奈良県 香芝市
平成 9年第1回 2月臨時会 02月20日−01号
平成 9年第1回 2月臨時会 − 02月20日−01号
平成 9年第1回 2月臨時会
平成9年第1回香芝市議会臨時会会議録
1 招集年月日 平成9年2月20日
2 招集場所 本市役所5階議場
3 出席議員 (19名)
1番 吉 川 政 重 君 2番 黒 松 康 至 君
3番 中 川 廣 美 君 4番 長谷川 翠 君
5番 吉 村 完 治 君 6番 大 倉 勝 彦 君
7番 藪 善 男 君 8番 川 村 治 君
9番 奥 山 博 康 君 10番 藤 本 みや子 君
11番 萬 慶 芳 貞 君 12番 西 里 晴 昭 君
13番 高 谷 廣 君 14番 小 川 正 晴 君
15番 辰 已 亘 弘 君 16番 田 中 信 好 君
18番 田 中 保 君 19番 長谷川 芳 治 君
20番 岸 為 治 君
4 欠席議員 (1名)
17番 飛 鳥 誠 市 君
5 地方自治法第121条の規定により議長より出席を求められた者は、次のとおりである。
市長 先 山 昭 夫 助役 森 元 公 爾
教育長 百 濟 成 之 市長公室長 辻 本 勝 茂
総務部長 城 守 一 市民生活部長 奥 山 誠 次
福祉部長 西 野 武 弘 産業建設部長 竹 嶋 将
都市整備部長 堀 川 泰 弘 教委事務局長 山 田 勝 治
水道局長 松 浦 輝 男
6 会議の記録・書記は、次のとおりである。
議会事務局長 上 田 武 志
〃 書記 松 原 秀 典
7 会議の事件は、次のとおりである。
議第1号 (仮称)香芝市総合福祉会館建設工事請負契約の締結について
8 議長は、会議録署名議員に次の者を指名した。
15番 辰 已 亘 弘 君 18番 田 中 保 君
開会 午前10時41分
○議長(田中信好君) おはようございます。
平成9年度の第1回香芝市議会臨時議会が招集されましたところ、議員の皆様方には何かとご多用の中、飛鳥誠市議員が病気のため欠席が出ておりますけれども、他の議員さん全員出席をしていただきました。まことにご苦労さまでございます。
本日、案件となっております総合福祉会館建設によるところの請負契約の臨時議会でございます。慎重にご審議をいただきまして、予定どおり本議会がスムーズに運営できますように心からお願いを申し上げまして開会に際してのごあいさつにかえさせていただきます。まことにご苦労さまでございます。
先山市長招集あいさつ。
◎市長(先山昭夫君) おはようございます。
本日臨時議会の開会に当たりまして、ごあいさつを申し上げたいと思います。
厳しい冬が過ぎまして、きょうは春間近という感がするわけでございますが、ゆっくりと春が近づいております今日、臨時会を開催いただきまして本当にありがとうございます。
本日ここに第1回の臨時会を招集させていただきましたところ、議員各位におかれましては早朝よりご出席を賜りましてまことにありがとうございます。本臨時会におきましては、(仮称)香芝市総合福祉会館建設工事請負契約の締結についての議案につきましてご審議をお願いするわけでございます。
なお、この時期は議員各位におきましては、殊のほか大変ご多用な時期でございます。本来でございますと、3月の定例議会と熟慮をいたしておったわけでございますけれども、総合福祉会館の財政の関係での運用上の関係がございまして、また国の承認が平成8年度以内に工事着手を前提条件といたしております関係から、今回まことに恐縮でございますが、臨時議会としてお願いを申し上げた次第でございます。何とぞご理解を賜り、どうぞよろしくご審議をいただきまして、原案可決賜りますようによろしくお願いを申し上げまして、開会に当たりましてのごあいさつといたします。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(田中信好君) ただいま出席議員が定足数に達しておりますので、これより第1回臨時香芝市議会を開会いたします。
直ちに本日の会議を開きます。
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△日程1 会議録署名議員指名
○議長(田中信好君) 署名議員でございますが、議長より指名させていただいてご異議ございませんか。
〔「異議なし」との声あり〕
○議長(田中信好君) ご異議がないようでございますので、15番辰已亘弘君、18番田中保君にお願いをいたします。
