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兵庫県 豊岡市

平成19年全員協議会(第2日 2月22日)




平成19年全員協議会(第2日 2月22日)





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     平成19年第1回豊岡市議会(全員協議会)会議録(第2日)


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                       平成19年2月22日 午前9時30分開議


1.第1日(平成19年2月21日)の議事日程を援用


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                   出席議員(27名)


         1番 森 本 陸 夫         2番 芝 地 邦 彦


         3番 椿 野 仁 司         4番 古 谷 修 一


         5番 門 間 雄 司         6番 福 田 嗣 久


         8番 青 山 憲 司         9番 広 川 善 徳


         10番 森 井 幸 子         11番 稲 垣 のり子


         12番 谷 口 勝 己         13番 川 口   匡


         14番 升 田 勝 義         15番 野 口 逸 敏


         16番 上 坂 正 明         17番 伊 藤   仁


         18番 伊 賀   央         20番 吉 岡 正 章


         21番 岡 谷 邦 人         22番 木 谷 敏 勝


         23番 綿 貫 祥 一         24番 森 田 健 治


         25番 岡   満 夫         26番 安治川 敏 明


         27番 奥 村 忠 俊         28番 古 池 信 幸


         29番 村 岡 峰 男


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                   欠席議員(1名)


         19番 森 田   進


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                   欠  員(2名)


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                  事務局出席職員職氏名


  局長        田 中 茂 樹  庶務係長      前 田 靖 子


  次長        阪 根 一 郎  議事係主任     大 槻   稔


  主幹        松 本 幹 雄  技能職員      藤 井 正 吾


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                説明のため出席した者の職氏名


  市長        中 貝 宗 治  建設部長      黒 坂   勇


  助役        奥 田 清 喜  建設部参事     福 井 與司光


  収入役       塚 本 信 行  企業部長      竹 本 政 充


  技監        宮 里 憲 一  城崎総合支所長   齋 藤 哲 也


  企画部長      神 尾 與志廣  竹野総合支所長   神 田 美 稲


  行革推進室長    谷 岡 慎 一  日高総合支所長   小 西 康 夫


  国体推進部長    西 村 昇 一  出石総合支所長   多 根   徹


  総務部長      中 川   茂  但東総合支所長   松 本 和 洋


  総務部参事     北 垣 哲 夫  教育長       石 高 雅 信


  防災監兼消防長   菅 村 和 弘  教育次長      村 田 正 次


  市民生活部長    植 田 政 由  監査・選管事務局長 池 上   晃


  健康福祉部長    岡 本 幹 雄  農業委員会事務局長 井 谷 勝 彦


  健康福祉部参事   湯 口   敏  企画課長      山 下 康 雄


  商工観光部長    砂 田 利 正  企画課主幹     田 中 道 男


  コウノトリ共生部長 太田垣 秀 典


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     ◎午前9時30分開議





○議長(古谷 修一) おはようございます。


 これより本日の会議を開きます。


 議事に入ります前にご報告いたしておきます。まず、本日の会議に欠席届のありましたのは、19番、森田進議員であります。


 次に、本日の議事運営について、議会運営委員長の報告を求めます。


 23番、綿貫祥一議員。


○議会運営委員長(綿貫 祥一) おはようございます。


 本日の全員協議会の議事運営についてご報告いたします。


 本日はこの後、昨日に引き続き豊岡市総合計画前期基本計画(中間案)についての質疑を続行いたします。質疑は1人3回以内とし、自席で行っていただくようお願いいたします。


 また、発言に当たっては極力簡潔、明快に述べていただくとともに、当局答弁も適切、簡明になされるよう要望いたしておきます。以上、議事運営にご協力をお願いいたします。


 以上でございます。


○議長(古谷 修一) 以上、報告のとおりご了承願います。


 引き続き、昨日の議事を継続し、質疑を続行いたします。


 質疑はありませんか。


 26番、安治川敏明議員。


○議員(26番 安治川敏明) おはようございます。


 議長並びに同僚議員のご配慮により、質疑順番をお譲りいただきましたことを厚くお礼申し上げます。


 基本計画案、中間報告につきまして二、三お尋ねをいたします。


 恐らく豊岡市合併前後を含めまして、1市5町の基本構想、基本計画に今回初めて、戦争が起きたらどうなるかという国民保護計画に関する構想並びにそれに基づく基本計画案が出ております。これは市長は戦後生まれだということをかつておっしゃいましたけれども、戦前、戦後にかかわらず地方自治体の予想しなかった核兵器を含む戦争の状態が起きた場合の市民の対処について、基本構想並びに基本計画に挙げたということにつきましては、立場の相違を超えて極めて厳粛、重大な事態だと思われます。


 私は、もちろん自然災害であろうが、人間が起こす戦争災害であろうが、市民の生命、財産に危機を及ぼす場合、地方自治体として最善を尽くすということは極めて重要なことでありますから、必ずしもこの基本計画を定めることが地方自治体の趣旨に反するとは思いませんけれども、地方自治法並びに現行憲法においては、日本国民が国権の発動たる武力の行使はこれを厳に禁止すると。武力はこれを持たないということを宣言し、この解釈をめぐって今日、憲法改正まで提議されるという状況になっておりますから、地方自治体の一つである合併後の新豊岡市が心してこの基本計画について考えなくてはならないと思います。


 私は根本問題として、戦争が起きたらどうなるかという基本構想の考え方は基本計画に反映されているが、現行憲法が高く掲げる世界平和と、そしてまた日本国民の生命、財産を平和のうちに守るということに関する積極的な基本計画案、構想が示されていないということはいかなることであろうかと。私は、中間案でありますから、今からでも市長並びに議会がこのことに関して意を用い、具体化すべきではなかろうか、これが1つであります。4月には恐らく機構改革も実施されるでございましょうし、3月の議会には早速それに関する議案が提出されるものと思われます。私は一つには、本議会にも自衛隊ご出身の幹部職員がご出席になっておられますけれども、私は当然、これと比肩すべき憲法を擁護し、かつ平和行政を推進する担当職員をしかるべき位置に配置するということが必要ではなかろうか。基本計画においてうたうべき重要な案件ではないかと思いますから、ご回答をお願いいたします。


 次に、1市5町はすぐれた伝統を持っております。城崎町にあっては、核廃絶平和都市宣言を行い、旧豊岡市にあっては橋本省三市長時代に制定された世界連邦平和都市宣言を名乗ってまいりました。今日この宣言の伝統は市民の中には生きておりますが、市制の法制としてはこれは消えております。もちろん市長が提案をされてもよろしいし、我々が発議をしてもよろしいわけでございますけれども、今後10年を見通す基本構想が策定され、前期基本計画の中で市長の行政執行に当たる基本となるものでありますから、このことに関してはしかるべく表現をなさることが必要ではなかろうかと思いますので、お尋ねをしておきたいと思います。


 次に、市民の安心・安全を図ることは地方自治法の説く地方自治の本旨の第一の仕事であります。このことに関しまして3点ばかりお尋ねをしておきたいと思います。


 1つは、直接自然災害なり大規模災害、あるいは日常的な火災、救難に際しまして、市民が一番頼りにしておりますのは常備、非常備の消防であります。1つは、消防の資力と言われる消防団のあり方につきまして、基本計画の大綱はどういう考えで策定されたかお尋ねをしておきたいと思います。


 合併後の消防団は、一団制ということが目標とされるというのが、合併協議会以来の趣旨でございますけれども、一方、本市は合併したとはいえ、但東から竹野地域、山間地から川沿いの町、さまざまな特殊性を持ち、人口の多寡にかかわらず昼間に人口が集中する旧豊岡市街地のようなところと、昼間は全く若者の姿を見ることができないような地域もございますから、多団制をとるということはないとは思いますけれども、消防団の定員や一団制に移行するにしても地域の特殊性をよく踏まえた消防団構成が必要ではないかというふうに思いますので、この点でのご見解と、さらにこれを具体化する実施計画に関する、あるいはまた新年度予算案に反映すべき内容がございましたらご報告を願いたいと思います。


 また、一方常備消防でございますが、もちろん機械整備、装置、こういうものはもちろん大事でございますが、救難、救命、あるいは防災という点では人間の力が一番でございます。特に昨年では、救急車の配置につき当局も一踏ん張りをして但東に駐在所を設けましたけれども、これは人員がふえたわけではなくて、やりくりで置いているということであります。しかし、資料をお示し願ったところ、消防庁の示した基準消防力から見て、充足率は人員において91%ということでございます。このことに関しまして、前期基本計画ではどのようにお考えかお示しを願いたいと思います。


