕



◎総務部長(二木俊幸君) 私の方からは、一般会計としては競艇事業よりの繰入額は、最低限幾ら必要なのかと、御質問でございますので御答弁申し上げます。

 平成七年度一般会計当初予算における競艇事業からの繰入金は、前年度同額の二十六億円を計上、いたしております。これは歳入総額の一二・一%を占め税収入に次ぐ自主財源であり、本市財政の基幹財源の一つとなっておりますことは、御承知のとおりであります。御質問にありましたように、平成五年度まで続いておりました二十億円の繰り入れが六年度より二十六億円に減少いたしておりますが、本年度における競艇事業の売り上げ実績は、依然として低迷が続いており、今後の見通しについても非常に厳しい情勢が予測され、その対応に苦慮いたしておるところでございます。競艇事業収入は、市民生活の向上と地域社会の発展のために欠かすことのできない財源であることは、紛れもない事実であり、競艇事業からの繰入金が減少する場合におきましては、当然のごとく市民サービスに大きく影響することも事実でございます。こうしたことからも、競艇事業における安定した収益の確保に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。

     〔競艇部長 引田正男君登壇〕



◎競艇部長(引田正男君) 山本議員さんの御質問の中のSG、GI競走の場間場外発売並びに共通会員制度の電話投票、ボートピア士佐の事業収益をどれぐらい見込めるかと、御質問についてお答えいたします。

 まず、SG、GI競走の場問場外発売の売り上げ見込み額でございますが、本年度二十六日を計画いたしまして、現在十六日を消化しております。この間の売り上げが三十三億四千七百万円でございます。今後、本月以降十日間の開催を予定しておりまして、これが二十一億円程度を予想しております。

 次に、電話投票でございますが、本年四月一日より新方法によりまして実施されまして、十一月現在におきまして、十七億四千四百三十七万六千円の実績を得ております。十二月以降は、この十一月までの実績を踏まえまして、五億六千万円程度見込めるわけでございます。合わせて二十三億円程度になろうかと予測いたしております。

 それから、赤岡町に計画いたしておりますボートピア土佐でございますが、御承知のように、十二月六日に起工式が行われまして、この工事が順調に進みますと、来年の七月に建造物が完成し、できれば八月開業したいと考えております。ボートピア土佐の売り上げ予測は、一日三千万円を予定しておりまして、通年に直しますと、二百日、あるいは二百二日を営業する見込みでございまして、年間六十億円程度の売り上げを見込んでおります。これら場間場外発売、電話投票、ボートピアの売り上げをトータルいたしますと、年間百三十五ないし百四十億円程度の売り上げを私どもとしては予測・予定しております。

 以上でございます。

     〔二十七番 山本 秀君登壇〕



◆二十七番(山本秀君) 御答弁いただきましたので、再問に移らさせていただきます。

 第三次鳴門市総合計画の重点施策の現時点での見直しは、どのようになされているのか、進抄状況なり内容を市長にお伺いいたしました。午前中の他会派の御答弁の中にもありましたけども、当初の計画より若子のおくれがあるのもやむを得ないということを御答弁いただきました。お答えいただいた重要施策のうち、塩業資料館と新市営球場、そして総合保健福祉センターについて再問させていただきます。

 まず、塩業資料館についてお伺いいたします。

 徳島県は御承知のように、三年後の平成十年春、完成予定されている明石海峡大橋開通の記念イベントのメーン会場としまして、現在鳴門ウチノ海総合公園の工事を急ピッチに進めておるわけであります。これは県内外から大勢来るであろう観光客に鳴門市をアピールする絶好の機会であります。我が公明としましても、大いに期待しているわけであります。鳴門ウチノ海総合公園と同じ高島地域内にある塩田公園に計画している塩業資料館は、平成五年四月に塩業資料館設立準備委員会が発足して、その年の十一月には基本構想がまとまっております。既に七年を経過しております。長年にわたって検討を続けて、ようやく平成六年度当初予算に塩業資料館の基本設計費四百二十万円が計上され、平成九年度までに完成させる計画でこれまで取り組んできたわけでありますが、当初の計画どおりできるのか、改めてお伺いしたいと思います。

