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和歌山県 和歌山市

平成22年 12月 定例会 12月01日−03号




平成22年 12月 定例会 − 12月01日−03号









平成22年 12月 定例会



                平成22年

          和歌山市議会12月定例会会議録 第3号

            平成22年12月1日(水曜日)

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議事日程第3号

平成22年12月1日(水)午前10時開議

第1 会議録署名議員の指名

第2 一般質問

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会議に付した事件

日程第1 会議録署名議員の指名

日程第2 一般質問(奥山昭博君、永野裕久君、南畑幸代君)

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出席議員(40名)

  1番  南畑幸代君

  2番  中塚 隆君

  3番  薮 浩昭君

  4番  奥山昭博君

  5番  中尾友紀君

  6番  永野裕久君

  7番  山本忠相君

  8番  島 幸一君

  9番  松井紀博君

 10番  野嶋広子君

 11番  中村協二君

 12番  吉本昌純君

 13番  井上直樹君

 14番  芝本和己君

 15番  森下佐知子君

 16番  渡辺忠広君

 17番  岩井弘次君

 18番  松本哲郎君

 19番  寒川 篤君

 20番  メ木佳明君

 21番  古川祐典君

 22番  山本宏一君

 23番  尾崎方哉君

 24番  宇治田清治君

 25番  北野 均君

 26番  遠藤富士雄君

 27番  貴志啓一君

 28番  寺井冨士君

 29番  大艸主馬君

 30番  石谷保和君

 31番  中嶋佳代君

 32番  中橋龍太郎君

 33番  東内敏幸君

 34番  山田好雄君

 35番  佐伯誠章君

 36番  浅井武彦君

 37番  森田昌伸君

 38番  浦 哲志君

 39番  井口 弘君

 40番  和田秀教君

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説明のため出席した者の職氏名

 市長         大橋建一君

 副市長        松見 弘君

 副市長        畠山貴晃君

 市長公室長      森井 均君

 総務局長       笠野喜久雄君

 財政局長       山口研悟君

 市民環境局長     上島 勲君

 健康福祉局長     坂本安廣君

 まちづくり局長    山本 牧君

 建設局長       内原久夫君

 会計管理者      川端正展君

 危機管理監      池永俊二君

 教育委員会委員長   中村 裕君

 教育長        大江嘉幸君

 教育局長       原 一起君

 消防局長       田中幹男君

 公営企業管理者    奥野久直君

 水道局長       眞野 廣君

 選挙管理委員会委員長 岩城 茂君

 代表監査委員     伊藤隆通君

 人事委員会委員長   水野八朗君

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出席事務局職員

 事務局長       山田 良

 事務局副局長     尾崎順一

 議事調査課長     幸前隆宏

 議事調査課副課長   佐伯正季

 議事班長       中西 太

 調査班長       石本典生

 事務主査       村井敏晃

 事務主査       増田浩至

 事務副主査      小野田 靖

 事務主任       佐川恭士

 事務副主任      北野統紀

 事務副主任      窪田義孝

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          午前10時01分開議



○議長(山本宏一君) ただいまから本日の会議を開きます。

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△日程第1 会議録署名議員の指名



○議長(山本宏一君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。

 本日の会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において

   宇治田清治君

   松本哲郎君

   寒川 篤君

 以上3人の諸君を指名します。

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△日程第2 一般質問



○議長(山本宏一君) 次に、日程第2、一般質問を行います。

 順次質問を許します。

 奥山昭博君。−−4番。

 〔4番奥山昭博君登壇〕(拍手)



◆4番(奥山昭博君) おはようございます。今回は私にとって2期目最後の一般質問になります。議員にならせていただきまして約8年間、多くの先輩議員から御指導や激励をいただきまして、深く感謝しております。その恩返しをしたいという思いを心に秘めながら頑張りますので、どうかよろしくお願いいたします。

 それでは、議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。

 今回は、観光行政と少子化対策、この2点についてであります。

 まずは観光行政についての質問ですが、市長はさきの9月議会での所信表明で、3つの磨きと題して「特に私は、これからの4年間、市民力、基盤力、観光力の3つの力を磨き上げていきたいと考えております。」ときっぱり言われました。3つのうちに観光力が入っているのです。

 この言葉を聞いて私は考えました。それは、お城に関して過去3回、私は一般質問で多くの提案をしてきたのですが、ほとんど採用されず、また、多くの先輩同僚議員も精力的に提案されているので、もういいかなと思っていたのです。そのやさき、今回の所信で3本柱に挙がったのです。市長がそこまで言うなら私もしぶとく食い下がってみようと、こう考えた次第です。

 それで、今回の質問に当たりまして、私自身もパワーアップして対抗しなければならないと思いまして、初めて事務事業チェックシートに目を通しました。これは、市のホームページに掲載されている上、市政情報課でも閲覧できて、年度ごとにその担当課の職員が事業ごとに成果を評価しています。

 その結果、今後の方向性として、Aランクの「重点的に取り組む必要あり」、Bランクの「計画どおり事業を進めることが妥当」からEランクの「休止」、Fランクの「廃止」までの6ランクがあります。おまけに、所属長の改善案や今後の方針が記入されている欄もありまして、業務の内容がよくわかります。しかしその反面、今後の方針の欄には、考えている、図りたい、取り組んでいく、目指したい、努めたいという言葉が大半で、具体性がなく、かつ長としての強い決意があらわれていないように感じ取れました。職員さんが時間をかけて一生懸命評価しているのに、それを所属長がもっと真剣に受けとめてあげてもよいのではと私は感じました。

 余談が長くなりましたが、観光行政に関する主な事務事業の評価を紹介しますと、1、観光情報発信事業はB、2、観光案内事業はB、3、観光誘客対策事業はA、4、観光施設管理事業はB、5、友ヶ島管理事業はA、6、和歌山公園イベント事業はB、7、和歌山公園管理事業はB、最後に、和歌山公園施設整備事業はAと、8事業がすべてBランク以上という優秀な成績をおさめています。1つぐらいCランクの「見直しの上で継続」という見直しや、反省する事業があっても当然と思いますが、これも観光行政に対する熱意のあらわれだと理解しておきます。この熱意の一助にもなればとの思いで、今回もさまざまな提案をさせていただきます。

 さて、市長は所信表明の中で「本市が持つ魅力ある観光資源を積極的に発信し、海外を含めた多くの観光客を呼び込むことで、地域経済の活性化につなげていきたいと考えております。」と言われました。そこでお尋ねしますが、山積する課題の中でなぜ観光力を3本柱の1つに挙げたのか、その理由をお聞かせください。また、市長の考える魅力ある観光資源とは具体的に何を示していますか。最後に、所信に「市のシンボルである史跡和歌山城」とまで明言されている和歌山城の観光客誘致の起爆剤とするための意気込みをお聞かせください。

 次に、少子化対策について伺いたいと思います。

 少子化の問題は、本市のみならず日本全体の大きな問題であります。内閣府発行の子ども・子育て白書の平成22年度版によると、我が国の年間の出生数は、第1次ベビーブーム、いわゆる団塊の世代と言われる昭和22年から昭和24年には年間約270万人、第2次ベビーブームと言われる昭和46年から昭和49年には年間約200万人だったのですが、昭和50年に200万人を割り込み、それ以降、毎年減少しています。昭和59年には150万人を割り込み、その後も減少傾向がとまらずに、2年前の平成20年は109万1,156人で、昨年の平成21年も前年を下回ると推計されているそうです。

 出生数のほかに、合計特殊出生率という少しややこしい言葉がありますが、これは簡単にいいますと、1人の女性が一生に生む子供の平均の数とのことで、先進国においては自然増と自然減との境目は2.08程度とされています。この出生率は、第1次ベビーブームのころには4.5以上もありましたが、昭和25年には4を割り、昭和50年には2を割り込み、その後も減少はとどまらず、平成元年には昭和41年のひのえうまの数値1.58を下回る1.57ショックが起こりました。この数値の最低は平成17年の1.26で、そこから再び若干上昇し始めて、平成20年には1.37で、昨年の平成21年度も前年同様1.37だったそうです。

 ちなみに、2008年の県別の合計特殊出生率データでは、和歌山県は1.41で全国平均を上回っていまして、なおかつ興味深いのは、1年前からの上昇幅が0.07と全国トップになっています。なぜ全国トップの上昇率なのかという理由は書かれてないので原因はわかりませんが、とにかく全国トップとはうれしい話です。

 次に、婚姻−−結婚の状況ですが、婚姻件数は第1次ベビーブームのころには年間100万組を超えていたそうですが、その後減少し続けまして、昭和53年以降は年間70万組台で推移しています。直近の2008年には72万6,106組とのデータがあります。また、25歳から39歳の未婚率は男女とも引き続き上昇していまして、特に30歳未満の未婚率は、2005年の調査によりますと男性で71.4%、女性59.0%と非常に高く、未婚化及び晩婚化が拍車をかけて進んでいる状況がうかがえます。

 この未婚化について、結婚していない理由をアンケートした結果が同白書に掲載されていましたので、参考までに述べさせていただきます。

 このアンケートは20歳から49歳までの全国の男女1万54人に実施したもので、驚くべきことに、未婚者の4人に1人が「結婚するつもりはない」と回答したそうです。その人たちに結婚しない理由を聞くと、まず第2位の「自由や気楽さを失いたくないから」32.9%、第3位の「結婚後の生活資金が足りないと思うから」29.6%、第2位、第3位を大きく引き離しまして、「適当な相手にめぐり合わないから」が57.0%で断トツの第1位になっていました。このアンケート結果によりますと、現代社会においてめぐり会う機会が乏しい現実が浮き彫りになっています。

 その意味からしても、本市で今年度から実施した元気わかやま少子化対策1・2・3の第2弾に当たる出会いの場創設事業は、大きな意義があると考えます。

 結婚願望があるのに出会うチャンスがない方々にとっては、新聞や雑誌に婚活の宣伝が毎日のように載っていますが、お金だけ取られて出会いが期待できないのでは、だまされるのでは、信用できないと考えてしまうという話をよく耳にします。その反面、行政が主催する婚活なら安心して申し込めるからうれしいと何人もの人が語っていました。

