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和歌山県 和歌山市

平成 3年  3月 定例会 03月11日−05号




平成 3年  3月 定例会 − 03月11日−05号









平成 3年  3月 定例会



              平成3年

       和歌山市議会3月定例会会議録 第5号

          平成3年3月11日(月曜日)

議事日程第5号

平成3年3月11日(月)午前10時開議

第1 会議録署名議員の指名

第2 一般質問

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会議に付した事件

日程第1 会議録署名議員の指名

日程第2 一般質問

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出席議員(37名)

  1番  井口 弘君

  2番  藤井健太郎君

  3番  武内まゆみ君

  4番  山田好雄君

  5番  宮本廣次君

  6番  森本保司君

  7番  滝口直一君

  8番  森田昌伸君

 10番  武田杢夫君

 11番  波田一也君

 12番  林 里美君

 14番  平田 博君

 15番  田上 武君

 16番  山口一美君

 17番  鶴田至弘君

 18番  柳野純夫君

 19番  佛 栄次君

 21番  南 徹治君

 24番  和田秀教君

 25番  奥田善晴君

 26番  小川 武君

 27番  高垣 弼君

 28番  武田典也君

 29番  東山照雄君

 31番  大艸主馬君

 32番  小河畑喬夫君

 33番  山崎 昇君

 34番  辻本昌純君

 36番  堰本 功君

 38番  辻岡文彦君

 40番  西殿香連君

 41番  岡本 基君

 42番  奥野亮一君

 43番  浜野喜幸君

 44番  岩城 茂君

 46番  石田日出子君

 48番  九鬼嘉蔵君

欠席議員(9名)

  9番  浦 哲志君

 13番  小杉卓二君

 20番  森 正樹君

 22番  石谷保和君

 30番  堀川太一君

 35番  新田和弘君

 39番  浅井正勝君

 45番  内田 稔君

 47番  中谷 悟君

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説明のため出席した者の職氏名

 市長         旅田卓宗君

 助役         得津 勇君

 助役         貴志 保君

 収入役        吉田真三君

 市長公室長      川端源一君

 企画部長       永長道雄君

 総務部長       高垣芳男君

 財政部長       田中 豊君

 経済部長       嶋本博司君

 農林水産部長     野口法夫君

 民生部長       木村一夫君

 環境事業部長     吉田誠顯君

 保健衛生部長     谷河喜久男君

 都市計画部長     中元成和君

 土木部長       井上隆勝君

 下水道部長      岡崎忠彦君

 建築部長       土井脩司君

 教育委員会委員長   玉井千夫君

 教育長        石垣勝二君

 消防局長       畠山小太郎君

 水道局長       橋口敏彦君

 水道局業務部長    梶原俊篤君

 水道局工務部長    坂上恒夫君

 選挙管理委員会委員長 貴志久治君

 代表監査委員     河嶋耕三君

 公平委員会委員長   北本一郎君

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出席事務局職員

 事務局長       東方昌彦

 事務局次長      小林正空

 参事補        岡本清春

 議事調査課長     南方 智

 議事班長       田井 晃

 調査班長       山ノ井義雄

 主査         池端 弘

 主査         高垣正人

 主任         鷲山正彦

 主任         尾崎順一

 主任         田畑和久

 事務員        中西 太

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    午前11時10分開議



○議長(奥田善晴君) ただいまから本日の会議を開きます。

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△日程第1 会議録署名議員の指名



○議長(奥田善晴君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。

 本日の会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において

   和田秀教君

   浜野喜幸君

   大艸主馬君

 以上3人の諸君を指名いたします。

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△日程第2 一般質問



○議長(奥田善晴君) 次に、日程第2、一般質問を行います。

 順次、質問を許します。

 山口一美君。−−16番。

 〔16番山口一美君登壇〕(拍手)



◆16番(山口一美君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。

 まず初めに保健行政についてです。健康に毎日が過ごせ、健康に年老いて豊かな老後を送りたいというのは私たちすべての願いです。この点で和歌山市の現状はどうでしょうか。成人病や心疾患による死亡者数は全国でトップ、悪性新生物、いわゆるがんですが、これや糖尿病による死亡者数は全国で3位、乳児死亡率もまだ高いなど、願いがかなう状態からほど遠い実態です。

 このような状況を克服するため、関係当局はさまざまな取り組みや努力をされてきました。医師を3名にふやすなどはその最大の努力の結果だと思い、敬意を表するものです。しかし、まだまだ十分とは言えません。それは予防医療の対策の基本になる健康診査の受診率の低さにもあらわれています。県の平均や全国平均と比べて、子宮がん検診を除いては全部大変低くなっています。例えば、基本健康審査は全国平均で30.1%、県平均で12.9%と県のおくれもひどいものですが、当市は何と6.6%と異常な低さです。胃がん検診でも県平均が12.3%、和歌山市が7.5%、肺がん検診は県平均で20.9%、市が6.6%です。

 また、保健業務を支える体制も大変貧弱です。保健婦は全国では6,000人の人口に1人の保健婦さん。ところが和歌山市では1万3,325人に1人と、倍の人数を担当しています。専門職員も少ない上、理学療法士などはゼロというように、これでは市民の健康を守るといってもかけ声だけに終わってしまわざるを得ません。まさに健康後進自治体になっています。国の指導や法律の定めることだけをきちんとしているだけではなかなかこのような状況を克服することはできないのではないでしょうか。

 克服するための保健行政に求められている課題はいっぱいあります。例えば65歳以上の老人の占める比率の高い当市で、医師との連携を強めて在宅ケアを進め、寝たきり老人をつくらない取り組みをどう進めるのか。また乳幼児の健診内容を充実させ、障害の早期発見に努めると同時に、早期療育体制をどう確立していくのか。病人をつくらないための予防医療をどう飛躍的に発展させるのか。全市民の健康管理体制を確立するための取り組みはなど、これらはまた住民の要求でもあると思います。

 このようなことに立脚して保健行政のあり方を決定すべきだと思いますが、この点で今が絶好のチャンスのときではないでしょうか。中央保健所が狭隘で建てかえが迫られているときであり、第2次基本計画策定が行われる年度でもあります。このときに市民の健康を守るための保健行政をどう前進させ、保健医療充実の取り組みの元年としていくのか、ぜひとも考えていただきたいという思いで幾つか質問をいたします。

 第1点、保健所の建てかえに際しては、中身をまず住民の保健医療要求にこたえられるものにして、その内容に合わせた建物をつくるようにしていくことが求められているのではないでしょうか。そのためにはまず現状と市民の要求をつかむことが必要だと思いますが、どのように把握されているのか。また、市民の要求をつかむための基礎調査など実施するおつもりはないのでしょうか。

 次に、市民の健康づくりを進め、市民の医療要求に対する要求を実現する健康推進計画を策定すべきだと思いますが、いかがでしょうか。

 次に、それにふさわしい保健所づくりが求められていますが、第1次基本計画の基本方針にうたわれた保健所ネットワークはまだ実現していない課題だと思いますが、どのように考えていらっしゃるのか、お尋ねをいたします。

 次に、町づくりの点です。

 私の住む貴志地域に今、町を大きく変える計画が相次いで起こっています。1つは和大の上の山を開発をして住宅建設を行うという計画です。広さは甲子園球場の30倍にも当たる約40万坪を切り開いて、約6,000戸の住宅を建設するというものです。真下の地域の住宅からは100メートル以上もの高さの上に造成地ができ住宅が建つというもので、その場所に立って予定地を見上げると、想像しただけでも恐ろしい景観になりそうです。自然破壊はもちろんのこと、土砂崩れ、鉄砲水など不安がいっぱいです。また、貴志地区全体から見ても交通渋滞や浸水被害などの不安が渦巻いています。

 もう1つの計画は、50メートルほどの距離を挟んで、大型スーパーの進出が2店も計画されていることです。2店とも約1万坪の広さを持つ、駐車場やレジャー・スポーツ施設などを兼ね備えた大規模ショッピングセンターです。計画書には2店、オークワとニチイですけれども、とも現在、通学路となっている道から駐車場へ乗り入れがされているため、一体子供たちの安全をどのように考えているのかと不安が出されています。また今、遊水地の役割を果たしていた場所だけに浸水被害がもっとひどくなるのではとか、2店とも近距離のため、大阪方面から来る人も、和歌山方面から来る人も同じ1本の道路に集中するため、地域周辺の住民は車で外出もできないというような状況になるのではという不安もあります。中学生や高校生など青少年のたまり場になり、非行を助長するのではという心配の声もあります。ごみの散乱で周辺は大変になるのではなど、まさに現在住んでいる住民の生活が大きく破壊される心配があります。

 このような2つの計画が具体的になれば、地域住民にとって取り返しのつかない事態になりかねません。今計画の段階で、貴志地区をどのような町にするのか、住民が参加して住民が納得のいく町づくりをしていけるようにという思いから質問をさせていただきます。

 第1点の開発については、何の独自規制も持たない当市では関係法令をクリアすれば問題なしとなり、地元の不安に的確にこたえられません。我が党議員団が一貫して要求をしている、地元の合意を前提とすることや全関係住民に計画の全資料を公開すること、また市独自の自然を守るための緑を守る条例などの制定を急いで、住民主体の行政を進めることがこの貴志地域でも求められております。

 一部の人は計画を知っているが、ほとんどの住民が詳細なことを知らない。そのような住民不在のまま計画だけがどんどん進んでいく。このような開発行政のあり方が間違っているのではないでしょうか。中・高層建築要綱も遅まきながら、また我が党議員団がいろいろな不備も指摘いたしましたが、不十分ながらでも、それでも住民から希望があれば知らせることになっています。大規模開発についても計画が押し寄せてくる今こそ、住民が犠牲になって地域環境が破壊され、和歌山市の町が激変されるに任すのではなく、私たちの町、和歌山市の町をどうするのか。住民が、市民が参加して市民が納得のいく町づくりを進めなければならないときではないでしょうか。

 このような点からも、また貴志地域の町づくりを考える点からも、今こそ大規模開発においても住民への説明を義務づけ、関係資料を公開させるなどの要綱をつくる必要が求められていると思いますが、いかがでしょうか。

 2番目の問題点のニチイ、オークワ、2店の大規模ショッピングセンターの進出計画は、政府・自民党が推し進めようとしている大型店の出店を野放しにする大規模小売店舗法の改悪とあわせて、高度商業集積の整備と相まっている計画です。

 大店法の改悪案と関連法案が今国会に提出をされています。既に行政指導を通じて大店法の規制緩和が進められ、日本列島は大型店進出ラッシュの渦に巻き込まれています。大型店の乱進出が多くの社会問題を生んでいます。近くに小売店がなくなって、高齢者や子持ちの主婦が不便を嘆いている。周辺の中小店がつぶれて大型店が値段をつり上げている。大型店がごみ公害、車公害、青少年非行の温床になっている。大型店の出店で地価が高騰し、秩序と調和を持った町づくりを困難にしているなど、このように地域住民と地方自治体にとって見過ごせないような問題が生まれています。

 このような事態に拍車をかける大店法の改悪案は絶対に許すことはできません。地域住民の住みよい暮らし、よい生活環境を維持し、大企業に振り回される町づくりではなく、地区住民が主人公の町づくりを進めるためにも改正案に反対して頑張ってほしいと思いますが、市長のお考えはいかがでしょうか。

 今計画されている進出店、貴志地域の2店のニチイ、オークワとイズミヤの増床計画で、和歌山市の売り場面積に占める第1種大型店の割合は52.7%となり、昭和52年に和歌山市が広域商業調査を委託した日本マーケティングセンターの規定によると、売り場面積1平米当たりの人口によって地元商店街との競合性をあらわす指標をつくっているんですけれども、12人以上は無競合地帯、そのあと、適生競合地帯、競合地帯、競合激化地帯、超競合地帯と続き、3人未満は一番ひどく、むちゃくちゃ地帯とあります。1平米当たり和歌山市はこれで2.26人となるために、地元商店街との競合性は一番ひどいむちゃくちゃ地帯となります。

 今まで和歌山市の経済に大きく貢献してきた中小小売店、商店街に与える影響は大変大きいものがあります。地元の中小小売商業の振興を図る上でも、個々の経営努力では限界があります。また、地域を激変させ、住みよい環境の破壊につながるこのような進出について、市長はどのように考えていらっしゃるのかお聞かせください。

 次に、貴志地区の具体的な問題点でお尋ねをいたします。

 第1点目は浸水対策です。現在、ことしの9月をめどに貴志地区を含む北部地区雨水基本計画を策定するための調査が行われているところですが、この山林の開発計画と2店の大型店の進出計画を含んだ浸水計画を立てるべきだと思います。それぞれが開発基準をクリアするために排水量を個々に処理をし、問題がないというのが昨年6月議会での御答弁でしたが、今までそういう形で開発許可がされてきましたが、実際には調整池が計算どおりの役割を果たさず、周辺地域に多大な被害を与えているというのが実態ですので、関係法令だけでオーケーとする姿勢はとらずに、地区住民の不安に誠実にこたえるという点からも、ぜひ各計画を含んだ調査を実施して対策計画を策定すべきだと思いますが、いかがでしょうか。

 2点目は交通渋滞の不安にどうこたえるのかという点です。6,000戸の住宅が建設されれば、どんなに少なく見積もっても、今車社会ですから、6,000台の車の量がふえるのではないでしょうか。その上にニチイは1,300台、オークワは2,200台の車を収容できる計画になっています。これだけの車が新たに貴志地区にあふれることになります。今でも朝夕のラッシュは相当ひどくなっていますのに、一体どんなことになるのかと不安があっても当然ではないでしょうか。どのように考えていらっしゃるのでしょうか、お考えをお聞かせください。

