議事ロックス -地方議会議事録検索-


広島県 広島市

平成17年 5月30日総務委員会−05月30日-01号




平成17年 5月30日総務委員会

       総務委員会会議録(平成17年5月30日)
                          開会 10時04分

○倉本 委員長 
 ただいまから、総務委員会を開会する。
 本日は、傍聴の方もお見えになっておられるので、この際、傍聴の方に申し上げる。お手元にお渡ししている注意事項をよく読まれ、静粛に傍聴していただくようお願いする。
 それでは、本委員会に付託された第125号議案を上程する。
 なお、本日は、付託議案に関係した理事者のみの出席としているので、御了承の程、よろしくお願いする。
 理事者の説明を求める。
◎寺田 財政局長 
 それでは、平成17年度5月補正予算について、総括説明する。
   (別添「予算説明資料(5月補正予算)」の1〜3ページにより説明)
◎竹本 市民局長 
 本委員会に付託されている議案について御説明する。
   (別添「予算説明資料(5月補正予算)」の4ページにより説明)
 続いて、市が提案を受けたコンサートの内容について、御説明する。
   (別添「市が提案を受けたコンサートの内容(7事業)」により説明)
 以上、御説明した七つの提案から、「広島平和コンサート2005」を絞り込んだ経緯について御説明する。
 一つ目に、広島のメッセージを世界に発信するためには、文化や言語、民族、宗教、世代を超えた人類共通のコミュニケーション手段である音楽が最も効果的であること、二つ目に、これまで本市が原爆犠牲者の慰霊と音楽を通じて平和の尊さを訴えるという趣旨で開催している「平和の夕べコンサート」が20周年を迎えること、三つ目に、被爆50周年記念事業でコンサートを2事業行っていることという考え方から、「平和の夕べコンサート」を拡充するという方針の下で、本市に対し提案のあった七つのコンサートから絞り込みを行ったものである。
 まず、実現可能性があるか、市の負担が低く抑えられるかという観点から、関係資料を基に検討した結果、3の「サラエボ交響楽団の招へい」と4の「イネッサ・ガランテ(「アベマリア」独唱+広響)の招へい」の二つの提案については、実現可能性が低く、また、1の「ロンドン交響楽団の招へい」については、市負担が1億円以上も掛かることから除外している。
 残った四つの提案について、被爆60周年記念事業の開催趣旨との整合、開催した場合のアピール度等を比較し、8月5日に原爆犠牲者を慰霊するコンサートとして、5の朝枝氏提案の「平和コンサートの開催」を、また、8月6日に平和のメッセージを発信するコンサートとして、6のNHK提案の「平和コンサートの開催」を選択した。
 この二つのコンサートは、それぞれ、原爆犠牲者の慰霊、平和のメッセージの発信という性格を持っており、二日間掛けて、一体的に実施することとしたものである。
 残った、2の「世界合唱団・広響の『平和コンサート』の開催」は、事業アピール度が小さく、招へいできる人数、日数も少ないこと、7の地元放送局提案の「平和コンサートの開催」は、日程が合わないことなどから選択しなかった。
 以上が、「広島平和コンサート2005」に絞り込んだ経緯である。
○倉本 委員長 
 これより質疑に入る。
 ただいまの説明に対して御質疑等があれば、お願いする。
◆若林 委員 
 今日、初めて、こういう資料を頂いたので、また後、質問させていただきたいと思う。今日はいろいろと皆さんが質問されるかも分からないが、まず最初に、3月の議会で否決をしたという意味については、どのようにお考えになっているのかということと、8月5日分をあえて、また提案したという意義についてお伺いする。
◎竹本 市民局長 
 去る2月の定例会で、8月5日、6日にわたり開催する「広島平和コンサート2005」のうち、5日のコンサートについては、実施内容について、十分吟味がなされていない、それから、本市の置かれている厳しい財政状況の中で、拡充実施する必要は認められないということで、その部分について予算の修正を受けたということであったと考えている。
 この議会での御指摘を踏まえながら、実施内容及び財源について見直しを行ってきた。具体的には、ドイツの著名な作曲家である、ウベ・ロアマン氏が被爆60周年に当たって、広島の原爆犠牲者の死を悼み、慰霊するために、新たに作曲する作品を加えたこと、また、演奏者についても、広島交響楽団員を始め、地元大学の学生や広島出身の音楽大学生の参加枠を拡充したこと、さらに、経費面でも見直しを行うとともに、企業等からの協賛を得ることにより、本市の負担金額を減額して提案させていただいている。
◆若林 委員 
 8月6日はずっと今までやっているが、今回、被爆60周年ということで、8月5日もやるわけである。どうしてもやらなければならないということで再提案をされたのであろうと思うが、どうしても8月5日にやらなければならないという意義はどういうことか、もう1度・・・。
◎竹本 市民局長 
 この「広島平和コンサート2005」については、原爆死没者の慰霊、被爆体験の継承と平和交流・連帯、明日のひろしまの創造という、三つの被爆60周年記念事業の基本理念にふさわしい事業となるように検討を行ってきた。このコンサートは被爆60周年記念事業の重要なものとして、原爆犠牲者を慰霊するとともに、核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現を訴え続けている被爆者と広島のメッセージを発信することを目的に、例年開催している「平和の夕べコンサート」を拡充して、8月5日は慰霊の夕べコンサートとして、また、8月6日は平和の夕べコンサートとして、一体的に、是非実施したいということである。
◆若林 委員 
 一体的にということで、8月5日と6日の位置付けは違うということで、被爆60周年記念事業として、あえて再提案をしたということになるのであろう。財源についても、当初は4,100万円ぐらいであったか、これが2,500万円になり広島市の負担が1,100万円ということになっているようである。それで、企業からの協賛が1,100万円ということで、今内諾を得ているということであるが、この内諾の見通しと言うか、それは信頼できる数字になるのかどうか、我々が判断するための根拠のようなものはあるのか。
◎竹本 市民局長 
 本会議でも御答弁申し上げたが、こういう3月の議決を受け、我々で検討し、市長、助役と私で十数社の企業に協賛のお願いに回った。その中で、何とか協力をしようという内諾を頂いたのが、今回提案をさせていただいた企業で、この金額である。内諾の段階ではあるが、私としては、確実に協賛いただけるものと確信している。
◆若林 委員 
 例えば、何かの事情があって寄付が1,100万円にならなかった場合はどうなるのか。逆に、これは素晴らしい趣旨であるから、もっと出そうという企業、団体、あるいは個人が出られて、1,100万円以上に膨らんだ場合には、広島市の予算との関係はどういうようになるのか。
◎竹本 市民局長 
 万一、この金額に足らない場合というお尋ねであるが、これは、我々が責任をもってお願いに行きたいというように思っている。
 それから、多く集まった場合には、現在、補正予算でお願いしている金額を実行委員会に支出するので、その実行委員会で清算し、市に返還するという形になると思う。
◆若林 委員 
 ということは、1,100万円を実行委員会に出して、余った場合には、広島市が寄付を受けることになるということと理解する。
 それから今日、資料を頂いて、7団体あるということで、この中で絞り込んだ経緯も先ほど説明していただいたが、初めての説明であるので、少し分かりづらかったところがある。
 1は高すぎるということで最初から除外されたということになるのであろう。3と4については、低いということで、今説明をされたが、少し遠いから低いということなのか。
 それから、本会議での緊急質問で大原委員が、秋葉市長の妹と朝枝氏が知人ではないかということで、市長のところへあいさつに来られたというようなことがあった。この選定の中で、そういうような情実があってはいけないのであるが、客観的に見てそれがいいというのは、先ほど、いろいろと実現可能性、趣旨の整合性とか、アピール度とかと簡単には説明されたが、具体的にどういうような選定基準で点数を付けて、多い二つを選んだとか、8月5日の意味的にはこちらの方がいいから、マタイ受難曲にしたとか、なぜ、その人、その団体が良かったのか、どういうメンバーでそれを決められたのか、その辺の選定された具体的な作業経過という点についてお伺いする。
◎松出 文化担当課長 
 市長の妹が持ち込まれたということについてのお尋ねであるが、今回の提案は、飽くまでも朝枝氏が企画されたものであり、朝枝氏が今回のコンサートを広島市に提案されるに当たって、紹介者として、妹が同行されているということである。提案については、先ほど説明したように、市民局で被爆60周年記念事業を検討する際の七つの提案の一つとして、記念事業の基本理念に沿うか、また、事業の実現可能性や市の経費負担等の観点から、総合的、客観的に選択したものである。
 先ほど、委員が言われた、3番、4番であるが、実現可能性が低いという御説明をさせていただいた。一つには、言われたように大変、遠方であるということもあった。また、これは個人の方からの申出があって、こちらから、イネッサ・ガランテ氏とサラエボ交響楽団にコンタクトを取ったが、なかなか、そこら辺で、向こうの思いと広島市の思いが合致せず、実現可能性は低かったということで、そういったものが評点になり、市民局において総合的に判断して、二つの案までは絞り込みをした。
◆若林 委員 
 二つの案までというのは、5、6の二つの案までは絞り込んだということで、言われたのであろう。
 言葉では客観的にと言われたのであるが、例えば、点数を付けられたのであれば、これが何点で、どういう項目で点数を配点して、何点になったかというような客観的なものはあるのか。例えば1番は、5億円ということで、広島市が1億円を出すようにという中身であるから、これは少し厳しいというのは分かるし、3番、4番は、今の話でも、少し実現性が低いということはあるが、そのほかのところで、もう少し我々に、客観的に本当にこの二つがいいのであるというような、例えば5番の平和コンサートはみんなで点数を積算したら80点であると、そのほかは40点ぐらいであるというようなことが、大体分かれば、何となく私も理解できる。客観的に決めたというものを、もう少し詳しく説明していただけると分かりやすいのであるが・・・。
◎松出 文化担当課長 
 客観的にというところで、広島市の場合は、大きな観点として、経費の面があるので、こちらの方で試算をした。
