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滋賀県 長浜市

旧長浜市議会 平成11年第1回定例会 03月03日−01号




旧長浜市議会 平成11年第1回定例会 − 03月03日−01号







旧長浜市議会 平成11年第1回定例会



          平成11年長浜市議会第1回定例会会議録

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            平成11年3月3日(水曜日)

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議事日程

 日程第1 会議録署名議員の指名

 日程第2 会期の決定

 日程第3 諸般の報告

 日程第4 議案第1号 専決処分事項の承認を求めることについて

      議案第2号 平成11年度長浜市一般会計予算

      議案第3号 平成11年度長浜市国民健康保険事業特別会計予算

      議案第4号 平成11年度長浜市老人保健医療事業特別会計予算

      議案第5号 平成11年度長浜市住宅改修資金等貸付事業特別会計予算

      議案第6号 平成11年度長浜市公共下水道事業特別会計予算

      議案第7号 平成11年度長浜市農業集落排水事業特別会計予算

      議案第8号 平成11年度長浜市東上坂工業団地整備事業特別会計予算

      議案第9号 平成11年度長浜市病院事業会計予算

      議案第10号 平成11年度長浜市農業共済事業会計予算

      議案第11号 平成10年度長浜市一般会計補正予算(第7号)

      議案第12号 平成10年度長浜市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)

      議案第13号 平成10年度長浜市公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)

      議案第14号 平成10年度長浜市農業共済事業会計補正予算(第2号)

      議案第15号 長浜市武道場の設置および管理に関する条例の制定について

      議案第16号 長浜市廃棄物の処理および清掃に関する条例の全部改正について

      議案第17号 長浜市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正について

      議案第18号 長浜市児童福祉施設条例の一部改正について

      議案第19号 長浜市重度心身障害児育成福祉年金条例等の一部改正について

      議案第20号 長浜市国民健康保険税条例の一部改正について

      議案第21号 長浜市農業共済条例の一部改正について

      議案第22号 湖北広域行政事務センター規約の一部改正について

      議案第23号 農業共済事業特別積立金の取崩しについて

      議案第24号 農業共済事業水稲無事戻し金の交付について

      議案第25号 農業共済事業事務費賦課金の決定について

      市長提出

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本日の会議に付した事件

 日程第1 会議録署名議員の指名

 日程第2 会期の決定

 日程第3 諸般の報告

 日程第4 議案第1号 専決処分事項の承認を求めることについて

      議案第2号 平成11年度長浜市一般会計予算

      議案第3号 平成11年度長浜市国民健康保険事業特別会計予算

      議案第4号 平成11年度長浜市老人保健医療事業特別会計予算

      議案第5号 平成11年度長浜市住宅改修資金等貸付事業特別会計予算

      議案第6号 平成11年度長浜市公共下水道事業特別会計予算

      議案第7号 平成11年度長浜市農業集落排水事業特別会計予算

      議案第8号 平成11年度長浜市東上坂工業団地整備事業特別会計予算

      議案第9号 平成11年度長浜市病院事業会計予算

      議案第10号 平成11年度長浜市農業共済事業会計予算

      議案第11号 平成10年度長浜市一般会計補正予算(第7号)

      議案第12号 平成10年度長浜市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)

      議案第13号 平成10年度長浜市公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)

      議案第14号 平成10年度長浜市農業共済事業会計補正予算(第2号)

      議案第15号 長浜市武道場の設置および管理に関する条例の制定について

      議案第16号 長浜市廃棄物の処理および清掃に関する条例の全部改正について

      議案第17号 長浜市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正について

      議案第18号 長浜市児童福祉施設条例の一部改正について

      議案第19号 長浜市重度心身障害児育成福祉年金条例等の一部改正について

      議案第20号 長浜市国民健康保険税条例の一部改正について

      議案第21号 長浜市農業共済条例の一部改正について

      議案第22号 湖北広域行政事務センター規約の一部改正について

      議案第23号 農業共済事業特別積立金の取崩しについて

      議案第24号 農業共済事業水稲無事戻し金の交付について

      議案第25号 農業共済事業事務費賦課金の決定について

      市長提出

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応 招 議 員 ( 24名 )

出 席 議 員 ( 23名 )

  1番 大 澤   将 君       2番 高 田 兵 衛 君

  4番 正福寺 孫 幸 君       5番 中 村 甚 三 君

  6番 藤 田 治 雄 君       7番 中 村   巖 君

  8番 三 橋 俊 夫 君       9番 竹 内 達 夫 君

  10番 若 山 秀 士 君       11番 北 川 雅 英 君

  12番 福 島 一 夫 君       13番 中 川 芳 蔵 君

  14番 植 田   稔 君       15番 中 野 彰 夫 君

  16番 佐 藤 啓太郎 君       17番 藤 田 勝 清 君

  18番 越 石 範 夫 君       19番 中 川 清 嗣 君

  20番 小 林   治 君       21番 木 村 三千雄 君

  22番 中 辻 光 一 君       23番 押 谷 友 之 君

  24番 国 友 美 丸 君

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欠 席 議 員 ( 1名 )

  3番 和 田 幹 士 君

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事務局出席職員氏名

 事務局長 角 川 清 高 君     次長   脇 阪 茂 彦 君

 次長補佐 香 水 平 造 君

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説明のため出席した者の職氏名

 市長     清 水 久 行 君   助役     平 井 一 磨 君

 収入役    木 村   明 君   教育長    中 島 敏 雄 君

 市長公室長  関   忠 臣 君   市長公室理事 山 田 光 二 君

 総務部長   湧 口 正 男 君   総務部理事  宮 部 嘉津雄 君

 健康福祉部長 主 馬 益 夫 君   環境経済部長 田 中 安 彦 君

 都市建設部長 池 野 嘉 治 君   都市建設部技監勝 居 金 吾 君

 同和対策室長 遠 藤 雄 二 君   病院事務局長 古 山 賢 司 君

 教育部長   吉 田 一 郎 君   消防長    廣 部 文 博 君

 財務課長   川 崎 節 夫 君   財務課長補佐 横 田 増 市 君

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    (午前10時00分 開会)



○議長(国友美丸君) それでは、皆さんおはようございます。

 定刻にご参集いただきましてありがとうございます。

 これより平成11年長浜市議会第1回定例会を開会いたします。

 直ちに本日の会議を開きます。

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△日程第1 会議録署名議員の指名



○議長(国友美丸君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。

 本日の会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において5番 中村甚三議員、20番 小林 治議員を指名いたします。

