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岡山県 岡山市

平成 8年 6月定例会 06月21日−06号




平成 8年 6月定例会 − 06月21日−06号







平成 8年 6月定例会

    平成8年6月定例岡山市議会

    議 事 日 程  第6号

       6月21日(金)午前10時開議

第1

 個人質問

 甲第122号議案〜甲第165号議案

      …………………………………

会議に付した事件

 日程第1 個人質問

      甲第122号議案〜甲第165号議案

      ──────〇──────

出席議員(54人)

           1番  辻 野 喬 雄君

           2番  田 畑 賢 司君

           3番  崎 本 敏 子君

           4番  藤 沢 和 弥君

           5番  坪 井 貞 夫君

           6番  大 下 隆 章君

           7番  太 田 正 孝君

           8番  柴 田 健 二君

           9番  向 井 英 雄君

           10番  三 木 亮 治君

           11番  伏 見 源十郎君

           12番  服 部   勇君

           13番  井 村 嘉 久君

           14番  奥 野 三四志君

           15番  華 房 美 衛君

           16番  串 田   務君

           17番  楠 木 忠 司君

           18番  近 藤   昭君

           19番  浅 野 秀 孝君

           20番  吉 本 喜 一君

           21番  貝 原 信三郎君

           22番  梶 原 昌 一君

           23番  垣 下 文 正君

           24番  佐々木 清 巳君

           25番  石 原 奐 治君

           26番  宮 武   博君

           27番  高 津 利 明君

           28番  有 井 靖 和君

           29番  則 武 宣 弘君

           30番  田 尻 祐 二君

           31番  若 井 達 子君

           32番  羽 場 頼三郎君

           33番  寺 田 和 子君

           34番  横 田 悦 子君

           35番  堀 川   進君

           36番  磯 村   博君

           37番  高 木 悦 夫君

           38番  土 肥 啓 利君

           39番  川 田 敏 幸君

           40番  宮 川 日 吉君

           41番  山 田 録二郎君

           42番  太 田   稔君

           43番  磯 野 昌 郎君

           44番  吉 田 政 司君

           45番  山 田   勇君

           46番  福 原 弘 子君

           47番  苦 水 重 徳君

           48番  内 田 宏 哉君

           49番  脇 本 一 郎君

           50番  田 中 昭 三君

           51番  大 橋 英 雄君

           52番  藤 原   貢君

           53番  河 合 和 成君

           54番  花 岡   薫君

      ─────────────

説明のため出席した者

      市     長  安 宅 敬 祐君

      助     役  森 末   京君

      助     役  宮 崎 正 壽君

      収  入  役  三 宅   襄君

      参     与  山 本 俊 介君

      参     与  中 村 清 司君

      総 務 局 長  菱 川 公 資君

      参     与  金 木   章君

      参     与  馬 場 克 彦君

      財 政 局 長  井 上 宜 也君

      保 健 福祉局長  角 田   誠君

      環 境 事業局長  有 森 恭 江君

      参     与  守 屋 紀 男君

      経 済 局 長  山 本   宏君

      都 市 整備局長  小 塚 雅 史君

      参     与  武 本 勘 二君

      下 水 道 局 長  佐 藤 泰 治君

      西 大 寺支所長  河 本 明 治君

      水道事業管理者  遠 藤 嘉 昭君

      消 防 局 長  太 田 力 男君

     選挙管理委員会

      委     員  南 石 元 久君

      委     員  長 安 早智子君

      事 務 局 長  天 久 嘉 弘君

     監 査 委 員

      委     員  槌 田 邦 夫君

      事 務 局 長  濱 田 一 彦君

     農 業 委 員 会

      会     長  小 若 敬 二君

     教 育 委 員 会

      委     員  藤 原 静 雄君

      教  育  長  戸 村 彰 孝君

      ─────────────

出席した議会事務局職員

      局     長  橋 本 豪 介君

      次     長  渡 邉 光 章君

      次     長  斎 藤 泰 清君

      議 事 課 長  岡 崎 彰 信君

      調 査 課 長  岡 田 登志男君







      午前10時11分開議



○議長(花岡薫君) 皆さんおはようございます。

 これより6月定例市議会第6日目の本会議を開きます。

 ただいまの御出席は43名であります。

      ─────────────



○議長(花岡薫君) 会議録署名議員に磯村議員,土肥議員のお二人を指名いたします。

      ─────────────



○議長(花岡薫君) 本日の議事日程は,個人質問並びに甲第122号議案から甲第165号議案までの44件の議案についてであります。

      ──────〇──────



△日程第1 個人質問(甲第122号議案〜甲第165号議案)

      ─────────────



○議長(花岡薫君) 日程に入ります。

 日程第1は,個人質問並びに甲第122号議案平成8年度岡山市一般会計補正予算(第2号)について以下44件の議案についてであります。

 これらを一括上程し,個人質問を行います。

 それでは,順序に従いまして大下議員。

     〔6番大下隆章君登壇,拍手〕



◆6番(大下隆章君) おはようございます。きょうは夏至ということでございますが,日が沈むまで相当時間がかかると思います。それで,きょうの議会も10分少々おくれてやっても大丈夫だということで本日,議会の開会がおくれたんだろうと思います。

 個人質問戦も最終日になりました。連日の御審議でお疲れのことと思いますが,本日のトップバッターを務めさせていただきますので,よろしくお願いいたします。

 今回は,都心部の活性化ほか5点について質問いたします。

 最初に,都心部の活性化についてですが,サンスクエアおかやまの整備にあわせて,中枢管理機能の強化,岡山城築城400年関連事業等との有機的な連携を保ちながら,史跡岡山城の整備,烏城公園及び周辺整備,出石町地区の町並み整備,文化的シンボルゾーン及び都心部の回遊路の整備等を積極的に推進すると同時に,商業,文化,娯楽機能の充実等,高次都市機能の集積に努めることとされています。

 さらに,居住環境の向上を図る観点から,住宅供給型の市街地再開発事業,民間活力を活用した特定優良賃貸住宅の供給,都市景観シミュレーションシステムの導入等による市街地景観の誘導,電線類の地中化を進めるほか都心部の緑化,公園,水辺空間の整備等都市活動と居住の調和のとれた地域づくりも進められています。

 これら事業が,市当局,議会,市民の3者が協力し,着実に成果に結びつくように努力していかなければならないと考えております。

 しかし,各種事業が着実に進められている反面,問題点が山積していることも御承知のとおりであります。その問題点の一つとして,都心部の居住人口の減少があります。いわゆるドーナツ化現象です。二つとして,観光客の減少傾向がありますが,これらはいずれも都心部活性化の上で見過ごすことのできない深刻な問題だと思っています。この減少化は複合的な要因が複雑に絡み合って生じていると思っていますが,今回は観光客の減少に視点を当てた活性化策について質問したいと考えています。

 まず,広報宣伝活動についてですが,先般5月25日山陽新聞に「県都・岡山市の活性化」と題し,電通副社長と三菱地所副社長の対談記事が掲載されていましたが,岡山市の発展を考えれば,何をてこにすればよいかということについて,一つには文化,二つには教育だと言っておられます。岡山には個性的な美術館も集積しているし,歴史・文化遺産がいっぱいあります。倉敷市の美観地区と大原美術館は有名で全国的によく知られていますが,岡山は多くを知られていない。それは,県外に向けた情報発信の努力が足りないからです。岡山市のイメージ・コンセプトをきちんとまとめて電波メディアを上手に使って発信してもらいたいとおっしゃっています。

 また,高速道路が整備されてはいるもののお年寄りは山陰の温泉,若者は瀬戸大橋を渡って四国に遊びに行く,岡山は単なる通過点にすぎない,いろんないいものが点で終わっている。岡山市と倉敷市が連携し,周辺の市町村にも呼びかけて点を線にし,全国に発信してほしいとも述べられています。

 これらのお話にはうなずける点が多々あります。私も常に感じておりますが,確かに岡山市は宣伝が上手ではありません。なぜなんでしょうか。岡山市にはすばらしい文化施設,歴史,観光資源があります。特に岡山城築城400年関連事業で文化的シンボルゾーン,いわゆるカルチャーゾーンを中心に整備,充実がハード・ソフト両面で行われていくわけですから,宣伝の内容に事欠かないと思っています。

 1,岡山のイメージ・コンセプトをどのようにまとめ,情報発信し,観光客の増加,都心部の活性化に結びつけようとしているのか,その見解をまずお聞かせください。

 2,今日,岡山市を取り巻く都市圏域の拡大傾向が見られる中で,倉敷市及び周辺都市との連携をより一層密にした広域都市圏の形成が必要と考えるが,今後の岡山市の基本的な考え方についても御説明ください。

 次に,回遊ルートの整備について。

 現在,考えられている現状を大きくとらえると,1,文化的シンボルゾーン内の回遊路の整備,2,都心部の回遊ルートの整備等でありますが,今後これら計画が積極的に具体化されていくものと思っています。1については,遊歩道等の歩行者空間を整備し,文化的シンボルゾーン内のネットワークが整備されることとなっています。2については,岡山の新しい顔となる岡山駅周辺と歴史,文化の顔となる文化的シンボルゾーンをつなぐ都心部の回遊ルートとして,歩行者ネットワークを整備することとあわせ景観整備も行われることとなっています。

 これらは,いずれも観光に訪れた他県あるいは岡山市以外の人々が岡山の文化,歴史などをその回遊路を歩きながら肌で感じてもらう。そして,楽しんで歩いているうちに岡山市が誇れる歴史,文化の集積地であるカルチャーゾーンに着く。カルチャーゾーンに着けば岡山城,後楽園,県立博物館,夢二美術館,出石町,県立美術館,オリエント美術館,岡山シンフォニーホール,そしてウィーンフィルハーモニック管弦楽団の最高なアンサンブルを味わう,こういったぐあいに文化の薫りを満喫していただく。岡山はすばらしい,またゆっくりと時間をつくりアート情報などを収集に来たいなど,きっと岡山を訪れる客がふえるものと考えています。そのためにも,現在考えられている東西道路の整備,南北道路の整備に加え,1,岡山駅前ホテルグランヴィアからフジビルと第一勧業銀行の間を東に真っすぐ平和町,磨屋町,中山下,表町一丁目,丸の内一丁目を通って石山門跡から岡山城に行ける烏城みち──仮にこの通りを石山門通りとする。2,岡山駅前商店街アーケードから東に真っすぐ野田屋町,朝日新聞,住友銀行の間を通り天神町,オリエント美術館にたどり着く道路──仮に美術館通りとする──を回遊道路として整備する必要があると考えています。

 現在,岡山市にある商店街,例えば一番街をショッピングしながら表町商店街に自然にたどり着くような事情にはなっていない。言いかえればそれぞれの商店街が独立しており,他商店街との関連性を全く持たしていないということです。

 このことは地盤沈下を加速している大きな要素として無視できませんし,岡山の魅力を半減させている大きな問題です。一刻も早く根本的な改善が必要でありますが,予算規模等を考えても大プロジェクトになりますから,即効薬的役割は無理でしょうが,将来的な問題としての課題の一つとして認識されていますか。

 また,岡山市にはだれにでもよくわかる案内標示板が少なく,目的地に行くための苦労がありますが,回遊路の整備とあわせ,きめ細かい案内標示,ストリートファーニチャーが求められております。

 そこで,お尋ねいたします。

 1,回遊路をふやす問題,2,各商店街との結びつきをどう図って活性化を図っていくかという問題,3,道路にネーミングをつける問題,4,ストリートファーニチャーの設置に関する問題,5,都市計画が決定されている旭川西岸鶴見橋下手の未改修の堤防の早期着工の問題など,基本的な考え方について見解をお示しください。

 次に,リバーフロント整備構想について。

 岡山市におけるリバーフロント整備の基本方針は,1,暮らしとつながる川へ,2,自然と共生する街へ,3,歴史をつくる水辺への3本の柱で構成されています。この基本方針の実現のために13項目にわたる整備方向が定められ,さらに重点地区として6地区が設定され,その整備が鋭意進められております。特に都市周辺地区旭川の整備については,岡山城,後楽園など主要観光資源,文化資源が集中しているだけに文化的シンボルゾーンにふさわしい水辺が求められています。

 岡山城築城400年を迎えるに当たって,その整備計画がふさわしい水辺として円滑に進捗することを願っておりますが,さらにその整備計画がより中身のあるものとしていかなければならないことは当然の論理だと思っています。

 そこで,提案いたしますが,旭川西岸の歩行者空間の確保に当たっては,ルートが連続していない地区の連続化及び空間確保地区の拡大を図り,水辺のすてきな風景を楽しみながら心豊かに散策できるようにしてはどうでしょうか。そして,そこが岡山の名物の一つとして市民の皆さんだけでなく,観光に来られた皆さんにも喜んでいただけたらと考えておりますが,当局のお考えをお聞かせください。

 次に,乳幼児医療費助成制度の充実についてですが,先日この問題は公明の則武議員の質問と重複するところもありますが,私なりの質問をさせていただきます。

 昭和40年8月に制定された母子保健法は,母性並びに乳児及び幼児の健康の保持及び増進を図り,母子保健に関する原理を明らかにすると同時に,保健指導,健康診査,医療その他の措置を講じ,もって国民保健の向上に寄与することを目的としています。この法律の制定により,母子の一貫した総合的な母子保健対策が推進されたことにより乳児死亡率も著しく減少し,平成5年には1,000人当たり4.3人と世界でも最低率国になっていることは周知のとおりでございます。しかし,乳幼児と妊産婦の死亡率の改善や疾病の予防が主たる目的とし展開された保健行政も少子化,核家族化,都市化,女性の社会進出等により子供を生み育てる環境が大きく変化した現状においては,さらにその充実,強化が求められるようになりました。その一つに医療費助成制度の充実があります。医療費のことを考えると,その負担に耐えられないことなどがあって治療をちゅうちょしがちな家庭も見受けられますが,21世紀を背負って立つ乳幼児が心身ともに健全な人として成長していくために,その健康が保持され,かつ増進されるためには,必要なときにはちゅうちょせずに病院に行けるようにしなければなりません。

 全国的に医療費の助成制度はどのようになっているかを調べてみますと,全国47都道府県すべてが何らかの助成をしています。その中身は,1,ゼロ歳児のみが山形,岡山ほか13県,31.9%,2,1歳児までが北海道,岩手ほか4県,12.8%,3,2歳児までが宮城,栃木ほか20県,46.8%,3歳児までが青森,鳥取の2県,5歳児までが鹿児島県1県,6歳児までが大阪府1府となっており,また給付方法は現物支給が青森ほか24県,53.2%となっています。岡山の場合はゼロ歳児のみで,しかも償還払い方式がとられています。

 そこで,次の質問をいたしますので,答弁の方よろしくお願いいたします。

 1,医療費助成対象を当面3歳児までに引き上げることが望ましいと考えていますが,どうでしょうか。また,実施するとした場合,予算規模はどのくらいとなりますか。

 2,給付方法として,医療費給付申請書の提出がなくて給付され,一時的にも負担がなく,手数のかからない市民本位の現物給付にすべきと考えていますが,どうでしょうか。

 なお,これまで償還方式をとってきたのはどのような理由でしょうか。

 3,現在の助成の内容と自己負担状況を念のために御説明していただきたいと思います。

 次に,寝たきり入院患者の入浴サービスについてでございますが,本格的な高齢化社会の到来を目前にした岡山市は,高齢者福祉対策として総合的な福祉サービスを実施しています。在宅介護支援センターは平成2年度からスタートした国の高齢者保健福祉推進10カ年戦略の一つとして誕生した制度で,在宅福祉のキーステーションの役割を遺憾なく発揮していると言っていいのではないでしょうか。22の在宅介護支援センターはデイサービス,ショートステイ,入浴サービス,給食サービス等各種サービスの相談及び取り次ぎをしています。したがって,寝たきりで介護される者にとっては非常にありがたいサービスだと思います。今後,さらにその内容等が充実,強化されていくことを期待しております。

 さて,同じように寝たきりでありながら,入院しているばかりにその恩恵に浴せないサービスがあります。それは,入浴サービスです。医師の診断があっても入浴できないなんて本当に残念でなりません。その要因としては,病院等自体に寝たきり者の入浴設備がないことです。入浴設備のない病院に入る方がおかしいとおっしゃられても困ります。行きつけの病院など,また緊急入院で病院の選択ができなかったなど患者側の責任とは言いがたい場合が多々あります。

 いずれにしても,入浴の効果,効用は心身ともに非常に大きいことは申すまでもありません。在宅介護支援センターの機能を生かし,ぜひ入浴サービスが受けられるようにしていただきたいと思います。さらに,運搬等に必要な車両の配備が必要ではないでしょうか,御見解をお聞かせください。

 最後に,職人大学の創設についてでございますが,我が国は戦後50年間に目覚ましい産業経済の発展を遂げてまいりました。これは,多くの人々に支えられ発展してきましたが,特に建設業,製造業における技術者,とりわけ職人の貢献度が極めて高いと考えています。近年は急激な技術革新,ライフスタイルの多様化,生産構造のグローバル化に加えて技能者の高齢化と若年層の減少により中堅技能者の不足が建設業,製造業を問わず慢性化しています。したがって,この問題解決のためには,建設業及び製造業における文化的価値を創造していく技能者,とりわけ職人の育成及び地位の向上が国際的視点に立って実施されることが極めて重要と考えています。そのためには,職人を育成する職人大学の創設が強く求められています。

 幸いに,この事業を平成8年3月7日に設立された財団法人国際技能振興財団が考えております。この財団の職人大学構想は,1,設置地域として九州,四国,中国,近畿,東北,北海道,中部,それに群馬,新潟の全国9カ所にを考えています。2,開設予定時期,規模等については,現時点では第1校として平成11年に新潟県佐渡に開校を目標にしています。3,学科,学生規模は,伝統工芸科等3学科200人から300人程度の学生規模が考えられております。4,費用負担状況については,費用は100億円程度が考えられていますが,費用の負担は財団,国,地元自治体それぞれが3分の1負担をすることとなっております。

 岡山市には西大寺のカネボウ跡地があります。その跡地を利用して職人大学を創設してはどうでしょうか。四国,九州,近畿地方に先駆けて創設することにより西大寺地区,岡山市全体の活性化だけでなく,広域都市圏構想に情熱を燃やす安宅市長の哲学にも合致するのではないでしょうか。また,倉敷市とよく比較される岡山市ですから,他の地域に先駆け検討するに値すると考えますがどうでしょうか,御見解をお聞かせください。

 以上で第1回目の質問を終わります。気持ちのよい御答弁を期待しております。どうもありがとうございました。(拍手)



○議長(花岡薫君) 当局の答弁を求めます。

     〔市長安宅敬祐君登壇〕



◎市長(安宅敬祐君) 大下議員の個人質問に対しまして御答弁申し上げます。

 都心の活性化策についてのお尋ねですが,その中で広報,宣伝活動で岡山のイメージ・コンセプトをどのようにまとめて県外に対して情報発信をし,ひいては観光客の増加,都心部の活性化に結びつけようとしているのかというお尋ねでございます。

 議員御指摘のように,都心部の空洞化,観光客の減少傾向に対応して,市としても都心の活性化及び観光客の誘致,観光の振興は市政にとって重要な課題の一つと認識をいたしております。

 岡山市の都市づくりにつきましては,「グリーンライフ岡山の創造」を合い言葉に,その実現に向けて鋭意取り組んでおりますが,当面は観光振興の戦略としても岡山城築城400年記念事業の愛称であります「しろ ゆめ ロマン岡山」を一つの基本理念として岡山らしさ,岡山ならではのよさを高度情報化の進展を踏まえながら,あらゆる情報手段を活用しまして,全国へのPRに努めてまいりたいと考えております。

 また,そうした取り組みを進める中で,議員御指摘の歴史,文化や豊かな自然を生かした魅力のある岡山市のイメージの確立を図ってまいりたいと考えております。

 次に,広域都市圏に対する基本的な考え方についてのお尋ねでございますが,広域高速交通網の整備等に伴いまして,交流圏域は従来の圏域を越えて拡大しておりまして,周辺市町村を含めた広域的な視点に立った都市づくりが今や岡山市の都市づくりに必要になってきております。特に,本市と倉敷市はあわせますと人口が100万人を超え,政令指定都市に匹敵する圏域であるとともに,本市のサービス業,卸小売業の集積に対しまして,倉敷市は製造業,観光業の集積のように両市は相互補完関係を持っておるということが言えます。また,両市ともそれぞれ固有の魅力のある歴史,文化資源,観光資源等持っておりまして,これは全国,世界に情報発信するためには,こうした分野での倉敷市との連携は非常に大切であると考えております。

 今後は倉敷との連携をさらに深めるとともに,周辺市町村を含めた岡山都市圏というような視点に立って広域的な位置づけでの本市の役割,それから周辺市町村との機能分担を図ってまいりたいと考えております。

 次に,リバーフロント整備構想に関連しまして,旭川西岸といいますか,右岸の歩行者空間の確保に当たってルートが連続していない地区の連続化,空間確保地区の拡大を図ってはどうかと。それが市民を初め観光客に喜んでもらえるのではないかというお尋ねでございますが,この旭川右岸の連続的な歩行者空間の確保につきましては,岡山城周辺では石関町まで御案内のように堤防上に散策路が整備されておりますが,出石町から上流にかけましては未整備と,こうなっております。

 一方,右岸河川敷につきましては,現在建設省岡山河川工事事務所によりまして,堤防の防護対策として水辺に捨て石を敷き詰める工法を用いて出石町地区の根固め災害復旧工事が行われているところでございます。

 議員御提案の水辺のすてきな風景を楽しみながら心豊かに散策できるルートの確保につきましては,治水上の問題,安全性の確保の問題等が考えられますが,この捨て石部分を使用しての文化的シンボルゾーンにふさわしい特色のある散策路の整備の可能性について,今後建設省岡山河川工事事務所等と研究してまいりたいと考えておりますし,私自身も事務所長さんには既にそういうようなことをお願いをしているところでございます。

 なお,その他の御質問につきましては,担当局長,参与から順次御答弁させていただきます。



◎保健福祉局長(角田誠君) まず,乳幼児医療費助成制度について,3歳児まで年齢枠の拡大を,またその予算額は,それから現在の助成内容と自己負担状況はというお尋ねでございます。