 ロンドン交響楽団の場合は、先ほど言われたように、何度もこちらから、関係者の方とコンタクトを取り、3億円まで下げていただいたが、市の方の負担も1億円ということである。それから、2番の世界合唱団の方は、市の推計であるが、約2,100万円ぐらいであろうと思っていた。また、サラエボ交響楽団の方も、遠方の地ということで、その事業費をこちらに示していただきたいと言ったのであるが、それが出されなかった。こちらの推計では7,000万円ということである。また、イネッサ・ガランテ氏についても、金額的なものは1,300万円というようには言っているが、コンタクトが取れなかったので、詳細は定かではない。それから、5番の朝枝氏の提案は、本人の提案額とは違うが、市で再計算すると、3,000万円ぐらいであろうというように推計した。6番のNHKの提案であるが、NHKの方で1,300万円ぐらいという金額を提示いただいた。7番の「平和コンサートの開催」であるが、これは地元放送局の持ちが多いので、300万円ぐらいというように聞いている。
それから、実現可能性などを点数にしたのかどうか、私は把握していないが、先ほどのようにコンタクトが取れないとか、日程的な問題であるとかの項目を挙げて絞り込んでいったというように聞いている。
◆若林 委員 
 聞いた本人が異動しているから、聞いているという言葉になるのであろう。人間は替わったが、役職はそうであるので、聞いているではなく、責任をもって答えていただきたい。
 一番大きな問題は、やはり事業費ということになるのであろう。ということになると、2番、6番、7番というのが事業費だけで言えば、選定されるわけである。ただし、7番については、日程が合わなかったということであろう。日程が合わないものを、なぜ提案されたか少し分からないが・・・。
 あと金額以外で、この二つになったというのを、もう少し説明していただきたい。
◎松出 文化担当課長 
 5番の朝枝氏提案の「平和コンサートの開催」であるが、原爆犠牲者の慰霊ということで、マタイ受難曲をやりたいということであった。企画書の中にもあるが、エージェントを通さず国内外で活躍する演奏家たちに声を掛け、思いを同じくする者が広島に集い開催するということ、それから、これは作曲の時からのものであるがと書いてあるが、幅広い年齢層で構成した地元の合唱団で歌っていくのであるというようなところも大変、企画として良いものではないかと判断した。次に、NHK提案の「平和コンサートの開催」であるが、テレビ放送を通じた平和のメッセージの発信という、これも大変、少ない経費で大きな効果が上がるものであるという基本理念ということで、開催した場合のアピール度や国内外への平和のメッセージの発信という点で選択したものである。
◆元田 委員 
 幾つか質問させていただく。先ほど、市の方から提案があったコンサートの内容を今、見させていただいた。ロンドン交響楽団は平成13年11月26日、2番目は平成14年12月6日、3番目は平成13年12月2日、4番目は平成15年8月、7番目は平成16年3月24日の日付である。朝枝氏提案の「平和コンサートの開催」は、出していただいた日付がないが、いつの提案であったのか。
◎松出 文化担当課長 
 最初の訪問は平成16年1月であり、今、提出している提案書は4月4日のものである。こういう内容のことをしたいということで、最初にお話があり、4月4日にファックスで送られてきたものである。
◆元田 委員 
 ということは、平成16年4月4日に、朝枝氏から提案があったということである。その中で、7番目は平成16年にあったが、後の絞り込んだと言われた前の提案は、すべて平成13年、14年、15年である。それとこれを一緒に中身を審議するのは、少し時期的におかしいのではないのか。ずっと温存していたわけか。
◎松出 文化担当課長 
 NHKの6番目の提案も平成16年であった。
古い提案まで温存していたのかという御指摘であるが、ここ数年、本市に対し、多くの方から文化に関する被爆60周年記念事業の提案が寄せられていて、その中で、音楽関係のコンサートの提案が7件あったというものであり、その提案の趣旨が、被爆60周年に、このコンサートをしていただきたいという内容であったので、継続検討していたものである。我々が平成16年度に入り、被爆60周年記念事業の提案を毎年度少しずつ検討するようにということで、最終的に検討したのが平成16年4月以降である。そこまでにあった提案が音楽関係7コンサートであったということである。
◆元田 委員 
 ということは、もう4月に、朝枝氏で決定したということである。その決定の後に、この被爆60周年基本計画が出てきた。これは7月で提案されているが、その中で、市民局の方で平和コンサートを2005年の開催ということで、全部で三重丸になっている。もうこの時点では、この朝枝氏の8月5日の平和コンサートは決定していたということになるのか。
◎松出 文化担当課長 
 コンサートの開催をいつ決めたのかという御質問であろうと思うが、被爆60周年記念事業の検討に当たり、市民局においては、七つの提案のうち、二つのコンサートを一体のものとして開催する「広島平和コンサート2005」の原案を決定した。これは、平成16年5月末であったと思う。その後、企画関係者会議で、この平和コンサートを含む被爆60周年記念事業の大枠が了承され、市長決裁の後、被爆60周年記念事業の第一次計画として公表された。これを受け、事業内容や必要な事業費など具体的な事項について、市民局において詳細に検討して、平成17年1月の市長査定、同年2月の企画関係者会議を経て、被爆60周年記念事業の第二次計画として公表されたものである。
◆元田 委員 
 平成16年5月に決定ということであるが、この被爆60周年に対して、8月5日のコンサートの重みは、大変、重いものであろうと私は思っている。その間に、こういった計画を常任委員会に報告された経緯はあるのか。
◎松出 文化担当課長 
 ない。
◆元田 委員 
 そのような計画があるものか。こういった大事な事業であれば、総務委員会にまず先に報告するのが義務ではないのか。あなた方のやるべきことではないのかと私は思う。2月の定例会において否決され、3月の予算においても否決された。大事なものであるなら、この2か月間に行政側から、例えば各会派の幹事長にもう1度改めて説明に回られたか、そうしたことはあるのか、答えていただきたい。
◎竹本 市民局長 
 委員御指摘の点については、そういった事実はない。
 その点の事業の運び方については、今後の反省材料にさせていただきたいと思う。
◆元田 委員 
 要するに、都合のいいときは、議会と行政は両輪であるとか言われるが、あなた方がやったときには、片輪走行である。いつも市長は議会の議決を大変重く受け止めると言われているが、そのことを考えると、この内容というのは、全然それには当てはまらないわけである。あなた方は議会をどのように考えておられるのか。
◎竹本 市民局長 
 委員御指摘のとおり、両輪であるというように考えている。車の両輪として意見を交わしながら、慎重に事を進めていきたいと思っている。
◆元田 委員 
 今、局長が言われたように、議会と行政は両輪ということである。ではなぜ、先ほど言ったように、この事業を総務委員会において、1度も説明しなかったのか。コンサートというのは、1年前から合唱団であるとか、いろいろな方々との日程調整からすべてやっていかれるわけであるから、予算が通ってから、では明日からやろうというわけにいかないであろう。それを考えれば、こういった事業を8月5日にやりたい、是非この事業を理解していただきたい、承認していただきたいというのであれば、まず先に議会に提案するのが先決であろう。我々が事業を知ったのは2月である。ところが、我々より以上に市民の皆さんはもう知っておられた、練習もされていたらしい。片方では先に進めるように、後は予算が付いたら何とかなるというような行政の姿勢であろうと私は思う。今まで、すべて大事なものは、議会には達しない。後はもう事後承諾で終わらせようという考え方がありありと見える。それだけ大事な事業として位置付けるのであれば、常任委員会があるのであるから・・・。閉会中もある。なぜそこに報告しなかったのか、そこが問題である。最後には否決した議会が悪いというシナリオでやっておられるのか。市長がアクセルなら、議会は常にブレーキである。独走するのを抑えながらどうであろうかと、議会として今まで提案をしたり、修正をしたりということで、行政の方に出している。そういったところが一番問題ではないのか。
 先ほども言ったが、特に選考基準を含め、本当にあいまいである。先ほど説明があったが金額が高いとか、アピール度が低いとか・・・。
 例えば、長崎市は「平和の灯コンサート」の出場者を募集している。皆さん方が大好きな言葉である「公募」・・・。今回のこのコンサートをされるのに、日本全国で公募はされたのか。
◎松出 文化担当課長 
 コンサート全体では、公募していない。合唱団についても、合唱団関係者の中で広く募ったが、日本全国でということはしていない。
◆元田 委員 
 ということは、これはもう在りきでやっていたと言うしかないのである。長崎市は、持ち時間が10分、20分とか、そういう内容で公募され、事業の趣旨に合った曲かどうかを主に選考基準として挙げられている。平和ということをよく市長も理事者側も言われるのであるが、今回の8月5日にされるマタイ受難曲というのは、平和に対する広島市の選考基準に合致したものなのか。
◎松出 文化担当課長 
 マタイ受難曲は事業の提案者からコンサート曲目として提案を受けたものである。この曲は礼拝音楽として作曲されたものではあるが、不朽の名作であり、現代では音楽的価値を認められ、民族、宗教を超えて、芸術性の高い作品として、広く一般的に演奏されている曲であり、慰霊のコンサートの曲目としてふさわしいと判断した。
◆元田 委員 
 どういったところを判断されたのか。その中身を聞かせていただきたい。
◎松出 文化担当課長 
 原爆で亡くなられた方々の犠牲の上に、自らの生が成り立っている被爆者の、ほかのだれにもこのような思いをさせてはならないという強い意志を象徴する曲として、このマタイ受難曲は、ヒロシマの記憶が薄れつつある今日、被爆者の思いを胸に刻むにふさわしいものというように判断した。
◆元田 委員 
 原爆で亡くなられた方の霊を弔うということであるが、ここに「広島平和コンサート2005」の性格がある、「原爆投下という人類の原罪を背負い、死んでいった多くの市民に思いをはせ、静かに祈るコンサート」。我が会派の村上通明議員が定例会の質疑で、人類の原罪を背負いとあるが、広島市民にそのような罪があったのかと・・・。何か罪があったから、原爆を落とされたのであるという言い方は全然違う。訳の分からないような言葉を使ってはいけない。