 出会いの場創設事業は、10月から過去4回実施されて成果を上げている等々の新聞報道もありましたが、その実施内容とその成果はどうなっていますか。また、第3弾の、“あい”の応援団事業についても、内容とその成果をお答えください。

 次に、本市における過去3年間の出生数及び婚姻数はどうなっていますか。また、その数値は中核市と比較してどうでしょうか。

 以上、何点かお尋ねいたしまして第1問といたしますので、誠実な御答弁をお願い申し上げます。(拍手)

 〔議長退席、副議長着席〕



○副議長(中嶋佳代君) 大橋市長。

 〔市長大橋建一君登壇〕



◎市長(大橋建一君) おはようございます。4番奥山議員の一般質問にお答えいたします。

 観光行政について3点ございました。山積する課題の中でなぜ観光力というのを3本柱として所信で掲げたのかということであります。

 私が観光力を3つの柱の一つとしましたのは、本市経済の活性化を大変重要な課題の一つと認識しているからであります。観光は、定住人口の増加が期待しにくい地方都市にとりまして、交流人口をふやし地域経済を活性化させるための魅力的な産業であると考えています。特に、本市は京阪神から近く、自然の豊かさといろいろな時代を肌で感じることのできる地であり、都市に住む方に気軽に楽しんでいただくことのできる観光地として魅力のある町であります。また、関西国際空港から約40分で来られますので、海外、特に経済発展が著しいアジアからの誘客も期待できます。このような本市のメリットを最大限活用した観光振興の取り組みは、地域雇用の創出と将来の経済の活性化につながるものと考えております。

 次に、市長の考える魅力ある観光資源とは具体的に何を示しているのかということであります。本市には、紀伊徳川家の居城でありました和歌山城、名勝に指定された和歌の浦、早咲きの桜の名所として名高い紀三井寺、旧陸軍の重要な要塞であった友ヶ島などの歴史や自然を楽しめる魅力ある観光資源がたくさんございます。そして、雑賀崎周辺で水揚げされるアシアカエビや加太の一本釣りの鯛といった旅の楽しみの一つである食の魅力ある観光資源も豊かです。さらに、高野山や真田庵、粉河寺、根来寺、たま電車といった広域の魅力ある観光資源にも恵まれています。

 特に最近、戦国武将ゆかりの地をめぐる旅やパワースポットを訪れる旅が女性の間で人気を集めています。本市には、コミック誌やゲームでも人気を高めている雑賀孫市、司馬遼太郎の「街道をゆく」で「古神道を知るには、書物を読むよりもこの森にくるといい」と言わせた日前宮、国懸宮の森もございます。

 本市には、磨けば輝く観光資源がたくさんありますので、みんなで磨き、魅力ある観光資源とし、積極的に売り込み、観光誘客につなげたいと考えています。

 「市のシンボルである史跡和歌山城」とまで言っている和歌山城を観光の起爆剤とするための意気込みについて述べよということです。

 観光誘客で大切なことは、和歌山といえばこれと言っていただけるようなシンボリックなものを持つことであろうと考えています。幸いにして本市は、江戸時代は御三家である紀州徳川家の城下町であり、8代将軍吉宗や14代将軍家茂を輩出しております。このことを全国の皆さんは学校の授業で習っていますので、和歌山を代表するものとしてお城を位置づける方が多くいらっしゃいます。また、海外からの方にとっては日本情緒を味わう場所として位置づけられています。まずは、このお城に来ていただく方の期待を裏切らないよう、満足していただけるよう、しっかりとおもてなしをしたいと考えています。

 旅の満足度は、そこで出会った人の温かい心遣いが左右するものだと思っています。市民の皆様と一緒になって、できることから積み重ね、和歌山城におもてなしを集約し、来客者から感動の声を聞けるおもてなしに育つよう取り組みたいと考えています。お城を中心としたおもてなしの輪が広まり、和歌山市の観光力が高められ、本市経済の活性化につながるものと考えております。

 以上でございます。



○副議長(中嶋佳代君) 坂本健康福祉局長。

 〔健康福祉局長坂本安廣君登壇〕



◎健康福祉局長(坂本安廣君) 4番奥山議員の一般質問にお答えします。

 少子化対策について、2問ございます。

 初めに、出会いの場創設事業の過去4回の取り組み内容と成果について、また、“あい”の応援団事業の内容と成果について、次に、本市における過去3年間の出生数と婚姻数について、また、中核市との比較についての御質問でございます。

 まず、出会いの場創設事業についてですが、これは、元気わかやま少子化対策1・2・3の第2弾として、結婚を希望しながらも相手にめぐり会っていない独身の方に、結婚のきっかけとなる出会いの場を提供し、本市の少子化に少しでも歯どめをかけられるよう、また、社会全体で結婚を応援する機運を高めることを目的としています。

 この事業は全9回開催することになっており、現在、4回が終了し、延べ163人の参加で30組のカップルが誕生したとの報告を受けています。今後の開催分についても、年ごろのお子さんやお孫さんを持つ多くの方から問い合わせをいただき、女性については定員を上回る申し込みがございます。

 さらに、第3弾として、“あい”の応援団事業を実施しています。これは、日ごろなかなか言えない家族や恋人への思い、告白をJR和歌山駅前電光ニュースやラジオ等で伝えることで、家族っていいなあ、夫婦っていいなあと感じられる社会環境を構築し、子供を安心して産み育てられるまちづくりを目指す事業で、例えば、「いつもありがとう。これからもよろしく。おかげさまで和歌山にいるのが楽しいです。あなた!」や「何度もけんかして、仲直りして、あなたのことが大好きです。結婚しよ!」などのメッセージが11月末現在、電光ニュースへは22件、ラジオでのメッセージなどに82件、愛の宣言に8件など、多くの市民の方の参加をいただき共感を得ているところです。

 次に、本市の出生数は、平成19年2,996人、平成20年3,106人、平成21年2,947人で、また、合計特殊出生率もそれぞれ1.30、1.37、1.33で、平成20年に一時増加したものの、平成21年は再び減少傾向となっています。また、婚姻数については、平成19年2,111組、平成20年2,045組、平成21年1,974組となっています。

 これらの出生数、婚姻数の減少は、ほとんどの中核市においても同様の傾向にあり、少子化が進んでいますが、本市の出生率、婚姻率は中核市の平均よりも下回っている状況でございます。

 以上でございます。



○副議長(中嶋佳代君) 4番。

 〔4番奥山昭博君登壇〕(拍手)



◆4番(奥山昭博君) それぞれ御答弁いただきましたので、再質問をさせていただきます。

 2問目は、ちょっとしつこく聞きますので、時間がかかることを御了承願います。

 まず、市長からは観光について、「地域経済を活性化させるための魅力的な産業」と、また、「地域雇用の創出と将来の経済の活性化につながる」との明確な答弁をいただきました。その言葉どおりに積極的な施策を展開されることを大いに期待しております。

 また、和歌山城を観光の起爆剤とする意気込みについて聞かせていただきましたが、「お城に来ていただく方の期待を裏切らないよう、満足していただけるよう、しっかりとおもてなしをしたい」と、続けて、「和歌山城におもてなしを集約し、来客者から感動の声を聞けるおもてなしに育つよう取り組みたい」との力強い答弁でした。

 この短い答弁の中で、おもてなしという言葉が3回も登場したほどの意気込みに感謝いたします。この市長の熱い思いにこたえるためにも、おもてなしに力点を置いての質問をします。

 和歌山城の魅力をさらに磨こうとの思いで、10月に中尾議員と福知山城を視察に行ってきました。このお城は、イノシシのウリ坊の背中にニホンザルのみわちゃんが乗って園内を走り回っている有名な福知山市動物園の近くにあって、その天守閣は昭和61年に復元された新しいもので、堀も立派な石垣もない小さい規模のお城でした。

 参考になる点は2点ありました。

 その一つは、天守閣の料金所に竹製のうちわが、縦に7枚ほど展示してあったのです。それで、私がこれは売っているのですかと券を売っている方に聞きますと、お客さんが暑くないように貸し出しているとのことでした。全くお金のかからない、すばらしいおもてなしだと感じました。

 2点目は、天守閣内の展示品の横に、高さ約1メートルのアニメ忍たま乱太郎のパネルが数カ所に置かれていました。ほっと心が和んだ点です。これも訪れた子供たちに対するおもてなしなのでしょうか。

 それ以上に深く感動した福知山市のおもてなしの心のエピソードを参考までに紹介させていただきます。

 それは、お城の視察後に、市役所の食堂で昼食を食べようと市役所に行ったときの話です。2階に食堂があることを確認した後、2階に上がって案内板の前で食堂の位置を確認しようと見始めた瞬間に、近くで仕事をしていた女性の職員さんが、我々おいやん2人に笑みを浮かべながら近づいてきてくれて、どちらをお探しですかと声をかけてくれたのです。本当にびっくりしました。長い間困った顔をして悩んでいたのなら納得するのですが、ほんの5秒から10秒の間に声をかけてくれるという振る舞いに2人とも大変感動しました。この一つの出来事だけでも、福知山はすばらしい町だなあと思い込んでしまいました。

 本市にも、このような振る舞いができる職員さんが多くいると、もう一度和歌山市を訪れたいというリピーターがふえると確信します。市長の言うおもてなしの心の参考にしてほしいと思います。

 さて、本題に戻りまして、和歌山城の活性化ですが、和歌山市に生まれ育った私より若い2人の青年の話を聞く機会がありまして、その青年は、和歌山城を観光の中心にして本市を活性化したいという熱い熱い思いを持っていました。その1人のAさんが言うには、本市の悪い点としては、訪れる観光客を楽しませる仕掛けがない、また、お城の普通車の駐車場が少な過ぎる、天守閣前広場のお土産売り場が最悪等々で、よい点は、最高の天守閣がある、語り部さんたちが最高と褒めていました。