 3点目は通学路の確保と非行問題です。ニチイ、オークワの計画では現在通学路になっている道へ車が乗り入れするため、今でも両方とも狭い道で不安が多いのに、こんなことになれば児童の安全は確保できないと思います。教育委員会の見解をお聞かせください。

 また、県の統計を見てみますと、毎年少年の非行場所のトップがスーパーマーケットとなっています。進出店の開店時間が夜の9時や10時までとなっており、中学生や高校生など青少年のたまり場になるおそれもあります。学校や家庭、地域が一体となって子供たちの健全な育成を図るための環境づくりが求められ、努力がされているところですが、開店時間の短縮やゲームセンターを設置させないなど、子供を守る環境づくりを地域と一体となって行い、地域の父母を励ますような対応が教育委員会にも求められると思いますが、どのようにお考えでしょうか。

 4点目はニチイ、オークワの進出計画について地域住民は何も知らされないままです。商店街の方々には法で定められているので説明がされていますが、一番大きな影響を受ける住民にも一日も早く計画を知らせ、納得がいき不安のなきようにさせるべきだと思いますが、御見解はいかがでしょうか。

 最後に、市長にお尋ねをいたします。

 2つの計画はそれぞれクリアすべき法律は違いますが、地域に与える影響は、1つの計画よりも2つ重なることによって何倍にも大きくなります。住民だけではとても対応できません。行政が手を差し伸べなければならないのではないでしょうか。企業活動、商業活動を優先させる町づくりではなく、生活破壊から住民を守る町づくりを進めてほしいと思いますが、市長の御見解をお尋ねいたしまして私の第1問を終わらせていただきます。(拍手)



○議長(奥田善晴君) 旅田市長。

 〔市長旅田卓宗君登壇〕



◎市長(旅田卓宗君) 16番山口議員の御質問にお答え申し上げます。

 大店法の改正に関する考え方でございますが、今国会へ提出している大店法の改正案につきましては、通産大臣の諮問機関であります産業構造審議会流通部会及び中小企業政策審議会流通小委員会の答申を昨年12月の21日に受け、その趣旨を踏まえ法案が出されたものでございます。

 法改正の基本的な考え方といたしましては、消費者利益への配慮とかあるいは手続の迅速性、明確性、透明性の確保とか、あるいは輸入拡大の国際的な要請への配慮というふうな視点に立った改正であるというふうに理解しております。

 なお、今国会には大店法関連の5法案が一括上程されており、その中には影響を受ける中小小売業者を支援する法案が上程され、競争の中にも共存共栄の方策のねらいが込められているというふうに認識をいたしております。市といたしましては、各法の趣旨を見きわめ、地域商業の振興に努めてまいりたいというふうに考えております。

 次に、現在市内に進出している大型店の出店に対する影響等の考え方でございますが、現在、商工会議所における商業活動調整協議会で大型店3件の審議中でございます。商業者、消費者及び学識経験者によりさまざまな角度から審議がなされているわけでございますが、これらの3店舗が開店されますと、地元の中小小売業者は新たな商業環境に対応する必要があろうかというふうに思います。

 本市といたしましては、個性化し多様化する消費者ニーズに対応できる魅力ある商店街、商業集積づくりのため、街路、下水、駐車場等都市基盤の整備、あるいは商業団体が行う駐車場、街路等、共同施設の整備に対する助成、地域活性化イベント等に対する助成、個々の商店経営者に対する資金需要を満たすための融資制度の強化などに積極的に取り組んでまいりたいというふうに考えております。今後、国・県の施策とあわせてその活用を働きかけ、本市商業の振興を効果的に進めてまいりたいというふうに思います。

 次に、町づくりに対する考え方の御質問でございますが、私の基本的な考え方といたしましては、町というものはそこに集う人々がともに住み、働き、学び、遊ぶ、さまざまな活動と相互の交流を通じて発展していく一つの生命体であるというふうに考えております。

 こうした観点から、議員が御指摘のように地域におけるコミュニケーションが保たれ、歴史的文化や伝統が生かされた中の町づくりが必要なことは当然でございます。しかしながら、本市の将来の発展を考えました場合に、貴志地域はその位置から見まして関西国際空港に最も近く、この空港の開港をインパクトにして飛躍的発展を図るため、大変魅力的で可能性のある地域であるというふうに考えておりますので、民間企業の参入もやむを得ないというふうに思いますが、そのためには地元の方々の理解を求めることはもちろんのこと、人口の増加による交通渋滞対策とか、あるいは浸水対策等の都市基盤整備を積極的に進めてまいらねばならないというふうに考えております。

 あとは担当部からお答え申し上げます。



○議長(奥田善晴君) 谷河保健衛生部長。

 〔保健衛生部長谷河喜久男君登壇〕



◎保健衛生部長(谷河喜久男君) 16番山口議員の御質問にお答えいたします。

 まず、保健推進計画の策定についてでございますが、多様化、高度化している住民の保健医療需要に対応して保健医療機関の機能の分担及び連携を図り、地域保健医療のシステム化を推進し、健康増進から疾病の予防、診断、治療及びリハビリテーションに至る包括的、継続的、合理的な保健医療体制の確立が最も重要な課題でございます。社会環境の大きな変化の中、がん、心臓病、脳卒中などの成人病や精神疾患の増加といった問題が生じており、市民のライフスタイルに応じた健康管理を行うことが必要であり、特に老後の健康はみずからつくり上げるものであるという自覚が必要でございます。乳幼児期から老年期までの各期に応じた健診体制を充実させ、受診率の向上を図るとともに、事後指導体制づくりが重要と考えてございます。

 議員御指摘の、これらの事柄を推進するための保健推進計画の策定につきましては、医療法に基づく県の医療計画における任意的記載事項に係る地域保健医療計画の中で健康づくり推進計画を作成し、市民の保健ニーズに対応していく考えでございまして、平成3年度に医療関係機関を初め関係団体の代表者からなる健康づくり推進計画作成のための専門部会を設置する予定でございますので、御理解賜りたいと存じます。

 次に、中央、西両保健所を拠点にネットワークの整備につきましては、まず当面両保健所の医師を含め、専門技術職員の確保と機材の充実が第一義と考えてございます。そこで、各地区にあります既存の地区会館等を活用さしていただき、各種保健事業に要するチーム編成を行い、各地域へ出向き事業の実施できるような方途を含め検討していきたいと考えてございます。

 以上でございます。



○議長(奥田善晴君) 嶋本経済部長。

 〔経済部長嶋本博司君登壇〕



◎経済部長(嶋本博司君) 16番山口議員の御質問にお答えをいたします。

 大型店の出店に係ります事前説明、この周辺地域住民に対します説明をするよう出店者に指導できないかという御質問でございます。

 大型店出店に伴います事前説明の対象団体につきましては、従来大型店の出店により影響を受ける地元中小小売業者に対してのみ事前説明を市で指導しておりましたが、昨年の5月30日から適用されております大店法の運用の適正化措置によりまして、消費者利益の保護に配慮するという観点から、新たに消費者、またはその団体を対象に加えまして指導をしているところでございます。

 また、事前説明のこの内容としましては、国の通達に基づきまして、1つには店舗面積、また2つ目、休業日数、また3つ目としまして開店日、それから4つ目として閉店時刻、こういったものを主として内容的に定められてございます。

 議員御要望のこの地域住民の方々に対する交通問題やまた下排水問題、そういった関係問題も含めました事前説明につきましては、国・県並びに事前説明団体を指定する和歌山商工会議所と今後協議検討してまいりたいと考えております。

 以上でございます。



○議長(奥田善晴君) 岡崎下水道部長。

 〔下水道部長岡崎忠彦君登壇〕



◎下水道部長(岡崎忠彦君) 16番山口議員の御質問にお答えします。

 貴志地区の浸水対策ですが、当地域を含みます北部地区につきましては、昨年10月より雨水排水整備基本計画を現在作成中でございます。一方、御指摘の開発に伴います排水対策につきましては、開発により周辺地域に溢水等による被害の生じない開発施設とすることが基本でございます。今後開発協議の段階におきまして、所管事項につきましては整合のとれるよう協議、指導をいたしてまいりたいと考えてございます。

 以上でございます。



○議長(奥田善晴君) 井上土木部長。

 〔土木部長井上隆勝君登壇〕



◎土木部長(井上隆勝君) 16番山口議員の御質問にお答えします。

 議員御指摘のとおり、貴志地区に大型店舗が開設されますと、買い物客等の車が相当数ふえるものと予想されます。これに対応する大規模な道路新設等の計画は現在のところはございませんが、市民の生活道路として交通安全上改良しなければならない箇所については積極的に取り組んでまいります。

 その対策といたしまして、地区の皆様方と御相談しながら狭小部の道路拡幅、それから交差点改良等行い、また所轄警察署等、交通関係機関とも十分協議して、信号等の新設、改良や必要に応じた交通規制等要望してまいります。

 一方、大型店舗、企業側に対しましても、車の進入、それから退出路等の分離方法、それから整理員の常時張りつけ等、交通安全対策について十分配慮するよう要望してまいります。

 以上でございます。



○議長(奥田善晴君) 中元都市計画部長。

 〔都市計画部長中元成和君登壇〕



◎都市計画部長(中元成和君) 16番山口議員の御質問にお答え申し上げます。

 大規模開発に際しましては、計画内容についての関係住民への十分な説明と、住民との十分協議調整を行った上、関係住民の同意を得るよう今後も業者指導に努めてまいりたいと、こういうふうに思います。

 以上です。



○議長(奥田善晴君) 石垣教育長。

 〔教育長石垣勝二君登壇〕



◎教育長(石垣勝二君) 16番山口議員の御質問にお答えいたします。

 まず、第1点目の通学路の安全の確保についてでございますが、大型店舗建設に伴いまして、児童・生徒の登下校時の安全を図るよう今から対策を講じていかなければならないと考えておりますが、関係の学校及び関係部局と十分連絡をとりながら、児童の通学路の安全確保について店舗及び工事関係者に強く申し入れてまいりたいと考えております。

 次に、第2点目の青少年の健全育成の問題ですが、関西国際空港の開港や大型店舗が進出することによって、終夜営業の店が多くできる可能性もあり、また保護者の中には夜間の仕事につく方もふえる等で、今後さらに青少年問題は複雑になると予想されます。学校においては、一人一人を大切にした授業の中で子供たちや親の願いを尊重して、また家庭と十分連絡をとりながら青少年の健全育成を図らなければならないと考えております。

 現在、各中学校においては子供を育てる、あるいは守る協議会を設立しまして活動を始めるところもふえてまいっております。地域の子供はみんなの子供という観点で、育成面、補導面、教育環境浄化をさらに進められるよう努力をしてまいりたいと思います。また、補導センターを中心に昼の街頭補導、夜間補導も実施し、現在各中学校ごとに設立されておる補導委員会と連携をしながら、青少年に対する補導活動を強めてまいりたいと考えております。

 以上です。



○議長(奥田善晴君) 16番。

 〔16番山口一美君登壇〕(拍手)



◆16番(山口一美君) 再質問をさせていただきます。

 まず保健行政についてですけれども、計画策定も一応県の方から言われている計画に基づいて和歌山市でも専門部会をつくって行うということだったんですけれども、私は、本来和歌山市の保健行政がどうあるべきかというのは、和歌山市の実態がどうなのかというところから出発をしなければならないのではないかと思うんです。県から言われた、やらなければならないから計画をつくるというような、あなた任せというんですか、言われたことだけをするというような姿勢ではなかなか前進をしないと思うんです。和歌山市はやはり多くの今問題点を抱えておりますから、こういう問題点をどのように解決をするのかということは一番求められていることだと思うんです。

 そういう点で、今全国各地でいろいろなそういう取り組みが積極的に行って大きく前進をさせているという、保健医療の行政を大きく前進させているという例がたくさんあるんですね。例えば、私もちょっと調べさせてもらったんですけれども、受診率のアップのために、和歌山は大変受診率が低くてどうしたらいいんだろうかといういろいろな努力、当局の方もされているんですけれども、例えば北海道の鷹栖町というところでは、この受診率のアップのために検診の内容をミニドックと呼ばれるほどの充実を図ったり、それからこれはもうやはり市単で持たなければならないような事業も含んでこういう充実を図るとか、それから広報活動でもはがきや電話による勧奨を行って、その上各地域へ出向いて説明会を開いて受診をすることの大切さを訴えるとか、もう並み並みならぬ努力をしているんです。寝たきり老人をなくすというような点ではね、東京の東村山市というところの取り組みはすばらしいと思うんですけれども、寝たきり老人訪問看護指導事業というのを行ってるんです。週1回、60歳以上の寝たきり老人を対象に行っている事業なんですけれども、詳しい事業の内容は省きますけれども、こういう事業を行った結果、老人の44%が歩行可能になって、日常生活動作や上下肢の機能の改善が40%、そして現状維持が12%という大変すばらしい結果を得て、こういう事業の必要性が立証されています。

 このようないろいろな予防医療の取り組みを強めることで、思わぬいろいろなよい結果が出てるんですね。それは医療費の軽減につながっているということなんです。北海道の鷹栖町でもこういう受診率をアップして、健診のときにきちっと、健診のときのデータを本人とお医者さんと保健所がきちっと持って、特に本人は健康手帳にそのデータを入れて、自分が病気のときにお医者さんへ行ったときにはそのデータ表を必ず見せると。データ表を見せたお医者さんはいろいろな検査をダブってしなくてもいいというようになる中で、医療費がね、総医療費が北海道の全道の平均よりもここの町は被保険者1人当たり1万8,373円、老人では14万9,895円も少なく済んでいるんです。こういう結果も生まれてきているんですね。これは、市民が健康に過ごせる喜びを与えると同時に、財政にとっても大きな貢献をしているということだと思うんです。

