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兵庫県 篠山市

平成20年第60回定例会(第5号 3月14日)




平成20年第60回定例会(第5号 3月14日)





       第60回篠山市議会定例会会議録(5)





          平成20年3月14日(金曜日)


             午前 9時30分 開議








 
〇出席議員(20名)


     1番  植 村 義 昌         2番  降 矢 太刀雄


     3番  吉 田 浩 明         4番  波多野 元 治


     5番  森 本 富 夫         6番  河 南 克 典


     7番  谷   貴美子         8番  松 本   孜


    10番  酒 井 斉 祥        11番  天 野 史 朗


    12番  市 嶋 弘 昭        13番  岸 本 厚 美


    14番  九 鬼 正 和        15番  植 野 良 治


    17番  岡 前 昌 喜        18番  西 田 直 勝


    19番  藤 本 忠 男        20番  足 立 義 則


    21番  市 野 忠 志        22番  小 林 正 典





〇欠席議員(0名)





〇地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名


  市長       酒 井 隆 明   副市長      金 野 幸 雄


  教育委員長    大 前   衛   教育長      河 南 秀 和


  代表監査委員   佐 圓   隆   総務部長     大 対 信 文


  政策次長     森 田   忠   会計管理者    三 原 喜十郎


  生活部長     田 中 保 昭   福祉部長     向 井 祥 隆


  保健部長     酒 井 松 男   産業経済部長   関 口 恵 士


  建設部長     円 増 幸 雄   人権推進部長   松 本 和 良


  公営企業部長   小 稲 敏 明   教育部長     今 井   進


  監査委員・公平委員会事務局長


           鷲 尾 隆 円   消防長      大 前 良 太


  城東支所長    松 浦 龍 司   多紀支所長    山 本 晴 朗


  西紀支所長    森 口 寿 昭   丹南支所長    藤 本 貴 成


  今田支所長    畠 中 純 一





〇議会事務局職員出席者


  局長       村 山 紳 一   副課長      時 本 美 重


  課長補佐     梶 村 徳 全





〇議事日程 第5号 平成20年3月14日(金曜日)午前9時30分開議


  第 1  会議録署名議員の指名


  第 2  一般質問


       ・個人質問





               午前9時30分  開議


○議長(小林正典君)  皆さん、おはようございます。


 これから、本日の会議を開きます。


 ただいま、岡前昌喜君、酒井市長から昨日3月13日の会議における発言について、会議規則第64条の規定によって、不適当な部分を取り消したいとの申し出がありました。


 お諮りします。


 これを許可することにご異議ありませんか。


             (「異議なし」と呼ぶ者あり)


○議長(小林正典君)  異議なしと認めます。


 したがって、岡前昌喜君、酒井市長からの発言取り消しの申し出を許可することに決定しました。


 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりです。





◎日程第1  会議録署名議員の指名





○議長(小林正典君)  日程第1.会議録署名議員の指名を行います。


 会議録署名議員は、会議規則第120条の規定によって、2番、降矢太刀雄君、3番、吉田浩明君、4番、波多野元治君を指名します。





◎日程第2  一般質問





○議長(小林正典君)  日程第2.一般質問を行います。


 質問に先立ちまして、議長から一般質問の議事運営について申し上げます。


 本日の一般質問についての各議員の発言は、会議規則第56条第1項の規定により、個人質問は30分以内とします。


 時間の徹底と発言議員に持ち時間を確認いただくため、議場東側の標示板に残り時間を表示いたしますので、注意いただくようあらかじめお願いしておきます。


 なお、2回目以降の質問は、自席からお願いします。


 質問は、通告順により議長から順次指名します。


 通告6番、藤本忠男君。


○19番(藤本忠男君)(登壇)  19番、藤本です。


 通告に従いまして、質問を申し上げます。


 市長の施政方針の中から、何点か質問をしたいと思います。


 酒井市長が昨年の2月に就任され、1年が経過をしております。そして、今平成20年度予算が市長指導のもとに、提案されたところであります。昨年の就任以来、財政再建を全面に掲げてのスタートでありました。そして、市長の要請を受けて、篠山市民再生会議が発足し、昨年の秋に第1回の答申がされたところであります。


 これは、既に報道されているとおりでありますが、しかし、再生市民会議の答申が、そのまま市の方針であるかのように、市民の皆さんには誤解されてしまったのが少し問題が残るところであります。いずれにしましても、財政が厳しいということは事実として、正面から受けとめなければなりません。


 市にとっても、また市職員及び市議会にとっても、数字的には非常に厳しい内容であり、到底そのままでは実施困難な内容が多く、実現は難しいと思われますことから、市議会としても研究会を立ち上げ、約2カ月間にわたり調査と研究をしてまいりました。過去に示されてきた市の財政計画をもとに、また市議会として過去より各議員の発言や提言された内容をもとに、全体観に立った方向から、今後10年間をめどにどのような工夫をすれば、予想されるような財政危機を乗り越えることができるのか、研究・調査をしてまいりました。市議会の統一した提言までには至りませんでしたが、起債償還なども含めて、工夫すれば財政破綻はせず、健全財政に変換できるという方向は見出せたところであります。ただ、兵庫医大の10年間で33億円の財源をどこに見出せるのかが、少し問題の残るところであります。


 さて、20年度予算では、酒井市長の実質的なスタートを切る予算編成として、市長の手腕が試されるところであります。非常に大事な1年であると理解しております。


 そこで、市政執行方針の中から質問をいたします。


 まず、1点目は、緊急時の防災ラジオについてお伺いをいたします。


 長年の懸案であった緊急時の情報伝達手段として、防災ラジオの配布計画を施政方針の中で示されております。これらの計画によって、緊急時の伝達空白区は解消されることになりますが、今、旧今田町地域では、電話回線を使ったオフトーク通信が整備され、10年が経過をいたしました。行政案内や地元自治会等の身近な情報が放送され好評であります。整備以来10年が経過し、近年光ファイバーの普及により、NTTによるメタル回線の電話が減少し続けております。設置以来10年が経過し、一定の成果をおさめたものと思われます。平成29年限りとされていましたアナログによる防災無線も緩和処置がとられ、29年以降も使用可能となった今、将来を展望すれば、今田地域においても今計画されている防災ラジオを配置すべきではないか。また、有線地域も将来を見据えて、配備の計画をすべきではないかと考えるところでありますが、市長の見解をお伺いしたいと思います。


 次に、篠山市の農業展望についてお伺いをいたします。


 食は私たちの人類の生命の根源であります。そして、食の基礎は、農業がすべてであります。歴史の教訓として、「農業を軽視する国は、必ず滅びる」とも言われております。また、哲学者であるトインビー博士は、「農耕や牧畜によって支えられている国こそが、将来安定した世界国家に到達するであろう」とも予見されております。


 しかし、今の日本では、農業を余りにも軽く見ているのではないでしょうか。そして、国民の間にもそのような思いが浸透しつつあります。食事をカロリーとか栄養素としか見ようとしないのであります。工業製品を輸出し、その資金で食料を輸入すればよいという考えが、日本の中心的な人たちの考え方であります。すべてを経済的な感覚でしか見られない日本の姿勢を憂うるのであります。


 「品目横断的経営安定対策」、また「農地・水・環境保全向上対策」、そして今、出てきております農業の「戸別所得補償制度」などにしても、真の日本の農業の発展には、つながらないということであります。補助金のばらまきと言われても仕方がないのであります。


 このように、これまでの日本の農政を総合的に考えてみたとき、国の制度に従っているだけでは、篠山の農業は守れないのではないか。国の農政は、3年から5年置きで大きく変わってきたのが、過去の例であります。このような過去の例から、篠山市の基幹産業として農業を見たとき、国の制度だけに従う農業施策には、疑問を持つものであります。


 ことしの施政方針でも「篠山市の基幹産業である農業の発展を図ります」と示されておりますが、この施政方針からは、篠山市の農業展望は、見えてこないような気がします。


 そこで、質問の一つは、施政方針で述べられている農業従事者の高齢化に伴い、あと10年すればだれが農業を、そしてかけがえのない農地をどう守るのか。農業の担い手対策が急務です。そこで、それぞれの集落の皆さんみずからが、10年後の未来像や担い手のあり方を考えていただき、集落の農地は集落で守っていただくため、それぞれの目標を明確にする「集落営農活性化プランを20年度も引き続き推進してまいります」と言われております。が、市の方向が余り見えてまいりません。篠山市の農業をどの方向にもっていこうとされているのか、明確な市の方向を示すことが大切ではないでしょうか。


 補助金を出して、農業を支援することも大切なことでありますが、しかし、農家が企業として成り立つには、どうすればよいのか。また、生きがい農業として活性化するには、市はどのように手を差し伸べればよいのか。篠山市の今後の農業展望と基本姿勢をお伺いしたいと思います。


 次に、丹波ささやま黒まめ課の対応についてお伺いをいたします。


 ことしの方針では、「商工振興と観光振興を配し相互の連携のもと、一体的な産業振興の実現を目指す」と述べられておりますが、果たしてそのような形で農業や特産振興ができるのか、疑問に思うところであります。


 設立から2年が経過しますが、黒まめ課としての結論が得られたのでありましょうか。地域ブランドの取得もまだこれからやり直さなければならない現況であります。「商工振興と観光振興を配し相互の連携のもと、一体的な産業振興を目指す」とありますが、黒まめ課設立当初の意義は、そのような浅いものではなかったはずであります。


 篠山は、特産物に恵まれていると言われますが、丹波篠山の黒豆として、地域ブランドの取得もできないようでは、篠山の特産物としての信頼を失うことになってしまうのであります。早急に黒豆の地域ブランド取得の方向性を示すとともに、行動計画を明確に示すべきと思いますが、市長の見解をお伺いいたします。


 次に、食育についてお伺いをいたします。


 この問題は、過去にも何回か質問をしてまいりました。それらの内容も含めて、今回質問をいたします。


 食習慣は、人の一生を左右する大切な問題であります。そして、篠山市の未来を左右すると言っても過言ではないと思っております。つまり、食は安全面だけでなく、一人一人が健全な食生活を営むとともに、本来の人間的な食生活に戻るべきであります。


 過去に篠山市農業振興大会のテーマが、「身土不二」であったように、食の原点は、地産地消に戻すべきであります。現在では、外国から安い食料品は、幾らでも入ってきます。食は経済の効率だけで判断することは危険であります。昨日も児童生徒の学校給食におけるアレルギー対策としての除去食が問題がありましたが、食育を軽く考えると、後から大きなツケが回ってくるのであります。


 国の方の「食育推進基本計画」では、国、地方公共団体、関係団体が協力して、食育推進運動を重点的に、かつ効果的に実施し、食育の国民への浸透を図るため、毎年6月を「食育月間」と定め、食育運動を継続的に展開し、食育の一層の定着を図るため、毎月19日を「食育の日」と定めております。そして、これらの期間や日において、学校や地域の実情に応じた適切な方法により、「食育月間」や「食育の日」の趣旨の普及に努めるということになっております。


 そこで、施政方針で、新年度より計画を実行されようとしている「食育推進計画」の原点をどこにおいて計画をされるのか、市長の基本姿勢をお伺いをいたします。


 次に、篠山らしい環境先進の取り組みについてお伺いをいたします。


 京都議定書の内容が、今年度より実行されてまいります。これらの京都議定書を始め、地球温暖化の問題は深刻であります。市では、環境政策に向けたプロジェクトチームを設置し、環境対策に取り組むと言われておりますが、当初予算の内容を見ますと、具体には示されておりません。


 我が篠山は、バイオやグリーンエネルギーなどの政策は、他の地域と比較すると、はるかにおくれをとってしまったと強く感じております。これからは、相当の覚悟を持って取り組まなければ、近い将来後悔することになると思われます。森林資源の利用や農産物の利用を含め、篠山らしい環境先進の取り組みをと言われておりますが、どのような取り組みを考えられるのか、内容と原点、方向をお尋ねしたいと思います。


 次に、施政方針の最後に、市長の公約「篠山の再生必ずやります」と市長の決意表明がされております。財政の厳しい篠山市にとっては、大切なことであります。これには、市の職員も議会も、そして市民も一丸となって取り組んでいかなければならない課題であります。それだけに、職員の協力が基本であり、職員の協力なしには、実行不可能であります。


 昨年より再生市民会議の答申が話題になっておりますが、職員給与20%削減など、緊縮ムードの中で、果たして解決できるのかであります。これら職員と市長の関係については、昨日より活発な議論が展開されてまいりましたので詳細は省きますが、まずは職員と市長の呼吸が大切であります。財政危機を本気で乗り切ろうとすれば、いろいろな難しい山を越えなければなりません。それには、積極的な職員の協力が欠かせません。全体的には、財政の縮小削減は、思い切って実行すべきだとしても、むしろ職員給与などは、最優先して優遇すべきではないかであります。活力ある篠山市再生、市民生活を守るといっても、一番身近で積極的に協力してくれる職員を守れないようでは、市民の豊かな生活が果たして守られるのかであります。私は思い切って発想を変えてみる必要があるのではないか、市長の見解をお伺いしたいと思います。


 以上でございます。


○議長(小林正典君)  酒井市長。


○市長(酒井隆明君)(登壇)  おはようございます。


 藤本議員の長い間のご活躍に敬意を表しつつ、答弁をさせていただきます。


 始めに、防災ラジオの点についてであります。


 今田地域にも防災ラジオを配備すべきでないかというご指摘であります。


 このたび整備を行っています防災ラジオは、これまで音声による一斉同報伝達システムが、未整備であった地域、篠山、城東、丹南地区を対象として、経費を可能な限り圧縮して行おうというものでありまして、したがって、オフトーク通信が整備をしてあります今田地域については、その対象外といたしております。


