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大阪府 大阪市

平成4年12月臨時会常任委員会(文教経済) 12月15日−01号




平成4年12月臨時会常任委員会(文教経済) − 12月15日−01号









平成4年12月臨時会常任委員会(文教経済)



     大阪市会文教経済委員会記録

◯平成4年12月15日

◯市会第2委員会室

◯議題 1 市会臨時会提出案件の事前調査

     (1) 平成4年度大阪市一般会計補正予算(第2回)

     (2) 中央図書館建設工事請負契約締結について

     (3) 美術品の取得について

     (4) 美術品の取得について

     (5) 美術品の取得について

     (6) 美術品の取得について

     (7) 大阪市立大学条例の一部を改正する条例案

    2 請願書の審査

     (1) 請願第13号 義務教育費国庫負担制度に関する意見書の採択について

     (2) 請願第15号 トイザらス住之江店出店に伴う影響調査及び地域環境を守るための施策等について

     (3) 請願第18号 障害児教育の充実及び「学校週5日制」に伴う社会教育制度の充実について

     (4) 請願第20号 保育施策の拡充等について

     (5) 請願第21号 保育施策の拡充等について

     (6) 請願第22号 保育施策の拡充等について

     (7) 請願第23号 保育施策の拡充等について

     (8) 請願第24号 保育施策の拡充等について

     (9) 請願第26号 保育施策の拡充等について

     (10)請願第27号 保育施策の拡充等について

     (11)請願第28号 保育施策の拡充等について

     (12)請願第29号 保育施策の拡充等について

     (13)請願第30号 保育施策の拡充等について

     (14)請願第31号 保育施策の拡充等について

     (15)請願第32号 保育施策の拡充等について

     (16)請願第33号 保育施策の拡充等について

     (17)請願第34号 保育施策の拡充等について

     (18)請願第35号 保育施策の拡充等について

     (19)請願第36号 保育施策の拡充等について

     (20)請願第37号 保育施策の拡充等について

     (21)請願第38号 保育施策の拡充等について

     (22)請願第39号 保育施策の拡充等について

     (23)請願第40号 保育施策の拡充等について

◯出席委員 13名 (欠は欠席者)

       委員長   上野節夫君

       副委員長  大島豊太郎君

           欠 足高克巳君

       委員    船場太郎君

             木下吉信君

             大丸昭典君

             加藤 進君

             柳本 豊君

             岡  潔君

             仲山忠男君

             辰巳正夫君

             杉谷恒治君

             野村 清君

             和田充弘君

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△開会 午後1時5分



○上野節夫委員長 ただいまから文教経済委員会を開会いたします。

 本日の記録署名者を和田委員にお願いいたします。

 本日は、来る18日開会の市会臨時会に提出される諸案件の事前調査並びに請願書の審査のため、委員各位のご参集を願った次第であります。

 これより議事に入ります。

 事前調査案件、平成4年度大阪市一般会計補正予算外6件を一括して議題といたします。

 理事者の説明を求めます。



◎川村教育次長 本来ならば、教育長よりご説明申し上げるべきところではございますが、教育長は本日欠席をさせていただいておりますので、委員長のお許しを得まして、私からご説明を申し上げます。

 教育委員会関係の提出案件についてでございますが、今回ご審議をいただきますのは、平成4年度補正予算案と中央図書館建設工事請負契約締結について及び美術品の取得についてでございます。

 まず、平成4年度補正予算案についてご説明申し上げます。

 お手元にお配りをしております平成4年度補正予算説明資料をごらんいただきたいと存じます。

 まず、1ページの平成4年度予算総括表でございますが、今回補正いたしますのは、歳出第1部人件費5億3,437万円でございます。これによりまして、歳出合計は、補正前の額とあわせ1,543億8,935万1,000円と相なります。

 次に、2ページの補正予算事項別明細書をごらんいただきたいと存じます。今回補正をお願いいたしておりますのは、歳出第1部の11款教育費の4項高等学校費におきまして、高等学校教職員の人件費の追加5億3,437万円でございまして、これは給与改定に伴うものでございます。

 次に、4ページ、5ページに移らせていただきます。債務負担行為でございますが、校舎補修工事に5億円を計上いたしております。校舎補修工事につきましては、良好な教育環境を維持するため、校舎の補修整備に努めてまいりましたが、地域経済の活性化を図る目的で、工事発注時期を平準化することとし、5年度に実施が予定される工事の一部を今回、債務負担行為として補正計上いたします。

 6ページは、歳出歳入総括表で、今回補正予算案の財源を表にまとめたものでございます。

 以上、簡単ではございますが、補正予算案につきましてご説明を申し上げました。

 次に、中央図書館建設工事請負契約についてご説明を申し上げます。

 中央図書館は、昭和36年に開設されて以来23館の地域図書館に対するセンター館としての役割を果たすとともに、蔵書を徐々に充実させながら、奉仕事業等を通じ、市民サービスを提供してまいりました。しかし、蔵書数は収容力の限界をはるかに超え、各種業務の展開にも支障を来し、加えて図書館業務の機械化やニューメディア活用のためのスペースの確保が難しくなってまいりました。平成元年9月に提出されました大阪市図書館計画基本構想に関する答申においても、中央図書館を早急に建て直すように示され、平成2年11月には、新大阪市立中央図書館基本計画報告書が提出されました。この報告を踏まえ、新中央図書館は、大阪市立図書館システムの中枢であり、生涯学習の基盤施設として高度情報化社会、国際化社会に適応できる人間的温かみのあるヒューマンライブラリーとして、また大阪文化の拠点として、総合的な機能を十分に備えた図書館を目指しております。

 今回建設いたします新中央図書館は、これらを十分に機能させるために、300万冊の蔵書を収容できる書庫を有し、30万冊の大規模開架を配した閲覧室を持つ、西日本の中枢都市である大阪市にふさわしい施設として、地方自治体としては最大級の図書館となろうというふうに思っております。

 契約いたします工事額は、総額で148億5,775万円でございます。

 では、お手元の資料をごらん願います。契約の1の工事概要をご説明させていただきます。建築工事といたしまして、鉄骨鉄筋コンクリート造地下4階地上5階建て、一部6階建て、建物1棟で、建築面積は4,301.61平方メートル、延べ面積は2万8,841.16平方メートルでございまして、その他附帯工事が一式ございます。以上が、契約の1の工事概要でございますが、契約の相手方は、戸田・佐藤・錢高特定建設工事共同企業体で、予定価格は112億6,820万円でございます。しゅん工期限は、平成7年8月31日、工事場所は大阪市西区北堀江4丁目でございます。

