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奈良県 奈良県

平成 5年  3月 定例会(第222回) 03月01日−01号




平成 5年  3月 定例会(第222回) − 03月01日−01号







平成 5年  3月 定例会(第222回)



     平成5年奈良県議会第222回定例会(第一号)



平成五年三月一日(月曜日)午後一時開会

                           由本知己・北中路子速記

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出席議員(四十七名)

       一番 欠員           二番 上田順一君

       三番 上田嘉昌君        四番 高野善雄君

       五番 辻本黎士君        六番 秋本登志嗣君

       七番 飯田 正君        八番 米澤 節君

       九番 田尻 匠君       一〇番 国中憲治君

      一一番 北野重一君       一二番 今中せつ子君

      一三番 植村家忠君       一四番 高間賢一君

      一五番 元田三男君       一六番 中村 昭君

      一七番 中本幸一君       一八番 米田忠則君

      一九番 吉川隆志君       二〇番 松井正剛君

      二一番 小泉米造君      二二番 奥本一男君

      二三番 由本保幸君      二四番 梶川虔二君

      二五番 森田好信君      二六番 寺澤正男君

      二七番 出口武男君      二八番 吉川新太朗君

      二九番 藤本 巖君      三〇番 新谷紘一君

      三一番 福田守男君      三二番 新谷春見君

      三三番 松原一夫君      三四番 福西幸夫君

      三五番 山下 力君      三六番 田辺和夫君

      三七番 小林 喬君      三八番 植原一光君

      三九番 杉村寿夫君      四〇番 浅川 清君

      四一番 村野喜英君      四二番 森下豊城君

      四三番 服部恵竜君      四四番 仲川宗太郎君

      四五番 和田 修君      四六番 福本虎之祐君

      四七番 川口正志君      四八番 大東正明君

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議事日程

一、知事招集挨拶

一、開会宣告

一、議席変更

一、会議録署名議員指名

一、会期決定(二十四日間)

一、諸報告

一、就任挨拶(教育委員・公安委員・人事委員)

一、議案一括上程(送付文朗読)

  知事提案理由説明



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△開会式



◎議事課長(大倉潔君) ただいまから知事のごあいさつがあります。



◎知事(柿本善也君) (登壇) 定例県議会の開会に当たりまして、一言ごあいさつ申し上げます。

 本日ここに平成五年三月定例県議会を招集いたしましたところ、議員各位のご出席をいただきまして開会の運びに至りましたことは、県政のために誠にご同慶にたえないところでございます。

 このたびの定例県議会におきましてご審議いただきます案件は、平成五年度一般会計、特別会計並びに企業会計予算案をはじめ条例の制定及び改正、その他でございます。

 何とぞ慎重ご審議の上、よろしくご議決あらんことをお願いいたしまして、開会のごあいさつといたします。

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        (議長浅川清君、議長席に着く)



○議長(浅川清君) これより平成五年三月第二百二十二回奈良県議会定例会を開会いたします。



○議長(浅川清君) 本日の会議を開きます。

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○議長(浅川清君) 初めに、議席の変更を議題といたします。

 議会運営の都合により、議席の一部を変更いたしたいと思います。

 お諮りいたします。

 お手元に配付の議席変更一覧表のとおり議席を変更することにご異議ありませんか。

        (「異議なし」の声起こる)

 ご異議がないものと認め、さように決します。

 それでは、ただいま決定いたしました議席にお着き願います。

     上田順一君  一番 → 二番

     上田嘉昌君  二番 → 三番

     高野善雄君  三番 → 四番

     辻本黎士君  四番 → 五番

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○議長(浅川清君) 次に、会議録署名議員を会議規則第九ず三条の規定により指名いたします。

                      二十五番 森田好信君

                      二十六番 寺澤正男君

                      二十七番 出口武男君

  以上の三人を指名いたします。

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  被指名人にご異議がないものと認めます。



○議長(浅川清君) 次に、会期の決定を議題といたします。

 お諮りいたします。

 今期定例会の会期は、本日から三月二十四日までの二十四日間といたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。

        (「異議なし」の声起こる)

 ご異議がないものと認めます。

 よって、会期は二十四日間と決定いたしました。

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○議長(浅川清君) 次に、地方自治法第百二十一条の規定により、説明のため議場に出席方を求めました文書の写しをお手元まで配付いたしておきましたから、ご了承願います。

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△奈議第百二十七号

 平成五年二月二十四日

   奈良県知事 柿本善也殿

                          議会議長 浅川 清

       第二百二十二回三月定例県議会への出席要求について

 三月定例県議会(平成五年三月一日開会)に説明のため貴職及び下記の者の出席を要求します。

        記

  副知事    出納長

  総務部長   企画部長

  開発局長   企画部理事

  民生部長   保健環境部長

  商工労働部長 農林部長

  林務長    土木部長

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△奈議第百二十七号

平成五年二月二十四日

  警察本部長

  教育長

  公安委員長

  教育委員長  殿

  人事委員長

  代表監査委員

  水道局長

                           議会議長

    第二百二十二回三月定例県議会への出席要求について



    三月定例県議会(平成五年三月一日開会)に説明のため貴職の出席を要求します。

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○議長(浅川清君) 次に、監査委員から監査及び現金出納検査結果の報告がありましたので、その写しをお手元まで配付いたしておきましたからご了承願います。

