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和歌山県 和歌山市

平成21年 12月 定例会 12月03日−06号




平成21年 12月 定例会 − 12月03日−06号









平成21年 12月 定例会



                平成21年

          和歌山市議会12月定例会会議録 第6号

            平成21年12月3日(木曜日)

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議事日程第6号

平成21年12月3日(木)午前10時開議

第1 会議録署名議員の指名

第2 一般質問

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会議に付した事件

日程第1 会議録署名議員の指名

日程第2 一般質問(松井紀博君、和田秀教君、渡辺忠広君)

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出席議員(39名)

  1番  南畑幸代君

  3番  中塚 隆君

  4番  薮 浩昭君

  5番  奥山昭博君

  6番  中尾友紀君

  7番  山本忠相君

  8番  島 幸一君

  9番  松井紀博君

 10番  野嶋広子君

 11番  中村協二君

 12番  吉本昌純君

 13番  芝本和己君

 14番  古川祐典君

 15番  森下佐知子君

 16番  渡辺忠広君

 17番  旅田卓宗君

 18番  岩井弘次君

 19番  松本哲郎君

 20番  寒川 篤君

 21番  メ木佳明君

 22番  山本宏一君

 23番  尾崎方哉君

 24番  宇治田清治君

 25番  北野 均君

 26番  遠藤富士雄君

 27番  貴志啓一君

 28番  寺井冨士君

 29番  大艸主馬君

 30番  石谷保和君

 31番  中嶋佳代君

 32番  中橋龍太郎君

 33番  東内敏幸君

 34番  山田好雄君

 35番  佐伯誠章君

 36番  浅井武彦君

 37番  森田昌伸君

 38番  浦 哲志君

 39番  井口 弘君

 40番  和田秀教君

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説明のため出席した者の職氏名

 市長         大橋建一君

 副市長        松見 弘君

 副市長        畠山貴晃君

 市長公室長      藤原庸記君

 総務局長       笠野喜久雄君

 財政局長       山口研悟君

 市民環境局長     岩橋秀幸君

 健康福祉局長     有本正博君

 まちづくり局長    山本 牧君

 建設局長       千賀祥一君

 会計管理者      寺田 哲君

 危機管理監      小西博久君

 教育委員会委員長   中村 裕君

 教育長        大江嘉幸君

 教育局長       樫原義信君

 消防局長       田中幹男君

 公営企業管理者    奥野久直君

 水道局長       垣本省五君

 選挙管理委員会委員長 岩城 茂君

 代表監査委員     伊藤隆通君

 人事委員会委員長   田中昭彦君

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出席事務局職員

 事務局長       山田 良

 事務局副局長     前田明男

 議事調査課長     尾崎順一

 議事調査課副課長   幸前隆宏

 議事班長       中西 太

 調査班長       佐伯正季

 事務主査       藤井一成

 事務副主査      村井敏晃

 事務副主査      増田浩至

 事務副主査      小野田 靖

 事務副主任      北野統紀

 事務副主任      窪田義孝

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          午前10時01分開議



○議長(宇治田清治君) ただいまから本日の会議を開きます。

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△日程第1 会議録署名議員の指名



○議長(宇治田清治君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。

 本日の会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において

   山本宏一君

   松本哲郎君

   寒川 篤君

 以上3人の諸君を指名します。

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△日程第2 一般質問



○議長(宇治田清治君) 次に、日程第2、一般質問を行います。

 順次質問を許します。

 松井紀博君。−−9番。

 〔9番松井紀博君登壇〕(拍手)



◆9番(松井紀博君) 皆さん、おはようございます。

 1年ぶりの登壇でございます。いささか緊張ぎみでございますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 インフルエンザが猛威を振るっております。この議場でも、皆さん、インフルエンザの問題には非常に敏感になられておりまして、毎日取り上げられておりますが、我が家にもとうとうインフルエンザの猛威が襲ってまいりました。22歳の長男がおとつい発熱しまして、私は濃厚接触者という部類になるんでしょうか。大阪府の橋下知事は、お子さんがインフルエンザに罹患されたということで公務を欠席されたということでございますが、和歌山市議会の先輩同僚議員の皆さんは温かく私を迎えていただきまして、きょうこの壇上に立たせていただきました。おかげさまで、きのう、タミフルを予防的に投与していただいたんで、発病は恐らく大丈夫だと思いますが、途中で倒れるようなことがないように、しっかりと務めてまいります。

 ちなみに、そういう状態であっても、たばこの本数は減らないんで、困ったなと思っておりますが−−余談はここまでにします。

 一般質問に先立ちまして、少し報告をさせていただきたいと思います。

 過日、友好訪問団の一員に加えていただき、済南市へ行かせていただきました。4泊5日の旅程を無事に終え、飛行機のおくれで深夜になったものの、11月2日、無事に帰ってまいりました。

 1日置いた11月4日、今度は私自身3度目となります台湾へ向け出かけました。遠藤富士雄先輩議員が常任理事を務めておられます日台文化協会が主催されます日台親善の夕べin台北〜日本の祭り〜というイベントがあるとお聞きし、日本側からの参加者の末席に加えていただきました。旅の相棒は、北京語が堪能で、かの国では非常に頼りになります芝本和己議員でございまして、2泊3日の間、四六時中行動をともにし、芝本ワールドを心行くまで堪能した次第でございます。ありがとうございました。

 初日のレセプションに続く当日のイベントでは、国際会議センターのホールが満席となる3,000名の方が集まり、山梨県甲府市指定無形文化財であります和太鼓の第一人者でいらっしゃいます天野宣(あまの せん)氏率いるパフォーマンスチームが、その和太鼓のすばらしい演奏で台湾の皆さんを魅了しました。また、李登輝(リ・トウキ)元総統の代理として登壇された元総統府国策顧問、黄(オウ)閣下の流暢な日本語でのあいさつや、台湾で活躍する日本舞踊家がその踊りを披露するなど、会場は大変な盛り上がりでした。

 後で知ったのですが、私たちがそんな盛り上がりの中にいるころ、遠藤先輩は、ロビーで行われている現代仏画の巨匠であります慧善玄潭(えぜん げんたん)先生の絵画展で、受付からチラシ配りまでフル活動されていたとのことで、私たちは大先輩をほったらかしにしてイベントに参加していたわけでございます。申しわけございません。

 政治的にも、経済的にも、文化的にも、今まさに岐路に立たされている台湾ではありますが、中華人民共和国と同様に、日本との友好関係がさらに発展されることを願うところであります。

 昼間の空き時間には、芝本議員と2人で大改装が完了した故宮博物院を見学しました。館内では少し残念な思いをいたしました。世界の文化文明を大きな年表にして常設展示しております。新石器時代を基準としてあらわしている文化文明なんです。ところが、世界で最も古いのがシナ大陸の紀元前6000年、それと同時期の台湾であるとされておりました。不思議に思い、日本を探しますと、紀元前3世紀の弥生時代から突然出現するんです。おかしいな、憤慨しながらも冷静に考えてみれば、経済、政治とも中国に依存せざるを得ない今の台湾で、1万年を超え、世界最古の縄文文化を明確に記し、日本の新石器時代、縄文文化が、シナ大陸と比べ、はるかに早かったとはとても言えないお国事情なのでしょう。

 帰り際、日本人として逆にうれしいハプニングもありました。エントランスで台湾の女子高校生グループから写真を撮ってくれと言われました。私は、シャッターを押すつもりで、ああ、いいですよと了解しますと、何と一緒に写ってほしいと言い出します。もちろん中国語で。私は、通訳の芝本さんに聞きました。もてているのは芝本か松井か、心の中でライバル心が一瞬よぎったわけですが、撮影の後、別の友人のグループに、日本人と写真を撮ったよと大騒ぎしております。要は、日本人と記念写真を撮りたかったようであります。まあ日本人がもてているわけですから、喜ばしいことで、台湾の若者の親日ぶりが実感できる出来事でありました。

 とにかく遠藤先輩議員にお誘いをいただいたおかげと、芝本議員の最高のコーディネートのおかげをもちまして、充実した台湾行きでありました。

 さて、それでは議長のお許しを賜りましたので、一般質問に入らせていただきます。

 今回の質問では、行政サービスの向上施策についてただしたいと思います。

 近年の行き過ぎた公務員バッシングには目を覆いたくなります。小泉行政改革の大きな柱である官から民へというスローガンから、現在の政権を担当している民主党の政治主導、これへの一連の流れは、それがあたかも免罪符になるかのように、公務員さえ悪者にしておけばよいといった風潮であります。これでは公務員はたまったものではありません。今や国家公務員、エリート官僚だけが攻撃対象ではなく、地方公務員である和歌山市職員も当然のごとく同じ対象とされております。

 しかしまた、今、我が国が直面している未曾有の不況下にあって、国民、市民の感情が景気に左右されにくい公務員の職に向けられるのも理解できるところでもあります。マスコミは、公務員の一部不良分子が起こす行動を取り上げ、その不届き者の行動があたかも全体であるかのごとく指弾します。マスコミは、それが一部の不良分子のよからぬ行動であることは知っているにもかかわらず、しかし、彼らは巧妙で、それらの事象があたかも公務員社会全体であるかのように、そう誤認されるように表現します。そのように言ったほうが正確でしょう。

 インターネットの世界では、さらにひどいものです。決して上品とは言えないある掲示板では、和歌山市職員全員が無能であるかのような書かれ方で日々攻撃を続けております。このような状況を、言いたい者には勝手に言わせておけと放置すれば、和歌山市の職員であることにプライドを持って、胸を張って職務に当たろうとする意欲さえなえてしまうのではないでしょうか。

 では、どのようにすれば、このあしき風潮を正した上で、市民の皆さんから、市の職員さん、よくやってくれるわなと言ってもらえるようになるのか。何か妙案はないのか、そんな目的を持って提案を行いたいと思います。

 どんな事柄にもなかなか特効薬はございません。しかし、職員が市民に見える形で懸命に汗を流し、提供する行政サービスが成立するプロセス、これをしっかりと知ってもらうことが、これらの問題を解決する第一であるとも考えます。当たり前のことでありますが、行政サービスの有効性に市民が実感を持ってもらうこと、これこそが提供する行政サービスの向上となるでしょう。

 さて、具体的な提案をさせていただきます。

 まずは、職員の地域活動への積極的参加を徹底して推奨していくということです。

 地域にはさまざまな団体が存在し、市民の皆様がその活動の中で一生懸命汗を流されております。自治会や婦人会、PTA、消防団、婦人防火クラブ、地域安全推進委員会、防火委員会、地域防災会などなど、また、子ども会や母親子どもクラブの指導員、少年野球や少年サッカー、少年剣道など、社会教育の分野もございます。さらに大きく言えば、NPOやボランティア組織なども考えられるでしょう。それらの団体の一員として市職員が積極的に参加をする。当然、その市職員という立場を明確にすることが絶対の条件であります。そこに参加している多くの市民に、市の職員が一緒に汗を流してくれていると実感してもらうことが第一の目的であります。

 そして、市民それぞれから発生する市への要望を、さまざまな団体で活動する中で、きめ細やかにくみ上げていく。例えば、事務職員が地域の道路や水路の相談を受けることもあるでしょうし、技術の職員が福祉についての相談を受けることもあると思います。消防職員も教職員も、市民にとってみればすべて市の職員である以上、ふだんの職務以外の相談を持ちかけられることのほうが多いと考えられます。そして、その一つ一つに丁寧にこたえていくには、市役所がどの部署でどんな仕事をしているのか、これをすべての職員が総合的に理解をした上で、職員同士が互いの立場をわかり、そして相互に協力していかなければなりません。

 こういう基本的なマンパワーによる行政サービスは、決して派手さはないものの、じわりじわりと市民に浸透していき、市民から見れば、いつも生活の周りに市の職員がいてくれるという安心感と満足感につながるのではないでしょうか。恐らく初めのうちは、おまえら市役所がしっかり働かんからこんなことになるんやなどと嫌みの一つも聞かされることでしょう。しかし、地域への貢献が重ねられたとき、うちの地域にあんたがいてくれて助かるわと、きっとよい評価をもって市職員を見てくれるはずです。

 ただ、ここで重要なのは、これらの職員の活動をしっかりと制度として人事考課に取り入れていき、その市民に対する貢献には高い評価を与えることであります。

 我が市の労働力人口を60%弱と考えますと約20万人、市外に住む職員を除いても、非常勤職員を加えれば、働く人の優に100人に1人以上が市の職員ということになります。ちょっと遠回しな表現になりましたが、3,000数百人の市職員が市役所の外で市役所のスポークスマンとなって市内に散らばって活動している姿を想像してみたとき、そこからはとてつもなく大きな効果が生ずることと信じたいと思います。その人たちが市民とともに汗をかいて、日々の生活の中で市役所の代表者として行政サービスの一翼を担う、もしこれが和歌山市に普遍化したとき、何もしない市役所などと言う人の口を、そんなことはないといって否定する意見が数多く出てくるに違いありません。

 「おたくの息子さん、どこに就職したんよ」と問われ、「◯◯銀行です」とか「◯◯商事です」と答えた後に、「ああ、それはええところに就職したね。そやけど仕事大変らしいわな」などという会話はよく耳にします。しかし、市職員の場合、最近は答える側も遠慮ぎみに、「いやあ、ありがたいことに市役所へ入れてもらったんよ」、その後は「それは結構やな、安定してるしな」、これで終わりです。この言葉の後に、「それはありがたい。地元にいて心強いな」とか「あの仕事は土日も関係なしに地域活動に駆り出されて、ほんまに大変やわな」などと続くようであれば、市民の行政サービスへの満足度も高まったと言えるのではないでしょうか。そして、そんな中にあって、職員は胸を張って、プライドを持って職務に当たることができるのではないでしょうか。

