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兵庫県 西宮市

平成19年 3月(第16回)定例会−02月22日-01号




平成19年 3月(第16回)定例会
            西宮市議会第16回定例会議事日程

            (平成19年2月22日午前10時開議)


日程順序        件         名             ページ

第1                                   6
 会期決定の件
第2                                   6
 平成19年度西宮市行政方針
 平成19年度西宮市教育委員会行政方針
第3                                   14
 議案第504号 地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例制定の件
 議案第505号 西宮市事務分掌条例の一部を改正する条例制定の件
 議案第506号 西宮市職員定数条例の一部を改正する条例制定の件
 議案第507号 西宮市一般職員の給与に関する条例及び西宮市一般職の任期付職員の採用等に関する条例の一部を改正する条例制定の件
 議案第508号 西宮市職員退職手当支給条例の一部を改正する条例制定の件
 議案第509号 西宮市消防賞慰金等支給条例の一部を改正する条例制定の件
 議案第510号 西宮市消費生活条例制定の件
 議案第511号 西宮市印鑑条例の一部を改正する条例制定の件
 議案第512号 西宮市住民基本台帳カードの利用に関する条例制定の件
 議案第513号 西宮市国民健康保険条例及び西宮市国民健康保険条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例制定の件
 議案第514号 西宮市医療費助成条例の一部を改正する条例制定の件
 議案第515号 西宮市農業共済条例の一部を改正する条例制定の件
 議案第516号 西宮市立総合教育センター条例の一部を改正する条例制定の件
 議案第517号 西宮市立子育て総合センター条例の一部を改正する条例制定の件
 議案第518号 西宮市立公民館条例の一部を改正する条例制定の件
 議案第519号 西宮市立青少年海の家条例を廃止する条例制定の件
 議案第520号 西宮市立高等学校授業料等徴収条例の一部を改正する条例制定の件
 議案第521号 西宮市附属機関条例の一部を改正する条例制定の件
 議案第522号 西宮市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例制定の件
 議案第523号 西宮市立中央病院条例の一部を改正する条例制定の件
 議案第524号 西宮市手数料条例の一部を改正する条例制定の件
 議案第525号 西宮市臨海産業地区建築条例の一部を改正する条例制定の件
 議案第526号 西宮市自転車駐車場の設置および管理に関する条例の一部を改正する条例制定の件
 議案第527号 平成19年度西宮市一般会計予算
 議案第528号 平成19年度西宮市国民健康保険特別会計予算
 議案第529号 平成19年度西宮市食肉センター特別会計予算
 議案第530号 平成19年度西宮市農業共済事業特別会計予算
 議案第531号 平成19年度西宮市区画整理清算費特別会計予算
 議案第532号 平成19年度西宮市中小企業勤労者福祉共済事業特別会計予算
 議案第533号 平成19年度西宮市市街地整備事業特別会計予算
 議案第534号 平成19年度西宮市公共用地買収事業特別会計予算
 議案第535号 平成19年度西宮市老人保健医療事業特別会計予算
 議案第536号 平成19年度西宮市介護保険特別会計予算
 議案第537号 平成19年度西宮市競輪事業清算費特別会計予算
 議案第538号 平成19年度西宮市鳴尾外財産区特別会計予算
 議案第539号 平成19年度西宮市集合支払費特別会計予算
 議案第540号 平成19年度西宮市水道事業会計予算
 議案第541号 平成19年度西宮市工業用水道事業会計予算
 議案第542号 平成19年度西宮市立中央病院事業会計予算
 議案第543号 平成19年度西宮市下水道事業会計予算
 議案第544号 丹波少年自然の家事務組合規約の変更に関する協議の件
 議案第545号 阪神広域行政圏協議会規約の変更に関する協議の件
 議案第546号 阪神水道企業団規約の変更に関する協議の件
 議案第547号 財産取得の件(JR西宮駅北東用地)
 議案第548号 指定管理者指定の件(市民憩の家)
 議案第549号 指定管理者指定の件(西宮市市民交流センター)
 議案第550号 平成19年度西宮市農業共済事業事務費の賦課総額及び賦課単価を定める件
 議案第551号 水稲無事もどし金交付に関する件
 議案第552号 平成17年度一般会計繰入金処理の件
 議案第553号 訴え提起の件(市営住宅明渡し等請求事件)
 議案第554号 市道路線認定の件(西第1406号線ほか11路線)
 議案第555号 町の区域変更の件
 議案第556号 工事請負契約締結の件(津門小学校北・東校舎改築工事)
 報告第99号 処分報告の件〔(和解の件)専決処分〕
 報告第100号 処分報告の件(市長の専決処分事項の指定に基づく専決処分)

                             西宮市議会議長



             出   席   議   員

 1番 野 口 あけみ   16番 中 尾 孝 夫   31番 魚 水 けい子
 2番 佐 藤 みち子   17番 栗 山 雅 史   32番 草 加 智 清
 3番 河 崎 はじめ   18番 白 井 啓 一   33番 谷 口 哲 司
 4番 たかはし 倫恵   19番 田 村 ひろみ   34番 中 西 甚 七
 5番 明 石 良 昭   20番 三 原 憲 二   35番 中 村 武 人
 6番 大川原 成 彦   21番 今 村 岳 司   36番 蜂 谷 倫 基
 7番 町 田 博 喜   22番 八 木 米太朗   37番 たてがき 初男
 8番 しぶや 祐 介   23番 石 埜 明 芳   38番 片 岡 保 夫
 9番 田 中 正 剛   24番 管   庸 夫   39番 つかだ 誠 二
10番 木 村 嘉三郎   25番 上 田 さち子   40番 嶋 田 克 興
11番 上向井 賢 二   26番 阪 本   武   41番 美濃村 信 三
12番 喜 田 侑 敬   27番 小 林 光 枝   42番 楽 野 信 行
13番 杉山 たかのり   28番 西 田 いさお   43番 中 川 經 夫
14番 森池 とよたけ   29番 田 中   渡   44番 上 谷 幸 彦
15番 岩 下   彰   30番 川 畑 和 人   45番 ざ こ 宏 一


             欠   席   議   員

               な       し

             説明のため出席した者の職氏名

市長        山 田   知     都市局長      森 田   順
助役        河 野 昌 弘     土木局長      浦 川 和 男
助役        安 富   保     中央病院事務局長  永 田 幸 治
収入役職務代理者 副収入役         消防局長      岸 本   正
          中 塚   明     水道事業管理者   井 田 佳 樹
総合企画局長    藤 田 邦 夫     教育委員会委員長  尾 崎 八 郎
 市長室長     小 牧 信 雄     教育長       眞 鍋 昭 治
総合企画局担当理事             教育次長      三田谷 光 治
          吉 田   稔     教育次長      白 土 寿 章
総務局長      山 本   修     選挙管理委員会委員長
 総務総括室長   亀 井   健               玉 置   肇
 財務部長     是 常 孝 男     代表監査委員    阿 部 泰 之
市民局長      岸 本   梓     監査委員      村 西   進
健康福祉局長    水 田 宗 人     農業委員会会長   吉 田 昭 光
環境局長      藤 井 厚 夫