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○議長(浅川清君) 次に、去る十二月定例会において任命同意を与えました教育委員三橋友次君のごあいさつがあります。



◎教育委員(三橋友次君) 昨年十二月二十二日付をもちまして教育委員を拝命いたしました三橋でございます。

 浅学非才な者でございますが、任期中は無事任務を全うできるようにしっかり頑張りたいと思いますので、どうか皆々様方のよろしきご指導をお願いいたします。よろしくお願いいたします。(拍手)



○議長(浅川清君) 同じく任命同意を与えました教育委員日野西光尊君のごあいさつがあります。



◎教育委員(日野西光尊君) 昨年十二月、皆様方のご同意をいただきまして教育委員に任命されました日野西光尊でございます。研さん努力いたしまして大任を全ういたしたく存じております。今後ともよろしくご指導のほど、お願い申し上げます。(拍手)



○議長(浅川清君) 同じく任命同意を与えました公安委員横山一郎君のごあいさつがあります。



◎公安委員(横山一郎君) 議会のご同意をいただきました公安委員の横山でございます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)



○議長(浅川清君) 同じく選任同意を与えました人事委員鈴木楢巳君のごあいさつかあります。



◎人事委員(鈴木楢巳君) 議会のご承認をいただきました鈴木楢巳でございます。与えられました責務を全ういたしますため、全力を挙げまして最善を尽くしてまいりたいと存じます。どうかよろしくご指導、ご鞭樋を賜りますようお願い申し上げます。よろしくお願いします。(拍手)

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○議長(浅川清君) 次に、知事の議案送付文を朗読させます。

         (議事課長補佐野田健司君朗読)



△財第百三号

 平成五年三月一日

   奈良県議会議長 浅川 清殿

                         奈良県知事 柿本善也

       三月定例県議会議案の提出について

議第一号 平成五年度奈良県一般会計予算

議第二号 平成五年度奈良県立医科大学費特別会計予算

議第三号 平成五年度奈良県営競輪事業費特別会計予算

議第四号 平成五年度奈良公園費特別会計予算

議第五号 平成五年度奈良県観光自動車駐車場費特別会計予算

議第六号 平成五年度奈良県母子福祉資金貸付金特別会計予算

議第七号 平成五年度奈良県寡婦福祉資金貸付金特別会計予算

議第八号 平成五年度奈良県農業改良資金貸付金特別会計予算

議第九号 平成五年度奈良県中小企業振興資金貸付金特別会計予算

議第一〇号 平成五年度奈良県証紙収入特別会計予算

議第一一号 平成五年度奈良県用地先行取得費特別会計予算

議第一二号 平成五年度奈良県流域下水道管理費特別会計予算

議第一三号 平成五年度奈良県林業改善資金貸付金特別会計予算

議第一四号 平成五年度奈良県中央卸売市場事業費特別会計予算

議第一五号 平成五年度奈良県水道用水供給事業費特別会計予算

議第一六号 平成五年度奈良県病院事業費特別会計予算

議第一七号 奈良県職員定数条例等の一郎を改正する条例

議第一八号 職員の分限に関する条例の一部を改正する条例

議第一九号 委員会の委員その他特別職に属する非常勤職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例

議第二〇号 職員の特殊勤務手力に関する条例の一部を改正する条例

議第二一号 奈良県監査委員条例の一部を改正する条例

議第二二号 奈良県立学校における授業料等に関する条例の三郎を改正する条例

議第二三号 奈良県立自然公園条例の一部を改正する条例

議第二四号 奈良県屋外広告物条例の一部を改正する条例

議第二五号 奈良県同和対策専修学校及び各種学校修学資金等貸与条例の一部を改正する条例

議第二六号 奈良県食品衛生検査所設置条例の一部を改正する条例

議第二七号 奈良県地域改善対策職業訓練受講資金等貸与条例の一部を改正する条例

議第二八号 建築基準法施行条例の一部を改正する条例

議第二九号 奈良県高等学校全日制課程等修学奨励金貸与条例の一部を改正する条例

議第三〇号 奈良県高等学校定時制課程及び通信制課程修学奨励金貸与条例の一部を改正する条例

議第三一号 奈良県地域改善対策奨学金等貸与条例の一部を改正する条例

議第三二号 橿原公苑使用条例の一部を改正する条例

議第三三号 奈良県森林整備基金条例

議第三四号 奈良県立教育研究所条例

議第三五号 当せん金付証票の発売について

議第三六号 (仮称)第二阪奈有料道路事業の事業許可の変更に同意することについて

議第三七号 奈良県道路公社定款の一部変更に同意することについて

 以上のとおり提出します。

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○議長(浅川清君) 議案はお手元まで配付させておきましたが、配付漏れはありませんか。

          (「なし」と呼ぶ者あり)

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○議長(浅川清君) 次に、議第一号ないし議第三十七号を一括議題といたします。

 知事に提案理由の説明を求めます。−−−−柿本知事。



◎知事(柿本善也君) (登壇) 本日ここに、平成五年度予算案をはじめ多数の案件を提出して県議会のご審議をお順いするに当たり、新年度における重点、あるいは新規の施策を中心に所信を申し上げ、議員各位をはじめ県民の皆様のご理解とご協力を得たいと存じます。

