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兵庫県 相生市

平成22年第3回定例会(第3号 6月17日)




平成22年第3回定例会(第3号 6月17日)




          平成22年第3回相生市議会定例会


              議事日程表(第3号)





                    平成22年6月17日  午前9時30分 開議


                           おいて     相生市役所議場





(順序)(日程)


  1       再    開


  2       開会宣告


  3   1   会議録署名議員の指名


  4       諸報告


          (1)出席議員数の報告


          (2)欠席議員の届出報告


          (3)その他


  5   2   選挙第5号 安室ダム水道用水供給企業団議会議員の選挙について


  6   3   市議第5号 農業委員会委員の推せんについて


      4   陳情第1号 改正国籍法の厳格な制度運用を求める意見書を提出す


  7             る陳情


           民生建設常任委員会審査結果報告書


      5   陳情第2号 永住外国人への地方参政権付与の法制化に反対する意


  8             見書を提出する陳情


           総務文教常任委員会審査結果報告書


      6   請願第1号 30人以下学級実現、義務教育費国庫負担制度拡充に


  9             関する請願書


           総務文教常任委員会審査結果報告書


      7   請願第2号 選択的夫婦別姓制度の法制化に反対する請願書


           民生建設常任委員会審査結果報告書


      8   請願第3号 「取り調べの可視化など刑事訴訟法の改正を求める意


 11             見書」の提出を求める請願書


           総務文教常任委員会審査結果報告書


 12   9   意見書案第1号 義務教育費国庫負担制度拡充、30人以下学級実


 11               現に関する意見書の提出について


 13  10   意見書案第2号 選択的夫婦別姓制度の法制化に反対する意見書の


 11               提出について


 14  11   議会閉会中の継続審査(調査)に付する事件について


 15       閉会宣告


 16       市長あいさつ


 17       散   会





本日の会議に付した事件





(日程)


  1  会議録署名議員の指名


  2  選挙第5号 安室ダム水道用水供給企業団議会議員の選挙について


  3  市議第5号 農業委員会委員の推せんについて


  4  陳情第1号 改正国籍法の厳格な制度運用を求める意見書を提出する陳情


      民生建設常任委員会審査結果報告書


  5  陳情第2号 永住外国人への地方参政権付与の法制化に反対する意見書を提出


           する陳情


      総務文教常任委員会審査結果報告書


  6  請願第1号 30人以下学級実現、義務教育費国庫負担制度拡充に関する請願


           書


      総務文教常任委員会審査結果報告書


  7  請願第2号 選択的夫婦別姓制度の法制化に反対する請願書


      民生建設常任委員会審査結果報告書


  8  請願第3号 「取り調べの可視化など刑事訴訟法の改正を求める意見書」の提


           出を求める請願書


      総務文教常任委員会審査結果報告書


  9  意見書案第1号 義務教育費国庫負担制度拡充、30人以下学級実現に関する


             意見書の提出について


 10  意見書案第2号 選択的夫婦別姓制度の法制化に反対する意見書の提出につい


             て


 11  議会閉会中の継続審査(調査)に付する事件について





出席議員(16名)


   1番  宮 艸 真 木        2番  土 井 本 子





   3番  豆 鞘 宏 重        4番  後 田 正 信





   5番  渡 邊 慎 治        6番  前 川 郁 典





   7番  阪 口 正 哉        8番  三 浦 隆 利





   9番  盛   耕 三       10番  岩 崎   修





  11番  吉 田 政 男       12番  奥 本 巳千雄





  13番  大 川 孝 之       14番  角 石 茂 美





  15番  楠 田 道 雄       16番  柴 田 和 夫





欠席議員


       な     し





          平成22年第3回相生市議会定例会





    地方自治法第121条の規定により会議に出席する者の職・氏名





  市長              谷 口 芳 紀


  副市長             瀬 川 英 臣


  防災監             尾 ? 利 幸


  企画管理部長          森 川 順 天


  市民環境部長          小 橋 輝 男


  健康福祉部長          丸 山 英 男


  建設経済部長          山 本 英 未


  市民病院事務局長        北 岡 信 夫


  会計管理者           福 永   剛


  消防長             田 中 耕 作


  企画管理部参事         吉 岡 秀 記


  市民環境部参事         河 上 克 彦


  健康福祉部参事         岡 野 耕 三


  建設経済部参事         今 井   猛


  建設経済部参事         川 端 浩 司


  総務課長            玉 田 直 人


  税務課長            利 根 克 典


  徴収対策室長          寺 田 正 章


  市民課長            小 田 恵 子


  まちづくり推進室長       富 山 恵 二


  社会福祉課長          水 原   至


  健康介護課長          竹 内 繁 礼


  子育て支援室長         友 上 啓 子


  建設管理課長          出 田 重 己


  都市整備課長          高 田 雅 仁


  市民病院総務課長        西 崎 健 一


  出納室長            田 中 あさみ


  消防本部総務課長        山 本   渉


  消防課長            志 茂 敏 正


  企画財政課主幹         山 本 勝 義


  企画財政課主幹         志 茂 邦 彦


  総務課主幹           土 井 正 三


  徴収対策室主幹         前 田 陵 行


  市民課主幹           岩 崎 徹 博


  看護専門学校副校長       中 谷 幸 子


  建設管理課主幹         山 崎 久 司


  都市整備課主幹         橋 本 光 茂


  産業振興課主幹         中 津   尚


  産業振興課主幹         森 下 日出夫


  教育長             藤 岡 弘 司


  教育次長            浅 井 昌 平


  教育委員会管理課長       中 濱 和 義


  学校教育課長          板 脇 厚 生


  生涯学習課長          西 角 隆 行


  体育振興課長          岸 本 光 義


  人権教育推進室長        岩 田 元 秀


  学校教育課主幹         櫻 田 陽 由


  生涯学習課主幹         松 本 雅 弥


  監査事務局長          橋 本 昌 司


  公平委員会局長         橋 本 昌 司


  農業委員会事務局長       中 津   尚


  選挙管理委員会事務局長     大 西 真 悟





事務局職員出席者


  議会事務局長          河 合 優 介


  議会事務局次長         越 智 俊 之


  議会事務局副主幹        山 本 大 介





     (再開 午前 9時30分)


○議長(角石茂美君)


 ただいまから本会議を再開いたします。


 直ちに本日の会議を開きます。


 これより、日程に入ります。





○議長(角石茂美君)


 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。


 会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において、11番、吉田政男君、12番、奥本巳千雄君を指名いたします。


