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和歌山県 和歌山市

平成21年  9月 定例会 09月17日−05号




平成21年  9月 定例会 − 09月17日−05号









平成21年  9月 定例会



                平成21年

          和歌山市議会9月定例会会議録 第5号

            平成21年9月17日(木曜日)

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議事日程第5号

平成21年9月17日(木)午前10時開議

第1 会議録署名議員の指名

第2 一般質問

第3 議案第1号から同第18号まで

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会議に付した事件

日程第1 会議録署名議員の指名

日程第2 一般質問(芝本和己君、森下佐知子君、佐伯誠章君)

日程第3 議案第1号から同第18号まで

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出席議員(39名)

  1番  南畑幸代君

  3番  中塚 隆君

  4番  薮 浩昭君

  5番  奥山昭博君

  6番  中尾友紀君

  7番  山本忠相君

  8番  島 幸一君

  9番  松井紀博君

 10番  野嶋広子君

 11番  中村協二君

 12番  吉本昌純君

 13番  芝本和己君

 14番  古川祐典君

 15番  森下佐知子君

 16番  渡辺忠広君

 17番  旅田卓宗君

 18番  岩井弘次君

 19番  松本哲郎君

 20番  寒川 篤君

 21番  メ木佳明君

 22番  山本宏一君

 23番  尾崎方哉君

 24番  宇治田清治君

 25番  北野 均君

 26番  遠藤富士雄君

 27番  貴志啓一君

 28番  寺井冨士君

 29番  大艸主馬君

 30番  石谷保和君

 31番  中嶋佳代君

 32番  中橋龍太郎君

 33番  東内敏幸君

 34番  山田好雄君

 35番  佐伯誠章君

 36番  浅井武彦君

 37番  森田昌伸君

 38番  浦 哲志君

 39番  井口 弘君

 40番  和田秀教君

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説明のため出席した者の職氏名

 市長         大橋建一君

 副市長        松見 弘君

 副市長        畠山貴晃君

 市長公室長      藤原庸記君

 総務局長       笠野喜久雄君

 財政局長       山口研悟君

 市民環境局長     岩橋秀幸君

 健康福祉局長     有本正博君

 まちづくり局長    山本 牧君

 建設局長       千賀祥一君

 会計管理者      寺田 哲君

 危機管理監      小西博久君

 教育委員会委員長   中村 裕君

 教育長        大江嘉幸君

 教育局長       樫原義信君

 消防局長       田中幹男君

 公営企業管理者    奥野久直君

 水道局長       垣本省五君

 選挙管理委員会委員長 岩城 茂君

 代表監査委員     伊藤隆通君

 人事委員会委員長   田中昭彦君

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出席事務局職員

 事務局長       山田 良

 事務局副局長     前田明男

 議事調査課長     尾崎順一

 議事調査課副課長   幸前隆宏

 議事班長       中西 太

 調査班長       佐伯正季

 事務主査       藤井一成

 事務副主査      村井敏晃

 事務副主査      増田浩至

 事務副主査      小野田 靖

 事務副主任      窪田義孝

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          午前10時01分開議



○議長(宇治田清治君) ただいまから本日の会議を開きます。

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△諸般の報告



○議長(宇治田清治君) 諸般の報告をさせます。



◎事務局長(山田良君) 平成21年9月16日付、和財第280号をもって、市長から追加議案の提出がありました。議案はお手元に配付いたしております。

 以上でございます。

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△日程第1 会議録署名議員の指名



○議長(宇治田清治君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。

 本日の会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において

   山本宏一君

   松本哲郎君

   寒川 篤君

 以上3人の諸君を指名します。

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△日程第2 一般質問



○議長(宇治田清治君) 次に、日程第2、一般質問を行います。

 順次質問を許します。

 芝本和己君。−−13番。

 〔13番芝本和己君登壇〕(拍手)



◆13番(芝本和己君) 皆様、おはようございます。一般質問も本日で最終日となりました。

 今回は、まちづくりといたしまして、地籍調査並びに景観の2点に絞り、端的にまとめて質問させていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 一般質問に入らせていただく前に、先日、和歌山市内の私立の中学校、高校で、合わせて500人もの生徒が新型インフルエンザ感染の疑いが報道されました。確認しましたところ、私立の中学、高校の監督責任は県の所管になるようですが、公衆衛生の見地から、市としても何らかの調査と対応が必要と思われますし、今後、和歌山市立の小中学校及び高校におきましても同様のケースが発生する危険について十分御注意いただくとともに、今後の対応に万全を期していただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

 それでは、ただいま議長のお許しをいただきましたので、通告に従いまして一般質問をさせていただきたいと思います。

 初めに、地籍調査について伺いたいと思います。

 本市には、地籍を専門に取り組む課がございます。この課は、何メートル掘ったらどんな遺跡や化石が出てくるのかと勘違いされる方も中にはあるとお聞きいたしておりますが、実際は、その内容は市の仕事に幅広く関係する非常に重要な課です。

 質問の関係上、ここで少し地籍調査の説明をさせていただきたいと思いますが、地籍調査は、1筆ごとの土地について、その所有者、地番及び地目の調査並びに境界及び地籍に関する測量を行い、その結果を地図及び簿冊に作成するものです。

 平成の現代においても、登記所に備えつけられている地図の約半分は、明治時代の地租改正によってつくられた地図、公図をもとにしたもので、土地の境界が不明確であったり、測量も不正確であったりする場合もあるのが実態です。

 地籍調査により作成された地籍簿と地籍図は、その写しが登記所に送付され、登記所において地籍簿をもとに登記簿が書き改められるほか、地籍図が不動産登記法第14条の地図として備えつけられます。

 地籍調査の成果によって不動産登記の精度が高まり、その後の土地取引の円滑化や行政の効率化に役立つことが期待されるとしています。具体的には、正確な土地の正確な範囲がわからなかったり、隣地との境界争いになることがありますが、地籍調査をしていると土地の境界をめぐるトラブルを未然に防止することに役立ちます。

 直川用地等の公共事業におきましても、事業計画の決定や用地買収に時間がかかることがありますが、地籍調査をしていますと、土地の境界確認作業が簡単にできるため、道路、下水道などの整備の円滑化に役立ちます。

 災害復旧の際には、土地の境界がわからないために復旧に時間がかかることがありますが、地籍調査をしていますと、境界のくいの位置は地球上の座標値と結びついているため、万一の災害の後でも迅速に復旧に役立ちます。

 土地の取引に関しましても、隣地との境界確認に時間がかかったり、登記簿と実測の面積が異なるなどトラブルの原因にもなることがありますが、地籍調査をしていますと、登記所の地図と土地の現状が一致し、土地の売買や分合筆などの円滑化に役立ちます。

 このように、地籍調査に関しましてはメリットは多方面にわたると言えるわけなんですが、ここで質問させていただきます。

 1つ目が、本市の地籍調査の取り組み状況と過去3年間の予算及び人員の推移をお聞かせください。

 2つ目が、全国及び県内の実施状況はどうなっていますでしょうか。

 3つ目が、地籍調査を行う場合は、国と県から補助金及び特別交付税が出ると伺っていますが、それはどのようになっていますか、お聞かせください。

 4つ目が、和歌山県全体での地籍調査に関する予算をお聞かせください。

 以上4点、お伺いしたいと思います。

 続きまして、景観について伺います。

 ちょうど1年前の9月定例市議会で、山本まちづくり局長に、色彩、景観条例について伺いました。その際、「景観形成に関する施策としましては、平成16年に景観法が施行されたことに伴い、当市においては平成17年より市民の皆様に『景観形成に関する意見募集について』と題し、本市ホームページ上で意見募集を行っており、また、市関係部署で景観計画策定や景観条例制定に向け検討も行っています。今後は、お城の堀沿いや城に至る幹線ルート等は市域全体を勘案し、市民の皆様方の御意見をお聞きする中で、議員御指摘の色彩も含め、景観計画策定や景観条例制定に向けた景観施策に取り組んでまいります。」とお答えいただきました。

 そこで何点かお伺いいたしますが、1つ目が、平成17年より、市民の皆様に景観形成に関する意見募集をされてきましたが、はや5年になります。どのような声及び成果があり、今後どのように生かしていくのか、お聞かせください。

 2つ目が、まちづくりにおいて、どのような景観を保持、もしくは構築していくのかは大きな課題であると思います。今回の補正におきましても、景観に関する予算が組まれていますが、今後、和歌山市では景観条例策定に向けてどのように取り組んでいく予定なのか、お聞かせください。

 以上、地籍調査で4点、景観に関して2点お聞きし、私の第1問とさせていただきます。(拍手)



○議長(宇治田清治君) 山本まちづくり局長。

 〔まちづくり局長山本 牧君登壇〕



◎まちづくり局長(山本牧君) 13番芝本議員の一般問にお答えいたします。

 地籍調査について4点ございました。

 1、地籍調査の取り組み状況と、過去3年間の予算及び人員の推移。2、全国及び県内の実施状況はどうか。3、地籍調査の国と県からの補助金及び交付税の内訳はどのようになっているか。4、和歌山県全体の地籍調査に関する予算についての御質問です。

 地籍調査の取り組み状況と、過去3年間の予算及び人員の推移については、市の面積から国有地、河川等を除いた193.09平方キロメートルが調査対象面積となっており、平成10年度より安原地区において調査に着手しております。平成20年度末の調査完了面積は6.28平方キロメートルで、進捗率は3.25%となっています。平成21年度の調査は、安原、楠見、吹上の各地区で実施中です。

 平成19年度予算は3,550万9,000円で、職員数は10名、平成20年度予算は4,420万4,000円で、職員数は7名、平成21年度予算は5,105万5,000円で、職員数は7名です。

 次に、全国及び県内の実施状況については、進捗率の全国平均が23.6%で、県内9市の平均は30.8%です。

 次に、補助金、交付税の内訳については、国が4分の2、県、市それぞれが4分の1で、市費の80%が特別交付税となっております。

 和歌山県全体での地籍調査に関する予算については、平成21年度予算で21億1,882万円と聞いております。

 次に、景観について2点ございました。

 1、平成17年度から実施している景観形成に関する意見募集にどのような声が寄せられ、今後どのように生かすのか。2、景観条例制定に向けてどのように取り組む予定なのかとの御質問です。

 平成17年度から実施しました景観に関する意見募集に対しては、市民の方から景観施策全体に対する意見、お気に入りの景色等の意見をいただいており、今後、これらの意見を本市の景観条例の制定、景観計画の策定のための基礎資料としていきたいと考えています。

 次に、景観条例の制定に向けての取り組みについてですが、本市の景観の現況と課題を把握するための実態調査を行った上で、市民の方と意見交流を行う機会を設けるなど、市民の景観に対する意識の啓発や理解の醸成を図るとともに、条例制定のための検討委員会を設置して、景観条例の制定に向けて検討を行っていきたいと考えています。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 13番。

 〔13番芝本和己君登壇〕(拍手)



◆13番(芝本和己君) それぞれ御答弁いただきましたので、再質問をさせていただきたいと思います。

 初めに、地籍調査について伺います。

 地籍調査の取り組み状況と、過去3年間の予算及び人員の推移を伺いました。和歌山市は平成10年から着手され、平成20年度末での進捗率はわずか3.25%とのことです。全国平均は23.6%、県内9市の平均は30.8%とのことですから、現状は全国的にも全県的に見ても、恐ろしく低水準であることがわかります。

 ここにありますのが地籍調査の実態を示す現状、状況の地図なんですけれども(地図を示す)、この上の白いところが和歌山市です。紫色がやっていますよというところなんですけれども、これをごらんいただいて、見えにくいかわかりませんけれども、ほとんどが真っ白という状況です。

 地籍調査を行う場合、事業費は、国が4分の2、県が4分の1、市が4分の1を負担するとお聞きいたしました。このほかに特別交付税としまして、市の負担分に対して80%ものキャッシュバックがあるとのことですので、実質和歌山市は5%しか負担がないことになります。

 さきの答弁にもありましたが、和歌山市の平成21年度の予算で計算しますと、事業費約5,000万円に対して、市の実質負担額は全体予算の5%、約250万円です。

 和歌山県全体での地籍調査に関する予算を伺いましたところ、平成21年度の予算は約21億2,000万円もあるにもかかわらず、和歌山市では5,015万5,000円しか使用されていません。これはひとえに、和歌山市の地籍調査にかけている予算が少ないことによるものですが、非常に残念でなりません。

 1つ目が、国が補助金だけではなくて、80%もかかったお金を特別交付税として返してくれるキャッシュバックをしているにもかかわらず、この機にほとんど便乗していない点。

 2つ目が、さきに述べましたように、多くのメリットがあるからにほかなりません。さきの説明でやや抜けた点を補いますと、この市役所全体では、日々、地籍調査ができていないことで多くの予算と人手、それと時間が使われています。道路管理にしましても、道路建設にしましても、下水道にしましても、水道局にしましても、用地買収にしましても、固定資産税にしましても、日々の仕事の中で個々に対応しているのが現状ですが、個々でした場合は100%自前で予算と人の手配をしければなりません。そこに費やされる莫大な予算、人そして時間を考えた際、いかにこの補助金と特別交付税があることで地籍調査が重要かつ有益なことかは、すべてを語るまでもありません。

 第1問では、過去3年間の予算と人員の推移を伺いましたが、有益なこととは裏腹に、予算こそ微増していても人員が削減されているのがわかりました。以前は、約3,500万円の仕事に10人の職員で対応されていたのですから1人350万円の仕事をされており、現在は約5,000万円の仕事を7人でされているのですから、1人、倍の700万円の仕事をこなしていることになります。課内の編成を組みかえ、人が削減されてもうまく対応されているようですが、他の部局で個々にする地籍調査より、予算面で圧倒的に有利なわけですから、積極的に県に働きかけ、補助金と特別交付税を活用すべきだと考えます。

 県内においては、既に100%調査を終えたところもあります。市で1けたは和歌山市と新宮市だけで、海南市で47.6%、岩出市は75.5%、紀の川市は42.5%の調査を終えています。田辺市の進捗率は19%ですが、地籍調査実施済み面積は県内トップの175.55平方キロメートルです。

 和歌山市はお金がありませんので、地籍調査に関しても今までは予算措置が余りされずに来たようですが、目先の予算だけにとらわれてはなりません。補助金と特別交付税により実質負担率が5%になる中、市の予算、人員、時間、市民サービスの向上等、すべての面でメリットがあるわけですから、市は全力で地籍調査に取り組むべきです。