 次に、契約の2の工事概要を説明させていただきます。

 受変電設備工事一式、自家発電設備工事一式、中央監視設備工事一式、幹線設備工事一式、動力設備工事一式でございます。契約の相手方としましては、電設工・クリハラント特定建設工事共同企業体で、予定価格は6億8,495万円でございます。しゅん工期限、工事場所は契約の1と同じでございます。

 次に、契約の3の工事概要でございますが、電灯・コンセント設備工事一式、弱電設備工事一式、防災設備工事一式でございます。契約の相手方といたしましては、四電工・近畿工業特定建設工事共同企業体で、予定価格は6億7,980万円でございます。しゅん工期限、工事場所は契約の1と同じでございます。

 次に、契約の4の工事概要を説明いたします。熱源機器設備工事一式、空気調和配管設備工事一式、自動制御設備工事一式でございます。契約の相手方といたしましては、須賀・一工特定建設工事共同企業体で、予定価格は7億4,160万円でございます。しゅん工期限、工事場所は、契約の1と同じでございます。

 次に、契約の5の工事概要を説明いたします。空気調和機設備工事一式、空気調和ダクト設備工事一式、換気設備工事一式でございます。契約の相手方といたしましては、三建・不二熱特定建設工事共同企業体で、予定価格は8億3,430万円でございます。しゅん工期限及び工事場所は、契約の1と同じでございます。

 次に、契約6の工事概要を説明いたします。給水設備工事一式、排水設備工事一式、衛生器具設備工事一式、消火設備工事一式、排煙設備工事一式でございます。契約の相手方といたしましては、朝日・清水特定建設工事共同企業体で、予定価格は6億4,890万円でございます。しゅん工期限、工事場所は契約の1と同じでございます。

 以上、簡単ではございますが、中央図書館建設工事請負契約についてのご説明とさせていただきます。

 続きまして、美術品の取得について、4件ございますが、説明をさせていただきます。

 近代美術館建設計画につきましては、基本計画の策定を進めるとともに、本市の近代美術館美術資料収集方針に沿った美術品の収集に努めているところでございます。

 まず、フランク・ステラ作の「ゲッティ廟(第1ヴァージョン)」についてご説明申し上げます。ステラは、アメリカ戦後美術を代表する作家であり、1950年代末から今日に至るまで、世界の美術の動向に大きな影響を及ぼしてまいりました。本作品は、中でも重要なブラックペインティングと呼ばれるシリーズの1点でございます。このシリーズは、22点しか現存しておらず、大部分が世界の主要美術館に収蔵されておりますが、本作品は、ブラックシリーズの中でも最も重要な作品で、1960年代以降の世界の美術の展開を決定したといっても過言でない、歴史的な名作と言われております。近代美術館における現代美術部門の常設展示の目玉となる作品として、予定価格6億3,000万円で、伊藤忠商事株式会社から取得するものでございます。

 次に、アルベルト・ジャコメッティ作の「鼻」についてでございます。ジャコメッティは、スイスに生まれ、パリで大成した20世紀屈指の彫刻家として高い評価を受けております。戦前は、超現実主義のメンバーとして活躍しましたが、戦後になって極端に細長く引き伸ばされた人物像を発表し、人間存在を問う彫刻家として大きな注目を浴びました。本作品は、このジャコメッティの戦後の様式を確立した作品として最も重要な作品であり、20世紀の彫刻の歴史をたどる上で欠かせない作品であります。近代美術館の彫刻常設展示の中心的な展示品として、予定価格2億4,700万円で、アクアベラ・モダン・アートから取得するものでございます。

 次に、ジョージ・シーガル作の「ストリート」についてご説明申し上げます。シーガルは、服を着た人物を直接石膏でかたどりをするという、これまでだれも試みなかった独創的な技法をもって、1960年代美術に衝撃的なデビューをした、戦後アメリカ美術の代表的な作家です。映画セットのように実物で構成された背景の前に、かたぬきの人物を配した彼の作品は、生活の情景がそのまま凍りついたかのように見え、現代に生きる人間に強烈な感銘を与えます。本作品は、シーガルの作品の中でも極めてスケールの大きな作品であり、現代美術の代表的作品として、予定価格1億8,540万円で、有限会社上田カルチャープロジェクツから取得するものでございます。

 最後に、荒川修作作の「ブランク・アズ・スペース」についてご説明申し上げます。荒川修作は名古屋生まれですが、1962年にアメリカに渡って以来、当地に永住し、欧米で名声が高い戦後の日本が生んだ屈指の国際作家です。欧米の主要美術館でもたびたび展覧会が開催され、作品が収蔵されております。記号や文字を用いて絵画への思考を表現する荒川の作品は、欧州の哲学者にも高く評価されており、現代絵画の典型的なものでございます。本作品は、荒川芸術の特質が顕著な代表作であり、現代美術部門の常設展示に不可欠な作品として、予定価格8,240万円で株式会社サンキから取得するものでございます。

 これら4点の作品につきましては、本年11月4日の収集審査委員会において、本市の収集方針に沿う作品であり、近代美術館の館蔵品として収集することが妥当であるとの報告を受けております。また、本年11月5日に評価委員の各氏から、作品の評価額の報告を受け、これを取りまとめて適正な評価額を算定いたしました。その後、所蔵者と交渉いたし、評価額を下回る価格で仮契約を締結いたしております。

 以上、教育委員会関係の案件についてご説明を申し上げました。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。



◎杉山市立大学事務局長 市立大学関係の提出案件についてご説明申し上げます。ご審議賜りますのは、平成4年度補正予算案並びに大阪市立大学条例の一部を改正する条例案でございます。

 まず、平成4年度補正予算案についてご説明申し上げます。お手元の平成4年度補正予算説明資料の1ページをお開きいただきたいと存じます。

 平成4年度予算総括表でございますが、今回補正いたしますのは、歳出第1部人件費1億6,669万1,000円でございます。これによりまして、歳出第1部、第2部の合計は、補正前の額とあわせ318億5,169万1,000円と相なります。

 その概要についてご説明申し上げます。資料の2ページをごらんいただきたいと存じます。

 今回、補正をお願いいたしておりますのは、上段の補正予算事項別明細書の歳出第1部、12款大学費の1目教職員費におきまして、教職員の人件費の追加1億6,669万1,000円でございまして、給与改定等に伴うものでございます。

