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広島県 福山市

平成28年第4回( 9月)定例会 09月27日−05号




平成28年第4回( 9月)定例会 − 09月27日−05号







平成28年第4回( 9月)定例会



          平成28年第4回福山市議会定例会会議録(第5号)

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2016年(平成28年)9月27日(火)

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 議 事 日 程 (第5号)

2016年(平成28年)9月27日

           午前10時開議

第 1        会議録署名議員の指名

第 2 議第 95号 平成27年度福山市病院事業会計決算認定について

    議第 96号 平成27年度福山市水道事業会計剰余金の処分及び決算認定について

    議第 97号 平成27年度福山市工業用水道事業会計剰余金の処分及び決算認定について

    議第 98号 平成27年度福山市下水道事業会計剰余金の処分及び決算認定について

    議第 99号 平成28年度福山市一般会計補正予算

    議第100号 平成28年度福山市水道事業会計補正予算

    議第101号 平成28年度福山市下水道事業会計補正予算

    議第102号 福山市税条例等の一部改正について

    議第103号 福山市社会福祉審議会条例の一部改正について

    議第104号 福山市国民健康保険条例の一部改正について

    議第105号 福山市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例等の一部改正について

    議第106号 福山市風致地区内における建築等の規制に関する条例の一部改正について

    議第107号 福山市水道事業、福山市工業用水道事業及び福山市下水道事業の設置等に関する条例の一部改正について

    議第108号 (仮称)深品中継施設建設工事請負契約締結の変更について

    議第109号 財産の取得について

    議第110号 市道路線の認定について

    諮第  1号 異議申立てに係る諮問について

第 3        一般質問

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 本日の会議に付した事件

議事日程のとおり

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 出 席 議 員

      1番  喜 田 紘 平

      2番  宮 地   毅

      3番  神 原 真 志

      4番  宮 本 宏 樹

      5番  八 杉 光 乗

      6番  奥   陽 治

      7番  平 松 正 人

      8番  石 口 智 志

      9番  能 宗 正 洋

     10番  石 岡 久 彌

     11番  河 村 晃 子

     12番  木 村 秀 樹

     13番  生 田 政 代

     14番  連 石 武 則

     15番  門 田 雅 彦

     16番  藤 原   平

     17番  大 塚 忠 司

     18番  榊 原 則 男

     19番  岡 崎 正 淳

     20番  土 屋 知 紀

     21番  大 田 祐 介

     22番  今 岡 芳 徳

     23番  西 本   章

     24番  中 安 加代子

     25番  高 田 健 司

     26番  五阿彌 ? 之

     27番  塚 本 裕 三

     28番  熊 谷 寿 人

     29番  池 上 文 夫

     30番  高 木 武 志

     31番  宮 地 徹 三

     32番  瀬 良 和 彦

     33番  法 木 昭 一

     34番  稲 葉 誠一郎

     35番  早 川 佳 行

     36番  小 林 茂 裕

     37番  川 崎 卓 志

     38番  村 井 明 美

     39番  徳 山 威 雄

     40番  小 川 眞 和

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 説明のため出席した者の職氏名

  市長      枝 廣 直 幹

  副市長     廣 田   要

  副市長     佐 藤 彰 三

  市長公室長   檀 上 誠 之

  企画財政局長  中 島 智 治

  企画政策部長  小葉竹   靖

  財政部長    小 林 巧 平

  財政課長    花 村 祥 之

  税務部長    岡 本   卓

  総務局長    杉 野 昌 平

  総務部長兼選挙管理委員会事務局参与

          藤 井 康 弘

  総務部参与   植 村 恭 則

  総務課長    太 田 雅 士

  福山市立大学事務局長

          渡 邊 寛 子

  経済環境局長  池 田 幸 博

  経済部長兼企業誘致推進担当部長

          市 川 紀 幸

  文化観光振興部長小 畑 和 正

  農林水産部長  正 木   亨

  環境部長    渡 辺   毅

  保健福祉局長兼福祉部長兼福祉事務所長

          神 原 大 造

  長寿社会応援部長來 山 明 彦

  保健所長兼保健部長

          田 中 知 徳

  保健部参与   中 川 善 友

  児童部長    西 頭 智 彦

  市民局長    林   浩 二

  まちづくり推進部長

          藤 本 真 悟

  まちづくり推進部参与

          佐 藤 哲 郎

  市民部長    矢 吹 泰 三

  松永支所長   明 石   茂

  北部支所長   笠 原   守

  東部支所長   内 田 咲百合

  神辺支所長兼川南まちづくり担当部長

          小 川 諮 郎

  建設局長    岡 本 浩 男

  建設管理部長  坂 本 泰 之

  土木部長    小 川 政 彦

  農林土木担当部長小 田 朋 志

  都市部長    神 田 量 三

  都市部参与   岩 木 則 明

  建築部長    渡 邉 桂 司

  会計管理者   佐 藤 洋 久

  教育長     三 好 雅 章

  教育次長    道 廣 修 二

  教育委員会事務局管理部長

          佐 藤 元 彦

  学校教育部長  立 花 正 行

  代表監査委員  近 藤 洋 児

  上下水道事業管理者

          内 田   亮

  上下水道局長兼経営管理部長

          脊 尾 謙 二

  工務部長    柚 木 紀 生

  施設部長    木 村 和 夫

  病院事業管理者 高 倉 範 尚

  市民病院管理部長土 屋 明 子

  医療支援センター副センター長

          芳 原 祥 二

  消防担当局長  松 本 直 樹

  消防担当部長  藤 井 徹 太

  消防担当部長  檀 上 雅 之

  消防担当部長  吉 澤 浩 一

  消防担当部長  藤 田 良 二

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 事務局出席職員

  事務局長    浦 部 真 治

  庶務課長    恵 木 朱 美

  議事調査課長  北 川 光 明

  議事担当次長  戸 室 仁 志

  議事調査課長補佐兼調査担当次長

          山 崎 雅 彦

  書記      藤 井 英 美

  書記      渡 邉 美 佳

  書記      木 村 仁 美

  書記      山 村 由 明

  書記      岩 崎 和 也

  書記      開 原 崇 文

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            午前10時開議



○議長(小川眞和) これより本日の会議を開きます。

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○議長(小川眞和) ただいまの出席議員40人であります。

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△日程第1 会議録署名議員の指名



○議長(小川眞和) これより日程に入ります。

 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。

 会議録署名議員は,会議規則第76条の規定により議長において,13番生田政代議員及び26番五阿彌?之議員を指名いたします。

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△日程第2 議第95号 平成27年度福山市病院事業会計決算認定についてから諮第1号 異議申立てに係る諮問についてまで及び日程第3 一般質問



○議長(小川眞和) 次に,日程第2 議第95号平成27年度福山市病院事業会計決算認定についてから諮第1号異議申立てに係る諮問についてまでの17件を一括議題とし,これに対する質疑及び日程第3 一般質問を行います。

 37番川崎卓志議員。

 (37番川崎卓志議員登壇)(拍手)



◆37番(川崎卓志) 市民連合の川崎でございます。会派を代表して,一般質問を行います。

 まず,市長の所信についてお尋ねをいたします。

 まずもって,枝廣直幹新市長の就任おめでとうございます。枝廣市長は,羽田前市長の市政運営を継承しつつ,市制施行100周年を迎えた福山市のさらなる発展を期して,8月の福山市長選挙に挑戦され,見事当選の栄誉をかち取られました。私たちも,枝廣市長誕生を積極的に支援してきましたから,喜びもひとしおであります。

 そこでまず,新市長として,改めて今後の市政運営の基本的考え方をお聞かせください。

 次に,福山市の輝きを増すための市長の今後の施策展開についての考え方についてであります。

 市長は,選挙戦の中でも触れられ,本議会の冒頭でも触れられましたが,5つの挑戦,すなわち中心市街地の活性化,希望の子育てと安心の医療福祉,活力ある産業づくりと防災,未来を創造する教育,歴史・文化・観光のまちづくりを掲げられました。具体的な施策の構築は,当然予算に反映されなければならない課題もあります。今後に託されるものは多いと思いますが,5つの挑戦の将来像について,どのような思いを持っておられるのかお聞かせください。あわせて,5つの挑戦をさらに発展させる取り組みとして,100人委員会の発足を提起しておられますが,その果たすべき役割や議論すべき内容,今後の展望についてお聞かせください。

 次に,財政運営の基本的な考え方についてであります。

 まず,景気の現状と将来展望,少子高齢化や人口減少などが福山市の財政に与える影響,福山市の財政環境についての所見,今後の財政運営の基本など,それぞれお聞かせください。

 一方で,国の財政環境を見ると,財務省の発表では,6月末の国の借金は1053兆4676億円となり,国民1人当たり830万円となっているとのことであります。厳しい国の財政環境が,消費税の動向や臨時財政対策債などに見られるように,地方自治体の財政環境に影響を与えていることも事実で,地方創生や地方分権にも悪影響を与えかねないとの指摘もあります。

 地方自治体の長として,地方創生や地方分権,地方財源の確立など,国や広島県に対し,地方自治体の実情や施策のあり方,方向性など物申す姿勢も必要だと考えるものですが,市長の御所見をお聞かせください。

 次に,市民の政治参加についてであります。

 さきの市長選挙の投票率は36.06%で,過去最低だった前回選挙の22.59%は上回ったものの,低い水準にとどまっていることは否定できません。投票率の推移については,これまでもこの場で多くの議論が交わされてきましたが,7月の参議院議員選挙46.34%や4月の福山市議会議員選挙44.69%における投票率の推移を見ても,低下傾向が続いていることは明らかであります。その対応策も,急務であります。投票率の推移と市民の政治参画,市政への関心などは,一定の相関関係があるとも考えられ,市民の市政への参加と協働という観点からも,市民へのアプローチが必要なのではないでしょうか。まず,市長は,今回の市長選挙の投票率をどう捉えているのかお聞かせください。

 次に,市長自身,市民の市政参画と投票率向上へ何が大切だとお考えか,お聞かせください。市内のホテルなどでは,投票率向上へ選挙割りなどの取り組みが行われていることも報じられていますが,企業などとの連携についてはどう考えられているのか,お聞かせください。

 次に,若者の投票率についてであります。7月の参議院議員選挙から18歳以上の若者が投票権を得ることになり,福山市長選挙でも18歳,19歳の投票が行われました。18歳,19歳の投票率をどう捉え,どう分析し,今後どのように対応しようとしているのか,それぞれお聞かせください。

 次に,介護保険制度についてであります。

 2018年からの第7期介護保険計画の見直しについてであります。

 2015年度改正の第6期介護保険制度は,介護報酬の引き下げや一部利用者の自己負担割合2割化などで,利用者はもちろん,事業者にとっても厳しいものでした。それが今後ますます厳しくなっていくという方針が国から示されていることは,御案内のとおりであります。

 その根幹は,軽度者向けの居宅サービスは地域支援事業へ移行,また,軽度者の生活援助,福祉用具,住宅改修は原則自費,さらに2割負担の対象の拡大の3点であります。この改革で特に大きな影響を受けそうなのは,軽度介護者であります。例えば,訪問介護の生活援助が自費化され,通所介護が介護保険から外され,自治体に移行する案が示されているからであります。

 今,国の議論しているとおりに制度が改正されれば,生活を支えるサービスを失う高齢者が大勢出る可能性があります。では,新たにこうした高齢者を地域でどう支えるのか,大きな課題が生じてきます。こうした2018年度を見据えた介護保険事業にかかわる諸課題について,市長の御所見をお示しください。

 さらに,特養などの高齢者の施設入居希望者の待機者解消や認知症高齢者への対応など,高齢者を取り巻くさまざまな課題について,どう対応していくのか,今後の方針をお示しください。

 次に,動物愛護センターの運営についてであります。

 1998年に開設された福山市の動物愛護センターについて質問をいたします。

 全国の保健所,動物愛護センターなどの関係機関による犬,猫の殺処分数は,2014年度で犬2万2000頭,猫8万頭と言われています。これは,1日に換算すると,殺処分される犬,猫が,270頭に上ることになります。この殺処分数は,過去10年間で3分の1以下に減少していますが,この背景には,保健所,動物愛護センターの引き取り数の減少や,引き取り数に対する殺処分の割合,つまり殺処分率の減少があると考えられます。

 そこで,まずお尋ねをいたしますが,福山市の動物愛護センターのこの10年間の犬,猫の殺処分の件数と取り扱いの具体と推移などについてお聞かせください。

 さきの常任委員会での報告によれば,2016年4月から,神石高原町にあるNPO法人が広島県内で処分予定となった犬全頭を引き取ることとしており,本市からも該当する犬を同法人に譲渡し,また猫については,2016年8月から広島県で殺処分される猫を広島市内のNPO法人が引き取ることとなり,その際,本市が処分を委託した猫についても,あわせて引き取られることとなったとのことであります。

 犬,猫の殺処分については,ゼロにすべきと考えますが,改めて本市として殺処分についての方針と今後の方向,動物の適正な飼養についての市民啓発,さらに犬,猫の去勢手術についてもお示しください。

 次に,動物愛護センターの施設,設備についてであります。動物が収容されている動物愛護センターの部屋,観察室などに空調設備がなく,動物たちは厳しい環境に置かれているとのことですが,これらの空調設備などについて実態をお聞かせください。特にこの夏は猛暑続きで異常な暑さでしたが,動物愛護の精神からして,この暑さの中,どのような暑さ対策を講じられたのかお示しください。あわせて,動物愛護センターが管理している犬,猫などの市民への譲渡について,その現状と方針をお聞かせください。安易な譲渡が,野良犬,野良猫を拡大しているとも言われていますが,今後のあり方をお示しください。

 次に,6月の大雨災害についてお伺いをいたします。

 6月20日から断続的に降った雨は,22日から23日にかけて大雨となりました。福山市内では,所によって1時間の雨量が6月の観測史上第1位,また,所によっては,24時間の雨量が6月における観測史上第2位を記録するなど,豪雨となり甚大な被害をもたらしました。高速道路もバイパスも通行どめ,市内の主要幹線道路は通行麻痺,芦田川の支流など河川があふれ,住宅街が広範囲にわたって浸水し,床上・床下浸水も334件とのことであります。人的被害は,軽傷が1人で胸をなでおろすところでありますが,土木施設,農地,農業用施設など,被害の復旧が急がれます。

 そこでお伺いいたしますが,早期完全復旧の見通しをお示しください。

 以上をもちまして,第1回目の質問を終わります。

 (枝廣直幹市長登壇)



◎市長(枝廣直幹) 川崎議員の御質問にお答えいたします。

 初めに,今後の市政運営の基本的な考え方についてであります。

 地方は,人口減少の波と超高齢社会といった,これまで経験したことのない課題に直面しております。私は,このような大きな時代の変化の中にあっても,福山を活力と魅力に満ちた輝く都市にしていきたいと強く願っております。そのため,これまでの市政基盤を継承し,行財政改革を不断に実行することで,持続可能な財政を維持いたします。同時に,人,物,金,情報が集積するよう,積極的,効果的な投資により,未来に向けた基盤づくりを進めてまいります。また,多くのオンリーワン・ナンバーワン企業,すばらしい歴史・文化資源,これらの価値を高めようと努力されている多くの人など,本市が全国に誇る地域資源の魅力に磨きをかけ,市内外へ積極的に発信してまいります。

 こうした取り組みが,都市の輝き,市民の皆様の誇りへとつながっていくものと考えております。市制施行100周年後の新たな未来づくりに果敢に挑戦し,市民の皆様との協働のまちづくりを深化させる中で,ふるさと福山のさらなる発展に全力で取り組んでまいります。さらには,備後圏域のリーダーとして,圏域の一体的な発展に向け,5市2町の意見をしっかりと聞き,さらに連携を深め,その責任と役割を果たしてまいる所存であります。

 次に,5つの挑戦の将来像についてであります。

 私は,新たな市政運営の柱として,5つの挑戦を掲げました。

 5つの挑戦は,市民の皆様が未来へ夢や希望を持てるよう,中心市街地の活性化や子育て支援と医療・福祉,産業振興と防災,教育,歴史・文化など,都市としての魅力をさらに高めていくものであります。今年度策定予定の第五次福山市総合計画基本計画に位置づけ,福山駅前を中心としたエリアの再生などに,県や国を初め,産学金官民の多様な主体と連携して,全力で取り組んでまいります。そして,この5つの挑戦を着実に実施することが,市民の皆様の幸せの実現につながるものと確信しております。

 次に,100人委員会についてであります。

 100人委員会は,市民に身近な市政の実現に向け,あらゆる世代の市民の皆様とともに考え,問題意識を共有する中で福山の未来づくりに向けた議論をするため,新たに立ち上げるものであります。100人委員会は,議論する内容を行政が設定するだけではなく,多くの市民やさまざまな団体の参加により,夢やアイデアを持ち寄っていただき,自由にテーマを設定するなどの手法を検討したいと考えております。今後につきましては,年内に取り組みがスタートできるよう,スピード感を持って取り組んでまいります。

 次に,財政運営の基本的な考え方についてであります。

 まず,景気の現状と将来展望について申し上げます。政府は,9月の月例経済報告において,景気は,このところ弱さも見られるが,緩やかな回復基調が続いていると発表しております。先行きについても,緩やかな回復に向かうことが期待されるが,海外経済で弱さが見られ,中国を初めとするアジア新興国等の景気が下振れし,我が国の景気が下押しされるリスクがあるとしております。

 本市の景気の現状についてであります。8月の景気観測調査,いわゆるDI調査によりますと,総合DIはマイナス5.3で,前月より0.4ポイント改善しております。また,今後3カ月の先行き見通しは横ばいとされておりますが,製造業を中心として,円高や急激な為替変動を心配する声も多く,今後も引き続き注視していく必要があるものと考えております。

 次に,本市の財政環境についてであります。

 現在,本市の財政は,健全な状況を維持できているものと受けとめております。しかしながら,人口減少や少子化,高齢化の進展により,歳入では市税の伸びが期待できない状況にあり,また歳出では社会保障関係費が増加し続けることが予測され,今後も地方自治体を取り巻く財政環境は,厳しさが増していくものと考えております。

 一方で,このような中にあっても,中心市街地活性化など,活力と魅力に満ちた都市の実現のため積極的に施策に取り組む必要があります。引き続き,行財政改革や財政健全化の取り組みを進めることで,持続可能な財政を維持するとの視点を忘れることなく,事業の採択に当たっては優先順位をしっかりと踏まえ,県,国など幅広く連携を強化し,効率的に施策の展開を図るなど,効果的な投資により新たな未来づくりに果敢に挑戦してまいりたいと思っております。

 次に,国や県との関係についてであります。

 本市では,地方創生や地方分権を推進するに当たって,これまでも市長会や中核市市長会などあらゆる機会を通じ,市民サービスの向上につながる権限などについて,財源との一体的な移譲等を求めてまいりました。行政課題は多様化,広域化しており,今後,国,県,市が,より一層協力して取り組むことが重要となります。

 このため,国や県に対しては,引き続き市政運営において必要な要望,意見は申し上げてまいります。あわせて,国との円滑な連携体制の構築や県知事との定期的なトップ会談の実施など,市政における重要課題等について協議できる緊密な関係を築いてまいります。このような連携を通じて,地方の創意を生かした活力と魅力あるまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。

 次に,市長選挙の結果についてであります。

 まず,市長選挙の投票率についてであります。選挙では,私の思い描く福山の未来像について訴えてまいりましたが,投票率が36.06%,得票率は52.85%であり,必ずしも全ての人に私の思いが伝わったとは言えない結果でありました。

 次に,市民参画と投票率向上について申し上げます。

 私は,投票行動に結びつかなかった有権者の64%弱に相当する市民の皆様方の思いがどこにあるのか,それをしっかりと酌み取り,これからの市営運営を行ってまいりたいと考えております。また,私に投票いただけなかった6万数千票の方々の民意も,恐らくは福山を変えたい,変わってほしい,あるいは福山にさらに発展してほしい,そういう思いでは私の考えと一致し,大きな方向性を共有できるものと思っております。

 そうした民意にもしっかりと応えていけるよう,現場主義に徹し,多くの市民の皆様の声に耳を傾け,その声を行政の施策に反映してまいりたいと考えております。そして,市民の皆様と一緒になって,市制施行100周年後の新たな未来づくりに取り組んでまいることが,投票率の向上につながっていくものと考えております。

 次に,投票率向上へ企業などとの連携についてであります。

 商業の活性化や投票率向上を目的として,企業等が主体となり,投票に行った画像等を提示すると割引サービスが受けられる,いわゆる選挙割引が実施されている例があることは承知しております。企業等のこうした取り組みは,地元の商業振興にもつながり,また投票率も向上させる手段となり得るものと思われますが,特定の候補者の選挙運動や利益供与に結びつくおそれもあり,公職選挙法に抵触することがないよう注視する必要があります。このため,選挙の公正,公平を遵守すべき行政が,こうした割引を民間に働きかけることについては,慎重であるべきと考えております。

 次に,18歳,19歳の投票率についてであります。

 選挙管理委員会では,昨年6月以降,市内3大学と高校13校で,模擬投票などの選挙出前講座を重点的に実施してまいりました。市長選挙では,18歳,19歳の10歳代の投票率が,20歳代の投票率より4ポイント程度高くなっており,啓発の取り組みに一定の効果があったものと考えております。

 しかしながら,全体の投票率と比較しますと,10ポイント以上低い状況になっております。若年層の有権者につきましては,政治が自分たちの生活に深くかかわっていることを自覚し,選挙や政治全般に対する関心度を高めていくことが重要であると考えております。このためには,継続して主権者教育に取り組んでいくとともに,市政に携わる者として,より市民に身近な市政の実現に努めてまいります。

