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三重県 松阪市

松阪市 平成24年 11月 定例会(第5回) 12月05日−04号




松阪市 平成24年 11月 定例会(第5回) − 12月05日−04号







松阪市 平成24年 11月 定例会(第5回)



議事日程第4号 平成24年12月5日 午前10時開議

 日程第1 一般質問

本日の会議に付した事件

 議事日程と同じ

出席議員(29名)

    1番  植松泰之君      2番  中瀬古初美君

    4番  堀端 脩君      5番  野呂一男君

    6番  中村良子君      7番  山本芳敬君

    8番  田中祐治君      9番  山本 節君

   10番  川口 保君     11番  大平 勇君

   12番  大久保陽一君    13番  濱口高志君

   14番  佐波 徹君     15番  海住恒幸君

   16番  永作邦夫君     17番  松田俊助君

   18番  中島清晴君     19番  今井一久君

   20番  山本登茂治君    21番  中森弘幸君

   22番  小林正司君     23番  久松倫生君

   24番  西村友志君     25番  野口 正君

   26番  松田千代君     27番  田中 力君

   28番  水谷晴夫君     29番  前川幸敏君

   30番  中出 実君

欠席議員(1名)

    3番  川口寿美君

議場出席説明者

 市長          山中光茂君   副市長         小林益久君

 副市長         中川 昇君   総務部長        山路 茂君

 市政戦略部長      中山 伸君   税務部長        川口昌宏君

 生活部長        村田長稔君   環境部長        磯田康一君

 保健部長        小阪久実子君  福祉部長        森本義次君

 農林水産部長      上嶋 豊君   まちづくり交流部長   松林育也君

 建設部長        浜地一美君   都市政策部長      中西士典君

 教育長         小林壽一君   教育委員会事務局長   森 幹生君

 嬉野地域振興局長    中林 聰君   三雲地域振興局長    世古政男君

 飯南地域振興局長    高見秀志君   飯高地域振興局長    福山雅文君

 上下水道事業管理者   乾 智光君   市民病院事務部長    大林春樹君

 消防団事務局長     大釋 博君   監査委員        土本 勲君

事務局出席職員

 事務局長        石井千秋    次長          白藤哲央

 調査担当主幹      中西雅之    総務係長        上西伸幸

 議事係長        三木 敦    兼務書記        北畠和幸

 兼務書記        沼田雅彦

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                         午前10時0分開議



○議長(中森弘幸君) おはようございます。これより本会議を開きます。本日の議事は、議事日程第4号により進めることにいたします。



△日程第1 一般質問



○議長(中森弘幸君) 日程第1 一般質問を行います。

 12月3日に引き続き、質問順に発言を許可いたします。22番 小林正司議員。

     〔22番 小林正司君登壇〕



◆22番(小林正司君) おはようございます。あかつき会の小林正司でございます。通告に従いまして、3点について分割方式で質問いたしますので、よろしくお願い申し上げます。

 1番、三重中京大学閉校後の土地及び施設の活用についてでございますが、三重中京大学は、1982年、昭和57年に三重県と松阪市の強い要望を受け、三重県中南勢地方に位置する松阪郊外の丘陵地に松阪大学として開校、2005年に三重中京大学となった。当時、地方の社会科学系の小規模単一学部では、現代法経学部の特性を生かしたきめ細かな教育を柱に掲げ、現代社会に求められる実践力を身につけるカリキュラムを設定。2011年度末では地元中心に8534人の学生を社会に送り出し、人材育成面で大きな役割を果たしてきました。

 しかし、18歳人口の減少、進学者の都市部大学への一極化傾向など、三重中京大学をめぐる環境は厳しさが増し、2010年度から三重中京大学と短期大学の学生募集を停止し、現在は残る在学生4年生の修学や就職活動に全力で取り組んで、2013年3月末で閉学となるわけでございます。市民といたしましては、市内はもちろん、市外及び県外から若者の学ぶキャンパスがなくなり、大変活気があった都市が、若さがなくなる寂しいまちになり、大変残念でなりません。