 少し重複しますが、市民は、民間企業に働く者と公務員を比較し、相対的に仕事量が少ないと感じており、一般市民のよく言う職員が多過ぎるとの批判は、市の業務すべてを客観的に分析した上で、それに対して職員数の多寡を言っているわけでは決してありません。ならば、働く姿と職務以外の社会への貢献を見てもらい、市民の声を細かく業務に反映させることを実現させれば、職員の多さも、逆に市民の税金で雇う大切な財産に変わるわけであります。

 我が市では大きな企業は少なく、県庁や市役所も大企業並みの雇用先、その一つとして雇用の受け皿になる使命を持っております。それゆえに、役所が職員数の削減だけに突き進めば、人材はより流出し、県外就職にさらに拍車がかかるわけであります。雇用の機会を提供しつつ、民間と比較しても決して負けない、そんな働きを市民に見てもらうこと、市民に見せることが重要なわけであります。

 和歌山市職員の地域活動への積極的な参加の要請と、それに対する人事考課についての当局の考えをお聞かせください。

 次に、支所、連絡所の窓口業務の再編に伴い、低下すると言われております行政サービスについて、それを補完することができる事業についての提案でございます。

 話の都合上、私が勝手に仮称をつけさせていただきますが、それを仮に市民ふれあい窓口といたします。支所、連絡所の窓口業務が再編され、サービスセンターが設置されるとのことであります。支所、連絡所でこれまで行われてきたさまざまなサービスは、そのほとんどがサービスセンターに移管され、支所、連絡所では非常勤職員のみが配置され、また、さまざまな行政サービスへの申請などは、その非常勤職員が一たんお預かりして、後でそれに応じるとのことであります。市民の中には、行政サービスが著しく低下すると感じて釈然としない方もいらっしゃるとのことです。

 そこで、市民ふれあい窓口の設置を提案いたします。これは、主として旧市内の人口密集地域ではなく、周辺地域での想定です。市職員の自宅をさまざまな行政サービスの取次所にするというものであります。

 内容は至って簡単です。職員の奥さんや親御さんなど、日中、御自宅に家族がいらっしゃる家庭を対象に、さまざまな申請取り次ぎに関して業務を委嘱するのです。地域に居住する高齢者や身体障害者は、事前に登録を行うことにより、決められた範囲内の申請を市民ふれあい窓口で行えるようにいたします。窓口業務再編後の支所、連絡所の機能に似たものを、その地域に居住する市職員の自宅に持たせようとするもので、サービスを受けることのできる対象者は、あくまでも高齢者や身体障害者などの交通弱者に限ります。さまざまな法規制をクリアするためには、その運用などに多少の工夫は必要となるでしょうが、私の事前の調べでは、そのハードルは決して高いものではないと確信しております。

 突拍子もない発想に思えるかもしれません。しかし、実はこのような事業を現実として行っている地方自治体も複数存在いたします。さきに述べたように、窓口業務再編後の支所、連絡所では、預かった申請などに応じるため、一定の時間を要するとのことであります。同様に、職員の自宅に市民ふれあい窓口を設置してもタイムラグは生じます。しかし、市民の近くにより接近して、職員が丁寧な対応を行うことで、そのタイムラグにかわるサービスを提供できるのではないでしょうか。これにより、支所、連絡所窓口業務再編後の市民の不安に、ある程度心理的効果、安心感を与えることができるものと考えますが、これについての当局の所見を述べてください。

 最後の提案は、情報公開のあり方と通告させていただいております。しかし、これについて誤解のないようにすべきで、私が今般提案するのは、これまでの情報公開の概念ではなく、行政運営の可視化、透明化であります。

 さきの総選挙において政権が交代し、民主党が政権与党となりました。それがよかったのか、悪かったのか、あえて述べませんが、民主党は地域主権などと、申しわけないですが、概念が理解不能な言葉を使っておられます。いわゆる地方分権のことだと思いますが、これが進んでいくことは間違いのないことでしょう。

 あえてもう一言余談を申せば、余りこちらを見られると言いにくいんですが、地域主権、地方分権という言葉を常に発しておられるにもかかわらず、小沢一郎幹事長は、全国の首長選挙すべてに介入していくんだ、積極的に介入していくんだ、このようにおっしゃっておられます。これまで、県知事や政令指定都市の選挙にのみ、そのような態度を示されておられましたが、地域主権と言っておきながらすべての選挙に介入する、本末転倒も甚だしいのではないでしょうか。(拍手)ありがとうございます。

 地域のことは地域で決める、さらにその首長は、地域の皆が必死になって投票して決めるんだ、そういう思いで今後も私は民主党の政治を時には批判し、時には応援していきたいと思います。余談が過ぎました。失礼しました。

 また、それに呼応するかのように、全国知事会は、義務づけ、枠づけの見直しについて、さらに今後進めていくため、原口担当大臣と連携しまして各省庁との折衝を繰り返しております。国と地方のあり方は大きくさま変わりしていくことは間違いないことであります。

 さて、この地方分権が進み、各自治体がその地域の特性を考慮して事業に取り組むとき、当然ながら地方自治体としての持ち得る能力が問われることとなります。

 私は、よくこんな例え話をします。さあ、みんなで食事をしようとなったとき、これまでは全国チェーンのファミリーレストランのメニューを目の前に広げて、さあ、何を選ぶと、こう考えます。特別においしいとも期待もせず、しかし、ひどくまずいこともない。そこには、そこそこの味が一定保証されています。また、安全性もまあ安心だろうなと、こう考えられます。これが、これまでの義務づけ、格付がついたままの地方自治体の事業で、学校の校舎から道路の舗装まで、何から何まで全国チェーンのメニューで、おいしくはないが、まあ安全なことは安全です。

 しかし、これから先、さきに述べました地方分権が進めば、このメニューを自治体みずからが作成し、その食材を選別し、決定し、仕入れ先も決める必要があるのです。その日の気候やしゅんの食材を選ぶこともでき、格別においしい料理が提供されるかもしれませんが、逆にとんでもない料理が出てくる可能性も排除できません。もちろん安全性の担保、まずい料理が出されたり、食中毒が発生しないようにチェック作業がこれまで以上にふえ、困難さを伴うこととなるでしょう。極めて単純過ぎるかもしれませんが、まあこんな感じと私はとらえております。

 そこで、きちっとその作業が行われているか確認するために、情報の可視化、透明化、共有化、これが絶対に必要条件となります。当初予算は、これまで2月定例議会の冒頭に公表されます。議会はおよそ1カ月という短期間でこれを審査し、可否を決めてまいりました。この基本は、全国チェーンのメニューから和歌山市が何をチョイスしているかを確認して、選んだ料理の基本的な安全性までは深くせんさくする必要はありません。とりあえずは安心でありました。

 しかし、今後はこうはいきません。だれが、いつ、どんな意思をもって献立を決め、食材を決め、納入業者を決めているのか、その過程を可視化しなければチェック機能が働かないのです。地方自治体の行政運営の可視化が図られなければ、これまで以上に行政への不信感のもととなる可能性もあると言えるでしょう。

 そこで提案するのが、予算編成過程の可視化、透明化です。

 この分野においては、国が一歩リードしております。民主党の政権のもと、予算が編成される過程を可視化、透明化するとして、既に平成22年度の概算要求額を財務省のホームページで事細かく、それこそ人件費まで公表しております。先日まで行われていた事業仕分けの完全公開も、行政運営の可視化、透明化の一環と言えるでしょう。あの事業仕分けに関しましては、中身はさておき、やはりその過程を国民に公表するという意味では非常に効果が高かったかなと思います。しかし、内容はちょっと中途半端な気もしますが。

 地方自治体においてはいかがでしょうか。片山元鳥取県知事の提唱によりまして、これはスタートしました。もちろん鳥取県が最初に導入しました。その後、順番は順不同ですが、大阪府、京都府、広島県、佐賀県、札幌市、北九州市、高松市、松江市、米子市、出雲市などなど、ここでは挙げ切れないほど数多くの地方自治体が既に予算編成過程の公表を実施しております。御近所では阪南市が、今行われている議会の中での一般質問に答え、平成22年度予算から編成過程を公表するとのことであります。

 特に、橋下知事が情報公開を徹底しております大阪府では、この取り組みも徹底しておりまして、そのホームページでは要求額と予算額の違いのみならず、それがどの段階で決定したのかを具体的にオンタイムで常に公表しております。課長復活、部長復活、知事復活というように、どの段階でどのような意思が働いて、どのようなプライオリティーで予算編成がなされたのかが、これを見ますと一目瞭然であります。

 これまでの行政は、未成熟の議論を公開することにより混乱を招きかねない、こういった考え方でありました。行政の意思決定は、その過程はいわばブラックボックスとして、決定事項のみを公開すればよいという姿勢であったわけでございます。しかし、この先に訪れます地方分権の現実において、そのような考え方は許されないでしょう。そして、この予算編成を初めとする行政運営の可視化、透明化こそが、行政サービスにおいて非常に重要なファクターとなってきます。

 行政サービスに対する市民の主観的満足度は、予算制約がない限りほぼ無限大に高まります。経済学でいう効用の無差別曲線と同じ論理です。予算制約線が存在してこそ、無差別曲線との接点に効用が最大化されるわけです。行政運営の、そして予算編成の可視化、透明化は、この予算制約と同じ機能を持っていると考えられるのではないでしょうか。要するに、すべてを見てもらえれば、今行っている行政サービスの内容や規模の根拠が明確になり、サービスの受け手である市民の効用最大値が下がることによりまして、主観的満足度も必然的に高まるという論理であります。これが、私が予算編成過程の可視化、透明化が行政サービスの向上につながると主張するゆえんでございます。

 こう考えてみれば、予算編成過程のみならず、毎年行われておりますサマーレビューの完全公開や、最終的には和歌山市の意思決定がなされるところの政策調整会議までも可視化、透明化することが、開かれた市政の実現につながり、究極の行政サービスに位置づけられるのではないでしょうか。

 そこで、お尋ねします。

 和歌山市において、予算編成過程の可視化、透明化に取り組む考えはおありでしょうか。

 以上、お聞きいたしまして第1問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。(拍手)



○議長(宇治田清治君) 笠野総務局長。

 〔総務局長笠野喜久雄君登壇〕



◎総務局長(笠野喜久雄君) 9番松井議員の一般質問にお答えします。

 職員の地域活動参加について、和歌山市職員の地域活動への積極的な参加の要請と、それに対する人事考課についての所見を述べよということについてです。

 議員御提案のように、私たち職員が地元地区での活動、例えば、自治会活動、消防団活動、自主防災活動などに参加し、交流を活発化させることが、地元住民と職員との距離をさらに縮めることになり、ひいては市民にとっては市政への理解を深める、また、職員にとっては地元住民の意見などを得られる機会ととらえておりまして、今後とも引き続き職員に対し、地域活動などへの積極的な参加と協力を呼びかけていきたいと考えております。

 また、職員の中には、熱心に地域活動などに参加している職員もいると聞いておりますので、地域活動や社会活動に顕著な貢献があった職員に対しては、職員表彰制度に基づき表彰を行いたいと考えております。さらに、多くの職員が地域活動などに参加したいと思える雰囲気づくりに努めるとともに、今後、その実績を現在構築中の新しい人事評価制度へ反映できないかなども含め、検討してまいります。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 岩橋市民環境局長。

 〔市民環境局長岩橋秀幸君登壇〕



◎市民環境局長(岩橋秀幸君) 9番松井議員の御質問にお答えします。

 支所、連絡所廃止後についてです。支所、連絡所の窓口業務を再編後のサービス低下防止として、職員の自宅を取り次ぎ窓口とすることについての御質問です。

 現在、準備を進めております支所、連絡所の窓口業務の再編は、窓口業務を市内7カ所のサービスセンターに集約しようとするものです。市民の皆様には御不便をおかけすることと思いますが、本市の行財政改革の一環として御理解を願うものであります。

 サービスセンターでは、各種税証明書の発行や国民健康保険証の交付など、新たな業務を追加するとともに、日曜日も業務を行います。また、サービスセンターまで申請に出向くことが困難な交通弱者の方々に配慮し、支所、連絡所の非常勤職員がかわりにサービスセンターに出向き、各種証明書等を受理し、後ほど申請者に交付する取り次ぎ業務を行うことも計画しており、少しでも市民の皆様に御不便をおかけしないよう努めてまいります。

 市民の方の中には、遠くなって困るという御意見や、取り次ぎを行うことについて不安の声があることも承知しているところでございますが、現段階では、先ほど述べました幾つかの方策によりサービスの低下を防ぎたいと考えております。

 しかしながら、サービスセンターが業務を開始して以後、予想に反して著しく利便性が低下する実例が多発する事態も想定し、今回、議員御提案の地域の職員の自宅を窓口とする計画につきまして、他の自治体の例を参考に研究してまいりたいと考えております。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 山口財政局長。

 〔財政局長山口研悟君登壇〕



◎財政局長(山口研悟君) 9番松井議員の一般質問にお答えいたします。

 予算編成過程の可視化、透明化に取り組む考えがあるかとの御質問でございます。

 本市の予算編成に係る情報公開につきましては、予算編成方針及び予算編成後の予算概要について、ホームページ等で公表しているところです。議員から御提言いただきましたように、昨今、予算編成過程までホームページ等で公開し、予算編成の透明化を図っている地方公共団体が出てきております。また、国においても、先般、予算編成の抜本的な透明化が閣議決定され、情報公開の取り組みが進められているところでございます。このように、情報公開の流れは予算編成のプロセスまで及んでおりますので、本市におきましても、他都市や国の手法を参考にしながら、予算編成の透明化について前向きに検討してまいりたいと考えております。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 9番。

 〔9番松井紀博君登壇〕(拍手)