 また、私は、平成六年三月議会で、人の集まる塩業資料館にするためには、塩業だけの施設ではなく、鳴門市の歴史、民俗、文化等も広く紹介できる展示施設にしてはどうか。一目で鳴門市が紹介できるような内容に、施設にするために、(仮称)鳴門市歴史民俗文化館として、その中の一翼を担う施設として、まず第一期工事として塩業資料館を建設し、将来的には鳴門市歴史民俗文化館としての施設を整えてはどうか、提言いたしました。教育大学もあるこの地域ですので、市民に夢と希望と誇りを与えていける文教地区としてふさわしい施設とすることを提言したわけであります。答弁内容は、塩業資料館的な性格を持ったものを主体として、ほかに一般的な歴史民俗資料館的な性格を兼ね備えたものとの内容でありました。歴史民俗資料館的な性格を兼ね備えた内容はどうなったのか、この際、お伺いしておきたいと思います。

 次に、新市営球場についてでありますが、私は本年の六月の第二回定例会でも、新市営球場については質問をいたしました。見直しをされるのはいいのですが、当初の計画どおりに完成せずに、いつ新市営球場ができるのか、予定が立たない状況ではいかがなものでありましょう。多額の建設費用を投じ、土地も借地料を払って中途で放置では、税金のむだ遣いであり、大変もったいないわけであります。もとの市営球場は、既に取り壊してないわけですから、野球やソフトボールをされる市民の皆様のためにも、新市営球場の見直しができ、工事が再開するまでの期間、とりあえず草野球でもできる程度に整地してはどうでしょうか、この点についてお伺いいたします。

 次に、総合保健福祉センターについてでありますが、市制五十周年事業と位置づけて、七年度には基本設計ができるようにこれまで取り組んできたわけであります。本年六月議会での私の質問にも、山本市長は平成十一年度をめどとしてと述べておりますが、予定どおりできるのか、改めてお伺いいたします。

 競艇事業について再問いたします。

 一般会計としては、競艇事業よりの繰入額は最低限幾ら必要なのかお伺いいたしました。具体的な金額は示していただけませんが、現況での二十六億円の繰入額より減少すると市民生活に大きく影響するので、安定した収益の確保を望まれたわけであります。最低限現在でもいってるというふうに私は受けとめさせていただきました。また、全国各場のSG、GI競走の勝舟投票券購入や共通会員制電話投票、赤岡町への場外発売所の事業展開、これらの事業収益を幾ら見込んでいるのかお伺いいたしました。結論的には、九年度以降、通年トータルで約百三十五億円から百四十億円ということで説明がありました。収益を具体的には上げてはいただけなかったんですけども、私なりに予測して最低五億円ないし六億円ぐらいはなるのではないかというふうに見ております。鳴門市の財政も、長引く景気低迷の影響により、伸び悩み状態で二十一世紀に向かって鳴門市の財政は厳しさを日に日に年々増しております。鳴門市の財政は、競艇事業からの安定した繰入金の確保がなければ、高齢化社会に対応するためのもろもろの施策に手が打てない状況が予測できます。競艇事業の経営戦略を見直し、売り上げを伸ばすための事業計画を慎重に図らなければならないと思うわけであります。売り上げを伸ばすためには、新規のファン獲得が最大課題であるわけですから、三年後の明石海峡大橋の開通が大きなチャンスであります。近畿、関西の新規ファンの獲得を目指す事業展開を積極的にこの際推進すべきであります。そのために、早急に経営戦略を立てて、早目に手を打たなければならないと思うわけであります。

 そこで次に、六つのことを、考えられることを掲げてみました。

 一つ目は、このチャンスを生かすためにも、競艇部としても、まず経営戦略を立案できる専門スタッフを置き、時代を先取りした事業展開を図るべきであります。現体制の業務課の宣伝係の職務では不十分ですので、新たに競艇部長直属の(仮称)経営戦略室、または企画室なる部署を設けてはいかがでしょうか。

 二つ目に、新規のファンを獲得するために尼崎競艇や住之江競艇等の近畿圏の他場と連携しての競艇バスの相互乗り入れを図る。

 三つ目には、近畿圏の若いファン層の獲得のために、スポーツ新聞や観光業者とタイアップしてのレジャー感覚での観戦ツアーの定期的な事業展開、特に若いファン層の獲得には、これまでの公営ギャンブル的な感覚ではなく、明るく健全なレジャー感覚で若いカップルが楽しめるような企画が必要であります。

