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岡山県 岡山市

平成21年11月定例会 11月27日−01号




平成21年11月定例会 − 11月27日−01号







平成21年11月定例会

    平成21年11月定例岡山市議会

    議 事 日 程  第1号

       11月27日(金)午前10時開議

第1

 会期の決定について

第2

 決第1号 平成20年度岡山市一般会計歳入歳出決算について

 決第2号 平成20年度岡山市下水道費特別会計歳入歳出決算について

 決第3号 平成20年度岡山市国民健康保険費特別会計歳入歳出決算について

 決第4号 平成20年度岡山市用品調達費特別会計歳入歳出決算について

 決第5号 平成20年度岡山市住宅新築資金等貸付事業費特別会計歳入歳出決算について

 決第6号 平成20年度岡山市災害遺児教育年金事業費特別会計歳入歳出決算について

 決第7号 平成20年度岡山市公共用地取得事業費特別会計歳入歳出決算について

 決第8号 平成20年度岡山市財産区費特別会計歳入歳出決算について

 決第9号 平成20年度岡山市学童校外事故共済事業費特別会計歳入歳出決算について

 決第10号 平成20年度岡山市老人保健医療費特別会計歳入歳出決算について

 決第11号 平成20年度岡山市駐車場費特別会計歳入歳出決算について

 決第12号 平成20年度岡山市母子寡婦福祉資金貸付事業費特別会計歳入歳出決算について

 決第13号 平成20年度岡山市駅元町地区市街地再開発事業費特別会計歳入歳出決算について

 決第14号 平成20年度岡山市介護保険費特別会計歳入歳出決算について

 決第15号 平成20年度岡山市後期高齢者医療費特別会計歳入歳出決算について

 決第16号 平成20年度岡山市水道事業会計決算について

 決第17号 平成20年度岡山市工業用水道事業会計決算について

 決第18号 平成20年度岡山市病院事業会計決算について

 決第19号 平成20年度岡山市市場事業会計決算について

第3

 報第70号 専決処分の報告について

 報第71号 専決処分の報告について

 報第72号 専決処分の報告について

 報第73号 専決処分の報告について

 報第74号 専決処分の報告について

 報第75号 専決処分の報告について

 報第76号 専決処分の報告について

 報第77号 専決処分の報告について

 報第78号 専決処分の報告について

 報第79号 専決処分の報告について

 報第80号 専決処分の報告について

 報第81号 専決処分の報告について

 報第82号 専決処分の報告について

 報第83号 専決処分の報告について

 報第84号 専決処分の報告について

第4

 甲第311号議案 市長,副市長等の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について

 甲第312号議案 岡山市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について

 甲第313号議案 議会の議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について

第5

 甲第235号議案 平成21年度岡山市一般会計補正予算(第5号)について

 甲第236号議案 平成21年度岡山市下水道費特別会計補正予算(第2号)について

 甲第237号議案 平成21年度岡山市国民健康保険費特別会計補正予算(第5号)について

 甲第238号議案 平成21年度岡山市財産区費特別会計補正予算(第3号)について

 甲第239号議案 平成21年度岡山市学童校外事故共済事業費特別会計補正予算(第1号)について

 甲第240号議案 平成21年度岡山市介護保険費特別会計補正予算(第2号)について

 甲第241号議案 平成21年度岡山市後期高齢者医療費特別会計補正予算(第2号)について

 甲第242号議案 岡山市区づくり推進事業審査会設置条例の制定について

 甲第243号議案 岡山市公共施設における暴力団排除に関する条例の制定について

 甲第244号議案 岡山市市税条例の一部を改正する条例の制定について

 甲第245号議案 岡山市区の設置並びに区の事務所の位置,名称及び所管区域を定める条例の一部を改正する条例の制定について

 甲第246号議案 岡山市立市民会館条例の一部を改正する条例の制定について

 甲第247号議案 岡山市ふれあいプラザ条例の一部を改正する条例の制定について

 甲第248号議案 岡山市心身障害者医療費給付条例の一部を改正する条例の制定について

 甲第249号議案 岡山市立児童館条例の一部を改正する条例の制定について

 甲第250号議案 岡山市立保育所条例の一部を改正する条例の制定について

 甲第251号議案 岡山市保健所及び保健センター条例の一部を改正する条例の制定について

 甲第252号議案 岡山市精神保健福祉審議会条例の一部を改正する条例の制定について

 甲第253号議案 岡山市灘崎リサイクルセンター条例の一部を改正する条例の制定について

 甲第254号議案 岡山市廃棄物の減量及び適正処理に関する条例の一部を改正する条例の制定について

 甲第255号議案 岡山市自転車等駐車場条例の一部を改正する条例の制定について

 甲第256号議案 岡山市公園条例の一部を改正する条例の制定について

 甲第257号議案 岡山市児童遊園地条例の一部を改正する条例の制定について

 甲第258号議案 岡山市下水道事業の設置等に関する条例の制定について

 甲第259号議案 岡山市立学校条例の一部を改正する条例の制定について

 甲第260号議案 岡山市立学校給食センター条例の一部を改正する条例の制定について

 甲第261号議案 岡山市立図書館条例の一部を改正する条例の制定について

 甲第262号議案 岡山市立公民館条例の一部を改正する条例の制定について

 甲第263号議案 岡山市灘崎歴史文化資料館条例の一部を改正する条例の制定について

 甲第264号議案 指定管理者の指定について

 甲第265号議案 指定管理者の指定について

 甲第266号議案 指定管理者の指定について

 甲第267号議案 指定管理者の指定について

 甲第268号議案 指定管理者の指定について

 甲第269号議案 字の区域・名称の変更について

 甲第270号議案 当せん金付証票の発売について

 甲第271号議案 市道路線の認定について

 甲第272号議案 市道路線の認定について

 甲第273号議案 市道路線の認定について

 甲第274号議案 市道路線の認定について

 甲第275号議案 市道路線の認定について

 甲第276号議案 市道路線の認定について

 甲第277号議案 市道路線の認定について

 甲第278号議案 市道路線の認定について

 甲第279号議案 市道路線の認定について

 甲第280号議案 市道路線の認定について

 甲第281号議案 市道路線の認定について

 甲第282号議案 市道路線の認定について

 甲第283号議案 市道路線の認定について

 甲第284号議案 市道路線の認定について

 甲第285号議案 市道路線の認定について

 甲第286号議案 市道路線の認定について

 甲第287号議案 市道路線の認定について

 甲第288号議案 市道路線の認定について

 甲第289号議案 市道路線の認定について

 甲第290号議案 市道路線の認定について

 甲第291号議案 市道路線の認定について

 甲第292号議案 市道路線の認定について

 甲第293号議案 市道路線の認定について

 甲第294号議案 市道路線の認定について

 甲第295号議案 市道路線の認定について

 甲第296号議案 市道路線の認定について

 甲第297号議案 市道路線の認定について

 甲第298号議案 市道路線の認定について

 甲第299号議案 市道路線の認定について

 甲第300号議案 市道路線の認定について

 甲第301号議案 市道路線の認定について

 甲第302号議案 市道路線の認定について

 甲第303号議案 市道路線の認定について

 甲第304号議案 市道路線の認定について

 甲第305号議案 市道路線の認定について

 甲第306号議案 市道路線の廃止及び一部廃止について

 甲第307号議案 市道路線の一部廃止について

 甲第308号議案 岡山市農業集落排水処理施設条例の一部を改正する条例の制定について

 甲第309号議案 岡山市下水道条例の一部を改正する条例の制定について

 甲第310号議案 岡山市御津コミュニティ・プラント条例の一部を改正する条例の制定について

 甲第314号議案 岡山市職員退職手当支給条例等の一部を改正する条例の制定について

      …………………………………

会議に付した事件

 日程第1 会期の決定について

 日程第2 決第1号〜決第19号

 日程第3 報第70号〜報第84号

 日程第4 甲第311号議案〜甲第313号議案

 日程第5 甲第235号議案〜甲第310号議案,甲第314号議案

      ──────〇──────

出席議員(50人)

            1番  竹之内 則 夫

            2番  中 原 淑 子

            3番  吉 本 賢 二

            4番  森 田 卓 司

            5番  松 島 重 綱

            6番  升 永 市 郎

            7番  小 林 寿 雄

            8番  長 井 孝 介

            10番  森 脇 浩 之

            11番  藤 原 哲 之

            12番  東 原   透

            13番  林     潤

            14番  河 田 正 一

            15番  松 田 安 義

            16番  酒 見   寛

            17番  藤 原 頼 武

            18番  和 氣   健

            20番  太 田 武 正

            21番  田 中 慎 弥

            22番  鬼 木 のぞみ

            23番  田 原 清 正

            24番  下 市 香乃美

            25番  北 川 あ え

            26番  小 川 信 幸

            27番  礒 谷 和 行

            28番  崎 本 敏 子

            29番  松 岡   茂

            31番  高 月 由起枝

            32番  三 木 亮 治

            33番  伏 見 源十郎

            34番  三 宅 員 義

            35番  若 井 達 子

            36番  楠 木 忠 司

            37番  近 藤   昭

            38番  鷹 取 清 彦

            39番  浦 上 雅 彦

            40番  安 井   聰

            41番  竹 永 光 恵

            42番  田 畑 賢 司

            43番  則 武 宣 弘

            44番  田 尻 祐 二

            45番  磯 野 昌 郎

            46番  柴 田 健 二

            47番  垣 下 文 正

            48番  土 肥 啓 利

            49番  有 井 靖 和

            50番  花 岡   薫

            51番  羽 場 頼三郎

            52番  田 口 裕 士

            53番  宮 武   博

      …………………………………

欠席議員(3人)

