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岡山県 岡山市

平成22年 9月定例会 09月16日−02号




平成22年 9月定例会 − 09月16日−02号







平成22年 9月定例会

    平成22年9月定例岡山市議会

    議 事 日 程  第2号

       9月16日(木)午前10時開議

第1

 個人質問

 甲第162号議案〜甲第193号議案

      …………………………………

〇会議に付した事件

 日程第1 個人質問

      甲第162号議案〜甲第193号議案

      ──────〇──────

〇出席議員(49人)

            1番  竹之内 則 夫

            2番  中 原 淑 子

            3番  吉 本 賢 二

            4番  森 田 卓 司

            5番  松 島 重 綱

            6番  升 永 市 郎

            8番  長 井 孝 介

            9番  井 本 文 博

            10番  森 脇 浩 之

            11番  藤 原 哲 之

            12番  東 原   透

            13番  林     潤

            14番  河 田 正 一

            15番  松 田 安 義

            16番  酒 見   寛

            17番  藤 原 頼 武

            18番  和 氣   健

            20番  太 田 武 正

            21番  田 中 慎 弥

            22番  鬼 木 のぞみ

            23番  田 原 清 正

            24番  下 市 香乃美

            25番  北 川 あ え

            26番  小 川 信 幸

            27番  礒 谷 和 行

            28番  崎 本 敏 子

            29番  松 岡   茂

            30番  藤 井 義 人

            31番  高 月 由起枝

            32番  三 木 亮 治

            33番  伏 見 源十郎

            34番  三 宅 員 義

            35番  若 井 達 子

            36番  楠 木 忠 司

            37番  近 藤   昭

            38番  鷹 取 清 彦

            39番  浦 上 雅 彦

            41番  竹 永 光 恵

            42番  田 畑 賢 司

            43番  則 武 宣 弘

            44番  田 尻 祐 二

            45番  磯 野 昌 郎

            46番  柴 田 健 二

            48番  土 肥 啓 利

            49番  有 井 靖 和

            50番  花 岡   薫

            51番  羽 場 頼三郎

            52番  田 口 裕 士

            53番  宮 武   博

      …………………………………

〇欠席議員(2人−欠員2)

            7番  小 林 寿 雄

            47番  垣 下 文 正

      ─────────────

〇説明のため出席した者

       市     長  高 谷 茂 男

       副  市  長  佐 古 親 一

       副  市  長  讀谷山 洋 司

       秘 書 広報室長  田 中 利 直

       行政改革担当局長 水 野 博 宣

       安全・安心ネットワーク担当局長

                田 淵   薫

       総 務 局 長  繁 定 昭 男

       企 画 局 長  高 次 秀 明

       財 政 局 長  内 村 義 和

       市 民 局 長  片 山 伸 二

       市民局人権担当局長宮 前 保 典

       保 健 福祉局長  岸   堅 士

       保健福祉局こども・子育て担当局長

                田 中 直 子

       環 境 局 長  松 田 隆 之

       経 済 局 長  甲 斐   充

       都 市 整備局長  白 神 利 行

       都市整備局都市・交通・公園担当局長

                筒 井 祐 治

       下 水 道 局 長  尾 崎 正 明

       水道事業管理者  酒 井 五津男

       病院事業管理者  松 本 健 五

       市場事業管理者  龍 門   功

       消 防 局 長  難 波 康 廣

      選挙管理委員会

       委  員  長  梶 田 良 雄

       委     員  中 原 聡 子

      監 査 委 員

       委     員  池 上   進

      人 事 委 員 会

       委  員  長  中 野   惇

       委     員  守 屋 勝 利

      農 業 委 員 会

       第三農業委員会会長榊 原 一 明

      教 育 委 員 会

       委  員  長  片 岡 雅 子

       委     員  岡 崎 優 子

       教  育  長  山 脇   健

      ─────────────

〇出席した議会事務局職員

       局     長  渡 辺 博 重

       審  議  監  佐 藤   武

       次     長  中 村   稔

       総 務 課 長  料 治 茂 樹

       調 査 課 長  矢 木 広 幸







      午前10時1分開議



○宮武博議長  皆さんおはようございます。

 これより9月定例市議会第2日目の本会議を開きます。

 ただいまの御出席は38名であります。

      ─────────────



○宮武博議長  会議録署名議員に小川議員,田尻議員のお二人を指名いたします。

      ─────────────



○宮武博議長  本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。

      ──────〇──────



△日程第1

 個人質問

 甲第162号議案〜甲第193号議案

      ─────────────



○宮武博議長  日程に入ります。

 日程第1は,個人質問並びに甲第162号議案平成22年度岡山市一般会計補正予算(第2号)について以下32件の議案についてであります。

 これらを一括上程いたします。

 なお,議案につきましては,既に市長の提案理由の説明を終わっておりますので,本日は個人質問を行います。

 質問に入ります前に,一言議会運営についてお願いをいたしておきます。

 御通知申し上げておりますとおり,質問はお一人30分以内にお願いいたしたいと思いますので,御協力をお願いいたします。

 また,当局は質問の要点を十分把握され,議員の質問の重複,引用や同じ答弁の繰り返しを避け,簡明,的確に答弁されますよう,この際申し上げておきます。

 それでは,順序に従いまして竹之内議員。

     〔1番竹之内則夫議員登壇,拍手〕



◆1番(竹之内則夫議員)  皆様おはようございます。

 公明党岡山市議団の竹之内則夫でございます。本日から始まります個人質問戦の一人目を務めさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

 さて,ことしの夏は本当に暑い暑い夏でございました。梅雨明けの7月16日から8月30日までに,全国で熱中症で亡くなられた,そのように推測されている方が少なくとも496人以上いらっしゃったと,そのような報道もございました。本当にもう大災害であると,そのような認識で,きょうはまずこの猛暑の問題から入らせていただこうと思います。

 1,課題に対応した環境整備について。

 (1)学校における猛暑対策。

 本市の8月の平均気温は30.5度,大阪と並んで最も暑かった8月でした。余りに暑いので,私が小学生だった6年間と比べたところ,平均で3.1度高くなっていました。ちなみに,学校が始まった9月上旬も同様の比較では4.7度高い29.9度と酷暑が続きました。

 平成21年2月議会で田中議員の指摘を受けて教育委員会は,昨年,ことしと学校の教室温度を測定していますが,普通教室だけでなく運動場も熱中症のリスクに直面しています。

 運動場はデータがありませんでしたので,9月4日から12日に独自調査を行い,3小学校で表面温度を測定いたしました。今皆様のお手元にもお配りしている資料でございます。どの小学校の運動場も50度を超える日がございました。また,一部芝生化が始まった学校では,土と芝では芝のほうが温度が低く,また土の温度が高くなる日ほど芝との温度差が大きくなるということがわかりました。清輝小学校長が行われた時間帯別の調査でも,おおむね10度芝のほうが温度が低いとの報道もあったところであります。

 折しも公明党は,近年の猛暑は熱災害であるという認識に立って,9月1日に猛暑対策ビジョンを打ち出しました。これを踏まえ私たち公明党岡山市議団も先般,高谷市長,山脇教育長に,今後の猛暑対策として,1つは屋上緑化,緑のカーテン,それに校庭芝生化など緑化による温度上昇の抑制,もう一つはエアコン設置を要望いたしました。ただ,エアコンは,広島市を見ても3,800室で61億円とのことですから,単年度整備というわけにはいきません。当面の対策として扇風機を設置し,小・中学校の授業が成り立つ教室環境を整備するよう申し入れを行いました。

 普通教室の室温を下げる対策に乗り出していただけますでしょうか。また,運動場こそ無策のままでは危険ですが,どうお考えでしょうか。御見解をお示しください。

 (2)外遊び環境の整備。

 外遊びの重要性については,ありがたいことに崎本議員が一貫して訴えてこられましたが,いまだに外遊びが子どもたちの成長,つまりは人間形成にどんなに大事なことかという認識に基づいた施策は不足したままであります。外遊びを疎外された子どもたちは,体の育ちもさることながら,心の育ちが阻害されていると指摘をされておりますように,創造性も人間関係も欠けた子どもたちが大人になるリスクが増大していることは,行政的に見れば実はほかのコストに置きかえられていると理解する必要があります。なぜなら,人間関係力,社会性,我慢する力の減退が新しい社会問題と密接に関係していることは容易に想像できるからです。

 また,現在の日本の経済的・技術的発展は,子ども時代に外遊びを通じて十分に想像力を開発された世代によってもたらされました。私たち50代の外遊びの1日平均は約2時間もありました。それを支えた日常環境や社会状況に感謝しなければなりませんが,今の子どもたちにとって子どもの遊び場は消失したのではなく,大人たちが奪ってきたという視点を持って,社会がシステムとして意図的に外遊びの場をつくる必要性を今回訴えたいと思います。

 遊び環境を,川と山と田んぼが豊かだった高度成長期前にリセットすることはできません。しかし,今子どもたちの遊び場を地域がどのくらい質・量として持っているか。質も量もどうしたらふやせるのかという子どもの遊び環境のマスタープランを各小学校区単位に作成することはできます。教育委員会,都市整備局が軸になって質・量アップへの取り組みを始める必要があると思いますが,いかがでしょうか。

 また,今子育て中の世代やこれから子育てに向かう世代は,既に子どものころ外遊びから疎外されつつあった世代であることから,両親が外遊びの経験,重要性についての認識が不十分だと考えられます。両親への啓発プログラムもあわせて整備する必要があると思いますが,いかがでしょうか。

 ここまで子どもたちの学びと遊びの環境改善について申し上げましたが,これらは芝生の効用についてのプロローグでもあります。

 (3)芝生化の推進。

 私はこの夏,芝生行脚をしてまいりました。

 横浜市では,平成14年度からモデル事業を行いましたが,芝生に対する理解が不十分だったことが影響して失敗を経験されます。芝生面積が児童数に耐えられなかったのです。似たようなことは1973年から5年間,文部省が補助金を出して全国でかなりの数の学校が芝生化に挑戦した時期にも起こっています。このときのトラウマで,芝生の管理は大変だというすり込みが先生方には強いとも言われています。

 しかし,横浜市では,区の独自事業で行っていた鳥取方式の利点を評価し,本年度より芝生化事業をスタートされています。従来の野芝に比べ,鳥取方式で使うティフトンは初期費用を抑えられ,養生期間も草取りも不要,感触が優しくやわらか,そして踏まれても強いという特性を持っており,単純化して言うならば,成功は芝選びにあると言えます。

 玉野市では,平成25年度までにすべての保育園,幼稚園を芝生化する取り組みをされています。ここのキーマンは,財団法人公園緑化協会です。協会は,深山公園や運動公園での芝生事業を通じてティフトンや冬芝のオーバーシードなど多くの知見を有しており,協会のバックアップが事業成功の最大の推進力になっています。

 箕面市は,張り芝方式によるモデル事業の部分芝生化から,鳥取方式による全面芝生化へと進められておられますし,磐田市でもモデル校での実施を経て既に半数を超えて芝生化が進み,そのうち半数近くが後に面積を広げられています。

 また,両市とも管理は簡単にというスタンスを当初から持っておられ,乗用芝刈り機やスプリンクラーを配置しておりますので,箕面市は用務員さんだけ,磐田市もおおむね用務員さんと教頭,しかもその作業の6割から7割はシルバー人材センターが肩がわりをしていました。これら視察先の自治体が芝生化事業を推進するもとになった主な課題は,子どもたちの体力低下です。外遊び環境の整備の項で申し上げましたが,質・量整備といっても,都市事情から量へはかじを切りにくい,勢い既存資源の質を高める取り組みにならざるを得ないわけです。

 芝生化の効果については,昨年11月議会で松田議員が公明党の代表質問の中で,健康保全上の効果,環境保全上の効果,教育上の効果の3項目に分けて詳しく紹介されたとおりですが,実際のところ校庭であれ,公園であれ,芝生化以上にそのクオリティーを上げれる手段は考えつきません。子どもたちへの福音を超えて,さらに付加価値の高い芝生化の推進を,遊び環境整備の柱に据えて取り組むべきであると思いますが,いかがでしょうか。

 また,付加価値の中でも,とりわけ猛暑とヒートアイランド対策として冷却効果のある芝生の面整備は急ぐべきではないかと思います。お年寄りがグラウンドゴルフをされる公園は熱中症が心配です。夏祭りの準備も極限の暑さでした。当時の企画局長が,今後,面的な緑化を検討していく中で,事業化についても関係事業局と検討を行ってまいりたいと答弁をされましたが,単なる緑化の域を超え,猛暑対策という目的を前面に出して検討していただきたいと思います。

 次に,4市の校庭視察から成功の秘訣を申し上げれば,?芝や工法などの専門的バックデータを持って臨むこと,?維持管理の負担軽減を織り込むこと,この2点に尽きます。

 本市では,昨年6月に教育長が芝生化について,モデル的な形で取り組んでいきたいと考えていると答弁されましたが,モデル実施に当たってどのような調査をされたのでしょうか。芝,工法,児童1人当たりの面積について,どのように結論づけておられるのでしょうか。またモデル校を幾つ選定し,いつから事業を行うのでしょうか。

 (4)災害等緊急時の環境整備。

 岡山県では,現在ドクターヘリと消防防災ヘリが年間500回近く飛んでいますが,460カ所の緊急離着陸場所のうち120カ所は岡山市内にあります。しかし,このうち3割は土のグラウンドのため,砂じんを巻き上げないように散水する必要があります。こうした作業は,一刻を争う緊急時・災害時救援では大変な手間となりますが,芝生化をすれば当然ながら砂じんの飛散はありません。現在,散水の必要があるのは,公園,スポーツ広場,グラウンドなどで,その多くは各区役所やスポーツ振興課が管理している市の施設です。

 一方,本市の小・中学校のうち,緊急離着陸場所に指定されているのは,わずかに1校のみとなっています。理由は,砂じんの飛散による周辺住宅への影響と伺いました。磐田市では,校庭を芝生にしてほとんど砂が飛ばなくなったと説明を受けました。本市でも芝生化が進めば,離着陸箇所が格段にふえてくるのではないでしょうか。

 また,学校の校庭は地域の避難所にも指定されていることから,災害時に被災者が一時的に校庭へ避難した場合でも,テント設置や救急応対に役立ちます。特に雨が降った場合,土の校庭は泥だらけになりますが,その点水はけのよい芝生の校庭は多少の雨なら大丈夫です。災害等緊急時の対応の観点からも,校庭,公園等の芝生化を進めるべきであると考えますが,いかがでしょうか。

 2,岡山型「新しい公共」づくりの行程について。

 高谷市長は,平成20年2月議会で,新しい公共を担うのは住民自治,つまり市民の自立的な活動であり,中心的な役割を担う組織は安全・安心ネットワーク,そして地域担当職員がサポートするという構想を表明されました。

 また,平成21年9月議会では,安全・安心ネットワーク担当局長より,地域活動を充実するにはコミュニティハウス,公民館,ふれあいセンターなど既存の施設の有効活用と,各種団体への補助制度などの効率性が課題になるとの答弁がありました。今議会の冒頭で,市長が改めて意欲を示されたところでもあります。

 さて,現在の安全・安心ネットワークは,地域の各団体をやんわりと包括する協議会です。その協議会がいかにすれば中心的な役割を担う組織として機能することができるようになれるのかと言えば,行政からの権限の移譲,補助金や予算,そして地域担当職員の配置,拠点の提供などがその具体的な回答になると思います。要するに,最初の段階では共助的システムをどんどん分厚くする仕掛けをしていくことが行政の役割です。

 以下,一つ一つ具体的に伺ってまいります。

 (1)権限移譲。

 権限移譲の障壁はまさに行政自身です。それは組織防衛ということも含め,行政は前年を踏襲しがちだからです。本市では,ゼロベースでの定員分析作業として事務事業の洗い直しに取り組まれました。約1万3,600の細事業を点検されたわけですから,御苦労も多かったと思います。

 行革というコストカッターと古い公共の意見の対立は容易に想定されますが,その際新しい公共をつくり上げていく,また新しい公共の担い手に権限を移譲するという視点は盛り込まれていたのでしょうか。また,結果として行政が手放すことになった事業は幾つ出てきたのでしょうか。また,さらなる見直しについてはどうされるのでしょうか。

 次に,ここでは愛護委員会を例に,行政における権限移譲の必要性を確認したいと思います。

 愛護委員会は,公園,遊園地等の環境美化と公共施設愛護の精神を高揚することを目的に組織されたボランティア団体です。既に発足して45年が経過しており,平成21年度末で604団体が活動されています。行政は,公園等の管理について,愛護委員会を信頼して任せてまいりましたが,ともすれば任せっ放しの嫌いもあり,例えば委員会設立当初に必置とされている町内会役員が,その後継続的に委員会に所属しているのかどうかといった確認などもこの45年間行ってきませんでした。

 愛護委員会の要綱の名称が設立要綱となっているのに象徴されるように,設立後についての関与が少々おろそかであったように思います。そしてむしろ,これはまさに住民自治のど真ん中の話ですから,こういう委員会の認可や調整,日常の活動状況や構成員の点検こそ,市長がおっしゃるように各学区・地区の中心的な役割を担う組織として,さまざまな団体の協議会である安全・安心ネットワークに行政から権限移譲がなされるべきなのです。

 また,そうした権限移譲がなされていかないと,実態として安全・安心ネットワークは学区・地区の中心的な役割を担う組織として育っていけないのです。

 一方,新岡山市行財政改革大綱(新・短期計画編)の改革事項には,現在ある公園の役割や管理運営のあり方を市民協働で再検討すること等の見直しを求めています。このように,市長の上位方針と改革大綱にのっとった権限移譲をいかに進めるかが都市整備局の課題と認識されるべきです。

 以上,権限移譲という観点から,行政の事業の見直しを全庁的に行う必要性について,いかがお考えでしょうか。あわせて住民自治の観点から見た地域の公園管理の今後のあり方についても御答弁ください。

 (2)補助金の一本化等。

 平成19年度の数字で,ほぼすべての学区へおりている補助金は合計約3億円。縦割りですから,それぞれの団体ごとに使途が制限されています。一方,現在,安全・安心ネットワークには毎年5万円の活動支援補助金が出ていますが,協議会として自由度があるのはこれだけ,5万円分の権限しかないとも言えます。

 補助金を地域の重点課題にめり張りをつけて使えるようにするためには,一たん一つの財布に入れて協議するのが有効ですし,使い道は市が決めるのではなく,地域が決めるという本来の住民自治に沿うものとなります。長野市や高崎市など,さまざまな団体への補助金をまとめて一括交付金にするところも出てきていますし,それとは別に地域の協議会に一定額の使い方を検討していただく仕組みを導入する自治体がふえているのは御存じのとおりです。

 各学区・地区の中心的な役割を担う組織とするには,少なくともおりている補助金の使途を安全・安心ネットワークにおいて協議できる仕組みを導入する一方,ことしから始まった区づくり推進事業のように,地域の自由度が高まる方向でさらなる検討をしていただきたいと思います。御所見をお願いいたします。

 (3)地域担当職員。

 権限とお金の次は,人的サポートです。自治活動の支援を求める声,あるいは地域が話を持っていく役所の窓口や担当者を一本化してもらいたいという声をもとに,これまでも制度設計を急いでいただくよう要望してきましたが,行政にとっては,それらにこたえるとともに,地域課題やニーズに対するアンテナ強化ができ,人材も訓練できるメリットが見込める一方,人的効率性をどう担保するかという課題がありました。今回,中学校区に一人というプランが出てきましたが,選任に当たっては庁内での公募を検討していただきたいと思いますが,いかがでしょうか。

 (4)拠点整備。

 まず,地域拠点としての公民館については,昨年,生涯学習の部分は教育委員会から市長部局に移管するよう要望しましたが,公民館の所管だけでなく機能の見直しや強化を進める必要があります。これは後ほど触れるとして,今回の地域自治の文脈で言えば,その拠点としては少なくとも小学校区に一つは必要になります。

 それは会議室ではなく,御近所福祉の拠点です。地域の子どもも高齢者も,だれもが気軽に集える拠点であり,居場所をどう整備していくか,ここの議論が欠けています。私は,コミュニティハウスの再整備とともに,開かれた学校づくりの延長で小学校の中を検討すべきだと考えていますが,宇部市のように各学区の小規模多機能施設を地域福祉の拠点に認定しているところもあります。必要性の御認識と御所見をお聞かせください。

