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広島県 呉市

平成14年第1回 3月定例会 03月20日−06号




平成14年第1回 3月定例会 − 03月20日−06号







平成14年第1回 3月定例会



       平成14年第1回(定例会) 呉市議会会議録 第270号



 平成14年3月20日(水曜日)呉市議会議事堂において開議(第6日)

 出席議員

         1番  中 本  邦 雄

         2番  田 中  良 子

         3番  岩 岡  マスエ

         4番  下 西  幸 雄

         5番  大 野  喜 子

         6番  山 上  文 恵

         7番  小 野  一 志

         8番  得 田  正 明

         9番  茶 林    正

         10番  大 本  弘 之

         11番  芝      博

         12番  岡 崎  源太朗

         13番  小 泉  曙 臣

         14番  荒 川  五 郎

         15番  渡 辺  一 照

         16番  神 田  隆 彦

         17番  岡 本  節 三

         18番  石 山    講

         19番  石 崎  元 成

         20番  山 本  良 二

         21番  重 盛  親 聖

         22番  舛 野  茂 樹

         23番  中 田  清 和

         24番  小 田  元 正

         25番  増 本  勝 己

         26番  竹 川  和 登

         27番  薬研地    馨

         29番  佐々木    晃

         30番  北 川  一 清

         31番  平 本  和 夫

         32番  岩 原    椋

         34番  玉 谷  浄 子

 欠席議員

         28番  浜 下    積

         33番  奥 田  和 夫

 説明員

  市長         小笠原  臣 也

  助役         川 崎  初太郎

  助役         赤 松  俊 彦

  収入役        堀    久 真

  総務部次長      名 越  隆 博

  参事補        神 垣  泰 造

  企画部長       宮久保  憲 治

  広域行政推進室長   新 谷  昌 弘

  財務部長       矢 口  孝 文

  市民部長       辻    一 明

  福祉保健部長     田 中    浩

  環境部長       弓 山  憲 二

  経済部長       石 井  久 雄

  理事         椋 田  正 範

  建設管理部長     松 田  敏 彦

  都市政策部長     村 上  義 則

  土木建設部長     山 本  久 司

  港湾部長       佐 藤  俊 幸

  下水道部長      井手原    勝

  都市交通推進室長   岡 島  正 男

  消防長        大 森  健 三

  次長         井 門  照 幸

  教育長        森      功

  教育総務部長     藤 原  秀 明

  学校教育部長     崎 本  賢 次

  水道企業管理者    廣 田  左 一

  業務部長       山 本  敏 典

  工務部長       向 田  敏 明

  交通企業管理者    貞 国  信 忠

  次長         大 原  武 正

 議会事務局職員

  事務局長       坪 池  敏 幸

  次長         大 野  和 史

  次長         久 保  政 明

  議事課長補佐     松 沢  正 佳

     ──────────────────────────────

           議  事  日  程 (第 6 号)

                       (平成14年3月20日 午前10時開議)

 第1 会議第1号 呉市議会会議規則の一部を改正する規則制定について

 第2 会議第2号 中小企業の当面する金融上の問題を解決し、「金融アセスメント法」の法制化に向けた取り組みを求める意見書

 第3 議第55号 呉市教育委員会委員の任命について

 第4 議第54号 平成13年度呉市一般会計補正予算

 第5 議第1号 平成14年度呉市一般会計予算

    議第2号 平成14年度呉市交通災害共済事業特別会計予算

    議第3号 平成14年度呉市国民健康保険事業特別会計予算

    議第4号 平成14年度呉市老人保健医療事業特別会計予算

    議第5号 平成14年度呉市介護保険事業特別会計予算

    議第6号 平成14年度呉市中央卸売市場事業特別会計予算

    議第7号 平成14年度呉市駐車場事業特別会計予算

    議第8号 平成14年度呉市港湾整備事業特別会計予算

    議第9号 平成14年度呉市警固屋地区用地造成事業特別会計予算

    議第10号 平成14年度呉市臨海土地造成事業特別会計予算

    議第11号 平成14年度呉市公共用地先行取得事業特別会計予算

    議第12号 平成14年度呉市下水道事業会計予算

    議第13号 平成14年度呉市水道事業会計予算

    議第14号 平成14年度呉市工業用水道事業会計予算

    議第15号 平成14年度呉市交通事業会計予算

    議第16号 平成14年度呉市国民宿舎事業会計予算

                        (以上16件 予算特別委員長報告)

     ──────────────────────────────

 会議に付した事件

  日程のとおり

     ──────────────────────────────

            午前10時02分     開   議



○議長(岩原椋) これより本日の会議を開きます。

 この際、申し上げます。

 報道関係者から写真撮影の申し出がありますので、これを許可いたします。

 この際、本日の会議録署名者として18番石山議員、22番舛野議員を指名いたします。

 諸般の報告をさせます。

     〔大野和史議会事務局次長朗読〕

                              呉市議会報告第4号

              諸  般  の  報  告

1 受理した委員会の審査報告書は次のとおりである。

   予算特別委員会報告書                      1通

2 議員が提出した議案は次のとおりである。

   会議第1号 呉市議会会議規則の一部を改正する規則制定について

3 受理した意見書案は次のとおりである

   会議第2号 中小企業の当面する金融上の問題を解決し、「金融アセスメント法」の法制化に向けた取り組みを求める意見書

4 市長が追加提出した議案は次のとおりである。

   議第54号 平成13年度呉市一般会計補正予算           外1件

5 受理した報告書は次のとおりである。

   報告第7号 専決処分について                 外2件



○議長(岩原椋) なお、報告第7号から第9号はお手元に配付しておりますので、念のため申し上げます。

     ──────────────────────────────



△日程第1 会議第1号



○議長(岩原椋) 日程に入ります。

 日程第1、会議第1号呉市議会会議規則の一部を改正する規則制定についてを議題といたします。

 本件はお手元に配付しております。

            ────────────────

                                  会議第1号

                発  議  書



 次の規則案を提出する。



   呉市議会会議規則の一部を改正する規則制定について



 平成14年3月20日

                        提 出 者

                         呉市議会議員 竹 川 和 登

                                中 本 邦 雄

                                小 野 一 志

                                茶 林   正

                                岡 崎 源太朗

                                岡 本 節 三

                                石 山   講

                                山 本 良 二

                                小 田 元 正

                                北 川 一 清

                                玉 谷 浄 子

 呉市議会議長  岩 原   椋 殿



   呉市議会会議規則の一部を改正する規則制定について

 呉市議会会議規則の一部を改正する規則を次のように定める。

   呉市議会会議規則の一部を改正する規則

 呉市議会会議規則(昭和31年呉市議会規則第1号)の一部を次のように改正する。

 第13章の次に次の1章を加える。

   第13章の2 議員の派遣

 (議員の派遣)