 四つ目には、競艇バスの行き帰りを十分楽しんでもらえるように、競艇選手の情報や競艇の楽しみ方、見どころをわかりやすく提供できるような充実したビデオ設備の設置を考えなければいけないと思います。

 五つ目に、赤岡町の場外を軌道に乗せた後の第二の場外舟券売り場の開設計画の推進。

 最後に六つ目に、以上のような二十一世紀に向かっての事業展開の計画とともに、全国の競艇施設の中でも最も老朽化している鳴門競艇の具体的な改装計画も、史上最低金利の今こそ立案すべきであるわけであります。

 以上、これらについて、企業経営者でもある山本市長の御所見をお伺いいたします。

 再問の最後でありますが、老人福祉行政について、介護手当の支給についてお伺いいたします。

 ところで、福祉対策には財源が伴うのは申すまでもありません。国も、地方自治体も、財源の確保ではこれから大変な難色があるわけであります。介護手当の財源として、全国の自治体で見直しの対象として敬老祝い金が上げられております。本年五月一日付の朝日新聞の記事によれば、朝日新聞社が都道府県の協力で調べたところ、確認できただけで五つの自治体が廃止し、十の自治体が支給年齢を引き上げたりして、総額を削っており、検討中のところも多く、敬老祝い金を廃止・削減する市町村がふえてきたとの調査報道がなされております。

 高齢化が本番を迎え、ばらまき批判もある祝い金より介護、や在宅福祉へ重点的に振り向けるべきだとの判断からで高齢者福祉が転換期を迎えたことを示しておるわけであります。低成長時代になり、税収が伸び悩む、にもかかわらず、福祉需要が膨らみ、財源確保に追われる中での選択であり、高齢化社会の受益者負担のあり方を問いかけております。

 大阪府の枚方市では、昨年度撤廃をしておりますが、その五年前から検討を重ね、当時の市長の諮問機関がばらまきでなく資金をまとめて有効に使う必要があると提言、廃止で浮かせた財源で新たな福祉の八つの施策を始めております。また、静岡県の沼津市では、本年三月に全廃を決めて、福祉を充実させるための基金をつくる条例が可決しております。東京都の町田市では、昨年度から支給年齢を引き上げ、金額を半額に抑えて、ほかの福祉に回しております。

 鳴門市では、現在高齢者の方に長寿のお祝いと敬意と感謝を表するために、九月十五日の敬老の日に市独自の敬老年金を支給しております。御承知のように、七十歳から七十九歳までの三千円、八十歳から八十四歳までの一万円、八十五歳から八十九歳までの一万五千円、九十歳以上は二万円の支給であります。支給総額が、本年度は四千九百八十四万六千円であります。ちなみに十年前の昭和六十年度は、三千二百八十三万一千円でありました。

 そこで、担当課に試算してもらいましたが、二〇〇五年の平成十七年の十年後には六千五百万円に、また二十年後には七千六百五十万円に膨らむであろうとの予測であります。

 高齢化が年々進むとともに、敬老年金の支給総額は増大していきます。長寿を祝うのはだれしも反対はしないし、大変にすばらしいことです。しかし一方で、重労働の介護に追われ、経済的にも大変に困窮している方たちがおります。また、施設に入れずに待っている人たちもいるのが実態であります。実施当初の昭和四十四年からすれば、貨幣価値も大きく変わっております。ばらまきでなく、本当に困っている方々に手を差し伸べるべきではないかと思うわけであります。特に、アンケート調査でも浮き彫りになっている高齢者の在宅介護の問題であります。鳴門市も高齢者福祉のあり方を見直せば、年額十万円程度の介護手当の支給は実現できると私は確信いたしております。市長に改めてこの点につきまして御所見をお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いします。御答弁いただきまして、締めくくりをさせていただきます。

     〔市長 山本幸男君登壇〕



◎市長(山本幸男君) ただいまの山本議員の再問のうち、競艇関係の組織のとこと老人福祉のとこ私の方で、その他については各担当部長の方で答弁しますので、よろしくお願いいたします。

 先ほど企画室の設置、その他山本議員から御提案ございまして、明石大橋の平成十年開通に向けまして、ボートファン拡大のための経営戦略の必要性は十分認識いたしております。