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△日程第2 会期の決定



○議長(国友美丸君) 日程第2、会期の決定を議題とします。

 今期定例会の会期につきましては、去る2月25日開催の議会運営委員会におきまして、既にお手元に配付いたしました会期予定表のとおりご協議賜りました。

 お諮りいたします。

 今期定例会の会期は、本日から3月24日までの22日間といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(国友美丸君) ご異議なしと認めます。

 よって会期は22日間と決定いたしました。

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△日程第3 諸般の報告



○議長(国友美丸君) 日程第3、事務局長から諸般の報告をいたします。

 事務局長。



◎事務局長(角川清高君) ご報告いたします。

 まず、市長から今期定例会に提出するため議案25件の送付がありましたので、その送付書を朗読いたします。

                            長 財 第 417号

                            平成11年2月25日

長浜市議会議長 国友 美丸 様

                          長浜市長 清水 久行

  議案の送付について

 平成11年長浜市議会第1回定例会に提出するため、次の議案を送付します。

 議案第1号 専決処分事項の承認を求めることについて

 議案第2号 平成11年度長浜市一般会計予算

 議案第3号 平成11年度長浜市国民健康保険事業特別会計予算

 議案第4号 平成11年度長浜市老人保健医療事業特別会計予算

 議案第5号 平成11年度長浜市住宅改修資金等貸付事業特別会計予算

 議案第6号 平成11年度長浜市公共下水道事業特別会計予算

 議案第7号 平成11年度長浜市農業集落排水事業特別会計予算

 議案第8号 平成11年度長浜市東上坂工業団地整備事業特別会計予算

 議案第9号 平成11年度長浜市病院事業会計予算

 議案第10号 平成11年度長浜市農業共済事業会計予算

 議案第11号 平成10年度長浜市一般会計補正予算(第7号)

 議案第12号 平成10年度長浜市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)

 議案第13号 平成10年度長浜市公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)

 議案第14号 平成10年度長浜市農業共済事業会計補正予算(第2号)

 議案第15号 長浜市武道場の設置および管理に関する条例の制定について

 議案第16号 長浜市廃棄物の処理および清掃に関する条例の全部改正について

 議案第17号 長浜市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正について

 議案第18号 長浜市児童福祉施設条例の一部改正について

 議案第19号 長浜市重度心身障害児育成福祉年金条例等の一部改正について

 議案第20号 長浜市国民健康保険税条例の一部改正について

 議案第21号 長浜市農業共済条例の一部改正について

 議案第22号 湖北広域行政事務センター規約の一部改正について

 議案第23号 農業共済事業特別積立金の取崩しについて

 議案第24号 農業共済事業水稲無事戻し金の交付について

 議案第25号 農業共済事業事務費賦課金の決定について

 以上が送付を受けました議案でありますが、予算に関する説明書もあわせて提出されております。これらの議案および予算説明書につきましては、先般その写しを議員の皆様方にお届けいたしております。

 次に、市長から平成11年度長浜地方卸売市場株式会社、財団法人長浜文化スポーツ振興事業団並びに長浜地域整備株式会社の事業計画が提出され、その写しにつきましても先般議員の皆様方にお届けいたしております。

 次に、今期定例会において受理いたしました請願7件についてご報告いたします。

 まず、請願第1号 長浜市布勢町298番地、新日本婦人の会 長浜支部長 小林きよさんほか6団体から、学校給食業務の民間委託計画白紙撤回を求める請願。

 次に、請願第2号 長浜市平方町601、長浜民主商工会会長 川瀬源信氏ほか4団体から、国民健康保険税の引き下げと緊急不況減免制度を求める請願。

 次に、請願第3号 長浜市平方町1152番の2、湖北地区労働組合協議会会長 丸岡英明氏から、アメリカの軍事介入に日本を参戦させる「周辺事態法」などの制定に反対する請願。

 次に、請願第4号 長浜市平方町601、長浜民主商工会会長 川瀬源信氏から、消費税を3%にもどすことを求める請願。

 次に、請願第5号 長浜市朝日町21の2、湖北教職員組合委員長 今宿博樹氏から、国への30人学級実現の意見書提出を求める請願。

 次に、請願第6号 蒲生郡安土町大中241、滋賀県農民組合連合会会長 内藤 寿氏から、米の関税化を撤回し、食料自給率を引き上げ、日本の食と農を守る意見書採択を求める請願。

 最後に、請願第7号 大津市島の関1の10、安全便利な公共交通を求める滋賀県連絡会代表 滋賀県労働組合総連合議長 谷本善弘氏から、「JR労使紛争の早期解決を求める意見書」の提出を求める請願。

 以上でありますが、請願7件につきましては、その写しを議員の皆様方のお手元に配付いたしております。

 次に、監査委員から、地方自治法の定めにより、平成10年10月、11月、12月および本年1月の例月現金出納検査報告書および平成10年11月、12月および本年2月に実施されました定期監査報告書がそれぞれ提出され、事務局に保管をいたしております。

 以上でございます。

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△日程第4 議案第1号から議案第25号までについて

      (専決処分事項の承認を求めることについてほか24件)

      市長提出



○議長(国友美丸君) 日程第4、議案第1号から議案第25号までについてを一括議題といたします。

 市長から提案理由の説明を求めます。

 市長。



◎市長(清水久行君) (登壇)本日、ここに平成11年長浜市議会第1回定例会を招集いたしましたところ、議員の皆さん方には公私極めてご繁多の中をお集まりをいただき、厚くお礼を申しあげます。

 本年は、久方ぶりの降雪に見舞われましたが、市民生活に大きな影響もなく、長浜の早春の風物詩である盆梅展には、芳香漂う中多くの観光客の方々をお招きいたしております。また、まち全体が華やかな装いをまとう、長浜の町衆文化の華「曳山まつり」もいよいよ近づき、しゃぎりの音色の中に古くから守り大切に引き継いでまいりました文化を感じつつ、曳山博物館建設のつち音には、これから芽吹く新たな文化を予感しながら、そして両者で奏でる和音に新しい長浜市の姿を重ね合わせ、まさに期待に胸を膨らませながら、新しい年度を迎えてまいりたいと考えております。