 ご指摘をいただきましたように、今田地域のオフトーク通信の加入率が、最近60%程度で下回ってきておるということは、憂慮をいたしておるところでありますけれども、中長期的には、デジタル波防災行政無線といったものが整備できないのかということを、今担当課において情報収集並びに検討をしておるところでありますけれども、当面は今の方式で進めさせていただきまして、既存のシステムを有効的に活用し、また「ささやまデカンショ防災ネット」への加入を促進する、こういったことで、今ある施設を活用した中での整備に努めていきたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。


 次に、農業の振興、またその篠山市農業のビジョンを示しなさいということであります。


 ご指摘をいただきましたように、命を支える農業は、他の産業と比べることのできない人間にとって尊い産業である。また、農村は神がつくった、都市は人間がつくったと言われますけれども、私はその農村の大切さ、この農業、農村の大切さというものは、議員がご指摘されたとおり、私も全くの同感であります。


 しかし、篠山市の現状を見ましても、この農業の将来が危ぶまれ、また農村そのものもこれからどのように維持していけるのかといった地域が出てきておりまして、その対策を急ぐ必要が出てきております。


 農業の担い手の対策につきましては、兼ねてから説明をいたしておりますように、集落営農と認定農業者と、この2本柱で今進めておりまして、平成17年から5年間にかけて、「集落農業活性化プラン」というのを順次策定しておりまして、今までに33集落において策定し、21年度までには56を策定するという予定になっておりまして、約10日前にもこの集落営農のリーダーの皆さんが集われ、小多田とか、栗柄とか、垂水とか、岩崎とか、各集落での取り組みが報告され、研修をされたところでありまして、多くの皆さんの積極的な取り組みに大変心強く思っておるところでありますけれども、これとあわせて、こういった取り組みを、さらに市内の農業集落に広げていきたいというふうに今考えておるところであります。


 また、認定農業者も現在の37経営体を59経営体に当面持っていくことを目標としておりまして、このような中、担い手づくりを急いでいきたい。そのほか、農業施策としましては、特産の振興、「農地・水・環境保全向上対策」、鳥獣被害の対策、農地の保全、地産地消、「アグリ産業クラスター構想」、こういったことを引き続き努めていくようにいたしております。


 先日も産業建設の委員会でご指摘をいただきましたが、目新しいものがないといったことからも、先がもう少し見にくいんではないかといったご指摘をいただきましたので、直ちにアグリプランプロジェクトチームを20年度から立ち上げ、今後の農業振興を13年に制定されたアグリプランをさらに進めるように検討を始めたい。きのうから答弁をしておりますように、篠山市が農業の農、「農都市宣言」をして、具体的な計画を策定していきたいというふうに今検討を始めたところでありますので、今後とものご指導をよろしくお願いいたしたいと思います。


 それから、農業2点目の丹波ささやま黒まめ課と地域ブランドの点についてであります。


 丹波ささやま黒まめ課は、創設以来2年がたとうとしておりますが、この間、篠山特有の気候、風土を生かし、豊かな土壌で育てられ、先人から受け継がれてきた篠山ブランド、農中心の特産物振興に努めてまいりました。中でも、丹波篠山黒豆、黒枝豆、山の芋、大納言小豆については、産業競争力の強化と地域経済の活性化を支援することを目的とした「地域団体商標」の取得のために、平成18年9月、丹波ささやま農協から出願をいたしております。


 この出願は、法人格を有する組合からなすものというふうになっております。しかしながら、何分丹波篠山を冠にした商標の使用開始期間が短時間であったこと、販売数量、広告宣伝回数など、近隣府県への周知が十分でなかったことなどの理由から、取得ができておりませんので、今農協においてラジオでコマーシャル放送をするなどして、今後の取得に向けて努力を市とともに努めているところであります。ブランド取得につきましては、このような方向で引き続き努めていきます。


 次に、この丹波ささやま黒まめ課が、今後どうなるのかという点でありますが、今の丹波ささやま黒まめ課は、多くの職員を抱えながら、そのしておる仕事の内容が黒豆の検定とか、ごく一部の仕事にとどまるために、このままではというふうな反省から、これをどうするべきかということを検討いたしました。その結果、丹波ささやま黒まめ課を別途農政課とか、一緒にするといったことも検討しましたが、「丹波ささやま黒まめ課」というこの名前は、やはり非常に他の地域に大きなPR力があって、これは大変捨てがたいものがある、篠山市ならではの大変な価値があるということで、「丹波ささやま黒まめ課」というものをよりパワーアップをしたいということから、特産の振興に限らず、地域の商工振興、観光と結びつけて、より大きな課として発展をさせていきたいというふうに考えました。


 特産の振興も黒豆に限らず、きのうもご指摘いただきました他の特産振興を図るといったこと、それとあわせて観光、そしてこれをもとにした商工の発展ということで、いわば篠山の丹波篠山黒豆ということを象徴とした篠山の産業、またその活力のもとをこの丹波ささやま黒まめ課を中心にもっていきたいというふうな趣旨でありますので、ご理解をいただきたいと思います。


 次に、食育についてでありますが、「身土不二」というご指摘をいただきました。「身土不二」とは、「人と土は一体である。人の命と健康は食べ物で支えられ、食べ物は土が育てる。ゆえに、人の命と健康は、その土とともにある。」ということであり、地産地消ということであります。


 この3月に策定をいたします「篠山市食育推進計画」では、その基本理念を「篠山の豊かな自然からはぐくまれた心と体を大切にし、生きる基本となる食から始まるまちづくりを目指す。」としております。基本方針としては、1.子供から大人まで、市民一人一人が食を楽しみ、健全な食生活を実践する。2.篠山の自然の恵みと地域のつながりを大切にし、安全・安心の食生活を実践する。3.篠山の伝統的な食文化を継承する。ということにしておりまして、計画の方向性として、家庭における食育、保育所、幼稚園、学校における食育、地域における食育、篠山の豊かな農産物の活用、食育を進めるための環境づくりの推進、こういったことを上げておりまして、具体的な計画の目標値としましては、例えば、朝食を食べる子供の割合を増加させるといったことで、現状が約86%であるのが、平成24年には100%を基本にする。3食きちんと食べる子供の割合、現在76%、これを100%にする。保育所、幼稚園、学校においては、ふるさと献立の実施回数を月1回以上にする。学校給食における地元野菜の使用品目を、現在7品目を14品目にする。篠山市の伝統料理を知っている人とか、つくることができる人をふやしていく。また、子供たちの農作業体験をふやしていく。こういったことを具体的な目標として掲げております。


 この「食育推進計画」の原点は、篠山の子供から大人まで、一人一人が特産を始め、地元野菜など郷土の農産物を食する地産地消を推進する、そのことによって、生涯健康で暮らせるまちづくりを目指していくということであります。現在、冊子を作成中でありますが、これが完成しますのが、この3月末ということになっておりまして、また後日報告をさせていただきます。


 次に、環境先進の取り組みについてであります。


 来年度より市民生活部の市民課の中に、環境政策部門の充実を図るために、「環境政策係」と「衛生係」とを分割して、環境政策係を置く。また、この環境対策を推進するために、プロジェクトチームを立ち上げていくということにいたしておりまして、市民主導で環境問題に関心のある市民とかNPOの参画を得て、「環境基本計画」を策定するということにいたしております。


 これまでこのような計画は、ややもするとコンサル任せで多くの費用を費やしておりましたが、20年度の予算は、200万円を計上いたしております。当初500万円を超える要求がありましたが、コンサル任せではなしに、市民の手づくりでするということで20万円ということにいたしておりますし、また20年度は調査、21年度に策定ということにしておりましたのを、20年度に策定するといったことでの取り組みを進めていきたいと考えております。


 その中身につきましては、ひどい環境先進といったところを広く取り入れたいと考えておりまして、今、大きな課題であります温暖化を始めとする地球環境の問題、それからきょうは金曜日で、市の職員も篠山市庁舎周辺を美化活動しておりますが、ごみ捨てとか、不法投棄の防止をする美化運動、また篠山の自然環境を今後も未来に引き継ぐということで、より篠山らしいものということを目指しておりまして、兵庫県では、「森・川・海の再生プラン」というのをいたしております。これは、昭和20年、30年代の自然環境を復元しようというものでありまして、皆さんの幼いころと比べましたら、篠山の自然環境も大きく変貌しておるんではないか。山は荒れ、川には生き物も少なくなりといったことが今の現状でありますので、これを復元していこうということでありまして、今、山も公費で手が入れられるようになりましたが、それをもっと進めて親しめる山をつくる、公益的な機能を果たしていくようにするということ。川も今までのようにコンクリートの三面ばりで整備するのではなしに、自然を生かした方法で、生き物も住める川にして、人も親しめる、遊べる川をつくっていこう。農業土木の点でも、そういったところも配慮しようといったこと。それから、農地も荒れたり、放置されたりしておりますけれども、きちんと将来に向かって保全をしていこう。こうしたことを取り組みたいと思いますし、ご指摘のバイオマス、またグリーンエネルギーも今後取り組むべき課題として組み入れたいと考えておりまして、ちょうどきょうの神戸新聞によりますと、兵庫県が20年度から遊休農地で菜種を栽培し、バイオマス燃料化して地域のエネルギーに利用する、こういったモデル地区を県下2地区で設定したり、また県内に冊子を配って普及を図っていくということになっておりますので、こういったところを参考にしながら、盛り入れていきたいと考えております。


 最後に、篠山再生市民会議の点と、今後の再生を進める上での職員との関係、それから職員給与の点についてであります。


 ご指摘のように、この再生は大変厳しい状況になっておりまして、そうでなくても厳しい中、退職手当金組合の22億5,000万円というものが、私には大きくのしかかっておりまして、本当にどのような将来の見通しが立てられるものか、不安にも思っておりますが、ここを克服していかなければならないと考えており、そのためには、これは市も職員も市民も事業者も一体となって取り組まなければ、到底再生はなし得ない課題であって、これを皆一緒になって進めていかなければならないと決意をしておるところでありまして、きのうから話しておりますように、職員との信頼関係を保ちつつ、これを推進していきたいと考えています。


 ご指摘の点は、職員の給与を削減というよりは、もっとふやすことによって、その力を生かしたらどうかというご質問でありますが、そういったことができましたら、私も大変うれしいわけでありますが、なかなか厳しい状況下、多くの意見は早く削減しろといった多くの意見も寄せられ、批判も受けておるところであります。こういった中、私としましては、大方の市民の皆さんが納得していただけるような削減と、また職員の生活や士気にも影響することがないような、そういった配慮を含めての削減策を何とか考えられないかといったところを今考えておるところであります。


 非常に人件費の割合が大きいわけでありますので、これに手をつけないわけにはいきませんが、ご指摘の点を十分考慮した上で、取り組んでいきたいと思っておりますので、今後とものご指導よろしくお願いいたします。


 以上です。


○議長(小林正典君)  19番、藤本忠男君。


○19番(藤本忠男君)  19番、藤本です。


 今の答弁の中で、もう一度質問したい点は、食育と、それから農業、これは一体的なものであると思っております。そうしたことから、やはり農業体験することによって、農業の現実、作物の現実がわかれば、やはり食というものにもう少し興味がわいてくるんじゃないかと思っております。そうした点で、やっぱり同じ食育の推進計画をつくるならば、農業とやっぱり体験を通したそういう地元の産業とのかかわり合い、また食とのかかわり合いということから、やっぱりきちっとした体系づくりが必要でないかと思っておりますので、その点、お考えありましたら再度お願いします。


 それから、もう1点は、環境政策ですけれど、確かに最初申し上げましたように、篠山市、非常におくれをとったような感じを強く持っております。先ほど答弁の中で、兵庫県で菜種の栽培という計画が推進されようとしておりますけれども、やはりこの広い農地を持った、また広い山林を持った篠山市ならではの、やっぱりそういう環境政策というものが非常に大切ではないかと思うんです。


 特に、きのう篠山の市の名前のことに質問ありましたように、丹波篠山と言えば、やはり農業特産物という一つの顔があると思うんですね。そういった面から、環境面に、また兵庫県に、全国に発信できるような、そういう体制をとっていただきたいと思っておりますので、そういう点も含めて、もう一度考えありましたらお願いいたします。


 それと、最後職員との関係ですけれども、きのう、非常に厳しい議論もありました。そういった問題というのか、一つの発言がいろいろと尾ひれをつけて、やっぱり世間に回ってくるということは、やっぱり今前へ進もうとしておる一つの市の体制そのものに、やっぱり前へ進んでいる一つの大きな証拠でもあると思うんですけれど、その反面、やはり職員との関係が、非常に一つ大切だと思っております。そういった不協和音があって、一つの発言がいろいろとそういう大きな拡大して解釈されていくという面もありますので、これは一つ非常に大切なことだと思っておりますので、給与は別にしても、職員との関係いうのは非常に大切だと思っておりますので、その点でお願いしたいと思います。


 そういったことで、要は、やはりこれから市の財政立て直しということになりますと、いずれにしても議会を始め、それから職員、そして市長部局と、きちっとしたそういう体制が必要であると思われますので、立て直しの点からひとつよろしくお願いしたいと思います。


