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岡山県 岡山市

平成21年 6月定例会 06月24日−06号




平成21年 6月定例会 − 06月24日−06号







平成21年 6月定例会

    平成21年6月定例岡山市議会

    議 事 日 程  第6号

       6月24日(水)午前10時開議

第1

 個人質問

 甲第91号議案〜甲第166号議案,承第2号,承第3号

      …………………………………

会議に付した事件

 日程第1 個人質問

      甲第91号議案〜甲第166号議案,承第2号,承第3号

 追加日程 常任委員の所属変更について

      ──────〇──────

出席議員(49人)

            1番  竹之内 則 夫

            2番  中 原 淑 子

            3番  吉 本 賢 二

            5番  森 田 卓 司

            6番  升 永 市 郎

            7番  小 林 寿 雄

            8番  長 井 孝 介

            10番  鬼 木 のぞみ

            11番  藤 原 哲 之

            12番  東 原   透

            13番  林     潤

            14番  河 田 正 一

            15番  松 田 安 義

            16番  酒 見   寛

            17番  松 島 重 綱

            18番  藤 原 頼 武

            19番  成 本 俊 一

            20番  太 田 武 正

            21番  三 宅 員 義

            22番  田 中 慎 弥

            23番  田 原 清 正

            24番  下 市 香乃美

            25番  北 川 あ え

            26番  小 川 信 幸

            27番  礒 谷 和 行

            28番  崎 本 敏 子

            29番  松 岡   茂

            30番  藤 井 義 人

            31番  高 月 由起枝

            32番  和 氣   健

            33番  三 木 亮 治

            34番  伏 見 源十郎

            35番  若 井 達 子

            36番  楠 木 忠 司

            37番  近 藤   昭

            38番  鷹 取 清 彦

            39番  浦 上 雅 彦

            40番  安 井   聰

            41番  竹 永 光 恵

            42番  田 畑 賢 司

            43番  則 武 宣 弘

            44番  田 尻 祐 二

            45番  磯 野 昌 郎

            46番  柴 田 健 二

            47番  垣 下 文 正

            48番  土 肥 啓 利

            51番  羽 場 頼三郎

            52番  田 口 裕 士

            53番  宮 武   博

      …………………………………

欠席議員(3人−欠員1)

            9番  井 本 文 博

            49番  有 井 靖 和

            50番  花 岡   薫

      ─────────────

説明のため出席した者

       市     長  高 谷 茂 男

       副  市  長  村 手   聡

       副  市  長  佐 古 親 一

       秘書広報担当局長 田 淵   薫

       行政改革担当局長 水 野 博 宣

       安全・安心ネットワーク担当局長

                岡 村 ? 敬

       総 務 局 長  繁 定 昭 男

       企 画 局 長  進   龍太郎

       企画局新市建設計画推進担当局長

                高 次 秀 明

       財 政 局 長  内 村 義 和

       市 民 局 長  片 山 伸 二

       市民局人権担当局長宮 前 保 典

       東  区  長  川 野   豊

       保 健 福祉局長  鈴 木 弘 治

       保健福祉局こども・子育て担当局長

                奥 田 さち子

       環 境 局 長  松 田 隆 之

       経 済 局 長  難 波   巧

       都 市 整備局長  白 神 利 行

       都市整備局都市・交通・公園担当局長

                中 村 健 一

       下 水 道 局 長  尾 崎 正 明

       水道事業管理者  酒 井 五津男

       病 院 局 長  新 田 佳 久

       市場事業管理者  龍 門   功

       消 防 局 長  藤 原 文 法

      選挙管理委員会

       委  員  長  梶 田 良 雄

       委     員  中 原 聡 子

      監 査 委 員

       委     員  広 瀬 慶 隆

      人 事 委 員 会

       委     員  新 村 容 子

       事 務 局 長  矢 野 有 哉

      農 業 委 員 会

       第一農業委員会会長難 波 利 信

       第三農業委員会会長榊 原 一 明

      教 育 委 員 会

       委  員  長  佐々木 浩 史

       委     員  岡 崎 優 子

       教  育  長  山 脇   健

      ─────────────

出席した議会事務局職員

       局     長  渡 辺 博 重

       審  議  監  小 倉 茂 子

       次     長  鈴 木 康 義

       総 務 課 長  佐 藤 佳 昭

       調 査 課 長  中 野 真 吾







      午前10時2分開議



○宮武博議長  皆さんおはようございます。

 これより6月定例市議会第6日目の本会議を開きます。

 ただいまの御出席は45名であります。

      ─────────────



○宮武博議長  会議録署名議員に小林議員,河田議員のお二人を指名いたします。

      ─────────────



○宮武博議長  本日の議事日程は,個人質問並びに甲第91号議案から承第3号までの78件の議案についてであります。

      ──────〇──────



△日程第1

 個人質問

 甲第91号議案〜甲第166号議案,承第2号,承第3号

      ─────────────



○宮武博議長  日程に入ります。

 日程第1は,個人質問並びに甲第91号議案平成21年度岡山市一般会計補正予算(第2号)について以下78件の議案についてであります。

 これらを一括上程し,個人質問を行います。

 それでは,順序に従いまして鬼木議員。

     〔10番鬼木のぞみ議員登壇,拍手〕



◆10番(鬼木のぞみ議員)  皆さんおはようございます。鬼木のぞみと申します。朝一番,どうぞよろしくお願いいたします。

 私は,5月にありました韓国・富川市への岡山市民友好親善訪韓団に参加をいたしました。初めての訪問だったんですけれども,非常に刺激と学びの多い訪問になりました。これは富川市議会との交流の中でいただいた冊子なんですけれども,市議会のことがしっかり書いてあります。あわせて,行った先でDVDが放映されまして,もう躍動感ある音楽と構成でびっくりいたしました。感銘を受けたんですけれども,こうやって議会のことをいろんな人たちに知らせていくことがとっても大切なんだなということを実感いたしました。これは日本語なんですが,ハングルでもつくられていて,例えば議員さんと交流したときにお話を聞いたんですけれども,議員の方が1日先生で小学校,中学校,高校に出かけて委員会のことをお話しになるということでした。ぜひそういう取り組み,しっかりした取り組みが岡山市議会でもできていくといいなというふうに感じました。

 私は,岡山の議会もそうだったらいいなと思うんですけれども,市民の皆さんにお知らせしていく中で,全国では議会基本条例というものが少しずつ制定していっておられます。議会とは何かとか,議会の仕事とは何かとか,市民への説明は何かと,そういう基本的なことが定められています。今回報酬にかかわる条例が出されていますけれども,そういう大きな議論の中で考えていければいいなというふうに思っております。

 では,質問に入らせていただきます。

 1つ目,環境問題について。

 1,環境先進都市に向けて。

 6月10日,麻生首相は日本の温室効果ガス排出の中期削減目標を2005年比でマイナス15%と発表しました。しかし,世界の基準年──1990年比ではマイナス8%にしかすぎず,京都議定書の目標であるマイナス6%とほとんど変わりません。

 IPCC──気候変動に関する政府間パネルは,温暖化被害を抑えるには,2020年までに先進国全体で1990年比25%から40%の削減が必要と指摘しています。こうした科学的判断に基づき,将来の地球をどうするのか,日本の社会をどう変えていくのか,そういう未来像を描くことが求められていたのですが,それは示されず,失望感だけがもたらされました。

 一方,5月に岡山で指定都市市長会議が開かれ,環境先進都市の実現に向けた指定都市アピールを採択し,6月3日には高谷市長が斉藤環境大臣に提出されました。持続可能な社会の実現に積極的に貢献する環境先進都市を目指すという宣言を,ぜひ具体的なまちづくりに生かしていただきたいと思います。

 (1)そこで市長の環境先進都市に向けた積極的な姿勢を改めて表明していただきたいと思います。

 2,補正予算に関連して。

 今政府は,補正予算や臨時交付金で究極のばらまきを行っています。このツケをどう払うのかを常に念頭に置きながらも,岡山市の掲げる政策をどう実現していくのか考えなければなりません。ピンチをチャンスに変えていく自治体の手腕が問われています。

 (1)ところが残念なことに,岡山市の6月補正予算において環境対策費が全く盛り込まれていませんが,なぜでしょうか。

 (2)さきの指定都市アピールにおいて,グリーン・ニューディールといった環境問題の解決を目指す世界的な潮流があることも注視すべきであると述べられていますが,岡山市としてグリーン・ニューディールについてどういう基本的な考え方を持っていますか。また,補正予算にその考えはどう反映されていますか。

 (3)グリーン・ニューディールとは,雇用創出と環境・エネルギー政策を結びつけた政策です。それが世界的に注目されているのは,100年に一度の危機が100年に一度のパラダイムシフトをもたらすものであるということ,つまり経済,社会のあり方を大きく変えるものであると考えられているからです。持続可能な社会をつくるという長期ビジョンに立った新しい産業革命とでもいうべきものが求められています。9月補正に向けて,グリーン・ニューディールの考えを取り入れた予算組みを考えるべきと思いますが,どうでしょうか。

 (4)グリーン・ニューディールといっても,しっかりとした将来展望,長期ビジョンがなければ,単なる予算の分捕りになってしまいます。持続可能な環境,経済,社会を形成するための政策,プランをつくり出さねばなりません。NPOへの委託も含めて,NPOの知恵やマンパワーをかり,協働して岡山版グリーン・ニューディールに取り組んでいくべきではないでしょうか。

 3,西川緑道公園について。

 環境問題の3つ目は,西川緑道公園の再整備についてです。

 議会質問の中で蛍祭りの話も出てきましたが,私は残念ながら参加することができませんでした。でも,ことしも西川緑道公園の蛍を見に行きました。ことしは平家蛍だけではなく源氏蛍も見ることができたそうです。

 西川緑道公園は整備されてから30年余り,人々に親しまれ成長した緑陰や水路の清流は私たちに安らぎを提供するとともに,野鳥を初めとした生物もこの環境になじみ,生きるよりどころとなってきました。

 その西川緑道公園ですが,緑化フェアに向けて桃太郎大通りからあくら通りまでの整備が進み,これから市役所筋の2号線までの整備が行われようとしています。

 (1)西川緑道公園では,蛍が絶滅の危機に瀕していたのが,水がきれいになったのか,最近復活し自然発生をしてきています。まちの真ん中に蛍がいるということは全国的には珍しいそうですが,市長はこのことをどう思われていますか。

 (2)第1期整備工事が行われる前に私は質問を行い,必要最小限度の手入れを行うという確認をしています。高木の取り扱い,岡山らしい郷土種,蛍保護のための手だてを確認しましたが,どのような取り扱いとなりましたか。

 (3)前回に引き続き,もう一度お尋ねします。西川緑道公園にはどのくらいの生き物がいると認識しておられますか。

 (4)さて,このたびの工区には蛍沢のある蛍道が含まれています。ことしはここに平家蛍が群生していたと聞いています。また,準絶滅危惧種であるグンバイトンボの生息地でもあります。ビオトープ的に既に整備が行われているところです。蛍道については,現在の構造をそのまま生かして,蛍や生き物保護の場所として整備されていかれるのですよね,確認です。

 (5)蛍道については,蛍にとって照明の配慮云々ではない,今の植生を生かした環境整備を行っていただけるものだと思っています。いかがでしょうか。そのためには,蛍道のある東側だけではなく西側の植栽も重要となってきますが,どのようにお考えでしょうか。

 (6)岡山の自然のことをよくわかっている環境局・環境保全課と連携をして公園整備を行っていただきたいと思います。今回,特に蛍道がありますが,いかがでしょうか。

 次に,大きな2つ目の項,岡山市政への市民参加について。

 静岡市では,政令市移行とともに自治基本条例を制定し,その条例のもとに市民参画の推進に関する条例と市民活動の促進に関する条例を策定されています。まちづくりの主人公は市民という認識のもと,具体的なシステムをつくり,それを促すために担当職員の皆さんが試行錯誤をしておられました。

 市民参画については,パブリックコメント,市民説明会,ワークショップなどがそれぞれの計画や事業に沿って年度前に検討され,1年間のスケジュールが立てられています。岡山市は今,パブコメの制度化に取り組んでおられますが,スケジュールがおくれていますので再度お尋ねします。

 (1)どのようなタイムスケジュールで制度化されるのでしょうか。

 (2)立案段階からの市民意見の反映が必要だと思いますが,どういう対象のものをどのような形で行うお考えですか。

 (3)広聴期間が30日以上となりますので,計画的なパブリックコメントを行う必要があります。年度初めには計画を立てておく必要がありますが,どのようにお考えですか。

 (4)市民とともにまちづくりを行うことから,私自身は条例化が必要だと考えていますが,御所見をお聞かせください。

 大きな3つ目,支援の必要な子どもたちについて。

 1,岡山市では,今年度新たに入学する支援の必要な子どもたちについて,幼稚園,保育園等での園児の様子,そして配慮事項,支援の方法などの情報を小学校に適切に引き継ぐために役立つ就学支援シートの作成を試行的に始められました。

 (1)どのような形で試行をスタートさせたのか,そして試行から見えてきた課題をどのように解決されるのでしょうか。

 (2)子どものことを最もよく知っている保護者とのかかわりはどのように行われているでしょうか。

 (3)中学校やその後への引き継ぎについてはどのように考えておられるでしょうか。

 2,相談支援ファイル。

 津山教育事務所管内の3市7町村では,発達障害等の子どもたちの発育発達には乳幼児期から学校卒業までにわたる一貫した支援が必要ということで,厚生労働省と文部科学省のグランドモデル地区として相談支援ファイル「はぐくみ」を作成しています。保護者自身がお子さんのプロフィールや関係機関からの支援の状況などを記録して,その子どもにとってのオーダーメードのファイルになり,必要に応じて関係機関に提示するものです。保護者は何度も説明する負担が省け,共通理解を深めることができ,情報を共有して次の機関に引き継ぐことができ,子どもにとって最良の環境が用意されるのではないでしょうか。就学支援シートとはまた異なりますが,子育ての責任者である保護者の手元にあるととても役立つものです。

 同様に,倉敷市でも,支援が必要な子どもの保護者に対して「かがやき手帳」を保護者とともに作成し,希望者に昨年度から配布を始めました。私の周りでは,このファイルを望む保護者の声が多くなっています。

 (1)このような相談支援ファイルの必要性についてはどのように思われますか。

 (2)岡山市においてもぜひとも検討し,実施してもらえませんか。

 大きな項目の4つ目です。セクハラ対策について。

 2007年7月,岡山市の公民館館長が職員Aさんにセクハラを行うという事件が起きました。岡山市は初めての苦情処理委員会を開き,調査,検討した上で文書による厳重注意という処分を行いましたが,軽過ぎる処分にAさんも支援者も納得いきませんでした。

 2008年,Aさんが被害を警察,検察に訴えたところ,加害者が起訴され,ことし5月11日に判決がありました。懲役2年,執行猶予3年です。訴えられた被告──加害者は全面否認でした。私は何度か傍聴に行きましたが,判決において裁判長は,両者の食い違いは記憶違いとか思い込みによるものではなく,どちらかがうそを言っているものと考えられるので,客観的証拠や目撃者がない本件で犯罪があったと認められるかどうかは被害者の供述がどこまで信用できるかにかかってくると示しました。

 被害者の供述は,具体的かつ明確,自然で一貫性がある,事件前後の認定事実とも話が合う,態度が真摯,虚偽する理由がないと具体的に内容を取り上げながら,総合すると高い信用性が認められるとしました。一方,被告の主張に対してはすべて退けました。被害女性の完全勝利の判決でした。

 被害女性はPTSDに苦しみながらも,勇気を持って本当に頑張られたと思います。彼女の姿は,性暴力に苦しむ多くの女性を力づけました。

 1,被告は控訴していますが,岡山市はこの判決をどのようにとらえておられますか。

 2,セクハラ事件が起きてから丸2年を迎えようとしています。二度とこのような人権侵害が起こらないよう,抜本的な対策を講じなければなりません。

 (1)公民館という職場は,館長の大多数が年長の男性,職員の大多数が年少の女性という性差構造が定着しています。利用者である市民との接点も多い中,この事件を契機にどのようなセクハラ防止対策を講じられましたか。さらに,今後どのように行っていくおつもりですか。

 (2)公民館と同種類の職場に福祉交流プラザがあります。人権啓発の拠点である福祉交流プラザですが,セクハラ,パワハラの防止に対してどのようなお取り組みをしておられますか。今まで職員の被害相談は寄せられていますか。

 (3)公民館と福祉交流プラザの館長は,女性比率はどの程度でしょうか。それぞれ何館中何館,何%とお答えください。

 (4)セクシュアルハラスメント相談室の所管が,2007年度から人事課から職員課に移行しました。セクハラ防止に向けての施策の責任を持つ所管課は現在どこでしょうか。また,関係課ではどのような連携,分担をされていますか。

 (5)議会質問の答弁において,適切にセクハラに対応できるよう,苦情処理委員会の名称,そしてその体制などについて研究,検討されるという御答弁が続いています。昨年度から今年度にかけ,そのための会合はどういう形で何度持たれ,どのような研究,検討が行われたのでしょうか。その後,苦情処理委員会は開催されましたか。

 (6)セクシュアルハラスメントを防止するためには,具体的な研修が繰り返し必要です。また,セクハラが起きたときの対応については,被害者,加害者の人権を保障し,被害者への2次被害が起きないよう,心理面でのケアも念頭に入れ,管理職は具体的な指示,対応が必要です。議会答弁では,初期的な対応が十分にできるよう力を入れていきたいとありました。職員の研修については,事件以後,どのように検討,実施されているでしょうか。とりわけ,管理職員についてはどのような検討,実施が行われていますか。

 事件が二度と起こらないよう,いっときの対応ではなく,定例的にどのように取り組んでいくおつもりでしょうか。階層別職場研修,ケース検討研修が望ましいと考えます。

 3,事件を経て,相談窓口にセクシュアルハラスメント専門の相談員が置かれました。2007年度の相談件数はセクハラ5件,2008年度の相談件数はパワハラ4件,セクハラ1件と伺っています。

 (1)職場内で解決が図られたものは件数に入っていませんが,把握されていますか。

 (2)セクハラの実態把握について,アンケートなど実施方法を検討し,早い段階での実施をしたいとの答弁が続いています。どのように行われますか。

 (3)セクハラ相談が行いやすい工夫が行われるべきだと思いますが,どのようなお取り組みをされていますか。実施を考えておられますか。

 4,政令市に移行し4区体制となりました。セクハラ防止に向けてどのような体制で臨まれていますか。

 最後,5つ目,包括外部監査についてです。

 平成20年度包括外部監査報告が出され,市長所信表明でも,指摘を真摯に受けとめ,早急に改善を図っていきたいと述べられました。

 今回の監査は,行財政改革を推進しなければ岡山市は持続不可能になるという危機感を持ち,都市経営の観点,効率性の観点から監査されたものです。無駄を省こうという当たり前のことや,職員定数管理,効率的な働き方等の提言は真摯に受けとめなければならないと思います。

 しかし,大きな疑問を感じる報告でもありました。それは,報告の目指す社会のあり方が見えてこないからです。報告では,公務員なら年収800万円だが,民間委託,または非正規雇用職員にすれば200万円で済むという意味の内容が各所で書かれています。そして,職員の削減,非正規化し臨時職員に置きかえること,あるいは指定管理者の導入,外部委託などが提言されています。

 確かに安上がりですが,監査が推奨する年収200万円で暮らしていけるのかという根本的な疑問が浮かんできます。

 (1)市長は監査報告について,真摯に受けとめ早急に改善をと所信表明されましたが,この年収200万円生活を岡山市としても推進していくお考えでしょうか。

 (2)岡山市都市ビジョンは,心豊かな岡山,安心して生き生きと暮らす,自立し自己実現できるなどを掲げています。しかし,監査が推奨する年収200万円生活でそれが実現できるとお考えですか。もし,実現できるということであれば,どういう市民生活を想定しているのか具体的に描いていただきたいと思います。

 また,年収200万円生活を支えていく岡山市のセーフティーネットをどう構想しているのかもあわせて御答弁ください。

 (3)これから年収200万円の人を岡山市が積極的につくり出していけば,岡山市の税収はどうなっていくのか説明してください。それは岡山市が持続可能な税収構造なのでしょうか。

 包括外部監査の問題意識は,岡山市を持続可能な都市とすることにあったはずです。そのことに異論はありません。しかし今,官製ワーキングプアが大きな問題となっています。公務職場で働く非正規労働者は総務省調査で約50万人,実際には70万人とも言われています。5割以上は時給900円以下で働いています。そして,この国では3人に1人が非正規雇用労働者,年収200万円以下のワーキングプアが1,000万人となっています。

 格差と貧困の深刻さが増し,社会の崩壊が進む中で,何とか社会的セーフティーネットを張り直さなければならないという危機感が広がっていった,まさにそのときに世界経済危機が訪れました。ところが,監査報告はこの大きな変化を考慮することなく,現実から遊離しているように見えます。その結果,持続可能な岡山市を追い求めながら,働く貧困層をふやし,逆に持続不可能な岡山をつくり出しているというふうにしか思えないのです。

 環境問題において,100年に一度のパラダイムシフトが必要だ,経済,社会のあり方を大きく変えていくべきだと述べました。効率化のみを求めるあり方からの転換が必要なのではありませんか。

 (4)そこでお聞きします。持続可能な社会をつくるという長期ビジョンに立った新しい雇用政策,人事政策を打ち出すべきではありませんか。人々が安心して暮らしていくことのできる収入を保障していくのが行政の役割ではありませんか。市長はどうお考えですか。

 (5)具体的には,既に公契約条例をつくる動きが自治体であらわれています。公契約条例とは,自治体が公共・委託事業を民間業者に発注する場合,この事業に働く労働者の賃金を適正に確保させる制度です。人件費を無視したダンピング受注ではなく,労働者の生活と地域経済を破壊するコストダウン競争に公契約条例で歯どめをかけようという動きです。岡山市でも積極的に取り組むべきだと考えますが,いかがですか。

 以上で1回目の質問を終わります。(拍手)



○宮武博議長  当局の答弁を求めます。

     〔高谷茂男市長登壇〕



◎高谷茂男市長  皆さんおはようございます。本日もよろしくお願いいたします。

 それでは,鬼木議員の御質問にお答えいたします。

 議員から御紹介のありました指定都市市長会議では,参加した市長さん方と環境先進都市の実現に向けての率直な話し合いができたと考えております。会議では,各都市における環境先進都市に向けた取り組みや課題等を踏まえて,最後に私からの提案に基づき,各都市がまず地域の特性に応じた先進的な環境保全の取り組みを行うことや,周辺地域とともに森林や農地を保全していくこと,国際的な環境保全の視点に立って行動することを申し合わせました。

 また,政令指定都市の市長を代表して私が環境大臣に直接お会いし,このような各都市の主体的な取り組みが促進されるような施策を国としても推進するよう強く要請いたしました。

 このたびの申し合わせ事項は,いずれも本市の都市ビジョンの理念にも合致しており,今後は他の政令指定都市とともにこれらの事項に積極的に取り組み,持続可能な社会の実現に貢献する環境先進都市を目指してまいりたいと考えております。

 その他につきましては,各担当からお答えいたします。



◎繁定昭男総務局長  岡山市政への市民参加についての項で,パブリックコメントの制度化についての御質問に一括してお答えいたします。

 まず1点目の,制度化へ向けてのタイムスケジュールについてですが,今後関係課と連携しての要綱案策定作業やパブリックコメント実施のための市ホームページのポータルサイトの構築等,必要な手続を年内に終わらせたいと考えております。

 なお,要綱の施行時期は平成22年4月1日を予定しておりますが,一定範囲のものについては実務上既にパブリックコメント手続が実施されていることにかんがみ,可能な案件についてはそれに先立って同年1月から要綱に即した運用を試行という形で実施してまいりたいと考えております。

 2点目のお尋ねですが,パブリックコメントの対象としては,自治体経営の基本方針や各行政分野における基本計画の策定,条例または法律もしくは条例に基づく規則のうち,市の基本的な制度を定めることを内容とするもの及び市民等に義務を課し,または権利を制限するものの制定,改廃並びに許認可等を行う際の審査基準,不利益処分を行う際の判断基準及び行政指導を行う際の指針を定めること等を考えております。

 また,パブリックコメントの手続の流れとしては,行政機関が立案した政策案について,主旨,内容等を公表し,これらについて提出された市民等の意見及び情報を考慮して,当該立案に係る意思決定を行うとともに,意見等に対する行政機関の考え方等を公表することを考えております。

 3点目の計画的なパブリックコメント実施については,まず全庁的なパブリックコメント手続の運用等に関する所管課を定め,個々のパブリックコメント手続を実施する担当課から,各年度末において次年度に係るパブリックコメント実施計画を提出させた上で,具体の実施に当たっては,必要な意見募集期間を確保し得るに足りる期限までに当該所管課に報告させる等の手続を考えています。