 よろしくお願いいたします。


 次に、事務局長から諸般の報告をいたします。


 事務局長。


○事務局長(河合優介君)


 御報告申し上げます。


 ただいま出席されております議員数は、16名でございます。


 なお、消防本部、金谷予防課長より欠席の届け出が提出され、議長において了承をしておりますので、御了解願います。


 諸般の報告は、以上でございます。





○議長(角石茂美君)


 日程第2、選挙第5号、安室ダム水道用水供給企業団議会議員の選挙についてを行います。


 お諮りいたします。


 選挙の方法については、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選によりたいと思います。


 これに御異議ありませんか。


              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(角石茂美君)


 御異議なしと認めます。


 よって、選挙の方法は指名推選によることに決定いたしました。


 お諮りいたします。


 議長において指名することにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。


              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(角石茂美君)


 御異議なしと認めます。


 よって、議長において指名することに決定いたしました。


 安室ダム水道用水供給企業団議会議員に、13番、大川孝之君と、私、14番、角石茂美を指名いたします。


 お諮りいたします。


 ただいま議長において指名いたしました13番、大川孝之君と、私、14番、角石茂美を安室ダム水道用水供給企業団議会議員の当選人と定めることに御異議ありませんか。


              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(角石茂美君)


 御異議なしと認めます。


 よって、ただいま指名いたしました大川孝之君と、私、角石茂美が安室ダム水道用水供給企業団議会議員に当選されました。


 ただいま、安室ダム水道用水供給企業団議会議員に当選されました大川孝之君と、私、角石茂美が議場におられますので、本席から当選の告知をいたします。





○議長(角石茂美君)


 日程第3、市議第5号、農業委員会委員の推せんについてを議題といたします。


 本案については、市長から6月16日付をもって、農業委員会等に関する法律第12条第2号の規定により、議会推薦による農業委員会委員の推薦方依頼がありました。よって、本日提案いたした次第であります。


 本案について、地方自治法第117条の規定により、2番、土井本子さん、3番、豆鞘宏重君の退席を求めます。


               「土井本子議員 退席」


               「豆鞘宏重議員 退席」


○議長(角石茂美君)


 お諮りいたします。


 農業委員会等に関する法律第12条第2号の規定により、2番、土井本子さん、3番、豆鞘宏重君の2名の諸君を推薦いたしたいと思います。


 これに御異議ありませんか。


              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(角石茂美君)


 御異議なしと認めます。


 よって、2番、土井本子さん、3番、豆鞘宏重君の2名の諸君を農業委員会委員に推薦することに決定いたしました。


 退席者の着席を求めます。


               「土井本子議員 着席」


               「豆鞘宏重議員 着席」





○議長(角石茂美君)


 日程第4、陳情第1号、改正国籍法の厳格な制度運用を求める意見書を提出する陳情を議題といたします。


 本陳情に関し、委員長の報告を求めます。


 民生建設常任委員会委員長、5番、渡邊慎治君。


○5番(民生建設常任委員会委員長 渡邊慎治君)


 おはようございます。


 民生建設常任委員会に付託を受けておりました陳情第1号、改正国籍法の厳格な運用を求める意見書を提出する陳情については、去る5月19日開催の委員会で審査をいたしましたので、その審査結果と概要について報告を申し上げます。


 審査の結果は、「不採択とすべきもの」であります。


 審査の概要でありますが、委員より、改正国籍法を適正に制度運用を行うことは当然のことであり、より厳格な制度運用を求めることは、国籍取得に新たなハードルを設けるものであり、真実の認知を妨げることになりかねない。


 また、このことにより、国籍を取得できないため、健康保険などの権利が与えられないという不利益をこうむる場合もある。このため、当陳情については「不採択とすべき」であるとの意見がありました。


 また、他の委員より、この国籍法の改正により、日本国籍の取得を目的とした虚偽の認知が行われるおそれがあり、実際に法改正の趣旨を悪用した偽装認知が摘発される事件も発生している。このような経緯から、当陳情については、「採択すべきである」との意見がありました。


 本委員会として、慎重に審査を進めてまいりましたが、採決の結果、賛成多数により「不採択すべきもの」と決した次第であります。


 以上、まことに簡単でございますが、民生建設常任委員会審査結果の御報告を終わらせていただきます。


 よろしく御審議を賜り、御決定くださいますようお願い申し上げます。


 済みません。先ほど、最後の部分で採択の結果と申し上げましたが、採決の間違いでございます。


 失礼いたしました。


○議長(角石茂美君)


 民生建設常任委員会委員長の報告は、終わりました。


 ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。


 質疑はありませんか。


               〔「なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(角石茂美君)


 質疑なしと認めます。


 これより討論に入ります。


 討論はありませんか。


 15番。


○15番(楠田道雄君)


 採択に反対する立場から討論いたします。


 改正国籍法には、陳情文章に書かれているとおり、偽装認知等の違法行為、不正行為が懸念されるという問題点がございます。


 委員会審議では、先ほど委員長報告にもございましたが、国籍取得に新たなハードルを設けるものであり、真実の認知を妨げることになりかねないという理由から不採択となりました。


 しかしながら、その反面、偽装認知や国籍の不正取得が容易となり、実際に偽装認知が摘発される事件も発生しております。


 その理由は、1、日本人男性に認知してもらうだけで、婚姻関係のない外国人女性との間にできた子供に対して、だれにでも日本国籍を与えることができ、その母も条件を満たせば日本国籍を与えられる。


 2番、出産前に婚姻関係を締結する場合と異なり、出産後でも日本国籍付与を目的とした偽装認知が可能であること。


 3番、扶養事実の確認がなく、扶養義務も拒否することが、事実上、可能である。また、妻子には生活保護等が支給されるので、父は養育費を支払わなくても済む。すなわち、父は経済的には何人でも子づくりができる。また、改正国籍法に伴い、国籍取得届は増加しております。


 この改正国籍法は、平成20年の最高裁判決で、父母が婚姻していない子にも、届け出による国籍取得を可能としたものであります。しかしながら、先に述べましたように、悪意ある偽装認知、国籍の不正取得への予防を怠ることは、国益に反します。


 以上の理由から、改正国籍法における偽装認知防止策の強化を図り、厳格な制度運用を求めることは当然であります。


 この陳情書が提出されて以来、私たちの会派クローバーでは勉強を重ね、全員がこの陳情は「採択されるべき」ものであり、それが私たちの平安と幸福へつながるものであるとの共通認識を抱いておることをつけ加えまして、討論といたします。


