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兵庫県 豊岡市

平成18年全員協議会(第1日11月 7日)




平成18年全員協議会(第1日11月 7日)





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│    平成18年第5回                           │


│    豊岡市議会(全員協議会)会議録(第1日)               │


│                       平成18年11月7日(火曜日) │


│                       午前9時30分 開会      │


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              会議に出席した議員(29名)





      1番   岡 谷 邦 人        2番   森 田 健 治


      3番   門 間 雄 司        4番   綿 貫 祥 一


      5番   升 田 勝 義        6番   福 田 嗣 久


      7番   伊 藤   仁        8番   梅 谷 光太郎


      9番   古 池 信 幸       10番   村 岡 峰 男


     11番   谷 口 勝 己       12番   古 谷 修 一


     13番   椿 野 仁 司       14番   稲 垣 のり子


     15番   木 谷 敏 勝       17番   伊 賀   央


     18番   青 山 憲 司       19番   奥 村 忠 俊


     20番   安治川 敏 明       21番   芝 地 邦 彦


     22番   上 坂 正 明       23番   吉 岡 正 章


     24番   岡   満 夫       25番   川 口   匡


     26番   森 本 陸 夫       27番   野 口 逸 敏


     28番   広 川 善 徳       29番   森 井 幸 子


     30番   森 田   進





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             会議に出席しなかった議員(0名)





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                  欠員(1名)





              議事に関係した事務局職員





  局長        田 中 茂 樹  庶務係長      前 田 靖 子


  次長        阪 根 一 郎  議事係主任     大 槻   稔


  主幹        松 本 幹 雄  技能職員      藤 井 正 吾





             説明のため出席した者の職氏名





  市長        中 貝 宗 治  教育長       石 高 雅 信


  助役        奥 田 清 喜  教育次長      村 田 正 次


  収入役       塚 本 信 行  監査・選管事務局長 池 上   晃


  技監        宮 里 憲 一  農業委員会事務局長 井 谷 勝 彦


  企画部長      神 尾 與志廣  企画課長      山 下 康 雄


  行革推進室長    谷 岡 慎 一  企画課長補佐    長 岡 文 男


  国体推進部長    西 村 昇 一  企画課主幹     田 中 道 男


  総務部長      中 川   茂  企画課主任     吉 本   努


  総務部参事     北 垣 哲 夫


  防災監兼消防長   菅 村 和 弘


  市民生活部長    植 田 政 由


  健康福祉部長    岡 本 幹 雄


  健康福祉部参事   湯 口   敏


  商工観光部長    砂 田 利 正


  コウノトリ共生部長 太田垣 秀 典


  建設部長      黒 坂   勇


  建設部参事     福 井 與司光


  企業部長      竹 本 政 充


  城崎総合支所長   齋 藤 哲 也


  竹野総合支所長   神 田 美 稲


  日高総合支所長   小 西 康 夫


  出石総合支所長   多 根   徹


  但東総合支所長   松 本 和 洋








     ◎午前9時30分開会





○議長(綿貫 祥一) おはようございます。


 開会に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。


 日ごとに寒気加わる時節となりました。本日、暦で立冬でございます。議員各位には、ますますご精励のこととお喜びを申し上げます。


 本日は、それぞれ大変お忙しい中、おそろいでご参集賜りまして、まことにありがとうございます。


 それでは、ただいまから平成18年第5回豊岡市議会全員協議会を開会いたします。


 議事に入ります前にご報告をいたしておきます。


 まず、各行政委員会の長につきましては、当会議への出席要求をいたしておりませんので、ご了承願います。


 次に、当局から説明補助員として、企画課、山下課長、長岡課長補佐、田中主幹、吉本主任を出席させたい旨の申し出があり、許可いたしておりますので、ご了承願います。


 次に、本日の会議資料として、基本構想に係る豊岡市総合計画審議会答申をお手元に配付いたしておりますので、ご了承願います。


 次に、本日の全員協議会の議事運営につきまして、議会運営委員長の報告を求めます。


 24番、岡満夫議員。


○議会運営委員長(岡 満夫) おはようございます。


 本日の全員協議会の議事運営について、ご報告いたします。


 本日の報告事項は、豊岡市基本構想に係る答申についてであり、当局説明の後、質疑を行うことといたしております。質疑は、1人3回以内とし、自席で行っていただくようお願いいたします。


 また、発言に当たっては、極力簡潔、明快に述べていただくとともに、当局答弁も適切、簡明になされるよう要望いたしておきます。


 以上、議事運営についてご協力をお願いいたします。以上でございます。


○議長(綿貫 祥一) 以上、報告のとおりご了承願います。


 それでは、これより報告事項、豊岡市基本構想に係る答申についてを議題といたします。


 当局より説明願います。


 市長。


○市長(中貝 宗治) おはようございます。


 本日は、平成18年第5回全員協議会を開催し、豊岡市基本構想に係る答申について、議員各位にご説明申し上げる機会を与えていただきましたことに対し、厚くお礼を申し上げます。


 さて、本市では、新市の行政運営及びまちづくりの羅針盤となる豊岡市総合計画を本年度中に策定することとしています。そのため、公募委員を含む30名で構成する豊岡市総合計画審議会を平成17年11月14日に設置しました。


 審議会では、2回のフィールドワークで各地域の状況を調査し、この結果をもって、本市の現状や課題について活発に議論いただくとともに、目指すべきまちの将来像や将来像実現のための方策、豊岡らしさとは何かなどを中心に幅広い視点、長期的な展望のもとで審議をいただきました。


 さらに、本年5月25日には、第5回審議会に基本構想の策定について諮問したところであり、去る10月31日に基本構想の答申をいただきました。その内容は、まちの将来像を、コウノトリ悠然と舞うふるさと、まちづくりに臨む基本姿勢を、自然に抱かれて生きる、今を大切にし、日々の暮らしを楽しむ、未来への責任を果たすとするもので、まちの将来像を実現するためのテーマ、進め方、まちのフレーム、分野別の取り組み方針等から構成されています。


 本日は、答申内容について議員各位にご説明し、市民の皆様に対しては、今月9日から23日にかけて、まちづくり懇談会を市内6カ所で開催し、意見交換を行うこととしています。これらを通じ、豊岡市としての基本構想案を取りまとめ、12月定例市議会に提案してまいりたいと考えています。


 本日、議題となっている豊岡市基本構想に係る答申内容の詳細については担当部長からご説明いたしますので、どうか格別のご理解を賜りますよう、よろしくお願いいたします。


○議長(綿貫 祥一) 企画部長。


○企画部長(神尾與志廣) ただいま市長の方から申し上げましたけれども、答申のありました基本構想の説明に入りますまでに、答申までの経過の概要を若干申し上げ、そして今後の取り組み予定につきましても、あわせてご説明申し上げたいというふうに思います。


 実は昨年の11月に審議会を設置をいたしまして、30名という、新市になりまして、学識経験者を含めて市民代表の方あるいは公募の委員6名を含めた30人でございますが、そういった形で組織の構成をいたしました。会長には、大阪大学大学院教授の小浦先生にお世話になるということになりました。また、副会長には、兵庫県立大学の中瀬先生にお世話になるというふうなことでお決めを願ったところでございます。


 その後、第2回目と第3回目につきましては、大変合併によりまして市域が広くなったということもございまして、審議会の委員の方々がなかなか新市はわかりにくいというお話もございました。そういう中で、2回に分けて全域を回って、重立った施設について視察研修を行ったというところでございます。その後、第4回目を4月に、そしてまた第5回目を5月に開きまして、その5回目のときに諮問を行ったということでございます。以後、6回、7回と重ねまして、10月19日に最終的な第8回の審議会ということで、基本構想についての最終になるわけですけども、審議会を持ちました。その結果を受けて、10月31日の日に答申をいただいたという流れでございます。


 また一方、市民の参画の事業といたしまして、昨年の11月の12日から12月の4日にかけまして、市内の11会場で市民の方々を対象としたまちづくり懇談会を開催をしてまいりまして、いろんな意見をいただいたというところでございます。また、あわせまして12月1日から12月14日ということで、市民の方々1万5,000人を対象として、18歳以上ですけれども、市民のアンケートの実施も行ったところでございます。こういった経過を経ておるというところでございます。


 また、今後の取り扱いでございますが、これも市長から申し上げましたけれども、この後、11月9日から23日にかけまして、6会場で市長以下出席をいたしまして、答申のあった基本構想についてご説明を申し上げ、市民の方々からご意見をいただくというふうな場を設けたというふうに考えております。


 またもう一つは、同じく9日の日から23日にかけまして、広く市民の方々からのご意見を募集するということも考えておりまして、ホームページによりまして基本構想の内容を公表させていただく。そしてまた、企画課、市民課の窓口、各総合支所の総務課、そして市立の図書館等に文書閲覧ということで、基本構想の概要版をあわせて置かせていただきまして、それらに対して、ご意見について郵送なりファクスなり電子メールをいただくというふうなことも考えているところでございます。


 市民からいただきました意見につきましては、とても個々の意見には対応できませんけれども、意見の内容に沿って一定の整理をいたしまして、その整理をした市民の方々の意見に対して、豊岡市としての考え方を付して、後日、公表してまいりたいというふうに考えております。その後、11月の下旬までに豊岡市としましての基本構想の案を策定いたしまして、12月の定例市議会の方にご提案申し上げ、ご審議の方をお世話になりたいというふうに考えております。


 また、基本計画の策定の作業もあるわけでございますが、2月の中旬を目途といたしまして、前期5カ年の基本計画の策定作業を進めたいと考えております。これにつきましても、審議会の委員の方に協議を願うことも必要でございますので、できるだけ早く仕上げて審議会の方々にご意見をいただくという場を設けていきたいと考えています。また、その後に市議会の皆さんの方にも説明申し上げて、ご理解を賜ってまいりたいというふうに考えております。その後、3月末には、基本構想、基本計画、実施計画を一体化いたしました豊岡市総合計画の策定を行ってまいりたいというふうに考えているところでございます。


 それでは、答申のありました基本構想の中身につきましてご説明申し上げたいと思います。若干時間がかかりますけれども、前もってご了承の方をお願いしておきたいというふうに思います。


 まず、表紙の裏でございますが、全体の組み立てが書かれております。「はじめに」というところがございまして、その後、基本構想が第1章から第6章までというふうなことになっております。


 1ページでございますが、まず「はじめに」ということで計画策定の趣旨が最初に挙げられております。豊岡市は、合併によりまして個性のあるまちが一つになったという格好になりました。その中で、それぞれが今まで特色あるまちづくりを行ってきた。その中で成長も遂げてきたわけですけども、これからは持続可能な成熟したまちになるための施策が必要になってくるというふうなことが挙げられております。


 そしてまた、人々の意識や価値観というものが心の豊かさを重視するというふうな方向になっておりまして、またよりよい環境や安全・安心な生活を求める意識も高まってきているというふうな状況にございます。


 その一方で、人口の減少や少子高齢化あるいは過疎化の進行も進んでまいっております。そういう中で、集落機能の低下やコミュニティーの維持が困難になるというふうな課題にも直面してるというふうなこともございます。


 こういうふうな現状と課題というふうなものを認識した上で、住みよいまちをつくっていくと。そのための指針として豊岡市総合計画をつくっていくというふうなことにいたしております。


 計画の性格でございますが、3つそこに挙げております。


 まず1つは、この計画そのものは、市民、団体、企業、行政を始め、まちにかかわる人々を「私たち」というふうな形で表現をいたしておりました。この計画を自分たちのものとして、まちづくりを進めるための指針とするというふうなことになっております。


 2つ目には、人口のことを挙げておりますけれども、いわゆるまちに住んでいただく定住人口、そして訪れていただく方々の交流人口、こういったものをあわせて、まちづくり人口というふうな形でとらえているというふうなことでございまして、そういった形で交流を盛んにして、活力ある未来を開いていきたいと、その指針にしたいというふうなことを挙げております。


 3つ目には、目指すまちの将来像でございますけども、その実現に必要な施策の方向性を示しているということ。また、限られた財源の中で、事業の重要性とか必要性あるいは緊急性に配慮しながら、地域が持つ魅力や資源を生かしたまちづくりというものを進めていく、その指針となるというふうなことを定めております。


 一番下には計画の構成を挙げておりまして、基本構想10年、基本計画5年、実施計画3年というふうな形で構成をするというふうになっております。


 2ページに行きまして、ここからが基本構想という形になります。まず第1章でございますけれども、基本姿勢ということで、まちづくりに臨む基本姿勢を3つ大きな柱立てをして挙げております。


 1つは、自然に抱かれて生きるというようなことでございまして、これは豊岡市そのものが非常に恵まれた環境にあるわけですけども、人もまた自然界の一員であるという認識のもとで、この豊かな自然に抱かれて、自然と折り合いながら生きる、そういったまちづくりを進めていくというのが1つの柱であるということでございます。


 2つ目には、今を大切にし、日々の暮らしを楽しむという柱を挙げております。私たちは、限られた命でございまして、今ここに生きてる現実があるわけですけども、かけがえのない今を大事にして、しかもお互いを認め合いながら、日々の暮らしを楽しむという方向でのまちづくりを進めていきたいということが2番目に挙げられております。


 3番目の柱といたしましては、未来への責任を果たすというふうな形になっておりまして、まちが今あるのは、過去における先達の方々の絶え間ない努力のおかげであるということがございまして、そういった営みに感謝をするということ。そしてまた、私たちが受け継いだ財産があるわけですけども、そのものをよりよい形に創造をする。そういう中で、次の世代に引き継いでいくということで、未来への責任を果たすまちづくりを進めていくということにいたしております。


 3ページには、第2章ということで、まちの将来像を挙げております。豊岡の空をコウノトリが悠然と舞う姿に人々が共感をし、おおらかな気持ちで暮らせるまち、こういったまちを目指していこうというふうなことで、将来像といたしましては「コウノトリ悠然と舞う ふるさと」、これを掲げられているところでございます。


 既にご案内のとおり、2回に分けて自然放鳥がなされました。大きな感動を持ってその姿を我々は見たわけですけども、こういった風景をこれからも守り育てるためには、豊かな環境の創造そのものを文化として暮らしの中に溶け込ませることが不可欠であるというふうなことがまず挙げられております。


 コウノトリをシンボルとして戦略的なまちづくりの展開、このことをやっていくというふうなことでございまして、次に3つのまちを挙げております。1つは、四季の移り変わりの中で安心と懐かしさ、地域への深い愛着を感じることのできるまちを目指していく。2つ目には、自然や歴史、伝統や文化を大切にして、穏やかさと安らぎに満ちた持続可能なまちをつくっていくということ。3つ目には、人々が大いなる夢と希望を抱いて活躍できるまちを目指していくということ。この3つのまちが実現できましたときに、初めてこの将来像というものが実現できるというふうなことで掲げられております。


 そしてまた、ここに挙がっております将来像を実現することによって、豊岡市は小さな地方都市でありますけれども、世界の人々から尊敬され、尊重される小さな世界都市となるものと信じるというふうなことが掲げられております。


 次の4ページでございますが、第3章ということで、先ほど申し上げました、まちの将来像を実現するためのテーマということで挙げられております。3つのテーマになっております。


 まず一番最初に、1ということで、安全と安心を築くというテーマが挙げられてます。そして、安全と安心はすべての基礎であるということがまず最初に掲げられております。大変すばらしい環境に恵まれておるわけですけども、自然というのは多くの恵みをもたらす反面、時には恐ろしい災害を引き起こすというふうなことがございます。我々、痛い経験もしたわけですけども、こういった自然の姿をしっかり見詰めていくということ。そして、一人一人はもちろんのこと、まち全体が自然に抱かれながら、自然と折り合いをつけていく、こういったことが必要であるということがまず最初に挙げられております。


 次にはコミュニティーのことが挙がっております。心が通い、お互いが支え合うコミュニティーがあることが大切であるということ。逆にコミュニティーが衰退いたしますと、犯罪や災害に立ち向かうという力が弱まるだけではなくて、いわゆる田畑や山林の荒廃を招いてくるということで、せっかくの自然にある恵まれた風景あるいは景観、伝統や文化、そういったものを守っていくことができなくなってしまうということで、コミュニティーの大切さ、そういったものも再認識をするというふうなことが必要であるというふうなことが挙げられております。


 次には、特に大規模災害の場合でございますけれども、人と人とのつながりというものが大変大事であると。そういった中で、初めて安全と安心の輪を広げることができて、地域を超えた交流というものが大事であるというふうなことになっております。


 また、もう一つ健康の面でございますけれども、安全と安心を築く上で、心と体が健康であることが何よりも大切であるというふうなことでありまして、特に保健と医療と福祉の連携が挙げられております。そしてまた、健康づくりや医療体制、地域福祉の充実を図ることが必要であるというふうなことになっております。


 次に、2つ目といたしまして、地域経済を元気にするという柱でございます。私たちの暮らしや財政は経済によって支えられておりまして、これは自立の基礎をなすというふうなことでございます。まずそれが最初に挙げられております。


 特に豊岡市の場合には、コウノトリをシンボルとしたまちづくりが進められてるわけですけども、こういったまちづくりを進めていくという上におきまして、環境というのは経済発展の大きな可能性を秘めた分野であるというふうなことがまず挙げられております。環境をよくすることによって、経済が活性化をしていくと。そのことによって、環境をよくする行動がさらに広がっていく。まさに環境と経済の共鳴の実現に向けて環境経済戦略を進めることが大事であるというふうなことが挙げられております。


 5ページに移りまして、豊岡には、コウノトリ以外にもオオサンショウウオがあるということがございまして、世界的な資産に恵まれてる。そしてまた豊かな自然環境もあるし、地域に根差した地場産業もあるわけでございます。そういう中で、まさに地域資源の宝庫というような現状があるわけでございますけれども、こういった中で、豊岡にこだわって愛着ある資源の再発見をしていくということ。そして、伝統ある技術を今に見合う形で再創造することによって、まちの産業を発展させる仕組みづくりが必要であるというふうなことになってます。


 そしてまた、まちの産業そのものが新たな知やわざを広く受け入れるということによって、いわゆる交流によって刺激を受けて、さらに発展をしていく、展開をするというふうな面から、人、物、情報が広域的に行き交う仕組みづくり、これが大事であるというふうなことが挙げられております。すなわち地域内においては、幹線道路網の整備、あるいは他の都市との関係においては広域的な交通網の整備、そしてあわせて情報発信のための情報通信基盤の整備が大事であるというふうなことが掲げられております。


 3番目の柱といたしまして、人と文化を育てるということでございます。人と文化こそは、まちづくりの原動力であるということがまず挙げられております。特にここでは、将来を担う子供の視点から挙げられておりまして、子供たちは社会の希望であると。地域の中で子供を安心して産み、楽しみながら育てることができるということ。また、子供たちが心身ともにたくましく、健やかに成長できる環境というものが大切である。子供たちが豊岡をふるさとと感じてもらうということと、その中で、いつまでも住んでおりたいと思えるまち、そしてまた、たとえ豊岡を離れた場合でも、また帰ってきたいと思えるまち、そして自分の力を発揮してチャレンジができるまちをつくっていく、そういう努力が必要であるというふうなことが挙げられております。


 そして、その下の方には、すべての人たちの経験と能力を広げながら日々の暮らしを楽しむということと、未来への責任を果たす気構えを持つまちづくりということが挙げられております。また、下の方には、人と自然のかかわりや人と人との交わりの中から生まれてきた伝統と文化、風景と景観があるわけですけども、その貴重な財産を守りながら、交流の基盤と仕組みの上に立って、新たな創意と工夫を加えることによって、活力に満ちたまちを不断に創造していくということが大切であるというふうなことが挙げられております。


 6ページでございますが、ここは第4章ということでございまして、まちの将来像を実現するための進め方というふうなことが挙げられております。大きく3つに分けられておるわけでございます。1つは、豊岡モデルの展開という形のもの、2つ目には、参画と協働ということ、3つ目には、特色ある地域の成長と連携、この3つを柱として戦略的なまちづくりを進めていくというふうなことが挙げられております。


 まず、7ページでございますが、その1つ目の豊岡モデルの展開ということが挙げられております。豊岡モデルということの説明をしておりますけども、豊岡モデルとは、さまざまな分野のさまざまな取り組みを有機的に連携させ、その連携を拡大させながら、協働してまちづくりを進めるという、いわゆるまちづくりプログラムのあり方をいうというふうなことになってます。


 この豊岡モデルの展開をするためには、市民や行政が同じ場に集うということと情報を共有するということ、そして協働して取り組むということが大きな課題になってくるということを挙げております。なかなかこれ難しい表現になっておりますけども、その下の方には具体的な展開事例ということで、現在取り組んでおりますコウノトリの例ということで、先進的な例として挙げております。


 コウノトリにつきましては、出発段階では野生復帰という中で取り組んできたわけですけども、単に種を保存をして野生に帰すということだけを目指すものではなかったと。もちろん野生に帰すためには、豊かな自然環境をつくっていくということが必要になるわけですけども、そこに暮らす人間にとって、すばらしい環境をつくるということ。すなわちコウノトリもすめる豊かな環境をつくるということを意味しておったというふうなことでございます。こういった観点の中で、いわゆる田園や河川の自然再生とか田園景観や里山林の整備とか、あるいはごみの減量化・再資源化、そしてまた自然エネルギーの活用、環境教育など、いろんな取り組みが順次進められてまいりました。


 例えばとして挙げてますけども、コウノトリを再び暮らしの中に迎えるというふうなことで、まず農業の面での展開が生まれました。アイガモを利用した無農薬の米をつくるという動き、そしてまた転作田のビオトープ化によって、えさ場をつくっていこうという考え方、こういう中から安全・安心な農作物をつくるという方向での展開が始まってまいりました。


 そういう展開を続ける中で、今日ではコウノトリをはぐくむ農法というのが生まれてまいっておりまして、徐々に広がり始めているという現状があるということでございます。そしてまた、これは農業者だけではなくて、消費者の注目も集めるようになってきてるというふうなことが挙げられております。まさに環境をつくり上げるという取り組みが経済効果を生んでるということが言えようかと思います。環境と経済が共鳴するまちへと進化してきてるというふうなことであろうかなと思っております。


 次のページに実は図をかいておりまして、今申し上げましたことがそこに図であらわれておるわけですけども、上の方にはプログラムということで、いろんな分野のことが輪になって挙がってまして、循環型社会、人と自然の共生あるいは景観・風景、子育て・教育等々挙げられておりまして、まちの資源を生かして、これらを有機的につなげていこうと。それが豊岡市独自のプログラムの創造であるというふうなことになっておりまして、下の方には、先ほど説明いたしましたコウノトリの事例の展開ということで図示をいたしております。ずっと矢印が下におりてますけども、保護・増殖から始まって、自然放鳥に展開が進んでいって、その後、いわゆる環境の創造が始まってきて、その環境創造から経済の結びつきが生まれてきたと。それがまたいろんな農家の方々が有機農業を進める知恵を持たれたということで、知恵の集積も始まってきたというふうなことも掲げられておりまして、こういう展開そのものが豊岡モデルであると。こういった取り組みをどんどん進めていきたいというふうなことが挙げられておるところでございます。


 9ページには、2つ目の柱でございます参画と協働ということが挙げられております。一番最初に、この計画そのものは、市民、団体、行政、まちに来てもらった方々みんなが一緒になって取り組んでいくということを申し上げたわけですが、そこにもそういったことを書いております。まちに暮らす人々、ボランティア、NPO、各種団体、企業などの多様な主体に託されておると。これがまちの将来像実現のために託されていると。それぞれが行政と対等な立場で一緒になって考えていく、取り組んでいく、物をつくっていくということが必要であるということがまず挙げられております。そういったことで、いわゆるお互いが参画と協働の意識でもってまちづくりをしていこうということが次に述べられているわけでございます。


 下の方には、私たちが活動し、活躍できる環境や仕組みづくり、こういったことが具体的に挙げられております。いわゆる別の観点から見れば、まちづくり条例といいますか、市民の方々が参画と協働に取り組んでいくもとになるもの、そういった仕組みも要るんじゃないかというようなことが挙げられておりまして、そういったことも考えながら参画と協働のまちづくりを進めていくというようなことが掲げられております。


 10ページには、3ということで、特色ある地域の成長と連携というふうに挙がってます。6つの地域がそれぞれ豊かな個性があるという格好でございますけども、それぞれが地域の特性や資源とか人材、独自性、そういったものを生かすことによって、特色ある地域づくりをさらに進めていくということが必要であると。ただ、単独では光ったものができませんので、6つの地域がお互いに自立をしながら、しかも励まし合いながら、あるいは一方では競い合いながら調和していくと。そういったものが豊岡市全体を光らせていくというふうなことになるんだろうというふうなことが掲げられております。


 下の方には、地域の特色ということで、わずかな行ですけども、三、四行でそれぞれの特徴を示しておりまして、そこに書いておりますような方向で各地域の地域づくりを進めていくというふうなことでございます。


 11ページに行きまして、第5章ということで、まちのフレームを挙げてます。1つは将来人口の考え方、いわゆるまちづくり人口について書いております。1つには、定住人口の目標を8万8,000人とするということと、交流人口の増加を目指していくということが挙げられております。


 実は豊岡市の人口そのものは緩やかな減少傾向にございまして、平成17年の国調で見てみますと8万9,208人という格好になってまして、減ってきてる状況でございます。既に集落機能の低下によるコミュニティーの維持の困難さと、こういったことが生まれてる現状もあるわけでございまして、このまま推移をいたしますと、まちの活力が低下をするというような課題が出てくるということでございます。したがいまして、今後の人口減少に何とか歯どめをかけていくというようなことで、住宅政策とか子供を産み、育てやすい環境をつくっていくということ。地場産業の活性化を図っていくということと、また新しい産業の創出も考えていく。若い方々の働く場の確保についても一生懸命取り組んでいく。こういうことを通じて人口減少に歯どめをかけていきたいというようなことが掲げられております。


 また、社会的な一つのトレンドということで、自然志向あるいはゆとり志向というようなことが始まっておりまして、グリーンツーリズムとかエコツーリズムも盛んになってまいりました。特に豊岡市の場合には、そういったところに力を入れておるわけですけども、いわゆる観光、学術、スポーツ、芸術、文化、国際交流、産業イベント、こういったことを通じて交流を促進をすることによって、豊岡にお越しいただく方々をふやしていこうというふうなことも挙げられております。


 それから、次の12ページに行きまして、2番目のまちの構造ということで図面を挙げております。ここでは、漠っとした形でかいてますけれども、市域全体を海のエリアと暮らしのエリアと里山のエリアと山のエリア、この4つに分けておりまして、里山のエリアというのは、暮らしのエリアと山のエリアの境である、境界線の入り組んだところという格好になってます。それぞれどういうエリアであるかという説明を加えてますけども、とりあえず4つの形でエリア設定をいたしました。そしてまた、道路につきましては、域内の道路については、現在ございます国道を図示をいたしておりますし、また広域的な連携という軸につきましては、北近畿の道路、鳥取豊岡宮津の道路、こういったものを挙げておるというところでございます。


 ここに挙がってます構造図といいますのは、今後、策定されますいろんな計画の土地利用におけるもとになるということでご理解をお願いしたいと思います。


 13ページに行きまして、第6章でございますが、ここからいよいよ分野別の取り組みということで、細かいことが挙がってきております。第3章でまちづくりのテーマを3つ挙げましたけれども、このテーマを具体化するというふうな方向で、以下分野別に取り組みを挙げておるということでございます。ここに挙がってますことは3つのテーマと横断的に関連してるということでご理解をお願いしたいと思います。


 まず1番目には、安全に安心して暮らせるまちということを挙げてます。2つ小さな柱があるんですが、1つ目の(1)の柱といたしましては、安全を守るまちづくりということで6点挙げてます。


 まず一番初めには、過去に経験をいたしました北但大震災とか台風23号の経験、こういった被災体験というものを風化させずに、災害文化として後世に長く伝承していくということ。市民と力を合わせて減災の視点に立ったまちづくりを進めていくということ。


 2つ目には、自助・共助・公助の考え方に基づきまして、いわゆる自主防災組織等の充実とか防災教育も行っていくと。そういう中で、防災・減災の意識の高揚を図っていくということ。そしてまた、災害情報の収集とか伝達体制の構築にも努めていくということ。そういうことを通じて、いわゆるまた一方では、災害応援協定なども締結していくということ。そういう中で、災害対応能力の向上と危機管理体制の確立を図っていくということが挙げられております。


 3つ目には、いわゆるいろんな地域との交流を促進するということによって助け合いができるわけですので、防災、安全を守るという観点からも、あるいは応援協定の面からも、広い範囲での交流を広げていくということが挙げられております。


 4つ目には、これはいわゆるハードの事業でございますけども、国県の機関との連携を図って、治水、治山、砂防等の事業というものを計画的に取り組みを行っていくということが挙げられております。


 5つ目には、これは消防とか救急体制のことの充実を挙げておりまして、これも常に非常に考えなきゃならないことですけども、火災事故の緊急時の迅速な対応等可能な体制の強化を図っていくというふうに挙げられております。


 6つ目には、これは交通安全とか、あるいは防犯のことが挙がってまして、そういう防犯意識や助け合いの意識の高揚にも努めていくというような形で挙げられております。


 14ページには、2つ目の小さな柱でございます。(2)といたしまして、安心して穏やかに暮らせるまちづくりとなってます。6つ挙がってます。


 1つには、保健・医療・福祉の連携の強化ということ。医療体制の関係、それから社会福祉の充実、こういったことを進めていくということ。


 2つ目には、健康診断とか健康教室、介護予防事業などを推進するということと、いわゆる拠点施設の整備を含めた効果的な健康づくり対策を進めていくということ。市民の自主的な活動の場や機会の充実も図っていく。そういったことが挙げられております。


 3つ目には、高度医療、救急医療の充実を図っていくということと、市内におけます医療機関のお互いの関係の相互間の連携あるいは機能分担、そういったことが挙げられております。


 4つ目には、障害者、高齢者、外国人など、その方々にとっていわゆる安心できる、生活できる環境づくり、こういったことが挙げられているところでございます。


 5つ目には、ユニバーサルデザインを推進をすると、こういう観点に立って地域福祉の充実を図っていくというふうなことが挙げられております。


 最後の6つ目には、市民のニーズがどんどん多様化してるわけですけども、これにこたえるというふうな形で、質の高い福祉サービスが提供できる体制づくりも進めていきたいというふうな形で挙げられております。


 15ページには、2つ目の大きな柱ということで、人生を楽しみ、お互いを支え合うまちということが挙がってまして、まず(1)として、日々人生を楽しむまちづくりということで4点挙がってます。


 まず1点目は、生涯学習の観点からでございまして、自発的な学習や活動を支援をするということ。日々が生涯にわたって学ぶことができる。お互いを尊重しつつ、人生を楽しむ。そういったことができるまちづくりを進めていくということ。


 2つ目には、文化財や歴史的なまち並みの保存あるいは活用に取り組んでいく。そしてまた、新たな文化の創造や多彩な芸術・文化に触れる機会の充実にも努めていくということ。


 3つ目には、これはスポーツの振興ということで、そういう観点からの充実を図っていくというふうな形で挙げてます。


 最後4点目には、高齢者のことを挙げてまして、高齢者がみずからの知恵や経験を社会に生かす、そういう形を目指した参画の機会をふやしていく、活躍の場をつくっていくと。そういったことの観点から、まちづくりをしていくということを挙げております。


 (2)には、お互いを支え合うまちづくりと点から4点ばかり挙げてまして、1つは、コミュニティーに対する市民意識の高揚と主体的な活用を促進をしていって、お互いを支え合う住みやすいまちづくりを進めていくということ。


 2つ目には、地域福祉のこと、あるいは環境美化のこと、防犯、自主防災のこと、そういった観点から、さまざまなコミュニティー活動の支援に努めていくというふうな形で挙げられております。


 3つ目には、コミュニティーである集落機能の活性化を図るというふうな観点から、ともに支え合うコミュニティーの充実に努めていくというふうなことが挙げられております。


 4点目には、ボランティア、NPOなど多分野にわたる社会貢献を目的とした市民活動の総合的な支援のことが挙げられているところでございます。


 16ページに行きまして、3つ目の柱、人と自然が共生するまちということでございますが、まず1つの小さな柱であります、(1)といたしまして、人と自然が響き合うまちづくりというふうなことで3点挙がってます。


 1つは、コウノトリをシンボルとして、社会経済活動と自然環境の調和したまちづくりを進めていくということ。


 それから2つ目には、国土保全、水源涵養、生態系の維持など、多面的な機能を有しております森林、里山、農地、河川、海岸域などの保全や活動、自然環境に配慮した公共事業を進めていくということ。そしてまた、もう一つの観点は、自然を大切にする人づくりに努めていくというふうなことが挙げられております。


 3点目には、環境創造型農業のさらなる展開を図っていくというふうな形で、安全・安心な農産物の生産を促進していくということが挙げられております。そしてまた、コウノトリツーリズムの展開を図っていくということ。いわゆる環境と経済が共鳴するまちづくりを進めていくというふうなことが3点目として挙げられております。


 2番目の小さな柱であります快適で美しいまちづくりの点からは、2点挙げられておりまして、まず1点目は、自然環境の保存と再生に努めるということ。歴史的なまち並みや豊かな田園景観を生かした美しいまちづくりというものを進めていくということ。


 2つ目には、いわゆる不法投棄とか公害防止対策のこと、環境衛生対策のこと、そしてまた上水道の安定供給のこととあわせて、いわゆる生活排水処理対策の推進といったことで、快適な環境、住みやすい生活環境をつくっていくということが挙げられております。


 17ページに行きまして、4つ目の大きな柱ということで、持続可能な地域の力を高めるまちというふうになってます。その1つの柱でございますが、まず(1)として、地域経済を元気にするまちづくりというふうになっておりまして、ここに4点ばかり挙がってます。


 まず1つは、中心市街地の活性化によりまして、魅力ある商業空間の整備を図っていくということと、地場産業や伝統産業の振興あるいは経営基盤の安定化、企業誘致のこと、そして若者や就労意欲のある方々の就労機会の確保にも努めていくということ、そういったことが挙げられております。


 2つ目には、農林水産につきまして、その生産基盤の整備とか担い手の育成の問題、そしてまた恵まれた自然条件があるわけですので、そういったものを生かして創意工夫した産物づくりとブランド化を図っていくというふうなことが挙げられてます。


 3点目といたしまして、各地域にはいろんな郷土色があるわけですけども、そういう特色ある食材を使った食文化というものを大事にしていくということ。そして、そういう中から地産地消というものを進めていくというふうなことが挙げられております。


 4点目には、観光資源や豊かな自然環境を生かすという観点から、それぞれの地域特性を磨いていく、そして多彩なネットワークによって、まちの魅力そのものを高めていくということが挙げられております。


 次の(2)の小さな柱でございますが、循環型のまちづくりというふうになってまして、3点挙げられてます。


 まず1点目は、依然として続いております大量生産、大量消費、大量廃棄型の社会経済活動と生活様式の見直しを行っていくということ。資源やエネルギーの節約に努めるということと、再利用、廃棄物の減量化を図っていくということ。こういったことを通じて環境に優しいまちづくりを進めていくということが挙げられてます。


 2点目には、市民、企業、行政が協働いたしまして、本当に身近なところから社会全体にかかわることまで、環境への負荷を軽減する取り組みを進めていくというふうなことが挙げられております。


 3点目には、地元産木材を使った建築物などの木造・木質化への取り組みが挙がってますし、また太陽光発電など自然エネルギーへの積極的導入のことも挙げられてます。そしてまた、新たな環境ビジネスというものもつくっていくと、創出も努めていくというようなことが挙げられております。


 18ページでございますが、5つ目の大きな柱といたしまして、活力とにぎわいのあるまちというふうになってます。その1つの小さな柱が(1)でございまして、にぎわいと魅力をつくるまちづくりとなってまして、4点ばかり挙がってます。


