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山口県 萩市

平成19年 3月定例会 03月06日−03号




平成19年 3月定例会 − 03月06日−03号







平成19年 3月定例会



                平成19年3月



            萩市議会定例会会議録(第3号)



                議事日程第3号



         平成19年3月6日(火曜日)午前10時開議





第1 会議録署名議員の指名

第2 一般質問

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〇本日の会議に付した事件

日程第1 会議録署名議員の指名

日程第2 一般質問

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〇出席議員(30名)

       1番  大 村 赳 夫 君

       2番  岡   通 夫 君

       3番  尾 木 武 夫 君

       4番  長 岡 肇太郎 君

       5番  松 尾 義 人 君

       6番  井 関   稔 君

       7番  江 原 任 子 君

       8番  近 江 郁 宣 君

       9番  木 村 靖 枝 君

      10番  小 茅   稔 君

      11番  小 林 正 史 君

      12番  斉 藤 眞 治 君

      13番  左 野 忠 良 君

      14番  柴 田 保 央 君

      15番  杉 山 浩 司 君

      16番  世 良 眞名夫 君

      17番  田 中   良 君

      18番  坪 井   豊 君

      19番  中 村 洋 一 君

      20番  西 島 孝 一 君

      21番  西 元   勇 君

      22番  平 田 啓 一 君

      23番  藤 田 克 弘 君

      24番  丸 田 勘 次 君

      25番  宮 内 欣 二 君

      26番  守 永 忠 世 君

      27番  諸 岡 皓 二 君

      28番  横 山 賢 治 君

      29番  横 山 秀 二 君

      30番  青 木 賢 次 君

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〇説明のため出席した者

 市長        野 村 興 兒 君

 助役        瀧 口 治 昭 君

 教育長       岩 崎   肇 君

 総務部長      中 村 敏 雄 君

 総合政策部長    湯 本 重 男 君

 市民部長      出 羽 仁 史 君

 保健福祉部長    米 倉   稔 君

 農林部長      白 神   崇 君

 水産部長      谷 本 隆 良 君

 商工観光部長    松 原 純 二 君

 建設部長      三 原 正 光 君

 上下水道部長    桑 原 榮 治 君

 教育次長      田 邊   信 君

 出納局長      山 根 道 生 君

 消防本部消防長   大 崎 弘 美 君

 総務部次長     迫 村 高 志 君

 保健福祉部次長   藤 田   擴 君

 総務課長      中 原 滝 雄 君

 財政課長      杉 山 寛 校 君

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〇事務局出席者

 事務局長      米 原 祥 三 君

 次長        藤 岡 敏 彦 君

 主幹        奥 山   明 君

 次長補佐      浜 村 祥 一 君

 調査係長      須 郷   誠 君

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     午前10時00分開会





○議長(青木賢次君) これより本日の会議を開きます。

 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。

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△日程第1 会議録署名議員の指名





○議長(青木賢次君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。

 会議録署名議員に、9番、木村議員、20番、西島議員を指名いたします。

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△日程第2 一般質問





○議長(青木賢次君) 日程第2、これより一般質問を行います。

 一般質問は、13名の議員より通告があり、発言の順序は抽選により既に決定をしております。

 通告の内容を見ますと、重複した質問項目もありますので、できるだけ内容を整理していただきたいと思います。

 質問者におかれましては、関連質問や要望等の事項は避け、通告の項目に従って、答弁を含め60分以内という申し合わせを遵守されますようお願いいたします。

 また、答弁される参与の方々に申し上げますが、質問の要旨を十分把握され、簡潔かつ明確な答弁に努められますことを望みます。

 それでは、順次質問を行います。質問順位1番、守永議員。26番、守永議員。

  〔26番 守永忠世君登壇〕





◆26番(守永忠世君) 皆さん、おはようございます。

 私は4期議会に出させていただいておりますが、トップバッターとして質問させていただくのはもちろん今回が初めてです。大変緊張しておりますが、抽選していただき、1番を引き当てていただいた議会事務局の皆様に感謝をしつつ質問に入らせていただきます。

 最初に一言お断りを申し上げたいと存じます。私は12月定例議会において質問をさせていただきましたが、質問時間を勘違いいたしまして、岩崎教育長に大変な御迷惑をおかけしましたことを、この場をお借りしておわびを申し上げます。

 12月の定例議会では、いじめと不登校の実態についてお尋ねをいたしました。その質問の中で、いじめについては丁寧な御解答をいただきましたが、さらにこの3月の議会で再度質問をさせていただきたい旨申し上げて終わらせていただきました。今回はいじめに対する追加質問と、不登校の2点についてお尋ねをいたしたいと存じます。

 少々御不快な点もあろうかと存じますが、御寛容のほどよろしくお願いいたします。

 質問に先立ちましてまずここで、いじめに対する学校を挙げた対応、全校職員の連携協力等について、実例の文を御紹介させていただきます。

 平成10年3月の学校教育法施行規則の改正により、校長先生の民間からの登用が可能になったことは、皆様御承知のとおりでありますが、これにより民間から登用された校長先生が、みずからの体験を書かれた文であります。この中で、学校運営のあり方について、興味のある記述があります。少し長くなりますが紹介したいと存じます。

 私は常日ごろから、企業と学校が一緒だというふうに先生方に言っております。どういうことかといいますと、一つは企業というものは何かを生み出している、生産している、そのための組織づくりである。何かを生み出さない組織というものは、単なる親睦会である。単なる集まりのように見えても、企業組織というものは、必ず何かを生み出す目的がある。

 例えば、自動車会社を例に申しますと、車という商品をつくり出している。それに付随するサービスも生み出している。例えば、県庁のような公の組織、行政は何を生み出しているのかというと、それは行政はサービスを生み出しているんだと言っておるわけです。

 そして学校は、何を生み出しているのかと申しますと、学校は授業を生み出しているのです。授業が学校の命である。授業は最高の品質のものでないといけないと申しておるんです。

 もう一つはサービスの内容です。企業でいうサービスというものを置きかえたら、一体なんだろうかというふうに考えてみますと、それは生徒指導であるわけです。いろいろな場面での指導であるというふうにとらえられるので、よい車が出せる、あるいはよいサービスが出せる、そのためには会社が十分に機能し、いろいろな部門がよく連携して生き生きと活性化しているという状態でないといけない。これが民間の考え方なのです。

 学校も同じこと。よい授業、質の高い生徒指導ですね。そういうものを生み出そうとしたときは、やはり学校の組織が活性化していて、よく機能し、よく連携し、よく調整され、本当に力がよく一体化した形でまとまっておらなきゃならないというふうに私は言ってきたわけです。

 そしてもう一つ、学校と企業は同じなんだ。ということは、企業というのは何をしてるのかといいますと、変化対応というのをしているのです。世の中目まぐるしく変化しております。例えば為替レート、これが50銭、1円単位で毎日変わっている。それで企業というのは利益が左右される。

 ある自動車会社の場合ですと、1円円高になると30億円の利益に影響する。10円ですと300億円というふうに、毎日、毎日、何億というものが動いていくのです。そういうふうに日々世の中は変化しているわけです。それにどう対応していくかということになりますが、お客様の嗜好、お客様の考え、そういうものもどんどん変化している。お客様の欲求に対して、対応した商品を出さなきゃいけない。そうしないと売れないということですから、とにかく変化対応活動なんです。

 じゃあ学校はどうなんだということになりますが、学校もよくよく周囲を見れば、大きく変化をしているんじゃないかと気づくわけです。もちろん週5日制だとか、あるいは教育課程だとか、いろいろの問題もあります。文部科学省の考え方も変わってきています。当然ながら、保護者側の考えも変わってきています。県教育委員会も変わってきております。そうすると学校は変化にどのように対応していけばよいのかということになります。大変だ、大変だということの前に、いろんな対策を打っておくというのが、私ども民間の発想なのです。企業というのは、目標を達成するチームであります。

 私は今、教職員の皆さんに言っておりますのは、学校は目標を達成するためのチームであるということです。これが、私が今一番強調して言っていることです。私に学校目標の全責任があるんだ、校長一人に全責任があるんだということを言っているのです。そして、その目標は、みんなで分担しているんだ、役割を持って分担しているんだということなんです。そして、みんなで目標を分担して、力を合わせてそれぞれが目標達成すると、全体が達成されるわけですから、チームなんだと、そこには校長と教頭の対立なんていうのはあり得ないんだということを言っております。

 さらに生徒について、一つは自立度が高いということ。生徒も、あれをやっちゃいかん、これをやっちゃいかんと言われるだけの集団ではいけないんだと言っております。

 もう一つは、目標を持った組織は成熟度が高いということです。目標を持って進んでいるという生徒の集団にならなきゃいけないと言っております。

 それからもう一つは、自己改革力、自分を成長させようという意欲のある集団を育てることです。

 そして最後に、仕事のやり方を変えようと、3年先を見据えたプランをつくろうということで、全教職員でプランをつくり上げております。

 3年先の目標として、一つは学力向上というのは、学校として当たり前のことだから、学力向上の具体的な数値目標をもって実現していこうということ、そして2つ目として、学校の校風をもう1回つくることを進めています。学校の校風をつくるということは、生徒の心をつくるということです。今大きな目標を掲げて、そしてこれに係る分掌が、それぞれ教頭のもとにあるという形で、それぞれがまた目標を持ってやっているわけです。

 以上、長くなりましたが御紹介いたしました。実践に基づく含蓄の内容ではありませんが、私はいじめについての対策として、教育にとって大いに参考し、実践すべき教科書のようなものではないかと思います。

 将来社会に貢献できる立派な社会人を養成するために、小学校があり、中学校があり、高校があります。学校は勉強と集団生活を習得するところです。そして、あいさつ、行儀は、家庭で厳しくしつけることが最も大事であると、今一度親は認識する必要があるのではないかと思っております。

 私がかねてからすばらしいと思っている言葉があります。教えて育てる教育じゃなくて、ともに育つと書く共育であります。このような概念での取り組みこそ大切なのではないでしょうか。このようなことを踏まえて、さらに次のような御提案を申し上げたいと存じます。

 萩市におけるいじめ、不登校の絶滅を目指して、企業における優秀な人材、あるいは意識の高い先生を求める、教員免許を取得見込みの人を、運悪くチャンスを逃されている人等、いじめ、不登校に逃げることなく真っ向から立ち向かい、取り組んでもらえる人材を発掘して、萩市採用候補者名簿に登録しておき、予算の範囲内で雇用します。なお、給与等の待遇及び勤務条件等は、県費負担教職員と同等とします。

 いじめが多発し、混乱を招いている、あるいは不幸な児童、生徒がいる現状を改善し、学校の健全化を目指し、教育の充実、あるべき姿の追及を行う手段の一つとして、御提案を申し上げる次第です。

 教育長のお考えをお聞きしたいと思います。

 次に、不登校の問題についてお尋ねをいたします。

 平成13年9月の文部科学省の不登校の実態調査を見ますと、不登校は学校、家庭、本人に係る様々な問題が複雑に絡み合って発生している場合が多く、不登校の原因をきっかけだけに求めることはできないと思います。例えば児童、生徒の性格や、行動傾向によって不登校に陥る場合と、そうでない場合があると思われます。

 不登校の原因、きっかけは友人関係をめぐる問題45%、学業の不振28%、教師との関係をめぐる問題21%など、学校生活にかかわるものが多く、不登校の対応、不登校継続の理由についても、学校生活の問題が最も多く挙げられております。

 不登校に関する意識では、学校を休んでいたときの気持ちとして、自分自身は不登校は悪いことだと思わないが、他人の見方が気になった39%、学校に行きたかったけど行けなかった29%、何ら心理的負担がなかった28%となっており、考えさせられるところです。

 また、後になって不登校のことを振り返り、どう思うかとの問いに対して、後悔している36%、仕方がなかった31%、むしろよかった28%となっており、必ずしも否定的ではないのです。

 不登校であったため苦労があったとする者は、生活のリズムの崩れ63%、学力知識不足58%、人間関係に不安53%、体力低下48%となっております。

 また、不登校が現在の状況に及ぼす影響についての評価はマイナス24%、マイナスでない39%、どちらでもない35%となっていて、私たちが考えるほどマイナスとなっていないのも意外です。

 中学校卒業時点の進路に、どのように影響しているかを見ますと、就職率が28%、高校への進学率が65%、進学も就業もしない者が18%、さらに進路先について希望どおりでなかったとする者が57%います。

 施設、機関等による支援としては、中学3年当時の施設の利用状況について54%の者が、病院や教育センター等の施設を利用しております。

 大いに役立ったと、ある程度役立ったでは、適応指導教室68%、教育センター55%、病院50%、民間施設49%となっています。適応指導教室や教育センターが役に立ったとする割合が高いのが目につきます。

 不登校の支援については、66%の者があればいいとしており、その内容は心理相談33%、学習指導25%、進路相談25%、技術指導23%とあります。中学校卒業後の支援についても、ほとんど同じ数字が示されております。

 自分の子供が不登校になったら、ほとんどの親が何とか学校に行かせようとします。子供はそういう親に対して、反抗的になり乱暴な行動をすることもあるといわれております。

 不登校とは、子供が本能的に持っている自己防衛のあらわれです。このような状況のまま、無理に学校に行かせると、子供は自分のことを守りきれなくなります。ただの怠けやサボりで学校を休んでいるのであれば、乱暴ではありますが、無理にでも学校へ行かせるというのは一つの方法ですが、精神的な要因から、学校に行きたくないと思っている子供たちに対して、無理に学校に行かせるのは子供のためになりません。

 不登校には即効薬というものは存在しないと思います。病院に通わせたり、無理にカウンセリングを受けさせたりと、様々な方法を試みられる親が多いそうですが、初期の対応としては絶対安静が最良です。

 子供の中では、葛藤している気持ち、学校に行かなくてはいけないと、学校に行きたくない、その気持ちの一つを取り除いてやることから始める必要があります。精神的に安心させ、安定させることが、子供を守ることにつながっていくのですと、不登校児童、生徒の問題に取り組んでおられる専門家が意見を述べており、私もそのとおりだと思っております。

 そこでお尋ねをいたします。岩崎教育長はどのようにお考えでしょうか。また、萩市における不登校の状況はどうでしょうか。何件あり、それに対してどのように取り組んでおられるのか。また今後、学校家庭等にどのように指導していかれるおつもりなのかを、お考えをお聞かせいただきたいと思います。

 よろしくお願いいたします。





○議長(青木賢次君) 市長。

  〔市長 野村興兒君登壇〕





◎市長(野村興兒君) ただいま守永議員、昨年の12月定例におかれましても、このいじめの問題、不登校の問題、また9月にも確か教育問題を論ぜられました。

 直接的には教育の問題でありますから、教育長からお答えをいたしますが、いじめの問題について、前回も相当熱心に御議論を賜ったわけであります。

 萩はそもそも文教のまち、教育のまち、こういうふうに言われております。教育を大事にするまちであります。そもそも学校というところは、決して読み書きから始まる学業だけを教えるところではなくて、本来は人が人として生きていく道、こういったこともしっかり学ぶ場所であります。

 その場所において、弱い者いじめをする。一人に対して大勢がいじめていく。こういったことはまさに言語道断であります。全国で今多発をしているこのいじめの問題については、萩にはああいう陰湿ないじめはない、このように私は思っておりますけれども、しかしこのいじめが不登校につながる、こういった問題もあるわけであります。

 とにかく、あるまじき行為であります、あるいは卑劣卑怯な行為であります、人としても最も恥ずべき行為、こういったものを説いて、そして指導していく、まさに今議員が御指摘ございました、組織として、あるいは一つの目標を立てという話でありました。今、義務教育の責任者であります、岩崎教育長初め、関係者がまさに一体となって、チームとしてという話をされましたが、まさに萩市の学校からいじめを一掃する、そういった宣言をして、そして19年度からスタートをする。こういったことをぜひ教育委員会、教育長、関係者の方々にお願いをしたい。

 私は直接教育を担当する立場にありませんが、行政を行う立場からも、ぜひそのようにお願いをしたい。岩崎教育長は必ず、実行力のある方でありますから、そのような対応をしていただけるものと期待をしているわけであります。私ども行政の立場からいたしましても、できる限りの協力や努力をするつもりであります。

 詳細は岩崎教育長から、責任ある対応、答弁をいただきます。





○議長(青木賢次君) 教育長。

  〔教育長 岩崎 肇君登壇〕





◎教育長(岩崎肇君) 守永議員から、学校教育行政について、2点の御質問をいただきました。1点はいじめについて、2点目は不登校についてであります。順次お答えをいたしたいと思います。

 まず1点目のいじめについてですが、昨年の秋から今年1月にかけて、福岡県、岐阜県等でいじめ、いじめによる自殺、いじめ予告が連鎖的に発生し、全国を駆けめぐりました。

 萩市においてもよそごとの事件ではなく深刻な問題として、いじめの早期発見、早期解決に全力を挙げました。

 内閣府の政府の教育再生会議において、喫緊の課題としていじめ根絶に向けて取り組まれているところであります。

 先日といいましても、ごく最近ですが、3月3日の土曜日、テレビのスイッチを入れてみますと、午後7時30分から10時までNHKで、「これからどうすればいじめをなくせますか」という番組が放映されていました。私もブラウン管に夢中になって見ましたが、その中で印象的なお話っていうか、言葉が五つありました。御紹介を申し上げますと、一つは本当に子供たちもそれに参画しておりましたが、子供たちの声の例として、親と先生が仲良くしてほしいと言っておりました。そして、学校が悪い、家庭が悪いと互いに責任を転嫁し合ったのでは、いじめの解決は前に進まない。これは子供の声であります。さらに子供の意見を聞いてほしい。さらには、教師の努力次第では、いじめは防げるのではないか。そうは申しましても、社会総がかりいじめを撲滅しよう。こういうのがとても印象に残りました。

 なお、先ほど市長から萩市全体としていじめ撲滅宣言をしてはというお話がありました。私も十分賛同いたしております。お話がありましたように、萩市は文教のまち、教育のまちであります。先ほど申しましたように、学校の努力次第では、いじめは防げるという紹介もいたしましたが、ぜひ校長会、児童会、生徒会、PTAに呼びかけ、何としても萩市の学校からいじめを一掃する、いじめ撲滅運動を19年度の新しい年度の出発点にいたしたいと思います。

 さて、先ほど議員から、民間から登用された校長先生の事例の紹介がありました。学校挙げた対応、全校職員の連携プレーによる学校では、いじめが早期に発見され、また早期に解決できるものと私自身も考えています。

 企業と学校の比較ですが、当然共通項もあり違いもあります。違いは、企業の多くは物づくりであり、学校は人づくりであります。共通項は、御紹介のありましたように、社会の急激な変化への対応、目標達成をするための組織づくり、組織の中での役割分担と協力体制。議員のおっしゃるとおりでございます。

 民間企業経営のよさや、ノウハウを、学校経営に取り入れる研修も現在実施されております。その一つが、組織マネージメントの考え方であります。それは今までお話したことと重なりますし、議員の御紹介とも重なりますが、例えばある学校に所属する一人一人の教職員は、それぞれ目標を持っております。その目標が、学校が目指す学校目標に投合する考えが組織マネージメントであります。また1年間、社会人体験研修として教員が社会人企業に派遣されているのもかなりの数に上っております。研修終了後、そのノウハウを学校運営に生かすということで取り組まれております。

 学校の柱は、授業と生徒指導です。生徒指導は生活指導と置きかえてもいいんじゃないかと思いますが、学習指導と生徒指導は、まさに車の両輪です。車の両輪っていうのは、両方が回らないと前に進みません。片一方が回って、片一方がとまると、くるくるくるくる回るだけであります。授業がきちんと実施され、生徒指導が行きわたっている学校には、いじめは起こりにくいし、いじめは発生しても即座に解決されると考えます。

 議員がおっしゃるように、授業は学校の生命線です。命です。学校生活を楽しく過ごせる働き、機能が生徒指導であります。

 一概に言えませんが、いじめにかかわる子供の多くは、子供たちから話を聞くと、授業中、勉強がわかりにくく、授業中、退屈している子供が多いです。一概には言えませんが。学校生活に満足していない子供が多いと聞きます。授業が楽しく、おもしろければ、いじめは減り、なくなると思います。

 それから、萩市で教員を採用したらというお尋ねですが、現段階では教員の採用は、県教育委員会が行っています。今人事権の委譲を盛んに言われておりますが、国や県の動向を見守りたいと思います。

 続いて、2点目の不登校についてお答えいたします。

 萩市の不登校児童、生徒は、平成15年度から17年度の3年間で、小学校では5人から10人、中学校では30人前後で推移しています。ここ数年間は減少傾向でしたが、本年度は中学校で不登校がやや増加しております。

 また、不登校傾向の子供や、相談室とか保健室とかいう別室登校の子供が20人近くいます。

 不登校の原因や背景は、一人一人皆違います。不登校になった根っこに当たる主な要因、主因と申しますが、それといろいろ引き金になる誘因、主因と誘因から不登校がなっておりますし、分類しますと、母子分離不安とか、人間関係づくりができにくい、本当に学校に行きたいけど、朝になるとお腹が痛くなって行けなくなる心因性のもの、俗に言う怠けからくる怠学、さらには今申しましたさまざまな要因が複雑に絡んだものと、一人一人皆違います。

 議員がおっしゃいますように、不登校は学校、家庭、本人に係るさまざまな問題が複雑に絡み合って発生しています。単純に解決できません。また、学校だけでは解決できない問題がとても多くあるというのが現状であります。

 次に、不登校になった子供への対応についてお答えをいたしたいとこう思います。

 不登校の対応や背景にあるものは、今何度も申しますが、一人一人皆違いますが、また子供が持っている不安やエネルギーの大きさも違います。ですから、対応の仕方も一人一人皆違います。大切なことは、一人一人の状態や思いをよく見取ること。そして、温かく見守る姿勢で、しっかりかかわり続けることだと思います。これは議員のお考えと全く同じではないかと、こう思います。