 以上でございます。


○議長(小林正典君)  酒井市長。


○市長(酒井隆明君)  まず、農業体験でありますけれども、先ほども言いました食育推進計画の中にも挙げておりますし、今も教育の中でいろいろな体験作業、また環境学習といった中での農作業体験も多く取り入れていこうとされておるところであります。こういったことが、篠山の子供たちに地域に誇りを持つといったこと、それから議会でもよく今指摘をいただいておる多くの皆さん、子供たちが、また将来篠山を支えていってもらうといった、こういったことにも結びついてまいりますので、ご指摘のような農業体験を農業政策の上でも、また教育の分野においても、より取り入れていけるように配慮をしていきたいと思います。


 あとご指摘の篠山らしい環境政策、今答弁したとおりでありますので、力を入れていきたいと思いますし、職員との信頼関係もそのように努めて、徐々によくなっておると私は思っておるところでありますけれども、今後ともの努力をしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。


 以上です。


○議長(小林正典君)  通告7番、酒井斉祥君。


○10番(酒井斉祥君)(登壇)  10番、酒井です。


 議長の了承を得ましたので、一般質問をいたしますが、最初にお断りさせていただきたいことがありまして、通告しておりましたきょうこうして篠山市議会定例会、一般質問、この中に、私の項目の中で2番目の市政執行方針、教育方針についてという項目を一段とっていただいておりますが、実は提案しようと思った内容、それぞれその前の400年祭、その後の過去の一般質問関連の実施状況についてというところで触れさせていただきたいと思います。したがいまして、2番目のこの独立した項目は、取り消しさせていただきとうございます。最後に企業誘致について思うところ、少し最後に述べたいと思っておりますが、これは当然のことながら、答弁を求めません。勝手なお願いですが、お許しいただきたいと思うのであります。


 したがって、次のごとく3項目を取り上げさせていただきます。


 一つは、築城400年祭への提案、一つは、私の過去に行った一般質問の中からの2、3点につきましての再質問、最後に企業誘致、こういうようなこの3つをこの順にお伺いいたしとうございます。


 さて、まず一つ目の築城400年祭であります。


 丹波篠山築城400年祭につきましては、市長の市政執行方針、26から27ページにその趣旨並びに事業計画が述べられております。単なる祭りに終わらせずに、今篠山市が直面している諸課題にリンクさせた、まことに適切な試みで、かつ時期を得た取り組みであると私としては大いに賛同するものであります。


 他市では、既に400年祭が各町で開催されておりまして、つとに、彦根城築城400年祭、これはその名をはせました。取り組みいかんによっては、改めて全国に篠山を知ってもらう絶好の機会になると思うところであります。


 このたびの篠山市400年祭の事業計画は、後ほど紹介させていただきたいと思っておりますが、故河合先生のご講演で力説されております「まちづくりの理念」は、十二分に反映されておりまして、うちに対しての配慮は万全だと思うのでありますが、外に対して、つまり篠山の歴史と文化を認識してもらう工夫、こういったものを篠山市にお越しの観光客を意識して、もう少し加味してはと思うのであります。題に築城と冠する以上は、城そのものの歴史的要素とか背景、例えば、明治初期の城取り壊し令、こういうのが発布されましたが、篠山人はそれに抵抗したり、大書院の大火がありましたが、それにもめげず、ことごとく復元して今にある、等々の篠山市の来し方を浮き彫りにして、あわせて城周辺の各地に残る文化遺産にも留意して、城下町篠山市を一体的にとらえ、城とともに歩んできた先人の来し方、これを検証してはということなのであります。


 6万個が使われていると言われておりますが、あの石垣の石、一体全体どこから来たのかとか、どのように運ばれてきたのかとか、あるいは築城から260年間、代々篠山人が楽しみ、苦しんだ過去の生活の記述、これは旧4町史にそれぞれの視点で解き明かされておりますし、今もその痕跡は各地に残っております。要は、城の内と外、すなわち、部分と全体が必然的関係を有しているさまを検証してはということなのであります。


 4年前、平成16年、2004年ですが、12月の26日、田園交響ホールで開催されました文化庁におられた故河合隼雄先生による講演、これは伝建地区選定記念講演でありますが、そのビデオを教育委員会にお願いして見せていただきました。演題は、「文化力による元気なまちづくり」であります。非常に示唆に富む、たくさんの内容が披露されておりまして、特に、文化ボランティアの活動の大切さを力説されておりまして、始めは手弁当でもよいとも諭されております。つまり、行政のやらねばならぬことは、木で例えて言うなら、根っこの部分の地味なところを諸事万端整えて、市民が参加しやすいようにおぜん立てすればいい。市民主体の催しに対しては、補助金も考慮するなど、行政側が意図的に引っ張っていくというやり方は大木には育たないと、こういうふうに論じておられるのであります。


 400年祭についての提言が今少し続けさせていただきますが、2番目の過去に行った私の質問のうちという表題をつけさせてもろてますので、400年との有機的なつながりをもって、再質問をさせていただきます。


 今から申し上げますのは、17年6月議会での一般質問で、町ぐるみ博物館を提唱いたしました。いま一度くどいようですが復唱させてください。


 「我が篠山は、地味ではありますが、歴史遺産は豊富であります。自然にも恵まれております。食べ物のおいしいものがたくさんあり、広大かつ豊かな自然の中に、小粒ではありますが、個性ある見所、食べどころ、語らいどころが点在し、民俗行事、音楽を始め、芸術活動も彩りを添え、ネットワークされることこそ、篠山独自の観光のあり方なのではないか。もちろん、私の言う博物館は、並べてあるものを受け身で見るという博物館ではなくて、人間の五感を満足させる体験型のそれなのであります。」と言わせていただいております。


 例えば、福住の町並みのたたずまいとか、車塚の古墳とか、波々伯部神社、佐佐婆神社、あるいは鼓峠、倶利迦羅不動の滝、あるいは文保寺、龍蔵寺、立杭焼、陶芸美術館等々、枚挙にいとまがないのでありまして、ここに折々の展示物を加味すれば、町ぐるみ博物館を容易に演出できると思います。加えて、高城山があります。この城の最後の城主である松平康重は、同時に初代篠山城主であります。全国的に余りこういう例はないのであります。また、八上城は、作家井上靖の小説「戦国無頼」を始め、多くの作家が取り上げ、その悲劇とロマンはよく知られているところであります。


 ちなみに、図書館でちょっと調べたのですが、篠山を題材にした小説がかなりありまして、例えば、司馬遼太郎の「坂の上の雲」、ここにもありますし、「歴史と風土」という本もあります。澤田ふじ子の短編の「篠山早春譜」というのがあったり、長編の「大蛇の橋」というのがあります。新田次郎の「きびだんご侍」、これは明智光秀の母を素材にしたものでありますが、加えて江崎俊平「戦国無情」、あります。ほかに、作家の村上勉氏も篠山へおいでになっておりますので、恐らく篠山を題材にした小説もあるのですが、題名を探し当てることは残念ながらできませんでした。


 そんなようなことがいろいろ篠山の題材になっております。この高城山、中高年の登山、ウオーキングに、篠山の町、篠山の自然を眺望できる出色のロケーションであります。容易に登ることができるほど今以上に少し整備して、山上から篠山市街を一望のもとに俯瞰できる場所を設ければ、400年祭には一層の彩りを添えること受け合いであります。


 篠山市はJR西日本の沿線にあるものの、京阪神エリアが観光の対象となっておりますが、400年祭を機に、東京発、名古屋発、福岡発の観光商品に組み込まれる観光スポットになり得ないでありましょうか。市長ご提唱のふるさと応援団と同じ考え方、つまり九州、名古屋、東京の旅行者を篠山に招いて、篠山をプレゼンテーションして、篠山の魅力を知ってもらうという逆応援団であります。これも考えてみれば一緒の企業の誘引策ではないかと思うのであります。著名なお方を応援団として篠山に来てもらって、講演会、シンポジウム、フォーラム等を開催して、話題づくりをし、市民のアイデンティティを醸成する一方、郷土史家を始め、歴史に興味を持たれている人々が一堂に会して、篠山の歴史を共有する、こういうことは400年祭を意義あらしめることになるのではないかと思うのであります。


 築城400年祭のコンセプトを縦糸に、市民、観光客、歴史愛好家の活動を横糸にして、篠山市オンリーワンの柄を織り込もうというものであります。このような試みは、必ずや400年祭に寄与するのではないかと私は勝手に思うのでありますが、いかがなものでしょうか。


 次に、55定例会での質問ですが、再質問2問目となります。


 篠山市史の発刊と歴史資料の整備であります。そのとき答弁として、時期は我が市と同規模の市が概して、30周年を契機に発刊しており、同じスパンで考えていると、こういうご答弁をいただきました。いずれにせよ、相応の少なくとも数年から10年、それぐらいの準備期間が必要となりまして、篠山市も市制、早いものでもう10年が過ぎ去ろうとしております。


 篠山市には、歴史分野におきまして、数々の任意団体がおられます。中でも、「歴史的資料整備推進の会」が精力的に活動されておられまして、平成19年6月29日付で、市議会が陳情書を受理しております。副題として、「歴史的資料の整備に伴う諸願の経過と検討委員会の設置について」とあります。旧4町の町史編さんに携われた方々が中心になっておられ、取り組まれておりまして、将来の市史編さんへの道筋、道程に欠くことのできない史料研究をされておるわけであります。


 「古文書という心の奥底の永遠の炎を大切にしたい」と、前回私は質問のときに言いまして、教育長より高く評価していただきました。この心根で頑張っておられるのであります。財政の厳しい折から、前段でご披露いたしました河合先生の手弁当論をよく理解され、応分の自助努力をされております。残念ながら、20年度の教育方針の中に、この古文書のジャンルに特化した構想が見えないのであります。文化の継承には避けて通れない専門分野ですし、基礎的な裏づけがあって、初めて篠山の歴史はひも解かれるのではないかと思います。このボランタリー団体とタイアップして、来るべき市史編さんにご貢献いただくというお考えおありかどうか、お伺いいたす次第であります。


 陳情書に対しましては、教育委員会と陳情者グループと話し合いがなされたようですが、漏れ聞いたところでは、人、史料を一堂に配して、探求できる場所の設定には、難渋されているようであります。今般、散在しております歴史関連諸史料の現況を再度視察してきました。前回より改善されておりましたが、薫蒸処理等を含む抜本的な手入れはなされておりませんでした。やはり場所的に制約があるのだと思います。古い文書には、虫食いも散見されました。


 そこで、まことに差し出がましいお尋ねで恐縮でございますが、市長部局の管轄下にある今田支所内の議会本会議場、あるいは西紀支所内の議会本会議場、見てまいりましたが、双方とも比較的スペースに余裕があります。この使用目的が決まっているのなら、これはいたし方ありませんが、どちらかの場所に最終保管場所を設置するまでの端境期として流用できないか。散在している諸史料を一室に一括に保管しても、仕事ができるスペースがあるように思うのであります。長期にわたる準備を要する市史編さんを視野に、この辺で腰を落ちつけてというのが私の本当の思いですが、400年祭に資する歴史関連の諸整備もあわせて、着手することもできるのではないでしょうか。


 再質問3つ目です。


 これも55定例会で取り上げております行政文書管理規定であります。通常他市では、歴史的史料の保管につきましては、史料保管要綱を別途作成されておりまして、学芸員の精査を行って、一般文書管理規定とは切り離して、あるいはそれに不偏して永久保存するというのが一般的なようであります。前回の私の質問に、「同種のものは、篠山市には作成されていないのでしょうか」という問いで、「いや作成していない」という答弁でしたので、この要綱を準備するお考えあるかどうか、再度お伺いするものであります。


 それにもう一つ、篠山再生元年事業として、植林について提言いたしております。


 ご案内済みかと思いますが、昨年、平成19年11月の12日でした。四季の森生涯学習センターで、横浜国立大学の名誉教授であられる宮脇昭氏の植樹についての講演がありまして、傾聴してまいりました。講演のみで終わることなく、後日、丹波並木道中央公園の一画に、実際に植樹指導をされております。これは毎日新聞の135周年記念事業としても協賛されて、また加えて、旭硝子財団も参画されております。


 こういうことであります。植物生態学に基づく植樹手法で森林再生に取り組む事業、こういうふうにうたってありましたが、を、展開されておりまして、山のみならず、街路樹整備で景観構築に寄与され、環境国際賞であるブループラネット賞という賞を受賞されております。


 市政執行方針の11ページにもおふれになっております山林の保全、混交林整備事業とうたってありますが、に加えて、ここでご紹介している宮脇氏の提唱されている街路樹景観整備、これもなかなかのもんだなとお聞きして思いましたが、ご所見をお伺いしたいと思います。


 最後に、企業誘致についてであります。


 私はこの4年間、議会の一会派であります青藍会に所属して、仲間とともに汗をかいてきました。中でも、平成18年9月に実施した企業調査、これは篠山市内の38社、1,725人から回答いただきましたが、こういったことに端を発し、19年度の行政機構、組織機構に企業振興課の発足をみました。


 本年1月23日ですが、市職員2名と大阪のある弱電大手企業を訪問して、意見を傾聴してきました。対応して感じたことがあります。篠山市は、企業誘致する諸条件に、決して他の市町村には負けない特色を持っているなと、こう思ったことであります。企業は今、環境保全意識が高まっておりまして、社会へ何かを還元しながら企業を運営しようという意識が旺盛であります。農地、山林、里山保全等にそういった思いをご協力いただくもよいし、あるいはまたバイオクラスター構想のもと、地域の農産物を活用した事業を起こしていただくのもよし、大企業は大企業なりに、小規模の企業は小規模の企業なりに、それぞれの思いを受けとめる素地、これは篠山市は整っておるのであります。その上に、距離的には都市経済圏にも近いし、環境的にも、人情的にも好条件を提供することができます。