 さて、三重中京大学のキャンパス総面積では8万3000平方メートルの跡地の一部を、松阪市の要望で東側約1万平米を三重県が開設を計画している松阪地域特別支援学校、仮称でございますが、整備用地として有償譲渡することを決定しております。そこで、松阪市は昭和55年12月1日開学に際して、当時松阪市長吉田逸郎氏と学校法人梅村学園理事長梅村清明さんと、土地譲与契約書に基づき原野で久保町、下村町合わせて2万6473平方メートルを無償で譲渡したわけでございます。もし廃止しようとするときは、譲渡物件は無償で返還されなきゃならないと交わされております。

 そこで、返還に向けて話し合いが進められると思うんですが、どのような形で現在なっておるんですか、お伺いします。返還後、どのような施設に計画されるか、もしあれば、その具体的な内容を。

 それから、あの校内の8万平米の中に校舎と、入り口正門を入りましたいわゆる本部棟並びに図書館等、立派なのがあるわけでございますが、それは残されるということでございますので、そのことについてもあわせてお伺いします。

 書画カメラをお願いします。これが約8万平米の学園のキャンパス全体を示しておるところでございます。この赤で示しておる4つ、正門入りました体育館、6号館、8号館、7号館、4号館、これが解体されます。したがいまして、これを解体して三重県へ譲渡し、特別支援学校が計画されるということでございます。

 もう一つ、さっき申し上げました松阪に無償提供した土地でございますが、この正門のところからテニスコートから、学生の駐車場が約2万6000平米に当たるそうでございます。そこで、一応この跡地でございますが、ここは一応、中部電力の鉄塔がございまして、テニスコートがございます。これはちょっと駐車場ぐらいしかない。あと残されるのがここでございます。ここをどのような形で、一部では福祉のセンター化によりまして療育センターとかいろんなお話、診療所とか福祉の作業所とか、そういうようなことをお伺いするんですが、実際にどんな計画であるか、お伺いさせていただきたいと思います。

 図書館におきましても、8万3000平米のうちの立派な図書館でございまして、ことし4月現在の蔵書数は24万2266冊でございまして、和書が20万2707冊、洋書が3万9559冊、こういうような形で現在も市民にも開放されておる図書館でございます。この閉学とあわせて、この蔵書がどのように処理されるのか、一遍お尋ねしたいと。相手のあることでございますが、ひとつできたら松阪市民に開放され、また本部棟についても同様のことでございます。

 第1回目、よろしくお願い申し上げます。

     〔市長 山中光茂君登壇〕



◎市長(山中光茂君) おはようございます。小林議員のほうから、無償譲渡された土地の今の協議状況はどうなのか、そして返還後、どのような施設というものを考えているのかという視点、そして福祉センター化構想についてはどう思われるのか、そして図書館においてはどうされるのかという話を聞かれたところでございます。

 総務部長から、これまでの返還における協議の経過と図書館においては答弁させていただきますけれども、私のほうからは無償譲渡した土地の施設の計画の位置づけと、センター化構想について答弁させていただきたいと思うところでございます。

 この療育センターが今ございますけれども、現在の療育センター、行っていただいた皆様方においてはよくわかると思うんですけれども、非常に狭い場所にあるとともに、耐震化もされていないという現状があります。そして、本当にさまざまな、もともとは重度心身の方々を対象にした施設であったものの、現在におきましては発達障害の方々の御利用などもふえてくる中で、本当に多種多様な子どもたちの未来を育てる施設として、決して十分ではない状況になっているのが現実でございます。

 その中で、松阪市において単に療育センターを移すのではなくて、心身障害児への新しい支援をしっかりとしていく、ライフサイクル全体で支援をしていく拠点施設として児童発達支援の多機能型として、そしてライフサイクル全体で相談をして、子どもたちへの療育支援をするとともに、その家族の介護負担を軽減していく、そして子育て支援を行っていく、このあたりも含めた重点的に置いた施設の役割をしっかりと持っていきたいというふうに考えております。そのような新しい、療育センターという名前がいいのかどうかというのでなくて、新しい心身障害児をライフサイクル全体で支える新しい拠点施設としての整備を多機能型として進めていきたいというふうに考えておるところでございます。