 こういうやっぱり自治体の取り組みに私はぜひとも学んでほしいと思うんです。ですから、和歌山の今一番弱い取り組みはどこか、市民から求められている医療に対する要求はどういうところにあるのか、予防医療の要求がどういうところにあるのかということをきちっとつかんで、そのことに基づいた計画を、健康推進計画というのをきちっと持ってほしいと思うんです。

 市民の健康を守るという命にかかわってくるような問題について、私はやっぱりお金をけちるべきではないと思うんです。立派な計画をきちっとつくって、そしてそれに基づいて事業をきちっと行っていくという姿勢を貫いてほしいと思うんですけども、こういう立場で計画を策定してほしいと思うんですけれども、ちょうど今お医者さんも3人にふえて、お医者さんの集団もできていることです。有能なスタッフがそろってきていますのでね、この和歌山市でも。その人たちの英知を集めてこういう計画をぜひとも策定していってほしいと思うんです。

 それと同時に、やっぱり何といっても専門職をどのようにふやして体制を整えるのかということが一番大事だと思うんです。そういう点でこういう専門職をふやすための計画もどうしてもその中に含んで入れていくべきだと思います。部長の方からも1点そういう話がありましたけれども、そういう点積極的に進めていっていただきたいと思います。

 今、ちょうど県が総合健診センターというのを国鉄事業団の操車場跡地に建設をするという計画を発表しているんです。その中身をどういうふうにするかというのは、県の方に聞きましたら、和歌山市の意見も十分聞いていきたいというようなこともおっしゃっていらっしゃいました。健診の精密検査とか、そういういろんな健診の内容を充実させるという点をこのセンターに担っていただいて、後、こういうことをにらみ合わせながら保健所のネットワークづくりというのを進めてほしいと思うんです。

 保健所ネットワークづくりというのは基本計画ではうたわれたんですけれども、それが一向に進むということではなしに、今度は保健所の建てかえをするということに終わってるようなんですね。そうではなしに、やっぱり保健所の建てかえをちょうどする時期ですから、このときにやっぱり保健所ネットワークづくりを一緒に考え合わせて、保健所の建てかえも考えていただきたいと思うんです。

 私は中央保健所の建てかえを市の中心部、できたらこの医大の跡地なんかがいいと思うんですけども、これが大変難しいという問題もありましたけれども、そしたら芦原地区なんかがいいんではないかなと思うんですけども、こういう市の中心部などで行って、そこを障害の早期療育体制の設備を設けるなど、市民の健康を守るとりでとして、また各保健所の核となるような機能を備えた、仮称母子保健センターというような建物をつくって、そしてあと1カ所、河北地域に保健所をつくる。これで大体約人口10万人に1カ所保健所があることになる状況になるんですね。

 こういう状況をつくって、そして今各保健所の機能も今現在の南支所のような内容ではなくて、レベルアップをさせて、どの保健所でも平等に同じ行政サービスが受けられるか、より高度なものを求めるときは県の健診センターや母子保健センターを利用するというような、こういうネットワークづくりをぜひともしてほしいと思うんです。こういうこともあわせて私の方からも提案させていただきますので、こういう点でどのように考えていらっしゃるのか、お考えを聞かせていただきたいと思います。

 市長にお尋ねするんですけれども、先ほども言いましたけれども、市民の健康を守り増進させるというこういう取り組みを積極的に進めるためには、やっぱりこの分野にお金を、予算をどっさり投入するということが必要だと思うんです。今一番困難だと言われている専門職の方の確保は、やはりこの人件費というんですか、そういう点にも問題があると思うんです。こういう専門職の方々の確保のためにも思い切った予算措置が必要だと思いますけれども、市長はこういう市民の健康増進のための保健行政への積極的な取り組みという点でどのような見解をお持ちなのか、お聞かせいただきたいと思います。

 次は貴志地区の問題ですけれども、和歌山市の商業の発展のためにね、国とか県とかのいろんな施策をあわせて見ながら和歌山市の発展のために努力していくというような御答弁、市長の方からもあったんですけれども、私はぜひとも知っていただきたいと思うんですけれども、今、通産省が高度商業集積の一つのモデルとしている都市があるんです。千葉県の野田市というところですけれども、ここに大規模ショッピンクセンター、ノアというジャスコの大型店が、ショッピングセンターが進出されたんですけれども、ここで町がどのようになったのかということを私はぜひとも紹介したいと思うんです。

 既存の商店街の人たちにどういう影響を与えたのかというのを、商工会議所が行った、この野田市の商工会議所が行った調査、進出してからの調査なんですけどね、既存商店街の人たちへの調査なんですけども、この既存商店街の人たちはもうこれで共存共栄で私たちも発展するんだと思ったけれども、そんなことはなかったと、マイナスであるという意見とか、店舗とか町並みを幾らきれいにしてもお客は来ない、借り入れだけが残っただけだとか、予想以上に影響はひどい、スラム街に落ちていく気がしてならないというようなこんな意見まであるんですね。かつては映画館が2館もあってにぎわっていた中央商店街では、今はもうシャッターが閉まったままの店が目についたり、空き地になったところもあちこちあるような、こういう状況になってるんですね。結局は大型店は客はたくさん来てあれしてるけれども、既存の商店街はこんな悲惨な状況になっているということなんです。

 それと、町づくりの点からも大変な問題があるんです。私も貴志地区の問題を幾つか言いましたけれども、車が渋滞して子供の通学路や生活道路にまで車が入り込んでくる、地元の人が病院に通うのに車を使えないというような、こんな問題まで起こっているというんです。

 やはりあの、こういう既に大規模ショッピングセンターが進出してきた町でどんなふうに町が激変されて、そこに住んでいる住民の方々がどれほどの大きな影響を受けたのかということをやっぱり市当局は知っていただきたいと思うんです。そういうところに学んで、和歌山市では決してそういう事態にさせないんだという、そういう考えをぜひとも持っていただきたいと思うんです。そうでなければ、大規模店が来たわ、そこだけが繁盛したけれども、その周辺地域はまさに生活破壊が行われて大変な事態になって、いろいろな問題が出てきたという、そういうことだけが残ったというような事態にしてはならないと思うんです。そういう点でもう一度市長のお考えをお聞かせいただきたいと思うんです。

 で、市長は先ほど、貴志地域には魅力的で可能性のあるね、関西新空港の開港をにらんだら場所的には大変魅力的で可能性のある町だから、民間企業の参入もやむを得ないとおっしゃいました。これは企業にとって魅力があるというだけで、企業というのは利益を追求するところですから、自分ところがもうかればどんなことでもします。そのかわり町がどんなふうになろうと、そこに住んでいらっしゃる住民の方々がどんなに犠牲を受けようと、そういうことは関係なしに自分とこの利益を優先させるというのが企業だと思うんです。

 それにやっぱり歯どめをかけるというのか、そういうことができるのはやっぱり自治体の務めだと思うんですね。自治体というのはそういう企業の利益だけを優先させるというのではなしに、その地域の人たちの生活環境を守って、よりよくするためにどのようにするのか。今の現在の生活環境を守ってよりよくするような開発や、大型店の進出でなければ私はならないと思うんです。そういうふうな形にするために行政としてできることがあるのかどうなのかということをぜひとも英知を絞っていただきたいと思うんです。そうでなければね、今この野田のノアの進出で町が人が住めないような町になって、結局既存の商店街の人たちは倒産をやむなくされるとかいう中で、ノアだけが大もうけをしているという、そういうもうけだけが残ったというような町になってしまっているんですね。

 そういうことにぜひとも学んでいただいて、この貴志地域の住民の今皆さん方の、私幾つか言いました不安に対して、私は当局の方が個々の都市基盤整備の問題などで答えられていましたけれども、そういう問題の答弁だけではとても解決、不安にこたえるような解決策にはなっていないと思うんです。特に交通渋滞の点なんかは、道路の拡幅とか交差点の改良とか、新しい道路の新設計画はないというようなね、こんな中でとても交通渋滞の解消につながるようなことにならないと思うんです。そしたら、どういうふうにそういうことにこたえるための基盤整備をまず進めるのかという、こういう計画をまずきちっと立てて、そしてそういうことができる見通しのもとで大型店を進出させるとか、大規模開発を許可していくとかという、そういう姿勢が求められるのではないかと思うんです。

 やっぱり市長の政治姿勢だとこれは思うんですけれども、市長が町づくりの本来の主人公である住民を大切に考える行政を進めるのか、それとも利益を追求するだけの企業の側に立ってそちらを優先させるのかということだと思うんです。私はどうしてもやっぱり今住んでいる住民の方々を大切にする行政をぜひとも進めていただきたいと思いますので、その立場を明らかにしていただいて、そのために市としてこういういろいろな都市基盤整備とか、住民の不安を解消させるということを前提にして、そういう住民の合意がなければこのような大規模開発とか、そして大型店を進出させるというような、出店をさせるというようなことをさせないというようなね、そういう市としての決意を、市長の方からもぜひとも聞かせていただきたいと思います。

 これで2問目を終わらせていただきます。(拍手)



○議長(奥田善晴君) 旅田市長。

 〔市長旅田卓宗君登壇〕



◎市長(旅田卓宗君) 16番山口議員の再質問にお答えをいたします。

 市民の健康を守る問題についてもっとこうお金をかけるべきだという御指摘でございます。もちろん、市の行政、いろんな行政の分野ありますけれども、市民の命、健康を守るということが一番大切なことだと私もよく理解しておりますので、できる限りの努力はしていきたいというふうに思います。

 次に、大規模店舗の問題で、都市基盤整備の問題、あるいは住民の合意の問題等ができない限りは民間企業進出させないようにすべきだという御意見でございますけれども、現在の法体系、現在の法体系だけじゃなくて、これから改正されようというそういうふうな法体系から考えますとですね、そうした大型店舗を進出させないというふうなことは法的に不可能ではなかろうかというふうに思うわけです。

 しかし、進出することによってさまざまないろんな問題、御指摘あった問題が発生いたしますので、そういうふうな問題についてはできる限り地域住民の皆さんの御理解を得るように私どもも指導をしてまいりたいと思いますし、行政として取り組むべき課題につきましてはそれなりの努力をさせていただきたいというふうに考えております。

 以上でございます。



○議長(奥田善晴君) 谷河保健衛生部長。

 〔保健衛生部長谷河喜久男君登壇〕



◎保健衛生部長(谷河喜久男君) 16番山口議員の再質問にお答えいたします。

 保健所の医師が3人になりまして、現在和歌山市の保健事業の見直しと実態把握を研究いたしているところでございます。ネットワークの問題につきましては、現在市医師会、療育機関、病院、大学を初めとする研究機関とは当然のことながら従来どおり連携を密にしていくわけでございますが、御提言の事柄につきましても研究してまいりたいと存じます。

 以上でございます。



○議長(奥田善晴君) 16番。

 〔16番山口一美君登壇〕(拍手)



◆16番(山口一美君) 3問を質問させていただきます。

 市長の方から、現在の法体系から考えると法的に出店をさせないということは不可能であるというふうに、私も出店をさせないとかというんではなしに、出店はそれは法的には仕方がないことかもわかりませんけれども、しかしそれをさせるに当たっては、きちっと都市基盤整備とか住民の方々の不安がきちっと解決をされるという、そういう見通しをきちっと立てるということがまず先決であって、そういうことが解決されない限り、やはりこのような大規模、特に大規模開発というのは市の指導いかんによっては、住民の合意を前提にするというような要綱さえつくればね、開発をそれまでの間ストップさせるということもできるのですから、そういう積極的な住民の今現在の生活環境を守るという、そういう点を最優先に考えた市長としての姿勢が必要なのではないかと思うんです。

 地域住民の人たちの御理解を得るように業者を指導していきたいとかということですけれども、今までも浸水被害でもそうなんですけども、調整池とかというのは全部法をクリアしてるんですね。クリアしているからこれ以上のことはもう市としては何も言えないんだという姿勢が今までずっとあったんですけれども、そういう状態の中で今和歌山市のあちこちで小規模の開発でも山が削られるような中で、その下の住民の方々が浸水被害に遭うというようなことがいっぱい起こってきているんです。だから、調整池だけでは、今の法をクリアしただけでは浸水被害を招かないという保証はないというのは、もう現実を見てもらったら明らかだと思うんです。そういうふうなことをきちっと踏まえて本当に住民の不安なきようにするためには、やはり住民の方々が納得できるという、そういう取り組みが必要だと思うんです。

 そういう点で市長がいつも、やっぱり地域の町づくりにおいては住民が主人公であると、住民を大切に考えて住民の生活破壊がないように取り組みを進めるんだという点で条例とか要綱とかというのをきちっと整備をするということが求められることだと思うんですけれども、その点でどのように考えていらっしゃるのかお聞かせいただきたいと思うんです。

 今やっぱり足らないことは、住民が、貴志でもそうなんです。大規模開発の点についても、大型店の進出についても、そういうことが来るんだなというのは、何となく計画があるんだなというのはわかっているんですけれども、詳しいことは何にも知らされていないんです。ほとんどの住民の方々が知らされていないという状況にあるんです。ですから、こういう計画はすべて住民に知らせて、問題点を明らかにさせて、住民の納得のいく町づくりを進められるように、どのように市が条例を整備したり要綱をつくったりしてこういう援助ができるのかということを考えていただきたいと思うんです。その点で市長にぜひとも聞かせていただきたいと思います。