 では、具体的にどのように取り組んでいるかについてお答えいたします。

 まず学校に対しては、定期的に校内でケース検討会議を開いて、個に応じた決め細やかな対応をするように指導しています。検討会議には必要に応じて、萩輝きスクールや、萩市の福祉事務所、萩児童相談所、スクールカウンセラー等もこれに加わり、個別の支援プログラムを立てて、チームで子供や保護者の指導や支援を行っています。

 また学校に対しましては、教育相談、巡回訪問、ケース検討会議での指導助言、生徒指導改善連絡会議、問題が発生したときの学校訪問による指導助言、萩市いじめ不登校問題対策協議会による学校への指導を行っています。

 萩市玉江にある、老人福祉施設楽々園っていうのがございますが、その楽々園の一角に、教育支援センター萩輝きスクールを、平成15年に開設し、教育相談員6名で教育相談事業を推進いたしております。この萩輝きスクールの事業内容は、不登校児童、生徒への通所支援、そこへ子供たちが通って対応していること。それから学校や家庭への訪問支援、臨床心理士によるカウンセリング支援、教職員や保護者への助言であります。本年度は30名以上の児童、生徒やその保護者への支援や助言を行っていますし、相談回数は2月末時点で既に延べ3,000回を超えています。

 以上であります。





○議長(青木賢次君) 26番、守永議員。





◆26番(守永忠世君) 先ほどは、市長みずから決意表明とも取れるお言葉をいただきました。岩崎教育長さんも、心強く感じられたことと思います。

 過去萩市においても、平成15年4月から平成16年3月の実施期間において、教育委員会、学校、PTA連合会、家庭児童相談所、萩警察署等とのしっかりした連携のもと、いろいろの対策を打ってこられたことと思います。

 事業の成果として、相談場所が広く知られるようになり、場所の選択も可能になったことにより相談がしやすくなり、相談件数も対応も急増した。2番目として、各学校との行動連携を実施した結果、早期発見、早期対応ができるようになった。3番目として、教育委員相談員を配置した。4番目とし保護者、地域、関係団体からの情報提供。5番目として、青少年育成会議や民生委員会の組織。

 また今後の取り組みとして、各実践に対する評価を実施し、その評価結果に基づく改善をしていく。その中で、相談関係一覧表の更新とPR。家庭や地域との連絡の強化を進める。さらに各学校での開発的教育相談、予防的教育相談の技術を図るなどの、将来に向けた取り組みを掲げておられますが、きょうまでの成果と具体的な内容を二、三件お知らせいただきたいと思います。ホームページを見ればわかるかもしれませんが、市民の皆様が一人一人ごらんになられていないのではないかと思い、特にお願いをいたしたいと存じます。





○議長(青木賢次君) 教育長。





◎教育長(岩崎肇君) 萩市が行ってきた、不登校対策の成果と今後の課題についてのお尋ねでございますが、お答えいたしたいと思います。

 萩輝きスクールの支援によって、毎年10人以上の子供の不登校の改善または解決されています。さらに支援によって、不登校や登校渋りを未然に防ぐことができた事例もございます。そして何よりも、いろいろな関係機関と連携して、問題の解決に取り組む支援体制が学校に定着してきたように感じられます。

 このように、不登校の子供に対して、個に応じた決め細やかな支援を行うことで、着実に成果を上げつつあります。

 しかしながら、解決のために多くの人が相当な時間とエネルギーをつぎ込んでいるのも現状でございます。

 また、手厚い支援によって不登校が改善されましても、また別の子供が新たに不登校になっている現状もあります。これは、国や県の状況と全く同じでございます。

 不登校の未然防止については、小学校、中学校の連携を密にして、そのつながりがある指導、支援を行ったり、教育相談体制の充実に力を入れたりする取り組みが成果を上げていますが、もっと根本的な部分を見直す必要があろうと思います。特に小学校、中学校の小中の連携はものすごく大事だと、こう痛感しております。

 子供たちにとって、学校は行きたい場所であり、授業は受けたい、魅力あるものでなければなりません。安心して相談できる教師や仲間がいなければなりません。そのような学校は、全体的に落ち着きがあり、また子供たちが生き生きとしていることを感じます。いじめや不登校などの問題が起こりにくい学校は、そうした何度も申しますけど、授業が整然と行われ、生徒指導がきちんと行われている学校であります。また、家庭や地域との連携も、そういう学校ではしっかりできています。

 教育改革の流れの中で、学校は非常に多忙ですが、いじめや不登校などの問題に一生懸命取り組んでいます。このようなときこそ、家庭や地域の協力が何より必要です。先ほど申しましたように、子供たちは学校と先生と親、保護者が仲良くしてほしいという声も実際にあります。議員におかれましても、御理解と御協力をよろしくお願いいたします。

 なおあの、相談機関の一覧表のお話がありましたが、そのうち相談機関の一覧表の更新とPRということですが、現在は萩市内の全校児童、生徒の家庭に配布しておりますが、4月からは萩市のホームページ上でも公開をし、適宜更新、PRを行っていきたいと考えております。





○議長(青木賢次君) 26番、守永議員。





◆26番(守永忠世君) これで最後になりますが、こと子細について説明をいただきありがとうございました。

 学校教育は、生涯学習の基礎を培う場であるという認識に立ち、確かな学力と豊かな心、たくましい体の育成を目指す学校教育を一層充実し、将来の社会を担う子供を育成していかなければならないと思います。

 しかしながら、子供たちの規範意識や自立心の低下、いじめや不登校、学力や体力の問題など、憂慮すべき現状にあると思われます。

 さらに人間関係の希薄化や、都市型核家族化、価値観の多様化などに伴う家族の姿や、地域社会との結びつきの変化から、子供たちの社会性の問題が指摘されております。

 教育長も述べられましたが、これらの解決は、一人学校だけでできるものではありません。各学校の円滑な連携接続や、学校の教育力の向上とともに、学校と地域や家庭が連携して、それぞれが責任を自覚し、役割を果たしながら一体となって進めていくことが大切なことだと思います。そのためには、安心、快適な学校づくり、教職員の資質向上、子供たち一人一人の個性を尊重した質の高い教育の提供を具体化することを基盤として、地域への開かれた学校づくりを進め、地域と家庭の教育力の向上、しつけ、行儀、あいさつ、人間形成の向上を図ることが課題だと思います。

 いろいろな方面から意見をお聞きし、教育の現場から、先生方の御意見も少しはお聞きし、本を読み、自分なりの意見提起として教育長にお尋ねをいたしました。

 これからの日本、山口県、萩市を背負って立つ子供たちを育てる学校教育の、教育現場の最高責任者としての教育長に、大変な御苦労をおもんばかりつつも、今後に大きな期待をして、質問を終わらせていただきます。





○議長(青木賢次君) 教育長。





◎教育長(岩崎肇君) 一生懸命頑張ります。





○議長(青木賢次君) 守永議員の質問は終わりました。

 ここで、10分間休憩いたします。

     午前10時46分休憩

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     午前10時59分再開





○議長(青木賢次君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。

 続いて、質問順位2番、世良議員。16番、世良議員。

  〔16番 世良眞名夫君登壇〕





◆16番(世良眞名夫君) おはようございます。今日は、一昨年平成17年3月6日に新しい萩市が誕生して2年が経過し、3年目に入ります。広大な萩市であり、おのおのの地域で住民の方々が生活を営んでおられます。住民の声をしっかりお聞きして、元気な萩市の創造に向け、地域の特性を生かしたまちづくりを進めていくことが必要だと考えます。市民の皆さんと手を携えて、職責を務めさせていただきます。

 ところで質問に入ります前に、昨年12月の定例会の折に、松陰神社前交通広場について質問をいたしましたが、早速工事に着手され、改良等も今後取り組まれることであり、また懸案でありました防犯灯も間もなく設置されるとのことであります。まだ、多少問題が残っておりますが、しかしながら住民の方々は大変喜んでおられます。市長を初め、関係する職員の方々の敏速なる行動力に対し、感謝申し上げます。

 それでは、質問に入らせていただきます。今回は、来年度予算や施策に対して大きく4点について市長の御所見をお伺いいたします。

 最初に、姉妹都市交流についてお尋ねをいたします。

 萩市は、合併前にそれぞれの市町村ではお互いの町の特異性を考慮し、旧萩市では姉妹都市として、韓国蔚山広域市、静岡県下田市、神奈川県鎌倉市、石川県輪島市との提携であり、また友好都市として東京世田谷区、群馬県の前橋市と交流されています。旧須佐町では、県内の周南市と友好都市であり、旧旭村では、ドイツ連邦共和国のユーリンゲンビルゲンドルフとの姉妹都市、旧福栄村では、大韓民国の徳津面の姉妹都市提携をされている状況であります。

 それぞれの姉妹都市や友好都市の提携をかんがみますと、お互いの共通点や町の機能や市民感情等の多くの要素を秘めており、議会での承認や多くの問題をクリアする中での取り組みであったと思います。

 また民間交流では、東京の世田谷区松陰神社通り松栄商店街振興組合と萩市の田町、土原商店街の姉妹商店街を初め、市内各種団体では、日本国内はもとより、外国の諸団体と縁組をされ、民間レベルでさまざまな交流をされているところであり、交流の輪を広げられておられます。

 特に、行政で取り組まれた都市提携については、新市になった今、これからも交流を推進し、市民参加型の交流事業として展開を図ることを萩市の将来展望の中で位置づけをされています。

 そこでお尋ねしますが、萩市では年次的計画の中で、これらの都市との交流を促進をどのような方法で図られていくのか市長の御所見をお伺いいたします。

 それから萩市が舞台となった長州ファイブに関して学習する中で、兵庫県神戸市との関係を知り、ぜひ神戸市との交流を図ることができないかと思っているところであります。

 神戸市と萩市の関係についてでありますが、時間の関係上詳細について事前に通告をしていますので、その点は割愛させていただきますが、神戸市との交流を図った場合、観光などの次元やさまざまなことで波及効果が発生することとなると思いますが、市長のネットワークを活用して、神戸市との何らかの交流ができないか市長の御所見をお伺いいたします。

 次に、広報サービスの向上についてお尋ねをします。

 萩市は、野村市長を中心に市民との接点における応対や事務処理など、市民に身近なサービスについて、市民主役の元気な市政を推進するための業務を徹底した実践による改善、向上に努められておられます。特に、職員から行政運営に関する提案等を積極的に取り入れて、市民サービスの向上を行政の効率化など市民満足度の向上を図られておられ、職員一人一人が意識改革に取り組まれており、萩市が着実に職員みずからの手で意識改革が取り組まれることに、大いなる喝采の言葉を送りたいと思っているところであります。

 そこで、市民の皆様の声を市政に反映する観点から、広報に関するサービス向上について質問をいたします。

 私は、市政が市民から遠いという声を払拭し、市民とともに歩む市政を実現するためには、広報戦略こそ重要な課題の一つであると考えます。萩市が合併して2年が経過し3年目を迎える今、萩市が取り組んでいるさまざまな施策を円滑に進めるためには、市の取り組み状況や結果を適時適切に市民の皆様に伝達することが重要であると思います。市民の皆様に声が伝わるような双方の取り組みが必要であります。

 萩市ではとりわけ、市職員と直接意見の交換のできる出前講座を平成11年に開設されて、利用者も開設当初から比べれば昨年の26件から本年度は途中でありますが29件の講座が開催されており、それぞれの効果が出てきておるところであります。またホームページについてインターネットの利用が急速に普及していることから、市政を広く市民の皆さんに周知するための広報媒体として位置づけ、積極的に情報を発信することが重要であります。特に、来年度予算の情報公開については、行政情報を積極的かつ的確に提供されることを目的に、ホームページを一新されようとしていらっしゃいます。

 そこでお尋ねしますが、ホームページを利用した情報発信については、昨今多くの方々がインターネットに接続され、情報をキャッチすることが日々の生活の中で行われており、さらなる向上の観点から、萩市のホームページは既に取り組んでいる文字のバリアフリー化からさらに踏み込んで、高齢者、障害者の方のために音声バリアフリー化を進めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。市長の御所見をお伺いいたします。

 次に、農業の担い手不足についてお尋ねをします。

 萩市は合併以来、農業に関する施策については積極的な予算配分など取り組まれており、来年度予算等にも反映されており、農業を取り巻く環境整備等に積極的に取り組まれることは農業に従事される方々にとっては大変頼もしくうれしく思っておられ、農業に関して十分なやる気を奮い立たせることと思います。特に、本年度も集落営農組織の育成など積極的に取り組みがなされ、農業の基盤整備を実施されます。

 私は農業という職業は最も大切な職業であると思っておりますが、実際のところなかなか若い人には人気のない職業であります。このためには、これから大量退職を迎える団塊の世代といわれる方々を農業の世界に呼び込むことが必要と考えます。先日も、もう間もなく退職を迎えるからという方から、実家は農業を営んでおるが、姉が実家の後を継いでおり、自分は次男であるが農地を取得して農業をやりたいが農地を取得するには厳しい状況下であるといったお話をお聞きします。確かに、現行の農地取得は農地法などの規制により、原則50アール以上、いわゆる5反以上で、就農日数や作業効率などの要件を満たし、地元農業委員会等が許可した限りに認められることとなっております。そのために、現実的に農地を持ってない人が、新たに農地を取得し農業を始めるには厳しい状況であります。

 萩市内でも、農家の高齢化と後継者不足が進行する中で、耕作を放棄した農地が点在しており、農地利用の促進は大きな課題であります。こうした傾向は萩地域でも深刻であり、田畑の崩壊はもちろんのこと、地域の崩壊さえも現実的な問題となっております。私はこのような地域や集落を維持していくためには、団塊の世代の方々が農業の一翼を担っていただき、その地域に新たな人が入ってこなければ何もできないことを強く感じております。

 このため、耕作希望者や帰農希望者にも農地が簡単に所有でき、農業に取り組みやすい環境を整えるべきだと考えております。折しも団塊の世代の方々は、子供のころ土に親しんだ方が多く、農作業できる体力も十分あり、しかし若い世代に培った能力を農業分野に生かせることができるなど、農業に新たな旋風を吹かせる大いなる期待もあると思います。また後継者不足が懸念される農業分野において、貴重な担い手として活躍できることは間違いないと思っております。

 そこでお尋ねしますが、萩地域のように小規模農地が散在する地域において、意欲ある希望者に農地を一反ないし二反からでも取得できるように農地法等の諸制度の規制緩和等を行い、第二の人生を農業に営みたい方々に図ることが考えられないかお尋ねします。なお、県内外の他の地域ではその地域の特色を生かして農地の権利取得の下限面積要件の特例措置制度を利用して取り組んでいる地域もあることを申し添えます。

 次に、教育問題について2点お伺いします。

 最初に、子供の夢や希望をかなえる教育の場づくりについてであります。萩市は少子化による生徒数の減少もあり、萩地域の県立高校では高校再編が行われており、進学、スポーツ、文化面のいずれにしても生徒の能力を引き出し、個々の夢や希望をかなえる特色のある学校づくりをいかに進めていくことが大きな課題であると思います。

 先日、私のところにお子様をお持ちの方、保護者の方々が数名おいでになり、私どもの子供はスポーツ少年団に所属して柔道をやっています。平成23年の山口国体に山口県の選手として出場し、将来は萩市出身の阿武教子選手のようにオリンピック選手になり、金メダルを手にしたいという高い夢と大きな希望を描いているといったお話をお聞きし、しっかりとした子育てをされており、大変頼もしく感じ取ったところであります。

 そのとき保護者の方々のお話は、子供が高校進学時に柔道をする上において高校での受け皿が乏しく、萩近辺の高校ではなく、市外、県外に進学しており、もっと萩市内の高校に柔道をする高校の充実がなされないか、せっかく山口国体の折に柔道が萩市で開催されるのであれば、萩市内の高校でもきちんとした受け皿づくりをしていただきたいといったお話でありました。このたびの国体で、柔道競技の会場は萩市に選定されたことは、柔道関係者にとって大変喜ぶところでもあり、私もこよなく柔道を愛している一人として大変うれしく思い、山口国体では全国レベルの大会が観戦できるのを楽しみにしているところであります。

 ところで柔道は、幼児から中学生までのスポーツ少年団の段階で、関係する方々の努力と指導で、山口県下はもちろんのこと、全国レベルで大きな成果を出していることは皆さん御高承のことと思います。このたびは、柔道を志している子を持つ親の方々の御意見でありますが、このようなことは柔道だけではないと思います。以前にも、サッカーの問題等もありました。すべての事柄にも通じることじゃないかと判断します。

 子供をせめて高校までは親のもとから高校に通学させ、それから上の学校へ進学するならば、いたし方ないと思ってらっしゃる保護者の皆さんの御意見であると思います。高校進学先は、生徒や保護者の判断であり、強制するものではありませんが、せっかくの人材が市外、県外に流出することは萩市にとって大きな損失であり、非常に残念なことであると思います。

 市長は、常々若者が萩を離れることに対し、懸念される言葉を発しておられます。そこで市長にお尋ねします。このような現状をどのようにとられておられるのか、市長の御所見をお伺いいたします。

 次に、伝統文化を重視する教育の推進についてお尋ねをします。

 昨年は、国民文化祭の開催で山口県下は大きな渦に巻き込まれ、萩市でも幾つかのイベントが開催されました。特に、田万川地域でのフラメンコや、須佐地域での小学生による劇などは多くの方々の共感を得たことだと思います。今、国においては、安倍総理のもとに美しい国日本の国づくりに向けた第一歩として、教育基本法の成立に向け努力はなされている状況の中であるが、近年の社会状況は児童の虐待やいじめ問題などが増加する中で、子が親を殺害する悲惨な事件が発生するなど個々の家庭での問題にとどまらず、教育の退廃や倫理観の崩壊を懸念する声があるところであります。

 ところで日本の子守歌や唱歌には、親子のきずなや家庭の大切さを自然に教え、はぐくむ効果があると思います。伝統文化の教育を通して、公共の精神を尊重し、豊かな情操と道徳心を養うことが重要であります。萩市は、伝統、文化の面において日本史史上においても特質すべは事柄が多くあります。

 特に、明治維新を成し遂げた偉人たちや、郷土の歴史、文化について学ぶことは、誇りと自信を養い、人間形成にとって大変有意義であると思います。このような観点から、日本古来からの茶道、華道、書道、弓道は大変意義深い教育の土壌を養う道の教育科目であると思います。

 そこで教育長にお伺いします。今後、教科や総合的学習時間などを活用して、伝統文化を学ぶ教育についてどのように推進されるお考えでしょうか、教育長の御所見をお伺いします。

 以上で、第1回目の質問は終わります。





○議長(青木賢次君) 市長。

  〔市長 野村興兒君登壇〕





◎市長(野村興兒君) ただいま世良議員から、大きく4問お尋ねいただきました。最後の教育問題は、主として教育長からお答えをさせていただきたいと思います。

 最初の姉妹都市・友好都市の交流の件であります。冒頭、議員から御指摘ございましたように、今日3月6日はまさに合併をいたしましてちょうど2年の記念日でございます。そして今お話がありましたように、各それぞれの旧市町村が友好都市あるいは姉妹都市をもっておりました。それは合併協議の中でしっかり継承をしていくということでありますが、今姉妹都市だけでも六つ、友好都市三つであります。九つもっているわけでありまして、これは言うなれば大変な数字でございまして、それぞれいろんな意味での交流の経緯がありますので、合併協のとき、いろいろ議論がありましたように、今までのいろんなおつき合いの仕方、それぞれ違う手法でございますが、しっかり今までのやり方を受け継ぎながら継承していく、こういうことになっているわけであります。

 今お尋ねなのは、今どのような形で交流をしているのかという話でありますが、それぞれ今、市が直接行事としていろんな形で交流しているもの。あるいは、議会の方では議員の皆さんがそれぞれ姉妹都市を訪れられる、計画的に訪問されているわけであります。あるいは、それぞれ姉妹都市に対しまして、民間レベルでかなりの交流が続いております。

 例えば、蔚山につきましては、民間レベルの交流の方がはるかに今多くなっておりまして、萩市内には蔚山の名誉市民までいらっしゃるわけでありまして、いろんな形で受け入れが行われております。日韓親善協会もその橋渡し役をとられているわけであります。実は、来年が蔚山との姉妹都市、ちょうど40年目の節目の年になります。実は昭和43年に日韓姉妹都市の第1号として提携をしたわけでありますが、そして再来年平成21年には実は神奈川県の鎌倉市として30周年を迎えます。あるいはその翌年は、石川県輪島市と、これも20周年の節目の年になります。

 こういった節目の年には、いろんな行事を行う、交流を行う、これは市の行事として行っておりますが、その他の場合はそれぞれの相手の事情もございますので、いろんな形で交流が行われています。例えば友好都市であります世田谷につきましては、毎年秋、たしか10月の第四土日ですか、このときには幕末維新祭という形で、物産展も含めて、その若林の松陰神社でいろんな行事が行われているところであります。

 それぞれ挙げますと大変な数字になりますけれども、それぞれ今までの経緯をしっかり尊重しながら、各町村で交流をされておりますそのやり方手法は受け継ぎしていただきたい、こう思っているところであります。

 そういう中で、2番目にお尋ねありました長州ファイブの関係で、神戸市と大変ゆかりの地ではないかと、そういった観点から交流ができないか、という話であります。実は神戸市は、質問書の中にるるお書きをいただいておりました、伊藤博文が初代の兵庫県知事である、こういったことや、その御縁でいろんな形で各地におきまして萩の関係があるわけであります。