◎松出 文化担当課長 
 原罪という言葉は、原爆投下という人類の犯した大きな罪ということを言うために用いた言葉である。
◆元田 委員 
 あれこれ言っても、最終的にはどこかで結論を出さないといけないのであるが、やはり一つには、常任委員会に報告しなかった、皆さん方は手順が違っているということである。手順を間違えたということで、市長が謝罪でもされるのか。
◎竹本 市民局長 
 委員御指摘の件については、重く受け止め、先ほども申し上げたように、今後の進め方について、大事にしていきたいと考えている。
◆元田 委員 
 同じようなことを言うのではなくて、もう少し答弁をきちんとしていただきたい。何をするにしても、けじめをきちんと付けていただきたい。
◆渡辺 委員 
 私、会派としては、前回の予算特別委員会で谷川議員が言われたとおり、賛成という立場である。
常々思っていることは、先ほど元田委員が言われたとおりで、徐々に風化ということが言われている中で、被爆の継承というのが余計重要になってくる。そういう十年ごとの積重ねの中で、被爆60周年というのは、折り返して、更に10年を迎える中で、この「広島平和コンサート2005」のスタートの段階から、まず公にして、日本全体としても、また、世界に発信していく上でも公募という形で受け入れて、皆がどのような思いでこの60周年を迎えようかと・・・。もっと謙虚に、この被爆60周年という大事な節目をとらえていくべきであると思う。そういう意味では、この5月末に決めたと言われるが、公平性に欠けている。いつまでに公募していただきたい、いつまでに集まったものがテーブルの上に乗って、広島市として議論をさせていただく、さらに、その上で、今こういうようになっていると市民に進ちょく状況をお知らせしながら、また、この総務委員会などにも報告しながら、議会と市と市民が一体となって被爆60周年を大成功させていこうというような思いがみじんも感じられない。今、市民局長が今後気を付けると言われたが、こういった経過の中で1回そういったことをやって、2月、3月の委員会、また議会でも否決されて、また何も言わずに今回、再提出されている。内容はともかく、やり方が非常に汚いというか、平和をだしに使って、自分のし意的な思いを先行させているようにも取れる、そのような市長のやり方であると思うが、もう1度、これについてどのように感じているのか。
◎竹本 市民局長 
 3月の否決の議論を踏まえて、我々としては、所期の目的、意義の大きいコンサートであるので、何とか実現したいという趣旨で検討を重ねてきた。お答えするような材料がない時期に御相談をするのは大変失礼であるという思いがあり、今回、何とか皆さんに御納得いただけるのではないかというところまで検討して、お願いをしているというのが現状である。
◆渡辺 委員 
臨時会でも、今日の常任委員会でも、ずっと同じ答弁を繰り返すばかりである。3月の議会で否決された内容というのは、実施内容が十分吟味されていない、また、財政の厳しい折で、このような多額の経費を掛けてする必要はないというような形で否決されたのであるが、そういったことを分かりやすく、この二つについてもっと掘り下げて、今から公募というのはもう間に合わない話であるから、もっと行政側が謙虚に、この行事を市民のために、世界に平和を発信する上で大変重要な事業であるというようなことでとらえていけば、引っ掛っていることを糸を解きほぐすように、また市の事業として予算を掛けていこうという発想の下で丁寧に説明をすれば、平和ということは主義主張が違ったりすることはあるが、議会との摩擦も、常識的に考えればスムーズに、こういうようなぎくしゃくした対応は起こらないと思う。
 御存じのように、27日にNPTの再検討会議が大国の思惑とかというようなことで、何ら成果を残さず閉幕した。これからの糸口をどこに見付けるかということになると、やはり、市民レベルでの平和の発信というのは、本当に大事になってくるし、そういう意味では、広島市の持つ役目というのは、非常に大事になってくる。それを広島市においても、こういうようなぎくしゃくした形で平和発信にブレーキを掛けたり、アクセルを踏んだりするような場は絶対に起こしてはいけないと思う。
◆今田 委員 
 職員としての基本的な問題を聞かせていただきたい。先日の本会議で、市長の妹が紹介をされ、担当部署に回されたということであるが、そういうときの職員の行動様式と言うか、広島市役所の風土と言うか、市長が言われたら分かった、すぐにやるという風土になっているのかどうか、そういうところを教えていただきたい。
◎竹本 市民局長 
 私の感じるところでは、物によって是々非々と言うか、市民に説明をして、きちんと納得していただけるかどうかという観点で判断している。
◆今田 委員 
 先ほど課長が言われたが、4月に提案があって、5月には決定した、慎重に審査をしたということであるが、決定までの期間が非常に短い。せっかく、大金を掛けて、市民のためにやるわけであるから、大多数の市民が賛成をしたものでなければ余り意味がないという気もする。今から採決があるのでどうなるか分からないが、市民が賛成したようなコンサートになるのかどうか心配している。職員には先ほど、そういったことはないということを聞いたので安心ではあるが、スムーズに流れが行っているから、市長のためなら何が何でも通さなければならないという風土があるのではないかと心配したのでお聞きした。
 それからもう一つ、一言で言えるかどうか分からないが、このコンサートをやれば、市民にこういうメリットがある、やらなければこういうデメリットがあるということが、端的に表わせるものがあれば言っていただきたい。
◎竹本 市民局長 
 我々も何度か、被爆何十周年という場面に遭遇させていただいている。被爆50周年では、グリーンアリーナで世界各国から十の子供たちの合唱団を呼んで、一つの歌を一緒に歌い、ホームステイをし、非常に大きな成果を得て、今でも、その時みんなで歌った曲が世界中で歌われているということも時々耳にする。それからホームステイでの交流が、今も続いている。全部ではないが、そういった事例も時々耳にする。そういった交流、音楽を通じていろいろな方と交流することが、地道なことではあるが、世界に対して平和をアピールするということについて大きな力になると考えている。平和コンサートを8月6日にずっとやってきて、今回で20回目となるが、常日ごろの平和祈念コンサートというのは、年によって、平和を強くアピールする年であったり、慰霊に重点を置いた年であったりということを繰り返してきている。それが今回被爆60周年ということで、そういった記念すべき年に慰霊と平和のアピールということをもう少し拡充して、大きな成果が得られないかということで企画したので、そういった面では、非常に地道な努力ではあるが、是非実行して、そういった皆さんのヒロシマへの思いというのを大事にして、広く納得していただくということがあると思う。これがなくなった場合は、そういった効果が少し落ちるということで、我々としては非常に残念なことである。
◆中森 委員 
 1点だけ質問をしたい。いろいろな視点から議論が行われてきたが、今日は特に手続のところで議論が行われたと思う。被爆後50年を経て、更に10年たってなお、今日沢山の核兵器が残され、しかも使われる可能性もあるという大変危機的な状況の中で、この被爆60周年という年を迎えることとなった。この点で、多くの方々が一層の努力をしていかなければならないというように思っておられると思う。その点で、今年の8月6日、長崎の9日、これを中心にしたいろいろな行事、催しが取り組まれているが、その一つ一つを成功させていくことが必要であると思う。広島市として、6日だけでなく、5日も取り組もうということであると思うが、いずれにしてもそういった沢山の機会を作って、大勢の方々が集まり、そこを出発点にして、より多くの人たちが、核兵器をなくすための努力を始める、あるいは続けていく、一層の努力をしていく、そういうようにしていく必要があると思う。問題は、どういったことをやるかということであると思う。その点で一つだけお聞きしたいのは、先ほどから、この企画を選考され、これをやろうと考えた、アピール度ということを言われていたが、この点でまだ十分に説明がなされていないのではないかと思うので、あえてお伺いする。
◎竹本 市民局長 
 アピール度に関しては、先ほど、御答弁でも申し上げたが、やはり今回、ヒロシマへの熱い思いを持たれた方が広島に集まり、しかもヨーロッパ、アメリカ、それから日本という多国籍の者が一緒にそういった一つの演奏をするという意義、そういったことで、世界中にこういったヒロシマの思いをアピールできるというようなことが今回のかなり大きな部分であると私は思っている。
◆大原 委員 
 私の大体の疑問点は本会議場で申し上げたので、余り付け加えることはないのであるが、金曜日から今日の議論をずっと聞いていると、きちんと説明すべきであったという議論がある。言わば既成事実の先行という、ままある行政の説明責任を果たさずにやってきたというような論点、非難が出ているが、私はそうではない、もっと根深い、ある意味では意図的なものがあったのではないのか、もっと言えば、やや犯罪的なにおいがするような感じがする。
ここに企画総務局長がおられる。企画総務局から提案された事務の適正化に関する条例について、あの時にもここで議論したが、市長が不適切な指示をした場合、市長の指示というのは業務命令であるから、それを単なる指示、示唆、指導と受け止めるのか、業務命令として受け止めるのか、いろいろあるわけであるが、それについて、どう守っていくのかということについて、議論をさせていただいた記憶がある。今回、言わばそれに当てはまるような議論ができるのではないかと思っている。
 実を言えば、私は七つあったなどというのは全然信用していない。これは後から、つじつま合わせで七つ数をそろえたというように私は見ているのであるが、七つあったとすれば、先ほどどなたかから指摘があったが、わずか1か月間で、だれが検討して選考したのか。言ってみれば、他の案に比べればかなり遅くなって、正に滑り込みセーフ、逆に言えば、締切時間をこの人に合わせたのではないかという感じまでするわけである。それについて、いろいろ言ってもあれであるが、例えば、7番目のこの地元放送局からの提案を見たら、4月9日に開きたいと言っているわけであろう。日程が合わないのは当たり前である。4月9日に開きたい、これがなぜ、平和コンサートの8月5日分の提案の一つであると強弁できるのか、私にもそれはよく分からない。朝枝氏の中身を見せていただいたが、企画要旨は一体、だれが書かれたものなのか、教えていただきたい。
◎松出 文化担当課長 
