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和歌山県 新宮市

平成21年  3月 定例会 03月10日−05号




平成21年  3月 定例会 − 03月10日−05号










平成21年  3月 定例会



          平成21年3月新宮市議会定例会会議録

             第5日(平成21年3月10日)

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議員定数19名、現在員19名、出席議員19名、氏名は次のとおり。

         1番  木戸地郁生君

         2番  松畑 玄君

         3番  久保智敬君

         4番  榎本鉄也君

         5番  福田 讓君

         6番  田花 操君

         7番  東 賀代子君

         8番  杉原弘規君

         9番  東原伸也君

        10番  上田勝之君

        11番  三栗章史君

        12番  松本哲也君

        13番  前田賢一君

        14番  奥田 勲君

        15番  松本光生君

        16番  辻本 宏君

        17番  屋敷満雄君

        18番  前田 治君

        19番  大西 強君

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欠席議員 なし。

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議事日程  平成21年3月10日 午前10時開議

 日程1 一般質問

      別冊 一般質問通告表 番号(6)から

 日程2 議案第26号 平成20年度新宮市一般会計補正予算(第8号)

 日程3 議案第27号 平成20年度新宮市老人保健医療特別会計補正予算(第2号)

 日程4 議案第28号 平成20年度新宮市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)

 日程5 議案第29号 平成20年度新宮市介護保険特別会計補正予算(第3号)

 日程6 議案第30号 平成20年度新宮市産業廃棄物処理事業特別会計補正予算(第1号)

 日程7 議案第31号 平成20年度新宮市住宅資金貸付事業特別会計補正予算(第1号)

 日程8 議案第32号 平成20年度新宮市土地取得特別会計補正予算(第1号)

 日程9 議案第33号 平成20年度新宮市簡易水道事業特別会計補正予算(第2号)

 日程10 議案第34号 平成20年度新宮市立医療センター病院事業会計補正予算(第2号)

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会議に付した事件

 日程1 一般質問

      別冊 一般質問通告表 番号(6)から(8)まで

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地方自治法第121条の規定による出席者

          市長                  佐藤春陽君

          副市長                 竹嶋秀雄君

          収入役                 江川忠雄君

          まちづくり政策部

          部長                  川嶋 潤君

          次長兼企画調整課長           芝 悦男君

          商工観光課長              北畑直也君

          合併対策室長              嶋田喜久一郎君

          企業誘致対策課長            浮田和宏君

          総務部

          部長                  小山壽行君

          次長兼総務課長             丸山修市君

          参事                  坂本憲男君

          秘書課長                鈴木俊朗君

          財政課長                上路拓司君

          防災対策課長              浜口恭行君

          市民福祉部

          部長                  森 常夫君

          福祉事務所長              浜前泰弘君

          生活環境課長              宇井正典君

          福祉課長                勢古口博司君

          子育て推進課長             生駒 明君

          健康長寿課長              垣本正道君

          建設農林部

          部長                  前田道春君

          次長兼農林水産課長           倉家 博君

          次長兼都市建設課長           中畑孝一君

          参事(建設農林政策担当)兼農業委員会事務局長

                              馳平忠男君

          熊野川行政局

          局長                  平 俊孝君

          医療センター

          事務長                 杉山泰生君

          次長兼庶務課長             上野山巳喜彦君

          医療業務課長              辻 篤樹君

          水道事業所

          所長                  山野上光治君

          消防本部

          消防長                 大石 明君

          庶務課長                海野裕二君

          予防課長                切畑屋利一君

          教育委員会

          教育長                 大江清一君

          次長                  楠本秀一君

          参事(文化複合施設担当)兼熊野文化振興室長

                              中岡保仁君

          学校教育課長              平見善宣君

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本会議の事務局職員

          局長                  鈴木 秀

          次長                  和田 隆

          次長補佐                平見仁郎

          次長補佐兼議事調査係長         赤松勇人

          庶務係長                北 光子

             第5日(平成21年3月10日)

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△開議 午前10時00分



△開議の宣告



○議長(奥田勲君) 

 おはようございます。

 ただいまの出席議員は17名であります。

 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。

 本日の議事日程は、別紙にて配布いたしたとおりであります。御了承願います。

 日程に入ります前に、御報告いたします。本日、16番、辻本議員、18番、前田 治議員、所用のため、遅刻の旨の届け出がありましたので、御報告いたします。

 本日、当局より、向井まちづくり政策部参事、忌引きのため欠席、辻坂消防署長、公務出張の届け出がありましたので報告いたします。

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△日程1 一般質問



○議長(奥田勲君) 

 日程に入ります。

 日程1、一般質問を行います。

 別冊、一般質問通告表の番号6番から順次発言を許可いたします。

 当局の答弁は備えつけのマイクを通して明快に答弁を願います。

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△前田賢一君



○議長(奥田勲君) 

 13番、前田賢一議員。



◆13番(前田賢一君) (登壇)

 おはようございます。一般質問を行います。

 番号、2番のほうから先に質問させていただきます。

 市民の方の要望、市内の諸課題、3点についてお伺いいたします。

 まず、南谷墓地に駐車場をということで、南谷墓地の北側、南側の2カ所に駐車場をつくっていただきたいという質問なんですが、それから始めさせていただきます。

 南谷墓地の北側には、ジャスコの駐車場がありますが、礼服を着た人ほど遠慮ぎみに駐車しております。南側、広角からは、私有墓地の駐車スペースがわずか4台分ほどありますが、私有墓地以外の駐車は1万円の罰金としており、駐車場はありません。御先祖、また新宮のために頑張った方々へのお参りをスムーズにできるように駐車場をつくっていただきたいという要望なんですが、当局いかがでしょうか。



○議長(奥田勲君) 

 宇井生活環境課長。



◎生活環境課長(宇井正典君) 

 議員御質問の南谷の墓地につきましては、広角側の下がジャスコさんのほうなんですけども、駐車場はありません。それで、この駐車場の話につきましては、昨年12月の委員会で話がありました。それで、広角の側に駐車場となる土地を探しましたところ、墓地から二、三十メートルぐらいのところ、比較的近いところに土地がございました。それで、その土地の所有者の方を調べまして、事情を説明いたしまして、そしてお借りできないかということを申し入れをいたしました。そうすると、所有者の方、どうぞ使ってくださいということで、新年度に入ってすぐに土地の賃貸契約を交わす予定にしてございます。



◆13番(前田賢一君) 

 何台ぐらい駐車スペースあるんですか。



◎生活環境課長(宇井正典君) 

 約10台ぐらいとめられます。



◆13番(前田賢一君) 

 それはよかったです。ひとつよろしく。

 それと、ジャスコのほうはどうですか。



◎生活環境課長(宇井正典君) 

 実は、ジャスコ側、下の駐車場なんですけども、三、四年前なんですけど、同じような問い合わせがありまして、当時、西課長の時代なんですけども、課長がジャスコさんに駐車場の件で話をしたということを聞きましたので、私も先週、ジャスコさんのほうに行ってきました。それで、ジャスコさんのほうも、彼岸とか盆、正月はジャスコさんの駐車場に車をとめてお参りをされてる方が多数あるということは認識をされてございました。そして、ジャスコさんとしても、特に駐車場の使用はやめてくださいというようなことは考えていないということで、これからも利用していただいて結構ですよという好意的な御返事をいただきましたので、下側につきましてはジャスコさんの駐車場を御利用いただければと思ってございます。



◆13番(前田賢一君) 

 このジャスコとの話、私も聞いたことあるんですけども、お墓参りに来てくれる人も私とこのお客さんやということで、とめていただいて結構という話があったことはこれ事実なんです。ただし、市民の方、余り知らんと思うんです。ですからこれ遠慮ぎみに駐車するわけなんですね。ですから、そういうジャスコとの話を広報とかいろんな機会をとらまえて市民に啓発したらいかがですか。とめていただいて結構なんやと、ジャスコとの話ができてるということ。



◎生活環境課長(宇井正典君) 

 今、議員御指摘の周知の方法なんですけども、広角の側につきましては看板を設置いたします。そして、下のジャスコさんの駐車場なんですけども、このことについてジャスコさんとも相談をしたんですけども、ジャスコさんとしては営業の部分もありまして、看板等で、公にすることは控えてほしいということなんですけども、その周知方法についてはちょっと考えさせていただきたいと思います。



◆13番(前田賢一君) 

 もう市の広報なんかでPRしたらいかがですか。検討しておいてください。



◎生活環境課長(宇井正典君) 

 はい。



◆13番(前田賢一君) 

 次に、2番目ですが、世界遺産のお燈まつりと神倉神社へもっと参拝しやすいバスの進入路ということなんです。

 旧168号線から神倉神社を経て千穂小学校北側までの下水路にふたをして、バス、乗用車が入れるようにし、駐車場も用意して、古い歴史といわれ深い神倉神社に参拝しやすいようにすべきでありますと。

 既に、大阪、長堀など多くの河川、下水路など、駐車場や道路にしており、ふたをすることで幹線道路の役割を果たし、地震や火災の際の避難路としても大きな役割を果たすと思いますが、いかがでしょうかということです。いかがですか。



○議長(奥田勲君) 

 前田建設農林部長。



◎建設農林部長(前田道春君) 

 市民の思いは、十分私どもも理解しております。しかし、現実的に神倉川へそのような形でふたをしてできるかどうかとなってくると大変難しい問題が幾つかあると思います。先輩方にも聞いてみますと、平成3年から神倉都市下水路という形で、約500メーターほど整備しました。約6億2,000万円ぐらいかかっておりますけれど。その中でも、どのような形で神倉川の整備をしようかということで、いろいろ議論されたようでございます。また、住民の方の意見も聞き、また神倉神社を管理する速玉大社の意見も聞きのことでやったんですが、やはり歴史的にも神倉山は由緒あるところということで、できるだけ河川を利用して憩いのあるような形で下水路であっても整備してほしいということで、今の現在の石畳風の整備をやったというのも聞いております。

 特に、また2点目は、河川法の関係で断面とかいろいろなことございますので、それをふたしてしまってできるのかということも議論したようでございます。ただ、神倉山を何とかしたいという思いは十分わかっております。それで、私どもも、これからも何とかできないかという思いも持っておりますので、御意見として伺っておきます。



◆13番(前田賢一君) 

 今、医療センターの医師住宅の建設地、また今芝張ってるんですか、老人の憩いの場所と緊急避難場所ということで用地を使用しておりますが、ここは、もともとは市が持ってる鴻田の用地と等価交換したわけですね。その折の使用目的が、神倉山への観光駐車場をつくるということだったんです。これ、いつの間に用途変更したんですか。使用を変更したんですか。



◎建設農林部長(前田道春君) 

 その当時、私も直接じゃなしに教育の次長しておりましたので、その後、私、今の職場へ来たときにもいろいろありました。何とか観光駐車場にしたいということで、建設のほうでも一応設計というんでしょうか、道路計画はしたことございます。ただ、1点大きな問題は、観光駐車場にするにも、今浄水場のほうから入るのも、また国道から入るのでも道路交通法の関係で、新宮高校までのところについては大型車両が進入禁止という形で規制されてるということがわかりました。そういうことで、観光駐車場にするとしても観光バスは無理であるということの結論。2点目は、そしたら一般の車両、それから小さな車、入れないかと言ったんですが、あそこの道路については大変狭い、それから個人の駐車場がありまして、なかなかその時点では、商売もやっておりましたので、いきなり駐車場として道を広げることは、立ち退きとかいろいろなことがあってなかなかできなんだということを聞いております。



◆13番(前田賢一君) 

 今予算で、お燈まつりのブロンズ像も出てきておるんですけども、お燈まつりを全国的に知らしめて、観光客の誘客を図るという目的もあろうかと思います。しかしながら、観光バスの着かない駐車場では観光地とは言いませんよね。いろんな難しい問題はあろうかと思いますが、できるような方法を模索して、今後とも検討課題としてもらえますか。



◎建設農林部長(前田道春君) 

 はい。もちろん私ども、長計でも歴史、文化奏でるということでうたっておりますから、何とかしたいという思いはあります。特に今回、千穂、丹鶴の統合に当たっては、いろいろな会議の中でも、先ほど議員が言われた、ふたをできないかとか、広げれないかとかいろいろ意見も出たようでございます。だから、みんな思いは同じでございます。できたら、国道から太鼓橋が見えるような道路計画が一番いいんでしょうけど、これもなかなか難しいんですけど、これも真剣に考えたいと思います。そして特に、商工の予算も載ってますように、できることはやりたいということで、個人の土地を借りて駐車場を確保したり、私どもが管理しております千穂小学校、幼稚園側ですけど、あそこを先生方に貸しておったのを、3台分でしょうか、よけていただいて、看板を立てて、神倉山へ歩いていくようにということは対策はしておりますけど、抜本的な解決になっておりませんので、今議員言われたような形で、職員に申し送りをして一生懸命考えたいと思います。



◆13番(前田賢一君) 

 今、部長言われた駐車場、この間私もとめてきたんです。一歩前進だと思いますので、今後ともひとつよろしくお願いしたいと思います。

 次に、佐野地区は事前に道路の幅、高さを決定し、計画的に埋め立てを進めるべきということなんですが、現在佐野地区は虫食い状に、地主、個人の思いだけで無計画に埋め立てが進んでおり、このままでは将来、スラム状の市街地となる可能性があります。佐野川の川幅が3倍になると聞いており、既に一部の橋が広がっておりますが、問題は、その川の堤防高であり、県から示された堤防高を基準に道路の高さを展開させることが必要と考えます。幹線道路をはじめ、住宅、道路のコースと高さをあらかじめ法的に定め、地主に案内しておくことが必要であります。財政的に用地の買収が困難な場合には、地主の協力を得るとか、寄附を願うとか、場合によっては土地区画整理を行い、公園を含め実現を目指す方法もあります。

 また、現在進めている県の堤防高では、海へ円滑に流出しないとも考えられ、市田川と同様にポンプ場も考えておかなければならないと思いますが、いかがでしょうか。



○議長(奥田勲君) 

 中畑建設課長。



◎建設農林部次長兼都市建設課長(中畑孝一君) 

 議員のおっしゃるとおりでありまして、私どもといたしましても大変気にしているところであります。今言われる地域は農振地域でありまして、現在農林水産課と協議を進めながら、農振地域除外をするときに、間髪を入れず用途指定をし、まずは良好な建物の誘導を図っていきたいというふうに考えております。

 それと、佐野川の堤防の件でありますが、今現在佐野川を横断している市道は都市計画道路を含めて8路線あります。そのうち、改良済みの路線は、都市計画道路を除いて2路線であります。都市計画道路の計画高と申しますのは、佐野川の堤防高より若干高くなっております。佐野川も全体計画3,000メーターのうち2,100メーターが完成済みでありまして、この佐野川の未改良区間の道路拡幅計画をしていく予定路線というのは1路線あります。それにつきましても、佐野川の堤防高、また既に土地利用されているところもありますので、そのあたりを考慮しながらやっていきたいと思います。

 それと、あらかじめ道路の説明ということでありますが、都市計画道路については、決定時に新聞等で説明会のお知らせをし、幅、高さなどの計画の説明はさせていただいております。また、現在の道路を拡幅等改良する場合には、説明会を開催して地権者等に理解を得ていきたいというふうに思っております。

 それと、区画整理のことでありますが、大変難しい、実現は難しいと思っております。御意見としてこれは伺っておきたいというふうに思います。佐野川のポンプ場でありますが、これは県に聞いておりますが、本計画では、高潮による逆流で堤防を越流しないよう潮位についても考慮しているというふうに聞いております。

 また現在、既に高潮等の影響により越流等の被害も発生していないので、現在のところはポンプも考えていないということであります。



◆13番(前田賢一君) 

 先ほど、用途地域の問題にもちょっと触れておられましたが、これは現在どうなっておるんですか。



◎建設農林部次長兼都市建設課長(中畑孝一君) 

 これは、農林水産課と協議を進めながら、今農林水産課のほうで農振除外をしていく手続中でありますから、それに伴い、都市建設課と農林水産課、協議を進めながらやっております。



◆13番(前田賢一君) 

 今、この三佐木地区、人口ふえてるんですよね。それとマンションやとか住宅がかなり建ってます。ですから、よりよい住環境の整備ということで取り組んでいただきたいと思いますが、いかがですか。



◎建設農林部次長兼都市建設課長(中畑孝一君) 

 言われるとおり、こちらのほうも、先ほど説明いたしましたとおり、農振除外と同時に、用途地域を地域指定して良好な建築物の誘導を図っていきたいというふうに思っております。



◆13番(前田賢一君) 

 よろしくお願いいたします。

 次に行きます。

 さて、近大新宮高校の卒業式に引き続き、去る3月2日に新宮高校、新翔高校の卒業式が行われました。多くの若者たちが、進学に、就職にと、この地を離れます。新宮にとどまりたいと希望する若者もおりますが、その願いにこたえられないのが本市の現状でもあります。将来、果たして何人の若者たちが新宮に帰ってこれるのだろうかと考えたとき、何とも言えない寂しさを感じるのは、私一人ではないと思います。人生観、価値観は人それぞれですけども、市長は、人として生まれて幸せというのはどういうふうに考えておられますか。



○議長(奥田勲君) 

 佐藤市長。



◎市長(佐藤春陽君) 

 当然、それぞれ価値観というのは違うでしょうが、我々、生まれ育ったところで希望する限りは、生涯を安全に、安心に、また子育て等しっかりとお互いの家庭が助け合いながら豊かな人生を送る、それに尽きることではないかと思っております。