 何よりもまして、今進めようとしている行政の前向きな一大キャンペーンである「ふるさとへ帰ろう住もう運動」と相まって、必ずや明るい篠山市が開けるものと確信した次第であります。


 ただ、民間企業のある種非情な哲理をわきまえつつ、我が市が大事にしてきた田園文化都市志向、これを温存することは、二律背反の一面はありましょうが、急がば回れでやればよいと思うのであります。


 さて、私も今後は一市民として篠山市の発展のために協働と参画を心がけ、かつまた選挙時に公約を忘れることのないように精進することをお誓い申し上げ、篠山市の発展を心から祈念して壇上での一般質問といたします。


 ありがとうございました。


○議長(小林正典君)  酒井市長。


○市長(酒井隆明君)(登壇)  酒井斉祥議員の特に歴史、文化に深いご認識のもとのご質問、敬意を表しつつお答えをいたします。


 1点目の丹波篠山築城400年に関するご質問であります。


 去る1月30日に丹波篠山築城400年祭実行委員会設立総会を開催いたしまして、ご承認をいただいたんですけれども、丹波篠山築城400年祭は、400年祭を機に、篠山の魅力を再認識・再発見し、今後の篠山らしいまちづくりにつなげていくと、こういったことを基本理念といたしております。


 篠山城築城の歴史的意義、築城から現在に至る篠山市の歴史的変遷、その中で培われてきた多くの歴史文化遺産を、市民また市外からの訪問者とともに再認識・再発見していただく機会としようということを主眼といたしておりまして、基本理念とともに発表しました事業計画においては、その一番目に歴史文化ということを掲げておりまして、取り組むべき主要事業として、「丹波篠山学講座」、「丹波篠山のまつり」を提案させていただいております。具体的には、歴史文化にまつわる講演会、シンポジウム、地域学習会などの開催、また市内に残された山鉾などの展示等、こういったことをお示ししておりまして、今その準備室を中心に幹事会などの会議におきまして、市民の皆さんからの提案を含め、今準備をいたしておるところであります。


 ご指摘のように、この築城400年祭を、この歴史文化を大切にした400年祭にしていこうといたしておりまして、ただいま酒井斉祥議員からご提言をいただきました町並み博物館、それから高城山の整備、それから旅行社への働きかけ、こういったことを生かしていきたいと考えております。ご指摘のように町並み博物館については、ことしから景観法の施行に取り組み、400年祭の21年度に景観法の施行を目指しておりますが、これは篠山全体がこの博物館のような町並みである、原風景の町と言われるこの篠山らしい町の町並みを、町の雰囲気を大切にしていこうということでありますので、こういった取り組みも考えておりますし、高城山の整備については、八上城が国の史跡に指定されまして、その整備基本方針をつくっておりますが、今の厳しい財政下、目に見えた整備はしておりませんが、徐々に整備を進めておるところでありますが、ご指摘いただきました400年祭に高城山の整備が進めるように、取り組んでいきたいと考えております。


 また、各地への旅行社への働きかけについては、同じことを認識いたしておりまして、今まで篠山の観光は、特にそういう働きかけをしなくても、イベント等を中心に多くの皆さんにお越しをいただいておったわけですが、より遠くから多くの方に来ていただく、また篠山に滞在をしていただくためには、そういった働きかけも必要ではないか。先日も高山市に行きましたときに、外国にまで行っていろいろな誘致をしておるといった話も聞きまして、ちょうど400年祭の21年4月からJRの「デスティネーションキャンペーン」というのが始まりますので、それとあわせてそういった篠山のPRを旅行会社等に働きかけていきたいということを今計画をしておるところであります。その他、ご提言をいただきましたところを、また400年祭に生かしていきたいと思いますので、今後とものご指導をよろしくお願いをいたしたいと思います。


 それから、市史変遷などのうち、行政文書管理規定について、私の方からお答えをいたします。


 資料的価値のある公文書の保存管理については、「篠山市文書取扱規程」というものを持っておりまして、それに基づいて努めておるところでありますが、重要性をもとに保存期限を定めております。保存期間は、1年から永久保存まで5段階に分けてしておりまして、例えば、けさご指摘をいただきました議会の議事録は、永久保存ということになっておりまして、大切なものは永久、それから1年間のもの、それぞれ分けて今保存しておるところであります。


 保存期限の来たものにつきましては、保存期間延長の必要性があるかどうかを判断しながら、廃棄処分などの措置をとっております。規程の50条では、廃棄を決定した保存文書のうち、文書担当課長が歴史的価値を有すると認めたものについては、保存することができるとしておりまして、保存期間が来たものについても、担当課長の判断でその保存をすることができるとしておりまして、学芸員の判断というところは、この中では明示はしておりませんが、その廃棄という時期が来た時点において、その担当課長が判断するときに、そういった専門的な観点からのアドバイス、指導を受けて、その文書が将来において必要かどうかといったことを今後判断していきたいと、こういったことを考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。


 次に、ご質問の横浜国立大学宮脇昭氏の講演、また植林、これを篠山再生元年のこれからの事業の中で位置づけをしていったらどうかということでありまして、宮脇昭先生ご指導の植林は、この篠山のお城、城跡のお城跡の南側でしていただきまして、また昨年は、丹波並木道中央公園でしていただきまして、あれが目に見えてくるのがもう少し先になりますけれども、大変期待をいたしておるところであります。


 兼ねて、河合雅雄先生のお話で聞いたことがあるんですが、河合雅雄先生も植林、転植とおっしゃっていました。転植というのは、仕事を変えるんではなしに、木を植えかえるということですけれども、今の篠山の山々の昔のスギ、ヒノキ、針葉樹を中心とした植林から、宮脇先生も同じなんですけれども、広葉樹を中心とした植生に変えていくといったことが、この山の緑を守り、公益的な機能を守っていくということであるといったことでありまして、今そういった方向での山の植林、混交林とか、そういったことも準備をしておるわけですけれども、そういったことを含め、今後取り組んでいきたいと考えております。


 企業誘致につきましては、ご指摘いただいた点、今後十分な参考とさせていただきたいと思います。


 それでは、教育長の方から答弁をさせていただきます。


 以上です。


○議長(小林正典君)  河南教育長。


○教育長(河南秀和君)(登壇)  それでは、私の方より先ほどの酒井議員からお尋ねのありました歴史的史料整備推進の会からの皆様方からの陳情に係る取り組みの件、そして、また推進の会のおっしゃっていらっしゃいます史料整備にかかわります保管場所等の、そうしたことにつきまして、お答え申し上げたいと思います。


 まず、歴史的史料整備推進の会の皆様方からの陳情にかかわります教育委員会といたしましての取り組みについてご説明申し上げたいと思います。


 歴史的史料整備推進の会からの篠山のこれまでの歴史と文化を尊重し、篠山を思う心でもって陳情書の提出を受けました。その後、会員の方々との懇談の機会を数度にわたって設けさせていただきました。会員の皆様方からは、市内に残された歴史資料の価値や、将来に果たす役割、その保護・保存について、その熱い思いを承り、会員の皆様方それぞれが篠山を愛する心と歴史と文化に深い造詣と強い熱意をお持ちである、そうしたことを改めて実感をいたしたところです。


 教育委員会におきましても、篠山におけます雲部の車塚古墳、旧山陰道の通ります町並み、さらには宮田の庄、大山の庄、大国寺、立杭焼、現丹波焼きの登り窯、さらには、中世の山城である八上城、近世の篠山城、また復元となりました大書院、県下で2番目に選定されまして、いみじくも篠山出身のときの文化庁長官、故河合隼雄先生から選定表彰をいただきました篠山重要伝統的建造物群保存地区等々考えますと、これらはいかに財政力を有している自治体といえども、その財政力だけでは一朝一夕に手にすることのできない、いわばお金で決して買うことのできない営々と続く心の財産であります。


 こうした歴史文化を誇りとする篠山であるからこそ、仰せの歴史資料の重要性、さらには保存の必要性に、そうしたことにつきまして十分認識をいたしたところであり、今後も歴史的史料整備推進の会と協議を進めることで意見が一致いたし、積極的なご支援、ご指導をお願いしたいところであります。


 なお、陳情にありました市内各施設に保管されております資料類の点検につきましては、現地にて点検を行い、課題はあるものの、現在のところ管理はされている、そうしたことを確認したところであります。


 一方、篠山市を取り巻く社会経済情勢は、一段と厳しさを増しております。こうした状況にあっては、市民や諸団体と行政が協力し合って、実現可能なことから着実に取り組んでいくことが特に求められるのではないかと考えております。そのためには、歴史的史料整備推進の会のように、地域の歴史文化醸成に精通し、専門的な知識を有する方々こそ、篠山市にとって貴重な人的財産であり、先ほど議員が申されました河合隼雄先生のおっしゃっていらっしゃる文化ボランティアとして、願ってもないパートナーであると考えております。


 例えば、市内に残されました史料の情報提供を受け、将来的に活用に備える、そうした活動をやったり、収集されました資料の調査や解読について、ご支援とご協力を賜ること。また歴史美術館等におきまして、歴史・文化そうした貴重な財産を展示・公開いたすとき、開設のご支援をいただく、さらには、時代を担う小・中学生に誇れる篠山の歴史と文化のありようを、教職員とともに学習の場でご指導いただく、そうした共同文化事業があろうかと考えております。くしくも元文化庁長官、故河合隼雄先生は、「文化には、人々に元気を与え、地域に活力を吹き込み、魅力ある社会づくりを推進する力が備わっている」と言われております。それを「文化力」と名づけられております。


 教育委員会といたしましては、こうした識者の言質を糧といたしまして、今後積極的に歴史的史料整備推進の会を始め、市民や諸団体とのさらなる協力体制によりまして、歴史的文化遺産を社会全体で、市民総がかりで継承していきたいと考えております。将来のまちづくりに生かしていけるよう努力をしてまいりたいと、こう考えております。


 また、時折しも、丹波篠山築城400年祭と、こうした時期がやってまいります。こうした時期には、新たに篠山市民が心のつながりを持ち、歴史と文化を誇りとする篠山のアイデンティティをお互いに確認し合う、確かめ合う好機であると、こう考えております。こうした観点から、さらに先ほど申しましたように、将来のまちづくりに生かしていけるよう努力してまいりたい、こう重ねて申し上げたいと思います。


 なお、教育方針の中で古文書のジャンルに特化した内容がどうかと、こうしたお尋ねもございましたので、あわせてこの場でお答えをさせてもらっておきたいと思います。


 2月26日には、教育方針でもってお示しをしたところでございますが、今後、具体な施策の展開といたしまして、篠山の教育、そうしたことで学校現場はもちろんですが、市民にも知らしめていきたい、ご理解、そしてまたご支援賜りたいと、そうした冊子を提示していきたいと思っております。


 その中には、地域の古文書から当時の暮らしと歴史を探求する、そうした観点での古文書入門講座であったり、さらには平成10年に青山歴史村に青山会より寄贈されました和漢書、史料がたくさんございます。それらを活用しまして、平成19年度には、古典音読会を開催をいたしました。九州大学の教授でありました上野洋三先生を講師としまして、子供たちから高齢者に至るまでともに古典に親しもうと、こうした企画で実施をいたしました。今年度もそうしたことをさらに続けてまいりたい。松尾芭蕉の研究家であります上野洋三先生から、篠山の歴史とあわせて古文書に親しむ機会、古典に親しむ機会、そうしたものをとらえてまいりたいと、こう考えております。


 続きまして、歴史的史料の保管等にかかわります具体的な場所、施設の活用方法についてであります。


 非常に貴重なご提言を賜ったところであります。今後予定をしております教育委員会と推進の会の皆様方との協議におきましても、当然のことながら、歴史的史料整備にかかわります場所、施設の問題が論議の観点となってくるものと考えております。酒井議員からのご提言を真摯に受けとめさせていただきまして、職員が直ちに現地に赴き、それぞれの施設の確認をさせていただきました。担当部署との調整もあり、施設管理者にも確認をいたしましたところ、現時点では次のような回答を得てはおります。


 まず、西紀の議場につきましては、消防法等の関係で、不特定多数の人員が使用することが現状では難しいと、こうしたことが課題としてございます。また、現在倉庫として使用している、そうした状況が継続しているということ、そうしたことが課題とは考えております。それと、4月以降には、社会福祉協議会の管理下に置かれる、そうしたこともございますので、夜間の使用につきましての制限があると、そうしたことも課題として今認識をいたしております。


 また、今田支所の議場におきましては、議場の形態がそのまま残されており、会議や研究施設、そうしたことで使用することが現状のままでは困難であろうかと、そうしたことを今のところ課題としてとらえております。


 しかしながら、教育委員会といたしましては、場所、施設のそうした取り扱いについて、今後歴史的史料整備推進の会の皆様方とは、十分に協議をしてまいりたいと考えております。


 酒井議員におかれましては、日ごろからその深い識見と洞察力をもちまして、誇り高き篠山人として、市の歴史遺産や伝統文化のありように、貴重なるご提言をいただいておりますことに、心から感謝を申し上げ、ご答弁とさせていただきます。


