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平成28年  2月 定例会(第323回) 03月09日−05号




平成28年  2月 定例会(第323回) − 03月09日−05号







平成28年  2月 定例会(第323回)



 平成二十八年

        第三百二十三回定例奈良県議会会議録 第五号

 二月

   平成二十八年三月九日(水曜日)午後一時一分開議

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          出席議員(四十三名)

        一番 亀田忠彦          二番 池田慎久

        三番 猪奥美里          四番 山中益敏

        五番 川口延良          六番 松本宗弘

        七番 中川 崇          八番 佐藤光紀

        九番 川田 裕         一〇番 井岡正徳

       一一番 田中惟允         一二番 藤野良次

       一三番 森山賀文         一四番 大国正博

       一五番 岡 史朗         一六番 西川 均

       一七番 小林照代         一八番 清水 勉

       一九番 松尾勇臣         二〇番 阪口 保

       二一番 上田 悟         二二番 中野雅史

       二三番 安井宏一         二四番 田尻 匠

       二五番 奥山博康         二六番 荻田義雄

       二七番 岩田国夫         二八番 乾 浩之

       二九番 太田 敦         三〇番 宮本次郎

       三一番 和田恵治         三二番 山本進章

       三三番 国中憲治         三四番 米田忠則

       三五番 出口武男         三七番 粒谷友示

       三八番 秋本登志嗣        三九番 小泉米造

       四〇番 中村 昭         四一番 山村幸穂

       四二番 今井光子         四三番 梶川虔二

       四四番 川口正志

          欠席議員(一名)

       三六番 新谷紘一

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        議事日程

一、当局に対する一般質問

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○議長(中村昭) これより本日の会議を開きます。

 会議時間を午後六時まで延長します。

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○議長(中村昭) ただいまより当局に対する一般質問を行います。

 順位に従い、二十八番乾浩之議員に発言を許します。−−二十八番乾浩之議員。(拍手)



◆二十八番(乾浩之) (登壇)皆さん、こんにちは。奈良テレビをごらんの皆さん、こんにちは。自民党奈良の乾浩之でございます。どうぞよろしくお願いします。今回は議長のお許しをいただき、一般質問をさせていただきます。今回は地元から多くの応援団の皆さんが来ていただき、力強く感じる次第でございます。一生懸命、一般質問をさせていただきます。

 それでは、質問に入らせていただきます。

 私は県議会議員に初当選して以来、議会で質問の機会をいただくたび、これからも続く人口減少社会において質の高い公共サービスを続けていくために不可欠な取り組みとして、自治体間の連携を中心とした奈良モデルの推進を訴えてきたところです。私の地元北葛城郡は、上牧町、王寺町、広陵町、河合町の四町から成っていますが、四町の人口を合わせると約十万人となり、県内の他市と比べても遜色のない規模の地域です。また四町とも大阪のベッドタウンとして発展し、今、急速な人口高齢化に直面しているという課題も共通しており、今年度から、全国的にもユニークな取り組みとして注目された、ほっかつプレミアム商品券を四町共同で発行するなど、郡内四町で共同、連携しようという機運が盛り上がってきております。

 そこで私は、荒井知事が提唱されている奈良モデルをこの北葛城郡で推進する体制を構築しようと考え、北葛城郡四町の町議会議員の方々に相談したところ、北葛城郡の議員や経営者を中心に、自治体連携などの地域政策を研究する会を立ち上げようということになりました。各町の有志が世話人となりご尽力いただいたおかげで、昨年十二月十九日に北葛地域政策研究会として正式に発足し、第一回の会合を開くことができました。この第一回の会合は、テーマを奈良モデルの推進として浪越副知事にご講演いただいたほか、地元広陵町の山村町長から町の取り組みについてもご報告いただきました。今後もふさわしいテーマを選んで研究会を開催していく考えであります。さらに、このような動きと相まって、国の地方創生加速化交付金事業に四町連携による定住促進事業が申請されています。これは、すむ・奈良・ほっかつ!をキャッチフレーズに、地域のすぐれた住環境を大阪圏都市部にPRするもので、王寺駅を起点に四町を案内するバスツアーの開催や、ニュータウンを中心とした空き家の利活用についても検討されているそうです。北葛城郡では、行政の連携を議員や企業人が後押しする体制ができつつありますので、荒井知事はじめ県庁の皆様に一層のご支援をお願いいたします。

 そのようなことで、本日の一般質問は、北葛地域政策研究会でいただいた質問や意見をもとに、北葛城郡の地域づくりに関する諸課題について、荒井知事はじめ理事者の皆様に質問したいと思います。

 まず初めに、馬見丘陵公園のさらなる魅力アップについて伺います。

 馬見丘陵公園は、昭和五十九年から整備事業が始まり平成二十四年に全面開園しましたが、荒井知事のご就任以来、全国都市緑化フェアの開催、またその後もフラワーフェスタやチューリップフェアなど季節に応じたイベントの充実など、常に公園の魅力アップの仕掛けをしていただいております。さらに昨年十二月には、これまでなかった冬季のイベントとして、馬見クリスマスウィークを開催し、イルミネーションも点灯していただいたところです。このイベントは、今回試行ということで広報も控え目であったにもかかわらず多くの人出がありました。一昨年十二月の議会の質問の中で、私が冬季のイベントとして公園でのイルミネーションを提案したために、馬見丘陵公園館の職員さんに大変ご苦労をかけたと思いますが、これで馬見丘陵公園の値打ちが一段と高まったのではないかと思います。

 さて馬見丘陵公園は、県内で奈良公園に次ぐ大規模な都市公園として大きなポテンシャルを持っており、地域の活性化に貢献する公園としてその力を発揮するには、さらにいろいろな仕掛けが必要だと思います。そこで、私のところに集まってくる幾つかのアイデアを申し上げます。例えば、公園南では利便向上策として、広陵町竹取公園周辺での休憩・体験施設の整備、公園北では玄関口である河合町池部駅前周辺での情報発信拠点の整備などです。これらの仕掛けを私は、今後県と地元四町の連携により実現し、馬見丘陵公園を広域的に支えていきたいと考えています。さて、このような仕掛けを検討する一方で、馬見丘陵公園における取り組みを今後も引き続き充実させることが必要と考えます。この観点に立って、本日幾つかお尋ねしたいと考えています。

 まず馬見丘陵公園では、年間通じた来園者数の増加に向けた取り組みが引き続き必要であり、特に閑散期の取り組みが重要であると考えます。そこで先ほど申し上げた冬季のイベント、馬見クリスマスウィークを今後どのように充実させていくのか、まずお聞きしたいと思います。

 次に、上牧、王寺、広陵、河合の北葛四町には、国の特別史跡に指定されている巣山古墳をはじめ多くの古墳と、そこから見つかった埴輪や銅鐸、鏡など貴重な文化財が多数あります。私はこれらの資産を公園の魅力アップに有効活用すべきではないかと考えています。そこで馬見丘陵公園をその展示場所として活用することで、彩りにあわせ、地域の歴史により、さらなる魅力アップを図るべきではないでしょうか。これらについて知事のお考えをお聞かせ願いたいと思います。

 次は、奈良大立山まつり開催と伝統行事に対する支援についてであります。

 ことし一月二十九日から二月二日まで平城宮跡大極殿院で開催された奈良大立山まつりは、初日の悪天候にもかかわらず来場者数が五日間で五万一千人を数え、目標の三万人を大きく上回る盛況であり、奈良の新たな祭りとして歴史の一ページに記されました。皆様もご存じのとおり、この奈良大立山まつりは広陵町などに伝わる立山から発想を得たものであり、このように奈良の伝承の地域資源を生かして新たな祭りを創出し、今後も継続していくことは、奈良県の活性化のため大変意味のあることと考えます。世間ではいろいろなご意見もあるようですが、今や夏の奈良の風物詩となっているなら燈花会も始める際には、世界遺産のある公園で火を使って大丈夫か、そんなもので人が来るのかといった心配もあったと聞いています。奈良大立山まつりも今後改善を重ねていけば、なら燈花会のような立派な行事となるものと期待しているところです。

 そこで、この奈良大立山まつりのさらなる発展に向けた意気込みと、県内の伝統行事に対する支援について知事に伺います。

 奈良大立山まつりでは、県内各地に伝わる伝統行事の展示や実演が連日行われ、広陵町からは大垣内の立山、金明太鼓、そして戸閉祭りのだんじりが参加いたしました。それぞれの伝統行事を担ってくださっている団体の皆さんは、県からの突然の依頼にもかかわらず、短期間で準備を整え、寒い中、精いっぱい協力してくださいました。このような方々がおられるおかげで今回の奈良大立山まつりが成立したと言っても過言ではないと私は思います。本当にありがたいことです。しかし私は会場で各団体の展示や実演の様子を見ていて、多くの団体が後継者不足に悩んでおられるように感じました。さらに立山展示については、本来は家の座敷に飾られている立山が、今回は簡易なテントの中で地上に飾られていたため、来場者に立山祭の意味が伝わりにくかったのではないかと感じました。地域の資源を掘り起こし、それを新しい視点で活用することは、地域活性化の手法として大変有効なことだと思いますが、大切な資源である各地の伝統行事が絶えてしまってはどうにもなりません。今回は大立山の制作に多額の費用がかかったため難しかったと思いますが、来年度は、各地で行われる伝統行事そのものの活性化のための支援や会場での展示方法の改善について、ぜひご検討いただきたいと考える次第です。

 次回の奈良大立山まつりはどのような点に力を入れて取り組んでいかれるでしょうか。また地域活性化に向けて、県内の伝統行事への支援が必要と考えますが、どのような取り組みを考えておられるのでしょうか。

 次に、大和川の河川美化について伺います。

 新聞等の報道によりますと、関西国際空港を昨年利用した外国人旅行者の数が一千万人を超えたそうです。奈良公園周辺でも、アジアやヨーロッパからの旅行者が至るところで見られるようになりました。特に多いのは、韓国、中国、台湾からの旅行者であり、これらの方々の旅行スタイルが、貸し切りバスによる団体旅行から、公共交通機関を利用する個人旅行に移行してきているようにも聞いております。

 先日の政策研究会で、大和川のいわゆるごみの花と言われる、川岸の草に上流から流れてくるビニールごみが多数付着する状況を何とかできないかというご意見がありました。それは、外国から奈良に来られる観光客がJR大和路線を利用される際、車窓から大和川のごみが見えて、奈良県民として恥ずかしいという趣旨でありました。私も大阪に出張する際にJRを利用することがありますが、確かに大和川に白いごみが堆積土砂とともにたまっている光景を見かけます。世界遺産が三つもあり、国際観光を地域振興の柱としている奈良県として、これは早急に改善すべき問題だと考えます。これまでも、大和川一斉清掃として毎年三月に、国や県、流域市町村、団体、企業等による河川敷の大規模な清掃活動が行われており、今年度は去る三月六日に行われたところです。天候にも恵まれ、県内五十七カ所において多数の方々にご参加いただき、美しい大和川の姿が取り戻せました。しかし、年一回の清掃の効果は一時的なものであります。また草刈りや堆積土砂のしゅんせつなどの維持管理は定期的に実施すべきと考え、これまでも要望させていただいておりますが、さらに充実してほしいと考えております。

 大和川の河川美化を進めるには、県内各地の支流でも県と流域住民が連携し、より効果的なマナー啓発や美化活動を展開する必要があると考えますが、大和川の河川美化について知事のお考えをお聞かせください。

 次に、北葛城郡内の幹線道路の整備について、県土マネジメント部長に伺います。

 平成二十六年に策定された奈良県道路整備基本計画では、県土の骨格を形成すべき特に重要な道路網を骨格幹線道路ネットワークに位置づけ、当面重点的に整備を推進することとしています。北葛城郡内でこれに該当しているのは国道一六八号と県道天理王寺線の二路線であり、早期の事業効果発現を期待しているところでございます。

 まず国道一六八号については、王寺道路として事業化されている区間の一・五キロメートルのうち約八割が完成しており、これまで慢性的渋滞に悩まされてきた地域において、交通利便と安全の向上が実現しつつあります。この国道沿いには商業施設やビルなどが多く、用地買収に当たり土地所有者やテナントの交渉に大変苦労がありますが、一日も早く完成していただきたいと願っております。

 一方で、四車線で整備がされた王寺道路北端の本町一丁目交差点から北側の斑鳩方面へ至る国道二五号が二車線のままでは、王寺駅周辺での渋滞がひどくなるのではないかと危惧するところでございます。王寺町の観光協会が奈良交通株式会社と連携して、聖徳太子ゆかりの里わんデイパスというバスチケットを販売するなど、王寺駅が西和地域の観光拠点にもなっています。また王寺町はじめ斑鳩町や三郷町も、国道二五号の本町一丁目交差点から北側の早期整備を望んでおり、道路管理者である国土交通省へ要望していると聞いております。

 そこで、国道一六八号王寺道路の改良について、現在の進捗状況と今後の見通しはいかがでしょうか。また、国道二五号の本町一丁目交差点から北側の区間について、県はどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。

 次に県道天理王寺線の改良については、現在、川西町保田から河合町池部に至る区間でバイパス整備が進められているところでございます。この区間は、狭い現道を大型車が通り、歩行する児童や高齢者の安全も心配される状況で、一日も早い整備が必要であります。また地元には、バイパス整備に伴い不毛田川からの浸水を心配する声もあり、道路整備と河川改修の一体的な推進が望まれるところでございます。河合町内における県道天理王寺線の改良について、現在の進捗状況と今後の見通しはいかがでしょうか。

 次に、滝川河川敷の景観向上整備について伺います。

 緩やかな丘陵が広がる上牧町一帯は、古代、宮廷の馬が放牧されていた牧場であり、宮廷人のリゾート地であったと言われています。この上牧町の中心部を南北に流れる滝川周辺には、まだまだ豊かな自然が残っており、川沿いに整備された遊歩道が住民の散歩道となっています。中でもペガサスホールの周辺は、近くに温泉施設や大規模商業施設が開業し、周辺地域から多くの人々が集まる場所となっています。このような恵まれた立地を生かし、この地区に温泉を活用した交流拠点を整備する構想があり、二月十三日にはまちづくりを考えるシンポジウムが開催され、住民の間でも関心が高まっています。しかし滝川の現状を見ると、河川敷に雑草が茂り護岸もコンクリートで固められているため、親水空間としてそのまま利用できる状態にはないようです。そのような中、上牧町と協力して、地域の資源を生かしたまちづくりを進めるため、滝川の景観向上を目的とした雑草の除去、しゅんせつ並びに護岸や植栽の整備を実施してもらいたいという地元の声もありますが、県ではどのように対応しようとお考えでしょうか。県土マネジメント部長のお考えをお伺いいたします。

 次に、県域水道ファシリティマネジメントについて伺います。

 これまでの奈良モデルの取り組みで大きな成果を上げているものの一つとして、県域水道ファシリティマネジメントがあります。これは、老朽化した井戸や浄水施設に頼っている市町村の水道事業を、県営水道の持つ水源や施設、技術力で支援しようとするもので、今年度までに広陵町など六市町村が水道の水源を県営水道一〇〇%とし、今後も王寺町などで県営水道への転換を予定しており、河合町でも転換を検討されております。地域では水源を吉野川の水にすることで、水がおいしくなるという期待もあるようです。平成三十二年度までに、県全体で十四市町村が県営水道一〇〇%になる見込みと聞いております。さきの政策研究会では、市町村がこれだけ県営水道に頼っていても水源が不足するようなことにはならないのかという質問があり、浪越副知事から、長期的な需要予測をしており心配ないというお答えをいただきました。

 実際、県水道局が作成された資料によりますと、県内の上水道給水量は平成十年度をピークに減少傾向にあり、今後も減少が続くと見込まれるため、平成二十五年度から供用開始された大滝ダムにより生み出された水源を含む現有の水源で、十分賄える見通しとなっています。その結果として、現在施工中の国営農業用水再編対策事業により生み出される水源については、県営水道として必要ないものとされたともうかがっております。吉野川分水は、奈良盆地の人々にとって江戸時代からの悲願でありました。また農業用水再編対策には、県と県水道局から多額の負担金を拠出しているのですから、県としては、この貴重な水源を有効利用しなければならないと思います。

 県域水道ファシリティマネジメントで見込まれる効果と今後の展開について、どのように考えておられるのでしょうか。地域振興部長にお伺いいたします。

 壇上からの質問は以上です。知事はじめ理事者の方々の前向きなご答弁お願い申し上げます。ご清聴ありがとうございました。(拍手)



○議長(中村昭) 荒井知事。



◎知事(荒井正吾) (登壇)二十八番乾議員の後援会の皆様、こんにちは。ご答弁申し上げます。

 最初のご質問は、馬見丘陵公園の魅力アップをどのようにしていくのかということでございます。

 馬見丘陵公園は、議員お述べになりましたように、これまで季節ごとの花の彩りづくりやイベントなどによる魅力向上に努めてまいりました。その結果、県内外から多くの皆様にご来園をいただいて、すごく来園者数が伸びております。想像以上に伸びております。今後とも花の数をふやし、創意工夫を凝らし、いい公園になるように努めていきたいと思っております。オランダにキューケンホフという世界一のチューリップ公園がございますが、それを目指したいというふうに思っております。百万本のチューリップをと、職員にハッパをかけておりましたが、ことしのチューリップは四十万本まで伸びることになりました。最初は十万本いかなかったレベルでございますので、だんだんチューリップの数もふえております。

 また議員お述べのように、一つの時期だけではなしに通年を通して楽しめる公園にしたいという地元の思いもございますし、職員の思いもございます。冬季の開催で初めていたしました馬見クリスマスウィークでございますが、今年度初めての開催でございましたが、去る十二月十九日から二十五日にかけてイルミネーションとポインセチア、赤い花をはじめとする冬の花の彩りで盛り上げることができました。開催期間中の来園者は、初めての冬の試みでございましたが二万七千人おられまして、昨年同期間の約六倍の来園者でございました。規模が小さいイベントで寒い時期でございましたが、アンケートでも七割を超える方々から満足したという評価をいただいております。この馬見丘陵公園は大変広うございますので、夜間の安全対策のあり方や、冬の場合、寒冷下の花の管理など運営上の課題が改めてわかってまいりました。また来園者の方からは、イルミネーションの点灯期間や規模を拡大してほしいというご意見もいただいております。

 来年度はさらに広報活動などを充実させるとともに、各課題の改善を図り、より充実した冬のイベントとして多くの方に楽しんでいただけるように取り組んでまいりたいと思います。冬も楽しめる馬見丘陵公園ということでございます。

 また馬見丘陵公園は、彩りにあわせまして、古墳をはじめとする歴史遺産で魅力のある公園として有名でございます。既にナガレ山古墳の復元や出土埴輪の展示、古墳解説のパンフレット作成、さらにはボランティアによる古墳の案内、解説もしております。花と古墳の馬見丘陵公園というイメージでございます。

 議員ご提案になりました地域の歴史遺産によりいろいろ魅力向上を図るというのは、大変秀逸なおもしろいアイデアだというふうに思います。アイデアの実現のためには、地元の四町との協働・連携が欠かせないと思いますので、四町と相談して対処をしていきたいと思います。地域の歴史を観光の素材に生かすことは大変重要でございますので、創意工夫を図っていきたいと思っております。

 奈良大立山まつりのことについてのご質問がございました。次回の開催もしっかりやれというお言葉を賜りました。

 ことし初めての開催で、議会でもいろんな議論を呼びましたが、盛況のうちに五日間の日程を終えることができたと思っております。五日間の合計では五万一千人の皆様にご来場いただいたことを、自信を持ってご報告できると思います。このように、初めての試みでございますが成功につながりましたのは、広陵町の歴史文化資源でございます立山を由来とした一年の無病息災を願う意義深い祭りを、平城宮跡において大々的に開催できたおかげだと考えております。あわせて準備期間が短い中、ステージで伝統行催事を展示、ご披露いただいた地域の皆様、広陵町や御所市、平群町の皆様でございますが、また、あったかもんの屋台を提供いただいた多くの市町村の皆様、たくさんの方々の尽力のたまものと感謝をしております。