 そういった意味から言いますと、神戸市との関係ももちろんそういった交流を新たに起こしてはどうかという御提案でございます。実は、萩は維新のときの関係、あるいは明治、大正、昭和の過程の中で大変多くの都市とのかかわり合いをもっておりまして、一番実はゆかりが深いのは東京都でございまして、これはいたるところに萩のいろんな遺跡がある、今なおですね萩の関係がいろんな形で残っております。先般、長州ファイブの足跡を尋ねてという形で市民号を東京に出しましたのはまさにそういうことでありまして、至るところに萩市の出身者の銅像がある、あるいはいろんな足跡が残っている、こういうことであります。

 また実は昨年、17年度の事業といたしまして、18年の確か3月末でありましたが、藤田伝三郎の足跡を訪ねて、これは京都、大阪であります。京都にも萩の関係のいろんなですね石碑から始まりまして、いろんなものが残っております。あの京都のインクラインという疎水から琵琶湖の水を引く疎水のシステムは、まさに藤田伝三郎が創設いたしました藤田組が工事をやっていますし、逢坂山のトンネル、日本人の手による初めての鉄道のトンネルでありますが、600メートル余りのものでありますけれども、これも井上勝が指揮をし、藤田組が実はつくった、こういうことであります。

 大阪の造幣局の関係であるとか、あるいは藤田美術館であるとか、藤田観光が今なお経営をしております太閤園とか、いろんなものが実はございます。そしてまた、そういったものが語り継がれているわけであります。

 日本の主要都市は、ほとんど萩の関係が非常に深い、神戸もそういう中では位置づけられるわけであります。せっかくの御提言であります。今後、市民号のような形で神戸市を訪れることができるかどうか、こういったことを考えさせていただきたいと思うわけであります。

 今年の市民号と言いますか、19年度の市民号は、実は今、栃木県を訪れたい、こういうふうに思っております。これはなぜかと言いますと、栃木県の矢板市は、山県有朋のお孫さんが市長をやられたこともございました。たしか議員の皆さんお尋ねになった方もあると思いますが、そこに山県資料館があります。そしてまた、その周辺には萩の多くの人たちが、館をもっておりまして、実は農業開発に大変な尽力をしております。

 これは明治の中期に、山県有朋が実はこの那須高原の開発を中心になってやった、それが那須の御用邸も含めてあの一帯の大きな開発につながっている。そういった非常にゆかりの地でございまして、萩との交流もいろんな形であるわけであります。そういうようなことを一つずつ挙げますと、延々何時間もかけて話うるほどありますので、確かにそういった関係を大事にしてという議員の御主張であります。神戸の関係も、そういった中で位置づけることができればと思っているわけであります。

 実は、先週の金曜日に岡山からこれは土地改良区の皆さんがお訪ねになりまして、藤田伝三郎の関係であります。土木遺産という形で指定を受けておりますが、これはひとえに当時の藤田組の工事でありまして、あの日本で最初のですね大規模な干拓事業、農業開発、近代農業の実ははしりであります。児島干拓といいますか、岡山県藤田町というものがありましたけれども、今は合併によってその名前はなくなっておりますが、いろんな形で実は毎週のように多くの方々が萩をお訪ねになります。そういった関係も大事にしていきたいと思いますし、議員におかれましてもいろんな交流を今なさっていらっしゃるわけであります。ぜひそういった関係を大事にしながら、そしてまた萩からもまた逆に訪ねることができるように努力をしていきたいと思います。

 2番目に、これは広報サービスの一環として、常々議員から議員も御主張されております、要するに行政情報をどうやったら的確に市民の皆さんにお知らせすることができるか。これはある意味では、今議員の御主張のように、最も行政にとって必要なことであります。実は議会におかれましても、何回も御指摘をいただきました。どうも萩のホームページ、実は出発したときは県内でですね、トップレベルでスタートしたのでありますが、その後のケアが悪いということでなかなかアプローチしにくい、アクセスしにくいとこういう御指摘もいただきました。あるいは情報が古い、こういったことも言われてきたわけでありますが、このたび4月1日から新たなホームページがスタートいたします。その情報もですね、各課の職員がそのアフターケアできるように、みずからが入力できるように、そういった仕組みになっております。最新の情報がとにかく市民の皆さんに届くように、そしてアクセスがしやすいように、リンクされている内容もですね引用がしやすいように、こういうふうな形で今、再構成をしているところであります。

 議員が今お訪ねの件は、実はこういったホームページの利用におきまして、高齢者や障害者の方々にとって、音声のバリアフリー化ができないかという具体的な御提案であります。音声のバリアフリー化ということについては、例えば今下関とか光におきまして、音声読み上げ機能をもったアクセシビリティツールというものがあるのだそうでありまして、これはその確かにそういうホームページ、こういったものをシステムを使いますと音声で理解できる、こういうことでありますが、このパソコンにおきますところの制約とかいろんなものがございまして、なかなか利用頻度におきましてはそう多くはない、こういうふうに言われています。まだまだ課題点がたくさんあるわけであります。

 これに対しまして今、萩市で今度新しく考えておりますのは、市販の音声読み上げソフトを利用することによりまして、視覚障害者の方にとりましても内容把握、あるいは操作が簡単なというような一つのシステム、ソフトをですね使いいただければ、こういったことも今考えているところであります。まさに公式ホームページのバリアフリー化ということで、努力をしているところであります。

 しかし市報がちょっとシステムが別でございまして、音声読み上げソフトへの対応が困難でありますが、今現実はどうなっているかといいますと、市報は声の広報発行事業ということで、市内のボランティアの皆さんが、毎号実は音訳をしていただいております。視覚障害の一、二級の方々、あるいは世帯に配布をしています。これは今まではカセットテープでお配りをしておりますけども、今度4月からは希望の方にはCDで配布ができる、こういうふうな体制がとられているわけであります。これはまさにボランティアの皆さんの大変な要するに労働奉仕でありまして、大変そういったボランティアの皆さんの努力でそういうふうなソフトができ上がっているわけであります。

 こういうようなことで、今、当面はその音声のバリアフリー化ということでありますが、この機器類の精度とかいろんなものは刻一刻変わってまいります。進歩してまいりますので、また具体的な、さらにそのあたりの改善ができるかどうか、こういったことが課題でございます。

 そして3番目にお尋ねがございました、農業の担い手という観点から、今いろんな意味で農地法のいろんな規制がございます。この農地を土地の権利を取得するとなりますと、いろんな制約があるわけでありますが、しかし一方で実はこの行政特区の形で50アール、いうなれば5反でありますが、そういった小規模のものであっても農地取得ができるように、こういった道が開かれたところでございます。しかしこれは要は耕作放棄地、特に棚田等のですね耕作放棄地が非常に目立つところ、こういうふうなところで取得においてまとまった土地でなければ取得ができない、土地の所有権が得られない。

 これは実は我が国の農地法の一つの大きな方向であります。なかなか小規模の農地取得ができないということになっているわけであります。これは言うなれば農地を取得する形で土地を取得する、土地の売買がそこで起こる。そういった安易な農地転用というものを防止するという大きな理念があるわけでありますけども、そういったものの中で本当に島嶼部とか、あるいは例えば半島であるとか、そういったような非常に土地が限定されたところについては、そういう特区について、今現に議員御指摘ございましたように、知事が公示をいたしまして手当てをすることができる、山口県におきましてもそういう蓋井島とか、あるいは大島とか瀬戸内海の方の大島でありますが、油谷の川尻とかそういったかなりの棚田であって、しかも耕作放棄地がどんどん起こっている。こういった地域については実は5反というそういった制約、小さな農地の権利取得におきましての面積制限を緩和する措置がとられています。

 しかしこの萩の場合については、実は山口県の中におきましても、一農家当たりの所有の面積というのは、実は非常に大きい他地区に比べますと大変大きいわけであります。そしてまた、今、萩の場合は経営基盤強化促進基本方針というものをとっておりますけれども、その中にはできる限り農地は集約をしていく、すなわち零細経営規模の農家を増大させない、経営の自立がこれは望めないという観点でありますが、そしてまた農地を資産保有目的で取得する、そういった傾向が非常に強いわけであります。細分化して例えば5反という形で土地を取得し、それを農業を行うという目的でやりましても1年か2年経って、それを土地を処分をしていく、こういったことも実は全国でも起こっているわけでありますので、そういったようなものを防止する、こういった観点から実はこういうふうな他地、特に島嶼部等、非常に棚田等で面積が少ない、小さいところにおいてはそういう特例がとられておりますけれども、この萩におきましては下限面積の見直しというものについての申請を行うという考え方がないのであります。

 さすれば今、世良議員が御指摘のようにいろんな事情で農業をやりたい、わずか5反でもいい、そのぐらいがむしろ適正だと、こういうふうな御要望のときにどう対応するのだという話でありますが、実は今農業委員会におきましては、そういった方々に対しては農地の賃貸というですね、そういう形で対応するということになっております。そしてまた、若干趣味の傾向の強い方には、実は市民農園という形で対応していただきたい。

 市民農園といいますと、旧萩市では東光寺の横にほんとにわずかな農地しかございませんが、今回19年度予算におきましても、むつみ地区にかなり広大なですね市民農園が用意をされる予定になっております。そういうようなことで対応いただきたいということであります。現にそういうことで農業、小規模ながらですね展開をされている方もあるわけでありますので、今下限面積の見直しという形での対応は、具体的な耕作放棄地がですね棚田でつながっているとか、こういったこと、そういった現象があれば別でありますけれども、そういうような方向で今対応を考えているところでございます。

 団塊の世代で都会地から萩に帰る、そして農業をやりたい、こういった御要望もあります。確かに世良議員の今御指摘のとおりの事情というものもあるわけでありますから、そういったものにちゃんと対応できるように、農業担当、農業委員会の方におつなぎをして、本来農業委員会の目的でありますそういうふうな農地の賃貸借やあるいはそういったこと、農業を志向する方々に対してちゃんと適切な対応ができるように、私どもも努力をしていきたいと思います。よろしく、また御教示いただきますように。

 4番目は、教育の問題であります。

 子供の夢や希望をかなえる受け皿づくりということで、これは教育の問題でありますが、教育長からお答えをいたしますけれども、市長の見解いかんということであります。

 確かにスポーツをしたい、高校で今サッカーや柔道やあるいは陸上、こういったことでスポーツの高校、西京高校、こういったところへですね行く人は大変多いわけであります。そしてまた、進学高へということで有名進学高に行く、こういうケースがございます。しかし議員御指摘のようにできればこの萩の地で高校生活までは送ってほしい。こういう気持ちは強くもっております。

 しかしながらいろんな事情がありますから、それは個人の選択の自由、こういうことでありますけれども。市としてはできるだけそういったもの、もし何かそういうネックがあるならば、そういったものに対してはできるだけ努力をしていきたいと思います。柔道の件を含めまして教育長からお答えをいたします。

 以上であります。





○議長(青木賢次君) 教育長。

  〔教育長 岩崎 肇君登壇〕





◎教育長(岩崎肇君) 世良議員から、教育問題について2点御質問をいただきました。1点目は、子供の夢や希望がかなえられる受け皿づくり、2点目は、伝統文化を充実する教育の推進であります。

 まず1点目の、子供の夢や希望をかなえる受け皿づくりでありますが、具体的にはスポ少や中学校の部活動で、柔道している子供が高校へ進学しても、柔道が十分続けられるような受け皿づくりをしてほしいというお尋ねでございます。

 高校の柔道の部活動環境、とりわけ指導者の問題は高校の人事にかかわる件で、萩市教育委員会の管轄外でありますが、議員が申されましたように、柔道競技は平成23年の山口国体で、全種目が萩市で開催されることが既に決まっています。選手の強化について、取り組む必要があることは重々承知いたしております。

 部活動には文化面、運動面と多くの種類がございますが、課題を大別しますと3点あろうかと思います。一つは指導者の問題、二つは活動場所や施設設備の問題。三つは今議員御指摘のございますように、小学校、中学校、高校の接続の問題です。子供が大好きな部活動が連続してやれるということは、非常に子供にとっても保護者にとっても気になるところであります。

 学校での部活動の指導者は、外部指導者もおりますけれど、ほとんどが教員が顧問であります。御案内のように、中学校や高校の教員は国語とか数学とか体育とか音楽とかいう教科によって採用されています。私ども管轄しております中学校においても、柔道の指導者はきわめて少ないのが現状であります。県内においてもかなり少ないわけであります。萩市体育協会や萩市柔道協会と必要に応じた社会人指導者の派遣も考えられるのではないかとこう思っています。

 続いて2点目の、伝統文化を重視する教育の推進でありますが、御案内のように59年ぶりに改正された教育基本法の前文では、伝統を尊重し、新しい文化の創造を目指す教育の推進するということがつけ加えられました。また、教育目標第2条の5項にも、伝統と文化を尊重し、それらをはぐくむ我が国とふるさとを大事にするということもつけ加えられたのは、御案内のとおりでございます。さらに萩市の教育の基本方針の副主題でも、歴史文化のまち萩の人づくりとなっています。このように歴史と文化という言葉がいろんな文面に書かれておるわけであります。議員申されましたように、昨年の11月3日から11月12日までの十日間開催されました第21回国民文化祭山口2006はまだ記憶に新しいところですが、小学生、中学生の参加もあり活動の場をいただきました。

 絵取って大変恐縮なんですが、田万川のフラメンコでは地元の小、中学生が参加して、地元の民話をすばらしい創作フラメンコで披露いたしました。文化祭川柳では、年度初めから川柳会の御心配により、子供向けの川柳教室を開催していただき、その成果もあって当日の国民文化祭では市内の小、中学生が大変多く入選いたしました。シンポジウム歴史と町並みでは、子供アトラクションとして、明倫小学校児童による吉田松陰先生の言葉の朗唱が披露されました。

 さらに子供夢プロジェクトにも、市内から2校参加いたしました。1校は見島小学校で、見島小学校では創立121周年を記念して121個の鬼ようずの連だこを子供たちがつくり、見島の秋の大空に舞い上げてくれました。2校目は、弥富小学校児童による音楽劇、龍のおくりものですが、地域の方の指導のもと、学校と家庭、地域が一体となった見事な作品となりました。

 萩市では、伝統文化を学ぶふるさと学習として、独自に資料をつくっています。市内の小学校4年生全員に、萩市の誇りとする吉田松陰先生の一生をまとめた松陰読本を配布いたしております。また新年度合併後初めて各地域の自然、地理、歴史などについて、新しく編集し直した小学校社会科副読本、私たちのふるさと萩を市内の小学校3年生全員に、そして中学校にも中学校郷土読本、郷土萩を中学校1年生全員に配布することにいたしております。さらに、小、中学生の萩博物館を初めとして、各地域にある民族資料館などの施設の利用については、入館料の免除、学芸員による解説など、十分な配慮を行うことといたしております。

 萩市内の小学校、中学校における伝統文化等の教育活動の現状でございますが、茶道の体験、これは5校ございます。生け花の体験3校、狂言の体験1校、萩焼の体験8校、神楽舞3校、和船競争につきましては越ヶ浜の小、中学校でやっておりますし、玉江のおしくらごうには萩西中学校等が参加いたしております。多くの学校において、学校の特色として、その地域ならではの伝統文化を学ぶふるさと学習を進めています。紫福小学校では、PTAの研修部と連携して、地域のお茶の講師を迎えて、全児童がお茶をたて、お菓子をいただくなど体験し、子供たちにとって作法を学び、心を正す貴重な体験となったと聞いております。

 萩市は、自然、伝統、文化、歴史また人などさまざまな教育資源の宝庫であります。次代を担う子供たちにこれらを継承し、現代社会の変化との調和を図りながら、萩市民憲章にもうたっております、歴史と文化を大切にする萩らしい教育を推進してまいりたいと思います。

 以上です。





○議長(青木賢次君) 16番、世良議員。





◆16番(世良眞名夫君) それぞれの項目にわたりまして御答弁いただきまして、ありがとうございます。ちょっと時間がありますので、2回目の質問をさせていただきます。

 最初の姉妹都市の関係でございますけれど、このことについては年次的にそれぞれ取り組みをなされるという市長の答弁を聞きまして、ぜひともですね、今までの関係等々を見ますと取り組む必要性があるのじゃないかなと私も思っておりますので、ぜひとも取り組みをしていただきたいなというふうに思っております。

 なお、神戸市との関係でございますけれど、ぜひともですね行政レベルの交流というのはちょっと無理じゃないかなというふうに思っております。しかしながら、民間をベースとした交流、これについてはですねぜひとも積極的に行政も支援するという立場からひとつお願いをさせてもらいたいなと思います。例えば、物産協会にお願いをしてですね、何かひとつのアクセスをとって、神戸市とのアクセスをとって、物産協会等々で、ひとつ何というか神戸でそういったイベントをまた、萩でそういったイベントを、そういうのをひとつ取り組んでいただきたいというふうに思いますが、その点についてお伺いいたします。

 それから、広報の関係でございますけれど、確かに4月1日より新しい一つの取り組みをなされ、またそういった音訳に関することについてはCDをもってそれぞれ取り組みをなされるということで、大変お年寄りの方また障害者の方、喜ばれるのじゃないかなというふうに思います。特にこの時代、高齢化社会、またそういった障害者に対してもやさしい一つの市政のあり方というのを打ち出すことが必要じゃないかなというふうに思いますので、積極的にひとつ取り組んでいただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。

 それから、3点目の農業の問題でございますけれど、これはそういう一つの決め事ということがありますので、これについては知事の認可の問題でありますので、とやかく言うことはできませんが、やはり特例措置ということをひとつかんがみてですね、行うことはできないかなというふうに私自身思っているわけでございます。

 今年度むつみ地域にそういった市民農園を開設というか、やられるということでありますし、とにかく土に親しんでおりたい、という方々がたくさんいらっしゃるわけでございます。やはり都会の地でコンクリートに囲まれて生活していた方々は、どうしても土とひとつ交わりたいという思いがたくさんありますので、その点をひとつぜひ考慮していただきまして、市民農園を開設するならば、そういった方にぜひともですねひとつ大きく門を開いていただきたいなというふうに思っております。

 それから教育問題の、子供たちの夢のことでございますけれど。ある中学校に行きますと、本年度は市外に出て行く子供はいないということを聞いて安心したわけでございますけど、しかし昨年度はですねかなりの子供たちが市外ならびに県外に流出しているわけでございます。やはり萩の地を離れて他の地域で勉学、スポーツそういったものに取り組むわけでございますけれど、やはり地元の萩の高校で勉学をし、そしてその中でスポーツに取り組んで行く。そういう一つの場づくり、これについては教育委員会の所管ではないかというふうに思いますけれど、県の教育長の関係等があるというふうに思いますけれど、ぜひともですね県教委に対して、もの申していただきたいなというふうに思っております。

 それから伝統、文化のことでございますけれど、今教育長がいみじくも萩市の教育云々ということを言われました。まさしく安倍総理の言っている美しい国日本、これを基本としてですね、萩市の教育をなされていくことで、安心をするわけでございますけれど、ぜひともこういったことを萩市の子供たちにしっかり何と言うか取り組んでいただいて、立派な要するに社会人、日本の一つの日本人であるという一つの取り組みをぜひともしていただきたいと思っております。特に萩の地、こういったいろんな過去の中でいろんなことがありました。そういったことをですね、子供たちに植えつけていただきたいなというふうに思っております。ぜひともお願いを申し上げます。





○議長(青木賢次君) 市長。





◎市長(野村興兒君) 再度のお尋ねであります。

 姉妹都市の関係でありますけれども、できる限り今までの経緯は大事にしていきたい、こういうふうに思います。そして具体的に、また神戸との交流の話でありますが、行政レベルの関係が大変難しいと思いますし、議員もそのように御指摘をいただきました。物産協会等、民間レベルでという話でありますが、今のところ何の取っかかりもないもんでありますから、どういう形になるかわかりませんけれども、ちょっと模索をしてみたいと思います。

 今こういったところで、実は物産の関係は世田谷との交流という話をいたしましたが、実は東京の板橋に、東京で萩出身者がこの萩大志館という、大志の大志館は普通の大使じゃあなくて、大きな志と書くんでありますが、若い皆さんあるいは御年配の方も含めて、実は相当の人数を今組織をおつくりになりまして、そこで板橋の商店街で実はいろんな行事をやられています。先般、そのグループが栃木県まで行ってですね、萩の物産のいろんな交流、販売をされたとこういう話も聞いております。そういうふうな一つ核になる団体とかグループがあるとこれは非常にやりやすいんでありますが、どういうことが可能かどうか、模索をしてみたいと思います。

 2番目の、市報等、あるいは行政情報をパソコンを通じまして、音声のバリアフリー化という話の御提言をいただいたわけでありますが、先ほど申しましたやり方、手法でできる限り多くの方が利用されますように努力をしていきたいと思います。

 そして3番目の農地の話でありますが、農業経営基盤強化促進法という法律がございまして、そこで農地の賃借権等の利用権を設定をする、そういうやり方で対応ということも実はうたわれているわけであります。その一方で、今の下限面積の見直しによる特区のやり方は、萩の場合はなかなかですね耕作放棄地がまとまった形でとか、その特区の下限面積の緩和によってやられたところ、そういったものが他の農地の活用に耕作等の関係で悪影響を及ぼさないかとか、いろんなことで制約条件がございます。今の状況では、むしろ賃借権等の利用権を設定して対応していただくのが現実的な対応ではないか、そしてかつ今から市民農園等含めてですね、そういうふうな対応ができないだろうか、なかなか各地で先ほど申しました辺地、あるいは離島等の場におきまして、耕作放棄地がずっと今続いている。そういったときには、小規模下限面積をですね撤廃しまして、そこで何とかですね土地を利用してもらおう、こういうふうな動きでありますが、萩の場合はまだまだ広大な農地、こういうことで今運用されておりますので、もう少しそのあたりは様子を見て対応を考えていきたいと思います。





○議長(青木賢次君) 教育長。





◎教育長(岩崎肇君) 1点目の子供の夢や希望をかなえる受け皿づくりでございますが、先ほど申しましたように、高校について直接ですねどうのこうの申すことはできませんが、いろいろな機会に高校の先生、あるいは県の教育委員会ともお会いする機会もあろうかと思います。いろんなそういう会合協議の場でお話ができればなあとこう思っております。直接的にはできないと思いますが、働きかけは少しでもやれればなあとこう思います。