 3,市民サービスの拡充について。

 都市部を中心に美術館や水族館の閉館時間が午後8時から10時ごろまでと夜型化し始めています。従来の閉館時間は午後5時ごろが一般的でしたが,仕事帰りに立ち寄れる利便性に対応したものです。当然,行政においても市民のライフスタイルやニーズに対応した変化が求められています。

 それは,市民サービスにおいては,市民窓口拠点の,?対応できていない曜日や時間帯など時間軸でカバー領域を拡大する,これは主に就業者の利便性向上への対策。それと,?区役所や地域センターへのアクセスの不便さや距離など,移動のストレスを軽減する,主に高齢化社会対応の向上という2点に集約されます。

 また,現状のサービスレベルについても改善の余地がまだまだあります。

 まず,窓口拠点の不便さの解消ですが,今より近くでいつでもというベクトルを行政はより効率的に進めていかねばなりません。1年間の試行を経てこの10月からは,天満屋岡山店の地下にあるサービスコーナーが毎日曜日にも開きますので,一歩前進したところですが,次の一歩は示されていません。それは,今までに私が調査したり,提案してきたことから申し上げれば,?総合的な窓口である各区役所の土曜午前中の開庁であり平日の時間延長,?ふれあいセンターや公民館など公的施設での窓口業務開始,?インターネットや自動交付機による受け付けや発行の簡素化,またコンビニ等での税の納付であります。

 先進自治体においても,選択している手法はそれぞれですが,本市が選択する方向,あるいは優先順位を決めて取り組む時期に来ていると思います。方針をお示しください。

 また,証明書や税の対応だけでなく,皆様からのお声が多いのが,法律相談などの市民相談や福祉事務所での相談の土日や夜間の受付窓口の開設です。要するに,困っておられる方がさらに困っておられるのです。こちらも具体的な検討に入っていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。

 そして,自動交付機の利用向上にも関係の深い印鑑カードですが,印鑑手帳からの切りかえが遅々として進んでいません。切りかえ自体を事業として年度を決めて行わないと,連動した事業にまで支障を来すことにもなります。決着できるようやり方を見直すべきだと思いますが,いかがでしょうか。

 それと,市民相談に触れましたので,あわせて申し上げますが,岡山市のウエブサイトのトップページに「よくある質問」というバナーがあります。いわゆるFAQですが,ウエブサイト一新の際に仕上げていただくことになっていました。行政が24時間対応できない。コールセンターもない。その代用として,また職員の負担軽減にもつながる市民サービスのツールとして喜んでいただくはずでした。確かにシステムはできていますが,中身は残念ながら全国最低の代物です。

 例えば,消防局など反応した局や課はリンクを張っていますが,そうでない局はほったらかしです。本市がよく口にする連携の結果です。残念ながら,庁内での統制がきかなくなっているのではないでしょうか。課題ごとに責任と権限を持つ一人を決める仕組みを徹底するか,あるいは勤務評価を反映させる処遇の幅を大きくするなど,統制のきく仕組みが必要なのではないでしょうか。

 次に,市民目線で今の手続やサービスをどうよくするかについてです。

 行政手続を簡素化してサービス向上を図ることに関しては,平成21年6月に,行政が必要としている書類を行政が発行しているのは,市民にも行政にも負担と無駄であること等,簡素化の改善を求めました。どの事務が該当しているのかを全庁的に把握して実現に向け努力するとの答弁をいただいておりますが,どのような成果,あるいは進捗状況かお示しをください。

 以上で1回目の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)



○宮武博議長  当局の答弁を求めます。

     〔高谷茂男市長登壇〕



◎高谷茂男市長  皆さんおはようございます。

 本日からの個人質問,どうぞよろしくお願いいたします。

 それでは,竹之内議員の新しい公共についての御質問にお答えをいたします。

 本市の行財政改革の理念は,市民ニーズに的確に対応できるよう最少の経費で最大の住民福祉を実現することでございます。そのためには,肥大化した行政を簡素で効率的,効果的な形に再構築し,コンパクトな自治体をつくっていくことが重要であり,新しい公共の考え方も踏まえた適切な官民の役割分担が求められております。本市においては,地域コミュニティーを基盤といたしまして,さまざまな団体が連携して住民主体の地域づくりに取り組む安全・安心ネットワークを組織していただいております。新しい公共の担い手として活躍できるよう活動をしっかりとサポートし,機能強化を図ってまいりたいと考えております。

 その他につきましては,各担当からお答えをいたします。



◎繁定昭男総務局長  市民サービスの拡充についての項で,仕組みづくりについてのお尋ねでございます。

 議員御指摘の仕組みにつきましては,あってしかるべき当然の仕組みであり,今後とも各部署,あるいは職員一人一人が責任を持って効率的な事務執行の方法を常に考えていく,そういった意識改革であるとか,あるいはそのような職場風土の醸成などに一層努力をしてまいりたいと考えております。

 なお,昨年度から課長級以上の職員に対して人事評価を実施しており,また本年度から課長補佐以下の職員についても実施することといたしております。その中で職務に対する取り組み姿勢について,市民の視点,責任感等を評価することとしており,職員の意識改革を促すとともに,組織の活性化につなげてまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎片山伸二市民局長  市民サービスの拡充についての御質問のうち,まず効率的な窓口サービスの優先順位についてのお尋ねにお答えいたします。

 議員御指摘のとおり,市民のライフスタイルやニーズに柔軟に対応した市民サービスが求められていると認識しているところでございます。このため,政令指定都市移行2年目を迎える中で,一つには市民サービス拠点の配置に関する長期的方針に基づきまして,行政サービスの提供力及び圏域人口等の検証を行うことにより,地域センターなどの適正配置を促進し,地域差の是正に努めているところでございます。

 2点目といたしまして,拠点の効率化の検証でございます。

 議員御指摘の,?区役所の土曜午前中の開庁,平日の時間延長,?ふれあいセンターや公民館など公的施設での窓口業務の開始,?自動交付機などによる受け付けや発行の簡素化,コンビニ納付の3点につきましては,いずれも重要な視点であると認識しておりまして,一部は既に実行されているものもございます。引き続き具体化を急ぐこととしておりますが,優先順位の視点とともに,高齢者や就業者などさまざまなライフスタイルやニーズへの対応を可能とする総合的な視点も加味した検討を現在進めているところでございます。

 次に,各種相談窓口の土日・夜間受け付けについてのお尋ねでございますが,市民の皆様がさまざまな社会不安を抱える中で,市民相談や福祉に関する相談窓口の拡充は,今後ますますその対応が急がれるものと認識しております。そのためには,関係局室や市民サービス拠点における相談業務の実態分析を行うことにより,緊急性と費用対効果など総合的な視点から最適な手法を導き出すことが必要であると考えております。

 いずれにいたしましても,市民ニーズを踏まえた市民サービスのあり方の一つとして,限られた財源,人員の中で全庁的な議論を行うとともに,将来にわたる市民負担と給付,サービスのバランスを加味した検討が必要であると考えております。

 次に,印鑑カードへの切りかえについての御質問でございますが,議員御指摘のとおり,印鑑登録手帳のカード化と自動交付機の利用促進は施策の両輪であると認識しております。8月末現在,印鑑手帳のカード化率は17.1%,自動交付機の利用率は住民票で3.2%,1,127件,印鑑登録証明書で11.4%,2,464件となっております。手帳からカードへの切りかえは,区役所市民保険年金課,支所,地域センター等で行っており,御本人が手続する場合,同時に自動交付機の利用登録も簡単にできることから,職員がカードへの切りかえを案内しております。引き続き,土日,祝日の証明書の発行ができるなど,カード化のメリットを積極的にPRし,カード化と自動交付機の双方の認知度を高めてまいりたいと考えております。

 現在,カード化を強力に推し進めるための施策として,カード化実施窓口の拡大や自動交付機の移転設置,カード化促進のためのキャンペーンの実施等を検討しているところですが,印鑑手帳の有効期限の設定などについても個別具体的に検討してまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎田中直子保健福祉局こども・子育て担当局長  課題に対応した環境整備についての項,外遊び環境の整備,両親への啓発プログラムもあわせて整備する必要があると思うが,いかがかとの御質問にお答えいたします。

 議員御指摘のとおり,外遊びは子どもたちの心身の成長にとって非常に大切であると認識しております。現在,保健所の赤ちゃんすこやか相談や乳幼児健康診査などで外遊びの重要性を知らせたり,おやこクラブや保育園,幼稚園等においても,子ども自身が外遊びの楽しさを知り,また子どもの育ちを通して親がその大切さに気づくように働きかけたりしております。今後もさまざまな機会をとらえ,繰り返しその意義や必要性について啓発に努めていくことが大切だと考えております。

 以上でございます。



◎水野博宣行政改革担当局長  岡山型新しい公共づくりの質問について,市長答弁以外の御質問にお答えいたします。

 ゼロベース定員分析の際に,新しい公共の視点は盛り込まれたのかという御質問ですが,新たな公共サービス提供主体の構築を図るという視点を持って,今回のゼロベース定員分析におきましてNPO,各種地域団体等によって担ってもらえる行政サービスの抽出を検討いたしました。

 一部の業務で民営化という仕分け案が出ておりますが,まだまだ不十分であると考えており,今後とも新たな公共サービス提供主体の構築を図り,権限移譲していくという視点を持ちながら,行政サービス棚卸しの中でさらに掘り下げていきたいと考えております。

 次に,行政手続の簡素化について,全庁的に把握をした成果,進捗状況等の御質問です。

 行政手続の簡素化につきましては,今年度の行政サービス棚卸しにおける重点取り組み事項といたしまして,申請,届け出等の必要性,それから手続の簡素化・効率化,申請・届け出書等の見直し,押印の見直し,添付書類の省略,廃止,電子化の推進等について,現在全庁的に検討を行っているところでございます。

 市民が市に対して行う申請等につきましては,署名によって押印を廃止することができないか,また補助金交付に係る定期報告を電子メールで行うことなどを実現したいと考えております。

 また,市と国,県との間におきまして,国庫補助金等申請手続98件のうち53件について,支払い請求時における県への再度の書類添付を省略できないか,現在関係機関と協議をしているところでございます。

 以上でございます。



◎筒井祐治都市整備局都市・交通・公園担当局長  まず,課題に対応した環境整備のうち,外遊び環境の整備,質・量アップへの取り組みを図るべきではないかとの御質問にお答えいたします。

 現在,岡山市におきましては,公園の1人当たりの面積は,平成21年度末になりますが,16.59平方メートルということで,政令市の中でもかなり上位に位置しているという状況でございます。その意味で,子どもたちの遊び場として公園が広く活用されているところというふうに認識をしております。しかしながら,まだ公園が不足している地域も存在するところでございまして,そういった地域におきましては,公園の不足状況,地元の協力体制などを総合的に検討し,逐次整備の推進を行っているところでございます。

 また,公園を整備するに当たりましては,できるだけ使いやすい公園整備を図るという観点から,地域におきましてワークショップなどを実施しながら施設計画を進めることとしているところでございまして,今後ともこうした取り組みを通じまして,子どもたちの遊び場ともなる公園の充実を図ってまいりたいと考えております。

 次に,芝生化の推進について,遊び場の環境整備,猛暑対策,災害等緊急時の対応の観点から,公園の芝生化を進めるべきという御質問について,以上3点につきまして一括してお答えいたします。

 芝生化を行うことによりまして遊びやすさの向上,緑化の推進,ヒートアイランド現象対策などの面で効果が期待できるということについては,認識をさせていただいております。しかし,例えば,議員のほうから事例として御紹介いただきました鳥取方式につきましても,これは日本芝に比べ手間のかかる洋芝を用いるということもございまして,芝刈りの作業,肥料散布及びかん水作業などが必要になり,その管理を地域の方々が担っている状況だというふうに伺っております。

 芝生化された公園,こういったものを継続的かつ適切に管理するためには,コスト,広場の広さ,公園の利用形態や体制整備,地域の方々のかなりの協力を要することになること,さらに不特定多数の利用が想定される公園におきましては,芝生への犬猫などのふん尿やガラス片などの衛生面や安全面の徹底について,維持管理面での課題も非常に多いというふうに考えております。

 この観点から,指定管理など管理体制が整備されているところではいいんですが,そういう体制整備が整っていないような地区,街区レベルの公園において広く芝生化を図ることについては,今後とも他都市における取り組みなどを注視してまいりたいと考えております。

 一方,指定管理などによりまして体制整備が整っている総合公園などにおきましては,既に幾つかの公園において芝生化をしているところでございます。さらに芝生化が必要であるか,検討してみたいというふうに考えております。

 続きまして,新しい公共づくりの行程についてのうち,住民自治の観点から見た地域の公園管理のあり方についてお答えをいたします。

 愛護委員会制度につきましては,公園等の環境美化に資するとともに,公共施設愛護の精神を高揚することを目的としたボランティア組織として創設したものでございます。

 制度要綱の中でも,そういうボランティア組織であるということもかんがみまして,市の関与を必要最小限にとどめさせていただくとともに,当然ながらその地域の公園の日常的な管理を御協力いただいているということから,地域との一体的な活動,すなわち町内会などの住民自治組織との一体性を前提とした制度とさせていただいております。

 公園の管理につきましては,不特定多数の方々に利用される施設であるということ,また公共施設として管理責任という問題もあることから,地域における施設管理のあり方については,多岐にわたる関係者の御意見などをしっかりお聞きしながら,管理上のさまざまな課題などについて慎重に検討を行う必要があると考えておりまして,非常に難しい問題だというふうに認識しております。

 いずれにいたしましても,愛護委員会制度につきましては,町内会などと一体となりながら,各地域における自主的かつ自由な活動が確保されるように適宜実態の把握に努め,また安全・安心ネットワークや町内会の御意見も伺いながら適切に運用してまいりたいというふうに考えておりますので,よろしくお願いいたします。

 以上でございます。



◎山脇健教育長  まず,学校における猛暑対策,運動場,教室の猛暑対策についてのお尋ねでございますが,議員の御指摘にもありましたように,ことしの夏は連日最高気温が35度を超え,そして9月になりましても猛暑が続きまして,高温による子どもたちへの健康面,そしてまた学習面への影響ということにつきましては,教育委員会としても本当に大変危機感を持っておるわけでございます。

 対策を講じるために客観的な資料も必要でございますので,その資料といたすために普通教室の室温調査を全校で継続して実施しておるところでございます。当面,普通教室の気温を下げる対策といたしましては,扇風機の活用,そしてまたすだれやグリーンカーテンを利用して遮光するなどの工夫をしております。

 また,運動場では水をまいたり,テントを常設しまして,その日陰の中で教師からの説明を聞いたり,そして話し合いの活動を行っておりますし,またその中で適宜休憩をとらせるなどの工夫をしてきているわけでございます。

 次に,猛暑対策の項で,運動場の芝生化について,そしてその芝生化の中でも緊急時の対応の観点からはどうかというお尋ねについてお答えさせていただきます。

 これまでもお答えをさせていただいてきておりますけれど,土のグラウンド,芝生のグラウンド,それぞれによさがあるものと考えておるわけでございます。学校の運動場の芝生化につきましては,遊びの環境整備や今回の猛暑対策にも効果があるものと,その面では考えておるところでございます。整備につきましては,学校現場とPTAや町内会などの連携というものが必要でございますし,その連携をして校庭の一部の芝生化に取り組んでいる小学校もあるわけでございます。取り組みは始まったばかりでございまして,芝刈りの間隔や散水の状況などの維持管理のデータであるとか,子どもにとってのよい点,課題というものなど,いろんな情報の収集をお願いしているところでございます。

 この小学校での取り組みをもとにしまして,今後の展開について研究をしていきたいというふうに考えております。

 また,緊急時等の対応の観点からも考える必要があるのではないかということでございましたが,その観点も考えていくことも必要であるというふうに考えております。しかし,やはり子どもたちが勉強するための施設であるということが,やはり考える上では前提になるものと考えておるところでございます。

 次に,外遊びの体験が大変重要であり,地域での外遊びの場をつくる必要があるのではないかというお尋ねにお答えをさせていただきます。

 この外遊び,特に体験を積んでいくということにつきましては,本当に今の子どもたちに欠けている部分が多いだろうと思います。しかし,この体験というものについては,多くの仲間とのかかわりの中で,思いやりとか譲り合うとか協力するなどのそういう社会性,心というものを育てていく,そしてまたたくましさといいますか,そういう子どもの成長に欠かせないものが育ってくると考えておるところでございます。

 教育委員会では,子どもたちの体験活動の場を広げて,社会性をはぐくんでいくために自然体験などの体験活動というものが大切でありますので,学校では自然をフィールドとした体験活動を取り入れてきております。特に,例えばはぐくむ心・あったかハート事業,そういうものも行ってきているわけでございます。そしてまた,学校,家庭,地域社会が連携,協働して地域の教育力を活用した放課後子ども教室推進事業というものも実施をしてきているわけでございます。

 以上でございます。



◎田淵薫安全・安心ネットワーク担当局長  岡山型新しい公共づくりの行程の項について,順次お答えいたします。

 まず,補助金の一本化でございますが,現在各地域には,市の各部署から目的に応じて補助金が出されておりますが,使い道を安全・安心ネットワークで協議する仕組みを導入することは,各学区・地区によって参加団体もさまざまであり,全市において一律の制度にすることは現段階では難しい面もあるのではないかと考えております。

 しかし,地域の自由度を高めるという観点からは,今年度後期からスタートいたしました区づくり推進事業の地域活動部門補助金,これにつきましては地域においてそれぞれの課題解決のための自由度のある予算であり,有効活用していただきたいと考えております。

 議員御提案の補助金を集約することについては,他都市の事例なども参考にしながら引き続き研究していきたいと考えております。

 次に,地域担当職員の庁内公募についてでございますが,公民館における地域活動の支援に関する業務は,消防,環境,情報企画,福祉・健康等多岐にわたっており,市の多くの関係部署との連絡調整が必要となります。さらには,地域活動に関する区役所等との連絡調整を担当することも検討していることから,市の業務において経験のある人材の活用が望ましいものと考えております。したがいまして,地域活動を支援する職員につきましては,岡山市職員の再任用等を検討しているところであります。

 次に,地域自治の拠点の必要性の認識と所見についてでございますが,安全・安心ネットワークは96小学校区・地区で構築されており,小学校区ごとに拠点施設としてコミュニティハウスの設置を進めているところであります。しかしながら,その拠点施設をコミュニティハウスに限定するのではなく,さまざまなケースを想定しながら,例えば福祉施設の活用等幅広い考え方をすることも重要であり,考え方の一つとして,議員御指摘の小学校の活用についても研究してまいりたいと考えております。

 以上です。

     〔1番竹之内則夫議員登壇〕



◆1番(竹之内則夫議員)  御答弁ありがとうございました。幾つか再質問させていただこうというふうに思います。

 まず,学校における猛暑対策の項ですが,当座できる対応については,教室についても,校庭についても考えていただいているということで,ありがとうございました。ただ,その次をどうするのかということについて,まだ具体的なことは別にしましても,このままその次の手を放置するものではないという,そういった御意思が聞きたかった,そういう質問でありましたので,それについて御所見があればお願いしたいというふうに思います。

 それから,校庭については,熱中症のリスクをやはり少し甘く見ているのではないかというふうに私は思います。維持管理が大変だということもございますが,その負担を軽減している自治体もあるわけで,その手法もわざわざ今回お示しをしたわけでございますので,子どものためになることならやると今までもおっしゃってこられた教育長,そういう意味では子どものために次の一歩,これはぜひとも進めていただきたいというふうに思うわけであります。これも御答弁よろしくお願いします。

 それから,外遊び環境の整備の項目でございますが,外遊び環境の整備の話のところで,公園担当局長のほうから子どもたちの遊び場にもなる公園の整備という表現があったんですけれども,遊び場にもなる公園の整備ではなくて,子どもたちの遊び場環境をどうするかという視点でもう一回,公園を含めたその小学校区での見直しをという言い方を申し上げましたので,そこの視点が逆転をしているというふうに私は思います。子どもの子育ち,その環境をどうするのかという視点で見直しをどうされるのかという御答弁をいただきたいと思います。