第111条の2 法第100条第12項の規定により議員を派遣しようとする場合は、議会の議決でこれを決定する。ただし、緊急を要するときは、議長において議員の派遣を決定することができる。

2 前項の規定により議員の派遣を決定するに当たっては、派遣の目的、場所、期間その他必要な事項を明らかにしなければならない。

   付 則

 この規則は、地方自治法等の一部を改正する法律(平成14年法律第  号)第1条中地方自治法(昭和22年法律第67号)第100条の改正規定の施行の日から施行する。



(提案理由)

 議員の派遣に関する規定を追加するため、この規則案を提出する。

            ────────────────



○議長(岩原椋) お諮りいたします。

 本件は、先例により自後の議事手続を省略して、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(岩原椋) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。

 本件を採決いたします。

 本件は原案のとおり可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(岩原椋) 御異議なしと認めます。よって、本件は可決されました。

     ──────────────────────────────



△日程第2 会議第2号



○議長(岩原椋) 日程第2、会議第2号中小企業の当面する金融上の問題を解決し、「金融アセスメント法」の法制化に向けた取り組みを求める意見書を議題といたします。

 意見書案はお手元に配付しております。

            ────────────────

                                  会議第2号

                発  議  書



 次の意見書案を提出する。



   中小企業の当面する金融上の問題を解決し、「金融アセスメント法」の法制化に向けた取り組みを求める意見書



 平成14年3月20日

                        提 出 者

                         呉市議会議員 石 崎 元 成

                                舛 野 茂 樹

                                下 西 幸 雄

                                佐々木   晃

                                増 本 勝 己

                                山 上 文 恵

                                小 泉 曙 臣

 呉市議会議長  岩 原   椋 殿



   中小企業の当面する金融上の問題を解決し、「金融アセスメント法」の法制化に向けた取り組みを求める意見書



 金融は地域経済において、「血液」の役割を果たしている。しかるに、金融をめぐる情勢は厳しく、毎週一行以上の地域金融機関が破綻している。加えて、景気の低迷により、中小企業を取り巻く経営環境が厳しさを増す中で、政府が進めようとしている「不良債権の最終処理」によって、連鎖倒産や失業者の増加等が予想され、地域経済や中小企業経営への深刻な影響が懸念されている。また、金融庁の「金融検査マニュアル」の一律適用による中小金融機関の経営姿勢の変化によって、中小企業への融資抑制が生じる懸念が高まっている。

 よって、国においては、次の事項について緊急的に措置を講ずるよう強く要望する。



1.中小企業の当面する金融上の困難を解消し、地域経済を活性化させる対策

 (1) 不良債権の最終処理に当たっては、中小企業と地域経済への影響を最小限とする方策を講じること。

 (2) 金融庁は、金融検査において金融機関の規模や特性を十分踏まえ、「金融検査マニュアル」の弾力的な運用が行われるよう配慮すること。

2.地域経済の担い手として公共的役割を有する金融機関が地域と中小企業に果たしている役割や貢献がよくわかる対策

 (1) 金融問題を根本的に解決するために、「地域と中小企業への円滑な資金供給に努力する金融機関を公的に評価し、情報を開示することにより、地域と中小企業との共存共栄をはかる金融機関を支援し育てる」、「物的担保優先や連帯保証による割合を減らし、中小企業の潜在能力や事業性を重視する融資を拡大する」、「貸し手と借り手の公正な取引関係を確立する」ことを目的とする『金融アセスメント法』の早期制定をはかること。



 以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。



平成14年3月20日



                                呉 市 議 会

(提 出 先)

   内閣総理大臣

   金融担当大臣

   財務大臣

   衆議院議長

   参議院議長

            ────────────────



○議長(岩原椋) お諮りいたします。

 本件は、先例により自後の議事手続を省略して、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(岩原椋) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。

 本件を採決いたします。

 本件は原案のとおり可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(岩原椋) 御異議なしと認めます。よって、本件は可決されました。

     ──────────────────────────────



△日程第3 議第55号



○議長(岩原椋) 日程第3、議第55号呉市教育委員会委員の任命についてを議題といたします。

 本件はお手元に配付しております。

 本件の説明を求めます。

 市長。

     〔小笠原臣也市長登壇〕



◎市長(小笠原臣也) ただいま上程されました議第55号について御説明申し上げます。

 本案は、呉市教育委員会委員の任期満了に伴う後任委員の任命について御同意をお願いするものでございます。

 ここに御提案申し上げております岡秀明氏は、学識、経験ともに豊かな方でございまして、本市の教育委員会委員として適任と存じます。

 何とぞ御同意を賜りますようお願い申し上げる次第でございます。



○議長(岩原椋) お諮りいたします。

 本件は、先例により自後の議事手続を省略して、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(岩原椋) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。

 本件を採決いたします。

 本件は同意することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(岩原椋) 御異議なしと認めます。よって、本件は同意されました。

     ──────────────────────────────



△日程第4 議第54号



○議長(岩原椋) 日程第4、議第54号平成13年度呉市一般会計補正予算を議題といたします。

 本件はお手元に配付しております。

 本件の説明を求めます。

 市長。

     〔小笠原臣也市長登壇〕



◎市長(小笠原臣也) ただいま上程されました議第54号につきまして、その概要を御説明申し上げます。

 本件は、前田前収入役に対する退職手当の支給に要する所要額を補正するものでございます。何とぞ議決を賜りますようお願い申し上げます。



○議長(岩原椋) お諮りいたします。

 本件は、先例により自後の議事手続を省略して、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(岩原椋) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定されました。

 本件を採決いたします。

 本件は原案のとおり可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(岩原椋) 御異議なしと認めます。よって、本件は可決されました。