 1つは、地域特性を大切にした都市計画によって基盤整備を行っていく。秩序ある土地利用というものを促していく。その中で、快適に生活できるようなまちをつくっていくということ。


 2点目には、定住環境や広域交通網あるいは域内道路の整備あるいは情報通信網の整備、そういったことを計画的に進めていくということ、そういう中で、新たな定住と交流を生み出すようなまちづくりを進めていくというのが挙がっております。


 3点目には、空港、鉄道、バスなどの公共交通機関の利便性の向上ということと、いわゆる歩道などのバリアフリー化のことが挙げられておりまして、だれもが安心して利用できる道路整備にも努めていきたいというふうなことが挙げられております。


 4つ目には、子供から高齢者までが、いわゆる幅広い人たちが集えるような公園緑地の整備のことも挙げられております。


 2つ目の柱でございます、(2)の活力を生むまちづくりにつきましては2点挙がっておりまして、ここは若い方々をにらんだ形になってるわけですけども、1つには、いわゆるにぎわいのあるまちの空間整備、あるいは快適な暮らしを支える都市機能の整備などを通じて、若い世代が魅力を感じるまちづくりに努めていくということ。


 2つ目には、これも若い方々のことでございますけども、特に産業の振興による雇用の場の確保、そしてまた定住環境や子育て環境の充実を図っていくということを通じて、若い力が発揮できるようなまちづくりに努めていきたいというふうなことが挙げられております。


 最後の柱でございますが、6つ目の未来を開く人をはぐくむまちとなっておりまして、まず1つ目の小さな柱といたしまして、(1)で、健やかで心豊かな子供をはぐくむまちづくりということが挙がってまして、4点ほど挙げられてます。


 1つは、家庭を始め学校、地域、企業、行政などが連携・協力をして、健やかで心豊かな子供をはぐくむまちづくりを進めていくということ。


 2点目には、仕事や地域活動などを行いながら、安心して子供を産み、楽しく子育てができるような環境の整備に努めていくというようなこと。


 3点目には、安全・安心な教育環境の整備を図っていくと同時に、地域ではぐくむ教育、地域に開かれた信頼された学校づくりを進めていくということが挙げられてます。


 4点目には、確かな学力の定着を図るということと、個性、能力を伸ばす教育、相手を思いやり、心豊かでたくましい体づくりを目指した教育を進めていくということが挙げられております。


 最後になりましたけれども、小さな柱の(2)で挙がってますが、伝統・文化を未来につなぐまちづくりとなっておりまして、2点挙げられております。


 まず1点目は、これは、ふるさとへの誇りと愛着を培う祭り、あるいは民俗芸能などの伝統的な行事がたくさんあるわけですけども、こういったものを大事にしていくと。しかもこういったものを子供たちに継承していく取り組みの充実にも取り組んでいくということが挙げられております。


 2つ目には、多彩な芸術・文化活動を通じて、子供から高齢者まで多世代にわたりましての交流や、あるいは国内外の都市との広域的な交流などを推進をするということと、次世代の文化の担い手であります子供たちの学ぶ機会や場の充実にも努めていくというような形で挙げられておるところでございます。


 以上でございます。よろしくご理解の方をお願いしたいと思います。


○議長(綿貫 祥一) 説明は終わりました。


 暫時休憩いたします。再開は10時25分です。


               午前10時14分休憩


           ────────────────────


               午前10時25分再開


○議長(綿貫 祥一) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。


 説明は終わりました。


 質疑に入ります。質疑はありませんか。


 21番、芝地邦彦議員。


○議員(21番 芝地 邦彦) 21番、芝地でございます。


 今回出されました基本構想答申案を読ませていただき、また今ご説明をちょうだいしたわけですけども、大変事務局の方には、ご苦労さまでしたというような感じでございます。答申の中には、市長がいつもおっしゃっているような言葉がたくさん入っておりまして、市長がつくられたかななんて思う節もなきにしもあらずで、そういったことを思いながら、ちょっと読ませていただいたようなことです。


 それでは、質問に入らせていただきたいと思います。先ほど言いましたように、非常にこれまで耳にしていた言葉、それから耳にしていたいろんな計画案等々が盛り込まれたような基本構想というふうにとらえとるんですけども、こういったことについては、目指す方向を示せたというふうに審議会の方では感じられておったのかどうかをお聞きします。


 それから、審議会の進め方について、内容についてお尋ねをいたしたいと思います。30人という大舞台のようでしたんですけれども、常時の出席者は70%ぐらいのようです。大体20人ちょっとというようなことで、中には2回ぐらいしかお出になってない方もありますし、半分の方もおいでになります。こういったお忙しい方の中ですので、やむを得んかなというような思いがあるんですけれども、こういった中での討議というのは、大変いろんな難しい面があったかなというふうに思います。


 その中で、座長というんですか、会長、副会長は、これまで豊岡市のまちづくりであるとか環境経済戦略等々にかかわられた先生方ですので、これまでの資料、また自分たちのお持ちになっているようなコメントといったものを十分に審議会のメンバーにお示しした上でされていたのかどうか、お尋ねをいたします。


 それから、審議会の構成員についてお尋ねをいたします。選考基準というものがあったかと思うんですけども、バランスよく各地域、それから立場からというふうなことをお聞きしておりますけれども、年齢も少し高齢の方が多いようにも思いますし、それから地場産業関係、経済関係の方の配置が少ないように思います。会議録を読ませていただきますと、コウノトリ、環境、それから教育、こういったことはたくさん出てきますけども、経済のこれからの予測であるとか、豊岡の生き方であるとか、そういうことについては余りお目にかかることがありませんでしたので、やはりそういった地場産業のまちでもありますので、そういう方もおいでになった方がよかったのではないかという印象を受けましたけれども、こういう点についてはどうお考えでしたでしょうか。


 それから、審議会での意見等がたくさん出されとるわけですけども、少数意見の中でやはり光ったものというのがあるかと思いますけれども、そういった箇所はどういったことが印象に残ってるか、教えていただきたいと思います。


 それから次に、行政改革が進められとるわけでございますけども、そういった行政改革の方向性とこの構想との整合性というんですか、関連といいますか、そういうものについて教えてほしいと思います。


 市長がちょうど第1回目の審議会のごあいさつの中で、厳しい財政状況の中、限られた財源で夢の実現に向けて目的と筋道を明確にして、大きな特徴を出す厳しさを背負いながらの総合計画策定となるというようなコメントを言っておられます。こういうことも考えますと、行革いうものを頭に描いて、こういうことが進められていたんかなというふうな思いをいたしております。


 それからもう一つ、先ほど説明がありました中の、いわゆるまちのフレームというところでございますけども、人口8万8,000を目標としてというような設定がなされておりますけども、少子化対策という言葉はどこにも見当たらないんですけど、こういうことについてはどういうふうな論議をされ、今後どういうふうな取り扱いをされるのか、お聞きしたいと思います。


 まず、第1回目は以上でございます。


○議長(綿貫 祥一) 答弁願います。


 市長。


○市長(中貝 宗治) まず、基本構想の答申が目指すべき方向性を出したと審議会の委員の皆さんが考えておられるかというご質問でありました。そこをお一人お一人お聞きしないと正確にはわからないわけでありますが、少なくとも審議会としてまとめたものを答申いただいておりますので、多くの委員の方々の総意が込められているものと、このように思います。


 特に議論の過程で、豊岡らしさとは何なのかといったことが随分議題になったように聞いております。6つの個性あるものが一つになり、なおかつ一つ一つが輝きながら全体としての調和を出さなければいけないというような状況にございますので、豊岡らしさとは何なのかということが議論の中心課題の一つになったということは、ある意味でもっともなことだろうと思います。


 そうした中で、基本姿勢として、自然に抱かれて生きる、今を大切にし、日々の暮らしを楽しむ、未来への責任を果たす、簡潔に3つにまとめられてるというのは、これはコウノトリなり、あるいはオオサンショウウオに代表されますように、自然とのかかわりを一心不乱に考え、その中に活性化の方向性を見出してきた豊岡のあり方としては、非常にふさわしい表現になってるのではないかと思います。


 また、「コウノトリ悠然と舞う ふるさと」というのは、ある意味で旧豊岡以外の方々にとっては目新しいことかもしれませんけれども、審議会の過程の中で、単にこれは旧豊岡のものだけではなくて、新豊岡市全体のシンボルとして意義のあることだと共通理解を得られたというふうに聞いておりまして、そのことから見ましても、豊岡らしさを意識した方向性がこの中に盛り込まれているのではないかというふうに私としては考えています。


 それから、審議会の委員の構成についてのご指摘もございました。確かに一つ一つの分野を見ますと、1人しかいない、2人しかいないといったとこになるわけでありますが、もともと市の行政あるいは広く市のまちづくり全体にはさまざまな要素がございます。経済もあれば福祉もある、医療もあれば保健もある、あるいは交流基盤もあるといったことでありますから、それぞれの分野を全体として要素を入れようとしますと、どうしても一つ一つの分野の人数は少なくならざるを得ない。このことについてはご理解を賜りたいと思います。


 経済ということであれば、日高町の商工会、それから豊岡商工会議所からということでお二人お入りいただいておりますので、バランスとしてそう欠いているのではないのではないかというふうに考えております。


 経済のことを見ましても、4ページ、5ページに書かれておるわけでございますが、まちの将来像を実現するためのテーマを大きく3つに、いわば総くくりにされています。その中で、地域経済を元気にするということが2つ目に掲げられております。まず、とにかく安全・安心であること、その上で、ちゃんと懐にお金が入ってくること。そして、それだけではなくて、心豊かに生きるために、文化とか人づくりも大切にしようという、ある意味で単純であるかもしれませんけれども、明快なものが出てるというふうに思います。


 特に地域経済のところを見てみますと、1つ目には、環境経済戦略、環境分野が大変有効な分野だということの指摘がなされています。2つ目に、地場産業でありますとか、地域の資源を大切にし、その上に経済のあり方を築き上げていくということが規定されてますが、これは一口で言えば、内発的発展を考えると、その地域にないものを外から持ってきて発展するということではなくて、地域にもともとある固有の資源にこだわりながら経済が発展する道を探っていこうということが明確に述べられています。


 外から持ってくるということはもちろん大切なんですが、しばしば大企業は世界経済戦略の中で生きておりますので、地域には何のこだわりもなく、ある日、工場を畳み、他国へ出ていくということを平気でやります。したがいまして、1つのポイントは、この地域にこだわり続ける、あるいは豊岡に自分たちの企業はあるということに大変な意味を持っている企業群をやっぱりこの地に置かなければいけないという明確な姿勢がここに出ているのではないかと思います。


 3つ目に、とは言いながら、交流をすることによって活性化をするということが書かれておりますが、地域に根差すだけではなくて、広く外に心を開いて、あるいはまちを開いて、外からも異質なものに入り込んできてもらう。異質なものと固有なものとの交流あるいは刺激をし合うことによって、新たな産業分野が発展してくる、こういったことも書かれておりますので、相当経済関係についてはしっかりした議論をいただいたんではないかというふうに私としては考えてるところです。


 行革との関係もご指摘をいただきました。この基本構想の中自体に行革のことが特に書かれているわけではありませんけれども、相当まちの方向性あるいは豊岡らしさということを意識して絞り込んだというか、中心線をはっきりさせた構想の答申になっておりますので、行革の精神が生きているものというふうに思います。つまり行革の必要性というのは、私たちには資源が多様にたくさんあるわけではない。財政という面でも人的資源でも、それ等を含めた資源というのは限られてきている、これまで以上に限られている。したがって、どこにその資源を配分するかということを十分意識して、そしてばらまきではなくて、まさに効果のあるところに集中して投下していこうと。こういったことが行革の精神でありますので、今回の豊岡として何を目指すのかというのが明確にあらわれたことから考えますと、行革の精神が十分生かされているものと、このように私としては評価をいたしているところです。


 その他につきましては、それぞれから答弁をさせていただきます。


○議長(綿貫 祥一) 企画部長。


○企画部長(神尾與志廣) 1つ、小浦先生のお話も出ました。小浦先生は、従来から豊岡の地に何回もお越しをいただいておりまして、環境経済戦略等についても造詣の深い方でございますし、いろんなご指導をいただきました。ただ、今回の審議会の中で、先生の方から、とりわけこういった資料をというふうな具体的なものはなかったわけですけども、ただ、先生の基本的な認識というのは、今までの行政といいますのが、どうしても縦割りであったと。それぞれの分野が縦割りになっておって、仕事をしているんだけれども、関連ある分野との連携がとれてないというふうなことのご指摘が何度もございました。したがって、行政をやると、計画をつくるという上では、横の連携といいますか、それぞれの分野がどういう形で連携するのかということを常に考えた形で、このプランについてもつくっていく必要があるというふうなご指摘を何度もいただいたというところでございます。


 それから、人口の関係で、いろんな場所に人口、いわゆる子育てのことも出るんだけれども、少子化対策のことがないというお話でございました。実は若い方々の人口の面からの定着ということを考えました場合にも、やはり子育ての問題が大変大きな課題でございますし、また一方では魅力あるまちづくりもあるわけですけども、この少子化対策につきましては、実は次世代の育成支援対策ということで現在、計画をつくっておりまして、今年度中には一定の方向というものを示していきたいと。特に豊岡市の場合には、子育ての支援については熱を入れていきたいというようなことも市長もふだん思っておりまして、やがてまたプランがまとまれば、議員の皆さん方にもお示しをしたいというふうに考えております。


○議長(綿貫 祥一) 21番、芝地議員。


○議員(21番 芝地 邦彦) それで、今の子育て支援につきましても、次世代育成支援等々が進められとるというようなことも今お聞きしたんですけども。実は私、印象として思ったのは、環境経済戦略も旧市の中で流れの中でずっとやってこられて、一つのまとめみたいなものもありますし、それから今、既に交流センター建設というような動きもありますし、そして、その中でコンソーシアムの設立もやっております。こういったことがどんどんどんどん片方では進んでおります。そういった、いわゆる教育行動計画ももうそろそろ上がってきます。


 そういったものをやはり全部つなぎ合わせれば、もっとはっきりしたものがわかるんじゃないかなという印象があるんで、何かこれですと、もう1回一からおさらいをし直してやってるんかなという印象も持ちましたので、その辺を今、部長も言われましたけれども、各部門をというか、縦割りじゃなしに横の連携をしてとおっしゃいましたので、そういった流れをもっとつくっていけば、こういった構想というものの明確なというんですか、わかりやすい実践的な構想が目に見えるんではないかなというふうな印象を持っとるんですけども、そういった過去のというんですか、それと今進行中のいろんな計画があるかと思うんですけども、そういうものとはどういうふうに結びつけて今後進んでいかれるのか、お聞きしたいと思います。


○議長(綿貫 祥一) 企画部長。


○企画部長(神尾與志廣) 本来でありますと、総合計画というものができ上がって、そのでき上がったものを踏まえる形で、各分野の個別のプランができるわけですけども、合併というふうな特殊な事情もございました。したがって、各分野については急いでプランをつくって動かす必要があったと。そういう中から、逆に個別のプランというものが策定されて、作業にかかっておって、基本構想が遅くなったという事情がございます。


 これは、最終的には基本構想、総合計画そのものが各分野の個別の計画と当然整合性を問われてくるわけですので、十分庁内で既に整合性はとってますけれども、作業をしながらとってまいってますので、計画相互のそごがないようにしたいなという考えでおります。


 それから、既に環境経済戦略というものがあって、一つの事例ということで、仮称ですが交流センターの整備も始まってきたと。コンソーシアムの取り組みも始まってるということがあって、そういう中で、特にそういう流れがある中で、今回のプランを見ておっても、そのあたりの入れ方がどうかというふうな指摘があったと思うんですけども、実は環境経済戦略そのものは、豊岡市の戦略として既に策定をして取り組んでまいってるわけですが、このものをこれからのいわゆるまちづくりの基本に据えるというふうな意味では、この基本構想の中にしっかりと位置づけをするということが必要でございまして、この基本構想の中にそういった過去のことも踏まえながら、これから先の方向づけということで、改めて環境経済戦略についても議論を行ったということでございます。


 それからもう一つ、答弁漏れがございました。議員の方から、審議会の中で少数意見の中で特に注目すべきような意見があったのかというふうな趣旨のご質問をいただきました。たくさん意見をいただきました。


 その中で、ちょっとかいつまんででございますけども、申し上げたいと思うんですが。いわゆるコミュニティーの面からの意見がございました。集落崩壊の問題があると。既に新豊岡市の中にも、戸数が2軒、3軒というふうな集落もあるわけでございまして、既に集落崩壊の寸前というふうな状況もあると。そうなると、山も田畑も守れないと。山が手入れできずに荒廃をすれば、水害や流倒木の災害の可能性もあるというふうなことで、こういう面の心配事の意見も出てまいりました。このあたりも基本構想の中に入れるべく議論をしたというところでございます。


 また、特に安全・安心の面から、地域のコミュニティーがしっかりしていないとだめだなというふうなことも、改めてそういったご意見も強く出てまいりました。


 また、まちが輝くというふうなことで、たびたび議論したんですが、まちが輝く前に人が輝くというふうなことのご指摘もございました。これどっちが先かなと思うんですが、私は、どっちでもこれは関連があるんだろうと思ってまして。ただ、意見としては、まず人が輝く必要があるなというふうなご指摘ももらったというところでございます。


 それからまた、20代、30代の若い方が豊岡に定着して、豊岡に活気を持たせるということが必要であるというご指摘の中で、子供に豊岡に帰ってこいと言える環境づくりを目指してほしいというふうなことが特に注文のような形で出てまいりました。まさに若い方々の子育ての問題とか雇用の問題なのかなというふうに思っております。


 それからまたもう一つは、特に交流人口を考える上で、Iターン、Jターン、Uターンというふうなことが言われてるわけですけども、具体的にはこれから取り組みを進めていく必要があるわけですが、こういった方々に、例えばUターンしたい、Iターン、Jターンがしたいということを思ってる方々に対して、なかなか情報提供ができてない点がございまして、そういう面で、コーディネートをする人が要るんじゃないかというふうなご指摘もいただきました。確かにそうだなというふうな認識をいたしたところでございます。


 また、環境の面を特に議論したことかあったんですが、豊岡の場合には、環境を大事にするまちというイメージで豊岡を選ぶ企業もあるだろうと。こうしたことがまちの活性化につながっていくんじゃないかというふうな意味でのご指摘もいただいたというところでございます。ざっとそういうところでございます。


 済みません。審議会の中で、旧市町の資料についてのご質問がございました。我々の方で準備いたしましたのは、それぞれの合併した6つの地域といいますか、それぞれの例えば人口の関係であるとか、小・中学校の関係であるとか、そういう子供たちの過去の人口の経緯とか、そういった資料は出したんですけども、それ以外、特に審議委員の皆さん方にこれを議論してほしいという形のものはございません。ただ、基本構想について諮問をいたしましたので、諮問の中では、我々事務局の方で検討いたしましたたたき台といいますか、そういったものをお出ししたということはございます。


○議長(綿貫 祥一) 21番、芝地議員。


○議員(21番 芝地 邦彦) それから、審議会の中でいろいろ議論されるわけですけども、その場でいろんな資料を出されとるんですけども、基本的に我々は議員という立場でいろんな資料をいただいておりますので、部門によってはたくさん知ってることもありますけども、やはり招集をされて来た人については、その場でこういう資料をぱたっと見せられて、じゃあきょうはこれでやりましょうというようなことを言われても、なかなか難しい問題があるんで、それまでに少なくとも配付をして、少しは勉強言ったらおかしいんですけども、頭に入れてから臨んでいただくというような姿勢があったのかどうか。ちょっとこれを見ますと、そうじゃなしに、きょうはこういうことをやりますので、この資料でと言われると、なかなか一般的、日常的に見て、見なれない資料というものは、我々も議員になってから、こういうことになれてきたんですけども、やはり少し戸惑いがあると思いますので、それで議論をやりましょうということになると、大変難しい問題があるなというふうな印象を持っております。


 それから、会長、副会長の立場で、コーディネートされる立場にあるかと思うんですけども、その先生方の導入についても、先生方はこれまで経験が抱負で、よくいろんな場面でやっておられるんで、もっと強烈なことがあるのかなと思いながら見ておったんですけども、やはり皆さんの意見を集約するために、こうなったのかなという印象なんですけども。


 第6回目の会議の中で、ちょっとこれは行政の方には失礼な部分もあるかもわかりませんけども、ある人のご意見の中で、行政として広く住民の意見を聞くと言いながら、いわば自分たちの術中にはめてしまって、一番行政の悪い審議システムなのではというような厳しい意見を出されとる方がありましたけれども、私も初め配っていただきました答申案を見ますと、非常にこれよくできておりますし、これは行政の方の事務的なことの支えがないとできないというのは十分承知はしておりますけども、これが民意をくみ上げるフィルターであるというふうな考えではというような思いをこの中で聞いて、こういうものを重ねていけば民意を酌んだというふうに理解をしていただけるという手法なのかというようなことも感じることがありますので、それについてもコメントをいただきたいと思います。


 それから、先ほど言いましたけれども、豊岡モデルのことに関しても、いろいろと意見が出てきておりましたけれども、先ほど言いましたように、いろんな各計画、各分野のものをつなぎ合わせて総合計画を考えていかなければならないわけですけど、こういうことの基盤というのは最初からできるのではないかと、そういうものを示してから、皆さんにいろんなご意見をいただくということの方がむしろよかったかななんて思いもしております。これは済んだことですので、とやかく言う必要ないんですけども。余りにもこのご意見の中には、行政の方の主導型になってというような思いを持っとる方もあったようですので、その辺はどういうような印象を持たれたか、お聞きをしたいと思います。


 それから、2回視察ということで、フィールドワークと書いてありますけど、これは視察のようですけども、これを2回行っておられますけども、これについて資料を下さいということで、報告書をくださいということで、いただいたんですけども、一応どういうところに行ったということしか書いてありません。我々が行政視察に行きますと、行政を終えてというコメントをつけて提出させてもらいます。それがこれはついておりませんので、どういった印象を審議委員会として持たれたり、審議委員の中には、どういうご意見があって、いわゆる各旧1市5町の方が委員の中にはおいでになりますので、皆思いがいろいろとあったかと思いますし、ある一部の方に聞く機会がありましたけれども、例えば竹野に行けば、出石に行けば、そこだけの例えば話に終始してしまって、豊岡は一つだということがなかなか難しいなという印象で帰ってきましたというようなこともお聞きいたしておりますので、そういったようなコメントも、そちらで把握しておられるようでしたら、お知らせをいただきたいと思います。


 それと、この審議会というものは、これで一応報告があるんでしょうけども、審議委員会としてのこの議会の後の予定というものが何かあるようでしたら、お示しをいただきたいと思います。


 それと、これは私の感想ですけども、30人でいろんな論議をするというのは至難のわざだと思います。ましてやこんなにいろんな多岐にわたることをするということについては、非常に私は疑問を持って会議録を読んだというような経緯がありますので、その辺も今後のことの課題となるんかどうか知りませんけども、どうかそういうような思いがどの辺にあるのか、教えていただきたいと思います。以上です。


○議長(綿貫 祥一) 企画部長。


○企画部長(神尾與志廣) 順次お答えしますが、資料につきましては、原則事前配付ということでさせていただきました。ただ、大変この資料整理というものが困難をきわめた時期もございました。中には事前に配付できなかったこともありますが、原則としては、そういう格好で配付させていただきました。


 それから、6回目の審議会の中で、意見を聞くということを言いながら、行政の思いの方に引っ張られるというふうな趣旨のお話でございましたけども、基本的には、ずっと従来には、いわゆる諮問をしますときに素案というものをお示しをして、順次素案について審議を願ったという、過去にはそういうこともございました。ただ、今回の審議の中では、一応基本構想とはこういったイメージであるということは、イメージ的なものはお示ししましたけれども、全くそれを順次議論をせずに解体をしてしまって、先生の方からそういう順序で議論はしませんというふうなお話もございまして、全く課題1個1個から議論をしていったということでございますので、決して行政の方がどうこうということはございません。逆に我々が戸惑いを持ったことがあったというふうなことでございます。


 それから、ちょっと順番が変わりますが、審議会の予定のご質問がございました。実は総合計画の審議会というふうなことの位置づけをしております。したがって、基本構想の答申はいただいたわけですけれども、今後、基本計画の作業を始めていきますので、基本計画についてもご審議願うということも出てまいります。最初申し上げましたけれども、来年の2月のできるだけ早い時期に基本計画を取りまとめて、審議会の方々にまた議論願う場をつくっていきたいなというふうに考えております。


 それから、フィールドワークの関係で2回に分けてまいりました。資料を要求しても、行った場所しかというふうなことで、どういう議論があったのかという趣旨のご質問でございました。2回に分けて回りまして、それぞれ特にその終わった後に集まっていただいて、各地域がどうであったかというふうな議論をしたことはなかったんですけど、ただ、非常に広い市域で、自分が知らなかった地域というものがあったんだなというふうな趣旨のご発言がございました。ただ、審議を始める前の、いわゆる基本構想の諮問をする前の学習的な意味で回ってもらいましたので、それぞれの方々は施設を見てもらいます中で、新たに豊岡市のまちというものを知ってもらったと。そういったことがその後の議論の中に生かしてもらったんではないかなというふうに思っております。


 それから、審議会のメンバーの関係で、30人という規模が大変大きいということで、果たしてこの人数で十分議論できるのかというふうな趣旨のご質問をいただきました。実は審議の過程で、幾つかのグループに分けて分野を決めて議論をしてみたらどうかというふうなお声もあったわけですが、これは小浦会長の方が同じ情報を共有するということが原則であるということで、例えば分かれてした場合には、それぞれ議論は深められる面はあるんですけども、そろって議論をするような形でのいわゆる認識というものが生めないというようなお考えをお持ちでございまして、これは先生のたっての強い思いがございまして、常に全体で審議をしようというふうな方針が出されましたので、その方向でやってきたということでございます。以上でございます。


○議長(綿貫 祥一) 市長。


○市長(中貝 宗治) 議事録の中に、行政の側が考え方を出して、要は丸め込んでしまうのではないかといったご指摘があった。部長の方が答弁いたしましたけれど、率直に申し上げまして、そういったことに対する不満の声は、私のところにもある時期届いたことがございます。どうしても担当の方がたたかれ台、たたき台といいながら、一応私自身の了解をとって出しているものですから、私としては、本当にたたかれてこいというつもりで、かなりいろんなところに目をつぶった上で出したつもりでおったんですが、担当の方からしますと、市長まで了解とったからという意識が働いて、委員とのやりとりの中で、委員の側が少しフラストレーションを感じられたことはあったやに聞いております。


 ただ、結果を見ていただきますと、当初出しましたたたき台といいますか、参考資料等を見ますと、構成もかなり変わっておりますし、その意味では、最終的には行政の側が出したものをそのまま守り抜いたということではなくて、もうごちゃまぜにした上で再構築がなされたものと思います。ですから、この議事録の中に出てくるのは、審議の過程の中の一プロセスであったことだと。いわば乗り越えなければいけない課題であったというふうにご理解を賜ればと、そんなふうに思います。


○議長(綿貫 祥一) 企画部長。


○企画部長(神尾與志廣) 済みません、1つ漏れておりました。豊岡モデルの関係で、既に取り組みそのものが環境経済戦略の中でも行われていくことでございまして、最初からそういったことを示しておけばよかったんじゃないかというふうなご指摘をいただきました。実は審議会の中で、豊岡モデルというものが今回の策定に当たりましての大きな特徴だったというふうに思ってますけども、豊岡モデルについて、先生も随分熱い思いを持っておいでました。そういう中で、むしろ審議会の委員さんの中で、豊岡モデルについて十分議論をしてもらいました。ワークショップも行いまして、どういったことが豊岡モデルになるのかという点で、それぞれの思いの違いもございましたので、ワークショップを通じて議論を願って、なるほどこれが豊岡モデルになるんだなというふうな認識をもらったというふうなことでございまして、いろいろな取り組みは既になされておりましたけれども、改めて審議会の中で十分その議論を願ったという意味において、こういう方向でよかったんじゃないのかなというふうに思っておるところでございます。


○議長(綿貫 祥一) ほかにありませんか。


 30番、森田進議員。


○議員(30番 森田 進) 30番、森田進でございます。


 私は、竹野町の段の生まれでございます。小学校6年生まで段で育ちました。事情がありまして尼崎の中学に行きまして、高校も大阪でございました。当時は、集団就職ということで、さまざまな地方の青年が都会、大阪にやってまいりました。そして、各地方の青年と一緒に働く機会がございました。そういったときに、いつもおとなしく、文句も言わず一生懸命頑張って働く青年をちょこちょこ見受けました。その青年たちの出身はどこだと言ったら、但馬だと、豊岡だと。そういうときに、語弊があるかもわかりませんけども、偏見があるかもわかりませんけども、人を使うのは但馬の人間が一番いいでというふうな表現をする親方もあったやに覚えております。そういう時代に、私は20代、30代、高度成長からバブル経済、そういった中を生きてまいりました。そして、だれが名づけたかわかりませんけども、団塊の世代1期生と言われる世代になってまいりまして、59年間この人生を生きてまいりました。


 今、この新しい豊岡が今後進むべき方向の総合計画が答申出されましたときに、私は、つぶさにこの答申案を見させていただいたときに、率直な感想といたしまして、これは豊岡の住民が本当に、私が先ほど申し上げましたように、大阪におって、大阪でさまざまな青年の姿を見たときに、豊岡、但馬の人たちが自分の自己表現、また自分というものを発揮する、そういう機会があるにもかかわらず、なかなか言えない、そういう気質、そういう風土から出た人たちかなと思ったときに、この総合計画で本当にその但馬、豊岡の人たちの気質、性格、そういったものが発奮できる、また発揮できるまちづくり構想なのかなというふうに思っておったわけですけども、いろいろと読んでみますと、すばらしい構想だなというふうに思っております。


 そこで、この総合計画は、集合型地域の総合計画だなというふうに思えたんです。といいますのは、やはり但馬、豊岡、この1市5町が合併した、その住民の風土、住民の生活というものは、やはり親方、子方、親分、子分、そういった、これは私の主観ですから、だれを傷つける、だれをどうこうという、そういうものではなく、そういった風土がある地域であると。その中に、こういった集合型の果たしてまちづくり構想が根づくだろうかなと思っておったわけです。


 特にこのいい例が、過去の人たちの汗を流して頑張ってくださったまちづくりが、今、結果として中心市街地が活性化してるだろうか、果たしてそれぞれの地域の過疎化が進み、高齢化が進み、大変な状況が来ておる。先人の努力にもかかわらず、こういった結果が出ている。果たしてこういった地域をどのようなまちにしていくのか、どうしていくのかといったときに、この構想は余りにも集合型、都会型の考え方に基づいた構想だなというふうに率直に思ったわけでございます。


 そこで、まず最初にお尋ねしたいのは、先ほどの質問者にもありましたけども、先月、行政改革でいろいろとお互い議論をさせていただきました。果たしてこの構想を見る限り、行政ニーズというもの、行政の役割が多分に広く、また幅広く重要に網羅されております。そういう中で、行政改革との整合性というものはどのように図っておられるのか、この点をまず最初にお尋ねいたします。


 まず、2つ目には、まちの将来像という点から、3ページに、安心と懐かしさ、穏やかさと安らぎ、ふるさと等々、将来のまち像が表現されております。確かに安心と懐かしさ、穏やかさと安らぎ、ふるさと、自然というものをもじって言われてるでしょうけども、但馬、豊岡の人たちは、今までからずっと自然と共生して生きてきてたわけでございます。自然、田んぼがあり、山があり、そうして生活してきたわけでございますけども、ここで表現されておりますが、安心と懐かしさ、穏やかさと安らぎ、ふるさと、このまち像のどのようなまちをイメージすればいいのか、ひとつ教えていただきたい。


 それから、3ページに、小さな世界都市で、世界の人々から何をもって尊敬、尊重されるのか、そのプログラムなりシナリオはどういったものか。安心・安全で、生涯元気で楽しく豊かに暮らす、そして小さな世界都市と、こうおっしゃっておるわけですけども、まるでおとぎの国のような感じがするわけでございます。


 7ページに、豊岡モデルについて、さまざまな取り組みを有機的に連携、拡大と表現されておりますが、どのような状況を言っておられるのか、お尋ねします。


 それから、9ページに、参画と協働によるまちづくりが表現されておりますが、この具体的な取り組みについては、どういったことをなされるのか。


 10ページに、地域づくりの拠点と機能、組織、総合的に調整する機能の強化と表現されておりますが、これはどういうことでしょうか。


 11ページに、定住人口8万8,000人とありますが、これがまちづくりの上で妥当な目標なのかどうか。交流人口の目標がなぜ書いてないのか、教えていただきたい。


 次に、分野別から、13ページに危機管理体制の確立がうたってありますが、どのような体制を考えておられるのか。


 それから、14ページに効率的な医療体制の充実とありますが、どのような体制を考えておられるのか。


 そして、17ページに環境ビジネスの創出とありますが、どのようなビジネスなのか、お尋ねいたします。


 18ページに定住環境、域内道路の整備がうたってありますが、具体的な方向性についてはどういったお考えがあるのか、教えていただきたい。同じく18ページに都市機能整備がうたってありますが、どのような整備を言っておられるのか。


 19ページに子供の教育についてうたってありますが、学校教育及び地域教育をどう変えようと、またどういうふうになるのか、お考えをお尋ねいたします。


 そして最後に、子育て支援についてもうたってありますが、どのような環境整備を考えておられるのか、1回目の質問をします。


○議長(綿貫 祥一) 市長。


○市長(中貝 宗治) 森田議員の言われてる集合型という意味がよくわからないんでありますが、親分、子分、親方、子方ということと対比されたことから考えますと、要は対等な個人が集まってまちづくりを進める参画と協働型のことを別の言葉で言われたというふうに理解してよろしいんでしょうか。もうこれは、それぞれの集落なりコミュニティーのあり方を見ていただきますとおわかりになりますように、かつてのようにだれか親分がいて、まちの元締めのような人がいて、右向け右と言えば一斉に動くというようなことはないと。あるいはそういった傾向はどんどんどんどんなくなる方向に行ってきてる。そういった状況の中でのまちづくりのあり方として、やはりそこは対等な個人がそれぞれ責任と自覚を持ちながら、協力をしてまちづくりを進めるということをまちづくりの基本に進めたいということであります。


 したがって、これが今非常にうまくワークしてると、機能してるということではありませんで、まさにそのようなまちづくりを進めるんだという、そういった宣言がこの答申の中になされてるものと、そのように思います。また、全体として、豊岡自体がもう参画と協働一色になってるという状況ではございませんが、うまくいってる例は具体的にたくさん出てきております。もうそれは議員自身も議員活動の中で十分ご存じのことだろうと思いますので、それをさらに進めていこうということでございます。


 行革との関係についてもご質問をいただきました。これは行革の議論の中でも申し上げましたけれども、豊岡市の財政というものが歳入構造で見ると、地方交付税に圧倒的に頼っていて、自前の収入はない、いわば虚弱体質であると。虚弱体質でありながら、やせてるかというと、歳出構造を見ますと肥満体型であると。つまり人口規模や産業構造が同様の他の自治体と比べますと、異常に歳出が大きい、太っている。このことをまずきちっと体型なり体質を変えないことには、夢自体を語ろうにも語ることができても実現ができないということでありますので、基本構想なり総合計画を実施する前提として、まず標準体型を目指す、このことが行革だというふうに申し上げてまいりました。したがって、行革とこの基本構想、総合計画との関係は、行革がまず前提条件になると、このように考えておるところです。