 それでは、本日ご提案いたしました諸案件のご審議をお願いするに当たり、平成11年度の市政運営に関します所信の一端を申しあげたいと思います。

 私はかねてから、「長浜らしさを生かして美しく住み、市民がまちを動かし、人が輝き、地域が輝くまちづくり」を目指し、市政への信頼の醸成、清潔・清廉で透明な開かれた市政の運営、市民の役に立つ所としての市職員の意識改革、近隣町との信頼関係の強化と連携等、長浜市政の発展に微力ながら精いっぱい取り組んでまいりました。

 この間、市民の皆さんとの出会いやさまざまなまちづくり活動に触れ、長浜が目指すまちづくりのあり方というものは、今を生きる私たちが、「ながはま」に根差した歴史や文化、あるいは風土、自然を大切にし、それらに新しい感性を吹き込み、磨くとともに自己を高め、他者を認め合う自立と自主、共同、共生の理念を持ち、さまざまな分野で一人一人の能力と個性が発揮できる舞台づくりを進めていく、すなわち市民主体のまちづくりであると考えております。

 大地にしっかり根を張った木々の緑が鮮やかなように、地域と地域の人々、市民活動や企業活動にしっかりと根を張ったまちづくりこそが結果として勢いのある、活力に満ちたまちになる、このように考えております。

 私はこうした認識と信念のもと、明日の夢を切り拓く活力ある市民主体のまちづくりを、市民の皆さんとともに力を合わせ、着実に進めてまいりたいと考えております。

 さて、今日我が国は少子・高齢化の進展、経済構造の変化、価値観や生活様式の多様化等、さまざまな分野における構造的な変化に直面しており、私たちの市町村にとりましても、21世紀に向け活力ある豊かな地域社会づくりを進めていくためには、これらの変化に的確に対応し、新時代の地方自治体にふさわしい行政体制の整備を進めつつ、その自主性、自立性を高めていかなければならないと考えております。

 昨年5月に政府が決定いたしました、「地方分権推進計画」においては、地方分権は地域住民の自己決定権の拡充を図り、広く住民が参加する真の地方自治の実現を目指すものと意義づけられ、住民に身近な行政を積極的に推進していくこととされております。

 本市におきましても、「長浜市行政改革大綱」の基本精神のもと、昨年7月に策定いたしました「長浜市行政改革推進計画」で示しました、「市民の役に立つ所」としての市役所、あるいは市民・事業者・行政がまちづくりのさまざまな課題解決において、まちの一員たる自覚のもとに、協力して考え、協力して取り組むパートナーシップ型行政の展開を目指し、その仕組みづくりを進めているところであります。

 ここで私が最も重要であると考えておりますのが、地域経営の視点であります。この地域経営とは、「地方自治体を中心に地域社会が主体性を持って、自ら有する経営資源、すなわち自然・人材・文化・歴史・産業等を最高限度に活用し、地域福祉の極大化を目指す政策実践」であります。

 つまり、これからの時代においては、「各種市民運動の成果として地域活性化が図れるか」、「地域全体の内発的な発展が図れるか」といった視点が重要であると考えております。

 このような基本的な考えのもと、昨年9月に基本構想についてご議決を賜りました新総合計画につきましては、その基本理念と目指すべき都市像として「活力にあふれた風格のあるまち〜いきいき市民活躍都市〜」を掲げ、「人と人の心がかようまちづくり」、「過去から未来につながるまちづくり」、「湖北・長浜から広がるまちづくり」をまちづくりの姿勢としながら、四つの基本目標、すなわち、「人の心が結び合う健やかな長寿福祉のまち」、「自然とひととがともに生きる環境重視のまち」、「不易の文化と新しい文化が彩る人生豊美のまち」、「活力ある産業と快適な都市環境が支える自立交流のまち」を目指すこととし、この目標を達成する基本施策とともに、横断的、総合的な三つのテーマにより重点施策を進めることとしたところであります。

 また、行政推進の基本姿勢といたしましては、「長浜らしい市民主役の行政推進」、「地域と地域のつながりの強化」、「柔軟で効率的な行財政の運営」、「政策形成機能の強化」を柱とし、展開を図ることといたしたところであります。

 さて、政府の2月の月例経済報告によりますと、最近の日本経済の動向は、「景気の低迷状態が長引き、極めて厳しい状況にあるものの、一層の悪化を示す動きと、幾分かの改善を示す動きが入りまじり、変化の胎動も感じられる。」と発表され、緊急経済対策を初めとする諸施策の推進を強く求める内容となっています。本年1月に閣議決定された「平成11年度の経済見通しと経済運営の基本的態度」によれば、緊急経済対策を初めとする景気回復のための諸施策の実施により、公的需要が十分下支えし、民間需要が緩やかに回復する。国内総生産の実質成長率が0.5%程度となる見通しである。」と見込まれており、国、地方がともに景気回復に全力を尽くすことで、マイナス成長からプラス成長へ転じる経済見通しとなっているところであります。

 このため、国にあっては財政構造改革の基本的な考え方は守りつつ、当面の景気回復に全力を尽くすことが肝要であるとの考え方に基づき、財政構造改革法の凍結が決定されたところでもあります。

 このような中で編成されました平成11年度政府予算案は当面の景気回復に向け全力を尽くすとの観点に立っており、予算規模で5.4%増、財政投融資計画の規模で5.9%増の積極的なものとなっております。

 一方、自治省が示しております地方財政計画につきましては、対前年度1.6%の増、一般歳出におきましては前年度マイナス1.8%であったものをプラス1.8%とするなど、地方財政の厳しさは認識しつつも、地域経済の状況に即した機動的財政出動による景気回復への取り組みも含め、地域の課題解決に向けた積極的取り組みを促すものとなっています。これは、バブル経済崩壊後の地方税収の低迷、減税などによって平成6年度以降多額の財源不足が続いております地方財政にあっても、市町村は地域における行政を自主的かつ総合的に広く担う必要があり、徹底した行財政改革を推進し、高齢社会に向けた介護保険の導入を初めとする総合的な地域福祉施策の充実、住民に身近な社会資本の整備や災害に強い安全なまちづくり等、重要政策課題に対することを求められているものであります。

 本市の平成11年度予算につきましては、将来の財政の健全性に配慮する上から一般行政経費など、あらゆる経費について根底から見直しを行い、節減可能な経費にあっては徹底した削減を行い、簡素で効率的な行財政の再構築を念頭に編成に取り組んだところです。

