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和歌山県 和歌山市

平成22年  9月 定例会 09月13日−02号




平成22年  9月 定例会 − 09月13日−02号









平成22年  9月 定例会



                平成22年

          和歌山市議会9月定例会会議録 第2号

            平成22年9月13日(月曜日)

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議事日程第2号

平成22年9月13日(月)午前10時開議

第1 会議録署名議員の指名

第2 一般質問

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会議に付した事件

日程第1 会議録署名議員の指名

日程第2 一般質問(松本哲郎君、吉本昌純君、井上直樹君)

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出席議員(40名)

  1番  南畑幸代君

  2番  中塚 隆君

  3番  薮 浩昭君

  4番  奥山昭博君

  5番  中尾友紀君

  6番  永野裕久君

  7番  山本忠相君

  8番  島 幸一君

  9番  松井紀博君

 10番  野嶋広子君

 11番  中村協二君

 12番  吉本昌純君

 13番  井上直樹君

 14番  芝本和己君

 15番  森下佐知子君

 16番  渡辺忠広君

 17番  岩井弘次君

 18番  松本哲郎君

 19番  寒川 篤君

 20番  メ木佳明君

 21番  古川祐典君

 22番  山本宏一君

 23番  尾崎方哉君

 24番  宇治田清治君

 25番  北野 均君

 26番  遠藤富士雄君

 27番  貴志啓一君

 28番  寺井冨士君

 29番  大艸主馬君

 30番  石谷保和君

 31番  中嶋佳代君

 32番  中橋龍太郎君

 33番  東内敏幸君

 34番  山田好雄君

 35番  佐伯誠章君

 36番  浅井武彦君

 37番  森田昌伸君

 38番  浦 哲志君

 39番  井口 弘君

 40番  和田秀教君

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説明のため出席した者の職氏名

 市長         大橋建一君

 副市長        松見 弘君

 副市長        畠山貴晃君

 市長公室長      森井 均君

 総務局長       笠野喜久雄君

 財政局長       山口研悟君

 市民環境局長     上島 勲君

 健康福祉局長     坂本安廣君

 まちづくり局長    山本 牧君

 建設局長       内原久夫君

 会計管理者      川端正展君

 危機管理監      池永俊二君

 教育委員会委員長   中村 裕君

 教育長        大江嘉幸君

 教育局長       原 一起君

 消防局長       田中幹男君

 公営企業管理者    奥野久直君

 水道局長       眞野 廣君

 選挙管理委員会委員長 岩城 茂君

 代表監査委員     伊藤隆通君

 人事委員会委員    豊浦幸三君

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出席事務局職員

 事務局長       山田 良

 事務局副局長     尾崎順一

 議事調査課長     幸前隆宏

 議事調査課副課長   佐伯正季

 議事班長       中西 太

 調査班長       石本典生

 事務主査       村井敏晃

 事務主査       増田浩至

 事務副主査      小野田 靖

 事務主任       佐川恭士

 事務副主任      北野統紀

 事務副主任      窪田義孝

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          午前10時01分開議



○議長(山本宏一君) ただいまから本日の会議を開きます。

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△日程第1 会議録署名議員の指名



○議長(山本宏一君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。

 本日の会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において

   宇治田清治君

   松本哲郎君

   寒川 篤君

 以上3人の諸君を指名します。

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△日程第2 一般質問



○議長(山本宏一君) 次に、日程第2、一般質問を行います。順次質問を許します。

 松本哲郎君。−−18番。

 〔18番松本哲郎君登壇〕(拍手)



◆18番(松本哲郎君) 皆さん、おはようございます。トップバッターということで少々緊張いたしております。

 質問に先立ちまして、まずは大橋市長、3期目の御当選、まことにおめでとうございます。たくさんの市民の方々が、また私自身も市長のリーダーシップを発揮されて頑張られることを期待いたしております。どうか市政運営に頑張っていただきますようよろしくお願いいたします。

 それでは、議長のお許しを得ましたので、通告に従いまして質問をさせていただきます。

 まずは市長の政治姿勢についてでございます。

 市長、単刀直入でございますが、今回のこの選挙結果についてどう受けとめておられるのか、また、市長へのリーダーシップに期待を寄せて支援をいただいた市民の方々の期待にどうこたえていくのか、3期目にかける市長の決意のほどをまずお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いいたします。

 大橋市長は平成14年8月、市政への信頼回復、そして財政の立て直しを掲げ当選され、1期、2期と頑張ってこられ、財政健全化比率を何とかクリアするところまでやってこられたわけであります。

 さて、数字上の帳じり合わせは確かにできました。しかし、その中身も含め、本物の改革を行っていくという意味ではやっとスタートラインに立った、そんな思いがしてなりません。1期目、2期目は、私はある意味トップダウンの改革と思っている一人でございますが、3期目は、トップ大橋市長とともに、職員みずからが取り組む本物の改革としなければならないと思うわけであります。市長のお考えをお示しください。

 所信表明でも聞かせていただきましたが、市長はこの3期目、さまざまな構想を描かれております。しかし、それを実現するためには、やはり職員の協力が必要となってまいります。長期にわたる賃金カットにもめげず、職員さんは頑張ってこられました。さあ、3期目当選された市長はどのような考えでいるのか、市長の行動、言動をしっかりと見ております。その職員の意識改革を図り、職員の士気を高める。市長が本気で財政の立て直し、そして本物の行財政改革をやろうと目指すなら、それはトップである大橋市長に課せられた大きな責務であると私は思います。

 これまで人材の育成、職員の意識改革、トップの意識改革など、私もこの議場で再三質問をさせていただきました。談五の会、また職員の国、県への派遣などの答弁もいただいておりますし、当然現在も続けられていることでしょう。これも一つの方法論として大事な取り組みだと思いますが、市長、非常に残念なことではありますが、方や策では人の心は動かないということがあるわけです。市長の心が、市長の改革にかける思いが職員に伝わらないと人の心は動きません。

 そういう意味でもこの3期目は、今まで行ってきたそれらの取り組みを人材育成、意識改革にどう実現させていくのか、市長自身、職員とどう向き合っていくのか、いよいよ実践する時期であると思います。市長のお考えをお示しください。

 また、当選後の広報紙で「未来の和歌山市を思い描き、集中的に思い切った投資をしていくことも必要」と述べられておりますが、めり張りのある予算配分といった意味でとらえさせていただいてよいのでしょうか、お答え願います。

 また、それはどのような分野をお考えになっているのかお答えください。どうかよろしくお願いいたします。

 次に、児童虐待について質問いたします。

 全国では児童虐待による痛ましい事件が後を絶ちません。厚労省のまとめによりますと、2009年度に全国の児童相談所が対応した虐待件数は4万4,210件と過去最悪を更新。ことしの上半期、1月から6月でありますが、摘発された虐待事件は181件、これは前年度比15.3%増になっております。摘発人数は199人、前年度比20.6%増。いずれも統計をとり始めた2000年以降最多であることが警察庁のまとめでわかっております。

 先日も、大阪市で猛暑の中、母親に置き去りにされ、水や食べ物も与えられず、母親の育児放棄の犠牲になり、3歳と1歳の姉弟が亡くなるという痛ましい事件が起こりました。親による子供への虐待は歯どめがかからないばかりか、虐待がエスカレートし、死亡する事例もふえ、事態は極めて深刻であります。

 大阪市の事件では、近隣住民の3回にわたる通知を受け、児童相談所の職員が5度現場を訪問したが、室内に入れなかったため安全確認ができなかった、これが問題点の一つとして指摘されております。このことを受け、厚労省は8月18日と同月26日に全国の自治体に通知を出しておりますが、その内容をお示しください。

 また、その上で児童相談所との連携はどのように図っていくのか、現状での本市の虐待に係る相談体制についてお示しください。

 また、厚労省の調べによりますと、虐待を受けて死亡した子供の約4割がゼロ歳児で、さらにそのゼロ歳児のうち約8割が出生後4カ月以内ということが統計的に判明し、公表されております。昔と今とでは育児に係る環境が大きく違います。マンションで暮らす若い御夫婦がふえ、お隣さん、また、向かいの方は名前も顔も知らないということが当たり前で、御近所の方に声をかけていただいたり、手助けをしていただいたりといった昔とは状況が一変しております。若いお母さんは育児そのものにふなれであり、相談する相手もなく、ストレスを感じ、孤独感にさいなまれ、そうしたことが原因で子供の虐待に走るといった、非常に残念ではありますが、そういった現実があることが指摘されております。

 現在、本市が展開されております出生後28日以内の母親と新生児を訪問し、育児や母乳の相談に乗ったり、赤ちゃんの発育に問題がないかチェックをする新生児訪問事業、さらに昨年6月より開始した生後4カ月までの乳児を持つすべての家庭を訪問するこんにちは赤ちゃん事業、それぞれ児童虐待防止という側面から非常に重要な役割を担っていると考えます。

 平成20年12月議会でも質問させていただきましたが、現在の実施状況、新生児訪問事業については、その後、平成20年、平成21年の出生数と訪問件数をお答え願います。

 次に、チャイルドシートの普及促進についての質問です。

 御存じのとおり、6歳未満の乳幼児を同乗させて車を運転する場合、チャイルドシートの着用が義務づけられております。道路交通法の改正により2000年4月より施行され丸10年になります。全国で毎日のように起こる悲惨な交通事故、また、現在は車社会と言われるように、1家で2台、3台と車を持っている世帯もあり、自分自身が気を引き締めて制限速度を守り安全運転に徹していても、後ろから突っ込まれて事故になるケースも多く、そういった意味でもチャイルドシート着用の義務づけは、幼い子供の命を守る予防策として有効な取り組みだと感じます。

 この使用率でありますが、統計によりますと、法改正される前年の1999年秋31.5%、法改正後の2000年春には一気に64.6%まで上がり、2001年には71.8%まで上昇、その後急速に低下し、減少傾向が続き、2007年の調査では46.9%と最低値を記録してしまいました。

 また、子供の人数が3人以上の世帯は、1人または2人の世帯と比べると使用する割合が低いという統計も出ており、面倒である、車内が狭くなる、チャイルドシートが高価である、こういったことが使用しない方々の理由です。

 子供が多くなればなるほど使用しないという傾向がありますが、子供の多い少ないにかかわらず、シート着用の徹底化を図っていかなければなりません。しかし、シート自体が高額で、1つ1万円から5万円、高価なものは10万円を超えるものもあり、さらに乳児用、園児用、そして学童用と子供の成長に合わせて買いかえなくてはならず、子育て世代の若いお父さん、お母さんにとっては大変な経済負担になります。各自治体によっては、チャイルドシートの貸し出しや購入時の費用の一部補助を行って子育て支援をしているところも多々あります。

 貸し出しについて、中核市に絞って資料を集めてみたんですが、現在3市で実施しております。

 まず、北海道旭川市、平成11年12月より実施。平成21年度実績で保有台数99台、貸し出し件数99件、出生数は2,530人であります。ここは対象者を制限しており、条件の中に1番目、市民税非課税または均等割のみ課税の世帯、2番目、母子世帯、父子世帯、3番目、リストラ、倒産等で無職の世帯、以上は1年以内の貸し出しとなっております。4番目として、近親者の帰省などで短期的に必要な世帯、これは1カ月以内の貸し出しとなっているようであります。