 保健行政について市長が御答弁をいただきまして、積極的に予算措置もしていただいて、専門職をこれからもっと確保してもらってできる限りの努力をしていきたいとおっしゃっていただきましたので、その努力をしていただいて、一日も早く専門職の方々の確保ができるようにお願いしたいと思います。

 それから、保健所ネットワークづくりの点ですけれども、部長から具体的な答弁がないんですけれども、私はこれはやっぱりどうしても必要なことだと思うんです。和歌山の保健医療行政を充実させるためには、やはり核になる保健所の果たしている役割というのは大変大きいと思うんです。市民から親しまれて、いつも市民が何かあったときには保健所を訪れて不安をなくしていくというような、そういう市民に親しまれるような保健所をするためには今の保健所の数ではやっぱり少ないですし、今の保健所の機能だけではやっぱりまだまだ不十分だと思うんです。そういう点で保健所ネットワークづくりを進めてほしいと思うんですけれども、この点でのお考えをもう一度聞かせていただいて、私の3問とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)



○議長(奥田善晴君) 旅田市長。

 〔市長旅田卓宗君登壇〕



◎市長(旅田卓宗君) 16番山口議員の再々質問にお答え申し上げます。

 大規模の開発の問題については和歌山市の周辺に関空関連でたくさん出ておりますけれども、現実は県も市もですね、地域住民、近隣住民の合意ということを行政指導しておりますので、ほとんどが進んでおらないと。住民の合意が得られずにほとんど進んでおらないというのが現実でございます。そういうような形で私どもは地域住民の御理解が得られるように行政指導をしてまいりたいというふうに考えております。

 以上でございます。



○議長(奥田善晴君) 谷河保健衛生部長。

 〔保健衛生部長谷河喜久男君登壇〕



◎保健衛生部長(谷河喜久男君) 16番山口議員の再々質問にお答えいたします。

 ただいま御答弁申し上げましたごとく、現在、市の医師会あるいは療育機関、病院等、大学を初めとする諸団体、研究機関と連携をしているわけでございますが、御提言の事柄につきましても十分研究し対処する方向に考えていきたいと存じます。

 以上でございます。



○議長(奥田善晴君) しばらく休憩いたします。

    午後0時09分休憩

    −−−−−−−−−−−−−−

    午後1時35分再開



○議長(奥田善晴君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

 日程第2の一般質問を継続し、武内まゆみ君の質問を許します。−−3番。

 〔3番武内まゆみ君登壇〕(拍手)



◆3番(武内まゆみ君) 議長のお許しを得ましたので、質問させていただきます。

 まず、開発問題についてです。

 3月3日付朝日新聞に、和泉山系の開発を考える会の人たちが、紀泉総合開発計画、いわゆるフォレストシティ計画がまさに進められている鳴滝川の上流に1,000匹以上のカワニナを放流したという記事が載っていました。ニュータウンの開発がなかったころ、鳴滝川はホタルが多く飛び交っていたといいます。今でも開発地から流される排水溝より上流にはホタルがわずかながら生息しています。しかし、それさえも今以上の開発が進められたらなくなってしまいます。地元の人たちの自然を保護し、開発にストップをかけたいという強い思いが伝わってくるように思います。

 さて、私はこれまで何度もフォレストシティ計画についてお尋ねをさせていただきました。何ら問題点が解決されないまま、業者はこの5月にも本申請を出したいとすさまじい土地買収が行われていると聞きます。また、和歌山県もフォレストシティ計画を含む燦黒潮リゾート構想を策定し、和歌山市も推進体制に組み込まれています。まさに民間企業の開発構想に県・市が後押しする形で、あたかも公共事業であるかのように計画が進められようとしています。

 しかし、実際、このフォレストシティ計画は、排水にしろ、道路にしろ、現にできていないものを前提にした極めて無責任な計画ですから、地域住民が計画内容を知れば知るほど、こんな計画が進められたら自分たちの生活はどうなるのかと不安になり、反対の声が広がっています。それは当然のことです。1万人の反対署名が集まったと聞きますが、その理由はそこにあると思います。

 私は、和歌山市として、民間企業の計画の後押しをするのではなくて、市民や地域住民の声に耳を傾け、住民の合意の得られない計画は認めないという主体性を持った姿勢で望まれるべきだと思います。

 そこで市長にお伺いします。私は、1万人もが反対している声を無視して計画を進めるべきではないと考えます。市長はこの1万人の反対の声をどう受けとめられていますか。

 次に、幾つかの具体的な問題についてお伺いします。1つは住民合意の問題です。私は元年の3月議会で、園部、有功、直川と開発に関係するすべての自治会に説明に行くよう業者指導すべきではないかとの質問に対して、開発地を包括する自治会に説明に行くよう指導したいという答弁がございました。その後、幾つの、どの自治会に説明に行ったと報告を受けていらっしゃいますか。

 2つ目は排水の問題についてです。有功用水路への排水については、ことし1月19日の住民との話し合いのとき、たとえ調整池をつくっても無理だと業者自身が明言しているのに、住民が市に交渉を持った席上で市は、有功用水路への排水については調整池をつくるから大丈夫だと言っています。業者が無理だと明言しているのに市が大丈夫とはどういうことですか、お答えください。

 3つ目は進入路の問題です。県道粉河加太線から進入路までの接続に楠見88号線を使いたいと事前協議の中で市に業者から要望があると聞きます。しかし、2車線しかない道路に接続されることには無理があると思われます。今でも朝夕大変なラッシュであるのに、交通渋滞に拍車がかけられ、大変な事態になると思われますが、取りつけについてどうお考えになられていますか、お聞かせください。

 4つ目は、今、業者が未買収の土地を何としても買収したいとあの手この手を使って行われていると聞きます。言葉は悪いですけれども、えげつないとしか言いようのないやり方で行われていると聞きます。親戚の人を使ったり、商売人さんなら取引相手を使ったり、会社の上司を使ったり、中には身内でこの問題をめぐってけんかになり、親戚の間、地域の間で険悪な状況も生まれています。土地を売る、売らないは本人の自由であり、もっと節度のある態度で臨むよう県に対して業者指導を求めるべきだと思いますが、この点についてお聞かせください。

 次に、有功地域を含む浸水対策について調査が行われていると聞きますが、いつごろその結果が出るのかお聞かせください。

 次に、農業問題についてお尋ねします。

 昭和49年に策定された和歌山農業振興地域整備計画の見直しがおくれており、今急がれるところです。部内に元年6月に協議会が発足したと聞きますし、そこでも討議されていることと思います。

 この間の農地の変動について私が調べたところによりますと、農地転用が予想どおりふえています。特に63年からの転用件数、転用面積がぐんとふえています。転用面積では59年に比べて平成2年は約2倍になっており、地価の高騰による影響が農地に端的にあらわれています。

 また、農用地区域について見てみましても、昭和49年の整備計画策定時1,438ヘクタール農用地がございましたが、それより34.2ヘクタールも区域除外されています。農用地というのは特に優良で、集団性を保つために指定されたところで、農振法でも、指定された用途以外の転用はできないことになっています。しかし、実際は工場や分譲住宅、資材置き場といったものが農用地の中に建ちますから、徐々にその集団性が崩れてきており、したがってますます混在化が進んできていると言えます。また、さらに深刻な農業つぶしの国策により、泣く泣く農地を手放す農家がふえる中で、一層無計画な開発が進んでいると思われます。

 私は、今こそ市の基本理念の中に、農業のある町づくりを明確に位置づけるべきだと思います。まず、この点についての市長の基本的な考えをお聞かせください。

 また、私は、農政に展望を失っている農家の方々に市として具体的な施策を提起することが大切だと思います。そのためには農政にかかわるあらゆる分野の専門家づくりを進めることではないでしょうか。和歌山市にも大学の専門の先生方もおられますし、そういう方々の知恵をおかりできるよう、シンクタンクづくりが必要なのではないかと思います。この点についてもお答えください。

 また、どんないいものにしろ、上からの押しつけでは農業の活性化にはつながらないのではないかと思います。それぞれの地域の中で農家がどう地域と連携をとっていくのか。生産者と消費者がどう結びついて地域づくりを考え合うのか。そのために農協や農業委員会の協力を得るなどして、市がイニシアをとっていくことが、体制の問題も含め、今後の課題ではないかと思います。

 一朝一夕にはいかないと思いますが、地道な努力の積み重ねの中に展望があるように思います。気候に恵まれ、多品目少量型の和歌山市の農業には地場との結合を広める可能性がたくさんあるのではないでしょうか。この点についてもお聞かせください。

 整備計画の見直しに当たってお聞きします。昨年農政課が全農家を対象にアンケートをとられたと聞きます。農家の要望などそこから十分酌み取ることはもちろんのこと、和歌山市の農地を含む農業が今どういう実態にあるのか、克明に把握することが大切だと思います。そして、その実態を広く知らせて、市民の意見も取り入れるべきだと思います。また、大学の専門の先生の意見も求め、受け身ではなくて、長期を展望した積極的な中身にぜひまとめていただきたいと思うのです。この点についてのお考えをお聞かせください。

 農業問題の最後に、市長は日本一きれいな町づくりということを打ち出されました。私も大賛成です。ただ、花のあふれるきれいな町と加えていただきたいと思うんです。市内を見回して思うのは、花がとても少ないということです。以前東北に視察に行ったとき、たしか秋田県だったと思いますが、バス停の周りにたくさんの花が植えられていて、バスに揺られていく道の両わきにもずっと植えられた花が美しく咲いていました。世話が大変だろうなと思いながらも、花の咲く美しい町の姿が今でも私の脳裏に浮かびます。もちろん、ごみも捨てられていませんでしたが、あんなに美しい花の咲くところにごみを捨てる人もいないだろうなと思いました。花のあふれる和歌山市を想像しただけでも楽しいではありませんか。花卉生産が有望視されてる今、市の事業と結びつけて取り組まれれば、農業の振興にもつながるのではないでしょうか。市長の考えをお聞かせください。

 次に、アトピー対策についてお尋ねします。

 今、アトピー性皮膚炎に苦しむ小さな子供たちがふえていると言われています。赤ちゃんでは3人のうち1人とも言われています。小さな子供が体じゅうをかきむしり、夜もかゆくて眠れず、両親も見ているのがつらくて、何とかしてあげたいと必死の思いでいらっしゃいます。

 アトピー性皮膚炎の原因についてはさまざまな意見があります。しかし、大体は大気の汚染が進み、食生活では加工食品、輸入食品がふえる中で、食品添加物が増大し、また残留農薬の影響、さらに住環境の変化に伴うダニの増加など、大気、水、食物、住環境すべてにわたり複合されてふえてきた病気だと言われています。それぞれの子供によって原因も違うということですから、その対応ももちろん違います。一日も早くアトピーで苦しむ幼い子供たちを救うためにも、その原因の究明、対策の調査研究が急がれているところです。

 さて、和歌山市でも小児科の先生のお話をお聞きしますと、大変アトピー性皮膚炎がふえているということですし、現にアトピーの相談をする窓口にはアトピー性皮膚炎の子供たちを何とかしてあげたいと、わらをもつかむ思いで来られるお母さんたちがたくさんいらっしゃるということです。

 そこでお尋ねします。和歌山市でも民間医療機関の協力を得るなどして、まずその実態把握に努められるべきだと思いますが、どうですか。また、市の相談の窓口を設ける体制を早急につくられるべきだと思いますが、この点についてもいかがですか。また、保育園の保母さんの研修内容にアトピー問題を取り上げられるお考えがないのか、お答えください。

 以上で私の第1問を終わります。(拍手)



○議長(奥田善晴君) 旅田市長。

 〔市長旅田卓宗君登壇〕



◎市長(旅田卓宗君) 3番武内議員の御質問にお答え申し上げます。

 まず、紀泉開発問題ですが、12月議会でお答えいたしましたとおり、開発に対しまして周辺住民の皆さんが非常に危惧されているのは十分に認識いたしております。開発に対し、住民の皆さんの御理解を得、民間活力により法規制に適合した町づくりが行われることは本市発展のためにも必要不可欠なことであると感じているところでございます。今後も事業者に対しまして住民への説明を十分行い、同意が得られるよう引き続き指導してまいりたいと思います。

 次に、農業のある町づくりについての考え方でございますが、御承知のとおり農業を取り巻く環境は内外ともに非常に厳しいものがありますが、そうした状況の中で特に内にありましては、一部には米を初め農産物の供給を外国に依存してはという、そういう声も聞かれるところでございます。しかし、農業は単に農産物を消費者に供給するという役割のほかに、自然環境の保全や伝統文化の継承、また都市にあっては緑と安らぎの空間や災害時における避難場所の提供など、多面的な機能を有しております。したがいまして、こうした農業の持つ機能や役割を十分認識する中で、今後とも諸種の施策を通じまして農業振興を図るとともに、町づくりに努めてまいりたいというふうに思います。

 美しい町づくりと農業振興に関する問題でございますが、国際都市わかやまを実現するためビューティフル和歌山推進事業で四季を通し花と緑いっぱい運動の展開を図ってまいるわけでございますが、これら事業等に伴う花の需要増大に対処するため、特産品振興推進事業や四季の郷整備事業等を進め、農業団体等関係機関と連携を密にする中で、花卉生産の充実拡大を図るとともに、これら事業に対する助成等の施策を検討してまいりたいというふうに考えております。

 あとは担当部からお答え申し上げます。



○議長(奥田善晴君) 中元都市計画部長。

 〔都市計画部長中元成和君登壇〕



◎都市計画部長(中元成和君) 3番武内議員の御質問にお答え申し上げます。

 フォレストシティ計画についての御質問のうち、まず地元説明、住民合意についてでございますが、周辺住民の開発同意につきましては、事業者に対しましてかねてより十分な住民の協議調整を行いまして開発合意を得るようたびたび指導しているところでございます。