 私が県政をお預かりしてから一年余りが経過し、このたび二度目の力初予算案を提出したところであります。

 この間、県民の皆様との「信頼とふれあい」を大切にし、県民本位の県政を進めることを第一の基本姿勢として、諸先輩の足跡を大切に生かしつつ、各般の施策の着実な推進にできる限り努力をしてまいったところであります。

現下の我が国を取り巻く社会経済情勢には大変巖しいものがありますが、こうした中にありましても、豊かさを実感できる社会の実現に向かって、二十一世紀の奈良県を見据え、「遊」のある地域づくりを目指して、胆要施策のより積極的な推進に力いっぱい取り組んでまいる所存であります。

 さて、我が国経済は、引き続き低迷し、資産価格の下落もあって、巖しい状況に直面しております。こうした中で、政府の新年度予算案は、税収が前年度を大幅に下回るという巖しい状況のもとで、景気に配慮することとして、建設国情の大幅な増発、地方交付税の減額等の措置を溝じることにより編成され、.般会計予算総額は本年度に対し〇・二%の増、国債費、地方交付税交付金等を除いた一般歳出は三・一%の増となったのであります。

 また、地方財政対策では、景気に配慮しつつ、住民生活の質の向上のための社会資本の整備を図るなどの観点から、地方単独事業の増額、地域福祉対策、森林・山村対策などの措置が講じられる一方、今年度措置されていた臨時財政特例情償還基金の積立てを中止することとされ、地方交付税総額は本年度に対し一・六%の減、地方財政計画の総額は二・八%の増となったのであります。

 このような事情の中にあって、新年度の本県財政は、歳入面では、県税収入が、法人関係税や利子割県民税の落ち込み等により、本年度当初予算に比較して百十債円の減収、八・七%の減となるほか、地方交付税につきましても一・七%増の低い伸びにとどまる見込みであります。一方、歳出面では、人件費、公債費等の義務的経費が増嵩するとともに、社会資本整備の推進、教育の振興、医療・福祉の充実など、各分野で多額の財政需要が見込まれます。このため、歳出面においては、引き続き経費の徹底した節減合理化に努めるとともに、歳入面において、交付税による財源措置がなされる地方債の積極的活用を図りながら、財政調整基金並びに県債管理基金の取り崩しなどにより収支の均衡を図ったところであります。なお、年度途中での追加財政需要をあわせて見通すとき、新年度の本県の財政事情はさらに巖しさが増すものと予想されるところであります。

 このように財政面では極めて巖しい状況にありますが、新年度予算案におきましては、既定の事業・施策の円滑な実施を図りつつ、景気対策に特に配慮するとともに、社会資本整備の充実に一層努めることとし、県単独公共事業について、地方財政計画の伸び率を大幅に上回る二〇・一%の増を確保するとともに、中小企業に対する制度融資の拡充などを図ったところであります。さらに、県民福祉の増進を図るため、時代の進展に即応する新規の施策にも重点的に取り組み、長期的な観点に立って積極的な県政を進めてまいる所存であります。

 以上の事情を踏まえつつ、自民党をはじめ各政党会派、市町村、関係団体のご要望の実現に努めながら、二十一世紀に羽ばたく奈良県の基盤づくりなど、後ほど申し上げます六項目の主要施策を基本として新年度予算案を編成いたしました。その結果、新年度の一般会計の予算案の規模は五千五十六億一千五百万円、本年度当初予算に対してその伸び率は二・七%の増となったのであります。また、一般会計、特別会計及企業会計の十六会計

を合計いたしますと六千三百四十三億七千六百万円、三・四%の増であります。

 以下、新年度予算案につきまして、主要施策別に簡潔にご説明申し上げます。

 第一は、二十一世紀に羽ばたく奈良県の基盤づくりであります。

 その一は、今後の長期的な県政推進方策の検討についてであります。

 県政は、現「長期基本構想」に基づき順調な進展を見ておりますが、この計画期間が平成七年度に到来するところから、県政のさらなる発展を期するため、新年度から、二十一世紀に向けた郷土づくりの基本指針として、本県の新たな総合計画の策定に着手いたしたいと存じます。

 また、県政運営の基本姿勢の一つであります・「遊のある奈良県づくり」につきましては、本年度各界から幅広くご意見やご提案をいただき、その基本的な考え方を取りまとめたところであります。今後、この考え方について、より広い理解と共感をいただけるよう努めてまいりますとともに、県民の方々が生活の中でゆとりと安らぎを実感していただけるよう、スポーツ、レクリエーション、生涯学習、ボランティアなどの多彩な地域活動をさらに促進するとともに、歴史的風土や自然環境など奈良県の特性を十分生かした環境整備等を中心に、各分野での具体的な施策の展開を図ってまいる考えであります。