 この役割の中においては、当然県立の草の実リハビリセンター、あすなろ学園などの専門機関、医師会、歯科医師会、健康センター、そして教育委員会との連携ネットワークも構築をしていきたいと思っております。その業務としては、生活訓練、社会適応訓練などの療育支援、就学している障害児の放課後におけるデイサービスの提供、発達障害児の子育て、医療保険などの相談支援、障害児が在籍する市内の保育園、幼稚園、小中学校への支援という視点、地域で生活している障害児とその家族を支援するための地域デイサービス機能、現行でもサマースクールの事業なども行っていただいていますけれども、それを拡大していく、そういう部分の実施というものも想定を現在においてはしているところでございます。

 そして、福祉のセンター化構想におきましては、今県のほうでもことしの6月に県知事のほうから特別支援学校をという話がございました。そして、議会でも、これまでも本当に議論をいただいて、日中生活の場の確保における請願などもいただいてきた経過もございました。今回の、先ほど話をさせていただいた新しい療育の施設における整備というものと連動した形で、社会福祉協議会におきましても当該三重中京大学の用地というものの活用の中で、障害者の通所支援施設の整備に向けて現在検討を図っているところでございます。これまで玉城わかばのPTA、度会の特別支援学校のPTAとの懇談会、また私も含めて社協の会長、副会長などとの懇談会、そして事務局レベルにおいて会議も行わせていただくとともに、この12月におきましては先進地の施設の視察というものも改めて行っていく予定でございます。今後、障害者の通所支援施設等を整備させていただく、この方向性をしっかりと持っていく中で、特別支援学校、新しい療育の支援施設、そして今回の通所支援施設というものが本当にうまくマッチングしていく中で、そして医療のサポート面もしっかりと考えていく中で、子どもから大人まで、生涯を通じた途切れない支援をしていく、そして福祉、教育、保健、医療というものが連動した福祉のセンター化構想というものをしっかりと明確につくっていくことが大切であるというふうに考えておるところでございます。

     〔市長 山中光茂君降壇〕

     〔総務部長 山路 茂君登壇〕



◎総務部長(山路茂君) それでは、私のほうからは、まず無償譲渡した土地の返還に向けて話し合いが進められているのかという御質問についてお答えをしていきたいと思います。

 先ほど議員のほうから航空写真等を見せていただきまして、非常にわかりやすい形で御理解をいただけたかなと思っております。この無償譲渡いたしました土地につきましては、松阪大学の開設に当たりまして、大学用地を確保するという必要があったということで、昭和55年12月に松阪市から梅村学園へ市有地4筆、2万6473平方メートル、地目は原野でございます。を無償譲渡したものでございます。譲渡に当たりまして、昭和55年12月1日に市と学校法人梅村学園との間で土地譲与契約書を締結しておりまして、その条項の中で、譲渡地は大学用地として使用するということで用途を指定しておりまして、用途を変更し、または廃止する場合は譲渡物件を無償で返還する旨の記載がございます。この規定によりまして、今回大学の閉校に伴いまして返還を受けるということでございまして、この返還ということに関しましては、梅村学園のほうも契約書等も確認していただきながら、御了解をいただいておるということでございます。

 土地につきましては、先ほど議員がお示しいただきましたように、正門のすぐ手前の駐車場、来客用の駐車場等もあるところでございます。それから、正門から左手のほうにちょっと行っていただきました少し低くなっている学生用の広い駐車場がございます。ほぼそこらの範囲が譲渡させていただいた土地ということでございますけれども、一部道路がつけかわっておったり、あるいは現況等の中で出入りがございます。その辺を返却をいただくときにどのように整理をしていくかということで、現在梅村学園との協議を進めておりまして、協議がある程度調いましたら、返還地の測量等もやらせていただいて、返還に向けて進めていきたいというふうに考えております。