 立山を展開していただきました広陵町の方々にも、立山が広く知られることになったということで大変喜んでいただきました。会場での聞き取りやツイッターなどのソーシャルネットワークシステムの投稿を見ておりますと、実際に訪れた方々からはおおむね満足、高い評価をいただいております。したがって来年度も継続して実施をさせていただきたいと思い、今議会に予算を計上させていただきますが、今回の開催によりまして、展示方法、照明方法また防寒対策、食事の提供などたくさんの課題も明らかになってまいりました。このため、できるだけ早い機会に実行委員会を、次期開催に向けて実行委員会を開催し、これらの課題やいただいております多くのご意見を踏まえまして検討を進め、来年度はより充実した魅力ある取り組みとなるように発展をさせていきたいと思っております。

 また、このように核となる行催事とともにその源流となる地域の伝統行事をどう扱うか、広く知ってもらう試みは大事なことでございます。県内の伝統行事につきましては、保存及びその活用による地域のにぎわいのもとになることもございますので、そのような観点からさまざまな支援を行おうとしております。その支援の内容でございますが、例えばお祭りに使われる道具などの修理・新調に対する補助、大変小さなことでございますが、そのようなことにも配慮したいと思います。記録ビデオの作成、また民俗芸能の披露と鑑賞の機会でございます奈良民俗芸能の夕べの開催などの機会の支援を申し上げたいと思います。また近年は市町村と協力して、伝承者育成のための取り組みも進めてまいりたいと思います。

 なお来年は、奈良県で初めての国民文化祭を開催することになっております。九月から十一月ということでございますので、日本の源流を探るというテーマでも取り組みたいと思っております。いろんなお祭りの発祥のもとが奈良にあることがだんだんわかってきておりまして、世間の人がまだ知らない源流がたくさんございます。食の源流もございます。食材の源流もございます。それらを国民文化祭の素材として扱うことを現在研究を始めておりますし、今議会でも国民文化祭の組織、課の組織をお願いしているわけでございます。

 また加えまして来年度、文化資源の活用、また観光、地域振興のために活用という観点から、新たに文化資源活用補助金というものを創設させていただきたいと思っております。伝統行事に対する支援の拡充のツールにしたいと思っております。

 次のご質問は、大和川の河川美化ということでございます。

 海に面していない奈良県は、河川は最も身近で貴重な水辺の空間でございます。とりわけ大和川は、大和平野で唯一の大河川でございます。大和川をはじめ、奈良の川と川辺をもっときれいにしていきたいと考えております。しかしながら大和川は、流域が急速に住宅開発されましたこともあり、川の水、川辺が急速に汚くなってしまいました。その中で、議員お述べのように、河川に咲くごみの花は非常に汚い印象を与えております。上流からごみを流さないという意識を流域全体で共有し、それを実行することができたらという思いをいつも持っております。

 このような認識から、本県では平成二十年に、国民の休日で海の日となっております七月の第三月曜日は、海のない県でございますので奈良県山の日・川の日と定めまして、毎年七月、八月を中心に川に親しんでいただけるさまざまなイベントや、地域や県民の皆様との連携・協働による河川清掃に取り組んでいるところでございます。特に大和川につきましては、大和川のきれい化運動、きれい化のプロジェクトを本県の主要施策でございます、きれいに暮らす奈良県スタイル構築・推進プロジェクトというのがございますが、きれいに暮らすスタイル構築のプロジェクトの中で主要なプロジェクトと位置づけ、大和川をきれいな水辺空間にするように積極的に進めようとしております。

 具体的な取り組みの方向を二つ申し上げさせていただきます。

 一つは、地域団体、住民等との連携・協働でございます。河川の清掃や草刈り、花植えといった活動を実施していただいております自治会や企業を支援する、地域の河川サポート事業という名前で実施をしていきたいと思います。大和川流域でのこのような事業に参加していただく団体も、十年間で五十四団体から九十九団体に倍近くふえております。引き続き多くの皆様にご参加、ご協力をいただきながら、協働で推進してまいりたいと思っております。

 二つ目の取り組みでございますが、県民参加型啓発イベントというものでございます。河川の清掃美化活動への参加を通じまして、県民お一人お一人の意識を高めていただきたいとの目的で実施しております。このような意識が高まりますと、家庭から出される水とかごみがだんだん少なく、またきれいになる傾向がございます。毎年実施しております大和川一斉清掃を中心に、その取り組みを推進しているところでございます。近年は七、八千人の参加をいただいておりますが、ことしは三月六日の日曜日に県内の五十七会場で開催し、過去最大の約八千六百人にご参加をいただきました。ご参加いただいた皆様には、この場をおかりして感謝を申し上げたいと思います。

 議員の地元の王寺町でも河川美化に長年取り組んできていただきまして、奈良県のモデルとなる河川美化の試みをしていただいております。この王寺町近辺は、間もなく聖徳太子没後千四百年を迎えることになります。数年先でございますが、それまでに大和川が聖徳太子もびっくりしていただくようなきれいな川と川辺にしていきたいと思っております。

 私に対する質問は以上でございました。ご質問ありがとうございました。



○議長(中村昭) 加藤県土マネジメント部長。



◎県土マネジメント部長(加藤恒太郎) (登壇)二十八番乾議員のご質問にお答えいたします。

 私には、北葛城郡内の幹線道路の整備と滝川の河川敷の景観整備についてお尋ねがございました。まず、北葛城郡内の幹線道路の整備からお答えをいたします。

 一点目は、国道一六八号王寺道路の進捗状況と今後の見通し、またあわせて国道二五号の本町一丁目交差点から北の区間について県はどう考えているのかというお尋ねもいただきました。

 和歌山県新宮市から大阪府枚方市に至ります国道一六八号は、本県西部を南北に縦断する重要な幹線道路でございます。平成二十六年に策定いたしました奈良県道路整備基本計画におきましても、骨格幹線道路ネットワークに位置づけておるところでございます。この国道一六八号のうち、王寺町の本町一丁目交差点から畠田四丁目交差点の間、約一・五キロメートルにつきましては、平成十三年度に王寺道路として四車線に拡幅する事業に着手をいたしまして、平成二十五年度までに、本町一丁目交差点から南側の約九百メートルの区間につきまして四車線化を終えてございます。昨年九月でございますけれども、さらに南側の約三百メートル区間につきまして四車線化の工事を終えたところでありまして、王寺道路の供用延長は全体の約八割の一・二キロメートルということになりました。地元の地域からは、歩道も整備され安全になったという声も頂戴しているところでございます。

 残る区間、畠田四丁目交差点に至るまでの三百メートル区間が残っておるわけでございますけれども、現在、用地買収を進めているところでございます。この三百メートルの間で二十五件の用地買収が必要でございましたが、これまでに二十件、面積で言いますと約六六%の用地につきましてご提供をいただいておりまして、残っておりますのは畠田四丁目交差点付近の五件という状況になってございます。営業店舗ですとかテナントビルがあり、権利関係も少し複雑になっておりますことから、用地交渉に時間を要しておりますが、引き続き地元王寺町のご協力もいただきながら、一日も早い用地取得の完了を目指してまいりたいというふうに考えてございます。

 次に、国道二五号の王寺道路の北側の区間についてお尋ねをいただきました。

 王寺道路の北側になります、王寺町の本町一丁目交差点から斑鳩町の三室交差点までの間、約一・二キロメートルでございますが、この間は国が国道二五号として管理をしてございますけれども、二車線のままというふうになっておりまして、慢性的な交通渋滞が発生しておりますし、また交通事故も多発をしているという状況でございます。王寺町をはじめとする地元地域の皆様方から、早期に四車線化にしてほしいという強い要望があると承知をしてございます。当該区間での安全で円滑な交通の確保は、本県で事業を進めております国道一六八号の王寺道路、香芝王寺道路とも密接に関連いたしまして一体不可分でございますので、本県といたしましても地元市町村、国土交通省とよく連携いたしまして、事業化の機運醸成に向けて取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。

 次に、北葛城郡内の幹線道路整備の二点目でございますけれども、県道天理王寺線の現在の進捗状況と今後の見通しについてお尋ねをいただきました。

 県道天理王寺線は、天理市内の国道一六九号を起点に、大和平野中央部を東西に横断しまして王寺町内の国道一六八号に至る延長約十五キロメートルの幹線道路でございます。平成二十六年に策定をいたしました奈良県道路整備基本計画におきましても、骨格幹線道路ネットワークに位置づけておるところでございます。

 議員ご指摘の事業は、川西町保田から河合町池部の区間に残っております県道天理王寺線の最後の未改良区間の解消に向けまして、延長約一・七キロメートルのバイパス道路を整備するものでございまして、平成二十二年度に事業に着手をしたところでございます。関係する地区は五地区あるわけでございますけれども、平成二十六年度から川西町の保田地区、河合町の市場地区、城古地区におきまして用地買収を進めさせていただいております。この三地区におきましては、今年度だけで二十件の用地のご提供をいただいたところでございます。この区間での、三地区での用地買収の進捗率は約四六%ということでございます。貴重な用地のご提供をいただいた皆様方には、この場をおかりいたしまして厚く御礼を申し上げます。ありがとうございます。

 このように工事着手に向けました環境が整ってまいりましたので、ことしの二月には、曽我川に新しく橋りょうをかけるための準備工事といたしまして、必要となる迂回路の整備に着手をしたところでございます。平成二十八年度、来年度は出水期が終わりましたなら、曽我川橋りょうの橋脚工事に着手をしてまいりたいというふうに考えてございます。

 また今年度は、河合町の長楽地区、池部地区におきましても、地元地権者の皆様方のご理解をいただき、昨年十月に地元設計協議に着手をさせていただきました。引き続き精力的に調整を進めさせていただきまして、来年度はぜひ用地測量にも着手させていただきたいというふうに考えておるところでございます。

 一日も早い供用に向けまして、今後とも全力で取り組んでまいりますので、ご理解、ご協力を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。

 次に、滝川の河川敷の景観整備についてお答えをいたします。

 大和川の二次支川であります滝川は、上牧町の中心部をほぼ南北に流れる延長約四キロメートルの河川でございます。上牧町の滝川沿いには、田園的景観が残る中、公共施設あるいは商業施設、住宅地等が広がり、右岸の堤防は地域住民の散策路として親しまれているところでございます。滝川につきましては、こうした環境や上牧町からの要望を踏まえまして、市町村さらには地元団体、住民など多くの主体との協働により、奈良県を美しい一つの庭にしていこうという取り組みがございます。奈良県植栽計画、なら四季彩の庭づくりという取り組みでございますが、この取り組みの整備エリアに位置づけまして、滝川を中心とした上牧町の魅力向上を図ってまいりたいというふうに考えているところでございます。

 現在、整備エリアの追加登録に向けまして、上牧町、地元NPO団体、地元住民の皆様方と、地域との協働による草花の植栽、親水施設や遊歩道などの整備、除草等による魅力ある水辺景観の保護、こういったような項目につきまして、その具体的な内容や実施方法をご相談させていただいているところでございます。

 こうした調整が整ってまいりましたなら、滝川を新たな整備エリアとして追加登録させていただきまして、引き続き、地元地域の皆様と一体となった植栽の維持管理の仕組みづくりといったものにつきましてもあわせて検討を進めさせていただき、計画の熟度が高まってまいりましたなら、本県といたしましても役割分担に応じた事業に着手してまいりたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。ありがとうございました。



○議長(中村昭) 一松地域振興部長。



◎地域振興部長(一松旬) (登壇)二十八番乾議員のご質問にお答え申し上げます。

 私には、県域水道ファシリティマネジメントで見込まれる効果と今後の展開についてのお尋ねでございました。お答え申し上げます。

 県では平成二十三年に県域水道ビジョンを策定いたしまして、水需要の減少や施設の更新需要の増大に対応するため、県営水道と市町村水道の水道資産を県域全体で最適化する県域水道ファシリティマネジメントに取り組んでおります。

 その成果について申し上げれば、まず県営水道エリアについてでございますが、県と市町村の二重投資を避ける観点から、市町村の自己水を維持した場合と県営水道に転換した場合につきまして、二十年先までの経営シミュレーションを行って比較いたしました。それをもとに受水市町村と協議を行ってきた結果、議員お述べの広陵町や上牧町など、県営水道への転換が進んできたところでございます。

 五條・吉野エリアでは、議員お述べの県営水道の水源に関しまして、これまで県営水道が費用負担して確保した水源を、県営水道の給水区域外である五條・吉野エリアの水源として有効利用することの検討を進めております。簡易水道エリアでは、県営水道の技術力を生かしまして、管理体制が脆弱な村への技術支援を行っております。

 さらに水道広域化の取り組みも進んでおりまして、平成二十六年度から磯城郡三町におきまして、県営水道との直結配水と市町村の受水池の統廃合による施設共同化を検討しております。また今年度からは、王寺町、上牧町、河合町の北葛城郡三町におきましても、県営水道施設を活用した施設共同化の検討を開始したところでございます。このように県営水道が有する施設、水源、人材をも県域全体で活用することによりまして、市町村水道の施設投資、ひいては水道料金の高騰が抑制されまして、運営基盤強化につながるものと考えております。

 今後の展開につきましては、水道運営の持続と最適化を実現するために、県と市町村が連携して広域的な観点からの取り組みをさらに発展させるべく、県域水道ファシリティマネジメントの取り組みを一層進めてまいります。

 以上でございます。ありがとうございました。



○議長(中村昭) 二十八番乾浩之議員。



◆二十八番(乾浩之) 前向きなご丁寧なご答弁いただき、ありがとうございます。

 十二月の馬見クリスマスウィークで、控え目な広報にもかかわらず二万七千人の人出があっただけでなく、近くのコンビニエンスストアやレストランがいっぱいになり忙しかったという情報も私のところに入ってきており、地元の実感として大成功だったと言えます。馬見丘陵公園の魅力アップについて、馬見クリスマスウィークのさらなる充実とともに地域の歴史展示についても地元と連携して取り組んでいただけるということで、ぜひよろしくお願いいたします。

 次に、奈良大立山まつりに関連して、地域の伝統行事に対する支援についてさらに充実していくという知事のお考えをうかがうことができまして、知事、ありがとうございます。小さい補助ですが、その積み重ねが町としても大事だと思いますので、どうぞ続けてそのような形をとっていってほしいと思います。

 そこで提案とお願いですが、夏の大垣内の立山祭や秋の櫛玉比女命神社戸閉祭りなど広陵町に限りませんが、各地域の祭りに知事が足を運んでいただいて、地元のそういう祭りに知事も現場に行っていただいたら、関係者はもっと元気が出るのではないかと思いますが、知事、ぜひお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。

 また馬見丘陵公園周辺整備についても、公園を核としたまちづくり整備ができるようにご指導、ご協力お願いいたします。

 広陵町と県の間で広陵町まちづくりプランをつくっていただいているところですが、その中で道の駅というのは国道でしかできないようなことですが、それに近いような、道の駅のような施設も考えていただきたい。将来はホテル誘致もできるようにしていただきたいということを要望しておきます。

 大和川の美化活動については、三月六日に一斉清掃があったところですが、三月だけではなく年に二回ぐらいしてもらうと効果が出るのではないでしょうか。これは県民の皆さんには大変申しわけない話でございますが、また協力していただきたいと、そのように思います。

 さらに滝川の景観整備については、JR畠田駅から片岡城跡を経由して、滝川遊歩道を通って馬見丘陵公園に至るアクセスルートの魅力アップにもつながりますので、町との連携をよろしくお願いいたします。

 そして幹線道路の整備については、なかなか買収は調整が難しい箇所が残っていると思いますが、引き続いて頑張っていただきたいと。そして県道天理王寺線も、できるだけできるところから工事を開始していただきたい。そして、先ほどの答弁の中に橋をかけていただくということも聞きまして、また河合町の方々も喜んでおられると思います。引き続いて早くやっていただきますよう、よろしくお願いします。

 そして、最後に県域水道ファシリティマネジメントに関して地域振興部長に質問します。

 先ほどの答弁で県営水道施設、水道、水源等の活用に加え、市町村水道事業の広域化も進められているとのことですが、水道事業の広域化について県としてどのように進めようとしているのでしょうか。もう少し突っ込んでお答えをいただきたいと思います。



○議長(中村昭) 荒井知事。



◎知事(荒井正吾) はい。検討、努力していきたいと思います。



○議長(中村昭) 一松地域振興部長。



◎地域振興部長(一松旬) 水道事業の広域化について再びのお尋ねをいただきました。お答え申し上げます。

 先ほども申し上げました磯城郡や北葛城郡あるいは五條・吉野エリアで現在進めております広域化の取り組みを、まず着実に進めていくことが大事だと思っております。続きまして、県域水道ビジョンの策定は平成二十三年十二月でございまして、四年経過しておりますことから来年度におきましては、改めて全市町村で将来シミュレーションとの比較分析を行いまして、水道広域化のさらなる発展に向けて、あり方の発展的な見直しを行っていきたいと思っております。

 国においては最近、広域化などの水道事業の運営基盤強化を都道府県が推進役となって進めるという制度改正の動きも見られている中、本県が全国に先駆けて進めてきた県域水道ファシリティマネジメントの取り組みというものは、これは全国でも珍しいものだと自負しているところであります。これをさらに発展させていく必要があると思っておりまして、積極的に取り組ませていただければと思っております。

 以上でございます。



○議長(中村昭) 二十八番乾浩之議員。



◆二十八番(乾浩之) ありがとうございます。時間もないのですけれども、知事、そういうことで、そういう祭りのところにまた足を運んでいただきますようよろしくお願いして、終わります。



○議長(中村昭) 次に、八番佐藤光紀議員に発言を許します。−−八番佐藤光紀議員。(拍手)



◆八番(佐藤光紀) (登壇)なら維新の会、佐藤光紀です。所属政党はおおさか維新の会、会派名、なら維新の会として初めての一般質問となります。相も変わらず緊張しておりますけれども、わかりやすい政治、伝わりやすい政治、魅力のある政治を目指し、思いいっぱい精いっぱい、体当たりで務めてまいります。

 それでは、質問に入らさせていただきます。お手元に配付させていただいております資料もあわせてごらんくださいませ。

 大阪では橋下前市長の提案で、大阪市営地下鉄の構内トイレ改修を実現いたしました。開業以来の大規模な改修となり費用もかかりましたが、結果、住民サービスの向上と増加する観光客へのおもてなし環境を実現する形となりました。行政はサービス業であるという橋下氏の方針が実現しております。奈良県営施設のトイレを、独自のチェック表に基づき調査をさせていただきました。こちらのチェック表、お手元の資料とあわせてごらんくださいませ。これらのチェックリストは男性、女性それぞれの観点で、あくまでも主観的に点数化をしたものでございますけれども、目安にはなるかと思います。このチェックリストに基づき、県内三十五施設を調査いたしました。

 また県庁等のトイレは一階から六階まで同じ構造であり、使用頻度は圧倒的に一階が多く劣化も進んでおります。加えて、いずれも多目的ブースはない状態でございます。使用頻度や利用目的に合わせた再設計が必要だと考えております。その中で、評価点数が低く利用者が多い奈良公園に注目し、大仏殿前駐車場のトイレを重点視察し、使用状況等を施設管理の清掃員の方々からヒアリングをさせていただきました。この調査に当たりご協力をいただきました皆様に、厚くお礼を申し上げます。

 東大寺は奈良県の目玉観光地でございます。観光客の人数に対してトイレの数は確保されていると思われますが、女性トイレは数少ない洋式トイレに並んでいる状態でございました。また外国人観光客が増加する中で、きれいなトイレを維持するためには文化、習慣が異なる利用者に対して、トイレの使用方法などの説明を掲示する必要があると感じております。こちらのほうが、その大仏殿前のトイレの状況でございます。特にこのティッシュペーパーが山盛りになってしまっている、こういった問題がございます。