           職務のため議場に出席した事務局職員

事務局長      高 平 秀 男     課長補佐      西 岡   衛
次長        中 西 正 幸     書記        櫻 井 瑠 美
議事調査課長    市 栄 正 樹



   〔午前10時 開会〕
○議長(草加智清) おはようございます。
 ただいまから西宮市議会第16回定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
 開会に際し、市長からあいさつがございます。
   〔山田知市長登壇〕
◎市長(山田知) おはようございます。
 開会に当たりまして一言ごあいさつを申し上げます。
 ことしは、暖冬の影響もあり、各地では例年よりも早い梅の見ごろを迎えております。甲東梅林にも、ほのかな梅の香りとともに、春の足音が聞こえてまいりました。
 本日ここに第16回定例市議会をお願いいたしましたところ、議員の皆様におかれましては、公私とも何かとお忙しい中、御出席を賜りまして、まことにありがとうございます。
 今期定例会におきましては、平成19年度西宮市一般会計及び特別会計歳入歳出予算案など重要な諸議案について御審議をいただきます。何とぞ慎重に御審査の上、御協賛賜りますようお願い申し上げまして、簡単ではございますが、開会のごあいさつといたします。
○議長(草加智清) 開会に際し、私からも一言、お願いを兼ねまして、ごあいさつを申し上げます。
 あの悪夢のような阪神・淡路大震災から12年が経過した今日、西宮市の人口は47万3,000人を数え、その増加傾向はいささかも衰える気配を見せておりません。この人口増と景気回復が市税の増収効果としてあらわれ、市財政はようやく明るさを取り戻してまいりました。これもひとえに市民の皆様の御協力があってこそと感謝申し上げる次第であります。人口の増加に伴い、全国的な少子化傾向とは異なり、本市では多子高齢化となっており、小学校の建てかえ等、行政需要も増加しております。平成19年度当初予算では、こうした子育て支援に重点を置き、総額で昨年度を0.3%上回る2,912億円余りの予算を組んでおられます。山田市長初め市当局の御努力に対しまして、心からの敬意を表したいと存じます。
 今期定例会は、これら平成19年度の当初予算案を初め、危機管理に対する防災・安全局を新設する事務分掌条例の一部改正案や、消費者トラブルを防ぐ政策条例である消費生活条例制定などの諸議案を審議する極めて重要な議会であります。諸施策、諸議案の内容につきましては、この後、詳細に説明されますが、どうか厳正かつ公正なる審議を通じまして適切なる結論を出していただきますようお願い申し上げ、あわせて、議会運営全般につきましても格段の御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 以上、まことに簡単ではございますが、開会に際しましてのごあいさつとさせていただきます。
 現在の出席議員数は45人であります。
 本日の会議録署名議員に、会議規則第80条の規定により、嶋田克興議員及び中村武人議員を指名いたします。
 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりであります。
 これより日程に従い議事を進めます。
 まず、日程第1 会期決定の件を議題といたします。
 お諮りいたします。
 今期定例会の会期は、本日から3月22日までの29日間にいたしたいと思います。
 これに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(草加智清) 御異議を認めません。
 よって、今期定例会の会期は、本日から3月22日までの29日間と決定いたしました。
 次に、日程第2、平成19年度予算案を初め関連諸議案の審議に先立ち、西宮市行政方針並びに西宮市教育委員会行政方針を聴取することといたします。
 まず、市長の説明を求めます。
   〔山田知市長登壇〕
◎市長(山田知) 本日ここに西宮市議会第16回定例会の開会に当たり、新年度予算案を初め諸議案の提案とともに、私の行政方針を申し上げ、議員各位並びに市民の皆様の御理解と御支援を賜りたいと存じます。
 我が国の経済情勢は、昨年、景気の拡大局面が高度経済成長期のいざなぎ景気を超え、戦後最長となりました。しかし、実感なき景気回復と言われるとおり、いまだ国民がこの好況感を共有するには至っておりません。このような環境の中ではありますが、本市の財政状況は、市民の皆様の御理解と御協力のもと、ようやく明るい兆しが見えてまいりました。心から感謝申し上げたいと思います。
 本市は、我が国の人口が減少に向かう中、現在も若い子育て世代を中心に人口の増加が続き、昨年6月には47万人を超えました。まちにはにぎわいと活力が増してきております。これは、西宮のアメニティーの豊かさや震災からの着実な復興に加え、時代の流れを的確にとらえたまちづくりが高く評価されたためであると考えております。
 本市では、従来から、文化、学術、教育、福祉など、さまざまな分野の豊富な人材が、地域活動に積極的に取り組んでいただいています。また、本年からは、団塊の世代の多くの市民が職場から地域に戻ると言われております。
 私は、市民とともに進めるまちづくりを市政運営の基本姿勢としており、現在、仮称市民参画条例の制定に取り組んでいるところであります。こうした市民の皆様が行政と一つになってまちづくりを進めることにより、これからもこの西宮が大いに発展していくであろうと確信いたしております。
 いつの時代にあっても、子供たちは将来を担う宝であります。私は、子供たちに夢と希望を与え、健康で心豊かに育つ環境を整えることが我々の責務であると考えております。新年度は、市民、特に子供たちが伸び伸びとスポーツを楽しめるよう、西宮浜総合公園へのサッカーを中心とした多目的グラウンドの整備に着手いたします。また、少子化の流れの中、子育てを行う親たちに対する支援も重要であります。新年度は、子育て支援に関する組織を市長事務部局に統合し、総合的、効果的に取り組んでまいります。
 昨今の内外の情勢に目を向けますと、世界各地で大地震が発生し、我が国において竜巻による被害が続発するなど、自然界が大きな変動の時期に入ったのではないかとさえ感じられます。新年度は、これらの自然災害を含む災害や事件などに対し、市民の安全、安心を守るため、防災、安全を一元的に所管する組織を新設いたします。
 阪神・淡路大震災から12年が経過し、町並みはその傷跡を感じさせないところまで復興いたしました。また、時代は、物質的な豊かさを求める時代から心の豊かさを求める時代へ、成長、拡大を競う時代から質が問われる時代へと変わってまいりました。私は、これからのまちづくりは、環境や町並みの景観、さらには文化などのソフト面を重視して進めていかなければならないと考えております。