◆9番(松井紀博君) それでは、それぞれ御答弁をいただきましたので、再質問をさせていただきます。

 まずは、職員の地域活動参加についてお尋ねいたします。

 これは、もう一つの提案であります市民ふれあい窓口にも共通して言えることですが、自治体の規模が大きくなればなるほど、市職員の匿名性は高まり、市井に隠れてしまう傾向が当然ながら顕著になります。和歌山県内でも小さな自治体では、町や村の職員は匿名性などまるで持ち合わせておりません。まして彼らは、地域では相対的に高給取りでありまして、それゆえに住民の厳しい視線にさらされつつも、襟を正し、日常生活を送っているわけであります。そして、それがごく当たり前のようにさまざまな地域活動のリーダーとなり、日々汗を流すことにより、住民から認められるという好循環がそこには存在するわけでございます。

 これは、何も地域の奉仕活動に限ったことではございません。広く考えれば、さまざまな趣味のサークルなど、職員がそこに積極的に参加して活動する、そこには同じ趣味を持つ市民が必ず存在しますし、さまざまな意見を聞く機会が発生することでしょう。それこそ、趣味と実益を兼ねた活動ではないでしょうか。

 とにかく公務員が匿名性を廃し、それぞれが市役所職員の代表であるとの気構えで、市井に隠れるのではなく、溶け込んで活動することこそが最大で最高の行政サービスとなり、また、その中で感謝されることが、やりがい、喜びにつながると考えます。市職員としてプライドを持って生きる、みずからの喜びがサービスを受ける市民の喜びとなる、こんな理想をぜひ和歌山市において実現してもらいたいと思います。

 先ほど総務局長から、第1問での答弁をいただきました。私の提案に同調したありがたい答弁でございました。

 そこで、再質問いたします。

 では、職員の地域活動への積極的な参加を促すために、今現在、そして今後においてどのような具体的方策を講ずるおつもりか、その実情をも交え、お答えください。

 さて、市長部局は結構です、前向きな答弁でした。ここで、教育公務員に話題を移したいと思います。

 教育公務員の地域活動への参加は、残念ながら思ったより進んでいないのではないでしょうか。過去において、この議場でも、また委員会の席でも、再三にわたり議論を重ねてまいりましたが、例えば、小学校区子どもセンターへの教職員参加問題一ついまだ解決ができておりません。各小学校に設置されております小学校区子どもセンター、この子どもセンター設置前夜、各教職員はその専門性をもって地域に貢献すべく、居住する校区子どもセンターにボランティアとして参加し、保護者や地域ボランティアのリーダーとなるとされておりました。この方向性は、教職員組合とも内々の合意ができていた、そのように聞いております。しかし、残念ながらそれは遅々として進まず、全く理想とかけ離れた今があります。

 その原因は一体何なのでしょうか。このことも再三にわたり申してきたことですが、教育公務員の雇用形態の特殊性や、制度として教育委員会が強い権限を有していないことが大きな問題と考えます。一部教職員組合は、教職員の自主性、独立性を殊さらに主張し、また何かにつけ、仕事がふえることに対しては、それは労働強化に当たるのではと主張を繰り返します。そのくせ、本務ではないイデオロギー主張的な活動にはいたく御熱心であります。

 他方で、課外活動やクラブ活動、社会教育の分野で懸命に奉仕するすばらしい先生方が数多くいらっしゃることも私は知っております。そんな先生方を知り、そして尊敬すればするほど、教職という崇高な職にあるすべての教育公務員にこそ、その人生をもって全力で社会に奉じてもらいたいと感じるところでございます。

 そこで、教育委員会にただします。

 市長部局の取り組み同様に、何らかのメッセージを教育公務員に対し、発していくつもりはおありでしょうか。もし私の意見に首肯するところがおありでしたら、その所見とともに、具体的にどのような取り組みが可能で、その効果はどの程度期待できるのか、お答えいただきたいと思います。

 次に、市民ふれあい窓口についてでございます。

 先ほどいただきました答弁からは、私の主張はある程度理解されたものと考えます。ただ、当局にとっては実感がわかないというのが担当部局の本音ではないでしょうか。何かしゃきっとしない答弁のようにも聞こえました。研究とか検討というのは、本当にお好きなようでございまして、研究は長いこと研究されるのもお好きなようでございます。

 そこで、これらの取り組みを実践しております自治体の例を若干紹介したいと思います。

 平成の大合併に際しまして、合併をしない矢祭町宣言を発しまして一躍有名になった福島県の矢祭町は、当時の根本良一町長の強いリーダーシップのもと、採用を停止し、大幅に職員を削減した状況にもかかわらず、何と年中無休の窓口業務を実施し、さらに職員の自宅、これを窓口業務の取次所として開放いたしました。これは全職員です。職員にとってはとんでもない過重労働と言えるでしょう。しかし、その思いは住民の行政サービスへの満足度につながり、その結果として住民の行政運営への自主的な参加協力となって、その後、反映されていくこととなります。

 そのよい例の一つに、矢祭もったいない図書館、これは何度も全国メディアに取り上げられました。町では、既存の体育館を改装し、住民の要望が高かった図書館をつくることといたしました。本の購入予算ゼロ、これを目指したわけでございます。町には既に7,000冊の所蔵がありました。これを含めて目標は3万6,000冊、この本を全国から無料で、寄贈で賄おうと考え、呼びかけを行いました。反響はすさまじく、全国からさまざまな本が送られ、図書館の収納容量の限界である43万冊を超える善意が集まり、募集を打ち切ったそうでございます。そして何よりすごいのは、この送られた本の整理のほとんどすべてを大勢の住民がボランティアで行っているということであります。

 この矢祭町は、山間部にある小さな町であるにもかかわらず、全国から注目を集めました。住民も注目が注がれていることを十分に認識しております。社会科学の分野では、ホーソン実験以来、自分がその実験の対象となって特別な存在であることを自覚したグループの作業効率は高くなるとされておりまして、ここ矢祭町の住民にそのような効果があらわれたことも原因でしょう。しかし、彼らが自主的に活動する第1要因は、役場の職員が必死になって働くのを目の当たりにし、その提供されるサービスに対して高い主観的満足度を得られたからであると私は断言するわけであります。

 もう1例紹介します。岡山県美作(みまさか)市、これは6町村の合併で誕生した新しい市です。報道によりますと、矢祭町の成功例を見た市は、合併でサービスが低下したと言われないよう顔の見える奉仕に努める。住民から個人情報を預かるという責任感も職務の糧になれば、こう期待し、課長職以上のおよそ100人の自宅で、山間部に住み、役所に行くことに不便さを感じる住民に対し、手続代行サービスを行っているとのことであります。課長職以上であるために、もちろん市長さんのお宅も同様に出張所扱いでございます。

 矢祭町約80名、美作市約100名には、新たな手当など一切支給されておりません。聞くところによりますと、この美作市の山間部では、既に各郵便局でも同様の窓口業務を行っているとのことでありまして、できる限り住民に近づこうとする行政の意思がそこには感じ取られるわけでございます。

 先ほども申しましたが、私が提案する市民ふれあい窓口は、和歌山市内の中心部は想定しておりません。矢祭町や美作市のように、役所に行くことに不便さを感じる、そして新設されるサービスセンターからも離れている市周辺部に限られ、職員も住民も日ごろから顔見知りの地域への設置であります。和歌山市と自治体の規模が違うではないか、そう言ってしまえば何も始まりません。我が市も以前は小さな村や町が合併してできた市ではないですか。その旧村、旧町、地域コミュニティー一つ一つを、矢祭町、美作市、このように想定すれば、小さな自治体と同様の視点に立った行政サービスの手法が見つけられるのではないでしょうか。

 第1問の答弁では、当局も少しだけ関心を示してくれました。少しだけですが。本当は、新たな施策実施に住民心理としてマイナス要因がありましたら、このようなインパクトの強いプラス要因を同時に発信することで、受け手側の心理にもよい効果があらわれると考えられます。それゆえ、本当なら同時実施が望ましいわけでございます。

 ぜひ、これら先進地の事例を今から研究していただき、今般の支所、連絡所の窓口業務再編の後、少しでも市民の間から不満の声が寄せられるようなら、速やかに対応できるよう準備しておいてもらいたいと思うものでございます。これは、極めて強く要望いたしておきます。

 次に、予算編成の可視化、透明化についてでございます。

 質問者の私が期待した以上に積極的な答弁が返ってまいりました。本当に心強く、ありがたく感じるわけでございます。

 さて、ありがたく思いつつ、負ってもらったら次は抱いてもらいたいわけでございます。まことに恐縮ではございますが、図に乗って、さらに厚かましく提案をしたいと思います。

 本年度の今すぐ実施というのは非現実的ですが、来年度−−平成22年度の予算額が確定した際、その後、まずは要求額と予算額を併記し、公表してはどうでしょうか。このことは、完全実施へ向けた準備段階として、和歌山市がこれについて問題意識を持って取り組んでいる、このような姿勢を見せることにつながると思います。和歌山市政は、その運営方針、意思決定過程においてブラックボックスなど存在しない、このように高らかに宣言することこそが、財政問題で心配をおかけした市民に対する最大の行政サービスとなるのではないでしょうか。

 よくなされる議論で、議論の過程が表に出ることにより、さまざまな意見の介入を誘発し、あらぬ方向を向いてしまう、そのように言う人がいます。しかし、それも民主主義の新たな形だと言えるのではないでしょうか。予算編成権は、市長のみが有する権利であることは言うまでもございません。それをもって最大限に効果を発揮するには、さまざまな過程でのさまざまな意見があって、その上で出す結論には必然的に説得力が伴い、多数が納得することでしょう。また、市民の代表として市政をチェックする議員の立場、その末席におります1人として言わせてもらえば、課せられた職務を全うするためにも、行政運営方針の意思決定過程の可視化こそが必須なわけでございます。

 段階的ながら、平成22年度予算からの導入についてどのようにお考えになりますか。御答弁を求めます。

 以上で、再質問を終わります。(拍手)



○議長(宇治田清治君) 大橋市長。

 〔市長大橋建一君登壇〕



◎市長(大橋建一君) おはようございます。

 9番松井議員の再質問にお答えいたします。

 行政サービス向上施策に関して、平成22年度から予算編成の可視化、透明化を段階的に進めてはどうかという御提言であります。

 平成22年度当初予算編成における情報公開につきましては、行政刷新会議による事業仕分けなどの結果、予算要求を再度精査する必要が生じることも踏まえ、議員御提案の手法も含め、公開する情報の内容やその手法を検討してまいりたいと考えております。

 なお、平成23年度以降の予算編成におきましては、他都市や国の手法を参考にして、予算編成の透明化が図れるよう検討してまいりたいと考えております。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 笠野総務局長。

 〔総務局長笠野喜久雄君登壇〕



◎総務局長(笠野喜久雄君) 9番松井議員の再質問にお答えします。

 職員の地域活動への積極的な参加を促すために、今現在、そして今後においてどのような具体的方策を講ずるつもりでいるのか、その実情も交えて答弁せよということについてでございます。

 職員に対し、積極的な地域活動への参加を促す具体的な呼びかけにつきましては、ことしの8月に「自主防災活動への積極的な参加について」という文書、また先日の11月30日には「消防団への入団の促進について」という文書を、それぞれ幹部連絡会で周知した後、各所属あてに発信し、職員の地域活動への協力を依頼しております。

 また、人事異動や職員表彰などの参考資料とするために、今後、毎年秋に各職員から提出してもらっています自己申告書や職員意識調査書に、地域活動の状況等が報告できる記入欄を設けるなどし、職員の地域活動への参加状況の把握に努めるとともに、さらに職員の地域活動が市民から評価されるよう積極的に呼びかけてまいります。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 大江教育長。

 〔教育長大江嘉幸君登壇〕



◎教育長(大江嘉幸君) 9番松井議員の再質問にお答えいたします。

 教職員の地域活動についてですが、教育公務員の地域活動や教育公務員としての社会教育活動への積極参加について、何らかのメッセージを発していく必要性、このことについて、その所見とともにどのような具体的な取り組みを、そしてその効果をどの程度期待できるのかとの御質問でございます。

 教職員が地域での活動に参加することは、地域住民との交流を深め、地域の子供たちの健全育成にも意義があり、さらに地域理解にもつながります。また、教職員にとっても、学校外で子供たちやその保護者に接することは、自身の教育観を広げることになります。議員の御意見と同様に、教職員が本務の教育に力を尽くすことはもちろんのこと、学校や地域において信頼され、尊敬される存在であるべきだと思っております。地域活動や社会教育活動への積極的な参加を促していきたいと考えています。今後、そのために、地域活動や社会教育活動に顕著な貢献があった教職員への表彰制度を検討し、現在、試行中の人事考課制度への反映について県と協議してまいります。

 こうした取り組みにより、多くの教職員が地域活動や社会教育活動に参加することを期待しているところであります。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 9番。

 〔9番松井紀博君登壇〕(拍手)



◆9番(松井紀博君) それぞれ御答弁をいただきましたので、再々質問−−第3問に移らせていただきます。

 まず教育長、教育公務員のほとんどは県の採用ということで、人事権を持っているようで持っていない、非常に難しいお立場は本当に理解できます。しかし、本当に問題が多過ぎます。ここで申し上げるのははばかられるような問題が、教職員と教育委員会との間で、常に何か事があるたびに意思の疎通がうまくいかないというようなことが、私が議員になってからもずっと申し上げ続けていることでございます。ともに解決の方法を見つけていきたいと思いますので、頑張りたいと思いますんで、ひとつ教育長もぜひ頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いします。

