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広島県 尾道市

平成17年第3回 6月定例会 06月22日−03号




平成17年第3回 6月定例会 − 06月22日−03号







平成17年第3回 6月定例会



              平成17年6月22日(水曜日)

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                 議事日程第9号

           (平成17年6月22日 午前10時開議)

第1 一般質問

                                    以 上

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本日の会議に付した事件

日程第1 一般質問

日程第2 議案第229号 平成17年度尾道市一般会計補正予算(第3号)

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出席議員(34名)

    1番 清 川 隆 信             2番 三 浦 幸 広

    3番 奥 田 徳 康             4番 新 田 隆 雄

    5番 吉 和   宏             6番 山 根 信 行

    7番 山 戸 重 治             8番 植 田   稔

    9番 檀 上 正 光            10番 荒 川 京 子

   11番 平 田 久 司            12番 東 山 松 一

   13番 杉 原 孝一郎            14番 高 橋 紀 昭

   15番 杉 原 璋 憲            16番 半 田 安 正

   17番 井 上 文 伸            18番 新 田 賢 慈

   19番 越 智 征 士            20番 山 中 善 和

   21番 村 上 俊 昭            22番 宇円田 良 孝

   23番 金 口   巖            24番 永 田 明 光

   25番 佐 藤 志 行            26番 藤 本 友 行

   27番 神 田 誠 規            28番 松 谷 成 人

   29番 木 曽   勇            30番 助 永 一 男

   31番 高 垣   等            32番 住 田 哲 博

   33番 魚 谷   悟            34番 寺 本 真 一

欠席議員(なし)

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説明のため出席した者

   市長      亀 田 良 一     助役      若 住 久 吾

   収入役     村 上 康 則     教育長     平 谷 祐 宏

   公立みつぎ総合病院事業管理者      参事(都市観光担当)

           山 口   昇             柚 木 延 敏

   企画部長    村 上 年 久     財務部長    藤 井 正 喜

   総務部長    西 岡 伸 夫     市民生活部長  杉ノ原 憲 之

   福祉保健部長  小 林   積     産業部長    中 司 孝 秀

   建設部長    小田原 輝 志     都市部長    宇 根 敬 治

   御調支所長   田 頭 敬 康     向島支所長   林 原   純

   教育次長    瓜 生 八百実     水道局長    本 山 勝 美

   交通局長    吉 本 宗 雄     市民病院事務部長加 納   彰

   消防組合消防長 森 上 孝 司     財務課長    岩 井   誠

   総務課長    松 山   譲

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事務局出席者

   事務局長    門 田 昭一郎     事務局次長   吉 原 敏 夫

   議事調査係長  村 上 慶 弘     議事調査係主任 坂 本 節 子

   議事調査係主事 森 本 祐 二







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                午前10時0分 開議



○議長(佐藤志行) ただいま出席議員34名であります。

 定足数に達しておりますから、これより本日の会議を開きます。

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△議事日程



○議長(佐藤志行) 本日の議事日程は、お手元に印刷、配付のとおりであります。

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△会議録署名議員の指名



○議長(佐藤志行) 本日の会議録署名議員は、会議規則第79条の規定により、議長において5番吉和議員及び6番山根議員を指名いたします。

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△日程第1 一般質問



○議長(佐藤志行) これより日程に入ります。

 日程第1、これより昨日に引き続き一般質問を行います。

 順次、質問者の発言を許可いたします。

 7番、山戸議員。



◆7番(山戸重治) (登壇)皆さん、おはようございます。

 市民連合会派の山戸重治です。会派を代表いたしまして一般質問を行います。

 初めに、公共交通機関の安全確保につきまして、通告に従いまして質問をさせていただきます。

 去る4月25日午前9時過ぎにJR福知山線の尼崎駅と塚口駅の間で電車が脱線転覆し、線路沿いのマンションに衝突し、死者107人、負傷者500人以上という重大事故が発生いたしました。

 亡くなられた方々の御冥福を心よりお祈り申し上げます。また、負傷された方々にはお見舞いを申し上げ、一日も早い回復をお祈りいたします。

 今回の事故の原因については、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会などでも究明がされていますが、事故原因を単純に運転操作の誤りとすることはできないと考えます。直接的には列車のおくれを取り戻そうとして制限速度を超えたスピードでの運転に原因があるようですが、そうせざるを得なかった背景に根本的な原因があると言われています。

 駅での停車時間が15秒しかないという全く余裕のないダイヤ、到着時刻におくれるなどの運転ミスを犯せば5万円や10万円という一律の賞与の削減、再発防止のための「日勤教育」と称する長時間の草むしりなど労働基準法違反や非人間的な対応など、会社そのものの体質的な問題も指摘をされています。

 事故の後にも定刻に1分50秒のおくれを出したことを理由に乗務を外して再教育として日勤を命じていたが、運転士から安全を最優先した判断であったとの抗議を受けて撤回したとの報告もされています。

 JRは、民営化の後、大都市圏で競合する私鉄との間で企業間競争に勝つために輸送力のアップと高速化を進めてきました。そして、その結果、一番大切な安全対策をおろそかにしてきたとの見方もあります。

 グローバル経済という時代の流れの中で、経営する側は効率化や利潤を求める余り、多くの人の命を預かる公共交通機関として最も重視しなければならない安全性をないがしろにしてきたことは否定できないと思います。行き過ぎた規制緩和による市場競争万能主義は、公共交通の分野では見直すべきと考えます。今回の事故を交通機関の安全確保に対する深刻な警鐘と受けとめて、二度と起きない対応が求められています。

 さて、尾道市は、観光都市として年間200万人を超える観光客の皆さんに訪れていただいています。自家用車はもとより、バスやJRなどの公共交通機関を利用される方も多くいます。公共交通機関、とりわけJRの安全対策ということでは市長としても一定のお考えをお持ちと思いますので、この機会に御所見をお伺いいたします。

 次に、市民の皆さんの安全対策という観点から2点についてお伺いいたします。

 1つは、残念なことに尾道市内でも発生したJR山陽本線の線路への置き自転車の事件です。

 尾道市内は、JR山陽本線が東西に走っています。市内の路線距離が11.07キロメートル、毎日通過する列車は上りが94本、下りが96本、合わせて190本にもなります。事前に担当課に伺ったところでは、5月末からの1週間の間に山陽本線の線路への置き自転車事件が4回あったとのことでした。市内の山陽本線の沿線には民家も多く、脱線事故ということになれば大惨事が想定されます。今回の事件は、いずれも大きな事故には至らなかったものの、万が一ということを考えれば、人の命にかかわる大変悪質な事件であります。

 先月、広島市の可部線においても同様の事件が発生しています。現場は街灯がなく、人影がほとんど見えない状況であることから、JR西日本では犯行を防ぐために現場に自動点灯式のライトを設置をしたとのことであります。このような対処的な方法も重要ですが、線路区域にどこからでも簡単に立ち入れない対策も検討すべきではないかと考えます。例えば防護さくなど、新幹線や高速道路のように厳重なことは困難であるとしても、一定の対策はJRなどに求めるべきと考えますが、いかがでしょうか。

 さらに、重大な事故につながる悪質な犯罪であることから、そのような行為を許さない市民意識を広報活動などを通してつくることも重要と考えます。

 昨年の12月議会で制定された「尾道市生活安全条例」においても、その第3条では、「犯罪及び事故の防止等生活安全に関する市民の意識の啓発に必要な施策を講じること」が市の責務として求められています。尾道市においては、どのような施策を講じられているのかお伺いいたします。

 もう一点は、ガードレールの金属片の問題であります。

 全国的には3万7,000カ所以上から金属片が見つかっていると報道されています。尾道市の状況について伺ったところでは、報道がされて以降、早い段階で市役所内の6つ課により対策会議を行い、旧尾道市地域はその6課で班に分かれて市道や県道、国道などをパトロール点検をし、旧御調町、向島町の地域は各支所でパトロール点検を実施したとのことであります。その結果、市道、県道、国道で22件の金属片が見つかり、それぞれ撤去し、持ち帰ったとのことでありました。また、広島県尾三地域事務所からの報告では、県でも国道や県道を中心にパトロール点検を行ったところ、尾道市内で14件見つかったとのことであります。市内では合わせて36件ということになります。

 現在のところ、金属片によるけがなどの被害は届けられていないとのことで、迅速かつ適切な対応に敬意を表します。

 このガードレールの金属片について国土交通省の調査委員会では、ほとんどが自動車の車体の一部だったとする分析結果をまとめたようであり、犯罪との関連は今のところ薄いと考えられています。しかし、今後も自動車事故やガードレールへの衝突や接触などで新たに金属片ができることが想定されます。新しいものほど鋭利で危険な状況ではないかと思います。ガードレールの金属片によってけがなどが出ない対策としては、今回実施されたようなパトロール点検で見つけて、速やかに撤去することが効果的な方法と考えます。しかし、実際には市内の道路やガードレールは総延長ではかなりの距離になろうかと思います。パトロール点検をするにしても、人員や時間的な制約があると考えます。

 そこで、国や県などの道路を管轄している機関との連携を図り、路線や範囲などの分担を決めた対策、さらには民間機関の支援など、幅広い協力体制を整備する必要もあるのではないかと思います。今後の対策など、お考えをお聞かせください。

 次に、尾道市景観条例の制定について何点かお伺いいたします。

 幕末から明治初頭にかけて日本を訪れた多くの欧米からの有識者は、見事に整備された里山や田畑、全国の街道や小都市に代表される日本の美しさに感動したと言われています。特に、急激な産業革命により都市環境や自然環境が悪化したイギリスからの使節団は、城下町を高く評価し、その後日本の国土の美しさを模範にしたとされるガーデンシティーの理念をイギリスで醸成していると言われています。

 では、すぐれた景観とはどのようなものを言うのでしょうか。都市で言えば建物の高さが一定で前衛的な建物群とか、農村では、さきにも述べました見事に整備された里山や田畑を日本の代表的な景観と呼ぶように、地域によって個性があり、歩んできた歴史もあります。

 私たちの住んでいる尾道市を初めとする中国地方は、「日がな一日絵にしてやまず」とうたわれた多島美の瀬戸内海と幾万年もの太古の昔から荒波によって刻まれた海岸線、どこまでも透き通った日本海、古代出雲の繁栄や群雄割拠した中世を今に残す風景などさまざまな景観を有しています。しかし、明治維新以降の日本は欧化主義、旧物破壊、神仏分離による廃仏毀釈など、日本古来の美術品や建造物の破壊が進み、貴重な文化財の存続の危機に直面した時代もありました。さらに、昭和に入り、敗戦後の社会の混乱に伴う文化財の散逸、荒廃の危機が訪れました。このような中で法隆寺金堂の焼失をきっかけに文化財の保護のための新しい法律の制定に向けた動きが活発化しました。そして、1950年(昭和25年)、戦前まであった「国宝保存法」「史跡・名勝・天然記念物保存法」「重要美術品等ノ保存ニ関スル法律」の廃止統合によって文化財保護法が制定されました。この法律よって、文化財の保護に向けて国や地方公共団体の協力体制が確立しました。