 先ほど、平成16年1月に市長の妹が同行され、お会いになられた時に提案があり、4月にファックスで受けたと申し上げたが、提案書は1月に出ていたものを、4月に我々がファックスで文化財団から受け取り、ここに添付させていただいた。おわびして訂正させていただく。
 それから、大原委員の御質問で、企画要旨はだれが書いたのかということであるが、これは朝枝氏がお持ちになったもので、朝枝氏の友人が打たれたものと理解している。
◆大原 委員 
 何か訳が分からない。平成16年1月に来られた時に提案があり、あなた方が受け取ったのは4月であると、先ほどから言われていることと何も変わらないではないか。だれが選んだのか、文化財団が選んでいたのか、市民局で選ぶのであろう、であるから市民局に届いた時が提案のあった時ではないのか。そこから、精査を始めてわずか1か月であなた方は結論を出したのかということを申し上げている、おかしいのではないかと・・・。これは後で聞く。
 それで、この企画要旨というのがいつを目指しているのか、よく分からない。これは企画とは言わないのではないのか。友人が打たれたという、それはそうであろう。企画書の中で企画者の朝枝氏について、企画要旨で言えば2枚目の14ページであるが、「企画者の朝枝信彦は、在欧三十年、ドイツにおいて日本人中唯一、『宮廷音楽士』の称号を保有」うんぬんと書いてある。だれかプロデューサーがいないとこういうことは書かないであろう。本人がこういうことを書くのか。その後には、いろいろ手書きのものが沢山あって、練習、合唱、オーケストラ編成、筆跡が変わっているのか、使っているペンが違うのか、メモのようなものがずっとある、これだけなのである。こういうように4日にいろいろきているのであるが、よく分からない。逆に言うと、この七つの中でこれだけが数字的にいろいろ手書きのものが出ている。手書きとはいえ、数字的なものが出ているのはこれだけである。この資料のまとめ方も何か少しし意的なものを感じる。
 元々企画書として七つあったのか。これを基に企画書として、本当に選考、比較検討できるような資料になっていない。市民局長、そうは思わないか。あなた方は、こういうもので比較検討できるのか、どう見てもばらばらである。手紙があったり、全然レベルの違うものを並べて、それで選考されるのか。
 それから、もう一つお伺いするが、プロダクションを通さずに朝枝氏がやるというのであるが、市民局文化担当の業務はどういうものか。それだけ教えていただきたい。
◎松出 文化担当課長 
 市民局の文化担当は、文化行政を担当する部署である。
◎竹本 市民局長 
 委員御指摘のように、今回、ここにお示しした7件の資料については、誠に不ぞろいである。手紙が来たり、メールが来たりというのは常日ごろあり、今回、被爆60周年記念事業として、こういったものをやったらどうかという御提案があったということで、こういうようなまとめ方をさせていただいている。例えば、こういう規格で出していただきたいということであれば、確かにそろうと思う。そういうことでいえば、確かに不ぞろいである。
◆大原 委員 
 ということは、最初から七つの提案などなかったのである。後から探し出したのではないのか。七つの提案があるから、それを並べて検討しようというのであれば、担当者がこれはどういうことか、いつ、目的、費用はこれぐらいでと聞き取りをする。費用でもこちらが推計したり、向こう側から来たりと・・・。まともにやっているのは1だけであろう。それ以外のものは、全然まともにやっていないではないか。普通は、そういう内容が乏しいものであっても、候補として挙げようというのであれば、担当者が本人といろいろとやり取りする中で、資料を整え、そ上に載せて七つの中からどうやって選ぶかということになるのではないのか。
 そういう意味では、何か5と6の優先度を高めるために、七つもあった中から選んだのであるということに後からしたのではないのか。それを非常に疑問に思う。教えていただきたい。
◎松出 文化担当課長 
 被爆60周年記念事業の検討を行っていて、先ほどお答えしたとおり、被爆60周年の今年にやりたいという、いろいろな提案が届いていた。そして、企画書を入手して、このコンサート7件については、担当者がいろいろと関係者にヒアリング、資料収集などをして、相手と話合いをしながら情報を入手して、比較検討していったものである。
 なお、被爆60周年記念事業としては、音楽関係のほかに、美術、演劇、舞踊、文学、総合芸術、メディア芸術関係のものが、いろいろとこちらに出されており、その評価をした。被爆60周年記念事業としては、「広島平和コンサート2005」のほかに、現代美術館の特別展であるとか、アートフェスティバルの開催といった事業も持っている。
◆大原 委員 
 そのようなことを言うと、この4であるが、「突然お便りを差しあげる非礼、何とぞご容赦願います。」と、手紙がこれだけあって、後インターネットで、少しラトヴィア出身のソプラノ歌手の資料を2枚ほど付けている。そのようなものを最初から候補に挙げること自体がおかしいのではないか。
 普通の行政の感覚では、こういうものは候補に挙がってはいない。候補に挙げるのであれば、本人に聞き取りをして、本人はこういうように考えているという、本当にこの人とつながりがあるのかということも含めて、添付資料があるはずである、なぜ出さなかったのか。
◎松出 文化担当課長 
 企画書ということであったので、当初の企画書を出させていただいた。当然、その後、本人に確認をして聞き取りをした。また、ガランテ氏の場合は、音楽のエージェントに窓口なども聞いて、いろいろと調整をしてきた。
◆大原 委員 
 では逆に言うが、ここに手紙があって、その後2枚付いているが、これは何のために付けたのか。あなた方が調べたものは出さない、当初の企画書だけで勝負する、それしか要求がなかったから、それしか出さないと言われるが、少し納得し難いという気がする。いずれにしても、皆さんもこの資料を見て少しおかしいと思われると私は思う。それ以上言わないが・・・。
 本会議のところに戻るが、この七つの中から、一体だれが選考したのか。文化担当は、先ほど文化行政を担当していると言われたが、その文化担当の職員が集まって、この選択をして、5、6がいいという結論を出したのか、そういう理解でいいのか。
◎松出 文化担当課長 
 文化担当の中で、まず、この七つの提案、それから先ほど申し上げた、ほかの被爆60周年記念事業候補の一覧を作り、いろいろと議論をして、市民局長までで、これを被爆60周年記念事業の一つと位置付けようというところまで決めた。
◆大原 委員 
 そこで、すごく疑問が残る。なぜ、その後ずっと文化担当が担当したのか。あなた方の部署は文化行政を担当するところである、文化事業ではない。事業展開するノウハウを持っているのか。逆にこれに掛かりっきりになれば、ほかの文化行政はどうなるのか。限られた人数であろう。そこがよく分からない。なぜ、この後も文化担当が、我々の言葉で言えば、抱え込んでしまったのか。何か情報が外に出ないようにしたのではないのか。これについては、そういう意図を感じる。そういうことではないのか、違うのか。
◎竹本 市民局長 
 委員御指摘の側面も確かにあろうかと思うが、過去の事例を見ると、被爆50周年の時も、教育委員会にあった文化担当が直接実施して、実行委員会を立ち上げて、企画、実施まで行っている。こういった大きな行事の場合、委員の言われるようなやり方でやったこともあるが、被爆50周年では、今回と同じようなやり方で実施させていただいている。
◆大原 委員 
 被爆50周年の時は、違うのではないのか。あの時は、教育委員会に文化課があって、教育委員会の中に実行委員会を立ち上げたのではないのか。そういう形でセクションを作っているではないか。これは違うであろう。ずっと文化担当が抱え込んでいるではないか。
◎本多 市民局次長 
 当時、私が文化課長であったので、お答えさせていただくが、その当時は、被爆50周年記念事業ということで、平和芸術祭という事業を起こした。そこでは、プログラムと言うか、六つの事業、美術関係とかいろいろあって、コンサートとしては二つあった。今はっきり覚えていないのであるが、各プログラムについて、文化課直営で実行委員会を持っていて、それに一人ずつ担当者が付いて運営し、また、各プログラムの実施についても、各担当者がいろいろアドバイスをするなり、協力するなりして運営していたと記憶している。
◆大原 委員 
 私は、その当時の実施部隊はどこであったのかと聞いているわけである。一つ言えば、確かあの当時、実行委員会を作っている。今回の場合も作ると言っているだけで、実行委員会はできていない。しかも実行委員会は、全く実体がないわけである。すべて予定である。なぜ、実行委員会を立ち上げなかったのかと言うと、何かそこにまた少しあるのである。今となってみれば、予算が了承されていないから、実行委員会を立ち上げられないのであると言われるかもしれないが、そうであれば、もっと前に補正を組めばいいではないか。もう2月の予算まで来たらしようがない、出そう、しかし、出したらもうそこで終わりである。よもや否決することはないであろうということで、どうも秘密裏と言うか、表に出さないように、実行委員会も立ち上げないようにしてきたのではないかと思う。
 この平成16年7月に出された第一次案の「広島平和コンサート2005」の開催の中には両日開催とも書いていない。あなた方は、もうこの時から8月5日と6日と言っているわけであるのに・・・。片方はNHKの番組、片方はこういう朝枝氏のマタイの受難曲、こういう説明はだれも・・・。
 では、なぜ議会が気付かないかと言えば、平和コンサートというのは、8月6日にずっとあるわけである。平和コンサートというのは、昭和61年から、まず平和文化センターが担当して広島交響楽団がずっとやってきた。平成に入り、今度は文化財団がNHK交響楽団に依頼して、ずっとやってきているわけである。だれでもこれを見たら、いつもの「平和の夕べコンサート」であると思う。嫌らしいことは絶対書かないのである。読み返すと、後は結構具体的に書いているのに、どうも一次案を出す時だけ、何かものすごく抽象的な感じである。
 きちんと説明すべきであったのに、説明不足で、議会を軽視しているのではないかということをずっと議論しているのであるが、資料を出していただいて、また振り返って見ると、どうも意図的にやってこられたのではないかというような気が非常にする。それはうがった見方か。
◎竹本 市民局長 
 疑いを持たれるような運びであったという指摘をされると、本当に我々の方がきちんと反省しないといけないと思うが、私としてはそういった意図は感じていない。
◆大原 委員 