 その二は、幹線道路等の整備についてであります。

 奈良県の基盤づくりの主要課題である道路整備につきましては、半日交通圏構想の実現を主軸にして、道路網の整備を図ってまいる所存であります。とりわけ、京奈和自動車道、第二阪奈有料道路、南阪奈道路、その他の幹線道路の整備促進に努めてまいります。さらに、第二国土軸構想の一環である東海南海連絡道につきましては地域開発効果など専門的な見地から引き続き調査検討を行うとともに、同構想に対する機運の醸成を図ってまいります。また、国道、県道の整備を一層推進することとし、国道こ八九号伯母峰大橋の着工など、総額四百五十五億円余を計上し、特に単独事業につきましては、本年度に対し一九・二%の増を確保したところであります。

 また、街路事業につきましては、二条谷田線と近鉄生駒線との立体交差を平成五年度に、大和中央道とJR関西本線との立体交差を平成六年度に、それぞれ完成させるべく事業の進捗に努めるほか、奈良西幹線、中和幹線等の改良整備を引き続き進めてまいります。 その三は、交通機関等の整備についてであります。

 まず、リニア中央新幹線につきましては、東京−大阪間全線にわたる地形・地質調査の実施、山梨リニア実験線の本格的な工事など、早期建設に向けて着実な前進を見ているところであります。県といたしましては、従前より取り組んでおります調査研究の成果を踏まえつつ、新たにシンポジウムを開催するなど、県内外の一層のご理解と意識の高揚を図り、奈良駅設置の実現に向け積極的に取り組む所存であります。

 一方、公共用ヘリポートにつきましては、奈良市東部地域においてかねてよリ候補地の選定作業を進めておりますが、関係機関との調整を図りながら、早期に地元のご理解とご協力を得てその建設地を決定し、測量調査等を実施するため、所要の予算を計上いたしました。

 さらに、JR奈良駅周辺の鉄道連続立体交差化につきましては、本年度の調査検討に引き続き、新年度においては、概略設計、総合アセスメント調査を実施することといたしました。また、駐車場対策につきましては、緊急性の高い地区を選定し、駐車場需給見通しの実態調査を行うこととしております。

 その四は、ダム建設事業と水道事業の整備促進についてであります。

 まず、ダム建設につきましては、大滝ダムの本体の基礎掘削工事が引き続き順調に進捗しており、白川ダムも本体工事が順調に進み、分流堰工事に着工できる運びとなりました。また、岩井川ダム等、新規のダムの建設と調査に必要な予算を計上したところであります。

 次に、県営水道につきましては、安定した給水体制を確保するため、引き続き幹線送水管の敷設、系統間の水融通を図るための連絡管、ポンプ場の整備等を促進するとともに、新年度から御所浄水場拡張第二期五事に着手することとしております。また、簡易水道の整備促進を図るための新たな助成制度を設けることとしたほか、超長胡的な観点にをって水道水源の確保を図るため所要の調杏に着手することといたしました。

 その五は、下水道等の普及促進であります。

 下水道事業につきましては、各流域下水道の幹線、処理場の整備を引き続き促進するとともに、過疎町村の下水道代行制度を創設することといたしました。また、農業集落排水事業につきましては、従来の県の助成制度を拡充し、市町村の負担を大幅に軽減する措置を講じることといたしました。

 その六は、河川の整備についてであります。

 河川改修につきましては、砂防事業と合わせ百六十三億円余を計上し、総合治水対策、地すべり対策等の推進に努めるとともに、河川環境整備事業を活用し、水辺の景観づくりに取り組んでまいります。また、急傾斜地崩壊対策事業につきましては、亙カ年計画の初年度であり、今後、より一層の事業推進を図ってまいります。

 その七は、住宅対策であります。

 橿原、阿部、六条県営住宅の建替事業を引き続き実施するとともに、新たに東高田県営住宅の建替事業に着手するほか、天理団地建替基本計画の策定に必要な予算を計上いたしました。

 その八は、農林業の基盤整備についてであります。

 土地改良、農道、林道などの事業の促進を図るため百四十九億円余を計上し、特に単独事業につきましては、本年度に対し一五一・一%の大幅な増を確保したところであります。とりわけ、国の新たな制度を活用して「ふるさと農道・林道整備事業」に積極的に取り組み、地域の主要な生活道の整備促進を図るとともに、新たな試みとして「水辺のふれあい創造事業」を実施し、ため池周辺の親水、景観の整備を進めることといたしております。

また、宮奥ダム本体工事、倉橋ため池防災ダム工事等についても引き続き推進してまいります。  、

 第二は、生きがいと誇りの持てる長寿社会の実現であります。

 その一は、健康づくりの推進と医療体制の整備についてであります。

 まず、健康づくりの推進につきましては、市町村が実施する健康教育・健康相談の充実と健康診査等の受診率の向上に努め、「健康づくりセンター」の機能の充実を図るとともに、エイズ対策として「奈良県エイズ対策推進協議会」を設置し、正しい知識の普及、啓発に努めるなど、所要の予算を計上いたしました。

 次に、医科大学につきましては、総合研究棟が本年秋にオープンいたしますとともに、最先端の医療水準を確保するため、かねてより計画中の附属病院の大規模な改築整備に着手することといたしました。さらに、県立三室病院に心臓外科を新設するとともに、各県立病院の医療機器の整備を進めるほか、地域医療の中核的役割を果たしている公的病院の整備に対し、所要の助成措置を講じることといたしました。