 次に、さまざまな提案もいただきましたので紹介します。

 旅行会社と提携しておもてなしの仕掛けをつくる、旧消防署跡地を玄関らしく整備する、城内におもてなしを訓練されたくノ一を放つ、一の橋から御橋廊下にかけての外観のデザインを考える、将来的に近隣の学校が統合した場合の跡地を観光のためだけに利用するとのことでした。

 別のBさんも、和歌山城の第一の欠点は、駐車場の駐車台数が少な過ぎるということだと憤慨していました。次に、お客さんに楽しんでいただくというもてなしの仕掛けが全くないと、Aさんと同じことを言われていました。さらに語気を強めて、その楽しんでもらう仕掛けに2種類があり、一つは、手をかけていない歴史をそのまま見せること、もう一つは、欲望を満足させる人為的な仕掛けだと明言し、続けて、歴史を見せる仕掛けは、戦後そのまま再現されたすばらしい天守閣があるから問題ない、足らない人為的な仕掛け部分でのキーワードは、遊びと食と買い物であると断言されていました。

 この仕掛けの成功例として、兵庫県の出石町(現・豊岡市)と滋賀県の長浜市の仕掛けも紹介してくれました。この2市町とも、観光客誘致のために長年苦労を重ねてきたそうです。長浜市は、寂れた町を努力によって観光地としてつくりかえ、現在では年間200万人を超える観光客が訪れるそうです。もう一方の出石町は、時計台と城跡だけの小さな町ですが、出石そばとお土産センターだけで多くの観光客が訪れているそうです。

 Bさんは、女性にとってはお土産を買うことも観光であると力説していました。続いて、食と買い物に関しては、自然に恵まれた和歌山市は絶対に出石町に負けないと、これも熱く語ってくれました。

 最後に、お城の近くに大型駐車場を完備した観光案内所、大型土産物センター、食の屋台村、そして、昔遊びが体験できる体験館等々をつくるべきであると訴えてくれました。非常に確信にあふれた、また、示唆に富んだ2人の意見で、これは大いに参考にできると思いました。

 次に、今回の質問に当たりまして、30名強の方々にアンケートをとらせていただきました。その集計結果も参考までに報告させていただきます。

 このアンケートは、私が勝手に設問を考えたもので、第1問の和歌山市の観光スポットといえばどこが頭に浮かびますかとの回答では、半数以上の方が和歌山城と回答。その他では、マリーナシティ、紀三井寺、和歌浦、加太で、若い人はマリーナシティが一番でした。

 第2問のその観光スポットの魅力とはという回答のお城部門では、吉宗ゆかりの城、イベントのよさ、歴史がある、桜がきれい、交通の便がよい、ライトアップがきれい等々で、他の場所の魅力としては、温泉がよい、グルメが楽しめる等でした。

 続いて、第3問の観光客誘致のために努力すべき点はとの回答のお城部門では、駐車場の場所をわかりやすくし台数も確保すべき、お城までのアクセス道路の整備が必要、ひこにゃん的なキャラクターが必要、つつじ祭りにもっと力を入れるべき等で、他の場所の努力点として、PR活動をもっと積極的にすべき、和歌浦の景色や名所をもっとアピールすべき、和歌山駅の観光案内所をわかりやすい場所に、北の玄関口である加太を見直すべき、低床電車を走らせる、格安リゾートホテルを誘致する等々でした。

 第4問は、和歌山城に絞った質問で、その1の自慢できるところはとの回答では、そっくり再建したところ、雄大で美しい、景観がすばらしい、朝日の当たる天守閣がすばらしい、桜がきれい、ライトアップもきれい、中には徳川歴代将軍2人も輩出しているところという専門的な回答もありました。

 その2の悪いと思う点はとの回答には、平日は活気がない、車いすで登れない、階段がきつい、展示品はすばらしいが並べ方が雑である、売店が余りにも貧弱でお土産を買う気がしない、駐車場が少な過ぎる、中には、悪いところはほとんどないのにアピールが下手という意見もありました。

 その3の観光客を誘致するための秘策はとの回答には、華岡青洲の里等を含めた城を中心とした1日観光ルートをつくる、特産物を販売する大型土産物店が必要、おだんごや抹茶パフェが食べられるおしゃれな店が必要、人力車を走らせる、商品・賞金つきのイベントを実施する、動物園にパンダを入れる、駐車台数をふやす、中には、第二阪和国道と京奈和自動車道の早期開通という意見もありました。

 以上、つらつらと述べましたが、さきに紹介した2人の熱い思いの青年の提言とアンケート結果を踏まえて数点にわたり質問させていただきます。その上に、過去に私がこの場で質問と提案をしてきたのですが、ほとんど無視され続けてきた項目もあえてつけ加えて質問といたします。天守閣の南側壁面が真っ白になった今が絶好のチャンスだと考えますので、しっかり質問いたします。

 まず、おもてなしの仕掛けに関する質問です。

 土日祝日限定で、よろいかぶとやくノ一の衣装をまとった門番や案内役を配置してはどうでしょうか。

 次に、子供たちにも楽しんでもらえるように、吉宗くん等の子供の身長に合わせたマスコット人形を置いてはどうでしょうか。天守閣前の広場に置くのがベストだと考えます。

 最後に、天守閣内等で記念撮影用の時代衣装を貸し出してはいかがでしょうか。これは観光シーズン限定でいいと思います。

 以上述べた、和歌山城に訪れていただいた観光客を楽しませる仕掛けづくりについての見解をお聞かせください。

 続いて、観光PR及び販路拡大に関する質問です。

 まず、以前に提案させていただいた件ですが、市庁舎インフラの有効活用として、本庁舎のエレベーター内の南側壁面に四季折々の和歌山城の写真を大々的に張ってはいかがでしょうか。ちょうどエレベーターが4基あることから春夏秋冬の写真がよいと考えます。市外からの来庁者だけでなく、市民の方もすばらしい写真を見てお城を見直す機会になると思います。

 次に、お土産についてですが、どこの観光地に行っても限定ストラップが販売されています。例えば、よく見かけるのが◯◯限定キティであります。その地やそこの特産物にちなんだ、かわいいキティが売られています。

 先日も、委員会視察の帰りに新大阪駅の土産物売り場に立ち寄ったのですが、関西各県の御当地キティがどっさりと売っていました。そこで和歌山限定を調べてみたところ、ミカンキティ、梅干しキティ、鯨キティ、パンダキティの4種類だったと記憶しています。この4つとも本市には全く関係のないものばかりです。なぜ県都である本市限定のキティがないのか、これが不思議に思います。悲しく思います。一番悔しいのは、姫路城キティと大阪城キティはあるのに和歌山城キティがないことです。

 また、全国には武田信玄、徳川家康、織田信長から始まり、高杉晋作、坂本龍馬等々の有名な武将キティが数多くあるのに、暴れん坊将軍で一世を風靡した吉宗キティがないのです。これは黙っていられません。そこで、メーカーにお願いして和歌山城キティ、吉宗キティを中心に加太の鯛キティやアシアカエビキティなどのストラップをつくるべきだと考えますが、いかがでしょうか、お答えください。

 済みません、先ほど吉宗を吉村と発言したらしいのですが、吉宗の訂正でよろしくお願いします。おわびして訂正いたします。

 −−続けます。次に、先ほど紹介しましたB青年が断言されました人為的な仕掛け部分でのキーワードは遊びと食と買い物であるとの提言からですが、お城を訪れた観光客が和歌山の特産物を食べ、かつ大型駐車場を完備したお土産が買える大型土産物センターをつくるべきだと考えます。お城からバスで少し移動した場所につくってもいいと思います。

 最後に、旅行会社と提携して、和歌山城を中心とした日帰り観光及び1泊観光ルートをつくって大々的に売り出してもらうべきではないでしょうか。どれだけすばらしいお城でも、単独では観光には物足りないと考えます。したがって、市外の観光地も含めて、楽しく遊べて、おいしいものを食べて、しっかりお土産も買っていただく、満足度200%と言ってもらえるようなコースを考え出してほしいと思います。多少は旅行会社にマージンを渡す必要もあるかと思いますが、意気込みはいかがでしょうか。

 以上、積極的な観光売り込み策についての見解をお答えください。

 最後に、過去の質問も含めたハード面に関する質問ですが、多くの宿泊客に、和歌山城に来てもらえるように、周辺のホテルフロントに天守閣の割引入場券を置いてはどうでしょうか。

 次に、天守閣への入場時間を、夏場だけでも沈む夕日が見られる時間まで延長すべきだと思いますが、いかがでしょうか。また、天守閣内を、歴史や時代が感じられるような江戸時代さながらに改装してはどうでしょうか。

 次に、夕食後に城内を散歩したくなるように、西の丸広場等に誘導灯のような照明を設置すべきだと以前質問しましたが、その進捗はいかがでしょうか。

 最後に、国内や海外から観光バスで訪れる観光客が、雄大な虎伏城を背景にして記念撮影できる場所がないのが現状であります。したがって、虎伏城を背景にして記念撮影できる台を新設すべきではないでしょうか。

 続きまして、駐車場に関する質問です。何人もの方が駐車場不足を嘆いているのでお尋ねしますが、現在の不明門駐車場の空きスペースを工夫すれば、あと数台は駐車場として確保できると考えますが、どうでしょうか。

 また、汀丁交差点近くの消防署跡地が整地されて有効利用されないまま2〜3年が経過します。そこで提案ですが、各種イベント開催日や花見シーズンに臨時駐車場として活用すべきだと考えますが、お考えはどうでしょうか。