 山、川、海といった自然環境に恵まれた本市では、環境学習都市宣言を行い、市民と行政が一体となって環境保全活動に取り組んでまいりました。昨年は、環境大臣から循環・共生・参加まちづくり表彰を受けるなど、全国的な評価もいただいたところであります。新年度も、新環境計画に基づき、エココミュニティ会議の設置を進めるなど、市民、事業者、行政が一体となって、参画と協働により持続可能なまちづくりを推進するほか、このたび策定した地域新エネルギービジョンに基づき、新エネルギーの家庭、事業所への普及啓発を図るとともに、公共施設への導入を検討してまいります。
 私は、都市には、安全性、利便性に加え、美しさが必要であると思います。本市では、都市景観条例に基づき、地区の景観形成の核となる都市景観形成建築物等の指定や表彰を行うとともに、まちなみ発見クラブの活動など、市民、事業者、行政が一体となって環境資源を生かした美しい景観づくりに取り組んでまいりました。今後も、現在改定を行っております都市景観形成基本計画に基づき、多くの市民が住み続けたいと思えるような都市景観の形成に努めてまいります。
 文教住宅都市として歩んできた本市は、10を数える大学、短大や、豊富な人材、さらには県立芸術文化センターを初めとする文化施設など、文化的な財産に恵まれております。昨年は、これらの財産を活用し、文化を創造する環境の一層の整備や多様な文化の交流を促進するため、文化振興ビジョンを策定し、市民参画型文化イベントである西宮虹舞台を公募するなど、文化の美しい風が吹く心豊かなまちづくりを進めているところであります。新年度は、日本文化デザイン会議「兵庫」に参画し、本市の文化を全国に向けて発信するとともに、市民の皆様にも西宮の魅力を再発見していただきたいと考えております。
 昨年、本市では、50年ぶりとなるのじぎく兵庫国体が開催され、我々に大きな感動を与えるとともに、西宮の魅力と復興を遂げた姿を全国に発信することができました。ボランティアなどを通じて御協力いただいた市民の皆様にお礼を申し上げます。
 現在、阪急西宮北口駅周辺においては、県の芸術文化センターに続き、大規模なショッピングセンターの建設が計画されており、都市核としての機能が充実しつつあります。新年度は、西宮北口駅南の球場前線と北口線の円滑な交通処理のため、阪急今津線の高架化に着手するなど、都市核としてふさわしいまちづくりがより一層進んでまいります。
 阪急ホールディングスと阪神電鉄が経営統合され、阪急西宮北口駅と阪神西宮駅を結ぶ路線バスの運行が実現するなど、本市の公共交通の整備が一層促進される環境が整いつつあります。さらに、この3月18日には、本市23番目の鉄道駅としてJRさくら夙川駅の開業が予定されております。
 また、市内の大学では、18歳人口の減少を視野に入れ、積極的に新たな学部や学科が増設され、阪急西宮北口駅周辺では甲南学園西宮キャンパスの開設が予定されるなど、カレッジタウン西宮としての魅力がますます高まっております。
本市のICTを活用した市民サービスの提供は、情報化進展度「e−都市ランキング」で2年連続首位となるなど、従来から全国で高い評価を得ております。
 また、アメリカのメジャーリーグで活躍した本市出身のプロ野球選手・田口壮選手に対し、スポーツ特別賞を贈呈したところであります。
 このように、本市の発展にとって追い風となるような明るい話題が相次いでおります。
 一方、現在の地方行政は、市町村合併、三位一体改革、地方分権改革推進法の成立、道州制の議論の本格化など、大きな変革期に直面していることは言うまでもありません。
 私は、近畿市長会の会長として、また、全国市長会財政委員会の一員として、地方分権改革や地方の財政基盤の確立、さらには都市の活性化などについて議論し、国に対しても数々の要望を行ってまいりました。
 本市におきましても、真の地方分権社会に対応し、どこよりも魅力あるまちづくりを進めるため、行政経営改革をさらに推し進めていかなければなりません。
 まず、行政経営型マネジメントの確立であります。分権時代の地方自治体は、これまでのように多くを国の施策によるのではなく、みずから目標を設定し、事業を選択し、その成果を評価し、次の施策へとつなげていく必要があります。そのため、これまで取り組んでまいりました行政評価システムや目標管理システムなどの定着を図るとともに、評価の結果を検証し、事業、施策の展開や予算などの資源配分を行う際の意思決定につなげる行政マネジメントシステムの構築に取り組んでまいります。
 次に、参画と協働によるまちづくりの推進であります。私は、まちづくりの主役は言うまでもなく市民であり、市民、事業者、行政が手を携えてまちづくりを行ってこそ、高度化し、多様化する市民ニーズに対応した市民満足度の高い行政運営が実現できると考えております。仮称市民参画条例の制定に向け、新年度は、市民会議形式の策定委員会における議論をより一層深め、多くの皆様の意見を聞きながら、条例の制定を目指してまいります。
 本市の財政状況は、ようやく明るい兆しが見えてきたとはいえ、今後も人口増による新たな行政需要が見込まれるなど、引き続き堅実な財政運営が求められております。
 現在取り組んでおります第3次行財政改善実施計画では、私を初めとする常勤特別職や市議会議員の報酬及び職員の給料の減額、職員数の削減などによる人件費の見直しその他により、内部管理経費の削減を行ってまいりました。平成18年度には、市単独扶助費や各種補助金の見直しなど、市民の皆様にも痛みを共有していただいたところであります。今後は、引き続き職員数の削減に取り組むとともに、外郭団体について、その統廃合も視野に入れた見直しを行います。また、遊休市有地の売却や各種滞納対策による財源確保などにも全力を挙げ、総合計画の実施計画においても厳しく事業や事業費を見直すなど、財政の健全化に努めてまいります。
 新年度は、次期総合計画の策定に向けた取り組みを本格的にスタートするとともに、平成20年度の中核市への移行に向け、準備の最終段階を迎えます。今後は、阪神広域圏の中核都市としてリーダーシップを発揮し、名実ともに中核都市としての役割を果たすことが求められることとなります。
 私は、この変革の時期である今こそ、飛躍、飛翔のときであるととらえ、本市の将来を見据えながら、愛と希望のまちづくりを基本理念に、だれもが住みたい、住み続けたいと願う個性豊かな文教住宅都市西宮の実現に向け、全力を挙げて取り組んでまいります。
 以上のような考え方を基本として、これまで私が進めてまいりましたまちづくりをさらに充実発展させるため、新年度に実施する主要な事業、施策について、六つの視点に沿って御説明いたします。
 なお、教育関係につきましては、教育委員会から別途御説明申し上げます。
 まず、市民と手を携えて進めるまちづくりについてであります。