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△日程2 会期・議事日程の決定(議会運営委員長報告)
○議長(田中信好君) 続きまして、本臨時会の会期及び日程を議題といたします。早朝より議会運営委員会で会期及び日程につきましてご審議を願っておりますので、議会運営委員長から報告を求めます。
はい、田中保委員長。
◆議会運営委員長(田中保君) おはようございます。
議長のご指名をいただきまして、本日の臨時議会に先立ちまして議会運営委員会を開かせていただきました。全員出席のもとに、会期・議事日程の決定等について、まずご報告を申し上げます。
会期につきましては本日1日と、こういうことで決定をいたしました。
なお、付議案件としては議第1号(仮称)香芝市総合福祉会館建設工事請負契約の締結についてでございます。
以上、議会運営委員会で審議し決定いたしましたことを、代表してご報告を申し上げる次第であります。
なお、私の報告漏れ等がございましたら、委員の皆さんの補足をよろしくお願いいたします。
以上でございます。
○議長(田中信好君) なお、申しおくれましたが、本日の会議に岡田収入役が一身上の都合のため欠席届が出ておりますので、ご報告を申し上げます。
それでは、ただいまの議会運営委員長の報告に対しまして質疑をお受けいたします。
はい、藤本みや子君。
◆10番(藤本みや子君) この(仮称)総合福祉会館の請負契約の問題でございますけれども、かなり32億円という高額の建設……。
○議長(田中信好君) 藤本議員に申し上げます。それは議会運営委員長の報告に対しての質疑ですか。
◆10番(藤本みや子君) この問題で、きょう1日で、委員会付託を、やはり今までこういうふうな大きな請負契約については委員会付託をし、審議してきたわけなんですけれども、1日ということは、委員会付託なしにするということでしょうね。そしたらやはり、もっと論議を多くするべきではないかと思いますけれども、その点についてどうなんでしょう。
○議長(田中信好君) はい、運営委員長。
◆議会運営委員長(田中保君) 申し上げます。
私はまず、質問されるに当たって、議員として議会運営に対しての問題、これについては議会運営委員長にご報告をされるべきでありますし、最終的に1日が妥当かどうかという点については非常に自分の意見を述べられて、その審議の中身等々について運営委員長に質問と、全くこれは見当違いな話でございます。そういうことについては、やはり議員として質問をされる以上においてもう少ししっかりとその内容については掌握をして、研究をしてきちっとした整理の質問をされるべきである、まずこのことを申し上げておきます。
それから、私が運営委員会を代表して本日1日ということについては、議会運営委員会で全員一致で確認をいたしたところであります。
以上です。
○議長(田中信好君) 藤本議員に申し上げます。非常にベテランの議員さんでございます。総合福祉会館建設に対しては、特別委員会が設置されて約15回の審議がされていると、そうした中で今回の契約ということで議会に諮られたと。こういった議会のルールをご理解いただいて、余り場違いな話をされないように議会運営はスムーズにいきますようにご協力を願いたいと思います。
それでは、ほかにございませんか。
〔「なし」との声あり〕
○議長(田中信好君) ないようでございますので、質疑を打ち切ります。
お諮りいたします。
ただいま議会運営委員長から報告がありましたとおり、本臨時会の会期は本日1日としたいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議なし」との声あり〕
○議長(田中信好君) ご異議ないようでございますので、議会運営委員長の報告のとおり、本臨時会の会期は本日1日とすることに決します。
続きまして、本日の日程でございますが、お手元に配付の議事日程のとおりでご異議ございませんか。
〔「異議なし」との声あり〕
○議長(田中信好君) ご異議ないようでございますので、お手元の日程案どおり本日の議事日程とすることに決します。
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△日程3 議第1号 (仮称)香芝市総合福祉会館建設工事請負契約の締結について
