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和歌山県 新宮市

平成22年  3月 定例会 03月11日−06号




平成22年  3月 定例会 − 03月11日−06号










平成22年  3月 定例会



          平成22年3月新宮市議会定例会会議録

            第6日(平成22年3月11日)

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議員定数19名、現在員19名、出席議員19名、氏名は次のとおり。

          1番  木戸地郁生君

          2番  松畑 玄君

          3番  久保智敬君

          4番  榎本鉄也君

          5番  福田 讓君

          6番  田花 操君

          7番  東 賀代子君

          8番  杉原弘規君

          9番  東原伸也君

         10番  上田勝之君

         11番  三栗章史君

         12番  松本哲也君

         13番  前田賢一君

         14番  奥田 勲君

         15番  松本光生君

         16番  辻本 宏君

         17番  屋敷満雄君

         18番  前田 治君

         19番  大西 強君

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欠席議員 なし。

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議事日程 平成22年3月11日 午前10時開議

 日程1 一般質問

      別冊 一般質問通告表 番号(7)から

 日程2 議案第26号 平成21年度新宮市一般会計補正予算(第10号)

     (総務・教育民生・経済建設各委員会委員長報告)

 日程3 議案第27号 平成21年度新宮市介護保険特別会計補正予算(第3号)

 日程4 議案第28号 平成21年度新宮市産業廃棄物処理事業特別会計補正予算(第1号)

 日程5 議案第31号 平成21年度新宮市立医療センター病院事業会計補正予算(第3号)

     (以上3件 教育民生委員会委員長報告)

 日程6 議案第29号 平成21年度新宮市住宅資金貸付事業特別会計補正予算(第1号)

 日程7 議案第30号 平成21年度新宮市簡易水道事業特別会計補正予算(第2号)

     (以上2件 経済建設委員会委員長報告)

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会議に付した事件

 日程1 一般質問

      別冊 一般質問通告表 番号(7)から(10)まで

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地方自治法第121条の規定による出席者

          市長                  田岡実千年君

          理事(港湾・企業誘致関係及び土地開発公社担当)

                              倉家 博君

          まちづくり政策部

          部長                  川嶋 潤君

          次長兼企画調整課長           芝 悦男君

          商工観光課長              北畑直也君

          企業誘致対策課長            浮田和宏君

          総務部

          部長                  小山壽行君

          次長兼総務課長             丸山修市君

          参事(行政改革担当)          嶋田喜久一郎君

          秘書課長                鈴木俊朗君

          財政課長                上路拓司君

          監査事務局

          局長                  西久保 敏君

          市民福祉部

          部長                  向井 隆君

          福祉事務所長              浜前泰弘君

          市民窓口課長              萩原 智君

          福祉課長                勢古口博司君

          健康長寿課長              垣本正道君

          建設農林部

          部長                  中畑孝一君

          参事(建設農林政策担当)兼農業委員会事務局長

                              和田 隆君

          都市建設課長              渕上 崇君

          農林水産課長              津呂建二君

          熊野川行政局

          局長                  平 俊孝君

          住民生活課長              東 康夫君

          会計管理者兼会計課長          中地清剛君

          医療センター

          事務長                 上野山巳喜彦君

          庶務課長                豊田正志君

          医療業務課長              辻 篤樹君

          水道事業所

          所長                  山野上光治君

          消防本部

          消防長                 大石 明君

          次長                  辻坂雅則君

          消防署長                岡本秋久君

          教育委員会

          教育長                 大江清一君

          教育部

          部長                  杉山泰生君

          次長兼学校教育課長           平見善宣君

          参事(文化複合施設担当)兼文化振興課長

                              中岡保仁君

          生涯学習課長              前田圭史郎君

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本会議の事務局職員

          局長                  浜口恭行

          次長                  畑尻英雄

          次長補佐                平見仁郎

          次長補佐兼議事調査係長         赤松勇人

          庶務係長                北 光子

            第6日(平成22年3月11日)

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△開議 午前10時00分



△開議の宣告



○議長(奥田勲君) 

 おはようございます。

 ただいまの出席議員は19名であります。

 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。

 本日の議事日程は、別紙にて配布いたしたとおりであり、御了承願います。

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△日程1 一般質問



○議長(奥田勲君) 

 日程に入ります。

 日程1、一般質問を行います。

 別冊、一般質問通告書の番号7番から順次発言を許可いたします。

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△木戸地郁生君



○議長(奥田勲君) 

 1番、木戸地議員。



◆1番(木戸地郁生君) (登壇)

 おはようございます。

 議員19人中、最も年を食っているのが私だそうでございます。気持ちは二十代でございますが、肉体的年齢はどうしても一番上ということで、その年寄りが敬老会について、まず質問申し上げます。

 平成19年度新宮市行政改革実施計画書集中改革プランに、敬老会の見直しで敬老会行事につき、社会福祉協議会等への委託することについて検討するとあります。その後、いかなる経過となっているのでしょうか。



○議長(奥田勲君) 

 垣本健康長寿課長。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 現在の敬老会ですけれども、市と社会福祉協議会、連合婦人会との共催の形をとっております。

 社会福祉協議会への委託について、社会福祉協議会とお話をさせていただきましたが、社会福祉協議会では老人クラブの会員を対象に、愛の日素人芸能会を開催しております。参加も減ってきており、検討する時期に来ているのではないかと考えているということでした。

 その中で、敬老会との同時開催ということについても話は出ましたが、婦人会との協議も必要で、それは難しいのではないかという見解です。今のままの形で社会福祉協議会に委託という形は、ちょっと難しいのではないかなというふうに考えております。今後、どうあるべきかの協議を行っていきたいというふうに思っております。



◆1番(木戸地郁生君) 

 この委託をされることをお考えになったいうことは、やはり経費削減ということで、集中改革プランですか、あれは国からの指示もあったわけですね。これ新宮市独自の改革プランになってるんですか、そこらあたりはいかがでしょう。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 敬老会につきましては、新宮市独自というふうに思っております。



◆1番(木戸地郁生君) 

 はい、了解しました。

 来年度予算では、敬老会行事として557万9,000円を計上しています。

 平成18年度まででしたか、敬老会出席者及び交換券持参の方に、記念品をお渡ししていたと記憶しています。平成19年度からは行政改革実施計画事業見直しで廃止されましたが、その理由をお聞かせください。



○議長(奥田勲君) 

 垣本健康長寿課長。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 557万9,000円の予算につきましては、主なものは長寿祝い金の443万5,000円となっております。

 敬老会事業へは85万円の予算で、対象者7,500人へのはがきでの案内、熊野川地域への送迎のための大型バスの借り上げ料、あと看板代、婦人会への謝礼などとなっております。

 記念品として、平成18年度まではハチみつを渡しておりました。会場に用意したハチみつのうち、約2,000個ぐらいのハチみつがほとんどなくなるような状況でありましたけれども、実際に会場に入っていただくのは500人ぐらいしか入らない、そのような状況であったようでございます。中には、とりに行きたくても行けないといった声や、全員に当たらないということを疑問視するような声もありまして廃止をしたということであります。

 記念品としてではなく、足を運んでいただいた方に、参加賞という意味を込めまして、平成19年度にはウエットティッシュを、平成20年度、21年度には、介護保険の啓発の意味を込めて標語の入ったタオルをお渡ししております。



◆1番(木戸地郁生君) 

 お年寄りと言えば失礼になるかもわかりませんけど、結局、ハチみつにこだわらないんですけども記念品をもらうと、出席したらもらえるいう楽しみもあったらしいんですけど、それがティッシュになったりした場合には、ちょっと楽しみが半減以上するというような気持ちをいろいろ聞いているわけなんです。

 私、敬老会には毎回出席させていただいてますが、これは儀式のほうですけども、市民皆様の参加が年々、特に記念品が廃止されてから少なくなってきているように思われます。当局はデータがあることでしょうから、どのような数字となっているのでしょうか。出席人員、もし記録があれば教えてください。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 毎回、詳しい人数を把握しているわけではございません。市民会館で約500人、三輪崎会館で約250人の方に御参加いただいております。

 平成19年に記念品を廃止したときには、案内はがきを記念品の引きかえ券と勘違いされる方もいらっしゃるのじゃないかということで、案内は出しませんでした。そのときは、市民会館は約300人ぐらいと少なかったように思います。その後で、やっぱり案内はがきは出してほしいという声が多く寄せられましたので、20年度からは対象者全員に案内を送っております。

 昨年の敬老会の新聞記事では、参加者約300人というふうに報道されておりました。式典のときは、確かにそれぐらいで少なかったように思いますけれども、余興のときには約500人ぐらいの方に参加していただいておりました。



◆1番(木戸地郁生君) 

 私も、浜前さんから、儀式は少なくなったかもしれんが、いわゆる踊りとかそういう行事の後半にはふえてきてますよいうのは聞いたことあるんですけどね。

 これは、行革プランのあれなんですけど、合併に伴い、会場も4カ所から2会場に縮小され、記念品も廃止して現在に至っております。

 来年度からは、国より子ども手当が支給されます。少子化対策の一つとしては理解できますが、忘れてはならないのは、太平洋戦争を挟み、戦後、日本を経済大国にのし上げたのは高齢者の皆様です。僕は9歳で敗戦になりましたけども、やはり私より5歳から10歳以上の方は、すごい侵攻をしのいで日本を支えてきたわけです。

 しかし、現在の風向きは、高齢者に冷た過ぎると私は思います。後期高齢者医療制度をつくったり、介護保険を天引きしたり、高齢者にとっては恵まれていない現実です。高齢者のストレスについても楽しみや趣味を持っている人、また相談相手のいる人は介護度への進みが遅いとも言われています。

 私、73歳になりましたが、某日、私の年代を基準として10歳前後の方々と雑談に花を咲かせました。途中、敬老会の話となり、皆さんは異口同音に話されました。敬老会も楽しんでいたが、記念品も楽しみだったそうです。敬老会に出席すると記念品がもらえる、高齢者の楽しみの一つだったのです。このことは、記念品が廃止されたときからよく聞かされたものです。同僚議員も数多く体験されたのではないかと推測いたします。年を数えた人たちに、ひとときの憩い、楽しみの場を提供するのも自治体の心ではないでしょうか。今後、高齢者率が上がっていくデータの中で、敬老会に参加すれば楽しみがある、そんな行事もあっていいのではないかと考えますが、いかがでしょうか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 熊野川につきましては、敬老会は地区単位で自主的に行っております。

 合併前は2年に一度、町民全員を対象とした社会福祉大会を開催しておりました。合併後、平成18年度に初めて敬老会として開発センターで開催、そのときは約100名の参加がありました。

 高田ですけれども、区での敬老会を行ってきましたけれども、高齢化に伴い存続が厳しくなってきておりました。それと4会場になると、どうしても市長の日程というものがなかなかとりにくい、そのために時期が大きくずれ込んでしまうというおそれもありまして、2会場として高田、熊野川にはバスで送迎をするようになったものでございます。

 少子高齢化がますます進む中で、高齢者の方を敬い、お元気で健やかな生活を送っていただくことは、自治体として取り組むべき大きな課題であると思います。7,500人の対象者の中で、1,000人に満たない参加のままの敬老会でいいのかということもありますけれども、敬老会を楽しみにしていただいている方も多くおられます。

 今後、敬老会のあり方については協議をしていく必要があろうかと思っております。その中で、よりよい敬老会のあり方を検討していきたいと、このように思っております。



◆1番(木戸地郁生君) 

 ぜひ、この敬老会といいますか、高齢者に対しても温かい思いやり、今は一つのブームになってまして、確かに少子化問題についてもよくわかるんですけども、その反面、高齢者に対しては、とにかく冷たいといえばきつくなりますが、余り考えてないと、これは国、県、市もその流れに沿ってるように思っておりますので、その点ちょっとよく考えていただきたいと思います。

 これは別な話なんですけど、今いろいろ問題になりました後期高齢者医療制度については、今の政府は3年後あたりに見直すというふうな情報も入ってますが、市のほうはどのように把握されてますか。いや、これは確認のためですから、そういう情報はまだ入ってないか。



◎福祉事務所長(浜前泰弘君) 

 今、議員さん言われましたように、3年後の見直しということでございますので、これから具体的な中身に入っていくと思います。

 また、方向性等に関しましては、市のほうに関してはまだ具体的なものは入ってきておりません。



◆1番(木戸地郁生君) 

 はい、了解。

 集中改革プランにより、新宮市は3年間で、きのうも6億円強の予算を削減できたと聞きましたが、逆行するようで申しわけありませんが提案いたしたいと思います。

 今後、敬老会につきましては、記念品については出席者のみお渡しする、ただし体に障害のある方は交換券、いわゆる代理であってもお渡しする、このように提案したいと思います。皆さんはこの件についてしっかり検討していただきたいと思います。以上、これによりまして敬老会については一応終わります。

 次に、当地方における計画または継続中の公共事業の進捗状況について質問いたします。

 平成22年2月17日付毎日新聞社説によりますと、箇所づけ資料と題し、これでは政治の刷新とほど遠い、政府は10年度予算案の公共事業の実施場所である箇所づけを示す資料を国会に提出した。

 道路事業593路線の中で、民主党県連や知事の要望があったのは321路線で、そのうち190路線は概算要求時よりも事業費が増加していた。こうした資料は、政府から既に民主党の地方組織を経由し自治体に通知され、情報も独占されていた。箇所づけは、自民党政権時代も族議員を通じた地元への利益誘導の有力な道具だったが、今回の手法は党ぐるみで地元の陳情を口ききし、与党の権勢を示したととられかねない。政府は箇所づけの手続を是正し、透明化を確約すべきである。道路や河川工事など公共事業について、実施場所や予算配分を決める箇所づけは、自治体や業界団体からの関心が高い。例年は予算成立後に公表されるが、自民党政権当時も族議員らは内々に決定や情報収集に政治力を発揮してきた。

 ところが今回、国土交通省から資料を得た民主党は、1月末、その情報を党の各県連に通知し、これが一部自治体に伝えられた。政府はこの資料を仮配分であり、箇所づけとは異なるとして、同一資料の公開を拒み続けた。だが、野党側から批判を浴び、やっと提出した。

 まず問題なのは、情報管理の不透明さだ。政府は予算成立前に、党の地方組織にまで情報が流出したのは想定外とする。だが、公共事業のパイがしぼむ中、結果的に箇所づけと目される資料を身内の民主党が独占し、それを地方に伝えることで与党の政権を認識させた格好である。自民党が敏感に反応したのも、こうした効果を熟知しているからだろう。そもそも、予算編成時点で箇所づけを全面的に情報公開し、その内容を国会で堂々と議論すべきなのだ。事業評価をベースに箇所づけを進めたとし、利益誘導を否定する政府側の説明もにわかに信じがたい。概算要求を上回る事業費が計上されたケースを見る限り、民主党県連や地元の要望に影響されたことは否定できない。しかも、さきの衆議院選で民主党が優勢だった地域に手厚い傾向があり、次期参院選の重点選挙区を意識したような印象も与えている。

 鳩山内閣も、当初は予算編成段階で箇所づけの内容やその評価基準を示す透明化を打ち出す予定だったという。それが民主党側による地元陳情の集約に伴い、手続が閉ざされ、党を挙げての利益誘導と言われかねない状況に変質してしまったことは異常である。古色蒼然とした政治に陥りつつある疑念をぬぐえない。これでは、「コンクリートから人へ」という政権のスローガンが泣く。

 この前日、2月16日、毎日新聞の記事では、10年度予算案の公共事業の実施場所、箇所づけをめぐり、政府は15日、事業ごとに民主党県連や知事の要望の有無を記載した仮配分資料を衆議院予算委員会理事会に提出した。道路事業593路線の中で要望があったのは321路線、うち190路線は概算要求時よりも事業費が増加した。要望なしで事業費がふえたのは18路線にとどまっており、仮配分の金額に要望が反映されたことが鮮明になった。

 民主党は、10日に仮配分の資料を提出した。しかし、民主党が都道府県連に示した資料の備考欄にあった、知事、県連等要望ありなどの記載を伏せたため、野党などから違う資料だと批判が出ていた。

 今回は、県連に示したのと同じ資料を提出した。都道府県別に見ると、長野県は19路線のうち17路線で要望があり、うち13路線が増額された。鳥取県も10路線中9路線で要望があり、8路線が増額。和歌山県は6路線で要望があったが増額はゼロで、ばらつきも目立った。地元の要望事業のうち、概算要求より事業費がふえた件数が多かったのは、北海道9件すべて、埼玉県5件すべて、千葉県11件中8件、いろいろありますがカットしまして、衆参5議席のうち、3議席を自民党が占める和歌山県は、6件要望したが増額された事業は一つもなかった。

 以上が、10年度予算案での公共事業の実施場所に対する政権中央の現状であります。

 和歌山県仁坂知事は、改革には共感するものもあるが、弱いもの、おくれているもの、順番を待っているものに対し、改革の名のもとに切り捨てるのではなく、中身もやり方も温かい改革でなくてはならないと述べています。

 そこで、前文が長くなりましたが、ここから質問いたします。

 1番の自動車専用道路、那智勝浦新宮道路、この延長で那智勝浦市屋まで6.3キロの延長について質問いたします。

 県は、来年度の予算で12億円強の予算をこの工事に組んでいると聞いていますが、これが事実なのか、今後の進行はどのようになっていくのか、説明願います。



○議長(奥田勲君) 

 渕上都市建設課長。



◎都市建設課長(渕上崇君) 

 今、12億円という数字言われましたけども、これは国土交通省近畿整備局のほうで公表されてます。一応、予算が10から12億円程度というふうになってます。

 以上です。



◆1番(木戸地郁生君) 

 今もお聞きしたんですけど、この予算は勝浦インターから市屋までの工事費として計上したと確認してよろしいですね。



◎都市建設課長(渕上崇君) 

 22年度には、一応、用地取得と工事費の一部着手分というふうに聞いております。



◆1番(木戸地郁生君) 

 自動車専用道路の場合、工事費の負担割合いうのはどのような割合になっている、基準で結構ですけども。



◎都市建設課長(渕上崇君) 

 基本的に、大体国が約3分の2、そして県が約3分の1というふうに聞いております。



◆1番(木戸地郁生君) 

 そうしますと、県が予算をつけていただいているわけなんですけども、国のほうの反応いうのは具体的にわかりますか。



◎都市建設課長(渕上崇君) 

 反応といいますと。



◆1番(木戸地郁生君) 

 というのは、今お聞きしたように、自動車専用道路は3分の2と3分の1やということであって、この10億から12億円いうのは仮に県の3分の1の部分、そうしてそれで用地買収を進めていくにしても、国は結局今のところは、これが該当したかしないかは別として、6キロ程いうのがありますんでね、さっきの工事費の、県が独自に動いてくれたと解してよろしいですか。



◎都市建設課長(渕上崇君) 

 先ほど申しました10億から12億円程度というのは、一応その22年度分の全体事業です。そのうちの約3分の1を県が負担するというような、そういう形になります。



◆1番(木戸地郁生君) 

 それでもう県は予算組んでくれたいうことでよろしいんですね。



◎都市建設課長(渕上崇君) 

 そういうような形でというふうに聞いております。



◆1番(木戸地郁生君) 

 理想的なのは、国も3分の2を出してくれて、県が3分の1くれたら、完成予定が早くなるけど、県だけであった場合遅くなると解釈してよろしいですか。



◎都市建設課長(渕上崇君) 

 あくまで、この事業は国の事業であります。それについて国がして、そして地元負担として都道府県がするという形ですんで、一応予算的には両者を合わせていう形で進めていくというふうに聞いております。



◆1番(木戸地郁生君) 

 ありがとうございます。

 そして、僕は思うんですけど、この今、逆風の中の和歌山県が、市屋までの、今までの流れがあるにしろ、このような予算を配慮されたことに対しては、主に新宮市としてもやっぱり東牟婁郡としても、県に対してお礼申し上げるのが礼儀だと思います。



◎都市建設課長(渕上崇君) 

 ちょっと補足させていただきますけども、12億円という数字、先ほど議員さん言いますけども、先ほど言いましたように10億から12億円程度、全体事業費でということです。それで県はこれすべて12億負担じゃないですから、それの約3分の1ぐらいであろうということで御理解お願いします。



◆1番(木戸地郁生君) 

 わかりました。

 次にまいります。

 国道168号地域高規格道路、五條新宮道路・日足道路は、ということで質問いたします。

 この工事は、熊野川の増水時に168号線が浸水し、通行どめとなる現状を解消するための工事と説明され納得していましたが、私の見たところ、日足のとこにかかってる橋脚ですか、あれも工事が早かったのに比べて、現在はとまったような感じがしてるんですけど、その点いかがですか。



○議長(奥田勲君) 

 渕上都市建設課長。



◎都市建設課長(渕上崇君) 

 今の現場状況でありますけれども、この区間は田長から日足までの約2キロにわたるバイパスであります。

 平成18年度から事業着手、現場が始まりまして、これまで用地取得とかして、現在のところ現場的には橋梁下部工事、いわゆる橋脚ですね、これが36カ所あるんですけど、そのうち20カ所は発注済みということでして、またトンネルについても一部工事がこれから進む状況ということに聞いております。



◆1番(木戸地郁生君) 

 私、早合点するくせがあって、それが欠点なんですけども、橋脚があのようにとまってしまうと、テレビで見ていた八ッ場ダムのような感じもしますし、ほんまにこれでいいのかいうような思いもありましたので、今後の見通しについてはいかがですか。



◎都市建設課長(渕上崇君) 

 この道路については、県のほうでも重要性を大変認識されておられまして、今後優先的に工事を進めていきたいと、予算の状況もあると思いますけども、そういうふうに聞いております。



◆1番(木戸地郁生君) 

 わかりました。

 次、3番、県道あけぼの広角線、残200メートルはこのままでいいのか、これについて質問いたします。

 これも県の工事ですわね。現状はどのようになっているのでしょうか。



○議長(奥田勲君) 

 渕上都市建設課長。



◎都市建設課長(渕上崇君) 

 この路線につきましては、広角の南側の交差点から、ちょうど大浜に向いて約2キロメートルのバイパスであります。

 事業としましては、昭和63年から着手してるんですけど、これまで今のところ現場のほうは約1,400メーター、広角のほうから1,400メーターほど完成しておりまして、今はちょうど大浜の跨線橋、JRのちょうどここの橋ですけど、これの工事を今進めておられるという状況と聞いております。



◆1番(木戸地郁生君) 

 当初の計画ではこれ、いつごろ完成の予定だったんですか。



◎都市建設課長(渕上崇君) 