 それから萩市の伝統文化を実施する教育の推進ですが、先ほど申しましたように、現在も歴史文化を大切にするふるさと学習というのはやっておりますが、さらにそれが充実するように一層取り組みたいとこう思います。

 以上です。





○議長(青木賢次君) 世良議員の質問は終わりました。

 ここで午前中の会議を終わり、午後1時から会議を開きますので定刻までに御参集お願いいたします。

 それでは休憩いたします。

     午前11時55分休憩

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     午後 1時01分再開





○議長(青木賢次君) 午前中の会議に引き続き、午後の会議を開きます。一般質問を続行いたします。

 続いて、質問順位3番、西元議員。21番、西元議員。

  〔21番 西元 勇君登壇〕





◆21番(西元勇君) お食事も終わり、ほっとして安らぎのときかも知れませんが、これから1時間ほど私におつき合いをお願いいたします。

 先日本屋さんで幸運を呼び寄せる朝の習慣という本を買いました。もちろん朝がありますから夜の方もあります。そのひとときが大切だという本なんですが、その本に朝の目覚め、一日スタートけたたましいサイレンの音から始めるのか、あるいはお気に入りの音楽から始まるのかということなんですが、この積み重ねは、その人の人生に大きな影響を及ぼすとありました。まもなく大井地区はミュージックサイレンの吹鳴により爽快感とともに一日がスタートいたします。年々歳々月日の経過とともに、この地域には多くの文人墨客が育ち幸せが訪れるものと、多くの地区民が期待を寄せております。今回のミュージックサイレンの吹鳴に関しましては野村市長さんの御英断に感謝し、心からお礼を申し上げます。どうもありがとうございました。

 それでは通告どおり長門峡の新名所開発について、そして川上周辺のシャクナゲ群生地の観光資源としての活用について、さらに須佐ホルンフェルス断層の解釈の差異について、私なりの意見や思いを織りまぜながら、順次質問させていただきますのでよろしくお願いをいたします。

 まず、長門峡の新名所開発についてでございますが、未開発地域、金郷渓の整備と今後のあり方についてお尋ねをいたします。阿武川の中流とその支流約10数キロにわたり緑と清流、千変万化の奇岩が見事な調和を見せる国の名勝県立自然公園長門峡は、日本の原風景として訪れた人々に大きな感動を与えてくれます。この長門峡の今後のあり方についてお尋ねをする前に、時折立ち寄ったとされる中原中也が長門峡に水は流れてありにけり、寒い寒い日なりきと冬の長門峡をうたうなど、古くより文人墨客を魅了してきました。中でも本峡の開発に情熱を傾けられた二人の恩人を紹介し、自然の造形美の美しさをいつまでも大切に守り続ける熱いよすがにしたいと思料いたします。

 明治41年英語教師でイギリス人のエドワード・ガントレット氏は、本峡を調査し、長門耶馬溪と名づけるとともに、宣伝に力をいれるなど各関係機関に開発を呼びかけたことは多くの人が知るところであります。これを機に岡村阿武郡長は上京の際に郷土の高島北海先生の意見を聞くなど、その機運はさらに高まりを見せ始めたのであります。

 先生は幼少のころより絵画の道にたけておられ、高邁な地質学の知識と相まって、日本画家として活躍されたことは言を待ちません。地元の要請を背に大正9年本峡を長門峡と命名されたのであります。開発資金はみずからの筆による絵画の頒布収益金で賄われ、その業績は現在も残る探勝道路の至るところで開発への熱い思いを見ることができ、目で足で確かめることができます。

 そこで蔵目喜川に沿った金郷渓の整備についてお尋ねをいたします。

 萩市立博物館のロビーに飾られている萩市街鳥瞰図屏風には、長門峡がガイドブック以上に事細かに描かれています。大正の広重といわれた吉田初三郎氏の作で、昭和7年萩市制施行を記念して制作されたと仄聞しております。作者の鋭い観察眼はもみじ橋、長門峡温泉、湯の瀬、蔵目喜川沿いの金郷渓等も漏れなく描写されています。この金郷渓は北海先生によって整備されたが現在は通行不能となっています。昭和13年6月山口県発行の小冊子長門峡によると、「本峡の春夏の季は新緑滴るが如く、秋季に満目の紅葉、錦を綴り、峡中随一の美観である。冬季は樹木悉く梢を裸にし、稜々たる山骨を表して物淋しき光景を呈する。本峡の主要なる奇観は、金松岩の絶壁と長門峡の屈指名瀑の遠渓大瀑があり、壮観実に極まりなしと言える。」などといった昭和初期の文体と美辞麗句の中から金郷渓のすばらしさを訴える強い力を感じます。

 そもそも長門峡は大正10年10月に山口線の長門峡駅が開設されて自来、峡入り口の表玄関として開発が進められてきました。したがって開発から数えて百年なんとする今日に至っても萩市側は、その裏口といった思いが強く、その働きかけはもちろんのこと、事業展開にも一抹の弱さを感じるのが実情であります。御存じのとおり本峡は、阿東町と萩市にまたがっておりますが、大正12年3月に史跡名勝天然記念物保存法により、名勝長門峡として国から指定され、さらに山口県立自然公園にも選定されています。これは国の宝であり、県の財産であり地域の誇りでもあります。行政の枠を越え地域開発の大道に立って、北海先生が切り開かれた金郷渓に再度新しい今風の光を当てるのも、現在に生きる我々に課せられた務めであろうと思料されます。

 国や県に働きかけられるとともに、そこに住む人々の手が加えられた美しく温かみのある名勝地再生の運動を展開されるお考えはないか、また現在の長門峡のすぐれた観光資源を今後萩市の観光行政にどう生かされるのか、あわせて市長の御所見をお伺いいたします。

 次に同じ川上でございますが、川上周辺の本シャクナゲ群生地の観光資源としての活用についてお尋ねをいたします。

 人は環境をつくる、人によってつくられた環境がまた人をつくる。人と地域、自然環境の連鎖が地球にやさしい人を生み、地域を守るといわれて久しくなります。長門峡周辺は多くのボランティアの方々の手によって、今も細々ながら良好な自然環境が残されており、レッドデータブック山口の絶滅危惧?類に指定されている、県指定天然記念物ホンシャクナゲの自生地としても注目されています。県南部の自生地はすでに盗採盗掘により次々と消失し、急峻な高山かへんぴなところでなければ見ることができなくなりました。幸いにも長門峡周辺には本シャクナゲのほかヒメナベワリ、キエビネ、ツルマンリョウなど、専門家を驚かす珍種も自生しています。ツルマンリョウは絶滅危惧?A類に掲載されていますが、日本では屋久島、沖縄本島、広島県など自生地も少なく県内では徳地、宇部で確認されている大変珍しい植物と仄聞しています。

 そこでお尋ねいたします。これらの危惧種を保護管理するとともに、ホンシャクナゲの豪華で妖艶な花を多くの山歩き愛好者が楽しめる観察路の建設設置について、市長の御所見をお伺いいたします。

 観察路建設にあたっては、笠山の椿群生林の遊歩道を模したもので、ホンシャクナゲの花が観賞、堪能でき、加えてツルマンリョウなどの珍種も見学でき、さらにはこれらの珍種の根を傷めないよう設計上の配慮工夫が必要と思われます。

 ここ最近、森林浴など自然を生かした健康づくりが盛んになり、山歩きと花の群落を組み合わせた旅行会社等による、花ごよみツアーも企画されるようになりました。また一方こうした時代を先取りした地域づくりも各自治体で多く見られるようになりました。例えば豊前市では豊前山ろくに自生するツクシシャクナゲや九州自然歩道沿いの周辺のツクシシャクナゲ、ドウダンツツジ、ナツツバキさらには紅葉など、一年を通じて山ろくの散策が楽しめるよう花の種の採取から栽培管理、さらには観光客の募集案内までをNPO文化団体等に委託するなど、専門家の手を借りながら地域の自慢づくりを目指し、現在ではツアー客など年間数万人にのぼる盛況と仄聞いたしております。

 そこでお尋ねをいたします。植物の植生に詳しく地域の地理にも明るいボランティアグループを中心にした長門峡の自然保護と、観察路建設設置などの調査研究をする審議会、委員会、協議会等の設置のお考えはないか、さらにこれらの一連の事業をこうした団体に委託されるお考えはないか、あわせて市長の御所見をお伺いいたします。

 次に須佐ホルンフェルス大断層の解釈の差異についてお尋ねをいたします。

 萩市の北東部に位置する須左湾一帯は、その風光明媚な景観と地質学、岩石学上の特性から昭和3年に国の名勝および天然記念物に指定されました。さらに昭和30年には北長門海岸国定公園の一部に指定されました。湾外は海食崖や海食洞が発達するなど海苔石付近の遊歩道からは、北浦の荒々しい風景を満喫することができます。須佐観光協会の観光用パンフレット、見所ナビ萩市須佐には「高山のふもとにある大自然の造形美。ホルンフェルス、黒と白の縞模様をなす雄大な断崖は自然の偉大な力を感じさせるもので、これほど大規模にその姿をあらわしているものは、全国のどこにも見られない地質学的にも貴重なものである。」と記されています。

 一方、天然記念物調査報告書、須左湾などによりますと「畳岩及び千畳敷の、砂岩頁岩層は高山の斑レイ岩貫入の際の高い熱によって組織が典型的なホルンフェルスに変化し、奇景となり今日に残っている。」と指摘されて以来、須左湾のホルンフェルスと呼ばれ全国的に有名になっていった。さらに報告書では、「畳岩や千畳敷は須佐層群の砂岩、頁岩の地層からなる灰白色と黒色の縞模様の美しく雄大な海食崖は訪れる人の目を楽しませてくれている。蛇足ではあるが縞模様の有無はホルンフェルスとは全く関係がないことをつけ加えておく。

 ホルンフェルスとは、前述のごとく高温の火成岩体が貫入すると周りの岩石が熱を受けて再結晶するがその再結晶した岩石を言いかえれば、やけどをして姿をかえた岩石の名称をホルンフェルスという。」と書かれています。

 蛇足ではあるがと調査報告書ではあえて断りを入れてつけ加えています。これはホルンフェルスに対する間違った解釈をする人が多いからではないでしょうか。

 確かに畳岩や千畳敷は高山の斑レイ岩から550メートル離れているので、低い熱しか伝わっておらず、わずかにホルンフェルス化しているにすぎないし、もとの堆積岩の組織がほぼ完全に残っています。したがって須佐ホルンフェルスと呼ぶのは地域の自慢とはいえあまりにも誇大広告的ではないでしょうか。

 須佐の観光案内版やパンフレットには畳岩を、須佐ホルンフェルスとかホルンフェルス大断層と表記しているものが多数見受けられますが、地質学的にはふさわしい表現とは思えません。この畳岩や千畳敷から高山斑レイ岩帯に至る西部海岸沿いルートは、各種ホルンフェルスがほぼ連続して観察できるところであり、専門家の間では天然の教科書とも呼ばれています。

 そこでお尋ねいたします。パンフレットや看板、著書などの公的書類等の差異の修正をどうされるのか、市長の御所見をお伺いいたします。

 また、市民への正しいホルンフェルスの周知徹底をどのように図られるのか、重ねてお尋ねをいたしまして1回目の質問にさせていただきます。





○議長(青木賢次君) 市長。

  〔市長 野村興兒君登壇〕





◎市長(野村興兒君) ただいま西元議員から長門峡やあるいは同じ地域になす川上周辺のシャクナゲの問題あるいはホルンフェルスにつきまして、大変歴史的な事実を踏まえ格調高く御質問いただきました。そしてまたこの大井では文人墨客が誕生するというお話をいただきまして、大変心強く思っているところであります。

 まず最初の長門峡の関係でありますが、長門峡につきましてむしろ金郷渓、かつてこの議会におきましても、同じように、長門峡の少し開発に取りかかってはどうかという御質問をいただいたこともございますが、今日は金郷渓ということに絞ってお尋ねをいただいておるところでございます。そのときも、お答えいたしましたが、かつてこの小中学校の遠足は必ず1回は長門峡に行ったものでありますが、最近は余りそういった観点からいいましても注目を集めておりません。そして圧倒的に9号線あるいは山口線から入ります長門峡客あるいは阿東町の方から長門峡に入って来る人たち、観光客の方が大体9割だ。そして川上の方からは1割だと、こういうふうなことも言われております。かつては全く逆でございましたが、そういうふうなことで阿東町の長門峡というふうな位置づけになっておりまして。そこで今いろんな角度からお尋ねをいただいてるわけでありますが、今長門峡の開発、もう少し萩方面からの観光客の導入ができないかという観点で、今市役所内にプロジェクトチームをつくりまして、いろいろ検討しているところであります。

 その大きなポイントの一つは、何かと言いますと、阿東町から入る方の道の問題も、もちろんございますけれども、これは一つは迫田篠目停車場線というものと、もう一つは山口方面から入ってきた場合に、佐々並の過ぎたところから入っていくルートがとれないか、こういった検討もして、また予算についてもお願いをしているわけでありますが、そういつたものを踏まえて。竜宮淵といいますか、そこで駐車場の整備ができないか、こういつたこともあわせて検討しているところであります。そして遊歩道のいろんな掲示、こういったようなことが今当面の課題としてございます。

 あとは長門峡は非常に幅広い分野でございまして、いま一つお話がございました金郷渓はかつて大正9年、高島北海が長門峡と命名いたしました。そして翌年には山口線の駅ができた。まさに長門峡がわっと盛り上がった時期でありますが、そのときには確かに道があったわけでありまして、今御指摘がございましたように博物館の一番正面玄関にあります吉田初三郎の萩市街鳥瞰図にですね、ここにはっきり今御指摘のとおり描いてあるわけであります。これはその当時は相当そういった意味では行き来があったんであろうと思います。この川上総合事務所の所長さん初め皆さんにお聞きいたしますと、実は昭和50年代の初めに、川上でもう一度長門峡のですね、開発をしたいとこういうふうな御希望がありまして、そして農業予算で対応できないかということで、一生懸命阿東町に働きかけをされたんだそうですが、阿東町としては阿東町道の駅の向こうの方からのことが頭にありまして、今おっしゃいます金郷渓はもう完全に阿東町の行政区域でありまして川上ではないんですね、そしてそこで道をつけたところで、実は阿東町にとってのプラス面はないとこういう御判断だったんだろうと思いますが、そういうふうなことで、そういう申し入れに対して同意が得られなかった。こういうふうなことを記憶をしております。今から約130年前の話でありますから、状況は今とは違うかもしれませんが、少なくともその長門峡が世に出ていく今から大体80、大正9年で87年前でありますから、先ほどお話にありましたように吉田初三郎が、あの絵をかいたのが昭和7年といいますと70年余り前であります。そして先ほどお話のありました昭和13年には、先ほど御紹介のありましたそういう小冊子が出ているわけであります。

 そういうことからするとあの時期に大変実は長門峡というのは脚光を浴びて、高島北海も売り込んだとこういうことであります。そういったときには金郷渓やあるいはいま一つ生雲渓、要するにもう一つ上の方から阿東町に入る紅葉橋から入っていく道がありますけども、そういったところもちゃんと吉田初三郎の鳥瞰図に入っているわけであります。金郷渓も生雲に抜けますところの、その生雲渓の道。こういったところも同じような描き方がされています。今いろんな観点で総合的な開発ができないだろうかということも議論の一つの対象になっておりますが、事は実は一つはそれぞれの地域が国の名勝であるということ、そしてまた県の一つは指定の自然公園である。そういったようなところでありますので、萩の一存では決まらないということ。これは文化庁や県の文化財そしてまた阿東町の皆さんの協議が当然必要になってくるわけでありまして、そういうふうな一つの議論を経なければならないということ。そしてまた行政区がそういったことで違うということ。もろもろのことがあるわけであります。

 今私どもはこの長門峡、竜宮淵等へのアクセスの問題と、竜宮淵から鈴ヶ茶屋への遊歩道の整備、このあたりに当面の課題を置いております。したがいましてその今御指摘がございました大変奥の深い、まさにいろんなその何といいますか、自然が残っているところ。特に金郷渓は人が通れなくなってかなりの日数になっておりますので、そこにはいろんな先ほどおっしゃいました、シャクナゲがどうかということは別といたしまして、いろんな植物がそこに自然のまま残っております。阿東町の町史を読みますと、ここにそういった形で開発をしなかったから、いろんなものが残っているという逆の、負け惜しみかもしれませんがそういうふうな表現が大変力強く書かれています。ここに自然が残っているという書き方がされているわけであります。そういう中でしたがって今もし可能性を見出すとするならば、生雲渓の改修の方ではなかろうかと思います。これは阿東町の道の駅といいますか、あるいはJRの山口線の駅から行ってもそう遠くない距離でありますから、紅葉橋を必ず通るところ。紅葉橋から今ちょうど150メートルぐらいなところでは、崖崩れのために完全に今交通ができないようになっています。そういうふうなことを考えますと、そういったところであれば少し阿東町側とも協議ができる可能性があるのかな、こういう思いであります。いろんな形で可能性を今から模索をしてまいります。

 長門峡は今御指摘のとおりの新市の大きな宝物でありまして、合併いたしましてちょうど2年、いよいよ本格的に周辺のいろんな観光地の今から関係もですね、開発計画を立てていかなければならない。財政的には非常に厳しいわけでありますが、これは例えばですね今笠山のいろんな工事をやりましたけれども、これは環境庁の自然保護局の10分の10、県と国が10分の10でやってくれる予算もあるわけであります。そういったようなことも含めて、何か財政的な助成制度も加味しながらやっていけないか、そこで今言いましたように金郷渓もあわせて、そしてまた一方の生雲渓も両方は阿東町の行政区域にあるということ。あの川を渡れば萩市川上から離れてしまう。したがって私どもの一存ではどうしょうもないわけでありますから、いずれにいたしましても県と阿東町と協議の中で今後将来どうするかという話し合いになろうかと思います。今私どもが言っています道の話、アクセスの話あるいは駐車場の話は、これは旧川上村、今の新萩市の地域でありますから私どもの決定でできるわけであります。そういうようなことでありますから、ぜひ今後の課題として、この数少ない、この萩の有力な将来開発の可能性がある場所として考えていきたいと思います。

 そして2番目には、ホンシャクナゲの群生地の話が出ました。ホンシャクナゲが県指定の天然記念物だということは、実はこの川上の、あるいはこの長門峡のホンシャクナゲは天然記念物の指定を受けているわけではありません。岩国のもの、あるいは大原の自生地、これは県の指定を受けております。天然記念物。したがいまして、そういった意味での具体的な指定はございませんが、御指摘のとおりまさにホンシャクナゲが自生をしている地域であります。しかしちょっと油断をしますと盗採盗掘になってしまいます。昭和50年ころにですね、ここに林道が周囲に開通をいたしましたが、開通したために今まで群生をなしたホンシャクナゲの部分が完全になくなった。根こそぎ持っていかれてしまった。こういうふうな経緯もございますので、なかなかこういったシャクナゲの群生地を観光にということは難しい面がございます。

しかし今恐らく御指摘がありましたように、ボランティアのグループとか、いろんな形で管理を、あるいは監視をということだろうと思いますんで、手法はいろいろあろうかと思いますが、実はこの話を聞いたときに、一番初めに思い出しますのは、笠山の遊歩道にそれぞれ笠山にありますいろんな暖地性の植物あるいは寒地性の植物、こういったものについて所在を地図の上にプロットしろ、どこにそういったものがあるのか、あるいはその植物があるところにちゃんと説明板をつけてほしいという要望が市民のみなさん、あるいは観光課の方からありましたが、それに対しましては識者から、すぐ大反対運動が起こりました。そういうことをすれば一日、二日で全部根こそぎなくなってしまう、こういう話でありました。なかなかですね、監視体制をどうするかという問題と、そしてそうやって見たいという人たちの希望、訪れる方々に対する便宜の取り計らい。こういったことがなかなかうまくですね、仕組めないというのが現実であります。

 あの指月公園の中にエビネの寄附をいただいたものを植栽をいたしました。確か2,000本余りでありますが、これも盗採盗掘に会いました。かなりの部分がなくなりました。なかなか難しいんですね。ましてこのホンシャクナゲというのは非常に高値で取引をされますので、一たん、ここにこういったものが残っていると言った途端に、なかなかそういったですね、いろんな動きが出て来るんではないかとこういう懸念もございます。花とみどりの推進室の樹木医草野氏から言わせますと、なかなか難しいと、こういう話であります。したがって、もし仮にそういったことを観光の遊歩道をつくる。これは21萩市民会議の永井さんが提言をされておりますが、具体的に監視体制をしっかり用意をして、万全の措置をとっていかない限りは、恐らくこの開通したときにはもうすべてなくなってしまった後になるだろうとこういうふうに言われております。なかなか難しいわけでございますが、しかしおっしゃるとおりホンシャクナゲの自生地というのは我が国でも数少ないわけでございます。貴重な財産でありますから、それが根こそぎ持って行かれることのないようにですね、今後それを本当に生かせるような、訪れた方々に生かせるような方法が何か工夫できるかどうか、そういったことも合わせて議論をしていきたいと思うわけであります。なかなか、なかなか難しいと思いますし、そういったような過去の経験からしましても、課題が多いのかなと思います。しかし西元議員がおっしゃるように、これは本当に代替できないような宝物だろうと思いますし、旧川上地域にとりましても、川上村にとりましても大変な今までも財産だったし、今後は新市がそれを引き継いだわけでありますから、しっかり守り、そしてまたできれば訪れた方々に観賞いただく。そういったようなことをひとつ研究課題として検討させていただきたいと思います。