○議長(小林正典君)  10番、酒井斉祥君。


○10番(酒井斉祥君)  10番、酒井です


 結構時間ちょうだいしましたので、1問だけ最後に。


 ここに国宝彦根城築城400年祭「Re−Discovery&New−Creation」というキャッチフレーズをつけて、こういう冊子があります。これ、何のためにと、これは壇上でも言いましたように、彦根もあれば姫路城もあるし、はたまた東北の方だって結構おやりになってて、この冊子をずっと見たのですが、我が篠山市は、「築城400年」という、こういう格好になっている。ちょっとキャッチフレーズの英語的なあれはどうなのかということも、どこでもちょっと格好よいことをやっていますから、篠山市もやったらいいんじゃないかという思いと、「築城400年」と、これは実は同じように関心のある吉田議員からちょっと話を承ったんですが、やっぱり「篠山城築城400年祭」が正式じゃないでしょうか。ここは、よりもよって国宝と彦根城はなっておるわけですから、「国宝・彦根城築城400年祭」と、こううたっているわけですね。我々がやっぱりお城と言えば、何も篠山には篠山城だけではなくって、今も教育長おっしゃったように、中世の山城の八上城あるわけですから。それじゃ八上城はどうなんだということにもならんとも限りませんでしょう。八上城であれば、あと100年ぐらいたたないかんと思いますが、そんなこともあったり、いろいろありますので、やはりちゃんとしたこういう国宝とどっかにつけられればそれに越したことないなと思いますが、「篠山城築城400年祭」と、こういうネーミングをいかがかと、最後にお願いというか提言しまして、私の一般質問を終わります。


○議長(小林正典君)  酒井市長。


○市長(酒井隆明君)  検討させていただきますが、今の篠山城築城としなかったのは、きのうも天野議員からご提言をいただきましたが、やはり丹波篠山というのを表に出して、丹波篠山の町の祭りであると、築城400年と、こうしたわけで、丹波篠山ということを表に出し、今も説明しました篠山のまちづくりを今後につなげていくといった意味から、そういった名前にしておりまして、今からなかなか変えにくいとも思うんですが、酒井斉祥議員からのご提言でありますので、この趣旨をご理解いただきつつ、検討いたしますけど、以上です。


○議長(小林正典君)  ここで、暫時休憩します。再開は11時10分といたします。


               午前10時55分  休憩


               午前11時10分  再開


○議長(小林正典君)  休憩前に引き続き会議を開きます。


 通告8番、松本 孜君。


○8番(松本 孜君)(登壇)  私も今回おそらく最後の質問になるかと思いますが、よろしくお願いいたします。


 私は今回篠山市における人口問題について、市長の見解をお伺いしたいと思うわけであります。


 篠山市の人口は、現在4万6,200人余りであります。合併当初、4万7,400人余りあった人口が、少しずつ年々減り続けて今日に至っておるわけであります。私は、幸いにして合併前から議席を持たせていただきましたので、多紀郡4町の合併に参画することができました。当時、合併前の4町は、5・3・1・1の割合で財政負担をして、多紀郡広域行政事務組合の運営をしておりました。4町共通の課題でありましたこの問題については、昨日天野議員から種々述べられましたとおりでございます。つまり、ごみ処理、斎場、水の問題がございました。さらに、消防署や農業共済事業等、広域でやっておったわけでありますが、その当時JR西日本福知山線篠山口までの複線化の運動も懸命にやっておりまして、その実現をしたところでありました。


 そういう状況の中で、住環境が整えば、人口6万人は決して夢ではない、まさに現実の計画として位置づけられ、着々とその整備が進められたのであります。それは、国が合併をすることにより、出されてきた特例措置をフルに活用して、これらの課題と懸案事項、解決したのであります。同時に、市民の願いも一挙に片づけようとしたのも事実であります。


 一方、国においても、さまざまな経緯を経ながらも、まさに地方分権は避けて通れない。必修の案件として平成7年5月、「地方分権推進法」が衆参両院で可決をされ、成立したのであります。そして、その年の7月には、地方分権推進委員会がスタートし、活動を始めました。当時、機関委任事務として大きな負担になっておったものが廃止されたのも、そうしたあらわれの一つであります。


 当時、三千数百あった市町村を3分の1にしよう、こういう一つの大方針のもとに、平成大合併が始まったのであります。ちょうど篠山市の合併がそうした背景のもとに進められ、まさに国から見た場合、篠山市の合併は、国の意向に全く合致した先進的モデルとしてもてはやされ、そしてまた国の支援もあって、合併時の懸案事項、次々と処理してきたのも事実でありますが、その結果、負債が重なってまいりまして、今日に至ってきたのもそういう経緯のもとであります。


 そうした中で、合併した篠山市の将来構想、田園文化都市と位置づけ、住環境の整った篠山市において、神戸・篠山へ1時間という近距離の中で、人口6万人構想は無理のないものとして位置づけられ、計画をされたものであります。これは、平成18年3月、篠山市総合計画の後期基本計画においても、重要なポイントとして位置づけられまして、本市における人口規模としては、6万人が適正であると明記されておるのであります。今からちょうど2年前のことであります。


 まず、市長は、この6万人構想に対してどうお考えなのか。お尋ねをいたします。つまり本市の適正人口規模としては、人口6万人の目標のもとにさまざまな計画をし、事業を興し、進めてきたわけでありますが、そのことに対する基本的な考えを、まずいただきたいと思うのであります。


 私は、篠山市の377平方キロというこの広い面積。そして今や篠山市のどこに住んでも下水道が完備し、水の心配がなくなって、まさに自然豊かな災害の極めて少ない、この住環境の整った篠山市から、人口がどんどん減っていくと、いわゆる人口の流出が続くというのは、どこに原因があるのか。この辺はよく調べてみる必要があるのではないかと思うのであります。


 市長の提唱されております「篠山へ帰ろう住もう運動」、いわゆるIターン、Uターンの、こうした促進奨励策、非常に結構なことだと思っております。しかし、これだけでは、本当に篠山にどんどん人口がふえるのかな、もっと具体的なインパクト、そういうものが必要なのではないかな、私はそう考えるのであります。つまり、本市全域にわたって、かぶっております丹波の森構想、これは平成元年3月に作成されたものであります。そして、それに基づいて、「緑豊かな地域環境の形成に関する条例」、いわゆる「緑条例」であります。平成6年3月にできておりますが、そうしたものをもとにして、平成8年、丹波の森公園ができ、柏原において市民参画のもとに「丹波の森づくり」が始められたのであります。これは、開発行為を規制する、あるいは秩序ある開発を進めるという、いわゆる乱開発の防止と土地利用の基準を地域環境形成の基準としてそのガイドラインを設定し、さらに篠山市においては、ほとんどの地域で土地改良事業を進めたわけでありますが、農業振興地域の網をかぶせてまいりました。


 私は、こうしたやり方が間違っておるというのではありません。むしろ、私はかつて農業委員会に所属をしておりましたし、農地を守る立場から無秩序な開発には、これは規制すべきであると、自然を大切にした緑豊かな住環境を守ることは、非常に大切なことであると。こう思っておるわけでありますが、しかし今、現実に山や田畑の荒廃が進んでくる中で、それを管理する人が、どんどん減ってきております。こういう現実を見たときに、まずやらなきゃならないこと、必要なことは、本市の財政力を強くすることではないか。そこでだれでも考えることは、いわゆる企業誘致でありますが、このことについても、既に農工団地を始めとして用地を準備し、専門部署を設けて取り組んでおるわけでありますが、しかし、これも自治体間の競争が非常に激しい中で、企業がグローバル化していく今日、なかなか難しい現実があると思われるのであります。


 そうした中で、人口の流出をとめ、人口増に流れを変えるためには、JR福知山線複線化のメリット、これを最大限に生かすべきではないかと思うのであります。本市には、4カ所、大山を入れれば5カ所の鉄道の駅を持っておるわけですが、それが十分生かされていないのではないかと思うのであります。現在、篠山口から鉄道を利用する乗客は、1日平均4,115人ということであります。これは、4つの駅の乗客を加えても5,000人弱。この数字は、合併した平成12年から見ても、ほとんどふえていない現実があります。


 この鉄道沿線の周辺を通勤圏と位置づけ、土地利用の規制を見直し、思い切った住宅環境の整備を整えることは、極めて有効な施策ではないかと思うのであります。つまり、緑条例や農業振興地域の規制を計画的に外しながら、都市化を進める施策をとるべきではないかと思うのであります。


 さらに、篠山口橋上駅の活用、これを真剣に考えて通勤者の利便性を図るべきではないかと思います。既に総工費31億4,000万円余りを使って整備をした、いわゆる土地区画整理事業、そして、篠山口の橋上に7億円余り、さらに西日本旅客鉄道株式会社、いわゆるJR西日本に対して9億円余りの無償貸与、こうした莫大な公費を使いながら、この周辺地域の整備が全く進まない。現在ほとんどのところが、駐車場として放置しておるということは、これはまさに本市の玄関口としても、余りにお粗末と言わざるを得ないのであります。これの開発に将来を見据えた計画と英知を結集すべきではないかと思うのでありますが、市長の見解をお伺いいたします。


 さらに、古市を中心とした3つの駅があるわけですが、この周辺も全く変化が起こっておりません。その要因は何なのか。そういうことも十分調べた上で、この地域の利便性を生かした人口増対策を具体的に継続すべきではないかと思うのでありますが、お考えをお聞かせいただきたいと思うのであります。


 さらに、また篠山は、観光を主とした篠山城周辺についてでありますけれども、まさに人口減少社会に入ろうとしている今日、最も期待されるのは、観光事業であります。歴史的価値の高い、先ほども種々お話がございましたが、重要伝統的建造物群の保存地区の認定を受けて、多くの観光客を集めておる要素を持っている篠山城下町のこの地域については、さらに斬新なアイデアや企画をもって開発観光を進めていただきたいと思うのであります。


 こうした篠山城周辺と市の玄関口である利便性の高い交通の要所とも言える駅前周辺開発というのは、その目的も計画も全く異なるわけでありますから、当然やり方も違って当然だと思うのであります。私は人口6万人構想を進めようとするなら、まず人口増の流れをつくるべきである。そのための積極的な対応を計画し、その可能性のあるところから着手をして、人口が少しずつ減っていく傾向に歯どめをかけるべきではないか。このことがやはり私は篠山市の財政力をつけると同時に、市としての将来性に明るい展望と活気ある施策につながると思うのであります。少子高齢化が今や日本全国を覆って進んでおる中で、日本の人口が2007年をピークに減っていく、もう既に減りつつあると言われておるわけでございますが、100年後には、既に日本の人口は半分になってしまう、そんなことさえ言う学者がおる中で、私の考えはまさに時代に逆行しておると思われるかもしれませんが、しかし、国の政治が全く遅々として進まない今日、確実に地方分権の時代が来て、地方は競争の時代に入っておると思うのであります。いかに自治体の力をつけていくか、現実の確かな目で、本市に最も望ましい将来への展望を確立しながら、英知と勇断をもって着実に力強く施策を進められることを期待して、私の質問を終わります。


○議長(小林正典君)  酒井市長。


○市長(酒井隆明君)(登壇)  松本議員の長い間のご活躍に敬意を表しつつ、答弁をさせていただきます。


 まず、人口6万人の今後の考え方であります。


 行政の上において、総合計画というのを立てておりまして、これは総合的な指針としてなっておりまして、計画全体の土台であります平成13年度から22年度の10年間を基本構想とし、施策の方向性を具体的に示す平成18年度から22年度の5年間を後期基本計画としてつくっておりまして、この後期基本計画では、篠山市において活力とにぎわいのあるまちづくりを継続、発展させていくための人口規模としては、6万人が適正であると位置づけられております。


 私としましても、「ふるさと篠山へ帰ろう住もう運動」興し、子育て環境の向上、若い世代や団塊の世代が定住してもらえるように、こういった取り組みを進めていくつもりでありますが、人口が伸び悩んでいること、全国的に少子高齢化社会に突入しているという厳しい現実を踏まえる中で、将来の計画人口を設定していく必要があると考えておるところであります。


 篠山市の個別計画の直近のものを見ますと、平成18年3月策定の「篠山市高齢者保健福祉計画・第3期介護保険事業計画」では、平成12年と平成17年の住民基本台帳をもとに将来人口を推計し、平成22年では、4万6,349人、そして平成27年には、4万5,226人として計画をしております。また、昨年12月兵庫県県民政策部が、兵庫県の将来推計人口を発表いたしましたが、その推計においては、篠山市の人口は、国調人口ベースで平成22年に4万3,865人になると示されています。


 こういった中で、今後策定をいたします平成23年度からの次期の総合計画においては、右肩上がりを前提とした過去の計画を見直し、日本の人口そのものが減少するという現実を直視した、より現実的な計画を策定するため、下方修正した人口規模とせざるを得ないと今考えておるところでありますが、一方、「ふるさと篠山へ帰ろう住もう運動」を推進する中で、人口がこれ以上減らないように、その増加策もあわせて今後推進をしていかなければと今考えておるところであります。


 次に、「丹波の森構想」、「緑条例」を基軸とした土地利用計画の見直しについてでありますが、「丹波の森構想」は、昭和63年9月、丹波の地域づくりの理念として、住民総意により「丹波の森宣言」が提案され、この宣言を実現する指針として、平成元年3月に策定されたものです。


 この構想は、丹波全域を「丹波の森」と位置づけ、緑豊かな自然や伝統文化など、地域の特性や資源を生かしながら、人と自然と文化、産業の調和した地域づくりを住民、事業者、行政が一体となって推進しようとするものです。


 近年、篠山も舞鶴・若狭自動車道やJR福知山線の複線電化など、基幹交通網の整備により、阪神大都市圏から1時間足らずの大都市近郊地域となりましたが、歴史的建造物、山々の稜線、里山、田園風景などの原風景も残っております。こうした自然的資源、地域資源、そして市民の温かい人柄があって、多くの人々が今ここ篠山に来ていただいており、「丹波の森構想」の理念は、この一翼を担ってきたものと評価をしております。