 また、もう一つこの人の安全・安心という点で今、一番問題になっております医療に関しまして、その核心部分、これは公立豊岡病院に但馬救命救急センター、あるいはまた赤ちゃんの命を救う周産期医療センターの問題がございます。私たち豊岡市は朝来市と並んで公立豊岡病院組合の構成自治体ではございますが、但馬救命救急センター、あるいはまた周産期センターの設置責任、運営責任は本来、県単位にこれを運営するというのが国の政策のはずでございます。この点でこの当面する難局を乗り切るためにも、但馬救命救急センターの充実と周産期医療の確保のために、前期基本計画では極めて重要な内容を構成すると思います。もちろん直接的には公立豊岡病院組合並びに関係公立病院の協議によるところが大きいわけでございますが、構成自治体としてもこれをどのように考えていくか、ぜひ明確な態度をとる必要があると思います。


 次に、長い間協議が続けられた合併協議、あるいはこの基本構想案の特別委員会審議でも中心点となった人口の考え方でありますが、私は議会が基本構想審議に当たりまして、わずかではあるけれども、積極的な人口目標にしようということを決めたことに賛同したわけでございますが、私は議会も策定した以上は、そしてまた議会が策定した以上は当局もこの目標実現のために最善を尽くすということが必要であります。市長も同僚議員の質問に答えて、人口目標を決めると、これは単なる希望ではなくて、具体的な施策に展開するためには具体化が必要だということをおっしゃいましたけれども、私は少なくとも2つの点で基本計画の中に反映すべきだと思うのであります。


 1つは住宅政策であります。もちろん公営住宅をふやしたから人口がふえるというわけではないけれども、公営住宅の役割は、これは戦後一貫した国の政策でありますけれども、低廉でかつ最低限の文化的生活を保障するための国民の住宅政策の一つであります。これは我が豊岡市にあっても県営住宅と並んで老朽化もあり、そしてまた改善を要する住宅もあり、一方、新たな需要も生まれていることは極めて喜ばしいことであります。もちろん高齢者が入る住宅もありますけれども、大半の住宅要求は若い夫婦が結婚するに当たって、低廉なしかも質のよい住宅を願って市の窓口に相談に来るというのが実情ではないか。私の認識が違っておれば担当部からもご見解を賜りたいと思いますけれども、私は私の見解は間違っていないと思います。したがって、人口政策に見合った、しかもわずか10年間で現行人口を2,000人ほどふやそうということですから。もし今市民が協力をし、市政がこれを援助し、現状よりも人口を減らさないために一生懸命やるということであれば、手の届かない目標ではありません。住宅政策でもありません。そういう点ではしっかりやるべきじゃないかと。どのようにお考えかお示しをいただきたいと思います。


 もう一つは、魅力あるまちかどうかという議論がありますけれども、それはそれぞれ青年には活気もありますし、希望もあれば夢もある。それを一概にああだこうだということはできませんけれども、少なくとも豊岡市に住んで食べていける雇用、あるいは職業、ものづくりの分野の仕事、こういうものがあって初めて若い夫婦が豊岡で頑張ろうということになるのだろうということは間違いないと思います。そういう点では、単に雇用対策というだけでなしに、今回の基本構想のタイトルは「コウノトリ悠然と舞うふるさと」ということになっておりますけれども、それは同時に、人との共生の中で行うのだと、それが目標なんだということを言う以上、若いご夫婦が希望を持って子育てができる、それだけの職業が保障される。どこによって保障するか。


 私は全国どこもが観光を第一に挙げるようだったらどの観光地もだめになってしまう。それぞれ特色ある観光業を育成することは大事でありますけれども、その底にはものづくりや堅実な第1次産業がなければならない。そういう点では旧1市5町の立地条件は極めてある意味では有利でありまして、農業や林業、水産業や、またものづくりでは小さなまちの産業ではございましたが、ものづくり等の販売によって400億もの売り上げを示す地場産業はないと言われた特産かばん産業。今では特産かばん産業はまちの中の1つの仕事のように見られる傾向が強いんでありますけれども、農業や水産業の所得は極めて貴重な所得ではございますが、ものづくり、かばん特産業の売り上げから見れば、今日なお1市5町分を合わせた水産業における収入、あるいはまた農業における収入の売上額よりも大きいと見なくてはなりません。こういう点では、こういう産業の育成に最大限の援助と努力を傾けるということは、私有財産をふやすために市の税金を使っていいかという議論とは別のことであります。


 その点で私は、本来ならどう表現すべきか、1市5町の特色がございますから、従来、旧豊岡市ではかばんのまち豊岡と言ってまいりました。議員が持つ名刺の販売も商工課に行けば、かばん産業に象徴されるデザインの台紙があったのに、今日、かばんはカの字もないという名刺の状況であります。私はそういう点では、心してこの基本計画にものづくりを基本とする、若者が希望の持てる仕事づくりに我々が意を用いるべきではないか。この点では、書いてないことはないけれども、この基本計画における位置づけはどうお考えかお尋ねをしておきたいと思います。


 それから、長い間懸案になってまいりました豊岡市役所庁舎の問題がようやく基本計画の中にも1行、2行という程度でございますが、出てまいりました。私は中心市街地活性化ということは、豊岡の現状、これは城崎、豊岡、日高、出石に特に顕著でございますけれども、官公庁と学校、商店街、それぞれ特色はございますけれども、これによって中心市街地の主たる顔が形成されてまいりました。中心市街地活性化と市庁舎、あるいは総合支所庁舎との関係は切っても切れない関係にあります。このことに関しては、私は今回、基本構想、基本計画に明確に本来書き入れるべきものではなかろうかと、市民全体にいい意味での論争材料をきちんとお示しして、大方のご意見をお伺いするということが極めて重要ではないかと思いますので、お尋ねしておきたいというのが第1点であります。


 また、合併新豊岡市にとっては、かつてもっとも各町において大事にしてこられた町役場が立派な庁舎を持っております。今日、総合支所として市民に引き続き親しまれ、活用され、愛されていることはまことに喜ばしいことであります。基本計画において総合支所はその権能と機能と、そしてまた市民のよりどころとして、豊岡市役所本庁舎と並んでまちの核として、かつて市長は真珠の首飾りのように輝くまちづくりをとおっしゃったけれども、真珠の玉の一つ一つの核が総合支所であるということは鮮明にして、ここを維持発展させるということを、あわせて基本計画の中に書き入れるべきではなかろうかということをご提案申し上げたいと思うのであります。


 特に市役所本庁舎についての考え方でありますが、この敷地、本庁舎のもともとの豊岡町役場の時代の役場敷地から倍増以上でありまして、かつて豊岡警察署、豊岡郵便局、豊岡税務署、豊岡公共職業安定所、豊岡消防団、豊岡労働会館、その後には。これが全部固まっていたところが本庁舎の敷地になっております。この敷地は労働会館や南庁舎別館を合わせますと、今日1万平方メートルを超えましたが、ここに本庁舎を建てるとするとどうなるかという検討は、かつて既に行われました。私は落ちついて議論するためにも市民に現庁舎の持つ意味や、それからまた財政上の考え方なども検討すべき時期がやってきたというふうに思いますので、お考えがあればお示しをいただきたいと思います。


 以上であります。


○議長(古谷 修一) 答弁願います。


 市長。


○市長(中貝 宗治) まず、平和宣言でありますとか非核宣言に関するご質問をいただきました。


 私自身は、非核でありますとか平和を愛するということについて、レベルがどうかわかりませんけれども、安治川議員と同様のものを持ってるつもりでございます。ただ、私はそれを市がわざわざそのようなことをしなければいけないのかについては、余り積極的な見解は持っておりません。例えば憲法のことは憲法に任せる。あるいは、外交問題については政府に任せる。国防についても政府に任せる。これはもうそこの専権事項でありますから、そのことでいいのではないのか。地方自治体である豊岡市がみずからできることについてさっさとやるということを私としては重視したいと考えております。


 もちろん平和を維持するための外交努力というのは大変重要ではありますけれども、外交というのは国家権力と国家権力とのいわばぶつかり合いのような激しい場所であります。そういったこととは別に、草の根の外交というふうにいっとき言われたことがございましたけれども、市民同士、住民同士が結びついていく、いわば自治体、あるいは草の根の国際交流を進めることが私は実はその平和を維持する根っこの力になるではないのかとこのように考えているところです。国際交流のあり方については今なお検討中でありますけれども、合併前からそれぞれの市町が国際交流を官民それぞれ力を合わせてやってまいりました。こういったことを基本的にまずしっかりと守っていくこと。あるいは、私自身は小さな世界都市を目指すということを言ってまいりましたけれども、豊岡自体が世界の人々に尊敬され尊重される地域になること。そのことがひいては私たちができる平和維持の努力ではないのか、このように考えているところでございます。宣言そのものを否定するつもりはございませんけれども、私自身はそういうことよりも地についた実際にやる事柄の方を私としては重視したいと、このように考えているところでございます。