 仮称市民参画条例の制定に取り組むとともに、市民活動の拠点である市民交流センターに指定管理者制度を導入し、地域団体やNPOなどの活動を支援する市民活動サポート事業を行うとともに、同センターへのエレベーター設置に向け、耐震診断を行います。
 団塊の世代の方々が生き生きと暮らし、その持てる力を十分に発揮していただけるよう、支援のための基本指針の策定に取り組みます。
 人権・同和問題は、引き続き、「人権教育のための国連10年」西宮市行動計画の中間年報告に基づき、各種の課題に取り組むとともに、市民意識の啓発に努め、また、外国人市民施策基本方針に基づき、外国人の人権についての啓発活動などに取り組みます。
 新年度からスタートする男女共同参画プランに基づき、男女共同参画社会の形成に向け取り組んでまいります。
 新年度は、ブラジルのロンドリーナ市との友好都市提携30周年に当たることから、市民の相互訪問や記念イベントを実施いたします。
 国際紛争が絶えることのない中、平和非核都市として、引き続き、平和と非核の大切さを訴え、平和施策を推進してまいります。
 次に、安心して暮らせる心通うまちづくりについてであります。
 安全、安心はすべての市民の願いです。残念ながら子供をめぐる痛ましい事件は後を絶ちません。引き続き、各小学校を中心に、教職員、PTA、青少年愛護協議会、自治会及びまちづくり防犯グループが連携して行う子供の見守り活動や、にしのみや安心eネットの運用などを行うことにより、子供が安全で安心して暮らせるまちを目指します。
 公共施設などのバリアフリー化は、阪急門戸厄神駅のスロープの改修等やJR甲子園口駅のエレベーター設置に補助を行うとともに、駅周辺の歩道の整備や、市内道路の段差解消を継続して行います。また、引き続きAED――自動体外式除細動器の設置を年次的に進め、公立の小・中学校については、新年度において全校に設置いたします。
 子育て支援策としては、乳幼児を持つ親と子供が気軽に集い、アドバイザーが相談にも応じる子育てひろば事業等、さらには、児童虐待などの不適切な養育を未然に防止、改善するための育児支援訪問事業を行うほか、公立保育所における午後7時までの延長保育、産休明け保育の実施や、移動児童館事業の拡充を行います。
 保育所の待機児童の解消策として、新年度に開園する仮称南甲子園保育園の運営に対して補助を行うとともに、民間保育所の分園整備を進めてまいります。また、保育ニーズの多様化等に対応するため、社会保障審議会の答申に基づき、保育所の民営化への取り組みを進めるとともに、費用負担の適正化のため保育料の改定を行う一方、2人以上の児童に係る保育料の軽減制度を拡充いたします。
 留守家庭児童育成センターは、平木ほか4カ所の施設整備を予定するとともに、障害のある児童の受け入れを小学4年生まで延長いたします。
 乳幼児医療費助成制度については、支給対象を小学3年生まで拡大いたします。
 児童手当は、3歳未満の第1子、第2子の支給額を増額いたします。
 国の医療制度改革に伴い、後期高齢者医療制度の運営に向けた準備及び国民健康保険業務の整備を行うとともに、国民健康保険被保険者証を個人カード化いたします。
 高齢者に対する福祉は、認知症の予防や周知のため、認知症予防キャンペーンを行うとともに、認知症高齢者を抱えた家族に対する支援事業に取り組みます。
 また、高齢者の総合相談、支援機能等を有する地域包括支援センターを1カ所増設し、計13カ所といたします。
 介護保険施設は、社会福祉法人等が特別養護老人ホームを2カ所、介護老人保健施設を1カ所開所いたします。
 障害のある人の福祉は、障害者自立支援法の円滑な運営を図るため、利用者負担のさらなる軽減策などを実施するとともに、グループホーム、ケアホームの利用者に対し、家賃の補助を行います。また、現在策定中の障害福祉推進計画に基づき、すべての人々の人権が尊重され、だれもが安心して地域で暮らせるまちづくりを目指す障害福祉施策を進めてまいります。
 妊婦がより健やかな妊娠期を過ごし、安心して出産を迎えるため、引き続き妊婦健康診査を実施いたします。
 食品衛生法の改正により強化された基準に対応するため、衛生検査機器の整備を行い、食の安全、安心の確保に努めてまいります。
 消費者の権利の尊重と自立の支援などに関する基本理念を定めた消費生活条例に基づき、消費者、事業者等と連携して、市民の消費生活の安定と向上を図ってまいります。
 中央病院は、第2次経営健全化計画に基づき、診療機能の充実、収入の確保及び支出の削減に取り組むとともに、今後のあり方や方向性について、外部委員を交えた検討委員会を設けて、調査、検討を行います。また、待ち時間短縮等によるサービスの向上と経費削減などによる経営の改善のため、電子カルテ・オーダリングシステムを導入いたします。
 次に、文化をはぐくみ人が触れ合うまちづくりについてであります。
 市民が音楽の楽しさを実感できるまちを目指してスタートした「音楽と出会うまち西宮」事業では、まちかどコンサートの開催回数をふやすとともに、ミュージックコンテスト甲子園についても、実施方法などにさらに工夫を加えてまいります。また、引き続き県立芸術文化センターとの連携を図ってまいります。
 西宮ミュージアムタウン推進事業として実施しているまちかどギャラリー&コンサートについては、より多くの市民に参加していただけるよう努めてまいります。
 市内で活躍する芸術家の活動の支援や、質の高い作品に市民が身近に触れる機会をふやすため、庁舎内に市民のすぐれた芸術作品を展示するとともに、毎年秋に市民ギャラリーで実施している美術展を充実いたします。
 アミティホールの老朽化した音響設備を年次計画に基づき改修するとともに、プレラホールの音響設備を整備いたします。
 こうした取り組みを総合的に推進することにより、西宮のまちのミュージアム化を図り、豊かな市民文化をはぐくんでまいります。
 生涯学習施策を、全市的な観点からより効果的に展開するため、現在教育委員会において行っております生涯学習大学「宮水学園」事業や湯川記念事業などを新年度から市長事務部局で実施いたします。
 貝の研究が効果的に行えるよう、貝類館に標本等をまとめて保管する収蔵庫を整備いたします。
 コミュニティー活動の拠点として、自治会等が設置、運営する地域自主管理集会施設1カ所について補助を行います。
 続いて、持続可能な安全で快適なまちづくりについてであります。
 阪神・淡路大震災を経験した本市は、その教訓を生かし、災害に強いまちづくりを進めております。新年度は、津波浸水予想区域での地域防災マップの作成に地域と協働して取り組むとともに、県の急傾斜地崩壊対策事業に対する地元負担を行い、防災行政無線システムにつきましても、整備に向け実施設計を行います。
 消防職員を年次的に増員し、体制を強化することにより、市民の安全に万全を期してまいります。