 そして3番目にありました須佐のホルンフェルスの大断層の解釈の話でありましたが、これは御指摘のとおりの事実がございます。

 昭和40年代後半から50年代にかけて、昭和3年に名勝天然記念物に指定をされましたホルンフェルスの一帯について大議論が生まれたわけでございます。広島大学の岡本和男さんという先生と山口の博物館の専門学芸員さんが論文をお書きになった。あれはホルンフェルスではないというんですね、ホルンフェルスとして看板して天然記念物になっているのに、あれはホルンフェルスではないという大変衝撃的な論文が出されたわけであります。そしてそれに対しまして、指定した文化庁も責任がございますし、山口県も当然責任がございますので、昭和54年に県の教育委員会が緊急調査に入りました。調査報告書が昭和55年3月に出されておりますので、これをいろんな意味で須佐の町史も引用しているわけでありますが、結論を一言で言えば、これは典型的なホルンフェルスではないが、広義のホルンフェルスとしてとらえる限りでは間違いはない。そこの付帯的な話としては、今議員が御指摘がございましたように600メートル向山の斑レイ岩体と結ぶところの距離でありますが、その間にまさに畳岩も千畳岩もあるわけでございます。そういった一連のものがホルンフェルスとして、その熱の及び方は強弱はあるけれども一帯としてホルンフェルスの一つの群として考えられるんだ、だからあそこを遊歩道ないしは天然の一つの、先ほど教科書ということをおっしゃいましたが、研究路みたいなものをつくるべきだと、それほど価値のあるものだということであります。全国でもそのホルンフェルス状のさまざまな形態が見れるところは他にない。議員がおっしゃったとおりであります。そういうようなことで、一つの決着がついているわけであります。ホルンフェルスっていうのは一体何か、ホルンっていうのは、なるほどホルンっていう楽器がありますが、まさに角笛の角ですね。角でありますし、フェルスっていうのは岩でありますから、だから角状に割れる岩。だから一番温度が高いところはそういうふうな形の結晶になるわけでありますが、そういうふうな形にはならない。しかしホルンフェルスの一帯として評価できる。これが実は昭和55年の一つの結論であったわけであります。しかしいろんな意味で問題提議をされたホルンフェルス論というのは、なかなか尾を引いていまして今でもそういった形であります。ただ黒白のですね層をなしているそのものが、必ずしもホルンフェルスの典型的なものではないっていうのは一つは言われているわけでありますから、そこで余りにもですね、色模様がホルンフェルスだということは、誤解がないようにという、そのあたりは表現等は十分我々も注意をしていかなければならないと思います。

 今、どういうふうな形で表現になっているのか、一回見て来ようと思いますが、そういった大論争が須佐で行なわれたということ、我々はこの当時行政区域が違いました。そういった関係もあったでありましょう、なかなか詳しいことは知りませんでしたし、今回合併して須佐町史を読みますと、まさにそこが書いてあるわけですね、そういうようなことであります。

 今御指摘を賜りました、この表現、パンフレットや看板や著書、こういったようなことも、いろいろ御指摘がございました。しかし広義でホルンフェルスということについては決着がついておりますので、あとはホルンフェルスのどれをホルンフェルスというのかというのについての記述に誤解を与えないよう、それぞれの表現は十分気をつけていきたいと思います。これは須佐町時代に十分ですね、念査をされていると思いますが、なお新市になりまして、今御指摘をいただきましたことを踏まえて、少しチェックをしてみたいと思いますし、私どもも勉強してみたいと思います。

 以上であります。





○議長(青木賢次君) 西元議員。





◆21番(西元勇君) 今、市長さんから詳しく御丁寧に御解答いただきました。

 その中で阿東町側の考え方ということで、今まで手をつけなかったら現在すばらしいものが残っているよという話ですが、すばらしいものという位置づけをどうするかということなんですが、残っていたものを今生きている我々のために生かされるものなら生かすべきだ。それが生かされて初めて価値あるものだと、こう私は判断するんですけど。

 それはさておきまして、今に生きる我々のために生かすべきだとこういうふうに思っております。

 第2質問でありますが、イギリス人の英語教師エドワード・ガントレット氏によって観光地としての最初の光があてられ、長門の耶馬溪と名づけられた後の長門峡は高島北海先生が個人的な尽力に負うところが大で、人的支援の狭さが、これらがその後の発展を阻害したとも言えるのであります。さらに物語性から考えましても、九州の耶馬溪とは大きな隔たりがあると指摘する専門家もいます。例えば、菊池寛の人間性に目覚め、仇討ちをやめた武士を書いた恩讐の彼方にで、一躍有名になった九州の耶馬溪を思うとき、その知名度には相当の開きがあるのは間違いありません。しかし長門峡には冒頭申し上げましたとおり、山口出身夭折の天才詩人中原中也の冬の長門峡や高島北海先生の日本画など、話題には事欠きません。あらゆる面でおくれをとっているのは、これらを活用した宣伝活動の力不足を初め、県や関係市町村の力の入れ方によるところ大であろうと思われます。同じ耶馬溪でも、関係者の取り組み方次第では長い年月の流れの中では相当の開きが生じることを、このことが立証しております。幸い先ほど市長さんがおっしゃったように、合併によって長門峡の一部を包含することになりました。歴史の町萩のほかに長門峡萩市観光の柱の一つに加えられ金郷渓を含めたすばらしい自然資源に、さらなる磨きをかけるときだと私は思うのですが、市長さん、いかがでございましょうか。

 それで先ほど、永井さんというお話が出ました。山口県自然観察指導員の方でございますが、その方のグループの方たちが素晴らしいから写真を撮りに行こうといわれたのですが、話を聞いてみると、なかなか急峻なところのようで、私はもう10年早ければ行ったけど、もうやめましょうと言ったら、皆さん親切に写真を撮って来られました。これが金郷渓の北海先生が青の洞門のようにトンネルを掘って人が行かれるようにしたという、これが今も残っておるそうです。

 それから、先ほど私が申しました長門峡きっての大瀑という話をしました。これがその滝でございますが、高さはありませんが、なかなか横に広がったすばらしい滝でございます。こういう滝はやっぱり長門峡にはありません。ひとつ違った目でみればすばらしい滝だとこういうふうに思われます。

 それから絶壁もすばらしいものがありましてですね、お借りした写真の中でですね、これは縦写真ですが、これが絶壁です。金松岩というやつです。このように素晴らしい景観が残っておりますので、最初に1回目の質問で申しましたようにですね、やっぱり地域の宝であり、県の宝であり、国の宝ということを皆さん認識をしてもらってですね、お互い小さな枠の中で、わしが不利になるからというようなものの考えを捨てて、開発の将来のために、大同の考え方を持ってやっていただくと一番いいんでありますが、こういうふうに思うのであります。

 それからもう一つは須佐のホルンフェルスの大断層のことなんですが、この質問をするにあたりまして私も不安でしたので、あちこち行っては聞いてみました。ホルンフェルスについて知っていますかという話をして、いろんな話を聞きましたが、返ってきたのは全員が黒と白の縞模様をなす雄大な断崖がホルンフェルスだとの答えでした。そしてそれを悪びれもない、不安もない堂々と自信を持って皆さんお答えになりました。やはりこれだけ見事に、間違いと言えば間違いですが、本当の正しさを知らない間違いではなかろうかと思ってます。それはある専門家が言っておられました。現在観光ボランティアもNPOに一本化されたことでありますし、歴史や文化、伝統など、これまでのガイド内容の再点検やあらゆる生涯学習の場を通し、市民に正しい解釈の周知徹底を図られることが肝要かと存じます。ホルンフェルスの説明は微妙な点を含んでいますので、まずその正しさを知ることから始めることが大切だと思います。そのあたりを市長さんにもう一度お聞きしたいと思うんですが、これが私の撮った写真です。現地に行って同じ角度で撮りました。これが写真でいうと縦位置です。これが須佐の観光パンフレットでございます。これを見て、すぐホルンフェルスと書いてあります。ホルンフェルスちゃこの縞模様のことかと、誰もがそう思うはずです。その後ろ側にあるのが典型的なホルンフェルスですよというなら話はわかるんですが、先ほどから申しますように表現が大変微妙だろうと思いますので、難しいとは思いますが、やっぱり私が個人で話をするならいざ知らず、萩市という歴史を大切にされる観光のまちです。やっぱり市民に正しさをしっかり認識した上で、実はこれが正しいんですけど、これも少々はホルンフェルス化しておりますよという話でしていただければ、聞かれた方も納得すると思います。こういうことで今の写真を横位置で撮った写真です、同じ位置です。現地に行って確認をして撮ったのでございます。そういうことでございます。

 それからシャクナゲの話ですが、確かにシャクナゲは盗掘があろうと思います。私もかつて若いときに九重に通算10回以上は登っておると思います。そのときに霧島のさつきを何回か人が掘った跡を見ました。大きな穴がうずいておりました。大変嘆いておられました。今それがやっと大切だということを認識をされたようです。もうある程度止まったようなことを聞きました。最初はみんな、そんなことがあろうかと思います。特に今のシャクナゲの話は佐々並ダムがつくられたときに一挙に、なくなったという話も聞いております。だけど守ろうと思えば結構人目が多くなれば守れるもんだろうと思います。いろんなところで花を使った観光を中心にした地域があります。やっぱりそこを行ってみますと市役所だけの市の職員だけでやろうとすると難しさがあります。したがって、そういう専門の方にですね調査依頼をされるとかですね、最終的にはNPOでもいいんですが、管理から運営、観光客の募集まで、すべてそちらに委託をするとかですね、お願いをするとか、そういうふうな形のものにしていかないと。

 先般も、ある市民の方が言われました。どこも皆夕張のようになるらしいが、萩はどねぇかねと、こういう話でした。そりゃ大丈夫ですよという話でしたが、そういうふうに民間にものを委託していくような感じでなけんにゃですね、なかなか前に行かんような気がします。特に市の職員で細々とやっていかれるとスピード感がありません。やっぱり民間に専門家に任せるとですね、報告書もすぐ出てくると思うんです。その報告書を見た上で市の方から、こうしたらいいんじゃないかという指摘をされる方がいいような気がします。今そのまま、こうしておくと、また何年も先になってしまうような気がします。

 ぜひ早めに御決断を、よろしくお願い申し上げます。

 以上で終わります。





○議長(青木賢次君) 市長。





◎市長(野村興兒君) 長門峡の金郷渓でありますが、実はかつて大正9年に工事をされ、道をつけたときは、まさに高島北海がという話でありますが。その当時萩は萩町だったんですね、萩町であります。阿武郡で阿東町も阿武郡だったんですね、行政区域が実は一致していたんであります。したがって、その当時は川上村あるいは阿東町含めて一体的にいろんな判断がされております。そういったことがやりやすかったんでしょう恐らく。ずっとその後阿武郡から離脱をしまして昭和7年に萩市が市制をしきまして、そういった意味ではちょっと離れてしまった。こういったようなことが、しかし市制をしいたあとも、ずっと萩は長門峡を非常に大事にしてきたんですね。まだ防長バスが非常に数少ないときに、長門峡までバスを出していた。このバスに乗って皆が小中学生が、私ども子供のころはバスに乗って遠足に行ったんであります。今はなかなかバスを使って遠足もなくなってしまった。したがって行政区域というのは、なかなか馬鹿にできないって言うのかな、というふうに思います。

 今、阿東町は道の駅を中心に大変実は繁盛をしておりまして、そこにですね、今という話でありますが、阿東町も最近大変苦労をされておりまして、議員の数も減らされ、いろんな職員の給与も減額をし、という状況にありますんで、なかなか今投資をという、私どもが投資をするわけにいかないんですね。よその行政区域に行って、道をつくるってことを私どもが勝手にやるわけにいかないんでありますから、そういうようなことで、ちょっとですね、やや運営が難しいところもございますので、これはやはり自然保護局、環境庁のですね、そういった予算とか、こういう形で負担がかからないですよということを持っていかない限りは、なかなか難しいんじゃないかということであります。今可能性があるのは、むしろ金郷渓のよりも、さっき言いましたように、もう一つの方の生雲渓の方が実は平成12年まではちゃんと通れたんですね、紅葉橋から150メートルのところに崖崩れが起こりまして今や完全に通れなくなりました。この方でも、随分いろんなものが、あるはずでありまして、そういうようなことで、金郷渓の方は今おっしゃるように本来はあれだけのものが残っておりますから、これは開発すれば大変だろう、こういう思いでありますけども、なかなか現状そういうふうなことで、将来また山口とのっていう話も、あるようでありますから、そういったようなときに一緒になって、いろんなことができるのかな、こういうふうに思います。

 いずれにいたしましても、当面は、とにかく竜宮淵を含めた、あの周辺の課題として、双方のアクセス関係これをしっかりやろう。

 シャクナゲの話はですね、なかなかやるとしたら、そうなるんですが、遊歩道の設置とか何かっていうのは、これもまた大変なんでありまして、これは萩市で判断できる話かもしれません。しかしそういった万端の用意をし、計画的にやらない限り、計画を打ち上げた途端に、既に翌日ものがなくなってしまっていたと、こういうこともあり得るわけですね。あの指月公園の中のえびね、きえびねの二千いくらか、これを寄附していただきました。みんな夜実は番に行ったこともあります。これは民間の皆さんと一緒になってやったんでありますが、やはり夜陰に乗じてガサッととっていく人がいるんですね。このあたりをちゃんとやっていかないと、とんでもない話になるだろう、こういうことでありますから、お気持ちは、御主張は非常によくわかりますので、いつかの段階しっかり考えていきたいと思うわけであります。

 ホルンフェルスの話は、一応昭和49年あたりから大議論がありました、大論争があったですね、その決着として55年にですね、ああいう形で一連のものをホルンフェルスとするということの解釈が、有権解釈でありますが、出たわけでありまして。確かにあの縞模様が典型的なホルンフェルスではないが、この高山のですね、あのあたりからずっと含めて斑レイ岩のずっと吹き出た、火山の溶岩みたいなもので、斑レイ岩の熱で影響を受けたものであることは間違いない。結晶の形はそれぞれ違う、どちらかというと熱の強弱というのがあって、今の縞模様のところは比較的弱いかもしれないが、高山から600メートルかけたあの一帯はホルンフェルスという形で、ただ典型的な要するにホルンフェルスというのは角状にポンとたたいたら割れるというんですね、そういつたものが典型的なものであれば広義のホルンフェルスである。こういうふうな解釈になっているわけであります。

 したがってあれがホルンフェルスだということは間違いではない。ただしホルンフェルスが全部縞模様になって、ああいうもんだというふうに誤解されると、議員のおっしゃるとおり、これは的確ではない。だからあの研究道っていうか、遊歩道一帯がまさにですね、それぞれホルンフェルスの態様を異にしている内容、すなわち斑レイ岩の接触の度合いによって温度の強弱によって、態様が結晶の形がこういうふうに違うということをですね、あわせて必要なのかもしれません。そのあたりは須佐町の今までのずっと説明をされてこられた方もあるわけでありますから、十分御相談をしながら、もし不適切なものがあれば、これは是正していきたいと思います。

 せっかく今あれだけのものを、お尋ねをいただきましたんで、今後御協力いただきますように、よろしくお願いいたします。





○議長(青木賢次君) 西元議員の質問は終わりました。

 ここで10分間休憩いたします。

     午後 2時08分休憩

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     午後 2時08分再開





○議長(青木賢次君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。

 続いて、質問順位4番、中村議員。19番、中村議員。

  〔19番 中村洋一君登壇〕





◆19番(中村洋一君) それでは通告に従いまして質問させていただきます。

 初めに平成19年度予算編成について、お尋ねいたします。重点施策及び事業についてということで、昨年の12月議会におきまして、平成19年度予算及び今後の財政運営についてということで質問させていただきまして、何点か指摘をさせていただいておりました。その際に、答弁の中で「基金を取り崩しての繰入金が19年度も続くようであれば、これは大変なわけであります。」と言った答弁をされております。新年度予算においても、この大きな財源不足を財政調整基金そして減債基金など、取り崩して繰り入れることになっておりますが、また3年連続のマイナス予算の中でますます財政構造の弾力性が失われております。大丈夫であろうかと不安がよぎるのは私だけではないと思います。しかしながら、市長の財政手腕にはだれもが認めるところでありまして、ここで、今のですね財政状況なども含めまして、このあとまた予算審議が控えておりますんで、ただすというよりも平成19年度予算への編成に当って市長さん、どのような姿勢で臨まれたのか、また、どういった点に配慮し予算編成し、このたびの新聞報道でもありましたような、重点施策や新しい事業にどのように取り組まれたのか。そういった点をお尋ねいたしたいと思います。きょうはこういった機会ですので市民の皆さんがよく理解していただけるように、わかりやすくお話をいただきたいと思います。

 2番目の行財政改革について、お尋ねいたします。北海道夕張市が財政再建団体に指定を受けたことで、地方財政の健全化をめぐる議論が活発化しております。先月行財政改革特別委員会において千葉県の流山市へ、視察研修に行ってまいりました。流山市は、首都東京から30キロ圏内に入る住宅都市でもあり、面積は萩市の20分の1、人口は萩市の2.6倍と、今も人口がふえ続けているという、萩市とは対照的なコンパクトな都市であります。このように位置する地理的な条件とか、人口動態の違いはあります。また、当然財政構造の違いもあり、流山市の取り組んでいる事業がそのまま萩市に該当するとは思っておりませんけれども、取り組む姿勢は学ぶべきではないかと思いましたので、何点か指摘をし、質問させていただきたいと思います。

 まず私が驚いたことは、行政改革推進課という課がございまして、そこには担当の課長がびしっと座っておりました。それぞれの施策ごとに、その担当の主管課、関係課、係、そして主管部長と関係部長そういったことを明確に位置づけし、職員全体で行革を推進していこうという意気込みを感じました。

 平成17年度から平成21年度までの5カ年間で、徹底した行財政改革をしようという、流山市行財政改革実行宣言をされています。行政評価システムを中心に、それぞれの政策施策は、毎年度細かく事業ごとに、政策施策個別評価シートというシートに記入し、それぞれの事業の改革検討計画を出して、そしてその事業を実施します。その実施した事業の評価をまた分析してこれを毎年度繰り返すという形で、その見直しのためにまた同じ項目で市民の皆さんにアンケートを繰り返す。市民の皆さんの満足度を確認しながら、またそれぞれの具体的な項目について審議会の外部評価もいただきながら、新たな改革案を作成し、市民、議会に報告しながら公表していくという。さらに、その翌年度の予算編成に反映させていく、そういったシステムになっており、個別の評価シートには、毎年度の目標値に対して、その達成率、また市民の皆さんの年度目標と満足度まで、毎年数値で明記をしながら具体的に市民の皆さんに公表し進めておられます。さらに、この行財政改革の結果が、具体的に、財政削減効果にどのように、どのくらいになるのか、そういった金額でも明確に表示しているところであります。

 また角度を変えてみますと改革が進んでいることを強く感じるのは、流山市のホームページを見ると一目瞭然です。苦情相談窓口を設置し、その意見苦情を活用していこうとする姿勢。また、各担当の窓口には電話とメールの窓口が設置してありまして、行財政改革推進課のホームページは、非常に多くのまた行政情報を掲示しています。萩市では考えていないようでけれども、審議会での質疑の内容までもすべて公表されています。

 以上、るる申し上げましたが、萩市の行政改革も、コスト意識を持って行財政改革として進めていかなければならないと思います。また担当者の責任を明確にするとともに、目標も数値で明確にするとともに、誰が見てもわかりやすく公表する。そして、市民の皆さんとともにやっていく、そのためには、もっと具体的に集中して、推進していくべきではないかと考えますが、このことについてお尋ねいたします。

 その中で1番の公的資金の繰り上げ償還についてということで掲げておりますが、先般財務省が昨年の12月20日に2007年度の予算原案で地方財政対策として、地方自治体が過去に高い金利で借りた財政融資資金などを、一定の条件を満たせば保証金なしで、繰り上げ償還できるようになったとの新聞報道がございました。対象は財政状況が悪化し、徹底した総人件費の削減などを内容とした財政健全化計画を策定し、抜本的な行政経営改革に取り組む自治体で、金利年5%以上の借り入れに限り認め、2007年度から3年間の時限措置としています。

 まだ担当のところにはその詳細がおりてきてないということですが、繰り上げ償還の利益は最終的には住民負担の軽減につながる話でもございます。少し早くなりましたけれども取り組みについて、わかる限りでお考えをお聞かせいただきたいと思います。

 次に3番目の学校図書館図書の整備についてお尋ねいたします。学校図書館図書の整備計画と今後の取り組みについてということで、子どもの活字離れが大変問題視されておりますけども、子どもがより読書に親しむ環境をつくるため、平成13年度12月に、子どもの読書活動の推進に関する法律が公布施行されました。そこには学校図書館の充実を含む子どもの読書環境の整備について、国や地方自治体の責務が明記されました。また、後ほど平成17年7月ですが文字活字文化振興法が公布施行されました。

 これを受けて文部科学省は平成14年度から平成18年度までの5カ年間、学校図書館図書整備のために毎年130億円、総額で5年間650億円を地方交付税措置したと聞いております。萩市でも毎年学校図書館図書の予算が計上されておるところでありますが。平成5年3月に公立学校の学校図書館に整備するべき蔵書の標準が定められましたが、教育委員会の平成17年度末の調査によると達成率を見ますと、萩市の小学校22校中9校が達成しております。達成率は40パーセントになります。その中で4校は140パーセント以上の達成率になっておりますが、まだ未達成の学校が13校60パーセントになっています。また中学校では16校中5校が達成をしており、達成率は30パーセントです。そのうち1校は140パーセント以上の達成率ですが、残りの11校70パーセントが未達成となっています。学校間の格差が非常に大きいことがわかります。学校により図書と接する機会に格差があるというのは好ましくないと思われます。1冊の本が人生をまた生き方を大きく左右するということが多々あります。