◆13番(前田賢一君) 

 もちろん、健康で天寿を全うするというのが前提なんですけども、市長もお触れになっておりましたが、私もいつの間にか還暦を過ぎまして、いろいろと考えるところもあります。私は、この生まれ育ったふるさとで、兄弟、子や孫、そして友人、知人に見送られてふるさとの土に返るというのが一番の幸せな一生ではないかと、そのように最近考えております。

 しかし、現状は、子供も新宮に帰りたいと、親も帰ってきてほしい、しかし残念ながら働く場がないため、帰ることができない、そんな悲哀を感じておられる方々が数多くおられます。これ以上、若者を流出させない、そしてUターンの受け皿をつくると。すなわち、今後の新宮市を支える生産性の高い若年層をいかにこの地にとどまらすことができるかが、政治、行政の大きな務めであり、全雇用が最大の福祉との観点からも、雇用の創出は本市の最重要課題であると考えますが、市長の見解をお伺いいたします。



◎市長(佐藤春陽君) 

 御指摘のとおりです。雇用の確保、また産業が活性化いたしまして、それによって雇用をまた拡大できるように、そのようなまちづくりを目指して頑張ってまいりたいと思っております。



◆13番(前田賢一君) 

 そこで、市長は新宮市の産業形態というんですか、産業いうことをどういうふうにとらまえておられますか。



◎市長(佐藤春陽君) 

 人口は少なりといえども、新宮はまさに第三次産業の多い産業構成から見ましても、70%に及ぶ第三次産業を抱えるまちであります。この市勢、特徴は、従前から変わらない傾向だとこのように思っております。そのために、観光振興あるいは商工業の振興、そういうものがまちづくりの中核をなす産業としてクローズアップされているし、また、それを振興させることが課題だと、このように思っております。



◆13番(前田賢一君) 

 私は、本市の産業は、大きく分けて農林水産業、一次産業、木材業、商工業、福祉産業、これはシルバー産業とも言われておりますけども、それと観光産業ですね、それらがあるんではないかと思っております。それで、これらの産業振興を図り、経済を活性化させ、もって雇用の創出につなげることが本市の喫緊の課題であると考えております。

 しかし、残念ながら、本年度のこの予算大綱を見ても、産業就労対策に力点を置いてるぞとはとても思えません。国も雇用対策に重点を置き、各自治体でも職員採用を前倒しするなど、危機感を持ったいろんな対応をとっておりますが、こういう動きに対し、市長はどういう考えをお持ちですか。



◎市長(佐藤春陽君) 

 我々のまちづくりの将来的に目指す方向も、いわゆるそういう商工業の振興あるいは観光の産業に役立つそういう、市民がそれを活用して、みずからも、また市政に力を合わせてともどもに協働しながらまちづくりをしていく、その条件をつくり上げるというものでございます。それは、なかなか一朝一夕にはまいりません。したがって、その特進プロジェクト、市街地活性化計画等含めまして、それは市民がそれをチャンスととらまえて動いていただけるようなそういう環境をつくってまいりたい、かように思ってる次第です。



◆13番(前田賢一君) 

 市長の1期目のときのキャッチフレーズというのは、何でしたっけ、文化、観光立市ですか。2期目は、人輝き文化奏でるまちですね。



◎市長(佐藤春陽君) 

 人輝き文化奏でる都市というのは、私のキャッチフレーズ、また私の政策目標ということでは言い切れません。これは、新しい合併しました新市としてどのような都市像を築いていくか、そういうことをそういう表現でいたしたものです。私は、初代の市長でありましたから、ぜひその方向に向かって政策を積み重ねていこうと、このような思いでそういうことを言ったものだと、このように思っております。



◆13番(前田賢一君) 

 すると、文化、歴史を生かした観光立市づくりというのが市長の思いなんですね。



◎市長(佐藤春陽君) 

 1期目の市政と、私はその考え方については変わっておりません。文化、観光都市ということは、私の課題であります。



◆13番(前田賢一君) 

 今、輝いている人が新宮市に何人おるかな。ほとんど輝いてないんやないかな。どないしよう。景気悪いのうと首かしげる話ばっかりやないですか。

 では、1期目、2期目を通じて、そういう文化、観光立市のために、具体的にどのように取り組んできて、どういう成果があったのかということと、今後産業振興対策あるいは雇用対策にどう取り組むんかということをお聞かせ願いたいと思います。



◎市長(佐藤春陽君) 

 これまで積み重ねてきたすべての総括ということになるかもわかりません。しかし、まず文化という面におきましては、新宮がいにしえからの文化を生活様式の中にもとどめておる、そういう市民の連帯感の中で、我々としてはこれを大いに発信したい、そのような思いもありまして、例えば熊野学フォーラムであるとか、明治大学におけるフォーラムでありますが、外へも発信の機会をふやしてまいりました。また、それに即した文化、観光に寄与できるようなそういう事業を幾つか積み重ねてきたつもりであります。

 しかし、まだ道半ばでございます。これからの新しい、人輝き文化奏でるまちづくりのために、我々は営々として、1年、1年の事業実施を積み重ねていかなければならないと、かように思ってる次第です。



◆13番(前田賢一君) 

 総論はもちろん大事なんですよ。でも今求められてるのは各論、いわゆる具体策ですね。これをもっとスピードアップしなければならないということだと思うんです。

 そこで、21世紀の主たる産業の一つであり、商工業や交通機関、あるいはサービス産業など、さまざまな分野において経済や雇用に波及効果をもたらす、市長もお触れになっておりました観光産業についてお伺いいたします。

 国は、観光庁を設置し、和歌山県も観光局を設置しております。県では、今議会で観光条例を制定するなど、観光産業の振興に積極的に取り組んでおりますが、本市においても、国・県との動きと連動すべく、もっと観光産業の振興に対する体制の強化を図るべきというふうに考えますが、いかがですか。



◎市長(佐藤春陽君) 

 確かに、体制の強化という面におきましては、これから新しい那智勝浦町との合併協議も始まっております。そのような中で、観光振興、産業、農林業の振興、また水産業の振興ということは共通する課題であります。当然のことながら、観光分野においては強固な基盤というものができると、そのように思っております。そのような暁の中には、必ず観光部門の強化というものが当然図られる、また図っていきたい、このように思ってる次第です。



◆13番(前田賢一君) 

 国・県がこういうふうに観光に重点を置いていろんな施策展開してるんですけども、財政的な支援を含めて、何か具体的なことがあればお聞かせください。



○議長(奥田勲君) 

 川嶋まちづくり政策部長。



◎まちづくり政策部長(川嶋潤君) 

 観光というのは、もう以前からずっと最重要課題の一つというようなことで取り組んでおりますが、私ども、昨年総合計画を策定いたしました。その中で、特進プロジェクト、学校再編と市街地の再生というような大きな2項目ございますが、その市街地の再生の中に観光の必要性、また整備方針をうたっております。

 そして、またその核となるのが、文化複合施設と申しましょうか、熊野学センターとかそういった図書館、そういった文化複合施設、文化交流ゾーンというところが一つの核になってると思います。そういったところから、観光に結びつけると。当然、それにはいろんな施設との連携、また基盤整備、そういったことが必要となってくると思いますが、そういったものを見据えて、今後取り組んでいきたいと思っております。



◆13番(前田賢一君) 

 観光産業を最重要課題として取り組むということなんですけども、観光というのは、やっぱりお迎えの心、おもてなしの心、これが大事なんですよね。そういう意味から、観光協会との連携などによって、いわゆる研修ですか、接客研修とかを含めて、そういうことは考えておられますか。



○議長(奥田勲君) 

 北畑商工観光課長。



◎商工観光課長(北畑直也君) 

 観光客の皆さんが直接触れ合うことの多いタクシー会社の運転手の皆さん方に対して、観光協会のほうでは、おもてなしの心を含めて、新宮市内の観光についての研修を過去にも行ってございます。また、ホテル関係者に対しても、今後そういう研修といいますか、話し合いをしていきたいと考えてるところでございます。



◆13番(前田賢一君) 

 大事なことやと思うんです。以前に、飛騨高山へ行ったんですけども、何年前か忘れましたが、当初観光立市を目指したときに、年間60万人の観光客がわずか15年で350万人になったと。すばらしい接客待遇でした。これやったらもう一回来たいなというのをしみじみ感じました。そういうことなんで、ひとつ、そういう方面も視野に入れて取り組んでいただきたいと思います。

 本市も、ありがたいことに、観光産業、観光立市を構築する上で、文化的、歴史的、観光資源の宝庫であり、私は、先ほど申しました飛騨高山にまさるとも劣らない観光立市を構築できる可能性を秘めたまちであるというふうに思っております。

 新宮には、絶対よそにない核いうんですか、これがたくさんあると思うんです。例えば、徐福と天台烏薬、神武天皇と八咫烏、熊野詣と門前町、日本一の国宝、神宝館、神宝類、水野重仲と新宮城、佐藤春夫や中上健次の文学世界探訪、天文学の畑中武夫と美しい宇宙への旅、大正ロマンと建築家、西村伊作たち、おいの伝説と浮島の森、鈴島・孔島と海洋開発、新宮十郎行家と源平記、熊野川といにしえの川下り、いろんなすばらしい観光資源に恵まれておりますよね。これ、よそから見たらうらやましい限りであると思うんです。いかにそれらに付加価値をつけて観光客を呼び込むかということが大事な課題になってくるわけなんです。

 先般、札幌から私の学生時代の友人、夫婦が一泊二日で新宮に遊びに来ておったんですけども、いろいろと案内させてもらいました。速玉大社、それで神宝館、佐藤春夫記念館、川原家、それで浮島の森、新宮城跡、阿須賀神社、徐福、徐福上陸の地、水野家の墓所、神倉山。彼の感想、全く深い歴史を感じるすばらしいまちだと。今度は子供たちも連れてきたいと。北海道は屯田兵が開拓した歴史新しいまちですから、そこと比較して、何と素敵なまちなんかなというふうな感想を語っておりました。少しうれしい感じがしたんですけど。我がまちに誇りを持ったというか。

 ですから、これらのすばらしい観光資源に、先ほど言いましたような付加価値をつけ、英知を結集して観光立市に取り組めば、蟻の熊野詣の再現も、あながち夢ではないんではないかと、そのように思っております。ですから、そのような観点から、私は、観光産業を本市の主たる産業と位置づけ、明るい将来展望をと前々から提言させていただいておりますが、市長も同じ思いだと思いますが、再度、市長の見解をお聞かせください。



○議長(奥田勲君) 

 佐藤市長。



◎市長(佐藤春陽君) 

 前田議員御提言のとおり、私もまちづくりの基本はその点に置きたい、このように強く意識しております。また、1期目の旧市政のとき、また新市の市政の目指すべき方向、その基軸には、文化、観光ということをしっかりと据えて、今後とも市の運営に当たってまいりたい、かように思う次第です。



◆13番(前田賢一君) 

 確かにすばらしいまちで、これは市制60周年記念のしんぐう再発見の旅というプリントあるんですけども、ここには、新宮市あるいは新宮城を題材とした小説やエッセイがたくさんあるんですね。書かれておるんです。有名な作家が新宮に訪れて、この新宮を題材にして材木の関係とか新宮城の関係やとか小説なんか書いてるんですが、佐藤春夫さんは地元ですから、「田園の憂鬱」、田山花袋「熊野の山水」よりとか、小松左京「地図の思想」とか、黒岩重吾「基地の俳優」よりとか、これ市長読んだことありますか。岡本好古、この徐福さんを書いた異郷の人、戸川秋骨とか西村京太郎、三島由紀夫、笹沢左保かな、これは真田十勇士で新宮城をモデルにして書いてるんですね。もう一つ、戸川秋骨も新宮城がすばらしいというような意味の小説を書いております。

 申すまでもなく、観光客の誘客の要因は、一に温泉、二に城であります。当地方には、那智の滝や瀞峡、また勝浦、湯川、川湯、湯の峰と、名だたる景勝地やすばらしい温泉峡に恵まれておりますが、ないのは城であります。広域観光の観点からも、必ずや相乗効果が出るものと確信いたします。

 以前、一般質問で田花議員がおっしゃっておられました。現在、速玉大社に全国から五、六十万人の観光客が訪れてきておると。その中から、仮に3割呼び込んだとしても、15万人ないし18万人の新宮城への集客が見込めると。もちろん、これはエージェンシーへの積極的なアプローチもしなければならないことは事実でありますが、そういう可能性はあるということなんです。

 木造で天守を復元した掛川城、愛媛の大洲城ですか、それで白河の小峰城なんか、いろいろあるんですけども、今掛川城なんか当初100万人ぐらい来たらしいですけども、今なかなか15万、18万人の集客をできる城いうのは少ないと思うんです。その点、新宮はそういう背後地というんですか、立地に恵まれておるんで、それぐらいの集客は見込めるんではないかということなんです。

 それと、もう一つ、日帰りと一泊してもらえるということではもう落としていただく金額が違うんですね。だから、一泊してもらえる観光コースをつくり上げない限り、余り金を落としてもらえないということなんです。ですから、経済の活性化も雇用の創出もできん。そのためには、滞在時間を稼ぐという仕掛けが必要なわけなんですね。

 新宮城はもちろん滞在時間かかりますよね。それと、例えば徐福さん、七塚というのがありますけども、これは徐福の墓を中心に北斗七星の形になると。今、かろうじて残ってるのは塚町の徐福塚だけですね。これを北斗七星の形に再度構築して、観光客の皆さんに歩いていただくと、判こでも押すようにしといて、7カ所回ったら7日間寿命延びますよと、そういう遊び心も必要なんではないかと思うんですけど。

 どうですか、市長、いっぱいそういう仕掛けができると思うんです。例えば、まずは道の駅の構想がありますけども、僕は前々から海の見える東高森のあたりに不老長寿の丘をつくったらどうかと、徐福像向こうに移して。そこへ、天台烏薬は3メーターぐらいの木になりますから、両方から横に植えて一つの生垣みたいにして、そこをくぐって徐福像の頭を一つなでるたびに1日寿命が延びると。いっぱいいろんな仕掛けができると思うんです。これは新宮しかないことなんです。どうですか、市長。そう考えただけでも、おもしろくないですか。感想をお聞かせください。



◎市長(佐藤春陽君) 

 非常に興味深い、おもしろい提案だと思っております。観光協会、かつては事務局を新宮市政が預かっておりましたですけども、これは独立して観光協会としてのそれぞれの取り組みをいたしております。その辺の連携、タイアップも図りながら、これからのハード面あるいはソフトの事業、いろんなものを、議員もぜひ観光協会、あるいは私どもに提案いただきたい、このように思う次第です。



◆13番(前田賢一君) 

 以上のようなことから、新宮城の復元というものは、市の活性化あるいは観光立市構築の起爆剤として、また地域のシンボルとして、そして市民の誇りであり、心のよりどころとして、大きな困難はあっても乗り越えて、ぜひ実現しなければならないと考えております。

 ここに、佐藤市長、1期のとき、平成12年立ち上げの新宮城跡整備検討委員会、今は県議になられております須川さんが、当時市会議員でありましたんで、委員長を務めた委員会でありますけども、これ2年間かけて13回の委員会を開催して答申を出しておるわけなんです。これを見ますと、すばらしい答申書になっておると思うんです。もちろん市長は、市長の諮問機関が出した答申ですからこれを尊重してくれるというのはもちろんだと思いますけども、これも平成12年から立ち上げて、今21年、だから9年目に入るわけですね、もう。掛川なんか計画して10年後に木造の天守閣にしてるんですよ、民間の浄財集めて。それからすると、進捗状況が非常に遅いということを言わざるを得ませんね。

 ここ、すばらしい答申になってるんです。整備の基本理念のとこに、「新宮城跡の整備は、熊野人が新たなる世紀を、人が人としてとうとばれ、夢と希望にあふれる熊野をつくる、そういった決意を全国に発信するシンボルとして、将来にわたって文化価値を損なうことなく保存し、地域住民の憩いと地域経済の活性化のため、継続的な利活用を図っていくことを基本理念とする」と。「このためには、地域とかかわり、城跡が保有する歴史的意義、国民及び地域住民における文化的意義、文化財としての重要性、特性を踏まえて長期総合的視野から新宮城跡の利活用の検討を行い、全体構想をまとめ、これを今後の整備方針とする」と。今、基本理念のもとにこの委員会がスタートしたわけなんです。それで、最終答申としては、「天守閣等の復元の具体的な取り組みは、住民の一層の盛り上がり状況を見ながら、新宮城跡、新宮城天守閣復元調査委員会的な組織を民間主導で構成し、資料収集、市民啓発、復元への調査、復元整備整備計画への調査、天守閣設計の調査、募金活動等について、研究、実施していくことが肝要である」というふうに結論的にまとめておるんですけども、遅々としてこれが進んでないという状況なんですが、市長の感想はいかがですか。



◎市長(佐藤春陽君) 

 新宮城跡の利活用につきましては、おおむね、この答申をいただきました計画に沿っていることは事実でございます。ただ、国指定の文化財になりましたので、そのあたりから事業のスピード化ということがなかなか思うように図れませんで、私もじれったい思いをいたしております。特に、炭納屋の跡地の問題等、発掘調査が大変時間がかかったということで、いつまでも対岸から青いビニールシートをかぶっているのを見て情けない思いもいたしておりました。