            9番  井 本 文 博

            19番  成 本 俊 一

            30番  藤 井 義 人

      ─────────────

説明のため出席した者

       市     長  高 谷 茂 男

       副  市  長  村 手   聡

       副  市  長  佐 古 親 一

       秘書広報担当局長 田 淵   薫

       行政改革担当局長 水 野 博 宣

       総 務 局 長  繁 定 昭 男

       企 画 局 長  進   龍太郎

       財 政 局 長  内 村 義 和

       市 民 局 長  片 山 伸 二

       保 健 福祉局長  鈴 木 弘 治

       保健福祉局こども・子育て担当局長

                奥 田 さち子

       環 境 局 長  松 田 隆 之

       経 済 局 長  難 波   巧

       都 市 整備局長  白 神 利 行

       都市整備局都市・交通・公園担当局長

                中 村 健 一

       下 水 道 局 長  尾 崎 正 明

       水道事業管理者  酒 井 五津男

       病 院 局 長  新 田 佳 久

       市場事業管理者  龍 門   功

       消 防 局 長  藤 原 文 法

      選挙管理委員会

       委  員  長  梶 田 良 雄

      監 査 委 員

       事 務 局 長  西 本 直 美

      人 事 委 員 会

       事 務 局 長  矢 野 有 哉

      農 業 委 員 会

       第二農業委員会会長沖   高 明

      教 育 委 員 会

       委  員  長  岡 崎 優 子

       委     員  片 岡 雅 子

       教  育  長  山 脇   健

      ─────────────

出席した議会事務局職員

       局     長  渡 辺 博 重

       審  議  監  小 倉 茂 子

       次     長  鈴 木 康 義

       総 務 課 長  佐 藤 佳 昭

       調 査 課 長  中 野 真 吾







      午前10時5分開会



○宮武博議長  皆さん御苦労さまです。

 本日,平成21年11月定例岡山市議会が招集されました。

 ただいまの御出席は49名であります。

 これより11月定例岡山市議会を開会し,本日の会議を開きます。

      ─────────────



○宮武博議長  会議録署名議員に高月議員,安井議員のお二人を指名いたします。

      ─────────────



○宮武博議長  本日の議事日程は,お配りいたしておりますとおりでございます。

      ─────────────



○宮武博議長  この際日程に先立ち,市長から岡山市友好訪中団帰国あいさつの申し出があります。

     〔高谷茂男市長登壇〕



◎高谷茂男市長  皆さんおはようございます。

 本日からの11月定例市議会,どうぞよろしくお願いします。

 10月15日から10月19日まで,岡山市友好訪中団の団長として,本市の国際友好交流都市である中国・洛陽市を訪問しましたので,その報告をさせていただきます。

 洛陽市には16日から18日までの3日間滞在し,この間,郭洪昌洛陽市長,白志剛洛陽市人民代表大会常務委員会副主任,前洛陽市長の連維良中国共産党洛陽市委員会書記と会談をいたしました。

 前回訪問した2年前と比べると,洛陽市の都市基盤整備が急速に進んでいることを実感いたしますとともに,水や緑を大切にし,環境と調和したまちづくりが一貫して進められていることが印象的でございました。

 このたびの訪問では,中国から日本への個人旅行の要件緩和を受けて,本市への観光客誘致に向けた旅行エージェント間の交流を進めていくことで合意をいたしました。

 また,本市が医療・福祉分野での先進都市である一方で,洛陽市は医療面で中国屈指の先進都市であり,国の医療改革のモデル都市にも指定される見通しであると聞いております。健康診断など予防医学面を中心とした医療分野での交流を推進していくことなどを確認いたしました。

 さらに,友好交流都市締結30周年を迎える2011年には,市民訪問団の相互派遣を初め,節目の年を祝う記念事業を展開していくことで合意し,両市の市民にとってメリットが実感できる交流の具体化に向けて話し合いました。

 今回の訪問の成果を大切にしながら,今後とも市議会を初め,市民,企業,関係団体の皆様方と力を合わせて,政令指定都市にふさわしい実りある国際交流を進めてまいりたいと思います。

 引き続き,一層の御支援,御協力を賜りますようお願いを申し上げまして,帰国報告とさせていただきます。

 ありがとうございました。

      ─────────────



○宮武博議長  この際御報告申し上げます。

 お配りいたしておりますとおり,監査委員から例月現金出納検査の結果について,また市長から陳情の処理経過及び結果について,並びに市議会における説明者の異動についてそれぞれ報告がありましたので,御報告申し上げます。

 重ねて御報告申し上げます。

 お配りいたしておりますとおり,会議規則第125条の規定により議員を派遣いたしましたので,御報告申し上げます。

      ──────〇──────



△日程第1

 会期の決定について

      ─────────────



○宮武博議長  日程に入ります。

 日程第1は,会期の決定についてであります。

 お諮りいたします。

 本定例市議会の会期は,本日から12月22日までの26日間といたしたいと思います。

 これに御異議ございませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○宮武博議長  御異議なしと認めます。よって,会期は本日から12月22日までの26日間と決定いたしました。

      ──────〇──────



△日程第2

 決第1号〜決第19号

      ─────────────



○宮武博議長  日程第2に入ります。

 日程第2は,決第1号平成20年度岡山市一般会計歳入歳出決算について以下19件の決算についてであります。

 これらを一括上程いたします。

 これらの決算につきましては,9月定例市議会において,一般会計決算審査特別委員会,特別会計決算審査特別委員会,企業会計決算審査特別委員会に付託し,閉会中にそれぞれ御審査をいただいておりますので,これより委員長の報告を求めます。

 まず,一般会計決算審査特別委員長の報告を求めます。

     〔45番磯野昌郎議員登壇,拍手〕



◆45番(磯野昌郎議員)  田畑委員長にかわりまして,一般会計決算審査特別委員会における審査の経過並びに結果について御報告いたします。

 本特別委員会に付託されました案件は,決第1号平成20年度岡山市一般会計歳入歳出決算についてであります。

 本決算につきましては,実質8日間にわたり委員会を開催し,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,賛成多数で認定すべきものと決定いたしました。

 なお,一部の委員から,以下の項目で認定できないとの意見があったことを申し添えておきます。

 歳入では,使用料及び手数料中,家庭系ごみ処理手数料。国庫支出金中,岡山駅交通結節点改善事業費補助金,自衛官募集事務費委託金。

 歳出では,総務費中,おかやま国際音楽祭実行委員会負担金,光ファイバ負担金,吉井川水源地域対策基金負担金。民生費中,同和施策補助金,シルバー人材センター運営費補助金。衛生費中,指定ごみ袋保管配送業務委託料と家庭系ごみ有料化に関する経費,岡山県広域水道水源開発等出資金及び岡山広域水道企業団運営費等負担金,旭川中部衛生施設組合負担金。土木費中,駅元町地区市街地再開発事業費特別会計繰出金,市街地再開発事業費補助金,岡山駅交通結節点改善事業用地購入費等,同事業に関連する経費。教育費中,給食業務委託料でございます。

 それでは,本特別委員会の審査の過程において各委員から出されました主な質問,意見について御報告させていただきます。

 まず,歳出第2款総務費についてであります。

 ここでは,職員に対する地域手当,パスポート事業,総合政策審議会の運営,徴収に係る推進員報酬に関する質疑が行われました。

 まず,地域手当についてであります。

 本市においては,平成20年4月から国の給料表と同様の給料体系としていることから,臨時的任用職員及び嘱託職員を除く全職員に対し,国と同様に給料,扶養手当及び管理職手当の合計額に,医療職給料表の適用を受ける職員は15%,東京事務所に勤務する職員は18%,その他の職員は3%を掛けた額が地域手当として支給されております。

 国の基準では,岡山県内で地域手当が支給されるのは岡山市域のみでありますが,平成18年4月1日時点の市域が対象となっているため,それ以降に合併した旧建部町・旧瀬戸町区域に勤務している職員は対象外となるものの,本市においては全職員に対して支給している点について,国から是正するよう指摘を受けているとのことでございます。

 これに対し委員から,国の方針として合併特例法をもって合併を推進してきた経緯もあり,それと人事院の市域指定が別物という話にはならない。人事院に対し,合併を含めた行政全体の流れと整合性がとれるように要望を出す必要があるのではないかとの意見があり,当局から,岡山市職員としての一体感の醸成に努めている中で,勤務地によって地域手当に差が生じてはまずいということを国に対し話しているが,国では瀬戸地域にある税務署に勤務している職員に対しては地域手当を支給していないという現実もあり,なかなか難しい状況だとの答弁がありました。

 これを受け,委員会の総意として,国は地方を応援する,地域主権だと言っているのだから,言った手前しっかりと対応していただくよう機会を見つけてお願いしていただきたいと要望したのであります。

 次に,パスポート発給事務における事務費に関してですが,これは平成18年度に岡山県から権限移譲された事務であり,市が事務を行う見返りとして県から市へ交付金が出ているものでございます。

 当局から,パスポート発給にかかった市の事務費は,権限移譲当初から平成20年度におけるまで,県からの交付金を上回り,超過負担になっているとの説明があり,委員から,この件については事務移譲の当初から問題点が指摘されていて,平成19年度が終わった時点でも県に申し入れていると思うが是正されていない,県に対する働きかけはどうなっているのかとの質問がありました。

 これに対して当局から,当初から双方の考え方に乖離があり,毎年県への要望事項に上げている。ことしからは岡山県下の市長会を通じて県と協議をしているとの答弁がありました。

 さらに委員から,移譲事務に関してこのようなことがあっては絶対にいけないということをきちんと県に認識してもらう必要がある,市民のためにも是正してもらうよう強く働きかけてもらいたいとの要望がありました。

 これに対して当局から,この件については市の持ち出しが毎年続いていて非常に遺憾であり,問題意識を持っている。毎年県と交渉しているが進展がない中,他の都市とも連携して県に対して強力に働きかけをしている。今年度についても,各市の実態としてこれだけの金額が実際にかかっているという具体的なデータを示しながら,前向きに検討してもらえるよう強力に協議を進めていきたいとの答弁があったのであります。

 次に,総合政策審議会に関する質疑であります。

 委員から,総合政策審議会は政令市になってもこの形で継続していくのか,開催状況を見ると形骸化しているとしか思えないが,有効に機能していると評価しているのかとの質問,また総合政策審議会は条例により設置された機関であり,執行機関の附属機関として,自治紛争処理委員,審査会,審議会,調査会,その他の調停,審査,諮問または調査のためにある機関だと思うが,きちんとそのように認識して位置づけをしているのかとの質問がありました。

 これに対して当局から,総合政策審議会は地方自治法の規定に基づき,附属機関として条例により設置しているもので,執行機関の行政執行のため,または行政執行に伴い必要な調停,審査,審議,または調査等を行うことを職務とする機関であり,本市としても,審議会の諮問案件に対する答申等を参考にしながら行政の意思決定をしているところだ。現状の運用に関しては,活用が十分でないということを真摯に認識した上で,全庁的に有効なものとなるよう改善をしていきたいとの答弁がございました。

 これを受け,総合政策審議会のあり方について見直しを求めること,この後については総務委員会でしっかりと議論していただくことを委員会の総意といたしました。

 次に,収納課,料金課の推進員制度における能率給の問題であります。

 まず,推進員の報酬体系でありますが,基本給8万4,000円,それに加えて能率給が徴収で完納した件数1件につき500円,さらに徴収金額の5%,そのほか特別給として口座振替に移行した場合には1件につき900円等となっており,収納課,料金課とも同一の報酬体系とのことであります。