 次に,第7期介護保険事業計画の見直しについて申し上げます。

 初めに,介護保険事業にかかわる諸課題についての考え方であります。

 高齢化が急速に進行し,2025年平成37年には,団塊の世代が75歳以上となり,介護を必要とする人の増加が見込まれる中,昨年度,地域包括ケアシステムの構築と制度の持続可能性の確保を基本的な考え方として,介護保険制度の見直しが行われました。次期制度改正に向けては,現在,国において,利用者負担や軽度者支援のあり方など,議論が始まったところであります。

 本市においては,全国に先駆けて,昨年度からいわゆる新しい総合事業や新しい包括的支援事業において,地域力を生かした介護予防や生活支援に取り組んでおります。今後は,これらの取り組みをさらに進めることで,高齢者が住みなれた地域で安心して暮らし続けることができるものと考えております。

 次に,特別養護老人ホーム等の待機者解消への対応についてであります。

 特別養護老人ホーム等の施設については,現在,第6期介護保険事業計画に基づき,計画的に整備を行っております。本年度は,介護離職ゼロを目指す国の緊急対策に呼応して,特別養護老人ホームの追加整備を行うことといたしました。今後も,待機者の状況を踏まえ計画的に整備を行うとともに,24時間対応型サービスなどの在宅サービスの充実に努めてまいります。

 次は,認知症高齢者への対応についてであります。

 本市においては,医療,介護の専門職がチームを組んで居宅を訪問し,初期の段階から支援を行う認知症初期集中支援チームの設置や,認知症の高齢者と家族を地域で支えるためのネットワークづくりを行う認知症地域支援推進員を配置するなど,認知症対策に取り組んでいるところです。今後は,これらの活動促進を図るとともに,中核市の中でもトップのサービス量である小規模多機能型居宅介護事業の強みを生かした在宅支援を進めてまいります。

 次に,動物愛護センターの運営について申し上げます。

 まず,本市動物愛護センターにおける10年間の犬,猫の殺処分件数の推移について申し上げます。

 2006年度平成18年度は,犬,猫合わせて2663匹を収容し,うち殺処分となったのは2501匹でありました。これに対して,2015年度平成27年度は822匹を収容し,殺処分となったのは360匹であります。したがって,10年間で殺処分数は約7分の1となっております。

 次に,殺処分数削減についての方針について申し上げます。

 本市といたしましては,これまでも,飼い主責任の啓発や地域猫活動の推進,犬,猫の譲渡の拡大などを通じて,殺処分の削減に努めてまいりました。今後も,これらの取り組みを継続するとともに,とりわけ,動物愛護教室や命の授業などを実施し,子どもたちの啓発にも引き続き努めてまいります。

 不妊去勢手術については,飼い犬,飼い猫は不妊去勢手術などを実施するよう,あらゆる機会を通じて飼い主に対する啓発に努めているところであります。飼い主のいない猫に関しては,地域猫として管理されている場合,獣医師会と連携し,不妊去勢手術を実施しております。

 次に,動物愛護センターの施設,設備について申し上げます。

 譲渡可能な子犬や子猫がいる部屋については,空調設備を設置し,室温を管理しております。成犬や成猫を収容する施設における夏場の暑さ対策については,大型扇風機により対応しているところであります。

 次に,譲渡についてであります。

 現在,譲渡が可能な犬,猫はホームページに掲載するなど,譲渡の促進に努めているところであります。譲渡に当たっては,譲渡講習会の受講や説明会の聴講を条件とし,適正に飼養されることが確認できた上で譲渡しております。

 次に,6月の大雨災害についてであります。

 6月の梅雨前線豪雨により,市内各地の道路,河川,農道,水路などが甚大な被害を受けました。市が実施する事業につきましては,直ちに応急復旧工事などの対応を行っております。今後,国の補助対象となる事業など,本格的な復旧工事については,本議会に提案している補正予算の成立後,早期に工事着手するため,現在,国の災害査定を受けているところであり,年度内の事業完了を目指しております。

 なお,県道福山沼隈線につきましては,今月8日,全面復旧したところであります。国道2号赤坂バイパスや,県管理河川である瀬戸川の堤防の一部欠損などにつきましては,それぞれの管理者において,直ちに応急復旧工事などの対応をされ,今後,本格的な復旧工事に取り組まれるものです。瀬戸川流域における浸水につきましては,有識者や国,県等の関係機関で構成する瀬戸川流域における治水対策検討会において,浸水要因の分析や再度災害を防止するための対策について,ハード,ソフトの両面から検討しているところであり,10月中旬を目途に検討結果を取りまとめる予定となっております。

 治水対策及び災害復旧について,先般,私から直接,国,県に対し連携強化をお願いしたところであり,早期復旧に向けて取り組んでまいります。

 以上で川崎議員の御質問に対する答弁といたします。



◆37番(川崎卓志) 御丁寧な答弁をいただいたと思っております。

 さて,2回目の質問をさせていただきたいと思うんですけれども,介護保険制度が大幅に変わります。

 そこで,今日的な待機者の状況について,昨年,一昨年の状況も含めて,待機者状況を教えてください。



◎長寿社会応援部長(來山明彦) 特別養護老人ホームの待機者の状況でございますが,これは2015年平成27年4月1日の状況でございますが,入所申込者が2399人おられます。そのうち,真に要介護度3から5の方が1555人,そのうちの真に入所が必要な者ということで,要介護度3から5で家族等による介護力がないために一定以上の在宅サービスを利用しているなど,在宅生活が困難だと思われる方が,これはまことに入所が必要な方として,217人と把握しております。これは2015年度で申しわけないんですけど。

 以上です。(37番川崎卓志議員「4年はない」と呼ぶ)2014年度については,これも4月1日なんですけど,入所申込者数が3054人,そのうちの要介護度の3から5の方が1813人です。そのうち,真に入所が必要な方ということで,220人でございます。

 以上でございます。



◆37番(川崎卓志) 待機者がたくさんおられる,これは毎年のことでありますけれどが,要は,この解消策をどうするかということであります。余りにも多いという状況や,財政の問題も含めて,介護保険制度が中身が変わってくるということもある。しかし,現実需要というのは,この待機者の状況を見ても,申し込みの状況を見てもわかるように,家族も含めて該当者を抱える家族とすれば,家庭とすれば,困難を極めているという状況であります。

 そこらを含めて,これからの解消策,先ほど今年度も施設の申し込みが何件かあるというふうなことを伺いましたけれども,その待機者の解消というのは,体制そのものがそれらに向けて取り組みを進めていると思われますが,特に解消策について,力を入れている点についてお聞かせください。



◎長寿社会応援部長(來山明彦) 特別養護老人ホーム等の待機者の状況でございますが,現在,待機者もたくさんおられる中で,施設整備については,介護保険の事業計画の中で計画的に進めていくような,今後もそういった形でやっていく中で,あとは在宅で,住みなれた地域でいかに在宅で生活ができるかということで24時間型のサービスとか,福山市に多いんですけど,小規模多機能型居宅介護事業所といって,泊まりとか通い,通所と訪問を一つの事業所がするような事業でございますが,そういった地域に密着したサービス量の確保を進めていきながら,対応してまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◆37番(川崎卓志) わかりました。従来と変わらんわけですよ。特に,とりわけ待機者の解消に力を入れてもらいたい。私も,近所も含めて,高齢者を介護なさっている家庭の御苦労もよくお聞きします。介護をなさっている方が病気になるような状況もあるわけでありますし,ぜひ取り組みの強化をしていただきたいということを要望しておきたいと思います。

 次に,動物愛護センターについてでありますが,先ほど,子犬や猫の空調設備もあるということですが,私,土手の上を通って見るだけなので,実際には施設を見学に行ったことはないんでありますけれども,施設を見学した方,あるいはそこへ行った方の意見も聞いて思うんですが,要するに犬や猫の観察室,ここには空調設備をしているんですか。



◎保健所長兼保健部長(田中知徳) 犬,猫の観察室でございますが,譲渡できる子猫,子犬のおる部屋につきましては,空調設備が整っております。しかしながら,成犬,成猫のおる部屋につきましては,大型扇風機で対応しているところでございます。



◆37番(川崎卓志) 特にことしの夏みたいなのは,犬舎について土手から見えるわけですけれどが,ああいう暑いところで,それは扇風機で済むのかもわからんけれども,特に暑いわけですね。冷暖房がしっくりくるのかどうかわからんけれども,犬,猫といえども暑さを感じていると。何とか対応をという意見もあるわけです。そこらのところをどうお考えですか。



◎保健所長兼保健部長(田中知徳) 確かに,議員御指摘のように,動物愛護の考え方からすると,当然そこに人間のような空調設備が必要となることもあると思いますが,現状では,先ほど申しましたように大型扇風機,またかなり暑いときには冷たい水などを利用して冷やす,そういったところで取り組んでいるところでございます。



◆37番(川崎卓志) 要するに,寒さには犬は強いのかもわかりませんけれどが,暑さには弱いんではないか。毛がこういうふうに生えていますからね。人間なら上着を脱げば済みますけれども,上着を脱ぐことは犬はできませんし,そういったところを一つ我々の目線で,犬にとっても,ぜひそういったことの対策も検討していただきたいということを要望しておきます。

 それから,去勢手術の考え方についてはどういうふうに考えられますか。

 それから,さらにもう一点,市民に譲渡を犬,猫についてされておられるわけですけれどが,こういったときの指導がどういうふうに行われているのかなと。もちろん,ちゃんと飼ってくださいよという指導を,ノウハウも含めて指導いただいているんだというふうに思いますが,市民の間でこれらが野犬になっている,譲渡を受けて,もう飼い切れないというふうになりまして,どこか遠くのほうへ,家へ帰ってこない遠くのほうへ行って離すと,野犬になるというようなこともあるんじゃないかと。そういう話も,実は聞いたというふうなこともあるわけです。そういったところについて,どういうふうにお考えか,この2点。



◎保健所長兼保健部長(田中知徳) まず,1点目の去勢手術に対する考え方でございますが,これは先ほど市長が御答弁申し上げましたように,飼い主の方にきちんと去勢手術など,むやみに繁殖しないような取り組みを周知,啓発しているところでございます。また,野良猫の場合は,地域猫としてその地域で管理されている場合につきましては,これは去勢手術を県の獣医師会と連携して行っているところでございます。基本的には,去勢手術は飼い主の責任ということが基本でございます。

 それともう一点,譲渡につきまして,御質問でもありましたように,譲渡された犬が飼えなくなって,それが野良犬,野良猫になってしまう。つまり,譲渡のときにどの程度我々が飼い主に対してきちんとした対応をしているかというお尋ねだと思いますが,これも先ほど市長が御答弁申し上げましたように,必ず譲渡のときには譲渡講習会,もしくは譲渡の説明,それを必ず受講または聴講していただくと。その中で,必ず終生責任を持って飼う。もし,万が一飼えなくなったら,必ず自分で身近な方,またはボランティアの方に飼い主を探していただくということ,そういう点は,かなりきっちり徹底して譲渡させていただいていると思います。ただ,その後にどの程度きちんと飼っていただけるか,これにつきましては,きちんと飼っていただける方については,例えばその後,おうちでこういうふうに飼ってますよとかというのはお写真をいただいて,それを動物愛護の集いのとき,そういったところで展示させていただいているんですが,そこの徹底については,今後また検討していかないといけないと考えております。



◆37番(川崎卓志) 犬や猫のふんの扱いなんかについても,散歩をさせている市民の状況を見ても,ちゃんとふんをとる器具と袋を持って散歩している人と,そういうものを持たずに散歩している人といらっしゃるわけです。それじゃあ袋を持っている人が必ず犬がしたふんをとっているかというと,私もどことは言いませんから,地域を指定したら誰ということも特定をされるような可能性も,範囲が狭まりますから言いませんけれども,足でぽんと蹴って草むらへふんを入れると。袋を持っている人がですよ。するような現場も私も何回か見ましたし,じゃあ必ずしも袋へ入れて持って帰りょうるかというとそうでもないということも見ましたし,さらに袋も持たずに散歩させている方もいらっしゃるということであります。そういったところもいろんな機会を通じて啓発をしていただく,マナーの向上を啓発していただくということも必要ではないかなということを感じております。要望をしておきます。

 続いて,時間の関係もありますから次に移らさせていただきますが,去る6月22日,23日と,特に23日の夕方から未明にかけて降った雨というのは,先ほども第1回目の質問で申し上げましたけれども,記録的な箇所も何カ所もありました。甚大な被害をもたらしました。いろいろこの間,議会の中で質問も出ておりましたから,私は,地域的に絞って質問をさせていただきたいと思います。

 議長のお許しを得て,この新聞を持ってきたんです。これは6月24日の中国新聞でありました。つまり,23日の水害の状況を空からヘリコプターで撮っているんですね。これも皆さんごらんになったというふうに思いますが,水害の状況が,もう本当にリアルに出ております。このあたりが,瀬戸町の堤防が決壊して住宅街に水が流れ込んだところです。市長,見えますか。済みません。こういうところです。それから,ここに,真ん中を走っているのが新幹線,山陽本線であります。そこから上の,ここへ水たまりがはっきり見えますけれどが,これが津之郷町の夕倉ですね。山手町の一部もあります。そこらが水に冠水した状況が出ております。何軒も水の上に家が建っているみたいな状況が,リアルにこれに写されております。この夕倉,山手の一部から上が,実は山手町,郷分町なんですね。郷分町の一部も,山手町はずっと一帯が水没しましたけれどが,その水没の被害も床下浸水,床上浸水が20軒を下回る。1軒でもあったらいけんのですけどが,20軒を下回るというようなことでした。

 それから,さらに郷分町はもう今世紀水につかることはないだろうというふうに思っておりました。それは,郷分の排水機場があるからでありますけれども,しかしその一部も,この写真でおわかりのように水につかっているという状況であります。理事者のところへだけ見せて議員の皆さんは見てない。24日の新聞をまた改めて見て下さい。

 こういうざっと状況でありました。これを前提にして質問をさせていただきたいというふうに思います。

 今,国,県,市,それから関係の農業団体等も含めて協議会をされて,今2回終わって3回目の会合で整備方針が示されるということであります。そこでまずお聞きしたいのでありますが,その状況は,どの程度まで今報告できるのか。もし,報告できる状況があれば,何か会議も一定時間写真など撮影したらもう関係者は皆出てくださいと,こういうことなんでしょう。報道機関なんかは出てくださいと。あと,そういう参加の機関だけで協議をする,議論をするということになっているようですが,公表できるものがありましたら。とりわけ,この瀬戸川流域の浸水について,被害について,そこらの議論の経過と報告ができるところがあれば,していただきたいと思いますが。



◎建設管理部長(坂本泰之) 瀬戸川流域治水対策検討会についてのお尋ねであります。

 議員のおっしゃるように,3回の検討会を予定しておりまして,これまで8月に1回目,9月に2回目を行って,10月の3回目までにまとめようということで予定しておるものであります。第1回目では,被災状況及び被災要因というものの内容を確認していったという経過になっております。それから,第2回では対策案について幾つか示されたと。そして,第3回においてそれをまとめていこうという日程で進められております。それから,今,議員が気にしておられます福川についても,当然,この中に入っておりますが,特に瀬戸川の流域というのは,要因が非常に複雑に絡み合っておりますので,内容的な議論ということが,複雑な議論をするということで,会議そのものが非公開という形で進められておりますので,一定の結論が出た段階で公表させていただくという形になっております。

 以上です。



◆37番(川崎卓志) そこで,そんなことを非公開でするべきことなのかなと思うんですが,それはともかくとして聞かせていただきますが,いろいろ漏れ聞くところによると,瀬戸川の対策については,さまざま陳情書も出て,取り組みする方向が,根本的な取り組みはできないけれども年月をかけてやっていこうという,長期的な計画に議論が進んでいるようでありますが,その水系で言わせていただくと,津之郷や,地域とすれば山手,郷分も入るわけですね,水系とすれば瀬戸川水系。ちょっと質問させてください。山手,郷分で,ざっとスパンとして50年ということにさせていただきますが,今回のような洪水,つまり,水があふれて床下浸水,床上浸水をしたという回数,50年間で何回ありましたか。

 それからもう一つ,今,福山地域で,少し大雨が降ったら浸水する,そして,川が氾濫してというような地域,どことどこが特にあるんですか。よく水没する,冠水するような地域,どことどこがあるのか,上げてください,その2点。



◎土木部長(小川政彦) 山手・郷分エリアでの50年をスパンにしての浸水等の被害についてのお尋ねでありますが,1976年昭和51年の台風の被害を初め,6回と認識しております。また,この山手エリア等と同じように浸水の被害に遭う他の地域ということで,手城川水系であります南蔵王町から春日町のあたり,あと松永エリアでの羽原川沿川,このあたりが浸水の被害がたびたび発生している状況と認識しております。

 以上です。



◆37番(川崎卓志) 私は,これは先ほども少し言ったかもわかりませんが,山手町での人的被害ということについては極めて軽傷で済んだということで,それが1軒だけだったということで胸をなでおろしておるんです。よかったなあと。よかったなというのは,あれだけの水害で極端に数が少なかったからよかったなあということなんです,と思います。

 今言われましたように,1位,2位は手城,蔵王にかけてのそれ,あるいは松永の羽原川,3番目に山手や瀬戸川流域かなというふうに思うわけですが,それらについてはもう取り組みがされとるんです。取り組みがね。この山郷のそれ,あるいは津之郷,瀬戸川流域のそれについては,私は水害のたびに言うんだけれども,あるいは陳情しているんだけれども一向に改善しない。むしろ,新聞で読みましたけれども,先ほどの非公開で行われておる会議の中で,瀬戸川なんかは土砂が堆積して草がぼうぼうで,そういう状況の中で管理が非常に不十分な状況であったからあれだけ大きな被害が出たというようなことも報じられておりましたけれども,取り組みが必要だというふうに思うんですよ。こういうことにならないと,それらの取り組みは行われていない。こういうことであります。

 したがって,私は,この3者の協議会の中でしっかり議論をしていただきたい。その材料を若干私は提供したいというふうに思います。私も出身が山郷ですから,それがわかるのは一番詳しいというふうに思いますが,とりわけ情報提供させていただきたいというふうに思うんですが。

 今,水害の歴史を言われました。それは,記録が一々あるのかもわかりませんが,1976年昭和51年から今回のそれまでに,このような水害は6回です。人的被害も極めて少なかったということもあって,不幸中の幸いではありますけれどが,そのような被害にたびたび襲われておると言うても私は言い過ぎではないというふうに思うんです。

 そこでまず第1点は,津之郷町夕倉と小田川から西,山手町の一部が入りますけれども,ここはもう少々の雨でも毎回つかるんです。水田が湖のようになる,こういうことです。ここの排水はどうなっているんですか。今回のことを契機にして解決をするんですか。特に水田が多いところについては,少々水をためてもらって,そこで少々被害が出ても何時間かかけて排水するというような昔からの考え方があるようでありますが,そういったところをどう考えているのかということが,第1点です。



◎農林土木担当部長(小田朋志) 今,議員おっしゃられました津之郷夕倉地区,このあたり新幹線から北のエリアになりますけれども,ここの水田がかなりこのたびも浸水いたしました。その下流には,瀬戸川の合流点近くに第2佐波排水機場という施設がございます。この第2佐波排水機場で,瀬戸川の水位が高くなって自然流下できなくなった際に,強制排水を行っているものでございます。それから,福川につきましても,瀬戸川の合流点近くに,第1佐波排水機場という施設がございます。それで,瀬戸川の水位が上がったとき,自然流下できないときに強制排水すると。それから,議員おっしゃられました田んぼのいわゆる遊水機能,これについては,夕倉地区,このあたりは市街化調整区域でございます。その中で,農地保全をしていただくことで遊水機能が保てるものと思っております。

 以上でございます。



◆37番(川崎卓志) 夕倉,山手の一部についても,小田川から以西についても,今回の水害を見ても,山手町がきれいに水が引いた後に,あの盆地の水が引いた後に,2時間ぐらい後にやっと,山手の一部もありますけれども夕倉の水が引くんですね。今やそれは水田だけじゃないですよ。いろいろ市街化調整区域ではありますけれども,家がたくさん建っている。それらが,これによると,もう一度新聞を見てください。ここ,もう動かざる証拠がありますから見てください。家がたくさん水の中に浮いていますよ。状況が変わりつつあるんですね。かつて50年前のような田んぼだけだったら,それはそれでもいいかもわからんけれども,しかしそうじゃないという,こういう時代にそぐわない状況になっているということを配慮して,ここの排水対策もきちっと議論をしていただかなきゃならんというふうに,整備をされていかなきゃならんというに思います。そのことについて1点。そのことから答えてください。整備はどう考えておられますか。



◎農林土木担当部長(小田朋志) 地域の排水につきましては,先ほど申し上げましたポンプによるものと,それからいわゆる河川,水路等の自然流下の排水能力というものがございます。それで,やはり自然流下によるほうが強制排水よりも効果が高いという中で,いわゆる流水を阻害する要因,そういう土砂が堆積しているとか,それからサイホンになっているとか,そういった構造のものについて検証しながら具体的な対応をとっていきたいというふうに考えております。

 以上です。



◆37番(川崎卓志) ぜひ,ここについても価値観も変えてもらって,もう水田だけじゃないと。住宅もどんどんふえているというようなことの中で,その時代にそぐう,時代に合う排水対策を講じてもらいたいと。ぜひ改良を,今回,具体的な手だてを講じてもらいたいということを強くお願いをしておきますから。対策を講じてください。よろしく。どうですか。



◎農林土木担当部長(小田朋志) いわゆる河川までの内水,そういったものについての排除につきましては,市の責任というふうに捉えていますので,具体的な対策箇所,検討してまいりたいというふうに考えております。

 以上です。



◆37番(川崎卓志) もちろん,市のエリアと県のエリアがありましょう。今,協議会が行われているんですから,そこでしっかり議論をして,積み上げていただきたいということをお願いしておきます。