 事業者としての意向は、現在開発区域内の土地買収作業中でありまして、土地買収のめどが立った時点で開発計画が固まりますので、それを待ちまして周辺住民の皆さんとの協議調整を行い、同意を得たいとのことでありますが、先ほど市長の答弁にもありましたように、周辺住民の皆さんに開発についての十分な説明と協議調整の上同意を得るよう、事業者に対しまして今後も引き続いて指導してまいりたいと思います。

 次に、このフォレストシティ計画における排水計画についてでございます。有功用水路への排水につきましては、従来の説明のとおりでございまして、開発許可の基準として、都市計画法の規定にありますように、その排水によって開発区域とその周辺の地域に溢水等による被害が起こらないような構造、能力で適当な排水施設等を配置するよう設計が定められていなければならないと、こういうことになっております。このことから、フォレストシティ計画についての事業者からの事前協議申し出のときにおける説明でも、各流域面積を変更せず、各流域の水路の現況流下能力を調査した上で最小流下能力地点での許容放流量以上は開発区域外へは放流しないよう、雨水排水流末の洪水調整池にて貯留をいたしまして、当開発による増水はすべてカットした後放流する計画であるとのことであります。この基本的な考えは何ら変わっておりません。流域変更等事業者への報告は、流域を変更することは考えていないと、こういうことでございます。

 基本的な考え方といたしましては以上のとおりでございますが、事業者におきましてさらに万全を期すため、技術的により一層確実な方法を検討しているということでございます。

 また、一方では御指摘の排水問題は、国に対し行われます防災協議の一つとして位置づけられておりますので、御説明申し上げた内容は国・県におきまして十分審査されることになってございます。

 次に、開発に伴います土地買収の件でございますが、議員御指摘の事柄につきましては監督機関でもあります県の方に問い合わせ等行ってまいりたいと、このように思います。

 以上でございます。



○議長(奥田善晴君) 井上土木部長。

 〔土木部長井上隆勝君登壇〕



◎土木部長(井上隆勝君) 3番武内議員のフォレストシティの進入路の市道接続についてでございますが、事前協議によりますと、県道粉河加太線から市道楠見88号線を約300メートル北上した地点から分岐して、幅員12メートル、うち車道幅員9メートルの進入路を取りつけることになっております。

 議員御指摘の、市道楠見88号線の車道幅員は7.5メートルでございまして、進入路よりも1.5メートル狭くなっております。この市道楠見88号線は鳴滝団地の幹線道路であり、接続進入道路がそれ以上の車道幅員を要する計画であるため、交通に支障を来すおそれが十分あります。そこで、県においても県道粉河加太線から直接進入できるルートを再検討するよう指導していると聞いております。そこで、市といたしましても、当開発の事前協議の段階であり、今後実施に向け協議する中で、道路機能及び交通安全等十分検討しまして対処してまいります。

 以上でございます。



○議長(奥田善晴君) 岡崎下水道部長。

 〔下水道部長岡崎忠彦君登壇〕



◎下水道部長(岡崎忠彦君) 3番武内議員の御質問にお答えします。

 有功地区を含みます北部地区雨水排水整備基本計画につきましては、昨年10月より計画に着手し、現在調査及び排水区域図を作製中でございます。

 御質問の完了時期につきましては、平成2年度、3年度の2年度にわたる業務期間でございまして、本年度中に完了を行うものでございます。

 以上でございます。



○議長(奥田善晴君) 野口農林水産部長。

 〔農林水産部長野口法夫君登壇〕



◎農林水産部長(野口法夫君) 3番武内議員の御質問にお答えいたします。

 まず、農政を考えるシンクタンクづくりの問題についてでございますけれども、昨今農業を取り巻く環境はまことに厳しい状況下にございますが、魅力ある農業、21世紀に希望の持てる農業と、現在部内でプロジェクトチームを編成いたしまして総合的な農政及び諸種の振興施策に取り組んでいるところでございます。

 しかし、種々の施策を企画する場合、行政サイドからの一面的な検討では限界があり、対応がまことに困難な状況にあるのも事実でございます。したがいまして、問題によりましては単に関係者のみにとどまらず、専門家の意見を拝聴することも必要な場合が生じてまいりますので、今後とも必要に応じまして大学の教授など専門家の意見を聴取できるような方策につきまして検討いたしてまいりたいと考えてございます。

 次に、農家と地域住民との連携の問題でございますが、近年消費者のニーズが安全性や鮮度並びに高級化志向に向かい、産地間競争がますます激化する状況のもとでは、消費者でもある地域住民に地域農業等に対する理解と認識を深めていただくことが大変重要なことではないかと考えてございます。

 したがいまして、市や農業団体では毎年農業まつりや学習農園を初め各種事業を実施いたしまして、機会あるごとにその連携強化に努めているところでございますが、今後とも県や農業団体等との協力を得る中で、農家と地域住民との連携を深めるための施策を推進してまいりたいと考えてございます。

 次いで、農業振興地域整備計画の見直しの件でございますけれども、本計画が策定されて以来、十数年が経過いたしましたが、この間社会経済情勢が変貌し、農業の構造及び農業の就業構造等が大きく変化するとともに、農業振興地域内におきましても都市化、混在化が進行いたしてきてございます。そこで、ただいま農業振興のマスタープランでもある農業振興地域整備計画の見直しを続けているところでございます。

 ところで、見直しに当たりましては、もちろん農家等の意向を把握することが肝要でございますが、現在までのところ、既に全農家を対象にいたしました農業振興に関するアンケート調査、あるいは市民の意向調査等を実施いたしまして、ただいまこれら調査結果の分析に当たっているところでございます。今後は、学識経験者など専門家の意見等も十分聴取する中で本計画を樹立いたしまして、活力ある農業振興に努めてまいる所存でございます。

 以上でございます。



○議長(奥田善晴君) 谷河保健衛生部長。

 〔保健衛生部長谷河喜久男君登壇〕



◎保健衛生部長(谷河喜久男君) 3番武内議員の御質問にお答えいたします。

 アトピー性皮膚炎対策についてでございますが、このアトピー性皮膚炎はただいまのところ病因、病態等本質が明らかでないこと、診断基準が定まっていないことなどによりまして、検査、治療方法が確立していないのが現状でございます。

 厚生省では、患者の治療方針について医師の間におきましても、患者の日常生活にかかわる指導に極端な差異ないし、ときには対立が認められるため、厚生省心身障害研究「小児慢性トータルケアに関する研究」を行い、アトピー性皮膚炎診断基準等の検討を進めているところでございます。

 保健所においては、乳幼児の健診時、あるいは保健婦の家庭訪問だとか地区健診の際に、まず離乳食を与える時期を含めましての食事指導、汗やあか、分泌物を放置しないようスキンケアに努めること、母子の衣類や材質や乳幼児の下着の材質、薄着のすすめ、入浴のさせ方、薬の使い方、部屋の温度管理、ほこりが付着しやすいじゅうたんやカーテンなどを含め室内は常に清潔に保つよう等々、それぞれの乳幼児の症状に合った内容で指導を行い、また治療に当たりましては、治療方法が確立していない現状ですので、主治医とよく相談し治療を続けるよう指導しているところでございます。妊婦には可能な限り、少なくとも6カ月までは母乳育児を進めてございます。

 保健所における平成元年2月中の健診状況を申し上げますと、受診者1,157人、皮膚疾患202人、うちアトピー性皮膚炎は54人で、皮膚疾患は17.5%、そのうちアトピー性皮膚炎は4.7%となってございます。

 そこで、議員御提言のアトピー性皮膚炎患者の実態調査でございますが、診断基準が定まっていない現状の中では医師の考え方次第でございますので困難と思いますが、各医療機関の協力を求め、市医師会等関係医療機関と相談していきたいと考えているところでございます。

 次に、市の相談窓口の設置についてでございますが、国や研究機関や専門家の意見を聞きながら、まず正しい情報収集に努めてまいりたいと考えているところでございます。

 以上でございます。



○議長(奥田善晴君) 木村民生部長。

 〔民生部長木村一夫君登壇〕



◎民生部長(木村一夫君) 3番武内議員の民生部に対する御質問にお答えいたします。

 アトピー性皮膚炎に対する保育所での保育者としての研修の取り組みについてでございますが、現在、公・市立61保育所におきまして、入所の前の保健調査する中でアトピー性皮膚炎について幾つかの症状調査を行ってございます。アトピー性園児の状況把握を行い、さらに医師に相談や指導をいただき、その症状に応じ除去食を実施するほか、家庭とも常に連絡をとりながら園児の体質改善に努めているところでございます。

 しかしながら、アトピー性園児はもとより、お母さん方の御苦労を思いますときに、今後も医師の指導のもとに保育所と家庭がさらに一体となって取り組まなければならない重要な問題でございますので、保育者がアトピー性皮膚炎に対する知識を深め、一層適切な取り組みができるようにその研修を積極的に行ってまいりたいと考えてございます。

 以上でございます。



○議長(奥田善晴君) 3番。

 〔3番武内まゆみ君登壇〕(拍手)



◆3番(武内まゆみ君) 再質問をさせていただきます。ちょっと順番不同になると思うんですけれども、お許しください。

 アトピー対策のことなんです。アトピー性皮膚炎、こういうものがアトピー性皮膚炎だというそういう確証がないというふうに小児科の先生でおっしゃる方があるんです。で、それがアトピーであるかどうかというのはそういう診察をしていく経過の中で判断をされておられるという、そういうお医者さんがいらっしゃるんですね。今、除去食、部長さんが、民生部の部長さんが除去食を実施しているというふうなことをおっしゃいましたが、確かに一つの治療方法として除去食というのが非常に今注目をされています。しかし、その除去食も、それぞれ何による原因なのかということがなかなかこうはっきりしないということと、それと除去食だけでそのなかなかアトピーには対応できん−−それがぴったりと合う子供にとってはね、すごくいいことなんですけれども、しかしなかなかそれだけでは対応できないということもありましてね。特にその発育盛りの子供たちに、ただ単に牛乳がだめだから、卵がだめだからということで除去していくことが、発育との兼ね合いの中でどうなのかというあたりが非常に議論のあるところだというふうなお話も伺いましてね。で、お医者さんの中には、そういう先ほど申しました食品添加物とか大気汚染とか農薬とかストレスとか、そういう複合の中にある問題としてとらえることも大事じゃないかというふうな意見がありまして、だから、なかなかいろいろ原因とか、それの対応策というのはまだまちまちなんですね。

 ですから、私は、そういうまちまちで、そういうまとまった、これがアトピーだという確証がないという、そういう現状をね、もうちょっとやっぱり知らせてあげるということも一つのしなきゃならない、市がね、そういうことで相談の窓口を設けるそういう体制をつくられるということが一つの方法じゃないのか。今それが非常に求められているのではないかと、そんなふうに思うんです。

 まずその先ほどの保健所のことです。確かに乳幼児健診のときに、アトピーだと思われる子供、乳児に対して、お母さんに対して指導されているということは私も聞いているんですけれども、しかし乳児以外の、もう乳幼児健診を受けなくてもいい、それ以外の人たちがアトピー性皮膚炎の子供さんを抱えておられる方がなかなか相談に行く窓口がないんですね。それでまあ医療機関に行けばいいんじゃないかというふうなことなんでしょうけれども、しかし医療機関に行ってもなかなかね、十分な説明を受けられるとは限りませんし、そんな中で例えばリンスをね、子供の頭洗うとき使ってもいいのかとか、泳いでもいいのかとかと、そんなことも聞けずに悩んでおられるお母さんも現にいらっしゃるんですね。そういうことについて市が窓口を設けられてそういう体制をきちっと整えられたらね、そんな話も気軽に相談に乗ってもらえて、非常にお母さん方が安心されるんじゃないかと、そんなふうに思うんです。

 ですから、保健所内で乳幼児健診のときにやられているそういうことをもっと間口を広げられて、それにはやっぱり体制が必要ですから、今の体制やったらやっぱり大変ですからね。ですからそういう体制を整えられて市として対応をされるべきではないのかという、そういう趣旨です、これは。もう一度それについての答弁聞かせてください。

 それと、保育課の保育のことです。除去食を実施されているということに関して、私もいろいろ意見はあるんです。しかし、それはちょっときょうこの場ではおいときますけれども。

 やっぱり保母さんが、そういうアトピーでほんまに体をかきむしって夜も寝られない、そういう子供を抱えていらっしゃるお母さん方がね、どういう気持ちなのかとか、どういう大変さなのかということをやっぱりわかってあげることが一番大事なことだと思うんです。そういう点でね、アトピーというのは、まあ子供たちを見ればわかるようなもんですけれども、しかしやっぱり基礎的なそういう知識とか、現在アトピー性皮膚炎ということに対してどういう見解とか状況があるのかということをやっぱり知っておかれるべきだと思うんです。もちろん知っていらっしゃると思うんですけどね。しかし、そういうことをお互いの経験交流なんかもされてね、よりお母さん方の気持ち、子供たちの気持ちを理解してあげてほしい。そういうことで保母さんの研修の中にもぜひね、アトピー性皮膚炎の問題を取り上げていただけはしないだろうかという、そういうことです。

