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島根県 出雲市

平成20年度第1回定例会(第3号 6月13日)




平成20年度第1回定例会(第3号 6月13日)





 
     平成20年度(2008)第1回出雲市議会(定例会)会議録





     開 会 平成20年(2008)6月10日午前10時00分


     閉 会 平成20年(2008)6月26日午前11時20分





〇議事日程第3号


       平成20年(2008)6月13日 午前9時30分開議


第1.市政一般に関する質問





会議に付した事件


第1.市政一般に関する質問





                 出 席 議 員


              1番 大 国 陽 介 君


              2番 松 村 豪 人 君


              3番 遠 藤 力 一 君


              4番 山 根 貞 守 君


              5番 萬 代 輝 正 君


              6番 板 倉 一 郎 君


              7番 多々納 剛 人 君


              8番 川 上 幸 博 君


              9番 石 川 寿 樹 君


             10番 曽 田 盛 雄 君


             11番 福 代 秀 洋 君


             12番 高 野 成 俊 君


             13番 広 戸 恭 一 君


             14番 小 汀 英 久 君


             15番 直 良 昌 幸 君


             16番 西 尾   敬 君


             17番 長 岡 幸 江 君


             18番 坂 根   守 君


             19番 板 倉 明 弘 君


             20番 萬 代 弘 美 君


             21番 勝 部 順 子 君


             22番 米 山 広 志 君


             23番 牛 尾 尚 義 君


             24番 山 代 裕 始 君


             25番 宮 本   享 君


             26番 原   隆 利 君


             27番 今 岡 一 朗 君


             28番 多久和 康 司 君


             29番 荒 木   孝 君


             30番 長 廻 利 行 君


             31番 古 福 康 雅 君


             32番 珍 部 全 吾 君


             33番 杉 谷 寿 之 君


             34番 寺 田 昌 弘 君





                 欠 席 議 員


                  な   し





               説明のために出席した者


          市   長        西 尾 理 弘 君


          副 市 長        長 岡 秀 人 君


          副 市 長        野 津 邦 男 君


          収 入 役        田 中 雄 治 君


          教育委員長        大 谷 香代子 君


          教育長          黒 目 俊 策 君


          観光政策推進本部次長   大 田   茂 君


          政策総務部長       児 玉 進 一 君


          財政部長         伊 藤   功 君


          地域振興部長       荒 木   隆 君


          文化企画部長       板 倉   優 君


          健康福祉部長       井 上 明 夫 君


          環境政策部長       児 玉 俊 雄 君


          産業観光部長       中 尾 一 彦 君


          建設事業部長       吉 井 貴 史 君


          都市整備部長       岸   和 之 君


          教育次長         山 本 文 夫 君


          教育次長         杵 築   伸 君


          消防長          永 岡 博 之 君


          総合医療センター事務局長 林   誠 治 君


          監査委員事務局長     吉 田 純 二 君


          上下水道局長       原 田 恭 平 君


          政策課長         長 見 康 弘 君


          秘書課長         鐘 築 健 治 君


          財政課長         板 倉 勝 巳 君





                議会事務局出席者


          局   長        青 木   博


          次   長        高 橋 直 樹


          次長補佐         佐 藤 恵 子


          係   長        村 尾 幸 紀


          書   記        小 村 和 恵





               午前9時30分 開会


○議 長(今岡一朗君) おはようございます。


 これより、本日の会議を開きます。


 ただいまの出席議員は32名であります。


 あらかじめ欠席する旨の届け出のあった議員は2名であります。


 本日の議事日程は、お手元に配付いたしました議事日程のとおりであります。


 日程第1、市政一般に関する質問を行います。


 質問は、昨日に引き続き、順次これを許可いたします。


 なお、質問は要旨を簡明に、答弁は簡潔にお願いいたします。


 初めに、22番、米山広志議員。


○22番(米山広志君) 登壇 おはようございます。22番、米山広志でございます。


 まず最初に、土地改良区について伺います。


 土地改良区は、区画整理や農業用水施設や、そして農地の保全、それに必要な施設の新設、改良、維持管理などを行う組織であります。賦課金で農業用水を流すための水路やため池、農道などの施設の維持管理を行っているわけでございます。


 質問の1点目、出雲市にある土地改良区の数と、そして土地改良区の合併が検討されているのか、伺います。


 質問の2点目、土地改良区のそれぞれの事務所の設置場所、これは出雲市が所有している土地なのか、あるいは建物なのか。


 質問の3点目、賦課金の種類と賦課金の納入方法についてでありますけど、納入を銀行などの口座振替ができるのか、伺います。


 質問の4点目、出雲市土地改良区の職員数と現在の業務内容について、伺います。


 以上です。


○議 長(今岡一朗君) 西尾市長。


○市 長(西尾理弘君) 登壇 出雲市の土地改良区についての米山議員のご質問にお答えいたします。


 まず、市内の土地改良区の数と合併の問題でございます。土地改良区は土地改良法により一定の地域内で土地改良事業を行うことを目的として設立された法人でありまして、その設立及び解散は知事の認可事項であり、県が指導・監督を行うという形になっております。


 土地改良区が行う事業は、農業生産の拡大、そして農業構造の改善に資するために行う農地のほ場整備などの土地改良事業の実施、農業用ため池や農業用水路などの水利施設の維持管理事業などがあります。


 そして、土地改良区は、その地区内の組合員によって組織され、総会または総代会において組合員の意思決定により運営されているものであります。


 質問の市内にある土地改良区は、出雲市土地改良区、平田中央土地改良区、平田斐伊川以北土地改良区、出雲市布崎土地改良区、平田市東部土地改良区、出雲市伊野土地改良区、出雲市湖陵町土地改良区、大社町土地改良区、以上、8つの土地改良区がございます。


 これらの土地改良区が本市の行政合併を受け、平成17年(2005)7月各土地改良区の適切かつ効率的な組織及び事業の運営を図ることを目的とした「出雲市内土地改良区連絡協議会」が設立されました。この協議会において、組織統合についても検討されましたが、それぞれの土地改良区の組織運営がさまざまであること、特に休止状態の土地改良区や賦課金を徴収していない土地改良区があるなど、各土地改良区の実情がそれぞれ異なるなどの理由によりまして、平成19年(2007)7月、現段階での組織統合は困難との判断がなされたところであります。


 ただ、今後も出雲市内土地改良区連絡協議会をもって、必要な事柄等について、連絡調整を図っていくことが確認されている状況です。


 さて、次の質問で、それぞれの事務所の場所等の問題でございます。この8つに及ぶ土地改良区の事務所は市内に8つの土地改良区の事務所があるということで、まずございます。すなわち出雲市土地改良区は今市町北本町の市所有の建物内、平田中央土地改良区は平田支所の庁舎内、平田斐伊川以北土地改良区はJAいずも灘分支所内、そして出雲市布崎土地改良区は土地改良区所有の建物内、平田市東部土地改良区は個人宅、出雲市伊野土地改良区は伊野コミュニティセンター内、出雲市湖陵町土地改良区は湖陵支所庁舎内、大社町土地改良区は大社支所庁舎内であります。このうち5つの土地改良区が市所有の建物の中に事務所を設置しているということでございます。


 次に、賦課金の種類、口座振替ができるかという質問でございます。賦課金の種類は大きく分けて経常賦課金、特別賦課金、決済賦課金があります。


 経常賦課金は、一般に受益とする農地の面積に応じて徴収される賦課金でありまして、土地改良施設の維持管理や土地改良区の管理運営費に充てられるものであります。特別賦課金は、国営・県営・団体営事業の負担金及び分担金や基盤整備資金の償還金などに充てられるものであります。また、決済賦課金は、農地を転用される際に、将来の維持管理費に充てるための賦課金であります。


 賦課金の納入方法でございますが、これはそれぞれの土地改良区で定めておりまして、現金での納入を行っている土地改良区は平田中央土地改良区、出雲市布崎土地改良区、出雲市伊野土地改良区、出雲市湖陵町土地改良区の4つの土地改良区であります。これらの4つについては、現段階では口座振替は考えていないとのことであります。


 一方、口座振替を行っている土地改良区は、平田斐伊川以北土地改良区、大社町土地改良区の2つの土地改良区であります。


 また、平田市東部土地改良区は賦課金を徴収しておりません。


 そして、出雲市土地改良区においては、原則的には現金納入でお願いしておりますが、来年度からは希望があれば、口座振替も可能にするということにしているところでございます。


 4番目の問題として、出雲市土地改良区の職員数と業務内容でございます。出雲市土地改良区の職員は事務局長1名、主任職員1名、嘱託3名の5名でありますが、ほかに役員として常勤の常務理事1名がおります。


 現在行っている業務は、賦課金の調定・収納業務、農林漁業資金の借入れ・償還業務、農地転用に関する業務、用水路及び揚水機などの農業施設の修繕等に関する業務、揚水機場の電気料請求及び支払い業務、県営事業に係る地元調整及び換地受託業務、そして、県及び市の新規採択事業における地元調整などの業務、以上のような業務を行っているところでございます。


 以上、米山議員の質問に対する答弁といたします。


○議 長(今岡一朗君) 米山議員。


○22番(米山広志君) それでは、再質問をさせていただきます。


 まず、合併問題でありますけど、平成17年(2005)の7月に連絡協議会を開催をされて約2年間それぞれの合併問題を協議されたということでございますけど、合併はいずれの合併も非常に今までの運営とか、あるいは財政問題、組織の関係やなんか、非常にいろいろさまざまでございますね。例えば農業協同組合にいたしましても、あるいは森林組合、漁業組合、そしてNOSAI、行政の合併もでございますけど、いずれにいたしましても、規模が異なる、生い立ちも違う、財政力も違う、それぞれ異なったところが合併するのが、困難を乗り越えて合併を今日までそれぞれしておられるわけでございます。そういった意味で、私は個人的に申しますと、やはり運営はいろいろと異なってはおりますが、さらにこの合併問題については、市長も出雲市の土地改良区の理事長でございますので、そういった意味を含めまして、合併問題について、さらに積極的に取り組んでいただきたいと、このように思っているわけでございます。これは私の意見でございます。


 そして、あと土地改良区の事務所の設置場所でございますけど、5施設が出雲市の施設に今事務所を構えておられるわけでございますけど、今答弁の中では、借地料の話がなかったわけでございます。借地料が出雲市の方に支払われているどうか、質問をさせていただきたいと思います。


 5つの土地改良区があるわけでございますので、それぞれ現在借地料が払ってあるのかないのか、質問の1点目でございます。


 それから、質問の2点目でございますけれども、口座振替でございます。口座振替、先ほど市長の答弁では、来年度から、これは出雲市土地改良区の関係でございますけれども、出雲市土地改良区の場合は新年度から希望があれば、口座振替も可能だということでございます。


 実は、出雲市のある町内の団体が昨年度、出雲市土地改良区に賦課金の納付方法について、町内の総意でこれからは個人の財産の秘密の関係もあるし、納税組合も既にその町内も解散をしていると。よって、この賦課金の町内での徴収は町内の総意として廃止というか、個人の納付なり、個人の口座振替にしていただきたいということを出雲市土地改良区の方へ文書で申し入れをされているわけでございます。その回答が今年の2月29日、出雲市土地改良区の理事長、西尾理弘氏の名前で回答書が来ているわけでございます。その回答書によりますと、納付方法について現在検討中でありますが、事務手続及び費用などの問題もあり、結論を出すのに相当な期間を要するものであり、当面は各地区の皆さんにお願いをしているとおりでございますので、ご理解の方よろしくという内容でございました。だけど、先ほどの市長の答弁によりますと、出雲市も来年度から希望のある町内については、それが可能だということでございますので、安心をしたところでございます。


 1点ほど済みませんけど、その出雲市の土地、建物に入っておられる団体が5団体あるわけでございますので、その借地料がどのようになっているか、お伺いをいたします。


○議 長(今岡一朗君) 吉井建設事業部長。


○建設事業部長(吉井貴史君) それぞれの土地改良区の市有建物に入っている際の借地料、使用料はどうなっているかということでございますけれども、まず、出雲市土地改良区、そして平田、それから大社、これについては使用料条例に基づきまして使用料をいただいております。それから、伊野地区につきましては、コミュニティセンター内に事務所がありますけれども、常駐ということでなくて、それぞれ使用される際に実費、コピーとかそういったことの実費をいただいているという状況でございます。湖陵の土地改良区につきましては、これは職員の兼務ということもございまして、これは実態がないということで、使用料はいただいてないという状況でございます。


 以上でございます。


○議 長(今岡一朗君) 米山議員。


○22番(米山広志君) 出雲市土地改良区の先ほど業務内容も伺ったところでございます。土地改良区によってさまざまでございまして、先ほど湖陵については職員さんの兼務もあるわけでございます。いずれにいたしましても、この合併についてもいろんな今までの歴史とか、それから運営形態もそれぞれ異なっているわけでございますけど、ひとつ出雲市の土地改良区について、先ほど市長の方から業務内容について答弁があったわけでございます。やはり今はその事業がほとんどないわけですね。業務はあるわけでございますけど、事業がないと。以前はいろいろ土地改良の事業とか、あるいは農業集落排水事業とかいろいろと事業が展開をされてきたわけでございますけど、私が調べるところによりますと、給与面のことでもいかがなものかなというようなことも感じたところがあるわけでございまして、市長も出雲市の土地改良区の理事長でございますので、そういったこともふくめまして合併問題、そして事務、そういった給与面も含めて、これから理事長として指導していただきたいと、このように思っておりますので、以上で土地改良区についての質問は終わらせていただきます。


 続いて、十間川改修について、伺います。


 質問の1点目、神門水海流域検討会が平成16年(2004)7月2日、これは神西湖流域検討会ということで発足をいたしました。その後10回の検討会が開催をされまして、平成18年(2006)3月28日に概ねの目的を達成したということで、解散をされました。解散されたときには、神門水海流域検討会、これは平成17年(2005)7月11日から神西湖流域検討会から神門水海流域検討会に名称が改正をされまして、都合10回の検討会が開催をされました。


 この検討会の規約の第5条によりますと、検討会の目的を達成するため、この検討会の下部組織となる専門部会を設置することができるものとするとなっているわけでございます。平成18年(2006)3月28日に上部組織が解散をし、専門部会が平成18年度(2006)、19年度(2007)に設置をされているわけでございますけど、上部組織が解散をして、その下部組織が規約の第5条で下部組織として専門部会を設置するということになっているわけでございますけど、18年度(2006)、19年度(2007)に設置されているわけでございますけど、その矛盾について県はどのように言っておられるのか。


 また、検討会の平成18年(2006)4月13日発行の第10号の神門水海流域検討会の流域だよりによりますと、今後は、治水、環境、利用の3つの専門部会を立ち上げ、さらに詳細な検討を進め、一刻も早い着工に向けて努力していきたいと考えておりますと、この流域の住民の皆さんに周知を、流域だよりでされているわけでございます。それぞれの専門部会の設置状況について、伺います。


 質問の2点目、神西小学校の北に十間川にかかります吉祥寺橋という橋があるわけでございます。その十間川の右岸側に3軒の住宅があるわけでございますけど、この移転問題が30年来、いまだ前進というか、具体的な改修計画が図られていないわけでございます。この改修計画について、2点目、伺います。


 質問の3点目、差海川、神西湖、十間川及び神西湖に流入しております関係河川の今年度の事業と今後の計画について、伺います。


 以上でございます。


○議 長(今岡一朗君) 吉井建設事業部長。


○建設事業部長(吉井貴史君) 登壇 十間川改修についてのただいまのご質問にお答えをいたします。


 まず、専門部会の設置状況でございますけれども、神門水海流域検討会は平成16年(2004)7月に神西湖流域の治水と環境保全を一体的に考えていくことを目的に、神西湖流域検討会として立ち上げられ、平成17年(2005)には神門水海流域検討会に名称が変更されたところでございます。


 平成17年(2005)3月には、治水に関する提言書、平成18年(2006)3月には、環境に関する提言書が県に提出され、この検討会の概ねの目的を達成できたことから、平成18年(2006)3月をもって解散されたところでございます。


 その後、検討会から提言されました治水及び環境対策方針の具体的な計画を詳細に検討するため、新たに神門水海流域専門部会が立ち上げられ、河川整備計画作成検討に早急に必要となる治水部会、環境部会が設置されたところでございます。


 この部会は、平成18年度(2006)から平成19年度(2007)末までにそれぞれ3回開催され、本年4月には十間川水系河川整備計画が国土交通大臣により承認されたところでございます。


 また、未設置の利用部会につきましては、今後、立ち上げられ、神西湖を利用した地域振興が検討される予定でございます。


 神門水海流域検討会は、平成18年(2006)に解散をされたわけでございますが、その下部組織はどうしてあるかというお尋ねでございました。これは平成18年度(2006)、それから平成19年度(2007)それぞれの年度におきまして、専門部会設置要綱を設けられまして、そして立ち上げられて、この会を開催されたということでございます。


 質問の2点目、吉祥寺橋周辺の改修時期でございますけれども、吉祥寺橋周辺につきましては、護岸整備、掘削、築堤、吉祥寺橋の架け替えが計画をされております。吉祥寺橋につきましては、現在、橋りょうの予備設計が行われたところでございますが、吉祥寺橋周辺の整備の今後の進め方につきましては、差海川、神西湖、十間川等の整備箇所との整合性を図りながら、吉祥寺橋架け替えにあわせ、護岸整備、掘削、築堤も行われる予定であるというふうに聞いております。


 続きまして、今年度の事業と今後の計画でございます。十間川流域の治水安全度向上には、差海川の河床を掘削し、神西湖の水位を低下させることが最も効果があるということでございまして、しかしながら、河床掘削を行うと、日本海からの塩分遡上が大きくなりまして、塩分濃度が高くなるなど、神西湖の汽水環境が悪化するということもあります。そのため、平成20年度(2008)には、河床掘削に先立ち、差海川への塩分調整堰の設置と護岸修繕及び地すべり対策が行われる予定でございます。


 今後は、十間川水系河川整備計画に沿った差海川の河床掘削、湖岸堤の整備十間川をはじめ神西湖に流入する河川の改修が進められる予定でございます。


 また、水質調査などの環境調査につきましても、引き続き進められる予定でございます。


 市といたしましては、本事業が一日も早く進展しますように、強く県に働きかけてまいりたいというふうに考えているところでございます。


 以上、答弁といたします。


○議 長(今岡一朗君) 米山議員。


○22番(米山広志君) まず、専門部会ございますけど、先ほど部長答弁でそれぞれ18年度(2006)、19年度(2007)設置要綱に基づいて設置をされたということで、都合3回開催されたということでございますけど、その設置要綱によりますと、いずれも年度の終わり、18年度(2006)が平成19年(2007)の2月1日、それから19年度(2007)が、平成20年(2008)の2月7日ということで、普通ですね、そうした組織を立ち上げるということは、年度初めに普通は立ち上げるのが普通でありますね。それが年度の終わりにぎりぎりになって2カ月を切って設置要綱を設置をされて、そこから施行するということは、いかに県が十間川に対する事業そのものをどれだけ真剣に考えておられるのか。そしてまた、流域検討会の流域だよりに基づいて最後の11号では、来年度からは利用部会も設置しますよと、住民の皆さんに便りを流して周知をしていて、今日現在その利用部会がいまだ設置をされていない。そして、今年度、20年度(2008)については今6月でございますけど、3部会とも設置をされていない。先ほど来言いますように、県の姿勢そのものが地元住民にとりましてはどのように考えておられるのか、県がですね。そこらあたり県と市とどのような話をしておられるのか、まず1点。


 それから、吉祥寺橋の関係でございますけど、一昨年の7月か8月ぐらいにあそこの測量調査をしておられるわけです、県が。その後、地元へは昨年の7月以降、その測量に基づいて設計図を示しながら、何回かは地元説明がされているわけでございますけど、今年度に入って1回もどうも地元説明がされていないようでございます。先ほどの冒頭でも言いましたように、30年来、特に十間川の右岸側の吉祥寺橋の北側の3世帯の方は、どうなるかということを非常に心配をしておられるわけでございます。そういった意味も含めて、再度県の一昨年の測量をしながら、地元説明がなおざりになっているということも含めて、県の対応を再度お聞きしたいということと、それから、事業の内容は今年度聞きました。事業費がどのような事業費になるのか、県からどのような情報が入っているのか。


 以上、3点ほどお願いいたします。


○議 長(今岡一朗君) 吉井建設事業部長。


○建設事業部長(吉井貴史君) まず、専門部会の設置の状況で、18年度(2006)、19年度(2007)も年度末ぎりぎりみたいなときに設置されておるがということでございます。実際がそうでございまして、またその利用部会については、まだ、以前の会では早速立ち上げというようなことも聞いておりましたけれども、いまだまだ立ち上げられてないということでございまして、強くまた申し入れもしていきたいというふうに思っております。


 それから、吉祥寺橋周辺でございますけれども、橋の予備設計はできたということではございますけれど、周辺の排水路の計画の調整がまだ十分にできてないというふうなことを聞いております。こういったことでまだ固まってないようでございますけれど、周辺の皆さんもご心配であるというふうに思っております。情報といいますか、状況は逐一やはり皆さん方にお知らせすべきだというふうに思っておりますので、また県の方へも申し入れをしていきたいというふうに思っております。


 それから、事業費でございますけれども、今年度当初では調査設計で3,000万円というふうに聞いておりますけれど、現在、先ほど言いました塩分調整堰の予算を国の方へ要望中だということでございまして、これがまだ決まったということは聞いておりませんが、いずれ予定として今年度はそういった国の予算をつけてもらって、実施をするというふうに聞いておるところでございます。


 以上でございます。


○議 長(今岡一朗君) 米山議員。


○22番(米山広志君) 再三というか、吉祥寺橋の関係は、これは県だけではなくて、吉祥寺橋につながっております市道のこともありまして、大いに市の関係もルートを含めてあるわけでございまして、まだ具体的に市道のルートも明らかにされていないところでございますので、やはり市としてもそういったことでつながりがあるわけでございますので、直接ですね。市道との関係もあるわけでございますので、積極的に県との協議を行っていただきたい、このように思っているわけでございます。


 それから、今年度の事業がまだ定かでない、国との調整が必要だということでございますけど、当初、この十間川改修の計画は、バイパス案が出るまでは約130億の事業費だということが計画として乗っていたわけでございます。バイパス方式を取りやめて、現在の計画になったわけでございます。現在の計画になって事業費が約半分の60億から65億ということでございまして、昨年度が3,000万円の事業費ですね。今年度がまだ具体的には先ほど3,000万円ということでございまして、このままのペースでいきますと、200年かかるわけですね、3,000万円で60億に対しまして。とてもじゃないが200年も待てるような状況でないもんで、そこらあたりは国なり県の方へもう少し行政としても強力に後押しというか、調整をしていただきたいというふうに思っているわけでございます。


 地元の湖陵、神西、神門、それぞれあるわけでございまして、先月は地元の神西としても、やはり行政、議会だけではなくて、地元からの応援も必要だということで、先般県の方から来ていただいて勉強会もされたところでございます。やはり地元の協力がないことには、事業は進まないと思います。そういった意味で強力にこのままの状態では、先ほど言いましたように200年かかる事業でございますので、一刻も早く治水、環境、そして利用の分からですね、事業の展開を図っていただきたい、このように思っているわけでございます。


 特に、この神西湖に今から5年ぐらい前からヒバリガイというしじみの天敵になるものが発生をしているわけでございます。そういったことで特に漁業組合の方はここ1、2年、しじみ貝の被害が出ているわけでございまして、こういったヒバリガイが繁殖をいたしますと、これは外来種のようでございまして、こういったものが繁殖いたしますと、漁場は荒らされるし、そして、しじみ貝は何よりも漁業をしておられる方の漁獲にも関係をいたしますし、また、水質の浄化からも非常にしじみ貝は貢献もしているわけでございますね。そういった意味も含めてこの事業が塩分濃度を薄くなるということも含めて、事業展開が早期に図られるようにお願いを県の方へ極力強力に進めていただきたい、このように思っているわけでございますので、最後市長からの答弁を聞きたいと思います。


○議 長(今岡一朗君) 西尾市長。


○市 長(西尾理弘君) この基本的な基盤整備については、この事業に限らず大社立久恵線、あるいは大社平田出雲線、あるいは431の改修、たくさんの基盤事業が先行きまだ見通しが立ってないものが多いんですね。やはり私は財政の問題もありますけれど、国家的な戦略として、特に西日本海域、間もなく北朝鮮の動きも私は必ず出てくると思いますし、そういった事態を見て大転換を図るべきだと。これから声を大にして対決していかないかんと思っております。生半可な毎年毎年事務折衝でそれだけください、ありがとうございましたという程度ではいかないと思いますねえ。これはやはり国民的な議論を巻き起こして、とにかく太平洋ベルト地帯に対する日本海沿岸地帯の新しい前進ということで、明確に国家戦略として打ち出すと。その中の1コマだと思うんです、これは。でございまして、そういう大きなフレーム枠の中で、このことも強力に言い続け、また主張し、また理論武装して頑張っていきたいと思います。ご理解ください。


○議 長(今岡一朗君) 米山議員。


○22番(米山広志君) 神西湖周辺はこの前から言っておりますように、昭和36年(1961)、昭和39年(1964)、そして昭和42年(1967)と続けて大雨による大災害が発生しておりまして、また、神西湖周辺の山沿いでは多くの犠牲者も出ているわけでございます。そういった意味も含めまして、治水、環境、そして利用部門を積極的に部会としてその名に恥じないように事業が展開をするように、市の方からも国なり県の方へ働きかけをしていただきたい、このように思っているわけでございます。