 それから次に,山郷の水害のことについて触れさせてもらいます。あれだけ毎回水害が発生すると,道路が冠水する,住宅にも被害が出ると,こういうような状況,原因があるんですね。時代にそぐわない理由があるんです。その理由を幾つか上げますから,それは川崎さん,ちょっと認識不足じゃなと思うのは補うてください。それらに,ちゃんと対応を講じていただければ,私は水害に遭わないで済むというふうに思います。

 まず第1点,山手,郷分に入る水というのは,雨水は山の水が盆地に入るということがありましょう。それから2つ目は,もう一つは,幹線水路が七社から瀬戸川にかけて,水が手城とか市街地の農業用の対策の水として利用されております。これは,幹線水路というふうに呼ばさせていただきますが,実は,大雨が降りますと,七社の水を芦田川から取水するのをストップします。七社というのは,元三好市長さんがお住みになっておられたあの地域ですね。あの東側でありますが,そこで取水して,芦田川の水をとって,それからあの山の下を通り抜けて郷分町に水が入って,郷分町から山手町を経由して手城へ抜ける。手城と言えばいいですか。農業用のクワイをつくる畑に通じると,こういうことになっているわけです。その水が,大雨のときには七社で締めますが,実は,私は今まで郷分排水機場へ,大雨のときはそこへ水が入って,郷分のポンプ場から芦田川に流されているんだというふうに思っていました。ところがそうでないんです。排水機場で,サイホンで下をくぐって山手盆地へ入って,山手盆地から河口へ抜ける,こういうことです。一部,山手で幹線水路の水は使われています。だから,私が提起申し上げたいのは,こういう大雨のとき,大水のときには,あの郷分の排水機場から上の雨水について,あるいは水路を流れる,農業用水を流れる水と幹線水路も含めて,一時的にはその郷分排水機場で水を全部集めると。そして,芦田川に排水するという知恵と工夫が要るんではないかということが1点。

 2点目ですが,佐波の排水機場は,第1佐波排水機場というふうに呼ばれたと思いますが,この排水機場は,随分前に整備されておられます。いつ整備されたのかということはもう聞きませんが,これはもう随分古い。非常に,能力が低いというふうに思います。津之郷と夕倉と同じように,遊水地の扱いが山手もされておったわけですね。少々の時間は雨がたまってもいいと。それから,ゆっくり水を抜きましょう。それは,田園地帯の時代の考え方であります。今や住宅がひしめいて,人口も大変ふえておりますから,それは全く時代にそぐわないということでありますから,その大雨の水は佐波の排水機場へどんどん抜けてもらわなきゃならん。だから,ポンプの能力を高めなきゃならんということが一つあると思います。

 それから,2つ目,課題ですよ。新幹線の下。これは県河川でありますけれども,この福川の県河川が,もう時間がないから言いますが,この管がコンクリート擁壁もされていないです,新幹線の下が。極端に浅くなっています。10メートルの幅員の川が,極端に浅くなっています。

 それから,3つ目,山陽本線の鉄橋が通っています。鉄橋に5本の橋脚があります。1メーター何がしの橋脚があります。新幹線から下流は,幅員はそれまでは12メーターの幅員ですけれども,下流は9メーターです。9メーターですけれども,その9メーターの幅員に入る水が,新幹線の下の不整備のために,そこで水が閉塞するということ,流れを閉塞しておるということ。

 それから,2つ目は,山陽本線の下の橋脚が5本あります。9メーターの幅の川に5本の橋脚が立っておって,橋脚と橋脚の間が1メーターから1メーター50です。合わせれば,その幅員は6メーターから7メーターと,こういうことです。つまり,そこで新幹線上流は,10メーターの幅員が9メーターに,山陽本線から下流は,9メーターになるんだけれども,その9メーターをも下回る,せきとめる状況になっている。水の流れが悪くなっている。こういったところを,スムーズに水を流すことを考えなければ,郷分の第1佐波排水機場のポンプを幾ら能力のあるものにしても,排水が十分行き届かない。そういったところの整備を,JR,あるいはこれは県河川でありますけれども,そういった原因があって,水がうまく排水をしないというところをどう考えるか。とりわけ,3点目に申し上げたところをどう考えるかということについて,それらが解決しなければ排水は解決しないよということをお答えいただきたいと思います。



◎建設管理部長(坂本泰之) 福川の浸水の原因について,いろいろと御提案をいただいております。検討会におきましても,先ほど議員がお示しになりました報道写真なんですけれども,昨年の鬼怒川の水害とよく似ているんですけれども,鬼怒川の水害は,鬼怒川の本流の堤防が決壊して,鬼怒川の本流の水が市街地に流れ込んだと。福川の場合には,福川の流域に降った雨が流れていかなかったために起きたということでありますので,いかにスムーズにこの水を流すかということを中心に議論を進めておるんでありますけれども,今,議員のほうから御指摘をいただいたようなことについても議論をしております。そういう流れの中で,どういう対策がいいのかということも,今検討を進めているところであります。



◆37番(川崎卓志) どういう対策がいいかと言ったって,もう決まっているじゃないですか。佐波の排水機場で水を排水するならばその排水ポンプに,あるいは新幹線から上流の水をポンプまで送水する,そのところに障害があるとすればその障害を取り除く,このことが一番でしょう。相手はJRですから,それがもしできないんだったら私は新幹線のところで芦田川へ直に抜く,水を排水する方法を考えてもらわないと,今回のことはたびたび起こりますよ。今,気象条件が異常を来しています。こういう大雨は10年に一遍や5年に一遍じゃない。もう,局地的な大雨は毎年になりますよ,これから,気候状況が。そういうことを考えたら,これはもう,それらの対策を必ず今回のそれに,少なくとも,方法とすればこういう方針を打ち立てなきゃならんという,住民の安心できる排水対策をきちっと考えてもらって,それを年次的に解決していくというならまだ話はわかりますが,そういったことは考えたけれどもそういうことはできないということで市民生活を守るということにならんわけですから,そういったところをどう考えてくれますか。3者会議へ参加する決意としても,教えてください。



◎建設局長(岡本浩男) 今,さまざま御指摘,御意見いただきました。これまでも,経過等につきましては,一定の御報告をさせていただいていますが,先ほどから,3点の具体的な視点もいただきました。今もその視点で十分に検討はしておりますが,具体的なものについて,まだここで御報告できるものはありません。視点としては,我々も持っております。引き続いて,こういうことが再度起きないような視点,そして具体的なものの中でも,長期,中期,短期とあります。そのことも含めまして,十分に検討していきたいと思いますので,よろしくお願いいたします。(37番川崎卓志議員「よろしくお願いします,終わります」と呼ぶ)(拍手)

 (37番川崎卓志議員質問席を退席)

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○議長(小川眞和) この際,休憩いたします。

         午前11時18分休憩

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             午後1時再開



○副議長(宮地徹三) 休憩前に引き続き,会議を開きます。

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○副議長(宮地徹三) 次に,23番西本 章議員。

 (23番西本 章議員登壇)(拍手)



◆23番(西本章) 市民連合の西本 章です。一般質問を行います。

 まず,障害者施策の基本についてお尋ねします。

 本年4月には,障害者差別解消法が施行され,障害者が地域で暮らすための社会的障壁の除去や,そのための合理的配慮などが,日常社会の中で実践されなければならないとされています。

 そうした中で,本年7月26日,神奈川県相模原市の障害者施設で,その施設の元職員が,施設内の障害者を刃物などで襲い,19人の入所者のとうとい命を奪い,障害者,職員27人を負傷させるというあってはならない,痛ましい事件が発生しました。犠牲に遭われた方々に,心からお悔やみ申し上げます。また,けがを負われた方や関係者の皆様にお見舞いを申し上げるとともに,一日も早い回復を願っています。

 この事件の特徴は,障害者の命を奪うというもので断じて許すことはできませんし,このような事件が二度と起きてはならないと考えるものです。また,この事件は,容疑者の障害者がいなければいいという障害者に対する差別と偏見など誤った考え方を背景に起きた事件であり,犯人に対する怒りの念を禁じ得ません。同時に,現実の問題として,今なお,障害者に対する差別と偏見が人の心の中に存在することを,改めて知らしめる事件ではなかったでしょうか。

 この事件を通して何点か,お尋ねします。

 まず,市長はこの事件の教訓をどう捉えられているのか,お聞かせください。

 次に,今なお残る障害者に対する差別と偏見を,今後どう克服するのかについてもお聞かせください。

 また,障害者が地域や施設で安心して暮らせるための施策や方針についても,お聞かせください。

 次に,児童虐待の実態と対応についてお尋ねします。

 昨年,2015年度,全国208カ所の児童相談所で児童虐待の相談,通告を受け対応した件数が,過去最高だった前年度をさらに1万4329件上回る10万3260件になったことが明らかにされました。

 虐待の内容別では,暴言や無視,兄弟間の差別的扱いなどの心理的虐待が最も多く4万8693件,前年度比9918件増で約半数を占め,身体的虐待が2万8611件,前年度比2430件増,ネグレクト,養育放棄が2万4438件,前年度比1983件増などとなっているとのことです。

 一方,福山市では2015年度は337件で,対前年度比3件減となっているものの,3年連続で高どまり傾向にあるようです。内容別では,ネグレクトが4割を超えて153件,身体的虐待が95件,心理的虐待が86件です。虐待したのは,実母が194件,実父が102件です。虐待を受けた子どもの年齢は,3歳未満が109件,3歳以上の未就学児が107件で,低年齢児に集中しているようです。こうした実態を踏まえて,何点かお尋ねします。

 まず,福山市ではこのような現状をどのように捉え対応しているのか,お聞かせください。また,今後,子どもたちの安全を守るための取り組みを,どのように進めていくのか,お聞かせください。

 虐待の背景には,生活困窮の問題との関連が大きいとの指摘があり,格差社会の影響はそのまま生活にあらわれ,子どもの貧困にもつながっているようです。困窮家庭のサポートや,子どもの貧困への対応への取り組みについてお聞かせください。また,教育機関と福祉分野との連携も,重要な課題と考えますが,その現状についてもお聞かせください。

 次に,特別支援教育についてお尋ねします。

 福山市においては,ここ数年,児童生徒数は減少傾向にある中で,特別支援学級数は毎年増加しています。

 まず,ここ10年間の市内の全児童生徒数の推移と,あわせて特別支援学級,通級指導教室の設置数,そこに所属する児童生徒数の推移についてお聞かせください。

 6月議会の中で,今年度だけでも特別支援学級数は,増設,新設,廃止を含め小学校,中学校で,31学級の増となっているとの説明もありました。市教委として,特別支援学級,通級指導教室の増加の背景や要因について,どのように捉えているのかお聞かせください。また,増加に伴う教室や教材等の教育条件の整備状況についてもお聞かせください。

 次に,特別支援学級の介助員,通常学級の学校支援員の配置基準と配置数についてお聞かせください。この間,特別支援教育充実に向けて,教職員の研修についてはどのように取り組んできたのかお聞かせください。

 次に,障害者施策の質問でも触れましたが,相模原市の事件を考えてみると,障害児,障害者に対する正しい認識が必要です。市内の学校では,障害児,障害者への差別やいじめといった問題が発生しないよう,どのように取り組んでいるのでしょうか。また,起きたときには,どのような対応がされているのかお聞かせください。

 次に,中学校給食試行の取り組みについてお尋ねします。

 福山市教委は,長年の懸案であった中学校での完全給食に向けた試行を,今年度の2学期より,駅家中学校,加茂中学校で開始しました。駅家中学校はセンター方式,加茂中学校は親子方式と試行方法は異なりますが,試行の開始については大きく評価するものです。この間,教育的な面からの論議や,保護者要望等を受けての今回の動きになったものと思います。

 そこで,試行について,何点かお尋ねします。

 まず,まだ試行がスタートして3週間余りしか経過していませんが,生徒の反応,保護者の声,教職員の声等をどのように把握されているのかお聞かせください。

 試行の2校において,給食開始に当たって,食の安心・安全に向けて,配膳室やリフト等の施設,整備の改善はどのように取り組まれたのでしょうか。また,人的配置についてはどのように対応をされたのでしょうか。給食導入に伴い,時間割りの変更等も生じたようですが,教育面での影響等についてもお聞かせください。現状の試行段階での課題等はどのように把握されているのか。また,それらへの対応等についても,お聞かせください。

 最後に,今回の試行はどのくらいの期間をかけて行い,次のステップはどう進むのか,今後の見通しについてもお聞かせください。

 以上です。

 (枝廣直幹市長登壇)



◎市長(枝廣直幹) 西本議員の御質問にお答えいたします。

 初めに,障害者施策の基本についてであります。

 本年7月,神奈川県相模原市の障害者施設で多くの障害者が命を奪われ,また負傷するといった,大変痛ましい事件がありました。

 まず,この事件の教訓についてであります。

 この事件を受け,市内の障害者施設に対して,安全管理について注意喚起を行うとともに,入所施設に対しては,緊急連絡網や不審者への対応マニュアルの整備状況などについて確認を行ったところです。事件以降,施設においては,夜間の施錠の徹底など,改めて防犯対策の構築に取り組まれております。

 本市といたしましては,研修の実施など,必要な支援を行い,施設の安全確保に引き続き取り組んでまいります。

 次に,障害者に対する差別と偏見をどう克服するかについてであります。

 本年4月に障害者差別解消法が施行され,本市では,まずは職員が障害への理解を深め,率先して障害のある人への合理的配慮ができるよう,職員対応要領を定め取り組んでいるところであります。

 また,広く事業者や市民に,障害を理由とした差別の禁止や,障害特性に応じた合理的配慮など,障害に対する理解が深まるよう,出前講座などさまざまな機会を通じ,啓発に努めていくことが重要であると考えております。

 次に,障害者が地域や施設で安心して暮らせるための施策や方針についてであります。

 本年3月に障害者施策の基本となる福山市障がい者保健福祉総合計画を策定いたしました。本計画は,障害のある人の人権が尊重され,互いに支え合い,生きる喜びがあふれる共生のまち福山を目指してを基本理念とし,障害を理解し,ともに暮らせるまちづくり,生き生きと学び,健やかに過ごせるまちづくり,誰もが安心・安全に暮らせるまちづくりの3つを基本目標に定めております。本計画の取り組みを着実に実施し,障害のある人が安心して暮らせるよう取り組んでまいります。

 次に,児童虐待の実態と対応についてお答えいたします。

 児童相談所における相談,通告件数の増加については,児童虐待そのものがふえたことに加え,児童虐待に対する意識の高まりがその背景にあるものと捉えております。

 児童虐待が起きる背景としては,子育て家庭の孤立化や経済的困窮など,さまざまな要因があります。

 本市においては,虐待の相談,通告を受けた場合,早急に子どもの安否確認を行い,状況に応じて東部こども家庭センターと連携を図る中で,被害児童の早期保護に努めております。

 次に,子どもたちの安全を守るための取り組みについてであります。

 本市では,2008年度平成20年度に,警察,医師会等25団体で組織される福山市児童虐待防止等ネットワークを設置し,関係機関がその専門性と役割に応じ,子どもや保護者の支援を行っております。また,児童虐待に対する関心と理解が得られるよう,オレンジリボンキャンペーン活動を通して,虐待防止についての啓発を,積極的に行っております。

 次に,困窮家庭へのサポートと子どもの貧困への対応についてであります。

 まず,生活困窮家庭へのサポートにつきましては,総合的な相談窓口であるすまいる・ねっと・ワーク福山が,相談に来られた方に対し,家庭が抱える課題を整理し,必要な制度等につなぐなど自立に向けた支援を行っております。

 次に,子どもの貧困対策につきましては,子どもの将来が生まれた家庭環境によって左右されることのないよう,教育支援や経済的支援等に取り組んでおります。

 今年度,新たな子どもの貧困対策としては,ひとり親家庭の就職や資格取得に資する高等学校卒業程度認定試験合格支援事業,そしてひとり親家庭の中学生の高校受験に向けた子どもの生活・学習支援事業,さらには大学等への進学に向けた実質給付型の青少年修学応援奨学金,以上3つの事業に取り組んでおります。

 次に,教育機関と福祉分野の連携についてであります。

 子どもにかかわる問題に関しては,家庭の貧困を初めとするさまざまな課題が複合的に重なり合っていると捉えており,専門職が連携した長期的な取り組みが重要であります。

 今年度から,教育委員会,福祉部,児童部で構成する連絡会議を立ち上げ,ケースに応じて,課題のある子どもや家庭に対して,それぞれの専門性を生かしながら,長期的な支援に取り組むこととしております。

 以上で西本議員の御質問に対する答弁といたします。

 教育行政につきましては,教育長から答弁をいたします。

 (三好雅章教育長登壇)



◎教育長(三好雅章) 教育行政についてお答えいたします。

 初めに,特別支援教育についてであります。

 本市の全児童生徒数は,この10年間,減少しておりますが,特別支援学級の学級数と児童生徒数は,2007年度平成19年度は,141学級483名,2016年度平成28年度は,304学級1502名と,増加しております。通級指導教室の教室数と利用者数も,2007年度平成19年度は,11教室164名,2016年度平成28年度は,27教室603名と増加しております。

 特別支援学級や通級指導教室の増加の背景や要因につきましては,2007年度平成19年度の学校教育法の一部改正を受け,障害の程度等に応じた特別の場での指導という考え方から,障害のある児童生徒一人一人に適切な教育的支援を行うという考え方に変わったこと,特別支援教育の対象者が,通常学級に在籍する発達障害等のある児童生徒にも広がったこと,この間の取り組みにより,特別支援教育や発達障害への理解が広まったこと,こども発達支援センターなどによる早期からの支援体制が充実したことなどがあると捉えております。

 特別支援学級の増加に伴う教室や教材等の教育条件の整備状況につきましては,福山市教育支援委員会の意見や在籍数等の状況を把握し,教育委員会が教室を設置し,必要な教材等について整備しているところです。

 次に,特別支援学級の介助員の配置基準は,在籍数5名の学級に介助員1名としておりますが,一人一人の障害の状況に応じて,判断しております。

 通常学級の学校支援員の配置基準は,人数による基準はありませんが,支援の必要な児童生徒の実態や学校体制での支援状況に応じて判断しております。今年度の配置数は,9月1日現在,介助員215名,学校支援員45名であります。

 特別支援教育の研修体制につきましては,特別支援学級担任を対象としたスキルアップ講座,通級指導教室担当者の全体研修,通常学級の授業づくりのための特別支援教育推進講座を行っております。

 今後,現在作成中の特別支援学級担任の手引を研修や日々の授業づくりに活用し,全ての教職員が,1年間を見通して,子ども理解に基づく適切な指導や支援が行えるよう取り組んでまいります。

 障害がある子どもへの差別やいじめが起こらないようにするための取り組みにつきましては,掃除や給食などの日々の交流や,特別支援学級の児童生徒が交流学級の授業に参加し,協力したり助け合ったりしながら学習する交流及び共同学習を行っているところです。また,各学期に1回アンケートを実施し,いじめ等の早期発見に取り組んでおります。差別やいじめといった問題が発生した場合には,児童生徒から事実を確認し,当該児童生徒同士の話し合いや学級や学年集会などで,人は障害の有無にかかわらず一人一人は大切な存在であることを指導するとともに,担任等が,経過の説明や今後の取り組みについて,保護者と連携しているところです。引き続き差別やいじめは絶対に許さないという考え方に立ち,全ての子どもたちが元気で安心して学ぶことができる学校づくりに取り組んでまいります。

 次に,中学校給食試行の取り組みについてであります。

 まず,生徒の反応,保護者,教職員の声等についてであります。

 このたび,試行実施した加茂中学校と駅家中学校2校からの報告によりますと,温かく栄養バランスのとれた給食は生徒や教職員に好評であり,現時点において保護者からの苦情などもなく,順調に給食が実施されております。

 次に,施設,設備の改善状況と人員配置についてであります。

 給食を一時保管するため,中学校校舎内の部屋を配膳室として改修整備したほか,親子方式で実施している加茂小学校においては,給食調理室の改修や,搬送車両の配備を行いました。また給食センターからの配送方式では配送車両が大型であるため,受け入れ側である駅家中学校に搬入用のプラットホームを新設いたしました。

 なお,リフトについては,両校とも設置をしない状態で試行を開始しておりますが,とりわけ4階建てである加茂中学校の上層階への搬送は,樹脂製食器を用いることで軽量化を図り対応しております。

 人的配置については,このたびの調理食数の増加に伴い,本市の配置基準に基づき,新市給食センターでは調理員1人を,加茂小学校については調理員2人と搬送員1人を新たに配置しました。

 次に,教育面での影響等についてであります。

 試行実施前に,配膳などに必要な時間を確保するための時間割りの調整や,配膳や片づけ時のルールづくりなど,丁寧に事前準備を行ったため,教育面への大きな影響は出ていないものと考えております。

 現段階で特段の課題は発生しておりませんが,今後におきましては食物アレルギーへの安全な対応,搬送による給食の安定的な提供,冬場における調理後の温度管理,親子方式での小中学校の休業日が異なる場合の対応など,安全で安定した給食の実施が可能であることを確認してまいります。

 これらの実施状況や給食調理場周辺の住宅状況など,地域による違いを検証した上で,早期に完全実施ができるよう取り組んでまいります。

 以上,教育行政の答弁とさせていただきます。



◆23番(西本章) ありがとうございました。再質問,それから要望等をさせていただきます。

 まず,相模原の事件から,きのうでちょうど2カ月だったようです。きのう,いわゆる追悼といいますか,そういった形での集会等も開かれたようなことが,マスコミにも載っておりました。

 そうした中で,私,一番大事に思いますのがこうした事件を受けて,障害者への差別を許さない,絶対に許しちゃいけない,そういった日常的な面からの市民への啓発,多分これは,広報などを使ってのものになると思いますが,こういったものをこれまで以上に啓発について強めていただきたいと思うんですが,それについていかがでしょうか。