○議長(角石茂美君)


 ほかに討論はありませんか。


 10番。


○10番(岩崎 修君)


 陳情第1号、改正国籍法の厳格な制度運用を求める意見書を提出する陳情について、民生建設常任委員会不採択の決定に、賛成の立場から不採択を求め、討論いたします。


 本陳情は、改正国籍法における偽装認知防止策の強化を図り、厳格な制度の運用を求める意見書を、国、各関係機関へ提出を求めるものであります。


 しかし、以下に述べる点について問題があり、本陳情は民生建設常任委員会の決定どおり、不採択とすべきと考えます。


 そもそも、この改正国籍法は、これまで日本人の母親と外国人の父親との間に生まれた子供は、無条件で日本国籍を取得できる一方、日本人の父親と外国人の母親の子供は、生まれる前に父親が認知していれば、出生と同時に国籍を取得できますが、出生後に認知した場合、両親が結婚しなければ国籍を取得できなかったものを、この父母の婚姻要件を削除し、日本人の父親から出生後、認知されれば日本国籍が取得できることとしたものです。


 これは、2008年6月の最高裁判決で、改正前の国籍法の規定が憲法第14条の法のもとの平等を原則に反するという違憲判断を受けて行われたものであり、父親が日本人なのに日本国籍が取得できないために、戸籍や住民票、健康保険などがない、就学もできないという差別を受け、基本的人権の保障の上で重大な不利益をこうむっていた実態に対して、法のもとの平等を保障するという、一歩前進と言えるものです。


 しかし、一方、法改正によって偽装認知等の犯罪がふえる、偽装認知防止のためDNA鑑定を義務づけるべきとの意見があります。偽装認知防止や不法な国籍取得を正すべきことは当然ですが、新たなハードルを設け真実の認知が排除されるのは本末転倒です。厳格な制度運用の名のもと、父親と子供にDNA鑑定を義務づけることになれば、新たな差別を生むことになります。


 また、DNAは究極の個人情報であり、DNA鑑定義務づけは人権侵害です。さらに、DNA鑑定には多額の費用がかかり、父親から検体の入手が不可能な場合はどうするのか、検体のすりかえの危険性、鑑定の正確性の担保など、さまざまな問題があります。偽装を防止することで、人権侵害的な運用があってはなりません。法のもとの平等を実現するため、子供の福祉や利益が最優先という考え方で運用されるべきであります。


 繰り返しますが、偽装認知や不法な国籍取得を正すことは当然ですが、この問題は婚姻要件の削除とは別問題であり、あえて関連づければ、保護されるべき子供に新たなハードルを設けることになり、逆に真実の認知の保護を損なうおそれを生じかねません。本陳情が求める改正国籍法における偽装認知防止策の強化、厳格な制度運用は、これらの点で問題をはらんでおり、賛成できません。


 以上のようなことから、本陳情は民生建設常任委員会の決定どおり、不採択とすべきことを主張し、討論といたします。


○議長(角石茂美君)


 ほかに討論はありませんか。


               〔「なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(角石茂美君)


 討論がないようでありますので、これをもって討論を終結いたします。


 これより、陳情第1号、改正国籍法の厳格な制度運用を求める意見書を提出する陳情を採決いたします。


 陳情第1号に対する委員長の報告は、「不採択とすべきもの」であります。


 お諮りいたします。


 陳情第1号は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。


                〔起 立 多 数〕


○議長(角石茂美君)


 起立多数であります。


 よって、陳情第1号、改正国籍法の厳格な制度運用を求める意見書を提出する陳情は、「不採択とすべきもの」と決定されました。





○議長(角石茂美君)


 日程第5、陳情第2号、永住外国人への地方参政権付与の法制化に反対する意見書を提出する陳情を議題といたします。


 本陳情に関し、委員長の報告を求めます。


 総務文教常任委員会委員長、4番、後田正信君。


○4番(総務文教常任委員会委員長 後田正信君)


 総務文教常任委員会に付託を受けておりました陳情第2号、永住外国人への地方参政権付与の法制化に反対する意見書を提出する陳情につきまして、去る、5月18日に開催いたしました総務文教常任委員会で審査をいたしましたので、その結果の御報告を申し上げます。


 審査の結果は、継続審査であります。


 審査の概要でありますが、本陳情の趣旨は、外国人に対し、国家、国民の運命を決定する参政権を与えることは、明確な憲法違反であり、地方参政権のみであっても、地方行政、国政に大きな影響を及ぼすものであることから、法制化の反対を求めるものであります。


 しかしながら、現在のところ、永住外国人に地方参政権を付与する法案は国会へ提案されておらず、全く審議されていない状況となっています。


 このため、当委員会といたしましては、結論を出すには、今後の国の動向を注視し、さらに調査・研究する必要があるとの意見が出され、このため、委員会として、慎重審査の結果、なお引き続き審査を要するとの結論を得て、継続審査といたした次第であります。


 以上、まことに簡単でございますが、総務文教常任委員会審査結果の報告を終わります。


 よろしく御了承賜りますよう、お願い申し上げます。


○議長(角石茂美君)


 総務文教常任委員会委員長の報告は、終わりました。


 ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。


 質疑はありませんか。


               〔「なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(角石茂美君)


 質疑なしと認めます。


 本陳情に対する委員長の報告は、継続審査であります。


 御了承願います。





○議長(角石茂美君)


 日程第6、請願第1号、30人以下学級実現、義務教育費国庫負担制度の拡充に関する請願書を議題といたします。


 本請願に関し、委員長の報告を求めます。


 総務文教常任委員会委員長、4番、後田正信君。


○4番(総務文教常任委員会委員長 後田正信君)


 総務文教常任委員会に付託を受けておりました請願第1号、30人以下学級実現、義務教育費国庫負担制度拡充に関する請願書につきましては、去る6月15日開催の委員会で審査をいたしましたので、その審査結果と概要について報告を申し上げます。


 審査の結果は、「採択すべきもの」であります。


 審査の概要でありますが、この種の請願は、これまでにも何回か提出され、その結果、その請願を採択し国の関係機関に意見書を提出してきた経緯がありますが、いまだ十分に改善されたとは言えません。


 この問題については、国の財政上の問題など、早急に解決できるものではないと考えますが、改善に向けて継続的に要望していくことが重要であります。


 次代を担う子供たちの健やかな成長は、大人たちの願いであり、すべての子供たちが全国どこに生まれ育ったとしても、等しく良質な学校教育を受けられるようにすることは、我々大人、そして国の責務であります。