○議長(田中信好君) それでは日程に従いまして、議第1号(仮称)香芝市総合福祉会館建設工事請負契約の締結についてを議題といたします。
事務局から議案の朗読をさせます。
◎議会事務局長(上田武志君) 議第1号(仮称)香芝市総合福祉会館建設工事請負契約の締結について。
(仮称)香芝市総合福祉会館建設工事について下記のとおり契約を締結したいので、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得または処分に関する条例(昭和39年条例第9号)第2条の規定により議会の議決を求める。
記。1、契約の目的、(仮称)香芝市総合福祉会館建設工事。2番、契約の方法、指名競争入札による契約。3番、契約の金額、金32億5,500万円。4番、契約の相手方、奈良県奈良市高天町38番地の3、株式会社奥村組奈良営業所所長宮本高司。平成9年2月20日提出。香芝市長先山昭夫。
以上。
○議長(田中信好君) 続いて、理事者から提案理由の説明を求めます。
はい、市長。
◎市長(先山昭夫君) ただいま提案いただきました議第1号(仮称)香芝市総合福祉会館建設工事請負契約の締結につきましての提案理由のご説明を申し上げたいと思います。
本案は、去る2月13日に指名競争入札に付しました(仮称)香芝市総合福祉会館建設工事につきましては、契約金額32億5,500万円、請負率97.73%で奈良市高天町38番地の3、株式会社奥村組奈良営業所所長宮本高司と工事請負契約を締結するため、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得または処分に関する条例第2条の規定により議会の議決を求めるものでございます。
工事の概要内容でございますが、鉄筋コンクリートづくり3階建てで建築面積は4,438平米、延べ面積といたしまして8,509平米でございまして、駐車台数は139台、駐輪台数は60台でございます。
施設の内容につきましては、1階は福祉に関するあらゆる相談に応じるとともに福祉事務関係を初めといたしまして、行政と民間福祉活動との一体的な取り組みを行うことにより、在宅の要援護者に適切なケアサービスを提供するフロアでございます。また、2階は、大浴場や多目的ホール等を設けまして、市民の触れ合いによる世代間交流を図りまして、高齢者や障害者等の生きがいと、そして健康づくりを行うフロアとして考えておるわけでございます。3階は、福祉の人づくりを図るとともに福祉関係団体やボランティア団体の活動と、子育て支援活動の拠点としてのフロアでございます。また、2階の屋上につきましては、二上山を仰ぎ見て自然と親しめる簡単な日本庭園を設けまして、さらには散策路を設けまして屋外歩行または憩いの場として提供してまいりたいと、このように思っております。3階の屋上につきましては、種々のイベントやクラブ活動の場として活用予定をいたしております。
次に、工期につきましては、本事業は自治省の地域福祉推進特別対策事業の採択を受けておりまして9年までの事業期間として認められていることから、契約の日の翌日から平成10年3月31日までといたしておりますが、工事の進捗状況を見据えた中で、9年度におきまして明許繰り越しをお願いする場合もございますので、ご理解を賜りたいと、このように思うわけでございます。
また、今回の業者の選定に当たりましては、条件つき一般競争入札に近い資格要件、例えば県内に本店または営業所を有する者、また建築工事の経営事項を審査点数が1,500点以上の者、または過去10年以内に30億円以上の工事実績や同種または類似工事の実績を有するなどの条件を付しまして、選定作業に入ったわけでございます。その結果、株式会社浅沼組、株式会社奥村組、株式会社鴻池組、清水建設株式会社、株式会社銭高組、株式会社竹中工務店、大日本土木株式会社、前田建設工業株式会社、村本建設株式会社、株式会社森本組の10社を選定いたしたところでございます。どうか慎重にご審議の上、原案に可決賜りますようお願いを申し上げまして、提案理由の説明といたします。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(田中信好君) ただいまの説明に対しまして、質疑をお受けいたします。
はい、藤本みや子君。