◎保健福祉局長兼福祉部長兼福祉事務所長(神原大造) 障害者に対する差別,あるいは偏見,こういったものを取り除いていく,障害があってもなくてもともに自己実現ができる,こういった社会を目指す必要があります。

 本年4月に障害者差別解消法が施行されまして,本市といたしましては,まずは職員のところがしっかりと障害の特性,こういったことを理解して,必要な配慮ができる,合理的な配慮ができる,こういったことをまずもって率先してやるべきだということで,研修等取り組んできたところでございます。具体的に申し上げますと,今回,4月には新規採用職員に対しまして,障害者差別に対する対応要領,これについての研修も行いました。あわせてコミュニケーションの支援を図っていくということで,手話の講習も取り入れたところでございます。あわせて管理職についても,新任管理職にこの研修をいたしたところでございます。

 また,市民あるいは事業者に向けましては,広報テレビでありますハッケンふくやま,この中において障害者差別解消法の啓発に取り組んだところでございます。FMふくやま,このラジオ媒体を通じても同様の取り組みをさせていただきました。とりわけ今回,広報テレビにおきましては,手話を導入したということがこれまでと際立った取り組みでございます。それから,いろんな市民の方々への直接的な啓発ということで出前講座も実施しております。この出前講座の際には,本市で作成しました障害者差別解消法のリーフレット,これが今1万6000部ほど作成しておりますが,既に8000部程度をこういった講座で配布していると,こういった状況でございます。



◆23番(西本章) それから,今まで,いわゆる障害者の施設にしても高齢者の施設にしても,地域に開かれた施設という形で取り組みを進めてきたと思います。ただ,このことが,ある面逆恨みでといいますか,そういった形で,今回の場合はきちっともう施錠もされておりましたし,全く施設のほうには多分問題はなかったんだろうと思いますけども,ただ,今まで開かれた施設を目指していたものが,ある面でそういった何があるかわからない,こういった事件があるとすれば,それに対する備えもしていかなきゃいけない形で,新たな課題が出てきているような気はします。もう既に,いろんな施設のほうとか安全管理を含めて,いろんな不審者対応等々の取り組みもされているようなんですが,多分今までは,そういった施設の中においては,不審者対応の練習とかそういった訓練なんかは,まず多分してなかっただろうと思います。ただ,そういったこともこれからはしていく必要があるのかなという部分,それから,ある面,開放的な施設においては,そういう危険性も含んでいるんだということの認識が必要だと思いますので,またそういった面につきましては,改めていろんな関係施設のほうに情報提供等々を含めてお願いしたいと思います。

 質問なんですけども,この相模原の事件を受けて,国や県からはそういった福山市のほうへ要望といいますか,こういう取り組みをしなさいというものが来ておるんでしょうか,お聞かせください。



◎保健福祉局長兼福祉部長兼福祉事務所長(神原大造) 今回の相模原で起こりましたこの事件,7月26日未明に起こった事件でございます。国のほうからは,同日付7月26日付で,障害者施設のみならず福祉施設全般において,入所者あるいは利用者の安全の確保に努めるようにという文書をいただきまして,翌27日には全ての施設にこういった文書をお送りして,注意喚起をいたしたところでございます。国だけの取り組みで申しますと,8月に入りまして,こういった事件を受けて障害をお持ちの方自身の心のケア,あるいはこういった施設に従事しておられる職員の方の不安,こういったものもございまして,そういった心のケアをしっかり保健部局,こういったところと関係を十分保ちながら,そういった不安に対して対応するようにという文書もいただいているところでございます。

 国においては,8月,この文書を発せられたと同時に,この事件に対する検証チームというのをつくっておられまして,4回ほどこれまでその検証を行い,中間的な取りまとめも行われているという状況でございます。この9月に入りまして,あわせて改めてこういった防犯,特に不審者の対応,こういった部分についての安全確保を図るようにという通知を9月15日にいただきまして,これについても施設のほうに周知をしているという状況でございます。

 県におかれましては,事件がありました7月26日付で,これは広島県のほうで所管されておられます障害者施設に対して注意喚起の文書を発せられておるということでございます。あわせて,ほぼ国の動きと同じでございますが,県内の全てのこういった福祉施設について,防災はもとより防犯対策,こういったことについて至急に自己点検をするようにということの文書をいただいておりまして,これも同様に,本所を経由して各施設,事業所のほうに周知したところでございます。

 以上であります。



◆23番(西本章) それでは,少し視点を変えて質問させてください。

 障害者施策にかかわりまして,6月議会でも我が会派のほうで,手話言語条例についての質問をさせていただきました。そして,会派としまして,7月14日,埼玉県朝霞市のほうへ視察に行ってまいりました。朝霞市では,朝霞市日本手話言語条例という形で,いわゆる普通では手話条例,言語条例と言うんですけれども,日本手話という形で,ちょっとそのこだわりもあったんですけど,その辺についても,私たちもある意味では知らなかったんですけれども,学習をしてくることができました。そして朝霞市の場合,住民が約14万人です。そういった中で,日常的に手話を必要とされる方が40人くらいおられるというような把握をされておりました。

 今回,少しまたその手話言語条例の制定についてこれからお尋ねするんですけど,まず福山市で今,手話を日常的に利用されている方がどの程度,何人ぐらいおられるのか,把握しておられましたらお聞かせください。



◎保健福祉局長兼福祉部長兼福祉事務所長(神原大造) 日常的に,手話によってコミュニケーションを図られておられる,そういった方がどのくらいということでございます。

 これについては,私どももまだ正確に把握し切れてはおりません。一つの目安として,考えられる数字を少し申し上げさせていただきたいというふうに思います。

 聴覚に障害がある,あるいは平衡感覚,こういった部分のところの分類で,1級から2級の手帳をお持ちの方が500名おられます。これが,全て手話を必要とするということではございません。最も近い数字と思われるのが,当事者の方々の団体の会員の数というものをお聞きしております。これが,大体100数十名ということでございます。いろんな自治体との人口比等を考えていきますと,おおむね200名程度の方が日常的に手話を専らとしてコミュニケーションされていると思っているところでございます。具体的に明確な数値は持ち得ておりません。

 以上でございます。



◆23番(西本章) 我が福山市議会でも,2013年の12月の議会で,国に手話言語法の制定を求める意見書を採択しております。そして,これも皆さんもよく御存じのように,国内の全地方議会,1788あるそうですけども,全ての地方議会でこの意見書が採択をされております。

 そうした中で,新しい動きとしまして,7月21日に手話を広める知事の会設立総会というのがありまして,そこには36道府県の参加があったようです。大方,もう7割ぐらいになりますが,それぐらいの36道府県の知事さんが参加されて手話を広める知事の会設立総会というのがあったそうです。また,そうした中で,今,全国の状況を見てみますと,手話言語条例の制定がこの6月議会にも5つ取り組みが行われまして,全部で52の自治体で取り組みがされているそうです。そしてまた,もう一つ新しい動きとしまして,全国手話言語市区長会という,要するに市長さん,区長さん,町長さん,そういった方たちの集まりがこの6月にあったようです。そして,その中には,参加をしますという方を含めて,約250の市区長さんのお名前がずっともう賛同署名といいますか,そういう方が出ております。

 福山市も,ぜひこういった会に加わってはいかがかと思うんですが,それについて御意見をお聞かせください。



◎保健福祉局長兼福祉部長兼福祉事務所長(神原大造) 全国の手話言語,これの市区長会ということで,本市におきましても,6月の設立に向けてお誘いがございました。これにつきまして,本市としましては,もちろん全国での手話言語の法制化ということについては,福山市議会においても意見書も採択されております。そういったことで,それについて一定の取り組みをする必要があるという認識は持っております。ただ,この会について,条例もあわせて制定するというような目的もあるようでございまして,これまで本市といたしましては,手話については,言語ということであれば,広域的な取り組みが求められるということで,本市独自の条例制定には慎重な立場をとっておりましたので,今回は設立の段階では,これへの加入ということについては見送りをさせていただきましたが,今後,こういった全国的な広がりというものも踏まえて,改めてこれへの加入ということについて,検討していきたいというふうに考えております。



◆23番(西本章) 6月議会の中でも,条例の制定については国の動向を見てということがあったんですけども,こういった会も,いろいろさまざまな取り組みも進んでおりますので,そういった取り組みも見ながら,また全国的な動きも見ながら,一日も早く,福山市もそういった形の条例の制定をしていくべきだろうと思いますので,その辺は強く要望させていただきたいと思います。

 次に,児童虐待についての質問をさせていただきます。

 まず,児童虐待を考えるときに,一番大事にしなきゃいけないのは,その当事者である子どもの心の傷,それをどう支援するか,そのことができるのかという点が1点。そしてもう一つ,背景として,市長答弁のほうにもありましたけども,地域からの孤立や子育ての不安,経済的理由等々という形で,加害者が追い込まれている実態,そうした2つの側面があるような気がします。そういった,加害者が追い込まれているそういう状況を何とか周りで支えること,支援することが,今,大事に思います。そういったことを踏まえて質問をさせていただきます。

 福山市で,337件の虐待という形で,通報,通告を含めてあるようですが,そのうち一時的なものであるのか,それとも,悪質なものといったら言い方がいいかどうかわかりませんけども,日常的な虐待の事案というのがそのうち何件ぐらいあるのか,お聞かせください。



◎児童部長(西頭智彦) 児童虐待の内容についての御質問でございますけれども,どういった虐待の内容かということでございますけども,337件,相談・通報件数ございますけれども,このうち大変重篤な事案ということで,3件については,施設入所対応を行ってきているところでございます。そうした家庭のやはりさまざまな状況がございます。一番は親の養育力の課題というのが非常に大きいケースについて,この親子というのを一緒に生活させることは非常に危険だというようなことで,そういった親子を離して施設に保護するという重篤なケースは3件ございました。

 以上です。



◆23番(西本章) 全国的には,子どもの命を奪うといった形での事案がたくさん発生しているようです。幸いにも,福山では多分そういう事案がないということなので,これはいいことだと思うんですけども,そういった形で追い詰められていって,子どもの命までも奪うというような虐待が他にはたくさんあるということも踏まえて,いろんな施策に取り組んでいただきたいと思います。

 そうした中,今,児童部長さんも触れられたんですけども,私が気になりますのは,337件のうち実母と実父をあわせて約300件,約8割が毎日ともに生活をしている,当然,家族ですから一緒に生活します。そういう一緒にいる両親から,逆に言いますと,子どもはそこから逃げることは当然できないわけです。そして,その年齢を見てみますと,0歳から小学校へ行くまでの子どもたちが216人とこれも大方6割くらいありますかね,そういった形での率を占めております。

 今,ちょっと説明もされたんですけども,私はある面で,言い方は悪いかもわからないんですけども,虐待が日常的に行われる,そういった場合には,一時であってもいろんな対策ができるまで逃げられない子どもを保護すること,そういったことも必要なような気がします。今,その3件が全部それに当たっているかどうかはわかりませんけれども,そういったある面で関係者がその親子を一時的にも離して,お互いを少し時間をおいて見ていくこと,そういったことも必要なケースもあるような気がするんですが,それについてはどうでしょうか。



◎児童部長(西頭智彦) 一番いいのは,親子が一緒に生活できるということが最善のあり方なんですけれども,やはり一時的にでも,保護者との分離が必要となるというケース,これは昨年度の例を振り返ってみましても,親の側に精神的な疾患であるとか,あるいは望まない妊娠,出産で育児を放棄してしまう,こういったケースについては,これはどうしても家庭の中で子どもの健全な養育というのはできないだろうということで,今,一つの例を挙げましたけれども,そういったケースをそれぞれの通報,相談を受けたときに確認をする中で,子どもの安全を第一に対応してきているところでございます。

 以上です。



◆23番(西本章) そして,困窮家庭,それから子どもの貧困への対応としてさまざまな取り組みが,経済的な支援,それから就学の支援,就労の支援,学習支援といった形でやられていますけども,どこらでそういうものを,一体的に取り組まなければならないと思うんです。これが,個々,別々に取り組みをしておれば,当然,効果を発しないと思います。調整する場は,多分それが,すまいる・ねっと・ワークなのかもわかりませんけども,どういう形で各機関が連携をとっているのか,そのことをお聞かせください。



◎児童部長(西頭智彦) 先ほど市長の御答弁にもございましたけれども,今年度から教育委員会,そして福祉部,児童部,この3者が連携をする連携会議というのを立ち上げてございます。一番最近の会議の中で,今まで教育委員会,福祉部,児童部が,それぞれの専門性の中で支援をしてきておりますけれども,そういった各部門の支援の内容について,相互理解を図っていこうということで,まず,共通認識を図ったところでございます。そして,今後については,事例検討を行う中で具体的にどういったかかわりがそれぞれの部門でできるかというシミュレーションをしていこうということを今考えております。そのシミュレーションを通して,今後については,具体的な事案について,この役割を確認しながら取り組むこととしております。

 また,今年度実施をしております中学生を対象にした高等学校の進学の学習支援事業というのがございますけれども,この実施に当たりましても,教育委員会,児童部,福祉部で協議をいたしまして,対象者の選考でありますとか,あるいは残念ながら対象から漏れた生徒について,福祉部で実施しております子どもの健全育成事業でありますとか,あるいは教育委員会が実施しております土曜チャレンジ教室,こうしたところへ御案内するという点でも協議の場を持っているところでございます。

 以上です。



◆23番(西本章) 今年度から,そういった形で庁内連携がとられていくということなので,これからそのことが実を結んでいくんだろうと思いますのでよろしくお願いします。

 そして,質問が少し前後したようにも思うので申しわけないんですけども,いわゆる虐待の対応の中で,もう一つお聞かせください。

 昨年度は337件ということでしたが,これまでを含めまして,いわゆるアフターケアといいますか,追跡調査といいますか,その多分1回だけの支援ではとどまらないんだろうと思います。その事後のこと,アフターケア等について,お聞かせください。



◎児童部長(西頭智彦) アフターケアについての御質問でございます。

 児童養護施設を退所した児童の支援ということで,お答えさせていただきます。

 乳児院や児童養護施設を退所して家庭復帰するには,子どもが家庭や地域で安心・安全に暮らせる環境を確保することが大変重要でございます。そのため,子ども,家族を支えるための地域で中心的な役割を担うのが要保護児童対策地域協議会,いわゆる福山市児童虐待防止等ネットワークでございます。家庭復帰の方針決定後は,個別ケース検討会議を開催しまして,保健師,学校,保育所,民生児童委員など,地域でかかわる機関が家族の現状に関する情報を共有しまして,東部こども家庭センターとも連携を図る中で,家庭復帰後の具体的な支援方法や役割分担を決める中で,児童や家庭の支援,虐待の再発防止に取り組んでおります。

 また,広島県児童養護施設等退所児童サポート事業というのがございます。これは,県の委託事業でありますけれども,県から委託を受けました児童養護施設等の児童福祉司等の職員が,児童,保護者の相談に対応するとともに,保護者への助言指導も行っております。さらには,東部こども家庭センターが実施しております家族療法事業というのがございますが,家族の養育機能の再生や,家庭復帰後の子どもが抱える問題の改善に取り組んでおります。具体といたしましては,保護者を対象としては,グループワークによる手法で,フリートーキングで心情や体験を共有したり,またペアレントトレーニングというのも行っております。また,子どもに対しては,発達段階に応じまして,設定遊びでありますとか,あるいは音楽療法等によって,これもグループワークの手法によって行うわけですが,心のケアであるとか,あるいは親子関係の改善,子どもの自立性等を育む,そういった取り組みを行っております。

 以上でございます。



◆23番(西本章) 児童虐待では,もう早期発見,早期対応をすることがまず一番だと思います。そして何よりも,当事者である子どもに寄り添った,温かい支援が必要なこと,そしてその虐待の背景である加害者への取り組み,そういったものに一体的な取り組みをしていただきたいと思います。そして総合的に,親の就労であったり教育,そして福祉の課題,医療の課題,労働など,そういったいろんな側面があると思いますので,常に連携をとりながら取り組みを進めていただくことを要望をしておきたいと思います。

 次に,特別支援教育についてお尋ねをしました。そして,この10年間という形で,具体的に生徒が減少しているのは私自身もわかっておりましたけれども,この間,支援学級の増,それから該当の子どもたちの生徒の増というのが,かなり学級数でいえば10年前と比べて2倍,それから生徒児童で見れば3倍になっていると思います。答弁の中にありましたように,2006年からの特別支援教育という位置づけの中で,取り組みがされてきたということもあるだろうと思います。

 まず,最初にお尋ねしたいのは,こういった状況は福山だけの状況なのか,それとも県内他の市町でも同じような状況であるのか,わかっておれば教えてください。



◎学校教育部長(立花正行) 特別支援学級,あるいは通級学級の増加についての他市町の状況ということについてのお尋ねでございます。

 現在,広島県の中でどのような状況かということについて,若干調べをしております。例えば,広島市,あるいは尾道市,三原市等は増加の傾向にあるということを聞いております。逆に,東広島市は若干減少の傾向にあるということを聞いております。

 以上でございます。



◆23番(西本章) 市町によっては,そういった形で違うところも出ているようなんですね。わかりました。

 それから,特別支援学級に入級する場合の入級基準,どういった基準があるのかお聞かせください。



◎学校教育部長(立花正行) 入級基準についてのお尋ねでございます。

 この入級基準でございますが,これは文部科学省の教育支援資料に示されております就学基準としております。どのようなものかということを少しだけ補足説明をさせていただきますと,例えば知的障害であれば特別支援学校の対象者というのは,知的発達の遅滞があり他人との意思疎通が困難で,日常生活を営むのに頻繁に援助を必要とする程度のものというような基準で,特別支援学級知的の対象者というのは,知的発達の遅滞があり他人との意思疎通に軽度の困難があり,日常生活を営むのに一部援助が必要で社会生活への適応が困難である程度のもの,こういったような就学基準というものがございます。

 以上です。



◆23番(西本章) さまざまなそういった基準もあることもわかりました。

 そうした中で,毎年この時期からもう少し9月,10月になりますと,来年4月に新しく小学校へ入学する子どもたちの進路をめぐりまして,さまざまな保護者の思いがあったり,それから受け入れる学校の条件があったり,さまざまな中の条件の中でこれから論議がされていくことになるんだろうと思います。

 そういった中で,ある面で学校であったり,特別支援学級であったり,それから通級であったり,普通学級,そういういろんな選択肢があると思います。そういった形で,就学指導の申し込み,うちの子どもについて,審議等で決まっていたら受けたいという形の文書がありまして,そういった文書をもとに,教育委員会のほうで,支援委員会のほうで論議をされていくということになっているんだろうと思います。

 そして,その相談からどこを選ぶかという決定までのシステム,その流れについてお聞かせください。



◎学校教育部長(立花正行) 就学の流れ,手続というところの御質問でございますが,就学前の子どもをお持ちの保護者は,保育所あるいは幼稚園等の所属長に対してまずは相談をするようになります。所属長のほうからは,保護者の思いをしっかり受けとめながら,そして就学指導申込書という書類がございます。そういった書類をお渡しになりまして,希望の就学先を記入するということをされます。その後,所属長を通じまして,教育委員会のほうへ申し込みがございます。教育委員会はまずその申し込みを受けまして,子どもの実態把握をしたり,あるいは保護者との面談を行っていきます。その面談の中で,保護者がどういった思いであるのか,あるいは子どもがどのような実態にあるのかということをしっかり把握をしてまいります。その後,福山市教育支援委員会のほうに審議を依頼しまして,その審議意見を,所属長のほうに通知をするようになります。そして,所属長から保護者にその内容をお知らせいただくということになります。保護者は就学先について検討され,最終的な判断を,所属長を通じて教育委員会に回答するというような一連の流れになっております。

 以上です。



◆23番(西本章) そうしますと,最終的な,いわゆるどこへ進学していくかという決定権は,保護者のほうにあるということで間違いないですね。



◎学校教育部長(立花正行) 保護者の決定権というところでございますけれども,全て保護者の御希望どおりになるかという点については,そういったことにならない場合もございます。というのも,教育委員会といたしましても,そういう福山市教育支援委員会の審議の内容を受けまして,さらにしっかり保護者の話をお聞きします。また,保護者の願いや思いをしっかり聞いていくわけでございますが,保育所等の活動から学校教育という非常に大きな環境の変化がございますので,そういったことを踏まえまして,就学基準やあるいは心理検査の結果とか,あるいは診断の有無など一人一人の障害の状況に応じまして,より適切な教育的支援が受けられるのはどこかということを教育支援委員会の中で審議されるため,そのことはしっかりと保護者にもお伝えする中で,保護者の御希望どおりにならないという場合もございます。しかし,改めて保護者からの御要望があれば,そのことは教育委員会としてしっかり説明もさせていただきますし,保護者の御意見もしっかり受け入れて,その上での保護者の判断ということになります。

 以上です。



◆23番(西本章) だから,最終的には,保護者の判断というふうな形になると思いますので理解できました。

 そして,もう私も余り時間がなくなりましたので,枝廣市長のほうから,妊娠から育児支援までのいわゆるネウボラ,新たな育児を含めて,そういった方針が出され,これから和光市等の連携等もされていくように今聞かせていただきました。

 そうした中で,今,私が,この間ずっと障害をお持ちのお母さん方と話していく中で,福山市もこれを使っていると思いますけども,心をつなぐサポートファイルひろしま結愛〜yui〜というのがあるんですけども,ずっともう育成歴を全部記入していく,例えば予防注射はいつ打ちました,いつごろどの病院にかかりましたという形で,詳しく記入していくものがあるんですけども,そういった母子手帳とはまた別に,もっと詳しくいろんなことが記入できる結愛〜yui〜というものがあるんですが,これが十分に活用されていないんじゃないかというふうにも考えるんですけれども,どういうところへ配布されるかということを中に書いてあるんですけれども,療育手帳や身体障害者手帳をお持ちの方,それからいろんな形で相談があった方には,こういったものをお渡ししていますよという形であるんですけども,これが果たしてこういったものがきちっとあれば,今,これから市長が言われているネウボラに取り組むにしても,小さいときからの育成歴がきちっとまとまってある,それを基礎に話をしていけば,例えば,どこか病院に急にかからなきゃいけないとき,いろんな施設に急に預かってもらわなきゃいけないとき,そういったときも,その資料があれば,きちっと見てもらうだけでわかるような資料があると思う。これが,果たして有効に活用されているのかどうか,これは障がい福祉課から出ていると思うんですけど,その辺については,どのような認識をお持ちなのかお聞かせください。



