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島根県 出雲市

平成20年度第4回定例会(第4号12月 3日)




平成20年度第4回定例会(第4号12月 3日)





 
     平成20年度(2008)第4回出雲市議会(定例会)会議録





     開 会 平成20年(2008)11月27日午前10時00分


     閉 会 平成20年(2008)12月15日午前11時53分





〇議事日程第4号


         平成20年(2008)12月 3日 午前10時開議





第1.市政一般に関する質問


第2.議第 62号 平成20年度(2008)出雲市一般会計第5回補正予算


   議第 63号 平成20年度(2008)出雲市国民健康保険事業特別会計第1回補正


          予算


   議第 64号 平成20年度(2008)出雲市老人保健医療事業特別会計第2回補正


          予算


   議第 65号 平成20年度(2008)出雲市後期高齢者医療事業特別会計第1回補


          正予算


   議第 66号 平成20年度(2008)出雲市介護保険事業特別会計第1回補正予算


   議第 67号 平成20年度(2008)出雲市簡易水道事業特別会計第1回補正予算


   議第 68号 平成20年度(2008)出雲市下水道事業特別会計第2回補正予算


   議第 69号 平成20年度(2008)出雲市農業・漁業集落排水事業特別会計第1


          回補正予算


   議第 70号 平成20年度(2008)出雲市病院事業会計第1回補正予算


   議第 71号 出雲市役所の位置を定める条例の一部を改正する条例


   議第 72号 出雲市税条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例


   議第 73号 出雲市立保育所設置条例の一部を改正する条例


   議第 74号 出雲市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例


   議第 75号 財産の無償譲渡について(出雲市立平田保育所)


   議第 76号 工事請負契約の締結について(佐香コミュニティセンター建築工事)


   議第 77号 工事委託協定の締結について(都市計画道路大津中央一の谷線(2


          工区)街路事業に伴う山陰線直江・出雲市間384K284m付近


          山廻架道橋改築工事委託)


   議第 78号 備品の取得について(スクールバス車両)


   議第 79号 市道路線の廃止について


   議第 80号 市道路線の認定について


第3.請願第 8号 神戸堰記念公園と記念館の設置を求める請願


   請願第 9号 「協同労働の協同組合法(仮称)の速やかな制定を求める意見書」


          を政府等に提出することを求める件についての陳情


   請願第10号 地方財政の充実・強化を求める意見書の提出を求める陳情


   請願第11号 貧困の連鎖を断ち切り、市民生活を底上げすることを求める請願


          (意見書提出)


   請願第12号 市道塩冶143号線までの歩道整備についての請願


   陳情第10号 使途基準外違法支出乱発政務調査費の廃止を求める陳情


   陳情第11号 特別養護老人ホームにおけるスプリンクラー設備設置に対する助成


          を求める陳情


   陳情第12号 特別養護老人ホームの増床等を求める陳情


   陳情第13号 子育てと仕事が楽しく両立できる保育制度の充実に対する陳情


   陳情第14号 漁業協同組合JFしまねとイオンの直接取引についての陳情


   陳情第15号 安全・安心な公共事業を推進するため、国土交通省の事務所・出張


          所の存続を求める陳情


   陳情第16号 物見遊山で名ばかり行政視察を廃止し、施策反映に不可避、必然的


          事態時のみ視察実施制度に即時改革を求める陳情


   陳情第17号 簸川西農免農道に歩道の設置及び局部改良を求める陳情





                会議に付した事件


第1.市政一般に関する質問


第2.議第 62号 平成20年度(2008)出雲市一般会計第5回補正予算


   議第 63号 平成20年度(2008)出雲市国民健康保険事業特別会計第1回補正


          予算


   議第 64号 平成20年度(2008)出雲市老人保健医療事業特別会計第2回補正


          予算


   議第 65号 平成20年度(2008)出雲市後期高齢者医療事業特別会計第1回補


          正予算


   議第 66号 平成20年度(2008)出雲市介護保険事業特別会計第1回補正予算


   議第 67号 平成20年度(2008)出雲市簡易水道事業特別会計第1回補正予算


   議第 68号 平成20年度(2008)出雲市下水道事業特別会計第2回補正予算


   議第 69号 平成20年度(2008)出雲市農業・漁業集落排水事業特別会計第1


          回補正予算


   議第 70号 平成20年度(2008)出雲市病院事業会計第1回補正予算


   議第 71号 出雲市役所の位置を定める条例の一部を改正する条例


   議第 72号 出雲市税条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例


   議第 73号 出雲市立保育所設置条例の一部を改正する条例


   議第 74号 出雲市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例


   議第 75号 財産の無償譲渡について(出雲市立平田保育所)


   議第 76号 工事請負契約の締結について(佐香コミュニティセンター建築工事)


   議第 77号 工事委託協定の締結について(都市計画道路大津中央一の谷線(2


          工区)街路事業に伴う山陰線直江・出雲市間384K284m付近


          山廻架道橋改築工事委託)


   議第 78号 備品の取得について(スクールバス車両)


   議第 79号 市道路線の廃止について


   議第 80号 市道路線の認定について


第3.請願第 8号 神戸堰記念公園と記念館の設置を求める請願


   請願第 9号 「協同労働の協同組合法(仮称)の速やかな制定を求める意見書」


          を政府等に提出することを求める件についての陳情


   請願第10号 地方財政の充実・強化を求める意見書の提出を求める陳情


   請願第11号 貧困の連鎖を断ち切り、市民生活を底上げすることを求める請願


          (意見書提出)


   請願第12号 市道塩冶143号線までの歩道整備についての請願


   陳情第10号 使途基準外違法支出乱発政務調査費の廃止を求める陳情


   陳情第11号 特別養護老人ホームにおけるスプリンクラー設備設置に対する助成


          を求める陳情


   陳情第12号 特別養護老人ホームの増床等を求める陳情


   陳情第13号 子育てと仕事が楽しく両立できる保育制度の充実に対する陳情


   陳情第14号 漁業協同組合JFしまねとイオンの直接取引についての陳情


   陳情第15号 安全・安心な公共事業を推進するため、国土交通省の事務所・出張


          所の存続を求める陳情


   陳情第16号 物見遊山で名ばかり行政視察を廃止し、施策反映に不可避、必然的


          事態時のみ視察実施制度に即時改革を求める陳情


   陳情第17号 簸川西農免農道に歩道の設置及び局部改良を求める陳情





                 出 席 議 員


              1番 大 国 陽 介 君


              2番 松 村 豪 人 君


              3番 遠 藤 力 一 君


              4番 山 根 貞 守 君


              5番 萬 代 輝 正 君


              6番 板 倉 一 郎 君


              7番 多々納 剛 人 君


              8番 川 上 幸 博 君


              9番 石 川 寿 樹 君


             10番 曽 田 盛 雄 君


             11番 福 代 秀 洋 君


             12番 高 野 成 俊 君


             13番 広 戸 恭 一 君


             14番 小 汀 英 久 君


             15番 直 良 昌 幸 君


             16番 西 尾   敬 君


             17番 長 岡 幸 江 君


             18番 坂 根   守 君


             19番 板 倉 明 弘 君


             20番 萬 代 弘 美 君


             21番 勝 部 順 子 君


             22番 米 山 広 志 君


             23番 牛 尾 尚 義 君


             24番 山 代 裕 始 君


             25番 宮 本   享 君


             26番 原   隆 利 君


             27番 今 岡 一 朗 君


             28番 多久和 康 司 君


             29番 荒 木   孝 君


             30番 長 廻 利 行 君


             31番 古 福 康 雅 君


             32番 珍 部 全 吾 君


             33番 杉 谷 寿 之 君


             34番 寺 田 昌 弘 君





                 欠 席 議 員


                  な   し





               説明のために出席した者


          市長           西 尾 理 弘 君


          副市長          長 岡 秀 人 君


          副市長          野 津 邦 男 君


          収入役          田 中 雄 治 君


          教育委員長        大 谷 香代子 君


          教育長          黒 目 俊 策 君


          観光政策推進本部次長   大 田   茂 君


          政策総務部長       児 玉 進 一 君


          財政部長         伊 藤   功 君


          地域振興部長       荒 木   隆 君


          文化企画部長       板 倉   優 君


          健康福祉部長       井 上 明 夫 君


          環境政策部長       児 玉 俊 雄 君


          産業観光部長       中 尾 一 彦 君


          建設事業部長       吉 井 貴 史 君


          都市整備部長       岸   和 之 君


          教育次長         山 本 文 夫 君


          教育次長         杵 築   伸 君


          上下水道局長       原 田 恭 平 君


          消防長          永 岡 博 之 君


          総合医療センター事務局長 林   誠 治 君


          監査委員事務局長     吉 田 純 二 君


          政策課長         長 見 康 弘 君


          秘書課長         鐘 築 健 治 君


          財政課長         板 倉 勝 巳 君





                議会事務局出席者


          局  長         青 木   博


          次  長         高 橋 直 樹


          次長補佐         佐 藤 恵 子


          係  長         村 尾 幸 紀


          書  記         小 村 和 恵





              午前10時00分 開会


○議 長(今岡一朗君) おはようございます。


 ただいまの出席議員は33名であります。なお、あらかじめ遅刻する旨の届け出のあった議員は1名であります。


 これより本日の会議を開きます。


 本日の議事日程は、お手元に配付いたしました議事日程のとおりであります。


 日程第1、市政一般に関する質問を行います。


 質問は、昨日に引き続き、順次これを許可いたします。なお、質問は要旨を簡明に答弁は簡潔にお願いいたします。


 まず、はじめに3番、遠藤力一議員。


○3 番(遠藤力一君) 登壇 おはようございます。


 3番、公明党、遠藤力一でございます。


 今日は小・中学校の学校図書館について、質問をさせていただきます。


 今回の質問をするに当たりまして、読書活動優秀実践校として文部科学大臣から表彰された東出雲中学、そして出雲市内の小学校1校、中学校5校にお邪魔をしまして、学校図書館の現状を見てまいりました。


 その中で、中学校はクラスが12学級以上で、司書教諭が配置される3校と司書教諭が配置されていない2校にお伺いしました。それぞれの学校では、今年度から小・中学校に配置されました読書ヘルパーの皆様が、手探りで一生懸命、学校図書館を充実させようと頑張っておられました。読書ヘルパーさんはもともとスクールヘルパーをしていらっしゃった人がほとんどで、ひときわボランティア精神が旺盛ですし、学校のこと生徒のことに深い関心を持ち、図書館を何とか良くしようと努力を重ねていらっしゃいました。


 これは私が行ったそのほかの学校でも、ほぼ同じだろうと推測がされます。その中でお会いした校長先生そしてヘルパーの方、皆さん読書の大切さ、図書館の重要性を分かっていらっしゃいました。学校において朝読書は広く実施され、教師は皆この効果を知っています。一生の財産となる読書習慣を、子どものときにつけさせる大切さもみんな知っています。しかし、その反面、児童・生徒の読書離れが指摘されています。その意味で子どもたちと読書を結びつける、学校図書館の果たす役割は一層大きなものとなっていくと思います。


 そこで、1点目、学校図書館の意義とその責任者について伺います。


 2点目は、学校図書館利用の現状はどうなっているか、お伺いをいたします。


 3点目は、図書標準についてですが、学校図書館の図書の充実を図り、学校の教育課程への展開に寄与するとともに、児童・生徒の健全な教養を育成するため、学校図書館図書標準が設定されています。これは公立の義務教育校において、学校図書館の図書の整備を図る際の目標として設定されたものです。


 この図書標準が各学校で達成されているかお聞きいたします。


 4点目は、平成19年度(2007)から、新学校図書館図書整備5カ年計画がスタートいたしました。新5カ年計画は子どもの読書活動の推進や、学校教育における言語力の涵養に資するためには、学校図書館の充実が必要であるとの認識に基づき、平成19年度(2007)から5年間、図書整備費を地方交付税で措置しようというものです。この新学校図書館図書整備費の予算化状況は、どのようになっているのかお伺いをいたします。


 5点目、司書教諭はどこに配置されているか。これは分かりましたので結構です。


 6点目ですが、2008年度から始まりました読書ヘルパーの成果をお聞きいたします。


 最後に、学校に図書館司書が配置されることで、私が行きました東出雲中は大きく変わりました。まず、図書館に来る生徒が格段に増えたそうです。そして、司書配置前は年間750冊の貸出数に過ぎなかったのか、3年後には1万9,000冊と25倍に増えています。


 小学校時代にはほとんど本を読まなかった子が、司書によるアドバイスで本が好きになり、次第に難解な本も読めるようになったそうです。もちろん読書習慣の定着だけにとどまらず、教員と相談しながらの調べ学習では、専門性を生かした多様な資料を収集できるようになり、子どもたちの情報活用能力の向上が図れています。


 そこで、学校司書の必要性と今後の配置計画についてお伺いをいたします。


○議 長(今岡一朗君) 杵築教育次長。


○教育次長(杵築 伸君) 登壇 ただいま遠藤議員から、小・中学校の学校図書館に関する幾つかのご質問に対しお答えをさせていただきます。


 まず、はじめに小・中学校の学校図書館の意義と、その責任者ということでございますけれども、まず、学校図書館は子どもたちが身近にあって読書に親しむことにより言葉を学び、また、感性、表現力を高め、そして想像力を豊かにするという、読書センターとして重要な役割を担っております。また、さらには各教科における調べ学習などを通し、子どもたちが主体的な学習活動に取り組む、学校の学習情報センターとしての役割を持っており、読書活動を推進する上で大変重要な場でございます。


 この学校図書館の運営、これは校長を中心、校長が責任者ということでござますけれども、学校経営の中にきちんと位置づけて活動を行っております。その具体的な中身といたしましては、児童・生徒のニーズ、また発達段階に即した図書の選書そして購入、それから読書の習慣化への取り組み、各教科の調べ学習の支援、心の愛読書など、学級活動の朝読書の推進などがございます。


 市といたしましては、図書の整備、読書ヘルパーの配置、さらには本年4月から学校の読書活動を推進し、学校図書館の効果的な活用や運用を図るための支援拠点として、出雲中央図書館内に学校図書館支援センターを設置いたしました。このセンターとの連携などにより、密接に学校との関係を保ち支援を行っているところでございます。


 次に、学校図書館の利用の現状ということでございます。


 学校図書館の利用につきましては、基本的に小・中学校とも休み時間の長いところ、やっぱりそうしますと昼休みが主体となります。しかし、小学校では午前中、業間と言いまして授業と授業の間、長い休み時間がございますけれども、そういうところを使ったり、それから、あと長期休業中がございますので、そういうところで集中的な貸し出しを行うというふうな形で対応しておりますし、それから、先ほど申しましたように、いろんな教科を学習しますけれども、やっぱり学校図書館のいろんな資料を活用して、勉強するということがございます。まさに授業の中での調べ学習で、対応させてもらっているという状況がございます。また、貸し出しの状況については、先ほど遠藤議員さんもありましたように、本年度、読書ヘルパーを置きました。そういう関係で非常に学校図書館の利用数及び図書の貸出数が、ともに増加しているというふうに伺っている状況でございます。


 次に、図書標準のことでございますけれども、これは平成19年(2007)3月末現在でございますが、市内の小・中学校で図書標準が100%を超えている学校がある一方で、約半分50%をやや下回っているというふうな学校もございます。小学校平均では77%、中学校平均では87.1%、全体といたしましては80.5%というふうな状況でございます。


 市といたしましても、議員さんの方からご指摘がございました、平成19年度(2007)から実施された新学校図書館図書整備5カ年計画によりまして、国の地方財政措置を活用して、市全体の達成率の向上に取り組んでまいりたいと考えております。


 次に、新学校図書館整備費の予算化状況ということでございます。


 このことは先ほど議員さんの方からもありましたように、平成19年度(2007)から平成23年度(2011)までの5カ年間で総額約1,000億円、単年度約200億円でございますけれども、図書整備費を国が地方交付税で措置するというものでございます。


 本来、地方交付税は地方自治体の主体性により運用され、使途を特定されない一般財源ではありますけれども、学校図書館の充実を図ることは重要であり、また、図書標準を早期に達成するため、本年度、市といたしまして学校図書館の図書購入予算額ですけれども、小学校が1,125万円、中学校は923万円、合計で2,048万円、これは前年度対比54%の増、約700万円の増額をしたところでございます。加えて市の単独事業といたしまして、心の愛読書の事業の図書購入、また、今年度開始いたしました読書ヘルパーの配置などを行い、学校図書館の充実を図ってまいりたいと考えております。


 次に、2008年、今年度から始まった読書ヘルパーの成果ということでございますけれども、ご承知のように、読書ヘルパーは市内49校すべての小・中学校に配置いたしました。このことによりまして児童・生徒の学校図書館の利用が多くなり、図書の貸出数の増加や自主的な授業の調べ学習の利用など、学習活動に非常に効果が見られているということは、学校の方からも伺っておりますけれども、実際にその貸出数がどのくらい増えたのかなということで、その具体的な例を申しあげますと、実はある小学校でございますけれども、これ平成19年度(2007)、平成20年度(2008)を比較してみました。4月から11月までの状況でございますけれども、これは月平均300冊増えたというふうな状況もございます。また、中学校の例でございますけれども、これも先ほどと同じように比較をいたしますと、月平均130冊増えたということで、これは間違いなく学校図書館の活用が充実してきたなというふうに、考えられる数字ではないかというふうに考えております。


 この学校の方から、さらにこの学校図書館にヘルパーが配置されて、非常に図書館が活性化してきたと、大変助かっているということでございまして、ぜひ今後とも継続をお願いしたいというふうな意見が大多数であります。また、このヘルパーさんは、各学校に図書ボランティアとして入っておられます皆さんとの連携や、それから、学校図書支援センターとの連携、このことを行いながら新刊の紹介や、また四季を感じさせる季節ごとに、図書館の壁飾りと言いますか環境整備、工夫などを行いながら、子どもたちが本を読みたくなる、また、借りに行きたくなるような学校図書館を目指して、活動を行っておられます。こうした状況を踏まえまして、来年度も引き続き読書ボランティアの皆様とのご支援のもと、読書ヘルパーの活動の充実に努めてまいりたいと考えております。


 最後に、学校司書につきましてのご質問でございますけれども、学校司書は学校の図書館担当、司書教諭でございますけれども、連携して図書に関する知識をもとに、学校図書館の本の選書や読書指導、それから専門性を生かした学習指導の準備、授業などへの参加、学校や子どもたちのニーズに合った対応ができる、非常に重要な存在だというふうに考えております。こういうふうなことも踏まえまして、本市では児童サービスを担当する司書職員を、昨年4月から子ども読書推進係といたしまして、教育委員会内にございます図書政策課内に集中配備をしております。これを受けまして、学校図書館の直接的な支援はもとより、読書ヘルパーさんとの情報交換会、また、ヘルパーさんの専門性を高めるための研修会などを行うなど、学校図書館の人的な支援を具体的に図っているということでございます。