 以上、くどくどと長くなりましたが、数点にわたりましてお城に関する再質問とします。誠実な御答弁、よろしくお願いいたします。

 次に、少子化対策についての再質問に移ります。

 先ほどの御答弁では、本市の出生数は平成20年だけ不思議とふえたものの減少傾向が続き、婚姻数については年々減少し続けています。今、対策の手を打たないと、今後、人口減少に歯どめがかからないのは明白であります。その意味からしても、今回試みた元気わかやま少子化対策の第2弾及び第3弾の意義は大きいと確信いたします。

 その上で、第2弾の出会いの場創設事業でのたった4回で30組ものカップルが誕生との驚くべき高確率の成果をおさめたことに感服いたします。私の知り合いの方もボランティアで婚活のお手伝いをやっていますが、同じ趣味の方を集めるなど、まとまりやすい条件をつけたさまざまな仕掛けを施してもなかなかカップルが誕生しないと嘆いてまして、今回の事業の新聞記事を見て、信じられないと語っておりました。すばらしい滑り出しで、うれしい話題になっています。中でもうれしいのは、お孫さんのためにおじいちゃんやおばあちゃんから問い合わせがあるということで、これも市行政主催の安心感が大きく物を言っている証拠であるといえるでしょう。

 また、第3弾の“あい”の応援団事業の成果でも、2カ月で100件を超える参加があった上、感動的なメッセージもあったことに、実施してよかったと実感しました。

 ぜひとも、この2つの事業は今後も継続すべきだと強く訴えておきます。

 そこで、発展的継続のために他都市の先進事例を4つ紹介させていただきます。

 まずは、愛媛県の事例ですが、えひめ結婚支援センターを2年前に設立して、県の支援のもとに経済団体を中心にNPOやボランティアが協力して各種イベントを実施しています。特筆すべき点は、20名から40名の少人数のパーティーを数多く実施している点と、地元の企業、店舗、施設等を応援企業として巻き込んでいることです。2年間の成果としましては、報告を受けている数だけで1,822組がカップルとなり、そのうち37組が成婚されたそうです。

 次に、福岡県の例ですが、平成17年から新たな出会い応援事業を実施し、ここでも出会い応援団体として企業や団体に協力してもらっています。おもしろいのは、登録した方々に、ふくおか“あかい糸めーる”と題したメールマガジンでイベントの情報を発信している点で、この5年間で何と103組が成婚されたとのことです。

 また、茨城県では、平成18年からいばらき出会いサポートセンター事業を開始し、男女20人ずつのふれあいパーティーを400回以上開催しています。ここの注目点は、マリッジサポーターという名前の世話役に活躍してもらっていることです。この方々は、かつては近所や職場にたくさんいた世話役としての役割を担い、若い世代の結婚相談や結婚と子育ての大切さとすばらしさを訴えてくれているそうです。すごい取り組みだと感心しました。この事業の4年間の成果としては、1,474組のカップルが誕生し、そのうち、何と3分の1を超える533組が成婚したという驚異的な成果を残しています。このマリッジサポーター制度を大いに参考にすべきでしょう。

 最後に、同じ関西の明石市の取り組みですが、若者世代に出会いの場を提供しようと、平成20年9月からスキルアップ社会人セミナーを開催しています。セミナー内容は、未婚の男女を対象に、スポーツ選手や実業家を講師に招き、参加者同士が交流を深める中で、自立した社会人を目指し、結婚や将来の夢などについて積極的な姿勢を養うことを目的にしているそうです。単なる婚活のパーティーだけでなく、市の将来を担う若者の自立を支援する点がすばらしいと感じました。

 このセミナーの詳細内容としましては、4カ月ないし5カ月間で12回のセミナーを開催し、男女合わせて40名の参加者を募集しています。平成20年度メンバーが第1期生で、21年度が第2期生、今年度は第3期生として、来年2月まで活動するそうです。ことしの目玉として、去る7月17日に国の補助金を活用して、19万部を超えるヒット作の「『婚活』時代」という本を出版して婚活作家として有名な白河桃子さんの講演会を実施しています。また、10月23日にもスペシャル編として、あのカーリングのチーム青森の小野寺歩さんと目黒萌絵さんを迎えての講演会を開催しています。

 このように、単なる婚活にとどまることなく、スキルアップに主眼を置いて活動されている点も参考にしていただきたいと思います。

 以上、4つの先進事例を紹介させていただきましたが、少子化の歯どめとして成婚率を上げるためにも、本市の出会いの場創設事業をさらにグレードアップすることが不可欠であります。そこでお尋ねしますが、他都市の成果を上げている取り組みを研究して内容をグレードアップする気はありますか。

 また、この事業はすべて国からの補助金だと聞いています。現政権による現場の意見を無視し、成果も考慮しない仕分けによる切り捨てが横行しているため、来年度の補助金が打ち切られる可能性が非常に高いと懸念されます。そこで市長にお聞きしたいのですが、国からの補助金が打ち切られても、本市の重点施策としておっしゃられたこの事業を来年度以降も継続する決意があるのかをお答えください。

 最後に、この出会いの場創設事業により、見事結婚というゴールテープを切ったカップルに、お食事券等のささやかなプレゼントを差し上げるという先進事例をつくったらよいと思うのですが、いかがでしょうか。

 以上、何点か第2問としてお聞きしまして、大変長くなりましたが、私の一般質問といたします。御清聴本当にありがとうございました。(拍手)



○副議長(中嶋佳代君) 大橋市長。

 〔市長大橋建一君登壇〕



◎市長(大橋建一君) 4番奥山議員の再質問にお答えいたします。

 少子化対策について、3点ございます。

 他県や他都市の成果を上げている取り組みを研究して、元気わかやま少子化対策をグレードアップする気があるかどうか。それから、補助金が打ち切られても来年度以降も継続する決意があるかどうか。さらに、出会いの場創設事業で見事結婚というゴールテープを切ったカップルにささやかなプレゼントを差し上げるという先進事例をつくったらどうかという3点でございます。

 子育て支援、少子化対策につきましては、本市の重点施策の一つとしていることから、これまでも中核市を初め先進地の事例を調査、研究し、特に本市に有効であると思われる事業については、当該市町村に詳しい内容を問い合わせ、参考としながら、事業の企画、立案に役立ててきたところでありますが、今後とも議員御紹介の事例を含め、さまざまな新しい取り組みについてさらに調査、研究してまいりたいと考えています。

 次に、元気わかやま少子化対策1・2・3の来年度以降の取り組みにつきましてですが、安心こども基金−−子育て支援対策臨時特例基金を活用して実施しているものですので、この基金が同一事業に対し複数年の補助がないことから、補助金を活用しての事業継続が難しい状況にございます。しかしながら、本事業の意義と有効性、今回の事業の経過や成果、反響をかんがみまして、来年度以降も実施できるよう工夫をしていきたいと考えております。

 また、出会いの場創設事業で、めでたく結婚したカップルへのプレゼント等につきましてですが、基本的に本事業の結果は追跡調査を行わないという方針なんですが、本人等からうれしい報告を受けた場合は何らかの形で祝福をさせていただきたいと考えています。

 以上です。



○副議長(中嶋佳代君) 山本まちづくり局長。

 〔まちづくり局長山本 牧君登壇〕



◎まちづくり局長(山本牧君) 4番奥山議員の再質問にお答えいたします。

 観光行政について、4点ございました。

 1点目です。和歌山城に訪れていただいた観光客を楽しませる仕掛けづくりについての見解を聞かせてほしいとの御質問です。

 お城に来て楽しい思いをしていただき、和歌山の印象をよくしていただくことは、リピーターをふやす上でも大変重要なことと認識しています。そのためには、議員御提案のようなゆるキャラや吉宗のマスコット人形、時代をしのばせる門番の配置、一緒に記念写真に写ることも旅の思い出づくりの一つと考えています。ささいなことですが、紅葉渓で記念写真のお手伝いをしてくれることや城内が毎日竹ぼうきで掃かれてきれいであることは、時には史跡以上の満足度を観光客に与えることもあります。

 観光客に楽しんでいただくという視点で、和歌山城に行けば何かに会えるという仕掛けづくりや、ちょっと一服しておだんごでも食べ、休憩できるようなスペースづくり等、できることから積極的に取り組み、観光客に心からのおもてなしと感じていただけるよう努力してまいります。

 2点目です。積極的な観光売り込みについての見解を答えてほしいとの御質問です。

 多くの方にぜひとも訪れてみたいという気持ちになっていただき行動していただくためには、観光資源が持つ魅力を今まで以上に引き出し、その魅力をいろいろな方法でPRすることが重要と考えています。和歌山城という観光資源に、ぶんだら・よさこい、竹燈夜、食祭といったイベントを加えて、より魅力的なものとして提供することを目的とし、城フェスタ等で積極的に展開してまいりました。

 しかし、議員御指摘のような市役所のエレベーター内のスペースを利用した積極的なPRや話題性のあるストラップなどのグッズの作製による売り込みまでには至っていませんので、検討してまいりたいと思います。

 遊びと食と買い物は、観光を地域の産業として成り立たす上で重要な要素であり、活気ある観光地では一拠点に集められています。最近では、そこに行くことを目的とする観光もありますので、本市としても検討してまいります。

 また、旅行会社とのタイアップで、春には桜、秋にはもみじを満喫していただく企画や体験型観光と食といったものを組み合わせた広域観光ルートの開発も必要であると考えています。

 いずれにしましても、和歌山城や和歌浦、加太、友ヶ島を中心とする観光資源を有効に活用し、いろいろな団体とも連携を図りながら、多くの観光客に来ていただけるよう県内外に向けて売り込めるような体制を整え、積極的に展開したいと思っています。

 3点目です。ホテルに天守閣の割引入場券を置いてはどうか、天守閣の入場時間を夏場だけでも沈む夕日が見られる時間まで延長したらどうか、天守閣内を時代が感じられるように改装してはどうか、以前質問した城内の照明設備の進捗はどうか、記念写真が撮れる台を新設してはどうかとの御質問です。

 和歌山城周辺のホテルに宿泊された皆様に、より多く天守閣へ足を運んでいただく方法として、天守閣の入場割引券の配布を考えております。現在、周辺のホテルと話し合いを行い、宿泊者への割引券配布について了承をいただいているところで、早期に実現してまいります。