 この報酬体系について委員から,料金課は国民健康保険料,介護保険料,後期高齢者医療保険料,保育料,下水道事業負担金の5つを担当しているが,滞納の大半は国民健康保険料が占めている。国保加入者の76%が200万円以下の低所得である現状において,税を担当している収納課の推進員と同一体系としていること自体がおかしいのではないかとの質問があり,当局から,収納課の推進員と料金課の推進員は業務内容が同じであることから同一体系としている。徴収に当たっては,滞納者と接触を持つように努力した上で無理な取り立てをしないことを前提としており,月額で10万円の差は出ているが,無理な取り立てをしない範囲で努力した推進員については料金課でも収納課でも得られる報酬は同じであると考えているとの答弁がありました。

 これに対し委員から,料金課ができたときから賦課と徴収を分けることについての問題点は懸念されていた。能率給を取り入れた体系で業務に当たることによる弊害が多数見られている。それが岡山市の現実だとの指摘がありましたが,当局からは,国保に対する徴収のあり方は確かに考える余地があるが,能率給が原因となっているとは考えていないとの答弁があったのであります。

 また委員から,料金課の推進員が徴収時に直接対面してつかんだ滞納者の実態を,どのように賦課をする部署にフィードバックしているのか,例えば国保料を1年以上滞納して資格証が発行されている世帯の実態は料金課が把握してフィードバックしているのかとの質問があり,当局から,資格証が発行されている世帯の実態把握はあくまでも原課がすべきものと考えている。料金課の推進員は資格証が発行されている世帯にも行くが,その際には納付相談等を行い,通常の保険証に切りかえられるようフォローアップをしているとの答弁がありました。

 これに対し委員から,その点がスムーズに行われているかどうかということに問題がある。結局縦割り行政となっており,全体としてどこの部署がどのような整理をしていくのかというシステムがないし,そういうことをやっていかなければならないという精神風土もない。市民満足度を高めていく岡山市としてどうあるべきかといった原点,あるいは行政改革の原点に立ち返ってもう一度見直してもらいたいとの意見があったのであります。

 次は,第4款衛生費についてであります。

 ここでは,保健師の配置状況等,また粗大ごみの電話受け付け業務,旭川中部衛生施設組合に関する質疑が行われました。

 まず委員から,保健所に配置している保健師の数についてどのように考えているかとの質問があり,当局から,保健師の数は88人であり,業務量も増加する中,最前線で一生懸命業務をこなしているが,もう少し人員を充実していく必要があると考えているとの答弁がありました。

 これに対し委員から,以前に厚生省が示していた配置の目安では,保健所政令市における人口10万人当たりの保健師数は16人であり,地方交付税で措置されている保健師数は平成11年度当時で人口10万人当たり14人である。本市の保健師配置数はこれを下回っている上に,政令市になると精神保健,難病対策,感染症対策の業務が加わってくる。母子保健の関係で愛育委員や栄養改善委員へのサポートもこれから強化しなければならないし,予防や公衆衛生など急務な課題がたくさんあると思うが当局の認識はとの質問がございました。

 これに対して当局から,地域のヘルスボランティアの育成等に当たって保健師の果たす役割は非常に大きく,事務作業等の業務がふえてきていることは事実であり,保健師の数の充実について,引き続き担当局へ要望していきたいとの答弁がありました。

 さらに委員から,交付税措置をされているのに保健師がそれだけの人数が配置されていないというのは,税金をほかに使っているということではないか。また,保健師数の充実について要求はしているのだが担当局に理解してもらえないというのなら,より理解が深まるような説明の仕方を工夫する必要があるのではないか。また,そもそも国の制度そのものを改善しないと解決しない問題もあると思うので,制度のあり方も踏まえながら,変えるべきところは変え,提案すべきは提案していってもらいたいとの意見や指摘がありました。

 当局から,交付税算入についてはここにこれだけ入っているということが言いにくい部分もあるのだが,それも含めてしっかり対応していきたい。また,必要な人員の確保については,説明の内容等をよく見直し,工夫を凝らしながらやっていきたいとの答弁がありました。

 そこでこの問題に関して,地方交付税で措置をされている保健師数はきちんと確保することを委員会の総意としたのであります。

 さらに,保育士並びにケースワーカーについて,人員体制が不十分なため業務の遂行に支障を来し,ひいては市民サービスの低下につながっているとの指摘が委員からあり,当局から,市民への対応を十分に行えるよう,また業務の運営を適切に行えるよう,人員体制の整備等に努力していきたいとの答弁がありました。

 次に,粗大ごみの電話受け付け業務に関してであります。

 委員から,この委託業務について8人体制で受け付けをしているということだが,これは直営でできないのかとの質問がありました。当局から,平成20年度で電話件数が9万2,000件以上あり,8人で割ると約8分に1件を受けている。多忙な上に苦情電話も非常に多く,業者委託でやっていきたいと考えているとの答弁がありました。

 これに対し委員から,余りに件数が多いのはPR不足のせいと思われるが,その努力はしているのかとの質問があり,当局から,粗大ごみの出し方については周知不足やわかりにくい面があるので,出前講座等で必ず説明をするようにしているし,また今後もしていくとの答弁がありました。

 さらに委員から,かかってきた電話の中には苦情も含まれており,それについては減らさなくてはいけないわけだが,苦情の中身や件数など,きちんと把握してフィードバックをしているのかという質問があり,当局から,苦情については市と受付センターの責任者とで密に連絡をとりながら内容分析を行い,できる対策から順次行っているとの答弁があったのであります。

 次に議論となったのは,この受け付け業務における委託契約の形態についてであります。

 委託先はNTT西日本で,毎年の随意契約で更新をしているとの当局の説明に対し,委員から,人件費以外の経費は次第に減少していくのが普通であり,毎年4,000万円の委託料がこれから先もずっと続くのなら直営に戻したほうがいいのではないか。また,実際に電話をしてみた経験からいって,そんなに電話が鳴りっ放しの状況ではないように感じるが実際はどうかとの質問がありました。

 これに対して当局からは,粗大ごみの電話受け付けは月曜日,火曜日が非常に多く,そのときには10人出てもらい10回線フルで使っているが,月曜日の午前中などは電話がつながらない状況である。逆に,木曜日や金曜日は電話が少ないので4人程度で対応するなど,市民に対する業務なので,状況に応じた人員で受け付けをしてもらっている。また,契約については当初50カ月という条件でプロポーザルをしたので,その期間は随意契約してきた。それが終わる際に検討を行い,機器も更新しなければならない状況であったので,向こう5年間は随意契約を行うのが適当ということで,これまで随意契約を行っている。ただし,平成23年度からは入札に移行するという方針を立てているとの答弁があったのであります。

 次に,旭川中部衛生施設組合における常任の副管理者の問題であります。

 まず,これまでの経緯でありますが,そもそも旭川中部衛生施設組合は,御津町,建部町,吉備中央町及び久米南町の4町で構成している一部事務組合であり,この4町の首長の中から管理者及び副管理者3名を選任しておりました。ところが,平成17年3月22日に御津町が岡山市と合併した際,本来岡山市からは市長のみが管理者または副管理者となるべきところ,日常の実務に経験のある御津合併特例区長を常任の副管理者として残し,さらに平成19年1月22日の建部町との合併に際しても旧4町の枠組みを残したいとのことから,建部町合併特例区長を常任の副管理者とし,3市町から成る一部事務組合において,管理者が1人,副管理者は常任も含めて4人という体制となったのであります。そして,平成21年4月の本市の政令指定都市移行に合わせて規約改正がなされ,管理者1人,副管理者は常任1人を含む3人となり,管理者に岡山市長,常任の副管理者に御津合併特例区長が引き続き就任し,任期は平成25年3月21日までとのことであります。

 副管理者のあり方につきましては,平成20年11月定例会の環境消防水道委員会において議論がなされ,旭川中部衛生施設組合,御津・加茂川環境施設組合と,御津地域が関係している一部事務組合だけ常任の副管理者を設置して,元御津町長が就任しているのは問題があるとし,当局から,次回改選時には構成する町と協議をしたいとの答弁に対し,副管理者のあり方について早目に方針を示すよう意見があり,当局から,今後積極的に取り組んで検討したいとの委員長報告がなされたわけでありますが,いまだ方針が示されず現在に至っております。

 このような状況を受けて委員から,建部の合併特例区長が退任したのに,合併特例区の廃止が間近である御津の合併特例区長が常任の副管理者として残っている理由について質問があり,当局から,旭川中部衛生施設組合は御津地区にあり,本庁との距離が遠く,決裁等で時間がかかる。また,し尿処理施設という特殊な施設であるので,この施設に関する知識が豊富で地元に精通していることから,御津地区から常任の副管理者をお願いしているとの答弁がありました。

 これに対し委員から,岡山市域は広大であり,本庁との距離が遠い一部事務組合などたくさんある。岡山市から管理者と常任の副管理者を出すという考えが,根本的に岡山市の考えている行革路線と異なっている。岡山市が言っている一人三役路線からいっても妥当ではないとの指摘があったのであります。

 さらに,管理者に年額8万5,000円,副管理者に年額7万5,000円の報酬が支払われていることについて,委員から,行革だと言って家庭系ごみの収集を有料化しながら,税金で給料を得ている者が市民の税金を投入した一部事務組合から報酬をもらうこと自体考えられない。即刻報酬を廃止すべきだとの意見がございました。

 これらの指摘,意見を受けて当局から,一部事務組合に働きかけて早急に対応するが,報酬を廃止するしないは組合のことなので言えないとの答弁がありましたが,委員から,その答弁では前回の環境消防水道委員会で指摘したときと全然変わらない。やるのならいつごろまでにやるというあらかたの道筋はつけてもらいたいとの意見があり,当局から,直ちに一部事務組合にその方向性を伝えるとともに,常任の副管理者のあり方等について一部事務組合,構成する町に働きかけていきたいとの答弁があり,早期の問題解決に向けた決意表明がなされたのであります。

 次は,第8款土木費であります。

 ここではまず,岡山ドーム,アクションスポーツパークについて質疑が行われました。

 委員から,岡山ドーム,アクションスポーツパークは,根拠となる計画があった上で整備されているのかとの質問があり,当局から,岡山ドーム計画は平成12年3月の操車場跡地整備構想で位置づけがなされ,それに基づいて建設されたものである。この構想については,現在市において検討中である計画の作成に当たっても参考にしていくとの答弁がありました。

 さらに委員から,アクションスポーツパークに設置されている施設等について,貸付期間満了日の翌日にエックススポーツジャパン社から岡山市に寄附する旨使用貸借契約書に記載があるが,岡山市は寄附を受けるのかとの質問がありました。