 そのような中で、ことしは、どうやら少しは進むんではないかと期待も申し上げているところですが、今後とも、そこだけじゃない、二の丸、本丸のあたり等も含めまして整備が一層進捗できるように教育委員会とも強い連携を保って対応いたしてまいりたい、また取り組んでまいりたい、かように思ってる次第です。



◆13番(前田賢一君) 

 よろしくお願いいたします。これ文化庁からも、新宮城跡は、石垣、水ノ手郭、炭納屋遺構などを見ても、日本国の一級の遺構遺跡であり、最大限のサポートをさせていただきたいとのお話も伺っておるんです。

 そこで、中岡室長、中岡室長は一緒に以前、文化庁の記念物課へも行った経緯があるんですが、今後の新宮城の整備計画は、どのようにして進めるべきだと、どのように進めるんだということをお聞かせ願いたいと思います。



○議長(奥田勲君) 

 中岡熊野文化振興室長。



◎教育委員会参事[文化複合施設担当]兼熊野文化振興室長(中岡保仁君) 

 平成12年に新宮城跡の整備検討委員会が設置されまして、そして平成14年6月に答申をされたと。そのときに、企画部門として私も担当だったんですが、市長公室でそれを取りまとめたという経験がございます。そして、そういった中で、文化庁へ私ども、3人の市会議員さん、須川さん、それから前田さん、もう一人方おられましたけども、同行させていただきまして、本中さんとか磯村主任文化財調査官を訪ねまして、そういったお話を聞いてきた経過がございます。日本における相当の遺構城跡で、そして石垣と水ノ手郭は非常に立派であると。そして、最大限のサポートをさせていただきたいとか、そういった話の中で、平成15年8月に国史跡指定ということで、受けてきた経緯がございます。

 そういった中、翌16年度から文化振興室のほうでは国庫補助を受けながら保存修理事業に懸命に取り組んできてございます。そういった中で、短期的な整備計画では、答申書どおり、水ノ手郭の緊急的な保存修理とかを進めてきてございます。そして、その中で、今後の石垣の修復に当たって必要な石垣の測量調査等もやってきて、懸命にできることは進めてきたつもりでございます。

 そして、そういった中で、今後どういった形になろうかということになるわけなんですけども、私どもは、まずは水ノ手郭につきましては、先ほど市長が申しましたように、とりあえず緊急修理的なことは、ここ一、二年でおさめていきたいとそういった希望を持った中で、来年度予算、21年度予算で計上させていただいておりますのは、ぜひとも基本計画を立てて、城跡全体の整備をどういったスケジュールで、どういった形で、内容で、規模でやっていこうかということをまずは取りまとめていきたいと考えております。

 そして、そうした中で、予算は伴いませんけれども、まずは天守閣の再建とかいう話でございますけども、その前に、その土台となる石垣、石組みがなければ、それも当然できませんので、まずは天守閣の復元に向けての資料調査を、予算は伴いませんけども、やっていきたいと考えてございます。ちょうど昭和56年、57年当時に発掘調査をやってまして、そのときの調査の点検とか洗い直しとかを進めていく中で、そういったことも進めていきたいと。そして、できればここ二、三年のうちに石垣復元に入れるように進めていきたいと考えてございます。

 また、大手付近の追加指定につきましても、それを目指して、例えば住民説明を開くなど、そういった取り組みも今後は必要かと考えてございます。

 以上でございます。



◆13番(前田賢一君) 

 かなりやる気出してきたということなんですね、要約すれば。違うんですか。やる気出てきたいうことやろ。



◎教育委員会参事[文化複合施設担当]兼熊野文化振興室長(中岡保仁君) 

 まずは、水ノ手郭の緊急的な保存修理がまずは必要ですから、そのめどがようやく立ってきたということでございます。



◆13番(前田賢一君) 

 山本国男先生、おられたね。あの先生に議員研修会の講師してもろたことあるんです。そのときに、新宮城のことにも触れられまして、私の目の黒いうちに、最低、出丸でも復元してもらえんかなと。やっぱり目に見えるものがなければ人は来ないということを言われて、何とかしたいなという思いがあったんですけども、約束を果たすことができませんでした。2億3,000万円の基金あるわけですね。これをやっぱり有効利用すると、有効活用するということがやっぱり当然視野に入れないかんのやないかと思うんです。

 それと、今、年次計画で、これ石垣が国宝級ということなんですので、四方から石垣見えるようにという木の伐採、竹の伐採、これを鋭意進めておられると思うんですけども、一向に見えてこない。これなんかも、この間の答弁では一遍にできないんだと、急傾斜の件もあるからということなんですが、できるだけ早くやっぱり市民に、あ、すばらしい石垣なんだな、これは城復元したらええなあというような思い持たすためにも、早急に進めてほしいんです、これ。私も、振興局の建設部長とも話しましたけど、そんなに難しいこと言うてませんでしたよ、これは。どうですか。



◎教育委員会参事[文化複合施設担当]兼熊野文化振興室長(中岡保仁君) 

 私どもも、そういう思い、当然持ってございまして、今現在ちょうどやっておりますが、それをもっと早く進めるような形で取り組んでいきたいと考えてございます。できれば、21年度も予算計上させていただいておりますけども、水ノ手側、そして大手の側、四方のうち三方をなるべく見えるように取り組んでいきたいと考えてございます。



◆13番(前田賢一君) 

 頑張りましょうよ。せっかくの宝なんやから。

 それで、ついでいうたらなんですけども、新宮城と一緒に国の史跡指定になった水野の墓なんですけども、これも新宮市教育委員会が平成13年5月に水野家墓所保存管理計画書という、案ですけども、これ出してるんですよ。これを見ると、すばらしい保存管理計画書なんですよね。しかし、これも新宮城跡と一緒で整備のスピードが遅いと。今、倒木の可能性のある危険な樹木を伐採してくれたり、地震で落ちた灯籠を引き上げてくれたり、教育委員会のほうとしてもいろいろとやってくれてはおるんですけども、この保存管理計画書案に沿って、できるだけスピードアップしていただきたいと思うんですが、教育長、いかがですか。



○議長(奥田勲君) 

 大江教育長。



◎教育長(大江清一君) 

 その墓所につきましては、16基もあって、本当に全国でも例のない墓所であると思います。そういうことで、やはり放置しますと、木が大きくなって周りも暗くなってきますし、そこらあたり、明るく、そして公園的にも利用、市民の憩いの場になるような、そしてみんなに愛されるようなそういうものに持っていきたいとそう思ってます。



○議長(奥田勲君) 

 10分間程度休憩します。



△休憩 午前10時58分

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△再開 午前11時18分



○議長(奥田勲君) 

 休憩前に引き続き会議を開きます。

 質問を続けます。

 13番、前田議員。



◆13番(前田賢一君) (登壇)

 質問を続けます。

 新宮城を復元するに当たり、大変心強い応援団があらわれました。それは、あすの新宮市を担う若者たちのグループ、JC、日本青年会議所の新宮支部の皆様方が、創立40周年記念行事として、新宮市の活性化を願い、新宮城跡にいわゆる一夜城をつくるというイベントを計画されました。申すまでもなく、ふるさと活性化の第一歩は、そこに住む住民、特に若者たちが、このまちはこのままでいいのかという危機感を持つことから始まると言われております。私は、今回のJCの皆様方の行動は、必ずやふるさとの活性化につながる取り組みであると同時に、市民に夢と希望とわくわくする躍動感を与えるすばらしいアクションであると大変うれしく思いました。

 以前、丹波篠山町の時代でしたか、行ってまいりました。ここに篠山城跡があったわけなんですが、これは新宮城と違って、天守閣などがない大書院という城だったんですけども、これもたしか、JCか商工会議所の青年部だったかどっちかだったと思いますが、若者たちが一念発起して行動を起こし、完成につなげたということもありました。これは、同僚議員であります松畑議員、JCのメンバーだそうでありますが、などが中心となってこういう計画をされたというふうに聞いております。当局に、これをやるに当たっていろんな相談があったと思いますが、詳細について、お聞かせ願いたいと思います。



○議長(奥田勲君) 

 芝企画調整課長。



◎まちづくり政策部次長兼企画調整課長(芝悦男君) 

 詳細までは別といたしまして、実は、昨年までの補助金をスクラップ・アンド・ビルドということで、21年度から総合計画を意識していただく、熊野デザイン市民活動補助金というものを新しく考えておりますけども、この補助金の使い方、そういったことについて、担当が事業の補助金を使えるかどうかも含めて、相談を受けている、それは聞いてございます。中身的には、今議員がおっしゃられましたように、一夜城をそこへつくって、にぎわいの空間を創出していくということ。それから、時期的には7月ぐらいというふうに聞いておりますけども、今後詳細に詰めていくということを聞いてございます。



○議長(奥田勲君) 

 中岡室長。



◎教育委員会参事[文化複合施設担当]兼熊野文化振興室長(中岡保仁君) 

 文化振興室には、そういった絡みの中で、たしか勉強会というようなものを開きたいのでということで、講師の依頼みたいなものがたしかあったように思います。そして、その一夜城の構築物についての関係で、少しばかりの意見交換ですか、協議じゃないと思いますけども、そこまでは行かなかったと思いますけども、そういうようなお話がありました。



◆13番(前田賢一君) 

 新宮城復元の機運を高めるということなんですけども、市民の視点に訴えるということもこれ大変重要な要素なんですよね。そこで、JCでは写真あるいは図面を提供してくれた方に懸賞金50万円を支払うという企画もされておるらしいんですけども、市長、このふるさとを思うこういう若者たちの気持ちにこたえて、50万円と100万円ではインパクトもPR効果も違うと思うんです。ぜひ50万円、市でプラスして100万円にしてあげたいと思うんですけど、いかがですか。これ、金出すのは市長やから。



○議長(奥田勲君) 

 佐藤市長。



◎市長(佐藤春陽君) 

 今、御相談を受けているようであります。それなりの対応を各課でしていただいていると思いますが、その中におきまして、どういう当事者、またこちらの補助金交付団体としての理解が進むのか、その辺を関係課それぞれ関与する中から具体的な審査でそれをどうこうということになりますと、そのときにはそれなりの自分としての努力もいたしたい、そういう思いであります。



◆13番(前田賢一君) 

 これは、あくまでも市民あるいは新宮市を出て都会におられる方を中心とした浄財で復元すべきだというふうに思ってるわけです。市民の市のシンボルとして、誇りとして。篠山城あるいは掛川城、大洲城、掛川なんかはこれは榛村さんていう市長が主導でやったと思うんですけども、部長級には一律30万円、課長級には20万円というように、それを課して、広く浅く集めた城であります。ですから、その浄財の集め方等について、一遍研究されたらいかがですか。最近では、熊本城が一口1万円ですか、一口城主ということで募ってますよね、全国から。

 それと、前にも紹介したことあるんですけども、国際観光都市東京のシンボルとして観光業界あたりが中心となって江戸城の復元計画を進めておるというような時代なんですよね。これどうですか、担当課。一遍研究してみたらいかがですか、こういう、浄財の集め方はもちろんですけども、今までの取り組み方あるいはその他もろもろ。先進市視察ということでやったらいかがですか。



○議長(奥田勲君) 

 中岡室長。



◎教育委員会参事[文化複合施設担当]兼熊野文化振興室長(中岡保仁君) 

 浄財を集める部分につきましては、復元整備のための浄財ということだと思いますけども、まずその前に、私どもは、一級の資料を発見しなければ、そういうものを見つけなければならない。探し出さなければならないと。そういう部分でいかに我々がどういうふうに、今ホームページでそういった部分を求めていますというふうに載せたりとかしています。そして、あと、いろんな先生方にも事あるごとにいろんな場面で学術研究会みたいな場面でも言ってございます。そういった取り組みをやっておりますが、今議員がおっしゃられたような分については、今後検討していかなければならないかとは考えております。



◆13番(前田賢一君) 

 その資料収集に触れられましたけども、今まで、どのあたりを調査したんですか。



◎教育委員会参事[文化複合施設担当]兼熊野文化振興室長(中岡保仁君) 

 実際の調査という部分まで、足を運んでというのはなかなか難しいかと思いますけども、県立博物館の学芸員……



◆13番(前田賢一君) 

 ちょっと待ってください。なぜ足運ぶのが難しいの。



◎教育委員会参事[文化複合施設担当]兼熊野文化振興室長(中岡保仁君) 

 そのものが、実際にあるかどうか、現実に確認してない中で難しいという意味で言わせていただいただけでして、もし、そういうものがあると、そういうふうに可能性があると踏まえられましたら、当然行くべきだと思いますが、そういった中で、県立の博物館の学芸員とか大阪城の天守閣の学芸員を初めとする皆様に、研究者の皆さんに対して情報提供の依頼とか、あと全国城跡等石垣整備調査研究会とかいうのがございます。そういった場で城跡研究者、あと行政担当者が集まる場で情報交換など懸命に行ってきてございます。



◆13番(前田賢一君) 

 城の図面というのは、もともと門外不出なんですよ。ですから簡単に見つかるはずはないんです。だから、この辺にあるやないかなという情報があれば、なくてもともとということで、調査しない限り、こんなもんとてもやないけど図面の発掘いうのは難しいと思うんですよ。水野家14代、お亡くなりになられましたけども、水野誠さん、横浜におられました。私も2回ほどお会いさせていただいたんですが、城の図面の有無を確かめるときに、私とこにはないと。しかし、宮内庁の書陵部にあるはずだという話をじかにお伺いしました。それで、新宮城復元していただけたらありがたいなというお言葉もありました。

 宮内庁というのはなかなか敷居が高くて、どうしようかな、こうしようかなと、何かいいつてがないかなと考えておったときに、当時振興局の総務課長でありました、今度恐らく理事長か最終的に副知事になられるでしょうね、下さんがおられまして、下さんとは懇意にさせていただいておりましたんで、それを話したら、そしたら、僕の弟が宮内庁の庭園課長してるんだということで、ぜひ紹介していただきたいということで、当時私、議長でしたが、松本哲也議員が副議長で、当時の議会事務局長と3人で宮内庁を訪れた経緯があります。いろいろと調査をして、事前に調査をしていただいたんですけども、正保の絵図しかなかったということなんです。これは新宮市も手に入れてます。下庭園課長、課長いわく、ここは天皇家のものだったら何でもあると。しかし城の図面というのはこれは徳川だからということなんです。

 その後、防衛研究所にあるんでないだろうかということで、これは鶴保参議院議員に御紹介していただきまして、防衛研究所も須川県議とともに訪れたこともあります。ここもなかった。徳川記念館にあるんやないかということで、徳川記念館のほうにも行ってまいりましたがなかった。あとは、新宮城を築城した宮大工やとか石工やとか、そういう携わった人の子孫のところにあるか、それか、ちょっとこの間田花議員からお聞きしてんけども、ボストンの博物館にあるんじゃないかというようなことをお聞きしたんですけども、これは山本学芸員がそういうようなことをおっしゃったらしいですが、それは聞いてますか、担当課は。



◎教育委員会参事[文化複合施設担当]兼熊野文化振興室長(中岡保仁君) 

 申しわけないですが、私は把握してございません。



◆13番(前田賢一君) 

 きょうは山本さん、ここに見えてないね。ちょっと詳細を聞いて、ボストンいうたらアメリカですから、簡単に調査というわけにいきませんけども、幸いなことにサンタクルーズとは姉妹都市提携結んでますんで、もし可能性があるんであれば、サンタクルーズにお願いして調査を依頼してはいかがかと思うんですけども、市長いかがですか。



○議長(奥田勲君) 

 佐藤市長。



◎市長(佐藤春陽君) 

 そのような、いわゆる正保の絵図面はありますが、立体図がないというのが一番のネックでございまして、それらを議員がみずから足を運んで宮内庁やいろんな防衛研究所等にもお出向きいただいたということは承っております。そのような中で、懸命に、我々もホームページを通じまして情報の提供に努めているところです。もしそういうことは事実として、山本学芸員にも確認いたしますが、判明すれば、我々としてはそういう仲介の労をサンタクルーズに要請することはやぶさかではありません。場合によれば、もし確実な情報であれば、職員を派遣するということもきっと可能になると思いますので、そのような対応を今後考えてまいりたい、このように思っております。



◆13番(前田賢一君) 

 お聞きしますと、文化庁に、四方八方手を尽くして、もし写真あるいは図面等がなければ、時代考証と発掘調査をもとにして復元設計、ある程度、忠実に復元設計できるらしいんですけども、しかし、それは文化庁長官の許可が要るんで、なかなか簡単なことではないと。できるだけ、最低写真、できたら建築指図を見つけてほしいということなんです。その写真なんですけども、これも中岡室長と行ったときに、向こうから外国人の城マニアがおると。これは明治8年に壊された城ですから、外国人の方の写真技術というのはそれは相当なものだったでしょうから、あるんではなかろうかという話はありましたよね。その後、紹介依頼とかいうことやってないわけですね。



◎教育委員会参事[文化複合施設担当]兼熊野文化振興室長(中岡保仁君) 

 たしかあったような気がいたします。ただ、その後、実際にその人物がどういった、特定されてませんので、そこら辺まず必要になろうかと思います。



◆13番(前田賢一君) 

 もしよければ紹介しますよというお話でしたよ。ですから、今そういう立場に、ポストにおられるんですから、文化庁の記念物課です。ここともやっぱりもっとコミュニケーションを密にして、やる気でやってくださいよ。