 その二は、全国スポーツ・レクリエーション祭の開催準備等の推進についてであります。

 平成七年度に開催いたします「第八回全国スポーツ・レクリエーション祭(愛称・スポレクなら'95)」の準備を円滑に進めるため、組織整備を図り、基本計画の具体化を推進してまいります。また、この祭典を契機に、奈良県スポーツ・レクリエーション祭の開催など、軽スポーツの普及を図り、県民だれもがスポーツに親しめるよう、条件整備と雰囲気づくりをあわせて進めてまいります。

 その三は、高齢化社会総合対策指針の着実な具体化についてであります。

 まず、高齢者保健福祉の基本となる「老人保健福祉計画」につきましては、現在その策定に取り組んでいるところであり、今後、施設整備目標等に沿った施策を総合的、計画的に推進してまいる所存であります。

 次に、在宅福祉につきましては、ホームヘルパーの増員と手当の増額を図るとともに、そのイメージアップに努めるほか、デイサービスセンターを十ヵ所、在宅介護支援センターを九ヵ所増設するなど、在宅福祉サービスの大幅な拡充を図ることといたしました。また、高齢者保健福祉サービスをより有機的、組織的に提供するため、「保健・医療・福祉ネットワーク推進モデル事業」を新たに実施し、それぞれの地域に応じてきめ細かな施策の展開を図るほか、「高齢者にやさしい住まい」づくりの調査研究に取り組むため、所要の予算を計上いたしました。

 一方、施設福祉につきましては、特別養護老人ホーム七ヵ所の新設と一ヵ所の増床、ケアハウス六ヵ所の新設など、施設整備を拡充することといたしました。

 さらに、高齢者の寝たきりの原因の一つであります骨粗しょう症の早期発見、防止に努めるとともに、「寝たきり老人防止シンポジウム」を開催するなど、引き続き「寝たきり老人ゼロ作戦」を積極的に展開してまいります。

 その四は、心身障害者対策であります。

 まず、在宅福祉について、新たに重度障害者理髪サービス、訪問入浴サービス、リフト付福祉バス運行助成事業など、メニュー事業の拡充を図るとともに、施設福祉について、重度の身体障害者を対象とした県立の療護施設建設事業に着手するほか、社会福祉法人が設置する精神薄弱者授産施設、精神薄弱者更生施設の整備に対し所要の助成措置を講じることといたしました。なお、「心身障害者福祉に関する長期計画」を社会経済情勢の変化に対応して見直すことといたしました。

 その五は、ボランティア活動の推進であります。

 これからの高齢化、余暇増大の社会の向けて、県民の一人ひとりが地域社会の一員として身近な問題に一層の関心を持ち、さまざまな立場から、また、幅広い分野にわたって社会文化活動に参加できるような土壌づくり、条件整備を進めることが大切であります。このため、新年度においては、ボランティア等の社会参加活動に関する基本方針を策定するとともに、美術館、博物館でのボランティア活動への支援、ボランティア入門講座の開催、情報提供機能の整備、障害者スポーツボランティアの推進など、ボランティア施策を福祉の分野に限ることなく幅広く、また積極的に展開するため、所要の予算を計上いたしました。また、本年度から取り組んでおりますボランティア活動紹介写真集作成事業を引き続き進めてまいります。

 その六は、地域福祉対策であります。

 障害者や高齢者を含むすべての県民が安全かつ快適に生活できる「住みよい町づくりLを推進するため、都市施設の整備など、その研究に取り組むことといたしました。また、歩道の改修、病院、公共施設等の整備など、引き続き障害者や高齢者にやさしいまちづくりを積極的に進めてまいります。

 次に、総合的な福祉の拠点となる(仮称)「社会福祉総合センター」の整備につきましては、本年秋の竣にに向けて引き続き計画的な事業の推進に努めるとともに、「奈良県長寿社会福祉基金」をさらに増額し、地域社会における民間保健福祉活動の一層の振興を図ることといたしました。

 その七は、児童福祉対策であります。

 近年の家庭における育児不安や悩みについて気軽に相談に応じ、適切な支援を行うため「子供と家庭のテレホン110番」やい子供ショートステイ事業」を実施するなど、さらに児童福祉施策の充実に努めてまいります。

 その八は、勤労者対策であります。

 勤労者福祉の向上、雇用の安定など勤労者対策を促進するとともに、育児休業制度の普及と女性の就業の機会を確保するため、新たに「育児休業生活資金融資事業」を実施するほか、高齢者の継続雇用の一層の普及を図るための諸事業を展開してまいります。

 第三は、産業の特色ある振興と特性を生かした地域振興であります。

 その一は、商工業の振興であります。

 景気の低迷の中で、本県中小企業を取り巻く経営環境が極めて巖しい状況にあるため、金融対策を中心に景気対策に積極的な対応を図ったところであります。

 まず、金融対策につきましては、資金面での緊急の支援策として、融資枠を六十億円とする特に低利の中小企業景気対策特別融資制度を創設し、制度融資の貸付け総枠を四百七十億円に増額するとともに、制度融資の全般にわたって貸付け金利を引き下げることといたしました。また、設備近代化資金や高度化資金など各貸付金についても、所要額を措置することといたしました。