 次に、愛知県岡崎市、平成12年度より実施。正式に岡崎市チャイルドシート貸出事業実施要綱を作成しての本格的実施は平成16年10月からでございます。平成21年度実績で保有台数543台、貸出件数968件、出生数は3,598人、貸出期間は6カ月以内で、特に制限はなく、市内在住、普通自動車免許の提示で市民の方々に幅広く門戸を広げて取り組んでおります。

 あと、中核市では岐阜市、和歌山県下では橋本市も実施しております。橋本市の場合は、平成21年度実績で保有台数48台、貸出件数99件、出生数は477人であります。貸出期間は1カ月以内でございます。

 また、このチャイルドシートでありますが、一方では、ある年齢に達すれば必要がなくなる、家庭にとっても不用品となるわけで、その有効活用も含め、子供の命を守る安全面と若い世代の方々の子育て支援策の両建てから何らかの援助策を講じるお考えはないでしょうか、お答え願います。

 1問目の最後でございます。サービスセンターの開設に当たってお尋ねいたします。

 サービスセンターがいよいよ11月1日にオープンします。この件に関しましては、この議場で多くの先輩同僚議員が何回も質問を重ねてきた懸案でございます。

 そもそもこのサービスセンター開設に当たっては、市の行財政改革の一環として市長が決断をされ、議会もやむなしということでここまで進んでまいりました。地元自治会へも担当職員が再三説明に回り、一応の承諾を得たというふうにも聞いております。要するに、市民の側から望まれてできたものではなく、行革の一環として、市長が市民の方々にお願いをしてできたものである。それゆえ失敗は許されない、このことをまず肝に銘じていただきたいわけであります。

 さて、開設に当たってのメリットについては、先日配布されたパンフレットに書かれておりますが、デメリット、要するに市民の方々にどういう御不便をおかけするのか。それに対しての対応策についてはどうするのか。駐車場の問題も含めて、ここではっきりと明言していただきたいと思います。御答弁、どうかよろしくお願いいたします。

 なぜこのような質問をするかと申しますと、これまでは、このように考えておりますとか、このように努めてまいりますとか、こういった御答弁がされておりますが、開設2カ月前のこの現況で、市としてもはっきりとした具体策を示さなければ市民の方々も納得いくものではありません。明快な答弁を求めるとともに、市民に対する周知はどのように行っていくのか、あわせてお答え願います。

 以上で1問目を終わります。ありがとうございました。(拍手)

 〔議長退席、副議長着席〕



○副議長(中嶋佳代君) 大橋市長。

 〔市長大橋建一君登壇〕



◎市長(大橋建一君) おはようございます。18番松本議員の一般質問にお答えいたします。

 まず、選挙結果についてどう受けとめているか。市長のリーダーシップに期待を寄せて支援をしてくれた市民の期待にどうこたえていくのか。また、3期目にかける市長の決意について述べよということであります。

 まず、選挙結果についてですが、今回の選挙の投票率が36.45%と非常に低かったことがまことに残念であります。例年以上の猛暑の中での選挙であったことや参議院議員選挙の直後ということも投票率に影響したかと思いますが、私への投票が5万4,344票で前回より1万6,700票余り少なかったという結果は重く受けとめたいと思います。

 いろいろな御指摘も耳にしているところですが、和歌山市の未来を開いていくためには厳しい御批判もある程度覚悟しつつ進めなければならないこともあります。これまで進んできた道に誤りはないと考えておりますので、自信と勇気を持って皆様にお約束した施策を推進し、多くの実を実らせていきたいと考えています。

 次に、市民の期待にどうこたえていくのかという御質問ですが、何といっても市民の皆様が和歌山市に住んでよかったと思える町を築いていくことが私の使命であります。子育て支援の充実は、和歌山市の未来を切り開くため、ぜひともやり遂げなければならないテーマです。2学期から若竹学級の学童保育時間を午後6時までに延長しましたが、子供や家庭に関するワンストップ相談窓口であるこども総合支援センターを活用した相談体制強化や、メール配信による子育て情報の提供を行うなど、これからも子育て環境充実のための施策を推進してまいります。

 また、道路整備につきましては、市民の悲願であります第二阪和国道を平成27年度開催の国体までに全通できるよう全力を尽くすとともに、これまでさまざまな事情でおくれておりました都市計画道路につきましても、早期完成を目指して力を注ぎたいと考えています。

 次に、3期目にかける決意を述べよということでございますが、紀の国和歌山国体までの期間は、和歌山市の将来にとって極めて重要な意味を持つ5年間だと考えております。中心部でも、けやき大通り再開発事業が完了しますし、北部では和歌山大学前駅が開業し、第二阪和国道と新駅を結ぶ市道も開通する見込みであります。つつじが丘のテニスコートも整備されますし、県が進めているプールなど市内のスポーツ施設も次々完成していきます。県とも協力しながら、市民の皆さんが「おっ、和歌山市も変わってきた。活気が出てきたで」と実感し、町の未来に希望を持っていただけるようなまちづくりを進めることに全力を傾注してまいります。

 次に、1期目、2期目がトップダウンの改革とすれば、3期目はトップである大橋市長とともに職員みずからが取り組む本物の改革としなければならない。今まで行ってきた取り組みを人材育成、意識改革にどう実現させていくのか、市長自身、職員とどう向き合っていくのかという御質問であります。

 私は市長に就任して以来、和歌山市の発展と信頼される市政実現を目指して全身全霊を傾け、市政に取り組んでまいりました。今、3期目の市政スタートに当たり、まだまだ時間をかけて取り組まなければならない課題も山積していますが、どんな困難にも私の考えと職員の考えが一致し、私を先頭に職員と一丸となって立ち向かえば克服できるということを経験してまいりました。議員がおっしゃられるとおり、職員の力が非常に大切だと痛感しております。

 これまでも私の思いを職員に伝える取り組みとして、朝の会や談五の会などを行ってきましたが、心と心が通い合わなければ形だけのものとなってしまいます。しかし、大事なことは、私の改革にかける思いを私とともに共有させることだというふうに思います。そのためには私自身が職員と話し、私の思いを伝えることが重要だと思っております。これからも今までの取り組みを強く推し進め、さらに中身あるものにしていかなければならないと考えています。

 また、人材育成の観点からは、ことし5月に本市の人材育成基本方針を見直し、元気わかやま市を実現するための目指す職員像として、積極的に行動する職員、市民から信頼される職員、豊かな未来を創造する職員の3つの目標を職員全員に発信しているところです。

 いずれにしましても、職員と接するさまざまな機会を通して、まず私のほうから率先して職員に声をかけ、行動する姿勢を引き続き示してまいりたいと考えております。

 次に、「未来の和歌山市を思い描き、集中的に思い切った投資をしていくことも必要」とあるが、それはめり張りのある予算配分ということか。また、それはどのような分野を考えているのかという御質問であります。

 何か答弁が重なるようですけども、私、これまで2期8年間、ふるさと和歌山市をよくしたいとの一心で市政運営に努めてまいりました。一方で、就任当初から厳しい財政状況に加えて、平成21年4月に施行された財政健全化法への対応を余儀なくされたこともあり、必要性の高い事業であるとは思いながら手をつけることができなかった事業もございました。

 財政状況は依然として楽観できるものではありませんが、市民の皆様の御理解と御協力で財政健全化団体転落の危機はひとまず回避できました。今後、元気な和歌山市を目指していくためにも、行財政改革や事務事業等の見直しにより財源を確保し、私自身、今期4年間は未来の和歌山市につながるような施策に思い切って投資をしていきたいという思いがございます。

 さきの答弁でも申し上げましたが、例えば、次代の和歌山市を担う子供たちを育てていくための子育て環境の充実や将来の町の発展が期待できる道路基盤の整備など、10年後、20年後も見据えた施策の展開も視野に入れながら、必要な施策に重点的に取り組んでまいりたいと考えております。

 最後に、チャイルドシートの普及促進について、子供の命を守る安全面と子育て支援の両建てから援助策を講じる考えはないかという御質問であります。

 道路交通法の改正によりまして、チャイルドシートの使用義務化が平成12年4月1日に施行され、既に10年が経過し、普及促進が図られていますが、子育て中の家庭やお孫さんの帰省等がある御家庭にとっては、子供の成長に伴って一定の期間だけしか使用できないことから、チャイルドシートの購入が負担となっている場合が多いと思われます。

 和歌山市次世代育成支援後期行動計画を策定するに当たって市民から意見を聞いた際にも、チャイルドシートの使い回しを市があっせんしてほしいといった御提案がございました。チャイルドシートの貸し出しや使わなくなったチャイルドシートの有効活用は、子育てしやすい生活環境を整えることにつながり、子育て中の市民に対する子育て支援に有効であると考えますので、早期実施に向け積極的に取り組んでまいります。

 以上でございます。



○副議長(中嶋佳代君) 坂本健康福祉局長。

 〔健康福祉局長坂本安廣君登壇〕



◎健康福祉局長(坂本安廣君) 18番松本議員の一般質問にお答えします。

 児童虐待について3点ございます。

 初めに、大阪市における児童虐待による死亡事故を受けて、厚生労働省から全国の関係部局あてに通知が出されていますが、その内容について、また、児童相談所との連携についての御質問です。

 厚生労働省からの通知の内容ですが、8月18日付の通知では、児童の安全確認の対応についての周知徹底であります。その内容は、通告受理後、自治体ごとに定める48時間以内の所定時間内において児童を直接目視することを確実に実施することが重要であるという技術的助言であります。

 また、8月26日付の通知は、居住地が特定できない事案における出頭要求等についての都道府県への通知であります。大阪市の事例が、住民登録がなされておらず、居住者が特定できなかったため、児童の安全確認が行えないまま事件が発生したことを重く受けとめ、この通知が出されたものです。この通知により、親子の氏名が特定できなくても任意の立入調査や都道府県知事による出頭要求が可能となりました。

 本市におきましても、児童の安全確認の徹底のために訪問体制の強化や関係機関等との連携を図るとともに、児童相談所への情報提供や協力要請に応じてまいります。

 次に、現状での本市の児童虐待に係る相談体制についての御質問です。

 児童虐待に係る相談体制といたしましては、子供に係る相談窓口の一元化として、今年度からこども総合支援センターを開設し、相談時間につきましても、約4時間の時間延長を行い、平日の午前9時から午後9時まで保健師、社会福祉士等の専門スタッフで対応しています。また、休日、夜間の対応につきましては、児童相談所と同様に当番制による待機体制であり、本市の場合、市役所の守衛室を通じて連絡が入るシステムで対応しています。