 それから,教育委員会のほうであったかハート,あるいは今回モデル事業で心の健康教室も始めるという発表もありました。やっぱり苦手とされているコミュニケーション能力をどう磨いていくかということがねらいになっているという意味では,そのトレーニングをいろいろされている,手を打たれている,これからも打つことについては評価申し上げるんですが,より川上で低下をすることにどう歯どめをかけるのかという意味で質問をしております。そういう意味では,環境づくりがより重要なんだというふうに思いますので,市として積極的な取り組みをお願いしたいというふうに申し上げます。

 それから,芝生化の事業推進の項目ですが,モデル事業についてはちょっと私は考え方が違うかなあと思っています。確かに,清輝小学校でJCさんや地元の皆様が頑張っていただいて,吉本議員さんも頑張っていただいてスタートをしました。ただ,これは岡山市教育委員会がモデル事業として行ったという認識は,私は持っておりません。モデル事業というのは,皆さんよくおわかりのように,成功に向けて準備も研究もしっかりやって,当然その後に続く本事業の構想もある程度あって,その中でやっていくという,そういうのがモデル事業だと思います。そういう意味では,その事業をやるための研究をどうやってこられたのかという質問を最初に申し上げたんですが,それに向けて教育委員会さんはどのような準備,何をされたのかを御説明いただきたいと思います。

 それから,これまでの議会でもあった話ですが,芝生にはいい面も悪い面もある。こんな主張がいつもある。で,結局それは現状の校庭というか,芝生化の否定に言葉として使われてきたというふうに私は思います。どんな施策にも両面があるわけですが,何のためにそれをするのか。だれのためにやるのか。その議論をして,プラス・マイナスどっちのメリットがより大きいのかということで,最後は優劣のジャッジをしていかなきゃいけない。そのジャッジをする前にやめてしまって,両方終わるというのでは議論にはならないと思います。そういった視点でしっかりと考えていただきたいのと,今回申し上げたのは,要は課題があるという話で,私が申し上げたのはたまたまこういうメソッド,要はやり方もありますよという提案であって,課題そのものは,例えば熱中症対策をほうっておいていいんですかとか,子どもたちの心身の健全育成を本気で考えていくんですかとか,緊急時の防災の備えを考えましょうよと,あるいは都市ビジョンの面では緑化をどうするんですかといったこんな課題があって,その重要課題の対処法,処方せんとして私は芝生という一石三鳥にも四鳥にもなる仕組みを申し上げたんですが,それに対する御答弁はあっても,じゃあ課題をどうするんだと。芝生ではだめだけど,もっとこんないいことをやるというんならいいんですけど,そこの話が抜けているので,そういう意味では課題をどうするのかという視点でそれぞれもう一度御答弁をお願いしたいというふうに思います。

 それから,芝の話で言うと,市長,玉野市も箕面市も磐田市も,全部市長の判断で芝生化をされているんですね。課題対応で効果があるということでございましたので,こうしたことについてどのようにお考えか。もし御所見があればお願いをしたいと思います。

 それから,いろいろ芝の管理とか難しいことがあるという話でありましたが,芝生についての専門性を各担当部署が習得するというのはなかなか大変な面も確かにあります。例えば,公園協会にそうした研究や指導をしていただくほうが,持続可能型の観点からも望ましいというふうに,私はほかの都市を視察して思いました。

 ちょうど副市長は理事長でいらっしゃいますし,公園担当局長も教育長も理事でいらっしゃいますので,市から公園協会のほうにこうした事業としての申し入れをしてもいいんではないかと思いますが,これについてもお考えをいただきたいというふうに思います。

 それから,都市ビジョンの中でのお答えがなかったのですが,緑の面整備という観点から,これ企画のほうでどのように考えていらっしゃるのか。こちらも芝生化についての御答弁をお願いしたいと思います。

 それから,災害等緊急時のことでありますが,例えば鳥取県では,217あるその離着陸場のうち55カ所は小・中学校なんですね。きちんと指定しやすい環境整備というのは行政の責任でやるべきだと思いますので,その観点でいま一度御答弁をお願いしたいと思います。

 それから,新しい岡山型の公共づくりのことですけれども,ゼロベースの見直しで行革担当局長に答えていただいたんですが,一部業務が出てきたという御答弁だったんですが,私は新しい公共へと権限移譲する観点でやったということでございましたので,幾らなんですかとお聞きしたんですが,一部にとどまったということですが,一部とは1万3,600事業のうち一体幾つ出てきたのか。また,その一部だったのはどこに原因があるのか。このあたりを御答弁いただきたいと思います。

 それから,市民サービスの拡充でございますが,拡充については前向きに検討させていただくという趣旨の御答弁だったんだと思うんですが,どうか検討は時間をかけないで進めていただきたいと思いますので,よろしくお願いします。

 それから,組織風土の話につきましても,より頑張っていらっしゃる方には励みになる話でありますので,民間に近い評価制度へと期待を申し上げて,2回目の質問を終わります。

 ありがとうございました。(拍手)



○宮武博議長  当局の答弁を求めます。



◎水野博宣行政改革担当局長  ゼロベースの定員分析において,新しい公共で担える業務が幾つ出たのかという御質問にお答えいたします。

 候補としては10ばかり検討しましたが,その中で有力なのは二,三にとどまっておるのが現状でございます。その原因でございますが,我々自身が積極的にその新しい公共を掘り下げていく,そういった意識がまだまだ足りないのではないかと。また,安全・安心ネットワーク活動との連携というものをより深めていく必要がある。そこがまだ十分ではないのではないかという反省点があります。これらの反省も踏まえて,市民協働事業が進んでいる,また新しい公共づくりが進んでいる他都市等の例も参考にしながら,さらに行政サービス棚卸しの中で掘り下げていきたいと考えております。

 以上でございます。



◎高次秀明企画局長  緑のことで,都市ビジョンの観点から緑の面整備をどう考えているのかというお尋ねでございます。

 都市ビジョンで掲げてます都市像で,水と緑が魅せる心豊かな庭園都市というのを掲げております。この実現に向けまして掲げる主要施策の中に緑のボリュームアップというのを一応掲げております。この具体的な事業といたしましては,公共空間におけます緑陰空間,これをふやすということを目標量を決めて今事業課で進めているところでございます。

 今後,緑化を検討していく中で,確かに議員お示しの芝生の活用ということも非常に有効な手段と考えておりますので,事業課とともに協議しながら進めてまいりたいと考えております。



◎筒井祐治都市整備局都市・交通・公園担当局長  幾つかありましたが,まず第1点,外遊びの観点,子どもが遊べるという視点での公園の整備,こういったものをもうちょっと考えるべきではないかという御質問にお答えいたします。

 公園整備ということでございますが,その中でやはり子どもたちが遊びやすくなるようなことについては,非常に大きな視点だというふうに思っております。確かに,公園は子どもたちだけではなくて,いろんな人たちが使うものでございますが,やはりその子どもたちに外の遊び場というのを提供するのは非常に重要なことだというふうに思っておりますので,そういうワークショップを通じて,あるいはさまざまな整備とか工夫を通じまして,子どもたちができるだけ遊べるようなそういう環境の整備を進めていきたいというふうに考えております。

 続きまして,緑化推進の観点も含めて芝生化というものをどうとらえるかということでございます。

 先ほどの御回答でも申し上げましたが,管理体制が十分なところにおきましては,実際に緑化の推進をさせていただいているところでございます。緑のボリュームアップということで,緑化の推進につきましては,樹木を中心にその推進を図っているところでございますけれども,いろいろ防災上の観点もございますので,こうした管理体制がしっかりしたところでのその緑化,こういうものは実際に行っているところでございますので,さらにそういう芝生化ができるかどうか引き続き検討していきたいというふうに思っております。

 それから,公園協会がしっかりと芝生化の研究をして,経験を積んだ専門家集団になるべきではないかという御質問でございます。

 実際,現在におきましても,公園協会が指定管理を受けているところで,芝生化をしているところでございます。その意味で今公園協会は指定管理者として芝生管理の経験値を積んでいるところでございます。今後とも引き続き緑化の専門家集団として,芝生化につきましても,管理などについて適正なその研究ができるように我々もバックアップしていき,あるいは協会のほうとも話をしていきたいというふうに思います。

 以上でございます。



◎山脇健教育長  数点の芝生化の問題,さらには外遊びのこと,そしてまた猛暑対策という観点からの御質問をいただきましたが,まず根本的にこの学習環境というものをどうしていくのかというお尋ねについてお答えをさせていただきたいと思います。

 やはり先ほど私から申し上げましたのは,現在の対応ということで申し上げさせていただきましたが,今後根本的にどうしていくのがよいのかということを含めまして,他都市の状況というものもございます。そしてまた,国における財政措置ということも含めまして,岡山市としてどのようなことが可能であるのか,そして何がよいのかということを引き続き研究もしていきたいというふうに考えておるところでございます。

 そしてまた,外遊びの件でございますが,先ほども申し上げましたような,子どもにとって大変大切な外遊びの体験というものがあるわけでございます。先ほども学校,教育委員会で取り組んでいる内容については御紹介をさせていただきましたけれど,今後も学校教育という場の中では,しっかり体験を積み込んだといいますか,体験活動を取り入れた学習というものを行っていくことを考えたいというふうに思っています。

 さらには,先ほど申し上げました,地域の方とどのような連携をとりながら子どもたちの遊びというものを広げていくか,場を提供していくかということは,地域とともに考えていく必要があるだろうと思っております。

 そしてまた,芝生化の件でございますが,やはり先ほども申し上げました,今はモデルという言い方で,議員さんのほうからは現在小学校で取り組んでいることはモデルではないという御発言がございましたけれど,やはりこの一つの今やっているもののデータというものは大切だろうというふうに思っております。地域の方,そして学校が維持管理にどうかかわってきているのか,どの程度の時間が割かれたのかというようなことも含めまして,そういう管理の面のデータ,さらには子どもにとってどうなのか,先生方はどうなのかというようなことも含めまして,そのデータを,情報を収集していき,その上で次へのことを考えていきたいというふうに思っております。

 その関係で,先ほどの緊急時のことでございますが,市内では今ヘリが着けるところは1校ございます。そういう対応になっているところでございますが,このヘリだけではなくて,議員さんの御指摘は学校という中で,緊急時の避難場所等にもなっているので,そういう場所としても考えていく必要があるであろうということだろうと思っております。その観点は大変大切だろうと,大切にしないといけないということは思っておるわけでございますけれど,先ほども申し上げましたように,やはり学校の中の教室も運動場も含めまして,子どもたちの教育という面をまず第一には考えさせていただければというふうに考えておるところでございます。

 以上でございます。

     〔1番竹之内則夫議員登壇〕



◆1番(竹之内則夫議員)  ありがとうございました。

 教育長,1点だけ。清輝小学校を参考にしていただくのは本当にいいんですけれども,モデル事業をされるとおっしゃっていたので,そのモデル事業はどうされるんですかという,教育委員会としての事業の御答弁だけ,今後についてお願いいたします。

 ありがとうございました。(拍手)



○宮武博議長  当局の答弁を求めます。



◎山脇健教育長  モデル事業というもののとらえ方にもなるのかなと思っておりますが,先ほども申し上げましたこの清輝小学校での取り組みということにつきましては,教育委員会としてはモデルの一つと,モデルというふうに考えておるところでございます。その上で,学校での今の取り組みの状況ということについて情報収集させていただいた上で次へのモデルと,モデルということにはなりません,次への展開というのを考えていきたいというふうに思っているところです。

 以上です。



○宮武博議長  それでは,次は順序に従いまして吉本議員。

     〔3番吉本賢二議員登壇,拍手〕



◆3番(吉本賢二議員)  皆さん,こんにちは。新風会の吉本賢二でございます。

 本当にことしの夏は暑く,まだまだ残暑が厳しいですが,きのうぐらいからですかね,だんだんだんだん涼しくなってきて,本当に秋を感じる,トンボを見る機会もふえましたんで,秋を感じるのかなと。

 やはり秋といえばスポーツの秋,8月二十何日でしたかね,文部科学省のほうがスポーツ立国戦略ということで,オリンピックの最多メダル目標というようなことをずうっと掲げておりまして,国のほうではそのような形で政権がかわってもやっていこうということでやっておりますが,岡山のスポーツといえばやっぱりファジアーノ岡山,なかなか成績までは伴ってはおりませんが,必死になって頑張っておる反面,まだ今は練習場の確保ということで署名活動もいろいろな方がされておられます。岡山市にもスポーツ振興計画というのを早い時期に,多分市民局長は出していただけると思いますが,この場では今回は質問をしませんが,それをしっかり生かして,岡山をもっともっといいまちにしていきたいなというふうに思います。

 では,通告に従いまして質問をさせていただきます。

 1番,集中豪雨対策についてでございます。

 ことしの夏は大変な猛暑であり,熱中症の話題も多く報道されました。ただ,ことしも全国で集中豪雨の被害もありました。今の時点では,岡山県内では大きな災害の報道はされていませんが,8月30日の夕方,岡山市北区の一部では,1時間当たり約40ミリの雨が一気に降り,約2時間続きました。川ははんらんし,床下浸水,庭先,またトイレへも水が入った家もあります。万成ポンプ場はフル回転,各ゲートも時間の差がありましたが,開いておりました。多くの地元のボランティアの皆さんは,雨の中,危険を顧みず役目を果たしていただきました。

 また,きのうも夜の11時ぐらいだったと思います。約1時間ですが,また大雨が降りまして,我が京山学区においては,もう川もすれすれまで来ておりまして,そのときも万成ポンプ場はフル回転をしながら,ボランティアの皆さんが各ゲートをあけていただき,何とか被害が出なかったということで,きょう安堵の気持ちでは迎えておるんですけど。

 昨年もこの9月議会で,同じ質問を私はさせていただきました。そのときの答弁なんですけど,「雨水対策は,安全・安心のまちづくりを進める上で重要な施策である」。途中省略します。「しかし,都市化が進む中,遊水機能が減少していること,さらに各地でゲリラ豪雨が発生している状況も認識しており,今後も継続的な対策が必要と考えております」。途中省略。「今後は,今年度創設されました雨水排水対策マトリックス班とも連携をとりながら,効果的,効率的な雨水対策に取り組んでまいりたい」と下水道局長が答弁をしていただいております。

 ここで質問をさせていただきます。

 1,1年前に,総合的な雨水対策の観点から,保水機能や貯水機能を付加して安全性を向上させることも有効な対策となりますと答弁されておられます。あれから1年がたちました。実際この機能において,どこでどのように生かされ,効果はどうだったのかを具体的に御説明ください。

 また,あわせて雨水排水対策マトリックス班の活動についても説明してください。

 2,緊急時に備え,万成排水機場,農業用水用のポンプになるんですけど,これの機能,対応能力を上げることはできませんか。

 3,京山地区には,座主川や中ノ川に雨水対策のゲートがあります。そのゲートには監視カメラがついております。ゲートは十分活用されていますが,カメラはまだまだ最大限活用できていません。せっかく設置しているのであれば,今以上に活用するべきだと思いますが,いかがでしょうか。

 2番目の項目でございます。経済対策と企業誘致について。

 2年前のリーマンショックや昨年の原油高などまだまだ世界経済は厳しく,あわせてこの円高で日本の景気はデフレの真っただ中,厳しい限りです。先日も,日本振興銀行の経営破綻がありました。経営の仕方に問題はありましたが,事実,個人の方はお金を預け,中小企業はお金を借りています。結果的にはペイオフを発動する初めての事例となりました。預金などの払戻保証額は元本1,000万円とその利息までしか保証されません。個人や企業も不安に思っております。

 また,経済対策の一つは雇用の確保です。このたび菅さんが総理となりましたが,一に雇用,二に雇用,三も雇用というふうにずうっと演説を続けておられました。本当に雇用というものは私も大切だと思います。

 昨年から国の雇用対策により,この市役所でも多くの市民を雇用しました。ただ,期限が過ぎれば,その後は不安な状況には変わりありません。行政としてできる雇用確保は企業誘致です。岡山市は政令指定都市となり1年と半年,企業にとって魅力がある都市だと私は信じております。

 では,ここで質問をさせていただきます。

 1,円高が進み,82円台まで来ております。ただ,きのう日本単独の為替介入を行い,少し円安に振れてはおりますが,まだまだ80円台です。この円高の状況を踏まえた岡山市の中小企業対策をお示しください。

 また,平成20年からのセーフティーネットの申請件数もお示しください。

 2,今の政府では法人税の見直し,2011年までに5%減が議論されております。それが実現した場合,岡山市のような地方都市の影響はどのように考えますか。

 3,企業誘致について,平成20年,平成21年,ことしの進出企業数と撤退企業数をお示しください。

 また,岡山市の企業誘致の活動についても御説明ください。

 3番,おかやま桃太郎まつり──うらじゃと花火大会──についてです。

 ことしの夏もおかやま桃太郎まつり──うらじゃと花火大会──が開催されました。うらじゃは年々踊り子の人数もふえ約6,500名。また,ボランティアの皆様も数百名の方がお手伝いいただき,ことしはミッキーマウスなどのディズニーの面々が登場して,例年以上に盛り上がり,岡山市民の夏のよい思い出になったのではないでしょうか。私も今年度はボランティアで一緒に活動させていただきましたが,社会人や学生の皆様が事前また当日の準備においては,岡山を愛する気持ちで御活躍,御尽力をされたことには本当に敬意を表したいと思います。

 昨年の9月議会でうらじゃの感想を質問しました。そのときの答弁といたしまして,岡山市として,近畿,中四国の旅行代理店の商品造成部門の方など8社,12名をお招きしたところ,途中省略,次回は,次回というのはことしですけど,旅行商品パンフレットに観光素材として加えたいなど,旅行商品造成につながるきっかけとなったとの答弁でした。

 また,うらじゃ初日の夜には,4,000発の花火大会も開催されました。これも多くの市民,県民が喜んだのではないでしょうか。ただ,ごみや警備の問題は大きな問題です。花火の数は縮小傾向,予算・協賛金も縮小傾向へ,開催の仕方を検討するべき時期に来ているのではないでしょうか。

 ここで質問です。

 1,1年前の質問に,近畿,中四国の旅行代理店の商品造成部門の方など8社,12名を招いた,次回は旅行商品パンフレットに観光素材として加えるなど旅行商品造成につながるきっかけとなったと答弁されました。では,昨年を受けて,ことしの成果を御報告ください。

 2,岡山市が考えるうらじゃの将来像は。

 3,以前から要望が出ている,市役所筋での開催ではなく桃太郎大通りでの開催についてはどのようにお考えでしょうか。

 4,花火大会の予算の内訳,花火代,ごみ処理代,警備費用,それぞれをお示しください。

 4番です。学校関係についてお尋ねします。

 1,教員採用の今後についてです。

 ちょうどこの時期が教員採用の時期であります。合格発表前です。今後の岡山市の発展のためには,教育は欠かせません。教員の採用は,未来を託す子どもたちを教える人物を選ぶ大切なことです。

 ここで質問です。

 (1)文部科学省は教職員定数改善計画案において,2011年から2016年までに,1学級の上限人数を40人から35人と掲げています。これに対する岡山市の見解をお示しください。

 (2)岡山市は政令指定都市となり,教員採用の権限を持っています。採用人材集めの説明会や大学などへの訪問を実施していますが,状況と成果を説明してください。

 また今後,県と共同ではなく,市独自で採用する予定はありますか。

 2,学校の猛暑対策です。先ほど前の議員さんもいろいろ聞かれておられましたが,私としても意見を述べたいので,再度聞かせていただきます。

 冒頭も申し上げましたが,ことしは本当に暑い夏でした。9月に入ってもまだまだ被害は拡大しています。この猛暑は,一つの大きな天災だと私も思います。小学生や中学生も被害を受け,9月より学校が始まり熱中症が本当に心配です。

 先ほどいろいろ芝生の話が出てまいりました。私も実を言うと,とある団体に所属させてもらっている関係上,この芝生には本当に今回携わらせていただきました。最初に清輝小学校の皆様が,地域の皆様が芝生をやろうと思ったのは,地域でやはり何か一つのことをやろうじゃないか,コミュニティー強化のためにやろうじゃないかということで,交差点に花壇のような花を飾っていたり,また当時,二,三年前になると思いますが,鳥取のほうで芝の話がいろいろ出てきたこともあり,地域の皆さん,PTAの皆様が芝をやろうということで二,三年前から狭い範囲,一部の場所,またことしの5月29日だったと思いますけど,運動場のトラックの真ん中の部分を芝生化しました。