 それから、人口問題についてのご質問もありました。この目標人口を前提に住宅政策を組み立てるべきではないかというご意見ですが、私はそのようには考えておりません。住宅政策については、住宅に対する現実のニーズがどうあるのか、民間の側の供給動向はどうなるのかという現実の見通しについて、目標ではなくって見通しについて行われなければ、それは場合によっては過剰なものになったり過少なものになってしまうというふうに考えておりますので、公営住宅政策を考える際には、今申し上げましたような現実の動向に合わせるべきだと、このように考えているところです。もちろん私たちの努力が実って人口が増加するということになれば、当然それが現実の需要にも反映されるわけでありますから、そのときには計画そのものが結果として目標人口に合うものになると、このように考えているところです。


 ものづくりの大切さについてのご指摘は、私も議員と全く同じ考え方でございます。特にコウノトリが悠然と舞うまちというものを私たちは今求めているわけでありますが、そのコウノトリ悠然と舞う豊岡のものづくりという視点を私はぜひ持ち込んで頑張りたいと考えております。かばんについて言いますと、OEM生産、つまりブランドは人の名前で、つくるのは豊岡というのがこれまで豊岡のかばんの産業のあり方でありました。これは実は価格競争に大変さらされやすいということで、中国からの安価な製品に押されて豊岡のかばんは衰退の一途をたどってまいりました。こうした中で今、豊岡が再び反転をしようとしておりますのは、1つには、OEMといいながら極めて高い技術を持っておりますので、国産の高い技術に裏打ちされたかばんをということを信条にしている、ある大手の企業の生産を受け持っている部分がまず極めてここは元気であります。最近、豊岡で最大のかばんの会社の建物が建ったのは議員も目にしておられることと思います。


 あるいは、大手量販店が産地豊岡のかばんということを明示して売り出したところ大変な好評を博しています。ヨーカ堂という日本最大の小売業、それから最近ではダイエー、ここも豊岡のかばんということを明確に打ち出しておりまして、大変好評を博しております。過日、私もダイエーの本社に行きまして、さらに豊岡のかばんを売っていただくように、またそのかばんをつくっている豊岡というまちがどういうまちなのかということを熱心に説いて回りました。そういうところでつくられたかばんをぜひ売ってほしいということで、大いに賛同をいただいたところでございます。今後とも、この基本計画の中にどのようにさらに表現を充実するかは別といたしまして、当然、基本計画の実施に当たってものづくりの推進については全力を挙げてまいりたい、このように考えております。


 それから、総合庁舎についてのご指摘もございました。これは総合支所という、つまり行政機能の問題と総合庁舎という建物の問題を、これは区分けして考える必要があろうかと思います。そして、建物としての総合支所の建物といいますのは、これは当然のことながらまちの活性化の中心核でなければいけない。それは私も同感であります。他方で、行政機能としては本庁方式をするということが合併協議の中で確認をされておりますので、全体のボリュームとしては、これは小さくなっていかざるを得ない。しかも行政体そのものが全体として小さくなっていく必要がございますから、この方向、ある意味で必至の方向であります。しかしながら、でもなおかつ現在の建物が中心核としてあるべきためにどうしたらいいかということが議論がなされてまいりました。そうして、1つは図書館の分館にすること、あるいは子育て支援の拠点にすること、コミュニティーの拠点にすることといった基本的な柱が掲げられまして、現在それぞれの地域に応じた計画づくり、あるいは実施がなされているところです。


 例えば竹野でありますと、図書館の分館が完成をし、若いお母さんと小さな子供たちで大変にぎわっております。あるいは、新年度では城崎の庁舎を整備をして図書館として行うといったことも予定に上がっているところです。


 あるいは、日高の役場の3階は子育て支援の拠点になっておりまして、これも若いお母さんや小さい子供たちでにぎわっています。弘道地区の公民館も現在、出石の庁舎を改造すべくその準備を進めているところでございます。こういった利用方法を通じまして、引き続き旧町役場の建物がまちの元気のもとであるように現在も進めているところでございますし、基本計画期間におきましても、そのことの実現に邁進をしたいというふうに考えております。


 その他につきましてはそれぞれから答弁をさせていただきます。


○議長(古谷 修一) 防災監。


○防災監兼消防長(菅村 和弘) 私の方からは、消防団のことと、それから常備消防の充足の関係でお尋ねがございました。


 まず消防団でございます。きのうもお尋ねがございましてお答えをさせていただいたんですけども、消防団はもう言わずもがななんですけれども、地域コミュニティーの核だろうというふうに認識をしとりまして、今それぞれの地域で歴史と伝統、それらを尊重しながら活動していただいております。基本計画にはこのような記載をいたしておるわけですけども、率直に申し上げまして、加入が一気にふえるというふうな特効薬はないんではないかなというふうに思っております。ただ、消防団の団員の充足がなかなか果たせないという現実を踏まえながら、企業ですとか、あるいは一部に取り入れていただいております、女性団員の方々が入団をしていただくとか、そんなふうなことをそこで試みながら消防団の充足等々につきましては、これからも懸命に取り組んでまいりたいなというふうに考えております。


 それから、常備消防の充足の関係でお尋ねがございました。お示しになりました充足率といいますのは、消防庁が示しております消防力の整備指針で一定の考え方に基づいた試算で数字が出てくるわけですけども、議員がご指摘の91%という数字で充足していないというふうにとるのか、あるいは私どもといたしましては、あくまでもこれは指針であるというふうな認識をしておりまして、きのうも議員にお答えをいたしましたように、現在の人員の中で精いっぱい取り組んでまいるということで今後もやってまいりたいなというふうに今、考えております。


○議長(古谷 修一) 健康福祉部長。


○健康福祉部長(岡本 幹雄) 議員の方から但馬救命救急センター、それから小児用の集中治療室、これらについての一応質問がございまして、特にこの中で、いわゆる救命医療については本来、県単位で国が進めるべきというふうなことのご指摘があったわけです。この関係については、従前からいろいろと議論もあったところでございます。基本的な部分におきましては、現在、豊岡病院の方でそれなりにこれらについての対応ということについては考えもあろうかと思っておりますので、私の方からの明言というのはちょっと避けさせてもらいたいなというふうに思っております。以上です。


○議長(古谷 修一) 企画部長。


○企画部長(神尾與志廣) 新庁舎の建設の関係でございますけども、今度基本計画の中にわずかな内容ですけども、ポイントになる部分ということでお示しをしました。ちょっと見てみますと、新庁舎については市民の利益、利便性などを十分に配慮し、幅広く市民の意見を聞き、時代の要請に対応した建設を進めると、こういう中身になってます。議員の方からは、むしろ中心市街地の活性化と深いかかわりがあるということで、もっと踏み込んだ形で、ある意味での論争を生むというふうなことも基本計画の中に入れていったらどうかというふうな趣旨のご質問でしたけれども、実はこれから取り組むに当たりまして、いよいよ新年度からこの基本計画を踏まえて具体的に庁舎建設の作業に入っていくという格好になるわけですけども、今のところ考えてますのは、19年度と20年度で庁舎はどういうものかということとか含めて、あるいはもちろん位置もですけれども、基本構想、そしてまた基本計画、こういった庁舎に対する基本的な方向づけができるもの、こういうものを2カ年にわたって十分議論をして、もちろんこれは議会の皆さん方とも議論するわけですし、また市民の方とも議論するわけですけれども、そういったことを通じて2カ年で庁舎というものの位置も含めてかくありべきというものをつくっていきたいなというふうに考えてます。


 その後、いよいよそれを踏まえて設計に入っていくという格好になりますので、基本計画の中では一定のこの考え方いいますか、建設をするという方向づけを行ったと。これから具体的な検討に入っていきますので、その中でいろんなご意見をお聞きするというふうな形を通じて取り組んでいきたいというふうに考えてます。