 そこで、企画担当者の設置を含め、御提言のありましたファン獲得のための手法もあわせ検討していきたいと考えておりますので、御了承よろしくお願いいたします。

 またさらに、売り上げ増を図るために、ボートピア土佐以後の場外専用発売所の設置、これにつきましては、ボートピア推進本部と連絡を取りながら積極的に進めていきたいと考えております。

 さらに、本場の施設につきましては、けさほど勘川議員の御質問の中にございましたように、前向きに取り組んでいきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 次に、敬老年金制度の見直しについてでございますが、敬老年金の支給につきましては、昭和四十四年に発足以来、本年で二十七年目の支給を実施いたしました。高齢化社会の進行により、本年も前年に比較して三百人余り受給者が増加し、総額にして五千万円に近い支給額となりました。個々の支給額といたしましては、決して高額であるとは思われませんが、長年本市の発展に貢献された一定年齢以上の先輩方に対しまして、敬老の祝いと敬意を表する意味で喜んでいただいております施策の一つでございます。全国的には、この制度に廃止、あるいは再検討を加え、新しい施策を実施しております自治体があることは十分承知いたしております。また、この制度につきましては、昭和四十四年の発足でございますので、相当の期間を経ているため、貨幣価値の変動もあり、支給の範囲や方法、金額につきましても、今後の検討課題にさせていただきたいと存じます。

 今後、在宅福祉サービスを整備・充実させる上で、財源上、この制度の見直しが必要であると判断される時期が参りました折には検討いたしたいと思っております。当面、この制度につきましては継続したいと考えておりますので、御理解をお願いいたします。

 介護につきましては、介護は介護として取り上げて、前向きに検討していきたいと思っておりますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。

     〔企画開発部長 播磨啓示君登壇〕



◎企画開発部長(播磨啓示君) 山本議員の再問のうち、明石架橋大橋の開通の平成十年の春までに塩業資料館が建設されるかというものと、それが歴史民俗館的な性格も有するものでなかったかという件と、もう一点、新市営球場の見直しについての御提案について答弁をいたします。

 先ほど市長の方から御答弁を申し上げましたように、塩業資料館の建設につきましては、建設推進検討委員会を設置し、鋭意これの完成に向けて作業を進めてまいりますが、現時点でのタイムスケジュールは精いっぱいの建設工程をとりましても、資料館完成予定は平成十年度内の見込みでありまして、平成十年春の完成は非常に厳しい見通しであるというふうに判断をいたしております。

 それから、歴史民俗館的な性格も共有している施設ではなかったかという問い合わせでございますが、今までの委員会での成果を踏まえまして、今委員会でそれらを含めて検討しているところでございますので、御理解を賜りたいと存じます。

 それから、新市営球場の見直しの点での御提案でございますが、造成された用地をとりあえずの間、草野球などができるようにしてはどうかという御提案でございます。これの見直しについても、現在プロジェクトチームで検討いたしておりますが、御提案の要件も含めまして考えていきたいというふうに考えておりますので、御理解をお願いいたしたいと思います。

     〔理事市民福祉部長 松岡正次君登壇〕



◎理事市民福祉部長(松岡正次君) 総合保健福祉センターについて、平成十一年には完成するとのことであったが、その完成年度に変更はないのか、こういうお尋ねでございます。