 先ほど申しましたように、これ市民の視点に訴えるということも大変重要なことだと思うんです。鹿児島の薩摩川内市、ここへ行ったときに、川内城を復元するんだということで、市役所の玄関ホールに復元模型を展示しておりました。きのう、たまたまテレビを見ておりましたら、ZTVが、イルドフランスの御主人、復元模型をつくられた、倉本さんとおっしゃるんですか、あの方にインタビューをして、復元模型が映ってましたけど、すばらしい、初めて見たんですが、すばらしい復元模型でした。これを、この復元模型は倉本さんと、もう一人、市のOBの西村さんがつくっておられると思うんですが、了解を得られたならば、期間限定でいいかと思うんですが、市民の目に触れる、市役所の玄関ホールに展示されたらいかがですか。



◎教育委員会参事[文化複合施設担当]兼熊野文化振興室長(中岡保仁君) 

 この件につきましては、倉本さん初め、そういった方々が限られた絵図とか記録から想像して作成されたというふうに私ども想像するわけでございますけども、何らかの写真とか詳細な絵図、設計図がない現状の中で、それを私たちは検証することができないというジレンマがございます。学術的に不確かという部分が確かにあろうかと思います。そういった部分で、公の部分へ展示するのはなかなか難しい面もあろうかと考えます。



◆13番(前田賢一君) 

 何せ市役所はできんことばっかり考える。どうやったらできるんかということを模索せんなんの違う。そうしたら、これは、史実に忠実な復元模型ではありませんが、このような城であったと思いますいうて注意書き書いといたらええんと違うんかい。



◎教育委員会参事[文化複合施設担当]兼熊野文化振興室長(中岡保仁君) 

 そういったことも十分考えられると思います。ただ、私どもは、そういったものの中で、できればやれる方向で何ができるかということで、それに取ってかわるものとかいう部分で、考えられるものはないことはないと思いますので、私どもも、それなりに何ができるかいうのを今後ちょっと検討してまいりたいと思います。



◆13番(前田賢一君) 

 それと、以前からお願いしてあるんですけども、丹鶴小学校に新宮城の登城太鼓があるらしいね。これも今、登城太鼓という事業始めるわけやないんやから、使うてないでしょう。これもやっぱり市民の多くが目に触れる場所に展示するべきやないんですか。



◎教育委員会参事[文化複合施設担当]兼熊野文化振興室長(中岡保仁君) 

 確かに、丹鶴小学校の玄関ロビーのところに展示されておりまして、現在使われておりません。市の指定文化財ということで、昭和45年に指定されておりまして、それにつきましては、当然、今後も千穂、丹鶴小学校の統合の中で、丹鶴小学校の分が千穂小学校へ移っていくということになりますので、展示の部分につきましても、その後へできます文化複合施設づくりの中で、その展示を考えていきたいと考えております。



◆13番(前田賢一君) 

 どう行動を起こせばこの復元に早期につながるかということを念頭に置いて、すべてに行動を起こしてほしいということなんです。企業誘致ももちろん大事ですけども、今オートメーションですから、雇用の創出は余り見込めませんよね。しかし観光産業というのは、これはあくまでも人海戦術ですから、雇用の創出が大きいわけです。ですから、新宮市の将来を観光立市と位置づけるんであれば、すばらしい題材がようけありますけども、一つ大きな起爆剤がこの新宮城復元ということだと思うんです。

 市長、私も今ずっといろいろと、あっち飛びこっち飛びやったですけども、復元の重要性について、いろいろお話しさせてもろたんですけども、何か感想があればお聞かせください。



○議長(奥田勲君) 

 佐藤市長。



◎市長(佐藤春陽君) 

 前田議員の御熱意、またこれまでの取り組み、かねがね敬意を表し上げてるところであります。ただ、我々の今城址公園の整備の方向は、これを国指定の文化財として史実に基づきこれを忠実に復元していく、そういうことの中から第一歩をしるしたい、そう思っておりまして、その計画を進めているところです。

 当然、究極、その中で、これが時代的な考証だけでなく、史実に基づく資料というものが出てくれば、当然のことながら再建ということを視野に入れた、最終的にはそういうことも目指していきたい、このように思っております。今後とも、城址の整備につきましては、市民がまさに城下町であったということを誇りに思うような、そういう城跡として整備していくことをお約束申し上げたいと思っております。



◆13番(前田賢一君) 

 先ほど、榛村市長の話もいたしましたけども、先ほど松畑議員にお聞きしますと、何かパネルディスカッションをするらしいですね、4月か何かに。その折に、市会議員時代、城跡の整備検討委員会の委員長でありました須川県議もパネラーとして招待されてるらしいんですが、ぜひ榛村前市長にも来ていただきたいということなんで、もちろんJCのほうはそれなりの努力はするんですが、担当課のほうもそれなりのサポートをお願いできますか。



○議長(奥田勲君) 

 中岡室長。



◎教育委員会参事[文化複合施設担当]兼熊野文化振興室長(中岡保仁君) 

 できることはやっていきたいと考えてございます。



◆13番(前田賢一君) 

 力強い約束をありがとうございます。

 この掛川市の榛村市長は、掛川城復元の浄財を集めるときに、寄附とは言わなかったらしいんですね。ふるさとの発展と子々孫々の幸せのために投資をしてほしいと呼びかけたそうであります。この天守の復元だけやなしに、新幹線の駅をつくる基金、それとインターチェンジの基金、この三つとも市民の浄財を集めたということなんですが、それなりの市民に夢を持たす施策なり、アクションがあったんだと思うんです。ですから、佐藤市長にもお願いしたいんですけども、やっぱり新宮市民が夢を持ち、喜んで投資をしていただけるようなすばらしい施策を遂行して、明るい新宮市の将来展望を切り開いていただくことを希望して、質問を終わりたいと思いますが、最後に、市長の新宮市活性化に対する意気込みをお聞かせください。



○議長(奥田勲君) 

 佐藤市長。



◎市長(佐藤春陽君) 

 ただいまは、そのために、沈滞化している市の経済の状況等を見まして、市街地を活性化する、そういう特進プロジェクトを中心に、今実施に移したところであります。議会議員諸氏にも、これに対する御理解、御協力をお願いして、市一丸となった取り組みをいたしてまいりたい、かように思っております。



◆13番(前田賢一君) 

 市長は機関車ですから、やっぱり市民の先頭に立って引っ張ってもらわんといかんと思うんです。ひとつよろしくお願いしたいと思います。

 以上で、質問を終わります。ありがとうございました。



○議長(奥田勲君) 

 昼食のため、午後1時まで休憩いたします。



△休憩 午前11時45分

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△再開 午後1時00分



○副議長(大西強君) 

 休憩前に引き続き会議を開きます。

 一般質問を続けます。

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△東原伸也君



○副議長(大西強君) 

 9番、東原議員。



◆9番(東原伸也君) (登壇)

 通告に従い、一般質問いたします。

 まず初めに、新宮市の医療、福祉についてお尋ねいたします。

 この題目に入る前に、ちょっと前もってお伺いしたいんですけども、現在65歳以上の高齢者の方、これが9,820人、対して18歳以下の方が五千数百人、この時点で4,000人の開きがあるんですね。あとは働く中間層という方になると思います。この中で、現在ひとり暮らしをされているお年寄りって何人いらっしゃいますか。以前は約3,000人とお聞きしておるんですけども、それからどれぐらいにふえているのか、減っているのか。



○副議長(大西強君) 

 健康長寿課長。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 ひとり暮らし老人は、ちょっと古い資料で申しわけないんですけども、平成20年3月31日の資料で2,958名となってます。



◆9番(東原伸也君) 

 そしたら、私の聞いたときと数字的には一緒ですね。わかりました。今のことを念頭に置いてちょっと質問させていただきたいと思います。

 医療センターの医師確保についてであります。

 医療センターの医師確保ということで、長年にわたって課題となっておりましたが、現在収入役を中心として医師の招致に駆け回っていただいておると思いますが、状況はいかがでしょうか。



○副議長(大西強君) 

 杉山事務長。



◎医療センター事務長(杉山泰生君) 

 当院の医師の状況でございますけども、この年度を越え、21年度に入りますと、4月1日現在で若干増員の可能性が今見えております。ちなみに、人数で言いますと、3月31日現在では42名でございますけども、この4月1日には45名となりまして、3名ほど増員できる可能性が今見えております。また、産婦人科に至りましては、7月から1名増員が今確実となっております。



○副議長(大西強君) 

 江川収入役。



◎収入役(江川忠雄君) 

 庁内でつくっております医師確保の連絡会でございますが、平成19年に産婦人科の医師が減少する見通しの中で、市長の命によりまして庁内連絡会を立ち上げました。その後、市長、病院長は大学病院とか県知事というふうな形で、我々が組織しましたのは、地域に密着した地元で出身の医師がおらないかとか、それで友人、知人とか親戚におらないかとかいうことで、身近な医師の確保ということで庁内で連絡会を立ち上げております。現在も、そういうふうな形で医師の情報を集めながらこちらの出身の方との対応を図っているところでございます。実現したのもありますし、また、これからもまた地域の家族や出身者の方から目を向けていただくように努力しているところでございます。



◆9番(東原伸也君) 

 よくわかりました。成功例としては、小児科の真砂先生とかになるんでしょうね。今回の、そうすると42名から45名の増員されたという、3名の方というのは、入れかわりもあったでしょうけども、これはどちらの成果と言うたらおかしいですけども、大学病院側なのか、それともそういう方が入ってくれたのか。



○副議長(大西強君) 

 杉山事務長。



◎医療センター事務長(杉山泰生君) 

 主には、大学の異動で増員を図っていただいた部分でございまして、中には御自分で、御自身で当院に対して赴任を希望された方もおられます。



◆9番(東原伸也君) 

 個人的にというか、ここの判断でというか、そういう形で来るお医者さんていうのはまだいらっしゃるんですね。そうすると、そういう方をつかまえる方法として何かいい方法があったんですか。



◎医療センター事務長(杉山泰生君) 

 ちなみに、当院を昔から知っておられる方、先生で、そういった方もございますし、またネット等で見られて、この辺の状況、地域性を評価して来られるドクターもおられます。さまざまでございますけども、今回、来ていただく方につきましては、特に産婦人科につきましては、以前こちらのほうでもおられたという方でございます。



◆9番(東原伸也君) 

 はい、わかりました。この医師確保については、今充足したからというわけにはいきませんので、やはり自治体の体をなすにはやはり医療は必ず不可欠なものですので、今後とも活動のほどよろしくお願いいたします。

 これはもう、今年度はそうすると大丈夫という、今年度と言うたらおかしいですけども、大丈夫ということで解釈してよろしいですか。



◎医療センター事務長(杉山泰生君) 

 ここでまずおことわりしておきたいのは、今私が申し上げました3名の増員につきましては、具体的に申し上げますと、循環器科、それから神経内科、そして消化器内科というのが当院では初めて診療科を標榜することになりました。なんですけども、この中で、一般内科、一番補強しておきたい部分というのが内科なんですけども、そちらの分につきましては変わらず5名の体制でいきますので、その辺ではまだちょっともう少し努力しなければいけないなと思っております。



◆9番(東原伸也君) 

 やっぱりそこに来るんですよね。僕もそのことが一番気になってます。市民の間でも、いつ紹介状がなく外来を受けられるのかという話もよくお聞きします。今5名とおっしゃいましたけども、本来なければならない定数というんですか、それは何名に今設定されてるんですか。



◎医療センター事務長(杉山泰生君) 

 申しわけございません。医師の定数というのは、これは医療法上の数なんですけども、これはもう実質、計算いたしますと30人前半で充足するという数字になっております、全体で。40何人に対して三十数人で済むという話になってます。



◆9番(東原伸也君) 

 すみません、聞き方がちょっと悪かったかもしれません。医療センターの開院当時、内科の先生は何人おられたんですか。



◎医療センター事務長(杉山泰生君) 

 開院当時といいますと、今の医療センター、平成13年に。多分、そのときには7人、一般内科、7人だったと思うんですが。



◆9番(東原伸也君) 

 そうしますと、あと2名ふやせれば、紹介状制度というのは解けるというか、そういうことになるんですか。



◎医療センター事務長(杉山泰生君) 

 これ、私どもでただいま判断というのがなかなか難しくございます。当時からの医療事情も変わっております。また、医師に対する業務の負荷もまた大変いろいろ複雑かつ多様になっておりますので、その辺でどう判断されるかというのは私どものほうではちょっと申し上げられません。



◆9番(東原伸也君) 

 院長にということになると思うんですけども、医療センターを新設するときに、二次医療、三次医療という話でよく院長が言われたのは覚えてるんですけども、やっぱり市民病院と格が違うということのあらわれやったんかなと思うんですけども、実際今回の本予算でも外来の減収が多くなりますと、今後医療センターの運営自体、どうなっていくんかというちょっとおそれが出てくるんですね。当然、病院ですんで一般財源から補てんということになろうとは思いますけども、その比率等、どんどん上がっていく可能性があるんじゃないかなという懸念があります。その辺はいかがでしょうか。



◎医療センター事務長(杉山泰生君) 

 先ほど申し上げました医師の増員が新年度図られますので、その分での増収をかなり期待しておるところでございます。また、施設基準の中でも地域医療支援病院という一つの施設基準があるんですが、これを今はとるために努力をしておるところでございまして、これを標榜することができれば、数千万円単位のまた増収を図ることができます。しかしながら、本来はやはり医師の増員によって患者さんがふえて、それで収益が上がっていくという形を新年度から少しは期待したいと思っております。



◆9番(東原伸也君) 

 質問し出すと本当にこの項目だけで終わってしまいそうな気がするんで、一応ここで終わっておきますが、医療センターの運営というのは大変難しいこともよくわかります。ただ、可能性を見つければ、先ほどの医師の数だけではなく、違う面でもぜひとも運営に力を注いでいただきたいと思います。期待しております。

 続きまして、介護の認定審査会についてでありますが、新宮市では先ほど30%が高齢者、9,820人がということになるんですけども、それに、ひとり暮らしが2,958人にということですけども、老夫婦もしくはその片方が介護を受けているとか、老老介護されているということですね。そういう方等を入れますと、大変な数、介護を受けるにしても困難な方というのが出てくるんじゃないかと予想されますし、現実困っている方もたくさんおられます。

 その中で、今回の題目では、介護認定審査会についてということで書かせていただきましたが、これ、今から初めに聞いておきたいのは、申請するに当たっての手順と、それから本人が必要な書類、これをちょっと教えてください。



○副議長(大西強君) 

 健康長寿課長。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 認定審査の手順でございますけれども、まず最初に申請をしていただきます。それによって認定調査あるいはまた主治医の意見書、そういったものを用意していただきます。それを一次判定というコンピューター、ソフトがありますので、そちらにかけまして、まず第一次の判定を出します。その後で審査会がありまして、二次判定と申しますけれども、そこで主治医意見書あるいは調査の特記事項とかそういったものを参考にしながら二次判定で介護度を決めるということになっております



◆9番(東原伸也君) 

 まぜて御説明いただいてあれなんですけども、要するに申請をすると調査員が来て、一次判定をして二次判定にお医者さんとか審査員の方がそこで介護度をつけるという経過でよろしいですよね。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 はい、そうです。



◆9番(東原伸也君) 

 その書類は主治医意見書というのを本人がそろえなきゃいけないということでよろしいんですか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 はい、そうです。



◆9番(東原伸也君) 

 わかりました。そうすると、先ほどのひとり暮らしの方とかそういう方はどうするんかという話はあるんですけど、今回それを置いておきますけども、そのことも十分検討されていろんな方法をやっているのを知っていますんであれですけども、その申請を出した日からサービスを利用することはできますよね。そうすると、例えば審査がおりたときに介護度がつかなければ、自己負担が全額という形になるんですけど、これはそういう方、該当するような方ってやっぱりいらっしゃるんですか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 はい。申請をされてからサービスを使うという方は、介護度が出るまでにどう出るかということもありますけれども、介護度が一応出るという想定のもとで使われる方が多いと思います。そうでないと、非該当という形になりますと、その分につきましては全額自己負担ということになりますし、どうしてもと言われる方につきましては、そのときにちゃんと説明とかさせていただいております。



◆9番(東原伸也君) 

 実例は余りないということですよね。今回、ちょっと取り上げたいのは、医療センターへ例えば高齢で、私の周りでよくあるんですけども、転倒して骨折すると、高齢者の方ですよ。当然、介護を受けている方もたくさんいらっしゃいます。そうすると、一たん医療センターへ入院され、医療センターから整形へかかり、骨折は整形ですんで、退院する、退院したときに介護度というのは、どれぐらいになると思いますか。例えば、要介護3の方が、入院して出てくると、支援1とか2になるんです。これが実際の話なんです。そうすると、医療センターという中で、調査を受けることがほとんどらしく、私も見たことありますけども、医療センターの中というのは、空調から人の出入り、ブザーを押せばだれか来てくれる、トイレはすぐ近くにある、そういう状況の中の審査になるんですね。自宅へ帰ると、暑さ寒さ、季節によって必ずありますし、朝昼晩ありますね。トイレ、段差、いろんなところで環境がもう全然違うんです。必ず退院してきて、そういう結果が出てということになれば、家族が相談に来るわけなんです。