 公私のしゅん別が、どうもあいまいになってきているのではないかと思う。こういう形で被爆60周年記念事業をやる、コンサートをこういうように拡充してやるというのであれば、先ほどから議論が出ているように、やはりきちんと公募すべきである。ここはもうやぶの中であるから、どういう事情があったのか分からない、百条委員会でも設置しないと分からないと思う。ただ、ずっと見ていくとどうもおかしい、それでまた提案される。いろいろと練り直したと言われるが・・・。
 先ほど、13社回って5社から内諾を頂いたという議論があった。ここから先は、今の市民局で責任を持って答えられると思うが、なぜ5社のほぼ内諾が得られたのに、この5社の名前が出せないのか。その理由が今一つよく分からない。1,100万円確実に取れると言った方が、議会に対しての説得力があるわけである。不確定で言うこともできない、財源として確保できるかどうかも分からないものを議会に示して、審議するようにと言うのか。このままではこのようなものは審議できない、それは採決以前の問題であると言われかねない。なぜ、5社の名前が言えないのか。
◎竹本 市民局長 
 何度か答弁をしているが、内諾の段階であり、私としては頂けるものと思っているが、公表は控えさせていただきたい。正式に決まれば、当然公表する。
◆大原 委員 
 では、少しお尋ねするが、この5社に対して、議会からこういう要望が出ているが、名前を出していいかと、問い合わせはしたのか。
◎竹本 市民局長 
 私はしていない。
◆大原 委員 
 おかしいではないか。議会は明らかにしていただきたいと要求している。内諾であるから出せないと言っているのはあなた方であろう。それはなぜかと言うと、それが企業側の要請であるからというように我々は受け止めていた。そうではないのであろう。意向は全く確認していないのであろう。
 5社のうち何社かでも問い合わせたら、もう出してもいいと言われたので、これとこれになっているというようには言えないのか。
◎竹本 市民局長 
 多少事務的な話になるが、内諾を頂いて、正式に依頼をするのは実行委員会であるという段取りで進めており、正式なお願いをきちんと文書でもって、様式も整えてやるという手続が残っている限り、正式なものではないので、こういったところでとどめさせていただきたいという趣旨で申し上げている。
◆大原 委員 
 その議論がよく分からない。正式なものではない、であれば、もし1,100万円が集まらなかったらどうされるのか。内諾と言うからには、契約書を交わしているわけではないであろう。印鑑を押したものがあるわけではないであろう。であるから出せないということもあるわけであろう。
 そこで企画総務局長、本会議に戻って申し訳ないが、あの時突然であったから、あなた方はあのような答えしかできなかった。大変失礼なことをしたと私は思っているが、この再提案に当たって、企画関係者会議は開かれたのか。
◎三宅 企画総務局長 
 再提案を話題にした企画関係者会議は開かれていない。ただし、補正予算として提案するので、予算編成のための同様のメンバーによる会議は開かれている。
◆大原 委員 
 私が申し上げているのは、そこなのである。確かに予算編成については、そういう会議がある。しかし市の意思決定機関として、また別のものがある。臨時議会を開くか開かないかはそういうものであるし、これで出すか出さないかというのは・・・。市の意思決定機関というのは、会社で言えば取締役会に相当するものであろう。取締役会に対して社長が何もかけずに自分で決定して、損害が出れば背任行為と言われる。それは商法上の責任を追及される。そういう意味では、取締役会も開かずに何かを決め、もし穴が出て、だれが補てんするのかということになれば、市長個人が補てんするということになるのか。
◎三宅 企画総務局長 
 被爆60周年記念事業のリストに載っているという前回の本会議での御質問を踏まえた御質問であったので、そういうようにお答えした。
 経過を申し上げると、まず、昨年の7月に第一次の被爆60周年記念事業の基本計画を出し、その後幾つかの事業を追加したり、記載内容を詳細化したりということで、2月に第二次を作ってお配りした。この第二次の基本計画というところで、被爆60周年記念事業の総体の計画としては固まっていて、それが出た後、先ほど来お話になっているような予算の修正があり、その被爆60周年記念事業をその第二次のままでは実行していくことができないという状況になっていたわけである。ただし、基本計画そのものは基本計画であるので、そのまま2月のものを計画としては温存してここまできているという状況である。したがって、確か38であったと思うが、この被爆60周年記念事業を総枠として決めた企画関係者会議の決定が、計画としてはそのまま維持されていると考えており、後は個別のこのコンサートに関する事業の、例えば全体の予算規模であるとか、やり方であるとかというところは、そのコンサート自体の問題として、もう1度、案を作って補正でお願いしたいということであったので、予算系統の会議を開いて、決着したということである。
◆大原 委員 
 やり方としてはものすごく乱暴である。基本計画としていったん、決めたものであるから、それはもう市の意思は固まっているのであるから、市議会に対して否決されたものを再提案しようが、それについてはもう企画関係者会議、会社で言えば取締役会で、市の意思として了承は得られたのであると・・・。そうすると議会は何なのか。非常に乱暴な言い方であると思う。それでは議会の議論はなきがごとき存在ではないか。議会の議論を受けてこういうように変えたと言いながら、あなたが今言っていることは、手続上の議会の議論など関係ない、基本計画で決まっているのであるからやらせていただく、どういう形になるか決めるのはもう市長に一任してあるという感じではないか。首を振るのであれば、もう1度、答えていただきたい。
◎三宅 企画総務局長 
 予算修正を受けて、そのままでは2月の基本計画のとおりの実現はできない。そこで考え方とすれば、計画そのものを放棄することも手法としてはあるかもしれないが、この場合は、いろいろな手法で事業スキームの変更を加えることにより、何とか実現できないであろうかという取組が始まった。基本計画をもし変更しようと思っても、先ほど7月分について大原委員が言われたように、枠を決めている記載だけであり、細かいところでだれがどのように、あるいはお金が幾ら掛かってという決め方ではなかったので、そこのところは被爆60周年記念事業としての38事業の中に、執行部の希望としてはまだ温存しておこうということで残してきている。それがいきさつである。
◆大原 委員 
 どうしても理解できない。私の頭が悪いのか、企画総務局長の説明が良くないのか、どちらに責任があるのかよく分からないが・・・。
 この問題はやぶの中にあるので、これ以上は突っ込みたくないが、とにかく最初に出された時から、基本計画というのはただこれだけの文言である。このほかに沢山あるのであろう。沢山あるが、このようなものは出さない方がいい、このようなものを出したら、また、いろいろとつつかれるという前提から、この事業は始まっていたのではないのか。対外的に大雑把にやっているものであるから、だれからも注目されない、それを良しとして、折りづるや原爆資料館の入館料無料化など、議論になるものを出し、そちらを議論していただいて、これは最後まで議論されずに、気が付いた時には予算として通ったと、それから詳しいことを発表しようという考えであったのではないのか。はっきり申し上げて、重要事項の中に詳しくきちんと書いていない。どうなのかと聞いた時に初めて資料が出てきて、その時はかつてない大曲とか・・・。文化担当課長は先ほど何も注釈なしに、どこでもやって、過去何回もやって、芸術的な作品、普遍のものとして評価を受け、使われていると言われた。ところが、最初に出てきた資料は、過去に全国でやられたことのない大曲に取り組むのであるという資料である、どうも釈然としない。
 5社の問題に戻る。後でだれが答えるのかは知らないが、もし集まらなくて穴が出たらだれが責任を負うのか、できていない実行委員会なのか。
◎竹本 市民局長 
 もしもということであるが、確保するように努力する。
◆大原 委員 
 せめて努力はしていただきたい。議会に対しても言える、言っていただきたいという企業が5社のうち何社あり、今出せるところはこれだけ確保されていると、後の社は議決すれば出すという確約を頂いているので少し待っていただきたいと・・・。チーム・エンティアムの時はそうであった。口約束でやっていて訴訟と騒いで、これ以上突っ込んでもしようがないからという変な理由であったが、訴訟はされていない。
 きちんと問い合わせていないのであれば、これから問い合わせればいいではないか。
◎竹本 市民局長 
 こういう意義のあるコンサートをやろうという趣旨でお願いをして、御厚意を頂いているので、内諾であるが、私としては確約であると思っている。協賛の性格上、一応、正式な手続に入るまでは、こういう流れで我々としてはやりたいし、確保するように必ず努力をすると申し上げている積もりである。
◆大原 委員 
 善意であるから、内諾していることは恥ずかしいことではないであろう。この事業に協力するということは恥ずかしいことではないであろう。善意で頂いているのであるから、名前を出してもいいという企業はあるはずである。市や市民に頼まれたから、仕方がないから出そう、できれば否決していただければいい、出さなくて済むからという気持ちではないであろう。もっと思い切った気持ちであろう。であれば、まだ今日は時間があるから、暫時休憩し、午後から再開すればいい。議会から要求が出ているので、是非名前を出したいと5社に聞けばいい。このようなもの金曜日にできるではないか。私は5社の名前を言わなかったが、みんな話をしている、二人から出ているではないか。では一応、意向だけは聞いておこう、それで委員会の時に出せるものは出そうということにならないのか。今、きちんと説明すべきであったと反省をしていると言った口のそばから、善意でやっていただいているものを無理やり名前を出すわけにはいかない・・・。後で聞いたら、うちは出していただいてもよかったのにという会社が出てきたら、何であったのかということになるのではないのか。5社に聞かれたらどうなのか。それとも回った時から、もう絶対に最後の最後まで名前を出さないと、プログラムを印刷して配るまでは出さないと約束したのか。
◎竹本 市民局長 
 委員御指摘のようなことはなく、我々としては、お寄せいただけるかどうか、その後のことは、実行委員会が立ち上がってから正式に手続に入るので、よろしくお願いしたいと回って、今回、御返事があったので、我々としては、正式にゴーサインが出ていない時点で、正式なものとして申し上げるのは、はばかられるという思いである。
◆大原 委員 
 とにかく、5社に聞いていただきたいがどうか。名前が出ることはそんなに恥ずかしいことなのか。