 県内の市町村の中には、既に地籍調査を終えたところもある中、もう2〜3年すれば調査を終える市町村がさらに出てくると思われます。私は、早急に県と調整をし、なるべく早く市の補助金の増額に対応してもらうべきだと考えます。

 そこで何点か、再質問をさせていただきます。

 1つ目が、県と調整をとり、県内で調査を完了した市町村の余剰金を和歌山市で使えるように手を打つべきだと考えますが、お考えをお聞かせください。

 2つ目が、地籍調査には予算もさることながら、当然、その体制が必要です。他の部局の負担軽減につながる点からも、人員に関しても予算増にあわせて必要な人員を確保すべきだと考えますが、お考えをお聞かせください。

 続きまして、景観について伺います。

 「平成17年度から実施しました景観に関する意見募集に対しては、景観施策全体に対する意見、お気に入りの景色等の意見をいただいており、今後、これらの意見を本市の景観条例の制定、景観計画の策定のための基礎資料としていきたいと考えています。」との御答弁をいただきました。また、今後の景観条例の制定に向けて、実態調査や市民との意見交流を行う機会の設置、条例制定のための検討委員会の設置を考えているとのことです。

 10年前のマスタープランで、初めて景観条例の文字を見ましてから今日までなかなか前に進まずにきました景観条例も、今回の緊急経済対策を受けて一気に前に進み出そうとするわけですが、機を見て敏な動きにうれしく思います。

 ここで、私の考えを述べさせていただきますと、景観はその地域の文化であると私は考えています。その観点からいきますと、さきの調査でも、今後の実態調査でも、私は、この地域のDNAがどこにあるのか、きちんと精査、調査することが重要だと考えます。

 多くの市民の方々の声、思いの中に、私はこれまでの和歌山市、そしてこれからの和歌山市に必要な、また、求められていた文化、景観が見えてくるものと思います。また、これと並行いたしまして、きちんとした目的や思い、そしてコンセプトが、今後、和歌山市、そして市長として必要であり、求められることは言うまでもありません。

 そこで、市長にお伺いいたします。

 景観条例制定に向け、市長みずからこの和歌山市をどのような町にしたいのか、その思い、そしてコンセプトが大変重要であると考えますが、市長のお考えをお聞かせください。

 以上を私の第2問とさせていただきます。(拍手)



○議長(宇治田清治君) 大橋市長。

 〔市長大橋建一君登壇〕



◎市長(大橋建一君) おはようございます。

 13番芝本議員の再質問にお答えいたします。

 まず、地籍調査について、県と調整を図って県内で調査が完了した市町村の余剰金を和歌山市で使えるように手を打つべきだと考えるが、どうか。また、地籍の予算もさることながら、今、人が減っているじゃないかと。他の部局が、この地籍調査が行われることによって負担軽減になるんだから、そういうことからいっても必要な人員をもっと確保すべきではないかという御質問であります。

 地籍調査の重要性につきましては、議員御指摘のとおり、全くそのとおりであります。例えば、市内で下水道の面整備を図っていく場合におきましても、市内の中心部にかなりの公図混乱地域があって、その作業が進まない。それから、京奈和自動車道や第二阪和国道建設の場合におきましても、地籍調査をしないことにはそもそも事が始まらないというような状況で、市内の地籍調査がおくれていることの悪影響といいますか、そのことははかり知れないというのは御指摘のとおりだと思います。おくれているというのもまことにそのとおりでありますので、県内で調査が完了した市町村の余剰金について、県とも協議を行って予算を積極的に要望してまいりたいと考えております。

 また、地籍調査を推進することは、今、申し上げましたように非常に有益なことと考えておりますので、今後の地籍調査課における体制につきましては、予算規模、調査方法等を精査して、必要な人員確保に努めてまいります。

 次に、景観について、景観条例制定に当たって、市長はこの和歌山市をどのようにしたいのか、コンセプトはどのようなものかということでございます。

 町の真ん中の丘陵に城があるという和歌山市の特徴、市の西側に広がる紀伊水道の海に面した景観、和歌川などの内川と紀の川の両岸に広がる町並みなど、どれも私たちにとっては忘れがたく、磨きようによっては今以上にすばらしい、人々を引きつける景観にできる可能性があると思います。

 良好な景観の形成は、市民の豊かな生活空間を創出する上で重要であります。ただ、人が住んでいる町ですから、そこに住む人や地権者の意向や希望を無視して、住みやすさを犠牲にすることを求めるような形で景観保全を図ることは難しいと思います。良好な景観は、市民の皆様の理解を得ながら、ともにつくり上げていくものであると考えております。

 例えば、市内中心部にある公共的建造物や民間のビルが老朽化し、建てかえが必要となるケースはこれからも幾らでもあると思います。景観条例の制定に当たっては、市民の皆様の手を縛るのではなく、十分な御理解をいただきながら、例えば、建てかえによって、市民の側から見て好ましいゆとりと潤いのある都市空間形成に導けるような条例にしていきたいというふうに考えているところであります。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 13番。

 〔13番芝本和己君登壇〕(拍手)



◆13番(芝本和己君) それでは、再々質問させていただきます。

 それぞれ御答弁いただきました。ありがとうございます。

 地籍についてですが、ことしの2月定例市議会常任委員会の中で、地籍調査が終了するのはいつなのかという質問に対して、平成109年という答弁があったわけなんですが、平成109年になってしまうと、また始めないといけないような状態になりますので、先ほど言われましたように、予算が全体の5%で済むような事業ですので、ぜひ全力で取り組んでいただきたいと思います。この事業に関しましては、一朝何夕にもなるかなめの事業だと考えております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 景観に関しまして、市長の熱い思いを伺いました。ぜひ、肉づけをきちっとしていただいて、その思いが具現化できるような景観条例を制定に向けて頑張っていただきたいと思います。

 以上を要望とし、私の一般質問を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手)



○議長(宇治田清治君) 次に、森下佐知子君。−−15番。

 〔15番森下佐知子君登壇〕(拍手)



◆15番(森下佐知子君) おはようございます。

 議長のお許しを得ましたので、一般質問をさせていただきます。

 まず初めに、行財政改革についてお伺いをいたします。

 和歌山市は、1986年に行革大綱を策定したことを皮切りに、これまで4次にわたって大綱の見直しをし、2001年に新たな行政改革大綱のもとで2002年から2005年までの4年を実施期間として進めてきました。この間、2005年に総務省から地方公共団体における行政改革の推進のための新たな指針が示されたことにより、2006年からの4年間の計画は、このガイドラインに沿った見直しをした内容が策定されています。このときの大綱は、国と地方を取り巻く環境の大きな変化や厳しい財政状況に対応するための新しい大綱と書かれています。

 総務省が示した指針は、地方公共団体が中心となって住民の負担と選択に基づき、おのおのの地域にふさわしい公共サービスを提供する、分権型システムへ転換するとしています。これは、行政改革を自治体が中心となって進めるという建前こそあるものの、住民の負担と選択に基づく方向を示すことによって、教育、社会保障、その他における国と地方自治体の責任を後退させるとともに、地域にふさわしいサービスを提供するという言い回しで地域間格差を認めることにつながると考えられるものです。現在深刻化している格差の広がりや貧困化へのスパイラルを考えるとき、国の指針をそのまま踏襲してきた行政改革のあり方は、果たしてどうなのかという疑問を持つべきではないでしょうか。

 そういう中で、先般、2010年から2013年までの4年間を期間とする和歌山市行財政改革実施計画素案が発表されました。それに伴い、大綱についても改訂を行ったということです。厳しい財政事情の中で効率的な財政運営を進め、かつ市民サービスを低下させないという極めて手腕の問われる難しい課題に取り組まなければならないわけですが、そうであればあるほど、トップダウンではなく、市民、職員の声が生かされる行政改革であることが望まれます。大綱を読む限りにおいては、耳ざわりのよい言葉が並んでいるという印象がぬぐえません。さらに、これまでの国の指針に基づいた考え方から住民福祉の最低ラインを守るというそもそもの公的責任、役割をあくまでも守り、充実させていくという視点をとらえ直すということが必要です。また、実施計画の中で実際にはどういう結果となってあらわれていくのか、その中身についての検証も必要です。

 そこでお伺いをいたします。

 1点目、行財政改革の目的は何でしょうか。

 2点目、来年度からの4年間の実施計画策定に当たって、どんな総括をされましたか。今回の新たな計画に生かされた反省点や課題はどんなものでしょうか。

 3点目、和歌山市行政改革推進懇話会と和歌山市行政評価委員会がそれぞれ果たしている役割と、そこで出た意見について明らかにしてください。

 4点目、8年間で財政効果167億円を見込めるというふうにしていますが、その内訳はどうなっていますか。

 5点目、個別施策の進捗状況について。いずれも住宅管理第2課にかかわるものですが、駐車場の整備、これは整備をされれば歳入になって見込まれるものです。また、同エレベーター管理人報償金、また、同家賃の減免について、この3点、なぜ実施年度や廃止年度が先へ延びていっているのでしょうか。その経緯と基本理念や、ほかの施策との整合性について述べてください。

 6点目、基本方策の第1に掲げられている市民参加の推進で、「市民が自発的・積極的に参加できる体制」とは具体的にどんなものでしょうか。

 7点目、基本方策の第4、職員の意識改革で「職員の意欲・能力が最大限発揮できる環境・仕組みづくりを推進」とは具体的にどんなものでしょうか。現状では、職員の積極的な提案や先進自治体の研究などを行う仕組みはあるのでしょうか。あるとすればどのように実施されているのでしょうか。

 次に、学童保育についてお伺いいたします。

 この間、私は幾度もこの議場において、学童保育の充実を求めてきました。子供たちの安全確保は言うまでもなく、子供たちが互いの関係を縦横に結び合い育ち合っていくという意味においても、また、保護者が安心して働き続けるためにも、学童保育の果たす役割は極めて大きなものであり、今日ますます期待が寄せられているからです。

 和歌山市の学童保育の現状は、その期待にこたえられているかというと、担当課の御努力もあり、空き教室の確保やその拡充、時間延長など進んできた点もありますが、まだまだ十分とは言えません。

 昨年、保育料の徴収の是非という問題を通じ、いみじくも明らかになったのは、時間という点でも、面積という点でも、また、保育内容という点でも、各教室ごとの差異が存在しているということでした。学童保育のそもそもの目的を達成するためには、希望する子供たちがみんな入所でき、同じ条件で保育を受けることができるということ、これは行政の最低限の責務です。それにもかかわらず、その最低限の条件整備すら、いまだ整っているとは言えません。少子化対策という観点からも、子供の安全確保という観点からも、その充実が求められており、その緊急性においても早急な対応が必要です。

 そこでお伺いをいたします。

 1点目、終了時間の延長、待機児童の解消について、若竹学級の現状を明らかにしてください。

 2点目、委員会において、実態調査をするという約束をいただきました。その実態調査の結果と、それに対する見解について明らかにしてください。

 3点目、この間、担当課を通じ、4カ所の若竹学級の保護者の皆さんと懇談や申し入れを重ねてきました。市長や教育長には、その思いは果たして届いているでしょうか。その皆さんの声に対するそれぞれの御見解はいかがでしょうか。

 4点目、国からの地域活性化・経済危機対策臨時交付金を活用することで待機児童の解消を図るべきであると考えますが、いかがでしょうか。

 以上をお伺いいたしまして、第1問といたします。(拍手)



○議長(宇治田清治君) 大橋市長。

 〔市長大橋建一君登壇〕



◎市長(大橋建一君) 15番森下議員の一般質問にお答えします。

 学童保育について、各若竹学級の保護者から要望のある施設及びそれに伴う環境設備の充実について声が届いているか、市長としてどう思うかという御質問であります。

 施設の充実及び環境整備など学童保育事業の強化につきましては、たびたび保護者の皆様方から陳情を受けております。本事業につきましては、市の重要施策であることに変わりなく、子供の創造性を培うことのできる環境を整え、放課後児童健全育成事業を積極的に推進してまいりたいと考えております。

 以上であります。



○議長(宇治田清治君) 笠野総務局長。

 〔総務局長笠野喜久雄君登壇〕



◎総務局長(笠野喜久雄君) 15番森下議員の一般質問にお答えします。

 行財政改革について6点ございました。

 まず、行財政改革の目的は何かという御質問です。

 現在、取り組んでおります本市の行財政改革の目的につきましては、厳しい財政状況からの脱却を目指す財政健全化と、あわせて厳しい財政状況の中でもサービスの提供主体や提供方法の見直し等により、できる限りコストの増加を抑えつつ市民サービスの向上を図ることを目的としております。

 次に、来年度からの4年間の実施計画の策定に当たって、どんな総括をしたのか、また、今回の新たな計画に生かされた反省点や課題は何かとの御質問です。

 現行の計画が平成21年度末までとなっておりますので、最終的な総括は、平成21年度決算がまとまる平成22年に行う予定としております。

 そこで、4年間の計画期間の3年目を終えました平成20年度末時点の総括としましては、平成17年度の計画策定後の市政を取り巻く状況の変化や、関係者との調整難航等により、計画どおり進んでいない取り組みも幾つかありますが、全体としておおむね計画どおり進んでおります。

 また、財政効果としましては、平成21年度末までの4年間で当初計画を12億円程度上回る約116億円の財政効果と、人員削減につきましても384人を削減できる見込みであり、目標である平成24年4月の3,000人体制を達成できる見込みとなっております。

 次に、次期計画への反省点や課題についてですが、地方分権が進み、今後、県からの権限と事務の移譲が進んでまいりますので、職員数につきましては、これまで削減する方向で進めてきましたが、3,000人体制という目標達成後は、事務量に応じた適正な人員確保が大きな課題と考えております。

 また、これまでも広告料収入の確保など自主財源の確保に努めてまいりましたが、これに加え、近年、国の補助制度に関しましては、申請期間が短いにもかかわらず対象事業の複雑化が進んでいるため、うまく活用し切れていないといった面もありますので、国の補助制度についてももっと有効に活用しなければならないとの反省に基づき、次期計画に反映させております。

 また、近年の社会の大きな流れでもあります市政への市民の協力・参加を推進する必要があるとの考えに基づき、次期計画で市民参加の推進に関する取り組み内容を充実させております。