 最後に,パブリックコメントの規定形式については,条例化により実施している政令市や先行市があることについては承知しておりますが,新たな制度でもあり,柔軟な対応が適宜図られるよう要綱によって制度化を図る予定としております。

 次に,セクハラ対策について,被告は控訴しているが市はこの判決をどのようにとらえているかとのお尋ねでございます。

 このたびの判決につきましては,その判決に至った経緯なども含めて重く受けとめております。今回のように当事者双方の主張に不一致が見られるケースでは,セクハラ苦情処理委員会では事実確認の方法にも一定の限界があるため,今後は必要に応じてセクハラ問題の専門家や弁護士等を委員に加えることなども検討してまいりたいと考えております。

 次に,セクハラ防止に向けての施策の責任を持つ所管課はどこか,また関係課ではどのような連携,分担をしているかとのお尋ねでございます。

 セクハラ防止に向けては,人事課が中心となり,職員一人一人がセクハラに関する正しい認識を深め,お互いが信頼し合って働ける環境をつくり,維持していくような職場風土の醸成と未然防止に努めているところでございます。今後とも,職員研修所,職員課など関係課との連携を図りながら,研修の場を継続,活用して職員の意識啓発に努めるとともに,セクハラに遭った人のメンタル面への対応などのきめ細かいフォローアップに努めてまいりたいと考えております。

 次に,苦情処理委員会の名称,体制などについてどのような研究,検討を行ったかとのお尋ねでございます。

 委員会の名称,体制につきましては,年内もしくは年度内に要綱の改正を行い,適切な名称に改めるとともに,委員にセクハラ問題の専門家等を加えることを検討してまいりたいと考えております。

 また,昨年度から今年度にかけては委員会に付議する案件がなかったことから,委員会は開催しておりません。

 次に,職員の研修についてのお尋ねでございます。

 職場におけるセクハラは,人権にかかわる重大な問題であり,いかなる形態のものであっても決してあってはならないことであると認識しております。職員研修につきましては,これまでも人権をテーマとした職場研修や階層別基本研修の人権問題,男女共同参画といった科目の中でもセクハラ問題に触れた内容として実施したり,相互啓発の場である職場内研修においてこの問題に関するビデオ教材を活用した研修実施の呼びかけを行うなど,管理監督者を含めた職員の意識啓発に努めてまいったところでございます。

 今後につきましても,継続して可能な限りさまざまな研修の機会を活用した職員の意識啓発に努めるとともに,セクハラ防止に向けた取り組みについて引き続き研究してまいりたいと考えております。

 次に,セクハラ相談について,職場内で解決が図られた件数を把握しているのか,セクハラの実態把握はどのように行うのか,セクハラ相談が行いやすい工夫はどうかとのお尋ねに一括して御答弁いたします。

 セクハラ相談件数につきましては,相談受付窓口での相談に至らないケースまでは把握できておりませんが,ほかにも発生している事例は否定できないものと推測しております。

 次に,アンケートの実施に当たりましては,セクハラの実態がより正確に結果に反映されることが重要であり,また実施方法においてもプライバシーを十分に確保する必要があると考えております。そのためには,意見等が出やすい調査票の様式や実施方法を早急に検討し,早い段階で実施してまいりたいと考えております。

 次に,セクハラ相談窓口は,相談しやすいように女性相談員を配置し,こちらで受け付けを行ったものは被害者のプライバシーを考慮し,相談は別の場所で行っております。職員からの相談として,セクハラとそれに関連したメンタル,パワハラなどが増加しており,専門職との連携を図りながら,より柔軟に対応できるよう環境整備に努めているところでございます。

 次に,政令市に移行し,セクハラ防止に向けてどのような体制で臨むのかとのお尋ねでございます。

 職員のセクハラ相談については,現在本庁9階健康管理室におきまして,専門相談員により実施しているところでございます。今後とも職場でのハラスメントをなくすために,必要があれば区役所など希望する場所へ出向いた相談や研修の講師など,さまざまなケースを検討してまいりたいと考えております。

 続きまして,包括外部監査についての項で,持続可能な社会をつくるという長期ビジョンに立った新しい雇用政策,人事政策を打ち出すべきではないか,人々が安心して暮らすことのできる収入を保障していくのが行政の役割ではないかとのお尋ねでございます。

 持続可能な行政運営のために,採用中期計画を早期に策定することといたしております。策定に当たっては,業務量に見合う職員を確保することが必要であると考えており,正規職員以外の活用も含め,多様な雇用形態を検討する必要があると考えております。なお,地方公務員の給与は,生計費並びに国や他の地方自治体の職員,民間の従事者の給与,その他の事情を考慮して定められており,本市の臨時職員の賃金日額についても高卒初任給を基準として定めているところでございます。

 以上でございます。



◎内村義和財政局長  包括外部監査についての項で,市の税収動向についての御質問にお答えいたします。

 所得に係る市税といたしましては個人市民税がございます。個人市民税は,扶養家族や社会保険料を初めとする各種控除の状況により,同じ年収でも税額が異なってまいりますので一概に申し上げられませんが,一般論としまして,収入が多い市民が減って,その分収入が少ない市民がふえた場合は税収は減るものと考えております。

 同じく,包括外部監査についての項で,公契約条例についての御質問にお答えいたします。

 本市におきましては,公契約条例を制定するまでの取り組みは行っておりませんが,建設工事,建設コンサルタント関係業務及び役務委託のほとんどの入札におきまして,地方自治法施行令で定められている低入札価格調査及び最低制限価格を取り入れております。

 平成21年度からは,現下の経済・雇用情勢にかんがみまして入札契約制度を改正し,この低入札価格調査基準価格及び最低制限価格の設定水準やその方法を見直したところでございます。引き続き,これらの制度を適正に運用し,ダンピング受注を防止してまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎奥田さち子保健福祉局こども・子育て担当局長  支援の必要な子どもたちについての項で,相談支援ファイルの必要性についてどのように思うか,また岡山市でも実施してもらえないかとのお尋ねでございます。

 乳幼児期から成人期まで一貫した支援をする上で,関係機関間の情報共有は重要であると認識しており,議員御提案の相談支援ファイルにつきましては,今後他都市の事例を参考にし,関係部局と連携をとりながら研究してまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎水野博宣行政改革担当局長  包括外部監査についての項で,年収200万円生活を岡山市としても推進していくか,またできるとすればセーフティーネットをどう構想しているのかとの御質問にお答えいたします。

 包括外部監査結果報告書では,例えば学校用務員に関する記述で,支払われている給与が見合っているのかという疑問が残り,民間を基準とすれば,用務員の給与が高額であることを否定することは困難であるとの記述はありますが,監査が推奨する年収200万円生活という考え方の記述はありません。

 以上でございます。



◎松田隆之環境局長  環境問題についての項,補正予算に関連して4点の御質問をいただいております。

 6月補正予算において,環境対策費が盛り込まれていないがなぜか,グリーン・ニューディールについてどういう基本的な考えを持っているのか,また補正予算にその考えはどう反映されているのか,9月補正に向けてグリーン・ニューディールの考えを取り入れた予算組みを考えるべきと思うがどうか,NPOへの委託も含め,NPOの知恵やマンパワーをかり,協働して岡山版グリーン・ニューディールに取り組んでいくべきではないかとのお尋ねに一括して御答弁申し上げます。

 グリーン・ニューディールについては,環境と経済が両立する新たな社会経済の枠組みの構築を目指すものであり,またこのような趣旨に基づく地域の取り組みを支援するため地域グリーンニューディール基金が創設されることから,本市としては現在その最大限の活用を目指して,制度内容の把握に努めるとともに,具体的な事業計画の策定準備を進めているところでございます。

 一方,本市ではこれと並行して,現在岡山市地球温暖化対策新実行計画や新岡山市環境基本計画の策定にも取り組んでいます。このため,今後の新たな環境保全施策の実施には,これらの計画の方向性との整合性に留意する必要があり,結果としてこのたびは新たな環境保全対策を見合わせております。

 議員御指摘のとおり,本市の特性に応じた環境保全対策を進めていくためには,関係機関や市民,事業者等の幅広い皆様と連携,協働が不可欠であると考えており,今後ともこのような視点に立って各種関連計画の策定やこれに基づく必要な事業化等に順次取り組んでまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎中村健一都市整備局都市・交通・公園担当局長  環境問題についての項のうち,西川緑道公園についての項につきまして順次お答えを申し上げます。

 まず,西川緑道公園では蛍が最近復活して自然発生してきている,まちの真ん中に蛍がいるということは珍しいがどう思うかという御質問,それから第1期整備工事が行われる前に必要最小限の手入れを行うという確認をしているが,高木の取り扱い,岡山らしい郷土種,蛍保護のための手だてなど,どのような取り扱いになったかという御質問,それから前回に引き続き,西川緑道公園にはどれぐらいの生き物がいると認識しているかという3点の御質問に一括してお答えを申し上げます。

 西川緑道公園の再整備は,岡山市の中心部にあって貴重な水と緑のコンセプトを大切にしながら,平成18年度に学識経験者から成る市民懇談会の提言により,安心して歩けるまちづくり,水と緑のネットワーク,まちなかの魅力的な空間の視点から,より魅力的な空間として自然環境を保ちながらにぎわいの場を創出するものです。

 現在でも,まちの真ん中に自然発生的に蛍が生息していることは大変喜ばしいことと考えます。

 平成19年度から平成20年度にかけて整備した第1期工事での整備は,既存の高木は14本の移植をしたものと必要最小限の剪定を行うとともに,新たにタムシバ,クロガネモチなど高木8本の追加植樹を行ったところです。

 そして,岡山らしい郷土種の樹木として,関係者の御意見をいただきながらキシツツジ,シロヤマブキなどの低木も新たに植栽を行っております。

 また,西川緑道公園に生息する生物の種別数につきましては,平成20年2月定例市議会において鳥類8種類,魚類10種類とお答えして,市民団体の方々より種別数が少な過ぎるとの御指摘があることは承知しておりますが,いずれにいたしましても西川緑道公園には多くの野鳥や魚類,昆虫が生息していると認識しております。

 続きまして,蛍道については現在の構造をそのまま生かして蛍や生き物保護の場所として整備するのか,それから蛍道のある東側だけではなく西側の植栽も重要と考えているがどのように考えているのか,そして,岡山の自然をよくわかっている環境局・環境保全課と連携して公園整備を行っていただきたいとの御質問に一括してお答えを申し上げます。

 西川緑道公園の再整備のコンセプトは,現在の自然豊かな形態を保全することがうたわれ,生物の生息にも配慮することとしております。御質問の蛍沢につきましては,来年度整備を行うこととなっており,今後地元関係者の方や蛍の専門家の方々の意見も聞きながら取り組んでいく予定です。蛍沢につきましては,このコンセプトに基づく整備を進めるため,環境局・環境保全課と連携しながら再整備を行っていくよう考えております。

 以上でございます。



◎山脇健教育長  まず,支援を必要とする子どもについての中で,就学支援シートはどのような形で試行をスタートし,見えてきた課題をどのように解決するのか,保護者とのかかわりはどのように行うのか,中学校やその後の引き継ぎについてはどのように考えるかとのお尋ねでございます。一括してお答えをさせていただきます。

 就学支援シートは,保護者の方や障害のある子どもが安心をして就学できることと,小学校での支援に役立てることをねらいといたしまして,今年度新たに保育園と幼稚園から小学校に入学する園児10人を対象にして試行をしてきております。作成と活用に当たりましては,保護者の方の理解を得て連携を密にすることで個に応じた支援が可能になりますし,指導にかかわる情報が園と小学校とで共有できるものと考えております。

 今後は,シートの内容,情報共有の場の確保の検討をさらに進めるとともに,その内容を中学校へ引き継いでいきたいと考えております。

 次に,セクハラ対策についての中で,公民館ではどのようなセクハラ防止対策を講じ,今後はどう行っていくつもりなのか,公民館の館長の女性比率はどの程度かとのお尋ねでございます。一括してお答えをさせていただきます。

 事件発生以降,公民館長を対象に,性別に基づいて起きる人権侵害,セクハラのない職場──公民館を築くためになどをテーマに,岡山市男女共同参画社会推進センターの職員の方による講義,啓発ビデオの視聴,参加者による討議などを実施してきております。また,公民館に勤務する社会教育主事の方や事務嘱託職員の方に対しましては,女性職員の福祉増進やセクハラ対策に詳しい21世紀職業財団から講師をお招きし,セクハラに対する理解を深めていくとともに,その認識の上に立った男女共同参画推進のための講座づくりについても学んできております。この間,平成20年には公民館長による検討会議を経て,公民館セクシュアルハラスメント対応マニュアルを作成いたしまして,今年度からは新採用の館長,社会教育主事,夜間の事務嘱託の方を対象とする新任研修の中でもセクハラ防止を研修プログラムに取り入れるなど,全職種を対象に取り組みを進めているところでございます。

 今後も,このような取り組みを定期的かつ継続的に推進していきたいと考えております。

 なお,中央公民館,地区公民館合わせまして全37館のうち,女性館長の方は4人で,10.8%でございます。

 以上でございます。



◎宮前保典市民局人権担当局長  セクハラ対策についての中,福祉交流プラザではセクハラ・パワハラ防止に対してどのような取り組みをしているか,職員の被害相談は寄せられているか,館長の女性比率はどの程度かとのお尋ねに一括して御答弁申し上げます。

 福祉交流プラザにおけるセクハラ・パワハラ防止につきましては,館長会議の中で指導を行い,研修を実施いたしております。また,常日ごろから館長を含め各館の全職員に対してはセクハラ,パワハラが起こらない良好な人間関係づくりと,明るく風通しのよい職場づくりの実践をお願いしているところであります。なお,職員からの被害相談は聞いておりません。

 また,市内には福祉交流プラザは10館ありますが,館長はいずれも男性であり,女性の館長はおりません。

 以上でございます。

     〔10番鬼木のぞみ議員登壇〕



◆10番(鬼木のぞみ議員)  答弁をありがとうございました。

 では,セクハラから始めます。

 今回,司法でなければ解決しなかったというお考えのようなんですけれども,でも私は苦情処理委員会の中に最初から専門家がいれば,これ弁護士という意味じゃなくて,セクハラのことにたけてる弁護士とかそういう専門家がいれば,違ったことになってきたというふうに思っています。もっと迅速な対応もできたと思っております。先ほど,苦情処理委員会の中に,必要に応じてそういうものをということを言われましたけれども,もう初めから入れていただきたい。そうしなければ,また不幸な事件が起きると思いますので,ぜひ御検討ください。

 それから,実態調査と苦情処理委員会の検討にも時間がかかり過ぎていると思うんです。去年1年間あったわけです。一体何をされていたか。セクハラというものを非常に軽く受けとめているのではないかというふうにしか私は受けとめられないんです。今回,非常に重たい判決が下りました。このことを肝に銘じて,二度とこのようなことが起こらないように対応を強化していっていただきたいというふうに思います。

 あと,この実態把握のところで,職場での相談件数を把握していないというふうに言われましたけれども,相談窓口でだけではなくて,課長とかいろんなところにある職場においての把握にも努められるべきだと思いますし,必ず実態把握・調査を早急にしていただきたいと思います。早い段階ということでしたが,いつか教えてください。

 あと,研修ですけれども,必要に応じて研修をする,やっていただけるというお話なんですけども,やはり定例的にこれを行わないと前進していきませんので,ぜひ定例化をよろしくお願いします。

 あと,管理職職員の研修,これが大きく対応に影響していきますので,ぜひそこも入れていただきたいというふうに考えております。

 あと,公民館の職場では,事件以後本当に研修を積まれていて,公民館独自のセクシュアルハラスメント対応マニュアルを作成されているんです。私は非常にこういうことは喜ばしいことだと思うんですけれども,今福祉交流プラザのほうのお話を聞きまして,館長会議では研修があるということですが,ぜひ公民館のようなお取り組みをしていただきたいし,そういうセクシュアルハラスメント対応マニュアルをつくっていただきたいというふうに思っております。

 あと,職場環境で,今公民館は女性館長が10.8%,福祉交流プラザはゼロということだったんです。やっぱりセクハラというのはその温床のベースに男女共同参画社会が前進していかないと解消はなかなかしていかないので,ここのゼロというのはいかがなものかというふうに考えております。ぜひ,女性の参画を積極的に進めていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。

 また,苦情処理委員会の名称を年度内もしくは年内に変えられるということですので,ぜひ適切な名称をつけていただきたいというふうに思います。

 続きまして,西川緑道公園についてです。

 市長におかれましては,環境先進都市ということでの思いをしっかり述べていただきまして,ありがとうございました。そして,その中にも自然の問題がたくさん入っていたと思いますので,ぜひ前向きに進めていただきたいと思います。よろしくお願いします。

 具体的にはですけれども,第1期工事のうちで高木が14本移植されたというふうに今言われたんですが,私は移植というと,素直なもんですから西川緑道公園のところに移植されたのではないかというふうに思っておるんですが,いかようかお聞かせいただきたいと思います。

 生き物なんですけど,私もこの1年間,西川の自然を守りたいと願う人たちと時々西川を歩いてまいりました。野鳥についても余り知らなかったんですが,少しずつ名前を覚えていって,渡り鳥なんかも知っていってるんですが,その方たちが言われるには50種類以上生息しているということです。また,お魚についてもなんですが,岡山県環境保全事業団が大供三俣用水路で行っている「お魚調査隊in西川緑道公園」というのがあります。ここによれば,昨年は23種類,ことしは22種類確認できたそうです。ここにダブってないものもありますので,もう少し数はふえていくと思うんです。30年にわたってはぐくまれてきた自然の中で生き物が暮らしている,魚は人間みたいにしゃべりませんので,ぜひそこのところを認識して進めていっていただきたいというふうに考えています。

 そして,蛍道なんですけれども,西川緑道公園,いろんないろんなパーツで魅力を持っていると思うんですが,その部分についてはせっかくコンセプトとして入っている蛍沢なので,そこのよさを生かしていただきたい。西川の蛍,自然のこともよく知っている方たちとも御相談をいただくということで,しっかり声を聞いて協議していただきたいと思いますが,よろしいですよね。

 あと,岡山市政への市民参画のことなんですけれども,ぜひ積極的に進めていっていただきたいと思います。私は,パブリックコメントの条例を施行している幾つかの自治体に視察に行きました。どうやったら本当に市民の参加,計画的に市民の声が計画段階から入って返せていけるかというところについては,非常に試行錯誤をしておられます。そういう試行錯誤も情報共有しながら,市民のせっかくの意見が反映できるようよろしくお願いしたいと思います。

 また,要綱なのか条例なのかについて,これは私自身は条例化を求めています。これは市民参加というものがどういうものであるのかということが,どういう認識になっているのかということが反映してくると思いますので,そのことも含めて今後の政令市岡山,市民の参加がなければ前向きに進んでいきませんので,ぜひ御検討をよろしくお願いしたいと思います。

 次に,支援の必要な子どもたちのことです。子どものことを一番よく知っているのは保護者です。ぜひ,保護者とともに子どもたちを育てていっていただきたいと思いますので,そこの保護者の視点をしっかり入れていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いをいたします。

 あと,包括外部監査についてです。

 私なりにこれを読んで,ここが大きな問題点じゃないかなということを質問いたしました。ちょっとすれ違ってはいるんですけれども,非正規職員をふやすという人件費削減は岡山市の財政好転につながるかもしれない。でも,低賃金かつ雇用が不安定な非正規雇用労働者を大量に生み出します。また,さっき雇用形態という言われ方をしたんですけれども,多様な働き方というそういう美名の中で派遣切りが行われてきたのも事実です。そういった大量に減らす中で,税や社会保障制度の担い手を減らしていくことも事実なので,一人一人の人権と目先の人件費削減が結局は自分たちの首を絞める結果につがなっていくことも危惧して今回の質問をいたしました。

 お聞きのように,正面からの答弁は残念ながらなかったんです。それで,監査報告の提言の中では,職員の削減,非正規化し臨時職員に置きかえること,あるいは指定管理者の導入,外部委託などが主張されています。でも,じゃあ非正規職員の待遇,委託先での労働条件をどうするかなどは提言されていません。それは監査の任務ではないということなのかもしれませんが,岡山市としても無視できない重要な問題です。

 官製ワーキングプアが大きな問題となっています。それを岡山市が解決に向けて努力すべき課題と認識しているのか否かが問われています。2年前の人事院勧告でも,非常勤職員の位置づけなどを検討する必要性が国でも示されて指摘されています。また,包括外部監査報告書の中で,岡山市との比較対象の例として取り上げられている東京都荒川区は,荒川方式というべきもので,正規・非正規の格差是正に取り組んでいます。荒川区の西川区長は,荒川区で働いていることに誇りと喜びを感じてもらいたいと述べています。非正規ということには疑問がありますし,まだ年収は300万円には遠いようですが,待遇改善は始まったところ。しかし,荒川区からはこの格差是正に取り組もうという行政の意思,そのことを私は感じることができます。

 時代が大きな変化の中にあることを認識し,住民の福祉の増進を図るという自治体の第一の目的実現のために岡山市行政がどうあるべきか,新しい公共とはどうあるべきか,市民とともに知恵を出し合うべきだと考えます。市長の基本的なお考えをお願いします。

 以上で再質問を終わらせていただきます。

 よろしくお願いします。(拍手)



○宮武博議長  当局の答弁を求めます。



◎繁定昭男総務局長  セクハラ問題で4点の御質問をいただきました。

 まず,苦情処理委員会の中に最初から専門家がいればよかったのではないかという御質問です。

 このたびの委員会の体制強化という中で,専門家の方に委員になっていただくことを検討していくというふうに今考えております。

 次に,委員会の検討にちょっと時間がかかり過ぎだという御質問でございます。

 議員から御指摘がございましたように,今回の判決を重く受けとめて,早期に検討の内容をまとめたいというふうに考えております。

 また,実態調査について早急にという答弁だったがいつやるのかという御質問でございますが,時期について明言することは現時点ではできませんが,できるだけ早くやりたいというふうに考えております。

 また,セクハラの研修について定例化をというお尋ねでございます。

 平成20年度におきましては,各局においての人権研修の中で多くの局がセクハラの問題を取り上げてきたところですが,定例的な考え方では階層別研修の中にこのセクハラの問題を取り上げておりますが,議員御提案の定例化についてはさらに研究してまいりたいというふうに考えております。

 以上でございます。



◎水野博宣行政改革担当局長  新しい公共概念について岡山市はどう考えているのかという再質問にお答えいたします。

 戦後,公共問題については一貫して行政が行ってきました。これが大変肥大化しまして,現在は公共問題に対しては行政だけではなく民間も,またNPO,地域団体等も参加をしていく,担っていくという新しい公共概念が出されております。本市もその考えに従いまして,特に市長が安全・安心ネットワーク,これを推進していっております。この安全・安心ネットワークという地域を担える団体というものを,またネットワークを創設していくことによって真に公共問題を3者,つまり行政,NPO,民間等で解決していく,そういう形にしていこうという考えでございます。

 以上でございます。



◎中村健一都市整備局都市・交通・公園担当局長  西川緑道公園についての再度の御質問にお答えを申し上げます。

 まず,移植に関する事実関係でございますが,ちょっと先ほどの答弁がわかりづらかったのかもしれませんけども,まず高木14本につきまして,これは市内の別の公園の場所に移植をしたということでございます。それに最低限の剪定を行うということです。それで,逆に新たにタムシバとかクロガネモチなど高木8本を西川緑道公園内に追加で植樹を行ったということでございます。

 それから,公園整備,第2期工事も含めた公園整備でございますけれども,私どもは西川緑道公園につきましては,先ほども御答弁申し上げましたように,提言いただいたコンセプトというのを大事にやっていきたいというふうに考えておりまして,この提言の中には,水と緑のネットワークの基点ということで,このまま読み上げますと,「「西川緑道」は,都心と周辺をつなぐ水と緑の導入軸であると共に,小動物を導き入れる連携軸でもあります。これは,人々にとっても住みやすく,たくさんの野鳥・魚・昆虫等にとっても必要な環境で,この生き物と共に暮らすのも新しいライフスタイルです」と,このように西川緑道の未来ということで掲げられておりますので,ぜひこういうコンセプトを大事にしながらやっていきたいと思いますし,先ほど答弁いたしましたように蛍沢につきましては,地元関係の方や蛍の専門家の方々の意見を聞きながら取り組んでいくとともに,環境局の環境保全課とも連携しながら再整備を進めてまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎山脇健教育長  支援を必要とする子どもさんに保護者の方の視点をしっかり入れてほしいというお尋ねでございますが,これは当然,支援を必要とされるお子さんに対しまして,どのように育てていけばよいのかということについては,保護者の方のお考え,思いということもあるわけでございますし,そしてまた学校としての考えというのもあります。それらをお互いに出し合って,やはり共通理解を図っていく,その上で子どもさんを育てていくと,どういう支援をしていけばよいのかを考えていくべきだろうというふうに考えておりまして,当然その視点は持って今後もやっていきたいというふうに思っております。