 消防車両は、水槽つき消防ポンプ自動車等の更新を行うとともに、高度救命処置用資機材やドクターカー資機材の更新を行います。消防通信設備については、無線機及び無線基地局の更新を行います。
 環境学習事業を推進するため、植物生産研究センターを活用し、小学生による植物の育成に関する学習や、市民が参加して市のオリジナルな桜の植樹などを行うエコツアーを実施するとともに、環境学習の拠点の一つである甲山自然環境センターの園路等を整備いたします。
 公園緑地は、甲子園公園、仮称大谷南公園及び仮称上之町公園を整備するとともに、引き続き武庫川河川敷緑地の一里山町地先から田近野町地先に至る区域において園路等の整備を行います。
 市営住宅は、引き続き耐震診断及び外壁等の改修を行うとともに、住宅用火災警報器を設置いたします。
 段上地区土地区画整理事業は、換地処分を行い、事業完了を目指します。
 西宮北口駅北東地区土地区画整理事業は、引き続き残された建物等の移転や道路等の整備工事を推進し、事業完了を目指すとともに、中津浜線と武庫川広田線交差部の改良のため、地区外道路の整備を行います。
 西宮北口駅南地区土地区画整理事業は、事業計画を変更し、換地計画の作成などを行い、事業完了を目指します。
 西宮北口駅南地区まちづくり整備事業は、電線共同溝や歩道の整備などを行います。
 西宮スタジアム跡地開発につきましては、引き続き地元の意見も聞きながら、都市核としてふさわしい開発となるよう、生活環境、交通問題、既設周辺商業施設への影響、緑地の整備などの課題について、県及び阪急電鉄と協議を進めてまいります。
 鉄道関係は、開業予定のJRさくら夙川駅周辺において、道路、自転車駐車場等の整備を行うとともに、引き続き阪神西宮駅南の駅前広場の整備に取り組み、新年度中の供用開始を目指してまいります。また、阪神本線連続立体交差事業及び鳴尾駅周辺土地区画整理事業を推進いたします。
 本市の都市核の整備を推進するための用地として、JR西ノ宮駅北東の用地を買収いたします。
 道路は、引き続き、幹線道路である西福河原線、市役所前線の整備を進め、山手幹線については、新年度中の開通を目指してまいります。中津浜線において、修景化等の二次改築事業を行うとともに、国道2号との交差点の改良について設計を行います。国道176号は、引き続き国に積極的に協力して整備促進に努めます。また、名塩新橋の耐震補強、市道西697号線上ケ原バス道の道路改良、西715号線の高座橋バス停留所の切り込み整備及び名塩ガーデンの塩130号線の道路のり面整備等を行います。
 JR甲子園口横断地下道改良事業については、その事業手法等を調査研究してまいります。
 自転車対策として、阪神武庫川及び阪急西宮北口北東で自転車駐車場を新設するとともに、阪急西宮北口南西第1自転車駐車場を移設いたします。また、新たに県とともに自転車運転免許証等制度のモデル事業に取り組み、交通安全教育の推進を図ります。
 その他の交通関係は、バス利用促進対策事業として、引き続き路線バスへのICカードシステムの導入に対して助成を行うとともに、課題となっております南北バスにつきましては、本格運行の可能性を検証するため、試験運行を実施いたします。さらに、コミュニティーバスについては、引き続き導入の可能性を検討してまいります。
 東部総合処理センターは、その施設整備の発注に向け検討を行い、西部総合処理センターは、基幹設備の更新を行います。
 事業系ごみ処理手数料等の全量有料化に取り組んでまいります。
 満池谷墓地は、無縁墳墓を整理し、火葬場の設備改修を行います。
 食肉センターは、民営化を基本として関係者と協議を進め、運営形態を定めてまいります。
 上水道事業は、新たに策定する水道ビジョンに基づき、浄水施設の統廃合等の課題を整理するとともに、引き続き、配水施設の耐震化を図り、安全な水を安定して供給してまいります。
 下水道事業は、鷲林寺地区の汚水管整備や処理場施設等の更新を進めるほか、浸水対策として雨水貯留施設の整備や合流式下水道の改善に取り組みます。また、会計方式を公営企業化するとともに、水道局との統合についても研究してまいります。甲子園浜の未利用の下水道用地約7.3ヘクタールは、国の補助を受け、高度処理用地として土地開発公社からの買い戻しを終え、残地の約5.6ヘクタールは、暫定利用することとし、民間事業者に貸し付けを行います。
 河川関係は、武庫川で現在進められている河道整備工事の促進と、新たな河道整備基本方針の早期策定を県に働きかけるとともに、武庫川の治水につき、引き続き県に対し安全度を早期に引き上げることを要望してまいります。また、台風23号で大きな被害を受けたリバーサイド住宅については、全戸移転に伴い、被災された方々と県との交渉が早期に調えられるよう、県に協力してまいります。南部地域では、県が取りまとめる予定の河川整備計画に基づいた洗戎川の高潮対策整備を県に要望してまいります。
 次に、産業が栄え地域がにぎわうまちづくりについてであります。
 地域を活性化し、魅力あるまちづくりを進めるためには、その活力の源である地域産業が元気でなければなりません。私は、意欲のある事業者を積極的に支援してまいりたいと考えております。
 このため、新年度には、商店街等が地域住民や大学等と連携し、地域商業の活性化とまちづくりを行う活動を重点的に支援する地域連携商店街等活性化支援重点モデル事業を新たに実施いたします。また、昨年策定した産業振興計画に基づき、引き続き、起業家支援事業、企業誘致補助事業、産学官民連携の交流事業などを行うことにより、新規事業や新たなビジネスモデルの創出を支援いたします。
 平成18年度に構築した地域ポータルサイトについては、新年度は、その運用により、市内事業者と消費者との交流機会をふやし、製造業などの市内事業者の販路拡大や事業連携などを促進してまいります。また、技術力に秀でた研究開発型企業やトップシェア企業を優良事業所として顕彰することにより、産業を元気づけてまいります。
 このたび策定した地域新エネルギービジョンに基づき、地域振興、産業振興を図るため、産学官が協働、連携して、新技術開発等に取り組んでまいります。
 本市の歴史的な資産である酒蔵地帯では、引き続きソーラーシステムを活用した街路アプローチ灯の設置を行い、修景づくりに努めてまいります。
 都市型観光を推進するため、県と連携して、市内の観光スポットをめぐるループバスの運行に向け、実証実験を行います。
 勤労会館などの利用者のため、サン・アビリティーズにしのみやに子ども室を整備いたします。
 最後に、公共サービスの充実したまちづくりについてであります。
 本市では、従来から、県が有する権限の移譲を受け、地域の実情に応じた行政に努めてまいりましたが、このたび、中核市としての権限を持つことにより、一層きめ細かく質の高い市民サービスを提供するため、平成20年度の移行に向け、準備を進めてまいります。