○議長(古谷 修一) 26番、安治川議員。


○議員(26番 安治川敏明) 私は平和都市宣言について、市長は積極的には考えないというお話でありますが、これは市長の見識ですから、そういうふうに承っておきますが、ただ市民にあなたが物を言うときに、一番よくないと思うことがあるので申し上げておきたいと思いますけども、外交だとか防衛だとかいうのは政府のすることだ、国のすることだ。もちろん国のすることでもあり政府のすることでもあるが、今度の国民保護計画というのは市民の一人一人に、戦争が起きたらこうしてもらいたいということを言うわけですから、起きないように一緒に努力しましょうということを我々が言うのは何も国の外交や防衛に、努力にどうやらこうやら言うこととはまた違ったことであります。これは前にも質問したことがありますけれども。いかなる災害も戦争災害ほど恐ろしい結果を招く災害はありません。私はそういう点では平和都市宣言もしなかったらこの豊岡市としては何の意味もないと、そんなことを言ってるわけじゃありません。市民が国防や外交や、そしてまた自分の命を守るために素直に発言することは大いに褒めたたえられるべきことであり、かつそういう市民がいたらこれを助けていくのは我が豊岡市政の仕事でなきゃならん、私はそういうことを言いたいんです。あなたがご提案にならなければ提案する人があるかもしれない。これはそれぞれ見識ですから。これはあなたがご提案にならないというのはいたし方がありませんけれども、私はそう思います。


 ちなみに世界連邦平和都市宣言という考え方に私は100%賛成しとったわけではありませんけれども、当時の市長がそれなりの哲学を持って世界平和を祈念したいということをおっしゃったことは、これは尊敬すべき立場だったと今日でも思っております。私たちがそういう点で、今から10年の計画を決めるという時期での基本計画でありますから、私はそのことについて、あえてもう一度お尋ねしておきたいと思います。


 それから、もう一つものづくりでありますが、コウノトリが舞う里でものづくりが進むというふうにしたいということをおっしゃった点については、大変よいお考えだと思います。ただこれも人口政策と一緒で、政策あるいは施策を伴わない場合には、単に口の先で言うだけだということになってしまいかねない。確かにおっしゃるようにすぐれた企業のなさっている努力を学んで広げようと、このことで手助けをしていくということももちろん大事であります。私はそういう元気な企業が出てきたということは、当時特産特別委員会もつくっておりまして、この企業などが新たな東京の企業と手を結ぶ際にも、立ち会ったわけではありませんけれども、ちょうど時期を同じくしてその仕事に当たっておりましたので、大変いいことだなあと思っておりました。しかし、全体として豊岡の地場産業の売上額、あるいはそれで食べていく人の数がふえないという状況でありますから、ここに意を用いてこの元気な企業の努力が生きるようにしていくためにはどうする必要があるかということが問われているのではないかいうふうに思うんです。


 それから、もう一つものづくりの点では、既に同僚議員が尋ねたかもしれませんが、僕は市民の間で言われている簡単明瞭なことなんでありますが、コウノトリが1羽放鳥されるたびに1日500グラムぐらいのえさが要るらしいと。そうすると100羽を放鳥されて1日500グラム、365日食べるためにはどれだけの水田や湿地や、そしてまた再生された自然が必要かという計算は、これはやって長期の努力を必要とするのではないかというようなことがあります。恐らく豊岡市周辺の水田農業が有機農業に変わっていく、あるいは冬期湛水が行われるような水田に変わっていく。そうするとそのために誘導策があるのかどうか。単にそれをやった人に若干の色をつけるという程度のことでは間に合わないんじゃないかという、市民はそういう体系的に物を言ってるわけではありませんけれども、そういう誘導策があるのかどうか。これを問うております。これは一つの見識であろうと思います。


 それからまた、今日ごみ処理の問題でも市長は、堆肥にしたってそれで生産をする農家も大していないし、お金がようけ要るし、そんなことしても意味ないと言わんばかりのお話でございまして、全部焼くんだと、焼いた灰もまたもう一遍焼くという方式で今日進んでるわけでありますが、私は依然としてコウノトリがすむことのできるような水田農業、山林、原野、湿地、こういうものを養っていくためには、かなわんまでも人間の努力ができる、例えば廃棄物を少しでも堆肥にして有機農法を後継していくというようなことは大いに奨励して、できるだけ市政としてもこれを推進するということが必要なんじゃないか。こういうことはどうも基本計画の中にも一向に出てこない。


 なるほどコウノトリが美しい姿で空を舞うことは市民の希望であります。しかし、同時にそれは人間の希望ある生活に裏打ちされるためには、人間の暮らしがそのことによってもまた激励されるという関係でなきゃならん。農業について有機農法、非常にあったかい感情を国民、市民は持っております。しかし、それでご飯が食べられるかなということになりますとなかなか大変だということでありますから、私はこういうものづくりについてきちんとした見識ある計画にしていく必要があるんじゃないかということを再度お尋ねしておきたいと思います。


 それから、庁舎問題でありますが、総合庁舎は本来、小さくなっていくように設定をした協議結果であるというお話でありますが、合併協議会の協議は協議として尊重するが、しかし、これから10年についてはきちんと責任を持って考えていくというのが市長の基本構想を立てるに当たっての態度でありました。私はこれはこれでよいと思います。台風23号の状況から見ても、そしてまた今日の1市5町のそれぞれの地域の住民の生活状況から見ても、また少子高齢化と言われる時代にあって、本庁のみでなく総合支所の果たす総合的な役割というのは極めて重要であります。私は機構改革にも反映されるかもしれないし、職員の異動にも反映するかもしれないから、特にお尋ねをしているわけでありますけれども、私は可能な限り総合支所に職員を配置しておくことが当面、豊岡市発展の協力を全市民が一致して行うためには極めて重要な局面に入ったと。いろいろ口では言うけれども、相談に乗ってくれる職員、一緒になって走り回ってくれる職員が旧役場、総合支所にいるかいないか、ここに肝心かなめのところがあるし、そしてまたその総合支所にできる限りの自治権を与える、財政権を与えるという方向での基本計画とすべきではないかと。もちろん現庁舎を有効活用する、そのために市民の夢のある希望を募集したりご意見をお伺いして、できるだけそれに接近していくということはいいことであって、図書館を育てたり、子育ての施設を拡充したり、コミュニティーのセンターとして市民のご活用をいただくということもこれは大変結構なことでありますけれども、それのみで総合支所の役割はもういいのだということではないと思いますから、あえてこの点はお尋ねしておきたいと思います。


 なお、本庁舎のことで誤解を招いてはいけませんから意見をしておきたいのは、本庁舎の位置並びに機能、規模が中心市街地との関係だけで決まると私は言ったわけではありません。当然、いろいろな角度から検討をしなければなりませんが、市長が、私ははっきり言われたのでこの点は賛同するんだけれども、この1期4年の間に位置だけは決めて全体のご意見を伺っていきたいというふうなことから、規模、機能に関しても当然、調べないと位置も決まらないというところにちょっと変化してきてる。これは当然のことですね。位置だけ抽象的に決めたって、それはだれも納得しないわけだから、それはそれでいいから、私は議論は正確に早く自由にやっておく必要があると。現位置ではだめだという意見も大いに、しかし同時に、今までのまちの集積を大事にしようという意見も大いにいいことでありまして、私はそういう点ではまちづくりとはいかにあるべきかという議論の一環であると思っておりますので、あえて申し上げました。またご見解があればお聞かせいただきたいと思います。以上。


○議長(古谷 修一) 答弁願います。


 市長。


○市長(中貝 宗治) まず市民が平和であるとか非核であるとかということについて語ることを褒めたたえ、あるいは助けるのが市の仕事ではないかというふうなご意見がありました。褒めたたえるのが仕事かどうかは私はわかりませんけれども、しかしながら、誤解をしないでいただきたいと思います。私はそのことを否定してるわけではありません。豊岡市として、議員はご存じだったと思いますけど、豊岡市として非核宣言であるとか平和宣言であることについて、市長としてそのことを積極的にする気があるかということについて言えば、私としては現時点では消極的だということを申し上げました。私はそのような宣言をするかどうかということよりも、まさに実質的に平和を維持するための努力を、私たちが何ができるのかということの観点から議論を進めるべきである。そのことが大切であって宣言というようなことをするかどうかは、私にとっては余り大きな意味を持たないということを申し上げたところでございます。市民の皆さんや議員の皆さんがそれぞれのお考えを大いに述べられることは、これは当然大切なことだと。そのことは私もわかってるつもりでございます。


 それから、国民保護計画は、これは議員もよくご存じだと思いますけども、戦争が起きたときにどうするか、あるいはテロがあったときにどうするかということではありますけれども、その敵にどう立ち向かうかということをこの豊岡市の国民保護計画は規定してるわけではありません。そういうものがあったときの市民をどう逃がすかということが私たちの責務でありまして、例えば自衛隊に協力をして敵と立ち向かうというようなことが国民保護計画に書かれているわけではございませんので、改めてこの基本的な性格についてはぜひご理解を賜りたいと思います。