     ──────────────────────────────



△日程第5 議第1号外15件



○議長(岩原椋) 日程第5、議第1号平成14年度呉市一般会計予算外15件を一括して議題といたします。

 審査報告書を朗読させます。

     〔大野和史議会事務局次長朗読〕

 呉市議会議長  岩 原   椋 殿

                        予算特別委員長 荒 川 五 郎

              審  査  報  告  書

 議第1号 平成14年度呉市一般会計予算

 議第2号 平成14年度呉市交通災害共済事業特別会計予算

 議第3号 平成14年度呉市国民健康保険事業特別会計予算

 議第4号 平成14年度呉市老人保健医療事業特別会計予算

 議第5号 平成14年度呉市介護保険事業特別会計予算

 議第6号 平成14年度呉市中央卸売市場事業特別会計予算

 議第7号 平成14年度呉市駐車場事業特別会計予算

 議第8号 平成14年度呉市港湾整備事業特別会計予算

 議第9号 平成14年度呉市警固屋地区用地造成事業特別会計予算

 議第10号 平成14年度呉市臨海土地造成事業特別会計予算

 議第11号 平成14年度呉市公共用地先行取得事業特別会計予算

 議第12号 平成14年度呉市下水道事業会計予算

 議第13号 平成14年度呉市水道事業会計予算

 議第14号 平成14年度呉市工業用水道事業会計予算

 議第15号 平成14年度呉市交通事業会計予算

 議第16号 平成14年度呉市国民宿舎事業会計予算

 本16件については、慎重審査の結果、いずれも原案どおり可決すべきものと決定した。

 よって、報告する。



○議長(岩原椋) 委員長に対する質疑の通告はありません。

 これより討論に入ります。

 34番玉谷議員。



◆34番(玉谷浄子議員) 私は、日本共産党呉市議会議員団を代表して、2号と9号を除くすべての予算案に反対の討論をまとめていたします。

 反対の第1の理由は、海事博物館の建設です。

 新年度の予算では、土地購入22億円と合わせて27億円が計上されていますが、建物建設65億円、さらに戦艦「大和」の10分の1模型の展示物にはさらに費用がかかります。予算総体質問や委員会審議の中で呉市当局は、現在130万人の観光客があり、海事博物館の建設で150万にふやす。そのうちの1割と修学旅行の呼び込みで10年たっても、入場者は20万。企画展示を次々と打ち出し、10年後にも20万を維持する。地域総合整備事業債制度が廃止されるが最後の枠の中に入った。補助金などの国、県との関係でやめるわけにはいかないなど答弁されました。今回購入した展示品の目玉の一つの「零戦」は、京都嵐山に次いで白浜に展示されておりました。京都は観光客が年間4,000万人を超す観光地で、中でも嵐山地区は清水寺に次ぐ690万の観光客が入る地域ですが、「零戦」展示の嵐山美術館はピーク時で17万人、白浜は泊まり客198万人、日帰り客328万人という観光地ですが、こういう地域で「零戦」展示の零パークは、年に1万2,000人、平成12年では7,000人の入場者しかありませんでした。当局は、合併する下蒲刈の観光地域、江田島の「参考館」、ちなみに「参考館」の入場者は年8万人ですが、などとあわせて観光ルートができるので、呉市の経済効果は大きいと豪語されますが、根拠もなく、机上の甘い計算で入場者を多く見積もる手法は、失敗した天応ポートピア遊園地と全く同じです。

 また、展示物は戦艦「大和」、「零戦」、「回天」といった兵器であり、場所ははっきり言われませんでしたが、近隣に自衛隊が潜水艦を展示する、また自衛隊は史料館も建設という話もあり、まさに軍港都市「呉」の復活です。平和については、展示の千人針を見て、ガラス張りの建物から海でも眺めながら考えてくれとのことですが、その海は自衛隊の護衛艦の係留地という趣向で、これでは海事博物館ではなく、軍事博物館です。呉市が不況、失業に苦しむとき、100億円近くもかけて建設すべきものではありません。

 反対の第2点は阿賀マリノポリス事業です。

 土地の造成だけで1期工事595億円の阿賀大入地先埋め立ては、バブル最盛期に計画されたもので、私ども日本共産党は、成功しても市民のメリットは少なく、失敗すればすべて市民の負担になると当初から反対してきました。新年度には完成して、売却をして金利も含めて一気に支払いを済ますのが当初の計画でしたが、いまだにポートセールスは見込みが立っていません。完成は延びて、平成17年ということでありますが、その分、金利の負担がふえます。臨海土地造成事業特別会計では、新年度、宝町マリノで13億円で造成した土地の3分の1を海事博物館や隣接の緑地用に呉市に30億円で売却し、阿賀マリノも含めた市債の償還に充てますが、それでも年度末の市債残は258億円であり、ことし支払う金利は、阿賀マリノだけで7億円です。バブルがはじけて後、この事業を始めた前佐々木市長、それを引き継いだ小笠原市長の責任は重大であります。

 呉市の負債は、当年度末には一般会計で931億円、特別会計で340億円、呉市が全額債務保証する企業会計が636億円、土地開発公社では200億円、合計2,100億円となります。年度途中での補正で、ふえることはあっても減ることはありません。毎年伸び続けていた市税収入は、平成9年、1997年の312億円をピークに減り続け、ことしは270億円になっています。身の丈以上の借り入れであることは明白であります。ことしの借り入れは146億円、全収入の16%で、最も大きいものはごみ焼却場ですが、ヨーロッパのように、ごみは燃やさない、埋めない資源としてリサイクルを図る施策を進めれば、380トンもの大型焼却場は不要でした。元金、金利の償還がことしは88億円、1割に達しており、その分、市民向け施策を圧迫します。また、評価額を地価に合わせて、法を変えることなく増税となった固定資産税が、平成6年から法人、個人の市民税を上回り、住むための我が家しか持たない庶民の家計を苦しめております。法人市民税は、昨年より3割以上減の見込みで、市内中小業者の苦しみがうかがえます。

 しかし、呉市の不況対策は、ハードルが高くてなかなか借りられない中小企業融資が唯一と言ってよく、新しく仕事を起こす人の支援、インキュベーション施設や空き店舗対策があるものの、景気の活性化とはなり得ません。呉の景気を活性化するには、1つには市民の負担を減らし、補助をふやして、購買力を上げることであり、2つには公共事業は市内に従業員を多く抱える地元企業に発注すれば、国の施策がなくても呉市が行えるカンフル剤となります。

 しかし、現状は、乳幼児医療費が入院に限り小学校入学前まで無料に、保育料、国保料は値上げをしなかったことなど、評価できるものもあります。しかし、まだ負担は大きく、高齢者が診療抑制をし、老人医療特別会計が、高齢者はふえているのに診療費が減る、会計始まって以来のことが起きているようなとき、国民健康保険料が高くて払えず、500世帯以上が保険証をもらえずに病院にかかれない事態が起きている中で、また介護保険料が払えず、介護保険のサービスを受けることができなくなる人が出てこようというとき、料金が払えずに年に1,000件近くも水をとめられているときに、弱者救済の減免制度の拡充ではなく、一般会計からの繰り出しを減らすために、下水道料金を16.5%も値上げし、弱者をさらに圧迫します。呉市には、母子家庭と同和の奨学金しかありません。高齢者の年一度のささやかな楽しみである敬老金まで半分にし、平均寿命まで生きてももらえない制度になります。公共事業は、130万円以下の小口は100%市内業者が受注しておりますが、件数は多くても、合計金額では少なく、大口の契約は準市内、市内に数人、人を置く企業が占めております。海事博物館やマリノポリス事業につぎ込むお金は、ほとんどがこの準市内、市外に流れるお金で、その分市内に落とせば、大きな景気刺激策となります。