 天守閣の入場時間の延長につきましては、平成21年4月1日より、3月から11月の間は9時から17時まで、12月から2月の間は9時から16時30分までのところを、年間を通じて9時から17時30分の開場時間に延長し、来場者の利便性の向上を図ったところです。夏場については、特別営業として7月の第3月曜日から8月20日の間、入場時間を20時まで延長しておりまして、今後、8月末までの入場時間の延長を検討していきたいと考えています。

 また、天守閣の内部をもっと江戸時代さながらに改装してはどうかとの御質問については、今後、大規模な内装改修の計画時には床、壁等に木材を使用するなど、少しでも時代を感じていただける形態、意匠、材質などを研究していきたいと考えています。

 先月、天守閣南側壁面の改修工事が完成し、美しくなった和歌山城を見ていただきながら入場していただけるようになりましたが、城内部についても傷みが大きいところについて随時補修等を行っているところで、来場者の皆様に満足いただけるよう施設改修を進めていきたいと考えています。

 また、照明設備の設置状況につきましては、城内で散策されておられる皆様が安全、快適に散策を楽しんでいただけるように、西堀端への街路照明の設置や大手門を初め岡口門、追廻門にライトアップ照明を設置いたしました。

 また、城内園路においても、街路灯の増設や二の丸庭園内の照明器具の取りかえを行っておりまして、今後とも、楽しく散策していただけるよう環境整備に努めたいと考えています。

 また、記念写真が撮れる台の設置につきましては、観光バス駐車場の北側から天守閣をバックとしてバス会社等が台を持ち込んで撮影されている光景も見られることから、団体旅行者へのサービス向上として撮影台を導入したいと考えています。

 4点目です。駐車場不足についての御提言で、不明門駐車場の空きスペースを工夫して駐車台数をふやせないか、また、消防署跡地を駐車場として活用できないかとの御質問です。

 和歌山城は国指定の史跡となっておりまして、城内での新たな駐車場スペースの確保は難しい状況です。城内の駐車場としては60台収容の不明門駐車場がありますが、桜祭りや子供の日などの大きなイベントが開催される時期にはすぐに満車状態になることから、今後、和歌山城の駐車場として、駐車スペースが大きく紅葉渓庭園への連絡もよい市営中央駐車場を和歌山城の駐車場としてPRしていきたいと考えています。不明門駐車場については、駐車区画の見直しにより、少しでも駐車台数がふやせないか検討していきたいと考えています。

 消防署跡地の活用につきましては、史跡内であり、平成24年度から橋や堀、升形を形成していた吹上口を表現する史跡整備を計画しておりまして、期間を限定した形であっても駐車場としての使用は困難であると考えています。なお、その間につきましては、来年度から予定しております勘定御門東側の石垣修復工事の石材保管スペースとして使用したいと考えています。

 以上でございます。



○副議長(中嶋佳代君) 次に、永野裕久君。−−6番。

 〔6番永野裕久君登壇〕(拍手)



◆6番(永野裕久君) おはようございます。ただいま議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。

 その前に、8月1日の補欠選挙で初当選し、9月議会でごあいさつの機会をいただき、一度この壇上に上がらせていただいたものの、一般質問としましては何分初めてでございますので、お聞き苦しい点も多々あるかと思いますが、一生懸命頑張りますのでお許しくださいますようよろしくお願いいたします。

 私は、夏の選挙の公約の中で子育て支援、また、高齢者に優しいまちづくりを訴えて選挙を戦い、当選してまいりました。少子高齢化施策について、中でも、今回は子育て支援並びに高齢者施策についての2点について質問します。

 それでは、まず1点目、子育て支援について伺います。

 私は37歳で、ちょうど子育て真っ最中の世代であり、私自身も小学生の子を持つ一人の父親であります。私を応援してくれている支援者仲間には同級生や年齢の近い友人、知人が多く、私を囲んでの政治談話となりますと、どうしても子育てに関する要望や御意見をちょうだいするといった中身になります。その中身の多くが、子供は大好きだが、自分の将来も不安な時代に子供を産んで育てていくには、自分の老後はもちろん、せっかく生まれてきた子供に対し満足した教育を受けさせられるのか、また、幸せな家庭を築くことができるのか不安で仕方ない、もっと子育てしやすい和歌山市にならないかといった内容が大半を占めます。繰り返しになりますが、私自身子育て世代であり、子育て真っ最中ですので、その切実な市民の生の声は痛いほどわかります。

 本市でも、人口が著しく減少し、少子高齢化社会になかなか歯どめがきかない状態が続いています。本市の平成21年の合計特殊出生率が1.33人であると聞いております。一概に人口増が善で人口減が悪であるとは言い切れませんが、人口の増減は自治体の魅力、元気度をあらわす一つの大きなバロメーターであると言えると思います。

 さて、今回私が質問をさせていただくのは、幼児2人を乗せることができる3人乗りの自転車です。

 道路交通法の改正に伴い、昨年の7月から、認可された3人乗りの自転車に限り、16歳以上の運転手が6歳未満の幼児2人を乗せての走行が可能となりました。しかしながら、認可された3人乗りの自転車の価格は6万円から13万円程度と、一般の自転車に比べかなり高額で手が届きにくく、しかも、利用できる期間が限られています。そのため、欲しくても購入しない、できない子育て世代が数多く存在するものと思われ、実際そういったお声を私自身、耳にすることがかなりあります。

 認可された3人乗り自転車以外での幼児2人を乗せての3人乗りは道路交通法で違反となりますし、それ以前の問題として大変危険であります。私は、教育もそうですが、子供は生まれ育った環境に関係なく平等に生きていく権利があるものと考えています。裕福な家庭に生まれ育った子供だけが安全な自転車に乗せてもらい、また一方で、そうでない家庭に生まれ育った子供は危険な自転車に乗らざるを得ない。命の重さは同じである以上、和歌山市の将来を担う子供の安全を守るのは行政の責務であるはずです。子育て支援施策の一環として、本市において3人乗りの自転車の普及率を高めることも必要なのではないかと思います。

 そこで、お尋ねします。認可された3人乗り自転車の購入補助やレンタル等も考えていくべきであると思いますが、当局のお考えをお聞かせください。

 2点目に入ります。和歌山市の人口減に歯どめをかけ、この和歌山市を再び魅力ある町にするには、出生率の改善はもちろんのこと、年齢を重ねても住みよいまちづくりを目指さなければなりません。つまり、高齢者に対する施策も伴った上で、その自治体の魅力のバロメーターとなる人口減に歯どめをかける最低限の条件が整うものと思います。つまり、子育て支援と高齢者施策は車の両輪であります。今だけを考えるのではなく、5年、10年、30年先を見据え、かわいい子供たちの未来のために考え、働くのが、我々の責務であると同時に行政の責務であるはずです。

 私たちは、人間である以上、だれでも平等に1年に1つずつ年をとり、体も弱っていきます。子供嫌うな来た道だ、年寄り嫌うな行く道だといった言葉がありますが、まさにそのとおりであり、今の自分の世代の幸せだけを考えるのではなく、赤ちゃんからお年寄りまでが住みよい和歌山市であるまちづくりを目指す上で、高齢者に対する基本理念、施策は大変重要です。

 そこで、お尋ねします。本市の財政状況が苦しいのはわかります。しかし、財政が苦しいから何もできませんでは和歌山市に未来はありません。お金がないならないなりに、本市は高齢者に対しどういった基本理念、施策をお持ちか、お聞かせください。

 以上をもちまして私の第1問とさせていただきます。当局の答弁をよろしくお願いします。(拍手)

 〔副議長退席、議長着席〕



○議長(山本宏一君) 坂本健康福祉局長。

 〔健康福祉局長坂本安廣君登壇〕



◎健康福祉局長(坂本安廣君) 6番永野議員の一般質問にお答えします。

 少子高齢化施策について、2点ございます。

 初めに、子育て支援について、3人乗りの自転車の普及率を高めるために購入補助やレンタル等を行う考えはあるのかとの御質問でございます。

 総合的な子育て環境の充実は、本市の重要な施策の一つであり、子供と子育てを地域全体で応援し将来を担う子供を安全で安心して生み育てられるまちづくりは行政の責務であると認識しております。

 また、国におきましては、安心こども基金の創設や本年4月から子ども手当が導入され、本市におきましても子育て応援ブックや子育て支援メール配信事業、父親の育児応援事業、ヒブワクチン接種費用の助成、子供や家庭の相談窓口を一元化したこども総合支援センターの設置など、子育て環境の充実に努めているところでございます。

 議員御提案の3人乗り自転車の購入補助、レンタル等については、3人乗り自転車が高額であり、子育て世代への負担が大きくなることから、今後、他都市の状況を調査、研究してまいりたいと考えています。

 次に、高齢者施策について、本市は高齢者に対しどういった基本理念、施策を持っているのかとの御質問でございます。

 本市の高齢者施策につきましては、高齢者が尊厳を持って心豊かに自立した生活を送ることのできる安心と共生のまちづくりを基本理念に、高齢者が住みなれた地域で自立して心身ともに健康な生活を送り、安心・安全に暮らすことができるよう施策の充実に努めているところです。

 例えば、認知症高齢者の見守りを行う安心メイト派遣事業、市民ボランティア養成講座など地域ケアのための体制づくりや、通所型介護予防事業、生活管理指導員派遣事業、配食サービス事業など、在宅生活を支援するサービスが安心して受けられる体制づくりを行っております。

 また、本市の独自事業として、老人大学や元気70パス事業などを通じて高齢者の外出支援や生きがい支援、さらに日常生活用具の給付、住宅改造助成事業や緊急通報システム事業等を通じまして、高齢者の自立を支える施策に積極的に取り組んでいるところでございます。

 以上でございます。



○議長(山本宏一君) 6番。

 〔6番永野裕久君登壇〕(拍手)