 なお、説明は省略させていただきますが、下の段にはその財源を示した歳出歳入総括表を記載いたしておりますので、ご参照のほどお願い申し上げます。

 次に、大阪市立大学条例の一部を改正する条例案についてご説明申し上げます。市立大学では、このたび新しい学問分野の発展に対応する教育研究体制を確立し、大学の活性化、向上発展を図るとともに、時代の要請に応じた人材を養成するものとして、理学部におきまして平成5年度から物質科学科を新たに設置するとともに、従来からありました地学科を地球学科に改組いたすものでございます。以上、二つの学科につきましては、大学卒業者等社会人の再教育の養成等にもこたえるため、各5名の編入定員を設け、3年次の社会人編入学をも行うものでございます。これに伴いまして、理学部の収容定員を440名以内から460名以内に改正いたしたいと考えております。また、新設いたします物質科学科は、分子の結合等多様な面から、物質固有の性質を総合的に研究するもので、新素材等21世紀の科学、技術の進展に貢献できる人材を養成できるものとして考えております。なお、新設に当たりましては、昭和36年設立以来、有機化学に関する基礎的な研究を行ってまいりました理学部附属有機化学研究所を廃止し、物質科学科と統合するものであります。

 次に、改組を予定いたしております地球学科は、地球全体を総合的に理解し、過去、現在の実体を学際的に研究するもので、これを基礎に地球環境問題等にも対応できる人材の養成ができるようにと考えております。あわせて大学設置基準及び大学院設置基準の一部改正に伴い、学生定員を収容定員に改めるなど規定の整備を行うものでございます。

 以上、市立大学関係の提出案件につきましてご説明申し上げました。何とぞよろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。



◎木村経済局長 経済局関係の補正予算案についてご説明申し上げます。

 お手元にお配りしております経済局補正予算説明資料の3ページをお開き願います。ここには、今回補正をお願いいたしております一般会計の予算総括表を載せておりますが、今回5,917万8,000円を補正計上いたすもので、補正後の額は863億4,840万3,000円と相なります。

 次に、補正予算案の内容についてご説明いたしますので、4ページをお開き願います。歳出第1部、産業経済費の職員費で、5,917万8,000円を計上いたしておりますが、これは職員の給与改定に伴う人件費の不足分を追加いたすものであります。

 次に、歳出補正予算事項別明細書を5ページに、また歳出歳入総括表については6ページから7ページにそれぞれ掲載いたしておりますが、説明は省略させていただきます。

 以上、簡単ではございますが、経済局関係補正予算案につきましてご説明を申し上げました。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。



○上野節夫委員長 説明は以上であります。

 質疑なり、意見のある方はお願いいたします。



◆柳本豊委員 美術品購入について、一応確認だけさせていただきたいと思うんです。平成元年度のモジリアニの「裸婦の像」購入を契機といたしまして、実はこの種の美術品の購入に際しては、審議会を設置するということ、これを決めたと思います。そしてその審議会の意見具申によって、美術品を購入すると、こういう段に相なっていたと思っております。そのようになっておれば、私は結構であろうと思うんでございます。

 ところで、審議会の審議を通して大阪市がそれを決定するというよりも、大阪市が決定したものを審議会に通してはいないか、この辺、いささか危惧いたすところでございます。本来なら、熱心な審議状況というものを、実はご報告願いたいんでございますけれども、まず1点の作品でございますが、ステラの美術品購入に際してどのような審議の模様があったか、教えていただきたい。別にいじわるなことはないんです。どういうような過程を踏んで購入をしたかと、これだけで結構でございます。何月何日及び何月何日、何月何日、いろいろあっただろうと思うんでございますけど、よろしゅうございますか。



◎小林教育委員会事務局社会教育部企画主幹 お答えをいたします。

 今回の購入に関しましては、ステラにつきましては、まず我々の事務局におきましては、専門職によりましてステラの来歴、展覧会歴、そうしたものを調査いたしまして、それをまとめまして資料といたしまして、教育委員会の購入にといいますか、現在必要としているということで、11月の4日の日にご指摘の収集審査委員会の方へお諮りをいたしました。そこで審査会のご意見でございますが、美術品の基本的にお答えをいただきますのは、大阪市の近代美術館にふさわしいものであるかどうかということでお諮りをいたしますので、妥当であるというご返事をいただきました。翌5日の日に、評価委員にお諮りをいたしました。これは各5名の評価委員に評価をお願いするわけでございますが、そこで評価額というものを算定をいたします。それをもとに交渉をいたしたわけです。

 委員お尋ねのステラにつきましては、審査委員会の委員の先生方のご意見でございますが、主なものといたしましては、非常に保存状態のいいものであるということが一つ、それから実際に現物を見て、審査をいただきました。それと歴史的にも非常に重要な作品であるということのご意見を賜っております。それとその中でのご意見では、この作品は恐らく世界の美術館が収蔵したことに注目をするであろう、世界に誇れる作品であるというようなご意見でございました。大体ステラにつきましては、以上でございます。



◆柳本豊委員 いつといつとね、委員会をしたのはいつなんですか。1回だけですか。



◎小林教育委員会事務局社会教育部企画主幹 収集審査委員会の場合は、11月の4日でございます。1日でございます。それで、その翌日に評価委員の先生方に見ていただきまして、評価をお願いしております。以上でございます。



◆柳本豊委員 1回で決まったというのは、それでもう結構でございますし、私も素人でございますから、何とも言えませんけれども、たくさんの美術品がある中で、とにかく何点かを絞って集中的にそれを決定されるというよりも、たくさんの美術品の中からどれを優先しようかと、こういうような形で審議会で議論をされたと、こういう方が私たちは非常にわかりやすいわけなんです。だから株主総会で総会屋さんにシャンシャンとお手を拝借すると、こういうような形は困るわけでございまして、十分な審議をしていただきたい、こういうことをこれからも要望いたしておきます。

 それからもう一つ、実は近代、それから現代、この辺の時代区分というのが非常にわかりにくい。近世というのは、これは一応わかるわけでございますが、近代と近世の線引きというのが、これがわかりにくいわけなんですね。ところで今回の近代美術館構想の中には、近代・現代の美術品を収得すると、こういうふうになっているんですけれども、今回のこの美術品の中にはほとんどが現存中の方でございますね。これと近代美術館との間のかかわり合いというのはどういうふうに解釈しますかね。