 今回の調査は、期間をあけて二回行いました。一回目の調査では、トイレ利用法に関しての案内が十分にありませんでしたけれども、二回目の調査では案内が追加されておりました。古い施設では和式のトイレしかなく、体に不自由を抱えるお年寄りにとっては利用が困難な場合が考えられます。洋式よりも和式が上回る現状は改善すべきだと考えます。バリアフリートイレや多目的利用のできるトイレの早急な拡充が、今すぐにでも求められております。

 また各観光地の案内表示についても、急増するアジアからの観光客に向けた案内への取り組み姿勢は明らかに不足しております。さらに奈良県交通基本戦略において示されるとおり、奈良県への訪問手段として自動車での割合が約五五%、鉄道が約三五%となっております。自動車での訪問は増加し、複数の観光地をめぐるには自動車は欠かせないものでございます。特に中南和・東部地域は、利便性の観点から、その割合が多くなってございます。増加傾向にある乗用車に対して、十分な駐車場台数及び停車場所が確保されているのでしょうか。

 そこで、知事にお伺いいたします。

 関西広域連合観光分野への参画や、近年日本を訪れる外国人観光客の増加を一つの契機として、奈良を訪れる観光客をさらに増加させるため、またリピーター獲得のため、観光地としての整備をソフト及びハード面の両面から充実させる必要がございます。そこで行政の果たす役割として、観光施設のトイレ改修、観光案内の充実、駐車・停車環境の整備など受け入れ体制の整備を進める必要がございます。また観光総合計画を策定し、観光における総合的な政策方針を明確にすべきだと考えますが、知事のご所見をお聞かせください。

 次に、奈良の魅力PRについて質問いたします。

 東京都白金台に、奈良県アンテナショップときのもりが、ことしの一月よりオープンしております。首都圏の観光客誘致や県産食材のブランド力向上、奈良県の魅力を多くの人々に伝えるため立ち上げられたプロジェクトでありますが、奈良の魅力を発信する方法として有効だと思うことには少し疑問がございます。東京において関西の一県にすぎない奈良県単独での出店は、よほどの魅力がない限り埋もれてしまうのではないでしょうか。これら奈良の魅力をPRする事業に関して、マーケティング戦略、開業までの準備期間、広報・PR活動はどのようにされたのでしょうか。税金を投入して行う事業であるからには、しっかりとしたフィードバックを行い、事業評価し、今後に生かしていかなければなりません。また評価の公表を議会、県民に対して行い、誰でも検証できる全ての情報にすべきであると考えます。

 知事にお伺いいたします。

 奈良の魅力をPRする各種事業に関して、その効果を検証し今後の事業展開にフィードバックする必要があると考えます。今後、奈良の魅力をPRする事業について多額の投資が適正なのか検証する意味で、代表的な取り組みであるときのもりや奈良まほろば館の運営について、経営的な観点を持って見直すべきと考えるがどうか。またPR効果の具体的な検証として、過去五年間の首都圏から奈良県への来客数及び、奈良県から首都圏への県産農産物の出荷量はどれぐらい増加したのか、ときのもり及び奈良まほろば館の事業効果を県民に公開すべきと考えますが、あわせてお伺いいたします。

 最後に、教育環境の整備拡充について質問いたします。

 教育は未来への投資だと言われます。景気は緩やかな回復基調にあると言われながら、それを肌で実感できる状況にはなく、厳しい財政状況が続いております。これに対し県の一般会計予算は過去十年で最高水準でありながら、教育予算は前年比で減額されているのが現状でございます。他の地方公共団体が実施している高校無償化を奈良県でも実現するために必要な予算は二十億円強であり、奈良県の予算は五千億円強。その占める割合は〇・四%でございます。競争力の高い人材育成を目指し、教育分野への予算配分、優先順位を見直すべきだと考えます。

 奈良県立教育研究所の研究によりますと、本県のICT環境整備は全国に比べておくれております。ICTは情報通信技術を指します。ITが情報技術そのものを指すのに対し、ICTはコンピューター技術の活用に重点を置いております。その中でも、校務用コンピューターや校務支援システムの整備がおくれております。校務用コンピューターは、平成二十七年三月時点で全国平均は一一三・九%と整備が進んでおり、三十五都道府県が一〇〇%を超えています。しかし奈良県は整備率が七〇%にも満たしておらず、全国最低の整備率であり、速やかに整備率一〇〇%以上を満たす必要があります。しかし現状は一台のコンピューターを二人の教員で使用しており、あまりにもひどいと言わざるを得ません。

 前回のデータと比較いたしますと、校務用コンピューターの整備率は四・四%上昇し六九・七%となりましたが、いまだに全国最低。校務支援システムは五七・二%で全国ワースト三位。高等学校に至っては、前回調査の一六・二%から進捗が見られない上、四十六位の鹿児島県六五・三%、四十五位の秋田県六五・四%と大きく差が開いてございます。改めて申し上げますが、奈良県は一六・二%でございます。また文部科学省のデータから、これは平成二十七年十月発表の最新データでございます。お手元のほうにお配りしております表、裏面になります、こちらのほうを見ていただけませんでしょうか。こちらのほうで青線が一位の部分です。今から読み上げをさせていただきます。

 教員ICT活用指導力の現状を見ますと、教材研究・指導の準備・評価などにICTを活用する能力、四十七位奈良県。授業中にICTを活用して指導する能力、四十七位奈良県。児童生徒のICT活用を指導する能力、四十七位奈良県。情報モラルなどを指導する能力、四十七位奈良県。校務にICTを活用する能力、四十七位奈良県。この十七ページ全て四十七位でございます。これは奈良県民として非常に悲しい現実でもあり、多くの保護者の方からこれを危惧する声が私のもとに届いてございます。

 今やITスキルは、あらゆる分野で業務に欠かせないものとなっております。教育現場において、業務の効率化だけでなく生徒の社会適応力を向上させるためにも、基本的なITスキルの向上は不可欠でございます。またICT関連の環境を早急に整備しても、その効果があらわれるまでには、なれも必要ですので間違いなく時間がかかります。そうこうしている間も時が待ってくれるわけでもなく、次々と卒業していく生徒がいる。現状では子どもたちの教育環境に大きな格差があり、非常に深刻な事態であると言わざるを得ません。幸いにして奈良県は、高速インターネットの接続普及率において全国トップクラスとなっております。この環境を生かした新しい教育システムを導入すべきではないでしょうか。

 昨今、不登校、いじめ以外にも学校に行きたくても行けない生徒がおられます。子宮頸がんワクチンの副反応に苦しむ生徒もその一人でございます。そこでICTシステムを利用した遠隔授業、カメラ、モニター等を使用しインターネット回線で授業を同時配信するなど、多様化する状況に応じるためにも、現状の教育プログラムとは別に新しい補習プログラムの構築があってもよいと考えます。このような学校教育補習プログラムをモデルケースとし、全校種において導入実験を行ってみてもよいのではないでしょうか。

 そのことを考えると、現在の教育関連予算では十分な対応は難しいと考えております。時代の流れにおくれをとらず、学習機会を求める人に機会をふやし、子どもたちの未来を見据えた予算配分を行うべきではないでしょうか。

 そこで、お伺いいたします。

 奈良で学びたいという教育環境づくりを実現するためには、奈良県教育の一層の充実が必要であり、特にICTへの取り組みは重要と考えます。奈良県の教育ICTは、全国四十七都道府県で最もおくれている状況にございますが、ICTの必要性についてどう考えているのか、知事のご所見をお聞かせください。

 また生徒が将来、社会で活躍するためには、ICTを活用する力を身につけることが必須であると考えます。そのためには従来型の授業ではなく、生徒自身がICT機器を主体的に活用する授業を行うことや、教員のICT活用指導力を高めることが重要でありますが、どのように取り組んでいかれるのか、お答えください。

 以上、壇上での質問を終えさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。(拍手)



○議長(中村昭) 荒井知事。



◎知事(荒井正吾) (登壇)八番佐藤議員、なら維新の会、おおさか維新の会の佐藤議員のご質問にお答え申し上げます。正確でございましたでしょうか。

 まず観光政策のお問い合わせがございました。まずトイレの表示がございました。

 トイレは大事だと思っております。質問ではありませんが質問に結びつける表示というふうに受け取らせていただきますと、トイレが汚いのは管理と利用者の両方があろうかと思います。大仏殿前のトイレは、いっとき多くの方が来られますので、広く調べられたということでございますので、ぜひ情報を共有させていただきトイレをきれいにする、管理か利用者か、全部汚ければ管理の問題のように思いますが、一つ汚ければ、そこは何か特有な理由があるのではないかというふうに見るのが普通の情報リテラシーでございますので、ぜひ一つだけではなしに多くの情報を共有させていただき、県民の皆様の前でも披露させていただきたいと、このように改めて感じさせていただいたものでございます。

 トイレの話はそういうことでございますが、観光総合計画をつくったらどうかということでございます。

 議員お述べのように、外国人宿泊者数は大きな伸びを示しております。奈良県でも全国に比べて大きな伸びを示しております。ただ議員もお述べになりましたが、観光地としての奈良の実力はまだまだだと私自身思っております。サービスのレベルを、まだまだ上げていかなければいけないというふうに思っています。そのために、どのようにすればいいかということでございます。ソフト、ハードの両面から受け入れ環境の整備を、明確な戦略に基づいて行っていく必要があろうかと思います。ソフト、ハードの実力が上がったかどうかは時の流れ、トレンドだけではなしに、実力があるかどうかはリピーター率によるのではないかと私は思っています。リピーターがあるということは、ここの一度訪れたそのサービスを実感されて、もう一度来ようと思われる方が多いということでございますので、いいホテルはリピーター率が高いと、悪いホテルあるいはサービスはリピーター率が低いというふうにあらわれておりますので、ソフト、ハードの実力を上げるために、リピーター率を上げることを目標にしていきたいと思っているところでございます。

 リピーターになっていただくためには、客層を分ける必要がございます。いろんなレベルのお客様の願いがありますので、客層を分けて、客層ということはターゲットということになりますけれど、ターゲットを分けてターゲットごとの市場ニーズ、お望みを的確に把握して、それに応じた受け入れ環境の整備ということが必要でございます。奈良で不足している点を開拓し、開発する二つの新しい試みを開始したいと思っております。一つは、観光に関する市場ニーズを的確に把握する観光マーケティングの専門家が参加する委員会でございます。二つ目には、奈良県を訪れる観光客に対する地元のサービスの向上を目的に、観光関連事業者、交通事業者などの委員会の設置でございます。奈良の観光の質を高める試みでございますが、相手を見ることと足元を強化する両面のための委員会ということでございます。

 本県は観光振興においてまだまだ努力をする余地があると思っておりますが、先進県をベンチマークとしながら、このような二つの委員会の活動を通じて、観光地としての質を高める、向上させる取り組みを一つ一つ積み上げて実力を養うのが、まず大事かと思っております。

 議員は観光総合戦略ということをおっしゃいましたが、今やっていることをまとめると観光総合戦略になりますが、方針を決めてないのではなしに、実行を積み重ねる努力が要る、時間が要る、また民間の努力もお願いしたいといったようなことでございます。観光は民間の力が大きいものでございますので、官がやること、民がやることを分けながら、コラボレーションしながらやるという方策をとっているところでございます。

 観光の魅力向上のための試みとして、東京の戦略のことについてお触れになりました。東京戦略の費用効果ということのご議論でございます。

 国内市場、農業でも観光でもそうでございますが、市場全体への波及効果、目ききの鋭い、高い首都圏への展開は、どの県も最も大事なマーケットとして考えておられます。観光でも農業でも製品の地域の値打ちは、具体的には東京の目ききの方が決められるのがよくわかってきております。また東京戦略を実施いたしますと、奈良の地では出会えないようなバイヤーやメディアの方に対して、奈良の商品や情報の提案をすることができますので、効率的に新たな販路が獲得できる大事な戦略であると思います。とりわけ東京のメディアの発信力は際立っているのが実情でございます。

 このような取り組みは、他県では古くから心がけてこられました。奈良県だけではなしに、近畿は今までも大きくおくれてきたような事情にあると思います。私は東京のほうでそのような戦略の窓口に立っていた時期がございますので、そのように感じるところでございます。こうした考えのもと、首都圏におきまして奈良の魅力をPRする施設として、奈良まほろば館とときのもりを開設したところでございます。

 奈良まほろば館は、平成二十一年四月の開館以来、観光情報発信基地として重要な役割を担ってきていると思います。場所もいいわけでございますが、来館者も累計で約百八十万人となりました。また、ときのもりは食のアンテナショップとして、県産食材のイメージアップ、ブランド力向上を目指して、ことし一月七日にグランドオープンいたしました。グランドオープン以降一ケ月間の来客数は、千三百四十五名というふうに聞いております。内覧会以降、雑誌等のメディアから多数の取材申し込みがあったようでございます。このような初めて出た県営レストラン、県設レストランにもかかわりませず、九十ものメディア、雑誌、テレビなどで既に取り上げられたというふうに聞いております。それ自体、かけがえのない大きな首都圏でのPR効果であったと思います。これまで奈良は、歴史文化一辺倒の紹介が多かったわけでございますが、観光の誘客、魅力アップに食は大きな威力を発揮いたしますが、奈良の食が首都圏でこれまで紹介されることは今までにございませんでした。ときのもり効果があったかと思います。

 一方、奈良まほろば館でございますが、特産品の販売はじめ、観光コンシェルジュを配置したり、奈良県の観光案内、旅行エージェントやメディアへのセールス活動を行っております。また、奈良の特色でございます有名社寺の僧侶による法話や学芸員等による講座も開催して、大変人気でございます。首都圏での奈良ファンの増加につながっております。このような場所で行うイベントだけではなしに、東京で奈良のイベントを行いますと、ほとんど広告しないのに、あっという間に定員の何倍もの人が集まってこられます。これは近畿の他県にない奈良の魅力を、首都圏の方が大きく感じておられることを実感しております。

 この奈良まほろば館の販売の面の状況でございますが、平成二十六年度以降、売上高が年間一億円を超えてきております。常に売上高の上位を占めておりますのは大仏納豆や柿の葉寿司などでございますが、産地直送の大和野菜なども季節感を大切にした品ぞろえをしていただきまして、すぐに売り切れる人気商品になっていると聞いております。

 また、このような奈良まほろば館を拠点にした誘客でございますが、首都圏の中学校を中心とした修学旅行の誘致にも取り組んでおります。モニターツアーを実施いたしまして、平成二十七年のツアーには二十二校が参加していただきましたがその中で八校、その前まで四校ぐらいだったと聞いておりますが、八校までふえたと。努力をすれば、工場誘致も修学旅行の誘致も、県庁職員の努力によると思いますが、実ってきている状況でございます。このような首都圏の取り組みによりまして、首都圏を発地とする本県への宿泊観光客でございますが、平成二十三年では六十七万六千人と観光庁統計で報告されておりますが、平成二十七年には八十七万四千人と統計上報告されて、五年間で約二十万人、三〇%の増加というふうに聞いております。奈良県の宿泊客の約三分の一以上は首都圏、関東圏からの客と聞いておりますので、大きなマーケットでございます。

 このような自治体アンテナショップと言われます立地の効果は、各県とも、とりわけ地方の県の方々はよく承知をされておりまして、競争が激化しております。奈良県の奈良まほろば館の近所にも、三重県と島根県のアンテナショップが軒を並べており、大変競争でございますが、それぞれ人気を博している実情でございます。最近では多店舗展開する自治体や、外国語ができる職員を常駐する地方のアンテナショップが増加しております。本県でもいろんな工夫が、取り組みが必要かと思っております。

 このような首都圏のアンテナショップの目的は、繰り返しにもなろうかと思いますが、奈良のブランド力のアップと、奥深い、首都圏でもまだ世間に知られていない魅力をよく知ってもらうことでございます。店の売り上げということだけを目的にするわけでなく、アンテナショップはPR拠点でございますので、奈良県を丸ごとPRする、他県と違う魅力があるということを浸透させる拠点と考えているところでございます。

 教育環境の整備拡充についての議論がございました。

 予算のことについて、総論だけでございますのでご質問にはならなかったわけでございますが、予算の配分は大きな課題でございますが、各地の実情が反映されているものだと思います。

 高校無償化の予算を例に引かれましたので一つだけ申し上げておきますが、高校無償化はその各府県の高校の授業料のレベルに応じて配分が違っておりますので、予算の多寡だけで多いほどいいという、高い高校があるところは予算も多少高くなるという傾向がありますので、多分知っておいての上のことだと思いますが、その背景となる事情もデータで示しながら、予算が効率的かどうかを検証していく必要があろうかと思います。

 議員お述べになりました大阪府との比較では、大阪府から多くの方が奈良県の高校へ来られております。これは授業料が安いということと、いい教育がされているというふうにも聞いております。大阪府がみんな悪いということではないのですけれども、奈良県との境界ではどちらにも行けるということでございますので、それぞれの生徒さんの志向に応じてされておりますので、より深い検証、賢察が要るように思いますので、予算の多寡だけで論じることはできないような印象を受けます。よくご存じの上で述べておられることだというふうに思います。

 その中でICTのことについてでございますが、ICTは大変重要なことでございますが、ただICTだけで教育が行われているわけではございませんので、ヒューマンな分野が大変重要だと思っております。そのほかのパフォーマンス、基本的なパフォーマンスでございます規範力とか学習意欲、体力、学力というのは、予算をたくさん、お述べの大阪府はたくさん使っておられると思います。そのランクではあまり奈良県は負けていないことがございますので、予算のパフォーマンスと効果というのは、これはとても大事なことでございますので、今後、そのような分野でまたご議論させていただきたいと思いますが、ICTの分野もその中で大事だと思っております。ICTリテラシー、活用能力を身につけていただくのは、生徒にも教員にも大事でございます。ハードの整備とソフトの充実、リテラシーの向上も重要でございます。

 しかし、奈良県のICTの分野の教育の現状でございます。とりわけリテラシーの分野では、大変弱いのは議員お述べのとおりでございます。よく存じていることでございますが、まずハード面で、整備の面で校務用コンピューターの整備は五〇・六%、教材研究等で教員は約七七%使いたいというふうに思っておられます。この使いたいと回答された率自身も大変低いということで、これは気持ちの伸びが低いという面であらわれております。そのようなことを、事情を反映して現在、県教育振興大綱(案)にもエビデンスとして示しておりますし、重要な項目の一つとして取り上げております。

 今後の主な取り組みでございますが、ICT活用能力の習得に向けた教育内容の充実や、県立学校の教育用・校務用コンピューターの整備及び情報化の推進、ICTを活用した教職員研修の充実は、その教育振興大綱(案)の中で掲げております。また、KPIと言われます重要業績評価指標といたしまして、高等学校における校務用コンピューターの整備率や教員のICT活用指導力もKPIの中に挙げております。一〇〇%を超えるとおっしゃいましたが、超える率はないと思いますが、一〇〇%に近くなるということだと思いますが、そのような目標までいきませんが、全国平均以上には、まずするということを教育振興大綱(案)の中で入れようというふうに思っております。

 この知事が策定する教育振興大綱(案)で定める目標でございますが、知事部局の方針としても大事でございます。この教育振興大綱(案)で示された方針や目標にのっとって、教育委員会において具体的な取り組みを進めていただきたいと考えているところでございます。