 また、全国的に歴史的な環境や自然環境の破壊が進行したことや住民運動などもあって、1966年(昭和41年)、「古都保存法」が制定されました。この法律は、かつて都が置かれていた古都のみを対象としていたことで、それ以外の地域のまち並みや集落は対象とはならず、観光地優先の批判もありました。

 また、古都保存法に基づいて「歴史的風土特別保存地区」に指定された地域では、かわらの色や畑のビニールハウスの設置、垣根の修理にまで許可が必要となり、そこに生活している住民にとってはまことに窮屈な凍結的保存となっているとの批判も起こりました。

 このような状況のもとで、各地では歴史的な環境の保全に向けた住民運動なども展開され、1970年代には、地方自治体において歴史的な環境の保全に関連した条例が相次いで制定されました。その後、都市や地域全体の景観保護に拡大し、歴史的な環境保全を含む市街地全体の景観整備を目的とした景観条例が制定されることとなりました。現在では、全国470の市町村で景観条例が制定されています。中国地方でも38の市町村で制定されているところです。

 国においては、文化財保護法の改正で伝統的建造物群保存地区制度が創設され、文化財の定義の一つに伝統的建造物群が追加されることになるなど、景観にかかわる内容の法律もできましたが、景観そのものを真正面からとらえた総合的な法律は整備されませんでした。

 地方自治体の環境条例も、それを支える国の法律がなく、いざというときの強制力に欠けていたこともあり、景観に関する国の基本的な法律整備が求められていました。

 このような動きを背景として、昨年6月に景観緑三法が制定され、12月に一部を除き施行されました。

 景観緑三法には、景観に関する法制の整備として景観法があります。次に、緑地の保全に関して、都市緑地保全法等の一部を改正する法律があります。そして、屋外の広告物対策を推進するための関係法律の整備などを求めた景観法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律があり、この3つの法律が整備されて全国各地で美しい景観や豊かな緑の形成を推進するため、一体的な取り組みが始まることとなりました。

 そこで、この景観緑三法について幾つかお尋ねいたします。

 初めに、景観緑三法の主な内容や強制力はどのようなものなのかお示しください。

 景観は、そこに住んでいる住民にとっては普通のまちの景観形成(自然となじむ調和の美)が大事であり、地域の住民の発意や合意が不可欠であります。そして、長い年月を経て歴史的にすぐれた景観へと発展していくことが期待されています。

 そこで、お尋ねいたします。

 景観法では、市民参加による景観形成を求めていますが、どのような規定があるのかお示しください。

 続いて、尾道市における景観対策についてお尋ねいたします。

 さきに述べましたように、景観法の目的として、第1条では次のように定めています。「この法律は我が国の都市、農山漁村等における良好な景観の形成を促進するため、景観計画の策定、その他施策を総合的に講ずることにより、美しく風格のある国土の形成、潤いのある豊かな生活環境の創造及び個性的で活力のある地域社会の実現を図り、もって国民生活の向上並びに国民経済及び地域社会の健全な発展に寄与することを目的とする」、つまり日本古来の歴史・伝統・文化に自然条件・地形など、日本の原風景を含めた良好な環境を保全することのみならず、地方公共団体や事業者、住民が一体となって将来に向かっても良好な景観を創出することが大切であると思うのであります。

 私たちの住んでいる尾道市は、地形や自然条件にも恵まれ、開港800年有余、市制施行107年を迎え、合併により市域も拡大しています。

 1999年に策定された「尾道市都市計画マスタープラン〜心かよいあうまちづくり〜」によると、「このマスタープランでは、尾道のまちづくりを担っている私たち一人一人の市民としての成長と『自然との共生』『都市間交流連携』『福祉の向上』『伝統文化の継承と創造』を念頭に置いたまちづくりにより、まちとしての豊かさを高めていくこととしています」と述べています。そして、第6から7の項においては、都市景観に関する方針が示され、国の法整備に先駆けて景観問題に力を入れていることがうかがえるところであります。中でも、都市のシンボルとなる地区の景観整備においては、「市民や観光客が交流する空間や尾道市をイメージする空間にふさわしい景観に配慮した整備を図ること」とし、周辺の建物などについても景観に配慮したまち並みが形成されるよう誘導します」としています。そして、その地区は尾道駅、東尾道駅、新尾道駅、山陽自動車やしまなみ海道インターチェンジの周辺であることも示されています。また、そのほかにも道路、公園、水辺、自然環境、歴史的環境、田園環境などの保全にも力を注ぐこととしています。

 そこで、お尋ねいたします。

 この都市計画マスタープランは、おおむね20年間の長期的な計画となっていますが、合併により市域も大きく広がりました。今後10年間のまちづくりを示した新市建設計画の中にも景観形成に関する施策が盛り込まれています。これらの整合性や都市計画マスタープランをどのように新市建設計画に当てはめていくのかお示しください。

 この項目の最後の質問といたしまして、景観条例制定についてお尋ねいたします。

 さきにも述べていますが、尾道市は条例制定こそしていませんが、国に先駆けて景観問題を取り組んできたところであります。市民の皆さんもそういう気持ちは強いものがあろうかと思います。市長が主張されている「古いものにぞうきんがけをして生き返らせ、潤いやいやしのある施設や空間づくり」を行ってきています。そして、「世界遺産にも登録されるようなまちづくり」を目指しています。

 一方で、地域の発展やより快適で便利な住環境に向けた民間活力によるまちづくりも重要であります。日本の国土や土地の事情から高層ビルやマンションの必要性もあります。景観の形成は観光や地域の活性化に大きな役割を果たすことから、住民や事業者や行政の協働によって進められなければなりません。また、保存することだけではなく、新たな創出も含んだものとしなければなりません。美しい景観や豊かな自然を守ろうとしても、現在の届け出制や勧告などの緩やかな対応では限界がありました。

 そこで、新しい景観法では、一定の規制に基づき強制力を行使できることとなっています。その具体的な規制は、地方自治体と住民で自主的に定める仕組みにもなっています。今日の時代は自然と人工的につくられるものとの融合、そしていつの間にかなじんでいけるような市民生活との調和が求められています。景観は2年、3年の短期間で形成されるものではありません。30年先、50年先を展望して息の長い取り組みが必要と考えます。成熟社会と言われる日本ではありますが、100年先に完成してもいいのではないかと思うのであります。

 尾道市における景観条例制定についての市長のお考えをお示しください。

 次に、ことし10月1日に実施される予定の国勢調査についてお伺いいたします。

 国勢調査は、国内の人口、世帯、就業者から見た産業構造などの状況を地域別に明らかにする統計を得るために行われる国の最も基本的な統計調査です。その調査結果は、国や地方公共団体における各種の行政施策を立案するための基礎資料として活用されることはもとより、国民の共有財産として研究・教育活動、経済活動など幅広い分野で利用されています。国勢調査は、5年ごとに行われており、ことしは18回目に当たります。

 そこで、第1の質問といたしまして、今回の国勢調査の目的や意義についてお伺いいたします。

 国勢調査は、回答が得られなかったり不正確、不完全な回答だったりすると精度の低い統計となってしまい、本来の目的が達成できないこととなります。そのため、統計法という法律によって、「調査の対象である人又は法人に対して申告を命ずることができる」と定めています。さらに、統計法に基づく政令でも申告義務が定められています。したがって、市民の皆さんが調査用紙にすべての必要事項を記入して回答することが当たり前ではありますが、国勢調査に回答する市民にとっては、個人的な情報について回答することに抵抗があることも事実であります。市民の皆さんが納得して気持ちよく協力していただけるよう、本来の目的や意義を十分に市民の方々に理解していただくことともに、安心して調査に協力できるよう条件を整えることも市政の重要な役割であると考えます。

 第2の質問として、市民の皆さんへの今回の国勢調査の意義や役割を理解していただき、協力していただくための広報活動などはどのように予定されていますか、10月1日の実施日に向けたスケジュールとあわせてお答えください。

 今日の社会情勢や市民の皆さんの意識の変化を反映して、国勢調査に対してもさまざまな意見があります。特に、個人情報保護法が成立し、個人情報の保護に関する意識が高まってきた今日では、市民の皆さんの意識も大きく変わってきています。例えばNPO法人のアンケート調査では、「他人に知られたくない個人情報」として、「住所」や「電話番号」を挙げる人が1985年には8.1%であったものが2003年には5倍の42.9%となっています。「家族・親族などの家庭状況について知られたくない」と回答した人は、1985年には21%であったものが2003年には55.8%となっており、半数以上の人が知られたくないと考えています。

 また、前回の5年前の国勢調査に関して、国勢調査ホットラインに寄せられた意見では、「調査員が顔見知りで回答しにくい」とか「調査項目に問題がある」、「密封をあけられないか心配である」、「調査員に渡すのではなく、郵送にしたい」などの意見が多くありました。

 このような中で行われる国勢調査であることを認識した上で、プライバシー保護に配慮した対応も必要と考えますが、この点についての考えをお聞かせください。

 また、国勢調査の期間中に市民の方からさまざまな質問や相談を受けて対応する相談窓口の設置とその周知も必要と考えますが、このことについてお伺いいたしまして、この項目の質問を終わります。

 最後に、主要地方道福山尾道線事業についてお伺いいたします。

 この事業は、尾道市美ノ郷町三成の国道184号線と福山市高西町の国道2号線を結ぶ延長4.2キロの県道整備事業です。道路は、山陽自動車道の尾道インターチェンジと福山西インターチェンジ、さらには三原市と福山市へのアクセス機能を有し、尾道水道に沿って南北を通る国道2号、その北を通る尾道バイパスに次いで3本目の東西の交流軸となる主要な道路です。

 1997年10月に福山市高西町の国道2号から西藤町内を通って三成トンネルまでの3.1キロは完成しましたが、三成トンネルから三成地区内を通って国道184号につながる残り1.1キロが未整備となっています。県道であることから、この事業は広島県が実施主体となっています。この間の広島県の説明では、予算規模としては用地費が9億円、工事費が10億円で全体事業費が約19億円とのことです。未整備区間の事業推進については、1997年度から地元への説明が行われ、1999年から測量や境界立会、2001年度から用地買収が開始されています。

 そこで、お尋ねいたします。

 2004年度末時点での進捗状況はどのようになっているのでしょうか、用地買収の状況、これまでの予算規模などお答えください。

 また、三成地区内の現在の福山尾道線は、幅員が狭いために大型車の通行や離合が円滑に行われない状況で、溝への脱輪、ガードレールや電柱への衝突事故、車同士の接触事故などもたびたび起きています。沿線に住んでいる方の中には、いつ車が飛び込んでくるか不安を訴える方もいます。さらに、歩道も未整備のため、歩行者や自転車などの通行は極めて危険な状況です。その上、年々交通量がふえてきており、朝夕の通勤時間帯などには国道184号線交差点から毎日のように渋滞し、渋滞が数百メートルに及ぶこともあります。その結果、渋滞を避けようとして藤井川沿いの市道や住宅地内の道路を迂回する車がふえ、しかもかなりの速度で通行するために子どもたちの通学にも危険な状況が生じています。