 それでは、最後、3番目でございます。学校教育について、伺います。


 中国四川大震災では、校舎の倒壊で多数の犠牲者が出ております。日本国内でも学校施設の耐震性が改めて問題視されているわけでございます。その多くの公立学校の施設は、災害時における避難所にも指定がされているわけでございます。


 質問の1点目、学校施設について、1981年の建築基準法の改正で震度6強の地震に耐え得るように義務づけられているわけでございます。児童生徒の安全性を確保する観点からも重要であります。市内の小・中学校の調査対象施設数と、そして耐震診断の状況、そして今後の対応について、伺います。


 質問の2点目、平田地区には、12の小学校、1つの分校、そして3つの中学校があります。一部の学校を除き学校施設の老朽化が進んで、改修が必要となっているわけでございます。校舎の改修計画と将来への校区編成の変更が検討されているか、伺います。


 なお、私は、この編成については、編成をしなさいと言う立場ではなくて、今の現状の校区は残すべきだという立場で質問をしておりますので、お願いをいたします。


○議 長(今岡一朗君) 黒目教育長。


○教育長(黒目俊策君) 登壇 ただいまの米山議員の学校教育、特に、小・中学校施設の耐震化の問題、さらに平田地区の学校統合、再編の問題について、お答えをさせていただきたいと思います。


 学校施設の耐震の問題等につきましては、昨日、市長から勝部議員にお答えをしたところですが、要約させていただきますと、昭和56年(1981)の新耐震基準改正前の対象となる施設が77棟ございます。このうち既に改修済み、あるいは診断済みのものを除いた56棟がございます。これを平成17年(2005)、18年(2006)の2ケ年にわたって耐震化優先度調査を実施いたしました。この結果が1から5までの5段階に分けてございます。そのうち特に早急に診断が必要とされている?、?ランクのものがございますが、その中で旭丘中、あるいは佐田中など、改築のスケジュールに上がっているものを除いた21棟について早急な診断が必要となったところでございます。この診断につきましては、今年度の補正予算対応も含めて速やかに耐震診断を実施するという方針でございます。


 また、その耐震診断の結果において、早急に補強工事、改築工事が必要な学校につきましては、直ちに実施するという考え方でございます。


 なお、一昨日、6月11日にこの関係する地震防災対策特別措置法が国において可決、成立を見たところでございまして、これによって従来の補助率は補強が2分の1であったものが3分の2に補助率が上がりました。改築が3分の1が2分の1に上がったということがございます。また、その補助金の後に充てる地方債に対しましての交付税算入の率が上がっておりまして、最終的な市の負担率は補強の場合は13%程度、改築の場合は20%程度と格段にこの対策が講じられたところでございます。


 次に、2点目の質問でございますが、平田地区の学校施設の改修計画、そして将来の校区再編の検討についてのお尋ねでございます。


 平田地域の小・中学校につきましては、議員からもお話がございましたように、現在、12の小学校と1つの分校、3つの中学校がございます。これらの統合再編につきましては、合併前の旧平田市において、その検討がなされ、新市において引き継いだところでございます。


 その中で、特に中学校につきましては、現在3中学校ございますが、それを2つにとの方針となっております。この背景は、平田市の3つの中学校が非常に大きな中学校と非常に小さな中学校があるというようなことを中心にまとめられたものと承知しておりますが、現在、旭丘中学校につきましては、関係地域の皆様との話し合いの中で、校区の変更も含めた移転の改築事業に着手したところでございます。


 一方、光中学校につきましては、今年の5月1日現在の生徒数が57人という状況でございますが、将来の少子化の進展、人口減少等、中・長期的な展望を考えたときに、部活動などを含めた中学校経営を考えていく必要がございます。こういったことから、先月、関係の地区の西田、鰐淵、北浜の地域の自治協会長さん、あるいは地元の議員さん方とさまざまな協議等、緒についたところでございます。


 いずれにしましても、そういう方針はありますが、地域の皆さんの、あるいは保護者の皆さんの思い、考え方というものを十分に考慮しながら、この問題に対処していく考え方でございます。


 他方、小学校につきましても、統合再編の内容が平田市から引き継いでおりますが、この内容を見ますと、旧平田市だけの問題ではなくて、やはり同様の問題が市内の36の本校、1つの分校についてございますので、これについては全市的な議論の中で将来のあり方というものを検討すべきではないかと認識しております。


 いずれにしましても、少子化の進行に伴って相当数の児童生徒数の減少が見込まれますので、地理的条件とか、地域の皆様、保護者の皆様の思いを尊重しながら、この問題に対処してまいりたいと考えます。


 以上、お答えとさせていただきます。


○議 長(今岡一朗君) 米山議員。


○22番(米山広志君) それでは、耐震診断のことでございますけど、これ1次診断、2次診断、3次診断があるわけでございますけど、先ほど答弁をされたかと思いますが、ちょっと私聞き漏れがあったかもしれませんので、再度お尋ねしますけど、市は何次診断をされたのか。そして、文部科学省は学校施設は何次診断はいいか、するべきだとか、しなさいという、1次、2次、3次、1次でいいか、2次でいいか、3次までしなければならないか。そこらあたりをお聞きしたいということと、先ほど診断をされて1ランクから5ランクの段階があるということでございまして、1から2は早急にということで、この1から5というのは具体的にどのようなランクづけ、段階なのか。数字を言われましても、素人ではわからないわけでございまして、1から5言われても何が1から5なのか、通知書ではあるまいし、そこらあたりどのような段階で1から5までされて、1から2が早急にしなければならないかということですね。


 それから、もう1点、1981年以降の校舎でも合併後に梁の間が長くて、このサッシがくの字に曲がってガラスブロックが壊れたような校舎が3校ありまして、早速改修をされたところもあるわけでございますけど、1981年以降の校舎でもそういったところがあるわけでございますけど、そういったところについては心配がないのか、そこらあたりですね、診断の関係、耐震の関係。


 それから、校区の関係でございますけども、具体的なことを言われたんですけど、光中学校。平田のことで、私、質問したわけですけど、なぜ平田を質問したかと言いますと、全国的にこの前もテレビで放送しておりましたけど、日本総体として少子化になるのは出雲市だけでなく、平田地区だけではないわけでございまして、そういったところで、地区の試みとして、小学校の高学年から中学校の児童生徒について、里家制度ということですね、これは地区の理解がないとできないことでございますけど、都会から海の幸、山の幸が豊かな小学校なり中学校へ募集か何かして、そこの地区として活性化、そして小学校、中学校の少子化に対応しているような地区もあったわけでございまして、そこらあたりも地区のこれは協力がないとできないことでございまして、そこらあたりもですね、私、提案でございますので、またそれぞれの地区で協議をしていかれるということでございますので、そういった方法も全国のところでは限られたところでございますけど、そういった取り組みもしておられるところもあるということほど紹介をしておきます。


 以上、耐震化について。


○議 長(今岡一朗君) 黒目教育長。


○教育長(黒目俊策君) 米山議員の再質問でございますが、まず最初に、診断の種類ですが、1次診断、2次診断、3次診断というのがございますが、出雲市が行った優先度調査というものは、学校施設を数多く抱えるさまざまな自治体がございますが、そういう多くの学校を所管しているところで耐震診断を正式にどこからやるか。まあ、ちょうどうちがあてはまる。どこからやった方がいいのかと。今、56棟のうち一斉にやりますと相当な経費かかかりますので、その優先順位をつけるためにやると、いわば簡易調査でございます。


 これからやりますのが第2次診断ということで、ちょっと専門的になりますが、第1次診断で検討した内容というのが柱、壁などの垂直部材、あるいは断面積などを調査しているわけですが、第2次診断はその1次診断の内容に加えてコンクリートの強度、鉄筋の量、建物の強さと粘り、そういったものを検討していくということでございまして、学校の建物などの診断に適しているとされた診断方法でございまして、文部科学省の方もこの診断によりなさいという指導もしております。


 なお、第3次診断はより一層の詳細な検討方法でありますが、駅舎とか美術館などの特別な建物に対する診断ということで、これによって診断をされた学校というのは、ちょっと私の方の情報では得ていない状況でございます。


 それから、先ほど優先度調査の中で?、?は通信簿みたいだとおっしゃって、まさしくわかりづらいですが、この優先度調査の中で対象になったのは、調べた内容はやはりコンクート強度、そして設計基準強度、建物の老朽化、耐震壁の問題、それから想定震度というものがございます。そこの地域がどの程度の地震が起こるかというものを平成8年(1996)の島根県の地震被害想定調査からこの地域では最大どれぐらいの地震が来るだろうというのが判定されております。そのことも勘案しながら、?ランクから?ランクまで定めたということがございます。その中で急がれるものが?、その次に?というものはできるだけ早期にと。この?、?についてはできるだけ早期に診断を下して概ね3年以内には強度、耐震補強を実施すべきであるという国の考え方でございます。そして?から?に至るものも、これもできるだけ早期に、概ね5年程度をめどに補強をしてもらいたいという考え方のものとなっております。


 それから、3点目が梁が長い3校というのがあって、確かにございまして、それは56年度(1981)以降の建物でございますが、それに対する補強工事というものは議会にもお諮りして対応、強化はしておりますが、確かにそういう懸念もありますので、もう少し別の、この耐震診断とは別にそのことが必要かどうかもひっくるめて対応してまいりたいと思います。


 それから、学校区の問題で、先ほど議員からは里家制度のご紹介もいただきました。島根県内では北三瓶の小・中学校でこうした制度を実施しておられるというふうには承知しておりますが、先ほどおっしゃいましたように、やはり地域の受け入れ体制ということと相まって可能な点もございますので、今後、いろんなこの広い出雲の中で地域がございますので、地域と一緒に検討してみる課題だということで受けとめさせていただきたいと思います。


 以上でございます。


○議 長(今岡一朗君) 米山議員。


○22番(米山広志君) 昔からというか、私が小さいころは、「地震、雷、火事おやじ」ということで、地震が一番怖いものだということがいわれておりまして、やはり先ほども言いましたように、学校の施設は災害時における避難所となっているわけでございますので、早急な改善をされるように要望して、以上で私のすべての質問を終わります。


○議 長(今岡一朗君) 以上で、22番、米山広志議員の質問は終了いたしました。


 次に、32番、珍部全吾議員。


○32番(珍部全吾君) 登壇 32番の珍部でございます。市長さん、昨日から一般質問、大変お疲れさまでございます。議員は自分が思うことを好きなように言っておりますが、市長は責任ある立場で、きちっと答弁しなきゃいけないということで、大変なお仕事だなあと思って、つくづく感じております。


 私も大変言いにくいことも今日は言おうと思ってますが、ひとつ誠意ある答弁をいただきたいというふうに思っております。私、自分が思うままのことと、事実関係だけを述べますんで、よろしくお願いをいたします。


 昨日も何人かの方がこの議会で発言をされましたが、市内12カ所で阿國座の説明会が開催されました。私もめったにそういう会には出ませんが、今回は興味があって4カ所出かけさせていただきました。まず、最初、大社の方に行きました。大社町は地元ですから、これは賛成派の方の総決起大会だなと思って出かけました。案外、玄関の方で大社の3議員さんがおられて、今日はおまえの来るところじゃないってなことを言って追い返されるかなと思って心配もして行ったんですが、そういうムードはなかったですね。中へ入りましたら、ある大社町の有力者の方がおられまして、私の顔を見て、「おい、今日はおまえ、敵陣の視察かい。」とこうおっしゃった。やっぱり総決起大会なんだなと思って、私もその会場に入りました。びっくりしたのはですね、当初から反対の意見ばっかり。地元の大社町でこんなに反対の意見があるのかと思ってですね、実は認識を新たにしたというのが、まず大社の会場の率直な私の感想です。


 次、湖陵町へ出かけました。なぜ湖陵町へ出かけたかと言いますと、今の愛する会の署名活動は非常に集まりがいいのが、湖陵町なんです。何か理由があるかなと思ってぜひ行ってみようと思ってまず出かけました。元町会議員さん、お2人がまず発言されましたね。1人は非自民の方、1人はもともと自民系の方。かなり厳しく言われました。途中で市長が一生懸命答弁しておられるときに、ある部長さんが何回もあくびをされて、それの指摘もされたと。あれ以来、ああこれは執行部と市長は1枚岩じゃないなという感覚になって、またガンガンガンガン言い出して、最後は2階席の人と市長とのバトルみたいな会合だった。これも大変びっくりしましてね、ちょうどそのときにテレビ朝日が取材に来ていました。私、後で聞いた話なんですが、テレビ朝日は、全国こういう会合の取材にたくさん出かけましたと。ただ、こんなに反対の激しい会合はまさに初めてでございますと、こう言って帰ったようでございまして、いつ放映するかなと思って待ってますが、いまだかつて放映がないというとこを見ると、あまり激し過ぎてやめたのかなという気持ちも実はしています。


 その次は、私どもの地元塩冶で、二中校区の会合がありましたね。もともと塩冶町の住民というのは、私が言うのも変なんですが、ここに4人の議員がいて、執行部にも、まあ何人かおられますが、塩冶町の住民というのは非常に無口でおとなしい人が多い。どれぐらい忍耐強い住民かと言いますと、一例を言いますと、今の平成温泉のところに火葬場ができましたね。あれ以前は塩冶町にあったんです。それが古い古い火葬場でしてね、当時遺体が入る。火をつける。しばらくすると煙がもうもうと上がってくる。風が吹くとその煙がずっと流れて異臭を放つという、こういう火葬場があったんです。今ダイオキシンだとか、CO2 の問題とか言って騒いでいますけど、そんな比じゃないですね、もろに焼くわけですから。そういう状況でも、ほかのある地域だったら大変な問題が出て、あれもやれ、これもやれという話が出るんですが、塩冶町は一言も出なかった。皆さん、だれかが犠牲にならなきゃいけないから、まあ仕方がないじゃないかと、こういうことで耐えに耐えた、そういう住民なんです。


 それで、そういうおとなしい住民なんですが、あのときにはびっくりしたのは、かなりの方が激しいことを言われた。特に市長と年に1回必ず一緒になられる学校の元校長先生、この方がかなり激しいことを言われましたね。私は非常にこれびっくりしたというのが私の率直な感想です。


 最後、私、出雲ドームの方へ出かけました。出雲ドームで感じたのは、これを多分執行部の方は見ておられたから、そうおっしゃるかなと思ったんですが、ちょっと愛する会のメンバーの発言が多過ぎたかなというのが逆に私の実感です。ただ、このときには、最後また尾ひれがあって、これ市長、今から嫌なことを言いますが、この終わった後にある方と市長さんとがお話をなさった。ふと市長の方から、どういう気持ちで言われたか知りませんが、もう私は来年の選挙なんかに出ませんからと、こういう発言があった。次の日ですね、愛する会をやっている最中に、その方が実はこうこうこういう発言が昨日市長からありましたと、こういう報告をされたんです。はあ、そんなことがあったですかというような話になったときに、秘書課からどんどんどんどん電話が入ってきて、後で聞いたら、昨日の発言はあれは取り消しますと、こういうことだったらしいですが、そういうふうに今回、この12カ所の会合はいろんな出来事があったなあというのが実感でございます。


 私、今回4カ所行ってみたんですが、なぜこういう会合をされたのかなというのが私は実感として感じていることなんです。まさに阿國座の説明会というよりも、私が思うのは、何か市民に喧嘩を売って歩く会とか、それから、これは市長さんの非常に熱烈なファンがおっしゃっていましたが、何で市長はああいう会をやって歩いたんだろうかと。まさに墓穴を掘って歩く会みたいなものを何でやるんだろうかと言って真剣に心配していました。


 そういうことで、12カ所終わったんですが、今日、私がお聞きしたいのは、昨日大分話がありましたんで、この12カ所の会合をやって、効果があった、全く効果がなかった、どちらとも言えない、この3択の中で市長は何を選ばれるのか、これをお伺いしたいというのがまず第1の問題でございます。


 第2番目が、これまた不思議な問題で、昨日も出てましたが、松竹の問題、これも実は我々も聞いてましたね、松竹が全面的に協力をしてくれるんだと、安心してくれと、こういう発言が多々今まであっています。


 それで、これは高松の会場のときに、ある方が大社と湖陵でそういう発言があったが、議事録をファクスで送ってくれと、こういう要請があったんです。これが板倉部長のサイン入りの議事録です。これは市が正式に出したものですね。この中ではっきりこうおっしゃっているんです。松竹についてですね、「契約までは行っていませんが、松竹さんがチケットは我々に任せなさい。東京で売りましょうと申し入れていただいている。」、松竹の方からそういう申し入れがあるというふうに発言しておられるんです。それから、湖陵では、これもやっぱり松竹の話なんですが、「東京だけではなく、全国に追っかけファンというのがいて、チケットはもう7割、6割は完売だ。」と、こうおっしゃった。このとき私よく覚えているのは、ある奥さんが手を挙げられましてですね、「市長さん、私は大変歌舞伎が好きな人間なんですが、市長さんの話を聞くと、もうほとんど東京や都会の方の人が買ってしまわれて、我々地元の歌舞伎ファンはせっかく阿國座ができても、見に行けないということなんですか。」と、こういうことをおっしゃった方がありましたね。それに対して市長は、また、「いやあ地元優先だ。」とこういうふうな回答だったと思います。この後にこういう、これは全く意味がわからんことをおっしゃっているんですが、「この阿國座は本格的な日本の松竹劇場が全力で貢献するというような箱物が、箱物というより舞台創造の場でございます。」、これ松竹劇場なんて聞いたことないなと思って、これはどういう意味なのかなと思っておりました。


 で、実は、これを板倉部長が高松のある方にファクスで送ったんです。私はそのときに市長さんね、彼に言ったんですよ。これをファクスで送るのはいいが、持って行って、きちっと説明をして、まあ、ああいう会合だから、オーバーな言い方をしたところもありますけどもということで説明をすればわかる人だわなと言うんだけど、いやあファクスで送ります。一方的にファクスで送ってしまった。その方から聞いた話なんですが、ファクスが送ってきて、それを松竹へ送ったというわけです。松竹の方から、「いや実はもう出雲市の方から先に来てます。」と。「こういうファクスが届くんで、ひとつ口裏を合わせてほしい。」と、こういうお願いがあったと。ただ、松竹としては「それはそういう口裏合わせなんてできません。」ということで正式に断りましたと。これはね、私ね、松竹という大企業に対して、出雲市が本当にそういうことを言ったんであれば、一流企業に、市民にうそを言ってくれということを頼んだ。そういうことがもし本当にあったとすればですね、これは大変な私は問題だと思うんですね。


 それで、まあそういうことがあったのかなかったのかわかりませんが、確かにそういうふうに松竹がおっしゃったそうです。高松のその方にね。それで、松竹の回答はどうかと言いますと、「チケットの販売については相談に乗りますよということは申しあげたが、我々に任せなさい、東京で売りましょうとは申しあげていない」と、こういう回答が正式にファクスで来たんですね。最初に松竹さんはもう文書はこらえてほしいと。文書ではうちは出せませんと言ったらしいんですが、その高松の方が自分は株主だと。であれば、今現在、松竹も赤字会社ですから、赤字会社の役員がそういう約束をするんであれば、株主の代表訴訟を起こすと、こういう発言があってですね、結局松竹の方も出さざるを得なくなって、文書で正式にこういう回答をしてきたわけです。こういうことが行われるということ自体が私は非常に不信感を今回持ったんですねえ。そのことを僕は板倉部長にこれは大きな違いじゃないかということを言ったんですよ。なぜこんな松竹と出雲市の言い分が違うのと。彼は何と言うかと思ったら、いやこれはニュアンスの違いですと。ニュアンスというのはそんなもんじゃないと思う。私はニュアンスってそんなもんかなと思って広辞苑で調べてみましたらねえ、意味感情などの微妙な違い、微妙な違いだよ。この松竹と出雲市のこれは、例えば板倉さんあんたがね、女性と付き合っておって、私に彼女の方から強力に結婚を申し出ていただいている。彼女に聞いたら、今現在前向きに検討中ですと。これぐらいの開きがあるわけだ。微妙な違いではないでしょう、こんなのは。これをねえ、微妙な違いなんて言うこと自体が、これはおかしいと思う、私は。だから、そういう結果になったらなったで、誠意ある回答をきちっとして、私は市長にもう別にですね、あなたも一生懸命やりたいという前提で少しオーバーなことを言われたと。いやごめんなさいと言えば済む話なんで、それをあんまりですね、杓子定規にやると、もうとことんこういうことになってくるんです。だから、こういうことについては、やっぱり私は誠意のあるやり方をしていただきたいというふうに思っておりますが、今回、このことをいつまでもああだこうだ言ってみてもしようがないんで、今日言いたいことは、こういうことが松竹とあったんだけども、今後の松竹の協力は以前と変わらない状況で続くのかどうか、これの確認。


 それと、本当に松竹が全面的、全部いわゆるチケットを売りましょうじゃなくて、協力しますという姿勢があるんであれば、ぜひ私は全協の場で、この取締役の武中さんでも出かけていただいて、松竹としては全面的にチケットを全部売りさばきますなんていう約束はできませんが、全力を挙げて支援をしますと、こういうものを示されん限りは、私はもう松竹との関係については、はっきり言ってどなたがどう言われても信用はできないと、これが実感であります。


 それから、阿國座の最後になりますが、実は、私はご承知のように、最初は阿國座に対してまんざら反対じゃなかったんですよ。全く。なぜかと言いますとね、阿國座なるものは建物よりも、私はずっと板倉さん、あなたにも言ってきた、中身を詰めなさいよと。問題はソフトだよと。ソフトさえよければ立派な箱物じゃなくても人は来る。私は、このことは東京でも言ったんですよ、大分。あなたにも言ったけどもね、たまたま自慢話するわけじゃないけれども、私、落語の三遊亭楽太郎という人が、彼がまだ無名時代に私の結婚式の司会をやってもらったことがあって、ずっとあれから付き合っている。一昨年、うちの次男が結婚したんで、披露宴に出てくれるかいと言ったら、喜んで出ますよということで、2時間半ぐらい一緒にいましたがね、そのときにもその話もしたんです。彼も、面白いと。私らもできることは協力したい、ということを板倉部長にも私は言った。ただ、その後何も手を打ってない。だから、私から見ると、阿國座を運営していくということよりも、何か阿國座を建てることが目的になってしまってね、その後のことがちょっと忘れられているじゃないかなという気が実際するんです。


 それで、もともとこの阿國座というのは、実は、澤村藤十郎さんがね、阿国おどりを出雲大社へ奉納されて、それから澤村さんがぜひとも阿國座なるものを実現したいということで、あの人が一生懸命やられたんです。ここに澤村藤十郎さんのプロフィールがあるんですが、これ全部読みませんが、ここのところが非常に関係あるんで読みます。「昭和53年(1978)に関西で歌舞伎を育てる会を発足させ、また四国こんぴら歌舞伎、出雲阿国歌舞伎を立ち上げ、全国各地の芝居小屋復興に尽力している」と、こうプロフィールにうたってある。で、阿国歌舞伎を立ち上げて、なおかつ全国の芝居小屋の復興に尽力している人が、なぜその出雲へ来て、阿國座の必要性というようなものを説いてもらえないのか。澤村さんも忙しいからなあと。確かにあの人、病気しておられてね、入院しておられた。忙しい人だからなかなか出雲へは来られんのだろうなと思ってましたら、何と隣の雲南市には今年3回来られるんですね。まず4月の6日、第1回ワークショップの内容となっていますが、澤村藤十郎さんが来られましてね、掛合の小学校の体育館、阿國座みたいな立派なものでない体育館ですよ。そこでいわゆる平家物語、これの語りをおやりになった。最初のところをね。それから実は明日ですが、明日の2時からまた掛合小学校で今度は澤村藤十郎さんと橘幸治郎さんとね、それから琵琶の演奏は上原まりさんね、元宝塚の女優で、今のベルサイユのばらの主演をやった彼女です。彼女は今、琵琶の演奏家ですから。彼女が琵琶を演奏して、澤村藤十郎さんが平家物語をまた語るんですよ。それから最後は、8月16日、この日も掛合の小学校で最後のところの語り、これをおやりになる。澤村さん、こんなに来ておられるのに、なぜ出雲市には一回も足を運ばれないのか。それから、あれだけ阿國座に情熱を傾けていた人が、阿國座のおの字もなぜ言わないのか。これ非常に私、不思議な気がしましてですね、ぜひとも澤村さんあたりが来られてね、市長さんがああして12カ所歩かれるよりも、あの人が来て、市民会館あたりで、それこそ平家物語の語りでも少しやっていただいて、阿國座の必要性を解かれれば、これはインパクトが大きいと思うんですよ。なぜそういうことをおやりにならずに、どんどんどんどん建設の話ばっかり進んでいくのか。そこに市民は非常に不思議な感覚を持つんですね。