 乳幼児医療の助成につきましては,さきに則武議員にお答え申し上げましたようにゼロ歳児を対象に実施してきておりますが,岡山市は平成5年度から市独自で助成率の拡大を図り,外来は10割助成,入院は1カ月につき1,000円を控除した残りを助成いたしております。

 年齢枠の拡大につきましては,現在の医療費助成制度の岡山市への県の補助の減額もあり,財政的に大きな負担となり,一層困難な状況にございます。今後とも,国へ制度創設を要望するとともに,県に対しましても助成制度の継続と拡充を要望してまいりたいと考えております。

 また,予算額につきましては,現行の制度では平成8年度で支給額が約1億6,000万円,このうち岡山市の財政負担は約1億3,000万円であります。御指摘の3歳児まで拡大した場合の支給額はおよそ5億4,000万円で,本市の財政負担額は5億1,000万円程度と思われます。

 次に,給付方法を現物給付に,また償還方式をとってきた理由はというお尋ねでございます。

 乳児医療の助成を償還給付としている理由は,償還方式の方が事務処理が簡便であり,県制度のもとで全県下統一的に償還方式とされてきた経緯があることなどでございます。

 現物給付化につきましては,これまでも他都市の状況等の調査も行い検討してまいりましたが,事務処理体制の確保,レセプトの様式の変更,支払基金,国保連合会の協力といった課題もあり,県下で統一的に実施されることが望ましいと考えられますので,現時点では困難であると考えております。

 それから次に,入浴設備のない診療所に入院しておられる高齢者に対して,入浴サービスを行うことはできないかというお尋ねでございます。

 御指摘のように,寝たきりの高齢者の方が最も望まれるサービスは入浴サービスであり,在宅の寝たきりの方に対しましては,福祉の分野ではデイサービスセンターや特別養護老人ホームで入浴サービスを実施しているほか,訪問入浴やホームヘルパーによる入浴介助が行われており,さらに今年度からホッと入浴サービス事業を開始し,サービス回数の大幅増を図ることといたしております。

 また,保健の分野では,老人保健施設等のデイケア事業の中で入浴サービスが実施されておりますが,いずれも在宅の寝たきりの方が対象でございます。

 今後,高齢社会を迎えて保健,医療,福祉の各分野がそれぞれの役割を果たすとともに,相互に連携しながら施策を推進しなければならないことは申すまでもございませんが,お尋ねの継続加療の必要があるとして入院されている方の入浴等の処遇につきましては,基本的には医療の分野で解決を求めざるを得ない問題であると考えております。御理解を賜りたいと思います。

 以上でございます。



◎都市整備局長(小塚雅史君) 大下議員の御質問に対してお答えいたします。

 まず,都心の活性化についてでございます。

 回遊ルートの整備等に伴います道路にネーミングを考えてはどうかという御質問にお答えいたします。

 道路のネーミングにつきましては,以前から通称で呼ばれておりますもの,あるいは地域振興などにより地元から起こって自然発生的につけられたもの,あるいは行政が設けるものと種々ございます。本市といたしましては,住民に行政参加をしていただき,道路愛称事業として昭和58年度に,まず市街地を中心といたしまして桃太郎通り,柳川筋など10路線について。その第2弾といたしまして,平成6年度に全市域を対象とし陣屋みち,石山みちなど16路線につきまして,わかりやすさ,愛着心,関心などをいただくために,公募方式により愛称をつけることに取り組んできたところでございます。

 今後もまちづくりの一環として,市民にわかりやすく親しんでいただくために,道路に愛称をつけることに努めてまいりたいと考えております。

 次に,案内標識の設置に関する御質問でございます。

 都心において,回遊性を高める方策といたしまして,手軽に設置できる案内標識は御質問のとおり効果的と考えますけれども,このためには総合的なサイン計画を策定いたしまして,これに基づきまして道路管理者,あるいは民間等がそれぞれ役割分担をするとともに,一致協力して設置していくことが必要となります。

 案内標識につきましては,表示内容,設置位置等に一定の制限もございますけれども,市としましては点在する文化施設や商店街等,目的地にスムーズに誘導できる標識のあり方について検討をしてまいりたいと考えております。

 次に,旭川右岸の鶴見橋下流部分の旭川堤防の整備とあわせた道路の整備についての御質問でございます。

 旭川右岸の鶴見橋の下流部分につきましては,御指摘のとおり都市計画道路駅前・後楽園線として既に都計決定されておりますけれども,未整備でございます。この路線につきましては,築城400年の記念事業の一つとして後楽園や烏城,旭川河畔などをめぐる散策回遊ルートとして御指摘のとおり重要でございますけれども,今後国との協議や地権者等の協力を得ながら,どのようなやり方が最もよいのか検討をしてまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎参与(中村清司君) 都心活性化の御質問の中で,回遊路をふやす問題,それから各商店街の結びつきなどをどのように図って活性化を図っていくのか,こういう御質問でございますが,都心の活性化の一つの方策といたしまして,各商店街の結びつき等活力とにぎわいのある都心を創出するために,議員御提案の石山門通り,あるいは美術館通りを回遊道路とする案でございますけれども,貴重な御提案として受けとめておりまして,今後とも道路計画等を検討する中で研究してまいりたいと,このように考えております。

 それから,職人大学の創設について,西大寺カネボウ跡地を活用しまして財団法人国際技能振興財団が計画している職人大学を創設してはどうかと,こういう御質問でございます。

 近年の若い人の3K離れを反映いたしまして,各種の技能労働の現場において後継者難や人手不足等が慢性的に起こっておりまして,その高度な技術の継承が危ぶまれているのは御案内のとおりでございます。これら高度な技能の基盤なくしては我が国の産業界の健全な発展は望めないものでありまして,本市でも社団法人岡山工業会を通じまして技術研修会や,それから長年物づくりに励んでおられる優秀な技術者の表彰を実施するとともに,プレスあるいは金型を含む各種技能講習会や競技会を開催するなど,技術者の地位の向上を含めた各種支援を行っているところであります。

 職人大学をカネボウ跡地を活用して創設をということでございますけれども,本計画が構想段階でありまして,また県内には公的な職業能力開発施設といたしまして,雇用促進事業団による岡山職業能力開発促進センターや県によります高等技術専門学校等がございまして,これとの整合性の問題点等現段階では課題も多いわけでございますけれども,構想の目的であります職人の育成,それから地位の確立を念頭に入れまして,今後の研究とさせていただきたいと,このように考えております。

 以上でございます。

     〔6番大下隆章君登壇〕



◆6番(大下隆章君) 御答弁ありがとうございました。

 せんだってから始まっております県会の方でもですね,都心部の活性化は何をやっとんだと,県の方からもすごい御批判出ております。本当にどういうものをして活性化をやっていったらいいかということ,当局もしっかり考えていただかなくてはいけないと思いますし,我々議員も一緒に考えていきたいと,このように思います。

 それでですね,都心部の活性化の今の通りのお話なんですが,あくら通りとか,桃太郎通りとか,烏城みちとか,いろいろ通りがあるんですが,通りはどこからどこまでがそうなっとるのか,どの道がどうなのか,皆さんまだ余り周知徹底してないと思うんですね。

 それで,今私も言いましたように石山門通りなんかはですね,もうその通りの入り口,出口のあたりにですね,石山門と同じような門を何個か建てるとか,やぐらを建てるとかして,そこの通りを見れば,ああこれがその石山門通りだなあという,わかるような方式をせんとなかなか難しいんじゃないかと。あくら通りいうたらあくらの木が並んどるだけであくら通りなんですが,皆さんあれがあくらかどうかわからないという。ただ通りの名前だけで町が活性化するわけではないと思うので,そこをもう一つ工夫したものをつくっていただきたいと,このように思います。

 また,美術館に通る駅前商店街からの道なんですが,これは美術館通りだというような雰囲気になりますと,街角の角々へですね,彫刻を立てたりですね,絵の陶板を立てるとか,また案内表示板をするとかしてですね,これはだれだれの作の彫刻とかいうようなものをですね,立てていただければその町並み,また商店街もまた違った雰囲気の町並みができるんではないかなあと,このように思いますので,その方を提案いたしときます。

 それから,旭川西岸の鶴見橋下手の未改修堤防地なんですが,これはもう40年以上も前からですね,都市計画決定されとるものでございまして,あそこがいまだにまだ水が出てこないから助かっとるようなもんで,岡山市の旭川の水域ではあそこが一番大変危険な場所でありまして,これはやはり400年の事業とあわせまして,景観問題も含めまして早急に解決していただきたいと,このように思います。これ要望ばっかしになるんですけど。

 それからリバーフロント,市長も建設省の方に言うていただいとると思うんですが,やはりあの静岡県の河川の方ではですね,マラソンコース42.195キロをですね,つくりまして,それをマラソンコースとしてですね,開発したところもございます。そういうふうなこともありまして,あそこを散策道路といたしまして,将来的には京橋の下手から北は牟佐地区までですね,旭川の両岸を散策できるという,そんなコースをつくっていただきたいと。特に中心部の後楽園,岡山城周辺を丁寧な,外観が損なわれないようなものをやってほしいと,このように思っております。こりぁまた要望ばあですね。

 それから,乳幼児の問題ですが,70歳からの老人医療が無料化しております。少子化でだんだんと子供が少なくなっとるということなんでございますが,やはりこういう医療が充実していただければですね,もっと若い世代が子供を生んでくれるんじゃないかなあと,このように思いますし,また日本の人口の減少歯どめになる一つの施策ではないか,このように思います。

 これは5億円ほどの予算なんですが,築城に20億円をかけるんなら,これもひとつ検討していただけないでしょうか。局長どうでしょうか,ちょっともう一度御答弁お願いいたします。

 また,寝たきり老人の入浴ですが,医療機関と当局とのいろいろとお話し合いになるとは思うんですが,やはり寝たきりの人は,ほんならふろがなければ入れないのか。どうもそういうところでは,ちょっと手を差し伸べて在宅介護ではいけると。在宅介護だったら入浴できるが,医療に入っとったらできないというような,入っとる者の身になってやっぱし検討していただきたい。これもどういう方法を将来とれるか,ちょっと御答弁願えればと,このように思います。

 最後に職人大学ですが,今職人の仕事をですね,わざを伝承さしておかなければここで切れてしまうんではないか,将来,昔からのわざがなくなってしまうんではないかというような雰囲気になりますので,どうしてもこの大学を岡山につくって,岡山の職人大学で教えたことが岡山の町の中に一つ一つあらわれてくるようなものをしとけば岡山の活性化の一つにもなると思いますし,また全国からこういう人が集まってきて,岡山を地域に帰ってまた,そうですね,宣伝していただけるんじゃないかなあと,このように思いますので,研究だけではなしに,前向きにひとつお考えをしていただきたいと。市長,よろしくお願いいたします。

 以上で終わります。(拍手)



○議長(花岡薫君) 当局の答弁を求めます。

     〔市長安宅敬祐君登壇〕



◎市長(安宅敬祐君) 大下議員の再質問に対しまして御答弁申し上げます。

 リバーフロントの整備構想の中での旭川右岸の歩行者空間の確保でございますが,御提案のようにですね,静岡のマラソンコースみたいなものがですね,私も理想だと思っております。今はちょっと工事が,いろんな鮎の遡上とか,いろんなことで中断してますけれども,今の根固めそのものは弱いということで,今度はしかしその上に捨て石ではありますけれども,もう少し高い,低水護岸としては高いレベルのものをつくられるということであります。しかし,私が要望したときには,その捨て石がなかなか歩きにくいということでですね,もう少し何とかならないかというようなことを所長にお願いをしてですね,まあそれは検討してみましょうということがありましたんで,コースの設定ができるかどうかはっきりした御返事はなかったんですが,検討するということでございますので,これからも要望していきたいと考えております。

 それから,職人大学の構想は確かに背景にある,今この伝承をさせないとですね,途切れてしまうという危機感は私も持っております。ただ,現在一つ試み的に,御指摘もありましたように新潟県の佐渡でということがありますが,これはなかなか相当投資額が要ると。また,財団法人国際技能振興財団からの出資等が一体どのくらい確保できるのか,また地元も──地元もというのは経済界もですね──出すと,行政も出すと。こういうふうなことになりましてですね,私どももカネボウ跡地というようなこともありますけれども,いろいろ,もしこの職人大学というものが,現在市立工業高校のあり方もですね,教育委員会の方では検討していただいておりますので,そういう全体の,これは教育体系の中でも検討をしていただく項目の中に加えていただければというようなことを考えておりまして,御指摘の趣旨も踏まえて今後検討してまいりたいと考えております。



◎保健福祉局長(角田誠君) 乳幼児の助成の年齢拡大についての再度のお尋ねでございます。少子化ということも上げてのお尋ねでございますが,少子化につきましては,女性の社会進出の支援等もろもろの対応をいたしておるところでございます。先ほども申し上げましたように,市は既に独自で,ゼロ歳児ということですけれども,外来10割助成を図っておるということもございます。先ほど申し上げましたように,現状では一層困難な状況であるというように申し上げざるを得ないというように思っております。

 それから,入院患者さんの入浴サービスについてでございますが,医療機関におきましても高齢者といった長期にわたる入院患者の療養に対します対応が求められているのは確かであるというように思っております。療養型病床群の整備も順次進められております。あわせまして,現在医療法改正作業も国において進められておるというようにお聞きをいたしております。医療機関のサイドでの御努力に期待をいたしたいと思っております。

 以上でございます。



○議長(花岡薫君) 次は,順序に従いまして近藤議員。

     〔18番近藤昭君登壇,拍手〕



◆18番(近藤昭君) 皆さんおはようございます。きょう2番目の登壇ですが,御承知のように,きのう沖縄が梅雨が明けました。岡山も梅雨の真っ最中でございまして,大変じめじめしてうっとうしい天気が続いております。したがって,今回の私の質問も1930年代との近似性を含めて,からっとさわやかにはいきませんし,内容が内容でありますので,じめじめとうっとうしい御答弁をひとつ期待をしたいと思います。お許しをお願いをしたいと思います。

 さてまず,冒頭ペットボトル回収義務化について有森環境事業局長の御答弁を期待をしておったんですが,先般からペットボトル回収の問題について大勢の議員さんが御提起をされました。マスコミで時間がということもありますので,ひとつこれは割愛をさせていただきます。次回の議会にまた御質問をしたいと思います。

 ただ1つ,市長が非常事態宣言の撤回,ごみの問題でされましたが,私はごみの非常事態宣言を撤回をするのは早計であるというふうに思います。ごみの最終処分場,中間処理施設,そして何よりもソフトの環境事業局全体の職員の意識,アイデンティティーがそろそろ枯渇をしてくるという,私は状況に入りつつあると思います。

 この4年間でやっと10年のおくれを取り戻しました,ごみの問題は。やっと全国のスタートラインに今着いたところだと私は思います。決して全国を超えてごみの問題が岡山市が他都市,全国に誇れるだけの業績を上げてはいない,これからが本当の正念場だろうというふうに思っていたやさき非常事態宣言の撤回でありますから,私は非常事態宣言の撤回は撤回しない。したがって,あくまでも1人になってでもワッペンつけて歩き回ろうと。ひとつこういうふうに思っておりますので,御了解を賜りたいと思います。

 さて,1930年代との近似性などについてうっとうしいお話を申し上げたいと思いますが。(笑声)

 戦後51年たった今日,返還から24年間たった沖縄は,昨年の米兵3名による12歳の少女暴行事件,小学校6年生の女の子であります──をきっかけに大田知事の代理署名拒否と知花昌一さんの楚辺通信所──象のおり立ち入りを含め,現地沖縄はもとより本土でも大きな関心を今呼んでいます。

 さて,'60年代後半から本格的に開始をされた安保の問題,'70年アジア太平洋圏安保粉砕・政府打倒という大きな流れをつくった学生や,反戦青年委員会の労働者の反乱と異議ありという問題提起があったわけですが,'70年以降それ以来何一つ解決をしていない日本の政治の貧困さ,現状と矛盾を再び露呈をし始めてまいりました。

 その矛盾の1つに1993年8月,今から4年前でありますが,吉見義明さんという中央大学の教授が防衛庁防衛研究所図書館,これは防衛庁の図書館でありますが,従軍慰安婦制度に政府と旧日本軍が直接関与をしていたということを示す公文書を防衛庁の図書館から発見をしました。そして,当時の自民党の内閣,宮沢首相でありましたが,2つ認められた。1つは,政府と軍が直接関与をしておったということ。2つ目には,従軍慰安婦への強制性ですね,強制をして性的奴隷を強いたということ。この2つを自民党の宮沢内閣が認めたんですね。1993年であります。

 本年4月19日国連人権委員会ラディカ・クマラスワミ特別報告官は,その報告書で「従軍慰安婦問題は旧日本帝国軍による軍事的性奴隷制であり,国際人道上に反する」という上で6つ述べました。1つは,国際法違反の法的責任の受諾,2つ目には賠償,3つ目には資料の全面公開,4つ目には書面による公的謝罪,5点目には歴史教育の改善,最後に責任者の処罰の6点にわたって日本の政府に報告書は勧告をしました。この報告に出席をしていた20の政府,国際機構と24の国連非政府組織──NGOが支持する発言を一斉に行う一方,報告書に対して留保するとした日本政府──日本政府はその報告書に対して留保というふうに言ったんですね,見解できないと。そういう日本政府の留保の発言に支持する発言は全くなかったわけであります。まさに,この従軍慰安婦問題で日本は世界の孤児になったわけであります。そういうその直後の5月20日と6月4日,板垣正参議院議員,71歳でありまして,お父さんが板垣征四郎という陸軍かつての大将であります。現在は日本遺族会の顧問をされておるその板垣正参議院議員71歳と奥野元法相,これはちなみに言いますが,私どもの市議会の私の尊敬する奥野市議会議員とは全く関係ありません。こんなリベラルな人ではありませんで,まさに恥ずかしい奥野でありますが,この奥野元法相というのは82歳でありまして,1944年,これは昭和19年であります。その終戦前の1年前は鹿児島県の特高課長をやっておった人物なんですね。特高課長上がりの,内務官僚上がりで,日本を明るくする議員連盟の会長さんでありまして,私ども岡山県からも平沼さんであるとか逢沢さんであるとかという方が日本を明るくする議員連盟に入られていらっしゃるんですが,そこの会長さん。その2人が,相次いで従軍慰安婦は歴史の真実に基づいたものではない,金をもらっていないとは信じられない。さらに,強制的に連れていったという客観的証拠はあるのか。また,慰安婦は商行為に参加した人たちで強制はなかった。日本が強制的に慰安婦として働かせたという歴史の真実ではないなど,これは当時の宮沢内閣の発言を真っ向から否定する発言をされておるんですね。そして,金相喜さんという15歳のときに強制連行されて7年間も中国の各地を引っ張り回されて性的奴隷制を強制をされた金相喜さんを目の前にして,こんな発言で居直ったということであります。まさに差別者の居直りの論理以外にはないと思います。

 時の自民党政府宮沢内閣が認め,文部省の選定の社会科教科でもはっきり強制連行の事実を記載をしてあります。これが中学校社会科,新しい社会,これが小学校6年生の社会科,どちらも強制連行の事実を認めてます。時間があれば読んでみたいとは思いますが,次に入ります。

 そういう強制連行の事実を記述してある歴史的事実を否定するどころか,事実を180度ねじ曲げ,白を黒と言い含め,あまつさえ被害者本人を目の前にして恫喝し,最も恥ずべき重大な犯罪を犯しながら,その事実をも否定する者に良心と道徳と理性があるとは私は到底思えません。

 金相喜さんは,「生死の境を乗り越えた者に本当か本当じゃないかという話をしてどうするのか,かつて戦場で私の体を汚し,50年たって今度は私の魂まで汚すのか」と肩を震わせて侮辱の言葉に耐えていたということであります。

 また,作家の落合恵子さんも,「彼女たちに対するセカンドレイプ以外の何物でもない」こんなふうに語っていらっしゃいます。事実,過去40年間の日本帝国主義の朝鮮侵略,植民地支配下で朝鮮人は寺内正毅という朝鮮総督によって服従するか,さもなくば死を選べという奴隷以下の境遇におとしめられていました。

 従軍慰安婦問題や強制連行はそういう状況の中で引き起こされたものであり,だからこそ4月17日の国連人権委員会勧告は,彼女たちを日本軍の軍事的性奴隷で従軍慰安婦であったと規定し,日本の政府に対して真の謝罪と賠償を要求したのです。まさにその報告と勧告が奥野,板垣両氏と,その背後で利害を同じくする者にとって都合の悪い報告と勧告であったからに違いないと私は思います。

 一方,戦後補償問題で日本と同じ立場にあるドイツでは,ナチスを礼賛すれば刑法違反で重罰になり,アウシュヴィッツは歴史の真実ではない,うそだという,そういう主張をすれば民衆扇動罪に問われることになっていますね。日本では一切そういうことではない。

 今,私たちに課せられていることは,過去わずか50年前に日本の政府と軍隊によって行われた約20万人以上とも言われるアジアの女性に対する性暴力,レイプの歴史的事実と実態を可能な限り明らかにし,従軍慰安婦を制度として生み出した根源をラジカルに問い直す姿勢を内外に示すことが求められていると私は思います。

 さて,市長へのお尋ねに入ります。

 市長には,62万岡山市の首長として在日外国人,とりわけ在日朝鮮・韓国人を含め,住んでいてよかったと言われるまちづくりを進める立場から,市民一人一人の人権を大切にし,国籍や,身分や,出身や,障害があるかないかによって差別されない社会──岡山市をつくっていこうとされる市長の理念に照らし合わせて,歴史的事実をすら認めようとしない人たちに対してどうお思いか,ひとつお聞かせをいただきたいと思います。

 また,教育長には,学校教育の中で歴史的事実としての強制連行が明記されていることに対して,180度記述と異なる発言を憶面もなく繰り返す人たちをどのように子供たちに説明をされるのか,御所見をお伺いをいたします。

 最後に,私たちが昨年沖縄で起こった米兵による少女暴行事件に憤ったように,今それ以上に今回の奥野,板垣発言は朝鮮,韓国人,アジアの人たちにとって大きな憤りを持って受けとめられていることをつけ加えておきたいと思います。歴史的事実を認めず,一方的に相手を侮辱しておきながら,もう一方の手で握手を求めるやり方は決して相手の理解と納得を得るものではありません。