 次に、商業対策につきましては、商業の振興を図る指針として市町村が行う計画策定に対し所要の助成を行うとともに、関西文化学術研究都市建設の進む生駒市高山地区における新たな商業集積整備計画策定事業を支援することといたしました。また、地場産業振興センターにおける各種相談窓口の設置並びに中小企業情報センターとの連携による情報提供機能の充実を図るとともに、本県の繊維産業組合等が実施する需要開拓事業に対し所要の予算を計七いたしました。

 さらに、工業対策につきましては、かねてより整備を進めてまいりました(仮称)「奈良県工業技術センター」が新年度に竣工し、本県工業技術の拠点として、さらに技術向上、技術交流等を促進してまいります。また、先端科学技術大学院大学との連携を通じ、木県産業の技術の高度化に資するとともに、エネルギー環境問題に対応して、中小企業者への情報の提供や対応策の診断、指導等を実施するため、所要の予算を計上いたしました。 その二は、産業適地の開発であります。

 新たな工業団地の開発につきましては、その適地を大和高原地域内に求めることとし、その可能性、諸課題について調査研究を進めているところでありますが、新年度においては、これまでの調査研究結果を踏まえ、一層その推進を図ってまいりたいと存じます。

 その三は、農林業の振興についてであります。

 県農業振興計画(NAP21)の着実な実現を目指し、農業後継者などの育成確保を図るため、新たにニューファーマー育成対策事業に取り組むとともに、担い手対策特別融資制度を創設し、意欲ある農業者等を支援することといたしております。また、米づくりと転作とを組み合わせた生産性の高い水田営農の確立を図るため所要の予算を計Lすることとし、他用途利用米について農業者の負担を軽減する措置を講じることといたしました。

 次に、(仮称) 「果樹園芸振興センター」につきましては、柿を中心とした本県果樹園芸の振興拠点として平成六年四月オープンを目指し、新年度は、ほ場等の関連施設工事を行うことといたしました。

 さらに、農業者みずからの創意工夫による新しい技術開発に対する助成、農業試験場における二十一世紀型先端技術の研究開発など、産地の活性化、育成に積極的に取り組むとともに、農協系統組織の広域的合併促進に対して所要の支援措置を講じることとしております。

 また、畜産業につきましては、本県の畜産業振興の拠点となる育成牧場の建設に向け、測量調査等を実施するとともに、県内産鶏卵の共同処理施設、環境保全型堆肥処理施設の整備に対する助成を行うことといたしました。

 一方、林業の振興につきましては、さきに申し上げました「ふるさと林道整備事業」を実施するほか、林道網の整備を引き続き推進するとともに、森林組合が設置する乗用モノレールについて一層の普及を図るため、助成制度を確立することといたしました。また、林業の機械化活動拠点施設整備の具体的な計画を策定するとともに、「山の幸づくり事業」など地域産物の振興を図るほか、森林保全、林業の振興等を積極的に推進するため「森林整備基金」を創設することといたしました。

 第四は、「国際文化観光・平和県」への着実な進展であります。

 その一は、シルクロード学研究センター構想の具体化であります。

 懸案の・「シルクロード学研究センター」を本年七月を目途に創設することとし、奈良県がシルクロードの文化と歴史の情報発信の拠点となることを目指し、整備を進めてまいります。

 その二は、国際文化交流の推進であります。

 新年度におきましては、海外の美術館との交流展を開催するとともに、英語圏のほかに新たにフランスから外国青年を招致いたします。また、外国人が暮らしやすい条件整備の一環として、市町村における外国人相談窓口を支援するほか、生活ガイドブックを作成するため所要の予算を計上いたしました。

 その三は、憩いと安らぎのある環境づくりであります。

 世界に誇り得る貴重な文化遺産や、それらと一体をなす歴史的風土並びに自然環境に恵まれた本県の魅力を生かした環境づくりを進めるため、多くの人々が歴史を楽しみながら学ぶことができる「歴史探訪施設構想」、並びに自然と緑に親しめる「自然探勝施設整備構想」の策定に新年度から着手することといたしました。また、歴史街道構想を引き続き推進することとし、歴史街道ルートを紹介するマップの作成を検討することといたしました。なお、「遊」のある奈良県発見事業(写真コンクール)について、作品展の開催や写真集の発行に向けて準備を進めてまいります。さらに、奈良の特性を生かした都市景観形成の具体的方策や誘導手法の調査検討を行うとともに、それぞれの地域にふさわしい自転市・歩行者道の整備を進めてまいります。

 次に、公園整備につきましては、馬見丘陵公園の「第二次ふるさとづくり特別対策事業」に着手するとともに、同公園に至るルートの緑道化に向けて調査を行うほか、奈良公園において浮見堂のある蓬莱池周辺整備が新年度に完成いたします。

 その四は、観光の振興であります。

 来年の関西国際空港の開港を控え、外国大観先客の一層の誘致を図るため、空港ターミナルビル内に観光パネルや共同の観光案内所を設置するための準備を行うなど、観光情報活動の拡充に取り組むほか、紀伊半島三県の広域的な観光振興を図るための懇談会や統一キャンペーンを実施いたします。

 その五は、関西文化学術研究都市建設の推進であります。

 高山地区では、本年四月から国立奈良先端科学技術大学院大学の学生受入れが始まり、秋には、大学の支援並びに産学交流の拠点となる(仮称) 「先端科学技術交流センター」や交流広場などが完成いたします。また、高山地区第二工区について、諸課題の検討を進め、実施計画の策定を行うことといたしました。