 そこで、お尋ねいたします。

 今年度はどの程度の予算規模で事業が進められる予定となっているのでしょうか、また工事着工時期や完成目標についてもあわせてお答えください。

 地元町内からも一日も早い整備が要望されているところです。大きな事故などが起きる前に、一日も早い工事着工と早期完成に向けて最大限の努力をしていただくよう求めて質問を終わります。御清聴どうもありがとうございました。(拍手)



○議長(佐藤志行) 理事者より答弁を求めます。

 亀田市長。



◎市長(亀田良一) (登壇)おはようございます。

 市民連合議員団を代表されました山戸議員からの御質問に順次お答え申し上げます。

 まず最初に、JR福知山線の事故により多くのとうとい命が失われ、多数の方が負傷されたことにつきまして、公共交通機関と、とりわけJRの安全対策について私の所見をお尋ねでございますが、輸送の安全を確保することは公共交通機関が最も優先すべき使命であると考えております。

 JRにおかれましては、今後二度とこのような事故が起こらないよう安全対策に万全を期していただきたいものと思っております。

 民営化された独占企業の経営はこんなものでございまして、尾道駅のトイレ問題でもお客のことは考えてないのがいい例ではないかと思ってます。困ったものと思っております。

 次に、JRで相次ぐ線路への自転車等の放置事件についてでございますが、このような悪質な行為は乗客や沿線住民を不安に陥れるだけでなく、重大事故につながるおそれのある事件として何としても防止すべきことと受けとめております。

 市内JR沿線には多くの踏切があり、市民の生活道として利用されていることから、新幹線や高速道路のように完全な防護さくを設置することは困難と思われます。

 市民生活の安全を守るという立場から、JR西日本に対し、施設の整備点検を強化すること、死角をなくするなど、不備な箇所へ対策を行うこと、列車のスピードを適切にすることなどについて要望してまいります。

 次に、今回の事件を通しまして、「尾道市生活安全条例」とのかかわりにおいてどのような対策を講じたかのお尋ねでございますが、これまでに尾道警察署、尾道地区地域安全対策事業推進協議会、尾道警察署管内防犯組合連合会等々とも連携を取りまして、JR沿線でのパトロールの強化と情報提供の協力依頼をしたところでございます。

 今後このようなことが起こらないよう、関係機関とも緊密な連携を取りまして、市民意識の啓発に努めてまいりたいと思います。

 次に、全国的なニュースとなっておりますガードレールの金属片についてでございますが、御所論のように、国道、県道の道路管理者や民間機関、地域住民などと連携をいたしまして、ガードレールを含め道路施設の保守点検を進めたいと考えております。

 次に、景観緑三法の主な内容や強制力についてでございますが、御所論のとおり景観法は我が国初の総合的な景観に関する法律で、一定の事務手続を経て景観地区並びに市独自の景観条例を定めることにより、建物の高さとか色彩を制限できる強制力を持つものでございます。

 また、「都市緑地保全法等の一部を改正する法律」は、里山などの都市近郊緑地に対する制度を充実させる法律でございます。

 最後に、「景観法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律」は、景観法の強制力を側面から支援する法律でございます。

 次に、「景観法」における市民参加による景観形成についてでございますが、まず景観法を活用するためには景観計画を策定する必要がございます。これには、あらかじめ公聴会の開催等、住民の意見を反映させる措置を講ずることが義務づけられております。

 また、住民や特定非営利活動法人、いわゆるNPO法人が土地所有者の3分の2以上の同意を得て、景観計画の策定または変更を景観行政団体に対し、提案できることとなっております。

 次に、都市計画マスタープランと新市建設計画についてでございますが、御所論のとおり旧尾道市が策定した都市計画マスタープランは、旧尾道市に限定したものとなっております。一方、新市の建設計画では、「まちづくりの基本方針」や「地区別整備の方針」の中で新市としての一体的なまちづくりの観点から、従来からの尾道水道を臨む斜面市街地はもとより、対岸向島の風景や御調町等における田園風景等の保全を明記しているところでございます。

 新市建設計画は、各市町の総合計画や都市計画マスタープランを踏まえまして作成をしております。

 次に、尾道市景観条例制定についてでございますが、御所論のとおり、従来の届け出、勧告制度による緩やかな指導では限界があることから、尾道市景観条例を早期に制定してまいりたいと考えております。

 次に、国勢調査に関する御質問でございますが、まず調査の目的と意義についてでございますが、国勢調査は人口及び世帯の実態を把握いたしまして、各種行政施策を立案するための基本資料を得ることを目的に行われるもので、国が実施する各種統計調査のうち、最も基本的かつ重要な調査の一つと認識をいたしております。したがいまして、本市といたしましても、既に実施本部を立ち上げ調査に遺漏ないよう鋭意準備を進めているところでございます。

 次に、広報活動についてでございますが、国、県におかれても、今後広報活動をされる予定となっておりますが、あわせて市といたしましても「広報おのみち」やケーブルテレビなど、あらゆる媒体、機会を利用いたしまして調査の意義、目的を周知し、市民の皆様の理解を得たいと考えております。

 次に、プライバシーの保護についてでございますが、言うまでもなくプライバシーの保護は調査に当たっての最重要課題であると認識をいたしております。そのため、調査票も封筒に封入した上で提出できることとなっておりますし、あわせて調査に係るすべての関係者に十分に周知徹底をいたしまして、万全を期したいと考えております。

 なお、調査に関しまして市民の皆さんから質問や相談につきましては、担当課において対応することとしております。

 次に、主要地方道福山尾道線の進捗状況でございますが、1997年度から2004年度までの事業費合計は4億7,400万円で進捗率は24%です。そのうち用地費は3億7,900万円で、用地の進捗率は42%です。

 次に、今年度の予算規模でございますが、事業費8,500万円で用地買収を予定をしております。

 また、この路線の工事着手時期は2007年度を予定し、完成目標年度につきましては2010年と聞いております。

 以上で市長答弁といたします。

                〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



○議長(佐藤志行) 32番、住田議員。



◆32番(住田哲博) (登壇)皆さん、おはようございます。

 日本共産党の市会議員団に新たに加わりました住田哲博でございます。日本共産党市会議員団を代表して、亀田市長に対する一般質問を行わせていただきます。

 まず最初に、高層マンション建設問題と尾道の景観保全についてでございます。

 私は、1999年尾道駅前再開発途中の尾道駅前から千光寺山手を臨む風景画をかきました。それは再開発で広々とした広場に魅せられてのことでございました。その年の秋、フランスのオンフルール市の交流展に出品するためのものでございまして、言うまでもなく尾道が目指す国際芸術文化都市、その文化交流の事業の一つとして、私もその秋に絵とともに参加をして10日ばかし交流して帰ってまいりました。

 私は、こよなくこの絵のまち尾道を愛する一人として、今回の高層マンション建設で千光寺山手風景が遮られ、尾道らしい景観が破壊される問題を看過することはできませんし、許すわけにはまいりません。

 議長の許可をいただきましたので、そのときの油絵を持参をしておりますので、披露させていただきます。

 この中には絵をたしなまれる市長さんを先頭に、造詣の深い方がいらっしゃるんで大変恥ずかしい次第なんですが、きょう出かけにうちの妻が「絵本みたいね」と、「まあ、いいわね」と言われておりまして、ちょっと市長さんの顔が気になるんですが、昨日担当者の方に聞きましたら、どのぐらいになるかというちょっと正確ではないんですが、場所によって、尾道駅前からずっとおりたとこから見るとこのようになるんです、このように。おわかりでしょうか。西側から見ると、山陽日日新聞にシミュレーションが載りましたよね、空間ができるんですが、ずっと東に寄ると埋まってしまうと、大変なビルでございます。

 今回の問題を契機に、中高層建築高さ制限を含め、歴史的景観、まち並み全般についてどのように保全していくのか、全市民的議論に発展することを切に願うものでございます。

 この立場から幾つかの点についてお伺いをしたいと思います。

 まず第1は、尾道駅東マンション建設問題でのJR西日本への対応と不動産会社との交渉がどのようになってるのか、その経過を含めて明らかにしていただきたいと思います。

 その2は、買い取り先にありきではなくて、景観シンポジウム開催など、市民世論の喚起を取り組むことに力を入れていただきたい、このことに関してでございます。

 尾道市がこれまで中高層ビル建設に対してどういう態度をとってきたのかと言えば、1990年の浄土寺下マンション問題以後も地元で日照権などに対する問題での反対を懸念する声があっても中高層建築物を事実上許してきましたし、駅前港湾ビル、駅前再開発ビル建設に当たっては第三セクター方式をとり、尾道市も推進をしてきました。このような過去のこの中高層ビルに対する景観に関する市行政のあり方を振り返り、今回の問題も含め、旧市街地の建物規制をどのようにするのかが問われなければならないと考えます。

 ところが、今回の問題では、亀田市長がいち早く該当用地を市として買い取る方針を指示され、そして昨日の答弁でもございましたように、買い取りの方針を決められたということでございます。そのために必要な予算は数億円から場合によっては10億円近いものと推測できます。これほど重大なことを市民の間での議論や議会に相談することもなしに行政の判断だけで決めても到底理解を得ることはできないのではないでしょうか。私は、この時点にあっても性急な買い取りの結論を出すのではなく、市民の間での十分な論議により、世論を喚起して事に当たるべきではないかと考えています。

 亀田市長みずからが語られた決意、これは新聞報道でありますが、「全市民的な盛り上がり、協力を得ながら、これだけは絶対に阻止しなければならない」との立場を堅持され、建設中止を求める2万名を超える署名にあらわされた世論を信頼し、もっと広げるために力を注いでいただきたいと思います。

 仮に買い取りをしたとしても、今後尾道駅周辺で高層マンションの建設の適地として、例えば駅前鶴屋跡地を初め、比較的広い土地はターゲットになり、その都度市が民間の価格で買い戻すなど、到底現在の財政事情からして許されるわけがありません。

 また、買い取りを唯一の手法にしたのでは、景観を守るルールづくりや条例制定に向けての市民合意も容易でなく、市民運動としても広がらないのではないでしょうか。尾道の景観は、市民の財産であり、宝でもあります。

 市民憲章にも載せられています。一部を紹介いたします。

 「伝統を生かし文化遺産を受け継ぎ、風格のあるまちにしよう」、第1項です。第2項のところに、「きれいな海、緑と太陽の輝く清潔なまちにしよう」、これは現在でも生き輝いていると、私は思っています。したがって、この景観や市民の財産を守り育てるのは市民の大切な役割ではないでしょうか。

 現在、旧市街地を中心に、人口の空洞化が進む中で、集合住宅の進出を期待する声も一部にあるようでありますが、買い取りの是非を含め、ビルの高さ制限をどうするのか、まち並みをどう守っていくのか、商店街をどう活性化させるのかなど、市民的論議を発展させるため、景観シンポジウムの開催を提案したいと思いますが、いかがお考えでしょうか。

 3つ目に、今後も予想される中高層建築について、高さ制限を含む尾道市としての景観を守るルールが欠かせないのではないでしょうか。景観条例に向けて、その作業に着手されるのかどうか市長の御所見を伺いたいと思います。

 2項目めの観光尾道の新しい魅力創出に向けて。

 映画ロケセットに訪れる観光客へ丁寧なもてなしについてでございますが、映画「男たちの大和」ロケが日立造船所跡で始まり、私の住んでいます向島町兼吉への観光客が急速にふえまして、これはしまなみ開通のイベント以来の出来事で、地元は戸惑いながらも喜んでいます。