 2002年のサッカー世界選手権の開催国に決定した日本と韓国の両国の間で,それまでにきちんと政治的な解決,整理がされなければならないことは言うまでもなく,国際親善,国際協力,国際貢献とは,自衛隊,日本の常備軍が武器を持って海外出兵をすることではない,私は思います。戦後50年,補償問題の真の解決を政府と国民が一体となって事実をきちんと事実として認めることからアジアの人たち,世界の人たちとの共存,友好親善が築かれると思います。

 2つ目,3点目の消防局消防職員委員会について質問に入ります。

 2年前の平成7年9月定例議会に引き続き,消防職員委員会の問題について消防局長にお尋ねをいたします。

 岡山市消防局は1975年ごろ,当時南石局長時代であったようでありますが,年4回の定例本会議が終了直後,議会での討論内容の報告と消防職員からの要望,提案などの2点にわたって毎回局長,次長,課長代理などが中,北,南,西大寺各署に出向いて職員と話し合いをし,これまで20年間以上にわたってそういう経過があるとお聞きをしました。県下の14消防本部の中で,局長と消防職員との対話集会が開かれること自体,トップダウンのヒエラルキーの消防局の中では珍しく評価をされると私は思います。さらに,開催回数なども職員のニーズを引き出し,消防行政の活性化に役立てようと試みるなど全国的にも進んだ行政手腕の一つとして,これも評価をしたいと私は思います。引き続き今日的な課題に正面から見据え,よりこの20年間の職員対話の教訓を生かして,民主的な職場づくりに邁進していただくことを心から願っています。

 さて,昨年10月の国会で消防組織法が改正をされ,全国約930消防本部に消防職員委員会が設置をされることになりました。これは,1972年のILO提訴以来24年間の課題でもありましたが,昨年5月の政労交渉,地方公務員の大半を組織する自治労の後藤森重委員長と当時の野中広務自治大臣との間で合意をされたものであります。その合意に基づいて消防組織法が改正され,本年7月にも委員会の運用細目の基準を示した消防庁次長通達,規則準則,消防課長通知を参考に本市も消防職員委員会の運営に関する規則を制定することになります。

 そこで,質問に入ります。

 これは市長にお尋ねをいたしますが,まず第1に団結権の問題に関して,地方公務員法の改正は当面ないだろうということ。2つ目には,52条5項の団結権はない,適用ではないという,こんな答弁を市長は先般の田畑議員や華房議員や藤沢議員の消防職員問題について御回答をされておりますが,私もまさにそういうふうに思います。団結権,労働組合をつくろうということではない,こんなふうに思いますが,この御見解に変わりはございませんか。

 2点目,もっと言えば団結権はないという消防職員が民主的ルールにのっとって自主的につくる消防職員の組織について合法的であり,これはもう法違反ではありませんので,当然そういう自主的な組織については当然認めることができると,こういう私はお立場に市長は立つであろうと思いますが,いかがでございましょう。

 消防局長にお尋ねをいたします。

 20年以上もの職員との対話集会を通してつくり上げてきた経過を踏まえ,自治省消防庁が7月にも示すであろう新たな組織の運営基準に照らして取り組んでいくお考えにお変わりありませんか,このことをお尋ねをしたいと思います。

 4点目,教育委員会,子供たちの明るい笑顔。

 戦後の長い学校給食の歴史を振り返ってみますと,学校給食が教育の一環として位置づけられ,小・中学校の児童・生徒の健康や生命をはぐくむ大切な事業として行われてまいりました。その間,学校給食にかかわる学校現場の職員たちの努力によって「楽しく,おいしく,より安全」を合い言葉に岡山市でも子供たちを中心に献立メニューの豊富化,食材料の選択,輸入食品,冷凍食品の排除,あるいは食べやすい食器を導入するため先割れスプーンを廃止し,フォークとスプーンの導入,10年前の1986年にはアルマイト食器やポリプロピレン食器を軽量ステンレスにかえる工夫も行ってまいりました。

 さて,今学校給食に携わる関係者や,そして子供たちの親たちは,何よりも子供たち自身から食器をかえてほしいという食器の改善の大きな声が──望む声が上がっております。

 市長や教育長も既に御承知のように,岡山市の学校給食では週2回のパン給食と米飯給食,そして週1回のめん──うどん,ラーメン,冷やしめんやスパゲッティのめん給食を行っています。とりわけめん給食については,うどん,ラーメンなど,めんを1つで食べることができません。1つの袋を2つに折って,子供が,半分ずつ器に入れて2回に分けて今食べているんですね,現状は。なぜか。1回にうどんの量を入れるだけの器がないんです。器がないということなんですね。そういうその理由だけなんです。したがって,10年前から給食関係者や保護者,何よりも子供たちが適当な器を用意してほしいという,そんな論議をされてまいったわけですが,以下についてお尋ねをいたします。

 その子供たちの願いにこたえることは,将来を担う子供たちにより楽しく,おいしく,安全な給食環境をつくることで,これが私は地方自治体の責務であり,市民的,国民的課題であると考えるから質問を行うわけであります。

 1つ,10年前,1986年2月に岡山市に学校長の代表,栄養士,給食調理員,給食主任,学校教育部長の5者による食器改善検討委員会が発足をされ,前述をした改革を子供たちのために実行をしてきました。しかし,なぜかどんぶり食器の導入について食器検討委員会で話し合うことになっていましたが立ち消えになって,一切今話し合いをされてません。なぜ途中で食器改善の話が立ち消えになったのか,理由をまず1点目にお聞きをしたい。

 2つ目,どんぶり食器の導入について食器検討委員会で話し合うことが求められている。やろうというふうにやっと重い腰を今教育委員会も上げようとしていることは事実でありますが,その再開の時期,いつごろどのような内容で行われるのかを明らかにしていただきたいと思います。

 3つ目,食品衛生法による食器材質,素材についてお伺いをします。

 一昨年,平成6年度文部省の調査によると,これ時間がありませんので割愛をいたしますが,完全給食を行っているのは公立小・中学校で3万1,235校あるんですね,全国で。ほぼ98%ぐらいであります。その中であるわけでありますが,要するにステンレスの食器などがだんだん伸びてくる。そして,木製食器や陶磁器の食器が伸びておるわけであります。ポリカーボネートという素材が平成6年度から急に導入をされ始めました。したがって,新しい食器の素材に関してはポリカーボネート,陶磁器,木製の材質検討を始めていただきたいと思いますが,御検討の中に入るかどうか。

 4点目,検討期間は何年ぐらいをお考えか。どんぶり食器の導入のめどは早い方がいいと思いますが,いつごろになる御予定でしょうか。

 5点目,食器改善に係る予算,お幾らぐらいになるんでしょうか。また,導入に当たっての条件づくり,運搬かごであるとか盆,食器消毒保管庫などの改善についてどうお考えか,お尋ねをします。

 6点目,ランチルームであります。

 先般,操明小学校に行ってまいりました。広く明るく清潔な,そういうランチルーム,専用食堂というふうに言いますが,お尋ねに入りたいと思います。

 まず第1点目,ランチルームについて。

 今,岡山市の小・中学校で専用,改修,兼用どのくらいあるのか,現状をお伺いします。

 2つ目,いずれにしても専用のランチルームを備えることが最も好ましいというふうに思いますが,その専用のランチルームについての当局のお考えはどうでしょう。

 3つ目,さらに家庭と地域との連携を学校給食は図る,そういう意味で親子給食,招待給食,試食会,バイキング,カフェテリア方式など,いろいろ全国でこんなことを7割近くもう既に行われているんですが,岡山市の現状と今後の家庭,地域との連携の具体案についてお尋ねをしたいと思います。

 以上で第1回目の質問を終わりたいと思います。御清聴ありがとうございました。(拍手)



○議長(花岡薫君) 当局の答弁を求めます。

     〔市長安宅敬祐君登壇〕



◎市長(安宅敬祐君) 近藤議員の個人質問に対しまして御答弁申し上げます。

 戦後処理のあり方ということで従軍慰安婦問題という歴史的事実を認めようとしない人たちに対してどう思うかというお尋ねでございます。

 従軍慰安婦問題につきましては,平成3年12月に韓国の元慰安婦3人が日本政府に補償を求める裁判を起こし,その後韓国での聞き取り調査等をもとに,平成5年8月になって政府は慰安婦の連行や管理に旧日本軍の強制があった事実を公式に認め,謝罪したものであります。私としましても,戦時下という異常な状況のもととはいえ女性の人権を無視した行為については国際人道法にも反する行為であり,当事者にとっても今なおその痛みを引きずっているという不幸な現実から見て率直に謝罪するべきであると考えております。

 一方,この問題に関して一部の国会議員からこのことに疑義を挟むような発言がなされたという報道に関しましては,我が国が言論の自由を保障していることと外交にもかかわる政治的な発言であること等から個人的な見解は差し控えたいと思いますが,一般論として歴史的事実は事実として,歪曲することなく,伝えるべきことは当然であると考えております。

 次に,消防職員委員会に関連しまして,地方公務員法第52条第5項では消防職員の団結権はないとの見解に変わりはないのかと。一方,民主的かつ自主的につくる消防職員の組織については,当然認めることができるという立場であると思うがどうかというお尋ねでございますが,地方公務員法第52条第5項の団結権については,従来どおり認められないということでございます。

 それから,消防職員が自主的に職員間の意思疎通を図るために組織することにつきましては,特に法に違反するものではないと考えております。

 以上でございます。



◎消防局長(太田力男君) 消防委員会についてのうち自治省消防庁が示す運営基準に照らして取り組んでいく考えに変わりはないかとのお尋ねでございますが,私どもといたしましては,国が示す運営基準に従い,本市の実態に即した組織づくり並びに運営に努めてまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎教育長(戸村彰孝君) 近藤議員の御質問にお答えいたします。

 まず,1930年代との近似性についてのお尋ねの中で,歴史的事実をどう正しく教えるのかと,こういうことでございました。

 日本政府が朝鮮や中国の人々を強制的に連行し,国内や戦場で働かせたり,従軍慰安婦として強制したことは歴史的事実として認識しております。これからの国際社会での日本の立場,役割を考えますと,まず近隣諸国との友好協力関係を樹立することが急務であります。そのためにも,歴史的事実を率直に認め,アジアの国々と新しい友好関係を構築していくことが必要であります。21世紀を担う子供たちが正しい歴史認識,科学的な認識を身につけることができるよう事実に基づいた指導を主として歴史教育の中で行ってまいりたいと思っております。

 なお,間違ったことを言った人をどう教えるかというお話でございますが,これはもう間違ったことを言う人はいつの時代でもですね,どこでも出てくるので,その都度適切にです,正しいことを教えることによって誤りを気づかせると,こういう手法を教育ではとりたいわけであります。

 次は,子供たちの明るい笑顔という中での食器改善の御質問にお答えいたします。

 どんぶりの導入がどうして立ち消えたのかと。その理由につきまして大分調査いたしましたが,明確な理由は見当たりません。想像できることは幾つもあります。

 それで,今後どうするのかということでございますが,お話にございましたように,岡山市の学校給食が始まりまして,アルマイト食器を40年間使っておりました。そして,ステンレスの食器はその後9年間使っておるわけで,現在に至っております。アルマイトをステンレスにかえたときの理由はですね,衝撃に強い,耐久性にすぐれておると,材質が均一である,あるいは熱電動がアルマイトの3分の1である等が主な理由で,かえて今日に来とるわけでございます。

 それで,今は米飯給食,パン食,めん類,こういうふうに献立の変化もありまして,保温性や安全性,経済性,デザイン,作業効率,耐久性等総合的に見直す時期に来ておるというふうに理解いたしております。

 近く関係者による研究を開始したいと思っております。近くです。(笑声)

 次は,食器改善に向けまして食器の材質はポリカーボネート,あるいは陶磁器,木製の材質等,あるいは検討期間,予算等のお尋ねでございましたが,研究にはほぼ2年間を要すると見込んでおります。検討に当たりましては,食品衛生法はもちろんのこと条件づくりや予算等さまざまな視点から研究いたしまして,年次計画によって順次改善を図ってまいりたいと考えております。

 次は,ランチルームのことでございますが,ランチルームは小学校を対象に平成元年度から,毎年5校程度余裕教室のある学校に設置しております。現在40校であります。専用食堂保有校は1校であります。中学校におきましては,余裕教室の活用は相談室,生徒会室等に利用することが多く,ランチルームは現在設置しておりません。

 ランチルームの効用につきましては,望ましい食習慣の形成や好ましい人間関係の育成等に効果があると考えております。したがいまして,個々の学校の現状を踏まえまして,今後も引き続き設置を拡大してまいりたいと思っております。

 次は,バイキングとかカフェテリア方式などのことでありますが,現在バイキング方式等は使ってないんでありますが,今後研究をしてまいりたいと思っております。

 以上でございます。

     〔18番近藤昭君登壇〕



◆18番(近藤昭君) 再質問を行わしていただきます。

 戦後処理の問題で市長と教育長の答弁をいただいたわけです。その中で,少しまたうっとうしい話になりますが,そういうクマラスワミ報告に基づいて,日本の政府はどんなに恥じさらしのことをやったのか,それを少し事実として述べてみたいと思うんですが,国連人権委員会の審議に参加した調査団代表や他のNGOの話によりますが,これは明らかになってますね。

 日本政府は決議の採択に関し当初は責任を否定し,採択の拒絶を求める文書を各国政府に配付をし,国連にも提出をしたと。そんな強制連行はなかったということ。ところが,支持する国が全くないということがわかると文書を撤回し,今度は留保する,そんな文書を人権委員会に提出しました。で,最初の文書には責任否定,採択拒絶について,配付した事実さえも否定をしておったんですが,しかし国際世論の関係で4月22日に内閣外政審議室長は,そんな報告はなかったと。国連決議は家庭内暴力などの課題であり,従軍慰安婦問題ではなく,勧告受け入れなどは入っていない,そんな見解を発表したんです。で,世界の各国の失笑とひんしゅくを買っている。恥の上塗りを今日本の政府はやっておる。これは明らかに国内向けの情報操作であり,国連人権委員会及び20万人以上に上る被害者への背信行為であると思うんです。

 ある有名な,これは日本の在日外国人の人でありますが,私に書簡を寄せていただきまして,今,国際人権法は著しく進歩を見せ,この中で戦争犯罪の歴史的事実を否定しようとする態度は戦後の国際社会の基本的な価値観に挑戦するものであることを知る必要がある。日本政府が現在の姿勢──歴史的事実を否定をするということですね──に固執し続けるなら,日本国家の道義性と日本国民の国民性に対する国際社会の信頼はますます失われていくばかりであるように思われる,こんなふうに岡山の在日外国人の有名な人でありますが,語っていますね。こんな恥の上塗りをますます日本政府がやる,しかもそれを国民が許すということ,このことに御所見があれば市長の方から御答弁を再度賜りたい。

 教育長は,反面教師としてこんなうそをつくような人,事実を事実として認めない人を,子供に反面教師としてある程度教えていくんだと,教材として扱うんだというような旨を御答弁されたと思うんですが,そんなふうに教えていかれますね。歴史の事実を否定をするような人たちが,こんな悪い人がおるんだ,こんな人になっちゃいかんよというふうにですね,ぜひこれは反面教師として教えていただきたいと思うんですが,御答弁を願いたいと思います。

 消防局長に再質問でありますが,いろんな意見がございますが,地方公務員の大半を組織する組合の代表である自治労ですね,これは政労交渉の結果そういう消防組織法の組織の改正案が出たわけですが,そのさまざまな意見について話し合いを持つことは,労使関係や今後のよき状況をつくり出すために必要なことと当時の深谷自治大臣も答弁をしてますね。したがって,今後岡山市消防局もこれまでの経過に当たって自治労との話し合いを続けられるのかどうなのか,一つお伺いを念のためにしたいと思います。

 教育長でありますが,戦後処理の問題を含めて,あと5月25日に起きました病原性大腸菌O−157の問題,これはもう全国に広がっております。私ども今後,邑久町今混乱してまして,実は邑久町は受け入れられないというふうに回答がありまして調査団困っているので,自治労を中心に党の方も考えております。したがって,混乱が解消されると行きますので,後ほどまた御質問行います。

 以上で終わります。ありがとうございました。



○議長(花岡薫君) 当局の答弁を求めます。

     〔市長安宅敬祐君登壇〕



◎市長(安宅敬祐君) 近藤議員の再質問に対しまして御答弁申し上げます。

 戦後処理の問題に関連しましてですが,この我々日本がですね,これからの新しい日本を築いていく,そのためにもですね,過去の歴史的事実についてはこれを率直に見詰め,そして反省すべきは率直に謝罪すると,そういうことからやはり国際社会における日本への信頼,あるいは各国との友好関係ができていくというものと考えております。



◎消防局長(太田力男君) 自治労と今後話し合いをするのかという御質問でございますけれども,国レベルでの話というのは私ども今後示される運営基準の中で示されるものと思っておりますので,現在私ども自主的な組織でやっていきたいと当面は考えておりますけれども,将来につきましてはこの職員委員会がまだ海のものとも山のものともわかっておりませんけれども,先ほど御質問の中にございました対話集会的なものをさらに発展できるような形で運営をしていきたいと,このように考えておりますので,風通しが悪いようであればお助けをいただくということになろうかもしれませんけれど,現状では私ども独自でやっていきたいと,このように考えております。

 以上でございます。



◎教育長(戸村彰孝君) 近藤議員の再質問にお答えしますが,反面教師云々というお話がございましたが,授業の展開というのは教師に直接その権限を任されておるわけでありまして,法的に。したがいまして,余り細部にわたりましてですね,学習指導要領の範囲は指導すべきこととして示しますが,具体的な授業展開というものにつきましてはその教師が良心に従いまして適切に教えるということになってるわけです。

 それで,教育基本法にも「良識ある公民たる必要な政治的教養は,教育上これを尊重しなければならない」ということと,「法律に定める学校は,特定の政党を支持し,又はこれに反対するための政治教育その他政治的活動をしてはならない」というふうに定めておりましたり,種々の法的制約もあるわけであります。ですから,私があえて正しいことを教えるということを申し上げたのはそのあたりも配慮してのことでございますのでご理解をいただきたいと存じます。



○議長(花岡薫君) 次は順序に従いまして串田議員。

     〔16番串田務君登壇,拍手〕



◆16番(串田務君) お昼前でございますが,簡単にカネボウ問題につきまして質問をしていきたいと思います。

 カネボウ跡地につきまして現在検討委員会の中で話し合いが持たれているようですが,非常に長くなっておるのが現状であります。これは,市長の言われる市民の声を多く取り入れようとされているためだろうと思っております。今議会の中でも,「語る会」の話など多くの質問が出されております。

 市長は今議会の提案理由の説明の中で,6ページに市民とともに歩む市民が主体の都市づくりを提案されております。さらに,12ページには地域なくして市政なしと提案をされております。まさにそのとおりでございます。

 私も市長と同じように地域の声をぜひ実現していただくため,平成8年4月1日から平成8年5月31日までの2カ月間,西大寺を中心といたしまして岡山市全域と邑久町,牛窓町,長船町,備前市,赤磐郡,和気郡,御津町など周辺地域を含め2,800世帯を対象にカネボウ跡地のアンケートを実施してまいりました。特に,子供の気持ちをつかむため教育関係にも重点を置いて実施をしたところであります。

 そこで,結果につきまして少し触れ,最終的には後ほど質問をさしていただきます。

 まず最初に,調査地域であります。先ほど申しましたように岡山市全域と周辺地域であります。調査件数は2,800世帯,回収件数は1,222世帯,回収率は43.6%であります。

 調査項目は,1,子供を中心とした天体宇宙博物館の建設,2,子供とお年寄りの方が楽しめる総合公園の建設,3,だれでも利用できるスポーツ施設の建設,4,市役所,法務局など官庁街の建設,5,商店街を中心とした買い物広場の建設,6,だれにも利用できるドーム型施設の建設,7,あらゆる福祉施設を建設,8,市営住宅の建設,9,市民会館,公民館,図書館など文化施設の建設,10,総合動物園の建設の10項目であり,最後にその他といたしまして自由欄をつくったところであります。

 そして,その結果を申しますと,1位が公園建設,これが23.7%,2位がスポーツ施設の建設,16.3%,第3位が文化施設の建設,13.2%,第4位はドーム型施設の建設,11.7%,第5位が福祉施設の建設,11.5%,第6位が官庁街の建設7.6%,第7位が買い物広場の建設,5.1%,第8位が子供博物館の建設,4.8%,第9位が総合動物園の建設,3.5%,第10位が最後に市営住宅の建設,2.6%となりました。

 さらに,その他の項について分析をしてみますと,第1位が文化施設の建設,20.2%,第2位が総合公園の建設,18.4%,第3位がスポーツ施設の建設,9.2%,第4位が福祉施設の建設,第5位が駐車場の新設,第6位が病院の建設,第7位が大学の建設,第8位が官庁街の建設などとなっております。

 次に,岡山市と周辺地域を見た場合,岡山市内の要望を大きく上回っているものは総合公園の建設,スポーツ施設の建設,宇宙博物館の建設,買い物広場の建設,動物園の建設となっております。

 このように市長は市民の声を聞き市政に反映すると言われており,このたびのアンケートの調査結果につきまして広くカネボウ跡地利用に取り入れていただきたいと思いますので,以下質問いたしますので,よろしくお願いいたします。

 1,アンケート第3位であります文化施設を中心として官庁街,買い物広場など活性化に直接関係をする総合施設の建設をしていただきたい。

 2,総合施設建設に当たっては,1,000台程度駐車できる大型駐車場の建設をしていただきたい。

 3,西大寺ははだか祭りとカネボウで発展した町であり,ぜひともカネボウ織物博物館を建設していただきたい。

 4,カネボウ跡地西側の民家について,どのようにお考えでしょうか。

 5,県道中野・九蟠線,平井・神崎線の整備計画を明らかにしていただきたい。

 6,両備バスセンターからカネボウ跡地東側,南側を走る幸町・松崎線の今後の整備計画について,家屋移転も含め明らかにしていただきたいと思います。

 7,カネボウ跡地東西南北の交差点の整備時期,方法について明らかにしていただきたい。

 8,カネボウ跡地と国民体育大会の関係があれば,明らかにしていただきたいと思います。

 9,カネボウ跡地を当分の間有効利用するとの話がありますが,あればその内容を明らかにしていただきたいと思います。

 10,カネボウ跡地に公園を兼ねてゲートボール場をつくっていただきたい。西大寺学区にはゲートボール場もなく高齢者の方は大変困っているので,ぜひともよろしくお願いしたいと思います。このゲートボール場は非常に小さいようですけれどね,西大寺学区にはもう一切ないわけでございまして,端っこの方だけでもですね,ちょっとつくっていただきたい。ほかの学区は全部これはあります,どこにも。西大寺学区だけないんでですね,ぜひとも,小さい話ですが,隅の方につくっていただきたい,こういうふうに思ってます。