◎保健福祉局長兼福祉部長兼福祉事務所長(神原大造) サポートファイル結愛〜yui〜の今後の活用方策も含めてということでございます。

 これにつきましては,広島県のほうで,統一的な様式を作成されております。発達に課題がある,あるいは障害をお持ちのそういった方の保護者のほうで,本人の生育歴であるとか,これまで受けた支援の中身,今後してほしい支援のあり方,こういったことを非常に細かく書くようなものでございます。これにつきましては,これまで本市としても,こういった手帳を交付するとき,いろんな機会を捉えてお渡しするということをやってきております。ただ,今現在,全体で,福山市内でこのサポートファイルをお渡しした数というのは,1100程度でございます。毎年,恐らく窓口で50から60ぐらいが出ているという状況でございます。配布場所そのものは,障がい福祉課であったり,あるいは機関相談支援センターであるクローバーであったり,それぞれの拠点支所,あるいはこども発達支援センター,こういったところで,単純に配布ではなくて中身のことをしっかり説明して親御さんにお渡ししているというところでございます。また,ホームページにも掲載しておりますので,直接ダウンロードをされて使われている御家庭もあるのかなというふうなところでございます。

 今後,いわゆる福山版のネウボラということの中で,特に発達に課題がある子どもさんのケア,あるいは親なき後まで含めてのそういった長い支援,こういったことに非常に有効であるというふうに捉まえておりますので,こういった活用については,しっかりと取り組んでいきたいというふうな思いでございます。

 以上でございます。



◆23番(西本章) 私も,枝廣市長のネウボラの取り組み,これからその取り組みが始まるということを楽しみにしておりますし,それと同時に,そういった結愛〜yui〜というものがあるとすれば,私は,それは障害を持った子どもたちだけじゃなくて,いわゆる持っていない子どもについても,そのことをきちっと記録していくものとしてずっと残していくことができるものだと思いますので,もう少しその用途を広く考えてもらって,また理事者の皆さん,もう一度そのことを見直していただいて,いろんな機会に障害をお持ちのお子さんだけでなく,もっと広い面で捉えていただいて,こういったものが基礎的な資料があれば,これからずっと大きく成長していくに従って,その記録が皆残っていきますので,そのときにいろんな写真を入れていったり,ファイルもできるようになっていますので,そういった取り組みをできるんじゃないかと思いますが,もう一遍,この結愛〜yui〜の活用方法,それからネウボラと一緒にそのこともできるような気がしますので,再度そのことを検討をしていただきたいと思います。

 次に,最後になりますけど,学校給食の取り組みについてお尋ねをいたします。

 実は,私も,2つの学校とも,給食が始まりまして,学校にちょっと御無理をお願いしまして,その給食の実態,様子を見させていただいています。子どもたちにまず聞きましたら,どんなんね,おいしいかい,たのしいかいって聞いたら,中学生だと,よそのおじさんになかなか素直には答えてくれないんですけども,うん,いいよという感じで,軽くいなされましたけれども,楽しみにしているというのは感じました。そういう形で,2つだけの中学校ですけど,始まってきて,取り組みをこれから拡大していくことを期待するものです。

 そうした中で,何点か気になることがありましたので,お尋ねをさせてください。

 まず,配膳室というのが2つの学校ともそろっております。要するに,最初には,御飯の業者が持ってきて,鍵をあけられまして,その中へ御飯を置かれて,また鍵をかけて出ていかれます。そして,しばらくすると,今度は,駅家のほうは,新市のセンターから車両が来ます。それで,加茂中学校のほうは,加茂小学校のほうから車両が来ます。そういった中で,配膳室に当然その食材が全部入っていきます。思ったのが,両方とも,その部屋には,クーラーは要るか要らないかは別個として,クーラーもなければ,空調もないような状態でした。暑いときもあれば,寒いときもあります。時間はそんなに長い時間で1時間,御飯の場合で1時間ぐらいしかないんだろうと思いますけども,暑いときも寒いときもあるとすれば,中には,食材が入ったときには人が入りませんので,食品を管理するために換気扇ぐらいはあってもいいんじゃないかというふうに思ったんですけれども,そういったことについての課題は,今お持ちじゃないでしょうか。



◎学校教育部長(立花正行) 配膳室の空調についてのお尋ねでございます。

 今回,試行におきまして,両校の配膳室には,温度計と湿度計を設置しております。そして,日々の室内の温度などは,確認して記録をつけていくということをしております。今後におきましても,継続的にこの調査はしてまいりまして,配膳室の状況を把握しながら,今後検討してまいりたいということを思っております。

 以上です。



◆23番(西本章) 私も,その記録を見せていただきました。丁寧に,皆つけられておりました。時間を,同じ時間でずっと記録をとられておりました。

 それからもう一点,校長さんとお話をしているときに,食物アレルギーの子どもと私は全部その子どもたちに直接会って話を聞いたんですよということを聞かせていただきました。食物アレルギーの子どもに対する取り組みはどんな取り組みをされていたのか,ちょっとお聞かせください。



◎学校教育部長(立花正行) アレルギー対応の状況についての御質問でございますが,食物アレルギー対応の必要な生徒につきましては,まず保護者に,医師の診断によります指示書を提出いただくようにしております。そして,アレルギー面談を,保護者,それから管理職,担任,養護教諭,栄養士,給食業務の技術員で行うこととしております。今回の試行でも,この対応は同様の対応をしておりまして,現在のところ,加茂中学校で10名,駅家中学校で14名,この食物アレルギーについての対応が必要であるということがわかっておりますので,そのことについて,対応を現在しているところでございます。

 以上です。



◆23番(西本章) わかりました。

 そして,中学校の給食費が1回290円だそうです。そうしますと,大体平均すると,月に20日かなというふうに計算するとすれば,月に約5800円の給食費がかかるようになってくると思うんですけれども,約6000円近いお金になります。家庭によっては,この6000円というのは結構大きな負担につながるんじゃないかというような気もします。

 そうした中で,この給食費というのは就学援助の項目には入っているんでしょうか,お聞かせください。



◎学校教育部長(立花正行) 給食費が就学援助の項目に入っているかという点でございますが,これについては,入っているという状況にございます。



◆23番(西本章) わかりました。金額的には大きな問題,これが毎月のことになりますので,そういう形でなっておれば安心しました。ありがとうございます。

 そして今,この間の議会の答弁の中で,試行の問題につきましては早期の完全実施に向けて取り組むという形で,早期という言葉が何回も繰り返し出ているような気がします。じゃあ,逆に,次の試行はどうなるんですかといいますと,それは検討中だという形で今まで返ってきております。今度は,中心部における試行も始めていきたいということになっております。今,2校試行しておるんですけれども,その試行の終着点というのがあるんですか。それとも,もうこれは,例えば来年の4月から実施というふうに捉えればいいんですか。その辺はどういうふうな意味合いをお持ちなのか,お聞かせください。



◎学校教育部長(立花正行) 今,この9月に試行を始めたばかりでございますので,その検証結果を踏まえてということになりますので,そこはまたその検証の成果,課題を踏まえての判断をさせていただきたいと思っております。



◆23番(西本章) わからないんですけど,わかりました。

 そうしますと,今,2つの学校が,第1次の試行ということになりますかね。それで,新たにまた,第2期といいますか,中心部で試行が始まるという形で,親子方式に近いものになるのかなということになりましたら,今の施設で十分なところがあれば,十分でないところは改修等々の含みもあるのかな,そしてまた,その試行についても,来年4月から,9月からですと,聞いても多分それは検討中だろうということになると思いますので,もうそれは改めてはお聞きしませんけれども,今,2校の試行を通しまして,一日も早く,教育委員会も答弁されているように,そして何よりも子どもたちの保護者が期待しておりますように,完全給食の実施が早期に行われることを要望して,質問を終わります。(拍手)

 (23番西本 章議員質問席を退席)



○副議長(宮地徹三) 次に,17番大塚忠司議員。

 (17番大塚忠司議員登壇)(拍手)



◆17番(大塚忠司) 新政クラブの大塚です。一般質問を行います。

 初めに,今後の市政運営について質問します。

 まず,選挙戦の総括と市政運営の基本姿勢について質問します。

 8月28日の選挙において,枝廣市長は,12年ぶりに福山市の新リーダーとして,政党や企業,各種団体など,多くの支持,推薦を得られ当選されました。お祝いを申し上げるとともに,今後の行政手腕に期待をしております。

 選挙戦で枝廣市長は,羽田前市長の行政運営の継承とさらなる発展を決意され,福山がもっと輝き,市民が誇れる魅力あるまちにすると意気込みを語り,5つの挑戦としてテーマを定められました。

 これらの内容を,個人演説会や街頭演説などを通じ,開催した地域の課題に即した形で,御自身の思いを主張されてきました。また,この選挙戦を通して,多くの市民から,さまざまな意見をみずから聞かれたと思います。

 今回の選挙では,立候補されたのが2名であったこともあり,候補者の言動などもより詳しく報道もされ,それぞれの主義主張が明確でありました。立候補された村上氏は,若さを持って,思い切って何かをやってくれそうといった市民に期待感を深く印象づけ,浸透を図る狙いを持って選挙戦に臨まれたと感じました。

 選挙においては,約13万8000人が投票され,村上氏の得票数は6万3844票で,投票者数の約46%を占めており,一方,枝廣市長は約53%を占めた,接戦と言える結果でした。

 これらのことから,これまでの行政運営に,少々物足りなさや不満を感じておられた方々の思いを村上氏が束ねられたと感じるところですが,今後の行政運営に期待をされていること自体は同じだと私は思います。

 選挙戦で感じられたことや投票率なども含めた選挙戦の総括と,今後の市政運営での基本的な姿勢について,お示しください。

 次に,100人委員会の設置について質問します。

 今年度は,第四次福山市総合計画の仕上げの年でもあり,新たなまちづくりのビジョンとなる第五次福山市総合計画策定の重要な年でもあります。

 時代の変化に敏感に対応し,より一層,市民のニーズに沿ったまちづくりを進め,次の時代へ歩み始める指針となる計画にするために,新たなリーダーの枝廣カラーの反映は欠かせないと考えます。

 所信表明では,市長が掲げた5つの挑戦について,第五次福山市総合計画に位置づけるとされており,先般,福山市総合計画審議会で素案の答申があったところです。

 また,市長は,市の未来ビジョンをつくるため,100人委員会を設置する考えを示されています。準備室を設けた上で,市民,有識者,行政で委員会を構成し,少子化や駅前の活性化,防災や競馬場跡地の利活用など,多くのテーマについて市民の意見を聞くとされています。未来のビジョンをつくる夢のある場には,将来を担う若者にも多く参加していただき,意見を交わせる場になればと,会派としても期待をしています。具体的な取り組みは今後示されると思いますが,現時点でどのような取り組みになるのか,またどのようなスケジュールで取り組まれるのか,お考えをお示しください。

 次に,中心市街地活性化について質問します。

 福山駅周辺部の中心市街地は,鉄道を挟んで,南北で異なる雰囲気があり,その特色に合わせたまちづくりを行ってきた経緯があります。

 福山駅南側は,宮通りなどの電線類地中化や,福山駅西町線整備,アイネスフクヤマの完成,さらなる利便性の向上に駅前広場と地下送迎場の整備を2012年に完成し,これらによって本市が主体的に実施してきた基盤整備はおおむね完了を見ました。しかし,その一方で,伏見町市街地再開発事業は組合の解散で白紙となり,商業ビル旧キャスパはいまだ動きがなく,行政主導を望む意見も多くあります。

 市長は,市長選挙へ挑戦するに当たり,47万人の都市にふさわしい雰囲気であるだろうか,もっと,活気があって風格が感じられてもよいのではないだろうかと,帰郷で福山駅へおり立つたびに感じていたと,率直な感想を述べられています。選挙期間中においては,国際会議などを開催でき得るコンベンション機能や,子どもからお年寄りまで,世代間を超えて集える環境を整えたいと発言されています。今議会の市長説明では,福山駅前は,まちのにぎわいを実感しづらくなっているとして,伏見町再開発については組織横断的な体制で取り組むとされ,高度でさまざまな機能を有した顔づくりを進めるとされました。

 そこで,質問をいたします。

 1点目に,伏見町の再開発について伺います。

 私どもの会派は,中心市街地の活性化に,伏見町の再開発は重要で必要な取り組みであると考えています。今まで,行政のかかわりは,地元関係者らがみずから考え,事業に主体的に取り組むことが大切であるとし,状況に応じた支援を行政が行ってきました。6月には地元地権者を集め,勉強会を開き,意見交換をされています。

 市長は,暗礁に乗り上げている状況の伏見町再開発について,行政が先頭に立ち,スピード感を持って取り組むと前向きな発言をされましたが,これは,行政が主導し,再開発を進めると捉えてよいのか。また,その中でコンベンション機能などについて検討する考えであるのか,その真意をお聞かせください。

 2点目に,福山駅北口広場の整備について伺います。

 福山駅北側は,福山城公園を中心に,美術館や博物館など,芸術文化施設が集積し,緑化などの整備もされた文化ゾーンが形成され,落ちついた空間を形成しています。現在は,インバウンド観光で外国人を福寿会館へ招く取り組みも行い始め,今後,一層環境整備が必要に思います。

 特に,福山駅北口の広場は,タクシープールと乗降場,乗用車や観光バス送迎スペース,市営駐車場が限られたスペース内にあり,休日や休日前は自動車が混雑する状況にあります。福山駅北口の正面では,たびたび乗用車が送迎のために停車することが見受けられ,これによって,短時間の停車であっても渋滞を引き起こしています。車の運転は運転手のモラルに頼るところですが,歩行者の道路横断を阻害する要因にもなっており,対策の必要を感じているところです。

 また,福山駅北口は福山城を見上げることができる場所でありながら,狭い空間をより狭く感じられる,視界が開けない位置にあります。都市機能,あるいは交通機能の拡充の視点では,伏見町再開発の状況も勘案しながら考えていく必要も感じますが,観光客の誘致を進める上で,にぎわいの創出や見せる景観も考慮し,広場全体の見直しをしてはどうかと思いますが,お考えをお示しください。

 1回目の質問は,以上です。

 (枝廣直幹市長登壇)



◎市長(枝廣直幹) 大塚議員の御質問にお答えいたします。

 初めに,選挙戦の総括についてであります。

 選挙では,私の思い描く福山の未来像について訴えてまいりましたが,投票率が36.06%,得票率は52.85%であり,必ずしも全ての人に私の思いが伝わったとは言えない結果でありました。

 私は,投票行動に結びつかなかった有権者の64%弱に相当する市民の皆様方の思いも含め,多くの市民の皆様の思いをしっかりと酌み取り,これからの市政運営に当たっては,現場主義に徹し,多くの市民の皆様の声に耳を傾け,その声を行政の施策に反映してまいりたいと考えております。

 次に,市政運営の基本姿勢についてであります。

 私は,活力と魅力に満ちた輝く都市の実現に向け,我が国の発展を支えている物づくり産業や,すばらしい歴史・文化資源,そして,これらの価値を高めようと努力されている多くの人など,本市が持つ全国に誇るべき地域資源の魅力に磨きをかけ,市内外に積極的に発信することで,さらなる発展につなげてまいります。

 そのため,これまでの市政基盤を継承する中で,行財政改革を不断に実行し,持続可能な財政を維持いたします。同時に,人,物,金,情報が集積するよう,積極的,効果的に投資することにより,未来に向けた基盤づくりに果敢に挑戦いたします。

 そして,新たな市政運営の柱として,中心市街地の活性化と都市の魅力向上,希望の子育てと安心の医療・福祉など,5つの挑戦を掲げ,その実現に向け,県や国を初め,産学金官民の多様な主体と連携して,全力で取り組んでまいります。また,備後圏域のリーダーとして,圏域の一体的な発展に向け,5市2町の御意見をしっかりと聞き,さらに連携を深め,その責任と役割を果たしてまいる所存であります。

 次に,100人委員会についてであります。

 100人委員会は,市民に身近な市政の実現に向け,若い世代からシニアまで,あらゆる世代の市民の皆様とともに考え,問題意識を共有する中で,福山の未来づくりに向けた議論をするために新たに立ち上げるものであります。現在,年内には取り組みがスタートできるよう,委員会の仕組みや運営方法などを,部局横断的な体制で検討しているところであります。

 次に,中心市街地活性化について申し上げます。

 初めに,伏見町の再開発についてであります。

 福山駅前は,本市の顔として,都市の魅力のバロメーターとも言える場所であり,福山駅前広場に面した伏見町は,旧キャスパとともに,中心市街地活性化の軸として位置づけております。

 私は,少子高齢社会の進展により,必然的に消費が減少する,あるいは消費構造が変化すると考えられる時代においては,大規模な商業施設にとらわれることなく,幅広い世代のみずみずしい感性やさまざまな発想が集まり,まちづくりにかかわる仕掛けをつくることが重要と考えています。開放的な広場を中心に,住居や商業機能を初め,教育や趣味,生涯学習など,多くの人の知的好奇心を刺激する機能が集積し,住む,観る,憩う,学ぶ,働く,そして集うことのできる都市の顔としてのまちづくりの仕組みや手法を,国や県,大学,専門家,金融機関と連携して構築してまいります。

 そして,エリアの特性に応じた計画づくりや,地元地権者の合意形成,実行,運営などの各段階に応じた効果的な支援を,有利な財源を確保する中で,行政が先頭に立ちスピード感を持って取り組んでまいります。

 次に,福山駅北口広場についてであります。

 福山駅北口に位置する福山城は,福山駅前とともに,来訪者にまちを印象づける本市のもう一つの顔であると考えております。福山城を含む文化ゾーンへ人々をいざなう玄関口である福山駅北口広場周辺の現状は,朝夕のピーク時に,バス,タクシー,送迎車等の交通がふくそうし,雑然とした状況にあります。

 築城400年に向けた取り組みや,福山駅前の再生に取り組む中で,北口広場から福山城に至るエリアが歴史と文化の香る本市のもう一つの顔となるよう,事業効果や優先順位をしっかり検証しながら,福山駅前との一体性も考慮しつつ,検討してまいります。

 以上で大塚議員の御質問に対する答弁といたします。



◆17番(大塚忠司) 御答弁ありがとうございました。

 私が大きく2つ質問に取り上げましたけども,この内容は,既に本日までの今議会で議論がされた,多くの議員が質問で取り上げた中身でありまして,そのときの議論,あるいは内容を伺っております。同様の質問が重ならないように,再質問は控えながら,要望のみさせていただこうというふうに思います。

 また,今後の市政運営,あるいは5つの挑戦,こういった中身は,これから具体化していくような中身でもございますから,その時々で,また議論もさせていただきたいというふうに思っております。

 まず,市長の基本姿勢ということで質問をさせてもらいました。

 選挙後,市民の皆さんと接触する場面というのが結構ありまして,いろいろな方にお話を伺っておりますと,本当に枝廣市長に期待をされている,その大きさというのがよくわかります。お一人お一人,感じ方はちょっと違うんですけども,期待をされている中身というのは,主要幹線道の整備であったり,それこそ駅前の再生であったり,教育,文化,福祉と,いろんな分野で注目がされているというような状況であります。

 今後,こういった民意に期待に応えられるように取り組むということなんですけども,市長は,この議会の議論の中でも言われておりますけど,現場主義に徹するんだということを言われております。私が接する市民の方々,多くは労働者でございまして,その現場主義というのはもう身にしみておられる方々ばかりで,物すごい共感を覚えると,徹底してやってほしい,そんな思いでお話をされていることが伝わってきます。ぜひ,活力と魅力あるまちづくりに向けて,一丸となって取り組みを進めていただきたい,このことを要望しておきます。

 それから,100人委員会についてです。

 議会の議論の中では,市民の夢や,それから希望についてもお聞きしたいんだというような御答弁もありました。市民の意見を聞く中で,これはぜひとも取り上げて取り組みを進めなきゃいけないというものも中にはあるかもしれません。そういったことでは,中長期にわたって取り組みを進めるような対応が必要になってくるということも言えるんだと思います。また,具現化に向けてやっていかなきゃいけない。そういうことでは,第五次総合計画,実施計画,こういったところへの反映についても考慮していただきますようお願いをしておきます。

 それと,駅前の魅力ということでは,伏見町再開発を取り上げ,質問をさせてもらいました。

 これも,私が接する市民の方々と,その中心市街地にかかわっていろいろとお話をしておりますと,この再開発については,これは行政がやるんだという,そういうふうに思っている方々が,実は選挙後,非常に多いなというふうに感じております。これじゃあちょっとまずいぞと思って質問に取り上げたわけなんですけども,市長は選挙のときから積極的に,そして大胆にという,そんな言葉を用いながらやられてきました。質問でも触れましたけども,先頭に立つ,つまりは主導するというふうに,私はそんなふうに理解をしているんですけども,市長は言ってこられました。多くの市民が,福山市の課題について,市長の認識と共通しているところがたくさんあって,大きな期待を抱かれている中にあって,積極的に大胆にと言われていますから,伏見町については行政がやるんだと,端的に思われているんですね。そうではなくて,皆さんの理解と協力がなければ,地権者の理解と協力がなければ前には進みませんよという,そんな説明も加えるようなことをしているんですけれども,もちろん伏見町の皆さんはよくよくわかっていらっしゃると思うんですが,そのほかの一般の市民の皆さんの多くが,もしかしたら誤解をしているかもしれないなというふうに感じているところです。主導するというその主導というものを,少々違う捉え方をされているというような思いを持っています。これも,先般,この議会の中で,高田議員の質問のとき,そしてまた,今も答弁の中に含まれていましたけれども,地元の合意形成,実行,運営など,段階に応じた効果的な支援,行政が先頭に立ってそれらについて取り組んでいくんだと,こういう御答弁でありましたけれども,こういった内容が,もう少し前へ出ておかないとまずいんじゃないか。こういう説明を,やっぱり加えていかなきゃいけないというふうに思います。市長への期待感が大きいがゆえに,誤解されやすいというような問題点でございます。ぜひ,今後,駅前の再生推進室ですか,こういった取り組みを通じて御配慮いただきたい,このことをお願いしておきます。