 本市の新たなまちづくりの指針となる次期総合計画の策定に向け、市民と協働し、原案の作成に取り組んでまいります。
 市民の利便性の向上を図るため、市役所本庁舎に住民票等の自動交付機を設置し、今後の時間外対応や設置場所の拡大の検討を行います。また、庁内事務を効果的、効率的に遂行するため、庶務事務システムを運用するとともに、新財務会計システムの開発を進めるなど、第2次情報化推進計画に基づき、いつでもどこでもだれでもICTを身近に感じることができる心通う開かれた電子自治体を推進してまいります。
 職員研修については、従来から若手職員の創造力開発や新任管理職の民間企業への派遣研修などを実施し、時代のニーズに適合した職員の養成に努めてまいりました。新年度は、若い年代からのステップアップ研修や政策に関する研修の充実により、企画立案能力の向上に努めてまいります。
 仮称山口地区センターは、地域活性化の拠点と位置づけ、支所、多目的ホール、児童センター、保健福祉センター、老人いこいの家などの複合施設として計画を進めてまいりましたが、新年度には本体工事に着手いたします。
 来庁者及び職員の健康対策として、市役所本庁舎等を全面禁煙といたします。中期修繕計画に基づき、市の公用・公共用施設の効果的、効率的な施設保全を行います。新年度は、鳴尾支所等の防水工事、浜脇保育所の外壁改修、わかば園等の空調設備の改修などを予定しております。
 次に、平成19年度予算についてであります。
 新年度の予算編成に当たりましては、引き続き、第3次行財政改善実施計画に基づき、事務事業の見直しや経費の節減を図るとともに、予算編成における庁内分権に取り組み、市民ニーズや時代の要請を踏まえた分野への財源の効果的、重点的な配分に努めました。
 歳出面では、消費的経費について、職員数の削減などによる内部管理経費の節減などにより財源を捻出するとともに、子育て支援や障害のある人の福祉、医療や情報化などの施策の充実に努めました。また、投資的経費につきましては、最終局面を迎えた震災復興事業の早期完成を目指すとともに、保育所等の待機児童対策、鉄道駅舎のバリアフリー化、児童急増対策など、市民生活に密着した事業を優先的に実施することといたしました。
 歳入面では、市税収入が景気の回復や定率減税の廃止などにより増収となりますが、一方で、定率減税の補てん財源である減税補てん債が廃止され、地方特例交付金も大幅な減額となります。また、国からの税源移譲に伴い、所得譲与税が廃止され、一部が市民税に振りかわり、残りの不足分は普通交付税で調整されますが、普通交付税全体としては、市税収入の増に伴う減額要因があることから、若干の減額を見込んでいます。さらに、遊休市有地の売却や、使用料、手数料等の見直し、新年度に買い戻しを終える下水道の処理場用地に係る貸付元金収入の残りの全額を見込むことなどにより、財源不足を圧縮し、財政基金の取り崩しを抑制した予算編成といたしました。
 以上により編成いたしました新年度予算は、一般会計1,486億1,950万1,000円、前年度比6.1%減、借換債を除く実質は1,461億8,450万1,000円で前年度比0.9%増、特別会計991億6,292万8,000円、前年度比10.4%減、企業会計434億3,998万6,000円、前年度比101.2%増、下水道事業を除く企業会計は210億6,075万6,000円で前年度比2.5%減、合計2,912億2,241万5,000円、前年度比0.3%増となっております。
 以上、新年度の市政に臨む私の決意と施策の大要を申し上げました。
 議員各位並びに市民の皆様の御支援をお願い申し上げますとともに、予算案を初めとする諸議案に御賛同賜りますようお願いいたします。
○議長(草加智清) 引き続き、教育委員会委員長の説明を求めます。
   〔尾崎八郎教育委員会委員長登壇〕
◎教育委員会委員長(尾崎八郎) 平成19年度西宮市教育委員会行政方針。
 本日、西宮市議会第16回定例会の開会に当たり、平成19年度の教育行政の基本的な考え方と施策の大要を申し上げます。
 今、我が国の教育は、家庭における児童虐待等、家庭や地域社会の教育力の著しい低下や、学校におけるいじめ、不登校など、さまざまな課題を抱えております。とりわけ、昨年からの子供のいじめによる自殺の問題は、学校関係者のみならず、家族や家庭、地域社会のありようまで問われる深刻な社会問題となっております。
 昨年12月には、教育基本法が約60年ぶりに改正され、これまでの教育基本法が掲げてきた普遍的な理念を継承しつつ、将来に向かって新しい時代の教育の基本理念が示されました。
 一方、本市においては、子育て世代を中心とした人口増加が続き、今後ますます教育や子育てに関する行政需要が増すとともに、平成20年度の中核市移行に向けた取り組みも肝要となってまいります。
 このような変化の時代にあって、子供たちが自分自身を大切にして自己実現を図るには、みずから考え、その目標に挑戦しようとする志と、人と人との交流や連携の中で相互に啓発され培われる生きる力が必要です。
 学校教育では、子供たちが確かな学力、豊かな心、健やかな体の、知・徳・体バランスのとれた生きる力をはぐくめるよう努めてまいります。そのため、学力向上はもとより、清潔で整った美しい学校園づくりや、心通い合うあいさつなどの基本的生活習慣の確立を目指すとともに、学校と子供・家庭・地域の4者のなすべき役割を明確にし、変化に適応した教育の仕組みづくりに努めます。子供たちの安全対策につきましても、学校、家庭、地域との連携をさらに深めてまいります。
 社会教育では、家庭教育への支援、地域の教育力の向上、地域課題の解決等への観点から、社会教育施設やスポーツ施設などを活用して、家庭、地域とともに子供を育てる教育を推進してまいります。
 また、生涯学習や子育て支援事業について総合的、効果的に推進できるよう、一部事業を市長事務部局に移管いたします。
 西宮の教育は、長年にわたる市民の皆様の文教住宅都市西宮に対する厚い信頼と支えにより発展してまいりました。この恵まれた環境を一層発展させ、学ぶ人みずから目標や目的を持ち、新たなことに挑戦できる学習環境を整え、夢はぐくむ教育のまち西宮の推進に全力を注ぐ決意でございます。
 ここからは、教育行政の五つの柱について、新年度に実施します主要な事業、施策を中心に御説明申し上げます。
 第1に、人間尊重教育の推進についてであります。
 市民一人一人が個として尊重され生き、さらに個々の力が結び合えるよう、ともに生き、支え合える社会づくりを一層進めてまいります。このため、人権尊重の理念を日々の暮らしの中に定着させる人権教育の推進を図ってまいります。