 それから、明日は掛合小学校が2時からと、夕方は、今度、掛合の竹下家の酒蔵で「澤村藤十郎を囲む夕べ」というのもある。これぐらい一生懸命やっておられる。不思議なことに、これ見たらね、小学校である分ね、明日の2時からの。入場料は無料なんですね。ただ。無料でね、澤村藤十郎さんが来てですね、上原まりさんが来てですね、琵琶の演奏をやって、語りをやるんですよ。実はですね、澤村藤十郎さんが先般、復帰公演の第一弾として、東京でおやりになったんですね、これね。大変な反響があって、評判になっています。これが掛合で行われてる。なぜ掛合で、私、行われるのかと思って聞いたらですね、ここに書いてあるんですね。掛合町は平家物語に登場する宇治川の戦陣の闘いで活躍した名馬「いけずき」ゆかりの地です。いけずきが生まれたとこなんです。考えてみたら、この平家物語ができた時代ですから、人間の出生地がどこかもわからんような時代に、なぜ馬の出生地がそこまではっきりわかるんだろうかと不思議な気持ちを持ったんですが、まあ、これは何かの本に書いてあったんでしょうな。それから、吉田村もそうですよね。小説を読むと、出雲阿国終えんの地とある。こういうことで、非常に雲南市はこういう文化事業をやっておられますねえ。本当に中身があるやつをやっておられて、これを見れば、何か出雲市は箱物の阿國座を建てることが目標で、雲南市は中身で勝負をしている。非常にこの差を感じたわけです。


 私、市長さん、最後にですね、阿國座のことで申しあげたいのは、私、前にも言ったんですがね、阿國座はいいものか悪いものかと。いいものなんですよ。あった方がいいのか、ない方がいいのか。あった方がいいんです。ただ、なぜこんな反対があるか。それはね、市長さんね、あなたいつもおっしゃる。観光行政でもっとみんなの、この地域の生活をよくするんだと。今の人はね、生活がよくなろうなんて思っている人はあまりいないんです。今のままでいいから、これが続けばいいんだと。こういう時代なんですよ、今ね。それに対する不安をたくさん持っている、みんなが。


 この間、秋葉原で事件がありましたね。あれもどうかといいますと、職が失われる不安を持ってですね、今までの生活がもうできなくなる、何かほかの仕事を探せばいいと思うけど、何でそれで人を刺して殺すのか、そこのところはちょっとわかりませんが、あんまりね、もう今の時代というのは、ばたばたよりも、静かに今のままの生活を続けていきたいと。これがもう日本の国民、出雲市民の願いなんですねえ。だから、私は阿國座というのは悪いものだとは思いませんが、その市民感覚とギャップがあるんですよ。それが今の反対の私は一番大きな原因だと、これは前から言ってますけどね。そういう感じがしております。まず、阿國座についての質問は以上で終わりますので、簡単にご答弁をお願いいたします。


○議 長(今岡一朗君) 西尾市長。


○市 長(西尾理弘君) 登壇 珍部さんのいつも変わらぬユーモラスなご質問、あるいは意見のご開陳、まことにありがとうございます。


 もう既に昨日も言っておりますけれど、この市民説明会は、私はプラスだったと思っています。いろいろ批判はあっても、やはりその批判をいろいろ聞いたと。そして、訴えたい方は思う存分発言していただき、お互いにやはり問題はどこにあるかということがわかってきたということではないかと思います。もともとこの阿國座の構想は平成17年度(2005)提唱以来、本議会でも熱弁をもって幾人かの議員さんもこれはやるべきだと、出雲神話観光大国の象徴でございますというご支援もいただきながら、前進してきたものであります。


 で、事柄の中身、あるいは日本文化史上における、中世における出雲の唯一の文化財的人材、この方をやはり盛り立てていくということが出雲の明日の発展につながるということも何度も言っているわけでございまして、阿國座の必要性とか、その意義、それはいいでしょうと、いいけれど、市長さん、何事も行政は財政の問題、運営の問題、ここで気になるところがあるというお話が圧倒的に多かった。で、ございまして、このたびの説明会は特に財政、経済問題ということを銘打って説明会にずっと行っておるんです。阿國座の価値論、文化戦略上のこの位置づけ、歌舞伎振興の国家的、世界的な文化戦略の位置づけ、こういうことを語ったら、私も3時間も4時間もとうとうたる議論ができるわけでございまして、そういう場ではないと。やはりもう既に財政、経済、医療や福祉や教育の予算を増やしてほしいと。そういう予算があるならこっちをお願いしますと、これが発端でございますので。で、我々はそういう観点からそうじゃないですよと。今おっしゃいましたけれど、このままじっとしているわけにいかない。だんだん職が失われる、職がなくなってきている、このことがはっきり言えますのは、建設産業業界ですよ。どんどんどんどんそれはもう常勤のスタッフは抑えていく以外にないんですよ。雇用は増やせません。どんどん減るんですよ、これから。大変なんですよ。で、農業の方とか、福祉、ビジネスとか、そして今回は観光の仕事とか、いろんなところで職を守ってあげなきゃいけない。現状維持が大変なんですよ。そう簡単なもんじゃないです、現状維持は。現状維持でこのままいけばいいという状態ではなくて、だんだんだんだん衰滅する。人も減る、これをどう救って、どうとめて、どう増やすか。このことの行政責任は重いわけでございまして、これは国から県から市と連携してやらなきゃいけない大事業、大きな挑戦でございます。その中の1つのいろんな戦略を打っておりますけれど、企業誘致もどんどん努力はさせていただいていますけれども、これもまた1つ、そういう方向での努力だと。まずそこに焦点を合わせてご説明申しあげるべきときが来ておるんではないかと。そのことへの憂慮や、あるいは疑問や、抗議の声が多いわけでございますので、そういうところで焦点を当ててやってきたわけでございます。決して箱物云々というようなことじゃなかったんですけれども、やはり経済、財政問題というところに焦点を合わせた12回の市民説明会、そして最近は経済団体、商工会、あるいは町内会等でお申し出になったところにどんどん出かけて、さらに説明を続けております。


 もとより、間もなく始まる37会場での市政フォーラムでもこのことについて、またおさらいもあるでしょう。まあ、いずれにいたしましても、この問題はやはり今出雲が全国になり代わってといいますか、出雲ならでは考えなきゃならない大きなテーマ、だから1つの箱物じゃないと。一つの文化ホール、多目的ホールの一つ、新しくつけ加えるものじゃなくて、新しい文化創造の闘い、これがやはり日本の心、子どもさんから高齢者までのいわゆる古典文化に親しむことによっての和の心をつくりあげたり、涙と感動と哀れみの心を、情操教育を含めてそういうものを盛り上げていく、大きな大きな国家的命題ではないかと、これこそ教育基本法改正の一大眼目じゃないかという思いで何とか私自身、何もない、何もない、そこで無から有を生じる、このことをアピールしていく、私にはそのことが本当に重要だと思うがゆえに言わせていただいておるわけなんでございます。


 それで、結局、この説明会の中の皆さん方の大きなご心配でございました財政の問題、いろいろ大変だと。こういうときにどうですかという声が随分私も心の中に深く刻み込まれておりまして、このことも念頭を去らない現在の心境でございます。


 また、抗議はされたけれども、疑問は提示されたけれども、ああそういうことだったかということでお帰りになった方もいらっしゃって、後々私の方に市長さんの説明で大分わかりかけたと。大分わかったと。考え方もこういうふうに変えたいというような方もたくさんいらっしゃったわけでございますので、私に対するアピールだったと思いますけど、そういうふうな反応もあったということで、私はこの説明会は議会からもご要請もあったごとく、やるべきだったし、やってよかったと、こういうふうに率直に思っているところでございます。


 さて、松竹との関係では、松竹さんもあまりこのことを大きくは全国的に問題となることは避けたいという思いから、このトーンダウンという話をしておられます。ただ、今でも松竹の皆さんがおっしゃっているのは、市長さんの情熱と出雲のこの構想、阿國座のこの仕事、松竹としても大変ありがたいと、これは応援させていただきますと。エージェント等を紹介しながら、ともどもに頑張りましょうということをおっしゃっていただきます。この出雲の説明会の説明の表現の仕方、それは市長さんが思い余ってそういう言い方をされたんだろうというような推測もしていただいています。私自身もその点は昨日も言葉足らずといいますか、勢い余る上にああいう表現ですぱっと断定的な言い方をして誤解を与えたことをおわび申しあげますということを申しあげておりますが、本壇上からも重ねてそのことは申し訳ありませんですということを申し添えておきたいと思います。


 さて、澤村藤十郎さんとのご縁は、実は私は旧出雲市長のときから毎年お会いするような仲間でございまして、出雲市は歌舞伎文化振興における中身の勝負においては、これは島根県下ではここが一番大きな業績を上げているところでございます。これは絶対的な真実でございまして、歌舞伎を通じてのお練りもあったり、観劇もあったり、交流もあったり、親睦会等でもフォローアップもあったり、そして澤村さんが病気に倒れられる直前いらっしゃったときに、市長さん、阿國座をお願いいたしますと、そろそろ10回目ですと。10年までにはお願いしますと。こんこんと何度も何度も私にお申し出いただいたということが昨日のごとく思い出されるわけでございます。藤十郎さんの体を気遣うあまり、やはり大きなところへ出かけたり、わざわざ出雲まで来ていただくというようなこともはばかられるというようなこともございました。そして、お家の方にも電話を取っております。連絡をしております。もう少し待ってほしいというような話もされる中で、先ほどの雲南市での出会いはあったわけでございますが、澤村さんのご激励というのは我々の大きな動機づけの一つとなっているところでございます。


 また、それ以上にといいますか、同じように、お亡くなりになりましたけど、中村歌右衛門さんがこの出雲に来て、何とかやはり一般の多目的のこういうホールじゃなくて、本格的な歌舞伎の様式の整った劇場、シアターで一指し舞わせてほしいと、これが生涯の願いだということをおっしゃって、それからお亡くなりになっておるわけでございますけれど。あと松竹の大谷会長はじめいろいろご心配いただいております。阿国さんの顕彰記念塔、あの場所ではいけません。もう少しよく見えるところに移していただけないかというようなことを大谷松竹会長さんはおっしゃっておりまして、間もなく大谷会長ともお会いするわけでございますけれど、いろんな方からの心からのご支援、そして大社町におかれましても、長い間阿国さんを顕彰する会、この顕彰する会の皆さん方は私のこのたびの構想、私自身言うのはおこがましいことでございますけど、まあ頑張ってくださいと、期待してます、待ってますと、もうやってくださいというところで、信頼関係の中で静かにお待ちいただいておるということだというふうに聞いております。


 いずれにいたしましても、この問題は財政、経済問題をめぐっていろいろ議論が重ねられたところでございます。こういうことも考えながら、次なる方策、どういうふうに考えたらいいか、この議会の皆様とともどもによくよく慎重に検討してまいりたいと、こういう心境でいるところでございます。


 以上、答弁とさせていただきます。


○議 長(今岡一朗君) 珍部議員。


○32番(珍部全吾君) まず、12カ所の説明会、市長は非常に意義があったと思うということですので、それは市長さんがそう思っていらっしゃると。私は、そうじゃなかったと思うけど、そんなものいつまでも議論しても意義があったという人とやらん方かよかったと言っていつまで話しても結論が出る話ではありませんので、市長さんからはっきりと意義のある会であったと。


 それから、まず、次、松竹の問題、これも珍しく昨日も今日も非常に率直にお断わりをなされた。これは非常に姿勢としては私は立派だと思いますんで、これ以上のことはもうしつこいから言いません。ただ、さっき質問の中で、一度松竹の方が出雲へ出かけて全協ででもですね、松竹の協力をきちっと口頭で結構ですから、やるような機会が持てるか持てないか。私は、松竹が本当にそういう全面的に協力するという意向があれば、喜んで出かけてくれると思いますし、それから松竹もあそこもビジネスですからね、それは阿國座という場ができて、そこで自分とこの商売ができるという場ができれば大変これは喜ぶことなんで、本当にそういう気持ちがあれば、向こうが旅費持ちででも来て、説明ときちっと松竹の気持ちを言われると思うんですよ。なれば、そうしていただかないと、今度の松竹問題がいつまでもくすぶっていくという気がしますので、この点をまずもう1点。


 それから、澤村藤十郎さんのことなんですがね、付き合いがあるんだということで回答あったんですが、この前、実は来られたときに、雲南市でやられてね、その後出雲大社の管長さんを訪ねて1時間半ぐらいどうもお2人でお話をして帰られたそうですが、それだけ市長さんともお付き合いがあれば、私は普通考えて、雲南から大社へ行くときはこのちょうど途中ですから、市長さんでもおられれば、電話でもあってですね、ちょっとお目にかかって、5分ほどでも会いたいがというのが普通だなあと思うんですが、それがなかったから仕方がないにしても、私は澤村藤十郎さんの存在というのは、非常に影響力があると思いますしね、この間、市川団十郎さんもね、雲南市へ、これおしのびで来ているんですよ。そういうことで何か今せっかく市長が阿國座、阿國座で一生懸命やっている出雲市を避けるように、避けるようにして、隣の市へそれだけ有名な方が行かれるというのがね、何かこう不思議だなあというのが私実感なんです。


 まあ、これは答弁要りませんので、ひとつそういう方に歌舞伎界挙げて協力していただくという本当のあれがあればですね、当然そういう方にもご協力してもらうと、やっぱり市民の盛り上がりというのは違うと思いますよ。それだけ言っておきますが、さっき言った松竹の関係者の方、出雲市へ出かけられるかどうか、お答えをいただきたいと思います。


○議 長(今岡一朗君) 西尾市長。


○市 長(西尾理弘君) 松竹は全幅の信頼を私に寄せていただいておりまして、松竹として歌舞伎を語る、文化を語る、そういう面だったら来ると。もちろん来ていただけるし、でも、この問題についてどうのこうのというような、そういう話ではなじまないということで整理されておりまして、私に信頼してしっかりやってほしいということでございますので、ご理解ください。だから、日本文化を語る、世界の文化遺産、能や歌舞伎を語るというような会合は今後開き得ると思いますので、ご理解ください。


○議 長(今岡一朗君) 珍部議員。


○32番(珍部全吾君) いや、まあ、そういうことであれば仕方がありませんが、今日言わなかったことも、まだ松竹の方からいろいろ聞いてますが、あんまりこれを言うとしつこくなるんで、もうこれでやめますけどね、本来はそれだけ協力体制があれば、市の方へ出かけて、いくらでも私は話しされるんじゃないかなと思うんですが、まあ市長一本の窓口でやるということですので、とりあえずはそれで進んでみていただきたいと思っております。


 次の質問にそれでは移ります。


 実は、男女共同参画の問題なんですが、これなぜ質問するかと言いますと、11月の7日、8日の2日間、「全国男女共同参画宣言都市サミットinいずも」ということで、男女共同参画のサミットが出雲市で開かれますね。最近、大分よくなってきたんですが、この男女共同参画は非常に僕はいいことだと思ってますが、一時、非常に変な方向へ進んだことがありますね。この前、平成16年(2004)だったかな、言ったんですが、例えばいわゆる更衣室を男女一緒にしろとか、中には問題になったのは、どこかの中学校だったか、小学校だったか、修学旅行で男の子と女の子と一緒の部屋で寝かせたりですね、もうとにかく一緒にするのがいわゆる男女共同参画だみたいな流れが一時あって、これは困ったことだなという問題がありました。ただ、最近はそういう風潮は少しなくなってきております。


 男女共同参画というのはよくわかるんだけども、やっぱり男性と女性というのは基本的に違うんですよ、これはもう。だから女性の気持ちがあなたわかりますかと聞かれても、私は女性の気持ちはわからないですね。女性になったことないから。だから、そういうことでやっぱり男と女というのは、まさに違う。その違うところで、女性が同じ立場で社会の中でやるというのはいいんですが、それ以外のとこまで、男も女も一緒だよというふうな流れになっちゃ、これは非常に僕は誤った考えだと思うんですよ。


 男女共同参画でいろんな学者が男子と女子と一緒だ一緒だと、こういうことをよく言ってますが、なぜそういうふうに学者さんも言われるのかなと思うのは、間もなくオリンピックが始まりますが、ああいう理屈で言うと、オリンピックなんかは男女共同参画に一番反するものですよ。女子100メートル、男子100メートルとかね、女子マラソン、男子マラソン、全部男女で分けている。それはオリンピック競技の中で男女一緒に混合でやる競技がありますかな。バレーボールも男子、女子、すべて男女分かれてますでしょ。それが本当なんですね。それをごっちゃにするようなね、学者とか、そういうのが多々おられて、実は私は今度11月の7日、8日に行われるこのサミットでも、まさかそういう学者さんが来て、講演などをされるんじゃないかなという心配を実はしておるんです。そういうことで、そういう話がもし出たとすると、主催者としてして市長に毅然とした態度でやっぱりきちっと物事を言っていただきたい。


 男女共同参画も実は言葉ではね、これ言ってますが、なかなか現実は難しい面があって、昨日もたまたま実感したんですがね、昨日家へ帰ったら、家内が、今日孫が幼稚園から帰ってきて、友達になぐられたと言うんです。男の子、女の子言ったら、女の子になぐられたと。家内が何を言うか思ったら、あの子もだめだわ、女の子になぐられてと、こう言っている。ああこれも男女共同参画違反だなと思ったんですが、そういう感覚なんですね、まだまだ。例えば、今ごろのはやりは、いわゆる男も女も働きに出る、こういう感覚が非常に強くて、家で専業主婦をしている者は悪だみたいな風潮とかね、とんでもない考えがまかり通っているとこも実はあります。


 そういうことで、細かいことは聞きませんが、今度のいわゆるサミットにこの地元出雲でありますけれども、サミットに対する市長の基本的な取り組み方、考え方。


 それと、ぜひとも間違った方向のそういう議論が出た場合には、毅然とした態度で堂々と指摘していただきたいという、まあ、これは質問というよりも、要望を兼ねて市長の考え方をお伺いしたいと思います。


○議 長(今岡一朗君) 西尾市長。


○市 長(西尾理弘君) 登壇 男女共同参画の問題について、ご質問いただいたわけでございます。


 このたびの男女共同参画の全国サミットの計画は内閣府がこの数年全国特定の市を選んで、全国各地からの関係者を集めての大会を開いている催しでございます。私も上越市と大津市の方の全国大会に出かけました。先行2つ今あります。このたびの第3回に向かっての考え方で、実は内閣府も既に大垣市、それから山形を決めておったんですけど、何とか出雲でやってほしいと。なぜですかと。男女共同担当の私の文部省時代の後輩の局長さんですが、彼女いわく、とにかく全国で2カ所だと。3カ所目は難しいと。でも、彼女はそう言っても、私は出雲はやはり全国で初めて男女共同参画の条例を制定した自治体だと。旧出雲市で平成12年(2000)の3月でございますか、制定させていただいて、1週間遅れて東京都が制定したんです。島根県等はずっと後になっていますけど、とにかく先行しなきゃいけないやはり出雲の文化風土があると。女性の方は本当に長い間ご苦労が多かったということで、早くこの真の意味での、正しい意味での男女共同参画の社会をつくっていくということの必要性を痛感したがゆえにそういう働きかけも行いまして、このたびこの11月7日、8日に市民会館を中心に全市内一斉にコミュニティセンター等も使いながら、立ち上がっていくということにさせていただいたところでございます。


 ご指摘のとおり、子どもを通じてのお父さん、お母さんのかかわり合い、これが男女共同参画の一番原点なんですね。それで、先日も経済3団体の皆さんとの懇談の場がありました。すなわち出雲商工会議所、出雲商工会、そして平田商工会議所、商工会議所が2つと、あと商工会、それから4団体になりますね、JAいずも、4団体の皆さんの幹部の方々に私アピールしたんです。かねてからやっております。何と言ったかと言いますと、お父さん、お母さんが子どもの学校参観日、一緒に行ってほしいと。やはり学校開放参観日にはお母さんが多いと、どうしても。会頭さん、会長さん、組合長さん、何とかこの関係企業の社長さん方、メンバーの社長さん方に従業員で小・中学校のお子さんをお持ちの方々に、半日でいいから、その参観日には学校へ行くように勧奨してほしいということのお願い、かねてからやっておりますけれど、今回は明確にまた改めて申しあげました。また、教育委員会当局にもこの学校参観日というのは年間スケジュールがございますので、各学校ごとに。それをまとめてリストにして、商工会議所、商工会、あるいはJAに送っていただきたいと。それで会長さんがそれを見て、それを通知する。従業員に対して社長さん方にですね、というようなことを今働きかけたところでございますが、これは努力の1つの例でございます。全市的にやはりこの問題を考えていく大きな節目、あるいはきっかけになるんじゃないかと。もう現に出雲においては男女共同参画の考え方については、随分浸透してはきております。実践はかたいと、感覚的にどうしてもすぐそういう言い方、あるいは行動が出てくるところもあるでしょうけれど、やはりこの努力を積み重ねることによって、やはり平常的な意識、あるいは平常的な行動になっていくものでございます。今、非常に重要なときでございます。


 ご指摘のとおり男女共同参画の、特に男女共同、男女同権と、そして参画というのはどういうことかというところの意味合いが十分的確に理解されない面もあったわけでございます。まず、戦後間もなくは、あれは男女共同でしたね。今は男女均等から男女参画、行動機会を均等にするだけじゃなくて、物を考えるときに、まず一緒になって考えましょうというところまできたんです。そして男女という問題を、この運動では性差、ジェンダーという表現でしておりますけれど、要するに性差ということについて、この性ということについて差は認めなきゃいけないと。能力、体力的な能力ですね。あるいは男らしさ、女らしさとか、そういう区別をなくすんじゃなくて、それを認めながらも人間としての能力、男女のそれぞれの能力をその人個人の立場で、その個人に着目して能力適性を正当に評価して差しあげると。そして能力や適性が合う方はどういう場合においても同じように扱っていくということでございます。これをいわゆる肉体的な力とか、そういう性差でもって違いを認めないで、同じだというような言い方ではなくて、そういう性差は当然認めながらも能力適性においてはそれぞれ個人の立場に着目して、その個人の人格とか適性が光輝くように応援してあげるということの重要性、これを訴えていこうということが眼目でございます。


 具体の行動においては、今、本当に出雲市内の関係団体から個人有志の方々、燃えております。次々記念事業も考えておられますし、講演会等たくさんの催しがございます。私どもも予想もできなかったような新しい新鮮な企画も取り入れられようとしているところでございます。どうか、珍部議員さん、本当にまたこの催し物にもご参加いただきまして、また議員の皆様方、その節はまたよろしくお願い申しあげまして、この問題についての私の答弁とさせていただきます。よろしくお願いします。


○議 長(今岡一朗君) 珍部議員。


○32番(珍部全吾君) ぜひともせっかくこういう全国的な大会ですから、成功裏に終わるように祈念をいたしまして、質問を終わります。


○議 長(今岡一朗君) 以上で、32番、珍部全吾議員の質問は終了いたしました。


 次に、29番、荒木 孝議員。


○29番(荒木 孝君) 登壇 議席番号29番、河南クラブの荒木でございます。通告に従いまして2点、ご質問申しあげたいと存じます。


 ただ、河南クラブ、坂根 守議員、昨日第1点の緊急情報システムの構築につきましては質問がございまして、ご答弁をいただきました。そういうことで若干控えめに、漏れておる、あるいは若干ご指導いただきたいという点につきまして、ご質問申しあげたいというふうに思います。


 まず、梅雨に入ったということのようでございますが、今日もいいお天気で先ほどそこを通りますと、昨日、日が当たってましてね、午後、暑いだろうなというふうな気がいたしておりました。今日は白い幕が張ってあるということで配慮がされてるなというふうに思います。


 5月にミャンマーのサイクロンでございます。また、四川大地震、中国は大変な10万人という犠牲者、その状況をマスコミを通じまして拝見いたしますと、本当に悲惨だなと。一刻も早く復興なり、あるいは立ち上がってほしいなという隣国の皆さんではありますけれども、そう感じたところでございます。平成7年(1995)の阪神・淡路の大震災の折も私もちょうど2月の頭だったと思いますが、佐田町からのボランティア団体、約30名近く三宮の方に出かけました。そのすごさは、今の三宮を見たときには、そのときの状況は想像がつかないような、非常に厳しい状況でありました。


 そういう中で、平成18年(2006)の災害、まさに私ども大変な犠牲者も出したり、また大きく被害をこうむったわけでございますけれども、幸い今、もう河川神戸川完成報告会も先般開催をされまして、今ではあのときのまだまだ2年前でございますから、想像ができるわけでありますけれども、その折に、大きな緊急通信といいますか、伝達周知の関係で課題もあったというふうに思っています。とりわけ災害の大きさ、あるいは時間帯によっては非常に住民の皆さん、市民の皆さん方にご心配なり、安心・安全を確保する上ではこの緊急の通信情報システムをしっかりと構築しておかなければならないと、このことを市長さんもその折におっしゃったということでございます。でございますが、合併して4年目を迎えたところでありますけれども、実はこの点、この3月の定例議会の施政方針に対します代表質問に若干触れたところがございます。ただ、質問の仕方がもうひとつ私が悪かったなというふうに思ってまして、ご答弁漏れがあったということでございまして、時間もなかったということから、再度質問をさせていただくということになったところでございます。


 昨日の坂根議員に対しますご答弁で、児玉部長からいただきました。また、西尾市長から海岸部等も含めて防災行政無線で対応していきたいということでございますので、ひとつそのようによろしくお願いしたいというふうに思います。