 11,町の声としてカネボウ跡地利用については既に青写真ができているとの声も聞きますが,その辺をはっきりしていただきたいと思います。

 以上で終わりますが,西大寺地域の要望でありますすべてのものを取り入れていただき,東の玄関口として全国どこから来られても恥ずかしくないまちづくりをしていきたいと思いますので,どうぞよろしくお願いいたします。

 ありがとうございました。

 再質問はいたしませんので,ぜひとも立派な答弁をよろしくお願いしたいと思います。ありがとうございました。(拍手)



○議長(花岡薫君) 質問の途中でありますが,午後1時まで休憩いたします。

      午前11時56分休憩

      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

      午後1時0分開議



○議長(花岡薫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

 当局の答弁を求めます。

     〔市長安宅敬祐君登壇〕



◎市長(安宅敬祐君) 串田議員の個人質問に対しまして御答弁申し上げます。

 カネボウ跡地の利用計画についての御質問ですが,まず議員御自身が実施されましたカネボウ跡地利用計画のアンケート調査結果,岡山市と周辺の市町を対象とした,2,800人を対象にしたアンケート調査ですが,その結果につきましては十分今後の参考にさしていただきます。ありがとうございます。

 それから,道路整備以外のことにつきまして一連の御質問に対して一括して御答弁さしていただきます。

 カネボウ工場跡地の活用についてでございますが,これはさきの共産党の辻野議員の御質問にもお答えしましたとおり,カネボウ工場跡地利用推進対策プロジェクトチームにおいて岡山市の将来展望に立って必要と考えられる施設,また県東南部の拠点となり得る施設,さらには西大寺地域の活性化に結びつく施設を基本方針としまして,さまざまな施設の可能性について現在検討しているところでありまして,議員御提案の文化施設等もこのアンケート等に示されてありますが,そういうことも視野に入れて検討さしていただきたいと考えております。

 なお,この跡地利用につきましては岡山市土地開発公社により取得済みの用地の範囲で検討を進めておるところでございます。

 それからこの次に,跡地活用と国体との関係につきましては現段階においては関係づけての検討はしておりません。また,この跡地の本格的利用が具体化するまでには相当の期間を要すると考えられますので,現在イベント等の利用も含め,プロジェクトチームにおいて暫定利用方法についても検討しているところでありまして,それもまだ青写真の段階ではないということを御報告さしていただきます。

 なお,担当局長から御答弁さしていただきます。



◎都市整備局長(小塚雅史君) 串田議員のカネボウ跡地利用計画についての御質問のうち,道路関係についてお答えを申し上げます。

 まず,県道中野・九蟠線,平井・神崎線などの今後の整備計画についての御質問でございます。

 都市計画道路中野・九蟠線につきましては,現在県におきまして年次的に整備を進めておりまして,今後状況を見ながら整備計画について検討していくと聞いております。

 都市計画道路平井・神崎線につきましては,現在国道2号バイパスから都市計画道路中野・九蟠線までの0.4キロメートルの区間につきまして用地買収及び工事を進めており,今後とも早期に供用できるよう努力していくと聞いております。

 都市計画道路中野・九蟠線と都市計画道路平井・神崎線の交差点から新永安橋までの区間及び国道2号バイパスから西側の部分につきましては,今後関係機関に対し早期事業化が図られますよう要望してまいりたいと考えております。

 次に,都市計画道路幸町・松崎線の整備計画についての御質問でございます。

 さきに辻野議員の御質問にお答えいたしましたように,都市計画道路幸町・松崎線につきましてはカネボウ工場跡地の利用計画や,その具体整備スケジュールとも整合を図りながら事業化を検討してまいりたいと考えております。

 次に,カネボウ跡地周辺の東西南北の交差点の整備時期,方法についてのお尋ねでございます。

 まず,カネボウ跡地の北西端の交差点につきましては,現在都市計画道路平井・神崎線の国道2号バイパスから交差点までを先ほど申し上げましたように県事業として施行中でございますので,早い時期に完成すると聞いております。

 それから,跡地の北東部分の交差点につきましては現状では県道が未整備となっておりまして,その具体化に合わせて,県市協議の中で整備を検討してまいりたいと考えております。

 それから,跡地の南西部分の交差点でございますけれども,都市計画道路中野・九蟠線が整備されておりますので都市計画道路幸町・松崎線の整備段階において県,市協力して整備していきたいと考えております。

 以上でございます。



○議長(花岡薫君) 次は,順序に従いまして田尻議員。

     〔30番田尻祐二君登壇,拍手〕



◆30番(田尻祐二君) 皆さんこんにちは。あと3人でございます。

 2月議会では,質問戦初日のトップバッターでございました。少しボリュームがあり過ぎたかなという思いもしておりまして,今議会では少し遠慮ぎみに先輩や同僚議員登壇の後の最終日を選択しましてさわやかに行いたいと思います。よろしくお願いいたします。

 それでは,通告に従いまして高齢者ケアと福祉ネットワークについてお尋ねします。

 御承知のとおり,高齢者を取り巻く生活環境は人口構造や家族構造などを見てもわかるとおり,年ごとに大きく変化をしております。厚生省の推計によりますと65歳以上の人口は2025年には3,240万人,人口比率は25.8%という急速な高齢化を予想しております。特に注目すべきは75歳以上の後期老年人口が著しく増加する予想で,2014年には65歳以上人口の半数を占めることになります。このことは寝たきり,痴呆等により介護を要する高齢者が増加することを意味しております。要介護の発生率については,75歳から79歳で5.5%,80歳から84歳で10%,85歳以上で20.5%の寝たきり高齢者発生率を推計しております。

 さて,最近これらの高齢者介護にかかわる市民相談が私のところに数件寄せられてきました。いずれも待ったなしのケースで,高齢社会の現実を目の当たりにしたような思いです。まずは,御紹介いたします。

 1番,Aさんのケース。

 Aさん91歳,Aさんの奥さん84歳,2人だけの世帯。Aさんに少し痴呆が出てきたため,84歳の奥さんにとって介護は大変な負担です。できれば,老人ホームに入所させたいとの希望で福祉事務所に出向いてまいりました。そこではいろいろと聞き取りがありましたが,入所判定委員会の結果を待ってということでした。結果は,特別養護老人ホームへということで入所待ちの状態になりました。入所までは84歳の奥様が介護を続けなければなりません。

 ところが,数日後,御主人のAさんが動けなくなりました。どうしようもなくなって,私のところに相談がありました。私の知人は,いわゆる老健施設がいいとアドバイスをくれました。福祉事務所に相談すると,「ショートステイか老健施設でしょう。ただ,ショートステイは基本的には1週間程度,老健施設の方は利用者が直接話をすることになります」とのことでしたので,施設に連絡をしましたらケースワーカーさんがすぐ来てくれまして,間もなく入所することができました。

 ところが,今度はAさんが感染症にかかっているようだ,すぐにどこかの病院へかわってほしいと,このように言われまして,大慌てでかかりつけの医者に相談して何とか病院が決まり,翌日には病院へ入院,そして2週間後,もとの老健施設に帰ることができました。

 さらにところがですね,二,三日前のことですが,「Aさんが食事をしなくなった。薬も飲まないし,しんどいしんどいと言う。奥さん,夜に介護に来てくれませんか。うちは病院ではないから,どこか病院に移ってもらうことになるかもしれません」と,このように老健施設の医者から連絡が入ったようです。84歳の奥さんは,「自分も病院に通っている体です,夜の介護はとてもできません」と言って,とりあえず老健施設へ駆けつけて御主人のAさんに話をしたそうです。「食べないとよそにやられるから」と言いますと,食事もして,奥さんが持っていった食べ物も全部食べて,また元気になったようです。ということで,現在特養への入所待ちをしている状態です。

 2番,Bさんのケース。

 Bさんは80歳前の御婦人で,もう長い間ひとり暮らしをしております。近年,入退院を何度か繰り返し,めっきり体力が衰え家事もままならない,狭心症の薬も離せないという状態となっておりました。Bさんの体を心配する近隣の方から相談がありました。私はホームヘルパー,緊急通報システム,デイサービス,そして老人ホームの説明をしまして,その後Bさんがゆっくりなら歩行可能ということで一緒に福祉事務所を訪ねました。一通りの説明を聞き,それぞれの申込用紙を持ち帰りました。ところが,本人は大丈夫と言っておりましたが,実は食事も満足にとっていなかった様子で,その後体調を崩し,ベッドに横になっていたようです。

 ちょうどそんな状態のところへ,元愛育委員さんから保健婦さんに来てもらったらとアドバイスを受けた近隣の方が保健婦さんを呼んだわけです。保健婦さんは,毎日1度はだれかが訪問してくれるというプログラムを考えてくれました。その後,Bさんは入院となりましたが,現在は退院し,ヘルパーさんや保健婦さんのお世話になり,自宅の浴槽には手すりもつきました。デイサービスも受け,おととい緊急通報システムを設置されました。次は,民生委員さんのアドバイスもありまして老人ホームを申し込みたいと考えているところであります。

 もう一つだけ紹介させてください。

 3番,Cさんのケース。

 最近,Cさんの86歳と92歳になる御両親とも痴呆が出てきました。2人を一度に介護することはとても続かないということで,とりあえず心配な母親の方を施設に預けたいという相談がありました。Cさんが福祉事務所から受けた回答は「ノー」。施設でトラブルを起こす心配のある人は入所できないという理由でした。Cさんには大変ショックでありました。ただ,このことは後から確認しますと福祉事務所がそういう結論を出したわけではなく,一度痴呆について医療機関にかかってから申し込みをということでした。地元の民生委員さんの応援もあり,現在は痴呆専門の施設がある病院に入院しています。老人ホームへの申し込みも,先月の判定委員会で特養との判定を受けることができました。

 ただ,現在入院中の病院も入院するときに3カ月限りと言われておりまして,その後はどうなるのかとの相談がありました。また,いろいろと尋ねてみましたけれども,ホームへの入所待ちという状態なら受けますという別の病院を探すことができました。数日前には,その母親が入院している病院から「送迎のサービスをスタートしますからお父さんも利用してはどうですか」との連絡があったようです。

 以上のAさん,Bさん,Cさんのケースを体験して感じることは介護サービスを提供するシステムをもう少し工夫してもいいのではないかということであります。Aさん91歳を介護してきた84歳の奥さんからのSOS信号に対する総合的なサービスの提供はできないものか,そしてひとり暮らしのBさんのような近隣の方が一生懸命かかわって総合的な在宅介護サービスを受けることができるようになったわけですが,体はすぐに入院をしなければならないような状態だったこと,もし世話好きな近隣の人がいなかったらどうなっていたことか。さらに,Cさんは御両親ともに痴呆が出たため施設入所を考えましたが,もう手探り状態で四苦八苦しながらやっとの思いで今に至っていること。

 これらを整理してみますと,1,自分からは声を発することができない弱者の介護ニーズをキャッチするシステムが必要ではないか。2,突然の介護ニーズに対してもきちんと受けとめて,断片的ではなく官民を問わない総合的なサービスの案内ができる窓口をはっきりすべきではないか。3,援護を必要とする高齢者が住みなれた地域の中で質の高い福祉サービスを受けられるよう保健,医療,福祉の関係者による連携,ネットワークが必要ではないかという3つに要約されると思います。

 ところが,いろいろ調べてみますとこの疑問に答えてくれる概念図とか組織図が関係書物や本市発行の冊子の中で明確に示されているではありませんか。それを見た瞬間,私は思わず「あれ,あるじゃないか」と声を上げておりました。本市にもありました。それが小地域福祉,あるいは助け合いネットワークであり,高齢者サービス調整チームであります。

 御承知のとおり我が国においては公的機関,民間機関などのいずれの調査でも福祉施設等におけるケアよりも在宅ケアを望んでいるのが共通しております。したがって,我が国の在宅ケアの目標は住みなれた家庭,地域で家族や友人に囲まれて自宅で一生を終えることを実現することにあると言われております。このために,全国の自治体が試行錯誤しながらチャレンジしているのが現状でありましょう。であるからこそ,国主導の介護保険に対する全国の自治体の反応も当然といえば当然のことであります。いずれにしても,急ピッチで進む高齢社会,そして多様なニーズに対応するためには縦割行政の克服や官民にわたる各種のサービス供給主体の連携,すなわち保健,医療,福祉のネットワーク化を図らなければ在宅ケアシステムは機能しないでしょう。

 このネットワークシステムづくりの実践として全国でもさまざまな取り組みがなされておりまして,紹介させていただきますと,1,病院を中心としたネットワークを目指す方式──これは広島県の御調町が代表的でございます。2,保健所を中心としたもの──これは兵庫県の明石市ですね。3,行政を中心としたもの──大阪府大東市とか岩手県の遠野市ですか。4,社会福祉協議会,いわゆる社協を中心としたもの──兵庫県の龍野市ですね。その他に施設を中心としたものがあり,およそ5つのタイプに分けられるようですが,最近では社協を中心としたものがふえつつあるようです。

 これらのネットワークは,4つのレベルで形成されております。1,市町村レベル,2,専門ワーカーレベル,3,小地域レベル,4,要介護者や家族などを中心に据えた個別レベルと,これらのレベルできちんと連携がとれていなければネットワーク全体は機能しないということであります。

 さて,本市におけるネットワークですが,現在のところ小地域,これは大きくても小学校区単位のようでございますが,小地域レベルでは地域内の援護を必要とする人の見守り助け合い活動を目的としたものとして民生児童委員,町内会,愛育委員,老人クラブ等々で構成する社会福祉協議会が中心となって小地域福祉ネットワークづくりを進めているようです。また,地域保健福祉推進室が中心となって全市レベルでの岡山市高齢者サービス調整チームと,それから専門ワーカーレベル,これは福祉事務所単位ですが,専門ワーカーレベルでの岡山市高齢者地区サービス調整チームによる保健,医療,福祉を横断するネットワークを進めているようであります。

 そこで,お尋ねします。

 1,小地域のネットワークと高齢者サービス調整チームは,有機的に連携をとる必要があると思います。現状と見通しをお聞かせください。

 2,私が最近かかわったケースにおいては,本日までネットワークの存在すら実感することはありませんでした。要介護者に最も近い人たちが四苦八苦しながら,とりあえずここまで来たという状態です。このことについて,御所見をお聞かせください。

 3,小地域のネットワークの中心となる地区社協が未組織の地域も多いように聞いております。その現状と見通しをお聞かせください。

 4,小地域ネットワークのリーダーシップはやはり民生委員がとることになると思いますが,漏れ聞くところによりますと民生委員さんにもいろいろいらっしゃるようです。民生委員のレベルアップを図るべきと考えます。民生委員協議会等研修の場への出席率はどの程度でしょうか。また,そこに出席できない民生委員へはどのようなフォローがなされておりますか。

 5,高齢者地区サービス調整チームの定例会は月に1度開催とのことですが,待ったなしのニーズに対して月に1度というのは少ないように思います。老人ホームの入所判定委員会が月1度でありますから,それと同じような感覚では少ないと思います。週に1度開催してはどうでしょうか。

 6,現時点において,官民を問わない総合的なサービスの案内ができる窓口はどこでしょうか。

 7,緊急通報システムの申請には民生委員の署名捺印を必要としますが,もっと手続を簡略にしてもいいのではないかと思います。民生委員の署名を不要とすることはできませんか。

 続きまして,2番,障害者施策について。

 (1)福祉のまちづくりについて。このことにつきましては,昨年の6月議会におきましてお尋ねしましたが,今回も取り上げをさしていただきます。

 先日の6月16日,日曜日に,「福祉の街づくりをすすめるみんなのつどい」がありました。私も,同僚の則武議員と一緒に参加をさせていただきました。このつどいは県や市も後援団体として入っておりますが,市当局からは障害者福祉,土木管理,道路整備の各課からたくさん参加されておりました。最後まで一緒に調査活動をする姿に,何かしら私も誇らしく感じました。大変にお疲れさまでございました。

 調査は,市内の主要な場所の4カ所に分かれて行いました。私は,JR岡山駅の調査メンバーに入れていただきました。前回の調査で発見した危険箇所はどうか,新たな問題箇所はないかと視覚障害者の方や車いすの方々と一緒に時間をかけて丁寧にチェックをいたしました。券売機の点字料金表が正確でなかったり,東口,西口とも放置自転車が点字ブロックの上にびっしりと置かれていたり,東口と西口を結ぶ地下通路は階段があって車いす使用者は自由に行き来できないことなど,障害者の目線で調査をすることができました。

 岡山市は,全国に先駆けて昭和45年に福祉都市宣言を行ったと聞いております。当時の情熱が伝わってくるようです。

 そこで,お尋ねをいたします。

 ア,県都中核市岡山の玄関であるJR岡山駅に高齢者や障害者用のエレベーターかエスカレーターの設置をすること,また車いす使用者が東口,西口を自由に往来できるような段差のない通路を設置することをJR岡山駅に改めて強く要望をしていただきたいと思います。昨年の安井参与の答弁によりますと,中庄駅のように駅舎の改造という形になれば自治省の承認の範囲内で行政側からの一定の負担は可能であるとのことですから,本市の資金負担も含めて検討をしていただきたいと思いますがいかがでしょうか。

 イ,サンスクエアおかやまの計画では,駅前広場や地下通路は随分変わります。この計画に当たり,障害者の方々の声を聞く予定はありますか。

 ウ,桃太郎大通り等比較的幅の広い歩道に,ひざに優しい芝の歩道を併設してはいかがでしょうか。歩行者が歩きたい道を選択できる,車優先の道路行政の中でこのようなほっとするような配慮があってもいいのではないでしょうか。

 エ,番町交差点から就実学園体育館前交差点にかけての県道南側歩道に点字ブロックを設置するよう県に要望していただきたいと思いますが,いかがでしょうか。

 (2)タクシー運賃及びガソリン代の助成についてお尋ねします。

 ア,福祉タクシー利用券交付枚数をふやすことは可能でしょうか。

 イ,同事業を本年4月からスタートした倉敷市では福祉タクシー事業とリフトタクシー事業に分けており,リフトつきタクシー,または寝台用車両を利用する場合においては金額1,000円を上限とする利用券を1カ月に4枚交付しております。さらに,交付対象者は前年分の所得税課税年額が14万円以下の者となっております。本市におきましても,このレベルまでアップすべきと考えますがいかがでしょうか。

 それから,ガソリン代の助成につきましてはオートマチック車は改造車とみなして助成の対象となることがわかりましたので結構でございますが,実際に受け付けをする窓口の担当者レベルにきちんと漏れのないように徹底することを要望いたします。

 (3)脳卒中情報システムについて。

 このことにつきましては2月代表でもお尋ねいたしましたが,まだまだ患者さんからは「登録しても何も音さたがない」とか,「登録さえ知らなかった」という厳しい声が聞こえてまいります。そこで,お尋ねいたします。

 ア,同システムの目的をお聞かせください。

 イ,本市において脳卒中患者数は年間何人ぐらい発生しておりますか。また,そのうち何人の方が登録されているのでしょうか。

 ウ,今後同システムを有効に機能させるための方策はどのようにお考えでしょうか。

 (4)は割愛をいたします。

 3,生ごみのリサイクル。

 さきの2月議会での有森環境事業局長の答弁によりますと,家庭から出る生ごみを収集することは困難であるとのことであります。このことについては排出段階で生ごみ以外のものが入ってはいけないとか,ごみステーションがにおう等の理由でありまして,確かに60万都市の規模では大変困難なことであるなとよく理解ができます。ただ,申し上げたいのは生ごみのリサイクルについてはあらゆる角度から調査研究を続けていただきたいと思います。

 先日,北公民館でいわゆるぼかしによる生ごみのリサイクルについて講習がありました。もちろん,この講習は市民のボランティア活動です。ぼかしによる生ごみ処理は大変いい土壌改良となることは私自身も体験しておりますが,市民の方はこのことに大変興味を示します。この日の講習会でも,ぼかし容器が60個以上注文されたように聞いております。講習会では市中に出回っているぼかしにも粗悪品があるとの説明がありまして大変勉強になりましたが,とにかく心ある市民はボランティアで岡山市のごみ処理にかかる経費が幾らかかるとか数字を出して説明しながらごみの減量化を訴え続けております。

 ちなみに,私事で恐縮ですが,我が家では生ごみはぼかしで処理しまして,可燃ごみは焼却炉で処分しておりますから基本的には可燃ごみや生ごみは出ません,当たり前だと言われるかもしれませんけども。

 さきの議会での答弁を確認しますと,1,排出段階で生ごみ以外のものが入ってはいけない,2,固定的な需要先がなかなか見つからない,3,ごみステーションがにおう,4,処理費が高い,5,においを伴う施設であるので立地が難しいということでありました。

 これらをクリアする方法がありました。岐阜県の高山市は,学校給食センターに業務用生ごみ処理装置を導入して生ごみを堆肥化しております。野菜くずや食べ残しを約100日間毎日投入して取り出すと,8トンの生ごみが重量1トンの肥料に生まれ変わります。購入金額は約1,200万円,大きさは全長が3メートル67センチ,全幅が1メートル50センチ,高さ1メートル60センチ,ほかに脱臭装置がありましてにおいはありません。堆肥は学校花壇や農園で活用されております。家庭ごみを回収する形ではなく,分別が簡単な事業所ごみをその場所に置いた処理装置で処理するという方法です。本市には,牧山にすばらしい農園ができましたので堆肥の需要はあるかと思います。

 そこでお尋ねします。生ごみのリサイクルについては,事業所の生ごみ,例えば学校の給食センターに業務用生ごみ処理装置を導入するところからスタートしてはいかがでしょうか。

 以上で1回目の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)



○議長(花岡薫君) 当局の答弁を求めます。

     〔市長安宅敬祐君登壇〕



◎市長(安宅敬祐君) 田尻議員の個人質問に対しまして御答弁申し上げます。

 高齢者ケアと福祉ネットワークについてのお尋ねの中で,小地域のネットワークと高齢者サービス調整チームは有機的に連携をとる必要があると考えるがどうなのかというお尋ねでございます。