 なお、緊急を要する場合は一時保護や措置権、立入権限のある児童相談所への通告となり、身体に危機が生じている場合には警察へ通報をしているところです。

 次に、平成20年、平成21年の出生数と、こんにちは赤ちゃん事業の現在の実施状況、平成20年度、平成21年度の新生児訪問事業の訪問件数についての御質問です。

 和歌山市における出生数は、平成20年が3,106人、平成21年が2,947人となっており、新生児訪問事業の訪問件数は、平成20年度は489件、平成21年度が461件でございました。こんにちは赤ちゃん事業は平成21年6月から開始した事業で、保健師、助産師、看護師、保育士の有資格者が生後4カ月までの乳児を持つすべての家庭を対象に、居宅において育児や産後の生活などの相談を受け、子育て支援に関する情報提供を行い、記念品に絵本を贈呈しています。平成21年度の実施件数は851件でございます。

 以上でございます。



○副議長(中嶋佳代君) 上島市民環境局長。

 〔市民環境局長上島 勲君登壇〕



◎市民環境局長(上島勲君) 18番松本議員の一般質問にお答えします。

 サービスセンターの開設に当たって、市民の方々にどういう御不便をおかけするのか、それに対する対応策はどうするのか、駐車場の問題はどうなのか、また、市民に対する周知はどのようにするのかという御質問です。

 サービスセンターの開設により、支所、連絡所の窓口業務が集約されることになります。市民の方々には、近くの支所、連絡所で取り扱っていた窓口業務がサービスセンターまで行っていただくことになり、今までよりも遠くになる方には御不便をおかけすると考えております。

 その対応策として、満75歳以上の方や身体障害者手帳の交付、要介護認定を受けている方などでサービスセンターまで申請に出向くことが困難な方々については、今までどおり支所、連絡所に御本人が来て申請書を書いていただければ、サービスセンターと連絡をとり、後ほどサービスセンターのほうから申請者に各種証明書を交付する取り次ぎ業務を行います。

 次に、サービスセンターに来られる利用者の駐車場につきましては、近隣地などを利用し、駐車スペースを新たに確保しているところもございますが、サービスセンター開設後も利用状況を見ながら必要に応じて関係各課と駐車スペースの確保を検討してまいります。

 最後に、市民の方々への周知につきましては、9月の市報わかやまと同時にサービスセンターの開設に関するチラシを既に配布しましたが、今後は市報わかやま10月号で取り次ぎ業務などの詳細を載せた特集を掲載するとともに、テレビやラジオでスポット放送を流して市民の方々に周知を図ってまいります。

 以上でございます。



○副議長(中嶋佳代君) 18番。

 〔18番松本哲郎君登壇〕(拍手)



◆18番(松本哲郎君) それぞれ御答弁いただきましたので、再質問に移らしていただきます。質問の順番が前後いたします。どうか御容赦願います。

 まず、サービスセンターについてであります。

 御答弁いただきましたとおり、高齢者の方々も含め、交通弱者の立場にある方々へ十分な配慮をし、市民サービス低下につながらないようくれぐれもよろしくお願いいたします。

 駐車場の問題です。私自身、一抹の不安がございます。そもそも現在のコミュニティセンターの駐車場は、その建設当時、センター利用者の人数を考えて設計されておりますが、現状でも日によって各種団体の会合等重なれば駐車スペースが全く足らない、後から来た利用者は車の置き場所がない、そういったコミセンがあります。もともと駐車スペースが少ないのであります。

 私はたまたまあるコミセンを訪れたとき、その光景に出くわしました。自分の車をコミセンから少し離れたところにとめ、コミセンの職員さんと一緒に駐車場内の整理を行いました。新しく開設されるサービスセンターを利用されたお客さんがそういった場面に遭遇する可能性が十分にあるわけで、そもそも今まで自宅から歩いて、または自転車で行けた支所、連絡所、それを行政側の都合で車でしか行けない地域のコミセンにその機能を移すわけですから、やはりこの駐車場の確保にはもっと神経を注いでいただきたい。

 御答弁では、開設後、利用状況を見ながら必要に応じて確保を検討とございますが、これでは私というよりも利用者の方々が納得いかないんではないでしょうか。非常に考えが甘い。最大マックスの利用者数を計算した上でこのコミセンは危ないと思うのであれば、開設前、先手で駐車場の確保に全力で努めていくというぐらいの心意気で取り組んでいただきたいと思います。1問でも申しましたように、失敗は許されません。たかが駐車場ぐらいという安易な気持ちが大きな失敗につながっていくと危惧するものであります。再度市長よりこの駐車場の問題も含め、力強い答弁をよろしくお願いいたします。

 チャイルドシートの件でありますが、早期実施に向け積極的に取り組むと力強い御答弁をいただき感謝申し上げます。また、今議会の補正予算でヒブワクチンの公費助成約1,300万円が計上されております。これは市独自で行うというもので、県下でも初めての取り組みであり、子育て支援を充実しようと国、県を先駆けて取り組もうとする大橋市長のその御決断に感銘いたします。さらなる子育て支援の充実を目指して、チャイルドシートの貸し出しが一日も早く実現できるようよろしくお願いいたします。

 次に、児童虐待について再質問いたします。

 児童虐待についてでありますが、まず、2000年に児童虐待防止法が成立しさらに2008年には改正が加えられ、虐待への対応で中心的な役割を担う児童相談所に裁判所の許可状を得た上で強制的に立入調査ができる権限、いわゆる臨検制度が導入され、徐々に制度は改善されてはいるものの、実際強制的に立ち入りに踏み切った事例は、これまでわずか3件でございます。児童相談所も立入調査の権限は与えられたものの、裁判所の許可状を得るための要件も厳しく、今回、大阪で起こった事件のように、実際にはなかなか立ち入りに踏み切れないというままならぬ状況であります。

 厚労省の今回の通達は、御答弁にもありましたように、大阪の事件を重く受けとめた国のほうからの虐待防止策の強化という内容であります。事は子供の命にかかわる問題であります。国のほうでも党派を超えて、法改正も含め、一刻も早く立入調査権の条件の緩和などに取り組んでほしいと切に願うものであります。

 御答弁にもありますように、本年度より相談窓口の一本化、また、夜9時までの時間延長等、積極的に取り組まれている姿勢に感謝いたします。引き続きよろしくお願いいたします。

 また、児童虐待は、発見や対応を素早く行う早期発見、早期対応の体制の強化が不可欠な取り組みであります。虐待の通報があったとき、情報収集のおくれが虐待防止のおくれにつながります。例えば、児童相談所などで子供の身長、体重、障害、家庭環境、そういった情報が統一して掌握できればよいわけですが、現況ではそういった体制がとられておりません。現状での本市の情報管理の体制についてお聞かせください。

 それから、新生児訪問事業、こんにちは赤ちゃん事業の進捗状況を聞かせていただきました。出生数に対しましては、新生児のほうは15.6%、こんにちは赤ちゃんのほうは28.9%と一生懸命取り組んでいただいていることはわかるんですが、あと一歩の努力が必要ではないかと、こういうふうに感じます。

 母親の育児不安や孤立化が虐待の原因となっている現況の中で、やはり目指すは全戸訪問ではないでしょうか。すべての家庭を訪問する中で、子育てに関するアドバイスを行い、お母さんが抱えている悩みを取り除き、虐待防止につなげていくことが大事な取り組みであると思いますが、御見解をお示しください。

 また、全戸訪問の中での子供の情報収集についての御見解もあわせてお答え願います。

 再質問の最後に、市長の政治姿勢について質問いたします。

 まず、選挙結果については率直な御答弁をいただき、ありがとうございます。市長、要は選挙という、勝つか負けるかの大勝負に見事勝ち抜かれて3期目の当選を果たされたのであります。たくさんの市民が市長のリーダーシップに期待を寄せられております。その期待にこたえるべく、御答弁にもございましたように、将来に向けて思い切っためり張りのある財政投資も含め、堂々と市長らしく市政のかじ取りをされますよう期待いたしております。

 また、職員の意識改革についてでありますが、市長の改革にかける思いを職員と共有してこそ本物の改革と言える、そのためにも頑張っていくとの力強い御答弁でございました。職員さんを−−済みません、言葉は悪いんですが−−生かすも殺すも市長の職員に対する態度、振る舞い、3期目の市長は以前と違うな、そういう声が庁内で上がってくる、そういうことが大事になってくるわけでございます。

 私ごとで大変恐縮でございますが、1歳のときに父親を亡くしまして、以来、母一人、子一人の母子家庭の中で育ってまいりました。しつけに関しては非常に厳しい母親でございまして、その母親も私が議員になる2年前にこの世を去りました。幼いころ、その母親からいつもよく言われたことがあります。昭和30年代の本当に貧しいというか、そういう時代でございました。近所の方々にいつも本当にお世話になっているんだから、あいさつをしなさい、こういったことをよく教えられました。私は母親の言うとおり、「おっちゃん、いつもありがとう」「おはようございます」と卑屈にもならずあいさつをして近所の方々にかわいがっていただいた、このことはもう一生忘れることができない思い出でございます。

 現在、子供は大学2年、そして高校3年の男の子がおります。親として何のしつけもできておりませんが、だれに対してでもきちっとあいさつをする、このことだけはしっかりと教え込んでまいりました。幼いころの環境というのは身につくもので、議員にならせていただいた現在でも先輩同僚議員、また、職員さんと顔を合わすとこちらから声をかけます、あいさつをします。すると、必ず向こうから声が返ってまいります。

 市長の心を、市長の改革にかける思いを職員に伝える、そのためには職員と話し、職員に声をかけることが重要と市長も御答弁をされました。そのように一声かける、相手に声を発するということは、お互いのコミュニケーションを図る上で大変重要なことであると思います。

 私は今、この庁内全体が初当選させていただいた当時に比べまして、非常にムードが暗くなっているんじゃないか、そういったことを感じております。それを払拭するためにも、市長、声かけ運動をやってまいりませんか。庁内全体を明るい職場に変えていく、全庁挙げてやりませんか。

 もちろん、トップの立場にある市長みずから率先して職員さんに声をかけていくんです。「おはようさん」、遅い時間で出くわした職員さんには「遅い時間まで御苦労さん。頼んどくで」、また談五の会などで一度会った若い職員さんには「この間は御苦労さん。その後頑張ってるかい」、こういった何げない言葉の声かけが職員さんの意識改革を実現させるその突破口につながるものだと私自身確信いたしておりますが、市長のお考えをお聞かせ願いまして、私の質問を終わらしていただきます。御清聴どうもありがとうございました。(拍手)



○副議長(中嶋佳代君) 大橋市長。

 〔市長大橋建一君登壇〕



◎市長(大橋建一君) 18番松本議員の再質問にお答えいたします。

 まず、サービスセンターの開設に当たって、駐車場問題について再度力強い答弁をせよということであります。

 和歌山市の行財政改革の長年の懸案事項でございました支所、連絡所の業務の見直しということから計画されましたサービスセンターの設置につきましては、議員御指摘のとおり、駐車場問題も含め失敗は許されないと私も思っております。サービスセンターの利用者が駐車場に車をとめられないということになれば、御指摘のとおり市民サービスの低下につながるわけでありますから、駐車スペース増設なども含め、サービスセンターの運営に支障を来さないよう私から担当部局に指示をしてまいります。