 質問に対する答えは、とりあえず以上でございます。



○議長(中村昭) 吉田教育長。



◎教育長(吉田育弘) (登壇)八番佐藤議員のご質問にお答えいたします。

 私には、生徒自身がICT機器を主体的に活用する授業や、教員のICT活用指導力を高めるためにどのように取り組んでいくのかとのご質問でございます。

 情報通信技術を活用することが極めて一般的な現代社会にありましては、学校教育の場におきまして、生徒に社会で最低限必要な情報活用能力を確実に身につけさせて社会に送り出すことは学校の責務でございまして、そのため、教員がICT教育につきましても学び続け、指導力の向上に努めるべきであると考えております。

 県教育委員会では、世界的なIT関連企業でございますアドビ社、マイクロソフト社と包括契約を結びまして、県立学校の教員や生徒がアカウントを利用して使用できるような、そんなソフトウエアの充実に力を現在注いでおります。これらのソフトウエアを生徒が主体的に活用している授業の最近の取り組み例を申し上げますと、磯城野高等学校の生徒が、県庁の東側に依水園がございますけれども、その依水園に来園者が来られてスマートフォンをかざしますと、イラストレーターで作成した案内が公開される、これは三カ所で公開されますけれども、そんな取り組みを行っております。またこのほかには、郷土の伝統や文化を高等学校で学んでおります奈良TIMEという授業がございますけれども、その授業におきましては、パワーポイントを使用してのプレゼンテーションを多く取り入れたり、またスーパーグローバルハイスクールに指定されている畝傍高等学校などにおきましては、通信ソフトスカイプを活用して海外の学校との交流を行うなど、さまざまな場面において生徒がICT機器を主体的かつ効果的に活用する学習を広めているところでございます。これらの取り組みを推進するために、もちろんICT機器の計画的な更新にも取り組んでまいります。

 また教員のICT活用指導力は、議員お述べのように喫緊の課題でございます。本年二月十一日でございますけれども、日本視聴覚教育協会等が主催いたしておりますeスクール西日本大会というのがございますけれども、この西日本大会を本県で初めて開催させていただきました。西日本各地から約五百名の参加がございましたけれども、県内からも九十八名の教員が参加をして、講義やすぐれた実践事例を通しまして、ICTを活用した授業づくりなどについて学んだところでございます。

 来年度には、ICT活用学びの推進プロジェクト事業において、県立学校の教員二十名をICT教育推進リーダーとして養成することや、県教育研究所におきましてICT活用指導力を高める研修講座等を開催するなど、教員のICT活用指導力の向上に全力で取り組んでまいります。

 以上でございます。どうもありがとうございました。



○議長(中村昭) 八番佐藤光紀議員。



◆八番(佐藤光紀) ご答弁ありがとうございました。

 知事に改めてお聞きしたいのは、先般からちょっと、奈良大立山まつりの話題も豊富なのですけれども、私どもが感じている印象はその場当たり的な対応というのがやはり大きくあります。奈良大立山まつりの話を聞いたのも、あと三カ月でもうやるんだということでいろいろな話がされまして、前回の予算審査特別委員会でも知事と直接お話をさせていただいたと思うのですけれども、やはり間がなさ過ぎるのではないかと。知事もご回答いただいたとおり、本当に時間がないということでご心配だろうけれどもというご回答をいただいた上で我々、賛成させていただいたのですけれども、やはりその観光戦略について五カ年計画であるとか、段階的にここの部分、ここの部分、ここの部分までにどれをするということが必要だと思います。

 先ほど、前のほうでは出さなかったのですけれども、実は万葉文化館、こちらのほうですね。万葉文化館のトイレは、大阪市営地下鉄に引けもとらない内容になっております。これは、そのトイレというこの一事例をとったとしても、設計コンセプトがもう大幅に変わってきてるのです。県庁においても、一階、二階、三階、四階、ここのところで、一階の使用頻度が非常に高いと。だけれど一階も二階も同じ形といったところから、古い概念がそのまま使われている。これを変えていかなければいけないという状況にございます。そしてまた、多くの方にヒアリングをさせていただきまして、やはり清掃の手が追いつかないという悲鳴が現場の方からも上がっております。

 また我々日本人の感覚で、観光客を受け入れるに際してもその文化、風習が違うという、そのコンセプトを押さえた計画を立てないといけないと思います。実際に奈良公園にベンチが足りない、これは欧米の方が言われております。欧米の方は、公園に行ったときに座ってその環境を楽しむというようなこともありますし、さまざまなその概念的なところから、非常に考え方、コンセプト、そういったものが劇的に変わっておりますので、改めて知事のお考えをお聞きしたいと思います。



○議長(中村昭) 荒井知事。



◎知事(荒井正吾) 奈良大立山まつりの拙速だというご批判でございますが、観光はスピード感が要ると思います。今まで奈良県が行ってきたイベントは、全てスピード感を持って開始いたしました。ムジークフェストならもそうですが。それで、やりながら、この議場でもいろいろご意見いただきましたが、やって改善しろよという意見のほうが私の耳には数多く届いております。今までのムジークフェストならにしろ、奈良マラソンにしろ、いろんなイベントをやりながら、また改善しながらということでございますので、奈良大立山まつりは五カ年計画をつくるまで待っていられないというのが実感で、各県ともどもすごいスピードで、この、しかもお客様がふえております中でございますので、観光客奪取、収奪競争になっております。少しでも、一年でも早くその奈良の冬の誘客をしたいということでございますし、しかも一年目にしては大変な成功だったというふうに思いますので、この成功に飽きたらず、また改善しろよとお声をたくさんいただいておりますので、ぜひそのようにしていきたいと思いますし、また二年、三年たちましたら、佐藤議員の見方もよかったなと言ってもらえるのではないかというふうに本当に思っております。

 それと、二つ目のトイレでございます。またベンチでございます。

 公園にトイレをどのようにつくるかでございますが、奈良公園は、ほかの社寺もそうなのですけれど、ちょっと難しい面が一つだけございます。奈良公園は社寺の、敷地の所有者でございますが、大変広い立派な公園でございますが、所有者としては社寺の境内となっております。また国立博物館の敷地、国立になっております。それから県の管理地ということがございます。管理者ごとに管理の、ベンチにしろトイレの管理者が分かれるわけでございます。とりわけ社寺におきましては、気を使うことがございます。それは社寺の境内にありますトイレを、県が県営トイレとして直ちに管理することが難しいわけでございます。それはご存じのことだと思いますが、憲法第二十条の政教分離の考え方から宗教施設に公園の施設を直ちに置くことは難しいということが原則になっております。したがって社寺の境内、ほかの社寺もそうですけれども、なかなかトイレがない、それをつくれないのかといった調査を全県的にしたこともございますが、そのような事情があることはご賢察いただきたいと思います。

 ただ奈良公園は、社寺の境内でもあり、鹿なんかは春日大社の管理ということでございますが、社寺の公園でもありますが、来訪者が随分周遊されまして、若草山まで行っておりてこられる方も多いわけでございます。そのようなトイレでございますが、この奈良公園のトイレですが、春日大社が三カ所管理されて、東大寺は四カ所、国の国立博物館が一カ所、県が二十一カ所管理しておる実情でございます。その動線あるいはベンチについても同じようなことでございますので、奈良県では、例えば県庁もその奈良公園の入り口でございますし、奈良公園事務所、東大寺の裏に移しました事務所でございますが、事務所も一般公衆のトイレとして今申し上げました二十一カ所のトイレとして利用していただいている。これは大変きれいなトイレでございますので、万葉文化館よりもきれいではないかと思っております。ぜひご見学ください。バリアフリー化にも取り組んでおります。一カ所だけが残っておりますが、既に十三カ所バリアフリーでございます。

 またトイレの管理という面では、これもご調査いただいたことだと思いますが、通常時で一日二回の実施でございます。観光シーズンにはさらに頻度を上げて実施をしております。ただ議員お示しになりました大仏殿前というのは、観光バスがどっと来てさっと見学してさっと帰られる場所でございますので、そのような場所の対応ということも必要かと思いますが、これは東大寺ではなしに県が管理しているトイレだと思いますが、県民の方からは、その東大寺に参拝される方のトイレがこんなに汚れるのはどうしてかという観点からのご指摘もあるところでございますので、そのような観点、複合的な要素もあろうかと思います。ただトイレがきれいになることを望むことは、みんな観光地として同じでございますが、県の管理だけの責任かどうか、まだわからないところもありますので、ぜひ議論を深めさせていただけたらというふうに思っております。



○議長(中村昭) 八番佐藤光紀議員。



◆八番(佐藤光紀) 私、壇上で、トイレの数は足りているという発言をさせていただいておりまして、ご答弁いただいた新しくつくるということは考えておりません。現状の運用の仕方、今あるものをどれだけ活用できるか、また張り紙だけでは全然効果がないというような意見も出ていますので、各旅行会社さんのほうに、バスで寄られるときにはアナウンスをお願いしますであるとか、そういうアナウンスも必要かと思います。そしてまた、よく我々も見るのですけれども、県庁裏手で観光客の方がおりられるとか、乗下車されております。停車場所の位置合いであるとか、そういったところの定義も非常に曖昧かと思います。

 全体的に総合戦略を立てて段階的に考えていく、これはもう本当に今後議論をずっと続けなければいけないなというふうに私どもも考えております。

 時間も押しておりますので、二項目目の奈良の魅力PRということで、確かに知事ご答弁いただきました、別に店を、アンテナショップを出してそこでもうけるというわけではないのですけれども、ちょっと気がかりなのが、ときのもりで、これは委員会の席で松尾議員のほうからも発言がされておるのですけれども、一千九百五十二万円の予算、すなわちこれは家賃、年間総額になるのですけれども、こちらのほうを払っていると。それに対して、ときのもりのほうでは一千万円の目標値があり、またそのレストランでの売り上げの七%をインセンティブに入れると。ただ今回、一月七日から開業されているということで、当然六百万円に対して七%、物産も三%ですから、ここで当初目標よりも大きく下回った数値が出ております。ただこの契約のときに、経営的観点から見たときに、下限設定というものを見るべきではなかったでしょうか。お考えお聞かせいただけませんでしょうか。



○議長(中村昭) 荒井知事。



◎知事(荒井正吾) 公設民託というようなことでございます。あるいは公設民営というときの契約の内容でございます。これはなかなか難しい事情があります。

 この近くでございますと、甍という旧奈良県新公会堂においてレストランが、奈良ホテルが撤退いたしましたときに、あそこでも会議をするときに食堂が要るというので公募いたしました。なかなか出てこられません。それは条件のレベルがいろいろありますので、立地のハンディがある。しかし県としては、県営の唯一のコンベンション施設でございましたので、食事の提供をしたい。中国の当時の胡錦濤国家主席が来られたときも、あそこに食堂がなかったわけでございますが、ケータリングでしたと。キッチンがありましたので。常時の契約という中身はなかなか難しいのですけれども、工夫を凝らしながらしております。そのときはいろいろ最低限の基本料金だけなのか、歩合なのか、いろんなことがありますが、全部お任せすると言ったら単純なのですけれども、やはり維持管理、光熱費などの割合などがありますので、契約をある程度締結いたします。その結果、検証するのが大事だと思いますので、検証してその契約が、あるいは県民の皆様にお示しするときに、あまりに向こうに偏り過ぎてないか、あまり厳し過ぎると、民間の方ですから全然出てこられないわけですね。出てこられる範囲で公正で、ある程度リーズナブルという線を議員もお述べになっていると。どこら辺かということは、ちょっと正直、一言言うと試行錯誤のところがあるというふうに感じております。下限というのもすっきりしたやり方なので、今後の契約の内容をどのように発展させるかという中でも当然考えていくべきことだと思いますが、民間との交渉でございますので、どのような形がいいか。大変、甍のレストランの募集で苦労した経験がございますので、多少そのようなことを感じております。

 契約の内容については、民間との交渉、繰り返しになって恐縮でございますけれども、民間との折衝の中での公募ということになりますのでその限度をどこにするか、ちょっとこう瀬踏みをしながら提示してるのが実情でございます。これは本来、委託だけではなしに、請負でも発注するときの最低入札価格といったようなことで反映されてくるわけでございます。これは経験が物を言う面もあろうかと思います。奈良県にとっては初めての首都圏での民託あるいは民営レストランでございますので、まだ経験不足なところもあるかもしれませんが、やめろとおっしゃらないで、続けて経験を積めというふうにおっしゃっていただきたいものと思っております。効果は随分あるように思っております。

 答弁にもならなかったかもしれませんが、一応お答えいたします。



○議長(中村昭) 八番佐藤光紀議員。



◆八番(佐藤光紀) 本当に頑張っていただきたいという思いはあります。ただ今の状況では非常に偏っているのではないかと。例えば下限設定がなければ、今回、一千万円の目標に対して六百万円だった、何かしらの理由により三百万円だった、二百万円だった。その差益というものは本来入るべきであったにもかかわらず、それを補うのは県税になりますから、やはりそういったところでどこかストッパーをつけるべきだと私は考えております。

 また奈良まほろば館についてもそうなのですけれども、こちらの物産に関しては三%。すなわちこの奈良まほろば館に、当然その物産ブースだけではなくいろいろと交渉ブースであるとか展示ブースがあるかと思います。これに対して約五千万円使われている。売り上げが一億円である。それに対しての三%が入ってくるという形であれば約四千七百万円、これが県税として投資されているわけです。それに見合ったPR効果、こういったものを事業検証していく必要があるかと思いますが、奈良まほろば館をつくったからどれだけの農産物がふえた、そしてときのもりを、まあ、これはまだつくったばっかりでこれから事業検証が必要だと思いますので、今後の検証にも生かしていただきたいのですが、ときのもりに行って奈良が好きになった、奈良の食材を買ってみよう、そして奈良まほろば館に行って、ああ、奈良っていいところだな、だから、奈良まほろば館に来たからこそ奈良に来た、そういう人がどれぐらいいただろうか。現地でのアンケートであるとかこちらでのアンケートであるとか、さまざまな方法がございます。そのような事業評価、どうされるか、お考えお聞かせいただけませんでしょうか。



○議長(中村昭) 荒井知事。



◎知事(荒井正吾) 議員のおっしゃっているのは、大変直接的な効果というふうに思います。それも一つでございますが、それにとどまらないということが先ほど答弁した内容でございます。

 PR効果、これはじかに、PRが必要ないとはおっしゃっていないように思いますので、PRの仕方として奈良まほろば館なりときのもりの拠点でやると。拠点があると取材が来ますので、既にこの一月に開館して九十もの雑誌に載っておるというのは、東京でのこのスマートフォンで奈良はすごいレストランつくったんだねということは回り回って聞こえてくるわけで、議員のところにもきっと聞こえてきていると思いますが、そのような効果はどのようにはかるのかという観点もあろうかと。来たかどうかというのは、アンケートではすぐわからないのですね。そのような評判を上げるのは、これはブランドでありますけれど、ブランドの値打ちはなかなかはかりにくいのですけれど、きっとブランド力を上げるなとはおっしゃらないと思う。ブランド力は、潜在力はあるのにブランド展開してなかったがためにブランド力が上がってなかったのを、このようなやり方で取り戻そうということでございますので、議員お述べの調査はごく一部で、私はごく一部だと思いますが、広く調査するのはまた研究してみたいと思いますが、ごく一部だということは強調させていただきたいと思います。それも含まれるべきだと思いますが。

 それと契約の話で、契約の下限を設定すべきではないかとおっしゃって、ふと思いましたのは、ちょっと話が飛ぶみたいで恐縮ですが、生駒病院は下限、委託料あるのですかね。といいますのは、当初お客さんが少ない状況がどの町もあります。病院のお客さんが少ない。このときのもりもお客さんが少ない。それを当初は補助してでも頑張ってくれよというのが普通でございますので、下限をするのか。生駒病院も下限なかったと思いますけれども。市民の税金を使う、県民の税金を使うということになりますので、これは納得感があるかどうかといえば、それは政治的テストというふうに思いますので、これはやり方の内容というふうに思いますが、育てようという観点からは、出だしが悪いときはちょっと我慢するぞと、頑張れよというのが今の状態でございますので、もう少し様子を見なければいけないというふうに思います。下限料金の設定は、レストランでも病院でも公設であれば同じかなというふうに、ご質問を聞いて思いました。



○議長(中村昭) 八番佐藤光紀議員。



◆八番(佐藤光紀) ご答弁ありがとうございます。

 これから、その事業検証のやり方ということについては新しいターンに入ってるかと思いますので、都度その店に、状況に見合った事業検証をすべきだというふうに考えております。やはりときのもりに関しても、その設備投資費用として約一億円投じているわけですし、毎年二千万円弱の県税が使われるわけですから、これに対しての事業評価ということはやはりすべきだと思います。

 そして気になるのは、これを公開すべきかどうかという話をさせていただいたと思うのですけれども、先ほど知事言われたように、メディアのほうで九十ばかりのメディアが来られたと。そういった情報が全然県民のほうに伝わらないのですよ。せっかくやっているにもかかわらず、何やってるのだろうという話は聞こえてきてるのです。そういったところで、来客数百八十万人来ていただいた、一千三百四十五名来ていただいた、そういうふうな数字的データを県民に示す必要があるかと思いますが、どうお考えでしょうか。



○議長(中村昭) 荒井知事。



◎知事(荒井正吾) このような場で、やっぱり議会のこの答弁は大事でございますので、聞いていただくのでお答えすることもできるわけでございますので、ぜひこのようなことを続けていただきまして、その数字は何か、外でそれぞれが数字を出すのではなしに、ここで聞いてお答えするのを喜びとしておりますので、聞いていただいて数字を出すようにしたい。その数字は、お求めになりました数字とその趣旨にかなう数字を、やはり調査をして出す努力をしたい。多少時間がかかるかもしれませんが、それは我々この議場での大切なやりとりだというふうに思っておりますので、そのような機会を与えていただいたこと、数字を出せよ、数字を出すべきだと言っていただいたことには大いに感謝をしたいと思います。



○議長(中村昭) 八番佐藤光紀議員。



◆八番(佐藤光紀) 残り時間も二分となってまいりましたので、三番目に挙げさせていただきましたICTなのですけれども、率直な意見として、ICTの整備状況、これが全国最下位となってしまっている。知事も一期目ではなく以前から知事をされている中で、このICTがずっと低位を保ってきた、その原因は一体何であったと思われるか、ちょっとお聞かせいただけないでしょうか。



○議長(中村昭) 荒井知事。



◎知事(荒井正吾) ICTがリテラシーも設置もおくれているのは、ICTが大変進んだ時期がございました。奈良県は、私の感想ということであろうかと思いますので、奈良県はいつもダッシュが遅いのが特徴で、あまり自慢できる特徴ではないのですけれども、後でできてもこれはいいと思うとずんずん伸びるという、がん登録もそうですけど、がん計画もそうでございましたが、一番遅かったのですけれど、今やがんの対策はどんどん伸びております。そのような県民性と言っては悪いのですけれど、出足が何でも遅いようなのが、原因は何かと言われてとっさの感想ということで、原因を調べて申し上げているわけではございませんが、そのような傾向が総じてあるように思います。

 なぜそのICTに飛びつかなかったかという面が、全体としてということでありますが、教育のパフォーマンスがいいところと悪いところとございます。教育のパフォーマンスで、これはあまり自慢になりませんが奈良県の高校教育は、一つは例えば進学率が高いほかに、東京大学、京都大学へ入る進学者率は全国断トツの一位を十数年続けております。ある受験生を持っておられる親御さんにしてみれば、奈良県の高校というのは入りたいなと思われる高校でずっとあったと。ただ、その面だけでございますので、小・中学生の学力とか体力が低かった。いろんなパフォーマンスの成果の出ていないところ、出ているところを比較して、それを上げようということで、ICTは手段でございます。ICTがいいと進学できるわけではございませんので、そのパフォーマンスがいいと、それを改善するのにICTも必要だと、ほかも必要だという取り組みをしておりましたので、ICTがないといろいろな、体力回復できない、規範意識が回復しないというようなことであればまた直接的な効果ということがありますが、ICTの整備率自身はそう大きな目的にならないと。ただ便利でありますので、ICTも一つのメルクマールになろうかと思います。