 観光客の多くはロケセットが見える竜王山、一本松とも言いますけれども、この頂上を訪ねる人々です。これは数カ月前に地元の兼好会の皆さんがこれを予想されて、頂上から尾道側に斜めにおりるところに雑木がありまして、それを伐採をされて、そのときにその中心になってる方が、「竜王山の頂上への標示が要るよの」って私に言われたんですよ。私にせいということからなというようなことも思いましたんですが、そこまでは私もできませんで、この竜王山の頂上を訪ねる人々にとって、昨年度向島町が設置をした「向島観光案内協力所」という看板があります。これは尾道のあるステッカーを私が見たのをちょっと提案したことがございまして、それが実現してこれが大いに役立ったことは言うまでもありません。

 これ以外に自発的に頂上まで案内した小学生やお年寄りや数多くいたことも紹介をしておきたいと思います。私は、遠方の客をもてなすのは、サービスの「心」そのもの、思いやりの心そのものであるということは今回痛切に、私も自分で体験をしながら痛感をしたわけでございます。

 さて、映画「男たちの大和」のロケセットの一般公開が予定をされています。7月末公開のようでありますから、夏休みにかけて子連れの大勢の観光客が訪れることを期待をするものであります。

 この映画については、私も先般から観光振興課から書類をもらったり、駅前のお店屋さんからチラシをもらったりしておりますけれども、まだ映画を私は見てないわけでありますが、さまざまな監督などが言っておられるのを見まして、この映画について戦争の悲しい物語、それを通じて監督が戦争否定につながるものにしたいと考えておられるようですが、結果的に戦争賛美の映画になりかねないとの危惧も抱いております。

 私は、ちょうど父親が昭和19年9月にフィリピンで亡くなりました戦争遺児として、この終戦60周年を今迎えていますが、いずれにしてもこの終戦60周年の節目にさまざまな思いを持って、この尾道ロケセットに訪れる観光客へは丁寧なもてなしがなされなくてはなりません。そのためにどのようなことを考えておられるのでしょうか、その取り組みを示していただきたいと思います。

 その2ですが、向島のビューポイントの一つ「兼吉の丘」とフェリー乗り継ぎ、水辺散策の条件整備についてでございます。

 向島の「兼吉の丘」は、春には秀山荘の桜で人目を引きますが、これ以外は竜王山頂上近くに大林映画「あした」に出演女優、宝生舞が自転車で駆け抜ける場面の撮影地として、たまに人が訪れる程度のところです。今回「男たちの大和」ロケで脚光を浴びたわけですが、頂上からは三原方面、千光寺、西国寺、浄土寺、尾道三山はもとより、尾道大橋、その向こうに松永湾が眺望できる絶景の場所でございます。これまでに何人かの絵かきさんたちもおいでになられて私も案内をしたことがございますが、そういう場所でございます。尾道渡船から歩いても5分から10分の距離でありまして、道路は農道が中心でありまして未整備、頂上にはロケ地の看板があるだけのところでございます。

 こういう状況をどうにか新しい観光の魅力としてできないかというのが今回の私の提案でございまして、当面は案内標示板の設置、これは渡船をおりたところに「ロケ地」というのがあるんですが、秀山荘の門柱を入って登っていくもんですから、今回もロケセットを訪ねられた方々が竜王山の頂上まで行き着かないで帰られた、非常に残念なこともあるわけでありまして、どうしても案内標示板が必要だと思います。そして、私有地が多いんでありますが、ここは研究していただいて道路の補修や、そして頂上へベンチ、そして合併後を契機に新しく作成されるガイドマップなどに、もちろんこの向島のことを含めて、御調などもきちっとこの「兼吉の丘」のことも位置づけていただくよう検討していただきたい、そして地元の協力も得て実現可能なものから着手していただきたいと切に願うものでございます。そして、行く行くは「兼吉の丘」公園整備、道路も含む計画へと発展することを強く期待するものでございます。

 次の問題としては、尾道水道を行き交うフェリー、渡船についてでございます。

 御承知のように、大橋のない時代から向島と尾道を結ぶ生活道でありまして、大橋無料化とあわさって存続が危惧されていますが、交通弱者にとってなくてはならない交通手段として存続を強く願うものでございます。

 最近発行された福音館出版の「わたしぶね」、月刊「かがくのとも」という3月号の絵本、定期購読者が幼い子ども、若い親御さん含め10万部のようでありますが、この本がお土産がわりにも駅前の本屋などで売られているようでありまして、喜んでいます。この作者は、尾道出身の地元の作家の児童文学者の方でございます。今皆さんも、またお手元にとられて見ていただいて、尾道の新しい魅力として宣伝をしていただければなと私も思っているとこでございます。この「かがくのとも」、「わたしぶね」を読んだ幼い子供たちが尾道に興味と関心を持ってくれて、将来的に親子での観光客の増大につながればと期待をしているとこでございます。

 私がここで提案をしたいのは、このフェリーにレトロバス方式の1日乗車券、乗り放題の大人が500円、子どもが250円を導入してはどうかということでございます。例えば1日何回でも、どこのフェリーでも乗船できる共通券の発行でございますが、これはもちろん業者の協力がなければ実施できませんが、実現に向けて検討していただきたいと思います。

 これが実現すれば、観光客がこの共通券を利用して各フェリーで行ったり来たり、そして海岸の水辺を散策できる観光コースとして新しい魅力となるのではないでしょうか。ぜひ御検討を願いたいと思います。

 3つ目の項目としては、平成18年度中学校使用の教科書採択に関して、その1番目の質問は、教育専門家、教師の意見が尊重される教科書採択のシステム、仕組みになっているのかどうかということでございます。

 教科書は、4年に一度入れかわりますが、ことしが中学校の教科書が新しく採択される年に当たります。今月の市の広報に平成18年度から使用する中学校教科書展示会が市立中央公民館とみつぎ子ども図書館で29日までの開催の案内が載せられています。

 私も先日勉強に行ってまいりました。既に採択の手続に入っていると思われますが、国際的には、「教員は、教科書の採択について不可欠の役割を与えられる」、これはユネスコの「教員の地位に関する勧告」(1996年)の文書、もっと詳しい文書の中の一節でありますが、基本的に教員の仕事とされています。我が国でも、戦後しばらくはそういうことが続いていましたが、しかし1963年の教科書無償措置と引きかえに、教科書の採択権が教員・学校から教育委員会に移されました。それでも教科書採択を教育委員会が独断で行うことはなく、教員・学校の意見反映の仕組みが長年つくられていました。この時代においては、これは私も中学校の現場に38年おりましたからその経験からいうわけでありますが、各学校へ見本教科書が教育委員会から届けられ、何日間かで巡回をしておったわけであります。そして、教師一人一人が調査研究し、教科部会でも共同研究をし、教科書の委員、現在では調査委員と言っているようでありますが、その委員は部会の代表者が選ばれて各郡市の意見を教科担当の学校長が集約したもの、何回かの調査研究会があるわけですが、その繰り返しの中で集約したものを教育委員会が事実上、採択するシステムが続けられてきました。前回の教科書採択から教育委員会の権限が強められ、教科書採択への教員の関与が著しく弱められてしまいました。

 市の教育委員会が調査員を任命し、調査員の教師には、教科書は届けられているようでありますが、各学校の教師には届けられず、調査員が個人的に調査研究するだけとなっており、各学校・教員一人一人の意見が反映しない仕組みになっているのではないでしょうか。

 中学校の教科書は、国語・社会──社会に歴史・地理・公民、3種類あります──数学・理科が第一分野、第二分野、音楽・美術・保健体育・技術家庭科・外国語、これは英語の9教科で、検定合格となった教科書は各社合わせて73種類、134点にも上ります。わずか5人の教育委員でこの教科書を調べて、すべての分野を適切に判断することは不可能ではないでしょうか。たとえ選定委員会、その下の調査委員作成の全教科書の特徴についての意見と理由を付した資料に基づくとしても、数社の教科書の中から一冊を選定するのは困難ではないでしょうか。だからこそ、現に教育委員会だけでなく、教育関係者、保護者、学識経験者の協力を得て教科書採択の組織的システムをとられているのではありませんか。

 教科書は、学校教育の最も重要な教材でございます。地域や子どもの実態に合ったよい教科書を選ぶためには、実際に教科書を使って子どもを教えている現場の先生方の意見を尊重することが重要であると考えますが、いかがでしょうか。このこととあわせて、今回の教科書採択システムがどのようになってるか示していただきたいと思います。

 この項の最後の問題は、尾道市は国際芸術文化都市を目指してまちづくりを進めています。それは世界に開かれ、アジアや世界じゅうの人々と交流を広げ、深め、世界の平和に寄与するものだと考えています。教科書も21世紀にこの都市像を具現化するにふさわしい基礎学力と素養を身につけさせるものでなければならないと考えますが、いかがでしょうか、これについての御所見を伺いたいと思います。

 4項目めの問題は、新市のまちづくりに関して、尾道市民センターむかいしま整備事業の推進についてでございます。

 尾道市民センターむかいしまは、庁舎、公民館、図書室、ホール等を備えた多目的複合施設として完成後は地域のコミュニティー活動、文化活動、住民交流の拠点となるものでございます。合併後の新しいまちの活力と連帯感のある地域社会を形成していくための重要な施設として新市建設計画へ位置づけられ、平成17年度の用地購入費など事業費も計上されているとこでございます。その上、現在の施設の老朽化が進んでいることもあって、向島町の住民の多くが早くよい施設をという期待度は高いものでございます。

 合併間もないときにこの問題を質問するに至りましたのは、亀田市長の県東部振興協会尾道港部会総会後の講演を紹介した記事中、「建設計画が10年通用するかどうか、人も時代も変わってくる──途中中略いたします、略します──市民センターむかいしまの用地は4,000坪ある。尾道市の本庁は3,000坪で、果たしてこんなに広い土地が要るのか、交通整理をしなくてはならない」の発言が波紋を呼び、向島町の住民から計画どおり建設できるのかという心配の声が寄せられました。この声にこたえるためのものであります。

 この発言の亀田市長の真意はどこにあられるのかお聞かせをいただきたい、あわせて市民センターむかいしまの事業推進の今後の取り組みについても示していただきたいと思います。

 この項の2つ目は、尾道工業廃校後の跡地利用についてでございます。

 尾道工業高校廃校後の跡地利用については、私はかねてから、教員の時代から向島の空洞化対策としてこのことを真剣に考えていました。昨年、向島町内で尾道高校が移転してくるといううわさ話が広がっていましたので、協議会でこの話を取り上げまして町長さんに本当かとお尋ねしましたら、本当だということでございました。ただ、当時尾道工業高校最後の1年生が入学直後だったということもあって、それ以後この問題については追及を控えてまいりました。