 それから、ものづくりについての再度のご質問もいただきました。もちろん政策を伴わないで宣言だけではいけないというのは、今、私が自分が申し上げたところでありますから、当然ものづくり支援についての政策を市として持ちたいと思います。ただ私は、手とり足とり企業を助けるというようなことではその産業は強くならないというふうに基本的に思っておりますので、やる気のあるところ、そしてそのための努力を現にやっているところ、あるいは少し手助けをすればブレークスルーができるようなところについて行政がかかわるべきものと、このように考えているところです。幸いかばんにつきましては、地域ブランドの認定が行われました。豊岡かばんという商標登録が認められたところであります。これは単に名前だけではなくって、それを裏づけするちゃんとした技術、品質でもって支えていこうという考え方でございますので、このブランド取得については市としても支援をしてきたところでありますし、その先の展開についても市としては積極的に努力をしてまいりたいと思います。


 堆肥についてのご質問もいただきました。今検討しておりますごみ汚泥処理施設の中での汚泥については、これを焼却し、その後、溶融固化をしてスラグとして再利用するという方針を変えるつもりは持っておりません。これまでも説明してまいりましたけれども、下水汚泥の肥料ということは、仮にこれをつくったとしても現に農業者受け入れてくれない。農業者の支援を受けないようなものを幾らつくっても力任せにそれを広げることはできません。有機農業を広げたいという考え方は豊岡市も基本的に持っておりますけれども、それが広がるような、現に広がるようなうまいやり方をしなければいけません。農業者が拒絶反応するような肥料をつくってみて、これ美しい理念だからといって押しつけてもこれは全く広がらないものと、このように考えているところです。利用が見込めないものをひたすら理念だけでつくっても長続きはしないと、美しい理念だけでスタートした環境構造計画はやがて消滅していく例を私たちは嫌というほど見てまいりました。その意味では巧みな環境構造を進めていく必要がある。また、そのためにも環境経済戦略を打ち出しているということをご理解賜りたいと思います。


 庁舎については担当の方からお答えをさせていただきます。


○議長(古谷 修一) 企画部長。


○企画部長(神尾與志廣) 庁舎の関係につきましては、いよいよ4月から具体的な業務に入っていきますので、大方の市民の皆さん方の賛同が得られる方向を目指して業務の方を推進したいと考えております。


○議長(古谷 修一) 26番、安治川議員。


○議員(26番 安治川敏明) 平和宣言のことについては、これは見解の、見識のといいますかね、相違だということはありますが、最低限の一致としては市民が平和やまた核廃絶について意見を表明したり運動したりすることは大事なことという認識では一致するようですから、極めて歓迎すべきことだと思います。昔は逮捕された時代があった。我が軍に刃向かう者は治安維持法によって逮捕するというのが、私たちの党の先輩の歴史であります。そこまで事態はいくということもあった歴史がありますから、私は市長といろいろ見解は違うけれども、平和を望んで物を言うことは市民にとって大切なことですよということで一致するということは、非常に大事なことだと私は思っています。


 私は、この基本計画の期間、あるいは基本構想の期間に豊岡市がその平和を育て、核廃絶の世界をつくるために、草の根であるか市の仕事としてやれるのか、それはわかりませんが、人間としてやれることがあるならやろうという仕事をぜひつくり出すために自分自身も努力していきたいと思うし、市当局もご検討いただくようお願いをしたいと思っております。


 それから、ものづくりの点で1点だけ申し上げておきたいと思います。市長はしばしばその私企業に、それにお金をばらまくようなことはすべきでもないし、できるはずもないということを繰り返して言っておられる。かつて議会の特産特別委員会の中間報告の柱になりましたのは、技術の伝承であります。技術の伝承の中心は伝承する意欲のある若者をつくり出す、激励するということであります。もちろんブランドのデザインやその技術力そのものを専門家に学んだり、あるいはまた今の経営者の努力によって新たに生み出すということも大変大事でありますが、同時に、そのすそ野を形成する昔の広い職人層、あるいはまたそういう技術者が今日も失われていきつつあり、新しいコンピューター機械、その他で養われるということになっておりますが、肝心かなめのこの特産業で働くことに意欲を持ち、希望を持つ若者が多くないということから、これを激励するという措置がどうしても必要です。これは農業でも水産業でもほとんど一緒だと思います。


 かつて、漁協の組合長からお聞きしたところでは、香住高校の水産科を出て津居山に帰ってくる青年はほとんどいないというお話がありました。今日進歩したかもしれませんが、これは重大なことです。そういう人たちが激励されるような措置、こういうものはぜひ人口政策の点からも、豊岡市の将来のためにも私は取り入れてもらいたいと。ものづくりの中でこれを忘れたら農業でも水産業でも林業でも、結局経営者の努力も無に帰するし、我々の願いも実現することはできないと、こういうふうに思いますので、なおご見解があればお聞きしておきたいと思います。


○議長(古谷 修一) 市長。


○市長(中貝 宗治) まず平和に関してできることをぜひ、自分もするけれども市もやるべきだと、ご指摘私も同感であります。例えば出石の子供たちを中心にいたしまして、慶州の子供たちとの交流、あるいは慶州の人々との交流がございます。お互いに顔を知ること、お互いが同じ人間であることを知ること。そういった試みは例えばニュージーランドとの交流でもそうでありますし、モンゴルとの交流でもそうです。頻繁にはありませんけど、スペインの子供たちとの交流でもそうです。つまりお互いが知り合って、そしてそこにそれぞれの固有の文化があり、遠い国かもしれないけども、相手に自分の知っている、あるいは懐かしい人々がいる、尊敬すべき文化がある、まちがある、そういった認識が広がることが私は平和を下支えするものと、このように考えておりまして、引き続きそのような努力をしたいと考えております。


 それから、ものづくりに対する支援のお話ですが、私自身は私企業に金をばらまくことはいけないと言ってるわけではありません。私企業に対して公費を投入する場合、生きたお金になるような出し方をすべきであると、このように考えているところです。また、若い人たちを激励するようなことが必要だということも全く同感であります。ただこれも、私は要は若い人たちがその職業なりに誇りを持って生きていけるかどうかが決定的に重要なのではないかと思います。コウノトリ育む農法に取り組んでいる若い農業者を見ますと、実に自信と誇りに満ちあふれています。こういった方々に対して特に私たちはもはや何も言う必要はないわけでありまして、かばんにつきましてもそこに働く人たちがどうすれば誇りを持てるのか、それはダイレクトにはやはり消費者が自分たちの製品を支持してくれているということではないかと思います。現に売れている。高い評価を得ている。そういったことでなければ若者を激励することにはならないのではないかと思います。その意味ではやる気のあるところ、意欲を持っているところ、そういったところをさらに後押しをしながら、そこをいわば推進力にしながらものづくり全体を前へ進めていく、こういった基本方針にもとに取り組んでまいりたいと考えているところです。以上です。


○議長(古谷 修一) 暫時休憩いたします。再開は10時40分。


    午前10時29分休憩


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    午前10時42分再開


○議長(古谷 修一) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。


 質疑、ほかにありませんか。


 28番、古池信幸議員。


○議員(28番 古池 信幸) 本年度はさまざまな基本構想を含めまして、豊岡のこれから進むべき道を文章であらわしていくという大変大きな作業が連続して行われてまいりました。そういう点では、特に企画部長を含めた、そういうそれぞれの部署に当たられた方々のご労苦に感謝いたしたいと思っております。おかげさまでこの年度最後の辺になりまして、新年度、2007年度の初めから予算がこれから出てくるわけでありますけれども、豊岡はこういう道を進むんだなということがおぼろげながらわかってきたと、輪郭がつかめてきたというふうなことになってまいりました。私は本会の質問では最後になりますので、重複は避けていきたいと思いますので、通告しております件で質問しない点がございますが、お許しいただきたいと思います。


 簡単に申します。消防関係で、まず機械、器具、人員、これらにつきましての充足状況、これについてはどうなのかと。充足状況が100%であれば私はいいと思っておりますが、もしそれでないならば充足するための努力はどのような計画をお持ちなのか、お尋ねいたします。