◆10番(藤本みや子君) この指名競争入札というふうなことになったわけなんですけれども、条件つき一般競争入札でこの本会議でこの総合福祉会館については行うと言いながら、指名競争入札を行ったというその理由についてお聞かせ願いたいと思います。近いというふうな形で言われておりますけれども、その理由がはっきりわかりません。
それともう一つ、ここでは1階は福祉、2階は健康づくり、3階は人づくりというふうな形で言われておるんですけれども、それについてやはり大規模な施設でございます。地域密着型の分散施設と、私は初めにそういうふうなことでした方がよかったのではないかというふうなことで前から言っておりましたけれども、大規模な形になっております。この点についても問題があると思うし、それから分離発注の問題でも奥村組一つに請け負わせておりますけれども、駐車場と庭園につきましても分離発注の部分もあると思うんです。なぜ、こういうふうに奥村組に一手になったのかどうか、それも1社に決めてしまったのかどうか、その点についてもお伺いいたします。
それと、設計価格と予定価格、それから入札回数、請負率、または資料提出についても各社の10社の資料提出についてもなされておりませんけれども、その部分についてもどのようになっているのかお聞かせ願います。
4点についてお伺いいたします。
○議長(田中信好君) はい、ただいまの質疑に対して。
はい、城部長答弁。
◎総務部長(城守一君) ただいまご質問ございました、一般競争入札を取り入れないのはなぜかということについてでございますけれども、本事業につきましては一般競争入札導入について調査、検討いたしました結果、本市における事務執行体制の整理をすることがまず必要であったということ、これができていないということが1点でございます。また、競争入札の執行は、工事から入札に至るまでの事務手続に要する日数が二、三カ月程度必要となることから、今回の総合福祉会館の場合、起債の関係から、また平成8年度内に着工しなければならないという観点から指名競争入札方式で進めさせていただきました。この点ひとつご理解を賜りたいと思います。
○議長(田中信好君) はい、西野部長。
◎福祉部長(西野武弘君) 失礼いたします。ただいまご質問いただきました点につきましてお答えをさせていただきます。
問2にいただきました、地域分散型の施設をとらずに大規模な総合施設をとったのはなぜかということでご質問をいただきました。これにつきましては、総合福祉会館ということで、その名前のとおり福祉に関連する分野を一堂に一つの施設にまとめまして、それぞれ福祉関係は相互連絡を密にしていかなければならない、また福祉を求められる市民の皆さん方が、その総合福祉会館に行けば福祉のことなら何でも相談できる、いつでも相談に乗っていただける、またそれの支援もしていただけるというようなことの利便性、効率性、そして福祉の内容の充実ということから見まして総合福祉会館というのが一番望ましいんではないかということの考え方に基づくものでございます。
問3番目の分離発注の点でご質問をいただきました。この総合福祉会館は一つの建物でございます。そういったことからこの建物のそういった一体性のものを区分して分離発注するということになりますと、その工事の責任分野の不明確さ、あるいはまた竣工いたしましてからの瑕疵責任、そこらにおいても不明確になりやすい。また、この複数の工事請負業者が同一のこの敷地内での工事場所で重複する工事が発生するということになりますと、結果といたしましては諸経費や、あるいはまた管理費が割高となるに重ねまして、さらに工期等も同時進行ができないという、一つの一体建物でございますので、この工期が延びる原因にもなる。こういうことから分離発注については今回の場合難しいと、こういう判断によるものでございます。
問4の設定金額あるいはまた入札回数、請負率関係で、ご質問をいただきました。これにつきましては、入札回数は1回でございます。また、請負率につきましては、いわゆる設計金額に対しましての落札金額でございますが、それにつきましては97.73%という請負率になってございます。また、その他の9社の入札された金額ということでお尋ねをいただいておりますが、これにつきましては現在公表はしておりませんのでよろしくご理解をいただけたらと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(田中信好君) ほかにございませんか。