 以上でございます。



◎宮前保典市民局人権担当局長  セクハラに関しまして2点の御質問をいただきました。

 対応マニュアルづくりを含めて公民館と同様な対応をということと,それから館長に女性登用をということでございます。

 まず1点目の,公民館と同様な取り組みをということでありますけども,来る7月1日にはプラザを含みます人権推進課内の新任者研修を予定いたしております。この中で,こういう防止対策について研修を実施してまいります。また,対応マニュアルにつきましては,教育委員会のマニュアルを十分参考にさせていただきまして,今後検討していきたいと思います。

 それから,館長への女性登用をということでありますけれども,女性の職域を拡大し女性の参画を進めていくのは大変重要なことと考えております。福祉交流プラザは,地域社会全体の中で福祉の向上や人権啓発の住民交流の場となる開かれたコミュニティーセンターとして大きな役割を担っております。このため,館長につきましては男性でとか女性でとかということではなしに,このような館活動が担える深い知識と熱意を有する人を配置することが大切であるというふうに考えております。今後とも,人物本位,能力重視の観点から,すぐれた人材の確保に努めてまいりたいと思います。

 よろしくお願いいたします。

 以上でございます。(「公民館の女性館長の登用のところの答弁がなかったんですけど」と呼ぶ者あり)



◎山脇健教育長  公民館の女性館長につきましては,先ほど申し上げた数字なんでございますけれど,やはりこれも男性,女性ということではなくて人物,そしてそれぞれの御識見といいますか,そういうものも含めまして,やはり総合的に判断をしまして採用させていただくことが必要ではないかというふうに考えておるところでございます。

 以上でございます。

     〔10番鬼木のぞみ議員登壇〕



◆10番(鬼木のぞみ議員)  では,西川公園の移植なんですけれど,別の場所にということでちょっとがっくりしたんですけれども,できるだけ手を入れないということで,野鳥の通り道になっているんです。野鳥もいろいろ迷うと困りますので,ということでもないのですけれども,やっぱり生き物の観点でしっかりそのまま保存していただきたいと思います。

 そして,今女性の館長の話で,私は非常にがくっというふうにきたんですけれども,女性を登用していくということの視点の中で男女共同参画社会がつくられていくということがありました。そのことについて再度御確認して私の質問といたします。

 どうも皆さんありがとうございました。(拍手)



○宮武博議長  当局の答弁を求めます。



◎宮前保典市民局人権担当局長  女性の館長の登用ということでありますけど,男女共同参画社会の形成に向けて努力していかなくてはならないと考えております。

 先ほど申しましたように,女性でとか男性でということでなしに,やはり人物本位であるとか能力重視という観点も当然あるわけでありますけれども,女性の登用についても今後しっかりと検討してまいりたいと思います。

 よろしくお願いいたします。



○宮武博議長  それでは,次は順序に従いまして小川議員。

     〔26番小川信幸議員登壇,拍手〕



◆26番(小川信幸議員)  皆様おはようございます。5月21日に産声を上げました新生会の小川信幸でございます。傍聴席の皆様方には暑い中,またお忙しい中,議場にわざわざ足をお運びいただきましてありがとうございます。

 本年4月1日より政令指定都市岡山が誕生いたしました。急速に社会情勢が変わり行く中,行政も多種多様な政策が不可欠であります。礒谷議員,安井議員とともに新しい発想,流れをつくっていかなければと,頑張っていこうと思っております。これからの新生会をよろしくお願いいたします。

 それでは,通告に従いまして質問に入らせていただきます。

 まず最初に,企業誘致についてであります。

 市長は,政令指定都市になれば都市のイメージアップにつながり,知名度も増し,ビジネスチャンスが広がり企業誘致にもつながるとおっしゃっていました。私も大いに期待しているところであります。

 悪化を続けていた経済指標も下げどまりの傾向を見せるなど,真っ暗だった景気の先行きにぼんやりと薄明かりが差し込んできたとはいえ,100年に一度と言われる世界的な金融危機による景気後退の影響を受け,企業の立地についてもまだまだ厳しい傾向にあり,担当職員の方も苦労をされていることと思います。

 しかし,このような厳しい状況下であればこそ,企業の状況を把握し,今後に向けての誘致活動が必要であります。また,一口に企業を誘致すると言っても,来てくれる企業なら何でもいいということではなく,それぞれの地域特性に合わせた企業誘致が必要になってくると考えます。

 岡山らしさ,岡山の強み,例えば医療や福祉等の都市機能を生かした関連する企業の誘致や,この夏販売が開始される三菱自動車の「i−MiEV」のような電気自動車に関連する企業の誘致活動を進めてはいかがでしょうか。

 また,晴れの国岡山にぴったり合う太陽光発電に関する企業,また白桃やマスカット,ピオーネ,メロン,黄ニラ,千両ナスなど全国にブランドとして認知されている岡山の多彩な農産物を生かせるような企業への誘致活動を進めてはいかがでしょうか。

 そこでお尋ねいたします。

 1,岡山市としてどのような企業を誘致しようとしているのか,分野を絞り込んでいるのかお聞かせください。

 2,具体的な誘致活動として,どのような取り組みをしているのかお聞かせください。

 次に,牧山クラインガルテンの今後についてであります。

 牧山クラインガルテンの土地は現在借地になっていますが,その契約は平成25年3月末に終了となります。圃場整備をした上で地主に返すことになります。この牧山クラインガルテンの開園に当たっては多額の市費を投入しており,契約期間が終了したからといってすべて地主に返してしまうことは,財産上の観点からも好ましくありません。現在でも多くの入園者が農業に親しんでおり,また地域の活性化の観点からも,閉園することは市の責任放棄として決して許されるものではありません。

 現在まで利用率の向上に向け,収穫祭,盆踊り,ミニコンサート,祭り,草刈りなどさまざまな取り組みを地元と協力して行ってこられていますが,期待した成果は出ていないのが現実です。その状況を踏まえますと,今後クラインガルテンの縮小はやむを得ないと思います。しかし,開園目的の一つである地域の活性化を進めるためには,民間活力を利用した新たな施設などの誘致を進めるのも一つの方法であると考えます。うまく連携がとれれば,その施設利用者がクラインガルテンの利用に結びつくことも想定できるのではないかと思います。もちろん,その大前提として,地元の意向を踏まえ,住民の同意を得ることは言うまでもありません。

 当局にお尋ねいたします。

 借地契約期限が迫っておりますが,現在の牧山エリアの牧山クラインガルテンを見直す中,農産物加工の企業や福祉施設などを誘致し,農園の一体的な利用や地域の活性化につなげていく考えはありませんでしょうか,お考えをお聞かせください。

 次に,国際交流についてであります。

 私は岡山市・富川市友好都市議員連盟の皆様とともに,去る5月1日から3日まで,岡山市民友好親善訪韓団68名の一員として国際友好交流都市である大韓民国・富川市を訪問いたしました。

 富川市では,洪富川市長や韓富川市議会議長を表敬訪問したほか,歓迎夕食会や熱気あふれる第25回ボクサゴル芸術祭開幕式に参列いたしました。

 また,高谷市長におかれましては,ボクサゴル芸術祭開幕に当たり,富川市の発展に多大な貢献があったとして富川市名誉市民証を授与されたことは大変喜ばしい限りであります。この場をおかりして心よりお祝い申し上げたいと思います。おめでとうございます。

 また,今回の訪問団の中には,芳田中学校の校長先生を初め教職員の方々も数名参加しておられ,富川市の聖柱中学校との間で姉妹校締結に向けて具体的な協議も行われたと聞いています。

 学校間交流を積極的に推進していくことは,グローバル化が進む中で,将来国際舞台で活躍する可能性を秘めた子どもたちに異文化理解や国際感覚の醸成を進めるといった観点からも非常に大切なことであり,特色ある学校づくりにもつながるのではないかと考えています。

 私も,これまで御野小学校と如月初等学校の交流に汗を流してきた一人として,富川市の学校との学校間連携の動きには大変うれしく思うと同時に,今後新たな交流を始めようとする学校,PTA関係者の方々にとっては若干の不安もあるのではないかと危惧しております。

 そこでお伺いします。

 1,子どもたちが将来国際舞台で活躍できるよう,人材育成といった面での教育委員会の現在の取り組み,また今後の取り組み予定はどうなっているでしょうか。

 2,子どもたちが主体の国際交流を推進していくためには,児童・生徒の行き来を支援していくことが必要だと考えます。このため,足かせとなっている引率教師の勤務の扱いの見直しなど処遇面の改善等も必要と考えますが,教育委員会として学校現場に対してどういった協力,支援を行っているのでしょうか。また,今後どう行うつもりでしょうか。

 3,子どもたちが主体の国際交流推進に向けて,教育委員会としてリーダーシップを発揮しながら学校間連携の強化に向けたコーディネートをしてはいかがでしょうか。

 次に,環境先進都市を目指して。ごみ減量化,そして子育て支援。

 岡山市はごみの減量化,資源化を図るため,本年2月から家庭系ごみの有料化を実施しております。2月から5月までの結果は,可燃ごみが約23%,不燃ごみが約41%減少する一方,資源化物は約34%増加しており,当初の予想を上回る効果が上がっていて,今後その効果が持続,増大していくよう広報活動等の実施に努めていくとしています。

 そこで,さらなるごみ減量化の提案でございますが,子育て支援をしてごみの減量化を図ってはどうか。リユース推進のため,不要になった育児用品を希望する子育て世帯に無料で提供し,子育てを後押ししてはどうでしょうか。

 子どもは成長が早いため,使えなくなった衣服やおもちゃをリユースプラザや市立保育所や市立幼稚園などで回収箱を設け回収し,決まった日にリユースプラザや各ふれあいセンター等で定期開催し提供する。育児用品は意外と費用がかかる。ごみの減量化はもちろんのこと,まだ収入が少ない若い世代の子育てを手助けしてはどうでしょうか。当局のお考えをお聞かせください。

 これで第1回目の質問を終わります。

 御清聴ありがとうございました。(拍手)



○宮武博議長  当局の答弁を求めます。

     〔高谷茂男市長登壇〕



◎高谷茂男市長  それでは,小川議員の子育て支援とごみ減量化についての御質問にお答えをいたします。

 現在本市では,物を大切にしようとする観点や子育て経費の支援のために保育園や幼稚園での保護者会やPTAによるバザーを初め,ごみ減量,リサイクルに関するさまざまな公民館活動や市民活動などで制服や子ども服などの不用品の交換が行われております。また,東部リユースぷらざでは,子ども服が年間1万点程度,おもちゃは年間1,000点程度が持ち込まれ,多くの市民に無料で再利用していただいております。

 今後は,岡山市もったいない運動などを通じて,このような自主的な活動に関する情報提供やそれぞれの活動の連携,交流を図ることなどにより,活動の輪の一層の拡大を図ってまいりたいと考えております。

 先ほど,富川市訪問のことを小川議員から言っていただきましたけれども,ますますこれから国際交流を強めていきたいと思います。本当にありがとうございました。

 その他につきましては,各担当からお答えいたします。



◎難波巧経済局長  企業誘致について2点の御質問をいただいております。

 まず,どのような企業を誘致しようとしているのか,分野を絞り込んでいるのかというお尋ねでございます。

 都市ビジョンにお示ししてございますように,岡山市の強みであります健康,医療,福祉,環境,教育の都市集積機能を生かすべく,昨年企業立地戦略本部におきまして,医療・福祉・健康関連分野を企業誘致の重点分野とすることといたしました。さらに,今年度は農商工連携の促進もありまして,岡山の多彩な農産物を生かせるような食産業を重点分野に加えまして,誘致活動に取り組んでまいりたいと考えております。

 次に,具体的な誘致活動としてはどのような取り組みをしているのかというお尋ねでございます。

 企業誘致を行っていくためには,人的ネットワークの構築が必要であると認識をしております。このため,昨年開催いたしました首都圏において活躍されている岡山市ゆかりの経済人の方々との経済産業懇談会を本年も開催いたしますとともに,東京事務所等と連携をとりつつ,企業誘致に向けての活動を行いたいと考えております。

 また,今年度は大阪におきましても同様の懇談会を開催し,関西圏におけるネットワークづくりも進めてまいりたいと考えております。

 次に,牧山クラインガルテンの今後についての御質問をいただいております。

 牧山クラインガルテンを見直しする中で,農産物加工の企業や福祉施設などを誘致し,農園の一体的な利用や地域の活性化につなげてはどうかというお尋ねでございます。

 牧山クラインガルテンにつきましては,昨年度,利用率の向上に向け地元町内会などと協力し,ブドウ祭りやコンサート等のイベントを開催しPRに努めたことから,前年度に比べまして入園率,収入ともに若干の増加となっております。引き続き利用率の向上に向けた取り組みを進めるとともに,地権者との契約終了後の牧山クラインガルテンにつきましては,議員御提案の内容も参考にさせていただき,地元住民を初め広く関係者の御意見をお聞きしながら検討してまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎山脇健教育長  国際交流につきまして,人材育成の面から教育委員会の取り組みと今後の取り組み予定はどうかというお尋ねと,それから教育委員会として学校間のコーディネートを進めてはどうかとのお尋ねに,まず一括してお答えをさせていただきます。

 これからの子どもたちにとりまして,国際感覚を身につけていくことであるとか,外国語によるコミュニケーションを経験していくということは,本当に大切なことであるというふうに考えております。

 教育委員会といたしましては,国際理解教育や外国語の教育を支援するため,中学校区に外国語指導助手,いわゆるALTの派遣を行っているわけでございます。また,新しい教育課程の実施によりまして,小学校高学年に外国語の時間が導入をされます。その円滑な実施に向けまして,教員向けの研修も始めておるわけでございます。今後もこうした取り組みを充実させていきたいというふうに思っております。

 現在,多くの学校で,総合的な学習の時間などで国際理解教育を実施しております。そのうち,小学校7校,中学校6校が13の海外の学校と国際交流活動を進めているわけでございます。

 実際に国際交流活動を行っている学校の成果の発信であるとか,国際交流に関するさまざまな情報提供に努めていくことで,今後とも国際交流の推進を図っていきたいというふうに思っております。

 次に,国際交流で引率教員の処遇面の改善が必要ではないか,教育委員会として学校現場に対してどういう協力,支援を行っているのか,今後どうするつもりかとのお尋ねでございます。

 御指摘のような課題は,私自身も経験しておりますし,認識も十分しておるつもりでございます。しかしながら,まだ県から小・中学校の国際交流事業における引率教員の旅費が支給されない状況には変わりがないわけでございまして,昨今の国際化の進展の中で,岡山市の子どもたちが国際的な視野を持つということは本当に大切な,重要なことであると考えております。これからも県に対しまして,海外であっても旅費が支給できるよう今後も強く要望をしていきたいと考えておりますし,何かできることはないだろうかということも引き続き考えていきたいというふうに思っているところでございます。

 以上でございます。

     〔26番小川信幸議員登壇,拍手〕



◆26番(小川信幸議員)  御丁重な御答弁ありがとうございました。再質問させていただきます。

 まず,企業誘致ですけども,先ほどの答弁で企業誘致の重点分野を医療・福祉・健康関連に加え食産業にも広げていくとのことでしたが,岡山の多彩な農産物をどう生かしていくか,非常に重要だと思います。そこで,岡山の多彩な農産物を生かすにはどのような食産業をお考えなのか,再度教えてください。

 それで,教育長,いつも大変お世話になります。この問題は,僕も国際交流として何度かこの議場で質問させていただきました。先生方の処遇面,なかなか県の対応の中で難しい,だけどこれをだれかが言わないと前に進まないということで何度も質問をさせていただいております。そのたびに,教育長にも大変県のほうに行って話をしていく中,やはり子どもたちのため,そしてこれから岡山市が政令指定都市になった,国際的な分野で子どもたちを育てていく,政令指定都市になったら何が変わったんだと,やはり人間を育てる,そういうところもやはり中核市から政令市,一段高くなったと,そういう教育も僕は必要なんじゃないかなというふうに考えております。ですから,これからも一歩ずつ階段を上るように子どもたちのために頑張っていただきたいと思いますので,これもう答弁は結構ですから,ただお願いをしておきます。なかなか難しいことだと思います。だけど一歩ずつ頑張っていこうと,市長にも国際交流で頑張っていこうという決意をいただきましたんで,これからも頑張っていきたいなというふうに思っておりますので,よろしくお願いします。

 また,ごみ減量で子育て支援,市長,答弁ありがとうございました。やはり,若い世代の収入は大変低いということで,皆さんで応援していこうということで頑張っていきたいと思います。なかなか捨てるのはもったいない,子どもたちの服とかおもちゃ,本当にもう使えなくなったら再利用していくということが大事なんじゃないかなと思います。

 これで再質問を終わります。

 ありがとうございます。(拍手)



○宮武博議長  当局の答弁を求めます。



◎難波巧経済局長  再質問をいただきました。

 岡山の多彩な農産物をどう生かすのか,生かすとするとどのような食産業をお考えかというお尋ねでございます。

 岡山の多彩な農産物を生かしていく食産業ということでは,例えば地場産のものを使った食品加工工場などが考えられると思います。その際,単に加工ということだけではなくて,その過程を見学したり製品を試食,あるいはその場で購入できるような,そういった市民が楽しめるような要素もあわせ持ったものになればというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

     〔26番小川信幸議員登壇,拍手〕



◆26番(小川信幸議員)  再々質問をさせていただきます。

 今回の私のテーマは,企業誘致,そして雇用,それと国際交流をメーンに考えました。

 私は,すべての今の質問の中で企業誘致,そしてクラインガルテンにはまだ使ってない果樹園とかそういう設備があります。それが,企業誘致が無理であれば,若者の就労場所としてクラインガルテンを活用する,そしてそこで収穫されたものを今度国際交流の中で,8月にまた台湾で岡山のフルーツを販売すると,そういう企画も聞いております。そういう中で,若い人が就労の場所でクラインガルテンを利用して,そこでいいものをつくって台湾・新竹市へ持っていこうと,そういう夢があるような企画を自分自身は考えている。岡山市もそういう夢があるような,私の気持ちを市長,どう思っていらっしゃるか,そこだけちょっとコメントをいただけたらと思います。

 以上で質問を終わります。

 ありがとうございました。(拍手)



○宮武博議長  当局の答弁を求めます。

     〔高谷茂男市長登壇〕



◎高谷茂男市長  小川議員の再々質問にお答えをいたしますけれども,クラインガルテンはヨーロッパなんかの,それはそこでいろんな催しをするんです。収穫をした折に,簡単なイベント場があって,そこへみんな寄って楽しいひとときを過ごすわけで,やはりそういう催しなんかもやっていかないと,ただ農作物をつくるというだけではいけないと思いますので,やはりこれは非常にヨーロッパは発展しておりますので,そういうことも参考にしながら,やはりそこから始まっていかなきゃいけないと私は思っております。

 企業誘致につきましては,本当におっしゃるとおりで,実際今岡山で企業誘致をしよう,企業に来てもらおう,どういう企業かわかりませんけど,そういうものに来てもらうための用地もまだ確保できておりません。そういうこともこれから真剣に考えて,やはり用地確保も要りますし,この情報というのは今経済懇談会のような,岡山出身の方,関係のある人,東京で1回やっておりますけれども,そういうニュースだけじゃだめで,これはもう議員また我々みんなと一緒になって,こういうところを企業誘致したいというような情報,まあ金融機関とも連携をとりながら,そういうあらゆる情報をとっていかないといけないと思います。

 岡山市も政令指定都市になりましたから,中四国で何かつくろうといった場合には政令指定都市の岡山ということが頭に浮かぶように,誘致していただける人の頭の中に岡山というものが耳にされるような,そういうPRを市民みんなでやっていかなきゃいけない。また,市民の皆様にもいろいろ県外で活躍している方が大勢おられますから,その会社がどこかへ出ていきたい,なら岡山へぜひいらっしゃいよと言えるような,もう70万市民みんなで企業誘致を行っていかなきゃいけないと思いますし,私自身もやはりトップセールスということがありますが,今まで本当に毎日の市政が忙しくて,そういう経済界との話がなかなか途切れてしまっておりますけれども,これからはやはりそういうこともやっていかなきゃいけないなと思っておりますので,ぜひ企業誘致も含めて,今までの企業というのはなかなか難しいかもわかりませんけれども,小川議員がおっしゃるように岡山に合った企業を誘致しなきゃいけないと私も思っております。

 どうぞよろしくお願いします。



○宮武博議長  それでは,次は順序に従いまして太田議員。

     〔20番太田武正議員登壇,拍手〕



◆20番(太田武正議員)  ゆうあいクラブの太田武正でございます。

 質問の前に,ちょっとお願いやら情報提供をしたいと思いますが,去年は今ごろでしたか,我が九蟠地区を初め塩害が起こりまして,市長の見事な決断で,人災だということで経済局長を初め大変お世話になりました。全農家が県との交渉を済みまして,ことしは立派な稲ができております。どうもありがとうございました。

 ことしはいろいろなことが起こりまして,南部の水田地域を潤している鴨越の用水があるんですが,これは雄神,西大寺,金岡,上南を潤してる川なんですが,そこへ温暖化のせいか何か,吉井川へ非常に藻が生えて,その藻が鴨越用水へ流れ込んでくるんです。大量に流れ込んできて,その除じん機へかかって,その除じん機がもうその能力では上がらないということで,その除じん機が上がらないためにその前の地区が床下浸水になろうかというようなことも起こっておるようでございまして,それでその藻ですが,今ここへ持ってきましたのでちょっと見せますが,こんな藻です。キンギョモによく似た藻なんですが,これが切れて流れてくるんです。非常にこれが吉井川に大量発生をしておりまして,これが取水口から鴨越用水へ,ちょっと見てください。(笑声)

 そういうことで,その対策を今東区の職員が一生懸命毎日苦労してやっていただいとんですが,職員ももう限界だと私は思うんです。だから,ちょうど去年は,決算委員会ですから,もう少し後のほうから発生したんですが,ことしは今ごろから発生しまして,どうにもならないということで区役所の職員も非常に苦労しとられます。私も見るに見かねて,水利土木員も苦労しとるし,もう昼夜,とにかくもう限界だということで,そういう対策をどうかしてあげにゃいけんなということで,質問以外ですがちょっとお願いをさせていただきたい。

 まず,吉井川の中へ生えとる藻は,やはり市は管理できないから国の責任だということで,まあ国の管理だからどうにもならないんですが,用水の中へ入ってくるのをとめるということは市の対策としてやるべきじゃないかと。で,吉井川の中に工事ができないのならば,除じん機をパワーアップして上がるようにしてもらわんと,スイッチを入れても上がらなんだらオーバーヒートするということですから,これはどういうふうにするのか,早急に対策を立てていただきたいというふうにお願いをしておきます。

 去年は塩害,ことしは藻害です。何が起こるかわかりませんが,毎年何か起こります。(笑声)よろしくお願いいたします。

 それでは,通告に従いまして質問させていただきます。

 国主導で進められた市町村の平成の大合併も,岡山市の政令指定都市移行を待っていたかのように来年の3月末で一区切りとするという答申がなされました。

 しかし,全国で4分の1を占める人口1万人未満の小規模市町村の生き残り策は見えておらず,不満は強いわけですが,その中でも高知県の馬路村のようにユズの村として全国に知られる地域おこしに取り組んでいる元気な村もあるわけであります。

 果たして,あめとむちで合併を推進してきた国ばかりに苦情を言っていいものでしょうか。また,道州制導入はどうするのか議論のあるところでございますが,岡山市としても政令指定都市移行で一区切りついたものの,将来へ向かっては,やはり玉野市,瀬戸内市との協力体制も視野に入れるべきではないかと思います。

 高谷市政の夢実現のためには,重要港湾は都市が発展するためにぜひ必要であるということは,歴史的に見ても証明されていると思います。さらなる夢実現のため,前向きな市政運営を願っておきます。

 岡山市も全国で18番目の政令指定都市移行を果たし,水と緑が魅せる心豊かな庭園都市を目指すことになりました。医療・福祉・学術研究分野においては他都市に負けない独自の機能を備えており,また中四国の交通結節点としても重要な位置にあり,その役割は一層重要さが増しています。このような時期に,岡山市議会の果たす役割はますます大きく,市民の期待も膨らんでいるところでございます。