 高齢者サービス調整チームは医療関係や福祉関係の代表者など14人で構成されておりまして,福祉事務所単位に設置する実務者レベルの高齢者地区サービス調整チームに対しまして指導助言や運営の改善を図るべく年2回程度の開催を目標に運営しているところでございます。

 また,この高齢者地区サービス調整チームは在宅介護支援センター,訪問看護ステーションなどの民間機関の職員や市の保健婦,老人担当のワーカー,ヘルパー等で構成されておりまして,小地域のネットワークづくりに積極的に取り組まれている社会福祉協議会からも常任メンバーとして参画をいただいております。実務者レベルの組織として,各所それぞれ月1回程度開催されております。

 これら調整チームと小地域のネットワークとの連携は,御指摘のように公的サービスを補完し地域での温かな支援を図る上で大変重要な意義があり,これまでもボランティアの活用を中心としたサービス調整に努めてきたところでございます。未組織地域があることや地域活動にばらつきがあるなど課題が多いのも確かではありますが,今後とも社会福祉協議会の進める小地域ネットワークづくりを支援しますとともに地区サービス調整チームの活性化に引き続き取り組み,官民協働により小地域におけるネットワークの強化に努めてまいりたいと考えております。

 次に,この小地域のネットワークの中心となる地区社協が未組織の地域も多いように聞いているが,それはどうするのかということでございますが,岡山市社会福祉協議会では地域住民の抱えるさまざまな福祉ニーズに地域ぐるみできめ細かく対応していくため,小学校区単位を基本とする小地域での福祉ネットワークづくりを進めていますが,平成6年度からは国の指定を受けてふれあいのまちづくり事業に取り組んでおりまして,小地域福祉ネットワークづくりをその事業の主要な柱の一つとして特に力を入れているところでございます。

 現在までに旧市内の43小学校区のうち26小学校区で地区社協が組織されていますが,市社協の目標としてはふれあいのまちづくり事業の指定期間の5カ年間で未組織の17小学校区での地区社協結成を目指しておりまして,あらゆる機会をとらえて組織化に向けた指導,助言等に取り組んでいるところでありますが,市社協のこうした活動に対して市としても引き続き必要な支援をしてまいりたいと考えております。

 次に,障害者施策に関してのお尋ねで福祉のまちづくり事業,その中で県都岡山市の玄関であるJR岡山駅に高齢者,障害者用のエレベーターかエスカレーターの設置,あるいは車いすの使用者が自由に往来できる段差のない通路をJRに強く働きかけてもらいたい,資金負担も含めてと,こういう検討をしてもらいたいということですが,運輸省では高齢者,障害者等の社会参加や円滑な移動の確保のために鉄道駅におけるエスカレーター,エレベーターの整備指針を策定し各鉄道事業者を指導しております。この指針においてはエレベーターの設置を基本としつつ,地形上等の理由,用地の確保が困難な場合等については車いすに乗車したまま利用できる構造のエスカレーターを設置することとされております。

 現在,障害者等は便宜上,各ホームにある業務用エレベーターを利用できるよう配慮されていると聞いておりますが,いずれにしましても高齢者,障害者等の方々が快適に利用できるようエレベーター,あるいはエスカレーターの設置,東西連絡通路の段差の解消等についてJR西日本に対し強力に要望してまいりたいと考えております。

 なお,これらの事業実施に伴う本市の費用負担等につきましても今後JR西日本と協議しながら検討してまいりたいと考えております。

 なお,その他の御質問につきましては担当局長の方から御答弁させていただきます。



◎保健福祉局長(角田誠君) まず,小地域助け合いネットワークに関しますお尋ねでございますが,そのまず1点目が,先ほど3つの事例をお挙げになられましたが,そのケースについての所見をということでございます。

 高齢者の保健福祉サービスの充実につきましてはこれまでも最大限の努力を払ってきたところですが,高齢の方にはサービス内容や利用方法がわかりにくく,サービスの提供に結びつきにくいという現実があることも確かであると考えております。そこで市としてはサービスが利用しやすくなるようにするため,中学校区に1カ所をめどとして在宅介護支援センターを整備するとともに,センターごとに20名程度の相談協力員の配置をお願いしているほか,地域の見守り役である民生委員の活動の活性化に努めております。

 以上のほか,公的サービスを補うものとして社協の地域福祉活動や老人クラブの行う「目くばり気くばりネットワークづくり推進事業」など御指摘の小地域のネットワークづくりの支援にも努めてはおりますが,まだまだ不十分な面も多いことから,今後ともさらに努力してまいりたいと考えております。

 次に,民生委員協議会等の研修の場へ民生委員の出席率はどの程度か,欠席した者へのフォローはということでございます。

 民生委員に係る研修には新任者を対象にしたもの,総務を対象にしたもの,女性民生委員を対象にしたものなど多くの種類があり,また実施機関も県や市が実施するもの及び国,県,市民生委員・児童委員協議会が実施するものなどがあります。

 各研修への出席率は一概に言いにくい面もありますが,小人数を対象とした研修への出席率はほぼ100%であり,多人数を対象とした研修では,例えば昨年末実施の新任民生委員・児童委員研修会──対象者190名でございますが,の出席率は82.1%,本年2月実施の女性部全員研修会,対象者430人の出席率は74.4%であり,全体的に非常に高い出席率であると考えております。

 また,各研修の欠席者に対するフォローにつきましては基本的に毎月1回各地区ごとに開催している地区民生委員協議会の場で地区のリーダーである民生委員総務を中心にして発表,報告等を行うなどしてフォローしており,民生委員同士もお互いに自己研さんに努めているところでございます。

 高齢者サービス調整チームの定例会が月1度というのは少ない,週1度開催してはということでございます。

 高齢者地区サービス調整チームは福祉事務所単位に設置し,月に1度の定例会で処遇困難ケースを中心としたサービス調整を行っており,その積み重ねによりチーム員相互の日常的な連携強化が図られてきました。

 したがって,緊急に調整を要する場合には日常的な連携の中で事実上対応しているほか,新たに判断を要するなど,そのような対応では処理し切れないケースが発生した場合には臨時的な開催により支障のないように努めているところでございます。日常業務との関係から,直ちに週1回の定期開催を行うことは困難ですが,今後とも柔軟な対応に努めてまいりたいと考えております。

 次に,官民を問わない総合的なサービスの案内ができる窓口はどこかというお尋ねでございます。

 要援護高齢者やその家族等の抱える保健,福祉等に関するさまざまな心配事や悩み事に迅速に対応し,適切なサービスの提供につなげるなど地域の身近なところで在宅介護の支援を行う総合的な相談窓口として,在宅介護支援センターを中学校区に1カ所をめどに設置するよう,その整備に努めており,現在は市内22カ所に設置されておりますが,本年度中には27カ所になる予定でございます。

 また,保健,医療,福祉を初め法律,年金,税金,住宅等生活全般にわたります相談に応じるため,岡山ふれあいセンターに岡山市高齢者サービス相談センターを設置しているほか,県単位では岡山県高齢者サービス相談センターがあり,また岡山市社会福祉協議会では独自のひまわり福祉相談センターがございます。

 次に,緊急通報システム申請時に民生委員の署名捺印が必要だが,省略できないかというお尋ねでございます。

 緊急通報システムは,ひとり暮らしの高齢者や重度身体障害者等の日常生活における不安感の解消と急病,災害時等の緊急時に迅速かつ適切な対応を図ることを目的として設置いたしております。

 申請に当たっては,地域の民生委員や身体障害者相談員の方々に高齢者等がひとり暮らし等の要件に該当するかどうか確認していただくことといたしております。これは地域の実情に詳しい民生委員や身体障害者相談員の方々に市と高齢者等のパイプ役として変化しやすい個々の世帯の状況を確認していただくとともに,地域の高齢者等への制度の普及にお力添えをいただくことも意図したものでございますので御理解を賜りたいと思います。

 次に,福祉タクシーの助成についてのお尋ねで,利用券交付枚数をふやせないか,それから倉敷市は福祉タクシー事業とリフトタクシー事業に分けて本年4月からスタートしているが,岡山市もレベルアップすべきではないかということのお尋ねでございます。

 福祉タクシー制度につきましては,重度心身障害者が外出の手段としてタクシーを利用する場合に料金の一部を助成し社会参加を促進することを目的として,昭和62年より市内タクシー事業者の協力を受け実施いたしております。それ以降,対象者の拡大,利用券交付枚数の増により順次制度の拡大を図り,平成7年度では実数633人,延べ1万6,773回の利用となっております。

 利用券交付枚数の月4枚は,他都市と比較しても同等か上回る数でございます。また,本市が対象を生活保護世帯,所得税非課税世帯に限定しているのは,障害者全般に対する施策としては国の指導を受けタクシー料金の割引制度が実施されていることから,厳しい財政状況の中で特に必要と考えられる世帯に限定いたしたものでございます。

 なお,リフトつきタクシーについての特別の助成制度創設の御要望については利用目的,利用実態等も踏まえ,今後さらに研究してまいりたいと考えております。

 また,御指摘のありましたガソリン代助成の取り扱いにつきましては十分担当職員に徹底してまいりたいと考えております。

 最後に,障害者施策の中で脳卒中情報システムについて,その目的,それから患者は年間何人で何%がこのシステムに登録されているのか,システムを有効に機能させるための方策はとのお尋ねでございます。

 県の委託事業である脳卒中情報システムは寝たきりの第1原因である脳卒中患者に関する情報を医療機関の協力を得て保健所に集積し,患者や家族の同意を得て保健婦等が患者の退院後早期に訪問し機能訓練や訪問指導,福祉,医療等の必要なサービスを速やかに提供することにより寝たきりや再発の予防を図ることを目的として実施いたしております。岡山市内の脳卒中の患者数については把握しておりませんが,県内の患者数は平成5年10月実施の患者調査による推計では7,100人となっております。平成7年度末の県内の累計登録数は3,625人で,岡山市内の累計登録数は445人となっております。

 今後とも,県と協力しながら医療機関や市民の方へシステムの理解が得られるよう普及啓発に努めてまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎環境事業局長(有森恭江君) 生ごみのリサイクルに業務用生ごみ装置等を学校給食センター等に導入することから始めてはどうかとのお尋ねにお答えを申し上げます。

 昨日の市民クラブ21寺田議員にお答えしましたように一層の減量化,リサイクルを目指し,今年度は事業所ごみの分別指導を計画いたしております。廃棄物の処理及び清掃に関する法律は,事業者は,その事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければならないと規定しており,議員御指摘の業務用生ごみ処理装置の導入はごみの発生源で減量化,リサイクルが図られると考えます。

 今後,事業所ごみの分別指導に当たって生ごみの減量化,リサイクルについても一つの選択肢として働きかけてまいりたいと考えます。

 以上でございます。



◎都市整備局長(小塚雅史君) 田尻議員の御質問のうち,福祉のまちづくりについてお答えいたします。

 まず1番目に,大工事となる駅前広場や地下通路について障害者の方々の声を聞いていただきたいという御質問でございます。

 駅前広場,地下通路の整備に当たりましては身体障害者や高齢者の方々が安心して利用できる計画が重要と考えており,関係者の要望を踏まえましてエレベーター,エスカレーターの設置につきまして現在関係部局と意見調整を行っているところであります。今後,身体障害者や高齢者の方々の御意見もお聞きしながら施設の機器及び操作等,利用者の利便性を考慮した実施計画等をまとめてまいりたいと考えております。

 次に,同じく福祉のまちづくりについてのうち,桃太郎大通りなど比較的幅の広い歩道にひざに優しい芝の歩道を併設してはどうかという御提言でございます。

 歩道整備に際しましては,沿道の土地利用の形態や建物との調和などに配慮をしたデザインを検討し,このデザインにふさわしい天然石でありますとかレンガ,ブロック等さまざまな素材を用いまして歩道の美装化を進めてきているところでございます。今後においても多様な市民ニーズに対応できるよう安全性や快適性に考慮しつつ,御提言の趣旨も踏まえまして,より人に優しい歩道の構成や素材につきまして研究をしてまいりたいと考えております。

 次に,番町交差点から就実学園体育館前交差点までの道路南側に点字ブロックを設置していただきたいという御質問でございます。

 御指摘の区間につきましては,県におきまして平成8年度,9年度で歩道の改築にあわせまして点字ブロックを設置するとのことでございます。

 以上でございます。



◎教育長(戸村彰孝君) 田尻議員の御質問にお答えいたします。

 生ごみのリサイクルに関しまして学校給食センターに業務用ごみ処理装置などを導入する方法はどうか,こういうお尋ねでございます。

 学校給食センターでは中学校6校で毎日約3,300食を調理いたしておりまして,1日当たり約200ないし500キログラムの残菜等が出ております。この処理につきましては,現状は週2回の収集をしていただいて対応しておるところでございます。

 生ごみの処理につきましては何とか工夫をしなくてはいけないと考えておるところでありまして,有機肥料として利用できる方法等につきまして他都市の実情等を調査研究をするつもりでおります。

 以上でございます。

     〔30番田尻祐二君登壇〕



◆30番(田尻祐二君) あと5分でございます。再質問をさせていただきます。

 いろいろ御答弁をいただきましたけども,高齢者介護につきまして私が今回3件具体的なお話を御紹介しましたけども,実は全部福祉事務所に私持っていったわけなんですね。私も勉強不足でよくわかりませんでしたので,とりあえず近い福祉事務所へということで持ってまいりました。その結果は常に断片的でございまして,医療機関との関係はもう自分でやってくださいと,球が常にこっちへ返ってくるというふうな印象でございました。

 先ほどの局長さんの話でも中学校区に在宅介護支援センター,それから民生委員さんとかセンター内の相談員とか,いろいろ出ましたけれども,福祉事務所というのは一言も出てきませんでした。私が相談を持っていったところが違っていたのかなというふうな印象も持つわけですけども,それでいいのかなというふうに思います。

 問題は,いろんな行政サービスは福祉事務所でやっぱり,用紙もありますし,対応できるように体制を整えているわけですから受け身ではなくて,もう間違ってもサービスしてあげてるんだみたいな,そういう姿勢はないと思いますけども,能動的なですね,サービスの提供を期待してやみません。そのためには,やはりシステムの構築が必要であろうと思います。

 で,地域にこだわるわけですけども,やはり早期発見早期対応,これがなければですね,幾ら体制を整えていても,もう無に等しいというふうに思うわけでございまして,昨日も崎本議員がですね,高齢者保健福祉計画の見直しですか,話をされておりましたけども,その上をいく新ゴールドプランを完全に達成したとしても,いつでもだれでもどこでも気軽に必要なサービスを利用できるかといえば,それも疑問の声があるわけでございますから,住民参加とか地域の助け合い,支え合いというね,これがもう最大限重要になろうかと思いますので,この点をぜひもう一度御答弁をお願いしたいと思います。

 それから,民生委員さんに関しましては何か完璧なような,あれなら完璧でしょうね,あの答弁でしたら,もう問題はないというふうな答弁であったと思いますけども,本当にそれでいいんでしょうかね。そうだとおっしゃるんなら,また私も勉強してみます。

 それから,緊急通報システムにつきまして実は民生委員さんの署名がいるからもう申請したくないとかですね,あすこはなかなか受け付けてくれないから,相談したら,そんならよそのあっちの方の民生委員さんに行って署名してもらいなさいとか,いろんなケースがあるそうでございまして,そこであえて御質問をしたわけでございます。

 それから,サンスクエアおかやまの計画ですけども,これは地下通路に点字ブロックがつくのかどうかという声もありましてですね,この点も含めて声を聞いていただきたいと思います。

 後は,脳卒中患者ですね,これはぜひ数字をつかむ努力をしていただきたいと思います。政策の基本は,やはりそういう数字がなければですね,何ら政策はつくれないと思うんですね。これはもうぜひ死守をしていただきたいと思います。

 以上でございます。



○議長(花岡薫君) 当局の答弁を求めます。

     〔市長安宅敬祐君登壇〕



◎市長(安宅敬祐君) 田尻議員の再質問に対しまして御答弁申し上げます。

 確かに福祉事務所もこれまで大分努力をしてきておりますがですね,まだまだ御指摘のような点でまだ十分でない点があろうかと思います。ことし,組織の改正をしました。それで,これは福祉の分野において従来の福祉事務所の体制を,従来は生活保護世帯を中心にしたその地域別ということにしておったんですが,ことしからこれは生活保護と高齢者福祉というのを一体的に地域別にやると,こういうふうにしましたんですが,なおその保健,福祉,医療の連携については御指摘のようにまだまだどのようにというのは試行錯誤のような感があります。まさにおっしゃるように早期発見早期対応。その中には福祉対応もあれば医療対応もあるわけでありまして,そういったようなことの中で本当に地域の助け合いを支えるような新しいシステムというものを私どもは,単に在宅介護支援センターを設置するというだけじゃなくて,それを中心にいろんな,その地域によって違いますが,必ず保健と医療,福祉,その3つの連携ができて早期対応ができるような体制をさらにいろんなケース,御指摘のケースもありますんで,そのケースを参考にさしていただきながら考えていきたいというふうに考えております。



◎保健福祉局長(角田誠君) 再質問にお答えを申し上げます。

 民生委員の研修についてでございますが,さらにその研修の充実に向けて努力をさしていただきたいと思います。

 それから,民生委員の証明に関してあっちへ行けというようなことがあるというお話でございますが,これは研修の場,協議会の場等を通じて十分にお願いをしてまいりたいと思っております。

 それから,脳卒中患者の数字をつかんでないんじゃないかというお尋ねでございます。

 実は患者調査につきましては3年ごとの調査ということで平成5年の10月に調査して,次はこの平成8年の10月に保健所単位で調査をいたすことにいたしております。この時点での患者数について把握ができてないことについては大変申しわけないと思っておりますが,この8年10月の調査で十分把握をしていきたいというように思っておりますので,よろしくお願いいたします。



◎都市整備局長(小塚雅史君) 田尻議員の再質問についてお答えいたします。

 駅前の地下通路にも点字ブロックを設置してほしいという御質問でございます。

 先ほど駅前広場や地下通路についての件にお答えいたしましたとおり,同様の趣旨に沿いまして調整を図っていきたいと考えております。

 以上でございます。



○議長(花岡薫君) 次は,順序に従いまして吉本議員。

     〔20番吉本喜一君登壇,拍手〕



◆20番(吉本喜一君) 質問戦も5日目を迎えまして,大変皆さんお疲れのことと思います。もうあと後ろに1人おるだけでございます。ゴルフで申しますとブービーといいまして,後ろから2番目のことでございます。技術は下手でございますけれど,賞品がいいという極めていい位置におるわけでございますけれども,質問戦頑張らせていただきますので,よろしくお願いいたします。

 第1に,インシュリン依存症,小児期に発生するインシュリン依存型糖尿病についてお尋ねをいたします。私は,友人の内科医師と患者さんの家族などの意見を参考にしながら問題提起をさせていただきます。

 糖尿病には,インシュリンによる治療を行わなければ生命を維持できないタイプ──インシュリン依存型糖尿病とインシュリン分泌の低下並びにインシュリン抵抗性のタイプ──非インシュリン依存型糖尿病があります。闘いの長い難しい病気でありますけれども,近年小児糖尿に対するケアが急速に向上し死亡率は大幅に低下をしておりますが,全治する病気ではなく一生おつき合いをする病気であります。

 学童,生徒の糖尿検査が実施されるようになったこと,小児糖尿病患者の会「つぼみ」の研修会サマーキャンプにおいて病気に対する工夫,しのぎ方を学んだり,18歳未満の小児糖尿病の治療費の国庫負担が実施され,インシュリン自己注射の健康保険適用が認められたことなど小児糖尿に対する社会医学環境が著しく改善されたことも大きく影響していますが,怖いのは合併症が起こったときの死亡率の高さであります。普通,健康な人の1.5倍から2.2倍も高く,脳血管障害,心疾患など難病は大幅に増加の傾向にあり,将来もふえ続けるとのことでございます。

 小児糖尿は大人の太り過ぎ,食べ過ぎ,また運動不足等が原因による非インシュリン依存型糖尿病と違い,ビールスによって膵臓のB細胞が完全に破壊されて発症するインシュリン依存型病で,決して遺伝による病ではありません。その点が病気に対する正しい知識がないため誤解を生みやすく,親が隠したがる主な理由で,子供が成長して進学,就職時に差別,偏見を生みやすいことにもなっている原因であります。インシュリン注射は1日も欠かすことができない。その症状にあわせて副作用を防ぐための血糖検査,血糖測定試験紙,糖尿試験紙,消毒せんなど大きな医療費用の負担となります。

 この病気も現在では18歳までは国庫負担が適用されていますが,18歳を過ぎますと自己負担となり,患者の方は最小限必要なインシュリンだけを求め,血糖検査などその自己管理行為をしない患者が多くなっています。その結果,コントロールが悪くなり腎臓病や網膜症などの合併症を起こし,よくない結果を生むことになります。腎臓病を起こしますと人工透析となり余命が短くなるとともに,国費で年間700万円もの医療負担となります。合併症を予防するため医療インシュリン注射をすれば年間36万円で済むわけですから,18歳を過ぎて医療免除をすることは,むしろ大変安く上がることになります。健康ではありませんが,普通の生活は維持できるわけであります。

 アメリカではレーガン元大統領が糖尿病患者ですから,毎年11月を糖尿病の月とする法案に署名しています。アメリカ,ヨーロッパの国々ではインシュリン治療者が大変多いと言われています。これは合併症による腎不全患者になると人工透析ということで莫大な費用負担になることから,事前に予防することでインシュリン治療者が多いそうでございます。

 そこで,健常者でもなく障害児でもない福祉の谷間にいる小児インシュリン依存型糖尿病患者は一生重いハンディを背負って生きていくわけでございます。小児が朝,昼,夕食前及び就寝前の血糖値検査,インシュリン注射など計8回もみずからがか細い体に針を打つ姿は大変痛々しいものであります。1回の量は0.5ccですが,筋肉注射ですからやせている子供は筋肉がついていないので大変痛いそうでございます。私も手を見せていただきましたけれども,手の先が針の穴で軽石のようになっておりました。また,成長期にカロリー摂取量が少ないので身長も余り伸びていないのが実情であります。