 今後とも読書ヘルパーさん、そして、またボランティアの皆様と学校図書館支援センターの連携が充実することにより、学校図書館がさらに充実したものになってまいるというふうに考えております。


 以上、遠藤議員からの答弁とさせていただきます。


○議 長(今岡一朗君) 遠藤力一議員。


○3 番(遠藤力一君) それでは、再質問をさせていただきます。


 最初に、本年4月から読書ヘルパーを配置されたことに対しては、非常にいい施策をされたなと私は思っています。そういう中で市長にお伺いいたしますけれども、読書ヘルパー配置後ですね、子どもたちが利用する時間帯、例えばお昼休みとか、そういうところの時間帯に学校に様子を見に行かれたのかどうか、これをまずお聞きいたします。


○議 長(今岡一朗君) 西尾市長。


○市 長(西尾理弘君) 率直に言って、昼休みの時間帯に図書館はのぞいておりません。ただ、読書ヘルパーが必要だということは私の考えを推奨させていただき、教育委員会もこれを認めて、予算化をさせていただいたわけで、その効果は必ず上がると。現に県や国の学力テストでも図書の活動というか読解力の強化、まだ全国的には努力しないといけませんけど、やはりこれはほかの教科にも影響して、国語だけではなく基本的な力でございます。その効果は出てきている。また今日のいい成績の支えになっているという思いを感じております。


 以上です。


○議 長(今岡一朗君) 遠藤力一議員。


○3 番(遠藤力一君) やはり市長がその実態を見ていらっしゃらないということが、先ほどの杵築次長の答弁にあらわれていたのではないかというふうに私は感じました。実際にその学校に行ってみますとですね、本当に子どもたちがあふれかえっている図書館もあれば、ガランとした図書館もある。先ほど図書標準のこともありましたけれども、達成されているところもあれば、本当に貧困なところもあると。この実態がやっぱり市長はまだ見えてないと思います。これぜひ子どもたちが実際に利用している時間帯に行っていただいて、図書館を見てもらう必要があると思います。


 そこで、まず、図書整備についてですけれども、小学校が1,125万円、中学校が923万円で、平成20年度(2008)に2,048万円の予算が付けられた。これは前回、板倉議員の質問の中でありましたけれども、交付税の予算措置としたら、もう500万円ぐらい図書費の整備に使えるはずなのですけれども、これ残りはどこに使っているのでしょうかね。そのことをお聞きします。


 それから、新5カ年計画、平成19年度(2007)から始まりましたけれども、図書標準を達成するための増加冊数分の図書費に加えて、廃棄図書を更新するための更新冊数分の図書費を新たに盛り込んでいる。この5カ年で図書標準を達成するような形にならなくてはいけないのですけれども、先ほどの杵築次長の答弁では、5カ年で達成するのではなくて、なるような形で努力をしていくというような答弁でしたけれども、この5カ年で達成するのですか達成しないのですか、そのあたりをお聞かせください。


○議 長(今岡一朗君) 杵築教育次長。


○教育次長(杵築 伸君) ただいまの2点についてご質問いただきました。


 まず、5カ年で達成するかどうかということでございますが、これは先ほども答弁で申しましたように、この整備計画、国の状況もございますので、これをきちっと活用し、そして達成していくことはもちろんでございますけど、先ほど議員おっしゃいましたように廃棄との絡み、いろんなことがございます。そして何が豊かで何が貧弱かということも、実際、今、図書館の今活用が非常に充実してまいっている現状もございますけど、本の種類とかそういうことも、子どもたちのニーズに合ったものを十分選書をしながらですね、その標準はクリアしていくというふうな形で考えております。


 それから、本年度の平成20年度(2008)予算で、500万円はどういうふうな形かというご質問がございましたけれども、実はこのことは先ほどもちょっと触れましたけれど、名作読書プログラム事業というのがございます。これも実はすべての児童・生徒に、幼稚園児も含めまして一人一冊ずつ配布し、そして、それを愛読書として読んでいこうということで、これも毎年度1割程度、10パーセントですね、子どもたちのために古くなった本を買い替えようということで、これも160万円ずつ毎年度措置しておりますし、また、学校図書館の本のことはもちろん大切でございますし、その達成率ももちろん重要であるということは、もう重々承知しておりますけれども、やはりその本をどういうふうに活用していくかということで、先ほど述べました読書ヘルパー、このこともやっぱり人的配置を通しながら、学校全体で読書環境、そして本の充実とともどもに取り組んでいくということが重要と考えた場合に、この読書ヘルパー事業に実は700万円強拠出しているのです。そういうことで全体を見た学校図書館の整備、充実を図っていくというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。


○議 長(今岡一朗君) 遠藤力一議員。


○3 番(遠藤力一君) 読書ヘルパーさんの700万円と、それから図書を整備するお金とはこれは全く、全く性質が違うものであります。これを先ほど混同されるような答弁をされましたけれども、これは切り離して考えてもらわなくちゃいけません。


 それから、例えば廃棄をする。選書をしなくちゃいけないという形で、図書館自体の重要性、また、その業務の大変さということは次長はよくお分かりだと思いますけれども、これはあとの絡みで話そうと思いますが、司書さんとヘルパーさんとではもうこれは全然違うわけです。この廃棄とか選書とかを読書ヘルパーさんにまず完璧に委ねてしまっていること、それはその支援センターとの話があるかもしれませんけれども、これは根本的に無理があります。それを逆に言うと、ボランティアであるヘルパーさんに押し付けてしまうというのは、これはちょっと行政としてやるべきことではないと私は思っています。


 湖陵中学にお伺いいたしましてですね、今、各学校で書籍をバーコード処理をするということが進んでおりますけれども、バーコード処理済みましたかとお聞きをしまたらば、「いや、まだやってないのですよ」と言う。「えっ、何でですか」と聞いたら、「それを処理するパソコンがないのです」よと言われるのですね。それから、そこの読書ヘルパーさんに、この壁を見ましたらですね、貸し出しは一人1冊までと書いてある張り紙がしてあるのです。「ここは1冊ですか、何でですか」と、「いや、1人の生徒がたくさん借りますと、ほかの生徒が借りられないのですよ」と、考えられますか、そんなことで一人1冊ということ。それからですね、これは多伎中でしたけれども、読書委員の子どもたちが一生懸命やっているわけですね、そこに行って、「読みたい本がたくさんあるよね」と、「どうやってリクエストしているの」と言ったら、「あまりしてないのです」とかと言って、「あまり読みたい本がないかね」と言ったら、「いや、あるのですけれども、リクエストしても買ってくれないんですよ」と、「お金がないらしくて」と言うのですね、こんなことでいいのですか本当に。せめてですね、昨日の答弁の中でも、小・中学校は最も市にとって大切な期間であると市長はおっしゃっていましたよね。それなのに現実はこうなのですよ。こんなことではやっぱり、この出雲は本当に産業もないところですね、人を育てていくということが最も求められると思うのですけれども、そういう人材を育てていく、そんなことで本当にいいのでしょうかね。どうですか市長。


○議 長(今岡一朗君) 黒目教育長。


○教育長(黒目俊策君) 今の遠藤議員の先ほどの交付税の考え方ですけれども、平成17年(2005)には100%を超えておったのは、確か島根県内でも出雲市だけだったかと思います。私は教育委員と市長とよく懇談をするのですけれども、やはり単年度でいろんな需要がある中で、単年度で全部達成するというのは、交付税は算定されるのが、示されるのが大体その年の6月、細かく額が決まるのが8月ということですので、やや1年遅れの性格もありますが、大体その3カ年程度でそのすべてを達成するようにということで、1年間を見ればでこぼこもあったりしますけれども、こういう形で今これだけをとらえてどうこうというより、教育全体の投資ということで考えれば、確かに今、議員ご指摘の学校図書についてはどうだと、標準がどうかということはありますけど、実は子ども読書活動推進計画の答申を受けたときに、確か小学校の標準の達成率が69%だったと、これを5年かかって80%まで持っていこうというふうに、今数字に出ましたように着実に進んでいると思います。明らかに5年では達成できますし、また、これは市長の方にも要望していきたいと思いますけど、要するに少しずつ上がってきているということは確実であります。ただ、今、議員がご指摘のように、次長からも説明しましたが、学校図書標準を達成している学校は、100%を既に超えている学校もあれば、かなり低い学校もあります。この辺は今後、委員会としても課題として受けとめながらですね、きちっと学校の方の子どもの読書が進むように、手当というものを考えていかなければならないなというふうに考えております。そういう形で進めさせていただきます。


○議 長(今岡一朗君) 遠藤力一議員。


○3 番(遠藤力一君) 交付税のそういう性格、性質、よく分かった上で、子どもたちがそういう現状にあるんだということを踏まえた上で、そっちの方にお金を使っていくべきじゃないですかということを申しあげております。


 それから、読書ヘルパーさん本当に一生懸命ですね、一生懸命頑張っていただいております。ただ、読書ヘルパーさんにはやっぱり限界があります。それはよくご存じだと思いますけれども、例えば、先ほどありました本の選書や廃棄、司書教諭との連携、他校や市立図書館との連携、事例研究、調べ学習の資料収集など、この司書という仕事は本当に専門性が求められる仕事なのですよね。ヘルパーさん、ボランティアの方にここまでやっぱり求めるというのは、ちょっと行き過ぎではないかと思います。


 しかし、ヘルパーさんの中でもすごい人がいらっしゃいまして、これは市長に見せたらいいですかね、これ2003年度、1,200冊、2004年度、6,615冊、一気に上がっています。それからずっと貸出数が2008年度、これ10月末でしたけど、8,842冊に上がっています。読書ヘルパーさんを市長が配置されたのは2008年度ですから、この数字は何かと言うと、これ司書の資格を持ったスクールヘルパーさん。たまたまですね、このスクールヘルパーさんが司書の資格を持っておられたそうです。それでど〜んと上がったんです。だからいかにその司書の資格を持ってらっしゃる方の力というのがすごいかと、このグラフで良く分かると思います。この方は2004年の2学期から毎日昼休み、そして放課後に図書館をオープン、スクールヘルパーさんです。自発的に取り組んでいらっしゃったわけです。司書ですから。それまでは大体、図書館も開いていたり閉まっていたり鍵が閉まっていたり、かなりランダムな利用だったのを、とにかく毎日開けるようにしたそうです。本年4月からは朝8時から8時25分にも開けるようにしたそうですね、そうすると1日の3分の1の貸し借りが、この時間に動くようになったそうです。司書さんは本当にすごいと思います。


 先ほど、一番最初の責任者は誰かということで、校長先生というふうにおっしゃいましたけれども、確かに校長先生も責任者はそうであります。学校図書館法の第1条にこうあります。「この法律は、学校図書館が、学校教育において欠くことのできない基礎的な設備であることにかんがみ、その健全な発達を図り、もって学校教育を充実することを目的とする。」第6条にはこうあります。「学校の設置者は、この法律の目的が十分に達成されるようその設置する学校の学校図書館を整備し、及び充実を図ることに努めなければならない。」とあります。


 まず、第1条である、欠くことのできない設備、図書館というのは欠くことのできない設備である。それを取り仕切る専任の人、すなわち、これは学校司書ですね、学校司書が配置されていない。それから学校の設置者である、学校の設置者というのは教育委員会ですよね、校長ではなくて教育委員会の怠慢だと思うのです。先ほどの答弁では学校司書を全く置く気はない。読書ボランティアで今後もやっていきますよという形だったと思いますが、どうですか教育長。学校の設置者、責任者として。


○議 長(今岡一朗君) 黒目教育長。


○教育長(黒目俊策君) 学校司書についてはですね、今の日本の義務教育の中で、長らく課題になっております。現在でもそうです。全国市長会を通じてあれだけ文科省に訴えても何も変わらないと、これを待っとるだけでどうなるんだということで、市長自ら発案していただいて、少しでもいいから読書ヘルパーを付けて、開かない学校の図書館も開けようということで、それが全部完成するのはかなり時間がかかるかもしれないけど、気持はやはり学校司書を置きたいという気持ちを持っていますけど、今、それを許す財政状況にあるかどうか、全国の状況から見てどうですかということで、私は今、読書ヘルパーという、きっかけをつくってもらったということにすごく感謝をしております。そして、それを中心に今ボランティアの方もたくさんかかわっていただいております。教育委員も幾つかの学校を回りました。大社小学校へ行ったときには読書ヘルパーさんと一緒に、今の読書のボランティアの方がいろいろ打ち合わせをしていてやっていただいた。本当に地域を挙げてこういうことに取り組んでいただいております。


 議員がおっしゃることも正しいと思います。でも、それを全部一気にやるということが、なかなか難しい現状もあるということを認識いただいて、それについて前向きに向かっているということをご理解いただきたいと思います。


○議 長(今岡一朗君) 遠藤力一議員。


○3 番(遠藤力一君) 文科省の責任にするのはやめていただきたいと思います。


 これ石川県の白山市なのですけれども、すべての小・中学校に学校司書を配置しています。2007年ですね。小学校19校、中学校8校、何を使ったかと言いますと、総務省の「頑張る地方応援プログラム」。出雲の方でも使っていますけれどもね、教育じゃなくて別の方に使っていますね。白山市はそこで地方交付税、交付金の上乗せを得て実施しています。全額補助金なしの自主財源。平成18年度(2007)予算で9,500万円この事業に充てています。全員司書資格を有し、正規職員は13人、残りは臨時職員です。やろうと思ったらできるということです。


 それから、来年度ですね、島根県において、いよいよこの事業に積極的な応援をしようという動きがあるようです。相当思い切った事業を行うようですけど、当市においてもすべての小・中学校に、学校司書を置くべきだと思いますが市長いかがですか。学校司書を。


○議 長(今岡一朗君) 西尾市長。


○市 長(西尾理弘君) 図書の政策は、個々の授業の中でどうやって先生が教科書以外に参考書、図書を活用させるかという先生の技量、指導の問題。あるいは読書の習慣づけの問題いろいろありまして、一つ司書が増えたからこの貸し出しが増えたという単純な因果関係ではないと思います。出雲においてはやはり2000年代から、心の愛読書事業を始めておりまして、学校の本で教室にある本がおもしろい、楽しい、図書が好きだ。そして図書館に行って高揚的な勉強もしなさいという働きかけも随分やっておりまして、そういうようなこともあったり司書の状況もある。いろんな公的な要因でこういう現象が出ていると思いますが、いずれにしても学校の司書のあり方というのは、やはり資格のある、情熱のある方が配置されていることに越したことはございません。我々としては国の県の、県はやっと動き出したということでございますけれど、しかし、これも今勉強してみますと短期間、3年、5年の期間でやるのですね。これがいけないのです。文部省のやり方は一番それがいけないのです。パイロット的に3年やります。研究指定、特別やります。これじゃいけない。交付税の措置はありますよ、それは交付税の措置は予算付ければいいですわ。足らないことは持ってきてたらいいわけです。私は議員の皆さん方もいろいろなことの立場があって、あえて読書ヘルパーを置いたら、その後どうなったかと言って市長がいつも学校をチェックして回るようなことだと、じゃもう教育委員会は廃止ですよ。市長がやればいいじゃないか、そんなこといつも学校をチェックして回っているような市長だったら、自らのことでないかというのがありますのでね、今の私は法制度をぎりぎり守っているのです。でも見るに見かねて、ああせい、こうせいと間接的には言っているのです。直接的に介入は避けなきゃいけないというような思いで、今の法律に制約を受けながらやっとるんです。このような努力の中でさらに今日のご指摘がありましたので、教育長らとこの問題を総合的にまたチェックしてみます。吟味してみます。改善策を取っていきたいと思います。要するところがあればね、そういう方向だと思います、これは。


○議 長(今岡一朗君) 遠藤力一議員。


○3 番(遠藤力一君) ちょっとよく分からなかったのですが、図書標準は確かに文科省ですけれども、学校司書は文科省関係ないですので、これはあくまでも地方自治体独自でやっていけることですので、これはぜひ推進していただきたいと思います。


 では、次の質問に入らせていただきます。


 大谷教育委員長にお伺いをいたします。


 日ごろは教育行政にご尽力をいただき大変ありがとうございます。本年9月フィンランドに教育視察に行かれ、読解力を高める授業などを見られました。日本の子どもたちの読解力が低下したと言われますが、世界的に注目を集めているフィンランドと、出雲市の違いをどのようにとらえられたか伺います。


 フィンランドの好成績の原因として、読書量の多さ、読書への関心の高さ、これを支える図書館の存在が挙げられます。今後、出雲市の学校図書館はどうあるべきかご所見をお伺いいたします。


○議 長(今岡一朗君) 大谷教育委員長。


○教育委員長(大谷香代子君) 登壇 まず、本年9月15日から7日間の日程で、私ども教育委員4名のフィンランド教育視察が実現いたしましたことは、当市議会の議員の皆様方をはじめ、市当局の深いご理解とご支援のあったことと、この場をお借りいたしまして厚くお礼を申しあげます。


 このたびの教育視察は、国の教育の目的として、社会の一員として責任を果たすことのできる子どもの育成と、生きるために必要な知識と技術の伝授を掲げるとともに、OECDが行っております国際学力調査、PISAでございますが、これにおきまして読解力をはじめとする学力がトップクラスであります、フィンランドにおけます教育制度や教育行政機関の役割、教育現場の取り組みなどの先進事例を視察し、本市が進める教育改革や実践に生かしていくことを目的といたしました。このことにつきましては、去る11月15日、神在月教育フェスティバルの折にもこの報告をいたしましたが、実際にフィンランドの教育行政機関や子どもたちの学習現場に触れ、それの特徴として感じておりましたことは、まず、学校での授業の形態について視察しました学校をはじめまして、全部ほとんどが20名程度の学級編成で少人数の学習でありまして、個別的な指導がいつでもできる状況にあります。そして、また学習の方法につきましても、教師が一方的に指導するのではなく、課題に対して子どもたちが自ら進んで調べたり、まとめたりしていくという、自主的に学んでいくという形でございました。そして、指導しております教師でございますけれども、これは幼稚園を含めまして、すべての教師が大学の修士課程を修了いたしております。そして、現場の教師になるまでに専門的な研修とか、豊富な実習を経験しております。そして、また教師の人事権を含めた教育の地方分権の面では、教師の雇用を各学校理事会からの推薦により、市が行う制度となっております。そして、また今回この各学校でお話を伺いました校長先生や一人一人の先生方、地域や学校の要請によりまして、20年あるいは30年という長期間にわたって、この学校でしっかりと責任を持って教育をするという体制がございました。