 篠山市は、これまでにも「篠山市緑豊かな里づくり条例」に基づく「里づくり計画」や兵庫県の「緑条例」に基づく計画整備地区等、住民主体のその地域によってよりふさわしいきめ細かな土地利用計画を、篠山市も支援をしてまいりました。現在、さらに篠山らしい景観づくりのために、「景観法」導入についての検討も進めています。これは、開発規制にとどまらず、良好な開発を誘導するための方策と考えており、これを進め、市内全域の均衡ある発展と維持に努めていきたいと考えておるところであります。


 次に、鉄道駅を拠点とした活性化についてのご質問です。


 平成9年3月の新三田から篠山口の複線電化を境に、市内の5つの駅で乗降客数は増加しましたが、それ以降は、ほぼ横ばいの状況になっております。この2月に「ふるさと篠山へ帰ろう住もう」プロジェクトのチームが、市内5カ所の駅で、朝の通勤時間帯に通勤者約1,100人にアンケート用紙を配布し、うち約500人から回答を得ました。


 その結果では、朝の時間帯の電車本数には満足されていますが、昼から夜の時間帯にかけて、運行本数が少ないために、便数の増加を求む声が多く、また三田から篠山口の間の所要時間が長いことに対する不満が多いという結果が出ておりますので、ご指摘のように、この複線電化の利便性をより生かして、通勤しやすい環境づくりを、このアンケート結果から今後進めていかなければと考えておるところであります。


 最近の取り組みとしては、平成17年度に篠山市商工会丹南分所の丹南地区活性化事業委員会が、篠山口駅周辺活性化事業の活性化案をまとめられたり、またこの3月の7日、8日には、地域の住民、商工会、関西学院大学、篠山市が連携して、篠山口駅舎を利用しての学生がカフェなどを開く「駅周辺活性化イベント」を開催するなど、市民運動としての事業も今行われておるところであります。


 このような中、次の3点を中心に、今後の活性化策を取り組みたいと考えています。


 まず、ご質問いただきました篠山口駅周辺、ここは利便性もよく、活性化を考えなければいけませんので、今検討中の丹南支所跡地を住環境のモデル的位置として活用を図る。また、後ほど述べます駅前の活性化に向けた取り組みもあわせて検討いたしたい。また、南矢代駅周辺では、近くに「農村地域工業導入促進法」に基づく「犬飼・初田農工団地」を予定しておりますので、企業誘致を進めたいと考えておりますし、福知山線利便の向上に向けた運行本数増加など、三田市、丹波市とともに連携を図りつつ、JRに働きかけていきたいと考えておるところであります。


 それから、篠山口駅前の都市化についての質問であります。


 篠山口駅までの複線化関連整備の一翼を担いながら、地域や関係地権者の皆さんの賛同を得て、組合施行により、平成5年度から篠山口駅西土地区画整理事業に着手し、昨年3月に換地処分を終えるに至ったところであります。


 この区画整理組合でも、将来の土地利用について、幾度となく議論が進められてきたものであり、結果、区画整理事業区域内において、土地利用の誘導を図るために商業系の土地利用を集積すべき区域、住環境を保全すべき区域など、用途地域の見直しとともに、地区計画の決定など、都市的な土地利用の展開に当たってのルールも決めていただきました。


 ただし、統一的な土地利用、篠山口駅前にふさわしいような開発計画もなされたわけでありますけれども、地権者の合意が整わず、統一的な利用の合意が得られませんでした。そのため、具体の土地利用においては、個々の経済活動にゆだねられてきておるところであります。


 しかし、駅前としては、ご指摘のようにこのままの状況ではいかがかという声も強く、本日このようなご質問もいただきましたので、今後市の玄関口にふさわしい都市的な土地利用が図れるような方法はないものか、地域の声を聞きながら、今後検討を進めたいと考えておるところであります。


 最後に5点目の篠山城跡周辺地域の発展については、ご指摘のとおり、伝統、文化を生かした観光をメーンとしたまちづくりが基本であると考えております。国重要伝統的建造物群保存地区における保存修理事業や、町並み環境整備事業、史跡篠山城跡保存修理事業、内堀復元等による環境整備を順次進めておるところでありますし、大書院、歴史美術館などの施設と相まって、篠山のシンボルとなってきています。


 今後とも日本中に誇れる美しい城下町であるように、努力を重ねていきたいと考えています。あわせてこれを取り巻く商店街においても、中心市街地活性に向けて、空き店舗対策などの取り組みがなされておりますが、商店街は町の顔として、今後とも活力ある商店街づくりの計画をいたしておるところであります。


 こうして20年度には、「観光まちづくりビジョン」を策定する予定でもありますので、丹波篠山築城400年を契機として、より魅力ある篠山の地域づくりに努めていきたいと考えておりますので、今後とものご指導をよろしくお願いいたします。


 以上です。


○議長(小林正典君)  8番、松本 孜君。


○8番(松本 孜君)  ありがとうございました。


 市長のご意向はよくわかったんですが、一番僕は基本的な部分というのは、やはり土地規制というか、土地利用の、いわゆる「緑条例」とか、そういう自然を大切にした一つの丹波の森の景観を損なわない対策を進めるということで、全域にかぶさっとるのが事実なんですね。これは、篠山市の中で、やはりこれはどんな施策を講じても、なかなか都市化するのは難しい地域もあるし、本当に山村地域において、そういう施策をすることは無理なところがあるわけなんだけれども、実際篠山市において、大阪までの、いわゆる1時間の圏域にある中で、しかも、電車の時間帯、僕も調べましたけれども、ラッシュ時において、5分から大体15分ぐらいの間隔で出ておるということは、かなり便利な通勤圏の条件が備えられておると思います。昼、確かに先ほど言われた時間の回数がということも、これはもうぜいたく言えば切りがないんだけれども、大体30分置きに出ておるということ、これはまずそんなに不便だと言えない環境にある。


 そういう中で、しかも現在でも既にかなりの乗降客があるという主たるお客さんというのは、やっぱり通勤客だと思うんですが、そういう方たちのより便宜制を図るといいますか、現在橋上駅においても、ほとんど活用されてないのが現実だと思うんですけれども、そういう、いわば朝、通勤、出ていって、晩帰ってくる、非常に忙しいそうした市民のことを考えれば、橋上駅をもう少しそうした人の利便性を図ったやり方をすることによって、やはりそれを利用する、あるいはそこに住もう、篠山に住んでもそんなに不便じゃなくて、通勤ができるんだという一つの空気が生まれれば、僕はそこへ人口がふえるんじゃないかな、思っておるんです。


 現在でも、篠山口駅周辺のあたりが、そんなに人口が減っておるとは思ってないんですが、大きく、だからふえるところでまず人口をふやして、ある程度の人口規模にすることによって、篠山市の力がつくわけでありまして、そういう状況にまずすることが大事ではないか。そのためには、今の、いわゆる土地利用規制というもの、これはどこも外せと言うんじゃないんですけれども、その周辺、いわゆる通勤圏になるような、あるいは都市化しなきゃならないところ、住宅化しなきゃならないところというもの限定して、計画的にやはり人口増対策図るべきじゃないかと。


 この「丹波の森構想」の「緑条例」には、非常に、いわゆる三田とか宝塚とかいうところとは違う厳しい規制があるのも事実でして、これは例えば建ぺい率においては60%以上とか、高さ制限が15メートル以下とか、あるいは緑地を何ぼとれとか、非常に難しい規制が入っておるわけなんですが、そういうものもむしろ、いわば駅周辺の利便性を活用して、これからの住宅地域にしていこうとすれば、もう外してしまって、いわゆるそういう都市化した、あるいは住環境を主とした一つの計画というものをやることができないのかどうか。いわゆる「丹波の森構想」に基づく土地利用規制についても、もっともっと篠山市内の中で、もっと開発が容易にできる地域とか、あるいは守らない地域というのを細かく、しかもより具体的な決め方をする必要があるんじゃないかなと、そういうふうに思っておるわけなんですけれども、それを進めんことには、なかなか民間が入ってきて、それを活用して、さらに利潤を上げて産業していくという動きにはなってこない、こう思うわけなんですけれども、その辺のお考えをお聞かせいただきたいと思います。


 それから、無人駅の関係は、お話をいただきましたが、それをより具体的に進めていただきたいと思います。同時に、観光はこれからの非常に大きな篠山市の、今現在既にあるお客さんがこれだけあるということも、これは篠山の財産だと思うんですけれども、それをよりふやし、伸ばししていこうと思えば、特徴のある企画が必要だと思うんです。これは、いかに篠山の特徴、来るお客さんに対して与えるかということは、やはりこれからの若い人のアイデアとか発想とか、そういうものを生かすシステムをつくる必要があるんじゃないかな、こう思いますので、その辺もひとつお考えをお聞かせいただきたいと思います。


○議長(小林正典君)  酒井市長。


○市長(酒井隆明君)  まず開発の規制とか誘導のあり方なんですけれども、篠山市の場合は、地域全体が市街化区域と調整区域と、普通どこの都市、ほとんどの都市が開発を促進する市街化区域と、それを抑制する調整区域というふうに線引きがされております。三田市なんかでも、開発は三田の町中とニュータウンでするということで、それ以外のところは調整区域となっておりまして、大きな線引きがされておるんですけれども、篠山市の場合は、合併前後ぐらいは、そういう必要性も言われておったんですけれども、今余り篠山市になじまないんではないかといったことで、その線引きは今のところされておりませんし、今また検討もしておりまえん。


 そのかわりといったらなんですけれども、この「緑条例」の案下で緩やかな規制をしておるというのが状況で、こういったものが先ほど答弁しましたように、今の篠山市のこの魅力をつくってきておるということも一面事実だろうと思っておりますので、これを大切にしながら、なおかつ今ご指摘をいただきましたような必要なものをいかに適切に誘導していくかといったことを、今後配慮していきたいと考えておりまして、きょうは森口前西紀町長、傍聴に起こしをいただいておりますが、過去の先輩の皆さんのご活躍で、念願のJR福知山線複線電化というのが、この篠山口までできまして、丹波市まで、柏原までと今おっしゃってますけどなかなか難しくて、ここの篠山口までしていただいたんですから、これをもっと生かす方向をいろいろと検討すれば、篠山市の人口もこのままぼーっと見ておるわけにはいかないというふうに考えておるところでありまして、それで「ふるさと篠山へ帰ろう住もう」ということで、やはり人々の意識そのものが、ストロー現象と言いまして、よい道やら鉄道がついたらそれに乗って外へ出ていくと、こういったことがどこの地域でもありまして、そうではなしに、篠山におるのが幸せなんだと、そういったことを過去50年反省して、そういう人々の意識にならなければいけませんし、そのために子育てとか団塊の世代が、住みよいような町を第一につくっていかなければいけないと考えておるところであります。


 篠山口の駅前につきましては、ちょっと今ご指摘いただいた細かな規制のところまでは十分今把握はしておりませんが、より町の顔の玄関口のところですので、篠山らしさを出さなければいけないとも思いますけれども、今言いましたように、空き地とか駐車場があるままで、決してよいとも思われませんし、それぞれの地権者の土地所有権がありますので、難しい面がありますが、何とかできないものか、ご質問をいただきましたので、取り組んでいきたいと考えておるところでありますし、より篠山市に必要なのは、各周辺地域が、各集落が、非常に高齢、限界集落いう言葉が聞かれるように、大変高齢化して、集落の維持そのものが難しくなってきておる、子供の数も大変少なくなってきておるという、こういう現実がありますので、何かそこの若い皆さんが、駅周辺のアパートに移っておるといったこともありますので、その集落、集落で活性化できるように、昔西紀町ではめ込み型の住宅開発、その集落と同調できるような大規模ではなしに、集落に一緒になって集落を維持できるような住宅開発の手法なんかも検討されておりましたので、これから団塊の世代が帰ってきたり、移り住んできてもらったりするのに、そういう手法も検討する必要があるといったことで、今内部で協議を始めたところでありますので、そういったところを踏まえて、今後総合的に取り組んでいきたいと思います。


 それから、観光について、若い人の意見とか取り入れなさいということであります。これもプロジェクトつくって、取り組んでいきたいと思っておりまして、今の篠山の観光の魅力をより伸ばしていきたいと考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。


 以上です。


○議長(小林正典君)  8番、松本 孜君。


○8番(松本 孜君)  私は、その地域の農村の問題は、ちょっとまた別の機会にまたお話させて、議論させていただきたいと思いますが、今回特に質問の主たるそれは、いわゆる便利なところをつくり、しかも近郊地域という条件整備を整えながら、その地域が生かされてないと。そのためには、障害になるのが、やはり土地規制ではないか。土地規制というのは、これはやはり民間が入ってきて、そこで利益を上げて、しかもそういう住環境、いわゆる住宅開発ということができるような条件整備、そういうことが必要ではないか。


 そのためには、やはりそれを縛っておるもろもろのそういうものを一遍ゼロにして、新しくどういうものをしていくのが望ましいか、これは考え直す必要があるんじゃないか。これはやはり篠山市全域にやれと言うんじゃなくて、やはり極めて限った区域の中で、いわゆる篠山市の中に都市をつくったらいいと思うんですよ。住宅地というよりも、むしろ篠山市の中の都市をつくっていけばいいと。だから、これはそういう考え方で、ひとつ今のいわゆる開発を縛っておるもろもろの規制というものが、果たして今の時期にふさわしいのかどうか、いうこともう一遍見直していただきたいと思います。