 総合保健福祉センターの建設につきましては、平成十一年度完成を目指して努力してまいりたい、そのことに変わりはございませんので、お答え申し上げたいと思います。

     〔二十七番 山本 秀君登壇〕



◆二十七番(山本秀君) 再問につきまして御答弁いただきましたので、締めくくり及び要望をさせていただきまして、最後の登壇とさせていただきます。

 第三次鳴門市総合計画についての御答弁をいただきました。

 まず、塩業資料館は、当初の計画どおり、平成九年までに完成するのか、また歴史民俗資料館的な性格を兼ね備えた内容はどうなったのかという件につきましてお伺いさせていただきました。この件は、平成十年春というようなことでの当初であったけども、平成十年度内の予定ということで、一番最初打ち出した平成九年からすると、一年おくれての予定ということで、これからすると当然鳴門ウチノ海総合公園の完成にも間に合わないし、明石海峡大橋が開通してたくさんの県外からの方がみえるのに、一番鳴門市の顔と言える部分で鳴門の文化等を紹介できる施設が完成していない。こういう状況がもう既にこの時点で担当部長の方からあからさまに発表があったわけですけども、果たしてこのような状況でやむなしといって喜んでいいものかどうかと、私も今苦慮してるわけですけども、もう本当に塩業資料、館につきましては、もう今は引退されました小森議員が長年にわたってこの件を訴えてきて、失野前市長のときに、市長も七年がかりでの計画を打ち出して、具体的に明石海峡大橋の開通に間に合わせるということで、大前提で取り組んできたわけであります。このことは私たち議員、またこれに関心を持ってる市民の皆様方は、大いに期待してきたところであります。できるだけこの件につきましては、平成十年度内というんでなくて、開通するまでに何としても間に合わせるという方向性で努力していただかなければ、何のための今までの長年の小森議員の議員活動、また前市長からの引き継ぎの新たに山本市政ということでスタートしてるわけでありますけども、とんでもないということを言わざるを得ませんから、努力してできなかったら、それはその時点で状況判断でやむを得なかったということは言えますけども、今の時点からできないということはとんでもないと、一言申し上げて、さらなる努力で間に合うように努力していただきたいと、強く重ねて要望させていただきます。

 それと、歴史民俗資料館的な性格を兼ね備えた内容はどうなったのかの件に関しては、含めて検討されるということでありますので、今の段階では了とさせていただきます。

 次の新市営球場の見直しができ、工事が再開するまでの期間、とりあえず草野球でもできる程度に整地してはどうかお伺いいたしました。この件は、含めて検討するということでありますので、検討状況を来年度また二月議会で質問させていただきますので、そのときには明確な御答弁いただきたいと思います。

 三つ目に、総合保健福祉センターについては、市制五十周年事業として位置づけ、七年度には基本計画ができるようにこれまで取り組んできており、平成十一年度をめどに予定どおりできるのかということでお伺いしましたけども、平成十一年度を完成日標として努力するということですので、当初の予定どおりやっていただきたいと思います。当初の予定どおりやることが、やっぱり市民に対しての負託、また期待にこたえることではないかと思います。総合保健福祉センターは、福祉の総合拠点として、また市民の健康づくりを推進するためにも、内容の充実した総合福祉センターが一日も早く完成するように、この点は重ねて要望しておきます。

 二十一世紀が間近に迫り、二年後の市制施行五十周年記念事業、三年後の明石海峡大橋の完成を控え、四国の玄関都市として、架橋新時代の鳴門市の幕あけにふさわしいまちづくりを進めていかなければなりません。市政の施策推進に今停滞があってはならないわけであります。一日も早い見直しで、新年度予算には明確な山本市政の重点施策の打ち出しがなされるよう、市長を核に一丸となって市勢発展のために全力で取り組まれますことを強く要望いたしておきます。

 次に、競艇事業について締めくくりをいたします。

 六つの具体的な内容を提案させていただいたわけであります。六つの項目、総合的に前向きな答えをいただきました。三年後に追った平成十年の明石大橋開通に向け、ボートファン拡大のための経営戦略の必要性は十分に認識しているし、企画室等の提案も含め、ファン獲得のための手法もあわせて検討していきたいとの答弁でございますので、おおむね了とさせていただきます。架橋新時代の到来こそ新規ファン獲得の最大のチャンスととらえ、綿密な経営戦略を立てて競艇事業の新たなる事業展開を図ることを、この点も強く訴えておきます。

 最後に、老人福祉行政についてであります。

 老人福祉のあり方を見直すべきではないか、市長の御所見をお伺いしました。敬老年金の制度は、現行のままでいくが、今後検討課題としていきたいということでございます。また、在宅介護手当の支給については、前向きに取り組む検討をしたいということですので、新年度の取り組みに大いに期待をしております。来るべき高齢化社会に安心して暮らせる老人福祉の充実を重ねて強く要望しておきます。

 以上をもちまして公明を代表して私の十八回目の全質問を終了いたします。



○議長(矢野善治君) 本日の一般質問はこれで終わります。

 次会は、明十二月十二日午前十時から再開いたします。

 本日はこれをもって散会いたします。

     午後 二時五十二分 散会