 そして、またヘルシンキの郊外のエスポー市というところの、教育委員長さんにお話を伺うことができまして、この方はヘルシンキの国会議員でもありましたために、国会議事堂でお話を伺ったのですけれども、特に特別支援教育についての手厚さということについて語られました。私たち実際に視察いたしました学校でも、発達障害、身体障害などで支援の必要な子どもたちに対しまして、きめ細かで計画的に特別支援教育が施されておりました。そして、特に発達障害につきましては、就学前に早期に発見して、早期にその子ども一人一人に対して、応じた対応をしていくということ。このことについて非常に重要なことだととらえられていたことでございました。そして、また学校と保護者の関係につきまして、都市化の進みましたヘルシンキ等では、高学歴などで共働きの若い夫妻の子どもたちですね、若い方たちが教育に対する関心が低くなってきていると、そういうことを憂いておられることをちょっと感じまして、これにつきましては日本と同じことだなということを感じさせられました。


 以上のようなことが、実際に見聞きしたことでございますけれども、そうした中、フィンランドの子どもたちの高い読解力の要因として、議員のご指摘にありました、読書量の多さと読書への関心の高さということは、フィンランドの国民性のあらわれた大きな特徴の一つでございます。このことは国全体の労働環境の整備が進んでおりまして、家族で過ごす時間がたくさんあるということにも関連しておりますけれども、読書は国民と生涯学習の中心にありまして、子どもたちは幼児期より家庭や地域におきまして、読み聞かせが行われておりましたし、家族そろって読書に親しむということがあるようでございます。それによりまして、この豊富な読書量を支えるために図書館の整備も進んでおりまして、ヘルシンキは人口56万人でございますけれども、ここには38の図書館がございます。日本ではその規模の都市ですと、せいぜい10館程度というところだそうでございます。また、国民一人当たりが図書館で借りる本の冊数も、日本は約4冊に対しましてフィンランドは21冊にも上るわけでございます。実際に私の訪れましたカラヨキ市は、中学校と高校が一緒になりました総合学校というものがございまして、その敷地内に大きな図書館が設置されておりまして、その図書館には地域の大人たちもそこを利用しておりました。


 そして、またヘルシンキの小学校では、クラス全員が机の中に自分の愛読書というものを持参しておりまして、それを一斉に中から出して見せてくれました。そして自分たちでその自分の愛読書を、子どもたち同士で薦め合うということもしている様子でございまして、教室の後ろに本が非常にたくさん並べてございました。その学校では読書量コンテストというのですか、というものも行われておりまして、1年間に3,000ページを読んだ子どももおりました。


 今回このようなフィンランドの教育の状況を視察いたしまして、出雲市の子どもたちが喜んで図書館に行き、読書への関心や読書量がさらに増しますように、現在進めております学校図書館での効果が上がりつつありますけれども、読書ヘルパー事業やそれから心の愛読書事業など、人的や物的な支援を行います。そして、また公立図書館との連携を図ります学校図書館支援センター、この充実を一層に図りまして、読書の楽しみを実感できる子どもたちの育成に努めていきたいと思っております。そして、また家族ぐるみ・地域ぐるみの読書活動につきまして、子ども読書活動推進事業というのに基づきまして、家庭、学校、地域、公共図書館がそれぞれに共同しながら、読書活動が推進されていきますように努めていく考えでおります。


 以上、お答えとさせていただきます。


○議 長(今岡一朗君) 遠藤力一議員。


○3 番(遠藤力一君) ありがとうございました。


 今後も高い見識で、出雲の教育行政をリードしていただきますようお願い申しまして、私の質問を終了いたします。


○議 長(今岡一朗君) 以上で、3番、遠藤力一議員の質問は終了いたしました。


 次に、14番、小汀英久議員。


○14番(小汀英久君) 登壇 大きな項目1項目について、3点だけ質問したいと思います。


 合併後の財産管理についてであります。


 合併後で余分ができた財産、旧市町の物品の管理はどのように処理されているのでしょうか、お知らせください。


 そして、物品、今言いましたけれども、ロッカーとか机とかいす、ソファー等の耐用年数が超えた物品についての処理もお伺いしたいと思います。そして、全国自治体1,782自治体中、530自治体がインターネットオークションを利用して、物品を売却して財源を確保しているという報道が先日ありましたが、このような考えはあるのかないのかお伺いをしたいと思います。


 お願いします。


○議 長(今岡一朗君) 伊藤財政部長。


○財政部長(伊藤 功君) 登壇 ご質問のありました、旧2市4町で所有・管理されておりました財産のうち土地とか建物、そういうものを除く机やいす、公用車、いわゆる備品につきましての合併後の処理についてお答えをしたいと思います。


 これらのものにつきましては、当然、すべて新出雲市に帰属する財産として、適正な配置と有効利用に努めているところでございます。平成18年度(2006)におきましては備品管理システムを入れまして、これによりまして管理をし、所管替え、廃棄等を行っております。現在その登録数は6万1,000点余りに及んでいるところでございます。


 それと、現在使用していない余分に出たものについての処理でございますが、支所の空いたスペースに保管をいたしまして、必要に応じて使用することとしております。備品の新規購入については、できる限り控えるようにしているところでございます。新庁舎整備をしておりますが、このことにつきましても現在、庁舎にあり、使用に耐える備品につきましては、できるだけ使用していく方針で臨んでおります。


 次に、物品、ロッカーとかソファーの耐用年数が超えたものについての処理についてでございますが、ロッカー、机、いす、ソファー等の耐用年数につきましては、一定の基準を設けているわけではございませんで、同じものでありましてもそれぞれ使用される環境や使用方法、頻度等が違うために、そのものの実際の状態を見て処理をしております。例えば机、いすであれば部品が破損し危険であるとか、さびて著しく美観を損ねるなど、使用に堪えない状況になれば廃棄処分をしております。


 続きまして、3番目、インターネットオークションの関係でございますが、ご紹介のありました自治体によるネットオークションにつきましては、インターネットオークションサイトを利用し、公売を実施するものでございます。もともとは税の滞納による差押品が増加したために始まったものと聞いておりますが、最近では不用物品等の公売にまで利用が広がってきております。市では残存価値のある公用車で事業廃止や支所等で不用になった場合等で、使用されなくなったものにつきましては、現在でもホームページを利用し広く広告した上で競売を行っており、合併後6台を処分してきたところでございます。


 現在、進めております新庁舎の整備、それから支所の組織の見直しは、新庁舎で利用に供するもの支所に配置しておくもの及び売却、あるいは廃棄するものに備品を分類整理する良い機会ととらえているところでございます。基本的には庁舎などで使われなくなったものにつきましては、せっかく購入したものでございますから、市の他の公共施設等を含め再利用することを第一義的に考えるべきであると考えております。その上で利用の見込みがなく、残存価値があると思われるものについては、財源確保の観点から公売利用をしていきたいと考えております。


 ご提案のございましたインターネットオークションにつきましては、多数の入札者の確保や、より高く落札価格が期待できるというようなメリットもございますので、一つの有効な手段として今後利用を検討していきたいと考えているところでございます。


 以上、お答えといたします。


○議 長(今岡一朗君) 小汀英久議員。


○14番(小汀英久君) ありがとうございました。


 ここでちょっと関連なのですけれども、職員の削減が121名なされているということを聞いておりますけれども、その人たちが使用されていた机とかいすとかロッカーとか、もろもろのものの管理はどうなっているのか。そして、また使用されているのか、まだそのまま保存、未使用で保管されているのか。この辺のところ、もしそうであれば、もうこれから職員の増員はない予定ですので、このインターネットオークションによって売却でもされたらいかがでしょうか。


○議 長(今岡一朗君) 伊藤財政部長。


○財政部長(伊藤 功君) 先ほどお答え申しあげましたとおり、そのものの状況を見まして保管をしているもの、それから廃棄したものがございます。ネットオークションにつきましては、机、いす等についてまでできるかどうか状況を見ないと分かりませんが、いずれにいたしましても市で取得、購入したものでございますので、有効な利用を努めていきたいと考えております。


○議 長(今岡一朗君) 小汀英久議員。


○14番(小汀英久君) なるべく有効に使って、もしお金になるものでしたらお金にしてもらった方がいいではないかなというふうに思います。そして、もう一点だけ、旧市町の議会の議席のいすは今どのようになっておりますか。


○議 長(今岡一朗君) 伊藤財政部長。


○財政部長(伊藤 功君) 全部把握はしておりませんけれども、基本的には議場については今のところそのままの状況になっておりますので、そこのものは従来のままの状況で保管をしていると考えております。


○議 長(今岡一朗君) 小汀英久議員。


○14番(小汀英久君) そのままということですけど、それこそ有効利用されたらいかがでしょうかね。多伎町にしても湖陵町にしてもまだ多分新しいと思いますので、いいものが備え付けてあるかと思いますので、そういうところの考えはございませんか。


○議 長(今岡一朗君) 伊藤財政部長。


○財政部長(伊藤 功君) 議場につきましては、例えば、湖陵町の議場につきましては固定式のいすでございますので、なかなか処分は困難であると考えておりますが、それ以外のところについてはですね、改めて公売等の対象になるかどうかについては十分検討させていただきたいと思います。


○議 長(今岡一朗君) 小汀英久議員。


○14番(小汀英久君) もう一点、現在、今ここ我々座っていますけれども、これも新庁舎ができると、多分これはどうされるのか分かりませんけれども、まさかこれを持っていかれるということではないでしょうね。ちょっとその辺のところお願いします。


○議 長(今岡一朗君) 伊藤財政部長。


○財政部長(伊藤 功君) 新庁舎の議場のいすにつきましては、せっかく新しく建てますので一新をしたいと考えておりまして、新たなもので特に議席につきましては議員さん方のご要望もありましたので、固定いすに切り替えたいと思っております。現在ありますものにつきましては、先ほど来申しあげておりますように、議員さんのご指摘もありますので、単価価値のあるものについては公売等によって処分できるものは処分していきたいと思います。


 以上、お答えとさせていただきます。


○議 長(今岡一朗君) 小汀英久議員。


○14番(小汀英久君) よくよく検討していただいて、少しでも収入を増やしてくださいますようお願いして、討論を終わります。


○議 長(今岡一朗君) 以上で、14番、小汀英久議員の質問は終了いたしました。


 次に、30番、長廻利行議員。


○30番(長廻利行君) 登壇 議席番号30番、大社クラブの長廻利行です。


 事前に通告しております2点について質問いたしますので、市長の明快な答弁をお願いをいたしたいと思います。


 まず最初に、21世紀出雲神話観光大国の最重点プロジェクトであります、大社門前町再生整備に関連した質問をさせていただきます。


 まずは、今議会の初日に、長年の懸案事項でありました出雲阿國座の建設が、その方向性が決まり、いよいよ本格的に大社門前町の整備が進められることになり、大社選出の議員といたしましても、この上もない喜びであるとともに、その実現に向けて改めて気を引き締めているところでございます。


 さて、この阿國座も平成23年(2011)の開館を目指し、いよいよ平成25年(2013)5月10日の出雲大社正遷宮に向けて、大社門前町は着々と準備が整えつつあります。昨年から今年にかけ古代出雲歴史博物館の開館、石見銀山の世界遺産登録、そして本年からの出雲大社大遷宮と重なり、大社門前町はかつてのにぎわいを取り戻しつつあると思います。それに連動するかのように、門前町では様々な住民活動が芽生え始めております。数年前より始まった神迎の道の活動も、地区のご婦人方と若い人たちを中心とした「神迎の道の会」により、その活動が実を結びつつあります。潮汲みを使った街並みアート、行燈を使った光のアートなど、おもてなしの心を持って全国からの観光客をお迎えし、神迎神事の11月7日から11月14日までの神等法出祭までの期間中には、おもてなしのショップやお休み処を開設され、多くの観光客でにぎわっていました。


 本年、神迎えの道のカラー舗装も完成し、そのにぎわいに色を添えているところでございます。また、門前町の表参道である神門通りも、ここへきて徐々ににぎわいを取り戻しつつあります。そして、昨年のぜんざい1号店のオープンに端を発して、地元有志で組織するNPO法人により、空き店舗であった旧JA大社支店を活用した活動が始まっております。出雲そばやぜんざいを提供するチャンレジショップや、また、地元飲食店の再開、さらに今年になり空き店舗を活用した縁結びショップが開店するなど、少しずつ神門通りを歩いて楽しめる仕掛けが整いつつあります。こうした動きが地域住民を中心に、「神門通り甦りの会」を結成する動きにつながっております。神迎えの道とともにおもてなしの活動が本格化してまいったところでございます。


 そうした中、神門通りにある書店の一角に、境港の方がせんべい店を開店される予定となり、また、元旅館でございますところにも、出雲で現在イタリア料理の店を開いていらっしゃる方、そして地元観光センターいずもさんが、新たに出店を計画されていると伺っております。そして、現在、藤原旅館跡に整備されつつある交通広場が完成しますと、さらにこれらの動きは加速すると私は思われます。こうした通りの変化により、門前町には徐々に人があふれ始めており、このことは大変喜ばしいことではありますが、地域の活性化はソフトとハードが一体となって初めて結実するものであり、どちらが欠けていてもいけないと思います。


 そこで、私が今、最も懸念していることは、懸案であります勢溜以西の歩道整備についてであります。特に本年4月20日の出雲大社遷座祭以後、勢溜前のバス停がある付近は道路が狭あいであり、危険な状況の中でバスを待っている多くの観光客を見るたびに、これはぜひとも一日も早く何とかしなければならないというふうに思っているところでございます。さらに平成23年(2011)にはいよいよ阿國座も開館し、平成25年(2013)には出雲大社の正遷宮も行われます。また、長年の懸案であった日御碕のトンネルも、平成25年(2013)までの改修が決まったと側聞をいたしております。こうした流れを考えると、勢溜から宮内交差点までの歩道整備は、ぜひとも急ぐべき大変重要な喫緊課題であると考えております。県には常に要望していただいていると存じておりますが、現在、整備の見通しはどのようになっているのか改めてお伺いいたしますので、よろしくお願いいたします。


○議 長(今岡一朗君) 岸都市整備部長。


○都市整備部長(岸 和之君) 登壇 ただいまの大社門前町の整備について、国道431号勢溜以西の歩道整備の見通しについてお答をいたします。


 出雲大社参道入り口に当たります勢溜付近につきましては、議員おっしゃいますように、東の県立古代出雲歴史博物館からや、さらには西の神迎えの道から、さらには南の神門通りなどから、それぞれの散策ルートによりまして、出雲大社の正参道を利用する観光客が増加してきております。また、一畑バスなどの公共交通機関による観光客も増えておりまして、観光客の利便性と安全性の確保のためにも、勢溜から宮内交差点間の国道431号歩道の早急な整備が必要であります。現在の進捗状況につきましては、勢溜から西へ80メートル区間、観光センター神宴付近までの整備に向けまして、地元の協力を得ながら県の出雲県土整備事務所によりまして、バス停のあり方も含めまして設計作業中でございます。今後、設計案につきましては地元町内等に説明いたしまして、逐次、用地買収、整備が行われることとなっております。


 市といたしましては、これに県とともに全力で取り組んでいく考えでございます。さらに市といたしましては、勢溜付近の整備にとどまらず、最終的には出雲大社外苑駐車場入り口の宮内交差点までの歩道整備が、ぜひとも必要であると認識しておりまして、神門通りの整備と併せまして引き続き県に強く要請していくこととしております。


 以上、答弁といたします。


○議 長(今岡一朗君) 長廻利行議員。


○30番(長廻利行君) 先ほど私申しあげましたようにですね、新たなこの門前町の再生整備事業ということで、地元の動きが出てきたという中にあってですね、とりわけ今の勢溜の周辺界隈が、勢溜から歴博までの国道431号の歩道整備につきましては、もう本当にすばらしい道路にしていただきました。しかし、残念ながらですね、先ほど申しあげますように勢溜から以西の宮内交差点までの、とりわけ観光案内所の前のバス停のところはですね、もう本当に大型観光バスが入ってくる。そして乗用車が入ってくると、あの石垣のところに北側に、出雲大社側に座っておられる方はまさに脅威だと。そういうふうな状況の中にあって、今日まで大変遅れているということも分かりますけれども、私はもうずっとこの4月20日遷座祭以来ですね、目の当たりに毎日この場所を4、5回以上、5、6回はもう毎日通っております。そうすると本当にあの観光客の方々がですね、危険にさらされながらあのバス停で待っていらっしゃると。まだ南側は若干、待避所がありますし観光案内所もございますから、これは何とか南側の方はよしとしてもですね、北側はまさに本当に危険と表裏一体であるという中にあって、私はやはり先ほど申しあげましたように、この日御碕のトンネルも、県も広域観光の基盤を整備する検討委員会の中でも、やはりそういうことで、県もまさにこの平成20年度(2008)には予算を計上して、このトンネルに取りかかるということもしていただいております。大変感謝しているところでございますけれども、しかし片方ではですね、そういう今、正遷宮を迎えている中にあって、この平成25年までの期間に今までの遷座祭と違ってですね、平成25年(2013)の正遷宮というのはね、これはもう大変な人が来るわけなんですよね。今までの4月20日の遷座祭とはまさに違う。正遷宮の場合はですね。それまでにはぜひともこれは間に合わせていただかないと、大変あそこら辺が渋滞どころの騒ぎじゃない。まさに危険が伴うということがございますので、これが平成25年(2013)ぐらいまでに何とかなるのかならないのか、どういう方向性があるのかですね、もうすこし具体的に神宴の方までの駐車場のところまでですね、全力で取り組むということは、もちろん県の事業でございますから分かりますけれども、先般、我々もこの地元の議員も3人、8月7日に溝口知事さんをですね、日御碕の神宮の方へご案内して、つぶさに今の二俣トンネルを見ていただきました。そして、このトンネルのゴーサインが出てですね、平成20年度(2008)から平成21年度(2009)にかけて、埋蔵文化財の調査だとか保安林の解除、国立公園内の工作物の改築許可申請などの各種機関協議、用地買収そして造成工事等を実施、以降トンネル本体工事を行うという、こういうスケジュール表も私ももらっております。