 昨日、原議員から3月31日の観光戦略のフォーラムで佐田町ゆかり館で開催をいただいたときに、市長の方から、お約束をいただきましたので、佐田の場合は安心しておったんです。ではございますが、公人はまさにもうおっしゃったことはもうこうだということは、昨日の質問はね、私としては何をおっしゃっているのかなというふうに感じたところでございます。まあそれは見解の違いということでおさめておきますが、1つ、施政方針の中でこの防災に対しますとらえ方がもうひとつ、何となく熱意が伝わってこないというか、ちょっとここを読んでみますと、情報伝達手段、優先的にサイレン網の整備をしたいと。これはいいでしょう。ただ、平田の場合、平田ケーブル、告知放送システムを希望される加入世帯へ受信端末機の購入費助成を始めますと。伺いますと、購入費助成は1万円だそうでございまして、幾らかかるのか、もうひとつ後でご指導いただきたいというふうに思いますが、ただ、平田地区ケーブルテレビ80%しか加入がないわけであります。そして、希望される加入世帯に1万円の助成をいたしましょうでは、人のふんどしで、それまた市民の皆さんのご希望で1万円を助成しましょう。まあ、何万円かかるかわかりませんけれども、そこの辺がまず熱意がもうひとつ伝わってこない。このことをまず申しあげてお考えを聞きたいということと、CATVの告知放送のシステムを少し簡単にご説明ください。


 それから、とりあえずそこの辺をお聞かせをいただいておきたいということと、それから防災無線の整備、今は暫定的に各佐田、湖陵、多伎、また出雲もそれぞれ運用をされておるわけでありますけれども、電波法では、一自治体一波といいますか、いわゆる周波数を1つしか許可ができないというのがあるようでございまして、ここの辺をどうクリアしていかれるのか。河南3町、あるいは旧出雲の南、また大社、平田、海岸部、ここの辺をどう防災無線、行政無線でつないでいくのか。先ほどの申しあげた一自治体一波という、その制約の中でどういう整備方針を持たれているのか。


 それと、再度、そうした昨日のご答弁の全体の、これからであろうというふうに思いますが、事業費はいかほどになりそうかなと。また、特に佐田の場合、随分端末機等がもう部品がないというようなことがございまして、早くやっていただかないと、非常に厳しいなという一面がございますので、ひとつそこの辺の計画をいつごろから着手いただけるか。補助事業の手前もありましょうし、今もうひとつ言えないということであれば、それで結構かというふうに思いますけれども、ひとつよろしくお願いをいたします。


○議 長(今岡一朗君) 西尾市長。


○市 長(西尾理弘君) 登壇 荒木議員の出雲市の緊急情報システムの構築についてのご質問にお答えいたします。


 このことは昨日も答弁を申しあげておりますが、坂根議員のご質問で足りないところ、あるいはさらに申しあげなきゃならないことも出たようでございますので、さらに答弁させていただきます。


 まず、この市の防災行政無線システム、これはもう一昨年のフォーラム以来、もう各地で訴えがあって、特に大社、平田の海岸の方、あるいは佐田、あるいは多伎、湖陵、その中でも山間部では佐田のシステムが非常に古くなっていますよね。それはわかっております。でございますから、昨日も申しあげましたように佐田、多伎、湖陵、それから旧出雲の稗原、朝山、乙立、上津、こういう地区も入れて整備するんだと。計画的にいいますと、最初は同じ周波でやらなきゃいかんから一斉にやらなきゃいけないというようなこだわりもあったんですけど、これは順次やっていけばいいと。順次やるときにみんな同じ周波数でやればいいということで、もう議会にまたご提案してご了承いただきたいんですけど、来年度からでも佐田の方は入っていったらどうかというふうな思いでいるところでございます。でも、これで終わりじゃないと。やはりあれだけ平田の山間部から大社の山間部、非常に心配される地域でございますので、やはり全市同じ周波数で統一的に将来やっていくんだという方向を堅持していかなきゃいけないというふうに思っているところでございますので、ご理解ください。


 それと、ケーブルテレビを通じての告知放送、これはやはりケーブルテレビそのものにご参加いただいている家庭、8割ぐらいのようでございますけれども、でもご希望によっては、私の方は自己負担もあるわけですから、ようございますわと、テレビだけで、告知まではいいというご家庭もあるんでね、現実に。このシステムはテレビをつけようがつけまいが、告知放送の端末がありますと、もとから流す音信情報でそれも大きな音を出して災害になればなるほど大きな音を出して、戸外にいても聞こえるという形で一方的に流すシステムなんです。テレビの画面を見なきゃ音声が聞こえないんじゃなくて、切っておいても音が出てくる、こういうシステムでございます。結構これが喜ばれるものになると思っています。使ってみればわかりますけどね、歓迎されると思います。しかし、それに加えて船着き場にいるとか、農業をしているとか、いろんな現場で大きな音声で「こちらは防災いずもです。ただいま津波警報発信」というようなことになると、大変ありがたいんですね。東京都は千代田区にいますと「こちらは防災千代田です」とやるんですね。あれはすばらしいです。全都下の都市の真ん中で無線放送。これがそうなんですよね。サイレンも必要です。でもこれはあった方がいいと。最終的にはみんな全市同じ周波数で一体的にやった方がいいというような思いで今いるところでございますので、ご理解いただきたいと思います。


 私の思いは以上のところでございまして、議員のお気持ちに沿ったかどうかわかりませんけれど、こういうことをまず答弁とさせていただきまして、何かあればまた再質問、よろしくお願いいたします。


○議 長(今岡一朗君) 荒木議員。


○29番(荒木 孝君) ありがとうございました。まあ、あんまりお礼を言うものではありませんが、防災無線の関係はひとつ順次、私もそうだなというふうに思ってまして、とりあえず聞いてみたいなという、総務省ルールがあるよというお話だもんですから、そういう順次進めていくという方法でいいんだろうなというふうに思っています。


 私どももう長らく、もう20年ぐらい行政防災無線を利用させていただいているといいますか、そうした環境の中で生活してますと、もう当たり前のようになっています。例えばですね、全部全部個人情報もありますから、出しませんが、例えば先月だったと思います。熊の目撃情報について緊急放送いたしました。「本日午後7時20分ごろ、佐田町八幡原和江島地内、川北大橋下付近で熊が目撃されました。」熊ですよ。それからもう1つ、例えばですね、福祉バスを随分走らせていただいてますけども、「積雪のために本日尾崎停留所からの運行を中止いたします」それが時間的には8時40分。つまり、緊急で積雪のために福祉バスが動かない。動かしては危険があると。だとすれば、ここからスタートしますよという、いわゆる始発からじゃなくて、途中から出しますよという放送をするんですよね。それから、熊のお話でありますけども、学校の近くに出たり、最近何で熊が出るようになったかなと、ちょっとクマったなというのがございますが、そういうことでですね、緊急性のあるのがこの防災無線は非常に効果があるわけであります。とりわけ緊急性ということは、もう即対応していかないと何が起こるかわからない。あるいは非常に危険な状態を皆さんにお知らせするということでありますから、これが悠長に構えて、やるような仕組みではなかなか市民の安心・安全の確保はできないと。


 先ほど申しあげた平田の場合、80%の加入で、ご希望の方だけをどうぞと、じゃあ希望の方には1万円どうぞというのでは、やはりちょっと力が、もうひとつ考えが足りないなあと。少なくともやはりこうした安心・安全を確保するためには、もう防災行政無線で全市を確保するんだという基本理念を持っていただいて、とりあえず、場当たり的にはなるけれども、ここはこうだということで進められた方でないと、いわゆる費用対効果のことを考えますときには、非常にまずいんじゃないかなと。あの投資は何だっただろうという、後の話になっては困るんではないかなというふうに思います。ひとつそこの辺をぜひお考えをいただきたいと。


 児玉政策総務部長さん、よろしいですか。私ども佐田町では、この佐田地域防災行政無線対策会議というのを昨年度立ち上げております。昨日からのご回答をいただきしまして、一安心しておりますが、先ほどの平田の場合、受信端末機はテレビの、私も部屋を数えますと、3つか4つテレビがあるんですよね。どこにつくのか。どこで寝ておったら夜中であれば聞くことができるのか。情報を得ることができるのか。そこの辺をちょっと説明していただければなというふうに思います。


○議 長(今岡一朗君) 西尾市長。


○市 長(西尾理弘君) 平成20年度(2008)に向かっての施政方針で、20年度(2008)に向かっての方針だけ述べたということはちょっと舌足らずでした、これは。やはり全体の構想を、まず初年度の方針であれば全体を述べてから、20年度(2008)はこうするんだという言い方をすればもっとよかったかなと。ちょっとそういうふうに思っているところでございます。


 もう1つは、希望される方にはという言い方がちょっと後ろを向いておるんじゃないかと。もっと措置しますと、援助しますというふうに端的に言った方がいいじゃないかというようなことではないかと思います。その説明の仕方も明確にというご指摘、よくわかりました。今後とも明確にしていきます。どうも済みません。


○議 長(今岡一朗君) 児玉政策総務部長。


○政策総務部長(児玉進一君) 平田ケーブルテレビを利用した緊急告知放送の仕組みといいましょうか、家庭での配線の方法についてのお尋ねでございました。ケーブルテレビ加入者の方には当然のごとくケーブルテレビの配線が家庭へ入っておるところでございますが、各ご家庭の壁の外側に、家の中ではなくて外側に保安器というのが必ずついております。今回の緊急告知放送の端末機はそこの保安器の方から分岐いたしまして、テレビとは別の回線で家庭内に引き込むという仕組みとなっております。それで告知放送端末には乾電池を装着しておりまして、停電の状態でも自動的に起動して音声を発すると、こういうことでございます。また、当然のごとくテレビをつけてなくてもその放送は入ってくると、こういう仕組みになっているというふうに理解しております。


 以上です。


○議 長(今岡一朗君) 荒木議員。


○29番(荒木 孝君) 市長さん、ひとつ全体をもう人のふんどしで相撲をとるようなことじゃなくて、やはり鎌をふんどしに変えてでもやるんだということでひとつ頑張っていきたいもんでございます。


 CATVの緊急通報システム、若干全体わかってきましたけれども、どの時間帯で、例えば深夜1時、2時ごろにどういう情報が入るのか、それから、例えばその仕組み、先ほど平田のまちの真ん中に熊が出るということのときに、どういうことになるのかがもうひとつわからないところがございますけども、まあこれは小さいこと、運用の面でございますから、またご質問をさせていただきたいというふうには思います。


 本当にこの防災の関係、安全・安心を確保するというのは、いよいよ大きな災害が発生したときに困るわけでございますから、それに備えて関係それぞれのご協力の中で、あるいは市民参加のもとでしっかりとやっていただきたいというふうに思うところでございます。この緊急情報システムの構築につきましては、以上で終わらせていただきます。


 次に、災害発生時におけるアマチュア無線の活用についてということでご提案なり、ご質問をいたします。


 昨年の出雲市の防災訓練は9月の3日に窪田小学校を主会場に須佐コミセンと連携をしながら、多くの市民の皆さん方、ご参加のもとで所期の目的を達成しながら終了されたところでございます。その前年に大変な被害を受けておったところでございますので、非常に住民の皆さん方も関心を示されたということであります。


 その折に、須佐コミセンに須佐自治協会、これは佐田の地区は元須佐、窪田がございます。須佐コミセン、窪田コミセン、2つコミセンございますけれども、その窪田小学校を主会場、これは窪田コミセンが大いに参画をされてやられたと。須佐コミセンには須佐自治協会、この災害対策本部が設置されまして、住民の皆さんの参加のもと、佐田地域全域に避難訓練が発令される中に、安全に高齢者を避難をさせるあんしん支援センター、民事協との共同作業によりまして高齢者あるいは独居家庭の安否確認など、非常に臨場感のあふれる訓練が行われたところでございます。その折に、訓練の中で、最終的に被害の状況あるいは災害の大きさによって、全体有線の通信手段が最終断たれたという中で、双方向の連絡をどうとるかというのが、アマチュア無線の方にご参画いただいて、それを組み立てようという訓練をされたところであります。


 私ももうひとつそういう趣味がないもんですから、携帯電話が出る前は、随分ハム、いわゆるアマチュア無線の愛好家がたくさんいらっしゃいまして、私どもの地区にも今回立ち上げをいただいております、連盟をですね。その皆さん方が寄っていただいて、立ち上げていただいたんですが、携帯電話が普及するに当たって随分トーンダウンしておったところであります。ただ、昨年、そうした想定のもとで訓練をされました。まさに今回のミャンマーであるとか、四川省、それからやっぱり阪神・淡路大震災のときの教訓がそうしたときの最後の手段としてはアマチュア無線にご協力いただかなきゃいかん、一般無線もありますけれども、守備範囲としてはアマチュア無線の皆さん方の活躍が非常に大きな成果を上げてきているというふうに伺っております。


 そういうことでご提案でありますけれども、まずはアマチュア無線の位置づけというのをどのようにお考えになっているのか。この防災計画の中にも本当にわずかにアマチュア無線のところが出てまいります。本当にわずかであります。それわずかだから、どうだこうだとはいいませんけれども、まさにそうしたことを想定したときには、やはり日ごろからそうした皆さん方の協力あるいは訓練等も含めて一緒になって頑張っておかないと、いざというときには通用しないというような気がいたします。


 どうか防災計画上のアマチュア無線、あるいはそうした愛好、同好の皆さん方の位置づけをひとつどのようにお考えになっておるのか、認識度をちょっと伺わせていただきたいということと、これはご提案になりますけれども、各コミセンに無線局、また避難所にハンディタイプの無線機の配備をされてはどうかということであります。それは、佐田町、随分移動通信の携帯電話の鉄塔整備もやっていただいておりまして、随分よくはなってきておりますけれども、ただ、まだ不感地帯ございます。そういうところにいわゆる避難所も設置されておりまして、そうしたところにいざというときには、そうしたハンディタイプの無線機を配備しておいていただくということが非常時の通信手段に非常に大きな力を発揮するんではないかなというふうに思っております。


 そうした提案と、そうした活動をいただく、あるいは協力をいただくということを前提にやはり協定を結んでおかれる必要があるというふうに思っています。それはなぜかと申しますと、この防災計画の中にも非常に各業界、あるいは応援団体、またいろんな協定を結ばれております。でございますから、災害がないのはいいんですが、あったときには、やはりそうしたあくまでも基本的にはアマチュア無線の皆さん方はボランティアでというのが基本ではありますけれども、ただ、やはり何が起こるかわからない、つまりそうした無線のお世話にならなきゃならないような大きな災害のときは、非常にそうした協力をいただく皆さん方も大変危険な状態の中でご協力をいただくということだとすれば、ボランティアでばかりこうだということではまずいんではないかなと。で、その中に協定を結ばれた方がいいのではないかということを質問をしながら、答えをみんな言っておるようでありますけれども、もう既に横浜市とか、それから先ほど千代田区、千代田区はまだしてませんねえ。文京区はやってますねえ。ということで、阪神・淡路大震災の後、このアマチュア無線のご協力をいただこうと、最終的な手段はこれだぞというのが随分自治体、あるいはまちの皆さん方もお願いしたいというものがあるようでございますので、ひとつそうした提案をいたします。伺います。


○議 長(今岡一朗君) 児玉政策総務部長。


○政策総務部長(児玉進一君) 登壇 ただいま災害発生時におけるアマチュア無線の活用について、ご質問をいただいたところでございます。


 出雲市では、災害時の情報伝達の手段といたしまして、トランシーバーなどの持ち運び可能な移動系の防災行政無線を107台配備しておるところでございます。現時点におきますと、この配備しております市の移動系防災行政無線を持った職員を現地に派遣することにより、災害時の通信を行うこととしておるところでございますが、先ほど市長答弁申しあげましたように、防災行政無線の更新を想定しているところでございます。この防災無線の更新にあわせまして、新たなシステム、そして各コミュニティセンターへの配備についても具体的な検討をしてまいりたいと思っております。


 そして、アマチュア無線についての位置づけについてでございますが、アマチュア無線などの多様な通信手段を確保すること、そしてそれによる情報の相互補完も必要なことであるというふうに考えておりまして、非常に重要な問題であると考えているところでございます。


 そうした観点から、佐田町にあります黒山の無線の中継基地の補修に対する助成を行うことなど、今後も引き続きアマチュア無線クラブとの協力関係を維持していきたい、つないでいきたいというふうに今考えているところでございます。


 次に、アマチュア無線クラブの組織化と災害協定について、お尋ねいただきました。


 昨年11月には佐田地域アマチュア無線連盟が発足したと伺っているところでございます。こうしたアマチュア無線クラブの組織のボランティア活動に対します活動に対して連携を深めまして、より災害に強いまちづくりを推進するため、平時からの連絡と災害時の協力に関する協定の締結に向けて協議を進めてまいりたいと思いますので、またご協力のほどをお願いしたいと考えております。


 以上、答弁といたします。


○議 長(今岡一朗君) 荒木議員。


○29番(荒木 孝君) ありがとうございました。ぜひ今、佐田では昨年立ち上げをいただいております。携帯電話が普及する前は随分出雲地区でもこうしたハム仲間といいますか、アマチュア無線を愛好されている皆さん方が間違いなくいらっしゃいます。私も何ぼか承知しておりますが、そうした皆さん方にお声がけをしていただいて、この出雲市全体のそうした組織づくりをやっていただく。そして、そうした皆さん方とやはり協定を結んでいただいて、いざ有事のときには、そうした皆さん方のご協力、ご支援で安心・安全を確保すると。とりわけそうした折に協定の中には、横浜市とか、文京区、いわゆる補償の関係等がご提案をしておきたいというふうに思います。つまり非常にそうした無線でないと相互通信ができないというような状況というのは、災害の中でも、そういつもあるというものではないというふうに思いますが、ただ、そのくらいなときには非常に大きな危険を伴うと、ボランティアでありながらもそうした危険を回避する、あるいはあったときにはどうするかということをやはり行政としてはお考えをいただいておかなきゃならんというふうに思っています。多分、情報を持っていらっしゃるというふうに思いますが、横浜市の場合は消防団員等公務災害補償条例を適用するとかですね、そうしたものがあるようでございますので、ひとつそうしたことで、災害はない方がいいわけでありますけれども、あった折にはそうした皆さん方のご協力がいただけるような体制だけはひとつとっておきたいものだなというふうに思っております。


 以上、申しあげまして、私の質問を終わります。


○議 長(今岡一朗君) 以上で、29番、荒木 孝議員の質問は終了いたしました。


 ここでしばらく休憩いたします。


 再開は午後1時といたします。


 なお、12時15分から議会運営委員会が開催されます。その後、斐伊川・神戸川治水対策特別委員会協議会が開催されます。それぞれ関係の皆様方は委員会室にお集まりください。


               午前11時50分 休憩


               午後 1時00分 再開


○副議長(宮本 享君) 休憩前に引き続き会議を開きます。


 一般質問を続けます。


 次に、10番、曽田盛雄議員。


○10番(曽田盛雄君) 登壇 10番、明政クラブの曽田盛雄でございます。事前通告に従いまして、2点を質問いたします。食後の一番バッターでございますので、皆さん方大変眠たいと思います。眠るのを我慢していると健康のために非常に悪いと聞いておりますので、眠たい人は寝られて結構でございます。答弁ほどは明確にお答えしていただければ、それで結構でございますので、どうぞよろしくお願いいたします。


 まず1点目の市内小・中学校の耐震化問題につきましては、昨日の勝部議員、また本日は米山議員の方からそれぞれ質問がなされ、答弁もいただいたところであります。


 私は出雲市の議員の中では一番東、松江市の御城下に最も近いところに住んでおります。また、小・中学校の校舎施設におきましては、南方もありますが、東北部の方が中心部よりも古いということは、私も十分認識をしております。でございますので、現在の旭丘中学校が市内の中学校の中では一番古いということで、まだ仮称ではございますが、東部中学校の移転新築計画につきましては、関係者の皆様方のご尽力、ご協力によりまして、粛々と出発進行中にあることに対しましては、地元の住民、また卒業生として心より感謝と敬意を表するものであります。


 さて、先月5月12日、既に1カ月が経過をいたしましたが、中国四川省を震源に被災者1,000万人にも達する大地震が発生し、学校の校舎の倒壊が相次ぎ、甚大な被害が出ました。また、多くの子どもたちが犠牲になり、中国では抗議活動も起きていると報道されております。国は違っても子どもたちが集まる学校については、特にほかの建物よりも安全で安心、これが基本であるとだれしも思うところであります。


 そこで、政府・自民党は国内の公立小・中学校の校舎などの耐震化を促進、加速させるため、地方自治体の補強、改築事業に対する国庫補助率引き上げや関連予算の増額など、最大で98%の負担案も検討中とか、これは全部国が見ましょうという私どもには願ってもない方針であろうかと思います。このように私は理解したところでございますが、この地震防災対策特別措置法改正案の中身とはどういうものなのか。また、その期限があるのか。いずれにしても、対策の検討に着手したと報道されておりますが、文部科学省からは既に通達でもあったのかということで、伺いたいと思います。


 まず1点目、島根県の公立小・中学校の施設数及び本市の学校数と市内で1981年、昭和56年ですね、これ以前に建設された建築物で耐震診断が必要とされる施設、いわゆる耐震化事業にならない木造の校舎を除いた鉄筋コンクリート造りの施設は何カ所で、耐震検査はどのように行われているのか、実態を伺いたいと思います。


 また、耐震診断の結果、震度6強で倒壊の危険性がある施設がもしも市内であるならば、その耐震化の工事はどのように進められるのか。


 3番目に、国、政府が自治体の耐震化工事に関し、補助率の引き上げ、予算の増額を検討と聞いておりますが、その場合、本市の学校整備の方針はいかようになさるのか。


 その上で移転、新築の計画がある校舎なり施設については、工事の前倒しもあるのかということで伺いたいと思います。


○副議長(宮本 享君) 山本教育次長。


○教育次長(山本文夫君) 登壇 ただいま曽田議員から質問いただきました学校耐震化の4点の質問につきまして、お答えいたします。


 学校耐震化の質問につきましては、既に2人の議員から質問がありましたので、要約して答弁させていただきます。


 まず初めに、学校の耐震化に対する国の方針及び内容につきまして、お答えいたします。


 今月の11日、地震防災対策特別措置法の改正案が可決成立されました。この法は、本年6月から施行され、平成20年度(2008)から22年度(2010)の3カ年に限り、大地震で倒壊する危険性が高い公立小・中学校等の耐震化事業への国庫補助率が拡充され、補助事業では2分の1から3分の2へ、改築事業では3分の1から2分の1へ引き上げが行われます。また、この国庫補助の拡充とあわせ、地方の負担分に対する地方交付税の配分も拡充され、市町村の実質負担割合は補強が31%から13%へ、改築では27%から20%へ軽減されます。国は、公立小・中学校等の耐震化をより一層推進するため、その具体的な進め方や詳細な内容につきましては、後日通知があると思います。


 続きまして、質問の2点目、出雲市の公立小・中学校の実態等の質問について、お答えいたします。


 まず初めに、島根県の公立小・中学校の施設数は、小学校は252校、中学校は104校、合計356校であります。


 次に、出雲市の学校数は、小学校は37校、中学校は13校、合計50校であります。


 出雲市の耐震第2次診断が必要な棟数は、昭和56年(1981)の新耐震基準改正前の建築の77棟から既に耐震診断を実施し、強度が確認されたものや、既に改築等により耐震改修済みの21棟を引き56棟が対象となります。これら56棟につきまして、平成17年度(2005)から18年度(2006)にかけて耐震化優先度調査を実施したところであります。その調査は、耐震化を行う優先度の高い順からランク1から5まで順位をつけますが、そのうち震度6強以上で倒壊する危険性が高いと思われる優先度の高いランク1と2は、21棟であります。残る優先度ランク3、4、5の施設は35棟であります。


 続きまして、質問の3点目、震度6強の地震で倒壊の危険性がある施設の耐震化工事の質問につきまして、お答えいたします。


 耐震化の補強工法につきましては、必要に応じ、既存建物に対し、耐震補強、筋交いの増設や耐震壁の増設などにより強度を増大させる方法や粘り強さを向上させる工法などがあり、その中から施設に適した耐震補強設計や耐震補強工事などの方針を策定する考えであります。


 続きまして、質問の4点目、出雲市の学校整備の方針の質問につきまして、お答えいたします。


 今後の本市の学校施設耐震化の推進につきましては、国の方針を受け、耐震化優先度ランクの1と2の合計21棟につきまして、本年度補正予算も含めて早急に耐震第2次診断を実施し、その結果を受け、市の具体的な耐震化方針を策定し、倒壊の危険性の高い施設から順次耐震補強設計、さらには耐震補強工事等を実施する考えであります。その後、残る優先度ランク3、4、5の施設につきましても、引き続き第2次診断を実施する考えであります。


 以上、曽田議員の質問に対する答弁とさせていただきます。よろしくお願いいたします。


○副議長(宮本 享君) 曽田盛雄議員。


○10番(曽田盛雄君) 再質問をさせていただきますけれども、最後のところで、私、施設の工事については、前倒しもあるのかということでお尋ねをいたしましたけれども、ということは、旭丘中学校につきましても、当初は23年(2011)だったと思いますけれども、それがいつの間か25年(2013)くらいになっていると思います。それから、その後で南方の話もさせていただきましたけれども、その後で佐田の中学校の改築も予定されておるところでございます。また平田にもまだ小学校の体育館の施設も古いということでございまして、こういうような明らかにわかっている、いわゆる古いという建物があるわけでございまして、この工事が前倒しができないものかということを重ねて伺いたいと思います。


 その上で予算的なこともあろうかと思いますけれども、せっかくこういうような国の方針も変わりつつあるわけでございまして、このことを重く受けとめて、これは市長なり執行部の権限だろうと思いますけれども、この教育施設については、しっかりやるんだということで、前倒しはできないかなということで答弁をお願いいたします。