 さらに、また芝地議員のご質問にもお答えしたところでありますけれども、この基本構想自体はかなり中心線をはっきりさせたことになってるというふうに私は評価いたしておりますけれども、それは限られた資源、限られてるということを十分意識して、したがって、そこを効率的あるいは有効に投資をして成果を上げていくと。あれもこれもいっぱいやりたい放題、したい放題、願いたい放題目指すということではないということがあらわれておりますので、その意味で、行革を求めている背景がこの基本構想の背景にも十分生かされている、このように考えています。


 小さな世界都市についてのご質問をいただきました。たしか正式の議会の方でも、そういった議論をさせていただいた記憶がございます。「コウノトリ悠然と舞う ふるさと」ということを実現すれば、つまり一度は失われたコウノトリをもう一度戻し、しかもコウノトリですら暮らすことができるような自然と文化をつくり上げたとするならば、それは世界の中でも極めてまれな行為でございますので、当然世界の人々から尊敬され、尊重されるであろう、そういったことが盛り込まれているところです。


 まるでおとぎの国のようだというのは、まさにそのとおりだろうと思います。別の方から、ユートピアを目指してるよと言われたこともございます。ユートピアのユーとは、どこにもない。トピアというのは場所ですから、どこにもない場所だと。そのどこにもない場所を豊岡は目指そうという、そういった姿勢だろうというふうに思います。


 私たちは、しばしば「ふるさと」という歌をいろんなところで歌ってまいりましたけれども、里山があって、小川があって、海につながっていて、そして田畑があり、人々の暮らしがある。象徴としてコウノトリが飛んでいる。こういったまちというのは、あるいは村のあり方というのは、地域のあり方というのは、日本ではどんどん失われてきたものでありまして、しかもそういったふるさとというのは、経済的には非常に弱い、もろい、こういったものとして日本では存在をしてまいりました。


 今、この答申の中で盛り込まれて、私たちがまたそれを目指そうと考えているわけでありますが、そこに経済的にしっかりと裏打ちされた強いふるさとをつくろうということがこの答申の精神だろうというふうに私としては理解しています。まだ世界的に輝くところまで行っておりませんけれども、少なくとも全国レベルで見たときに輝くまちになってきたということは、森田議員にもご理解いただけるのではないかと思います。


 既に例えば農業分野での展開というのは、日本でも画期的な取り組みだということで評価されておりまして、もう全国各地からの視察はひっきりなしでありますし、有機農業を進める方たちからの豊岡への講演依頼あるいは資料提供の依頼も頻発をいたしております。もうテレビ等でも、コウノトリをめぐる取り組みが盛んに紹介をされて全国ブランドになってることも、もうご承知のとおりだろうと思います。10年前の豊岡あるいは合併直後の豊岡と比べると、この間の進歩の状況は大変早いものであったというふうに思います。したがって、その先に世界があるわけでありますけれども、私は十分その方向に行くに違いないと、このように考えているところです。


 現に韓国からは、豊岡のコウノトリの取り組みを学びたいということで研究者も何度が来ておりますし、現に豊岡で1年間留学をした学生、研究者もおりました。ロシア・ハバロフスクとの交流も盛んになりつつあります。放鳥1周年のシンポジウムのときに、世界的に種の保存に取り組んでいるIUCLという組織が来られましたけれども、豊岡の取り組みの広がりと分厚さ、市民の多くの方が取り組んでいることに、これはびっくり仰天して帰っていかれました。したがいまして、まるでおとぎの国のようだということでありますけれども、実現可能なおとぎの国であると、そのように私としては確信を持っているところでございます。


 それともう一つ申し上げたいといいますのは、いわば先人たちの努力とか伝統とか文化とか歴史とかということを盛んに強調されておりますけれども、実は革新というものが伝統の強いところにこそ生まれるというのが、実は世界を見たときのある種の法則ではないかと思います。なぜファッションの最先端あるいは芸術の最先端があの古いまち並みを残しているパリなのか、あるいはイタリアなのか。なぜイギリスのケンブリッジとかオクスフォードという古い伝統を持つところからノーベル賞をもらうような研究がぞくぞくと出てくるのか。それは、歴史とか伝統があるところは、その歴史や伝統を積み重ねてきた人々、それは歴史上の人物も含めて、今生きる私たちのライバルです。単に今、同世代を生きる同級生だけがライバルなのではなくて、その歴史や伝統すべてが強大なライバルであります。したがって、こういったものは、しばしば革新を芽をつぶします。若い人たちは、しばしばつぶれていきます。


 ところが、その戦いに勝ったときに出てくる革新というのが、まさに目覚ましいものになる。なぜ京都から京セラのような元気な企業が出てきたのか。それをつなぐものは、まさに焼き物あるいは土をさわるといった伝統でありますけれども、そこからニューセラミックスという革新が出てきた。一例でありますけれども、こういった例を見ますと、私たちは、やっぱり自分たちのまちの歴史や伝統とか自然とかにしっかりこだわって、そこと格闘する中から革新というものが出てくるのではないのかというふうに考えておりまして、そのようなことがこの答申の中にも書かれているものと考えているところでございます。


 その他につきましては、それぞれから答弁をさせていただきます。


○議長(綿貫 祥一) 企画部長。


○企画部長(神尾與志廣) たくさんございまして、ちょっと漏れがあるかもわかりませんが、順次ご答弁申し上げたいと思います。


 まず1つは、豊岡モデルの展開というのが7ページにございまして、有機的に連携をさせて、連携を拡大させるということはどういう状況なのかというご質問でございました。例えば8ページに図示がございまして、説明の中でもコウノトリの事例ということで申し上げたわけですけども、それぞれの上の方には人と自然の共生とか、あるいは景観・風景、子育て・教育と上げてますけども、それぞれいろんな分野がまちにはあるわけですけども、そういった分野それぞれが機能をしてるわけですけども、それぞれが機能をしているものを合わせることによって、また新たな価値といいますか、そういったものを生んでいくというふうなことでございまして、それを有機的と言ってます。それぞれが関連しますときに、連携しますときに、それぞれをつぶし合うんではなくて、それぞれが持っている機能、有機性というものを十分に生かして、それが連携することによって目的の方に近づくような形のものをつくっていくというふうな意味でございますので、そういうことでご理解をお願いしたいと。まさに8ページの下の図がその展開の流れを示しているということでご理解をお願いしたいと思います。


 それから、9ページに参画と協働ということで、具体的な取り組みは何かというご指摘がございました。実は既に参画と協働の取り組みは本市でも行っておりまして、特に市民プラザにおきまして、あそこで市民活動の支援をするというようなことで、そういった集まりができるような場所を設けまして、また集まった方々が使ってもらえるようなボックスも設けまして、あそこで一定の活動を願ってるという格好になってます。


 ただ、新しい構想のもとで、どういう形で参画と協働を進めていくのかという点が大事な点になろうかと思うわけですけども。1つには、従来から申し上げておりますけども、参画と協働というもののガイドラインというものをつくる必要があろうかなというふうに考えてます。それぞれの地域で、それぞれの歩みも違う方々が参画と協働に取り組まれるわけですので、一つの物差しで当てはめていくことができませんので、例えば地域の特徴というものを十分につかむ中で、それぞれのあり方についてガイドラインをつくっていくと。実現できそうな形のまずガイドラインをつくって、小さなところから具体的な活動をしてもらうというふうなことが要るのかなというふうに思ってます。


 また、今後、取り組みが盛んになってきまして、市民の方々の声が強くなれば、その中でいわゆる参画と協働についての条例的な意味も出てくるかもわかりませんが、それは今後の展開の中での議論になろうかなというふうに思っております。


 それから、10ページでございますが、いわゆる6つの地域のそれぞれの特色を生かして成長を図っていくんだということの中で、総合的に調整する機能を強化しというふうなことがあるんだが、どうなのかというご指摘をいただきました。基本的には、6つの地域の持っているよさというものを十分に認め合いながら、それぞれが独自性を持って、今後もまちづくりを展開するという方向であるわけですけれども、それぞれがばらばらで今までやってきたことを続けるということでは、豊岡市としての発展は望めませんので、独自的な形での特色のある活動をしながら、その全体を豊岡市としての指針のもとに方向づけを行っていくという機能が当然これは必要でわけでございまして、そういう意味で、総合的な調整を有する機能を強化するというふうな表現をしているということでご理解をお願いしたいと思います。


 それから、11ページでございますが、人口の点でご質問をいただきました。定住人口の8万8,000人が妥当であるのかというお話がございました。実は19年度からこの新しい構想のもとに、まちづくりは動いていくことになるわけですけども、年次的に最終年次になります28年の推計を見てみますと、約8万5,000人の人口になるだろうというふうな予測が出ておりました。そういう中では、数字で言えば3,000人の上積みをどうするかということが出るわけでございますが、このあたりについては、これからのいろんな施策の展開によって、まちづくりを深めることによって何とか減少をとどめていきたいと、そしてふやしていきたいというふうなことを考えてます。そういう意味では、8万8,000人は妥当かなというふうな認識を持っております。


 それからもう一つ、交流人口について目標の設定がないというふうなご指摘をいただきました。下の方にイメージ図を上げております。実は交流人口といいます点で、現在、把握されておりますのは、いわゆる観光の面からの入り込み客数というふうな数字がございまして、これは県の方で統計をとってるという格好になってまして、それが唯一の交流の面での人口を見る数値という格好になってます。これが今のところでは、例えば豊岡に入ってみえて、城崎に行かれて郷公園に行かれるという場合には、それぞれカウントがなされてる格好になってまして、市内を動き回られた場合には、それぞれでカウントされる格好になりますので、非常に人口が大きくなるという格好になります。


 実はそういう中で、平成8年に、このグラフから高いところですが、8年には600万程度の観光客の入り込みがあったとなってまして、ずっと右の方へ行きまして、若干落ちてますが、28年には600万人程度を目指したいというふうな趣旨がこの中に入ってるということで、数字は上げておりませんが、ご理解をお願いしたいというふうに思います。


 それから、14ページに、?のところで効率的な医療体制の充実ということが挙がってます。これはどういうことを言ってるのかというご指摘がございました。実は公立豊岡病院が中核病院としてあって、それ以外に小さな診療所がたくさんあるわけですけども。従来から言われてるわけですけども、それぞれのいわゆるすみ分けといいますか、それぞれが連携をする形が求められておりまして、例えば豊岡病院に行くまでもない方については、市内の診療所に行ってもらうと。そういうふうな意味で、病院と診療所の連携というものを図っていくと。そういう中での体制の充実というふうなことを指してるということでご理解をお願いしたいと思います。


 それから、17ページに、下の方ですけれども、新たな環境ビジネスの創出とあるが、これは何かというご指摘がございました。実は豊岡市の場合、特に環境を大切にして、コウノトリをシンボルにしたまちづくりを行ってきておりまして、それを広く市外、市域以外の方にも情報発信をしておりまして、そういう面から、多くの方に訪れていただいてるという状況もあるわけでございますが。


 その中で、実は一つの事例として申し上げますと、現在、祥雲寺の郷公園のところに交流センターの整備を行ってます。これも従来から、いろいろと何もないなというご指摘がある中で交流センターを整備して、軽い飲食ができる部分とか情報を提供する部分とか、あるいは地域の方が交流できるような場所というふうなことで整備に向かってるわけですけども、これも実はその運営についてはコンソーシアムということで、民間の方々にいわゆる出資をお世話になって、その方々にでき上がったものの管理運営というものをお願いしたいというふうな方向で現在、検討を行っているという状況でございます。したがって、まさにこの事例そのものが一つの環境ビジネスではないのかなというふうに思ってます。特にそこで物販をするわけですが、環境に配慮した物品を売るというふうなことも決めておりますので、そういう意味では一つの事例であるのかなというふうに思っております。


 それから、18ページでございますが、地域内道路の点で、具体的には何を指すんかというご指摘がございました。これは、特にこの場でどの路線をというのはございません。これは今後の基本計画の議論の中で、具体的な方向に向かっての煮詰めをするという格好になりますし、また実際には実施計画の中で十分な検討をして、整備の方向の道路については決めていくという格好になろうかなと思います。


 それから、同じく18ページでございますが、(2)のところの?に都市機能のことが挙がってます。これは、いわゆる都市機能といいましたら、交通を含めて、あるいは都市公園、緑地等を含めた、そういう暮らしの中の基盤を形成するものであるというふうなことでご理解をお願いしたいと思います。


 それから、19ページでございますが、子育ての関係がございます。安心して子供を産み、楽しく育てるという中身は何なのかという、まずご指摘がございました。実はこの子育てにつきましては、次世代の育成支援対策ということで、その支援策について今、具体的なプランの策定に入っておりまして、今年度中には内容もまとめて公表もしたいというふうに考えておりますが、その中で具体的な取り組みというものをお示ししていきたいなというふうに考えておりますので、今のところはご容赦をお願いしたいと思います。


 教育の関係で、地域ではぐくむ教育という点からも、中身は何なのかというご指摘をいただきました。実は既に議員もご理解願っておりますように、豊岡市の場合には、教育行動計画を新たに策定いたしました。この計画に基づいた取り組みが順次行われてるという状況にあるわけでございます。その中に、一つの柱として地域で子供たちをはぐくむ教育力の向上というふうなことも挙がっておりまして、この中には特に公民館を活用した形での環境学習とか体験学習、そういったものも挙げられておりますし、また防災、防犯、交通安全等の各種訓練を関係機関の協力を得て推進するといったようなことも挙げられております。


 13ページでございます。(1)の?の中の下の方に危機管理体制の確立というようなことを挙げてます。これは何かというふうなお話でございました。これは、その上にずっと書いておりますように、自主防災組織の充実等々から始まりまして、防災・減災意識の高揚あるいはまた情報の収集・伝達体制の構築、避難所の整備等々、そしてまた防災物品の備蓄あるいはまた他都市との災害応援協定の締結、こういったことを通じて危機管理体制そのものの全体の確立を図っていこうというふうなことでございますので、そういうふうな方向でご理解をお願いしたいと思います。


 それから、3ページ、ちょっともとに返りますが、まちの将来像のイメージということで、具体的には安心と懐かしさ、そういったまち、あるいは穏やかな安らぎに満ちたまち、これはどういうイメージなのかというふうなご指摘がございました。「コウノトリ悠然と舞う ふるさと」、こういった形で将来像を定めてるわけですけども、このためには、下の方に3つのまちづくりが要るというふうな形で挙げてます。


 もともとは、将来像の上のところに書いてますけれども、豊岡の空をコウノトリが悠然と舞う姿に人々は共感をすると。おおらかな気持ちで暮らせるまちを目指していくというふうなことが挙げられております。まさにこういうまちを実現するというふうな方向で、これからのまちづくりが始まっていくというふうなことでご理解をお願いしたいと思ってまして、おおらかな気持ちで暮らせるまちづくり、これが一つのイメージとしてあるのかなというふうに考えております。以上でございます。


○議長(綿貫 祥一) 30番、森田進議員。


○議員(30番 森田 進) 通告してませんから、なかなか明快な答弁はいただけないなと思って今、残念がってるんですけど。これは一般質問ではございませんので、質疑ばっかりでございますから、もう1回市長に。確かに市長は革新ということをおっしゃいました。大事なことだと思います。


 そこで、私は今この総合計画をずっと見ておりましたら、まちづくりの軸が今コウノトリというものを一つの軸として、まちづくりを展開されようとしております。もう一つ、やはり多面的な軸というものが必要じゃないかと思うわけでございます。すべてがコウノトリという大きな抽象的な象徴に基づいて画期的なことをやろう、世界先進的な事例があるので、非常にこの一面ではすばらしい進歩をしております。しかし、もう一方、市民生活、言えばコウノトリもと言うなら、人間にもという、この人間にもという軸がどこにあるのかなと思えてならんので、その辺の僕の勉強不足かもわかりませんけれども、そういった軸がコウノトリの軸のように、もう一つ多面的な軸が必要だと思うんですけど、そういった軸は何があるのか教えていただきたい。


 それから、先ほどおおらかに暮らすという非常にのんびりした考え方だなと思うんですけども、一度訪ねてみたいというまちをイメージしたまちにするのかという抽象論みたいな感じになりますけども、そういうふうにとらえたらいいのかなと。一度訪ねてみたいなというのがこういうイメージを描けばいいのかなと思ったので、その辺がどうかなと。


 それから、懐かしさ、穏やかさ、安らぎという、こういう文言の表現には、飛躍、躍進、発展といった息吹が感じられない、なかなか。そこで、このまちづくり構想で若い世代が飯が食っていけるかどうか。環境ビジネス等々、いろいろと言われておりますけども、果たして若者がこのまちで企業を起こして、ここで頑張っていこう、ここで成功していこう、ここで定着していこうというようなものが、果たして飯が食っていけるのかなということを教えていただきたい。


 さきの豊岡のモデルでございますけども、有機的にというのは、新たなものと。確かに豊岡地域は、中核機能を整備します。城崎は、いやしを感じるまちにします。日高は、自然と清流を中心としたまちにします。竹野は、森と山と海を中心とした、出石は歴史を中心とした、但東町は物づくりを、これを連携、拡大をやりますと、こういうふうに表現されておりますけども、これは、そのまちを定義されてしまってるわけですね。このまちはこうしますよといった枠をはめておられますね。城崎、竹野、日高、但東が、こういった枠で果たしてその地域が、住民が、生活が向上するのだろうか、こういった観点から見ましたときに、この連携、拡大、新たなものというのはどういったものを生み出そうと考えて、こういう表現をされているのか。


 それから、参画と協働で新たなガイドラインをつくらなければならないと、このようにおっしゃっておりますが、かつて私も本会議でパートナー制度の導入ということを申し上げました。このパートナー制度についてのこういった取り組みなんかは考えられるのかどうか。


 それから、先ほども総合的に調整する機能は、これは必要なんだとおっしゃいますけども、これは総合支所のあり方、また本庁機能、いわゆる本庁舎の建設といったところまでも踏み込んで考えていく問題なのか。


 私は、定住人口がまちづくりの骨幹であるというふうに思っております。今8万9,000の人口から10年間で8万8,000人にするということは、それだけの都市基盤というものが縮小になるんじゃないかなと。交流人口の目標がないということは、どういったまちづくりの展開という部分では、まちづくりを発展、展開していくということから考えるならば、交流人口の目標、そして定住人口の目標をもう少し上に上げるべきではないかなと。交流人口を明確にして、定住人口ももう少し上げるべきではないかなと。そうでないと、本当にこの豊岡がますます発展しませんよと思えてならんのです。その辺の考え方もまた教えていただきたい。とりあえずそれだけ。


○議長(綿貫 祥一) 答弁願います。


 市長。


○市長(中貝 宗治) コウノトリが軸になっていて、ほかにも軸が要るのではないかというご指摘がございました。コウノトリは軸になっているというよりも、まちづくりのシンボルになってるというふうにまずご理解をいただきたいと思います。まちづくりを進めるための軸は、この基本構想の答申案の中に書かれています。姿勢としては、安全・安心が最も基本であるから、ここに力を入れましょうと。経済が元気でなければ人は生きていくことができませんよね。それだけではなくて、心豊かに生きるためにも文化というものが大切であるし、何よりもまちづくりを支えるのは人であるから、人づくりをやりましょうというふうに軸が書かれていると私は理解をいたしております。


 それから、人間にもという軸はどこにあるのかということですけれども、この基本構想は、まさに豊岡に住む人たちのための軸を書いてるわけでありまして、しばしば人間とコウノトリはどっちが大切だという批判はしょっちゅういただいておりましたけれども、ぜひご理解を賜りたいと思います。私たちは、コウノトリが大切ではありますけれども、コウノトリこそが大切なのではありません。コウノトリもすめるまちをということは、これまでもいろんなところで申し上げてきたところです。


 現に今、豊岡の環境創造型農業は大変活気づいておりますけれども、これもコウノトリというシンボルがあればこそであります。ですから、人間かコウノトリかといった問題の提唱の仕方自体が実はおかしいのでありまして、あくまでシンボルであるということは重ねてご理解を賜りたいと思います。


 それから、一度来てみたい、訪れてみたい、訪ねてみたいまちを目指すということかということでありますけれども、少なくとも一度は訪ねてみたいまちだと。ただ、そこに安住するのではなくて、何度も訪ねたいまちだと。そして、自分はこの豊岡が第二のふるさとであると、好きだと、そういうまちを私たちは目指したいと思っています。


 シンボルでコウノトリばっかり言って大変恐縮でありますけれども、実際に来られた方々は、単に鳥を帰すという運動ではなくて、それがまさにまちづくり全般に広がっている。単なる種の保存ではなくて、農業にも運動は展開をされ、あるいは環境経済という形で工業にも広がり、あるいは今コウノトリの郷公園の前に物販の施設の整備を進めているところでありますけれども、そういった意味では、商業にもつなげようとしている。観光にもつながっている。関係する人たちは農業者だけでなくて、商工業者もそうですし、教育関係もそうですし、文化の方々にもつながっている。内水面の漁協もかかわっている。そういった多面的であり、なおかつ大変重層的であるということに多くの方々が感動して帰っていかれます。もう土日になると私は毎週来るんですよという方すら、コウノトリの郷公園におられます。ですから、何度も訪れていただくまち、できればこの際だから住みつこうかというふうに言っていただけるともっといいと思いますけれども。そういうまちを私としては目指したいと考えておりますし、基本構想にもそのような精神が生かされているものと思います。


 それから、飯を食っていけるのかというご質問でありますが、これは食っていかなければいけない。ですから、食っていくためには何をするかということが大変重要だろうと思います。幸い現にある産業そのものをさらに活性化すること、あるいは環境経済といった新しい観点から、豊岡の経済の膨らみを持たせることということがこれからの大きなテーマではないかと思います。言葉を言えば経済は活性化するというような甘い状況ではございませんので、一体どういう分野なら豊岡で経済発展の可能性があるのか、そこを厳しく追求していく必要があろうかと思います。


 企業誘致にしましても、先ほど大阪府が某製薬会社の研究所の誘致に失敗したと。むしろほかの県にとられてしまって、大変なショックが襲ってる。こういったことが新聞等にも出ておりますけれども、恐ろしいほどの都市間競争の中に私たちはあります。そうした中で、豊岡がどういう分野なら発展できるのか。きれいごとではなくて、まさに可能性のある分野を探っていく必要があろうかと思いますし、そのようなものを考える上での基本的な考え方がこの答申の中には示されてるものと思います。


 懐かしさ、穏やかさということが前面に出る反面、飛躍であるとか発展といった印象が弱いと言われるのは、確かにそういった印象を持たれる可能性はあろうかと思います。ただ、よく読みますと、そういうことだけではなくて、その中で人々が活発に活動する、あるいは自己を十分展開する、あるいは産業・経済というものを発展をさせる。そのために必要な事柄を、これこれのものを整備すると書かれておりますので、その意味では、今までに安心だとか懐かしさだとかといったことを正面切って打ち出した計画とか構想というものが余りないということもあって、そのような印象を持たれるのではないかと思います。この辺は今後どのように強調するかということは、ぜひ市としての案をまとめる際には検討させていただきたいと思います。


 ただ、今の時代の中で、安心だとか安らかであるとか懐かしさを感じるということ自体が、実は売りになるということではないかというふうに私としては考えています。城崎温泉や出石のまち、あるいは但東や日高や竹野に来られる方々が一体何を求めて来られるのか。都市部の例えばカジノのような刺激を求めて来られるわけではありません。とするならば、私たちの地域の強み、あるいは外から人々が求めて来るものは何かということを考えますときに、懐かしさであるとか安らぎであるとか穏やかさというのは、これはむしろ言葉自体は穏やかなものでありますけれども、相当意欲が込められたものというふうに私としては考えています。


 10ページに関して、まちの枠をはめるのかということですが、枠をはめるのではなくて特色を出すというふうにご理解を賜りたいというふうに思います。


 その他につきましては、担当から答弁をさせていただきます。


○議長(綿貫 祥一) 企画部長。


○企画部長(神尾與志廣) まず、10ページの中で総合的な調整をする機能の強化ということで、これは本庁、総合支所の組織にまで踏み込むんかというふうな趣旨のご質問でございました。実は一番最初にも申し上げましたけれども、今回の総合計画というのは、市民や団体等々が行政と対等の立場に立ってまちづくりを行っていく指針であるというふうな位置づけを行いました。したがって、地域づくりというのは、単に行政が進めるんじゃなくて、地域住民がむしろ中心になって、そこに行政も加わっていってやっていくというふうな方向というのが、これからの参画と協働の一つの方向であるのかなというふうな認識を持ってます。


 したがいまして、それぞれ地域があって個性があるということで、それぞれの独自性を持たせて、特色を持った地域づくりがなされていくというふうな方向を目指すわけですけども、それをどういうふうにして新市の一つのビジョンの中にまとめ上げていくんかというふうな面では、全体をまとめていく、いわゆる調整機能が大事になってまいります。これは決して行政機能といいますか、本庁、総合支所の機能を言っているわけではなく、中には行政としてのそういう地域づくりの調整をする部署というのはあるわけですけども、むしろ地域間の住民の活動そのものをお互いが調整し合うような、そういう形というものが将来的にはできていけば大変いいがなというふうに思っておりますので、特に本庁、総合支所の組織云々ではないということでご理解をお願いしたいと思います。


 それから、先ほど市長の方から、10ページの下の方で定義をしておるということで答弁申し上げましたけど、実はこの地域の特色をつかむために、各総合支所を回りました。総合支所の職員さんとも十分に議論をして、その中で一定程度限られた範囲ですけれども、特色の位置づけを行ったということでご理解をお願いしたいというふうに思います。


 それから、参画と協働の中で、議員の方からパートナー制度の件についてもどうかというふうなご指摘がございました。実は以前、議員の方から一般質問でご質問いただいておりまして、これについてはいろんな形があるということで、検討するというふうな趣旨のご答弁を申し上げておったわけですが、議員のご指摘も、確かにこれも市政運営の上では一つの方法であろうというふうに考えておりますので、そういった点も含めて、参画と協働のガイドラインの作成について今後、検討していきたいというふうに考えております。


 それから、定住人口の件と交流人口の件で、むしろ定住人口についてはもう少し上の方に設定をしてはどうかというふうな趣旨の質問をいただきました。実は大変日本の国自体が人口減少社会に突入しておりまして、そういう面では、どこの都市でも人口問題が悩みになるわけですけども、特に17年の国調から見て、28年度を見通した場合には、8万5,000というふうな推定値が出てますので、その推計値から見ても若干高いわけでございますので、我々としては、いろんな工夫をしながらこの8万8,000人というものを設定をして、これを何としてでも目標達成するというふうな方向で取り組んでいきたいというふうに考えております。


 それから、交流人口の件でも展開はどうかというふうなお話がございました。これは、特に今までは観光を中心として、多くの方に豊岡に来ていただいておったわけですが、これからは、いわゆるグリーンツーリズム、エコツーリズムといいますか、豊岡市そのものがコウノトリを中心とした、シンボルとしたまちづくりというものを展開する中で、豊岡市のよさというものを随分方々に周知といいますか、PRをしていって、その中で、今まで以上にいろんな形で、例えば学術的な研究という面でもあるわけですし、また修学旅行等も実際あったわけですので、そういういろんな工夫をして交流人口を目指すような施策というものを検討して、それを実際に転嫁をしていくという中で交流人口の増加を図っていきたいというふうに考えてます。


 ただ、具体的に幾ら幾らというふうなことは、とてもこれは設定は難しい面がございますので、下のイメージに挙げてますように、グラフで見れば600万人程度というものを頭に置いた形で増加を目指していきたいというふうに考えているところでございます。以上でございます。


○議長(綿貫 祥一) 30番、森田進議員。


○議員(30番 森田 進) 時間が参りますけども、かつて豊岡は柳が繁殖して、この豊岡からこうりをつくって全国的シェアをとってきた過去の経緯があり、その柳ごうりからかばんが豊岡の市民生活の中に定着して、すべてかばんが豊岡の産業であったやに記憶しております。


 今回、市長は、コウノトリをシンボルだと、こうおっしゃっておりますが、シンボルということになりますと、やはりそれに付随する市民生活、市民の経済というものも、当然私はひっついてこなければいけないなというふうに思うわけでございます。先ほど軸と申しましたのは、そういったコウノトリというものをシンボルとしていくならば、この市民生活、経済の上にもそういったものが反映されるような政策、方向性というものもきちっと、これはいろいろと書いてありますよ。経済の活性化、いろいろと書いてありますけども、しかし、もう少し具体的な大きな路線といいますか、市民生活がコウノトリをシンボルにするならば、それなりに飯が食っていけるというようなものもきちっとわかりやすく明示するべきではないかなというふうに思うわけでございますので、その辺を、もどかしいかもわかりません、私が理解しにくいのかもわかりませんけども、やはりそういった一つの軸というか、言い方、表現かもわかりませんけども、コウノトリをシンボルにするなら、コウノトリということが市民生活の経済にも生活の上にも全部反映されていくという、そういった方向をひとつ立てていく。


 今、農業で一つ成功例がありまして、一つの方向を見出して、その中から新しいものをつくろうという、そういった考え方は私は非常にいい考え方だと思うんです。これは一つの先進的な試みであり、それが一つの波及効果で、どう広がっていくのかなというふうなことを期待するわけですけど。それで、先ほども言いました。人にも優しいと言うならば、人にも優しいという部分をどう市民生活、市民に納得させ、またそれが活力になり、そしてその延長がコウノトリというシンボルになっていくといった逆算の考え方のそういう軸が必要なんじゃないかなというふうに思っております。


 それからもう一つは、先ほど枠をはめるんじゃない、特色を生かすと、こういうふうにおっしゃいましたけど、特色を生かすということならば、それぞれの地域には大変な予算がかかるだろうと思うわけでございますけど、これが行政改革とどう整合させるのか。


 それから、先ほど総合的機能といったところで、私は庁舎建設ということをお尋ねしたんですけど、それは一切関係ないというふうにおっしゃっておりますが、この庁舎、中心市街地、都市機能基盤もいろいろ聞きましたけど、中途半端な答弁でしたけど、総合支所のあり方、そして市庁舎、本庁の建設といったものは、この総合計画の中ではどこにうたってあるのか、そういうことはうたわないのか、その辺についてもお尋ねしておきます。


○議長(綿貫 祥一) 市長。


○市長(中貝 宗治) これは総合計画の中の基本構想部分について今、議論してるわけでありまして、基本構想というのは、要は理念あるいは物の考え方という大筋のところをうたう部分であります。これは、ですから10年間で目指そうということでありますが、さらに基本計画、実施計画ということで、より具体性を持っていくわけでありますから、基本構想段階で具体的なものが盛り込まれてないというのは、むしろ基本構想の性格上、通常のことであるというふうにまずご理解を賜りたいと思います。


 したがって、わかりやすさというものが、具体例が入ってないという観点からいくと、どうしても制約が出てくる。ですから、これから具体的なことをやる上で、方針をきちっと明確に出す、あるいは方向性を出すということがこの基本構想の大きな役割でありますから、そのことを重ねてご理解を賜りたいというふうに思います。


 ですから、例えばまちづくりに当たって6つの市町が一緒になったわけですが、特色を生かしたまちづくりをやるんだということだけでも、これは大変重要な方針であります。みんな同じにするんだという方針とは明らかに違う。一緒になったけれども、出石はそんな特色関係なくて、新しい豊岡市全体としての特徴の中に埋没させるんだという選択肢も理論上あるわけでありますけれども、そうではなくて、これまでそれぞれの市町が歴史的にも積み上げてきた方向をきちっと踏襲するんだということを打ち出すということが、実は基本構想の中では大切なのではないかと思います。


 出石の特色って何だということは、大まかにこの基本構想の中に書いてあればいい。それをさらに具体化するためには、それは基本計画なり実施計画の中で明らかになっていくものと考えているところでございます。


○議長(綿貫 祥一) 答弁中でございますが、正午を過ぎますが、議事進行の都合上、延長いたしますので、ご了承願います。


○市長(中貝 宗治) それから、コウノトリがシンボルであるということについて、したがって、そのすべての分野についてコウノトリがなければいけないということではなかろうかと思います。旧豊岡では、市の木は柳でありました。それはいわば豊岡のシンボルであります。豊岡ってどういうまちだろうかということを考えたときに、ああ、そうだ、柳が特徴的な風景だよねと。あるいは市の鳥はコウノトリでありますけど、そうだ、コウノトリを一生懸命やってるところだねと。つまり具体的な物事、それをシンボルと言いますけれども。それを見ることによって、そのまちのイメージが膨らむというのがこのシンボルの役割であります。柳が木という形で旧豊岡市のシンボルであったからといって、市民生活のすべてに柳が関係あるわけではございません。したがって、この豊岡のまちづくりにコウノトリがシンボルになっておりますけれども、だからといって教育の中にすべて、ありとあらゆる分野にコウノトリがなければいけないというものではない。あくまでコウノトリを見たときに、そこから浮かぶ、もやもやっとしたイメージが豊岡というまちを位置づけてると。森田議員という大変多面的な特徴を持つ人格でも、それを一つ一つ挙げるのではなくて、森田さんというのは男前で、なかなか議論をすると、ぐさっと言う方であると。そういうことがあれば、それで一つの特色になるわけでありますから、シンボルとはそのようなものであるというふうにご理解を賜りたいと思います。以上です。


○議長(綿貫 祥一) 企画部長。


○企画部長(神尾與志廣) 庁舎のお話も出ておりました。都市基盤の整備という中心市街地のことも絡めながらご質問をいただいたわけですけども、中心市街地、確かに今厳しい状況にあという認識をいたしておりまして、大きな課題もあるというふうに考えてます。これから先の中心市街地のあり方については、ちょうど国の方でもまちづくり三法の改正もございました。今までの拡散したまちづくりから集約型の方向という方向も出てまいっておりまして、そういう面では今後、新しい法律のもとで豊岡市の中心市街地をどうするかという議論は始めていく必要があろうかなというふうに考えてます。


 ただ、庁舎のことにつきまして、それは中心市街地を考える上の一つのプロセスと関連するんじゃないかなというふうに考えておりまして、また別途庁舎建設については、庁舎を建てるための基本理念なり、あるいは規模、機能なりというものを検討する必要がございますので、また別の観点からの基本構想なりをつくっていく必要があるのかなというふうに考えてます。


 それから、市長が申し上げましたけども、基本構想の中に庁舎のことは一切入ってませんが、これは将来のビジョンでございますので、庁舎については少なくとも基本計画の中に、いわゆる効率的な行政運営をどうするかという観点から、組織なり庁舎なりというふうな形で若干出るのかなというふうに考えておるところでございます。以上でございます。


○議長(綿貫 祥一) 暫時休憩いたします。再開は午後1時です。


                午後0時01分休憩


           ────────────────────


                午後1時00分再開


○議長(綿貫 祥一) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。


 ほかにありませんか。


 17番、伊賀央議員。


○議員(17番 伊賀 央) 17番、伊賀央でございます。


 まだ多くの議員の質問も残っております。重複した部分は避け、端的にお尋ねをしてまいりたいと、現在のところ、こう考えておりますので、よろしくお願いいたします。


 まず最初に、大変今回のこの基本構想、審議会の答申ということで、大枠では今漠っとしか理解はできてないところではありますけれども、大変どれをとっても大切なことが書いてある。これの大もとの出どころがたたき台としてということで、先ほどから市長からはご説明をいただいておりますが、81名から企画委員会の現場で、さまざまな問題点の洗い出しから始まって、今日のこの答申に結びついたものだというふうに私は理解をいたしますので、そういう意味においては、コンサルにも頼らず、このものができ上がったというご精励に対しては、心からまず敬意を表しておきたいと、このように思います。


 その上で、まだ二、三少し気になる、あるいはどうなのかという部分がありますので、お尋ねをしてまいりたいと思います。これは行革との絡みの中でも市長にしつこくお尋ねをしたんですが、基本的にこの答申に対する市長の今後のスタンスについて、これもぜひご認識をお聞かせお願いしたいと思います。