 呉市職員がよく働いているのに、公務員攻撃がすっと市民の中に入るのは、こういった施策に市民が不満を感じているからにほかなりません。地対財特法が終了したのに、同和対策を人権対策と名前を変えただけで、中身は変えていない同和対策も問題ですが、中でも同和団体一つに1,000万円近い補助金を続けていることも、逆差別であり、これが差別解消のネックになっています。

 交通事業は、当年度予算分だけで、便数減、路線変更で乗客に1億円、祝祭日・土曜を出勤日とする、バスが終点に着いて次の始発までの待ち時間は、残業時間にカウントしないなど、労働条件の悪化で3億円の負担、これで黒字予算としていますが、市民の足を守る、CO2削減の環境の観点から、一般会計からの繰り入れをふやすべきです。

 水道、下水道、交通の公営企業は、市民生活に必要最低限の欠くべからざるものです。パートの1時間賃金が七、八百円なのに、焼山から市内までの片道運賃が430円、1カ月15万円や20万円で暮らす世帯も多いのに、水道、下水道料金が1カ月1万円というのは、大きな負担であります。受益者負担が原則と言われますが、発祥の地である旧ソ連でも、ヨーロッパでも、建設費は税金で負担しています。法律でそうなっているので仕方がないではなく、市として繰入金をふやして公共料金を下げるべきです。呉市の公共料金は、水道、下水道、駐車場を初め、国に納める必要のない消費税をかけており、この点も反対の理由の1つです。

 教育について、小学校低学年から激しい競争と詰め込み、加えて社会状況も子供たちには大変な状況ですが、国、県の言うままに、本人の人格を全否定するような「指導力不足教員」を認定し、あるいは学校評議員制度で校長の権限を強化し、学校経営も民間の経営感覚をと、効率化のために統廃合を促進する、民間で効率化を担当してきた人材を校長にするなど、より一層窮屈な状況、子供と教職員を追い詰める施策がメジロ押しです。教育委員会や教職員が、個々具体の場では子供たちのために懸命に頑張っておられるのは理解しますが、こんな時代だからこそ、教育にはお金も人も必要です。

 以上、全体として、市民は未曾有の不況、失業に苦しむとき、マリノポリス、海事博物館など大型事業優先で、市民の救済は極めて弱い。あすがわからない時代に、不安な市民を励ます予算ではないという点で反対をいたします。



○議長(岩原椋) 22番舛野議員。



◆22番(舛野茂樹議員) 私は、市民フォーラムを代表して、議第1号から議第16号までのすべての会計予算に賛成の立場で討論いたします。

 平成14年度の一般会計予算案は、893億9,000万円で、3年ぶりのマイナスになっており、当初予算の昨年度比較では、マイナス6.5%減の緊縮型予算になっております。この先、景気の好転が当分の間期待できない状況のもとで、中長期的な財政運営を視野に入れながら、例年より前倒しの日程で予算編成作業は大変御苦労があったものと推察をいたします。

 来年度の予算並びにこれからの財政運営を踏まえ、市民フォーラムとして数点の意見、要望を申し述べておきたいと思います。

 まず1点目は、財政運営についてでございますが、財政推計で示されておりますように、平成15年度で約25億7,000万円、16年度には約24億円の財源不足が見込まれており、市債残高は平成16年度には1,010億3,000万円に達するとの見通しが示されております。また、来年度の地方債依存度は、地方財政計画を2ポイント上回る16.4%となっていますし、財政調整基金は昨年に引き続き取り崩しての予算編成になっており、台所事情は大変厳しいと言わざるを得ません。

 継続事業であるごみ処理施設や東部体育館の建設、公共建造物の耐震工事、市営住宅の整備などに加え、新たに(仮称)海事博物館の建設といった大規模事業が集中しているため、平成14年度の市債発行額は146億3,000万円にも膨らみ、年々増加の傾向で推移をしております。今後予想されます大型事業の推進につきましては、個々の施策の緊急性や効果など十分把握され、重点かつ計画的に事業を実施していくことが求められます。

 また、地方債につきましては、社会基盤整備を進める上で必要不可欠な重要な財源であるだけに、長期的な財政計画の中で健全な管理に努められるよう強く要望いたしておきます。

 2点目は、市町村合併についてでございます。

 呉市と周辺町の合併につきましては、県が示している基本パターンに含まれている関係町とは、これまで関係者の御努力によって任意の協議会が設置され、下蒲刈町につきましては、本年4月に法定協議会を立ち上げることになり、これから具体的な議論が展開されてまいります。合併につきましては、総論では時代の流れの中でその必要性を理解しても、具体的な議論を進めていく過程においては、予想し得ないさまざまな問題が出ることが予想されます。まず、歴史が違う、その中ではぐくまれてきた産業、生活、価値観、制度の違いなど、多岐にわたる課題を整理していくことになります。国の特例措置があるとはいえ、社会基盤の整備、産業政策、福祉政策などを例にとっても、合併後の財政負担は間違いなく上がってきます。それだけに、より慎重な取り組みが望まれます。

 推進に当たっては、合併を視野に入れた議論をすべきであり、合併ありきで進めるべきではないと考えます。合併は、新たな事業体の創設であり、生活水準や行政サービス、公的サービスのあり方や自治体そのものも大きく変化していくことを前提とした議論が必要です。20年、30年後の自治体のあるべき姿を描き、合併後はその実現に向け積極的な施策の展開が必要です。合併に向けた議論の過程においては、合併にかかわる細かな情報を市民に提供し、市民の意見を反映して、市民の総意に基づいて推進すべきとの声を耳にいたします。これは大切なことですが、現実には対応できないと思います。一定の線引きをしながら、効率よく作業を進めていただくことを要望しておきます。