 幸い,政令指定都市移行に伴い一般財源は60億円の増額となり,平成21年度当初予算は2,282億円余りで,基金を取り崩すことなく実質ベースで5.3%増の予算編成ができたことは,市長を初め財政当局の努力のたまものだと思います。さらに,国の景気・雇用対策として109億円余の追加補正と,この6月補正で54億円余の補正が組めたことは,さい先のよいスタートだと思います。この財源を有効に生かし,新しい都市ビジョンに沿って,人づくり,まちづくり,エネルギー問題,医療,介護,農業施策など特色のある岡山を全国へ情報発信していかなければなりません。

 それでは,市長の所信表明の中から2点と,その他で1点の3点について質問をいたします。

 1,水と緑の豊かさを実感できる都市づくりについて。

 (1)全国都市緑化おかやまフェアで育ったボランティアと進めるまちづくりについてお伺いいたします。

 3月20日から66日間,岡山市内で開催された全国都市緑化おかやまフェアが,5月24日,入場者が約90万人という盛会のうちにその幕を閉じました。

 その主役は何といっても,きれいな花や樹木の陰で黙々と花がらを摘み,清掃奉仕,会場案内をしてくださった800人のボランティアの方々と市民であると報道もされていましたが,そしてまたそれを指導してくれた職員の力も大きいと思います。国体でも示した市民の底力だったと言っても過言ではありません。ボランティアの方々も,緑化フェアが終わって何か気が抜けたようななあというふうに言っておられました。今後,ボランティアの方々と協力してどのようなまちづくりをするのか,当局のお考えをお示しください。

 (2)元気な新拠点の整備事業について。

 跡地利用についてお伺いいたしますが,ア,民間活用エリアについて商業系施設整備をプロポーザル方式で行うことにしていますが,なぜ市が直接設計をしないのでしょうか。

 イ,この方式は,提案される事業者の意見が強く反映され,市民の意見が取り入れられないのではないでしょうか。

 ウ,募集要項の策定に向けた意見募集では,市民や事業者から300件以上の意見があったと聞きますが,どんな意見があったかお知らせください。

 エ,貸付料は,事業用定期借地権を設定して事業期間を24年以内とし,基準額を月額平米220円と設定していますが,その根拠をお示しください。

 オ,事業計画において必ず設置する事業として,エンターテインメント性があり,にぎわいと活力を創出する時間消費型,体験型の集客力が高い事業とありますが,子どもに夢を与えるような施設が私はまず頭に浮かびます。しかし,条件が多く,参入業者が絞られるのではないでしょうか。当局のお考えをお聞かせください。

 (3)(仮称)おかやま花咲フェアの開催について。

 全国都市緑化おかやまフェアの成功を無にしないよう継続してイベントを組んで都市緑化の意識を高めていくため,(仮称)おかやま花咲フェアを開催してはどうでしょうか。私は,山形県に視察に行きましたら,毎年こういう花のイベントを組んで30万人もの人が来ております。そういうようないつまでも継続して全国から西大寺,岡山へ来てもらう方策を,当局のお考えをお示しいただきたいと思います。

 2,環境先進都市を目指して何をするのか。

 一口で環境先進都市と言っても,ごみゼロ社会の構築から地球温暖化対策まで幅広いわけでございますが,地球温暖化問題は21世紀の人間社会への基本的な問題提起であると言っても過言ではないと思います。アメリカ国民の期待を一身に受けて登場したオバマ大統領は,グリーン・ニューディール政策を発表し,ブッシュ政権下で発生したサブプライムローン問題の解決に全力をささげる決意を述べ,このような深刻な経済危機の打開策を地球温暖化などの気候変動対策,環境対策と一体のものとして戦略的に打ち出し,前政権の修正を行っているのは見事であります。

 日本は,ブッシュ政権の京都議定書つぶしに随従をしたために,いつの間にか世界の最低レベルになってしまいました。慶応大学の金子勝教授──きのうも岡山へ来とられたようですが──は,世界経済の危機を救えるのは,今のところグリーン・ニューディール政策のみだろうと高い評価をしておられます。

 そこでお尋ねいたします。

 (1)グリーン・ニューディール政策について。

 この政策は,再生可能エネルギー分野に今後10年間で1,500億ドルを投資し,500万人の雇用を創出して景気回復を図るというもので,太陽光発電,風力発電の生産量を3年間で倍増させ,2015年までにプラグインハイブリッド車100万台の普及を図るほか,200万世帯の住宅に省エネ設備を導入,送電網の更新などの公共事業にも重点投資し,2025年までに米国のエネルギー供給量の25%を再生エネルギーとする目標であります。

 まさに夢のような計画でございますが,これをやってのけるのがアメリカであります。環境先進都市を目指す高谷市長におかれましては,世界に羽ばたこうとする高谷市長におかれましては,夢実現のため,この精神を生かし,岡山市でも取り組まれるつもりはありませんか,お伺いをいたします。

 (2)地域グリーンニューディール基金について。

 これは今までいろいろな議員の方から質問がありましたが,角度を変えて質問をさせていただきます。

 前述したアメリカの政策は,昨年8月,オバマ大統領の指名受諾演説の中で,環境・エネルギー分野に重点投資することで産業構造を変革する旨の方針を明らかにしていました。

 同じ時期に,イギリスは2020年までに風力発電を7,000基建設して16万人の雇用を創出する。ドイツは2020年までに再生可能エネルギー産業を2,400億円とし,自動車産業を上回る市場に成長させ25万人の雇用を創出する。韓国も約3兆5,000億円を環境分野の景気対策に投じると言われていますが,日本はやっと2009年1月,日本版グリーン・ニューディール構想を発表し,今後5年間で市場規模を100兆円にする目標を打ち出しました。

 しかし,現段階では,自治体の温暖化対策基金の拡充や公共設備への省エネ設備導入支援などで,ニューディールと言えるような新産業の創出は打ち出されていません。平成21年4月21日ですが,国が今ごろは通達しなくなりましたが,周知という文書で各都道府県,政令指定都市にいわゆる丸投げで案を出させる地域グリーンニューディール基金が創設されたことを知らされています。

 そこで,この議会ではニューディール基金についてのいろいろな質問が出ておりますけれども,ア,公明党の松田議員の質問に対し,3年間で5億円程度の基金の活用を目指すと答弁されましたが,基金と合わせて岡山市の財源をどれくらい用意するのでしょうか。

 イ,基金の性格はどのようなものでしょうか。交付金でもなければ,補助金でもない。国への実績報告は必要なのでしょうか。

 ウ,基金の対象事業は,(1)地球温暖化対策の推進,(2)アスベスト廃棄物,不法投棄等の処理の推進,(3)微量PCB廃棄物の処理の推進,(4)漂流・漂着ごみの回収,処理の推進の4事業が挙げられていますが,それぞれの補助率をお知らせください。

 エの,住宅に太陽光発電を設置する項目はカットいたします。

 オ,この基金の性格としては恐らく3年間で終了すると予想されますが,分割して事業に振り分けるべきではなく,重点的に投入し,目に見える事業にしなければならないと思いますが,当局のお考えをお聞かせください。

 (3)バイオディーゼル燃料については,楠木議員と重複いたしますので,民間への利用,いわゆる農業利用も含めて考えていただきたいという要望にとどめておきます。

 3,経済変動と社会保障について。

 100年に一度と言われる世界的な金融危機の影響を受け,厳しい経済状況が続いております。IMFの世界経済見通しでは,ユーロがマイナス3.8%,アメリカがマイナス4.5%,日本がマイナス5.8%でひとり負け状態であります。小泉構造改革は,円安を起こすことによって海外でバブルを引き起こし,自動車,電機の古い体質を守る既得権益保護の政策であったと言われています。その結果,内需の拡大の経路を断ち切ってしまったのであります。その経済政策を修正する政策がないため,景気循環が落ち込んでしまったのであります。その上,政府は年金など社会保障制度の抜本的改革は先送りをして金融機関の破綻を回避する措置を図りましたが,一方医師不足や雇用対策,介護報酬などの財源は不明確で,一時的な景気対策で乗り切ろうとしているように見えてなりません。

 既に中小企業の受注は,景気が上向きになったとはいえ,2分の1に減少しています。内部留保のある企業でも1年もつかどうか心配であります。労働者でもなく失業者でもない384万人もの派遣労働者を生み出したのは,労働者派遣法の改正によってであります。企業は短期労働者──いわゆる3カ月から6カ月──を雇用して,社会保険を掛けなくてもよいのですが,失業した者は雇用保険はもらえないし再就職は困難で,生活に苦しむ人々を大量につくり出した責任は重いと思います。

 それで,生活保護を受給しようとするが,市の福祉事務所の窓口では,まだあなたは若いから働く能力があるといって追い返される次第でございます。日本独特の生活保護を受けることを恥とする文化があるため我慢をする,そうすると北九州市で起きた例のように餓死者さえ生んでしまいます。

 そこでお尋ねいたします。

 (1)岡山市の生活保護の実情について。

 ア,福祉事務所の窓口に相談に訪れる人は1年に何人でしょうか。また,過去3年間の実績をお示しください。

 イ,その中で受給対象になる人は何%ですか。

 ウ,受給できなかった人の理由で主なものは何ですか。

 エ,不正受給に対しての対策はどのようにしているのでしょうか。

 オ,弱者に厳しく,強い者に甘い対応になっていませんか。

 カ,面接室で,2人の市の職員と1人の立場の弱い人が面談すればどうなるでしょうか。行政はいろんなハードルを出してきます。そのハードルを1人の弱い立場の市民が越えられるわけがありません。申請書を出したいと相談に来た場合,まず受理すべきと思いますが,当局のお考えをお聞かせください。

 (2)生活保護をどうとらえ直すか。

 ア,この質問のとおり,従来の生活困窮者に対する保護の考え方から,特殊な要因,つまり経済不況等の国の政策の誤りから生じた労働者に対し,生活保護という名目がよいのかどうか疑問ですが,援助できる制度に切りかえてはどうでしょうか。

 以上で第1回目の質問を終わらせていただきます。

 御清聴ありがとうございました。(拍手)



○宮武博議長  質問の途中でありますが,午後1時まで休憩いたします。

      午前11時59分休憩

      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

      午後1時12分開議



○宮武博議長  午前中に引き続き会議を開きます。

 当局の答弁を求めます。

     〔高谷茂男市長登壇〕



◎高谷茂男市長  それでは,太田議員の御質問にお答えいたします。

 今回の全国都市緑化おかやまフェアは,入場者も予想を超え,県内外からも好評で,成功裏に終えることができました。これは,市民や議会を初め多くの関係者の皆様の御協力のたまものであり,心より感謝を申し上げます。

 議員御指摘のように,成功の大きなかぎは,800名を超えるボランティアの方々や西大寺緑と花の会を初めとする協力団体の皆様に,さまざまな分野に携わっていただいたことによるものと考えております。御協力いただいたすべての方々に厚く御礼を申し上げます。まことにありがとうございました。

 岡山市では,都市ビジョンを策定し,目指す都市像とそれを実現するための7つの柱を掲げておりますが,各プロジェクトを推進していくためには,地域コミュニティーやボランティアなど,市民の皆様との連携,協力が大変に重要であると考えております。

 平成17年の岡山国体の際には,各競技選手団の宿泊などの受け入れ,またこのたびの都市緑化フェアで学んだ協働の取り組みなど,ボランティア活動で培われた機運の醸成と一体感は市にとっても有益な財産となっております。これらの貴重な体験とともに,各地域で活動されている安全・安心ネットワークの方々や,環境,福祉,教育を初め,数多くの分野で地道なボランティア活動を日々実践されている多くの市民の方々の存在を心強く感じているところであります。

 今後とも,地域コミュニティーやボランティアなど,市民の皆様との連携を強化し,市民協働のまちづくりを推進してまいりたいと考えております。

 その他につきましては,各担当からお答えいたします。



◎鈴木弘治保健福祉局長  経済変動と社会保障についての項,岡山市の生活保護の実情について数点のお尋ねでございます。

 まず,福祉事務所への相談は1年間に何人か,過去3年間の実績を示せ,その中で受給対象になる人は何%か,また受給できなかった人の理由で主なものはとのお尋ねでございます。

 生活保護に関する相談の延べ件数は,平成18年度が2,691件,平成19年度が2,356件,平成20年度が2,946件となっております。これに対し,保護開始となった件数は,平成18年度が1,126件,平成19年度が1,078件,平成20年度が1,281件となっており,延べ相談件数の約44%が保護開始に至っております。保護開始とならなかった主な理由は,収入や資産等が基準を上回ったもの,雇用保険など他法他施策の活用により保護を要しなかったものなどでございます。

 次に,不正受給に対しての対策についてのお尋ねでございます。

 不正受給対策につきましては,新規申請時に課税状況調査を預貯金等の調査とあわせて実施するほか,保護受給中も最低年1回実施することにより,収入や不動産等の実態把握に努めております。また,生活実態につきましては,ケースワーカーの定期的な訪問調査や民生委員など関係機関との連携等により,その把握に努めているところでございます。なお,課税状況調査等の結果,無申告の収入等が判明した場合には,生活保護法に基づき返還決定を行い,不正受給額の返還を求めるとともに,返還に応じないケースや極めて悪質と判断されるケースにつきましては刑事告訴も検討するなど,厳正な対応に努めているところでございます。

 次に,弱者に厳しく強い者に甘い対応になっていないか,申請書を出したいと相談に来た場合,まず受理すべきと思うが考えはとのお尋ねでございます。

 生活保護の面接相談に当たりましては,相談者の状況を的確に把握し,その相談内容に応じて他法他施策の活用等について適切な助言を行うとともに,制度の趣旨が正しく理解されるよう懇切丁寧に説明を行い,生活保護の権利,義務の周知を図ることとしております。その上で申請の意思を確認し,申請手続の援助を行っているところでございますが,相手の立場をよく理解し,保護の申請権を尊重した公平公正な対応に努めてまいりたいと考えております。

 最後ですが,生活保護をどうとらえ直すのか,従来の生活困窮者への保護から,国の政策の誤りにより生じた労働者の問題に対し援助できる制度に切りかえてはどうかとのお尋ねでございます。

 生活保護制度は,国民の生存権を守る最後のセーフティーネットでございます。しかしながら,少子・高齢化,家族形態や就業形態の変化等,社会経済構造の大きな変化に十分対応できていないのではないかとの御指摘もございます。とりわけ,昨年来の急激な景気の後退による雇用・経済情勢の悪化に伴い,失業等が生活保護に直結している状況も見受けられます。生活保護制度の見直しにつきましては,雇用・労働施策や年金制度など,社会保障制度全般を含めた幅広い議論の中で検討される必要があるのではないかと考えております。

 以上でございます。



◎松田隆之環境局長  環境先進都市を目指して何をするのかの項,グリーン・ニューディール政策について,アメリカのグリーン・ニューディール精神を生かし,岡山市でも取り組むつもりはないかとのお尋ねに御答弁申し上げます。

 グリーン・ニューディール政策の精神は,現在の世界共通の課題である環境保全対策の強化と経済危機の克服を同時に進め,持続可能な社会を実現していくための新たな社会経済の枠組みを構築することを目指すものと認識しております。

 本市は現在,都市ビジョンに基づき,参加と協働により地域全体の意識改革や持続可能な社会づくりに取り組むこととしており,今後はこの政策の精神に賛同する市民とともに,市内での再生可能エネルギーや省エネルギー設備の導入の取り組み等を一層強化していくことにより,持続可能な社会の実現に積極的に貢献する環境先進都市を目指してまいりたいと考えております。

 次に,地域グリーンニューディール基金についての項,4点の御質問をいただいております。

 基金と合わせ岡山市の財源をどのくらい用意するのか,基金の性格はどのようなものか,また国への実績報告は必要か,基金の対象事業は地球温暖化対策の推進等4事業があるが,それぞれ補助率は幾らか,基金を分割して事業に振り分けるのではなく,重点的に投入し目に見える事業にすべきと思うが当局の考えはとのお尋ねに一括して御答弁申し上げます。

 議員御指摘の基金は,国の補助金に基づいて造成されるものであり,毎年度国に事業状況報告を行い,事業完了後は事業実績報告書を提出することが求められることとなります。基金の対象事業は,政令指定都市の場合は主に地球温暖化対策に重点が置かれ,その補助率は公共施設の場合には10分の10,民間施設の場合には3分の1となっております。

 本市としては,今後策定予定の本基金に基づく事業を核として,必要に応じて他の財源を活用した事業を適切に組み合わせていくことにより,市全体として地域の特性に応じた効果的な事業の推進に努めてまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎中村健一都市整備局都市・交通・公園担当局長  水と緑の豊かさを実感できる都市づくりについての項で,全国都市緑化おかやまフェアで育ったボランティアと進めるまちづくりについて,市長から御答弁申し上げました以外の内容につきまして,それからまた(仮称)おかやま花咲フェアの開催につきましての御質問に一括してお答えを申し上げます。

 緑化フェアのメーン会場では,植物の維持管理,花緑ガイド,環境美化,会場案内などで,また西大寺の町なかではプランターの手入れや清掃,観光案内などで多くのボランティアの方々に御協力いただき,緑化フェアの運営を支えていただきました。今後,このような方々に水と緑の豊かさを実感できるまちづくりにおいて御協力いただきたいと考えており,ボランティアが活動しやすい仕組みづくりについて検討し,まちづくりへの参加の働きかけを行ってまいりたいと思います。

 また,岡山市はこれまで,緑化推進事業として春の西川緑道まつり,秋の岡山市緑化推進大会などを行っておりますが,緑化フェアの理念を継続,発展させる意味から,(仮称)西大寺南ふれあい公園において緑化意識と緑化知識を高める事業を実施したいと考えております。

 以上でございます。



◎川野豊東区長  水と緑の豊かさを実感できる都市づくりの項で,元気な新拠点整備について数点の御質問をいただいております。

 まず,プロポーザル方式で行うこととしているが,なぜ市が直接設計をしないのかとのお尋ねです。

 西大寺地域中心市街地活性化に資するにぎわいを創出する商業系施設の整備については,そのノウハウは民間にあることから,民間の活力を導入しようとするものでございます。

 次に,事業者の意見が強く反映され,市民の意見が取り入れられないのではないか,また意見募集ではどのような意見があったのか,この2点については一括してお答えいたします。

 平成21年3月に実施方針を公表し,意見募集を行ったところ,事業内容に関するもの,施設整備に関するもの,契約に関するものなど310件の貴重な御意見をいただきました。特に,集客事業につきましては,周辺商業施設と整合する機能,相乗効果が上がる機能の導入を期待するものなどです。なお,寄せられた御意見の7割を超える227件は市民の方からの御意見であり,募集要項の策定に当たってはそれらも踏まえております。

 次に,貸付料基準額を月額平方メートル当たり220円と設定しているが,その根拠はとのお尋ねです。

 市普通財産(土地・建物)貸付料算定基準により,前年分の相続税課税標準価格の5%で設定しております。なお,平成20年相続税課税標準額,貸し付けしようとする土地の課税標準路線価は平米当たり5万2,800円でございます。

 最後に,事業計画において必ず設置する事業に関して条件が多く,参入事業者が絞られるのではないかとのお尋ねについてです。

 地域の中心市街地に位置する貴重な財産であること,全国都市緑化おかやまフェアの主会場であったこと,また市民の皆様からの御意見などを踏まえ条件を設定しているところで,真に自信と意欲のある事業者から地域の活性化に資する事業提案がなされるものと考えております。

 以上でございます。

     〔20番太田武正議員登壇,拍手〕



◆20番(太田武正議員)  再質問をさせていただきます。

 都市・交通・公園担当局長,ありがとうございました。もう少し具体的なものが示されればいいんですけれども,やはりボランティアの方を生かした,そして緑化フェアの精神を生かしたイベントを毎年開催していただき,そして活性化につなげていただけたらというふうに思います。よろしくお願いいたします。

 それから,地域グリーンニューディール基金につきましてですが,これはやはり国からの基金で定められた事業を進めるだけではなくて,できれば岡山市の財源もつぎ込んで,あわせてやはり雇用対策まで踏み込んだ事業というものが求められるんではないかなというふうに思います。政令市になりまして,今まででしたら一都市の地方都市でございましたんですけれども,やはり格が上がったわけですから,雇用対策まで踏み込んだ考えを示していただきたいというふうに思いますが,お考えをお聞かせいただきたい。まあ雇用対策本部もあるわけですから,できれば経済局長に答弁いただければと思います。

 それから,基金の性格のところでございますけれども,補助金によう似た性格で公共で10分の10,民間で3分の1ということですが,基金が使い切れなかった場合にはどうなるのかなあと,戻さにゃいけんのか,繰り越しもできるんかと,その辺がちょっとはっきりしないんで,わかればお聞かせをいただきたいというふうに思います。

 それから,生活保護をどうとらえ直すかということですが,これは的確な御答弁をありがとうございました。保健福祉局におかれましては,やはり最後のセーフティーネットとしての役割を適切に果たしていけるように頑張っていただきたい。

 生活保護制度は,制度創設以来50年以上がたっていると思います。この間に生じた少子化,高齢化の問題や人口減少社会の到来,そして家族形態がいろいろ変わってきとる,それから就業形態も変化しておるという社会状況の変化のある中で,最後のセーフティーネットとしての役割が適切に果たせていければというふうに思っておりますので,これは要望にしておきますが,その機能をぜひ見直していただきたいなと。機能と制度自体を,まあこれは国の制度ですから市がどうこう言うわけにいきませんが,全国市長会のほうでも協議されたようでございますので,ぜひ強い要望を国のほうへ上げていただきたいというふうに思います。

 以上で再質問を終わります。(拍手)



○宮武博議長  当局の答弁を求めます。



◎松田隆之環境局長  基金が使い切れなかった場合は戻すのかという再質問をいただいております。

 事業化に当たっては,交付申請し,交付決定額に基づき事業を行うことになりますが,当然余剰金が発生すれば返還することになるというふうに考えております。

 以上です。



◎難波巧経済局長  雇用対策本部を所管する立場で,グリーン・ニューディール政策をどう進めていくのかというお尋ねでございます。

 今後,環境先進都市を目指して,岡山市としては進めていくということでございます。そうした中で,環境問題についても,雇用も含めまして,環境問題についても雇用の面で積極的に取り組んでいくということで,今後補正予算措置等を含めて検討させていただくということでございます。

 以上でございます。

     〔20番太田武正議員登壇〕



◆20番(太田武正議員)  再々質問をいたしますが,何かわかりませんでした。(笑声)はっきり言って,何をおっしゃってるのか。

 いきなり経済局長に振って申しわけないんですけれども,やはりこんな時代に雇用対策本部の本部長がわけのわからんことを言われたんでは,私ももう終わろうかなと思ったんですが,どなたか副市長でも市長でもいいですから,やはり岡山市としての,政令市になって,グリーン・ニューディール政策に基づいて,これは雇用対策まで踏み込まにゃいけん政策なんです。事業だけやって終わる政策ではないと思うんで,政令市になったというんならそれだけの大盤振る舞いをして,景気も含めて,岡山市の景気を。まあ九蟠の工業団地なんかは──地元で悪いんですけど──もう閉鎖するところがあります。本当に気の毒なんです。そういう意味で,本気で雇用対策を考えてくれとんのかなというふうに思います。こういう大きな建物の中へおれば,現実に中小企業がいろいろ困っておるところまでは手が届かないのかもしれませんが,できるだけそういう中小企業の意見を吸い上げるための努力はしていただくべきではないかというふうに思います。

 生きるか死ぬか頑張ってる企業については,今の経済局長の答弁を聞くと情けないと私は思います。もう少しはっきりとした答弁が出てくるんかなあと思うたんですけれど,ちょっとよく聞こえなかったんで,市長か副市長にぜひ決意をお願いしたいと思います。

 以上で終わります。(拍手)



○宮武博議長  当局の答弁を求めます。



◎村手聡副市長  グリーンニューディール基金ということで,アメリカでも,また日本でも新たな環境分野において,新しい産業施策と申しますか,新しい分野を開拓していこうというような試みが展開されてきたわけでございます。

 今までやはり環境施策というと,とかくなかなか経済的に成り立たないところを,環境に優しいというようなことで人の善意に訴えかけるというような施策がほとんどだったわけでございますが,そういった形ではなくて,やはり経済の中でうまく回るように,環境産業というものの中で循環が起こるような,そうした経済にしていかなければならないと思っておるわけでございまして,まさにそうした起爆剤となるような使い道ができたらなあというように思っております。議員御指摘のとおりだと思いますので,頑張っていきたいと思います。

 以上でございます。



○宮武博議長  それでは,次は順序に従いまして下市議員。

     〔24番下市香乃美議員登壇,拍手〕



◆24番(下市香乃美議員)  皆さんこんにちは。今議会の個人質問も私を含めて市民ネットの2人というところまで来ました。議場の皆さん,市政に関心を持っていただきまして傍聴に来ていただき,本当にありがとうございます。