◎竹本 市民局長 
 私もいろいろな部署にいて、随分といろいろな企業に御協賛をお願いに回らせていただいたが、どういう表現をしたらいいか、なかなか難しいところではあるが、各社ともやり繰りが大変なところで何とかお願いをしている状況で、我々としては、そういう微妙なニュアンスでお願いをしており、正式に決定するまでは、信義則というか、そういった思いで、正式に決まれば公表すると申し上げている積もりである。
◆大原 委員 
 実を言うと、この5社の名前はこう間うわさされている。うわさと言うか、これこれであるともう出ている。これこれと、後もう1社はどこかという人もいる。これこれという3社ぐらいはすべて一緒なのである。この3社のうち1社に、知り合いの財務担当の重役がおられるから話を聞いたら確かに来られたと・・・。であるから13社の中なのであろう。これは確かであろう。でも、この5社の中に、あなた方の社名がうわさされていると言ったら、要請は受けたが全然考えていないという企業もあった。そうするとものすごく不安になるのである。実を言うと、通りさえすればどうにかなるということで出されているのではないかというように思うわけである。逆に言えば、そこまであなた方が言われるのであれば、せめてここは確実であるというところだけでも、出していただけないか。出せるように努力されたらどうか。それでも努力した結果、5社の方々が、我が社は出すが、今の段階ではこういう事情で駄目であると・・・。あなたは漠然と出していただけると信じていると言われる。あなたは政治家ではないから半分以上は信用するが、そういう努力はしていただけないものか。委員長、これ以上やってもしようがないのであるが・・・。
○倉本 委員長 
 市民局長、今の御意見に対してどうか。確認を取るか。
◎竹本 市民局長 
 先ほど、申し上げたように、お願いに行くに当たって、こういう時にお名前を出すのは、私としても非常に不本意である。本当に今後のこともあるので、いろいろな所に沢山御協力を頂いている段階で発表すると、我々としては、非常に今後、御協力をお願いに行きにくくなる。私としても、最大の当然努力をして必ず確保するという覚悟でいるので、理解していただきたいが・・・。
◆大原 委員 
 これは非常に重要なことである。本当は、この5社はこういう負担割合で出す、実行委員会にも協賛するということで、もう確約を得ていると、5社すべての名前を出していただきたいのである。そうやって初めて、我々は審議できるのである。内諾であるから名前を出せないというのは、ある意味では異例である。出すと言われているのが1社だけは分かっている。それは、ある議員に、誠に申し訳ないが、あなたが反対しているのはよく分かっているが、市に言われたから出さざるを得ない、うちは出すと言っている人もいるのである。その人はもう公開しているようなものである。そういう人に聞けば、そこまでお困りなら名前を出しても結構であると言う社もいるのではないのか。いち早く名前が出た方がいいではないか。この5社は今発表すると、余り固まっていないから、後で変わったら、また突っ込まれて、あの時の説明は何であったのかと言われることを恐れて出さないのか。そういううがった見方をしている。これこれは大丈夫であるから、後2社であると言っていただければ、後2社ぐらいであればどうにかなるかとか・・・。
○倉本 委員長 
 大原委員から、再々今のことの確認を求められているがどうか。確認はやはり難しいか。
◎竹本 市民局長 
 私の思いとしては、当然やましい思いというのではなく、先ほどから申し上げているように、何とか善意をお寄せいただけないかということでお願いに行って・・・。
◆大原 委員 
 そうではない。私は、名前を出してもいいかどうかと5社に問い合わせていただきたいと言っているだけである。それぐらいの努力はしていただきたいと言っているわけである。
◎竹本 市民局長 
 そういう委員の御提案を受けてのお答えであるが、様々な御協力をかつても、それから当然、今からもしていかなければならないので、先方が積極的に言われるのであれば別であるが、我々から公表していいかというようなお問い合わせは、信義則上まずいと思っている状況である。
◆大原 委員 
 あなた方として思っているだけで、私は思っていないと先ほどから言っているのである。努力していただきたいと言っている。
○倉本 委員長 
 時間も12時近くなっているが、今の答弁、質問では平行線を今後もたどるというように思うが、市民局長の方で今の確認を取られるか取られないかは別として、少し時間を置いて、もう1度、午後に回してもよいか。
   (「異議なし」の声あり)
 それでは、その結論も含めて、暫時休憩とさせていただく。
                          休憩 11時54分

                          再開 13時28分
○倉本 委員長 
 ただいまから、総務委員会を再開する。
 午前中の大原委員の要望に対する市民局長の説明を求める。
◎竹本 市民局長 
 企業に、公表していいか問い合わせをしたらどうかというお尋ねで、内部で協議した結果、問い合わせをすることにした。少し時間が掛かったが、その結果を報告させていただく。
 3社については連絡が取れて、御協賛は内諾の段階で、協賛する積もりではあるが、現在、まだ正式決定をしていないので、公表は控えていただきたいという御返事であった。2社については、現在、我々がお願いした方と連絡が取れていないという状況を御報告する。
◆大原 委員 
 それでは、確認だけをさせていただく。内諾を頂いているこの5社は寄付金か。先ほどから、協賛とか、いろいろ出てくるのであるが、費目で言えば寄附ではないのか、違うのか。寄附があったり、協賛があったり、広告であるとかいろいろある。そこら辺をきちんと説明していただきたい。
◎竹本 市民局長 
 現在、内諾を頂いているのは、いずれも企業広告ということである。
◆大原 委員 
 その企業広告というのは、パンフレットに対する広告なのか、それとも会場内に何か出すための広告なのか。先ほどから協賛と言われているから、寄附金ではないのであろう。であれば費目として寄附金に挙げるのは、財務処理としていいのか。
◎寺田 財政局長 
 説明資料を御覧いただきたいのであるが、企業の協賛については、実行委員会の総事業費ベースで、2,500万円の内訳として、企業等1,100万円と記載しているが、これは各企業から実行委員会の方へ直接支弁をしていただく。各企業等の支出の方法としては、広告費というような形になろうかと思うが、いずれにしても本市の会計を経由してというものではない。
◆大原 委員 
 そこら辺でよく分からないのであるが、企業等1,100万円というのは費目的には何か。先ほどからこれは企業から協賛していただくものであるという話であるが、よく聞けば広告であると言う。ではどういう形で広告するのかと言うと、何かはっきりしていない。実行委員会の中で決めるのか、そこら辺がよく分からない。
◎竹本 市民局長 
 プログラムとかチケットとか、そういったところに企業広告を頂くということで、今話をしている。
◆大原 委員 
 主催団体でない人が、広告料としてどういう交渉ができるのか。市が主催団体か。運営委員会を作って、運営委員会が主催団体となって初めて、こういう形でやるという広告の約束ができるのではないのか。何かそこら辺がよく分からない。
◎竹本 市民局長 
 本議会で御了解を頂ければ、実行委員会を立ち上げて、実行委員会でそういった企業広告を受けることになると現在、我々は考えている。この実行委員会には当然、広島市も入る。その準備ということで現在、そういうお願いをしているところである。
◆大原 委員 
 何か聞けば聞くほど、あいまいになってくる。そういう出し方というのは財政的には全く問題はないのか。立ち上がってもいない実行委員会が、広告収入を見込み、企業広告を頂くとすれば、実行委員会に広島市が出す1,100万円というのは、実行委員会に対する補助金ということか。その補助金を認めていただきたいと言っているのか。何かこん然一体となって、ここら辺がよく整理されていないような気がする。きちんと説明していただきたい。
◎紙本 財政局次長 
 臨時会に御提案している1,100万円については、いわゆる実行委員会に対する負担金ということで支出を予定している。
 一方、大原委員が言われた入場料とか、あるいは企業等からの広告収入については、実行委員会を立ち上げた後に、実行委員会の方からチケットを販売したり、あるいは企業からの御賛同を頂いて、広告収入といった形での収入を計上していくというものである。
◆大原 委員 
 それぞれの議員がどういう説明を受けたか、私はよく分からないが、企業からの寄附で、協賛というような言い方もして、1,100万円を頂く。であるから市の持ち出し分も1,100万円であると言われている。ところが、今の話を聞くと、その前提条件として、運営委員会なるものができなければいけないわけである。広島市も入った実行委員会ができて、その実行委員会が、今度は、広島市から1,100万円の負担金を頂く。それから、入場料で300万円が実行委員会に入り、企業等から1,100万円が入る。ここでものすごくおかしなことに気が付くのであるが、この実行委員会というのは8月6日分も合わせて実行委員会を組むわけであろう。ここら辺りの関係はどうなっているのか。例えば、足らなければ8月6日分から持ってくるということか。8月5日と6日の収支はどういうように考えているのか。
◎松出 文化担当課長 
 実行委員会の会計は、8月5日分と6日分は分けて収支を出し、決算をする。
◆大原 委員 
 では実行委員会を一つにすることもないではないのか。8月5日と6日を完全に分ければいいではないか。平和のコンサートの8月5日分と6日の実行委員会を二つに分ければいいのに、なぜ一緒にするのかよく分からない。会計をしゅん別するのであろう。この間のやり取りをしないのであれば、元々実行委員会を一つにする必要はないのではないのか。二つに分ければいい。ここら辺がよく分からない。8月6日分は認めたわけである。その実行委員会は立ち上げて、8月5日分については再提案であるから、この実行委員会はこうやって組むと、もう少し具体的なことが言えたのではないのか。8月5日と6日を合わせて実行委員会をどういうように組むかというのは、広島市以外はすべて予定であろう。こういうことで、本当に準備を進めているのかどうか、要するにあいまいなのである。企業広告を頂く5社についても、内諾は得ているが名前は言えない、実行委員会についても、いろいろな関係機関に声は掛けているが、これも飽くまでも予定であるから具体的な名前は言えない、これで一体、我々に何を審議するようにと言うのか。この中ではっきりしているのは、広島市のやりたいという意思だけではないか。企業からお金を頂いてでもやりたい、はっきりしているのはそれだけであろう。後は、予算の面においても総枠は提示するが、その中身については相手があることであるから、少し待っていただきたい、実行委員会についても、正式には議会の承諾を得なければ立ち上げられない、飽くまでも予定であるから、待っていただきたいと・・・。