 本当に,これだけ議会で過去何人もの先輩議員の皆様が芝のお話をされてはおられましたが,実際にことしの5月にやって,これだけ議会でも話題になり,新聞にも何度も何度も取り上げられております。本当に清輝小学校の皆様の御活躍,もうまさに市民の皆様の行動がここまで議会を盛り上げ,今いい方向に行っているんじゃないのかなあというふうに私も今聞かせてもらって感じております。

 また,ある団体においては,60周年記念事業ということで芝生事業を広げようとしております。先日の8月24日にも,保育園のほうですけど,2つの園で,その清輝小学校の芝生化を見て,また希望があり,実施をされておられます。

 芝生,芝生と,鳥取方式は簡単だというふうに思われている方もおられるかもしれませんけど,本当に校庭に50センチ間隔で穴をあけるわけなんですよ。今の校庭はかなりかたいんですよね。実際,簡単にスコップで掘れるレベルじゃないんですよ。削岩機を借りてきて,どっとどっとやって,もう本当に1,000個近くの穴を掘ろうと思ったら,10人以上が2時間,3時間かけてやって,初めてポット苗,鳥取の芝生の苗を植えて,そこへ土をかぶせて,それから毎日毎日約3時間,だれかが水をあげなければなかなか生育されていないというような状況でございます。

 本当に,今度,清輝小学校さんでは日曜日,運動会があると思います。私も先般も運動場を見せてもらいましたけど,きれいになっております。もう皆さんも機会があれば見ていただけたら,ああここで運動会ができる小学生の子どもは本当に幸せだろうなあというふうに多分感じられると思いますので,見に行っていただけたらなと。

 教育長もいろいろ見ていただいておると思いますけど,モデルケースというような御答弁をされておられましたが,芝生を植えつけるベストな時期は来年の5月,6月になると思いますので,それまでに結論を出していただけたらなというふうに思います。

 ちょっと余談にはなりましたけど,ではここで質問に入らせていただきます。

 (1)学校で実施している猛暑・熱中症対策をお示しください。

 また,各教室へのクーラーや扇風機の設置は必要ではないかと思いますが,御見解をお示しください。

 5番,御津地域の新市建設計画についてお尋ねします。

 本年3月21日をもって御津合併特例区は終了しましたが,今年度も区づくり推進事業を生かし,4月には桜祭りや7月には夏祭りinみつ2010を開催し,次は御津獅子舞フェスタ──継承活動事業としてですけど──を予定しております。

 金川病院についても,平成24年4月開業を目指し,新しく変わろうとしております。

 ただ,特例区協議会が解散して,新市建設計画の進捗については,多くの市民が心配しております。

 ここで質問します。

 1,健康みつ21公園整備事業の墓地について,以前住民にアンケートをとったと思います。その結果と今後の計画をお示しください。あわせて,ほかの施設についての計画をお示しください。

 2,金川病院についてお尋ねします。

 幾つの診療科をつくる予定ですか。あわせて,他施設の計画もお示しください。また,地元への説明会の予定はどうなっていますか。

 以上で1回目の質問を終わらせていただきます。

 ありがとうございました。(拍手)



○宮武博議長  当局の答弁を求めます。



◎内村義和財政局長  法人税を引き下げた場合の岡山市への影響についての御質問にお答えいたします。

 法人税につきましては,9月10日付で閣議決定されました「新成長戦略実現に向けた3段構えの経済対策」の中で,法人実効税率の引き下げについては,日本に立地する企業の競争力強化と,外資系企業の立地促進のため,課税ベースの拡大等による財源確保とあわせ平成23年度予算編成・税制改正作業の中で検討して結論を得るとされております。

 また,経済産業省の平成23年度税制改正要望事項におきましては,法人税率を5%引き下げる,その際課税ベースの拡大を含め,財源確保に留意するとの要望が出されております。このように,法人税率の引き下げにつきましては,具体的制度設計等が明らかでないため,現時点におきましては,本市の法人市民税額の影響,また市内企業等への具体的な影響を想定することは困難でございます。今後の税制の動きについてよく注視してまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎片山伸二市民局長  健康みつ21公園整備事業の墓地についての御質問にお答えいたします。

 健康みつ21公園(仮称)整備事業における公共墓地の整備につきましては,御津地域における市民の皆様の墓地の現状と必要性を把握するため,平成19年9月から10月にかけて,御津地域全世帯3,859世帯を対象にアンケート調査を行った結果,1,583世帯から回答があり,その回収率は41.0%でございました。

 回答者のうち,墓地を持っていないと回答した世帯数は15.3%,242世帯で,新たに墓地を必要とすると回答した世帯数は13.1%,207世帯となっております。これらのアンケート結果を参考にするとともに,今後の墓地需要を総合的に検討する中で,新市事業としての完了年度でございます平成26年度に向けて,当面適切な墓地整備計画を作成してまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎岸堅士保健福祉局長  御津地域の新市建設計画についての項,新金川病院のお尋ねにお答えいたします。

 新金川病院の診療科目につきましては,内科,外科の2診療科を中心に,その他の診療科目につきましては,診療状況や地域のニーズを踏まえながら対応を検討することとしております。

 次に,保健福祉施設につきましては,地域包括支援センターによる高齢者を中心とした各種相談業務,そして健康づくりや介護予防サービスのための機能訓練等ができる施設を整備することとしております。

 また,病院の建てかえにつきましては,これまでも地元への説明を行ってきたところですが,引き続き新金川病院の医療機能や保健福祉施設の機能などに関する内容について,指定管理者の指定の議決を得た後,指定管理者とも協力し,地元へ説明をしてまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎甲斐充経済局長  集中豪雨対策についての項,万成排水機場についての御質問にお答えいたします。

 万成排水機場は農業用の排水機場で,もともと農作物への被害を防止することを目的に設置されたものでございまして,昨今の集中豪雨による浸水被害対策に対応した設計とはなっておりません。議員御指摘の対策につきましては,設置の経緯から,農林事業としてその機能,能力を上げることは困難でありますので,御理解を賜りたいと思います。

 とはいえ,集中豪雨等への対策は大変重要なことでございまして,今後とも大雨が予測される場合には,河川からの取水樋門を閉じ,排水樋門をあけるとともに,早急に排水機場のポンプを運転するなど,樋守操作員やポンプ運転員,下水道局などの関係部署と連携を図りながら,より迅速な対応に努めてまいりたいと考えております。

 次に,経済対策と企業誘致についての項,円高の状況を踏まえた中小企業対策についてのお尋ねでございます。

 岡山市の中小企業対策としましては,中小企業振興室での窓口相談や岡山商工会議所,各商工会と共催で年間40回の融資経営相談会を実施しているところでございます。緊急保証制度,いわゆるセーフティーネットにおきましては,平成20年度3,701件,平成21年度4,284件,平成22年度は8月末までに1,548件が申請され,速やかな認定処理を行い,経営状況の苦しい中小企業の円滑な資金繰りの支援をしているところでございます。

 経済産業省による「円高の影響に関する緊急ヒアリング」によれば,円高が継続した場合,中小企業の収益の圧迫や下請企業を中心にコストダウン要請等の懸念があるとされており,今後とも経済情勢や中小企業の経営状況を注視しながら支援に努めてまいりたいと考えております。

 次に,平成20年,平成21年,ことしの進出企業数と撤退企業数についての御質問です。

 進出企業につきましては,平成20年度4社,平成21年度2社,今年度はこれまでに3社が立地を決定していただいております。

 撤退企業につきましては,本市が把握している範囲では,平成21年度に3社が撤退されております。

 誘致活動につきましては,交通アクセスのよさ,災害の少ない恵まれた自然環境,医療福祉や食品分野など,本市の強みを生かした産業の立地に向けて,関東,近畿,地元岡山での企業訪問を続けているところでございます。

 次に,桃太郎まつりについて4点の御質問をいただいております。

 まず,今年度の成果についてのお尋ねがありました。2点目はうらじゃの将来像について,3点目は桃太郎大通りでの開催についてのお尋ねでございます。3点一括してお答えさせていただきます。

 ことし10回目を迎えましたおかやま桃太郎まつりは,岡山を代表する祭りとして定着し,市民,県民に親しまれるとともに,県内外へ本市の魅力を発信する上で重要な役割を果たすものと考えております。

 昨年は,市が行っている招請事業の一環として,旅行商品造成担当者に祭りを紹介したところ,旅行会社のホームページ上で紹介されるなどの成果がありました。ことしは,西日本を初め各地の旅行会社への情報提供や雑誌社への情報提供を行ったところです。

 うらじゃの将来についてのお尋ねですが,企画,運営,会場確保や地元調整に至るまで,市民が一丸となり中心となった実行委員会が全体を運営していくことが市民参加型の祭りの原点であるとともに,岡山の祭りとしてさらに大きく飛躍するためのかぎになると考えております。行政としては,情報発信や観光案内,安全対策などの黒子の役割を果たしていくべきというふうに考えておるところです。

 桃太郎大通りでの開催という大きな転換につきましては,相当の機運の高まりや入念な準備が必要でございまして,中でも市民,県民はもちろんのこと,周辺住民の方々,周辺店舗の方々の御理解,御協力,それから交通事業者の御理解,御協力が得られることが最も重要になるというふうに考えてございます。

 4点目の御質問,花火大会の予算の内訳でございます。

 ことしの花火の予算につきましては,花火費970万円,警備費400万円,清掃費230万円となっております。

 以上でございます。



◎筒井祐治都市整備局都市・交通・公園担当局長  御津地域の新市建設計画の項のうち,健康みつ21公園整備の墓地以外の施設の計画についてお答えいたします。

 健康みつ21公園──仮称でございます──の整備事業につきましては,豊かな自然を生かした健康づくりや公園区域内の古墳群を保全するとともに,見学もできる公園となるように計画をしているところです。今後,遊歩道や広場などの公園整備について,地元の方々と十分に協議を行いながら進めてまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎山脇健教育長  教職員の採用の件で,まず1学級の上限人数を35人とすることについての見解をとのお尋ねでございますが,1学級の人数が40人から35人ということになりますと,今よりは少人数での学習が可能になりますので,子どもの理解という面では効果があるのではないかというふうに考えております。しかし,教職員や教室の確保などの条件整備が課題であるというふうに思っております。

 また,国の定数改善の動きが不確定な状況にあります。早急に方向性を示していただく必要があるというふうに考えております。

 次に,採用試験のあり方についての御質問でございますが,岡山市教育委員会では,より多くの方に教員採用試験を受験いただきますように,本年度5月に県内外の25の大学に出かけまして説明会を実施してきております。昨年度に比べまして,岡山市を希望して受験する人の人数はふえてきております。

 また,採用試験の実施のあり方につきましては,どのようにすれば岡山市にとってよりよい人材が確保できるかということを考えていきながら,独自実施を含めまして検討をしているところでございます。

 次に,猛暑対策という中で,猛暑・熱中症対策はどのようにしているのかというお尋ねでございますが,猛暑対策につきましては,先ほどの竹之内議員にお答えをさせていただいたとおりでございます。

 熱中症対策といたしましては,児童・生徒に帽子をかぶること,体調に応じて水分補給を行うことなどを徹底しております。また,熱中症についての保健指導を行ってきておりますし,緊急時に備えまして応急手当ての職員研修を行ったり,保健室に保冷剤とかスポーツドリンクなども常置をしております。

 以上でございます。



◎尾崎正明下水道局長  集中豪雨対策につきまして2点の御質問をいただいております。

 まず,保水機能や遊水機能を付加した対策及び雨水排水対策マトリックス班の活動についての御質問でございます。

 雨水対策は,安全・安心のまちづくりを進める上で重要な施策であることから,この1年間にも瀬戸雨水幹線や田中ポンプ場などの建設を行い,順次整備に取り組んでいるところでございます。しかしながら,保水機能や遊水機能を付加する対策につきましては,制度を設け,都市計画法第32条の開発協議の際などにお願いしているところですが,まだ十分には活用されていない状況でございます。

 また,昨年7月に設置しました雨水排水対策マトリックス班の活動についてでございますが,浸水実績のある地域につきまして,関係部局間で情報を共有し,対策の効果につきましてシミュレーションする方法などについて検討してきたところでございます。今後は,現状の排水施設を効果的に活用するため,代表的な地区において,ソフト対策を中心に比較検討することとしております。

 次に,雨水ゲートに設置している監視カメラを今以上に活用すべきとの御質問でございます。

 この項の初めに,先ほど議員からお話もございましたが,昨夜も深夜にゲート操作をしていただきました。昼夜を問わず,また風雨をいとわず,地域のためにゲートの操作を引き受けていただいておられる操作員の方々に改めて感謝の意と敬意を表します。

 監視カメラにつきましては,用水路からの下水雨水渠への流入時におけるゲート周辺の安全確認,また水の状況の把握などに活用しているところでございます。議員御指摘のとおり,さらなる活用について,ゲート操作員の皆様と協議しながら検討してまいりたいと考えております。

 以上でございます。

     〔3番吉本賢二議員登壇〕



◆3番(吉本賢二議員)  御答弁ありがとうございました。

 まずは,経済対策と企業誘致のところでございます。

 せっかく政令指定都市になって,結果的にはこのデフレが続いている経済状況が厳しい中というのもよくよく私らもわかっているし,多分市民の皆様,普通の経営者であればわかっているのかなあと。

 ただ,やはり厳しいときにこそしっかり,営業活動じゃないんですけど,企業誘致のお声をかけておかなければ,少しずつ景気がよくなったときに岡山市が選ばれるとはやっぱり思いません。

 企業誘致の件で,進出企業数が平成20年が4件,平成21年に政令指定都市になりましたから,そこで2件,ことしが今のところ3件というような御説明をいただきました。高谷市長にお伺いします。この2件,ことしが3件という数について,どのような御見解をお持ちでしょうか。よろしくお願いいたします。

 次に,うらじゃとおかやま桃太郎まつりについてです。

 昨年,近畿,中四国の旅行代理店の8社,12名をお呼びしたと。当然,予算がかかっているわけでございます。今の説明では,ホームページに記載されていたとか,また情報提供を行うことができたと。本当にこれが予算対・費用対効果が本当になっとるんかなあと。岡山市としてはやっぱりしっかり観光ということで人を誘致しようと思っております。

 昨年,せっかく予算をかけてやっているにもかかわらず,その程度なのかなあと。やっぱりもうちょっと継続するべきじゃないかなあと。このように人を招いたと,代理店ですね,専門家の方を招いたのは非常によいことだと思います。ここで経済局にお尋ねしたいのは,チャレンジしたのはいいんですけど,何でこういう形でやめてしまったのかなあと。何か理由があるんなら,今後こういうことをしたいんだというのもあれば,ちょっと追加で御説明をしていただきたいと思います。

 あと,花火の件でございます。私の質問,これを別に私が思いついたわけでもないんですけど,やっぱり協賛をされておられる方から出た言葉なんですよ。「吉本君,どれくらい花火に,本当に打ち上がっておる花火に金がかかっとるのかわかっとんか」と。今聞いたら,花火代が970万円,ごみと警備で630万円というような状態,まあ3対2ですかね。60%が花火というような形になっています。警備に関しては,やはり万が一があっても,ほかの地域であったと思いますので,やはり警備は必要だと思います。ごみについては,ごみを減らそうとしている岡山市にとって,もう少しこのあたりは考えなきゃいけないところじゃないかなあというふうに思うんです。ごみ対策というのは,いろんなことでできると思うんです。やっぱりああいうような大きい大会をすりゃあ当然ごみが出ますけど,やはりこれは事前に皆さんに告知をするなど,出した人たちに持って帰ってもらうとか,あそこで御商売,お店をされている人に対して,何らかのことができるんじゃないんかなあというふうに思いますので,そのあたりについてちょっと御意見を聞きたいなあと思います。経済局長,よろしくお願いいたします。

 最後になりますが,集中豪雨対策でございます。

 前の竹之内議員さんは,芝生のことを徹底的に言われたんで,いろいろ皆さんもお感じになられて,やっぱり私にとっては,この集中豪雨対策は本当に,別に私が住んでいる京山地域だけではありません。8月のときにいろんな方から御相談というか,こういうことが起こったと。要は,単純に,皆さんもおわかりだと思います。昔は田んぼがあった。農業用水があった。そこの田んぼがだんだんだんだん家になってきた。新しい家が建つ。当然かさを,高さを立てて,床を高くしてそういう方々は住まわれる。大体犠牲に,犠牲と言ったらちょっと言葉が変ですけど,床下浸水になったり,トイレに水が入る家というのは,やっぱり御年配の方の家が本当に多いんです。本当にお年寄りの方が一人で水かきをしたり,今後のために土のう袋を頼んで土を入れたりして,この間もずうっとやっておられました。また,地域の方が,そういう方を見かねてお手伝いをされたところもありました。

 先ほど下水道局長の御答弁では,瀬戸であったり当新田の話をされて,また新しいことも言われましたけど,どうも昨年の議事録を読み返していると,半分ぐらいは同じような答弁かなあというふうに思っておりますし,残念ながらうまく機能は活用されていないというような御答弁でございました。

 本当に天災というものはいつ起こるかわからんわけでございます。その準備は,やっぱり安全・安心を掲げている岡山市にとっては,もっともっと力を入れて,予算を組んでもいいんじゃないのかなあというふうに思います。できることは,本当に小さいことからしかできないとは思います。

 そこでちょっとお尋ねしておきたいのは,特定の地域でソフト面からというような御答弁をされましたが,今の時点でどのようなことを具体的に検討されておられて,いつからそれが実施される御予定でございましょうか。再度の御答弁をよろしくお願いいたします。

 以上で2回目の質問を終わらせていただきます。

 ありがとうございました。(拍手)



○宮武博議長  当局の答弁を求めます。



◎佐古親一副市長  立地していただいた企業2社,3社について市長はどのような見解かという御質問でございます。

 進出企業につきましては,議員もおっしゃられておりましたけど,平成20年9月のリーマンショック等の景気悪化,それに基づきます設備投資等が冷え込んだそういうものが背景にあるわけでございますけども,立地件数の減少というのは全国的な傾向でございますし,岡山県としても同様の傾向を示していると思っております。

 こうした非常に厳しい中にありまして,昨年度2社,そして今年度3社が立地を決定いただいているということでございまして,これらの企業は充実した研究開発環境や,恵まれた自然環境などの条件のよさから立地を決定したと伺っておりまして,そのように考えております。

 以上でございます。



◎甲斐充経済局長  再質問で,桃太郎まつりの項,招請事業を中止した理由,それから予算対効果についてどう考えるかということがまず上がりました。

 招請事業というものは,大体年に四,五回来ていただいて,見ていただいて評価をしていただくということをやっております。ただ,さまざまなテーマに取り組んでおりまして,毎年同じ事業を続けるという状況にはないということは御理解いただきたいというふうに思っております。

 それから,予算対効果なんですが,実は雇用対策事業を利用いたしまして,観光客の動態調査というものを今行っております。まだ粗々の計算なんですが,7月31日と8月1日の2日間,駅前とか市役所筋とか表町商店街など9カ所でやっております。サンプル数が605で,この中の県外からの観光客の比率が10%という結果は出ております。香川,広島,兵庫,神奈川,愛知,大阪というふうなところからお見えというふうに聞いております。

 このような方々が何でお越しになられたのか,何をもってこの時期にお越しになったのかと。花火とかうらじゃについてどういうふうに認識されているかということをお尋ねしておるんですが,この中の4分の1ぐらいの方は,媒体で開催を,うらじゃとか花火の開催を知ったというお答えをいただいておりますので,一定の効果はあったんじゃないのかなというふうには,今のところ判断しています。細かい分析は,ちょっとまだすべてできておりませんので,今わかっている範囲ではこの程度です。

 それから,花火の経費についてでございますが,確かにだんだん協賛金というものが集まりにくくなっております。それで,実行委員会のほうで,いろんな経費を削減したり,市民,一般の方から寄附を募ったりして,少しでも多くの花火が打ち上げれるように取り組んでいるところです。

 先ほど議員もおっしゃられましたように,警備につきましては,兵庫県明石市の事故以来,警備については強化するようにという方針が出ておりますので,これについては削減というよりもむしろ強化というふうになっております。