 完成年度については、県のほうでいろいろと計画を立てておられる中なんですけども、一応今のところJRの工事をもう今進んでますんで、それが進んである程度来たところで周辺の整備をして、早期の供用開始に向けて図りたいというふうに、そういうふうに県から聞いております。



◆1番(木戸地郁生君) 

 いや、私がお聞きしたのは、県が設計されてしたときの完成予定年月日なんですけども、そっちはわかりますか。



◎都市建設課長(渕上崇君) 

 一応、計画としてはそういう年度はこのぐらいだろうというのあったんですけども、現段階としてはあともう少しですんで、もう少しで供用開始ということで聞いておりますんで、それでお願いします。



◆1番(木戸地郁生君) 

 いやね、なぜこんなことを質問するかというと、確かに去年の3月31日で完成予定やいうふうに聞いてて、いろいろJRの橋の関係もあるんで1年延びて、ことしの3月31日が完成予定やったというふうに私は理解してるんですけど、それは間違ってますか、私のほう。



◎建設農林部長(中畑孝一君) 

 当初、私ども聞いておりましたのは、平成22年度に完成予定というふうに聞いておりましたが、予算の状況とか、JRに委託工事してますからそれの進捗ぐあいとかで、やはり少し延びるんじゃないかなというふうに私どもは今、思っております。



◆1番(木戸地郁生君) 

 わかりました。

 じゃあ、お聞きしますが、残り200メーターが工事ができてないということですね。だからそちらの管轄とは違いますが、大体推測してあと200メートルの予算いうたらどれぐらいですか、おおよそわかりますか。



◎都市建設課長(渕上崇君) 

 ちょっとこれ、数字的な予算については私ども、県の工事ですんで、ちょっと把握はしてません。



◆1番(木戸地郁生君) 

 いや、県の主体ですから、お聞きした僕のほうがあれかもわかりません。新宮市が工事をするとして、どのぐらいできますか。いきなりは無理か。



◎都市建設課長(渕上崇君) 

 JR橋の場合は、いろんな状況ありますんで、列車の状況とか、その工事費を一概にここだったらこのぐらいだろうというふうに確定するのはちょっとこう、積算上ちょっといろんなケースがありますんで、そこまでは言えません。



◆1番(木戸地郁生君) 

 わかりました。

 じゃあ、この県道をつくる場合は、新宮市の負担というのはどれぐらいになってるんですか。



◎都市建設課長(渕上崇君) 

 この路線につきましては、負担金はありません。



◆1番(木戸地郁生君) 

 ゼロですか。



◎都市建設課長(渕上崇君) 

 はい。



◆1番(木戸地郁生君) 

 そうなってくると、以前、全員協議会か委員会であったと思いますが、あけぼの広角線着工の説明を受けた際、同僚議員から救急車による患者の搬送時間、一般道路と新路線の比較いう質問があり、消防署としては、推定で五、六分早くなると答弁されたように聞いているんですけど、私の記憶違いかもわかりませんけども、そこで再確認いたします。

 場所的によっては時間差はあると思われますが、王子地域、小学校区に限定すれば、いかように搬送時間が短縮されると推定されるでしょうか。



◎消防署長(岡本秋久君) 

 本道の完成によりまして、王子町、あけぼの、それから熊野地地区での発生した救急事案で、医療センターへ搬送する場合におきましては、現状よりも2分ないし3分程度の短縮が可能になるのではと考えております。



◆1番(木戸地郁生君) 

 救急患者の場合は1分を争うといわれております。これは、火災事故においても同様だと思います。この道路を一刻も早く完成することで、幾人もの命が救われることになるかもしれません。救急患者の生命を救い、交通渋滞を緩和する、完成すればすばらしい道路となります。

 市長にお伺いします。

 県も自動車専用道路に多額の予算を組んでくれました。あけぼの広角線の工事をやむなく休止せざるを得ないものであれば、地元新宮市は救急、これは命の道です。災害対策、交通渋滞の緩和を考慮され、当市の負担を増額してでも県と協議され、早期解決されるよう要望いたします。市長の見解を求めます。



◎市長(田岡実千年君) 

 今聞いておりますのは、こちらの負担ゼロで、もう完成は確実だと聞いております。

 一刻も早い完成を要望していきたいと思っておりますが、今、議員さんおっしゃられましたように、もし今になって中止とかいうことになれば、市としてもしっかり考えていかなければならないと思います。



◆1番(木戸地郁生君) 

 そこで、担当の方に質問いたします。

 難しい問題だと思いますが、合併特例債の適用はいかがでしょうか。この道路工事に対して合併特例債の運用はできるかどうか。



◎総務部長(小山壽行君) 

 今、市長答弁させていただいたように、市の負担金、これについてはありませんので、そこへ特例債をはめるということはできないと考えております。



◆1番(木戸地郁生君) 

 そしたら、みなし過疎債というのも適用できないいうことになるわけですね。

 私、思うんですよ。ただ法治国家である以上、本当にルールに従うのが法治社会なんですけども、このように絵にかいたもちといいますか、ずっと道路ができてきて、あと200メートルになって予算ないから待ったやと、しかしこれができれば救急関係も、あるいは火災にしても、交通渋滞を緩和するも、たった200メートルでとまってしまっている、だけどルールだから新宮市として何もできない、そんなんはおかしいと思うんですよ。やはり臨機応変のあれをとって、これは市だけではできないと思います。県ともよく協議されて、これ一日も早く、やっぱり使える、生きた道路にするのがやっぱり大きな福祉だと思うんですよ。

 そこらあたり、県とも一度、皆さん庁内で意思を統一された中で県とも協議して、一日も早くオープンできるように努力していただきたいと思いますが、いかがですか。



◎建設農林部長(中畑孝一君) 

 これは、県のほうも今、中止しているとか、今後予算がつかないとかいうふうな状況ではありません。

 先ほども渕上課長から申し上げましたように、これは県も十分認識しておりまして、一日も早い進捗を図っていきたいというふうに聞いておりますから、まず私どものほうからも、県に対しては強く今後要望していきたいというふうに思います。



◆1番(木戸地郁生君) 

 ぜひ一日も早く開通されることを希望いたします。

 次、4番、熊野川河口大橋について質問いたします。

 この構想は、平成14年、市民の発想からスタート、ただし昭和58年、建設省、和歌山県も参加し作成したモデル定住圏構想の中で、河口大橋を含む海岸バイパスの提案をしています。また新宮市総合計画基本構想の中で、河口大橋建設促進を掲げ、以前、丹鶴大橋の名前も提示していた事実もあります。

 市、県にはその後、何の進展もなく、この市民運動をきっかけに市、県、国を巻き込んで発展してまいりました。国もその熱意に促されて、旧鵜殿村と新宮市に対して調査費、当初300万円、鵜殿村と2分の1しますから150万円ずつということです、それが900万円、3,000万円と具体化されてきた昨今でしたが、現状はいかがでしょうか。



○議長(奥田勲君) 

 芝企画調整課長。



◎まちづくり政策部次長兼企画調整課長(芝悦男君) 

 今、議員がおっしゃられましたように、調査費がついております。これは16年度が300万円、これは国と三重県と和歌山県がそれぞれ3分の1ずつを出しております。ちなみに17年度が600万円で18年度から3年間、18、19、20と900万円の調査費がついております。

 この中身はそれぞれありますけれども、20年度につきましては、皆さん御存じのように熊野川の下流地域の道路計画を考えるアンケート調査というものが実施されております。これによりまして、熊野川河口部へのルートという、ざっくりとした、そういったルートがそこで整備されたというふうに伺っております。

 今年度、21年度でございますけれども、20年度まではその三つの団体、三重県、和歌山県、国で実施しておりましたけども、21年度につきましては国の直轄事業ということで、直轄の調査をやっているというのが実情でございます。

 一つは、動植物の調査ということでございます。

 もう一つは環境調査ということで、生活環境の状況、こういったものを把握しているというものでございます。

 三つ目は、路線調整設計業務ということで、ルートに対して配慮すべき項目というのがございますけども、一般的にコントロールポイントといわれておりますけども、そういったものとか、あるいはビー・バイ・シーという言葉でよくいわれますような費用便益分析、それに加えて構造の検討とか、そういった業務が行われている状況でございます。

 またもう一つ、これは21年度、22年度の2カ年にわたる調査でございますけれども、猛禽類の環境調査、こういったものが直轄事業としてやられているという実情がございます。

 なお、この調査につきましては環境影響調査とか、あるいはまた都市計画決定、そういったものを前提とした前段階のそれに向けた作業というふうに聞いてございます。

 こういった国の調査をしっかり着実にやってもらう、これが今一番大事なことではないかな、このように考えております。



◆1番(木戸地郁生君) 

 そこで質問します。

 新宮市では理解するのは無理かもわかりませんけども、この大橋については国の直轄ということで、政権がかわりましたんで、そこらあたりのもっと公表できる情報いうのはないんでしょうか。



◎まちづくり政策部次長兼企画調整課長(芝悦男君) 

 実際の具体的な調査の内容とかというのは、今、私が申し述べたようなことでございます。事業的には今、調査をやっているということでございますので、それ以上のことというのはわかりません。



◆1番(木戸地郁生君) 

 私は思い出すんですよ。この地域は地形的に不利な条件はありますが、JR、今でこそ紀勢本線と呼ばれてますが、私の子供の時代、若い青年期までは、やはり新宮から和歌山までは紀勢西線だったんですよ。そして熊野から尾鷲の間は、あの時分は汽車なんですけども、なかなか戦争を挟んで工事ができなくて、紀勢東線といって、やっと熊野尾鷲間が開通して紀勢本線となった事実があるんですね、これはJRですけど。

 この河口大橋にしても、政権のかわった以上仕方がないことかもわかりませんけども、やはりJR、国鉄時代と同じような現象がこの地方の道路事情にダブってしまって仕方がないんですよね。

 ですから、このままではやはり陸の孤島という呼び名のとおりになるおそれもありますんで、やはり大変難しい状況はわかりますが、やっぱり国に対して、県とともに早期着工できる要求をお願いして、この項は終わります。

 あとは5番、高森地区の埋立地は使用出来るのか。

 きのうも16番議員さんでしたか、広場の件で高森の埋立地、いろいろ質問されておりましたが、この埋立地は完成品ではないと私は理解してるんですけど、いかがですか。



○議長(奥田勲君) 

 芝企画調整課長。



◎まちづくり政策部次長兼企画調整課長(芝悦男君) 

 昨年2月18日だったと思いますけれども、市議会の皆さん方に御説明をさせていただきましたとおり、まだ完成はしてございません。



◆1番(木戸地郁生君) 

 結局、その原因というのをもう一度、この場でおっしゃっていただけませんか。



◎まちづくり政策部次長兼企画調整課長(芝悦男君) 

 1年前にもお話ししましたように、あそこの土地につきましては道路構造令というか、要するに道路をつけるような、そういうふうな構造の中で整備されておりますけれども、やはり今後、きちっと都市計画法に基づくそういった基準とか、そういったものに沿ってやる場合には法面の部分をきちっとしなきゃいけない、そういうふうに聞いてございます。今、現在の法面をもう少し緩やかにするとともに、アンカーを打って、きちっと強固なものにする必要がある、そのように聞いてございます。

 また、市としましてもそういうふうな作業につきまして、強く要請しているところでございます。国土交通省も、そういうふうな方向で考えていると。

 ただ、その事業自体が19年度の事業でございまして、それを繰り越して20年度でやられました。現在、那智勝浦道路につきましては、先ほど渕上課長が説明されましたように、この21年度につきましては調査設計とか、あるいはまたそういうふうなことをやっております。22年度につきましては、先ほど渕上課長が言われましたように10億から12億円の予算づけがあって、その内容というのが、先ほど説明があったように用地の買収、それからまた工事の一部着工、そういうふうなことを聞いております。

 いずれにしましても、そういった工事着工によって、土砂、そういったものが発生して、その土砂を盛ってそこの工事をするというふうに聞いてございます。そういうふうな状況でございます。



◆1番(木戸地郁生君) 

 そこでもう一つ質問しますけども、県のつけてくれた予算だけで、法面へのくい打ちですか、それで一応今の埋立地は完成するということなんで、県の予算でその工事はできますか。これは国のほうでやるというふうに理解してたんですけども。



◎まちづくり政策部次長兼企画調整課長(芝悦男君) 

 これは、国の事業でございます。



◆1番(木戸地郁生君) 

 そうやろ。だから、県の予算ではそういうところは使えないということですね。



◎まちづくり政策部次長兼企画調整課長(芝悦男君) 

 そのとおりでございます。



◆1番(木戸地郁生君) 

 ということは、見た目には使用できそうな土地なんですけど、結局は今のところは国のそういう作業いうか工事がなければ使えないと解してよろしいですか。



◎まちづくり政策部次長兼企画調整課長(芝悦男君) 

 そのとおりでございます。



◆1番(木戸地郁生君) 

 ありがとうございます。

 なぜ、この公共事業関係を取り上げたかといいますと、工事を着工するときには議員皆さんにも説明はいただいてるわけなんです。政権がかわった大きなことがありますから、当局も大変だと思うんですけど、途中経過いうのは議員、僕らはマスコミの報道しかわからないんですね。

 ですから今後、いろんなことが起こった場合でも、やはり変わったこと、変化があれば、やっぱり議員皆さんに説明する必要があると思うんですが、その点いかがでしょうか。



◎まちづくり政策部長(川嶋潤君) 

 いろんな事業で国の事業、それから国の力添えをいただきながらやっていることたくさんあります。

 その中で、政権交代というようことも今回起きてまいりました。私どもも、かなりちゅうちょした部分もありますが、いろんな要望活動、それから普段の国会議員の先生方とのお話というような中で、いろんなことを把握しようと努力はしてるつもりですが、そういった中でこういうふうに変わってきたというものがはっきりした、またそういったことで問題が起きてくるというような場合は、また議員の皆様方に、例えば委員会とか、それでちょっと十分でないという場合につきましては、例えば皆さん方の説明会をさせてもらうとか、そういった形で対応させていただきたいと思います。



◆1番(木戸地郁生君) 

 ありがとうございます。

 ただ、マスコミの報道でしか議員は途中経過がわからない、こんな悲しいことはないと思うんですよ。ですから今後、本当に変わった場合は議員全員に説明いただくようお願いして、質問を終わります。



○議長(奥田勲君) 

 10分間程度休憩します。



△休憩 午前10時57分

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△再開 午前11時14分



○議長(奥田勲君) 

 休憩前に引き続き会議を開きます。

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△田花操君



○議長(奥田勲君) 

 6番、田花議員。



◆6番(田花操君) (登壇)

 それでは、引き続きまして一般質問をいたします。

 私たち議員の任期も1年余りとなりました。いつも市政に市民の声をとの思いでありますが、どれだけ市民の皆さんの負託にこたえられているのか、3年間を振り返って自問自答するところであります。

 市長と議会との関係については今さら申し上げることもありませんが、市長にはいつも、議員19人おられれば19人、皆さんの意見に耳を真摯に傾けるといった態度でなくてはならないと思います。一部議員の声や意見だけを聞いて市政の運営に当たるといったことであってはならないと思います。どうか市長におかれましては、いつも申し上げておりますように、言いっ放し、聞きっ放ししないという基本姿勢を持って誠意ある御回答をお願いして、通告順に従いまして一般質問をさせていただきます。

 それでは、1番目、市長の政治姿勢と来年度予算大綱についてお尋ねいたします。

 まず、市民ニーズと時代をとらえた組織づくりと職員の意識改革についてお聞きしたいと思います。

 先日、市長も就任して100日を迎えたといったインタビュー記事が新聞に掲載されておりました。その記事を拝見しましたが、新宮市が今、地方分権のうねりの中で厳しい財政状況の克服や、少子高齢化社会に対する的確な施策の実施と次世代につながるまちづくりの実現等、取り組まなければならない課題が山積している中で、市長として少しのんびりといいますか、ゆっくりし過ぎているのではないかと感じた次第であります。

 やはり、田岡市長になって、市民の皆さんはこの閉塞感の漂う新宮市を何とか変えてほしい、1日も早く活気のある、活気の出るまちにしてほしいという大きな期待を寄せているのであります。これから本気を出して市政に取り組んでいきますと言っておりますが、やるやると言った意欲、言葉ばかりが先行して、政策に対して具体的な取り組みが見えてこないように思います。

 市長が初登庁のとき、幹部職員に対して、「今このまちに最も必要なものは、あえて困難に立ち向かうことのできるリーダーシップの存在、私たちが中心となって誇れるまちにするため、一人一人の心の改革をお願いしたい」と訓辞されています。市長の言われた心の改革ということは、言いかえれば職員の意識改革を言ってるのではないかと思います。私はまさに、今、民間企業に比べておくれている職員の意識のおくれを言ったのではないかと思っておりますが、本当に職員の意識改革や資質、接遇の向上を図ることによって、行政組織である市役所は見違えるように生まれ変わるのではないかと思っております。

 市長は、初めての12月議会を乗り越えて、政策的な人事異動を1月明けにするのではないかと思っておりましたが、何らの動きもありませんでした。結局4月の定期異動となり、これに合わせた形の組織の見直しをすると言っているだけです。先ほども全職員に対してアンケートを実施しましたが、35.5%という余りの回収率の低さに驚いたところであります。

 さらに、今議会に上程された市道路線の変更は、名称の重複であったとして再度議案の提出ということであります。私は、このような事務的なミスは余り聞いたことがありません。田岡市長になって、全く職員に緊張感が足りないのではないかと思います。やはり新市長にかわっても、何も思い切ったことはようしないといった雰囲気が漂っているのではないかと思います。3月議会に入り、市長のリーダーシップが特に問われているように思います。市長の言う心の改革とはどういうことか、またどのようにしていこうとしているのか、まず最初にお聞きしたいと思います。



○議長(奥田勲君) 

 田岡市長。



◎市長(田岡実千年君) 

 そのリーダーシップというのは、今の組織の状況を把握した上でよりよい組織に持っていくのがリーダーシップだと思っておりますが、今議員さん、私が市長になって職員がたるんでいるという御指摘だったと思うんですが、真のリーダーシップというのは、命令して無理やりやらすのがリーダーシップではなくて、お互いが信頼し合って、よし本当に頑張ろう、そういう気持ちにいかに部下になってもらうか、そういうように持っていくのが私はリーダーシップだと思っております。

 そんな中で、この4カ月、いろんな職員さんと接する中で、議員さん、元幹部職員ということもあってよく御存じだと思いますが、本当に一生懸命、市民のためを思って働いてる職員さん、たくさんおられます。一部に少しやる気が見られない職員さんもおられますが、けどその職員さんにしてもいいところはあるわけでありまして、私はこれからそのいいところを伸ばして、みんなが一丸となって市政運営に取り組んでいけるよう、そういうリーダーシップを発揮していきたいと思っております。



◆6番(田花操君) 

 私の質問してることと若干ニュアンスの違う答弁かと思います。私は職員がたるんでるとかどうのこうのを言ってるんではない、仕事をする上にはお互い緊張感を持ってやってくべきであるし、市長である以上は市長としての将来を職員にはっきり語り、具体的な政策を、選挙公約で訴えてきたそのことを、みずからの言葉で職員に語りかけて、それが私は市長たるリーダーシップと思っております。だから、若干今の市長のそういうところについては、職員がどうこういう話を私は言ってるわけじゃないんです。誤解のないようにしていただきたいと思います。

 今回、市長は公約実現のために5部制を実施して、みんなの課にかわる協働推進課といった部署を創設しようとしています。今、地方分権の進展や少子高齢化の進行など、社会経済情勢の中で行政需要にさまざまな影響を与えようとしております。このような時代の要請に柔軟に対応できる職員の配置や育成が、今一番求められているのではないかと思います。

 行政組織というのは縦割り型の組織であり、時代の流れ、要請に迅速に対応することが困難になりつつあります。業務を遂行する職員の意識も、競争性が薄いことや年功序列型の人事制度により、仕事に対して積極的に取り組むモチベーションが低下する傾向にあると言われております。市民の皆さんの窓口となっているのは、それぞれの課や係であります。その課や係の体制が本当に市民にわかりやすい組織になっているのか、それが市民のためになっているのか、いま一度検討を重ねることが大事かとも思います。4月の定期異動に当たっては、市長の言われる、本当に市政は市民のためといった組織づくりに向けて、また人員の配置についてどのようなお考えを持っているかお聞かせください。



◎市長(田岡実千年君) 

 今、議員さん言われたように、今回5部制にさせていただきまして、働く場の確保、そしてまた市民と一緒になった新宮市づくりということを念頭に、そういう組織にさせていただいておりまして、この4月1日の人事異動でも適材適所、職員が一生懸命頑張ろうという気になれるような配置をさせていただくつもりでありますんで、御期待いただきたいと思います。



◆6番(田花操君) 

 ぜひ市長の思いの、本当に市民の市政が、そのとおり行政組織づくり自体が問われていると思っておりますんで、ぜひ4月の人事配置、組織づくりを私は期待しておりますんで、よろしくお願いしたいと思います。

 これから、新宮市が急いでやっていかなければならない仕事は、地域の再生と市街地の活性化であります。市長の言っている企業を誘致し雇用の機会をふやすことを進めたり、高齢化社会に対応したりと知恵を出していける職員が必要となっていると思っております。市長の最大の責務は、的確な現状分析の上に立って、将来計画、将来の夢、ロマンを、情熱を持って市民に語ることであります。そして勇気と決断力、先見性を持って市の方向を示すことであると思います。

 新宮市のリーダーである市長は、住民の幸せのため、地域の発展のためにかじ取りをしていかなければなりません。田岡市政を支えていく職員の皆さんのやる気と意欲がなくては、田岡丸は前に進んでいくことはできません。どうか、常に職員とのコミュニケーションを心がけていただき、本気で市政運営をしていただきますよう特にお願いを申し上げます。

 次に、市長の約束、公約への取り組みについて少しお聞きしたいと思います。

 市長は12月議会の所信表明において、「外部からの企業誘致だけでなく、地元企業への積極的支援を通じ、地場産業を活性化することにより新たな外貨獲得と雇用の創出に全力を注ぎます」と決意を述べています。また、市報1月号の年頭所感では、「私は就任以来、雇用の創出と市政改革を最も緊急かつ深刻な課題として、その取り組みを始めました。景気の後退が長期化する中で、地方に位置する私たちはふるさと新宮で安心して暮らせるため、雇用の場の確保にこそ抜本対策として実施しなければならない課題と痛感しております」と言ってます。そして今議会に提出されました来年度予算大綱では、「私は就任以上、数ある行政課題の中でも雇用の創出を最も緊急かつ深刻なテーマにとらえ、これまでも鋭意取り組みを進めているところでありますが、改めてその基本的な視点を申し上げるなら、特に若い世代に対する雇用の場の確保を急がなければ、我らがふるさと新宮の存在さえ危ぶまれるということです」云々と述べております。