 それで、実態調査のことなんですけれども、部長おっしゃったように、確かに先生方の中にも考えがまちまちですから、実態調査のことも非常に、これがアトピーだということでしましてもね、どれだけ中身のある情報が得られるかということについてはいろいろあると思うんですけれども、しかし皮膚炎でね、一般的にそのアレルギー皮膚炎というもので悩まれている、それで具体的にこういう症状についてはどの程度だというそういう資料はね、きっと医療機関の先生方やったらきちっと持たれておられると思うので、そういうことを収集されて調査されるだけでもね、私は、これがアトピーだ、だから何人だというそういう結果が出なくてもね、非常に大事な資料ではないのかというふうに思うんです。そういうことをやっぱり市としてきちっと把握される必要があるのではないかと思いますので、その点でもう一度、実態調査については一層医療機関の皆さんにもうちょっと積極的に働きかけられてね、今それは難しいんじゃないかということで消極的にならないで、一歩こう進めていただけるようにしていただきたいんです。この点についてもう一度保健衛生部長の答弁を聞かせてください。

 それから、開発です。ちょっとこれも順番、質問した順序と入れかわるかもしれませんけど。

 まず、住民への説明のことです。これは私も聞いたんですけどね、例えばその住民の運動団体とかあるいは自治会とか、そういうところが説明を聞きたいという要請をしたときには、たしかこの間2・3カ所は行かれていると思うんです。しかし、あの開発業者の方から自治会に対して、全住民に対して責任ある説明というのは一度もされていないと聞いています。私はね、この前から何度も何度もそれではだめじゃないかという、そういうことで質問させていただいたんです。しかし、市はそういうふうに、説明会をしなさい、しなさいってこう、それは言ってくださってるんだと思うんです。そういう点では担当課の皆さんも一生懸命努力はしてくださってると思うんです。しかし、実際ね、説明会がなされていないというそういう現実はね、それは口で言うだけではやっぱり解決されませんから。だから、どの程度ほんとに真剣に思われて取り組まれていらっしゃるのかなという疑問がね、わいてくるんです。

 で、先ほど、業者が土地買収が終わって、めどが立った時点で、計画というのが固まった時点で説明会を行いたいと言っているということ、部長の方からお答えいただいたんですけどね、私はそれでは遅いということで、この間何度も何度も議会で取り上げさせていただいたんです。計画が決まってしまったらね、住民の声、説明をされて、それについて住民の方がどう思われているのかという声がね、反映される時期がないんですね。だから、事前協議の中で、今まだ計画についていろいろ十分住民からの意見があればそれについて変更も可能な時期にね、十分な説明をされて、住民の意見も取り上げられるという、そういうことが大事だということで、だから今の時点で、事前協議の今の時期に住民への説明というのが非常に重要ではないのか。そういうことを議会で何度も何度も私は言わせていただいたつもりなんです。

 しかし、先ほどからの答弁をお聞きしていますとね、そういうふうには認識をしてくださっていないみたいですね。私はやっぱりそれはね、非常に無責任だと思うんです。確かに住民合意というのは法的規制もありませんからね、ということで非常にいいかげんにされてるんじゃないかなというふうな危惧を感じるんですね。やっぱり市は、こういう和歌山市始まって以来の大規模開発が、計画が進められるということが市民にとってどう重大な影響を与えるのかということを、そういう認識を持ってやっぱり、持っていらっしゃるんでしょうけれども、しかし今の答弁を聞いている範囲では、本当にそうなのかと疑いたくなるんですね。

 ですからもうちょっと、議会で私が言わせていただいている住民への説明というのがどういうふうに大事なのかという、今の時期にすることがなぜ大事なのかというところをね、もっと認識をしていただきたいと思うんです。そうでなかったら、そういうことが知らされないまま、どんどんどんどん開発が先行しましてね、住民が知ったとき、声を上げたいときはもう計画が決まっていて、本申請が出されて、もう県が許可を与えたというような事態になるとね、これはもう非常に困ることだと思うんですね。そういう点で、住民への説明というのはこの時期やっぱり最大限重視をしていただきたい。そういうことで、業者には説明している、いるというそういうことだけではなくて、実際何カ所、どの自治会にさせるのかということで、もう一度答弁ください。

 それから、有功排水路の件です。これはね、もう非常に答弁を聞いて驚いてるんですけれども。ということはね、流域変更を考えていないと業者がおっしゃってるわけですから、有功用水路へ今の−−だから、これまでいってる計画どおり流すということなんですね。そうなりますとね、そういうその住民の方々にお話に行かれて説明をされている、その話がね、業者がされている話が、これはでたらめやということになってくるんですね。現にね、住民との話し合いの中で、有功用水路は今でも満杯、許容量を上回っている、しかも40ミリ以上の大雨が降ればもう今の3倍ぐらいに膨れ上がりますからね、水量が。だから浸水があるのだということももうもちろん認めて、その上たとえ調整池をつくろうが、排水するんですからね、しかも大雨なんていうたら、そういう事態になりますと、もうどんどんどんどん排水する以外ないんですから。だから、それではもう非常に無理があるということわかってるんですね。そのことを説明会で言ってるわけなんです。

 それがね、市が聞いたら、流域変更を考えていないとかね、そういうその従来どおりの計画でいくとかというふうなことを言うているてことになりますとね、全くそれは矛盾してるんですね。住民の説明会ではそういういいかげんなことしているのか、そういうことになってくるんですね。そのことについて市はね、どんなふうに対応されてるんですか。これは特に排水路の問題とか道路の問題というのは、そういう生活にとって一番大事なとこで、しかもこういう問題点は開発を考える上ではもう本当に大優先して考えなけりゃならない問題でしょう。そういう大事な問題についてね、そんな住民の説明で言ってることと市に言ってることが違う。そんないいかげんなことないです。そんな、住民が聞いたら怒るんじゃないんですか。その点もうちょっと、市としてどういう対応されたのかということをはっきりと言ってください。

 それから進入路です。土木部長がおっしゃったように、県も私も行って聞いてたんですけど、楠見88号線を使うことは非常に無理があるというふうに言ってました。あそこは現況で右折帯というのも非常に難しい状況で、だから県道から直接に引くように県は言うてるということも私も聞いてきましたから、ぜひそういう点では県のそういう指導も踏まえて考えていただきたいんです。

 ただね、この進入路の問題もね、今の事前協議の中でやっぱり市がきっぱりとした態度をとっとかなかったらね、本申請が出される時点で判断ということになりますと、やっぱり許可が出た後の判断ということになりますと、もうそこを使うということを前提に事が進むわけですから、やっぱり遅いですね。ですからやっぱり今の事前協議の中で、市も土木部長が答弁されたように非常に県も無理があると言ってるし、市も部長の認識どおりやということなんですからね、その点で毅然とした態度で臨んでいただきたいと思います。この点は強く要望させていただいておきます。

 それから、市長の答弁です。市長は答弁の中で、住民の声を十分把握している、それで民間活力の導入というのも合意を得られるという、そういう中で民間活力の導入というのも考えていきたいという、そういう答弁でした。

 ほんとにね、考えていただきたいと思うんです。市長は先ほどの山口議員の質問に対してね、河北、開発地域では住民のそういう反対の声があって、なかなか事業が進んでいないのが現状だというふうに答弁されました。でね、私はやっぱりその、なぜ住民が反対をしているのか、なぜ計画が進まないのかというところをね、もうちょっとやっぱり十分お考えをいただきたいと思うんです。住民の声をね、ほんとに真剣に受けとめていただきたいと思うんです。今開発に、特にその燦黒潮リゾート構想というのが発表されましてね、開発が本当にバラ色の夢でもあるかのようにPRがどんどんされてるんですね。そういうPRの中でそういうものにすごく期待を持たれる方もいらっしゃるし、いいと思われる方もいらっしゃるし、それはそれでいいと思うんです。ただ、しかし現実、そういう開発がなされる現状がね、実情がどうなのかという、そういう点について住民がどう思っているのか、住んでいる住民がどういうふうに開発について考え、どういうところについてほんとに心配をしているのかというところについてね、十分やっぱり受けとめていただきたいと思うんです。

 で、私は河北というのは非常に基盤整備がおくれている中でね、そういう大規模開発、今現に、今進めることには非常に無理があるんじゃないかという、そういうふうにずっとこの質問をさせていただく中で、いろいろ勉強させていただいたり意見をお伺いする中で思ってます。やっぱり基盤整備というのをもっともっと大事にして、そういうことをどんどんどんどんされることが今一番やっぱりしなきゃいけないことなんじゃないかって、その上で開発の是非については考えるという姿勢が一番賢明なんじゃないかなというふうにだんだん確信を持つようになってきているんです。

 市長は、なぜ開発が進まないのか、なぜ住民が不安の声上げているのかというところ、そういうことをね、やっぱりもっと受けとめていただきたい、そんなふうに思います。その点について、これは市長がどういう態度をとるのかということが非常に重大なことになってくると思いますのでね、許可権者は県ですけどね、しかしやっぱり市長の意見というのは、開発地の市長の意見というのはそれだけ重みのあるもんですし、市民に対しても責任を持たれることですから大事と思いますので、もう一度答えてください。

 それから、農業問題です。

 市長が先ほど答弁されました、農業というのはただ食物をそういう生産するだけではなくて、環境とか、遊水地の問題、大気の問題とかそういう環境とか、そういういろんな役割を果たしているという、そういう中で町づくりも考えていきたいという、そういう答弁をしていただきました。それは私もそうだと思うんです。

 しかしね、現実は、私も農業委員会に入らせていただきまして、今も並行して農業委員会が行われてると思うんですけれども、今度の農業委員会の議案の中にも、農用地区域の中に5万平米にも及ぶ分譲住宅をつくるための転用というのが議案にのっています。こういうことがいいとか悪いとかそういうことよりもね、そういうことよりも、和歌山市の農業、農地をどういうふうにして確保して、農業のある町づくり、そういう調和のとれた町づくりを市がどういうふうに進めるのかという、そういう基本的な理念が確立していなかったら、こういう分譲住宅がいいのかとか、誘致される工場がいいのかとかって、そういう個別の判断ではだめだと思うんです。やっぱり全体の、和歌山市全体の中で農業のある町づくりを市がどう進めていくのかという、そこのところを確立されなかったら、個別にあっちでもこっちでも大規模開発がやられるというような状況がありまして、もうなし崩し的に農地が、農用地がもう集団性を失ってつぶれていくという、そういう現実の−−つぶれていってるというそういう現実の中でね、やっぱり和歌山市の農業そのものが、町づくりそのものがずたずたになっていくんじゃないかなという心配をするんです。

 ですから、農業を開発の後追いというふうなことに押しやるのではなくてね、私はやっぱりもっと積極的な姿勢で農政については打ち出していただきたいなと思うんです。そういう積極的な姿勢という点では非常に、市長の施政方針演説の中身を見さしていただいても、聞かしていただいても、不満があるんです。

 で、市長自身も現状もちろんよく御存じやと思うんですけれども、この3年間の中にも、3年間、特にこの3年間転用がふえましたね。資材置き場がもうずっとふえてますし、住宅あるいは工場というのがこの間ずっとふえてるんですね。そういうものがいいとか悪いとかって、そういう議論はまた別としてもね、しかしやっぱり確実に農地がそのことによってつぶれてるんですから、そういう中でどういうふうに和歌山市の農地を守るのかという、そういうことを中心に据えた町づくり政策というのを積極的に打ち出していただきたい、そのように思うんです。もう一度その点についての市長の決意をお聞かせください。

 それから、これからの農政というところで幾つか私意見を言わせていただきました。先ほど市長もお答えになられましたように、農村とか農業というのは、環境とか資源という面では非常に公共性のあるものですから、そういう認識をね、しかし市民の方も、このごろだんだんだんだんたくさん持たれる方がふえてきてると思うんです。特に今みたいな緑が非常になくなっている中で、農地の役割を再認識されているそういう人たちが、非常に地域の中でもふえてきていると思うんですね。ですから、農業、農地というのを農家の人たちだけの問題とか、人たちだけのことじゃなくて、農家以外の人たちもね、農業についてだんだんだんだん考え始めてきている、そういう状況が今全国的にも、和歌山市の中でもあると思うんですね。そういう中でその農業を守っていくためには、本当にこう、今国の方針からいったら大変な状況ですからね、農家の人たちと一緒に市民の人たちが、どういうふうにしたらいいのか、そういうことを考えられている、そういう機運もだんだんだんだん高まってきていると思うんです。

 ですから、そういうときにね、片方では農業というのは非常に経営も大変で、大変な状況あるんですけれども、しかし農家の方々だけじゃなくて、市民の方々も一緒に考えようという、そういう状況が生まれているときにね、やっぱり市がイニシアをとって、地域の方々あるいは農家の方々との、そういう切り結びっていうんですか、そういうものをぜひともしていただきたいと思うんです。そのイニシアをとる体制を農政課の中でもぜひ確立をしていただきたいと思うんです。

 しかしね、とは言ってもやっぱり、どんなに有能な方がたくさんいらっしゃっても、現在の農業問題というのは非常に複雑ですからね、担当課の方々だけではほんとにやっぱり御苦労がおありやと思うんです。ですから、専門家の知恵をこういうときにやっぱり十分活用しなかったら難しいんじゃないかなあと思いますんで、その点でね、私は先ほど和歌山大学なんかに、地元の大学なんかに有能な農業の専門家の先生もいらっしゃいますしね、そういう何人かの専門家の先生方の集団、シンクタンクというのをね、ぜひとも確立するための努力をもっと積極的にしていただきたいなあというふうに思います。それも市長にその点についてお聞かせください、お考えをね。