 私,最近市民ネットの代表になりまして,新聞報道とかで御存じの市民の皆さん方からおめでとうとか言われるんですけれども,別におめでたいことはないよなと思っているんですが,これまで女性が代表になったことがなかったようなんです,岡山市議会でも。私たち,ここで当局のほうに男女共同参画を推進してくれと言っているほうとしては,やはり代表者会議にも女性が出て,議会の中も本当に男女共同参画で進んでいこう,いったらいいなという思いで私は手を上げて,本当に力はないんですけれども頑張っていきたいと思っているところですので,皆さんどうぞよろしくお願いいたします。

 それでは,通告に従いまして質問させていただきます。

 まず,政令市のまちづくりについて。

 市長は,政令市移行から2カ月半経過したが,順調に滑り出すことができた,都市ビジョンに基づき,県から移譲された権限や財源,都市イメージの向上などを最大限に生かし,豊かなポテンシャルやすぐれた拠点性などの特徴を引き出しながら,県全体,中四国地域の発展に貢献できるようなまちづくりを進めたいと所信表明で述べています。

 さて,区役所による身近な行政サービスも順調に滑り出し,今議会には中区と南区の地域センター開設費用が予算計上されています。平成19年11月議会で示された市役所,区役所,地域センターの3層構造での的確な役割分担のもと,サービス窓口の充実やより迅速で効率的なサービス提供体制の検討など,区制施行を機として,総体として市民サービスが向上するような体制整備を進めているというふうに思います。

 南区は浦安運動公園駐車場が区役所の正式位置と決定されましたが,中区は当分の間メディアコムのままです。中区役所の正式位置が決定しないうちに地域センターの配置が決まることには疑問があります。山陽放送との契約では,賃貸借期間は平成26年3月31日までの5年6カ月間とされていますが,自動更新も盛り込まれています。中区役所は,いつまでメディアコムを使うおつもりなんでしょうか。賃料,敷金を含め,5年6カ月間で山陽放送に支払う金額は幾らですか。メディアコムでの期日前投票を,市民にわかりやすい場所で確実に実施してください。

 昨年の11月議会に,市民サービス提供窓口の地域差是正のため,市民サービス拠点の配置に関する長期的方針案も示されています。このときに,東山中学校区に市民サービスコーナーを併設した東福祉事務所の建てかえ等を検討しているとの説明もありました。そうすると,中区の北部に区役所を配置することがバランス的にもよいと考えます。陸運支局は,平成24年4月から富吉地内への移転が決まっています。政令市になり直接国と話ができるのですから,折衝に動くべきと考えますが,いかがでしょうか。

 松島議員から今議会で御指摘がありましたように,市東部──旭川以東の基盤,施設等の整備は,市西部に比べて不十分だと私も思います。市長からは,選択と集中で施設整備を行い,均衡ある発展と都市整備を目指すとの答弁がありました。岡山市全体としての均衡ある発展と都市整備を目指すなら,区ごとのバランスを保つことは重要な視点だと思います。

 中原議員,長井議員からも御指摘がありましたが,中区には図書館がありません。中区には,県立高校が朝日,操山,城東,東岡工と4つもあります。これも中区の特色であり,強みです。これを,中区のまちづくりに生かさない手はありません。将来の岡山市を担う健全な若者を育てるという視点からも,中区の図書館は必要だと考えます。まちづくりの観点から中区に図書館が必要かどうか,市長の御見解をお聞かせください。

 長井議員の質問に対して,本の果たす役割は大きく,市民を取り巻く図書環境が必要であり,公民館の図書コーナーを充実させていくという教育長の答弁がありました。これは公民館に図書館機能を持たせるということですか。足守図書館は公民館内に設置されていますが,司書の配置はなく,市民の利用は決して多いとは言えません。このような図書環境を充実させることが岡山市の図書館の方針なのですか。図書館建築の必要性が認められる場合には整備計画の再構築をしてまいりたいとの答弁に至った原因,理由は合併でしょうか,政令市の区割りでしょうか。

 次に,西部では,区画整理と同時に住居表示が進んでいます。東部には,進行中の区画整理事業がありませんが,住居表示は都市整備の一つだというふうに考えます。市東部の住居表示の状況と今後の取り組みについて御説明ください。

 私たち市民ネットでは,東,中,南の区役所を視察に行き,区長との懇談を持ちました。区役所業務一般は順調に進んでいるというふうに感じました。現在心配されることは,道路の維持管理を含む防災対策です。これから集中豪雨なども心配される中,市役所,区役所,地域センターの連携と役割分担,区ごとの消防,救急との連携,区ごとの指揮命令系統などに解決すべき課題はありませんか。事前通行規制は,だれが判断し,その予算はどこに計上されていますか。

 大区役所制をとったものの区長の権限は限られ,都市内分権の進展は期待したものにはなっていないと思います。区役所をどこに設置するのか,図書館が要るのかどうかなど,区民の声を集約し,区のまちづくりを区で進めていく仕組み,区で決定できる仕組みをつくるべきだと考えますが,いかがでしょうか。

 区役所設置と同時に,一部のスポーツ施設の維持管理が区役所の地域振興課に移りました。どのような基準で所管がえを行いましたか。維持管理に問題はありませんか。スポーツ広場の維持管理費はどのような基準で算出されていますか。

 政令市移行とともに,こども総合相談所を設置しました。これで岡山県内には4つの児童相談所ができたことになります。岡山市には県の職員9人が配置され,児童虐待への対応も含めた子ども総合相談体制がスタートしました。児童虐待については,通報件数がふえても虐待死は減っていない,むしろふえているという研究もあります。スタートしたばかりではありますが,子どもを取り巻く環境の実態を把握するために,こども総合相談所が扱ったケースについて調査,分析する体制が必要だと考えますが,いかがでしょうか。

 岡山県は,「「子どもが心配」チェックシート(岡山版)」を作成しました。子どもの最善の利益を目指した支援を行うためには,子どものニーズ,親の力量,家族と環境要因を把握する必要があるとの考え方に基づいて開発されたものです。岡山市はこのチェックシートを活用していきますか。また,今後も県と密接に連携をとりながら,子どもたちへの支援を進めていくことが望ましいと考えますが,いかがでしょうか。

 次に,児童クラブの見直しについてです。

 児童クラブの見直しについては,鷹取議員や則武議員からも質問がありました。鷹取議員の質問に,運営委員会による児童クラブは地域に根づいているので,運営委員会方式を基本にしながら見直しをしていきたいとこども・子育て担当局長から答弁がありました。この運営委員会方式による児童クラブは,民間の事業所と言えるんでしょうか。労働基準法を初めとする法律に抵触するようなことはないでしょうか。事業所としての児童クラブのチェックの必要性についてどのようにお考えでしょうか。平成22年度から,71人以上の児童クラブには国の補助金が出なくなります。今年度71人以上で分割の必要性のあるクラブについて御説明ください。

 次に,政令市となり,国道や県道を管理する権限が与えられました。この権限を生かして,自転車道の整備や道路の緑化に力を入れていくべきではありませんか。この権限を生かした施策を御説明ください。

 来年3月には,御津,灘崎の特例区事業は終了となります。特に心配しているのは,御津のコミュニティバス事業です。今後の事業継続について議論する場,担当課はどこになるんでしょうか。

 中区の一体化のため,また豪雨や地震に備えるために操山に防災トンネルが必要だと考えます。御所見をお聞かせください。

 前沼踏切内の工事が今年度予定されており,歩道が約2メートル広がります。来年度には,北側の県道の交差点改良も予定されていると聞いています。この踏切の最大の問題点は,北向きでは線路の北に信号機があり,遮断機が上がっても信号が赤だと進めないことです。また,上りの電車は,高島駅に到着すると遮断機が閉まり,踏切を通過するまでに2分30秒もかかっていることが調査をしてわかりました。ちなみに,下りは遮断機がおりてから1分ほどで電車が通過します。渋滞緩和のためには,少しでも踏切の開いている時間を長くするようJRと交渉を持っていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。

 次に,御津大野地区の蛍祭り──6月13日にあったんですけれども──に参加しました。去年の1.5倍ぐらいの市民の参加があったということで,700人以上かなというぐらいの人が集まっていて大盛況でした。蛍の生息条件としては,きれいな水,土,豊富な緑等が挙げられます。それに加えて,そこに住んでいる人々の自然を守るという不断の努力が欠かせません。大野の人々の自然を守る努力には頭が下がります。蛍が降ってくるという大野地区の環境は,都市ビジョン達成のためにも残さなければならない環境だと思います。

 さて,この地域の県立自然公園編入への陳情が出され,環境調査が始まっているとお聞きします。その状況について御説明ください。

 次に,政令市移行に伴い,新たに5つの審議会等が設置されることになっています。それらの審議会の男女比率はさんかく条例第19条に抵触していませんか,御説明ください。また,審議会条例の中に,委員選出に当たってはさんかく条例第19条第2項を尊重するというのを盛り込むべきではないでしょうか。

 次に,市長の退職金についてお尋ねをいたします。

 総合政策審議会の答申に基づき,市長,副市長等の給料及び議員等の報酬について減額改定等を行うため,関係条例の一部改正案が提案されています。この改正案により,市長の給料は116万円となります。退職手当支給割合を,市長は100分の65から100分の55に引き下げますが,その金額は4年間で3,062万4,000円になります。1年間に750万円という金額は普通では考えられない高額なものです。これは給料月額に在任年数を掛けるのではなく,在職月数を掛けることが原因です。市長の退職金だけ在職月数を掛ける理由を御説明ください。総理大臣の退職金算定基準を御説明ください。

 民間会社でも,適正な役員退職金は,報酬月額に役員在任年数を掛け,功績倍率を掛けたものとされています。過大と判断される退職金は損金算入できないことは,元社長である市長はよく御存じだと思います。林議員の,包括外部監査に関する質問に対して市長は,事務事業の効率性や物品の在庫管理など民間では当たり前にやっていることが行政では実施されていないとも御答弁されています。市長は社長だとの御発言もある市長の御所見をお聞かせください。

 次に,特別支援教育についてお尋ねをいたします。

 文部科学省の通知によりますと,特別支援教育は,障害のある幼児・児童・生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取り組みを支援するという視点に立ち,幼児・児童・生徒一人一人の教育的ニーズを把握し,その持てる力を高め,生活や学習上の困難を改善,または克服するため適切な指導及び必要な支援を行うものとされています。特別支援を必要としている子どもの人数をどのような基準,方法で把握していますか。幼稚園,小学校,中学校,それぞれの人数と全体に対する割合をお示しください。

 今年度の特別支援教育補助員は,幼稚園が50人,小・中学校で225人分が予算化されています。幼稚園の50人は少な過ぎませんか。補助員が足りない場合はどのように対応していますか。

 岡山市の特別支援教育の取り組みに関する課題と今後の方針についてお示しください。個別の教育支援計画,指導計画の作成,就学支援シートの現状について御説明ください。幼稚園の特別支援教育の現状,園内委員会や特別支援教育コーディネーターの活動について御説明ください。

 政令市になって,市教委が人事権を持つと,教育で一番大切な現場主義が徹底すると思いますが,現状はいかがでしょうか。特別支援教育の専門的知識を持っている人の採用はどのようにお考えでしょうか。県の採用試験との違い,岡山市の特色,独自性,岡山市にふさわしい人の採用などについてどのようにお考えでしょうか。

 これで第1回目の質問を終わります。

 ありがとうございました。(拍手)



○宮武博議長  当局の答弁を求めます。

     〔高谷茂男市長登壇〕



◎高谷茂男市長  下市議員の政令指定都市のまちづくりについての御質問にお答えいたします。

 まず,児童虐待は子どもの成長発達に大きな影響を及ぼすことから,未然防止や再発防止に向けた取り組みは大切なことと認識しております。

 このため,本市では政令指定都市移行に伴い,こども総合相談所と地域こども相談センターを新たに設置し,子どもの相談体制を整えて対応しているところでございます。また,あわせて児童福祉関係,保健・医療関係,教育関係及び警察司法関係など,56の関係機関で構成する要保護児童対策地域協議会を立ち上げ,支援が必要な子どもやその家族に対して援助を行っております。

 今後,この協議会の中で,虐待の背景や要因等の調査,研究も行ってまいりたいと考えております。さらに,この調査・研究内容を生かして地域の安全・安心ネットワーク等とも連携し,早期発見,未然防止などに向けて対応を強化してまいりたいと考えております。

 次に,国道や県道を管理する権限を生かして,自転車道の整備や道路の緑化に力を入れてはとのお尋ねでございます。

 政令指定都市への移行に伴い,都市内の幹線道路から日々の暮らしに密着した生活道路まで,市内のほとんどの道路を市が総合的かつ一体的に整備,管理できるようになりました。議員御提案の道路の緑化につきましては,私も本市が目指す「水と緑が魅せる心豊かな庭園都市」の実現に向けての重要な施策の一つと考えております。

 良好な道路景観を形成するため,中環状線の米倉・津島線などの新設道路においては,高木から低木まで多くの植栽を施すとともに,既存道路においても,今年度県道岡山・児島線で現在ある高木に加えて低木を植栽するなど,積極的な道路緑化を進めることにしております。そして,市内全体の緑のボリュームアップに努めてまいりたいと考えております。

 また,自転車は,平たんな地形や晴れの国という岡山市の特性に合い,子どもからお年寄りまで日常の足として利用されており,環境面でも二酸化炭素の低減に有効な交通手段であることから,安全で快適な自転車道などの整備に努めてまいりたいと考えております。

 その他につきましては,各担当からお答えをいたします。



◎繁定昭男総務局長  政令市のまちづくりについての項の中で,集中豪雨なども心配される中,市役所,区役所,地域センターの連携と役割分担について,区ごとの消防,救急との連携,区ごとの指揮命令系統などに解決すべき課題はないかとのお尋ねでございます。

 区と消防との連携につきましては,本庁本部において,区本部の情報収集とあわせて本庁本部消防班とも連携し,市全体の情報収集を図り,本庁本部から区本部へ消防の活動状況を含めた支援情報等を伝達することといたしております。

 また,区長を本部長とした指揮命令系統を確立するために,それぞれの区に災害対応のマニュアルを策定することといたしております。なお,市役所,区役所の役割分担につきましては藤原議員に御答弁したとおりですが,地域センターの役割は主に情報収集に当たることといたしております。

 次に,市長の退職金についての項で,市長の退職金だけ在職月数を掛ける理由をとのお尋ねでございます。

 昭和58年12月に特別職の職員の退職手当に関する条例を新たに制定し,算定方法を一般職の例による等から給料月額と在職月数と支給割合を乗じた額に,支払い方法を在職中通算から任期ごとにと改正をいたしました。

 次に,総理大臣の退職金算定基準の説明をとのお尋ねでございます。

 総理大臣の退職金につきましては,国家公務員退職手当法の適用対象とされていますので,一般職員と同様に在任年数で計算をいたします。

 次に,市長の退職金について市長の所見をとのお尋ねでございます。

 市長などの退職金につきましては,平成20年7月10日に総合政策審議会総務・社会部会に諮問し,御審議の上,8月13日に答申をいただき,答申どおりの内容で今議会に提案をいたしております。今後とも,市民の理解を得られる適切な特別職の退職手当となるように研究してまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎片山伸二市民局長  政令市のまちづくりについて数点御質問いただいております。

 まず,中区役所についての項のうち,中区役所はいつまでメディアコムを使うつもりか,賃料,敷金を含め5年6カ月間で支払う金額は,陸運支局は平成24年4月から移転が決まっている,折衝に動くべきと考えるがいかがかとの3点の御質問に一括してお答えいたします。

 中区役所につきましては,山陽放送株式会社と「RSKメディアコム貸室賃貸借契約書」を締結いたしておりまして,平成26年3月末までの期間を賃借し,その後は毎年度の状況を踏まえながら契約を更新していく契約となっております。また,賃借料,敷金を合わせますと,契約期間に支払う総額は約2億5,000万円となっております。

 次に,新たな区役所の設置場所の選定に当たりましては,交通の利便性や一定規模の面積を要するほか,さまざまな課題を総合的かつ計画的に検討していく必要があり,議員御提案の用地も含めまして,今後研究してまいりたいと考えております。

 いずれにいたしましても,中区役所は4月の開設以来約3カ月が経過したばかり,スタートしたばかりでございますので,中区役所の利用促進に努めてまいりたいと考えております。

 次に,同じく政令市のまちづくりについての項で,市東部──旭川以東の基盤,施設等の整備の項のうち,市東部の住居表示の状況と今後の取り組みについての御質問にお答えいたします。

 旭川以東における住居表示の実施状況につきましては,昭和42年の旭東・三勲地区を皮切りに,西大寺地区,藤原・高島団地地区,平井地区,宇野地区,東岡山レークタウンの計6回にわたり実施しておりまして,面積は13.55平方キロメートル,世帯数2万3,282世帯となっております。住居表示は,建物に番号をつけ,この番号を住所に使う制度であることから,今後の取り組みといたしましても,町並みの形態や地元要望等を的確に把握し,地元合意の形成を図りながら取り組んでまいりたいと考えております。

 続きまして,同じく政令市のまちづくりについての項,区役所設置に伴い,スポーツ施設の所管がえの基準,それから所管がえ後の問題はないか,またスポーツ広場の維持管理費の積算基準についての御質問にお答えいたします。

 全市的な利用がなされている大規模施設等につきましては,本庁が指定管理者の指定等によりまして管理することを原則とし,地域に根差した利用がなされている施設につきましては,市民に身近な区役所が管理に当たることとしております。また,これに伴う問題等は現時点,特に聞いておりません。

 次に,スポーツ広場の維持管理でございますが,施設の大半は地元団体等の協力をいただきながら管理運営をお願いしているケースが多く,維持管理費といたしましては,草刈り等に要した実費を積み上げて積算しております。

 最後に,政令市のまちづくりの項のうち,男女共同参画に関する御質問にお答えいたします。

 さんかく条例第19条第2項の規定によりまして,審議会等委員の任命または委嘱をするときは,男女比率が10分の4未満のものについては男女共同参画専門委員会による審査を受けなければならないこととなっており,政令指定都市移行に伴ったものといたしましては1件について審査されております。この案件につきましては,特別な医療関係者により構成されていることから女性委員が不足するもので,審査に当たった専門委員会では,提案課に対しまして,さんかく条例第19条第2項を適用し,やむを得ない事情ではあるが,今後男女比率の改善を図るため積極的に努力することを条件に認められております。

 また,審議会条例にさんかく条例第19条を尊重することを盛り込むべきとの御提案につきましては,さんかく条例第19条の規定につきましては,市が附属機関として設置するすべての審議会等に適用されるということでございます。したがいまして,今後ともその適切な運用に努めてまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎奥田さち子保健福祉局こども・子育て担当局長  政令市のまちづくりについての項,こども総合相談所についての中で,「子どもが心配」チェックシートの活用について,また県との連携についてのお尋ねでございます。

 虐待を初め,支援が必要な子どもが置かれている状況がより複雑化する中で,子どもや家庭にかかわるさまざまな機関が共通の指標で子どもの育ちや家庭環境等を的確に把握して,適切な支援を組み立てることが重要であると認識しております。

 県が作成したチェックシートも参考にしながら,現場でより効果的で実践的な取り組みができるよう検討してまいりたいと考えております。また,児童虐待に関する諸課題の検討や職員の資質向上のための研修会など,県と連携を図りながら進めてまいりたいと考えております。

 次に,児童クラブの見直しについて,運営委員会方式による児童クラブは民間の事業所と言えるか,労働基準法を初めとする法律に抵触はしないか,事業所としての児童クラブのチェックの必要性はどうかとのお尋ねに一括してお答えいたします。

 本市の児童クラブでは,それぞれの運営委員会が,地域のために地域の子どもを守り育てたいという旺盛なボランティア精神と熱意がある人を選んでいただいており,雇用関係を前提としたものではございません。ただ,現在ある82クラブの中には,一部運営委員会と指導員との間に雇用関係を結んでいるケースがございます。市としましては,有償ボランティアという位置づけを基本に取り組んでいるところであり,労働基準法等に該当する労働者としての雇用関係を前提としていないと考えていることから,事業所としてのチェックの必要性はないものと考えてはおりますが,引き続き指導員の要望等はお聞きしてまいりたいと考えております。

 次に,平成22年度から71人以上の児童クラブには国の補助金が出なくなる,今年度71人以上で分割の必要性のあるクラブについて説明をとのお尋ねでございます。

 昨年度末に71人以上で分割ができていない児童クラブは1クラブでございましたが,今年度新たに児童募集が行われた結果,6クラブに増加しております。大規模児童クラブの分割につきましては,現場のクラブの実態を踏まえ,これまでどおり余裕教室やプレハブ室で対応するとともに,敷地外の幼稚園の余裕教室や民間施設の活用,地域の保育園による児童クラブの実施なども考えながら早急に対応してまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎水野博宣行政改革担当局長  政令市のまちづくりについての項で,区民の声を集約し,区のまちづくりを区で進め,決定できる仕組みをつくるべきだと考えるがとの御質問にお答えいたします。

 本庁と区役所との業務分担は,本庁が全市的な企画・調整事務及び区役所で行う行政サービスの統括及び調整等を行うこととしております。一方,区役所が市民の日常生活に関する事務,現地性の高いまちづくり事務等を行うこととしておりますが,区長には市民窓口サービス,保健,福祉,税,土木,農林等の業務に関する広範な執行権が区役所事務分掌規則で定められており,区長には局長と同等の決裁権が付与されております。また,区長は総務・地域振興課を初めとする相談・広聴機能を活用して区民の声を集約し,区のまちづくり等に関して調整を行い,区の予算編成方針をまとめて,本庁の関係局室課と予算要求に係る協議をすることができます。同時に,本庁から委託令達された予算の執行権限を持っており,これらの機能や職務権限を行使することにより,区のまちづくりを実際に進めていくことができる仕組みとなっております。

 以上でございます。



◎松田隆之環境局長  政令市のまちづくりについての項,蛍祭りの御質問をいただいております。

 御津大野地区の県立自然公園編入への陳情が出され,環境調査が始まっていると聞くが,その状況について説明をとのお尋ねに御答弁申し上げます。

 御津大野地区につきましては,平成20年度に地域の自然景観や歴史・文化的な資源,野生生物の生息状況等の既存データの整理や県立自然公園としての適合性などについて調査を行っております。今後,岡山市環境保全審査会などの動物等の各専門分野の方々の御意見を伺いつつ,当地区における自然保護のあり方や自然公園としての活用の可能性等について考え方を取りまとめ,県立自然公園編入を含めた自然保護のための方策を検討してまいりたいと考えております。

 以上です。



◎白神利行都市整備局長  政令市のまちづくりについての項で3点の御質問をいただいております。

 まず,事前通行規制はだれが判断し,その予算はどこに計上されているのかとのお尋ねでございます。

 事前通行規制につきましては,道路の一定区間において大雨等の異常気象時に実施するものであり,本年度県から移管された国道,県道のうち9路線14区間を定めております。これらの区間の通行どめの実施は,雨量やダムの放流量などの一定の規制基準を超過した場合に,各区役所の維持管理課長が判断して行い,また御津,建部及び瀬戸支所管内におきましては,その支所長が判断して行うものでございます。なお,これらの交通規制に要する費用は,土木費の道路維持費の中に予算化をしてございます。

 次に,中区の一体化のため,また豪雨や地震に備えるために操山に防災トンネルが必要と考えるがとのお尋ねでございます。

 中区の一体化につきましては,現在都市計画道路竹田・升田線や主要地方道岡山・牛窓線のバイパス整備に取り組んでおり,これらの道路が整備されれば中区内の交通の円滑化が図られ,市民の交流促進や災害時の安全確保に大きく寄与するものと考えております。議員御提案の防災トンネルにつきましては,今後の課題としたいと考えております。

 最後に,前沼踏切につきまして,渋滞緩和のため,少しでも踏切の開いている時間を長くするようJRと交渉を持っていただきたいと思うがとのお尋ねでございます。

 前沼一踏切の遮断時間が長いという御指摘につきましてJR西日本に問い合わせたところ,当踏切につきましては,列車の運行安全上,列車が高島駅に停車している間も遮断機がおりている状態となっていると聞いております。当踏切につきましては,利用者の安全確保のため,岡山市では本年度から踏切内に歩道を設置する工事に着手することとしておりますが,議員御指摘の渋滞緩和のための踏切の遮断時間短縮も重要と認識しており,今後ともJR西日本に働きかけてまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎山脇健教育長  まず,政令市のまちづくりについての中で,中区に図書館が必要ではないのか,公民館に図書館機能を持たせるのか,整備計画の再構築を行う原因,理由は合併か区割りかという御質問に一括して御答弁をさせていただきます。

 図書館整備につきましては,中原議員,長井議員の御質問にお答えをさせていただいたとおりでございます。図書館が近隣にない公民館29館に設置をしている図書コーナーは,広く市民の皆様に身近な施設として御利用いただいており,既に図書館機能の一部を担っていると考えております。整備計画につきましては,合併により新たな図書館が利用できるようになるなど,図書の利用環境も変化をしてきております。このような状況の中で,効果的な図書サービスの充実を図るため,都市ビジョンの方向性も踏まえまして,全市的な視点からの見直しが必要であると考えたものでございます。