◎小林教育委員会事務局社会教育部企画主幹 お答えいたします。

 近代も現代も、基本的には、今ということを基準にして考えていくものと思われます。しかし、現在、日本で一般的に用いられております近代と申しますのは、西洋におきましては19世紀以降、それから日本におきましては明治以降を指しております。また、現代につきましては、以前は20世紀を現代とこういうように申しておりましたんですが、現在、一般的に使われておりますのは第二次世界大戦以後、1945年以降を現代と、このように一般的に呼ばれております。大阪市におきましても、大体その基準でもってやっております。

 2番目のご質問でございますが、今回、4点はたまたま現代という形になりましたんでございますが、収集方針といたしましては、近・現代でございますので、たまたま5月以降にありました中で選出をいたしましたら、現代という形になったということでございます。以上でございます。



◆柳本豊委員 近代と現代の時代区分というのは、これは非常に難しいわけです。西洋史、東洋史あるいは日本史の中で、一般に近代とはどういうようなものかというような線引きについては、今あなたが言われたような形でもいいんじゃないかと思います。しかし、私もちょっと知人と話いたしまして、近代とか、あるいは現代というのは、どの辺で線引きするのかという場合、100歳の人がたとえ20歳のときに書いた絵画でも、これは現存しとったら現代だと、たとえ30歳の人でも、そのときに描いた絵が30歳のときにかいた絵でも、ついこの前亡くなったと、亡くなった時点でこの人の作品は近代入りするんだと、こういうようなことも言っているわけなんで、しかしそれはそれでいいんですけれども、しかし近代美術館構想の中で、私たちは近代という言葉はどうもその中にイメージされるんです。そういう中で現代の美術品がたくさんありますと、その主体性というものが非常にわかりにくくなるんです。その辺のことをよく検討していただきたい。こういうような意見もあったということを頭の中に入れておいていただきたい、こういうように思っております。以上でございます。



◆杉谷恒治委員 それでは、私も美術品の購入に関しまして二、三発言したいと思いますが、平成元年から先ほどもありましたように収集が始まりまして、今度4件の美術品の収得が提案されているわけですが、いわゆるこの四つを入れて平成元年から今日まで、美術品の収得、何件で、金額にしたら幾らになるか、ちょっとお答え願いたいと思います。



◎小林教育委員会事務局社会教育部企画主幹 お答え申し上げます。

 平成元年から現在までの購入でよろしゅうございますか。平成元年は1点でございまして、今回の4件を含めまして207点でございます。金額にいたしまして72億8,871万8,000円でございます。



◆杉谷恒治委員 207点で72億を超す金額で購入されている。今度のこれも入れて、まだ3月まであるわけで、これからまた購入ということになるかもわかりませんが、私は、二、三疑問も含めて質問したいんですが、もともと文化予算というのは、国の予算においても、府や市の予算においても、これは貧困であるということは言えると思うし、それが原因になっていると思うんですが、文化にはいろんなジャンルがあります。たまたま近代美術館、平成9年に完成ということで、近代美術館に展示をする作品を今集められているわけですけれども、それにしましても元年からこれまで72億という膨大な金額の収集になっている。そういう点で、私はこの絵画とか彫刻とか、こういうことに若干お金をかけ過ぎというか、こういう分野だけに文化費といいますか、こういうお金が偏っているのではないかなということを第1に疑問として持つということが第1点です。

 それから、第2点は、文化の問題で難しくなりますけれども、展示物においても豪華主義と先行投資型というのがあると思うんです。非常に有名な人、すぐれた人の作品を展示をするということと同時に、これから将来性のある若い芸術家といいますか、そういう人たちの絵を自主催していくといいますか、展示をして市民の人たちに鑑賞してもらう。そういう点からすると、そういう点からも私は、この美術品の購入というのは、豪華主義に偏っているのと違うかなということが第2点です。

 それから、もう1点は、お金のことばかり言ってますが、私は、今、出口のない不況と言われている中で、売り上げが減った、仕事がない、来年の見通しがない、自殺者も出るというような不況の中で、今度だけでも11億、平成4年だけで22億という膨大なお金でこういうこと、こういうものが購入されるという点を見ますと、私は、市民感情からしても何か不況の現実と絡めて考えたときに、マッチをしないという、アンバランスじゃないかと、そういう点で美術品の購入については、もう少しそういう市民感情も含めた、こういう状況も含めて検討をされた方がいいんではないかということを感じているわけで、その点でご答弁をお願いしたい。以上です。



◎小林教育委員会事務局社会教育部企画主幹 お答えいたします。

 第1点目でございますが、これは私どもも市制100周年記念の一環の事業といたしまして、近代・現代の美術館をつくるということが、平成元年の12月に構想委員会で答申をいただいております。委員ご指摘のことももっともと思いますが、また国際空港あるいは週休2日制の実施等で余暇時間等々ございますので、やはり大阪市といたしましては、大阪市の誇れる美術館にしてまいりたいとこのように考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。

 2点目につきましては、これも構想委員会の方でいただきました収集方針でございます。これが若い画家の方の先行投資、複製を含んだものはどうかというご意見だと思いますが、一つには、構想委員会での収集方針といたしまして、佐伯祐三を中心とした近代美術の作品、それに絡みまして大阪に関係のある、すぐれた画家の作品を収集するというのが1点ございます。

 それと同時に、近代美術の代表した作品を展示することによりまして、現代の美術の流れの理解できる美術館ということでございます。そういう意味におきましては、やはり世界を代表する作家のすぐれた作品を展示して、正しい美術の流れを展示してまいりたいと、かように思っております。

 3点目につきましてでございますが、やはり絵画でございます。非常に高価なものでございます。やはり先ほど申しました大阪の誇れる美術館にしてまいるということにつきまして、非常に私どももそのあたりを苦慮しながら、市民の皆様にご理解を賜わりますように努力をいたしまして、購入に努めているところでございます。以上でございます。



◆野村清委員 同じく美術品の関係について、若干ご質問申し上げておきたいと思うんですが、本市が取得しておりますこの美術品は、本市が購入したものだけではなくして、寄附を受けたものがあるわけですね。したがって、寄附を受けた美術品は何点か、その点数と先ほど本市が購入いたしました平成元年度から今回の4点を入れて207点ですから、総数にして現在、何点を取得されているのか、まずお答え願いたいと思います。



◎小林教育委員会事務局社会教育部企画主幹 お答えをいたします。

 9月末現在で、私どもの所蔵しております点数は948点でございます。それに今回の4点を含めますと、952点と相なります。その中で207点が購入でございます。山本発次郎コレクションの寄贈を受けましたものが583点、それ等を含めまして、ちょっと計算していませんが、残りが寄贈ということになっております。