 先般、尾道市長が今さっき述べました講演の中で、この尾道工業高校の問題の発言をされたことに勇気をいただきまして、この問題をきょうここで述べているわけでありますが、この尾道工業高校誘致のときに、地元の地権者が学校や生徒のためといって安い値段で土地を提供されたと聞いておりますし、数年前に大規模改修も済んでいる校舎ですから、廃校後あいたままになったり、壊すのではもったいないと多くの皆さんが思われています。ぜひとも県から無償で払い下げをしてもらい、その上で尾道高校の移転が実現するよう働きかけていただきたいと思います。

 この尾道高校の移転が実現をし、700人以上の中・高校生が通うとなれば、渡船を初め近隣の商店街が潤うなど、この波及効果には大きいものがあると考えています。向島の活性化のために力を入れて取り組んでいただくことを強く求めるものでございます。

 5項目めの問題は、台風・高潮被害防止策を中心とする防災体制確立についてでございます。

 その1は、低地域における高潮被害防止策と事業計画についてです。

 昨年は、台風10号、16号、18号による被害に見舞われましたが、とりわけ台風16号による被害が甚大でした。例えば浸水被害だけ挙げてみますと、海岸入り川沿いの低い地域、旧尾道市分床上83戸、床下702戸、計785戸、向島町分床上86戸、床下168戸、計224戸という過去最高のもので、水害ごみの片づけなど被災家庭の苦労は並大抵のものではありませんでした。私の住んでいる向島町兼吉、その渦中にありまして大変な思いをしたことは言うまでもありません。間もなく梅雨を迎え、当面は集中豪雨対策と必ずやってくる台風への備えが重要ではないでしょうか。後手に回り、災害復旧にお金と労力をかけるほどむなしいことはありません。昨年度の経験を教訓として防災に十分生かしてもらいたいものでございます。

 地方自治体の使命は、台風などあらゆる災害から住民の身体、生命、財産を保護し、安全を守るため最大の努力を払うことにあると考えています。尾道市にあっては、この立場から今年度は防災係から危機管理室へと改組、新設され、新たな意気込みで防災体制確立に向けて取り組まれていることに期待を寄せるものでございます。

 昨年の台風16号による高潮被害が大きくなった原因の一つは異常な高潮位で、通常潮位を90センチも超える4メートル67センチでありました。しかも、予定満潮時刻よりも2時間近くも早くに浸水をして、事前に準備していた土のうの不足、そして大量の浸水は防潮堤、扉のない護岸、向島町の兼吉で言えば、尾道渡船の東側のパチンコ屋さんの前の護岸から大量の海水が流れ込んできたわけでございます。

 もう一つ、この大量浸水の原因の一つは、海への排水口から海岸線への道路へと逆流しての浸水です。そして、それが家屋へと浸水をしていったということでございます。予想を超える高潮のため、場所によっては、なすすべもなかったという状況もありました。また、異常の高潮、これは強い台風の発生にあり、台風のエネルギー源である海水温を上げない、地球の温暖化を食いとめるというグローバルで大きな課題でもあると考えています。

 さて、昨年の台風被害直後から被災地のフラップゲート、防潮堤などの調査点検にも取り組まれていると思います。それに基づく具体的な改修の進みぐあいと残された事業と今後の防潮堤、排水ポンプの新設、護岸の改修事業などの計画についても示していただきたいと思います。

 この項の最後の問題は、防災体制のかなめとなる危機管理室の機能と災害発生時の対応について、組織的動き、地元消防団や町内会との密接な連携をどのように取るのかなど、防災体制に向けて取り組みを詰めていただきたい。この取り組みについて、今後の姿勢なり取り組みについて明らかにしていただきたい、このことを最後に申し述べまして、日本共産党市会議員団を代表して質問を終わらせていただきます。御清聴大変ありがとうございました。(拍手)



○議長(佐藤志行) 理事者より答弁を求めます。

 亀田市長。



◎市長(亀田良一) (登壇)日本共産党議員団を代表されました住田議員からの御質問に順次お答え申し上げます。

 まず最初に、高層マンション建設問題と尾道の景観保全につき、1点目の不動産業者との交渉につきましては、今月17日に合意に至りました。

 2点目に、景観シンポジウム開催の御提案がございましたが、今後景観計画をつくっていく過程で幅広く市民の御意見を聞く場を設けてまいりたいと考えております。

 3点目の景観条例制定へ向けての作業でございますが、既に景観行政団体の手続など準備を進めております。

 次に、映画「男たちの大和」ロケセットに訪れる観光客へのもてなしについてでございますが、このロケセットは日本映画界でも一大ロケセットと言われており、全国から多くの人が公開を要望され、インターネットを通じて照会があります。これを尾道をPRする千載一遇のチャンスととらえまして、先日公開推進委員会が設けられ、一般公開に向けて現在準備をされているところでございます。

 訪れる観光客の皆様には、観光案内所における懇切丁寧な案内やわかりやすい案内表示などで喜んでもらえるよう努めてまいりたいと思っております。

 次に、向島ビューポイント「兼吉の丘」についてでございますが、尾道三山や市街地などのすばらしい景観を対岸から見ることも尾道の新しい観光資源の開発につながるものと思っております。今後の研究課題とさせていただきます。

 また、フェリーの1日共通乗船券につきましては、非常にいいアイデアであると思いますが、渡船事業者間の問題でもありますので、関係先へ提言をさせていただきます。

 次に、(仮称)尾道市民センターむかいしまの整備についてのお尋ねでございますが、合併時の前後からさまざまな意見が私に寄せられております。このため、精査する必要があると考え、発言をいたしたものでございます。しかし、町民の方々の要望も強いと受けとめておりますので、事業は新市建設計画に基づきまして、まちづくりの拠点として進めてまいりたいと思っております。

 次に、尾道工業高校の跡地利用についてでございますが、尾道工業高校は2007年3月に閉校されることとなっております。現在の施設を有効活用するためには、引き続きまして教育施設として活用されることが最もふさわしいと私も考えており、既に県に提案をしております。現時点では、県からは具体的な考えは示されておりませんが、継続して要望してまいります。

 次に、浸水対策についてでございますが、昨年11月に県と浸水地域の調査点検を行い、この結果をもとにフラップゲートや護岸の整備を県と連携して進めているところでございます。

 フラップゲートにつきましては、昨年度向東町肥浜地区、向島町宇立地区などの5カ所の整備を行い、今年度も引き続きまして向島地区や土堂地区の設備整備を予定しております。

 護岸の整備につきましては、昨年度古浜地区、久保地区の2カ所の整備を行い、土堂地区と向島町の宇立地区の整備を今年度予定をしております。

 浸水対策につきましては、今後とも県と連携をし、順次整備していきたいと考えております。

 次に、危機管理室の機能と防災体制の確立についてでございますが、近年自治体の危機管理は自然災害、感染症及び国民保護法等に対する対応など多様化しており、担当する課も複雑多岐にわたる場合が多くなっております。

 危機管理室は、全市横断的に情報収集・分析・連絡調整を行い、市のコントロール機能の役割を担うこととしております。

 また、危機管理に係る有事の際には、尾道市地域防災計画及び来年度策定予定の尾道市国民保護計画などに基づき、迅速に必要な体制を敷くとともに、消防団及び町内会とも連絡体制を充実強化し、本市の危機管理体制について万全を期してまいりたいと考えております。

 以上、市長答弁といたします。



○議長(佐藤志行) 平谷教育長。



◎教育長(平谷祐宏) (登壇)教育委員会にかかわる御質問には私からお答えさせていただきます。

 最初に、教科書採択のシステムについてでございます。

 教科書の採択は、「尾道市教科用図書採択事務に関する規則」により、適切かつ公正に行っております。

 具体的には、採択権者である教育委員会は採択方針を定め、校長、教頭、保護者代表及び学識経験者によって構成される教科用図書選定委員会に示します。この選定委員会での審議を進めるに当たっては、事前に教科ごとに3から4名の教員が専門的立場から調査研究を行います。

 また、選定委員会は広く市民の意見を聞くために教科書展示会場に意見箱を設置しております。このような過程を経て、選定委員会から審議結果の報告を受け、教育委員会が総合的に判断して採択を行うシステムでございます。

 平成18年度から中学校で使用する教科書の採択におきましても、このシステムにより適正かつ公正な教科書採択を行ってまいります。

 次に、教科書採択についてでございます。

 先ほど申し上げた採択方針の一つに「学習指導要領にのっとり、本市の生徒に最も適切な教科用図書を採択する」と示されております。この方針にのっとり、適正かつ公正な審議を経て、教科書の採択を行ってまいります。

 以上、答弁とさせていただきます。



○議長(佐藤志行) 32番、住田議員。



◆32番(住田哲博) 今市長と教育長の御答弁いただきまして、それに関して二、三、お尋ねしてみたいと思います。

 まず、駅前のマンション建設の問題、買い取りということが昨日から方針が出されておりますから、この問題に関してちょっとお尋ねしてみたいと思います。

 私は、質問の中でも述べましたが、この問題に関して市長の不退転の決意のこの気持ちと、そして短期間に2万3,000名の世論、市民の声が寄せられた。この力と、そしてこれから世論を喚起をしてけば買い取り先にありきという方針というのはどうしても納得ができないわけでございます。

 ここでお尋ねいたしますが、どうしても急がなければならない、新聞報道で4月の下旬でしたか買い取りを指示されましたが、どうしてもあの時点で買い取りをしなければならないというような迫った事情があったのかどうか、これは私どももわかりませんし、一般市民の方々もこれは理解できないのではないかというように思います。

 次の問題は、先に買い取りありきということで、これは中国新聞にも報道されましたが、業者の方が一般的に言いまして、交渉の足元を見て設計費とか営業したときの損失も含めて要求したというようなことが報道されておりましたが、交渉の方法としても先にそういう手のうちを見せるというのは、私が一般的に考えまして拙速であったんではないのかというのが2点目でございます。

 もう一つは、ここへ小田原市のマンション用地買い取りの経過を小田原の共産党の市会議員さんからお電話で聞き取りをしたものがございます。それを一部だけ紹介をしてお尋ねをしてみたいと思います。

 この小田原城の城山マンションという建設計画に対して、この周辺の住民、城郭研究会など市民団体が「歴史と文化を考える研究会」をつくられ、その会には映画監督や市内のしにせの会社の会長などそうそうたるメンバーが参加をされたというふうに聞いておりまして、この建設反対運動が大勢に展開をされ、そしてこの住民組織が最終的にはさまざまなことを考えられて、買い取りを求めることをも提案をされた。そして、市民世論になり、3月議会に陳情が出されてすべての会派が賛成し、市も買い取りを決めたと。そして、当初業者は10億円を提示して、議会の求めで市が複数社に鑑定を委託したりなどして、そういう経過もあって、最終的には業者が折れて6億2,000万円で購入したというように私どもの議員から聞き及んでおります。

 私は、このことも先日中国新聞に報道されまして、私も興味を持っておったところですが、こういう背景で業者をある意味では追い詰めて妥協されたんだろうと思うんですが、もう一つの背景に条例制定運動の動きが発展をして、建物規制の条例制定の動きが起きて、間もなくそれが制定をされる状況にもあったというように聞き及んでおります。

 私は、この教訓からして、今回市長のとられた態度が残念でなりません。前段申しました市民世論もあってということでありまして、それとこれから2万3,000名の署名がもっと広がっていくという、そういう状況にあってこういう買い取りの動きがなされたという点について、今の小田原のことも含めての御見解をお願いをしたいと思います。