 いずれにいたしましても、新たな長期総合計画におきまして、まちづくりのあり方を成長と拡大を前提としたものから、成熟と持続性を重視したものとしていますとおり、人口減少を見据えた身の丈に合った市政運営を行えるよう進めていきたいと考えております。

 次に、和歌山市行財政改革懇話会と和歌山市行政評価委員会がそれぞれ果たしている役割と、そこで出た意見についての御質問です。

 和歌山市行財政改革懇話会につきましては、行財政改革に関して外部の視点を取り入れる目的で設置しておりましたが、平成20年10月に廃止し、それにかわり和歌山市行政評価委員会の評価委員に意見を求めるとともに、パブリックコメントを実施することとしました。

 行政評価委員は、大学教授、和歌山社会経済研究所役員、公募の市民等7名で構成しており、これまで事務事業評価をお願いしてきた経緯があり、その活動を通して本市の業務内容をよく理解していただいている上に、民間の視点を持った業務の改善方法についても平素から考えをお持ちでありましたので、ぜひともその考えを次期計画に生かせたらという趣旨で御意見をいただいた次第です。

 そこでいただいた主な意見としましては、職員はもちろんのこと、市民を初めとする市政にかかわるすべての人々の意識改革が必要である。大幅な職員削減や外郭団体の廃止など、市の行財政改革に対する成果をわかりやすく丁寧に情報発信を行い、協力を求める必要がある。また、組織の横断的な機能の充実や、職責に応じた目標管理の徹底が必要であるなど、さまざまな御意見をいただきました。

 そこで、現計画に比べ、推進項目の市政の情報提供や少数精鋭の組織づくり、職員の意識改革を充実させるなど、いただいた意見をできる限り次期計画に反映させているところです。

 次に、財政効果167億円の内訳についての御質問です。

 前計画と現行計画の見込みを含めた約167億円の財政効果の主なものとしましては、定員管理の適正化の約35億9,000万円を初めとして、自主財源の確保で約21億5,000万円、補助金の見直しで約21億1,000万円、特別会計の経営健全化で約16億8,000万円、給与制度の見直しで約15億9,000万円、民間委託及び民営化等の推進で約14億9,000万円、事務事業の見直しで約9億1,000万円、公営企業の経営健全化で約8億6,000万円、土地の売却等で約8億2,000万円などが挙げられます。

 次に、基本方策の第1に掲げられている市民参加の推進で、「市民が自発的・積極的に参加できる体制」とは具体的にどんなものかとの御質問です。

 市民が自発的・積極的に参加できる体制の具体策につきましては、各種計画策定等の過程の公開、審議会等への公募委員の登用の拡充、計画づくり等における市民とのワークショップの拡充、和歌山市協働推進計画の着実な実施などが挙げられます。

 最後に、基本方針第4の職員の意識改革で職員の意欲・能力が最大限発揮できる環境・仕組みづくりを推進とは具体的にどんなものか、また、現状では職員の積極的な提案や先進自治体の研究などを行う仕組みはあるのか、あるとすればどのように実施されているのかとの御質問です。

 職員の意欲・能力が最大限発揮できる環境・しくみ作りの推進の具体策につきましては、ジョブローテーションの確立、職員研修の充実と多様化、人事評価システムの実施、活用があります。また、職員が積極的に提案や研究できる仕組みにつきましては、現在、所属に関係なく有志が集まり、グループで自由なテーマで研究を行う政策研究グループ、また、個人が自由なテーマでさまざまな提言等を行う職員の窓、そして自分の職務に関して提案を行う一課一提案制度があります。

 これらの提案の中で実現性の高いものにつきましては、新規事業として予算化されたり、行財政改革の取り組み項目として取り入れられています。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 千賀建設局長。

 〔建設局長千賀祥一君登壇〕



◎建設局長(千賀祥一君) 15番森下議員の一般質問にお答えします。

 行政改革個別施策の進捗状況について、住宅管理第2課の駐車場の整備、エレベーター管理人報償金、住宅家賃減免の3点について、なぜ廃止年度が先に延びていくのか、経緯と他の施策との整合性についてであります。

 まず1点目、住宅管理第2課の駐車場の整備の進捗状況についてですが、平成19年12月定例市議会におきまして、駐車場問題の御指摘をいただき、平成20年度に名前や部屋番号等、個人を特定できる表示を消去し、行政財産の無断使用をなくすとともに、駐車料としての徴収中止の指導を行い、有料化に向け地元と協議を行いました。この作業を行うに際して、御理解をいただくまでに若干時間を要したところもありましたが、その作業もおおむね終了しました。今後、規則の整備等を急ぎ、平成23年度から順次有料化を図ってまいります。

 2点目のエレベーター管理人報償金についてですが、平成18年度に協議を行い、平成19年度から平成21年度まで、2割削減を実施しているところです。平成22年度以降につきましては、本年度に地元と協議を行うこととしています。

 3点目の住宅家賃減免につきましても、平成19年度から平成23年度までの計画が示されており、本年度は10%から20%の減免率の削減を実施してございます。引き続き、来年度も実施の予定であります。

 なお、平成24年度以降の減免率につきましては、平成22年度に和歌山市営住宅施策委員会に諮問し、答申をいただき検討することとしています。

 次に、廃止年度が先に延びていくのはなぜかとの御質問ですが、エレベーター管理人報償金につきましては、住宅施策の中で適宜実施計画を見直しているためです。

 また、住宅家賃減免につきましても、今なお低収入世帯の増加がうかがえることから、一定の政策的判断が必要であると考えたからです。

 なお、他の施策との整合性につきましては、とれていないところもあることは承知しています。そのため、是正への努力は今後も行ってまいりたいと考えています。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 大江教育長。

 〔教育長大江嘉幸君登壇〕



◎教育長(大江嘉幸君) 15番森下議員の一般質問にお答えいたします。

 学童保育について、各若竹学級の保護者から要望のある施設及びそれに伴う環境整備の充実についてどう思うのか。もう一つ、国からの少子化対策、雇用対策などの補助金の活用で待機児童解消を図るべきであると考えるが、教育長の考えは、という御質問です。

 まず、学童保育の充実につきましては、保護者の方々の御要望にもありますように、待機児童の解消、終了時間の延長、余裕教室等の確保に努めるとともに、御指摘の学童保育専用施設についても検討してまいりたいと考えております。

 また、子供の健康管理並びに安全の確保に十分配慮して、児童の健全な育成を図ってまいります。

 次に、教育委員会としましては、この9月補正として高圧受変電設備設置事業等を予算化しました。このことは、将来的に若竹学級の環境整備に寄与できるものと考えております。

 この学童保育事業は、国の子育て支援の一環であり、その重要性は十分理解しております。今後も待機児童解消につきましては、積極的に取り組んでまいります。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 樫原教育局長。

 〔教育局長樫原義信君登壇〕



◎教育局長(樫原義信君) 15番森下議員の一般質問にお答えいたします。

 学童保育について2点ございます。

 まず、若竹学級の時間延長及び待機児童解消の現状について明らかにされたいとの御質問でございます。

 若竹学級の時間延長につきましては、毎年数カ所で行っております。本年度では、これまで1学級を時間延長しており、終了時間が午後6時となっているのは19学級でございます。

 また、待機児童につきましては、本年度4月末には9学級84人でありましたが、8月末現在、4学級62人となっており、22人の待機児童は解消されています。

 次に、学童保育について、実態調査の結果と、それに対する見解についての御質問でございます。

 学童保育は、保護者が労働等により昼間家庭にいない小学校に通う子供たちに遊びや生活の場を提供し、その健全な育成を図る事業であり、対象は小学校1年生から3年生までとなっています。

 現在、若竹学級では、小学校1年生だけで定員を満たし、小学校2年生から3年生を受け入れできない学級が数カ所あります。このため、待機児童が出ている学級につきましては、保護者を対象に入級希望等の実態調査を本年10月をめどに行う予定にしています。結果については、今後の学童保育の充実に反映させてまいります。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 15番。

 〔15番森下佐知子君登壇〕(拍手)



◆15番(森下佐知子君) 御答弁をいただきましたので、再質問をさせていただきます。

 まず、行政改革についてです。

 行財政改革の目的及び反省点、財政効果などを6点にわたってお伺いをしました。ただいまいただいた答弁の中では、目的については大きくは変わってはいませんし、大綱の改訂版についても、これまでの考え方を踏襲するということでありました。つまり、財政健全化が最大の目的であるということ、そして、次に、コストの増加を抑えつつ市民サービスの向上を図るということのようであります。

 私は、財政健全化を進めるということに異論は全くありません。また、コストの増加を抑えつつサービスを向上させるということにも異論はありません。しかし、問われるべきは、そのやり方、それからその内容ではないでしょうか。そういう点で、これまで行われてきた行財政改革の総括のあり方、どういう総括をするのかということも非常に重要な問題であると思います。そして、それが翌年度からの次の計画にどう生かしていくのかということにつながるわけで、この総括の仕方を、例えば、いい点だけを並べるというのでも不十分ですし、そういう点では、反省点を含めてどんなことが課題であるのかということをしっかり把握をした上で、それを明らかにしていく必要があるというふうに考えます。

 また、財政効果という点でも、先ほど8年間で167億円の財政効果ということで細かく答弁をいただきました。しかし、その財政効果についても、その金額を捻出することだけに終止をするのであっても、行政改革の本来の市民サービスの向上、あるいは効率的な行財政運営という観点から、不十分なものとなりかねません。さらに、職員の皆さんと市民の皆さんの知恵や取り組みをどう生かしていくのかということも、非常に大切なことだと思います。

 そういう点で、先ほどの答弁の中では、金額という点でもいただきましたが、いわゆるマイナス面、市民にとってどうなのかという点からの総括も必要だと考えます。現時点での総括の中で、この反省点とともに、財政再建とは言いつつも市民の負担となったこともあるというふうに考えます。その市民負担となったことはあるのか、あればそれを示していただきたいと思います。

 次に、その総括及び職員の皆さんの意識改革という点において、意識改革というのは、ただ意識を変えるようにということを言うだけでは何も変わらないと思います。何をどうすればそのことが実現をするのかといえば、それはやはり現場の取り組み、これによって実現をするということが言えると私は思います。

 この間、いろいろな問題がありました。例えば、昨年、ごみの有料化の方針撤回の問題がございました。これは、初めは行革の方針の中に位置づけられていたものですけれども、市民負担という点からも、それから環境問題という点からも、これはもう一度立ちどまって考え直すべきではないかということで、審議会を通じてさまざまな議論を行った結果、これが撤回されたというふうに考えます。

 また、昨年、経済危機が訪れたということで、東京でも行われた派遣村の活動に倣って、この和歌山市でも相談村が取り組まれましたが、そのときにそれは民間の方々の取り組みでしたけれども、職員の皆さんが休日を返上してこれに協力をしたという、そういう取り組みもありました。

 また、緊急融資ということで経済対策に対応するために、年末、本来ならば御用納めの期間であっても窓口を開放して職員の皆さんがその事務に当たられるということもありました。

 この一つ一つは、必ずしも費用の節約やコストの削減にはつながらないかもしれません。しかし、たとえ財政効果がマイナスになったとしても、市民の皆さんから歓迎されること、よく頑張ってくれたという新たな意識も生まれている。そういうことを考える中で、やはり市民と職員がともに汗をかいていく、あるいは、時には厳しい言い方であっても、相互に批判をし合うことの中でよりよい方法の見直しが進むという、そういうことが考えられます。それがやりがいにつながるということもあります。そういう経過やプロセスが見えてこそ、本当の意味で意識改革ということにつながっていくのではないでしょうか。

 そういう点で、さらにこの点は質問をしたいんですが、行革の方針を現場で進めていくうちに、その事業の本来の目的を達成できない、あるいは市民サービスの後退が明らかになったとき、そういうときに職員の皆さんからの提案や市民の意見による方針転換についてもこれを見直した点、それから評価すべき点などを具体的に明らかにし、これを総括の中へも示すべきではないかと考えますが、この点についていかがでしょうか。

 次に、行政改革関連の住宅問題についてです。

 今、申し上げましたように、一方で、こういう見直しということがよい方向に進んでいくということももちろんあるわけですけれども、その一方で、行革の方針に掲げ、これまで強い姿勢で臨むとしていた項目が見直しではなく温存をされ、さらに先延ばしをされているということは、私は承服できません。

 これまで、この問題については繰り返しここでお聞きをしてまいりました。

 例えば、エレベーター管理人報償金の問題、これは2000年12月議会のときに旧同和対策の終了に伴って見直しを進めるべきだということを指摘いたしました。その5年後の2005年に当時の建設部長が、2000年度からの5年間で6,700万5,000円を使っている、これを次の年から行革の方針の中へ含めて削減をしていくと、そして、その5年後には廃止をするという答弁であったはずです。

 しかし、本来、2011年度廃止予定をしていたこのエレベーター管理人報償金が、翌年の2007年度には3割削減を2割削減にとどめ、廃止年度を将来的という言葉にしてしまいました。これは、私は見直しではなく聖域化をするものだと言わざるを得ません。整合性がなく是正をするということを先ほども述べていただきましたけれども、なぜ公平公正という原則が適用できないんでしょうか。これについて再度質問をいたします。

 駐車場についてですが、規則の整備とは何を指すのでしょうか。

 昨年、作業がおおむね完了しているというふうに述べられました。これは、来年でなく再来年から有料化するということでした。また、一斉でなく順次やっていくということでしたけれども、どうして来年から有料化できないんでしょうか。一斉にやれない理由はどういうところにあるんでしょうか。それについてお答えください。

 それから、エレベーター管理人報償金です。

 2006年に地元協議を行ったというふうに言われましたが、それはどんな協議で、どんな内容であったんでしょうか。それから、2010年以降について、ことし、さらに協議を行う理由は何でしょうか。

 また、住宅の減免についてです。

 住宅管理第2課にのみ存在しているこの住宅減免のあり方は、早期に見直しを求めてきました。そして、減免のあり方は、所得の点に基準を設けて全体に広げていくべきだということも申し上げておりますが、依然としてこれが見直されておりません。低収入世帯の増加と言われましたけれども、これは住宅管理第2課管轄の住宅入居者のみのことでしょうか。どんな調査の結果、こうなったんでしょうか。一定の政策的判断と言われましたが、その基準は何ですか。他の施策との整合性が図れていないことを承知の上で継続している理由は何でしょうか。このことについて市長にお聞きをします。