 これに対し当局から,この契約を締結する時点の考え方として,現に使用されて市民の利益につながっている施設だから寄附を受けるという前提がある,使用されていない施設はこの前提に反するので,寄附を受けることはできないものと考えているとの答弁がありました。

 これに対し委員から,それは現に締結されている使用貸借契約書に照らしてそう言えるのかとの質問があり,当局から,使用貸借契約書の条文の内容と実態に差異が生じており,これらについては相手方と協議を開始することを考えているとの答弁がありました。

 続いて,JRに対する踏切改良工事等負担金についても質疑が行われました。

 委員から,岡山市はどういった場合にJRに対して踏切改良工事等負担金を支払っているのかとの質問があり,当局から,道路の拡幅等を行う際,その拡幅等に起因してJRの施設等の復旧,撤去等が必要となれば,機能回復を図るという観点で支払っているとの答弁がありました。

 これに対して委員から,例えば遮断機の設置については,鉄道運行の事業者であるJRとしても必要な施設だと思うが,JRが求めてきたら市としては負担金を払うのかとの質問があり,当局から,今回の場合は道路の拡幅によって交通量がふえるため遮断機が必要になったもので,岡山市の拡幅工事に起因するものだと理解して支出したとの答弁がありました。

 これに対し委員から,今後のJRとの交渉の参考にするため,他の自治体とJRの関係について調査してはどうかとの指摘がありました。また,岡山駅西口広場でもJRに対し多くの補償金や用地代を支払っているが,今やJRは私企業なのだから,交渉に当たっての姿勢については考えていくべきではないかとの質問があり,当局から,JRと岡山市は互いに協力できるところは協力し,お互いの責任をはっきりさせて用地交渉や工事契約等を行っているとの答弁があったのであります。

 次に,都市交通戦略に関して議論がありました。

 委員から,中心部は交通結節点やLRTとかが交通戦略の中にあるが,周辺部の公共交通の強化とはどういう取り組みかとの質問があり,当局から,周辺部の路線バス等については経営が大変な状況であるので,赤字路線バスについては補助金は出しているが,今後も市としてできる範囲でその部分について頑張っていきたいとの答弁がありました。

 さらに道路維持に関して委員から,平成20年度の住民からの要望は箇所にして1,734件だったのに対し,実施箇所は1,232件で502件が未実施となり残っている。職員の人員体制の不備で業務に追いついていないのではないかとの質問があり,当局から,用地の問題や施行方法等,地元調整が必要なもの,また地下埋設物があったり,要望にこたえられていない箇所もあるが,可能なものについては実施していきたいとの答弁がありました。

 これに対し委員から,必要な人員の確保をするようにとの指摘があり,当局も必要な人員をきちんと確保していくというのが大前提だとの答弁があったのであります。

 次は,第9款消防費についてであります。

 ここでは,職員の出張旅費を事務担当者が横領し,本年7月に懲戒免職となった事件に関して質疑が行われました。

 当局から,過去5年間の旅費を見直したところ,重複支給をしていたもの,また派遣される本人に過少に渡し,差額は職員が着服していたもの等が全部で12件あった。時期で言うと,平成18年度,平成19年度,平成20年度が該当しているとの説明がありました。

 委員から,原因と改善策について質問があり,当局から,基本的には出張旅費を受け渡しする場面での二重チェックができていなかったことが原因である,24時間拘束されているという勤務体制の中で,出張する本人が直接受け取りに行けないため,代理者が取りに行くシステムをとっており,そこがチェックできていなかった。改善策として,担当者を複数にし,実際に渡っている金額をさらに管理者が確認するシステムを今年度から再徹底してやっているとの答弁がありました。

 本来,平成20年度で完結すべき事柄について,不祥事によって平成21年度にまで影響を及ぼしているものであり,今後はこのようなことが決して起こらないよう,この際厳重に指摘をいたしておきます。

 次は,第10款教育費についてでございます。

 ここでは,史跡大廻小廻山城跡整備事業用地購入費に関連して,文化財の保存や管理等の事業実施等に係る問題点について質疑が行われました。

 委員から,以前文化庁が岡山市の史跡は全国的に見ても非常に大事なところに位置していると言っていたが,先日千足古墳の内部が劣化しているという問題が発生した,予算や体制面での課題はないのかとの質問がありました。

 これに対して当局から,岡山市の市域が広くなり,今の職員体制ですべてをカバーするのは非常に厳しいが,今まで行ってきたように,地元の方々の協力を得ながら管理を続けていきたいとの答弁がありました。

 そこで委員から,土地まで買って発掘調査を行うくらいなら,現状と課題は明確にしておかねばならないが,発掘調査の報告書はすべて整っているのかとの質問があり,当局から,最近のものについてはスタッフも充実してきており,発掘調査後,二,三年で正式報告が出てきているが,以前のものについてはまだ取り残しが30件くらいある。調査報告をきちんと出していくように今後も努力していきたいとの答弁がありました。

 これに対し委員から,報告書が出ていないのは問題であって,多くの古墳を持つ岡山市として責任ある体制がとれていないのではないか。また,文化財行政というものが隅に追いやられている,制度や補助のあり方も含めて,国や県に対して言うべきことは言っていくという姿勢が必要なのではないか。また,予算のとり方にしても,今までの縦割りの考え方を離れて発想し,岡山という都市の長い歴史と伝統文化に市民が愛着や誇りを持てるようにという観点も含めて頑張ってほしいなどの質問や要望がありました。

 これに対して当局から,岡山市には昔の国の形成過程が見えるような史跡が,全国でもトップレベルの数で存在している。それに対して,十分な人員が配置できていないのではないかということも含めてしっかり検討したい。また,例えば岡山城の周辺整備についてはまちづくりの観点とも関連するので,関係課も含めて考え,国に対してもそのあたりのことについて要望もしていきたいとの答弁があったのであります。

 最後に,各局に共通した問題として,電算システム構築等の業務を委託する場合の体制に関する議論について御報告いたします。

 本市においては,電算システムに関し,新規開発,改修,保守管理等,多岐にわたっての契約が行われております。この契約に当たり,特にシステム改修や保守管理を委託するには,従前のシステムを構築した業者でないと実質的に実施が不可能であるとの理由で,多くの場合単独随意契約が選択されております。また,契約金額の積算に当たっては,従前の契約や同種の契約を参考に,各局とも十分な知識がない中で苦心を重ねているのが実態であります。

 この問題について委員から,単独随意契約を選択せざるを得ないということについては理解する。その場合は金額の積算について,より一層合理的で客観性のある基準を持つべきだが,実態はどうか。また,システムの構築や改修に当たっては,プログラムの内容を公開させ,市が所有権と改変する権利を保有するなど,業者の言われるままにならないための工夫が必要だがどうなっているのかとの質問がありました。

 これに対しては,担当部局としては手順を尽くして適切な業務の遂行に当たっているところではありますが,共通した課題として,専門的知識を有した職員が各課にはおらず,市民に対して十分に説明できるだけの検討や検証はいまだ可能になっていないこと,また市全体としても,各課担当職員が容易に業務を行えるような指針を開発する状況にないことが明らかになったのであります。

 そこで本委員会としては,当局に対し,システム関係業務の委託に当たって十分な専門性を持つ職員がいないことは確かなのだから,このことの認識を全庁で共有し,良質なアドバイザーを得るなど必要な措置をとるよう指摘したのであります。

 また,ある部局においては業務システムの更新に当たって職員によるチームを設置し,2年間にわたる検討を行って独自の仕様書によるプロポーザルを実施し,その結果すぐれたシステムを安価に調達したとの事例があることも本件審査の中で明らかにされたことの一つであり,これらの取り組みも全庁で共有していくようお伝えをしたところであります。

 最後に,当局に申し上げておきます。

 1,決算委員会の審査充実のために,主要な施策の成果等に関する説明書の記述について,内容を充実させ,詳細にわかりやすいものとすること。

 2,例えば,今回の電算業務委託のように全局にまたがる質問については,当局は質問の趣旨や内容について横の連絡を密にしながら,担当局ごとで答弁に差異が生じないように委員会対応をしていただくこと。

 3,委員会開催中,当然手元に用意しておくべき資料がなくて,とりに走るために時間を要したというケースがたびたび見受けられました。決算委員会に臨む当局の姿勢として,あらゆる観点からの質問に対し答弁できる万全の準備をしていただきたい。

 4,事業執行に当たっては,総人件費抑制という限られた人的資源の中で,もう一工夫,二工夫できるところがあると思われるので,全般的にしっかり知恵を絞りながら,工夫すべきは工夫して事業執行していただきたい。

 以上,4点申し上げておきます。

 以上が平成20年度岡山市一般会計歳入歳出決算の審査を通しての主な議論とお願いでありますが,ここで紹介いたしましたもののほかにも,事業執行における現状や課題に対してさまざまな意見や指摘がありました。当局におかれましては,これらを十分に検討し,創意工夫と適正な手法で今後の市政に反映されるよう申し添えまして,一般会計決算審査特別委員会の報告を終わらせていただきます。(拍手)



○宮武博議長  それでは次に,特別会計決算審査特別委員長の報告を求めます。

     〔46番柴田健二議員登壇,拍手〕



◆46番(柴田健二議員)  それでは,平成20年度特別会計決算審査特別委員会委員長報告として,本特別委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。

 本委員会に付託されました案件は,決第2号平成20年度岡山市下水道費特別会計歳入歳出決算について外13件の決算についてであります。

 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,決第2号平成20年度岡山市下水道費特別会計歳入歳出決算について,決第3号平成20年度岡山市国民健康保険費特別会計歳入歳出決算について,決第13号平成20年度岡山市駅元町地区市街地再開発事業費特別会計歳入歳出決算について,決第14号平成20年度岡山市介護保険費特別会計歳入歳出決算について,決第15号平成20年度岡山市後期高齢者医療費特別会計歳入歳出決算については,一部委員から反対意見があり賛成多数で,その他の決算については全会一致で,いずれも認定すべきものと決定いたしました。

 それでは,委員会審査の過程において各委員から出されました主な質疑,意見等について順次御報告いたします。

 まず,決第2号平成20年度岡山市下水道費特別会計歳入歳出決算についてであります。

 ここでまず議論になったのは,下水道光ファイバ負担金についてであります。

 委員から,光ファイバはだれがどんな通信に使っているのか,その契約条件はどうなっているのかとの質問があり,当局から,光ファイバの賃貸借はすべてNTTであり,NTTのほうでその線を使って営業をしている。御南地区とか西大寺地区のNTT回線がない部分において使用していただいており,1しんが年間1万7,843円であるとの答弁がありました。