 行政サービス向上施策についてと題しまして、3つの提案をもって、るる申し述べてまいりましたが、その実現の先に存在するのは、市民の満足と市職員の働く喜びでございます。職員が職員であることを余り知られたがらず、公衆の面前では、話をする際に職員であることを周りに悟られまいと、例えば、市長を社長と言いかえてしまう、このような心理にある職員は本当にお気の毒です。

 しかし、あえて厳しいこともつけ加えるとするならば、過重な労働をするぐらいならプライドも要らん、どうぞ好き勝手に批判してくれと考える職員がもしいるとするならば、この方々には速やかに御退庁いただく以外はございません。市の職員が生き生きと働き、市民がそれを高く評価し、ともに充実した暮らしを送る、我がふるさと和歌山市がそんな理想的な町として発展することを願うばかりでございます。

 これらのことについて、また、今般の質問全般についての大橋市長の所見を求めまして、私の一般質問を終わらせていただきます。御清聴感謝申し上げます。ありがとうございました。(拍手)



○議長(宇治田清治君) 大橋市長。

 〔市長大橋建一君登壇〕



◎市長(大橋建一君) 9番松井議員の再々質問にお答えいたします。

 行政サービス向上施策についての3つの提言について、また、今回の松井議員の御質問全般についての市長の所見を述べよということであります。

 行政需要が複雑かつ多様化している一方で、年々職員数が減少している現在の状況におきまして、本市の職員は総じて非常に頑張ってくれていると私は感じております。最近、さまざまな方々と意見交換をさせていただく機会が多いのですが、大変貴重な御意見をいただくことがしばしばございます。

 先日も、1万人大清掃の直前に、ある方から、それぞれの地域で市の職員が積極的に大清掃に参加しているのに、ほとんど目立っていない。例えば、市職員が市の腕章をつけて参加するようにすれば、もっとアピールできるのではないかと御提言をいただきました。残念ながら、時間切れでことしの大清掃には間に合いませんでしたが、こうした形で市の職員が地域活動に加わっていることを示すことも大切だと思います。

 そういうところから、職員が地域で信頼される存在として認められ、高齢者や障害を持たれた方の窓口業務取り次ぎの伝達役という役割も果たせるようになることが、市政の信頼を深めることにつながると思います。職員に消防団参加を促しているのも、消防団の方々と話をした機会にいただいた御意見がもとになっています。

 職員の地域活動参加は多岐にわたっておりまして、消防団のほか、地域の自主防災会、NPOやボランティアに参加して活動したり、少年スポーツの指導者として大変な尽力をしている方も少なくありません。こうした勤務外の活動を公平に評価する仕組みがこれまで不十分だったと反省をしているところであります。

 これまでも市の新規採用職員への訓示などで職員の地域活動参加を呼びかけてまいりましたが、ベテランや中堅の職員に対しても一層参加を促したいと思っています。職員に対しては、こうした活動を公平に評価するシステムが必要で、職員のやる気を引き出すことができれば、そのことが行政運営の可視化、透明化にもつながり、市民と行政の距離を縮め、信頼関係も強まって、行政サービスの向上に結びつくというふうに考えております。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) しばらく休憩します。

          午前11時12分休憩

   −−−−−−−−−−−−−−−

          午後1時10分再開



○議長(宇治田清治君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。

 日程第2の議事を継続し、質問を許します。

 和田秀教君。−−40番。

 〔40番和田秀教君登壇〕(拍手)



◆40番(和田秀教君) こんにちは。きょうはマスコミの皆さん方も非常に多いわけでありますが、私は、御期待に添える発言ができるかできないかはわかりませんが、質問をしたいと思います。

 まず、議長からの御指名をいただきましたので、私は、今、後援会報で和歌山改造論というものをつくっております。その中で、和歌山市の将来についてお伺いをしたいと思います。議員の皆さんには、私が今日まで本会議や委員会で再三指摘し、重複する問題もございますが、よろしくお願いを申し上げます。

 さて、第4次長期総合計画によりますと、1982年の約40万3,000人をピークに人口は年々減少して、5年ごとの数値が示されております。そして、2025年には29万7,000人と推計をされております。そして、2025年には高齢化率は33.8%、実に人口の3分の1の10万人以上が高齢者ということになります。全国平均で2035年には高齢化率が33.7%に達すると予測されておりますので、和歌山市は全国よりも10年早いということになります。ちなみに、26年後でありますから、私は86歳でございます。恐らく何回忌かの法要も終わっていると思うんですが。39歳の議員さんでも2035年には高齢者に入っていきます。

 また、財政部によりますと、2025年には65億円の税の減収予測でございます。私は、こんな和歌山市にならないように、今、和歌山の大改造が必要であると考えております。

 そこで、今、何をすればよいのか、提言も含めてお伺いをしたいと思います。

 まず、和歌山城周辺整備と中心市街地活性化に関連して。

 本市の児童生徒数の推移を見ると、小学校の児童数は、昭和55年の約4万1,000人、中学校の生徒数は昭和61年の約2万人をピークに減少し、平成20年5月には小学校の児童数は約2万人、これはピーク時の約49%であります。また、中学校の生徒数は約8,900人で、これはピーク時の約45%、ですからピーク時の半数以下になっております。また、平成26年には、小学生が約1万7,900人に、あるいは中学生は約8,600人と推計をされております。

 そこで、平成21年度の伏虎中学校区の児童生徒数でありますが、本町小学校は全校生徒でわずか143名、城北小学校は全校生徒162名、雄湊小学校では236名でございます。合計541名の児童数しかございません。そして、現在の伏虎中学校の生徒数は251名、3校と伏虎中学校の総人数はわずか792名しかございません。今後さらに減少する傾向にございます。

 私は、この伏虎中学校用地は和歌山再生の最後の財産であると考えております。そこで、それぞれ歴史と伝統のある学校で、OBの皆さん初め、関係者には賛否両論があるのは当然であると思います。今申し上げた児童生徒数、そして将来数値を考えますと、統廃合もやむを得ないのではないかというのが実態であろうかと考えております。

 そこで、城北小学校、城北公園の総面積は約2万3,000平米でございます。この用地に校名を変更した新しい小学校を新設し、3校を統一、3校が無理であれば、小学校2校を統一し、そしてそこに伏虎中学校も移設をして小中一貫教育を考えてはどうでしょうか。また、現在、和歌山市立学校適正規模適正配置調査検討委員会に諮問をしているそうでありますが、その検討委員会の答申が来年早々にもあると聞いております。この答申どおりに実施を行っていくのですか、お伺いをしたいと思います。

 次に、中心市街地、特に中央商店街の活性化及び老後を楽しく過ごせるまちづくりについてお伺いをしたいと思います。

 人間の一生というのは、お母さんのおなかの中で十月十日お世話になって、このしゃば世界に往生してくる。そして、その往生した瞬間から四苦八苦の苦しみを持って人生を歩んでいく。その八つの苦というのは、生、老、病、死、愛別離苦、求不得苦、怨憎会苦、五陰盛苦という、この8つの苦しみを持って我々は人生を乗り越えて頑張っていく。そこで一番大事なのは、2番目の老−−老いていく、人間で大事なことは老後をいかにして生活を送れるか、これが一番大事なことではなかろうかなと私は考えております。

 この件についても、以前から提案をしていることでありますが、現在、本市で特別養護老人ホームは22カ所で、定員数が1,426名であります。現在、ほぼ満床の状態であります。そして、これらのホームに入所を希望している方が約2,900人いらっしゃると言われております。また、このホームに入所できるのは、今、入所なされている方に御不幸なことがあれば入所できると、これが実態であります。

 先日、半年前に中央商店街にオープンされた介護付有料老人ホーム「BLISSぶらくり」を見学に行ってまいりました。そこで、堀田さんという事務長さんがいらっしゃるんですが、案内をしていただき、いろいろと御説明をいただきました。

 堀田さんは以前、南紀のある郊外型の老人ホームに長年勤務していたそうでございます。その経験から堀田さんは、郊外型のホームは高齢者をだめにするとおっしゃっておりました。その原因は、家族の面会がない。会話がないことは精神的にも肉体的にも負担増となり、認知症の発症や体力の衰弱が進行しやすくなるとおっしゃっておりました。そこで、BLISSぶらくりのコンセプトは、まちなかで元気に笑顔で暮らす、家族がちょっと買い物に行くから会いに行こうよ、ホームにおいて家族が参加できる行事を数多く開催する、雨の日でもぶらくり丁で散歩をしながら食事や買い物ができる−−でありました。

 そこで、冒頭申し上げたように、より一層高齢化社会が進行していく中において、中心市街地、特に中央商店街周辺の空きビルを、混合型あるいは住宅型、健康型、専用型の有料老人ホームを行政主導で誘導してはどうでしょうか、お伺いします。

 また、以前から申し上げておりますが、この中央商店街の一角、どこかのビルの1階や商店街で、市役所や県庁、関西電力、大阪ガス、あるいは郵便局など、平日はもちろん、土曜、日曜、祭日も営業する窓口業務、また、法律や税務相談所なども開設してはどうでしょうか。行政サービスのさらなる向上に結びつくと思います。

 このように環境整備をすることによって、中央商店街周辺が活性化すると私は考えていますが、どうでしょうか、お伺いします。

 次に、南海加太線、JR、貴志川線の連結問題であります。

 現在、貴志川線には、紀の川市と和歌山市で年間8,200万円を10年間にわたり補助金を出すことになっております。しかし、あと6年で終了であります。そこで、貴志川線の今日までの収支決算はどうなっておりますか。そして6年後、補助が終了した後はどうなりますか、お伺いをしたいと思います。

 次に、行財政改革について。

 現在、将来予測も先ほど申し上げたような税の減収であります。そして今、行政内でいろんな話をさせていただきますと、職員の皆さんから返ってくる声は、財源がない、財源がないという声が返ってまいります。私は和歌山市に数多くの財源が残っていると思うんです。市当局、議員の皆さん、そして市民の皆さん方の英知を結集して、新しい財源を和歌山市が独自で見つけ出す努力をしなければいけない。

 そこで、市営住宅の統廃合、あるいは借地市営住宅の解消でありますが、これも何年も何年も前から進言をしておりますが、なかなかうまくはいっておりません。

 菖蒲ケ丘、岡崎、鳴神の3団地、管理戸数1,940戸のうち入居戸数は1,221戸しかございません。そして空室は713戸と、入居率がわずか62.9%であります。そこで、3団地の都市計画を見直し、用途変更して統廃合、高層化して、1階に病院や老人ホーム、あるいはデイサービスセンターなどを開設して、高齢者の方も安心して生活のできるようにし、生まれた空き地を売却してはどうでしょうか。

 3団地の総面積は約16万平米あります。高層化することにより、また後ほど申し上げますが、民間マンションを市営住宅に借り上げることにより、3分の1の用地で市営住宅の建てかえができれば、約3万2,400坪の空き地が生まれ、これを10万円で売却しても32億4,000万円、20万円で売却すれば64億8,000万円の財源ができるということになります。

 この借地住宅についても、本会議でも常任委員会でも決算特別委員会でも申しているんですが、ことしも約1億1,000万円の持ち出しであります。4年前もこの壇上で私がお聞きしました。この10年間での持ち出しは幾らか。10億9,300万円。それから4年、現在でも、この14年の間でも15億円以上の持ち出しとなっております。そして私の試算では、あの借地の市営住宅には今日まで約50億円の税金が投入されているということになります。この点についても、一日でも早く解消しなければいけないと思っておりますが、いま一度、御答弁のほどお願いを申し上げたいと思います。

 次に、この市営住宅の統廃合、借地住宅の解消、職員さんは今日まで一生懸命に仕事をやっていただいておりますが、なかなか難しい問題があって進んでいないのが実態であります。

 そこで、お伺いをしたいんですが、法的に問題がないのであれば、専門である宅建協会やマンションの管理会社などに委託してはどうでしょうか、お伺いをしたいと思います。

 次に、平成8年に公営住宅法が改正されましてから、民間のマンションを市が借り上げまして、公営住宅として活用している市が、政令市はもちろんのこと、中核市41市のうちでも8市ございます。この辺につきましては、事業費については国からの補助金制度もあり、あるいは家賃補助も毎月ございます。本市も実施に向けて精査してはどうでしょうか、お伺いをしたいと思います。

 また、現在の和歌山市の賃貸マンションの入居率は約75%であると聞いております。他市では、これらの空室も市営住宅として活用している町もございます。いろんな面で経済効果もあるのではと考えますが、どうでしょうか、お伺いをしたいと思います。

 次に、これは北野先生も以前にこの壇上でお伺いをしたことがあると思うんですが、市立和歌山高校に和歌山大学観光学部と提携をする観光学科を創設してはどうでしょうか、お伺いをしたいと思います。

 最後に、新築住宅、マンション購入の奨励金制度の経済効果と今後についてお伺いをしまして、第1問としたいと思います。御清聴ありがとうございます。(拍手)



○議長(宇治田清治君) 大橋市長。

 〔市長大橋建一君登壇〕



◎市長(大橋建一君) 40番和田議員の一般質問にお答えいたします。

 和歌山市の将来についてということで、南海加太線、JR、貴志川線の連結問題に関連して、貴志川線の今日までの収支、また、補助金の終了後についてどうなるのかということであります。

 和歌山電鐡の平成18年度から平成20年度までの事業収支決算につきましては、平成18年度は開業年ということもあり、会社創立費、そして開業費を要したため、経常収支は1億5,980万円の赤字となりました。次年度の平成19年度赤字額は3,360万円に減少しましたが、平成20年度につきましては3,990万円の赤字となっております。これは、線路等の改修のため修繕費が増加したことで、運行に係る赤字額が6,941万円となったものの、駅長たま等のグッズの売り上げなどが好調で、2,951万円の運行外収益を上げてカバーした結果であります。したがいまして、3年間の損失の合計額は2億3,330万円となっております。

