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平成 27年 農林水産委員会 03月10日




平成 27年 農林水産委員会 − 03月10日









平成 27年 農林水産委員会



委員会名農林水産委員会
日時平成27年3月10日(火)午前10時31分
場所農林水産委員会室
出席委員
委員長
副委員長
委員






有 福 精一郎
笠 本 俊 也
槙 本 利 光
河 村 敏 夫
田 中 文 夫
山 手 卓 男
西 嶋 裕 作
合 志 栄 一
欠席委員なし
参与員
農林水産部長
農林水産部理事兼団体指導室長
農林水産部次長
農林水産部次長
農林水産部審議監
農林水産部審議監
農林水産部審議監
農林水産政策課長
団体指導室次長
企画流通課長
農業振興課長
農村整備課長
畜産振興課長
森林企画課長
森林整備課長
水産振興課長
漁港漁場整備課長
(オブザーバー)
下関水産振興局長
農林総合技術センター所長
水産研究センター所長

野 村 雅 史
秋 貞 憲 治
池 田   豊
古 賀   孝
金 重 憲 治
三 輪 芳 久
中 島   均
松 岡 光 信
児 玉 頼 幸
藏 重 宏 史
岡 ? 大 祐
中 野 隆 雄
水 原 孝 之
斉 藤   肇
深 川 浩 之
矢 尾 宏 志
佐 藤 裕 志

金 子   大
服 部 一 朋
秋 山 隆 文
欠席参与員なし
担当書記佐 古 芳 幸
会議に付した事件
議案第 1号 平成27年度山口県一般会計予算議案第 4号 平成27年度下関漁港地方卸売市場特別会計予算議案第 5号 平成27年度林業・木材産業改善資金特別会計予算議案第 6号 平成27年度沿岸漁業改善資金特別会計予算議案第14号 平成27年度就農支援資金特別会計予算議案第22号 山口県の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例議案第40号 山口県漁港管理条例の一部を改正する条例議案第54号 平成26年度山口県一般会計補正予算(第5号)議案第57号 平成26年度下関漁港地方卸売市場特別会計補正予算       (第2号)議案第58号 平成26年度林業・木材産業改善資金特別会計補正予算       (第1号)議案第59号 平成26年度沿岸漁業改善資金特別会計補正予算(第1号)議案第67号 平成26年度就農支援資金特別会計補正予算(第1号)議案第70号 平成26年度の建設事業に要する経費に関し市町が負担すべ       き金額を変更することについて請願第 3号 農協改革を初めとした「農業改革」に関することについて




(開会 午前10時31分)



○有福精一郎委員長

 では全員おそろいでございますので、おはようございます。

 本日の委員会を開会をいたします。

 最初に、執行部から報告の申し出がありましたので、説明をいたします。

(矢尾水産振興課長 停泊船沈没に伴う重油等の流出事故について説明)



○有福精一郎委員長

 報告ありがとうございました。これ以上の被害の拡大が出ませんように祈っております。

 きのうの報告、700ヘクタールの件についてやりますか。



◎農業振興課長

 昨日、田中委員から御質問がありました、農地中間管理機構の実績はどれだけか、その結果どれだけ評価することになったのかということにつきまして、改めてお答えさせていただきたいと思います。

 今年度機構が行います農地中間管理事業では、現在までに704ヘクタールの農地を地権者から借り受けまして、108の経営体に貸し付けを行っております。

 きのうも言いましたけれども、機構は昨年3月末に新たに設置したものでございますので、トータルの実績がこの704ということでございます。この実績につきましては、中国四国地域でナンバー1ということで、引き続き、機構を通じた集積に努めてまいりたいと思います。

 以上でございます。



◆田中文夫委員

 ありがとうございました。



○有福精一郎委員長

 ありがとうございました。それでは、きのうに続いて審査に移らせていただきます。

 質疑のある方はどうぞ。



◆合志栄一委員

 予算概要、資料2の目次のところを見ますと、このたびの農林水産部の組織改編で、農業大学校に新たに農業担い手支援が創設されることになるということでございますね。これは説明があったところでございますが、そのことに関しまして13ページで、技術指導体制の強化が、農林水産業担い手支援日本一の柱の一つとして中核になっていくことが、農業大学校に農業担い手支援部が創設されたことだと受けとめているところでございます。

 そこで、農業の担い手確保定着のため、農業大学校の技術指導に今後どう取り組んでいくのか。今、農業大学校は農林総合技術センターの所長のもとにあると思いますので所長にお伺いしたいと思います。私から指名するの。(笑声)