では聞くが、実行委員会はどういう構成になるのか。
◎松出 文化担当課長 
 実行委員会の実施体制案であるが、現在は、広島市、広島市教育委員会、広島市文化財団、広島平和文化センターの行政関係4団体と被爆者団体で、広島被爆者団体連絡会議が1団体、次に経済団体であるが、広島商工会議所、広島青年会議所の2団体、文化関係団体として広島市文化協会、広島交響楽協会、広島県合唱連盟、広島ドイツリート協会の4団体、報道機関としては、NHK、中国放送、広島テレビ放送、広島ホームテレビ、テレビ新広島、中国新聞の6団体である。
◆大原 委員 
 大体、考え付くところをすべて入れたごった煮ではないか。できればみんなに声を掛けて、すべて本当に入れる積もりなのか。とにかく、反対が出ないようにすべて入れてしまおうという感じなのではないのか。これも飽くまでも予定であるのか。この中で、広島市と教育委員会、文化財団、平和文化センターは、大体、広島市の息が掛かっているから、広島市がやりたいと言えば、すべて参加するであろう。それ以外のこれらの予定機関で連絡会を持ったことはあるのか。
◎松出 文化担当課長 
 ない。
◆大原 委員 
 大変、変な話である。予算が決まらなければ組めないのであれば、予定でもそれぞれ準備会と称して、内定をして参加してもいいという人たちが集まって・・・。それが事業展開するに当たっての実働部隊になるわけであろう。今の話を聞いていたら、ただ、名目だけの実行委員会を作ろうと・・・。いや、実体的には広島市がやるのであるから、問題ないと言ったら、これは単なるトンネル会社ではないか。何かあなた方の言っていることは聞けば聞くほど段々おかしくなる。このようなやり方が行政に許されているのか、すごく疑問に思う。これも聞けば、課長が答弁されるのか、あなたが一手に引き受けるようにと言われているのか、部長は一言も答えられていない、局長は一般論を大体答えられているが・・・。
 準備会を1度も開いたことがないのは、おかしいと思わないか。ずっと論議をしているのは、文化行政を担当している文化担当だけではないか。実働部隊はどうなっているのか。せめて予算が否決されるまでに準備会ぐらいは開いていたのではないのか。
 放送局各社も入れようという形になって、今度は中身が変わってきた。なぜ放送局各社が入ってくるのかもよく分からないが、何か、とにかく入れておけばどうにかみんなに納得していただけるであろう、少し組み替えようといった感じなのではないのか。もう、これ以上言っても難しいのであるが、私の言っていることが違っているようであれば違うと言っていただきたい。
◎竹本 市民局長 
 実行委員会の立ち上げについては、こういった重要なコンサートということで、広く、各分野の方に御協力を頂こうという趣旨でこういうメンバーを考えている。確かに言われるように準備が遅いのではないのかということは真しに受け止めているので、できるだけ早急にそごのないように進めたいと思う。
◆大原 委員 
 準備を進めるようにと言っているわけではない。せめて実体になるものにしておいていただきたい。できるだけ多くの人に入っていただきたいからこういうようになったと、言っていることはかっ好はいい。であるが名前を連ねただけで看板の掛け替えを少しした、何か練り直すようにと言われたから、少し実行委員会の構成団体を増やしたと、あなたの言っていることはそういうことである。形を変えて、もっと充実させたから認めていただきたいと言うが、責任の所在をますます分からなくしている。きちんと責任体制が取れるようにしておいていただきたい。準備が遅れているのではないのかと定例会の時に指摘があり、それに対して、このように沢山入れた、もっと幅広くしたと言われるが、少し違うのではないのか。ますます責任体制がはっきりしない。予算の出し入れも、我々が説明を受けた時と少しずつ説明が変わっていく。この5社に頂く、このような内諾を得ていると言われても、実態に合わせて変えていけば何とかなる、これだけ大きな都市であるから、1,100万円の企業広告はどうにかして集められるということで見切り発車しているのではないかという疑問が起こる。であるから5社の名前をきちんとしていただきたいと言ったのである。これ以上言っても議論は水掛け論であるから言わないが、今回の事業について意思がはっきりしているのは、やりたいという市の意思であろう。ところが、本当に市の意思なのであろうか。市長の意思がそうであるから、何の論議もせずに皆さんが走り回っているのではないのか。であるから、いろいろなところで無理が出てきているのではないのか。この前の緊急質問でも例の休暇の問題で、最近、危険な兆候があると本会議でも指摘させていただいたが、本当にきちんとした形での議論が市の内部でできているのか。市長の意見は、即、そのまま指示、業務命令と受け止めて、盲目的に従うという体制になっているのではないのか。そこにものすごく危ぐを感じている。実を言うと、平和コンサートの問題はそこにある。しかも、これには、市長自身の親族もかかわっているのであるから、もっと慎重に取り組んでよかったのではないのか。市長は、検討してみたらどうかと、確かにそうして降ろされたのかもしれないが、それを言わば、業務命令として受け止める体質になっているのではないのか。もしそういうことがあるとすれば、これが昔、市長が言われた政から官への圧力である。そういう危険な兆候があるのではないかというように、ものすごく今、危ぐを抱いているから、この問題についてもいろいろと質問をしているわけである。
 ところが、どこかで皆さんは犠牲的精神を発揮されているのであろう。この事業を守らなければいけないという形でいろいろやっておられるようであるが、私は承服し難い。それだけ言って終わる。
◆木島 委員 
 今、大原委員が言われたが、議会に対しての情報開示が非常に遅いと思う。今日の段階でも、改めてこういった資料が出てきた。仲がいい悪いというのは、今までいろいろと議論があった。私もいいとは思っていない。聞かせていただきながら、これはまず結論在りきという中で作られたようにしか受け止められない。
 この中で、私はどうも気になることがある。これは、課長に答えていただこうとは思わない。局長に答えていただくのが一番いいと思う。企業の協賛金ではなく、広告費のようであるが、1,100万円を集めることで、市長、助役とそれから局長が行かれたと、今までの答弁の中であったと思うが、それに間違いないか。
◎竹本 市民局長 
 間違いない。
◆木島 委員 
 私は、そこにどこか落とし穴がありはしないかと思う。これをやってくる段階で、今、大原委員が言われたように、市長個人に関係がある方の一つのイベントをやるということである。しかもお金はと言われたら、市長、助役が企業を回られて、協賛の内諾を受けた。広島市域の中で企業が幾つあるか分からないが、すべて回られたのか。
◎竹本 市民局長 
 答弁では、十数社というように申し上げている。
◆木島 委員 
 そこである。恐らく広島市内で、企業は少なくとも何千とあるであろう。その企業の中の十数社というのはだれが選択したのか。結果的には、局長が選択して、行っていただきたいと言ったのか。
◎竹本 市民局長 
 もちろん過去のアニメーションフェスティバルであるとか、99年のオーガスト・イン・ヒロシマであるとか、様々なところで御協賛を頂いた企業があるので、そういった企業の中から候補を挙げて、市長、助役と私の3人で相談し、お願いに行った。
◆木島 委員 
 私は、ここに非常に大きな、市として絶対に間違ってはいけないところが一つあると思う。というのは、いろいろな企業にトップや助役が行った場合は、これは変な言い方であるが、お金を出していただきたいと言えば、その見返りは何もないかも分からないが、出さないというわけにはいかないのである、その怖さを持っているのである。飽くまでも任意の寄附というのであれば、それは当然であろう。しかし、市長、助役と市民局長の3人が協議をして、行くとなった時に何があるか。やはり市民から見れば、何か癒着があるのではないかという考えを持たざるを得ない。それから、今ここに来て初めて分かったが、広告であると言われた。今の実行委員会についても、8月6日はやると言って、これについては立ち上げているのかと言えば、今の話では一体であるから、立ち上げていないということであろう。それで片方は進んでいる。
 そのようなことではできないはずである。一つの事業主体と言うか、みんなの協議の中で進めていくところは、どんどん進んでいるわけである。これに相乗りをしなければならないという時に、まだ決まっていないと・・・。それでは余りにも不透明なところが多すぎはしないか。これでは、議会の理解ではなく、市民の理解が非常に得にくいのではないのか。今までの議論をずっと聞きながら、率直なところを言うと、本当に真しに議会にこの議案を通していただきたいという意欲を私は感じていない。
 出張のことはもう言わないが、こういったことをやってくる中で、お金はと言えば、十数社に行って5社から出たと・・・。それでは、後はどうなるのか、ほかには行っていない。市民のための市民の市政とよく言われるが、企業も同じ中にいるのであれば、すべてオープンにして、参加していただきたいとするのが当たり前ではないのか。それが、ごく限られた内輪の人だけで、自分らの非常に心安いところだけにお願いをして、寄附を募ってやってくる。どうも不透明な中で実施計画案を作って、決定もそういう中でしていく。
 議会は議決をした以上は責任を持たなければならないが、議会として審議するのに、このままでは、審議に値しないのではないのか。審議するという前の段階のような気がしてしようがない。これから後、いろいろな意見も出ると思うが、今まで聞いていた中で一番肝心なのは、飽くまでも行政を預かっている者は、トップと言うか、トップに準ずる者であるが、市民から変な疑いを受けるようなことがあってはならない。なぜ、わずかな企業に頼みに行って、しかもそれがここの場では出せないのか。こういう不透明なやり方で本当に市民の理解が得られるのか、本当に平和コンサートという名前に値するものができるのかと私は危ぐしている。
○倉本 委員長 
 ほかに御質疑等はないか。
   (「なし」の声あり)
 それでは以上で質疑を終結する。
 これより討論に入る。
 討論があればお願いする。
◆若林 委員 