 それから、私も通告をしておりませんので、なるべく端的にゆっくりお尋ねをしてまいりたいと思います。それから、あわせて今後のタイムスケジュールというか、今どこで、どのような作業が行われているかについても少し確認をしておきたいと思います。2月ごろの目として基本計画、あるいは3月議会でという大枠の流れは聞かせていただきましたけれども、現在、当局の内部で行われている作業は、どこでどのような作業が進められているのか、こういったことについても、今後のスケジュールもあわせてご説明をお願いしておきたいと思います。


 それから、委員のことについてもやりとりがございまして、なお若干お尋ねをしておきたいと思います。この各団体から役員であったりとか、そういうくくりで、公共的団体等の役員または職員でありますとか、いろんな団体から出られてるわけですけれども、この審議会委員としてのスタンスはどのようなスタンスであったのか。つまり各団体を代表するようなスタンスで参加をされたのか、あるいはそうではなくて、団体からは出られているけれども、発言の真意は個人の思いに立脚したものであったのか、そこら辺について、ホームページ上の議事録では名前が出ておりませんので、よくわからないという部分もございます。どういったスタンスでのご発言だったのか、どういう取りまとめをされていたのか、どういう確認がなされた上で、団体を代表して、あるいは個人、そこも含めてご説明をお願いできたらと思います。


 それから、これは過去というか、もう随分前にお尋ねしたんですが、合併して、当然行政としては多くの計画が必要になってまいります。この中で、多くの計画づくりが総合計画よりも先に走ってしまう、これについての整合ということで過去にお尋ねをしたことがございますが、これについてもいま一度、先ほども少しやりとりがあったところではありますけれども、総合計画の策定が平成19年3月となります。そうなりますと、例えば策定中あるいは既に策定済みの多くの計画、豊病の跡地計画、地域防災計画、高齢者保健福祉計画、環境基本計画、教育行動計画、多くありますけれども、これらとの整合のとり方は、果たしてどのような整合のとり方となったのか。これについて、いま一度ご説明をお願いしたいと思います。


 それから、これも先ほど少しやりとりがあったんですが、市長にお尋ねをしたいと思います。今回のこの基本構想に市長の思いをどこでどのように盛り込まれたのか、これについてもご説明をお願いしたいと思います。


 さきの議員のお話の中にもありました。市長がよくおっしゃっておられるフレーズがふんだんにちりばめられている部分もあります。一方で、これはあくまでたたき台として、あるいはるるご説明をいただく過程のお話は、これは十分審議会委員の中で自由な議論によってでき上がったものであって、決して行政主導ではないというようなご説明も今までいただいておるわけでありますけれども。さりとて先ほど一方では市長決裁までとったというような、こういうくだりもある中で、あるいは先ほどのフレーズの話もある中で、市長の思いが随分入ってるんだろうと、このように思うわけでありますけれども、これについてご説明をお願いしたいと思います。


 それから、特色ある地域の成長と連携という、この10ページのところであります。これが私も随分気になるところでありまして、どうもこれだけではさっぱりわからない、具体的なイメージがわかないということが言えるのではないかと思います。先ほども特色ある地域にするんだという方針だけでも今の時点では大切なんだというお話もありましたけれども、一方でやはり戦略的な考え方というのが必要なんだろうと思うわけであります。ここら辺をもう少し、基本構想だから要らないのではなくて、基本構想の中に入れておけば、よりそれだけ前倒しして基本計画にも実施計画にも早い時点での展開が盛り込んでいけるのではないか、こういうふうな思いもいたすわけであります。


 あるいはまた、ふと特色ある地域のこの文を読みましたときに、なぜ例えば竹野地域にマリンスポーツがないのだろう、なぜ日高地域に高原あるいはそういったスポーツ、高原であるとか、あるいは出石のそばについても、なぜこの中にその記述が1個もないんだろうか。日高地域、私が不勉強なのかもわかりません。あるいは国府・国分寺館、古代からのロマンというような取り組みという部分も理解はいたすわけでありますけれども、日高地域全体が古代の薫り漂う大地それぞれが持つ特徴を生かしとうたうほど大変古代のロマンに満ち満ちているのかというのは、私には率直に言ってよくわからない部分であります。不勉強だったら、日高地域の皆様には心からおわびを申し上げたいと思いますが。そんな感じがする中で、例えば高原のハンググライダーであったり、高原を利用したスポーツであったり、こういった特色ある地域という色づけというか、特色づけ、こういう方がよほどすっきり入ってくるのではないかなと、こういう思いもいたすところでございます。もう少し具体的な位置づけをここで踏み込んでいく必要があると考えますが、これについてのご認識をお尋ねをしておきたいと思います。


 それから、これも重なりましたが、もう少しお尋ねをしたいと思います。まちのフレームというところで8万8,000人の定住人口の目標とありますが、この根拠について、もう少し詳しくお尋ねをしておきたいと思います。


 つまり今までからこの総合計画の中には目標の人口、定住人口幾ら、将来人口の考え方というのが必ず入ってまいります。しかし、一方で、ふたをあけてみると、実際に目標にたどり着いたのか、たどり着かなかったのか、あるいは何がどのように悪くてたどり着かなかったのかという、この事後の評価については大変甘くし過ぎてきていたというところだろうと思います。それは、当然我々が心しておかなければならない部分だというふうに認識はいたします。しかし、一方でそういう流れがあるように思います。


 先ほどのお話の中でも、いわゆる人口の推計によって8万5,000人になる。でも、施策の展開によって頑張って3,000人、それよりはふやして、そこで何とかとどまるんだというご説明をいただきました。それはそれでわかります、オーケーなんですが。では、なぜ3,000人なのか。こういった根拠の部分についても、もう少し詳しくお聞かせを願いたいと思いますし、明確にその根拠づけが必要であろうと思います。申し上げるまでもなく、この定住人口というところの裏には、市税でありますとか、さまざまな税金、つまり入りの部分が当然後ろに連なっているわけでありまして、これとも整合をとりながら、あるいは未来に向かって、10年後の豊岡市に向かって進んでいかなければならない、こういう位置づけになろうかと思います。したがって、ここが大きく逸脱することは、やはりそれはそれで大きな問題だろうと思うわけであります。こういった観点で、この3,000人の根拠、もう少しお尋ねをしておきたいと思います。


 この議場の幹部の職員の方で、10年後にまだこの議場にいらっしゃるという方が果たして何人いらっしゃるのか。これがいわゆる一般的に言われる行政の当時いろんな計画を策定した人が、実際にいろんな問題が起こったときに、もうその当時の責任者がだれもいない、当時のあれを知る人がだれもいない、こういったごく一般的な話ではありますけれども、しかし、10年というこのスパンで考えるならば、十分吟味をしておく必要があろうというふうに思いますので、お尋ねをさせていただいております。


 それから、豊岡モデルの具体策であります。この豊岡モデルそのものは、大変その例に引かれたコウノトリというのはわかりやすいんでありますし、実際にこれは古くて新しい言葉でありますけれども、いわゆる有機的な連携というのは、まさしくこういったことをずっとずっと過去から我々政治に携わる、あるいはこの市政に携わる立場の中で求められてきたのは、こういったことではなかったかと、このように理解をするところであります。そういう意味においては、この豊岡モデルという考え方をぜひともいろんなところに波及をさせていかなければならない。これは、もろ手を挙げて賛成をいたします。


 したがって、ここではコウノトリを核とした先進的な展開事例ということでありますし、このほかにも食育でありますとか教育でありますとか、いろんな取り組みが豊岡モデルの一つの位置づけとしてなされているようでありますけれども、そこら辺の現在、当局内でほかにどんなプログラムを考えられているのか、プログラムというか、豊岡モデルを考えられているのか、これについてもお聞かせを願いたいと思います。以上、よろしくお願いいたします。


○議長(綿貫 祥一) 答弁願います。


 市長。


○市長(中貝 宗治) まず、答申に対する私のスタンスですが、答申そのものは非常にしっかりした骨格の上に書かれているという評価をいたしておりますので、この骨格については基本的には採用することになろうかと思います。ただ、その中に盛り込まれております具体的な表現については、けさほども芝地議員からは、既にある具体的な計画の内容をどう関係づけるのかといったご質問、あるいはそういったことをした方がいいのではないかといったご指摘もございました。また、森田議員からは、活力といった要素が弱いのではないかといったことをいただいておりますので、きょうの午後、あるいはあしたの分も含めまして、議会とのやりとり、あるいは市民の皆さんとのやりとりもその中に柔軟に生かしながら、最終的に当局案を取りまとめたいと、このように考えてるところでございます。


 それから、この答申案の中に私自身の思いをどのように、どこに盛り込んだのかといったご質問をいただきました。確かに私自身がふだんから言ってるようなフレーズがあちこちにございますので、それは採用されたということなんですが、要は審議会委員自体がこの答申案を書いたわけではありません。事務局の側が審議会での議論を踏まえながら、それからこれまでの豊岡市で行ってきたさまざまな施策も踏まえながら事務局案をまとめ、さらに審議会の側とのやりとりをすると。そういった作業を積み重ねてきておりますので、その過程の中で私自身の思いが酌み取られたものがあると、このように考えております。


 特に事務局が具体的な文章をしますときに、私との協議も行いますので、職員との対話を通じて意味をさらに明確にさせていったといったことがございます。ですから、その意味では、私の思いも盛り込まれている。ただ、これは私だけの思いが盛り込まれているのではなくて、審議会委員の人々や、あるいはこれまでの豊岡市の施策運営の中に実現されてきたさまざまな思いが盛り込まれているものと、このように考えているところです。


 ちなみに市長決裁までというような、そんな仰々しいものではありませんで、市長、こんなのでどうでしょうか、1回それでたたかれてこいやというようなやりとりをしたというふうにご理解を賜りたいというふうに思います。


 行政主導かどうかというのも、なかなか判断が難しいところだろうと思います。コンサルとかも入れておりませんので、市の職員が文章をつくっております。しかもその文章については、私や助役や収入役とかの相当の対話を踏まえた上で、文書そのものを練り上げていってると、あるいは明確にさせていったというフロセスがありますから、その意味では行政の側の考え方が相当入ってることは間違いないだろうと思います。


 ただ、さらに翻ってみると、私たち自身の考え方そのものも、これまでさまざまな分野でのやりとりをいわば土壌にしながらつくり上げたものでありますから、行政の中で真空の中でつくり上げたものではないということもご理解賜りたいと思います。相当さまざまな広範囲な議論を審議会でいただいておりますので、そのことも十分反映されているものと、このように考えています。


 その他につきましては、担当の方から答弁をさせていただきます。


○議長(綿貫 祥一) 企画部長。


○企画部長(神尾與志廣) まず、今後のスケジュールについてでございます。今後は事務的な作業というのが中心になってきますが、実は基本構想の答申をいただきました。基本的にはこれを尊重しながら、今後いただくいろんな意見も加味しながら、豊岡市としての最終の案をつくっていく、議会の方に上程をしてお世話になる格好になるんですが。これからの作業の中心というのは、最終的な基本構想をまとめ上げるという部分と、もう一つは、約80名の職員がそれぞれの分野に分かれまして、企画委員会という組織を設置をして、そこでそれぞれの分野ごとの現状と課題なりの整理を行ってきたということでございます。


 いよいよ答申をいただきましたので、今度は答申をもとにして、特に第6章というのが基本計画につながってくるわけですが、まず基本計画のフレームをつくっていくと、枠組みをどうするのかと、そのあたりを整理して、具体的にそれぞれのフレームに沿った政策といいますか、そういうものを組んでいくという作業が出てまいります。時期的には、もう既にそういう準備をしているわけですけども、2月のできるだけ早い時期に基本計画というものを一定の整理をして、審議会の委員さん方なりにもお示しをして、ご意見をいただくというふうなこともしていきたい。また、議会の方にもお示しをして、ご説明をして、ご意見をいただきたいと、こんなふうに考えておるところでございます。


 それから次に、委員について、30名の中にはいろんな委員がございまして、公共的団体等の役員、職員という方もございます。また、行政機関の職員さんもございました。それぞれそういうお立場からお世話になったということもあるわけですけども、その基本スタンスというのはどうであったのかという趣旨の質問をいただきました。我々の方としましては、それぞれの広い、いわゆる公共的団体の分野から、ぜひ委員の方に入っていただいて、それぞれのお立場からのご意見をいただきたいということで、そういう形でお世話になったわけでございます。ただ、そういう団体を中心にしながら選んできたわけですけども、その選ばれた委員の方が団体との内部協議をされておったかどうかについては一々確認はしておりません。ただ、我々は、そういう方向で就任のお世話になったというふうに考えておるところでございます。


 それから次に、今、多くの計画が実際動き始めておりまして、既にほぼ策定を終えたものもあるという中で、総合計画より先に走ってると、この点の整合性をどうとるのかというご質問でございました。実はこの審議会を開きます中で、審議会の場所に企画委員会の職員もともに出席をして、その中で審議会の委員さんのご意見も聞くと。基本構想がどういうふうな方向で議論されてるのかということについても、企画委員会の方に理解してもらうような場も設けました。そういう中で、常に情報そのものは、我々事務局も出しておりましたので、先に進んでるものについては、基本構想の審議の進捗について逐一お伝えをしながら整合性を図ってまいりました。


 それからまた、これから策定にかかる部分といいますか、準備の段階のものもあるわけですので、それについては、この基本構想をもとにした形で整合性を図っていきたいというふうに考えております。


 それからまたもう一つは、それぞれ事務局は担当部署があるわけですけども、担当部署がその思いだけでプランをつくるんではなくて、豊岡市としての全体的な視野に立って、将来を見通して、それぞれの分野のプランをつくってまいりましたので、基本的には常に企画等とのやりとりもやってまいりましたので、その時期的なずれはありますけれども、整合性の面においては問題がないようにしてるというふうにご理解をお願いしたいと思います。


 それからもう一つ、各地域のいわゆるイメージの中で、議員の方からもっと明確な特徴といいますか、そういうイメージづけが要るんじゃないかというふうな趣旨のご質問をいただきました。これは、あくまで基本構想の中では、それぞれの地域が持つイメージというものをほんのわずかな文章の中にまとめた形で表現をいたしておりまして、具体的にこれから基本計画をつくる中で、地域の特色をどうとらえていくのかというのが当然あるわけですけども、これについては、また議員がおっしゃいましたような視点も含めて、これからの作業の中で検討することになるのかなというふうに考えております。


 それから次に、人口の面で8万8,000人の関係でございますけれども、国調からの推計値で見ると、平成28年が8万5,000人になってくるということで、3,000人のギャップがあると。この根拠は何かというふうなお話がございました。議員の方のお考えとしては、この3,000人というのは、これは何とか保つということは、その裏にその方々の市のある面での収入の面も含めた議論があったんかというふうな趣旨のご発言がありましたけども、我々の方では、いわゆる8万5,000人になるという推計がある中で、これを何とか8万8,000人程度に持っていきたいというふうな議論の中で生まれた数字でございますので、特に中身のある議論を積み上げて、根拠を積み上げて3,000人をふやしたというふうにはなっておりませんので、その点はひとつご理解を何とぞお願いしたいなというふうに思います。


 それからもう一つ、豊岡モデルの具体的な展開の例ということで、コウノトリの例はあるわけですが、それ以外にどういうふうな例があるのかというご質問をいただきました。これからいろんな形でそういう事例をつくっていく作業になるんですけども、1つには、今考えておりますのは、豊岡病院跡地の総合健康ゾーンの整備というのが目の前の課題として浮上してます。これについては、既に議場の方でもお話ししたことがあるんですけれども、いわゆるプール等、そういったものを使った健康づくりと同時に、食における健康といいますか、食における健康になりますと、当然これは農業生産との絡みが出ますので、地産地消との関係というものも生まれてくるという格好になります。


 そしてまたもう一方では、中心市街地の活性化との関連も出るわけでございまして、いわゆる商店街との協議もしながら跡地の検討をするという格好が生まれてきますので、そういう面では、健康ゾーンと言ってますけれども、健康づくりにかかわるいろんな分野のものがあわさってくると、そういったふうな仕組みをつくりながら健康ゾーンの整備の方向づけということを今後行っていきたいというふうに考えてますので、一つのこれも具体的な豊岡モデルの事例というふうなことを意識しながら、取り組みを行っていきたいというふうに考えているところでございます。以上でございます。


○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀央議員。


○議員(17番 伊賀 央) ありがとうございました。


 まず、市長の方から議会とのやりとりや、あるいは市民とのやりとりを受けて、柔軟に生かしたいというご答弁でございました。これは当然過去にも申し上げましたけれども、為政者としての責任を踏まえる中で、またぜひ変えるべきは変えるというスタンスでお願いをしたいというふうに思います。


 それで、少し関連をするんですが、これは旧豊岡での話ですが、前のキャッチフレーズの部分で思い出しますのが、「コウノトリ悠然と舞い 笑顔あふれる ふるさと・豊岡」というのが一つ前のキャッチフレーズでございました。このキャッチフレーズの中の笑顔という部分が中貝市長の中にあって、随分大きな意味を持つというふうに私は当時、理解をしておりました。コウノトリが悠然と舞う、それは要するに害鳥として見るのではなくて、豊かな自然ということをともに喜び合う、そこに笑顔があるんだというような、そういった理念的なやりとりではありますけれども、そういう笑顔というところに大変大きな意味があったように私は理解をいたしております。


 これに比べると、今回のキャッチフレーズが私には随分えらくさらりと「コウノトリ悠然と舞う ふるさと」と、何かえらい勢いもなく、そこでぽそっという感じになってしまってるように私は感じるんでありますけれども。これもどうもお聞きするところ、前段では、つまり当局案というか、たたき台としては、もっと多くのフレーズがあったようにお聞きをしております。「四季奏で まち輝き 人集うまち・豊岡」、このフレーズがついておったようでありますけれども、これがどのような議論を経て、このキャッチフレーズになったのか。これについて、もう少し詳しくお聞きをしておきたいなと思います。


 その裏にあるのは、余りにもこのキャッチフレーズがさらりとし過ぎてないだろうか。私は、このフレーズからは、やはりこのやりとりも審議会の中でもあったようにお聞きをしておりますけれども、「コウノトリ悠然と舞う ふるさと」、それは後ろに幾らでも説明をつければ、人間が主役なんだよという冒頭の市長のご説明になるんでありますけれども、端的に言うと、このキャッチフレーズからは人が見えてこないという思いがやっぱりどうしてもします。


 人間の観点をぜひやっぱり一言でキャッチフレーズの中で、例えばそれは先ほど申し上げた笑顔というのは、そういう意味では、人間の、あるいは大変根源的な部分での大切な一フレーズあるいは一局面ということで人間をあらわすことができていたのではないかと思うわけでありますけれども、そういった観点からも足りていないと思います。ここら辺での審議会での議論の様子をご紹介をいただきながら、なおかつ先ほど議会や市民に柔軟に対応していきたいという部分も踏まえて、市長としては、例えばこの部分についてはこのキャッチフレーズで十分なんだというご認識なのか。まだ当局案として固まってないわけでありますから、率直なご認識で結構なんですが、市長のご認識をぜひお聞かせを願いたいと思います。


 それから、審議会にもずっと、いわゆる総合計画とほかの計画との兼ね合いの部分でありますけれども、施策上の整合はもちろんとれてないと困るわけでありますから、それは当然行政のプロの方がやっておられるわけでありますから、ここで何かが破綻するなどということはあり得ないだろうというふうに理解をいたすところです。


 したがって、施策上の整合について私は問題にしているのではなくて、本来まちづくりの最高規範である基本計画がほかの計画に引きずられてしまうという、いや、そうではないですよという説明は可能かもわかりませんけれども、実質的にはそうなっていかざるを得ない。つまり例えば豊病跡地の計画にしても、逆に合併して新しいまちになったがゆえに、もう少し広域的な観点からあのエリアを考えなきゃいけないというのも、考え方としてはありだと思います。それが今回の総合計画あたりで語られてもおかしくはない観点であろうと思います。


 つまりそれは一方で、私は結論を持って今しゃべってるわけではありませんけれども、例えば豊岡市役所の場所がどうなんだ、旧豊岡市の中にあっては、やっぱり現在地がいいんじゃないかというやりとりもあるけれども、広くなったそのエリアの中では、いやいや、いろんな観点があるんですよと。水がついてしまうようなところに、そもそも市役所の機能があっていいのかどうなのか、こういう議論もあったりするようなこともありますけれども。こういった観点で考えたときに、例えば豊病の跡地利用計画がもう既にそこででき上がってるという意味で、基本構想そのものが引きずられてしまうという、考え方としてですが、この流れが果たしてどうなのか。これについてもう少し詳しくご説明をお願いしたいと思います。


 それと同じ流れなんでありますけれども、平成18年の2月より、いわゆる旧部会で、この企画委員会の方で基本計画の検討に着手ということになっております。5月に基本構想の諮問ということで、ここもやっぱりどうしても合併という特殊要因はあるにしても、実際のところは基本計画が先に走ってて、後で基本構想ができ上がっていくという。どうも何か本末転倒なんじゃないかというような思いに至るような展開なんでありますけれども、それが果たして危惧であるのかどうか、それについてご説明をいただきたいと思います。


 それから、8万5,000の推計に対して3,000人というのが特に根拠のある数字ではないということで、そう言われてしまえば、これ以上どうしようもないでありますけれども。ただ、つまり予想としては、この3,000人にキープするために、どのようなまちづくりを進めていくのかという、考え方はそこになっていかざるを得んと思うんですけれども、これについては私も、12月議会に向けて、実際のところどういう位置づけであるべきなのかということについては、もう少し認識を深めておきたいと、このように思います。


 それから、豊岡モデルの具体策についても、今、病院跡地をそれこそご説明いただいたんでありますけれども、今このほかに作業として、こういうところで使えるねということの列挙をお願いできればというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。


○議長(綿貫 祥一) 市長。


○市長(中貝 宗治) まず、この将来像のフレーズでありますけども、大変簡潔でいいものというふうに考えております。旧豊岡で「コウノトリ悠然と舞い 笑顔あふれる ふるさと」というのは、これはこれで大変すばらしいものだったと思いますけど、長いというのが率直な意見としてあろうかと思います。人の姿が見えないというのは、これは言葉に対する感覚の違いではないかと思いますが、ふるさとというのは、まさに人が住むところであります。コウノトリが悠然と待ってるふるさと、それはいわば一たびは空に目が向くわけでありますが、ふるさとと言った途端に里山があり、川があり、人々の里があり、海があるというふうに、当然ビジョンとしては広がっていくわけでありますから、私としては、特に対外的にアピールする場合には、この今の提案で、簡潔でいいものと、このように考えてるところです。


 また、笑顔があふれるために、さまざまな必要なものというのも、この悠然と舞うとか、ふるさとという言葉の中に十分集約可能なものだと思います。また、その具体的な意味については、3ページに、「コウノトリ悠然と舞う ふるさと」の下に書いてありますから、このセットで考えることによってご理解をいただけるのではないかと私は思います。


 それから、基本計画が各種の具体的計画に引きずられるのではないかといったご指摘もいただきましたが、特に私はそういう心配はないものと考えております。例えば現在の日本国憲法は戦後できましたけれども、刑法にしても民法にしても、はるか前からございます。つまりまちづくりとか、あるいは国づくりの基本のあり方がどのようであろうと、人々の暮らしが日々あるわけでありますから、その日々の暮らしを律する法律は、当然憲法よりも、理論上は憲法の次にあるとしても、できる順番としては、むしろ先であって一向に構わないということではないかと思います。


 例えば教育行動計画でありますとか、それから環境行動計画は今つくってる最中で、例えば教育行動計画でありますけれども、基本構想がなければできないというものではありません。豊岡の子供たちを一体どういうふうにして育てていくのかということについて、今の豊岡でということにこだわりながらできてる計画でありますから、むしろその計画の趣旨を組み込む形で基本構想ができたとしても、それは健全な姿なのではないかというふうに思います。総合計画あるいは基本構想という、いわば抽象と教育行動計画といった具体とのやりとりというのは、もちろんきれいに並べ立てるときには、理念があって、それからより具体論があるというふうになるわけでありますけれども、人間の思考というのは、具体と抽象との間を絶えず行き来しながらやるわけでありますから、具体的なものが何にもなければ、実は抽象的な思考というのはできないということになります。ですから、教育行動計画や、あるいは子ども野生復帰大作戦といったものが現にあるからこそ、この基本構想の中で、では、教育ということについてどういう方針を出すのかが見えてくるということがあろうかと思いますので、そこは相互作用の中でできればいいと。全体ができ上がったときに理論上の前後関係が説明できればいいものと、このように考えているところです。


 それから、豊岡モデルのほかの例は何かというのは、実は正直言って、まだよくわかりません。要はコウノトリのモデルが非常にいいモデルになってると。当初は種を守ろうという、種の保存というところからスタートしましたけれども、それをやがて空に帰したいということで、野生復帰の構想が出てきた。野生復帰をさせるためには環境をもとに戻さないといけないということで、環境問題の取り組みに広がった。ところが、その環境は実は人間のためにこそ大切なものだというふうに、物の見方の展開がなされた。さらに環境の取り組みが経済につながるということで、広がりを持ってきた。


 さらにそういった取り組みから、さまざまな知というものが出ておりますので、今、県の方では大学院構想も検討されておりますけれども、あるいは全国から豊岡の知を学びにやってくる方々がありますけれども、その相互作用の中から豊岡から知的な発信ができるのではないかという次の可能性も広がってきている。もちろん農業のあり方が変わると、健康ということにもつながっていく。そういったまちで行われる教育とは何なのかというふうに、いわば次から次に新しい分野、新しい人々に広がっていって、一番最初は種の保存という狭い分野から始まったものが驚くべき広さを持ち始めたと。これは、いわばコウノトリモデルであります。そのコウノトリモデルを他の分野にも広げていこうと、お手本にして、これから考えていこうということではないかと思います。


 ただ、1点、例えば可能性が考えられますのは、今、子育て支援の計画を策定中でありますけれども、この子育て支援のあり方と、例えば今、教育委員会でやってる教育ということというのは、これは確実につながってくるわけであります。あるいは文化振興といったことにもつながってくる。この辺が次の新しい豊岡モデルの2つ目の例の可能性を持ってるんじゃないかというふうに私は思いますけれども。要はコウノトリの経験に照らして、豊岡でのまちづくりを同様にさまざまなものを有機的に拡大的につなげていく、それを意識してやっていこうという方針が述べられているものというふうにご理解を賜ればと思います。私からは以上です。


○議長(綿貫 祥一) 企画部長。


○企画部長(神尾與志廣) 私の方からは、いわゆる旧部会で設置をして基本計画の検討に入ったということがございますが、あくまで昨年の5月の第5回の審議会のときに、実は事務局としての一つの検討の素材ということでお示しをしたものがございました。その段階でお示しをしたものに沿う形で、企画委員会の中で議論をしておった部分というのは当然あるわけでございまして、ただ、最終的にまとまりました基本構想の中では、例えば第6章におきましては柱が6本あるわけですが、当時、議論の対象としていただいたあの素案の中には5本であったというふうなことで、変更点もあるわけです。その辺については、フレームの方で改めて修正を加えていくという作業が出るわけですが、既に一定程度事務的には作業を行っているということでご理解をお願いしたいと思います。


○議長(綿貫 祥一) 17番、伊賀央議員。


○議員(17番 伊賀 央) これで3回目になるわけでありますけれども、これはやはりこういう基本構想のやりとりというのは実に難しくて、私は「コウノトリ悠然と舞う ふるさと」では、やっぱりどうも人の観点が弱いというふうに感じます。大上段に全部足りてるとおっしゃらずに、まだ策定時間はあるわけでありますから、よくそれは市民の皆さんともやりとりを重ねていっていただきたいと、このように思います。


 それから、憲法と、それからさまざまな刑法やら、いろんな法律との引き合いでお話をいただきましたけれども、流れとして私が危惧するのは、つまりそもそも基本構想というのは、もう一番最初の理想像として、どうありたいかという部分なんだと私は理解をしております。それを描くときに、現実によって、もちろんそれは今の行革の話で見ても明らかなんでありますけれども、少なくとも流れとしては、基本構想というのは私はそういうものだというふうな思いを持っておりますので、今、市長がお話をいただいた部分では整合はとれるのかもわかりませんけれども、一方で、先ほど申し上げた豊岡病院の跡地の利用計画と広くなった新しいエリアの中でのそれぞれの考え方、これももちろん豊岡市の中でさらに煮詰め直して、その結果ができていると言えば、それまでなのかもわかりませんけれども。そういったエリアの課題でありますとか、こういったことを考えるときに、果たしてどうなのか。基本構想がやっぱりまず最初にあるべきという、出発点としては基本構想がまず最初にあるべきではないかという思いから、お尋ねをさせていただいております。


 それから、豊岡モデルの具体策ということで、子育て支援と教育という、これも大変わかりやすいところであります。つまりモデルとしては当然すべていろんな切り口があって行けるんだろうと思います。豊病跡地にしても子育て支援と教育ということでありますけれども、一方で、もう一つの考え方として、有機的なつながりという、言葉としてはよく出てくるんですが、せんだって私たちの会派で、いわゆるみつぎ病院というところにお邪魔してまいりました。


 そこは、大変いわゆる地域医療というか、よくご存じだと思いますけれども、地域の中で包括的に患者さん、あるいは患者でなくても、ケアが必要な人たちを包括的に見ていこうという、そういう先進的な取り組みをやっているエリアであったわけでありますけれども。今こうやって豊岡モデル、豊岡モデルと盛んに当局、実際いいことだと思います。これはぜひ進めてほしいと思います。しかし、今の現実を見るとどうかというと、やっぱり今、医療という現場があって、要するに退院が迫られると。ところが、家ではまだしばらく十分な療養ができない。じゃあ、その人たちがどこに行くのかということをめぐって、多くの市民の皆さんはやっぱり右往左往される現実が今この豊岡にあるということであります。


 そこら辺を例えばみつぎ病院の方ではどういう取り組みかというと、要するにどっちかというと、医療の方に福祉行政を近づけてきたと、私はこんなふうに認識をしたんでありますけれども。大変踏み込んだ作業というか、取り組みをやっておられる。こういうことを目の当たりにしたときに、実際にやっぱりそこまでやる必要がこの豊岡にもあるのではないか。福祉と医療って、どこかで今はもう線引きがなされていて、しかし、同じ考え方に私はつながるんだろうと思うんですけども、この有機的な連携ということで。例えば困ってる人が、つまり病院の関係だったら、病院の地域支援課の方に足を運び、そこでうまいこといかへんかったら、じゃあ福祉事務所に足を運び、それでだめだったら、いわゆるケアプラン、介護保険の方の窓口をたたきという、いろんなところを何カ所も行かなきゃいけない。これが果たして有機的な連携とは当然言えないという、こういう考えもあろうかと思います。ここら辺についても、ぜひまた今後ご検討をいただけるものというふうに理解をいたしておりますけれども、それについてもご認識がありましたら、お尋ねをしておきたいと思います。以上、よろしくお願いします。


○議長(綿貫 祥一) 市長。


○市長(中貝 宗治) まず、豊岡病院跡地については、これはぜひご理解賜りたいと思いますが、旧豊岡市時代に構想の基本はできておりますが、合併前でありましたので、その当時から1市5町全体の観点から何が必要かということで検討がなされていて、その基本的な考え方が新市において追認されたものというふうにまずご理解を賜りたいと思います。


 また、この豊病の跡地計画によって基本構想が引きずられたということは一切ありませんというふうに私は思っています。どこのことを言っておられるかよくわからないんでありますが。問題は、豊岡病院の跡地に何をつくるかではなくて、あそこで何をなされようとしてるのか。つまり健康政策というのは大変重要であって、なおかつ豊岡市の政策の中では相対的に弱いところである。しかも健康政策は、シンボリックに10人の人を集めて体操をやりますということじゃなくて、量的に豊岡市民をカバーするような広範な施策が必要とされている。あるいは途中でやめてしまったということはしばしばありますから、計画的に継続的に一人一人が進めることをしなければいけない。そういうエッセンスがいわば豊岡病院の跡地計画の中にあります。


 そのことを念頭に置きながら、健康って大切だよねということがこの中に書かれている。逆に基本構想の中に健康政策を進めますとあっても、具体的にどうするんだと言われれば、例えば豊岡病院跡地計画の中にこのように具体化されています、そういう説明ができるわけでありますので、特におかしなことはないのではないかという気はいたします。


 それから、先ほど憲法とか刑法、民法の例を引きましたけれども、私は何にもないところから、真っさらなところからまちづくりを始めるわけではありません。既に私たちは歴史的な経過を持ってる中に今いるわけでありますから、教育にしても、あるいは福祉にしても、あるいは交通基盤の整備につきましても、もう既に十分な歴史的な経緯を持ってきて今がある。したがって、今やるべきことは、それらをもう一度再認識し、まとめ、関係づけて、そして新たに方向づけをすると。もう既に一定の方向を持ってさまざまには進んでいるわけですけれども、それを関連づけて、ある一定の方向に束ねていく。それが総合計画ではないかと思います。


 そういうことからいきますと、既にさまざまな計画が具体化して進んでるというのは、これはまず事実として認めなければいけない、そのように思います。既に進んできたもの、進んできてる方向性を全く曲げるということがあるとすると、それは逆に総合計画そのものの有効性にマイナス影響を与えるのじゃないかと、そのように思います。しかも過去にもしっかり考えた上で進んでるはずでありますから、基本的にそのことを尊重するというのは、基本となる基本構想をつくるという姿勢として間違ったものではないと、私はそのように思います。


 医療や福祉等を関連づけるというのも、みつぎの例がいいか悪いかというのは、それは議論としてあろうと思いますけれども、関連するものをさまざまにまさに結びつけていく、そして広がりを持たせていく、さらにそれを拡大をさせていく。そういう意味では、豊岡モデルの一つの適用になり得るものと、このように考えてるところです。現状の厳しさを言われましたけど、まさに現状がそうであるからこそ、豊岡モデルを開発していく必要があるのではないか、このように思います。私からは以上です。


○議長(綿貫 祥一) ほかにありませんか。


 20番、安治川敏明議員。


○議員(20番 安治川敏明) 基本的なことを二、三お尋ねしておきたいと思います。


 基本構想の答申の説明がきょう行われたわけでありますが、そもそも基本構想とは何かということについて、まずお尋ねをしておきたいと思います。これは、地方自治法によれば、議会の議決をして、総合的、計画的な市政運営を図るために、そういう手続が必要だということでありますから、わざわざ説明の中に、基本構想というのは基本理念でよいという趣旨のご説明がございましたが、本来、基本理念を決めるだけでは、総合的かつ計画的な行政運営ができるというわけではないと。これは、基本計画や実施計画を決めなければならない。基本計画、実施計画には、財政規模も示さなければならないと。自明のことでありますが、本日、議論が極めて抽象的かつ複雑になってしまうのは、つまり複雑というのは高級という意味じゃないんです。わかりにくいということです。具体的事業名もなければ、事業規模もない。開始の時期も終期もわからない。こういう中で、市長のご高説を拝聴するような議論になってしまう。これは、ある意味では議決を要する案件かいなという議論になってしまう。


 私は、そういう点では、本日、この基本構想というのは本来いかにあるべきかということを明確にしておかなければ、12月、議決を求められても議論の焦点が明らかでなくなりますから、この点まず法にも照らして、そしてまた実際の豊岡市政の運営上の必要に照らして、お答えをいただきたいと思うのです。