 それから、ユニバーサルデザインの周知度ということで質問通告いたしておりますが、私の近くにおる方に、ユニバーサルデザインてどういう意味かわかるかと聞いたら、6人の人しか聞いてないんですが、6人ともそれはわからへんなと、そういうのが現実なんですね。ですから、私はこの基本計画は市民のものでありますから、市民の皆さんが読まれて、ああそうか、こういうふうにまちはいくんだなというふうなことをするためには、変に片仮名語を使わない、あるいは英語をそのまま使わないというふうなことにしていただきたいと思います。それから、ユニバーサルという言葉は、辞書を引けば一つの意味じゃないんですね、幾つかの意味があります。デザインについても幾つかの意味があります。どういう意図でこれを使っているのかというのは一人一人が理解しなければわからないと。だからそういう点でいうと、今回の場合のユニバーサルデザインが使われている関係部署は市民生活、福祉の関係ですか、そういうところで使われておりますから、そういう意味での日本語をきちっと当てていただきたいと思いますが、あえて片仮名語で書く理由についてお尋ねしたいと思います。


 それから、ごみの減量の目標と分別の細分化というふうなことで通告を出しておりますが、私、水俣市にも市民福祉委員会で視察をさせていただきましたし、最近では上勝町の新聞記事も読ませていただきましたが、やはりごみの減量、また再資源化、これについては市と住民が協力をすることによってかなり大きな成果が上げられるというふうなことに気づいたわけであります。そういう点では現在の分別よりも数段細かく分別するというふうなこと、それから、発想が私は違うと思ったのは、今は袋なりシールなり有料化でやっておるわけでありますが、市民が協力すればお金は要りませんよと、簡単に言うとそういうことなんですね。だから、そういう箱にまで持ってきてもらえれば、あなたのごみ処理のための個人負担は要らないか軽いですよというふうなことがあるから皆が協力できると思うわけですね。この辺でもっと徹底した分別、これらをすることによってごみの減量化、現在の2割とか3割という水準からさらに進めて5割以上の減量化ができないかどうかというふうなこと、そのことを私は質問いたしたわけであります。


 それから、鳥獣被害が大変大きな問題となっておりますが、県との関係でなかなかこの情報が伝わりにくい。県の方は駆除及び共生というふうなことで、大変難しい仕事を掌握されておるわけでありますが、私たち末端におる者については、どこまで駆除していいのか、どこまで共生ということで保護しなければならないのかという情報がわからない。全体の状況がつかめないということがございますので、これらについては現実的にどう対応すればいいのかという点をわかるような施策がこの基本計画にはちょっと見受けられないわけであります。この辺についてお尋ねいたします。


 それから、先ほど豊岡ブランドの話、それから医師確保については同僚議員の質問がありましたので割愛いたします。


 それから、安治川議員の質問の中にも、平和都市宣言の話もありましたが、私は環日本海というふうなことで、日本海をめぐる、取り巻くまちの使命として、対岸国との友好関係、そして一人一人の市民の草の根の相互理解、この相互理解は何のためにするのだというのは、これは先ほど市長の答弁にもありましたが、世界の平和を一人一人の力で構築していくということになろうかと思うんですね。そういう点では、住民もこの相互理解を含め世界平和にというこの平和という言葉がこの交流の中にまだ書かれていないという点が、何ていいますか、目標としてはちょっと浅いのではないか。ぜひ世界平和のために市民も協力しましょう、頑張りましょう、頑張ってくださいと。市としても頑張りますという点で、例えば平和都市宣言、非核宣言をするということも市の意思表示でありますから、ぜひやっていただきたいと思っております。


 それから、財政問題で通告いたしております。5カ年間の収入の計画といいますか、予定、あるいは歳出の予定はどのようになって、どういうバランスになっていくのかというふうなことをお尋ねしておるわけであります。今一つは総合福祉ゾーン、大型ごみ処理施設、新庁舎、豊岡駅周辺整備、これらについての財政への影響ということでお尋ねいたしております。これらをすべてやればどうなるのか、もしやらなければ財政的にはどういうふうな影響になるのか、これらについて明らかにしていただきたいなと思います。


 また、通告はしておりませんけれども、145項目の政策、施策があるわけでありますが、これらについて実施していただくにはこの組織がすきっとしていなければできないのではないか。立案をし、議論をし、執行をし、総括するというような業務の流れの中で、私は部長さん方には大変有能な方がおられますから、部長を中心に頑張っていただくというふうなことの中で、この18年度にありました機構改革の中で政策調整部を置くということはやはりこれは部長それぞれが仕事に邁進するということに水を差すことになる。これは条例があるとしても条例執行しないと、政策調整部は置かないという方の方が絶対市の行政は円滑に進むと思いますし、調整が必要なところは市長みずから、あるいは助役がすればいいことであると私は今でも思っておりますので、この点についてはご答弁がもしいただけるのならしていただいたらいいですが、通告しておりませんので、私はそう思っているということを聞いていただいたらいいかなと思います。


 第1回の質問、以上といたします。


○議長(古谷 修一) 答弁願います。


 市長。


○市長(中貝 宗治) まずユニバーサルデザインに関するご質問にお答えをいたします。


 言われるように、基本的に日本語で書かれるべきだと私も思っております。ただなかなかこのユニバーサルデザインについて適切な大和言葉がないというようなこともあり、全国的にこういった用語が使われておりますので、それを踏襲したものです。私の知ってる限りで経緯からいきますと、兵庫県が早い段階で福祉のまちづくりという概念を打ち立てました。これは高齢者、障害者の方々でも快適に暮らせるようなまちというのは、健常者にとってもあるいは若い人たちにとっても住みやすいまちづくりである、こういったコンセプトに、考え方に基づきまして福祉のまちづくり条例がつくられました。そして、重点地区の整備計画を行うこともなされ、歩道と車道との段差の切り下げでありますとか、手すりとかスロープの設置でありますとか、といったことを義務づけるような条例、そして既存の公的施設については計画的にこれを整えていくといった方向が打ち出されました。


 あるいは、バリアフリーといった言い方もなされました。これも基本的には同様の考え方だろうと思います。ただ、そういったみんなが快適なまちのあり方を考えますと、単にまちの構造ということだけではなくって、例えば私たちがふだん使う物についても同様の思想が徹底される必要があります。例えば缶ビールで、ちょっとすべてかどうかわかりませんが、ふたのところに点字が打たれてるものがございます。これは視覚障害児者の方々がジュースとビールを間違えてはいけない。特に子供たちが間違えてアルコール飲料を飲んではいけないという発想から、あるビールメーカーが始めたものでありますが、これもいわば物の考え方としては福祉のまちづくり、バリアフリーに通じるものであります。私といたしましては、現在あるユニバーサルデザインというのはそのような暮らしのありとあらゆる面で、物の考え方も含めたバリアを小さくしていこうということだろうと思いますので、ここは私も大和言葉、大賛成派でありますけども、やむを得ずユニバーサルデザインという言葉を了解をしているというところでございます。


 それから、政策調整部についてのお尋ねもありました。特に通告制ではございませんのでお答えをさせていただきますけれども、きのうからの議論でもございましたが、例えば豊岡モデルというものをつくっていこうとすると、まさに横断的に関連するところは有機的に結びついていく必要がある。そのことをやろうとする場合にそれぞれの担当部署がみずから意識してやるということは当然でありますけれども、これは現実になかなか進まないという状況にあります。だれかがまさに関連するところが結びついているのか、結びつき度合いはどうかということを見る目を持たなければいけない。ですからこそ政策調整部というのが、みずからはプレーヤーにはならない、プレーしてる人たちを見ながらちゃんとプレーしてるかどうか、あるいは連携はできてるかどうかということに目を配る、こういった趣旨の政策調整部が必要なものと考えております。


 また、縦割りの弊害というのは中におりましてもなかなか根深いものがございまして、頭で考えると結びついて当然のものがなかなか結びつかないという現実でございます。ですからこそむしろそれぞれの部長のもとにそれぞれの部が頑張るのは当然でありますけれども、全体像を絶えず意識しながらチェックをしていく、こういった部署である政策調整部は不可欠なものと、このように考えているところです。


 その他につきましてはそれぞれから答弁をさせていただきます。


○議長(古谷 修一) 防災監。


○防災監兼消防長(菅村 和弘) 消防にまつわる機械装備の充足状況のお尋ねでございます。結論から申し上げますと、すべて充足をしております。これは消防力の基準に照らし合わせて充足していると、そういう意味でございます。内訳を申し上げますと、消防ポンプ自動車が7台、はしごつき消防自動車が2台、それから化学消防ポンプ自動車が1台、救助工作車1台、救急車8台、都合19台、すべて充足をしております。