 市民の皆さんや議員各位のご意向には、限られた財源の中でもあり、十分お応えできたとは考えておりませんが、そういった中におきましても、市民生活にとって早急に取り組まなければならない「市民福祉の充実」、「環境保全」、「教育」、「文化」、さらには「市民に身近な基盤整備」等、市政の重点課題を厳選し、最大限に対応いたしたところであります。

 この結果、一般会計の予算規模は、対前年度比11.1%増の241億円、全会計合わせますと6.5%の増加となり、予断を許さない財政環境の中ではありますが、財源確保に精いっぱいの取り組みをしましたことなどにより、積極型の予算になったと考えております。特に、国等の支援が十分に期待できる現時点において、後年度の財政負担に配慮しつつ、課題の先送りではなく解決を基本に前向きの予算編成に努めたところであります。

 歳入面におきましては、恒久的な減税等の影響があるものの、市税におきましては、前年度当初並みの水準を確保できましたほか、地方財政対策の一環として地方特例交付金、あるいは地方交付税において応分の増加を得る見込みでありますとともに、国、県等の特定財源、財源措置のある有利な市債につきましても確保できることとなったところであります。

 歳出面におきましては、特に長浜市の将来を考え、今後の長浜市の発展の礎となる「(仮称)曳山博物館建設事業」、これからの高齢者福祉の拠点施設となる「北部福祉ステーション整備事業」、次代を担う子供たちの教育基盤を確立するための「長浜小学校および神田幼稚園の改築事業」等、直ちに取り組みの必要な幾つかの大型事業の実施と、福祉、環境保全を初めとする今日的課題に対応するため、引き続き施策の充実に努めるとともに、いきいきと市民が活躍できるまちづくりへの支援など、身近な市民生活に重点を置いた予算編成に取り組み、市民の皆さんの期待に精いっぱいおこたえいたしたところであります。

 それでは、新総合計画の施策の大綱に沿って、その概要をご説明申しあげます。

 基本施策1、人の心が結び合う健やかな長寿福祉のまちをつくります。

 (1)高齢者がいきいきと暮らせる環境づくり。

 本市における65歳以上の人口比率は、平成11年3月現在で国・県を上回る16.8%となっており、今後も引き続き増高傾向のもと推移するものと予測され、ねたきりや痴呆性など要介護老人の増加が見込まれるところであります。このため、平成12年度から実施される介護保険制度の円滑な導入に向け万全を尽くすとともに、高齢者がいきいきと暮らせる環境づくりのための各種施策に積極的に取り組んでまいります。

 まず、介護保険制度の実施に向けた体制整備といたしましては、介護保険事業計画の策定を初め、認定調査・審査等の本格的な準備作業について広域的な視野で取り組みますほか、サービス提供機関として痴呆性老人対象のデイサービス施設の整備、既存のデイサービス施設の改善、さらには在宅サービス、世代間交流、健康増進、生きがいづくりの拠点施設である北部福祉ステーションを、「身近な地域」で整備いたします。また、開院以来市民の皆さんを初めとする多くの方々に高い評価をいただいております市立長浜病院におきまして、療養型病棟の建設に着手し、介護保険導入後の受け皿整備と、急性期医療と慢性期医療の機能分化による医療体制のさらなる充実を図り、市民の安心度を高めてまいります。

 在宅福祉サービスにつきましては、よりきめ細やかな対応を図るため、滞在型および24時間巡回型ホームヘルプサービスやデイサービス事業等について、引き続き積極的に取り組んでまいります。

 (2)障害のあるひとへの支援。

 だれもが生きがいを持ち、安心して潤いのある生活を送れるよう、障害者プランや優しいまちづくりの推進を市民主導のまちづくり団体とともに図ってまいります。特に、本年度は身体障害者社会参加促進事業に新たに水泳教室の開催といったスポーツ振興支援事業や、福祉機器リサイクル事業を加え、多様なメニューをもちまして気軽に社会活動に参加できる機会を拡充してまいります。また、重度の全身性障害者の日常生活支援のため、従来のホームヘルプサービスの発展型として、全身性身体障害者介護サービス事業を開始するとともに、グループホームや共同作業所等の支援を充実し、住みなれたまちで安心した生活が送れるための施策の展開を図ります。また、幼児期の障害者の早期療育のため、浜の子園を充実強化するとともに、ことばの教室における指導体制の拡充についても引き続き取り組んでまいります。

 また、やさしいまちづくりの施設整備といたしまして、従来から進めております公民館の玄関スロープや自動ドア、障害者用トイレの整備を引き続き行ってまいります。

 さらに、1市12町の広域的な連携のもと、障害者デイサービス事業を拡充してまいります。

 (3)子供の育ちと子育てへの支援。

 児童を取り巻く環境が少子化や核家族化の進行により大きく変化する中、子供を安心して産み育て、子供の人権が尊重される子育て環境を整備することが求められています。このため、平成10年度に策定いたしましたエンゼルプランの基本理念のもと、従来のサンサンランドや東保育園に加え、新たに南保育園においても地域での子育て活動の支援とボランティアの育成、ネットワークづくりを促進してまいります。

 また、多様化する保育ニーズにこたえるため、受け入れ体制の強化とともに、低年齢児保育、長時間保育、緊急一時保育等を初め、管外保育などきめ細かいサービスを提供してまいります。

 ひとり親家族の支援といたしましては、就労と子育ての両立を援助するため、家事ヘルパーや子育てヘルパーの派遣を行い、生活の安定と就労の支援を進めてまいります。

 (4)市民福祉活動や健康づくり活動への支援とその充実。

 さまざまな活動により地域福祉を支えていただいていますボランティア団体の支援を通し、福祉のまちづくりを進めてまいります。特に、本年度は社会福祉協議会におけるボランティアセンター機能の充実を図るため、ボランティア活動のネットワーク化を促進し、市民が互いに支え合える仕組みづくりに取り組んでまいります。

 また、生涯にわたる市民の健康づくりを推進するため、母子保健事業、成人健診事業、老人保健事業、各種健康づくり事業の推進に努めますとともに、地域ぐるみの健康づくりやウオーキング等、楽しみながらできる健康づくり事業を進めてまいります。

 医療体制の整備といたしましては、湖北地域の中核医療施設として多くの方々にご利用いただいております市立長浜病院につきまして、地域の健康のよりどころとしてさらにスタッフ等の充実を図り、健全経営のもと利用しやすく親しみのある病院となるよう運営に努めてまいります。また、訪問看護ステーションにつきましては、利用者の増加に伴いマンパワーの充実を図ってまいりますほか、現在改築中の長浜赤十字病院につきましても、引き続き債務負担に基づく建設助成を行ってまいります。