 このため、当委員会といたしましては、この請願の趣旨を十分に酌み取り、全会一致で「採択すべきもの」と決した次第であります。


 以上、まことに簡単でございますが、総務文教常任委員会審査結果の御報告を終わらせていただきます。


 よろしく御審議賜り、御決定くださいますようお願い申し上げます。


○議長(角石茂美君)


 総務文教常任委員会委員長の報告は、終わりました。


 ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。


 質疑はありませんか。


               〔「なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(角石茂美君)


 質疑なしと認めます。


 これより討論に入ります。


 討論はありませんか。


               〔「なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(角石茂美君)


 討論がないようでありますので、これをもって討論を終結いたします。


 これより、請願第1号、30人以下学級実現、義務教育費国庫負担制度の拡充に関する請願を採決いたします。


 請願第1号に対する委員長の報告は、採択すべきものであります。


 お諮りいたします。


 請願第1号は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。


              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(角石茂美君)


 御異議なしと認めます。


 よって、請願第1号、30人以下学級実現、義務教育費国庫負担制度の拡充に関する請願書は、委員長の報告のとおり採択すべきものと決定されました。





○議長(角石茂美君)


 日程第7、請願第2号、選択的夫婦別姓制度の法制化に反対する請願書を議題といたします。


 本請願に関し、委員長の報告を求めます。


 民生建設常任委員会委員長、5番、渡邊慎治君。


○5番(民生建設常任委員会委員長 渡邊慎治君)


 民生建設常任委員会に付託を受けておりました請願第2号、選択的夫婦別姓制度の法制化に反対する請願書については、去る6月14日開催の委員会で審査をいたしましたので、その審査結果と概要について報告を申し上げます。


 審査の結果は、「採択すべきもの」であります。


 審査の概要でありますが、委員より、最近、児童虐待に見られるように、親子・家族関係が悪化しつつあることが社会的な問題となっており、今、改めて家族の一体感を再認識し、家族のきずなを強化することが必要である。


 しかし、この選択的夫婦別姓制度が導入され、夫婦、親子が異なる姓を名乗ることになれば、夫婦や親子のきずなや家族としての一体感が薄れ、家庭崩壊が急速に進みかねないと考える。このような経緯から、本請願については、「採択すべきものである」との意見がありました。


 また、委員より、この夫婦別姓制度については、法務省法制審議会で夫婦別姓の導入を答申しており、それを受け、政府でも民法の改正が議論されてきたところでありますが、いまだに実現しておりません。


 世論調査では、夫婦別姓に賛成が反対を上回っている状況であり、また、国際的には、国連の女性差別撤廃委員会からも夫婦別姓制度の導入を含む民法の改正を行うべきであるとの勧告を受けています。


 このような経緯から、当請願については、「不採択とすべきである」との意見がありました。


 本委員会として、慎重に審査を進めてまいりましたが、採決の結果、賛成多数により「採択すべきもの」と決した次第であります。


 以上、まことに簡単でございますが、民生建設常任委員会審査結果の報告を終わらせていただきます。


 よろしく御審議を賜り、御決定くださいますようお願い申し上げます。


○議長(角石茂美君)


 民生建設常任委員会委員長の報告は、終わりました。


 ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。


 質疑はありませんか。


               〔「なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(角石茂美君)


 質疑なしと認めます。


 これより討論に入ります。


 討論はありませんか。


 10番。


○10番(岩崎 修君)


 請願第2号、選択的夫婦別姓制度の法制化に反対する請願書について、民生建設常任委員会採択の決定に反対し、不採択を求め討論いたします。


 本請願は、国及び関係機関に対して、選択的夫婦別姓制度の法制化に反対する意見書の提出を求めるものであります。


 この問題に関し、私は夫婦は今のように同じ姓を名乗ってもよいし、希望すればそれぞれ別の姓を名乗ってもよいという選択的夫婦別姓制度を導入すべきだと考えており、そのような立場から、本請願には反対であります。


 以下、その理由を述べます。


 まず、第1に、この選択的夫婦別姓に関する国、国会の動向からも、選択的夫婦別姓が求められているからであります。


 今の民法は、結婚したら夫婦は同じ姓を名乗ることを義務づけています。夫婦どちらかの姓でよいのですが、妻の96%が夫の姓に変えています。


 このような中、結婚で姓を変えることにより自分でないようで苦痛、同一人物と思われず仕事の機会を失ったなど、さまざまな不利益をこうむる事態が生じています。一定の職場では旧姓使用が認められてきたものの、保険証や免許証などは戸籍姓が原則のため、使い分けの不便さは続きます。改姓を避け事実婚をすれば、自動的には法定相続人にはなれず、子どもは婚外子とされるなどの問題が生じます。


 このような状況の中、法務大臣の諮問機関である法制審議会が、1996年、選択的夫婦別姓制度の導入を含む民法改正要綱を答申。答申は、結婚による改姓が仕事や社会活動に不利益をもたらしたことなどから、別姓導入を求める声が広がったことなどを受けたものでした。


 一方、1998年以来、日本共産党、民主党、社民党など、野党共同で何度も提案してきた民法改正案は、審議もされず廃案となってきました。


 しかし、選択的夫婦別姓制度の導入などの民法改正の実現を目指す超党派の集会は、これまでも何回か開催されてきました。最近でも、2009年11月には、共産、民主、社民、自民、公明の各党の議員が呼びかけて集会が行われ、また、ことし3月の集会では、共産党のほか、民主、公明、社民の代表があいさつ。さらに、ことし6月にも集会が開かれ、共産、民主、社民の議員があいさつをしています。


 そもそも、この選択的夫婦別姓を導入することは、憲法第24条の家族生活における個人の尊重、両性の平等を保障するものです。


 また、氏名は人が個人として尊重される基礎であり、その個人の人格の象徴であって、人格権の一内容を構成するという最高裁判決からも、同じ姓を法律上強制するのは、人格権の侵害であります。これらのことからも、選択的夫婦別姓制度を含む民法改正が強く求められているのです。


 第2に、国民世論の動向からも、選択的夫婦別姓が求められているからであります。


 選択的夫婦別姓の反対論は、請願の理由にもあるとおり、家族の一体感が失われる、家族が崩壊する、子どもに悪影響を与えるというものです。


 この背景には、戦前の男性を中心とした家制度のような一体感を求める復古的な空気があります。しかし、選択的夫婦別姓は、多様な生き方を認めようとするものです。同じ姓にしたい夫婦は今までどおりであり、別姓を強制されることはありません。別姓にしても、夫婦や家族の一体感が失われることはないと考える人にまで、あるべき姿なのかなどと自分たちの価値観を一方的に押しつけるのは、全くおかなしなことです。