 このように、市長は節目節目において、市民の皆さんに市政の方針や考え方などを訴えておりますが、いずれにしても政策課題の一番に雇用の創出、雇用の確保に向けて取り組んでいくことを約束して訴えております。

 ここでお聞きしますが、市長は来年度予算において、雇用対策など経済対策としてどのようなお考えか、具体的にお話をいただきたいと思います。



◎市長(田岡実千年君) 

 幾つか雇用対策に予算をつけさせていただいておりますが、まず一つは、先日から発表させていただいておりますが、熊野材を使って家を建ててくれたときに、すべての方に50万円を支給させていただくというのが一つであります。これはなるべく地元の製材所、そしてまた地元の大工さんに少しでも仕事をふやしていただきたいという思いが第一でありますと同時に、家を新築される方に少しでも負担を軽減していただきたいなと思っております。

 それと、あと商店を中心とした活性化でありますが、非常に今この景気悪い中で、皆さん資金繰りに苦労されていることと思っております。そんな中、商工会議所がやってくれておりますこのマル経融資に対して、これまで新宮市は1%の利子補給でありましたが、それを0.3%上乗せさせていただきまして、1.3%を利子補給させていただきまして資金の活性化していただきたいなと、主なところはそういうところでございます。



◆6番(田花操君) 

 そのほかにも公共事業の追加等、対策たくさんあると思いますし、今回の議会でも地産地消の対策も、これもやはり雇用対策、経済対策の一環ではないかと思いますし、やはり一昨年の世界的な経済危機の後、各自治体はその後直ちに経済界の代表である商工会議所を初め関係の機関などと、そのまち、そのまちの緊急経済対策本部を設置して、今おっしゃられました雇用対策や緊急支援、公共事業の追加や前倒し、地産地消の推進などの経済対策に積極的に取り組んでいると伺っております。

 私も、以前に民間団体も含めた新宮市としての緊急経済対策本部を設置して、早くそういう雇用対策も含めていくべきではないかというふうに申し上げてまいりましたが、ぜひ雇用を第一の急がれる政策の中で、市長におかれては今後新宮市の経済対策をどうするのか、そういう議論の場に緊急経済対策本部を立ち上げて意見交換などをしていくことが大事ではないかというふうに思っておりますが、市長のお考えはいかがですか。



◎市長(田岡実千年君) 

 議員さん、おっしゃるとおりだと思います。庁内、そしてまたこの市民の経済界の方々と一緒に知恵を絞りながらやっていかなければならないと考えております。



◆6番(田花操君) 

 ぜひ、市長のイの一にやろうとするその経済対策を、やはり行政だけで考えても限界がありますし、行政が一番苦手としているところは経済問題だと思います。そういった意味では、市長は民間から、民間経験をされて来てるいう中で、ぜひ経済団体、行政も含めて一緒になって対策を議論して、何が必要か、何を今求めているんかということを的確にとらえながら、そういう本部をぜひ立ち上げていっていただきたいと思います。

 既に、他市では具体的な雇用の確保に向けて、離職者を雇い入れた場合に事業主に対して一定の助成金を支給しているところがあると聞いております。こういうことは、当局は把握されておりますか。



◎商工観光課長(北畑直也君) 

 全国の都市の中では、そういうことをやっておられる市があるということで、例えば新潟県の糸魚川市については雇用1人つき20万円の助成というような制度があるようでございます。



◆6番(田花操君) 

 私が聞いたところでは、こういう制度を設けて、一定の雇用条件により助成金を労働者の基本給の3分の1、6カ月分とか、あるいは1事業者当たり100万円までといった限度額を設けて支給しているというふうに聞いております。本市も雇用対策としてこういった緊急雇用助成金制度を創設して、地元企業を支援するお考えはありませんか。



◎まちづくり政策部長(川嶋潤君) 

 全国的にいろいろとやられているようであります。それでまた、県のほうにおかれましても国からの緊急雇用の関係の基金といったものもあるということですが、私どもとしてはこれから緊急経済対策というような中で、ちょっと早急にいろいろと検討させていただいて、また議会のほうにも相談をさせていただくというような形にさせていただきたいと思います。



◆6番(田花操君) 

 市長、こういう市長が言われる雇用対策、雇用の確保という中で、全国ではやっている中でも独自なことも市として考えていくべきじゃないかというふうに思っておりますし、市内の皆さんが期待していることは、地元企業の資金繰りへの支援や雇用対策、緊急の経済対策による景気回復ではないかと思います。ぜひ、市長は民間人として、また商売で培ったノウハウをお持ちかと思います。ぜひそれを生かして、地域経済対策にも積極的に取り組んでいっていただきたいと思います。

 次に、本市の大きな課題であります中心市街地の再生と活性化についてであります。

 まず予算大綱の中で、「平成22年度予算におきましては、可能な限り住民サービスの向上を図ることを基本に、市街地再生や学校再編等の積極的なまちづくりに向けて、必要な予算を計上しました」と述べられております。この市街地の再生に対して、来年度はどういった予算配分をされたのかお聞きしたいと思います。



○議長(奥田勲君) 

 小山部長。



◎総務部長(小山壽行君) 

 ハード面では文化複合施設整備に向けた取り組み、それから観光案内板の整備、そして道路整備、例えば緑ヶ丘のところの西野田線の歩道の整備とか、また継続事業でありますけれども上本町磐盾線の整備、あるいは新町丹鶴町線の整備などを予算計上しております。

 また、ソフト面での仕掛けになりますけれども、プレミアム付商品券の予算化、またグルメコンテスト、それからマスタープランの整備、あるいは魅力ある観光力アップ事業への取り組み、それから先ほども出ておりましたけれども利子補給の拡充、こういったものも市街地再生として間接的につながっていく事業だと思っております。



◆6番(田花操君) 

 私は、学校再編と市街地再編という大きな特進プロジェクトの中で、総合計画に示されてる市街地再生の中の整備方針の大きな柱は、中心市街地活性化基本計画をどう今後、本市として位置づけていくかといったことが大事ではないかと思っております。特に、商店街も空き店舗や空き地が目立つようになっております。人の流れが少なくなり、このままだと衰退の一途をたどるばかりであります。ますます中心市街地の活気が失われつつあると思います。このため、市街地の再生と活性化をいかに図っていくかについては、私も再三にわたり一般質問を行い、強く要望を重ねてきているところであります。

 今、丹鶴小学校跡地への文化複合施設などの整備に向けて着々と進んでおりますことは、特に関係の皆さんの日ごろの御努力、御労苦に対しまして心より感謝申し上げる次第であります。確かに文化複合施設が整備されると、そこへの集客力はふえることは間違いのないことであります。しかし一方、そこへ集まってくる人をどのようにして商店街への人の流れとして向けていくかは、現状の市街地、商店街のままでは、私は人の流れを変えることはなかなか難しいのではないかと思います。商店街を初めとした周辺市街地も同様に魅力あるまちづくりにしていかなければ、人は歩いてくれないし来てはくれないかと思います。

 市長は、今の中心商店街、中心市街地の現状についてどのように把握されているかお聞きしたいと思います。



◎市長(田岡実千年君) 

 本当に寂しいです、市民病院が移転していったり。

 そんな中で、実は私、17年前まで仲之町二丁目で写真店させていただいておりましたが、そのときは本当に人通りも多くて活気がありました。それで今、時々歩かせてもらうわけですが、当時のにぎわいは全然なく、また見る商店街、感覚では3分の1ぐらいシャッター閉まってしまってるんじゃないかなというふうな感じもしておりまして、本当につらいです。



◆6番(田花操君) 

 現状は、本当にお気の毒なような状態であります。これを行政の力だけではだめですけれど、行政がまずどういうまちづくりをしていくかということを示していくべきであり、行政自体しっかりした考えを持つべきだと思いますし、先般も市街地再生対策特別委員会で視察をしてきました大阪の門真市がありますけど、ここも学校統合事業とあわせた総合的なまちづくりに取り組んでおりました。そこでは、学校統合跡地を含めた市街地の整備手法として、中心市街地活性化基本計画による事業計画を柱にして、土地区画整理事業や市街地住宅総合整備事業といった、本当に市民参加によるまちづくりに向けて皆さん頑張っておられました。

 新宮市は門真市よりも早く、平成14年、新宮市中心市街地活性化基本計画を既につくってきております。当時、田岡市長も委員として携わったと思います。あれから8年が既に経過しようとしております。当時、この基本計画の中で描かれていることは、中心市街地の活性化、市街地の再生のためになくてはならない事業が計画されたかと思っております。せっかく基本計画をつくっておきながら活性化事業に取り組まなかったら、その課題は何年たとうと私は同じ課題がそのまちに残されるばかりで、まち並みは何も変わることはないと思っております。この中心市街地活性化基本計画の見直しを行い、国からのいろんな支援策を受けながら、市街地の整備、改善と商業の活性化を図っていくことが本市に求められている、また急がれることではないかと今までも私は訴え続けてまいりました。しかし、なかなか私の思いに対して一向に、担当課を初め、耳を傾けていただけておりません。門真市や、あるいは近くでは田辺市の例など、全国の自治体が活性化対策、活性化事業に取り組んでおられます。どうか本市においても、このような総合的な市民参加のまちづくりを、ぜひ市長のリーダーシップを発揮していただいて取り組んでいただきたいと思いますが、市長のお考えはいかがでしょうか。



◎市長(田岡実千年君) 

 みんなで取り組んでいくべきだと思います。先ほど議員さん、中心市街地活性化の委員会の話しされてましたが、ちょうど9年前ですか、私も委員で委員長させていただいたように思い出しました。そのとき、田花議員さん、建設部長でありながら委員として一緒に参加していただいておりましたが、私、今非常に残念なのは、その8年前、9年前、10回、20回と会議を重ね、また多額のお金を払ってコンサルへ基本計画などを頼んだ中で、それが全然、結局実行されなかったというのが非常に今でも残念であります。

 今回市長に立候補さしていただいた理由の一つにも、そういう行政への不満もありまして、やっぱり計画していろんな方々に集まってもらって議論して結果を出したことは、やっぱり実行していかなければならないとこの8年間ずっと思っておりましたんで、いい計画でもしなければ何にもなりませんので、今後そういうことで、いいことは実行していくということを心がけなければならないと考えております。



◆6番(田花操君) 

 ありがとうございます。

 ぜひ、市長の今のご答弁いただいて意を得たという、私も思いもしますし、いずれにしろ8年という歳月が流れる中で、この基本計画自体はやはり見直しをしていかなければ、このままではなかなかいかない。そのために、市民の皆さんに市長の言われる参画をしていただいて、どういうまちにしていくかいうことをいま一度ぜひ皆さんとお考えいただいて、本当に新宮市の将来のまちづくりを目指していただきたいと思います。

 8年間できなかった思いについては、いろいろ私なりにありますけど、それは控えていきたいと思います。ぜひ市長の市民参加のまちづくり、やる気を、ぜひこれをひとつやっていただくことが、商店街の皆さんも地域の皆さんも少しはやる気を出してくれるんではないかというふうに思っておりますので、ぜひ一日も早く担当課、担当部署に指示していただき、あるいは係をつくっていって取り組んでいっていただきたいと思います。そしてやはりよそのまちに負けないような、そういう取り組みをぜひしていただきたいと思います。それでは、この項を終わります。

 それでは2番目の、ひとり暮らし高齢者の支援体制についてお尋ねいたします。

 1番目の孤独死の現状と防止対策についてであります。

 今、本市は急速な高齢化が進んでおり、既に30%を超えたと聞いております。3人に1人が65歳という高齢化社会となっております。まさに高齢者の福祉対策をどうしていくのか、大きな行政課題ではないかと思います。

 私が今回、この問題を取り上げましたのは、ことしの初め、近くのひとり暮らしのお年寄りの男性が、亡くなって4、5日がたってから発見されました。そして数日後、近くの町内で、またひとり暮らしの男性がだれにもみとられずに自宅で亡くなっています。まさに、ひとり暮らしの高齢者が自宅で亡くなり、気づかれないという孤独死であると思います。

 今まで孤独死というと、大都市部の団地やマンションにおける問題であるかのように思っておりました。こんなに身近なところで、孤独死という大変痛ましいことが連続して起きていることに驚いた次第であります。本市のひとり暮らしの高齢者についてどのような支援をしているのか、幾つかお聞きしたいと思います。

 今、本市において、ひとり暮らしの高齢者が本当にだれにもみとられず自宅で亡くなる、いわゆる孤独死というのは1年間にどのぐらい起こっているのか御存じですか。



○議長(奥田勲君) 

 垣本健康長寿課長。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 平成21年中に、65歳以上の方が在宅で亡くなられて新宮警察署が出動したケースというのは63件あったそうでございます。そのうち、ひとり暮らしが25人ということでした。ことしに入ってから、65歳以上の高齢者がひとりで亡くなられて新宮警察署が出動したのは16人というふうに伺っております。



◆6番(田花操君) 

 この数字を聞くのも初めての方もおられると思いますけど、1年間で66人の方が昨年亡くなられ、ことしに入ってもう16人が一月余りで亡くなっているということは、本当にこのひとり暮らしの高齢者への対策が、そのためになっているかということが私はびっくりするところであります。

 今、本市でひとり暮らしの高齢者世帯は、高齢者福祉計画を見ますと3,300世帯ですか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 約3,100世帯です。



◆6番(田花操君) 

 ひとり暮らしの3,100の世帯の方生活の実態調査なんかは今までしたことあるんですか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 生活実態調査ですけれども、市としては行っておりませんけれども、社会福祉協議会で年に1回、高齢者の実態調査を行っていただいております。



◆6番(田花操君) 

 市では行っていないけど社会福祉協議会では行っているというのは、行うに当たって、そういう話し合いとかした上でやってるいうことにはならんのですか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 社会福祉協議会のほうと協議しながら進めております。



◆6番(田花操君) 

 これは福祉行政、高齢者行政として、市が主体を持ってしっかりした実態調査をすべきではないかというふうに思いますし、調査をしてその実態を把握しなければ対策をどう考えたらよいのかとか、そういったことがわからないのではないかというふうに私は思います。ぜひ民生委員さんにお願いして実態調査を行い、支援の必要な高齢者を把握する必要が新宮市としてあるのではないかと思いますけど、いかがですか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 確かにおっしゃるとおり、実態を把握する必要はあろうかと思います。社会福祉協議会のほうでは75歳以上の在宅のひとり暮らしの方で家族のいない方、また近くに家族が住んでいない方、及び65歳以上で寝たきりの方に対しまして激励訪問を行っております。これは、民生委員さん、児童委員さんが行ってくれておりますけれども、それにあわせて高齢者の実態調査も行っていただいております。平成21年度につきましては、ひとり暮らし高齢者268名、寝たきり高齢者171名、439名の方の訪問をしていただいております。



◆6番(田花操君) 

 私は今回、身近で悲しいことが起こりましてから、孤独死を防止いいますかなくしていくためには、隣近所の方たちの声をかけ合う見守りが大切ではないかというふうに痛感させられました。地域住民と協力した、いわゆる地域ぐるみの見守り支援などの取り組みが一番大事ではないかと思いますが、新宮市ではそういった取り組みをしようというお考えはございませんか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 それぞれの地域で民生委員さんによるひとり暮らしの高齢者宅への訪問、見守り等の支援、近所の方たちとの声かけ等、御尽力をいただいております。議員さんのおっしゃるように、今後のひとり暮らし高齢者に対する取り組みとしまして、やはり市も取り組んでいかなければいけない重要な課題だと思っております。高齢者支援連絡会のようなものを立ち上げていく必要があるというふうには思っております。民生委員さん、児童委員さん、また福祉委員、ケアマネージャー、ヘルパーさん、町内会とか地域の方々、さらには警察、消防といったところなどとも情報の共有も必要だと思っております。社会福祉協議会のほうでは、平成22年度に地域ネットワークづくりのモデル地区を立ち上げて、取り組みを開始するというふうに伺っております。また、和歌山県としても対策マニュアル策定のための実態調査を始めているというふうに伺っております。



◆6番(田花操君) 

 今、近所の方に何か異変があるということに気づいたときに、役所の健康長寿課に電話すればすぐに様子を見に駆けつけていただくといったような対応はしていただいているんですか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 高齢者の緊急時の対応につきましては、市役所に通報いただいた場合には、平日の夜間、土日、祝日を問わず対応させていただいております。



◆6番(田花操君) 

 このような孤独死の問題は、弱者や高齢者の人たちが置かれている状況を象徴的に示す問題であると思います。何よりも政治の責任が私は問われているのではないか。民生委員さんにもお願いして支援の必要な高齢者を把握し、町内会などの協力をいただき、皆さんによる見守りをお願いして安否確認などできるような、そういった体制づくりをぜひ急いでつくっていただきたいと思います。

 市長は、この孤独死がふえている実態について、どのようなご認識をされているかお伺いをしたいと思います。



◎市長(田岡実千年君) 

 今、垣本課長の報告で予想以上にたくさんの方が寂しい亡くなり方をされているんだなと、悲しい思いで聞かせていただきました。



◆6番(田花操君) 

 ぜひ思いを施策、対策に生かしていただきたいと思いますんで、よろしくお願いしたいと思います。



○議長(奥田勲君) 

 質問中でありますが、昼食のため午後1時まで休憩いたします。



△休憩 午後零時01分

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△再開 午後1時00分



○議長(奥田勲君) 

 休憩前に引き続き会議を開きます。

 一般質問を続行いたします。

 6番、田花議員。



◆6番(田花操君) (登壇)

 それでは、午前中に引き続き一般質問をさせていただきます。

 次に、2番目のひとり暮らしの高齢者の支援対策について、幾つか簡単にお聞きしたいと思います。

 21年度版の「新宮市の福祉」という冊子を見ますと、この中に65歳以上のひとり暮らしの高齢者を対象に、ボタン一つで24時間対応の事業者へ連絡できる装置を設置しますという緊急通報システムの支援があります。今これを利用している方は143台と書かれていますが、高齢者の数から見れば余りにも少ないのではないかと思いますけど、いかがですか。



○議長(奥田勲君) 

 垣本健康長寿課長。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 65歳以上の方が対象ではありますけれども、緊急を要する疾病等がある場合、例えば心疾患とか脳血管障害などというふうになっていますので、そのような数字となっているというふうに思われます。

 ただ、今後やはり広げていくという必要はあろうかと思います。



◆6番(田花操君) 

 そうしたら、これは心疾患とかそういう制約のある方でなければ利用できない支援策ですか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 緊急を要するということが条件となってます。



◆6番(田花操君) 

 緊急を要するというのは、これはそういう状態の人は当然のことながら、ひとり暮らしのお年寄りの方も、いざという緊急というのはだれも持っていると思いますし、特にひとり暮らしの高齢者については、そういう身寄りのない状態の中で、24時間このような対応をしてあげることが大事ではないかと思いますけど、見直す考えはないんですか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 ただ単にひとり暮らしで不安という方の場合は考えてませんけれども、今後、心臓、脳血管障害以外に、パーキンソン病、低血糖のおそれがある方とか、在宅酸素療法をしている方とか、そういうふうな形で対象の幅を広げていくというふうには考えております。



◆6番(田花操君) 

 これと同じような老人福祉電話の設置が17台、これも私は余りにも少ないと。今はもう携帯電話がこれだけ普及する中で、こういうあれを携帯電話に変えるいうことはできんのですか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 老人福祉電話のほうなんですけれども、これは電話をつけるときにも債権を購入したりすることが必要というときがありまして、そのときに高額なお金は出せないという方に対して、低所得の方に電話の権利だけを対応して、電話機、通話料等は自己負担でしていただいております。今現在どんどん件数も減っておりますし、平成16年度で37件でありましたのが、平成22年度では17台ということになっております。今後も減少していくというふうに思われますので、携帯のほうに変えるということは、今は考えておりません。



◆6番(田花操君) 

 今の現実は、NTTは設置に当たってのそういう基本資金、それは取ってないでしょう。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 今はそういうのはありませんので、申請をされてる方も少ないと思います。



◆6番(田花操君) 

 それなのに、その設置を市が負担するいうような形で、この老人福祉電話を設置するいう支援策というのはどういうことですか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 主に生活保護の方とかいった方が対象になってます。



◆6番(田花操君) 

 生活保護の方が対象であれ、NTTはそういう設置の基本料金を取らないということの中で、今おっしゃられた基本料金を市が負担してあげるという話とは矛盾してるんじゃないですかいう話。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 新規ではなくて、今までの分ということでございます。



◆6番(田花操君) 

 これも生活保護者が対象いうことですか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 保護者だけが対象ではございませんが、最近、平成19年5月に1件申請がありまして、それ以降は申請はございませんが、そのときの申請は生活保護の方でございました。



◆6番(田花操君) 

 こういう17台がさらに少なくなるという、こういう支援策、もっと実態に合った支援を私はしていくべきじゃないかと思うし、そういうことに今お伺いしても、当初の趣旨、目的と現実は、NTT電話会社の実態が違う中で、これをいつまでもそういう形で、ひとり暮らしの高齢者への支援策という形で冊子にも載ってますし、やはり再検討していくべきじゃないかと。特に携帯電話なんかを考えてあげるのが実態に合ってるんじゃないかと思いますんで、これは十分考えていっていただきたいと思います。

 次に、ひとり暮らしの調理が困難な高齢者を対象に、契約事業者が定期的に訪問することによる安否確認を行うとともに、バランスのとれた食事を提供しますという、いわゆる配食サービスいうのがありますけど、これは週に何回されてるんですか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 月曜日から土曜日までの6回の利用が可能です。



◆6番(田花操君) 

 週に6回してあげるということになれば、当然ここで安否確認も十分できるかと思います。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 安否確認の意味も込めてございます。



◆6番(田花操君) 

 料金については、私は安くしてあげるならなるべく安くしてあげていただきたいと思いますけど、今は400円ということですか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 はい、そうです。



◆6番(田花操君) 

 これも400円が平均的な利用料かどうか、近隣他市なんかも比べていただいて、400円でずっとということじゃなしに、なるべく安く利用できるような形にしていっていただく、これは制約はあるんですか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 制約というのは、条件でしょうか。