 それから,駅の北口の広場について質問をいたしました。

 福山駅,私は,本市のエントランスだと思っていまして,表も裏もないんだというふうに思っております。いろいろと課題はあると思うんですけれども,ぜひ,取り組みを進めていただきたいというふうに思います。人の動線,あるいは見せる景観ということに触れさせてもらいましたけれども,そんなことに配慮しながら,整備を進められてはどうかと考えておりますので,検討を進めていただきたい,このことを要望しておきます。

 最後に,市長は,実行力ということを市長御自身が言われてこられました。そういったことでは,職員,行政一丸となって,企画力ということに期待をしておきたいというふうに思います。スピード感を持って今後の取り組み,進めていただきますことをお願いしながら,質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)

 (17番大塚忠司議員質問席を退席)



○副議長(宮地徹三) この際,休憩いたします。

          午後2時30分休憩

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             午後3時再開



○議長(小川眞和) 休憩前に引き続き,会議を開きます。

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○議長(小川眞和) 次に,5番八杉光乗議員。

 (5番八杉光乗議員登壇)(拍手)



◆5番(八杉光乗) 新政クラブの八杉光乗でございます。一般質問をいたします。

 4月の福山市議選で初当選後,初めての質問になります。よろしくお願いをいたします。

 私からは,支援者の方からも多くの御意見や御要望をいただいた,児童生徒の安心・安全の観点から,3点の質問をさせていただきます。

 子どもたちが心身ともに健やかに育つことは,国や地域を問わず,時代を超えて全ての人々の願いでもあります。学校は,児童生徒などが集い,人と人との触れ合いにより,人格の形成がなされる場であり,学校という場において,生き生きと学習や運動の活動を行うためには,児童生徒の安全の確保が不可欠であります。また,児童生徒は守られるべき対象であることに加え,学校において,その生涯にわたりみずからの安全を確保することのできる基礎的な素養を育成していくことも求められます。

 本市は,安全,快適な学校施設づくりの推進や,子どもを守る安全対策の充実など,子どもたちが安心して学校生活を送れるよう,学校施設の整備,また地域や関係機関と連携し,地域ぐるみで子どもたちの命,安全の確保に努め,学校における危機管理体制の充実に向けたさまざまな施策を展開され,その結果は着実に成果につながっていると考えております。そして,このことは,私自身,福山市民の一人としても大変誇りに思っているところであります。

 これまで学校では,大きな事件や事故災害が起きるたびに,安全の充実が叫ばれ,改善がなされてきました。しかしながら,昨今の何が起こるかわからないこの状況を鑑みると,事故,災害を未然に防ぐ,あるいは有事の際,被害を最小限に食いとめる,そういったことのできる,さらに深掘りをした施策の充実が必要ではないかと考えております。

 そこで,1点目の質問は,通学路の交通安全対策についてであります。

 本市は,2014年平成26年に策定した福山市通学路交通安全プログラムに基づき,保護者,自治会などの地域関係者による危険箇所の抽出,教育委員会,学校,道路管理者,警察及び地域関係者による定期的な合同点検,そして,その結果を踏まえた対策の検討,実施と,こうした取り組みを進めることにより,この数年で通学路の安全化も格段に向上したと認識をしております。

 また,6月定例会では,三好教育長より,これまでの経過並びに結果に加え,対策の効果を把握するための学校アンケート調査では,完了箇所の93%が期待した効果があったとの結果が示されました。

 そこで,お伺いいたします。

 福山市通学路交通安全プログラムが策定されて2年が経過しましたが,これまでの取り組みの成果と課題についてお示しください。

 また,点検結果,対策が必要とされる箇所のうち,現時点での対策未完箇所数と今後の対策実施計画についてもお示しください。

 私は,こうした安全化の取り組みについては,より現場,現地に着目した危険箇所の抽出,改善が必要であり,形骸化した取り組みにならないようにするためにも,多くの目で見て,多くの声を聞き,対策内容の改善,充実を図ることが重要であると考えております。そのためには,合同点検の場などにおいて,保護者や地域代表者などに加え,対象箇所の事情に精通した幅広い方々の意見を伺うことも有効ではないかと思いますが,教育委員会としてのお考えをお聞かせください。

 2点目は,学校における防災教育についてであります。

 本市の小中学校においては,福山市地域防災計画を踏まえた学校安全計画に基づき,地震や津波などの災害を想定した避難訓練を行い,みずからの命を守り抜くため,主体的に行動する態度の育成に取り組まれています。こうした,学校における防災教育,訓練は,自他の生命尊重を基本理念に,児童生徒が生涯にわたって安全な生活を営むことができるよう,自立的に安全な行動ができる態度や能力を身につける,さらには,実践的な防災能力を養い,生き抜く力を育む上でも,非常に重要な取り組みであります。ただ単に,形だけの避難訓練を実施するのではなく,地域の実態や状況に応じた実効性のある避難訓練がいざというときに役立つことは,言うまでもありません。このような訓練が定着をしている学校では,過去,有事の際に,人的被害に至らなかった事実もあります。

 本市の小中学校でも,学校安全計画や危険等発生時対処要領を作成し,いろいろと工夫をされた避難訓練が実施されているとは思いますが,避難訓練の考え方と実施状況についてお聞かせください。

 次に,避難体制のあり方についてお伺いします。

 小学校においては,1年生から6年生まで,発達段階に違いがある中,全ての児童が安全に避難できる体制が必要です。また,小中学校に通学する,障害のある児童生徒については,避難に際し,より以上の配慮も必要になります。こうした状況を踏まえ,学校での対応状況や課題を,今後の取り組み方針とあわせてお聞かせください。

 3点目は,学校施設の耐震化についてであります。

 学校施設の耐震化については,これまで,幾度となく定例会や委員会で議論されてきた内容ではありますが,改めて質問をさせていただきます。

 本市の学校施設耐震化は,2013年平成25年に策定した福山市立学校施設耐震化推進計画を踏まえ,計画的な整備に取り組み,2020年度平成32年度に全施設完了予定となっております。これは,国の目標である2015年度平成27年度完了に5年おくれるものであり,おくれの理由については,1970年代の児童生徒の急増期に,全国でもまれな20校を超える分離新設校が建設されたことにより,耐震化の必要な建物が多いなど,一定の理解はしているところであります。

 しかしながら,先ほども申しましたように,何が起こるかわからない,6月の豪雨被害のように,想定もしていない事態がこの福山で起こっていることも事実であります。有識者からは,中国地方で耐震化がおくれているのは,大規模地震の経験が乏しく切迫感が薄い面があり,いつどこで大地震が起きてもおかしくない。子どもたちが多くの時間を過ごす場所の耐震化は,喫緊の課題と捉えてほしいというコメントも出ておりました。

 そこで,お伺いいたします。

 本市の2015年度末平成27年度末の学校施設の耐震化率は,75.1%となっていますが,今年度,耐震改修工事実施後の2016年度末の耐震化率は,どれぐらいになりますか,お聞かせください。

 また,2015年度末平成27年度末時点で,本市における耐震性が確保されていない棟数は,97棟との文部科学省からの公表がありましたが,本市の完了目標である2020年度までの計画の具体をお示しください。

 さらに,その公表によりますと,耐震性が確保されていない建物のうち,震度6強以上で倒壊する危険性が高いといわれる,Is値0.3未満の建物は,広島県内で33棟,また,屋内運動場や武道場,講堂などのうち,つり天井の落下防止策がとられていない建物は,46棟とのことでありました。本市では,それぞれ該当する建物が残っているのかどうか,お聞かせください。

 最後に,耐震化推進計画についてお伺いします。

 私は,こと安全にかかわる取り組みは,ちゅうちょすることなく進めるべきだと思っております。児童生徒が大半を過ごす学校施設の安全化を早急に進めることが,安全に強いまちづくり,災害に強いまちづくりにもつながるのではないでしょうか。今までの議論経過を踏まえた中で,改めてお聞きします。耐震化の完了を,1年でも前倒しをする計画はありませんか,御所見をお示しください。

 以上で1回目の質問を終わります。

 (三好雅章教育長登壇)



◎教育長(三好雅章) 八杉議員の御質問にお答えいたします。

 教育行政についてお答えいたします。

 初めに,通学路の交通安全対策についてであります。

 2014年度平成26年度から,福山市通学路交通安全プログラムに基づき,関係機関,団体及び地域関係者の皆様による危険箇所の合同点検を行い,順次,対策を実施しているところであります。これまでの取り組みの成果といたしましては,それぞれの危険箇所の状況に応じて,関係機関,団体,地域が協力して取り組みを進めることで,実施率は74%を超え,短期間に幅広く多様な改善が図られ,児童の安全が保たれております。

 課題といたしましては,水路のふたがけや柵の設置等を行うことが,地域住民の利便性の妨げとなる場合や,道路拡幅に必要な土地や横断歩道の待機場所が確保できないこともあり,対応が困難となる場合があります。

 次に,6月末時点での未完了の箇所数については,173カ所となっており,未完了の箇所については,本年7月から8月に実施した合同点検において,改めて検討しており,今後,計画的に実施してまいります。

 通学路の危険箇所の抽出や合同点検の実施に当たりましては,学区自治会連合会等と連携をとって,関係者へ協力をお願いしているところですが,点検箇所によっては,その地域の事情に精通した住民の方の協力をお願いするなど,地域の皆さんとの幅広い連携を図ってまいります。また,これらの取り組みをPDCAサイクルとして継続していくことで,対策内容を改善,充実させ,通学路の安全確保に努めてまいります。

 次に,学校における防災教育についてであります。

 各学校においては,児童生徒一人一人が,災害発生時におけるさまざまな危険について理解し,正しい備えと適切な行動がとれるようになるために地震,津波,風水害,土砂災害などに対応する訓練や,それらを複合的に想定した訓練を,年2回以上実施しております。昨年度の実施回数の平均は,小学校で3.1回,中学校で2.3回となっており,今年度も,既に全小中学校で1回以上実施しております。

 訓練における,児童生徒の発達段階に応じた対応につきましては,事前指導の中で,学年に応じて災害発生直後の行動や避難の仕方など,指導事項を焦点化するとともに,低学年を優先して避難させることや,高学年は,近くにいる低学年と一緒に避難することなど,全ての児童生徒が安全に避難できるよう指導しております。

 特別支援学級の児童生徒につきましては,担任や介助員が避難経路を確認するとともに,児童生徒の障害の状況に応じて,避難時の誘導担当者を決めるなどしております。

 課題といたしましては,地域によって起こり得る可能性のある,浸水や土砂災害などを想定した訓練や,予告なしでの訓練が十分でないことが上げられます。

 今後につきましては,いつ何どき,生起するかわからない災害に対して,地域の実情を踏まえ,児童生徒がみずからの命を守るために適切な行動がとれる避難訓練となるよう,指導してまいります。

 次に,学校施設の耐震化についてであります。

 今年度は,校舎27棟の耐震補強工事を予定しており,工事完了後の耐震化率は,82.0%となり,昨年度末と比較して,6.9ポイント上昇する見込みであります。

 また,工事実施後の耐震性のない建物の棟数は,70棟となる見込みであり,うちIs値0.3未満の建物は,12棟となります。今後も,財源を確保する中で,計画的に耐震化に取り組んでまいります。

 なお,つり天井の落下防止対策につきましては,2015年度平成27年度末までに,既に,全ての撤去,改修工事を完了しております。

 次に,耐震化推進計画についてであります。

 学校施設の耐震化につきましては,福山市立学校施設耐震化推進計画に基づき,これまでも,重点政策に位置づける中で,耐震補強工事に特化し,集中的に取り組んできたところであります。耐震化に向けては,2020年度平成32年度末までに耐震補強工事,もしくは,校舎の建てかえを行うことで耐震化を完了することとしております。

 なお,景気の動向など社会状況の変化によって,建設業者の対応能力に限界が生じた場合であっても,目標とする2020年度平成32年度末までの耐震化を確実にするためにも,耐震補強工事の前倒しを検討してまいります。

 以上,八杉議員の御質問に対する答弁といたします。



◆5番(八杉光乗) 丁寧な御答弁,どうもありがとうございました。

 それでは,幾つか再質問をさせていただきたいというふうに思います。

 まず,通学路の交通安全対策についてでありますが,現状の成果と課題について,それぞれお示しをしていただきました。特に,短期間の間で,危険箇所の対策改善実施率が,もう74%を超えているということでございます。これは私も,大変大きな成果だというふうに思っております。

 また,課題については,地域住民の利便性とか道路事情,そうしたことによって対応が困難な場所もあるようでございますが,引き続き協議を重ねていただいて,課題解決に向けた取り組みをお願いしたいというふうに思います。

 未完の箇所数についてですが,6月末現在で173カ所ということでございました。この中には,課題にもありました地域住民の利便性の阻害につながるものや,道路事情により対応が困難な箇所も,含まれているというふうに思いますが,1回目で質問させていただきました地域の事情に精通した方,そういった方の意見を聞くことで,解決につながるケースもあるかというふうに思われます。ぜひ,幅広い方の意見を聞きながら,真の耐震化が図られるよう取り組みをお願いをいたします。

 それでは,通学路の交通安全対策について,もう少しお聞かせください。

 先ほど御答弁いただきました危険箇所の合同点検は,基本,2年に1回実施されるというふうに思いますが,例えば,通学路において交通事故が発生した場合など,そういったことは新たな危険箇所ということになろうかというふうに思いますが,そうした新たな危険箇所が把握された場合は,どのような対応をされているのでしょうか,お聞かせください。



◎学校教育部長(立花正行) 新たな危険箇所が把握された場合の対応という御質問でございます。

 福山市通学路安全プログラムに基づきます合同点検は,2年に1回実施することとしておりますが,交通環境が変わるなどで,学校から新たな危険箇所の抽出があった場合,適宜,合同点検を実施することとしております。なお,昨年度は,そういった随時の合同点検を,13カ所において実施しております。

 以上です。



◆5番(八杉光乗) ありがとうございます。そういった新たな危険な箇所が把握された場合は,その都度,適宜実施をされるということでございます。安全の取り組みは,もうこういった即効性が非常に大切だというふうに思いますので,引き続き御対応をよろしくお願いしたいというふうに思います。

 それから,私,通学路の安全化を進める上で大切なことは,危険箇所にカーブミラーや信号機を設置するといった,安全性の向上を図るハード面の対策とあわせて,そこの通学路を登下校で使用する児童とか,あるいは自動車でそこの箇所を通行する運転手の方への安全啓発といったような取り組みも,重要だというふうに考えております。現在,その啓発という点で実施をされていることがあれば,お聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いします。



◎学校教育部長(立花正行) 安全啓発についての御質問でございます。

 議員御指摘のとおり,ハード面だけでなく,そういった安全の啓発,あるいは安全マナーの徹底ということが,何より大切であるということを思っております。学校におきましては,児童生徒に教科を通じて,例えば社会科であるとか,体育であるとか,あるいは道徳,総合的な学習の時間,そういった学習活動を中心に,学校教育全体を通じて歩行者としての心得や,あるいは自転車の安全な利用,危険の予測と回避,あるいは交通ルールの意味,そういった安全教育を実施しております。

 また,運転者につきましては,通学路の表示看板や路面標示の設置などに加えまして,見守り活動等を行うことで運転者に注意喚起を行うとともに,あるいは地域と連携して,通学路沿いの企業などに研修をお願いしたり,街頭指導の協力をお願いするなど,そういった啓発に努めているところでございます。

 以上です。



◆5番(八杉光乗) どうもありがとうございます。今の御答弁にありましたように,特に私も思うんですが,そこの通学路も,自動車で通行するという人は,本当にいろんな方がいらっしゃるというふうに思うんですが,本当に単に啓発といっても,非常に難しい問題だというふうに思っています。

 私,ふだん車を運転していて感じることでもあるんですが,先ほど言われました路面標示,これは私自身も非常に運転者への注意喚起を図る,そういったことでも大変有効ではないかというふうに思っております。ぜひ,今後も,この点については粘り強い取り組みをお願いしたいというふうに思います。

 次にですけども,通学路の交通安全対策について,最後に1点,御要望をさせていただきたいというふうに思います。

 こうした,今やられている取り組み内容についての保護者の方への周知についてであります。通学路の危険箇所や対策内容については,福山市のホームページにも公表されておりますので,確認をすることはできますが,私も日ごろ,保護者の方と話をする中で,そういった内容が公表されているのを御存じない保護者の方が結構たくさんいらっしゃいます。また,中には,インターネットの環境を持たれていない,このような御家庭もあるかというふうに思っております。保護者の方が,自分の子どもが通学する箇所の危険を知ることによって,家庭の中で自分の子どもさんに,ここの場所は危ないから気をつけるんだよといったような,より具体的な注意もできるんではないかというふうに思っております。ぜひ,学校で,保護者の方が集まるような場において,通学路の交通安全対策についての内容とかそういったものを報告する機会をつくる,そういった取り組みも,ぜひお願いをしたいというふうに思います。これは要望にさせていただきます。

 次に,学校における防災教育について,少しお伺いをいたします。

 学校での避難訓練におきましては,答弁をいただきましたけども,考え方なり実施の状況,さらには,さまざまな児童生徒がいる中での避難体制のあり方,そして,課題や今後の取り組みについて御答弁をいただきました。御答弁を聞きまして,本当に目標とか目的を明確にして,実践的な避難訓練が実施されているということも確認ができました。御答弁では,避難訓練は,各学校で年2回以上実施をされているということでございます。ことしについても,もうそれぞれ1回以上は実施をされているというような御答弁をいただきました。私も,こうした避難訓練は,繰り返し,そして継続的に実施をされることが,有事の際により役立つというふうに考えております。

 そこで,お尋ねをいたしますけども,先般配付をされました点検・評価報告書,これによりますと,地震や津波を想定した避難訓練の実施率ですが,2014年平成26年は,小中学校とも,100%という実施率でございましたけども,2015年平成27年は,小学校が99%,中学校が89%,小中平均で96%の実施率でありました。100%実施できていない理由が何なのか,お聞かせをいただきたいというふうに思います。

 それに加えて,先日,学校安全に関する資料を見ていたんですけども,これはこの福山ではないんですけども,学校現場では,安全教育や訓練について十分な時間がとりにくい現状があるというようなことも出ておりました。こうした背景があるのかどうかも,あわせてお聞かせいただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。



◎学校教育部長(立花正行) 昨年度の点検・評価での地震,津波を想定した訓練の実施率が,本年度100%ではない理由についてということと,また,学校の安全教育の時間がとりにくいという点,2つの御質問でございました。

 まず,1点目でございますけども,各学校では,年間限られた訓練の中で,地域の実態とか,あるいは学校の実情なども踏まえまして,起こり得るさまざまな災害に対応する力をつけるために,毎年この訓練計画を立てております。

 そうした中,地震や津波の避難訓練を実施した学校が,昨年度は不審者,あるいは土砂災害といったような訓練を行ったと。つまり,さまざまなカテゴリーでの訓練実施があるわけですけども,それを違う形で行ったということが結果として出ているということでございます。

 2点目に,安全教育の時間でございますが,この安全教育の中身につきましても,実際,教科の中で学習する場面も設定しております。そうした,学校教育の中で時間を確保するということは,できているというふうには認識しております。

 以上です。



◆5番(八杉光乗) ありがとうございました。

 御答弁をお聞きして,違う形で実施をされたということでございますので,この質問はこれで終わりにしたいと思います。

 あと,避難訓練,学校における防災教育ですが,1点ちょっと御要望をさせていただきたいと思っています。

 これは,私が気になっているところでもあるんですけども,学校の中にはさまざまな,いろいろな棚とか道具入れがあるというふうに思うんですが,そういった棚とか道具入れの転倒防止について,少しちょっとお伺いをしたいと思っています。

 地震の際,揺れの程度によっては,棚が転倒したりとか,あるいは棚の上に置いてある物が落下したりとか,あとは図書室の書棚の図書が落ちてきたりとか,そういったいろんな危険があるかなというふうに思っているんですが,私も,今まで何回か学校にお伺いする機会があったんですが,なかなかそういった対策ができていないのが実情ではないかというふうに思っております。近年では,いろんなところで防災意識も高まっておりまして,企業や家庭でも,そういったグッズを使用して,転倒や落下防止のグッズを使用して,危険を回避されているところも数多くございます。棚と天井を固定する突っ張り棒でありますとか,書類,図書とかそういったものについては,落下防止のベルト,こういったものもあるようでございますので,ぜひ参考にしていただいて,御検討をお願いできればというふうに思ってございます。これは要望にさせていただきます。よろしくお願いします。

 それでは次に,学校の耐震化について,最後にお伺いをいたします。

 先ほど,教育長より,今年度の工事を実施された後に,耐震性のない建物の残数が,70棟ということで御答弁をいただきました。そのうち,Is値が0.3未満の建物は,12棟ということでございました。

 お尋ねをいたしますけども,この残り70棟についてでありますが,補強の工事で完了するものもあれば,あるいは校舎の建てかえが必要なものもあろうかと思います。また,補強工事をするのか,校舎の建てかえをするのか,これから決定をするものもあろうかというふうに思いますが,現時点でわかれば,その70棟の内訳を教えていただければと思います。お願いいたします。