 萩市の小中学校では朝の10分間読書など、毎日取り組まれている学校、週に1度など何らかの形で読書運動をされていると聞いております。そのことがどれだけ萩市の未来後継の子どもたちの成長に寄与しているか、はかり知れないものと思っております。その意味で多くの本が身近にあることが大事であろうと考えます。

 以上のことなどを踏まえて、萩市の小中学校の学校図書館図書の標準に達していない学校等の整備計画について、これからの取り組みをお尋ねします。

 また、文部科学省の方では新学校図書館図書整備計画として、来年度より5年間で学校図書館図書標準の達成を図るとともに更新冊、新しくする冊分を新たに措置するため、5カ年で1,000億円、毎年200億円を交付税措置すると聞いております。現在ある各学校の蔵書も、長い年月をかけて蓄えられたものでありますので、中には大分古くなったものもあると聞いております。これらは子どもたちが手に取る本を、少しでも新しいものに交換していくことも大事ではないかと考えますが、教育長のお考えを、お尋ねいたします。

 以上、第1回目の質問を終わります。





○議長(青木賢次君) 市長。

  〔市長 野村興兒君登壇〕





◎市長(野村興兒君) ただいま中村議員からこの財政19年度予算の話と、行革、学校図書、3点についてお尋ねいただきました。3点目は教育長の方から、お答えをさせていただきたいと思います。

 まず最初の19年度予算、特に編成にあたって、どういったことに留意したか、どういうふうな点に重きを置いたのか、こういったことをわかりやすく説明をしてほしい、こういうことであります。もう既に昨年の12月定例におきましても財政問題についてはいろんな角度から御議論を賜っているわけでありますが、この地方交付税という萩市の財政の歳入項目の中では非常に重きをなしているもの、このあたりが、本来であれば、かなりまだ下がるところ、国を挙げて特に各自治体からのずっと過去二、三年の交付税の減額について、大変な反対運動が起こったわけであります。

 今回は当初予定されていたものよりも恐らく削減額は少なかったんであろうと思いますが、この新しく人口と面積を加味した簡素な交付税1割分が、やはり県全体ではふえたんでありますが、私どもとしては、これは恐らく余りふえないというか、減額になるだろう。これは最終的な数字が確定しないと分かりませんけれども、そういうこと、やはり何よりも人口が減っているということに伴いますところの減少。こういったようなことで、かなり歳入の増が見込めない。しかし固定資産税あるいは市民税特に譲与税が所得税から住民税に切り替わった分、このあたりは確かに増収になっているわけであります。しかしこの県内におきましても、下関等の都市型のところの歳入増に対しまして、私どもの市におきましては、それほど大きな歳入が期待できない。あるいは減少しているものもかなりある。こういったことがまず前提になります。

 一方で歳出項目はかなりいろんな形でふえておりますので、そういった中で、どういうふうに予算を組むかというのが最大の課題でありました。今日は奇しくも合併して2年目の記念日でありますが、各地域の約束事項もかなりございまして、そういったものを継続していかなければならない。こういったことが19年度予算。各地域のいろんな歳出項目もございます。そういう中で、できれば下げたいと思っておりました、先ほども御指摘をいただきました、基金の取り崩しによる予算編成は避けたいと思っておりましたが、そのあたりは、なかなか計数上やはり財調等の基金を取り崩さざるを得ない。そういう予算を今組んでおるわけでございます。したがいまして予算編成としてはかなり厳しいものであるということは、言を待たないわけでありますが、そういった中ではありますけども特に後継者育成とか、企業創業等の地場産業の振興とか、あるいは、まちじゅう博物館構想、こういったところには、かなり重点的に予算配分をしてきたところでございます。

 そして一方で2番目のお尋ねがございました行革。こういったところにも、かなり努力をしてきたところでございます。特に経常的経費については人件費も2.8パーセントの減。これは勧奨退職による減、あるいは一般職の採用については制限をしておりますので、全体の職員数については、相当の減少になっております。それから報酬単価を引き下げる。これは審議会、委員会の委員の手当を5,000円を3,000円にするという形で減額をしております。あるいは職員の共済会こういったものへ市が支出をしておりましたが、こういったものも削減を図っておりますし、いろんな意味で、そのところどころに努力をしてきているところであります。

 そして物件費につきましても8.9パーセントの減であります。例えばこれは公共施設の廃止、今まで維持管理費をしておったものを廃止をする。無償譲渡をする、こういったこと。あるいは施設の清掃費、こういったものも本来は施設の清掃を委託しておりましたが委託が切り替わるものは、職員が清掃する。こういったことで、かなりの減額をしておるところであります。出張旅費については、これは旅行雑費というのがございました。県内の旅行をした場合には、わずか300円ではありますが、こういったものについても廃止をいたしました。あるいは島嶼部に行きますところの日当、こういったものも廃止をいたしました。そういったようなこと、佐々並の日直の廃止、こういった、これは本当に微々たるものでありますが、そういった努力もしたところでございます。県からの派遣社会主事の削減、7名を2名に削減いたしました。こういったようなことも削減の中に入っております。

 そして、投資的経費につきましてはやはり、それぞれの地域の約束事項等もございます。そういうようなことで7地域の要望も踏まえまして、ほぼ前年並みの額を確保しております。総額といたしましては48億。これは相当の額でありますが、そういったような形の努力も一方でしとりますし、そして3月定例冒頭で提案をいたしました合併補助金の事業の前倒しの話。こういったことで手当ても特色ある手当てをやっているところであります。そういう中でもろもろの予算上の措置も講じてきているわけでありますが、19年度の重点事業といいますか、先ほど申しましたように、後継者育成については、新規就農者等々の措置をとっておりますし、起業創業については新しい合併後の設備投資に対します固定資産税の減免。こういったものも申請が出てきているところでございます。まちじゅう博物館についても特に今回は世界遺産登録に関係いたします、これは本当にわずかな額でありますが、そういった事業費も計上しているところでございます。

 そして24時間保育体制をこのたび新しく4月から仕立てる。これはかなり大胆な判断でありますが、一つは看護師さんの人材確保といった、こういった観点からの施策でもございます。

 それから、それぞれの地域の主要事業は、主なものだけを申させていただきますが、萩地域におきましては、無田ケ原口の老人福祉施設の整備事業。これを無田ケ原口の団地の中につくる、こういったことでやっております。これも長年の計画でありました。椿東地区の福祉施設が基本的には十分な対応ができておりません。そういったような形で手当てをしてもらおう。大島漁港の特定漁港漁場整備事業、要は防波堤の関係であります。中央公園についても、これはいよいよ工事に入ります。こういうことであります。

 川上地域におきましては、市道の立野福川線の改良事業それから市道笹尾新茶屋線の改良事業。田万川におきましては都市型のケーブルテレビのエリア拡大。広域営農団地の農道等の整備。むつみ地域におきましてはため池の整備。中山間総合整備事業、簡易水道の事業、あるいは新しく市道の鈴毛台線の改良事業。あるいは林道の尾札1号そういった開始事業。須佐地域におきましては広域営農団地の関係、弥富センターの医療関係、須佐中学校の屋内の改修事業。旭におきましては、農村基盤整備、林道の関係の事業。福栄については中山間総合整備事業と生野高坂線の整備事業、水田整備事業あるいは水利システムの保全事業等々であります。

 かなりそれだけでもですね、今並べ出しただけでも今数字は申し上げませんでしたが、あと予算書を見ていただきますと、かなりの金額であります。こういう中で今後やりくりでありますが執行におきましても、これらの執行で冒頭の議案の質疑のときに申しましたが、それぞれの例えば入札をしましたときの、いろんな結果として出てきます入札によります、差益といいますか、差額はできるかぎりですね、継続事業以外は残すようにするとか、あるいは旅費とか、いろんな執行事務費についても100パーセント消化するということではなくて、その執行留保もある程度考えながら、その時々の状況をしっかり見て、執行関係についてもかなり厳しい対応をしていきたい。18年度もそういう形でやっておりますので、また18年度決算の委員会が開かれますが、不用額が立っていることをもってしてですね、いろんな意味で御指摘があろうかと思います。見積りが悪いのではないかと、こういう話かもしれませんが、極力執行面においても努力をしているということの結果でありますので、ぜひそのあたりについて評価をいただき、逆にお褒めをいただければとこういうふうに思います。執行面におきましても、できる限り節約を、ついたからすべて消化をするという考え方をとらない。こういうことで、今各部局へ指示をしておりますので、ぜひ御理解をいただきますように、よろしくお願いをしたいと思います。

 そしてそういう中で、結局財政の特色は、どういうふうになっているのかという話でありますが、夕張との関係で、夕張とどう違うのかという話をいつも聞かれます。夕張といつも萩と、対比していつも同じような状況になっているんじゃないかという不安を非常に感じられますけども、夕張で275億の借入金がある、赤字がある。萩も400億の赤字があるじゃないか、同じじゃないかという議論がありますが、夕張の275億という、いつも問題になっております債務は一時借入金という、本来であれば年内に精算をしなければならない、そういった借入金を出納整理期間後もですね、うまくつなぎまして、それが積もり積もって275億、言うなれば粉飾決算。萩はこういったものは決してありません。一時借入金は年度内にすべて返して、精算をして、再度出発をする。これが、ずるずるとなっていきますと、まあまさに雪だるま式にふえていくわけでありまして、これは起債について、もちろん起債の対象となっている、いろんな手続きも経ておりませんから元利償還を国が見てくれる、そういったようなものは決してないわけであります、そういった中で200億を超えるような、言うなれば虚偽の粉飾の一時借入金のつなぎをやったというのが、実は決定的な違いであります。

 この萩はそういったことはありません。年度末にはちゃんと精算をするということでありますから、この財政会計の法令に従った厳正な措置をとっているということ。そして例えば人口が違うとかいろんな話も、もちろんありますけれども、例えば実質公債費比率という、今度新しく導入された概念でありますが、今までこの起債については申請といいますか、手続きが簡単でありましたが、これが18パーセント超えますと許可制になるというですね、今山口県でも5市がその対象になっているわけであります。萩市は幸い17.3パーセントでありますからその対象になってない。だから萩市は県内におきましても、5番以下のですね、そういった財務状況にあるということでありますから、それが17.3に相当しますのが、夕張は28.6でありますから、どのくらい債務比率が悪いかということであります。

 例えば経常収支比率は、いつも問題にされました大変ふえてます92パーセントになりました。合併するまで旧萩市は80パーセント台だったんでありますが、これが92.2パーセントになりました。しかし夕張では116.3パーセントであります。いかにいろんな意味で大変なことになっているか。起債制限比率は、萩は12.8でありますが、夕張は17.0、そして基金の残高が夕張の場合5,900万でありますが、私どもは100億に近い90億9,200万、これは17年度の決算であります。そういうふうな差があるということ。そして地方債残高が475億確かにございますが、夕張は137億ということでありますけども、そういった、もうそれ以上のことはもう借り入れないわけですね、そういった状況にあります。私どもは475億はちゃんとした手続きにのっとり過疎債であり辺地債であり、いろんなもの、普通の債務についても起債についても、これは元利上何らかの措置がとられているのが大部分であります。したがって元利償還に当っては、国が地方交付税である程度見てくれる、こういったものが大部分でありますが、そのあたりが決定的に違うわけであります。したがって何か私もちょっと口が滑って夕張メロン萩夏みかん、なんて言いましたから、何か似たようなことがって、こういうふうに言われるかもしれませんが、決してそうではなくて、まだまだしっかりした財政運営をやっているということでありますが、油断をすると、過去2回も再建団体になってきていますので、そういうことにならないように、これは最善の努力をしていかなくちゃいけないということであります。

 きょう市議会、まだ明日、あさってもございますが、いろんな形で新しい新規事業についての御提案もいただきます。特に例えば、萩城の復元とか、こういう話になりますと、この話、乗った途端に恐らく大変な債務を今からですね、工事を今から計画をした、こういったことだけでも大変な実は金額になります。恐らくまさに財政の状況が悪化する一つの要因になるだろうと思います。萩市が2回目に再建団体になった大きなきっかけは市民館の実は建設であったわけです。その直後に再建団体になりました。そして今萩市は言うなれば55歳から60歳までの職員は旧萩でありますが、実はほとんどおりません。これが実は私どもちょうど団塊の世代、退職をする人達が非常に少ないわけであります。もちろん旧町村の方がいらっしゃいますから、皆無ではありませんけれども、これは他の市に比べますと大変実は財政圧迫要因ではなくなってる。しかしこれはいずれ今から7年8年先になりますと大量退職が出てまいりますので、そのための積立金今用意しようとしています。そういうような努力をしているわけでございます。だからいろんな意味で萩の財政、過去町村におかれましても再建団体になられたところもございます。そういうふうなことをしっかりですね踏まえまして、しかし、昭和30年以降2回も再建団体になったのは県内で下松と萩だけであるというこの歴史的な事実をしっかり踏まえまして、卑しくもそういった二の舞になるような、同じ轍を踏むことのないような一つの具体的な施策の展開をしっかりやっていかなければならないと思います。

 そういう観点から先ほど御紹介がありました流山市のいろんな行政改革の話、本当にしっかり行政改革のあり方についても、本格的に対応していかなくてはならないなと、こういう思いでお話を聞いておりました。

 確かに流山っていうのは特殊な都市であります。東京都に隣接している衛星都市でありますから、ある意味では大変歳入も豊かであります。ただ恐らく衛星都市の宿命的な問題、いろんな公共投資を次から次へやらなけりゃならない、これが大変なんですね。その部分を頭に置きながら、恐らく行政改革を手掛けられたことでありましょうが、一般的には、衛星都市は非常に豊かであります。そういう中で、しかし、あれだけの今御紹介ありましたいろんな行政改革の努力をされているわけであります。私どもも今お聞きした限りでは見習うべきものがかなりありますので、今行政改革について、特にこの行政の評価のシステムをどうするか。今財政課で指定をして、職員が当たる、今度は総合政策部の方からチームを出しまして、あわせて行財政、そういった意味での評価のプロジェクトをつくろうと思います。課まではいきませんが、市としてはそういった努力を今からやっていこう、そういった中で、この行政評価と財政とをどう結びつけるか、こういったものが課題であります。流山のいろんな具体的な施策も、ちょっとしっかり見ていきたいと思います。わたしども残念ながら流山市の方へ行ったことがございませんので、そういったことが今インターネットでかなり情報が得られますので、今向こうの行政改革のかなり細目にわたりますものを含めてですね、今入手をしております。そういうようなことで、ぜひそういったひとつのある意味では、大変我が国の中でも進んだ行政改革の仕組みをですね、しっかり学ぼうと思いますので、またいろんな資料等をまたお聞かせをいただきたいと思います。

 実に私どもが今からやろうとしていることのかなりの部分を、恐らく3年、4年先を走っているんだろうと思います。ただあえてですね私ども言わせてもらうと、流山は合併をしていないんであります。私どもは今振り返ってみますと、今から4年間、5年間前からずっとこの間はですね、合併に割いたエネルギーというのは大変なものでありますので、それは今後は合併の成果を今からプラスに転ずるように何とかこれだけ、広大な面積を持ち、スタッフもそろってきているわけでありますから、これから努力をしていかなければならない。今まで合併に使ったエネルギーを何とか今後は行革や新規の投資ができるような、そういった方に力を注いでいくべきだ。今からやっと3年目に入ります。新市でありますので、財政的な基盤をしっかり立て直し、そして新規の体制がとれますように努力をしてまいりたいと思います。具体的な流山の行政改革の具体的な内容については、しっかり勉強していきたいと思います。

 それからその次に、公的資金の繰上償還制度の話でありますが、議員御指摘のようにまだ法案がまだ具体的な形でですね、私ども入手ができておりません。今から通常国会へかけられるわけでありまして。これは画期的な一つの制度であります。かつて公営金融公庫が7パーセント以上の借入金、自治体の借入金ですが、これについては借りかえを認めたことがございます。これも随分助かりました。本来であれば、おかしい話であります。そういう約束のもとに借りておりますので、もしそれを返した場合は保証金を出せという話でありますが、これも変な話でありますが、そういう約束、そういう仕組みになっているのを今回は保証金なしで、一定の基準に該当する自治体においてはこれを保証金を免除した形で繰上げ償還を認めるということであります。変な話で民間ベースでは考えられない話でありますが、しかし今の具体的にその基準となるそのものが、よくまだ内容がわかっておりませんので、私どもが本当に最終的に該当するのかどうか、該当するんであれば、直ちに申請をしなければならないと思いますが、今話がありましたように、具体的な話といたしましては、金利段階に応じまして、市町村合併をしたかとかですね、財政力はどうなっているかとか、公債費や公営企業、資本費などに基づいて段階的に基準を定めるとこういう話でありますから、私どもが該当するのかどうか、まだちょっと自信がないわけでありますが、いずれにいたしましても大変こういうめったにないチャンスでありますので、3年間の限定した措置であります。もし基準に該当すれば、直ちに申請書を出して、対応を考えていきたいと思います。

 まだまだ具体的な内容がわからない点もございますし、市長会等もですねまだ具体的な内容をいただいておりませんので、具体的な内容がわかり次第対応を速やかに行いたいと思います。

 それから学校図書の話でありますが、これは基本的に教育長の方からお答えをいたしますが、私ども今図書館の事業といたしまして、本来でありますと各地区のお年寄りとか、あるいは各家庭とか、そういったものを対象にしているはずでありますが、各小中学校もですね対象にいたしました市立図書館の移動図書わくわく号とまなぼう号も実はかなり、それぞれの小中学生に活用いただいております。先ほど数字をいただきましたが、それは学校図書ということでありまして、こういったものが実は除かれております。かなり利用もいただいておりますので、そういったものを、これは全国でもこういう移動図書を使っているところはまだ数少のうございますので、そういった意味でも評価をいただきますように。

 かつて平成6年に学校図書それまでは本当に100万単位でありましたが、一挙に1,000万以上増加をいたしました。本当に一定期間でありましたが、そういった措置も過去とったことがございます。なかなか一方で財政的な運営が厳しいものがありますので、毎年というわけには行きませんでしたが過去にはそういう例もございます。今後のあり方、含めて教育長の方からお答えをいたします。

 以上であります。





○議長(青木賢次君) 教育長。

  〔教育長 岩崎 肇君登壇〕





◎教育長(岩崎肇君) 中村議員から学校図書館図書整備計画と今後の取り組みについて御質問いただきました。

 お答えをいたしたいと思います。

 議員が申されましたとおり、平成5年3月に学校図書館図書標準が文部省から示されました。これは学校のクラス数、学級数に応じて整備する蔵書数の目標について定めたものであります。そして、平成14年度から平成18年度までの学校図書館図書整備5カ年計画により、この図書基準を達成するためにふやすべく冊数分としての財政措置がされました。

 萩市におきましても平成17年、18年度それぞれ基準財政需要額に措置されている額以上に予算計上され、各学校において、図書の購入整備に当ててきたところであります。17年度末の萩市の学校における学校図書整備の状況は、学校図書標準冊数を達成している学校が、御紹介ありましたように小学校22校のうち、約40パーセントにあたる9校。中学校16校のうち約30パーセントにあたる5校となっております。達成率80パーセント以下の学校につきましては小学校8校、中学校9校となっております。達成率が低い学校は、小規模校、極小規模校で、これは図書標準がクラス数に応じた蔵書数になっていることと関係しております。

 例えば中学校の場合極端な例で言いますと、35人のクラスに対しても一クラスですし、一人だけの子供も一クラスで、同様の一クラスに中学校では、一クラスに4,800冊が、また小学校の場合は、一クラスに2,400冊が標準として指定されております。また、特殊学級、このたび特殊学級は、特別支援学級、あるいは支援学級というふうに命名が変更されましたが、その特別支援学級も一クラスとしてカウントされて、少人数でもやはり一クラス分の蔵書が算定されるということになっております。それから小規模校では複式学級のある、ない。極小規模の学校では児童生徒数の増減によりクラス数も増減し、毎年図書標準数が変わることもございます。

 つまり、図書標準の達成率だけで学校図書整備を図ることは難しいことも考えられると思います。もちろん小さい学校だから蔵書が少なくてよい、ということを申しているわけではございません。重要なことは児童生徒が、より多くの図書と接する機会をもうけることで、現在図書標準を達成してない学校も含めて市内の学校では、市長申されましたように、萩市立図書館の移動図書わくわく号、まなぼう号や、団体貸付の利用も行っております。わくわく号、まなぼう号は18年度小学校18校、中学校7校の市内全38校のうちの合計25校にステーションが設けられ、多くの児童生徒が利用しております。また、団体貸し出しについては、8割が利用しており、17年度1校あたり年間平均700冊の貸し出しがあります。こうした学校では、移動図書館が来る日を子供たちが、まさにわくわくしながら待っており、楽しそうに本を選んでいる姿を見ることができます。そのほか現在萩市内の小中学校で取り組まれている読書活動では、朝の全校読書。これは市内のほとんどの学校で実践されております。また、4月23日子供読書の日にちなんで、この日に全校一斉読書の時間を設けたり、図書の紹介をしたりなどの取り組みも行なわれております。図書ボランティアの読み聞かせの活動も盛んで、小学校では16校、中学校では3校で行なわれております。

 ほかにも学校行事の中に、読書週間を設け、自分の読んだ本を記録し、紹介したり、親子読書を行なったりするなど、児童生徒に読書週間を身につけさせるいろいろな工夫、取り組みが各学校で行なわれているところであります。児童生徒にとって議員が申されましたように、図書に親しむことは、言葉を学ぶこと、感性を磨くこと、表現力を高めること、想像力を高めることなど、生きる力を身につけて行く上に欠かせないものであります。萩市といたしましても19年度からの新5カ年計画に基づき、学校図書標準に照らして学校の実態に応じ、本の更新を含めた、学校図書館の一層の充実を図るよう整備してまいります。