 和歌山、紀の川両市による年間8,200万円の補助期間が終了する平成28年度以降の補助につきましては、現在のところ未定でありますが、今後の収支状況を見ながら、新しい枠組みについて県や紀の川市と協議する必要があると考えております。

 なお、事業者である和歌山電鐡さんは、支援期間である平成27年までの10年間で経常収支の均衡を目指し、支援がなくても自立できるように企業努力を行っているところでございます。

 次に、市営住宅の統廃合及び借地住宅の解消のため、宅建協会やマンション管理会社に委託をしてはどうかという御質問であります。この問題については、何度も御質問いただいていることを十分承知しているところでありまして、少しでも御提言の内容を生かすようにこれからも努力をしていきたいと思っております。

 市営住宅の統廃合につきましては、和歌山市営住宅ストック総合活用計画に沿った方針で進めていくこととしておりますが、まず重点施策としている老朽化した3大団地、先ほど議員御指摘の菖蒲ケ丘、岡崎、鳴神の統廃合について着手してまいりたいと考えております。

 住宅の建設に当たりましては、用途地域の見直しを図って、団地の高層化を可能にした上で、集約、統廃合を行い、福祉施策と連携した整備によりまして、高齢者等にも配慮した団地を形成してまいりたいと考えております。また、統廃合に係る手法等につきましては、コンサルタント会社等の専門的な知識を得るため、調査委託も考えているところであります。

 次に、借地住宅についてでありますが、今年度におきましても、転貸地を含め9団地、およそ3万6,000平方メートルを借地し、その借地料は住宅使用料等の収入と比較して毎年大幅な超過となっております。こうした状況を解消するとともに、木造等の老朽住宅であるため、安全面が危惧されることから、入居者の意向を踏まえつつ、近接する既存団地への移転、住みかえを促しておりますが、高齢者が多く、また家賃が低廉なことや、生活環境が変わることへの不安等もあり、なかなか理解が得られず、余り進んでいないのが現状であります。

 しかしながら、この借地住宅問題の解消は、市営住宅の統廃合の建てかえにおける住みかえの促進という点で共通する課題でありまして、この問題の解決なくしては事業の進捗は見られないと認識しております。議員御提案の住みかえあっせん等の促進業務を民間に委託することにつきましては、法的問題も含め、調査研究を進めてまいります。

 次に、新築奨励金の経済効果と今後についてということであります。

 新築奨励事業の効果は、平成18年度から平成20年度までの3カ年実績では、1,290世帯に3億8,700万円を交付したことにより、地域経済の活性化が図れたものと思われます。また、住宅建設は、住宅関連産業が多岐にわたり、そのすそ野が広いことから経済波及効果が大きいと言われておりまして、粗い試算ですが、仮に固定資産税の家屋1戸当たり約9万円で試算いたしますと、3年間の総税収入はおよそ2億円となり、また、1戸当たり1,500万円の建築費として、およそ200億円の直接需要があり、これによる波及効果によって、さらに新たな需要を生み出したと思われます。このことから、生産誘発効果の高い新築住宅への奨励を行うことで景気動向に影響を与えられたものと考えております。

 現在の事業は、平成22年度まで国庫補助事業として国に認められておりますが、現状の事業を継続するには新たなる財源の確保が必要であると考えております。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 畠山副市長。

 〔副市長畠山貴晃君登壇〕



◎副市長(畠山貴晃君) 40番和田議員の一般質問にお答えいたします。2点ございます。

 和歌山市の将来につきまして、中央商店街周辺の空きビルに有料老人ホーム等、老人福祉施設を行政主導で誘導してはどうかとのお尋ねでありました。

 本市では、現在取り組んでいます中心市街地活性化基本計画において、基本的な方針、目標として、住みたくなるまち、城まち居住の促進を掲げております。中心市街地は、医療機関や福祉施設などを含め、各種都市機能が集積しているとともに、公共交通機関も整備されており、高齢者の方々にとっても生活が便利で住みやすい地域であると考えております。

 本市では現在、第4期和歌山市高齢者福祉計画・介護保険事業計画を策定し、施設整備を推進しています。中心市街地へ有料老人ホーム等を設置することは、定住人口の増加になり、都市機能の多様化や周辺環境の充実につながり、中心市街地の活性化になると考えられます。このような福祉系の居住施策だけでなく、高齢者型優良賃貸住宅制度、郊外居住者の中心市街地への住みかえ促進、空き家・空き地の情報提供など、総合的な中心市街地内への居住誘導を図ってまいります。

 2点目でございます。ビルの1階等で休日等も営業を行う県、市、公共性の高い民間事業のサービス窓口、法律等の相談所も併設する窓口を設置することにより、中央商店街が活性すると考えるがどうかというお尋ねでありました。

 本市の中心市街地活性化基本計画では、歩いて暮らせることを基本テーマに掲げ、高齢者の方々にも優しいまちづくりに取り組んでいます。議員御提案の県や市、また、公共性の高い民間事業の一元的なサービス施設につきましては、市民の利便性を高めるとともに、高齢者の方々にとっても新たなコミュニケーションの場を広げ、生活を楽しむことにつながるものであると考えます。

 現在、本市におきましては、市民サービスの向上を図るため、ワンストップ窓口の推進に取り組んでいます。既に本庁舎2階において税証明の総合化を図るとともに、戸籍の電算化等に取り組み、窓口サービスの向上を進めてきたところです。平成22年10月には、市民サービスセンターの設置を予定していますが、中心市街地にある本庁も一つのサービスセンターと考え、一般市民の方々がよく利用される窓口の利便性のさらなる向上に取り組んでまいりたいと考えています。

 市役所や県庁、また、関西電力や大阪ガス、日本郵便、銀行のATMといった公共性の高い民間事業のサービス窓口等を併設することにつきましては、既に中心市街地に窓口が設置されている場合が多く、関係機関と十分調整することが必要であると思われますが、実現すれば市民にとって非常に便利なものになり、また、中心市街地の活性化にも効果があると思いますので、検討してまいりたいと思います。

 なお、中心市街地内には、NPOボランティアサロン、教育文化センター、少年センターなど老朽化した市の施設が幾つかあり、現在、これら複数の施設の再編について検討しているところです。この検討に当たりましても、中心市街地の活性化に何らかの形で寄与するような再編のあり方を検討するよう指示しているところです。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 千賀建設局長。

 〔建設局長千賀祥一君登壇〕



◎建設局長(千賀祥一君) 40番和田議員の一般質問にお答えします。

 借り上げ公営住宅を実施してはどうかという御質問でございます。

 借り上げ公営住宅は、民間事業者などが建設、保有する住宅を借り上げることにより供給される公営住宅であり、平成8年の公営住宅法の改正において、それまでの公営住宅の供給方式である直接建設方式に加え、民間住宅ストックを活用した公営住宅の供給方式として導入された制度です。

 この制度を利用したときの民間事業者のメリットは、住宅を市が借り上げるため、安定した賃貸住宅経営が可能になることや、住宅の建設費の一部と家賃減額について、国と市から補助が受けられることです。市のメリットは、住宅の建設に係る初期投資が軽減されることと、短期間で住宅を供給できるところです。

 議員が言われておりますこの制度につきまして、近年、中核市では41市のうち8市で実施しています。国のほうでは、既存民間住宅を活用した借上公営住宅の供給の促進に関するガイドラインが示され、住宅の借り上げや管理面での効率化、円滑化に係るモデルとなる取り組みを支援することとしております。市としては、住宅の諸問題を解決するため、この制度の活用を研究して取り組んでまいりたいと考えております。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 大江教育長。

 〔教育長大江嘉幸君登壇〕



◎教育長(大江嘉幸君) 40番和田議員の一般質問にお答えいたします。

 和歌山市の将来について、まず、城北小学校用地に統合小学校を新設し、伏虎中学校との間で小中一貫教育を実施してはどうか、調査検討委員会の答申どおりに市としての取り組みを進めるのかという御質問です。

 伏虎中学校区の小学校の統合や小中一貫教育導入については、これまでたびたび御提案いただいているところです。また、少子化の進展により小規模な学校がふえていることからも、教育委員会では平成20年7月に和歌山市立学校適正規模適正配置調査検討委員会を設置し、将来の良好な教育環境を考えるという観点から、学校の適正な規模、適正な配置について検討されています。この調査検討委員会からは、本年度中に答申をいただく予定になっており、その後、答申を踏まえ、方向性を定めていくことになります。今後、取り組みを進めていく際には、保護者や地域の皆様からの御理解と御協力を得ることはもちろんのこと、御提案いただいています小学校の統合や小中一貫教育の導入も含めて、次世代の学校のあり方やまちづくりを視野に入れ、関係部局が連携して取り組んでいきたいと考えています。

 次に、和歌山市立和歌山高等学校に観光学科を新設し、和歌山大学観光学部と連携を図ってみてはどうかということでございます。

 市立和歌山高等学校につきましては、本年度より校名を変更し、普通科の新設及びカリキュラムの改編を実施し、より教育内容の充実を図っております。議員御提案の市立和歌山高等学校への観光学科の新設と和歌山大学観光学部との連携につきましては、和歌山の特色を生かした学校づくりの一つとして有意義であると考えております。したがいまして、まず、生徒の観光学科に対する興味関心や、進路希望の状況を調査することが大切だと考えます。また、昨日、担当課が和歌山大学学長と面談し、意見交換をしております。今後は、和歌山大学観光学部との連携方法を初め、さまざまな観点から新設と連携について研究してまいります。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 40番。

 〔40番和田秀教君登壇〕(拍手)



◆40番(和田秀教君) それぞれ答弁をいただきましたので、再質問を行いたいと思います。

 副市長、ちゃんとええ答弁やってくれるな、やっぱり。有能な副市長さんをお迎えしてうれしいなと思っています。

 この数年間で、市営住宅の「統廃合について着手してまいりたいと考えております。」という答弁をやっともらいました。これ、何年かかったかな、10年ぐらいかかったんかなと思っているんですが、市長は就任されてから8年目ですので、私が市長に申し上げるのは7年ぐらいかな。1年目のとき、私、浪人の時分があったんで。

 また、奨励金制度については、政権がかわりまして、地域住宅交付金制度が今後どういうふうになっていくかわかりませんが、また英知を絞って、この奨励金制度の継続に向けて、これからもやっていきたいと思っていますが、平成22年度については実施をやるということでございます。また精進をしていきたく頑張っていきます。

 和歌山城周辺及び中心市街地、特に中央商店街の活性化についてであります。

 私は、先ほども申し上げましたが、和歌山市再生の最後の切り札がこの伏虎中学校の用地の活用であると申し上げましたが、鳩山さんは1丁目の1番地という表現をやっておりますが、まさしくあの用地が1丁目の1番地じゃなかろうかなと思います。

 そこで提案をしたいんですが、統廃合がうまくいくように努力をしていただいて、この伏虎中学校用地の1万2,935平米を道の駅として活用してはどうでしょうかと思います。市内の農産物、魚類、郷土物産の販売等々を各方面の皆様方に協力していただいて、数多く観光客あるいは市民の皆さん方を集める、この案を調査検討委員会に提案をしてはどうでしょうか、まず1点、お伺いをしたいと思います。

 以前に、和歌山城の歴史を展示する資料館をつくったらどうだということで、今、南別館の1階にございます。見に行って、これ何よと思いまして、それから意見は申してないんですが、今回また申し上げたいと思います。

 和歌山城へ登っても、和歌山城の四方八方の景色を見るだけで何にもない。こんなことを言ったら笑い話でありますが、観光客が和歌山市にお越しになって和歌山城へ登って、そしてバスで移動して東照宮へ登って、最後は紀三井寺の階段上っていって、ああ、えらかった、もうこんなところ二度と来えへんと、そういう笑い話をされるんですが、何とかあの天守閣へ登ってよかったなと思ってもらえるように、新しく歴史資料館をあの中に持っていってはどうでしょうか。天守閣及び回廊を利用して、そこへ和歌山市が生んだ各方面の偉人も掲示をしてはどうでしょうか。

 そして、和歌山城に登ったことのない市民の方がいらっしゃるんですね。1回も登ったことない。それは、障害を持っているお方であります。障害を持っているお方からも、何とかあの天守閣に登って和歌山市の町を見たいというお話も以前聞いたことがあります。これについてもお伺いをしたいと思います。

 次に、市営京橋駐車場を利用してという話については、先日、吉本議員さんが申されました。あの答弁どおりの活用方法に持っていってもらいたいと思います。

 これも以前にも申し上げておりますが、後で申し上げますが、貴志川線、あるいはJR、また南海加太線の連結後でよろしいかと思いますが、あの和歌山城内の動物園を四季の郷へ移設をしてはどうでしょうか。そして、その跡地に城下町を新設してはどうでしょうか、お伺いをいたします。

 この動物園の移転でありますが、佐伯先生は、動物のセラピーは和歌山城でやるんだというふうにおっしゃっていますが、これはもう私は大賛成でございますので、やっていただきたいと思います。

 今、私が申し上げた提案と、中央商店街周辺に老人ホームを誘導することによって、和歌山城から中央商店街まで新しい動線が生まれ、活性化が見えてくるのではないでしょうか、お伺いをしたいと思います。

 そして、第1問で忘れていたことがございます。新河西橋の建設でありますが、これは河川管理者である国交省からも、平成2年度に改善指導を受けております。もう19年の歳月が流れております。市長はまだ2期目ですからあれですが、この間にも、私もこの壇上で何回も申し上げましたが、何にもやっていない。交通量調査を数年前に1回して、それで終わっていて、この平成21年度もまた交通量調査をやった。これでまた終わってしまうんかな、非常に心配でございますから、今後の計画を明示していただきたいと思います。