 それから、整備計画の策定のことなんです。農政課でもアンケートもとられて、農業の方にアンケートをとられて、市民の方の意向調査というのもされているということを聞いていますし、分析結果を急がれているところだと思うんです。ただね、なかなか私も非常に勉強不足で、和歌山市の農地や農業がどういう実態なのかということ、よくわかっていないことも多いんです。しかし、資料なんか自分でつくってみますとね、やっぱり改めてね、農地はつぶされていっているという実感を持つんです。整備計画が非常に見直しがおくれて、その間にね、その間にでも農用地がどんどんどんどん除外されてきているんですね。そういう現実があるんです。

 だからやっぱり基本計画、整備計画というのをもっともっとやっぱり実態を十分把握して、市民の意見、専門家の意見を聞く中でね、十分な内容にしていただきたいなあという希望を本当に持ってるんです。それは、先ほど申しました農業のある町づくりという基本理念を十分踏まえられた上でつくっていただきたいなあというふうに思っています。これも農政にかかわることです。市長にその点も聞かせてください、答えを。

 それから、花のあふれる町ということで、市の事業として取り組まれてはどうかということ提案させていただきました。市長も別に、前向きに考えてくださるような御答弁をいただけたと思うんですけど、ぜひ実現してください。何人かの人に聞いたら、やっぱり和歌山市の道路とかそういうところに花が少ないと思うのは私だけではなかったんです。ですから、きれいな町をせっかくつくられようとしているんですから、ぜひそういう事業として花のある町というのを位置づけられて、そういう花卉栽培というね、今非常に有望視されている−−と結びついたらね、もっともっと振興につながっていくんじゃないのかなというふうに思いますので、ぜひ実現に向けて努力をしていただきたいということ、これは特に要望させていただきまして、2問を終わります。(拍手)

 〔議長退席、副議長着席〕



○副議長(石田日出子君) 旅田市長。

 〔市長旅田卓宗君登壇〕



◎市長(旅田卓宗君) 3番武内議員の再質問にお答え申し上げます。

 大規模開発になぜ住民が反対しているかと、そのことをよく受けとめ考えていくべきだというような、そういう御指摘でございます。

 私はこの開発と、開発の問題というのは非常に難しい問題があるんです。よく私は自然との調和のある開発を促してまいりたいというお答えを申し上げるわけでありますが、和歌山市の深刻な悩みの中に人口が減少ぎみであるという問題があります。その要因の中には、産業の衰退とかですね、そういうふうな問題もあるんですけれども、和歌山市の中に安くって優良な宅地が少ないと、そこでどうしても家を建てる場合にですね、岩出町とか貴志川町とかですね、そういう周辺部の方に出ていかざるを得ないと。和歌山市で生まれ育ち、あるいは和歌山市で働いている人々が、願わくば和歌山市内に住みたいんだけれども、どうしても和歌山市で宅地を求めることができないということで、和歌山市外へ出ていかざるを得ないというんですね。そういう現実があろうかと思うわけなんです。そう考えましたときに、私は、開発をして、そして優良な安い宅地を提供していくということにつきましては、間違っているとはとても考えられないわけなんです。それも必要なことであろうというふうに思うわけなんですね。

 しかし、そうした開発に伴いまして、さまざまな問題が生じてまいります。その排水の問題等も含めましてね、あるいは交通上の問題等も含めまして、いろんな問題が生まれてまいります。そうした問題がその地域住民の皆さんに十分理解を得られる形の中で事業を進めていただくべきだと、そういうことを基本的に考えております。

 ですから、許認可権は県にあるわけなんですが、御承知のとおり県も、そして市も開発には地域住民の合意ということを前提にしておりますけれども、これは何ら法的な根拠はないわけなんですね。法的に根拠がなくても、行政があえて合意を求めておりますのもですね、そうした地域住民の皆さんの理解のもとに事業を進めてもらいたいということを基本的に考えているからでございまして、どうかひとつ御理解を賜りたいと思います。

 次に、農地をどう守っていくのかというそういう御質問でございますが、私は和歌山市につきましては、線引きを行いまして、市街化を進めていくべき地域と、そして原則的には市街化を進めないという、いわゆる調整地域というふうに線引きをしております。あるいは、むしろ積極的に農業を振興していくべきだという、そういう農業振興地域の指定も行っているところでございます。基本的な考え方といたしましては、調整地やあるいは農業振興地域につきましてはですね、原則としていたずらに開発はなされていくべきではないというふうに考えているところでございます。

 次に、農業の専門家等からなる協議会の設置の問題でございますけれども、先ほど部長からもお答え申し上げましたとおり、専門家の意見を聴取できるような方策につきまして、協議会の設置等も含めまして検討してまいりたいというふうに考えております。

 次に、農業振興地域整備計画の見直しの問題につきましての御意見でございますが、私も先ほど部長がお答え申し上げましたとおり、学識経験者など専門家の意見等も聴取する中で本計画の樹立を図ってまいりまして、活力のある農業振興に努めてまいりたいというふうに思います。

 花卉栽培についての御意見がございました。私も趣旨は全く同じでございます。特に関空ができますので、その中で臨空農業の振興ということを考えましたときに、この花卉栽培が最もふさわしい、主流をなすべきではないかというふうに考えておりまして、花卉栽培を促進する助成策というものにつきましてはぜひともつくりたいというふうに考えております。

 以上でございます。

 〔副議長退席、議長着席〕



○議長(奥田善晴君) 谷河保健衛生部長。

 〔保健衛生部長谷河喜久男君登壇〕



◎保健衛生部長(谷河喜久男君) 3番武内議員の再質問にお答えいたします。

 現在、アトピーのことで電話による相談がたまにございますが、保健婦あるいは医師が対応しているところでございます。しかし、患者を診ないで相談に当たることの大変さをも御理解してほしいと思います。結局は医師受診を勧めることになるわけでございます。その理由は、相談に答える内容と主治医の指導内容の食い違いにより、保護者を迷わすおそれがあるからでございます。

 次に実態調査につきましては、医師会、医療機関等と十分協議してまいりたいと存じます。

 以上でございます。



○議長(奥田善晴君) 中元都市計画部長。

 〔都市計画部長中元成和君登壇〕



◎都市計画部長(中元成和君) 3番武内議員の御質問にお答えいたします。

 フォレストシティ計画についての地元説明につきましては、さらに議員御指摘の点も踏まえまして指導してまいりたいと思います。

 また、先ほどお答え申し上げましたフォレストシティ計画の排水計画についてでございますが、これにつきましてはその内容は事業者の方に改めて聞きただしたわけでございます。県との協議も行っているということでございますが、さらにこの問題について排水計画に問題なきよう、これについても指導してまいりたいと思います。

 以上でございます。



○議長(奥田善晴君) 3番。

 〔3番武内まゆみ君登壇〕(拍手)



◆3番(武内まゆみ君) 再々質問をさせていただきます。

 開発のことです。市長、開発が必要やというふうにおっしゃられまして、私も開発はいけないんだということで一度もこの壇上でも言った覚えはありませんし、開発が全然だめやと、そんなふうにも考えていません。ただね、河北地域で今進められているようなそういうフォレストシティ計画とか、今和歌山市で出されているような開発計画というのはね、住民に理解を得るとか得ないとかというそういう時点の問題じゃないということなんですね。理解したくてもできないことがある。それが何なんか言うたら、何回も何回も言わせていただいているように生活基盤整備の問題で、現在でも、現時点でも道路の問題にしろ、排水の水路の問題にしろ問題が非常にあるんだという、だからまずそこのところの、住民の理解を得ようと思うのであればね、まずそこのところの基盤整備をすることが大事なことじゃないかと、そのことで私は具体的に何度も何度も質問させていただいたと思うんです。

 だから、そういう基盤整備が全部完了して、その上で開発計画というのを俎上にのせてね、それで市民、住民に理解を得るというのであれば、それは話は−−開発の是非はともかくとして、話は順序としては理解できるんですけどね、しかし今の出されている開発はそういう状況ではありませんから、だから住民の人も開発計画を聞けば聞くほど不安になるという声が広がっている。私もいろいろ言わせていただく、そういうことになるんですね。だから、開発がいけないということは言ってませんし、基盤整備が整った上で是非を問うべきだという、そういう立場で私はずっと質問をさせていただいておりますから、その点市長もおわかりいただけているとは思うんですけれども、そういうことです。

 農業の問題です。

 市長はいたずらに農用地区域なんかは開発を、開発をというのか、されるべきではないというふうにおっしゃいました。そういうお考えをね、ぜひともやっぱり理念として持っていただいて、具体的な整備計画の中とか、そういう中で具体的に生かしていただきたいと思うんです。ただ思われていても、どんどんどんどん現実的には農用地なんか区域除外されていってますから、だからそういうことにならないようにきちっとした農業のある町づくりという理念を確立されて、具体的な整備計画とかそういう中身の中で位置づけていただきたいと思うんです。土地利用の問題もそれはいろいろありますから、そういうことは専門的な検討とか研究とかいうのは非常に重要ですから、農地もそういう意味では土地利用の中で有効的に活用されるということはそれはもちろんあり得ることですし、そういうことは全部否定しているわけじゃないんですけれども、しかし今はね、余りにもそういうことが先行して、開発が先行して、気がつくと農用地区域がほとんどなくなっていたという、そういう結果にならないのかという危惧を感じるようなそういう状況があるという、そういうことで私は非常に心配をして市長のお考えを何度もお聞きしているということです。

 それで、保健衛生部長のアトピーのことです。別に私は窓口を設けて保健所でお医者さんに診察をしてほしいと、そんなことを言ったわけではありませんよ。そういうことではなくてね、現にお医者さんにかかっておられる方でも、2問で申し上げましたように、ほんとにこう、リンスを使っていいんかとか、泳いでいいんかとか、そういうほんとに小さな−−小さなというのか、身近な生活の中で非常に困っておられることについて、なかなか相談がしにくいという状況もあるので、だからそういうことを気軽に相談できるようなね、それは保健婦さんの体制をもっともっと充実させて窓口を設けられるという、そういうことで御要望させていただいたのであって、別に特別お医者さんをそのために診るようにとか、そういうことで私は今回言わせていただいたのではありませんから、その点誤解をなさらないようにしてください。

 それから、住民合意の点です。有功用水路のことについてはもっとしっかりと業者に確認をしていただいて、市も今でも有功用水路の状況が大変なんやということはよく御存じなんですからね、だからやっぱり計画上無理のあることについては毅然とした態度で対応してください。住民説明会については、またもしかしてお聞きする機会がありましたら、そのときには何カ所どこに行ったという、そういう指導の結果を聞かせていただけるように強く要望させていただきまして、質問を終わります。(拍手)



○議長(奥田善晴君) しばらく休憩いたします。

    午後2時45分休憩

    −−−−−−−−−−−−−−

    午後3時24分再開



○議長(奥田善晴君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

 日程第2の一般質問を継続し、大艸主馬君の質問を許します。−−31番。

 〔31番大艸主馬君登壇〕(拍手)



◆31番(大艸主馬君) 本日の最後の質問になると思います。議長のお許しを得ましたので、市長の政治姿勢についてお伺いしたいと思います。

 私は今までも市長の政治姿勢、特に県市協調による開発優先の問題点、あるいは職員不正採用問題についてなど質問をしてまいりました。また、環境にかかわる問題点、自然保護の大切さと環境保全条例の制定、住環境にかかわる開発指導要綱策定なども何回か取り上げてまいりました。また、町並み保全や歴史的建造物保存対策にも触れてまいりました。今回は、市長が標榜をしておられる国際都市わかやま、そのための町づくりにかかわる点について絞ってお尋ねをいたします。

 まず、和歌山大学経済学部跡地利用についてお尋ねをさせていただきます。この問題も何回か取り上げさせていただきました。緑の木々が都会のオアシスとして市民の憩いの場として、また災害時の緊急避難場所として大きな役割を果たすであろう、高松の森として市の名所になるであろう、こう私は思っているわけです。

 昨年6月議会では、図書館と厚生年金保養施設サンピアの設計方法で緑の木々を生かしたものにしてもらうようお願いをいたしました。市長も積極的に働きかけていただく、こういう旨の答弁をいただいたところです。

 ところで、1月下旬と2月中旬に県当局より跡地利用計画案の地元説明会がありました。それによりますと、図書館及びサンピアの宿泊施設などとスポーツ等、テニスコート、木の国広場、ゲートボールコート及びゴルフ練習場となっています。ここでなぜゴルフ練習場が出てきたのか。打ちっ放し場のこのゴルフ場面積はテニスコート、木の国広場、児童広場、ゲートボール広場等を合わせた面積よりも大きく、当然のことながら多くの批判的意見が出ました。私も2月中旬にこの計画を聞きまして、本計画に携わっている方々の御苦労を思うと同時に、一方では非常に驚きました。早速我が党県会議員団、市会議員団の連名で知事及び市長にこの計画に関しての申し入れをいたしました。ちょうど2月21日は市長がアメリカに行かれておりましたので、私ども企画部長にお会いをいたしまして、市長あてのこの申し入れ書をお渡ししたわけであります。

 昨年6月以降、市長はどのような働きかけをだれにしていただいたのか。またこのゴルフ場の打ちっ放しの練習場の計画を知らされたのはいつで、またそれに対しての市長の御感想をお聞かせ願いたいと思います。

 その後、高松地区第25区自治会で跡地利用についての住民アンケートが行われ、3月6日現在135人の回答中、ゴルフ練習場については賛成3、反対122、どちらともいえない7、わからない3という結果が出ております。また、県議会でもこの問題が党派を超えて取り上げられまして、この中で県の教育長は、図書館に影響のないよう防音対策や面積の縮小など配慮してくれたので受け入れたというような報道がされております。

 本件はことしに入って計画の全容が知らされ、地元意見はもちろん、和歌山市民の大きな関心事でもあります。市長は、この計画の中でのゴルフ練習場については圧倒的に反対意見が多いと思われますが、市長はどうお考えか、お聞きしたいと思います。