 母親の方も嘆いていましたが,学校から帰って遊びに行く前には血糖検査をし,低ければ補充をしないと低血糖で倒れはしないかと心配でございます。子供のことですから時間を忘れて遊び過ぎ,親が子供を探し回るのが大変,夜にはその日その日がよければという気持ちで,とても将来に希望などは……,と嘆いておられました。家族旅行に出るときも大変で,外食のガイドブックを持参しカロリー計算をしながらメニューを決めるそうです。また,インシュリンを冷やさないと使用できませんので氷を持参し,一定の時間になると注射をするなど心配が絶えません。

 小児慢性疾患としての医療公費負担は18歳までとなっていますが,福祉政策の進んでいる県,市では20歳,または大学卒業までは面倒を見ているところが近畿圏を中心に多くありますので,福祉先陣を行く安宅市長にはこれだけは認めていただきたい。子供は日本の宝です。高齢化福祉対策も大変な問題でございますけれども,未来のある子供さんにも明るい希望の持てる政策をお願いし,次の事項に誠意ある答弁をよろしくお願いをいたします。

 小児慢性疾患の認定を20歳,または大学卒業まで認定すること,市職員採用に当たり,その病気により不採用としないこと,そのような方に就職の門戸を開く道は考えられないか。

 以上,3点についてお尋ねをいたします。

 次に,観光行政に対する取り組みについてでございます。

 岡山市は,平成8年4月から中核市としてスタートし,歴史,文化,観光の町として大きく羽ばたき,平成9年1月から始まる岡山城築城400年記念事業も着々と進み,6月15日には200日前セレモニーが,小六禮次郎作曲の「烏城浪漫」が岡大吹奏楽により演奏され,盛大に行われました。この築城400年を成功させるため6月15日,16日に築城400年記念観光キャンペーン現地研修会は,大手旅行代理店8社,30名が高松城址,吉備津神社,西川緑道公園,林原美術館,岡山城などの施設を現地研修し,築城400年関連事業についてキャンペーン旅行商品づくり,販売促進方法など旅行業者のバックアップ体制も整いつつあります。

 伝統ある第21回おかやま桃太郎まつりは,4月20日,21日に太平洋から日本海まで大きく広がる祭りの輪が岡山市のメーンストリート桃太郎大通りや旭川沿いの石山公園,岡山城,表町商店街一帯を会場に繰り広げられ,21日には桃太郎大通りは歩行者天国となり,家族連れや観光客でぎっしり埋め尽くされ,2日間にわたって繰り広げられた祭典は,中四国の文化の交流,まちづくりへの気運が大きく盛り上がりました。

 桃太郎大通りでは,人波でびっしり県内外の特産品を集めたテント村が所狭しと並び,各地自慢の郷土芸能が披露され,パレードには徳島県の阿波踊りや,兵庫県からの神戸サンバチームなど総勢86団体,2,900人が参加し,観光客も踊りの渦の中に溶け込み,祭り気分を満喫していました。

 この祭りは,岡山県,岡山市,岡山商工会議所,岡山商店街連合会,山陽新聞社,山陽放送などが20年間にわたりいろいろ工夫を凝らし,人集めをし,定着させたものであり,早くから新聞,ラジオ,テレビのマスメディアにお世話になりました。特にある新聞社は,トップの方が陣頭指揮に立ち,力の入れようも過去にはなかったように聞きました。過去,岡山でのイベントとしては,最高の人を集めた催しであったと思います。

 この集客を教訓として,築城400年を観光元年と位置づけ,築庭300年を通過点とし,平成17年の国体をピークに持っていき,観光都市としての基盤を定着することが最も大切であると私は思います。

 倉敷チボリ公園が平成9年7月18日オープン予定となっていますが,チボリ公園については本市としていろいろ複雑な気持ちはあると思いますが,割り切ってタイアップし,岡山で滞在宿泊型にする方法が最も重要であります。

 交通アクセスも山陰,四国を結ぶ高速道路の完成,さらにJR西日本が開発した新幹線500系は,平成9年1月には営業の見通しがつき,岡山─新大阪,岡山─博多間が大幅に時間短縮が図られ,観光客はさらにふえるものと思います。

 集客方法でありますが,岡山市内の小・中学校はもとより,岡山県内と隣接する市町村,2時間以内で来られるところにも岡山市長名で観光岡山の歴史,文化,観光地を紹介してはと思いますが,その気はありませんか。

 集客目標を掲げ,日別,月別,年計と目標の設定をしていただき,そして現在のカウントダウンのところに塗りかえ,昨日の入場者,その下にはトータル数を入れるようにし,区切りで,例えば10万人,30万人,50万人,100万人と,入場された方に記念品を贈呈するのも一つの方法ではないかと私は思います。

 岡山市への全国大会誘致件数が伸び悩んでいましたが,昭和63年の瀬戸大橋開通時に102件,平成元年81件,平成2年70件,平成3年76件,平成4年71件,平成5年49件,平成6年65件,平成7年68件と瀬戸大橋ブームから減少傾向が続いていましたが,少しずつとはいえ復活の兆しが見えていますので,念願でありました岡山市観光協会が7月から農政局跡地に独立をしますので,大きな期待をしていますが,スタッフ7名体制というふうに聞いておりますので,これを増強していただきたい。また,この際コンベンションビューローに発展させたらよいと私は思っています。

 旅行業者も,一般のお客様も,一番心配をするのが,車社会でございますから,築城400年についての駐車場の問題であります。土曜,日曜,祝日は,近くの岡山県庁とか中国銀行などの最大限の御協力をお願いし,多客時には大混雑となりますので,三野浄水場,西部公園用地を利用し,札幌空港方式を取り入れ,降車場と乗車場を決めておき,乗車場には人数がそろえば無線で連絡し,バスを呼び,スムーズに乗車でき,交通の流れをよくするのがよい方法だと私は思います。駐車場についてどのように考えているのか,お尋ねをいたします。

 次に,観光客の一番の楽しみは,施設とお土産でありますが,観光施設では,今回足守プラザが今年度中に着工の予定だそうです。これだけでは非常に寂しいので,何か施設をつくってはいかがですか。

 私は,昨年6月に代表質問で桃太郎タワーを提案をしました。経済局長の答弁はしないと,それでは何か考えていますかということをお尋ねをいたしましたら,何も考えてないという非常に冷たい返事でございました。

 各地に皆さんも視察に行きまして,いろいろな工夫をされておることは御承知のとおりでございます。何とかして岡山にも観光客に来ていただくことが最も大切なことではないでしょうか。

 私の提案でありますが,北陸には73メートルの加賀ユートピアというのがあります。列車に乗っても見えますし,自動車で走っておりましても大変よく見えます。さらに,下関市ではJR下関駅前に高さ143メートルのところに展望台を,総工費200億円で第三セクター方式により海峡ゆめタワーというのが7月20日にオープンをいたします。西日本では一番高いタワーとしてデビューするそうでございます。岡山にも80メートル級の桃太郎の銅像はいかがでございましょうか。その中に観光協会が入り,特産品の販売コーナーを設けてはと思いますが,いかがでございましょうか,お尋ねをいたします。

 次に,国宝松本城400年まつり,信州博覧会は,平成5年7月17日から9月26日までの72日間にわたり豊かな心の交遊と創造をテーマに,ゆとりとふれあい,人間と地球をサブテーマとして松本市で行われました。お客様は予想を大きく上回る1.6倍の112万658名という多くの人が入場されたそうでございます。成功に向け市民はもとより,企業団体,町内を初め市全体で取り組み,入場料金は4区分とし,19種類の料金設定をしたそうです。

 来場者の内訳は,日帰り客38.8%,宿泊客は実に61.2%でございます。松本市にはたくさんのお金が落ちたと思います。自家用車で来られた人も多く,シャトルバスの利用率は35%でございますから,大変効率のよい交通手段であったと思います。

 収支決算は,収入28億9,527万円,支出で23億9,239万円,剰余金5億288万円の利益については全額松本市に寄附し,史跡松本城整備に活用されたそうですが,こんなによい博覧会の収支決算は全国的にもまれであります。この成功の陰には,市職員がセールスマンとして出向き,説明会を開いては前売り券の購入をお願いしたそうです。

 また,イベントに参加する人にも入場券を買っていただいたそうですから,かなり商魂たくましく動いたと思います。

 ここで学ぶことは,岡山に来て,楽しく遊んでいただき,ガソリンも入れていただき,たばこも買っていただき,そして食事もし,おいしいお酒も飲んでいただいて,泊まっていただく。そして,最後はお土産を買って,楽しく遊べたという満足感を味わっていただければよいと思います。そのことによって本市の台所も,商店主さんも,税収面で効果がありますので,もう少し大局的な立場に立って,金も使うけれども,岡山の経済も潤すということが重要なのではないでしょうか。

 次に,ホームヘルパーについてお尋ねをいたします。

 数名の方から同じ質問がありましたので,先ほど本格的な高齢社会を目前に控え,高齢者福祉対策として施設ケアとともに,在宅ケアの推進が極めて重要となっています。在宅福祉サービスが実施されている中,在宅介護支援センターは平成2年からスタートした高齢者保健福祉推進10カ年ゴールドプランの一つとして誕生した制度で,在宅福祉のキーステーションの役割を担っており,今後の在宅福祉サービス充実の上で大きな期待がされているところでありますが,現在市内に22カ所設置され,全国的にもかなり速いスピードで整備が進んでいるように見受けられます。

 また,本格的な高齢社会を念頭に置いて岡山市が設立した財団法人岡山市ふれあい公社やふれあいセンターについては,全国的にも高い評価をいただいているところですが,これらは市長初め関係者各位の御努力のたまものと感謝を申し上げます。

 そのような中にあって,6月1日に市のホームヘルパーであった方11名がふれあい公社に身分移管され,ふれあい公社の常勤ヘルパーの方は現在指導ヘルパー3名,調整ヘルパー16名で,登録ヘルパーは292名となっており,それぞれ献身的に活躍されているとお聞きしており,心強く感じているところであります。

 そこで,お尋ねをいたします。

 1,さらに市民の要望に幅広く応じるためにも,現在の派遣時間帯,9時から17時を拡充し,また土,日,祝日にも派遣できるようホームヘルプ事業の拡充と弾力的な運用を図る必要があると思いますが,今後さらに進む高齢化社会を迎えて,将来展望とあわせて御所見を伺いたい。

 また,ふれあいセンターで行っているホームヘルパーの養成講習会には多くの人が応募し,定員を上回る盛況で,さらに回数をふやして対応していると聞いていますが,非常な盛り上がりに感謝する反面,現在お世話をしていただいておるヘルパーが安心して仕事に従事できるよう配置するとともに,需要と供給のバランスを考慮しながら,今後あるべき理想の姿を考え,登録ヘルパーの活躍の場を広げて,各地のふれあいセンターを中心に中学校区単位,小学校区単位まで福祉の輪を広げ,安心して老後が過ごせるような体制にしていただくことを要望します。

 2,ホームヘルパーの感染症対策について。

 潜伏期間がありますので,健康面で心配していますが,対応策についてどのように考えているのか,お尋ねをいたします。

 次に,地元業者とコンサルタントの活用についてでございます。

 岡山市の予算は,歳入で申しますと,市税,地方譲与税,利子割交付金,地方交付税などの収入により運営をされています。岡山市が発注する工事,イベントを行う際には地元業者,コンサルタントを育成,活用をすることが大切であると思います。東京や大阪の大手会社に任せておけば安泰という考えでなく,むしろ地元業者を活用し,商業振興課,工業振興課,中小企業振興室などが知恵を出し合いながら育成していくことが大切なのではないでしょうか。

 特に,近年の就職難の問題は超氷河期を迎え,極めて厳しい状況にありますので,岡山の業者が受注すれば税収も上がり,雇用にもつながるので,今後どのように地元業者を育成し,活用を図る方針か,お尋ねをいたします。

 以上,第1回目の質問を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手)



○議長(花岡薫君) 当局の答弁を求めます。

     〔市長安宅敬祐君登壇〕



◎市長(安宅敬祐君) 吉本議員の個人質問に対しまして御答弁申し上げます。

 小児糖尿病についてでございますが,この小児慢性特定疾患治療研究事業は,その疾患の治療が御指摘にありましたように長期にわたり,医療費も高額となることから,その研究を推進し,医療の確立と普及を図り,また患者家庭の医療費の負担の軽減に役立てることを目的としたもので,本市においては国の定めた要綱に基づき自己負担分を公費で助成しているところでございます。

 小児慢性特定疾患の年齢の拡大については,現在の制度は児童福祉法を原則としておりますので,年齢が18歳で制限されておりますが,この拡大につきましては,国,県に対し,その認定条件の緩和を要望してまいるとともに,市としても検討してまいりたいと考えております。

 次に,観光行政についての取り組みのお尋ねのうちで集客方法について,隣接県,あるいはその他の県に市長名で紹介してはどうかと,また観光客誘致の目標設定についてはどうかと,こういうお尋ねですが,岡山市は吉備路やカルチャーゾーンを中心に,歴史や文化的遺産を豊富に持っていることから青少年の教育,学習の場として適しており,これまでも関東以西の修学旅行生を対象に誘致活動を進めてまいりましたが,平成7年度からはさらに北海道へも範囲を広げて,積極的に誘致活動を進めてきたところでございます。

 今後とも直接誘致活動,あるいは旅行エージェントなどを通じての修学旅行の誘致に努めていくほか,市内の小・中学校や隣接する県に対する市長名での紹介についても,有効な方策として検討してまいりたいと考えております。

 また,目標設定につきましては,これは観光客動態は議員御案内のように入り込み客数で一定の目印を置いているわけですが,今回の岡山城改修を契機に,その入場者数について検討してまいりたいと考えております。

 それから,岡山市観光協会の強化ということのお尋ねでございますが,本市では平成8年中の岡山市観光協会の法人化を目指しておりまして,去る5月31日に開催された観光協会総会でも,その方針を決定いたしたところでございます。現在,観光関連業界などで構成する法人化検討委員会を設置しまして,類似都市の状況も調査しながら,法人としての事業内容,財政計画,事務局体制等について検討を進めております。今後この検討作業を鋭意進め,組織執行体制の強化につきましても,その中で一定の考え方を取りまとめたいと考えております。

 なお,その他の御質問につきましては,担当局長から御答弁させていただきます。



◎総務局長(菱川公資君) 小児糖尿病に関連をいたしまして,市の職員の採用に当たり,欠格条項になっているか,あるいは門戸を開く道はどうかということでございます。

 職員の採用に当たりましては,広く優秀な人材を求めるため,受験資格を有する受験希望者を対象といたしまして,採用しようとする職に必要な職務遂行能力や適性について筆記試験,面接,身体検査などの方法による試験を実施し,決定をいたしております。この受験資格には,お尋ねの小児糖尿病等特定の病気や疾患を有する者を除くような規定は設けておりませんので,受験機会は広く開かれております。

 なお,身体に障害のある方の場合も,一般行政職の採用試験については自力で通勤でき,かつ介護者なしで職務の遂行が可能な人の場合は受験が可能となっております。

 また,平成6年度,平成7年度には身体障害者手帳,または療育手帳の交付を受け,自力により通勤ができ,かつ介護者なしで職務の遂行が可能な人を対象にいたしました採用試験も実施してきたところでございますけれども,今後につきましても障害者の社会的自立を促進するための就労機会の拡大を図っていくという観点から努力をしてまいりたいと考えております。



◎保健福祉局長(角田誠君) ホームヘルパーについて派遣時間帯の拡充,土,日,祝日など事業の拡充と弾力的な運用についてのお尋ねでございます。

 ホームヘルプサービスについては,現在早朝,夕方等の派遣時間帯の拡充と,土,日曜日等への派遣日の拡大を年度内に実施すべく,新たな派遣体制のあり方について具体的な検討を行っているところでございます。

 高齢化や核家族化が進展している中で,ホームヘルプサービス事業に対するニーズはますます多様化することが予測されることから,今後とも派遣体制の整備,ホームヘルパーの増員,サービス内容の充実等市民ニーズにこたえていくことを基本として事業の拡充に努めてまいりたいと考えております。

 また,ホームヘルパーの養成や登録ヘルパーの増員は,マンパワーの確保という側面だけでなく,市民参加の福祉社会をつくっていくという側面でも大変重要であると考えており,その支援に努めてまいりたいと考えております。

 次は,ホームヘルパーの感染症対策についてのお尋ねでございます。

 ホームヘルプサービス実施の際の感染症への対応策としては,ホームヘルパーに対して感染症予防対策マニュアルの配付,また医師等を講師に感染症に関する知識,予防対策などの研修を実施してまいりましたが,利用者の健康状態を把握し,必要に応じて手袋,マスクの使用,手指の消毒などの衛生習慣に注意することにより,一般的に対応できるとされておりますので,今後もいたずらに恐れることなく,かつ細心の注意も払いながら,日常的な感染予防対策の励行に努めてまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎経済局長(山本宏君) 築城400年の駐車場対策として三野浄水場,西部公園用地を利用してはどうか,また駐車場について市はどのように考えているのかとの御質問でございます。

 本市の観光バス駐車場といたしましては,後楽園駐車場,岡山駅前の観光バス駐車場,烏城公園駐車場などの公営駐車場のほか,民営の駐車場が1カ所ありますが,築城400年に来られる観光客を想定した観光バスのスペースとしては必ずしも十分なものとはいいがたい状況にあります。今後,御提案いただきました用地を含め,利用適地についての実地調査を行い,混雑対策を講じてまいりたいと考えております。

 次に,岡山にも80メートルぐらいの桃太郎の銅像をつくったらどうかとの御質問でございますが,観光岡山を全国に情報発信していくためには新しい発想で観光資源を開発していくことが重要であります。また,観光客の滞在機能や回遊機能を高めるためには飲食,土産物,駐車場等のサービスがあわせて提供できる観光拠点施設の整備が重要となっております。

 観光拠点の整備につきましては,御提案の桃太郎の銅像も含め,その整備手法,資金面,施設の管理運営方法等種々の観点から検討してまいりたいと考えております。

 岡山市が行うイベントなどの際には地元業者,コンサルタントを育成,活用することが大事であるとのお尋ねでございます。

 工事やイベント,コンサルタント業務を委託する際,地場企業の活性化,地元事情に精通していることや人材の育成という観点から,可能な限り地元業者の活用を図っているところでございます。

 しかしながら,特別なノウハウが要求されるものや,事業規模の大きいもの等につきましては,市外の業者に発注するケースもございます。平成8年度においては,市外業者に発注をしていたイベントについて市内の業者に変更したものもございます。施行業者との十分な協議や,施行経験を積み重ねることによって技術力が向上し,よりよいものができ上がるとともに,業者も育成されているものと考えているところであり,今後ともこうした観点に立って地元業者の育成,活用を図ってまいりたいと考えております。

 以上でございます。

     〔20番吉本喜一君登壇〕



◆20番(吉本喜一君) 私は,観光関係について私の要望を述べさせていただきます。

 観光岡山で売るためには,私は旅行業の経験者として,次の要望をしておきます。

 1,どうすれば岡山に多くのお客様に来ていただくことができるか。

 2,チボリ公園,大原美術館,瀬戸大橋,吉備路,岡山城,後楽園の観光モデルコースの作成。

 3,大原美術館,チボリ公園,岡山城,後楽園の共通入場券の作成。

 岡山市を滞在型観光地にするため,周辺観光地と連携をとりながらハード,ソフト両面においてさらなる充実が急務であります。

 ハード面では,観光バス駐車場の整備や運用方式の改善,岡山駅前,岡山城,後楽園,案内板表示の充実,岡山市内定期観光バス。

 ソフト面では,ボランティアガイドの養成,ウェルカムガイドブックの作成,郷土料理の開発,特産品の通信販売検討,JRとバス,電車の1日フリーパス券の検討。

 本市の財政に対する批判については,質問,御意見がいろいろな方からございます。私は,岡山市の活性化は観光事業を発展させ,多くのお客様に来ていただくことが最も重要なことであるということを要望いたしまして,私の質問を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手)



○議長(花岡薫君) 答弁よろしいですか。

 しばらく休憩いたします。

      午後2時41分休憩

      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

      午後3時12分開議



○議長(花岡薫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

 次は,順序に従いまして高津議員。

     〔27番高津利明君登壇,拍手〕



◆27番(高津利明君) いよいよ私が最後でございます。

 トリというのにはおこがましいんでございますけれども,相撲でいえば千秋楽,「この一番に」と,こういうことになると思いますが,皆さん方の太刀を,立派なのをいただいて,おさめてみたいと思いますが,関心がある行政ほどですね,だれもが関心を持っている。関心を持っているだけに重複が多いと,こうなるんでございますが,私も30名の皆さん方の御質問を聞きますと,かなりダブった部分もございますけれども,多少自分がつくった質問よりは少しずつずれとるところもございますので,重複を避けながらとは言いたいんですが,やむを得ないところもございますので,どうぞよろしくお願いを申し上げておきたいと思います。

 まず,私はいろいろな壇上に立たさせてもらって檄を飛ばさせていただいておりますが,その成果が上がっておるものも結構ございます。そういった立場でお礼も申し上げとかなきゃいけんと思います。

 田中先輩議員も言われましたが,城東台の浮田小学校の分離校の問題,あるいは私の身近でもございますが,西大寺ふれあいセンター,この8月8日がオープンというふうに伺っておりますし,そしてさらに西大寺中学校の校庭が着工して,今竣工前でございます。

 そしてさらに,神崎山の運動公園,これも実は皆さん方,私は昭和62年に最初に出た折に,当時は松本市長さんでございましたが,神崎山は運動公園にするということでの確約をいただいて,今やっとその勇姿をあらわしておるというのが現実でございます。お願いしても10年かかるというふうな気持ちもいたしておりますが,息の長い目で行政に携わっていかなきゃいけないのかなというふうに思っておるところでございます。

 私は,この議会でですね,安心と安全をキーワードにして当局に触れてみたいと思います。

 市長が市民に対して安心と安全を持って行政評価を示すことができたならば,すなわち最小の経費で最大のサービスが供給できた,そういうことになります。これがまさに最大の奉仕ができたということになるのであります。信用と信頼が大事だということです。それが市長の人気度になってくるわけでございます。いつかアンケートもとっていただけたらいいかなというふうに思っておりますが,安宅丸の船長,市長さん,しっかりとした羅針盤を見きわめて,航海は安全ですか。62万人の市民は安心してかじ取りを任されておりますか。自問自答してみていただきたいと思います。

 では,早速でございますが,通告にしたがって総合計画と総合支所について触れてみたいと思いますが,この項,本当に皆さん方大勢の質問もございましたが,また私は角度を変えて触れてみたいと思います。