 それから、続きまして図書館の件でございます。現在三重中京大学の図書館としてあるわけでございますが、大学設置基準に基づいて設置をされて、もちろんそういうことでございますけれども、主に大学教授や学生の研究と教育を補助するために設置されたというものでございます。新たに地域経営学科と大学院政策科学研究科の設置に伴い建設をされ、平成10年度に完成しております。図書館のほか、多目的教室、小ホール等の整備もあわせて行われております。

 当大学図書館につきましては、大学の教育、研究のために収集している図書、資料を、大学教員や学生のみならず、広く学外の方に利用していただけるように、学外の方にも開放されておりました。利用状況でございますが、平成23年度におきましては、学生も少なくなってきているということもあろうかと思いますが、入館者数は1万96人というふうになっておりまして、うち1133人が学外の利用者ということになっております。学外の利用者の利用の傾向でございますが、ピーク時、平成17年におきましては5947人の方が学外から利用していただいたということで、地域社会に貢献をされてきたということでございます。ただし、今回閉校ということに当たりまして、一般の方の御利用は平成24年度末で終了するというふうなことが決定されているということでございまして、今後の活用については未定ということを伺っております。

 先ほど議員のほうから見せていただきましたように、正門を入りましてすぐ左側の体育館、その奥の6号館、教授棟のあるところでございますが、そのあたりに県の特別支援学校を建設するということをお聞きしております。梅村学園のほうでは、当然その建物につきましては取り壊しを行う。それから、耐震化がされていない建物も同時に取り壊しを行いますけれども、本部棟とかあるいは図書館の入っている棟につきましては、当面壊さずに残しておくということでございまして、この活用につきましては今後の協議と。これは梅村学園の所有物でございますので、当然梅村学園の意向というのが第一になるわけでございますけれども、いろいろ市民の方、あるいは議員の方からの御要望もお訴えをしながら、市のほうも協議のほうを進めていきたいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

     〔総務部長 山路 茂君降壇〕



◆22番(小林正司君) ありがとうございました。いわゆる返還後の跡地の問題につきまして市長からるる詳しく福祉のセンター化、単なる療育センターのみじゃないというようなことで大きな構想をお持ちのことを伺いました。今後、具体的なことについてはまた注視させていただいて、またお教え賜りたい、こういうことをまず。

 それから、図書館の問題でございますが、今部長から言われたように、こういう立派な図書館、私も行ってまいりまして、本当にすばらしい、川井町の市立図書館よりスペースも広いし、本当にゆったりして立派な図書館があるわけでございますが、こういう図書館がなくなるのは非常に寂しい思い、また残念になるわけであります。ぜひともひとつ今後話し合いの中で、できるだけ残してもらうか、またどんな方面で活用できるかわかりませんけれども、話を進めていただきたいと思います。

 先般も三重中京大学のある部長教授にこの図書館の問題をお尋ねしましたら、立派な図書館ですからねと言ったら、なくすのは惜しいですというような部長教授がおっしゃっていただいておるわけですが、松阪市からもそういう要望があるということを要請されたらいかがでしょうかというようなお話をいただいたわけで、ぜひともそういう内部でもなくすのは残念というような声でございますので、あわせてよろしくお願い申し上げます。

 時間がありませんので、次へ参らせていただきたいと思います。2の鎌田アンダーパスと神道川の改修でございますが、現在、JR、近鉄の立体交差、アンダーパスの工事が進められて、大分進んでおるわけで、現在は近鉄ができ上がってきており、次はJRというようなことを伺っていますが、いつごろ完成し、開通するのかお伺いします。それに伴い、アンダーパス工事に伴い、この松阪公園大口線でございますが、濱口農園から国道42号、まるよし肉店のところまでの改良と、垣鼻塚本線、御厨さんから岡寺さんまでの今拡幅等が、この延長と支障物件等の進捗状況、見通し、それから完成見通しをお願いしたいと思うわけでございます。