 次に、職員の意識改革を実現させる突破口として、声かけ運動を全庁でやってみてはどうかという御質問であります。

 今から7年余り前でありますか、市長になってすぐですからもうちょっと前かもしれませんが、気配り市役所ということを提唱いたしまして、職員の電話の応対について市民をお客さんと考え、まず課の名前と自分の姓を名乗るよう指示したことがございます。このことはすっかり定着したと考えていますが、ちょうどそのころ、ある職員と2人で話をしているときに「市長は気配り市役所とか言うてるけど、自分は職員と会うても全然あいさつもせえへんやないか」と、しかられました。私ははっといたしまして、「そういえばそうだった。よう言うてくれた」と、感謝して以後どんなときにも職員には声をかけるように努力をしています。

 ただ、議会答弁や陳情などの応対について気になっているときなど、歩いていても頭がそっちのほうに行ってしまって周りが見えなくなることが今もございます。そんなときに、「市長はエレベーターの中であいさつもしてくれなかった」とか、「私の顔を覚えてくれてない」とか、そういう職員の声が後から聞こえてきまして、しばしば反省をしているところであります。

 あいさつはコミュニケーションの第一歩であり、議員御提案の声かけ運動を実践することは非常に大切だと思っております。私自身が「おはよう」「お疲れさん」など、気軽に声をかけることで職員との距離が縮まり、親近感が増せば職員から忌憚のない意見を聞くことができるようになります。

 議員御指摘のとおり、職員が市長を信頼し、同じ目標に向け一丸となって市政運営に邁進する気持ちになるための第一歩が声かけであると考えております。私としても引き続き率先して声かけを行い、庁内全体の意識改革につなげていきたいと思います。

 以上でございます。



○副議長(中嶋佳代君) 坂本健康福祉局長。

 〔健康福祉局長坂本安廣君登壇〕



◎健康福祉局長(坂本安廣君) 18番松本議員の再質問にお答えします。

 児童虐待について2点ございます。

 初めに、児童の情報管理の体制についての御質問です。

 こども総合支援センターは、和歌山市要保護児童対策地域協議会の調整機関として、本市の児童虐待に関する情報の取りまとめと関係機関との情報の共有化を行っております。また、支援を必要とする家庭を対象とした養育支援訪問事業における中核機関として情報の取りまとめを行っています。本市の児童虐待の通告先であるこども総合支援センターが通告を受理した際には、児童に関係のある保育所や学校、保健所、地域の児童委員などと連携して迅速な情報収集に努めているところです。早期発見、早期対応のためには情報収集が重要となり、今後とも対応のおくれがないよう取り組んでまいります。

 次に、新生児訪問事業やこんにちは赤ちゃん事業の全戸訪問の中で虐待防止につなげていく取り組みと子供の情報収集についての御質問です。

 児童虐待予防の見地からも、新生児訪問事業やこんにちは赤ちゃん事業の全戸訪問の中で、母親の子育てにおけるさまざまな不安や悩みを聞くとともに、家庭や子育ての状況を把握し、子育て支援に関する必要な情報を提供するなど、育児不安の低減を図ることは非常に重要であると考えております。

 今後、早期の全戸訪問実現に向け、事業の周知と体制の整備を積極的に行い、乳児期早期における子育ての状況を把握するとともに、緊急時には保健所からこども総合支援センターに適切、迅速に情報提供できるよう取り組んでまいります。

 以上でございます。



○副議長(中嶋佳代君) 次に、吉本昌純君。−−12番。

 〔12番吉本昌純君登壇〕(拍手)



◆12番(吉本昌純君) 皆さん、おはようございます。いつもながらこの機会を与えていただき、市民の皆様、そして先輩同僚議員の方々、そして職員の皆様、すべての人に感謝しながら初心を忘れることなく議員活動に邁進してまいりたいと思います。

 それでは、議長よりお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。当局には誠意ある御答弁を期待いたします。

 まず初めに、松本先輩議員もおっしゃいました、市長、さきの市長選挙におきまして、三たび当選を果たされました。御当選おめでとうございます。今回も是々非々で市長の政治姿勢と文化振興策、この2点について質問させていただきます。若干、松本先輩議員とダブるところもあるかと思いますが、よろしくお願い申し上げて質問いたします。

 まず、市長の政治姿勢についてお伺いいたします。

 市長は、去る平成22年8月5日、初登庁の際、幹部職員を前に、多くの市民の皆様に2期8年の実績と、これからの和歌山市への強い思いを理解していただいた。また、温かい御支援を受け、3度目の当選を果たすことができましたとあいさつされました。また、温かい励ましの一方、「ここに住んでいても希望がない。息子が家を出ようとしている」とか、「私、仕事がないんや。どうしたらええんやろか」といった切実な涙声の訴えや、現状の閉塞感から「和歌山市を何とかしてよ」といった厳しい意見を聞き、和歌山市の将来にまだまだ不安を抱いている市民の方がいると肌で感じたとも言われました。

 市長は、2期8年の実績を市民の皆様に理解されたとお考えのようであります。私は、市長の財政再建など、政策は一定理解されているものと考えます。しかしながら、選挙結果を見てみると果たしてそうでしょうか。元気のない閉塞感の漂う和歌山市の現状を見るとき、市長に未来を託すだけの十分な政策が有権者に伝わらなかったのではないか、そう私は思うのであります。

 振り返りますと、先ほども先輩議員がおっしゃいました平成14年8月、市長、あなたは実績も知名度もない最初の選挙では9万3,000票余りの得票、これは投票者数の62.14%を獲得されました。また、平成18年の7月、2回目の選挙では7万1,000票余りの得票がありまして、これは投票者数の51.35%であります。そして今回の選挙では5万4,000票余り、これは投票者数の過半数に満たない得票であり、47.95%であります。加えて、先ほどおっしゃいましたが、当日の投票率は戦後最低であり、市民の方々の市政に対する率直な態度と意思表示ではないかと思うのであります。

 2期8年の期間、地道に市民のために実績を積まれた大橋市長であるはずなのに、この数字は何を意味するのでしょうか。

 財政再建を旗印に厳しい財政状況の中で財政健全化団体に陥らないため、ことしもさらに職員給与を削減します。これは約2億円の効果であります。都市計画税の値上げ、それから下水道料金の値上げ、国保料金の値上げ、さらには教育予算のハード面を除いた縮減、福祉サービスの低下など市民負担を強いながら市政に邁進してこられたのも承知しております。

 市長は、事あるごとにお金がない、お金がないと言われ、職員の皆様も同様にお金がないと言われます。人員削減により仕事量がどんどん増す中で、このことは市民に断ることができる絶好の言葉だと思いますが、果たしてそれだけでいいのでしょうか。私は疑問でなりません。

 財政当局は極力少ない予算で査定をされるのが当然であると思うのですが、事業課においては、市民サービスの向上にはこの事業がぜひとも必要で、この事業にはこれだけの予算が必ず必要なんだ。この事業にはこれだけの効果があるのだという強い熱意と意気込みで、けんかをしてでも財政当局や市長ヒアリングに臨むのが当然であると私は考えるのであります。

 職員の皆さんからよく「お金がないので財政課が予算つけてくれへんのよ」と耳にすることがあります。大変残念で残念でなりません。私は、職員の皆さんの個々の能力はすばらしいものがあると常々思っております。だからこそ、能力を最大限発揮してもらわなければ和歌山市が不幸になる、元気にならない。職員の英知を結集させることこそがトップリーダーとしての役目なんです。これは市長、あなたなんです。

 市長がホームページでお書きになってる政策を拝見させていただき、関連の事業課に問い合わせをいたしました。ほとんどの職員さんは、「そんなこと、どこに書いてんの」と反対に聞かれます。職員の皆さんにあなたの意思がしっかりと伝わっていないようにも思います。市長のお考えをお聞かせください。

 そして、市長のお考えをどのような方法で周知され、職員に指示されているのでしょう。大橋市長に対して、職員は顔色や御機嫌を伺っているような気がしてなりませんし、このことが市政の弊害を招いている風通しの悪い組織になっていることを意味しているものではないかと私は考えるところであります。

 和歌山市の将来に夢を持つためには、行政の職員や市民の方々が同じ方向を向いて情報を共有しながら、オール和歌山の力の結集が今こそ求められているのではないかと私は確信しているところであります。

 市長は、市報わかやま9月号で3期目の決意のほどを語っておられ、この中で、先ほども言われました思い切った投資をされると言われております。投資をされるということは、和歌山市にお金ができたのではないかと私は思います。

 そこでお伺いします。

 種々の事業費を削減したり、値上げしたりして市民負担を強いてきた結果、財政再建によっての効果額と特別・一般会計、それから公営企業の起債残額、財政調整基金額の平成18年度に比べての推移を数字でお示しください。これにより現在の財政状況をどうお考えなのか。

 所信で言われた政策を進めた結果、本市は4年後、こんなすばらしい町になったんだといった、市長の将来の町のイメージをお聞かせください。

 また、将来のためにも、当面始まる当初予算編成についてどのような方針で、どのような計画をお持ちなのか、お聞かせください。

 次に、本市の芸術文化の振興についてお聞きします。

 和歌山市の美術展覧会のことであります。この展覧会は昭和27年、戦後の復興期に芸術文化を志す市民の熱意と情熱によりまして初めて開催され、以来、来年でちょうど60年という節目に当たるわけであります。一言で60年と言いましても、この60年間続けてこられたということは関係各位の御努力はもちろんのことでありますが、本市の文化芸術の振興に対する熱意ははかり知れないものがあっただろうと私は推察するところであります。

 芸術は、人々の心に潤いと安らぎを与え、豊かさをも実感させるものだと私は考えます。

 本市の第4次長期総合計画では、「市民の芸術文化活動への支援・顕彰や、芸術家の育成に努めることにより、市民の自主的かつ自立的な芸術文化活動を促進します。」とあり、これが本市芸術文化の振興の基本方針として現在進められてきております。

 同美術展覧会の応募点数の推移を見ますと、平成16年が655点の応募があり、そして平成19年には594点という応募点数となっているのは少し残念な気がいたします。平成25年度の目標値は650点ということを掲げられておりますが、果たして到達できるのか、今後の当局の皆様の頑張りに期待するものであります。

 そこでお伺いします。

 先人が脈々と積み上げてこられたこの長い歴史のある和歌山市美術展覧会が来年ちょうど60年という節目を迎えるに当たって、本市として何か考えられることはあるのですか、お答え願います。

 以上2点お聞きいたしまして、第1問といたします。(拍手)

 〔副議長退席、議長着席〕



○議長(山本宏一君) 大橋市長。

 〔市長大橋建一君登壇〕



◎市長(大橋建一君) 12番吉本議員の御質問にお答えいたします。

 まず、得票率と投票率の低下についての質問であります。

 先ほども御答弁いたしましたけども、例年以上の猛暑であったことや参議院議員選挙の直後ということが投票率低下につながったと考えておりますが、私への票が前回より1万6,768票減り、私以外の方に入れた票が7,790票しか減らなかった結果、私の得票率は48.5%まで落ち込みました。このことはさきに松本議員にも御答弁いたしましたとおり、重く受けとめなければならないと思います。