○議長(古谷 修一) 総務部長。


○総務部長(中川 茂) 財政関係で2点お尋ねいただきましたが、まず財政計画であります。これについても昨日の答弁で申し上げましたけれども、現在は昨年10月にお示しをしました財政の収支見通しでございます。本年度末に実施計画の策定というふうなことがございますので、それに見合った形でこの財政計画についても見直しを行ってまいりたいというふうに考えてます。


 それからもう1点、総合福祉ゾーンとかごみ、それから庁舎等の財政への影響というようなことでご質問があったわけですが、これについても昨年10月にお示しをした財政の収支見通しの中で、17年から26年度までの間で、これだけではありませんけれども、全体で約510億の市債発行を予定しております。それから、それらに対する元利償還金を173億ぐらいを見込んでおるというお話をいたしました。今後、これは実施計画の策定にあわせまして、財政指標であります、今、問題になっておるわけでありますが、実質公債比率18%以内、そして起債制限比率も14%以内、これを堅持するといったこれを念頭に置きまして、先ほど申し上げました事業についても有利な特例債の活用でありますとかこれらを図る中で、合併後10年間の中で事業の進捗を図ってまいりたいというふうに考えてます。具体的にこれをしなければどうなるかといったことについては、現段階では計画としては持っておりません。以上です。


○議長(古谷 修一) 市民生活部長。


○市民生活部長(植田 政由) ごみの減量化目標と分別細分化ということでご質問いただきました。ごみの減量化ということにつきましては、当然、環境面からも、それから財政の面からも非常に大事なことだと思っております。ただ、ご指摘いただきましたごみを細分化する、そのことだけで必ずしもごみの量が減ることにはなりません。清掃センターに持ち込むところで一たん計量をしてしまって、そこでカウントされるわけですから、細分化イコールごみの減量化ということではないと思います。当然、細分化ということは資源化の率のアップにも役立つわけですから必要なことであるとは思います。


 ご存じのように、豊岡市では、何回も申し上げておりますけども、平成17年度を100としまして、10年間で20%のごみ減量化ということを掲げております。17年度の実績で見ますと、トータルではまだ15%程度の減量の目標しか達成しておりません。家庭ごみについては30%の目標を達成しているわけですが、どうしても事業ごみ関係では若干、微増の方向にあるというようなことで非常に難しい状況にあります。こういった状況の中で、さらにその目標を上げて50%以上にしたらどうかということでございますが、現在家庭ごみは減量はしておるんですが、事業ごみ等がこういった状況の中でさらに減量の率をアップするということはなかなか現実的ではないと考えております。当面、現在掲げておる10年間で20%という減量の目標を何とか達成することに全力を挙げたいと思ってます。全体量を減らすと思えば集団回収等を、そういったことを極力行って処理場に持ち込むごみそのものを減らす、そういったことが大切だと考えておりますので、そういったことに力を入れて20%の減量の目標の達成に努力したいと考えております。以上であります。


○議長(古谷 修一) コウノトリ共生部長。


○コウノトリ共生部長(太田垣秀典) 有害鳥獣対策です。県の保護管理計画と駆除の関係につきましては、この基本計画の中ではほかとの関係から記述を詳細にいたしておりませんので少し触れますと、現在、県の保護管理計画にはシカとクマとがございます。シカの保護管理計画では、特に駆除の関係ですけれども、県下の年間捕獲目標頭数が1万2,000頭、それともちろん駆除対象であるということ。それから、狩猟期間を11月の15日から2月の28日まで、そのようなことを主に決めております。それから、クマの保護管理計画の中では、人里に出没する有害個体で、学習効果のない個体については排除する、いわゆる駆除するというようなことになっております。現在、このシカとクマの保護管理計画につきましては、現計画は本年度が終期になっておりますので、明年度から新規の計画がスタートをするということを聞いております。


 それから、かねて申し上げておりますように、イノシシについても今後策定はされるということを聞いております。詳細がまだ現時点では不明でよくわかりませんけれども、いずれにしましても非常に大事な問題ですので、県の方には駆除、防除、両面での対策の強化ということを口を酸っぱくするような形で要望をしとるということでございます。以上でございます。


○議長(古谷 修一) 28番、古池議員。


○議員(28番 古池 信幸) 国際交流のところで、環日本海交流ということで、中国、あるいはロシア、韓国とは慶州というまちがあるわけでありますが、そういうところとの交流についてはいかがなんですか。ロシア、中国は抜けておるなあと思っておりましたが。


 それから、今のコウノトリ共生部長さんのお話の中で、イノシシが新年度から加わると、保護管理計画になるわけですが、私の質問は、情報というんですか、よく伝わってきてないんだけれども、これをどう末端の農家の方々に伝えることができるのかというところの計画が示されていないんだけれども、県との関係、県の考え方が伝わり方については計画はどのようになっているかというふうなことをお尋ねしたかったわけであります。


 それから、消防力の関係では、人員は到達してないんじゃないでしょうか。すべて100%水準に達してるとおっしゃっておりましたが、人員も達しているかどうか、再度お尋ねいたします。


 それから、総務部長さんが今おっしゃった4つの大きなプロジェクト、合併債を使うことについて、私の質問と、もしそれをしなかった場合には財政にはどういう影響があるかということについては、試算されてないわけでありますが、私は市長がたびたびおっしゃる、また地域に入られて説明される中で、豊岡市は本当にお金がないんだと、沈没しかけた船が寄り添ってるわけだから金がないのが当たり前だという中で、借金を、市債を510億円も発行しようとするということ、私はこれはちょっと見直すべき重大な事例かなと思ってわざわざ質問したわけであります。と申しますのも、香美町が大変新聞をにぎわしておることの中で、新庁舎立派なのができたと、喜んでいる人はもちろん何人かはおられると思うんですが、財政がこんなに悪いのになぜこんな立派な役場をつくらなければならなかったのだと。財政計画、財政見通し、ここに大変、後は野となれ山となれというんですか、後のことは知らんというようなところが見受けられるというような大変厳しい意見も出てきております。そういうふうなことを見ますと、市長の日ごろのお話の中で、財政は厳しいという中で新たな借金をするということについて、この是非についてやはり計画の中では明らかにすべきだと思いますので、これらの4大プロジェクトをもしやらなかった場合にはどうなるのかというふうなことについても、市としての責任ある試算をぜひ私は示していただきたいと思っております。


 それから、ちょっとすれ違いの答弁になったんですが、ごみの問題でありますが、分別することは再利用、再資源化の一番の基本の道なんですね。分別しないで再資源化はできないというふうなことがあります。ですから、分別を適正にやれば上勝町は34品目、水俣市は23か4でしたが、そういうふうなことにやればそれぞれが引き取り先があり、また再利用先が出てくるというふうなことになりますので、そういう先進事例が現にもう日本では行われておるわけでありますから、現在の分別が、1けたの分別なんですけれども、そういうものからやっぱり飛躍しなければできないのではないかというふうなことで、ごみの減量状況についての目標は20%というふうなことになっておりますが、私は20%では時代の要請にはこたえていないと思います。だから基本計画でありますので、ぜひもう一つさらに上の目標を目指すような計画にしていただきたいというふうなことでの質問をしておりますので、現実を踏まえた上での、この計画の中で私の申し上げたことについてはどのようにお考えかという点をお尋ねいたしたいと思います。


○議長(古谷 修一) 答弁願います。


 市長。


○市長(中貝 宗治) 総合福祉ゾーン、大型かどうかは別として、ごみ汚泥処理施設、それから新庁舎、駅の周辺整備、こういったものをやらない場合にどういう影響が出るのかというのは、私としてはやらなければいけない事業だと考えておりますので、特にやらない場合の試算をする必要はないものと考えております。


 議員のお考えが、もし合併特例のある期間を過ぎてもなおかつやるべきではないというお考えであるとするならば、まずそこは受け入れるわけにはまいりません。では、これから、つまり合併特例債期間じゅうにやらなければこういった事業は実施することはほとんど不可能です。つまり同じ建物建てても、片や合併特例債という有利な借金が使えるのにそれをわざわざやらずに、市民負担が圧倒的にふえる普通の起債を使ってやるということは極めて間違った政策だと私は思います。したがって、議員がこの庁舎は未来永劫建てかえなくてもいいとおっしゃるのであればそれはそれでわかりますけれども、もしそうでないとするならば合併特例債期間中にむしろやる必要がある。


 それから、ごみ汚泥処理施設につきましても、平成二十四、五年ごろには北但の3つの施設がだめになるということがわかっておりますもので、もし議員がもうそれはいいんだと、もう未来永劫つくらなくてもいいんだということであれば、それも私は受け入れることができません。議員がもし、もちろんその3つ一緒にするかどうかについては、これは意見があることは承知いたしておりますけれども、いずれにしても今、岩井にあるものがやがて寿命が来る、その後につくらなければいけないということを議員がご了解いただいておるのであれば、これは合併特例債期間中に、しかも寿命が来る前にしなければこれは当然いけないことであるというふうに思います。