 それから、神道川の店舗の移転についてですが、これは平成21年11月に私、この定例会で質問させていただいて、これは殿町、本町地域の浸水対策を図るために、平成3年度の公共下水道事業計画の雨水計画で神道川の雨水幹線として、平成6年から川の上の建物の所有者に対して順次調査され、個別に折衝され、対象物件は25件あったんですが、当時は7件が契約したということで、現在はどんな状況か、大分進んでいるように思われますが、私の見ておるところでは、あと4件ぐらいと思うわけでございますが、書画カメラをお願いします。

 こういう形で現在まだ契約が終わったところは張り紙をされておるところでございますが、こういうお店、飲食店と鳥屋さん、鶏太さんとか、あと2件ぐらいと伺っています。既に相生亭さんの横は解体を市がされたように伺っておるんですが、こういう形の整備を早く望むわけでございます。

 それから、あわせて、時間もたってまいりますので、神道川の下流に河川愛宕川がございます。殿町、本町の浸水対策のために雨水幹線があるわけです。京町一区から導水されて愛宕川に合流するわけです。ちょうど社会保険事務所の横、また下水道の宮町ポンプ場の間の河川、いわゆる愛宕川河川でございます。その川の中に非常に立木だとか雑草が生い茂って、原野みたいな状態になっておるわけでございます。ことしの台風の大雨のときでも、こういうことがございまして、宮町地区のテロップがNHK等でも出るわけでございます。

 こういうことで非常に私のほうに市民からの声がありまして、伺ったら、写真を見ていただきたいと思いますが、こんな状態です。こちらが宮町ポンプ場、こちらが社会保険事務所です。こんな状態なんです。立木が生えて、草が生えて、川じゃないんです。県の河川じゃないです、これ。この上流にこういう水位計があって、ここでマスメディアにテロップが出てくるわけです。下はこんな形で堰をしたような状態になっていますから、こういう現状が現在あるわけでございます。どうかひとつ、この対応について早急に県当局に申し出ていただいて、改善していただくことを強くお願いします。よろしくお願いします。

     〔建設部長 浜地一美君登壇〕



◎建設部長(浜地一美君) ただいま小林議員から質問がございまして、私のほうから、1番のアンダーパス事業と3番の愛宕川しゅんせつ工事について御答弁をさせていただきます。

 まず、初めに鎌田のアンダーパスでございます。この事業は踏切の慢性的な渋滞の解消と、また緊急輸送道路の確保等々のために、三重県のほうで現在進めていただいている事業でございます。

 まず、初めに工事延長ということで答弁させていただきます。本線であります松阪公園大口線でこの国道42号の鎌田の交差点から県道伊勢松阪線、ちょうど濱口農園の交差点になります。この区間が600メートルと、この道路と交差する塚本春日線の御厨神社から岡寺までの取りつけ道路220メートル、合計820メートルを整備するものでございます。

 この支障物件ということも質問いただきました。建物を含めた用地買収ということで御答弁をさせていただきます。用地買収につきましては、アンダーパスの本線部分につきましては既にもう完了しております。取りつけ部分に当たります塚本春日線において、現在6件の用地買収が残っておる状況でございます。これにつきまして、建物がついているのが3件、土地のみが3件でございます。

 また、この事業の進捗ということで御質問をいただきました。全体事業費は96億円、現在の進捗状況は、平成23年度末で全体の75%が完了していると聞いておるところでございます。現在は、踏切のアンダー部分の工事を進めていただいております。ことしの夏には近鉄部分がおおむね完成いたしました。引き続き、JR部分の工事を事業完了に向けて今現在進めていただいておる状況でございます。

 また、何年ごろの完成ということでございますが、以前からこの事業の完成予定日は平成26年度で完成すると聞かせていただいておりました。しかしながら、用地の取得に若干のおくれがございまして、また国の交付金も活用したこの事業は、やはり国の情勢によりまして大きく変わるものでございます。要望した事業費がついてこないといったことがございまして、現在は東日本大震災の影響から、国からの交付金が防災関連事業へと重点配分される傾向にありますことから、今後この事業への枠づけにつきましては見込みにくいのが現状でございます。このようなことから、事業完了の予定につきましては、現在県のほうで工事の全体の工程見直し作業を行っていただいております。現在のところ、明確な時期まではまだ出ておりませんが、県に対しまして引き続き一日も早い完成に向けて働きかけていきたいと考えております。