 ごみの関係ですが,大会期間中に観客の皆様に対し,ごみの持ち帰り運動というものを再々アナウンスはしてございます。

 それから,当日の花火終了後と翌日の早朝に,主催者団体を初め,当然我々もですが,出まして,それから地元のボランティアの方々も一緒になって,旭川周辺の清掃を実施しております。ただ,なかなか量としては減らないと。やはり発生抑制というものを取り組まないといけないんだなというふうには感じております。これからの検討課題として取り組ませていただこうというふうに考えております。

 以上でございます。



◎尾崎正明下水道局長  ソフト対策につきまして,具体的にはどういうものか,またいつから実施するのかとの再質問でございます。

 ソフト対策につきましては,既存の水路やポンプ施設などを有効に活用するため,樋門やポンプなどの操作を相互に連携させるなどして,より効果的な運用を検討することとしております。

 今後は,具体的な地区におきましてシミュレーションを行い,その効果を確認した上で実用化に向けて検討をしてまいりたいと考えております。

 以上でございます。



○宮武博議長  それでは,次は順序に従いまして藤原哲之議員。

     〔11番藤原哲之議員登壇,拍手〕



◆11番(藤原哲之議員)  皆さんおはようございます。

 政隆会の藤原哲之でございます。今回もトップバッターをねらいまして駆けっていったのでございますが,どうも竹之内議員と吉本議員の足の長さが,恐らく彼らのほうが長いので,3番バッターとなってしまいました。傍聴席の皆さんには,大変ちょっと御迷惑をおかけしますが,毎回の応援をどうもありがとうございます。

 最近,新聞を見ておりますと,まだしばらくは厳しい残暑が残るとか,113年ぶりに記録が塗りかえられるとか,またきょうの新聞には,岡山の真夏日の連続が61日でストップするとか,異常気象の話題が新聞紙上をにぎわせております。今回もこの異常気象の話題から入らせていただきたいと思います。

 ことしの梅雨は,例年に比べ前線が日本列島に居座り,九州や中国地方では記録的な豪雨に見舞われ,各地で土石流や斜面崩壊などが繰り返し発生しております。

 ことしの豪雨の原因として,偏西風が南に蛇行していたため,梅雨前線の北上にブレーキがかかったことと,太平洋高気圧の北に張り出す力が平年より弱かったことが言われております。ちなみに,昨年も梅雨前線の停滞による局地的な豪雨により,西日本で大きな被害が発生していることは,皆さん既に御存じのことでございます。

 そして今度は,梅雨明けとともに真夏日が続き,雨らしい雨が降らず,野菜に限らず,果樹栽培の農家も大きな打撃を受けてございます。この猛暑をもたらしているのは,北半球の上空を流れている偏西風が大きく南北に蛇行しているために,太平洋高気圧が日本列島に大きく張り出してきているのとともに,南米ペルー沖の海面水温が平年より高いエルニーニョ現象の影響も否定できないとのことでございます。

 エルニーニョ現象は,この春には消滅をいたしておりますが,今度は南米沖の海面水温が平年より低くなるラニーニャ現象が発生しております。ラニーニャが発生すると,西太平洋熱帯域の海面水温が上昇し,積乱雲の活動が活発になり,これがまた太平洋高気圧の活動を強める方向に作用するため,さらに日本列島の猛暑に拍車がかかってきます。

 また,世界を見てみますと,ヨーロッパからロシアにかけて記録的な猛暑が続き,そのため異常乾燥による森林火災が各地で発生,またロシアにおいては,穀物の生産量が例年の7割弱しかとれないということで,既に穀物の禁輸に踏み切っております。このことを見ておりますと,今後の食料安全保障が危ぶまれてなりません。また,中国やパキスタン,インドでは豪雨が発生,中国では大きな土石流が起き,多くの方が犠牲になっております。南米のほうを見てみますと,ペルーでは例年にない寒波に襲われており,幼い子どもが犠牲になっております。

 ことしの異常気象は,30年に一度の異常気象であると言われておりますが,地球の温暖化現象がますます進んでいくような状況では,このような異常気象は今後とも減っていく可能性は低く,このような状態が当たり前という時代に入っているのではないかと危惧をいたしております。

 ちなみに,岡山市では,7月から8月にかけて猛暑日──35度以上を言うらしいですけれども──が16日間記録されておりますし,また31日間連続で熱帯夜が続いております。これも観測史上最長だそうでございます。ますます地球温暖化を阻止する対策に力を入れていく必要があると思っております。

 それでは,この前置きに関連する項目から質問に入らせていただきます。

 大きな1つ目として,太陽光発電についてお伺いをいたします。

 岡山市においては,平成21年3月に岡山市地域省エネルギービジョンを策定され,市民,事業者,行政が連携,協働して,地域全体として省エネルギー・低炭素地域づくりを推進していくとしておられます。その中で,市に求められる行動・施策として,市役所の率先行動の中,施設におけるエネルギーの効率的利用の推進として,大規模太陽光発電設備を初め,市有施設への新エネルギー設備の導入を推進するとうたわれております。また,事業者においても,省・新エネルギー設備の導入・利用の推進の中で,新エネルギーの導入で,太陽光発電システム等について導入の検討を行う。市民には,省エネ型住まいづくりの中で,太陽光発電等の新エネルギー導入に努めるとなっております。

 そこで質問をさせていただきます。

 1,市,事業者,市民の取り組みの状況をお示しください。

 2,市としての今後の計画についてお示しください。

 3,灘崎地区においても,さまざまな公共施設がございますが,他地区に先駆けて実施をしてはと考えますが,当局の御所見をお伺いいたします。

 4,事業者の中で特に目立つのは,京山山頂に国の太陽光発電の研究施設を誘致してきたことではないかと考えます。これは,独立行政法人産業技術総合研究所による集光型太陽光発電システムを使った日米比較実証研究の場所として岡山市の京山に発電施設を設置するというものでございます。異なる気候環境下でシステムの発電性能が変化する要因を分析するため,日米2カ所で研究するものでございます。

 岡山市にとっても,新エネルギー導入に弾みがつく話であると思っておりますが,当局の御所見をお伺いいたします。

 5,昨年度から,国や自治体における太陽光発電システム設置に対する助成制度が強化され,また余剰電力について,従来の2倍程度で買い取ることが電力会社に義務づけられたことから,以前に比べて多くの家庭で太陽光発電システムが設置されるようになったと伺っております。しかし,まだまだ施設設置自体が高額であることが課題でございます。この初期投資の負担を軽減していく方法について,今後検討してみてはと考えますが,当局の御所見をお伺いいたします。

 大きな2つ目として,住宅地における迷惑空き地対策についてお伺いをいたします。

 毎年,夏場になると雑草が伸び放題に伸び,多くの不快害虫が発生,また心ない人によるごみの不法投棄など,近所の方々を悩ませている住宅地の放置されたままの空き地はどうにかならないのかという相談をたびたび伺います。

 住民の方々は,その苦情を区役所に持っていきますが,なかなかその持ち主にたどり着けません。所有者を教えてほしいとお願いしても,個人情報の保護規定に抵触するため,市としても教えることができませんと返されます。市は,住民の相談を受け,所有者に電話や手紙で適正管理のお願いをしていきますが,なかなか管理してもらえておりません。岡山市にも,あき地にかかる雑草の除去に関する条例がありますが,除草の命令が精いっぱいで,それ以上のことができておりません。

 平成19年9月議会において,公明党の松田議員の質問に対し,当時の安全・安心ネットワーク担当局長は,安全・安心のまちづくりの観点からも,空き地対策は必要性が高まってきている課題と認識しており,今後とも条例を含めさまざまな角度から,他の自治体の取り組みも参考にしながら,関係部署と連携し,検討してまいりたいと答弁されております。

 また,最近の新聞報道などでも,「「迷惑空き地」全国で増加 雑草「誰が刈る?」」という題目で大きく取り上げられております。その中で,三重県名張市では,名張市あき地の雑草等の除去に関する条例を改正し,2008年4月から行政代執行による強制除草ができるようにしているとのことでございます。

 ただ,2009年に行政代執行したのは2件だそうで,課題としては,どの空き地に行政代執行を適用するのか明確な基準が必要であるとのことであります。

 そこで質問をさせていただきます。

 1,空き地問題に対して,今までどのような議論をし,また今後はどのように取り組んでいかれようとしているのかお伺いをいたします。

 2,平成21年度には何件ほどの相談があり,何件ほどの除草の命令を出したかお伺いをいたします。また,除草の命令には全員従っていただけたのでしょうか。お伺いをいたします。

 3,除草の命令に従わない方には,どのように対応なさったのでしょうか。

 4,岡山市でも条例を改正し,行政代執行ができるようにはできないのでしょうか。

 5,除草の命令ができるのであれば,罰則規定も当然必要と考えますが,当局の御所見をお伺いいたします。

 大きな3つ目として,国民文化祭についてお伺いをいたします。

 この10月30日から11月7日まで,岡山県において開催される第25回国民文化祭は,アマチュアを中心とした演劇,吹奏楽,美術作品等,各種文化活動の成果を全国規模で発表する日本最大の文化の祭典であります。1986年に第1回大会が東京で開催され,以降毎年各県持ち回りで開催されており,今回の岡山が25回目の開催地となっております。

 前回は静岡県で開催され,出演者総数は2,263団体,4万3,729人。県外からは777団体,1万3,000名ほどが出演されたそうであります。ちなみに,観客総数は215万人ほどで,1日に平均すると13万4,000人の方々が文化祭を楽しまれた勘定となります。

 静岡の場合は16日間の開催で,岡山は9日間の開催ということで,一概に比較はできないのでありますが,観光に力を入れている岡山市としては,決して見過ごすことができない数字であると考えます。その方々をいかにもてなし,岡山を知っていただき,リピーターとなっていただいて,岡山に再度来ていただく絶好の機会であると考えます。

 そこで質問をさせていただきます。

 1,全国からの訪問者に,政令指定都市岡山に対するよい印象を持って帰っていただきたいと思っております。市長の所信では,全国39都府県から約5,000名の方が出演される言われておりますが,この方々に対しどのような仕掛けを考えておられますか。また,国外からの出演者はどのくらいおられるのでしょうか。

 2,岡山県民では,約7割の方々が国民文化祭を知っておられますが,この割合についてどのようにお考えでしょうか。また,他県での状況はどのように把握をされておられますか。

 3,国民文化祭は,県が主催となっておりますが,岡山市はどのような役割を果たしていかれようとしているのかお伺いをいたします。

 4,市長の提案理由の中で,お越しになるお客様に好印象を持っていただけるよう全市を挙げて,文化・観光面を初めとする岡山の魅力を全国に発信してまいりますと言われております。このことを踏まえまして,岡山市においても県境を越えての観光連携を考え,広島県,山口県,愛媛県,香川県などと瀬戸内周遊観光連携を県とともに提案していくなど,岡山市の中だけの観光から,中四国を巻き込んだ観光連携を考えていく時代に入ってきていると考えますが,当局の御所見をお伺いいたします。

 大きな4つ目として,合併地区における各施設の指定管理についてお伺いをいたします。

 最近,地域の各種団体の方から,年間の活動計画が立てられなくなったという話をちょくちょく耳にいたします。その原因として,それぞれの施設の利用は抽せんで決まるため,今までは優先的に利用させていただいていた日程が押さえられなくなったということであります。灘崎の場合は,各施設が区役所を中心にまとまって配置されているため,使い勝手がいいこと,駐車場が広く,また交通量も少ないので渋滞等が発生しないため,灘崎以外の地区からの利用者がふえているのではないかと考えております。そのために,灘崎地区の各種団体の方々の利用に支障が発生してきたのではないかと思っております。

 そこで質問をさせていただきます。

 1,各施設ごとの合併特例区が管理していたときの利用状況と,現在の指定管理者にかわってからの利用状況の増減を団体数,利用者数で教えてください。

 まだ民間が指定管理し出してから5カ月しかたっておりませんので,はっきりとした傾向がつかめないと思いますが,調査できる範囲でお答えをください。

 2,灘崎地域の各種団体の優先利用は考えられないのでしょうか,お伺いをいたします。

 以上で第1回の質問を終わります。

 御清聴ありがとうございました。(拍手)



○宮武博議長  質問の途中でありますが,午後1時10分まで休憩いたします。

      午後0時9分休憩

      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

      午後1時13分開議



○伏見源十郎副議長  午前中に引き続き会議を開きます。

 当局の答弁を求めます。

     〔高谷茂男市長登壇〕



◎高谷茂男市長  それでは,藤原議員の国民文化祭についての御質問にお答えをいたします。

 国民文化祭期間中には,文化団体や関係者,観客など多くの方々が本市を訪問されます。議員御指摘のとおり,これは岡山によい思い出や印象を持っていただく絶好の機会であり,訪問される皆様を伝統芸能や文化,岡山ならではの食べ物とともに,市民の皆様と一体となったおもてなしの心でお迎えすることにより,また来てみたいという気持ちを持っていただくことが大変重要であると考えております。

 さらに,岡山地域全体の観光振興を図る上で,岡山県や県内の各自治体が観光面を初めとする岡山の魅力を効果的に売り込むことが重要と考えており,先日,知事にもその趣旨での提案を行い,今後のプロモーション活動における連携強化について,意見の一致を見たところであります。今後,議員の御提案も踏まえて,県や周辺自治体等と力を合わせて,県境を越えた観光連携にも一層努めてまいりたいと考えております。

 その他につきましては,各担当からお答えをいたします。



◎片山伸二市民局長  国民文化祭についての御質問のうち,市長答弁以外につきまして,順次お答えいたします。

 まず,来訪者へのおもてなしと国外からの出演者についての御質問でございますが,来訪者の方々へのおもてなしとして,玄関口であるJR岡山駅前広場でウエルカムコンサートを開催し,音楽や郷土芸能で皆様を温かくお迎えするほか,観光スポットである岡山城では,黄ニラや朝日米など岡山ならではの食材を使った料理や,若者に人気のフルーツパフェなど食のおもてなしを,また庭園都市を象徴する西川緑道公園では,にぎわいと憩いの空間を,いずれも市民の皆様の手で提供することとしております。

 また,岡山駅西口を起点に各会場を結ぶシャトルバスの運行やレンタサイクルの社会実験も大いに活用していただくなど,来訪者の皆様に観光地を周遊しやすい環境を提供してまいりたいと考えております。

 さらに,国際交流事業として,本市主催のマーチング・バトントワーリングの祭典では,アメリカから世界トップレベルのマーチングバンド「キャバリアーズ」を招聘するほか,県が招聘される中国の江西省雑技団,韓国のM&S舞踊団と合わせて約60名の方々が市内を会場に,一流の演奏,演技を披露されるのも大きな魅力となっております。

 次に,国民文化祭の認知度に関する御質問でございますが,岡山県実行委員会が8月に実施したアンケート調査では,県民の約7割の方が国民文化祭の地元開催を知っていると回答し,これは半年前の前回調査の約5割に対し20%増加しております。この調査結果につきましては,これまで県と連携して展開してまいりました小まめなPR活動が一定の成果を上げている一方,現在の認知度をさらに深めていく必要があると認識しております。

 今後,詳細情報を満載した公式ガイドブックの発行等を予定しておりまして,個々の事業の内容をより詳しく知っていただくことにより,市民の皆様の関心をより一層高めてまいりたいと考えております。

 また,他県での認知度につきましては調査が行われておりませんが,県では7月から8月にかけ,来年の開催地である京都府を初め兵庫県,中四国全県にPRキャラバン隊を派遣され,また本市でも7月に東京で実施したシティープロモーションでPRするなど,県外における認知度を高めるため,積極的な周知に努めているところでございます。

 次に,岡山市の役割についての御質問でございますが,国民文化祭の開催に当たりましては,岡山県実行委員会が開会式や閉会式など,全体の事業を実施する一方,各市町村がそれぞれの持つ文化的特徴を生かした事業を主催実施することとなっております。岡山市では8事業を主催実施するとともに,カルチャーゾーンを中心に各所で文化イベントが開催されることから,期間中は来訪者の方々のおもてなしに全力を注ぐことはもちろんですが,この国民文化祭を機に高まった市民の皆様の文化への関心や情熱を今後の本市の文化振興に生かしていくことが本市の果たすべき重要な役割であると考えております。

 次に,合併地区における各施設の指定管理に関する御質問についてでございますが,灘崎地区において市民局関係で現在指定管理者制度を導入しておりますのは,灘崎文化センターのみとなっておりますので,その状況につきましてお答えをいたします。

 当施設は,本年4月より指定管理者による運営を行っており,8月末の利用状況は,利用団体等の数が206,利用者数は1万1,525人で,前年同期の利用者数比較では18%の伸びを示しております。

 また,指定管理により地域の団体等の利用に支障が生じているのではとの御指摘でございますが,申請受け付けや料金体系などは,旧合併特例区規則を市条例に反映しておりますことから,大きな支障は生じていないものと考えております。

 次に,灘崎地区の各種団体の優先利用についてでございますが,公の施設として公平公正な運用を基本とされておりますことから,優先的な利用を前提とすることは,市民の皆様方の理解を得がたいものと考えております。

 引き続き,灘崎文化センターが市民の皆様に親しまれ,利用促進につながるよう指定管理者の適正な指導監督に努めてまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎岸堅士保健福祉局長  住宅地における迷惑空き地の雑草対策について,順次お答えします。

 昭和52年に制定したあき地にかかる雑草の除去に関する条例は,空き地に繁茂し放置されている雑草を除去することにより,生活環境を清潔にし,住民の環境衛生の向上を図ることを目的としております。平成21年度からは,政令市移行を機に,全区役所,支所及び地域センターで相談を受け付ける体制にしました。

 次に,平成21年度の相談件数と処理状況は,空き地の雑草除去の相談件数が市内全体で44件あり,すべて現地確認を行い指導した結果,33件について除去確認ができました。残念ながら,連絡手段がない場合や指導に従わない場合などには,現場写真や条例文を添付して勧告書等を郵送することとしており,あわせてシルバー人材センターの紹介などの除去手段の情報提供を行っているところです。

 次に,行政代執行制度や罰則規定は,雑草の除去に一定の効果が期待できるという面はありますが,現在でも約8割の方が協力していただいているということから,粘り強い指導を行うことにより,引き続き雑草の除去,適正管理の指導を徹底してまいりたいと考えております。

 今後とも,条例の趣旨を啓発するとともに,市民意識の向上を図ってまいりたいと考えております。

 続きまして,灘崎地域で保健福祉局が指定管理に出しておりますウェルポートなださきについてお答えいたします。

 利用団体数は把握しておりませんが,指定管理者の管理による平成22年4月から8月までの利用者数は,合併特例区が管理していた平成21年の同期間と比較しまして,延べ2万3,000人程度,率にして約2割程度増加しております。

 また,本施設は,市内全域の市民の方が利用される施設であり,3カ月前から使用許可申請の受け付けを行うこととしており,優先利用については公平性の観点からも,現状ではその適用は考えておりませんので,御理解を賜りますようお願いいたします。

 以上でございます。



◎松田隆之環境局長  太陽光発電について,市,事業者,市民の取り組み,また市としての今後の計画について御答弁申し上げます。

 現在,市有施設には,街路照明を含めると146基の太陽光発電システムが設置されており,今年度はさらに中消防署や12の小・中学校のほか,市民共同発電所事業として,市民団体による福渡保育園への設置が進められています。

 また,来年度は,後楽館中高等学校への設置が予定されており,今後とも財源の確保を図りながら,関係部局が連携して,市有施設への一層の設置に努めてまいりたいと考えております。

 一方,市民の取り組みとしては,住宅用太陽光発電システムの設置助成や余剰電力の買い取りに関する制度が充実したことなどから,昨年度1年間で市内に約800基を超える設備が設置されています。今後,この取り組みの輪が次第に事業者にも広がっていくよう努めてまいりたいと考えております。

 次に,灘崎地区への実施についてお答えします。

 岡山市の南西部に位置している灘崎地区は,日照条件等の面から,太陽光発電設備設置には恵まれた地区の一つと考えます。平成18年度には,灘崎幼保一体施設へ10キロワットの太陽光発電設備を設置しており,今後とも財源の確保や費用対効果の検討,施設全体の長期計画等を踏まえ,条件が整った場合には関係部局間で連携し,太陽光発電システムの設置拡大を図ってまいりたいと考えております。