 また、未来を担う子供たちに命の重さとはかなさをもしっかり伝えることが今求められています。子供たちが自分の大切さとともに他の人の大切さを認めることができ、互いに尊重し合える豊かな心を育てる取り組みを進めてまいります。
 さらに、自然に対する理解を深め、豊かな自然に感謝する心や畏敬の念を育てるため、環境教育を推進するとともに、国際社会の中で主体的に行動できる力の基礎を培うため、国際教育の推進にも努めてまいります。
 第2に、子供たちに志をはぐくむ教育の推進についてであります。
 学校教育では、一人一人の子供が夢と希望を持って自分の道を選び、切り開いていく志をはぐくみ、たくましく生きていく力の育成を図ってまいります。また、学校評価の充実はもとより、家庭、地域との協働を図り、開かれた学校・特色ある学校づくりを一層推進させてまいります。
 学力の向上につきましては、子供の実態把握に努めるとともに、学ぶ意欲と得た知識の活用能力を高めるため、教師の授業力を高めてまいります。中核市移行に向け、教員研修のあり方について研究を進めるとともに、研修資料等をウエブ化し、教員が学校現場を離れずに研修できるシステムを構築してまいります。また、子供たちの自主的な学習を支援するウエブ学習システムや、各学校園の特色ある取り組みを支援する学校サポートにしのみや事業の充実を図るほか、小学校英語活動事業を推進してまいります。
 心の育成においては、道徳の時間における魅力ある授業の創造に努めるとともに、さまざまな集団生活体験を通して健全な価値観や豊かな心を育ててまいります。また、いじめや不登校等の心のケアを含め、相談機能の充実に努め、不登校対策の在家庭学習支援システムの拡充も図ってまいります。
 健やかな体づくりにつきましては、体力、運動能力の向上を図るため、子供たちが楽しく体を動かすことができる環境づくりを進めます。さらに、健全な食生活を実践できるよう、食育の充実にも取り組んでまいります。
 特別支援教育では、子供に応じた適切な指導や必要な支援を進めるため、関係機関との連携や情報交換等も含め、効果的な体制づくりを進めてまいります。
 幼稚園教育では、基礎的生活習慣など生きる力の基礎の育成を目指し、小学校教育との一層の連携に努めるとともに、保護者が子育てを学ぶ機会を広げるなど、子育て支援を積極的に進めてまいります。
 高等学校においては、特色化を推進し、保護者、地域から信頼される魅力ある学校づくりを進めてまいります。また、新しい選抜制度が決定された場合、その周知徹底を図るとともに、制度変更に伴う諸課題の解決に向け、積極的に取り組んでまいります。
 第3に、家庭、地域とともに子供を育てる教育の推進についてであります。
 家庭教育は、すべての教育の出発点であり、子供が基本的な生活習慣や他人に対する思いやり、自立心や自制心、社会的なマナーなどを身につける上で最も重要な役割を果たすものです。家庭教育振興市民会議と連携し、地域の人々や父親を対象とする家庭教育講座、公民館での親子を対象とした幼児教育講座など、学習機会と情報の提供に努めてまいります。
 子育て支援では、子供向けの文化的講座「宮水ジュニア」事業を引き続き実施するとともに、青少年の健全育成のため、青少年愛護協議会や子ども会など地域団体と連携して青少年ふれあい事業を実施するほか、ふれんどりぃキャンプなど自然体験や生活体験事業を推進いたします。
 また、地域の教育力は、子供たちの生きる力をはぐくむ上で大変重要な役割を果たすものです。地域のボランティア活動などを通して、子供たちを温かく見守るとともに、青少年の非行化防止を推進するため、地域の方々の協力を得ながら、声かけを中心とした街頭補導に取り組んでまいります。
 なお、文部科学省と厚生労働省の連携事業として計画されている放課後子どもプランにつきましては、試行的に放課後子ども教室事業を実施いたします。
 第4に、市民一人一人の生涯学習の支援についてであります。
 人々が自己の人格を磨き、生涯にわたって学習することができ、その成果を適切に生かすことのできるよう努めてまいります。
 公民館では、人権、福祉、情報、環境など現代的課題の学習活動を推進し、地域を支える人づくり事業やボランティア育成事業などに取り組んでまいります。また、公民館活動の活性化を図るため、地域の実情に応じ、公民館の管理運営にも住民が参画できる仕組みを試行してまいります。
 図書館では、利用者サービスの向上のため、各図書館の特色を持たせながら、引き続き図書館資料の収集を行うとともに、図書館ボランティアの協力を得て、乳幼児期から読書に親しむ機会の提供に努めます。また、中央図書館など拠点館において、土曜日、日曜日の開館時間を1時間延長し、午後6時までとし、元旦を除き祝日も開館することといたします。分室においても、開室日、開室時間を統一し、火曜日から土曜日の午前10時から午後5時まで開室し、利便性の向上に努めます。
 文化財の保護につきましては、昨年に引き続き、神呪寺の防災施設改修工事に助成を行います。また、中核市移行も見据え、文化財により親しんでもらうため、文化財情報マップを作成し、文化財への関心や愛護意識の啓発に努めます。さらに、西宮市指定文化財「岡本家文書」の保存・活用事業に着手し、分類整理のための薫蒸処理を実施いたします。
 スポーツの振興では、スポーツクラブ21を初めとする市民スポーツ団体と連携を図るとともに、スポーツ指導者の養成やリーダーバンクの活用を行い、市民スポーツの振興を図ります。
 最後に、教育環境の整備についてであります。
 子供たちが安全で快適な学校生活が送れるよう、施設や環境の整備充実を図ってまいります。学校施設は、児童生徒のみならず、緊急の災害時や学校開放時に多数の市民等が利用することも考慮し、十分な安全性能を確保するよう施設整備を進めてまいります。
 学校園の耐震化対策につきましては、平成18年度までに学校施設の耐震診断を完了しました。新年度は、西宮高校特別教室棟と甲武中学校体育館の耐震補強工事を行い、耐震化の着実な推進に努めてまいります。
 校舎等増改築事業につきましては、津門小学校北・東校舎改築工事を行います。また、特に児童急増による今後の教室不足が見込まれる高木小学校と、老朽化が進み、かつ児童も急増している浜脇小学校の増改築に向けた実施設計を行います。その他の学級増が見込まれる学校園は、既存施設の転用や仮設校舎の設置により、教室の確保に努めてまいります。
 また、教育環境の改善を目指すため、西宮高校と西宮東高校の空調設備の拡充を行うとともに、改築を行う津門小学校を含め、小学校3校、中学校1校の計4校にエレベーターを設置し、鳴尾中学校の夜間照明設備改修と校舎外壁改装工事、生瀬小学校の正門改修等の美化工事などを行います。
 社会教育施設につきましては、仮称山口地区センターの新設にあわせ、施設内に新山口公民館及び仮称図書館山口分室の整備を進めてまいります。