◎農林総合技術センター所長

 ただいま農業大学校におきます来年度からの新たな担い手育成に対しての御意見であろうかと思っております。現在、農業大学校では担い手育成、特に社会人研修につきまして、担い手養成研修を実施しております。大体毎年度20名弱の者がこの研修を受けております。研修参加者は主に農家出身であり、研修後の就農、就業先として、多くの者が法人に就業しております。

 そうした中、きのうもこの委員会で御質問ございましたが、2つの問題が明らかになってきております。

一つは、法人就業するに当たって、定着率が4割強程度であるということ、もう一つが、それを受け入れます法人、法人も若者を受け入れたがっておりますが、受け入れた後にそれを支えていくほどの経営基盤がないという2つの問題がございます。

 それを改善するために、一つは、若者が法人に定着できるような資質向上を図っていく。もう一つは、受け入れた法人がその若者を育成できるだけの経営基盤強化を図ってく必要がある。この2つの課題を同時に解決するためには、現在、農林総合技術センター試験場にございます技術指導室、これは農業技術のエキスパート集団でございまして、県の栽培技術の方針等を決定したり、新たな革新的技術の普及に向けた取り組みを進めておるところでございますが、この技術指導室を農業大学校に移すことによって、新たに社会人研修の部門を担いつつ、あわせて法人の育成を図っていく機能を加えていくということで、資料2の1ページに書いてございますように、農業大学校の農業研修部から農業担い手支援課へ就農・技術支援室を設置するとしたものでございます。

 具体的には、この就農支援で、一つは法人に就業する若者を育てる研修をすることでございます。それからもう一つが、就農した先の法人が、受け入れた若者をちゃんと定着できるように法人の経営基盤をつくっていくところを支援する研修をするということです。

 それから、就業した若者が定着できるように、就農就業後に抱えております課題を解決できるフォローアップの研修を、来年度やっていきたいと考えておるところでございます。



◆山手卓男委員

 最後の最後ということで、一つ。昨日来、いろいろと御説明等もありまして、鳥獣被害対策とか県民税の関連で繁茂竹林の整備等についていろいろ努力をしてこられておる。そして、一定の成果も上げておるということであります。

 敬意を表すわけでありますが、私はこの問題も20年来、一般質問やら何やらで取り上げてきましたが、全面的な解決にはまだまだほど遠いなと思います。

 特に、イノシシの駆除というのは大変難しい、里山からおりてくる、田んぼを掘りまくってるという状況じゃないかと思います。そして、人間が囲いの中で生活をしておるという周辺地域をたくさん見ておるわけであります。

 それと、私も去るに当たって猿の話を出すのも(笑声)どうかと思いますが、猿も大変で、猟師もなかなか撃ってくれないと。私の経験では、猟する人を引っ張ってきて、脅すだけでいいから片っ端から弾撃てと言ったら、群れの2頭ぐらい当たったですよ。そうでないと、なかなか撃ってくれない。その群れが、カキやら何やらがなくなったら、さっと皆引き上げていったという経験があります。猿も学習をして賢くなっておるんで、今後が心配されるわけであります。

 それから、繁茂竹林整備事業でいろいろと努力をされておりまして、再生竹の除去に力を入れておられるということであります。これも、私は過去何でもやってみたいちゅう気で、農林事務所がええ方法があると。あれ根茎ちゅうんですかね、根絶やしにするのには竹の根本をえぐって、そこから除草剤入れたら、根茎全部枯れて竹はだめになるよという話だった、実際それやってみたら何のことはない竹はどんどんと(笑声)いうような経験もしました。

 結局、竹は根元から皆切り倒して、1年2年でまたタケノコが生えますからそれも切り倒す。そして、今度はひこばえが出たときに、鎌ではねとけば結局生えなくなると。徹底してそこまでやっとかんと、私は一山全部自分で竹を征伐したんですが、竹林の整備ちゅうて言うちょった間は、竹には勝てんのじゃないかなという気がしてからならないわけであります。

 そういうようなことで、いろいろと御努力をされておるということについては、敬意を表するわけですが、昨年の秋、岩国方面集中豪雨と災害がありまして、特に和木は地震があったら竹やぶへ駈け込みゃあええと。竹というのは根を張ってるから丈夫なんだと、子供のころから伝え聞いておるわけですが、何とその和木では、瀬田ですが、根こそぎどさっと崩落して川を全部せきとめて、団地一体が皆水浸しになったんですよ。

 だから、竹というのは困ったもんだなあと、やっぱり竹は根絶やしにするしかない。イノシシもそうですよ、手を緩めたらもうどうにもならない。徹底して、イノシシも猿も撃ち殺さんにゃあ、人間のほうがよっぽどお人よしですから、彼らのほうが知恵がついて人間をなめてくるというような状況じゃないかなと思いますので、これは長い戦いになろうと思いますが、ひとつ頑張っていただきたいなと思います。