 そしてもう一つは、私は古い話で恐縮なんですが、自己紹介のときも述べましたように、私この近くに住んでおりまして、この数十年前から米場町の倉庫群、米倉といいますか、そして久保かいわいの3階建ての古い日本家屋とか、そして海岸通りの大きな構えのいらかとか、そういう日本らしい風景があった。それをもっと早くから大事にしておればよかったんではないかなという思いを私自身しております。そして、市長が常々申されておる、「ぞうきんがけの古いまち並みを再生させる」という、私もこの趣旨に賛同でありまして、オンフルールへ行ったときに痛切に思いました。15世紀からの4階、5階建てがそのまま石と木組みでできた古いまち、そういう市長の思いのことも今考えながら、過去の尾道市のとられてきた中高層建築に対する態度など、もっと振り返って、そこを総括された上で、そこからの教訓を今後の条例制定に向けないと、看板の制限とか、私神戸市の条例を取り寄せたんですよ、相当細かしい内容でありまして、ここで紹介ちょっとできませんのですが、時間の関係で。そういうことを含めて今後の条例制定に向けて市民の世論、市民との協力をつくらなければ大変な困難を伴うものではないかというように私思っておりますんで、そのことについても御見解をいただきたいと思います。

 そして、次の問題は、景観問題ではなくて、大和ロケセットに、12万人が予定をされてるのは新聞に報道されておりましたが、この日立造船所内の駐車場、もちろん駐車場は無料にされるんだろうと思うんですが、そのことも含めてせっかく尾道向島にこの十数万人が来られると、これを合併効果を即上げる意味で、向島への魅力を紹介する新たな観光客にできないものかなと、洋らんセンターなど、吉原家、海岸の周遊コース、高見山などへの観光客の誘致の宣伝とかボランティア組織などを含むことができないかなと、夕渚ラインが人気があるようで、この前研修会で局長さんからお聞きをしておりますが、こういうようなことも含めて何か観光効果をつくっていくことができないのかなと、御調町の圓鍔記念館などの問題も含めて観光での合併効果の取り組みができないかなということについてお尋ねしたいと思います。

 そして、水害防災体制については、私はちょっと聞き取りにくかったんで、改めて答弁を求めるわけではありませんが、昨年の教訓からして、とりわけ障害者や独居老人、これは災害弱者というて私今つくっとるんですが、そういう人々への支援、自分で土のうをつくれるわけでもありませんし、ボランティアや周りの善意に頼るしかならないという人々に対する取り組みについて、どうしてもこれは強化していただかなければいけない、この点についてのこともお願いしたいと思います。

 そして、6月広報の2ページ、3ページに防災特集が載っとりまして、ことしはこれは昨年の教訓から土のうの積み方とかなかなか細かいことを書いてありまして役に立つ。これは見たい人が見なさいではなくて、この啓発も含めて取り組んでいただきたいなというふうに思います。

 そして、教科書問題で最後にお尋ねしたいと思いますが、教科書のセットは何セットあって、向島町の公民館での公開は難しいんでしょうか、向島町の住民からお尋ねがありまして、尾道が終わってからでも1週間とか8日間とかでも、そういうことは不可能なのか、昔のような学校での回覧も難しいのかどうかなということも含めてお尋ねをしておきたいと思います。

 以上でございます。



○議長(佐藤志行) 宇根都市部長。



◎都市部長(宇根敬治) 住田議員のマンション問題、景観問題に関する4つの質問がございましたが、1点目、2点目、3点目はすべてこれ関連しておりますので、ちょっと整理して答えさせていただきたいと思います。

 まず、直ちに買い取りの結論を出した事情があったか、それからそのことが足元を見られた交渉になったんではないか、小田原のようにその市民運動の背景で相手方に圧力といいますか、価格の交渉を下げてもらったと、こういう趣旨のことだったと思いますが、事実経過で申しますと4月18日の夕方、相手方の設計業者が都市デザイン課に来られて、景観に関する手続をさせてほしいということでおいでになりました。この時点で駅の東にマンションができるということを私ども初めてつかみました。翌19日に現地に看板が設置されましたので、直ちに職員にそれを確認に行かせ、さらにモデルルームもできておるということがあったんで一緒に写真を撮らせに行きました。そして、想像できる建物、近隣のマンションで大体高さ12メートル程度と聞いておりましたんでシミュレーションした結果、非常に景観を破壊するということがあって、これは大変なことになると思いましたから、相手方へちょっと一時中断していただけませんかという電話を入れたところでございます。しかしながら、相手方はもう事業は一切中断しないという御返答があったんで、文書として買い取りの協議に応じてくださいという申し入れをしたわけでございます。

 急いだ理由は、モデルルームが実はもう5月にはできると聞きましたんで、これ以上相手方が金をかけると、仮に市が買い取りに合意して買い取る価格が非常に高くなるというふうに思われましたんで、急いだということでございます。

 拙速な交渉、拙速になったということでございますが、その間、過去2カ月かけて代理士を通じて交渉をやっていただいたわけでございまして、必ず市も拙速とは思っておりません。

 それから、小田原の場合はマンションのうわさが立った時点で多分市民運動が始まったと思うんですが、この場合はもう看板が立ってからの取り組みでございましたから、市民運動で2万3,000人の署名が集まった時点では既にモデルルームもできておって、事情が全く異なっております。

 それから、これからの景観条例は市民の協力が必要ではないかと思うがということに関しましては、当然景観計画あるいは景観地区の指定に当たって法的にもその場を設けることになっておりますので、それ以上の市民の意見を聞く場も設けてまいりたいというふうに考えております。

 以上です。



○議長(佐藤志行) 柚木担当参事。



◎参事[都市観光担当](柚木延敏) 大和ロケセットに多くのお客さんがおいでになる、そのお客さんを周辺の観光施設へ御案内したらどうかという御質問でございますが、観光施策を従事するものは、一人でも多くのお客さんに長くいていただくということを基本に置いております。したがいまして、洋らんセンター、あるいは高見山等、これへの御案内はぜひともして、少しでも長く滞在をしていただき、まちの活性化につながればというふうに努めてまいりたいと思います。



○議長(佐藤志行) 小田原建設部長。



◎建設部長(小田原輝志) 生活弱者に対しての浸水対策の中での対応、土のうの対応についての御質問でございますが、そこら辺につきましては消防団等の活動もございますが、そこらについては今後検討してまいりたいと考えております。



○議長(佐藤志行) 瓜生教育次長。



◎教育次長(瓜生八百実) 教科書の展示、この会場について向島地区はという御質問だったと思いますけれども、現状では5セット、本市の方へ見本本として送られてきておりまして、その5セットにつきましては、先ほど御質問でありましたように中央図書館等々、あと調査員の研究ということで活用させております。したがいまして、現状では向島地区にという御要望におこたえすることができないのが現状でございます。

 大変恐れ入りますが、中央図書館の方に御足労いただければというふうに考えております。



○議長(佐藤志行) 32番、住田議員。



◆32番(住田哲博) 12秒でやります。新市建設計画に基づく、合併してよかったと言えるまちづくりになるように、住民の意見を十分聞いていただいて推進していただきたい、要望して終わりたいと思います。



○議長(佐藤志行) これをもって一般質問を終わります。

 暫時休憩いたします。

                午前11時34分 休憩

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                午後1時30分 再開



○議長(佐藤志行) 休憩前に引き続き会議を開きます。

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△日程の追加



○議長(佐藤志行) この際、日程の追加についてお諮りいたします。

 休憩中、市長より議案第229号平成17年度尾道市一般会計補正予算(第3号)が提出されましたので、日程第2に議案第229号平成17年度尾道市一般会計補正予算(第3号)を追加いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。

                〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(佐藤志行) 御異議なしと認め、そのように決しました。

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△日程第2 議案第229号



○議長(佐藤志行) 次に、日程第2、議案第229号平成17年度尾道市一般会計補正予算(第3号)を議題といたします。

 提案理由の説明を求めます。

 亀田市長。



◎市長(亀田良一) (登壇)それでは、追加上程をお願いいたしました議案第229号平成17年度尾道市一般会計補正予算(第3号)の提案説明をさせていただきます。

 本件は、尾道駅東側のマンション建設予定地の買い取りについて、6月17日夕方、信和不動産株式会社と合意に達したので、尾道市土地開発公社で先行取得をするため、債務負担行為を計上させていただいたものでございます。

 買い取り価格でございますが、5億4,000万円で、今回これを3年目に尾道市が買い戻すこととして、期間の利息相当額を加算した金額を限度額といたしたものでございます。

 土地の買い取りにつきましては、議会への相談がなかったなどの意見があるようでございますが、事業が私たちの想像を超える速さで進んでおり、早急に決断が必要であったため、議会へ相談する暇がなかったことを御理解賜りたいと思いますし、おわび申し上げます。

 この場をおかりして買い取りを決断した理由を申し上げますと、まずあの場所に12階建てマンションとパーキングタワーが建設されるとこれまで取り組んできた世界遺産登録を目指すまちづくりに決定的なダメージを与えるということが1つ、また看板が設置された時点で既にモデルルームも建設されているなど、早急に事業を中断していただかなければ後戻りできなくなると判断をしたからでございます。

 一方では、15年前、尾崎でのマンション建設問題が起き、直ちに民間の有志が資金を集められて業者より土地を買収され、今日の尾道白樺美術館を建設された行為は景観を守るという一心で行われた行為であり、しかも土地、建物とも市に既に寄附をされました。実に4億数千万円の物件でございます。また、このたび署名活動をされた人々に対しまして、この方々の心境を思うとき、私は尾道の未来に生きる人たちのために我々が今精いっぱいできることをしておくことが私たちの責務であると思っております。

 議員の皆様方には、以上申し上げましたことに深く御理解を賜りまして、御承認のほどよろしくお願い申し上げます。

 以上で提案に当たっての説明とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。



○議長(佐藤志行) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。

 17番、井上議員。



◆17番(井上文伸) 誠友会の井上でございます。

 詳細につきましては、委員会がございますので1点だけお伺いをいたしたいと思います。

 今回の購入につきましては、先ほど市長もございましたが、世界遺産を目指している尾道市にとって時期的にもさまざまな意見があった中で購入されたものと思いますが、購入された後の用地の活用方法が、もしどのように考えておられるのかお考えを1点お示し願いたいと思います。



○議長(佐藤志行) 宇根都市部長。



◎都市部長(宇根敬治) 買い取った跡地の利用でございますが、これまで関係各課で何度か寄りましていろいろな協議をする中で、観光客や市民が憩い、交流できる施設整備をしていくのがよかろうということで、その方向で今補助対象メニューがあるか、起債対象メニューがあるかということでピックアップをしているところでございます。

 以上です。



○議長(佐藤志行) 17番、井上議員。



◆17番(井上文伸) この件につきましては、本当市民もなかなか関心がございますので、やはり市民が本当に納得されるような用地の活用を要望いたします。

 また、これからもいろいろな問題が出てくると思いますので、やはり一日も早く景観条例の制定ができるように職員の方々に努力をしていただきたい。

 この景観条例につきましては、我が会派の藤本議員が数年前にも考えを示していた経過もございますので、スピードを上げて制定に向けて最大の努力をしていただきたいと要望いたしまして、意見といたします。