 行革方針に掲げられていながら、なお先へ先へ延びていっている。今回の新たな実施計画では、また先へ延ばす計画になっています。これがほかの施策との整合性、また基本理念、ここに照らしてどのように思われますか。

 次に、学童保育です。

 学童保育の最大の目的、これは条例や規則の中に定められているように、昼間、保護者が家にいない児童を保育するということです。また、3年生の児童までおおむね保育をするということも明記をされています。その目的が、待機児童が発生しているという点で達成できていないという現状です。

 私は、こういう最大の目的を持っていながら、待機児童が出ていること自体がおかしいと思いますけれども、皆さんにはそういう認識がありますか。待機児童の点は、今まで調査をされるという約束でしたけれども、先ほど局長がお答えいただいたその数字は、あくまでも申込書を若竹学級に提出して入れていないという目に見えている数字だけです。それも全部解消できていない。私が委員会で調査をしてほしいと言ったのは、目に見えていない、つまり、もう入れないことが最初からわかっているから申し込みすら断念している、しかし入りたいという希望は持っているというところまで調査をする必要があるということを言った、その実態調査についてです。

 先ほど、局長も述べられましたけれども、3年生が入れていない小学校があります。また、2年生と3年生が入れていない小学校、若竹学級があります。さらに、1年生が全員入れていない、そういう若竹学級があります。この実態調査を早急に行って、この数字はさらにふえてくるとは思いますけれども、この数字を早くつかむべきだというふうに思います。

 この問題を取り上げるに当たって、この間ずっと保護者の皆さんと一緒に取り組んできた当局の皆さんとの懇談申し入れ、その中身について、市長は再々陳情を受けているというふうに言われました。再度ここで紹介をしたいと思うんですが、合計4カ所の若竹学級の保護者の皆さんとともに、2回にわたって申し入れを行っております。

 低学年の児童が、放課後、留守家庭で過ごすことは、昨今の子供をねらった凶悪犯罪ほか、さまざまな危険を伴い、保護者は安心して仕事を続けることができません。保育所不足、指導員不足を理由に児童を追い出すことなく、条例に規定された放課後または夏休み等の長期休暇期間中に、家庭において看護が困難と認められる児童全員を学童保育において安全に保育していただきたい。余裕教室の有無について校長先生にお伺いしたところ、余裕教室はないとのことでした。プレハブ増築等、新たな保育場所の検討をお願いいたします。

 また、これ以外にも夏休み中の耐震工事期間中における場所の整備、開設時間の延長、新1年生の受け入れ時期について、4点の申し入れを6月12日に行いました。

 また、7月30日に行った内容も同じですけれども−−。

  和歌山市の子育て支援策の充実に尽力されていることに感謝します。

  子供たちが放課後、安全に楽しく過ごせる各小学校の若竹学級は、子供にとっても共働き世帯の保護者にとっても、なくてはならないところとなっています。しかし、学校の空き教室がないなどの理由で、入所できる児童が極めて限られ、私たちの若竹学級では、1年生から待機児童が出るような深刻な事態となっています。ことしは何とか入所できたものの、来年はどうなるのかと心配を募らせている状況です。

  また、開設時間や夏休み中の閉所期間などについても、働く保護者の実情には見合わない状況となっています。土曜日は開設されていません。3カ所の学童保育所では5時までに迎えに行かねばならず、通常勤務の保護者には無理な状況です。中には、お迎えサービスを利用している保護者もいます。夏休み中の開設時間が9時からでは、それに合わせて保護者が送っていくことは困難です。

  また、夏休み中の若竹学級の開所期間が8日、10日というところもあります。こうした状況を改善されたく、要望いたします。

 これが2回目の要望であります。

 この要望について、私は、早急に取り組んでほしいということで、国からの交付金を使って、新たな空き教室が望めないところについては早急にその受け皿をつくるべきだということも、あわせて、この申し入れをともにお母さんたちと同席をさせていただきました。

 また、実態調査を行うという点では、もう一つ大切な問題があります。それは、国民生活センターが調査をし、提言をしている問題ですけれども、この待機児童の問題とともに今深刻になっているのは、学童保育の大規模化の問題です。これが子供たちの安全にも非常に大きな影響を与えているということが、国民生活センターの調査で明らかになっています。この調査を踏まえた上で、施設、設備の確保や人数の適正化、都道府県や国全体としての公費投入などを求める提言を発表したということです。この調査は、昨年8月から9月に実施をされ、全国の1,133自治体と99施設から回答があったということです。この調査によりますと、40人以上の施設が全体の55%も占めているということがわかりました。施設の児童数については、厚生労働省のガイドラインで望ましいとされている40人以下の施設は45%にすぎない、これも明らかになっております。

 私は、実態調査を行うという点では、児童が大規模化に伴ってけがや、また、無用のいさかいなどによってけがが深刻になっていないか、そういうことも同時に調査をするべきだというふうに思います。

 以上の点から、若竹学級についての再質問をさせていただきます。

 まず1点目、時間延長についてですが、今年度で1学級を6時まで延長したということですが、現時点で6時まで開級できていないところは何カ所でしょうか。そして、その解消のめどはどうなっていますか。

 2点目、待機児童の解消についてです。22人解消できたというのは、どういう取り組みによって解消できたのでしょうか。また、一方、62人の待機児童が解消できていない原因はどこにあって、その解消のめどはどうなっているでしょうか。

 3点目、実態調査についてです。10月に行って事業に反映させるということでしたけれども、この結果はいつごろ出すという計画になっていますか。また、それをどのように反映させるのでしょうか。また、ただいま申し上げましたように、大規模学童保育については、待機児童の実態をつかむとともに、けがや事故についての調査も行うべきであると思いますが、いかがでしょうか。

 それから、市長にお尋ねをいたします。

 1問で、重点施策として位置づけているとおっしゃいました。私は、それならばもっと具体的に答えていただきたいと思います。1年生から抽せんに漏れて入れないという学童保育があるということに対して、市長はどう思われますか。

 続いて、教育長にもお伺いをいたします。

 待機児童の解消、専用施設の設置、終了時間の延長などを改善するとおっしゃいました。学童保育の充実については、ただいまおっしゃいました国の交付金の中には、いずれは電気設備ということでこれに寄与できるということで計上したということですが、専用施設の設置については見送ったということだと思います。それは教育長が先ほど述べられた専用施設の設置に最大限努力をするという答弁とは矛盾していると思います。この専用施設の建設については、私は、時期の制約があって今年度中にこれを計上しなければ使えないということ、それから、今までの経常的にある施策では、市が3分の2の負担をしなければならない。中核市であることによって、それを負担しなければならない。しかし、今回のこの交付金を使えば、10分の10、国からそれを充当してもらうことができる。せっかくのチャンスにこの予算をちゃんと要望したのかどうか。要望したけれども、それが通らなかったのかどうか、その点についてもお答えをいただきたいと思います。

 以上をお聞きいたしまして、再質問といたします。(拍手)



○議長(宇治田清治君) 大橋市長。

 〔市長大橋建一君登壇〕



◎市長(大橋建一君) 15番森下議員の再質問にお答えいたします。

 まず、行財政改革について、行革方針に掲げておりながら、なお先へ先へ延びているものがあることに対して、他の施策との整合性や基本理念に照らしてどう考えるかということであります。

 私といたしましては、行財政改革実施計画に掲げながらさまざまな事情で先延ばしになっているものがあることにつきましては、残念な気持ちであります。

 ただ、行財政改革につきましては、財政の健全化と実施主体や実施方法を見直すことによる市民サービスの向上の両立を目指したいと考えておりまして、進めていく過程におきましては、市民や最前線の職員の意見に耳を傾けたいと考えています。

 行財政改革に限らず、物事を進めたり変えていく際には、これまでの経緯とか慣習などを無視して独善的に進めていくのは、将来への禍根を生み出すことにもつながりかねませんので、できる限り関係者等との十分な協議を重ねながら進めていくことが重要であると考えております。そのために計画を進めるある時点におきましては時間がかかることがあって、他の施策などと整合性が十分でないこともあり得ることと考えております。

 いずれにしましても、関係者等との協議を十分重ね、財政の健全化と市民サービスの向上の適切なバランスを考慮しながら行財政改革を進めてまいりたいと考えております。

 次に、学童保育につきまして、重点施策と位置づけているならもっと具体的に答えるべきではないかと。1年生から抽せんに漏れて入れない学童保育があることについてどう思うかという御質問であります。

 子育て支援というのは本市の重要な課題でありまして、放課後児童健全育成事業は、その一環として極めて重要なものと位置づけていることに変わりございません。

 待機児童が出ないように、すべての学童保育を希望されている方々に利用していただけるような環境づくりを構築してまいりたいと考えております。確かに、1年生から抽せんで漏れて入れないというような学童保育が現実にあるということは十分承知しています。何とかしていかなければいけないと考えおりますので、今後、本事業をより一層充実させるためにも、教育委員会と協議をし、検討をしてまいりたいと思います。

 以上であります。



○議長(宇治田清治君) 笠野総務局長。

 〔総務局長笠野喜久雄君登壇〕



◎総務局長(笠野喜久雄君) 15番森下議員の再質問にお答えします。

 行財政改革について、まず、現時点での総括の中で、反省点とともに、財政再建とは言いつつ市民の負担となったことはないのかとの御質問です。

 行財政改革に取り組む一環として、市民の負担が増した代表的なものとしましては、平成19年度に実施しました下水道使用料の値上げがあります。しかし、これについても改正前は、他の中核市等との比較をする中で安い料金設定となっていたということもありまして、見直しに当たりましては、下水道事業特別会計の健全化の観点から妥当性を十分検討し、実施したものであります。

 次に、総括及び職員の意識改革という点において、行革の方針を現場で進めるうち、その事業の本来の目的を達成できない、あるいは市民サービスの後退が明らかになったときなど、職員の提案や市民の意見による方針転換についても、見直した点や評価すべき点など具体的に明らかにすべきではないか。例えば、ごみの有料化や年末の緊急融資のため年末に窓口を開いたことなどについてのお尋ねです。

 議員御指摘のとおり、粗大ごみの有料化など、行財政改革の計画に盛り込んでいる項目であっても、進める段階において有識者等で構成する諮問機関から意見があった場合や、現場で実際に改革を進めている職員の意見を取り入れ、廃止予定であった公園内幼児プールを存続させるなど、職員や市民の意見により方針転換をおこなったケースがあります。

 また、この9月14日から、本庁舎1階及び東庁舎2階に、市の広報と民間企業等の広告を放映する動画モニターを設置しました。これにつきましては、新たな広報媒体としての市民サービスの向上と広告料収入を得られることによる財政健全化の両面に効果が期待できるものでありますが、これについても管財課を初めとする関係課職員による提案によって実現したものです。

 また、実施計画には盛り込んでいませんが、時差出勤制度による木曜日の窓口延長や接遇マニュアルの導入なども、職員の政策研究による成果として実現したものであります。

 さらに、平成22年度からの新しい計画にも、市長部局の工事と水道局の工事の合併入札の実施による経費の節減や、職員の手で実施するベルマーク収集による教材教具の補助など、職員からの提案に基づく取り組みを盛り込んでおります。

 このように、実際に行財政改革を進めていく過程においても、市民や職員の意見を聞きながら、よりよい方向に計画の見直しを図ることは重要だと考えております。また、そういった見直し点や評価すべき点につきましては、平成22年中に行う現行計画の総括の際により具体的に明らかにし、市民への理解促進と職員の意識改革につなげてまいりたいと考えています。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 千賀建設局長。

 〔建設局長千賀祥一君登壇〕



◎建設局長(千賀祥一君) 15番森下議員の再質問にお答えします。

 行財政改革、住宅関連について3点ございます。

 まず、駐車場に関して、規則の整備とは何を指すのか、なぜ平成23年度からの有料化なのか、また、一斉でなく順次なのはなぜかという問いでございます。

 駐車場につきましては、駐車場の使用料を徴収するに際して、和歌山市営住宅条例施行規則等を改正する必要があります。

 また、平成23年度からの有料化につきましては、駐車台数の少ない団地は、今後の対応等時間を要することも想定されますので、管理戸数と同数の駐車場がある団地から順次有料化を図っていくというものです。

 次に、エレベーター管理人報償金について、2006年に行った協議とはどんな協議で、その内容は。また、2010年以降について、ことし協議を行う理由についてであります。

 エレベーター管理人報償金に関して、2006年−−平成18年に行った協議の内容は、非常時における緊急通報装置を設置することによりエレベーター管理人報償金を20%削減し、2010年−−平成22年以降については再度協議を行うという内容になっているため、今年度に協議を行うものです。

 3点目として、低収入世帯の増加は住宅管理第2課管轄の住宅入居者のみか、どんな調査の結果なのか、政策的判断の基準は何か、他の施策との整合性が図れていないことを承知の上で継続している理由についてであります。

 低収入世帯の増加につきましては、市営住宅全般の状況です。どのような調査なのかにつきましては、失業等による年度途中の家賃の減額更正をもとに調査したものです。

 また、政策的判断の基準につきましては、平成18年の和歌山市営住宅施策委員会の答申にある「減免率の縮小においても激変緩和に配慮するとともに極端な負担増とならないよう努めるべきと考えます。」という内容を尊重させていただいたものです。

 なお、他の施策との整合性につきましては、政策的配慮とはいうものの、今後、是正に向けた取り組みを行ってまいります。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 大江教育長。

 〔教育長大江嘉幸君登壇〕



◎教育長(大江嘉幸君) 15番森下議員の再質問にお答えいたします。

 学童保育について、保育の諸問題について改善していくと言いながら、今回、専用施設等についてを補助事業の対象とすることを見送ったのはなぜかという御質問です。

 学童保育の諸問題の解決については、その必要性を十分認識しております。今回、教育委員会としましては、補正予算において、まず、施設の耐震化や若竹学級の環境整備の面からも、高圧受変電設備設置事業等、緊急整備に要する予算について計上したものです。

 今後、学童保育についての諸問題の解決に向けては、国の動向を見きわめながら県とも連携を密にして、待機児童のない安全で安心な学童保育を目指していくよう努力してまいります。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 樫原教育局長。

 〔教育局長樫原義信君登壇〕



◎教育局長(樫原義信君) 15番森下議員の再質問にお答えいたします。

 学童保育について3点ございます。

 まず、時間延長について、今年度で1学級を午後6時まで延長したということですが、現時点で午後6時まで開級できていないところは何カ所か、解消のめどはとの御質問でございます。