◆6番(田花操君) 

 そうです。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 65歳以上のひとり暮らし及び高齢者のみの世帯の方で、食事の調理が困難な方というふうになっております。



◆6番(田花操君) 

 所得制限とかそういう一定の制約はないんですね。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 所得制限はございません。



◆6番(田花操君) 

 次に、ひとり暮らしの高齢者の方にシルバー人材センターからヘルパーが身の回りの生活のお手伝いをしている生活支援事業というのがありますが、これは利用料はどのようになってますか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 1時間735円となっております。



◆6番(田花操君) 

 特に介護制度の見直しにより、要介護1の方が要支援に下がった場合など、この生活支援をお願いしていると伺っていますけど、そのとおりですか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 介護の非該当になった方とか、あるいは要支援1、2とかの方でサービスが足りないというような場合に使っていただいております。



◆6番(田花操君) 

 この利用料金なんですけど、この735円は1時間ということですか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 はい、1時間です。



◆6番(田花操君) 

 これも他市に比べると、私は少し高いんじゃないかと。他市なんか比較されておりますか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 シルバー人材センターが行う事業でございますので、他市と比べてはおりません。



◆6番(田花操君) 

 これは、市からの補助いうのはいっこもしてないんですか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 補助はしております。



◆6番(田花操君) 

 幾らしてるんですか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 200万円です。



◆6番(田花操君) 

 いやいや、735円いう1時間に対して幾らしてるんですか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 この事業につきましては、シルバー人材センター高齢者生活支援サービス事業ということで、市からは200万円の補助金を出してシルバーに事業をしていただいております。



◆6番(田花操君) 

 そうしたら、その200万円いうのは、シルバー人材センターはどういう使われ方をしてるんですか。



◎福祉事務所長(浜前泰弘君) 

 これはもともと国が創設した事業でございます。国からも同額の補助金を出して、市も200万円、国も200万円ということで、シルバーのほうで事業を行っております。中身に関しては主に人件費でございます。



◆6番(田花操君) 

 その1時間735円いうのは、私は一般社会の中で、大体1時間賃金735円いうのが支払われて、735円じゃ低いかと思いますけど、800円、最低賃金も含めて。そういう中で、こういう本当にひとり暮らしのお年寄りの方が生活支援を受けようとしたときに、735円でシルバーから1時間していただくということになれば、別に市が大きくこれを支援事業としてありますよと言われなくても、シルバー人材センターがそういう事業をやってるということではないんですか。市がこういう生活支援事業として、やはり幅広くこれを使ってもらうということになれば、この1時間735円をもっと支援して、安く利用できるようにしてあげることが私は大事ではないかと。最初言いました、他市の状況は調べてますか言えば調べてない、ぜひ他市の状況を調べて、見直しできるところは見直しして下げてやっていただきたいと思います。

 次に、昨年策定されました高齢者福祉計画のアンケート調査で、高齢者福祉サービスの設問が幾つかあります。この設問の中のほとんどの項目、支援サービスにつきまして、多くの方が「知らない」と回答してます。あまりにも知らないという人が多いのに私はびっくりしましたが、もっとPR、告知をしないとだめじゃないかと思いますが、どのような御感想ですか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 おっしゃるとおり、広報とかで周知して、より多くの方に知っていただくことは必要だと思います。



◆6番(田花操君) 

 その中でもびっくりしますのは、介護予防について多くの方が知らないと答えてます。特に高齢者の生活相談や支援をしている地域包括支援センターがあります。これは59.4%の方、3人に2人がここのセンターを「知らない」という回答、これはどういうことかと思いますか。これこそ本当に市民のための組織になってない、これを市民にもっともっと知ってもらわんといかんのかと思いますけど、いかがですか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 平成18年度の介護保険の制度改正で、地域包括支援センターが新設されたものでございます。このアンケートにつきましては、平成20年に行っております。包括支援センターが立ち上がって今2年ということで、なかなか周知がされていなかったように思います。包括支援センターも経過後4年がたちまして、十分ではないかもわかりませんけれども、名前も知っていただけるようになってきているとは思っております。



◆6番(田花操君) 

 本当に、せっかく高齢者福祉サービス、いろんなサービスがある中で、本当にこのサービスを知ってる市民の方が余りにも少ないので、私は行政の怠慢といったら失礼ですけど、やっぱりもっと市民に告知をするように努力すべきでないかと思いますし、先ほど聞きましたように、サービス一つにとってもいろんな制限、制約を設けているのが実態で、本当に支援を受けようとしても受けられない方が多いといった声も聞きますし、やはりせっかくの支援サービスを1人でも多くの皆さんに享受してもらうことが大事ではないかと思います。

 昨年策定された新宮市地域福祉計画において、一人一人が自立した存在として認め合い、その上で相互に手を結び、支え合い、だれもが安心していつまでも暮らし続けることのできるまちづくりが目指す基本的な目標ですと言っております。まさにこのような福祉のまちづくりが一日も早く実現できるようにお願いして、この項を終わります。

 次に、3番目の観光とまちづくりについて2点ほどお伺いしたいと思います。

 まず1点目の千穂ヶ峰遊歩道の復旧整備についてお聞きいたしたいと思います。

 この千穂ヶ峰、通称権現山と言ってますが、山全体が世界遺産区域であり、また、吉野熊野国立公園特別地域となっており、本市にとっては大切な、歴史的あるいは観光的資源であります。1年を通じて四季折々の季節を求めて、子供たちの遠足やボーイスカウトの訓練の場、また中高年の方など身近な健康づくり、あるいは身近な山歩きの場所として、また眺望のよいところであり、本当に子供から大人まで多くの方が楽しく親しんでおります。特に国立公園のパンフレットなどに紹介されているため、よそからも山歩きに来ている方を見受けられております。山頂からは眼下に熊野川の流れ、遠くは烏帽子山から大峰山系の釈迦ヶ岳まで見ることができ、太平洋を望んで大変ロケーションのよいところであります。

 この千穂ヶ峰遊歩道は、和歌山県が昭和54年、ふるさと歩道として千穂ヶ峰山頂と中腹を縦走するコース、約3.5キロの山道を整備し、その後、営林署が平成5年ごろ、展望台やあずまやなどを設置してきております。ふるさとの山を歩きながら豊かな自然に触れ、郷土の歴史を振り返る中から、心豊かなあすのエネルギーを養うということを目的に、遊歩道として整備してきたものであります。

 市長は、この千穂ヶ峰遊歩道を歩いたことがありますか。



○議長(奥田勲君) 

 田岡市長。



◎市長(田岡実千年君) 

 もう十数年前なんですが、歩くといいますか、テレビの取材で撮影のために登ったことは一度あります。



◆6番(田花操君) 

 教育長は歩かれたことはありますか。



◎教育長(大江清一君) 

 中谷さん宅からですね、相筋のほうから中ほどまでしか行ってません。



◆6番(田花操君) 

 昨年末でしたか、新聞に千穂ヶ峰遊歩道廃止を検討といった記事が載っていました。私は12月議会一般質問において、今日まで千穂ヶ峰一帯の環境整備に対して命まで捧げてこられた前川勝巳さんの思いを無駄にしないでと、この遊歩道の早期復旧を訴えてきたところであります。しかしこの報道によると、復旧整備を考えるどころか廃止するといった内容に大変驚いた次第であります。

 昨年の台風18号による千穂ヶ峰遊歩道の被害状況について、当局はどのような現場調査をされたかお伺いします。



◎教育部参事[文化複合施設担当]兼文化振興課長(中岡保仁君) 

 台風後、早速私どもも参りまして状況を確認しました。そして県、市ともども同じ認識に立ちまして、今の状況がございます。

 まず、すぐに入れない状況である、そういったことを国にも相談、報告しながら、どういった対応がとれるかということで、崩落と倒木が重なり合いまして立ち入りが困難だというふうに判断しまして、入り口数カ所にバリケードといいましょうか、立入禁止処置のロープを張らさせていただいた次第であります。

 そういった中で、今後のこの遊歩道の取り組みにつきましてどうしようかという話になったわけでございまして、十数回、話の場を設けてございます。



◆6番(田花操君) 

 総括的なお話がありましたけど、国、県と協調しながらという部分と、十数回協議したというところは、後ほどの私の質問の中で、本当にそうであったんかということを尋ねていきたいと思います。

 先日、私は実際どのような被害状況にあるか、現地を見に行ってきました。そのときも4人の男女のグループに出会いましたが、皆さん早く直してほしい、整備してほしいと異口同音におっしゃられていました。ちょうど今、山頂近くにはきれいなヤマツツジやヤマザクラが咲いてます。また皆さん御存じかと思いますが、ユズリハという珍しい木も生えており、大変自然豊かな地域となっております。

 私たちが見て歩いたところ、本当に危険な箇所は2カ所ぐらいです。それは山頂から相筋へのコースで、中谷さん宅への中間点あたりであります。そのところは危険区域は50メーターから80メーターぐらい、風倒木により斜面が浮き石状態となっており、この間は落石防止網を設けるか、別に迂回路を設ければ問題は解決できると思います。また、もう一カ所は山頂から神倉神社寄りの第1展望台の下あたりで、風倒木が30メートルにかけてヒノキ20本が横倒しとなっています。ここは既に迂回路として人が通ると道ができるというような状態で、もう既に通る道ができている状態です。そのほか、今までどおりに歩けるようにするためには、全体的には35本の風倒木を処理するだけでもとの状態になるのではないかと思います。このような状態は把握されてますか。



◎教育部参事[文化複合施設担当]兼文化振興課長(中岡保仁君) 

 三本杉から入ったところの、少し入ったところの崩落箇所、そして今言われました倒木箇所について、把握してございます。

 また、それ以外に神倉から牛の背中へ行く区分につきましては、がけ地があったりとか、岩肌が濡れてたりして非常に危険性があるようなところもございます。そういった部分は私どもも把握してございます。



◆6番(田花操君) 

 被害の状況の把握については、大体私は違わないかというふうに思います。

 私が全体被害の状況を見まして、決してこの遊歩道を全面廃止するといった状態ではないと思っております。早く今までどおり整備して歩けるようにしてほしいとの願いで、関係の機関、関係の方に私が伺ってきたことを披露させていただきたい。

 まず、山の所有者である和歌山森林管理署、以前の営林署ですけど、ここに聞きますと、森林管理署は県から廃止の申し入れが来ている、危険なところを修復してから返してほしい、県がこれから管理できないのであれば市で引き継いでほしい、国有林を今まで遊歩道として広く利用してきており、早くもとの状態にしていきたいと言っております。

 次に、環境省熊野自然保護官事務所に行きました。ここは吉野熊野国立公園特別地域であり、公園計画にも歩道として位置づけている、多くの方の利用に供するように復旧してほしい。また特に自然保護官は、以前、新宮市に対してもっと十分な管理をしてほしいと申し入れたが、担当課が決まらない状態であったと不満を言っておりました。

 最後に、東牟婁振興局衛生環境課に行きました。県としては廃止したい、森林監視者は被災したままの危険な状態で引き取れない、もとに戻してから返してほしい、もとへ戻すにも費用がかかる、どうするか実際のところ行き詰まっている、とりあえず危険であるために通行どめにしているとのことでありました。また振興局の衛生環境課も、新宮市の対応が前向きでないので、今後、一度山歩きの方やボランティアの方と話をしていきたいということで、振興局は、あなたのおっしゃられた十数回協議しているということですけど、1回しかしてないと環境省の自然保護官が言うてます。

 だから私は、これをずっと総合的に伺って、この問題についてはいかにやはり地元新宮市の対応、判断が求められているんではないか。こういう国にしても森林管理署と環境省がぜひ復元してほしいと、新宮市はその対応には後ろめいた対応しかしてくれないと、皆さん不満を言ってます。市長、これを聞いてどう考えますか。



◎教育部参事[文化複合施設担当]兼文化振興課長(中岡保仁君) 

 私どもは十数回話しているのは、県と市との話でございまして、また県を通して国なり環境省なり森林管理署とお話ししている状況であります。

 そして、私どもが今回、県も市も同じような考え方に立ったというものは、あくまで遊歩道としての利用の廃止でありまして、これまでも廃止してから以降も、地元がこれまで通ってきた、歩いてきた道でありますから残してくださいよと、そういうふうな話もしてございます。あくまで遊歩道といった場合は、そういったイメージにつきましては、散策路とかバリアフリーの散歩道とか、そういったものも思い浮かべると思います。しかしながら、千穂ヶ峰遊歩道はアップダウンが非常に厳しくて、一部険しいところもあります。私も歩いてますが、山登りのトレーニングには非常に向いてるところかと思います。

 そういった中で、遊歩道のイメージとはかけ離れた現場に、遊歩道のイメージを持った人が仮に入っていろんなことが起きた場合どうなるかと、そういったことを私たちは、今回、以前からも私たちは問題意識として持っとる中で見直そうではないかということで、今取り組んでいるわけでございます。



◎市長(田岡実千年君) 

 教育長とも相談して、早いうちに一度、実際この目で見てきたいと思います。



◆6番(田花操君) 

 それは後からまた確認したいと思います。

 もう時間が余りないので、遊歩道とは何ぞや、そうしたら遊歩道じゃなしに歩道だったら何ぞやという議論はもう時間がないのでしたくはないですけど、遊歩道であれ歩道であれ山道であれ、今まで皆さん親しく長いこと歩いてきたところを早く整備して歩けるようにしてくださいよという形の中で、国やとか県やとか市やとか、私から言えばなすりつけ合いをしてるんじゃないのか、その原因は市にあるんじゃないんかということを私は言ってるんであって、特に森林管理署の方なんかでも、市が、もともと県がつくりましたけど、県の担当にしても、当時は遊歩道は県がつくるけど、あとは新宮市が維持的な管理をするいう約束やと、そういう文書はあるんですか言うたらありますと言うてます、私はそれをもらってはきてませんけどね。そして、あの程度の遊歩道だったら市が地元として、市民がこれだけ憩うところとして、積極的に市民のために、市長の言われる、ことをまず考えて、県、国と協議なり対応していってほしいと強く思った次第です。

 皆さん本当に地元のことを思ってくれてまして、森林管理署にしても、今の風倒木の木を、県がどうのこうの言うてますけど、森林管理署でそれはしてあげますよと言うてくれてます。そういう話が当局の話の中でいっこも出てこない。なおかつ、環境省の自然保護事務所行きますと、保護官は新宮市があれを今後、今までどおり通れるようにして管理していくんだったら、環境省も一定の支援をします言うてる。そういうのは行政間で本来やりとりがあってしかるべき、私が行ってそういう話を一々聞くとかいう話では、私は決してないと思う。そうなるとどこが原因かいうのは、皆さん異口同音に、新宮市の対応は非協力的で後ろめいてますと。

 その中で、環境省か森林管理署かでしたけど、私はこういうこと言いたないけど、あの千穂ヶ峰の一帯は世界遺産登録の区域なんで、聖域なんで、だれも入ってほしくないんやいうことを新宮市の担当が言うたと。よくぞまあこんなことを言うたなって、私は言いたないけど、今の本当にずっと流れをしてくると言いたくなる気持ちになるんです。

 ぜひ市長、現地を見て、私がそんなに大した被害じゃないいうことで現場を見てください、私も一緒に歩きますし、案内します。本当にいつも千穂ヶ峰の環境を守っている方、たくさんおります。この人たちが失望しないような、そういう行政の本当に心ある判断と、市長の言われる、本当に市民のためにどういうことが大事かということを考えて判断していただきますように、強くお願いしてこの項を終わります。

 次に、2番目の広角用地の土地利用についてお聞きしたいと思います。

 この件につきましても、もう既に同僚議員も質問しておりますので重複しないようにしていきたいと思います。

 ただ、先般、これも新聞報道により「用途が決まらず宙に浮いたままの状態」という見出しで報じられております。これは国の那智勝浦道路の建設残土による受け皿として埋め立てがされてきており、あの辺を走る市民の皆さん、もうほとんど完成してるんじゃないかという認識はだれしも私は受けているというふうに思っております。

 あのような状態で、市民の方から、あそこはどういうものにするんだ、どういうことをしようとしやるんだと聞かれたときに、私どもは、現在こういうものが土地利用されて、こういうものができてくるんやでということは言えない。市民の皆さんは、行政はいつまでほったらかしにしているんかという疑問を持っているかと思います。ぜひ一日も早い明確な土地利用計画を考えていただきたいと思いますし、ぜひ庁内で広角用地事業計画を考えるようなプロジェクトチームもつくって、企画調整課だけのノウハウでは無理だと思います。そこには農林水産課や国道との関係、道の駅とかを考える場合だったら都市建設、それから商工観光なんかで、そこへ地場産業のそういう店を設けたり、いろんな形での利用ができる話にするのに、そういうプロジェクトチームをつくって、そこで考えていくべきではないかと思いますが、市長はいかがですか。



○議長(奥田勲君) 

 田岡市長。



◎市長(田岡実千年君) 

 そのとおりだと思います。



◎まちづくり政策部次長兼企画調整課長(芝悦男君) 

 ただいま議員おっしゃられました庁内での検討を進めるべきではないかというお話でございましたけれども、庁内でも検討を現在進めておるところでございます。当然その中には、先ほど言われましたような関係課も含めて検討中ということでございます。



◆6番(田花操君) 

 これまた半年たって、聞きますと今のような答弁にならないように、早く私はしていただきたいと思います。

 その新聞記事の中で、法面整備がかぎと書いています。それによって土地利用ができない、おくれてるというふうに書いてますけど、こういうことで利用がおくれていけば、原因者は国いうことで、国は今、公社が抱えてる土地の利息なんかは負担してくれる用意があるんですか。



◎まちづくり政策部次長兼企画調整課長(芝悦男君) 

 これは国が負担するということではございません。



◆6番(田花操君) 

 これはそうしたら、この土地はもう既に10年前に公社が取得して、その取得して今は金利が幾らかさんできてるの。



◎まちづくり政策部次長兼企画調整課長(芝悦男君) 

 10年度に当初買い取りした額というのが約3億4,800万円、今年度末が4億1,800万円余り。仮に23年度末に買い取るということであれば、予定価格として4億7,000万円というふうな試算をしてございます。



◆6番(田花操君) 

 23年度に買い取るというのは、国が法面整備してくれなかったら利用できんから、買い取りらいうのはできんのじゃないですか。



◎まちづくり政策部次長兼企画調整課長(芝悦男君) 

 本日、1番議員にも質問の中でも答えたと思いますけれども、まず那智勝浦道路、ここの工事の発注、これが前提になります。そこでの工事が行われて建設残土が発生したときに、その土を利用して法面整備を行うということになろうかと思います。



◆6番(田花操君) 

 その建設残土というのは何立米、そうしたらあそこに入れる計画ですか。



◎まちづくり政策部次長兼企画調整課長(芝悦男君) 

 1年前のお話では、約8,000立米と聞いております。



◆6番(田花操君) 

 8,000立米をわざわざあそこへ処理せんと、那智勝浦道路は向こうまで伸びんのかと。あそこの8,000立米は入れたぐらいだったら、8,000立米をあそこへ入れただけで法面できますか。



◎まちづくり政策部次長兼企画調整課長(芝悦男君) 

 先ほど、1番議員にもお答えしましたように、法面の整備というのはあそこを緩やかにして、なおかつそういったアンカーを、そういうふうな工法を聞いておりますので、そういったことに対してある程度のそういった土砂、これが必要だというふうに聞いてございます。



◆6番(田花操君) 

 これについては余りやりとりすると時間かかるので余り言いませんけど、結局は国交省がそういう南進する那智勝浦道路の残土で法面整備をする、これがいつかいうたらこれが見込めない状況の中で、まず新宮市がこういうように年次的に跡地利用をしていくんやと、だからこれまでにしてもらわんとあかんのやという、それが私は大事じゃないんかと思うし、本来そうあるべきじゃないかと。

 話を聞きやると、那智勝浦道路の残土が入れられないから前へ進まんいう話じゃなしに、うちの土地をこういう形に、自分らは地域のために跡地利用していくんでこうしてくれ言うて、逆に国へ早く物を言うていく姿勢が私は大事じゃないんかと。それをずっと言い続けてきてますし、この問題は新宮市議会へも陳情書が上がってきて、既に陳情書の採択をしています。これは道の駅にしてほしい、一つはそういうことで上がっている。それを市議会が採択までしてきている中で、もっと私は真剣に取り組んでいく姿勢を持っていただきたいなと強く思いますけど、市長はいかがですか。



◎市長(田岡実千年君) 

 今、工事はとまっておりますが、工事中というふうに私は理解させていただいておりますが、議員おっしゃられたように、少しでも早く市民のために、市民が集えるような場所もつくらなあきませんので、早く取り組みたいと思います。



◆6番(田花操君) 

 本当に市長の言う雇用の場の創出とか、雇用の場の確保に、それはあそこをそういう、全国、市長も車で回って道の駅へ行ったときに、それぞれその地域の特色を持った道の駅いうのはにぎわってます。この地域でも、紀宝町のウミガメ公園にしても、やっぱり通るたびに多くの車がとまっておる、人のにぎわいが感じられます。

 うちもぜひ、ああいう風光明媚なところで、下には高野坂という世界遺産の地域がありますし、御手洗海岸から含めて、ぜひ一つは道の駅いう土地利用を柱にしていただいて、そのほかどういうあれだけの広大な土地を利用するかというのは、いろんな意見なりいろんな考え方を、ぜひ特色ある新宮市の道の駅ならではという道の駅づくりをしていくことが大事かと思います。ぜひこれも積極的に取り組んでいただきますようお願いして、この項を終わります。

 それでは最後の、4番目の抜本的な鳥獣被害防止対策の取組みについてお聞きします。

 この件も、たびたび議員の皆さんからも一般質問をして、鳥獣被害の防止対策などその取り組みについてお願いしているところであります。しかし、被害は一向に減る傾向にないどころか、野生鳥獣による農産物の被害がふえております。また、被害は山間から市街地の住宅にまで拡大しているのではないかというふうに思います。

 先日、新聞記事で木ノ川地区の農家であります大石さんのハウスで、猿やイノシシ、シカなどによる農作物被害が相次いでいると報じられていましたが、その被害はどのような状況でしたかお聞きします。



○議長(奥田勲君) 

 津呂課長。



◎農林水産課長(津呂建二君) 

 被害につきましては、イノシシやシカなどの被害に加え、特に猿の被害が大きく、ハウス内のイチゴ苗などが荒らされたと聞いております。



◆6番(田花操君) 