 基本施策2、自然とひとがともに生きる環境重視のまちをつくります。

 (1)地球にやさしいライフスタイルの創出。

 私たちの社会経済活動は、家庭などの個人生活レベルのものから産業レベルに至るまで、環境に対し深刻で回復困難なさまざまの影響を及ぼしています。そして、地球温暖化・オゾン層の破壊など地球規模での新たな問題に対しても、住民・事業者・行政が一体となった取り組みが必要とされる中、その環境危機を克服するため、地域住民に身近な市町村によるきめ細かい施策の充実が求められています。このため、今後の環境施策の基本理念を定めるとともに、総合的・計画的に推進するための指針となる環境基本計画の策定および環境基本条例の制定に向け取り組んでまいります。また、従来から進めてまいりましたリサイクル活動や、生ごみの有機堆肥化、省エネルギー対策としての太陽光発電装置導入奨励事業に加え、家庭における取り組みを地域全体の取り組みとして互いにエコライフの意識を高めるため、エコ自治会創造モデル事業を新たに開始いたします。

 環境教育としては、小学校4年生の体験学習の体系に「きらきらリサイクル体験事業」を盛り込み、清掃工場やリサイクルプラザを活用しながら、子供たちの環境保全意識の高揚を図ってまいりますほか、保育所に生ごみ処理機を導入し、幼児、さらには保護者に対し、環境意識の啓発を進めてまいります。

 また、湖北広域行政事務センターとの一体的取り組みの中で、新分別収集による省資源化活動の推進、エコライフフェアの開催並びに新清掃工場やエコハウスを拠点とした環境保全への取り組み等に力を入れてまいります。

 一方、事業者に対する取り組みといたしましては、地域の環境保全のため、環境負荷の少ない経済活動を目指しISOシリーズの認証取得に取り組む企業に対し、新たな支援策を講じるほか、農業用使用済み廃プラスチックの適正処理システムづくりに対して助成支援を行ってまいります。

 (2)うるおいとやすらぎのある快適環境づくり。

 緑の木々や草花、山や小川のせせらぎといった恵まれた自然環境は、私たちに安らぎを与え心を豊かにしてくれます。自然の中の一部として私たちの生活を考えるとき、緑ははかり知れない役割と恩恵をもたらしてくれます。こういった緑の環境づくりを市民の皆さんの地域活動とともに積極的に推進するため、「うみだす・そだてる・いかす・まもる・つなぐ」をキーワードに「緑のながはま推進事業」に取り組んでまいります。また、緑の基本計画に沿いながら、市内の公共スペースの緑化推進を図り、身近なふれあい空間の創出を進めてまいります。緑地・公園整備といたしましては、緑のネットワーク事業として加納白山公園等の整備にも取り組みます。

 快適な市民生活の基盤整備として、都市計画路線1路線、国庫補助道路2路線を初めとした道路網整備を進めますほか、今後の計画的な都市基盤の整備を見据えた調査事業にも着手いたします。また、定住化の促進を図るため、引き続き土地区画整理事業を支援してまいりますとともに、公営住宅マスタープランに沿って良質で低廉な住宅を供給するため、八幡中山団地の建てかえに、高齢者や障害者に配慮しながら取り組んでまいります。

 水環境の整備といたしましては、母なる琵琶湖の水質を守り、健康で快適な環境づくりのため、下水道事業に積極的に取り組みます。

 公共下水道事業につきましては、平成10年度末において事業認可区域の約82%に当たります726ヘクタールの整備が完了し、平成11年度には新たに事業認可区域を約490ヘクタール拡大の上、約77ヘクタールの整備を進めてまいりますほか、特定環境保全公共下水道事業につきましても引き続き推進してまいります。

 農業集落排水事業につきましては、本年度計画いたしておりました7地区すべてにおいて供用開始の運びとなり、築造工事につきましてはおおむね平成11年度をもって完了することとなったところであります。

 下水道未整備地区の排水処理対策といたしましては、引き続き合併処理浄化槽の設置奨励助成を行ってまいります。

 (3)災害から市民を守るまちづくりと暮らしの安心の確保。

 市民が安心して暮らせる安全なまちづくりを進めるため、地域防災計画を着実に実施してまいります。

 本年度におきましては、「コミュニティ版防災総合訓練」を地域住民の皆さんやライフライン関係者等とともに開催してまいりますほか、災害時において大変重要な役割が期待できる防災ボランティアのネットワーク化も図ってまいります。また、地域における防災機能の充実のため、自治会を中心とする自主防災組織への積極的な支援や、女性が加わり一層の活躍が期待される消防団への支援についても充実を図ってまいります。

 さらに、災害時における被害を最小限に食いとめるため、確実な情報把握と迅速的確な対応が可能となるよう、災害発生現場と本部を無線電波を利用した画像で結ぶ災害情報等画像伝送システムの整備を行います。

 基盤整備といたしましては、市内に防火水槽を6基整備してまいります。

 また、地域の公共交通機関として、平成10年度より運行開始いたしました廃止代替バスににつきまして、1市10町の広域的な連携のもと支援を進めてまいりますとともに、高齢者や子供を対象とした三世代交流交通安全自主活動推進事業をはじめとする交通安全対策に積極的に取り組みますほか、環境美化の観点から放置自転車等の防止についても引き続き対策を講じてまいります。

 基本施策3、不易の文化と新しい文化が彩る人生豊美のまちをつくります。

 (1)歴史文化の継承と新たな文化の創造。

 質の高い文化への志向の高まりは私たちの心にゆとりをもたらし、心の豊かさを実感させてくれるばかりか、悠久の年月を越えて守り受け継がれた貴重な地域文化に触れ理解を深めることは地域への愛着と誇りをはぐくむことができます。このため、だれもが身近な文化財に接し、幅広い文化活動が行うことのできる環境づくりを進めるとともに、文化財の保存・継承にも積極的に取り組んでまいります。

 特に、国の重要無形民族文化財の指定を受けております曳山まつりの子供歌舞伎やすぐれた伝統工芸を伝承し、さらには新しい市民文化の創造の拠点として整備を進めております「(仮称)曳山博物館建設事業」につきましては、本年度本格的な建設工事を進めるとともに、開館後の効率的な事業運営に向け、財団の設立を支援してまいります。