 岡山市第四次総合計画策定に関しては,安宅市政が本当に実力を発揮できるまたとないチャンスであります。本市の市政史上に残る輝かしい総合計画であります。それだけに重みがあると同時に,責任の重大さが加わるのであります。当面する3カ年の実施計画,平成7年,8年,9年,グリーンライフ岡山の創造とあわせて本市は中核市となり,全国12市が中核市連絡会を設立し,中核市制度の充実強化を図りたいと述べられたのであります。

 さらに,地方分権推進委員会の審議の動向も注視する。そのような状況下にあって行財政改革,平成8年,9年,10年,3カ年を基本計画年度として地域割審議会の答申を尊重していきたい。総合支所の具体的な設置場所,組織,配置人員,財政計画,総合支所の機能を補完する連絡所の配置等について検討するため,総合支所整備推進委員会を設置して具体的な検討を開始したと報告されたのであります。

 また,新たな総合計画の策定に向けて,「新しい総合計画と総合支所について市民と語る会」を,何度も聞いておりますが,7月の2日から9月の2日まで計33回,中学校区で開催したいと言われております。

 実に多くの重要な政策課題を含んでおります。テーブルの上に数多くのボリュームのあるメニューが並んでおるわけであります。消化不良を起こさなけばいいがなという心配をいたしておるのでございます。

 さて,市民と語る前に,本6月議会で真摯に議論を深めておくのも重要な意味があると思われます。

 そこで,以下数点お伺いをいたします。

 まず,現在第三次総合計画が進行中でございます。あと2カ年を残しておるわけでございますが,今日までの全般的な実績と評価についての御感想をお聞きしたいと思います。

 2点目として,西大寺地域の整備について,いろいろたくさんあるわけですが,その中の実績と評価はいかがでございましたでしょうか。

 3点目として,芥子山公園の整備について,この実績と評価はいかがでございますか。

 次に,総合計画面から見た,いわゆる第四次総合計画についてどのような考え方で臨まれるのか,その辺について触れてみたいと思います。

 21世紀を目指す都市施策の中の一部ではありますが,「語る会」に臨むに当たり,市長の基本的なシンクタンクについてお伺いをしてみたいと思います。

 以下8点程度について,市民から問われたらどのように答えるんであろうかなという角度で触れてみたいと思います。

 幹線道路網の中,特に竹田・升田線について平成17年度,第60回国民体育大会に向けての幹線道路はどうなるのか。

 次の問題に出ておりますけれども,再度触れてみたいと思いますが,中・外環状線について年次計画をつくって少しでも前進さす,いろいろな戦略と施策についてお伺いをしておきたいと思います。

 JRの宇野線の立体化,これも出ておりますけれども,こういった問題が「語る会」に出たらどう答えるのかという意味でお聞きしとるわけですが,岡山西バイパス,あるいは新交通システムについて,伯・備・讃・土の連携強化策についての考え方,もちろん伯備線,吉備線,備讃線とか,あるいは高知の土讃線,こういった意味での連携強化についての考え方でございます。

 情報通信関連でインターネットの事業参入はどのように考えていかれようとしておるのか。

 そして最後,瀬戸内湾岸ドライブウエー構想は浮いたり消えたりいたしておりますが,この第四次総合計画ではどのような位置づけで臨まれようとしておるのか,お伺いをしておきたいと思います。

 次に,総合支所についてでございますが,総合支所,本当に皆さん方いろいろ出ておりますので,きょうの新聞にもですね,そのエキスがばしっと書かれておりますので,もうこれは動かすことができないのかなという気もいたしておりますけれども,再度この中に包含しております問題について2点ほど触れてみたいと思います。

 総合支所整備推進委員会なるものの具体的内容についてお伺いをしておきたいと思います。

 スケジュールとか人員,組織図,あるいは権能等についてお伺いをいたします。

 2点目として,総合支所6カ所の具体的設置場所はどのような手法で決めようとしておるのか。

 次,市民意識調査からということに移らせていただきますが,市民が日々の生活にゆとりと潤いを実感し,住んでよかったと思えるような地域社会は何かと市民に問いかけたのが,すなわち市民意識調査としてアンケート実施したところであります。設問の内容が平成5年,平成7年度と画一ではないのでとらまえにくいのですが,そのアンケートの中から多岐にわたり,多面的な市民意識が内蔵されておりますが,その中から数点に絞ってお伺いをしてみたいと思います。

 その1が公園についてであります。平成7年度のアンケートで,どなたかの議員も言われましたが,岡山市に欲しい施設はとの設問に対して,第1位がやっぱり公園が欲しいと答えたのが25.3%で,実に4人に1人が公園施設を望んでいるのであります。

 また,岡山市内で一番好きな場所はとの設問では,後楽園が好きな場所と答えたのが29%と,さらに旭川べり,西川緑道公園,総合公園等を合わせると12.4%で,合計すると実に41.4%の人が緑に包まれた自然に近い空間が好きですと答えておるわけであります。行政施策の優先度の中では,1位が下水道の整備で31.9%,これは目標を掲げるとともに現在進行中でございますけれども,2位が公園,緑地の整備で23.4%であります。アンケートとはいえ,市民の最大公約数を反映しており,市民ニーズには責任を持ってこたえなければなりません。そして,この期待にこたえるのが行政としての責務であります。

 そこで,以下数点お伺いをいたします。

 1,公園の建設が過年度にわたってどれだけ増加したのか,箇所数と面積についてお知らせください。平成5年,6年,7年,3カ年で結構でございます。

 2,市民1人当たりの公園面積,現在6.9平米を平成12年度末までに10平米に達成する目標値を掲げられております。その達成は可能でございますか。

 また,公園の種別としては,街区,近隣,地区,総合,運動等がありますが,目標数値に向けての取り組みをお聞かせください。

 次に,平成元年3月に策定した岡山市公園整備基本計画では,位置づけが250メーターエリアの基準で短期・中期・長期計画とされております。計画区域以外でも早急に公園を望む地区があります。

 また,2,500平米以上を対象としているが,面積を小さくしてもよい,多くの公園をつくるよう見直しをする考え方はございませんか。

 この項最後でございますが,各種公園内を多目的に使用されているのですが,防火水槽設置についての年次計画はどのようにされておりますか,お伺いをします。

 次に,トイレのあり方についてということでございますが,大事な問題でございますので,触れてみたいと思います。

 今,本市は放置自転車,放置自動車と,さらにポイ捨て条例等環境美化について御努力をされております。本件は,環境衛生面から見たトイレについてお伺いをいたします。

 まず,現状のトイレについてそれぞれの施設箇所数と,その管理について実態を把握しておられますか。公園にあるトイレ,公衆としてのトイレ,あるいは西川緑道,烏城公園,身近なところでは向洲公園内,芥子山山頂,あるいは古都南方の広場,山田グリーンパークなど,貝殻山等々にもたくさんありますが,そういった意味での管理運営についての御所見をお伺いします。

 2点目として,近年のアウトドア派に対するトイレについてでございます。特にベイエリア──湾岸地域にトイレ新設を望む声があります。例えば,ベイエリアでございますので,宝伝,久々井,九幡,このあたりでございます。ぜひ何とかしてほしいというふうに思っておるところでございます。

 3点目として,多岐部局にかかわるトイレ事業なので,この際一括して管理する窓口は考えられないか。

 以上3点をお伺いしておきます。

 次に,保育園についてでございます。

 まず,国において平成7年度から10年の間に社会全体での子育て支援策が総合的,計画的に推進され,4省合意による,文部,厚生,労働,建設,いわゆるエンゼルプランが策定されたのであります。特に最初の5カ年については,3省大臣合意による,大蔵,厚生,自治,当面の保育対策等を推進するための基本的な考え方,すなわち緊急保育対策等5カ年事業であります。これに基づき低年齢児童保育の待機の解消や延長保育の拡大等が重要な課題となっております。現在,岡山市にあっては,「健やかに子どもを生み育てる環境づくりへの提言」がなされております。この内容は,働きやすい環境づくり,子供の健やかな成長を図るための環境づくり,家庭や子育てのあり方についての意識啓発,基本的な対応については現在進行中だと伺っております。

 そしてさらに,総合的に,かつ具体的な施策として「おかやま子どもプラン21」(仮称)に向けての提言としてまとめられているのであります。

 以下,保育事業の現状と将来に向けての具体的計画,考え方についてお伺いをいたします。

 1,平成7年度末,現時点での就学前児童比率はどのような傾向値をたどっておりますか。平成5年度,6年度,7年度,3カ年間に限ってお知らせをお願いします。

 2点目,少子化の原因をよく見きわめ,その対策を具現化するのが行政施策であると思います。そこで少子化の原因をどのようにとらまえていらっしゃいますか。

 3点目,保育園,幼稚園の整備と充実についてでございます。資料によりますと,一応定員充足率は満たされておりますが,ほとんどの小学校区内には保育園がありますが,小学校区内に保育園がない所が20カ所あると伺っております。保育園の整備と充実についてお伺いをいたします。

 乳児保育の充実について。市立保育園と私立保育園の運営にかなりの相違点がございます。以下数点,その相違点について触れてみますと,まずゼロ歳児保育実施率と受け入れ月齢の拡大についてでございますが,市立,いわゆる公立では90.7%は実施をしておるし,月齢の方は約6カ月以上をしておる。ところが,私立の方ではゼロ歳児の保育は100%でございます。そして,受け入れ月齢の拡大では,43日目から既に入れてくださっとんですね。

 次,延長保育の実施率について調べてみますと,市立,公立は実はゼロです。私立が31.8%,延長保育を実施していただいとるということになっております。

 次に,主任保母についてでございますが,公立,いわゆる市立ではありますけれども,私立はない。事務職員の設置についてでございますが,60名程度のところでもですね,事務職員の設置は,いわゆる市立はですね,あるわけです。それは役所がやっとるからあるんです。ところが,私立ではない。

 例えば,牛乳を支給します。公的支援は市立ではあります。私立では1人当たり10円,これまた平準化できないものかなと。

 さらに,延長保育をすれば週40時間を保障する保母要員を要求されておるわけです。したがって,公立,市立には不要ではございますが,私立には要求されとると。

 以上のようなことから,市立保育園と私立保育園が歴史的背景と社会的経緯を経て今日現存しておりますが,今日の少子化社会を見るとき,何としても平準化が図られないものか,その点をお伺いいたします。

 次に,児童手当についてお伺いをいたします。

 1子,2子,3子とそれぞれ児童手当が支給されておりますが,所得制限によって支給されない児童もあります。当然といえば当然かもしれませんが,その理由についてお伺いをしたい。

 この子供,だれか言われた,子供は国の宝です。手当があろうとなかろうと,これからの社会を支えてくれるのは,これからの子供でございます。そういった意味での理由についてお伺いをしたいし,なお現在支給されている児童数,何人ぐらいで,金額はどの程度か,あるいは支給されてない児童数は約何人で,仮に支給するとすればどの程度になるものか。

 6番目に,ファミリーサポート事業についてお伺いをしてみたいと思います。

 この件,今,発足して間もなしでございますので,その後どのようになっておりますか,経過と実績をお示しください。

 さらに,問題点等があればお伺いをしておきたいと思います。

 食中毒についてでございます。どなたも言われておるわけですが,関心があるだけに,違った角度で触れてみたいと思います。

 けさの新聞を見ますと,オウム真理教か食中毒か,大きな内容でございます。そういった意味で,今議会では多くの議員がこの問題について触れられております。県議会においても,異例の通達まで出したと言われておりますが,新聞報道によりますと,邑久町の集団食中毒から始まり,広島の東城町,新見市,岡山市内にも発生,中でも邑久町では児童2人が死亡という悲しい出来事であります。病原性大腸菌O−157は毒性が強いと言われております。身近なところでの出来事であり,事が感染病であるだけに,市民にとっては不安でなりません。再発防止と予防に資する観点から,重複を避けながら御質問をさせてもらいます。

 そこで,特に学校給食の実態に触れながら,お伺いをしてみたいと思います。

 先般どなたか,学校の給食方式には自校方式とセンター方式の2通りあるというふうに言われておりますが,そのとおりでございます。自校方式は何校で,センター方式は何カ所で,おのおの何千食分の調理をしていらっしゃいますかとお聞きしたら,先ほど3,300食というのは伺ったところでございます。

 2点目として,給食センター方式で調理して,最終校まで配食が終了する間についてお伺いをしたいわけでございます。

 調理が一番早い時間にできるのは何時ごろで,配送車に乗せていくのはだれが,どのようにして荷積みをしていくのですか。配送車が一番早い学校に持っていく時間は何時ごろでございますか。受け取る側の学校では,だれが,どのようにして,どこに置くのですか,また配膳はだれがするのですか。

 ほとんど冷え切ってしまった状態で食事するには,本当に悪条件が重なっておりますが,一番長い時間は何時間かかっておるのか。

 次に,配送車についてお伺いをいたしますが,食品衛生上問題はないかどうか。特に保温車,保冷車,この装備はしているのかどうか。

 学校給食栄養士について伺います。栄養士としての仕事の位置づけは,またどのような権能を持たせておるのか。

 5点目として,食品衛生責任者はだれか,公示はしているのか。

 6点目,保健所としての指導はあるのか,また定期的巡回指導はあるのか。

 7,保健体育課,学校給食係でございますが,これの指導はあるのか,また定期的指導はあるのかどうか。

 8点目として,園児,児童に対する衛生指導,この管理はどのようにされておりますか。食前の手洗い,もちろんトイレ後の手洗い等々の指導についてでございます。

 次に,設備面から見た改善策はないか。今回は特に焼きむらがあったんではないかということでございますが,これについて防止策の中で食品内部の検温器などどうなのか。

 それから,先ほど残飯処理について言われましたが,全く同感でございます。残飯処理について,一般家庭の可燃ごみと一緒に収集されるそうです。かなりの重い量であり,ひどい悪臭源となっております。そこで,脱水,乾燥,粉砕,固形化する機械設備をぜひ取りつけてほしいと思います。御所見をお伺いします。

 残飯量は,学校によりかなり差があるようです。給食指導も教育の一環でございます。御指導はいかがされておりますか,お伺いをいたします。

 最後に,農業振興対策についてです。

 21世紀農業の確立に向けた新農政の展開であり,先進的な経営体の育成と生産性の向上を柱とする地域農業の確立が重要な課題となっております。農地の有効利用を通じて地域農業,農村の活性化を図る必要があります。

 さてそこで,過年度実施した農山漁村,女性,高齢者生きがい対策事業と,ふるさと特産物生産振興事業についてお伺いをいたします。

 まず,農山漁村,女性,高齢者生きがい対策事業とは何でございますか。

 これは平成3年度,岡山市が事業主体となってマシジミの養殖実証をした施設でございます。これを実は門前,下阿知,長沼,この3カ所で実施したのであります。その後の経過,結果についてお伺いをしてみたいと思いますし,あわせて事業の目的,事業費を含めて,現在なお継続をしていらっしゃいますか,お伺いをいたします。

 2点目に,九幡漁協に対してヒラメの稚魚放流事業についても年度別実績と,その後の経過,結果をお知らせください。

 3点目に,ふるさと特産物生産振興事業とはですね,マツタケ,ホンシメジの生産であります。過年度にわたっての委託料と生産量についてお伺いをいたします。

 今後も委託料を出して継続していくのかどうか。あるいは,生産者側の組織はどのような意向を持っておるのか,今後の方策についてもお伺いをしておきたいと思います。

 最後に,農業振興対策の一つでありましたクラインガルテンについて触れてみたいと思います。

 牧山クラインガルテンは,岡山市に誕生した我が国最大級,7.12ヘクタールの新しいタイプの市民農園であります。農業の活性化を図るため,快適な生活環境の整備,都市住民との触れ合いの場となり,明るく豊かな地域づくりとなっているのであります。事業費を約10億円かけての施設であり,難産の末にでき上がったクラインガルテンであるだけに,立派な農園ができ上がっております。まずは,私は称賛を送っておきたいと思います。関係者の皆様方に,その労を多としておきたいと思います。

 そこで,以下数点についてお伺いをいたします。

 1,ラウべ付農園150平米,うちラウベが10平米でございますが,これが91区画,普通農園が50平米でございますが,357区画,リフレッシュ農園500平米,24区画,プランター農園4平米,12区画であります。各募集実績はどうなっておるか,未実績の箇所はどうするのか,地元の人たちの評価はどうであるか,耕作の人たちはどう評価しているのか,まとめてお伺いをいたします。

 2点目として,ラウベ付農園の日中の長い暑い季節,または日の短い寒い季節にはエアコン等が必要と思われるが,また動力源や熱源が必要であるとき,電力供給が要ると思うが。

 3点目として,すばらしい施設であるだけに,特にお願いしたい。それは汽車の車窓からよく見えるように看板,掲示板を取りつけて,市外,県外の人に絶好のPRとなるよう,ぜひ一考をお願いする次第でございます。

 最後,すべて貸し出しできた場合,次なる候補地を考えてみてはどうか。

 以上で終わりますが,さわやかな質問とさせていただき,最後のトリとさせていただきたいので,再質問のないように御答弁をお願いして,あと1分ほどでございます。終わります。(拍手)



○議長(花岡薫君) 当局の答弁を求めます。

     〔市長安宅敬祐君登壇〕



◎市長(安宅敬祐君) 高津議員の個人質問に対しまして御答弁申し上げます。

 総合計画の改定に関しまして幾つかの主要な点を上げられまして,それに対する市長の基本的なスタンスというか,考え方についての御質問がございました。

 この「市民と語る会」において,総合計画につきましては,市民の方々から日常生活における率直な意見や感想を含め,幅広く御意見を伺うことにしておりますが,「市民と語る会」を実効性のある有意義なものにしていくためには,総合計画策定の基本的な考え方と,お聞きしたい事項をあらかじめ説明することが必要であると考えておりまして,市民の方々から今後の都市づくりに向けての建設的な御提案をいただけることと期待しているところであります。

 したがいまして,市民の方々との質疑応答に当たりましては,いろいろな御意見や御質問があるとは思いますが,基本的には重要と考えられる施策を中心に現状や課題を説明させていただくといったスタンスで対応してまいりたいと考えております。

 そして,高津議員が市民の立場で例示として示された施策につきましては,いずれも将来に向けての重要な課題でありまして,「市民と語る会」でお答えするとすれば,それに臨む考えということでありますが,竹田・升田線などの国体主会場への交通アクセスにつきましては,区域決定後,国,県等関係機関と協議の上,具体化する方針であります。

 それから,中・外環状線の計画的な整備促進,あるいはJR宇野線の大元駅付近連続立体交差事業,岡山西バイパスの整備,さらには新交通システムの導入につきましては,都市交通の円滑化,あるいは21世紀を展望した新しい交通ネットワークを構築する上で重要な課題であり,その実現のためには市として積極的に取り組みますとともに,国,県等の事業に対しては早期整備の働きかけが必要であると考えております。

 それから,伯・備・讃・土の連携強化,あるいはインターネット事業につきましては,広域高速交通網の整備や高度情報化の進展を背景に,現在島根,鳥取,岡山,香川,高知の都市間連携に向けての組織づくりを進めておることや,あるいはマルチメディア社会に向けての高度情報化指針の策定に取り組んでおりまして,今後とも一層の推進が必要となっておるということでございます。

 それから,瀬戸内海湾岸ドライブウエー構想につきましては,県を初め関係市町村,あるいは商工会議所等が一体となって取り組んでおりまして,広域観光,地域振興,活性化の視点から,今後とも重要な課題であるということを述べたいと考えております。

 そういうようなことを申し述べさせていただき,また一方,市民の方々からは今後の都市づくりのあり方等について積極的な御意見,御提言をいただきたいと考えております。

 次に,保育園の整備と充実についてのお尋ねでございますが,定員の充足率は満たしているが,保育園のない小学校区があるが,その整備と充実についての考えということでございますが,御指摘のとおり保育園のない小学校区もありまして,その中には保育需要の高い小学校区もございます。当面,近隣地区において定員増の可能な保育園に協力をお願いするとともに,全体として少子化傾向が続くことが予想される中ではありますが,地域におけるニーズも踏まえながら,民間保育園助長の観点から,まずは民間保育園の創設等の支援に努めてまいりたいと考えております。

 次に,牧山クラインガルテンの入園率等についてでございますが,入園率につきましては,議員の御指摘のラウベ付農園につきましては,91区画については,これは100%,それから普通農園が357区画中,248区画で69.5%,市民団体等で利用するリフレッシュ農園が24区画中,3区画で12.5%,車いすでの農作業が可能なプランター農園が12区画中,2区画で16.7%となっております。空き区画につきましては,継続的に募集のPRを行っておりまして,普通農園については問い合わせもあり,今後の入園が期待されます。

 リフレッシュ農園につきましては,3月から4月にかけて団体や企業への働きかけを行ったところでありまして,現在も各般の機会をとらえ,こうした取り組みを続けているところでございます。

 地元の人たちからは地域の活性化に役立つとして非常に歓迎していただいておりまして,今後収穫祭,あるいは栽培指導,農園コンテストなど入園者と地元が交流を進める動きなども見られるところでございます。

 また,利用者からは山間の静かな環境や,自然豊かな土地での農作業の体験が大変楽しいとして好評をいただいているところでございます。

 なお,その他の御質問につきましては,担当局長,参与から順次御答弁させていただきます。



◎総務局長(菱川公資君) 市民意識調査のうち保育園に関連をいたしまして,ファミリーサポート事業の経過なり問題点ということでございますが,ファミリーサポート事業につきましては,5月末現在で提供会員が78名,依頼会員が122名,両方会員が28名,合計228名となっております。

 また,平成8年1月に開始をいたしました相互援助活動,いわゆる利用件数でございますが,延べ218件となっております。

 依頼会員と提供会員の連絡調整は,ファミリーサポートセンターのアドバイザーが行っておりますけれども,緊急の場合にも対応できるように会員の中から5名の地区リーダーを選任をいたしまして,調整をお願いいたしております。

 今後の課題といたしましては,依頼会員の多様なニーズに対応していくために,各地域にバランスよく会員をふやしていくとともに,今までにない新しい形の育児支援といたしまして,この事業の啓発に努めてまいりたいと考えております。

 また,継続的に研修会,交流会等を開催することによりまして,会員同士のネットワークづくりを推進してまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎保健福祉局長(角田誠君) 保育園に関連いたします一連の御質問にお答えを申し上げます。