 片方ではそういうふうに粛々ともうスケジュールに載っております。しかし、私、今お伺いしますとですね、なかなかこの勢溜から宮内交差点までの、とりわけ今80メートルとおっしゃった区間が一番重要な場所なんですよね。大社にとりましてはですね。だから、ここら辺のことをもう少し親切にちょっとお話をいただきますと喜びますけれども。


○議 長(今岡一朗君) 岸都市整備部長。


○都市整備部長(岸 和之君) この431号の、先ほど申しあげました80メートル区間、神宴までの区間でございますけれども、議員おっしゃいましたように、バス停もございまして、私もちょくちょく大社の方へはまいりますけれども、バス停の前でたくさんの観光客の方が、バス待ちをしてらっしゃるという姿も見かけておりますけれども、この事業につきましては、まずはああして通り沿いにですね、観光案内所をはじめとして商店も並んでおりまして、こちらの方へ用地買収の設計ができ上がりましたあと、交渉なり補償に入らせていただくようになりますけれども、事業認可の今の区間につきましては、平成23年度(2011)までとなっておりまして、何とかこの期間までには完成をするように取り組んでいきたいというふうに考えております。


 以上でございます。


○議 長(今岡一朗君) 長廻利行議員。


○30番(長廻利行君) 分かりました。


 今ね、あの周辺の地権者の皆様方は、これは大体概ね了解していらっしゃるんですよね、そういう問題はもう全くございませんので、やはりこの地権者の問題がなかなか大変だということがあれば別ですけれども、もうまさに待っていらっしゃるというふうな状況でございますので、ぜひともこの平成23年度(2011)、遅くとも平成25年(2013)の正遷宮までには何とか今の神宴さんのところまででもですね、これを今の計画されているところまででも、ぜひとも全力投球で取り組んでいただきますよう要望いたします。


 以上です。


 次に、第2点目の質問に入りたいと思います。


 大社保育所の民営化に当たり、私の所見を述べ、それに対する基本的な考えを伺いたいと思います。


 公立保育所の民営化につきましては、平成19年(2007)10月4日に出されました答申に基づいて、公立の保育所5園についてその方針が定められたところでございます。その方針に沿ってですね、まず、来年の4月より平田保育所の民営化がスタートするわけでございます。そして、その1年後に大社保育所が民営化の予定でございます。現在、大社保育所の民営化に伴い、移管先の法人を募集されていると思いますが、募集要項を見ますと、応募の資格としては市内に住所を有する社会福祉法人で、保育所を運営するために必要な経営基盤や社会的信望を有していること。また、応募の条件として、子どもへの影響を考慮し現行の保育方針及び保育サービス、保育内容を継続することを基本とすること。さらには市が雇用している臨時保育士を引き続き雇用するなど、スムーズな移管が行えるよう努めることとされております。


 そこで質問の第1点目でございますが、先の答申書には、民営化に当たって留意すべき事項として、保護者や地域の理解が不可欠であり、このことが私も絶対条件であると思っております。保護者にとりましては、子どもをいかに安全で安心して預けることができるかということが大事であります。現在、法人の募集をされていますが、選定に当たっては、やはり市内で長年の経験のある法人が、一番望ましい姿であると私は考えております。また、法人もさることながら、職員についてもできるだけ継続雇用するよう積極的に働きかけることと、民営化前に保育に携わっていた保育士を、移管法人に1年程度派遣するとされております。大社地域にも長年保育所を経営している民間法人もあります。その選定に当たっての基本的な考え方をお伺いをいたします。


 次に、質問の第2点目ですが、本年度中には新しい移管先法人が選定されると思いますが、移管までには1年ほど時間があります。新しい法人が選定されてから移管までの間、備品等の損傷の著しいものは、できるだけ市の方で対応すべきであり、さらに将来、施設整備を行うときは法人の過度の負担にならないように、市としても十分な対応が求められていると思います。答申書には建物及び備品については無償で譲渡し、土地については無償で貸与するのが望ましい。老朽化した施設については移管後に整備することとし、その際には法人の過度の負担にならないよう、補助金などについて配慮する必要があるとされております。過去の事例では移管後の施設整備について、神門保育所においては、国、県の補助金以外の整備費を旧出雲市が全額負担をし、また、南保育所においては、旧平田市が2,000万円の大規模修繕をしております。こうしたことからも、できるだけ移管法人の負担がないよう、できれば移管までに整備できる備品、修繕等があれば、移管までに実施していただき、仮に移管後でないとできない場合は、市の方でできるだけ対応していただきたいと考えておりますが、その点についての考え方をお伺いをいたします。


○議 長(今岡一朗君) 井上健康福祉部長。


○健康福祉部長(井上明夫君) 登壇 先ほどの大社保育所の民営化に係りますご質問にお答をしたいと思います。


 まず、大社保育所の民営化に当たりまして、先月初めに大社保育所移管先法人選定委員会を設置したところでございます。ご指摘のように、この民営化に当たりましては地域の方々のご理解、また保護者のご理解が何よりも大切であるということから、選定委員の中には地域の代表、また保護者の代表に入っていただいているとそういう状況でございます。


 まず、募集要項等につきまして審議をいただきました。その結果、先ほどご紹介のありましたように、現行の大社保育所の保育方針、保育サービスを継続するといったことを基本といたしまして、経験豊富な職員を中心とした、適正な職員配置を行うことなどを求めることといたしまして、先月、出雲市内に法人の事務所があります社会福祉法人に対しまして、来年の1月末を申請期限として公募をしたという状況でございます。


 2月に選定委員会におきまして、申請書類の審査を行いますほか、現在応募された法人が運営をされている保育所の視察、それからヒアリングを実施した上で、移管先として最もふさわしい法人を選定することとしております。選定に当たりましては、これまでの保育実績なども審査の重要なポイントになろうかと思います。また、決まりました法人に対しましては、先ほどご指摘のありましたような、臨時職員の継続雇用などについても求めていきたいというふうに考えております。


 次に、備品等の対応また施設整備の考え方でございますけれども、ご指摘のように損傷が著しい備品等ありましたら、これは法人へ移管する前に市の方で整備をしたいというふうに考えております。また、現在の大社保育所は築後32年が経過しておりまして、かなり老朽化をしております。そういったことで移管後できるだけ早い時期に、国の施設整備の交付金を活用した施設整備が必要であるというふうに考えておりまして、その際には法人にとって過度の負担にならないように、市として補助金の特例措置を講じていきたいというふうに考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。


 以上でございます。


○議 長(今岡一朗君) 長廻利行議員。


○30番(長廻利行君) 今ご答弁いただきましたけれども、何よりですね、今までの市立の保育園から民間に大きく環境が変わるということによってですね、保護者の方ですね、この方たちが一番心配されるのは、もちろんサービスの低下があってはならないということと同時にですね、やはりどのような法人に移管されるのかということが一番、私は心配されているのではないかと。なぜならば、このような長年の例えば経験のある、実績のある方々たちがですね、大事なお子さんをやはりこの保育所で預かっていただけるということが、一番肝心なことでございますので、どちらかと言いますと、この際、新たな法人でも立ち上げてですね、多少言い方は悪いですけれども、もうけようというようなことは私はなじまないと思いますので、やはりこれは長年の経験のある、市内にはたくさんの保育所が現在2市4町の中にあるわけでございますから、そういう方々にきちっとその審査をしながら選ぶということが、一番重要なことではないかと思いますので、そこら辺をもう一度ちょっとお聞きしたいと思います。


○議 長(今岡一朗君) 井上健康福祉部長。


○健康福祉部長(井上明夫君) ご指摘のとおりでございますけれども、少なくとも新設法人、この民営化を受けるために新たにつくろうという法人は、もう応募の資格がございませんので、そういった可能性は全くございません。ただ、公募をした際にご案内をいたしました社会福祉法人41ございますが、この中にはもちろん保育所の経営をしていないという法人も含まれておりますけれども、審査に当たりましては保育実績、それから実際の保育所の視察というふうなこともございますので、審査に当たってはご指摘のような、十分信頼のおける保育所のサービスが提供できる法人になりますように、ご指摘を踏まえた審議が行われるように努めていきたいというふうに思います。


 ありがとうございました。


○議 長(今岡一朗君) 長廻利行議員。


○30番(長廻利行君) さらにはもう一点ですね、やはり先ほど申しあげましたように、新しい移管先の法人が過度の負担にならないようにですね、できるだけの必要最低限のものは整備してあげていただいて、当局としてですね。そして、さらには建て替えのときには、先ほど2つの例を述べましたように、この大きな財政支出を伴いますけれども、やはりそれに応えてあげることが保護者の方々ですね、保育園ですから。保護者の方々も安心して預けられるということになると思いますので、そこら辺のところをもう一度確認しておきたいと思いますけど、いかがですか。


○議 長(今岡一朗君) 井上健康福祉部長。


○健康福祉部長(井上明夫君) 全くご指摘のとおりでございまして、そのような方向で頑張りたいと思います。


 ありがとうございました。


○議 長(今岡一朗君) 以上で、30番、長廻利行議員の質問は終了いたしました。


 次に、28番、多久和康司議員。


○28番(多久和康司君) 登壇 28番、市民新風会、多久和康司でございます。


 私は、出雲市教育の中で5点について伺いたいと思っております。


 児童・生徒を取り巻く環境は日々変化しています。学校教育現場におけるいじめ、不登校、問題行動など、教育委員会だけでは解決が困難であり、これらの課題に対処するために教育委員会組織の見直しが、平成13年(2001)4月に行われました。つまり教育委員会事務のうち、生涯学習、芸術文化、文化財、スポーツなどの部門を、地方自治法180条の7の補助執行の規定により、市長部局に移管されました。これにより教育委員会が学校問題に専念できる体制が整い、学校現場のコミュニケーションも密になり、多くの成果を上げてこられました。


 一方、生涯学習、芸術文化、文化財、スポーツ行政については、教育のみならず市民の多様なニーズを受けとめ、総合的な市民行政の中で、弾力的かつ効率的に執行できる体制となり、市民の期待に応えた行政サービスがなされてきております。


 ちょっと振り返ってみますと確か総合学習の試行、研究学習が取り組まれるころだろうと思いますが、平成9年(1997)にスクールヘルパー制度が導入されました。地域の人材が活用されると、具体的に地域の人材を活用するというふうな形が出されたのが、このくらいではなかったかなというふうに思っているところでございます。そのころ特に地域、学校、家庭が一体となった取り組みをしながら、子どもの問題行動等を解決していかなければならないと、叫ばれていた時代であったのではないかなというふうに思っています。そして少しずつ成果はあらわれておりますけれども、それが具体的に成果があらわれ、顕著にあらわれてきたのが平成18年度(2006)の小中一貫教育の制度の導入。あるいは同時に行われました学校運営理事会制度の導入、特に学校運営理事会の中できちっと地域、学校、家庭が一体となって、協働して取り組むという形が行われてきたところでございまして、そういう中で、ここ2、3年、中学校に特にでございますけれども、児童・生徒が非常に落ち着きがあらわれてきている。落ち着いて学園生活、学校生活が行われているということで、先般の皆さん方の質問の答弁の中で、非常に近年いじめや不登校、問題行動等が激減しているというふうに答弁があったと思いますけれども、私もそういう取り組みのあらわれではないかなと。こうした出雲市の教育委員会が学校教育に特化した形で、こういういろいろな取り組みがなされてきた、その成果であろうと思っております。


 そして、この問題の中でこれからお伺いしてまいりたいと思いますが、1点目は、学力向上対策事業の一つであります、スーパーイングリッシュ事業についてでございます。


 これは確か出雲市は平成16年度(2004)にこの事業が導入されました。国の指導要領によりますと、小学校の英語活動事業、スーパーイングリッシュ事業、これが平成23年(2011)には完全に実施をするということで、今年度から5、6年生にこの事業が、取り組みが行われてきているところでございまして、私はこのスーパーイングリッシュの成果をちょっとご紹介したいですが、11月8日、土曜日でございましたが、高松小学校において学習発表会がありました。その中で6年生の皆さんが、そのスーパーイングリッシュの成果を示すかのように八岐大蛇退治の劇、これを英語で片一方で演じると、もう片一方では、それを訳すかのように日本語ですぐ通訳という形でしょうか、保護者の人に分かりやすくそれを言う形で、非常に上手に劇を演じました。そういうことから保護者、客席からは盛大な拍手喝采でございました。これもイングリッシュ事業のすばらしい成果のあらわれであると思っております。こうしたスーパーイングリッシュ事業が導入され、出雲市では早くから取り組んでこられました。こうした事業のまず最初に成果についてお尋ねをしたいと思います。


 次に、学習指導要領、先ほど申しあげましたが、小学校における英語活動学習が平成23年度(2011)に完全実施される。そのことから平成20年度(2008)から準備できるところは、5、6年生において英語活動が実施されることを受けて、この出雲市では当然やっておられますけれども、これから小・中・高の一貫した英語活動の学習、こういうことが取り組まれてまいります。これらが小学校でやった場合、中学校では復習だということになる。小・中・高のそういうふうな学習が今後どのように取り組まれていくのかお尋ねをしたいと思います。


 それから、2点目は、こうした英語学習、非常に私は小さいころから幼稚園なり、あるいは幼児のころから必要だろうと思っていますが、こうした活動とともに必要なのが、豊かな心をはぐくむ教育の一つであります、読書活動の充実ではないかと思っております。これらについても今議会でいろいろな人から質問がございました。昨日の長岡議員の質問の中に、地域の教育が再生プランの取り組みという質問の中で、教育長は道徳、そういうものとかですね、豊かな心、情操的なものの取り組み、これが今年、主体的な学習活動や問題解決能力、豊かな感性や情操、思いやりの心などをはぐくむための読書活動を推進するために、読書ヘルパー制度が導入されました。大変良いことであると思いますし、その他、各特別のプログラムであります、心の愛読書事業や市立図書館等の連携による読書活動の推進など、この読書活動の充実の事業が取り組まれているところでございまして、これらについて非常に私は期待するものであります。この事業が今取り組まれている現状と今後、今までの中には答弁があっておりますけれども、今後についてお伺いをしたいと思っております。


 3点目は、小中一貫教育についてであります。


 平成17年(2005)の12月議会で、小学校から中学校に進学するときに、小学校における学級担任制から、中学校における教科担任制に変わる。こうしたことを受けてですね、学習環境の変化による子どもたちの心理的な不安から、中学校における学園生活、これがなじめない子どもがいることから、これを少しでも解決していただくために、小中一貫教育の必要性を平成17年(2005)12月にお願いをして、平成18年度(2006)より具体的に小中一貫教育が導入されてきたところでございます。


 この出雲式小中一貫教育が導入されると同時に、さっきも申しあげましたように、学校運営理事会制度の導入によって、地域と学校と家庭が一体とした取り組みがなされる。そのことによって、また小中一貫教育もより推進が可能になってきたのではないかというふうに思っております。


 ちょっとご紹介したいですけれども、中学校区の中での小学校同士の交流が、今年の6月5日と6日に高松小学校と長浜小学校の交流学習授業が行われました。最初5日には長浜の小学校の子どもたちが高松小学校へ行く。6日には高松小学校の子どもたちが長浜小学校へ来て学習をすると、そういうふうな形で、「6年生だより」というのを高松小学校が出しておられます。この中のちょっと読ませていただきますけれども、先日来られた長浜小学校との交流学習は、とても良い活動になりました。それぞれの学校の校長先生の話で始まった最初の会では、唯一、誰ひとりとも口を利かなかった。しかし、しーんとしてきた雰囲気で子どもたちの雰囲気が変わって、緊張が最初は伝わってくるような感じでした。2時間目、3時間目と過ぎるうちに次第に解け込み、2日目の最後にはバスを見送りながら、別れるのが非常に寂しいと。明日も交流学習だったらいいのになと言い出す子どもがいるほどでした。いろいろ子どもたちの紹介したいですけど時間がありませんので、非常にそういうふうなこともですね、「6年生だより」こういうふうなので学校から出しておられる。それの取り組み状況は新聞報道で伝えられておりました。こうした取り組み、こうしたことがですね、非常に中学校でも期待する形で、中学校へ行っても友達がもう小学校のときにできているという形で、非常に楽しみだなというふうな形で報じられております。こうしたことが行われているのも、小中一貫教育の成果であろうというふうに思っているところでございます。


 こうした活動とともに、中学校が楽しみだという声が子どもたちからは寄せられております。非常にこうした成果が顕著にあらわれてきつつあるのではないかなというふうに思っているところでございまして、そこで1つ目に、平成18年度(2006)、平成19年度(2007)の2カ年の、モデル指定による成果についてお伺いをしたいと思います。


 2つ目は、平成20年度(2008)における、市内全中学校における出雲式小中一貫教育の展開、これの成果とこれからの取り組みについて伺いたいと思います。これを進める上で非常に私、聞きましたけれども、小学校と中学校あるいは小学校、小学校同士の交流授業、こうした非常に行わないけませんけれども、非常に子どもたちが移動するのにバスで移動しないけん場合がある。そのバスの確保が非常に難しいということであって、なかなか予定したときにできない場合もあるようでございまして、そういうことのないように、できたらそのバスの方をですね、拡大を努めていただきたいなと。確か今年度中に一台か二台だと思いますが、拡充を図るということでございましたけれども、もう少し来年度に向かってですね、来年度の予算化しながら拡充を図って、一貫教育が推進するようにお願いを申しあげておきたいと思います。


 次、4点目は、地域学校運営理事会の導入についてでございます。


 平成17年(2005)12月に、多様な市民の代表からなる出雲中央教育審議会、ここにいろんなそれまでの中で不登校対策、あるいはいじめ、問題行動、これらを含めて学力向上対策、あるいは学校の安全対策など多くの課題を抱える、小・中学校の支援及び幼稚園、小学校の連携についてですね、あるいは、また及び地域住民、保護者が学校運営に支援・教育する方策についての教育委員会から諮問され、それに対する答申として、地域と学校と家庭が一体となって協働して学校運営に当たるということで、地域学校運営理事会制度の導入の必要が提言されました。これを受けて平成18年度(2006)から全国で初めてでございましたけれども、市内すべての小・中学校に、これ49校でございますが、地域学校運営理事会、コミュニテイスクール制度を導入されました。このことによってですね、本当に具体的に地域と学校と家庭が一体となって、諸問題に対応していくことができるようになったというふうに思っております。先ほども申しあげましたように、このことが小中一貫教育を進める上で大変、私は重要な役割を果たすとともに、こうした今後の出雲市教育の推進に不可欠であると思っております。いろいろ言われておりますが、私は出雲市教育が全国に誇る教育行政を行っておられるというふうに私思っていました。そういう形の中で、具体的に成果もあらわれてきているというふうに思っております。確か私も参加しましたけれども、学校運営理事会、去年もでしたけれども今年もブロックで協議しながら、浜山中学校区であいさつ運動を推進されてきました。今年は11月4日から7日まで、中学校それから高松小学校、長浜小学校、そして最後に7日にはまた中学校で、こうしたあいさつ運動を運営理事さん方が出かけて、子どもたちが出てくるのを、おはようと声をかけますと、子どもたちは元気よく、おはようございますというふうに声をかけてくれました。そういうこともあってか、非常に子どもたちの学校生活は落ち着いてきている。そして中学校、小学校においては、問題行動等が激減しているということでございまして、こういうふうな形の成果が非常にあらわれている。こういうふうな地域学校運営理事会の役割、まだたくさんあると思います。まず最初はこうした一体的に活動を取り組む。