 以上であります。





○議長(青木賢次君) 19番、中村議員。





◆19番(中村洋一君) 再度質問させていただきます。19年度予算編成についての御説明いただきましたが、本当に財政的に大変な中でやりくりをされている様子が、よくわかりました。その中でますます、標準的な財政規模まで縮小していかなきゃならないという、まだまだ先の長い話でありますが、そういった中でこれから、やはり歳出を抑えながら歳入をですね、ふやしていかなきゃならない。そういった中でどういった形で今、もちろん第一次産業の育成であるとか、あるいは観光産業の育成であるとか、いろいろなことがあると思いますが、ある程度具体的にですね、こういったところに力を入れていきたいというものがありましたら、それをお示しください。

 先ほどの市長の答弁を聞かせていただきまして、市民のみなさんも夕張と怒涛のようなマスコミ報道等で、大丈夫なんかというような声がききましたが、そういつたことも多分打ち消していただいたと確信いたしております。

 まず、今のことについてお尋ねいたします。それから行財政改革についての中で、今、行政改革のいろんなお話をですね、行財政改革特別委員会の中で聞かせていただいておりますけれども、なかなかお話聞く中で、先ほど市長の方でしっかり取り組んでいくというお話でしたが、もう少し何か内容を見ていきますと、ちょっと浅すぎるんではないかとか、ちょっと本当に具体的に、どこまで考えているのかなと、ちょっと懸念を感じるような内容的なところもありました。やはり行政改革そのものも、もう少し掘り下げてですね、やっぱり、これ行政側だけの立場で考えるんじゃなくて、市民の声が本当にどこまで入っているのかなっていう感じを、今回流山市の視察をする中でですね、何かそう感じたんですね。ですから、そういったことも、ぜひですね、もう少し掘り下げてもらいたい。

 流山市の行財政改革の終着点は何かというと、やはり先ほど言われた総合計画までどうやって持っていくかという、そこまで結びついてきてるんですね。今回も基本計画や萩市の将来展望等示されていますが、やはりそういったところまで結びつくようなですね、行革というものが、そこに流れがつながって行かなきゃいけんのじゃないかという、思いがしとります。そういったところもぜひですね、しっかり取り組んでいただきたいし、もちろん萩市の行財政改革のトップは市長さんですね、課長さん以上に強力なわけですけども、そこのところがちょっと見えないかなと、流山市で感動したのが先ほど申し上げましたけど、毎年同じ項目で市民のアンケート調査をやるんですね、何十項目かの、そのたびに市民の皆さんの評価というか、評価がどうなのか、満足度はどうなのか、評価に対して、パーセンテージが少しづつ上がっていると、あるいは下がっていると、下がっていたら、これはちょっと見直さにゃいかんなと、というようなその数字をもとにですね、具体的に行政が進めていって、計画変更した結果をまた、市民の皆さんに事業として展開したときに、それでまたどうなんだという、それぞれ毎年毎年評価をいただいている。その中で市民がどんどん満足度を高めていってるちゅうですね、非常にわかりやすいあれをしてました。ぜひそれを参考にしていただければと思います。

 それから教育長の方からありました図書館図書の整備については、私も想像した以上に萩市の方は割かし全市的にはですね、全県内でも、いいレベルにあるなということを少し感じました。というのが、これ学校の学級数に対してという図書なんですね、じゃクラスで、人数に対して何パーセントぐらいの、じゃ何冊くらいあるんだというのが表に出てこないもんですからね、だから、なかなか誤解を招くようなとこだなと。これ、もう少しあからさまに何冊あるんだということを公表された方がもっとね、わかりやすいなという感じしました。

 ぜひですね、交付税措置がまたそうやって、来年度から19年度から5ヵ年計画でてすね、ふやされるということでありますんで、ぜひともまた、そういった予算をですね、できるだけ削られないように、頑張っていただきたいです。まだまだ子供たちが、学校から帰ってくると、学校の10分間読書でですね、読む本がない、要するに古い本が多いということで、苦情を時々聞くことがあります。新しくするちゅうことも、一つは大事なんじゃないかなという思いがします。

 ちょっと読書の関係で、先ほど言いました子供の読書活動推進に関する法律の中でですね、各自治体で子供の読書活動推進基本計画というのをつくりなさいとか,要するに、つくらなきゃならないんじゃないんですけども、つくりなさいという指導があると思うんですけど、これについては、どのように策定義務じゃなくて、努力義務が定められているんですけども、こういったことについてまた、図書館整備等もありますが、萩市全体の学校のですね、図書の整備についてどのようにお考えか、その点お尋ねします。

 以上です。





○議長(青木賢次君) 市長。





◎市長(野村興兒君) 再度のお尋ねで、歳入確保等の具体的な施策について、ということも含めてお尋ねをいただいたわけでございます。19年度予算では、例えば歳入確保の努力ということでありますが、例えば徴収面でインターネットによります競売、こういったことによって増収策をとるとか、あるいは例えば税の話で言いますと、各旅館、ホテルでいろんな温泉関係施設をつくっていただきました。入湯税が今4千万、倍増いたしました。こういうような具体的な歳入効果。あるいはそれぞれの歳入確保にあたりまして、いろんな厳正な措置をとる。徴収率がかなり落ち込んでおりますので、こういったようなことも含めてであります。そしてあとは具体的にいつも話題になっております例えば駐車場料金の話とか、いろんな話。こういったことも今できる限り、そういうふうな運営。特に中央公園における駐車場、これは有料化していこう。今松陰神社前の駐車場についても今まさに話中でありますが管理費が相当かかるわけでございます。これは県の施設でありますが、私ども市に委託されると、こういうことでありますので、委託費用は実はあそこの電気の関係とか、トイレの維持費とか、あるいは恐らく土日曜かなり込み合うときに駐車場出入口、かなり信号が近接しておりますので、そういった監視員、こういったような費用が相当かかります。これを何とか、そこの駐車場の負担、受益者負担を求めていこう、こういうことであります。これは今具体的に話し合いをしているところであります。

 個々には、実は相当いろんな形のことを考えていますが、御紹介をしませんでした。今行政改革の大綱実施計画には、57項目を確かうたっておりまして、それぞれ年次の計画を立てているわけで、先ほど流山市の方では70何項目であります。それを市民の皆さんにそれぞれまた、アンケートで毎年聞かれてるという話であります。実は流山の市民の皆さんというのは、ある意味で衛星都市という形で、同質的な市民の皆さん、給与所得者が中心となる、そういう形であります。この萩市の場合は、農業の方もある水産業の方もある、サラリーマンの方も、中小事業者の方もある。非常に多様な構成になっておりますので、なかなか意見が分かれるところがあろうと思います。ある意味で東京に通われる方々が中心でありますと、どうしても一つの共通の関心というのが出てまいりますので、意見の統合集約が大変ある意味でやさしい。また、その意見を聞いて、大体多数の方の意見に従うということが、ある意味では容易でありますが、利害が分かれる場合、中小のいろんな都市については、同じようなことが言えるかと思いますが、そういうようなこともあるのもぜひ御理解を賜りたいと思うわけであります。

 そして行革の関係について言いますと、とにかく私ども一番大きなウエートのある給与費、人件費でありますが、これについては一つは、その合併時に、いわゆるワタリ制度を廃止しました。これは大変なことであります。県内でも恐らく萩を含めて極少数のところしかやっておりません。そういうようなことを市の職員の皆さんも、これを合意をいただきました。そしてこのあいだ国が給与制度を大変革をいたしましたが、級の内容そしてまた、年に1回上がっていくというその級のやり方、こういったことも実は変わったんですね、これは意外とあまり公表しておりませんが、私どもは厳正な措置をとっております。結果ラスパイレスが県内でも最低水準になりました。このあたりは市の職員の皆さんは、大変実は給与の問題については、なかなかもう給与は上がらなくなったな、こういう声もありますけども、そういう努力も一方でしてきております。それぞれ具体的な内容について、それぞれの行革大綱ということで御説明を全協でしたと思いますが、今の中で、いよいよ2年目に入りました。実施年度それぞれ進行しているところ、この中でやってきているわけであります。ごみ収集の袋の代金についても、手数料化をするというのも一つのあらわれでありますし、それぞれやれることは、とにかくすべてやっていこう。

 こういうことで臨んでおりますので、そういった今御指摘がございましたように、住民の皆さんの意見を聞くという、それがどういう形でできるのか、そのあたりが一つの課題であろうと思います。

 よろしくお願いします。





○議長(青木賢次君) 教育長。





◎教育長(岩崎肇君) 学校図書館の充実については、一層の整備を図ってまいりたいと思います。子供読書活動の推進に関する法律第9条2項において市町村は子供の読書活動の推進に関する施策について。計画を策定するよう努めなければならないということで、どういうふうに取り組んでいるかというお尋ねですが、萩市は国の基本計画及び山口県教育委員会策定の山口県読書活動推進計画をもとに、萩市の読書環境整備のための基本的な方針と施策を明らかにするため、新図書館建設にあわせて子供の読書活動の推進に関する施策について計画を策定したいと考えております。

 以上です。





○議長(青木賢次君) 中村議員の質問は終わりました。

 ここで10分間休憩をいたします。

     午後 3時18分休憩

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     午後 3時18分再開





○議長(青木賢次君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。

 続いて、質問順位5番、江原議員。7番、江原議員。

  〔7番 江原任子君登壇〕





◆7番(江原任子君) 初日の最後の質問となりました。通告に従いまして順次質問をさせていただきます。

 初めに、福祉行政の障害福祉への支援についてお尋ねいたします。

 第1点目は、福祉作業所と活動拠点の充実についてでございます。

 障害者自立支援法が平成17年10月31日に成立し、平成18年10月1日より全面施行となりました。

 従来、精神障害福祉は、支援費制度の対象となっておらず、身体知的の福祉と大きな格差がありましたが、三障害を一元化する自立支援法の成立により、他障害と同様の制度入りを果たすことができ、今後の施設運営に期待がもたれるところでございます。

 以前、定例会において、萩共同作業所の手狭な作業場の改善を求める質問をいたしましたが、念願かなって昨年11月に山田厚生会の建物に移転し、名称をハローフレンズと改め、新拠点での活動をスタートされたところです。家賃が前と同様、72万円で、移行による給付金と運営収益との絡みで、厳しい状況が推測されるところですが、ともあれ広いスペースの活動拠点を期待どおりに御高配いただきまして、御尽力に心より感謝申し上げます。

 平成18年度においては、新法に移行するため、110万円の補助がありますが、以降は単市の補助となり、作業所の運営収益いかんによっては、事業運営が困難に追い込まれることも予測されます。さらに新法に移行の条件づけとなっている、NPO法人資格取得の申請の準備に少ないスタッフで奔走されており、4月上旬に設立総会開催を予定とのことですが、年度末を控え、行政サイドもきわめて厳しい時期と存じますが、現場に臨み、適宜アドバイスを願い、ハード、ソフト面に円滑な運営ができるよう御指導よろしくお願いいたします。

 また、自立支援給付サービスのうち、訓練等給付サービスでは就労継続支援B型非雇用型となっており、これに属すとみなされていますが、これは労働等の機会を通じ、就労に必要な知識、能力の向上、維持が期待されているものが対象で、サービス内容には平均工賃の水準が、月額3,000円を上回ることが事業者指定の要件となっており、この対象にならない人が多く、実態に即した選択肢が必要と考えます。

 同じくスタートした他の作業所の取り組みでは、市町村等が行う地域生活支援事業としてとらえ、要件例?の利用人員おおむね10人以上。小規模作業所の運営実施、おおむね5年以上。職員2名、うち1名非常勤。補助額600万円へ移行する選択が多く採用され、ハローフレンズも現状は一日中就労する人員に欠け、就労計画を立て、新たにNPO法人資格を取得する上に加え、事業計画書どおり進めるかどうか危ぶまれ、できれば両建てで移行に備えたいとの意向だとお聞きします。

 昨年の12月末日に、厚生労働省より障害者自立支援対策臨時特例交付金の実施にかかる通達があり、担当課におかれては急遽市町村特別対策事業実施計画書、3年分にかかる福祉事業所等の事業計画、利用、激変緩和対策、円滑に移行のための補助等について進達されたことと存じますが、交付金の申請、交付申請、交付決定にはまだ時間を要しますが、事業者当事者への情報提供等も事業の流れの中で示すよう国の指導もされており、概略をお知らせいただきたいと存じます。

 また、必要に応じて、基金事業計画の見直しもできると示されていますが、ハローフレンズほか、福祉施設の事業実施計画上に変更を生じた場合の対応として、移行措置間の基金事業計画の見直し可能な時期を逸することなく対応できるよう、現場の実態をよく把握していただきたいと存じます。

 財政難の折、補助金がらみの事業で、また地元負担もふえることであり心痛されることと存じますが、身体知的精神と三障害の一元化への法適用の意義を踏まえ、福祉施設利用者へ温かい手を差し伸べ、生きがいある暮らし実現に向け、力強い行政支援をよろしくお願いいたします。

 今後の福祉作業所等、活動拠点のさらなる充実を願い、市長の御所見をお尋ねいたします。

 2点目の地域に開かれた作品の制作・展示・即売等に対する支援についてお伺いいたします。

 福祉作業所香生の里は昨年9月NPO法人として支援発足し、障害者の保護者の発案により民家を改造して立ち上げたあさがおが、昨年10月1日に香生の里と合併。香生の里の分所としてスタートし、従来の民家家賃2万円、総合警備費12,600円の作業場で技術に秀でた利用者が、意欲的に作品の制作に取り組んでおられます。できれば、香生の里の利用者と一つ建物で活動できるのが理想ですが、それ以上に、日ごろからの切なる願いは、祝祭日休日に作品の展示を兼ね、即売できるスペースと糸で紡ぐさおり機で体験学習できる場所が欲しいと、ケースワーカーの資格を取得した利用者の母親と、ボランティアでの協力者の方々の切なる訴えでございました。

 さおり機では、ユニークな下げ袋のほかには、小物入れ、携帯電話ケース、通帳入れ、コースター等は30分ぐらいでオリジナルの作品がつくれます。通りがかりの観光客や市民が織り機で試作する傍ら、休息できる喫茶室での談笑を楽しみ、世代を超えた交流の場を創出し、地域に開かれた福祉施設として運営に協力していきたいと語られ、NPO法人香生の里の分所として活動できるようになり、長年自力で作業所を立ち上げ、子供たちの面倒を見ながら、施設運営に携わってきた苦労が報われたと喜びを語っておられました。

 香生の里での他の作品として、樹脂を利用し制作者の思いのままに色をまぜ、固まった樹脂を研磨しつくったキーホルダー、ストラップ、ペンダントには貝殻や野の花のドライフラワーなどを埋め込まれており、観光客向けにも販売できる楽しめる品物です。参考まで、さおり機でつくる袋物などは、糸の色により織り交ぜて制作でき、カラフルなものからシックな柄入りとオリジナル作品で、大物は千円から小物は200円から500円と求めやすく樹脂加工の品も500円から800円と観光土産向けにころ合いの値段であり、人の目を引き楽しませてくれる品々です。

 そこで田町の空き店舗を活用して、作業所とともに店舗を構えて、施設が休業日でも喫茶室や作品の展示・即売できるスペースを確保するなど、商店街の活性化の一助にもなる取り組みとして行政に積極的な支援をいただきたくお願いいたします。福祉部門に携わる方々のひたむきな思いをぜひともかなえていただきたく関係の方々の意を尽くし得ませんが、ぜひお聞き届けくださり、早期に実現するようお取り計らいいただきますよう市長の御所見をお尋ねいたします。

 次に観光行政について。わんわんビーチ開設の取り組みについてお尋ねいたします。

 萩市は明治維新胎動の地として全国に誇れる歴史、文化都市であり、特に朝夕の日の光に映える雄大な日本海に面し、山の緑と豊かな水の自然環境に恵まれ、山海の珍味をも誇れるまれなる多様な観光資源に恵まれた土地柄です。近年新しく、萩博物館の開館や、萩八景遊覧船の水面からの観光巡り、御成道の再生と、萩まちじゅう博物館構想にのっとり、世界遺産登録を目指し、NPO法人、観光ボランティアの方々の協力のもと、官民一体となって観光事業を推進されております。過日、春先に幸先よく展望台も完成し、椿まつりがスタートいたしました。これから伝統工芸品、萩焼まつりから各地域の地場産業、伝統芸能を中心とした祭りや夏まつり、ふるさとまつり、時代まつりと多彩に展開されてまいります。また、長州藩、萩藩のイギリスへの留学生、日本の近代化への役割を果たした5人の勇姿を映す長州ファイブの上映は、今なお長州、大和魂みなぎる市民の心意気と歴史都市萩の土地柄アピールに功を奏し、本年の観光客数も増加を見てまことに喜ばしい限りです。

 平成18年度、萩地域の観光調査の結果によりますと、17年度と比較し、年間来萩観光客数は103.4パーセント。宿泊者数、104.8パーセントといずれも増加し、関係者を初め、行政サイドのひたむきな郷土愛に徹した斬新な観光戦略に怒涛の勢いを感じ力強い限りです。

 しかし、過去の実態から、NHK大河ドラマなど、マスメディアを通しての観光客の動向の変化はすぐさま観光客数の増減に影響をし、発展的な予想も油断を許しません。

 だからこそ、今、観光客入り込み数の少しでも持続可能な方策として、日ごろペットの世話で旅行のチャンスを逸しやすい愛犬家に対して観光を楽しめる施策を講じてはいかがでしょうか。

 そこで、先進地の取り組みによる誘客の一方法として、わんわんビーチの開設とあわせて、海のシーズン外にも犬を連れて宿泊し、観光できる体制を整えていただきたく進言するものです。

 わんわんビーチには、申すまでもありませんが、海水浴場においてペット犬と飼い主が一般の海水浴客に気兼ねすることなく、存分に自然とふれあい、遊泳できる場の創出をすることであり、美しい海岸沿いの地域を魅力ある観光地として新たに位置づけることです。

 現在全国では、岡山県玉野市と兵庫県豊岡市の2カ所に開設されており、玉野市の実施主体は企業で、海岸も企業所有となっております。豊岡市は青井浜にあり、実施主体はたけの観光協会です。豊岡市役所観光課長さんにわんわんビーチについて照会し、設立から実施後の状況をお尋ねいたしましたが、その事柄について御紹介をさせていただきますと、開設の発端は、17年度の観光客の入り込み数が減少したことから、たけの観光協会専務理事から何とかせにゃあとわんわんビーチでもと、試しに実施したということです。合併後の観光協会は旧体制での6カ所で、海水浴場は1カ所廃業し5カ所となり、廃業した海岸にはごみが溜まり管理上の解決策としても実施に踏み切るきっかけになったと申されていました。

 開設準備段階では、宿泊施設について募り、手を挙げたのは民宿が8軒と、大型犬専用として、神鍋高原スキー場にあるペンションが1軒の計9軒で、ペンションは犬の鳴き声には人家のない場所で最適と聞きました。

 開設日時は7月16日から8月15日で、時間は9時から17時まで。あいにく7月17日から21日の5日間は梅雨前線による豪雨のために閉鎖されたとのこと。

 施設利用について。更衣室、シャワー室、温泉、配泉にため湯をして浜に湧き出た温泉利用により犬専用のため湯です。休憩所等を設置。利用区域はビーチ周辺に小型犬エリアと中・大型犬エリアに外周枠、当座魚網で対応されたそうですが、それを設置。遊泳水域もロープとブイでエリアごとに仕切りを設置されました。

 利用料金は駐車料金、1台につき千円。犬1頭につき千円。犬専用ライフジャケット貸し出し料、千円。となっており、利用規定には上記以外に、飼い主が同時に離せる犬は1頭だけで、複数の場合はつないでおき、順番に離す。糞やごみは持ち帰る。犬が海に入水する場合は、必ずライフジャケットを着用させる等々、20項目にわたり規定され、違反の恐れのある方は入場を断り、既に入場されている方には退場を願うこともあり、厳しく規定されています。

 オープニングには関心を持たれ、宣伝費もかけず、テレビ局数社と新聞にもトップ記事扱いで報道され、順調に利用者もふえ、竹野浜だけで30万人を超え、青井浜、わんわんビーチの予定収容人員1,500は長雨の影響があったものの1日約50頭で、928頭。2,300人の利用があり、予想外にふえたとのことです。

 総事業費、2,734,474円で市からの補助も全くなく、唯一県に働きかけ、レンタル用ライフジャケット60着分、60万円の補助のみで監視員、警備員、従業者などの人件費や設備費は利用料で賄ったとされます。

 別に企画し注目を浴びた皮膚に害ある紫外線防止策として、ナイター海水浴場が開催されましたが、経費がかかり過ぎ悪天候で誘客も期待はずれとなり、毎日の清掃にも手がかかりそれに反して、わんわんビーチはほとんど手を取らず、かえってきれいな状態だったとお聞きします。

 今後の抱負としては、来年度に期待をかけ、新たにペットショップも設置する予定で、エリアごとの仕切り柵も、魚網だったのを上質のものに改善したい。わんわんビーチの開設は、新たな集客対象者の確保に効果があり、19年度は市より200万円の補助を受け、開設期間の延長希望も出ており、検討するとともに、期待される事業としてより安全対策を講じ、施設整備に努め、主に近畿方面を中心に誘客にこれからも努めてまいりますとのことでした。

 さて、ペットブームにのっとり、現在犬の登録頭数を見ますと、山口県全体では、平成16年度92,850頭。

 平成17年度93,218頭で368頭の増加。

 萩市では、平成16年度、3,498頭。17年度が3,344頭で154頭の減少で、周辺都市での増加がうかがえます。地元の愛犬家の方々から、地元の飼い主の利用はもちろんのこと、親戚や知人からペット連れの宿泊施設や観光客用のペットの一時預かり所の設置を望む声が聞かれ、今後の新たな観光戦略として、風光明媚な北浦の海岸線に点在する浜辺を活用し、萩らしい発想の転換により、同じやるからには西日本随一のわんわんビーチ設置を望むとともに、遠地から訪れる愛犬家の方々が、心ゆくまで萩の観光を満喫できるよう、できれば今夏からの利用が可能となるよう御尽力いただきたく、市長の御所見をお尋ねいたします。