 次に、海事博物館建設事業についてでございます。

 この事業は、当初県の主体事業で進められておりましたが、平成7年、県は財政上の問題で手を引くことになり、それ以降呉市が事業主体となって推進をしてきたという経緯があります。呉市議会は、事業の推進について、今日まで活発な議論が展開されてまいりました。この間、日本経済の長期にわたる低迷に加え、雇用情勢は悪化の一途をたどる過程において、完全失業率や有効求人倍率など、その数字が示すように、我々が過去経験したことのない大変厳しい状況が今日まで続いております。このような環境のもとで、直近の事業に対する認識なり意見の多くは、事業の目的、趣旨については理解するが、時期についてはなぜ今なのかといったことに集約されているとの認識を持っております。ここに来て、来年度の予算案に建造物の建設費用が計上されたことで、我々の会派として客観的状況も考慮した上で十分論議を深め、一定の結論を出すに至りました。

 事業の中止あるいは延期をすることになれば、今後呉市が新たな事業を展開する上で各方面からの支援がこれまで同様に得られるのか、これからの呉市のさらなる発展に向けた事業展開を進める上で財源確保はどうなるのか、財政運営において新たな課題を抱えることになります。このことだけは、呉市の将来のために回避すべきとの結論に至り、海事博物館建設賛成の立場をとることといたしましたが、諸般の状況を考えると、苦渋の判断であったことをここで申し上げておきます。

 いずれにいたしましても、事業を進めることに賛成する立場として、これからも意見、要望を申し述べていきたいと考えております。これまでにも、情報提供について、機会あるごとに要求をしてまいりましたが、これまで当局の御答弁は、事業の進捗に合わせ、その節目ごとに情報を提供してきたと一貫して主張してこられましたが、事業の進捗を把握しておかなければいけない立場からいえば、全く不十分であったと言わざるを得ません。本年度進められております実施設計の内容についても、いまだ情報提供は全くなされておりません。この事業を市民との合意形成のもとで推進していくとの思いがあるのであれば、新たな対応をしていただくよう強く反省を求める次第でございます。

 以上、意見、要望を申し上げましたが、ことしは市制100周年という節目の年であり、新しい時代に向けてスタートする出発の年になります。これからさらに元気な呉市にどのように育てていくのか、呉市は永劫不動であってほしい。呉市の当面の指針である長期基本構想を推進していく観点から、以上の意見、要望を付して賛成討論といたします。



○議長(岩原椋) 7番小野議員。



◆7番(小野一志議員) 私は、社民党呉市議団を代表いたしまして、議第1号、それから10号、12号、3議案に対しまして反対の立場で討論をいたします。

 先ほどございましたように、今回の予算は非常に厳しい経済状況を受けてということでマイナスの予算編成であります。しかし、マイナスではあるけれども、市長自身は将来の展望や、あるいは福祉の充実などに配慮をしたということを強調されました。確かに医療費、乳児医療の拡大であるとか子育て支援の取り組み、さらには男女共同参画基本計画の策定などに見られます女性施策の展開など、評価ができるものと考えております。また、100周年記念事業もこれから進められますけれども、市民参加や、そのことを通じての人材の育成などをするという点では評価できるのではないかと思っておりますけれども、残念ながら今回の予算に市民が多く期待をしておりました失業の問題やリストラ、あるいは就職難、将来に対する生活不安をいかに解消していくのかという点については、非常に弱いと言わざるを得ないと思います。

 さらには、そういう厳しい状況だからということで健全財政を進めていかなきゃならないという意味で、職員を削減するとか、あるいは事務事業の見直しを効率化という名のもとに進める。結果的には地域のコミュニティーが破壊をされるとか、コミュニティーを形成するための補助金がカットをされるとか、議論がされました高齢者の本当にささやかな楽しみであった敬老祝金、わずか1,900万円ほどですけれども、これをカットをするであるとか、受益者負担を前面に押し出しながら、今本当に苦しいんだと言っている市民の上に下水道料金の値上げをする、つまり市民生活を一方では後退をさせる、意識的にも精神的にも後退をさせる、そういう予算になったのではないか。健全財政に本当に効果を発揮するであろうと思われる不要不急の事業の見直し、これは残念ながらかけ声に終わった、従来の大型事業は再評価されることもなくそのまま継続をされている、こういった点で、こうした姿勢そのものは、やはり我々としてはなかなか認めるということにはならない、こう思っております。

 先ほどありましたように、今回の予算は評価をいたす部分もありますけれども、どうしても認められない、それは博物館建設着手の問題であろうと思います。我々も従来、博物館というものに対しては一定の評価をし、そのことの意義については認めてきた立場でありますけれども、先ほどからございましたように、非常に今厳しい経済状況、生活実感も本当に厳しい、何で今無理をして着工しなきゃならないのか、こういう意見が非常に強い、そしてこの予算委員会でも大変議論になりました。しかし、この審議の過程でも、これを今どうしてもやらなければならないという合理的な根拠、それは唯一上げるとすれば財政的な理由、先ほどありました地域総合整備債はことし限りであるというような点に集約をされると、そのように判断をいたしました。

 呉の歴史や培ってきた技術、あるいはこれまでの過去のさまざまな歴史を通じての平和への伝承など、これは大切な課題であるということは認めます。そして、そのための文化的施設は、この20万都市「呉」にも必要な施設であるというふうには思います。しかし、残念ながら、飯の種という議論もありましたけれども、博物館でまちの再活性化等々を実現した自治体は、全国どこに行ってもありません。ましてわずか──わずかというのは言葉がいいかどうかわかりませんが、20万人という入場者を想定しての65億円もの建設費、そしてその後続く年間約3億円に近い維持経費、これをかけていくことが本当に現在の呉市民のためになるのかどうか、大変疑問に思っているところであります。同時に自衛隊の広報施設、あるいは実物の潜水艦を配置をする、こうした計画と一体の博物館になると、この点についても、なかなか我々として了承しがたいと、このように考えております。経済状況を考えて、市民のさらなる理解、それから納得、こういったものを十分見きわめて、時間をかけて検討すべき事業ではないかと、このように考えております。この点で賛成できないのであります。