はい、藤本みや子君。
◆10番(藤本みや子君) 10社の請負価格についての公表がないというふうなことは、やはりこの決議をするにやはり資料不足になると思うのです。だから、やはりこの場で提出するか公表していただきたいと思います。
それと、指名選定10社でございますけれども、基準については1,500点というふうな形で言われておりますけれども、その1,500点が市としてのどのような基準であったのか。やはりこの各社の実態の中で、前に浅沼組の問題とか請負の中でいろいろ他の地域で問題があり、旭ケ丘小学校のときには引かれたというふうなことがあったりした問題もありますので、そういうふうな点での選定する場合に市長なりが香芝市として1,500点だけじゃなしにどういうふうな基準でやられたとかっていうふうなことが、ちょっとわかりにくいと思いますのと。その点について、もう少し詳しく指名10社をどのような形で選んだのか聞かせていただきたいと思います。
○議長(田中信好君) はい、ただいまの質問に対して、総務部長答弁。
◎総務部長(城守一君) ただいまのご質問にお答え申し上げます。
まず、業者選定につきましては選定委員会を持ちまして決定するわけでございます。それにつきまして、今回につきましては額的にも相当多額であるということからなお慎重な方法をとったわけでございます。
まず初めに、県が定めている一般競争入札の基準を引用させていただき、本市といたしましてこの基準に基づき、経審で1,500点以上を有している業者及び県内に本店または営業所を有している業者、さらにここ10年以内に30億円以上の元請工事の実績のある業者を基準としてとりあえず業者選定した結果、29業者が絞り込まれたわけでございます。この後を引き受けまして、業者選定の数でございますけれども、過去の香芝市の大規模工事の指定実績を踏まえて、10社程度でどうかという決定をいただきました。
その次に、香芝市での指名実績及び営業活動を考慮し、その中から株式会社竹中工務店、あるいは鴻池組、あるいは銭高組、浅沼組、奥村組、大日本土木、森本組等指名されたわけでございます。
4番目といたしまして、奈良県内での大規模工事実績及び営業活動を考慮した中での選定に入ったわけでございますけれども、その中でも3人ダブってはおりますけれども、竹中、あるいは前田、銭高、あるいは奥村組、村本組、あるいは森本組等の業者の名前が出てきたわけでございます。
その次に工事実績、営業活動及び経審の点数の11社を考慮するということであと1社清水建設がそこに加わったということで、その結果、次の10社を指名させていただきました。いわゆる株式会社竹中工務店、清水建設、前田建設、鴻池組、銭高組、浅沼組、奥村組、大日本土木株式会社、村本建設株式会社、株式会社森本組、以上の10社が選定委員会において選定された業者でございます。
以上、終わります。
○議長(田中信好君) ほかにございませんか。
〔「なし」との声あり〕
○議長(田中信好君) ないようでございますので、質疑を打ち切ります。
お諮りいたします。
本案につきまして委員会付託を省略したいと思いますが、ご異議ございませんか。
〔「異議あり」との声あり〕
○議長(田中信好君) はい、藤本みや子君。
◆10番(藤本みや子君) 各社の請負価格の論議なしにやはりやるということは、審議ができないというにも等しい問題でございますので、やはり資料の公表なりはするべきだと思いますし、言うべきだと思います。その点、言ってください。
○議長(田中信好君) ほかにご異議ございませんか。
委員会付託を省略してよいというご意見があったら聞かせていただきたいと思います。委員会付託をするべきだという今意見であったと思うのですけれども。
はい、田中保君。
◆18番(田中保君) これ今、議事進行で言われたんですか。
本来、議長、これはきょうまで特別委員会で会議を重ねて十分慎重に審査をしておりますし、これは議会運営委員会でも本日1日として、この中でやはり一日も早い建設を行うために、やはりこれ以上の論議は私は委員会を設けてする必要がない。したがって、本会議でありますから、この中でやはり決するべきだと。したがって、委員会付託を省略すべきだと、このように議事進行の提案をいたします。
○議長(田中信好君) ただいま田中保議員からお話しございましたように、福祉会館に対しては建設特別委員会でいろいろ先議いただいておるということで、委員会を省略するということでご異議ございませんか。