 現時点で、終了時間が午後6時まで開級できていない若竹学級は23カ所ありますが、平成22年度において、すべての若竹学級の終了時間を午後6時にできるよう最大限努力してまいります。

 次に、待機児童の解消について、22人が解消できたのは、どういう取り組みによって解消できたのか、また、62人の待機児童が解消できていない原因はどこにあり、解消のめどはとの御質問でございます。

 22人の待機児童を解消できたのは、若竹学級のスペースを広げたことなどによるものです。

 また、待機児童がすべて解消できていないのは、余裕教室等の確保ができていないのが原因であると考えており、各学校にさらなる理解を求めるとともに、待機児童解消に向けて努力してまいります。

 最後に、実態調査について、結果はいつごろ出るのか、また、どのように反映させるのか、また、大規模学童保育については待機児童の実態をつかむとともに、けが・事故についての調査も行うべきではないかとの御質問でございます。

 実態調査の結果は年内に集計する予定にしており、今後は、この調査結果を検証しながら、待機児童の解消等、学童保育の充実に努めてまいります。

 また、大規模学童保育については、指導員を増員し児童の安全確保に努めており、けがや事故のあった場合には、傷害事故等報告書を提出させておりますが、10月に実施予定の調査項目にも反映できるよう検討してまいります。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 15番。

 〔15番森下佐知子君登壇〕(拍手)



◆15番(森下佐知子君) 再々質問をさせていただきます。

 まず、行財政改革ですけれども、これから総括が行われて、それが明記されるという点、それについては、またその総括を見せていただいた上で、今回のさまざまな評価点についても明らかにしていくということでしたので、楽しみにしたいと思います。

 さて、住宅の点ですけれども、なかなか進まないということを市長は残念だとおっしゃいました。残念だというのは非常に主体性に欠ける言葉です。もともと行政改革というのは市長の方針であって、そのために定められた大綱が基本理念ということで施策の具体化が図られてきているわけです。これは、ちゃんとやるということを言っていたわけです。ところが、適宜見直しをしたことによって先延ばしにしたという、わけのわからない答弁でした。それから、住宅施策委員会の答申を尊重した、でも是正はしなければならないと考えている。これもまた支離滅裂な答弁でした。

 私は、これはやはり行政の主体性の問題、そういう主体性という姿勢の問題だと思うんです。整合性がとれていないということに対して、是正するべきという認識を持っているということは、公平公正が大前提であって、それが保たれていないからやらなければならないということではないんですか。住宅の減免についても、それからエレベーター管理人報償金についても、これは住宅管理第2課にしか存在しないものであって、公平公正に欠けるからこれは是正するべきだということを積み重ねてきたはずでした。それについては変わりはないけれども、具体的な施策は温存をする。公平公正が旨でなければならない行政が、こんなことでいいんでしょうか。私は、市長のその公平性についての認識、どう持たれているのかということをもう一度聞きたいと思うんです。

 先ほど、時間がかかる過程の中で整合性がとれないこともままあるというようなことをおっしゃいましたけれども、それがこの場合には当てはまりません。これは、主体性が欠けているから先へ先へ延ばされているという、そういう問題なんです。そういう認識があるんでしょうか。公平公正を保つべきであって、もし減免を続けていくというのならば、それはすべての市営住宅に入居している人たちの、その所得のいかんを基準にするべきです。今、低所得で大変だからというようなことを局長が言われましたけれども、それは住宅管理第2課の人だけではないという答弁でした。ならばなおのこと、これは早急に見直しを進めて、すべての人が家賃減免を一定の所得の基準に基づいて受けられるというふうにするべきです。

 この点、市長にもう一度お伺いをしたいんですが、市長にとって公平性というのは一体どういう認識を持っておられるのか。公平でないから是正するということではないんですか。そのことについて再度お聞きをします。

 それから、学童保育です。

 先ほど2問の中で、4カ所の学童保育の保護者の皆さんと2回にわたって申し入れをしたと、懇談もしてきたというふうに紹介をいたしました。その中身についても読み上げさせていただきました。そもそもこの懇談を行うということのきっかけは、ことしの3月17日に私のところに届いた1通のメールから始まりました。それを御紹介したいと思うんです。

  初めまして、私は4月よりある小学校に入学を控えた長女と保育園児の長男を持つフルタイムで共稼ぎの母親です。学童保育の件でメールさせていただきました。

  現在、長女の通う予定の小学校若竹学級では、新1年生のみで6名の定員オーバーという事態になっており、3月16日入所決定のための抽せん会が行われました。定員オーバーのため抽せんとなりますと、突然、若竹学級から電話連絡があったのは13日の午後。「え、くじで外れたら放課後はどうしたらいいんですか」、私は仕事中でしたが、パニック状態で頭の中が真っ白になりました。あわてて市の青少年課に電話し、新1年生から学童に入れないのはひど過ぎる、何とか対応してもらえないのかと問い合わせましたが、今の時点で指導員をふやしたり、教室をふやしたりするには費用がかかることですし、無理ですとの回答でした。ほかのお母さん方も市に同じような内容の電話をしたそうです。

  1年生は当然入所できるものと勝手に考えていた私は、その日からいろいろ調べ、考え、預け先を探し、これからどうしたらよいものかと悩みました。ゼロ歳から保育園に子供を預けて今まで頑張ってきたのに、ここに来て学童保育の壁にぶつかるなんて。市の掲げている子育て支援ってこんなレベル、現実は余りにもお粗末、これじゃ働きながら安心して子育てはできない。「口先だけのきれいごとやん。」、個人的に市に訴えても何もしてくれないし、署名活動でもしようかいろいろ考えましたが、この短期間では打つ手もなく、抽せん日となりました。

  保護者は不安の中、くじを引き、外れた方は途方にくれ、「若竹に入るのってこんなに大変なん」と、みんな怒りと落胆に包まれました。無事くじに当たった私ですら怒りがこみ上げてきたのですから、外れたお母さん方はさぞかしくやしく、これから先が不安だろうと思います。

  1時間700円のサポート等に預ければ安心かもしれませんが、それでは日当が吹き飛んでしまい、何のために働いているかわかりません。学童保育が受けられないばっかりに、今まで頑張ってきた仕事をやめるという事態にもなりかねません。私たちにとって、学童保育を受けられる受けられないは死活問題なんです。2年後、長男が入学するとき、また今回のような一か八かの不安な思いをするのは嫌です。1年生から抽せんなんて二度とごめんです。1年生からかぎっ子なんて、この物騒な御時世には危険過ぎます。何かあってからでは遅いですし、せめて1年生は全員が入所できるように配慮してほしいです。学童を追い出された2年生でもまだまだ心配ですが。和歌山市の学童保育はまだまだおくれていると痛感しました。

  ちなみに、お隣の小学校は、1年生が3クラスに対し指導員が3人もいて、3年生まで入所できると聞きました。私たちの小学校は、1年生が4クラスもあるのに指導員は2人しかおらず、希望者は1年生だけであふれています。どうして学校によってこんなに格差があるんでしょうか。指導員の方も保護者から口々に文句を言われ、大変気の毒です。また、保育時間も5時までというのは、フルタイムで働く者にとっては大変厳しく、せめて6時までは保育が必要だと思います。

  今後も子育てしながら働く母親の増加、ひとり親家庭の増加等で学童保育の需要はますますふえるのではないかと思います。子供たちの安全な居場所が確保されない限り、私たちは安心して働くことができません。ぜひ、この学童保育の現状を市に訴えていただき、子供たちが安心して過ごせる、親も安心して子供を預け働けるような環境を整えていただきたいと心から願います。

 これが、私のところに寄せられたメールでした。その後、このお母さんと連絡をとって、市に一緒に申し入れに行こうということで、さまざまな国の施策なども調べて対応をさせていただきました。そのときに、先ほど2問のときに読み上げさせていただいた申し入れの文書をつくったわけですけれども、その文書をお母さんがつくられる中で、ほかの仕事でこの交渉には来られないけれども一緒に意見を言ってほしいというお母さん方の意見も同時にここで紹介をしておきたいと思います。

  4月に近畿ブロック「仕事と子育ての両立について」という会社のセミナーに参加し、和歌山市の学童保育、子育て支援は大変おくれているのを実感した。発表のとき、自分の子供が通う予定の学童保育が午後5時までであること、1年生しか受け入れてもらえないこと、土曜日は保育がないことを述べると、ほかの方々から一斉に「あり得ない」と言われ、恥ずかしい思いをした。このままではいけないと本当に思う。

  若竹学級の抽せんに外れたら、1年生からかぎっ子になってしまう。どうすればいいのか。経済的な事情で仕事をやめられない人もいる。保育時間が午後5時までという設定は、フルタイム勤務者への配慮が全くない。

  祖父母が遠くに住んでいるので学童保育だけが頼りです。1年生しか保育してもらえないので困っている。運悪く1年生から保育してもらえない可能性もあるので、大変不安です。

  会社にフレックス勤務の制度がないため、午後5時までの勤務が義務づけられている。会社に学童保育の現状を伝え相談したが、なかなかわかってもらえず悩んでいる。市にお願いするしかないと思っている。祖父母もおらず、午後6時までの保育でないと困る。

  1年生でも保育してもらえない状況の中で、2年生、3年生も保育してほしいと言い出しにくい雰囲気がある。他校では3年生まで保育してくれているのに。この校区に住んでいるばっかりに低学年の子供に危険な思いをさせるのは、親として大変不安。仕事をやめることも考えたが、やはりやめると生活できないので、子供に家で1人でいさせている。学校によって不公平があるのは納得できない。

  この小学校は、市内でも生徒数が多いほうです。当然、働いておられるお母さんも多いです。それなのに若竹学級の保育児童の枠が少ないのはなぜでしょうか。保育場所がないからというのは理由にならない。ないならつくってください。状況に見合った市の対策がとられていないだけだと思う。

  通常は8時半から5時勤務のところ、フレックス勤務で何とか午後5時のお迎えに対応しているが、少しの残業も許されず、常にぎりぎりで精神的に余裕がない。下の子供は、朝7時に保育園の門があくのを待って預けている。子供をかぎっ子にさせるのは不安な面がたくさんある。3年生まで保育してほしい。

 これが、当日来られなかったお母さんたちのそれぞれの声です。

 私は、この3問をするに当たって、この問題については要望にするべきか、それともやっぱり聞くべきか、非常に迷いました。今もどうしようかなと思いつつ、やはり聞くべきだと思っています。なぜなら、子供たちに対して私は責任があるし、このメールを寄せてくれたお母さんたちにもこたえなければならないという議員としての責任があるからです。私は、ここに通っている子供たちに、安心して、大丈夫だからねと、今の時点では言うことができません。

 市長は、先ほど放課後児童健全育成事業については本市の重点課題の一つとして位置づけていることに変わりはございませんと答えられました。また、教育長も、学童保育の諸問題の解決については、その必要性を十分認識しておりますと答えられました。じゃ、それを子供たちに言えますか。重点課題の一つとして位置づけている、「だからごめんやで」「今は入れやんけれども」と言えますか。教育長も言えますか。

 このお母さんが寄せてくれたメール、当日交渉に来られなかったお母さんたちの思いを、市長それから教育長は、どういうふうに受けとめられるんでしょうか。

 思いはわかりました。重点課題の一つとして位置づけているのもわかりました。でも、言葉だけではだめなんですよ。それをやっぱり具体的にこうやって頑張るから安心してねという、お母さんたちにも子供たちにもそれをちゃんと受け皿としてやっていくということを言えなければだめだと思うんです。それが、子供たちに対する市長としての責任であり、教育行政として、この学童保育の責任を持っている教育委員会としての責任だというふうに私は思います。

 また、市長は予算提案できる力を持っているわけでしょう。今回、私がこの問題をあえて専用施設の建設も含めて聞かせていただいたのは、先ほども申し上げましたように、国の予算がついたこの交付金を活用するのは今しかない。もう何としてでも学童保育の予算を獲得するんだという思いが教育長にあってしかるべきだし、その思いを受けた市長は、当然それをちゃんとした形で示すべきだと思うんです。

 空き教室がないところ、1年生から抽せんに漏れて入れないところ、そういうところはもう専用施設をつくる以外にはないんです。空き教室をどれだけ探したって、ないものはないんです。1カ所当たり800万円あればできる試算もしています。全部とは言いません。せめて空き教室がなくて待機児童が出ているところ、それを早急に予算化して、国のまたとないこのチャンスを生かして、この9月議会で補正として上げるべきだったんじゃないんですか。私は、これを見送ったことは本当に残念だし、お母さんたちに何と言っていいのか、本当に残念でたまりません。4カ所やったとしても3,200万円あれば、学童保育のすべての子供たちを入所させることができるんです。

 私は、この問題は避けて通れない。やっぱり市長と教育長に答えてほしい。重点課題だとおっしゃるなら、必要性を十分認識しているとおっしゃるならば、今度の一般財源ででも、この問題に早急に取り組んで子供たちに安心してと言ってほしい。そのことについて再度答弁を求めまして、私の質問を終わります。(拍手)



○議長(宇治田清治君) 大橋市長。

 〔市長大橋建一君登壇〕



◎市長(大橋建一君) 15番森下議員の再々質問にお答えします。

 まず、住宅に関連した御質問であります。

 公平性についての認識はどういうことになっているのかと、改めて聞きたいと、こういう趣旨でありました。

 この問題につきましては、行政改革の課題に掲げて取り組んできたわけでありまして、当然それが前へ進むように私も指示をし、職員も一生懸命それに取り組んできたと。しかしながら、長い間の経緯もあって、なかなか交渉がうまく進まないということで時間がかかっていると。時間がかかっているけれども、別にあきらめたわけではなくて、やるつもりで一生懸命やっているわけで、それにもかかわらず進んでいないということについて残念だというふうに申し上げたわけであります。

 次に、学童保育につきまして、先ほどからいろんなお母さんの声も聞かせていただきました。本当に切実な声がある。待機児童をなくすということは、非常に最優先の課題であるべきだと私も思います。

 しかし和歌山市としても、これまでも随分、学童保育の拡大について努力してまいりました。時間延長についても、まだ御希望に沿えないところもあるけれども、それでも以前に比べれば少しずつでも前進をしてきています。学童保育の施設についても努力をして拡大をしてきているということでありまして、なかなかそれが御希望にかなうところまでいかないで、逆に希望者のほうがあふれ返って、1年生の抽せんというようなことになって御不便をおかけしているということについてはまことに残念で、何とかしなければいけないと。総合的に検討を重ねて、最大限の配慮をしていくのが行政の責任だというふうに考えています。