 そして、その被害に遭われた農家に対して、担当課としてどのような対応を考えてるんですか。



◎農林水産課長(津呂建二君) 

 2年前ほどから、新宮市所有の大型捕獲おりを木ノ川農業実行組合に貸し付けていますが、その捕獲おりを言われております地区に設置しており、今年度のイノシシ捕獲実績は4頭捕獲したと聞いております。

 肝心の猿の被害対策ですが、このエリアだけでなく、ほぼ数年、有害鳥獣捕獲事業を実施しております。



◆6番(田花操君) 

 いや、私が聞いてるのは、この大石さんの農家に対して、この被害を受けられたということで新聞にまで報道されている。こういう本当に気の毒な、本当に一生懸命つくっておられる農家の方に、その後どういうように担当課として対応、対策を考えてあげたのか聞きたいんですけど、それはないですか。



◎農林水産課長(津呂建二君) 

 私ども特にしておりません。ただ、言われたようにおりとか捕獲いうのは検討せないけませんけども、特にそういうのはしておりません。



◎建設農林部参事[建設農林政策担当]兼農業委員会事務局長(和田隆君) 

 大石さん宅につきましては、農業委員さんでもございますので、私もよく存じております。なかなか個別の対応というのは大変難しいというような形で、今、課長が申しましたように、個別の対応というのは実際のところ何もできてないというような形で、先ほど言いましたような大型おりを設置して、おりを設置しましてもすぐおりの中にイノシシ等が入るわけではございません、やはり時間をかけながらということで、やっと今年度4頭ほど捕獲してる状況でございます。



◆6番(田花操君) 

 少し担当課の姿勢については私はいかがなものかと。新聞にまで訴えて被害を受けたという、こういうところへ担当課が足を運んで、そういう対応対策を考えてあげてないいうことは、私は本当に鳥獣被害防止対策を真剣に考えてあげてるんかということを疑う感じ。既にこれだけ新聞で大きな見出しで言われてる、こういう、ここまで追い詰めて、私はちょっと。もう結構です、次にいきます。

 とにかく皆さんに聞きますと、被害が出たら役所にその旨を連絡して、それがイノシシかどうかということを確かめて、イノシシだったら猟友会の皆さんに出動してもらって、それの捕獲のために働いてもらういうことであります。しかし実態は、ハンターの皆さん、猟友会の皆さんは老齢化して、その求めには十分応じられる体制にない。

 地域の皆さんから聞かされるわけでありますが、イノシシが出たら、出たという山を猟友会の皆さんが取り囲んで、猟犬を連れてその山から追い出す。追い出されたイノシシは待ち構えているハンターたちの前にあらわれ、それを射とめるというふうな仕組みというふうに聞いております。山の事情によって必要なハンターの数が確保できていないというようなことで、十分な効果も上げられてないのではないかという声を聞いてます。出動したからといって必ず射とめるというほうが少ないようであり、ハンターをどう確保するかという問題があるのではないかというふうに思いますが、今、猟友会に対してどのような支援をしてるのかお聞きします。



◎農林水産課長(津呂建二君) 

 タヌキ等の小型獣、カラス等の鳥類ほかの有害鳥獣捕獲につきましては、猟友会に対して年額10万円を支出しております。



◆6番(田花操君) 

 この猟友会の方に、私は実態を伺いましたら、今おっしゃられる補助金10万円も、以前は20万円やと、それで10万円に下げられた。だから20万円は前のとおり欲しいんやと。会員も老齢化する中でも、次々と後継者をつくる中で、やはり会としての活動費として必要なんだと言ってますけど、上げていくお考えはありませんか。



◎農林水産課長(津呂建二君) 

 この件につきましては、平成19年11月に、東牟婁地域鳥獣害防止対策協議会というのがあるんですが、そういう中でも関係町村も来ますので、連携をとりながら協議を進めていきたいと思います。



◆6番(田花操君) 

 関係の市町村はうちよりはるかにたくさん出してるんで、関係の市町村と比べてみたらうちは最低やろうけどね。



◎農林水産課長(津呂建二君) 

 すべてが最低じゃないんですが、そこはまた協議を重ねていきたいと思います。



◆6番(田花操君) 

 それと、捕獲補助金いうのがありますね。これも実態はアライグマとか内水面の漁業なんか、カワウの被害がすごい集中して、これは農林産物とは違いますけど、内水面漁業者が今みずからカワウの対策をとってますけど、これも鳥獣被害いう広い意味で考えていくべき問題、特にアライグマの被害がひどくなって、うち今、アライグマに対する捕獲補助をしてないですね。



◎農林水産課長(津呂建二君) 

 ことしから3,000円出しています。



◆6番(田花操君) 

 ことしからか。



◎農林水産課長(津呂建二君) 

 21年度から3,000円です。



◆6番(田花操君) 

 3,000円でもぜひしてあげるようにしていただきたいと思います。

 それから今、防護さくや電気さくの、この防止器具の購入補助を県とやってますけど、これの利用者というのは年間どのぐらいかわかりますか。



◎農林水産課長(津呂建二君) 

 昨年度につきましてですが、電気さく6件、網16件、囲いわな2件の利用がございました。市としても140万円補助しておりまして、また、昨年度から購入費の補助につきましては限度額5万円から10万円に引き上げております。



◆6番(田花操君) 

 もはや猿やイノシシ、シカなどは電気さくなどで防御できるいうことは難しいと思います。野生鳥獣の今後どういった、限界もあると思いますけど、もう今の実態を見ますと、捕獲おりで防除するという方針を転換して、これからは積極的に個体駆除をするという方針に重点を置くべきではないかと思いますが、この個体駆除についてのお考えはどのようにお持ちか、お聞かせください。



◎農林水産課長(津呂建二君) 

 駆除による個体数の調整は無論大事なことで、今後もそれを中心に被害の軽減に向けた対策を講じていきたいと考えております。



◆6番(田花操君) 

 それでは最後に1点だけ。国も全国的な鳥獣被害の実態にかんがみて、鳥獣被害防止特措法を2年ほど前に制定してます。これは市町村が被害防止計画書を作成し、計画に基づいて被害防止の取り組みを実施していく場合は、国は権限移譲、財政支援、人材確保などいろんな措置が講じられる法律となっております。

 十津川村で聞きますと、この法律に基づいて既に十津川村は鳥獣被害防止計画を作成して、被害防止に取り組んでいるということであります。この被害防止計画の中には、鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための施策を総合的かつ効率的に推進するといった内容で、特に県や市町村、農協、森林組合、狩猟者団体など関係者による対策協議会をつくって、皆さんで研究していただき、いろんな防止対策に取り組むといったことであります。本市も早く鳥獣被害防止計画を策定して、総合的な被害防止に努めなければならないと思いますが、いかがですか。



◎農林水産課長(津呂建二君) 

 当市におきましても、特措法に基づきまして防止計画は策定済みで、それに伴う対策協議会の設立総会を3月5日に行っております。今後はその協議会の中で、総合的な被害防止対策を協議していきたいと考えています。

 先ほども議員述べたように、個体数の調整を軸に、それに見合う狩猟従事者の育成、特に農家によるわな取得の推進、集落単位での被害軽減に向けた取り組みの啓蒙、普及に努めていきたいと考えております。



◆6番(田花操君) 

 そうしたら、うちもこの防止計画というのはいつつくったんですか。



◎農林水産課長(津呂建二君) 

 ことし1月につくりまして、県へ申請するんですが、2月15日付で知事より防止計画の同意というのを受けまして、それに基づきまして、先ほど協議の推進委員会をつくってまして、今後、22年度に向けて織り込んだり、いろいろこれから活動していきたいと思ってます。



◆6番(田花操君) 

 防止計画をつくられたということなので、ぜひこの中で防止協議会も当然、今おっしゃられるように機能させて対策を考えていくということなので、本当に一生懸命取り組んでいただきたいと思いますし、新聞でも大石さんが丹精込めて育てた野菜が頻繁に荒らされてはたまったもんじゃないと怒っておられます。皆さん本当に鳥獣被害に頭を悩まされているのであります。特に中山間地域の現状を見るとき、都会から移り住んで田舎暮らしや農業体験をしてもらうといった環境にあるのかと逆に心配します。どうか皆さんで英知を出して、被害防止対策のために御尽力いただきますようお願いしまして、これで一般質問を終わります。

 ありがとうございました。



○議長(奥田勲君) 

 10分間程度休憩します。



△休憩 午後2時01分

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△再開 午後2時16分



○議長(奥田勲君) 

 休憩前に引き続き会議を開きます。

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△杉原弘規君



○議長(奥田勲君) 

 8番、杉原議員。



◆8番(杉原弘規君) (登壇)

 それでは一般質問を行います。

 最初に、予算大綱についてですが、田岡市長は、この今年度予算が初めての田岡市長自身の予算案になります。選挙公約に基づいて今回の初の予算編成に挑んだと思います。その中で私は子育て支援事業、その児童給食費の無料化、子供の医療費の無料化についてまず質問をいたしたい、このように思っています。

 田岡市長は、小学校に在籍する2人目以降の児童の給食費の無料化を実施して、子供の多い家庭の家計負担軽減を図るとともに、地場産業米を学校給食に活用いたします、こう述べています。この項については、松畑議員、上田議員と重複する部分があろうかと思います。その点はひとつ御容赦のほどお願いをしておきたい。私はでき得る限り角度を変えてやるつもりですが、その点よろしくお願いを申し上げておきたいと思います。

 私は、今回市長が出されている給食費の無料化そのものには賛成である。そこで、この給食費の無料化の中で、まず最初に現在の児童総数は何人になりますか。



○議長(奥田勲君) 

 平見課長。



◎教育部次長兼学校教育課長(平見善宣君) 

 小学生の児童数ですけども、全校で1,694人でございます。



◆8番(杉原弘規君) 

 仮に、この1,694人全員が給食費の無料化というそういう方向を選択したときには、幾らぐらい費用がかかることになりますか。



◎教育部次長兼学校教育課長(平見善宣君) 

 全員が1人目から無料にしますと、約7,000万円かかることになります。



◆8番(杉原弘規君) 

 7,000万円用意すれば全児童の給食費が無料化になる、こういう結果ですね。

 この新年度の予算では、2人目以降に対して約1,900万円の予算をもって2人目以降の児童に給食の無料化を図る、この2人目以降の児童数はどのぐらいになりますか。



◎教育部次長兼学校教育課長(平見善宣君) 

 2人目以降の児童数ですけれども、399人です。



◆8番(杉原弘規君) 

 399人、そうすると、約1,300人の第1子の子供さんがおる、こうなります。私は、今回の給食費の無料化、これで一人っ子の家庭には手が届かない、そういう結果が出てると思いますね。これは松畑議員が述べたことと同じです。私は、この一人っ子の家庭に手が届かないというのは、一人っ子の家庭の親は給食費の無料化、これの恩恵を受けられない、こうなります。

 そこでちょっと角度が変わるんですが、当局は県内の各自治体で給食費の無料化を実施している自治体の状況、そういうところを掌握してますか。



◎教育部次長兼学校教育課長(平見善宣君) 

 県内ではないかと思います。



◆8番(杉原弘規君) 

 そうすると、県内では新宮市が2人目からの実施というのは、県内では初めて無料化が実施される、こういうことになるんですか。



◎教育部次長兼学校教育課長(平見善宣君) 

 はい、そのとおりでございます。



◆8番(杉原弘規君) 

 私は、市長が選挙公約に沿って実施しようとしている給食費の無料化、これはこれで私は大いに進めるべきだということでありますが、この一人っ子の家庭のお子さんは対象にならないということは、県下でたとえ初めてであったとしても、これは不公平感が生まれるのではないかと思います。その点、市長、いかがこの点を見てますか。



◎市長(田岡実千年君) 

 本当に公約と違うことで申しわけなく思っておりますが、今、議員さんの質問で、一人っ子と兄弟の家庭の不公平ということでありますが、子育てを行っていく中でかかる経費、子育てにかかる経費、兄弟がたくさんおればおるほど家計に負担がかかると思っておりますので、22年度は2人目以降無料ということで御理解いただきたいと思います。



◆8番(杉原弘規君) 

 そうすると、市長は全児童を対象に給食費の無料化を図りたい、こういう決意をしてるということですか。



◎市長(田岡実千年君) 

 そのとおりであります。ただし、新宮市の財政とのバランスも考えさせていただきたいなと思っております。



◆8番(杉原弘規君) 

 今回は約1,900万円の予算を立てた。それで第2子目の子供さんから始める、こうなんですね。これは今、市長が全児童を対象に無料化を図っていく方法を述べられます。私は、後の項にもかかわるんですが、どうして全児童を対象にするために段階論を踏めなかったのか、例えば今年度は1,900万円ですけども、もう少し引き上げたとして、全児童に対して3分の1、あるいは半額、こういう段階論を踏んで、全児童、全家庭の皆さんの不公平感をなくすために、そういう発想はできなかったんですか。



◎市長(田岡実千年君) 

 発想といいますか、教育委員会、そしてまた保護者の方々といろんな議論をさせていただいた中で、22年度はこういうことにさせていただくことになりました。



◆8番(杉原弘規君) 

 保護者の皆さんと相談をした。その保護者の皆さんは、一人っ子の家庭の子供さんに対する無料化を進めてほしいという熱意はなかったですか。



◎市長(田岡実千年君) 

 一人っ子という言葉は出てきませんでしたが、選挙公約であるんで、財政が許せば完全無料化にしてほしいという声はありました。



◆8番(杉原弘規君) 

 市長ね、市長自身は全児童を対象に無料化を図っていくんだという決意があるんですよ、今述べられたんですよね。その決意は決意として、全市民の皆さんに明らかにして、その上で今年度は全児童に対して3分の1の補助をするとか、半額負担にするとか、こういう方法論はなぜ出なかったんかという気がするんですが、再度市長、いかがですか。



◎市長(田岡実千年君) 

 いろいろ出ました。しかし22年度はこういうことにさせていただきました。



◆8番(杉原弘規君) 

 市長の結論ですから、今年度は。だけれども、私は全児童にこの無料化を進めると7,000万円要るとこう言われました。今年度は約1,900万円、もう少し枠を広げれば3分の1の補助はできたんではないかと、こういう思いがするんですよ。なぜそこまで突っ込んだ発想が出なかったか。選挙公約で無料化をやりますという、そういう公約をした、余りにもそれに急ぎ過ぎたのではないかという、私はそういう思いをしてるんですよ。その点は市長、その見解はどうですか。

 私は、早くしようと、市長が選挙公約に掲げたことを、やっぱり1日でも早く実行したいという気持ちはわかるんですよ。しかし、市長が全児童を対象にしてこれから進めていくという、そういう決意があれば、今年度は3分の1の負担を全児童にすると、あるいは半額にすると、こういう段階論を踏む発想にどうしてできなかったのかというのを、私、ちょっと残念やから言ってるんですよ。私の見解、市長、いかがですか。



◎市長(田岡実千年君) 

 本当に申しわけございません。

 議論する中で、松畑議員のときにも申し上げさせていただいたと思うんですが、子ども手当が支給されることが確実になったこともありまして、こういう結論にさせていただきました。



◆8番(杉原弘規君) 

 子ども手当が支給される、だから給食費のほうをこのように第2子目、2人目からの実行と。

 ちょっと私は、子育て支援の子ども手当の問題と今回の給食費の問題というのはちょっと意味合いが違うというふうに考えます。

 子ども手当というのは生涯続くと見てるのかな、市長は。そこら辺ちょっと。僕は、これから生涯、ずっと何年にもわたって民主党政権が維持されていくとは見てないんですよ。子ども手当は、これは何年続くかというのは、全く僕は続かないと見てるんですよ。民主党政権の人気取りにしてるんじゃないかというふうに、僕はそういう見解を持ってます。もし、そういうことが基本になってたとしたら、市長、まだ市長になって4カ月余りですか、そういう状況もありますから。

 かといって、やはり私は、そういう問題と給食費の無料化の問題とセットにして考えて進めていくというのは非常に危険だという、先行きが危ないということを、私は述べておきたいと思うんです。

 ですから、学校給食の無料化については、やはり市独自が全児童を対象に一気に無料化にできなくても、段階論を考えていったほうが現実的ではないかというふうに思います。

 再度、市長、その考え方について見解を求めたいと思います。



◎市長(田岡実千年君) 

 議員さんのおっしゃるとおりだと思います。

 また、平成23年度以降についてはしっかり考えていきたいと思っております。



◆8番(杉原弘規君) 

 ぜひ、一つ一つ実績を積み上げていくという立場で進めていってほしいと思います。

 次の問題です。

 子育て支援事業の中の、子供を生み育てやすい環境づくり、こういうことで市長は掲げられています。

 私は、子供を生み育てやすい環境づくりというのは、新宮市の基本的な、根本的な政策だというふうに見ております。この子供を生み育てやすい環境づくりがないがために、若い夫婦が、お母さんが、1人は産むけれども2人目は生まないというのが現実としてあります。それは、やはり2人目は1人目が2歳、3歳に育ってきた中で2人目ができると。今の家庭の、若い夫婦の家庭は、低賃金と、あるいは仕事の都合で、なかなか子供さんの世話をするのが難しくなってきている。こういう社会環境があると僕は見ています。それが原因で少子化が進んでいるというふうにも、私は見てます。

 その、安心して生み育てられないこの環境を変えるのは国策でありますが、私はこういう少子高齢化の中で、この子育て支援事業、子供の医療費の無料化というのは、どこの自治体でも重要課題と位置づけて、取り組みがかなり進み出したと、進んでいる。それがテンポが速くなってきていると。

 12月議会で、私は県下の医療費の無料化、中学校卒業まで、小学校卒業までの実施している自治体を紹介させてもらいました。再度改めて言いますと、この中学校卒業まで入院、通院とも無料化を、この医療費の無料化ですよ、通院とも無料化を実施しているところは、高野町を初め三つの町が実施しています。小学校卒業までを入院、通院とも実施しているところは、紀美野町、由良町の2町であります。したがって、小学校卒業までは五つの町がやっています。

 小学校卒業までを実施しているこの五つの町、これ以外に和歌山市では、前回も述べましたように、入院のみがこの実行をされている。そして日高町では、9歳に達する日以降の3月31日まで、9歳といえば4年生でしょうか、まで実施することになっています。

 私は、前回も申し上げましたが、親の経済的事情で子供の成長する権利が奪われるということは、絶対あってはならない、こういう親が子供の医療費、子供が病気になったときに医者にかかる、これは当然なんですよ。

 しかし、経済的事情でもって医者にかかれないというような事態があったとすれば大変なことだというふうに、私は認識してます。経済的に困窮している家庭にこそ救済の光を当てる。このことが地方自治の役目だと考えています。

 この医療費の無料化、このことこそ、給食費の無料化も大事であります。しかし、医療費の無料化こそが最も大事な子育て支援の一環として重要な課題ではないか。子供の病気は、その多くは突然起こってくるということが多いと思っています。医療は命を守り、維持させるための大切な課題だということは、私が申すまでもありません。

 そこで市長、この医療費の無料化の問題、12月議会でも述べました。12月議会でこの問題に対する私の質問に、市長は、今後、財政課ともしっかりと協議をして検討をしていかなればならないかなと思っていると、こう答えられました。子供の医療費の無料化について、市長はその後どのように協議し、検討されたか、お聞かせいただきたいと思います。



○議長(奥田勲君) 

 田岡市長。



◎市長(田岡実千年君) 

 ちょっと思い出しておりますが、この医療費については就学前は無料化しているということを聞かせていただき、それ以上、今回は検討しておりません。

 先ほど言われました小学校の給食の無料化、そしてまた緊急経済対策として、熊野材を使った方への50万円の負担とか、もろもろのことがありましたので、そちらをまず22年度は優先させていただく形になっております。



◆8番(杉原弘規君) 

 なるほど。その部分では、市長、私は今回もその答弁で一応おさめておきたいと思います。しかし、先ほども給食費の無料化のところでも述べました。この医療費の無料化についても、中学校卒業までの無料化を私は強く望むものですが、段階的な方法論もあるということを、先ほど給食費のところで述べましたが、まず第一段階としてこれから検討される、今は検討していないということでしたね。これからやはり検討してもらわないと困るんです。そういう回答をもらっていますから。そうすると、まず第一段階として、小学校卒業までの入院、通院とも無料化の実施ということも考えられる。

 私は、新宮市の将来を担う子供の成長、発達過程の中で、先ほども述べましたが、親の経済的な理由によって子供が医療を受けられない事態を絶対つくらないようにしていただきたい。それは、行政がするしか方法論がないという立場です。経済的に弱い家庭の皆さんは行政に頼るしかないと、ここのところをしっかり頭に入れておいていただきたい。

 そして、このような家庭には、どうか市長、医療費の無料化を1日でも早くなしえていただくことを強くお願いをしたいですが、先ほども考えておりませんという答弁がありました。次回は必ず何らかの前向きの答弁を期待いたしますので、この項の質問はこれで終わらせていただきます。

 次に、市民の活力を引き出す市政をと、こういうテーマであります。

 この、市民の活力を引き出して市政の活性化を図るという面では、何をおいても市民の信頼を得る、このことが先決ではないかというふうに思います。

 今日まで市行政が政策的に何かを立ち上げようとする場合、市民を含めた何々委員会、何々審議会といったものをつくって、そして立ち上げてきました。その構成人数はといいますと、せいぜい10人前後、多くても15人程度ではなかったかと思っています。

 私は、この人数は少ないと考えています。市長がみんなの課を当初提唱しました。今は協働推進課という名前に変わりますが、その中で、市民からも募集をして、それで入ってもらうということであります。

 私はこの人数について、兵庫県の南光町という、これは今、南光町ではありません。合併をして佐用町という町名に変わりました。この南光町の当時の例をちょっと紹介をしたい、こういうふうに思います。

 南光町の町長、山田兼三さんというんですが、30歳で町長に当選して以来、合併までの6期、24年間、町長として務めてきました。この山田町長が初めて町長になった1期目に何を行ったかといいますと、まず町内の各階層から50人の人を集めて、町の現状、そして町の将来について検討してもらうことにしたということであります。この50人という人数に、私はぜひ注目してほしい、こう思っています。

 当時の南光町の人口というのは5,000人。5,000人の中で50人の人々を集めて、集まっていただく。これ新宮市に例えて言うと、新宮市は人口3万人余りですから、そうすると300人の人々を集めたということになります。