 次に,京山施設について御答弁申し上げます。

 市街地から見渡せ,多くの市民に親しまれている京山に,まさに晴れの国おかやまを象徴するようなランドマークである太陽光発電システムが設置されることは,今後本市が市民や事業者と連携して,さまざまな自然エネルギーの推進を図っていく上で大変意義深いことと考えております。

 次に,初期投資の負担を軽減していく方法についてお答えいたします。

 他の政令市等と比べ持ち家比率が比較的高く,日照時間が長いなどの市域の特性を踏まえると,今後本市として住宅用太陽光発電システムの一層の促進を図っていくことが可能かと思われます。現在,本市では,緑の分権改革推進事業の一つとして,発電からの売電収入や電気料金等の光熱費削減分を活用することで初期投資の負担軽減を図る事業などの実現可能性調査を実施しています。今後,これらの成果等を踏まえ,官民が協働して新たな太陽光発電システムの促進策について研究してまいりたいと考えております。

 以上でございます。

     〔11番藤原哲之議員登壇,拍手〕



◆11番(藤原哲之議員)  御答弁ありがとうございました。

 それでは,再質問を何点かさせていただきます。

 まず,太陽光発電の項目についてですが,我々旧灘崎町の中には,ウェルポートなださきが灘崎に1カ所,南側に太陽光パネルが設置されております。現時点で幾ら発電しているというような表示はされますが,その記録は残るようになっておりません。また,蓄電するようにもなっておりません。せめて余った電気は蓄電して,必要なときに使えるようにならないのでしょうか。

 それと,ウェルポートなださきを灘崎地区の太陽光発電のモデルとして,大々的に太陽光パネルの増設を図っていただきたいと考えますが,当局のお考えをお伺いいたします。

 それから,個人向けの補助はある程度充実しておるよというような答弁だったと思いますが,事業者向けの補助制度等が見えてまいりません。当局は今後,事業者向けの補助はどのように考えておられるのかお伺いをいたします。

 空き地対策でございます。今のような不況がこのまま続いていけば,空き家や空き地がますます放置されたままになっていくと思われます。また,高齢の所有者等が亡くなられますと,どなたが相続をするのか,また固定資産税はだれが払うようになるのか,納税義務者と相続人が同一かどうかなど,大変複雑な問題が発生してくるのではないかと危惧をいたしております。

 どなたが相続しようが,管理は適正にしていただかないと,周りの住民は大変な迷惑をこうむることとなります。今の御答弁によりますと,まだ約20%の人が命令に従ってないというような計算になります。ここでその罰則規定があれば,当局としてももう少し突っ込んだ指導,勧告,命令ができ,迷惑空き地の抑止力になると考えます。今,条例をぜひとも改正しておくべきと考えますが,当局はどのようにお考えでしょうか。お伺いをいたします。

 国民文化祭についてでございます。都市ビジョンの中で,岡山の光を発信するプロジェクト,広域観光の推進の中で他都市と連携した戦略的な観光の展開を図るとうたわれております。今回,今市長が答弁いただいたように,県知事とはそのような話ができたと思われますが,今回の文化祭なんかがその最たる絶好の機会であったと考えております。この国文祭を契機に,文化,観光という方面をもっともっと,大所高所から見て考えていただきたいと思います。当局は今後どのように計画,実行されるのかお伺いをいたします。

 今隣国の韓国や中国からの観光客が大幅にふえてきております。この方々に岡山に来ていただくためにも,中四国を結んだ周遊ルートなどをつくる取り組みがぜひとも必要であると感じておりますので,ちょっとお伺いをいたします。

 そして,合併地区における各施設の指定管理についてでございますが,ことし灘崎地区でホッと灘崎ふれあい祭りを今までどおりの日程で計画しておりましたが,なかなかかないませんでした。また,文化協会が4月に毎年計画をしている文化祭の日程も押さえられませんでした。このような状況が続くと,灘崎地区でのそれぞれの団体の行事が消滅していくのではないかと危惧をいたしております。行事を予定している日の半年前に抽せんとなるため,なかなかその日がとれるとは限りません。合併地区の各種団体が年間計画を立てやすいように調整会議の場を設けるとか,何か協議できるような方法を考えていただきたいと思いますが,当局の御所見をお伺いいたします。

 これで再質問を終わらせていただきます。

 ありがとうございました。(拍手)



○伏見源十郎副議長  当局の答弁を求めます。



◎片山伸二市民局長  灘崎地区の団体が年間計画を立てやすいような工夫ができないかという趣旨の再質問であったと思われますので,それにつきまして御答弁をさせていただきます。

 灘崎文化センターにつきましては,旧町からの教育,文化,地域振興の拠点でございまして,地元を中心に多くの市民の皆様に親しまれているものと認識いたしております。やはりこのため,公の施設であるという大原則にのっとって運用をする必要はございますが,先ほど御質問にございました大規模なイベントなどにつきましては,事前調整などということも可能かと考えますので,南区役所に御相談いただければというふうに考えます。

 また,御提案ございました利用促進の観点から,利用促進協議会などを設置することによりまして,利用者の方の声が運営に反映できますように工夫をしてまいりたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。



◎岸堅士保健福祉局長  ウェルポートなださきの太陽光発電についてのお尋ねにお答えします。

 ウェルポートなださきでは,太陽光発電による電気は施設内の一部の照明に利用しておりますが,御指摘のように蓄電装置の設置はいたしておりません。蓄電装置の新設や設備の増設につきましては,設置費用に対しどれくらいの電気料金が節約できるかという費用対効果や財源確保の問題等さまざまな課題があると考えております。今後,本市の自然エネルギー導入方針を踏まえ,関係部署ともよく連携を図りながら検討してまいりたいと考えております。

 それから次に,あき地にかかる雑草の除去に関する条例を改正して,罰則を設けてはどうかというお尋ねにお答えをいたします。

 罰則の制定につきましては,対象の選定,放置から罰則適用に至るまでの期間の問題,告発手続等必ずしも市民が求める早期解決に至らない面もあるのではないかといった課題も考えられます。これら種々の問題への対応を図りながら,他都市の例を参考にして研究してまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎松田隆之環境局長  太陽光発電について,事業者向けの補助制度はとの再質問にお答えいたします。

 事業者向けの補助制度につきましては,事業所,共同住宅を対象に,10キロワット以上の太陽光発電設備や省エネルギー設備を同時に2つ以上設置する場合に,設置費用の一部を助成する補助制度を開始すべく現在準備しているところでございます。

 以上でございます。



◎甲斐充経済局長  国文祭を契機とした今後の観光対策についての御質問をいただきました。

 議員御指摘のように,これからの観光を推進していく上では,岡山市だけではなく他都市との連携が必要というふうには考えております。特に海外からのインバウンドに対応するためには,県またはもっと広域な連携というものが必要ではないかなあというふうに思っております。現在開催されています瀬戸内国際芸術祭,それから国民文化祭,この期間に合わせまして市内5カ所に特設の観光案内所を設けております。駅の地下にありますももたろう観光センターとともに,市内だけではなく,県内や中四国を意識した広域的な観光案内に努めているところです。

 今後は,このような広域的な観光振興という視点から,岡山県との連携を深めながら,促進策というものに取り組んでいきたいというふうに思っております。

 以上でございます。



○伏見源十郎副議長  次は,順序に従いまして東原議員。

     〔12番東原透議員登壇,拍手〕



◆12番(東原透議員)  皆さん,こんにちは。

 oniビジョンを見てくださっている皆さん,こんばんは。政隆会の東原透でございます。きょう,政隆会の2番バッターといたしまして質問をさせていただきます。

 傍聴席の皆様,お忙しい中傍聴に来てくださり,大変ありがとうございます。

 議員になりまして,今回14回目の質問をさせていただきます。某新聞記事に載っておりましたが,岡山市の8月は日本一暑かったと記載されておりました。8月の岡山市の月平均気温は30.5度,平年は27.9度だそうでございます。大阪市と並んで全国で最も高かったようでございます。8月では,全国の観測史上最高で,年間を通じても,1956年7月に沖縄県石垣島で記録した30.7度に次ぐ数値だそうでございます。皆様の中にも熱中症になられた方がおられるのではとお察し申し上げます。

 これからの長期天気予報によりますと,ことしは秋がなく,このままの状態で冬になってしまうのではと予測しておりましたが,このところ朝夕は少し涼しくなってまいりました。四季折々を楽しませてくれている足守の自然もどうかと心配をしているところでございます。

 秋の足守は特に自然がきれいでございます。少し足守のPRをさせていただきます。

 毎年,市役所1階の市民ホールで行っております足守展をことしもきょうから,きょう,あすと2日間行います。足守メロン,間倉ゴボウ,足守ならではの特産品を販売しております。ぜひお立ち寄りください。また,10月17日には,足守近水公園の隣の陣屋跡を中心に,第22回の足守メロンまつりを開催いたします。皆様,歴史と自然のまち足守へぜひお立ち寄りください。

 それでは,通告に従いまして質問をさせていただきます。

 1番,oniビジョンの高松・足守地区への整備の進捗状況についてお伺いいたします。

 高松・足守地区への地上デジタル放送の難視聴対策の一環としてケーブルテレビの整備に係る予算を,市長も大変骨を折ってくださり,昨年6月に計上し,今現在整備も進んでいるところでございます。

 言うまでもなくケーブルテレビは,地上デジタル放送の難視聴対策,高速インターネットサービスの格差是正を初め,地域の安全・安心を支援する基盤の一つになると期待しているところでございます。

 また,ケーブルテレビの魅力は,何といっても地域密着の情報です。地域の歴史や魅力を再発見する地域密着の番組により,地域に愛着や誇りを持つようになることで,地域の活性化や若者の定住促進にもつながると期待しているところでございます。

 そこでお尋ねをいたします。

 1,現在のサービス開始の進捗状況についてお示しください。

 2,サービスが開始された地域では,足守・高松地域に密着した番組への期待が高まっているものと思いますが,これまでにどのような番組が放送されていますか。また,今後どのような番組が放送されるのか,具体的な予定があるのでしたらお示しください。

 3,地域密着の情報として高齢者の安否確認システムを上げられていますが,今の状況はどのようになっていますか,お示しください。

 大きな2番,公民館の果たしてきた役割と今後の活用について。

 公民館は昭和21年──1946年に,もともと市民による市民のために戦後の国土と産業を復興し,再び戦争をしない国をつくるために民主主義を根づかせ,日本を再生したい地域の文化活動の場として公民館の設置が国の施策として進められてきました。

 岡山市の公民館は,全国的に言っても公民館活動が盛んで,進んでいる市と聞いております。現在は,中学校区単位に37館の公民館があり,それぞれが地域の特性を生かしながらクラブ講座──コーラス,フラダンス,絵手紙──や,地域のニーズにこたえる主催講座──認知症サポーター養成講座,防災,環境──などが企画,計画され,多くの受講者を輩出し,文化的教養を高めるとともに,豊かな地域づくりに大きな役割を果たしております。

 私の地元の足守公民館においても,郷土芸能である銭太鼓,大正琴,健康づくりのためのストレッチ体操,さらには足守をもっと知り,愛着と誇りを持とうと歴史めぐり講座も企画され,多くの人が受講しております。

 こうした公民館活動は,今後とも守り育てていく必要があると思いますが,公民館の機能を拡充し,安全・安心ネットワークの仕事を合わせることで市民サービス向上を図るため,来年度,教育委員会から市長部局へ移管する考えが示されております。

 そこでお尋ねをいたします。

 1,教育委員会の所管では,機能拡充にどういった支障があるのかお示しください。

 2,公民館の講座には,安全・安心ネットワーク活動──防犯,防災,環境美化,地域福祉,健康づくり──と重複している講座はあるが,地域で公民館を活用しようとする意義をお示しください。

 3,各館長を初め職員の皆様が,私たちはどうなるのか,どんな仕事をするようになるのかといった不安を持っています。現在までに決まっていることをお示しください。

 4,地域活動を支援するため,要員の配置を段階的に進めていくと聞いております。配置する場合は,地域保健福祉モデル地区の該当公民館から順次配置するなどと言わず,機構改革をするなら平等に,全館同時にすべきだと思いますが,御所見をお聞かせください。

 大きな3番,中山間地域はどうなるパート7でございます。

 私は今まで6回の質問をいたしました。今回で7回目の質問をさせていただきますが,質問のたびに何か希望があるかのような答弁をいただいております。しかし,現実はどうでしょうか。高齢化は進み,人は減少し,学校は統廃合でなくなり,田畑や山は荒れ,イノシシは毎晩のように出没して田畑を荒らし,病院に行くにも交通手段はなくなり,私もあと10年すれば後期高齢者の仲間入りで病院通いです。こういった状況になるのが目に見えるようでございます。

 本市では,都市ビジョンや統合計画,中心市街地活性化計画など,市街地地域を中心にした計画はあるものの,調整区域を中心とした計画がないのが残念でなりません。合併した地域では高齢化が進み,集落はなくなり,田畑は荒れて山になり,山は荒れ果て,土砂崩壊による災害が起き,さらには産廃業者による不法投棄が行われている,そういった状況が近い将来必ずやってくると私は思います。

 中山間地の多い岡山市であるがゆえに,何らかの手当てが必要であると思います。市長は,岡山を住みたいまち,住み続けたいまちにと言っておられたと思います。中山間地域には,市民が住み続けられるような施策を考えるべきではないでしょうか。中山間地域だ,限界集落だと言っても,結局は岡山市の一地域であることには間違いがないはずです。同じ市民でありながら,住環境は全く違っている。何も市街地と同じ条件にとは思っておりませんが,せめて市民が安心して暮らすために必要な環境整備が緊急の課題だと思います。

 そこでお尋ねいたします。

 1,農業振興ビジョンの中での中山間地域の進め方はどうなっていますか。お示しください。

 2,県が中山間地域活性化方針の改訂版を先月発表しましたが,岡山市としての関連はあるのか。あるならば,その方向性はどうなっているのかお示しください。

 大きな4番,岡山市の公共交通の今後の取り組みについてお尋ねします。

 公共交通の今後の取り組みについてということで,交通不便地域における生活交通の確保と吉備線LRT化の2点についてお尋ねをいたします。

 まず,交通不便地域における生活交通確保についてですが,今年2月の市議会においても,ディマンドタクシーの導入など生活交通の確保策について質問させていただき,当局から,現在策定中の新たな交通基本計画の中で,ディマンドタクシーなども含めた生活交通のあり方,取り組み方を検討してまいりますとの御答弁がありました。

 特に周辺部では,今後ますます過疎化,高齢化が進む中,自動車を運転できない高齢者の方々にとって,日常生活に必要な交通手段の確保は切実な問題となっております。この生活交通の確保に向けては,各自治体でコミュニティバスやディマンドタクシーなどさまざまな対応策が講じられているところでございます。

 隣の総社市においては,この9月定例市議会に準備費を提案すると新聞で発表しておりました。岡山市においても,足守地区の過疎地有償運送を初め,御津や建部地区のコミュニティバスなどで対応しておりますが,十分とは言えません。さらに,周辺部には多くの交通不便地域があり,何らかの手を打たないといけないと思うのは私一人ではないと思います。

 そこでお尋ねをいたします。

 生活交通の確保に向けて,今後どのように取り組もうとしていますか。お示しください。

 次に,吉備線LRT化についてですが,これまでLRT化の早期実現に向けて,吉備線沿線の一宮・高松・足守地域の皆さんや岡山商工会議所から要望が出され,私の地元である足守地域においても,早期の実現を強く望んでいるところでございます。市議会においても,LRT推進研究会を設立しました。

 市では,LRT化計画の深度化のために,JR西日本と協議体制を構築し,検討を行うと聞いております。

 そこでお尋ねをいたします。

 現在,JRとの協議はどのような状況でしょうか。また,局長は7月から岡山に赴任していただいておりますが,吉備線のLRT化についてどのような姿勢で取り組むおつもりなのでしょうか。お示しください。

 大きな5番,下水道事業の現状について。

 下水道事業は,良好な生活環境の保全のために大きく貢献している事業の一つであることは,今さら言うまでもありません。私も市職員時代に下水道事業に携わっていたこともあり,市民にとっても大事な事業であると思っております。そこでいつも事業の状況には関心を持っているところでございます。

 そこで,下水道事業の現状と将来への取り組みを改めてお尋ねいたします。

 1,下水道の普及率は現在幾らになっていますか。また,普及率の計算はどのような出し方をするのでしょうか。お示しください。

 2,全体計画を見直したと聞きますが,普及率の最終目標と今後の整備の考え方をお示しください。

 3,足守地区の下水道事業の現状と今後の予定をお示しください。

 これで1回目の質問を終わります。

 ありがとうございました。(拍手)



○伏見源十郎副議長  当局の答弁を求めます。

     〔高谷茂男市長登壇〕



◎高谷茂男市長  それでは,東原議員の公民館についての御質問にお答えをいたします。

 公民館は,中学校区ごとに設置された身近な公共施設として,地域の多くの方々に御活用していただいているところでございます。この基盤の上に,公民館を学びの場としてだけでなく,安全・安心ネットワーク活動との連携をさらに強化し,これまで以上に実践の場とすることで相乗効果が発揮され,地域拠点としての一層の機能拡充が図られるものと考えております。

 また,地域の皆さんにとって,より職員の顔が見えやすい形とすることによって,コミュニティー活動の支援や地域課題の解決を図る観点から,職員の配置を検討してまいりたいと考えております。

 こうした取り組みを通じて,公民館をより地域の皆様に愛され,市民力で新しい岡山をつくる拠点としてまいりたいと考えております。

 その他につきましては,各担当からお答えをいたします。



◎高次秀明企画局長  oniビジョンの高松・足守地域への整備について順次お答えいたします。

 サービス開始の進捗についてですが,事業主体であります岡山ネットワーク株式会社──いわゆるoniビジョンでありますけれども──によりますと,既に足守地域の大半でサービスが開始されておりまして,oniビジョンを既にごらんになっていらっしゃる地域の皆様方から,大変に喜ばれていると聞いております。足守地域で残っている一部と高松地域につきましても,本年9月中旬ごろから順次サービスが開始され,本年10月末ごろには,足守・高松地域の全域でサービスが開始される予定でございます。

 また,oniビジョンによりますと,サービスが開始されている地域の加入率は,高田地区で約66%,福谷地区で約48%,大井地区で約35%となっております。oniビジョンからは,今後ともケーブルテレビの魅力のPRに努めまして,より多くの方の加入促進に努めていきたいというふうにも聞いております。

 続きまして,これまで放送している番組,また今後放送する予定の番組についてですが,これまで福谷小学校の足守八州太鼓,足守メロンの若手農家のニュースや足守の陣屋町,吉備津神社の紹介など,地域に密着した観光,歴史,文化に関する番組が放映されております。番組をごらんになった方々からは,地域の歴史や魅力を再発見することができた等との高い評価をいただいております。

 今後予定されている放送は,地域ニュースや史跡,地元ゆかりの先人の紹介など,足守・高松地域の特集について引き続き取り上げていくとともに,地域の皆様方から期待され,喜ばれる番組を提供していく予定とのことでございます。

 続きまして,高齢者の安否確認システムについてでございますが,足守・高松地域においてはケーブルテレビのサービスが開始されたばかりということもございまして,まだ利用が進んでおりませんが,今後は高齢者福祉を支援するツールの一つとして引き続き周知に努めていくというふうにも聞いております。

 次に,中山間地域はどうなるパート7の中で,県の中山間地域活性化方針との関連についてでございます。

 岡山県では本年9月,中山間地域の活性化に向けまして重点的,効果的に施策を実施するために,岡山県中山間地域活性化基本方針(改訂版)を公表したところでございますが,その基本方針の中で,本市については御津・建部地域が中山間地域として位置づけられております。

 本市の中山間地域等においては,県の基本方針にもあります生活バスの運行,情報通信網の整備などの施策に取り組んでまいりました。足守地域についてもそういったことを取り組んでまいりました。今後とも,中山間地域等で生活される方々が安心して住み続けられるよう,また地域の実情に合った施策を行いまして,都市ビジョンにも掲げております都市的な利便性と自然の豊かさのどちらも持ちながら,全体としてバランスのとれた庭園都市を目指してまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎甲斐充経済局長  農業振興ビジョンの中での中山間地域の進め方についての御質問でございます。