 これに対し委員から,それで本当に元が取れている事業なのか,市がNTTのかわりに線を引いてあげて,保守管理費がかかっているものをこの金額で貸すのが妥当なのかとの質問があり,当局から,NTTに貸し出しているのは一部である。全体として単価設定をしているのであるが,貸し出した実績としてそういう価格になっている。それから,市のほうの庁内LANとか公民館,学校等にも使用しており,貸し出しすべてで維持管理を賄うのではなく全体で,として考えているとの答弁がありました。

 また委員から,公債費として返していかなければいけないお金はいつまであるのかとの質問があり,当局から,平成20年度が1億3,800万円余,平成21年度が1億3,700万円余,平成24年度からは2,400万円余となり,最終的に償還が終わるのが平成47年度であるとの答弁がありました。

 これに対し委員から,この事業について,今現在下水道局はどういうふうに考えているのかとの質問があり,当局から,光ファイバについては事業着手の時点においてはまだ民間が進んでいない時代であり,情報水道構想として先行的にやろうということで始まったものである。その後民間の開発が進み,その時点で構想は広げないという方針に変わり,もともとの下水道の高度利用と災害防止,それから施設の高度管理をするという形で進めてきた。今後については,現在ある施設についてはその施設を最大限有効に利用するという考えのもとに新たな展開はしない。施設の接続についても,独自のファイバ線がよいのか,民間の線を借りたほうがよいのかを比較した上で接続するという考えである。いずれにせよ,投資した施設を当分長い期間使うということがあるので,できるだけ最大限有効に使うことを今後も検討して取り組んでいく考えであるとの答弁がありました。

 次に議論となったのは,下水道工事の瑕疵担保についてであります。

 委員から,食べ物でも賞味期限があるが,下水道工事の瑕疵保証というものはあるのかとの質問があり,当局から,瑕疵担保については2年間であるとの答弁がありました。

 これに対し委員から,今国の動向として,いろんな瑕疵担保について期限を延ばすということを検討されているが,最低10年ぐらいはその保証をしてもらうと,そういうこともぜひ検討してほしいとの意見があり,当局から,契約課等を含め協議をしていきたいと思うとの答弁がありました。

 さらに,下水道管の今後の保守等の考え方についても議論が行われました。

 委員から,耐用年数の50年が近づく下水道管がどんどん出てくるということであり,大体2分の1の年限で点検をしてメンテナンスをしていくほうが延命するという話があるが,今後の保守等についてそういう検討をされているのかとの質問があり,当局から,いわゆるアセットマネジメント,ストックマネジメントの考え方であろうが,来年度以降に向けて,今機構改革の中でもそういったことを考えていく部署をつくったらどうかということを検討している。それができるできないにかかわらず,そういう考え方を取り入れた今後の計画を立てていきたいというふうに考えているとの答弁がありました。

 次に,決第3号平成20年度岡山市国民健康保険費特別会計歳入歳出決算についてであります。

 ここでは,保険料及び保険料収納率並びに一般会計からの政策繰り入れの今後のあり方が議論となりました。

 委員から,一般会計からの政策繰り入れが平成20年度は3億7,100万円とされているが,市民1人当たりの政策繰入額は政令市の中でどのくらいの位置にあるのかとの質問があり,当局から,岡山市の1人当たりの政策繰入額は約2,200円であり,例えば川崎市のケースで言うと繰入額が108億円余,1人当たりにすると3万500円である。政令市の中で比較すると,1人当たりでは少ないほうであるということは事実としてあるとの答弁がありました。

 それを受け委員から,政令市の保険料収納率について,名古屋市は現年分92.12%で1位であり,103億8,000万円余という非常に大きな政策繰り入れがある。交付金を減額されないほうが国保会計にとってもいいわけだ。収納率がどうすれば上がるのか,低い保険料でなければ上がらないのではないか。政策繰り入れについては何を目標とするのかを考えるべきである。払えるということと払っていただくという両方が要るのではないかとの意見があり,当局から,医療費が増大する中では保険料をさらにアップしていく,上がる要素が非常に強い。下げることは無理だができるだけ現状維持に努めたい。政策繰入額を厳しい財政状況の中で政策的にどう考えていくかということについては,どのあたりが適当な水準か他の政令市等との比較も含めて,十分に財政当局とも議論しながら適切な水準というものを見つけ出したいとの答弁がありました。

 次に,決第5号平成20年度岡山市住宅新築資金等貸付事業費特別会計歳入歳出決算についてであります。

 ここで議論となったのは,本特別会計の今後のあり方についてであります。

 委員から,住宅新築と宅地取得の貸付金については償還期間が25年なので,あと12年後の平成33年に期限となるが,それまでこのままでやっていくのか,それともころ合いを見て不納欠損で一たん整理をするという方向なのか,どちらの方向で考えているのかとの質問があり,当局から,本貸付金は私法上の債権であり,時効は民法の適用により10年となっているが,平成33年まで償還が続く方,まじめに返してくださっている方もおり,時効が切れたらもう払わなくてもよいのだというふうな風潮,いわゆる償還意欲の減退につながるような,あるいは公平性,公正性に欠けるようなことを行うことは時期尚早ではないかと考えている。私債権の回収については,非常に厳しい中で,支払い督促を行い,時効が消滅しないように裁判所へ手続をしていくという法的措置をしっかりやっていこうとしているとの答弁がありました。

 次に,決第7号平成20年度岡山市公共用地取得事業費特別会計歳入歳出決算についてであります。

 ここでは,先行取得した土地の状況把握,処分に向けての取り組み方が議論となりました。

 委員から,取得して30年近くたつ土地があるが,どういう事情なのか,なぜ動いていないのかとの質問があったが,これに対し当局から詳細な答弁がなかったため,委員から,状況の把握に努めていただきたい。事業化されていない土地が何年か後にはどうなるのかということを全体の問題として話をするシステムがあるのか。どう議論して,次の年はこうしようという意気込みが余りにもなさ過ぎるのではないかとの発言があり,当局から,保有地の内容を把握した上で,何十年もたっているような土地について,何とかできないかという点も含めて担当課ときちんと協議をして,何らかの答えができるようにしたいとの答弁がありました。

 次に,決第8号平成20年度岡山市財産区費特別会計歳入歳出決算についてであります。

 ここでは,財産区管理費積立基金の支出についてが議論となりました。

 委員から,財産区の持っている基金が非常に使いにくく,制約を受けている。財産区のお金はその地域の人が山などを売って得たものであり,その地域で使えばよいのではないかとの質問があり,当局から,財産区の機能は維持管理に限定されており,財産区の基金を取り崩して集会所や道路を整備する場合は,一般会計に繰り入れて,市議会の承認を得て市の補助金として出すことになるとの答弁がありました。

 これを踏まえ委員から,財産区によっては財産区議会があるところがあり,財産区議会で承認されたならばそれを尊重すべきではないかとの意見があり,当局から,財産区とはいえ岡山市内の市域の一部であり,市全体のバランスを見なければいけないというのはあるが,財産区議会の議決はできるだけ尊重したいとの答弁がありました。

 さらに委員から,維持管理だけをさせるという話にはならない。財産区の実態,問題点を調査するとともに,国へ法整備の要望をすることも含め,財産区のあり方について検討してほしいとの要望がありました。

 次に,決第11号平成20年度岡山市駐車場費特別会計歳入歳出決算についてであります。

 ここでは,特別会計で運用する意義についてが議論となりました。

 委員から,一般会計への繰出金の根拠は何なのかとの質問があり,当局から,当初の段階では駐車場を建設するに当たり,公営企業債を借り入れ,長期債ということで借りたものである。これを償還するに当たり,その中身をはっきりさせるということで特別会計にしているが,当時借りた起債の償還は終了しているとの答弁がありました。

 これに対し委員から,健全会計というのは好ましいが,特別会計としているのだから,簡単にお金が余ったら一般会計へ,足りなければ一般会計からもらうというようなやり方はいかがなものか。内部留保がある程度以上はないと会計運営上困るのではないかと思うが,繰り出しをする基準があるのかとの質問があり,当局から,根拠としては地方公営企業法である。鹿田町駐車場は去年とことしで大規模修繕が終わるので,特別会計で運用する意義は薄れていると考えているとの答弁がありました。

 さらに委員から,既に起債償還の終わった駐車場会計を特別会計としているが,駐車場を管理運営していくだけでなく,交通政策の観点から駐車場を交通戦略の一つと考えるのであれば,特別会計より一般会計の中で施策として会計上の運営をしていき,総合的な交通政策の中で位置づけていくほうがわかりやすい。そろそろ特別会計の役割を終えて,一般会計で運用すべきではないかとの質問があり,当局から,今年度から交通戦略がまとまり,都心部の交通というものを考えていかないといけない状況で,駐車場もその一環であろうと考えている。そういう中で,トータルでしたほうがいいのかどうかについては,指摘を踏まえて考えていきたいとの答弁がありました。

 次に,決第13号平成20年度岡山市駅元町地区市街地再開発事業費特別会計歳入歳出決算についてであります。

 ここでは,保留床の処分方法についてが議論となりました。

 委員から,市が持っている保留床の部分で,市の損にならないように売れる見通しが立っているのかとの質問があり,当局から,公募する予定であったが,景気が回復せず厳しい状況が続いている。不動産市場の状況収集に努め,早期売却に取り組んでいく予定であるとの答弁がありました。

 これに対し委員から,経済状況が厳しいから売れないということであれば,一体この事業の責任はだれにあるのかとの質問があり,当局から,西口をどのようにするのかという話の中でやってきた。それは一定の成果があるものの,今は残っている保留床の問題を早く解消し,この特別会計も円満で終了という形にしたいと思っている。厳しい状況であるが引き続き頑張っていきたいとの答弁がありました。

 さらに委員から,昨年の特別会計決算審査でこの制度について議論したが,その後保留床の売却が何も先に進んでいない現状があるが,これを時代のせいにしてよいのかとの質問があり,当局から,どうすれば売れるのかということについていろいろ模索している。今後も保留床が売れるよう最善の努力をしたいとの答弁がありました。

 以上が平成20年度特別会計決算審査の過程で委員から出された主な質疑,意見等でありますが,ここで御紹介いたしましたもののほかにも,事業執行における現状や課題に対し,委員からさまざまな意見や指摘がありました。当局におかれましては,これらの意見等に十分留意され,今後の予算編成やその適正執行に当たられるよう要望いたしまして,特別会計決算審査特別委員会の報告を終わります。

 ありがとうございました。(拍手)