 それで、寄贈でございますが、寄贈の総点数で736点ございます。これはご寄贈をいただきましたときに、これも評価委員会にかけて価格を決定させていただくわけでございますが、大体現在まで70億6,898万円相当の寄贈をいただいております。以上でございます。



◆野村清委員 今度購入されます4点、これ購入したらね、どうするんですか。倉庫で保管されるわけですか。あなた、先ほどお話ございましたように、寄贈の分、これ740点ぐらいあるんですか、それと購入したものとあわせて、今度の入れて952点になるわけですね。今までの分も全部倉庫に保管をされているんですか、どうしているんですか。



◎小林教育委員会事務局社会教育部企画主幹 お答えをいたします。

 平成元年度から購入なり寄贈いただいた分なりがございまして、まず当初は、天王寺美術館の収蔵庫がございまして、そちらの方へ保管をいたしておりました。ところが、天王寺美術館の方も、もう五、六十年たっておりますので、非常に収蔵品が多うございます。それで満杯になってまいりましたので、トランクルームを借り上げまして、トランクルームの方と両方に分けまして、現在保管をしております。以上でございます。



◆野村清委員 今現在、基本計画の策定中のね、北区中之島に建設予定されています、この近代美術館ね。今、基本計画を策定中ですが、大体できて開館するのは、いつを目標にしているんですか。



◎小林教育委員会事務局社会教育部企画主幹 平成9年度末を開館の予定にいたしております。



◆野村清委員 近代美術館の開館が平成9年末というお話ですが、そうすると、かれこれまだ5年あるわけですね。5年間、せっかく収蔵されました952点にわたります、金額にすると約142億ですか、約143億になるであろう、寄附分も入れてね、いう金額になるわけですけどもね。これをただ単に寝かしとくというわけですね。

 そこで、そういう状態になると、先ほど質問があったように、多額な金を寝かしてる、その金をほかにもっと、不況時代やから、有効に使うべきではないかというご意見になるんですが、また先ほどご意見がありましたように、少なくともこれだけの貴重な作品がありながら、平成元年から平成9年の末まで、約9年間寝かすということになるわけですね。そうじゃなしに、もっと有効に使うために、少なくともこれだけの品物、作品が集まっている限りは、年に1回でもいいから、天王寺美術館であろうが、その他美術館でもいいわけですからね。やっぱり市民の金を使って購入した場合、貴重な寄附をしてもらった作品でありますから、やっぱり市民にもっと開放してもらわないかんのと違うか。市民に見てもらい、あるいはまたこれに関係する方に見てもらって、初めて絵画を、あるいは彫刻を購入した価値があると思うんです。そういう形にもしなくて、平成元年から9年までの間、天王寺美術館の収納庫であるとか、あるいはまたさきのトランクルームですか、いうふうなところへ預けっぱなしにしているところに問題があるんと違うか。

 したがって、これはやっぱり近代美術館が完成するまでの間、年1回ないし2回はやっぱり展覧会でもどこかのギャラリーでやるか、あるいは天王寺美術館でやるかは別にして、やっぱりやるべきではないか。そして市民に文化的なものについて、大きく関心を持ってもらわないかんと違うか、そういう点について、どのように考えているか、お聞きしたいと思います。



◎奥野教育委員会事務局副理事 お答えいたします。

 貴重な美術品をできるだけ開館までに市民に公開すべきではないかというご指摘で、まことにごもっともてございます。これまで新収蔵品展という形とそれからエコールド・パリ展という形で、既に発表してございます。今年度につきましては、会場の都合で公開はできずに、まことに残念であるんですが、一応来年度、できるだけ基本計画の線に沿った展示を天王寺美術館か、あるいはほかの適当なところでやっていきたい。それ以降につきましても、委員ご指摘のように公開をして、市民の皆さんにごらんいただくというふうにしてまいりたいというふうに考えております。



◆野村清委員 特に購入した作品ですね、購入した作品が市民の税金で買うわけですから、市民にこういうものを購入しましたということで、今おっしゃったように、ことしは全然そういう公開の展覧会をしていませんけれども、来年なさる場合はね、主として購入したものを中心にひとつ発表してほしい。市民から見て、なるほど大阪市はこれだけの多額の金をかけて購入したけれども、なるほど見れば立派なものだと言われるようにひとつして、そうすることによって、これからも必要な美術品を購入するについてもですね、市民の理解を得られるんじゃないかと思いますので、その点は注意しながら、ひとつ年1回ないし2回は、買うたものを中心にしながら、こういう展覧会をしていただくよう、特に要望しておきます。



○上野節夫委員長 この際、お諮りいたします。

 ただいま議題となっております諸案件の取り扱いについて協議するため、委員会を暫時休憩し、協議会に入りたいと思いますが、ご異議ありませんか。

   (「異議なし」と呼ぶ者あり)



○上野節夫委員長 ご異議なしと認めます。

 よって、委員会を暫時休憩し、協議会を開きます。



△休憩 午後1時51分



△再開 午後1時52分



○上野節夫委員長 協議会を閉じ、これより委員会を再開いたします。

 これより採決に入ります。

 お諮りいたします。

 平成4年度大阪市一般会計補正予算外6件が、来る18日の市会本会議に上程の際は、本委員会としては、いずれも委員会付託を省略、原案可決の取り扱いとされるよう決してご異議ありませんか。

   (「異議なし」と呼ぶ者あり)〔共産党態度留保〕



○上野節夫委員長 ご異議なしと認めます。

 よって、委員長発議のとおり決しました。

 次に、請願書の審査に入ります。

 請願第13号、義務教育費国庫負担制度に関する意見書の採択について外22件を一括して議題といたします。

 なお、ただいま議題といたしました請願23件のうち、請願第13号、義務教育費国庫負担制度に関する意見書の採択については、去る9月25日の市会本会議において義務教育費国庫負担制度の堅持に関する意見書案が、全会一致で可決されており、既に本請願書の願意は満たされたものと思いますので、審査は行わないものといたします。よって、請願第13号を除く請願第15号、トイザらス住之江店出店に伴う影響調査及び地域環境を守るための施策等について外21件について理事者の見解を表明願います。



◎川村教育次長 ただいま議題となりました請願第18号、障害児教育の充実及び「学校週5日制」に伴う社会教育制度の充実について並びに請願第20号、保育施策の拡充等について外19件のうち、教育委員会にかかわる部分について、一括してご説明申し上げます。