◆6番(永野裕久君) 御答弁ありがとうございました。

 それでは、当局の御答弁をいただきましたので、再質問をさせていただきたいと思います。

 まずは子育て支援の答弁について。

 「将来を担う子供を安全で安心して産み育てられるまちづくりは行政の責務である」との認識をしているとの答弁をお聞きし、私も含め、子育て世代の市民の方々と共通の認識であることが確認でき、安心しました。

 また、市議会議員に当選させていただいてからは、本当にたくさんの市民の方々からのいろいろな御意見、要望をちょうだいします。私も、できるだけ一人でも多くの市民の皆様の御意見に耳を傾け、その声を行政に届けていくよう努めていくつもりです。そのたくさんの御意見の中でも、子育て支援の要望は特に切実な御意見が多いかと私自身、肌で感じております。

 3人乗り自転車の購入補助、レンタルの要望は、これも子育て世代の市民からじかにいただいた切実な生の声ですし、命にかかわる問題ですから、調査、研究までにとどまらず、ぜひとも一日も早く実現していただけるよう強く要望させていただきます。

 次に、2点目の少子高齢化施策について、中でも、本市は高齢者に対しどういった基本理念、施策をお持ちかとの質問に対する答弁についてですが、本市の基本理念、施策がよくわかりました。

 老人大学や元気70パス事業など、高齢者の生きがいや外出を支える和歌山市ならではの高齢者施策はすばらしいと思います。しかし、高齢化率はこれからまだまだ高まっていきます。高齢化率がピークに達したとき、今の時点では予想もできない問題に直面することがあるかもしれません。そういったことを考えると、今の現状に満足することなく、高齢者が住むならやっぱり和歌山市と言われるぐらい高齢者にとって生きがいのあるまちづくり、暮らしやすいまちづくりを目指し、高齢者施策については妥協することなく取り組んでいかなければなりません。

 例えば、NPOは高齢者の社会参加の場として期待されています。NPO体験などの先進的な取り組みを行っているNPOもあり、そういった活動について継続的な広報に努め、行政と協働で施策を推進していくことも重要と思いますが、市長のお考えをお聞かせください。

 市長のお考えをお聞きしまして、これにて私、永野裕久の初めての一般質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)



○議長(山本宏一君) 大橋市長。

 〔市長大橋建一君登壇〕



◎市長(大橋建一君) 6番永野議員の再質問にお答えいたします。

 高齢者施策に関連して、行政とNPOが協働で施策を推進していくことが重要だと思うが、市長の考えはどうかということであります。

 本市には、昔から行政の補完的な役割を果たしていただいております自治会などの地縁組織のみならず、多くの高い志を持ったNPOやボランティアの方々が福祉、まちづくりなどさまざまな分野で私たちの生活を支えてくれており、今や地域づくりに欠かせない存在となっております。これからの時代は、このような民間の方々と行政が適切に役割分担をしながら協力してまちづくりに取り組むことが重要であると考えております。

 高齢者施策におきましては、現在、認知症高齢者を見守る安心メイト派遣事業をNPO法人と協働し行っているところであります。また、社会福祉協議会では、住民参加型の在宅福祉サービスとしてふれあいサービス事業を実施しています。今後も、NPO法人はもとより、社会福祉協議会、ボランティア、地域の方々と協働して高齢者施策を推進してまいりたいと考えています。

 以上です。



○議長(山本宏一君) しばらく休憩します。

          午前11時13分休憩

   −−−−−−−−−−−−−−−

          午後1時11分再開



○議長(山本宏一君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。

 日程第2の議事を継続し、質問を許します。

 南畑幸代君。−−1番。

 〔1番南畑幸代君登壇〕(拍手)



◆1番(南畑幸代君) こんにちは。9月議会の際には、先輩同僚議員を初め職員の皆様に大変お世話になりました。おかげさまで、このようにこの12月議会、一般質問させていただけるようになりました。本当にありがとうございました。

 それでは、一般質問をさせていただきます。

 まず、障害者施策についてでございます。

 重度訪問介護について、障害福祉サービス中、重度訪問介護については、65歳を超える障害のある方は介護認定を受けた後、介護サービスを優先的に利用することになっています。その後、和歌山市の場合、重度の方、難病の方などがさらに介護ヘルプサービスを受けたい場合、障害福祉サービスを利用することになりますが、利用時間について、もっと利用時間をふやしてほしいとの声があります。

 そこで、お聞きをいたします。

 1、和歌山市障害者計画及び障害福祉計画の中での重度訪問介護の方針と位置づけはどうなっていますか。

 2、重度訪問介護のうち、介護保険との併用の利用状況及び併給の基準はどうなっていますか。

 次に、障害者の方の移動支援事業についてです。

 障害者自立支援法ができましてから、障害のある方の移動支援事業が市の裁量で行われる地域生活支援事業に変わりました。それぞれ市の裁量により、利用時間が一律ではありません。例えば、視覚障害の方が社会生活に必要不可欠な外出についてはガイドヘルパーの利用は必要に応じて利用できますが、余暇や趣味、買い物等の外出については、家族全員が視覚障害者の場合は月20時間、家族に健常者がいる場合は月10時間となっています。知的障害や視覚障害の方以外の身体障害者の方の場合は、利用基準が余りに厳しく、移動支援事業の対象にならない現状があります。外出の機会をふやし、社会とつながることは、だれもが願うことです。

 そこで、お聞きをいたします。

 1、移動支援事業の計画とサービスの見込み量及び利用状況はどうなっていますか。

 2、要望の声はどのように把握されていますか。

 次に、障害のある子供たちの放課後についてですけれども、中高生の利用できる障害児放課後等支援事業と、小学生未満の子供が利用できる児童デイサービス?型と小学校の子供が利用できる?型があり、重度の障害−−これは行動援護の必要のある小中高生ということになっていますけれども、この子供たちは児童デイサービスが利用できることとなっています。

 中高生の利用できる障害児放課後等支援事業にはなかなか入れない状況があると聞いています。利用料についても、児童デイサービスに比べて高いとの声が寄せられています。

 そこで、お聞きをいたします。

 1、障害児放課後等支援事業と児童デイサービスの計画と実施状況はいかがでしょうか。また、国の定める職員の配置基準についてはどうでしょうか。報酬単価はどうでしょうか。保護者負担はどのようになっていますでしょうか。

 次に、駅のバリアフリー化についてお聞きをいたします。

 2008年2月、駅のバリアフリー化について私は質問してまいりました。和歌山市駅、和歌山駅、六十谷駅についてお聞きをいたしましたが、和歌山駅は既に平成12年にバリアフリー化を終了している。六十谷駅も、地域の方々にとって不十分ではありますけれども、2009年度中には終了となりました。

 大橋市長が3期目の当選を果たされました9月議会で所信を述べられた中で、公共交通網の充実といたしまして「駅のバリアフリー化の促進を図ってまいります。」と述べられました。私は、特に和歌山市駅のバリアフリー化については今も不十分だと思っています。車いすで改札から駅のホームに移動しようとすれば、駅員さんにお願いしてエスカレーターを逆送させ利用することは、真のバリアフリー化とは言えないと思います。一日も早い改善を求めたいと思います。

 そこで、お聞きをいたします。

 1、市長が所信で述べられた駅のバリアフリー化の促進の対象として、和歌山市駅は入っているのでしょうか、市長の認識はどうでしょうか。

 2、2008年2月議会後の働きかけはどのようにされてきたのでしょうか。

 次に、国民健康保険制度についてです。

 5月19日、国は都道府県に対し、国保の広域化等支援方針について通達を出しました。そこには、「一般会計繰入による赤字の補てん分については、保険料の引上げ、収納率の向上、医療費適正化策の推進等により、できる限り早期に解決するよう努めること。」と明記されています。都道府県の国保料を均一にするため、市町村の一般会計の繰り入れを解消し、保険料に転嫁せよという中身だと思います。

 また、市町村が運営する国民健康保険について、厚生労働省は9月27日、全年齢を対象に都道府県単位の運営に移行する広域化を全国一律で期限を定めて実施する意向を高齢者医療制度改革会議で提示いたしました。国民健康保険制度の広域化に当たって、「保険料率の算定方法は法令で明確に定め、都道府県単位の運営主体において、一般会計からの繰入れを行う必要は生じない仕組みとする。」としています。

 和歌山市では、保険料負担の抑制のため、市の独自軽減策等、一般会計からの繰り入れが行われてきました。今回の国の方針は、医療費の増加が保険料の値上げに直結し、国保料が上げられることは明らかです。

 今、和歌山市の国保料は、市の努力では追いつかず、中核市のモデル世帯、夫婦40歳代、未成年の子供2人の4人家族で所得200万円といたしましたら、43万6,810円もの保険料となっており、近畿でもトップクラスの高さです。

 私の6月議会での保険料滞納世帯についての質問で、2008年6月1日では1万6,834件、2009年6月1日現在では1万7,588件との答弁でした。全加入世帯は約6万世帯ですから、3割近い方が滞納しているということになります。ことし10月1日から一定改善が行われているものの、資格証明書発行の根本的な改善に至っておらず、高過ぎる国保料に変わりはありません。

 このような事態を引き起こした元凶は、国が国民健康保険制度の国庫負担率を引き下げてきたことによるものです。1984年の国保法改悪で、医療費の45%とされていた定率国庫負担を給付費の50%に改悪し−−これは医療費の38.5%に当たります−−国の予算を削減したまま国保を寄せ集めても弱者の痛みの分かち合いにしかならず、財政や制度の改善にはつながりません。

 今、緊急に求められているのは、国の負担率を引き上げることや資格証明書の発行をやめること、窓口負担の軽減策を実施することなど、国民健康保険制度が国民皆保険の名にふさわしい、安心して医療を受けられる制度にすることだと考えます。