 以上です。



○議長(宇治田清治君) 大江教育長。

 〔教育長大江嘉幸君登壇〕



◎教育長(大江嘉幸君) 15番森下議員の再々質問にお答えいたします。

 議員が御指摘されたように、私にとっては、やはり1年生で抽せんをせざるを得ないということは非常に責任を感じております。いま一度、余裕教室、空き教室とも言うんですが、来年度活用できないかということと、それから特別な施設、専用施設ということですが、グラウンドの活用の状況にもよりますが、そういったことも総合的に踏まえて、やはり一つは待機児童の解消とともに、安心・安全で学童保育ができるような取り組みをいま一度精査してみたいと思っております。



○議長(宇治田清治君) しばらく休憩します。

          午前11時50分休憩

   −−−−−−−−−−−−−−−

          午後1時10分再開



○議長(宇治田清治君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。

 日程第2の議事を継続し、質問を許します。

 佐伯誠章君。−−35番。

 〔35番佐伯誠章君登壇〕(拍手)



◆35番(佐伯誠章君) 改めまして、皆さんこんにちは。

 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い一般質問をさせていただきますが、その前に一言。

 時をさかのぼることその昔、平安時代の古今和歌集に「昨日こそ 早苗とりしかいつのまに 稲葉そよぎて秋風の吹く」という和歌があります。文字どおり、田植えをしたのは、ついきのうのことのように思えるのに、いつの間にか稲の葉が秋風にそよぐ季節になってしまったとの意味で、時の流れの早さに驚くさまがうかがえます。

 また、少しの変化から世の移り変わりの兆しを読み取り、天下取りに勝負がついたという時代の流れを感じさせる例えに「桐一葉 落ちて天下の秋を知る」という句もあります。昨日、民主党を主軸とする新内閣が発足しましたが、今回の総選挙、それぞれの持つ1票の重みを感じながら、一人一人がそれぞれの思いで選挙結果を受けとめられたことと思います。

 さて、それはそれといたしまして、質問に入らせていただきます。

 皆さんは秋というと何をイメージされますか。ある人はスポーツの秋を、ある人はファッションの秋を、また、ある人は食欲の秋を、また、ある人は灯火親しむ秋を連想されるかもしれません。人それぞれにいろんな秋があると思います。

 私は、今回は芸術文化の秋をイメージいたしました。

 そこで思い出したのが、明治18年6月6日、来年生誕125年、そして平成23年には没後45年を迎える和歌山市本町3丁目の呉服商俵屋の長男として生まれ、昭和41年4月10日、80歳をもって逝去され、直ちに和歌山市名誉市民に推挙された川端龍子画伯についてであります。

 和歌山市では、近代日本画壇の風雲児、川端龍子画伯を記念・顕彰するため、昭和61年に川端龍子賞展を創設され、2年に一度の割で開催をされてきましたが、平成16年第10回展を最後に幕をおろすことになりました。

 創設当時から若手の日本画家にとって一つの登竜門と位置づけのできる展覧会と評価をされました。第10回展までの20年近い歳月は、その評価に値するものであろうと思います。

 そこでお尋ねをいたします。

 本展覧会において、本市が所蔵する受賞作品は何点ありますか。また、その賞金の総額はどのくらいになりますか。そして、著作権はどのようになっておりますか。

 また、本市が持っている画伯の作品は何点ありますか。どこに保管されているのでしょうか。また、受賞作品を含め、どのように活用されているのでしょうか。お答えをいただきたいと思います。

 次に、和歌山公園動物園のあり方についてお伺いをいたします。

 現在、全国の公設、民間設立を含め120カ所近い動物園が存在します。その中でも、お城の敷地内に動物園のある、あるいは、お城の見える動物園としては数例しかなく、私の知り得る範囲内でも、小諸動物園、小田原動物園、姫路市立動物園、津山市鶴山動物園、高岡古城公園動物園、そして、和歌山公園動物園といった6カ所程度しか見当たりません。

 また、歴史的背景からも、和歌山公園動物園の開園は大正4年4月にまでさかのぼり、明治15年開園の東京恩賜上野動物園、明治36年開園の京都市動物園、大正4年1月の天王寺動物園に次ぐ開設であります。和歌山公園動物園は来年、平成22年には開園95年を迎える全国で4番目に位置する歴史ある動物園であります。

 その和歌山公園動物園は、昭和45年の市制施行80周年事業として、動物園がリニューアルをされ、童話園にはペンギンを初めアメリカビーバー、猿、シカ、ポニー、エミューが、また、水禽園にはフラミンゴ、ペリカン、ツル、ハクチョウなどが飼育されております。

 来年、平成22年にはリニューアルオープン40周年の佳節を迎えることとなります。

 その和歌山公園動物園は、和歌山城に訪れる方々を迎えると同時に、散策の場として、また、子供たちを中心とした市民の憩いの場として開放されております。市民に親しみのある動物園であることは紛れもない事実であります。

 この議場にいらっしゃる方々の中にも、子供のころに遊んだり、また、子供さんや孫さんを連れて行ったりされた方々がほとんどではないでしょうか。

 蛇足ながら、昭和45年のリニューアルオープンは5月5日でありました。次代を担う子供たちの夢と希望をはぐくむ日として設定されたのだと私なりには思っております。

 このような歴史的にも、位置的背景としても、幾重にも意義のある和歌山公園動物園を何とかしたい。何とかして次世代にその意義を伝えていきたい。そんな思いから、わかやまNPOセンター、豊田泰史理事長が中心となって、お城の動物園応援隊−−「わかやまフレンズ(ZOO)パークプロジェクト」を企画し、動物園のプロデュースと幅広いアピールを展開しようと、積極的かつ精力的にその活動に取り組まれております。

 その活動内容は、動物園をより身近に感じてもらうためのさまざまな企画やイベント事業を展開したもので、その結果、協賛企業もあらわれ、また、市民の方々からも賛同の声が寄せられ、ある60歳代の御夫婦からは100万円の御寄附もいただいております。また、ある方からは、定額給付金の1人分を動物園のためにといった真心からの御寄付が寄せられております。

 さらに、和歌山大学の学生さんは、研究課題として、和歌山城公園改善計画を発表した中で、最も改善が求められているのは動物園であったとの研究成果も発表されたりもしております。

 また、和歌山城管理事務所では、夏休み恒例の行事として、1日こども飼育員体験と銘打ち、ヤギやポニー、オオヅルといった動物小屋の清掃や動物のえさやり、飼育等を通じて、間近で動物と触れ合い、そのことを通して命の大切さを学んでほしいとのその思いで、そういった行事を開催されております。

 このように、地理的条件にしても町の中心に位置する貴重な存在である和歌山公園動物園を活性化しようと、市民、企業、大学、NPOの皆さんのその真剣な取り組む姿に、私は大変感激し、感動、感謝するとともに、言葉では言い尽くせないうれしさを覚えるものであります。

 それと同時に、そういった陰の取り組み、目立たない地道な活動に対し、行政として、もっともっとバックアップできないものか。それを考えると幾ばくかのいら立ちさえ感じるものであります。

 翻って、動物園を見渡してみると、現在の施設は老朽化も著しいと言わざるを得ませんし、また、園内のトイレにしてもしかりであります。市長を初め担当局長は動物園内のトイレに入ったことはおありでしょうか。もし入ったとおっしゃるならば、どのように感じたことでしょう。

 建物は小さく、家族連れで来園されたとき、そこでおむつ交換さえできません。親子連れが来園されるとなれば、当然ベビーシートも必要でしょう。また同時に、お母さんだけではなく、お父さんも子供さんのおむつを交換したりもするでしょう。そうなれば、少なくとも男性用トイレなどにもベビーシートが必要になるなど、そういった施設の整備充実についての工夫も必要になります。

 そのような観点に立った上で、この和歌山公園動物園は、和歌山城を含め市の施策の中でどのような位置づけにあり、その理念とするところ、また、将来の和歌山公園動物園の将来像をお聞かせください。

 以上、お聞きいたしまして、第1問といたします。(拍手)



○議長(宇治田清治君) 山本まちづくり局長。

 〔まちづくり局長山本 牧君登壇〕



◎まちづくり局長(山本牧君) 35番佐伯議員の一般質問にお答えをいたします。

 和歌山公園動物園のあり方について。

 和歌山公園動物園は、和歌山城を含め市の施策の中でどのような位置づけにあり、その理念とするところ、また、将来の和歌山公園の将来像を聞かせてほしいとの御質問です。

 和歌山公園動物園は、大正4年に設立され、昭和45年の大規模な改修を経て、現在に至っています。水鳥を中心とした水禽園、小動物を中心とした童話園に分かれておりまして、現在130匹が飼育されています。

 市では、動物園は和歌山城を中心とした和歌山公園における重要な観光施設として、また、市民の憩いの場として位置づけております。

 動物園や飼育している動物への関心と愛着及び動物愛護についての理解を深めることを理念としています。動物と身近に触れ合えるという特色を生かして、5月5日のふれあい動物園の開催やこども飼育員体験などの事業を開催し、子供たちが楽しく遊び、生き物の大切さを学べる取り組みも行っています。

 また、昨年からNPO団体が、市民参加で動物園の活性化を図ろうと、動物ガイドの養成やふれあい動物園の共同開催など、市と連携した活動に取り組んでいただいており、見るだけの動物園から参加できる動物園へと新たな魅力が加わってきています。

 議員御指摘のトイレにつきましても、老朽化して天井がはがれたところも見られたため、現在、修繕を行っており、ベビーシートも設置いたします。

 今後、これらの市民団体と連携した活動を進めるとともに、施設面での充実を図りながら、来場者が楽しく過ごしていただける施設運営に努めてまいりたいと考えております。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 大江教育長。

 〔教育長大江嘉幸君登壇〕



◎教育長(大江嘉幸君) 35番佐伯議員の一般質問にお答えいたします。

 芸術文化の振興について2点ございました。

 1つ目、本市が所蔵する受賞作品は何点ありますか。また、その賞金総額はどれくらいになりますか。所蔵作品の著作権はどのようになっていますかという御質問です。

 受賞作品は、大賞10点、優秀賞19点を数えます。そのうち本市が所蔵する受賞作品は22点であり、大賞は10点すべて、優秀賞は12点、これらの賞金総額は4,850万円です。著作権については、所蔵分は買い取りによるものであり、本市に帰属しております。

 次に、本市が持っている川端龍子画伯の作品は何点ありますか。どこに保管されているのでしょうか。また、受賞作品を含め、どのように活用されているのでしょうかという御質問です。

 本市が所蔵する川端龍子画伯の作品は3点であり、そのうち2点は市立博物館に保管、残り1点は画伯の母校である本町小学校の校長室に飾っております。

 市立博物館保管分は、博物館収蔵品展覧会で特別公開いたしました。

 なお、本庁舎玄関ロビーに掲げている綴錦織壁掛は、原画をもとに複製したものです。

 受賞作品22点につきましては、平成16年3月開催の第10回記念川端龍子賞展以降、和歌山市では未公開であり、損傷や退色等を防ぐために、博物館及び市民会館の収蔵庫にて保管しており、活用するには至っておりません。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 35番。

 〔35番佐伯誠章君登壇〕(拍手)



◆35番(佐伯誠章君) 再質問をいたします。

 まず、文化振興に関してであります。

 受賞作品の活用については、御答弁では、本市においては平成16年3月開催の第10回展以降、未公開ということでありますが、私の調べでは、県外では平成16年7月24日から9月5日までの間、東京の港区にある泉屋博古館分館で、本市の名誉市民である川端龍子画伯を改めて顕彰するとともに、同氏の芸術を再認識してもらうため「『川端龍子賞』大賞受賞作品と川端龍子名品との競艶」と題しまして、展覧会が開催されております。第10回展受賞作品のほか過去9回の川端龍子賞展の受賞作や同展を企画するもととなりました川端画伯の名作があわせて展示された事実がありますが、それはそれといたしまして、このように県外では本市の龍子賞展が大きく注目されておりました。

 ところが、本市においては、その大賞作品は、収蔵庫といえば聞こえがいいものの、日の目を見ずに倉庫の中に眠っております。

 つまり、今のところ文化行政を預かる担当部局においては、本市の芸術文化の財産、宝物とも言うべきその絵画を有効、適切な光を当てることなく、また、文化振興に寄与させるための活用は言うに及ばず、その意思さえもないと理解せざるを得ません。

 受賞作品には少なくとも約5,000万円が使われております。買い上げた作品は、当然適切な状態で保管し、担当部局は後世に残す責任があります。芸術文化の後継者はもとより、その理解者育成などのために用いるなど、効果を上げる努力をしなければいけないのではないでしょうか。

 費用対効果の面だけでの話ではありません。本来、芸術を含め、文化は金もうけの手段にはなじまないし、逆に財政難になると文化予算は最も削られやすい分野でもあります。だから第10回展を区切りに廃止されたのも、それが理由の一つかもしれません。

 しかし、昭和61年、和歌山市は「日本画壇に偉大な足跡を残された本市名誉市民、故川端龍子画伯の偉業を顕彰し、芸術の振興と文化の向上をはかるため川端龍子賞展を創設」と高らかに宣言したのであります。さらに、第1回展カタログには「郷土色豊かな文化の香り高いまちづくりを進める本市にとりまして、誠に光栄であり、感慨ひとしおのものがあります。」と記されております。

 それから25年、「文化の香り」はどうなったのでしょうか。キリマンジャロのコーヒーのような馥郁たる香りをたたえているのでしょうか。それとも、行き場もなく、ただただ漂い、さまよっているのならば、どうか宝の持ち腐れにならないよう、その香るべき道筋を示していただきたいと思います。

 文化は個人の趣味の問題ととらえられる方もあるでしょう。芸術、文化はぜいたく品だという考え方もあるでしょう。しかしながら、帝塚山大学の中川教授は、あるシンポジウムで都市の魅力の創出という視点から「都市戦略として文化、芸術が中核にすわる時代になった。歴史をストックし、次の世代の活用に資するための営みを放棄すれば街は滅びる」と訴えておられました。