 私も、こうして通算6年間農林水産委員をさせていただきまして、いろいろと勉強させていただきました。特に、農林水産業を取り巻く状況というのは、何といってもTPPの問題、あるいは農協改革というのを政府は大変力を入れております。また厳しい状況になってくると思います。

 かつて郵政改革断行と言って、結果どうだったかというと、僕は成功したとは思えない。特に周辺地域、田舎地域においては、年寄りの利便性が全て失われたような気がいたしまして、田舎の年寄りは困っておる状況がたくさんあります。保険料を払おうと郵便屋さんに言うたら、ありゃあ窓口違うからというようなことがあって、いろいろ困った話を聞いておる。これはこの委員会とは関係ないんですが、それと同じように今農協も集約をどんどんしようとする。こうしたときに、営農指導なんちゅうのはとてもできる状況じゃないだろうと私は心配をしておるわけであります。農協の衰退も甚だしいと。

 そして、全中をなくす、これも政府のお考えであろうと思いますが、考えてみますと、僕は農協自体には国から補助金が出てると思えない。もし中央会の監査機能がなくなったら、農協は自立していけるんだろうかと心配もしておるところでありますが、これもしっかり国で考えてやってもらえることであろうと思います。

 国の攻めの農林水産業ということで、非常に積極的にやっておられますので、これへ連動して、新年度の県の農林部の予算も財政的に非常に厳しい中において、積極的な予算になっておるというのも、野村部長さんを初め執行部の皆様方の大変な熱意の成果であろうと私は高く評価しておるというか、感謝しとるわけであります。

 私は県議会を去るに当たりまして、この山口県の農林漁業者の所得が少しでも改善し、向上して農林水産業が活性化すればというのを心から祈っておる限りであります。

そこで一つ部長さんに、山口県の農林水産業の発展のために、今後どういう意気込みでおられるのかということをお伺いしまして、私の質問にさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。



◎農林水産部長

 大変深い御見識の、しかも長い御経験生かしての御質問でありまして、1年生の私が答えるのはどうかと思いますけれども、先ほど言われましたTPP、あるいは農協改革につきましても、あくまでも農家所得の向上と地域農業の活性化というのがそれぞれあろうかと思います。

 また、貿易の自由化につきましては、日本あるいは本県農業をいかに強くしていくかということが求められていると思います。それに輪をかけて、担い手の減少、販売価格の低迷等大変な問題がありますので、今回知事の号令のもとでつくりましたチャレンジプラン、これに合わせて農林水産部の農業の計画につきましても大幅な見直し、ほとんど新たにつくっております。

 特に、県産農林水産物の需要拡大と、それに伴います担い手の育成、そして生産力の強化、そして生産基盤の整備、この4つの柱のもとに今回の予算もしっかり優先順位をつけて計上したつもりであります。

 先ほど言われました鳥獣対策、あるいは竹繁茂につきましても、鳥獣対策は環境生活部としっかり手を握って、今回こういったやり方をするということもお示しできたと思いますし、竹繁茂につきましても、引き続き県全体での事業実施いたしますけれども、今回新たに設けた市町村枠の中で、中山間地域で景観の形成とあわせて竹繁茂も取り込んだ形で、それも有害鳥獣に少しでも役立てるようなメニューもつくったところでございます。

 今後、この4つの柱に基づくさまざまな事業をしっかりと実行に移すことが大事でございますので、部の職員一同、今後とも鋭意取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。



○有福精一郎委員長

 どなたかほかにございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)



○有福精一郎委員長

 ないようでしたら、審査等も尽くされましたので、これをもちまして議案並びに所管事項に関する審査を終わります。

 全ての審査が終了いたしましたので、採決に入りたいと思いますがいかがでしょうか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)



○有福精一郎委員長

 本委員会に付託された議案は、お手元の審査表のとおりであります。

 それでは、お諮りをいたします。

 議案第1号、第22号、第54号及び第70号のうち本委員会所管分、並びに第4号から第6号まで、第14号、第40号、第57号から第59号まで、及び第67号について、一括して採決をしてよろしいでしょうか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)



○有福精一郎委員長

 それでは、採決を行います。

 ただいまの議案13件について、可決すべきものとして賛成の方の挙手をお願いいたします。

(賛成者挙手)