 そんなとき、一応再申請という形はできるんですけども、その間をどうするかという話もありますし、それを知らない方もおりました。だから、この制度の中で、調査員がいつ、どういう状況で調査したか、また家へ帰ってからどういう生活をしてるかというのは余り、調査だけの依頼という形になりますんで、わからないんです。こういうところを何とか解消してもらいたいんですけども、そういう話は来ておりませんでしたか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 確かに御不便を感じられてる方というのはおられると思いますけれども、今議員さんもおっしゃられるとおりで、本当に入院しているときというのはもう病院の中で、もう手間が本当にかからないというそういう環境にありますので、そこで調査した場合にはそういう介護度が低く出るような調査にならざるを得ないという状況にはあります。確かに、在宅になりますと、今おっしゃられたように、段差があったりとかベッドではなくてふとんであれば起き上がるのに大変な手間がかかったりとか、移動とか排尿、排便とかそういうものがスムーズにできなかったりとか、いろんな不便がありまして、施設、病院でいるときよりも介護の手間が多くかかるかもしれないということは考えられます。

 そういうことで、入院中と在宅では環境の違いから認定結果が異なる場合ということもありますし、ケアマネさんがその人に必要なサービスが提供できないと判断をした場合に、再度、要介護の変更申請を出していただくということになります。



◆9番(東原伸也君) 

 その間のサービスは受けられないということなんですけども、ちなみに要支援1ですと、1カ月当たりの支給限度額というのがありまして、これが4万9,700円、要介護3になりますと26万7,500円、これは22万弱の開きがあるわけなんです、1カ月で。受けられるサービスは当然違ってきます。そうすると、御家族の方もしくは本人もそうですけども、要支援という形が出て家に帰されてると、それでこの結果が出ると、奈落の底に落とされたようなそういう不安がたちまち出てくるんです。それで、すぐ電話いただくんですけども、すぐ再申請をとったらどうですかという形で言わざるを得ないというのが、私のところへ来る苦情といいますか、相談では顕著です。

 これを改善していくということを今回お願いしたいんですけども、度合いを出すには先ほどの手順があるというのはよくわかりました。そうすると、それに対する期間、7番議員さんが約1カ月という話でされてましたが、実際はもっとスピーディーにということは可能なんでしょうか。一番最短で、大体どれぐらいでできますか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 いろんなケースがございますのでちょっとあれですけれども、約1カ月というふうに思っております。



◆9番(東原伸也君) 

 すべての書類がそろっても、やはりそれぐらいの時間かかりますか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 介護認定審査会は、1週間に2回行われております。そこに申請されて審査を待っておられる方という方もたくさんおられまして、そういった方、1回につき約30件の審査をしておりますけれども、そういう件数がたくさんあってなかなか審査会がスムーズに行われないという場合もございますので、そういうことがなければ1カ月かからなくても結果はおりるという場合もあろうかと思います。



◆9番(東原伸也君) 

 それでも家族とか本人にとっては大変なことやと受けとめていただきたいんですけども。実例としても、要支援1から、再申請したら即要介護3になったということですので、そうすると、先ほどのサービスが違ってくるということで、これを何とか短期間でするにはどうしたらいいかと、僕もいろいろ考えてみたんですけども。以前に持っておられる介護度というのがもしあるんならば、一たんはそれでしておくと、なるべく予算を使わないというか、そういう形にしておくということも考えられるんじゃないかと。そして、再申請するときの調査員は自宅に来ていただくと。そういう形がとれないんでしょうかと思うんですけど。

 これは、余り言いたくないんですけど、お医者さんとの関係もいろいろ出てくるんで、仕方ない部分もあろうかと思うんですけども、その辺を実情にあった制度としてするために、そういう形をとっていただきたいと思うんですが、方法は、専門にやられてる皆さんのほうがいい知恵が絞れるんじゃないかと思いますんで、それはあれなんですけど、どういう方法でもいいんですが、何せ速やかにそういう介護制度であってほしいなと思いますんで、御検討ちょっといただけますでしょうか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 以前持っている介護度があるならそのままでというふうにおっしゃいましたけれども、介護保険の場合は、一度認定を受ければ半年とか1年とかそういう期間がございます。その期間内でございましたら、そのままの介護度でいけると思います。ただ、更新時期とかそういったときとかは、また新たに更新していただかなければいけませんけれども、再申請のときは自宅に来ていただくということでございますけれども、調査をする時期、これにつきましては、必ずしも入院しているときでなければいけないというようなことはないと思いますので、その辺の検討の余地はあろうかと思います。



◆9番(東原伸也君) 

 深く行ってしまうと、まだまだあれなんですけども、実情に合わせた介護保険制度であってほしいと思いますんで、そういう意味で御検討はそしたら願えるということでよろしいですか。



◎健康長寿課長(垣本正道君) 

 どのようなことができるかどうかというようなところで、検討させていただきます。



○副議長(大西強君) 

 浜前福祉事務所長。



◎福祉事務所長(浜前泰弘君) 

 あくまで介護保険の認定調査に関しましても、介護保険法の中の制度にのっとった調査から認定までの流れでございます。ですから、今議員さん言われましたことは、実際現場でおる立場といたしましてよくわかります。一刻も早く介護度を出していただいて、それに沿ったようなサービスを受けたいということは、これは家族にとりましてはやっぱり切実な問題ではあるかと思います。ただ、やはり30日間という目安が出ておりますのは、やはりケアマネジャーと相談していただいて申請して、主治医意見書が出てまいりまして、それで認定審査会を開いて結果が出るという流れの中で言いますと、ある程度の期間は必要ということを想定した30日間だということに思っております。ただ、30日以上かかる方も中にはおられまして、そういう方に関しましては、例えばお医者さんが忙しいために主治医意見書が出てくるのがおくれてしまうとか、あるいは認定調査がおくれてしまうとか、そういうような事由でおそくなる方も中にはおられます。そういう方に関しましては、できるだけ速やかに主治医意見書の提出を求めるとか、あるいは認定調査を行うとかいう形には努めているところでございます。ですから、今の法制度の中でどれだけのことができるんかということに関しては、今後十分検討すべきじゃないかというふうに思います。



◆9番(東原伸也君) 

 先ほど言ったケアマネジャーの資格持った方、調査員をいつ行かすか等、やはり検討していただきたいと思いますんで。法律内ということでありますが、できたら新宮方式というのができれば一番いいんですけど、そういうわけにもいかんようですんで、できたらそういうところ、見直せるところは改善していただきたいと思いますんで、よろしくお願いいたします。

 以上で、介護認定審査会についてというのを終わらせていただきます。

 続いて、新宮市の防災について。

 ここに、婦人防火クラブ、王子少年消防クラブということで書かせていただいておりますが、もう一つ、全く申しわけないんですけども、白梅幼年消防クラブというのがあります。私も消防団の団員でさせていただいてる関係上、出初め式のときには太鼓をたたいていただくこの白梅幼年消防クラブの方、見受けます。ただ、こういうクラブになってたということを存じなくて、全く申しわけないと思うて、関係者の皆さんには申しわけないと思います。

 この婦人防火クラブというのが、昭和56年から昭和59年にかけて各王子、佐野、三輪崎、高田、千穂、丹鶴、蓬莱と、連合会というのがありますね。それを取りまとめてる連合会というのがあります、これが発足されております。王子少年消防クラブも歴史が深いですね。深いといいますか昭和55年からですね。これは、婦人防火クラブよりも早いですね、結成されたのが。白梅幼年消防クラブは平成3年10月にたしかなっております。それぞれ、このクラブの方の活動の内容というのはどういうことをされてるんか、出初めでしか私もお会いしたことありませんので教えてください。



○副議長(大西強君) 

 大石消防長。



◎消防長(大石明君) 

 すみません、予防課長、担当しております。ちょっと予防課長のほうから報告させていただきますんでよろしくお願いいたします。



○副議長(大西強君) 

 切畑屋予防課長。



◎消防本部予防課長(切畑屋利一君) 

 婦人防火クラブにおきましては、家庭の主婦等により組織されておりまして、日ごろ、家庭における防火の面で大きなウエートを占めております主婦の皆さんが、火災予防の知識を習得していただき、地域の住民に対しまして防火意識の高揚を図っております。また、万一の場合にお互い協力して活動できる体制を整えていただき、安全な地域のために初期消火訓練とか救急の応急手当、防火防災等の啓発活動を行っていただいております。

 先ほど議員おっしゃったとおり、七つの婦人防火クラブを統合して、新宮市婦人防火クラブ連合会というのがございます、その行事等としましては、地震時の対応、救急講習会等の研修会や秋の新宮踊り、消防出初め式への参加、また街頭啓発を実施しております。この3月3日、4日におきましても、大手物品販売店舗にて住宅火災用警報器の街頭啓発を実施していただきました。また、各婦人防火クラブ団員としましても、防火ポスターの作成、掲示、火災予防週間中とか年末時に夜回りにての防火啓発等、各地域の行事に婦人防火クラブとして参加していただいております。

 王子少年消防クラブは、クラブとしては一番古いんですが、地域や家庭における防火、防災を図るため、王子小学校の6年生の少年少女により組織されているもので、正しい予防の知識と技術を身につけていただき、将来、火災予防を習慣として実行する社会人になってもらうことを目的に結成されたものです。具体的な活動内容としましては、毎月1回ほど行事をしておりまして、火災の原因とか、その火災を予防するやり方、住宅用火災警報器、消火器の特徴等を研究、研修したり、具体的に消火器の取り扱い、救急講習会、夏のデイキャンプにおきましては、ペットボトル等を使った水難救助法とか火災予防週間中におきましては、防火ポスターの作成、医療週間におきましても、街頭啓発等いろんな面で活動をしていただいております。

 幼年消防クラブにつきましては、主に出初め式での太鼓の披露、また、消防としても白梅の保育所のほうへ行って消防自動車にて展示したりとか、先生方による初期消火の訓練等のほうで赴いております。

 以上です。



◆9番(東原伸也君) 

 どうしてこういうことをお聞きするかといいますと、消防団、私もそうですけども、消防団員ですと身分の保証というのが明らかに法律上はされております。今回、この婦人防火クラブの方というのがボランティアであって、聞くところによりますと、組織の形態自体、名簿とか発足した世話人とか、そういうものもほとんどないとお聞きしてるんです。だから、学校の場合ですと、王子少年消防クラブや白梅幼年消防クラブというところですと、把握できる人員というのはすぐわかると思うんですけども、こういうボランティアの方というのは、もっと新宮市の協働の精神からいいましても、名簿をつくり、やっぱり組織上もきちっとしてその活動の内容も明らかに講じてあげるというものも大事なことなんじゃないかなと思います。

 一口に身分といいましても、いろんな形ができると思いますが、消防団ですと報酬というのがありますね。だからそういうものに見合うものなのか、それとも活動的にボランティアでしてくれているということもありますんで、今後も続けていただきやすいようなそういう状況をつくってあげるというのが大事なんじゃないかなと。私も、これはちょっとどうしたらええというのは今すぐにはちょっと思いつかなかったんで、今回ちょっと提言することできませんが、このことは市長も御存じだと思いますけども、ある方が、もう長きにわたってこの婦人防火クラブに所属しており、市から感謝状の一つもないんですかと言われたんです、僕は。それを聞いたときに、はっと思い、当たり前に婦人防火クラブの方というのは表彰状か何か渡してたという変な私も誤解してたところあるんです。聞きますと、先ほど言ったような状況でありますので、今後、市として、また消防としてということになるんかわかりませんが、ボランティアという形で御苦労いただいた皆さんにそういうような規定というか何か設けられることはできるんでしょうか。ぜひお願いしたいと思うんですけど。



◎消防本部予防課長(切畑屋利一君) 

 表彰関係におきましては、古くは昭和58年に王子婦人防火クラブが和歌山県知事の感謝状を受けております。また、平成2年に新宮市婦人防火クラブ連合会が市政功労を受けております。平成11年、各クラブに対しまして、新宮市長から感謝状を授賞しております。団体としてのクラブは受賞を受けております。

 以上です。



◆9番(東原伸也君) 

 そうすると、団体ですんで個人はどうなんですか。新宮の消防団では個人の表彰となっておるところが多くあります。



○副議長(大西強君) 

 市長。



◎市長(佐藤春陽君) 

 その話は私も了知しております。そのことで話がありましたときに、すぐ消防長に対しまして、やはり市制施行日やあるいは消防団の出初め式等におきまして、顕彰を個人的に顕彰すべきものは顕彰すべきではないかと、その辺の検討をぜひお願いしたいとこのように伝えたところです。そのような中で、消防長としても十分この趣旨に即した対応を図っていくとこのように答えてくださっておりますので、そのように今後、まさにボランティア活動としてでありますけれども、立派に活動してくれた方に対する感謝状や表彰の制度、制度とまでは言いませんが、そのような対応が図られるものと、このように思っております。



◆9番(東原伸也君) 

 ありがとうございます。細かいことは申しません。市政功労であろうと消防であろうと、結構です。そういった方をねぎらう何かの態度を示していただければ、僕はそれで十分やと思いますんで、ぜひ今後、こういう方たちへのそういう感謝状、功労賞でも結構です、を差し上げていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

 そして、少年消防クラブと幼年消防クラブですか、こちらのほうには何か修了証とかそういうものというのはお渡しするとかというのはできないんですか。



○副議長(大西強君) 

 切畑屋課長。



◎消防本部予防課長(切畑屋利一君) 

 王子少年消防クラブに関しましては、小学校6年生を対象としておりますので、結成式のときに制服と手帳、バッジ、ヘルメット等を支給し、3月の修了式におきましては、修了証書を配布しております。幼年消防クラブに関しては、ちょっと修了証とかそういうのは今のところ配布しておりません。



◆9番(東原伸也君) 

 これは、幼年消防クラブのほうは、保育園全員ということになるんですか。



◎消防本部予防課長(切畑屋利一君) 

 はい。そのとおりです。白梅保育園の園児全員が一応クラブ員としてなっております。



◆9番(東原伸也君) 

 できたら、ささやかでも結構ですから、卒園児たちに何か消防の関係のものでも記念品としてあげられたらなとちょっと思いましたんで、また検討よろしくお願いいたします。

 次に、2番の市民への啓発についてというところに入らせていただきます。

 去る2月23日、新翔高校の生徒たちと熊野の防災を考えるということで、10名の生徒さんでしたか、ディスカッションさせていただきました。その前に新宮市の当局、防災対策課のほうもいろいろとディスカッションというか、講義に行ったと聞いております。その中で、生徒さんたちからお話のあったことをちょっと何点かお願いしたいと思います。

 何年か前、数年前、四、五年やったと思うんですけど、9月の震度5弱の地震というのがありましたね。あのときには防災に対する意識が市民も強く、防災用品やとめ具、そういう家具の転倒防止用具等も飛ぶように売れたと聞いております。最近、東南海地震や南海地震に関する意識が薄れてきたと思われるのは私だけでしょうか。新翔高校の生徒の皆さんとディスカッションした1時間という短い時間でしたが、市民への啓発が足りないという指摘を受けてまいりました。

 啓発の方法等いろいろありますが、その前に、その中で出た話で、これも啓発にかかわってくるかもしれませんが、耐震診断というのと耐震改修というのを行っておりますね。これについてちょっとお伺いさせていただきます。

 この耐震診断、耐震改修、今新宮市で実際やった数というのは幾つですか。



○副議長(大西強君) 

 浜口防災対策課長。



◎防災対策課長(浜口恭行君) 

 ただいまの耐震診断、耐震改修の件数でございますが、耐震診断につきましては、平成16年度から実施しておりまして、現在まで、この3月現在ですけど、トータル437件でございます。それに対して、耐震改修のほうは、平成18年10月から私ども実施してるわけなんですが、現在まで8件でございます。



◆9番(東原伸也君) 

 この数、どう言ってええんかちょっとあれなんですけども、耐震診断はするけども耐震改修まで踏み切る方はわずかということで、きのくに耐震改修事業ありますけども、利用される方がほぼないと言ってもええぐらいですね、8件というと。実際のこの結果を見て、防災対策課としてどう思われますか。



◎防災対策課長(浜口恭行君) 

 実際8件ということなんですが、診断から改修への実施率というのが、新宮市では1.8%程度と、非常に低い率となっております。これにつきましては、和歌山県全体につきましても5%もいかないような数字なんで、全体的に非常に少ないというような状況でございます。一つに、理由としては、やはり費用面のことが大きな問題だと思います。ですから、実際、耐震改修に対する補助金、現在県、市合わせて最高60万円、工事費の3分の2を補助してるわけなんですが、それに加えて、20年度からは国の補助制度が拡充されまして、工事費の11.5%、そういった加算もされてきております。また、加えて、この1月にさらに国の制度が拡充されまして、今まで一般改修型、それと避難重視型と2点あるわけなんですが、その避難重視型というのは和歌山県で独自に行ってるところでございまして、それについては、耐震指標が0.7未満のそういう住宅が対象になるわけなんですけど、それを一般改修でしたら1.0以上に上げなくちゃいけませんので、ですから工事費もかなりその分、補強する箇所なんかもふえまして工事費もかさむと思います。ですけど、避難重視型につきましては、0.7未満を0.7以上に上げると、それによって多少工事費も少なく済むのではないかと思います。ですけど、それについては、今までは昭和45年12月以前の住宅が対象だったわけなんですが、今後は一定所得以下の世帯でありましたら、昭和56年以前のすべての建物が対象になってきますので、そういった補助金の拡充によりまして、少しはこういう改修が進んでいただければと思っております。



◆9番(東原伸也君) 

 よくわかります。今年度からのそういう緩和というか、補助金のアップ等が出てくるということですね。条件も大変厳しかったというのも現状ではないかと思います。ただ、私の今回のあれは、この件もそうなんですけども、やっぱりこういうものがあるということを市民に知らせるということが大事やと思うんです。その方法なんです。だから、先ほどの地震に対する備えもそうですし、今回のこの制度、これも地震等の備えですね、こういうものをどういう形で知らせると市民によく伝わるか。現在、市報でよく言われるのは、購読者は1割強、2割弱というふうに新宮市報は言われております。