 ただ、財政状況厳しい折に市の未来を切り開くためには、市民の皆様から厳しい批判をいただくこともある程度覚悟の上で進めなければならないこともございます。そのことに対する批判が私の票を減らしたということであれば、また、私の思いが十分に市民の皆様に伝わっていないとすれば、理解をもっともっと得られるように努めていかなければならないと考えております。

 次に、将来の町のイメージという御質問でありますが、少子高齢化が進み、首都圏など一部地域を除いて全国的に人口減少が続いている時代に、地方都市が独自のカラーを持って輝きを増すためには、市民総がかりで町の活力を支えていくという思いの結集が不可欠であると考えております。第4次和歌山市長期総合計画で将来都市像を「海、山、川、まち みんなで磨く 元気わかやま市」と定めたのは、そうした思いからでございます。

 幸い、これから紀の国和歌山国体までの5年間は、つつじが丘に市が建設する国体仕様のテニスコートを初め、県の手でも多数のスポーツ施設が更新されます。また、北部地域では、来春、藤戸台小学校が開校し、その後も和歌山大学前駅開業や駅前整備、第二阪和国道全通といった長年の懸案が前進いたします。

 中心部でもJR和歌山駅周辺が大きく動き出します。再開発ビルが完成し、JA会館建てかえなども進む見込みであります。4年後の和歌山市は、インフラの面でも大きく変わってくることが期待できると思っています。

 大事なことは、こうしたことがきっかけとなって、市民が、和歌山市も元気を取り戻してきた、自分もうかうかしてはいられない、そう思ってそれぞれ市民活動やグループ活動で積極的に行政と協働していただけるようになることで、それによって町は輝きを取り戻し、よい方向に連鎖が広がっていくのではないでしょうか。

 もちろん若い人たちに頑張っていただくためには、例えば、子育て環境など、市民生活の基礎的な条件を整えることが必要ですし、高齢の方たちが元気に活動していただくためには、健康面でのサポートが不可欠であります。所信の3つの磨きのトップに市民力を磨くを掲げたのは、健康、福祉、子育てなど安心・安全の仕組みを構築することで市民の底力をパワーアップし、市民の底力で町の活力を向上させていきたいという思いがあるからであります。

 4年後の町のイメージは、この気候温暖で食べ物がおいしく、多くの歴史、文化に恵まれた和歌山市のよさを生かし、自然の恩恵を堪能し、ゆったりとした生活を楽しみつつ、今も健在な助け合いの精神で人々が交流するスローライフの町、そして市民の皆様が町の未来に希望を持ち、和歌山市に住んでよかったと実感するような、そんな町であります。私はそうした町の実現を目指して、これから4年間、全力を傾注したいと思います。

 次に、市長の考えをどのような方法で職員に周知し、職員に指示しているのかということであります。

 本市のホームページには、私の所信や訓示を掲載しており、私の考えや市の方針について、職員のみならず市民の方にも広く公開しているところであります。また、施策を展開するときには、みずからが持つアンテナを高くして、世の中の状況や国の状況を把握することが重要であり、私個人のホームページの内容にも注目しておいてほしいということを幹部職員を通じて指示をしております。

 さらに、市として局長以上の職員が集まり毎月開催している幹部連絡会の内容については、各局長から部長、所属長を通じて各職員にその内容を周知するよう指示を行うとともに、定例記者会見の内容を速やかに各職場に伝えることにより、行政の情報を庁内で共有できるように進めているところであります。

 それ以外にも予算査定の場や各種打ち合わせなどあらゆる機会を通じて、私の思いを伝えるとともに、各局の所属長以上の幹部職員との意見交換会を定期的に行い、採用後5年の若手職員とも意見交換会を毎年行うなど、意思の疎通に努めているところであります。

 次に、財政再建によっての効果額、現在の財政状況をどのように考えているかという御質問であります。

 財政再建につきましては、平成18年度から平成21年度までの行財政改革の推進による効果額はおよそ120億円となり、また、都市計画税率や下水道使用料の改定などにより、危惧していました連結実質赤字比率は、平成20年度決算において早期健全化基準を下回り、さらに平成21年度決算においても同様の結果が見込まれ、財政健全化団体への転落を回避することができました。

 しかしながら、本市の財政状況はいまだ特別会計に多額の赤字を抱え、毎年の予算編成においても財源不足の状況にあり、扶助費の伸びや土地造成事業の毎年の債務超過などを考えますと、財政状況がよくなったとまだまだ手放しで安心できるという状況ではないというふうに認識しております。

 来年度の予算編成についてどのような方針で、どのような計画を持っているのかということでありますが、平成23年度当初予算の編成方針については、国の動向による市への影響などにも留意しながら現在検討しているところであります。本市はまだまだ下水道事業や土地造成事業の特別会計に大きな債務を抱え、他都市に比べストック指標が悪く、一般会計においてもフローの収支不足を補うため、やむを得ず退職手当債や行革推進債を発行している現状や、現在の経済状況からすると市税の大幅な回復が見込めないことからも、引き続き財政健全化に努力をしていかなければならない状況にあると考えています。

 しかしながら、和歌山市を元気にしていくためには、削減ばかりではなく、捻出した財源を必要な住民サービスの提供や市の発展に向け練りに練った施策に投入するなど、所信でも申し上げましたとおり、和歌山市を未来に向け発展させていくために真に必要な施策を行っていく必要もあると考えております。

 そのためにも、来年度の予算編成では、行財政改革を推進し、不要不急な事業を見直すとともに、市民力、基盤力、観光力の3つの磨きのための事業に重点的に予算配分を行っていきたいと考えています。

 以上でございます。



○議長(山本宏一君) 山口財政局長。

 〔財政局長山口研悟君登壇〕



◎財政局長(山口研悟君) 12番吉本議員の一般質問にお答えいたします。

 一般会計、特別会計、公営企業会計の起債残額及び財政調整基金残額の平成18年度との比較を答えよという御質問でございます。

 起債残高につきましては、平成18年度の約3,357億円から平成21年度末決算見込みにおいて約3,399億円となり、約42億円増加をしておりますが、このうち地方交付税からの振りかえである臨時財政対策債が約66億円増加しており、実質的な起債残高は減少しております。

 また、財政調整基金残高は、平成18年度末の約22億円が平成21年度末決算見込みで約52億円となり、単年度で枯渇するといった危機的状況からは脱したところです。

 以上でございます。



○議長(山本宏一君) 大江教育長。

 〔教育長大江嘉幸君登壇〕



◎教育長(大江嘉幸君) 12番吉本議員の一般質問にお答えいたします。

 和歌山市美術展覧会が来年60回目という節目を迎えるに当たって、本市として何か考えられていることがあるのかどうかという御質問です。

 来年60回目を迎える和歌山市美術展覧会は、昭和27年の創設以降、半世紀以上の長きにわたり、市民の自主的な芸術文化活動を促進し、地域芸術文化の振興を図る目的で開催されてきました。洋画、日本画、書道、写真、彫塑(ちょうそ)、工芸、生け花に分かれ、優秀な作品には市長賞などが授与されます。

 鑑賞者の中には、出展作品に触発され、つくり手へ、さらには芸術家としての道に進まれた方もおられます。

 前回の節目の年には第50回特別記念賞を設けており、来年の60回目を記念する事業の一つとして、今回もこうした賞を設け、市民の皆様に伝統ある市展を再確認していただき、児童生徒にも興味、関心を持たせる工夫を図りながら芸術文化活動をより一層促進してまいりたいと考えております。

 以上でございます。



○議長(山本宏一君) 12番。

 〔12番吉本昌純君登壇〕(拍手)



◆12番(吉本昌純君) それぞれ御答弁をいただきましたので、再度質問いたします。順不同をお許しください。

 文化振興策についてであります。

 教育長からは、和歌山市美術展覧会は50周年と同様に特別賞を設けると、そういう答弁をいただきました。加えて、ここで提案なんですが、さらなる市民の芸術文化の振興を図るために、60回という節目に当たりまして、出品者の作品や顔写真、それから作品の講評などを織りまぜて掲載する記念図録をつくってはいかがでしょうか、お答えください。

 和歌山県におきましても、平成18年−−今から4年前になるんですが、こんな立派な県展の記念図録が作成され、創立からの歴史が刻み込まれています(資料を示す)。この図録の作成に関しては、市が直接つくるのではなく、和歌山市美術展覧会の役員さんらで組織いたします実行委員会形式でされてはどうでしょうか。予算は、企業や審査員からの協賛金や寄附金、図録の売上金等により市の補助金も少なくなると考えますが、いかがでしょうか。再度お答えください。

 次に、市長の政治姿勢であります。

 将来の町のイメージを伺いました。

 先日、私たち厚生委員会のメンバーで、野嶋委員長を初めとする事務局2名と総勢10名で富山市と福井市に調査に伺いました。富山市は環境行政についての調査でありまして、福井市は子育てや少子化に関する調査でありました。両市とも、その町が今、何を重点的に取り組んでいるのかという強いメッセージが町並みを見ても、そこに住む住民の方々の言葉からも、職員の方からも至るところから、ありとあらゆるところから発信されておられ、ひしひしと私たちに伝わってくる、そんな感じがいたしました。富山市といえば環境、福井市といえば子育てといったぐあいに全国に知られております。

 一方、和歌山市はどうでしょう。一体何をもっての和歌山市なのか、一言で言えるでしょうか。胸を張って言えるでしょうか。これからは和歌山市という町の強いメッセージを伝えていかなければならない、そう考えるところであります。

 「富山市は、チーム・マイナス6%の一員です。」を合い言葉に、富山市は環境モデル都市として市民総参加で積極的に取り組んでいます。私たちは富山駅前に着きますと、まず駅前ビルに太陽光パネルを設置したビルが目に入ってきました。ここから市内で3系統走っております環境負荷がかからない路面電車にも乗せていただきました。また、富山市のエコタウン交流センターでは環境に関する説明を聞いた後、実際の廃棄物処理施設、リサイクル工場を見学し、この後、市内各所に設置されましたステーション−−これは電気自転車の電気が充電できるステーション−−これは市内に何カ所かあるんですが、そういうステーションを調査さしてもらって、新しいレンタサイクル事業を拝見させていただいたりもいたしました。

 すべてにおきまして、先駆的な環境調和型まちづくりに通じておりまして、環境対策を強力に実践されているのだと深く感銘を受けたわけであります。

 福井市におきましては、女性の社会進出を支援するため、保育や子育て環境の充実に取り組んでおられ、子育ての町というイメージを肌で感じることができました。共働き率が55.5%、これは全国で1位であります。女性の就業率51.3%、これは全国第2位と全国でも高い水準となっていることが主な原因だそうであります。