 そこで、お聞きをいたします。

 1、国民健康保険の広域化等支援方針に対する市長の認識はどうでしょうか。また、広域化方針は市の国保制度や財政にどのような影響があるのでしょうか。

 2、赤字解消のための一般会計からの繰り入れをやめるとなれば、保険料の引き上げにつながるのは必至です。市長はどうお考えでしょうか。

 以上で1問といたします。(拍手)



○議長(山本宏一君) 大橋市長。

 〔市長大橋建一君登壇〕



◎市長(大橋建一君) 1番南畑議員の一般質問にお答えいたします。

 障害者施策についてということで、駅のバリアフリー化について、市長が9月議会の所信で述べているが、促進の対象として和歌山市駅が入っているのかどうか、それから2008年−−平成20年2月議会後の働きかけはどのようにしてきたかという御質問であります。

 高齢者、障害者等が自立した日常生活や社会生活を営むために、移動手段として利用されることの多い鉄道の駅のバリアフリー化については重要な施策の一つであると考えています。

 本市では、平成18年に制定された通称バリアフリー新法に沿って定められた移動等円滑化の促進に関する基本方針に基づき、まず、1日当たりの平均的な利用者数が5,000人以上である鉄道駅について移動等円滑化を図るべく、これまで取り組んでまいりました。しかし、1日平均乗降客数が約1万8,000人もある南海和歌山市駅では、現在、駅員の介助のもとエスカレーターで対応している状況であり、利用しやすい鉄道駅とするにはエレベーターの設置が必要であると認識しております。

 これまでにも、南海和歌山市駅のエレベーター設置について鉄道事業者に働きかけを行っており、鉄道事業者からは、エレベーターを設置すれば障害者の方がより安心で安全に移動できるため、現在検討していると聞いております。本市としても、引き続き鉄道事業者に働きかけていくとともに、バリアフリー化の協議依頼がありましたら国、県とともに支援を含め協議をしていきたいと考えています。

 次に、国民健康保険制度について、2点ございます。

 まず、国民健康保険の広域化支援方針に対する市長の認識、また、広域化方針は市の国保制度や財政にどのような影響があると考えているかということであります。

 本市といたしましては、市町村国保の構造的な問題を解決し、負担と給付の公平化、将来にわたり安定した制度運営を確保するためには、国の責任により市町村国保の全国レベルの一元化が図られる必要があると考えています。

 全国レベルの一元化に向けて円滑に制度移行するためには、まず都道府県単位による広域化を推進することが必要であり、平成22年5月の国民健康保険法の改正による広域化支援方針策定について、和歌山県が市町村国保の運営の広域化や財政の安定化を推進するため、本年12月に和歌山県市町村国保広域化支援方針を策定することとしています。

 県が策定する支援方針の中に保険者規模別の収納率目標を設定すると、今まで国の定めた収納率に達しなかった場合は普通調整交付金が減額されておりましたが、平成22年度から解除されることとなります。これにより普通調整交付金が増加するため、本市の国保財政の健全化に寄与すると考えております。

 本市といたしましては、国保の財政単位を市町村としている現状においては財政が不安定となりやすいこと、被保険者の年齢構成や所得分布の差異が大きいことなどの問題を抱えており、県単位の広域化を行うことにより、本市の厳しい国保運営の現状も改善されると考えております。

 次に、赤字解消のための一般会計からの繰り入れをやめるとなれば−−これは国の方針としてそういうことが出されているわけでございますが−−保険料の引き上げにつながることは必至である、市長はどう考えているかということでございます。

 国の広域化等支援方針策定要領の中には、「一般会計繰入による赤字の補てん分については、保険料の引上げ、収納率の向上、医療費適正化策の推進等により、できる限り早期に解消するよう努めること。」との助言があります。しかしながら、本市といたしましては、従来からの健全化計画に基づき、被保険者の過重な負担とならないよう適正な保険料賦課や収納率の向上に努めるとともに、厳しい財政状況ではありますが、赤字解消のため今後も一般会計からの繰り入れ等を行ってまいります。

 以上でございます。



○議長(山本宏一君) 坂本健康福祉局長。

 〔健康福祉局長坂本安廣君登壇〕



◎健康福祉局長(坂本安廣君) 1番南畑議員の一般質問にお答えします。

 障害者施策について、5点ございます。

 初めに、重度訪問介護について、和歌山市障害者計画及び障害福祉計画の中での重度訪問介護の方針と位置づけはどうなっているのかとの御質問でございます。

 重度訪問介護については、重度の肢体不自由の方で常に介護を要する方に対して、自宅での入浴、排せつ、食事の介護等を総合的に行うものであり、訪問系サービスとして位置づけられています。

 訪問系サービスは、障害のある方が居宅生活を支える基本サービスであるため、サービス量の確保とともに障害の状態に応じた適切なサービスを提供できるよう、質の向上に努めているところです。

 次に、重度訪問介護のうち、介護保険との併給の利用状況及び併給の基準はどうなっているのかとの御質問です。

 重度訪問介護のうち介護保険との併給をされている方は、平成22年9月現在、13名の方がおられます。これらの方は、介護保険を優先した上で障害程度区分6の認定を受け、全身性障害者または難病で、常時医療措置が必要な方で、介護保険の利用状況、介護者の状況、本人の希望などの基準に適合した方となっております。

 次に、障害者の方の移動支援事業について、移動支援事業の計画とサービスの見込み量及び利用状況はどうなっているかとの御質問です。

 移動支援事業につきましては、外出時に支援が必要な方に対し円滑に外出ができるよう実施しているもので、社会生活上必要不可欠な外出を円滑に行い、地域における自立した生活や余暇活動などへの社会参加を促進しています。

 障害福祉計画における平成21年度及び平成22年度の利用見込み数と延べ利用見込み時間数は528人、2万9,308時間ですが、平成21年度実績は449人、2万9,443時間の利用となってございます。

 次に、移動支援事業についての要望の声をどのように把握されているかとの御質問です。

 移動支援事業を利用される方からの要望把握は、認定調査時において御家庭等で本人、家族などから利用時間等の要望を的確に把握し、対処しています。また、視覚障害のある方の団体からも要望していただいた経緯もあり、平成20年度から支給時間を一部拡大しているところです。

 次に、障害児放課後等支援事業及び児童デイサービスについて、計画と実施状況はどうか、また、国で定める職員の配置はどうなっているのか、報酬単価はどうか、保護者負担はどうなっているかとの御質問でございます。

 障害児放課後等支援事業は、障害のある中高生に放課後等に活動の場を提供し、保護者の子育て環境の改善を目的として、現在3法人に委託し、57人の児童が利用されております。

 職員の配置基準は、児童15人に対して2人の指導員等を置くこととなっており、児童1人当たり1回4,000円の委託料により運営を行っています。保護者負担は一律1,000円となっております。

 一方、児童デイサービスについては、障害者自立支援法では日中活動系サービスとして位置づけられ、障害のある児童に日常生活における基本的な動作の指導、集団生活への適応訓練等を行っています。現在18事業所が事業を実施しており、約270人の児童が利用しています。職員の配置基準は、児童10人に対し2人の指導員等を配置することとなっています。また、報酬単価は国の告示で定められており、種々の条件によって一律ではございません。

 なお、保護者負担は原則1割負担ですが、本年4月からは、市民税非課税世帯及び生活保護世帯は無料となってございます。

 以上でございます。



○議長(山本宏一君) 1番。

 〔1番南畑幸代君登壇〕(拍手)



◆1番(南畑幸代君) それでは、2問をさせていただきます。

 まず、和歌山市駅のバリアフリー化についてです。

 市長の認識をお聞きいたしました。市長は、「南海和歌山市駅では、現在、駅員の介助のもとエスカレーターで対応している状況であり、利用しやすい鉄道駅とするにはエレベーターの設置が必要であると認識しております。」、こういうお答えでした。これまでも鉄道事業者に働きかけを行っており、事業者からは、障害者の方にとってエレベーターを設置したほうがより安心で安全な移動が確保できるため、現在検討していると聞いているということでした。

 和歌山市にとっては、平成27年度には国体が開かれます。そのすぐ後に全国障害者スポーツ大会というのも控えております。和歌山市の玄関口として恥ずかしくないバリアフリー化された駅となるよう、国体の開催を待たずに一日も早く設置できるよう、積極的に働きかけていただくよう要望いたします。

 次に、障害者施策の中の重度訪問介護についてです。

 重度障害の方への訪問介護は、家族の高齢化が進む中、介護保険との併給をされている方はことし9月現在、13名ということでした。基準は障害程度区分6、これは介護認定にしますとほぼ5に当たるというふうに聞いておりますけれども、「全身性障害者または難病で、常時医療措置が必要な方で、介護保険の利用状況、介護者の状況、本人の希望などの基準に適合した方」ということでした。

 重い障害を抱える方の介護は、一日じゅう気の休まる間もない状況だと思います。老老介護の場合は介護する方も介護を受けている、こういう状況もあると思うんです。

 難病などの当事者は進行するのが本当に早くて、3カ月たてば状況が変わっている、重くなっている、半年、1年ということではさらに重度化するという場合があると思うんです。1日24時間365日、常に介護状態で、眠ることや食べることの時間以外、もちろんそのほかにもいろいろな時間を本当に保障してほしいという気持ち、そういう状態の確保というのが当然必要だと思うんです。

 進行性の難病となっている方の家族の介護環境に対する訪問介護サービス量の必要性というのは本当に切実だと思います。けれども、市の認めるサービス量というのは利用者側からすれば現状に沿っていない、何とかサービス量をふやしてもらいたいと障害程度区分の変更を申し出ても聞き届けられない状況があるわけです。何とか助けてもらいたいと切実に思う方に対して、私は行政として温かい施策を講じるべきではないのか、こんなふうに強く思うわけですけれども、サービスの更新時、市の状況把握はどのように行うのでしょうか。

 サービス量の決定に不服があるときは県に不服を申し立てができるようになっていると聞いておりますので、そこでお聞きをしていきたいと思います。

 重度の方の身体状況や家族の状況の変化は、きめ細やかな対応が必要だと思います。サービスの更新時、市の状況把握はどのように行うのでしょうか。それから、平成21年度、平成22年度の重度訪問介護における不服審査請求の状況はどうでしょうか。