 先日の1月号でしたっけ、河口大橋のアンケートをとっても惨たんたる結果というのもそういうところにあるんじゃないかと思われます。先ほどの話にあります婦人防火クラブや消防クラブの皆さん、こういう方もそういうときの啓発の一つの中にこういう題材を加えていただくということも一つの方法ではないかと思われます。お金をただでいただくわけじゃないですけども、そういうための備えにするというのは制度上にあるんですから、それはよく市民に知らせるという、広く市民に知らせるという方法というのはやっぱり考え直す時期が来たんじゃないかなと思います。その辺は、いかがお考えでしょうか。



◎防災対策課長(浜口恭行君) 

 私ども、市民啓発につきましては、議員さんおっしゃられるように、広報誌を中心として、あと平成14年度から始まりました行政出前講座というのが、現在まで防災に関しては158回利用していただいております。そういったところで、必ず家庭の防災力あるいは地域の防災力ということで、そういう耐震診断、耐震改修のお話もさせていただいております。さらに、これは県の制度なんですが、新年度から、あくまでも予定なんですけど、耐震説明員制度というのが設けられる予定でございます。この制度につきましては、やはり耐震改修に踏み切る方が少ないということで、県下全体でそういった耐震診断士、専門家の方がそういう自治体職員と一緒に地域に入って、いろんな説明なりそういったことをさせていただいて、できるだけそういう改修を進めていただきたいというようなことで、そういう制度も始まりますので、できれば私どもとしてもそういった制度ができれば、一緒に市民の皆様にそういう啓発活動を行っていきたいと思っております。



◆9番(東原伸也君) 

 はい。わかりました。言い忘れておりましたが、自主防災組織とこういうときの活動の一つの手段だと思いますので、そういう携わっていただいている方すべてにいい方法で情報を周知できるような形をとっていただきたいと思います。

 市長、広報のことはいろいろあるんですが、今回の啓発について、市長は何かお考えありませんか。



○副議長(大西強君) 

 市長。



◎市長(佐藤春陽君) 

 もちろん、広報の必要性、重大さというものは、かつては私も広報を担当したことがありますので、痛切に思っております。何分、市報というようなものは、例えば、県が発行する県民の友等々同様で、全戸配布の割には余り目を通されない、こういうことがあります。ですから、あらゆる機会、今言いましたように出前講座、自主防災組織、これらの組織率を上げる、そういうことの中で、折に触れ、また重ねて、何回も啓発を積み重ねていかなきゃならんとこのように思っているところです。今後とも、消防、防災対策課のほうともしっかりこの辺の広報等を取り組んでいくか、常に点検しながら臨んでいきたいと、このように思っております。



◆9番(東原伸也君) 

 ぜひよろしくお願いいたします。



○副議長(大西強君) 

 質問中ですが、10分間程度休憩いたします。



△休憩 午後1時53分

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△再開 午後2時08分



○議長(奥田勲君) 

 休憩前に引き続き会議を開きます。

 質問を続けます。

 9番、東原議員。



◆9番(東原伸也君) (登壇)

 引き続き、一般質問をさせていただきます。

 3番の長期総合計画についてをお尋ねいたします。

 特進プロジェクトの基本的な考え方を問うということで、書かせていただいております。

 私も、現在蓬莱、王子小学校統合建設協議会の一員として、この協議に参加させていただいております。この協議会の決定については、最大限尊重していただけるということで、この協議を開始してもう期間的には大分になりますが、松本哲也議員の一般質問の中でありましたように、第三の候補というのが出てきてストップしてしまっているのが現状であります。

 このことを問うものではなく、私の考え方を申し述べますと、学校と文化ホール、図書館、学センターなど、箱物をこれから建てていくわけなんですね。それで最後には庁舎ということになろうかと思います。市長の、人輝き文化奏でる都市、また先ほどの同僚議員の質問の中でありましたように、市長のキャッチフレーズはやはり文化観光都市だということであります。やはり歴史、文化を考える中で、私が思うのは、このプロジェクトの箱物は木造がベストだったんじゃないかというのがあります。私も、小学校当時、王子小学校におりましたが、王子小学校は、私の当時は木造の2階建てでございました。体育館も当然、講堂と呼ばれ、木造でありました。最近ですと、千穂小学校の体育館が木造で建てられてあります。やはり木の国新宮、そういうところを重視する施策であってほしいなと思いますし、これは市内の産業の活性化にも大きくつながるんではないかと思います。

 市長、今回の学校統合の中で、やはり一番初めにそういうことを私も話ししておくべきだったんかなと少し自分自身も反省しているところでありますが、やはり学校というと、すぐRCという形になりますが、これは規定では学校というのはそういうものでなくてはならないというものがあるんでしょうか。



○議長(奥田勲君) 

 平見学校教育課長。



◎学校教育課長(平見善宣君) 

 特にございません。千穂、丹鶴小学校につきましても、当初配置場所を既存の場所に建てるか、あるいはグラウンド側に建てるかということで考えたんですが、そのときも木造というのも配置図の中に書いてございまして、特に神倉神社への参道がございますので、その辺は木造の2階建てでということで平面図を書いた経過がございます。



◆9番(東原伸也君) 

 ただ、実行には至らなかったということになるんですね。



◎学校教育課長(平見善宣君) 

 協議の中で、やはり運動場が狭いということで、保護者の皆さんは特に、少しでも運動場を広くしてほしいということがありまして、プールが3階に上がってしまったということもあるんですけど、その関係でRCになった次第ですが、内装は当然木材をふんだんに使用していきたいというふうに考えてございます。



◆9番(東原伸也君) 

 ぜひ、もう決定したことですから私も千穂と丹鶴の協議会のほうに物申すわけではありませんので、それはそれで選んでいただいた皆さん方がおりますので結構だと思いますが、事情もよく把握できます。ただ、3階にプールというのはびっくりしましたけども。

 続いて、文化ホール、図書館、学センターというものには、構造的な規制というのはあるんでしょうか。



○議長(奥田勲君) 

 中岡室長。



◎教育委員会参事[文化複合施設担当]兼熊野文化振興室長(中岡保仁君) 

 当然、建築基準法にのっとってその土地に合わせたそういう規定いうのがあろうかと思いますけども、今の段階で、議員おっしゃられるような木造とかいう部分、そういうことの部分については、まだまだこれからの計画づくり、構想づくりの中で決定していくことだと考えておりますので。



◆9番(東原伸也君) 

 そしたら、市長、お伺いさせていただきます。

 千穂と丹鶴の協議会の場合はもう決定しておりますのであれですけども、今後蓬莱、王子もしくは文化ホール、図書館、学センターなど、耐震も十分加味した上でですけども、木造で建てられるという気はありませんか。



○議長(奥田勲君) 

 佐藤市長。



◎市長(佐藤春陽君) 

 木材を多用するということはもちろん基調であります。しかし構造上、全部、構造材にまで木造で建てられるかどうかということについては、十分、学校協議会や、あるいはまた今後進められる丹鶴、千穂等の統合に伴う学センター、図書館、文化ホールの複合施設等の検討委員会の中で議論していただきたい、そのように思っております。ただ、私としては、本来、西村伊作さんが、田舎の学校はやはり昔の始業時間、鐘を鳴らすように我々も響き渡ったそういう記憶を持っておりますが、そういうことの中で、平面の1階の校舎が望ましいというそういう記述も読ませていただきました。私としても、ノスタルジアじゃないですが、できれば新宮市らしい景観を醸し出すためにも木造がよいと、このように意識いたしておりますが、これは私一人が進めるというわけにはいきませんので、すぐれたそういう皆さん方の御意見を尊重して、そのような中で結論を出たらそれに従おうと、このように思ってる次第です。

 その中で、過日も木材関係者、大挙してお見えになりまして、木材の木の香漂う、そういうゆかしい、新宮市らしい建物にしてほしいということは要望としても受けまして、もちろん我が意の得た思いでございまして、深く、これから建築に入るときにはどのような部分、どのような木材の多用化を図るという面におきまして、使用できるのか、十分設計段階から検討してもらいたい、このように思っている次第です。



◆9番(東原伸也君) 

 私も、時間がちょっと足りなかったと言うたらあれですけども、耐震の工法というのは、いろんな工法があるようで、ただ学校のような大きなもの、もしくは文化ホールのような大きなもの、こういうものを建てるに当たっての耐震、免震は木造でもできるということですけども、どの程度できるのかというのがちょっとはっきりと今のところ手元にないものですから、どうとは言いにくいとこあるんですけども、できればやはり新宮市の主たる産業であった、やっぱり木材業、こういうものを生かす新宮らしい建物、同僚議員もおっしゃってますように、やっぱり文化、歴史は豊富にあるこの土地ですので、そういうものを生かし、またどこにもないと言うたらちょっと過言かもしれませんけども、やはり木のまちにふさわしいそういうものをつくったら逆に我々も行きますけども、視察に来られたりとかそういうことも十分考えられるんではないかと思いますし、やっぱり何より産業の発展につながるんじゃないかと思います。今後、そのような方向で、ぜひ検討していただくようお願いします。何か、最後にありましたら。



◎市長(佐藤春陽君) 

 これは、教育委員会、さらにまた設計を担当、お手伝いもさせていただく建設の市長部局の者と、これから具体的なそういう設計を組み込むための作業に入っていかなければなりません。当然、それぞれのポジションにおきましても、このことは十分意識していると思っております。そのような中で、禍根を残さない、よい学校建築ができればと、このように思っている次第です。



◆9番(東原伸也君) 

 教育長、どうですか。



○議長(奥田勲君) 

 大江教育長。



◎教育長(大江清一君) 

 はい。木材をふんだんに使うということにつきましては、本当に意識しております。今度の実施設計におきましても、例えば千穂の幼稚園、これはできてまだ20年とか新しいですよね。そういう中で、基本計画に携わってる先生の話では、20年といえば乾燥も十分できてる最優良材なんですよね、らしいです。ですから、それをやはりもっと新宮の木でつくった分を再利用したいと、階段とか、そういうことまでしてでも残すものは残し、木材を意識づけしていきたいと、そういうように考えております。



◆9番(東原伸也君) 

 最後ですけども、新宮市には市有林があります。その市有林の有効利用ということも含めて、また、我々建設消防委員会でも視察行きました木材の会社ではその強度を高めるというようなこともしておりました。そういうことも念頭に置いた上で、新宮市らしい建物、それによって観光や文化の発展につながるということになれば一番ベストかなと思っておりますので、どうぞ今後ともそういうことを念頭に置いて、事業を進めていただきたいと思います。

 以上で、私の一般質問を終わります。

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△福田讓君



○議長(奥田勲君) 

 5番、福田委員。



◆5番(福田讓君) (登壇)

 議長のお許しをいただきまして、一般質問を行います。通告は、2件でございます。

 21年度予算大綱について、那智勝浦町との合併についてお聞きいたします。

 予算大綱について、お聞きいたします。

 サブプライム問題に端を発し、アメリカ合衆国の金融機関の経営破綻に始まった経済危機が、我が国にも波及し、日本を代表するトヨタの経営不振やソニー、パナソニック等の3月決算は軒並みに大幅赤字決算となり、株価の下落は各金融機関の経営に甚大な影響を与えております。この状況を受け、政府は緊急経済対策を打ち出し、今回2兆円の定額給付金の支給や各地方自治体に対し、地域雇用創出推進、地域生活支援事業等の交付税措置がされました。そのため、今年度の地方交付税が前年度に比較してほぼ横ばいの状態で推移してるとのことでございます。地方交付税を頼りにする市町村にとっては、厳しいなりにも何かと市民の生活にとって安全と安心を確保できる各事業が今年度も実施できる運びとなっております。

 新宮市の中小企業の経営は、相変わらず大変厳しいものであります。通信機器等の下請業者にとっては、部品を納める元請の会社からの注文が大幅に減少し、やむなく社員の解雇につながっていることをお聞きいたしました。過日、私の知人の御子息も、金融危機のあおりを受け、会社を退職し、新しい就職口を探してるとのことでございました。紀南地方における民間経営者にとっては、この不況に耐え、経営危機を乗り越えるために、経費の節減と人材の活用を図り、さまざまな知恵を考えられて行動されております。行政を担当する者にとりましては、経費節減と無駄をなくし、健全財政確立への取り組みを初め、市民の福祉向上と市政発展へのたゆまぬ努力の継続が、市民サイドから見れば市政への信頼と安心につながっていくものと考えております。

 さて、今年度の予算大綱の中で、3点についてお伺いいたします。

 予算大綱8ページのお燈まつりの上り子像の建設ですが、過日の予算審議の中で、多様な質疑がございました。その中で、商工費で計上することはおかしい。歴史、文化と位置づけるならば、文化振興費に計上するのが妥当ではないか。なぜ高額な上り子像が必要なのか等の質疑が伯仲しておりました。

 予算大綱では、地域の知名度の向上と観光客のさらなる誘致を図るとうたわれております。お燈まつりは、もう既にテレビ等でも全国的に知れ渡り、中上健次氏の友人で、日本を代表する作家を初め、各界の著名人が毎年お燈まつりに参加され、新宮市を訪れております。さらには、海外からのメデイアも取材に訪れました。それほどお燈まつりは伝統と歴史が物語る新宮市の財産であります。

 今回、新宮駅前に上り子像を建設するとのことですが、JR新宮駅に年間電車を御利用して観光客が何名おり立つでしょうか。新宮駅の利用客は、通勤、通学を入れて、昨日当局が御答弁のとおり、年間60万人と把握してるようですが、観光客はわからないという御答弁でございました。現在、高速道路が和歌山県では田辺市まで開通し、三重県側では今年度中に大紀町まで開通とのことです。さらに、政府は高速道路の利用料金を低料金に変更し、もっと高速道路を利用するための施策を発表しております。

 今、交通機関の中で一番高い交通費はJRを利用する観光ではないでしょうか。東京から家族4人で新宮市までのJRの料金は、約10万円かかります。マイカーを利用すれば、高速料金とガソリン代だけで済むわけでございます。若者の観光客は余り新宮駅を利用されておりません。このことを考えても、果たして新宮駅前に高額な上り子像を建設して知名度の向上と観光客の誘致につながっていくでしょうか、お聞きいたしたいと思います。市長、よろしくお願いします。



○議長(奥田勲君) 

 北畑商工観光課長。



◎商工観光課長(北畑直也君) 

 いろいろ御意見あろうかと思いますが、私どもとしましては、この上り子像を設置いたしまして、さらなる観光客の誘客に努めてまいりたいという気持ちでございます。あわせて、昨日も申し上げましたが、地域に住む皆さんにふるさとの誇りと愛着を持っていただくべく、今回計画したわけでございます。



◆5番(福田讓君) 

 ただいま質問をいたしました新宮駅への観光客の客数はまだわかっておりませんでしょうか。



○議長(奥田勲君) 

 川嶋まちづくり政策部長。



◎まちづくり政策部長(川嶋潤君) 

 観光客調べというのは毎年行っておるわけですが、これ観光客動態ということで、県のほうにも御報告してる数値でございますが、その調べの中で、新宮駅の乗降客というような把握の仕方というふうになっておりまして、その一人一人の目的を、観光であったり、またビジネスであったり、通勤、通学であったりというのを、1人ずつ把握するのは非常に困難な作業であります。そういったことから、全体的な乗降客数というような形になっておりまして、観光客だけの数値というのはちょっと持ち合わせておりません。



◆5番(福田讓君) 

 私が、20代に交通機関の会社に就職したときは、昭和45年から46年でございました。そのころには、大阪から夜行列車がございまして、朝5時半に着く列車で多くの方が降車され、そのままジェット船乗り場までバスでピストン往復するという、まさに観光の真っ最中でございました。なおさらに、大阪万国博が開催され、この紀南は観光ブームに沸いていたわけでございます。そういった時期であれば、この新宮駅に降車される観光客の多さは、現在ほとんどの方が通勤、通学であり、また夏と冬の帰省のお客様がほとんどではないかと私は思っております。そういった新宮駅を利用される観光客の少ない現状を見て、どうして上り子を駅前に設置して観光客の誘致となるのでしょうか。お答えをお願いいたします。



◎まちづくり政策部長(川嶋潤君) 

 新宮の中で、ではどこが一番いいのかというようなことの議論にもなってくるかと思いますが、やっぱり公共機関、公共交通機関の一つの核である新宮駅と。そしてまたそこに、当然タクシーなりバスなり、そういったステーションが集中しておりますので、そういったところがやはり一番適当ではないかと、そういうような判断をさせていただきました。



◆5番(福田讓君) 

 ただいまも申し上げましたとおり、現在は高速道路網が着々とこの紀南、新宮市に向かって開通をされております。今申し上げましたように、JRの料金というものは、一人一人の料金なので、マイカーを利用した場合は、家族4人が1台の車で運ばれる。ほとんどの方がマイカーを使われる。また、中高年層の方々は、観光バスで各地を回られております。こういった状態を見たときに、同じ上り子像をつくるという考えでございますので、その設置場所もやはり考えていかねばならないかと思います。さらに、別の角度から私はお聞きします。前回の松本哲也議員の質問の中で、この上り子像は、宝くじの補助金が1,150万円があるからということでございました。そういった、ただ宝くじのお金を利用できるという考えでこういった銅像を建てられるのでしょうか。



◎まちづくり政策部長(川嶋潤君) 