 終わります。



○議長(佐藤志行) 30番、助永議員。



◆30番(助永一男) おのみちクラブの助永でありますが、急な議案提案で我が会派も論議百出でありまして、よってこの議案に対する期限というものが、どういうんですか、今期の28日でしたかね、それまでにどうしてもやらにゃいけんもんかなというのがまず第1点であります。

 それから、いま一つ駅前周辺のまちづくりをどう一体尾道市として描いているのだろうか、今回のこの土地がその駅前に描いている駅前との位置づけというものをこの土地がどういうふうに役割を果たすのだろうかということであります。

 いま一つは、これは漏れ聞くところなんですが、最初にどうもJRの方から土地を売りたいという話で尾道市に打診があったんではないかなということであります。そういったときに尾道市として、これは漏れ聞いとるとこなんですが、はっきりはわかりませんが、要らん、ノーという話がどうも出とったんではないかなというふうに、これは漏れ聞くんですからわかりません。そういった意味で、そういった当初の一番最初の根っこのとこが一体どうなっとんのか、最初ボタンのかけ違いをするとずっとかけ違いになってくるんで、根っこの部分は一体こういうときですから本気で話をしていただきたいというふうに思います。

 以上、3点であります。



○議長(佐藤志行) 若住助役。



◎助役(若住久吾) まず、1点でございますが、期限、当然私ども理事者側としては28日までに御決定をいただいて、相手との最終的な協議を詰めさせていただきたいと、このように思っておるところでございます。

 いま一つ、打診があったか否か、お聞きになっておるようでございますが、市長も私もこのことを承知しておりませんでしたから詳しいことを調べましたら、02年の秋ごろに関係の課長補佐の職にある者のところへ五、六億円で購入してもらえないかというような話は事実あったようでございます。関係の者が警戒心旺盛で市長にもそういったことの報告をすれば、すぐさまマンションが早期できたかどうかわかりませんけども、現在翻ってみれば不十分さが残ったんかなあということでありますが、要は事実経過はそのような程度でございます。



○議長(佐藤志行) 宇根都市部長。



◎都市部長(宇根敬治) 2番目の質問で駅前周辺の整備計画と今回の位置づけということでございましたが、駅前周辺については、基本的に再開発事業と港湾事業で整備は終わっておるというふうに思っております。

 ただし、現在地につきましては、当時まだあの建物があったという事情もあって細かな計画、相手様の土地ですから、それはつくっておりませんが、今現在バリアフリー計画とかもろもろ観光バス専用のバースがないので、そういうことも含めた検討はしておるところでございます。



○議長(佐藤志行) 30番、助永議員。



◆30番(助永一男) 第1点目のこの議案に対する期限の件なんですが、これはひとつまた議長にお願いということもあるんですが、こういう重大な議案ですんで、いま一度休憩等とって、この一遍の本会議ですっすっと片づけるというんですか、スムーズにというんですかというのは非常にいいことなんでありましょうが、若干いま一度みんなしてこれは考えるべきじゃないかなと、もう一度休憩なんかとって再度本会議でやったらどうかなというふうなことをひとつ議長の方にお願いをしときたいというふうに思います。

 続いて、この議案の債務負担行為ですね、要するに5億8,704万1,000円、この内訳を見ますと地方債が4億4,200万円ですか、一般財源から1億4,684万1,000円ということになっとりますが、議運の中で一たん説明を聞いとるわけですが、5億4,000万円という土地代になっております。利息が4,704万1,000円というふうに聞いておりますが、この利息は開発公社の4年間に対する利息ではないかなというふうに理解をするんですが、これの土地代金を今の現況の土地と合わせて、1坪当たりどのくらいになるんかなあということが1つと、それからこの債務負担行為なんですが、要するに国、県の補助はどうなっとるんかなと、全く全部尾道市の負担になるのかな、どうかな、ここではそのようになっとるんですが、一切国、県の補助はないのかなということであります。それが1つ。

 それからもう一つは、やはりこういう緊急に出された一つのこの議案の背景に署名というものがあります。私もその署名をした一人であります。そういった中で、この署名イコール買い取りということのどうも勘違いもされておるのではないかなと、署名では買い取りせえとかということはないというふうに私は認識をいたしております。景観を損なわないようにという署名でありまして、買い取りをせえというとこはないのでありまして、そういった意味でどうもその署名イコール買い取りという、何か勘違いをされたんではないかなあというふうな気もせんでもないんですが、その辺のいきさつを、いきさつというんですか考え方というんですかね、お願いをしたいというふうに思います。

 以上であります。



○議長(佐藤志行) 若住助役。



◎助役(若住久吾) 議案の取り扱い、御審議のお願いですが、重ねて申し上げますが、この会期でお願いをしたいと。助永議員さんが言われました詳細の御論議につきましては、議長さんの取り計らいは委員会へ付託されるということでございましたんで、そのような猶予もおありではないかというんで、ずうずうしゅうございますが、重ねてお願いをしておきます。

 それから、利息は御認識のとおり土地開発公社が融資を受けたことに対する利息でございます。4,700万円余になろうかと思いますが、それを計上させていただいております。

 それから、坪当たりの単価でございますが、いずれそのようなことを申し上げなきゃならんのかと思いますけども、議運で申し上げたとおり、これは事業者が提示をしておりませんから、尾道市が公共用地を取得する手段でもって、つまり基準価格とか、あるいは売買実例を参酌して鑑定評価士の意見も求めて判断をいたしておりますが、その判断数値は100万円前後ではないかと、このように思っておるところでございます。

 それから、補助事業の採択いかんにつきましては、先ほど担当部長が申し上げましたように、急なことでございますから、観光者の交流用に施設を考えるということで尽きておるわけでございますけども、補助採択が可能なようなことを今後も努力をしてみたいと思って今のところ予定をしております。

 それから、最後に署名とのかかわりでございますが、署名イコール買い取りをしてくださいということで市長あてに2万3,000有余の方々の御意向を寄せられたとは思っておりません。議員さんが言われるとおり、景観を保持存続してくれろという熱いお気持ちが伝わったと思っております。しかし、現実に照らしてみれば、その段階で先んじて市長が決断をしました取得によって、そのことにこたえるほかに道がない状況に差し至っておったわけでございまして、したがって買い取りをするということに当然結論はそこになったというようないきさつでございますし、これは議員各位に特段のそのあたりのことを御理解を賜りたいと思っております。



○議長(佐藤志行) 私の方から、先ほど助永議員からの申し入れがございました。

 この場合、議会運営委員会で議会運営上のことは諮っていただいておりますので、そのような取り扱いをさせていただきます。よろしくお願いいたします。

 他の議員さんで質疑はありませんか。

 9番、檀上議員。



◆9番(檀上正光) 先ほどお二人の方が質問されて、私が聞こうと思うたことも中にはあったわけでありますが、この土地は今回債務負担行為であり、事業としては駅前の観光交流施設用地ということであります。再開発が終わったわけでありますが、再開発事業には含まれず、そのまま空地として、私個人としてもいつまであのままでなるんかなあという気はしていたわけでありますし、どこの駅前に行っても、視察や旅行で行っても空地が目立つところもあるわけであります。そうはいっても、やっぱり駅前というところはかつてはいろんなにぎわいもあったし、いろんな人の夢なり、あるいは生きる道が求められるような雰囲気のある土地であろうかというふうに思っております。

 もう一回、お伺いをいたします。そのダブる中でいけば、先ほど言われましたような土地の使用、用途、いわゆる観光交流施設としてのいろんな補助やら起債等を含めていろんなこれから検討されるということでありますが、そのことのあくまでも観光交流施設用地ということについてにこだわりは持ち続けておられるのかどうかということですね。いわゆる将来にわたってこのことは変わらないのかということをお聞きしたいと思います。まず、1点。



○議長(佐藤志行) 若住助役。



◎助役(若住久吾) 最後のところ、お尋ねがちょっとよくわかりませんでしたけども、むやみやたらに、今予定をしておる使途をこれが新しく出たからそっちに変わりますというようなことを今から予測はしておりません。



○議長(佐藤志行) 9番、檀上議員。



◆9番(檀上正光) それならば、あの土地の状態からすれば、いつまでも空地であるということにはならないということで、JRの方も土地を放したわけでありますが、そうはいっても今度買うということになれば、やっぱり公共あるいはああいったマンションしか考えられんのではないかということもあります。しかし、今市の方で17日に話が、一応協議が調ったということでありますから、今度市の土地に将来なったときには、やはり一層景観等に考慮して、あるいは事業が本当に生きるようなことになるということになれば、やっぱりもとに返ってJRと一定の土地活用等についてのことがあってもいいんではないかというふうに思います。それはやっぱりJRそのもののことにとってもいいことになるんではないかというふうに私は思っているんですが、その協議をどのように考えられるかということを最後にお聞きをしておきたいと思います。



○議長(佐藤志行) 若住助役。



◎助役(若住久吾) 平成4年だったか5年だったか、JRの裏側の用地を当時清算事業団から億単位の費用で本市が買い取って駐輪場につくりました。現在のところも今回ぐらいはJR御自身が自分のお客さんの駐輪場をつくってくれりゃあよかった、これぐらいに思うとります。

 ですから、今お尋ねのことに直接お答えするとすれば、JRとの協議を排除はいたしませんが、実際問題どうなんかなあというようなことで、そのあたりは今の段階でございますけども、JRの態度、姿勢については懐疑的に思っておるところでございます。



○議長(佐藤志行) 9番、檀上議員。



◆9番(檀上正光) 先ほど午前中の会派の山戸議員の質問にもありました、いわゆるJRの今日までの民営になってからのいろんな動きといいますか、会社の経営方針等も含めていけば、今助役が言われたことは私らも思います。それだけにやっぱりJRも地域のそういった利用者、市行政、そういったとこと一体となることをやっぱり考えてもらわんといけんという意味で申し上げたので、これは答弁いいですが、そういうことでございます。



○議長(佐藤志行) 34番、寺本議員。



◆34番(寺本真一) 大きくは2点聞きたいと思います。

 1つは、議会運営委員会のときにも助役が少し話されましたし、今もしきりに不動産鑑定士からの情報とか話とかという言葉が出てくるんですが、この問題で正規に、正規にですよ、不動産鑑定士にあの土地について評価をしてもらうということはされたのかどうなのか、これが第1点です。

 といいますのは、私が知っとる限りでは、尾道市が公共用地を取得しようとする場合には、当然のことながら事前に不動産鑑定士の評価を得て、いわば客観的なデータを持った上で交渉に当たると、当たり前ですよ。また、工事競争入札のときには、尾道市が積算をして、予定価格を立てて、それをもとに入札を行うと、当たり前ですよ。市民の税金を使うんだから、そういう客観的なデータ抜きの交渉なんちゅうのはあり得んという立場から、正規にこの問題で交渉に入る前に不動産鑑定士の評価を得ていたのかどうなのか、これが1点です。