 さらに、文化財総合機構の実現化に向けての取り組みを一層推進するとともに、平城宮跡地区全体について、構想のあり方、役割分担など調査検討を進めてまいります。

 その六は、文化の振興であります。

 策定を進めております「文化振興ビジョン」に基づき、県民の文化活動を活発にするとともに、今後の文化施設のあり方等についてさらに研究、検討を行うほか、新たに市町村文化施設の円滑な運営を支援するため人材養成事業に取り組むことといたしました。

 次に、県文化会館につきましては、国際交流の拠点として大ホール等の大幅な改修を平成六年度の竣工を目途に実施することとし、所要の予算を計上いたしました。

 さらに、正倉院外構の一般公開の期間延長等に資するため所要の予算措置を講じるとともに、重要な古墳の学術調査に取り組むほか、薬師寺・薬師三尊像、興福寺・南円堂の解体修理など、国、県指定の文化財の保存について所要の予算を計上いたしました。

 その七は、同和対策の推進であります。

 新年度においては、「地対財特法」の法期限を見据えながら、引き続き小集落地区改良事業等の環境整備や、産業・就労対策、教育、啓発などに重点を置いた施策の推進を図ってまいります。また、新たに水洗化促進事業を実施して下水道の普及促進を図るとともに、建設中の(仮称) 「同和問題関係史資料センター」について、本年十二月オープンに向け所要の予算を計上いたしました。

 第五は、視野の広い、明るく、たくましい入づくりであります。

 その一は、学校教育の振興であります。

 まず、長期的展望に立って、今後の教育行政の基本となる(仮称) 「奈良県教育総合計画」の策定に取り組むことといたしました。

 次に、県立高校の施設整備につきましては、新たに高取高校の国際交流ホール、榛原高校の福祉科棟、山辺高校の情報実習特別教室棟をそれぞれ新築するとともに、広陵高校等のクラブハウスの環境整備を行うほか、王寺工業高校の継続工事、既設校舎の大規模改造や身体障害者用の施設整備などを行うため、所要の予算を計上いたしました。また、障害児教育諸学校について、盲学校の体育館の増築、西の京養護学校の継続工事、明日香養護学校等の大規模改造を実施することといたしました。

 さらに、教育諸条件の整備のため、義務教育諸学校について、チームティーチング等の新しい指導方法を導入するとともに、県立高校について、四十人学級の導入などに関して所要の措置を講じることといたしました。

 私学の振興につきましては、教育経常費補助金、高等学校の授業料軽減補助金などの助成単価を引き上げるなど、私学助成の一層の充実に努めたところであります。

 その二は、医療、福祉等に携わる人材の養成、確保であります。

 まず、看護婦確保対策といたしまして、新たに離職看護婦に関して調査を実施し、再就職者の掘り起こしと「ナースセンター事業」の充実強化を図るとともに、院内保育事業や看護婦等修学資金貸付金制度を充実し、県内就業率及び定着率の向上に努めてまいります。さらに、医科大学附属看護専門学校の短期大学昇格に向けての検討を行うことといたしました。

 また、介護福祉士、社会福祉士の養成、確保が求められていることから、「介護福祉士等修学資金貸付金」制度を創設するとともに、福祉人材センターの研修事業、相談業務を拡充するなど、総合的な福祉マンパワー対策を推進してまいります。

 その三は、女性・青少年対策等であります。

 まず、女性施策につきましては、本年度見直しを行っております「奈良県女性行動計画」に基づき総合的に施策を推進するとともに、(仮称)「ならの女性生活史」の編さんに取り組むことといたしました。

 次に、青少年対策につきましては、年齢を異にする青少年グループによる「青少年探訪交流事業」を新たに実施するとともに、青少年国際交流事業の充実など、青少年の健全育成活動の促進を図ってまいります。

 このほか、広く県民に敬愛され、県民に明るい希望を与えるなど、顕著な功績などを上げられた方々の栄誉をたたえるため、新たな顕彰制度の設置に向けて所要の予算を計上いたしました。

 その四は、生涯学習の推進であります。

 「生涯学習惰報提供システム」につきましては、新年度において県内全市町村とのネットワーク化が完了するとともに、引き続き生涯学習番組の制作と放送による啓発の充実を図ってまいります。また、子どもたちの学校外活動を支援するため、青少年野外活動センターにロッジ村を整備することといたしました。

 さらに、生涯学習の中核的施設となります県立図書館の整備につきましては、「奈良県逞図書館整備構想」を検討するため、所要の予算措置を講じることといたしました。

 第六は、均衡ある県勢の発展と市町村との協調による総合行政の展開であります。

 その一は、地域の特性に応じた地域振興対策と過疎地域対策であります。

 まず、地方拠点都市地域整備につきましては、広域的な見地から、都市機能の増進、居住環境の向上を図るため、地域指定に向けて所要の予算を計算いたしました。

 次に、過疎地域対策につきましては、新年度において国道一六八号立川渡道路が竣工し、一六九号伯母峰大橋工事、県営林道川股天辻線工事にそれぞれ着手するとともに、「ふるさと農道・林道整備事業」等を活用して地域の主要な生活道の整備に努めるほか、過疎路線バス助成の充実、ゼ水道過疎代行事業の導入に必要な予算を計上いたしました。