 それから、総合健康ゾーンについてもそうです。では未来永劫あのまま平場のままで置いておけというのが古池議員のご意見であれば私はそれを受け入れることはできません。何かやらなければいけないのであれば、大きな事業については合併特例債期間中にするというのが市民に対して私は誠実な態度だというふうに思います。


 それから、駅広の整備についても同様です。実は旧豊岡市民だけが都市計画税という負担を負っています。5億円以上の都市計画税があり、そのことによって辛うじて豊岡市の財政が保たれてる現実があります。なぜでは旧豊岡市民だけが都市計画税を負担してるのかというと、1つには駅前広場の整備、中央公園の整備といった都市計画事業に使う。あるいは、過去に下水道整備のような都市計画事業を行ったものの借金返済に充てる。こういったことによって旧豊岡市民だけが5億幾らの負担をしているわけでありますので、この税金をいただいている以上、駅前広場の整備をするのはこれはむしろ当然であろう、このように考えているところです。したがいまして、私といたしましては、4大事業というふうに議員は言われましたけれども、これはやらなければいけないものであるということを前提にすれば、これはむしろ合併特例債が使える期間中にやる方が財政的にはすぐれている、このように私としては考えているところです。


○議長(古谷 修一) 企画部長。


○企画部長(神尾與志廣) ロシア、中国の都市との交流の関係でございます。現在、豊岡市の場合にはスペインのアリカンテ市、ニュージーランドのルアペフ地区、大韓民国の慶州市、モンゴルボグド郡と友好姉妹都市提携を結んで交流を行っております。また別に、アメリカのウイットマン中学校と出石中学校はこれは姉妹校の提携が結ばれておりまして、これも交流が行われておりまして、特に市といたしましては、現在行っている交流のあり方についても検討を加える点もございまして、子供たちの交流については教育委員会も一緒になって、これからの一人一人の交流の考え方、その整理をしたいなと考えてます。


 特に新たにロシア、中国との交流をしようという考え方、今のところないわけですけれども、ただ民間の中では但馬日中交流会もございまして、交流されてますので、民間の分野で大いに交流の方はお世話になったらどうかなというふうに考えておるところでございます。以上でございます。


○議長(古谷 修一) コウノトリ共生部長。


○コウノトリ共生部長(太田垣秀典) 有害獣の保護管理計画のことですが、農会等の会議の中で事業実施に向けての説明の中で報告しているつもりではございますけれども、不十分だというご指摘でございますので、さらにきちっと報告なり説明をするように心がけたいというふうに思っております。


 なお、イノシシの保護管理計画でございますが、これまでから19年度から新計画が施行だということでは申し上げております。実はきのう、この策定作業がおくれておるんだという情報が入ってまいりまして、ちょっと憂慮をしております。約束どおり早くきちっと策定をしてもらえるように要望してまいりたいというふうに思っております。以上でございます。


○議長(古谷 修一) 防災監。


○防災監兼消防長(菅村 和弘) 人員の充足率についてお尋ねでございます。昨日以来、再々お答えをさせていただいておるんですけども、消防庁が示しております整備指針、これに基づいて計算をいたしますと、19年の4月1日見込みということでご理解をいただきたいわけですけども、141人、現在129ということですので、差し引き12人ということになります。以上です。


○議長(古谷 修一) 市民生活部長。


○市民生活部長(植田 政由) ごみの再資源化ということにつきましては、議員おっしゃいますように非常に資源有効利用の面から大切なことでございます。既に広報紙等でもお知らせしとるわけですが、広域ごみ汚泥処理施設、25年稼働目標ということで北但行政事務組合で進められておるわけですが、その中で先立って22年度から現在の7分別を13分別に行うこととしております。ただ13分別といいますのは、新聞、雑誌、段ボール等、紙パック等については従来どおりの集団回収ですので、実質は現在の7分別や10分別でいくということでありますが、豊岡市としましても22年度からそういった細分化のことを考えたいということで、既に知らせておるところであります。20%という目標値については、具体的にこの基本計画の中に数字としては盛り込んでおりません。当然そのアップについては必要なことでありますので、数字としては掲げませんけれども当然20%以上を目指して今後も取り組んでいきたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。


○議長(古谷 修一) 28番、古池議員。


○議員(28番 古池 信幸) 防災監にお尋ねしますが、人員の点では充足してないということが今、答弁でありました。5年間の間に100%に私はしていただきたいと思いますが、その充足率達成というふうなことについての記述をぜひしていただきたいと思いますが、いかがですか。


 それから、今度消防団の関係でありますが、同僚議員からの質問もありました。やっぱり消防団に入っていることによって防火意識が高まるわけでありますから、そういう団員が多くの家庭にいるというふうなことが消防力の基礎的な水準を上げることになるというふうに思います。そういう点で画一的な団の活動とはこういうものだというふうなことでやってしまうと、私はちょっと時間的に無理だとか、勤務の都合でどうだとかいうふうなことがあろうかと思いますが、現実は昼間は勤務しとっても、火事はいつ起こるかわかりませんから、そういう人でも構わない、構わないというよりもそういうこと、勤務があるからどうこうというようなことが、消防団に入ることの障害にはなっていないんだというふうなことをもっとわかりやすく説明して、団員の増強というんですか、団の編成計画、これらについても我がまちではどのようになるのかというふうなことで、現在よりも落とすようなことには絶対ならないように明確な水準を明示していただきたいと、計画に挙げておいていただきたいと私は思うわけであります。


 それから、耕畜連携、耕作とそれから畜産と、これの連携についてでございますが、言葉では書いてあるわけでありますが、具体策はどうなんでしょうか。計画の中でどの程度まで書けるのかなと思いながらおりまして、どちらも大変大事な産業でありますが、大変厳しい状況にも置かれているというふうなことでありまして、この辺耕畜の連携が市の音頭取りというんですか、支援策が行われることによって両方が活気づいていくというふうなことが私は目標ではないのかなと思いますので、この耕畜連携の具体策、これについてお尋ねいたしたいと思います。


 以上、3回目の質問といたします。


○議長(古谷 修一) 防災監。


○防災監兼消防長(菅村 和弘) 人員の充足の関係で再度お尋ねがございました。


 もうご存じのとおり消防庁の整備指針というのはあくまでもこれは目安でございます。数字でいけば91%の充足をしているということで、再々申し上げておりますように現有勢力の中で精いっぱい頑張ってまいるということでございます。


 ちなみに充足率の91%といいますのは、県下でもトップクラスにあるというふうに認識をしております。


 それから、消防団の入団、団員確保の関係ですけども、条例定数が示されております。どこの消防団におきましても定数割れというふうなことなんですけども、特効薬というのはございません。地域のコミュニティーの核として、議員と同様な認識もしておりまして、ベテランの団員の方々からやっぱり地域を自分たちで守ると、そういうやっぱり誇りの中で勧誘等、これからも引き続き粘り強くやっていただくというふうな中で、あるいは企業の協力を得るとか、あるいは女性消防団員ですとか、いろんな手を使いながら団員確保を目指していきたいなというふうに考えております。以上です。


○議長(古谷 修一) コウノトリ共生部長。


○コウノトリ共生部長(太田垣秀典) 安全・安心な農業を進める上で、畜産堆肥の活用という観点から耕種農家と畜産農家との連携というのは非常に大切なことだろうというふうに思っております。平成17年度から耕畜連携堆肥利用促進事業という制度を創設をいたしまして、現在も引き続き推進をしてまいっております。この事業は畜産農家が生産をいたします堆厩肥を安全・安心な農作物の生産を目指す耕種農家と相連携、協力しまして、散布をした場合に市から散布面積1反当たり2,000円を上限として補助をするという制度でございます。平成17年度で約90ヘクタール、18年度、本年度100ヘクタール散布ということでございまして、引き続き重要な施策だという認識のもとで継続をしてまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解をお願いしたいと思います。


○議長(古谷 修一) 質疑、ほかにありませんか。


    〔「なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(古谷 修一) 質疑を打ち切ります。


 本件はこの程度にとどめます。


 当局におかれましては、昨日来の各議員の意見等を十分勘案され、適切なる対処をなされるよう要望いたしておきます。


 以上で平成19年第1回豊岡市議会全員協議会を閉会いたします。


    午前11時19分閉会


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