 皆さんが質問をされ、大体のところは明らかになったと思うが、私が一番大きく思っているのは、被爆60周年ということである。被爆者にとって、60年はあっても70年はないのではないかという危ぐの念もあるし、27日には、国連のNPT再検討会議が、全く何の新たな合意もできずに終わってしまったということもある。また、被爆の実相、意識が風化をしているのではないかというような被爆者の強い危ぐもある。そういう中でこの被爆60周年というのは、やはりヒロシマが平和の大切さを訴える大きな節目であると思っている。そういう意味で8月5日のコンサートについては賛成する。
◆柳坪 委員 
 先ほど来の質疑を聞いていて、私は何点か聞きたいことがあったが、それを言うと、あの甚深な質疑が薄まるような感じがして、私は質疑に参加しなかった。
よく皆さんはヒロシマの心はと言われるが、ヒロシマの心は何かということで、少なくとも今日の出席者の中では、私が一番年長であると思う。私の友人であの日に死んでいった者が随分いる。たまたま私は農場動員で田舎に入っていた。しかし、千田町で留守番をしていた同級生の何人かは死んでいる。その辺の話を聞いている時に、二十何人の同級生が大手の下敷きになって逃げ出すことができなくなり、焼け死んだわけである。その中に、5師団の将軍連中の息子が何人かいて印象的に覚えているのは、中学1年生の及川君という同級生を何とかして助けようとして引っ張り出そうとしたが、大手の下敷きになってとてもそういうことではなく、及川、もう逃げなくてはいけないから帰ると言って去って行ったのが、今もって忘れられないというわけである。
 中学生の及川君は、一つ、軍人は忠節を尽くすを本分とすべしと神武天皇以来の長い軍人勅語を読みながら焼け死んでいったと思う。やけどをして生き残った連中からその話を聞いている。それから私も20日に自分の家に帰ったのであるが、私の家の前の草津小学校は臨時の病院になっており、もう終戦後であるが、やけどをした避難者がまだ沢山いた。そして、我々のような小さい子供でも敬とうをやっていたから、それらの人がそのゲートルの姿を見て、兵隊さん敵を討っていただきたいと死んでいったのを覚えている。
 報復の精神とかいろいろなことを考えて、冷静に平和問題とは混同してはならないということはあるとは思うが、ヒロシマの心はと言えば、すぐ安易に平和問題につながるようなことになっている。平和のイベントをやれば、ヒロシマの心を実現して、亡くなった人たちが喜んでいただけるとは、私は安易に思えない。あの死んでいった同級生の及川君や田村君、そして三島君、あるいは熊本さん、それから田平さん、そういう旧制中学校、旧制女学校の1年生が随分死んでいる。今聞いて思ったのであるが、皆さんは原爆の日に何かイベントをやりさえすれば、慰霊者の痛恨に通ずるというようなことを安易に考えているのではないかと私は思う。あの平和記念公園で一生懸命、平和のために、ある意味では闘いをこれから展開していかなくてはいけないと思っている方もいる。しかしながら、私の友人の親の多くは、ほとんど亡くなっておられるが、今もって、余り騒がないようにと、あの日は静かに過ごしていただきたいということを思っている。であるから、8月6日を中心とした1日くらいはそういうイベントの行動があってもいいが、どのように素晴らしいものでも、余り賑やかなものは二日も三日もやっていただきたくないと言う方は沢山いるのである。そういう意味で、今日の論議のいろいろある問題で、透明度の薄いものをあえてやろうとすることがヒロシマの心であるのか、死んでいった私の友人を含めて広島市民の考え方であるのかというと私の胸は痛む。そういう意味で私は反対である。
◆今田 委員 
 智(ち)に働けば角が立つ、情に棹(さお)させば流される、意地を通せば窮屈であるということであり、本日の採決は外させていただく。
◆中森 委員 
 実際に被爆を体験された方やその時期に遭遇された方、いろいろあると思う。私は、戦後生まれであるから、それを実体験したわけではないし、戦争そのものも体験しているわけではない。しかしながら、今、特にこの8月の広島あるいは長崎のこういう時期に、世界中が注目するのは、やはり、この悲惨な惨禍を生んだことを2度と起こしていいのか、このことをもう1度思い出そう、そしてそのことによって、より多くの人々の世論でもって、あの核兵器をなくしていこうということではないかというように思う。慰霊ということで、静かにしていただきたいとか、いろいろな御意見はあるかもしれないが、そういった方々の思いも含めて、共通しているのは、あのような悲惨なことを2度と起こさないようにということではないかと思う。そのために世界中で今、いろいろな努力がなされている。8月というのは、特に広島では、被爆ということが出てくる。その時に、いろいろな思いがあるのは分かるが、我々も含めて、この日この時期を中心にして、どうやって核兵器をなくしていくのかという議論をして、それを基に1年中いろいろな取組をしてきているわけである。その取組の集大成をし、議論をし、そしてその結果をもって、また、新しい様々な目標や取組を計画していくという節目にしてきた。そういう点で、取り分け50年ということで、本当はこういうことをやめられるような状況があればよかったわけであるが、それができないまま今日を迎えているわけである。それだけに、そうした多くの方々の思いというのは、一層大きなものがあるというように思う。今の世界の状況というのは、先ほど、柳坪委員が言われたようなこの核兵器という問題では、状況を現出したアメリカが一番、大きな意味を持ってきているというように思う。我々は、アメリカの人々も含めて、核兵器をなくしていくという世論を大きく高めていく必要があるというように思っている。そういうような中で、この被爆60周年の時期に、この広島、長崎にどういう人々が集まり、これからどういうことを決意してやっていこうとしているのか、この点は世界中が注目しているというように思う。
その意味で、この広島市の平和行政というものの中で、今回幾つかのイベントが取り組まれ、その一つ一つを成功させていく必要があるというように思う。その一つとして、この8月5日の平和コンサートをやろうというように行政がお考えになった。手続論でもいろいろあったが、私は、是非、大きく成功させていただきたいというように思っている。それに向けて、これまで一生懸命努力されてこられた方々も沢山おられる。
 そういうことを含めて、この議案には賛成をしたいというように思う。
◆渡辺 委員 
 私も、質疑をさせていただいた以上は、討論を簡単にさせていただきたいと思う。
 先日のNPTの再検討会議では、本当に全世界が一定の成果を期待し、注目する中で、議長総括もできないような状況で、NPT体制の今後はどうなるのかというような大枠でも、平和へ一歩前進ということが大きく妨げられたというように実感しているわけであるが、平和というのは、絶対に近道はない、近道があるとすれば、1対1の対話でスタートしていく、また、行政もそういう市民との連帯の中で、実現していくのではないかというように私は実感している。
先ほどの柳坪委員の体験を踏まえた話を我々の年代としては、本当に申し訳なく聞かせていただいた。我々の戦後の世代で、本当に感じることというのは、被爆者の申請の手続をした時に、証人がもういない、今の時期だれを頼っても一人見付けるのがやっとで、その方も認知症になっているとか、なかなか確定した証言が得られないとか、そういう方々がおられて、被爆50年を迎えて、60年、70年、80年と、10年刻みでは幾らでも刻める。しかし、今この50周年を終えて、次の100周年に向けて、どれだけの勢いでステップを踏んでいくかというような被爆60周年記念事業であると私は思う。そういう意味で、広島市があらゆる機会を利用して、これからも継続し、どんどん平和を発信していく、「広島平和コンサート2005」だけではなく、この被爆60周年記念事業は、そういうような立場にないといけないと思う。先ほども議論があって、広島市の、もっと言えば市長の、この平和事業にかかわらず、ほかのことに対しても、プロセス又は説明責任が全くなっていないと私はつくづく感じる。こういうことは謙虚に、行政側もしっかりと反省をしないといけないと思うが、今回の「広島平和コンサート2005」を大事な時期のイベントとしてとらえて、我々も是非賛成していきたいというように思う。
◆大原 委員 
 趣旨は質疑の中で、もうはっきりお分かりであろうと思う。
 私も文化が訴える力を否定するわけではない。それは、確かに重要なことであろう。ただ、被爆60周年記念事業として、最も広島から遠い事業を選んだのはなぜか。先ほど言ったように平和の夕べコンサートは昭和61年から広島交響楽団がやっている。今年はちょうど20回目になる。また、南こうせつ氏を始めとするいろいろなミュージシャンがこの広島という地に思いを込めて、これまでもコンサートを開いた。いろいろそうしたものがある中で、なぜ、最も今、広島と遠い関係にあるこの企画を選ばれたのか。ただ、接点は一つだけある、それは、あえて言わないが・・・。そうしたときに、これまで営々としてこの広島を舞台にして、そういう音楽活動を続けた人たちに対する、広島の平和行政そのものの信用が失われていくのではないのか。私はそちらの方が非常に大事で、そうした損失の方が大きいのではないかというように思うわけである。
 非常に貴重な世界に向けて平和を訴える機会であるということであれば、市長はこれまでも市民委員会を作るとか、委員を公募して、例えば被爆者団体の方々や文化団体の方々も入れて、そうした実行委員会を作って、この被爆60周年に向けたいろいろな事業を考えていくべきではなかったのかというように思う。なぜ、基本計画を決定するに当たって企画関係者会議が出てくるのか、それもよく分からない。ある意味では、市長一人が広島の平和を背負っているわけではない。そのことだけは、私は言いたいと思う。よって、この議案には反対する。
○倉本 委員長 
 ほかに討論はないか。
   (「なし」の声あり)
 それでは、以上で討論を終結する。
 これより、第125号議案を採決する。
   (今田委員退席)
 本件は、原案どおり可決することに賛成の委員の挙手をお願いする。
   (挙手少数)
 挙手少数である。
 よって、本件は否決された。
   (今田委員着席)
 なお、5月31日の本会議において、本委員会での審査の経過等を、委員長として報告させていただくことで考えているがいかがか。
   (「異議なし」の声あり)
 それでは、そのようにさせていただき、文案については、正副委員長に御一任いただきたいと思うので、よろしくお願いする。
 以上で、本日予定していた案件は終了した。
 それでは、これをもって総務委員会を閉会する。
                          閉会 14時15分