○宮武博議長  それでは次に,企業会計決算審査特別委員長の報告を求めます。

     〔34番三宅員義議員登壇,拍手〕



◆34番(三宅員義議員)  企業会計決算審査特別委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。

 本特別委員会に付託されました案件は,決第16号平成20年度岡山市水道事業会計決算について外3件の決算についてであります。

 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,いずれも全会一致で認定すべきものと決定いたしました。

 それでは,審査の過程において特に議論,問題となった点につきまして御報告申し上げます。

 まず,決第16号平成20年度岡山市水道事業会計決算についてであります。

 ここでは,給水収益の未収金に対する取り組みと給水収益の推移に関する議論について御報告したいと思います。

 当局から,平成20年度の未収金15億1,200万円余のうち,給水収益の未収金が12億2,500万円余あるが,その未収金には平成21年2月・3月期調定分の10億4,500万円余を含んでおり,実質的な給水収益の未収金は1億8,000万円余,収入率は98.6%になっているとの説明がありました。

 これに関連して委員から,水道料金をどのくらいの期間滞納すれば給水停止処分を行っているのかとの質問があり,当局から,基本的に2期分の水道料金を滞納した場合に行っているが,常態的な滞納ケースについては,1期分でも滞納すれば直ちに給水停止処分を行っているとの答弁がありました。

 これに対し委員から,水道はライフラインなので,本当に生活が苦しい方には配慮が必要である。水道料金が払えるかどうかの判断については非常に困難ではあるが,何らかの方策をとるべきではないかとの質問があり,当局から,明らかに納付が可能であるにもかかわらず納付がないケースについては厳正に給水停止処分を行っているが,滞納者と個々に十分な話し合いを行い,少しずつでも水道料金を納付していただけるよう方策をとっているとの答弁がありました。

 次に,給水収益の推移についての議論であります。

 当局の説明によりますと,平成20年度の給水収益は132億8,600万円余であり,平成19年度の給水収益136億1,200万円余と比べると,対前年度比97.6%であるとのことであります。

 このことに関連して委員から,全体的収支において水道利用による利益が減ることに不安を感じる。水需要が今後も減っていくとするならば,経営戦略的に雑収益をふやすなどの何か新しい取り組みを行うのかとの質問があり,当局から,事業経営として多角経営に走るのか,特徴を持ったメーンの商品販売に徹するのかという選択肢がある中で,水道局としては水道事業に伴う関連の雑収益に上がるものがあれば増収策の一つとして行うが,あくまでもメーンは水道であり,市民生活,経済活動に欠かせない水を供給する事業に徹していきたいとの答弁がありました。

 これを受け委員から,メーンの水道供給事業をきちんと行った上で,増収となる多角経営の可能性も検討してほしいとの要望があったのであります。

 次に,決第18号平成20年度岡山市病院事業会計決算についてであります。

 委員から,決算書では1億600万円余の黒字と報告されているが,現在一般会計で負担している2億8,400万円余の退職金は,本来は病院事業会計で負担すべきであり,そうすれば1億7,800万円余の赤字になる。退職金は,本来病院事業会計で負担し,経営実態が把握できる決算書にすべきであるとの意見があり,当局から,定年退職者や20年以上勤務した勧奨退職者の退職金については,市と病院側とで覚書を交わしており,平成22年6月末で覚書の期限が切れるため,見直しを検討中であるとの答弁がありました。

 また委員から,事業報告書の中に地域医療機関との連携の強化とあるが,病院の収益上どういった効果があるのかとの質問があり,当局から,アンケート調査の結果,市民病院の行っている医療の内容が市民や開業医の一部にしか知られていないということがわかった。そこで,市民病院はどのような専門性があるのかを知らせるために,約400の開業医を回り,現在では市民病院の地域医療連携室で,開業医で対応できないケースなどの場合は市民病院に紹介をしてもらうなどの連携をとり,患者数の増加に努めている。また,最近は医師だけでなく患者も専門性を求めているため,インターネットを利用して市民病院の専門性をアピールしていくことにより開業医とのさらなる連携を進めることにより,紹介数や患者数の増加を図っているとの答弁があったのであります。

 最後に,決第19号平成20年度岡山市市場事業会計決算についてであります。

 ここでは,岡山市中央卸売市場における施設使用料に関する議論について御報告したいと思います。

 当局の説明によりますと,市場事業会計における取扱金額は,原油価格の高騰による漁業者の操業自粛,ハウスの加温燃料節約による生育のおくれ,不況による消費者の低価格志向や買い控えなどのさまざまな要因により,減少傾向に歯どめがかからず,青果部,水産物部,花卉部の3部門を合わせると588億1,900万円余であり,前年度に比べて2.6%減少した。取扱金額の減少に伴い事業収入も減少したが,関連棟入居者増加による施設使用料の増加等により,損益勘定では純利益を計上している。また,今決算においては関連棟の空き店舗が17店舗減り,ことしの9月にはすべて埋まった状況であり,施設使用料は今後も順調に入ってくるとのことでありました。

 これについて委員から,以前の市場は閉ざされた感じで,関連棟は空き店舗が多かったが,現在ではマスコミ等もうまく利用し,関連棟のふくふく通りは大盛況のようである。毎年開催している市場感謝デーについても規模が拡大されており,開かれた明るい市場になってきた。今後についても,費用対効果の観点からの工夫,努力をし,市場としての可能性をどんどん広げてほしいとの意見があったのであります。

 以上,審査の経過を御報告申し上げましたが,当局におかれましては,審査の過程で各委員から出された意見等に十分配慮され,今後の予算編成や執行に当たられるよう強く要望いたしまして,企業会計決算審査特別委員会の報告を終わります。

 ありがとうございました。(拍手)



○宮武博議長  以上で委員長の報告は終わりました。

 これより質疑に入ります。

 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わり,討論に入ります。

 別に討論の通告がありませんので,討論を終わり,採決いたします。

 日程第2の決算中,決第1号平成20年度岡山市一般会計歳入歳出決算について,決第2号平成20年度岡山市下水道費特別会計歳入歳出決算について,決第3号平成20年度岡山市国民健康保険費特別会計歳入歳出決算について,決第13号平成20年度岡山市駅元町地区市街地再開発事業費特別会計歳入歳出決算について,決第14号平成20年度岡山市介護保険費特別会計歳入歳出決算について,決第15号平成20年度岡山市後期高齢者医療費特別会計歳入歳出決算について,以上6件の決算を他の決算と分離して起立により採決いたします。

 まず,決第1号平成20年度岡山市一般会計歳入歳出決算についてを起立により採決いたします。

 本件に対する委員長報告は認定であります。委員長報告のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。

     〔賛成者起立〕



○宮武博議長  起立多数であります。よって,本件は委員長報告のとおり決定いたしました。

 次に,決第2号平成20年度岡山市下水道費特別会計歳入歳出決算についてを起立により採決いたします。

 本件に対する委員長報告は認定であります。委員長報告のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。

     〔賛成者起立〕



○宮武博議長  起立多数であります。よって,本件は委員長報告のとおり決定いたしました。

 次に,決第3号平成20年度岡山市国民健康保険費特別会計歳入歳出決算についてを起立により採決いたします。

 本件に対する委員長報告は認定であります。委員長報告のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。

     〔賛成者起立〕



○宮武博議長  起立多数であります。よって,本件は委員長報告のとおり決定いたしました。

 次に,決第13号平成20年度岡山市駅元町地区市街地再開発事業費特別会計歳入歳出決算についてを起立により採決いたします。

 本件に対する委員長報告は認定であります。委員長報告のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。

     〔賛成者起立〕



○宮武博議長  起立多数であります。よって,本件は委員長報告のとおり決定いたしました。

 次に,決第14号平成20年度岡山市介護保険費特別会計歳入歳出決算についてを起立により採決いたします。

 本件に対する委員長報告は認定であります。委員長報告のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。

     〔賛成者起立〕



○宮武博議長  起立多数であります。よって,本件は委員長報告のとおり決定いたしました。

 次に,決第15号平成20年度岡山市後期高齢者医療費特別会計歳入歳出決算についてを起立により採決いたします。

 本件に対する委員長報告は認定であります。委員長報告のとおり決定することに賛成の方は御起立願います。

     〔賛成者起立〕



○宮武博議長  起立多数であります。よって,本件は委員長報告のとおり決定いたしました。

 次に,ただいま議決いたしました6件の決算を除く他の決算について一括して採決いたします。

 これらの決算につきましては,委員長報告のとおり決定することに御異議ございませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○宮武博議長  御異議なしと認めます。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。

      ──────〇──────



△日程第3

 報第70号〜報第84号

      ─────────────



○宮武博議長  日程第3に入ります。

 日程第3は,報第70号専決処分の報告について以下15件の報告についてであります。

 これらを一括上程し,市長から説明を求めます。

     〔高谷茂男市長登壇〕



◎高谷茂男市長  それでは,ただいま御上程になりました報告について御説明いたします。

 報第70号から報第73号までは,リース公用車の事故について,賠償額を決定したものであり,報第74号は,リース公用車の事故について,相手方と和解し,賠償額を決定したものでございます。

 報第75号から報第79号までは,道路の管理瑕疵による事故について,相手方と和解し,賠償額を決定したものでございます。

 報第80号は,市営住宅退去明け渡し等の債務について,訴訟手続により債務の履行を請求することを決定したものでございます。

 報第81号及び報第82号は,市営住宅の家賃の滞納等について,相手方と民事訴訟法第275条の規定による和解をすることを決定したものであり,報第83号は,市営住宅の家賃の滞納等について,相手方と和解をすることを決定したものです。

 報第84号は,住宅新築資金等の返済債務について,訴訟手続により債務の履行を請求することを決定したものでございます。

 何とぞよろしくお願いいたします。



○宮武博議長  以上で日程第3の報告を終わります。

      ──────〇──────



△日程第4

 甲第311号議案〜甲第313号議案

      ─────────────



○宮武博議長  日程第4に入ります。

 日程第4は,甲第311号議案市長,副市長等の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について以下3件の議案についてであります。

 これらを一括上程し,市長からの提案理由の説明を求めます。

     〔高谷茂男市長登壇〕



◎高谷茂男市長  それでは,ただいま御上程になりました議案について御説明申し上げます。

 甲第311号議案は,市長,副市長等の期末手当の支給割合を,甲第313号議案は,議会の議員の期末手当の支給割合をそれぞれ改定するものであり,甲第312号議案は,人事委員会勧告等に伴い本市職員の給与改定等を実施するものでございます。

 なお,これらの議案につきましては,本年12月から本市職員の給与等を引き下げ,また市長,副市長等や議会の議員の期末手当の支給割合を引き下げるため,12月1日に改正条例を施行する必要があることから,他の議案と分離して御審議の上,御議決を賜りますようお願いを申し上げます。