 これに関連して申し上げたいことは、基本計画は同時にお示しになってしかるべきではないかと。説明の中では、基本計画について改めて審議会にお諮りをするかのようなお話がございましたが、審議会にお諮りになるのは、基本構想案が議会に議決を求めてからということになりますから、これは一体いかなる手続によるのか。それは内部の仕事として、市長がどのような内部審議にかけられることもご自由でありますが、一方では基本構想の案を提示しておきながら、その中身を具体化する基本計画については、議会に同時にお諮りにならなければ、これは事実上、基本構想がいかなるものであるかということは、これは我々には実は議論がほとんど不可能であると。私は、コウノトリが悠然と舞うというこのタイトルがあろうがなかろうが、市民が本当に暮らしが一歩でも前進し、福祉が向上し、教育が保障される、こういうことになれば、市民は感謝するでしょう。しかし、中身がなければ、コウノトリがくるくる回ってるだけだということになってしまうでしょう。


 私は、そういう点では、問題はタイトルの問題ではない。もちろんタイトルについても議決を求められたら、私もできることなら逐条審議に参加をさせていただきたいという希望も決意も持っておりますけれども、本日は答申が市長に出されたと、かくのごときものであるというお話であるから、逐条審議のような議論はしたくはありません。しかし、我々が少なくとも12月議会に上程されるに当たっては、具体的な事業名や、それが細かいところまで行くかどうかはわかりません。しかし、事業規模や開始の時期や市長が希望をされて、総合的かつ計画的に運営しようとすれば、これぐらいの時期には完成をさせたいという主たる事業については、ご説明をなさるというのが当然ではないか。私はそう思うが、いかがでしょうか。


 それから2つ目に、この基本構想、答申を一読いたしまして、真っ先に感じましたことは、この合併に当たっても一番の議論の一つになりましたし、合併特例債を使う事業として、既にこの議場でも市長が表明をされました庁舎の建設については、庁舎のチョの字も出ていない。なるほど市長の1期の任期のうちに、この位置については決めて信を問いたいという趣旨のご発言がございました。これは、合併した新市の最大の仕事の一つでありますし、地方自治法上も議会の議決に当たっても、3分の2条項が働く重要案件であります。しかも最も大きな事業費を要し、かつ市の中心の位置を決定するに等しい仕事になります。このことについては、この基本構想の中に明確に明示すべきであるところ、このことが抽象的にも書かれていない。これは、私は甚だ遺憾なことではないかなと。これは答申を受けられた段階でありますから、市長にひとつよくお考えいただいて、12月議会に上程されるときには、しかるべき表明があって当然ではなかろうかと私は思いますが、いかがでしょうか。


 なお、これに関連して申し上げたいのは、行革大綱の議論に当たって資料をお示し願ったところ、この10年間に510億円の起債を新たな事業費として用いるということがご報告になった。そのうちの普通会計、一般財源ベースで170数億の公債費を計上する予定というご報告があった。そうすると、この中の大きな費目としてこの庁舎建設費も入ってるはずであります。私は、その程度の基本計画をお示しになることは一向に困難なこととは考えませんが、今もし、基本計画をきょうはお示しになっていないが、12月議会の議決のとき、あるいは2月にもし議決を希望されるということが当局から表明されるとすれば、わずか1カ月と半月ほどしか、議会は議決のための審査を継続するとしても、時間がありません。その間には、新年度予算の準備も進んでいく。こういう中で、なお抽象論を弄する継続審査をするとすれば、私は甚だ遺憾な事態だと思いますから、このことについては今、位置を決することはできないということは市長は表明されましたから、それが基本構想に盛り込まれることはいたし方ないと思う。


 しかし、庁舎をこの間に決めなくてはならないという文言を当然この中に盛り込むことは、コウノトリ悠然と舞うと比肩するに値する重要事項だと私は思います。というのは、まちの形を変えるかどうかという大問題なんです。これまともに読めば、何も書いてないということは、庁舎は変えないということを前提とするというふうに読んで差し支えないんですよ。これは法律論上そうなりますよ。あなた、そんなところで首振ったってだめなんですよ。それは、あなたは刑法、民法まで持ち出したけどね。憲法、民法、刑法に書いてないこと、特に刑法に書いてないことは罪刑法定主義のもとでは、ないことになるんです。それは法律の原則論だからね。私は、そのことはここに書いてないということは、あなたがフリーハンドを持ってるかのごとく解釈することもできる。これはずるいですね、そんなことしたら。逆にシビアに解釈したら、これは10年間議論になるようなものではないということでもあるということではないだろうか。そのことはひとつ明白にお答えを願いたいと思います。


 これに関連して、1市5町それぞれに本庁があり、現在では総合支所があります。総合支所の場所は町役場でありました。そこがそのまちにとって中心市街地であったかどうかは、これは別でありますけれども、しかし、少なくとも町コミュニティーとしての日高町、コミュニティーとしての出石、但東、竹野、城崎町の中心地であったことは間違いありません。それで、中心市街地とは一体何かと。中心市街地と庁舎との関係はどうなるのか。このことについては、私は、12月議会に議決を求められる基本構想のかなめの一つであると。というのは、全国的に見ても中心市街地の崩壊状態というのは、このことについては、規制緩和をお進めになった小泉内閣でも最後の重大問題でありました。中心市街地とは、一体いかなる法的根拠と実態上、要件を具備しなければならないか。これについて私は、きちんとした議論を行っておくことは、基本構想の策定上、欠かすことができない。もちろん庁舎位置決定においても欠かすことはできないと思われますから、その点についてご解明を願いたいと思います。


 3つ目について質問をしておきたいと思います。それは、さきの議員のご質問の中にも若干の関連がございますが、従来、私たちが市政を考える上で一番この地方の困難の一つは、市民がどうして暮らしていくか、その収入を得ていくか、これが最大の問題でありました。そして、これをめぐって今日、じりじりと過疎、高齢化、少子化が進む中で最大の問題であり続け、これはある意味で言うと、すべての市政あるいは市民の暮らしの根源の問題になっております。


 教育一つとってみましても、小・中学校が統廃合されるという根本には、集落の縮小、崩壊がありますが、この根本には農業や漁業や中小企業の崩壊があります。環境経済というお言葉がございますが、私は、環境経済と呼ぶかどうかは、これは自由であるから、市長の見識は見識として尊重したいと思うけれども、およそ但馬の地域の経済で、地元住民が一生懸命携わった産業で環境に配慮しないでできるような産業は一つもありませんでした。かばん産業といえども、あの高度成長の時期になかなか波には乗れなかったけれども、少なくとも煙突を高くして公害が心配されるような企業でもなかった。廃棄物について若干の調整が必要ではあったけれども、農業、水産業あるいは林業、すべて環境を排除せずには前進することができない、そういう産業であります。もちろんコウノトリを一つの基点として考えることも大いに創意性のあることでしょう。しかし、この地域経済の根幹をなしてきた我が但馬地域、この狭くは豊岡市の基本的な産業がどうして今日の苦難に遭っているか、こういうことについては今回、根本的な反省を加え、これを打開する道の一つの工夫として、今日、市長が提唱しているような生き方も一つの参考事例として考えていく。これは大いに結構なことであるけれども、これですべてが解決するわけではないことは、ご提案になっている市長にもよくおわかりだと思う。私は、そういう点では、基本構想を策定する上で、ここは基本問題であるから、よく考えるべきだと思うんです。


 一つ具体的にお尋ねしておきたいのは、従来、旧豊岡市の議員としては、かばんのまち豊岡ということを誇りにもし、共通の名刺の台紙にもつくり、私はそれに名前を刷ってまいりました。しかし、今日、かばんのまち豊岡というのは、きれいさっぱりなくなって、名刺の台紙もなくなってしまいました。かわりにコウノトリがたくさん登場するようになりました。コウノトリを使って悪いことはありませんが、私は市民の伝統産業を擁護するということが大事な仕事だと思ってまいりましたので、基本構想の中で、今日1市5町に広がったこの新豊岡市にあっては、かばんだけが特産ではありません。それぞれのまちに、それぞれのまちにふさわしい、そして誇りに思ってる売り物はあります。しかし、私は、この特産振興に関して特別な配慮をするというのは、市長もふるさと豊岡とおっしゃるわけでありますから、当然のことではないかと。


 例えばわずかな手がかりでございますけれども、コウノトリ野生復帰事業に関する過去10年間の豊岡市のみの支出額をご提示願ったところ、約13億、特産かばんを中心として杞柳などに使ったお金が同じ時期に約6億6,000万、私は、コウノトリ野生復帰事業費には、これは県、国の別の事業費が豊岡市に倍する費用として入っておりますから、これはこれで私はその規模の事業だなと認識をいたすわけでありますけれども、事かばんに関しては、豊岡市のお金以外にどこからも出ないのであります。そして、今日、元気のいい、売り上げ額の大きい地元産業は、大半の製品を輸入に頼る状況であります。物づくり豊岡は、ある意味では危機に瀕していると言ってもいいこの時期に、10年の計画を立てようとするわけでありますから、この旧豊岡だけでなく、1市5町と言われた時代のそれぞれのよき伝統、よき産業、しかし、放置すれば消えていこうとする産業、これを特別の力を持って持ち上げようとする。これは、市長と議会に課せられた最も大事な事業ではないか。しかし、この位置づけは、各論の1行か2行で済まされてる。私は、この点についてご見解を特にお尋ねをし、もしそれは補強すべきであろうということであれば、たとえ1行、2行の補強であろうとも、どれだけこれに力を打ち込んでいる市民が喜ぶか。それを考えて、もちろん基本構想の市長言われるところの理念、ここもお願いをしたいが、同時に基本計画、実施計画の上で明確な事業化を図る必要があるというふうに思うが、いかがでしょうか。第1回とします。


○議長(綿貫 祥一) 答弁願います。


○市長(中貝 宗治) まず、抽象的な議論であるので、市長のご高説を伺うだけだと言われましたけれども、もし本当にそうだとすると、大変情けないことだという気がいたします。合併をして、みんなで新しいまちをつくろう。そういうまちは、どういうまちを目指すんだと。煙突がもくもくあるようなまちを目指すのか、それともやっぱり自然を大切にしていこうとするのか、こういった議論をこそ、もし私たちが今しないとすると、それをせずして、庁舎はどこにあるんだという議論ばっかりやってるとすると、私はむしろ市民の幻滅を買うのではないかと思います。抽象論こそしっかり議論する必要があります。そして、それはもちろん具体的なイメージとのやりとりがあればこそでありますけれども、もう十分豊岡のまちづくりについては安治川議員もよくご存じなわけですから、そのことを念頭に置きながら、一体この抽象論は意味があるのかないのか、そういった議論をぜひやっていただきたいというふうに思います。


 このまちがどういう方向に基本的にそもそも行くべきかという議論を今やらなければ、10年間に関してでありますけれども、これは未来永劫ないのではないかと、このように思いますので、そう嫌がられずに、むしろそもそもまちの目指すべき方向についてご高説をぜひ私たちにぶつけていただければ、このように思います。


 それから、基本計画と一緒に示すべきではないかということでありますが、基本計画自体、基本構想に基づいて策定をすることになります。あるいは基本構想の体系立てといいましょうか、筋立てに基づいて施策を体系化する必要がありますので、これはどうしても基本構想の方ができなければ、基本計画というものまで回らない、時間的に手が回らないということでございますので、この点についてはご理解を賜りたいと思います。


 むしろ耳をそろえて出しますと、安治川議員のことですから、こんな一遍に決まってから出すなと、もっと途中経過で出せと言われたんではないかと、このように思っておりまして、むしろ来年の3月までに基本構想、それから基本計画、それから実施計画ができるわけでありますから、むしろ途中経過で議論をさせていただいてることをぜひ評価をいただきたいと、いただけるのではないかというふうに期待をいたしているところであります。


 それから、庁舎につきましては、これまでも随分議論をさせていただきました。安治川議員が庁舎の位置について大変高い関心をお持ちだということはよく存じ上げておりますけれども、それは基本構想という舞台の中でなされるべきものではない、このように私としては考えているところでございます。


 それから、市民がどのようにして収入を得ていくかということが最も大切だというご指摘は、私は同感であります。4ページに、地域経済を元気にするというところのイの一番の行に、私たちの暮らしや財政は経済によって支えられており、自立の基礎をなすという明確な認識が書かれています。このことをはっきりさせるということ自体、私も大変大切だというふうに思います。


 それで、それとの関連で、かばんについてのご提言を含めたご質問がございました。他方でまた、コウノトリに対して費やされたお金との比較がございましたけれども、これは並立的に比較するというのはいかがかと思います。かばんは、これは産業であります。現に個々の企業がみずからの利益追求の手段として行っているわけでありまして、苦境にあるとは言いながら、本来自立して、みずからの足で、そしてみずからの計画で、そしてみずからのリスクでもってなされる分野でありますから、そこのところに行政が出かけて行って先導的な役割をとるというのは、産業との関係において適切なものではないというふうに私は考えております。


 豊岡のかばんが苦境に陥っておりますのは、これははっきりいたしております。つまり豊岡のかばん産業の特徴は、OEM生産が中心であると。つまりブランドは人さまのブランドで、つくるのは豊岡である。こういった産業のあり方というのは、これは価格競争にさらされやすい。つまりブランドなりデザインはほかの会社が持ってるわけですから、同じものを安くつくんてくれるところがあれば、そちらにさっさと生産拠点を移してしまう。その結果、中国の側に移ってしまった。このことは、もうかばん業界の側も十分認識をしておられるところです。


 したがって、今後、豊岡が生き残っていくとするなれば、みずからのブランドを持つことということが一つが大きな柱になります。ですからこそ、過日でありますけれども、地域ブランドとして豊岡かばんというものが法的にも認められる運びになったところであります。


 また、現在、豊岡のかばんで非常に元気なところを見てみますと、ある日本最大手の量販店と結んで、消費者にダイレクトに製品を提供するようになった。それは豊岡のかばんということを明示して売るようになったもの。ここの企業は大変元気であります。あるいは日本を代表するかばんのメーカーであって、会社であって、なおかつ国産に徹底してこだわってる企業が東京にありますが、そこが豊岡かばんの腕を見込んで、一緒にいい日本製のかばんを売り込んでいこうと、こういった姿勢のもとで取り組んでいるところが大変に元気であります。


 それ以外にも元気なところを見てみますと、まさに豊岡であるということを積極的に打ち出しているところに、どうも活路が見出せてるように思います。したがいまして、豊岡市といたしましては、そのような活動がさらに前に行くように後押しをさせていただく、あるいは背中をぽんと押すということではないかと思います。


 ちなみにかばんには、豊岡市以外の金は出ていないということでありませんで、例えばジャパンブランドの試みがありましたけれども、これは全額国費でありました。ということでございますので、ご理解を賜りたいというふうに思います。


 ただ、どちらにいたしましても、豊岡かばんというのは、豊岡の自然、風土が生み出したものでございますので、豊岡の誇りであり、このことの育成として、やるべきことをやっていくということは当然だろうと思います。


 ちなみに5ページを見ていただきますと、その一番上の段落でありますが、山、川、海といった自然環境は地域に根差した地場産業、歴史の積み重ねの中で築き上げられた「まちとむら」の形がある云々かんぬんと書いておりまして、豊岡に今ある資源を私たちは徹底的にこだわりながら大切にし、そしてそこに創意工夫を凝らして発展を目指すんだという経済振興の基本的な考え方が書かれているところでございますので、ぜひこの考え方についてどうなのかといった議論を交わさせていただければというふうに思います。


 ちなみに中心市街地とか各市町の中心地についてのことにつきましては、まさにその2行目でありますけれども、歴史の積み重ねの中で築き上げられた「まちとむら」の形がある、これを大切にするんだという明確な姿勢が示されているということをあわせてご理解を賜ればと、そのように思います。


 その他につきましては、担当から答弁をさせていただきます。


○議長(綿貫 祥一) 企画部長。


○企画部長(神尾與志廣) 議員の方から中心市街地とは何かというご質問をいただきました。実は中心市街地の定義につきましては、中心市街地活性化に関する法律がございまして、その中の2条に規定がなされております。ちょっと読んでみたいと思うんですが。


 この法律による措置は、都市の中心の市街地であって、次に掲げる要件に該当するものというふうになってまして、3つ挙がってます。まず1つは、当該市街地に相当数の小売商店業者が集積をし、及び都市機能が相当程度集積しており、その存在している市町村の中心としての役割を果たしている市街地であること。


 2つ目には、当該市街地の土地利用及び商業活動の状況等から見て、機能的な都市活動の確保または経済活力の維持に支障を生じ、または生ずるおそれがあると認められる市街地であること。


 3つ目といたしまして、当該市街地における都市機能の増進及び経済活力の向上を総合的かつ一体的に推進することが当該市街地の存在する市町村及びその周辺の地域の発展にとって有効かつ適切であると認められること。この3つが挙がっております。


 こういった観点に照らしながら、今後、新豊岡市としての中心市街地の位置づけを検討していきたいというふうに考えております。


 それから、市長の方からご答弁申し上げましたけれども、基本構想と同時に基本計画をというようなことのご指摘をいただきました。実は自治法によりまして、基本構想については議会の議決を得るというようなことがはっきりうたわれております。ただ、その解釈の中でございますけれども、基本構想といいますのは、あくまでまちの将来のビジョンといいますか、そういった基本的な理念的なことが挙がっているもんであるとなっておりまして、この構想に基づいて執行当局において、より具体的な基本計画なり実施計画が策定をされ、それに従って個々の行政が行われていくような体制がつくられることが必要であるというふうになってますので、やはり基本的には、きょうご説明しました基本計画というものが議会の方の議決もお世話になるものであるということで、ご理解をお願いしたいと思います。


○議長(綿貫 祥一) 20番、安治川敏明議員。


○議員(20番 安治川敏明) ちょっと答弁漏れもあるんだけどね。それは2問目で答えてもらっていいです。それは何かというと、根本問題で、今、企画部長が基本計画、基本構想についての法解釈を言われましたけれども、これは法解釈としてご答弁願いたいと思うんです。というのは、私もいろいろ今までの経験や物の本を改めて読んでみたんですが、幅があり過ぎるんですね。基本構想を決めたときの、地方自治法を制定した当時、予定したのは、こんなビジョンではないんです。もっと計画的に、地方自治体を恣意的な運営から守るために、つまり首長がかわったり議員がかわったりしたときに、恣意的な運営が行われないように、ある期間を定めて、適当な期間、10年程度、これも10年と確定してるわけでもない、程度に見通して、そしてできるだけ節約をして、必要なものをつくっていこうじゃないかと。ただ、しかし、お金との関係があるから、実施計画だとか、それからローリング方式の財政計画もつくって、いろいろ検討していこうと。


 これがだんだんだんだん発展するうちに抽象論でいいんだみたいなことに今ではなってしまってる。議員の方もならされちゃって、もちろん議決を求められる正式の審議の中では、委員会が設置されれば委員会で、あるいはまたそこに入ることができなければ、適当な機会や議会で私も市長の言われるところの抽象論にも参加させていただきたいと思うけれども、きょうは余りする気はしないんです。答申をあなたが読まれて、あんたらの意見を聞いて、まだ考えるとおっしゃるわけだから、ちょっと考えを述べておこうと思ってるだけなんでね。これで私が全部自分の言いたいことを言ったというわけじゃないんです。


 それで、いずれにしましても、法解釈については私は幅があるということは事実だろうということについては、法解釈上どうなのだろうということについてご答弁を願いたいと思うんです。なぜこういうことを言うか。先ほど市長は冗談のように、私が大部な仮に基本計画を出した場合に、こんな耳をそろえて出すなということをあなたは言うだろうということをおっしゃってる。私はそういうことを言ったことはないんです。あなたがいつも議会が終了したその日ぐらいに記者会見をして、重要な発表をするから、これは、あんた余りじゃないかと。むしろそんな準備が整ってるんだったら、議会中にせめて一般質問に間に合うように発表なさるのが至当ではないかということは、今まで言ってきました。もちろん今度の行政改革大綱のように、引っ張って引っ張って、最後にどさっと出してくるとか、それから広域のごみ処理基本計画と我がまちの基本計画を一遍に出してくるとか、不親切きわまるということを批判したことはありますよ。


 しかし、今回の場合、基本構想で市民の一番関心を持ってるところがいろいろありますね。それぞれ市民の関心の度合いにおいて違いますが、あります。そうすると、主要な事業についてどうなるんだろうなということを、市民であり、市民の一端を担う議員が議会でお尋ねをするのは一向に不思議なことではないから、基本計画のアウトラインができたらご一緒に出してもらいたいというのは、今でも変わりません。


 また、もしどうしても12月定例議会の開会日に間に合わないということであれば、これは議決を要する日までに、できるだけ早い機会に提出するよう、これは市長の義務としてやってもらいたいと。そうでないと、相変わらずあなたがおっしゃるところの、希望されるところの抽象論は、それはやるでしょう。私、抽象論をしたらいかんと言ってるわけじゃないんです。抽象論だけに終わってしまっては、これはもう話にならんじゃないかと。だって、あなた、これ長いんです。合併協のときも新市建設計画というので、具体的なところはほとんどなくて、抽象論がようけ並んどって、具体論を聞いたら、参考資料の参考資料みたいなところにちょっと出てきて、事業費もほとんど明らかにされないで、今度の行革大綱でも、主要な事業を集中して投下しなきゃならないから我慢しなさいという話が先に来て、そしてそれは一体どこに使うんだと言ったら、それはこれからこの基本構想を決めないと決められないと。基本構想が出てきた。これは、まず理念を考えなさいと。市民としては、ちょっと待ちくたびれて、私は今度、市民懇談会をしても、その点では市民が議論が非常にしにくいだろうなということを思いますから、その点は、これは要望的な質問になりますが、そのお考えを持ってもらいたいと思いますから、お尋ねをしておきたいと思います。


 それから、庁舎の問題でありますが、これは地方自治法でも特別に条文で規定しているのは、本来は市の要件の重要事項の中に中心市街地問題がありますね。中心市街地とは書いてないけれども、人口並びに都市集積についての規定があります。しかし、合併特例法による合併でありますから、多くの市がその要件を具備しないまま合併するということになりました。


 豊岡市は、格好の上では人口重視なり都市集積なりの数値を算定すれば、あるいはこの旧豊岡市の市街地が中心市街地として認定されるかもわかりません。しかし、これも数値で本来計算しなくてはなりません。私は、その点では、中心市街地並びに都市集積の中心中の中心である市庁舎の位置あるいはまたその規模、機能を決定していくということは、今後10年間の最も大事なことなんですよという指摘をしておかなきゃならんということを言ったんであって、ここで支庁舎の位置や、あなたが関心を持ってるだろうと、わざわざ私が聞いてもいないことをあなたはおっしゃったけども、そういうことを答えてくれと言ったわけじゃないんです。その枠づくりだ、理念だというわけでしょう。そしたら、これから10年の豊岡市への非常に大事な、市長としても悩むところがあるから、みんな一緒に考えくれということが基本構想の理念の一つじゃなかろうかということを尋ねたんです。これは何もそんなに難しいことではないから、事実上できるなら12月の議会の提案までに用意をなさる必要があるんじゃないかと、こういうことを聞いてるんです。


 それから、特産の問題なんだけども、もちろんコウノトリが何グラムのえさを食うから、かばん屋さんに何ぼの補助金を出しなさいなんていう、こういう議論をしてるんじゃないんです。そうじゃなくて、従来特産ということを言って一生懸命地元が持ち上げなければ、国の経済全体の中におけるシェアは極めて低い産業ですね。農業だって水産業だって、本当に低い産業になってしまってる。ですから、私は、かばん、杞柳を含めて、そういう弱点を持っているだけに、もちろん個々の企業主にとっては利益追求の企業であり、損得勘定はその企業主が負うべきことは当然でありますけれども、地域全体の労働者や、それからまた市民がその産業の動向で生活を左右され、市の財政上も行政上も左右されるわけでありますから、全体としてこれが健全に、かつ繁栄するように我々が必要な手助けをしていく。何も市の公益に反するところがないと。このことは、特産として物づくりの大事な点として、きちんと基本構想上、位置づけをすべきだ。なるほど書いてあることは書いてあるけれども、目を凝らして読まないとコウノトリほどはわからないと、こういうことでありますから、私は、あなたが書いたか、答申を求めたか知らんけど、この文言を一字一句全文にけちをつけてるんじゃないんです。これは読むのは読みました、一生懸命。それで、揚げ足取りのようなことはきょうは聞く気はありませんということを前提にしているので、よくお考えになってもらいたいと聞いてるわけだから、よく考えるという答弁をしてくれりゃいいのに、そういうこと。


○議長(綿貫 祥一) 企画部長。


○企画部長(神尾與志廣) 法解釈というふうなことでございますけども、議員も最初おっしゃいましたように、基本構想につきましては、地方自治法第2条第4項にうたわれております。議会の議決を経てというふうなことになっております。この解釈の面でございますけども、少しわかりやすくする意味でちょっと読んでみたいと思いますが。


 第4条第4項に基づく市町村の基本構想においては、市町村が存立している地域社会の特性に応じた当該市町村の振興・発展の将来図及びこれを達成するために必要な振興施策の大綱が定められるべきである。その内容は、必ずしも画一的な基準による必要はないが、少なくとも土地利用、福祉の向上、経済振興、それらのための基盤整備等や環境の整備、文化充実等について基本的方向を明らかにするものであることが必要であると考えられる。しかし、これは、あくまでも構想であるので、真に市町村における行政の総合的かつ計画的な行政を確保するためには、この構想に基づいて執行当局において、より具体的な計画(基本構想、実施計画)が策定され、それに従って個々の行政が行われていくような体制がつくられることが必要であるというふうになっております。以上でございます。


○議長(綿貫 祥一) 20番、安治川敏明議員。


○議員(20番 安治川敏明) 今、出典を言わなかったから、出典もきちんと言う必要がありますよ。それで、それが今の学会の通説でありますが、もう一度お尋ねしておきたいと思うけれども、基本構想というのは、しばしばある意味では抽象的かつ高度なものとして取り扱われ、一方では、抽象論だから、それはそれなりにという扱いを受けるから、私はちょっとしつこくこの際、明確にしておきたいと思うんだけども。幅があると。つまり今のも通説であって、基本計画は執行当局において決めなきゃならん。それじゃあ、いつ決めるのか。同時に出すべきなのか、出さなくてもいいのか。なるほど執行当局の権限の範囲内で予算化してから、それは議決を求められるものであるから、最終的には議決を求める予算の段階でないと、議会がとやかく言うことはできないが、しかし、基本構想の一つの方向をまとめる上では、基礎数字を点検しないで本当はやるべきでないと私は思います。というのは、この議決を求める段で私は検討すべきであると思うのは、この基本構想が予定する事業規模の範囲は、いかなるところまで行くのかということは当然考えなくちゃならん。何ぼいいことであっても、できないことを市民に約束することはできないから、それは市長がいつも言うことだ。お金が無制限にあったら何でもしますよと。これはお互いさまです。そんなことはわかってるんです。わかってるけれども、みんな希望がある。そしたら、その希望について議論するのは、未来永劫今でないとできないという言い方をしたら、そうなるんですよ。


 だから、私は、本当に議決を求められるときには、大体1,000億要るんかなと、500億要るんかなと、そのお金は大体準備できるんじゃないかなと、市民の皆さん、頑張れと。苦しいけども、税金を納めたら、そういうぐらいのことは行くから頑張りましょうと言っていいのかどうかということぐらいは、この基本構想の段階でまとめなくちゃいかんから、それでそのことを聞いてる。ご答弁があれば聞いておきたいが、その法の解釈については、幅があるのかないのか。今言われたのは通説であって、まさか最高裁の判決ではないと思うから、ひとつ再度答弁をしてほしいと思います。


○議長(綿貫 祥一) 市長。


○市長(中貝 宗治) 通説であるのかどうかは私は存じ上げませんが、今、部長が読み上げましたことで法的には妥当なものと考えております。もし細部の具体的な計画まで議会の側の議決を経なければならないとなりますと、これはむしろ長の執行権を侵害する可能性もあると、法的な議論として。つまり議決とか否決するということはできるわけでありますから、その意味では、先ほどご紹介をいたしました法解釈論が私は法的には適切なものと、このように考えております。


 現にこれまでさまざまな計画についても議会との議論をしてまいりましたけれども、それはまさに議論であり、もちろん生かすという努力は大変大切でありますけれども、最終的には長の判断で計画自体はつくることができる、こういうことでありますから、あくまで法的な議論としては、それでいいのではないかと思います。


 また、基本構想についてですが、これもつい過日、答申をいただいたところでありまして、いただきましたよと言って今皆さんにお示しをしてるところでありますから、きょう、あすに基本計画なり実施計画を耳をそろえて出せないということについては、これはご理解を賜りたいと思います。


 他方で、安治川議員の言われるように、抽象論を議論する上でも、具体論がないとなかなか議論が深まらないというのも、そのとおりだろうというふうに思います。したがいまして、私たちもできるだけ今後速やかに基本計画なりをまずつくり、その策定途中で、もう決めたから聞き置けということではなくて、案ができた段階で、また議会の皆さんともぜひ議論をさせていただきたい、このように考えております。


 総合計画をつくるという、来年3月までの道のりの中の今、いわば第1段階のところに来たということですので、待ちくたびれたとおっしゃらずに、ぜひ来年の3月までを射程に入れた上で、その間の議論をずっと継続的に踏まえながら、最終的に総合計画をつくっていくんだということに私としても考えたいと思いますし、安治川議員にもそのような観点からの議論をいただければと、このように思います。


 かばんにつきましては、わかりましたと言えばいいとおっしゃいましたので、最終的に当局案をつくる段階で具体的な要素を盛り込めるかどうかについては、ぜひ検討させていただきます。以上です。


○議長(綿貫 祥一) 暫時休憩いたします。再開は2時45分です。


                午後2時34分休憩


           ────────────────────


                午後2時46分再開


○議長(綿貫 祥一) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。


 ほかにありませんか。


 3番、門間雄司議員。


○議員(3番 門間 雄司) 3番、会派六星会、門間雄司でございます。


 2巡目となりました。重なるところがあるかと思いますけれども、しばらくの間おつき合いいただきたいと思います。


 まず最初に、今回の基本構想の策定の流れといたしまして、合併以前からの旧市町の計画、そしてまた合併審議のときに策定されました新市建設計画があった上で、今回の基本構想があると理解しております。現に新市建設計画の趣旨の中に、新市の進むべき具体的な方向については、新市において策定する総合計画にゆだねていくとありまして、また、今回の総合審議会資料にも、旧市町の総合計画、新市建設計画の方向性、考え方を包含して再構築するとあります。


 旧市町の計画につきましては、新市建設計画の策定で一たん整理されたものと理解しておりますが、今回の基本構想の策定に至る中で、この前に策定されました新市建設計画のどこに着目し、どのような点を残し、どこを再構築しようとしたのか、その理由も含めてご説明をお願いいたします。


 次に、さきの行革大綱において、総合計画との連携の整合性がうたわれ、管理から経営への変化、羅針盤としての機能を果たすとのあります。その観点や基本構想の位置づけからすると、すべての背景として行革大綱の概念が反映されると考えますが、この基本構想の構成、具体的な文言を見ますと、それがどうも把握しにくいという実感を持っております。何かお考えがあって、このような取りまとめとされているのか、ご確認をさせていただきたく思います。


 次に、絵にかいたもちとならないための事前検討は当然なされていると思っておりますが、特に第6章の分野別取り組み方針に掲げられております各方針につきまして、財源的な見通しを考慮した上での答申案であるとの理解でよいのかどうか、ご説明をお願いいたします。


 それから、審議委員会での議事録を見ますと、委員さんの発言にも同様の趣旨がありましたが、数値的な目標と具体的な施策の関連づけをすべきと考えます。今後の基本計画や実施計画では当然入ってくるものと理解しておりますが、このためには現状の課題を深く掘り下げることが必要ではないでしょうか。現在、入手可能な審議会の資料では、人口に関連した項目しか見当たりませんが、地域のその他の基礎指標、例えば産業別従事者数、卸売・小売業の販売額、製造品の出荷額、農業経営耕地面積、漁獲高など、その推移の把握等をどのようになされ、基本構想で述べられている産業振興に結びつけようとなさったのか、審議会での議論の内容も含めてご説明をお願いいたします。


 以上、第1回目の質問とさせていただきます。


○議長(綿貫 祥一) 答弁願います。


 市長。


○市長(中貝 宗治) まず、新市建設計画との関連であります。新市建設計画自体を読みましても、一つには、今ある新豊岡市の財産、資源ということをまずしっかりと大切にする。その上で、新たな未来をつくっていこうという姿勢に立っています。今回の基本構想の答申案を読みますと、そのことがより明確に出てきてるように思います。先ほど来の議論でも考え方を述べさせていただきましたけれども、外から何かを持ち込んでくるという努力は、それは当然大切でありますけれども、何よりもまず今の自分たちのエリア内にあるものをしっかりと認識をして磨いていくという方向がいいのではないか、そのことが出されてるように思います。


 合併前の新市建設計画は、とにもかくにも合併するときにどんなまちをつくるのかという、そのデッサンがなければ理念のない合併になってしまうという中で、いわば名刺交換をしながらつくり上げたような計画になっております。したがいまして、重要な要素というのはすべて入ってると思いますけれども、まだ十分煮込まれていない。とにかく粗い筋立てを示すということではなかったかと思います。合併して1年と少しがたち、お互いの様相もわかってきた中で、今回の基本構想の答申がなされておりますので、より深く読み込まれたものになっている、このように私としては考えているところでございます。


 それから、表現そのものも、かなりできる限りわかりやすくしようという意思が、前、新市建設計画のときよりも、さらに明確になっているんではないかと思います。ですから、その意味では、この新市建設計画の中に盛り込まれていたエッセンスを改めて理解をし直し、関連づけをし直して、そして盛りつけをしたものと、このように考えているところでございます。


 それから、さらに交流、連携ということの意識が新市建設計画のときよりは、この基本構想の方が強くなってるように思います。新市建設計画の段階では、一緒になることの不安もたくさんありました。合併によって個性が埋没するのではないかという不安も大変強く出されておりましたので、いかにその個を守るかという要素がどうしても強くなる。しかしながら、合併してから1年と少しの経験は、個を光らさせるだけでなくて、連携することよって光るし、実は連携することによって個が逆に輝くといったことがわかってまいりましたので、そのようなことが明確に書かれてるように思います。


 特に10ページの特色ある地域の成長の連携のところで、第3段落でありますけれども、さらにそれぞれの地域が励まし合い、競い合いながら調和する、この辺も合併後の経験を踏まえたもと考えておりまして、こういった要素が意識的に出てきたというところが新市建設計画とは異なるといいましょうか、発展した部分ではないか、このように考えています。


 それから、第6章のこういった分野別の取り組みについて、財源見通しを踏まえた上での記述かというご質問がございましたが、財源見通しは全くなされていません。むしろ今後の方向としては、目指す都市像を実現するためになされるべき事柄をより具体化する。もちろんそれは、具体的な施策という観点から見ると、まだ十分抽象的なものでありますけれども、目指すべき都市像を実現するため必要な事柄を幾つか書いていく。要はその後に、それを実現するために限られた財源をどういうふうに配分すのかというのが、基本計画なり実施計画あるいはその年度の予算ということになりますので、この段階では、それぞれに幾らかかるという積み上げは、一切作業としてはなされていません。いわば目的なり目標を示すのがこの基本構想の仕事とでありまして、じゃあその目的を実現するために、具体的な施策を限られた財源の中でどうするのが最もいいのかというのは、今後の課題になろうかというふうに思います。


 その他につきましては、担当の方から答弁をさせていただきます。


○議長(綿貫 祥一) 企画部長。


○企画部長(神尾與志廣) 数値目標のことでご質問いただきました。例えば産業別の事業者の数等、そういった指標をもとにして現状と課題の掘り下げというものが要るんじゃないかというご指摘をいただきました。まさにそのとおりでございまして、実はそういった作業については、今後の基本計画の策定作業の中で行っていくということにいたしております。今後の作業の中には、当然指標をもとにした現状分析を行って、その中から課題の抽出を行っていくと。その課題に対してどういう施策を用いるのかというあたりについても、基本計画の中で明らかにしていきたいというふうに考えているところでございます。