 そこで伺いたいと思いますけれども、地域学校運営理事会の役割と成果についてお伺いしたいと思います。


 2つ目には、ブロック協議会、今年度から中学校区でブロック協議会、これが国の支援によって、ブロックに地域コーディネーターというのを配置されました。これによってですね、国における学校支援地域本部事業ということでございますけれども、それを活用して地域コーディネーター、その中で最初はいろいろ小学校と中学校の連帯を図っていく。そうしたブロック協議会の役割の中で、いろいろな備品購入等をしておられます。そこで、この間のあいさつ運動の中でタスキ、あいさつをしましょうというような形のタスキをつくったりしながらですね、そういうふうなあいさつ運動の推進等も行ったりしておられます。こういうふうな形の中で、そういうふうな成果も上がってきておりますけれども、2つ目に、そのブロック協議会の役割、こうした成果、役割について聞いてみたいと思います。


 最後になりますけれども、5点目は、メール配信の取り組みについてでございます。


 これは浜山中学校では今年から緊急時、情報を一斉に送信するためにですね、生徒の安全管理の一層の充実を図ることを目的として、緊急時に学校から家庭へ確実かつ迅速に情報が伝わるように、携帯電話メールによる連絡網の導入、整備を今進めておられるところでございます。高松、長浜小学校では既にメール配信等が行われているようでございます。これをやるにつけてですね、非常に高い金額がかかってくる。浜中で導入する場合にですね、何年か前に問題がありました、池田小学校に不審者が乱入しての事件がございました。そういうふうなことの中で、非常に格安でシステムが取れるというようなことも聞きました。そういうようなことで、こういう配信について進めておりますけれども、セキュリティーの問題等を考えますと、各学校やブロックごとではなく、出雲市でシステムの統一化を図ることができないだろうかと、これをお尋ねしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。


○議 長(今岡一朗君) 黒目教育長。


○教育長(黒目俊策君) 登壇 多久和議員から出雲市の教育についてということで、スーパーイングリッシュ事業をはじめ、大きく5点についてご質問いただきました。答弁をさせていただきたいと思います。


 まず、スーパーイングリッシュ事業についてということでございますが、合併前の旧出雲市、平成16年度(2004)からこの事業をスタートさせていただきました。小学校6年生を対象に毎日少しずつ、これがキーポイントだと思います。英語に親しむことを基本とする、スーパーイングリッシュ事業がスタートしました。そのねらいはコミュニケーション能力をつけていきたい。これは具体的に相手が話す英語、そういうことを聞いたりできる能力。そして自己表現力を豊かにしたいということで、自分のことや身近なこと日本のことなどを、簡単な英語で言えるようになりたいという力。さらには様々な文化を深めるということで、外国と日本の生活文化の比較、そういったものを力としてつけていこうということでスタートしました。実際にこの事業を進める上で、学校の6年生の担任の先生はもとより、出雲市としては英語指導助手の方、AETと言っています。アシスタント・イングリッシュ・ティーチャー、この英語指導助手と、そして民間の方に応援いただいて英語指導員、その方々が小学校6年生をずっと回ってきて、週2時間派遣しておりまして、毎日15分ずつやる。そしてどこか週に1回、45分きちっとTTでやっていくというようなシステムです。このスーパーイングリッシュの成果というものが、学力調査のことばかり言ってもいけませんが、中学校3年の英語の結果がリスニングや表現について、非常に点数が伸びているという状況も出てまいりました。そして議員からもご紹介いただきましたけれども、高松小学校あるいは北陽小学校、朝山小学校などで八岐大蛇とか、あるいは浦島太郎、こうした神話、民話、また地域に伝わる伝説など、英語指導員の教えを得ながら英語劇にして、学習発表会で子どもたちが上演したということでした。非常に英語に親しむ機会が増えてきたという成果が上がっているのではないかと思っています。こういう今、小学校での英語教育、いよいよ来年からはどうなるのかということがありますが、今年の3月の学習指導要領、新指導要領の改定によりまして、小学校5年生から英語の時間を入れていくということができることになりました。では出雲市の今小学校でやっている6年生のやり方を小学校5年生にやっていくために、どういうことがやらなければならないかということで、学校現場の校長、教頭、教諭、20名ばかりでしたが、外国語教育に関する検討委員会でずっと検討してもらいました。先般、報告も受けました。いよいよ出雲市も5年生からスーパーイングリッシュをやっていこうと。何か単に6年生を5年生からという、これを支える先ほど申しあげました人材、スタッフが必要になるわけですから、これの手立てが本当にできるのかというところから検討してまいりました。そして1年生から4年生についても、やはり5年生から突然始まるのではなくて何らかの形でですね、これは年間の何回というレベルになりますけれども、やはり1年生から4年生についても、外国語に触れる機会というものをつくっていこうというようなまとめになっております。


 今後は小学校そして中学校につなげるだけでなくて、高等学校との連携ということも非常に重要になってきたなと考えております。今その研究会、検討会を中心に、小・中・高の英語担当教諭が合同に研修会、授業交流活動を行っております。各中学校間での英語教育の充実を図ろうとしているところでございます。


 実は、先般11月11日にこの出雲市内、あるいは斐川町に2つの中学校があります。合計15の中学校と市内の公立7高校が一堂に会して連絡会を持ってもらいました。これからの中・高の連携をどう取っていくのかということですね、まずはスタート、これまでもやっては挫折し、やっては挫折しということですが、いよいよこれから本格的にやらなくちゃいかんということでございまして、その際、それに先立って先ほどの英語教育の検討会のメンバーが、商業高校と出雲高校の英語の授業を見に行ったら、驚くなかれ30年前と全く変わっていないという状況があったという報告を受けました。小・中学校の英語がまさに変わらんとする、あるいは変わってきた中で、30年前と何ら変わらない今の高校教育ということに対して、子どもが非常に戸惑っている。これは英語に代表することですけど、そういう段差というものをきちっと中・高の連携の中で、学力だけではなくて生徒指導、特別支援、そういったこともひっくるめてですね、やっていくようなシステムというのをこれからきちっとつくっていくということ。出雲市だけでなくて斐川町の教育委員会とともに、これをバックアップする体制を取っていきたいというふうに考えているところでございます。


 それから、2番目のご質問、読書活動の充実についてということで、これは昨日来ご質問いただいておりますが、重複するようになろうと思いますけど、今、小・中学校で本に親しむ、あるいは読書を習慣にする取り組みが、まさしく学校を挙げて取り組んでおられまして、朝読書にもすべての学校が力を入れてもらっております。その際に忘れてならないのは、地域の皆さんとかボランティアの皆さんのご支援、ご協力があって、今これが実現できているということでございます。今、学校で行っておりますのは自分が本を読むというだけではなくて、本当にヒア教育というのでしょうか、高学年が低学年に本を読み聞かせていく。あるいは中学生が小学生に本を読み聞かせていく。そして図書委員は本の紹介とか図書新聞の発行、あるいは学校図書館というのは、先ほど遠藤議員もおっしゃたように、いろいろな対応がありますけれども、それなりにいろんなデコレーションと言いましょうか、壁飾りとか新刊図書の紹介、そういったコーナーを設ける工夫をしながらやっているところでございます。これにつけても、やはり今年から配置した、学校図書館の読書ヘルパーというものの非常に力が大きいと、学校長からも非常にこの継続をぜひお願いしたいという強い要望もいただいているところでございまして、市としても昨年策定した市の子ども読書推進計画に基づいて、一層学校とそして公共図書館との連携を図りながら、さらに読書活動の充実を図ってまいりたいと考えています。


 3点目のご質問が小中一貫教育ということで、平成18年度(2006)からスタートをしたというところでございますが、今さら中1プロブレムの話も何でございますけど、中学校1年生の段階で先ほど高校の件も申しあげましたけど、不登校児童・生徒が急に増えるとか、問題行動がたくさん発生するとか、あるいは学力そのものが大きく低下するという現象がある。これは全国的に中一ギャップ、中一プロブレム・・・と言われているものですが、これは出雲市でも学力調査に伴う生活アンケートなどを見ても、明らかにこれは実在するということで、これに取り組んでまいったわけですが、平成18年度(2006)からのスタートでございます。平成18年度(2006)に3校、平成19年度(2007)に4校、今まさしく平成20年度(2008)は、すべて13中学校区、49の小・中学校が一斉にこのことについて取り組んでくれているということでございます。


 私は特に大切にしたいのは、一部の小・中学校、条件のいい小・中学校が小中一貫教育をやるということではなくて、出雲式というのがまさにあるがままやるということでございますので、そういう形で例えば湖陵の小・中学校のように、一つの地区に一つの小学校というのは、ここらは条件いいです。平田中学校のように一つの中学校で7つの小学校があると、なかなかこれは大変かなという面もありますけど、それなりに何か創意工夫の中で、子どもたちの戸惑いを解消するような取り組みができるはずだという思いから、今まさしく市内49校、1,000人の教員が、全教員がこれに取り組んでくれているということが、私は一番うれしい点に感じております。具体的にはどんなことをやっているのかなということですが、中学校区内の小学校の児童との交流学習、あるいは交流、宿泊研修、さらに小・中学校の児童・生徒の交流活動、それから教員がお互いの授業参観に行くということもあります。中学校の教員が小学校へ出向いて出前授業をやっております。さらには小・中学校の教員が合同でTT授業をやっているというようなこともやっておりますし、もちろん文化祭、体育祭などの交流も行っております。今やこういう取り組みが当たり前のように行われている。これがすごいことだなと私はうれしく思っております。これらの取り組みによりまして子どもの中学校進学時の不安、そういったものが少なくなって、小学校と中学校の教員との意識の壁が次第に低くなる。実は小・中一貫を進める中で、ずっとやってみて見ておりますと、一番その教員の意識の壁というのが一番大きいのではないかなと感じました。中学校教育を見通さない小学校教育、小学校教育を踏まえない中学校教育がそこにはある。なぜそんな教え方をしているのだというが、お互い入ってみて初めてわかったという、その壁が今取れつつある。まさしく6、3制を一貫した教育観・指導観の中で、今、共有化が全部解消したということではなくて、少しずつ今このことも課題になりつつありますけど、カリキュラムをつなぐような仕組みということも、今具体の検討に入っているところでございます。結果としてこれだけの成果とも言い難い面もありますけれども、昨日も申しあげましたけど問題行動とか不登校とか、いじめとかいうのは減少してきた。これは小中一貫だけの成果ではないと思いますけれども、子どもたちが落ち着いてきたということだけは着実に成果として上げられるのではないかと思います。そして、この小中一貫の流れは小・中だけにとどまらず、先ほど高校のことを申しあげましたけど、今、民間の保育所、あるいは公立の幼稚園も一体になった取り組みが行われつつあります。保・幼・小の連携もまだ最終答申が出ないのですけれども、出る前からもう既に実践が始まっております。私はこの方がいいかなと思っていて、マニュアルを待ってやるというよりは、もうそこに問題がある以上は取り組むことが大事ではないかなという気持ちで考えておるところでございます。


 そして、今まさしく出雲市においては、保・幼・小・中・高一貫した出雲式の教育というものが進みつつある。じゃ課題はないのかと言われれば、先ほど申しあげました学校間の距離、時間、距離の問題がありまして、現場の先生方からはもう少し子どもが、あるいは生徒が移動する際の時間の短縮のために、何らかの手だてが必要だということで、これは平たく言えば教育バス等の充実、あるいは交通費の捻出ということになりますけれども、これも年次的に計画に入れていただいておりますので、着実にこの状況についても整備がされつつあるということで、感謝しているところでございます。もちろん学校教育は小中一貫だけではなく、学校だけではなくて地域、家庭が一緒になって相互に取り組んでいく大事なことでございます。


 ちょっと余談ですが、新しい改正された学校教育の基本法の中で、いろんなとらえ方がありますけれども、学校・家庭・地域の三者の連携、協働を打ち出したというのは、私は大きくとらえています。そういう中で今、学校だけで8時間で何をするのか、地域に帰った、家庭に帰ったあとの16時間はどうするのかということがあります。やはり基本的な生活習慣、しつけ、そういったことは学校だけでできることではないということから、小中一貫を進めながら、さらに教育委員会としては、家庭教育あるいは家庭学習の重要性を考えたときに、早寝・早起き・朝ごはん、あるいはメディア等の接し方、テレビの見かた、そういう規則正しい生活習慣の定着、また読書を含めた家庭学習の習慣化、家庭の団らん、手伝い、そうしたものを通じて身につける社会のルールとかマナー、そういったものをこれから実際に学校教育と言いますと、教育委員会が押しつけ的にぽんとこうやってくださいということではなくて、地域の保護者の皆さん、あるいは青少年の育成団体の皆さん、運営理事、そういう方がたくさんかかわっていただいて、いわば永久保存版の手引書なるようなものをですね、つくったらどうかなということで、今、審議会でもいろいろ議論を進めておりまして、そういう方向でこれをまとめて、これを参考に家庭教育、学校、教育のあり方というものを見つめ直すことが大切だなというふうに考えております。


 それから、運営理事会の4つ目の問題でございますけれども、運営理事会は学校・家庭・地域、三者協働ということで、議員からもお話ありました、全国に先駆けてすべての小・中学校で導入されました。まさしくそれまで学校に寄せられていた様々な団体の支援というのが今や一本化をして、学校支援を一つにまとめた強力な応援団になりつつあります。具体的なその運営理事会の役割というのは、法律で定められておりますのは、学校運営に対して基本方針を承認するとか、人事権に対して意見を述べるとあります。また、今後期待されるものとして学校の評価のこともあります。そして、理事会があるということもですね、昨日来、広報誌の役割も言われておりますけど、まだまだ十分伝わっていないなということもありまして、教育委員会としても毎月とはまいりませんけど、隔月でいろんなお知らせを広報誌を通じて出しておりますし、また、運営理事会そのものもですね、たくさんの広報的な活動をしていただいております。運営理事会は単に15人の理事さんが49、今全体で700弱の理事さんがおりまして、そこだけで考えるのではなくて、具体の支援策をどういう形でやっていくかという支援部会、あるいは専門部会の役割が非常に重要になってまいります。すべて49校共通ではないのですけど、幾つかの支援部会がありましてですね、標準的に言えば教育活動を支援する部会、例えば地域の講師さんがどういう方がおられて、どういう方に頼んだらいいかと、あるいは放課後の支援、見守りの支援といったような子ども支援部会、さらに学校環境等を整える環境の部会、読書活動支援部会、広報部会、そして、中にはこの学校は非常に就学援助を要する子どもさんの家庭が多いということで、家庭支援部会というものもつくられた例もあります。これはちょっと特殊な例になりますが、そういったことを地域ごとにお考えいただいて成果として結びつけていただくところでございます。


 何よりもこれからも家庭と地域とが一体になって、地域に開かれた学校づくりということには、この運営理事会は欠かせないものでございまして、ともどもに頑張っていきたいと思っております。


 それから、4つ目と言いますか、ブロック協議会の役割ということですが、先ほど申しあげました運営理事会は地教行法に根拠のある、いわば法的設置なのですが、ブロック協議会の意味合いというのは、例えば河南中学校区といいますと、河南中学校があって神戸川小学校があって神西小学校がある。それぞれに理事会があるんです。子どもは小学校から中学校へ進んでいくわけですけれども、小学校の理事の皆さんは、中学校へ行って一体どうなったんだろうかとあの子らはというようなこと、あるいは、その中学校区でどういうことをみんなでやったらいいのかなと、組織だということで、小中一貫も考え合わせれば、このブロック協議会というのは中学校区単位でやっていただいている。それがすべての中学校区で立ち上げていただいたのも昨年でございました。私はそういう意味で任意の連絡組織でございますけれども、協議組織ですけれども、ある面必然の組織であるかなということで、非常にこの活動に感謝を申しあげているところでございます。具体的には先ほど議員から、浜山中学校区のあいさつ運動の例もいただきましたけれども、多伎中学校でもこれも630早寝・早起きの関係の運動、それからノーテレビデーの取り組み、また湖陵中学校区では、メディアとどうやって付き合ったらいいのかということも取り組みをされておりますし、そして何よりも第一中学校では地域のクリーン作戦として、校長の方針もありますけど、どんどん地域に出なさい。祭りには出なさい。この間の夢フェスタでも、子どもの駅伝がありましたけれども、陸上部全部出て応援した。そして、また地域が燃え上がると、こういうようなことも一つの効果ではないかなと見ているところでございます。いずれにしましても、こういう活動をどんどん市民の皆様方にご理解いただきながら、広報しながら、また活動の輪が広がっていくことを期待するものでございます。


 最後のご質問でございますけれども、メール配信につきまして、現在災害時の連絡、今年は幸いなかったのですけど、台風とかいろんなことの災害時の連絡とか不審者情報、さらには自殺予告などもたまにはないわけではございませんが、そういうときの子どもの安否確認をするときに、緊急時に学校の電話回線だけでやっておりますと、これはものすごい時間がかかります。そういうことで、メール配信ということは非常に今の機器を利用した非常に有効な手段ではないかなということで、もとより保護者の皆さんの理解、ご協力、あるいは同意というものが必要になりますけど、短時間でたくさんの方に情報が伝達できるということで、有効な手段と考えております。市内では既に任意でですね、小・中学校でPTAなどの自主的な取り組み、ご支援で取り組んでおられまして、高松小学校は平成17年(2005)の一番最初にやられて、今8校が入れております。教育委員会としても様々な緊急事案対応、ない方がいいのですけど、これに的確に対応するためにも、これを全市一斉の導入について、もう具体の検討に入っているところでございますので、こういう方向で進めてまいりたいと思っております。