 よろしくお願いします。



○宮武博議長  以上で市長の提案理由の説明は終わりました。

 ただいま説明のありました議案のうち,甲第312号議案については,地方公務員法第5条第2項の規定により,人事委員会に意見を求めた結果,お配りいたしておりますとおり回答がありましたので,御報告いたします。

 これより質疑に入ります。

 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わります。

 つきましては,日程第4の案件はお配りいたしております付託案件表のとおり,所管の常任委員会に付託いたします。

 委員会審査のため,しばらく休憩いたします。

      午前11時21分休憩

      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

      午後0時32分開議



○宮武博議長  休憩前に引き続き会議を開きます。

 ただいまの休憩中に開かれました常任委員会における審査の経過並びに結果について,総務委員長の報告を求めます。

     〔29番松岡茂議員登壇,拍手〕



◆29番(松岡茂議員)  それでは,総務委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。

 本委員会で審査いたしました案件は,甲第311号議案市長,副市長等の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について外2件の議案についてであります。

 これらの審査に当たりましては,当局の説明を聴取し,慎重に審査いたしました結果,全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 なお,審査の過程の中で,委員から次のような意見がありましたので,御報告いたします。

 まず,若年層の給与も下げているが,一定の基準より下の者まで下げるのはいかがなものかといった意見,また岡山市の職員を育て守る視点が欠けているのではないか,若年層の生活設計が狂うのではないかといった意見がありましたことを申し添えておきます。

 以上,総務委員会の報告を終わらせていただきます。(拍手)



○宮武博議長  以上で委員長の報告は終わりました。

 これより質疑に入ります。

 別に質疑の通告がありませんので,質疑を終わり,討論に入ります。

 別に討論の通告がありませんので,討論を終わり,採決いたします。

 甲第311号議案市長,副市長等の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について以下3件の議案は,委員長報告のとおり決定することに御異議ございませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○宮武博議長  御異議なしと認めます。よって,委員長報告のとおり決定いたしました。

      ──────〇──────



△日程第5

 甲第235号議案〜甲第310号議案,甲第314号議案

      ─────────────



○宮武博議長  日程第5に入ります。

 日程第5は,甲第235号議案平成21年度岡山市一般会計補正予算(第5号)について以下77件の議案についてであります。

 これらを一括上程し,市長から提案理由の説明を求めます。

     〔高谷茂男市長登壇〕



◎高谷茂男市長  平成21年度の補正予算並びに関係諸議案の御審議をお願いするに当たり,その大要と市政の動向等について申し上げ,市民並びに市議会の皆様方に一層の御理解と御協力を賜りたいと存じます。

 ちょっと長くなりますけれども,お許しをいただきたいと思います。

 さて,10月9日から私の市長としての2期目の任期が始まりました。今議会は,2期目に入って最初の議会となります。

 これからの4年間にかける私の夢は,1期目で築いた基礎の上に,市民の皆様と協働して,都市ビジョンに掲げる都市像である「水と緑が魅せる心豊かな庭園都市」及び「中四国をつなぐ総合福祉の拠点都市」を実現していくことであります。この大きな夢の実現に向けて全力で市政を推進し,市民が誇りに思い,心から大好きだと言える岡山を築いてまいりたいと考えております。

 折しも社会経済情勢は厳しさを増しており,市民生活をしっかりと守り,都市ビジョン実現に向けた政策を着実に遂行していくためには,これまで以上に徹底した行財政改革に取り組む必要があります。そこで,行政サービスや事務事業の一層の見直しを進め,財政効果の創出に努めるとともに,ゼロベースでの定員分析の作業を全庁的に行うなど,人件費の抑制に向けた取り組みも鋭意進めているところでございます。

 こうした中で,市議会におかれましては,総合政策審議会の答申を踏まえて提出した議員報酬を引き下げるための議案を,9月定例市議会において否決されました。一方,民間の給与水準は不況の影響で下がっており,これに対応して,人事委員会勧告等に伴い職員の給与等を引き下げるための議案を今議会にお諮りし,先ほど御議決をいただいたところでございます。

 市議会におかれましては,議会のあり方検討会議を設けて,議会のあり方など議会改革についての協議を始める方針とお伺いしておりますが,行財政改革が最重要課題の一つになっている中で,市民の目線でしっかりとした検討が行われることを心から期待しております。

 また,先ごろ農地転用をめぐる収賄容疑で市議会議員の1人が逮捕されました。事実であればまことに遺憾に思いますとともに,選挙により負託を受けた者は,この機会に改めて責任の重さをかみしめ,みずからの行動を省みる必要があると痛感しております。私自身襟を正し,市民の期待と信頼にこたえる市政運営に邁進する所存でございます。市議会におかれましても,市民代表の自覚を持って行動され,議会改革等を前進させていただきますようお願い申し上げます。

 一方,国政の動向を見ますと,民主党を中心とする鳩山新政権が発足して2カ月余りが経過しました。本市がいち早く取り組んできた事業仕分けを国においても実施するなど,改革に向けて新たな取り組みを始めており,多くの国民がその動きを注視しているところでございます。

 特に,新政権においては,地方分権を積極的に推進していく姿勢を示されており,地方を主体に据えた地域主権国家をぜひとも実現していただきたいと強く期待をしておるところでございます。また,現行制度の見直しや新たな制度の創設に当たっては,市民生活や事務事業の現場に混乱を来すことがないように,また市民や地方財政に新たな負担を生じさせないように配慮していただくことが欠かせないと考えております。

 このため本市では,新政権発足後,指定都市市長会や全国市長会を通じて活発に要望活動を行うとともに,先般岡山県関係の国会議員をお招きして市政懇談会を開催し,地域が抱える諸課題をお示しするとともに,地方分権を進める上で配慮いただきたい事項等について要望したところでございます。

 今後とも,政令指定都市として先導的な役割を果たせるよう,市民本位の視点で,地方から国を変えるという気概を持って,力強く地方の声を発信してまいりたいと考えております。

 また,今月30日には,政令指定都市に移行した本市と岡山県が緊密な意見交換を図り,郷土岡山の発展という共通の目標に向かって協力していくために,県知事と私とのトップ同士の懇談会を開催します。すぐれた拠点性を初めとする本市の特性を生かして,岡山県全体,さらには中四国地域や西日本圏域全体の発展に貢献できるよう,岡山県と手を携えて夢のあるまちづくりを進めてまいりたいと考えております。

 続きまして,平成22年度当初予算の編成について申し上げます。

 私は,市民の皆様とともに,都市ビジョンに掲げる2つの都市像である「水と緑が魅せる心豊かな庭園都市」及び「中四国をつなぐ総合福祉の拠点都市」という夢の実現に向けて全力でまちづくりに取り組んでおりますが,政令指定都市2年目に当たる新年度は,さらにその動きを加速させてまいりたいと考えております。このため,予算編成に当たっては,政令市発展予算枠を設定し,柔軟な発想で取り組む特別枠にふさわしい事業の創設や拡充について上限なしで要求でき,そこに経営資源を重点配分する新しい仕組みを取り入れたところでございます。

 この特別枠で要求する事業については,今年度企画局に配置した審議監等が中心となり,現在全市的な立場から特別枠にふさわしい事業の創設,拡充,見直しの案を取りまとめているところであり,今後都市ビジョン実現の観点から知恵を出し合い,検討を重ねて,これからの岡山市に真に必要な事業に磨き上げ,その成果を平成22年度予算に反映してまいりたいと考えております。

 一方,現下の厳しい経済情勢から,市税収入等の減少は避けられない見通しであり,市民サービスを確保する観点からも,予算要求に当たっては都市経営的な視点に立ち,みずから徹底的に無駄を排除し,そぎ落とした上で要求するよう指示しております。限られた資源の中で厳しいやりくりになると思いますが,予算編成に当たっては,新たな仕組みを十分に活用し,市政2期目にかける私の夢を実現し,未来に羽ばたく岡山市を築いていくための予算をつくり上げたいと思っております。

 次に,区づくり推進事業の創設について申し上げます。

 本年4月の政令指定都市移行により,本市は4区体制となり,新たなまちづくりがスタートしました。これからは,地域に密着した行政を担う各区役所が各区のまちづくりの拠点となり,区民の皆様と協働して地域の特色を生かしたまちづくりを進めていく必要があります。このため,各区ごとに地域と行政の連携を強化し,区民相互の交流を図るとともに,地域のさまざまな資源をしっかりと活用して,だれもが安全に安心して暮らせる住みやすく活力のあるまちづくりを推進していきたいと考えております。

 そこで,平成22年度から区づくり推進事業を新たに創設することとし,各区の活性化と区民の調和を図る事業や区民の身近な課題に取り組むため自主的に企画運営される事業に対して支援を行うことにより,区民の皆様との協働によるまちづくりをより一層推進してまいりたいと考えております。なお,同事業の創設に伴い,支援の対象となる事業を審査するため,区ごとに区づくり推進事業審査会を設置することとし,その条例案を今議会にお諮りしております。

 次に,(仮称)岡山総合医療センター構想の実現に向けた取り組みについて申し上げます。

 急速な高齢化の進展や国の医療制度改革などにより地域医療への不安が高まる中,岡山地域における最適な地域医療体制の構築は大変重要な解決すべき課題となっております。この課題解決に向けて,昨年度から岡山大学との連携協議を進め,その中から全国に類例のない強固な連携体制を前提とした,仮称でありますけれども,岡山総合医療センター構想が生まれました。

 現在,岡山ER救急システムを特徴とする医療機能と,予防,診療から介護まで切れ目のないサービス体制を支援する保健・医療・福祉連携機能を中核とした基本構想の策定を進めております。さきの11月17日に開催されました岡山大学との保健・医療連携委員会においては,医療機能として必要とする診療科,病床規模,立地条件,財政シミュレーションについて,また保健・医療・福祉連携機能の構成イメージ等が素案として示されたところでございます。

 今後は,議会を初め関係機関や市民の皆様との論議を深めながら,本構想が市民にとっての安心のとりでとなるよう,また岡山大学や関係機関との連携により,本市が「中四国をつなぐ総合福祉の拠点都市」としての使命を果たせる形を目指して,本年度中には基本構想を取りまとめ,具体化に向けて前進させたいと考えております。

 次に,心の健康づくりについて申し上げます。

 本市では,本年4月の政令指定都市移行により,こころの健康センターを開設し,心の健康づくりを推進しております。近年,心の病とかかわりの深い自殺の状況を見ると,全国の自殺者は平成10年以降毎年3万人前後の高い水準で推移しており,本市においても平成10年以降100人を超える状況が続いております。