 次に,特別支援教育についての項の中で,特別な支援が必要な子どもの把握のための基準,方法と,幼稚園,小学校,中学校それぞれの人数と全体に対する割合はどのようになっているのか,特別支援教育補助員の配置が幼稚園50人では少な過ぎるのではないか,足りない場合はどう対応するのかとのお尋ねでございます。これも一括してお答えをさせていただきます。

 幼稚園や小学校,中学校に在籍をする特別な支援を必要としている子どもの人数は,医師による診断が出ている子どもの数を学校・園から報告を求めて把握しているわけでございます。平成21年度の在籍数とその全体に対する割合は,幼稚園は202人で3.9%,小学校は2,049人で5.1%,中学校は560人で3.0%となっております。幼稚園での特別支援教育の充実のためには教員の指導力向上が第一と考えておりますけれど,子どもの実態や園の要望内容,そして規模などを勘案した上で,補助員を効率的に配置させていただいております。それでも十分ではない場合がございます。その場合には,地域の方や学生のボランティアなどもお願いをしながら,園全体で組織的な対応ができるように努めているわけでございます。

 次に,岡山市の特別支援教育の現状につきまして,この特別支援教育の取り組みに関する課題と今後の方針について,個別の教育支援計画,指導計画の作成,就学支援シートの現状はどうなのか,それから幼稚園の特別支援教育の現状,園内委員会や特別支援教育コーディネーターの活動内容についての御質問に一括してお答えさせていただきます。

 岡山市の特別支援教育の課題というのは,年々増加をしてきており,特別な支援が必要な子どもたちへ適切な指導,支援を行うことと考えております。その上で,各学校・園の支援体制の整備や通常学級,特別支援学級での授業づくりの充実というものを目指しているわけでございます。

 各学校・園では,個別の指導計画や個別の教育支援計画の作成率が年々上昇傾向にあり,一人一人に応じた指導や関係機関との連携を深めた指導の充実に向けて取り組んでいると考えております。

 なお,就学支援シートにつきましては,鬼木議員の御質問にお答えをしたとおりでございます。幼稚園では,今年度から園内委員会や特別支援教育コーディネーターを設置しております。園内委員会では,コーディネーターが中心となり,特別な支援が必要な子どもの実態を把握し,指導,支援のあり方についての検討を行い,園内支援体制の充実を図るということをしております。

 終わりに,市教委が人事権を持つと現場主義が徹底すると思うが現状はどうなのか,特別支援教育の専門知識を持っている人の採用についてどのように考えているのかとのお尋ねでございます。一括してお答えをさせていただきます。

 岡山市教育委員会といたしましては,これまでも学校現場の実態というものを踏まえた人事を行ってまいりましたけれど,政令指定都市となりまして,現場のニーズに沿った取り組みというものができていくものと考えております。また,県と同等の立場で教員採用試験を実施できるようになったことを生かしまして,特別支援教育など教員として必要な専門性や人間性等を総合的に見ながら,情熱と力量豊かな魅力ある人材を採用していきたいと思っておるところでございます。

 以上でございます。



◎高次秀明企画局新市建設計画推進担当局長  政令市のまちづくりについての項で,環境,交通について,来年3月に御津,灘崎の特例区事業は終了するが,御津のコミュニティバス事業の継続について議論する場,担当課はどこになるかというお尋ねでございます。

 御津合併特例区が運行しておりますコミュニティバスは,特色ある住民サービスとして存続をさせるとの合併協定を踏まえまして,平成22年3月21日の特例区の解散の後において,コミュニティバスは街路交通課,スクールバスは就学課を担当課として事業継続することとしております。これらの事業につきましては,今後特例区協議会の御意見も伺いながら,また地域の実情やニーズ等を十分に把握し,より一層効果的かつ効率的な運行方策について検討を進めてまいりたいと思っておりますので,よろしくお願いいたします。

     〔24番下市香乃美議員登壇,拍手〕



◆24番(下市香乃美議員)  では,御答弁をいただきましたので再質問をさせていただきますが,その前に,中区の高校の名前を言ったんですけれども,東商業高校と山陽女子が入ってませんでしたので,追加させていただきます。

 それでは,順番でいきたいと思うんですが,まず中区役所の問題です。

 メディアコムをいつまで中区役所として使うのかという質問に対しては,平成26年3月31日まで,また自動更新もあるという答弁だったですから,終わりは区切られてない,そういうことですよね。

 それで,契約書の第2条,使用目的が,乙は貸し室を区役所として使用するものとし,その他の目的に使用してはならないとか,第14条に禁止事項があります。甲の承諾なく建物並びに共用部分の内外及び貸し室の窓ガラス等に宣伝・広告ビラ等の掲示,添付または文字等の記入をすることとかができないというふうになっているんです。こういう制約があるということで,問題はないんでしょうか。例えば,先ほどお尋ねしましたけれども,区の防災対策本部を設置しますよね。また,選挙事務も期日前投票もします。そういうことをこれからしなくちゃいけないんですけれども,支障を来すというおそれはないんでしょうか,お答えください。

 また,2階,3階には普通の窓がなくて明かりとりのこんな長細い窓しかないんです。そういう環境というのは,職員の健康管理上に問題はないでしょうか。

 それと,市民の皆さんが一番気にされていることは,この5年6カ月間で2億5,000万円かかる,この金額なんです。だから,これをまたふやせば,また5年足せば2億5,000万円かかる,そういうことになるわけでしょう,約ですよ。そういうことになるわけだから,早急に決めていく必要があるのではないかと。今後研究する,スタートしたばかりだからという答弁でしたけれども,あっという間に5年間なんてたちますよ。どういうふうにしていくのか,もう少し御答弁をいただけたらと思います。

 それと,図書館についてです。

 私は市長の御見解をお聞かせくださいというふうに質問したんですけれども,教育長からでした。教育長,厳しい答弁で大変だというふうに思うんですけれども,この図書館の問題です。私,いろいろ考えてみたんです。そうすると,これ平成6年11月に図書館整備基本計画をつくった。そして,平成9年6月に図書館整備実施計画をつくった。そして,平成14年5月には,その実施計画の見直しということで見直し計画をつくった。その中で決まっていたのが,東部の図書館を最初につくる,ただし建設年度は明記していなかったという状況だったんです。市長がこの間ずっとかわっているわけです。で,高谷市長になった,平成17年から。以降は,整備計画の見直しも何にもなくてそのままだったんです。

 だから,東部図書館はいつなんだいつなんだというふうに思ってたんですけれども,ここに来て必要だったら見直さなくちゃいけないという教育長の答弁に私は,変わってる,非常に後退をしたというふうに思っています。これは教育長の責任じゃなくて,市長の政策でしょう。図書館政策,まちづくりの中に図書館というのも入るわけですから,私は市長の政策だというふうに今考えています。だから,市長の見解を聞きたいというふうに思ったんです。箱物はつくらないというのが市長の方針ということなのかなあと思いますが,いかがですか。

 また,財政状況を問題とするなら,図書館整備は新市建設計画に載っていますから,平成27年度までだったら合併特例債は使えるんじゃないですか,どうですか。行政は計画に基づいて事業を実施する,そういうふうなやり方なのではないですか。お答えください。

 それと,住居表示ですが,今までしていたことの説明がありました。現在進行中の幡多,高島の部分はどういうふうになっているのか御説明ください。

 次に,スポーツ施設の問題です。維持管理費は,特別な基準はないという話でした。私これ,スポーツ広場と公園の愛護委員会を比べたんです。維持管理って同じようなことだと思います。草刈りをしたり,きれいにしたり,トイレの掃除をしたり。それに対して,愛護委員会のほうは決まってるんです。広さに伴って管理人の人数が決まり,1団体1万2,000円とか,管理人1人につき2万7,600円とかという基準を設けてやっているんです。ところが,このスポーツ施設については決まりがないんです。今御答弁があったように,これまでの経過とかいろいろあるのでしょう。でも,やっぱり地元に直営の施設を管理してもらってるわけです,岡山市が。その管理をしてもらってるのに基準がないというのはいけないんじゃないかと。これまでの経過があったとしても,地元とよくお話をして早急に基準を決めるべきだというふうに思いますが,いかがでしょうか。

 市長からは,児童相談所に関する答弁をいただきました。これについては,ぜひやっていただきたいというふうに思います。

 児童クラブについてです。

 今私は民間の事業所と言えますかというふうに質問をしたんですけれども,雇用関係を前提としていないので違うというような答弁だったのかなあと思いますが,1週間に所定労働時間20時間以上,また6カ月以上引き続いて雇用される見込みがありますか,この児童クラブは。そこに労働者を1人以上雇用していたら,これは雇用保険適用事業所になりますよね。法的にそういうことになっていませんか。そのことについてお答えください。

 それと,ここに持ってきたんですけれども,岡山市は当然補助金を出しているわけですから,児童クラブ事業計画書・収支決算書というのを児童クラブからいただいてチェックをしてますよね。先ほど局長から答弁がありましたけれども,そういう社会保険料を払っているクラブがあったりなかったりしている。こういう状況はそのままでいいんですか,岡山市の児童クラブとして。ちょっとそのことについてお聞かせください。

 それと,71人以上の児童クラブです。

 国は環境を整えるために,71人以上いたら補助金は出さないということを決めたんです。それが来年の平成22年4月1日,このときに71人以上いたら適格じゃないからということで補助金をくれない。これ大変なことでしょう,岡山市として。去年は1クラブだったのが6クラブになった。需要があるから,ニーズがあるからなんです。また来年の4月1日になったらふえるかもしれません。岡山市はどうするんですか。まず,その6つのクラブ,今年度中にできるのか,間に合わなかったらどうするのか,国に意見を言っていくのかどうか,お聞かせください。

 それと,前沼踏切のことです。

 JR西日本に働きかけるという御答弁をいただきました。ぜひ強力に働きかけていただきたいと思います。待っていて,2分30秒,電車も全然通らないのにじっと待っとかなくちゃいけないわけです。市民の皆さんはずっとそれを感じている。それで渋滞が長くなる。

 私,ホームページとかで調べましたところ,東京のほうの私鉄とかだったら……,あっ,これ理由は,電車は駅にとまる,そこから発進してくるので2分30秒かかるんです。貨物だとしゅっと来るので1分ほどで来てしまうんです。貨物と普通の電車とを区別しないとだめなんですけれども,もう民間の私鉄なんかでは,当然そういう機能は持っていてやってるんです。JR西日本ができないのかどうかということもありますから,ぜひ強く働きかけをしていただきたいと思いますが,いかがですか。

 御津大野の蛍祭りです。

 私は,この環境を本当に大事にしないといけないというふうに,蛍を見て改めて思いました。この上に,例の虎倉の産廃処分場の予定地があるわけです。この蛍が生息する土地,そして人々が住んでいないと蛍って守れないんです。そういう地域をぜひ守っていただきたいと思うんですけれども,そのことについて局長の御答弁をお願いします。

 それから,市長の退職金についてです。

 私,今回,特に問題にしてることをはっきりさせようと思っておりますが,これはある民間の保険会社のパンフレットです。ここに,適正な役員退職金の額を御存じですか,過大と判断される退職金は損金算入できませんと,民間ではこうなんです。それで,報酬月額掛ける役員在任年数掛ける功績倍率,こういうものを掛けて退職金適正額というのは出しますよと,これ以上の分だったら会社のお金ということにならないよと,損金算入できないっていうのはそういうことなんです。私は,市長はよく御存じだと思うので,その民間と違うということについて御所見をいただきたいというふうに思ったわけです。

 今回の退職金の算定は,116万円掛ける在職月数,ここが48を掛けるわけです。年数だったら4年ですよ。ここの数字が違うんじゃないんですかと。で,掛ける100分の55,ここは100分の65を55に減らしたんです。それで合計が3,062万4,000円,こういうふうになるんですけれども,私は,総理大臣でさえ国家公務員の一般職と一緒で在任年数で計算をしている,ここの在職月数ということに問題があるのではないかということで質問しております。そのことについて,これで市民の理解が得られているというふうには思えないんですけれども,その辺について御見解を下さい。

 特別支援教育について少しお聞きします。

 今御答弁があったように,診断のある子ということですけれども,大分たくさんの子がいます。で,2002年2月から3月にかけて全国の実態調査が行われています。今教育長が答弁されたのは特別支援学級にいる子も入ってですけれども,この全国の実態調査は普通学級の子だけです。これで,何らかの支援の必要な子は6.3%というふうな実態調査があるんです。

 それで,岡山市としても実態調査の必要があるんじゃないかと思うんですけれども,これどうでしょうか。また,今お答えになった割合の男女比はどうなんでしょうか。

 それと,特別支援教育で一番気になっているところは幼稚園です。大規模幼稚園がありますよね。例えば,今幼稚園は229人,芳泉幼稚園は187人の子どもたちがいます。現状の教員数と支援員の数を教えてください。

 で,特別支援教育と生活指導が混同されていないか心配しているんです。特別支援教育を受けている子と,その受けている子に対して,周りの子に与える影響,子どもの発達段階に注意をしている,そういうところが必要なんじゃないかと思うんですが,どうでしょうか。

 それと,教育補助員が足りない場合です。今教育長からは地域や学生ボランティアにというお話がありましたけれども,現実的には,その特別な支援を受けている子どもの保護者に話が来ているというふうに聞いています。基本的に教育補助員で対応できないかどうかお尋ねをいたします。

 これで2回目の質問を終わります。

 ありがとうございました。(拍手)



○宮武博議長  当局の答弁を求めます。



◎村手聡副市長  図書館の分館の建設についての御質問をいただきました。

 まちづくりの中に図書館は入るので,市長部局からの答弁をというような御質問でございました。

 まちづくりの中に図書館は入るということはもっともでございますが,図書館については教育施設ということでございまして,教育委員会としっかり協議をして,市の考えというものをまとめさせていただいて,教育長から御答弁を申し上げているところでございますので,市長部局,教育委員会,考え方は違わないというように思ってございます。

 以上でございます。



◎繁定昭男総務局長  市長の退職金について,民間と異なることに問題があるのではないか,これで市民の理解が得られるのかといった御質問でございます。

 特別職の退職金につきましては,当然現在の社会情勢を踏まえたものでなければならない,また他の地方公共団体との均衡,そういったものを考慮する必要があるというふうに考えており,そういった観点から答申もなされたものと考えております。

 今後とも,より一層市民の理解が得られるような,適切になるようなことについて研究してまいりたいというふうに考えております。

 以上でございます。



◎片山伸二市民局長  中区役所に関する御質問をいただいております。

 まず,メディアコムの使用について,賃貸借契約書第14条の関係で御質問をいただいております。

 第14条につきましては,その前段として甲の承諾なくというふうな文言が入っております。したがいまして,貸し主でございます山陽放送と協議しながら,必要な際には使用できるように努めてまいりたいというふうに考えております。

 また,同じくメディアコム2階,3階の窓,これが細長い小窓しかないという状況でございます。確かに議員御指摘のような状況でございますが,区役所整備時に窓の開閉が可能となるような改修はしているところでございます。いずれにいたしましても,閉鎖的な環境というような事実がございますが,今後とも職員の健康管理には十分配意してまいりたいというふうに考えております。

 同じくメディアコムのことにつきまして,じゃあ終わりがないのかという御質問をいただいておりますが,開設に当たりましては,施設整備等,初期投資もいたしておりますので,契約に定める5年6カ月間につきましては,これを継続使用しながら,その間に適地の検討を初め,必要な準備を進めたいというふうに考えております。

 ただ,議員御指摘のとおりにすぐにそういった次の場所へ移転できるということではございませんので,今からそういったような各種の状況等も勘案しながら総合的に検討を始めてまいりたいというふうに考えております。

 次に,住居表示についての御質問をいただきました。

 現在進行中の幡多・高島地区についてどうなっているのかというお尋ねでございますが,地元町内会への説明会は開催しておりますが,現時点では中断している状況でございます。地元町内会の中での合意がまだなかなかできていないということから,現在中断しているという状況になっております。

 次に,スポーツ施設の管理について,基準がないという御質問でございます。

 議員御指摘のとおり,明確な基準はございません。と申しますのも,既に議員御承知のとおり,それぞれのスポーツ施設につきましては,地元の方々との協議の中で,そういった形で管理をお願いするということで,それぞれの場所ごとに管理をお願いしてきたという経緯がございまして,一括とした基準が現在ないというのが実情でございます。

 今後,そういった御協力をいただいている地元の方々と協議いたしまして,どういう形でできるのか,十分検討してまいりたいというふうに考えております。

 以上でございます。



◎奥田さち子保健福祉局こども・子育て担当局長  児童クラブについて再質問いただきました。

 民間事業所と言えるのではないかということで,20時間以上,6カ月以上雇用されているけれども法的に雇用することにならないのか,また補助金を出して収支決算等を見ているが,市はそういうことをすると思うが,社会保険料を払っているクラブがあったりなかったり,それでいいのかという御質問でございます。

 先ほども御答弁申し上げましたけれども,運営委員会方式につきましては,基本的には有償ボランティアというふうに位置づけておりますので,今後も見直し等もしたいとは思っておりますけれども,現在まで指導員の業務内容等を考慮して,運営委員会においては謝礼として一部を報償金という形で支払っております。そういう意味では有償ボランティアというふうに呼んでおりますけれども,そういうことで労働基準法等に該当するいわゆる労働者としての雇用関係を前提としていないというふうに思っております。

 また,平成22年4月に71人以上いると補助金を国のほうからもらえないが岡山市はどうするのか,また6つのクラブをどうするのかという御質問でございますが,これにつきましては,大規模クラブの分割については今6つのクラブがございますけれども,可能な限り今年度も計画的に分割してまいりたいと考えておりますけれども,御指摘のとおり今回のように急にふえることも考えられますので,71人以上となってから,例えばですけれども1年程度の経過措置等をさまざまな機会をとらえて国へも要望してまいりたいと考えております。

 いろいろ課題の多い児童クラブなんですけれども,今年度さまざまな観点から見直しをしてまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎松田隆之環境局長  蛍の地域は守っていかなければならないが所見をとの再質問をいただいております。

 市といたしましては,身近な生き物の里としての認定により,既生生物の生息地保護や環境学習の活発化など,地域での自然保護への取り組みを支援してまいりたいというふうに考えてございます。

 以上です。



◎白神利行都市整備局長  東京の私鉄の例を挙げて,JRに強力に働きかけをという再度のお尋ねでございます。

 先ほども御答弁申し上げましたが,道路の渋滞緩和のためには踏切の遮断時間の短縮は重要でありますので,JR西日本のほうへ働きかけてまいりたいというふうに考えております。

 以上でございます。



◎山脇健教育長  特別支援教育につきまして数点のお尋ねをいただきました。

 先ほど申し上げた比率というものは,診断書が出ている場合でございます。実際には,診断書が出ていない場合も支援が必要であるというケースが見られるわけでございまして,先ほど議員も申し上げられました全国的に6.3%というような数字が出ているんではないかということなんですが,私自身も感覚的にはその程度あるのかなあという気もしております。

 しかし,しっかりした実態調査はできておりません。先ほど言いましたように,診断書の出ている場合だけの数字でございますので,そのあたりは検討させていただければというふうに思っております。

 それから,支援が必要な子どもさんの男女比ということでしたが,これは今現在まだ出しておりませんので,また精査させていただければと思っております。

 それから,今幼稚園,芳泉幼稚園の件でございますけれど,今幼稚園は職員の方が10人で補助員の方が今2人入っております。それから芳泉幼稚園は職員が8人で補助員の方が1人入っている状況でございます。

 それから,特別支援教育で周りの子どもさんへの影響ということでしたが,やはりこれは特別支援教育そのものの趣旨からしましても,そのお子さんに対して支援をしていくと同時に,周りのお子さんに対してしっかりとした教育をしていかないといけないというのは当然でございますので,そのためにも補助員の方とともに教員がしっかり教育,支援をしていくことが大切であろうというふうに思っているところでございます。

 そしてまた,足りない場合でございますけれど,保護者に来ていただいているというような特殊なケース,まれなケースが確かにございます。しかしながら,補助員の枠の中でしっかり検討もさせていただきたいと思いますし,補助の実態というんですか,どういう実態があって,そこにどういう人をつけないといけないのかということを当然精査しながら,そこに補助をつけていくという形になりますので,基本的には学校の教員もしくは補助員の方で対応していくというのが基本でございます。

 以上でございます。



◎高次秀明企画局新市建設計画推進担当局長  中区の図書館建設について,副市長答弁以外で,新市建設計画にあるならば平成27年まで合併特例債が使えるんではないかという御質問でございます。

 新市建設計画に掲載された事業につきましては,基本的に合併特例債の対象となるものと認識しております。

 なお,個別の事業の実施に当たりましては,その事業の目的,諸条件等を勘案しながら,最も効果的また効率的な手法を検討しつつ現在実施しているところでございます。

 以上でございます。

     〔24番下市香乃美議員登壇,拍手〕



◆24番(下市香乃美議員)  まず,児童クラブの件なんですけれども,局長もよく御存じで,児童クラブはいろいろ今まですごくこの運営委員会方式で頑張ってきて,82クラブできて,いろんな問題点が出てきているということ,よくよく御存じだというふうに思います。

 今は82クラブ4,300人の子どもたちというふうになってるんですが,運営経費を見ますと2,000万円を超えるようなクラブも出てきているのが事実なんです。岡山市は今,障害児のための児童クラブ,旭川荘とは委託契約をしっかり結んで,そういう形でもやってるわけです。私は,運営委員会でもいいんですよ,ただ今のような補助金っていうのは,市民がやってる事業に対して岡山市も補助金を出しましょうと,こういうのが基本的な補助金の出し方,スタイルだと思うんです。それが,この児童クラブは補助金なんですよ。委託契約という契約をしっかり結んでいない。ことしこれから見直していこうという中では,しっかりとした委託契約を結んでいく,そういう形を考えていただけないかというふうに思います。このことについては,ちょっと御所見をお願いします。

 それと,特別支援教育です。特別な支援を必要とする子の数が本当にどんどんふえているということを,私はまずここで皆さんにも認識をしていただきたいなというふうに思って,これを質問にしました。

 教育補助員についても,岡山市も頑張ってつけているんですけれども,なかなか特別な支援を必要とする子の数に補助員が間に合っていないという状況があるというふうに思うんです。それで一つ提案なんですけれども,第三者が気になる子どもの様子を観察して,収集した情報を整理して提供する,観察した子どもの様子に基づいて専門家が保育上のアドバイスを行う循環相談のシステム,これを充実する必要があるんではないかと。今お話がありました今幼稚園だったら,229人の子どもたちに先生10人と支援員が2人の12人です。芳泉では,187人の子どもに対して先生8人と補助員1人の9人で見なくちゃいけない。これ本当に大変だと思います。チームで協力してということだというふうに思うんですけれども,少ない先生の数では,本当に回らない部分がある。それをこういう第三者の目を通してということはこれからの課題に,今も保健福祉関係では訪問相談をやってるかもしれないんですけど,教育のほうでもぜひ取り組んだらどうかということで,御提案をいたします。

 岡山市は,4月1日から政令市,全国ブランドの大都市になったということになります。市長を初め市の職員は直接国の役人,官僚と対話をして物事を解決していかなければならないわけです。私たち岡山市民の声が直接国に届くというメリットもあるわけです。ぜひ頑張っていただきたいと思います。議場の皆さんも頑張っていきましょう。

 ありがとうございました。(拍手)



○宮武博議長  当局の答弁を求めます。



◎奥田さち子保健福祉局こども・子育て担当局長  児童クラブにつきまして再々質問いただきました。今補助金になっているけれども,委託のほうの考え方はどうかというお尋ねでございます。

 今後,見直しの中で,まあ岡山の歴史ということもございますが,さまざまな観点で見直していきたいというふうに思っております。

 以上でございます。



◎山脇健教育長  御提案の件でございますが,今でも専門家といいますか大学の先生,御専門の特別支援教育に対する本当に見識を持たれている方がいらっしゃるわけです。ただ,この方も本当に忙しくて,いろんな学校に訪問をしてくださって,実際に見てくださって,そしてアドバイスをしてくださっているという状況でございます。そういう状況もあるわけなんですが,やはり実際の子どもさんの実態というか様子というものをそういう御専門の方も含めて見させていただいて,そしてまたどういう支援が必要なのかということも考えていく必要があろうというふうに思っております。検討させてください。