 以上、お答えとさせていただきます。


○議 長(今岡一朗君) 多久和康司議員。


○28番(多久和康司君) 答弁ありがとうございました。


 5点についてお伺いしました。


 それぞれ答弁いただきました。私、小中一貫教育、これとは別にですね、やっぱり中学校では幼稚園の子ども、保育所の子どもとの交流、こうした交流をすることによって、中学生がよりお兄ちゃん、お姉ちゃんとしてですね、きちっとした態度で子どもたちと接する。思い合っていく。そういう心もですね、やっぱり育ちつつあるのではないか。そういう中で学校で落ち着いた学校の授業なり、あるいは部活動、いろんな活動が落ち着いてきているのではないかというふうに思ってきているところでございます。


 こういうことが、やっぱり出雲式小中一貫教育でございますけれども、こういう取り組みがなされたということを受けて、小学校と中学校が一体的になる。あるいはそういう幼稚園とか保育園の子どもたちと一緒になって、やっぱりこれからやっていくというふうな気持ちも、子どもたち自身にもわいてきているというふうに思っておりまして、子どもたちのためにもいい方向になってきているんじゃないかと思っております。これがやはり小中一貫教育が先ほど答弁の中にありましたけれども、小1、中1の校区もありますし、平田中学校のように7つの小学校が配置してある、そこの中で個々の特徴を生かした小中一貫教育をやっていくということでございまして、子どもたちはですね、この教育そのものがやっぱりきちっとやっていくためには、同じようにやっていく必要があるのではないかというふうに思っていまして、その教育バスの利用、そういうようなこともですね、これからもう整備していくということでございましたので、ひとつその点を整備されまして、いろいろな面でそういうふうな活動が生かされるようにお願いをしたいと思っております。


 それから、その学校運営理事会、これについては高松では学校運営理事会は前から地域との協議会、学校と地域の代表者、学校運営理事会に相当するような形の協議会をやってきておりました。それでスムーズに学校運営理事会に入られたのではないかなと思っていますが、すぐいろいろな取り組みができているというふうに思っています。中学校においてもですね、実は浜山中学校の学校運営理事会だよりもこういうふうに出しておられます。その中で私は一例を挙げて「あいさつ運動」ということを、ブロック協議会の中で取り組まれましたけれども、中学校ではそれぞれふれあい座談会ということで、運営理事の皆さんも含めて地域の人に参加をいただくというふうな形でですね、紹介しますと8月、9月、10月、11月、こういうふうな形でいろいろな形でやっておられる。教育長さんもご存じのように、浜山中学校ではいろいろな取り組みをしながら、阪神大震災のことを修学旅行で勉強に行って、その取り組みもやっぱり実践しながら、やっぱり自分らが実践したことをですね、地域の人に分かってもらうというふうないろんな活動につながってきている。これもいろんなそういうふうな活動、いろいろな取り組みの成果ではないかなと思っておりまして、教育委員会が学校教育に特化した成果があらわれてきているというふうに思っております。


 それと、私はそれと同時に、このスーパーイングリッシュ事業、これが取り組まれた。先ほどありましたように、小・中学校では連携ができても高校ではなかなかすぐできないということで、今それを協議と言いますか検討委員会を開きながらやっているということでございます。これを早急にそういう形でやっていただいて、やはり出雲市は小・中・高、幼稚園から進んでやってもらうというふうな形をですね、ぜひ取り組んでいただきたいと思っております。


 それと読書活動、私も孫が1人おりまして、非常に本を読んでくれと言います。それで最近、児童文庫と言いますか子ども用の本、いろんな形で出ておりまして、やっぱりこれは小さいときから選んでやる必要があるのではないかなというふうに思っております。そういう形で小学校や中学校でも、やっぱりきちっと教育委員会でこういう本がいいですよというふうな形を選んでですね、学校に配本なりやっていただきたい。図書館との連携等も進めていただきたいというふうに思っております。


 それと、学校運営理事会の関係ですけれども、ただ、学校運営理事会が発足して3年になって、非常に成果があらわれているところと、まだ十分成果があらわれてないところがあるように思っています。これは学校運営理事会そのものがですね、理事になったけれどもどういうことをするのかなというふうな、疑問に思う方はたくさんいらっしゃると思うのです。そういう中で今回、役割なりをお尋ねしました。そういう形の中でこれがやっぱりきちっと運営理事会が機能してくるとですね、より一層、地域・学校・家庭が一体となった活動ができるんじゃないかと思っていまして、そういうふうな方向にぜひお願いをしておきたいと思っております。


 それから、最後のメール配信でございますけれども、これは先ほどちょっと言いましたけれども、池田小学校のいろいろな事件があった。そのことからですね、この浜山中学校ではメール配信機能システム、これが非常に安い価格、安価で取り組むことができるというふうな紹介をいただいて、そういう形で取り組む。これも保護者の理解なり家庭の理解がなければいけませんけれども、そういうふうな形の中で取り組むことができるということを聞きました。これはセキュリティーの問題等ですね、やっぱり安心、安全のことから個人情報が漏れない。このことは重要なことでございまして、そういうことをやっぱり基本に置きながら、出雲市全体でですね、各学校で取り組むこともあれですけれども、やっぱり出雲市としてシステムをきちっとした形で取り組んでいただきたいなと思っております。これ要望でございまして、最後に出雲市教育がですね、私は自信を持って全国に誇れる出雲市教育じゃないかなと思っておりまして、より一層、出雲市教育が成果を上げられますように心からお願いするなり、今後も一層ですね、力を入れて取り組んでいただくようにお願い申しあげて、私の質問を終わりたいと思います。


 ありがとうございました。


○議 長(今岡一朗君) 以上で、28番、多久和康司議員の質問は終了いたしました。


 ここでしばらく休憩をいたします。再開は午後1時15分といたします。


              午後12時13分 休憩


              午後 1時15分 再開


○議 長(今岡一朗君) 休憩前に引き続き会議を開きます。


 一般質問を続けます。


 29番、荒木 孝議員。


○29番(荒木 孝君) 登壇 29番、河南クラブの荒木であります。


 通告に従いまして質問をいたします。


 まず、早いものでございましてもう師走であります。今年は紅葉も私の住まいいたしますところ、非常にきれいにでき上がったなというのが実感でございます。


 さて、合併協議あるいは新市建設計画、また、出雲のグランドデザイン、そうした中で位置づけをされております、仮称ではございますが「飯の原農村公園」の整備につきまして、まずは質問をいたします。


 本年度当初予算に600万円の調査、設計費がお認めをいただいているところであります。この農村公園の整備につきましては、市長には現地も視察をいただいておりまして、十二分にご承知をいただいているというふうに思っております。地域住民あるいは私も含めてでございますが、長い間、本当に一日千秋の思いで今日を待ち望んでおったところでございまして、いよいよ具体化、具現化しようというところでございます。非常に感慨深いものがございます。これまでにも地元の皆さん、あるいは担当の職員の皆さん方とも協議、検討もさせていただきましたが、今定例会におきまして確認の意味も含めまして、若干質問をいたしたいというふうに思います。


 この公園整備につきましては、若干、旧佐田町時代からの経過がございます。時間を若干いただきまして、関係の皆さんはじめ市民の皆さん方にもですね、この公園整備についてご認識をいただきたく、お話をさせていただきたいというふうに思います。


 合併前の旧多伎町、佐田町、これをエリアといたしました、島根県の広域連携型やまゆりの里というふうに申しておりましたが、平成8年度(1996)から平成14年度(2002)までの7年間にわたりまして、若干繰り越しがございましたので、正確には平成15年度(2003)まででございますが、長期にわたりまして県営の中山間地域総合整備事業、やまゆりの里整備事業として事業採択をいただきまして、農道あるいは集落道の整備、また圃場の整備あるいは活性化施設などですね、事業費47億円の巨費を投入をいただきまして、インフラの整備をいただいたということでございます。本来でございますと、そのやまゆりの里整備事業の中で、この飯の原の公園の建設につきましても計画を持っておったところでございます。でございますが、まさに計画につきましては佐田町全体で、あるいは地域の皆さん方も含めて十二分に検討をしながら、まさに間もなく着工しようというときにですね、ご案内のとおり主要地方道湖陵掛合線、才谷トンネルの工事がいよいよ着工になったところでございまして、実は2,420メートルあるわけでございますが、両方から掘削していくということで、佐田町側の残土処理を約10万立方メートルでございますが、佐田町側で準備をしてほしいという要請を受けまして、いろいろと検討を重ねた経過がございますが、最終的にはこの農村公園の建設現場を、残土処理地にお願いをいたしまして、投入を平成12年(2000)から平成14年度(2002)まででございますがやっていただきまして、おかげさまで才谷トンネル、立派なトンネルができたということでございます。そうした中でご案内のとおり、斐伊川・神戸川治水事業の一つ大きなプロジェクト、いわゆる志津見ダムの工事がいよいよ始まるということでございます。その残土処理を国交省の方からお話ございまして、それも30万立方メートル、あるいはひょっとしたら場合によっては50万立方メートルの残土が出そうだということで、ぜひ佐田町地内で処理場を準備いただきたいというお願いがございまして、いろいろこれまた検討を何分にも莫大な量でありますから、そう簡単にどこでもというわけにはまいりません。そういう中で、同じく飯の原の農村公園の整備計画を持っております、ご案内の場所に残土処理場として計画をいたし、ご協力を地域住民の皆さん方にも本当に用地の提供、あるいは長期間にわたりまして残土処理の期間の間、非常にご苦労なりご迷惑おかけをしながら、順調に事業も進みまして、いよいよ志津見ダムの事業も終盤になったということでございます。この間、先ほども申しあげますように、地域の皆さん方には大変ご苦労をおかけしたということでございまして、改めて感謝と敬意を表したいというふうに思うところであります。


 さて、若干前置きが長くなりましたが、質問といたします。


 まず、1点目は、この間、地元の皆さん方ご承知でございますが、あそこの遊好の里と、いわゆる神戸川沿いカヌーの里がございますが、あそこの遊好の里デザイン会議、これは石崎 均さんが会長さんでございますが、こうした皆さん方が自主的に公園の整備構想もご提案があってございます。また、平成19年度(2007)には志津見ダムの下流部対策飯の原地区整備検討委員会、これは山本義隆委員長でございますが、立ち上げをされまして、検討協議をされてきたというふうに伺っているわけであります。


 そこで、市長には計画の中にですね、地元住民の皆さん方のご提案、要望を十分取り込むことができたのかどうかを、まず一点目伺います。


 2点目といたしまして、具体的な継続的な実施年度、整備にかかわる全体の事業費、その財源は。また、完成までも含めて管理運営についてどのようなお考えをお持ちであるかをお聞かせいただきたいと存じます。


○議 長(今岡一朗君) 西尾市長。


○市 長(西尾理弘君) 登壇 ただいまの(仮称)飯の原農村公園建設計画についての、荒木議員のご質問にお答えいたします。


 議員は十分ご承知の事業でございます。旧佐田町のときに平成8年度(1996)から平成14年度(2002)までの事業計画として、構想されたものでございますが、その後、新市発足とともに、これが新市における懸案の事項として受け継がれまして、我々も確認して、これでやろうという決意で新市を迎えたわけでございます。この農村公園については手法はいろいろございますけれど、やはり埋め立てなきゃいけない。残土処理ということで埋立用の泥を持ってきて埋めて、用地としてしっかり固めていくということがございまして、その用地の出所としてまず才谷トンネル、これの掘削現場から出てくる泥を活用する。あるいは志津見ダムの現場から出てくるものをここに投入すると。さらには災害復旧等の残土処理としても、この用地を整備するために活用していくというようなこと等ございまして、若干計画は延伸してまいったところでございます。その間、地元の皆様本当に一生懸命、この飯の原地区の公園整備構想について、自主的に取りまとめられ、熱心にご要望いただき、私もその熱意に感動したわけでございます。計画の実現に向けての地元あげてのご期待がいかに大きいかということは、私も市の執行部としても皆よく認識しているところでございます。


 この飯の原農村公園の整備事業、新市建設計画にも盛り込まれておりまして、手法としては従って、まちづくり交付金事業の都市再生整備計画に位置づけているところであります。平成19年度(2007)に地元で改めて検討委員会が立ち上げられまして、地域の交流の拠点となるセンターハウス、屋根付広場、多目的広場、宿泊体験施設などの整備計画もまとめられまして、活用とともに防災面での備えとしても、これに期待されるというところがあるわけでございます。このような地元のご期待、計画を十分念頭に置きまして、本市ではいよいよ来年度、平成21年度(2009)から整備に着手したいということでございます。具体的にはセンターハウス、屋根付広場、駐車場などの主幹施設の建設をまず予定しているわけでございます。財政も厳しい中でございますけど、これらの施設を優先してやっていくということで、以後その他の駐車場等の関連施設、これはしっかりしたものを造るとしても、追って平成22年度(2010)以降、状況を見ながらやっていくということにしているところでございます。そして、管理運営の仕組みでございますけれど、これはもう地元の皆様の意欲は大変大きなものがございまして、我々執行部といたしましては、指定管理者制度によりまして地元の皆様にお願いしたいと考えているところでございます。


 次に、この事業の具体的な、例えば事業費の問題、財源の問題でございます。実施年度は先ほど言いましたように平成21年度(2009)ということで、当年度には3億円程度の事業費ということで、現在、予定しているところでございますが、財源としてはまちづくり交付金、過疎債を予定しているところでございます。そのような中で、これをまず整備することが肝要であるという思いで、さらなる施設の整備等については、また地元の皆様と今後ともよく協議してまいりたいと、こういう考え方でいるところでございます。いずれにいたしましても長年お待ちいただきました、この農村の公園というのか、あるいは新しい佐田の地域の交流拠点センターと言ってもいいでしょう、その新しい佐田の拠点のセンターがまた一つできるということへのご期待、思い、願い、こういうものを十分念頭に置いて、地域の新たなコミュニティづくりの核施設として、これが地域の住民の皆様で十分愛されご活用いただくと、そして地域以外の皆様にもこれを開放していただいて、ともどもに活動できる場になってくればと念じているところでございます。今後ともこの事業の推進には地元の皆様、あるいは市民それぞれの立場で十分理解をし、ともどもに協力をして努力していくことが肝要だと思っているところでございます。


 どうかよろしくお願い申しあげまして、この質問に対する答弁といたします。


○議 長(今岡一朗君) 荒木 孝議員。


○29番(荒木 孝君) 再質問という形になりますが、計画につきましては、あるいはこれまでの状況も含めましてご認識をいただき、ご理解をいただき事業を進めていただくということであります。問題は平成22年度(2010)以降ですね、平成21年度(2009)には事業費をざっぱくで3億円という大巨費を投じていただくということ、本当に感謝をするわけでありますが、そのあとをですね、どう全体を仕上げていくかということにつきましては、地元の皆さん方も非常にご心配なり、あるいは夢を描いていらっしゃいます。とりわけこの農村公園の場所だけでなく、いわゆる神戸川の流域、遊好の里も含めましてですね、四季を通じてというのは非常に厳しいかなと思いますけれども、全体的には非常に癒しの空間と言いますか、また地元の皆さんはじめ非常にこれまでの経過も含めて、例えば広島のお子様を体験交流事業とか、それから農村に特有な料理等を提供したりですね、それから川祭りとかいろいろ取り組みをされています。特にこの地域の皆さん方、非常に佐田町は13ブロック、振興協議会それぞれ頑張っていらっしゃいますが、とりわけ非常に元気のある地域だなという気持ちで見ております。そういうことでですね、この農村公園の全体完成の暁は非常に期待が大きく、また、先ほど市長の方からもお話ございましたように、この佐田町での大きな拠点、活動の拠点になるのは間違いないなというふうに思っております。それから、これはグリーンワークという株式会社農業法人がございます。そこで実は羊を飼っていらっしゃいます。ぜひこの公園整備の中に羊を放牧ができる、羊の森構想をお持ちでございまして、実はもう既に羊毛を刈り上げて、それを加工して先般の11月3日、ごっとこい祭り、市長さんにもおいでをいただいたところでありますが、もう既にジャケットなんかをつくられてですね、販促をされていました。伺っていますと大体概ね、いわゆる10アール牧草地がありますと、大体それで1頭飼えるそうでありまして、なかなかそこの現場からしますと、どのくらいまで飼えるかなというのはありますけれども、50頭、60頭規模を頑張ってみたいなという気持ちをお持ちのように伺っております。今ちょうど出雲のブランドづくりを一生懸命取り組んでいただいていますが、そういうことになるのかどうなのかは何とも言えないものがございますけれども、羊毛の羊を放牧、飼育する。そうした中で羊毛の加工、あるいは羊肉を生産をいただくと。そしてマフラー、靴下、ジャケット等をつくっていただいて、そうしたものが出雲のブランドになるんじゃないかなというような思いもいたします。そういうことで、ぜひ平成22年度(2010)以降の順調なですね、平成21年度(2009)をはじめとして、平成22年度(2010)以降に引き続き頑張っていただけるというものを、ぜひ今日は市長の方からお約束はなかなか厳しいかなというふうには思いますが、行政は継続性がなければなりません。そういう意味で再度、平成22年度(2010)以降も頑張るというお話をお願いをしたいなと思います。


○議 長(今岡一朗君) 西尾市長。


○市 長(西尾理弘君) この公園構想は地元の熱意と、あとは利活用の実績を上げていくというのが肝要かと思います。平成21年度(2009)立ち上げるわけでございますけれど、早速これを活用する組織のまとめ、あるいは活用のあり方、中身のチェック、よろしくまたお願いします、必ず実績をあげられる。そして平成22年度(2010)以降もやっていただく。この平成21年度(2009)事業で終わりだという認識はございません。ひとつ頑張っていただきたいと思います。


 よろしくお願いいたします。


○議 長(今岡一朗君) 荒木 孝議員。


○29番(荒木 孝君) ありがとうございました。


 ひとつよろしくお願いをいたします。若干ちょっと補足またお願いでございますが、あの場所は田んぼもたくさんございまして、特に山際は元田んぼ、実は佐田町も一番最盛期は560ヘクくらいな田んぼがございました。今は200ヘクくらいに減りまして380ヘクくらい。これはやむを得ないなと思いながらも、非常に荒廃しかけている土地もあるわけで、その農村公園の一部もそうした状況下にありまして、こうした公園整備とともに荒廃地の再生をぜひやってほしいなというふうに思っております。以上、申しあげまして、まず一点目の質問を終わらせていただきます。