 財源がない、財源がないという話が平素の我々の活動の中で当局から話が返ってまいります。先ほどの小学校の統廃合をすることにより、雄湊小学校は無理でも、本町小学校の跡地の約3,100坪、これを20万円で売却すれば6億2,000万円、そして先ほどから申し上げている市営住宅、あるいは借地市営住宅を解消することによって、約80億円以上の財源ができることになります。税の増収にも結びつくと思いますので、いま一度、市長の考え方を、御答弁をお願いしたいと思います。

 そして、借り上げ住宅の、公営住宅の資料でありますが、私、きょう持っていますので、これで一度研究やってください。

 以上で、第2問を終わりたいと思います。(拍手)



○議長(宇治田清治君) 大橋市長。

 〔市長大橋建一君登壇〕



◎市長(大橋建一君) 40番和田議員の再質問にお答えいたします。

 まず、和歌山城周辺及び中心市街地活性化についての御提案として、統廃合の上、伏虎中学校の用地を道の駅として活用することを調査検討委員会に提案してはどうかということであります。

 道の駅は、単なる道路利用者のための休憩施設にとどまらず、地域の文化や名所、特産物などを活用した多様なサービスが提供され、人々の交流や地域の連携が促進される、言いかえれば町の個性を豊かに演出するコミュニティー施設であります。

 一方、農産物や魚類等の販売ですが、本年10月に初めて開催されました南海和歌山市駅前の朝市では、平日にもかかわらず大勢の人でにぎわいました。また、先日の和歌山城での食祭や、JR和歌山駅前のけやき大通りでの手づくりマーケット、さらには和歌浦漁港でのおっとっと広場とか、雑賀崎漁港での漁船からの直販イベントなども大変好評でありました。

 こうした議員の御提案の道の駅のようなコミュニティー施設において、農産物や魚類、郷土物産等の販売が行われ、さまざまな交流が促進されることは、現在、中心市街地において不足している機能を補足するものでありまして、町の魅力や利便性を向上させるとともに、にぎわいの回復につながることが期待されるものであると考えます。

 姫路城に行ったことがありますけれども、あのお城の通りを隔てて、反対側の広い敷地がいろんなお土産物の場所になっていて、大変すごいなと思ったことを私も記憶しておりまして、ああいう場所がお城の周辺にあれば、それは確かにいいなというふうに思うところであります。

 また、教育委員会で進めております適正規模適正配置調査検討委員会につきましては、学校の適正規模という観点から、子供たちにとって望ましい教育環境のあり方を検討していただいているものでありまして、学校用地の具体的な利用方法についてまでは踏み込んでいないように聞いてございます。そのため、今後の適正規模、適正配置の取り組みを進める上で、統廃合により中心市街地に学校の跡地などが生じる場合には、教育的な利用を初め、道の駅のようなコミュニティー施設を含む多方面にわたる有効活用策についても検討することが必要だというふうに考えております。

 次に、天守閣について2つ御提案がございました。天守閣とその回廊を、和歌山が生んだ各方面の偉人を掲示したり、歴史資料館としてはどうかというのがまず1点であります。

 和歌山城の歴史展示室は、平成18年、南別館1階に、和歌山城の歴史をわかりやすく説明し、パネル展示を中心として設置されました。これも議員の御提言をもとに行ったものでございます。和歌山城へ足を運ばれた方々にごらんいただいてはおりますが、設置場所が南別館内であるため、一般車の駐車場がある不明門のほうからは反対側となります。そのために御不便をおかけしております。また、観光バスで来られた方々も、観光土産品センターには立ち寄るものの、展示室は素通りで天守閣を見学される方も多い状況であります。

 議員御提案の天守閣への歴史資料館の設置につきましては、−−現在、回廊のところはほかのお城の写真なんかがたくさん並んでいるというんで、何年も前からそういうことになっています−−天守閣の魅力向上につながるものと考えますので、和歌山城の歴史展示室の移転や本市出身の偉人の展示等も含めて、施設内のスペースや展示内容等の検討を行い、実施してまいりたいと思います。

 それからもう一つは、障害者の方がお城に、天守閣に登れないのを何とかできないのかということであります。

 御存じのとおり、和歌山城天守閣は、標高48メートルの小高い虎伏山の頂上に位置しておりまして、障害者や高齢者の方々の登城には御不便をおかけしております。以前、不明門駐車場にございます荷物用のリフトを改修して、来場者を天守閣前まで運ぶことができないか検討を行いましたが、安全性や経済面の問題もあり、実現いたしませんでした。

 先ほどの姫路城とか名古屋城とか、それから松山城−−松山城はリフトですけども、いろんなそういう形のものがお城に登るために設置されているところも幾つか見させていただいたことがございます。天守閣内においても階段があって、階段用のリフトの設置ということも検討していくべき内容かというふうに思います。どの方にも天守まで上がっていただくことが可能になるような方法がないか、さらに検討、研究を行ってまいりたいと思います。

 動物園についてであります。

 和歌山公園動物園は、小動物や水鳥を中心とした規模の小さな動物園でありますが、大正4年に設立されたという長い歴史がございまして、また、城内に設置されている−−全国的にもほかに姫路と小田原だけ−−という非常に珍しい特色を持っております。家族連れが訪れ、身近に動物と触れ合えるという特色を生かして、ふれあい動物園や子供飼育体験などを開催し、動物への関心と愛着、動物愛護について理解を深める活動も行っております。歴史と緑と動物に触れ合えるこの立地条件は、和歌山公園の大きな魅力ともなっており、中心市街地の集客施設としてその価値を高めているものと考えます。

 議員御提案の四季の郷公園への移転につきましては、史跡和歌山城整備計画報告書では将来的に移転を行う施設として位置づけておりますが、最近の動物園は入場者も増加し、市民団体等との連携した活性化への取り組みが始まり、園内に明るさや活気が見られるようになった状況でありまして、四季の郷公園内の敷地が確保できないということもあって、現状ではなかなか厳しいと考えております。

 ただ、これも議員から、かねてよりの御提言があります貴志川線から加太線への相互乗り入れに見通しがついた段階では、東部地域に新しい魅力のある施設をという御提案も理解できるところでありますので、市民の方々の御意見等も踏まえ、総合的に判断していきたいと思っております。

 それから、それらさまざまな御提案を今いただいたわけでありますが、その提案に加えて、ぶらくり丁周辺に老人ホームを誘導することによって、和歌山城から中央商店街まで新しい動線が生まれ、活性化が見えてくるのではないかという御質問であります。

 これまでのアンケート結果によりますと、中心市街地を訪れても目的地以外はどこにも立ち寄らない傾向があるところから、中心市街地における回遊性を高める仕掛けづくりは大変重要なことであると考えております。本市の中心市街地活性化基本計画では、JR和歌山駅、和歌山城、中心商業地、南海和歌山市駅などの主要区域を結ぶ骨格道路を城まちハッピーロードと名づけ、歩いて楽しく過ごせるメーンストリートとして、まちなかの回遊性を高める取り組みを行っています。

 議員御提案のように、中心商業地周辺に集客力のある施設が立地すれば、観光客や買い物客らが訪れることで和歌山城と中心商業地を結ぶ動線が強化され、さらに老人ホームが立地することにより、入所する家族や友人らの関係者が面会などに訪れるというような効果もあらわれるわけでありまして、にぎわいがさらに生まれ、一層、中心市街地の活性化につながるものと考えます。

 新河西橋についてであります。

 現在の河西橋につきましては、市内で最も古い橋の一つであり、紀の川の流下障害の軽減という観点からも、かけかえの検討が必要であること、そして、かけかえについて地元関係の自治会の皆様からも大変強い御要望があることも、これまで何度も御質問いただいておりますし、市政懇談会などでも御指摘を受けて、十分認識をしているところであります。

 今年度には交通量調査を行いましたが、1日通行量はおよそ2,000人を数え、本市北西部と中心部を結ぶ貴重な連絡橋と考えております。財源的には、橋梁長寿命化修繕計画に基づく補助の採択を視野に入れて、今年度は河西橋を含めた87の橋について、橋梁長寿命化修繕計画の策定に先立つ健全度の点検調査に取り組んでおり、次年度にはこの調査に基づき、かけかえを含めた修繕計画を策定する予定であります。

 その後、この計画に沿って予備設計を実施し、国、県など関係機関との協議を経て、地質調査など必要な調査から実施設計へと順次進めていくことになりますが、この作業には4年程度が必要であると思われます。現時点では、関係機関との協議や国の支援制度など、不確定な要素も多く精査が必要であり、年次計画の提示というのはなかなか難しい状況でありますが、いっときも早い着工を目指し、積極的に取り組んでまいりたいと考えております。

 最後に、市営住宅の統廃合及び借地市営住宅等の解決によって、多額の財源が出るではないかという御指摘であります。

 3大市営住宅、鳴神、岡崎、菖蒲ケ丘を統廃合して、高層化することにより生じる空き地につきましては、売却による財源の確保も含め、適正な土地の活用方策を検討してまいりたいと考えております。また、借地の市営住宅等を早期解決することによりまして、年間で1億円以上、1億1,000万円ぐらいの財源を確保することが可能になるのも御指摘のとおりであります。このようにして生まれる財源を有効活用し、和歌山市の活性化を図るためにも、市営住宅の統廃合及び借地の市営住宅等の解決にこれからも取り組んでまいります。よろしくお願いいたします。

 以上であります。



○議長(宇治田清治君) 40番。

 〔40番和田秀教君登壇〕(拍手)



◆40番(和田秀教君) 再々質問をさせていただきたいと思います。

 再質問で1点忘れておりましたので、そこから入りたいと思います。

 南海加太線、JR、貴志川線の連結問題でありますが、あと6年で貴志川線の補助金が終了いたします。これにつきましては、何とか自立できるようにすることが行政としての役目であり、また必至の問題であると思います。

 そこで私は、いちご電車が、あるいはたま電車が加太まで走り、タイ電車あるいはサーフィン電車が貴志川まで相互乗り入れをすることによって、山から海へ、海から山へと人が動きます。また、両沿線には名所や四季を通じた行楽地もあり、通勤、通学、通院、あるいは遠足や行楽に利用でき、はかり知れない経済効果が生まれ、またCO2の削減にも結びつくと思います。こういった観点から、いま一度、3線の連結問題について、市長の決意のほどをお願い申し上げたいと思います。

 先ほども申し上げましたが、伏虎中学校の問題でありますが、和歌山市最後の財産であると。市長の考え方は、教育委員会の管轄であるから私は何も言えないよと。私は政治家はそうであったらいけないと思うんですよ。教育委員会であろうとも、よその会社であろうとも、やっぱり政治家として、まして市長として和歌山市のリーダーでありますから、和歌山市のまちづくりをどうするんだ、ああするんだという信念を持つというのが一番大事なんです。ですから、私は検討委員会に対して、和歌山市のリーダーである市長が政治判断をもっていろんな話を持っていく、これが大事だと思っていますが、そういうふうに持っていくお気持ちはございますか、お伺いをしたいと思います。

 そして、先ほどの市営住宅の問題でも、やっといい返事が返ってきたと言うているんですが、私の目から見ればスピード感がないですね、スピード感、何をやっても。やればできるんですよ。

 最初に、この河西橋の問題もお伺いするのを忘れておったんですが、この河西橋−−もう皆言うてもうちゃあるねん。昨日の答弁書では、平成29年に工事着工できるだろう、そんな答弁はできますか、今、平成21年やで。平成2年に改善命令を受けて、今日までほっといて、事業計画を出せといったら、平成29年に着工できます。自連協からも要望の受けている河西橋、そんな答弁できやんでしょうと言ったら、きょうの朝になって4年早くなりました。これをもっと精査やっていただいて、一晩で4年早くなるんですから、1カ月、2カ月考えていただいたら3年になるん違うかなと思いますので、精いっぱいの努力をしていただきたいと思います。

 また、来年早々には自連協との懇談会もあろうかと思いますが、私、また自連協のほうへこの話を報告やってきますので、その場でまた怒ってやってくださいと言うときます。

 そして、最後でありますが、私も政治家として30年という歳月が流れている中において、いろんな苦しみも、皆さん方のおかげで乗り越えてこの場におるわけであります。この本会議というのは一番大事な場であって、皆さん方の御質問、今日までの御質問を聞いており、その中での当局の答弁は、検討する、研究する、協議する、前向きにする、積極的にする、努力を図ってまいります、調査する、取り組んでいく。これ、ランクづけしたらどうなるんかなと思っているんです。どれが一番ええんかなと思って。これは、答弁は要らんねんけれども、きのうだれかに資料持って帰ってもろたんかな。まあいいですけれども。

 こういう答弁もおかしな答弁でありまして、もっと明確に、前向きに、議員さんの御質問は悪いこと言うていないんですから、いいことばっかりおっしゃってくれているんですから、やっぱり全庁体制で皆さんの英知を結集して、必ず市民の皆さん方におこたえをするんだ、先人から受け継いだこの和歌山市をいかにして後世に残していくか、これが人間として、そして我々は政治家であり、また公務員であります。そういった方向づけをもってこれからも頑張ってもらえるようにお願いをしたいと思います。

 今後、来年は市長選挙もございますが、民主党の動きも、あるいは自民党の動きもいろいろな動きがあろうかと思いますが、私としましては、いついかなる事態になろうとも対応できるように、日々の精進を忘れず行ってまいりたく、そういうふうに考えております。

 御清聴ありがとうございました。(拍手)