 ありがとうございました。



○宮武博議長  それでは,次は順序に従いまして田原議員。

     〔23番田原清正議員登壇,拍手〕



◆23番(田原清正議員)  29番目の質問,最終であります。通告に従いまして,順次質問いたします。

 まず,附属機関のあり方についてであります。

 岡山市が,条例を制定せず,要綱に基づき自治組織に関する検討委員会を設置し,委員に報酬を支払ったのは違法であるとして,私が高谷市長等を相手取り約29万円の返還請求を求めた訴訟について,岡山市は高裁判決を受け入れ上告を断念するということを市民文教委員会で報告なさいました。

 質問であります。

 1番,判決は確定しております。岡山市は高谷市長に返還請求されましたか。その後の手続について御報告願いたいと思います。

 2番,本判決に対する高谷市長御自身の感想をお願いいたします。

 3番,本判決により,従来岡山市が採用してきた審議会等の設置基準が変化すべきであると考えますが,当局の方針をお示し願いたいと思います。

 4番,本検討委員会以外にも違法の可能性があるとして,26種類の要綱により設置された機関について御指摘をいたしました。ここでは,そのうち旧NHK岡山放送会館跡地暫定活用事業審査委員会について質問いたしておきます。

 過去の答弁では,この審査委員会は附属機関に該当しないとされております。本訴訟を通じて私が再度検討いたしましたところ,やはり附属機関に該当すると考えております。その意味では,違法性が高いと思われます。御見解をお述べ願いたいと思います。

 次,総合政策審議会について。

 本訴訟を通じて,地方自治法に規定をされた附属機関のあり方が論じられたものと考えております。

 自治法制定の経過と趣旨を考えますと,原則として附属機関を条例で定めるとする規定は,当局が恣意的に審議会等を設立することを防止することに主眼があると考えられます。この趣旨からいたしますと,現行の総合政策審議会の存在に疑問が生じてまいります。

 岡山市総合政策審議会は,平成12年4月,従来の各種審議会,協議会を見直し,これらを統合した形での常設の政策審議を行う機関として設置をされました。これに伴い,岡山市附属機関設置条例(昭和31年市条例第38号)等の条例が廃止をされました。

 総合政策審議会の守備範囲は極めて広く,当局にとっては都合のいい仕組みとなっております。しかし,広範囲な守備領域を持つ常設の附属機関の設置というのは,自治法の精神から見ると違法性あるいは脱法性があるのではないかと危惧をいたしております。2年ほど前に,この点について他都市の状況について私なりに調査をいたしましたが,類例──同じような例は見当たりませんでした。その意味で,総政審の存在は異例であると認識をいたしております。

 質問の1番,本市総合政策審議会と同様のシステム,すなわち広範囲な守備領域を持つ常設の附属機関を持つ都市があるのか,あるとすれば都市名,その機関名等を教えていただきたいと思います。

 2番,総合政策審議会設置以降,私の訴訟が提起される間,条例に基づき新設された附属機関はあるのか例示を願いたいと思います。

 3番,統合された常設の審議会は地方自治法の精神と合致したものなのか,すなわち違法性,脱法性はないのか,その法的根拠を示した上で御説明願いたいと思います。

 次に,特色ある区事業の進め方についてであります。

 さきの2月議会において,高谷市長御提案の区民会議(仮称)に関する議案が否決をされたことは記憶に新しいと思います。高谷市長は構想を練り直して本議会に新提案をなされるものと期待していたところでありますが,議案は提出をされておりません。

 質問の1番,区民会議(仮称)が否決をされた原因は何と考えておられますか。御説明願いたいと思います。

 2番,その名称,組織はともかく,特色ある区事業を進めるために何らかの意見集約ルールが必要であると考えますが,御見解をお願いしたいと思います。

 次に,おかやま国際音楽祭についてであります。

 高谷市長になられてから模様がえをされましたおかやま国際音楽祭に関連をして,各地の音楽祭を研究させていただきました。特に,ラ・フォル・ジュルネ──これフランス語なんですけども──は継続的に注視をしているところであります。東京版は,本家すなわちフランス・ナント市をはるかに凌駕した一大イベントとして既に定着をしているというよりも,毎年進化をしていると聞いております。

 注目すべきは,日本国内において,東京以外のこのラ・フォル・ジュルネ企画として昨年から金沢で開催をされていることであります。5月の連休を利用いたしまして,東京,金沢の会場に足を運び,その熱気を体験してまいりましたので,ここで御報告させていただきたいと思います。

 まず,金沢について。昨年から始まったこのラ・フォル・ジュルネ金沢公演であります。昨年はベートーベンを,ことしはモーツァルトをテーマに開催をされております。私が参加いたしましたのは5月3日の公演であります。企画構成は東京と同様,主会場を中心に切れ間なく演奏を提供するスタイルを採用しております。東京の主会場である東京国際フォーラムのような巨大な施設があるわけではありませんが,JR金沢駅前の石川県立音楽堂をメーン会場としてコンパクトに組み立てられております。会場内は,コンサート会場というよりはお祭り気分にあふれておりました。

 次に,東京会場はJR有楽町駅前の東京国際フォーラムであります。すばらしいコンベンション施設であります。ビル全体が一つの都市空間として広がっているわけであります。ここで繰り広げられるラ・フォル・ジュルネ2009は,昨年以上に広がってにぎわっておりました。ゴールデンウイークということもありまして家族連れが目立ち,さながらクラシック音楽のテーマパークといった風情であります。ことしはバッハがテーマであります。前売りチケットはほぼ完売状態でびっくりいたしました。

 次に,さきの市民文教委員会にこのおかやま国際音楽祭2009企画書が提案をされました。2007年,2008年と総合企画を担当されたP&D社,まあ市長のお友達らしいんですけども,この提案は不適格として却下されるという異例の事態の末であります。わずかその後1カ月間で作成された2009年企画のテーマとして,「創造と発信」「国際交流」「新しいアーティストの発掘・育成」を掲げ,その性格をオールジャンルの音楽祭と位置づけをされております。

 私がこの市長の提案されているおかやま国際音楽祭を非常に批判いたしますのは,そのコンセプトが不明確である点であります。さきに述べましたように,この企画書ではオールジャンルの音楽祭がコンセプトであると説明をされております。私は,オールジャンルの音楽祭はコンセプトになり得ないと考えております。

 オールジャンルの音楽祭と言えば聞こえはいいわけでありますけれども,結局ジャンルを限定しない無節操な音楽祭ということになってしまいます。百歩譲ってそのような無節操な音楽祭を認めたとして,それでは一体だれを対象にいかなる告知を行うのか。ブーニンという著名なピアニストを今回招いてらっしゃいますけども,このブーニンのピアノリサイタルの聴衆と,まあ伍代夏子も来られるそうですが,伍代夏子の観客は明らかにターゲットが異なるわけであります。そこに相乗効果を期待することはできません。

 日程の組み立て方にも戦略性がありません。例えば,このブーニンのピアノリサイタルは10月11日日曜日の18時30分からシンフォニーホールで開催をされます。同日の17時30分には岡山ジャズフェスティバルが市民会館で行われます。この日には,ほかにマーチングやストリートライブやオペラ等もあるわけでありますが,それぞれがばらばらに運営され,観客の相互動員など全く考慮されておりません。単なる企画の寄せ集めと批判せざるを得ないわけであります。

 先ほどのラ・フォル・ジュルネっていうのは,それは極めてうまいぐあいに組み立てられております。

 質問の1番,音楽祭模様がえに際し,高谷市長はフランス・ナントの音楽祭を目指すと説明をされました。その後の答弁でナント音楽祭そのものを目指すものではないとされましたが,それでは一体いかなる音楽祭を目指すのか,市長の口から御説明いただければと思います。

 2番,私は2年連続でこの会場に足を運び,大きな感動と驚きを覚えたことは,先ほど御説明したとおりであります。参考にすべき点が多いことも本会議で,去年もことしも報告いたしております。高谷市長及び担当職員は現地視察を行われたのでしょうか。仮に行っていないとするならば,なぜなんでしょうか。その理由を教えてください。

 3番,オールジャンルの音楽祭という考え方に関する見解は述べたとおりであります。この際,これは改める必要があるのではありませんか。来年も採用されますか。お考えをお示しください。

 4番,日程的矛盾点についても御指摘申し上げました。この点も改善をしていただきたいと思います。お考えをお示し願いたいと思います。

 次に,政令指定都市岡山市にふさわしい市長について。

 くしくも私は最後の質問者でありますが,高谷市長のほぼ4年の任期の最後のこの議会で,私とこうやってお話しできるのも何かの御縁だろうとうれしく思っております。(笑声)萩原誠司前市長が国会議員に転身するというまことに身勝手な理由で,まさにこれ問題があるわけでありますが,突然市長職を投げ出し,その結果として高谷市長が誕生してほぼ4年,間もなく市長選挙が行われるところであります。今回は政令市岡山市の市長を選ぶ実質的に最初の選挙となると考えております。政令指定都市岡山市にふさわしい市長とは何かを皆さんと御一緒に考えたいと思います。

 まず,表現,まあ答弁能力であります。

 私が高谷市長の表現能力を知ることができるのは,本会議場を通じてのみであります。約4年間の高谷市長の議会答弁を表現面及び内容面で検討させていただきますと,大変申しわけないんですけども,極めて低い評価をせざるを得ないと思います。

 私を初め多くの議員から,先ほどの下市議員もそうなんですけども,市長の口から答弁をお願いしたことがたびたびあります。高谷市長はそれに答えようとなさらず,時には感情をむき出しにして激高される場面もありました。その際の発言内容を議事録で確認いたしますと,これは言葉として申しわけないんですけども,論理的整合性に欠け,品位の低いものとなっていることは大変残念であります。議会質問に対しては通常は,今議会もそうなんですけども,1点のみについて答弁をし,あとは各局長に任せ,再質問については市長として率先して答弁することがなく,市長みずから丁寧に説明するという姿勢が見られなかったことも大変残念であります。いろいろスタイルがあっても構わないわけでありますが,仮に市長に再選なされた場合,この姿勢を改めるお考えはありませんか。

 次,政党との関係。

 次回選挙における政党との関係をいかに考えておられるのか,すなわち政党推薦をお考えになっていらっしゃいますか。お尋ねをしておきたいと思います。

 次,現場との距離感であります。

 職員採用3年間凍結や職員の働きぶりに対する発言に見られるように,高谷市長の感覚は市民に近いものがあり,その意味では私ども議員と同じ視点で発想されてることもたびたびあったと記憶いたしております。

 しかし,市長は岡山市執行部のトップなんです。この感覚のギャップが,現場あるいは職員との距離感を微妙なものとしているんではないかと考えております。職員の市長に対する信頼感が必ずしも盤石なものではないと私には思われます。この点が杞憂であればいいわけでありますが,市長の思いをお聞かせ願いたいと思います。

 次に,市民との対話姿勢。

 市民との直接対話の機会が少ないのも大変気がかりであります。ごみ処理袋有料化問題のとき,岡山市主催の説明会に一度も出席しなかったという事実は,高谷市長の市民対話姿勢欠如の象徴と言わざるを得ません。市長と語る会を開催したと言われるかもしれませんが,ごみ処理袋有料化説明会と根本的に性格が違うわけでありますから,ここに出なかった理由にはならないと考えます。

 質問の1番,ごみ処理袋有料化説明会に一度も出席しなかった理由を御説明願いたいと思います。

 2番,市民との直接対話姿勢は十分であったとお考えでしょうか。

 それから,市長選挙に関しまして,皆さんのお手元に市の選管からこういった選挙日程の御説明というか発表の文書が着いたと思います。ちょっとこれについて,選挙に関連してお尋ねをしたいと思います。

 議長にもお許し願いたいと思うところでありますけれども,昨日高橋選管事務局長が倒れられてしまったわけでありますが,まあ大事に至ってないと聞いて安心はいたしておりますけども,昨日の御答弁ではまだその辺,日程については十分に決まっておりませんと,決まり次第御報告しますというのがついきのうの午後5時ぐらいの話だったと思います,この場で。きょう,けさ控室に参りますと,私を含めて恐らく皆さんのところにこういった御案内が選管から来たんだろうと思います。それによりますと,きょう選管を開かれて,この選挙日程9月13日をお決めになったというふうになっております。そうなりますと,きのうまでの論議は一体何だったのかと大変疑問に思いますので,きのうたしか決まり次第御報告しますって言われたと思うんですけど,まだ報告を正確に聞いてないと思います,正式には。ですから,この場で御報告いただいた上で,ここに至った経過について御説明をお願いしたいと思います。

 次に,岡山型福祉実現と安全・安心ネットワークのかかわりについてであります。

 市長の所信表明は,岡山型福祉実現に向けての中で,安全・安心ネットワークに触れ,防犯,防災,環境美化に加え,地域福祉,健康づくりなどの分野にさらに活動が広がるよう推進するとあります。

 質問の1番,岡山型福祉とは一体何なんですか,御説明願いたいと思います。

 2番,安全・安心ネットワークに何を期待しているのか,具体的に御説明願いたいと思います。

 次は最後ですね。政府のIT戦略本部による「三か年緊急プラン」への対応についてであります。

 政府の高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部,いわゆるIT戦略本部は,去る4月にIT基盤整備とIT産業活性化を目的とした「デジタル新時代に向けた新たな戦略 三か年緊急プラン」を決定されました。この計画で,政府は3年間で約3兆円を投じ,50万人の雇用創出とIT産業規模の維持を目指すとされております。

 このプランで強化をねらっているのは大きく3点だと思います。1つ目は電子政府・自治体,医療,教育の実証実験,2つ目は産業,地域の活性化及び新産業の育成,そして3つ目はデジタル基盤の整備だと思います。本質問では,教育関係というところに焦点を絞って論議をさせていただきたいと思います。

 ここでは,デジタル教育の活発化のためにインフラを整備するとされております。校内LANやコンピューター,電子黒板,地上デジタルテレビなどのデジタル教育基盤を整備する,校内LAN整備率は100%,児童・生徒3.6人に1台のコンピューター整備が目標となっております。他の分野に比べておくれていると言われている教育関係のIT予算であります。今回の一連の措置は朗報と受けとめていいと思いますが,実際にこれを導入し,運用をしていく責任は自治体及び教育委員会にあるわけであります。

 質問の1番,本市公立学校・園におけるデジタル教育環境の実態について御報告をお願いしたいと思います。何が不足をしているのか,何がしたいのか,どこに重点を置きたいと考えていらっしゃいますでしょうか。

 2番,そもそもデジタル教育とは一体何と認識をされているのか御説明願いたいと思います。

 1回目の質問を終わります。(拍手)



○宮武博議長  当局の答弁を求めます。

     〔高谷茂男市長登壇〕



◎高谷茂男市長  田原議員の御質問にお答えいたします。

 初めに,おかやま国際音楽祭に関する御質問でございますが,おかやま国際音楽祭も今年で第3回目となりますが,私が当初から申し上げておりますように,芸術文化の振興に加えて,これからのまちづくりや観光にも役立つような全国でもユニークなものにしたいという夢を持って従来の音楽祭を見直したものでございます。

 おかげさまで皆様の御支援をいただき,多くのお客様に来ていただきまして,入場者数では以前の音楽祭の約2倍から3倍の規模に拡大しております。今年は,過去2年間の実績を踏まえて,地元マスコミ各社等の創意工夫により,さらに創造的な音楽祭が企画されたものと私は思っております。

 将来,10年後,20年後には世界的にも注目される音楽祭になるということを夢見て,毎年この音楽祭に新たな魅力を加えることによって文化力の向上,ひいては岡山の都市格向上にも結びついていくようなものになってもらいたいと思っております。

 田原議員の言われることもよくわかるんですけれども,音楽というものはいろんなジャンルがありまして,クラシックの好きな人で日本の歌の好きな人もおられますし,日本の歌の好きな人でクラシックの好きな人もおられますし,ジャズ,ロック,いろいろおられますから,やはりこれはその人の趣味でございますので,私の考えるところでは,岡山市民みんな日本の歌というのは案外好きだと思いますし,必ずしも田原議員の言われるような音楽ジャンルではないものを好かれる,クラシックじゃないものを好いとる人もおられますので,これはやはりその人の趣味でありますので,岡山の音楽祭,いろんなジャンルのものをやることはいいんじゃないかなと思っております。将来,その中でウエートをクラシックにかけるとか,国際的なナントのような有名な音楽家を呼ぶということも将来できる可能性というものはありますので,そういうことを考えて,まだ2年間やっただけでございますので,3回目,また4回,5回と積み重ねることによって,田原議員なんかの御意見も聞きながらやっていけばいいんじゃないかなと思っておりまして,今のが全く悪いとは思いません。

 ことしからまた,岡山に本社のあるマスコミが全面的に協力をしていただくような音楽祭になると思いますので,悪いところはまた直していただき,またいいところを伸ばす,そういう御意見をいただきながら,5年後,10年後には本当に,まあナントのようになるかどうかはわかりませんけど,そういうものを夢見て,おかやま国際音楽祭に行こうということで皆さんが来ていただけるような音楽祭になればと私は思っておりますので,よろしくお願いを申し上げます。

 それから次に,政令指定都市岡山市にふさわしい市長についてとの御質問でございますが,市民の代表である議員の皆様方からの市政に対する政策的な御質問に対して,私の考え方を丁寧に,また誠意を込めて御答弁してまいりましたけれども,私の真意が十分に伝わっていないのであれば非常に残念であります。今後も市政運営を担当させていただけるのであれば,引き続き丁寧な答弁に心がけ,議員を初めとする市民の皆様方に対してより一層わかりやすい説明に努めてまいりたいと考えております。

 田原議員にも本当に大変失礼なようなことを,私も感情的になったことも,昨晩勉強会で,また家に帰ってこれを読んでおりまして,ああ田原議員にも失礼なことを言ったなあと思っておりますけれども,田原議員を憎んで言うたわけじゃありませんので,(笑声)お許しをいただきたいと思いますし,そのころはあそこにあるoniビジョンの視聴率が物すごうよかったらしいんですが,(笑声)私が余り田原議員とのやりとりをしなくなったらちょっと視聴率が落ちたということを聞いておりますけれども,そういうことでお許しをいただきたいと思います。

 次に,次回の市長選挙での政党推薦につきましては,私の実績を見ていただいて応援してくださるということであれば,大変にありがたいことでありまして,広く推薦をお願いしてまいりたいと考えております。私は何党でもございません。市民党でございまして,市民のために本当に何ができるか,全力で4年間やってまいりましたので,もしよろしければ私を御推薦いただければと思っておりますので,田原議員にもよろしくお願い申し上げます。

 その他につきましては,各担当からお答えいたします。

 ありがとうございました。



◎佐古親一副市長  附属機関のあり方についてのうち,総合政策審議会について,統合された常設の審議会は地方自治法の精神と合致したものなのか,違法性,脱法性はないのか,法的根拠をとのお尋ねでございます。

 地方自治法第138条の4第3項は,普通地方公共団体は法律または条例の定めるところにより執行機関の附属機関として調停,審査,諮問または調査のための機関を置くことができる旨を規定しておりますが,その職務権限につきましては,同法第202条の3第1項で,附属機関は法律もしくはこれに基づく政令または条例の定めるところにより,その担任する事項について調停,審査,審議または調査等を行う機関とするとされておりまして,これは法律以外にも条例が担任事務の範囲の根拠となり得ることを明らかにしたものと解されております。そのことは文理上,同項のその担任する事項についてという文言につきましても同様と考えており,また数多くある附属機関を機構簡素化の趣旨から統廃合していく一つの方法として,1つの附属機関の担任事務にこれに類する附属機関の担任事務を追加することについては,行政実例によっても認められているところでございます。

 したがいまして,担任事務,その守備範囲を広範囲なものとした,すなわち統合された常設附属機関の設置が,附属機関条例設置の根拠である地方自治法第138条の4第3項の趣旨に反するものではないと考えております。

 次に,政令指定都市岡山市にふさわしい市長について,現場との距離感,職員との信頼感について,職員の市長に対する信頼感が必ずしも盤石なものではない,この点が杞憂であればよいが,市長の思いを聞きたいとのお尋ねでございます。

 市長は,愛する岡山市を自分たちでもっとよくしていきたいということを常々述べられておりまして,政令指定都市岡山を将来にわたって担うのはまさに本市職員であり,職員は大切な人財であるという考えから,目指す都市像の実現に向けて職員と思いを一つにしたいと考えておられます。そうしたことから,市長就任直後から新規採用職員研修を初め,特に若手職員の階層別基本研修の場において講師を務め,行財政改革の必要性や市政運営について職員に話しかけ,時には質問に答えるなど,事あるごとに職員との対話に心がけており,職員との信頼関係を築くことに努めてこられたところでございます。

 以上でございます。



◎繁定昭男総務局長  附属機関のあり方について,本判決により従来岡山市が採用してきた審議会等の設置基準が変化すべきと考えるが,当局の方針をとのお尋ねでございます。

 今回の控訴審判決の趣旨を踏まえ,要綱設置による他の26の組織については,既に廃止済みまたは廃止予定のものを除き,職員のみで構成する内部組織とし,識者,専門家等の外部の第三者については委員等に委嘱するのではなく,必要であれば個別に意見を聴取する取り扱いでその設置の目的を達成することが可能か,または第三者が構成員として加わるものであっても,意見交換,連絡調整を目的とした会議の場の位置づけで目的を達成することが可能かについて検討した上で,そのいずれも困難なものについては附属機関に当たるとの整理を行い,現在必要な手続を進めているところであり,今後新たな審議会等の設置を検討するに当たっても同様の考え方により判断してまいりたいと考えております。

 以上でございます。



◎進龍太郎企画局長  附属機関のあり方についての項で,判決内容について,旧NHK岡山放送会館跡地暫定活用事業審査委員会は附属機関に該当すると考える,違法性が高いと思うがどうかという御質問でございます。

 議員御指摘の旧NHK岡山放送会館跡地暫定活用事業審査委員会につきましては,旧NHK岡山放送会館跡地の活用提案の審査を行うという目的で平成18年9月に設置しており,目的及び設置期間が限定的であり,そのことを要綱上明らかにしているところでございます。また,当委員会の審議は市民の権利義務に直接影響があるものではないと考え,附属機関には該当しないと当時判断したものでございます。

 なお,当委員会は既に目的を達成していますので,平成19年3月に廃止しております。

 続きまして,同じ項の中で,総合政策審議会について,本市総合政策審議会と同様なシステムを持つ都市があるのかとの御質問でございます。

 本市の総合政策審議会と同様な常設の附属機関は,政令市の中で設置されている都市は調べた範囲では把握しておりません。しかし,都道府県においては秋田県に秋田県総合政策審議会,山形県に山形県総合政策審議会が設置されております。

 以上でございます。



◎田淵薫秘書広報担当局長  市民との対話の項で,ごみ処理袋有料化説明会に出席しなかった理由,市民との直接対話姿勢は十分であったかとの御質問にお答えいたします。

 ごみ処理袋有料化説明会は,市長の意向を受け,担当局が中心となって具体的な事業の進め方などを説明してまいりました。市長は説明会には出席しておりませんが,市民の皆様からの御意見や御要望の報告を担当局から受けております。

 また,市民の方々との直接対話姿勢につきましては,御質問にもありました市民と語る会を初めとし,各種団体が開催する懇談会などを通じて市民の皆様と直接対話し,御意見や御要望をしっかりとお聞きしてきたと考えております。

 以上です。



◎片山伸二市民局長  おかやま国際音楽祭に関する御質問のうち,市長答弁以外につきまして順次お答えいたします。

 まず,ラ・フォル・ジュルネの現地視察を行ったのか,行っていないとすればその理由はというお尋ねにお答えいたします。

 ラ・フォル・ジュルネの低料金で回遊性を持たせるなどのイベント構成は大変興味深いものではありますが,残念ながらきょうまでその機会がなかったことから視察は行っておりません。地方の政令指定都市として目指すべき音楽祭として完成形があるとは思っておりませんが,今後こうした他都市の音楽祭についても今まで以上に情報収集をしながら,より岡山らしい個性あふれる音楽祭として成長させたいというふうに考えております。

 次に,オールジャンルの音楽祭はコンセプトになり得ないと考えるが,これを改める考えはあるのか,来年も採用するのかというお尋ねにお答えいたします。

 過去2年間の音楽祭が,多彩なジャンルとアーチストによって構成されたことが多くの皆様に楽しんでいただける結果につながった大きな要素であると考えており,ことしもこうした基本線の上に創意工夫を加えたものとなっております。

 また,来年以降の音楽祭のコンセプトにつきましては,ことしの音楽祭への評価等を検証する中で,市民や観光客の皆様にとって一層魅力にあふれ,愛されるものにしてまいりたいというふうに考えております。

 最後に,日程的矛盾を改める考えはあるかとのお尋ねでございます。

 ことしは,10月3日から12日までの10日間をおかやま国際音楽祭のメーン期間といたしております。特に,フィナーレに至る最後の3日間はちょうど3連休に当たり,集客が見込める期間として主要なコンサートが集中するため,その割り振りは大きな課題となっております。議員御指摘の日程につきましても,実行委員会事務局において日中と夕方に分散させるなど調整に努力したところでございますが,結果的に出演者側の意向によりまして変更することができませんでした。