 以上をもちまして、最初の質問とさせていただきます。





○議長(青木賢次君) 市長。

  〔市長 野村興兒君登壇〕





◎市長(野村興兒君) ただいま、江原議員から大きく二つの問題、お尋ねをいただきました。

 最初の福祉行政の関係でありますが、福祉作業所の活動拠点等の問題についていろいろ具体的にお尋ねをいただいたわけであります。

 先般、先週の2月25日の確か日曜日だったと思いますが、手をつなぐ親の会の育成会の主催でふたば園、あるいは萩養護学校等々のこの障害者のみなさんの卒業を祝う会がございました。毎年御案内をいただいておりますので行ってまいりますが、今年は卒業生の方の数が実は特に高等部の方が非常に多うございまして、そのうちその具体的な職場が見つかった方が数名しかございませんでした。あとはこの香生工房、あるいはこのあさがお、あるいはこのそれぞれの今、大体お話がありました、このつばき園を含めたところの作業所にこのお入りになるという方であります。かなりの数であります。まあそういったお話をこのそれぞれ卒業生の皆さんが卒業後はここで仕事をします、まあこういう決意表明をされたわけでありますが、お話を聞いていて、本当にこの今の状況で手狭になるんじゃないか、本当に皆さんが就労といいますか、作業所にこの全員そういう形でこの対応できるんであろうかと、まあこういう思いを深くしたわけであります。まあそういったときに、今、具体的にこの福祉作業所の活動拠点について具体的にお訪ねをいただいたわけであります。

 具体的に今このそういった作業所のつくられたもののこの販売の拠点といたしまして、実はこのシーマートの中に、一番場所のいい、ちょうどあの蒸気まんじゅうが売られているところの隣のところでありますが、萩、長門地区の授産ネットワークが形成されまして、そこで夏みかんという名前の販売所が設営をされております。こういった形のものを恐らく今、田町につくられないかという提案だろうと思いますが、今田町も空き店舗等を抱えております。具体的にそういう内容、御要望のこのスペースとか場所とか、こういったものがあれば、そういったことに仲介をすることにこれはやぶさかではございませんが、かってこの精神障害の方々のその出店という形、あるいは工房という形の話はございましたが、うまくまとまることができませんでした。斉藤議員が中心になっていろいろ御尽力をされましたが、それについてはうまくまとまらなかった。まあこういった実績がございますが、なおこの可能性はないわけではないと思いますんで、具体的にこのどういうふうな作業、どういうふうな事業、そして販売所を予定されるのか、そのあたりは少しお話合いをさせていただきたいと思うわけであります。

 いずれにいたしましても、今、この香生工房とあさがおが福祉作業所という形で、昨年10月にこの一緒になられたわけであります。そういう中で、この何としてでも具体的なこの作業の内容をですね少しでも拡大をし、恐らくこの4月からこの作業従事される方の数が一挙にふえてまいりますので、まあそういった中で、どう考えていくのか、一つ大きな課題として受け止めているところであります。

 あと、具体的ないろんなこの充実の施策については、担当部長の方からお答えをさせていただきたいと思います。できる限りのこと。障害者自立支援法がああいう形になりました。そしてまた見直しが始まりました。まあこれは猫の目のようなかわりのような形でですね、もう少しこの厚生労働省、しっかりしてほしい、こういう思いを恐らく議員もお持ちであろうし、私どもも思っております。何とか、このそういう利用者の方々も、そしてまた事業所も対応できるように、これは3年間の特例措置という形で今とりあえず是正っていいますかされましたが、3年後にはまた同じような問題が出てくるわけでありますから、何としてもしっかりしたこの作業所そのものの経営といいますか、運営のこの一つのこの基盤をこの構築をしていかなければならないわけであります。

 あと、個々のお話をいただきました。内容については、担当部長の方からお答えをさせていただきたいと思います。

 それから、その次にこのわんわんビーチの開設というこの思いもかけないこの御提案をいただきました。私どもはちょっとその内容はよくわからなかったんで、この今、兵庫県のケース、岡山県のケース、今、御紹介がありましたけれども、インターネット等で調べてみましたが、やはりこういったことが今現に起こっているというか、事業として成り立っているわけでありますね。まあ本当に意外な気がいたしました。まあといいますのも萩であれば菊ヶ浜に時々犬が泳いでいるのを見ております。あるいは、この阿武川で、松本川橋本川でも犬を連れて時々ですね、この泳がせていらっしゃる。まあそういった光景を見ているわけでありますが、専用のビーチを設けるという発想は私どもにはまったくこの予想もしてないような話でございました。こういったことが、例えばこの兵庫県のこの場所で豊岡でですね、またあるいは岡山県でその事業として成り立つということ、まあこのあたりの状況がこの萩に当てはまるかどうかということについて、ちょっと私どもも本当に突然でこの、問題提起、提案をいただいたわけでありまして、例えば豊岡、あるいは岡山もそうでありますが、京阪神からまあ要するに至近の距離であります。まあこういったところであればある程度のですね、都市部からまあ都会で犬を飼うというのは大変なことだ。大体その運動させることもできないし川もない、海もないしなかなかそういったことをさせる場所がない。まあそういったところからこの至近の距離にあれば、こういう形でまあ一つの需要といいますか、このそれを利用したいという方の数はそろうのかなあと思いますが、このもし萩でやった場合には、萩、山口県内のまあ今、具体的なこの犬を飼っていらっしゃる方の数といいますか、犬の登録件数をお話がございましたが、まあそのかなり川とか海とか、あらゆるところ、簡単に利用できるという状況でございますので、まあむしろ北九州とかそういった都会地からくる方だろうと思いますと、利用者数が期待できるかなあというのがちょっとふと思った感想であります。感想でありましてまた、この指定専用のビーチということになりますと、まあそこに若干の設備投資が要ると思います。今、この兵庫県豊岡市の場合は、これは開設者は観光協会でありますし、この岡山の方は株式会社であります。民間事業として行われているものでございます。まあそういったようなことでありますから、何かそういった観光のまあ関係事業者とかまあそういったところで何かできるのかなあという思いは持っておりますが、ちょっとなかなか十分検討が至っておりません。したがって明快なお答えができませんけれども、ただ萩の場合は、このペット同伴の宿泊が可能なところがですね、実は宿でございまして、あるいはキャンプ場におきましてもですね、かなりこの須佐湾のエコロジーキャンプ場とか、田万川のキャンプ場、ねむの丘のキャンプ場、飛石のキャンプ場、旭のアクティビティーパークのキャンプ場、川上の交流促進施設バンガローではペットも同伴が可能であるというこういうところであります。まあそういった意味では、かなりある意味では進んだこのそういうペットという観点からいいますと、対応がかなり進んでいるのかなということも一方では思っております。このホテルの中にはペット同伴プランというものをちゃんとやっておりまして、ペット専用の4部屋も確保されておる旅館もございます。そういったことからいくと時代を先取りしたかなりこの今お話なのかなあとまあこういうふうに思いますが、ちょっと私も不勉強でございまして、十分なあの今、対応をどうするかと言われたときに十分なお答えができませんが、少し勉強いたしまして、そういったものが可能かどうか、本当に需要があるのかどうか、そういった問題も含めてこのいろいろどんな施設が要るのか、設備投資としてはどういうふうな予算が必要なのかとかあるいは、そういう場所の設定ができるのかとかですね、いろんな問題がありますので、少し考えさせていただきたいと思います。何せ思いもかけないようなお話でありますので、なるほど、こういうふうに時代は変わっているのかなあと、まあこういう思いであります。

 福祉の方は部長の方からお答えをさせていただきたいと思います。以上です。





○議長(青木賢次君) 保健福祉部長。

  〔保健福祉部長 米倉 稔登壇〕





◎保健福祉部長(米倉稔君) 江原議員さんから障害者の方の支援につきまして、2点御質問いただきました。

 福祉作業所等の活動拠点の充実についてでございます。

 障害者自立支援法が施行されまして今後の障害者福祉施策の施設の方向性といたしまして、平成23年度までのおおむね5カ年で現在ありますホームヘルプ、デイサービス、グループホーム等々、33種類の施設体系が療養介護、生活介護等六つの事業に再編されることになっております。したがいまして、現在障害者福祉施設を運営する法人等におきましては、それぞれ移行に向けての準備が進められているところでございます。

 また小規模作業所の今後の事業体系につきましても、国による新たな事業体系が示されているところでございます。

 さらに今後移行が想定される法定事業といたしまして、4種類が示されているところでございます。

 第1点目といたしまして、施設で生活訓練事業を実施するもので、主に重度の障害者の方を対象に、日常生活上の世話を行うほか、創作的な活動を行うもの。

 2点目に、施設で就労移行支援事業を実施するもの。これは就労を希望する障害者の方を対象に、職場実習などを通じて、就労に必要な能力、知識をはぐくむ事業でございます。

 3点目といたしまして、施設で就労継続支援事業を実施するもので、障害者の方に就労の機会を提供し、障害者の職業能力の向上を図ろうとする事業でございます。

 4点目といたしまして、地域活動支援センター事業を実施するものでございまして、障害者の交流、創造的活動、生産的活動、これらを支援する事業でございます。萩市におきましては、小規模の障害者福祉施設といたしまして、法定事業として、法定事業所でございますが、ピアサポートセンター香生の里、無認可事業所といたしまして、精神障害者共同作業所、心身障害者福祉作業所つばき園がございます。

 ピアサポートセンター香生の里につきましては、現在、椿沖原地区にありまして、昨年9月までは運営委員会の運営でございましたが、10月の1日にNPO法人化されまして、あさがお福祉作業所と一体となり、いち早く生活介護等の指定を事業所として実施をされておるところでございます。

 萩精神障害者共同作業所でございますが、現在、萩精神保健家族会が運営されておりまして、運営費につきましては萩市から補助金を交付をいたしているところでございます。萩精神保健家族会におきましても、NPO法人の取得に向けまして準備を始めておられるところでございます。

 次に心身障害者福祉作業所つばき園については、現在、作業所運営委員会に運営を委託して事業を実施しているところでございますが、この運営委員会も新たにNPO法人格の取得に努力いただくよう働きかけをしたいというふうに考えておるところでございます。先に説明を申し上げました、地域活動支援センターあるいは就労継続支援事業の実施が可能となるわけでございます。

 小規模福祉施設でありますが、萩精神障害者共同作業所は借家でございまして、自前の施設ではございませんが、ピアサポートセンター、香生の里、あさがおについても、建物は沖原、呉服町と分かれております。また、手狭であるということも承知をいたしておるところでございます。

 自立支援法の介護給付には施設、設備の設置者負担分の減価償却費相当分、いわいる将来の施設建てかえ時の経費これを見込んだものが含まれておりますので、運営する事業者の方の負担で、施設整備が行われることが基本であるというふうに考えてるところでございます。

 なお、現在国庫負担を受けての施設運営は社会福祉法人のみだけでなく、NPO法人でも可能となっております。一定の設備、人員配置が求められておりますが、まずは長期的な視点に立ちまして、施設の安定経営を図っていただくために国からの運営費補助が見込まれる法人格、これを取得していただくことが、先決だろうかというふうに考えておるところでございます。

 旧制度でございましたら施設整備につきましては法人助成の形で実施をいたしておりましたが、現在のところでは施設整備につきましては補助を行うことは考えておりませんが、今後、協議をさせていただけたらというふうに思っております。

 次にあの障害者自立支援対策の臨時特例交付金でございます。この中でまた詳しく3点ばかりお問い合わせをいただいております。

 事業者当事者への情報提供。あるいはハローフレンズほか、福祉施設の事業実施計画上に変更が生じた場合の対応。それから福祉施設利用者への温かい手を差し伸べていただき、生きがいのある暮らしの実現に向けて力強い行政支援をということもいただいておりますので、含めてこの障害者自立支援対策臨時交付金につきまして御説明を申し上げたいというふうに思います。

 この障害者自立支援対策臨時特例交付金につきましては、障害者自立支援法の円滑な実施のために国におきまして、平成18年度補正予算960億円。19年度当初予算240億円。合わせまして1,200億円の規模で20年度までの3カ年に各種の支援を行うことを目的につくられました。

 本交付金は、県で基金として管理をされまして、各市町村および事業所等へ交付されるものでございます。

 交付金の内容といたしましては、利用者の負担のさらなる軽減。事業者に対する激変緩和措置。新法への移行等のため緊急的な経過措置。この三つの柱からなる事業として実施をされるところでございます。

 まず初めに、利用者負担のさらなる軽減でございますが、4段階で規定されている現在の月額上限額を単価の大きい在宅通所サービス利用者に対しまして4分の1とするものでございます。あわせて、社会福祉法人、サービス利用者以外も軽減の対象となります。

 算定におきましては、現在見直し対象サービス利用者の方へ申請の勧奨通知を送って、新たな上限額の算定を行うことといたしております。

 次に2点目の事業者に対する激変緩和措置でございますが、利用機会の多い通所施設サービス事業者の報酬を従来の90パーセント保障をするもので、萩市内には該当事業所はございません。あわせて通所利用をしやすくするため、送迎費用の助成が行われることになっております。通所送迎を行っている対象事業所はさんみ苑通所更生部、ふたば園成人部、ワークショップ須佐、ピアサポートセンター香生の里の4事業所でございます。

 3つ目の新法への移行等のための緊急的な経過措置でございます。具体的な措置といたしましては、ただちに新法サービスへの移行ができない小規模作業所への110万円の補助金交付が各県、障害者団体を通して行われることとなりました。市内では無認可作業所といたしまして運営を行っているつばき園及びハローフレンズ精神家族会のこの2カ所でございます。先日補助金の交付申請を行ったところでございます。この特別対策はあくまでも20年度までの経過的特別措置でございます。無認可作業所におきましても、新法サービスへの円滑な移行を早期に行えるよう、協力援助いたしていく所存でございます。

 障害者自立支援法につきましては、見直し等が平成20年に予定をされ、旧制度、施設の移行経過措置23年度までとなっております。この3点詳しく質問をいただきました情報提供につきまして、対象となる事業所に対しましては、情報を提供し、現在取りまとめを行っているところでございます。議員御指摘の事業実施計画書につきましても、作成し、近く山口県に提出することといたしております。交付金の交付決定は4月になされることとなっております。

 事業計画の変更も可能でございますので、事業者と連係を図りながら、柔軟に対応をしてまいりたいというふうに思っております。

 さらに福祉施設から利用者へ温かい手を差し伸べ、生きがいある暮らし実現に向け、力強い行政支援をということでございますが、今後も国の動向をよく把握をいたしまして、市として行うべきものは遺漏なく行っていきたいというふうに考えております。

 地域に開かれた作品の制作・展示・即売等に関する支援でございますが、もう市長の答弁と一部重複するところもあろうかと思いますが、施設で生産活動により制作されました作品の展示、即売に対しまして、市からの支援でございますが、現在通所授産施設を初め作業所を含め萩、長門地区で授産ネットワークが形成をされまして、活動の一例といたしましては、先ほど市長の答弁の中にありましたように、土曜・日曜にしーまーと内で販売所夏みかん、これを開設をされておるところでございます。

 授産施設や作業所での授産活動につきましては、どういった品目がいいのか、あるいは各施設で考えられておられますが、なかなか収入につながるものがないというのが実状でございます。市外施設ではパンの製造、あるいはコンクリートブロックの製造なども手がけ、自主生産活動も活発に展開されまして、利用者の工賃も高水準のところもございますが、萩市内では残念ながらそうした施設はございません。やはり授産活動は自立支援の根幹をなすところでございますので、しっかりと施設で取り組んでいただきたいと願っているところでございます。

 今後、例えば複数の施設が共同して市街地に販売所を開設したい、こういった具体的な要望等がございましたら、福祉部局に情報を御提供いただきたいというふうに思っております。できる限りの御協力はさせていただきたいというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いをいたします。

 以上でございます。





○議長(青木賢次君) 7番、江原議員。





◆7番(江原任子君) 福祉行政の質問に対しまして、懇切丁寧に御説明いただきまして、ありがとうございました。全部が全部理解するということは厳しいと思いますが、あのまたわからない点、聞かれたことは仲介の労をとってまたお聞きしたいと思います。

 福祉施設の販売ということに対して、活動拠点、いわゆる作品の展示等の前向きな取り組み場所の選定とか、また課題もあるかと思いますが、前向きに相談しながら、話し合いをしながら進めたいとの市長のお話でございましたので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。

 それから、香生の里で訓練を受けた方が数年前にあの市内の企業に就職されまして、現在も勤めておられます。その社会復帰めざして一生懸命に頑張った結果、今日があるということを喜んでおられまして、指導される方々に対しても感謝の思いを述べておられました。これからもますます事業収益から就業可能な方々の確保と、厳しい部分があるかと思いますけれども、どうぞ行政サイドの力強い御支援をよろしくお願い申し上げます。

 わんわんビーチのことですが、実はこれ数年前から頭にはございまして、気にはかかる中で、というのが私も犬を飼っております。で、一日つないで飼っておる中で、ストレスがたまって、犬の種類にもよると思います。うちのは余り賢い犬じゃなかったかと思いますけれど、わんわん吠えまして、近隣にも迷惑をかけます。で、最近、個人的な事情がございまして、娘の方に面倒を見てもらってますが、そうした中で、数年前に堀内と玉江の中洲がございます。そこでちゃんと犬の糞を処理した後にその浜辺に行って離しまして、もう勢いよく駆けずり回って、日ごろぎゃんぎゃんうるさい犬が人がおられても、また他の犬がいてもじゃれついてもわんわん吠えてやかましいってことがなかったんです。で、それを済ませて帰った夜は本当におとなしくて驚きました。そういう経験もありまして、今の社会環境の変化というのは人間だけじゃなくて、犬もストレスがたまっているんだなあと、鳥が来ても猫が来てもぎゃんぎゃん鳴くものですから、そういう思いもあってあの山口に行ったり、知人の防府に行ったりするところの中で、たくさん犬を飼っておられます。あの各戸に、本当に中で訪ねると犬の声がするというところも多ゆうございますから、そういう中で、自動車で移動すれば割りと短時間で移動できますし、あの先ほども税の増収ということを申されましたけれど、駐車場料金も一件につき、先ほど豊岡の方は千円と申されてましたが、あのそういうことも視野に入れながら歳入増にもつなげるのかなあと思いました。では今からあの取り組みで課題もたくさんあるかと思いますけれども、あの萩産のいわゆる間伐材を利用してのあのドッグハウスの利用によってもこういうふうなわんわんビーチならず、観光客に対しての個別の対応はできないものか、これ経費の問題もあるかと思いますが、そのような思いもいたしました。

 それから、堀内にウエルハートピアがございまして、まあ一昨年はあの市長さんのほんと御英断によりましてあの公衆浴場にかわる設備ができまして、皆さんが利用できて幸せておられるのですが、やがてこのホテルもあの譲渡されるというか廃業になるのか、そのようなはっきりしたものが見えませんがお話をお聞きしました。そういう中で、あの何とかこういう利用と公衆浴場の閉鎖、かわる施設として喜んでおられた環境衛生健康上のためにも、市民に大きくあの支援されていた感謝されていた事柄でもありますから、何とか継続させてわんわんビーチの利用のときの何とか施設、犬も泊まれるような施設、犬と観光客が泊まれるような施設という改善もできないものかなあという思いでございます。

 以上で2回目の質問を終わります。





○議長(青木賢次君) 市長。





◎市長(野村興兒君) 福祉作業所の関係でこの再度そういった販売の場所、まあこういったところのこの確保、こういった配慮ができないかというお尋ねでございます。

 一つは、先ほども申しておりますように、このしーまーとにおきますそういった今拠点ができておりますが、いろんなこの萩のイベントにおきましても、香生工房はじめ、毎回そういったボランティアの皆さんを中心にこの出店を出していただいております。萩ふるさとまつりは恒例の本当にその行事になっておるわけでありますが、そういったときにもしっかり参加をいただいております。なお、そういった話で具体的にこの複数のそういう事業所、作業所等がこの先ほど部長がお答えしていますけれども、具体的に話がまとまるようであれば、仲介の労は取らせていただきたいと思います。

 いま一つ、就労の場所ということでうっかりお話するのを忘れておりましたが、実は今のこのリサイクルセンターができますときにはむしろ議会の方から御指摘をいただきまして、私ども本当にうかつにもその気づかなかったわけでありますが、このリサイクルセンターで、障害者の方の雇用、こういったことができるではないかという御指摘をいただきまして、今なおその継続して従事をいただいております。今度は新しく出てきます、できます第二リサイクルセンターにおきましてもそういった就労の場となり得るかどうか、このあたりは十分検討させていただこうとこういうふうな思いでございます。

 2番目のこのわんわんの話でありますが、なかなかこのあたりについて私も犬を飼ったこともございませんのでよく事情がわかりません。しっかり勉強いたしますが、まあちょっと一つ問題が、やっぱりそういう需要があるかどうか、そして場所に適地があるかどうか、そしてまたこの事業主体はどうなるんだろうかとかですね、もろもろのことがあろうと思います。まあそういったようなことも含めて、また機会がありましたら一回わんわんビーチも見てみたいと思います。どうかまた御紹介いただきますようによろしくお願い申し上げます。





○議長(青木賢次君) 江原議員の質問は終わりました。

 以上で本日の一般質問は終了いたしました。

 これをもちまして、本日の日程はすべて終了いたしました。明日、7日水曜日も午前10時から会議を開き、一般質問を予定しておりますので、定刻までに御参集お願いいたします。本日はこれをもって散会いたします。

     午後 4時12分散会

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 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。



  平成19年3月6日



   萩市議会議 長  青 木 賢 次



       議 員  木 村 靖 枝



       議 員  西 島 孝 一