 現時点での就学前児童の比率についてのお尋ねでございます。

 本市の就学前児童数は,平成5年4月において3万8,702人で,対人口比率が6.49%となっており,同じく平成6年4月が3万8,082人で6.35%,平成7年4月が3万8,065人で6.31%となっており,就学前児童数及び対人口比率とも逓減傾向を示しております。

 次に,少子化の原因をどのようにとらまえているのかとのお尋ねでございます。

 少子化の原因は出生率の低下であり,その理由は未婚者がふえたこと,既婚者においても子供の数が減ったことであり,特に最近の出生率の低下は,20歳代の女性の未婚率の著しい上昇にあると考えられます。そのような社会的背景としては,女性の職場進出と,それに伴う子育てと仕事の両立の難しさ,育児に対する経済的,肉体的負担感の増大,教育費等子育てコストの増大などにより結婚,育児に対する不安感,負担感が増大しているのに対し,女性の経済力の向上と,独身生活の楽しさが増大してきたことなどが指摘されております。

 次に,公立保育園と私立保育園との相違点がある,平準化を図れということでの一連のお尋ねでございます。

 まず,受け入れ月齢の拡大はどのように考えているのか。ゼロ歳児保育について公立保育園をさらに拡大できないかとのお尋ねでございます。

 現在,私立保育園においては,乳児保育を初めとする特別保育事業を積極的に推進していただき,本市の保育行政に多大の貢献をいただいているところでございます。公立保育園で乳児保育を実施していない園は4園ありますが,その主な理由は,乳児保育のための施設が不十分なためであり,今後可能な園から施設整備を行い,乳児保育を実施していきたいと考えております。

 乳児の受け入れ月齢については,公立の保育園は基本的に6カ月からとしておりますが,これは半年間の母子の密接な関係が乳児の健全な育成上重要と考えてきたためでありますが,今後ニーズの動向,育児休業の定着状況,実施体制のあり方等を踏まえながら研究してまいりたいと考えております。

 次に,延長保育について市立は全くしないつもりか。それからもう一点,私立保育園では延長保育を行っているが,週40時間労働を保障する保母が必要となる,増員について助成増額の要望あるがというお尋ねでございます。

 公立保育園の延長保育については,今後立地条件,保育需要等を勘案しながら,導入に向けて検討してまいりたいと考えております。

 私立保育園に対しましては,労働時間短縮のための経費を配慮して,措置費を支出しておりますが,市としてはその措置費のほかに特別委託料として一定額を助成しており,その増額については今後とも引き続き努力してまいりたいと考えております。

 次に,主任保母の配置でございます。

 主任保母については,公立保育園では一定規模以上の園に配置しております。私立保育園でも約60%の園に主任保母が配置されております。措置費の算定上は主任保母1名の人件費が含まれておりますが,主任保母を配置するか,しないかは施設運営上の問題でございまして,園によってそれぞれ事情も異なると考えられますので,一律に主任保母の配置を求めるような指導は困難であると考えております。

 次に,事務職員の配置をというお尋ねでございます。

 私立保育園の事務職員の雇い上げ費につきましては,平成7年度までは定員61人以上の保育園を対象として,措置費の中で算定されておりましたが,今年度から全園を対象に算定されるように改善されましたので,事務員の配置については各園の事情の中で適宜お取り組みをお願いしたいと考えております。

 次に,私立保育園における牛乳に関するお尋ねでございます。

 私立保育園の給食費は措置費の中で算定されておりますが,牛乳代につきましては3歳以上児については単価の低いスキムミルクが算定根拠とされていたため,年齢にかかわらず牛乳が飲めるようにする目的で平成6年度から牛乳との差額分を補てんするため,1本当たり10円の補助金を交付することとしたものでありますが,今後とも実情にあわせて支援の充実に努めてまいりたいと考えております。

 最後に,児童手当についての一連のお尋ねでございます。

 児童手当は,児童手当法に基づき支給されているものであり,児童を養育している人に手当を支給することにより,家庭における生活の安定と次代の社会を担う児童の健全な育成及び資質の向上を図ることを目的としており,具体的には3歳未満の児童を養育している人で,前年の所得が一定額を超えない人につき,第1子,第2子については月額5,000円,第3子以降については月額1万円がそれぞれ支給されます。

 所得制限が設けられた理由については,児童手当は児童養育費の負担が重い者に対して現金給付を行うことを通じて,所期の目的を達成しようとするものであり,そのような給付を受けるべき必要性や効用が比較的に薄いと考えられる所得階層については,児童手当の支給を行わないこととしたものでございます。

 また,支給対象児童数は,平成7年度末で1万2,485人,金額にして8億2,843万円であり,また支給対象外児童数は,推定ではございますが,約7,000人,金額にして5億円弱となっております。

 以上でございます。



◎環境事業局長(有森恭江君) トイレのあり方について,1点のお答えをさせていただきます。

 トイレ事業の一括管理をする窓口は考えられないかとのお尋ねでございますが,公衆トイレの整備は町のグレードアップにもつながります。本市においても,これまでの臭い,汚い,暗い,怖いのいわゆる4Kのイメージを払拭するため,清潔で明るく使いやすい公衆トイレの整備に努めております。市内の公衆トイレの大半は,それぞれの施設に附帯して設置されており,そのため施設と一体の管理が望ましいと考えておりますので,今後ともそれぞれの所管部署で日ごろのきめ細かな維持管理に努めてまいります。

 以上でございます。



◎経済局長(山本宏君) 農業振興対策についての御質問のうち,まずマシジミ養殖実証事業の事業目的,経過,結果及び事業費についてのお尋ねでございます。

 マシジミ養殖実証事業につきましては,転作田の有効活用を目的として県水産試験場の指導のもと,200万円の事業費により平成3年度から西大寺長沼地区等3カ所,計580平方メートルの水田にポンプ及び水路からなる養殖施設を設置し,1カ所20キログラムの母貝を放流し,2カ年にわたる養殖実証事業を行ったところでございます。

 しかしながら,稚貝の発生は見られましたが,養殖用水の流速の調整が難しく,出荷できる大きさまで成長する貝が非常に少なかったこと,養殖用水を補うためのポンプの運転経費がかさみ,採算性に問題があったことなどから,地元においても継続は無理と判断し,3地区とも平成7年度までに試験事業を中止いたしております。

 次に,ヒラメの稚魚放流事業についてでございますが,沿岸漁業による漁獲量が年々減少していく中で,稚魚の放流事業は非常に重要であります。ヒラメの稚魚放流事業につきましては,岡山市水産協会と児島湾漁業振興協会が九幡漁協で生産された稚魚を放流しており,その実績はあわせて,平成5年度7,000尾,6年度3万尾,7年度2万6,000尾となっており,その結果として,昭和55年当時ほとんどなかったヒラメの漁獲高が,近年は2トン前後までふえてきております。

 次に,マツタケ,ホンシメジの生産振興についての御質問でございます。

 マツタケにつきましては,アカマツ林の手入れ不足等により発生が激減したことから,足守地区掛畑地内のアカマツ林20ヘクタールについて,昭和59年度から平成7年度まで1,800万円余の事業費により不要木の伐採,下草刈り,松葉の除去等の整備を行い,さらに発生を促すためマツタケの菌を移植するなどの事業を行っており,平成8年度につきましても委託料20万5,000円を予算計上しております。これらにより,足守を中心として平成5年1,434キログラム,6年393キログラム,7年711キログラムの収穫を見ております。

 マツタケの生産振興につきましては,地元生産者組織からの強い要望があり,また岡山市の特産物育成の観点から,今後とも継続してまいりたいと考えております。

 ホンシメジにつきましても,マツタケと同じ地区において平成元年度から平成7年度まで,94万円の事業費により菌の移植等の事業を行っており,平成8年度につきましても委託料14万5,000円を予算計上しているところでありますが,いまだ期待した成果が得られない状況でございます。

 平成9年度以降の事業の継続につきましては,地元の意向も踏まえ検討してまいりたいと考えております。

 次に,牧山クラインガルテンについての御質問のうち,ラウベ付農園でエアコン等の電力の供給が必要ではないかとの御質問でございます。

 ラウベは,農機具や資材を保管したり,日中農作業の合間に休憩する場として整備したものでございます。利用者の方々が農作業の終了後にくつろぐための施設といたしましては管理棟を設けており,談話室にはエアコンを設置しているほか,汗を流すためのシャワーも設置しているところでございます。それらの施設を利用していただきたいと思います。

 PRのためJR津山線の車窓からよく見えるような大きな看板を設置したらどうかとの御質問でございます。

 JR津山線沿いに看板を設置することは,全国最大級である岡山市クラインガルテンを他市町村や他県の方々に広く紹介することにより,岡山市のイメージアップにも役立つものと考えております。また,利用者の増加にも役立つことも考えられます。したがいまして,今後PRの方法について検討してまいりたいと考えております。

 次の候補地を考えているのかとの御質問でございます。

 本市が初めて主体的に取り組んだ大規模な市民農園である牧山クラインガルテンは,本年度より運営を開始したところであり,利用の実態,管理運営の状況等を見きわめた上で,今後の事業実施につきましても検討してまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎都市整備局長(小塚雅史君) 高津議員の御質問のうち,市民意識調査に関係するものについてお答えをさせていただきます。

 まず,公園についてということで,公園の建設が過年度,具体的には平成5年度から7年度にわたりましてどれだけ増加したか,その箇所数と面積についての御質問でございます。

 平成5年度から平成7年度までの公園の整備状況につきましては,平成5年度におきまして高松城址公園等4カ所で11.3ヘクタール,平成6年度におきましては百間川緑地等2カ所で2.8ヘクタール,平成7年度におきましては近水公園,山田グリーンパーク等9カ所で17.5ヘクタール,合計15カ所,31.6ヘクタールの整備を行いまして,市民に利用をしていただいているところでございます。

 次に,同じく公園についてで,市民1人の公園面積,現在6.9平方メートルを平成12年度末までに10平米にする目標値,これが達成が可能かということと,また公園の種別ごとの目標値に向けての整備の取り組みについての御質問でございます。

 岡山市における公園面積は,御質問のとおり平成8年4月1日現在で419ヘクタール整備されておりまして,市民1人当たりの公園面積は6.9平方メートルとなっております。

 また,岡山市第三次総合計画においても,平成12年度で市民1人当たり10平方メートルとすることとしております。

 現在の目標値に向けての取り組みにつきましては,まず街区公園につきましては,短期に整備するものといたしまして14公園を計画いたしまして,既に7公園,1.8ヘクタールの整備を行っております。

 また,目標を平成15年度としております中期計画で整備するものとして25公園,平成15年度以降の長期計画として61公園を計画いたしまして,全部で100公園の整備を計画しております。

 近隣公園及び地区公園につきましては,六番川水の公園,あるいは神崎山公園ほか1カ所で,31.1ヘクタール,それから総合公園といたしまして浦安総合公園ほか1カ所で25.6ヘクタール,また風致公園といたしましては操山公園の整備によりまして77.6ヘクタール,そのほかにも百間川緑地,これは計画面積としては350.4ヘクタールと非常に大きゅうございますけれども,これらの都市緑地の整備も含めまして,総計画面積497.4ヘクタールの整備を行うこととしておりますので,目標値につきましては何とか達成できるのではないかと考えているところでございます。

 次に,同じく公園に関する御質問で,平成元年3月に策定した岡山市公園整備基本計画では,位置づけが250メートルエリア等の基準で短・中・長と計画されておりますが,計画区域以外でも早急に公園を望む地区があると,また2,500平米以上を対象としているが,面積を小さくしてでも,多くの公園をつくるよう見直しする考えはないかという御質問でございます。

 街区公園の配置につきましては,1近隣住区4カ所,面積はおおむね2,500平方メートルを基本として計画しておりまして,その具体の位置につきましては,岡山市公園整備基本計画に基づきまして対象地区住民の利便性ですとか,学校施設等の代替的施設の位置及び用地取得の可能性等総合的に勘案の上決定し,先ほど申しましたとおり順次取り組んでいるところでございます。

 しかし,平素市民の方々からの要望が高い施設の一つであり,また御指摘のように市民意識調査の結果によっても身近な公園整備の要望が強く訴えられておりますので,先ほど申しました中期整備計画に上げられております25カ所の計画区域の中から,整備の緊急性や用地確保の見通しなどを考慮しまして,現整備計画を前倒しで実施してまいりたいというふうに考えております。

 あわせまして,地域の状況ですとか,用地の接道条件,形状,地形,あるいは防災条件等一定の条件が整えば公園面積要件の引き下げや,1近隣住区4カ所以上の配置などについても検討してまいりたいというふうに考えております。

 最後に,トイレに関する御質問でございます。

 公園等にありますトイレ設置箇所と,その管理について実態を把握しているかということでございます。

 現在,都市公園等──これには遊園地,ちびっ子広場も含まれますが,に設置されているトイレの箇所数は245カ所ございます。この管理につきましては,利用頻度に応じまして週4回から2週に1回の割合でそれぞれ定期的に清掃作業を行っておるわけでございます。これ以外にもパトロールですとか,あるいは市民からの通報によりまして随時清掃作業を行っているところであります。

 以上でございます。



◎参与(中村清司君) 総合計画と総合支所のお尋ねの中で,第三次総合計画実施計画,平成7年度から平成9年度までずっとございますけれども,その全般的な実績と評価並びに実施計画に位置づけられている西大寺地域及び芥子山公園の整備についてのお尋ねでございます。

 第三次総合計画実施計画,平成7年度から平成9年度の実績を投資的事業の進捗率で見ますと,内田議員の質問にお答えしましたように26.3%となっておりまして,厳しい財政状況の中で一応の成果を見ておりまして,全般的に見て,おおむね着実な進捗を見ているものと考えております。

 議員御指摘の個別の事業につきましては,犬島振興整備計画に基づく学校跡地と市有地の整備,西大寺地域再生基本計画によります元町橋,昭和橋など西川にかかる6橋の修景整備,また文化資料館周辺のポケットパークの整備や,芥子山公園の園路整備などが進められております。

 また,本年度から西大寺の町並み保存調査に取りかかっておりまして,今後これらの事業の継続実施や芥子山公園の展望施設の整備などを進めていくことになっております。

 次に,トイレのあり方についてということで,ベイエリア構想内でのアウトドア派に対してのトイレの新設を望む声があるがどうかということでございますが,ベイエリア構想は岡山市南部の児島湾,児島湖及びその周辺をベイエリア区域として設定しておりまして,レクリエーション機能,高付加価値型産業機能,快適居住機能等についての将来の整備方向を定めたものでございます。この構想は,漁業公園,海釣り公園等レクリエーション施設などの整備計画をまとめておりまして,事業実施に当たりましては市関係部局や県等関係機関の協力のもとに進めてまいることにしております。このため,議員御指摘のアウトドア派に対するトイレの設置につきましては,各種の事業が実施されるそれぞれの事業部局で検討がなされると考えております。

 以上でございます。



◎参与(馬場克彦君) 総合支所に関連をいたしまして,総合支所整備推進委員会の具体的な内容についてスケジュール,人員,組織,あるいは権能等についてのお尋ねでございます。

 総合支所整備推進委員会は,総合支所の整備を推進するに当たりまして庁内組織といたしまして去る5月14日に設置したものであります。所掌事項は総合支所整備計画の策定に関すること及び策定に関し必要と認めることでございます。

 委員会の組織は,局長会議のメンバー23名で構成をしておりまして,委員長は総務局担当助役でございます。

 また,委員会のもとに具体的事項について調査検討するため,各局所管課長と関係課長24名で構成する幹事会を設けております。そしてまたさらに,必要に応じて実務クラスによる研究チームを置くことができるようにしております。

 今後この委員会におきまして本年度末を目途に,議員御質問の中でも触れられましたけれども,総合支所の設置場所,規模,権限,配置人員,財政計画,総合支所の機能を補完する出先機関のあり方について検討していくことといたしております。

 次に,総合支所の具体的設置場所をどのような手法で決めていくのかというお尋ねでございます。

 総合支所の設置場所につきましては,地域割審議会におきまして人口重心,交通体系,関係行政機関の設置場所等総合的な視点から大まかな設置場所の答申をいただいておりますので,それをもとにさきにも申し上げました総合支所整備推進委員会におきましてさらに建設用地や財源問題等を総合的に検討いたしまして,総合支所整備計画を具体化していく中で選定をしてまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎消防局長(太田力男君) 公園内に設置する防火水槽についてのお尋ねでございます。

 防火水槽の設置につきましては,震災対策用として河川等の自然の水利やプール,人工物である防火水槽等の消防水利が不足しております地域に対し,主として公園などの公共用地に年間4基程度の耐震性防火水槽を計画的に設置してまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎教育長(戸村彰孝君) 高津議員の御質問に順次お答えいたします。

 食中毒についての項目で,まず学校給食の調理方式並びにその数量についてであります。自校方式は合計107校,5万4,643食,給食センター方式は3カ所でやっておりまして5,503食,合計6万146食,これは6月の統計でございます。

 次は,給食センター方式で調理して,最終校へ配食されまして,子供の口に入るまでのタイムスケジュールについて御説明申し上げます。

 赤田の給食センターでは,第1便の調理は10時30分ごろにでき上がります。栄養士がコンテナ内の食器類等の数を確認し,自動車技師とともに配送車に積み込みます。第1便は10時40分に出発し,一番早い学校は20分後,岡輝中学校で,11時ごろに到着いたします。

 第2便の調理は,第1便調理完了後1時間程度必要でありまして,11時30分ごろにでき上がります。そして,11時40分ごろに出発し,最後の竜操中学校に12時ごろ着きます。

 受配校では,担当の嘱託職員が受け取りまして,配膳室にコンテナを配置し,給食時間までかぎをかけて保管いたします。給食時間になりますと,各クラスの給食当番はエプロン,帽子,マスクで身支度をし,手洗いの後,担任教師に引率されまして配膳室に食器,主食,牛乳,副食を取りに行き,教室へ持ち帰り,先生の指導によりまして配膳を行います。

 配送から給食時間までの間は各校によって異なりますが,約2時間程度であります。冷めるのを防ぎますために,二重食缶を採用いたしております。

 配送車につきましては,配送業務に従事している自動車技師は毎月検便を実施し,毎日の作業前に健康観察記録で本人及び家族の健康状態をチェックし,作業の際は白衣,帽子を着用し,健康面,衛生面に細心の注意を払っております。保冷車,保温車は採用いたしておりません。

 次は,栄養士の仕事の内容でございますが,これは岡山市教育委員会訓令によりまして,学校給食に関する基本計画への参画,栄養管理,学校給食指導,衛生管理,検食・保存食の管理,物資管理,調査研究等と定めております。

 食品衛生責任者についてはどうなっておるかと,あるいは保健所と市教委の保健体育課の指導は現実にどうなっているかというお尋ねにお答えいたします。

 まず,学校の調理場につきましては,食品衛生法第29条には食品衛生責任者の設置を定められておりません。そのため,公示はしておりません。

 なお,学校給食の衛生管理は栄養士の任務であり,学校長の責任のもとで実施をしております。

 保健所の食品衛生監視員による監視及び指導は定期的に受けております。

 また,市教育委員会の保健体育課は調理員,栄養士に対しまして毎年夏季休業中に安全衛生面の研修を行うほか,毎月ブロック別に栄養士の指導を行います。

 また,そのほか随時,保健所と連携いたしまして,現場の巡回衛生指導を行っておるところであります。

 次は,手洗いの問題でありますが,幼稚園及び小・中学校では,クラスの担任及び教科の担任が学級活動,保健指導,道徳,体育,理科,社会などの各場面で基本的生活習慣の最も重要な一つとして指導の徹底を図るように努めております。

 また,家庭に対しましては,PTA新聞,給食便り等を通じまして手洗いの指導に努めております。

 次は,設備面からの改善で,特に検温器の問題を取り上げられました。

 食品及び調理作業の衛生管理の徹底を図るほか,施設設備の点検を行いまして,計画的に改善をしてまいっております。

 内部温度計は各調理場に備えておりまして,焼き物,揚げ物,蒸し物等に利用しておりますが,今回の教訓を生かし,さらに現在より精度が高く,反応も早い内部温度計に取りかえることといたしております。

 次は,残飯処理につきましてでございますが,先ほど田尻議員にお答えいたしましたが,赤田の学校給食センターでは1日当たり平均3,300食程度つくっておりまして,残飯類が約200から500キログラム出ております。現在,これの処理は学校からセンターに集められ,可燃ごみとして収集されておりますけれども,今後受配校での処理方法についていろいろ調査研究したい,こう考えております。

 次に,給食指導におきまして残飯が相当出ておる。これの指導はどうなっておるかということでございます。

 食事の量は体の大きさ,運動量,男女別,食習慣,個人個人でそれぞれ大きな幅があります。学校給食におきます配膳は,できるだけ個人差に応じてつけ分けておりますが,遅食,つまり食事がゆっくりしておる,少食,偏食,わがままなどのさまざまな理由によりまして残量が出ております。私どもとしましては,むだの起こらないように,食事を大切にし,節約をし,そして適量にとる。そしてまた,食事をつくっていただいたさまざまな方々に感謝をする,そういう指導をしていきたいと考えております。

 以上でございます。

     〔27番高津利明君登壇〕



◆27番(高津利明君) お聞きのように,いろいろ多岐にわたります御答弁ありがとうございましたが,課題につきましては今後の議員活動の中で展開をしてまいりたいというふうに思っております。皆さん方,最後までのおつき合いありがとうございました。

 当局,お疲れの出ないように,あすに向かってまた元気で活躍されますようお願い申し上げて,終わります。ありがとうございました。(拍手)



○議長(花岡薫君) 以上で個人質問を終わります。

 つきましては,日程第1の案件は,お配りいたしております付託案件表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。

      ─────────────



○議長(花岡薫君) この際御報告申し上げます。

 本定例市議会において受理いたしました請願及び陳情につきましては,お配りいたしております文書表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に付託いたしましたので,御報告申し上げます。

      ─────────────



○議長(花岡薫君) お諮りいたします。

 委員会審査のため,明6月22日から6月26日までの5日間,本会議を休会いたしたいと思います。

 これに御異議ございませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(花岡薫君) 御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。

      ─────────────



○議長(花岡薫君) 次の本会議は6月27日午前10時に開きます。

 本日はこれをもって散会いたします。

 御苦労さまでございました。

      午後4時23分散会