 平成21年3月に策定いたしました岡山市農業振興ビジョンにおいては,中山間地域の農業振興策として,中山間地域等直接支払事業を推進し,耕作放棄地の防止や地域ぐるみで農業用施設の維持管理を進めるとともに,農地情報などを広く提供し,他の地域からも人材が確保できるよう努めることといたしております。

 現在,農繁期に農作業に従事するサポーターの登録数は21名で,さらに本年度は26名の方が研修中であり,高齢化が進み,担い手の確保が困難な地域での活躍が期待されております。

 また,本年度からの第3期中山間地域等直接支払制度では,足守・御津・建部地域において54の集落等が協定を結び,農地の保全等の活動に取り組む見込みとなっております。

 中山間地域の維持,活性化は大変重要であると認識しておりまして,関係部局とも連携し,より効率的,効果的な施策の実施に努めてまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎筒井祐治都市整備局都市・交通・公園担当局長  公共交通についての2件のお尋ねにお答え申し上げます。

 まず,交通不便地域における生活交通確保の今後の取り組みについてでございます。

 交通不便地域における生活交通の確保は,広大な面積を有する本市におきまして,非常に難しい問題ではありますが,同時に非常に重要な問題であるというふうに考えております。このため,現在新たな交通基本計画策定の中でその検討を行っているところです。

 持続可能な生活交通を確保するためには,地域の方々に継続的に利用していただくことが重要と考えておりまして,その意味で交通需要や交通実態などをもとに,地域の実情に合ったサービスを提供させていただくことに加えて,地域の方々の強い思いと支えを賜ること,これが不可欠というふうに考えております。

 この観点から,今後におきましては,交通不便地域のうち調査実施に御理解,御協力が得られる地域を中心に,順次日常生活の中でどういう交通活動をとっておられるか,そういう交通行動の実態調査を実施し,その結果を参考としながら,適切な公共交通サービスの方向性を検討させていただき,このうちさらに地域の確たる協力体制が得られるなど,条件の整った地域から施策を実施する方向で検討を進めてまいりたいと考えております。

 なお,先ほど申し上げました交通行動の実態調査につきましては,その調査方法など検討すべき点も多々ありますが,でき得れば今年度から試行的に実施してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても,コストの問題,交通事業者との調整など,生活交通の確保方策の具体化に向けては課題が山積みではありますが,問題の重要性にかんがみ,一歩一歩しっかりと進んでまいりたいと考えておりますので,よろしくお願い申し上げます。

 続きまして,LRTについて,現在のJRとの協議状況ということでお答え申し上げます。

 JR西日本との協議についてでございますが,LRT化を実際に行う場合には,既設橋の取り扱いなど技術的,実務的に検討,調整すべき点もあることから,このための検討会を早期に立ち上げる方向で現在調整を進めているところでございます。

 また,市からの検討要請も踏まえて,JR内部におきましても,実務的に各種の検討に着手したと聞いており,今後ともLRT化計画の深度化に向けてJRとの協議などを進めていきたいと考えております。

 いずれにいたしましても,吉備線のLRT化は,交通面はもとより,吉備路観光,恐らく倉敷の美観地区を上回るポテンシャルがあるのではないかと思いますが,こういった観光面におきましても効果の高い施策であるということは言うまでもないと考えております。私といたしましても,JRが重要なかぎの一つであることは間違いございませんので,JRとしっかり協議をいたしながら,真摯に取り組んでまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎尾崎正明下水道局長  下水道事業の現状について,普及率とその計算,全体計画の見直しによる最終目標と今後の整備,足守地区下水道事業,3点の御質問でございます。一括して御答弁させていただきます。

 本市の平成21年度末の下水道普及率は60.1%となっております。その計算方法は,住民基本台帳に基づいて,総人口に対する供用区域内人口の割合として算定をいたしております。

 全体計画につきましては,昨年度整備対象区域を見直し,現在は詳細部分の取りまとめ作業中でございます。見直し後の普及率は84%と見込んでおります。

 今後の整備につきましては,市街化区域を中心として計画的な整備を進めてまいりたいと考えております。

 足守地域センター周辺の足守地区につきましては,昨年度に整備がほぼ完了し,また大井地区については昨年度より整備に着手したところでございます。今後とも計画的な整備をしていく予定でございます。

 以上でございます。



◎田淵薫安全・安心ネットワーク担当局長  公民館関係の質問につきまして,市長答弁以外について順次お答えさせていただきます。

 まず,機能拡充の支障についての御質問ですが,安全・安心ネットワークを初めとする地域活動は,高齢者の見守りは福祉分野,あるいはごみ処理関係などは環境美化分野というように市政全般にかかわるものであり,教育分野を担当する教育委員会より,市長部局が担当することのほうが望ましいと考えております。

 また,職員の不安につきましては,今回公民館条例等の改正を予定しておりません。地域との連携強化や各区役所等との連絡調整が加わることにはなりますが,基本的に現在の公民館職員の職務内容などについて,特に大きな変化があるとは考えておりません。

 また,要員の配置につきましては,全館一律の配置は困難と考えておりますが,公民館の事業や業務に支障を来さないよう必要に応じ検討していきたいと考えております。

 以上です。

     〔12番東原透議員登壇,拍手〕



◆12番(東原透議員)  御答弁ありがとうございました。

 それでは,再質問なり要望をちょっと言わせていただきます。

 まず,oniビジョンでございますが,高田が66%,福谷が48%,大井が35%と随時接続していただいておると思います。まだ足守地区のほうへは工事が入ってないと思いますので,oniビジョンさんのほうにハッパをかけていただいて,一日も早く工事ができるようお願いをしておきます。

 それから,公民館の果たしてきた役割でございますけど,今のところは公民館条例もいらわないと。変化はないというようにお聞きいたしまして,やはり職員の不安を早く解消できるようにお願いしたいなあと,かように思います。

 それから,中山間地域でございます。私もほんとこの中山間地域につきましては,もう地元の人がこの5年先,10年先,本当にこの地域,もう高齢化率も高いということで,イノシシは絶えず出るというような状況でございます。本当に何か施策をしていただきたいなあと思いますが,先ほど県の中山間地域活性化の方針の中でも,地域の実情に合った施策というような答弁もいただきましたので,ぜひともそういう地域の実情に合った施策を望んでおるところでございます。これも要望でお願いいたします。

 それから,岡山市の公共交通の今後のあり方。局長ありがとうございます。前の局長のことを悪う言うたらいけませんけど,(笑声)本当にいい答弁をいただきましてありがとうございます。地域の方の利用が不可欠だというようなことも言うていただいたんですけど,物ができれば多分乗ってくれるんですよ。ということで,試行的にやっていただくというようなことも言うていただけたし,条件の整った地域から一歩一歩進めていくというような答弁もいただきました。ありがとうございます。

 それから,LRTでございますけど,検討会を早期に進めていくというようなことも言っていただきましたので,JRが一つのかぎだということで,真摯に取り組んでいっていただけると思っております。期待をしておきます。

 次に,下水道事業の現状についてでございます。ちょっとここで質問をさせていただきます。

 下水道の事業については,まだまだ整備途上であることを皆さんに改めて認識していただけたんじゃないかなと思います。下水道の今後の整備については,当局には効率的,効果的に事業を進めていただきたいと思います。また,足守地区におきましても,早急な整備をしていただきたいと思います。

 話は変わりますが,普及率の問題で,先般の報道にありましたように,普及率の水増しに係る交付税の返還関係の住民訴訟で関係者との間に和解が成立したことが載った記事がありました。この訴訟については,私も元下水道職員として大きな関心と感慨を持っております。

 この訴訟は,当時の市幹部ら7人に約7億6,000万円の支払いを命じた二審判決に対し,和解で6人が計7,200万円を支払いました。私の知っている2人の元幹部の人は,和解の理由について,裁判の長期化,約10年間で疲れてしまったと言っておられます。判決が認定した指揮監督上の過失責任には一切触れなかったと記事には載っておりました。

 少し私の思いとして聞いていただければと思いますが,被告になった方々は,市の下水道事業の発展のために本当に尽力をいただいた方ばかりです。個人の責任とは思えない事柄,図らずも被告となられ,一審から約10年もの間,裁判被告という不安定な立場で過ごされたことは,本当に納得しかねるものがあると察してやみません。私も関係者の方から話を聞きましたが,長期化の訴訟で疲れてしまったと言われたとき,本当に御苦労さまでしたとしか言いようがありませんでした。

 これらのことを踏まえて,今後,市民,職員の双方に不幸な事態を招かないように行政を進めていただきたいと思いますが,当局はどうお考えでしょうか。そのお考えをお示しください。

 これで2回目の質問を終わります。

 ありがとうございました。(発言する者あり)



○伏見源十郎副議長  当局の答弁を求めます。



◎尾崎正明下水道局長  普及率の計算につきまして再質問をいただいております。

 交付税返還関係の住民訴訟に関しましては,先輩職員の方々も下水道の普及に一心に努めてこられたことは,議員の言われるとおりだと考えております。私といたしましては,今後とも市民の信頼にこたえるよう努めてまいりたいと考えております。

 以上でございます。



○伏見源十郎副議長  次は,順序に従いまして松田議員。

     〔15番松田安義議員登壇,拍手〕



◆15番(松田安義議員)  皆様こんにちは。

 きょうの質問戦もあと2人となりました。公明党岡山市議団の松田安義でございます。どうかよろしくお願いいたします。

 今,岡山市デジタルミュージアムで山下清展というのが開催,もう終わりましたかね,されていますけれども,この間オープニングがありまして吉本議員と一緒に行かせていただきました。作品を鑑賞した後に,当日山下清画伯のおいっ子さん,山下浩さんがお越しになられてまして,画伯の御生前の御様子をいろいろと楽しく教えていただきました。

 実際の画伯は,NHKの「裸の大将放浪記」というのがありましたけれども,そのドラマとかなり違っておるところもあるようですね。本当にすばらしいお話とそれから作品でございました。

 例えば,画伯は何か家に戻られてからいつも作品をつくられているんだということで,旅先で書くようなことはほとんどないんだとか,それから当時赤い傘なんかを差して歩きょうたら大変なことになると,男性がね。というふうなお話とか,いろいろと楽しいお話を承りました。芸術の秋ですので,いろいろ岡山市も諸問題が多ゆうございますけれども,皆様もぜひお出かけしていただいて,ちょっと一服していただければどうかなあと思いますので,よろしくお願いします。

 それでは,通告に従いまして質問に入らせていただきます。

 1番,地籍調査の迅速な実施について。

 さきの通常国会で,国土調査促進特別措置法と国土調査法の一部改正法が成立しました。今回の法改正は,地籍調査の迅速化を図るために行われました。

 地籍調査は,特に都市部や山林でおくれており,それが都市再開発や森林整備のおくれの原因となっています。都市部や山林で重点的に進めることが法改正の目的であります。

 私もこの8月に岡山地方法務局不動産登記部門から,登記所備えつけ地図を新しく作成するために,新地図作成作業のための境界立ち会いを行ったばかりでございます。

 地籍調査を実施していない場合,以下のような弊害が考えられます。

 (1)土地の境界が不明確であり,土地取引等におけるリスクが発生する。(2)境界確認に時間と費用を要し,都市再生等のまちづくりに支障が出る。(3)判別できなくなった境界確認から始めるため,災害復旧におくれが出る。(4)行政機関による公共用地の適正管理に支障が出る。(5)地籍が不明確であり,課税の公平性の確保に課題ができる。(6)山村の境界が不明確なことにより,適切な森林施業等に支障が出る。

 具体的な例としては,六本木ヒルズの再開発では,境界確認に4年の歳月と1億円の追加費用を要しました。また,阪神・淡路大震災後,地籍情報がないことによるトラブルが発生をしております。

 日常的に土地の境界をめぐる隣人トラブルに発展する例は多数あります。

 地籍調査は,所有者,地番,地目,面積,境界といった土地所有者の基本情報から成り立っています。土地一筆ごとにこれらを確定するため実施する調査や測量が地籍調査で,結果は地籍図と地籍簿にまとめられます。

 我が国の地籍調査は,1951年に開始されましたけれども,2007年度末で要調査面積のうち調査が終わったのは,半分以下の48%にとどまっております。特に人口が集中する都市部約20%,山林,原野などの山村部41%で出おくれが目立ちます。

 都道府県ごとのばらつきも大きく,進捗率が最高の沖縄県99%に対して,最低の大阪府はわずか4%です。今回の改正により,国と地方が一層の適切な役割分担のもと,民間の力を活用しつつ,地籍調査の円滑かつ着実な実施を図ることになります。

 まず,改正国土調査促進特別措置法により,平成22年度を初年度とする第6次国土調査事業十箇年計画を策定,基本調査の範囲の拡大が図られます。第6次国土調査事業十箇年計画は,国土全域での調査の進捗を図るため,平成22年度以降の10カ年の計画を策定し,全国統一的な見地等からの目標を設定,計画的かつ効果的に調査を促進します。

 基本調査の範囲の拡大は,10カ年計画に位置づけて実施する基本調査を基準点測量以外の測量にも拡大をします。具体的には,(1)都市部において,官民境界情報の整備を促進するための基礎的な調査を実施する。(2)山村部の境界情報を保全するための基礎的な調査を実施します。

 一方,改正国土調査法により,民間活力の導入による国土調査の実施が可能になりました。今後,都道府県または市町村が行う国土調査にかかわる調査,測量等を一定の要件を満たす法人に委託することができます。地籍調査の進捗は,実際に事業を受け持つ市町村の動向にかかっています。市町村が主体性を発揮することが何よりも重要です。今回は,財政面での配慮も行われており,特別交付税により市町村の負担は実質5%と軽くなっています。

 法改正で導入された都市部での官民境界情報整備のための調査などにも国の予算が手当てされており,国交省としても経費に関する自治体の相談に柔軟に対応するとしています。地籍調査は,自治体が将来へ向けて発展していくための大事な基礎であり,迅速な実施が求められます。

 ここで質問させていただきます。

 1,岡山市内の地籍調査の進捗状況をお知らせください。

 2,境界の座標確定については,どの程度の整備率なのか,現状をお示しください。

 3,調査の迅速な実施が求められますが,今後の計画をお示しください。

 4,調査の進捗状況を毎年一定の時期に発表していただきたいと思いますが,いかがでしょうか。お考えをお示しください。

 質問の2番に行きます。空き家等の適正管理に関する条例の制定について。

 先ほど藤原議員のほうから空き地の適正管理というのがありましたけれども,高齢化や過疎化などを背景に,全国的に空き家の件数は増加傾向にあります。我が岡山市も例外にあらず,市内のあちこちに管理不全な状態となった空き家等が放置され,近隣の住民に多大な迷惑をかけております。

 空き家に関する調査についてですが,京都市では2008年10月から2010年3月にかけて,市と市景観・まちづくりセンター,立命館大学が共同で,市内に約5万戸あるとされる町家の全戸を対象とする調査を実施しております。

 中間報告によりますと,西陣地域が10%で,1998年度調査の5%から10年間で倍増しており,外観調査による空き家の状態は,「不十分」が44%,「今すぐ修理が必要」が25%に達した。「良好」は29%にとどまり,老朽化が進んでいる実態がわかりました。

 また,東京都北区では,ことし8月から空き家の実態調査を始めています。年度内に調査結果をまとめる計画です。調査結果を踏まえて,空き家を区の施設の建てかえ時に一時的な移転地に使用したり,区の施設として有効活用できないか検討することにしております。国の調査によりますと,北区の総住戸約17万戸のうち2万戸が空き家となっております。北区は,高齢化率が約24%と23区内の中で最も高く,居住者の高齢者施設への転居などによる空き家が増加をする見込みでございます。

 調査の例を御紹介させていただきましたが,岡山市においてもこのような実態調査が必要だと思います。

 空き家の状況はさまざまですが,例えば塀があれば敷地内がごみの不法投棄場所になっていて,周辺にひどいにおいがしたり,犬や猫の巣になっていたり,敷地内に茂っている雑草などから蚊や虫が大量発生したり,たまり場になって犯罪の温床になっていたり,ぼや騒ぎがあったりで,地域には大変な迷惑になっております。また,建物によっては廃屋となって,風水害でいつ倒壊するかわからないような危険なものもあります。

 私はこうした空き家の問題について,平成19年9月議会で質問させていただきました。平成21年9月議会では,竹之内議員からも質問をされております。

 当局の答弁を見ますと,悪臭については環境関連法令として悪臭防止法がありますが,この法律の規制対象は工場や事業場における事業活動に伴って発生する悪臭であり,動物の死骸や生ごみなどから発生する悪臭については,現行法令による規制は困難であるということでした。

 また,新しい条例をつくってはどうかとの問いには,個人の財産や個人情報にかかわる課題があるとの理由で,他の自治体の取り組みも参考にしながら検討するということでございました。

 岡山市は,市民へ迷惑をかけている所有者に対して,責務を課す条例を制定すべきであります。このたび,埼玉県の所沢市で,空き家等の適正管理に関する条例が制定をされて,この10月1日から施行されることになりました。こうした条例は全国でも珍しく,今注目されています。

 条例を読んでみますと,今回の条例は,空き家などが管理不全な状態となることを未然に防ぐことによって,市民生活の環境保全及び防犯のまちづくりに寄与することが目的でございます。市は空き家の実地調査を行い,管理不全と判断すれば,その所有者へ手紙や電話などで助言,指導,勧告を行います。これに応じていただけないならば,必要な措置を講ずるように所有者へ命令をします。それでも改善されなければ,市によって空き家の所有者の名前や連絡先などを公表して,最終的には警察などの関係機関と協議をし,撤去を依頼することもできます。

 そして,9月6日付の山陽新聞に掲載をされておりますけれども,国土交通省では大規模地震による住宅の倒壊や火災の延焼を防ぐため,密集市街地にある老朽住宅の撤去に,1軒当たり30万円を定額補助する制度を来年度から導入する方針を決定いたしました。地震時に火災が広がるおそれの特に強い重点密集市街地として35都道府県の400地区,約8,000ヘクタールを指定しております。

 老朽住宅の撤去により空きスペースを設けたり,耐火性の高い建物をふやしたりすることで,2011年度までに全地区で安全性を確保する目標を掲げています。

 ここで質問いたします。

 1,岡山市全域における空き家の状況はどのようになっておりますか。地域別の件数でもよいですから,現状をお示しください。

 2,岡山市も所沢市のように適正管理条例を制定して,適切な管理ができるようにすべきと思いますが,管理不全な空き家について,現在の対応状況についてお示しください。

 3,今後,危険家屋等の問題について,市民に認識をしていただくために,どのような方策をお考えですか。お示しください。

 以上で1回目の質問を終わります。

 ありがとうございます。(拍手)



○伏見源十郎副議長  当局の答弁を求めます。



◎甲斐充経済局長  地籍調査に関し4点の御質問をいただいております。一括して答弁させていただきます。

 まず,地籍調査進捗状況ですが,平成21年度末時点で,一宮,高松,吉備,福田,妹尾,興除,灘崎,瀬戸の8地区で地籍調査が完了しており,調査対象面積757.84平方キロメートルのうち,実施済み面積は382.95平方キロメートルで,進捗率は50.5%となっております。

 次に,境界の座標確定を行った面積につきましては,148.97平方キロメートルであり,その整備率は地籍調査実施済み面積の38.9%となっております。

 また,今後の計画につきましては,平成22年度から始まった第6次十箇年計画に沿って,建部,御津,足守,津高,上道の5地区において16.8平方キロメートルの調査を行うこととしております。

 最後に,御要望のありました進捗状況の公表につきましては,本市農村整備課及び各区役所農林水産振興課に図面を備え,閲覧できるようにするとともに,本市のホームページへ掲載し,随時更新するという方向で検討してまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎白神利行都市整備局長  空き家等の適正管理に関する条例の制定について,本市の空き家の状況は,管理不全な空き家についての対応状況は,今後危険家屋等の問題について市民に認識をしていただくための方策についてのお尋ねでございます。一括して御答弁申し上げます。

 管理不全な空き家の件数等その実態は把握できていませんが,平成20年に総務省が行った住宅・土地統計調査によりますと,市内の空き家戸数は約5万戸でございます。総戸数に占める割合は14.8%となっております。

 市民の方からの御相談等により判明した管理不全な空き家につきましては,建築指導課職員が現地調査を行い,建築基準法の規定により,所有者等に対して適正な維持管理,安全対策の実施等を指導しているところでございます。