 それからもう一つ、行革大綱の概念はどう反映されたのかというお話がございました。実は直接的に行革の大綱がこの中に入ってくるものではございません。行革大綱は既に先んじて検討し、つくっていくという作業も行いました。それはそれとして、いわゆる財政基盤を強固なものにするという方向での議論でございます。もちろん今回の構想の答申にありました中にも、1ページでございますけども、1ページの計画の性格というところに3つございました。その3番目のところに、限られた財源の中で、事業の重要性や必要性、緊急性に配慮しながら行っていくんだというようなことを表現させてもらってます。これは、漠っとした表現になってますけども、このあたりの実際の行革といいますか、財政的な面とのすり合わせ等については、先ほども市長が申し上げましたけれども、基本計画の中に浮かび上がってくる事業の位置づけの中で議論をしていきたいというふうなことでございますので、ご理解をよろしくお願いしたいと思います。


○議長(綿貫 祥一) 3番、門間雄司議員。


○議員(3番 門間 雄司) それでは、2回目の質問とさせていただきます。


 基本構想の流れの説明をいただきまして、エッセンスの主な点としては、市長の方から交流というところを柱に持ってきたんだということを伺いました。実はちょっと話は飛ぶんですが、新市建設計画の中では、旧市町の計画というのもページでちょっとまとめられておりまして、ぜひこの場をかりて総合支所長の方にお聞きしたい点が1点ございます。それは何かと申しますと、過去のことをほじくり返すのは生産性が低いかもしれませんが、今回の基本構想の第1章、基本姿勢3つ書かれておるんですが、そのうちの2つ、今を大切にし、日々の暮らしを楽しむ、そして未来への責任を果たすと、この2つの文言につきまして、旧豊岡市の基本理念、未来への責任を果たすまち、笑顔で日々の暮らしを楽しめるまちということで、ほぼ同様の文言が入ってるのが少しひっかかりました。これについてちょっと、総合支所長がそれぞれの地域の立場に立って、どのような見解でおられるのか、少し、一言でよろしいので、確認させていただければなというのが質問でございます。


 次に、行革の話が盛り込まれてないんじゃないかということなんですが、これにつきましても、先ほど来、議員さんとのやりとりの中でもありましたが、基本構想というのは、議会議決案件ということで、非常に重いものであると私自身は理解をしておりまして、今までの行革大綱のやりとりというものでコンセンサスが得られてるのかどうかわかりませんが、それなりの方向性がついた内容は、先ほど1ページのところに3行ほどで書いてあるという答弁をいただきましたけれども、もう少し明確な形で基本構想の中に入れた方が、今後、市民向けのタウンミーティング等で、この前は行革でお金の厳しさを聞いた、今回は夢のことを聞くと。その整合性というか、関連性というのが途切れて、市民の方も聞きながら非常に困惑する部分があるんではないかと思っておりまして、もう少しその行革大綱の理念というものを基本構想の中に入れてはいかがかなと思っております。これについては、ご見解をもう一度伺いたく思っております。


 それから、第6章の方針について、絵にかいたもちと私、文言のまくら言葉で言ったんですけれども、まさに市長の方が財源の見通しがないということは、これは絵にかいたもちなんではないかなと率直に思ってしまいます。ただ、市長は、さっきの説明の中で、いや、基本計画の方で基本構想の中をまた取捨選択してやっていくんだということをおっしゃったと理解したわけですけれども、ちょっと私の理解が正しいかどうかわかりませんが。基本構想でその取捨選択は整理されるべきものだと実は思っておりました。でなければ10年の設計図が基本構想ですよと、金がないから、やり残しが出ましたよというのであれば、絵にかいたもちという感覚が非常に強くなりまして、何か議論をしても、先ほどから抽象論と具体論の行ったり来たりでもんでいくんだということの合理性が非常に薄くなってくるんではないかと思います。その辺について、そういうものなんだという答えであれば、それしかないわけですけども。もう一度ご見解をいただければと思います。


 それから次に、豊岡モデルの展開につきまして、先ほど市長の方が新市建設計画から今回の基本構想の流れの中で、主な柱としては連携というものが前面に出てるんじゃないかというふうにおっしゃった。この言葉は、豊岡モデルというものの表現に出ているんではないかと私自身思いました。それはなぜかといいますと、総合計画審議会の豊岡モデルをもむ初期の資料はどういう表現がなされてたかといいますと、環境というものが大きな柱として、それを各施策につなげるという表現がなされていたように理解をしております。それが最終答申版になりますと、ちょっとぼやけまして、市長が言われたような連携、有機的な結合という文言が前面に出ている。それで、私、資料をずっと見させていただく中で、実は初期の環境を柱にしたという方が、まちの将来像で言われてる「コウノトリ悠然と舞う ふるさと」ということに非常にぴんときやすかったですけれども、答申案としては、その有機的なというところが前面に出てて、ちょっと語弊がありますが、別にこれ豊岡モデルと大げさにつけなくてもええもんじゃないかなというふうに思ってしまうわけです。ですから、市長の思いはともかくとして、審議会の中で、その辺どういった過程でこの結論になったのか、少し確認させていただければなというふうに思っております。


 次に、定住人口の話が先ほど来、少し出ておりますが、1点だけ簡単に。3,000人は特に根拠がないという話ですが、それも、繰り返しになりますが、ちょっと絵にかいたもち過ぎるんではないかなと。少なくとも雇用をふやすであるとか、定住人口をふやすであるとか、そういったことは、住宅施策とか何か誘致するだとかいうことにつながっていくんかと思いますので、現時点で深く掘り下げていないのであれば、非常にまたこのお示しいただいてる答申案が空虚なものになっていくという感覚があります。それについて、ご見解をいただければと思います。


 第2回目は以上とさせていただきます。


○議長(綿貫 祥一) 市長。


○市長(中貝 宗治) まず、総合支所長の意見を聞くというご質問をいただきましたけれども、答弁は差し控えさせていただきます。議員のご質問の趣旨は、要は総合支所長が旧町の職員だということを前提にして、旧町の職員としての感想を求めておられますので、総合支所長としての職責とは別のことでありますので、これは控えさせていただきたいと思います。


 それから、絵にかいたもちかどうかというのは、これが絵にかいたもちになるかどうかは、まさにこれからにかかってるというふうにご理解いただきたいと思います。例えばある自動車メーカーが新たな車をつくろうとするときに、そのコンセプトを考えます。例えば金持ちを相手の高級スポーツカーにいくのか、あるいは家族4人、子供はまだ小学生、お父さん、お母さんは30代か40代、そして日曜日にキャンプに行くことを目指すものか、これコンセプトでありますけれども、これ自体はまだまさに絵にかいたもちです。現物は目の前にはありません。そして、それぞれのマーケティング等によって、どういう分野で自分たちは新しい車をつくるのかというコンセプトが固まっていく。それを具体化するデザインが決まってくる。そして、それを支える技術というものが開発をされていって、最後に車ができるわけです。もし車ができなければ、最初に描いたコンセプトは絵にかいたもち、あるいはできたけれども、全く売れなければ絵にかいたもちになる。したがいまして、今、議論してるのは、まさに、ではどういうコンセプトを目指すのかというところを中心にやろうということでありますので、その意味では、まさにそのようなものだというふうにご理解をいただきたいと思います。


 今、議論すべきことは、要は今、車の例でいきましたけれども、どういう方向を次の車種でねらうのかという議論をやらなければいけない。もちろんそのためには、一体今じゃあマーケットはどういうものを求めてるのかという具体論も議論をしなければいけませんから、その意味で、まさに抽象と具体とのやりとりが必要なわけですけれども。今決めるべきなのは、つまりどういう分野を目指すかという、いわばその最初の部分というふうにご理解を賜りたいと思います。


 あるいは法律の方の比喩でいきますと、憲法の中に例えば生存権という規定があります。健康で文化的な最低限の生活を有する権利を有すると、十分抽象的であります。だからといって憲法の議論はできないかというと、そうではない。憲法にまずそのような視点をはっきりと書くからこそ、その生存権を具体化するために生活保障といった具体論が出てくる、あるいは障害者の権利をどう守るかということが出てくるわけであります。したがって、生存権の憲法の条項が絵にかいたもちになるかどうかは、憲法自体で決まるのではなくて、その後の法体系あるいは具体的な施策によって実は決まってくるというか、真価が問われてくるということだろうと思いますけれども、基本構想、基本計画、実施計画、実施計画も3年でありますから、さらにその年度年度の予算、あるいは予算の執行ということの中で、最終的に絵にかいたもちになってしまうのかどうかが決まってくる、このようにご理解をいただきたいと思います。


 ただ、具体的な個々の事業をやる前に、ねらいをよく定める。なぜなのかということを議論をしっかりしなければ、やみ夜に鉄砲を撃つということになってしまいます。そのためにも実は抽象論が大切であると、このように考えておりまして、今その議論を議会の皆さんとやらせていただいてるところです。


 それから、豊岡モデルについての議論です。これも当初のたたき台の中に出されていましたけれども、相当いろんな要素が入っておりまして、豊岡モデルの概念自体が実は十分明確にはなっておりませんでした。したがいまして、これが審議会の中での議論、あるいは審議会の議論を踏まえて事務局がさらに文案を書くときに、内部でさまざまな議論をする過程で、今お示ししてるような形になったわけであります。


 環境が確かにベースということにあったんですが、そのことは、実は議論の過程を踏まえてみますと、2ページにまちづくりに臨む基本姿勢の中に、自然に抱かれて生きる、この姿勢の中に実は取り込まれて、豊岡モデルとしてはもう少しモデル、つまりお手本としてはっきりするような形にした方がいいのではないのか。そのときのお手本って何だろうというと、具体的にはコウノトリの取り組みがある。


 ただ、これだけを豊岡モデルと言ったのでは、豊岡はほかの分野についてはやらないのかということになりますから、いわばコウノトリモデルをお手本を豊岡モデルをつくって、豊岡というのは、さまざまな事柄を有機的に関連づけて、そしてそれを拡大させていってる。ばらばらにぶつ切りに、さまざまな施策なり活動がなされているのではないという、それがまちづくりの隅々まで行き渡っているというのを、要は豊岡がお手本として市民に対してでもあり、あるいはまだまちづくりに加わっていない方々に対してであり、あるいは豊岡の外の人たちに対して発信しようということで、現在のような形になったものと理解いたしておりまして、どこに豊岡モデルという言葉をかぶせるのが適切なのかという議論はあろうかと思いますけれども、今回なされているモデルの中身については、私としてはすぐれたものになってるんじゃないかなと、明確さがはっきりしてきてるんじゃないかなと、このように考えているところです。


 その他につきましては、担当から答弁をさせていただきます。


○議長(綿貫 祥一) 企画部長。


○企画部長(神尾與志廣) 行革の大綱の精神といいますか、それがどうも薄いというふうな趣旨のご指摘をいただきました。実は文言で表現してますのは、先ほどのページでございますけども、いわゆるこの構想の中には、今、市長から申し上げました豊岡モデルの展開ということも入ってます。これは、ややもすると縦割りの行政ということで、それぞれが行政コストをかけて行っておった、そのことを横の連携をとることによってコスト意識も持って、しかも行政効果については一層高めていこうというふうな方向を目指すものでございますので、これも結果的には行革の精神につながってくるというふうに理解をいたしております。


 また、参画と協働につきましても、これもどんどん行政需要がふえてきます中で、どんどんどんどん仕事がふえることによって行政コストが高まってきたという歴史がございますが、その中で、いわゆる市民、団体等の方々と行政が一緒になって取り組むことによって、結果的には市民の方々に満足できるような方策もできるわけですし、また一方では行政コストを下げるというようなことも可能性がございますので、これも、そういう意味では、精神の面では行革の精神に合致してるのではないかというふうに理解をいたしてます。


 それからまた、実は行政の展開の中では、行政評価という問題が生まれてきます。幾ら投資をして、どんだけの益が上がったのかということがございますが、基本計画の中には、できるだけ数値目標というものの設置をしたいというふうに考えてます。その目標に沿って行政の展開をして、行政の結果の検証をして評価をするというふうな仕組みに持っていきたいなというふうに考えているところでございます。


 それから、3,000人の点について根拠がないならば、絵にかいたもちじゃないかというようなご指摘をいただきました。議員がおっしゃいましたのは、住宅政策なりというものがあって、そういったものを押さえる中で、その中から何人ほどの人口の確保が得られるんかというふうな、逆に施策の面から根拠を持って人口の枠をつくっていくというふうな議論かなと思うんですが。


 実は我々のところに今、住宅政策というものがきちっとないわけでして、これこれからつくっていくわけですけども、ちょうどことし、住宅プランをつくってますけども。したがって、もともと言えば、新市建設計画の中では10万人というふうな大きな夢を描いておったこともございました。その中で、改めて17年度の国調を見る中で、もう少し率直に現実を見詰めるということもいたしました。その中で3,000人の数字を出したわけですが、これについては、これから我々が施策展開によって何とか確保したいという、そういう考え方の中の数字でございますので、逆に目標設定をして、この目標を達成するために今後の施策を考えていきたいというふうに思っております。以上でございます。


○議長(綿貫 祥一) 3番、門間雄司議員。


○議員(3番 門間 雄司) 済みません、総合支所長さんへの答弁を求めた件につきましては、それはそれで理解をいたしますが。実は基本姿勢のところにも、ちょっと揚げ足取りみたいになるんですが、私たちの今があるのは、過去における未来に向けた努力のおかげですであるとか、先人の脈々といした営みに感謝し、またそれを受け継ぎということが盛られておりまして、私自身も途中から、合併後から議員をさせていただいてるわけですけれども、旧5町というのがどうしても、総合計画の中ではいろんなゾーニングをしたりとか、市長も答弁で輝かすとかという言葉をいただいてはおるんですけれども、それ以前のそれぞれの流れが脈々と存在する中で、今回どれかを取捨選択とかをしたりして、この基本構想というものに取りまとまっていったんではないかなと理解しておりまして、一たんは新市建設計画というところで収れんをされて、そこで一度リセットされたというような感覚ももちろん持っておるんですけれども、それぞれ継続性がある行政をやられてるとは思いますので、そういった観点から、各総合支所長さんは旧市町の職員ではございませんけれども、経緯をわかってる方としてご意見をいただければなというふうに思った次第ですが、特にご意見はなくても結構です。


 次に、少し文言のことをお聞きしたいと思うんですが、地域経済を元気にするまちづくりとありまして、新たな産業の創出という文言が使われておりますが、市が関与する中で、この文言をやっていこうと思うと、相当努力が要ることではないかと思っております。企業誘致についても文言かありますが、現時点で工業団地にあきがないということを聞いております。市長の答弁にもありましたとおり、全国的に企業誘致合戦は加熱しておりまして、手法としては、私が今思いつく限りでは、ハード的な整備というのが一つ、もう一つは補助や助成金といったソフト的な政策というものが考えられるわけですが、そういったことをどういうふうに想定して、今後この産業の創出であるとか企業誘致を図っていこうと考えておられるのか、お尋ねいたします。


 関連して、同様のことですが、就業機会の確保・拡大、また雇用の安定に努めるとありますが、これまでの施策の効果、そういうものを踏まえた今後の手法というものもあわせてお尋ねをいたしたく思います。


 そして次に、先ほどの議員の質問にもありましたが、循環型のまちづくりの中に新たな環境ビジネスの創出を進めるとありまして、これについては、たしか答弁で、交流センターに関連した答弁をおっしゃっていたように思うんですが、一つもう少し踏み込まさせていただきますと、新たな環境ビジネスの創出を進めますの前の言葉は、地元産木材を使った建築物などの木造・木質化への取り組みとか、太陽光とか自然エネルギーというようなものが文章の前に来ておって、それを読むと、少し先ほどの答弁の地域交流センター、コンソーシアム云々かんぬんというのが少し私の中ではつながらないようなところもありますので、具体的にこの自然エネルギーとか、積極的な導入であるとか、太陽光の発電とかをもとにして、新たな環境ビジネスの創出を進めるということをここで表現されようとなさっているのではないのかどうか、これはちょっと確認なんですが、少しご説明いただきたく思います。


 それから、その上の方なんですが、農林水産業について、コウノトリを柱としてとはここに書いてはございませんが、ブランド化を図るというのは、そういうことも想定をされてとは思いますが。先ほど市長がおっしゃられた、豊岡かばんは、常に地域団体商標というものの第一弾として認定されたというニュースもありました。最終的にはそういったことまで含めて、例えばコウノトリに関連したものを商標登録みたいな形で持っていこうとなさっているのを想定されているのかどうか、少しご説明をいただければと思います。


 それから、活力とにぎわいのあるまちというところで、若い世代が魅力を感じるまちづくりとありまして、総合計画審議会の資料の中でも、市民アンケートの分析、中間報告ですが、載っておりました。その中で、若い世代が中心となるのは、第一義的には雇用の確保、そして次に都市的利便性の向上というところが大きくポイントとして挙げられているように理解しております。ここで少し考えを伺いたいのは、まちの将来像に掲げている「コウノトリ悠然と舞う ふるさと」というとこと、都市的利便性の向上は若い世代が求めているというアンケート結果は既にお持ちだと思うんですが、この辺の整合性をどう培っていこうとなさっているのか、少しご説明いただければと思います。


 それから最後に、まちの将来像のところに、一番下の方に小さな世界都市という言葉が使われておりまして、これは以前より市長がおっしゃってる言葉と私自身存じております。基本的にこれが否定されるものではなく、そうなって悪いとは思いませんけれども、基本構想という議会議決案件の文言の中に、当たり前のように、なるものと信じますという記述がありますと、これちょっと揚げ足取りになりますが、基本構想のさらに上に、小さな世界都市といったものが目指すべき姿としてあるような印象を受けます。このあたりについて、一般市民の方含めましてコンセンサスが得られていると市長はお感じになっておられるのか。


 策定方針というものも総合計画審議会の方で出されておりまして、ここの中には、なるべく市民にわかりやすい内容とするため、文章表現については努めて平易なものとするという文言がありまして、そういった観点からも、少し小さな世界都市ということをこの短い文章の中で将来像の中に最後ぽつっと入れられておるというのが、目指すべき姿が2つ、二重にあるような印象も受けます。この辺、市長の思いもそうですが、審議会の委員さん、どのような形で議論をされたのか、ご確認をさせていただきたく、質問を終了させていただきます。


○議長(綿貫 祥一) 市長。


○市長(中貝 宗治) 新たな産業創出ということで、どういうものかといったご質問がございました。これは、文章は、その前段のところを見ますと、とともにということですから、そこと一たん切り離されて、新たな産業の創出を行うということだろうと思いますが。やっぱり環境経済分野、あるいはこれも環境経済分野に入るかもしれませんが、新エネルギー分野、こういったところで新たな産業の創出があるのではないかと考えています。既に現在進行中のもので、イワシの水産加工業者から出てくる残渣がペットフードの材料になってるという例は、この議場でもご報告したことがあったかと思いますけれども、こういったものは今までなかった、いわば豊岡にはなかった分野であります。あるいはある建設会社が廃タイヤ利用で、土の中に埋めることによって振動吸収に役立てている。新幹線がすぐ近くを通っているところに、弱い地盤の上に立った住宅があって振動に苦しんでいる。新幹線は減速運転をしなければいけない。こういった場合に役立つのではないかということで、今その技術のいわば精錬といいますか、精製が進んでいる。よりすぐれた技術にするための努力がなされている。こういったことも、全く新しいいわば産業と言っていいかと思います。そういったものを市として応援していこうということだろうと思います。


 それから、企業誘致について、工業団地は完売であるというご指摘もございました。それは全くそのとおりでありまして、今後の私たちが企業誘致をする上で必要なことは、一つには、既に議会でも条例をお認めいただきましたけれども、豊岡市の中での相対的に弱いところというか、企業誘致という意味で弱い部分、つまり山間部であるとかといったところについての優遇策を設けるという条例がてきております。しかしながら、他都市との競合を考えましたときに、そうじゃなくて、まちの真ん中に、あるいは日高とか出石でも工業適地があるわけでありますけれども、そういったところに出てきたいといったときに、現段階では優遇策がないという状況にございますので、一体こういうものをどう考えるのかということがこれからの課題になろうかと思います。


 それと、企業が誘致を決める場合に、必ずし経済的にいいところだけに出てくるとは限りません。要はそのときのトップの熱意であるとか、まち全体の姿勢がどうであるとかといったことも大変重要なポイントになりますので、いわばそういったソフト面も含めた企業誘致対策が大変大切であるというふうに私としては考えています。


 さらに北近畿豊岡自動車道が既に和田山まで参りました。国交省の局長がその後の今度は八鹿−和田山間の起工式のときに言っておられましたけれども、5年でやると。そうしますと、企業を誘致する場合に、これから5年でありますから、相当計算できる範囲になってまいりましたので、そういった交流基盤の整備状況も訴えていくということも大切ではないかと思います。


 コウノトリブランドについて商標登録するのかといったご質問をいただきましたが、実は今コウノトリはぐくむというものとコウノトリの恵みというものを商標登録で申請を既にいたしております。審査が通って、きっちり登録できるかどうかというのは、まだ1年ぐらいかかるようでありますけれども、既に商標登録の手続だけはいたしております。そうしますと、後から来たものを排除できるというメリットがございますので、何に使うかというのはこれからでありますけれども、恐らくコウノトリというものを商標に取り入れようとする動きは、これから活発になると思いますので、防御といった意味も含めて、そのような手続を既にとっているところでございます。


 それから、小さな世界都市と目指すべき都市像、「コウノトリ悠然と舞う ふるさと」との関係について審議会はどういう議論かは、後ほど担当の方から答弁させていただきますが。これは2つの目標像を示すものではありません。そうではなくて、「コウノトリ悠然と舞う ふるさと」ができたときに、そのまち、つまり私たちの豊岡は世界の人々に尊敬され、尊重される小さな世界都市となるであろうという、いわば「コウノトリ悠然と舞う ふるさと」のいわば一つの性格を、特徴を示しているということであります。小さな世界都市自体は、いわば価値中立的です。何で輝くのかということは、その中には全く書かれていません。スポーツ王国で世界に輝く小さな世界都市もあれば、あるいは芸術ということの分野で、人口規模は小さいけれども、世界の人々に尊敬されるまちっていうのもあります。それらは、みんな小さな世界都市であります。しかし、私たちは、「コウノトリ悠然と舞う ふるさと」という姿でもって小さな世界都市になるんだということでありますので、2つの目標像を示しているものではないというふうにご理解をいただきたいというふうに思います。


 その他につきましては、担当から答弁をさせていただきます。


○議長(綿貫 祥一) 企画部長。


○企画部長(神尾與志廣) 今、市長が申し上げました小さな世界都市に関しまして、審議会の中でどうだったかということでありますが、これにつきましては、将来像を決めて、将来像を実現するためにどういうまちをつくっていくんかという、まずその議論があって、3つ挙がりました。そういったことを実現することによって、初めて将来像というものが目の前に浮かび上がってくるなという議論をしたんですが、その後、小さな世界都市につなげていったということになったんですが、特にこれについては異議といいますか、どちらかというと、すんなりつながったという私は理解をしておりまして、際立った意見というか、こうだああだというのはなかったということでございまして、そういう格好でおさまったということで、ご理解お願いしたいと思います。


 それから、議員の方から就業機会の確保あるいは雇用安定というふうなことについてご質問をいただきました。特に若い方々にとっては雇用の面、大変大きな問題でございますし、子育て支援と同じように大きな課題だろうと認識いたしてます。市の雇用拡大につきましては、優良企業の誘致あるいは地場産業の振興を積極的に推進するとともに、地域の特性と環境に配慮した新たな産業というものが必要であろうというふうに考えてます。


 また、少子高齢化の進展もございまして、地元での若い方々の就業機会の確保、いわゆるUターン、Iターン、Jターンがあるんですが、こういったことの促進にも努めていく必要があろうというふうに考えてまして、そういった中で、就業意欲のある、また高齢者の方、女性などの方に対しても、就労における知識や技術を取得してもらうと、そういった支援も要るんだろうなというふうに考えております。


 一つは、現在、男女共同参画プランを策定してまして、間もなく完成するわけですが、その中で、実は県の方で出産・育児の機に退職をされて、再び就職というときに、たちまち困られてるという状況もございますが、そういった方々に対して何らかの支援をしようということで、ひょうご女性チャレンジねっとというふうなものができました。この推進会議の方にも豊岡市として参加をさせていただきまして、取り組みを行っているというところでございます。


 それから、活力とにぎわいのあるまちについてということで、いわゆる若い方々にとって雇用の問題が大事であるということと、都市的な利便性の向上というのが求められているということが言われました。その中で、コウノトリ悠然と舞うということとどういう関係になるんかというご指摘でございました。若い方々にとって、雇用の問題は確かに大きいんですが、この雇用につきましても、今あるいわゆる工業団地で、まだ日高の方にはあいてる分もありますから、そういうところに企業誘致もできるわけですし、また山を切り開いての開発をしてというふうなことは当然考えておりません。これは環境都市・豊岡でございますので、できませんので。


 それからまた、都市的な利便性というのは、これは公共交通を含めたところだと思うんですけれども、一番最初に将来像で挙げておりますように、こういったおおらかな気持ちで暮らせるまちを目指すと言ってますので、そういうあたりとの整合性については十分考えながら、都市的な部分での今後の利便性向上についても検討していきたいというふうに考えているところでございます。以上でございます。


○議長(綿貫 祥一) ほかにありませんか。


 28番、広川善徳議員。


○議員(28番 広川 善徳) 28番、広川でございます。


 これまでいろいろと大変な内容で議論されてきました。なるべく端的にお尋ねをしたいと思います。


 まず1点目に、通告でちょっと変な通告をしてしまったんですけど、基本構想全体の当局の感想で、実現可能な構想かなと、これはやぼな質問だと思いますけども、少し方向を変えまして、これまでもこの基本構想自体の理念が大筋なものであるとか、ユートピアであるとか、さまざまな言葉で表現されてきました。先ほどは、絵にかいたもちというような言葉まで出てきたんですけども。この10年間、この構想、内容を見てみますと、大変すばらしい内容になっていまして、まさに10年後が本当に楽しみだなと、実現すれば、そういうふうに言える構想であると、このように思うわけですけども、立派な一つの完成品、よくまとまってるという思いがするんですが。実現させるための意気込みと申しますか、そのあたりを少しお聞かせをいただきたいなと思います。


 本当に夢のような内容が入っておりますので、その夢の実現のために、これから基本計画であるとか実施計画、さまざまなことを計画しながら、今は穏やかな感じのするこういう基本構想ですが、だんだん日本海の荒波のような内容が織り込まれてくるのではないか。それがなければ現実離れしたような内容も実現しないのではないかというふうに思いますので、よろしくお願いします。


 それから、次からお尋ねすることは、先ほど来、この構想自体がまだこれからのものだということで、はっきりとしたお答えは難しいであろうと思いますけども、基本的な考え方というものをお答えいただければというふうに思います。


 まず1点目に、4ページの地域経済を元気にするという中から、人、物、情報が広域的に行き交う仕組みづくり、このようなものが挙げられております。またもう一つは、情報通信基盤の整備、これ私たちのまちの取り組みを発信する、そういう情報通信基盤の整備ということが書かれております。これについての具体的な考え方があれば、お答えをお願いしたいと思います。


 次に11ページ、将来人口の考え方でございますが、定住人口と交流人口につきましては、これまでさまざまな内容が出ております。定住人口の3,000人にという数字にも根拠はそんなにないという思いがあって聞いていたんですが、この項目で、審議会の議事録は見てないんですけども、定住人口、交流人口に対するこういう目標策定の委員会でのそういう意見が、どのようなものが出ていたのかなという思いがしますので、お尋ねします。


 それから、同僚議員から定住人口、交流人口、この目標はもっと上に上げるべきではないかというような質疑もありました。また反対に、3,000人、これは大変厳しい数字ではないかという思いもするんですが、この3,000人、定住人口をふやしていく、そういう施策というものが、これも出ておりましたが、重複するかもしれませんが、お考えをお尋ねします。


 それから、先ほど若者定住ということで門間議員の方もいろいろと言われていましたので、次の項目はカットします。


 次に、15ページの集落機能の活性化ということが挙げられております。最も身近なコミュニティーである集落機能の活性化を図るということでございますが、どのような施策が考えられるのかをお尋ねします。


 次に17ページ、中心市街地の活性化により魅力ある商業空間の整備、これにつきましては今現在、歯どめがきかないようなシャッター通りと、全国的にそういう状況なんですが、そういう現状を魅力ある商業空間に整備していくんだというふうに、大変すばらしい目標でございます。イメージがあれば、この10年間を置いて中心市街地を活性化していく、シャッター通りをなくしていくというような整備をされていく、そのためのイメージ等あるかと思いますが、その辺をお尋ねします。


 次に18ページの活力とにぎわいのあるまちというところから、公共交通機関の利便性の向上、今こちらの方は、マイカーがなかったら生活できないというぐらいの状況の中で、公共交通機関の利便性の向上、これは大変難しい課題であろうかと思います。JRにしてもバスにしても、マイカーがなかったら生活できないという状況の中で、どのように公共交通機関を利便性を向上して利用を高めていくかという大変難しい課題であると思いますが、この件の考え方と、それから都市機能整備、道路整備、広域交通網、地域内道路整備、この問題につきましても、観光にしても何にしても、道路というものが大変大事なことになってるわけですけども、その道路整備、広域交通網、地域内道路整備について、どのようにしていこうと考えておられるのかをお尋ねします。


 それから、雇用の場の確保、これは先ほどにも関連するんですけども、確かに若い者が帰ってこない。先ほどもアンケートの話がありましたが、若い人は、雇用の場、これがあれば、かなり豊岡に定住するというふうに思われます。先ほどのご答弁もあわせて、その実現に向けての考え方を再度お願いをいたします。


 とりあえず1回目、これでお願いします。


○議長(綿貫 祥一) 答弁願います。


 市長。


○市長(中貝 宗治) まず、基本構想を実現させる意気込みについてはどうかというご質問をいただきました。基本構想自体は、これから当局側の案をまとめた上で議会に提案をさせていただき、その上で決定されるわけでありますが、もちろんその時点で、実現させる猛烈な意気込みを持って取り組んでまいりたいと思います。


 ただ、基本構想自体は、具体的な数値目標を入れるものではございませんので、その意味では、「コウノトリ悠然と舞う ふるさと」に近づくように永遠の努力を重ねていくというその姿勢が大切なのではないかと思います。ただ、総合計画の中には、基本構想以外に5年間の基本計画と3年間の実施計画があって、これには数値目標を極力盛り込みたいと思っておりますから、それはそのとおり実現できるように行政側の努力をぜひやっていきたい、このように考えてるところです。


 ちょっと補足しますと、この基本構想に、ある種抽象論ですけども、まちづくりのテーマ等を書いておりますのは、豊岡市行政として、あるいは市民と一緒になってやるべきまちづくりというのは、さまざまな分野のことがあります。その一つ一つを見ておりますと、全体がどうなっているのか、柱立てがどうなのかがなかなかわからないということでありますから、まちづくり全体像を理解できるために、きちっとした柱を立てて体系化をして、要するにそういうことをやっていけば、まちはよくなるんだなという道筋を示すということが大変重要な役割なのではないかというふうに考えているところです。


 したがいまして、この基本構想に示された柱立て、例えば安全・安心がイの一番、お金もなければ生きていけない。だけど、それだけじゃなくて、心豊かに生きなければいけないという、ある種単純化されたものですけれども、この柱を明確に出すことによって、市民の皆さんや、あるいは職員自体がこれから一員としてまちづくりを進めるときの理解する指標になるだろうと。理解できれば、そこから自分のやるべきことが明確に見えてくるということじゃないかと思いまして、そのことを柱にしながら進めてまいりたいというふうに思います。


 その他につきましては、担当の方から答弁をさせていただきます。


○議長(綿貫 祥一) 企画部長。


○企画部長(神尾與志廣) まず、地域経済を元気にするという中で、人、物、情報が行き交う仕組みづくり、そしてまた情報通信基盤の整備についてご質問をいただきました。人、物、情報が広域的に行き交う仕組みづくりにつきましては、北近畿豊岡自動車道とか鳥取豊岡宮津道、こういったものの整備というのが挙がってこようかなと思ってますし、また広域交通網や情報通信網の整備をすることによって、さまざまな交流が可能となるようなネットワークづくりも必要であろうというふうに考えております。


 それから、情報通信の件につきましては、豊岡は特に山が非常に多いということで、携帯電話の不感地帯もありまして、こういう携帯電話の受信エリアの拡大というのも大きな課題かなと思ってますし、また防災行政無線も現在、整備に向けて取り組んでますが、これもその課題であろうと。そしてまた、方向としましては、光ファイバーによるネットワーク環境の高速化、こういったことが要るんじゃないのかなというふうに考えてるところでございます。


 それから、将来人口の考え方の中で、審議会でどういう意見があったのかというご質問をいただきました。二、三挙げてみたいんですが、人口減少の中で今後の動きとして、Iターン、Jターン、Uターン、ここに期待すべきところがあるんですけども、こういった方々をうまくコーディネートしていくと。そういう新しい人のつくり方といいますか、そういったことを考えていく必要がありはしないかというご意見もいただきました。


 もう一つは、これまでの人口予測というのをトレンドでやってきたわけですけども、これからは予測ではだめだと。頑張ったらふえるし、手を抜いたら減るという現象がございますので、そういったことを十分意識をしながら、地域間競争に入っていく必要があろうというふうなご指摘もいただいたところでございます。


 それから、3,000人の件で、目標が高いというふうなことで逆に言われました。実は議員もおっしゃいましたように、根拠が特にあるわけではなしということでございまして、3,000人ほど減るところを抑えたいという目標を持ってます。これについては、何といいましても若い方々の定着というのが基本でございますので、若い方々が一たん出られても、帰ってきてもらう。希望があれば、働く場所を何とかしてつくっていくと。これも大きな一つの柱であろうというふうに考えております。


 それからもう一つは、やはり子育ての問題がございまして、安心して子供を産んでいく、そして育てる環境があると。そういったことについて特に力を入れていく必要があろうかなと。この辺については、豊岡市としても比重を大きく置いていく必要があろうかなというふうに考えているところでございます。


 それから、集落機能の活性化についてもご質問いただきました。集落といいますのは、生産や生活の両面にわたりまして、いろんな共同作業が行われておりますし、相互扶助の機能も持っているということでございまして、暮らしの支えになっている基盤であろうというふうに考えております。ただ、人口減少、少子高齢化の到来によりまして、もう既に集落機能が非常に厳しい状況にあるというところもあるわけでございまして、そういったところにおいては、コミュニティーの崩壊というのが非常に喫緊の課題になってるということでございます。


 したがいまして、そういったところをどうするかという問題があるんですけれども、基本的にはその集落の方々の意向といいますか、そういったお考えも十分聞きながら、集落の将来についての方向づけというものを行政もかかわっていく必要があろうかなというふうに考えておりますけども、特段非常に厳しい状況にある集落に対して、こういった手を打ったらいいというものはございません。ただ、現実的にそういう厳しいところがございますので、その地域の将来について十分議論する場を設けて、最悪の状態になるまでに何らかの議論をして手を打っていくといいますか、そういうことを考えていく必要があろうというふうなことでございます。


 それから、18ページの活力とにぎわいのあるまちの関連でご質問をいただきました。公共交通機関の利便性の向上とは何かというふうなことでございますが、これは、いわゆる今現在、鉄道につきましても毎年、要望活動も行っておりまして、城崎以西の電化の問題とか、あるいは高速化の問題等々を含めて陳情を行っておりますが、少しでも使いやすい状況をつくっていくということで、これらについては引き続いて取り組んでいきたいと、そういったことを通じて利便性の向上を図っていきたいというふうに考えてます。