 また、だれにもやさしい施設への改修と博物館機能の充実のため整備を進めておりました、長浜城歴史博物館がリニューアルオープンいたします。同博物館におきましては、没後400年に当たる「石田三成公」を初めとする特別展、企画展などを多彩に開催してまいります。さらに、郷土の再発見と歴史文化遺産を生かした市民によるまちづくり活動を支援、推進するため、人が輝くまち創造事業につきましても積極的に展開してまいります。

 このほか、市民の皆さんに親しまれております大通寺の整備補助や曳山山車の修復等、引き続き進めてまいります。

 また、好評のもと編さんを進めております長浜市史につきましては、本年度第4巻「市民の台頭」を刊行いたしてまいります。

 市民文化の振興といたしましては、心の豊かさへの志向がますます高まっている中、多様な文化芸術団体が活発な活動をされておられます。これら団体の育成支援を初め、参加創造型の文化事業を積極的に展開するため、「長浜まるごと感動ふれあいステージ」と銘打って、広域的に情報発信を進め、市民主体の活動の支援を行ってまいります。さらに、新たな芸術として注目されているポスターデザインの全国的な公募展の開催を支援するなど、すそ野の広い文化振興の推進を図ってまいります。

 (2)未来を担うたくましく心豊かなひとの教育。

 社会全体が子供を育てることや教育することに悩んでいる今、どのように彼らに対し実践していくかが問われています。命の尊厳、他者への思いやり、倫理観や正義感、美しいものに素直に感動する心など、ともすれば私たち大人が日常生活の中で見失いかけていることがそのまま子供たちにも反映しているのではないか、そのように感じております。生きる力や心の教育は成長の過程でおのずから身についていく、そういった教育環境の整備に努めてまいりたいと考えております。

 まず、幼児教育につきましては、幼稚園の3歳児保育を視野に入れた施策の展開として、幼稚園教育振興計画に基づき、その運用方法の検討を進めてまいります。

 あわせて、施設整備としましては、市内で最も古く老朽化の著しい神田幼稚園につきまして、地域における子育ての場、ふれあいの生涯学習の場として改築整備いたします。さらに、長浜北幼稚園・相撲分園につきましても、今後の改築に備え耐力度調査に着手してまいります。

 次に、小・中学校教育の充実につきましては、体系的な体験学習の実施や、中学生の国外派遣、外国人教員による生きた語学指導など、引き続き拡充を図ってまいります。また、早急に対応を必要とする不登校等の問題につきましては、学校、地域、青少年センター等連携を密にしながら、適応指導や教職員の資質向上、あるいは「あすなろ教室」の開設等によりその解決に取り組んでまいります。あわせて、心のオアシス事業、スクールカウンセラー活用調査事業等の拡充も図ってまいります。

 施設整備といたしましては、長浜小学校の耐震改築の第2期工事を進めますほか、その他の小・中学校につきましても、地震対策等安全な学校施設の整備に取り組んでまいります。

 (3)市民自治活動への支援。

 本市のコミュニティ活動は、自治会を中心に地域の歴史や文化、自然景観など、身近な資源を生かしながら自主的に取り組まれてきたところですが、さらに新たな活動の展開に向けての支援を図るため、まちづくり活動支援事業、創意と工夫の郷づくり事業等、拡充を図ってまいります。また、現在までに108町に設置を済ませました草の根ハウスや54町に設置を済ませました草の根広場等につきまして、本年度も要望におこたえすべく取り組みを進めてまいります。

 (4)多彩な市民活動の風土づくり。

 市民の皆さんが生涯を通して余暇を楽しみ、心豊かな暮らしを送ることができるよう大学や短大、地元企業等との連携のもと、生涯学習大学など、多様で質の高い学習機会の提供を行ってまいりますとともに、こうした多彩な生涯学習情報の発信についても努めてまいります。また、地域の生涯学習活動の拠点である公民館の施設整備についても利用者に配慮しながら進めてまいります。

 生涯スポーツの振興につきましては、「エンジョイスポーツ」や「ツーデーマーチ」、さらには「ラジオ体操のつどい」を文化スポーツ振興事業団との連携のもと開催してまいりますほか、スポーツライフ推進事業といたしまして、健康づくりを兼ねだれでも気軽に楽しめる軽スポーツの振興を図ってまいります。

 また、各種社会体育施設の機能確保のための整備を進めるほか、高齢社会の中、幅広い市民の皆さんに天候に左右されることなくいつでもスポーツを楽しんでいただき、健康的で心豊かな余暇時間を活用していただけるよう、屋根つき多目的運動広場の整備を文化スポーツ振興事業団を実施主体として取り組んでまいります。

 (5)人権が尊重される社会づくり。

 人権の確立には、市民一人一人がかけがえのない尊い人間として互いに尊重しあい、明るく住みよい長浜市の実現を目指す「長浜市人権尊重都市宣言」の趣旨を深く理解し、人権尊重の原則に立って、すべての差別の解消に向けあらゆる機会をとらえ、自らを啓発・実践していかなければなりません。「人権の世紀」と言われます21世紀を目前に、学校・職場・地域における人権教育、啓発、実践活動の推進に努めてまいります。

 また、男女共同参画社会づくりにつきましては、男女がともに社会のあらゆる分野で担い合う男女共同参画社会の早期実現に向け、行動計画に示された4本柱の基本目標に沿った総合的な取り組みを進めてまいります。本年度は女性の人権を侵害する家庭内暴力問題等に対応するため、新たに女性の悩み相談員を設置いたしますほか、企業において女性施策担当者の設置をお願いし、女性が働きやすい職場環境の推進を図ってまいります。

 基本施策4、活力ある産業と快適な都市環境が支える自立交流のまちをつくります。

 (1)地域の特性を生かした商工業の振興。

 現在の長引く不況は構造型不況とも言われ、地域の経済を支える地場産業にとってもかつてない厳しい状況であると認識いたしております。このため、地域の特性を生かした活力ある産業の振興に精いっぱい努めてまいります。

 まず、平成10年度本市において開催され、大変盛況のもと本年も継続が決定いたしました「滋賀環境ビジネスメッセ」につきまして、今回実行委員会に本格的に参画し、あわせて地元支援組織にも継続して参画いたし、環境という新たなテーマに向かって取り組まれます市内事業者の支援を行います。