◎教育委員会事務局管理部長(佐藤元彦) 今後の耐震化の対応についてのお尋ねでございます。

 耐震補強工事,それから老朽化に伴う建てかえという対応が必要と考えております。このたび,耐震補強工事の前倒しを検討するということで,答弁申し上げておりますけれども,その耐震補強工事をするのか,建てかえをするのかといったようなことは,建物の現状の把握,それから老朽化の度合,そういったものを,詳細に把握しながら検討してまいりますので,数につきまして,現時点で内訳はお示しすることができません。

 以上でございます。



◆5番(八杉光乗) わかりました。現時点では,こういった内訳については,難しいということでございます。いずれにしても,より安全な方向で検討していただきたいというふうに思っていますので,よろしくお願いいたします。

 あと,もう少しで私も時が間終わりますので,最後にもう一件,質問をさせてください。

 耐震化の完了時期についてでありますけども,御答弁では,耐震補強工事の前倒しに向けて検討していくということでございました。それでは,その耐震補強をいつまでに終わらせるのかということでありますけれども,これについては,御答弁の中にもありましたように,建設事業に業者が対応できない場合など,さまざまな状況の変化が想定される中で,先の見通しについては難しいというふうに思いますが,例えば,耐震補強については何年までに終わらせる,そういった目標感とか計画は,ある程度お持ちではないかというふうに思うんですが,いかがでしょうか。



◎教育委員会事務局管理部長(佐藤元彦) 耐震補強工事の前倒しの考え方ということでございます。

 先ほど御答弁申し上げたように,学校施設の耐震化,これにつきまして,耐震補強工事と建てかえということで対応していくこととしておりまして,その全体の業務量を踏まえて,計画的に進めてまいりたいと考えております。前倒しの具体につきましては,全体の事業量を見る中で,検討してまいりたいと考えております。



◆5番(八杉光乗) わかりました。これについても,これから検討ということでございます。いずれにしましても,しっかり優先順位をつけていただいて,着実な対応をお願いをしておきたいというふうに思います。

 この学校施設の耐震化については,市民の皆さんも,大変大きな関心を持たれておられますし,本市も,重点政策に位置づけて取り組みを進めておられます。着実に取り組みを進めることはもちろんではございますが,ぜひ,早期の完工に向けて対応をお願いしたいというふうに思います。

 以上で私の質問を終わります。どうもありがとうございました。(拍手)

 (5番八杉光乗議員質問席を退席)



○議長(小川眞和) 19番岡崎正淳議員。

 (19番岡崎正淳議員登壇)(拍手)



◆19番(岡崎正淳) 一般質問を行います。

 私は,枝廣市長の政治姿勢について質問をいたします。

 去る8月28日に行われた福山市長選挙において,枝廣市長は,福山市の第13代市長に初当選をされました。例年以上の猛暑の中での選挙戦に加えて,ブラジルのリオで行われたオリンピックでの日本人選手の活躍による盛り上がりの余韻が残る中で始まったこのたびの市長選挙は,100周年後の福山市の方向性を占う大事な重要な選挙でありました。約1万票差の接戦を制しての当選でしたが,投票率が36%ではあったものの,本市の行政に対する多様な考え方や市民感情を,私自身も実感をしたところです。

 このたびの選挙結果に対する市長の率直なお考えをお聞かせください。

 枝廣市長は,先日の所信表明において,これまでの市政基盤の継承に言及をされましたが,羽田 皓前市長が,3期12年を通じて築かれた協働のまちづくりや連携中枢都市圏構想を初めとする市政基盤について,どのように継承されるのか,具体的なお考えをお示しください。

 とりわけ,羽田市政の後半に策定をされた福山市行政運営方針については,今後のまちづくりを進めていく上での基本的な考え方と方向性が提示をされました。心の豊かさを実感しながら暮らせる福山の実現に向けて行政は今後どうあるべきか,約5年間の議論を経て策定をされた行政運営方針,Re福山については,枝廣市政のもとで具体的な取り組みにつなげるべく,前向きに継承すべきと私は考えますが,市長の御所見をお示しください。

 次に,100人委員会について質問します。

 市長は,公約で掲げられた5つの挑戦の実現のために,世代や立場を超えて,幅広く市民のアイデアや思いを取り入れることを目的に,100人委員会の設置を表明されました。行政の果たすべき役割が,主として物とサービスを提供することから,成熟時代においては,市民間のつながりや政策決定過程への参画機会を設けるなど,関係と参加の場を提供することへと変わりつつある中で,幅広く議論を重ねる場を設けることは意義深く感じます。羽田市政においても,施策別の審議会や女性の意見を施策に取り入れるための女性戦略会議の設置など,外部の有識者による議論を踏まえた政策形成は行われてきましたが,この100人委員会を通じて目指すものは,これまでの各種審議会や委員会とはどのように異なるのか,市長が考えておられる狙いをお聞かせください。

 先週には,第五次総合計画の基本構想素案が,市長に答申をされました。今後のスケジュールでは,今年度中には,基本構想案が議会で議決をされ,基本計画や実施計画も,あわせて正式に策定をされる予定と伺っています。第五次総合計画や総合戦略,また,びんご圏域ビジョンの中身に具体的に反映をさせるのであれば,100人委員会の設置時期については,早急に準備をしなければならない時期にあると思いますが,御所見をお示しください。

 広島県との連携についてお尋ねをいたします。

 市長は,今月13日に,湯崎英彦広島県知事と面会をされ,今後,定期的なトップ会談を開くとともに,福山市や備後圏域の活性化のための行政課題に,協力をして取り組まれることで合意をされました。ここ数年,広島県との関係については,鞆のまちづくりをめぐる相違や,県から市への権限移譲が進むなど,さまざまな要因が重なり,微妙な状況が続いていたので,このたび連携を強める機運が高まったことについては,大いに期待をするところです。

 特に,連携中枢都市圏構想の推進のためには,制度上は県の行政の役割はないものの,圏域内の連携を深めるためには,ソフトとハードの両面から,広島県の協力が必要と感じています。市長が求めようとされる広島県の協力に期待する内容について,お考えをお伺いいたします。

 次に,インフラ整備の課題認識についてお尋ねをいたします。

 枝廣市長は,市長選挙の中で,福山市が抱える主な課題の一つに,主要幹線道路の未整備を上げられました。特に,国道2号,福山道路の計画については,都市計画決定の変更の必要性にも言及をされましたが,今後,国土交通省とどのように協議を進めるおつもりなのか,現時点でのお考えをお聞かせください。

 また,本市が物づくりのまちとしてさらに発展をするためには,福山港のさらなる機能強化が必要ですが,国際バルク戦略港湾選定に伴う整備の推進や,特定貨物輸入拠点港湾の指定など,物流基盤の充実と強化についてどのように取り組まれるのか,御所見をお示しください。

 最後に,支所機能のあり方について質問をします。

 このたびの市長選挙では,支所の機能や権限についても,一つの争点がありました。羽田市政の当初から,地域内分権の議論や支所のハード整備など,平成の合併によって拡大した市域について,それぞれの地域の特性に沿った地域づくりを可能にするための支所のあり方が,議論をされてきました。本年度には,神辺市民交流センターや鞆支所が,新たに整備をされ,施設整備については一区切りとなりましたが,支所が果たすべき役割やまちづくりを推進する支所機能のあり方について,枝廣市長はどのようにお考えでしょうか,御所見をお示しください。

 以上で1回目の質問を終わります。

 (枝廣直幹市長登壇)



◎市長(枝廣直幹) 岡崎議員の御質問にお答えいたします。

 初めに,福山市長選挙の結果についてであります。

 選挙では,私の思い描く福山の未来像について訴えてまいりましたが,投票率が36.06%,得票率は52.85%であり,必ずしも,全ての人に私の思いが伝わったとは言えない結果でありました。

 私は,投票行動に結びつかなかった有権者の64%弱に相当する市民の皆様方の思いも含め,多くの市民の皆様の思いをしっかりと酌み取り,これからの市政運営に当たっては,現場主義に徹し,多くの市民の皆様の声に耳を傾け,その声を行政の施策に反映してまいりたいと考えております。

 次に,市政基盤の継承の具体について申し上げます。

 行政において,最も重要なことの一つは,継続性であると考えております。このため,今後も行財政改革を着実に推進し,確かな財政基盤のもと,市民が安心して暮らせるよう,子育てしやすいまちづくりや協働のまちづくりなど,これまでの市政基盤をしっかりと引き継ぐ中で,持続可能な行政運営に取り組んでまいります。

 そして,新たな市政運営の柱として掲げる5つの挑戦を積極的に推進し,活力と魅力に満ちた輝く都市を実現してまいりたいと考えております。

 また,備後圏域のリーダーとして,連携中枢都市圏構想にも着実に取り組み,圏域の一体的な発展に向け,その責任と役割を果たしてまいる所存であります。

 次に,福山市行政運営方針の継承について申し上げます。

 福山市行政運営方針に掲げる3つの視点は,人口減少社会において,持続可能な行政運営を実現するためには,欠かせないものであります。

 1点目の協働のまちづくりにつきましては,学区(町)まちづくり推進委員会での地域づくり活動をこれからも基本としつつ,さらに発展させてまいります。また,未来を担う人づくりにも,果敢にチャレンジしてまいります。

 2点目の多様な主体との連携につきましては,備後圏域での都市間連携はもとより,国や県との連携,さらには,地元企業や大学と連携して,地場産業の活性化や地域社会に貢献できる人材を育成するほか,本市の魅力である歴史,文化,観光資源などを,民間との連携により,全国に積極的に発信してまいります。

 3点目の行財政運営でありますが,中心市街地の活性化や産業インフラ整備,子育て支援の充実など,活力と魅力に満ちた都市の実現のための取り組みに当たっても,持続可能な財政を維持するとの視点を忘れることなく,優先順位をしっかりと踏まえ,有利な財源確保に努めるとともに,全ての施策をゼロベースで点検し,事務事業の2割について廃止を含めて厳しく見直すなど,大胆な行財政改革を実施してまいります。

 こうした取り組みにより,市制施行100周年後の新たな未来づくりに,果敢に挑戦いたします。このための一つの施策として,新たに100人委員会を立ち上げ,福山の未来づくりに向けた議論を,市民の皆様とともに行ってまいります。

 次に,改めて,100人委員会についてお答えいたします。

 100人委員会は,市民に身近な市政の実現に向け,あらゆる世代の市民の皆様とともに考え,問題意識を共有する中で,福山の未来づくりに向けた議論をするため,新たに立ち上げるものであります。一方,審議会や懇話会などは,市からの諮問または依頼により,特定の事項の審議や意見を伺うため,設置するものであります。100人委員会では,議論する内容を行政が設定するものだけでなく,多くの市民やさまざまな団体の参加により,夢やアイデアを持ち寄っていただき,自由にテーマを設定するなどの手法も,検討したいと考えております。

 今後につきましては,年内にスタートできるよう取り組んでまいりますが,委員会での意見については,第五次総合計画だけでなく,幅広く福山の未来づくりに生かしていこうとするものであります。

 次に,広島県との連携についてであります。

 私は,広島県と連携を深めることは,福山市のみならず,県勢の発展にも資するものと考えております。このため,鞆のまちづくりや駅前整備,連携中枢都市圏構想など,市政の重要課題については,その課題解決に向け,知事とのトップ会談を通じ,緊密な連携体制を築いてまいります。

 また,大規模な事業を実施する場合には,計画の段階から県と協議する場を設定するなど,互いに協力して取り組んでまいりたいと考えております。

 次に,国道2号,福山道路についてであります。

 福山道路は,本市が備後地域の中核都市として持続的に発展するため,さらには,渋滞対策や災害時の緊急輸送路としても不可欠な都市基盤であり,都市計画法に基づく手続を経て,計画決定されたものであります。

 まずは,事業化された3.3キロメートル区間の着実な実施と加速化が必要であると考えております。残る区間の整備につきましては,3.3キロメートル区間の進捗が,一定程度図られた段階で,関係機関と調整を図りつつ,効果の早期発現が得られる区間から,順次,事業化する考えである旨を,国から伺っており,今後,あらゆる機会を捉え,国へ実情を伝え,事業の着実な推進に努めてまいります。

 次に,福山港のさらなる機能強化についてであります。

 福山港は,本年4月に開港50周年の節目を迎えたところであり,本市の物づくり産業のみならず,備後圏域の経済活動を支える重要な役割を果たしております。

 福山港が,今後も地方創生の牽引役として機能していくため,昨年度には,有識者を初め,国,県,市,関係団体等で組織する福山港利用高度化検討委員会が設置され,一つには,地域産業の持続的発展を支える港湾機能の強化,そして,クルーズ船の誘致と受け入れに向けた環境整備,さらには,防災機能の強化について,次期戦略が検討されたところであります。

 この中では,特に,公共埠頭の再編強化など,物流基盤の充実に向けた取り組みが重要であると考えております。先般,私自身,中国地方整備局長を訪問した際には,福山道路の着実な整備と加速化の可能性について申し入れを行い,引き続き,協議を進めていくことで理解を得たところでありますが,福山港の機能強化についても,あわせて意見交換をし,国,県,市のさらなる連携を図ることとしたところであります。

 次に,支所機能のあり方について申し上げます。

 支所については,市民に身近な業務は支所で取り扱い,本庁に集約することで効率化が図られる業務は本庁に集約すること,これを基本に体制整備を行ってきたところであります。

 また,地域の課題は地域で解決できるよう,2008年度平成20年度から拠点支所を整備し,支所長に,地域施策の企画立案や協働のまちづくりの総合調整機能などの権限を移譲するとともに,地域振興課に生涯学習部門を統合し,まちづくりと人づくりを一体的に行っております。

 今後は,さらに地域が主体となったまちづくりが進むよう,拠点支所以外の支所も含め,各支所が核となり,地域住民や団体のニーズを把握し,課題等について所管する部署と連携,調整を行うとともに,地域の主体的な活動を積極的に支援し,協働のまちづくりをより一層発展させてまいりたいと考えております。

 以上で岡崎議員の御質問に対する答弁といたします。



◆19番(岡崎正淳) 6点にわたる質問に対しまして,枝廣市長には丁寧に御答弁をいただきました。ありがとうございました。

 まず,1点目についてでありますが,このたびの市長選挙の結果についてのお考えをお聞かせいただきました。これは,もう何度も他の議員の質疑にも盛り込まれている質問の中でお答えをいただいておりますけれども,この36%の投票率はさることながら,この結果について,私自身も福山市民の,あるいは有権者の,ある意味では地殻変動といいますか,今回に限った市長選挙に限らず,やはり市民の意識が変わってきているということを実感しました。そういう意味では,まさに市長が言われる,寄り添う行政というものをいかに実現していくかということが大事だろうと思うんですが,そういう意味では,もう既に就任直後から,市長みずからさまざまな行事に参加をされたり,あるいは,SNSでの御自身のお考えも積極的に発信をされておられるということで,非常に,ある意味では市民との身近なコミュニケーションに努めようとされる姿勢を感じております。そういう意味では,今のこのスタート,非常にいいスタートを切られていると思いますので,頑張っていただきたいということを期待を申し上げて,質問に入りたいと思います。

 2点目において,これまでの市政基盤の継承についてお聞かせをいただきました。

 特に,その中で私自身は,福山市行政運営方針,羽田市長が最後に策定をされた方針でありますが,これについてはどのように継承されるのか,これについて枝廣市長のお考えをお聞かせいただきました。

 先般の質疑にもありましたように,2023年度平成35年度には,約48億円の財源不足が推計上は生ずるということでありますから,それに向けてどのような行政体制を整えていくかということが大きな課題だと私自身も思っております。その一つとして捉えれば,このたび何度も触れておられます事務事業の2割の削減というのは,一つの財源不足を賄っていくための手段だろうと思うんですが,この2割の根拠をどのように考えられているのかをお聞かせいただきたいと思います。これは事業数の数で見るのか,あるいは金額ベースで見ていくのか,その点のお考えをお聞かせいただきたいと思います。



◎財政部長(小林巧平) 事務事業の2割の考え方についてでございますが,今,現時点で考えておりますのは,これは事務事業数ということで考えておるところでございます。それを,時代の中身に合ったものに見直しをしていくということで,金額的なものとは捉えておりません。

 以上でございます。



◆19番(岡崎正淳) 事務事業数の約2割を削減をしていくという方針だということになりますので,これはまだスタートしたばかりでありますから,今後示される具体的な内容については,改めてその際に議論をしてみたいと思っております。

 3点目においては,100人委員会について市長のお考えをお聞かせいただきました。この100人委員会についても,既に何度もさまざまな視点で他の議員から議論がございましたが,この100人委員会というのは,大きな自治体では,京都市が既に取り組まれているようでありまして,もう既に,さまざまなプロジェクトも立ち上がっているということであります。先般の市長の御答弁では,若いみずみずしい感性も,アイデアとして取り込んでいきたいということで,採用していきたいということで,高校生には,この100人の中には入っていただきたいということでありました。それに加えて伺っておきたいのは,今後,福山市に求められるものは,市長も発言をされておられますように,備後圏域の他の5市2町のことも考えた都市基盤の整備,まちづくりを進めていかなければいけないということであります。

 また,初日の所信表明にもありましたように,内向きの姿勢ではなくて外に目を向けた,域外からの多様な意見を取り入れていく,そういう寛容さと視野の広さを持っていかなければいけないということでありますから,そういう意味では,福山市民以外のそうした備後圏域の5市2町の住民も,この100人の中に加えるべきだと私自身は思っているんですが,今後,この100人委員会の制度設計はこれからだと思いますけれども,現時点でのお考えがあれば,お聞かせをいただきたいと思います。



◎企画政策部長(小葉竹靖) 100人委員会の構成メンバーということでございますけれども,5市2町を想定をしたということでございます。今現在考えておりますのは,福山の未来づくりに向けた議論というベースで考えておりますので,現段階でそこまでの考えを持っておりませんけれども,さらに,参加者という点でいけば,当然市民以外にも,通勤通学をされておられる方もいらっしゃると思いますし,それから,例えば福山にゆかりのある方でありますとか,福山の魅力を感じていらっしゃる方,さまざまな方がいらっしゃると思います。そういったことも踏まえまして,今後,どういう形にするかについては,御検討させていただければと考えております。



◆19番(岡崎正淳) 今は,これから準備をしていくことでありますから,年度内には,立ち上げに向けたそうした準備を進めていくということでありますから,具体的にはこれからだと思うんですが,1点ちょっと要望をしておきたいのは,先ほどのいろんな審議会や委員会との関係はどうなのかというのをお聞かせいただいたんですが,せっかく出たいいアイデアをそうした市の施策につなげていく,総合計画や総合戦略との関連も含めて整合性を図っていくという意味では,この100人委員会のコーディネーターやファシリテーターになるような方というのは,専門的な視点を持った,そうした市の施策につなげられるような,そういうコーディネーターを選任するべきだと私は思っておりますので,これは要望にしておきたいと思っております。

 また,4点目では,広島県との連携についてお尋ねをいたしました。

 市長就任直後,お忙しいところ,大変いい形での連携の機会を,我々にも目にわかるように見せていただいたと思っているんですが,この県と市の関係というのは,非常に長い歴史の中で,微妙な上下関係のようなものを若干感じることがあります。合併を重ねて大きくなった福山市のまちづくりを見ると,私自身も合併地域に住んでおりますが,過去に県との連携の中でその地域をつくってきたという経緯がありますので,そういう意味では,いまだに県の行政財産でありますとか,具体的には,県道,河川,港湾,そうした,特にインフラ整備などについては,県が責任を果たしていただかなければならない課題というのは,非常に多いと思いますので,このたびの枝廣市長と湯崎知事との連携が,事務レベルでもスムーズに進んでいくような,そういう関係づくりに努めていただきたいというふうに思っております。

 5点目については,インフラ整備の課題認識について,大きくは,福山道路の計画と福山港の機能強化についてお聞かせをいただきました。

 福山道路については,市長のお考えを現時点でお聞かせをいただいたんですが,一部計画の中には,市街地の中を大きく走る計画が都市計画上は位置づけられておりますけれども,多くの市民は,現実にあそこに福山道路が建設されるとはなかなか思えないというのが正直なところだろうと思いますし,私自身も,これは早い時期に計画路線の変更は考えていいんじゃないかと思います。それが,まさに大胆な行政の推進につながるんだろうと思いますし,今後の福山の大きな発展を考えれば,この大きな福山市の横を横切る幹線,国道2号のあり方というのは,大胆に私は判断をしていただきたいと思っております。これは要望にしておきたいと思います。

 それと,特に福山港については,1回目の質問でも申し上げましたように,国際バルク戦略港湾の選定が平成23年でありました。その後,なかなか具体的な事業着手までに至っていないということで,その理由の一つは,企業負担のあり方が,国と地元の県,市との関係でなかなかまとまらないというところがあると思います。しかし,今後,大型船が福山港に係留をされるようになるということが,今後の福山の大きな発展や,先ほど市長も若干お話しになられた福山道路のあり方,道路と港の一体的な進捗を本当に大胆に進めていくのであれば,まずは,港湾の整備というのをしっかりと進めていただくということが私は大事だと思っておりますので,ぜひ,市長には,積極的に国にも働きかけていただきたいというふうに思っております。