 そこで、社団法人シルバー人材センターの事務局長であります朝倉由美子さんに、地域の子育て支援と高齢者の生きがい活動の実践事例をお伺いいたしました。朝倉さんの豊富な知識とやる気によって、また、よいスタッフに恵まれ活動されている、「福井市子ども一時預りセンターの〜び・のび」という名前の活気のある子育て現場を拝見させていただきました。

 富山市、福井市のみならず、その町がどんな方向で進められているのか、重点的な施策に取り組んでいるのは何なのか、それぞれの市から明確なメッセージが発信されており、そのことこそが町の顔となって、私たちの心に深く印象に残るわけであります。

 和歌山市においては、例えば、イメージカラー1つ取り上げても制定されておりません。各市ではイメージカラーを取り上げているところも、制定されているところもあります。

 私は常々思うのですが、例えば、阪和自動車道を大阪から来ます。そして、紀ノ川サービスエリアに差しかかりますと、和歌山市内を一望することができます。そこで市内一面を見渡しまして、例えば、海をイメージしたようなブルー一色という、色で和歌山市へ来たんだなという、そんな感じになってはどうかと思うのであります。そうすれば、他都市の方が和歌山市へ来たんだなという実感が本当に沸くのではないのでしょうか。

 市長は、磨く、磨く、磨くと3つの磨きを言われておりますが、決して磨くところを間違えることなく、選択と集中で優先順位をつけて政策を実行され、本市の将来の町のイメージをつくり上げていく、このことを強く期待するものであります。

 それから、職員に対する周知についての答弁では、市長の考えをいろんな方法で職員に伝え、意思の疎通を図っているというのはよくわかりました。先ほども声かけ運動みたいな、松本先輩議員の質問に答弁をされました。しかしながら、私が申し上げたいのは、笛吹けども踊らずという言葉があるように、市長が幾ら指示を出されても職員に響かなければ十分に周知されないという実態があるので、あえて質問させていただいているんです。

 先ほどの御答弁でも、実態を把握されているようで、反省しているとの御答弁もありましたので、このことに関してはこれから頑張っていただきたいなというふうに思います。よろしくお願いします。

 それから、予算査定の場や各種の打ち合わせなどあらゆる機会を通じ私の思いを伝えると言われますが、予算査定の場などは、担当課が事業予算の説明をする場であって、決して市長の思いを伝える場ではないのではないでしょうか。職員は市長のお考えを事前に把握した上で新規事業などの予算を組み、その場で説明に当たらなければならないと私はそう考えるところであります。

 来年度の当初予算編成の方針と計画をお聞きいたしました。財政健全化に努力しなければならない状況にある。しかしながら、和歌山市を元気にしていくためには限られた財源を必要な住民サービスの提供や市の発展に練りに練った施策へ投入するなど、和歌山市を未来に向け発展させていくために真に必要な施策を行っていく必要があると言われました。

 また、平成21年度末での財政調整基金が約52億円あるということでお聞きしました。約52億円あるにもかかわらず、財政状況がよくなったとまだまだ手放しで安心できる状況ではないとも言われています。一体どうなんでしょう。財政再建がメーンなのか、それとも投資が大事なのかよくわかりませんが、投資のためには行財政改革が必要であり、行財政改革と投資というのは相反し得る難しいことであり、生半可なことではありません。市長には難しい行政運営のかじ取りが必要であり、これまで以上に格段の手腕が市長、そして幹部の皆さんに求められてくるのであります。

 行財政改革を推進し、不要不急な事業を見直すとも言われました。不要なものは見直すというより、目的を達成している事業は過去のしがらみを捨てて、断ち切って廃止すべきだと考えます。そして、新たな効果のある事業を創設するといった考え方に基づくことが必要であります。これには、大橋市長の強いリーダーシップが発揮されなければ何ら変わることはないでしょう。

 昨夜のNHKの龍馬伝を見ました。時代を駆け抜けた坂本龍馬や長州藩の高杉晋作、国を憂い、日本の未来の光を夢見て我が命を振り返ることなく崇高な目標をかざし行動されました。その姿に大変感動を覚えたところであります。大橋市長、あなたも坂本龍馬のようにさらなる勇気を持っていただきたい。

 大橋市長、この4年間、市政のかじ取り役として、和歌山市に住んでよかったと市民の皆さんに実感してもらえるよう、目標を見失うことなく、耳の痛いことも聞きながら、しっかりと未来を見据え、行政を進めなければならないと強く要望するとともに、私も歴史と伝統のあるこの市議会の議席を汚させていただいている以上、市民の皆さんのために是々非々でこれからも一生懸命質問させていただくことをお約束させていただきまして、私の一般質問を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手)



○議長(山本宏一君) 大橋市長。

 〔市長大橋建一君登壇〕



◎市長(大橋建一君) 12番吉本議員の再質問にお答えいたします。

 市展についての図録の作成についての御提案であります。

 和歌山市美術展覧会は、本市の中でも極めて長い歴史のある事業の一つであり、市民の皆様には市展の名称で親しまれております。60回目を迎える市展が、本市の芸術文化の振興のかなめであることを再確認することはぜひとも必要なことであると思っています。

 図録につきましては、議員御指摘のとおり、市展を記念するには最も効果的であると認識をしています。しかし、作成にはかなりの準備が必要であることが予想されます。御提案いただいた実行委員会形式を含め、さまざまな方法を研究し、作成可能な方策を検討してまいりたいと考えております。

 市展からは、日本を代表する著名な芸術家が誕生しており、その後も多くの賞を受賞されています。60回目を契機として、こうしたすばらしい芸術家の方々を全国に紹介することにより、多くの人に訪れていただき、和歌山市の魅力を情報発信していきたいと考えております。

 以上でございます。



○議長(山本宏一君) しばらく休憩します。

          午前11時32分休憩

   −−−−−−−−−−−−−−−

          午後1時10分再開



○議長(山本宏一君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。

 日程第2の議事を継続し、質問を許します。

 井上直樹君。−−13番。

 〔13番井上直樹君登壇〕(拍手)



◆13番(井上直樹君) お昼の眠たい中、久々の一般質問をさせていただきたいと思います。

 議長のお許しを得ましたので、一般質問させていただきたいと思います。

 まず、ほうらい荘の今後の方向性についてお聞きしたいと思います。

 私の地元、新和歌浦に市民憩の家ほうらい荘があります。建物自体は昭和36年に鉄筋コンクリート造り、地下2階、地上3階建てで完成した建物であります。食堂、卓球場、ビリヤード、カラオケ等の施設を完備しており、高齢者や、また、和歌山市民の憩いの場所となっております。和歌山市内から年間3万5,000人以上の利用者があり、入場料は中学生以上は570円、小学生は半額の285円で、65歳以上の方、また身体障害者手帳を持つ方及び介添え者、母子家庭の方、小学生未満の児童は無料であります。

 ことしの8月の補欠選挙中に、ほうらい荘の施設内の整備、存続の陳情に行くと、私の選挙事務所に来られた市民の皆様、地元の皆様から話がありました。地元の皆様、和歌山市内の高齢者の皆様にとっては一つの大切な交流の場所として、また、生きがいの一つとして通っている方もいるのです。この場所、ほうらい荘をなくしては市民の皆様の市民サービスの低下になってしまうと私は考えます。

 その中で、今の現状は悲惨な状況であり、雨漏りでカビが生え、衛生的にもよくない。畳がほころび、沈んでいるところもあり、ほうらい荘の職員の皆様も全力で改善に取り組んでいますが、自分らでの対応も限度があるとおっしゃっていました。

 市長、今現在のほうらい荘の現場を見に行かれ、悲惨な現場を確認されたでしょうか。また、何らかの予算措置はされているのでしょうか、お答えください。

 現状報告するが、何ら市からの改善の報告もないとお聞きしましたが、市民の安心・安全を確保するためにも早急に対応してほしいものであります。

 また、耐震診断の結果が出て、耐震基準に達しなかったので施設を廃止しますということにはならないと思いますが、市長、今現在、耐震診断を実施していますが、その結果、耐震基準に届かなかったらどう対応するおつもりですか。また、建てかえ案、施設の代替案などはあるのでしょうか、お答えください。

 続きまして、和歌山カジノ構想についてお伺いいたします。

 現在、アジア地区に主要なカジノは24カ所。そのうちの半数は日本に一番近い国、韓国にあります。韓国にはソウル、釜山、済州島など14カ所に公認のカジノがあり、外国人専用のカジノも多く、カジノ客の6割は日本人であります。カジノに行きたい日本人は近場の韓国にせっせと足を運んでいる状況であります。

 市長、当局幹部の皆様、また議員の皆様、国連加盟国190カ国でカジノを合法化している国が何カ国あるか御存じでしょうか。国連加盟国190カ国中129カ国、約68%の国がカジノを合法化しています。また、先進国では日本だけが合法化していません。その唯一の国であります。

 アジア最大のカジノ複合観光施設を有するマカオは、経済の大黒柱であるカジノ産業により収入がラスベガスを抜き、世界1位となりました。カジノを目玉とした観光産業はマカオの重要な産業であります。昨年、マカオを訪れた観光客数は延べ1,900万人を突破し、まさにアジアの観光の中心はマカオと言えます。

 中国の富裕層の増加に呼応する形で、アジア圏の国際観光産業も大きく成長しようとしています。また、世界の観光産業市場において、観光客数はおよそ7億人、市場総額は50兆円を大きく超える国際観光産業は既に世界1位の一大産業へと成長しています。

 現在、このような国際観光市場の成長の恩恵を一身に受けているのが、先ほどから話をしています中国特別行政区マカオのカジノ産業であります。マカオは2002年に、およそ40年にわたって続いてきた独占的なカジノ市場を開放し、産業の自由化が行われ、2004年5月には待望された欧米スタイルの大規模カジノが米国資本−−ラスベガス・サンズ社−−のもとで開業を始め、周辺各国より一気に顧客を集めました。

 隣国中国が市場開放をしているというのに、規制緩和を掲げている日本がなぜカジノに対して柔軟な法整備ができないのか。また、財政危機である和歌山県、和歌山市も未開発の観光資源カジノになぜ早急な対応をしないのか、私は疑問に感じて仕方がないです。

 私が考える和歌山カジノ構想で、和歌山にカジノができ、年間100万人がカジノに入場した場合、1人当たり約3万円落とすという仮定で、そこに飲食代、ホテル宿泊代も発生、また、各産業への波及効果として新たな雇用が生まれ、賃金を得た人が新たに消費を誘発、締めて年に約964億円の経済波及効果が試算できると私は考えています。

 仮にユニバーサル・スタジオ・ジャパンの初年度の入場者数と同じ1,000万人の動員なら、単純計算で9,640億円の経済効果となります。カジノ構想実現の暁には、和歌山県、和歌山市、各市町村の含み損も吹っ飛び、財政難からの脱出、地価高騰で売れないスカイタウンつつじが丘も即完売できると考えます。まさに阪神タイガースの優勝4回分の経済効果があると私は試算します。

 現在、和歌山市は財政状況が危機的な状況にあるには変わりないと私は思っております。こうした事態を克服し、和歌山の次世代を背負う私たち世代が新しい財政確保を考えていかなければならない時代となってきていると私は考えています。和歌山再生を実現するためには、まず新たな財源確保、和歌山市みずから財政再建に向けて可能性のあることにはできる限り挑戦し、取り組みを考えなければならないと思っています。