○副議長(宮本 享君) 西尾市長。


○市 長(西尾理弘君) 文教施設は文部科学省ですけれども、文教施設部長あたりがやっていますけれど、今回のことも調査費を出すべきだと、私、今食い下がっているんですけれども。調査費は市がやってください。後からその調査上、補強工事が必要だったものについて工事を始めると。その工事にあわせてその物件だけ調査費を何ぼか補助しますと。これはまずいというぐあいに今言ってまして、新築の戦略ではないですからね。補強、耐震工事のことについての話ですから、もう全額国庫でやるべきだと、これだけの国家的な大惨事を中国は受けたわけですから。というような思いで、今、一生懸命働きかけております。


 後のご質問、具体に旭丘中学校という名前も出ましたけれど、今工事をやるにあたって調査をしてみますと、地質が非常に軟弱であるということがわかりまして、何か水抜きもしっかりやっておかなきゃいけない。岩盤にきちっと据えつけて沈下しないようにやっておかなきゃいけない。そのために水抜き準備を含めて2年かかると、こういう報告が上がっておりまして、私はもう早く水を抜いて、できるだけ岩盤の浅いところでやったらどうかと。1年に短縮できないかということを言っておるところでございます。今の予定だと、20年度(2008)に用地取得等準備を終えまして、地権者の同意を得て、21年(2009)、22年(2010)の2年間かかると、地盤の強化のために。ほかの校地とはちょっと違うところがございまして、こういうことになるのなら、ほかにも場所がないか今言っておるんですが、なかなかもう、ここが一番適地だと、いろいろロケーションからして。これでやらなきゃいけないという教育長らの反応を得ているわけでございます。でも、何も機械的に2年間造成工事をやっているんじゃなくて、できるだけ早く、可能性が出たときに工事に入ると。25年(2013)オープンじゃなくて、23年(2011)、24年(2012)のところでオープンできないかということで今言っておるところでございますんで、ちょっとお待ちください。できるだけ早くという思いで一生権懸命やっております。


 後に続く佐田中学校とか、ほかのプロジェクトもたくさんありますので、これはこれで粛々早くこなしておかなきゃいけないという思いで対応しているところでございます。


○副議長(宮本 享君) 曽田議員。


○10番(曽田盛雄君) 場所のことをまた言い出しますと、これはまただれがもまかいただというようなことになりますので、それはもうあえて申しません。とにかく早く進めていただきたいということで、この耐震化のことにつきましては、ほかの議員さんにも答弁がありましたので、私はこれでしまいたいと思います。


 それでは、次に、下水道の整備についてということで伺いたいと思います。


 上水道、下水道、農業用水、生活排水、川の水、海の水、そのほか人間が生活していく上で、これほど深い水問題についてはいろいろあろうかと思いますが、先日、6月3日付の山陰中央新報に島根県環境政策課は、2日、お断わりをしておきますが、本年度ではありませんよ、昨年、2007年度の宍道湖の水質測定結果を発表ということで、水の汚れ具合の目安となる化学的酸素要求量(COD)が、植物プランクトンの大発生により、過去最悪の1リットル当たり5.6ミリグラムを更新する6.2ミリグラムだったということ。水質悪化の原因となった植物プランクトンは1月から4月に大発生し、一時は湖面が緑色に見えるほど変色、ただし現在は収まっているとのことでございます。したがって、宍道湖の水質悪化も含め、川・海の水、依然として汚染が続いていると考えます。


 本市、出雲市におかれましては、下水道整備には特に力を入れられ、今年度事業、2008年度につきましては、特別会計の下水道事業76億6,800万円、農業漁業集落排水事業に22億7,700万円、浄化槽設置事業2億300万円、加えて今議会、6月議会にも2,700万円の補正予算が計上されております。下水道の整備を進め、環境をよくする、このことは市民全体の願いでもあると思います。そこで下水道の整備についてでございますけれども、3点について伺いたいと思います。


 まず1点目、出雲市全体の下水道整備状況と将来の事業計画をお伺いいたします。


 2番目、公共下水道事業、農業集落排水事業においては、普及率、水洗化率、接続率が悪いようでございます。水洗化、接続、このことは統計上のことで同じことのようですが、わかりやすく言えば、まだつないでいないということになろうかと思います。50%や60%の接続率ではあまりにも低いのではないでしょうか。各家庭から下水管に接続してこそ水洗化が達成できると私は考えるところでございます。早急にこの利用促進を図る必要があるのではと考えます。


 3番目に、島根県は澄田県政時代に地球の自然環境を守り、水辺なり水質の向上を図る立場から宍道湖・中海は、いわゆるラムサール条約に加盟しております。したがって、環境なり水質の悪化は何としても阻止しなければならない立場にあると思います。本市、出雲市としても水質の浄化、地球環境の向上を図る立場から考えるならば、関係市町、県とより一層、連携をとり合って対処すべきではと考えます。


 以上、3点について、市長のご所見を伺います。


○副議長(宮本 享君) 西尾市長。


○市 長(西尾理弘君) 登壇 下水道の整備、接続促進についての、曽田議員のご質問にお答えいたします。


 まず、出雲市全体の下水道整備状況とこれからの計画でございます。平成19年度(2007)末普及率は公共下水道35.1%、特定環境保全公共下水道1.4%、農業集落排水14.2%、漁業集落排水1.8%、合併浄化槽等14.3%、トータルで本市全体では66.9%の整備率となっております。


 今後の全体の計画といたしまして、合併前6自治体のそれぞれの下水道計画を見直しまして、地域の実情に沿った整備手法により効率的な事業実施を展開する出雲市汚水処理整備計画を平成18年(2006)12月に策定いたしました。


 この計画の中で具体的な整備手法といたしまして、下水道事業を効率的に推進するために、地域の実情にあわせて公共下水道、農業・漁業集落排水、小規模集合排水などの集合処理区域と、それから浄化槽設置の個別処理区域に分けて実施するということになったところでございます。集合処理区域と個別処理区域、2つに分けて実施すると。今後ともこの考え方のもとで、計画の着実な実現に向けて努力するということでございます。


 次に、ご指摘の普及率・水洗化率・整備率、このことでございます。公共下水道、農業集落排水事業においては、この普及率・水洗化率・接続率、これが問題でございまして、接続率が低いというご指摘、そしてまた各家庭から下水管に接続してこそ水洗化の目的を達するんじゃないかと、早急に利用促進、接続促進を図るべきだということ、まことにごもっともなご指摘でございます。


 平成18年度(2006)末の本市の接続率、水洗化率ですね、実際に家庭で利用していただいている、この率ができたものについて87.1%と、管が全部そろっているけど、そのうち実際に使われてる率が87.1%、これは本県全体の平均値よりは上回っておりますけれど、接続してこそ本当の水洗化と。そして、管は整備すれども接続してなきゃ、それは整備した意味がないと言っても過言ではないというような指摘ではないかと思います。だから、管が整備されれば100%接続すると。農業集落排水等でも皆さんそういうことを条件に判を押されて、事業はスタートしますけど、実際にやってみると、接続されない家庭があって、特に中心街になるほど高齢ご家庭、おじいさん、おばあさん、このままで私らは不便がありませんと、このままでようございますというところもありまして、そういうところをどうやってまたお願いするかということとか、平田の方で聞きましたけど、本町通りの方を通っても、トイレは家の後ろの方、あるいは商店街、昔の江戸時代の商店街ですが、間口が狭くて、奥がずっと長いんです。そうすると、物すごい延長で接続工事だけでも100万円でおさまらないというようなところ、設計のときはどうあるべきかということは問題はありますけど、今となってはもうそういう状態で困っているということを聞いております。まあいろんな助成の制度、あるいは分割払いとか融資、いろんなメニューがございますので、よくよくまた相談していくべき課題だと思っています。これから立ち上げるところは、どんどんもう整備イコール接続というところで頑張っていかなきゃならないと思っております。


 接続率向上に向けたこの対策、供用後6カ月経過、3年経過、1年経過しているというものについては、文書によってまた接続依頼ということでございますけど、直接また問いかけて頑張っていかなきゃならない課題だと思っているところでございます。


 特に、昨年度は農業集落排水事業の接続をされてないご家庭に対しまして、重点的に戸別訪問を実施いたしました。その結果、18年度(2006)末の80.9%が83.1%、19年度(2007)には83.1%、2.2ポイント向上したんです、接続率が。こういうような成果もあります。平成20年度(2008)も19年度(2007)に引き続き本庁、支所合同による接続依頼強化月間を設定いたしまして、集中的に戸別訪問を実施していきたいと考えておるところでございます。


 次に、宍道湖の水質悪化が依然と続いているということで、残念でございます。水の汚れぐあいも昨年は過去最悪であったとか。ラムサール条約に加盟し、水質の浄化、地球環境の向上を図る立場から考えるならば、関係市町村、県と連携をとり合って対処すべきということは当然でございます。本市の宍道湖流域の接続状況は平田地域において公共下水道が86.2%、農業集落排水事業は74.7%でございます。出雲地域の関係農業集落排水事業は接続率83%というところでございます。


 この当該宍道湖流域の接続率向上に向けまして、未接続者に対しまして戸別訪問などを中心にさらに積極的に、重点的に普及促進を図る考えでございます。


 なお、宍道湖・中海の水質改善については、国、島根県、鳥取県、関係市町村が真剣に取り組むべき緊急の課題でございまして、下水道関連事業においても行政側及び各種協議会、団体等との連携を図りながら、本市としても対処していきたいと、こういうことでございます。どうかよろしくご理解いただきますようお願い申しあげまして、答弁とさせていただきます。


○副議長(宮本 享君) 曽田議員。


○10番(曽田盛雄君) 本市の下水道の整備の状況、あり方については説明をしていただきましたが、私のこれは意見でございますけれども、文化観光都市を目指す私ども本市といたしましては、この下水道事業、確かに金はかかります。行政、自治体はもちろんでございますけれども、各個人的にもいわゆるトイレとそれから台所も一緒に直したりなんかすると、すぐ1,000万円くらいはかかるわけでございますけれども、これやはり水洗化して使ってみると、市民の皆さんは一番よくわかると思います。この水洗化をやってみて、よかったなと、だれも言われるわけでございます。そのためにはやはりやっていただくこと、これを重点的にやっていただくことが非常に大事でなかろうかと思います。そういう中で、いわゆるほかの市町村はどうなっているかということをちょっと伺いたいと思います。宍道湖・中海に河川がいろいろ流入しているわけでございますけれども、周辺部の市町なり、できたらでよろしゅうございますが、隣の鳥取県も含めて下水道の整備率なり接続率の数値でもわかりましたら、お示しをいただきたいと思います。


 その上で、この下水道事業につきましては、大体何年後に完成とはいかなくても、せめて90%、95%以上になるかと。どのようにお考えなのか、お伺いをいたしたいと思います。


○副議長(宮本 享君) 原田上下水道局長。


○上下水道局長(原田恭平君) 曽田議員の再質問にお答えをいたします。


 宍道湖・中海周辺部の下水道の整備率、これは人口を基礎にすれば普及率ということになろうかと思いますけれども、そして接続率についてのお尋ねでございます。


 18年度(2006)末の流域の普及率は米子市83.3%、境港市44.3%、東出雲町94.4%、松江市92.4%、安来市72.9%、斐川町80.4%、出雲市84.5%でございます。


 また、流域の今度は接続率でございますが、これにつきましては、米子市が85.4%、境港市は89.4%、東出雲町が92.6%、松江市が88.4%、安来市が82.6%、斐川町は80.3%、本市、出雲市が83.3%となっております。


 議員ご指摘のとおり宍道湖の平成19年度(2007)の科学的酸素要求量、これは水の汚れぐあいの目安となる数値でございますが、19年度(2007)おきましては、過去最悪の1リットル当たり6.2ミリグラムとなっております。宍道湖・中海の豊かな自然環境を守るためには、水質保全が喫緊の課題でございまして、先ほど市長が答弁いたしましたように国、県、関係市町村、団体と十分な連携を図り、下水道整備をはじめとする水質保全対策を推進したいと考えております。


 なお、下水道自体の普及率のことについてのお尋ねがございました。実は、平成20年度(2008)につきましては、実質公債費比率等の絡みがありまして、公共下水道につきましては20億円というふうな予算規模で今年度計上をいたしております。今後の地方財政の状況にもよるわけでございますけれども、分母となる市税とか、あるいは普通交付税、地方交付税が増えれば、実質公債費比率についても緩和されるというふうなことがございますので、先ほどご説明申しあげました汚水処理整備計画にのっとりまして着実な整備を図っていくと。現段階においてですね、普及率が何年に何%ということにつきましては、その時々の財政状況が違ってまいりますので、この場ではちょっとお答えがいたしかねるというところでございます。


○副議長(宮本 享君) 曽田議員。


○10番(曽田盛雄君) 大変丁寧な説明をしていただきまして、まことにありがとうございました。


 この下水道なり道路、いわゆる社会基盤の整備、本市はまだ遅れておると私は思います。今後ともしっかり力を入れていただきたいと要望をいたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。


○副議長(宮本 享君) 以上で、10番、曽田盛雄議員の質問は終了いたしました。


 次に、28番、多久和康司議員。


○28番(多久和康司君) 登壇 28番、市民新風会の多久和康司でございます。事前通告に従いまして質問をしてまいります。


 今回は、出雲阿國座創設について、1点に絞って質問させていただきます。


 大きな点では2つ問題がありますけれども、伺ってまいります。


 出雲市を発展させるために観光産業の振興は欠かせないものであります。たしか5月20日だったと思いますが、「めざせ!交流人口1000万人」をテーマに掲げ、出雲大社門前町の振興を図ることで出雲市全体の活性化につながるために、門前町活性化シンポジウムが出雲市駅南のビッグハートで開催されました。伊勢神宮の門前町おかげ横丁などで知られています三重県伊勢市の森下市長を講師に招かれ、出雲市長はじめ大社門前町若者会の代表渡部稔様、あるいは錦織良成映画監督、大賀ひろみ観光大使の皆さんなど、熱心に意見が交換されたところでございます。このことは、山陰中央新報社が地域活性化策を住民とともに考えるキャンペーン「移動新聞社ふるさとeye出雲」の一環で、設立間もない大社町の住民組織「たいしゃ振興21」(入江会長)との共催で開催されたものでございます。


 そのとき、森下伊勢市の市長さんの基調講演の後で、山陰中央新報社の松本論説委員長をコーディネーターに、先ほどご紹介しました5人の皆さんがパネルディスカッションをされ、門前町大社の活性化策を議論をされたということの概要が6月10日付の山陰中央新報社で掲載され、紹介されていたところです。


 その中で、大見出しで「門前町活性化へ市民の力を結集」というふうに取りあげていました。そして、その中で錦織映画監督は、「歌舞伎や相撲の発祥地というこんな伝統と歴史を持った地域は日本でもほかにはない。出雲応援団としてとことんやってほしい。未来を見据えて論議を尽くした方がよい」と言われていましたし、「皆さん方が出雲大社門前町、滞在型の観光地にすべきである」と言っておられました。


 そして、大社門前町のこの会の代表であります渡部代表は、出雲大社への早朝参拝、朝一番に参拝をすべきだと。そういうふうな大社のまちにしたいと言われましたし、伊勢市の市長であります森下市長は、伊勢も朝一参拝を売り物にしているということでございました。そして、講演の中で、まちの再生は住民が自分たちの生業を保ってきたまちを何としかしたいという強い思いからスタートを切って、住民が主体となり、伊勢では内宮、門前町再開発委員会をつくって「何とかせないかん」、これは宮崎知事のキャッチフレーズですけれども、これは伊勢市で最初にこういう「何とかせないかん」というキャッチフレーズを使われたそうでございますけれども、まちづくりの理念には、生活者がいて、そして来られる人を、来訪者を迎え入れるという点が基本にされていると。こういうふうな講演の内容も紹介されていました。このことは先ほど大見出しで書いてありました「門前町活性化へ市民の結集」ということにつながるのではないかなというふうに思っているところでございます。


 そこでお伺いしたいんですが、1つ目には、阿國座建設の市民の合意形成についてでございます。私たちも阿國座建設には多数の市民の賛成が必要であり、特に地元門前町はもとより、大社町の盛り上がりが大切であると思っております。3月議会で阿國座を1年延期し、今年1年かけて市民の皆さんに説明なりをしていく中で、市民に理解をいただくというふうに市長は言われ、3月から5月にかけて12回、1,500人の参加をいただいた説明会をされてきたと。このことは全協でも内容を含めて説明をいただいたところですし、今までの中でもそれについての評価なり、いろいろありましたので、その点は省きますが、私たち会派で検討した結果、今の現状では市民の理解なり合意を得られた状況にないと考えられます。多数の市民の合意を得るためには、次の点を提案するとともに、市長の考えをお伺いしたいと思います。


 1点目、多数の市民の合意を得るには、阿國座の計画を抜本的に見直す必要があると考えますが、その考えはないのか。そして、あわせて事業費について見直す考えはないのか、伺いたいと思います。例えば、これについて見直す考えがあれば、きちんとした内容を含めて市民の皆さんにわかるように具体的に見直す必要があると思いますが、お願いをしたいと思います。


 2点目、住民説明会を実施されましたが、結果を見ると残念ながら不十分であると言わざるを得ません。市民の皆さんに計画を理解してもらうために説明会の方法を見直した上で、じっくり時間をかけて実施する必要があると思いますが、今後の住民の皆さんへの説明のあり方についてお伺いをしたいと思います。


 3点目は、今後の事業について、市民の大多数の合意を得られるまで延期をすべきと考えますが、どうでしょうか。市長の考えをお伺いします。


 4点目、あらゆる事業において地元の盛り上がりが大切であります。阿國座創設についても同じことが言えますけれども、地元住民の理解や協力がなければなりません。地元の支援体制はどのようになってるのか、お伺いをいたします。


 次に、大社門前町整備についてでございます。まず、1点目でございますが、阿國座を創設して宿泊施設の充実がしない現状では効果が上がらないと考えますが、どうでしょうか。5月の連休のときに浜山のカミアリーナでスポーツイベントがありました。そのとき、私、参加させていただきましたけれども、大阪の方から10人近くの人がスポーツイベントに参加運営するためにおいでになっておりましたけれども、宿泊先が出雲になくて、松江で宿泊して、朝早くこの会場に来ました、というようなことがありました。阿國座ができてイベントがあっても、出雲市内での宿泊ができない、松江に宿泊をしなければならないということになりますと、経済的効果はあまり上がらないのではないかと思いますし、宿泊施設の充実が必要であると思います。ホテルの進出について、出雲市が間に入れば、進出するホテルがあるんではないかというふうに聞いておりますが、地元の旅館の増設や改築、受け入れ体制の整備や進出企業に対する旅館組合の対応はどうなのか。宿泊施設を増やす対策をどのように考えているのかを伺いたいと思います。


 最後になりますが、門前町全体の整備状況について、進捗状況をお伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。


○副議長(宮本 享君) 西尾市長。


○市 長(西尾理弘君) 登壇 出雲阿國座の創設問題について、多久和議員のご質問にお答えいたします。


 まず、阿國座建設に向かっての市民の合意形成についてということであったわけでございます。既にこの問題については、本議会でも幾人かの議員のご質問にお答えしているところでございます。この合意を得るための努力は最大限やらなきゃいけないということで、今も近々のうちにまた出かけるところもございますけど、この12回の説明で終わりということではなくて、必要に応じてまたやっていかなきゃならないと。ただ、我々が出せるデータとか、中身について十分提供して、そして理解はできるできない、いろいろ立場は明確になりつつあります。その中でもこの前の会場でも批判はされても、後でよく考えてみたり、あるいはそういう説明を受けた結果、少しこういうふうな考えにもなったというような反応もありまして、本当の人々の心の中での思いというのはいろいろな反応が広がっているなという感じもいたします。でございまして、このような努力はさらに進めていく必要はあるというふうに思っています。


 その中で、このたびの大きな課題としては、要するに経済、財政問題、これを憂える声が圧倒的に多かったということでございます。趣旨はいいと、あるがいいか、ないがいいかと言ったら、それはあった方かいいだろうというようなご意見、しかし、他方、全くこれの存在を認めない、歌舞伎という言葉も知らないという方も中には会場にいらっしゃったというようなことで、私もそういういろんな立場の人がいらっしゃるということがわかったわけでございます。そういう中でもこれからの説明の方法を考えてみたらどうかと、もう少しというようなご指摘もいただきました。これからは説明するにしても、単に財源がどうですとか、経済効果はどうですとかいうだけではいけないと、私は思っております。いわゆる文化価値の闘争、文化価値の説明もやらなきゃいけないと。出雲におけるこの歴史的なこの大事業、なぜこの日本の現在の社会文化の状況の中で、人心が荒廃しているこの中で、出雲においてこれを考えなきゃいけないのかと。この阿國座の持つ歴史的な価値と文化的な価値、将来にわたっての人材育成、日本人の心のありよう、こうしたものをもう一度見詰め直したときのこのプロジェクトの意義についても訴えていくと。そして、それについてともどもに語り合うという場もこれからもっと出さなきゃいけないと。単に経済論争だけでは限定的ではないかというような思いが今募っているところでございます。そういう観点からの、またいろんな講演会とか、説明会とか、討論会とか、いろいろ期待したいところがあるわけでございます。そういうような見直しということは大いにあります。


 また、間もなく37地区ですか、36地区における市政フォーラムも始まるわけでございます。地域のそれぞれの課題たくさんある中で、時間は十分取れないかわかりませんけど、要点は我々の方でもまた説明して、ご理解を得るべく努力を続けていくということは当然でございます。


 あとこの阿國座の計画の抜本的な見直し、要するに国の立場で文化庁、国立劇場ということはあまりこの場で言っておりませんけど、ご存じかどうかわかりませんが、あの現在の歌舞伎や文楽を保存、継承する殿堂としての国立劇場は国会の決議と法律によって制定されたものでございます。国会決議が大きなウエートを持っているところでございまして、日本の文化伝統を継承するには国家としてそういう装置が必要だということで、ああやって昭和40年代に発足して、そしてその附帯決議にこの伝統文化の拠点だけではなくて、現代舞台芸術の拠点も整備すべきだという附則がついたわけでございます。その附則を受けて私自身も担当の一翼を担ったわけでございますけれど、約850億円をかけて第二国立劇場、今の新国立劇場が誕生したわけでございます。土地代だけでも当時2,850億円の巨大な投資を得て世界最大規模のオペラとか、あるいは劇場シアター、ミュージカル等の大劇場が新国立劇場として発足し、この2つの国立劇場と国立能楽堂、国立文楽座、こういうものをもって日本の伝統文化の継承発展を図る中で、中身の運営は国立劇場はサポート役の人材を養成しますけど、本物の役者さんたちはそれぞれ宗家というのがございまして、歌舞伎、能、それぞれの宗家において養成された方々が頑張っておられる。そして、そのプログラムを総括されるのが松竹株式会社という会社、あるいはそれぞれの宗家が持っておられる企業団体関係の皆さん方のご努力によってなされているという関係でございます。松竹ということだけではなくて、国の政策としてこれを断固やってもらう。そして、その拠点を東京、大阪、だけではなくて、京都もありますけれど、やはり地方においてもそれぞれの拠点づくりが必要だということで、昔からあった金丸座とか、八千代座とか、そういう古いものを大事にしながらも、そういうものが昔あったものを復興させて、阿國座がいい例でございますけど、昔あったものをさらに再興して、それで文化の伝統の発展を図っていくということの試みがこのたびの我々の試みではなかろうかと思っていまして、これを高く評価してもらわなきゃいけませんし、高く評価せんとしている国や松竹等のお考えもあるわけでございます。


 そういう観点で、そういう期待にこたえるにふさわしいものをやはり創造していかなきゃいけないと。それを考えないで抜本的に多目的ホールのようなものに切り換えるというわけにはなかなかいけないと、一般的なホールには。だから、こういう形式のものは整えながらも中身のことについては、特にご議論の声が高い事業の予算の規模とか、運営費とか、そういうものについてさらに考えるところがあればやっていかなきゃいかんと思いますけど、これもそれも具体の姿につきましては、こうやって議会も開かれておりますし、議員の皆様方との協議の中で、今後十分お話しをさせていただき、ともどもに理解が得られるような形での展開を期待するものでございます。


 次に、23年(2011)春の開館を目指すというのは、それまで何回も、23年(2011)春まで説明会を開いて了解をとっていきますという意味じゃなくて、それまでに市民の皆さんのご理解を基本としながら、やはり経営の母体、組織、どういう形態にしていくかという、どういう人材を集めて経営していくかということ、あるいは演目とか、役者さんの出し方とか、むしろこのことが大切なんですよね。チケットの問題もたくさん言われてますけど、どういう演目でどういう舞台を構築していくか、これによってもう阿國座の成否が決まるぐらいに重要なものでございます。この本歌舞伎、出雲における新しい阿國座という伝統的な舞台の再興によるところの演目、役者、どういう配列でやっていくか、このことは絶えず松竹の皆さんに強力に働きかけて実現していかなきゃいけない。これをどうやって担保していくか、このことなんですね。これは国を挙げて応援してもらわなきゃいけません。国が、文化庁がむしろ要請していただくぐらいになった方がいいと思いますけれど、まあいずれにいたしましても、このことも重要でございます。そういうようないろんな仕掛けのことを考えたときに、ここはひとつ市民の皆さんの声もありますんで、23年(2011)春ということで、もう少し時間の余裕を持たせていただいたということでございます。