 内閣府の世論調査では、「別姓でも家族の一体感、きずなには影響がないと思う」は、1996年は48.7%でしたが、2006年には56%となっています。


 また、毎日の調査でも、選択的夫婦別姓の導入に賛成が50%で、反対の42%を上回り、賛成は、1993年の前回調査26%から倍化しています。このように、国民の意思は明確です。


 なお、本請願の理由の中に、「一般人」、「一般大衆」といった記述が頻繁に使われていますが、これは裏返せば、夫婦別姓を望む人たちや選択的夫婦別姓の導入に賛成の人たちを一般的ではない特異な存在としてとらえていることのあらわれであり、それこそ特異な考えと言わざるを得ないものです。夫婦別姓を求める声、また世論調査に示された国民の意思は決して特異なものではないということを申し上げておきます。


 以上のように、国民世論の動向からも、選択的夫婦別姓制度を含む民法改正が求められているのです。


 第3に、世界の動向からも選択的夫婦別姓は大きな流れとなっており、その点からも日本のおくれは異常であるからであります。1978年、当時の欧州評議会の閣僚理事会が、各国の「民法における夫婦の氏の平等に関する決議」を行い、翌79年には、国連総会が「女性差別撤廃条約」を採択、同条約16条g項は、姓を選択する権利も男女平等に保障するよう定めています。


 これらを受け、各国は相次いで民法を改正しています。そして、男女共同参画会議の選択的夫婦別氏制度に関する審議の中間取りまとめでも、主要な先進国において夫婦同氏を強制する国は見られないと認めています。


 日本は、女性差別撤廃条約を1985年に批准していますが、世界でも異常な男女差別が続いており、これまでも繰り返し国連女性差別撤廃委員会から改善の勧告を受けてきました。


 昨年8月、日本の取り組み状況を審査した、この国連の女性差別撤廃委員会は、前回2003年に民法改正など差別是正を勧告したにもかかわらず、不十分で遺憾だと強く批判。日本政府は、条約を法的拘束力のある国際文書として認め、完全な実施を求めました。そして、早急な対策を講じ、2年以内に報告するよう求める2項目の中に民法改正を上げています。国際条約に沿って、国内法を整備するのは締約国の義務です。


 以上のように、世界の動き、また国連女性差別撤廃委員会からの勧告を真摯に受けとめ、早急に選択的夫婦別姓制度の導入を含む民法改正を行うべきであります。


 以上、国と国会、世論、世界の動向から、本請願は不採択にすべき理由を述べてきましたが、選択的夫婦別姓制度の導入を含む民法改正を求める声や運動も大きな広がりを見せ、さまざまな団体が署名や、政府・国会への要請、集会開催などを行っています。また、国連女性差別撤廃委員会からの再三の勧告も受けています。政府は、この民法改正を求める国内外の声にこたえ、責任を持って実現すべきです。


 以上のようなことから、本請願について、民生建設常任委員会採択の決定に反対し、不採択にすべきことを主張し、討論とします。


○議長(角石茂美君)


 ほかに討論はありませんか。


 6番。


○6番(前川郁典君)


 請願第2号、選択的夫婦別姓制度の法制化に反対する請願書の採択の立場からの討論をいたします。


 人が、この世に生を受けまして初めて接するのが母親です。そうした母親、あるいは家族の愛情で育てられ、物心ついたときに、お母さんの姓が違うということに対しての違和感はどうなんでしょうか。恐らく、「何でや」という率直な疑問だと思います。


 そうした関係、あるいは、今、問題になっております夫婦間の虐待、あるいは子どもの虐待という現実がある中で、これはとりもなおさず親子、あるいは、家族のきずなの希薄化という現象ではないかと思われます。


 今回、夫婦別姓ということになりますと、これらの希薄化をさらに助長すると懸念されます。そういったものがありますんで、今回の選択的夫婦別姓制度の法制化に反対する請願に賛成するという討論といたします。


○議長(角石茂美君)


 ほかに討論はありませんか。


               〔「なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(角石茂美君)


 討論がないようでありますので、これをもって討論を終結いたします。


 これより、請願第2号、選択的夫婦別姓制度の法制化に反対する請願書を採決いたします。


 請願第2号に対する委員長の報告は、採択すべきものであります。


 お諮りいたします。


 請願第2号は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。


                〔起 立 多 数〕


○議長(角石茂美君)


 起立多数であります。


 よって、請願第2号、選択的夫婦別姓制度の法制化に反対する請願書は、採択すべきものと決定されました。





○議長(角石茂美君)


 日程第8、請願第3号、「取り調べの可視化など刑事訴訟法の改正を求める意見書」の提出を求める請願書を議題といたします。


 本請願に関し、委員長の報告を求めます。


 総務文教常任委員会委員長、4番、後田正信君。


○4番(総務文教常任委員会委員長 後田正信君)


 総務文教常任委員会に付託を受けておりました請願第3号、「取り調べの可視化など刑事訴訟法の改正を求める意見書」の提出を求める請願書については、去る6月15日開催の委員会で審査をいたしましたので、その審査結果と概要について報告を申し上げます。


 委員会の審査の結果は、「不採択とすべきもの」であります。


 審査の概要でありますが、委員より、この取り調べの可視化ということは、被疑者の人権を考えると理解できるが、逆に被害者の真相を糾明してほしいとする思いとバランスがとれるのか。また、既に可視化を取り入れているイギリスでは、取調官により自白が強要されないような手法として使われておりますが、しかし、この取り調べの録画・録音について、取り調べが形式化する、また、将来その自白が公開されることにより、かえって自白がしづらくなるなど、幾つかの問題点があると指摘されております。このため、当請願については「不採択とすべき」であるとの意見がありました。


 また、委員より、この請願については、冤罪を防止するため適正な取り調べを確保する必要があり、取り調べのあり方を根本的に見直すことが必要であります。このような経過から、当請願については、「採択すべきである」との意見がありました。


 本委員会として、慎重に審査を進めてまいりましたが、採決の結果、賛成多数により「不採択とすべきもの」と決した次第であります。


 以上、まことに簡単でございますが、総務文教常任委員会審査結果の御報告を終わらせていただきます。


 よろしく御審議賜り、御決定をくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。


○議長(角石茂美君)