 確かに、宝くじの助成をいただくということで、県のほうの承認をいただきました。非常に高価だということは認識しておりますが、一つブロンズ像ということで、ある意味特注品でございます。そういった中で、確かに宝くじという助成という大きな魅力の中で判断させてもらったことは否定するわけにはまいりません。しかしながら、これをできるだけ有効に使って、また新宮のアイデンティティー、それから熊野らしさ、新宮らしさ、それからこちらへ訪れる方へのインパクト、そういったことも含めまして考えてさせていただいたわけでございます。



◆5番(福田讓君) 

 現在の経済情勢を考えたとき、1,400万円に上る高価な上り子像の建設が果たして市民の理解が得られるか、まず考慮すべきではないでしょうか。その点について、執行部においてどういった協議がされましたか、お聞きしたいと思います。



○議長(奥田勲君) 

 芝企画調整課長。



◎まちづくり政策部次長兼企画調整課長(芝悦男君) 

 ただいま部長も申し上げましたように、こういった助成金の一つの問い合わせというのがございまして、うちのほうとしましては、やはり質の高いシンボルになるようなものをきちっと着実に整備していきたい、こういった考え方は、その時々だけじゃなくて、常々持っておりましたので、こういったチャンスを生かして、この機会を生かして設置していくということで、庁内的に協議を進めて提案をさせていただいたところでございます。



◆5番(福田讓君) 

 今回のこの予算は、商工観光費でございますので、総務委員会で後日また検討されると思いますが、仮にです、仮の話ですが、この予算が可決になった場合、このブロンズ像というのは、新宮市内にこういった、これを作製する業者はあるのでしょうか。



○議長(奥田勲君) 

 北畑商工観光課長。



◎商工観光課長(北畑直也君) 

 残念ながら、こういうブロンズ像の製作等にかかわる業者は新宮市内にはないと思っております。



◆5番(福田讓君) 

 先ほど、前田賢一議員も質問させていただいた、私はそれが当然だと思います。そういったブロンズ像をつくるよりも、まずお燈まつりの行われる神倉神社までの道路網の整備が一番必要ではないでしょうか。観光の方が訪れても、駐車場も少ない状態で、こういった新宮市を代表する伝統と文化のお燈まつりにその現場に足を運ぼうにしてもなかなか駐車場はないわけです。まず、道路網の整備が大切ではないでしょうか。いかがでしょうか。



○議長(奥田勲君) 

 竹嶋副市長。



◎副市長(竹嶋秀雄君) 

 設置場所につきましては、当然JRの前というのは新宮市の玄関でございます。そういう中で、当然お燈まつりの道路の整備についても、必要とは考えますが、当然用地買収等、膨大な費用を要するわけですから、せっかく財源的に有利な宝くじの交付金があるときに、今まで審議していただいた、こちらのほうから答弁した新宮市のシンボルとして建設したいと思っております。



◆5番(福田讓君) 

 わかりました。副市長の答弁では、どうあってもこれを建設すると、そういう強い意志と伺います。後日総務委員会で詳しく、また各委員の皆さんが質疑をしてくれると思いますので、この件につきましては終わらせていただきます。

 2点目に、お伺いします。

 医療センターの予算大綱にうたわれている安心と信頼される医療の提供に関し、お聞きいたします。

 過日、私は1通の手紙を市内にお住まいの知人からいただきました。内容は、御主人がお亡くなりになり、故人の遺志で、新聞等への掲載はせず、親戚縁者でお葬式をとり行い、四十九日も過ぎ、やっと心の整理ができ、知人や友人の方々へお知らせさせていただいたとのことでございました。私は、とり急ぎ、この自宅を訪問させていただき、お悔やみを申し上げました。そして、奥様に、御主人が亡くなるまでの過程のお話を聞き、奥様、御子息と医療センターに対する不信と怒りが込み上げてまいりました。

 御主人は、4年前に胃がんという診断で四日市の病院で胃の3分の2を摘出されたとのことでございました。術後の経過もよく、安心してふだんの生活を送っていましたが、最近になり、食事が進まないので、市内のかかりつけの病院で治療をしていました。その後、医療センターで精密検査をするように御紹介をいただき、入院をして精密検査を受け、治療に専念されました。医師の判断は、肝臓がかなり弱っていますとの回答でございました。その後、その友人の方は、医師の勧めにより、以前にかかった四日市の病院へ転院するように言われたとのことでございます。しかしながら、その時点での御主人の容体は悪く、とても四日市までの搬送には耐えられない状態であることも含め、医療センターにて体力の回復を待ってからにしていただくよう何回も申し上げたとのことでございました。医師等の対応は、早く退院して四日市の病院へ行くよう再度求められたとのことでございます。まさに追い出されるような状態で怒り心頭であったと話されておりました。

 その後、奥様は、東京での勤務をしている長男に連絡をとり、新宮に呼び、息子さんの車で四日市の病院まで長い道のりを御主人の容体を気遣いながら搬送したとのことでございました。しかしながら、入院後、ほどなく肺炎を併発して亡くなったということでございました。奥様と御子息の気持ちは、重病であるならば、病名を伝えていただき、最後まで治療していただけなかったという疑問と余りにも市民に対する思いやりのない病院の姿勢に怒りがあらわでありました。また、奥様、御兄弟は法的機関にも訴えたいとも思ったことがあったと涙ながらに話をされました。

 私は、過去においても、幾人かの市民の方々から医療センターは入院したら早く退院してくださいと言われるとお聞きしておりました。医療センターは急性期病院であるという位置づけがありますが、この事象を見ても、余りにも病院側の対応には疑問が残るばかりであります。医師不足のため、行政当局は医師の確保のために奔走されていることは重々御理解させていただいておりますが、行政当局も、医療センターの基本理念に基づき、安全で安心の医療を行う、医師等の、また看護を担当する方々との十分な協議によって市民がより安心して治療を受けられる体制をとるべきではないでしょうか。私は、1時間、涙に暮れました。本当に、その話を聞いたとき、その奥様の心からの怒りが私の心に今でも残っております。

 これは一般質問ですので、こういった状態は今現実にあったということでございますので、今の医療センターの入院体制についてお聞きいたしたいと思います。



○議長(奥田勲君) 

 杉山医療センター事務長。



◎医療センター事務長(杉山泰生君) 

 ただいま議員さんおっしゃられましたケースにつきましては、これは詳しくそのケースについてどういうことがあったのか、またどういう事情だったのか、あるいは先生方の考え方はどうなのか、これをつぶさに検証しないと、私どももこのことについてちょっと申し上げることは今は何も持ち合わせておりませんので御勘弁願います。

 あと、当院の入院体制でございますけども、先ほど質問の中にもございましたが、急性期病院ということで、このことについて、当院は緊急あるいは重症、そういった状態にある患者さんを中心に入院や手術、それから高度な検査、そういったものを提供する病院でございまして、ある程度病状が安定した場合は、他の医療機関へ移っていただくというのがまず大原則でございます。先ほどから議員さん申し上げられてます、他の病院へ移ってくれという話はこういうことから来ることでございまして、確かに、当院としましては、病状が安定あるいは回復、慢性的なものになった、そういったものになれば、患者さんに対して転院あるいは退院をお勧めしているのが現状でございます。

 先ほどの四日市のケースにつきましては、もう一度申し上げますけども、どういったことがなされていたのか私どものほうで、それは私どもも今全然手元に何も持ってませんので、もしそういった方がございまして、私どもに御不信を持ってられるんであれば、もしかなうならば、私どものほうに御連絡いただきまして、もう一度お話し合いをしていただいても結構だと思います。



◆5番(福田讓君) 

 事務長の御答弁の中で、確かに急性期病院ということは重々承知しているわけなんですが、私が今述べましたことは、体力的に四日市までの搬送に、御家族の方が厳しい状態であるということを医師にもそう申し上げたということなんです。私は、市内の方々からいつも聞かれることは、医療センターは、今申し上げましたとおり、早く退院してくださいと。確かに、市内の個人病院で治るような病気でしたら結構ですが、この方は胃がん手術をされて4年目でございます。そして、市内の病院から医療センターへの紹介をしていただいて、わらをもつかむ思いで医療センターへ行かれたわけなんです。

 今、事務長は、そういった場合は、またお話をいただいたら結構ですと言いますが、あなた方の苦労も私はわからないわけではありません。医師が不足してるときに、医師にもいろんな方がいらっしゃるでしょう。医師にはれものにさわるようにして行政当局も御苦労されてるのはわかります。ドクターに偏屈こかれて、やめてしまえば市民が一番困ります。あなた方の本当に御苦労はわかるわけでありますが、やはりこういったケースにおいて、御本人からもう少し体力が回復するまで待っていただきたいと、そういったときに、やはりそれにこたえていくのが医療センターの基本理念ではないでしょうか。また今後、こういったケースがないように、医療センターで事務を担当、またそれを掌握する職員の皆さんも、十分今後考えていただいて、常に市民の安心と信頼と安全を守る医療センターであっていただきたと思います。

 以上で、この項の質問を終わります。

 3点目について、お聞きいたします。

 まちづくりの原点は、市民の皆様一人一人のお力と地域の力であると言われております。市民との協働の基本理念に基づくものであるとうたわれております。市民の福祉に対する姿勢をお聞きいたします。

 昨年、9月19日に熊野川町東敷屋地内において大規模な山崩れが発生し、旧国道168号線が不通となっております。災害から早や6カ月間、西敷屋、山手、篠尾地区の住民は、本宮町内への遠回りの不便を強いられております。過日の臨時議会において、災害復旧予算は議決を受けて工事が開始されたと思いますが、災害の発生から地区住民に対する対応が遅く、地区住民は市政への不満が噴出しておりました。私は、12月議会で執行部に対し、一刻も早く地区住民に説明するよう要請をいたしました。しかし、災害発生後の対応の遅さが、今日の地区住民の市政への不信を招いている原因であると考えております。

 過日、地区住民の方から1通の手紙をいただきました。内容は次の通りです。「平成20年9月19日、熊野川町東敷屋内で発生した山崩れによる市道の不通から5カ月を経過しました」。簡単に中身だけ申し上げます。「普通なら500メートルのところを5キロメートル以上、時間にして1分のところを10分以上も遠回りを強いられている。この間、11月14日、4地区住民代表は、佐藤市長にお会いして、早期開通を請願いたしました。そして早急に住民説明するように求めたところであります。しかし、住民説明は、1カ月たった12月の後半で、しかもその説明は復旧に関する技術的なことが主題で、4地区住民がかくも長期に、かつ今後1年間も続く遠回りに強いられることに対する住民サイドに基づく謝意がなく、金銭的、時間的に自己負担している実情については言及はしてなかった。住民説明とは、その趣旨は技術的なことだけではない。長期にわたる復旧工事への協力依頼と住民の自己負担を初めとして迷惑を伴うことへの市当局からの同意を求めるのが公僕たる行政の常識的な手順ではないだろうか。市長の姿勢及び行政の根本は、住民の生命、安寧と暮らしを守り、福祉を授けるところにある」と書かれております。「しかるに、新宮市の一連の経過は、3カ月間も住民説明を放置した行政の招いた住民無視であり、かつ住民に自己負担の強要は住民弱者に対する行政の専横であると言わざるを得ない」と書かれております。「神戸、淡路大震災や中越地震の類ではない、新宮市の都合によって復旧がおくれている。これが国道の場合だと1カ月以内で復旧するだろうという仮定の話がございます。つまり、道路管理者である新宮市は、速やかに復旧しなければならない義務があるのではないだろうか。したがって、1年間自己負担をしなければならない理由はどこにあるのか。これまでの分、今後の分も道路管理者である新宮市が負担されるべきではないだろうか。このような状況について、他地区住民はどのように感じるだろうか。あすは我が身と気づいてくれるであろうか。市外やのべつを問わず、市内のいずこに住もうともひとしく思いやりのある行政サービスを授かりたいものである」と、こういった文章でございました。

 過去において、旧熊野川町時代は、大きな災害や大洪水や、また浸水に遭ったときは必ず町長、助役がその地区を訪れました。今回の合併によって、新宮市と熊野川町が合併し、わずか200人足らずの住民は同じ恩恵を受けるのは当然でございます。今回の災害発生時に、まず地区住民への対応はどのようにされたのか、お聞きしたいと思います。



○議長(奥田勲君) 

 前田農林建設部長。



◎建設農林部長(前田道春君) 

 今議員、市民の方からこのようなことがあったというの、私も承知しております。熊野川では、今言われてる方と正直言って極端に言えば2名の方がそういうような意見を言われております。私どもの対応につきましては、9月に発生し、2日後に県とも連絡しながら現地に入り、そして発生後、1日たったときに、まず住民に対して行政局長とも連絡とりながら、放送マイクを通じて事故の発生をまず一報入れました。それから、すぐ安全対策ということで、各町内会長さんへも回らせていただきました。そして、ただ町内会長さんだけあれば市民に周知ができないかもわからないということで、文書をつくりまして、各戸へこういうことで発生して少し時間がかかると。迂回路にはこういうことですよということで、私どもとしては初期活動としてはできるだけのことをしたと思っております。

 その後、住民の安全ということがありますので、今5キロと言いましたんですが、国道から本宮側に寄ったとこ、距離にしましてそんなに5キロもありません。ちょっと少し離れておりますが、そのことについても理解を得ました。そして、住民に対して、今回の災害発生は和歌山県でも一番大きな自然災害でありまして、今言いましたように昨年、報告させていただきましたように、7次の災害査定を受けると、3億円以上の大きな災害いうのは、こんな大きな災害初めてですので、土地の状況も考えていろいろの手続をやったということです。それから、住民説明会につきましても、私どもは、12月にやらせていただきました。その中ではいろいろなことで各地域を昼と夜に分けて、地区の希望を入れて時間設定もし、やらせていただきました。その中では、ほとんどの住民の方は理解をしていただいたということで私は理解しております。



◆5番(福田讓君) 

 部長、あなたその現場へ行かれたんですか。



◎建設農林部長(前田道春君) 

 はい。何回も現場へ。工事現場ですか、事故現場ですか。何回も行っております、現場へは。



◆5番(福田讓君) 

 部長は、その地区住民に対して説明会に出席されましたか。



◎建設農林部長(前田道春君) 

 私は、そのとき別のことがありましたので、担当課長等で対応しております。そして逐次、その報告は受けております。



◆5番(福田讓君) 

 部長は、その地区住民とはお会いしてないということですね。



◎建設農林部長(前田道春君) 

 そのときの説明会は私は行っておりませんけど、先ほど議員言われましたように市長に陳情要望あったときの各地区の代表者の方も終わってから、私、直接話を聞きました。その方については、役所で聞いたんですが、皆さんは自然災害、とっぴなことで対応したことについては、市の対応については理解を得ているということで、私は直接話をしております。



◆5番(福田讓君) 

 それはだれという方ですか。



◎建設農林部長(前田道春君) 

 そのとき来られた方、今ちょっと名前、持っておりませんけど、議員も御存じのように何人か来られておりましたんで、直接話をしております。



◆5番(福田讓君) 

 私は、部長、今申し上げてるのは、対応のほどをお聞き申し上げてるんです。今、あなたが申し上げた和歌山県でも大きな災害であったと。それによってその地区住民が不便を強いられる。私は、今申し上げましたとおり、旧熊野川町においては、そういう災害があったときは、必ず行政の長や助役が参ったと思います。そういったことが市民からの不信なんです。市長、副市長もいろんな公式行事があると思いますが、市長は対外的に外に出られることが多いと思いますが、せめて副市長ぐらい、現場に足を運ぶような気持ちはなかったわけでしょうか。



○議長(奥田勲君) 

 竹嶋副市長。



◎副市長(竹嶋秀雄君) 

 地元の区長さんとお会いしてないことについてはおわび申し上げたいと思いますが、この工事の進捗につきましては、当然建設部長と課長との話の中で、できる範囲の対応をするというようなことで、先ほど部長答弁したようなことで、迅速な対応はさせていただいたと思っておりますし、本工事につきましても、1カ月、2カ月というような話がございますが、規模的にも相当大きな規模だったということと、新宮市としても財源的にどう対応するかということが一番大事でございますので、災害査定を受けて着工するということで、しなかったら工事は進捗しないということで、今日までなってきましたけども、議決いただいた後は、業者に進捗を図るように担当のほうで対応できると思っております。



◆5番(福田讓君) 

 副市長、私が申し上げていることと若干ニュアンスが違うんです。やはり、この新宮市内で今まで起きた災害ありましたですね、磐盾とか。大きな災害ありましたですね、急傾斜。こういったとき、恐らく当時の市長は、またその当時の助役というんですか、やはりお見舞いというわけじゃないんですが、やはりその現場を見て、これは大変だなということをその地区の住民の方にも、市政を預かる者として、やはり現場へ赴く、そういう姿勢をとっていただいたならば、今回のようなこういう不満というものは出てこなかったと私は思うんです。人間というのはそういったものです。担当の部課長だけが行けばそれで済む、そういったものじゃないんです。