 請願第18号、障害児教育の充実及び「学校週5日制」に伴う社会教育制度の充実について、ご説明いたします。

 請願第18号、項目1についてでございますが、養護教育諸学校への就学につきましては、大阪府教育委員会と連携を図り、大阪府立養護教育諸学校をも含めた学校間調整やスクールバスの運行経路の変更等により、適正な就学に努めているところでございます。このことによりまして、現在まで小学部、中学部はもとより、高等部入学を希望する生徒につきましても、全員を受け入れております。私どもといたしましては、学校の規模及び配置のより一層の適正化を図るため、従来より養護教育諸学校の新増設を大阪府に要望いたしておるところでございまして、今後とも大阪府に働きかけてまいりたいというふうに考えております。

 次に、項目2についてでございますが、現在、寄宿舎を設けておりますのは、盲学校、聾学校及び貝塚養護学校の3校でございますが、盲学校及び聾学校につきましては、児童・生徒が大阪府下も含め、広範囲から通学しており、毎日の通学が困難なため寄宿舎を設けております。また、貝塚養護学校は、学校が遠隔地にあるため、寄宿舎を設けておるところでございます。大阪市内にございます精神薄弱養護学校及び肢体不自由養護学校につきましては、スクールバスを適正に運行することにより、通学の確保に努めておるところでございまして、今後とも通学の円滑な確保に努力してまいりたいというふうに考えております。次に、項目3についてでございますが、現在、養護教育諸学校では、スクールバスを7校で27台運行し、通学の確保に努めておるところでございます。タクシーを利用しての通学は、介護人が同乗しなければならない、座席がとても不安定である等種々課題がございます。私どもといたしましては、今後ともスクールバスの所要時間の短縮等の工夫をいたしまして、安全通学に努めてまいる所存でございます。

 次に、項目4についてでございますが、本市の学校給食につきましては、栄養面、衛生面等総合的見地から検討を加え、その献立は全市共通の標準献立の中から、区を単位として同一のものを実施いたしております。しかしながら、養護教育諸学校の児童・生徒につきましては、その受けている障害に対応した指導が必要となりますので、学校給食の実施に当たりましても、各学校におきましてその実態に応じた工夫なり、配慮をいたしておるところでございます。

 次に、項目5についてでございますが、諸般の事情を考えますと、市費教職員の増員を行うということは難しいことだというふうに考えております。

 次に、項目6の(1)についてでございます。前段につきましては、民生局の所管事項でございますが、現在、本市では長居公園内に身体障害者スポーツセンターを設置し、障害を受けている方々の健康増進、機能の回復、向上を図っているところでございます。民生局におきましては、文化・スポーツ施設が設置される場合には、障害を受けている方々が利用しやすいように施設の整備を行うよう、関係局に働きかけていく意向であると伺っております。後段のうち、区民センターにつきましては、市民局の所管事項でございますが、区役所付設会館につきましては、各区に区民センター、区民ホールもしくは区民会館として整備を進めており、現在、24区に43施設を整備し、だれもが利用しやすいよう、スロープ化や自動扉、エレベーター、身体障害者用便所等を設置しておるところでございます。市民局におきましては、今後ともだれもが利用しやすいよう、可能な限り施設の改善を図っていきたいと考えていると伺っております。

 図書館についてでございますが、大阪市立図書館におきましては、障害を受けている方々や高齢者を含めたすべての市民が、等しく図書館を利用できるよう努力しておるところでございます。地域図書館におきましては、平成2年度からエレベーター未設置館の中で、設置可能な館について、順次エレベーターを設置いたしておるところでございます。また、図書館では障害を受けている方々への図書及び録音図書の郵送貸し出しを実施しておるところでございます。私どもといたしましては、今後とも障害を受けている方々の利用がしやすくなりますよう、施設整備、施設運営に努めてまいる所存でございます。

 次に、項目6の(2)についてでございますが、教育委員会といたしましては、介護を要する児童・生徒の場合、保護者の希望がございましたら、学校施設開放活動に参加していただいております。

 次に、項目6の(3)についてでございますが、養護教育諸学校におきましては、学校施設開放利用に参加いたします児童・生徒の実情に応じまして送迎バスの運行をいたしておるところでございます。社会教育施設を利用する際の送迎等につきましては、大変に難しい問題もあります。教育委員会といたしましては、今後とも障害を受けている方々にも利用していただきやすい施設となるよう、整備に努めてまいる所存でございます。

 次に、項目6の(4)についてでございますが、民生局におきましては、身体障害者スポーツセンターにおいて、障害を受けている方々に対する指導経験が豊富なスポーツ指導員が、各種のスポーツ教室やクラブ活動等の指導を行っているところでございます。

 次に、請願第20号、保育施策の拡充等について外19件についてご説明申し上げます。

 学校週5日制の実施に伴う学校施設の開放に関する項目であります。請願第20号、項目8の前段、請願第34号、項目8の(2)、請願第35号、項目8の前段についてでございますが、学校週5日制の趣旨からいたしまして、休業日となる土曜日には、児童・生徒は家庭や地域において主体的に過ごすことが基本となるものと考えております。しかしながら、主に小学校や養護教育諸学校などにおいて、保護者が家庭に不在となる児童・生徒や家庭で介護に配慮を必要とされる児童・生徒の中で、希望される方を対象に子供たちが主体的に活動する場の一つとして、学校施設の開放をいたしているところでございます。

 次に、請願第20号、項目8、請願第39号、項目9などの図書館の充実に関する22件の項目についてでございますが、本市では、1区1館構想のもとに図書館の建設を進め、現在、全区に図書館が設置されておるところでございます。また、自動車文庫につきましては、現在2台で、市内58カ所のステーションを4週間に1回の間隔で巡回をいたしております。今後の図書館のあり方につきましては、平成7年度完成予定の新中央図書館の建設を中心課題にしながら、市民サービスの向上に努めてまいりたいと考えております。また、開館時間の延長につきましては、種々課題の存するところでございますが、今後検討してまいりたいと考えております。

 次に、留守家庭児童対策事業、いわゆる学童保育の学校施設利用に関する項目であります。これは請願第20号、項目11、請願第23号、項目9、請願第24号、項目11、請願第28号、項目11、請願第30号、項目18の後段、請願第33号、項目13、請願第34号、項目6の(1)、請願第36号、項目13、請願第40号、項目7にかかわる問題でございますが、留守家庭児童対策事業、いわゆる学童保育の学校利用につきましては、学校を教育以外の目的で長期にわたり提供することとなりますので、施設の管理や子供の安全など、種々の問題が予想されるところでございます。しかしながら、その重要性にかんがみ、地域の社会福祉協議会などの公的な団体が行う場合には、民生局から協議がございました場合、私どもといたしましては慎重に検討をしたいと引き続き考えております。