 そこで再質問をさせていただきます。

 第1問でも述べましたが、来年は生誕125年です。生誕125年を記念した形で特別展の開催なり、あるいは龍子賞展の再開を考えてみてはどうでしょうか。

 また、2年に1回のビエンナーレ形式でなくても、いろいろな形で、例えば、生誕125年であるとか、没後45年及び第1回展開催から25年とかの節目節目の年にテーマを見つけて、本市名誉市民としての龍子芸術を市民を初め多くの方々に認識していただき、伝えていくことを考えてもよいのではないでしょうか。

 そうしたことによって、先人の残してくれた偉大な足跡を踏まえ、文化芸術の発信基地として大きな役割を果たしてくれるものと期待されます。こうした文化事業を推進していくことによって、本市の文化水準向上の一環に寄与することになるのではないでしょうか。

 この文化事業を推進していく上で、画伯の人物像を知っていただくことは重要だと考えます。

 平成16年に、同僚の芝本議員は、和歌山の人物像、史跡、歴史をどのような形で子供たちに伝えているかと質問されました。

 当時の教育文化部長は、「学習を通して、子供たちが地元和歌山の先人の業績やすぐれた文化遺産について興味、関心を高めるとともに、自分たちの住むふるさと和歌山の歴史や伝統を大切にし、郷土に誇りを持ち、郷土を愛する心情を育てることを目指しております。」と答弁されております。

 実際、子供たちが和歌山の人物像、先人の業績について、どれだけ理解をしているのでしょうか。

 また、本町小学校に寄贈された画伯自身が描いた作品は、どのように児童に周知されているのでしょうか。他校の児童や一般市民が、その存在すら知らないのではないのでしょうか。学校にある画伯自身の作品を広く市民の皆さんに見ていただくためにはどうすればよいのでしょうか。

 以上、お聞きいたしまして、次に、和歌山公園動物園のあり方について再質問をさせていただきます。

 御答弁をいただきました。しかしながら、その答弁には何も響くものは感じられませんでした。

 動物に触れ合えるという特色を持っている動物園、その特色を生かしながら事業を展開し、子供たちが楽しく遊び、学べる動物園をつくっていきたい。あるいはまた、NPOと連携を図りながら新たな魅力を加えていきたい等々、そういった答弁は単なる傍観者的な答弁に過ぎない。あるいはまた、その情熱、ロマン、そういった心が伝わってこない。そんな答弁であると、まず最初に指摘をしておきます。

 ところで、改めまして、皆さんはセラピーという言葉をよくお聞きになると思います。書物をひもときますと、薬や手術を用いない治療、特に心理的療法とありました。

 セラピーには、さまざまな分野があり、音楽セラピー、森林セラピー、アニマルセラピー、フラワーセラピー、フォトセラピー等々、さらには浴衣セラピーというのもあります。ともすると、まだまだほかにもたくさんあるでしょう。

 その幾つかを御紹介させていただきます。

 音楽セラピーと言われるのは、音楽鑑賞や楽器の演奏によるヒーリング効果を利用したもので、心身の健康回復及び病気やけがの治療を促進し、日本でも高齢者やひきこもり、児童のケアなどで活用されていると聞きます。その中には、タンゴセラピーと呼ばれるものもあり、アルゼンチンの首都ブエノスアイレス最大の精神科病院では、哀愁のあるアコーディオンの旋律に合わせて患者が医師や看護師とタンゴを踊るそうであります。

 また、森林セラピーとは、森林浴効果としてのリラックス効果から、免疫力の向上、血圧の低下など、科学的にも証明されつつあるようです。全国には31カ所の認定基地があり、和歌山では平成16年7月、紀伊山地の霊場と参詣道として世界遺産に登録されたのをきっかけに、平成19年3月、「世界遺産高野山千年の森−心と身体の浄化 空海の歩いた道−」として、近畿で初めて森林セラピー基地全国ネットワーク会議から森林セラピー基地に認定をされております。

 さらに、アニマルセラピーとは、詳しくは動物介在療法と動物介在活動に分類されますが、動物との触れ合いによりストレスを軽減させたり、精神的な健康を回復させたりする効果があると言われます。

 具体的には、不登校やひきこもり、あるいは小児がんなどの治癒力強化を目指す技術として知られており、高齢者医療や難病などの長期入院を余儀なくされている患者さん、情緒障害を持つ患者さん、あるいはまた精神疾患を持つ患者さんに対し、対人関係に疲弊する人の回復に利用されたり、身体の障害でリハビリを必要としている人に動物の世話をするという目的を与え、その作業を通じてリハビリを行うといったことにも応用されております。

 第1問でも述べましたように、和歌山公園動物園は全国的にも数少ない城内に動物園がある施設であります。また、その歴史も、戦後の空白期間があったとしても、大正期までさかのぼることができる動物園であります。

 そこで提案ですが、NPOを初めとしたさまざまな分野の方々に御協力を仰ぎ、和歌山公園動物園を一味違う観点からアニマルセラピーの発信基地としてはいかがでしょうか。

 お年を召した方から子供まで、例えば、その人たちがポニーに乗った姿を想像してみてください。また、親子が動物に触れ合い、楽しそうなかんばせを思い描いてください。幅広い年齢層の方々、また心身ともに疲弊した方々が、一つになって語り合いながら、動物とかかわり、過ごしている空間をイメージしてみてください。

 和歌山公園動物園がその発信基地となり、関係者に、また、広く和歌山市全域に広がってくならば、その環境は大きく変化することは間違いありません。人の心が変わり、その人と人がつながり、そして社会をも変えていく。それこそまさに将来の福祉社会の縮図となることでしょう。

 具体的には、動物園の南側、三年坂通りとの間には空堀があります。地面も舗装されていない地道で広さも十分です。そしてまた、道一つ隔てれば、そこには岡公園もあります。岡公園には、朝な夕なに親子連れが三々五々と集まってきては、一日じゅう子供たちと戯れる姿が印象的であります。まさにアニマルセラピーを実施するにはもってこいの適地であり、このような立地条件にぴったりと当てはまった場所はないと思います。

 川端龍子画伯の質問でも触れ、指摘したこととも重なりますが、今あるものに目を向け、大きな手をかけずに生かしていく。そういった知恵を発揮させていくのが行政の役割ではないでしょうか。

 少し話はそれますが、紀州徳川藩の家老、三浦長門守の旧下屋敷にあった茶室を多くの関係者の善意で、取り壊し寸前、本市に寄贈され、昭和62年に移築復元された夜雨荘にしてもそうであります。移築後22年目にしてようやく改修の端緒についたものの、もっと早くそれを生かせておればと思うのは何も私一人ではないでしょう。和歌山市には、もっともっと眠れる、そして全国に誇れる文化遺産がたくさんあります。

 話を戻します。

 動物園にしてもしかりです。昭和45年にリニューアルオープンして以来、市行政はそこにどれだけの熱意を傾け、発展させようとしたのでしょうか。

 NPOの方々や市民の方々が、そういった市の態度に対し、ジレンマに陥り、あるいはまた業を煮やし、活動を始めたとき、市はようやく重い腰を上げた。そう思われても仕方なく、そういう行政の態度は本末転倒であると私は思います。

 動物園の施設整備には予算が伴います。

 上野動物園を初めとした多摩動物園、葛西臨海水族園、井の頭自然文化園の4つの都立動物園で、TOKYO ZOO NETという組織を立ち上げ、動物園サポーターを募集しています。

 そのサポーターは、団体・法人、個人A、個人B、そして子供サポーターの4つに区分され、募集されております。

 団体・法人のサポーターは1口5万円、個人A−−これは大人ですけれども−−1口1万円、個人B−−これは大学生以下は1口5,000円ということで、1年間を登録期間とし、その特典もさまざまです。また、子供サポーターは小学生を対象に1口500円で、登録期間や特典はないものの受け付け時に礼状と缶バッジを進呈するというものであります。

 平成21年度のサポーターは、法人・団体が16団体、金額にして125万円、個人サポーターは子供サポーターも含め841人で、その金額も767万5,000円に上ります。合計すると約900万円ほどの金額に上るとのことであります。

 和歌山公園動物園でも、こういったサポーターを募集し、それを施設整備あるいは維持管理に充てるなど、方策を考えてはいかがでしょうか。もちろん東京と同じようにはいかないでしょう。金額もその半分、いや、10分の1にも満たないかもしれません。

 しかし、市民の方々に希望と安らぎを与えるためにも、その財源確保のために目標額、例えば、100万円なら100万円と設定し、そのための汗を流さなければいけないことは当然のことです。そしてまた、それを還元していってこそ、市民の方々に幸福感と満足感を与えられるのではないでしょうか。

 そしてまた一方で、財源確保のために考えられるのは、ネーミングライツの手法であります。

 現在、ネーミングライツの手法は、さまざまな公共施設の維持管理等に利用され、活用されています。一方、動物園のネーミングライツは、私の知る範囲では横浜市の野毛山動物園が全国に先駆けて募集活動を展開されております。

 和歌山公園動物園は、和歌山城内にあり、その立地条件等から文化庁の許認可を得なければならないことを加味すれば、そのハードルは高くなるとは思いますが、それだけの情熱を傾けてほしいものであります。そして、その情熱を知恵に転換していただきたいと思います。

 幾つかの提案もいたしましたが、市当局のその意気込み、情熱、そして誠意ある御答弁を期待いたしまして、再質問といたします。(拍手)



○議長(宇治田清治君) 山本まちづくり局長。

 〔まちづくり局長山本 牧君登壇〕



◎まちづくり局長(山本牧君) 35番佐伯議員の再質問にお答えいたします。

 和歌山公園動物園のあり方について。

 アニマルセラピーの発信基地、また、財源確保の観点から、サポーター制度やネーミングライツの導入の提案について、市当局の意気込み、情熱を聞かせてほしいとの御質問です。

 アニマルセラピーの発信基地につきましては、動物と触れ合うことのできるまちなかのいやし空間として活用することにより、和歌山公園動物園の魅力を引き出すことにもつながりますので、動物園の南側にある空堀を活用して、ポニーやヤギを散歩させたり、サークルを設けてウサギやアヒルなどの小動物と触れ合えるコーナーを設けるなど、いやしの要素を加えた運営を行ってまいります。

 サポーター制度につきましては、動物園に対する関心や愛着を深めるとともに、動物園の活性化にもつながることから、他都市の事例等を研究し、導入をしていきたいと考えます。

 ネーミングライツの導入につきましては、史跡内であることから、看板等の設置に制約がかかるなどの問題があり、導入は難しいものと考えます。

 また、今後のNPO団体との連携につきましては、昨年から園内で開催しているイベントの共同開催のほか、動物ガイド養成講座を受講された方が現在14名おられますので、その方々の協力をいただき、動物ガイドツアーの開催などに取り組みたいと考えています。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 大江教育長。

 〔教育長大江嘉幸君登壇〕



◎教育長(大江嘉幸君) 35番佐伯議員の再質問にお答えいたします。

 芸術文化の振興について2点ございました。

 1点目、川端画伯特別展の開催なり、川端龍子賞展の再開を考えていないのかということでございます。

 教育委員会といたしましては、議員御指摘のとおり、日本画壇に偉大な足跡を残された名誉市民、川端画伯の偉業を故郷である本市の皆さんにも再認識していただくために、画伯の節目となる時期に合わせたメモリアル的なイベントの開催に向け取り組んでまいります。

 そして、このことを契機とし、画伯の絵画を初めとする本市の貴重な所蔵品をさらに大切にし、活用してまいります。

 2点目でございます。

 子供たちが和歌山の人物像、先人の業績について、どれだけ理解しているのか。また、本町小学校に寄贈された作品はどのように児童に周知されているのか。そして、画伯の作品を広く市民に見ていただくためにはどうすればよいと考えているのかという御質問です。

 先人の業績については、小学校6年の社会科や総合的な学習の時間に学習しています。中でも、徳川吉宗や陸奥宗光は教科書にも掲載されているため、子供たちが業績を調べたり、教師が資料を提示したりして学習しているところです。

 また、和歌山市の先人については、小学校3年で使う「わたしたちの和歌山市」という副読本の中で、和歌山市出身の有名な人として、南方熊楠や有吉佐和子等とともに川端龍子画伯の名前と業績が触れられています。

 画伯の母校である本町小学校では、毎年4月に川端龍子顕彰会が主催する表彰式が開催され、5年生と6年生がその式に参加しています。参加するに当たっては、画伯について資料を使って学習したり、担任がその業績を説明したりしているところです。

 しかし、他の学校では、川端龍子画伯についての学習は行っていないのが現状であります。

 画伯の作品を広く市民の皆様に見ていただく手段といたしましては、先ほども申し上げましたように、メモリアル的なイベントの開催に向け取り組んでまいります。

 以上でございます。



○議長(宇治田清治君) 35番。

 〔35番佐伯誠章君登壇〕(拍手)



◆35番(佐伯誠章君) 御答弁をいただきましたので、再々質問をさせていただきます。

 まず、文化振興に関してであります。

 東京都大田区にある龍子記念館で、開館45周年記念特別展が平成20年5月17日から6月15日まで開催をされました。

 その折、いただいた冊子の中の一文に、美術史家、帝京大学准教授、岡部昌幸さんが次のように書いておられます。

  誰にもふるさとがある。

  画家にもふるさとがある。

  そして、ふるさとには画家がいる。ふるさとを描いた画家がいる。では、私たちには、ふるさとの画家はいるだろうか。−−そうである。だから、川端龍子がいる。川端龍子は東京の川端龍子であり、大田区の川端龍子であり、そして伊豆・修善寺の川端龍子である。

  この二つの土地には、長い年月を経て時代と世代が変化したあとでも、今なお川端龍子の存在が息づいている。

 とも記されております。

 そして、さらに、

  川端龍子(本名、川端昇太郎)は明治18年(1885)和歌山の生まれだ。だから、戸籍上の故郷はその生誕地である和歌山である。しかも、幼年期を過ごした場所は、和歌山の中心地である。紀ノ川からもそう遠くはない、和歌山市内の、城が見える本町という一番賑やかなところであった。

 10歳になる直前に上京することになるが、幼年期から当時の内町東小学校(今の本町小学校)の小学生時代を、

  そうした地で過ごした思い出がないはずはない。きっと、胸を締めつけられるような懐旧の思いが残っていただろう。

 とも述べられております。

 そこで市長にお聞きします。

 第二、第三のふるさとと言われているところに、時代と世代が変化した後でも、今なおその存在が息づいております。そんな中にあって、本来のふるさと和歌山市においては、名誉市民と祭り上げられたまま忘れ去られようとしております。