 そして,最後に支所機能のあり方について伺いました。市長も,選挙中もこの支所のあり方についても御発言があったと思っております。私自身も合併地域におりまして,いまだに地元の支所のことを住民の多くは役場と呼びます。合併して12年がたとうとする私の地域であっても,そういう意識はいまだにありまして,一方では合併後,本庁へ集約されたものもあれば,いまだに残っているものもあります。例えば,私の地元であれば,沼隈支所には建設産業課がございますが,同じ合併地域であれば,新市支所は既に隣の拠点支所である北部支所に吸収をされている。こういうことで,もし,じゃあ今地元の支所でそうした課がなくなった場合に,例えば,たらればの議論をしてはいけないのかもしれませんが,この6月23日にあった大雨被害時に,課としての存続がもしなかった場合には,恐らく大雨被害の後の対応というのは,沼隈・内海エリアではできなかっただろうと思います。そういう意味では,その地域にあった支所機能をいかに見きわめていくべきか,そのあたりは,行財政改革との連動はあるとは思うんですが,市民に寄り添った協働のまちづくりの拠点としての支所のあり方というのは,地域の実態に合わせて,ぜひ見きわめていただいて,残すべきところはしっかり残していただいて,そうしたそのエリアの地域のまちづくりが進むように,そのような判断をしていただきたいということを最後に要望して,質問を終わります。

 ありがとうございました。(拍手)

 (19番岡崎正淳議員質問席を退席)



○議長(小川眞和) 10番石岡久彌議員。

 (10番石岡久彌議員登壇)



◆10番(石岡久彌) 私は,福山を日本一のまちにしませんかと,声高らかに提唱しておりますところの福山維新の会,石岡久彌であります。

 まず初めに,枝廣市長さん,改めまして,今般の市長当選,まことにおめでとうございます。衷心よりお祝いを申し上げます。

 では,ただいまから一般質問をさせていただきますが,本日のテーマは,先般の市長選挙の投票率についてというものであり,その細部の質問,議論構成は3本立て,すなわち,第1点目が,なぜ投票率が低かったのでしょうか。次いで,第2点目が,本投票率を高くしなくてよいのでしょうか,投票率向上の必要性はないのですか。最後の第3点目が,投票率向上の必要性があるとしたら,今後いかにしたら投票率を向上させることができるのでしょうかというものであります。

 それでは,いよいよ第1点目の,なぜ投票率が低かったのでしょうか,からスタートしたいと思います。

 最初に,今般の市長選の投票率については,今さら申し上げるまでもないことでありますが,約36%であり,4年前の市長選挙に比べて,約13%上回りました。しかしながら,4年前の同投票率は,約23%であって,全国最低レベルでありました。

 我が市周辺の最近の市長選投票率を観察してみますと,1,府中市が約70%,2,尾道市が約64%,3,三原市が約66%,4,笠岡市が約67%であり,上記我が市の約36%は,府中,尾道,三原,笠岡の4市の約半分と言え,いかに低い数字であるかと嘆かわしい,恥ずかしい思いでいっぱいであります。

 次いで,以下においては,この低い投票率について私の所見を述べつつ,関連質問をさせていただきます。

 前置きとして,今回の選挙は,12年ぶりの新人対決であり,1,乗り合い選挙,組織選挙対無党派選挙,浮動票選挙,2,羽田政権の継続対大改革等の違いがあり,それなりに新鮮味があったと思われながら,ふたをあけてみると,先ほど述べましたとおり,その投票率は,依然極めて低い36%というものでありました。投票したい候補者がいないというのであれば,白票を投じればよいにもかかわらず,棄権するという事態は,民度が低いというだけでは説明がつかず,そこで私は,福山市民は心が病んでいるのではと考える次第であります。心が病み,三猿,すなわち,見ざる,言わざる,聞かざるとなって,無気力になっていることが,すなわちこの心が病んでいる,極端なひきこもり症状こそが,投票率の低い原因ではないかと考える次第であります。

 そこで,市長には,なぜ今回の市長選の投票率は低かったのでしょうか旨の市長立候補者としての立場の見解をお尋ねしようとしているところでありますので,後ほど,低かった原因,要因について御答弁をください。

 ここで若干,補足いたしますと,私は従来,投票率が低いのは,市民が白け切って政治無関心だからという,民度が低いからという見解でありました。すなわち,福山市民は,1,天候,気象,災害の少なさ,その他環境等に恵まれた中,2,とんでもない政治,行政への諦め,信頼感の損失,3,誰が市長になっても変わらないという失望感等により,市民は白け切り,政治無関心で,民度が低くなってしまったというものでありました。

 しかし,今回は,村上栄二氏が,周到な準備のもと立候補し,福山大改革をうたい,もって女性や若者から大なる応援,支持を受けていました。それゆえ,私は,今度こそ投票率は上昇するものと期待していましたが,その結果は先刻御承知のとおりであり,低調でありました。ですので,なぜ投票率がアップしなかったのかとの大なる疑問が再度,生じた次第であります。

 市民は,やけっぱち,投げやりになり,みずからの殻に閉じこもり,自分さえよければ他はどうでもよいと思っているのでしょうか。 ......................の心の病みに取りつかれてしまったのでしょうか。誰が何を言おうと,聞く耳を持たないという頑固な唯我独尊の症状に陥ってしまったのでしょうか。

 ここで,心が病んでいる旨を示唆する事例を紹介させていただきますと,それは村上栄二氏が,去る8月22日付の中国新聞で述べた,次の言葉であります。すなわち,村上氏は,長いものに巻かれて,自分の言葉を殺さないと生きていけない福山市は,異常な事態だ。市民が本気で生きていける,本音をぶつけることができる市長になると述べております。市長,この言葉,とりわけ,自分の言葉を殺さないと生きていけない旨をどのように受けとめられますか。そして,私の見解であります,福山市民は心が病んでいるに対する市長の御所見をお聞かせください。

 本来であれば,投票率が低い原因,要因は幅広く存在するもので,全面的,総合的に分析,評価すべきだと考えます。すなわち,それは,?市民の問題,?立候補者の問題,?枝廣候補の場合には約80の推薦・支持団体の問題,?村上候補の場合にはサポーターの問題,?マスコミの問題等でありましょうが,本日は,?の市民の問題に焦点を絞り,議論をさせていただこうと考えております。

 ただ,ここで1点だけ,すなわち,?枝廣候補の場合の約80の推薦・支持団体の問題について触れたい点は,これら団体からの働きかけを断って,枝廣候補に票を投じなかった良識のある市民が,多数存在したのではということであります。還元すれば,約7万3000票では少な過ぎ,約10万票が通り相場ではなかったのかと思います。この少なさは,相乗り選挙の課題,問題点を,賢明に理解,把握された良識派の市民が,多数おったということでありましょう。市長は,この点をどのように考えられますか。

 次に,ここでなぜ市民は心が病んでいるのかについて,私の考えを以下に述べさせていただきますと,その答え,原因は,うっとうしいまち福山,おもしにより抑圧されたまち福山にあると思っております。

 我がまち中には,人権,差別に関する看板等が林立し,その典型が,千田町に2カ所掲げてある看板であります。そこには,何と書いてあると市長は思われますか。その答えは,身元調査をしない,させない,許さない旨,書いてあり,横に,千田 公民館と,表示責任者が書かれております。他方,伏見町アーケードには,市長さん,文化財を破壊しないでください旨の看板が,長年,掲げられておりますが,この恥さらしの看板を,行政は看板設置者に撤去してもらえず,まことにうっとうしいと思われませんか。

 次に,論を進めまして,第2点目の本投票率を高くしなくてよいのでしょうか,投票率向上の必要性は,に入りたいと思います。

 結論から申し上げますと,私は,次の理由から,投票率を,ぜひとも向上させるべきと考えます。

 第1の理由は,市民に福山市民としての自信と誇りと連帯を取り戻させ,もって明るく,元気な福山の回復,創生につながるから,第2の理由は,投票率が向上すれば,福山以外の他の地域に住む人々が,福山を見直し,福山へ来てくれる,Uターンしてくれ,もって経済等の活性化につながるから,第3の理由は,国や県との連携及び連携中枢都市圏構想の推進のための底力となるから,というものであります。

 少しばかり説明を加えますと,第1の理由の,市民としての自信と誇りと連携を取り戻させるは,市民個人個人がすっかり失っている,自己やまちに対する自信と誇りを取り戻させ,もって市民間の連携を向上させることを意味しております。

 第2の理由の,他の地域の人が福山へ来てくれる,Uターンしてくれるは,投票率のアップで,福山もやる気になったらやるではないか旨の見直しにより,訪問,Uターンがふえることを意味しております。

 第3の理由の底力になるは,連携,推進のための原動力,推進力という意味であります。

 市長は,行政経験,実績を生かした国や県との連携や,連携中枢都市圏構想の推進を積極的に進めると述べられておられますが,この際,我が福山が,投票率の低さゆえに総力が発揮できず,その結果として,知恵や金や努力が不足した中で,関係先,相手先に,あれもしてくれ,これもしてくれと,要求,要請したところで,相手にされないのではと危惧しております。まず,福山みずからが,自助努力をいたし,やるべきことをなした上での要求,要請等が必須と考えます。このためには,最小限,投票率を向上させることは,民意のアップ,連携であり,必須と考えます。

 最後が,第3点目の,では今後,いかにしたら投票率を向上させることができるのか旨の議論であります。

 投票率向上施策は,1,市民個人個人の努力,2,社会,コミュニティーの努力,3,行政の努力,4,市議会の努力,5,マスコミの努力等,さまざまなものが考えられますが,そうはいっても,基本は行政の努力だと思います。そして,行政の努力の中には,1,市民の心の痛みを,直接的に解消させる努力,2,市の活性化等により,結果として市民の心の痛みを解消させる努力等があろうと思われますが,根本は,1,市民の心の痛みを,直接的に解消させる努力であろうと確信いたします。

 そこで,市長,今後,いかにしたら投票率を向上させることができるのでしょうか,その具体策を御提示ください。

 一番最後として,以上述べましたことを要約し,特に,重要な質問を提示させていただきますので,御答弁をよろしくお願いいたします。

 すなわち,私の3本立ての発言を要約しますと,第1点目が,なぜ先般の市長選の投票率が低かったのでしょうかであり,次いで,第2点目が,本投票率を高くしなくてよいのでしょうか,投票率向上の必要性はないのですかであり,最後の第3点目が,投票率向上の必要性があるとしたら,今後,いかにしたら投票率を向上させることができるのでしょうかというものでありました。

 次に,重要な質問は,第1点目が,市長は,先般の市長選の投票率がなぜ低かったと考えられますかであり,関連質問が,私は,本件投票率の低さの原因を,福山市市民は心が病んでいることにあると指摘しておりますが,市長の御所見はいかがでしょうかというものであります。

 第2点目の重要な質問は,市長,投票率向上の必要性はありませんか。あるとしたら,その理由は,何と考えられますかというものであります。

 第3点目の重要な質問は,市長,今後,いかにしたら投票率を向上させることができるのでしょうか,その具体策を御提示くださいというものであります。

 最後の最後に,市長,あなたは,選挙期間中も,終始,市民に寄り添うと主張されておりました。あなたが真に市民に寄り添うためには,市民の言論の自由の確保,奪回が必須でありませんか。言論の自由を確保しない限り,市民が本音でしゃべると思われますか。そして,市民が自由に物が言える状態になれば,心の病みが解消され,市民が市長の寄り添いを受け入れ,もって投票率の向上が望めると思われませんか。市長,一時も早く,我が福山を正常なまともなまちへと転換しましょう。繰り返しとなりますが,近隣市は,投票率が,我が市の約2倍ではありませんか。

 以上で1回目の質問を終わらせていただきます。

 (枝廣直幹市長登壇)



◎市長(枝廣直幹) 石岡議員の御質問にお答えいたします。

 初めに,今回の市長選挙の投票率についてであります。

 投票率については,選挙における争点や候補者数など,さまざまな要因がありますが,市民に最も身近な市議会議員選挙やこのたびの市長選挙で,投票率が低い結果となっており,有権者の政治離れが進んでいるものと考えております。

 次に,投票率向上の必要性についてであります。

 選挙は,有権者が政治に参加する最も重要かつ基本的な機会であり,積極的な投票参加は,民主政治の健全な発展のため欠かすことのできないものと考えており,継続して主権者教育等に取り組んでまいります。

 次に,投票率向上の方策についてであります。

 私は,現場主義に徹し,多くの市民の皆様の声に真摯に耳を傾け,その声を行政の施策に反映させるとともに,市民の皆様と一緒になって,市制施行100周年後の新たな未来づくりに取り組んでまいることが,投票率の向上につながるものと考えております。誠心誠意取り組んでまいります。

 以上で石岡議員の御質問に対する答弁といたします。



◆10番(石岡久彌) 御答弁ありがとうございました。丁寧で誠実な御答弁を賜りました。他方で,市長や執行部の皆さんの胸のうち,苦しさを推測させる答弁であったとも理解をしております。

 世の中には,建前と本音というものが存在しておりますが,先ほどの市長の答弁は,ある意味で,建前論も多分に含まれているものと受けとめております。それゆえ,市長の本音は,実は私と同意見の大改革賛成論であろうと,心ひそかに期待,確信をしております。その理由は賢明,聡明でかつグローバルな実務経験が豊富,その上,すぐれたバランス感覚をお持ちの市長は,市民の心が何ゆえに,なぜ病んでいるのかを先刻お見通しであるからであります。市長の答弁に関しては,次回以降の一般質問において再質問させていただきます。

 以下におきましては,フィンランドの子育て支援,ネウボラについて,若干私見を紹介させていただきます。

 なぜかと申しますと,私は約30年前,フィンランドへ防衛駐在官として赴任し,日本国大使館において,初代ディフェンスアタッシェとして3年間勤務させていただいた経験があるからであります。その上,赴任時,私の子どもは,小学3年と4年の男子であり,かつフィンランド小学校へ通い,大変すばらしい接遇と教育を受けました。先般の市長答弁では,ネウボラを先行的に取り入れた和光市を,今後,視察研修するということでありますが,和光市も結構ですが,元祖フィンランドを視察研修されることを,ぜひともお勧めいたします。その理由は,ネウボラの背景として,フィンランド人の,1つ目,離婚率が高いこと,2つ目,結婚が遅いこと,3つ目,女性の就業率が高いこと,4つ,女性が強いこと,5つ,女性の学歴が高いこと,6つ,学生の学力は,世界でトップクラスであること,7つ,フィンランド国の経済力が高いこと等が,ネウボラの背景にあると思われるからであります。



○議長(小川眞和) 石岡議員,質問をしてください。演説は,もうその程度でやめたらいかがですか。



◆10番(石岡久彌) もうちょっと,というのは,私の……。



○議長(小川眞和) そういうことを,節度というんです。私の言っていることの節度をちゃんと理解してくださいと言っているんです。



◆10番(石岡久彌) (続)わかりました。

 じゃあ,市長,私は,結論としまして,私の考える,どうしたら市民の心の病みがなくなって投票率が上げるかについて,私の答えを申し上げますので,それについてお答えください。これが質問です。私の答えは……。



○議長(小川眞和) 簡潔に言ってください。



◆10番(石岡久彌) (続)同和 ..の早期撤廃に尽きるというのが,私の結論であります。市長については,これについてどのようにお感じになりますか。それが質問であります。



◎まちづくり推進部長(藤本真悟) 議員お尋ねでございました,同和政治の早期撤廃ということでございました。

 我々は,例えばきょう,この議会のほうでも御議論ございました,女性をめぐる問題,あるいは子ども,そして高齢者,そして,同和問題も含めて,全ての人権,これを大切にしていこうということで,本市のまちづくりの基本理念にもございます。

 こういったものの中で,我々は,これからも取り組んでいくという考え方には変わりはございませんし,そのことが,今進めております協働のまちづくり,これの根底になりますのも,やはり人権尊重ということでございます。協働のまちづくりを,これからも進めていく,そして市民みんなが住みやすいということ,これを基本に進めていくということでございますので,これからも,続けていきたいと考えております。

 以上でございます。



◆10番(石岡久彌) 今,部長のほうからお答えいただきまして,要するに,人権ですよね,これを重視する。そのことは,私もよくわかります。先ほど,フィンランドのことを申し上げましたとおり,ヒューマンライツというのは当たり前,世界どこへ行っても人権は大事です。ただ,私が言ったのは,我が福山において,それを余りにも言い過ぎる,そのことがうっとうしくなって,それで,市民が萎縮してしまって物が言えない状態が続いているじゃありませんかと。それが,投票に行かない原因だと私は言っております。ですから,余り人権とか言い過ぎるということは,それこそ角を矯めて牛を殺すことになりませんかと。また,同時に,寝た子を起こすことになりませんかということを,私は言っています。ひとつ市長,執行部の皆さん,静かに冷静に考えてみてください。市長,そのことについて御所見ございましたらお答えください。今私が言いました,要するに人権を言い過ぎるということは,1つ目に,角を矯めて牛を殺すことになりませんか。2つ目は,寝た子を起こすことになりませんか。それに対する御所見をお願いいたします。



◎市民局長(林浩二) 先ほどの議員の御発言でございますが,我々,この同和問題に対しては,まだ残された課題があるというふうに思っております。この同和問題に特化するのではなくて,同和問題は,さまざまな解決すべき人権課題,問題の一つとして,インターネット上での差別記載であるとか身元調査の……。



○議長(小川眞和) 端的に答えなさい。



◎市民局長(林浩二) (続)そういったことがありますので,我々とすれば,引き続き同和問題を初めとする人権問題の解決に向けて,取り組んでまいります。



◆10番(石岡久彌) 今,部長が言われたこと,私は先ほどよくわかっていると言いました。私は,だから人権は必要だと言いました。私は,程度の問題だと言っているんです。言い過ぎたら,それが福山市民は敏感な人種,市民ですから,要するに,萎縮してしまっているじゃありませんか。そこを言っているわけでありますので,これ以上時間もありませんので,また,次回の一般質問で検討させていただきます。ありがとうございました。

 (10番石岡久彌議員質問席を退席)(33番法木昭一議員「議長,議事進行」と呼ぶ)



◆33番(法木昭一) 私がメモをしたところによりますと,ただいまの石岡議員の発言の中に,たびたび,福山市民は民度が低い,心が痛んでいる,心が病んでいる,あるいはひきこもり,そのような発言がございましたし,あげくの果てにというと本当に失礼なんですけれども,理性も,知性も,常識も,全く機能しない重度の心の病みに取りつかれているというような発言も,あったやに思います。これが,47万市民に対する発言であれば,私は事実に基づかない,あるいは,市民を愚弄する大きな問題のある発言だと受けとめております。

 また,加えて後段のほうでは,福山市では,言論の自由が確保されていない旨の発言も,あったやに思います。これらについて,全て事実に基づかない発言であります。したがって,議長におかれては,議事録を精査いただきまして,適切な対処をとられることを求めるものであります。

 なお,もう一言つけ加えさせていただきます。議会は,言論の府であります。当然,言論は,尽くさなければなりません。しかし,同時に議員に求められるのは,良識ある行動,そして,一定の品格であります。これは,福山市の政治倫理条例にも,きちんとうたわれていることでありますので,このことも含めて,ぜひとも議長,適切な対処をお願いしたいと思います。

 以上であります。



○議長(小川眞和) 議長において,議事録を精査いたします。

 これをもちまして,議第95号平成27年度福山市病院事業会計決算認定についてから諮第1号異議申立てに係る諮問についてまでの17件に対する質疑及び一般質問を終了いたします。

 お諮りいたします。

 ただいま議題となっております17件のうち,議第95号平成27年度福山市病院事業会計決算認定についてから議第98号平成27年度福山市下水道事業会計剰余金の処分及び決算認定についてまでの4件については,18人の委員をもって構成する企業会計決算特別委員会を設置し,これに付託の上,閉会中の継続審査とすること,議第99号平成28年度福山市一般会計補正予算から議第101号平成28年度福山市下水道事業会計補正予算までの3件については,議長を除く全議員をもって構成する予算特別委員会を設置し,これに付託の上,審査することにいたしたいと思います。御異議ありませんか。

 (「異議なし」と呼ぶ者あり)



○議長(小川眞和) 御異議なしと認めます。したがって,議第95号議案から議第98号議案までの4件については,18人の委員をもって構成する企業会計決算特別委員会を設置し,これに付託の上,閉会中の継続審査とすること,議第99号議案から議第101号議案までの3件については,議長を除く全議員をもって構成する予算特別委員会を設置し,これに付託の上,審査することに決定いたしました。

 お諮りいたします。

 ただいま設置されました企業会計決算特別委員会の委員の選任については,委員会条例第7条第1項の規定により,お手元に配付いたしておりますとおり,企業会計決算特別委員会の委員に指名いたしたいと思います。御異議ありませんか。

 (「異議なし」と呼ぶ者あり)



○議長(小川眞和) 御異議なしと認めます。したがって,お手元に配付いたしておりますとおりの企業会計決算特別委員会の委員に選任することに決定いたしました。

………………………………………………

 (参考)

 企業会計決算特別委員会の委員

 (18人)

  喜田紘平議員   宮本宏樹議員

  平松正人議員   石口智志議員

  石岡久彌議員   木村秀樹議員

  連石武則議員   門田雅彦議員

  大塚忠司議員   土屋知紀議員

  今岡芳徳議員   西本 章議員

  熊谷寿人議員   高木武志議員

  宮地徹三議員   早川佳行議員

  川崎卓志議員   徳山威雄議員

………………………………………………



○議長(小川眞和) 次に,ただいま議題となっております議第102号福山市税条例等の一部改正についてから諮第1号異議申立てに係る諮問についてまでの10件については,お手元に配付いたしております議案付託表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。

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○議長(小川眞和) お諮りいたします。

 議案審査等のため,明9月28日から9月30日まで及び10月3日は休会いたしたいと思います。御異議ありませんか。

 (「異議なし」と呼ぶ者あり)



○議長(小川眞和) 御異議なしと認めます。したがって,議案審査等のため,明9月28日から9月30日まで及び10月3日は休会することに決定いたしました。

 ──────────────────



○議長(小川眞和) 次の本会議は,10月4日午後1時から開きます。

 ──────────────────



○議長(小川眞和) 本日は,これをもちまして散会いたします。

          午後4時45分散会

 ──────────────────

 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。





 福山市議会議長





 福山市議会副議長





 福山市議会議員





 福山市議会議員