 次に、学校での、いわゆる学童保育への入所案内の配布に関する項目であります。請願第20号、項目12の後段、請願第21号、項目9の後段、請願第30号、項目10の(2)、請願第33号、項目14の後段、請願第38号、項目6の(2)にかかわる問題でございますが、学校園からの文書の配布や掲示板等への掲示につきましては、校園長の責任において行うものでありますが、配布物や掲示物の内容は、いずれも学校教育及び社会教育等公的なものに限られております。

 次に、ゲームセンターの規制に関する項目であります。請願第21号、項目10の(4)、請願第22号、項目10の(2)についてでございますが、教育委員会といたしましては、各校園に対し、子供の生活実態を十分に把握し、地域関係機関及び地域関係諸団体と連携を図りながら、保護者への啓発活動や巡視活動等を通じて、児童・生徒の健全育成に努めるよう指導しておるところでございます。今後とも児童・生徒の健全育成に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。

 次に、請願第30号、項目12についてでございますが、幼稚園児の受け入れにつきましては、公立・私立の幼稚園、保育所を含めた総合的見地から検討する必要があります。市立幼稚園の建設につきましては、年々幼児数が減少傾向にある現況からは、困難であると考えております。

 請願第34号、項目8の(3)についてでございますが、学校週5日制の実施を契機として、社会教育施設等の果たすべき役割を勘案し、学校が休業日となる土曜日に、中学生以下の者を対象とした博物館、美術館、自然史博物館等社会教育施設等の無料開放を実施しているところでございます。

 請願第37号、項目9についてでございますが、現在、学校教育の場として日々教育活動が行われているところでもあり、今後の課題として検討してまいりたいと考えております。

 次に、請願第40号、項目5についてでございますが、放課後における児童の健全育成は、重要な課題であると考えております。教育委員会におきましては、平成4年度から学校施設を活用いたしまして、放課後等における児童の健全育成事業であります「児童のいきいき活動育成事業」を、地域の協力をいただきながら実施しておるところでございます。今後とも事業の拡充、充実に努めてまいりたいと考えております。

 以上、簡単に申し上げましたが、何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。



◎杉山市立大学事務局長 大阪市立大学医学部附属病院における消費税の転嫁につきまして、ただいま議題となりました請願第31号のうち、大阪市立大学医学部附属病院に関連いたします請願項目12の公共料金への消費税の転嫁につきましてご説明を申し上げます。

 消費税の施行に伴います市立大学医学部附属病院における使用料及び手数料につきましては、平成元年3月の予算市会におきまして、法の趣旨と市民生活に与える影響などを慎重に検討し、消費税法の施行に応じて条例改正を行いまして、証明手数料などの消費税相当額の料金改定を図ってまいりました。また、平成元年3月の予算市会での附帯決議を踏まえて見送ってまいりました室料差額につきましては、国及び他都市の動向を勘案いたしまして、昨年12月の委員会におきましてご審議をいただき、本年3月1日から消費税相当額の料金改定を実施させていただいたところでございます。

 なお、分娩経費につきましては、平成3年10月に施行されました、消費税の一部を改正する法律により、非課税となったところでございます。何とぞよろしくお願い申し上げます。



◎木村経済局長 請願第15号のトイザらス住之江店出店に伴う影響調査及び地域環境を守るための施策等についてご説明をいたします。

 トイザらス住之江公園店は、大阪府が所管する第2種大規模小売店舗を新設しようとするもので、建物設置者の届け出である法3条届け出が本年6月16日に大阪府知事になされております。法3条届け出後、地元商業者等に出店計画内容を説明する、いわゆる地元説明が住之江区の商業者、消費者に対して行われてまいりました。この地元説明は、届け出日から4カ月以内に行うこととなっており、10月26日に大阪府が地元説明終了の確認を行っております。トイザらスからは、また大店法5条の小売業者の届け出はなされておりませんが、今後、届け出がなされますと、大阪府知事の諮問機関である大規模小売店舗審議会において、消費者利益の保護に配慮しつつ、周辺の中小小売業の事業活動の機会を適正に確保するため、地元関係者等の意見を聴取しながら、厳正に調査審議が行われ、トイザらスの店舗面積、閉店時刻、休業日数等の事業活動について調整が行われることとなっております。

 本市といたしましては、法による調整権限は与えられておりませんが、中小小売業の振興を図る観点から、本件につきましては、今後行われる大阪府大規模小売店舗審議会における地元関係者の意見聴取などを見守りながら、法の趣旨が適正に生かされるよう、慎重に対処してまいるとともに、中小小売業の活性化を図るための施策の一層の充実に努めてまいりたいと考えております。

 請願第15号の項目1の出店に伴う交通渋滞、違法駐車、公害問題、項目2の青少年犯罪防止などの地域環境問題に対する懸念につきましては、警察等関係機関にも連絡しながら、出店者に対し、十分留意し、適切に対処するよう指導、助言してまいりたいと考えております。

 また、項目3の地域商業者への影響及び項目4の地元意見の反映につきましては、先ほど述べましたように、大阪府大規模小売店舗審議会において、地元関係者の意見の聴取を行い、消費者の利益の保護に配慮しつつ、周辺中小小売業及び商業集積への影響など、慎重に調査、審議が行われることとなっており、その中で地元商業者・消費者の意見が適正に反映されるよう、大阪府を初め関係機関と緊密に連絡をとりつつ、大規模小売店舗審議会が適正に運営されるよう、その動向を見守ってまいりたいと存じますので、何とぞよろしくお願いを申し上げます。



◎大西中央卸売市場長 請願第31号のうち、中央卸売市場に関連いたします請願項目12の、公共料金への消費税の転嫁につきましてご説明申し上げます。

 消費税法の施行に伴います中央卸売市場事業会計及び食肉市場事業会計の使用料の改定につきましては、平成元年3月の予算市会におきまして、法の趣旨と市民生活に与える影響並びに各会計に及ぼす影響などを慎重に検討し、消費税法の施行に応じてその転嫁を図ったものでございますので、何とぞよろしくお願いいたします。