 それからもう一つは、豊岡市の場合、特に環境に力を入れておりますので、環境負荷の低減という面からも、公共交通機関の利用については、特に施策展開について市民の方々にご説明申し上げ、ご理解をいただきながら利用促進を図っていくということも要るんだろうなというふうに思ってます。


 それから、後の都市機能整備とか道路整備、こういうことにつきましては、特段これをというものはございません。これらについては、今後、基本計画の中で煮詰めをして、5年間のプランというものをつくっていくという格好になろうかなと思ってます。


 それから、雇用の場の確保につきましては、これは豊岡に中核工業団地があるわけですが、確かに完売になりました。ただ、土地は買ったんだけれども、操業してないといいますか、進出のない企業もございまして、実際土地があいてる状況もございますので、そういう点については、せんだっても職員が出向きまして、企業の方とも折衝も行ってまいりました。ただ、企業には、買った当時以降における状況の変化もございまして、すぐには進出はできないという厳しいお話もいただいております。またもう一方、もし仮に何とかあそこに行きたい、土地が欲しいという方があれば、処分のことも考えてるという意向ももらってますので、そのあたりの詰めをしていって、もし環境面でも企業進出があるとすれば、そういった既に土地は処分してますけれども、その土地を新たに生かしていく方向といいますか、そういうことを考えていく必要があろうかなというふうに思ってます。


 それから、先ほど申し上げましたけれども、日高町の三方東部に工業団地が残っておりまして、これについては誘致活動を十分行っていって、本当に若い方々が働いてもらう、そういった場所をつくっていく努力をする必要があろうというふうなことでございます。


 それから、17ページの中心市街地の活性化につきまして、イメージがあるんかというお話でございました。中心市街地につきましては、これはそれぞれ合併前の町にも中心市街地の位置づけをされておるところもございました。ただ、このたび国の方の法律も変わりまして、新たに中心市街地の位置づけを行うということの必要性が生まれてまいりました。事務レベルでその検討に入ってるところでございますが、十分にどのエリアをどうするんかと、どのエリアを活性化させるために計画をつくって、国からどういう支援を受けるんかというふうなことについても、これからエリア決めと並行して検討していきたいというふうに考えてまして、特に今こういったイメージというものがあるわけではないということで、ご理解をお願いしたいと思います。


○議長(綿貫 祥一) 28番、広川議員。


○議員(28番 広川 善徳) 特に突き詰めていろいろと質問するということはないんですけども、2番目の情報通信基盤の整備ということで、携帯のエリア拡大とか防災無線とか光ファイバーとか、いろいろとお聞かせいただいたんですが、ここに国内にとどまらず、世界と情報を共有していくという文言が入っていますけども、豊岡のこのまちを世界に発信するためのそういう情報通信基盤の整備、こういう観点から少しもう一度お願いしたいと思います。


 それから、豊岡は環境を大事にする、そういうまちであるということから、その他なんですけども、17ページに循環型のまちづくりということで、いろいろと書かれております。大変重要なことだと思います。ゆうべ、テレビで深夜に、地球温暖化で100年後のシミュレーションを出しておりましたが、大変恐ろしい内容でございました。それを人ごとと思わぬためにも、この10年間の構想の中にも地球温暖化に対するそういう施策、それは大事な施策だと思いますので、その辺の思いも含めて、もう一度お願いしたいと思います。


○議長(綿貫 祥一) 企画部長。


○企画部長(神尾與志廣) 世界に向けた情報発信ということがございます。これはインターネットの活用ということでございまして、小さな世界都市を目指してますので、広く国外にもというようなことでございます。


 それから、循環型のまちづくりにつきましては、実はこれは、特に豊岡の場合には環境に対する強い意識を持ったまちづくりを行ってますので、具体的には太陽光発電、そういったものの取り組みも継続して行っていくと。そしてまた、自然エネルギーの関係では、実はバイオマスタウン構想ということで今年度、その構想の策定にかかっております。会議の方も開いてまいってるわけですが、その中で、菜種油を使った燃料といいますか、そういったものを利活用できる方向がないのかというような議論もなされておりまして、具体的には菜種の栽培というふうなことも含まれてまいってます。日高町あるいは竹野町の方で、そういった市単なり県単なりで菜種を植栽をして、菜種油を取ってバイオディーゼルの燃料として使っていこうというようなことも検討しているところでございます。


○議長(綿貫 祥一) 28番、広川議員。


○議員(28番 広川 善徳) 最後のバイオマスタウン構想でいろいろと検討されてるということで、質問させてもらったときもあったんですけど、民間でもう早々とそういうことをされたという新聞の報道を見まして、とにかく当局としても早いこと手がけてもらいたいなという思いがございます。そして、こういう構想の中にも、豊岡のまちには、ごみ収集車がてんぷらのにおいをさせながら走っていると、このようなことも一言、これは無理かもわかりませんけども、そのような思いを入れていただけたらなということも思います。これは特にコメントは求めません。


 あともう最後1点だけですけども、今後、まちづくり懇談会ということで、いろいろと市民の方の意見を聞かれるという計画がなされています。行革のタウンミーティングのとき、たまたま旧豊岡のときに行かせてもらったんですけども、出席者の問題、また意見聴取の時間が余りなかったということがちょっと感じられました。今回のまちづくり懇談会にも、たくさんの市民の方に来ていただけるようにしてもらいたい。そして、たくさんの意見を聞いていただきたいという思いがあります。今回、まちづくり懇談会では、説明は20分と書いてありましたので、その分たくさんの市民の方の意見が聞かれるかなと思いますけども、これは要望だけでございますので、これで終わらせていただきます。


○議長(綿貫 祥一) 暫時休憩いたします。再開は4時10分です。


                午後3時52分休憩


           ────────────────────


                午後4時10分再開


○議長(綿貫 祥一) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。


 ほかにありませんか。


 18番、青山憲司議員。


○議員(18番 青山 憲司) 18番、青山でございます。


 当局の皆さんも議員の皆さんも大変お疲れのことと思います。しかしながら、本日、議論をしておりますこの総合計画審議会の答申は大変重要な案件でございますので、お疲れで、うつらうつらされるのもわかりますけれども、それぞれが具体的に基本計画に移すときには、また担保して実行していただく立場にあられると思いますので、ぜひその点をお酌み取りいただきまして、当局の方は市長と企画部長が矢面に立たれておられますので、その辺を十分しんしゃくして、答弁あるいは質疑、討論のやりとりをしっかりお聞き取りいただきたい、このようにお願いをしておきたいと思います。


 既に今までたくさんのやりとりがございまして、私からはちょっと変わった角度でということになろうかと思いますけども、重複してる部分については思い切って割愛をしていきたいと思います。通告につきましても出してはおりますけども、大変大項目だけしか出しておりませんので、できるだけ簡潔にやっていきたいと思いますので、しばらくの間よろしくお願いいたします。


 まず、先ほども少し出ておりますけども、昨年行われました総合計画の市民アンケートの調査結果から何点か確認をしていきたいというふうに思いますが。先ほども出ておりました若年層の定住促進のためということで、産業振興による雇用の場の促進や商業の活性化、サービス産業の育成等による都市的利便性の向上が必要だとの評価も、そのアンケートの結果から出されておりました。


 ある高校の生徒の意識調査の結果がことしの7月、出されました。これは但馬の高校でございますが、実に58%の高校の生徒、1年生から3年生までの生徒が但馬が余り好きでない、あるいは大嫌いだというふうな結果が出ております。生徒の数を言ってしまうと高校がわかりますので、ここでは伏せておきますけども、相当の数でございます。しかし、好きである、まあまあ好きであるという方も42%ございます。これを多いと見るか少ないと見るか、このあたりもちょっとできれば見解を伺いたいと思いますけど。


 それからもう一つの設問で、10年後に但馬に住んでいるかどうかという設問に対して、57%の生徒が但馬以外に住んでいるということでございます。実に14%の生徒が、それでも但馬に住んでいるだろうと、これは100人余りでございます。これを言ってしまえば生徒の数がわかると思うんですけども。残りは、わからないという状況ですので、100名余りの生徒が但馬に住んでいるだろうというふうなことでございました。やはりこのアンケートの結果や、ある高校の生徒の意識調査の結果を見ても、雇用の場、それから日常生活の利便性といったところが大変大きな課題になってるんではないかなというふうに思います。ぜひこの点についてのご見解がありましたらお聞かせをいただきたい、このように思います。


 それから、アンケートの調査結果からですが、市政への市民参画についてもございました。参画しやすい仕組みづくりというのが課題になってるということでございますが、これも後で市民懇談会のところでも触れたいと思いますけれども、この市民参画がしやすい仕組みづくりについて、現状どのようにご認識をされておられるのか、これも大きな課題として、その総合計画のアンケートの結果から出されておりますので、この点についてのご認識をお伺いしたいと思います。


 それから、行財政改革の部分も、そのアンケートの中にございました。職員の能力向上、行政組織のスリム化という行政内部の改革が第一の課題と、これもその結果が出されておりました。その基本構想を実現するために、今は確かにコンセプトでありますとか将来像でありますとか、こういった抽象的な中身にはなっておりますけども、本当にユートピアといいますか、目指すべき都市像を実現するために、行政機能、体制のあり方というのが今後問われてくるというふうに思いますが、その点についてのお考えを、現状認識をお伺いしておきたいと思います。


 2つ目ですが、7ページにあります豊岡モデルの展開と住民懇談会についてお尋ねをしたいと思います。


 まず、この中で、まちの資源を生かし、多様な分野が連携する豊岡独自のプログラムの創造から、目指すべきまちにとってというくだりがございます。この豊岡モデルというのは、今までの議論の中にも出ておりまして、コウノトリをシンボルとしたまちづくり、コウノトリから環境、環境から農業、あるいはそのほかのコウノトリブランド的な発想も、そういった経済の活性化に結びつくというふうな議論もありました。


 しかしながら、まず現状の資源をどう評価するかというところも大事かというふうに思います。今ある、持ち得てる資源の現状認識、評価というものがあって、今後のまちづくりにその資源をどう生かしていくのかということも、やはり明確に打ち出していく必要があろうと思います。これは基本計画の段階でそういうものが出されてくるのか、あるいは基本構想の中で、そういった資源についての評価をどうして出したのかということも、もしお考えがあればお聞かせをいただきたいと思います。


 それから、コウノトリもご多分に漏れず議論として上がってまいりました。コウノトリもすめる豊かな環境、なるほど確かにコウノトリもすめるような環境というのは、人間にとってもすばらしいということは理解をするものでありますけれども、コウノトリという生物にかけるリスクといったものも私はやはりあるんではないかなというふうに思います。


 コウノトリは、あくまで生物でございますので、生きてくるものもあれば、死んでいくものもある。そして、この生物のなりわいというのは、やはり安定的に例えば人間の生活とのバランスということを考えれば、今問題になっておりますクマの里山から人里へ出てきて、いろんな危害を及ぼしているということを考えれば、その生物が同じ状態でバランスよく人間の生活になりわいとしてかかわっていくということの保障はないわけでございます。


 そういうことを考えれば、コウノトリをシンボルにするということが果たしてどうか。コウノトリは、一方で絶滅から再生して、今現在があります。ところが、これからどんどん急増していって手に負えなくなってしまうと。そして、放鳥すれば、どこでどういうふうな行動を起こしていくか。その数も例えば10羽、20羽であれば、その追跡も調査もできると思いますが、これがどんどんふえてきたときに、果たして10年後、コウノトリか何百羽、何千羽とまでは多過ぎるかもしれませんけども、そういうコウノトリの生態についてどういうふうにかかわっていくのかということも、私は今の段階で考えておく必要があるのではないかなというふうに思います。


 それから、先ほど申し上げましたように、クマですとかイノシシ、猿ですとか、こういった現存する有害鳥獣とされる動物との兼ね合いをコウノトリの位置づけ、コウノトリは確かに特別天然記念物としての取り扱いがあるわけですけれども、そういったほかの動物とのかかわりをどのように整理していくのか、このこととの折り合いといいますか、そのこともやっぱり整理しておく必要があるんではないかなと思います。これについてのご認識をお伺いしておきたいと思います。


 それから、協働してまちづくりを進めるために、市民へのアプローチとして協働という言葉が最近よく使われるわけでございますが、住民懇談会も先ほど議論になっておりましたけれども、その持ち方について、私は行革大綱のときにも申し上げましたけれども、住民懇談会ということで、今回も6カ所で懇談会を持つということで計画をされておるわけですけれども、協働ということを対象に考えれば、この答申の中にもありますように、市内の団体あるいは企業、そして行政内部での懇談会もあろうかと思います。ですから、住民懇談会ということを住民だけにとらえてやるのか、あるいは企業やほかの団体、そして行政の内部の懇談会、こういったものについて今どのようにお考えなのか、その点を確認しておきたいと思います。


 それから、先ほども出ておりました集落機能の低下とコミュニティーの維持、これは大変大きな課題だと思います。ですから、もしお考えがあればお聞かせをいただきたいと思いますけども、小集落の機能維持とコミュニティーの形成についての具体的方針は先ほどお聞きしましたので、前の行革のときにも申し上げました。豊岡市の統計書を見ましても、今、豊岡市が持ち得ております地場産業であります農林水産業、この地場産業を担う若者が本当に少ないという現実がございます。40歳以下は、実に今の従事者の4%しかおられない。農業だけを見ましても2.8%、40歳以下の方が。こういった状態で、例えば小集落のコミュニティーの維持とちょっと違うかもわかりませんけれども、やはりこういった小集落のコミュニティーを維持するための機能維持をどのように図っていくのかということが、私は大きな課題ではないかなというふうに思っております。この点について、もし改めて違う見解があれば、お聞かせをいただきたいと思いますが。


 それから、あと2点、これは私の思いを申し上げたいと思いますけども、やはり基本構想はすばらしい構想の答申を出されておられるんですが、強弱をつけてもいいかなというふうに思うんですよね。いろんな分野についての話もございました。分野別の取り組み方針もございましたが、先ほど申し上げましたように、いろんな課題がこの豊岡に山積をしている。その課題に対して、この部分については特に重点的に取り組むというふうな話もあっていいんではないかなと。例えば緊急性だとか重要性、そういうことを考えた取り組みをこの項目についてはしていきますよと。例えばさっきの小集落の維持だとかコミュニティーの拡大、あるいは農林水産業の振興、地場産業の振興、そういったことも含めて、やはり緊急性、重要性をもう少し強弱をつけて基本構想を結んでいくと、つくり上げていくということをされたらどうかなというふうに思いますが、どうでしょうか。


 それから最後に、今、民間においては、規制緩和等でいろんな競争が至るところで行われております。行政についても、豊岡市においては一つの行政体、執行機関しかないわけですけれども、ある意味で、例えば都市部あるいは近隣の市町との私は行政競争があるものだというふうに認識をいたしております。それによって人口の流出あるいは流入があって、人口動態が変動してるわけであるというふうに思うわけですが。そういう意味では、一番最初に申し上げました、高校生の生徒がこの但馬に住みたいと思えるようなまちづくりというのがやはり基本構想の理念にあるべきだと、来るんではないかなというふうに思うわけでございます。


 自治体間競争、これからますます激しくなってくると思いますが、そういう意味で、魅力のあるまちづくり、本当にこれ若い人たちが見て、魅力のあるものかどうかということも含めて、学生との懇談会、そういったことも含めて幅広い団体、人たちとの、先ほど言いました住民懇談会もお願いをしておきたい、このように思いますが、いかがでしょうか。


 第1回目の質問とさせていただきます。


○議長(綿貫 祥一) 答弁願います。


 市長。


○市長(中貝 宗治) まず、高校生のアンケートに基づくご質問をいただきました。どうかというご質問でありましたが、但馬が余り好きではない58%、あり得る数字だろうというふうに思います。合併のときの新市建設計画を策定するためのアンケートの中でも、当時の1市5町にある中学校、高校の3年生すべてを対象にアンケートでも、引き続きこの1市5町内に住み続けたい18%、住み続けたくない32%でありました。こういったことは、要は中3、高3で就職あるいは進学を目の前に問題点を抱えてる、しかも都市へのあこがれというのは、これは多くの子供たちが普通に持つということ等を考えますと、私自身はそれほど驚くべき数字ではないというふうに思います。


 ただ、とは言いながら、好きでないとか、住み続けたくないというのが多いということ自体は、これはきっちり課題としてとらえていく必要があろうかと思います。ここから発想が2つに分かれます。1つは、なぜ子供たちが都市部に引かれ、この豊岡を嫌がるのか、あるいは但馬を嫌がるのか。足りないものがあるからだと。その足りないものをつくっていきましょうという方向に一つ行きます。働き口がない。それでは、どのように企業を誘致をするのか、あるいは職場をつくっていくのか。ネオン街がない。では、どのように中心市街地の活性化をやっていくのかというふうに、足りないものをつくっていくという方向の発想が1つです。


 これはこれでもちろん基本構想なり、これからの総合計画全体の中に、その発想は盛り込まれていく必要があろうかと思いますが、私は、もう一つ足りないのは、しかも決定的に足りないのは、自分たちのまちのよさを教えてないからだということだと思います。知らないものについては、好きとも嫌いとも言いようがない。他方で、都市部のよさについての情報が圧倒的に多い場合には、これは相対的にそちらに引かれていくことになります。したがいまして、足りないものをつくっていくということに加えて、いかに豊岡というまちがすばらしい面を持ってるのかということを子供たちにしっかりと教えていく、このことがあわせて重要ではないかと思います。


 従来、私自身は、旧豊岡市時代に、そのような観点から、2年間、小学校、中学校すべて2回回りました。中学校は2回でなかったかもしれませんが。授業をして回りました。現在も中学校にリクエストをとっておりまして、順次中学生を対象に豊岡のまちの話をしていってます。それは、豊岡のまちのよさを知ってほしいからだと、あるいは豊岡のまちの可能性を知ってほしいからだということであります。


 例えば但東の中学校は、全校生徒を相手に話をしましたけれども、特にオオサンショウウオとコウノトリの話をしましたところ、自分たちのまち、特に但東を大変誇りに思えたと、あるいはコウノトリを身近に感じられて、単に旧豊岡のものだけではないと理解できたといった感想をたくさんいただいております。したがいまして、自分たちの地域の誇るべきものをちゃんとまず大人も理解をし、その上で子供たちに伝えていくということが、これはこの基本構想の中でも大変大切なことだろうと思います。この構想の中に、自分たちの資源を認識するといったことがかなり強調されておりますけれども、それはそのような認識と合致するものというふうに私としては考えています。


 それともう一つは、例えば柳祭りの2日目、円山川の堤防の上から花火を見ますと、その後豊田、宵田へ行きますと、どこにいたかと思えるほど若い人たちがわいてきている。いることは確かにわかった。過日、竹野の図書館の分館のオープニングに行きましたけども、失礼ながら竹野のどこに隠れていたのかと思うほど、若いお母さん方が小さい子供を連れて来てた。いることはわかった。ふだんは見当たらない。とするなれば、その人たちが出てきやすいような仕組みなり場所をつくることが大切だというふうに議論を展開してまいりたいと思います。


 ちなみに旧山陰合同銀行は現在、豊岡市の庁舎として使っておりますけれども、旧豊岡市時代にそれを買うに当たっては、当面庁舎だと。しかし、庁舎としての利用の必要性がなくなったときには、若い人たちがそこに集まってこれるような場所にしようという方針を掲げた上で、議会にも議論をさせていただいて買ったという経緯がございます。これは一例でございますけれども、そのような作業をしっかりとやっていく必要があろうかと思います。


 それから、現状の資源の認識・評価についてのご指摘もございましたが、ちょうどこの答申の5ページのところに、いわば内発的発展というような趣旨で第1段落に書かれておりますけれども、コウノトリやオオサンショウウオに代表される世界的資産でありますとか、自然環境あるいは地域に根差した地場産業、歴史の積み重ねの中で築き上げた「まちとむら」の形等、地域自然の宝庫であるといったことが書かれています。これがいわば豊岡の資源に対する認識を簡潔にあらわしたものというふうに私としては考えております。これをさらに具体的に盛り込めば、出石の伝統的建造物群の保存を今やろうとしておりますけれども、ああいったまち並み、城崎の木造3階建てを中心としたまち並みとか、いっぱい出てまいります。それをこの数行に濃縮をしたものというふうにご理解をいただければというふうに思います。


 それから、コウノトリにかけるリスクについての議論もありました。将来たくさんふえていったときにどうかとか、他方でクマとか厄介なものとの関係はどうなのかといったご指摘もございました。あるいはおっしゃいませんでしたけれども、もしみんな死んでしまったときにどうなるかといったことも、恐らく暗黙のうちにあったんではないかと思います。その意味では、確かにリスクはあります。しかし、他方で大変魅力的な存在であることも間違いありません。


 昨年の1月から12月までの間に、全国紙4紙と神戸新聞含めてコウノトリが記事になった回数は1,150回、1日平均3回どこかで記事になってる勘定になります。コウノトリ文化館の入館者数は、昨年度24万人でありましたけれども、今年度は前半の6カ月だけで既に22万人、この勢いでいくと40万人を超える勢いではないかというふうに思います。マスコミでの取り上げ方が大変多いということは、議員もご存じのとおりであります。したがいまして、確かにもしという最悪の事態を考えた場合のリスクはありますけれども、しかし、これだけのいわば全国的な通用力を持ってるものはない。しかも6つのまちが一緒になったときに共通のシンボルになり得る、まだ十分なってるとは思いませんけれども、なり得る可能性を持っている。それはまさにコウノトリもすめるまちを目指すという、その理念においてなり得ると考えているところでありまして、その意味では、リスクも負いながらも、この魅力的ないわば生き物をシンボルに掲げるというのは、現在の豊岡にあるいろんなものを考えたときには、最も有効な手だてではないか、そのように考えているところでございます。


 特にクマとか、あるいは有害鳥獣の問題もありますが、これも要は自然がおかしくなってるからこそ人里に出てきてるということでありますから、コウノトリの理念というのは、人間と自然とのかかわり方を適正なものにしていこうということでありますから、その意味では、有害鳥獣の問題もいわば包含するシンボルではないか、そのように私としては思います。


 それから、若者を定着させるということと、集落機能やコミュニティーの維持ということで、若い者はおらへんけど、どうするんだと。あるいは農業や地場産業を見たときに、若い者はいないよといったご指摘がございました。その上で、どう立ち向かっていくのかというご質問がございました。1つには、都市的機能がこの豊岡市の中にあること。それは、すべての市の中に満遍なくある必要はなくて、何カ所かにきちっとした都市的な機能がある、まちがあるということがまず大切だろうと思います。例えば但東に住むけれども、きょうは酒飲みにまちに行こうやということで、まちの真ん中に出てくるということがあれば、これはそれなりに有効なのではないかというふうに思います。


 もう一つは、例えば農業とか地場産業といった分野で、そこが誇りを持てる職場になること、あるいは産業になること、このことが大変重要だろうというふうに思います。もう農業なんかもうかりもせん、しんどいばっかりや、おまえらには都会に出て、背広を着て、ええ会社に入ってくれと言う大人しかいないところに農業を継ごうという若者は出てまいりません。


 最近、コウノトリをめぐる環境創造型農業を私が評価している一つの理由は、そこで農業をやってる人たちが大変誇りに満ちている。しかも経済的に確かにこれは可能性があるということを体感しておられる。こういった大人の姿を見れば、子供たちの中に、私も農業をやろうという子供たちが出てくるんじゃないかというふうに思っています。現に若い農業者とも議論は何度かいたしましたけれども、農薬を使わない安全な農業というのは、むしろ当たり前であるという前提で、生き生きとした若者ばかりでありました。ですから、まずは地場産業なり農業の中で、コウノトリ共生部という名前にまでして事を進めようといたしておりますけれども、それは、そこに働く人たちの誇りにつながるということを私としては着目をしているからであります。今ある産業の中で、誇りを持てるようなあり方を模索をしていくこと。その誇りを持ってる大人の姿を見て、子供たちが跡を継いでいく、これが要るんではないかと私は考えています。


 それから、都市間競争が、あるいは市町間競争が、あるいは自治体間競争が非常に激しくなってくる。そういう中で、いわば若者のとり合いにもなるということがございます。だからこそ、若者が住みたいと思えるようなまちをつくるべきだという青山議員のご指摘でありました。今までの議論でおわかりいただいたとおりでありまして、私もそのように思います。


 高校生との懇談会をやってはどうかというご提言もございましたので、これは一度検討してみたいというふうに思います。これまでの旧1市5町を順番に回るところは、どうしても区長さんであるとか団体の役員の方々が中心になってきてるというのが実態としてございます。そこですくい取れない人たちと議論をするということは大変大切だと思いますので、それは一度どういうやり方があるか検討してみたいと思います。他方で時間との戦いという面もございますので、青山議員に満足いただけるような十分な展開はできないかもしれませんけれども、そこは検討させていただきたいと思います。


 その他につきましては、担当部長から答弁をさせていただきます。


○議長(綿貫 祥一) 企画部長。


○企画部長(神尾與志廣) ほとんど市長の方が答弁申し上げましたけれども、市民が参加しやすい仕組みづくりについてどう考えてるんだというご質問をいただきました。これもアンケートの中で、そういう市民参加、参画という点から考えてみると、参加についての工夫が要るんじゃないかというふうなご指摘が上がってまいりました。ただ、いつも思うんですけれども、別の違った形をつくるのは大変難しいこともございまして、市民懇談会というふうな格好になってしまうということがあるんですけども、そこへなかなか若い方が出ておいででないという現実もございますし、特に女性の参加も少ないということがございまして、そのあたりについては、なかなか一緒の場所で懇談会を持つことが難しいのかなと。また、年代的なことも意識しながら、世代を意識しながら、そういった格好で懇談会を持つというふうな方法についても検討が要るのかなというふうに思っております。


 一番最初に申し上げましたけれども、きょうご説明申し上げております答申のありました基本構想につきましては、ホームページにお出しをしまして、そういった形を通じて、いろんなご意見をもらうというようなこともしていきたいと。そしてまた、なかなか市役所の方には来にくいことがあるんでしょうけども、各総合支所の窓口や、あるいは本庁の市民課の窓口等、また図書館等にも実際に基本構想の出たものを置きまして、それを見ていただいてご意見をもらうというようなこともしていきたいなというふうに考えてます。


 基本的には、なかなかいい知恵がないというのが実態でございまして、実は先ほど市長がちょっと申し上げましたけども、若い方々と農業の関係で話し合いを持ちました。その前には病院跡地の関係で市長も一緒に話し合いを持ったんですが、そのときに若い方々の中の意見として、懇談会の案内があっても出席しないんだという声が率直に出てました。どうしてかと聞いたわけですけれども、やはりもともとそういうところに出て行って意見を述べようという気がないんだと。若い者だけの集まりであれば参加をして、そこで意見が述べれるというふうなこともございましたので、もう少し我々の意見も聞いてほしいという率直なご指摘もいただきましたので、十分それを頭に置いて、今後の取り組みについて考えていきたいというふうに思っております。


 基本構想に強弱をつけてはどうかというふうなご指摘をいただきました。もともと基本構想といいますのは、基本計画につながっていくものでございまして、基本的な指針になるものでありまして、そういう面から見ると、行政あるいは市民の方々と一緒になって取り組む守備範囲というものが決まってまして、それを広く網羅するという格好になるわけですが、今回の答申のありました構想を見てみましても、私自身は非常に子育ての視点とか環境とか、将来を担う子供たちに対する視点というのが非常に濃いんじゃないかなと思ってまして、見方によっては強弱というものはあるんじゃないかというふうに考えているところでございます。以上でございます。


 それからもう一つ、市民懇談会のあり方、持ち方の中で、企業とか団体との懇談会を持つのかということや、庁舎の中ではどうかというふうなご指摘もいただきました。今のところどうしても必要だなと思ってますのは、職員間での理解がまず要りますので、庁舎の中でしっかり基本構想等についても議論を交わすといいますか、そういう場を持つ必要はあるのかなというふうに思っております。ただ、企業とか団体との関係については、そこまでは今のところは予定してないということで、ひとつご理解をお願いしたいと思います。


 それから、行革の関係で1ついただきました。組織的な問題を含めて、体制のあり方も含めてご指摘をもらったんですが、実は今回の基本構想につきましては、やがて議会にお世話になって、最終的には総合計画としてまとめ上げるという格好になるわけですが、ややもすると特定の職員だけが総合計画を持っておって、すべての職員が持ってないという状況もございました。これは、合併前の他町のことはわからない面があるわけですけど、豊岡市としてはそういうことがございました。したがいまして、今度つくります総合計画につきましては、できるだけ安い紙で印刷をして、全職員が持って、私はこの仕事をしてると、この仕事をするとすれば、こことの関連が強いなというふうなことも、日常の業務の中で職員間で理解できるという状況もつくっていったらどうかなというふうに思ってまして、少なくとも全職員の手元には渡して、日々の業務の中で一々意識をして見てもらうというふうにしたいなというふうに考えております。


○議長(綿貫 祥一) 18番、青山議員。


○議員(18番 青山 憲司) ちょっと質問の趣旨が、私の言い方が悪かったのかわからないんですけども。今の総合計画の市民アンケートの調査結果から行財政改革に絡めて、職員の能力向上ですとか行政組織のスリム化という行政内部の改革が第一の課題というふうに統計として出ておりましたので、これについての基本構想を実現するために、行政の組織といったものをどうするか。今まさに理想的なまちづくりを描いて、この理想的なまちを実現するための行政組織、それから仕組み、このあたりについての取り組みがやはりこの基本構想の中にも必要ではないかなというふうに思いまして、ちょっとそのお考えをお尋ねしたんですけれども。


 先ほども議論の中に絵にかいたもちですかと、そういった話もあったわけですけれども、やはり基本構想、もちろん執行機関である行政が取り組むわけですけれども、そこに市民がいかに同調して理解をして協力をして協働のまちづくりが進められるかということだと思いますので、そのためにやはり執行機関としての体制・組織というのが見えてこないと、虚弱体質で、太っていれば、もうちょっとダイエットしてということができるんですけども、それがやせ過ぎると本当の虚弱体質になってしまう可能性がありますので、そのあたりも含めて組織としてのあり方というものも、この基本構想の中で、こうだから、こういう基本構想を実現することができるんですよという、財政ももちろんそうですけども、体制もそれに伴って必要じゃないかというふうに思いましたので、その点のお考えを再度確認をさせていただきたいと思います。


 それから、やはりこの豊岡に住みたいという思いというのは、それぞれの一人一人が安全で安心な暮らしはもちろんですけれども、親から子供に、子から孫にという、そこに住んでて誇りが持てるようなことというのは、まさしくそのとおりではないかなというふうに私も同感はいたします。しかしながら、現状、そういうまちづくりを掲げながら、一方で小集落はどんどん崩壊していく、なくなっていくような状況にある。そしてまた、財源は大変厳しい状況にある。そして、雇用の場がない。そして、都市的な利便性がないという現実をどうとらえて、この基本構想を実現するために、じゃあどうやっていくのかという、その手法の部分が本当は基本計画のあたりで出てくるのかもわからないんですけども、理想郷だけを唱える基本構想ではなくて、やはりそれを実現するための体力はこうやってつくっていくんだというものが私はこれに付加されると、より一層住民の皆さんの理解が得られやすいんではないかなというふうに思いますので、その点もお考えをお聞かせいただきたいと思います。


 それから、あと懇談会ですけれども、やはりこの豊岡で団体として活動されている皆さんがおられる。そして、この豊岡で事業をされてる企業がある。そういった企業の皆さんの意見を今後のまちづくりに反映するということは、私は一つもおかしくないと思います。むしろそういった現状されている皆さんの意見を聞いて、新しいまちづくりに生かすということが私は妥当なやり方ではないかなというふうに思います。


 また、懇談会には、先ほどお話がございましたように、女性あるいは若い、特に子育てに今奮闘されているような女性についての懇談会的な要素も取り入れられてはどうかなと。時間的な制約がありますので、限られるとは思いますけれども、ぜひその点については、懇談会を6カ所、同じように持ち回りじゃなくて、同じ旧市町だけでやるということじゃなくて、違ったやり方、手法も考えて、ぜひ持っていただきたいと思います。この点についてのお考えも、ぜひ確認をしておきたいと思います。


○議長(綿貫 祥一) 答弁願います。


 企画部長。


○企画部長(神尾與志廣) まず、懇談会の件でございますが、議員の方から市内にある企業とか団体の方々の意見を聞くということは大変これは大事だという趣旨のご指摘をいただきました。過去になかなかそういったことができてないわけですけども、よくおっしゃることはわかるわけでございまして、工夫をして、どんな方法があるのか内部で検討して、方向をつくっていきたいなというふうに考えております。


 それからもう一つ、基本構想の中にいわゆる組織的な意味での行革といいますか、責任を持って基本構想を実現するんだというような趣旨のものが入ってないというふうなことがございました。実はこれにつきましては、基本計画の中に、いわゆるその実現に向けてということで、その中にはもちろん都市経営といいますか、市政運営の面もあるわけですし、また一方では庁舎の問題もあるわけですけども、そういう基本構想を実現するために必要な事項については整理をして、その中でまとめていくというふうな方針になってますので、基本構想の中には入っておりませんけれども、今後そういう形で入れてくるということでご理解をお願いしたいというふうに思います。漏れがございましたら、ご指摘お願いします。


○議長(綿貫 祥一) 18番、青山議員。


○議員(18番 青山 憲司) 理念的な部分が多いので、これぐらいにしたいと思いますけれども、やはり今、掲げておられるこの理想とすべきまちづくり、将来像と現実とのギャップ、そして今の定住人口もありましたけれども、これからは、私の考えとしては、自治体間競争で、そういった活力を生み出すために若い人に住んでもらいたい、住んでもらわないと活力が生み出せないというふうな答申の中身もございました。


 まちを活性化するためには、5番の活力とにぎわいのあるまち、この中の2点目に、活力を生むまちづくりのところに、若い世代が魅力を感じるまちづくり、あるいは若い力が発揮できるようなまちづくりという文言がございます。やはりそういった若い力がこの豊岡に住みたいと、住んで、そしてまちを活性化させたいと思っていただくようなまちづくりというのが、この構想の中で私はもっと前面に出ていていいんではないかなというふうに思いました。


 定住人口8万8,000人、多い少ない云々あろうと思いますけれども、やはり今住んでる私たちが本当に将来にどういうまちが残せるかということをよくよく考えてみれば、現実と理想のギャップをいかにして埋めて、この将来あるべきまちをどのようにしてつくっていくかという手段を十分検討、工夫して考えていく必要があると思いますので、その点、基本計画ではもっと具体的な部分が示されてこようと思いますので、具体的にそのあたりの数値的なことも含めて、ぜひお示しをいただきたいと思います。もし市長のご所見があればお伺いしたいと思いますけれども。以上で私の質問を終わります。


○議長(綿貫 祥一) 市長。


○市長(中貝 宗治) 若い人を定着させるためにどのようなことをするかというのは、まさに今後の課題だろうと思います。定着なかなかしてないという厳しい現実がある。それに対して、まちづくりの中でさまざまな人たちがまちづくりの担い手になるわけでありますけれども、総体的に若い人たちか出てきてないということがありますからこそ、若い人たちにどのように活力を持ってもらうのかということを問題としてまさに提起をしている。したがって、では、それを具体化するためにどういう施策を打っていくかというのが、まさにこれからの課題だろうと思います。


 基本構想というのは、まさに方向性を示す、あるいは進むべき道筋を示すということでありますから、その意味では、まず基本構想の中にはっきりとターゲットを掲げたということは大変よかったのではないかと、そのように思います。


○議長(綿貫 祥一) 本日の会議は、議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。


 青山議員の質疑は終わりました。


 前段の安治川議員の質疑に対する答弁の漏れがあったということでございます。


 企画部長。


○企画部長(神尾與志廣) 大変失礼いたしました。安治川議員の基本構想の論議の中で答弁をしたわけですけども、若干漏れておりましたので、この場でご説明申し上げたいと思います。