 総務文教常任委員会委員長の報告は、終わりました。


 ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。


 質疑はありませんか。


               〔「なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(角石茂美君)


 質疑なしと認めます。


 これより討論に入ります。


 討論はありませんか。


 1番。


○1番(宮艸真木君)


 請願第3号、「取り調べの可視化など刑事訴訟法の改正を求める意見書」の提出を求める請願書について、委員会では不採択でありますが、採択すべきものとしての反対の立場で討論いたします。


 無実の罪で警察に逮捕され、密室での取り調べを受け、無実の罪を認めるしかない状態に追い込まれた状態で作成された自白調書が、重要な証拠として採用され、その後、冤罪として上告しても、決定的な証拠として取り扱われる自白調書の不当性を証明するのに、長期間に及ぶものであります。


 やっと無罪として社会復帰しても、高齢で人生のほとんどを容疑者として暮らし、本人はもとより、その家族、親戚まで巻き込んだ数多くの冤罪事件が、残念ながら起きております。


 例えば、有名な事件では、1994年に起きました松本サリン事件の河野義行さんや、戦後、死刑確定後、再審で無罪になった免田事件、財田川事件、島田事件、松山事件などがあります。


 直近では、1991年から2010年3月の宇都宮地裁で無罪確定されました足利事件の菅家さんは、冤罪として記憶にも新しいものです。


 こうした悲しい状態を起こさないように、変えるために取り調べのすべてを録画・録音を行い、取り調べの可視化をすることで、数多くの目と耳で事件に対しての正しい判断ができることになり、無駄にかけていた時間を少しでも短縮し、裁判員制度の運用をする上においても重要な判断をする証拠として採用されることになるでしょう。


 もちろん、公正な裁判を行うことが大原則で、被害者の立場や人権を守る側の兵庫県弁護士会も、取り調べの可視化を早期実現するよう精力的に活動しており、同様の請願も県下28市中15市で採択されており、取り調べの可視化は今や世間では当然のものとして受け入れられていると思います。


 事実は事実として、判断材料として提供できるように、あくまでも取り調べ上の一つのアイテムとして、全過程の録音・録画を行う取り調べの可視化を実現できるように、早期に刑事訴訟法の改正を求めるものです。


 以上、申し上げた内容で、委員会の不採択に反対し、採択すべきものとしての立場で討論といたします。


○議長(角石茂美君)


 ほかに討論はありませんか。


 5番。


○5番(渡邊慎治君)


 「取り調べの可視化など刑事訴訟法の改正を求める意見書」の提出を求める請願書について、不採択との委員長報告に賛成の立場で討論をいたします。


 その理由として、現時点では時期尚早であるからです。確かに、被疑者の取り調べの際、冤罪を防ぎ、より適正な取り調べが的確にできるように、取り調べの録画・録音による全過程の可視化は必要であるとの認識はございます。


 しかしながら、その実施に伴い、例えば、暴力団等の組織的犯罪に関し、取り調べの可視化により、場合によっては組織の報復が被疑者の家族に及ぶことも想定され、被疑者及びその家族にかなりリスクを背負わせることになりかねません。結果として、自白が大変に困難な状況を招くおそれさえ存することもございます。


 したがって、現段階において、そのリスクを解消し、被疑者及びその家族の安全を確保するための方策は何ら定められていない状態であります。


 また、一方、取り調べの可視化のみを導入することを求める本請願は、被疑者の人権を守るということと同じだけ大切な真相解明をし、犯人を罰してほしいという被害者の切なる願い、つまり被害者の人権を守ることが担保されていないため均衡を欠いており、不備があると言わざるを得ません。そのような理由により、本請願については、現時点において時期尚早と言わざるを得ません。


 したがいまして、本請願については不採択であります。


 以上、不採択との委員長報告に賛成の立場を表明し、討論を終わります。


○議長(角石茂美君)


 ほかに討論はありませんか。


 10番。


○10番(岩崎 修君)


 請願第3号、「取り調べの可視化など刑事訴訟法の改正を求める意見書」の提出を求める請願書について、総務文教常任委員会不採択の決定に反対し、採択を求め討論いたします。


 本請願は、国の関係機関へ録画・録音による刑事事件の取り調べの全過程の可視化などを内容とする刑事訴訟法の改正を早急に行われるよう要望する意見書を提出することを求めるものでありますが、冤罪を防ぐためにも取り調べの可視化は必要であり、本請願の採択を強く主張するものであります。


 以下、理由を述べます。


 従来から、日本共産党は取り調べの全過程を可視化することが必要だと主張してきました。また、既に参議院では、2008年6月と2009年5月の二度にわたり、全面可視化法案が、日本共産党、民主党、社民党などの賛成多数で可決されたことがあります。


 なぜ可視化が必要なのか、それは今でも繰り返し冤罪事件が明るみとなり、そのほとんどが捜査段階でつくられた自白調書が事実と違う「うそ」であったことが客観的に証明され、冤罪が判明しているからであります。


 それは、逮捕された被疑者が警察留置場に長期間、家族や友人から切り離され警察から取り調べを受ける。その取り調べも、心理的な拷問や強制、家族や本人の将来にかかわる脅迫など、不当な取り調べにより自白が強要されてきた結果にほかなりません。


 しかも、日本の刑事裁判では、取り調べで作成された自白調書に過度に依存する自白偏重が、しばしば問題にされます。自白を強要された被疑者が裁判で強要を主張し自白を否定しても、客観的に証明するのは極めて困難で、それが誤判の原因となっています。


 実際、1990年に栃木県足利市で起きた女児誘拐殺人事件で犯人とされた菅家利和さんは、DNA鑑定が誤っていたことが無実の大きな決め手となりましたが、菅家さんは、取調室で警察官に「おまえがやったな」と、毎日、長時間繰り返し責められ、「やっていない」と言っても聞いてくれない。警察官が「DNAが一致してるんだ、早く認めろ」と大声を出し、机をバンバンたたき、しまいには髪を引っ張られ足をけられ、「早くしゃべって楽になれ」と言われ、菅家さんは自分は本当に疲れてしまって、「やりました」と言ってしまったと述べています。


 こうしてつくられた自白は、客観的事実とは数々の矛盾を持つものでした。しかし、捜査でも、裁判でも、その矛盾がまともに吟味されることはありませんでした。自白を強要し、それが調書として証拠化されればよしとする日本の刑事手法の構造が、最悪の暴走をしたのであります。