 それから、地元の支援体制も実は若い方々の経済をこれから背負って立たれる方の集合体もできましたし、また大社振興21と称されます地元での商工業者、自治会関係の皆さん方の結集体もできてきたということでございます。そういう意味では地元における皆さん方は本当に期待をして待っておられるということでございます。もとより、いろいろ懸念される方々も多いような中ではございます。特に、大社について言えば、吉兆館のことはよくいわれるんです、私に対して。吉兆館はうまくいかなかったと。またそういう形になるんじゃないかという懸念、このことは率直に言って随分たくさんの方から聞きました。しかしながら、これだけのプロジェクトを我々も14万都市ということになった以上は、国の総力を、パトロンとは言いません。総力を挙げた期待、あるいは支援の中できちっとやっていくということになるならば、今回は本物のものが実現可能という考え方を明確にしているところでございますので、この点はまたご理解いただきたいと思います。


 間もなくこの夏から駐車場の工事が始まります。長年話はありましたけど、具体の姿としてあの神門通りにいよいよブルドーザーが動き出すということは今回が初めてでございます。これをもって行使として、これが今回の阿國座だけではなくて、あの面的な整備、門前町の再生は本物だということを全町民の皆様、全市民の皆様におわかりいただくと、これが重要だと思います。


 そして、何よりも真実は一つでございます。これは実施の中で本当の姿をご理解いただく以外に、いくら万言を費やしてもなかなか本当にそうかいなということは難しいところもございます。で、我々としてはこういう計画をどんどん明らかにしながら、決意を持って一生懸命やっていくという中で必ず理解が得られるということで頑張っていかんとするものでございます。


 阿国顕彰会の方も最近、会員も増やされまして燃え上がっておられるところでございます。また、このまちづくりを支援する企業、団体のネットワーク会議も立ち上げられたということ、これは大社振興21の関係でも言えることでございます。


 それから、次に、宿泊施設のことについてご質問いただいたわけでございます。


 宿泊施設については、長年、大社町内の旅館の皆さん方のご努力の中で大変な時期もあったわけでございまして、どっと新しいホテルが来ることについての懸念もあります。市が率先してそういう大きなホテルを誘致することについてはいかがなものかという動きもありました。まあしかしながら、こういうシンボルロードとしてのこの神門通りの動き、特に駐車場の工事が始まる、あるいは阿國座のプロジェクトが具体の実践に入ってくる中で、必ず使用料を見越したビジネスチャンスがあるということでのホテルの進出の動きも期待できるわけでございます。現在全くないわけではなくて、一、二そういう話も聞きます。また、出雲市の駅周辺もさらに具体の姿としてのホテルの動きもございます。まだ発表できる段階ではございませんけれど、やはり先にビジネスのチャンスありと、この出雲圏はこのような大きなまちづくりが進んでいると、必ずチャンスがあるということで、今投資がやっと動き出しております。目に見えないと言っても間もなくでございます。そういうような形の中で大社、出雲連動した形、そして平田まで及ぶ大きな中心の市街地の活性化ということで、さらなるこういう受け皿づくりというものが具体的に進むと思います。やはり1つが動けば全体につながってくるということで、何も動かなかったら何もないわけでございまして、その辺のところの期待も大きなものがあるわけでございます。


 もう1つは、大社門前町の整備の状況、その進捗状況はいかにというご質問をいただいておるところでございます。


 まず、観光拠点の整備として阿國座の問題がございますけれど、これは1つの点でございまして、やはり全体の交通体系、神門通りもいろいろ改善策も提言されておりますし、また、市道の整備も進みつつございます。また、神門通りの交通広場もいよいよ動き出したということでございます。また、この議会でもご指摘いただきましたけど、いわゆる吉兆館敷地内の泉源の活用、このことについても温泉スタンドの整備を今具体にやろうとしているところでございます。今年度中にはこのご縁広場内にそういう施設を、給湯施設を整備いたしまして、宿泊施設への配湯も開始いたすこととしております。


 さらに、先ほどちょっと言いましたけど、幹線市道としての北荒木赤塚線、これがご縁広場入り口から山内団地北側までの1工区がこの春、開通いたしまして、引き続き海岸までの2工区について今年度から用地の買収に入らんとしているところでございます。また、大社の周辺にふさわしい街なみの創造、整備ということで、電線類の地下埋設も進めつつございます。特に、鷺浦宮内線の管路工事を本格化させておりまして、山手線についても本年度実施設計を終えて、逐次整備を進める予定でございます。両路線とも平成21年度(2009)には美装化も含め整備を完了することとしております。


 また、散策ルートの形成に向けましても、本年度には神迎えの道の内、勢溜から四つ角までの美装化に取り組み、平成21年(2009)には四つ角から稲佐間の整備も完了する予定でございます。


 これら本市の取り組みにあわせまして、国道431号の歩道整備や神門通りの整備についても引き続き県に強力に働きかけているところでございまして、県におかれても国と協力しながら審議会を動かしておられるところでございます。


 以上のように大社門前町の再生に向けましては、全国的な注目が集まる中で市が本当に地方分権自治の中核部隊としてしっかりやるかどうかをみんなが見詰めております。ここがしっかりすれば皆さんが支援していただく、支援の輪が全国的に広がると。また注目度も高まり、どっとお客さんがさらに集結できる環境が整うというところでございます。まさにそのときにあたりまして、平成の大遷宮も動き出しました。歴博も本当にこれからでございます。そして、BATADENの映画もあれば、「だんだん」のテレビもあると。まさにこれだけの装置が一斉に動き出して、それが花咲かんとしているこの時期こそ、私はこの大社門前町の整備促進、阿國座を含めて、駐車場問題も含めて具体化していく、これがこの出雲の中心の場所、あるいは平田地域に及ぶ、そして多伎まで及ぶ、須佐神社まで及ぶ全市挙げての新しい21世紀の本当に活力あふれるまちづくりの実現だというような思いでございます。そういう意味では、今こそそのチャンスだという思いで頑張らせていただきたいと思う次第でございます。よろしくご理解いただきますようお願いいたします。


○副議長(宮本 享君) 多久和議員。


○28番(多久和康司君) 何点か再質問させていただきます。


 実は、温泉スタンドの件、私もこれの整備、大変重要だと思ってますし、ただ、私ちょっと心配したのは、旅館のある一部の人でしたけども、それは全体ですればいいじゃないかというふうに言っておきましたけども、旅館が1軒わてお湯を持って帰るためにタンクローリーを準備したり、それをするのは大変だというようなことをちらっと聞きました。それは全体で旅館組合できちっと取り組んでいけば経費等もある程度削減されると。1軒が全部持つということになれば大変だろうと思いますけども、そういうようなこともすべきじゃないかなというふうに思っていますし、ただ、旅館がこれからのお客さんを受け入れるために改築したいと。温泉の湯を使って新しい旅館体制をつくりあげていきたいというふうなときに、市として行政として何かの支援体制はないのかなというふうな思いがしています。金利の補助とか、いろんな方法があると思いますけども、ほかでもああいうふうな門前町整備とか、いろんな形の中でいろんな補助とか支援というものをつくりあげていって整備されているということも聞いておりまして、そういうふうな体制も若干つくっていく必要があるんじゃないかなと。


 今、一般家庭ではリフォーム事業でささやかですけども、10万円の支援をすると。10分の1ですか、10万円を限度としてリフォーム事業で支援していますけども、ただ、いろんなまちをつくっていく、中心市街地の活性化とかいろんなことでも、ある程度支援がありますけども、この場合もそういうふうな支援体制ができるんではないかなというふうに思ってまして、そういうこともやっぱり旅館なり、商店をやっていく人たちに対する支援があるのかないのか、1点お伺いしたいというふうに思っております。


 それと、もう1点、実は今、市長さんから言われました地元の方で次第にいろんな若者会とか、大社振興21とか、いろいろ立ち上がっております。そういうふうな立ち上がりがある。こういうふうな立ち上がりもですけど、全体的なまちの、そこのところに阿國座ができる、あるいは門前町を整備していく、いろんな整備事業でいろいろ伺いました。いろいろ大社全体のまちが整備されてくるということがわかってくれば、皆さんの協力は得られるだろうというふうな市長さんの答弁がございました。私たちもいろんな市が行政として事業をやる場合に、地元がやっぱりどことも率先して賛同して事業が動いていくというのがあるわけです。そういうような状況を早急につくり出していく必要があるんじゃないかなというふうに思っておりまして、その点の市長さんの肌で感じられた分と我々が感じた分は若干違う点があると思いますけども、そういう点のこれからの動き、そういうものをぜひ地元住民が主体となるようなやっぱり門前町、そういうのをもう少し、行政にやってもらおうと、行政が主体だということでなくして、住民が主体になったまちづくりというものをもう少し目に見えるような形ができないものだろうかなというふうに思っております。そういう点があれば、1点伺わさせていただきたいなと思っております。


 それから、住民説明会の見直しについては、今、市長さん言っていただきました。我々ももう少し、今までの説明会が説明会でなかったとまでは言いませんけれども、私が参加したところでは抗議集会みたいな形でしたので、説明会ではなかったんではないかなと。やはり行政側の事業説明をきちっと聞いて、それで判断できるという、そういう場をきちっとつくるべきではないかなというふうに思っております。そういう点についてまずお答えいただければと。よろしくお願いします。


○副議長(宮本 享君) 西尾市長。


○市 長(西尾理弘君) まず、具体の支援策として温泉の活用、旅館の整備、金利の補助とか、リフォーム補助とか、そういう支援の道もあるんじゃないかというご質問をいただいたところでございます。


 実際に、問題は単に玄関口をどうするか、あるいはちょっと風呂場をどうしますかということはいろんな方法がありますけれど、根本的に変えると。これはなかなか大変なんです。建て替えると。そこまでのところまではなかなかいかない。かと言って、じゃあそういう大きな大ホテルがどっと来るということについてもちょっとそれは躊躇されますというようなところで、我々といたしましては、だから大社は大社のお気持ちを忖度しながら、できる範囲でまずやって、そして本当に行政が持ってくるだけではなくて、民間が入って来られるということについては受けていただくような空気もありますので、そういう点については期待するということではないかと思います。


 何よりもとにかく1館でも2館でもやっていただくと。必ずうまくいけば皆さんが安心してついてこられると、そういう要素もございます。特に、この出雲の風土の中でやはり行政が動いて、それでなるほどそういう方向があるかと。じゃあおもしろい、ついていけという連鎖反応的によくなっていく面もございますので、その大きな動きをつくるための言わば先導役を司らせていただくということも重要だと思っているところでございます。


 若者会とか、大社振興21も、我々がこうやって神門通り、あるいは神話大国の中心のまちだということで頑張るという動きの中で出てきたわけでございますので、その点はありがたいことだと思っているところでございます。そういう思いで今多久和議員のご質問を聞いておったわけでございますが、これからが本当に論より証拠といいますか、実際にお示しするというところは重大な局面だと思っています。今までは話ばっかり、いろいろ小さな、あるいは大きな仕掛け的なものはそろえてきましたけど、これをうまく花を咲かせるにはやはり動かなきゃいけないと。一つ一つ花を咲かせていく、この中に必ず盛り上がりが出てくるという思いでございます。ご理解いただきたいと思います。


○副議長(宮本 享君) 多久和議員。


○28番(多久和康司君) ありがとうございました。


 もう1点、心配している点をちょっとお願いをして終わりたいと思いますけども、実は旅館の整備ですね、これとあわせてホテルの進出、この場合、市長さんの答弁にもありましたけども、市が大きなホテルを持ってくるというような形では地元としては受け入れがたいということが今まであったように思っております。ただ、私が聞いた範囲では、出雲へ進出したいというホテルがどうもあるようでございますけども、間へやっぱり行政が入ってくれたら安心だというような形もちょっと聞いたことがありまして、そういうふうなときに、やっぱり地元との話し合いなり、その点はどうなのかと心配しています。


 先ほどもちょっと申しあげましたけれども、この間の連休のときに、出雲でイベントがあるのに出雲に泊まり客がない、それだけ大遷宮、大社の遷宮、あるいは石見銀山、そういう形、それと同時に、今、非常に市のもとで、出雲でいろいろな大会が開催されていると。相撲等イベント等も出雲ドーム、あるいはカミアリーナ、そういうことで会場がいっぱいですし、旅館とかホテル、これが泊まるところがない。わざわざスポーツイベントの運営に大阪の方から来られた方が宿泊がなくて松江で泊まってきたというようなことがありまして、もう少しやっぱり出雲に宿泊施設が足りないのではないかなと。今の出雲市駅の周辺にもホテル進出という話もあったようでございますけども、そういうふうな形で私たちも阿國座については少し時間を置いてやった方がいいんじゃないかと。門前町整備とあわせてきちっとした体制づくりをして臨んだ方がいいのではないかと思っておりまして、ただ、この間の新聞にも報道がありましたけども、この間の連休等では非常に松江が大社の遷宮とか、石見銀山に来て大社、堀川遊覧、そういうところが16%か20%近く伸びたと。どうしてもそういうところへ来て松江へ泊まるということで、昨日の坂根議員さんの質問なり、答弁なりありましたように、その宿泊客が松江と出雲では100万以上から150万ぐらいの差があるというようなこと、松江が190万ぐらい、出雲は宿泊客が40何万というような形で、宿泊客の客数が出雲は増えてますけども、まだまだ出雲では宿泊施設が少ないんではないかなというふうに思っています。観光産業を進める上でも、そういうふうなホテルなり、旅館の充実といいますか、そういうことに力を注いでいただきたいなということをお願い申しあげて、私の質問を終わります。ありがとうございました。


○副議長(宮本 享君) 以上で、28番、多久和康司議員の質問は終了いたしました。


 ここで、しばらく休憩いたします。


 再開は午後2時30分といたします。


               午後2時18分 休憩


               午後2時30分 再開


○議 長(今岡一朗君) 休憩前に引き続き会議を開きます。


 一般質問を続けます。


 1番、大国陽介議員。


○1 番(大国陽介君) 登壇 1番、日本共産党の大国陽介でございます。


 質問の1番目は学校経費の住民負担のあり方についてであります。


 憲法第26条第2項では義務教育は無償と規定されています。しかし、実際には保護者の負担も相当な金額にのぼる上に、地域住民にも一定の負担があるのが現状です。市内の小学校や中学校には各学校の部活動などを支援するために、教育振興会、奨学会、興学会、教育後援会等の支援団体がほとんどの学校に設置されています。本来ならば公費で負担すべきものについても、これらの会の会計から支出されている例も多く見受けられます。費用を賄うためにそれぞれの学校の校区の住民が、例えば世帯当たりに割り当てられる会費などとして費用を拠出し合っていますが、近年、高齢者世帯の増加や生活困窮など、社会経済情勢の影響などから会費等の集金に大変な苦労が生じています。


 そこで、伺います。


 第1に、教育委員会として、これらのことを把握しておられますか。


 第2に、旧佐田町、旧湖陵町、旧多伎町では、中学校の部活動に対して公費負担がなされてきましたが、市内学校の平準化を図るとして段階的に縮小され、今年度をもって廃止するとされています。廃止ではなく、全市に広げることこそ求められています。所見を伺います。


 第3に、学校にかかわる経費は住民に負担を求めるのではなく、主には行政が責任を持つべきであります。各地域の住民負担は限界にきており、財政支出を含めた対策をとられることを求めますが、いかがですか。


 以上です。


○議 長(今岡一朗君) 黒目教育長。


○教育長(黒目俊策君) 登壇 ただいまの大国議員の質問にお答えをしたいと思います。


 学校のさまざまな活動の中で、日ごろから小・中学校の教育活動に対しましてそれぞれの学校における地域学校運営理事会の支援部会の活動をはじめ保護者の皆さん、あるいは地域の皆さんにさまざまなご支援、ご協力をいただいております。この場をお借りして感謝を申しあげる次第でございます。


 加えまして、部活動や教育活動の充実のために教育後援会、名前はいろいろございます。奨学会、興学会、たくさんのそういう支援組織がほとんどの小・中学校で組織をいただいておりまして、地域の皆様方の温かい志によりご支援をいただいておるところでございまして、大変ありがたいことだと受けとめております。


 市といたしましても、これら教育後援会等の運営資金となる寄附金につきましては、そうした趣旨にご賛同いただく方々の地域の皆さんのご意思によるものであって、決して強制に渡らないこと、割り当てなどはない、さらにはこの金額についても過度の負担にはならないようにという考え方でおりまして、こうしたことは常日ごろから小・中学校、管理職の校長会を開いた折にも周知徹底を図っているところでございます。


 次のご質問ですが、旧佐田町、湖陵町、多伎町では中学校の部活動に対し、合併前にそれぞれ町単独での助成が行われておったという状況がございました。合併後、年数が経る中で、この3つの町にはそれぞれ1中学校がございましたが、全体の13中学校で見ますと、そういった助成をしていないということが明らかになった中で、これをどのように解決するかということでございます。


 部活動というものは、教育活動の一環として生徒たちの豊かな人間性を育む上で重要な活動でございますが、一方で、生徒全員が参加する活動ではないことから、部活動に係る経費につきましては、受益者負担と、そういった側面があると承知しております。この3つの中学校では合併前から今お話し申しあげましたように公費での助成を行ってこられました。この見解をということですが、今回の平成大合併、もちろんサービスは高く負担は低くということは望ましい形ですが、この合併における財政上、地方財政の背景を考えましたときに、固定資産税であったり、あるいは水道料であったり、これらをどういう形で整えていくかということで2,000項目にわたる調整をされてきたところでございます。今回のこの中学校における公費での部活動助成につきましても、こうしたことを考えながら、一遍にゼロということではなくて、激変緩和措置として3年間にわたって段階的に廃止することとしたところでございまして、昨年のフォーラムでもそれぞれの地域でご質問等ございましたが、きちんと説明をし、ご理解を得てきたことでございます。


 他方、本市の部活動に対する補助といたしましては、部活動による中国大会や全国大会への参加に係る交通費、あるいは宿泊費、こういったことについて合併協議中の中でもさまざまな検討協議を重ねてまいりましたけども、楽器の輸送費も含めまして保護者負担の軽減を図る観点から、この楽器輸送についても概ね2分の1を補助するという制度の充実を図ったところでございます。


 こうした部活動の遠征に対する助成措置は、県内他市と比較いたしましても出雲市はトップクラスの補助制度となっているところでございます。そうした中、さらに昨年度、連続して全国大会等へ出場される学校につきましては、さらに補助金を増額としたところでございますので、この点につきましてもご理解をいただきたいと思います。


 3点目に、学校にかかわる経費は本来行政が責任を持つべきとのご意見でございますが、まさしくそのとおりでございます。義務教育に係る経費につきましては、学校建設費の一部や、あるいは学校備品、消耗品など一部地元負担があったという状況もございました。こうしたことから、旧出雲市におきましても、西尾市長になられましてから、これらの地元負担を一切なくそうということで、教育環境充実事業として集中的に、年次的に予算を投入し、その解消を図ってきた経過がございます。新出雲市においても、同様の方針で対応してまいったところでございます。


 今後も市といたしまして、住民にこうした教育にかかわる負担が生じないように適切に対応していく考え方でございます。


 以上、お答えとさせていただきます。


○議 長(今岡一朗君) 大国議員。


○1 番(大国陽介君) 私、1点目に、教育委員会として会費等の集金について非常に苦労されているという現状が地域にあって、そのようなことも含めて把握しておられますかということをお聞きしました。その、会があっていろいろ地元、それぞれの地域でお金を学校のために、子どもたちのためにと拠出し合っておられるということ自体は、私も否定するものではありません。


 先ほど大変ありがたいことだとおっしゃられました。この会の規約とかを見ますと、その会の趣旨に賛同する人、任意の団体であるということがしっかり書かれておるわけなんですが、じゃあ実態はどうかと言うと、必ずしもそのように、地元がそういうふうにとらえていないとか、この間の歴史的な経過もあって、必ずしも任意のものだから、会の趣旨に賛同する人だけが加入して会員になって会費を払っているという状況には、私はないと思います。


 先日、私、地元の長浜小学校で興学会というんですが、評議員会にお邪魔する機会がありました。ここで出た意見の中に、かつては老人への援助もかなりあったが、今はいろいろ吸い上げられ、会費は税ではなくて任意のものだけれども、定年期には生活困窮もあって、これを死ぬまで納めるのは非常に負担になるという意見がありました。これらの背景には、先ほど申しあげましたが、生活困窮とか、高齢者世帯の増加という問題が、これは出雲市内全域に言えることだと思います。こういう問題があるということをしっかり把握していただきたいと思いますが、いかがですか。


○議 長(今岡一朗君) 黒目教育長。


○教育長(黒目俊策君) 先ほどもお答えもさせていただきまして、一応各学校がどういう用途でそれぞれの奨学会等で寄附を募っておられるかという状況はつかんでおりますが、要は、先ほど申しあげましたように、こういうことが強制に渡らないないようにということを、任意の寄附であるということも当然でございますので、管理職も相当数かわりますので、毎年のようにこの時期、4、5月には絶対にそういうことがあってはいけないということをきちんと教育委員会としても現場の学校長の方に指導いたしておりまして、もしそういうことがあれば、それは改める必要があるという認識でございますので、今後ともこういう形できちんとした適切な指導を行ってまいりたいと考えます。


○議 長(今岡一朗君) 大国議員。


○1 番(大国陽介君) 長浜小学校なんですが、一例を挙げますと、興学会の会計からどういうものが支出がされているのかというのをちょっと調べました。すると、授業消耗品補助、あるいは遊具の補修費用、さらには体育館あるいは校舎の床のワックスの代金とか、学校があって、欠かせないものがこれらの会計から支出をされているということです。


 学校でお話を伺うと、床にワックスがけをするというのは、これはもう絶対にやらなければいけないと。床というのはワックスがあって、皮膜があるからこそ保護されると。これをやらなければ、例えば体育館なんかは湿気を吸い取って床がぼんぼん上がってしまって、だめになるのが早くなるとかいう問題があります。こういう問題もありますので、やっぱりその学校にかかわる消耗品とか、先ほど言ったワックスみたいなものは、ぜひ公費で責任持って負担していただきたいと思います。あとは学校要覧の印刷費とか、そういうものにこれらの会から支出がされています。


 これの問題の根底には、やっぱり学校に係る公費負担というのが非常に少ないと。ここの会計から出すのが少ないから、ついついこの会のお世話になっているというような状況がありますんで、これらの学校の予算の増額とか、抜本的な対策を求めたいと思います。


 市長はこの点、学校に対する予算のことですので、現状をしっかり実態を調査してもらって、必要な手段を講じていただきたいと思いますが、いかがですか。


○議 長(今岡一朗君) 西尾市長。


○市 長(西尾理弘君) まず、義務教育費無償という憲法の大原則を引用されてからの質問に入られました。どこまでが無償かと。学校の施設、あるいは先生の人件費、そして、いつも論争になりますけど、教科書国庫負担、これはもう無償原則の外じゃないかという財政当局の考え方、しかし、教材の中核たるものが教科書であると。で、無償、国庫負担堅持。そして教材も、基準教材があって、標準教材ですね、その財源は出すということの中で、プラスアルファのところはどこを見るかと。例えば、この間も私は文部科学省の初等中等教育の幹部に言いましたけれど、部活動も教育カリキュラムの一環と見るようなことでなきゃいかんじゃないかと。主要教科の指導の一環として部活動も見ると。そういう考え方に変えていけば、これは公負担になるんです、これは。あるいはプラスアルファの世界であって、有志がオーケストラをやられたり、金のかかるスポーツをやられる。それは自己負担でしょうというような今考え方が全国的にありますけれど、やはり部活動も教育活動の一環というふうに明確に位置づけてほしいというようなことも働きかけております。


 全然やらないということでなくて、そういうことも考えていかなきゃいかん状況ですねということは言ってくれております。現在ではそこまで明確にしておりませんが、いずれにいたしましても、教育活動として本格的に国あるいは自治体の支援のもとでやる領域の、仕分けの問題で今のところ現在の状況だと。で、学校によっては熱意ある保護者の皆さん方のご支援でプラスアルファのところを支えていただいておると。


 そのプラスアルファ、ただいまのようなワックス、ぞうきんがけ、プラスアルファのいわばクリーニング代、維持管理費、これをどういうふうに見るかという問題がございますけれど、やはり基本的な清掃管理はやはり公費でも応援しなきゃいかんなということは感じます。その辺もう少し勉強させていただきます。済みません。


○議 長(今岡一朗君) 大国議員。


○1 番(大国陽介君) ぜひ実態をつぶさに調査していただいて、その上で学校予算の増額を求めておきたいと思います。


 次の質問に移ります。


 質問の2番目は、学校校舎の耐震化についてであります。


 今議会では何人もの議員の方が同じような質問をされておりますんで、簡単で結構でございます。一応答弁をお願いしたいと思います。


 学校施設は子どもたちの学びの場であると同時に、災害時の避難場所としても利用されるものです。万が一にも地震で大きな被害が出るようなことはあってはなりません。5月に発生した中国四川大地震では多くの学校校舎が倒壊し、子どもたちが犠牲になりました。日本でも決して人ごとではありません。学校耐震化には、耐震診断だけでも数百万円の費用がかかり、耐震補強工事にも多額の経費を要するなど、地方自治体には厳しい状況が続いてきました。


 このような中、11日には、学校施設の耐震化を促進するための法案が国会で可決成立しています。法案は、1つに、市町村が行う耐震補強工事への国庫補助率を現行の3の1から2分の1に引き上げる。2つに、市町村に耐震診断実施と結果公表を義務づける。3つに、私立小・中学校についても配慮するなどが柱となっています。補助率の引き上げの対象となるのは、震度6以上の地震で倒壊の危険性が高いとされる構造耐震指数0.3未満の学校校舎や体育館などです。出雲市においても学校の耐震化は緊急の課題であります。