 最後に、西宮の教育に対する市民の揺るぎない信頼が得られるよう、人材育成に力を注ぐとともに、事務局職員を半年間、文部科学省に研修生として派遣し、幅広い識見を身につけさせ、本市教育行政の充実発展に資するよう努めてまいります。
 第3次行財政改善実施計画を着実に推進するとともに、行政経営改革では、事務事業評価や施設の効率的運用、外郭団体の抜本的見直しのほか、市長事務部局との関係事務の見直しに取り組んでまいります。
 新年度の教育予算は、173億5,830万7,000円です。
 常に市民の目線に立った効率的な行財政運営に努め、教育行政の推進に努力してまいります。
 以上、新年度の教育行政の大要を申し上げましたが、今後とも、議員各位並びに市民の皆様の御支援をお願いするとともに、この大要に御賛同いただきますようお願い申し上げます。
 ありがとうございました。
○議長(草加智清) 以上で行政方針の説明は終わりましたが、行政方針に対する代表質問は後日行うことにいたします。
 次に、日程第3 議案第504号ほか54件を一括して議題といたします。
 当局の提案理由の説明を求めます。
 河野助役。
◎助役(河野昌弘) 今期定例会に提案しております事件は、議案第504号から議案第556号までの53議案及び報告2件であります。
 これらの諸議案は、先ほどの市長並びに教育委員会の行政方針に基づき、本市が平成19年度において各行政分野にわたり執行しようとする施策に関するものであります。
 議案第504号から第526号までの23件の条例案の内容といたしましては、地方自治法の改正に伴い関係条例の整理を行うもの、防災・安全局を新設するもの、職員の定数、給料表及び退職手当支給率を改めるもの、消防賞慰金の支給規定を改めるもの、消費生活に係る基本的事項を定める条例を新設するもの、カードを利用して証明書等の自動交付を行うため規定の整備を行うもの、国民健康保険における介護給付金限度額を改めるもの、乳幼児医療費助成の対象を拡大するもの、農業共済の補償割合を改めるもの、総合教育センター及び子育て総合センターについて組織改正に伴い規定の整備を行うもの、公民館運営審議会を廃止するもの、青少年海の家を廃止するもの、市立高等学校の授業料を改定するもの、附属機関の一部を統合するもの、廃棄物処理の手数料を改めるもの、中央病院の使用料等に係る規定を改めるもの、建築確認申請等に係る手数料規定を改めるもの、臨海産業地区における既存建築物の制限を緩和するもの、自転車駐車場の新設等を行うものであります。
 議案第527号から第543号までの17件は、平成19年度の一般会計、特別会計及び企業会計予算案であります。
 議案第527号一般会計予算は、歳入歳出総額1,486億1,950万1,000円で、前年度当初予算に比較して95億8,893万7,000円、6.1%の減であります。減額の主な理由は、借換債の減によるものであります。
 議案第528号から第539号までは、国民健康保険など12特別会計に係る予算で、歳入歳出総額は991億6,292万8,000円で、前年度当初予算に比較し115億1,899万6,000円、10.4%の減であります。大幅な減額は、下水道事業が特別会計から企業会計へ移行することによるものであります。
 次に、企業会計でありますが、議案第540号水道事業会計予算は、収益的収支では、収入105億9,267万8,000円、支出106億879万9,000円で、1,612万1,000円の損失を予定し、資本的収支では、収入11億457万6,000円、支出34億5,395万6,000円で、23億4,938万円の不足額については損益勘定留保資金等で補てんいたします。
 議案第541号工業用水道事業会計予算は、収益的収支では、収入5億8,388万9,000円、支出5億5,225万円で、3,163万9,000円の利益を予定し、資本的収支では、収入1億430万1,000円、支出2億5,302万4,000円で、1億4,872万3,000円の不足額については損益勘定留保資金等で補てんいたします。
 議案第542号中央病院事業会計予算は、収益的収支では、収入48億8,963万円、支出54億3,264万3,000円で、5億4,301万3,000円の損失を予定し、資本的収支では、収入、支出とも7億6,008万4,000円を計上いたしております。
 議案第543号は、地方公営企業法の一部適用により新たに企業会計として計上いたしました下水道事業会計予算であり、収益的収支では、収入118億5,845万7,000円、支出115億3,860万7,000円で、3億1,985万円の利益を予定し、資本的収支では、収入66億3,471万2,000円、支出108億4,062万3,000円で、42億591万1,000円の不足額については損益勘定留保資金等で補てんいたします。
 議案第544号から議案第546号は、一部事務組合等の規約を変更することについて関係市及び町との協議を行うに当たり、議決を求めるものであります。
 議案第547号は、JR西ノ宮駅北東用地を取得するものであります。
 議案第548号及び第549号は、公の施設の指定管理者を指定するものであります。
 議案第550号から第552号までは、いずれも農業共済事業に係るもので、平成19年度における事務費の賦課総額等を定めるもののほか2件であります。
 議案第553号は、市営住宅家賃を長期に滞納し、再三にわたる催告にも応じない者、また住宅を不正に使用している者に対して、明け渡しと滞納家賃などの支払いを求める訴えを提起するものであります。
 議案第554号は、新たに12路線について市道の路線認定を行うものであります。
 議案第555号は、土地区画整理事業に伴い、町の区域変更を行うものであります。
 議案第556号は、津門小学校の北及び東校舎の改築工事について請負契約を締結するに当たり、議決を求めるものであります。
 以上53議案につきまして、何とぞ御賛同賜りますようお願い申し上げます。
 次に、報告第99号は、事故に係る和解についての処分報告の件で、地方自治法第179条により専決処分いたしましたので、御報告し、承認を求めるものであります。
 何とぞ御承認賜りますようお願い申し上げます。
 次に、報告第100号は、指定に基づく専決処分で、和解に係るもの3件、損害賠償の額の決定に係るもの5件の計8件につきまして、地方自治法第180条第2項により御報告するものであります。
 以上で提案説明を終わります。
○議長(草加智清) 提案理由の説明は終わりましたが、上程中の各件に対する質疑は後日行うことにいたします。
 以上で本日の日程は全部終了いたしました。
 次会は、来る2月28日午前10時から本会議を開くことにいたします。
 なお、ただいま議場に在席の議員には、文書による開議通知を省略させていただきますので、御了承願います。
 本日は、これをもって散会いたします。
 御協力ありがとうございました。
   〔午前11時14分 散会〕