 そのような方向で取り組んできておりますので、弱点を回復するという、直接回復する体力、規範意識、学習意欲などはとても大事でございますので、高校の大学、東京大学、京都大学進学率なんかはそんなに大きな目標ではございませんが、そういうようないい面もあるということも県民の皆様にも申し上げたいところでございます。ICTが教育の全てではないという面がある。しかしICTは大事なパーツであるというふうに思っておりますので、全体を見ながら教育の振興体系を、議員おっしゃいますように戦略を立てよというのが、今行っております教育振興大綱(案)でございます。総合教育会議での議論でございますので、その中でICTも取り上げてきております。全体の中で、総合的かつ戦略的な議論にぜひ加わって、議論を続けさせていただきたいと思っております。



○議長(中村昭) 八番佐藤光紀議員。



◆八番(佐藤光紀) 大体原因はわかりました。

 やはり考え方、こういったところが、私も当選する前ずっと社会人で、今も兼業議員なのですけれども、今、社会でパソコンが使えなければ、本当に仕事にならない状況にございます。いい大学を出たからというだけではだめで、そのパソコンスキルってかなりウエートを占めてきております。確かに知事言われるように、学校の進学率とICTはほとんど関係ないです。しかし社会に出てから、学校で学んだことよりも実際パソコンが使えるかどうか、このアプリケーションの使い方であるとか、なれ親しんでいるか、こういったことも非常に社会に出てから大きく差が開く一翼になっているかと思います。

 時間のほうも差し迫っております。いろいろご回答もいただいたかと思いますが、特にICTに関しては、予算審査特別委員会へなら維新の会会派からも出席させていただきますので、引き続き審議することもあると思います。教育長、よろしくお願いいたします。

 以上をもちまして質問を終えさせていただきます。



○議長(中村昭) しばらく休憩します。



△午後二時五十八分休憩

   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



△午後三時十三分再開



○副議長(山本進章) 休憩前に引き続き会議を開きます。

 次に、二十五番奥山博康議員に発言を許します。−−二十五番奥山博康議員。(拍手)



◆二十五番(奥山博康) (登壇)皆さん、こんにちは。奈良テレビをごらんの皆さん、香芝市の奥山でございます。きょうは一般質問を、議長のお許しを得ましたのでさせていただきます。きょうはあいにく寒く雨ですので、私の知り合いもおくれてるようには聞いておりますけれども、時刻が参っておりますので一般質問に入りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 三月五日土曜日は啓蟄ということを言われて、冬眠していた虫たちが暖かいということで出てくる日です。ちょうど先週は、ああ本当にもう春そのものだなというような気候でしたけれども、一転、きょうのように寒くそして雨の降る日になりました。やっぱり奈良県は、お水取りが終わらなければ春が来ないなというふうに思っております。まだまだ寒暖の差は激しいです。インフルエンザ、風邪等、皆さんお気をつけてお暮らしいただくようにお願いいたします。

 今、世界的にも国内的にも、経済的に非常に憂慮されてることが多い。特に日本の場合はオイル、原油の関係そして中国の経済の減速、いろんなことでまた消費税もいろいろ言われております。そんな中で、国も大きな予算組みが成立をいたしました。奈良県議会はこの二月議会で、平成二十八年の奈良県民の皆様方の生活がどのようによくなるかという重要な予算議会でございます。今回、荒井知事は五千億円を超える大きな一般会計予算も提案されております。どうか県民の皆さんも自分たちの生活がどのようになるのだろうということで、この議会をしっかりと見守っていただきたいなと、かように思います。

 それでは、質問に入ります。

 まず奈良県の経済についてお話しさせていただきたいと思いますけれども、きょうは一項目目、二項目目と書いておりますけれども、これは二つとも奈良県内の経済の関係で質問をさせていただきます。

 質問一つ目といたしましては、実は私、奈良県内の繊維関係の経営者たちといろいろ話をする機会がありました。特に靴下関係の方々とお話をする機会がございました。これは、私の入手した平成二十五年の工業統計調査結果というものがございますけれども、十年前、平成十六年から比べると、私はどうしても地場産業と言うのですけれども、今回はこの地場産業、今、地域産業というのですけれども、この中でも繊維産業について知事のお考えをただしたいなと、かように思いますので、よろしくお願いいたします。

 この十年間で繊維業界、特に靴下等を入れた業界につきましては、事業者数がかなりの減なのですよ、三七・五%。従業員にすると二八%の減、そして出荷売上高が二七%ということで、かなり厳しい業界になっているのは確かですけれども、その中で話をしていくと今この奈良県の、本当に地域産業の中でも繊維産業、二代目、三代目の経営者が非常によく頑張っておると。今こそメイドインジャパン、メイドイン奈良をしっかりと売り出すようにということで頑張っておりますけれども、いかんせん奈良県の取り組み、地域産業、プラスチック業界もございましょう、木材の業界もございましょう、そして繊維業界。この地域産業について、特に繊維産業について、荒井知事はどのように支援して、これからどのようにしていくのかということをお聞きしたいなと実は思います。

 二つ目には、奈良県はこれからベッドタウン化を脱皮して、奈良県でしっかりとした工業、商業そして働いてくれる人をつくりたいということは荒井知事もおっしゃっております。私は、これからの奈良県の新しい産業で、過去に二回ほど質問をさせていただいております。川口正志議員もこの件については何回となく質問をされておりますから、重複することもございましょうけれども、再度ここで質問させていただきたいなと。

 その中には、漢方ということですね。漢方プロジェクトを今、荒井知事の肝いりでつくっていただいております。その加盟団体も五十七団体になったようにも聞いておりますけれども、今、研究、栽培から製品化をするということで、奈良県の本当に古い産業ではございますけれども、漢方、これからの医療費を少なくするためにも漢方の産業をしっかりと頑張っていただかなければいけないということは、本当に的を射た取り組みだと私は大変評価をしています。

 ことしの一月ですか、NHKの放送で、奈良県が取り組んでいる漢方の栽培、研究そしてこれからの製品化ということでNHKでやっておりましたけれども、そうすると今、二月に、私が聞くところによりますと、奈良県内の十一市町村が日本遺産の申請をしているということ。日本遺産の申請、これは奈良の薬、漢方ということで申請をされておりますけれども、この日本遺産はその地域の伝統、文化を観光資源に持っていくような、そしてこれを官公庁がしっかりバックアップして、日本遺産の登録ができるかということで、ことしの二月に申請をされました。私は非常にこれが、奈良の薬が、漢方が日本遺産に登録されれば、これはまた荒井知事が進めておられる漢方のメッカ推進プロジェクトが、一歩、二歩もステップアップするのだろうと思って期待をしております。

 その中で私は、宇陀も非常に昔から漢方が熱心な地域であるということがわかりました。森野藤助さんという方が昔おられました。この森野藤助さんが、ちょうどことし、没後、亡くなってから二百五十年ということを聞いております。この森野藤助さんという方は、当時八代将軍でしたか、徳川吉宗の時代で、この方が非常にこの漢方の薬について、一生懸命山を歩いて、近畿圏を歩いて、そして徳川から本当に認定を受けたような人で、宇陀市松山地区というところだったと思うのですけれども、そこで薬草園をつくっておられる。その森野藤助さんの没後二百五十年と。何もかもがこの漢方薬について、漢方を中心とした製品づくりのステップアップできるいいチャンスが今、めぐってきているなというふうに思っております。研究してつくるだけということだけでは、これは奈良県の産業には到底できないと私は思っておりますけれども、ここでやっぱり製品にして出口をしっかりした形にしなければいけないという思いでおります。

 過去に質問をさせていただいてから結構時間も月日もたっておりますので、かなり進展をしているとは思いますけれども、知事にお尋ねしたいのは、この漢方のメッカ推進プロジェクトの中で今後どのように進めていかれるのかということを実はお尋ねしたいなと思いますので、知事、よろしくお願いいたします。

 次にことしの大きな予算の中で、私は目を見張るものが大宮通りプロジェクト。約百億円強のいろんな、バスターミナルからそして平城宮跡大極殿の整備まで、そしてプール跡のホテルの関係、交流の拠点ということで非常に力を入れていただいているのはよくわかりました。また今回、代表質問でも、米田議員そして荻田議員もこの大宮通りプロジェクトについては質問されましたので、私はこれをどんどん推進していただいて、前にも言いましたように、ハワイのカラカウア通りに匹敵するようなすばらしい通りにしてほしいなというふうに思っております。

 さて私は次の質問では、実はこの議会で七人目ですね、奈良大立山まつりについてちょっと触れたいなと。六人の方々が、奈良大立山まつりについていろんな観点から実は質問をされました。

 一月二十九日、本当に寒くてひどい雨でした。私もオープニングセレモニーに寄せていただきました。県議会議員の皆さんもたくさんの方々がお見えでした。よくあの寒い雨の中で来ていただいたなと思っておりますけれども、私はこの奈良大立山まつり、スタッフの皆様方には非常に感謝をしながら、よくやっていただきましたということをここでお伝えしたいなと思っております。今議会でも、この一月二十九日から五日間ですか、入場者数についてはいろんな意見がございましたけれども、私は観点を変えさせていただきます。

 実は私、奈良大立山まつりオープニングセレモニーに行きました。私もすっかり間違って行きました。この間違って行ったというのは、当初から、去年の九月に予算が提案されました。けんけんがくがくの議論がございました。いやしかし、それだったら冬の風物詩としてぜひともやっていこうではないかということで、今回実施になったわけではございますけれども、私はてっきりこの大宮通りを少しぐらいは四天王が動くのだなというふうに実は思って行ったのです。これは私の勉強不足で間違いないです。ただ、すばらしい約七メートルほどの立山、あの四天王さんですね。これが大極殿の中を回ってもらいました。私、この祭りを百万人祭りにできないかなというぐらいの思いで実は行ったので、ちょっと、あ、この中だけかということなのですね。なぜかというと、あれだけすばらしいものを、この大宮通りをすばらしくしてもらっている、そこを一キロメートルでも二キロメートルでもあの四天王さんが動くと、どれだけの方々がもっと見に来てくれるのかなと。強いて言えば、できるだけ東向き、県庁ぐらいまで来ていただいたら、東向商店街などこの辺の商店街の皆さんももっと協力もできて、もっと民間の力も来るのだろうなという観点から、実は皆さんのお手元に道路地図のようなものを、きょう、私のものを実は出させてもらっています。

 これをなぜ私、皆さんのお手元に出したかというと、四天王の台が二メートルある。で、五メートルあって、七メートル。実は一ページ目、これは標識があります。これ、この標識まで五メートルの高さ。次にこれ、西からずっと大宮通りを皆さん車で走っているということで見てほしいのですけれども、次が六・五メートル。次がイトーヨーカドーさんの前の歩道橋、これ四・五メートル。続いて、油阪のところですけれども六・五メートル。残念ながら七メートルの四天王さんが実は通らない。

 私はなぜこのようなものを出したかといいますと、実はあのすばらしい四天王がこの大宮通りを練り歩いてくれたら、たくさんの百万人ぐらいの人が来てくれるのかなというような思いで、実はいろいろ私なりの研究をさせていただいた結果、ちょっと物理的に無理だなというふうに実は思いました。

 でも、あれだけ奈良大立山まつり、ことしからスタートしてもらいましたけれども、奈良県の冬の風物詩にするのだったら、将来も見据えたいろんなこれから検討もしてほしい、意見の中の一つでぜひとも取り上げてもらいたいと。実はあの台が五十センチメートルぐらいの台であれば大体通るなとか、この科学技術が発展してるから、くぐるときだけすっと小さくなるような四天王さんができないのかとか、これも全て、もっとたくさんの二万六千人、五万一千人という話ではないのです。百万人ぐらいのつもりでやるぐらいのことを考えてやらなければいけないなという思いでこれを出させていただきました。

 もう一つの私の案といたしましては、四天王さんがあるので、大立山、これ小立山というのができないかなと。三メートル半か四メートルぐらいのがもう一つできたらもっとおもしろい、そしてユニークなものができるのかなというふうに思って、この資料を皆さんに配付させてもらいましたけれども、私はあの平城宮跡の中だけではなしにもっと、大宮通り、平城宮跡から県庁まで三・四キロメートル、歩いたら四十分でした。この間の片道通行でも、あのすばらしい大立山もしくはもう少し小振りの立山さん、通るようなことってできないのかなということで、平城宮跡以外の場所での実施や新たな大立山の製作について、どのように考えられるか聞かせていただきたいと、かように思います。

 きょうは時間がなさそうですね。続きまして、実は皆さん、これ見られましたか。奈良モデルジャーナル、ナンバーワン、一号目。これは聞きますと、県議会議員には当然来まして、私、見させていただいて、そして今回は天理市、桜井市の住民の皆様には全戸配布していますよということでした、聞かせていただくと。私、このナンバーワン、去年を思い浮かべたら、去年の三月以降ちょうど知事選挙に入る真っただ中、入ってからもそうでした。各市長も、奈良モデルでしっかりと我々も頑張りますと、荒井知事と一緒に頑張りますというようなことを言ってもう一年。この奈良モデル、あのときに聞いた県民はたくさんおられますけれども、実際しっかりとこれを認識されてる方はどれだけおられるかというのは、私、疑問であったのは事実です。しかしこの奈良モデルジャーナル、これはすばらしい。これはお世辞ではないです。これはすばらしい。これ一号目だけは本当に奈良県全戸に配布してほしいなというぐらい思っております。

 この中で、皆さん、奈良モデルでわからないこと、広域に水道事業とか消防関係、病院関係のことも奈良モデルの中にこれ、きっちり入っております。そして県と市町村の垂直補完、市町村の水平補完等、これから協働、連携していくことについていろいろ、あ、こういうプラスがあるのだなということで書いております。

 私はこれをなぜ出したかというと、この奈良モデルの認知度というのは、まだまだ県民にとっては低いと私は思っておりますので、この奈良モデルを一層県民に周知するためにはどのように取り組まれるのか、またこれから奈良モデルをどのように進めていかれるのかお尋ねしたいと、かように思います。

 続きまして、これも関連するのですけれども、まちづくりの連携協定。

 今、奈良県では、この奈良モデルの中に、十三市町村が連携協定ということでしてもらっております。私はこの連携協定、市町村が県と連携そして包括・基本協定まで行くということが、本当にすばらしいことだと実は思っておりますけれども、県民の中ではこれだけ市町村と県がタイアップできるのだったら、県議会議員は必要ないのではないですかと言うような人も実はおられます。でも、そういうこともしっかりと我々県議会議員は、それが具体的に進むときには県も、技術的な支援はもちろんですけれども予算の支援もこれからしていくということについては、奈良県議会議員がしっかりと確認して、了解をして、奈良県のすばらしい市町村づくりをやっていただかなければいけないというふうに思うのですけれども、この連携推進事業の進捗状況、今、十三市町村ですけれども、残りの二十六市町村との提携についてどのように考えておられるのか。ただ、これには予算が伴うものもかなり多いので、決して奈良県も財政は豊かでないというのは事実ですので、我々奈良県議会議員もしっかりと目を開いてやっていかなければいけないというふうに思います。知事の所見をお尋ねしたいなと思います。

 私は一般質問に入るときは必ずこの最後に、香芝市内の河川・道路問題だけ質問をさせていただいております。かれこれ十六年間させていただいてて、一向に進んでいないようなところもございます。中和幹線、これは桜井市から香芝市まで。町、県、市のするところは一〇〇%完成いたしましたけれども、あと香芝市の穴虫地域というところから、これは大阪府まで入るのですけれど約二キロメートル、国土交通省直轄部分、国直轄部分がなかなか進まないということで、非常に安全そして時間的な渋滞のすごさということも含めて、今どのような進め方をされているのかということをお尋ねしたいと思います。これは県土マネジメント部長にお願いいたします。

 続きまして国道一六八号。今般、乾議員も王寺道路の国道一六八号の拡幅について質問をされましたけれども、私も香芝市の国道一六八号西幹線について、進捗状況が遅々と進んでいないような気がいたします。お店、いろんなビジネスでたくさんの建物が建っていて、これから非常に厳しいところだろうと思いますけれども、今後の取り組みについてお尋ねしたいなと思います。

 最後は河川についてお尋ねしたいと思います。

 これも十六年前に大きな雨がございました。大雨がございました。香芝地域でも浸水したところがたくさんございました。それからずっと取り組んでいるところではございますけれども、まず香芝市内に原川、原っぱの川と書いて原川というところ、これ関屋のほうにあるのですけれども、これが地籍混乱地域で、県のしっかりとした取り組みによりまして地籍はある程度できましたと。ところが大阪の方々、何も、なかなか立ち会いにも来てくれないということで進まなかったのですけれども、県が河川の法線というのですか、少し変えてこれから計画をしていくということも聞いておりますけれども、そろそろ大雨が来る年になるのかなと実は思っておりますので、この改修工事がどのような進捗状況であるかを確認したいなと思います。

 続きまして、同じく葛下川、これは五位堂の駅前の関係で、下田という地域と葛下川瓦口という地域の入り口まではかなり進んできました。これは目に見えて進んできたので、これは香芝市民として感謝も申し上げたいと思いますけれども、あとその中の瓦口、別所という地域が非常に進みが悪い。と言って一回見に行ったら、これは大雨降ったら大変だなという葛下川の河川でございます。これについての今の進捗状況とこれからの進め方についてお尋ねしたいと思います。

 以上をもちまして壇上での質問を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。(拍手)



○副議長(山本進章) 荒井知事。



◎知事(荒井正吾) (登壇)二十五番奥山議員のご質問にお答え申し上げます。

 最初のご質問は、地域産業への支援のあり方、とりわけ繊維産業についてどう考えているのかということでございます。

 奈良県の繊維産業についての考え方、基本的なことを私の個人的な所感ということで三つほど、三つの点を申し上げたいと思います。

 一つ目は、これまでの歴史でございますが、地場産業の代表でございます、またニチボー発祥の地でありますように、日本のいっときの産業振興の伝統も背負ったという誇らしい歴史もあるわけでございます。

 二つ目は、翻って今を見てみますと伝統産業に共通のことでございますが、元気のないまま今に至っているという面がございます。今までの発展と今の立場をどのように考えて、将来どうするかということになりますが、この元気のないという一番大きな原因は、私なりのことで言えば、下請に甘んじてきたと。多少楽な道を通ってきた。皆さんではないのですけれども、総じてということですが、これをメーカーに脱皮する。自前商品で勝負するという産業でないと大きく飛躍しないのが通常でございますので、下請でございますと、やはり労働力の安い中国とかベトナムとかミャンマーに奪われてしまうという構造的な脆弱さが皆ありますので、そうではなしに、デザインを工夫して、品質に工夫をして、ほかの国ではつくれないものを自前商品としてつくると。これはメーカーと言われている分野でございますが、メーカーに脱皮するというのが一番大きな課題かなというふうに思っております。

 それで今の現状から将来どうなるかということでございますが、悲観する面ばかりではなしに、やはり頑張るぞという方もおられますので、芽が出かかっているところがあるように思います。今こそ努力を集中したいなという思いでございます。簡単に繰り返しますと、伝統産業で立派だったけれども元気がなくて、それは下請であって、できれば自前のメーカーに脱皮する。総じてできないか。そのための努力は、今、芽が出かかっているから頑張りたいといったようなことでございます。

 もう少し詳しいデータで申し上げますと、平成二十五年の工業統計調査に基づきますと、本県の繊維産業の事業所数は三百二十五でございます。県内の全製造業事業所の一五%も占めておられます。県内でも最大の地場産業ということは変わりございません。このような繊維産業は、構造的な競争、海外の製品あるいは海外の労働との競争にさらされて、厳しい経営状態でございます。本県の繊維工業製品出荷額で見ますと、平成二十五年まで、それまでの過去十年間で約二七%も減ってきております。事業所も減っておりますが、約三割売り上げが減ということでございます。