 そこで伺います。


 第1に、市内の小・中学校の建物のうち、1981年の新耐震基準以前に建築された建物は何棟ありますか。


 第2に、このうち耐震性が確保されている建物は何棟で、耐震性に不安がある建物は何棟ですか。


 第3に、地域防災計画の中で避難所開設予定施設に指定されている施設のうち、地震判定について適用不十分とされている施設があります。この中に学校施設がありますが、耐震性に問題がないのか伺います。


 第4に、耐震性に不安がある学校校舎の耐震化及び改修計画はどのようになっていますか。


 第5に、市内小・中学校校舎の耐震化の早期実現を求めますが、いかがですか伺います。


○議 長(今岡一朗君) 山本教育次長。


○教育次長(山本文夫君) 登壇 ただいま大国議員からご質問いただきました学校校舎耐震化の早期実施の5点の質問につきまして、お答えいたします。


 学校の耐震化につきましては、既に3人の議員から質問いただいておりますので、要約してお答えさせていただきます。


 まず初めに、昭和56年(1981)の新耐震基準以前に建築された小・中学校の建物は77棟であります。


 続きまして、質問の2点目、耐震性が確保されている建物は既に耐震診断を実施し、強度が確認されたものや改築等により耐震改修済みのものは21棟であります。また耐震性に不安がある建物は、今後耐震診断が必要な棟数は昭和56年(1981)以前の77棟から改修済みの21棟を引き56棟であります。


 続きまして、質問の3点目、出雲市地域防災計画の中で、避難所開設予定施設のうち地震判定で適応性不十分とされている学校施設があるが、耐震性に問題はないのかの質問について、お答えします。


 平成20年度(2008)出雲市地域防災計画におきましては、昭和56年(1981)の新耐震基準以前に建てられた小・中学校の学校の体育館は、地震判定の避難所開設予定施設では適応不十分としております。したがいまして、これらの学校施設につきましては、耐震第2次診断を実施し、地震補強が必要と診断された場合は早急に補強工事を実施し、地震の発生時には地域の方々にとりまして安全で安心できる避難所の開設予定施設として確保されるよう、早急に整備に努めていく考えであります。


 続きまして、質問の4点目、学校校舎の耐震化及び改修計画と質問の5点目、市内小・中学校校舎の耐震化の早期実施の質問につきまして、お答えいたします。


 平成17年度(2005)と18年度(2006)に耐震化優先度調査を実施した結果、優先度ランク1と2の合計21棟は、今年度補正予算も含め早急に耐震第2次診断を実施する考えであります。その結果をもとに、大地震の震度6強で倒壊する危険性が高い施設から順次耐震化を図ることとし、具体的な耐震化方針を策定し、補強工事等を実施する考えであります。その後、残る優先度ランク3、4、5の施設についても引き続き耐震第2次診断を実施する考えであります。


 以上、大国議員の質問に対する答弁とさせていただきます。よろしくお願いいたします。


○議 長(今岡一朗君) 大国議員。


○1 番(大国陽介君) 順次実施するということは、この間の答弁でよくわかっていますが、それぞれの学校の施設がこの耐震化がいつごろまでに完了するのかということが大事なことだと思います。例えば学校耐震化年次計画というものを策定して、この21棟あるいはそれ以外のものについても計画的に耐震化を進めていくことが重要だと思いますが、計画をしっかりつくって、これを市民に広く公表することが住民の安心感にもつながると思います。この計画を策定して、公表されることを求めますが、いかがでしょうか。


○議 長(今岡一朗君) 山本教育次長。


○教育次長(山本文夫君) 確かにおっしゃるとおり、耐震第2次診断をやってみないとその判定がわからないわけですので、それに基づきまして市の補強計画をつくるということであります。なお、耐震診断の結果につきましては、国も公表するように義務づけておりますので、市につきましても公表する考えでございます。


 以上、答弁とさせていただきます。


○議 長(今岡一朗君) 大国議員。


○1 番(大国陽介君) 公表にあたっては、わかりやすく、どの学校が、どの建物がどのぐらいの段階ではしっかり耐震性を確保されるというのをしっかりと示していただきたいと思います。


 次の質問に入ります。


 質問の3番目は、湖陵福祉センターの入浴料の値上げについてであります。


 湖陵福祉センターの入浴施設は65歳以上の方と生活保護世帯の方は無料で利用でき、1994年のオープン以来地域住民の楽しみの一つとして大変喜ばれています。しかし、このほど利用料を値上げすることが住民に示されました。住民の間では値上げ中止を求める運動も起きています。2007年度の利用者数は約2万7,000人で、このうち65歳以上と障害者手帳をお持ちの方の利用者合計は約2万6,000人にものぼり、実に利用者の9割以上の方が無料で利用されています。利用者の多くは65歳以上であり、利用される方の大部分が値上げの対象となります。この利用料の引き上げは健康増進はもちろんのこと、住民のコミュニケーションの機会を減らし、高齢者の楽しみを奪うことにつながりかねません。


 今回の利用料の値上げの理由として、市内の温泉施設の使用料の平準化、利用者の公平感の均衡を保つなどが挙げられ、行財政改革の名のもとに住民への負担転嫁が行われようとしています。年金の給付は減り続ける中、4月より始まった後期高齢者医療制度や相次ぐ生活必需品の値上げなどで暮らしは大変になる一方です。行政に求められているのは、こうした声に耳を傾け、市民の生活を応援することではないでしょうか。


 そこで伺います。


 第1に、湖陵福祉センターの入浴料は値上げされないことを求めますが、いかがですか。


 第2に、利用料を値上げしないことを求める署名がこのほど提出されましたが、これら住民の声にいかにこたらえれるのか、伺います。


 以上です。


○議 長(今岡一朗君) 井上健康福祉部長。


○健康福祉部長(井上明夫君) 登壇 大国議員の湖陵福祉センターの入浴料の関係のご質問にお答えをいたします。


 湖陵福祉センターの入浴料につきましては、大人は300円、小人は150円となっておりますけども、ご指摘のように65歳以上の高齢者、それから障害者の方などにつきましては無料としているところでございます。


 ご指摘のように、この湖陵福祉センターの利用者の大半は、高齢者の方々でございます。高齢者の方々が大変喜んでいらっしゃるということは私どももよく承知しているところではございますけども、当市の温泉入浴施設の中で高齢者などの方々に対して無料で入っていただいているのはこの湖陵福祉センターだけでございます。そういった中、合併後3年も経過いたしまして、市内の同種施設の料金体系の均衡を図る必要を感じておりますし、また、行財政改革の視点からも湖陵福祉センターを利用される高齢者の方々についても100円程度の料金負担をお願いしたいというふうに考えているところでございます。


 しかしながら、今年に入りましてご承知のとおり、特に4月以降、ガソリン価格の高騰、食料品や生活必需品などの相次ぐ値上げなどによりまして、市民の生活が非常に厳しさを増しているという、そういう状況にかんがみまして、本年10月から実施を計画しておりましたが、その料金改定の時期につきましては、当面見送る方向で検討をしておるところでございます。


 以上、答弁といたします。


○議 長(今岡一朗君) 大国議員。


○1 番(大国陽介君) 10月実施を見送るということを言われました。見送るではなくて、今後値上げをしないということを求めておきたいと思います。


 先日、私もこの湖陵の福祉センターにタオル1枚持って出かけてきました。やっぱり平成温泉とかああいう温泉施設とは違って、やっぱりこれは福祉の施設だということを感じました。中に入ると、私タオルだけ持って行ったんで、ここは石せんもシャンプーもないよと、まあいいですよと言って入ったんですが、石けんは貸してもらったんですが、やっぱり中に入っておられた利用者の方とお話しするとですね、ここには石けんもシャンプーもないと。ほかの温泉施設とは違って、ここは福祉施設だと。だから無料で大変ありがたいことだというふうに私に話をされました。その施設に入ると、温泉施設とは言ってもまず張り紙がしてありまして、排水口のところのタイルが割れていますので気をつけてくださいとかいうことが書いてあったり、いろいろお金を取る施設にはなかなかできないなということも私自身率直に感じたところです。


 10月実施見送りということで評価したいと思いますが、財政難ということ、あるいは行財政改革と言って住民の負担をどんどん上げるようなことがあっては、市民からの信頼は到底得られないということを申しあげまして、次の阿國座の質問に移りたいと思います。


 質問の最後は、出雲阿國座建設計画についてであります。


 先ほども指摘しましたが、原油や穀物の高騰に伴う物価の上昇や後期高齢者医療制度の開始、年金給付の削減や増税、さらに出雲市ではごみ袋の値上げ、国保料の値上げ、市営住宅の駐車場の有料化、各種補助金の縮減など、相次ぐ負担増で市民の暮らしは大変な状況です。


 今回の阿國座建設をめぐる問題で出雲市に問われているのは、単に市の財政状況や事業の収支計画だけではありません。出雲市政が一体だれのためにあるのか、行政がどこを向いて運営されているのかといった住民自治の根幹にかかわることが大きく問われているのであります。市長の言われるとおり、この計画は新市発足当初の2005年、平成17年6月議会の市長施政方針以来の事業であり、これまでの議会で既に5億2,000万円余りの予算が可決されてきました。


 私たち日本共産党は、当初より一貫してこの計画の凍結、中止を求め、阿國座事業推進のための予算には常に反対をしてきました。一昨年の夏には、大社町を中心に独自のアンケート調査も行い、実に9割を超える方が必要ないと回答されました。このアンケート結果をもとにした2006年の9月議会の私の質問の答弁で、板倉部長は「阿國座を含めた事業推進の体制については、市民の声も高まり着々と進んでいる。」さらに、「市民の皆様の大きな期待の中で事業を推進している。」などと答弁されています。同じく、私の質問の答弁で、市長は、「大社町だけでなく、全世界でアンケート調査をやってみてほしい。」とされながら、一方で、「あえてアンケート調査しなくても、大体の雰囲気でわかる。」などと答弁されています。ところがどうでしょうか。市民は阿國座の計画をめぐって市政に不信と不満を募らせ、大きく声を挙げているではありませんか。日本共産党の事務所には、事業中止を求める署名とともに多くの意見が寄せられています。


 少しご紹介いたします。阿國座よりも子育て中の身としては、保育料無料化のように、さらに子育て制度を充実してほしい。普通の家庭では何もかも上がっていくのに、派手派手しい建物より市民のためにやってほしい。阿國座の問題に限らず西尾市政には我慢ができません。共産党には頑張ってほしい。阿國座問題に怒り心頭です。市長は自信満々の様子ですが、それほど自信があるなら、赤字を自らで補てんすべき、など、厳しい意見が次々と寄せられています。


 市長は阿國座の建設により福祉等の充実を図るための自主財源が確保できるなどと発言されていますが、成功するかどうかよくわからない事業に、大切な税金を投入することなど、市民の暮らしが大変なときに、到底理解が得られるはずがありません。


 また、阿國座の建設に伴うことで生じる年間6,000万円の借金返済は阿國座の建設をやめるだけですぐに市民の暮らしや福祉に回すことができるではありませんか。例えば子ども医療費を小学校入学前まで無料にするには、あと5,400万円あれば可能です。この間各地で開催された説明会では、ご承知のように、ほとんどの会場で批判の声が続出しました。出雲阿國座建設計画に住民合意のないことはだれの目にも明らかであり、事業は直ちに凍結、中止すべきです。所見を伺います。


○議 長(今岡一朗君) 西尾市長。


○市 長(西尾理弘君) 登壇 基本的な問題にまた触れておられましたんで、部長答弁ということでしたけど、私がやっぱり立たなきゃいけないと思いました。


 大国議員さん、最初からあなたご批判いただいておったことはよくわかっております。日本共産党としてこういう施設は学校施設等は除いてやはりやめるべきだという基本的な立場があろうかと思いますが、我々の行政を預かる立場としてはいろんなご見解がある中で、やはりこの地方分権自治、福祉も教育も環境政策も道路も河川もいろいろやらなきゃいけないと。この期待は大きいわけで、そのためには先立つものは財源だということでございます。


 この阿國座の関連で、私も各地で説明するときに申しあげておりますけれど、例えば出雲ドーム、平成18年度(2006)に返済終わったところでございます。毎年2億4,000万円これを返済してきたんです。でも、ドームがもたらす経済効果、この歳入面における効果、非常に大きなものがあります、固定資産税を含めて。で、その財源増加分の中から出してきているから管理できたわけなんです。この阿國座も何も歳入はないと、一切経済効果がないということが明々白々のものであれば、それは毎年の6,000万円は余分な負担になるだろう。しかし、阿國座を単体として考えないで、あそこの周辺に滞留されるお客さん方、そして時間が迫ってくれば空港だけども、時間がない、もう泊まりだとか、半日出雲でという方はこの出雲から平田の方でも滞在される。その間における消費経済効果というものも含めて考えますと、年間6,000万円の財源負担は可能なんです。プラスアルファのものが期待できるわけなんです。それが今求めておられます子どもさん方の医療費の財源になったり、若干の学校のワックス代の清掃管理のお金に財源として生かされたり、いろいろあるわけなんです。一般財源が必要なんですよ。大国さんもこの一般財源の歳入徴収官、財政予算編成官となってみられたらわかりますよ。これは年々年々そういう自己財源の減る中でどうやって一般財源を捻出するかというところで、苦労をするわけなんです。ここのところがやはり松江があれだけ観光戦略打っておられるのは、やはりこの経済効果、松江が得られております税収効果、約100億も違うわけなんですね。このようなことを考えるときに、やはりこの14万8,000都市になった出雲だから、初めてこういうことが言えるようになったんです。これまでの旧出雲市、旧平田市、旧大社町、単独ではなかなかできなかった観光経済政策、この中で活力を持たせるには、こういう方途も必要だという中で計画を平成17年度(2005)、それこそ早くやらなきゃいけないということで、合併当初から提案申しあげておるわけなんです。今日まだいろいろご理解得るのは難しい局面はございます。しかし、他方、これはやはり経済的にやるべきだというご意見も随分寄せられております。これは新しい戦略としてもっともっと意欲的にやってほしいというたくさんの激励の声も大分多くなってきておるわけでございます。このような中で我々もさらに精査いたしまして、議会の皆さんと相談しながら現実のこの皆さんの考え方と我々の考え方が一致できるぎりぎりのところまで考えて、ともどもに議会を通じて最後の決断をしたいと、こういうことでございます。その間、市政フォーラム等での説明の機会も十分得させていただきたいと思います。


 以上、私の答弁とさせていただきます。


○議 長(今岡一朗君) 大国議員。


○1 番(大国陽介君) 私、大社町を中心とする観光振興策、これを行政が何か手を打つということは否定するものではありません。出雲大社にあれだけたくさんのお客さんが全国から見えて、その来られた皆さんに地域を歩いてもらって、おいしいものでも食べて、いろいろ観光振興に行政が力を入れること、これ否定するものではありません。しかし、今回は、この観光振興策の1つとしての阿國座という一種のツールがこれじゃあうまくいくのかと言ったら、私はこれはいかないと思います。市民の批判というのもやっぱり今の暮らしが大変な状況があって、出雲市がこれだけの費用がかかるものを、しかも市長は黒字だと言われますが、赤字になるかもしれないこの事業に、これだけのエネルギーを注ぐということ自体に、これは住民は怒りを持って感じておられると思います。


 市長は、住民が主役のまちづくりということを、この間、事あるごとに強調されていると思います。説明会でも多く寄せられましたが、市民アンケート、あるいは住民投票を求める、これらの声には今のところ聞く耳を持たれないという状況です。やはり住民は市の政治にやはりしっかりかわりたいという思いがあると思います。住民アンケート、あるいは住民投票というのは、住民自治の根幹とも言っていい事柄だと思います。市長は住民が主役のまちづくり言われるんであれば、アンケートや住民投票をこの機会にとられてもいいと思います。いかがですか。


○議 長(今岡一朗君) 西尾市長。


○市 長(西尾理弘君) 住民が主役のまちづくりの考え方、とらえ方の相違点というのがここにありまして、私は住民が主役だから、住民の皆様の前に出て、細かに何時間も費やしてやりましょうということで説明会もやっておるわけなんです。で、アンケートの結果、住民投票の結果がすべて完全に理解された形になるためにはどうしたらいいかという努力はしつつあります。なかなか、例えば財源の問題1つとっても、今これだけの税金を使ってというおっしゃり方をされますけれど、この税源は、考え方ですけれど、やはり国の合併新市への支援策というものがあって、7割ぐらい国が補てんしてくれるんだと。もうこの平成25年(2013)までしか、たしかないんです、このチャンスが。この中でどうするかという問題。この恩典があるから合併新市も飛び込んでいったまちが多いんです、実際。そちらもうたくさんの議員さんがいらっしゃったのを縮小しながら人件費、職員を削るなり、いろんな犠牲を払いながらも、こういう激励のアメという表現を時々されますけど、アメじゃなくて、やはりこの新市が成り立つための基盤的な支援策としてこういう国が方策を打ち出された、この制度、施策はやはり活用すべきだと。この機会しかないという思いで私は臨んでいるわけでございます。それが住民が求めておられる福祉や文化や教育の充実、福祉の充実、ここのところを考えると、これが住民が主役の我々の考え方でございます。


 もとより、その他ボランティア活動としてやっていただくこと、男女共同のおまつり、イベント事業にしても、いろんなことで住民主役の動きが出ているわけでございます。この考え方を基本として今回も一生懸命住民の皆様との対話と交流に努めておるんです。市内で36カ所、37カ所、毎年毎年細かくやる市政もそう多くないんです。私は出かけてもやらなきゃいけない、労をいとってはいけない、住民の皆様の声が大事だということでやらせていただいておる、これが住民が主役のまちづくりの眼目の1つだというふうに私は思っておるところでございますので、この点ご理解いただきますようお願いいたします。


○議 長(今岡一朗君) 大国議員。


○1 番(大国陽介君) 住民の声が大事だということを言われました。まさしくそのとおりだと思います。この間、12会場で説明会やられました。市民の理解は得られていないということは市長も認めておられると思います。説明すればするほど反対の声がどんどんどんどん強まっているというふうに私は感じます。これ以上この阿國座の事業を進めるということは、市民の声を無視することになると思います。市長、思い切って阿國座建設凍結中止、されることを求めますが、いかがですか。


○議 長(今岡一朗君) 西尾市長。


○市 長(西尾理弘君) 市民の声も変容してきている面がございます。全部が全部かたくなに拒否ということではなくて、まあネガティブだと、疑問だと、しかし、そういう方向はまた経済の面、あるいは子どもから大人まで、障害を持っている方々の元気づけのためにもなると。その意義はわかるというご支援の声も広がっているわけでございます。総合的に今市民の声を把握しなきゃならないというのが私の務めでございます。そういう意味でこのプロジェクトはここまで賛同、反対いろいろ議論はありました。またありますが、しかしながら、これからのそういうお声を十分頭の中に入れて、最後の段階まで議会の皆様と議論を尽くして頑張っていきたいと、こういうことでございます。


○議 長(今岡一朗君) 大国議員。


○1 番(大国陽介君) 当初この計画が出てきたときは、日本共産党の私と萬代議員と2人だけが反対の声を挙げていたと思いますが、今議会の様子は大分変わってきていると私感じております。市長の姿勢と同時に、議会もこの阿國座についてどういう態度をとるのかということが、今後問われてきていると思います。説明会でいろんな意見が出たり、あるいはアンケートや住民投票を求める声が多く出ているという背景には、市の行政運営やあるいは市長の政治姿勢、議会の態度に市民からの不信があるからだと考えております。


 今回の質問でいろいろ住民負担増の問題も取りあげました。一方で行財政改革を言って住民に負担を転嫁したり、増税、ごみ袋の値上げもそうですが、そういうことをやる一方で、阿國座についてはやると。これでは出雲市の信頼は得られないし、これは直ちにただすことだと申しあげて、私の質問を終わりたいと思います。


○議 長(今岡一朗君) 以上で、1番、大国陽介議員の質問は終了いたしました。


 次に、31番、古福康雅議員。


○31番(古福康雅君) 登壇 31番、大社クラブの古福康雅でございます。6月の定例議会にあたり、通告をしております阿國座建設事業について、賛成の立場から、今日までの経過を振り返りながらお尋ねをいたしますので、市長はじめ担当部長の簡潔にて明快な答弁を求めるものであります。


 今、出雲市が取り組んでいる多くの公共事業の中で、市民の皆さんが一番関心を持ち、また注視しているのが出雲阿國座建設事業の是非ではないでしょうか。今日的な是非の議論はあまりにも短絡的、ミクロ的な議論となり、本来一番心髄にあるべきこの事業が立ち上がってきた背景や基本理念が語られず、福祉、医療などの施策とすり替えの議論であったり、他の文化施設との比較、競合議論であったり、管理運営の赤字、あるいは黒字の議論であったり、一部には政争の具として動く市民団体があったりと、まさに木を見て森を見ずの議論に終始しているように思えてならないのであります。そこで、私は私なりにこの事業がどのような背景と経過をたどって今日を迎えているのかをひも解き検証してみたところであります。


 さて、昭和28年(1953)の昭和の遷宮以来、出雲大社におきましては、約60年ぶりとなる平成の大遷宮の事始めに当たる仮殿の遷座祭が去る4月20日、午後7時から十五夜の月明かりのもとに約4,000人の参列者が見守る中でおごそかに催行されたものでございます。その翌日からは奉職行事も盛大に執り行われました。国宝本殿の特別拝観には約12万人もの方々がお出かけになりました。大社の門前は大勢の参拝客や観光客で賑わい、いよいよ平成25年(2013)5月の本殿遷宮に向け新たな一歩を踏み出したところであります。このような歴史的な大事業の意味や価値をよく理解し、後世に伝えていく使命を私たち出雲市民は誇りとして持たなければなりません。


 また、平成の大合併により、新出雲市が誕生し、神話観光大国の創造と交流人口1,000万人を目指してさらなる観光振興策へ取り組みがすそ野の広い観光産業を活性化させ、新市の飛躍発展につながることは異論のないところであり、このことを市民共有の目標として大社門前町再生整備と出雲阿國座の創設について検討が進められたところであります。


 その検討結果として、大社地内の道路ネットワークの整備、ご縁広場を中心とする観光保養交流拠点の整備として温泉の活用、あるいは物産販売関係企業の誘致、民間ホテルの誘致、駐車場機能の拡充などの整備、さらには神門通りの空き店舗の活用、歩道整備、交通広場整備、沿道修景整備事業、そして世界に誇る日本の伝統芸能である歌舞伎の始祖出雲の阿国が16世紀から17世紀にかけて戦国の混乱期に歌舞伎という新たな文化資源を生み出しました。そのエネルギーと全国への情報発信できるこの資源を今後のまちづくりに生かしていこうとの思いから、阿國座の復活が計画されたのであります。


 ここ大社の地には、享保17年(1732)、勢溜に大鳥居座ができ、さらに大正13年(1924)には杵築村中村に中村阿国座ができるなど、2つの歌舞伎小屋は当時多くの観客や観光客で賑わったものであります。また、出雲大社周辺の太鼓原墓地には阿国の墓があり、その向いには阿国が晩年に歌を読んで過ごしたと言われる連歌庵と呼ばれる草庵があります。さらに海辺には、くにびき神話の舞台となる薗の長浜が一望できる高台に奉納山があります。この中腹には先代水谷八重子が中心となり、東京で設立された劇祖阿国会により出雲阿国を顕彰するため、昭和11年(1936)に出雲阿国塔が建立されております。この塔の碑銘は近衛文麿総理であり、周囲には著名な歌舞伎役者や舞踏家などの一流の芸能人約50名の名前が刻まれた石の柵で囲まれ、今でも格調高き記念碑として多くの観光客が訪れておるところであります。


 さらには、昭和53年(1978)には、出雲阿国顕彰会が発足し、昭和55年(1980)には奉納山入り口付近に出雲阿国終焉之地の碑が建立され、その碑銘は中村鴈治郎であります。そして、平成3年(1991)、出雲阿國座振興財団が発足し、この年から出雲阿国歌舞伎興行を運営してこられたものであります。まさに温故知新、「古きを訪ね新しきを知る」のごとく歴史を知り、その歴史を共有し、次世代に引き継ぐとともに、これらの多くの計画された門前町の再生事業が点ではなく線となり、さらには面として広がるこの総合力が働いてこそ門前町の活性化が実現できるものであります。


 先月、5月20日、ビッグハート出雲で開催されました門前町活性化シンポジウムで、基調講演されました伊勢神宮で知られる森下伊勢市長のお話では、遷宮とまちづくり、伝統歴史を生かしたまちづくりを基本理念とした示唆に富んだものであり、多くの聴衆の共感を得たことと同時に、今の我々出雲市民への警笛でもあったわけでございます。


 政治不信に端を発し、行政不信、議会不信の風潮が強い昨今、我々は頑固なまでの基本理念を持ち、確かな説明責任を果たし、政治が、行政が、議会が信頼を取り戻してこそ初めてまちづくりに対する市民の理解と協力を得ることができるものと確信しているところでございます。