 さらに、関連をして、意見として申し上げたいと思いますけれども、自衛隊との関係について議論をいたしましたが、本会議では40隻が39隻になる、あるいは新聞報道では41隻になると、だから強化ではないというような発言がされておりますけれども、現実的には「おおすみ」という船に続いて「しもきた」がもう既に配備をされましたし、最新鋭の潜水艦「いそしお」、護衛艦「あけぼの」あるいは多用途支援艦「ひうち」なども配備をされてくるという状況であります。既に、海上自衛隊全体の評価で言えば、4分の1の機能や能力を持っている、いやそれを超えたというような評価さえある呉基地になっているわけです。呉市が従来から共存共栄という一つの方針を掲げておりますけれども、それはあくまでも、自衛隊が今まで憲法の枠内で、専守防衛という一つの枠内で活動するということを前提として、多分共存共栄ということを言ってきたと思うんですけれども、残念ながら、テロ特措法以降、現実に戦闘している地域に自衛隊が行っている、アメリカが行う戦争に後方支援という形で参加をしている、こういうことを考えますと、現実的には基地は強化をされているし、そして自衛隊の性格そのものも変わってきている。なのに共存共栄、この姿勢を変えようとしないというのは問題であろうと思いますし、今後まちづくりを進めていく上にとって大きな障害になっていくのではないかと懸念をしております。ぜひ御検討願いたいと思います。

 それから、広域合併、これも議論になりました。私たちは下蒲刈町との法定協議会設置には賛成をいたしましたけれども、しかしこれもなかなか具体的な問題点や情報公開などは十分ではないと思います。議論の過程でも、合併さえすればすべて今地方自治体が抱えている財政を含めたさまざまな行政課題、問題が解決をするのではないか、こんなイメージが先行をするような議論になっていったような気がします。それでは合併によって、市民にとってどんなメリットがあるのか、こう聞きますとなかなかはっきりしない。全国いろんな自治体が合併をし、スケールメリットということが言われましたけれども、単にこれは国の財政的優遇措置、その期間が終了したと同時に、メリットそのものも消滅をしていく、これは例を見れば明らかです。まさに、今の合併のやり方というのは、国の財政的な誘導、これに今自治体が翻弄される、そして本来まちづくりの手段であったはずの合併が、まちづくりの目的になってしまっている、こういう懸念があります。あくまでも最終決定は住民であるということをきちっと配慮した対応を望みたいと思います。

 それから、財政の問題です。

 これも議論がありました。先ほど玉谷さんのお話にもありましたように、今後すべてを含めますと2,000億円を超えるような起債が残る、借金が残る、起債制限比率や公債費比率がよくなればよいという議論ではないと思います。どちらにしても、これだけの額が、それぞれ性格は違うにしても、これからの若い世代の肩にかかってくるわけです。きちっとした説明責任を果たさなければならないと思います。必要な事業にお金をかける、借金をする、これだったら多分納得をしてくれるだろうと思うんですけれども、本当に必要なのか、何をやっているかわからないというような状況で、市民の皆さん、これだけ借金ができましたというようでは納得をしてもらえないのではないかと思っております。

 地方分権ということが言われております。であるならば、まさに地方の主体性、自主性というものを発揮をして、国のさまざまな財政的なおどしや強制に負けることなく、みずからのまちづくりを邁進してほしいというふうに思います。

 10号臨海土地は、先ほど言いましたように、博物館建設予定地購入ということで反対せざるを得ません。この臨海土地も、もともとは税金で埋め立て、民間にその土地を売却をすることを通じて資金を回収する、そして宝町地区であれば、そこに新たな民間活力を導入してまちの活性化に期する、こういう計画でスタートした事業であったんですが、残念ながら博物館をあそこに建設をするということを通じて、結局税金で造成した土地を税金によって購入をしなくちゃならない、二重の意味で市民の負担を強化をしたと、こういう意味で反対をせざるを得ないなと思っております。

 下水道は、事前にありました16.5%の平均改定、これが現在の経済状況、市民感覚からいっても少しきつい、これは委員会でも反対をしておりますから、そういう意味でそれを前提とした予算であるという意味で、あわせて反対をさせていただきます。

 以上、3つの予算について反対をいたしますが、できるだけ市民の立場に立って、本当に市民理解の上でまちづくりを進めていただきたいというふうに思いますし、評価できる部分については我々も評価をして、協働していきたいというふうに考えております。

 以上、反対討論とさせていただきます。



○議長(岩原椋) 18番石山議員。



◆18番(石山講議員) 私は、政経同友会を代表して、議第1号から議第16号までの全議案に対して賛成の立場で討論いたします。

 我が国の経済情勢は、政府がさきに発表した3月の月例経済報告で、平成12年11月以降の景気後退局面で初めて基調判断の上方修正に踏み切ってはおりますが、民間需要中心の力強い回復は望めそうもなく、また雇用、所得環境も依然として厳しい状況が続いております。

 こうした状況の中、本市の平成14年度の予算編成は、一般会計で893億9,000万円、対前年度比6.5%のマイナス、特別会計、公営企業会計を合わせた総額では、対前年度比3.1%のマイナスと、厳しい緊縮型の予算が組まれております。特に、一般会計では東部体育館、ごみ処理施設建設費の減や、国民年金の保険料徴収事務が国へ移管したという特殊要因もありますが、歳入の根幹である市税収入の大幅な減少もあって、3年ぶりのマイナス予算となっております。しかしながら、数字の上では緊縮型の予算ではありますが、厳しい財政状況の中、人件費や職員の削減、事務事業の見直しを徹底して行うなどして、財源の確保に努められ、市民生活に密着した福祉、教育、環境にきめ細かい配慮がなされ、またITを活用した施策の充実や新産業の育成など、長期的視野に立った新規施策にも積極的に取り組まれております。

 各会計予算についての所見は省略させていただきますが、予算を全般的に見てみますと、厳しい状況の中で、当面する緊急課題と、本市の将来を見通した活力と魅力あるまちづくりに積極的に取り組む市長の姿勢がにじみ出ている予算ではないかと高く評価いたしております。

 一方、呉市の一般会計における市債残高は、平成14年度末には931億円余りの額が見込まれており、予算規模を初めて上回るという厳しい現実もあります。今後、市債の償還が財政を圧迫する要因とならないか危惧しております。

 また、今後の財政見通しでは、市税収入のさらなる落ち込みにより、歳入と歳出が均衡しない状況となっております。当局におかれましては、こうした財政状況を広く市民に情報公開し、またこの機を好機ととらえ、より一層の行財政改革の推進により、時代の変化に柔軟に対応できる財政基盤の確立に努められるよう、改めてお願いをしておきます。

 さて、さきの予算特別委員会において、本予算は熱心に審議され、各委員からいろいろな質疑がなされ、要望も出されておりますが、ここで私からも2点ほど要望をいたしておきます。