 このように、冤罪を生む元凶は、密室の取調室での自白の強要です。違法、不当な自白強要に歯どめをかけ、二度と冤罪を繰り返さないために、取り調べの一部始終を録画し、後で検証できるようにする取り調べの全過程の可視化実施は、不可欠であります。


 なお、警察、検察は録画したら被疑者は真実を言わないとか、取調官と被疑者との間に信頼関係ができて初めて被疑者は真実を語るものだ、可視化によって真相解明が困難になると言います。果たしてそうでしょうか。


 米国などでは、可視化の導入で捜査機関の能力が向上したとされています。被疑者を精神的、肉体的にさいなむことで自白をさせることに力を傾注するのではなく、証拠の収集と適正な取り調べを通じて真相を解明するという刑事手法の本質に立ち返ることができるからであります。


 また、一方的な可視化だけでは捜査の水準を落とすとして、おとり捜査や司法取引などの導入をあわせ検討すべきとの意見が一部にあります。


 しかし、これは前々から警察、検察の立場に立つ主張であり、可視化とは全く関係のない問題を持ち込んで論議をそらそうとするものです。可視化によって捜査の水準が下がるなどということはなく、捜査が適正になれば捜査水準は上がります。既に録画を導入しているヨーロッパや韓国などでは、裁判で余分な争点が減って、警察や検察も全面可視化を歓迎しているということも聞きます。


 また、可視化は、自白の任意性、信用性の認定に長い時間がかかっている今の裁判を迅速化する上でも、大きな意味があります。


 一方、おとり捜査は、捜査官が相手に身分や意図を隠して犯罪を行うよう働きかけ、相手方がこれに応じて犯罪に出たところで検挙する方法で、これは犯罪を防ぐ立場にある側が、国民に犯罪を唆すやり方として強く批判されてきたものです。


 司法取引は、被告人や共犯者と検察が取引し、被告人などの刑の軽減や免罪を条件に捜査協力を求める制度です。いずれも適正な捜査とは逆向きの話で、可視化を妨げる理由にはなりません。


 戦前の警察の拷問などへの反省から、憲法第36条で拷問は厳しく禁止され、第38条で、強制、拷問、脅迫による自白は証拠とすることができないと厳格に定められています。可視化は、これ自体、警察や検察の違法、不当な取り調べを、また、人権侵害の取り調べを許さないために緊急に求められているものです。


 さらに、可視化は過去の多くの冤罪事件被害者が強く求め、国連の国際人権規約委員会が日本に導入を勧告するなど、国際的にも当然の流れです。


 以上のことから、本請願を支持し、不採択ではなく採択を主張し、討論といたします。


○議長(角石茂美君)


 ほかに討論はありませんか。


               〔「なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(角石茂美君)


 討論がないようでありますので、これをもって討論を終結いたします。


 これより、請願第3号、「取り調べの可視化など刑事訴訟法の改正を求める意見書」の提出を求める請願書を採決いたします。


 請願第3号に対する委員長の報告は、「不採択とすべきもの」であります。


 お諮りいたします。


 請願第3号は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。


                〔起 立 多 数〕


○議長(角石茂美君)


 起立多数であります。


 よって、請願第3号、「取り調べの可視化など刑事訴訟法の改正を求める意見書」の提出を求める請願書は、「不採択とすべきもの」と決定されました。





○議長(角石茂美君)


 日程第9、意見書案第1号、義務教育費国庫負担制度の拡充、30人以下学級実現に関する意見書の提出についてを議題といたします。


 これより、上程議案に対する提案理由の説明を求めます。


 4番、後田正信君。


○4番(後田正信君)


 義務教育費国庫負担制度拡充、30人以下学級実現に対する意見書につきまして、意見書案第1号の提出について、提案理由の説明を申し上げます。


 本意見書案は、先ほど採択されました請願第1号に関連するものであります。


 子どもたちに豊かな教育を保障することは、社会の基盤づくりにとって極めて重要なことであります。


 教育予算については、義務教育費国庫負担制度の国負担割合が引き下げられ、自治体財政を圧迫しています。子どもたちが全国どこに住んでいても、教育の機会均等が担保され、教育水準が維持向上されるように施策を講じる必要があります。


 また、教員が子どもと向き合う時間の確保及び、多様化、複雑化する教育課題へのよりきめ細やかな対応を着実に行うため、少人数学級を推進することが必要です。


 この種の意見書は、これまでにも再三議決され国の関係機関に提出してきた経緯もありますが、いまだに十分に改善されたは言えないのが現状であり、継続的に要望していくことが重要であります。


 つきましては、お手元に配付いたしております意見書案のとおり、国の関係機関に提出し、お願いしようとするものであります。


 以上、簡単ですが、提案理由の説明を終わります。


 よろしく御審議賜り、御決定くださいますようお願い申し上げます。


○議長(角石茂美君)


 上程議案に対する提案理由の説明は、終わりました。


 これより、上程議案に対する質疑に入ります。


 質疑はありませんか。


               〔「なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(角石茂美君)


 質疑なしと認めます。


 お諮りいたします。


 ただいま議題となっております意見書案第1号については、会議規則の規定により委員会付託を省略いたしたいと思います。


 これに御異議ありませんか。


              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(角石茂美君)


 御異議なしと認めます。


 よって、意見書案第1号については委員会付託を省略することに決定いたしました。


 これより討論に入ります。


 討論はありませんか。


               〔「なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(角石茂美君)


 討論がないようでありますので、これをもって討論を終結いたします。


 続いて表決に入ります。


 これより、上程中の意見書案第1号、義務教育費国庫負担制度の拡充、30人以下学級実現に関する意見書の提出についてを採決いたします。


 本案は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。


              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(角石茂美君)


 御異議なしと認めます。


 よって、意見書案第1号、義務教育費国庫負担制度の拡充、30人以下学級実現に関する意見書の提出についてには、原案のとおり可決確定されました。


 なお、この意見書の取り扱いについては、議長に御一任願います。





○議長(角石茂美君)


 日程第10、意見書案第2号、選択的夫婦別姓制度の法制化に反対する意見書の提出についてを議題といたします。


 これより、上程議案に対する提案理由の説明を求めます。


 5番、渡邊慎治君。


○5番(渡邊慎治君)