 もう一点は、私どもは余りにも拙速と思っています。この話が伝わったのがおとついですね、議案として出されたのがきょうと、ほんで早ければあさっての委員会では態度表明をしなければならないと、しかも出されたデータは、この債務負担行為の補正予算書だけと。先ほどどなたか聞かれましたが、この積算の5億8,700万円ですか、5億8,700万円の積算を示すようなんは全くない。ただ、口頭で助役が説明されるだけということですから、どなたかさっき言われましたが、仮にこれを委員会付託をして、委員会で半日審議の時間があると言っても、私は余りにもこれはデータ不足だと思います。あなた方の資料提出が、期間が短い割にこれを議決せよというんであれば、余りにも不親切だということは言っておきます、まず1点。

 その上で、私どもはそういう切迫した日程ですから、急遽ね、急遽きのうからきょうにかけてこの問題で単純に電話による聞き取り調査をやってるんです、電話で聞き取り調査を、無差別で。これはマンション建設に賛成ですか、反対ですかと、尾道市が5億円台で買い取ると言ってるが、市の予算を使ってまで買い取ることに賛成ですかどうですかということで、ざっと1,000件を超えるデータを集めたいというふうに今も手分けしてやってますが、それをこれまでの回答を聞く限りでは、圧倒的に多いのは戸惑いですよ、戸惑い。ほんで、買い取りに賛成という声はごく一部、残りが買い取りには反対だと、予算を使ってまで買うべきでないと。私は、これを固定的に考える気はありません。しかしながら、今の市民の世論の状態というのはそういうことだと思いますよ。それはなぜか。あなた方からいえば、期日が迫っておったからもうやむを得なかったんだと言いながらも、結局議会への相談も、それから市民への提起も全くないままに、市長の判断とあなた方のそれを受けての実際の行為によって事がどんどんどんどん進んできた。

 聞けば4月にはこの話が持ち上がってきて、初めて公式の場で、議員が公式の場で初めて論じるのは今回でしょう。幾らでもその間、期間あったじゃないですか。あなた方の中に、私は市民や議会を軽視するという姿勢が、少なくともこの問題については非常にくっきりと浮かび上がってくるというように思っています。だからこそ、だからこそ市民が、あなた方はこれが尾道市の将来にとっても尾道の観光にとっても非常に重要な案件だと思っているかもしれないが、少なくとも市民世論はそこまで醸成してませんよ、全く、私どもが調べる限りでは。

 そこで、今の時点であなた方は5億8,000万円も投入して買い取るということについて世論の支持があるというふうにお考えなのかどうなのか、以上2点聞かせてください。



○議長(佐藤志行) 若住助役。



◎助役(若住久吾) まず、1点目ですが、鑑定書は尾道市が発注して鑑定を求めたことはありません。

                (34番寺本真一君「ないね」と呼ぶ)

 ええ。それで、そういう直前に売買実例と鑑定を手がけた鑑定士がおられますから、重要な参考意見を求めております。

 それから、次の問題で市民世論のことを言われましたけども、これは私自身も定かでございません。皆さん方もおおよそこの手の問題については、きちっとした分類をされておるものはないんじゃないかと思いますが、メールが来ておる内容も意見が分かれております。

 ただ、現在の景観を守ってください、保存を続けてくださいというのは非常にびんびんと伝わってきておりますから、それにこたえるのは時の為政者の責任であるし、時の為政者が政治指針を打ち出して行政展開をするということも、また非常に重要なことでございますから、午前のお話でも住田議員さんは絵の前にペーパーをふさいでこうになったらいかんというおっしゃり方でしたから、理解の中ではおおよそこの差しとめをすることが必要であるというふうに御認識されておると思っておりますが、ただそういうアンケートもしておりませんから、そこいらの市民各界各層の方々の熟度については承知しておりません。



○議長(佐藤志行) 34番、寺本議員。



◆34番(寺本真一) 今、助役が明確に答弁されたように、これは正規の不動産購入の市の手続を踏んでないんですよ。不動産鑑定士の正規の評価も示されないまま、あなた方がいわば何の客観的なデータも持たずに伝聞、憶測、こういうもので交渉に臨んで、結果的に5億8,000万円の買い物をすると、こうなったわけです。これは高いか低いかというのは、また委員会でじっくり論議しますが、私計算してますが、いろいろね。異常なことですよ、これは。私事前に聞きましたよ、いろいろこういう仕事を用買やってる皆さん方にね、いろいろ聞きましたが、額の少額なものはともかくとして、これほどの額になったらそういうことがなければ交渉できんというんです、担当者は、そういうデータがなければ。当たり前ですよ。いいですか、あなた方の個人的なマネーでやるんじゃないんですよ、市民の税金を使うんですよ。少なくとも、そういう気持ちがあったら、そういう気持ちを持った担当者なら、そういう客観的なデータがなければ、とてもじゃないけど恐ろしくて交渉できんと、これは正直な気持ちでしょう。そういうものが全くないまま、今回は交渉がやられたと。これは私どもが常々求めています法令や規則を、法令や規則をあなた方理事者みずからが破ろうとしてると、これは悪い範をすべての職員に示すことになりゃせんですか、そんなことやっとったら。そういう点についてもう一回答弁をしてください、これは行政のあり方の根本にかかわる問題だと思いますからね、私は。

 もう一点、世論の支持があるかないかというのはよくわからないと言われたけれども、反対だから、反対だからそれならばもう買う以外にないではないかという理屈を二度にわたって言われましたけど、私はそんなことはないと思いますよ、私は。反対の世論をやっぱり大きく集めていくと、いわばこのマンション建設会社に市民の声を届けていくと、行政も議会も市民世論も、ああいうところへ建ってもらったら困るという世論を大きく結集していく、シンポジウムも行う、それがまたさまざまなクリアしなきゃいかん法律的な問題、工事中の道路規制の問題、そういう問題をまだまだ検討すれば、専門家でないからすぐには思い浮かびませんが、あなた方本気になって研究すれば、まだまだこれを少なくとも業者が計画したとおりのスケジュールで事が運んでいくということを食いとめて、数カ月でも、場合によっては1年でも実際の工事着工をおくらせるということは全国各地でこういう問題は起きてるんですよ、現実に。その間に景観条例を制定して建物規制をするということだってあり得るんです。そういう道を全然探らずに、世論に訴えることも全くしないで、あなた方の判断だけで買い取りを決めて、しかも不動産鑑定士の公式の評価もなしに交渉に当たらせて、代理人交渉、5億8,000万円で買うよと、これは私は到底市民の支持は得られないと、世論は納得しないだろうというふうに思いますが、こういうあなた方のやり方が、いいですか、私は買い取るということだって結論的にあり得ると思いますよ、選択肢の一つとしては。しかし、あなた方の今日までのやり方は、そういう世論の支持をみずから遠ざけてしまうような世論に距離を置かせるような、そういうやり方ではないかというふうに思ってるんですよ。

 もう一度、この2点について答弁下さい。



○議長(佐藤志行) 若住助役。



◎助役(若住久吾) 先ほどの市長の提案理由の説明の中でも申し上げましたが、この事業者が意識をして巧妙かつ慎重にといいましょうか、私どもがなかなか気づくという警戒心が発露できるような状況でなくて、4月、ちょうど2カ月前までにそのことをおやりになって、それから私どもが対応したという前提がありますから、それを抜きに一般論で、全部午前の住田さんも小田原市のマンションの例もいきましたが、ケースによって皆違うわけですから、交渉相手は生き物でございまして、とりわけこの件については目抜け鼻へ抜けの事業者でございますから、そのお立場もあるわけで、そういうことを前提にしてこの間交渉してまいりました。日にちが十分にあったのに議会へも相談がない、軽視だと、それは一面的にはそうでしょう。しかし、私どもが意としてそういうことをしたんでなくて、相手の交渉内容に重大な影響がある場合には、やむを得ずそのことをやらんということだってあり得るわけでございまして、今回のケースの場合にはそこのところの課題がございます。したがって、公有財産の取得のときにやる方法は、言われるまでもなく重々知っておりますが、そのものにかわる売買実例及び鑑定士の鑑定評価意見を受けて、それをもとにしております。少なくとも、土地価格についてはそういうふうなことになってございますし、そのことが固まれば不動産取得税にしても登録税にしても自動的に現行規定の中で積算できるもんがございますから、そういうものも積算をいたしておるのが現況でございます。

 全体的に、今我が国の社会全体で言われておりますコンプライアンスについては、十分にわきまえておるつもりでございますんで、どうか誤解のないようにそのあたりのこともよろしくお願いします。

 それからいま一つ、景観条例を引き延ばしをしておいて、これからやるとかというようなこともございますけども、我が国の法体系上からいえば、不遡及の原則がありまして、後から捕まえといて法律を当てるというようなやぼなことはできんわけですから、私どもの念頭にはそういうものは持っておりませんので、そのあたりもつけ加えさせていただいておきます。どうかよろしくお願いいたします。



○議長(佐藤志行) 34番、寺本議員。



◆34番(寺本真一) 最初の点、もう一遍、今非常に重要な答弁だったと思いますんで聞いておきますね。

 私は、いいですか、これまであなた方が公共用地を取得する場合には、正規に不動産鑑定士に頼んで、その不動産鑑定士にきちっとした価格の証明をしてもらって、それに基づいて交渉すると、これがこれまでの慣例だったと。しかし、今回はあなた方が先頭になってそういうことをないがしろにしたと、そのことは法令や規則にのっとって行政を行っていくということを市の職員全体からその意識を希薄にさせるんじゃないかということを聞いたわけですよ、それに対して助役は、いや正規にはやっとらんが、不動産鑑定士の意見も聞いとると、売買実例も見とると、だから問題ないんだと言われたけども、そうなるとこれまでのように高い銭を出して、金を出して、一々不動産鑑定士に頼まんでも、そこら辺からちょろちょろっと情報を入れてきたら、それをもとにして交渉すればええんだということになりゃあしませんか、それでええということですか、あなた。今までのやり方はそこまで厳密にやらんでもええんだと、今回みたいにちょろちょろっとした情報を入れて、正規じゃなく、正規に頼まなくても知り合いからそういう情報を入れて、それをもとに交渉するということも許されるんだということですか、はっきりさせてください。



○議長(佐藤志行) 若住助役。



◎助役(若住久吾) 全くそういうふうなことを申し上げておらんのんで誤解をせんようにしてください。

 前段で、このケースの場合は相手がおることだし、被害甚大に拡大することはいけんから早急に対応する必要が前提としてありましたと、内容については相手側事業者は土地価格もその他の経費も何も言わない、そういう中で私どもがそういう公共財産の取得に用いる手法をもって、鑑定書をとってはおりませんが、次ぐものとしてそういうものを準備して価格の妥当性について判断したと言っておるわけですから、今のお尋ねのように今後皆ちゃらでいくんですか、そんなことを全然申し上げておらんのです。

                (34番寺本真一君「あなたのやり方は間違いないんですな」と呼ぶ)



○議長(佐藤志行) これをもって質疑を終わり、本件は建設委員会に付託いたします。

 以上で本日の日程は全部終了いたしました。

 本日はこれをもって散会いたします。

                午後2時8分 散会

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   地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。



     尾 道 市 議 会 議 長







     尾 道 市 議 会 議 員







     尾 道 市 議 会 議 員