 この南光町では、50人の人々によって町の将来図が描かれました。これによって、全国的に有名になった三つの点を紹介したいと思います。

 一つは子供歌舞伎、二つ目は100万本のひまわりの郷、三つ目は歯の8020運動であります。

 この8020運動というのはもう皆さんも御存じだと思いますが、人の生命の源は歯にあるということから出発したそうであります。80歳で20本の歯を残すという運動でありました。この8020運動は後々に厚生労働省が取り上げて、そして全国の歯科医に8020運動をずっと厚生省として広げてきた、こういう経緯があります。歯医者さんに行くと、その8020運動のポスターも恐らく皆さんも見ていると思いますが、そういうポスターがあります。

 改めて本題に入ります。

 自治体が新たな事業を立ち上げるとか、新たな施策を打ち出す場合、何とか審議会、何とか委員会というものをつくってきます。その人数は、先ほども述べたように10人から15人程度、そこには有識者と呼ばれる人が集められています。有識者と呼ばれる人々は、新宮市にとっても尊重すべき貴重な存在であるというふうに、私は思っています。

 これに比べて、一般市民の皆さんは、特別な経験も実績も持っているわけでも、そういう専門的な知識の持ち主でもないということであります。しかしながら、それだけに市政の不足分、欠陥を身をもってきた人々であろうかというふうに思っています。より多くの人々を集めなければならない理由は私はここにあると、こういうふうに思っています。

 人はだれであっても、自分の発言には責任を持たなければならない。これは当然であります。市長は協働推進課を新設されています。みんなの課が設置されたと先ほども述べたとおりですが、このように有識者の人以外、一般市民の人も多く集めて、新宮市の将来、それから現状を、率直な意見を聞く、こういう場にしてはいかがかと思いますが、市長、どうです。



○議長(奥田勲君) 

 田岡市長。



◎市長(田岡実千年君) 

 市民の方15名程度に集まっていただいて、そういう場をつくりたいと考えております。



◆8番(杉原弘規君) 

 今、市長はそういうことで進めていきたいというふうに思っているんですね。私は、それだけの人数ではなしに、もっと多くの人の意見を聞ける場、そういうことを提案しているんですよ。その提案が、私の提案が悪いのかいいのか、さっぱりわからんですね、今の答弁では。



◎市長(田岡実千年君) 

 すみません、失礼しました。

 15名では少ないということでありますが、私の感覚といたしましては、多いだけがいい会になるとは思っていなくて、これまで幾つかの団体のメンバーに入らせていただいて、それぞれの会、いろんな人数がありましたが、どちらかといえば、多ければ余計に会がまとまらないような気がしております。

 そんな中で、一番理想的な人数、有意義な会議になるのは15名程度という、これは経験の中から自分の考えとしてであります。



◆8番(杉原弘規君) 

 その、数が多ければいいというものではないと、こういう答弁ですが、私はそれはその数が多ければ多い、その人数なりの進め方に問題があるから少人数にしようとしているというしか言いようがないんですね。私はですよ。

 やはり、一般市民を交えた多くの市民の皆さんの意見を率直に聞くという、ここの姿勢があれば、少人数でやらなければならないと、そうは言っていませんけれども、それは多ければ多いほどいいとは思っていませんと、こういうことなんですが、しかしその人たちの意見を十分聞くという姿勢、立場があれば、私は先ほど言ったような、もっと広い多くの市民から、いろんなさまざま人たちから意見を聞く、このことを必ずできるというふうに見ています。ぜひその点、市長、一応研究してみてください。



◎市長(田岡実千年君) 

 たくさんの意見を聞くというのはもちろんでありますが、みんなの協議会は15名程度が一番いいと思っております。



◆8番(杉原弘規君) 

 いろいろ、まだまだそういうお返事になると、また先言いたくなるんですが。

 実はこういうことを紹介しておきます。

 去る2月20日でしたが、私どもは熊野川町で小集会を開いたんです。集まっていただいた町民の方は14名と少なかったわけですが、この日はいろんなイベントがあって少なかったんですが、この中で4名の女性も含めて、発言しない人はいなかったんです。まさに談論風発と言うんですか、もうわいわいと、そういう集まりとなりました。だれもが、今、この熊野川町の町民の置かれている状況に、口々にいろいろ語ってくれました。

 この数多くの発言の中から一つだけ紹介しておきたいと思います。

 そのある地域では、村落の前を流れる大川の増水とともに、避難所としてつくられている建物のごく近くまで、ひたひたという言葉使ったんです、その人たちは。建物のひたひたまで水が来るんだと、こういう状況なんだと、こう言われました。これは避難所ではない、こういうことについて前の市長にお伝えしたが、ナシのつぶてであったということでありました。避難所に水が来るということは、これは大変なことです。なぜそのときに、前の市長のことを今、蒸し返して悪いんですが、返答しなかったのかなと。なぜ真摯に対応しなかったのかなと。私は少し怒りを覚えたところです。

 こういうことが続くと行政に対する不信感が生まれてくるというふうに、私は見ています。信頼のないところ、活性化するわけでもありません。市長、これから地域の皆さんのこういうごく素朴なというんですか、地域の皆さんのこの一つの声、こういう話を聞いた内容について、ぜひ、言葉は悪いですが、聞き置きというようなことは絶対しないようにしてほしい。その方は、もう市に対して物すごい不信感を持っていました。

 私、あえてこれを取り上げたのは、田岡市長にぜひこういうことのないようにしていただきたいという思いがあって、この問題を取り上げさせてもらったところですが、市長、いかがですか。



◎市長(田岡実千年君) 

 実は新年度から、熊野川町を皮切りに地域の皆さんの声を聞きたいなという計画をさせていただいているわけでありますが、いろんな要望も出てくるとは思いますが、できることとできないことをそこでなるべくはっきり、できればはっきりしなければならないかと思います。



◆8番(杉原弘規君) 

 先ほどの、私の話を聞いた上での教訓というのは、やはりできる、できないはいろいろあろうかと思います。それを聞き置きにしないようにしてほしいと、こういうことをぜひお願いしておきたいと思います。

 それでは、この項についてはこれで終わります。

 次に、3番目の農業経営近代化のためにということで、私、この最初に通告書では精米機と書いておりました。これは精米所に訂正していただきたいと思います。えらい申しわけありません。よろしくお願いしておきます。

 旧熊野川町には、この精米所というのが1カ所しかないということでありますが、これは間違いありませんか。



○議長(奥田勲君) 

 津呂課長。



◎農林水産課長(津呂建二君) 

 西敷屋でJAさん所有の精米所があります。



◆8番(杉原弘規君) 

 これは、小口方面、大山方面、あちらの赤木川方面の人の話なんですが、この日足の道路が毎年1回は増水によって遮断されるということでありました。

 せめて旧村に1カ所、つまり改めて3カ所に精米所をつくってはいかがですか。これは生の声であります。当局、いかがですか。



◎農林水産課長(津呂建二君) 

 特に地域での要望も伺っておりませんが、JAを通じての出荷につきましては、事前にJAに連絡すれば集荷を行うと聞いております。



◆8番(杉原弘規君) 

 これは、住民がJAを通じなくても、自由にいつでも、だれもが使える場所を提供してほしいと、こういうことなんですよ。私はJAにやってくれと言ってません。今、精米所を旧村に1カ所、ぜひお願いしてほしいという声を伝えているんです。

 それで、この精米所については、1カ所で何百万円もかかるわけではないというふうに私は思っているわけですが、もし仮に、熊野川町のみの債権、いわゆる辺地債ですね。この辺地債を活用して、活用すれば問題のないことと思っているんですが、この点はいかがでしょうか。



◎まちづくり政策部次長兼企画調整課長(芝悦男君) 

 この辺地債につきましては、今、議員のその質問の項目にもありますように、農業の経営の近代化の共同利用施設ということになります。そうなりますと、この米を精米するというのは一つの経営ということになりますが、農家がその農業を主としてやっている、そういうふうなところが対象になるかと思います。

 公共的団体ということになりますと、先ほど津呂課長もちょっと触れておりましたけれども、農業共同組合であったり、あるいはまた、そういった一つの何らかの組合であったり、そういったところに対して辺地債が使えるのであって、個人的なそういったところでないところにはちょっと難しいかもしれないなと。これは詳しく調べてみないとわかりませんが、辺地債の趣旨からして、そういうことになろうかと思います。

 もう一点、そういったところに辺地債を使う場合には、事業主体はそういったJAなり、そういったところになりますので、その負担する2分の1が、そのJAといった公共的な団体が負担する2分の1、これを行政が補助できるということになりますので、例えて申し上げれば、900万円要るようなところでは、そういった団体が600万円お金を出したときに、その2分の1の300万円を辺地債で充てられると、そういうふうな仕組みになってございます。



◆8番(杉原弘規君) 

 辺地債、私はそう受け取っていません。いわゆる農業産業近代化のために、共同の施設をつくることができると明記されているわけです。それは、今、課長は個人の、あるいは事業者のそういう立場で答弁されました。私の言っているのは、辺地債の使える状況の中で、そういう共同の作業所、出荷所、集荷所、そういうものが農業近代化のためにできるという、明記されているわけです。個人の事業の収益のために、あるいは、今、事業をやっている事業の収益のために、それのためにやるということではもちろんだめです。それは知っています。共同の作業所、そういうことであれば辺地債は80%の交付金を受けられる、こういうことになっています。

 そこで、これからは、ぜひこういう問題をこの生の声として、私は今、紹介をしています。先ほど市長にも答弁を求めました。幅広く町民の意見を集めて、そして十分、聞けること、聞けないこと、もちろんあります。それは十分検討していただくようにお願いをしておきたいと。

 そこで、次に、先ほど田花議員の一般質問の中で、鳥獣害対策の話が出ました。私もこれまでに何度か鳥獣害対策の問題を取り上げてきました。

 私は、きょう提起させてもらいたいと思うのは、けものが寄りつかない作物、こういうことを考えてみたらどうかというふうに思っています。

 それは、ニンニクの栽培であります。

 ニンニクはイノシシも食わないそうであります。猿も食わないそうであります。その動きがことしの1月ぐらいごろに、行政局が主体になって話が進んでいるというふうにお伺いをしました。これは小集会の中で出されたことなんですが、この熊野市の育生町で、ニンニク栽培にかかわって、その熊野川町の住民と行政局と、それでその農家の方と懇談会があったと、こう聞いたわけですが、どのような内容の懇談会であったのか教えていただきたいと思いますが、いかがですか。



◎熊野川行政局住民生活課長(東康夫君) 

 今、議員さん述べられましたニンニク栽培の経過につきましては、昨年の12月に、議員さんおっしゃっていただきましたように、熊野薬草園の現地視察を行いました。

 その後、ことしの1月に行政局におきまして、薬草園の職員と地元の数名の方が話し合いを開催いたしまして、現地も田畑の数カ所も調査をしていただきました。そして、この3月下旬から4月上旬ごろまでに、再度話し合いをしたいということでございます。

 今後につきましては、今のニンニク栽培につきましては鳥獣害に強いということで、関係各課と協議をしながら、また熊野川薬草園と栽培協力者の調整において、行政の役割を果たして、今後まいりたいと思っております。



◆8番(杉原弘規君) 

 この熊野川薬草園というところは、何かドリンク会社と流通関係を持っているそうであります。ですから、このドリンク会社がニンニクをそれに入れるというんですか、入れて、それでこの飲み物を、栄養価の高いものにすると。これが、大体成功してきているというふうに、私は聞いています。

 ですからこのニンニクにも、何言うんですかね、自然に乾かすとよくないそうです。何か小屋で、下から風を入れて乾かすと、非常にこの身が細らないそうであります。

 このニンニクの栽培というのは、先ほども申しましたが、けものには強い、けものが寄りつかない、ここにこの発想の転換をして、私も家庭菜園でニンニクをよくつくります。私の場合は余りいいものをようつくりませんが、しかし農家の方は専門家になりますから、きっといいものをつくって、そしてこの流通がしっかりしておれば、これからの農業のかかわる、そういう人たちの道が開けるのではないかと。そういう点では行政局に感謝を申し上げておきます。

 最後に、私はこの羽曳野市という、この津田市長の話をちょっとさせていただきたい。この津田市長というのがあって、この執務室に掲げていた文章をちょっと紹介しておきたいと、これで私の質問を終わります。

 これは、多分宗教の言葉から生まれたんではないかというふうに聞いているわけですが、よく皆さんも耳にしています。

 市長、「一人は皆のために、皆は一人のために」こういう心がけでぜひ行政をしっかりと続けていただくことをお願いして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。



○議長(奥田勲君) 

 10分間程度休憩いたします。



△休憩 午後3時14分

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△再開 午後3時29分



○議長(奥田勲君) 

 休憩前に引き続き会議を開きます。

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△榎本鉄也君



○議長(奥田勲君) 

 4番、榎本議員。



◆4番(榎本鉄也君) (登壇)

 それでは、一般質問を行います。

 医師不足に始まりまして、医療崩壊というところまで至りました現在の日本の医療ですが、我が新宮市においても、市立医療センターの医師不足、それから経営難という現実が、大変大きくのしかかってきている現状でありまして、医療崩壊という極めて最悪な状況も、決して他人事ではないことになってきているのではないかと。

 また、全国的に自治体病院の経営難、また医師不足、そしてついには閉院というニュースが報道されておりまして、本当に市民の皆さんも大変不安に陥っていることも事実ではないかと思います。

 医療センターも単年度の決算赤字が続きまして、21年度の予定損益計算書で未処理欠損金の累計が24億円になっております。いわゆる累積赤字ということですが、この24億円に達したということでございますけれども、この状況につきまして医療センターはどのように認識をして、この経営状況をどう分析されているのか、まずお伺いしたいと思います。



○議長(奥田勲君) 

 豊田医療センター事務局庶務課長。



◎医療センター庶務課長(豊田正志君) 

 累積欠損金でございますが、平成20年度の欠損金が20億4,240万円ということで、今年度も赤字決算は避けられない状況でございまして、先ほど議員おっしゃるとおり24億円ほどの累積見込みとなっております。実際、決算を打ちますともう少し圧縮されるとは思うんですけど、累積欠損金が増加するのは避けられない状況になっております。

 何とか累積に歯どめをかけまして、解消の方向に持っていきたいんですが、やはり収益の増収を図るということが必要で、新年度は2年に1度の診療報酬の改定の時期でもあったりしますので、収益増につながる改定項目については積極的に取り組んでいくような形で収益アップを図りたいと思っております。



◆4番(榎本鉄也君) 

 今の、るる答弁ありましたけれども、医療センターの経営改善ということにつきまして、開院当時より、やはり新築の建設改良費の大きな、いわゆる借金返済がありますので、本当にさまざまな経営改善策というのは講じてきていると思います。

 まず、医薬分業に始まりまして、事務や給食などのアウトソーシングで、いわゆる歳出の削減ということにおいてはやることはほとんどやったといえるのではないかというふうには思っておりますが、本当に最終的に今の経営難の改善策というものは、いわゆる診療報酬体系から始まりまして、国のこの医療制度の抜本的な改革、その変革の部分から、我が新宮市の医療センターとして、その改革をいかに具現化するかということにかかっているのではないかというふうに思っておりますが、そこでお尋ねしたいんですけれども、昨年、私もその企業会計の決算会議に出席をいたしておりまして、そのときにやはり赤字の決算ということで累積赤字が出ているということで、事務長のほうに経営改善はどうするのだという形で質疑を行ったわけですが、その際、一つの事務長の答弁として、一つ来年の診療報酬改定、いわゆることしですね、ことしの診療報酬の改定が、恐らくこの医療機関、いわゆる急性期病院にとってはプラス改定となるだろうということで、これが大変大きな、いわゆるこの経営改善に大きなプラスとなると期待しているという答弁をもらっておるわけですけれども、この2月12日に中央社会保険医療協議会、そこのほうから診療報酬改定案の答申が厚生労働省に提出されております。

 これは、やはりプラス回答といいますか、改定といいますか、医療センターにとっては非常に優位に働いているのではないかなというふうに思うんですが、若干、大まかに調べたら、医師の治療行為に対する報酬分として、総額で5,700億円増額されていると。その7割の4,000億円ほどがいわゆる急性期入院治療に充てられたと伺っております。

 非常に大きな数字なので、なかなかどういうふうに影響するのかわからないんですが、この当初予算に、そのものが盛り込まれた予算になっているのではないかと思うんですが、医療センターの、この今回の診療報酬改定によってどの程度の影響があったというふうに、医療センター側としては理解というか、認識をしているんでしょうか。



◎医療センター医療業務課長(辻篤樹君) 

 今回の改定は10年ぶりのプラス改定だったんですけれども、総額でネットでですけれども、まず診療報酬本体では、入院が3.03%のプラス、外来分が0.31%のプラスということで、医薬開発の材料価格のマイナス分を引くと、トータルで0.19の全体の改定率、プラスなんですけれども、それが医療センターの新年度予算で、入院で8,600万円ほど増額と。外来では260万円、トータル8,900万円ほどの増額を計上しております。

 あと、DPCということで、入院分は包括医療をやっているわけなんですけれども、それの調整係数というのが技能評価係数ですが改定されましたので、それの分で4,000万円ほど見込めるのではないかと思っております。それはまだこの新年度予算には、予算編成時には発表されませんでしたので、4,000万円ほど見込めるんではないかと考えております。



◆4番(榎本鉄也君) 

 プラス改定で収益のほうは上がってくるわけですけれども、この今回の診療報酬の改定の大きな趣旨といいますか、一つは、やはり医師不足に対応するという形で、病院勤務医の処遇の改善がなされるべきではないかなというふうにも考えているわけですが、医療センターの場合、どう考えても非常に経営が厳しいので、そのアップした診療報酬が、そのまま医療センターの医師の処遇の改善にはつながらないというふうに思うんですが、また公立病院ですので、医師の報酬アップというのは公務員給与の改定というのが伴わなきゃいけないんじゃないかなというふうに思うんですが、そういう形で、その医師の処遇の改善というところには至らないのではないかなというふうに思うんですが、そこら辺は医療センターとしてはどのような見解なんでしょうか。



◎医療センター庶務課長(豊田正志君) 

 今回の診療報酬の改定でございますが、医師の手当のほうにつきまして、手当の新たな新設というふうなことまでは考えておりません。



◎医療センター医療業務課長(辻篤樹君) 

 医師の手当の改定の分、増額の分は今回の診療報酬の増額分では見込んではないんですけども、今回の改定の趣旨、市の負担軽減ということでしたので、そういう方面で、金額的なものではなしに、業務的にいかに負担軽減ができるのがないかということで考えております。

 項目的には、医師が本来業務である診療行為以外のことで時間を費やしていることが多いと。例えば、診断書の作成とか介護保険の意見書の作成とか、電子カルテの入力等があるんですけれども、そこらのほうで医師の負担軽減ができない、できることはないかということで、診療報酬にも認められております医療秘書を新年度、導入を図っていきたいと。育成には若干時間はかかるんですけれども、数名程度の医療秘書を導入して、そういう書類作成とか、もっと進んだら電子カルテの代行入力とか、そこまで行けるまでも若干時間がかかるんですけれども、そのようなことを考えております。



◆4番(榎本鉄也君) 

 それともう一点、再診料について今回の改定において、病院がもともと600円だったのが690円ということになったということですが、これの影響、やはり再診料が上がるということは患者さん負担も上がるということでありますので、かえって患者減につながってしまうのではないかとか、そういう心配もあるんですけれども、ここの影響については医療センター側としてはどうなんでしょうか。



◎医療センター医療業務課長(辻篤樹君) 

 再診料が、今、言われたように69点、690円に統一されたわけなんですけども、それは200床までのベッド数の病院と一般開業医の方の再診料が統一されたということで、医療センターは304床ですので、再診料という価格はありません。外来診療料ということで、70点、700円を、点数になっております。それの改定は今回はなかったので、それに対する患者さんの負担増はないと思われます。



◆4番(榎本鉄也君) 

 わかりました。では再診料の点数ということについては影響がないということですね、変わらないということですね。

 そうしたら、若干質問を変えますけれども、内科外来について、現在、紹介状が必要ということでございますが、この紹介状が必要ということに、もう大変市民の皆さんからの御批判があると思いますが、これはこの議会での答弁等で、やはりその診療制限ということで、やむなく紹介状を持参という形をとっているんだということを伺っているわけですけれども、これは、紹介状につきましては、医師不足というか、医師のそういう労働条件が改善されてくれば、最終的に紹介状を廃止していくという方向に持っていこうということなのか、そのあたりは医療センターはどういうふうにお考えでしょうか。



◎医療センター医療業務課長(辻篤樹君) 

 紹介状の件は、以前にも御質問されて院内でも協議した経過もあるんですけれども、やはり内科、紹介状が必要なのは内科と神経内科と循環器科なんですけれども、特に内科においては、やはり当初からのシステムが3人、4人減員しているということで、きめ細やかな診察をするに当たっては、やはり一次的な医療は開業医の方に見ていただいて、それから必要な分に関しては二次医療の医療センターで見ていただきたいというようなことで、医師不足の兼ね合いもありまして、まだ紹介状が必要な現状が続いております。



◆4番(榎本鉄也君) 

 私としては、その地域医療の中核病院として医療センターがあるわけでありまして、また二次医療機関ということで、この新しい病院を立ち上げた。この医療センターの立ち上げの理念ということを考えたときに、紹介状ということと、やはりそこに付随してまいります特定療養費というものをきちんと算定して、この紹介状を持っていくという体制をきっちりと体系づけるべきではないかなというふうに思っているんですが、やはり地域支援病院として紹介率を上げれば、かなり経営改善につながるというふうに思うんですが、その辺、医療センターとしてはどうでしょうか。その地域支援病院という形の制度、それと点数ですね。きっちりそういう点数を取ればどのぐらいの収益増になるか、大体アバウトでわかりますか。



◎医療センター医療業務課長(辻篤樹君) 

 先ほど、特定療養費のことと支援病院のことをお話しいただいたと思うんですけれども、特定療養費のほうはそういうことで、紹介状を持っていただいていない方は、持ってきていただいた患者さんとの差がつきますので、やはり特定療養費をいただいているような現状であります。

 地域医療支援病院につきましては、昨年度もその紹介率、逆紹介率のアップということで努めたわけなんですけれども、開業医の方の紹介率が40%、初診患者の40%を占めなければいけない。医療センターから開業医の方へ紹介する逆紹介率が60%を占めなければいけないということで、県の医務課の監査も受けたわけなんですけれども、紹介率のほうで0.4ポイントほど足らなかったということで、ことしはならなかったということなんですけども、それに伴い増収分があるわけなんですけども、初診患者約5,000人ほどです。また500点ほど入院初日時に点数が取れるわけなんですけども、22年度もだめだったわけなんですけども、この新年度1年間、それ40%、60%をクリアした場合に、やはり数千万円から1億円足らずの増収が見込めるんではないかと。大まかですけれども、そういうふうに試算がありました。