 まず、地方自治法の関係で、逐条地方自治法ということで、第3次改訂版でございます。松本英昭氏の著ということになってまして、学陽書房から出ているものでございます。以上でございます。


○議長(綿貫 祥一) ほかにありませんか。


 19番、奥村忠俊議員。


○議員(19番 奥村 忠俊) それでは、たくさんの議員さんが質問しましたけども、私も8番目でありますけども、質問いたしたいと思います。


 本日は、基本構想ということが答申として出されました。したがいまして、議論にありましたように、内容的には抽象的なものが多くて、それと夢を照らし合わせながら、こういったまちをつくっていくという、そういう想像がここで働くんだなと、あるいは固められていくんだなと、こういうふうに思います。したがって、今後、具体的には、基本計画でありますとか、あるいは実施計画の中で明らかになるというふうに思うわけでありますけども。けさからの質疑を聞いておりますと、10カ年間の基本構想の答申が出されて、12月の議会で正式な基本構想案が議案として出されて、そして議決ということになるわけであります。そして、来年の2月には、これを受けて5カ年間の基本計画が出されるというふうに聞くわけでありますけども、さらに重要なことは、3カ年間の実施計画ということになってくるわけでありまして、これは非常に具体的なものになってくるわけでありますし、これから数年かけて行っていくべき事業につきましても、特に市長の任期ということも出てくると思います。


 この基本計画が2月に出されて、そして3月には予算が提案されるということになってきますと、ここには実施計画がのせられているということになるわけでありますので、したがって、実施計画というのが我々に提示されるのは、3月議会の議案の提案されるときに出されるのか、その辺の目安についてひとつお教えいただきたいと思います。


 それから、幾つか聞いておきたいと思いますけども、持続可能なまちということがたくさん使われております。これは、持続ということが可能なまちということでありますけれども、第2章、まちの将来像の中で、自然や歴史、伝統や文化を大切にし、穏やかさと安らぎに満ちた持続可能なまちと、こういうふうになっております。持続可能なまちというのは当然目指していかなければならないわけで、持続しないまちを目指すなんてことはあり得ないことでありまして、そういった点からしますと、ここに書かれてるのは何も間違ってはいないんですけれども、穏やかさと安らぎに満ちたまちということの方が、より非常に夢もあるような気がするんですけども、一々持続可能ということが至るところに入っているのは、これは一体どういうことなのかなというふうに思いますので、あえてそういった点での説明があれば、お聞かせいただきたいなと思います。


 それから、第3章の2に地域経済を元気にするというのがございまして、これは環境をよくすることによって経済が活性化し、そのことによって環境をよくする行動がさらに広がるという共鳴の実現に向けて、環境経済戦略を進めるというふうにございます。現状ありますさまざまな経済活動というのは市の中には存在しておりますけども、そういったいろんなものが、いわゆるここで指摘されてる環境経済戦略というものの中に含まれているのかどうか。その辺が少しわかりにくくて、一々細かい部分は別としまして、市長の考え方を聞いておきたいと思います。


 例えばこの中には、この地域にはたくさんの地場産業がございます。かばんだけではございません。たくさんの地場産業がありますけども、そういったものを一々環境経済戦略というものとどういうふうに絡めて今後進められていくのかという点につきましても、お聞かせいただきたいと思います。


 それとあわせまして、新しく創造する経済活動のことということもあるわけでありまして、このことが例えば環境経済戦略ということを意味してるということであるのか、そういう分け方になってるかどうかわかりませんけれども、その部分との絡みもお聞かせいただきたいと思います。


 と申しますのは、例えば商店街というのが旧1市5町の中にはございます。この豊岡の駅通りもそうでありますけども、こういった点で言いますと、非常に寂れてる状況がありまして、市議会議員になるまでは、そんなに再々豊岡に出てくることはないわけでありましたけども、出ていきますと、シャッターが閉まった状況が非常によくわかります。それを見て、だれもが非常に悲しい状況であるということで、何とかならないのかというふうに思っていると思います。そういった点を考えますと、今おっしゃったように、地域経済を元気にするという大きなテーマを掲げられてる以上、例えば目につくそういった商店街の活性化という点では、どういうふうな戦略がここで組まれるんだろうかなということが大変興味のあるとこでありまして、そういった点もぜひお聞かせいただきたいと思います。


 もちろんさまざまな仕事といいますか、産業といいますか、事業、それは個人の責任に負うところは非常に多いと思うんでありますけれども、しかし、市としても、やはりそれは重要なまちの構成部分でありますので、市としては、じゃあどういったことを果たしていこうとされているのか。これはこの10カ年の長期計画の中では非常に重要な部分でもあると思いますので、市長の考え方を聞いておきたいと思います。


 さて、同じ第3章の3に、人と文化を育てるということがございまして、人と文化こそは、まちづくりの原動力であるという指摘がございます。そして、地域の中で、子供を安心して産み、楽しみながら育てることができるとともに、子供たちが心身ともにたくましく健やかに成長できる環境の大切さをということがここで載せられておるわけであります。この答申を見ますと、至るところで子供の子育て、特に少子化が今進んでる中で、安心して子供を産むことができる、そして育てることができるということが至るところで指摘されてるわけですね。これは大変重要なことでありまして、例えば人口の減少に歯どめをかけるという部分でも、あるいは将来の豊岡市を見据えた上でも、若い人たちや、あるいは小さい子供がたくさんここで育ってるということは大事なことだと思います。しかし、その指摘はよくだれでも使うわけでありますけども、ここで夢を掲げた10カ年計画をつくっていく中では、今後の基本計画の中で明らかになるんではないかと思いますけれども、子供たちがここで安心して、お母さんは子供を産んで、そして楽しみながら育てることができる環境をどういうふうにつくっていくのか、それはどういうものであるのかということについて、市長としての考え方、こういうものがあれば、その一端をお聞かせいただきたいというふうに思います。


 例えば先日、テレビを見ておりましたら、少子化、そして出生率がどんどんどんどん日本は低下してる中で、唯一福井県だけが出生率が伸びたという紹介が非常に詳しくされておりましたですね。これを見ますと、全部覚えておりませんけども、例えば第3子からの医療費は全部無料にするとか、あるいは教育費も全部見るとか、こういった非常にわかりやすいことが出ておりました。そのことによって、テレビのインタビューに出たお母さんは、3人子供をつくるのは当たり前であるという、こういうことを言っておられました。それが今、全国平均では1.2人だとかという非常に少ない数字から見ますと、うらやましいことであって、成果を上げてるんだなというふうに思うわけでありますけれども。


 例えばそういったことを、豊岡モデルという表現が出ております。これはいろいろなことが考えられますけども、例えば子育て、あるいは子供をこのまちで育てていくということで、豊岡モデルということができないなのどうか。そして、今申し上げたように、それは具体的でなければならないと。だれが考えても、その気になっていくというものでなければならない、そう思いますので、そういった点についての考えがあるとするなら、お聞かせいただきたいと思います。


 それからもう一つは、特色ある地域づくりについてということがありまして、市長は、6つのまちが合併をして新生豊岡市ができたと。6つの真珠を磨き、つなげることによってネックレスができるんだということをよく表現をされるわけであります。歴史や文化あるいは伝統も違う6つのまちがそれぞれの特色を生かしていくことが非常に大事なことでありまして、文字どおり、言われるような方向で新しい豊岡市がつくられることを望むわけでありますけれども、今回、長期計画の中でそのことを位置づけられるということになってきますと、具体的には、じゃあ、それぞれのまちの特徴をどのようにして生かしていくのかということがそこで問われてくると思うわけでありまして、この点も私案が全然なければ、こんなことにならないと思っておりますので、その点についてのお考えを聞かせていただきたいと、こう思います。


 例えば6つのまちでは、それぞれ言いましたように産業も歴史も文化も、いろんなことで違いがありますけれども、そういったものはそのまちなりに、その地域なりに受けるというような受け皿、そういったものも例えば考えてるということであれば、そのこともお聞かせいただきたいと思いますし、もっと具体的な話をすれば、今後、例えば予算をどういうふうに配分していくかというような問題が、あるいはさらにそれをどのように執行していくかというような、そういった手法の問題も出てくるように思いますので、具体的なことになってきますので、それは触れないとするならば結構ですけども、6つのまちがそれぞれにおいて、地域が光り輝くような地域をつくるという点からすれば、こうではないかという考え方があればお聞かせいただきたいと、こういうふうに思います。


 最後に、人口についてお尋ねをするわけですけども、この点につきましても、たくさんの議員から人口についての質問が出ました。第5章で将来人口について触れておりまして、平成17年度の国調では8万9,208人ということになっております。これを10年後の平成28年で定住人口の目標を8万8,000人というふうに予想して、これが掲げられているわけであります。つまり10年後は、現在よりも1,200人少なくなるという目標になるわけですね。しかし、実際はこの図に示してありますように、推計人口としては平成28年は8万5,000人まで減るという予想が立ってるわけですから、8万8,000ということで、それよりも3,000人多く、つまり減る分を抑えるということになっておりますから、これは言いかえれば、いい方ではないかという、こういうことになっているわけですね。もちろん根拠という点になってきますと、今はわかりませんから、そこまでは申し上げませんけども。


 ただ、10カ年間の長期計画をつくっていくということになってきますと、その中で市として10年間の取り組みによって、一番まちの発展の一つのバロメーターとしますと、人口ということがあるわけでありますので、それが残念ながら現在よりも10年後には、抑えたとしても1,200人減るということを目標に掲げるのはいかがなものかというふうに、私は、けさからの議論を聞いておりましても、今に至っても、その点はちょっとおかしいんではないかなと思うわけですね。したがって、合併するときには9万3,000人になるというふうに言われておりました。しかし、1年しないうちに国調の調査があったので、それが8万9,000人ということになってしまったもんですから、言いかえれば合併と同時に城崎町の人口がなくなったようなことも残念ながら受けとめざるを得ないという現実があるわけでありまして、こうしますと、やっぱり新生豊岡が大きく発展していくということになってきますと、その施策の中において、人口の減少というものは食いとめなきゃならない。それは、減る分を抑えるというんじゃなくて、8万9,000を維持するか、あるいは9万人に変えさせるという、少なくともそういう目標を掲げるのが妥当ではないかというふうに考えるわけでありまして、その点、8万8,000人というふうに規定されたことについて、もう一度考え直していくべきではないかと思いますので、その点についてお聞きをしておきたいと思います。


 それから、あわせまして豊岡市の人口が平成28年に8万5,000人まで減るという推計があるということを見させていただきまして、例えば手を打たずに、このまま行くとするならば、さらに10年後、平成38年には、じゃあどこまで減るのかということがもしわかっておれば、聞かせていただきたいと思います。


 そして、私は旧出石町におりましたので、出石町の場合はほとんど横ばいといった状態が20年ほど続いておりましたので、余り減るということについてはよくわからなかったんですけども、新しい豊岡になってきますと、ここまでたくさんの人口が減るということについて、非常にびっくりするわけでありまして、資料として要求しておりませんけども、それぞれのまちで人口がどういうふうに変化していくのかということについても参考までに聞かせていただけたら、お願いしたいと思います。以上です。


○議長(綿貫 祥一) 答弁願います。


 市長。


○市長(中貝 宗治) まず、環境経済戦略に関してさまざまな経済活動がこの市で行われているけれども、それはみんな入るのかといったご質問がございました。みんな入るわけではありません。安治川議員がご質問の中で、豊岡の産業というのは、みんな環境に配慮してきたということを言われましたけれども、環境に配慮してるかどうかが環境経済のポイントではありません。環境をよくしようという積極的な行動があって、そのことによって経済が活性化をする。そのことがさらに誘引になって、もっと環境をよくしようとする行動が広がっていくということでありますので、単に環境に配慮するということだけでは環境経済とは定義上言わないわけであります。


 したがいまして、豊岡で今さまざまに行われている経済活動は、そのほとんどは環境経済とは言えないというふうに言えるだろうと思います。だからこそ環境経済という考え方がいわば斬新であり、可能性があると。つまり豊岡でもやってないわけですから、ほかの地域でも余り意識的にやってない。しかし、環境分野は大変に有効な分野であるということでありますから、豊岡がさっさとその分野をやってしまうということが、都市間競争のことを考えても適切なのではないかと、このように考えてるところです。


 ですから、例えばかばんはどうかというご質問もいただきました。ですから、今、通常に行われているかばん産業だけをかばんの製造なり販売の見方を見てると、必ずしも環境経済戦略に沿ったものとは言えません。ただし、例えばでありますけれども、エコレザーの開発がなされています。これは豊岡の企業とかばんのメーカーと、それと龍野の革の方の、こちらはなめしたりするような企業でありますし、それと大阪の企業とが組みましてエコレザーというものをつくりました。これは、革をなめすときに、普通のなめし方ですと、ホルムアルデヒドが入っている、あるいはクロムが入っていて、これは酸素と結合して六価クロムという大変な猛毒になる。もちろんそれはレベルは低い水準ではありますけれども、そういったものが使われている。新しく開発されたエコレザーというのは、そういうものを一切使ってない。自然素材だけでなめすといった技術が開発をされていますので、もしそのものを前面に出してかばんがつくられるとすると、それはまさに環境経済というものにぴったり入ってくるのではないのかなと、そのように考えてるところです。


 さらに環境経済から少し離れるかもしれませんけれども、コウノトリ悠然と舞うまちに物づくりがしっかり合うというのは、これはイメージとして大変合います。そういうことでありますから、単にコウノトリが飛んでいて、環境が非常に豊かであって、人々の気持ちがおおらかになっていて、しかし、職人わざと言えるような物づくりがしっかりとある。これは、そばでも言えるかもしれませんけれども。これは、まちのトータルイメージとしては大変すばらしいイメージだろうと思いますので、そのような地域ブランド、地域イメージをつくっていくということは、いわば環境経済戦略の次のその向こうにある目指すべきイメージとして有効ではないかというふうには考えております。


 それから、子育て支援の重要性についてのご指摘がありました。そして、この際、豊岡モデルと言われるぐらいの意気込みでやってはどうかというハッパもかけていただきました。ぜひやりたいと思います。現在、子育て支援、次世代育成の支援計画というものの策定作業中であります。これは、検討委員会の方からいわば案をいただきましたので、今後、行政側の計画としてまとめるという作業が残っておりますけれども、財政状況ももちろん勘案しながらでありますけれども、ぜひ豊岡らしいものを計画としてまとめたいと考えています。


 特にこの議場でもご紹介したかもしれませんが、ことしの4月に入りましてから9月までの6カ月間、対前年同期と比べますと、豊岡の子供の出生数は24.7%増であります。このふえてる原因を調べてみますと、まだよくわからないんでありますが、どうも第1子でふえてるというよりも、第2子以降が生まれてるということが大変大きな要素であることがわかっております。すなわち1人目を産んだけれども、もうしんどいからやめたではなくて、どうも2人目、3人目が生まれているということでありますから、今後これがさらに10月、11月あるいは来年の3月までというふうに傾向がつながっていくかどうかは注意する必要がありますけれども、少なくともこの6カ月間で見る限りは、方向は確かにいい感じがするということでありますから、子育て支援の施策を打ち出すには、すばらしいタイミングなのではないかと思います。


 つまり何をやってもうまくいかないときに頑張らなければいけませんけれども、打ち出しても、皆さんがどうせうまくいかへんわというふうに施策を受けとめてしまう。ところが、今は何となくどうもいい雰囲気だということがありますから、ここで子育て支援の施策を打ち出せば、好意的に例えばお母さん方やお父さん方にも受けとめてもらえるんじゃないかという気がいたしますので、まさに行革によって捻出できるはずの予算でもって、財源でもって子育て支援には意欲的に取り組んでまいりたい、このように考えてるところです。


 それから、真珠のネックレス例も引きながら、具体的にそれぞれのまちの個性をどのように確立していくのかといったご質問もいただきました。ちょうどこの答申の10ページにそのことが書かれているわけでありますが、この答申の第2段落の2行目です。地域の主体性や独自性を持ちながらといったことが書かれてます。地域の主体性、これは例えば出石は出石の人たちの主体性を尊重しながら、もちろん出石の中でも、さらに例えば鳥居であるとか奥山であるとか、いろんな、かなり地域もあると思いますけれども、それぞれの主体性を生かしながらということが一つ大きなポイントであります。


 また、第4段落の1行目、地域に暮らす一人一人が地域を運営するという認識のもと、自主的な活動を積極的に展開するということでありますので、行政の側は出石の特色はこうだというふうに決めてしまって、それを振興するということではなくて、現に出石の中に住み、出石のまちづくりを進めてる人たちとの連携をしっかりととりながら、その主体性を生かすということが基本的な考え方になろうかと思います。


 例えば今、永楽館の復元・復活作業に入っておりますけれども、これもどちらかというと、出石のまちの人たちが永楽館を大変大切に思い、そして守ってきた、そして夢を描いてこられたということでありますから、行政は、それはいいことですよねと言って共鳴をして、そして予算の方は、じゃあ私たちが何とか準備しましょうということで今進んでいるわけでありますから、これは一つのお手本ではないかと思います。できたときに、後どのように運営するかということも今、検討が始まっておりますけれども、それとても行政側が丸抱えということではなくて、まちの人たちの自主的な意欲というものを尊重しながら、それがさらに強まっていくような間合いを行政の側ととって、永楽館が出石のまちづくりの中の一つの大きな拠点になるようなことをぜひやりたいと思っております。これは一例でありますけれども、他の地域、他の分野においても同様の姿勢でもって取り組んでいきたいというふうに思います。


 もう出石のまちづくり、あるいは城崎のまちづくり、日高のまちづくり、日高の中でも例えば神鍋のまちづくりといったものは長い歴史を持っておりますから、その歴史と伝統を尊重しながら前へ進んでいくということになろうかと思います。


 その他につきましては、担当から答弁をさせていただきます。


○議長(綿貫 祥一) 企画部長。


○企画部長(神尾與志廣) まず一つは、持続可能なまちとはどういうまちかというふうなご質問をいただきました。実は大変厳しい財政状況下にございまして、そういった中で新たに総合計画をつくってまちづくりに取り組んでいくという格好になるわけでございまして、したがって、行政改革を計画的にしっかりと進めるということがまずある。財政破綻に陥ることなく、着実に暮らしやすいまちづくりを進めるというふうなこと。いわゆる社会の経済情勢のいろんな変化に対しても対応できるまちをつくる。そういう中で、長期的な展望に立って安定した行政運営を行っていく、こういうまちがそうなのかなというふうに考えております。


 それからもう一つは、基本計画と実施計画の関係でご質問をいただきました。基本計画につきましては、2月の中旬あたりをめどとして、職員一生懸命努力をいたしまして、一つの方針といいますか、そういったものをまとめ上げたいというふうに考えてますが、実施計画につきましては、これは3月いっぱいかかりますので、全体がそろった総合計画については3月末というふうなことになりますが、その点はご理解をお願いしておきたいと思います。


 それからもう一つ、人口の関係で、17年度の国調が8万9,208人であると。それと比べて見て、10年後は8万8,000、これは今より減ってるじゃないかというご指摘をいただきました。ただ、一方、28年の推計人口は8万5,000になりますので、それから見ると3,000人ふやすという格好になるわけでございますが、そういう中で、議員としては少し低いようなご指摘であったと思いますけれども、我々としましては、着実にここに上げた数字を目指していきたいというふうに考えておりまして、そういう面から3,000人という数字があるわけですけども、8万8,000人ということをきちっと据えて、それに向かって施策を組んでいきたいというふうに考えておりますので、ご理解をお願いしたいなと思います。


 それからもう一つ、データとして、ずっともっと先の38年ごろの推計はあるのかというご質問をいただきましたが、手元で今、平成32年の推計値を持ってまして、数字を申し上げますと、8万2,858人という数字が上がってます。これが推計値でございます。32年ということでございます。以上でございます。


 それからもう一つ、旧市町の人口推計の話がございましたが、ちょっと手元に資料がございませんので、お許しをお願いしたいと思います。


○議長(綿貫 祥一) 19番、奥村議員。


○議員(19番 奥村 忠俊) 市長の方から、地域経済を元気にするという部分の中で、特に環境という言葉がついた点からすれば、今ある地場産業等々がすべて入るわけではないというふうに言われました。確かにそうだと思います。入っておりませんし、特に環境という点では、コウノトリとあわせた新しい事業あるいは産業等については、よく聞いてるわけでありますけども。ただ、地域経済を元気にするという点では、今目指しております一つの環境ということからいわゆる進んでいくものだけではなくて、むしろそれ以外、それにかかわらない部分で苦しんでおられる人たちというのはたくさんあると思うんです。そういった人たちがこの豊岡市の中で、これからも生きていかなきゃならないわけでありますので、そういった点については、じゃあどういうふうな市として支援をしていくことができるのかということも、これはある意味では大事なことだと思っておりまして、その点をどうお考えになるか。


 先ほどでは、すべて入らないということで、だからどうっていうことについての具体的なお話はなかったんですけども、申し上げましたように、例えば商店街につきましても一定の手は打たれておりますけども、なかなか以前のような活況といいますか、そういった状況にはならない。私は、豊岡の駅通りというのは確かに商店街でありますし、ここが本当ににぎやかになるということが、豊岡市がこれまで以上に大きく活発になっていくことだなといつも思っております。そういう点では、非常に大事な地域であるというふうに思っておりますけれども。ところが、残念ながら現状としてはそうなっていない。そうしますと、地域経済を元気にするということから考えれば、そういった部分もすべて入るんではないかと、こう思うわけでありまして、特に環境だけにこだわらずに、そういった点での対策、市民がご飯を食べていくためのまちづくりというものが結局はあるんではないかと思いますので、その点についてもお聞きをしておきたいと思います。


 子育て関係につきましては、ぜひ豊岡モデルをやりたいということでありますので、それをまずお願いしたいなと思います。


 それから、特色ある地域づくりという点がありまして、一つの例を挙げてのお話もありましたけども、なるほど各地域で今取り組まれてる事業も、そういうことであると思いますけれども。ただ、目立った部分と、そうではない部分というのがやっぱりあると思うんですね。出石の方で言えば、今の永楽館がこれは非常に目立つ部分でありまして、しかもその効果も大きいですし、このことによって地域の人たちがまた仲よくして固まっていくということが目に見えてわかってるわけでありますけども、そうではない部分がやっぱりたくさんまちにはあるし、地域にはあると思います。そうしますと、特色ある地域づくりという点では、各支所でそれぞれ考えられると思いますけども、これまで以上に今後の10カ年計画を策定される中では意識をして、それぞれの地域が市の中でありながら、一つの真珠の部分を担ってるということが保障されるような、そういう仕組み、あるいは手だてが伴われる必要があるんではないかと、こう思うわけでありまして、その点についても、これから進めていかれることでありますけれども、市の考え方を聞いておきたいと思います。


 それから、先ほどの人口のことでございますけども、推計される人口が平成28年度8万5,000人であるから、8万8,000といえば、かなり抑えるということですね。ふやすというんじゃなくて、抑えるわけですね、今8万9,000ですから。ということだというふうにおっしゃいました。そのことは理屈に通らないというふうには思いませんけれども、しかし、今回出されますこの長期計画というのは、これは新しく合併をして新しいまちとして初めてつくっていく。そして、このまちは大きく発展させていくんだということがここには込められてると思うんですよ。そうしますと、人口という点は、そういう点では、いろんなところから、ぜひいいまちだから来てほしいということで働きかけもしていく必要があるし、あるいは手だても打っていく必要があるというふうに考えるわけであります。


 そうしますと、現在8万9,000という数字がありますけれども、これは10年後にそれを下回ることを目標にするというんではなくて、やっぱりそれを上回るものを目標にして頑張っていく、取り組んでいくということが大事ではないかと思うんです。部長の方としては、3,000人分はむしろふやすことになるんだということで、妥当な数字であるというふうにおっしゃったんですけども。しかし、新しい計画をつくって、新しいまちをつくって発展させていこうということであれば、やはり現状よりも少ない数字を目標を掲げるというのは、どうも合わないように私は思うわけでありまして、これは答申ですから、なっておりますけども、今後、出してこられます計画の中では、これはやっぱりもう一度検討する必要があるんではないかというふうに思いますけども、再度その点聞いておきたいと思います。以上です。


○議長(綿貫 祥一) 市長。


○市長(中貝 宗治) 地域経済を元気にするというか、地域経済が元気になるためには、環境分野だけではないということはご指摘のとおりです。しかしながら、行政がすべての経済の活動分野についてかかわるということは、これは不可能だし、してはいけないということだろうと思います。クリーニング屋さんがクリーニング屋さんとしてもうけるかどうかというのは、行政が関知するところではありません。喫茶店という分野が元気になるために、行政が何かをしなければいけないかというと、そんなところまで行政はかかわっていたのでは、皆さんからいただいてる税金を有効に使うことはできない。民は、民の中でまさに頑張ってほしいということが基本だと思います。とりわけ経済に関しては、そういうことではないかと思います。


 ただ、全体を引っ張っていく推進力について、それがまだない場合に、行政がてこ入れをする、あるいは支援をする、誘導をするということによって、ある分野を育てる。それが自立すれば、もう行政は手を放すということではないかというふうに思います。特にこの環境経済の分野というのは、農業ということではなくて、ツーリズム、観光という分野でも大変大きな可能性を持っています。あるいは太陽光発電装置の企業が大変好調であることから見ましても、有効な分野だろうというふうに思います。


 ですから、何かが全体を引っ張っていく、あるいはまちの元気を引っ張っていくということが、これは現実的なことだろうと思いますので、産業全体を行政が頑張って元気にしていくというところに私は手を回す必要は特にないというふうに考えています。やらなければいけないことはたくさんありますけれども、そのすべてをのんべんだらりとやった場合には、資源そのものは散漫な形で使われてしまいますから、その意味ではターゲットを絞るということは、これは政策的には極めて大切なことだと私は考えているところです。


 それから、商店街につきましても、個々の店が繁盛するかどうかは、個々の店で頑張っていただくしかありません。ただ、私たちは、そのために基盤の整備とかいうことをやることは可能でありますから、例えば豊岡の中心市街地であれば、病院跡地利用を考える際に、中心市街地の活性化という要素も入れて考えるということは大切だろうと思います。あるいは玄関口である駅をどうするのか、あるいは駅前広場をどうするのかといったことも、これは行政の立場だろうと思いますけれども。そういった私たちがやることをにらみながらも、個々の店に人を呼び込む努力は、これは商店街の方々が頑張るしかないということだろうと思います。


 延命作業のために行政が税金を突っ込み続ける、あるいは人的能力や人的な資源を突っ込み続けるということは、これはできるはずもないというふうに思います。だからこそ限られた資源をどういう分野に投入することが最も有効なのか。豊岡の経済を活性化させるために、どの分に私たちの税金なり人的資源を突っ込むことが有効なのか。これは選択をせざるを得ないというふうに私としては考えているところです。


 これは特色あるまちづくりについてもそうでありまして、出石なら、例えば例にとりますと、確かにさまざまな分野があります。永楽館のようには目立たない分野もあるかもしれません。そのすべてについて市の方がそこに何か関与していくということも、これまた不可能であります。ですから、まさに戦略的に、あるいは拠点的に、あるいはシンボリックに、どういうところに行政と市民とがかかわって全体をリードするような推進力を育てていくのかということが、私としては大切ではないかと思っています。


 例えば国体がありました。そして、そこで民泊ということがなされ、市民の皆さんと選手、あるいは市民同士のつながりが非常に色濃くできた。では、ほかの分野ではどうかと。ほかの分野は、ぜひその国体の経験をもとに、皆さん頑張ってくださいということではないかと思います。したがいまして、全体に共通するお答えになるわけでありますけれども、すべての分野に行政が手出しすることは、これはできない。また、してもいけない。私たちの限られた資源をとにかく全体が引き上がるような方向に動いていく、あるいは動かしていく。そのために、どこに石を投げるのかをちゃんと目標を定めて、そこに集中していくというのが、やり方として大切なのではないのか。そのことが結果として全体のかさ上げにつながる一番の有効な、あるいは効率的な道なのではないのか、このように私としては考えているところです。


○議長(綿貫 祥一) 企画部長。


○企画部長(神尾與志廣) 人口につきまして、議員のお考えということでご質問いただきました。議員のおっしゃることも全くわからないわけではございませんが、ただ、10年先の推計値も出ておりまして、5年前の国調もございましたけども、そのときと比べてみましても、平成17年といいますか、2,000人ほど誤差がありまして、推計は確かに誤差があるんですけれども、今の我々のところで推計をした段階で8万5,000人という格好になってますので、それに3,000人を足すという形で何とか、定住人口という形で確保したいなというふうに考えてますので、ぜひご理解の方をよろしくお願いしたいと思います。


○議長(綿貫 祥一) 19番、奥村議員。


○議員(19番 奥村 忠俊) 市長が言われますように、何もかもにということについては、できないと思います。ただ、新しく生まれ変わっていこうとするまちが、初めのまちの方針を、しかも長期計画を出していくという中で、非常によく目立つ、先ほど例えば駅通りの問題の話をしましたけれども、こういった点について個々が努力するのは当然でありますけどね。しかし、まちの顔である部分について、じゃあどうしていくのかということについて、それを考えていくことは、これは決して全部金を出してあげてしなさいということではなくて、市としての考え方としては非常に大事な部分ではないかと私は思うんですね。ですから、できることは限られると思うんです。しかし、ここに住んでおられる、今9万人の人たちが全部幸せになってもらうためには、市としてはどうするのか、行政としてどうするのかということは、それはやっぱり考えの中に入れておく必要があると思います。だから、新しく環境ということをテーマにしながら、新しいものを残していくということも、これも非常に大事なことでありまして、そのことが全体をリードしていくことになれば、さらにいいわけでありまして、そのことを否定するわけじゃありませんけれども、少なくとも市として新しくなっていくわけですから、このまちとして、そういった計画の中には、全体をどう盛り上げていくかということや、いろんなものに配慮したものも、そんなことはできないということだけで切るんではなくて、何ができるかはまだわかりません、これは。お金をどんどんばらまくようにはなりませんからね。しかし、市として考える必要があるんではないかというふうにも思うわけでありまして、先ほど言われたように、現実はそうかもわかりませんけども、何か多くの方々が夢をなくしてしまうような部分もできたり、泣かれる人が出てきたり、これも困るわけでありまして、実際にここで生きてこられた人たちが、苦しい思いをしている人たち、それはやむを得ないというふうに言えば、そうかもわかりませんけども、そうでもないように私は思いますので、行政としてできることは何であるかということについて考える必要もあるというふうに思いましたので、そういうふうに言いました。先ほどはっきり余りにも言われますので、そういうふうに言われると、議会の人たちは何か冷たいなというふうにしか思えないと思いますので、再度聞いておきたいと思います。


 それから、人口のことでありますけども、確かに言われたように、これはやむを得ないかもわかりませんけど、現実こういうことかもわかりませんけどね。ただ、目標というものを立てるときに、今よりも低い方を目標にするというのはどうなんかなと私は思うんですよ。やっぱり少なくても、そこに持っていこうと。頑張ったけども、できない場合もあり得るだろうと。だから、責任とれということにはならないわけでありまして、一生懸命みんなで頑張るわけだから。そうしますと、今よりも低いのを目標にするというとこは、初めからあきらめるということになるんではないかと、こう思うわけでありまして、これも考えたあげくに出された数字だと思いますけれども、なるほどこういうまちを目指してるんだなということの中の一部分としてこれはあるわけですから、そういうふうに考える必要があるんではないかと。再度聞いておきたいと思います。


○議長(綿貫 祥一) 市長。


○市長(中貝 宗治) 私は、冷たく感じると言われましたけど、奮起を促してるんであります。問題が非常に難しい中で、すぐ行政の側に何か頼っていくという、そういった心のありようということからは活力は出てこないんだろうと思います。その意味では、経済活動にかかわる人たちが自己責任でもって必死になって頑張っていただくということがまず当然でありますし、そのことは私が言わなくても、実際経済活動をやっておられる方々はもう十分ご承知だろうというふうに思います。もちろん融資をどうするかといった、そういったことはありますけれども、基本認識はそうだろうと思います。だからこそ、私たちも限られた資源を使って、ここに投資をする。そのことを意識しながら、皆さんも頑張ってほしい、ともに頑張りましょうということではないかというふうに思います。


 例えばこの4ページから5ページには、私が限られた資源なり全体を動かすために、全部を一遍に動かすことはできませんから、何かを動かして、そこが前に進むことによって連鎖反応によって物事が動いていくというのは、これは経済の実態であります。ですから、それについてのいわば物の考え方がここに示されてるものというふうに考えています。


 一つは環境経済という分野、それから2つ目に内発的発展というようなことを言っておりますけれども、もう一度豊岡にある資源をよく見詰め直して、そしてそれを磨いて発展するという道筋があるのではないのか、これが2つ目です。


 3つ目は、さらに中にあるものにこだわるということだけではなくて、異質なものと触れ合うことがさらなる発展を促すということも明確に考えとして出しています。ですからこそ、人々あるいは企業を引きつけるようなものというのは私たちは持たないといけないわけですが、例えばコウノトリのまちということに引かれて、そこに入ってくる環境企業があるとするならば、既存の豊岡の資源なり企業なり経済活動等に出会うことによって新たな活力が出てくる、そういった道筋がそこに掲げられています。


 また、それが行き来するためには、情報インフラであるとか、あるいは交通インフラが必要だということもここに書かれていますから、こういったところに私たちは神経を集中していくということを示しているというふうにぜひお感じ取りをいただきたいというふうに思います。例えば兵庫国体でも、ハンカチ王子がいたおかげで、愛ちゃんが来たおかげで、兵庫国体全体が何となく活気づいたということがありました。ですから、1人そういったスーパースターをつくれば、うまくいくというものではありませんけれども、そういうものがあることよって、物事は転がっていくということもありますから、戦略的にそのようなものをつくり上げていくという姿勢は大切ではないか、そのように思っています。


 それから、人口についての議論が随分ありました。これは、奥村議員の言われてることももっともだろうと思いますし、企画部長が答弁してることももっともだろうというふうに思います。ただ、私は、基本的に20世紀が成長の魔力に取りつかれた世紀だったと言われています。大きいことがいいことだ、速いことがいいことだ、高いことがいいことだということで、成長ということをイの一番の価値に掲げてやってきた。それで、果たして私たちは豊かになったのか。そのような反省から、成熟という考え方が出てきた。現実に人口というものが、これはどうあがいてももう減っていく。日本全体の人口が減っていくとき、そして中で豊岡が一人人口を伸ばすことが本当に可能なのかという現実も眺めてみる必要がある。


 そういったところから、もう人口をふやすことを私たちのまちのあり方の最大目標に掲げなくてもいいのではないかという、いわば潔い決断があるというふうに私としては考えているところです。現実を見詰めながら、人口がたくさんふえていくことばかりがいいのではないと。厳しい現状の中で、いかに豊かな人生をみんなが暮らしていけるようなまちをつくるのか、成熟したまちをつくっていくというふうに、ここは物の考え方のかじが切られてるというふうに私としては考えたい、このように考えているところです。結果として、私たちの努力が実って、8万8,000人どころか、8万9,000人になれば、それは大変ハッピーなことでありますし、9万人の大台になりましたということになれば、それは大変ハッピーなことでありますけれども、あえてそれを目標として掲げなくても、私たちの活動の結果として受けとめればいいのではないかというのが私の考えるところでございます。以上です。


○議長(綿貫 祥一) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。


   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(綿貫 祥一) ご異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決定しました。


 次の会議は、明8日午前9時30分から再開することといたしますので、ご了承願います。


 本日はこれにて延会いたします。ご苦労さまでございました。


                午後5時37分延会


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