 こうした状況に対応するために,こころの健康センターにおいて自殺未遂者等のハイリスク者への実態調査を実施し,より早期に介入,援助につなげてまいりたいと考えており,今議会にお諮りしている平成21年度補正予算案に所要の経費を計上しております。今後,総合的な自殺対策への取り組みを強化するとともに,地域と行政が一体となって市民の皆様の心の健康づくりをより一層積極的に推進し,市民が健康で心豊かに生活できる活力ある社会を築いてまいりたいと考えております。

 次に,すべての人が互いの人権と多様性を認め合い,支え合うユニバーサル社会づくりについて申し上げます。

 ユニバーサル社会づくりの重要な柱の一つである男女共同参画の推進を図る中で,配偶者からの暴力,いわゆるDVは克服すべき重要な課題となっております。

 これまで本市では,DV被害者の緊急一時保護の実施や,全国の都市で初めて配偶者暴力相談支援センターを設置するなど,先進的なDV防止対策に取り組んでまいりました。現在,被害者支援対策等の一層の充実を図るために,市民の皆様と協働でDV防止基本計画を策定中であり,計画素案に対するパブリックコメントを実施しているところでございます。いただいた御意見等を踏まえて,今年度中に計画を策定し,より総合的,計画的にDV防止対策を推進してまいりたいと考えております。

 また,外国人市民の視点を大切にし,異なる文化を持つ人々が互いの価値観を認め合う多文化共生のまちづくりも,ユニバーサル社会づくりの重要な柱でございます。

 そこで本市では,外国人市民が日本社会に溶け込めるよう言語面で支援をする多文化共生推進コーディネーターを今年度募集いたしました。現在16名の方が登録しており,6言語に対応可能な状況となっております。

 また,外国人市民からの中国語,英語等での問い合わせや相談に対応するため,10月から外国人市民,通訳,本市担当者による3者同時通話サービスを本格的に開始するとともに,各区役所においては定期的に多言語行政相談を実施しております。さらに,市民生活に必要な情報などを盛り込んだ「くらしの便利帳」の英語版,中国語版,ハングル版を新たに作成するなど,行政情報の多言語化にも努めているところでございます。

 加えて,12月からは多文化共生社会推進モデル町内会を募集することとしており,コミュニティーから発信する情報を多言語化するとともに,外国人市民の方々が地域社会に溶け込める環境づくりを促進してまいりたいと考えております。

 次に,次代を担う子どもの育成について申し上げます。

 本市では,次代を担う子どもの育成を図り,子育て支援の一層の充実を図るため,現在平成22年度からの5年間を計画期間とする心豊かな岡山っ子育成プラン──仮称でございますが──を策定中でございます。

 本市においては,これまで子どもの育成にかかわる計画として,次世代教育支援対策推進法(後刻,「次世代育成支援対策推進法」と訂正)に基づく子育てアクションプランのほかに,岡山っ子育成条例に基づく行動計画があり,また新たに公布された子ども・若者育成支援推進法においては,市町村子ども・若者計画の策定が努力義務とされております。

 そこで,このたびのプランの策定に当たっては,子育てアクションプランの改定とあわせて,子どもの育成にかかわるこれら3つの計画を一本化することにより,市民の皆様にわかりやすいプランにしたいと考えております。

 今後,計画素案に対するパブリックコメントを実施し,今年度中にプランを策定することとしており,乳幼児も含め子どもや若者を対象とした支援施策の方向性や目標を総合的に定め,家庭,地域,事業者の皆様と協働して,子ども,若者の自立と子育てを社会全体で支える岡山市を築いてまいりたいと考えております。

 次に,人と環境にやさしい総合交通システムの構築に向けた取り組みについて申し上げます。

 先般,都市ビジョンの実現を都市交通の観点から進めるために,短期・中期に戦略的に取り組むべき施策を明確にした都市交通戦略を策定いたしました。同戦略では,「誰もが利用しやすい公共交通」「人と環境にやさしいLRT」「岡山の気候や地形に適した自転車」の3つを岡山市にふさわしい交通と位置づけ,過度に自動車に依存した交通体系を脱却して,公共交通を重視した交通体系への移行を進めていくこととしております。

 今後,これに基づき,岡山駅バスターミナルの方面別化,瀬戸駅周辺整備など,公共交通の一層の利便性向上を図るとともに,LRT化の推進,自転車の利用環境の改善等を進めてまいりたいと考えております。このうち,自転車の利用環境の改善に向けて,観光客を対象としたレンタサイクルの社会実験を今年度中に行う予定であり,今議会にお諮りする平成21年度補正予算案に所要の経費を計上しております。

 こうした取り組みと並行して,中四国の中枢拠点都市にふさわしい広域幹線道路の整備や,まちづくりや公共交通と連携した道路整備の方針を明確にするため,今後10年間を計画期間とする岡山市みちづくり計画を現在策定中でございます。今年度中に計画を策定し,選択と集中により,効果的かつ効率的に道路ネットワークの形成を図ってまいりたいと考えております。

 次に,防災対策機能の一元化について申し上げます。

 近年,集中豪雨等の異常気象による災害の発生や新型インフルエンザの流行など,市民生活にとって脅威となる事象が増加しており,昼夜を問わずさまざまな危機に的確に対応することが求められております。こうした中で,消防局においては24時間勤務体制が確立されており,防災や人命救助のための専門的な技能,知識を持った職員が養成され,専門的な資機材も装備しており,災害時には消火,救助,救急の最前線で活躍してきたところでございます。

 そこで,消防局の持つ機動力を最大限に生かすとともに,市民の皆様の安全確保をより総合的に推進できるよう,新年度の機構改革において,あらゆる人的災害,自然災害に関する情報の収集や市民への情報提供,必要な対応についての指示を行う機能を消防局に一元化し,24時間体制で迅速に危機に対応できるようにすることを現在検討中であり,これによって市の危機管理能力の一層の向上を図ってまいりたいと考えております。

 次に,業務改善に向けた取り組みについて申し上げます。

 本市では,行財政改革の一環として,市民サービスの向上と事務の効率的な執行を目指し,全庁を挙げて業務改善に取り組んでおります。このたび,その一環として,市民の皆様の御利用が特に多い北区役所の市民保険年金課の窓口について,処理時間の短い証明業務のみを集中して取り扱う証明専用コーナーを新設して,待ち時間の短縮を図ることといたしました。あわせて,よりわかりやすい案内表示の設置やフロアマネジャーの配置を行い,来年3月を目途に市民の皆様がより利用しやすい窓口を実現していくことといたしました。

 今後,市民の身近なところで市民生活に密着したさまざまなサービスを提供する区役所において,市民の目線で継続的に業務改善を積み重ねていくことにより,市民サービスの総体的な向上につなげてまいりたいと考えております。

 また,全庁的に一層の業務改善を進めていくためには,職員が市民第一主義の考え方に基づき,自発的,積極的に行政サービスの向上,改善を図っていくという姿勢を身につける必要があります。そこで,今年度は職員の自己改革の意識を高めるとともに,業務改善の実践事例報告から改善のヒントや手法を学ぶことにより,職員が自発的に行う小さな改善の積み重ねを促進するため,チャレンジ・ザ・岡山市役所報告会を開催しており,改革の意欲を持った職員の輪が徐々に広がっているところでございます。今後とも,こうした取り組みを継続して行い,職員の内発的な改革意欲を一層高めてまいりたいと考えております。

 次に,甲第235号議案から甲第241号議案までの補正予算の概要について申し上げます。

 補正額は,一般会計で77億3,900万円余の増額,特別会計で11億4,200万円余の増額を行い,合わせて88億8,200万円余の増額となっております。補正に要する一般財源23億2,800万円余については,平成20年度決算による剰余金を充てるとともに,財政調整基金を取り崩して対応いたします。

 主な内容といたしましては,先ほど申し上げました自殺対策の強化,レンタサイクルの社会実験に要する経費のほか,国庫補助金等の決定に基づき障害者就労訓練設備,私立保育園,児童養護施設等の整備に対して助成する経費等を計上するとともに,給付実績等に基づき生活保護費,障害者介護・訓練等給付費,予防接種対策費,私立保育園運営費委託料等を増額しております。

 また,現下の厳しい雇用情勢を踏まえ,10月23日に策定した政府の緊急雇用対策に対応するため,緊急雇用創出事業を拡充し,繁忙期の市民窓口サービス向上対策事業や保健管理システムデータ移行支援事業などにより43人の雇用を創出します。既存予算で新たに採用する66人と合わせて100人余りの雇用を創出することとなります。今後も,切れ目のない雇用創出を図り,現下の厳しい雇用情勢の下支えをしてまいりたいと考えております。

 続きまして,その他の議案の主なものについて申し上げます。

 甲第243号議案は,住民の安全・安心の確保に寄与するため,暴力団の公共施設の使用を制限するものでございます。

 甲第246号議案及び甲第262号議案は,現在の西大寺市民会館を改め,西大寺公民館大ホールとして設置,管理する等のものでございます。

 甲第256号議案は,全国都市緑化おかやまフェアのメーン会場となった公園を西大寺緑花公園として,テーマ館を体験学習施設百花プラザとして,それぞれ供用開始する等のものでございます。

 甲第258号議案は,下水道事業の経営状況を明確にし,中・長期的な視点で健全化に向けて効率的な経営を進めるために,地方公営企業法の一部を適用し,官庁会計から企業会計に移行する等のものでございます。

 甲第264号議案から甲第268号議案までは,灘崎文化センター,御津スポーツパーク,ウェルポートなださき,かながわSAKAGURA,建部町産業観光物産案内所について,それぞれ指定管理者の指定を行うものでございます。

 甲第314号議案は,退職後に懲戒免職等処分を受けるべき行為をしたと認められるに至った者の退職手当の全部または一部を返納させることができることとするなど,退職手当について新たな支給制限及び返納の制度を設ける等のものでございます。

 失礼いたしました。先ほど「次世代育成支援対策推進法」というのを「次世代教育支援対策推進法」と申し上げましたので,訂正をさせていただきます。済いません。

 以上で提案理由の説明を終わらせていただきます。

 よろしくお願いいたします。



○宮武博議長  以上で市長の提案理由の説明は終わりました。

 ただいま説明のありました議案のうち,甲第314号議案については,地方公務員法第5条第2項の規定により,人事委員会に意見を求めた結果,お配りいたしておりますとおり回答がありましたので,御報告いたします。

 なお,市長から提案説明がありました議案に対する質疑は後日お願いいたしますので,御了承願っておきます。

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○宮武博議長  お諮りいたします。

 議案検討のため,明11月28日から12月3日までの6日間,本会議を休会いたしたいと思います。

 これに御異議ございませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○宮武博議長  御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。

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○宮武博議長  次の本会議は,12月4日午前10時に開きます。

 本日はこれをもって散会いたします。

 御苦労さまでした。

      午後1時5分散会