 しかし直近の動きを見てみますと、平成二十六年の工業統計調査の速報値でございますが、前年度に比べて五・一%の伸びとなっています。ずっと逓減でございましたが、どういうわけか平成二十六年伸びてきております。全国の平均の一・四%を上回って、奈良県の繊維、頑張り始めたのではないかなというふうにも感じております。この傾向が本当の真性のものであればと願うわけでございますが、その原因などを分析して、元気をつけていただきたい、また応援したいというのが今の気持ちでございます。

 産業でございますので、まず飛躍、成長のためには、県がしゃかりきになるのも大事でございますが、それだけではとてもいかないので、業界みずからが、結局マーケットの消費者のライフスタイルに合うと。ユニクロがそうでありますように、新商品開発とか高付加価値の獲得によってうちの商品こんなにいいぞという差別化を図るのが基本だと思います。またその商品ができたときに、販路の拡大というのが中小でございますとなかなかできない。それに取り組む。商品開発、販路拡大というのが基本的なことでございます。それに対して、従来からの下請、OEMを中心にした業でございますと、そういうことはあまり念頭になく、それはメーカーがやってくれるから、それに応えるようにやる。しかしだんだん値段を下げられて、ベトナムは安いぞ、ミャンマーはもっと安いぞと言われてどんどんシュリンクするということを脱皮するということでございます。

 最近では業界が主体となって、奈良に縁のある素材を使った新たなエコスタイル商品の開発あるいはブランド化を目指した取り組みが進められております。一つの兆しということで紹介したわけでございますが、先月二十四日には、葛和紙繊維を使って、鹿の子シャツ、ベストなどの奈良をイメージできる試作品を披露していただきました。この夏、そういう製品が着られたらなと、奈良県産エコスタイルに利用できたらなと思っております。このような高付加価値獲得の取り組みを応援し続けたいと思いますが、来年度におきましては、この商品化、試作品ができましたので、その普及品、商品化に向けたブラッシュアップと販路確立に支援したいなと思っております。

 もう一つは、議員お述べになりました靴下産業でございますが、国内シェアの三分の一を占める堂々たる大きな産業でございますが、これも頑張ってきていただいておりますが、自社の技術力を生かした機能性の高い商品の開発という面で大変すぐれてきております。この際、いい商品とそうでないものを分けて、認定して出すというのが、農産物でもいろんなあらゆる商品でも大事になってきております。グローバルになりますと、いいのか悪いのかを、あるいは公的な機関あるいは信用ある機関が認証して出すというのが大事でございますので、靴下におきましても、奈良靴下商品認定制度をつくりたいというふうに思っております。その商品認定制度は、ランクがあって、より高い高品質のブランドができるといったイメージでございます。総じて言えば、奈良ブランド商品の創出ということでございます。新素材からデザイン、また国内の展示会、東京での展開など、あるいは海外への展開など、県ができる川下のほうでの対策、また製品開発への、研究開発への支援など、今までやっておりますことで効果があると思われることを繊維業界に対しても続けていきたい。大事な業界だと思っております。

 二つ目は、大変ニッチな産業でございますが、漢方の業界のことについて取り上げられました。

 大変小さくて採算性も低いわけでございますが、これも生薬と漢方のマーケットが変わってきているような気がいたします。中国の生薬、素材が圧倒的でございましたが、中国の生薬の品質が問われるようになってきた。農薬の量が多いのではないかと言われて、大変質の高い、農薬の少ない生薬の生産とそれに基づいた商品というのが中国でも求められ、中国の人が日本に来て爆買いされるのが、そういう薬、ドラッグのような面があるのも、そういうことが背景になっているように思います。中国の方が日本に来て、日本の優秀な漢方を買って帰られるといった面もあるのではないかと思います。

 それに応えるような製品供給、供給体制というのはまだでき上がっておりません。奈良県は、そのような伸び筋だと見込んでおります漢方のマーケットに率先して切り込んでいきたいという思いで、漢方のメッカ推進プロジェクトを推進、数年間しております。それには議員お述べのように漢方の由来の歴史もございますので、伝統復活という意味もございますが、奈良の漢方をよりどころにして、グローバルな製品をつくっていきたいといったような思いでございます。

 議員お述べのように、この産業化を推進するには、出口となる製品化をちゃんとしなければいけないというのはそのとおりであろうかと思います。そのため、奈良県漢方のメッカ推進協議会というものを昨年七月に設立いたしました。三つの検討会を設置いたしましたが、一つはトウキ根活用促進検討会、トウキでございます。その次は、キハダ・薬木活用促進検討会、三つ目はトウキ葉活用勉強会の三つでございます。それぞれの検討において製品化を目指した取り組みをしたいと思っております。

 トウキ根活用促進検討会では、大和トウキの出口戦略といたしまして、奈良県産の大和トウキのみを使用した医薬品の開発を、県内製薬企業四社そして農業法人一社と薬事研究センターとの共同で行っております。今後、本年中に医薬品製造販売の承認申請を行い、平成二十九年の商品化を目指すところまで来ております。

 二つ目のキハダ・薬木活用促進検討会でございますが、陀羅尼助や三光丸などに使用されておりますキハダでございますが、県内での生産や製品化を促進する取り組みを進めております。これまで、キハダの分布調査のほか化粧品や食品などの商品開発を支援してまいりました。来月初旬には、キハダの実を活用した新商品が関西エリアを中心に発売される予定になっております。

 三つ目のトウキ葉活用勉強会でございますが、トウキの葉を食品として活用するということでございます。勉強会や情報交換を進めております。既に、協議会会員企業において調味料やお茶などさまざまな製品が開発されております。県といたしましては、トウキ葉の機能性成分や栄養成分について研究をし、実証し、明らかにする役目があろうかと思います。そのことによりまして、トウキの葉のブランド力を高めていきたい。この葉はいいよ、この葉はちょっと違うよというような仕分けも必要かと思います。また来年度は、県の産業振興総合センターにおきまして、トウキ葉の機能性表示食品としての活用可能性について調査研究を実施したいと思っております。

 また広く会員企業の製品をPRし、新たな販路開拓につなげる観点から、来年度は製品の、東京の奈良まほろば館、大阪のグランフロント大阪で、開発した製品の展示、販売などを行いたいと思っております。さらに奈良県が漢方のゆかりの地であることを多くの人に知っていただくために、奈良まほろば館で、森野旧薬園の創設者であられます森野藤助さんの没後二百五十年記念講演会をあわせて開催したいと考えております。

 議員お述べのように、県内の薬草を使用した製品の開発支援やPR等により、漢方の産業化の推進に積極的に取り組んでまいりたいと思います。

 三つ目のご質問でございますが、奈良大立山まつりの今後の展開ということでございます。

 大宮通りの写真がなぜ出るのかなと思っておりましたが、大宮通りを大立山が巡行、練ることができないかということは、検討の過程でも考えておりました。奥山議員は、四天王様の誰かに似ておられるような気もいたしますが、失礼いたしました。大宮通りを練って広く出るというのは大事なことかと思います。今後の展開をどうかというご質問でございます。

 何度もお答えしておりますが、最初に正直バタバタとした開催でございましたが、初日は雨でございましたが四日間の実質で五万人を超えるご来場をいただき、反省点もございますが成功したと思います。引き手として大立山を巡行いただきましたボランティアの皆様がおられますし、伝統行催事を展示、披露いただいた地域の皆様もおられます。いろんな、ちょうちんだとかだんじりだとかいろんなこと、奈良県には立派な伝統的行催事がございます。また、あったかもんの屋台を提供いただきました。市町村の提供で、トップには三十万円をご褒美で差し上げましたが、実質二日で一万八千食の提供をいただきましたがあっという間に売り切れてしまいまして、来年はもっとふやさないといけないと、こう言っていただいております。多くの方々のご尽力の結集であろうかと思って感謝申し上げます。

 このような祭りは、冬の祭りでございますが、奈良県への宿泊観光客が冬は極端に落ち込みます。五割以下になっておりますので、年の初めに呼び込むイベントでございます。これはどの観光地も心がけておる手法でございますが、年の初めに平城宮跡にお越しいただき、四天王をモチーフにした大立山に一年の無病息災や家内安全を願っていただくお祭りにするというのがテーマでございました。宿泊客数は、奈良主要ホテルで前年同日の比較で三割もふえました。また客室の占有率も、ふだん五割ぐらいでございましたが、七割までジャンプいたしました。この効果とプレミアムの効果とあわせてあったというふうに思います。

 地域の伝統行催事を実演して、全国でも注目される発信ができたと思いますが、県内各地の行催事の結集でございますので、実際に県内各地でとり行われる時期に、現地に足を運んでいただくきっかけになればという願いも込もっております。実際に行われるのは、秋でございますとか、春でございますとか、夏でございますとか違いますので。ただ冬は、もとの神様、ススキ提灯なんかもお休みでございますので、結集しやすかったという面がございます。四基の巨大な大立山の巡行がシンボルのフィギュアでございました。また地域の伝統、歴史、資源とも組み合わせて、それをもとに発信ができたと思っております。

 平城宮跡以外の場所での巡行ということでございます。また違う小立山をつくったらどうかということでございます。当初、四天王だけではなしに、例えば十二神将などができないかというような検討もした面もございますが、十二神将は数が多いし、すぐにはできないなということで四天王にした経緯がございます。直ちに十二神将に走る、四掛ける三に走るというわけではございませんが、平城宮跡は大変広うございますので、まだまだ立山が入る余地は平城宮跡にはございます。来年度以降の検討の過程でまた議論が深まりますれば、補正の観点でお願いすることもあり得るかもしれませんが、またその検討の過程をご報告しながら、ご相談しながら進めさせていただきたいと思います。

 奈良モデルの推進について激励のお言葉をいただきました。ありがとうございます。

 このご紹介いただきました奈良モデルジャーナルでございますが、同種のジャーナルは、南和の医療ジャーナル、はぴねすだよりと言っております。あるいは西和の奈良県西和医療センターを中心とした西和メディケア・ジャーナルといった、あるいは近くでは大宮通りジャーナルというのを二万五千部ほど大宮通りの住民の方に、ポスティングでか、全戸配布しております。これは大宮通りを愛してもらう機運を、また花を一緒に生けてもらうための活動を報告しているジャーナルでございます。地域ジャーナルということでございます。これはむしろモデル、仕組みのジャーナルでございますが、プロジェクトが随分載ってくるようになっております。その地域ジャーナルをいろいろ発行し、奈良県立医科大学ジャーナルも発行されるようになりました。関心のある方にお届けするということでございます。

 奈良モデルジャーナルの発行部数は五万五千部でございまして、今までのところ天理市、桜井市の各戸配布と、広くホームページでの閲覧ということでございますが、今後この内容が進みますればその都度広げていくと思います。

 その中に書いてありますテーマも、今のところ、まちづくりと広域消防と市町村税の税収強化と水道事業でございますが、奈良モデル事業の発展が今後期待されます分野といたしまして、医療と福祉の分野でございますが、医療と福祉は、県と市町村が総合的に協力しなければサービスが行き届かない分野でございます。地域包括ケアシステムとも呼ばれますが、あるいは在宅医療をよくするというためには、県と市町村また地区の医師会の方などとの協力が不可欠でございます。地域包括ケアを目指したジャーナルというのも大事でございます。県では奈良市平松町のジャーナルなどが今後期待されます。

 もう一つは、議員のご質問にもありましたが、奈良県できれいに暮らすというのは、植栽が、彩りが随分よくなりますので、そのビフォーとアフターを写真に撮って見せられるように、こんなにきれいになりましたよというのをジャーナルで示すような、四季彩りのジャーナルも発行できるようになりました。

 そのほか、地域福祉のジャーナルがあろうかと思います。これは奈良県で初めての取り組みでございますが、地域の福祉は、県は支援計画にとどめよ、市町村が福祉の実行計画をせよと、こう二段階に分かれておりますが、奈良県では県域福祉計画ということでお諮りをして、奈良県域地域福祉計画ということになりました。これは県と市町村が一緒になってやろうということでございますので、それも奈良モデルの取り組みとして有力な候補でございます。

 それとごみ処理の、ごみを出さないようにする取り組みも入りますが、ごみ処理を広域化するので、例えば百四十億円かかるイニシャルコストが四十億円で済む、百億円もごみ処理の施設の再投資が助かるといったような広域によるごみ処理化というのは、この奈良モデルの次の花形になってくると思います。

 県は、そのような奈良モデルをやっていただく方に応援するスキームがございますが、今後十年間で予算措置としてもくろみで計算しておりますが、無利子貸し付けで二百億円程度、補助金で百億円程度補助をする、支援することになろうかということを予定しております。そのために県は財政的に節約をして、貯金をして、奈良モデルに回して、奈良県が効率的によくなるということに取りかかるという大きな目標が出ております。

 奈良モデルを励ましていただきまして、大変ありがたいことだと思っております。

 この中で、まちづくり連携協定というものがございますが、最初に取り上げられておりますが、既に十三の市町村と包括協定を締結しております。残りの市町村も手を挙げて検討中であるところもございますので、三十九市町村ともいろいろできればと思っておりますが、この十三の市町村の中では今、三十六の地区がこのまちづくりに関する包括協定の対象になっております。

 その段階でございますが、まずスタートとして包括的な協定しましょう、協力してまちづくりをしますよということを簡単に合意しようと。キックオフ、スタートの協定でございます。そこから基本構想の協定でございますが、どのような方向で考えようか、この地区は地域包括ケアで考えるのか、駅前のターミナルの整備を中心にするのか、あるいは公園として整備するのかというその地区のテーマを決めると基本構想の協定になります。その中で、県と市町村はどのような役割を持ってまちづくりをしようとするのかというところまでつまりますと、基本協定になります。そのうちの中で、例えばこの県道は無電柱化する、あるいは市は駅前整備をするということになりますと、それぞれについて個別協定をするということでございます。

 現在まで、基本協定の段階まで行っておりますのが桜井市で三地区、五條市で二地区ございますが、年度内には桜井市で残り二地区、天理市三地区の追加を考えております。その他基本構想策定も、テーマを決めて方向を決めるということの検討が進んでおります。また奈良市、大和郡山市などで基本協定の締結が間近でございます。新しい奈良駅でございますとか、近鉄郡山駅などが念頭にございます。また個別事業が先行して行うこともございます。桜井市の県の総合庁舎跡地や天理駅前広場などで個別の協定を先行してやるというようなものもございます。

 このように、弾力的に奈良モデルを運営していくという観点で市町村の理解が進んでおります。県議会の議員方は、お役目が減るどころか、このような仕組みについてご理解をいただきまして、ある面では市町村に頑張れよと言っていただくのと、県の仕組みをうまく利用しろよと。そのためにはアイデアが豊富でないと、なかなかうまくマッチングができません。県と市町村の意識と実行の内容についてのマッチングは、まさしく地区選出の県議会議員の皆様のお役目であろうかというふうに思って、大いに期待をしているところでございますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

 ご質問は以上であったかと思います。大変ご質問ありがとうございました。



○副議長(山本進章) 加藤県土マネジメント部長。



◎県土マネジメント部長(加藤恒太郎) (登壇)二十五番奥山議員の質問にお答えいたします。

 私には、香芝市内の道路、河川の整備につきましてお尋ねがございました。

 一点目は、国道一六五号香芝柏原改良についてのお尋ねでございました。

 国道一六五号の香芝柏原改良は、中和幹線が接続します香芝市内の穴虫西交差点から、西名阪自動車道の柏原インターチェンジに至る約三キロメートル区間におきまして、連続する急カーブをなくすとともに車線数を二車線から四車線にふやすことによりまして、安全で円滑な交通を確保しようとする事業でございます。平成二十三年度に国土交通省が着手をいたしました。奈良県域におきましては、平成二十五年度から地元地域と道路構造等につきまして協議が進められております。これまでに約八割の区間で設計協議が調いまして、順次、用地測量あるいは補償の調査といったものが進められていると聞いてございます。用地測量につきましても、必要となる用地の五割以上で既に終わっているというふうに聞いております。

 用地買収の状況でございますけれども、今年度の末時点で面積にいたしまして約九千平方メートル、率にいたしまして奈良県内全体の約一割の進捗を見込んでいるというふうに聞いておりますけれども、国土交通省からは、来年度も引き続き積極的に用地買収のほうを進めていくというふうに聞いてございます。

 本県といたしましても、沿線の市町村や関係の皆様方のご支援、ご協力を賜りながら、一日も早く用地買収が進み工事に着手いただけるよう、地元地域の思いですとか要望といったものをしっかりと国土交通省に伝えてまいりたいというふうに思っております。

 二点目は、国道一六八号香芝王寺道路についてのお尋ねでございました。

 和歌山県新宮市から大阪府枚方市に至る国道一六八号は、本県西部を南北に縦断する重要な幹線道路でございます。平成二十六年に策定いたしました奈良県道路整備基本計画におきましても、骨格幹線道路ネットワークに位置づけたところでございます。この国道一六八号のうち、香芝市北今市から王寺町の畠田四丁目交差点までの約三・二キロメートルにつきましては、平成十八年度に香芝王寺道路として四車線に拡幅する事業に着手いたしまして、西名阪自動車道の香芝インターチェンジより南の一・六キロメートルの区間から事業の推進を図ってきたところでございます。

 現在、この一・六キロメートル区間の用地取得の状況でございますが、約六〇%ということでございますが、平成二十七年の三月には、香芝市が実施いたしましたJR志都美駅の駅前広場の整備にあわせまして、香芝インターチェンジから約二百六十メートルの区間を暫定二車線でございますが供用したところでございます。

 残っております用地は二十四件でございますけれども、積極的に用地交渉を行っているのですが、営業店舗ですとかテナントビルも多く、近傍の幹線道路沿いへの代替地要求ですとか高額要求といったようなこともありまして、難航しているというのが実態でございます。平成二十五年度からの用地取得の実績は三件にとどまっているという状況でございます。今後とも引き続き、ご理解が得られるよう粘り強く用地交渉を進めてまいりますけれども、こうした状況が続くようであれば、土地収用法の活用といったものについても検討をしてまいりたいというふうに考えてございます。

 また香芝インターチェンジより北側の約九百メートルの区間につきましても、今年度から地元の設計協議に着手をいたしました。こちらの区間につきましても、引き続き地元地域との調整を進めさせていただきまして、できるだけ早期に用地買収に着手してまいりたいというふうに考えてございます。

 三点目は、原川と葛下川の河川改修についてお尋ねがございました。

 原川についてでございますが、原川は香芝市関屋地内を上流端といたしまして、大阪府柏原市域で大和川に合流する延長約六キロメートルの河川でございますが、このうち上流側二キロメートルが奈良県の管理となってございます。香芝市域につきましては、田尻地内の約五百メートルの区間におきまして、平成十九年度から河川改修の事業に取り組んでおるところでございます。当該区間につきましては、地籍混乱のため事業が停滞しておりましたが、この地籍混乱地を回避するように河川の計画を見直しをいたしましたので、平成二十七年度、今年度内にこの区間の用地測量、補償の調査、こういったものを終えることができる見込みとなってまいりました。来年度、平成二十八年度からは用地買収に着手いたしまして、地元香芝市のご協力もいただきながら、一日も早く工事に着手できるよう用地の取得を進めてまいりたいというふうに考えてございます。

 次に、葛下川についてでございます。

 葛下川は葛城市を上流端といたしまして、大和高田市、香芝市を経て王寺町で大和川に合流する延長約十五キロメートルの河川でございます。平成二十三年度に策定されました大和川水系曽我葛城圏域・河川整備計画に基づきまして整備を進めているところでございます。香芝市域につきましては、下田東地内から瓦口地内の国道一六五号までの間約一・五キロメートルにつきまして、平成二十六年六月に改修工事を終えたところでございます。