 まず1点目は、市町村合併についてでございます。

 この合併問題については、まず合併ありきということでなく、呉市及びその周辺町の現状分析を十分に行い、呉地域の将来像をしっかりと見据え、少子高齢化が一層進む中、30年後、50年後のお互いのあるべき姿を模索しなければならないと考えております。住民の立場に立ち、住民へのサービスを大きく変化させることなく、その上で地域の活性化を図るために、合併がいかにあるべきかを、合併特例法の恩恵のみにとらわれることなく、十分に時間をかけて検討する必要があると思っておりますが、時間的な制約もございますので、下蒲刈町に続く周辺各町との法定協議会の立ち上げを速やかに行っていただきますとともに、協議会での慎重かつ十分な協議がなされますようお願いをいたします。

 また、県の示す合併基本パターンの枠にとらわれることなく、呉市及びその周辺町が発展するために、よりよい合併の形を検討していただきますよう、あわせて要望しておきます。

 2点目に、(仮称)海事博物館についてでございますが、さきの予算特別委員会で、我が会派の神田議員の賛成討論の中で、この海事博物館が将来呉市発展の拠点となるべく施設に育てていただくよう要望する旨の発言がございましたが、この博物館は、このたびの建設が完成ということでなく、呉市発展のために、30年後、50年後、いや100年後に向けて育てはぐくんでいかなければなりません。これまでの歴史や技術を、ただ単に後世に伝えるということだけでなく、この博物館を呉市活性化、発展の拠点として有効利用を図るとともに、その存在感を国内外に示すべく、平和の発信基地としても育てていかなければならないと思っております。こうした大事な博物館ではありますが、これまでこの博物館の必要性、重要性が市民に対して説明不足の感が否めませんので、もっとしっかりと市民にこのことをアピールしていただけますよう、お願いをしておきます。

 この博物館が将来呉市発展の大きな礎になるべく、これから時間をかけて呉市のシンボルとして育てていかれますよう強く要望いたしまして、私の賛成討論といたします。



○議長(岩原椋) 2番田中議員。



◆2番(田中良子議員) 私は、公明党を代表し、新年度予算、議第1号から議第16号まで、全議案に要望を付して賛成の立場で討論いたします。

 長引く不況の中、史上最悪の倒産件数、失業と、私たち国民は不安と失意の中、活路を模索しています。その中、呉市は市制100周年を迎えました。2002年度の当初予算は、一般会計、2001年度当初予算より6.5%減の893億9,000万円であります。10特別会計、5企業会計を合わせた総額は1,725億4,530万円と、前年度当初比3.1%の減となっております。歳入は、市税が4.5%減の270億6,000万円となり、大幅ダウンしております。借金である市債の発行額は、過去最高の146億3,000万円となります。貯金である財政調整基金と、減債基金から8億3,000万円を取り崩してまでも財源を確保している3つの大型事業があります。

 それは、12月に稼働予定のごみ処理施設、来年春完成予定の東部体育館、海事博物館であります。私は、これらは呉市の将来にとって大事な事業であると認識しています。それは、元気な呉市を築くには、環境、教育、文化は欠かせないものであるからです。東部体育館はバリアフリー、空調設備、青少年健全育成の対外的に誇れる体育館であります。ごみ焼却施設は、未来への自然を残すために、ダイオキシンの発生しない循環型社会の形成できるリサイクル施設を将来的には兼ね備えた施設であることを望みます。

 特に、海事博物館でありますが、その建設目的において、我が国の歴史と平和の大切さを認識する、将来を担う子供たちに科学技術のすばらしさを理解してもらう、地域の文化、教育、観光に大きく寄与する点においては必要な施設であります。しかし、市民の間には、建設についてまだ十分に理解されてないのが現実であります。平成9年から基本計画に取り組んでこられ、以来総額87億円以上の投資をして行う事業でございます。市民の方々に理解を高めるとともに、市民の声をお聞きいただいて、生命と平和のとうとさを学び、未来に夢の持てる明るい博物館であることを要望いたします。

 行財政改革でありますが、15人の職員を減らし、特別職の給料を5%減にするなどして、142件の事業を見直し、約10億円の経費節減を見込んでおられます。大変努力をしていただいているところではありますが、しかしその後の見通しが明るいわけではありません。市の財政推計は、2003年度の市税収入は景気の好転が望めず、2002年度に比べさらに3.65%減の260億7,800万円の見込み、財政調整基金から6億5,100万円を取り崩しても25億7,100万円の財源不足が生じると予測ができ、今後さらに徹底した行革を推し進める必要があります。

 厳しい財政事情が続く中で、安心、安全の呉市をどう築くか、効率的な行財政運営が一層求められるところでありますが、新年度予算では福祉施策、男女共同参画施策などの充実にも配慮されたことを高く評価しております。母子家庭等の就労自立支援員の配置、公立保育所等での求人情報の提供、乳幼児医療費給付、医療費の自己負担分助成、入院の助成対象年齢を4歳から就学前児童まで拡大したことは、特筆すべき点であります。「政治の役割は、母と子を救うことにある」とは、アントレモアの言葉であります。現代社会は、少子高齢化の真っただ中にあります。子供の少ない時代になっております。女性が一生の間に子供を産む割合は、現在1.36人です。2人は産まないのです。このままで行くと100年後には日本の人口は半分ぐらいになるだろうとも言われております。少子高齢化対策は国の緊急課題です。乳幼児は病気しがちです。お金もかかります。入院の助成だけでなく、通院に関しても、助成対象年齢を義務教育就学前児童まで拡大することを切に要望いたします。

 動物愛護センターの建てかえも計上されております。物言わぬ動物を愛護することは、命をとうとぶ大切なことです。学校教育の中にも動物の正しい飼い方についても教えていただきたいと思います。

 高齢者施策の拡充として、小学校の余裕教室を改修し、家に引きこもりがちな高齢者に対し、生きがい通所事業が計上されております。小学校1校だけですが、地域で高齢者が元気で過ごしていただくために、全市的にこの事業が広がることを要望いたします。

 最後になりますが、厳しい台所事情の中、呉市の将来の布石を打つ事業であります。どこまでも市民との対話を大切にし、市民と一体となって推進していくべきであります。行財政改革にあっては、緊張感を持って遂行することを期待して、賛成討論といたします。



○議長(岩原椋) 以上で本16件の討論を終結いたします。

 これより採決に入ります。

 まず、議第1号一般会計予算案、議第10号臨海土地造成事業特別会計予算案、議第12号下水道事業会計予算案、以上3件を一括して採決いたします。

 本3件に対する委員長の報告は可決であります。

 本3件は委員長の報告のとおり可決することに賛成の方は御起立願います。

     〔賛成者起立〕



○議長(岩原椋) 起立多数。よって、本3件は可決されました。

 次に、議第3号国民健康保険事業特別会計予算案から議第8号港湾整備事業特別会計予算案まで、議第11号公共用地先行取得事業特別会計予算案、議第13号水道事業会計予算案から議第16号国民宿舎事業会計予算案まで、以上11件を一括して採決いたします。