 多くの人に尋ねました。「川端龍子さんって知っていますか」「だれ、それ」「男の人、女の人」「何した人」、そんな答えが返ってきました。地元では、どんな人だったのかは意外に知られていないんだなと感じました。

 文化勲章を受けられた本市の名誉市民が、本市では認知度が低いこと。さらに、その存在意義と生誕125周年記念等を含め芸術文化の振興の重要性について、現状において不十分な点があるとすれば、今後どのように未来につながる対策をされるのか。

 そして、10年後、20年後に主力となる子供たちから幅広い大人の層に向けて、市民が自分の町に自信と誇りを持てるような、それこそ馥郁たる薫り漂う文化都市を目指すべきだと思いますが、これらのことについて市長の存念をお聞かせください。

 次に、和歌山公園動物園について再々質問をさせていただきます。

 思えば和歌山城は、1846年、落雷で天守閣を初めとした建物が焼失し、一時はその再建が幕府から認可されなかったところ、紀州藩と幕府との特別な関係から再建を許されております。そして、終戦間近、和歌山大空襲により、和歌山城も崩れ落ち、和歌山市も廃墟と化し、壊滅的な破壊にさらされながらも、終戦後、和歌山城のつち音も高らかに、本市の再建が今度は民衆の総意で始まったのであります。

 そして今、和歌山城には緑が生い茂り、桜、ツツジ、アジサイ、もみじ、四季折々に訪れる人々の心をいやしてくれます。さらには、紅葉渓庭園があり、茶室まで整備をされてもおります。そうはいっても、皆さんは和歌山城をしのぐ城郭は全国各地に存在するじゃないかと思われるかもしれません。姫路城しかり、熊本城しかり、名立たる名城は確かに各地に存在します。

 しかし、再建に次ぐ再建の中で、地域の復興を遂げ、このような精神性を持った名城は、恐らく全国に名城と呼ばれる幾つもの城郭の中でも唯一和歌山城のみと言っても過言ではありません。まさにそれが和歌山市、なかんずく和歌山市民の精神性なのだと思います。

 戦後、焼け野原の和歌山市を現実に見て、市民は何を目指し、何と闘い、何を支えとしたのでしょう。どん底にあった日本経済を、和歌山の経済を、市民を引っ張ってきたのは何だったのか。それはひとえに国民を、そしてまた市民を幸せにしたい、豊かにしたい、その情熱、思いから発せられたリーダーの叫びではなかったのでしょうか。

 何度も申し上げますが、思い描いてみてください。和歌山城で、そして動物園で、老若男女が、さまざまな立場の人たちが、笑顔で動物たちと触れ合う姿を、心いやす姿を、また、その笑顔を。まさに、そのときを迎えてこそ、和歌山城を発信基地とした和歌山市復興の第二幕となるのであります。だからこそ、市長も「まず、城より始めよ」とおっしゃったのではないんでしょうか。

 知識だけでは人は幸せになれないと言います。知識を知恵とかえていく心の奥底からの叫びが国土を変え、環境を変えていくとも言われます。今こそ、そのための知恵を出し、その旗頭として和歌山城をシンボルにしていくときなのであります。

 一見、アニマルセラピーと和歌山市の新たなる復興、再建と、かけ離れたように見えるかもしれません。しかし、考えてみてください。さきの衆議院議員選挙では、自民党が歴史的な敗北を喫し、民主党政権が国政を担うこととなります。このことについて議論をするつもりは毛頭ございません。ここで見逃してはならないことは、国民一人一人の思いが爆発し、そして一人一人の1票が政権をも変え行く力となることを改めて認識したということなのであります。

 これは何を意味するのか。政権与党がこれからどういったかじ取りをするのか、それはまだまだ未知数でありますが、一人一人の価値判断が政治に反映されるべきときが来たと感じるのは私一人ではないと思います。

 高齢者福祉、障害者福祉、また、さまざまな福祉制度、医療制度が、今、曲がり角を迎える中、地方自治体として何をなすべきなのか。社会的に取り残されようとする方々に手を差し伸べて、仮に経済的に恵まれるような状態になかったとしても、制度は制度としてもちろん大事なことでありますが、その奥底にある市民一人一人の心に豊かさを与え、心に潤いを与えられるのは、行政のやる気、覚悟、それ以外の何物でもありません。まさに今こそ行政力を発揮するべきときであり、また、そういった行政であり続けていただきたいと思います。

 和歌山公園動物園や和歌山城に思いをはせる方は、和歌山市のみならず和歌山県にも、また県外にもたくさんいらっしゃることでしょう。現に、お城の動物応援隊として、NPOの方々が動物園を盛り上げようと日夜奮闘されているのです。行政もそれに甘えることなく、もっともっと施策として展開し、さまざまな立場の方たちに応援をいただき、和歌山市に住む方々の心の復興を目指す。そういう理念、哲学をもって事に当たっていただきたい。

 ネーミングライツの件にしても、当局は、史跡内であることから、その導入も難しいものと考えるとのことでありました。

 しかしながら、これからのために、今やるべきこと、それを前にして、取り組む前から、難しい、難しいというと言っているだけでは、何事も成就することはかないません。逆に、難しいと思っても、少しの可能性があるのであれば、そこに全力を尽くす。その結果、思うような成果が出なくとも、そのプロセスの中に新たな光明が見出せるはずであります。

 取り組んだことに無駄があってはなりませんが、しかし、無駄があると思える中にも、それを無駄にしないという覚悟があれば、いろんな知恵が生まれてくると私は思います。そういう行動の中に、市民の信頼を勝ち得ていくすべは隠されていると思います。

 心さえ確かならば、どんな状況に陥ったとしても不死鳥のごとく必ずよみがえるときは来る。それを過去の先達は示し、歴史がそれを証明しているではありませんか。

 今再び、和歌山城を中心に、また動物園を核とした心のケアができる発信基地として、その施策を展開していただきたい。そういうふうに思います。

 鎌倉時代から南北朝時代にかけての河内の武将、楠木正成という武将は、ここ大一番の合戦に際して「合戦の勝負必ずしも大勢小勢に不依、只士卒の志を一にするとせざると也。」と語っておられます。

 つまり、事をなし遂げるには、大勢の人数がいるからなし遂げられるものではない。たとえ少なくとも、高い志をもって、団結できるかどうかにかかっているという意味であります。

 今、動物園事務所に勤務する飼育員さんたちは、動物園に訪れる人々に笑顔を持って帰ってもらおうと、いろんな試みをし、悩み、挑戦しているのではないでしょうか。そんな深い思いを持った方々に対し、行政の長は必ずこたえていかなければならないのではないでしょうか。そのためのリーダーシップが長には必要不可欠であり、何よりもその覚悟が必要であります。そのための労苦は並大抵ではないと思います。しかし、その必死の一人の覚悟があれば、いかなる大事も成就するのではないでしょうか。

 第1問、第2問を通し、いま一度、市長の深い深い御覚悟のほどを生の声でお伺いしたいと思います。

 御答弁のほど、よろしくお願いいたしまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)



○議長(宇治田清治君) 大橋市長。

 〔市長大橋建一君登壇〕



◎市長(大橋建一君) 35番佐伯議員の再々質問にお答えいたします。

 大変格調の高い御質問をいただきまして、私もいろいろ考えさせられることがございました。

 まず、川端龍子画伯のことでありますけれども、和歌山市が生んだ日本画壇の巨匠である川端龍子画伯を生誕125周年を機にもっと市として取り上げて、それを通じて、市民が誇りに思える文化都市を目指すべきだと思うが、市長の存念を聞きたいということでありました。

 今の議員の御質問にもありましたように、川端龍子画伯は10歳のころ、和歌山を離れて、東京都大田区のほうに移り住まれて、それから画壇で大変な大家になられたわけであります。

 静岡県伊豆市、昔の修善寺町でありますけれども、そこに別荘があって、大田区の記念館というのは御本人が御自宅のちょうど向かい側のところに土地を求めてお建てになったというふうに聞いています。展覧会は、その大田区の記念館を中心に何度か開催されておりまして、伊豆市のほうでお持ちになっている龍子さんの作品10点がそのときに伊豆市から持ち込まれて展示されたということも、ごく最近あったように伺っております。その2つのところが川端龍子画伯とのつながりを非常に大事にしておられるということでありまして、それに引きかえと、こう言われますと、私どもとしては一言もないところもあるわけであります。生まれ故郷の和歌山市では、美術に造詣の深い方以外に余り知られていないというのも実情かというふうに思います。

 これも御質問にありましたように、龍子画伯没後20年の昭和61年−−1986年−−に川端龍子賞を創設いたしまして、隔年開催で川端龍子賞展を開催してまいりました。龍子画伯の功績が市民に十分伝わっていなかったためか、この応募作というのが、ほとんど市外、県外の方ばかりで、受賞作ももちろん、そういう県外の方によるものが圧倒的に多いということで、行財政改革、和歌山市の財政が厳しいという中で、市民に余り関係のない展覧会になっているのではないかというような御指摘もあって、結局、第10回をもって平成16年に終了のやむなきに至ったわけであります。

 それまでのやり方が、受賞作品はただ所蔵していると。それで、ふるさとが生んだ偉大な日本画家である川端龍子さんについて、もっともっと展覧会を通じて広めていくというような努力が足りなかったのかなと。広報活動も不足していたのではないかなと。全国的にいえば物すごくたくさんの応募作品があったにもかかわらず、和歌山市の応募作品が少ないということで、やめざるを得なかったということについては大変悔いが残るところであります。

 議員御指摘のように、来年は生誕125周年、そして再来年は没後45周年という節目の年になりますので、この機会に龍子画伯を再度顕彰する企画を考えたいと思います。

 まずは、市立博物館所蔵の龍子画伯御自身の絵画2点を中心に作品展を開催し、大田区や伊豆市に対しても協力を求めていきたいと思いますし、龍子賞受賞の22点の絵画についても見てもらう機会を設けなければいけないというふうに考えております。

 和歌山市には、龍子画伯以外にも文化芸術分野ですばらしい業績を上げた先人が多数おられます。それらの方々の業績をもっと伝え、子供が輝き、文化が香る教育のまち、そういうふうに呼ぶにふさわしい、そういう町にするために、今後より一層市民の皆様の芸術文化活動を促進するための努力をしていきたいというふうに思っております。

 次に、和歌山公園動物園のあり方について。

 動物園を核とした心のケアができる発信基地として施策を展開すべきだと思うが、いま一度、市長の覚悟のほどを聞きたいということであります。

 この御質問を受けるに当たって、きのう実は本会議が終わった後、和歌山公園の動物園に行ってまいりました。ついでにと言ったらおかしいんだけれども、天守閣にも上ってきました。

 トイレも見てまいりましたけれども、確かに老朽化していると。今、工事していて、天井の壊れたところも一応直った形になっております。ベビーシートも女性用トイレのほうには新しいのがついておりました。少しよくなっているなというふうに思ったところでございます。

 和歌山公園動物園は、史跡内にありますので、最近つとに知られるようになりました旭山動物園のような施設拡充が難しく、改造もできない。掘ることができないというようなことがありまして、現在の規模の中で新たな演出を行って、お城の動物園らしさを引き出し、活性化につなげていくということが大変重要だと思っております。

 昨年、NPO団体、わかやまフレンズ(ZOO)パークという団体の皆さんが、市民の底力提案事業として動物園活性化に取り組んでいただいたことは、市にとっても大変刺激になりました。また、市立和歌山高校、旧市和商のデザイン科の生徒さんたちが園舎の動物小屋ごとに絵をかいていただいたことで、動物園全体が随分明るくなった。それ以前に比べると、施設は老朽化していることは間違いないけれども、動物園全体としては大分明るい雰囲気になったというふうに思っております。

 お城の中にある動物園というのは、立地条件がよくて、休日には今でも多くの子供たちや家族連れが訪れる都会のオアシスというふうになっていると思っています。以前−−もう2〜3年前、4年前ぐらいかな−−行政評価委員会委員の一部からは廃止論なども出されておりましたけれども、最近はこういう形で改めて存在意義が評価されておりまして、私も大変うれしく思っています。

 実現はいたしませんでしたけれども、あるロータリークラブが、昨年、創立何十周年かの記念ということで、象を寄附したいと御提案をいただいたこともございます。ちょっと象は難しいわけでありますけれども、そういうふうに注目していただいているということは大変うれしいことであります。

 議員御提案のアニマルセラピーにつきましては、新たな動物園の取り組みの試みとして、ああ、なるほどなと思わせるアイデアだと思いました。少子高齢化社会が進めば進むほど、動物との触れ合いの場を設けることが重要と言われておりまして、議員の御提言を何とか実現できるよう知恵を絞りたいというふうに思います。

 ネーミングライツにつきましても、今後、文化庁の助言をいただきながら、導入に向けて検討を続けていきたいと考えます。

 動物園を活性化していくためには、携わる職員一人一人が愛情を持って飼育に当たり、園舎や園内、また、事務所を清潔に保ち、熱意を持った施設運営を行うことが不可欠であります。今の職員の方も一生懸命努力をされていますし、トイレも少し改善されました。動物と触れ合う機会の充実やNPO団体と連携した活動をさらに推進し、市民の方々が、動物園に行って楽しかったと笑顔で帰っていただけるように、これからも努力をしてまいります。

 以上であります。



○議長(宇治田清治君) 以上で一般質問を終結します。

   −−−−−−−−−−−−−−−



△日程第3 議案第1号から同第18号まで



○議長(宇治田清治君) 次に、日程第3、議案第1号から同第18号までの18件を一括議題とします。

 これより、ただいま議題となっている18件の質疑に入ります。

 質疑はありませんか。

 〔「なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(宇治田清治君) 質疑なしと認めます。

 ただいま議題となっている議案第1号から同第18号までの18件は、お手元に配付の議案付託表のとおり、おのおの所管の常任委員会に付託します。

 以上で本日の日程は終了しました。

 お諮りします。

 明9月18日から9月30日までの13日間は、各常任委員会審査等のため休会とし、10月1日午前10時から会議を開くことにしたいと思います。これに御異議ありませんか。

 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(宇治田清治君) 御異議なしと認めます。

 よって、そのように決しました。

 本日はこれにて散会します。

          午後2時08分散会

   −−−−−−−−−−−−−−−

  地方自治法第123条第2項の規定によってここに署名する。

  議長    宇治田清治

  議員    山本宏一

  議員    松本哲郎

  議員    寒川 篤