 さらに、過疎地域活性化戦略プロジェクト推進事業として、継続実施の三町村に加え、新たに六町村を対象に支援するとともに、南和地域における文化施設等のあり方について引き続き調査検討を進めてまいります。また、へき地小学校の複式学級編制基準について所要の改善を図り、教員の加配に努めるとともに、住宅資金融資事業について、新たに過疎地域を対象とした低利の融資制度を設けることといたしました。

 その二は、水と緑のある景観づくりであります。

 河川、ため池等の周辺を水に親しむ空間として整備し、地域社会に潤いとやすらぎを与えるため、「悠久のロマンあふれる水辺創生事業」や「水辺のふれあい創造事業」を実施するとともに、「やすらぎとロマンの水辺景観整備計画」や「緑のマスタープラン」の策定を進めてまいります。さらに、花いっぱい推進事業、緑の健康診断の実施、沿道緑化推進事業など、水と緑をテーマとした事業を幅広く推進してまいります。

 その三は、環境保全と廃棄物対策であります。

 まず、環境保全につきましては、長期的展望に立った自然環境の保全や快適環境の創造を目指す総合的な施策を推進するため、「環境管理計画検討調査事業」に取り組むことといたしました。また、県民、事業者、行政が一体となって資源リサイクル社会の構築に取り組むため、(仮称) 「リサイクルなら推進会議」を設置し、啓発とリサイクル・ルートづくりの推進に努めてまいります。さらに、空き缶のポイ捨て防止と資源回収のモデルシステムとして「クリーンロード推進事業」を実施し、本県の美しい環境を守る県民意識の高揚を図ってまいります。

 次に、産業廃棄物対策につきましては、公的関与を含めた最終処分場の確保について引き続き検討を行うとともに、新たに「地域環境保全推進員」を設置し、廃棄物の不法投棄など不適正処理の防止の強化に努めることといたしました。

 その四は、市町村との連携についてであります。

 県民一人ひとりが豊かさとゆとりを実感できる社会を築く上で市町村が果たす役割は極めて重要であり、行政需要の広域化、高度化、多様化等に対処するため、市町村と県との連携を緊密にして諸課題に取り組んでまいる所存であります。新年度におきましても、引き続き市町村振興資金貸付金、地域活性化事業総合補助余等を活用することにより、市町村が自主的、主体的に行う個性的で魅力あるふるさとづくりを支援してまいります。

 その五は、警察活動についてであります。

 まず、施設整備につきましては、警察官独身寮が新年度に完成するとともに、派出所・駐在所の整備、幹部用宿舎の改築、奈良警察署の空調設備の更新について、それぞれ所要の予算を計上することといたしました。また、本署との連絡用テレビ電話の設置、全派出所のファクスネットワーク化の推進など、インテリジェント交番システムを新規に導入し、地域警察活動の充実に努めることとしております。

 次に、警察官の制服が二十六年ぶりに改正され、平成六年四月から実施されることに伴い、所要の予算措置を講じることといたしました。

 さらに、交通安全施設の整備につきましては、第五次五ヵ年計画の三年次として、交通管制センターの高度化、信号機の新設など、その拡充に努めてまいります。

 その六は、県分庁舎の建設についてであります。

 かねてから県議会をはじめ各方面のご意見を反映しながら検討を重ねてまいりました県分庁舎につきましては、現在、周辺整備を含め、古都の風致景観に十分配慮した内容となるよう実施設計を策定しているところであります。新年度においては、事務所の移転など建設に向けての諸準備に取りかかり、分庁舎建設に着手するため、所要の予算を計上いたしました。

 次に、定数につきましては、知事部局等行政職員の定数は新年度も引き続き据え置き、新規行政需要に必要な人員は再配置で対応することといたしましたが、医大附属病院、県立病院における医師、看護婦、養護学校教職員、警察事務職員等について必要な増員を行うことといたしました。

 以上、説明申し上げましたのは、議第一号ないし議第十六号の一般会計及び特別会計予算案における重要な施策の概要であります。

 次に、予算外議案といたしましては、議第十七号ないし議第三十七号の二十一議案を提出いたしました。これらは、主として、以上申し上げました予算に関連いたしまして当面必要とする条例の制定及び改正案等でありますが、個々の説明は省略させていただきます。以上のほか、詳細につきましては、予算概要など別途関係資料によりましてご承知いただきたいと存じます。

 何とぞ慎重ご審議の上、よろしくご議決あらんことをお願い申し上げる次第であります。

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○議長(浅川清君) 二十八番吉川新太朗君。



◆二十八番(吉川新太朗君) 議案調査のため、明三月二日から七日まで本会議を開かず、三月八日会議を再開することとして、本日はこれをもって散会されんことの動議を提出いたします。



○議長(浅川清君) お諮りいたします。

 二十八番吉川新太朗君のただいまの動議のとおり決しましてご異議ありませんか。

          (「異議なし」の声起こる)

 それでは、さように決し、次回三月八日の日程は『局に対する代表質問とすることとし、本日はこれをもって散会いたします。



△午後一時五十四分散会