 「丹波の森構想」、「緑条例」、もろもろの規制があるのは承知をしております。それはそれぞれの区分けがあるのも承知をしておりますが、その辺でまず現状を打開するためには、それも必要だと思うんですが、だから生活条件の整備、そしてまた土地条件の整備、これがそろわないとなかなか人はそこに居つかない。こういうふうに思っておりますので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。


○議長(小林正典君)  酒井市長。


○市長(酒井隆明君)  ご指摘いただいた点、検討させていただきたいと思います。


 ただ、現状は、大変厳しい少子化の中で、三田市ですら人口が減ってきておると。ニュータウンですら人が出てきておると。篠山市も住吉台も、まだ空いとる区画もたくさんあると、こういった厳しい状況があるんですけれども、駅周辺で適正な土地があれば、丹南所跡地がそれにしますけれども、良好な住宅地で提供していくといったことを考えていきたいと思います。


 以上です。


○議長(小林正典君)  ここで、暫時休憩いたします。再開は1時15分といたします。


               午前11時55分  休憩


               午後 1時15分  再開


○議長(小林正典君)  休憩前に引き続き会議を開きます。


 通告9番、岸本厚美君。


○13番(岸本厚美君)(登壇)  住みよいまちづくり、篠山のさらなる魅力アップについて質問してまいります。


 ことしに入ってある新聞記事に目がとまりました。住んでいる地域に元気がないと感じている人が、5割を超えるという記事です。内閣府が昨年11月に実施した「地方再生に関する特別世論調査」によるもので、住んでいる地域を「元気がない」と答えた人は、53%と5割を超し、前回の2005年6月に行われた調査よりふえています。


 しかし、反対に「元気がある」との回答も43%と前回よりふえており、元気なところと元気がないところの二極化が進んでいるということです。


 さて、この篠山市はどちらに入るのか。昨日の一般質問でも、元気がないという言葉が聞かれたように、今、これからどうやって元気になっていくか、そこが問われるところだと思います。


 今、全国的な少子高齢化、人口減少時代を迎え、将来の労働力人口の不足が問題視されています。今働いている人々の中では、安定した仕事につけず、経済的に自立することはできない。また、仕事に追われ、心身の疲労から健康を害しかねない。さらに、仕事と子育て、年老いてくる親の介護と両立に悩むなど、少子高齢化から仕事と生活の間で、問題を抱える人がたくさん出てきています。社会全体を見てみると、痛ましいことですが、3万人を超える自殺者が続いています。中でも、男性が2万人を上回っており、毎年ふえる一方だそうです。離婚率は、30年前のおよそ2倍に上り、近年は熟年離婚が拍車をかけているとか。共働き世帯も増加し、結婚・出産年齢もどんどん高くなっています。


 こういった現象は、将来への不安や豊かさが実感できないといった要因となり、社会の活力の低下や少子化、人口減少という現象につながっていると言われています。このままでは、地域や企業、組織、社会全体が維持はおろか、持続できなくなります。私たちは、さまざまな理由から、働き続けながら生涯を送ります。仕事は暮らしを支え、生きがいや喜びをもたらすものです。同時に、家事や育児、近隣とのつき合いなど、日々の生活も暮らしに欠かすことができないものです。その充実があってこそ、人生の生きがいや喜びがまし、活力が生まれてきます。


 最初に紹介した内閣府の調査では、では「地域が元気になるために、期待する政策については」という質問で、複数回答の中で最も多かったのが、「多様な世代がともに暮らせる福祉、医療の充実」が56.3%、「防犯、防災対策の充実」が52.4%、「中心市街地の活性化」43.6%、そういった回答を上回って、多様な世代がともに暮らせる福祉、医療の充実が強く求められています。元気になるためには、多様な世代がともに暮らせるまちづくりを目指すことが、地域の活性化につながると言えます。


 一方、昨年11月に公表された2007年版、「少子化社会白書」では、2006年は、出生数109万人、合計特殊出生率1.32と、いずれも6年ぶりに増加には転じたものの、決して楽観できる状況ではないことが指摘されています。少子化の進行の背景にある国民の結婚や、出生行動に対する希望と実態が乖離し、そのことを解消するためには、効果的な対策の再構築が必要であるとしています。つまり、働き続けながら、出産・育児をするためには、行政や企業、地域などがどのような支援策を講じるべきなのか。また、どのような共助、パートナーシップが求められているのかなど、少子化対策とワークライフバランスの施策を取り組んでいくことが急がれています。ワークライフバランス、仕事と生活の調和、この実現が今キーワードとなってきております。


 では、元気な篠山を目指して、具体的にどうしていくのか。厳しい篠山市政にあって、施政方針の中で挙げられている住みよいまちづくりや篠山のさらなる魅力アップを図るためには、限られた人材を生かし、いかにパワーを引き出していくか、そのことが重要と考えます。


 「篠山へ帰ろう住もう運動」や「築城400年祭」などで、市を盛り上げようとするとき、市においては、どのように人づくりをしていくのか。たくさんの職員が退職する中で、さまざまなプロジェクトチームが立ち上げようとされています。組織にはバランスが大切と前片山鳥取県知事が指摘されていたように、多様な人材構成とやる気の出る環境づくりが求められています。


 組織のバランスとして、女性の参画や登用が叫ばれるのは、単に女性の社会的評価を高めるとか、女性の側だけの問題ではなく、男性を含めた構成員の意欲を高め、組織全体がパワーアップしていくからです。それは、女性が男性化することでもありません。高度経済成長期のような企業戦士を生み出すものでもありません。持続可能な社会をつくり出す働き方、生活の仕方を目指すものです。世界は確実にその方向で動いています。


 平成18年の政府の少子化と男女共同参画に関する意識調査の中で、男女の働き方と仕事と生活の調和に関する調査によりますと、1.職場が子育てしている人が働きやすい。また、女性の登用が進んでいる環境である方が、既婚女性のみならず、既婚男性、そして独身男女も含めて仕事への満足度が高い、という結果が出ています。2点目、仕事への意欲についても、子育てや女性登用の環境が両方そろっている方が意欲が高く、一方の環境しか整っていない場合は、女性の登用が進んでいる方が男女ともに意欲が高い、こういった結果も出てきております。3つ目、ワークライフバランス、仕事と生活の調和、その実現度も子育てや女性登用の環境が整っている職場にいる人の方が、既婚、独身を問わず、男女ともに高くなっています。女性の場合は、特に子育て環境が整っている職場の方で、ワークライフバランスの実現度は高くなっています。


 この調査結果に見られるように、女性の登用・参画を進めると同時に、男性による育児・子育てのかかわりを進めるといった先進的な制度や取り組みを進める企業では、意欲ある人材が育ち、そういったところから次世代を担う大切な子供たちが育っていくんだという考えのもと、社員と社長は一丸となって企業功績を成功に導いているという例もたくさん出てきております。


 そこで1点目の質問です。


 住みよいまちづくり、これを目指して市長は昨日の答弁でも、「子育てしやすい篠山市」、「職員は市民の模範たれ」とおっしゃいました。そこで、市におけるプロジェクトチームへの女性のさらなる参画をどのように進めるのか。そして、子育て・育児支援、そういった分野で男性のかかわりをどのように進めていくのか。例えば、市の男性職員の育休取得、そういったものなども含めて、検討するプロジェクトチームも必要と考えますが、市長の見解を問うものです。


 次に、篠山のさらなる魅力アップについて、庁内プロジェクトチーム「ふるさと篠山へ帰ろう住もう」の中間報告の中で、高校卒業後、篠山市を離れた若者へのアクセスルートがないということが出ておりますが、今、在学している高校生へのかかわりをもっとつくっていくべきではないかと思います。神戸大学との官学連携事業を進めるに当たっても、私は申し上げてきました。せっかくの機会、市内には産業高校もあるわけですから、高校生に夢あるかかわりを、と思うわけです。


 人材を育てる、昨日の一般質問でも多くの方が人材、人づくりということをおっしゃっておられました。今まさしく人を育てていく、篠山の魅力を伝える機会をふやしていくべきと考えます。若者のUターンを進めるためには、市外から通学しているたくさんの高校生が篠山にはいます。現在、在学している高校生等にもっと情報を発信して、卒業後も関係が途絶えないような手だてを講ずべきと考えますが、見解を問います。


 以上、最初の質問といたします。


○議長(小林正典君)  酒井市長。


○市長(酒井隆明君)(登壇)  岸本議員の質問にお答えをいたします。


 ご指摘のように性別による固定的な役割分担にとらわれずに、それぞれ男女が個性と能力を発揮できるような、こういう社会づくりが必要になっておりまして、自治体の組織づくりにおいても、私たちの意識改革が必要となってきております。


 昨日も申し上げましたように、今回の篠山市の人事異動におきましても、年功、性別を問わず、積極的な登用を図っておりまして、女性の管理職への登用も多く登用いたしましたし、また来年度、県の出向も女性職員にお願いをしておるということで、そのようなことを十分配慮をしてきております。


 19年度に作成しました「篠山市男女共同参画プラン」では、民主主義の基本である政策方針決定過程の女性の参画が、より必要であるといったことがうたわれておりまして、市の審議会などへの女性の登用は、登用率30%確保に努めるということになっておりますし、きのうもご質問いただきました市管理職への女性の登用は、その割合は明示はしておりませんけれども、それに準じて考える必要があるというふうに思っております。


 ご質問いただきました来年度のプロジェクトチームへの女性の参加につきましても、大変貴重な女性の参画の機会でありますので、参加しやすいように努めていきたいと考えておりまして、このプロジェクトチームは、部局横断的な課題に対応するために編成するものでありますが、そのリーダーには、主幹する部の課長補佐職の職員を充てることを原則とし、当該部の次長がその進行管理を行おうとしております。主幹以外の部署から意欲ある職員を公募によって、集めて対応したいと考えておりますし、活動日を設定して、活動がしやすいような職場環境をつくっていって、女性の皆さんにも多く参加をしてもらいたいと考えております。


 ちなみに、「ふるさと篠山へ帰ろう住もう運動」の今のプロジェクトチームは、職員が12名で構成をしておりますけれども、そのうち3名が今女性となっておりまして、今後つくるプロジェクトへの多くの女性職員の積極的な参加をお願いを望んでおります。


 そして、そのためにも、男性の理解ということなんですけれども、ご質問の子育て、育児支援での男性のかかわりにつきましては、男女共同参画課と連携を密にして、現在も男性職員を対象とした育児休暇などについて研修会を開催をしてきておりまして、今後これをプロジェクトとして取り組むかどうかは、今まだ検討ができておりませんけれども、今後ともこのような取り組みを進めていきたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。


 次に、この若い皆さんが、より篠山に定着してもらえるように、高校生の間に、あるいは高校を卒業しても、その関係が途絶えないような手だてを講ずるべきであるというご質問であります。


 そのとおり、まさにご指摘のとおりであると考えております。平成19年度の市内の高校生の居住先を調べましたところ、篠山鳳鳴高校では、市内在住者が中心で、一部三田市、丹波市もおられます。篠山産業高校では、約半数が市内で、半数が市外、丹波市の方が多くなっております。


 昨年「ふるさと篠山へ帰ろう住もう」プロジェクトのチームが、この進路担当の先生方にお聞きした高校の動向とか意向は、総合学習などによって地域に関する興味が深まっていることなども反映して、必ずしも今までの高度経済成長期のような市外転出一辺倒の考え方ではなくて、地域コミュニティや友達がいる、仲間がいる、人とのネットワークが大切だということで、地元志向も強まっているということ。また、これからの進学とか就職にあっては、本人の意向よりも、むしろ親の意向も強く影響しておると、こういったことをお聞きをいたしておるところであります。


 したがって、今後の取り組みとしましては、ご指摘のように高校在学時に、この篠山の町に対する意識や認識を持っていただくように、高校生の間に地域や市の事業、イベントに参加を積極的にしていただく、こういった方策を推進し、またふるさとを大事にするふるさと教育といったことにも力を入れていってもらいたいということを希望し、検討していただいておるところであります。


 また、大学への進学者が就職を意識するのは、大学生活の後半になりますが、そのときにご指摘のように、篠山市、地元とつながりができておりません。したがって、今後ホームページやメーリングリストなどを活用しまして、保護者の方々、また学生に情報発信ができるようなシステムを確立したいというふうに考えておりますので、今後とものご指導、よろしくお願いをいたしたいと思います。


 午前中に松本議員からも定住に向けてのご意見、ご質問いただきまして、ちなみに昼休みに調べましたら、豊岡市の人口は現在8万9,000人、将来の目標人口は9万人と定めておられまして、豊岡では、豊岡に住み、働き、学び、また豊岡を訪れ、愛し、思うすべての人をまちづくり人口としてとらえると、こういう考えに立っておりまして、交流人口をふやしていって、それも町の人口としてとらえようという、こういうふうな考え方に立っておりまして、また私の方もそういったことを参考にしたいと思っておりますし、高校生がこれから篠山に住みたいと思えるような環境づくり、教育施設、医療機関、財政も大丈夫だと、こういったところを総合的に取り組んでいきたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。


 以上です。


○議長(小林正典君)  13番、岸本厚美君。


○13番(岸本厚美君)  13番、岸本です。


 まず、子育てについてなんですけれども、男性の理解ということを市長がおっしゃったんですけれども、本当に今生活と仕事のバランスをどのようにとっていくかと考えるとき、このたびたくさんの職員の方がやめられます。そして、かなり若い層の方々が、次を担って行かれると思うんですけれども、やぱりそういった若い人々を育てていくという発想のもとに、今これも子育てにかかわる子供が本当に産む、1人、2人と少ない世帯がふえている中で、これは世界的にも日本でもそうなんですけれども、特に北欧では、高福祉、高負担のもとで、いろいろな女性の活躍があるわけですが、働いている女性ほど子供を産む数が多いというデータが、これ、世界的に検証されてきています。働きながら、やっぱり働くことで生きがいも持ち、自分のモチベーションを上げつつ、でも家庭に帰って生活も楽しみ頑張る、そういった女性の方が、1人、2人と子供を産む数が多いという傾向が出てきているそうなんです。