○上野節夫委員長 理事者の見解表明は以上であります。

 質疑なり、意見のある方はお願いいたします。



◆杉谷恒治委員 トイザらスの件で二、三質問したいと思いますが、今、木村局長から説明がありましたが、既にご存じのとおり、新聞などでも報道されてまして、住之江区では145団体、5,000名近い人たちが請願署名を、この請願署名に賛同されているわけです。地元で言われているのは、内容はもう今まで言われてますので言いませんが、トイザらスがなかなか地元の意見を聞いてくれない、例えば既に日本では3店ですか、トイザらスが出店をして、商売始めてますから、売り上げなどについてもわかっているのに、それを公表するというか、それをもとにして住之江区で出店をした場合に、どれくらいの影響を及ぼすんだというようなことをできるにもかかわらず、やってくれないといいますか、やらないと、トイザらスが。だから地元の人たちは、大阪市が自治体として、自治体の役割として、業者にどういう影響を与えるのか、あるいは交通問題あるいは大気汚染の問題、あるいは子供の教育の問題、いろいろその不安が出されているわけですから、そういうものについて大阪市独自で影響調査をしてほしいと、その調査をもとにして、地元の人たちが、自分たちが懸念していることがどうなんかということを判断する、そういうことなんで、その点については今まで、対市交渉なども地元の人はやられています。私も出ておりますが、依然として影響調査をやるということの返事はいただいていません。市長も、さきの決算委員会ではそういう営業上の影響もあるだろう、あるいは交通上の問題もある。あるのは大変だということを言っています。調査をするとは言っていませんが、その点について改めてそうした地元の声を聞いて、市独自に調査をして、地元に返す。そういうことをなさる気はないのかどうか、答弁をお願いしたいんです。



◎森岡経済局中小企業部調整主幹 お答えいたします。

 まず、交通渋滞や違法駐車、公害問題といった地域環境問題は、大店法による商業調整にはなじまないものであると認識しております。大店法では、調整項目は4項目に限定されております。店舗面積、閉店時刻、休業日数、開店日、この4項目でございますので、商業調整としてはできません。また、大阪市としては当然交通問題とか、公害問題等の解決のために、立地調整を行う必要から、所要の施策は当然行われているわけでございますが、今回のような場合に、本市といたしまして対処するような仕組みとか制度にはなっておらないわけでございます。したがいまして、地域環境問題についての地元の懸念につきましては、市長からもお答え申しましたように、その原因者である出店者自身において、地元の意向に十分留意して対処すべきであるというふうに考えております。本市としても、そういう趣旨から出店者に対して指導、助言してまいりたいと申し上げているところでございます。

 それからもう一つ、地元の中小企業に与える影響についての調査でございますが、これにつきましては、当然大型小売店の出店によりまして、周辺の中小小売業の事業活動に相当程度の影響を及ぼすおそれがある場合には、大規模小売店舗審議会で審議されるということは、先ほど局長からお答えしたとおりでございまして、その際には大規模小売店舗の占有の程度とか、小売商業施設の充足の程度、人口の動向、顧客の流入、流出の程度等の調査を行い、審議が行われて、出店について必要な勧告を行う権限を有しております大阪府知事において判断をされるというふうになるわけでございます。

 また、トイザらスの出店で具体的にその影響はどのようなものであるかについては、各お店の立地の場所とか、取扱商品、あるいは商売の仕方、また今後の経営方針をどうするかという、そのあらわれ方、受けとめ方はさまざまであるだろうと思います。したがいまして、具体の影響はどのようなものであるかを判断され、それに対応してどのような方策を講じられるかは、各お店の経営者の方々であると思います。本市といたしましては、そのように各お店の方々が正確に判断できるように、出店者に対して出店計画内容について詳細に地元商業者に説明を行うよう要請してまいったところでございますが、各お店や商店街の方々が、みずから対応策を講じられようとする場合には、自助努力に対して本市の小売商業振興施策を拡充し、支援をしてまいりたいというふうに考えておるところでございます。



◆杉谷恒治委員 法律や仕組みの問題を言ってるんじゃないんですね。現実に、ここの要望書の中にも、請願書の中にも書かれているように、交通量の問題、これはもうあそこに行かれた方は、もう現実に大変なとこだと。そこへこういう店ができると。しかも今度は、3階建てのパチンコ屋もすぐ隣に今できているんですね。そういう非常に困難な、環境困難なところへ改めて、新たにこういうのができるということで、警察でも今大変だと言ってるわけです。先ほど木村局長から説明がありましたように、本来、10月26日で地元説明が終わって、今度は5条申請が行われてしかりのところにもかかわらず、まだ5条申請が出されてない。その原因は、森岡主幹、聞いてなさると思うんですが、何ですか。



◎森岡経済局中小企業部調整主幹 お答え申し上げます。

 トイザらスへの駐車場への出入り口について、交通渋滞等を考慮して見直すようにという指導があったというふうに聞いております。



◆杉谷恒治委員 今、答弁されたとおりなんですが、それほどね、警察ですら大変だと言ってるわけですから、自治体としてね、私、何回もくどく言いますが、やっぱりどういうふうに調査するかというのは非常に大変だということはわかりますけれども、地元のそういう人たちに説明できる資料、判断の資料をやっぱり住民の立場で大阪市が調査をして、資料を提供するというのは、僕は自治体の責任だというふうに思いますが、再度、答弁を願いたいと思います。



◎森岡経済局中小企業部調整主幹 お答え申し上げます。

 先ほども局長から申し上げましたように、このような交通渋滞等の地域環境問題については、出店調整にはなじまないというふうに考えておりますので、出店者に対して十分留意して、適切に対処するように指導、助言してまいりたいというふうに考えております。



◆杉谷恒治委員 結構です。



○上野節夫委員長 この際、お諮りいたします。

 ただいま議題となっております請願書の取り扱いについて協議するため、委員会を暫時休憩し、協議会に入りたいと思いますが、ご異議ありませんか。

   (「異議なし」と呼ぶ者あり)



○上野節夫委員長 ご異議なしと認めます。

 よって、委員会を暫時休憩し、協議会を開きます。



△休憩 午後2時21分



△再開 午後2時22分



○上野節夫委員長 協議会を閉じ、これより委員会を再開いたします。

 これより採決に入ります。

 お諮りいたします。

 請願第15号、トイザらス住之江店出店に伴う影響調査及び地域環境を守るための施策等について外21件については、各派に持ち帰り、ご検討願うことにいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。

   (「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり)



○上野節夫委員長 異議がありますので、起立により採決いたします。

  委員長発議に賛成の方は、ご起立願います。

   (賛成者起立)



○上野節夫委員長 多数であります。

 よって、委員長発議のとおり決しました。

 本日の委員会は、これをもって散会いたします。



△散会 午後2時23分

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大阪市会文教経済委員長 上野節夫(印)

大阪市会文教経済委員  和田充弘(印)



◯大阪市会文教経済委員会記録(終)