○議長(宇治田清治君) 大橋市長。

 〔市長大橋建一君登壇〕



◎市長(大橋建一君) 40番和田議員の再々質問にお答えいたします。

 まず、貴志川線の問題です。貴志川線について、いま一度、市長の決意を述べよということであります。

 貴志川線の相互乗り入れが実現すれば、議員がおっしゃられましたように新しい人の流れができて、日常の通勤や通学、通院、そして行楽、利用者の利便性向上に寄与するだけではなく、たま電車やいちご電車に加えて、タイ電車とかサーフィン電車などが走るということになりますと、その光景は沿線の新しい魅力にもなりまして、本市の観光振興や沿線地域の魅力が向上するなど、大きな効果が期待できると思っております。さきにも申し上げましたけれども、今後、市の活性化に大きく貢献できる重要な事業として、より具体化に向けて、事業者や国に対して働きかけを強め、3線の連結、相互乗り入れ実現に努力してまいりたいと考えております。

 次に、伏虎中学校の用地の道の駅としての活用について、市長としてリーダーシップを発揮して、市長が調査検討委員会に命じるぐらいの政治判断が必要ではないかという御質問であります。

 私も、市長になってから8年近くになって、だんだんやっぱり、これは教育委員会マターだなとか、そういうふうなことをつい考えてしまうようになってきたんだなということについて、改めて反省をするところもありますし、しかし、そういうこともきっちりわからずにやっていた時期もあったなという思いもまたあるわけでありまして、伏虎中学校のような教育財産につきましては、教育委員会の所管であるということについて、当初はそういう思いも余りなく答弁をした覚えもございまして、そういう点ではじくじたる思いもございます。

 しかし、いずれにしても、和歌山市の将来の豊かなまちづくりと将来それを担う子供たちの教育の充実、それらをともに実現するように願っておりますので、道の駅を含む学校用地の活用方法につきましては、教育委員会と十分に協議を行い、まちづくりに携わる方々の意見もお聞きして、さまざまな角度から検討した上で、市長としての政治判断を示していきたいと思っているところであります。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) しばらく休憩します。

          午後2時14分休憩

   −−−−−−−−−−−−−−−

          午後2時41分再開



○議長(宇治田清治君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。

 日程第2の議事を継続し、質問を許します。

 渡辺忠広君。−−16番。

 〔16番渡辺忠広君登壇〕(拍手)



◆16番(渡辺忠広君) それでは、きょう最後の一般質問になりますけれども、外は雨が降っておりますけれども、一雨ごとに寒さを感じる気がだんだん増してきますけれども、議長のお許しを得ましたので、通告に基づいて一般質問を行わせていただきます。

 冒頭に、今議会におきましても、昨年の9月議会に続いて、私ども日本共産党市会議員団、一般廃棄物、いわゆるごみの問題について、さまざまな施策についてその進捗状況をただしてまいりました。私は、事業系の廃棄物についてただしていきたいと、このように思っております。

 廃棄物処理に関して。事業系廃棄物については、昨年の9月議会で、私の質問に対して市長答弁がされました。その中で、この1年間でのその進捗状況をお聞きしていきたいと、このように思っております。

 昨年の9月議会では、事業系廃棄物の適正処理に当たって、和歌山市の廃棄物の減量推進及び適正処理に関する条例第14条、多量排出事業者に対する指示等、それに基づく規則第3条、多量排出事業者に対する指示事項として、1つ目は、減量計画書の作成、2つ目には、運搬方法を定め、事業系一般廃棄物の減量に関する計画書、別記様式第1号としてその様式が定められていることを指摘させていただきました。その答弁で、計画書の提出に該当する事業者については把握をしていない、また、その答弁では、提出した事業者はないということの答弁が昨年9月議会で行われました。事業系廃棄物の組成分析についてもお聞きをいたしましたけれども、それについても行っていないと、こういう答弁がされました。

 そこで私は、こうした答弁のもとで、事業系廃棄物の分別については、昨年の9月議会の2問の答弁で、他都市の取り組みを参考にしながら事業者への指導を行っていくとの答弁がされましたので、幾つかの質問をしたいと思います。

 一つは、市長は、条例に基づく規則に定められた減量計画書の必要性に対し、その認識が不足していたと、このように述べられ、減量計画書の位置づけを再度確認し、事業者を指導し、取り組みを進めていくとの答弁がされましたけれども、この1年間、どのような進捗が見られたか、まずお伺いをいたします。

 次に、一般廃棄物の組成分析についてでありますけれども、私は、市の職員みずからの手で調査をされたこと、このことは承知をしております。昨年の9月議会で、市長答弁では、今後、行っていくと答弁はされましたけれども、事業系廃棄物に対しても組成分析を、年度末までに6回の分析をされ、その結果をホームページや広報を通じて公表をする、このように今議会の初日、同僚の森下議員に答弁がありました。分析結果を広く市民、あるいは多量排出事業者へ宣伝をされると同時に、分別の必要性を市民に広く伝えていただくこと、このことを強く要望したいと思います。

 次に、2点目ですが、和歌山市が取り組む環境施策について幾つかお伺いをいたします。

 和歌山市は、ことし新たに和歌山市環境マネジメントシステム−−EMS、ここにそのマニュアルがありますけれども、和歌山市環境マネジメントシステムというものを策定されました。この環境マネジメントシステムの目的及びその趣旨は何かをお聞かせください。

 次に、環境施策に熱心に取り組んでいる自治体のネットワーク、環境自治体会議が進めるチェック基準、LAS−E(ラスイー)という施策があります。このLAS−Eについてお尋ねをいたします。

 現在、全国では16の自治体の市町村で取り組まれております。日本共産党市会議員団は、環境施策に熱心に取り組んでいる自治体として、今回、東京都の八王子市、町田市の視察を行ってまいりました。

 このLAS−Eの取り組みは、自治体が管理するすべての施策が対象であり、環境施策を推進する上で、目標の設定、その進め方は、市民と事業者の参加を原則としております。そのため、市民が望む自治体の環境施策のあり方を目標設定とし、行政、自治体、市民が一体となって取り組みが行われていることがこのLAS−Eの特徴であります。

 こうした取り組みの特徴というものは、市民参加のもとで推進されているということであります。こうしたLAS−Eの取り組みについて、市長は御見解をどのように持っておられるかを、まずお聞きをしたいと思います。市長には、あらかじめこの八王子市が行っているマネジメントシステム、市の職員が毎日携帯をしているパンフレットがございますので、ちょっと先にお渡しします。非常にコンパクトなパンフレットですので、市の職員全員が、ちょっとどのようなことをあなたは取り組んでいるのよと聞けば、ぱっと出してこられるものです。それについての御見解をお聞きしたいと思います。

 次の課題が、和歌山市のスポーツ施策についてであります。

 和歌山市の体育施設、これは幾らあるのか、また施設建設年度、これをまずお聞かせください。

 2点目に、拡大する市民の健康志向にこたえるために、施設と同時に年齢、男女を問わず、体育施設の充実要求が非常に今日高まってきております。和歌山市が管理するスポーツ施設の中で、施設に隣接した場所に更衣室やトイレ等を設備した管理棟、これのない場所が幾らあるのか教えてください。

 以上、第1問といたします。(拍手)



○議長(宇治田清治君) 大橋市長。

 〔市長大橋建一君登壇〕



◎市長(大橋建一君) 16番渡辺議員の一般質問にお答えします。

 環境施策について、市民参加のもとで推進するLAS−Eという環境マネジメントシステムについて、市長の見解はということであります。

 環境マネジメントシステムにおける環境目標の設定や環境監査などに市民が参加することは、公正性及び透明性を確保し、市民に対する説明責任を果たすために重要なことであると認識しています。

 本年度から運用している和歌山市環境マネジメントシステムの環境目標は、第2次和歌山市環境基本計画や和歌山市地球温暖化防止実行計画に位置づけられたもので、昨年度の環境基本計画策定の際には、市民や事業者の意見を反映するため、アンケート調査やパブリックコメントによる市民意見募集を実施し、学識経験者や市民団体、市民公募委員などで構成される環境審議会に諮っております。また、市民を含む外部の専門家などによる環境監査を実施することで、信頼性を確保するとともに、環境結果を年次報告書であります和歌山市の環境や市のホームページ等により公表することによって、透明性の向上に努めてまいります。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 岩橋市民環境局長。

 〔市民環境局長岩橋秀幸君登壇〕



◎市民環境局長(岩橋秀幸君) 16番渡辺議員の御質問にお答えします。市の環境施策について2点ございます。

 まず1点目、事業者の減量計画書の指導、取り組みについて、この1年間でどのような進捗が見られたかとの御質問です。

 ごみの減量化計画につきましては、まず、青岸の焼却工場に搬入される多量排出事業者を確認する作業を行い、その上で、多量排出事業者にごみの現状についてヒアリングを行いました。今後、多量排出事業者にごみの減量化に向けた取り組みを指導していきたいと考えております。

 2点目、新たに和歌山市環境マネジメントシステムを策定したが、その目的及び趣旨は何かとの御質問です。

 本市では、環境に与える負荷を低減し、環境保全を図るための活動を継続して実施するため、本庁舎を対象として、平成13年3月に環境マネジメントシステムに関する国際規格であるISO14001の認証を取得しました。本システムでは、環境方針や環境目標を設定し、これらの達成に向けた取り組みを実施してきました。平成14年には、新たに東庁舎を対象に加えて、電気、ガス等の省エネや、省資源、環境配慮事業の推進、職員の環境保全に関する意識の向上、光熱水費等の経費削減などの成果を得ています。

 本年度からは、8年間にわたるISO14001の運用で培ったノウハウを生かしつつ、自主的な環境保全活動をより一層推進し、認証取得に要する委託料などの経費の削減を図るため、市独自の簡素で効率的な環境マネジメントシステムの運用を開始しました。本システムは、第2次和歌山市環境基本計画や自治体の責務として取り組んでいる和歌山市地球温暖化防止実行計画に掲げる目標を確実に推進することを基本方針に掲げ、取り組みの成果に重点を置いたシステムとしています。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 樫原教育局長。

 〔教育局長樫原義信君登壇〕



◎教育局長(樫原義信君) 16番渡辺議員の一般質問にお答えいたします。

 スポーツ施設について、和歌山市の体育施設と施設建設年度、また、スポーツ施設の中で、施設に隣接した場所に更衣室やトイレ等の管理棟のない場所は幾つあるのかとの御質問でございます。

 教育委員会が所管するスポーツ施設は6施設でございますが、一番古い施設といたしまして、松下体育館の昭和45年7月建設、一番新しい施設は、市民温水プールの昭和59年10月建設であり、他の部局が所管する施設につきましては12施設があると確認しております。また、教育委員会が所管するスポーツ施設の中で管理棟のない施設は、市民スポーツ広場の1施設、他の部局の施設では11施設と確認しております。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 16番。

 〔16番渡辺忠広君登壇〕(拍手)



◆16番(渡辺忠広君) それぞれ答弁をいただきましたので、再質問をさせていただきます。

 最初に、一般廃棄物における多量排出事業者に対する問題であります。

 和歌山市の焼却場搬入の際、事業者を確認し、ごみの現状について、ごみ減量化に向けた指導を行い、減量化計画提出に向ける方法を見出していきたい、こうした内容の答弁であったと思いますけれども、昨年9月議会で私たち日本共産党市会議員団は、長野市の事業系廃棄物減量計画書提出の推移を視察し、市長に対してもその推移の数値を示してまいりました。平成11年の長野市の対象事業者の提出率は、平成11年度で68%、平成19年度では90.5%、こういった長野市の取り組むごみの減量、分別施策に事業者の協力を得ている実態を、昨年の9月議会で報告もさせていただきました。

 先日の同僚の森下議員の一般質問の答弁では、市長は、長野市を視察された、このように答弁をされましたけれども、長野市における事業系廃棄物の減量計画の提出に当たっても、その実績の推移は調査をされたことと思います。また、1問の答弁では、焼却工場に搬入する事業者は特定されている。事業者数に変動はあるものの、ほぼ確認をされているということを昨年の9月答弁でされましたし、今回の1問答弁ではされませんでしたけれども、和歌山市の条例第25条に規定をされた市に廃棄物処理を委託されている事業者数は1,366事業所ということが明らかになっております。

 「減量計画書の必要性について認識が不足していた」、昨年9月答弁ですが、また、「減量計画書の位置づけを再度確認し、事業者の指導をしてまいりたい」という答弁がなされてまいりましたけれども、一足飛びにすべての計画ができるものとは思いませんけれども、排出事業者の数については把握をされているわけですから、事業者の排出する廃棄物組成分析結果の特徴をそれぞれの排出事業者に伝え、分別の推進と同時に減量計画書の提出を促す協力指導が必要ではないか、このように私は思います。

 他都市、とりわけ昨年、市会議員団で視察した長野市の場合の例を見ると、事業者任せでこれが進んでいるということではありません。行政が主体的に排出事業者を訪問し、減量計画書の提出の必要性を解く市の職員の姿が見られました。その結果が90.5%という事業者協力を得ている、このように私は思います。

 そこで、お聞きをいたします。

 減量計画書の提出に当たって、事業者責任と同時に、行政として事業者に協力をお願いしていく、そういう姿勢が必要ではないかなと思います。また、和歌山市が作成した条例に基づいて減量計画書の提出を進めるために、具体的に取り組むそのスケジュールをどのように計画化しようとしているのかを示してください。

 こうした減量計画書、事業所の計画を進めるに当たって、私は市長がどのような決意を持って、どのようなイニシアチブを持って進められるのかということは、事業を大きく左右するものと、このように思っておりますので、市長の決意をお聞きしたいと思います。

 次に、環境マネジメントシステム及びLAS−Eの取り組みについてであります。

 ことし4月以降、和歌山市がISO14001認定を返上し、第2次和歌山市環境基本計画に基づいて作成をされたものとの答弁であります。また、和歌山市独自の簡素で効率的なシステム運用を開始した、このようにも答弁で述べられました。