◆4番(榎本鉄也君) 

 これは、結構大きいんです、大きいというか経営としては。

 そもそもそういう紹介率とか、特定療養費ということが出てきた背景には、もう皆さんも御存じだと思いますけれども、風邪引きとか、それから高齢者の慢性疾患等、本当に大きな病院で診療を受けなくてもよいような患者さんでも、非常に大病院人気というのがありまして、この病院に集中いたしまして、その結果がやはり3時間待ちの3分医療などという悪弊になってきている現状があるわけですね。

 本当にこの病院でなければだめなんだという患者さんが、結局、要するに軽い症状の患者さんの後回しになってしまうというようなことも出てきているわけです。また、それが結局のところ、お医者さんの過重労働にもつながっていくということでございます。医療センターの場合は、だから診療制限という形で紹介状という話になっているわけでしょうけれども。

 今の医療センターは、医師不足により紹介状持参ということを条件として診療制限を行っているということですけれども、私はそうではなくて、この紹介状持参ということは、そもそも先ほども言いましたように、医療センター立ち上げの理念を考えたときに、診療制限の目的ではなくて、二次医療機関として、また地域支援病院として、当然整えてなければならない体制ではないかというふうに思っておりますし、ひいてはこれは患者さんのためでもあるというふうに考えます。そして、しかるべきその診療報酬も取る必要があると私は思います。そうすることが医療センターの健全な経営につながり、ひいては医師不足の解消にもつながっていくというふうに、私は思っております。

 確かに紹介状への批判が市民の皆さんの間で非常に強いことはよく承知をしておりますが、その批判の内容には多分に誤解もあるというふうに思います。

 新宮市民の批判の中には、新宮市民なのになぜすぐに医療センターで診察できんのかとか、医療センターがすぐ近くにある方は、わざわざ遠くの診療所で経由していかなきゃいけないと。これは同じ市民の中で不公平じゃないかというような御批判も聞いております。

 しかし、まず病院は、原則、紹介状を持参していない患者さんも、来院されたら断れないわけでありまして、これ診察はちゃんとしなければならないということは、これは医師法上そうなっておりますので、紹介状がなければ見てくれないんだという、この単純な思い込みという、これは何とか払拭していただきたいなというふうに思っているわけです。

 紹介状の役割というのは、患者を来させないようにするためではなくて、医療機関の本来の役割分担を明確にして、患者さんに適切な医療機関で適切な医療を受けていただくための交通整理とでも表現しましょうか、そういう患者さんのための制度であるということを、やはりもっと市民の皆さんに理解をしていただく必要があるのではないかなというふうに思います。

 冒頭に述べましたように、医療崩壊ということが現実に我が地域にも例外なく迫っているということは事実でありまして、そんな中で、今、我が医療センターが医師の数もそろえて存続しているということ自体が、本当に最大限、まずは評価されるべきだと私は思っております。

 しかし、厳しい環境、要するに経営環境自体は変わっていない。やはり累積赤字が膨らみつつあるというこの現実を今思うと、本当に市民の皆さんの大変な御批判はあろうかとは思いますけれども、この地域支援病院としての思い切った方向性ということを示して、しっかりとこの病院の経営改善、そしてお医者さんのいわゆる過重労働、また医師不足の対応にしていっていただきたいと、こういうふうに思う次第です。

 これには、やはりさっき答弁にもありましたけれども、これは診療所とこの医療センターへの連携をまずしっかりと強化して、いわゆる病診間の紹介と逆紹介という流れですね、これをしっかりつくり上げていかなければならないという、まずこの課題がございます。

 これを今後、しっかり医療センターのほうでいわゆる病診間の連携確立ということを築き上げていただいて、そういうことをしっかりとベースにした上で、またこの紹介状を持参と、そして地域医療の中核病院として、いわゆる地域支援病院としてしかるべき診療報酬をとって、しかるべき患者さんのための診療をしていただきたいというふうに思います。

 それが今、非常に大きな経営改善につながる、いわゆる改革案ではないかなというふうに思いますので、どうかこの院内で、センター内で協議のほうをお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。



◎医療センター医療業務課長(辻篤樹君) 

 地域医療支援病院の獲得に向けては、その紹介率のアップというのが必須条件なんですけれども、どうして40%に至らなかったかというようなことで内部協議もいたしました。

 患者さんの減数ももちろんそうなんですけれども、医療センターに対しての開業医の方の信頼関係がどうかというようなことも議題になったことがあります。開業医の方から紹介していただけるような病院にならなければいけないのではないかというようなことで、その対策としてはどうしたらいいのかなというようなことも話し合ったこともあります。

 信頼関係の構築に向けては、やっぱり救急外来についてもそういうことで、開業医の方の信頼を失わないようにしなければならないとか、そういうようなことも検討された経過もあります。



◆4番(榎本鉄也君) 

 しっかり今後、本当に病診連携というものを強固になるように、しっかりと協議、また地域医療としての医療センターの位置というか存在というものを、しっかりと議論をしていただきたいなというふうに思います。その中で、しっかり市民の皆さんにも、この紹介状を持ってきてくださいという一つの体制づくりをつくり上げていくべきではないかなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。

 今、病診連携という議題になりましたので、今度はこの病院間の連携ということに触れさせていただきたいと思うんですが、医療センターが地域の中核病院、急性期病院としてしっかり確立していくためには、先ほど病診連携と言いましたけれども、やはり今度は広域間で、病院間の連携、役割分担をしっかりしていくべきだと考えます。

 これはもう前々から言っておるんですけれども、なかなか連携強化にはなってこないんですけれども、那智勝浦町立温泉病院、それから御浜町の紀南病院と医療センターが、それぞれ特色ある病院として連携し合えば、幅広い患者ニーズにこたえられる体制づくりができるのではないでしょうか。

 これは本当に前々から言っていますけれども、町立温泉病院との連携につきましては合併協議の中で多少議論されたというふうに伺っておりますけれども、合併はできませんでしたけれども、この病院連携の議論は続けるべきと考えますけれども、当局は合併の議論後にこういう病院間の連携というようなことの議論というのはあるんでしょうか。そういう議論があるとしたら、どこの部署がやっているんでしょうか。



◎医療センター医療業務課長(辻篤樹君) 

 具体的に町立温泉病院とか田辺の紀南病院と、定期的にはまだないんですけれども、現在、新宮医療圏で保健所が事務局となって、管内の自治体病院が連携を図っていこうではないかということで、各診療科で脳外科とか循環器科とかで分科会を構成して、病院間の連携に向けて何カ月に1回か会議を持って、連携を図る準備をしているところではあります。

 それと、具体的な一つの施策でといいますか、紀南病院と医療センターとは、画像診断システムで一つ連携をとっている点があります。向こうからCTとかMRIの画像を伝送で送ってきて、こちらで読影して診断して、それでまた解析してその情報を向こうへ送って、向こうの医師が処置をするというようなことでの連携は、紀南病院とは行っております。

 また、町立温泉病院につきましては、医師の派遣を医療センターから行っております。整形外科とか透析、内科の医師は週2回、また眼科の医師は週に1回、向こうへ行って診察していただくように派遣をしております。



◆4番(榎本鉄也君) 

 最近、町立温泉病院を建てかえるといううわさを耳にしたことがあるんですけれども、これについて、どうこうこちらが言う話ではないんですけれども、でもこの地域で急性期病院が二つも要らないというふうに私は思いますし、今、町立温泉病院が療養型病床を備えておりますので、それがもう医療センターとしても大変助かっているというふうに思うんですが、ですから、やはり療養病床を備えた施設が望ましいなというふうに思うんですけれども、しかし、それもこれも、意見交換というか議論をしないことには、どういうことになるのか、こちらではどうしようもないものですから、ぜひ自治体を越えた議論ではございますけれども、しっかりとこの病院同士の、間の議論を途切れないように、また連携を途切れないようにしていただきたいなというふうに思います。

 次に、財政課のほうにお伺いいたしますけれども、一般会計から医療センターへの繰り出している財源ということでちょっとお伺いしたいんですが、本年度で一般会計から病院に繰り出している、建設費の償還も含めて、トータルで大体幾らだったでしょうか。



◎財政課長(上路拓司君) 

 お答えします。

 当初予算と3月予算を含めまして、医療センターへは、今年度経済対策でインフルエンザの関係があるんですけど、それを除きましたら5億8,300万円ほどになります。



◆4番(榎本鉄也君) 

 これは5億8,300万円で、この今議会の補正予算で出てきました2億5,000万円という、いわゆる純粋な一般会計からの繰り出しといわれるものを含めてですね。



◎財政課長(上路拓司君) 

 さようでございます。



◆4番(榎本鉄也君) 

 大分減ったんですけれども、平成17年ぐらいが一番ピークだということで聞いてたんですけれども、そう考えますと、毎年、毎年医療センターに一般会計から、こういう5、6億円の財源が繰り出されているということでございますけれども、これはだけど2億5,000万円というのは先ほど、その中の2億5,000万円というのは純粋な繰り出しでございまして、これが一番ちょっと引っかかるところなんですが、それを除いた分、ですからあと3億3,000万円ぐらいは建設改良費ということで、建設改良、新しい病院のいわゆるローン返済というか、そういうことだと思いますが、しかしそのうちの3分の2は交付税で返ってくるんですね。



◎財政課長(上路拓司君) 

 そのとおりです。



◆4番(榎本鉄也君) 

 そうすると、実際のところ、一般会計で現ナマといいますか、生で病院のために負担している金額というと、1億数千万円ということになるのではないかなというふうな考え方ができると思います。

 また、医療センターのほうも、今議会で事務局が答弁されたように、累積赤字24億円といっても、それはまさに債務ではないということでございます。そのとおりだと思うんですが、したがって、非常にわかりやすくというか、ざっと第三者から見て、医療センターとしても大変、冒頭から医師不足だの医療崩壊だのと、経営危機だのと言ってきましたけれども、それほど一般会計には負担はかけていないと言っても正解ではないかなと。

 しかし、一般会計のほうから医療センターの経営改善を考えるとすれば、先ほどの純然たる繰り出しといった2億5,000万円、この金額をもっと少なくできればできるほど、その分がそれは地方交付税ですもんね。医療センターの経営改善がされて、それが進んで、そして採算が、自分のところで採算が取れるようになれば、この2億5,000万円を極力少ないものにしてほしいという。

 こうなってくれば、例えば半分になったとしたら1億数千万円のこの財源が捻出できるわけです、一般会計なんかに。市の財政にとって本当に大きな成果となるわけでありまして、財政当局からすれば、何とかこの2億5,000万円の金額を減らしたいというふうに考えていると僕は推測するんですが、どうですか。



◎総務部長(小山壽行君) 

 毎年1月ごろに、病院のその年度の決算見込みを見ながら、繰り出しの額について協議をさせていただいております。

 議員さんおっしゃられるように、この2億5,000万円を我々としては少ない額でということは考えておりますけれども、現状の病院の状況が非常に厳しいという中では、これぐらいで逆におさまったなというのが、ことしの感想であります。

 その病院建設に当たっての改良事業債、改築事業債、ここについては私どものほうから3分の2を繰り出しておりますけれども、そのすべてを交付税でいただくんではなくて、6割をいただいております。ですから、4割部分については一般財源で措置しておりますけども、ただこれは病院を建てるときに、今後その120億円の借金をするに当たってやはりルールをしっかりしておかないと、病院側の経営について大きな影響があるということで、そこについてはルールをしっかり持って繰り出しを行っております。



◆4番(榎本鉄也君) 

 そうですね。それは今、総務部長が言ったように、この2億5,000万円以外のその建設改良費と言われている、その3億3,000万円のうちの6割が交付税で返ってくるということで、しかしあと4割は一般会計からどうしても出さなきゃいけないんで、今度の負担分はそのくらいだよということで言わせていただいたんですが、しかしやっぱりそれは一応病院ができ上がったときの約束ごとですので、きっちりと決め事ですよね。だからちゃんと決まったところで計算のできる経費であるということなんですが、しかしこの2億5,000万円というのは、これは先ほど総務部長が言われたように、毎年1月にいくらにしようかなという協議があると言われている、非常に不確定なものなんです。

 ちょっと話変わりますけど、病院からすれば、自治体病院の使命という観点からするならば、不採算部門を預かるということから、当然この2億5,000万円という繰出金はもらって当たり前というふうに考えていると思うんです。また、地域の中核病院で本当に不採算部門はたくさん抱えて、一生懸命やりくりしているんだから、もっともっと繰り出し基準、この2億5,000万円の繰り出し基準を高く設定すべきではないかという考え方もできるわけですね。

 今のこのいろんな話の中で本当に感じることは、非常に普通の民間の経営感覚では理解しがたい、公共独特の財政感覚で、この財源が算定されている。それが、この今の2億5,000万円という形になっている。

 さっき言ったように、毎年1月、みんなで協議して幾らか決めて、補正予算で出すんです。何で、ちゃんとあらかじめ金額を定めて当初予算として計上しないのかというふうに、僕は言いたいのはそういうことなんです。

 病院の経営が厳しくなればなるほど、やはりさっき言ったように、その建設改良費というのはきっちり計画の立てられた金額なんですけれども、この2億5,000万円というのは非常に不確定要素の高い金額でありますので、一般会計からも病院会計からも非常にあいまいな、あいまいという表現はよくないかわからないですけれども、本当に普通の感覚からいくと非常にファジーな決定プロセスなんです。

 ですから、本当に経営改善ということを、これからやっていくということであるならば、この繰出金というのはちゃんとしっかりと定めて、本当に市として定めて、本当に2億5,000万円でいいのか、3億5,000万円にすべきなのか、そしてそれをちゃんと当初予算にしっかり組み込んで、そうすることによって、どちらのその責任感といいますか、経営に対する責任というのが明確になってくるんではないかなというふうに思うんですが、見解お願いします。



◎総務部長(小山壽行君) 

 この点の指摘は、以前、3、4年前ですか、総務委員会でも議員さんから御意見いただいております。そういった経過も踏まえて、病院ともその当時、協議もさせていただいております。

 ただ、これまでの新宮市の病院経営が、非常に病院側が努力する中で、一般会計の負担を余り求めずに経営を進めてきたという経過がございます。そういった中で現状を見ると、非常にもう医師不足とか、あるいは診療報酬の改定とか、そういったことで経営がなかなか毎年安定しない、そういう状況が出てきております。

 ただ、当初に上げるんではなくて、やはり病院としてもその年度、これだけもらって安心とかいうんではなくて、経営努力をするということも踏まえて、1月当たりでその年度の病院の動向も踏まえて、患者さんの数とかその他の影響も踏まえて、どれぐらいの繰り出しで乗り切ろうということを協議して、繰り出しをしようということを、そのとき確認をしております。

 今もそういう形で進めてきておるわけですけれども、病院も改革プラン等の策定も、今、進めておりますので、また一度議論してみたいと思っております。



◆4番(榎本鉄也君) 

 ぜひ議論をしていただきたいと思います。要するに、本当に経営が非常に厳しくなってきて、一つ一つ無駄を省いたというか、経営責任というものを明確にした経営ということをやっていかなきゃいけないかなというふうに思いますので、そのためにもやはり予算計上するということは、その責任感ということが増すであろうと私は思いますので、その点よろしくお願いしたいと思います。

 それでは、次に、この当初予算に院内保育所の建設予算が計上されていますが、それについて若干お伺いをいたします。

 この院内保育所につきましては、平成19年11月に我が議会の地域医療・介護対策特別委員会が、和医大の附属病院で、クレヨン保育所という院内保育所がありましたので、それを視察に行ってまいりまして、12月議会でこの報告と、そしてこの保育所の建設についての要望をしております。

 若干読ませていただきますと、県立医大附属病院が院内保育所として設置したクレヨン保育所について、その視察内容と所管を申し述べますということで、院内保育所の設置は、我が新宮市においても、医療センターにおける看護師不足の解消、また冒頭に述べました医師不足、特に婦人科医は女性医師が多くなったと聞きますが、この医師不足問題の解決策の一つとして、今後十分検討に値する施設でないかと思われるということで、結びに、医療センターで働く女性医師、また看護師のための子育て支援施設の設置。これは民間委託や国の施策の利用などによっては、議論の余地のある実施可能なものではないか。また、その施設が今後の病院経営に大きな成果をもたらし得る可能性は否定できないと考えますということで報告をさせていただいております。

 それからは、今年度、この設置に至ったということでございますので、これは大いに評価をさせていただきたいと思いますが、この保育所の大きな成果は、先ほどの報告でも言わせてもらいましたが、私たちが視察した和医大の場合、看護師の産休が物すごく減っているんです。看護師、そのとき640名に対して産休者が30名という率だったので、これは非常に大幅に改善されたんだということで聞いております。これについて、今回医療センターとしてはどうでしょうか。今回の保育所の設置によって、産休というか育休というか、そういうことの改善、改善と言ったらおかしいんですかね。その人数の割合が減るということは想定されておりますか。



◎医療センター庶務課長(豊田正志君) 

 利用状況の見込みなんですが、現在、産休・育休者24名おりまして、先月アンケートとらせていただきました。それで、産休・育休者と就学前の児童がいる正職員30人に対してアンケートを行ったわけですが、条件が整えば預けようと思っている方が29人おられまして、アンケートを提出した方の82.9%が利用するような形で提出してもらっています。



◆4番(榎本鉄也君) 

 この保育所建設に当たっては、一応この県立医大のほうは国からの補助金、医師不足の対策の補助金があるんだということで聞いたんですけれども、これはこの場合はあるんですか。



◎医療センター庶務課長(豊田正志君) 

 今の段階では、民間経営の院内保育所に関しては補助制度があるんですけど、公的な病院の院内保育所についてはございません。



◆4番(榎本鉄也君) 

 それからもう一点、保育所建設に当たって申し述べたいことは、この保育所を経営する場合、やはりこの経営は民間に委託すべきだと思います。それは要するに、今の幼稚園・保育所の問題に、私も以前幼保一元の議論に加えていただいたことがありまして、公立保育所が民間保育所の経営を非常に圧迫しているという現状があるということでありまして、まして少子化の中で都会と違いまして、我が新宮市の現状は公立人気ということがあって、民間保育所が2年ほど閉園になっているわけです。こういう現実があるわけでございます。本当に公平公正な選択基準で、民間の業者に委託経営されることを望みますが、当局の見解をお願いします。



◎医療センター庶務課長(豊田正志君) 

 医療センターの院内保育所についても、一応外部委託ということで、民間業者を適切な方法で決めてやっていきたいと思います。



◆4番(榎本鉄也君) 

 よろしくお願いします。

 それとあともう一点、介護という側面で一つだけ聞かせていただきたいと思いますが、医療センターの退院後の受け皿というか、行く場がなくて、医療センターから追い出されるという患者さん、いわゆる難民状態というのが、やはりまだまだ解消されたということになっていないなというのが現状ではないかなと思うんです。

 療養病床の減少と介護施設の不足がやはり大きな問題でありまして、しかし介護施設は保険料の問題もありまして、3カ年の計画があり、簡単にはふやせないということになっておりまして、せんだって議会の特別委員会で結論を出しました養護老人ホーム寿楽荘の存続も、その存続理由の一番は、やはり人数でありました。現在の寿楽荘は養護老人ホームといえども、その実態はほとんど介護施設となっているということがあります。また、本当に今、独居老人が多いことから、本当に今後ますます需要はふえるということは間違いないと思われます。

 しかし、先ほども言いましたように、存続といえども、今までのような市営の養護老人ホームとしては存続は大変厳しいのではないかなということでも認識は、この委員会では一致しております。今後の存続については、指定管理、また民間に経営委託をしようとするということを条件に、また特別養護老人ホームとの併設とかケアハウス等の形態を変えた存続になるだろうという結論で存続という結果を出させていただいております。

 いずれにしても、この状況を見たときに、やはり介護施設の整備充実は重要課題ですが、それと並行して在宅サービスの充実ということももっとしっかりしたものにしていく必要があると思います。施設が足りないといっても、先ほど言ったように3カ年の計画があり、すぐにはふやせないし、また保険料の問題がある限りその建設にも限度がございます。

 そんな状況のこの新宮市の医療介護体制の充実に、一つの、私としてポテンシャルといいますか、可能性があるのは、この地域医療支援病院と小規模多機能型居宅介護施設、ちょっと長い名前であれなんですが、この二つが大きな可能性を秘めた施設ではないかというふうに思っております。

 地域医療支援病院というのは、24時間往診可能な病院と聞いております。また、小規模多機能型居宅介護施設というのは、通いというのを中心に、訪問と泊まりの三つのサービス形態が一体となりまして、これも24時間切れ目なくサービスを提供できる施設と聞いております。

 これらがこの地域にできたらかなり在宅介護が充実するのではないかというふうに私は思っておるんですが、この二つの施設について当局はどのように認識をされておりますか、お伺いします。



○議長(奥田勲君) 

 垣本課長。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 小規模多機能型居宅介護といいますのは、今、議員さんのおっしゃられたように介護保険の施設でございまして、平成18年4月の介護保険制度改正によって創設された地域密着型サービスの一つでございます。今言われましたように、通い、デイサービスを中心に訪問ヘルプ、そして泊まり、ショートステイ、この三つのサービスの形態が一体となって24時間のサービスが受けられると、そのような施設となっておりまして、主に認知症の高齢者による利用が中心となりますけれども、認知の有無を問わずに利用は可能です。利用できる方は要支援1以上の方となってございます。



◎福祉事務所長(浜前泰弘君) 

 今、議員もう一つ言われました地域医療支援病院というのがありました。多分、在宅での療養を支援する診療所のことではないかと思うんですけれども、議員先ほど言われましたように、平成18年当時、介護保険制度の見直しと同時に医療保険の制度の見直しもされました。そのときに在宅の医療の充実ということで、新しく診療報酬上の制度として設けられたのがこの在宅療養支援診療所でございます。

 中身的には、高齢者の方ができる限り住みなれた家庭や地域で療養しながら生活を送る。または身近な人に囲まれて在宅での最期を迎えることも選択できるようなということを期待して設けられた新しい診療所でございます。中身的には、24時間窓口でございまして、他の病院、診療所、また薬局、訪問看護ステーションなどとの連携を図りながら、24時間体制で往診と訪問看護を提供できる医療機関という位置づけでございます。