 意見書案第2号、選択的夫婦別姓制度の法制化に反対する意見書の提出について、提案理由の説明を申し上げます。


 本意見書案は、先ほど採択されました請願第2号に関連するものであります。夫婦が別の姓を名乗ることを認める選択的夫婦別姓制度の導入は、親子の別姓をももたらすことから、家族としての一体感が希薄になり、家庭崩壊が急速に進みかねません。


 また、少子化、核家族化の進行や地域コミュニティの希薄化など、家庭を取り巻く環境の変化に加え、児童虐待や犯罪の低年齢化などが社会的な問題となり、家族の重要性が叫ばれる今日においては、家族の一体感を再認識し、家族のきずなを強化することが必要であります。


 つきましては、お手元に配付いたしております意見書案のとおり、国の関係機関に提出し、選択的夫婦別姓制度を導入するこのないようお願いしようとするものであります。


 以上、簡単ですが、提案理由の説明を終わります。


 よろしく御審議賜り、御決定くださいますようお願い申し上げます。


○議長(角石茂美君)


 上程議案に対する提案理由の説明は、終わりました。


 これより、上程議案に対する質疑に入ります。


 質疑はありませんか。


               〔「なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(角石茂美君)


 質疑なしと認めます。


 お諮りいたします。


 ただいま議題となっております意見書案第2号については、会議規則の規定により委員会付託を省略いたしたいと思います。


 これに御異議ありませんか。


              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(角石茂美君)


 御異議なしと認めます。


 よって、意見書案第2号については委員会付託を省略することに決定いたしました。


 これより討論に入ります。


 討論はありませんか。


 10番。


○10番(岩崎 修君)


 意見書案第2号、選択的夫婦別姓制度の法制化に反対する意見書の提出について、反対の立場から、不採択を求め討論いたします。


 本意見書は、さきの請願第2号が採択されたことによって提出されようとしているものでありますが、請願討論の際に述べた理由のとおり、本意見書の夫婦別姓制度の導入により、夫婦や親子のきずなや家族としての一体感が薄れ、家庭崩壊が急速に進みかねない、よき伝統である家族制度、地域の一体感や国民の倫理・道徳観にまで悪影響を及ぼしかねないなどの内容は、世界でも、日本でも受け入れられるものではなく、同意できません。


 当然、婚姻制度や家族のあり方に重大な影響を与え、社会的混乱を招くおそれのある選択的夫婦別姓制度を導入することのないよう強く要望する本意見書には反対で、不採択とすべきです。


 今、世界も日本も大きく変わろうとしています。このような中、時代の流れに逆行するような本意見書を相生市議会として国に提出することは、後世に汚点を残すものであることを指摘しつつ、本意見書の不採択を主張し、討論とします。


○議長(角石茂美君)


 ほかに討論はありませんか。


               〔「なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(角石茂美君)


 討論がないようでありますので、これをもって討論を終結いたします。


 続いて表決に入ります。


 これより、上程中の意見書案第2号、選択的夫婦別姓制度の法制化に反対する意見書の提出についてを採決いたします。


 本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。


                〔起 立 多 数〕


○議長(角石茂美君)


 起立多数であります。


 よって、意見書案第2号、選択的夫婦別姓制度の法制化に反対する意見書の提出については、原案のとおり可決確定されました。


 なお、この意見書の取り扱いについては、議長に御一任願います。





○議長(角石茂美君)


 次に、日程第11、議会閉会中の継続審査(調査)に付する事件についてを議題といたします。


 お諮りいたします。


 議会閉会中における各委員会の継続審査並びに調査に付する事件については、お手元にお配りいたしております印刷物のとおりといたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。


              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(角石茂美君)


 御異議なしと認めます。


 よって、議会閉会中の継続審査並びに調査に付する事件については、お手元にお配りいたしております印刷物のとおり決定いたしました。


 お諮りいたします。


 今期定例市議会に付議されました案件の審議は、すべて議了いたしました。


 よって、会議規則第7条の規定により、本日をもって閉会いたしたいと思います。


 これに御異議ありませんか。


              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕


○議長(角石茂美君)


 御異議なしと認めます。


 よって、平成22年第3回相生市議会定例会は、本日をもって閉会することに決定いたしました。


 この際、市長のあいさつがあります。


 市長。


○市長(谷口芳紀君)


 平成22年第3回定例市議会の閉会に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。


 議員の皆様には、連日にわたり慎重な御審議を賜り、それぞれ適切なる御決定をいただき、まことにありがとうございました。


 御審議の過程でお聞かせいただきました貴重な御意見を今後の市政に反映いたしながら、市民の皆様の御期待に沿うべく全力を傾注いたす所存でございます。


 先日の中学生ペーロン大会には、多くの議員の皆様に激励に来ていただき、ありがとうございました。子どもたちの喜んでいる顔、輝いている目を見て、私は中学生ペーロンを復活して本当によかったと思っております。ふるさと相生を愛する心と団結力を高めていくため、末永く続けていきたいと考えております。


 さて、ことしも7月から8月にかけコスモストークを実施をしてまいります。今回は、「市民と協働で築き上げるまちづくり」及び「相生市立小中学校適正配置計画」をテーマに、忌憚のない話し合いの中から元気な相生を再生する道を探りたい、このように思っております。


 議会の皆様、市民の皆様の御協力を得て、平成18年より行財政の健全化を進めてまいりました。第1次の目標は達成できましたが、今後も健全化は続けていく必要がございます。


 しかしながら、削減するだけでは今の閉塞状況を打開することはできません。次年度からは、少子化対策を中心として、選択と集中で打って出る施策の展開が大事であると考えておりますので、議員の皆様の御理解、御協力をよろしくお願いを申し上げます。


 梅雨は、これから本番を迎えてまいります。近年、いわゆるゲリラ豪雨の発生も多発をしており、市民の皆様の安全・安心を確保するため、緊張感を持って備えと警戒態勢を強化してまいります。


 気候不順の折柄、議員各位には御自愛をいただき、御健勝で御活躍をいただきますよう御祈念申し上げ、閉会のごあいさつとさせていただきます。


 まことにありがとうございました。


○議長(角石茂美君)


 閉会に当たり、一言ごあいさつ申し上げます。


 長期間にわたり、まことにありがとうございました。これからは、暑さもだんだん増してまいります。健康には十分御留意され、また、それぞれの立場で活躍願うことを祈念いたしまして、散会いたしたいと思います。


 御苦労さんでございました。


   (散会 午前10時36分)





 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。


  平成  年  月  日


      相生市議会議長   角 石 茂 美


      署名議員      吉 田 政 男


      署名議員      奥 本 巳千雄