 ISO14001は、トップダウン方式を主としてまいりましたけれども、ことし4月1日からスタートした環境マネジメントシステム、これは和歌山市が独自に環境を守っていく、その運動を推進するものとしての取り組みを目標に定めたものと、このように答弁もされました。私たち日本共産党市会議員団は、こうした環境管理システムを推進する先進都市、昨年は名古屋市、長野市を視察し、ことしは町田市、八王子市を視察してまいりました。こうした自治体の推進のベースになっている環境管理システムは、市民参加があるということであります。市民の皆さんが自分の生活する自治体のあるべき姿を行政に反映させるシステム、機構がつくられていることであります。

 例えば、町田市の市民参加について、一般質問の初日に森下議員が詳細について触れられましたので、詳しくは述べませんが、市民参加を呼びかけ、100名を超える市民からの応募があり、全員を課題別の分科会に分け、市民の参加のもとで意見を尊重し、市民に依拠しながらこの運動を進める姿勢が大きな成果の前提となっているものと私は見受けました。

 視察をした八王子市の環境マネジメントシステム、LAS−Eの取り組みの例を挙げますが、今、市長に預けましたけれども、このパンフレット、全職員が携帯をしております。私どもが職員に尋ねれば、八王子市が取り組んでいるその内容、職員として個人が取り組んでいるエコ活動が即座に答えられる、そこまで環境マネジメントシステムの研修がされているということであります。

 そのパンフレットの−−市長に預けましたパンフレットの32ページですが、個人の年間研修記録用紙というのがあります。このパンフレットの14ページには、「ごみにする前に」として、市の職員がごみ箱に捨てる前に、それをもう一度見てみるというシステムがあります。ファイル等は可能な限り再利用されているか、あるいは個人が持ち込んだごみは家に持ち帰る、マイはしを使用し、割りばしの使用抑制に努める、事細かな内容には至っていませんけれども、こうした8項目はチェック方式ですべての職員が常に確認ができるように形式化されているということであります。

 私は、八王子市の環境マネジメントシステムのLAS−Eと、和歌山市がことし4月1日からスタートさせたEMS−−環境マネジメントシステム、内容的には遜色はないと思っております。その大きな違いが3点あります。

 その3点は、一つは、広く市民参加のもとで、市のあるべき姿を、市民の意見を反映させて市民に依拠したシステムであるかどうかであります。もう一つの違いが、全職員に環境保全のあり方が徹底されて、記録が残されているシステムになっていることであります。もう一つが、職員全員が一目で取り組み内容がわかるようにチェック方式で管理する様式を採用しているのがLAS−Eであり、和歌山市のこの膨大な−−まあ余り膨大ではありませんけれども−−このマニュアル、読ませていただきますと、非常にわかりにくいシステムになっていると思います。

 LAS−Eの取り組みというのは、市長は見ていただければわかるように、非常に簡素で取り組みやすいとして推進する自治体が近年たくさんふえてきております。環境先進都市と言われる市町村の経験から学びとって、和歌山市が独自に推進するシステムの構築を図っていく、このことは非常に大事だと思っています。

 そこで、市長にお伺いをいたします。

 広く市民の意見を反映させ、市民に依拠したシステムをつくるべきではないのですか。

 もう一つが、全職員、また、公共事業に携わる事業所への環境マネジメントシステム徹底の方策を示してください、どのようにされるのか。また、チェック方式等、わかりやすい推進のための対策を考えていただけないでしょうか。

 こうした問題というのは、市長として他都市の経験から学び、和歌山市が制定した環境マネジメントシステムの推進を進めていくためにも、どのように考えておられるのか答弁を求めたいと思います。

 次に、スポーツ振興に関してであります。

 第4次和歌山市長期総合計画、前期基本計画の170ページ、「生涯スポーツの振興」というページがありますけれども、そこで、「市民の誰もがスポーツに親しむことができるよう、スポーツ施設の整備充実と効率的な活用に努めます。」、このようにして、「現状と課題」としては、「新たなスポーツ施設や老朽化が進んでいる体育館など、各種スポーツ施設の整備充実と効率的な活用が求められています。」、このように長期総合計画は指摘をしております。

 そこで、1問の答弁をお聞きして質問をしたいと思います。

 1問で答弁されましたように、市のスポーツ施設の中で一番古いのが松下体育館だそうです。40年以上が経過しています。部分的な補修がされ、雨漏りなんかが補修されていると聞きますけれども、財政的な支援を含め、更新計画を長期的に見てどのように考えておられるのかをお聞きいたします。

 次に、スポーツ広場、管理棟のない施設は12施設との答弁であります。一覧表をいただきました。更衣室があるかないか、管理棟があるかないかのですけれども、あるのは和歌山東公園1つだけであります。そのほかの11の施設はロッカーもシャワー施設もありません。和歌山市の長期総合計画の中で、行政の役割という部分があります。そこでは整備充実を掲げ、環境づくりに努める、このように指摘をしております。順次、管理棟の建設計画を持つべきだと思いますけれども、その計画の有無、計画がなければ、どのような建設計画があるかをお示ししていただきまして、私の第2問といたします。(拍手)



○議長(宇治田清治君) 大橋市長。

 〔市長大橋建一君登壇〕



◎市長(大橋建一君) 16番渡辺議員の再質問にお答えします。環境施策について2問ございます。

 まず、減量計画書提出を進めるに当たっては、市長の決意というものが大事だ、その決意を述べよということであります。

 ごみの減量は排出事業者の責任、事業形態によって量や質が大きく異なることから、基本的には事業者みずからが行うべきものと考えています。しかし、行政としてその動向を把握し、ごみの減量が進むよう指導していかなければならないと考えております。

 次に、和歌山市の環境マネジメントシステムとLAS−Eとを比べてみると、3点ほど不十分な点があるんではないかと。他都市の経験からどのように学び、どのように環境マネジメントシステムを推進するのかという御質問であります。

 本年度から運用している和歌山市環境マネジメントシステムは、市民参加や情報公開の仕組みを取り入れ、信頼性を確保しつつ、簡素で効率的なシステムを目指しております。広く市民の意見を反映させ、市民の目に重きを置いたシステムづくりについては、環境監査への市民参加及び外部コミュニケーションとして市の環境保全の取り組みに関する市民からの提案を受ける仕組みになっております。

 次に、全職員、公共事業に携わる事業所への環境マネジメントシステム徹底の方策につきましては、環境管理研修実施計画に基づき職員研修を実施し、公共事業に携わる事業者については、関係する課等が公共工事環境配慮手順に基づき、環境への影響を考慮した公共工事を実施しております。

 最後に、チェック方式等、わかりやすい推進のための対策につきましては、職員が庁内ネットワークにより閲覧することができる手順書に基づき、省エネや省資源のための取り組みを実施するとともに、各課等の環境管理推進員が取り組みの状況を把握し、3カ月に1回、所属長が評価いたします。今後は、毎年度末に実施を予定しているシステムの見直しの中で、環境自治体スタンダード−−LAS−Eを導入している自治体の取り組み内容なども参考にしながら、本市独自の環境マネジメントシステムの継続的な改善を図ってまいります。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 岩橋市民環境局長。

 〔市民環境局長岩橋秀幸君登壇〕



◎市民環境局長(岩橋秀幸君) 16番渡辺議員の再質問にお答えします。

 環境施策について、減量計画書提出に当たり、事業者責任と同時に、行政として事業者に協力をお願いする姿勢が必要ではないか、また、市が作成した条例に基づき減量計画書の提出を進めるために、具体的に取り組むスケジュールをどのように計画化しようとしているのかとの御質問です。

 減量計画書を提出してもらうに当たり、まずは循環型社会への対応、3Rの推進を踏まえた取り組みを説明し、事業者責任のもと、ごみの減量、再資源化に取り組んでもらうことが必要だと考えております。今後、事業者向け減量化等のパンフレットを作成し、個別での協議を行い、ごみの実情を知ってもらい、減量計画書の提出に結びつけていきたいと考えております。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 大江教育長。

 〔教育長大江嘉幸君登壇〕



◎教育長(大江嘉幸君) 16番渡辺議員の再質問にお答えいたします。

 スポーツ振興に関して、財政的支援を含め、更新計画を長期的に見てどのように考えているのかという御質問でございます。

 生涯にわたる豊かなスポーツライフを送ることは、健康、体力づくりはもとより、よき仲間づくりや生きがいづくりなどに大きな意義があります。スポーツの振興を図り、市民のだれもがスポーツを楽しむことができるように、また、6年後の平成27年度において和歌山国体が開催されることを控え、スポーツに対する関心を高めるためにも、施設の整備、充実は必要不可欠であると考えております。

 教育委員会といたしましては、教育予算の十分な確保に努めながら、議員御質問の施設の整備、更新を優先課題の一つとして取り組んでまいります。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 樫原教育局長。

 〔教育局長樫原義信君登壇〕



◎教育局長(樫原義信君) 16番渡辺議員の再質問にお答えいたします。

 スポーツ振興に関して、順次、管理棟建設計画を持つべきだと思いますが、その計画の有無、計画がなければどのような建設計画があるのかとの御質問でございます。

 教育委員会が所管する市民スポーツ広場に管理棟を設置することにつきましては、本市の財政状況が依然として厳しいことや、また、施設利用者にとって利便性が高い管理棟の用地を確保しなければならないことなど、さまざまな課題があるものと考えております。しかしながら、市民が日常生活の中で気軽にできる各種スポーツの振興など、普及促進する必要性が高まっていることから、今後検討してまいります。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 16番。

 〔16番渡辺忠広君登壇〕(拍手)



◆16番(渡辺忠広君) それぞれ答弁をいただきましたので、再々質問をさせていただきます。

 環境マネジメントシステムのことですけれども、和歌山市は独自に作成して進めようとしていると、これは私もかなり詳細にわたって勉強させていただきましたけれども、来年度、和歌山市の環境目標の設定値が見直されるということもありますし、CO2の削減目標値を含め大胆な見直しをすると、このようにお聞きしておりますので、この環境マネジメントシステムの進捗に大きな期待を寄せたいと、このように思います。

 第2問の答弁の中で、多量排出事業者に対する問題で3つの約束をしていただきました。確認をしておきますよ。1つ目は、減量化等のパンフレットの作成、2つ目が、事業者と個別での協議を行うこと、3つ目に、事業者にごみの実情を知っていただく、この3つが局長の答弁の内容であります。事業者の減量計画書の提出に向けた対策を3つ約束されました。ぜひとも、その対策を実行に移していただいて、リサイクル率の引き上げのために、また事業者が減量計画書の提出、進んで協力をしていただけるよう、また、提出率の引き上げが図られるよう頑張っていただきたいと思います。

 また、八王子市が取り組んでいるLAS−E、そのパンフレット14ページの中に、一人一人が日常の業務の中で具体的な取り組みがチェック方式でわかりやすく定式化されていることは述べましたけれども、特に和歌山市の環境マネジメントシステム、その中に地球温暖化防止実行計画というのがつけ加えられまして、4ページにわたって詳細に書かれております。その詳細には、かなりの項目が箇条書きに掲げられておりますけれども、職員の皆さんが、4ページにわたって非常に細かい目標が掲げられております。私はあれを読んで、もうちょっと職員の皆さんが取り組みやすい方法を編み出して、その対応を図っていただくことを要望いたします。

 それから、市の環境マネジメントシステムの中の4ページですけれども、環境管理組織の中に、このトップは市長と副市長となっております。その機構の中に環境審議会と環境監査チーム、こういった制度がありまして、それぞれに選任された市民が参加されていることは承知をしております。また、12ページには、年1回のシステムの見直しを行う、このようにも明記されております。私は、その環境審議会あるいは環境監査チームの組織に連動する形で、広く市民が参画するボランティアを募集し、意見を反映する市民の参画組織、これをぜひともつくっていただきたい。それは、市民に知恵をかりること、市民に依拠したシステムをぜひともつくっていただきたい、このように強く要望したいと思います。

 次に、スポーツ施設の問題です。

 教育長に答弁をいただきましたけれども、屋外施設のスポーツ施設、これは本当に更衣室もシャワーの設備もないんです。健康でありたいという市民の皆さんの願いは、近年、非常に強くなってきております。ぜひとも管理棟の設置を計画的に進めていただきたい。それで、市民の皆さんの志向にこたえる取り組みを強く要望したいと思います。

 もちろん河川敷へのこうした管理棟の設置には規制があることは承知をしておりますけれども、隣接する場所への設置の検討を要望したいと思います。今まであったところでつぶされたところもありますよね。そうした点で、この老若男女を問わず、また、障害者を問わず、ロッカーもない、トイレもない、シャワー設備もない、こういったスポーツ施設、私も他のスポーツ施設をたくさんは見ませんけれども、旧の粉河町の体育施設を先日見てまいりました。非常に立派な施設です。堤防の外につくられております。一定の融資を受けたそうですけれども、あんな立派なものは要らないとは思いますけれども、少なくともすべての屋外広場のテニス場や野球場、ラグビー場、サッカー場、こうしたところに、せめてロッカー、トイレ、シャワー室ぐらいある管理棟というものを、ぜひとも計画的につくっていただきたい。

 財政上の問題を言えば何もできません。和田議員の質問にあったようですけれども、検討するだけでは私でも検討しますけれども、ぜひとも予算をとっていただいて、管理棟の建設を計画的に進めていただくことを強く要望いたしまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございます。(拍手)



○議長(宇治田清治君) お諮りします。

 本日の会議はこの程度にとどめ延会し、明12月4日午前10時から会議を開くことにしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(宇治田清治君) 御異議なしと認めます。

 よって、そのように決しました。

 本日はこれにて延会します。

          午後3時23分延会

   −−−−−−−−−−−−−−−

 地方自治法第123条第2項の規定によってここに署名する。

 議長    宇治田清治

 議員    山本宏一

 議員    松本哲郎

 議員    寒川 篤