○有福精一郎委員長

 挙手全員であります。よって、ただいまの議案13件については可決すべきものと決定をいたしました。

 次に、請願についてお諮りをいたします。

 請願第3号の、農協改革を初めとした農業改革に関する件でございますが。御意見はございませんか。



◆槙本利光委員

 農協改革を初めとした農業改革に関することについて、2つの点を請願で指摘しておられます。国連が推奨している家族農業っていうのは、全世界において飢餓人口約9億人と言われております。その中で、飢餓が顕著な地域において家族農業経営の基盤を整備し、みずからの食料供給や農産物の売買による所得向上を図り、地域に根差した方法による飢餓の撲滅を図るということでございまして、メリットは、生産性の高さや雇用、特に女性、高齢者も就業できる、食材市場での価格が高騰しても自給傾向が多いとなっておりますが、飢餓地域が多いのはアフリカとアジア地域と言われており、自家商品もしくは国の総収入を上げるためということで、それが言ってるような状況にはないと思っております。

 それから、本県の状況につきましては、きのうからきょう、いろいろ出てまいりましたが、高齢化、担い手の不足等による耕作放棄地の増加、そして農業集落法人等のウエートが非常に高くなっているということから、家族農業経営を否定するわけではありませんが、農地を維持するための対策が必要と思っておりまして、政府が進める一体的な施策として、本県の状況も申し上げましたが、今回決議したものと理解しております。

 それから、農協の自主改革については、政府と全国農業協同組合中央会との間で2月8日に大筋合意がなされたとの報道がされていることから、双方の同意によって改革は進んでいるという理解をしております。

 そうした2つの項目について以上述べましたことから、今回の請願については反対を表明させていただきます。



◆西嶋裕作委員

 今お話がありましたことについて、理解はある程度できるんですけども、今回の農協改革が、安倍総理いわく強い農協をつくるための改革、あるいは農家の所得をふやすための改革をするということをメインとして進められておりますけれども、その中身たるものがそういう状況になっていないんではないか。一部学者さんの話もありますけれども、TPPの交渉をなし崩し的に進める、あるいは反対勢力を抑えていくことからスタートしているとも言われておりますし、農協の改革、先々解体につながると思いますが、その結果、一番困るのは農家でありまして、そういう意味からも、この請願の文言全てよしとするわけではない部分もあります。多少の問題はあるにせよ、この請願について、我が会派としては賛成をするという立場でございますので、このことを申し上げておきたいと思います。



◆合志栄一委員

 先ほど、山手委員からの質問、それに野村部長がお答えなって、農家所得の向上と地域の農業の活性化といったことに取り組んでいくということであったんですが、やはり、日本の農業が成長産業化していくということであろうと思うんですけど、成長産業化していくということは、グローバル経済の時代でございますもんで、最終的に世界のマーケット市場で稼げるような農業になっていくということを日本の農業も目指すべきなのではないのかなと、単純にそう思っております。

 日本の農業は、アメリカ式の農業と競争にさらしたら、とても太刀打ちできないんだという考え方もあるみたいでありますけど、今、日本の自動車業界は、ある意味アメリカのビッグスリーに勝ったわけでございますけど、かつて昭和30年代ごろだったと思うんですけれど、日本の貿易の自由化ということが国策として推進されようとするときに、当時の日本のトヨタとか、あるいはホンダとか日産とかマツダもありますね、国産のメーカーは猛烈にこれに反対したんですよね。

 アメリカのビッグスリーたるものとても巨大で、とても日本の自動車業界は太刀打ちできなくて、自由化されたら国内の自動車業界は潰れてしまうという主張があったんですけど、当時の経団連の会長さんが石坂泰三さんで、日本の産業も自由の風に吹かれて強くなるって言って、彼は自由化を進めていったわけですね。最終的には、日本の自動車業界は能力があって、ある意味では競争に勝ったということですね。

 私は、ここに家族農業のことが書いてあるわけでありますけど、日本の自動車業界が、世界のマーケットでも勝つようなメーカーがあることによって、いろんな自動車の町工場も成り立ってるという面もあると思いまして、やはり、世界のマーケットで勝っていく農業経営体があって、広い裾野の中で家族農業として存続するということになるのじゃないのかなという考え方を持ってまして、私は、今政府がやろうとしている農業、農協改革というのはそういう方向に向かっているのかなっていう見方をしておりますもんで、農協にも優れた人材が集まってくるような仕組みに変わっていくことを期待してるわけでありますが、そういう意味合いをもちましてこの請願には賛成はしないということを表明しておきます。

 以上です。



○有福精一郎委員長

 ほかの委員の方で、何か御意見ございませんか。

(「なし」と呼ぶ者あり)



○有福精一郎委員長

 ないようでございますので、それでは採決に入ります。

 請願第3号を採択すべきものとして賛成の方の挙手をお願いいたします。

(賛成者挙手)



○有福精一郎委員長

 挙手少数であります。よって、請願第3号は、不採択とすべきものと決定をいたしました。

 以上で、委員会を終了いたします。

(閉会 午前11時05分)