 次に、昨年の9月議会でこれもお願いした三和銀行和歌山支店の近代建築物保全について、その後の経過も含めてお尋ねをいたします。

 中央商店街から和歌山城へと結ぶ町並みは、活気があってしかも潤いのあるオフィス、商店街、こういうものにしていく必要があると思いますが、この中で市長が単独事業としてなされている京橋プロムナード構想などもあり、その中でのこの近代建築物は大変大きな影響を与えるものだと思います。本建築は、和歌山県洋風建築研究会、近代建築研究会、明治建築研究会の専門家集団の3団体から保存方の強い要望が出されております。本建築物は戦災に遭い、現状保存の困難さや幾つかの問題点が指摘をされておりますが、その中でも保存方の強い要望があるわけです。私もその一人なんですけれども、市長はその要望に対して、また議会の答弁を受けてどのように三和銀行に対して働きかけてこられたのか、要望された専門家集団に対してどのような働きかけや相談をされたのか。これは市長でなくても、教育委員長でも教育長でも構いませんから、具体的にどのような相談をされたのか、ひとつ経過とこれまでの取り組みについてお聞きいたしまして、第1問といたします。(拍手)



○議長(奥田善晴君) 旅田市長。

 〔市長旅田卓宗君登壇〕



◎市長(旅田卓宗君) 31番大艸議員の御質問にお答え申し上げます。

 サンピアのゴルフ場の問題でございますが、どう昨年6月以来働きかけたか、知らされたのはいつか、そしてその感想はということでございますが、和歌山大学経済学部跡地に県立図書館とサンピアが建設されることになっておりますが、緑の保全が大切であると考えまして、昨年7月上旬に緑の保全について県の意見を聞きましたところが、地元の人々からも緑を残してほしいとの意見もあり、できるだけ配慮したいということでありましたので、安心しておりました。ところが、先般ゴルフ場の練習場が併設されるということにつきまして、地元で反対の意見があり難航しているということを知り、大変心配しているところでございます。

 計画の中で圧倒的反対の声があると聞いているかという、そういう御指摘でございますが、圧倒的かどうかはともかくとして、反対の意見があるということは聞いております。

 あとは担当部の方からお答え申し上げます。



○議長(奥田善晴君) 石垣教育長。

 〔教育長石垣勝二君登壇〕



◎教育長(石垣勝二君) 31番大艸議員の御質問にお答えします。

 三和銀行の保全につきましては、本年1月末に再度銀行に申し入れをいたしました。そのとき、銀行としては建物が戦災にも遭い、老朽化が進み、3年前にも外壁の石が崩れ、接着剤で修理しているところが危険な状態で、現状保全は物理的に難しい。しかし建築業者と相談してメモリアル的に残せないかなど検討をしてまいりたいとのことでございました。

 教育委員会といたしましては、和歌山県洋風建築会等の御要望の趣旨を踏まえて、県と十分相談をいたしまして今後も三和銀行と交渉をしてまいりたいと、以上のように考えております。

 以上です。



○議長(奥田善晴君) 31番。

 〔31番大艸主馬君登壇〕(拍手)



◆31番(大艸主馬君) 非常にわかりやすく、簡潔にお答えいただいたわけですが、市長が非常に心配されているということですので、ひとつそれではどう市長として今後働きかけていくのか、これをひとつお聞かせ願いたいと思います。

 この和大の経済学部の跡地で地元の自治会ですね、アンケートの結果を私いただいたんです。高松地区第25区自治会長汐見医師が非常に詳しくその結果をまとめていただいて、私いただいて読ましていただいたんですけれども、圧倒的にやっぱりゴルフ場の練習場というのは反対なんですね。

 それで、多分県がこのサンピアの中にゴルフ場の施設をつくった背景というのは、社会経済研究所が住民のニーズ調査をしているわけですね。そのニーズ調査の中に、どのようなスポーツ施設を希望するかという設問があって、これはサンピアを−−企画部長にちょっとお伺いしたんですけど、これはサンピアをにらんだアンケート調査かどうかちょっと私わからないんですけれども、去年の2月に行われているわけですね。一般市民500名と和歌山市社会保健センター受講生300名、計800名のアンケートで、回答率が442名の55.3%ということで、その中の問い9、5の中に、どのようなスポーツ施設を希望するか3つまで選んで答えてくれという中に、テニスコートに次いでゴルフ練習場があると。このゴルフ練習場と答えた方は113名で25.5%なんですね。

 私はゴルフ場そのものというのは、やっぱり市民の練習場というのはそれは一定市民の必要性が当然あると思います。しかし、このゴルフ場をね、この文教の地であった和歌山大学経済学部の跡地につくられるという、このゴルフ場をつくるというふうに持ってきた方の無神経さというんですか、非常にまあ市民サイドから見れば情けないというんですか、どうしてこんな計画が出てきたんかなあという驚きが先に来るわけですね。

 汐見先生が実施したアンケートによりますと、わずか135人のアンケートの回答のうち122人がゴルフ場の反対であると、その中の意見についてはね、ゴルフ場は否定しない方でも、どうしてここにゴルフ場を持ってくるんかという問題と、それから、この私も何回か取り上げさせてもらって、あの緑のまま置いておけば、ウィーンの森構想ではないけれども、高松の森としてね、何もつくらないことの価値を行政がやっぱり認識していくという、そういう点で私が考えてたような意見も幾つかこのアンケートの回答の中に見られるわけですね。

 何でも広場があったらもうそれを採算とれるようなベースで施設をつくるんだという、こういう発想がね、非常にやっぱり貧しい発想ではないかと思うんですね。県の、その県当局の皆さんは、サンピアの施設については採算をとるためにね、こういうことを入れてきたとしか思えないような計画なんですね。ちょっと本当に情けないというんかな、もし市長が本当に心から心配をされているということですので、ひとつ県に働きかけてね、このゴルフ場の練習場を含めて、やっぱり住民の皆さんにもっと理解を得られるようにしてもらうということと、ゴルフ場は打ちっ放しそのものの施設も非常に面積的にも大きいわけですから、いずれにしてもこのゴルフ場のところは空き地の空間として、市民の散策道路やあるいは今あるイチョウやクスノキ、あるいは桜などそのまま置いといてもらうとか、このアンケートの中にも、この高松周辺の地域は道が狭くてね、災害の起こったときにはどうしたらいいかとか、あるいは地域の皆さんが運動会する場所もないというね、そういう意見もありますしね、私はもうほんとここ、建物そのものもできるだけ抑えて、芸術や文化をいろいろと連想できるようなね、そういう場に残していくのが賢明ではないかと思います。

 特に県立図書館をその隣にあるわけですからね、県立図書館の隣にゴルフの打ちっ放しなんて、これ本当にあの、他府県から来られたら皆さんどない思うかな。これが本当に国際都市とどう整合するのか。その点も含めて市長のお考えをお聞きしたいんです。

 かつて、市長は悪臭工場でのときに、住民運動の皆さんの意見を取り入れてね、そういう業者の方々に知事と御一緒に取り上げて、あの悪臭工場を断念させたというあのとき知事と市長の果たされた役割というのは非常に大きかったわけですね。だから、今回もぜひこの計画、ゴルフ場の−−少なくともゴルフ場の練習場については圧倒的多数が反対している。しかもこれは全市民的な反対に私なると思うんですね。今は高松地域の皆さん方しか余り計画が知られていないということで、むしろそういうゴルフ場よりも温水プールをつくってほしいという−−もしつくるんであればそういう施設の方がより望まれているわけだと思います。

 だから、社会経済研究所のそのアンケートと自治会とのアンケートで、ゴルフ場の設置といっても、これはゴルフ場の施設をそこへつくってほしいという意見ではなしに、今後つくるとすれば3つのスポーツ−−スポーツ施設のうちの3つを選んでくれという、そういう設問の仕方ですから、私はゴルフ練習場についてはやっぱりこれは非常にまずい計画ではないかと思うんです。その点でひとつ市長の今後の取り組みを具体的にひとつお考えをお聞かせ願いたいと思うんです。

 三和銀行の和歌山支店の建物については、教育長から非常に前向きな答弁をいただきました。まだ3団体の方々の御意見を伺ってないということですので、ひとつそういう専門家の皆さんの意見も聞いていただいて、メモリアル的に残すという方向でなしに、現状保存、確かに資金も大変要ることと思いますが、しかし中央商店街と和歌山城を結ぶその町並みの問題、特に国際都市を標榜している中でね、海外やあるいは県外の人が来られるということになって、あの建物がそこにあるのとないのとでは随分と感じ方が違うと思うんですね。そういう点でひとつ県と相談すると同時に、専門家の3団体の皆さんの御意見もひとつ聞いていただきたいと思うんです。

 この建物は辰野金吾氏の数少ない残っている建物でありますので、そういうことも含めて市民にアピールしながら、専門家集団の御意見も聞いてひとつ対処をお願いしたいと思うんです。その点も含めて、市長からもう一括して答弁いただけたらと思います。第2問を終わります。(拍手)



○議長(奥田善晴君) 旅田市長。

 〔市長旅田卓宗君登壇〕



◎市長(旅田卓宗君) 31番大艸議員の再質問にお答え申し上げます。

 まず、サンピアの問題でございますが、従来からの地元要望であります緑の保全と今回問題となっておりますゴルフ練習場建設に伴う騒音などについて、地元懸念に対しまして、隣接に建設予定の県立図書館の機能に支障を来さないよう、また地元の方々の御理解が得られるような形で解決されるよう県に申し入れてまいりたいというふうに考えております。

 次に三和銀行和歌山支店の保全の問題でございますが、この問題につきましては私も趣旨が十分理解できますので、今後銀行に対しましてなお一層強く申し入れし交渉してまいりたいというふうに考えております。

 以上でございます。



○議長(奥田善晴君) 31番。

 〔31番大艸主馬君登壇〕(拍手)



◆31番(大艸主馬君) 第3問は、市長の今の和大の跡地の問題で、県がね、県会で自民党と共産党の両委員からこの問題が質問出されたときに高垣教育長は、この住民の反対運動も強いということでゴルフ場は図書館のわきにはなじまないということについては同じ考えであるということを答えられているんですけれども、しかしその結論としてね、文化施設整備室長が、図書館とは10メートルの間隔であったんが、20メートルに離して、そしてこの打席も40から36に減らしていると。ネットも5メートル低くして、高さ8メートルの防音壁も設けるという約束をしたので影響はないと考えるということで、県の姿勢はね、ほぼ受け入れの姿勢になってるわけですね。

 しかし、図書館の隣に防音壁をつくったゴルフの練習場があるということは想像しただけでも、何というんですか、情けない光景だと−−まあ同僚議員、先輩議員どうお感じでしょうか。その由緒ある和歌山大学経済学部の跡地で図書館があって、市民の憩いの場としてのイチョウの大きな木やクスノキがあって、老若男女の皆さんが、ある方はジョギングをしたり、ある方は孫の手を引いてその広場を散歩する。そういうところにゴルフ場の打ちっ放しがあって、朝昼晩を問わずぼんぼんぼんぼん打つと。これもう想像しただけでも、これが果たして国際都市わかやまの中心地の光景だと、私は今こう想像しながら、実に何というか、情けないというんですか、もうほんとこれが県や国の方針かと思えば、情けないという言葉がぴったりすると思うんですね。

 その点で市長は、地元の御理解を得られるように県に申し入れるということですけれども、やっぱり今現在ゴルフを愛好する方の中にもね、あそこにゴルフ場というのは私は絶対反対すると思うんですね。もし、つくるんであればそれはマリーナ施設とかね、コスモパークへ−−これは私の案ですから、それをせえというんじゃないですけど。もし本当にゴルフの練習場が要るんであればね、それこそ埋立地とかね、幾らでもつくるところは確保できると思うんですね。だから、これは絶対に市長としては譲れないということで、もうこれは和歌山市の顔になりますからね、和歌山駅の再開発やあるいは京橋のメーンストリート、それと同時に和歌山城と紀三井寺を結ぶこの和歌山大学の経済学部の跡地というのは、やっぱり市民の名物に、この計画がうまいこといけば私はなると思います。

 そういう点で機能的に図書館に影響のないようというより、私はもうこれは図書館とゴルフの練習場というのは機能的にも、見た目にも、あるいは文化・教養面からいってもどうしてもなじまないと思いますのでね、そういう幾ら防音対策やネットを低くしても住民が納得しない、できないと思いますので、その点で強力にこのゴルフ練習場については最高のひとつリーダーシップをね、それこそイニシアチブを握って県当局へ迫っていただきたいと思うんです。その点ひとつ市長の御英断をお聞かせいただきたいということで、質問を終わらせていただきます。(拍手)



○議長(奥田善晴君) 旅田市長。

 〔市長旅田卓宗君登壇〕



◎市長(旅田卓宗君) 31番大艸議員の再々質問にお答え申し上げます。

 先ほどもお答え申し上げましたとおり、地元の方々の御理解が得られるような形で解決されるよう県に申し入れてまいりたいと考えております。



○議長(奥田善晴君) お諮りいたします。

 本日の会議はこの程度にとどめ延会し、明3月12日午前10時から会議を開くことにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(奥田善晴君) 御異議なしと認めます。

 よって、そのように決しました。

 本日はこれにて延会いたします。

    午後3時52分延会

    −−−−−−−−−−−−−−

 地方自治法第123条第2項の規定によってここに署名する。

  議長  奥田善晴

  副議長 石田日出子

  議員  和田秀教

  議員  浜野喜幸

  議員  大艸主馬