 この医療機関の要件でございますけれども、あくまで保険医療機関でございます。また、24時間連絡を受ける医師または看護師の確保が必要。または同時に、24時間訪問看護を提供することが可能な体制の確保。あるいは在宅療養患者の緊急的な入院の受け入れ態勢の確保、あるいは介護支援専門員、要するにケアマネジャーでございますけれども、との連携を図る必要があるというふうな要件を満たすことが必要であるというふうに言われております。

 ちなみに、当新宮市でございますけれども、ここの窓口が近畿厚生局が窓口になってございます。県のほうから近畿厚生局に問い合わせていただきましたところ、市内で5カ所の病院が届け出を済ませているというふうに聞いております。ただ、これはあくまで先ほども説明させていただきましたように、診療報酬上の制度でございますので、こういう24時間体制の中でのこういう診療をしたときに診療報酬を請求できますよということですので、診療報酬請求しているかどうか等の事実確認というのはちょっと難しいということでございます。



◆4番(榎本鉄也君) 

 非常に在宅のケアというには、非常に、いわゆる可能性もある施設だというふうに思いますので、今後、また行政のほうで後押しといいますか、イニシアチブをとって、こういう施設が本当にこの地域に根差せるような体制をとっていっていただきたいなというふうに思います。



○議長(奥田勲君) 

 質問中ではありますが、10分間程度休憩いたします。



△休憩 午後4時26分

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△再開 午後4時38分



○議長(奥田勲君) 

 休憩前に引き続き会議を開きます。

 一般質問を続行いたします。

 4番、榎本議員。



◆4番(榎本鉄也君) (登壇)

 それでは、一般質問を続けさせていただきます。

 次に、文化複合施設について、またそれに伴うまちづくりについての質問をさせていただきたいと思いますが、私は市長の予算大綱の中で、これはこの一般質問でも大分、何人もの同僚議員が指摘をしておりましたが、この中で私は就任以来、数ある行政課題の中でも雇用の創出を最も緊急かつ深刻なテーマに据え、これまでも鋭意取り組みを進めてきたところでありますとの、この一節の雇用の創出が最も緊急かつ深刻なテーマということについて、私は本当にそのとおりだと強く実感いたしまして、賛同するものでございますが、しかし残念ながら、私が感じるところでは、今回の当初予算には若者の雇用創出ということの具体策がなかなか私は見て取れない。また、この予算大綱においても、全部読ませていただきましたけれども、この雇用創出のいわゆる市長の戦略、ビジョンということに至ってはほとんど記載がないというふうに感じているわけでございますが、あえて書いているというところを探したら、ここの経済観光部を新たに設け、企業誘致や商工業の活性化、そしてこれらを網羅する雇用対策など云々という、このくだりかなというふうにも思うんですが、しかし機構改革といいますか、経済観光部を新たに設けるということは、直接雇用創出に結びつく話ではないというふうに思っております。

 そこで、まず市長にお伺いしますけれども、市長が言う雇用の創出、この緊急かつ深刻なテーマの具体策について、市長はこの今年度予算の中で市長がメーンとする事業というのは何なんですか。



○議長(奥田勲君) 

 田岡市長。



◎市長(田岡実千年君) 

 この予算の中でですか。



◆4番(榎本鉄也君) 

 今年度初めて当初予算の1年の予算ができたわけでございますので、市長が常々おっしゃっている雇用の創出、私はまずこれが私としてのメーンの事業だと、難しいですか。



◎市長(田岡実千年君) 

 予算とは直接関係がないかもしれませんが、今議員さん言っていただいた雇用の創出であります。機構改革だけではもちろん解決するものではありませんが、新年度新たに機構改革を含め、新しい協働推進課の創設により、いろんな議論、また知恵もいただけるとは思っております。また、これからの質問にあると思いますが、この文化複合施設をきっかけに観光産業を大いに期待しているところでありますので、とにかく予算云々といいますか、雇用の対策を改めて前面に掲げてやっていきたいと考えております。



◆4番(榎本鉄也君) 

 雇用対策の対策はどういう対策なんですかということを、常々今まで一般質問の各同僚議員は聞いているんですが、それの明確な答えがなかなかなかったものですから、もう一度あえて聞かせていただきます。



◎市長(田岡実千年君) 

 すみません。トップセールスといいますか、今まで企業誘致課でも全国各地の企業訪問していただいておりまして、資料を見ますと100余りの企業、アプローチに行っていただいております、1年間でですね。いろいろ私も忙しいところもあるんでありますが、なるべく私も連れていっていただいて、そこの相手の企業さんともお話しさせていただくなどやっていきたいなと思っておりますし、あと、ここ特に数年ですが、新宮市内の弱小小売店が本当に厳しい状態にあります。そこでリストラとかも行われておりますので、商工観光課を中心に小売業の活性化も、放っておくだけではなくて実行していかなければならないと思っております。



◎商工観光課長(北畑直也君) 

 ただいまの質問で、本年度の予算に関係してですけども、ただいま市長も申しましたけども、いわゆるマル経融資の利子補給のパーセント、0.3%上げることによって雇用確保のための経営安定にもつなげていきたいと考えてございます。また、これは例年どおりですけれども、Uターンフェアを開催して若者の雇用の場を確保したいと思ってございます。それから、ふるさと雇用再生事業あるいは緊急雇用創出事業におきまして、今年度は当初で14事業、延べで28名の雇用を考えてございます。



◆4番(榎本鉄也君) 

 恐らく、この答弁聞いてるほとんどの人が、もう一つ踏み込めよと。何と表現したらいいんでしょうか。実際、ここでこういう施策を打って何人の雇用を創出するんだと。要は、私たちの政治の責任というのは結果責任なんで、そこら辺の部分が具体策として出てこない限り、幾ら雇用の創出、経済の活性化をやっていきますといっても、それは仕事にならないというふうに思うわけでありまして、これはちょっと自分の宣伝みたいになるんですけど、私は雇用の創出ということで、私は医療センターが完成するときに、私は医療センターの医薬分業というのをずっと市長に、その当時の市長に訴えてきたんですね。

 そのときの理由は、薬の待ち時間の短縮とか、医療センターの経営改善がもちろん最大のこの医薬分業のメリットであり、理由でありましたけれども、もう一つは新しいビジネスチャンス、雇用の創出ということも大きな成果になるというふうに読んだんです。読んだといいますか、それを主張しました。今どうでしょうか。この分業によりまして、薬剤師さんが今までティッシュやおむつを売ってたんですよね。ところが、このことによって医薬業界は大きく伸びまして、本来の調剤という専門の仕事となって、その雇用に至っては、今見ていただいたらわかりますけれども、はっきりした数字はつかんでないかわかりませんが、10人や20人ではきかないというふうに私は思っております。

 こういうことも、市長の言う雇用の創出の具体策というのは、こういうやはり市の産業構造を変えていこうと。また新しいビジネスチャンスになる一つの行政としてできる施策に持っていこうと。そういう具体策をやはりしっかりとこの予算の中に投じていただきたかったというところであります。それがまた大きな、いわゆる田岡カラーという形になるんではないかなというふうに、私は思っているわけでございます。その企業誘致、これも本当に雇用に、本当に直接結びつく大きな施策でありますけれども、企業誘致で回っているんだ、何件回ったんだ、100件回ったんだと言っても、1件も来なければ、やはり結果責任なんで、これは雇用の創出になってないわけでありまして、もし1件来たよと言っても雇用が3人だったら、やっぱり3人なんですね。だから、そういう結果責任というものをしっかりと市長には考えていただきたいという思いであります。

 ちょっと質問を変えます。

 そうしたら、ちょっとまた答えづらい質問になるかわかりませんけれども、市長にお伺いしたいんですけれども、公共事業ということについて市長の考え方をお伺いしたいんですけれども、公共事業を減らして、要するに子ども手当のような給付で国民の生活を支えるという現政権の「コンクリートから人へ」というこの言葉には、それなりに説得力があるのではないかなと。こういう言い方すると、また民主党に寄ったと言われますけれども、決してそうではないんですが、しかし、公共事業が無駄の象徴のような大変悪者になっている現状も実際ある。現政権では、公共事業は前年比、もう18%ぐらい減なんです。1978年以来、6兆円を切ったんです。そういう中にあって、今この我が新宮市における公共事業、これについては、物すごく漠然とした質問で申しわけないです。市長さん、公共事業については市長はどのようなお考えですか。



◎市長(田岡実千年君) 

 財源さえあれば減らさず、逆にふやしたいぐらいだと思っております。



◆4番(榎本鉄也君) 

 そうしたらもう一つお伺いします。

 箱物行政という言葉がありますけれども、これについて市長はどういう認識をされますか。



◎市長(田岡実千年君) 

 必要なものは必要でありますが、必要でないものは、余り役に立たないものは要らないと考えております。



○議長(奥田勲君) 

 あらかじめ会議時間を延長いたします。



◆4番(榎本鉄也君) 

 すみません。随分長くなりそうで申しわけないです。

 先ほどの箱物行政、これネットの辞書で調べましたら、「公共の目的で施設や設備を建設、整備したにもかかわらず、その計画や運用の失敗のため投入した税金に見合う便益を国民や住民が享受していない状況にある行政を批判した言葉」というふうにあります。そのとおりだと思うんですけれども、私は、正直な思いなんですが、今回の当初予算、これは田岡新市長の初めての、先ほども言いましたけれども、初めて立てた年間の予算でございますけれども、社民党の福島党首のような言い方をすれば、箱物行政復活予算と言えるのではないかと心配をしております。

 きのうの一般質問でも指摘されましたが、経済対策という名のもとに、国や県からも本当に多額の補助金が出されております。それらはサッカー場とか、サッカー場のクラブハウス、それから木質パウダーというような燃料等になっていきます。また、新しい学校が建設される。どんどん各耐震化も進められる。そして、先ほど言った質問のテーマですけれども、文化複合施設という大変大規模な施設の建設。そしてついには、地方交付税の大幅な増額分を庁舎建設の積み立ての増額に充てているんです。いよいよ新庁舎建設にスタートを切ったと、こういった、ざっと言えばですね。本当に財政難と言いながら、物すごい箱物のラッシュではないかと感じるのは私だけではないんじゃないかなというふうに思うんですけど、市長はどういうふうに。



◎市長(田岡実千年君) 

 今、割といい予算が組めまして、積立金も崩さずに庁舎建設資金として2億円も22年度積むことができるようなんでありますが、これはどうしてもといいますか、必ず庁舎を建てるということではなくて、ここ1、2年のうちに結論は出さなければならないと思うんですが、将来のシミュレーションしたときに、やっぱりこの庁舎、仮に25億円かかるとして、これがやっぱり10年後、15年後、もしかしたら借金返済厳しくなるぞというような判断のときは、また白紙に戻すことも必要かとは思っております。



◆4番(榎本鉄也君) 

 私は公共事業は必要であると。私の考えを述べさせていただきますと、公共事業は必要でありますし、この景気低迷のときにしっかりとたくさんの事業を財政出動して、仕事、雇用をつくっていくということは、絶対に否定をするものではありませんし、というよりはやるべきだというふうには思っております。しかし、先ほどの箱物行政と言われる無駄な公共事業になってしまっては、借金だけが残り、最終的に財政破たんと。これは市長も認識されていると思いますけれども、いわゆる夕張状態です。

 ここに朝日新聞があって、おもしろい記事があったんですけども、この阪大教授の小野善康教授が言っていることですが、無駄をなくすのは正しいが、雇用を減らして借金を返すのでは本末転倒だと。借金返済のために政府事業、いわゆる公共事業を減らせば人が働けなくなって無駄がふえ、所得も税収も減る。政府の経済政策の究極の目的は、みんなが働けるようにすることです。まさにそのとおりだと。これを政府と言っていますけれども、これを新宮市に当てはめて読んだら、まさにきっちりと当てはまるのではないかなというふうに思います。

 したがって、そのことからするならば、まず市長がこの当初予算でたくさんの事業を出して、積極予算だと、いい予算が組めたと言ったこと。また、予算大綱で雇用の創出こそ緊急かつ深刻なテーマとしたこの方向性、これについては私は絶対間違いないと、私は思って、賛同もするところでございます。

 しかし、この予算づけしたたくさんの事業が箱物行政にならないためには、その公共事業が新たな産業やビジネスチャンス、そして新たな雇用を生む公共事業となることが必要だと考えます。この予算に計上された一つ一つの事業を見ると、若干その不安があります。これにつきましては、本会議の質疑でもたくさん言わせていただきましたので割愛しますが、結論を申しますと、私は、先ほど市長も若干言われましたが、この質問のテーマの文化複合施設、これが最もこの新宮市の市の新しいビジネスチャンス、また新たな雇用を生む大きな地域活性化のポテンシャルを持った施設であるとは、私は思っております。そしてまた何よりも40億円という巨額の予算が想定されている大規模施設でありまして、本当に我が新宮市の活性化の命運をかけた一大事業といっても決して過言ではないというふうに思います。

 しかし、田岡市長におかれては、この事業は前市長からの引き継ぎ事項ということからかはわかりませんが、非常に私どもとしては、この事業に対する積極的なメッセージやビジョンを語る声が聞こえてこない、この辺のところをきょうは市長、この施設についてどのような御自身は思いであるか、ちょっと語っていただけませんでしょうか。



◎市長(田岡実千年君) 

 本当に楽しみにしている施設であります。特に、市民会館も古く老朽化して新しくなるし、図書館も今、駐車場もほとんどない中、たくさんの市民がまた近隣市町村から来ていただけるような図書館にもなりますし、特に熊野学センター、これまで新宮市内にない施設ができることによって、この歴史のある新宮市、そしてまた文化レベルの高い新宮市を国の内外にもアピールできる絶好のチャンスだと考えておりますので、全力でこの文化複合施設完成と同時にまちづくりを成功させなければならないことだと思っております。



◆4番(榎本鉄也君) 

 次の質問に行きます。

 この文化複合施設ですが、非常に、わからないけど今さら恥ずかしくて聞けないというような質問なんですが、そもそも熊野学とは何なんですかという素朴な質問に、どなたか答えていただけるでしょうか。



◎教育部参事[文化複合施設担当]兼文化振興課長(中岡保仁君) 

 熊野学につきましては、平成20年12月に答申がありました。熊野学センター基本構想の一番裏表紙に書いてございますが、直接的な話じゃないかもわかりませんが、このように書かれています。

 一つは、熊野の持つ個性と魅力の検証であります。

 そして二つ目が人文・社会・自然科学などの学問分野から、学際的・総合的に研究し、体系化して、熊野の独自性と普遍性を解明していく活動。

 そして三つ目として、研究のための研究ではなくて、地域の独自性を確立し、地域に誇りと自信を持ち、そこに生きる価値を見出すもの。ちょっと非常に抽象的な部分がございまして、熊野学のあり方が示唆されておるわけでして、少し具体性を帯びた言い方をしましたら、例えば、熊野には山岳霊場とか熊野もうでなど等の一大霊場としての熊野三山が成立していると。そして紀伊山地の霊場と参詣道が世界遺産に登録されていると。熊野の研究者につきましては、国際的な広がりがあって、注目がされておる。例えば、そして日本山岳修験学会などの多くの学会、研究会が熊野の研究に今注目を浴びて活発化しておると。それから、自然分野においても、熊野の特異性、地形、気象等にはぐくまれた、昆虫とかの固有種とか生態系に特徴的なものが見られる。そういったもろもろのいろんな熊野の事物、事象、文物、そういったものを総合的に、横断的に研究していくことが熊野学でございまして。



◆4番(榎本鉄也君) 

 わかりました。もう時間がないので。

 もう次行きます。

 市民の皆さんに文化複合施設のことを話すとき、熊野学研究センターという名前を言うと、ほとんどがそれは何をするところという質問が返ってきます。何をするところと説明すればいいのか。



◎教育部参事[文化複合施設担当]兼文化振興課長(中岡保仁君) 

 熊野学センターにつきましては、今申したような事象、事物、そういったもののいわゆる熊野文化と言われるものの探求とその成果を発表するような、紹介するような文化交流施設でございまして、ここでは例えば、熊野地域の特性、例えば文化とか歴史とか自然が見てわかるような博物館機能を持たせた施設づくりが考えられておりまして、例えば、今のところ文化財を展示するような、本格的な収蔵・展示する施設がないということで、公開承認施設づくりを目指した博物館づくりも考えられておるということでございます。



◆4番(榎本鉄也君) 

 博物館機能ということになってきますと、この施設にかなりの財源が必要になってくるというふうな懸念もあるんですよ。それについてはどうなんでしょうか。これからも話になるだろうとは思うんですが、大変な財政支出になるのではないかなという懸念を抱いておりますが、その点、当局はどのように。



◎教育部参事[文化複合施設担当]兼文化振興課長(中岡保仁君) 

 熊野学センターの、例えば研究部門だけでしたら、研究者のための研究施設みたいな形になりまして、一般の幅広い層なんですか、観光客なり参禅、参拝客が訪れるきっかけにならないかと思います。そうした意味で、間口が広くて湿気の低い施設づくりとして、熊野が一目で見てわかるような施設づくりとして博物館づくりが考えられるわけでございまして、その博物館づくりも全体概算事業費の中で考えていくということでございます。



◆4番(榎本鉄也君) 

 図書館について若干お尋ねします。

 現在の中上健次資料館について、この資料館は図書館の新築移転によってどういうふうになるのか。この議論の中でこの中上健次資料館というのが全然出てきてないんではないかなというふうに私は思うんですが、その点についてお伺いします。



◎教育部参事[文化複合施設担当]兼文化振興課長(中岡保仁君) 

 昨年3月に図書館の基本構想が答申されました。その中で中上健次資料収集室の取り扱いについて、今やってございます文化複合施設の三者一体となった基本計画づくりの中で検討する事項として、私どもきちっとそれを了知してございまして、また以前からのお話、中上健次様のかすみ様、そういったお話も当然私ども頭にきちっと入れておりますので、そこら辺了知した上で、私どもこれから当たっていきたいと考えております。



◆4番(榎本鉄也君) 

 熊野学センター内に入るのか、図書館内に設置されるのかとか、具体的にしっかりと議論をしていただきたいと思いますし、中上健次さんが残されたこの熊野大学には、年間100人の参加者がこの新宮市の地に訪れておるわけでございます。また、この資料館にもその際足を運ばれる方が多数いらっしゃると聞いております。

 この熊野大学というのは、本当にその中から数年前に芥川賞、また受賞作家が出ております。モブ・ノリオさんという芥川賞作家、この熊野大学の受講生の中から出ておりますし、佐藤康智さんという方は群像という雑誌の新人賞を獲得している。非常に新宮が誇る、いわゆるアカデミーというか大学校だと思いますので、ぜひこの熊野大学ということにしっかりと連携をとって、いわゆる中上健次資料館に関しましても、しっかり新しい施設に移設をしていただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。

 最後に、私はこの複合施設を単なる箱物にしてしまってはいけないと思っております。ハード事業は、私はこの建物を建てるときのハード事業は手段でありまして、目的は市街地再生。そして経済の活性化であると定めるべきだと思います。何度も言っておりますけれども、この複合施設をつくることによって、どれだけの人を集めて、どれだけそれによってビジネスチャンスが生まれるか、そして雇用が創出されるか、これに尽きると私は思います。どうもこのままでいきますと、本当にいい箱物づくりで終わってしまう、このような懸念をいたしております。この複合施設は、いわゆる40億円もの多額の財源が投入される、まさに新宮市活性化の命運をかけた一大事業でありますので、市長としてもこの複合施設でどういうまちづくりをしていくのかというしっかりしたビジョンというものを、やはり聞こえるように示していただきたい、具体的に示していただきたいということでございます。プロポーザルという形でやっておりますので、まだまだこれからどんどん形づくられると思いますので、ぜひ積極的な市長のアプローチというか、まちづくりに対するこの複合施設へのアプローチをお願いしたいと思いますが、市長いかがでしょうか。



◎市長(田岡実千年君) 

 一生懸命頑張ります。



◆4番(榎本鉄也君) 

 最後に朝日新聞の、もう一度記事を紹介したいと思いますが、エコノミストの上野泰也氏が、景気低迷、デフレ脱却についての問いかけに対してこのように言っております。

 このデフレ、いわゆる景気の対策をどうすればいいのかということで、まず具体的に何をしたらいいかという問いに、人口問題への対応に尽きるとまず言って、第1に少子化対策、そして観光振興、このように言われております。観光も人口対策ですかという問いに対しましては、観光客が来れば、食事も移動もお土産もすべて日本で消費される。観光客が7、8人いれば日本人1人分の年間消費額ぐらいのお金を使うそうだということです。もっと力入れたいということです。日本の国内で需要をつくり、国内で金を使う人の数をふやすと。その戦略が何より重要だというふうにおっしゃっておりますが、まさにこの日本のというのを新宮にと置きかえれば、そのとおりではないかなというふうに思います。本当に今、新宮市にとって最も重要なかぎを握る経済対策というのは、市長も言われておりましたけども、観光ということに特化してもいいんじゃないかなというふうに思いました。

 そして、これからの観光は、目的を定めた観光というのが主流になっていると聞いております。いわゆるカルチャーという要素の観光ですね。例えば地球環境というテーマとか、それから歴史文化探訪とか、こういった目標を定めて観光するというのが主流になってきているというふうに伺っております。

 特に今は、龍馬人気もありまして、歴史好きの女性、これ先ほどある議員に聞いたら歴女というらしいんですけれども、歴史好きの女性が増加していると、マスコミ等でも取り上げられております。そのことからすれば、我が新宮市はまさに歴史と文化の町。先ほどの中上健次さんの熊野大学とか、それから西村伊作さん、それから大逆事件、そして熊野学等々、この本当に歴史文化のロマンというのは、そのポテンシャルといいますか、それははかり知れないというふうに思います。そしてまた、この文化複合施設、これがそれと相まって大変重要な拠点の施設となると思います。

 本当に単なる箱物建設事業で終わらせないように、しっかりした取り組みをお願いいたしまして、一般質問を終わらせていただきます。

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△延会の宣告



○議長(奥田勲君) 

 お諮りいたします。

 本日は、この程度をもって延会したいと思いますが、これに御異議ありませんか。

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)



○議長(奥田勲君) 

 御異議なしと認めます。

 よって、本日はこれをもって延会とすることに決定いたしました。

 あすは、午前10時より会議を開きます。

 本日はお疲れさまでした。