〔「異議なし」「異議あり」との声あり〕
○議長(田中信好君) はい、ご異議なしの声が圧倒的でありますので、委員会付託を省略したいと思います。
(10番藤本みや子君「価格決定、答えていません。ちょっと横暴です、議長」との声あり)
藤本議員に申し上げます。横暴でも何でもございません。1人だけの反対で、あとの皆さんが委員会付託を省略と言っておられますので、議長としてそのように判断をいたしました。
(10番藤本みや子君「論議がない中での省略はおかしいです」との声あり)
それでは、議第1号につきましては委員会付託を省略いたします。
お諮りいたします。
本案について簡易採決により原案のとおり決することにご異議ございませんか。
〔「異議なし」「異議あり」との声あり〕
○議長(田中信好君) はい、異議あるようでございますので、反対討論をお受けします。
藤本みや子君。
◆10番(藤本みや子君) 議第1号(仮称)総合福祉会館建設工事請負契約の締結について反対の立場から討論を行わせていただきます。
本工事の目的である福祉施設の充実については賛同できますけれども、余りに大規模であり、もう少し地域市民に密着した施設をつくるべきであると思います。また、国民、市民の貴重な税金で賄われる工事の執行行為であります。民間業者との契約の締結に当たって、契約の方法や金額など基本的な契約事項について適正、適法に執行されているかが問題であります。今頻繁に汚職の状態や談合など、多くの問題が各地で起こっております。適正な競争とか公平な入札機会が保障されているものになっているかどうか、もっともっとよく論議すべきでございます。また、入札経過の報告、閲覧の保障など、この場での論議の中でする状況に報告されておりません。
それと、第1の問題は、安易な指名競争入札の採用でございます。一般競争入札が契約の原則でございます。他の指名競争入札等を例外とした地方自治法第234条第2項の規定をないがしろにするものでございます。今、世論の批判に背を向ける納得できないものでございます。条件つき、制限つき一般競争入札など一般競争入札の採用を考慮すると言いながら考慮していない今回の指名競争入札には大きな問題がございます。
第2に、入札参加者の資格要件の問題でございますけれども、指名業者の選定理由に関して1,500点があったというふうなことで、単に1,500点という問題で信頼する業者としておりますけれども、この点についても大きな問題がございます。29業者の中から10社を選んできた基準にも、はっきりした理由が余りわからない答弁でございました。
また、設計価格や予定価格、入札参加者の入札金額の答弁を拒否している問題もございます。本契約の議会の議決によって、初めて正式な契約や支出行為について法的根拠が与えられることになります。議会の責任は重大でございます。予定価格や入札金額の資料が提出されないもとで、本契約締結の基本的契約事項にかかわる入札契約事業が適正、適法に経済的で効率的な手続がとられたかどうか、どうして厳正で客観的な審査ができるでしょうか。住民の負託にこたえられるでしょうか。議会の権限として議会の表決権をないがしろにするものでございます。よりまして、第1号(仮称)香芝市総合福祉会館建設工事請負契約の締結について反対いたします。
○議長(田中信好君) はい、続いて賛成討論をお受けします。
はい、田中保君。
◆18番(田中保君) 賛成の立場で討論を行います。
福祉五法を取り入れ、市民のだれもが集える総合福祉会館のこういった建設を一日も早い実現のために、それぞれの委員会、議会はきょうまで取り組んできたわけであります。しかし、市民の多くの要望を取り入れるために4年もかかったままで、先ほどの反対討論ではまだもっと時間をかけるべきだ、今になって地域分散型、このように言われるわけでありますが、我々議員はそういうことではなしに、総合福祉会館の建設、こういう大義名分のもとにこういった建設に審議を時間を費やしてまいったわけであります。これは早期実現を望む市民の声に我々がこたえるべく、一生懸命に議員として議会として頑張ってきた、こういうことは胸を張って言えるわけであります。