 また、地場産業の振興といたしまして、浜ちりめんに代表される和装産業の活性化のため行われます「きものサミット'99長浜」の開催支援を初め、地場産業興し事業等積極的に取り組んでまいります。

 このほか、産・学・官の連携に基づく新産業の振興や異業種交流等にも引き続き支援を行いますほか、ISOシリーズ認証取得支援事業や、中小事業者向けへの融資枠の拡大を図る措置を講じております。

 東上坂工業団地につきましては、現在5社が立地し、操業を開始されております。今後、地域経済の発展に大きく寄与していただけるものと考えており、残る区画につきましても、早期に企業立地が図れるよう積極的に取り組んでまいります。

 また、商業の振興といたしましては、近年の中心市街地のにぎわいの高まりを維持し、さらに将来につなげるため、商店のファサード整備、通りのモール化等の環境整備や、にぎわいのまちづくり事業を初めとするソフト事業を、地元商店街の皆さんと力を合わせながら推進してまいります。

 (2)魅力ある観光産業の振興。

 地域の資源を生かした四季折々の個性あるイベントや、長浜をこよなく愛す多くの人々のひたむきなまちづくり活動が実を結び、近年たくさんの観光客をお迎えいたしておりますが、今後も「もう一度訪れたくなるまち」となるよう、全国に向け情報発信や観光イベントの開催、観光施設等の整備を行ってまいります。

 本年は、今や「湖北長浜の文化」と呼ばれる域にまで達しました盆梅展の会場である慶雲館につきまして、盆梅展開催時の混雑緩和や貴重な観光資源としての通年活用を図るため、あるいは将来に向け盆梅文化の後継者を育成し、技術向上、継承の拠点として新館「梅の館」を整備してまいります。あわせまして、浅井・山東両町との広域開催を継続し、湖北が一体となった情報発信に取り組んでまいります。

 そのほか、曳山まつり、出世まつり、芸術版楽市楽座、長浜大花火大会等、市民の皆さんとともに開催してまいります。

 (3)新たな農林水産業の振興。

 我が国の農業は、良質で安全かつ新鮮な食料の安定供給という本来の使命のほか、地域社会において、生産と生活が一体となった中に固有の文化、緑と潤いに満ちた空間の創出といった多面的な役割を担っております。しかしながら、多様化する消費者ニーズ、国際化の進展の中、地域間競争の激化、担い手不足や高齢化の進行など、数多くの問題も抱えております。このため、これらの問題の解決に向け、農業の自立と持続的発展を図るため、農業経営の効率化と安定化への取り組みとして、認定農業者への育成支援事業、新規就農円滑化事業、緊急生産調整、元気ある農業者経営基盤強化事業等、引き続き充実に努めてまいりますほか、環境問題や農作業の省力化といった観点から、水稲の生育期の病害虫防除に新たに田植え前の「箱施用」を加え、経営の効率化を図ってまいります。

 また、女性や子供たちにスポットを当てた「特産品の母創造支援事業」、「ワクワクたんぼ体験補助事業」など、すそ野の広い新しい農業振興策を展開してまいります。

 基盤整備といたしましては、農村の伝統や文化、景観保全、都市部との共生をテーマとした「田園整備事業」に着手いたしますほか、土地改良事業、農村総合整備モデル事業、農業集落排水事業等を着実に推進してまいります。

 (4)新たな出会いと交流の舞台づくり。

 異なった文化や生活に接することは、私たちみずからの文化や生活を見直す機会となります。同時に、相手に理解してもらうためにみずからの文化にさらに磨きをかける必要性を見出します。急速な国際化や共生型の地域社会づくりへの対応が求められる今、このような観点からも国内外の交流につきましては積極的に推進してまいります。

 折しも本年は、アウグスブルグ市との姉妹都市交流40周年という記念すべき年であります。アウグスブルグ市での長浜展、親善使節団の派遣、市民団体の受け入れ、文化交流、長浜の商店街での記念催事などの交流事業を行ってまいります。このことにより両市の交流に深みが増し、まちづくりや経済、環境問題や福祉、都市景観など、多様な分野での交流の輪が広がることを期待するものであります。

 また、本市に居住する在住外国人の方々が快適に暮らせる、市民相互の交流を深めることができるように相談員を配置し、教育や福祉、健康といった生活に密接な部門の支援についても取り組んでまいります。

 一方、国内におきましては、友好都市である西之表市との交流や西美濃地域との交流につきましても引き続き推進してまいります。

 (5)広域拠点の都市基盤づくり。

 長浜らしい歴史的まちなみを生かし、住みよい住環境を高めることにより、にぎわいの創出を目指したまちなみ環境整備事業の一環として、曳山博物館の建設にあわせた道路や橋の修景事業を進めてまいりますほか、駅前通りの景観の向上と人に優しい歩道整備を目的としたシンボル道路整備事業等を推進し、魅力ある中心市街地の形成を図ってまいります。

 また、琵琶湖東北部地方拠点都市地域基本計画による「南長浜新都市拠点地区」に位置づけられております田村駅周辺につきまして、今般地元の皆様に深いご理解を賜りましたことにより、駅東部分の広場・駐車場の整備を行ってまいります。

 次に、行政推進の基本施策についてご説明いたします。

 平成10年4月に施行いたしました情報公開条例は、その請求のあるなしを問わず、広く行政が保有している情報を市民の皆さんにお知らせし、これによる行政の透明性の確保と、市民の行政への参画を促すことを、その目的としております。今後とも条例の趣旨に沿った適正な運用を心がけてまいります。

 一方、プライバシーなど個人の権利・利益を保護し、公正で信頼される市政を推進するため、個人情報保護条例の制定に向け、本格的な準備・検討を進めてまいります。

 また、わがまちメールや「広報ながはま」、市政だよりの放送などを通じ、あるいは市民広報委員の皆さんのお力をかりながら、市民の皆さんのご意見が市政に反映できるよう、広報公聴活動にも積極的に取り組んでまいります。

 さらに、市民の立場に立った行財政の運営のため、市役所のさまざまな活動によって生まれる結果が何の役に立っているのかという成果を明らかにし、成果や結果の達成度を自己評価することによって次の活動に活かしていく仕組みである事業評価システムの導入を進めてまいりますほか、弾力的で質の高い政策の形成を図るため市民ワークショップを開設し、市民の皆さんとともに今後のまちづくりを考えてまいります。

 また、まちづくりについて、市民や学生の皆さんと共同研究を継続的に行い、新たなまちづくりの手法を探るとともに、市民のまちづくりに対する意識の高揚や、市職員の政策形成能力の向上を図ってまいります。