 期間中の日程調整につきましては,来年以降も大きな課題の一つといたしまして,引き続き努力してまいりたいというふうに考えております。

 以上でございます。



◎鈴木弘治保健福祉局長  岡山型福祉実現と安全・安心ネットワークのかかわりについての項で,岡山型福祉とは何かとのお尋ねでございます。

 本市には,6つの福祉事務所,保健センターやふれあいセンターなど地域福祉の拠点施設を配置しており,岡山県が発祥の民生委員制度や愛育委員制度,さらには安全・安心ネットワークなど地域で支え合うネットワークができております。また,本年度には福祉事務所,保健センター,地域包括支援センターなどの関係機関が福祉地区単位で横断的に連携するため,保健福祉ネットワーク協議会を立ち上げたところでございます。

 岡山型福祉とは,こうしたものを十分に生かしながら,市民の皆様との協働により,地域で支え合い,地域全体で諸課題に取り組む姿をあらわしたものと考えております。

 以上でございます。



◎水野博宣行政改革担当局長  附属機関のあり方についての項で,総合政策審議会について,総合政策審議会設置以降,田原議員の訴訟が提起される間,条例に基づき新設された附属機関があるか,あれば例示せよとの御質問にお答えいたします。

 条例に基づき新設された附属機関として,岡山市水道事業審議会,岡山市教育行政審議会,岡山市市場取引委員会などがあります。

 以上でございます。



◎山脇健教育長  政府IT戦略本部による「三か年緊急プラン」への対応の中で,デジタル教育環境の実態についてのお尋ね,そしてまたデジタル教育とは何と認識をしているかとのお尋ねでございます。一括して御答弁させていただきます。

 デジタル教育につきましては,デジタル機器の活用を通しましてデジタル活用能力の育成を図り,デジタル活用人材のすそ野を広げて教育の質を高めるということを目指すものと考えております。

 現在,岡山市においてもICTの活用及びその整備に力を入れるよう鋭意努力をしているところでございます。今後,教員のICTを活用した授業の指導力を向上させる取り組みを充実させるとともに,コンピューター等のデジタル機器の適切な活用によりまして,学習内容に幅と奥行きを持った授業を実現し,児童・生徒の自己実現の基盤となり,将来の地域活性化,経済発展,国際連携等を担っていくための基盤となる力を育てていかなければならないと考えております。

 以上でございます。



◎梶田良雄選挙管理委員会委員長  御質問は,岡山市長選挙の選挙期日でありますが,本日つまり6月24日に選挙期日を決定しているが,決定に至る経緯を説明してほしいと,こういうふうにお伺いしました。

 選挙は,言うまでもなく私たちが政治に参加して,その意思を政治に反映させる最も重要な,基本的な機会であります。そこで,私ども選挙管理委員会は,実は過去何回か選挙管理委員による協議を行ってまいりました。その協議と申しますのは,これは選挙管理委員会は月に1回定例の委員会もございますが,それ以外に,それが終わった後とか,それから別に協議だけの日も設けて協議を行いました。

 どうしてそのような協議を行ったかということですが,これについてはやはり衆議院議員選挙の日程のことがかなりの要因になっておりました。それで,その協議でございますが,6月22日に選挙管理委員会を開きましたが,このときの委員会自体は在外選挙人名簿の抹消とか登録ということでありましたが,それが終わった後に協議を行いました。その協議の内容ですが,どういうことになったかということでございますが,我々は衆議院議員の選挙がいつ行われるかということはマスコミを通じてはかり知るよりほかはございませんが,それにしてもいつか,もう見当はつかないと,こういうことになると,まあいろいろある中で,もう日にちを決めておかなければならなかろうと,こういうことになりました。もちろん,それまでで協議しましたのは,法令によってありますように任期満了の30日以内に選挙を行う必要がありますから,9月8日から10月7日まで,それで行うのは日曜日ということになりましょうから,その各日曜日等について考えていたんですが,とにかく22日の段階で,もしも衆議院議員の総選挙の日にち等で,確定的な日にち等が予測できないのであれば,そうであればやはり民意を早く求めるのが一番よかろうと,そういう結論になりまして,やはり一番早い日にちということになると9月13日ということになりまして,2日後,つまり24日──きょうですが──に選挙委員会の期日を決めまして,もしもこの日までに特段のことが起こらなければ9月13日にしようと,こういうことを決めておりました。だから,22日の段階ではもちろん日にちが確定的に決まっていたわけではありません。それで,きょう委員会を持ちまして,委員会の前に協議会をちょっと持ちました。それで,特段の事情はないと,衆議院議員の選挙の期日はわからないということで各委員から意見を賜り,結局市長選挙とそれから市議会議員の補欠選挙について決定をいたしたわけです。

 御承知のことと思いますが,選挙期日は平成21年9月13日,これは市議会議員の補欠選挙も同時に行います。それから,告示日でございますが,平成21年8月30日の告示でございます。それから,市議会議員の補欠選挙の告示日は平成21年9月4日と,こういうふうに決めさせていただいたわけでございます。

 以上でございます。



◎岡村?敬安全・安心ネットワーク担当局長  附属機関のあり方の項で,判決内容について2点御質問いただきました。市は市長に返還請求をしたのか,その後の手続はと,もう一点は本判決に対する感想についてでございます。

 まず,要綱に基づきます自治組織に関する検討委員会は,町内会の問題を円満かつ早急に解決するために設置したものでございますが,このたびの判決につきましては,本市の主張が認められなかったことは残念に思っております。ただ,この判決は市民生活に直接影響を及ぼす性格のものではないこと,また新たな主張,材料がないことなどから上告の手続を行わず,控訴判決を受け入れることにしたものでございます。

 なお,この検討委員会の委員5人の方々に支払いました報償金及びその金利分を合わせました金額33万2,398円を岡山市から市長に対して賠償請求し,既に6月18日に市長から納付されてございます。

 続きまして,特色ある区事業の進め方についての項で2点御質問いただきました。区民会議(仮称)が否決された原因は何と考えるか,また名称,組織はともかく何らかの意見集約ルールが必要ではないのかというお尋ねでございます。

 区制のもとで,それぞれの区民が区の自然や文化,歴史を生かした特色あるまちづくりを進めていくために意見を出し合い,協議する場が必要であるという趣旨から,さきの2月議会,区民会議(仮称)の設置準備のための予算案を提案させていただいたものでございますが,これの審議に当たりまして,設置目的,区民会議の役割,議会との位置づけ,調査,審議の内容,さらに委員の構成,数,任期などについてさまざまな御意見をいただき,準備不足が否めないと御判断をされたものと理解いたしております。

 いずれにいたしましても,区民の方々の御意見が反映される何らかの仕組みは必要であると考えております。

 最後に,岡山型福祉実現と安全・安心ネットワークのかかわりについての項で,安全・安心ネットワークに何を期待しているのかというお尋ねでございます。

 安全・安心ネットワークにつきましては,自分たちの地域を自分たちの力でみずから進んで守り育てるため,小学校区・地区単位の各種団体やグループの方々が幅広く連携をし,地域課題を解決していく,こういったことを期待しておるところでございます。

 また,保健福祉ネットワーク協議会や地域包括支援センターなどとこの安全・安心ネットワークが連携を深めることによりまして,地域福祉の一層の向上を目指してまいりたいと考えているところでございます。

 以上でございます。

     〔23番田原清正議員登壇,拍手〕



◆23番(田原清正議員)  ありがとうございました。

 きょう,今回のこの壇上,そういう意味では市長とお話しできる最後のチャンスかもしれないんですけれども,同じように私も別に市長と個人的に何かがよくないわけでは,裁判を起こしたのは別に市長が憎くてやったわけじゃありません。立場の問題だと思います。かといって,先ほど9月13日という日程も発表されたわけでありまして,私,これは市民ネットというよりも民主党に属している議員として一定の整理をし,何らかの考えをまとめなきゃいけない時期に来ていると考えております。

 ここは市議会の議場ですから党の話をする気はありませんが,やはり天下の公党として諸般の事情をにらみながら,どうあるべきか,この政令市岡山市にとってどなたがいいのか,自分たち独自の候補も含めて今検討しているところでありますので,そういった観点で市長といろいろお話をさせていただいて,私が思う,現職の市長が思われている市政,あるいはこれから仮に4年があったとするなら,次の4年に何をなさりたいのか,それをきちんとお話をさせていただき,あるいは私どもの考えを受け入れてくださるって可能性があるとするならば,それは当然気持ちの中に入ってくるものもあろうかと思っております。そういう観点で幾つかお尋ねをしているわけでありますので,再度の確認になるかもしれませんが,できるだけ御自身の口で自分の気持ちを伝えてほしいと思います。

 先ほども失礼という言葉を使いながら申し上げたように,確かに高谷市長は余りこういう場で発言なさることがお得意じゃないのかもしれません。それは,リーダーシップという感覚からしたときに,得意だからとか不得手だからということだけでは済まされない問題もあろうかと思います。きちんと説明をするその真摯な努力,言葉がうまいとか下手って,そりゃうまいにこしたことはないし,たくさん語彙があるにこしたことはないんですけど,その中で何かを伝えたい,その気持ちが伝わってこないと私どもは動かない。私どもが動かないってことは,市民の方にも声が伝わりにくいんだろうと思っています。そのことを申し上げているわけでありますので,先ほど市長からは次の4年があるとするならば真摯に説明していきたいという言葉がありましたが,それはそれで受けとめさせていただきたいと思いますが,この再質問等についてもまた同じような形でお答えいただければと期待をしているところであります。

 と同時に,これは私の感想めいたことで大変申しわけないんですけれども,この市長が約4年間おやりになって感じることは,私も議員で約10年ちょっとなんですけど,確かに市長がかわられてから議場と執行部との緊張感が多少薄まったような気はします。やはりちょうちょうはっしと,当意即妙に,その瞬間にやり遂げる議論のやり方ですね,またこういう場ではありますけれども,こういう1回目の質問で通告をしてること以外でも,こうと言えばこう,つまりあうんの呼吸で話ができる,それが岡山市のためになるっていうのもあったほうがいいんじゃなかろうか。市長に長く答弁願うっていうのは,市長のそういったリーダーシップが多少欠如してるかもしれませんので,仮に4年があるとすればそのあたりもきちんと御自身のリーダーシップでお願いしたいという気持ちがあります。

 そこで,これはお尋ねなんですけども,今回の市長選挙,まあ何人かのお名前は伺っておりますけども,高谷現市長がお考えになってる争点は一体何なのか,何を争点にこの選挙を戦っていかれるのか,つまり逆に言えば岡山市民に何を訴えたいのか,このあたりいろいろ仄聞はいたしておりますけども,もしこの議場でお願いできれば,これとこれとこれはこうしたい,あるいはこういう方向に持っていきたい,それがまさにリーダーシップにつながると思いますので,ぜひともお聞きしておきたいところだと思います。

 それで,先ほどのごみ袋のところでの市民対話の姿勢もお話し申し上げましたけども,市長と語る会でお話しになることはそれはいいと思います。私が申し上げたいことは,市民の方に御負担をお願いするその市民説明会は,確かに事務的な話とおっしゃったんですけども,でもその場に例えば市長が出ることは邪魔じゃありません。むしろ来ていただいて,市長が市民一人一人にお願いをし,御負担をお願いするという姿勢の問題なんです。そのことを申し上げてるんで,出られなかったことを余り正当化されても困るわけでありまして,そこで出て,いろんな批判を受けて,市長けしからん,何でこんなことするんだと,これに一つ一つ答えていくっていう姿勢,これがやはり次の4年間があるとすればお願いしたいと思いますが,そのような市民対話の積極性っていうのをお願いできるかどうか,これをお尋ねにしておきたいと思います。一つの判断基準になろうかと思います。

 それから,政党との関係については,先ほど御答弁をいろいろしんしゃくしながら聞いたわけでありますけども,結局政党推薦というものは否定をしないというふうに受けとめたわけであります。応援してくださるならばお願いしたいっていうふうに聞こえたわけでありますけども,どっちが先に引き金を引くのかという問題がありますので,市長御自身が政党の推薦を積極的に求めていく,政党っていうのは一つの政治団体でありますから,そういうところに御自身が積極的に,どの党とは言いません,すべての党かもしれませんし,そうでないかもしれませんが,推薦を求めていくんだと,当然その各党ごとに政策が違うわけでありますから,すり合わせをしていくような話になっていくんだろうと思います。そこも,市長のほうからそれを求めていかれるかどうかを聞いてるわけであります。政党は政党でまた判断をするわけでありますが,頼まれもしないのに推薦ってことはまずあり得ませんので,そのところも明確にお聞かせ願えればと思います。

 これは民主党の中の話になるわけでありまして恐縮なんですけども,さきの大会に市長が初めて来てくださいました。私ども民主党は,県知事を含めて各県内の首長さんにすべて案内を出すスタイルをとっております。過去はそれまで一度もお越しにならなかったんですけども,前回お越しいただいて,これは言っていいかどうかあれなんですけども,民主党さんと同じ考えで進んでおりますということもおっしゃったわけであります。それはどういう意味なのかちょっとよくわからないんですけども,まあ同じところもあれば違うところもあるって,正確に言えばそういうことだと思うんですけども,政党の動きじゃなくて市民に対する考え方っていう意味では同じだというんであれば,それは私ども市民ネット,あるいは民主党の所属議員と同じことでありまして,市民のことを考えるという意味では同じだと思いますが,やはり政党との関係については踏み込んだ御答弁をお願いしたいと思います。

 それから,選挙日程に関してもさっき御説明があったとおりでありまして,詳しくは総務委員会等でお話を聞きたいと思います。

 それと,総政審のあり方であります。

 これはきょうこの場で1回質問してすべて解決すると思いません。先ほど総務局長からいろいろ条文を示されて御説明がありました。これは,後ほど十分私も精査して勉強していきたいと思いますが,ただこれは皆さんに知っといていただきたいんです。この類似したシステム,統合化された非常に守備範囲の広い,常に置いている常設の総合政策審議会的システムは,少なくとも岡山市以外,当局が調べられたとしても秋田県と山形県ですね,2カ所しかないんですね,2つしか。極めて珍しい制度なんだろうと思います。

 もちろん,その合法性,違法性については先ほど御説明があったとおりで,それは見解の相違があってもいいわけでありますが,何が起こったかといいますと,先ほど御説明があったように平成12年4月から平成19年当時,この約七,八年の間にたったの3つしか審議会がつくられていないわけです。その条例に基づくものですね。つまり,水道事業審議会,教育行政審議会,市場取引委員会という3つであります。

 逆に言えば,それ以外はすべて総政審に投げかけられているわけです,すべて。ということは,我々議会に対してこういう審議会をつくっていいですかって聞くチャンスがないわけですよ。ここに違法性があろう,おかしいんじゃありませんかって言ってるわけです。法令の趣旨は,そういうときにちゃんと議会に示して,こういう審議会をつくっていいですか,こんな審議会をつくってよろしいかっていうのを議会に問いなさいとこうなってるわけです。それをなしにして,総政審に投げかけたら全部通ってしまう。これを隠れみのじゃないですかと申し上げてるわけであります。まあ見解の相違でいいんだと思うんですけど,そういう性格になってませんか。つまり,それがこの七,八年間にたったの3つしかつくられていないっていうことの裏返しだと思う。これはできれば市長のほうから御見解をいただければありがたいと,市長の明確なね,あったらいいと思う。と同時に,総政審というものが仮に違法性があるかどうか,これは裁判まで持ち込まなければわからないかもしれませんけども,そういう中で真に議会の位置づけっていうのがあるのかないのかっていうのは大変にこれは疑問に思うところであります。

 総政審論議はきょうが第1歩目,といいますのが私は自分の抱えている裁判で勝つか負けるかはっきりしてなかったらできなかったわけであります。先ほど安全・安心ネットワーク担当局長は見解を言われたわけでありますけども,私が聞きたいのは,要はいろんな型はあったとしても裁判で負けちゃったんですね。当局は負け続けじゃないですか,裁判。私は議員として,別に市長に裁判で何かをしたいとか,自分が何かしたい気持ちじゃありませんが,ここまで岡山市が完璧に負けてますからね。その当局が合法だって言われても信用できないじゃないですか。岡山市の法務って一体どうなってるのかと思いますので,これは逆に議場の皆さんと御一緒にいろいろ考えていきたいと思います。

 いずれにいたしましても,市長はこれから間もなく,まあ9月13日が選挙ですから,1カ月,2カ月少々の間にはいろんな結果が出てまいります。もし,次の4年があるとすれば,それは市民のために頑張っていただきたいと思います。

 2回目の質問を終わります。(拍手)



○宮武博議長  当局の答弁を求めます。

     〔高谷茂男市長登壇〕



◎高谷茂男市長  田原議員の再質問にお答えをいたします。

 4年間,私は私なりに必死でやりました。まず,岡山市の財政状況,本当にああいうふうに厳しゅうございましたから,嫌がられることでも行革をやらなきゃいけないと思ってやりました。そうしてまた,岡山市の将来のまちがどんなになるんかなという,それが,もし市長がかわっても変わらない都市ビジョンをつくろうということで,岡山市の都市ビジョンをつくりました。そして,やはり今考えてみますと,平成21年のこの時期に政令指定都市になろうという思いを,本当に私は自分で決断しまして,どこへも余り相談しなかったことはかなりしかられたところもありましたけれども,それに向かって必死でやってまいりました。

 しかし,行財政改革というものをしっかり岡山市はやってるなということを認めてもらって,その結果政令市になれたと私は今思っておりますけれども,もしあのような状態でまだ先が見えない,そしてまだまだ無駄をやっていくような岡山市であれば,恐らく政令市には指定してもらえなかったかもわからないと私は思っておるところであります。

 だから,私もこの年でありますから,だけど元気でありますのでもう1期やって,本当に都市ビジョンに基づいた岡山のまちを,活力のある,そしてみんなが住んでよかったなあ,また住みたいと,そういうまちをつくっていこうと思って再出馬することを決めました。再選しましたら,もう畑はならしておりますから,それに種を植えていく,選択と集中によりまして岡山のまちを活力のあるものにしていこうと,これは地方分権の今一番進んだ政令指定都市というのは大きな力になってきますから,4年の間に市民が本当にいいまちにこれからなっていくなと言える基礎をつくっていこうと,まあまちというのは3年や4年でどうなるかというようなことでなしに,長期的にやはりまちづくりはやっていかなきゃいけないわけで,そういう思いの中であと4年,政令市をバックに活力のある岡山をつくっていこう,市民福祉を向上させていこうという思いで立候補いたしました。(「まだだ」と呼ぶ者あり)

 そういうことで,市長とか地方自治体の長は,まあ国会の場ではいろいろ政党政治でやればいいんですけれども,やはり市民福祉を向上させるという思いの中で,岡山市の市長としては何党でも何派でもない。本当に市民のためになることは,やはりどういう党であっても,その党の政治家の方も国会議員の方も自分の地域をよくしようということに協力してもらえればいいわけで,私はそういう政治になっていかなければいけない,政権がどうあろうとも岡山市民が幸せになることを考えてくれればいいことだと私は思っておりますので,そういう意味で私は市民党だと言っております。

 私の今までやったことを評価してもらったり,またあれにもう一回4年やらそうということになれば,私に投票してくれればいいわけで,そうでなかったらこれは仕方がありませんから,それでいいわけでありますが,私はそういう思いで立候補いたしました。都市ビジョンがありますから,それに基づいて着実に,本当に時代がかなり変わっておりますから,これから岡山市がどういうまちになるのがいいというのを市民の皆さんと一緒に考えながら,私一人の考えじゃなく,多くの市民の皆さんの御意見を聞きながら,教育も含めて本当に岡山らしいまちをつくっていきたいなあと思っております。そのためにも,議員の皆様にいろいろ御指導また御支援いただきますことをお願いしますし,私もきょうのこの市議会のメンバーとまた再選してお会いしたいと思っておりますので,どうぞよろしくお願い申し上げます。

 それから,ごみの問題でありますけれども,私はごみについて学校の経営者などにもいろいろ話をしましたし,ごみについては非常に関心を持っておりましたし,直接ごみのみの懇談会には行ったことはありませんけれども,環境局からいつも,毎日ぐらい報告を聞いております。どうだったかどうだったかと聞いておりますし,環境局と一緒に対策を練ってまいりましたし,市民と語る会でもごみのことは一番に私の話の中で市民に語りかけてまいりまして,御理解を得たところであります。

 だから,ごみだけの問題の懇談会には行かなかったということはあれだったんですが,私も日曜も祭日もほとんどありません。自分のゴルフも年に2回ぐらいしか行っておりませんけども,休みはほとんどないわけで,特にまた政令市というのがありましたから東京へ行ったり,そういうことでお願いをしてきましたけれども,今度はやはりそういう経済界との懇談,いろいろな情報を集めて企業誘致,またいろいろな産業政策にも力を入れてやっていきたいなあと思っておりますので,ごみの問題はそういうことで私は欠席しましたけれども,いろいろごみについては市民と意見を交換しておりますので,御理解いただきたいと思います。

 言葉の足りない私の下手な演説でございますが,私の思いは田原議員もわかっていただいておりまして,いろいろ立候補者がおられるようでありますから比較をしていただければいいわけで,とにかく私も市民のために頑張ろうと思う決意でおりますので,どうぞよろしくお願い申し上げます。

 本当にありがとうございました。(拍手)



◎進龍太郎企画局長  議員のほうから総合政策審議会のあり方について再度御質問をいただきました。

 総合政策審議会は,政策の総合的な審議機能の強化と,従来個々に設置されていた審議会等の簡素・合理化を図る観点から制定,設置されたものでございまして,その趣旨により従来の個々に設置されていた審議会等が守備範囲としていた領域を含むものとして,改めて政策的な方針等についての調査,審議をその担任事項として条例上の設置目的に明記したものでございます。

 総合政策審議会の運用につきましては,今後も適切な運用に心がけてまいりたいと,このように考えておるところでございます。

     〔23番田原清正議員登壇〕



◆23番(田原清正議員)  ありがとうございました。

 まあそういう意図で質問したわけじゃないんですけど,大変に市長の演説を聞かせていただきました。これは参考にしながら一定の判断をさせていただければと思っております。こういうまじめに,きちっと言葉を出してくだされば,いいところはいいところとして,よくないところはよくないとして判断できると思いますので,今後もその姿勢を貫いていただきたいと思います。

 それから,総政審の件はきょう1回じゃ終わりません。大変に大きな問題だと思います。法的な問題を含め,それから部会といわゆる本体委員会との関係も非常に不明確なところがあります。ですから,違法という言葉はちょっと使いにくいところでありますが,少なくとも完全白というのは言いにくいんだろうと思います。そういうところでありますから,これも仕組みですから,よりよい方向へ持っていくことができるのか,あるいはもともと根本的によくないのか,過去の経過も含めて,あと一年少々私もありますので,この間勉強しながら論議を深めさせていただいた上で,しかし一定の結論は出す時期が来るんではなかろうかと思います。

 いずれにいたしましても,高谷市長は9月13日が投票日と今お話がありましたが,いろんな状況の中で御自身のお気持ちをきちんと伝えられて,一定のそういった判断が下される時期が間もなく参るかと思います。

 大変ありがとうございました。終わります。(拍手)



○宮武博議長  以上で個人質問を終わります。

 つきましては,日程第1の案件は,お配りいたしております付託案件表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。

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○宮武博議長  この際御報告申し上げます。

 本定例市議会において受理いたしました陳情につきましては,お配りいたしております文書表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。

      ─────────────



○宮武博議長  この際議事日程の追加についてお諮りいたします。

 常任委員の所属変更についてを日程に追加し,議題といたしたいと思います。

 これに御異議ございませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○宮武博議長  御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。

      ──────〇──────



△追加日程

 常任委員の所属変更について

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○宮武博議長  常任委員の所属変更についてを議題といたします。

 今回,鷹取清彦議員より総務委員会から経済委員会へ,土肥啓利議員より経済委員会から総務委員会へ,それぞれ所属変更についての申し出があります。

 お諮りいたします。

 鷹取清彦議員,土肥啓利議員から申し出のとおり,常任委員会委員の所属を変更することに御異議ございませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○宮武博議長  御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。

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○宮武博議長  重ねてお諮りいたします。

 委員会審査のため,明6月25日から6月30日までの6日間本会議を休会いたしたいと思います。

 これに御異議ございませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○宮武博議長  御異議なしと認めます。よって,さように決定いたしました。

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○宮武博議長  次の本会議は7月1日午前10時に開きます。

 本日はこれをもって散会いたします。

 大変御苦労さまでした。

      午後3時53分散会