 平成二十七年度には、この国道一六五号から上流に向けて事業を進めるべく、この国道一六五号から上流側へ約二百六十メートルの区間におきまして用地調査に着手したところでございますが、地籍が混乱しているということがわかりまして、用地の境界確定に時間を要しているところでございます。来年度も引き続き、地元関係地権者に地図訂正を行うための現地立ち会い等ご協力をお願いさせていただきまして、こちらのほうも地元の香芝市のご協力もいただきながら、早期に用地境界が確定できるよう努力してまいりたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。ありがとうございました。



○副議長(山本進章) 二十五番奥山博康議員。



◆二十五番(奥山博康) やっと到着されましたけれども、時間がございませんので今回の質問はこれで終わっておきます。



○副議長(山本進章) 次に、一番亀田忠彦議員に発言を許します。−−一番亀田忠彦議員。(拍手)



◆一番(亀田忠彦) (登壇)議長のお許しをいただきましたので、ただいまより一般質問をさせていただきます。

 橿原市・高市郡選挙区選出、自由民主党の亀田忠彦でございます。本日も本当にたくさんの後援会の皆様方に傍聴にお越しいただきましたこと、心から御礼を申し上げますとともに、初当選させていただいてから間もなく一年になりますが初心を忘れることなく、奈良県発展のため、とりわけ中南和地域の発展のため、全力で取り組んでまいる所存でございます。議員各位並びに知事をはじめ理事者の皆様さらには県民の皆様には、厳しくも温かいご指導を賜りますようお願いを申し上げて、質問に入らせていただきます。

 初めに、スポーツ施設の充実について、知事にお伺いいたします。

 現在、大阪でリオデジャネイロ・オリンピックの女子サッカーアジア最終予選が行われております。日本女子サッカー代表チームなでしこジャパンにおきましては、残念ながらオリンピック出場権を逃す結果となりましたが、この予選に出場し見事オリンピックの出場権を獲得いたしましたオーストラリア代表チームが、先月末に奈良市鴻ノ池陸上競技場で事前キャンプを行われ、県は奈良市や奈良県サッカー協会と連携し、受け入れに尽力されたと聞いております。キャンプ中には選手との交流もあり、多くの子どもたちはとても貴重な体験ができたことと思います。

 このようなキャンプ地誘致の取り組みを、二〇一九年のラグビーワールドカップや二〇二〇年の東京オリンピック・パラリンピックにぜひつなげていただきたいと思います。誘致が実現すれば、トップアスリートとの交流やトップアスリートのパフォーマンスを間近で見ることができ、子どもたちに夢や感動を与え、スポーツを始めるきっかけづくりにもつながります。そのためにも、スポーツ施設が大きな役割を果たすものと考えます。

 私の地元橿原市には、県立の橿原公苑と橿原市の運動公園の二つの大きなスポーツ施設があります。県立橿原公苑には陸上競技場や野球場、体育館などがありますが、老朽化が進むとともに全国大会など一定規模の公式大会ができないという課題があります。また橿原市の運動公園には、硬式専用野球場はあるもののホームベースからバックスタンドの方角が公式試合の要件を満たさない、あるいは照明や観客スタンド、大きなスコアボードがないなどの課題があります。今後、両施設の距離が大変近いという立地環境を生かし、県内のスポーツのメッカ、中南和地域の拠点となるよう県と市が互いに連携協力し、一体的な構想の中での再整備を期待するところでございます。

 一方、東京オリンピック・パラリンピックに向け、本県においてもスポーツへの関心が高まる中、新たなスポーツ拠点が必要と考えます。昨年国体が開催された和歌山県にはビッグホエールというアリーナがあり、国体以外にもスポーツの全国大会はもちろん、コンサートや見本市などにも広く利用されているようです。本県でもいずれめぐってくる国体開催を見据えて、多くの集客力を有するアリーナが必要ではないでしょうか。

 また本県のプロバスケットボールチームであるバンビシャス奈良は、ことしの秋から統一リーグBリーグに参画をされますが、近い将来、五千人以上を収容できるアリーナが必要となると聞いております。将来の子どもたちのためにも、今こそ投資する時期ではないでしょうか。

 そこで、知事にお伺いいたします。

 多くの集客力があり、全国大会が開催可能な規模、機能を有するアリーナの整備に向けた検討が必要と考えますが、知事の所見をお伺いいたします。

 次に、奈良県立医科大学が果たすべき役割について、知事にお伺いいたします。

 奈良県では、県民が安心して暮らせる医療提供体制の構築に向けて北和地域には奈良県総合医療センター、南和地域には南奈良総合医療センター、そして核となる奈良県立医科大学附属病院の整備を進めており、また重症患者についての断わらない救急医療体制の整備、医師・看護師の確保、地域の医療機関による連携体制及び医療・介護サービスの需要に対応できる地域医療体制の構築にも力を注いでおります。その中でも、昨年開学七十周年を迎えた奈良県立医科大学の附属病院は、医療人にとっての臨床教育・研修の場であると同時に、奈良県のみならず我が国における指導的役割を果たす医療機関として、新しい社会的要請に対応できる体制を確立するとともに、先進的高度医療を担うことを目的として設置されております。

 近年では、平成九年にB棟が供用開始、平成十六年にはC棟が完全供用開始、平成十八年には精神医療センターの供用開始と、その他数々の外来やセンターなどを開設し、日々、県民の健康を守りながら地域医療の推進に大きく貢献されております。さらにはドクターヘリの運用なども近く予定されており、山間部からの三次救急患者の対応やER型救急システムの導入など、まさに奈良県の医療の中心的、先進的な施設であると言えます。

 そして、いよいよこの秋にはE棟が全面供用されると聞いております。このE棟供用開始によりさらに医療環境が充実されることが予想されますが、どのような施設になっているのか、その効果はどのようなものになるのか、県民の皆様も関心があることと存じます。

 そこで、知事にお伺いいたします。

 奈良県立医科大学附属病院E棟の施設の概要はどのようなものでしょうか。またE棟の全面供用を契機に、今後、県内の医療提供体制において奈良県立医科大学はどのような役割を果たしていくのかについて、知事のお考えをお聞かせください。

 次に、奈良県の農産物や木材の海外への販路開拓について、知事にお伺いいたします。

 本県の農業は、全体としては担い手が減少し農業産出額も減少している中で、大和野菜や薬草の栽培などはここ近年好調だと聞いております。林業は木材価格や生産量がピーク時から大きく下降、減少し、大変厳しい状況ではございますが、昨年末に大淀町の木質バイオマス発電所が稼働、林業でも自伐型の林業の振興を進める方々もおられるなど、改善に向けての取り組みが進められているところです。

 さて先日、森山農林水産大臣が来県され、奈良県内の農林業の視察を行っていただいたと聞いております。現職の農林水産大臣が直接現場を詳細に視察していただくことは奈良県では初めてと聞いており、一日目は月ヶ瀬のお茶栽培現場、宇陀の薬草、大和トウキ生産現場、そして桜井市のオーベルジュ・ド・ぷれざんす桜井、なら食と農の魅力創造国際大学校、さらには橿原市にある十津川の森、木灯館そしてJAまほろばキッチンを視察。二日目には吉野の林業地区、西吉野の柿選果場、十津川村森林組合木材加工流通センター、十津川中学校、民有林の直轄治山事業そして間伐搬出現場と、二日間にわたり広範囲に熱心に視察され非常に有意義であったと聞いております。この機会を契機に、さらなる農林業の振興へつなげていただきますよう期待をするところでございます。

 また昨年十月に環太平洋経済連携協定、TPPが大筋合意となり、本年二月には正式合意、そして昨日には閣議決定され国会へ提出をされました。今後、貿易の自由化が進んでいくことが予想される中、奈良県の農林業は地方創生の時代に奈良県らしい取り組みとして力を入れていく必要のある分野であると思います。月ヶ瀬のお茶など一部では海外に販路を開拓しているとも聞いておりますが、品質の高い製品をどんどん海外へ輸出することで奈良県産の農産品が海外でも多くPRされ、それが販売拡大につながり、後継者の対策など担い手の確保や充実にもつながっていくことと思います。また林業についても、国内人口の減少などにより住宅着工戸数の大幅な回復が望めない状況のもとで、木材や木材製品の新たな販路として、海外市場開拓を積極的に進めていくことが必要ではないかと思います。

 そこで、知事にお伺いいたします。

 県の農林業振興政策の中で、農産物や木材の海外への販路開拓は重要な位置を占めるものと考えますが、どのように取り組んでいかれるのでしょうか。

 次に、修学旅行の誘致促進について、観光局長にお伺いいたします。

 本県への修学旅行は、奈良、京都をセットでめぐるコースが多く、宿泊については京都に連泊する学校が多いと聞いております。奈良県内で訪れているのは奈良公園付近の北部地域に限定され、宿泊する学校が少ないというのが本県の克服すべき課題でございます。私は、修学旅行を中南和地域に呼び込み、奈良県内での宿泊につなげたいと考えております。例えば飛鳥地域には、日本国の始まりを学んでいただく素材が豊富にあります。これらの価値をより深く知っていただくPRも必要不可欠だと思います。

 前回の一般質問でも取り上げましたが、明日香村では修学旅行やインバウンドの教育旅行誘致に取り組む飛鳥民家ステイ事業を実施しております。当初、他人を自宅に宿泊させることへの抵抗感やきちんとしたおもてなしができるのかといった不安感などから、受け入れ民家の方々の理解や賛同が少なく、大変苦労されたと聞いております。しかし定期講習会を開催するなど、安全・衛生面にも十分配慮された対策を徹底することにより、現在は大変成熟したほかのモデルとなるような事業を展開されておられます。多いときには、いっときに三百人を超える修学旅行生を受け入れるまでになっております。

 近年、修学旅行は地域の歴史や伝統を直接肌で感じ、その地域の人々との交流を深めることができる文化体験などの体験学習が人気と聞いております。本県においても既存の体験プログラムに加え、奈良でしか体験できない特別感のある新たなプログラムの開発も必要だと感じております。最も多感な学生時代に修学旅行で奈良県を訪れ一生忘れられない体験をすることで、十年先、二十年先の将来において再び奈良県を訪れていただけると考えております。

 そこで、観光局長にお伺いいたします。

 修学旅行を北和地域だけでなく中南和地域にも呼び込み、県内での宿泊につなげるよう、修学旅行の誘致について、現在、県ではどのような取り組みをされているのか、また、今後どのように取り組みを進めていかれるのかをお聞かせください。

 次に、奈良県内の道路について二点お伺いいたします。

 まず橿原市内の街路整備について、まちづくり推進局長にお伺いいたします。

 奈良県並びに橿原市の道路事情につきましては、年々整備が進み、その利便性を多くの県民の皆様が感じておられるとの話をよく聞きます。道路はつながらなくては意味がないと言いますが、平成二十八年度末には京奈和自動車道御所区間が供用開始となる予定となっており、いよいよ郡山インターチェンジから和歌山インターチェンジまでが、一部一般部を含みますが高架道路でつながることとなります。これによりさらに利便性がよくなるのは間違いなく、予定どおりに事業が進みますよう期待するところでございます。さらには、橿原北インターチェンジから大和高田バイパスまでの間の高架工事を平成二十九年度より順次実施していくことになれば、橿原市が抱える渋滞緩和にもつながり、利便性が向上することが予想されます。今後もさらなる道路整備の進捗に大きく期待をするところでございます。

 その一方、主要幹線道路においての歩道が未整備な箇所が多いのも事実です。特に国道一六九号、国道一六五号においては歩道未整備区間が多く、大型車両が通行するすぐ横を歩行者が通行する危険な場面をよく見かけます。また歩道を自転車が通行している場合も多く、歩行者と自転車の衝突事故もたびたび起こると聞いております。通学路等の整備も急がれるところではありますが、このような主要幹線の歩道の整備も順次進めていくことも必要と考えられます。

 その中で、都市計画道路畝傍駅前通り線すなわち国道一六五号ですが、この道路は国道二四号とともに橿原市中心市街地の骨格を形成する幹線道路であり、JR畝傍駅から東西に向けて県の街路事業として進めていただいております。地元のご協力をいただきながら、ここ数年で用地買収が大きく進んでいるように思います。

 JR畝傍駅は、明治二十六年に畝傍御陵参拝のために誕生した駅であり、ご承知のとおりかつては天皇陛下がご休憩されました貴賓室も備えられている非常に由緒ある駅であります。昨年秋には、奈良・町屋の芸術祭はならぁとの会場としても活用されており、この駅周辺の道路や歩道環境が改善されることで、新たな地域活性化への拠点にもなると思います。

 昨年三月二十日には、県と橿原市とのまちづくりに関する包括協定が締結され、このエリアは大和八木駅周辺地区の拠点として、今後、近代的な都市機能と伝統的な歴史的景観との共存および融合というコンセプトのもと、まちづくりを進めていくこととされております。国道二四号の南向きへの歩道拡幅も国の事業として進んでいるところであり、県事業とあわせて整備されることにより、連携協定を締結されたこの地区のまちづくりを支える基盤として、まちの活性化に向けた効果が一層高まることを期待しております。

 そこで、まちづくり推進局長にお伺いいたします。

 早期に歩行者の安全確保を図るためにも、都市計画道路畝傍駅前通り線の整備を急ぐ必要があると考えますが、現在の事業進捗状況と今後の見通しについてお聞かせください。

 次に、南部地域の観光振興に向けた道路の整備について、県土マネジメント部長にお伺いいたします。

 南部地域の振興に向けて、現在、国道一六八号、国道一六九号、国道三〇九号等の骨格幹線道路ネットワークの整備が進んでいる現状であり、今週末には川津道路が、そして三月末には辻堂バイパスの一部開通も予定されているところで、南部地域のアクセス向上と住民の安全確保のためには、これからもこの地域の道路整備を重点的に進めていくことを期待しております。しかし、先ほど挙げました骨格幹線道路から南部地域の各地をつなぐ国道、県道の整備は、まだまだ進んでいないのが現状です。

 先日、宮内国土交通大臣政務官が京奈和自動車道や南部地域の道路を視察されましたが、その視察箇所の中の県道五三号高野天川線は、和歌山県伊都郡高野町から奈良県吉野郡天川村を結ぶ主要地方道であり、通称高野大峯街道すずかけの道と言われております。

 ご承知のとおり、高野町にあります高野山には年間約百四十万人、天川村洞川には修験者を含め年間約六十万人の観光客がありますので、この二つの地点を結ぶ県道高野天川線が整備されれば、この間の相互交流が可能となり、観光客を呼び込むことができると考えます。このように道路整備はそこに居住する県民の皆様の利便性の向上、災害対策はもとより、奈良県の観光振興には欠かせない施策であり、必要性が高く効果が期待される箇所を中心として、積極的に取り組んでいくべきであると思います。

 そこで、県土マネジメント部長にお伺いいたします。

 南部地域の観光振興に向け、県道高野天川線のような観光拠点を結ぶ道路について早急な整備が必要と考えますが、現在の整備状況についてお聞かせください。

 最後に、ヘルプマークなど障害のある人が配慮を必要としていることを示す表示について、健康福祉部長にお伺いいたします。

 奈良県では本年四月一日より、障害のある人もない人もともに暮らしやすい社会づくり条例が施行されます。この条例により障害のある人への不利益な取り扱い、合理的な配慮の不提供が禁止されますが、これは全ての県民が、障害の有無にかかわらず相互に人格と個性を尊重し合いながら、安心して幸せに暮らすことができる社会の実現を目的とするものです。

 私も先日、まほろばあいサポート運動の研修会に参加させていただきました。この運動は、奈良県で平成二十五年八月から取り組んでいる運動で、障害の有無にかかわらず誰もが暮らしやすい共生社会を実現するため、障害の内容や特性、障害のある方が困っていること、配慮の仕方やちょっとした手助けの方法などを理解し、実践していただくあいサポーターを養成し県民運動として広げていくことにより、誰もが暮らしやすい共生社会の実現を目指すものです。

 あいサポーターとは、私も本日つけておりますこのあいサポートバッジを身につけ、障害の特性や必要な配慮などを理解して、障害のある方を手助けする人のことです。あいサポートバッジをつけることにより、その存在を障害のある方へお知らせすることとなります。特別な技術などを習得して支援するのではなく、日常生活の中で自分のできる範囲での手助けを行います。サポートができる人をわかりやすくあいサポートバッジであらわすことは大切ですが、一方で障害のある人の中には、義足や人工関節を使用している人、内部障害の人など、障害によっては外見ではわかりにくく、周りから理解されずに苦しんでいる人がいます。

 そこで、例えば東京都ではヘルプマーク、山口県ではサポートマークなどを既に導入されているように、サポートする人だけではなく障害のある人が配慮を必要としていることを周囲の人にわかるように工夫をすることにより、援助を受けやすくすることも必要と考えます。配慮が必要であることを容易に知らせることができることにより障害のある人も安心でき、また援助が必要であることを容易に知らせることができることにより、ちょっとした手助けが行え、また障害に対する理解の促進も期待できるものと思われます。

 そこで、健康福祉部長にお伺いいたします。

 外見ではわかりにくい障害のある人が、配慮を必要としていることを示す表示の普及が必要と考えますが、どのように取り組もうとしておられるのでしょうか、お聞かせください。

 以上で壇上からの質問を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。(拍手)



○副議長(山本進章) 荒井知事。



◎知事(荒井正吾) (登壇)一番亀田議員のご質問がございました。

 第一問目は、スポーツ施設の充実でございます。

 橿原市には県施設、市施設がございますので、スポーツ施設を一体的に整備したらというご提言もございました。その中のご質問は、アリーナの整備についてでございます。

 本県では、だれもが、いつでも、どこでも運動・スポーツに親しめる環境づくりを目指しております。スポーツ施設の整備は重要な課題でございますが、アリーナ整備についての検討もその一つとして捉えております。アリーナは、議員お述べのようにさまざまなスポーツ大会での利用が可能であり、五千人程度の観客が収容できる規模のメーンアリーナやサブアリーナなどの整備により、全国大会や国際大会、プロスポーツの試合等の開催が可能になります。また展示会や国際会議、コンサートなどのコンベンションにも対応できる集客力のある施設でにぎわいの拠点にもなり、多くの機能を備える都市型の複合施設であると認識をしております。

 アリーナの立地でございますが、どのような場所がふさわしいかということになりますが、公共交通とのアクセス性がよく駐車場も十分確保できるような場所がふさわしいと考えられます。また飲食・商業施設や宿泊施設との連携も考慮して、まちづくりの拠点として整備できたらいいものでございます。整備や運営に当たっては、公設公営や公設民営など多様な方法が考えられますが、イベントなど多角的な運営、開催が予定されますので、民間のノウハウを最大限活用して、さまざまな事業が展開できるなど汎用性を高めることが必要でございますし、収益性を確保する効率的な運営が求められます。民設民営と言われる整備・運営が望ましいと考えております。環境整備は公の県なり市が行って、そのアリーナ自身の建設と運営は民間ができたら、そのほうが非常に汎用性が高いというふうに思います。先行例として、仙台市に民設民営のアリーナがございます。県庁職員にも視察に行っていただきました。駅前の近いところで、地域振興にも役立っている整備・運営があるように聞いております。一つの例、見本として検討の対象にしております。

 アリーナにつきましてはまだこのような段階でございますが、本県におけるスポーツ施設全般の充実は重要な課題でございます。スポーツ施設は、公設公営のスポーツ施設は全般的に古くなってきております。中長期的な観点から、既存の県有施設のみならず市町村のスポーツ施設や学校体育施設等の再整備を検討していく必要があろうかと思いますが、多額の予算が今後必要でございますし、このような施設は国の補助がなかなか行き届かない対象の施設でございますので、今後、中長期的な観点からの検討が必要だと考えております。