 ここまでいろいろ申しあげてまいりましたが、答弁は私のみでなく、オール出雲市民に向かって、わかりやすく丁寧で簡潔な答弁を期待するものであります。


 それでは、質問の1点目の出雲阿國座建設事業の現在の進捗状況と今後のスケジュールについてお尋ねいたします。


 平成17年(2005)5月、合併後初の市議会施政方針で、出雲神話観光大国創造のシンボルである大社門前町の活性化策として、神門通りの活性化、ご縁広場の開発、阿國座の創設などの表明以来、門前町開発調査検討会議の設置経費をはじめ阿國座建設にかかわる基本設計、実施設計、用地測量、ボーリング費、物件調査、用地取得費など、トータルで5億円相当の予算を市議会として可決成立させたところであります。


 現段階において、これらの事業費のソフト、ハード、調査費を含む工種ごとの進捗状況と執行状況を明らかにしていただきたい。


 また、この事業への市民合意を得るための一連の工期延長を表明されたところでありますが、今後の年度ごとの事業計画と開館予定時期を明らかにしていただきたい。


 以上。


○議 長(今岡一朗君) 板倉文化企画部長。


○文化企画部長(板倉 優君) 登壇 古福議員からのご質問にお答えいたします。


 初めに、古福議員からお話しございました出雲阿國座の創設につきましては、旧大社町時代から長年にわたり活動が展開されてきたものでございます。日本の誇る伝統芸能であります、そして、世界の無形文化遺産にもなっておりますこの歌舞伎の始祖であります出雲阿国を顕彰して、そして神話観光大国の創造と交流人口1,000万人を目指し、大社門前町の再生整備事業の拠点施設としてなすものでございます。この阿國座の建設につきましては、新市発足とともに具体的な検討に入ったところでございます。


 ご質問のこの出雲阿國座建設事業の現在の事業全般の進捗状況並びに今後のスケジュールについてでございますけども、平成17年度(2005)から調査検討会議を立ち上げまして、基本計画、基本設計につきましては、平成18年度(2006)から開催してまいりました。そして、平成18年度(2006)から本年度の3カ年間のこれら基本計画の策定、また用地測量、建物調査等、各種調査費並びに建築及び造成設計費、また用地取得、建物移転等の補償費、これら事業費を合わせますと約5億2,000万円の予算をつけていただいたところでございます。


 基本計画の策定につきましては、平成18年(2006)8月から着手したところでございまして、平成19年(2007)末にでき上がりました。基本計画策定委員会の開催経費として約400万円を執行したところでございます。


 また、調査関係事業につきましては、用地測量調査、建物の物件調査、地質調査等を平成18年(2006)から現在もやっているところでございますけども、約1,780万円を執行しているところでございます。


 設計関係では、建築の基本設計を平成18年(2006)から平成19年(2007)にかけて実施したところでございまして、これが約1,840万円を執行したところでございます。


 実施設計業務につきましては、現在その作業を行っているところでございます。大体9月ぐらいをめどに、その実施設計の完成を目指しているところでございますが、この事業費予算として5,860万円を執行したところでございます。


 造成設計につきましては、これも平成18年(2006)、19年(2007)の2カ年に終えたところでございますが、そして造成の実施設計業務も現在作業中でございます。これら合わせますと約1,440万円を執行しております。


 そのほか運営計画の策定とか、不動産鑑定、また埋蔵文化財の試掘調査、そういったことも執り行っております。これらが約490万円の執行をしているところでございます。


 以上、これまでに執行した予算としましては、約1億2,000万円弱となっております。


 さらに、用地の取得、それから建物移転補償、その他の経費として4億800万円を予算化しているところでございますが、これらは現在地権者の方々と誠意交渉をしております。大体大方の理解を現在得ているところでございます。こうしたことで地域の地元の住民、地域の周辺の地域説明会等についてもここ何回か継続して開催しているところでございます。


 今後の事業計画につきましては、さきの3月議会の方でもご説明しておりますが、平成23年(2011)の春の開館を現在目指しているところでございます。これらの先般来の説明会の皆さん方の意見も十分に受けとめながら、今後議会とも十分に協議をして進めていきたいというふうに考えているところでございます。


 以上、答弁といたします。


○議 長(今岡一朗君) 古福議員。


○31番(古福康雅君) 大方の数字はわかりましたが、阿國座建設事業が立ち上がった平成18年(2006)以降、我々市議会は先ほどの答弁にもあったように、関連予算を5億2,000万円強、議決承認をしてきたところであります。この事実と議会としての見識を踏まえ、我々議員は適正な予算執行を監視していく責任を果たしていかなければなりません。なお、今後の具体的な事業計画についてはしっかりとした説明責任のもとで十分な協議、調整を整えてから進めていかれるように要望しておきます。


 次に、2項目目の質問に入ります。


 阿國座建設事業にかかわらず、行政のあらゆる分野について情報開示、説明責任が不足していると言わざるを得ません。特に、大型プロジェクトと言われるような事業については、一層の配慮が求められるものであります。市政フォーラムのあり方、市政ホームページの内容の検討なども必要であります。


 そこで3月20日の大社地区を皮切りに5月13日の平田の東コミュニティセンターでの最終日まで、出雲阿國座の経済財政問題市民説明会を開催されたところでありますが、地区ごとの参加者数や質問、意見内容、そして、それらを総括しての市としての判断、今後の対応などをどうまとめられたかをお尋ねいたします。


 また、今後、事業の進捗状況や実施設計案など、リアルタイムでの説明会を開催し、引き続き市民の理解を得る努力をどうすべきか、どう考えていらっしゃるか、そういうような予定があるか、それもお伺いいたします。


 これは、同僚議員の2、3人からの質問もありましたし、簡単な説明で結構ですので、よろしくお願いします。


○議 長(今岡一朗君) 板倉文化企画部長。


○文化企画部長(板倉 優君) 登壇 続きまして、先ほどの古福議員からのご質問でございます出雲阿國座建設事業の市民説明会の総括についてのご質問にお答えしたいと思います。


 初めに、それぞれ市民説明会につきましては、3月20日の大社地区を皮切りにそれぞれ開催していったところでございます。そして、それらの内容につきましては、今回何人かの議員様からも同様のご質問をいただきまして、そしてお答えしているところでございます。


 確かに厳しい意見も含めましてさまざまなご意見、ご質問もいただきました。これらを真摯に受けとめながら、今後議会とも十分に協議をしながら進めていきたいというふうに考えておるところでございます。


 この出雲阿國座に係る説明会につきましては、先般の市民説明会で一応の区切りをつけたという考え方でございますが、しかしながら、これまでも市長直接ご説明しておりますように、今後もあらゆる機会を通じまして市民の皆様への説明に努めていく考えでございます。


 事業の進捗状況や実施設計案などにつきましても、先ほどリアルタイムという話もございますが、議員からのご指摘もありますように市民の皆様に適材適所でそうした情報提供や説明に努めながら、理解を得るべく、そして市民の皆様の合意形成に努めてまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いしたいと思います。


 以上、答弁といたします。


○議 長(今岡一朗君) 古福議員。


○31番(古福康雅君) 今後とも市民の皆さんの合意形成を得る努力を惜しまないでいただきたいと思います。


 また、市のホームページなどでこの事業に対する意見や提言が開けるように検討していただきたいことを申し添えておきます。


 次に、3項目目、市長にお尋ねいたします。


 市長は、17年(2005)の5月、合併後の初市議会の所信で出雲阿國座の創設を表明されたところであります。以来、この事業は伝統芸能の上演施設であったり、地域内外の交流を促進する地域交流センターであったり、出雲の芸術文化の保存・継承・創造の場としての役割を求めたり、さらには歌舞伎・能・狂言・文楽など世界無形文化遺産の公演・展示施設として、その位置づけであったりしております。また、大社門前町再生の起爆剤、観光拠点施設として全国唯一のオンリーワンの舞台劇場であったりと、その性格づけや位置づけがあいまいもことなっているように思われます。なお一層市民へのアピール、インパクトは不明確、不安定になっている感が否めません。


 そこでお尋ねいたします。


 市長の阿國座を思う心はどこにあるのか。朝令暮改ならず、君子九度思いて一度言う、すなわち慎重に考えに考えて発言するのがごとく、不変なる阿國座建設の基本理念をお聞かせください。


○議 長(今岡一朗君) 西尾市長。


○市 長(西尾理弘君) 登壇 古福議員から極めて重要なご質問をいただいたわけでございます。


 阿國座は、ご指摘のとおり16世紀末から17世紀初めに活躍された出雲の中世における歴史的な大きな存在として、今、全国民の記憶の中に小説やドラマやテレビ等を通じて定着しつつある、この象徴的な存在、国を挙げて、言わばシェークスピアにおけるシュトラート・フォード・エーボンの生地のごとく大社は伝統文化としての、その象徴としての歌舞伎の生地、出雲大社であるという思いから、松竹挙げてのご支援、あるいは国や国立劇場等も注目している存在体、こういうことをやはり考えますときに、やはり基本的にはこの出雲阿國座はやはり日本の文化のいわゆる大きな財産を象徴するものの1つとして、全国民が集まって、そこで思いを中世に馳せて、民族のルーツをたどり、文化、芸術を通じてでございますけれど、心の糧をそこに求めるというものをまず基本的に考えておかなきゃいけないと。それが出雲市の役割ということでございます。これを通俗的な今の時世の表現で言えば、全国から集まっていただく観光交流の拠点という言い方もしております。


 で、やはりあらゆる政策は、特に自治体が発信する政策は、その住民が楽しみ、住民が人材なり、あるいは喜びなり、そういうものを高めていくということが最終的にたどりつかなきゃならないところではないかと思います。


 そういう意味で、この観光経済ということを盛んに強調しておりますが、それは財政運営上の問題からそういう言い方になるわけでございます。それは観光経済をこれを通じて発展させると。しかし、その過程を通じて小さいお子さん方も、高齢者も、女性の方も、ビジネスマンも、そして障害を持っている方々もやはりここで本物の芸術に親しんで、そこに感動を覚え、それに触発されて自らもそれを実践してみると。そこに人材が生まれてくる、そして人材が生まれながら、そこに喜び、感動、人生における達成感というものが出てくる、そしてまた現代世相におけるこの荒廃たる心のすさび、親と子の関係、人と我が身の関係、やはり相手に思いやりを持ち、親と子の葛藤の歴史、涙なくしては見られないドラマの再現、そしてまた親子の情愛、これを改めて歴史的な流れの中で観賞してみる。感動きわまりない舞台の中で生涯忘れぬ思い出もつくるということ、これが今現在の我々の市民生活、国民生活の中に求められ、全世界的な規模でもこのことが重要ではないでしょうか。


 そしてまた、和の心と言いますが、やはりこの古典文化の中には和の心、静寂なる世界、このわびとさびの中で、また新たな魂をゆさぶるような出会いの場をそこに見出すという面もございます。


 いずれにいたしましても、古典に返れ、温故知新とおっしゃいましたけれど、その古典の世界に立ち返って静かに我々の現代生活を見詰め直す、これも大きな私は時代的要請ではないかと思います。このことをもってやはり阿國座の存在価値が出てくるわけでございまして、現象的にはそのことを通じてお客さんにたくさん集まっていただく、そこで楽しみながら、深く物を思ったり、あるいは我が身に代えて昔の方々の世界を見ることによって心の糧を培うというような効果もあるわけでございます。


 でございまして、私は現象的な観光経済振興、でも本質のところは、やはり文化の創造を通じての人材養成、人づくり、感動を呼ぶドラマの世界、これをここに実現するということが最終目的としてあるわけでございます。


 そういう意味で、ただ単なる観光経済面での話だけではなくて、本当に今求められておる、現代人が求められておる心の砦をここにつくるんだということが最終的な姿としてあるわけでございます。そういう世界も我々市政としては念頭に置きながら、支援してまいらなきゃならないと思うわけでございます。


 でも、行政はやはり財源があってこその行政でございます。豊かな行政を展開するためにも、こうした豊かな経済力を培ってくれるものも必要でございます。それが観光経済政策という形になるわけでございます。


 いずれにいたしましても、現象の面としての観光経済戦略、そして文化精神戦略としての阿國座の価値、これの両方が合体しておるところでございますけど、行政の世界で言うときには観光経済戦略ということも十分言わなきゃいけません。そしてまた、文化創造の世界ということも本質的な問題として十分理解して頑張らなきゃいけないということではないかと思います。どうかご理解いただきますようお願いいたします。


○議 長(今岡一朗君) 古福議員。


○31番(古福康雅君) 阿國座に関する基本理念については、あまりにも多種多様な思いが強過ぎて、総花的な理念に終始しているというふうにも感じられます。微動だにしない強固な理念を持ってこそ、窮すれば通ずるであります。


 広報の4月号、これも阿國座で経済文化の発展の記事を見てもキーワードは観光であります。また、市民説明会の資料、これを読みましても、観光拠点施設であり、キーワードは観光であります。また、21世紀の経済発展をリードするには、国においても県においても観光であるとの基本指針が既に示されております。既存の文化施設との役割の違い、または差別化を明確にすることにより市民に対するメッセージもわかりやすく、強固なものになります。


 本市におきましても、芸術文化の分野だけの議論ではなく、今年4月から設置されました観光政策推進本部での積極的な取り組みや出雲市観光戦略会議での議論が極めて重要となりますが、今後の対応、取り組みについて、どのように市長はお考えになっておられるか、お尋ねします。


○議 長(今岡一朗君) 西尾市長。


○市 長(西尾理弘君) 今のお話は先ほど言いましたことの繰り返しになるようなとこもございますが、やはり観光戦略会議を立ち上げますのも、やはり政策として、これを整合性のある中身の裏づけのある政策として打ち出すためにも、観光経済とはどういうものかと、それを推進するに必要なデータ分析を行う、そしてその経済効果というものを分析して、そういう緻密なる作業の上に観光政策というものは打ち出されると。どこをどうしたらいいかということをもっと実学的に打ち出すためのそういう作業は必要です。そのことをこの観光戦略会議は中心にやっていただくということになりますが、この観光経済政策は単に金もうけるということではなくて、それを通じて心の文化を培う、人材を養成する、そして、こういうものがあるところには人が集まる、出雲の出身者で東京で頑張っておられます青年の男女の皆さん方、ふるさとへ帰っても心に張り合いがある、おもしろい、東京銀座にいると同じような環境もあると。じゃあ帰っていこうという、人材を集める力にもなっていくということがございまして、やはり観光を突破口としてそういういろんな意味での社会の活力増進ということになろうかと思っております。そのために、まずもって観光戦略会議で、その裏づけとなる作業をしてもらうということではないかと思っております。そういう観点から、観光経済戦略のメンバーの方々に誠心誠意ご尽力をいただきたいと、こういうことでございます。


○議 長(今岡一朗君) 古福議員。


○31番(古福康雅君) そうしますと、最後の質問に入ります。


 現在、市内には3つの広域財団法人があります。平田の体育・公園・文化振興財団、そして大社まちづくり振興公社の2つの財団法人を廃止して、出雲市教育文化振興財団に統合する方針が示され、その事務作業が進んでいるようにと伺っております。


 統合の時期を平成21年(2009)1月とし、さらに平成22年度(2010)末までには芸術文化振興を主とする新たな財団への移行が予定されているところでありますが、その統合、新財団への移行スケジュールは極めて性急過ぎるものと思われますが、市が示した方針どおりに進むのかどうかをお伺いいたします。


 また、その一方、阿國座の管理運営については、今までにも何度となくその内容が示され、収益事業、非収益事業など区分の上で赤字の収支計画であったり、黒字に変わったりと混乱を来している状況でありますが、私はこの赤字、黒字の議論は本末転倒、単なる空中の楼閣とも言える議論になってしまっていると思うところであります。なぜならば、この時期に及んで、まだ収支の根幹をなす管理運営の基礎たるその体制についての考えも方針も示されない中での議論であるからであります。阿國座の基本的な管理運営体制をどのようにお考えになっているのか、3つの財団の統合の連動をさせる必要はないものか、市長の方針をお伺いします。


○議 長(今岡一朗君) 西尾市長。


○市 長(西尾理弘君) 登壇 およそ組織体を運営する上において非常に重要なご質問をいただいたところでございます。


 さて、ご指摘のとおり、出雲における文化関係の運営団体、これが現在3つございます。出雲市教育文化振興財団、旧出雲市にあるものでございます。それから、平田体育・公園・文化振興財団、旧平田市から発足したものでございます。そして、大社まちづくり振興公社、旧大社町で発足したものです。この3つの財団法人をいよいよ統合、一体化いたしまして、新市における一元的な、また公益性の高い関係の事業をより効果が上がる方向で展開していく基盤をつくっていこうとしているところでございます。


 このきっかけとなりましたのが、本年12月1日に施行されます公益法人制度改革に関する法律がございます。この法律施行後の5年間で一般財団法人として登記いたしまして、さらに県の審査を受けて公益財団法人に認定されることになるわけでございます。当面、それぞれの財団が管理する施設を現体制のまま引き継ぎ、今後、財団の役割や管理施設、また事業内容を検討しながら、新財団の公益認定を目指していくことになります。


 新財団のこのメリットは、基本金等格段に低く抑えられる形になりまして、多額の財団の基金を積んで、そして、それを担保としてやっていくという規制から外されるところがございまして、この財団運営については、やはりこの機会に一本化を図って、それぞれの文化施設があるところは多額の経費がかかる、あるところは抑えたボランティア的な運営でやっておるというようなことのないように、新市として、1つの方針のもとに市民の皆様のご賛同が得られる経費で運営していくということが必要だと思っているところでございます。


 この3団体統合のことは、今年の12月から来年の3月ぐらいまでにその基本のところを処理しなきゃなりませんけれど、できるだけこの法律施行後、今年度中に統合の準備を進めていきたいと考えているところでございます。


 そして、このような一本化できた基本的な管理運営体制を今後阿國座の問題にどう絡めていくかということがあります。阿國座というのは、やはり基本的には市民がそれを使って楽しむという面がございますけど、考え方として、やはり全国型の施設として、これを期待するものであると。これまでの3つの財団法人が管理されていますいろんな施設は、やはり市民が中心となって、そこで活動して、市民活用型のものでございます。もとより、伝承館とか、ものによっては全国からのお客さんを期待するものはございますけど、それをメインに考えているものではございません。平田の本陣記念館も全国型のイベントも組んでおりますけど、やはり平田市の住民の皆様、現在の出雲市民の皆様、そして、せいぜい島根県の範囲の中でみんなが古きよきものを観賞し、そこでお茶やお花をいただきながら、楽しむ場としての活用。阿國座についてはそういう面もありますけど、やはり全国型で、全国、場合によっては外国のお客様、特に本物の舞台芸術を見たいとされるフランス等のお客様は歌舞伎、能とか、狂言とかに大変関心を持っておられます。そういう方々のご来訪も期待したいところがございますが、今までの市のいろんな文化施設とは若干色合いを異にするところもございます。


 でございますので、この阿國座の管理運営体制は既存の統合した財団法人の一つの部局としてやるのか、いや、これは新たな団体として一つ独立した組織をつくる、その組織のありよう、これについてはいろいろこれから議会でもご議論いただかなきゃいけません。我々も知恵を絞っていかなきゃならない、そのために時間が必要だということでございます。あまり具体にこういう姿でやるべきだということをまだ言える段階ではございません。


 いずれにいたしましても、今現在の考え方では、既存の市民会館等の財団法人と一体化するのはなじまないじゃないかというところも感じられるわけでございます。それを基本にしながら、組織をつくっていくと。


 そういうようなことを言ったときに、それが先じゃないかと古福議員はおっしゃっておるわけなんです。管理運営費が幾らかかるかという話はその後で出てくるんじゃないかと。全くそういう見解はうなずけるところがございます。例えば新財団をつくるにしても、どれだけの人数をどういう役割でどれぐらいの給与水準でこれをお願いするんだというような話があるわけでございますから、まず組織が先で、経費の算定は後だというご議論もあろうかと思います。私どもといたしましては、やはりどういう組織をつくるにせよ、やはりこういう世界にはこういう世界のやり方というものがあります。すなわち松竹さんのような商業劇場として高い給与、高い処遇をもって専門家集団を常時そこに置いて運営する形、他方、金丸座のごとく町長さんが中心となって、まちの有志の方々がボランティアベースで薄謝をいただきながら運営するような組織、大きく言ってこの2つなんですね。出雲は後者を考えていきたいということが念頭にあるわけなんです。


 よく外部の専門家にお任せしてはどうかという話がございます。この道の外部の専門家は間違いなく異口同音、しっかりした人材を常勤として置いて、処遇もしっかり置いて、きちんとやりなさいと、そうすると大変高額なことになります。億単位の運営費になるかわかりません。でも、この地域文化の振興の拠点として、世界にアピールするという言い方は極端かと思いますけど、しかしながら、できるんですね、これが。やはり本当に自らこのまちのことを考えるボランティアの精神豊かな方々がお手伝いとして参画されると。そして、事務的なサポートは本当に薄謝という水準でございましょうか、現在の出雲市民会館の職員の皆さん方のような待遇、これが市民会館運営の基礎になっておりまして、そういう方々のご支援もいただく。そして、本当の専門家、全国リーダーとして頑張っておられるような演出家とか、ドラマをやられることにおいて元役者さん、この方の意見を聞かなきゃいけないというようものについては、諮問委員会のようなものを設けまして、非常勤でその都度アドバイスに来てもらうというやり方で管理できるんじゃないかと、運営できるんじゃないかというような思いがございます。あらあらそんなことを今考えながら、この組織づくりに取り組んでいこうということでございます。


 また、これだけの新しい試みでございます。市民の代表とされます議会の皆さん方も科学館における理事会のごとく、そういう形、しかるべき形で常時ご参画いただくということも必要じゃないかと感じているところでございます。


 以上、私の立場からの現段階でのコメントとさせていただきます。


○議 長(今岡一朗君) 古福議員。


○31番(古福康雅君) ただいまのですね。市長の考え方と私とこの管理運営に対して若干違うものがございます。今後のまた議論でいろいろとすり合わせも必要だと思います。


 管理運営体制は、基本理念に沿って、その体制を整えるべきであり、まだこの時期に、その方針すら示されてないということも市民の理解を得られない一因ではないかと私は思っております。


 人づくり、文化振興、伝統文化の継承などにかかわる事業は当然のごとく市の芸術文化振興策として行政の責任において直営とすべきであります。また、経済活動、あるいは観光客誘客などを伴う収益事業、販売事業、集客事業、観光開発事業などを統括して管理運営し、総合力でのまちづくりを推進できる強固にして盤石なる出雲観光産業を担うべき株式会社なるものを市からの出資はもとより、民間企業などの資本参加を市長の強いリーダーシップのもとで呼びかけ、その成立を早急に進めるべきと考えておりますが、いかがでしょうか。


 また、1にも2にも市民の理解を得るためには、施設の基本理念、建設関連の総事業費、管理運営体制、管理運営経費のこの4つが一体となった説明があってこそ成り立つものと思いますが、これらが出そろう時期も含め、市長の見解をもう一度お尋ねします。


○議 長(今岡一朗君) 西尾市長。


○市 長(西尾理弘君) 古福議員のお考えはよく承りました。これはその他いろんなご意見が出てこようかと思います。私どもといたしましては、やはり単に演目を並べてお見せするというだけのものじゃなくて、やはり啓発、学習効果、あるいは販売戦略とおっしゃいましたね。そういった営業活動等々やるときに、株式会社方式がいいか、あるいは市の直営がいいか、あるいは市の指定管理団体の方式がいいか、これをよくよく検討しなきゃいかんと思います。ここではなかなか結論は出ませんが、今後ともよろしくご指導いただきますようお願い申しあげます。


○議 長(今岡一朗君) 古福議員。


○31番(古福康雅君) るる申しあげましたとおり、21世紀の経済発展のキーワードは、国、県、地方を問わずに観光の活性化、観光産業の振興であり、積極的な観光戦略のプロジェクトへの取り組みは大社地域のみならず、出雲圏域はもとより、さらには全県的に多大なる経済効果をもたらすものと確信をしているところであります。


 時あたかも60年の星霜を重ね、平成の出雲大社大遷宮に向けての新たな一歩を踏み出したところであります。全国に向かって、出雲大社の潜在力とその集客力、発信力の偉大さを再認識すべきときであります。


 世界に誇る国宝出雲大社のひざ元に住む私たち出雲市民は連綿と続く出雲の歴史、文化、伝統を共有し、後世に継承する大きな使命があります。


 また、今週10日付の山陰中央新報の報道にもありましたとおり、大社地域では、まちづくりを推進する市民団体「大社振興21」や、まちづくりを支援する大社企業・団体ネットワーク会議が相次いで立ち上がっております。


 今やらずして、出雲の国づくり、時人を待たず、好機逸すべからずであります。機を見てせざるは勇なきなりであります。今後とも基礎的な前提条件をできるだけ早く明らかにした上で、市民との合意形成に向けての限りない努力を惜しまず、この阿國座建設事業が推進されるならば、錦上花を添えるがごとく、オンリーワンにて、かつ本物志向のすばらしい観光交流拠点施設が誕生し、門前町の再生、賑わいの復活が実現することを確信して、私の質問をすべて終わります。


○議 長(今岡一朗君) 以上で、31番、古福康雅議員の質問は終了いたしました。


 お諮りいたします。


 本日の会議はここまでとし、延会といたしたいと思います。これにご異議はありませんか。


             (「異議なし」と言う者あり)


○議 長(今岡一朗君) ご異議なしと認めます。


 本日は、これにて延会といたします。


 お疲れさまでございました。


               午後 3時59分 延会








 地方自治法第123条の規定により、ここに署名する。








              出雲市議会議長    今 岡 一 朗





              出雲市議会副議長   宮 本   享





              出雲市議会議員    遠 藤 力 一





              出雲市議会議員    珍 部 全 吾