 続きまして、現過疎法、いわゆるポスト過疎法でありますが、制定について伺います。


 まず、質問に入る前に市長に確認をさせていただきます。


 平成19年度(2007)の佐田地区におけます市政フォーラムの中で、佐田中の改築の年度、どうするのかという質問が出たというふうに思っています。これは野津副市長もお隣にいらっしゃったと、また、そのほか幹部の皆さん方たくさんおいでになりました。佐田中の改築年度の質問に対しまして、次の過疎法がもう切れる、なくなるということだとすれば平成20年度(2008)から、そして新過疎法ができるとすれば、平成21年度(2009)から着手をするというふうに返答をされたところでございます。これが間違いないのかを確認をさせていただきます。


 さて、過疎対策緊急措置法、これは昭和45年(1970)に制定をされて以来、三次にわたりまして特別措置法が施行されたところでございます。有利な過疎債の起債が認められましてですね、総合的に過疎対策事業が実施され、過疎地域における生活基盤の整備など、一定の成果を上げてまいったところであります。しかしながら人口の減少、あるいは少子高齢化は止まりませんで、過疎地域の積極的な要望活動が功を奏しまして、平成12年度(2000)から現行の過疎地域自立促進特別措置法が制定され、今日に至っておるわけであります。いよいよ来年度末を持って、つまり平成22年(2010)の3月末を持って失効するわけでございます。出雲市議会では9月議会におきまして、ポスト過疎法の制定につきまして意見書の決議をし、関係先に提出をいたしました。


 そこで伺いますが、県の関係自治体、あるいは全国下の関係市長会、町村会はどのような活動をされているのかを伺います。また、新法の制定のですね、私は非常に厳しいだろうなというふうに見通しをしておりますが、市長におかれましてはどのような見通しをされておるのかを伺います。


○議 長(今岡一朗君) 西尾市長。


○市 長(西尾理弘君) 過疎法の終了は真近に迫ったということで、議員もご心配、我々も心配、同じ思いでこれを見ております。冒頭、佐田中学校の建設の立ち上げをいつからということでございますけど、過疎法も現行法律は平成21年度(2009)まであるわけでございまして、やはりこの年度に立ち上げていきたいと、そういうふうに思っているところでございます。なお、この過疎法の歴史について触れながら、今後の展望についても述べてみたいと思います。


 いわゆる過疎地域につきましては、昭和45年(1970)以降、これまで4度の過疎対策のための特別措置法の制定によって、各種の総合的な対策が実施され、道路とか上下水道などの生活環境の整備も、一定の成果が上がったと評価されております。しかしながら、若年者の流出による人口減少と少子高齢化の一層の進行、地域産業の衰退による地域格差の拡大、医師不足やいわゆる限界集落の増加など、新たな問題の発生によりまして、地域の維持が困難となる地域が拡大しつつあると、こういう状況の中で、引き続き総合的な対策を講ずる必要があるという考え方を我々はとっておりますし、全国の市や町の仲間も、関係の仲間もそういうふうに考えているところでございます。従いまして、この平成22年(2010)3月末をもって失効する、現在の現行の過疎地域自立促進特別措置法に代わる新たな過疎対策法の制定に向けまして、我々出雲市をはじめ県内の過疎市町村、過疎地域を抱える市町村はもとより、全国知事会や全国市長会、全国町村会などの地方六団体、その他関係諸団体が、国の関係省庁、国会議員などに対して多様な提言、要望活動、今、一生懸命展開しているところでございます。具体的には出雲市をはじめとする、県内19の過疎市町村で構成する島根県過疎地域対策協議会と島根県は、平成18年(2007)8月に新たな過疎対策法の研究会、島根県過疎中山間地域対策研究会というものでございますけど、それを全国でいち早く立ち上げまして調査研究を行い、その成果として、本年5月にはポスト過疎法への提言を取りまとめ、国等への要望活動を強力に行っているところであります。さらに全国市長会においては、本年11月に過疎地域の振興と限界集落対策の推進に関する、重点要望を取りまとめるとともに、過疎関係都市連絡協議会と一緒になりまして、新たな過疎対策法の制定に向けまして、関係省庁等国に要望しているところであります。このほか今年11月に中国、四国地方9県が、新たな過疎対策について共同提案を取りまとめて、国等に共同要望活動を実施しております。また、全国過疎地域自立促進連盟においても、先般、先月ですね、11月25日に新過疎法制定実現総決起大会を開催し、新たな過疎対策法の制定に関する決議を行うとともに、国や国会議員に対し要望活動を強力に展開したところであります。


 そして、この新たな過疎法への要望内容といたしましては、現行と同様、過疎債等を活用した過疎地域の生活環境等の基盤整備はもとより、限界集落をはじめとする集落対策並びに都市との交流、人材育成、医療、福祉等のソフト事業の支援についても、新たに要望しているところであります。本市といたしましても新たな過疎法の制定はもとより、ハード、ソフト両面にわたる総合的な過疎対策を講じるよう、関係団体と連携を取りながら、引き続き強く国に対して要望していくと。そして、その努力する過程の中で必ずや結果が出るという期待感、決意を持って臨んでいるところであります。


 以上、荒木議員の質問に対する答弁といたします。


○議 長(今岡一朗君) 一言申しあげますが、具体的な事業についての質問をなさる場合には、できるだけ事前通告の中に盛り込んでいただいて、質問していただくということをよろしくお願いしたいと思います。


 荒木 孝議員。


○29番(荒木 孝君) ポスト過疎法につきましてのご見解なり、今の取り組みにつきまして良く分かりましたが、実はですね、二番手に私は非常に厳しいなという、なぜかということでありますけれども、実はこの今の自立促進法ができた平成12年度(2000)からなのですが、つまりその前の11、10年、もう次はないよというような状況の中で、今の促進法が誕生したところでありまして、そういたしますとですね、そうしたことが今日生きているのかどうなのか分かりませんけれども、そういう意味でこれが最後の過疎法ですよというのがあったということをですね、私はそうした本当ねじり鉢巻きがいいのか分かりませんが、全国のそうした過疎対策の連盟の大会で、大声を上げたことを記憶しておりますけれども、そういう状況下で今日があるということでございます。


 それと、平成の合併によりまして今は経過措置ということで、佐田地域あるいは多伎の地域は、過疎債充当ができるというところがございますが、非常に今の法律では非常に難しい状況、線引きがなかなか難しいなというのが一つございます。また、全国の今過疎の指定を受けていらっしゃいます自治体の数が、もともと平成の合併の前は市町村約3,300ぐらいだったと思いますが、そのときに町村はすべてが過疎地域ではございませんけれども、大ざっぱに2,500くらいの町村があったわけでありますが、今はもう1,000を切るということでございます。その中で過疎指定を受けていらっしゃらない町村もたくさんあるわけでございまして、そうしますとですね、非常に声が小さくなっているのではないかなという感じを受けております。そういうことでございまして、また、ご案内のように国の財政事情は非常に厳しいところがございます。とりわけ都市部の住民の皆さん方は道路建設をはじめとして、いわゆる公共事業に対する費用対効果はどうなるというようなことをですね、求めていらっしゃるわけでございまして、そういうこと。あるいは今、都市部の国会議員の先生方は、やはり都市部が国会議員の先生が多いわけでございまして、この法律、議員立法になるということでありますとすれば、そういう意味で地方のいわゆる過疎地域の、中山間地域を代表する国会議員の先生方が少ないわけでありまして、そういう意味で非常に立場的に厳しいなということかなというふうに思います。


 もう一点、いよいよ麻生内閣いつ解散をされるのか、なかなか不透明なところございますけれども、巷では結果はどうなるのか分からない状況下にあるやに伺うわけでございまして、そういうことを考えますときに、このポスト過疎法は非常に道険しいなと言わざるを得ないなというふうに私は感じておりますが、市長さん、私の考えがそこは間違っているよというようなところがありますれば、ご指摘をいただければというふうに思います。


 よろしくお願いをいたします。


○議 長(今岡一朗君) 西尾市長。


○市 長(西尾理弘君) 世の中は変わってきたのです。大激震。状況は変化したんです。あの小泉改革がずっといっていたら、あのままだとこれは難しい局面はあったかと、ここへきてガラッと状況が変わった。もう民主系も自民系もみんなこれやります。もう国土の最善利用、CO2社会を克服するんだと、国土の創造大転換、過疎債という名前はちょっと古いのです。もっと魅力的な21世紀エネルギー自然環境創設特別地域振興法と。すぐ出てきます私は。でございますので、元気一杯やってまいります。自信を持っていきましょう。


 以上です。


○議 長(今岡一朗君) 荒木 孝議員。


○29番(荒木 孝君) ありがとうございました。


 ネーミングまでですね、ぜひですね、要するにそういうことなのですよね、過疎、何で過疎なのと、その言葉がいい悪いんじゃありません。限界集落とか非常に失礼千万な名前が、誰が言い出すのか私も分かりませんけれども、それはさておきまして、何はともあれですね、新法の制定がまずは必要であると私も思います。私ども住まいいたします中山間地域、いわゆる過疎地域と言っては失礼になりますけれども、食料の生産あるいは森林を守って国土保全、あるいは温暖化対策にもしっかり頑張っているわけでございまして、どうか水源涵養等を含めて、この私どもの過疎地域が担う役割をですね、市長、ぜひ大きな声で、大きな声は得意のようでありますから、ひとつ都市部の皆さん方にちゃんと説明をしていただいてですね、この新法が制定されますことを一緒に努力することを確認をしながら、ひとつ質問を終えさせていただきたいというふうに思います。


 若干、失礼がありましたことお詫び申しあげます。


 ありがとうございました。


○議 長(今岡一朗君) 以上で、29番、荒木 孝議員の質問は終了いたしました。


 次に、11番、福代秀洋議員。


○11番(福代秀洋君) 登壇 11番、新生クラブの福代秀洋でございます。


 本日は、北山の弥山山地ですね、弥山山地の保全それから再生について、市長とそれから市の施策についてお伺いをしたいと思います。


 今週は比較的天気が良くて、月曜日、火曜日と朝日を拝むことができました。北山からちょっと離れまして大体、斐川出雲大社線ぐらいのところまで離れまして、朝、北山をこう見ますと、その北山に朝日が当たって、そして紅葉が進んでいて、本当に空の中から浮き出てくるような感じがします。本当にきれいで時間を忘れて見入ってしまうことでございます。


 それがちょっと近づいてふもとの方まで行って見てみますと、少し印象が違ってくるわけでございまして、立ち枯れた松の木々が見えてくる。そして地肌があらわになって、不安定そうな大きな岩が見えてくるといったような状況でございます。これが山の中に入ってみますと、どうでしょうか、入られた方はご存じだと思いますが、枝打ちやそして間伐がされていない、うっそうとした人工林があり、そしてシカの食害によって、そしてうっそうとしていますので光も届かないせいもあるんだと思います。下草が全く生えておらず、浮石や不安定な表土が多々見られる斜面があります。そして松枯れによって立ち枯れた、あるいはそのまま放置されておって根返りを起こした松、伐倒駆除はされておりますが、そのまま現地に残された松丸太。そして地元の皆さん方が修理をしても、すぐにこういった状況ですから壊れてしまう山道といった状況でございまして、弥山山地は荒れていると言っても間違いではないと思います。


 このような弥山山地の状況については、私が議員になりました10年弱前から、もう一番初めの一般質問でも取り上げさせていただきまして、お話をしてまいりましたけれども、残念ながらその状況が良くなってはきておりませんで、むしろ悪くなってきているんじゃないかというふうに感じております。東京の方に私のおばさんが住んでおりますが、このおばがいつも言っておりますのは、出雲に帰って来て家を建てるのであれば、北山が見えるところに家を建てたいと言っております。多くの人にとって北山というのが出雲のシンボルであったり、出雲のランドマークであったり、このふるさとのシンボルであるというふうなことも言えるのではないかと思っておりまして、この出雲市の景観にとっても北山というのは、やはり美しい状態で残していかなければいけないということは、皆さん方納得していただけることではないかと思っております。


 さて、先月6日でございますが、西尾市長には本当にお忙しいところを弥山山地の現状視察をしていただきました。遥堪の方では極楽山、高浜の方では廻田谷の上のカガラというところを見ていただきました。状況についてはまた市長の方からもお話をいただけるんじゃないかと思っておりますが、この質問の一点目については、この山の状況を実際、西尾市長見ていただきまして、どのような感想を持たれたのか、この点をお伺いしたいと思います。


 質問の2点目ですけれども、今年7月、出雲市弥山山地人とシカ共生の森づくり審議会、ここから答申が行われました。これを受けまして、先月10日から14日にかけて出雲市シカ対策基本計画の地元説明会が行われました。私は11日鳶巣で行われました説明会に参加させていただきました。今年3月に質問をさせていただきましたけれども、大変失礼な話なのですけれども、そのときにはあまり市の施策に期待をしておりませんでした。えさ場をつくってシカが山から出ないようにして、そして子どもがシカちゃん、シカちゃんと言ってえさを与えるといった、市長の答弁があったわけですけれども、これはちょっとなかなか難しい話だなというふうに思ったから、そう思ったわけでございまして、しかしながら、この審議会の答申読ませていただきました。本当にいい仕事をされたんだなというふうに私、感心をしたところでございます。そして、これを受けてのシカ対策基本計画(案)が策定されておりますが、これについては大変私は期待をしておるわけでございます。弥山山地のシカ対策については、今まで県が主体になってやってきておりました。いろいろな施策が行われてまいりましたけれども、残念ながら解決に至らなかったということは皆さんご存じのとおりでございます。今回の計画案を見てみますと、今までの施策と同じような施策も随分あるわけでございますが、それでは今回の出雲市シカ対策基本計画は、今までの計画と施策とどのように違うのでしょうか。今までできなかった被害防止をどのように実現していくのでしょうか。この点をお伺いいたします。


 質問の3番目ですけれども、新聞によりますと昨日、松くい虫防除検討会議から検討結果の報告があったとされております。この報告を受けまして、弥山山地においてはどのような松枯れ対策をしていかれるおつもりでしょうか。昨日出たばかりで今日答えろと言っても、なかなか難しいことかもしれませんが、基本的な考え方、あるいはどのようにしていくのかというようなこと、思い、あるいは今後の方針といったようなものをお伺いできれば幸いに思います。


 質問の4項目目、現在、弥山山地で早急に対処しなければならないというのは、やはり私は斜面災害防止ということだと思います。これはふもとの住民の生命を直接脅かす脅威であるということだからでございます。植生の後退が表土や地山の不安定化を引き起こしております。また、古損木はそれ自体が土砂と一緒に崩れ落ち、これも崩れ落ちてくるといった危険を持っております。市として斜面災害を防止するためにどのような対処をしていかれるのか、これは急ぐ問題だと私は思っておりまして、この点をお伺いしたいと思います。


 最後の質問になりますけれども、申しあげてまいりましたとおり、弥山山地はいろいろな問題を抱えております。シカの問題、松枯れの問題だけではなくて、林業が低迷する中で山の保全、今議会でも話題になりましたけれども、進まない地籍調査、これらの問題を解決し山林を再生活性化し、安全で市民に親しまれる、そして愛される、そして頼りにされる弥山山地にするということが必要であろうと思っております。この山林の再生のための中長期的な方策、これをお伺いしたいと思います。


 以上で質問を終わります。


○議 長(今岡一朗君) 西尾市長。


○市 長(西尾理弘君) 登壇 福代議員から、かねてからこの北山の山系、特に弥山山地の再生、保全、松の問題、シカの問題含めていろいろ深刻な課題として受けとめ、かつまた市に対するご要望、あるいはご提言をいただいたところでございます。


 この時期、平成20年(2008)の12月、北山山系に対する我々の働きかけ行政の行動においては、画期的な転換点を迎えたと思います。今まではマンネリと言っては悪いですけれども、まあシカが出るから駆除して、松枯れだから薬をまいてということの繰り返し、あまり効果がなかったのですね。あの松枯れ対策としての空中散布はそれなりに抑えてきたと思います、これは。でもシカはちょっと失敗ですね。というようなことでタイミング良くご質問いただきましたので、現段階における我々の考え方を述べさせていただきます。


 まず、一緒に弥山なり弥山山地に上がりました。はっきり言って大変なところです。地獄山ですかね、極楽山、何と、正反対でした。極楽山は簡単に登れましたけどね、これだってシカの糞は散在しているし、松は倒れたままだし、どうにもならない。荒廃とした山肌でございましたね。何とこの廻田谷、高浜の山、これはロッククライミングでしたね、全く登山道じゃないんですよね、あのロープを垂らしていていただかなかったら、とても私も大変でした。なんと底にスパイクのないすべすべの長靴を履いて行ったもので、あれだったらズックが良かったかなと思うぐらいな急峻の戦いでございました。いずれにいたしましても、2つの山の中に入って共通した感想といたしましては、なかなか人手があそこまで及ぶには大変だと、相当道路を、作業道なり整備して上がりやすくしなきゃいけませんし、また、もう一つは、これはちょっと意外だったのですけど、かなり広葉樹もあるのですね、松だけかと思ったらそうではないんですよ。だから土砂があるところはもう相当、広葉樹も乱舞しているところもございましたので、それはちょっと意外な現象でございました。いずれにいたしましても、あの山肌は、あの山を、あの谷を緑で埋め尽くすには、相当の努力が必要だなということを実感したところでございます。


 そして、もう一つは、松の問題もシカの問題も根源は一つじゃないかと思った感じなんですね。別々な問題ではなくて、松が荒廃する、山が枯れる、だからシカがそわそわそわそわ人里に出てくる。山が豊かになればシカもおさまる。ということでございまして、実のなる山、ドングリやこういう木がどんどん出てくるということ。そのようなことと松枯れ対策とはイコールだし、シカの問題もそこでおさまってくるというような印象でございますけど、そういうような印象を持って下りて来たところでございます。もう暗くなっていましたので、あとはもう一散に駆け出して帰ったのですけれど、いずれにいたしましても、今は静かに振り返ってみますと、このたび出されました、この松くい虫防除検討会議の答申、また、シカ対策基本計画の提言あるいは策定、これら2つを不離不可分のものとして、今後、対策を具体的にやっていかなきゃいけないときを迎えたと思います。


 さて、もう一つ、2番目の質問として出されましたのが、出雲のこのたびのシカ対策基本計画は、今までの対策、施策とどのように違うのかというご指摘でございます。あるいはご質問でございます。


 これまではシカの問題は県の方にお任せしている。県主導で県の招集によって我々が集まって、今年は何頭削減しましょうか、どの程度に抑えましょうか、金網はどういう形にしましょうかという程度の話し合いをやってきて、なかなかこれでは解決しなかった。ところが平成20年(2008)2月に、鳥獣による農林水産業等にかかる被害の防止のための特別措置に関する法律が制定されまして、このシカの対策も市町村が中心になってやれと、市がやりなさいという市に対する大幅な権限というか、活動の余地を認めていただいたと、ここが大きな変化でございます。その上に特別交付税のかさ上げ措置ということも道が開かれました。でございまして、こうした財源措置をいただきながら、私はこのシカの問題を市自らの真正面から取り組む事業として、初めて戦っていくときがきたんじゃなかろうかと思っているところでございます。