 そういった視点に立って、男性も企業戦士ではなくて、子供が育っていく課程というのは、本当に一時期です。この大切な一時期を、これは何ものにもかえがたい一つの、本当にスペシャルな研修期間と、そういったぐらいの発想でもって、男性も子育てにかかわっていくべきではないかな。そのことを企業ではいろいろな形で取り組んで、成果が出てきております。大手企業のみならず、小さな30人規模の会社でも、男性の育児休暇、2カ月、3カ月をとった、そういったところが、いろいろな声が出てきております。限られた期間、子供とかかわる中で、家庭で1日3食つくることが、子供の育児にかかわることは、こんなに大変だったのか、育児ノイローゼになるというお母さんの声が身にしみてわかったとか、大企業で毎晩、毎晩深夜まで仕事をされていた社員の方が、自分が育休とりたくてもそういった環境にない、まずその環境を整えて自分がとったとき、職場にあと復帰したときに、今までになく仕事に質的な向上が見られた、そういった声がたくさん出てきているわけなんですね。


 ですから、これは単に育児支援、サポートするというよりも、意識変革を促していく、発想の転換をしていく、モチベーションを上げていく、充実度を上げていく、人間としての本当に思いを大きくしていくという、一つの機会として子育て支援、育児にもっともっと男性がかかわっていくべきではないかなという思いがしております。


 市長はゴルフをされるかと思うんですけれども、最近、タイガー・ウッズという、本当に世界でトッププロ、あの方が、昨年の秋から数カ月間、ニュースがなかったと思うんですが、初めて、今までにない形での長期休暇をとって、昨年産まれた自分の愛娘の子供にかかわるために4カ月間、子供とべったりの生活をされたそうです。そういったスポーツ界でもそのトップのプロが、それだけ期間をあけるということは大変なことなんですが、その復帰後には、今までにない形で、この2月には華々しく復帰してきたそうです。


 また、松坂投手などもお子さんが産まれるということで、出産に立ち会いたいということで、レッドソックスの監督に言って、この時期そういったことを認めていただいたというふうに、もうすぐ産まれるんじゃないかと思いますが、そういった形で、いろいろな世界の動きの中で、自分の能力を高めるために、育児にかかわる期間は、非常に効果があるということが出てきておりますので、篠山市の中で、今企業誘致も含めて、子育てしやすい篠山市をと市長はおっしゃっています。そうであれば、やはり子育てしやすい環境を、またそういった方向性、今すぐでなくても、職員がとっていけるような条件づくりに、先んじて取り組むべきではないかと思いますので、再度その辺をお聞きしておきたい。


 それから、高校生に対しては、非常に本当に夢のあるかかわりを、どんどん、どんどん発信をしていっていただきたいな。


 姫路では、姫路菓子博で、今4月にあるわけなんですけれども、姫路というのは、皮革産業のあるところです。姫路にある産業高校とかばんメーカーとが提携しまして、ランドセルのデザインを、その産業高校の生徒に募集をかけたそうです。その中から選ばれたのは、女子高校生のが選ばれたんですが、いろいろなところにアンケートをとり、それなりにまとめて、そして幾つかのランドセルのデザインを発表したそうです。それが日本のランドセルの見本市で、試作品としてつくられて出されたときに、非常にランドセルメーカーから好評で、この1年間様子を見て好評であれば、正式にそのランドセルを製品化して販売していきたいという、こういった企画があったそうです。そのことによって、本当にその産業高校の女子高生らが、自分たちでやったことが製品につながる、そういったビジネスに対しての思いを、非常に高めたということを聞いております。そういった取り組みが、築城400年祭、いろいろな形である中で、やっぱり高校生をも夢の持てる、わくわくするような企画を考えられないかなというふうに思います。


 それと同時に、高校をせっかく行ったにもかかわらず、市長は本当に声なき声を、弱い立場の人たちの思いを取り組んできたということ、きのうおっしゃっておりましたけれども、高校に入って以降、なかなか追跡ができない中で、退学していく高校生もいます。そういった人たちが、どこにも相談もなく、次どういった状態にあるのかつかめない。やはり高校行って進学、高校出て就職する高校生もいるわけですが、全国でもフリーター、ニートということが、本当に大きくクローズアップされているように、篠山市の中においても、本当に悲しいことですが、学校を退学したその親御さんたちは、非常に後ろめたいような、そんな思いで、うちの子は退学してしまった、そういった目で見られる、狭いそういったかた苦しい中で、行き場のないというような状態にあるということも聞いております。


 そういった意味で、そういった高校生、若者をもどうサポートしていくのか。学童期の小・中学生のサポートというものは、よく言われるわけですが、高校生、そういった人たちへのサポートもどうするのか、手だてを考えていくべきではないかと思います。そういった意味で、今現在、ここで暮している高校生に夢を持たせる、そして現在産高の丹南分校を含めて、三田から丹波市からたくさん来られているわけですから、そういった人たちを丹波からこちらへ、篠山へ引っ張ってくるんだという、そういった思いで保護者を含めて、どんどんPRなり何らかの形で、篠山の魅力を伝える機会をつくっていただきたいと思います。そういったところで、見解がありましたらお聞きしたいと思います。


○議長(小林正典君)  酒井市長。


○市長(酒井隆明君)  1点目の育児についてですけれども、家庭での育児等、私の方もあんまり偉そうに言えるものではないんですけれども、ご指摘のように世の中の方向とか、タイガー・ウッズ選手とか松坂選手おっしゃいましたけれども、そういう皆さんの行動が、次第に日本にも広がっていくのではないかと。プロ野球選手でも、子供の出産に立ち会うからちょっと帰りますということで言うてますけれども、今までの日本人にしたら、この大事なときに何で帰りよるのかというふうに思いもしますけれども、それほどやはり家庭を大切にしておると、出産・育児を大切にしておるということでありますので、徐々にそういう意識は変わりつつあると思うんですけれども、先ほどの「フィフティープラン」を見ましても、なかなか観念がまだまだ強いものがあるということですので、今後の引き続いての取り組みをと思っておりますし、昨日森本議員からの子育てふれあいセンターの質問にお答えしましたが、そのとき私はお母さん方の要望と言いましたけれども、実は一番熱心にその中で運動されておるのが男性でして、その方は育児休暇をとって、あっちこっち子供さん2人を連れて、各地の篠山市内のふれあいセンターを回ったりしてよく調べたりされていまして、「ああ、そういった方もおってんだな」ということを強く思った次第でありまして、今後ともご指摘のありました子育てしやすい篠山市の環境づくりに努めていきますので、ご指導いただきたいと思います。


 もう1点の、高校における高校生にも篠山の魅力をもっとPRして、将来住んでもらう、住みやすい、定着しやすい環境をつくれるように取り組めということであろうと思いますが、今までの高校の教育は、特に進学とか専門学校にいる子供たちに対しては、そういうことが主体となりまして、なかなか地域のことを教えたりといったことがなかったと、このように思っておりまして、今学校の方にもふるさとを大事にする、そういった機会をたくさんつくってほしいといったことを、昨年から申し入れておるとこでありますし、そういったところを、また小学校のところから力を入れていくということが、これから先の皆さんの定着に結びつくと、このように思っておりますし、産高の丹南校は、今7割ぐらいが三田市からという形になっておりますし、東雲校は地元が多いんですけれども、こういった高校は、特に地域に非常に特色のある地域根差した教育がなされておりますので、より地域のことも取り入れてもらって、今おっしゃる高校生までの間に、ふるさとを担う、ふるさとで頑張るといった子供たちを多くつくっていってもらうように、働きかけていきたいと思います。


 以上です。


○議長(小林正典君)  13番、岸本厚美君。


○13番(岸本厚美君)  13番、岸本です。


 実際に子育て、育児支援に向けての本当に具体的な取り組みについてのプロジェクトは立ち上げていただきたいなという思いがするわけですが、今築城400年祭をきっかけに、篠山を活性化させよう、まちづくりをということが言われております。そういったときに、築城400年祭の実行委員会が立ち上がりました。その委員メンバー見ましたら、オール男性でした。具体的に今からのプロジェクトで募っていくんだということおっしゃってましたけれども、今現在立ち上がっているプロジェクトチーム等、実質的なものが中心だと聞いておりますが、やはり女性の参画というのが少ないように思うわけです。ですから、自主性を尊重する、それは本当に大事なことですが、やはりそういった場合の女性の後押しをしていくような働きかけをも必要ではないかな。まちづくりを本当にそのことで盛り上げていこうとする今だからこそ、本当に斬新な発想の転換、市長の年代以上の方かもわからないんですけれども、本当にその試合って大変なときに、子供の出産に立ち会うとか、何をしとるんやという発想は、まだまだ強いかと思いますが、そういった固定観念を打破していく、そうでないと新しいアイデアや発想も生まれてこない、そういう思いがするわけです。ですから、そこは市長、本当に篠山市のトップリーダーとして、やっぱり斬新な後押しというか、一歩を踏み出していただきたいなという思いがするわけです。


 そして、最後に私今期の議会の中で、本当に一番思い出すのは、篠山市の「自治基本条例」が制定されたことです。「自治基本条例」の前文の中に、こういった一文があるんですが、「私たちはこうした歴史を大切にしながら、互いに力を合わせ、人権、平和、環境を守り、幸せに暮らせるまちづくりを目指してきました。そして、今市民と市が一体となって皆で考え、皆で責任を持ってまちづくりを進めるという自治のあり方が求められています。この条例は、このような自治の理念とその基本を定め、市民と市の参画と協働の手法を明らかにすることによって、だれもが住みやすく、愛される篠山を実現するための仕組みを整えるものです。私たちは、自治の最高規範として、ここに篠山市自治基本条例を定めます。」、この思いを噛みしめながら、ここでうたわれている市民というのは、市内に居住する者、市内で働く者、学ぶ者、活動する者、及び市内で職業を営む者という、こういったところを含めて市民、こういった形できめ細やかな市民という目線でのまちづくりを進めて、私もいきたいと思いますし、市長としてもそのようなきめ細やかな市民の目線というものを反映していただきたいと思います。見解がありましたら、よろしくお願いします。


○議長(小林正典君)  酒井市長。


○市長(酒井隆明君)  400年祭を始めとする男女の共同参画なんですけれども、今の篠山市の中でも、今言いました議会も男性がほとんどで、こちらもそうですね、今のとこ皆男性ですけれども、こういう意思決定のところは、やはり男性が多いんですけれども、いろいろな活動の場を見ましたら、やはり女性が非常に元気で頑張っておられるという姿がよく目につきます。それは、例えば文化講座なんかでしましたら、ほとんど女性ですね。この間の歌、童謡唱歌の会なんかも女性ですし、ボランティアグループの会なんか行きましたら、これも9割がた女性ではないかと思います。ですから、非常に女性の方が元気で、頑張ってはると。農業の従事者もそうですし、高齢者大学行ってもほとんど女性と、こういうことで、女性の皆さんの力なしでは、これからの篠山のまちづくりもできないということが明らかですので、ただこういった意思決定のところに、もう少し参加が望まれるということになっておりまして、400年祭も決して、ちょっと今のお話聞いて、皆男性やったかと思ったんですけれども、男性に限るなんてこと決してありませんで、今ボランティアのスタッフを募集したり、それから観光大使、キャンペーンレディーとかにかわるような観光大使もこれから募集していったりということにしておりますけれども、こういったところにも男性、女性を問わず、広く募集をしていきますので、積極的な参加をしていただいたら、参加と運営をしていただいたらありがたいと思いますので、よろしくお願いをしたいと思いますし、これからそういう皆さんの力を生かしていきたいと思います。


 この4年の間の大きな取り組みとして、「篠山市自治基本条例」を制定いただいたと。本当に篠山市の住民参画の大きな、大きな成果であると思っておりまして、私としましても、それを今後生かしていく、こういった市政をしていかなければいけないと思っておりまして、今も情報の参画とか、いろいろな住民参加にということを取り組んでおるんですけれども、ふるさといちばん会議をしましても、やはりどうしても男性が、夜だからかもしれませんし、そういったところはどうしても女性の参加が少ないので、ちょっと残念に思うんですけれども、より参加しやすいような環境をつくっていくということと、そういう女性の皆さん、やっぱり篠山市民の半分以上は女性ですので、そういった意見を生かしていきたいというふうに考えておりますので、今後とものご指導よろしくお願いいたします。


 以上です。


○議長(小林正典君)  これで、一般質問を終わります。


 以上で、本日の日程は、全部終了しました。


 お諮りします。


 議事の都合によって、あす15日から17日までの3日間、休会としたいと思います。


 ご異議ありませんか。


             (「異議なし」と呼ぶ者あり)


○議長(小林正典君)  異議なしと認めます。


 したがって、あす15日から17日までの3日間、休会とすることに決定しました。


 次の本会議は、3月18日、午前9時30分から開議します。


 本日はこれで散会します。


 皆さん、御苦労さまでございました。


              午後1時55分  散会





 地方自治法第123条第2項の規定により署名する。





                       平成20年3月14日





                       篠山市議会議長  小 林 正 典





                       篠山市議会議員  降 矢 太刀雄





                       篠山市議会議員  吉 田 浩 明





                       篠山市議会議員  波多野 元 治