 広域行政の推進につきましては、湖北地域、琵琶湖東北部地域等における既存の連携組織の活動に加え、特定課題の解決に向けたさまざまな活動組織に積極的に参画しております。

 今後の地方分権の動きも視野に入れながら、引き続き関係市町との連携を緊密なものとしてまいりたいと考えております。

 以上が新長浜市総合計画に沿った平成11年度予算の概要ですが、非常に厳しい社会経済状況の中で、どうしても取り組まなければならない市政の重点課題に対し、知恵を絞り、検討を加えながら編成を進めてまいりました。

 この結果、経常的経費につきましては厳しく節減を図り、財源の振り分けに努めたものの、山積する行政需要に対応するため、財政調整基金、減債基金等をもちまして収支の均衡を図ったところであります。

 次に、新年度予算以外のご提案いたしました各議案につきまして、ご説明いたします。

 議案第1号 専決処分事項の承認を求めることにつきましては、さきの12月議会以降に措置を要しました案件について、地方自治法の定めに基づき、小職において専決処分しましたものをご報告申しあげ、市議会のご承認を賜らんとするものであります。

 内容といたしましては、1月以降の降雪により除雪経費が当初の予算額を超える見込みとなったことによる増額補正であります。

 議案第11号 平成10年度長浜市一般会計補正予算(第7号)につきましては、総額3億7,800万余円であります。以下、その内容につきまして、概要をご説明いたします。

 総務費につきましては、職員の退職手当でのほか、市内南高田町1番40号、株式会社原田代表取締役、原田良策様から、「(仮称)曳山博物館」の備品整備にと賜りました貴重な浄財を有効に活用させていただくためのふるさと振興基金への積み立て並びに平成9年度分の福祉関係事業の確定に伴います国県補助金等の精算返還金の予算措置であります。

 民生費につきましては、介護保険制度の円滑な導入のための電算処理に係る追加予算措置および繰越明許費の設定であります。

 衛生費につきましては、合併浄化槽の設置補助事業に係る追加予算措置および繰越明許費の設定であります。

 農林水産業費につきましては、農村地域の豊かな自然と伝統文化の保全、再生により農村地域の活性化を図るための田園整備事業に国・県の補助を受けて着手するための予算措置であります。

 なお、繰越明許費につきましても、あわせて設定いたしております。

 土木費につきましては、県営道路事業、県営都市公園事業および県営都市計画街路事業の負担金の確定による増額補正であります。

 教育費につきましては、職員の退職手当であります。

 歳入につきましては、市税、地方交付税、国庫支出金、県支出金、寄附金、繰越金および市債の確定による財源更正の予算措置であります。

 また、債務負担行為の補正につきましては、土地改良事業の進捗に伴います追加および増額変更の補正であります。

 議案第12号 平成10年度長浜市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、介護保険制度導入のための電算処理費用のうち、国民健康保険についての事務処理に係るものの予算措置および繰越明許費の設定であります。

 議案第13号 平成10年度長浜市公共下水道事業特別会計補正予算(第3号)につきましては、流域下水道事業費等に係る市負担金の確定に伴います予算措置であります。

 議案第14号 平成10年度長浜市農業共済事業会計補正予算(第2号)につきましては、昨年秋の台風による畑作物の被害に対する共済金について、県、市の損害評価会を経て国の認定が得られたため、共済金の支払いに要する経費について予算措置を講じたものであります。

 議案第15号 長浜市武道場の設置および管理に関する条例の制定につきましては、武徳殿の円滑な運営管理を図るため、地方自治法の規定に基づき、条例を制定するものであります。

 議案第16号 長浜市廃棄物の処理および清掃に関する条例の全部改正につきましては、廃棄物の原料や再利用等を促進することにより、快適な生活環境の保全と公衆衛生の向上を図るため、現行の条例の全部を改正するものであります。

 議案第17号 長浜市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部改正につきましては、育児または介護を行う職員の深夜勤務の制限に関する人事院規則等が改正され、平成11年4月1日から施行されることに伴い、本市条例の一部を改正するものであります。

 議案第18号 長浜市児童福祉施設条例の一部改正につきましては、彦根市におきまして広域の母子生活支援施設の整備が完了したことにより、長浜しらゆり荘を廃止することに伴い、所要の改正を行うものであります。

 議案第19号 長浜市重度心身障害児育成福祉年金条例等の一部改正につきましては、精神薄弱の用語の整理のための関係法律の一部改正に伴い、本市条例中の表現を改めるものであります。

 議案第20号 長浜市国民健康保険税条例の一部改正につきましては、地方税法の一部を改正する法律が平成11年4月から施行されることに伴う所要の改正であります。

 議案第21号 長浜市農業共済条例の一部改正につきましては、事務費の賦課金の端数処理方法等について改正を行うものであります。

 議案第22号 湖北広域行政事務センター規約の一部改正につきましては、感染症の予防および感染症患者に対する医療に関する法律が公布されたことに伴い、同センターの伝染病療養施設に関する規約を改正することについて、市議会のご議決を賜らんとするものであります。

 議案第23号 農業共済事業特別積立金の取崩しについて、議案第24号 農業共済事業水稲無事戻し金の交付について、議案第25号 農業共済事業事務費賦課金の決定についての各議案につきましては、いずれも農業共済条例の定めに基づき、ご議決をお願いするものであります。

 以上が本日提案申しあげました諸議案でありますが、何とぞ慎重なるご審議の上、ご議決を賜りますよう、よろしくお願いを申しあげます。



○議長(国友美丸君) 本日の日程は、これをもって全部終了いたしました。

 お諮りいたします。

 明4日から11日までの8日間は、議案熟読のため休会いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。

    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(国友美丸君) ご異議なしと認めます。

 よって明4日から11日までの8日間は休会することに決しました。

 なお、12日の会議は、議事の都合により午前9時に繰り上げ再開いたしまして、上程議案に対する各会派の代表による質疑および一般質問を行います。

 なお、発言通告書は、代表質問、個人質問とも内容を詳細かつ具体的に記入の上、8日正午までに事務局へご提出ください。

 本日はこれをもって散会いたします。

 ご苦労さまでした。

    (午前11時17分 散会)







 会 議 録 署 名 議 員



   議 長   国 友 美 丸



   議 員   中 村 甚 三



   議 員   小 林   治