 しかし、これほど深刻な財政危機に陥った要因の一つに、税収が景気変動に左右されやすい一方で、法令による負担の義務づけなど、国の関与が多く存在し、弾力的に支出を抑制しにくい仕組みとなっているなど、地方財政を取り巻く現行制度が大都市圏の府県財政の安定化に十分配慮されていないことがあることも事実であります。地方公共団体がみずからの責任と判断で地域の実情に合った行政サービスを安定的かつ継続的に供給していく上で、地方税の充実強化、安定化が必要であり、国から地方への税源移譲など、国に対して現行の地方税財政制度の抜本的改革の実現を求めていかなければなりません。そこで登場したのが和歌山カジノ構想となるわけであります。

 日本、また、和歌山ではカジノが採算ベースに乗るだけの需要が十分にあります。実は、日本人は世界一のギャンブル好きなんです。競馬、競輪、パチンコなど年間約25兆5,000億円が使われています。相撲協会の賭博問題を見てもそうですが、日本人はギャンブル好きなんです。アメリカ人はカジノなどで年間40兆円、アメリカとの人口比で見ても一目瞭然であります。日本のギャンブルマーケット市場の現状、約80%はパチンコ市場、全国に1万4,000店舗以上あるパチンコが国民の気軽な大衆娯楽として根づいているのが伺えます。

 しかし、韓国では2006年にパチンコが全面廃止となった経緯があります。公営の競馬、競輪、競艇、オートレースのすべてを合わせても15.5%と、パチンコ市場の5分の1にも満たないのが現状であります。これらの公営レースは都市部や一部の地域でしか馬券等が購入できないため、売り上げの低迷にあえいでいます。また、近年、パチンコ市場には女性客が急増しており、この点においても公営レースとは大きく水をあけています。しかし、パチンコや競馬をするためにわざわざ海外からやってくる観光客はほとんどいませんが、カジノ複合観光施設のために日本へ足を運ぶ観光客は期待できると私は思慮します。

 ラスベガスには年間約4,000万人を超える観光客が訪れています。このうち約1,000万人は外国人観光客であります。ラスベガスを訪れる観光客の4人に1人は外国人なんです。観光客がラスベガスで落とす遊興費は年間約300億ドル、日本円で約4兆3,000億円となっています。私は、和歌山カジノ構想は和歌山の財政的にも企業誘致の観点からも未来が開ける話だと考えています。

 それでは、和歌山県の県庁所在地の市長として、和歌山カジノ構想、また、カジノをどのようにお考えでしょうか。市長のお考えをお聞かせください。

 続きまして、教育行政について質問させていただきます。

 私は、大阪府泉南郡出身でありますが、今現在は和歌浦に住まいを構え、妻と2歳と6歳の2人の娘と暮らしております。私は県外から来たので、和歌山のすばらしさを行く場所、行く場所で実感しております。和歌山の歴史、神社、仏閣、お城など、和歌山には、他府県にはない自慢できるものがたくさんあることを再認識させられた落選後3年4カ月でありました。

 私の地元和歌浦のことではありますが、和歌浦には和歌浦天満宮、紀州東照宮、徳川家康の側室のお万の方が眠る妹背山、雑賀崎には番所庭園など、子供たちに伝えていくすばらしい郷土の歴史や建物があります。和歌浦天満宮は福岡太宰府天満宮、京都北野天満宮と同等とも言われている天満宮だということを皆様御存じでしょうか。地元の方でも知らない方が多いんです。

 郷土、地元のことを知らない大人、親が子供たちに伝えていくことができるわけがありません。私は郷土の歴史を知らない大人がすごく多いと感じています。郷土のことを知らない親が自分の子供に郷土、和歌山市のことを教えることができるはずがありません。子供が知らないのは当たり前なんです。子供が悪いわけではないんです。伝えていく教育がなされていないと思うわけであります。

 そこで、和歌山市の歴史、神社、建物などの和歌山市のすばらしいことを教える教育、郷土教育−−和歌山市が独自で副読本でも作成して、子供たちに和歌山を自慢できる教育をしていただけないでしょうか。郷土和歌山を知らなければ郷土和歌山を心から好きになることができないのではないでしょうか。郷土のすばらしさを知り、郷土和歌山を好きになれば、和歌山市を愛し、郷土愛も今以上に芽生えてくると思います。東京や大阪などに行っても、胸を張って和歌山出身と自信を持って話ができると私は思います。

 だれかの歌ではありませんが、和歌山の人が「どこから来たん」と聞かれて「大阪から来ました」と言ってしまう。誇りを持って「紀州御三家、大阪が隣にある和歌山から来ました」と胸を張って答えられる郷土教育をしていただきたいと思っています。子供たちが他府県に行っても和歌山のすばらしいことを発信してくれれば、和歌山に友達を連れてきてくれる、子供観光大使として大活躍してくれると私は考えますが、そこで教育長、お答えください。

 郷土和歌山の歴史をまとめた副読本を作成して、小学校、中学校で郷土教育、郷土愛づくりとしての教育の推進をお考えいただけませんでしょうか。また、そのような勉強を進めているのなら、どのように進めているのか、お答えください。

 以上で第1問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)



○議長(山本宏一君) 大橋市長。

 〔市長大橋建一君登壇〕



◎市長(大橋建一君) 13番井上議員の御質問にお答えいたします。

 まず、市民憩の家ほうらい荘についての御質問であります。現状を見たのか。見てから何かの動き、予算措置をしたかというような内容でございます。

 市民憩の家ほうらい荘は、昭和36年建築の旅館を昭和49年に寄附していただき、市が増改築を行った上で昭和50年12月に開設いたしました。私も現地を数回視察し、7月にも訪問をさせていただきました。高齢者や障害者の方だけでなく、多くの市民の皆さんに御利用していただいている現状を実感しております。また、施設の状況につきましては、開設以来35年もの年月を経ており、雨漏りや畳の劣化など、想像以上の老朽化が進んでいることも認識しています。

 施設の整備につきましては、平成11年度に浴場やトイレ、エレベーター等の改修、平成17年度にアスベストの撤去など、大規模な工事を行うとともに、毎年約100万円の予算措置を行って修繕を重ね、さらに本年度は耐震診断を実施するなど、維持管理に努めているところであります。

 市民憩の家ほうらい荘の今後のあり方につきましては、現在施工しております耐震診断の結果を踏まえて、建てかえ等も含め総合的に検討を進めてまいります。

 次に、カジノ構想についての御質問であります。和歌山カジノ構想についてどう考えるかということであります。

 カジノについては、現行法では賭博行為として禁止されておりますが、バブル崩壊以後、長く続いた景気の低迷を背景に、国並びに国内各地域におきまして、カジノの合法化を求める動きが活発になってきており、この4月には国会に超党派による国際観光産業振興議員連盟−−通称カジノ議連と言うんだそうですが−−それが発足いたしまして、カジノ開設を認める法案が検討されていることは承知しております。和歌山県もこうした情勢を踏まえてシンポジウムなどを開催しており、本市といたしましても情報収集が必要と考え、参加をしております。今後も動向について注目していく必要があると考えております。

 カジノが公認され、和歌山地域への誘致が成功すれば確かに大きな経済効果が期待できると思いますが、その反面、誘致に巨額のコストが必要となり、しかもカジノが国内各地に設置された場合、かつてのテーマパークブームのように経済効果が皮算用に終わり、実際には無駄な投資に終わってしまう可能性もございます。

 いずれにせよ、さまざまな条件を勘案しつつ、慎重に検討すべき課題だと考えます。

 以上でございます。



○議長(山本宏一君) 大江教育長。

 〔教育長大江嘉幸君登壇〕



◎教育長(大江嘉幸君) 13番井上議員の一般質問にお答えいたします。

 和歌山市の歴史、神社や建物など、和歌山市のすばらしいことを教える教育、和歌山市が独自で副読本を作成して、子供たちに和歌山を自慢できる教育を進められないか。また、進めているのならどのように進めているのかという御質問です。

 議員御指摘のように、私自身も子供たちが自分たちの住む和歌山市のすばらしい歴史や文化遺産を知ることを通して、ふるさと和歌山市を愛する心を育てることは大変大切であると考えております。

 和歌山市の歴史については、小学校3、4年生の社会科の授業で使用する副読本「わたしたちの和歌山市」に掲載されている和歌山市れきしマップの中で、名所として和歌山城や紀伊風土記の丘など、昔から続く祭りとして和歌祭やひな流しなど、和歌山市出身の有名な人として徳川吉宗や陸奥宗光、川端龍子などを取り上げ、学習に活用しております。

 また、社会科だけでなく、総合的な学習の時間等でそれぞれの地域の歴史について学習している学校もあります。

 さらに、各小中学校に配布している県教育委員会作成のふるさと教育副読本「わかやま発見」や「わかやま何でも帳」においても、和歌山市の歴史や文化遺産が多く取り上げられており、社会科や総合的な学習の時間等で活用しております。

 今後も引き続き副読本の内容の充実に努めるとともに、このような学習を通して和歌山市の歴史や文化について興味、関心を高め、自分たちの住む郷土に対する誇りと愛情を育て、地域の一員としての帰属意識を高めるようにしていきます。

 以上でございます。



○議長(山本宏一君) 13番。

 〔13番井上直樹君登壇〕(拍手)



◆13番(井上直樹君) それぞれ御答弁ありがとうございました。再質問させていただきます。

 ほうらい荘に関しましては、市長の掲げる市民の安心・安全の観点から、現場からの施設の修繕等は早急に対応していただけますようお願いいたします。また、地下、浴室などの雨漏りは1階テラスからしみ込んできたものだと私は推測します、。ぜひ早急に1階のテラスの防水加工、また、2階、3階の畳の張りかえ等を早急に対応し、市民の皆様の憩いの場所の充実を図ってください。また、先日来、消防の検査の中で何点かの指摘も受けたそうですが、そのあたりの早期改善もよろしくお願いいたします。

 耐震診断でもし耐震基準が下回ったなら、どのあたりまでの予算なら耐震補強するのか、しないのか、現状の和歌山市の財政事情で建てかえなんて到底無理でしょうが、そのあたりを早急に検討研究してください。できるのであれば、建てかえをしていただければ、これ以上の市民サービスの充実はないと思います。建てかえは、市長の当選直後に言った思い切った投資、市民サービスの充実の政策だと私は思います。この問題も継続的に質問をしていきますので、ほうらい荘、また、委託施設についての研究、検討をしていただけますよう強く要望いたします。

 続きまして、和歌山カジノ構想についてお答えいただきまして、ありがとうございました。

 まず、日本の観光における現状について考えてみますと、2009年度外国人旅行者が来日されたのが約679万人で、日本からの海外旅行者数は1,544万人でありました。我が国日本は欧米諸国のみならず、中国、タイ、インドネシア、韓国などにも劣る全世界で25位の観光誘致でございました。