 熊野川町の中で、今部長が2名の方だけしかいろんなことで御意見があったと言っておりますが、新宮市長への11月の陳情においても、あなた一人が説明されたと言ってるんです。しかし、住民の方というのは、心と市政を担当する方との協働の気持ちが大事なんです。確かに、災害というのはどこで発生するかもしれません。しかし、こういった大きな災害によって200人余りの住民の方が交通不便により遠回りを強いられてる現状を見たときに、行政のトップ、ナンバーツーが、どちらかでも結構です、やはり地元に足を運んでその現状を見て、地元の住民に対するお声をかけていただく、これが私は福祉じゃないでしょうか。福祉とは、「幸せ」と辞書では書いております。協働による新しい新宮市のまちとなって、この地区の方々は、今まではそういうトップの方が見てくれた、しかし今回は、部課長といっても職員です、職員の方は技術的なことは結構ですが、今後どういった災害が起きるかもわかりません。やはりそういった地区に対して、市長、副市長、どちらかでも結構です、やはり住民と接し、その住民の心を受けとめていただきたいと思います。確かに、もう工事が図られ、一刻も早く、予算も通ってますので、あとは建設業者の方々の御努力によって少しでも早くこの災害復旧をしていただくことを私は念願しております。

 以上で、この質問を終わります。

 2項目の合併についてお伺いいたします。

 平成17年10月1日の熊野川町との合併によって新新宮市が誕生し、はや3年と5カ月が経過いたしました。その間、第一次合併による合併特例債の活用により、くろしおスタジアムの屋内練習場の建設、市民運動競技場の人口芝生の設置等が完成し、今年度からは特進プロジェクトの一つである丹鶴小学校と千穂小学校の統合にかかわる新校舎建設に向けての予算3億875万円、さらには熊野学センター、図書館、文化ホール建設に向けての基本計画書策定に968万円の予算も計上され、中心市街地の活性化を目指して取り組む新宮市総合計画を着実に推進していかねばなりません。

 今まさに新宮市は、喫緊の重要課題がメジロ押しであります。このときに、那智勝浦町との合併を市長は推し進めております。人口の10分の1のアンケートを実施し、1,337名の回答をいただき、回収率44.6%、その中で「合併に賛成」、「どちらかといえば賛成」の意思表示の方が592名、44.3%であります。「合併に反対」、「どちらかといえば反対」の意思表示の方が429名、32%、わからないと回答された方が308名、23%の結果であります。市長は、予算大綱で、大勢の御賛同を得る中、ぜひともなし遂げ、本市を、ひいてはこの地域を盤石なものにしたいと述べられていますが、果たして、わずか592名の賛成の方の意思表示によって人口3万3,000人の大勢の御賛同を得たと言えるでしょうか。私には不思議でなりません。

 昨年の12月の議会において、合併法定協議会の議案の採決におきまして、賛成10名、反対8名の僅差の可決でございました。また、那智勝浦町の議会におきましては、新聞報道等で御承知のとおり、合併法定協議会の議案の採決において、記名投票を行い、1名の議員が反対と投票いたしましたが、自分自身の名前を書き忘れたため、無効となり、反対6名、賛成6名の同数となり、議長の裁決で賛成7名、反対6名で、かろうじて可決にはなりましたが、1名の議員の投票用紙への記名漏れがなければ、法定協議会の議案は否決されていたわけであります。すなわち、合併協議会は設立されておりませんでした。その後、1名の議員は、報道機関の記者会見を行い、記名投票の記名漏れを発表され、今後は当局の出す資料は不適切であり、手法も強引だとの考えをもって徹底協議に臨み、最終の判断を行いたいと述べられております。この事象をもって判断すれば、那智勝浦町議会においては、新宮市との合併に反対の議員が賛成の議員を上回り、すなわち8月下旬ごろに予定されている合併に至る最終の議会議決を得ることは不可能と考えられます。

 市長に、1点お聞きいたします。

 市長が、各委員会、全員協議会、議員説明会での発言は、佐藤氏の発言というより私は新宮市長の発言として確認させていただいてよろしいでしょうか、御答弁いただきたいと思います。



○議長(奥田勲君) 

 佐藤市長。



◎市長(佐藤春陽君) 

 当然、各それぞれの定例会、また委員会等におきます私の発言は、新宮市長として発言しているものと認識しております。



◆5番(福田讓君) 

 ありがとうございます。新宮市議会の一般質問や各委員会、全員協議会等の中で、合併に関する議員の質問に答えております市長の発言の中で、これは幾度も繰り返しております、特進プロジェクトは新宮市の旧市街地を再配置して、そのような中から、また教育環境をより将来の児童生徒数の推移を勘案する上において、よい環境に整えていくことであり、この問題は新しいまちになろうとならまいと、必ず実行いたしますと発言されております。また、新宮市総合計画も既に進行の途次にあるわけですので、これはどうあってもやり遂げさせていただきます。さらには、新宮市の名称と庁舎の位置は現状を主張していきたいと答弁されております。これが市長の政治姿勢であるとすれば、今後の協議会においても、ただいま申し上げましたことについては、一貫してその姿勢をそごなく踏襲していくものと確認させていただいてもよろしいでしょうか。お答え、お願いします。



◎市長(佐藤春陽君) 

 特進プロジェクトの進め方等につきましては、申し上げましたとおりでございます。合併協議にいよいよ入りまして、それは私が会長として皆さんのそれぞれの、両町の委員の意見を調整していく立場にあります。ですから、私は新宮市長としてはそうですが、その協議会の中におきましては、虚心坦懐、それぞれの議論を尽くしていただく、そういうことで対応いたしてまいりたい、かように思っております。



◆5番(福田讓君) 

 ありがとうございます。市長が12月定例議会に法定協議会の設置議案を提案する以前から、市長が、何回も申し上げますが、新宮市の名称と庁舎の位置は譲れないことを委員会や協議会でも発言されております。特進プロジェクトを新宮市総合計画も粛々と推進することも明言されております。新宮市長の発言は、議会と執行者の信頼関係の中での発言であると思っております。それゆえに、議会において市長が譲らないと言ってるものを、そこを追及したり、注文をつけたりはしなかったわけであります。その経過を経て、市長は法定協議会の議案を本会議に提案されたものと考えております。

 しかしながら、合併協議会が始まれば、市長は協議会の会長であり、また協議会での議長という立場で協議会を今申されたようにまとめていかねばならないという意思もおありでしょう。勝浦町民の感情を考慮しながら、納得を得られる合併を進めていかねばならないということもかんがみながらにしても、市長の議会での発言、市長の思いというものを全面に出して交渉を進めていく姿勢が最も大切ではないかと思います。

 委員会での市長の発言を聞いておりますと、一種のカリスマ性を持つ市長であれば、そういうこともできるかもしれませんが、それぞれの歴史、文化を背負った代表者でありますから、その辺を配慮して庁舎の位置は継続、名称は小委員会で検討することになりました。昨日の紀南新聞、南紀州新聞によりますと、庁舎の位置は新宮市ということで確認となったようでございます。しかしながら、最終的には市長は、譲れないものは譲れないとはっきりと言ったほうが市長への信頼と新宮市民の行政のトップとしての確固たるリーダーシップが保たれるのではないでしょうか。

 熊野川町との第一次合併は、旧市議会の全員が新宮市の財政を立て直すために、特にメリットのある合併特例債を活用することを目的として、疲弊する中心市街地の活性化を初め、小中学校の統合を目指したものであったとお聞きしております。特に、当時の議会議長と合併委員長が卓越した政治手腕を発揮され、賛成、反対の僅差で揺れていた熊野川町議会議員を説得され、わずか4対3の1票差で可決されたことは記憶に新しいところであります。

 しかし、今回の那智勝浦町との合併の話は、佐藤市長と中村町長とのあうんの呼吸で一致して合併を進めていこうという話がまとまったわけであります。すなわち、今回の二次合併は、議会側から特に市長に対し推進するように提案したわけではございません。平成20年2月以降に両市町の首長同士の会談から出発しているものであります。市長が、政治進退をかけて那智勝浦町との合併の成就に向けて邁進するならば、残された任期と8月下旬を目的としている合併調印に至るまでの過程において、市民の理解が得られる政治姿勢でなければならないと考えております。

 先ほど申し上げましたとおり、新宮市長の発言は常に一貫性がなければなりません。前回の熊野川町との第一次合併とは違い、市長、あなたがリーダーシップをとって合併成就に向けて全力を傾注しなければならないと考えております。それゆえに、あなたの発言は、新宮市長として大変重要なものであると同時に、大勢の市民の支持と御理解を得られるものではならないと考えております。

 市民アンケートで、合併に賛成の意思を明確にされている方々の一番の理由は、合併後、平成18年2月に報酬審議会に新宮市議会の議員報酬と市長の給与を諮問いたしました。その結果は、7月に答申され、御承知のとおり、新宮市と熊野川町の議員報酬を均一にし、29万4,000円とすることでありました。しかしながら、市長は、この答申を議会には提案されなかったわけであります。その理由は、市民の理解が得られない、さらに県下においても格差がある合併の事象もあり、報酬の格差は妥当であると明言されました。これが市長の崇高な政治姿勢であるのならば、今回のアンケートの中の最大の理由にある経費節減と議員数の削減は市長の考えと全く一致しているものと私は考えております。

 今後は、市民の声を全面に出して協議会に臨み、その市民の大勢の声を反映していくことが市長の務めであると思います。今回の合併は、第一次合併と違って、一次合併の様な多くの支援は期待はできません。一次合併の7割の交付税措置は受けられず、わずか4割の交付税措置しかありません。ますます厳しくなる財政の中で合併を進めていくには、到底那智勝浦町の議員報酬を新宮市に合わすことはできないでしょう。新宮市の議会報酬を那智勝浦町との21万円に統一することが妥当だと考えております。さらに、議員定数は同じ人口比の岩出市のように、議員定数を20名程度に削減し、設置選挙をすることが市長が目指す5万人の都市と経費節減が同時に図られ、市民の負託にこたえられるものと思います。いかがでしょうか。



◎市長(佐藤春陽君) 

 今、福田議員が議論を主張しておりますその内容は、今法定協議会におきまして、すべて継続中のものであります。それが、例えば市の名称の問題等につきましては、まだお互いが主張をぶつけ合うという場面には至っておりません。そのような中で、今後選定方法あるいはその方針をどうするか、小委員会から恐らく4月下旬ごろまでには提案があるでしょう。そのような中で、初めてぶつかった議論が行われるものだと私自身は予測しております。

 また、過去の事例といたしまして、過日の一般質問にもありましたが、その報酬審議会の答申にたがえて、それぞれの自治体の議員としての報酬に据え置いたと、こういうことについてただされますが、その当時旧熊野川町議会議員であった方々の意見にそごをきたしておりました。それは、ぜひそうしてくれという方、現行のままでいいんだという主張もあったわけであります。そのような中で、私は、これは議会議員として妥当な判断をするときに、やはりその辺に配意というのは当然働いたわけであります。そのようなことを当然、福田議員も御承知だと思いますので、特に付言することもなかったわけでございますが、今改めて申し上げておきます。



○議長(奥田勲君) 

 しばらく、10分間程度休憩します。



△休憩 午後3時22分

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△再開 午後3時40分



○議長(奥田勲君) 

 休憩前に引き続き会議を開きます。

 一般質問を続行いたします。

 5番、福田議員。



◆5番(福田讓君) (登壇)

 一般質問を続けます。

 ただいま市長からの御答弁いただきました件について、再度お尋ねいたします。

 市長は、報酬審議会に諮問をされたわけです。その諮問の決定に基づいた答申が出されたと。報酬審議会の答申が出たわけなんですね。その中で、市長は、その答申の給与を議会へ提案されなかった。市長も御存じのように、合併当時の中で、旧熊野川町の議員2名から、報酬に関して一般質問がありました。それは、統一また同じ金額にしてくれないのか、しないのかという当時の質疑ありましたが、だれ一人、給料、報酬を現状のままでよいという一般質問なかったと思います。市長より、給与を、報酬をそのままにしておいていただきたいという声があったと聞いておりますが、これは本定例会また委員会等でのお話でしょうか。



◎市長(佐藤春陽君) 

 これは、当然その報酬審議会の答申に基づいて、改定するかどうかということは、私の、当時の非常に重要な判断だったと、決断だったと思います。確かに、ある議員さんは私の自宅まで来まして、ぜひ、こういう約束だったんだから、ぜひ答申どおりしてほしいと、こういうことがありました。しかし、その答申には、もともと新宮市議会の報酬を引き下げて、それをならすと、現行の予算を変えないという制約がこの審議会の答申の中にありまして、私たちとしては、これはそれぞれの、両方の町会議員、市会議員した方々が新しいまちの市議会を支えてくださっておると、そういうことの中で、これは個別にも意見を聞きましたが、やはりこれは賛同は得られないと、こういう判断が働いたわけでございます。したがって、この責任は一身に私が負うべきものでございます。その中で、また報酬審議会に今後、合併した後、その調整を大西議員等にしていただきましたが、そういう約束があったということも、私は、新しい市長として当選をさせてもらいましたときに、旧任の市長からは聞いておりませんし、初めて知ったわけでございます。しかし、その中でも、そういう決定をなしたということは苦渋の選択であったといまだに思い出したりしているわけでございます。



◆5番(福田讓君) 

 そうしますと、市長の御自宅までお伺いして、統一にする、29万4,000円にする、それにしてほしいという議員はあったということですね。もう一度、確認させていただきます。



◎市長(佐藤春陽君) 

 確かにそういう御意見を自宅で述べられたことがあったということは事実でございます。記憶にございませんじゃございませんので、記憶には確かにございます。



◆5番(福田讓君) 

 市長は今、私の責任においてそれを答申どおり議会に諮られなかったということは市長の判断だということで確認させていただいてもよろしいですか。お願いします。



◎市長(佐藤春陽君) 

 もちろん、当時そういう決断をいたしたわけですから、この責任は私に帰属すると思っております。



◆5番(福田讓君) 

 市長は、常々、市民の声を大切にしていきたいと発言されております。今回の合併について、市民の声を聞くためにアンケートをされたわけでございます。その結果が、賛成が反対を上回ったわけでございます。しかし、その中で、再度申し上げておきますが、合併に賛成の意思を表示された方は592名の中で、最大の理由は、議員数や三役の給与の削減、そういったものが一番多く述べられております。その点をよく今後とも御理解願いたいと思います。今まで申し上げましたことは、市長が政治生命をかけて合併に向けて邁進するのであれば、5万人の都市を目指す市長の構想、そして削減が同時にできるんではないかということで、私はあなたにお聞きしたわけでございます。

 市長、私は、少しあなたとは違うんです。私の政治矜持というものは、英知と決断によって新宮市議会が新宮市の財政を立て直すために一丸となって熊野川町との合併を進められました。その熊野川町との合併を今後精査しながら、平成27年までの間に合併特例債を活用し、新宮市総合計画を堅実に実行し、無駄のない財政の健全化に努め、子供たちや孫のために新宮市の未来像を描いていくことと、若者が安心して働ける環境づくり、高齢者の福祉向上、中心市街地の活性化、小中学校の統合等、多岐にわたる緊急課題に取り組んでいくのが私の考えでございます。

 新宮市にとっては、合併特例債の活用を計画していますが、二次合併による合併推進債の計画は今ありません。新宮市にとって何のメリットもない合併であると言われても仕方がありません。しかし、那智勝浦町にとっては新宮市に計画のない合併推進債を活用できるメリットはあると思います。総務省も、全国的に合併による弊害が多発している現状を考慮し、住民行政サービスが低下していることを認め、平成の合併を打ち切り、新たなる地域施策を考えているとのことであります。まして、県下において二次合併は進んでいないのが現状であります。何のために県当局に合併のいい顔をしなければならないのか、不思議でなりません。市の幹部職員や市職員からも合併に対する、私に対する前向きの声は聞こえてきません。当然であります。

 熊野川町との合併によって、財政を立て直し、新宮市総合計画に基づき、その計画を堅実に進める準備をしているときに、市長の合併の一声で合併を邁進するということを聞けば、それはそうでしょう、今までの苦労が泡になる可能性もあるという言葉が職員の皆さんはみずからの態度を発表しておりませんが、私の耳に聞こえてくる中では、合併に対する前向きの声はありません。

 那智勝浦町は、財政的にこの先、大変厳しくなることを中村町長は常々発言されております。といいましても、近隣経済圏との理由で容易に合併とはいきません。私は、自分自身のために、那智勝浦町との合併に反対しているわけではありません。自分自身のプラスを考えるならば、私にとってはそのほうが有利になるかもしれません。私の妻は、実家が那智勝浦町であります。両親も健全で、毎日趣味の畑仕事にいそしんでおります。また、合併となり、同じ市となり、同じ市民として生活できるほど親子としてのうれしいことはありません。また、親戚も多く、私は20代、二十歳時代と40代後半に仕事の関係で那智勝浦町で大変お世話になりました。今でも長くおつき合いさせている友人もたくさんございます。しかし、現在新宮市議会議員として市民の選択をいただき、議会で活動する以上は、何をおいてもまず考えることは新宮市民の福祉と市民の安全と安心な生活を提供できるまちづくりを進めていくことが最大の貢献であります。そのためには、新宮市総合計画を堅実に推進し、市民の皆様の負託にこたえることが議員として責務であると強く心に決意いたしております。

 市長、これだけは申し上げておきますが、昨年12月の定例会において、市長が提案された合併協議会設立の議案に反対の態度を表明した8名の議員は、だれ一人自分が困るからという理由で反対した者はおらないと私は確信いたしております。そのことを強く申し上げて、一般質問を終わります。ありがとうございました。

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△延会の宣告



○議長(奥田勲君) 

 お諮りいたします。

 本日はこの程度をもって延会いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

     (「異議なし」と呼ぶ者あり)



○議長(奥田勲君) 

 御異議なしと認めます。

 よって、本日はこれをもって延会とすることに決定いたしました。

 あすは午前10時から会議を開きます。

 本日は御苦労さまでした。



△延会 午後3時52分