 次に、移動支援についてです。

 視覚障害の方の買い物や趣味などの社会参加の利用は、家族全員が視覚障害の場合は月20時間、同居家族の方が健常者の場合は月10時間となっています。しかし現実は、家族に健常者がおられたとしても、実際には働きに行ったりとかして不在の場合もあるわけです。私は、家族がいても10時間という半分の時間しか支給されないということでは、これは要望としてはあるわけですから利用時間をふやすべきではないのかというふうに思います。このことについて、利用時間をふやすべきだと考えますが、どうでしょうか。

 次に、障害児放課後等支援事業と児童デイサービスについてです。

 障害児放課後等支援事業は、国のタイムケア事業として発足しました。その後、障害者自立支援法のもとで市は地域生活支援事業と位置づけてきました。放課後等支援事業の保護者負担は1回1,000円、委託費は4,000円とのお答えでした。この金額は発足当時から変わっていないわけです。

 一方、児童デイサービスは自立支援法の利用で1割負担となり、ことし4月からは市民税非課税世帯及び生活保護世帯は無料ということになっているというお答えでした。

 放課後等支援事業を利用する保護者の方から、この違いはなぜなのかという声があります。私は、障害児放課後等支援事業の負担軽減策の検討について考えるべきではないかと思います。

 次に、国民健康保険についてです。

 国民健康保険の広域化について、市長は、「国保の構造的な問題を解決し、負担と給付の公平化、将来にわたり安定した制度運営を確保するためには、国の責任により市町村国保の全国レベルの一元化が図られる必要がある」「制度移行するためには、まず都道府県単位による広域化を推進することが必要」である、方針の中に、「国の定めた収納率に達しなかった場合は普通調整交付金が減額されておりましたが、平成22年度から解除されることになります。」「本市の国保財政の健全化に寄与すると考えております。」「本市の厳しい国保運営の現状も改善されると考えております。」、国の広域化方針が救いの手を差し伸べてくれる、こういうようなお答えだったと思います。

 赤字解消のための一般会計からの繰り入れをやめることについては、「従来からの健全化計画に基づき、被保険者の過重な負担とならないよう−−今後も一般会計からの繰り入れ等を行ってまいります。」との答弁がありました。ぜひ、その答弁を守っていただきたいと強く思います。

 市民の方の保険料負担は限界に来ています。受診抑制も起きています。市として本当に思い切った対策をとらなければ、何のための健康保険なのかわかりません。

 和歌山市は収納率90%をなかなか超えられず、毎年ペナルティーを受け、普通調整交付金が減額されてきました。ほかにも、子供の医療費の窓口負担の無料化を実施することによる国庫負担の減額があります。これらの改悪を続けてきたことに対して、国は何ひとつ改めるのではなく、あくまでも国民同士で助け合うこととしています。

 また、これまで住民の方の要望を受けて保険制度の拡充が図られてきましたが、保険者組織の広域化となると住民不在の運営に直結することが懸念されます。これでは、本当に国民の立場に立った安心して医療が受けられる制度となるのか、大いに疑問が残ると思います。市として、赤字解消のための一般会計の繰り入れを続けるだけでなく、保険料の負担増にならないよう万全の対策をお願いしたいと思います。

 そこで、お聞きをしていきます。

 広域化により、これ以上保険料の負担増とならないよう市民を守るべきだと考えますが、市長の考えはどうでしょうか。広域化により組織ができれば、市民の声が届かない等問題点があります。広域化よりも国の国庫負担の引き上げこそ必要です。市長は、さらに強い姿勢で国に意見を言うべきではないでしょうか。

 以上をお聞きしまして、第2問といたします。(拍手)



○議長(山本宏一君) 大橋市長。

 〔市長大橋建一君登壇〕



◎市長(大橋建一君) 1番南畑議員の再質問にお答えいたします。

 国保制度について、広域化により、これ以上保険料が負担増にならないように市民を守るべきだと考えるが、市長の考えはどうかということであります。

 本市は、厳しい財政状況の中、繰り入れによる財政支援を行い、国民健康保険料の抑制に努めておりますが、和歌山県の中でもまだ高額であることは理解しております。和歌山県市町村国保広域化支援方針における協議内容は、まだ不透明なところもありますが、今後、具体的な内容の協議が始まった場合、広域化によって加入者の負担増にならないよう県とも十分協議してまいります。

 次に、広域化により組織ができれば市民の声が届かない等問題点がある。広域化よりも国の国庫負担の引き上げこそ必要だ。市長はさらに強い姿勢で国に意見を言うべきではないかという指摘であります。

 広域化の組織につきましては、市長会では以前から県が主体となるべきだと主張しておりますので、そうなれば市民の声は、県議会を通じて当然県民の声として反映されるものと考えています。国庫負担の引き上げにつきましては、市長会などを通じ機会あるごとに国に対して要望を行っておりまして、今後も引き続き行ってまいりたいと考えています。

 以上でございます。



○議長(山本宏一君) 坂本健康福祉局長。

 〔健康福祉局長坂本安廣君登壇〕



◎健康福祉局長(坂本安廣君) 1番南畑議員の再質問にお答えします。

 障害者施策について、4点ございます。

 初めに、重度訪問介護について、重度の方の身体状況や家族の状況の変化はきめ細やかな対応が必要だと思うが、サービス更新時の市の状況把握はどのように行うのかとの御質問です。

 本市では、外部委託等ではなく、市の福祉職員である調査員が御本人と御家族の方などに面接調査をすることにより、詳細な現況の把握に努めているところです。

 また、サービスの更新の時期は、障害のある方の身体状況を勘案し、1年または施設入所は3年としていますが、変更申請があれば随時面接調査を行った上で状況の把握をし、支給決定を行っているところです。

 次に、平成21年度、平成22年度での重度訪問介護に係る不服審査請求の状況についての御質問です。

 県知事に対しての不服審査請求の状況は、平成21年度5件の請求で、裁決内容は棄却が2件、認容が3件となっています。また、平成22年度につきましては、現在2件の請求があり、裁決はまだされていない状況です。

 次に、移動支援について、視覚障害の方の社会参加の利用時間は、家族全員が視覚障害の場合は20時間、家族に健常者がいれば10時間となっている。健常者がいても、働きに行ったり不在の場合もある。利用時間をふやすべきだと考えるがどうかという御質問です。

 移動支援につきましては、社会生活上必要不可欠な外出については必要量を個別に積み上げて算定しています。しかしながら、個人の選好に基づいて行う社会参加活動等の私的理由につきましては、移動支援を必要とする皆様方に広く利用していただくために、原則として家族の状況により一定の時間としているところでございます。

 次に、障害児放課後等支援事業と児童デイサービスについて、放課後支援事業は1回1,000円、児童デイサービスは自立支援法の利用で1割負担となり、保護者の方から、なぜとの声がある。市として負担軽減策の検討について考えるべきではないかという御質問です。

 障害児放課後等支援事業の利用料につきましては、サービス開始時より同じ運用としています。現在、国の障害福祉サービスの利用料との格差は十分認識しておりますので、今後、利用者の負担軽減が図られるような制度改正に向け、前向きに検討してまいります。

 以上でございます。



○議長(山本宏一君) 1番。

 〔1番南畑幸代君登壇〕(拍手)



◆1番(南畑幸代君) それでは、3問をさせていただきます。

 障害児放課後等支援事業の利用については、「国の障害福祉サービスの利用料との格差は十分認識しております」「負担軽減が図られるような制度改正に向け、前向きに検討してまいります。」ということでした。本当に格差があるという認識でございましたので、ぜひ早急に対応をお願いしたいと思います。

 移動支援事業についてですけれども、2009年度の実績は449人、2万9,443時間となっているというお答えでした。利用人数は減ってるんですけれども利用時間は見込み量を超えているわけです。障害があっても社会に出て、その人らしく生き生きと暮らせることは当然の権利だと思います。家族に健常者がいても働いていれば当然援助することには限界があるのですから、実態がどうなっているのか丁寧に調査し、障害があっても自分らしく生活できるための移動支援事業の拡充にぜひ取り組んでいただきたいことを要望いたします。

 重度訪問介護についてですけれども、県知事に対しての不服審査請求の状況は2009年度は5件の請求で棄却、つまり市のサービス量がこれでいいというふうに認められたというのが2件、認容、つまり見直しなさいよというふうにされたのは3件ということでした。

 ことしについては2件の請求があり、まだ決裁されてはいないということです。併給されている方は13人ということでしたけれども、この中に不服審査請求をされている方がいます。御本人が障害程度区分6の認定を受け、全身性の障害または難病で、常時医療措置が必要な方ということです。介護する側は65歳を超えているということですので、日々の介護生活の苦労というのは並大抵のことではないというふうに私は思うわけです。たんの吸引や人工呼吸器の管理などが必要ということになれば、本当にいつもいつも気の許せる状況にはない、こんなふうに思うんです。市の裁量で、最大限の努力と利用者の立場に立った重度訪問介護の施策の推進を強く要望いたします。

 国民健康保険についてですけれども、和歌山市の国民健康保険料が高い、これはもう市長も認識されておられます。市民の皆さんが安心して医療にかかれるよう、国保問題の根本的解決のために全力で取り組んでいただけるよう強く要望して質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)



○議長(山本宏一君) お諮りします。

 本日の会議はこの程度にとどめ延会し、明12月2日午前10時から会議を開くことにしたいと思います。これに御異議ございませんか。

 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(山本宏一君) 御異議なしと認めます。

 よって、そのように決しました。

 本日はこれにて延会します。

          午後1時53分延会

   −−−−−−−−−−−−−−−

 地方自治法第123条第2項の規定によってここに署名する。

 議長    山本宏一

 副議長   中嶋佳代

 議員    宇治田清治

 議員    松本哲郎

 議員    寒川 篤