さらに、本日の請負契約につきましても、それぞれの基準を設け、実績のある大手10社から奥村組が指名競争入札で落札をされたわけであります。率は97.73%と非常に高いわけでありますけれども、しかし、この先ほどの説明を、あるいは答弁を聞くに及んで公正にやられている。したがって、一日も早い議決を行って、そして市民の要望にこたえるために本日の本会議で議会が決定すべきであります。そういうことで、市民に一日も早いそういった問題を公表して議会はこうであった、市民の皆さんの税によって市民の皆さんが憩える場所を一日も早くつくるんだ、そういうことを報告をできるように議員諸侯の圧倒的な賛成をお願いいたしまして、賛成の討論といたします。
○議長(田中信好君) 以上で討論を打ち切り、採決に入ります。
本案について原案のとおり決することに賛成の方の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
○議長(田中信好君) はい、ありがとうございます。
それでは続いて、反対の方の挙手を求めます。
〔反対者挙手〕
○議長(田中信好君) 賛成多数と認め、議第1号については原案のとおり可決いたします。
以上で本日の日程は全部終了いたしました。
総合福祉会館の建設には先ほど賛成討論にもありましたように、市民皆さん方また議会もあわせて一日も早い完成を願っているところでございますので、理事者の皆様方には全力を傾注していただき、一日も早い完成を心がけていただきたいと思います。議員諸侯におかれましては、慎重審議を賜り厚く御礼を申し上げます。
これをもって平成9年第1回臨時香芝市議会を閉会いたします。
理事者、閉会のあいさつ。
(18番田中 保君「議長」との声あり)
はい、議事進行ですか。
はい、田中保君。
◆18番(田中保君) 今、運営委員の岸議員の方からちょっと委員長から朝来の点について議員の皆さんのご理解を得るべきではないかと、このように進言をいただきました。全く私もそのとおりだと思うわけでありますが、今市民の皆さんが要望されている(仮称)北中学校の問題であります。場所についてはおおむねあの辺だということは皆さんそれぞれ承知しているわけでございますが、そういった点についてやはり市長の方から北中学校の建設に対して、全体協議会をしていただいてその中で報告をしていただくべきだ、こういうこともきょうの運営委員会で決めさせていただいたわけでございますので、そういった点も含めてよろしくご配慮いただきたい、このように思います。
以上です。
○議長(田中信好君) はい、ありがとうございます。
ただいま議事進行の中で運営委員長から報告がありましたように、課題となっております(仮称)北中学校の用地問題について理事者の方から皆さんに報告を申し上げたいということでございますので、本会議が終わりました後、第1委員会室で全体協議会を持ちたいと思いますので、ひとつご了承願いたいと思います。
それでは、理事者、閉会のあいさつ。
市長。
◎市長(先山昭夫君) 本日第1回の臨時議会を開催をさせていただきましたところ、本当に皆さん方には殊のほか大変お忙しい中でございますが、ご出席をいただきましてまことにありがとうございます。ただいままた、提案をいたしておりました福祉会館の建設工事の請負契約の締結につきまして慎重にご審議を賜りまして、原案可決賜りましたことを重ねて厚くお礼を申し上げる次第でございます。
今後はこれらの工事の執行に当たりましては、職員ともども一丸となりまして適正に、かつまた慎重に取り組んでまいりまして、そして市政の推進に対しまして最善の努力をする覚悟でございます。どうか議員の各位におかれましてはなお一層のお力添え、ご支援またはご協力をお願いを申し上げる次第でございます。
最後になりますけれども、立春は過ぎましたけれども、まだまだお水とりが済むまでは寒暖の大変激しい時期でもございます。どうか皆さん方にはとりわけお忙しい中でございます。健康には十分にご自愛をいただきまして、一層のご活躍をいただきますことを心からご祈念とお祈りをいたしまして、簡単ではございますが閉会に当たりまして一言お礼の言葉といたします。どうもありがとうございました。
○議長(田中信好君) それでは、これにて閉会をいたします。
ご苦労さまでございました。
閉会 午前11時20分
以上、会議の顛末を記載し、その事実に相違ないことを証し、署名する。
平成9年2月20日
香 芝 市 議 会
議 長 田 中 信 好
署名議員 辰 已 亘 弘
署名議員 田 中 保