 観光産業は、旅行業、宿泊業、運輸業にとどまらず、飲食業、お土産物販売を含む小売業、アミューズメント業、広告業、さらには農林水産業、製造業、建設業等あらゆる産業に関係するすそ野の広い総合産業であります。もしも来日される観光客が1,000万人にもなれば3兆円以上の経済波及効果が見込まれ、約20万人以上の雇用創出を生み出すとのことであります。すなわち国も観光産業に対する重要性を認識して、ビジット・ジャパンを推進し、1,500万人の外国人観光客の誘致について対策を検討しているわけであります。その一つにカジノ構想が上げられているわけであります。

 市長のお答えにもありましたが、我が国においては賭博が禁止されていることは私も存じ上げています。しかし、我が国の現状を考えてみると、本当に賭博が禁止されているのか疑わしくなりませんでしょうか。

 私のアメリカ人の友人が来日したときのことであります。そのときのお話をさせていただきたいと思います。

 その彼が「日本は大変カジノが盛んなんですね」と言うのです。なぜかと尋ねると、パチンコ屋を指さして言うのです。都会では数百メートルも行けばパチンコ屋があることに彼は驚いているのです。それだけではなく、彼は小声で「あれは麻薬取引でもしているのか」と尋ねるので驚きました。店の裏側での景品交換を見て、そのようなことを言ってきたことに驚いた経験があります。もちろん誤解であることは説明いたしました。決してパチンコ屋の批判を申し上げているのではありません。現在の我が国の法にのっとり、合法的に業を行っていることは申すまでもありません。あくまで国の内外では感じ方が違うということではないでしょうか。

 そこで、カジノとはどういうものを指すのか。ここ近年、国際的にはカジノスペースをゲーミングスペースと言います。また、カジノは複合観光施設の感覚が大きいと言われております。近年建設されましたマカオやシンガポールのリゾート・ワールド・セントーサのようにショッピングモールや宿泊施設、コンベンション、スポーツ施設、レストラン、遊園地、映画館、ボウリング場等々、複合観光施設が今の世界的なカジノの基準となっております。

 市長、当局または議員先生方のカジノに対する感覚を少し変えていただきたいと思います。カジノイコールギャンブルではなく、複合観光施設だということを。新しく建設されている今のカジノの実態は、ゲーミングスペースが全体の約3%しかないのです。残りの約97%が、先ほど述べたほかの観光施設であります。

 日本の景観、伝統、文化、世界遺産に外国人観光客が魅力と感じ集まってくる要素のある和歌山だから、私は世界にはない自然と共生するカジノがあってもよいのではないかと思っています。

 そこで生まれてくる雇用は、和歌山市にとっては莫大な数になると推測されます。また、カジノ法案に関する制度大綱及び条文は既にでき上がっており、国会ではことしの秋の臨時国会に超党派により議員立法で提出予定であり、2011年には成立予定であります。まず全国で3カ所を選定し、先駆けて進める予定であります。最終的には全国10カ所の予定だとも聞いております。

 ことしの3月にネバダ州立大学ラスベガス校の観光学部長のスチュアート・マンが来和されました。この方はラスベガスカジノに関する第一人者であります。この方が来和され、マリーナに宿泊されたときに、マリーナの環境はカジノ−−複合観光施設にはおもしろい。しかし、少し場所的には狭いので、和歌浦湾を全体的な複合観光施設にすればおもしろいと話がありました。私は加太、友ヶ島などもおもしろいのではないかと思っています。

 そこでお聞きします。

 市長はカジノについてこれだけ全国各地で騒がれているのに、ましてや隣の大阪の知事まで誘致に躍起になっているのに、なぜ市民との勉強会、研究会などの動きをしないのでしょうか。第1問でも話したとおり、年間1兆円もの経済効果があり、また、国から認められ、健全な企業誘致ができるチャンスなのに和歌山市はみすみすほうっておくのか。企業誘致を本気で考えているのか。本当に和歌山、和歌山市の将来を考えておられるのでしょうか。第1問の回答は、何らかの市民との勉強会、研究会を経ての回答なのか、私は物すごく疑問に思います。

 市長、第1問目の回答の中で、今後の合法化の動向について注視していく必要があると本気で考えて言っているのか私は甚だ疑問に思います。

 市長、2011年に国会で議員立法成立の状況になっていく中、和歌山市が誘致に手を挙げられる準備ができているのでしょうか。また、反対に市民に手を挙げない説明ができるのでしょうか。そんなのん気なことで大丈夫なのでしょうか。私は疑問に感じます。

 市長、この機会をなくしてしまうと、和歌山、和歌山市は本当に衰退する一方だと私は考えますが、本当に和歌山市の未来、我々若者の将来を真剣にお考えなのでしょうか。

 では、市長、今後の和歌山市の未来を考える政策としてカジノの勉強会、研究会を立ち上げることはないのでしょうか。少なくとも毎年1兆円の経済効果が見込まれるカジノ複合施設を企業誘致の観点からどうお考えですか。市長、お答えください。

 続きまして、郷土教育について、教育長に御答弁いただきまして、ありがとうございました。

 郷土教育は、子供たちに和歌山市のすばらしさを知ってもらうだけではなく、郷土和歌山に自信と誇りを持ってもらえる教育をしてもらいたい。私が見る中で今の副読本では、本当の和歌山の歴史、人物、建物などのすばらしさを知ってもらえないと私は感じます。小学校低学年からでも将来に向けて興味を持てる郷土教育をさらに進めてください。

 小学1年生の私の娘と和歌浦散策をしているときに、妹背山、塩竈神社、東照宮、天満宮の話を簡単にしたことがありました。その後、数日がたち、また、和歌浦を散策しているときに、子供から、妹背山は徳川家康の奥さんのお墓、東照宮は徳川家康と息子の徳川頼宣をお祭りしているところと言ってきました。小学校低学年でも地元のことを簡単に話せば、身近な場所なので覚えられるんだなと思いました。

 私は、低学年には遠足等で現場に行ったときにでも簡単にその歴史人物のお話をしてくれればいいと思います。また、それを持って家に帰って、聞いたことを親や兄弟に話して、家族の会話ができると思います。郷土和歌山に何があるのか、和歌山市で生まれて知らないのは本当に悲し過ぎます。ぜひ少しずつでもそのような郷土教育のことを教える副読本のページ数をふやしていってください。郷土を知り、和歌山を愛すれば必ず日本を心から愛する気持ちが生まれてくると思います。ぜひ郷土教育の推進を強く要望します。よろしくお願いいたします。

 また、郷土教育についても今後も継続して質問をしていきたいと思います。以上で2問目を終わらしていただきます。(拍手)



○議長(山本宏一君) 大橋市長。

 〔市長大橋建一君登壇〕



◎市長(大橋建一君) 13番井上議員の再質問にお答えします。

 和歌山カジノ構想について、勉強会、研究会を立ち上げることはないのか。企業誘致の観点からどのように考えるのかという御質問であります。

 議員の御提言は、一つの考え方として十分傾聴すべきものと思いますけれども、カジノのような施設に関しては、−−これは私が言ってるんじゃないんですよ−−青少年への教育上の悪影響とか治安の悪化とか、ギャンブル依存症患者の増加などのマイナス面を挙げて頭から猛反対される方が多数いらっしゃるんです。

 過去にもボートピアや場外馬券売り場設置をめぐって、本市では反対運動が展開されまして、市議会におきましても賛否真っ二つに分かれたことが何度もあります。

 こうした経緯も踏まえ、市民のさまざまな意見も聞かなくてはならないと考えておりまして、今、カジノ誘致に動かないことが行政の怠慢であるといった御意見は私の考えとはやや異なっているように思います。

 和歌山市独自の勉強会、研究会の立ち上げにつきましては、今後の国及び県等の動向を把握、研究していく中で適時考えてまいります。また、カジノをめぐる企業誘致の観点を考える場合、カジノにおけるプラスの面、マイナスの面、双方を十分に検討していく必要があると考えております。

 以上であります。



○議長(山本宏一君) 13番。

 〔13番井上直樹君登壇〕(拍手)



◆13番(井上直樹君) 市長、御答弁ありがとうございました。

 では、最後に、和歌山カジノ構想についてであります。

 市長、私は必ず将来カジノに対して、なぜ誘致に手を挙げなかったのか、また、なぜカジノの取り組みをしなかったのかという問題になると思います。答弁の中にも青少年の教育上の悪影響、治安の悪化、ギャンブル依存症などなど、ほんまに市長並びに当局がカジノについての勉強会に参加しているのか疑問に思います。

 和歌山県の人口が減少していく中、和歌山市の財源確保等をどのようにするのか、特別会計の負債、赤字をどう解消するのか、研究検討して、どうしたら健全な体質になるのか、その中でカジノが和歌山には本当に必要なのかどうなのかを考えるのが、市長または当局幹部の仕事ではないでしょうか。ましてや市長が言う青少年の教育上の悪影響、治安の悪化、ギャンブル依存症などなどの問題に関しましては、すべて各国で対応策、予算等も考えられています。

 市長答弁の中で、ボートピアに関してのお話がありましたが−−当時私はこの場にいませんでしたが−−一市民といたしましては、市長、当局の説明不足であり、市民に対して和歌山市の全体的な説明が何らなかったように思われます。するもしないも時間をかけ、将来、未来の和歌山を想像して対応していただきたい。ボートピアが反対になり、その数カ月後にはぶらくり丁にパチンコ屋ができている。ほんまにおかしな町ですよね、市長。市長の答弁の中で、青少年の教育上の悪影響、治安の悪化、ギャンブル依存症などはどのように対応しているのか。問題対応策などは市として言っているのか、甚だ私は疑問に思います。

 それは置いておいて、市長、カジノの勉強会または研究会を早急に立ち上げ、和歌山のため、和歌山市民のため研究検討していただきたいことを強く、強く要望いたします。

 また、議員先生方にも賛否両論あるかと思いますが、和歌山市議会でも、なぜだめなのか、なぜ必要なのかを和歌山市、和歌山県の将来のためにも私はカジノを議論する必要があると思います。昔のゲーミングスペースだけのカジノではなく、今の複合観光施設のこと、和歌山の将来のことを考えましての勉強会、研究会を早期に開催したいと思います。ぜひ皆様の御参加、御意見をいただけましたらと思います。

 人口減少の歯どめのため、また、和歌山経済、観光の発展のため、これからも引き続き取り組んでまいりますので、何とぞ御協力のほどお願いいたしまして、これで私の一般質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。(拍手)



○議長(山本宏一君) お諮りします。

 本日の会議はこの程度にとどめ延会し、明9月14日午前10時から会議を開くことにしたいと思います。これに御異議ございませんか。

 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(山本宏一君) 御異議なしと認めます。

 よって、そのように決しました。

 本日はこれにて延会します。

          午後1時55分延会

   −−−−−−−−−−−−−−−

  地方自治法第123条第2項の規定によってここに署名する。

  議長    山本宏一

  副議長   中嶋佳代

  議員    宇治田清治

  議員    松本哲郎

  議員    寒川 篤