 さて、このような前提でどういう新規事業を検討しているかということでございます。


 一つには、被害防止対策事業として、平成7年度(1995)以降、県の事業で弥山山地に設置した金網柵について、補修が必要な場所や効果の低いところなどを総点検いたしまして、既設の金網柵の補修及び強化、効果が得られる場所への金網柵の新設をまず実施すべきだと思います。


 それから、2番目として、生息環境整備として、奥山において失われたシカのえさ場、これを回復する。すなわち下草の豊かな森を再現させることで、シカの生息、活動域を奥山にとどめ、人家周辺へのシカの出没を抑えるために、作業道を開設し、大規模なエサ場を造成する。これまでもエサ場のことは意識しておりましたけれど、本当に小さな試みでございます。大規模にやらないといけない。もちろん1年でできると思いませんけど、構想をまず大規模なものをつくって、それをざっと徹底的にやっていくということが必要ではないかと思います。


 3点目として、弥山山地での適正生息頭数、適正なシカの生息頭数は180頭ということにしておりますが、なかなかこれが管理が徹底しておりません。これを早期に達成するための捕獲対策としては、曽田議員にもお答えしたところでございますけれど、特に北山の中でも湖北山系における、この管理ということを強化しながら、弥山山地域の中でこれを集約いたしまして、180頭程度に抑えて、これをシカの楽園といったらあれでございますけれど、聖域のような生息地もつくってやるということではなかろうかと思います。また、県においてもシカの適正管理対策について、しかるべくご努力いただきまして、本市、出雲市が主体的に実施できるようにしていただくということでございます。そして、先ほどの特別予算だけではなくて、県においても目いっぱいの財源支援をお願いしたいということでございます。


 あとでまた総括的な話をしますけれど、シカの問題はこういう形にさせていただきます。


 次に、松くい虫防除の問題でございます。


 松くい虫防除検討会議の報告を受けて、どのような松枯れ対策をしていくのか。これが非常に重要な喫緊の課題でございます。


 本年11月20日に、第4回をもって松くい虫防除対策検討会議が終了いたしました。そして昨日、会長から答申をいただいたところであります。この答申でございますね、答申案の中でチェックしてみますと、高野議員にもお答えしたところでございますけれど、基本的には松枯れに対する対応としては、薬剤を空中から投入するということは避けながら、現在の松枯れ状態の中に分け入って倒れた松を伐倒駆除する。駆除して除去すると。あるいは松の立木の中に地上から樹幹に薬剤を注入する。そして、その松枯れに強い松、抵抗松というものも開発されてきましたので、まだ数は少ないのです。供給される数は少ないですけど、目いっぱいこれを入手いたしまして、松枯れ対策を早急にやるべきだという危険エリアと言いますか、そういう被害が大きいところから順次この抵抗性松を植えていくということ。そして北山山系でも上の方で土砂があるところは広葉樹林をつくっていくと。そういう議員とも一緒に高浜の山に上がりましたけど、ああいう広葉樹林をつくりながら、岩肌がむき出しのいわゆる土砂がないところ、ここはこの抵抗性松、あるいは松の播種を行う。種を新しく植えていくということによって松の育成を、早急な育成を期待するということ。地面によって松が向いているところ、広葉樹で大丈夫なところ、いろいろ差別化できますので、それに合った形で植樹戦略を実施していくということがあるわけでございます。


 そして、また地元の皆さんと地域によっては早急に協議しなきゃいけませんけど、どうしてもそのほかの方法により難いというところはどういう状態か、今回、会長さんはじめ検討会議の皆さんのご意向は、やはり空中散布はできるだけ避けて、従来型のものと新しい樹林をつくるというような努力をミックスして、何とかやっていけないかというお話でございます。このようなご提言の趣旨は良く分かるところでありますし、重いものがございますけど、また、他方、近隣にお住まいの皆さん方、この斜面災害等、災害の防除はどうしてくれるのだというご心配があるわけでございます。そこで、その問題に移ります。


 議員のご質問、斜面災害を防止するためには、どのように対処していくのかという質問でございます。


 近年の山地における松枯れの進行や、異常気象による局地的な豪雨などに起因いたしまして、山腹崩壊や土砂、流木流出、渓流の浸食など、山の肌が荒廃してきているということは、もう目に見えて進んでいる状況は分かるわけでございます。山地災害の危険性は高くなっている。こうした山地における斜面災害を防止すること。これはこの議会でも私が言っておりますけれど、治水事業に対してこの治山事業は弱過ぎると。これから治山の時代に入っていかなきゃいけないということでございます。そして、この事業は我々が主体というよりも国のご支援を得ながら、県が施行主体となっているということでございます。荒廃した渓流や崩壊した山腹を堰堤や土留工事、落石対策工事などによって復旧いたしまして、山地災害から生命・財産を守ると。生活環境の保全を図るということが極めて重要な国土保全政策でございます。


 これが必要不可欠な事業であり、格段に強化していかなきゃならない事業だと考えております。このような中で本市では地元の皆様の本当に悲痛なご要望、あるいは訴えもありまして、これを受けまして県に対しまして現在、弥山山地では26カ所、市全体の山では77カ所の治山事業が必要だということで、その早急な実施を要望しているところでございます。しかしご存じのとおり、県は財源がない。どうしましょうかと途方に暮れられるだけ、そういうような中で、我々もいろいろ考えていかなきゃいけませんけれど、何としてもこの国の林野行政の大転換をまず迫らなきゃいけない。治山事業、これは荒れたところを修復する。あるいは防災の工事だけではなくて、いわゆる国内林産業の大振興、海外輸入材だけに頼らない、国内における森林大操業作戦をやるということでございまして、治山事業を森林創生事業とセットにして、予算の画期的な増額を求めなきゃいけないと思っております。このような中で我々はそういう努力をしながら、現地調査を小まめに行いまして緊急性、危険性の高い、これは次の大雨のときに危ないというところから保全対策を早急に講じていくと。順次それを広げていくという考え方で防災の努力に努めていきたいと、こういうふうに考えているところでございます。


 以上のような山自体の防災に対する対策とともに、松への対策、シカへの対策ということを総合的にやっていかなきゃいけない、重要な時期を迎えているわけでございます。今後このような一般的なお話だけではなくて、いよいよ来年の1月下旬までには、平成21年度(2009)予算案をまとめて議会に提案しなきゃいけませんので、それまでにはこのたび提言いたしました答申を受けて、我々としてやるべき対策、事業予算、平成21年度(2009)分、そして中長期にどうするかという展望を含めた計画を早急に取りまとめて、また、本議会にもご提案申しあげますので、よろしくお願いいたします。


 以上、福代議員のこの問題に対する質問の答弁といたします。


○議 長(今岡一朗君) 福代秀洋議員。


○11番(福代秀洋君) はじめにちょっと市長にお断りと言いますか、お詫びと言いますか、申しあげなきゃいけないなと思っていたのですが、実はこの間の北山の視察ですが、実は私も初めてあそこに上がりました。市長に来てくださいというぐらいなので大丈夫だわなという思いで行ったのですが、私自身15年ほど前までは地質調査の仕事をしておりまして、ダムの調査とか法面の調査とか崩れそうなところ結構行ったのですけれども、そういったときを思い出すぐらい結構な、非常に厳しいハードな踏査だったなというふうに思っております。一緒に秘書課の岡さんついてこられましたが、多分、生きた心地がしなかったんじゃないかと思います。あとで聞いた話なのですが、あそこはどうも地元の方で亡くなられた方もいらっしゃるということでございまして、市長冗談で、いやぁ、もうこれは来週あたり盛大な市民葬だわというような話をしておられましたが、本当にそういった可能性もなくはなかったということでございまして、本当に市長にはすごい、逆に言うと市長のバイタリティーに私また感服したわけでございますが、どうしてこんなところへ連れて来たんだという話を、実は地元の人にしました、上がる途中で。そうしたら、いや、どうしてもやはりこういう状況を市長に見ていただきたかったと。市長には失礼だったかもしれないけれども、こういったところを見ていただきたかったということだったですので、この点はご容赦いただきたいというふうに思います。見ていただいたとおり、下草がなくて歩きにくい、もう本当に表土が礫みたいなものがざっとあるようなところでございまして、危険な状態あるいは山が荒れている状態というのを見ていただいたんじゃないかと思います。


 それで、先ほど市長の方からこの話の中で、作業道の整備の話をしていただきました。ぜひこの点は進めていっていただきたいと思います。今、地元の人がボランティアで随分頑張って、直していただいている部分がかなりあるのですが、それでもああいった状況ですから、先ほど申しあげましたとおり、すぐこの肩の方が崩れてくる。雨が降ると何かあちこち崩れるというような状況でございまして、6月にも質問をしましたけれども、多くの県内外から山歩きの方がいらっしゃるわけでして、やはり作業道あるいはそういった山道の整備といったようなところに、これは市が直接やらなくてもいいと思うのですが、地元のボランティアの皆さん方等々を通じてやるといったような中でも、市の関与というようなものがもっともっとあってもいいのかなと思っているところでございますので、この点をまずこのところではお願いをしたいと思います。


 そして、シカのところですが、私も先ほど申しあげましたとおり、大変期待をしております。県がやっておられるときには、正直言って歯がゆいような思いを随分してきたところでございまして、今回、市が直接全面的に主体的にやっていくという格好になったということは、本当に身近になったなという思いがしております。そういった意味でちょっと具体的なところを聞いてみたいのですが、予算ですね、先ほど特別交付税等も受けられる見込みがあるということだったのですが、今までの予算とそれからこれからの予算といったようなものに、どういった違いが出てくるのか。このシカ対策に対してですね。これについてお伺いをしたいと思います。


○議 長(今岡一朗君) 中尾産業観光部長。


○産業観光部長(中尾一彦君) シカ対策につきましては、ご案内のとおり県の委託事業を中心にこれまで進んできておったところでございますが、それに加えて特措法によるですね、特定財源というものが見込めるということもございまして、従来、例えば単費、市の一般財源ベースでは600万円とか700万円程度の規模でおったところでございますが、その数倍程度の規模は一般財源を出しまして、さらに交付金とか委託費、これは県の方に増額もお願いしていかなければなりませんが、従来の規模を2倍とまでは申しませんが、それに近いぐらいの規模のものをですね、目指してまいりたいというふうに現在のところ考えているところでございます。


 以上です。


○議 長(今岡一朗君) 福代秀洋議員。


○11番(福代秀洋君) やはり何ぼいいことが書いてありましても、実際、実行ができなかったら意味がないわけでございまして、そういった意味では、ある程度の予算措置というものも増やしていかなければいけないというふうに思いますので、何とぞこの点はよろしくお願い申しあげます。


 それと同時に地元の皆さん方というものも、やはり協力的にやってくださるところも多々あろうと思っておりますので、地元の皆さん方にも協力を願いながらやっていかれるというような中で、予算を有効に活用していかれるように、これもお願い、要望をしておきたいと思います。


 松くい虫の関係のことにつきましては、空散以外の対策ということで答申が出されたということでございます。私もそれが望ましい、理想としてはやっぱりそうだろうなという思いがしております。ただ心配しますのは、この春にも申しあげましたが、6月にも申しあげましたが、空散をやらなかったときの急激な変化ですね、急激な松枯れの進行というような中で、どういった影響が出てくるのか、枯れるでしょう多分。それは空散をしなければ急速に進んでいくことは間違いないと思います。そのときにどういう対処をしていくのか、これをきちんとやはり計画をしておく。あるいはある程度予測をしながらやっておかないと、後追い後追いで対処療法みたいな恰好になると、これは本当にせっかく分かっとったことじゃないかということになるわけでして、この点をしっかり考えてやっていかなければいけないと思っております。この点はもう執行部の皆さん方もそういう思いでやっていらっしゃると思いますけれども、抜かりがないような格好でやっていただきたいと思いますし、それと同時に空散の可能性といったようなもの、来年すぐ全面的にやめていくのか、あるいは数年かけてやはり縮小していくのかというようなことも含めて、検討が必要であろうというふうに私は思っております。もちろん健康被害、あるいは普通の自然の状況、状態といったことで考えると、薬をまかないのがいいのには間違いないわけでございますけれども、何でも今まで薬あげちょって、急に薬ぼ〜んとやめてしまうというのは、何にしてもあまりいいことではないと思いますので、その状況を見ながら、やはり考えていかなければいけないことであろうと思っております。


 空散しろという話に取られると、ちょっとそれはそれで困るんですが、やはり山林の状況というようなことを心配しているということでございますので、よろしく今後、来年にかけて十分な検討をしていただいて、十分なご理解を得ていただくような格好でお願いをしたいというふうに思います。


 あと、最後に一言申しあげて終わりたいと思うのですが、昨日も話があったですかね、やはり山に人が入らないとなかなか今、山が健全な状態で保てないというのが実情であろうというふうに思っております。それが投げとけば、そのうち山がよくなるわやというようなことではないということが、やっと私も分かってきたような気がしております。そういった意味で現在、地元の皆さん、あるいは山を持っている皆さん方も、なかなか山と接する機会というのが少ないわけです。経済的な理由もありますし、その山があまり関心を持たれてないというようなこともあろうと思っておりますが、そういった中で、先ほど申しあげましたが、地元のボランティアの皆さん方等は一生懸命頑張っておられます。ですから、そういった方々への支援というようなことも必要だと思いますし、あと高浜なんかでいってもそうなのですが、四絡とかほかの地区にもありますが、区有林というのがございまして、これはそれぞれ管理組合というものをつくっておるわけでございますが、これが収入が全くないような状況の中で、山の管理を任せられているという状況でございます。そして出ていくのはやはり市に固定資産相当部分という格好で、市の方に固定資産相当部分が出ていくというような格好で、もうどんどんどんどんためていたものがなくなってきて、お金が底をつきつつあるという状況であるということは、以前にも市長の方にお話したとおりでございますが、そうするとどうなるかというと、役をしている皆さん方がもう解散しようという話をされます。解散してもう市に全部山返してしまいましょうと。もう私たちの手には負えませんという話になってしまうわけでございまして、この点はですね、この市への固定資産相当部分というものを何とか減免してもらえないかと、あるいはゼロにしてもらえないかというお願いをしたことがあったのですが、これはもうどうしても難しいという話でございましたが、いま一度いかにその組織を生かしていくかというようなことも含めて、やっていかなければいけないと思っております。この山林管理組合という皆さん方がやっぱりその山を守って、地元の山を守っていらっしゃるということは間違いないわけでございまして、これが解散して市に返す。あと知りませんよという話になると、今度はどんどんどんどんまた山と住民の皆さん方の距離が離れていくという格好になってまいりますので、この点を今すぐにという話ではございませんが、どういった方策でそういった山林管理組合を救う道があるのかということを、やはり真剣に考えていかなければいけないというふうに思っております。本当に悲痛な叫びをしておられます。採石等で収入があるところはいいのですけれども、収入がもう山の木を切ろうにも切れない。切ってもお金にならないというような状況の中では、本当にもう自分たちで今度はお金を出して、市にお金を出さなければいけないという状況になるということでございますので、この点を十分やはり考慮していただきたいというふうに申しあげまして、私の質問を終わりたいと思います。


○議 長(今岡一朗君) 以上で、11番、福代秀洋議員の質問は終了いたしました。


 これをもって一般質問を終了いたします。


 日程第2、議第62号、平成20年度(2008)出雲市一般会計第5回補正予算から議第80号、市道路線の認定についてまでを一括議題といたします。


 これより議案に対する質疑を行います。


 まず、議第62号、平成20年度(2008)出雲市一般会計第5回補正予算について、歳入歳出を一括して質疑を行います。


 補正予算書3ページから45ページまでについて、ご質疑はありませんか。


              (「なし」と言う者あり)


○議 長(今岡一朗君) 質疑なしと認めます。


 これをもって、議第62号についての質疑を終了いたします。


 次に、議第63号、平成20年度(2008)出雲市国民健康保険事業特別会計第1回補正予算から議第69号、平成20年度(2008)出雲市農業・漁業集落排水事業特別会計第1回補正予算までについて、一括して質疑を行います。


 補正予算書47ページから104ページまでについて、ご質疑はありませんか。


              (「なし」と言う者あり)


○議 長(今岡一朗君) 質疑なしと認めます。


 これをもって、議第63号から議第69号までについての質疑を終了いたします。


 次に、議第70号、平成20年度(2008)出雲市病院事業会計第1回補正予算について質疑を行います。


 病院事業会計補正予算書について、ご質疑はありませんか。


              (「なし」と言う者あり)


○議 長(今岡一朗君) 質疑なしと認めます。


 これをもって、議第70号についての質疑を終了いたします。


 次に、議第71号、出雲市役所の位置を定める条例の一部を改正する条例から議第74号、出雲市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例までを一括して質疑を行います。


 議案書1ページから7ページまでについて、ご質疑はありませんか。


              (「なし」と言う者あり)


○議 長(今岡一朗君) 質疑なしと認めます。


 これをもって、議第71号から議第74号までについての質疑を終了いたします。


 続いて、議第75号、財産の無償譲渡についてから議第80号、市道路線の認定についてまでを一括して質疑を行います。


 議案書8ページから17ページまでについて、ご質疑はありませんか。


              (「なし」と言う者あり)


○議 長(今岡一朗君) 質疑なしと認めます。


 これをもって、議第75号から議第80号までについての質疑を終了いたします。


 ただいま議題となっております各議案につきましては、お手元に配付いたしております常任委員会議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に審査を付託いたします。


 日程第3、請願第8号から請願第12号まで及び陳情第10号から陳情第17号までを一括議題といたします。


 ただいま議題となりました請願及び陳情につきましては、お手元の請願・陳情書表のとおり、各常任委員会に審査を付託いたします。


 以上で、本日の議事日程はすべて終了いたしました。


 なお、5日は総務常任委員会、8日は文教厚生常任委員会、9日は環境経済常任委員会、10日は建設水道常任委員会がそれぞれ開催されます。


 本日は、これをもって散会といたします。


              午後 2時38分 散会








 地方自治法第123条の規定により、ここに署名する。








              出雲市議会議長    今 岡 一 朗





              出雲市議会副議長   宮 本   享





              出雲市議会議員    西 尾   敬





              出雲市議会議員    板 倉 明 弘