 本11件に対する委員長の報告は可決であります。

 本11件は委員長の報告のとおり可決することに賛成の方は御起立願います。

     〔賛成者起立〕



○議長(岩原椋) 起立多数。よって、本11件は可決されました。

 次に、ただいま議決されました14件を除く2件を一括して採決いたします。

 本2件に対する委員長の報告は可決であります。

 本2件は委員長の報告のとおり可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(岩原椋) 御異議なしと認めます。よって、本2件は可決されました。

     ──────────────────────────────

     〔山本水道局業務部長、向田水道局工務部長、坪池議会事務局長、スタンドマイクの前に整列〕



○議長(岩原椋) この際、退職されます部局長のあいさつがあります。

 順次お願いいたします。



◎水道局業務部長(山本敏典) 水道局の業務部長山本でございます。私は、水道局に昭和40年に入局をしまして、途中1年間、開発公社の方で仕事をさせてもらいまして、37年間勤めさせていただきました。しかし昨年、ちょっと体の方の調子が思わしくなくて、このたび退職をさせていただくことにいたしました。これまでの間、議員の皆様には御指導、御鞭撻をいただきまして、本当にありがとうございました。

 最後に、呉市の発展と、議員皆様方の御健勝、御活躍を祈念申し上げまして、お礼のあいさつとさせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手)



◎水道局工務部長(向田敏明) このたび定年退職いたします水道局工務部長の向田でございます。私は、昭和43年、1968年、水道局に入局以来、ほかの皆さんとは勤務年数は少し短いんでございますが、水道一筋に勤めてまいりました。長くもあり、今となっては短かったなあというのが率直な気持ちでございます。しかし、こうして今日元気に定年を迎えることができますことは、ひとえに先輩の方々、そして皆様方の温かい御指導、御支援、御協力のたまものと深く感謝いたすところでございます。

 終わりに臨みまして、呉市のますますの発展と皆様方の御健勝、さらなる御活躍を心から御祈念申し上げまして、お礼のあいさつといたします。ありがとうございました。(拍手)



◎議会事務局長(坪池敏幸) 議会事務局長の坪池でございます。私は、昭和42年に水道局職員として採用されまして以来、ことしでちょうど35年になります。その間、勤務年数の長い職場としましては、議会事務局へ通算で12年、用地部門へ17年ということですけれども、それ以外の職場を含めまして、35年の間に大変温かい人間関係といいますか、人と人との触れ合い、そしてすばらしい思い出をいただきました。これはまさに私にとってかけがえのない財産でございます。これもひとえに議員、理事者の皆様方、そして職員の皆さんのおかげと、心から感謝している次第でございます。

 特に、最後の3年間というのは、この議会の事務局長としまして、議長さんを初めとする議員の皆様方から、本当に温かい御厚情、御指導をいただきまして、おかげで今日こうして元気な姿で卒業を迎えることができました。重ねてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

 今後は、一市民として、微力ではございますけれども、呉市のために何かお役に立てればいいなという思いでおりますので、どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。

 終わりに、呉市もことしはいよいよ市制100周年、さらには周辺町との合併問題も一段と具体化してくることと思います。そういう状況の中で、呉市が瀬戸内の交流拠点都市として、そのリーダーシップを大いに発揮されますように、あわせて議員の皆様方の今後ますますの御活躍、御健勝を心から祈念いたしまして、甚だ簡単でございますが、退職のごあいさつとさせていただきます。長い間いろいろお世話になりました。そして、本当にありがとうございました。(拍手)



○議長(岩原椋) 以上であいさつを終わります。

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○議長(岩原椋) 以上をもちまして、今期定例会の会議に付議された事件はすべて議了いたしました。

 お諮りいたします。

 会期は3月22日までとなっておりますが、本日をもって閉会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(岩原椋) 御異議なしと認めます。よって、本日をもって閉会することに決定されました。

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○議長(岩原椋) 閉会に当たり、市長のあいさつがあります。

 市長。

     〔小笠原臣也市長登壇〕



◎市長(小笠原臣也) 閉会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。

 去る2月25日、3月定例会の開会以来、議員の皆様方におかれましては、御多忙の中を長期間にわたり終始熱心に御審議を賜り、新年度予算など多くの重要案件につきまして議決をいただきましたことを厚く御礼申し上げます。

 このたび議決をいただきました各案件につきましては、審議の過程等で承りました議会の御意向を十分尊重し、慎重に執行してまいる所存でございます。

 さて、いよいよ新年度を迎えます。新年度に臨むに当たっての私の所信、各施策に対する考え方につきましては、本会議等で申し上げたところでございますが、審議の過程におきまして貴重な御意見を賜り、あるいは先ほども評価をしていただき、激励をいただきましたことを厚く御礼申し上げます。

 とりわけ、平成14年度は市制100周年を迎えるという大きな意義のある節目の年でございます。さまざまな記念事業を展開してまいりますが、この記念すべき年を契機として、呉市が現在及び未来の市民にとって住みやすく、住んでみたいまちになるよう、そうしてさらに広く国内外に認められ、貢献できるような存在感のある誇りの持てる都市としてますます飛躍していけるよう、これからもまちづくりに渾身の力を傾注して取り組んでまいる所存でございますので、引き続きより一層の御支援、御協力を賜りますよう心からお願い申し上げまして、閉会のあいさつとさせていただきます。

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     〔岩原 椋議長起立〕



○議長(岩原椋) 閉会に当たりまして、私からも一言ごあいさつ申し上げます。

 3月定例会は、長期にわたる上、大変お忙しい中にもかかわらず、新年度予算案を初め多くの重要案件について連日熱心に御審議をいただき、無事閉会の運びとなりましたことは、まことに喜びにたえません。皆様方の御協力に対し、心から御礼申し上げる次第であります。

 市当局におかれましては、非常に厳しい財政状況の中、苦心の予算編成をされたところでありますが、予算執行に当たりましては、審議の過程において出されました各議員の要望を十分勘案され、呉市発展のため一層の御尽力をお願いいたします。

 以上、甚だ簡単ではございますが、閉会のあいさつとさせていただきます。

 これをもって定例会を閉会いたします。

 御苦労さまでございました。

            午前11時07分     閉   会







 地方自治法第123条第2項の規定により署名する。





       呉市議会議長  岩 原    椋





       呉市議会議員  石 山    講





       呉市議会議員  舛 野  茂 樹