 また,著しく保安上危険であると認められるものにつきましては,同法の規定による除却等を命令することも視野に入れ,是正指導を行っているところでございます。

 管理不全な空き家を放置することは,危険家屋を発生させ,生活環境の悪化につながるおそれもあることから,建築物の適正な維持管理の重要性を広く市民の皆様に認識していただく効果的な方策について,他の先進市の取り組みを調査し,関係局室等と連携,協力する中で検討してまいりたいと思います。

 以上でございます。



○伏見源十郎副議長  次は,順序に従いまして北川議員。

     〔25番北川あえ議員登壇,拍手〕



◆25番(北川あえ議員)  こんにちは。政隆会の北川あえでございます。本日最後の質問者でございますが,どうかもうしばらくお時間をくださいませ。

 先月の31日でございますが,グアム準州と岡山市の友好協定が結ばれました。そのことを大変うれしく感じております。岡山大学は,既にグアム大学から留学生の方々を受け入れていらっしゃいますけど,今後沖縄から海兵隊の家族を含めますと1万7,000人を2年間の間に受け入れなければならないという,そういった変化に富んだことをしていかなければならないグアムに対して,環境とか医療,教育のように,岡山の特色を生かした協力ができればと願っております。

 国際交流を真摯に進めてくださってます市長さん初め,当局の担当者の方々の御努力に感謝しているということをまず述べさせていただきたいと思います。

 では,質問に入らせていただきます。

 1,(仮称)岡山総合医療センター構想についてですけれども,6月の定例議会では,岡山総合医療センター基本構想について幾つか質問をさせていただきました。そこで今回は,岡山市を含めた日本の今後,未来を考えて,岡山総合医療センターにどうあってほしいかをお伝えいたします。

 皆さんも御存じのとおり,我が国の平均寿命は世界一であり,世界に先駆けて高齢化社会を迎えております。そのため国民医療費は年々増加し,今後もますますふえるものと思われます。特に,現在の国民医療費における公費,つまり国や地方公共団体からの資金の割合は年々増加しています。このような中で今までどおり,いやそれ以上の質の高い医療を保険制度の財源だけで確保することは難しくなっていると考えられます。そこで,国も政策として医療を産業としてとらえ,医療機関が自立した収益体制になることと,成長のための経済基盤の確保をできるようになることを進めています。さらには,医療だけでなく,介護,福祉,健康,さらにはその周辺サービスの産業化も考えられています。

 そこでお尋ねいたします。

 ア,このような現状の中で,岡山市では今回の岡山総合医療センターを含めた医療全体をどのようにとらえ,今回の構想を進めていこうとお考えなのでしょうか。

 今回の総合医療センターは,単なる体制づくりではなく,岡山市が医療をどのようにとらえていくか,医療を今後どのように進めていくかを考えるきっかけになると私は思っております。

 現状を見ると,岡山市は全国の政令指定都市の中でも,病床数や県外からの患者さんが多いなど,他の都市に比べまして,医療を産業としてとらえ成長させていく基盤は整っています。一方で,神戸市のように新しくメディカルコンプレックスの考えで都市政策を進めている都市もあります。

 そこでお尋ねいたします。

 イ,このような状況の中で,岡山市における医療は今後どのような特徴を持って育てていくお考えなのでしょうか。具体的には,現状は他の都市に比べどのような特徴があり,それをどう伸ばしていこうとお考えなのでしょうか。

 医療を岡山の強みとしてとらえた場合,その継続性,自立性,さらには成長が望まれます。その場合,人材育成は特に重要となってまいります。

 そこでお尋ねいたします。

 ウ,継続的な人材育成とその人材の定着化,人材の集積地となるための体制はどのようにお考えでしょうか。

 それでは,総合医療センターに話を戻します。

 岡山総合医療センターでは,患者さんのカルテや過去の疾患などの情報をデータベース化して,一つの医療機関だけでなく,他の医療機関において情報を共有化し,活用することが望まれていますが,そこでは地域医療機関との連携が大変重要となってまいります。

 そこでお尋ねいたします。

 エ,現在,地域の医療機関や診療所との連携の準備はどのように進められているのでしょうか。どのような説明が地域の医療機関などになされ,納得いく形での説明がなされているのでしょうか。

 オ,今回の構想の場合,各医療機関とは今まで以上に情報の共有化が重要となってまいります。各病院の考えているビジョン,今後各医療機関がそれぞれの計画を進める際に,岡山市としてのビジョンを考えて進めてもらうことが必要です。そのような行政と地域医療機関との連携体制は,今後どのように構築されていくのでしょうか。

 2,デジタルミュージアムについてお伺いいたします。

 岡山市デジタルミュージアムについて質問いたします。

 先月,本施設における大幅な運営見直し案が明らかにされました。今までのデジタル技術の活用を中心とした展示や情報提供を転換し,実物主体の展示に切りかえるとのことでした。

 本施設は,デジタルコンテンツを利用した展示や,現代アートやデジタルアートなどの近代芸術文化に市民が触れることができることが,貸し館としての部分ですけれども,特徴でございました。

 しかし,今回の見直し案になった背景として,デジタルコンテンツが家庭でも見られるとの声が上がったことが理由にあるとお伺いいたしました。私は,デジタル化の利点というのは,岡山の持っている博物史的資料や芸術作品を単にデジタルアーカイブ化するというだけではないと考えております。その見せ方や考え方によっては,博物館の機能をさらに向上させ,展示物をより一層魅力的に見せることができるものだと言えます。

 そこでお尋ねいたします。

 ア,今回の見直し案は,中・長期的な岡山市の文化政策を考えて決断されたのでしょうか。目の前の収益性ももちろん必要でしょうが,どのような検討をされたのか教えていただきたいと思います。

 イ,JR岡山駅に隣接する利点を生かし,岡山の文化の玄関口として岡山カルチャーゾーンの博物館や美術館などと連携して,各施設の代表的な収蔵品を展示し,県外からの観光客らに同ゾーンを案内することなどを検討するとのことでしたが,ソフト面のプランニングはどこまで進んでいるのでしょうか。

 特に,莫大なデジタルコンテンツを所有し,さらにはデジスタという番組を通じて,日本のデジタルアートを世界レベルにまではぐくんでいるNHKとの連携などは考えられたのでしょうか。

 中田元横浜市長ですけれども,中田さんはNHKデジスタに横浜市長賞を設けられ,新人デジタルアートアーチストの育成を図られました。岡山のデジタルミュージアムがデジタルアートとは一切関係のないことは,残念ながら存じ上げておりますが,日本じゅう,世界じゅうデジタルミュージアムという名前があれば,想像するのは,今を時めくデジタルアートの美術館です。日本のデジタルアートに大変貢献しているNHKがすぐ下にあって,何らの関係もないのは,一般の人間としても非常に不思議な気がいたします。

 また,本施設が多くの博物館と同じ機能となるのは,市民が幅広い芸術文化に触れる機会を減らすだけではなく,他の博物館,美術館との差別化も図りにくくなってまいります。

 一方で,大阪市では,市が進めている創造都市づくりにおける重要なコンセプトの一つしてメディアアートの産業化をキーワードに挙げ,メディアアートのミュージアムや企業,研究者,クリエーターが交流できる施設の準備が進められています。

 また,横浜市では,映像アートのフェスティバルの開催やデジタル映像研究者の国際会議を招致,さらには企業や教育機関の誘致がなされています。

 そこでお尋ねします。

 ウ,大阪市や横浜市が現代のアート産業と未来を見据え,このような取り組みをする中で,岡山市は本施設を文化政策の中のどのような役割ととらえているのでしょうか。市が運営する以上は,施設単体での機能,役割だけでなく,文化政策の中での役割を考え,活用していく必要があります。お金を生むのが文化政策ではありません。すべての施設を営利目的にする必要はありません。

 しかし,アートは世界共通語だという認識に立てば,知的産業としての市場ははかり知れません。駅前のこのミュージアムの役割も大きいと思いますが,お考えをお聞かせください。

 エ,現在岡山市の運営する美術館,博物館は,オリエント美術館か本施設の2つです。オリエント美術館の価値は検証できているわけではありませんが,東洋でも有数の美術館であることは,その収蔵品の数や質から,また保存法から見ても間違いはないです。そして,デジタルミュージアムの施設が現在まで貸し館としてレベルの高い巡回展を招き,また独自に公民館とは違う企画展ができる,いわゆるホワイトボックスの役割を果たしていることは,大変動かしがたい市民への貢献です。

 先ほど松田議員が触れていただきましたけれども,まさに山下清展ということもそういった役割を果たしている一つの例だと思います。

 自由なホワイトボックスとしての役割をどこかの美術館が担わなければ,市民が時代や地域を超えたアートに触れる機会が減るのではないでしょうか。その機能についてどうお考えでしょうか。

 3,西川緑道公園について質問させていただきます。

 先月,西川緑道公園における市民の自主的な活動を支援し,市民の文化活動,地域活動の機会拡大に貢献するために,西川パフォーマー事業が開始されました。これにより,西川緑道公園におけるイベント活動が促進されることを願っております。

 毎回お話しさせていただきますが,西川緑道公園は市街地の中にある公園という点で,近隣住民の憩いの場であるとともに,市街地の活性化を担う公園であると私は考えております。

 そこでお尋ねいたします。

 ア,西川パフォーマー事業によりふえてくると考えられる市民の活動と,近隣住民や飲食店などとの連携,協働の輪を市が中心になって進めていく必要性も考えておかなければならないと思います。

 西川のにぎわい創出に協力しているNPOや団体,お掃除に来られる企業の団体,愛護委員会,町内会有志と本当にさまざまな方が活躍していらっしゃいますが,お互いに連携はまだきちんととれていないようです。その団体全体を知っているのは,担当者の方です。お骨折りいただけるのでしょうか。その点どういうふうにお考えなのでしょう。

 イ,今後さらに西川緑道公園でのイベントだけでなく,下石井公園でのイベントや西川アイプラザとの連携,さらにはそのイベントを一つのきっかけとして近隣の店舗同士がつながっていき,西川緑道公園を中心としたかいわいをにぎやかにすることを目的に協力することができれば,今回の西川パフォーマー事業はますます重要性を増してまいります。

 西川緑道公園かいわいの事業者には,他の商店街のような組合とかそういう連携,団体もないために,イベントなどによる結束は大変必要だと私は考えております。岡山市がこの西川パフォーマー事業を通じて,そのきっかけづくりができることは,本当にうれしいことです。市として,この西川パフォーマー事業をどのように考え,今後どのように活用していくのかお考えをお聞かせください。よろしくお願いいたします。(拍手)



○伏見源十郎副議長  当局の答弁を求めます。



◎高次秀明企画局長  (仮称)岡山総合医療センター構想について,医療全体をどのようにとらえているのかということ,また医療の現状はどのような特徴があるのか,それから人材育成と定着化について一括答弁させていただきます。

 本市の医療環境は,人口10万人当たりの病院数,一般病床数,医師数などが政令市,中核市の中で上位にランクされておりまして,恵まれた状況にございます。

 また,県外からの入院患者数においても,岡山県の県南東部,それから西部医療圏は,西日本の中で有数の流入規模となっておりまして,特に高度先進医療を担う岡山大学病院は,多くの県外患者を受け入れております。本市の医療分野における広域拠点性の中核的存在となっているところでございます。

 このような本市の持つ強みであるすぐれた医療資源を最大限に生かしながら,各医療機関の役割分担と連携をさらに促進させ,それらを有機的に結びつけた21世紀型の新たな地域医療ネットワークを構築することによりまして,本市が中四国の人々の幸せに貢献する総合福祉の拠点都市となることを目指しております。その実現のために,現在岡山大学との強固な連携体制のもとで,(仮称)岡山総合医療センターの整備を進めているところでございます。

 さらに,予防,診療から介護まで切れ目のないサービスの提供に資する保健・医療・福祉連携の仕組みづくりにも取り組んでおりますが,この取り組みの中でこれらに関係する新たな産業創出の可能性について,今後関係機関等とも連携して検討していくことも必要かと考えております。

 そして,これらを支える人材育成と定着化のために,寄附講座の開設や岡山大学の初期臨床研修医の受け入れなど,現在岡山大学と共同して進めているところでございます。

 次に,地域の医療機関等との連携の準備,それから行政と地域医療機関との連携体制について一括答弁させていただきます。

 センター構想の中で特に岡山ERを含む最適な救急医療体制の構築におきましては,岡山大学を初め他の医療機関との役割分担と連携が不可欠なことから,昨年来,医師会や病院協会を初め関係団体とも協議を行っており,センター構想についての理解も徐々にいただけていると認識しております。

 医療機関における情報につきましては,地域連携パスなど共有化の手法についても研究を進めているところでございまして,引き続き最適な地域医療体制の構築のために各医療機関等との連携を進めてまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎片山伸二市民局長  デジタルミュージアムに関連する一連の御質問に順次お答えいたします。

 まず,見直し案の検討内容と他の施設やNHKとの連携についての御質問でございますが,デジタルミュージアムにつきましては,市民事業仕分けの結果を受け,本市の文化政策の中での位置づけや,平成17年の開館以来の運営の実態なども踏まえた上で,行財政改革推進本部において,本来の博物館機能に軸足を移し,特色ある学習資源の創出に資するとともに,施設の有効活用を図る方針を決定したものでございます。

 次に,他の施設やNHKとの連携につきましては,これまでにもNHKとの共同開催により企画展を行ったほか,先般実施した「ようこそ恐竜ラボへ!」のように地元博物館との長年の調整が実り実現したものもございます。

 しかしながら,著作権や展示物の貸し借り,分担金,経費面等クリアすべき課題も多く,十分な連携に至っていないのが現状でございます。今後とも,これらの課題を解決し,十分連携が進みますよう精力的に協議を進めてまいりたいと考えております。

 次に,駅前の施設としての役割とホワイトボックスとしての役割についての御質問でございますが,デジタルミュージアムは岡山市総合歴史博物館構想をもとに,岡山の歴史,文化の資料の収集,調査,保管,展示を目的とした博物館として設置されたものでございます。しかしながら,議員御指摘のとおり,岡山駅前という恵まれた立地条件を生かした運営も必要であると考えております。

 また,岡山市が運営する,いわゆる総合的な美術館が他にない現状から,その役割も当然果たすべきものと認識いたしておりまして,これまでにも幅広い分野の展示等にも取り組んでまいりました。例えば,これまで地方都市では余り見る機会が少なかった「インカ・マヤ・アステカ展」のように,大規模な巡回展も実施し,また現在開催中の山下清展のような美術館としての展示も行ってきたほか,国民文化祭期間中には,文化庁主催でメディア芸術祭等も開催される予定でございます。

 さらに,市民の御要望におこたえするため,本年4月から使用料の改正を行い,芸術家等の個展についても,これまでより相当安価な料金で御利用いただけるようになったほか,ロビーでは1平方メートル1日100円で御利用いただける制度も新たに設けたところでございます。今後ともこれまで以上に博物館としての役割を果たすとともに,幅広い市民ニーズに対応できる,市民の皆様が利用しやすい展示施設となるようさらなる見直しを進めてまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎筒井祐治都市整備局都市・交通・公園担当局長  西川パフォーマー事業に関する御質問について,一括して御答弁申し上げます。

 西川パフォーマー事業は,昨年の緑化フェアで好評を博した「花・緑 ハーモニーフェスタin西川」の成果を生かし,さらに西川緑道公園の魅力を高め,水と緑の豊かさを実感できるにぎわいの核としていくことを目的に,市民の皆様と協働で実施するものであり,具体的には音楽,芸能などを基本とした,市民の皆様が主体的に取り組む事業を認定し,その活動を支援していくものでございます。

 認定を受けた提案者の方々には,地元地域団体,愛護委員会,行政などで組織いたします西川緑道公園活用事業協議会──仮称でございますが──の構成員として,事業の開催の調整を初め,西川緑道公園の活用について積極的にかかわりを持っていただくこととしており,将来的には,これらの方々に加え,沿道事業者や西川緑道公園に関係する各種団体などの方々ともしっかりとした連携,協力ができる仕組みをつくってまいりたいと考えております。

 こうした取り組みを行いながら,市民に愛され,また岡山を訪れる方々にとりましても,とっても魅力的な息の長い事業に育ててまいりたいというふうに考えておりますので,よろしくお願いいたします。

 以上でございます。

     〔25番北川あえ議員登壇〕



◆25番(北川あえ議員)  丁寧な御答弁ありがとうございました。

 岡山総合医療センターの構想についてでございますけれども,今の局長のそのお考えを各医療機関とか診療所とかに今のところどのような形で説明をされているのかというのをまた教えていただきたいと思います。

 直接局長が行って説明されるようなこともなかなかできないと思いますが,岡山の各医療機関もどういったふうに岡山の連携が進んでいくのかを知りたいというか説明しなきゃいけないと思いますので,その説明がどのようにされていくのか教えてください。

 それから,美術館ですけれども,博物館として建てられたのがもともとで,その縛りがあるというのは非常によくわかりますけれども,美術館というものがないので,総合的な美術館としての役割を,貸し館としてという非常に消極的な形ではあるんですけど,消極的な形でも積極的に確保していただきたいと思います。これは本当に切なる要望としてお願いするところでございます。

 それから,新しい局長さんになられまして,ありがとうございます。西川のことでございますけれども,パフォーマー事業がいろんな団体を統合できるような形になるので,本当に長い間,私だけでなく先輩の方々からいたしますと,もう何十年も待っていたことだと思います。

 そういたしますと,外側でもいろんな連携が必要ですけれども,この西川緑道公園というのは,水は農林水産課になりますし,一歩上がると公園緑地課になりますし,そして下石井公園に行こうと思ったら,道路の保全課を通っていくし,また公園緑地課に入り,アイプラザに入れば教育委員会があって,その中にはスポーツ・文化振興財団という一般のものもあって,本当にいろいろな,市の中でもいろいろな課の連携が必要なんですけれども,来たばかりでなかなか難しいとは思いますけれども,局長さん,そのあたりのことをどうやって連携をとるのか,その方向性だけでも教えていただけたらと思います。

 ありがとうございました。(拍手)



○伏見源十郎副議長  当局の答弁を求めます。



◎高次秀明企画局長  総合医療センター構想についての再質問でございますが,どのような形で説明をしているのかということでございますけども,皆さん方にもお配りをし,また議会でも御議論いただきましたこの医療センター構想ですね,基本的にこれを使いまして今説明を一通りしております。

 説明先は,いわゆるよく4師会と言われますが,医師会,これは市の医師会でございますが,あと歯科医師会,看護協会,薬剤師会,それから県医師会,それから病院協会,それから公的5病院とか,それからあとは大学ももちろん,各専門家の教授,それから今回ERが中心になりますので,救急部の教室等々とかなり議論を重ねてきております。

 その場では,この基本構想をもとにいたしまして,一応私はほとんど出させていただいてまして,私だけではちょっとわからない医学的なことがございますから,病院局のほうからも一緒に,できる限り一緒に行って御理解いただけるように努力しているところでございます。

 今後,基本計画というのをまとめて,今作業を進めておりますが,これも適時に,まずは議会にお示しした上で,またこういった形の関係にも御説明して,何とか連携していく体制をするためには,きちんとした情報交換が不可欠だと思っておりますので,今後とも密接な情報交換と意見交換を重ねてまいりたいと,このように考えております。

 以上です。



◎筒井祐治都市整備局都市・交通・公園担当局長  西川緑道公園,西川のあたりについてのいろんな施設がある中でいろんな団体,さらに加えて言えば市の中での連携も必要だという御質問に対してお答えを申し上げます。

 議員御指摘のとおり,公園もございますし,農業用水もございます。道路もございます。アイプラザもございます。それらについては,私も来たばかりではございますが,認識はさせていただいているところでございます。それぞれの施設におきまして,当然のことながら適正な管理をするということが必要だというふうに考えておりますが,同時に非常に貴重な空間ということで私どもも思っておりますので,いろんな部局がございますけれども,できるだけ情報を共有できるようにしながら,連携をとりながら,少しずつにぎわいの空間としていろいろ活用できる方向についても,中でいろいろ議論してみたいというふうに思っております。

 以上でございます。



○伏見源十郎副議長  本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は明日午前10時に開き,引き続き個人質問を行います。

 本日はこれをもって散会いたします。

 御苦労さまでございました。

      午後3時5分散会