 二つ目は、県立医科大学が今後果たす役割はどのようなものかというご質問でございます。

 県立医科大学の附属病院E棟は、ことしの秋に全面供用いたします。県立医科大学附属病院の中でも重要な病棟でございます。高度で先進的な医療を行う県内唯一の病院でございますので、その機能充実を図る観点から中心病棟として平成二十二年度から着手してまいりまして、ことしの秋にいよいよ開棟、棟としてオープンでございます。構造は地下一階地上七階建ての鉄骨づくりでございます。現在A棟という一番北のほうにある建物、大変古くなっておりますが、そこに手術室をはじめ分娩、周産期医療、小児医療とともにがん治療などの病棟がございます。そのような施設とともに放射線治療や化学療法などの機能が、新たに完成するE棟に全面移転をするということになります。

 移転に当たりましては、新しい施設整備のほうでございます、医療機器の整備もこの際行いたいと考えております。例えば千グラム未満で出生されました超低出生体重児というような方がおられますが、NICUと呼ばれます集中治療室や、その後方病床、GCUと言われるようなものをさらに増床したいと思います。また、手術室や放射線治療室の増室もしたいと思います。がん治療のための診断機器でPET‐CTと言われるような最新鋭の機器も新設をしたいと思います。現在の施設よりも、周産期医療や手術、がん治療等の機能が充実するものでございます。ことしの秋に全面供用でございます。

 県立医科大学では、このE棟の全面供用により、県が中期目標を示しておりますが、より多くの地域貢献をしていただきたいと考えております。県立医科大学の地域貢献はいろいろございますが、具体的にはまずやはり教育機関でございますので、医師、看護師など医療人を育成、立派な医療人を育成してほしいと思います。とりわけ看護師、地域包括ケア・在宅医療に向けまして、特定看護師と言われるような看護師を養成する全国でも数少ない大学になっております。

 診療の分野でございますが、断わらない救急体制ということでER型の救急体制を整備していただきます。奈良県総合医療センター、北和地域とともに、二つのERを奈良県持っておりますが、昨年の秋以降、救急搬送の救急患者さんがぐんぐんと伸びております。頼りになる二十四時間三百六十五日断わらない救急室ということを標榜しております。

 三つ目は、周産期医療体制の強化が必要かと思います。年間では約一万人の赤ちゃんが奈良県では生まれますが、やはり出産は大変な事業でございます。今まで県外搬送が四分の一ほどでございましたが、県立医科大学の頑張りによりまして、出産あるいは周産期の方の救急受け入れが随分ふえてきております。ここ数年で随分ふえてきておりまして、県外搬送がほとんどなくなってきている状況でございます。この周産期医療体制の整備を引き続き強化していく必要がございます。

 また南奈良総合医療センターがこの四月に開院いたしますが、産婦人科でございますが、南奈良総合医療センターとはカルテを電子カルテで共有化いたしまして、南和地域の方々が南奈良総合医療センターへ行かれて、時たま県立医科大学附属病院へ行かれるという形で、県立医科大学附属病院の分室のような機能を南奈良総合医療センターが果たす。これも県立医科大学の周産期の教室の協力がないとできないことでございますので、南奈良総合医療センターは県立医科大学の大きな貢献の場所というふうに認識をしております。

 そのほか地域の病院、診療所などとの医療連携でございますが、いろんな医療の項目についてその連携パスの中で重要な役割を果たしていただくとともに、いざというときに医師を派遣していただく機能が県立医科大学にございますので、県立医科大学自身も医師不足、看護師不足でございますが、やはりまだ資源がたくさんあるのが県立医科大学でございます。このE病棟の整備にあわせて、県民の健康と命を守る最後のとりでとしての機能、信頼できる医療機関として役目を果たしていただきたいと思っております。

 さらにE病棟だけではなしに、教育研究機関を近くの旧農業試験場へ移転いたします。大きな整備でございます。そのようなこの百年に一度あるかないかの大改造でございますので、この際、県立医科大学の将来のあるべき姿について、県と県立医科大学が毎月ほど県立医科大学の将来像という面で議論をしております。議論が大変深まってきております。今後三十年、四十年を見通して地域医療に県立医科大学が貢献していただくために、教育理念、診療理念、研究理念、法人経営の考え方、さらに県立医科大学は教育研究部門が移転いたしますと新駅の設置も含めて橿原市の大きな拠点になり得ますので、そのまちづくりについても鋭意検討を進めているところでございます。

 そういう意味で来年度は、県立医科大学の将来の絵を描く意味で大変重要な年になるというふうに思っております。議論を積極的に深めさせていただきたいと思っております。

 三つ目の質問でございますが、TPP関連法案が閣議決定いたしました。今後国会に出されてくると思いますが、農産物、木材の海外への販路開拓についてのご質問でございます。

 TPP時代を迎えまして奈良県の農林業も、やはりグローバルな世界で光り輝くものが必要かと思います。本県といたしましては、国内人口が減少しておりますので農産物や木材の国内需要の大幅な回復というのは望めない状況でございますが、TPPが入りますと輸出の絶好の機会ということになります。新たな販路として、海外への輸出の取り組みを各県とも競争して行ってきております。本県でも農業も林業も大変小さなものでございますが、今、産業興しを九つの分野でやっておりますが、農業も林業も九つのうちの重要産業分野として、産業興しの取り組みを数年前から始めております。

 その中での海外販路開拓は重要なアイテムでございます。今までの取り組みでございますが、今年度はニーズの、昨年八月に香港で開催されましたアジア最大級の食品展示会フードエキスポというものがございますが、将来の展示を目標といたしまして実態調査を行いました。また大和茶の輸出に向けまして、ヨーロッパ諸国の厳しい残留農薬基準に対応できる生産方法について、使用農薬などの検討を進めております。EUに輸出できるということは、世界のほとんどの国に輸出できるというふうに思います。そのような延長線で来年度の予算また事業をお願いしております。

 今申し上げました香港のフードエキスポ出展の支援を申し上げたいと思っております。また県が事務所誘致を進めておりますジェトロという海外販路拡大の応援の施設との連携を図りまして、輸出を目指す農業者に対して窓口になっていただきたいと思っております。輸出先としてはフランスやベトナムなど、日本の農産物、奈良の農産物が親しまれる地域をターゲットに輸出を進めたいと思います。

 木材や木材製品の輸出でございますが、今年度マーケットリサーチを行いました。中国、台湾、韓国で行いました。またフランスのパリで開催されました大規模見本市におきまして県産材のPRも行いました。その結果わかったことでございますが、本県の木材の性質からして原木、構造材よりも、家具等の加工製品が開発できると有望になるのではないかという意見をいただいております。商社等のパートナー企業を通じて輸出するのが、小さなまだ産業でございますので、望ましいなどの話を聞いております。

 このような、まだいろんなことに取り組み始めた、大変おくれておりますが始めたばかりでございますので、海外の木材業界や木材輸出の実情に精通いたしました国内商社や専門家等の情報収集、また検討を行っていく必要があると思います。また県庁職員はもとより、県内の輸出志向の皆様方に対してセミナー開催を行うとともに、勉強の意味もございますので、海外見本市の出展をしております。

 輸出に向けまして、県内企業や金融機関等で構成いたします(仮称)観光物産輸出協議会の設立を進めたいと思っております。昨年から県とジェトロの大阪本部で定期的に海外輸出に関する勉強会を開催しておりますが、来年度は県内企業や金融機関にも、民間の組織にも参加していただき、組織的に海外輸出を促進する奈良県内の体制づくりに努めたいと思います。輸出はなかなかリスクが伴う事業でございますが、やはりグローバルな世界へ打って出ないとなかなか商売がはやらない実情にございます。またそのような輸出産業に育てることによって、後継者が元気になってくれる、また雇用の創出もできるということでございますので、農業、林業を奈良県の輸出産業として大事な産業と捉えて、その販路開拓などの支援を申し上げていきたいと思っております。

 残余の質問は、関係の局長、部長からご答弁をさせていただきます。ご質問ありがとうございました。



○副議長(山本進章) 福井観光局長。



◎観光局長(福井義尚) (登壇)一番亀田議員のご質問にお答えいたします。

 私には、修学旅行の誘致促進につきまして、北和地域だけでなく中南和地域にも呼び込み県内での宿泊につながるよう、県ではどのような取り組みをして、今後またどのように取り組みを進めていくのかとのお尋ねでございます。お答えいたします。

 修学旅行は、奈良ファンづくりや将来のリピーターとなっていただくお客様を確保する観点から、本県観光振興を推進する上で重要なターゲットの一つであり、これまでも積極的に誘致活動に取り組んでまいりました。本年度は八月に、首都圏や福岡県の中学校教諭を対象といたしました一泊二日のモニターツアーを実施したところでございます。橿原考古学研究所の協力をいただきまして、日本の国のはじまりを木簡に聞くというテーマのワークショップや、東大寺や石舞台古墳また飛鳥寺などではVR映像を駆使いたしましたバーチャル体験など、奈良でしか体験できないメニューを中心に企画をいたしました。その成果といたしまして、ツアーに参加された首都圏の中学校二十二校のうち平成二十九年度に奈良県での宿泊を決定した学校が、従前四校でございましたけれども八校に増加したところでございます。

 また奈良で歴史を学ぶ意義を深く学習していただくために、修学旅行用のガイドブックやDVDを制作中でございます。国のはじまりであります奈良を体感していただける内容に加えまして、臨場感あふれる映像をおさめたDVDなど、これからの誘致活動に効果的に活用できるものであると考えているところでございます。

 来年度は、従来より旅行会社等から強い要望がございました修学旅行の専用ポータルサイトを立ち上げたいと考えております。飛鳥の民家ステイ事業など体験メニューの紹介はもちろんのこと、本年秋にオープン予定でございますキトラ古墳壁画体験館・四神の館など、これからの奈良の情報をどんどん取り上げながら、皆様に役立てていただけるサイトにしていきたいと考えているところでございます。

 今後とも、奈良ファンの学校や教員の方々をふやし奈良でゆっくり滞在いただける修学旅行を誘致するため、関係者のご意見を詳細に分析しながら効果的にセールスを展開するなど、積極的に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。

 ありがとうございました。



○副議長(山本進章) 金剛まちづくり推進局長。



◎まちづくり推進局長(金剛一智) (登壇)一番亀田議員のご質問にお答えさせていただきます。

 私へは、橿原市内の街路整備について、早期に歩行者の安全確保を図るためにも都市計画道路畝傍駅前通り線の整備を急ぐ必要があると考えるが、現在の進捗状況と今後の見通しについてのお尋ねでございます。お答えいたします。

 都市計画道路畝傍駅前通り線は、国道二四号と国道一六五号バイパスとを連絡するとともに、橿原市中心市街地の骨格を形成する街路でございますが、狭隘で歩道もなくまた家屋も密集しているといったことから、JR畝傍駅を挟んで東西約三百九十メートルの区間について、平成二十四年度より街路事業を進めてきたところでございます。また畝傍駅前通り線は、災害時の緊急輸送道路にも指定されております。災害時の通行機能の確保などを図るため、県の第六期無電柱化推進計画の対象路線として電線共同溝の整備もあわせ行うことにしております。

 一方、議員お述べのとおり昨年三月に県と橿原市が締結しましたまちづくりに関する包括協定では、周辺市街地を近代的な都市機能と伝統的な歴史的景観との共存および融合というコンセプトのもと、まちづくりを進めることにしておりまして、畝傍駅前通り線もJR畝傍駅、八木町、下ツ道などの歴史的町並みと調和した歩道の美装化を図ってまいります。

 現在、JR畝傍駅から西側へ国道二四号までの約百八十メートルの区間でございますが、用地買収を重点的に取り組んでおり、契約件数で申しますと約九四%まで用地買収が進んでおります。来年度中には用地買収が完了できるよう、引き続き土地所有者の方との交渉を重ねてまいります。

 今後はJR畝傍駅から東側区間、約二百十メートルございますが、その区間の用地買収を進めるとともに西側区間の工事に着手していくこととしておりまして、橿原市のまちづくりを支えるインフラとして街路の整備を進めてまいります。

 以上でございます。ご質問ありがとうございました。



○副議長(山本進章) 加藤県土マネジメント部長。



◎県土マネジメント部長(加藤恒太郎) (登壇)一番亀田議員のご質問にお答えいたします。

 私には、県道高野天川線の現在の整備状況につきましてお尋ねがございました。

 県道高野天川線は、和歌山県高野町から野迫川村、五條市大塔町を経て天川村に至る延長約四十四キロメートルの路線でございます。このうち本県の中の延長は約四十キロメートルございますけれども、二車線で整備された区間の割合は約二四%でございまして、すれ違いの困難な区間が多く残されております。

 県道高野天川線のルートは、平成十六年に世界遺産に登録された高野山、大峯山という二大霊場を結ぶすずかけの道として、かつては多くの巡礼者が往来したと聞いております。近年、増加の著しい高野山へのインバウンド観光を取り込んだ県南部地域の振興の観点からも、この狭隘区間の早期解消による観光拠点のネットワーク化につきまして、地元地域からの期待が高まっていると承知をしてございます。

 本県では平成二十六年に奈良県道路整備基本計画を策定いたしましたが、本計画におきましては、骨格幹線道路ネットワークの整備とともに目的志向の道路整備を位置づけてございます。観光振興に資する道路整備につきましても、市町村による観光まちづくりと連携を図りつつ取り組むこととしてございます。

 県道高野天川線につきましても、通行する車両が容易にすれ違いできるよう、待避所の設置ですとか短い区間での二車線改良を組み合わせました一・五車線整備を進めているところでございます。平成二十七年度、今年度には野迫川村の上地区におきまして、大変雲海の景色がすばらしいところでございますので、急カーブの解消と樹木の伐採を同時に行い、交通安全とあわせて道路からの眺望を確保するというような事業にも取り組んだところでございます。

 また平成二十七年度には、天川村塩谷から九尾までの約十五キロメートル区間におきまして、新たな十二カ所の待避所設置を含む一・五車線整備の全体計画がまとまりましたので、平成二十八年度、来年度から調査・設計、用地取得に要する予算を確保いたしまして、計画的に待避所等の整備を進めてまいりたいというふうに考えてございます。

 県道高野天川線は、議員ご承知のとおり、道路拡幅をする余地が大変極めて限られた地形的にも大変厳しい状況となってございますので、二車線での整備を一気に進めるということはなかなか難しい状況でございますけれども、市町村の観光まちづくりと連携いたしまして一・五車線での整備、これを着実に進めてまいりたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。ありがとうございました。



○副議長(山本進章) 土井健康福祉部長。



◎健康福祉部長(土井敏多) (登壇)一番亀田議員のご質問にお答え申し上げます。

 私には、外見ではわかりにくい障害のある人が配慮を必要としていることを示す表示について、どのように取り組もうとしているのかとのお尋ねでございます。

 障害のある人が地域で安心して暮らすためには、障害及び障害のある人に関する県民や事業者等の皆様の理解や配慮が不可欠でございます。このことから議員お述べのとおり、平成二十五年八月から障害者団体と協働いたしまして、まほろばあいサポート運動に取り組んでいるところでございます。これまで障害の特性や配慮に関する研修を受けていただきましたあいサポーターは、県職員の三千三百人をはじめ総計一万人を超えており、組織を挙げて取り組んでいただいてる企業、団体数も三十五となっております。

 また議員お述べのように、聴覚障害や身体の内部に機能障害等のある人につきましては、外見からは配慮を必要としていることがわからないため、周りから理解されにくく不当な扱いを受けるなど、日常生活を営む上での課題があると認識しております。このため障害のある人を手助けするあいサポーターの養成とあわせまして、新たに障害のある人が配慮を必要としていることを知らせる意思表示マークの作成等につきまして、来年度予算に計上させていただいております。

 この意思表示マークの作成に当たりましては先進事例も参考に、当事者や障害者団体、市町村等のご意見を聞きながらより機能的で実用的なものにしたいと考えております。またあいサポート運動を核として、県内各界のご理解とご協力もお願いしながら、このマークが県内全域に普及、定着するよう進めてまいりたいと考えているところでございます。

 今後ともこのような取り組みを積み重ねながら、障害の有無にかかわらず、相互に人格と個性を尊重し合い、安心して幸せに暮らすことができる社会の実現を目指して、より効果的な施策の実施に努めてまいります。

 以上でございます。ご質問ありがとうございました。



○副議長(山本進章) 一番亀田忠彦議員。



◆一番(亀田忠彦) ご丁寧な答弁をいただきましてありがとうございました。時間もあまりありませんので、ちょっと私の思いを数点述べさせていただいて質問を終わりたいと思います。

 まずスポーツ施設の充実においてですけれども、知事からありましたように、民間のノウハウを活用してというご答弁がありましたけれども私もそのとおりだと思います。民間のノウハウと、さらにはスポーツに携わっている方、あるいはスポーツに携わっていない方、いろんな方の意見を聞いて整備を進めることというのが大変大事なことでありまして、他の地域ではスポーツコミッションみたいな名称で呼ばれるそんな機関をつくって、どんな地域にどのようにそういうスポーツ施設をつくるのがいいのかということを検討されてるということも聞いておりますので、どうせつくるのであれば、ちぐはぐなことにならないように十分に検討されて整備をしていただきたいなと思います。

 ただ四年後には東京オリンピック・パラリンピックがございますし、三年後はラグビーワールドカップがあります。そこまでにというのはなかなか難しいことではございますけれども、私は一つの目標としては、ちょうど十年先ですので、二〇二六年までは国体開催県が決まっておるというふうに聞いておりますけれども、その十年先、十一年後の奈良県の二巡目になる国民体育大会に手を挙げる検討もして、一つの目標を掲げて、それに向けてスポーツ施設を充実させていくというのも一つの方法ではないかなと、そのように思いますので、ご検討いただけますようによろしくお願い申し上げたいと思います。

 それともう一つですけれども、修学旅行の誘致促進についてなのですけれども、どちらかといえば私、今回の質問では国内修学旅行生の誘致についてを聞かせていただいたのですけれども、外国の修学旅行生の誘致にも積極的に取り組んでいく必要があるのではないかなと、そのように思っております。

 ただ、その外国からの修学旅行生の高いニーズの一つに、日本の学生、子どもたち、小・中・高等学校の子どもたちとの交流の場があれば非常にありがたいというふうな意見があると聞いております。これは県内の小・中学校あるいは高等学校の受け入れのことにもかかわってくるので、教育長はじめ教育委員会のほうのいろんなまたハードルというか、そういった検討もあるのだと思うのですけれども、私、外国の子どもが来て奈良県の子どもと接することで、奈良県の子どもは奈良県のいいところを伝えることができたりとかすることによって、奈良県のいろんな特性を、どう言ったらいいのでしょうね、知識として非常に深めることができる。聞くだけではなく人に教えることができて初めてその知識は自分のものになるというふうに聞くことがよくありますので、子どもたちが外国に向けて奈良県のすばらしいところを説明ができるようになるということは、奈良県の自分の住んでいるところに誇りを持つ、そんな教育にもつながっていくのではないかなと、そういうふうに思いますので、ぜひご検討いただいて、外国からの修学旅行生、特に県内の学生との交流を一つのパッケージとした、何かそういう旅行にニーズが高いというふうに聞いておりますので、そのあたりもどうぞご検討いただけますようにお願いを申し上げたいと思います。

 とにかく奈良県を元気にするためのありとあらゆる角度からの知恵を絞っていただけますように、ご期待を申し上げまして私の質問を終わらせていただきます。

 ありがとうございました。

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○副議長(山本進章) 十九番松尾勇臣議員。



◆十九番(松尾勇臣) 本日はこれをもって散会されんことの動議を提出いたします。



○副議長(山本進章) お諮りします。

 十九番松尾勇臣議員のただいまの動議のとおり決することに、ご異議ありませんか。

     (「異議なし」の声起こる)

 それでは、さように決し、明、三月十日の日程は当局に対する一般質問とすることとし、本日はこれをもって散会します。



△午後五時八分散会