 続きまして、3番の愛宕川しゅんせつ工事ということで御答弁をさせていただきます。

 この2級河川愛宕川につきましては、河口部から国道42号宮町交差点下流までの2.1キロの区間を昭和48年度より中小河川改修事業として取り組みをされました。また、環境対策として低水護岸工事も進められ、現在に至っております。2級河川愛宕川の上流につきましては、市街地を流れる神道川、また愛宕川となっておりまして、これまでにも台風や大雨によりまして沿川の土地の低いところでは浸水被害が発生している河川でございます。また、本年9月30日の台風17号におきましても、愛宕川の水位の状況につきましては、当職員が現場に張りつきまして水位の確認等河川の状況を県と連携しながら対応を行ってまいりました。

 愛宕川の現状につきましては、以前より県に対し要望も提出しております。県といたしましても、現在、今示されました夜泣橋から上流部、宮町ポンプ場までの高水敷に雑草や雑木が茂っている現状は把握をしておると聞いております。河川内の堆積土砂のしゅんせつや雑木については、愛宕川も含め、ほかの2級河川とともに県に要望を行っております。しゅんせつ土の捨て場の確保、また地域との連携で工事を進めていかなくてはならない、そういうことから、このしゅんせつ工事につきましては余り進んでいないというのが現状でございます。しかしながら、現在、できるところから県のほうで取り組んでいただいております。愛宕川につきましても、台風、大雨時に水位情報でも急激に水位が上がる河川でございます。市といたしましても、出水期までにはこの除去につきまして再度強く要望を行っていきたいと考えております。

 以上、答弁とさせていただきます。

     〔建設部長 浜地一美君降壇〕

     〔上下水道事業管理者 乾 智光君登壇〕



◎上下水道事業管理者(乾智光君) 先ほど神道川上店舗の移転の見通しについて御質問いただきました。

 神道川の改修につきましては、浸水対策のため、平成3年1月に松阪市公共下水道の事業認可を受け、神道川雨水幹線として位置づけております。建物より下流の約100メートル部分につきましては、平成6年度までに改修が完了しております。平成6年度当時、神道川上の建物は、物件は25件、権利者20名でございます。平成6年度から建物権利者との移転交渉を開始し、御理解いただいた権利者とは順次移転契約を交わし、事業を進めてまいりました。

 これまでの経過につきましては、平成7年度から平成23年度までに建物16件、権利者14名、今年度は11月末までに建物2件、権利者2名に御理解をいただき、現在では建物18件、権利者16名において移転契約の締結をいたしたところでございます。また、建物の解体につきましては、平成23年度に5件、今年度に4件の解体を行い、現在9件の解体が完了しております。今後も引き続き権利者4名の方と移転交渉を進め、御協力いただいた方から移転契約を交わし、可能になった箇所から建物の解体を進めていきたいと考えております。

 以上、御答弁とさせていただきます。

     〔上下水道事業管理者 乾 智光君降壇〕



◆22番(小林正司君) ありがとうございました。まず、下水であと4件、店舗が2件と、あとその他2件がある。この未契約のいわゆる原因というのは、どういう原因で滞っておるんでしょうか。土地の問題でしょうか、いろんな問題ですか、その点、ちょっとお伺いさせていただきます。



◎上下水道事業管理者(乾智光君) 4件の未契約者の方についてでございますが、現在交渉中の権利者4名の方につきましては、営業中の店舗権利者2名の方は、代替地を希望されておみえになります。営業の関係から、現在の店舗近隣を希望されてみえまして、これまでの交渉でも移転先として可能性のある土地について情報提供を行ってまいりました。しかし、移転契約締結には至っておりません。

 ほかの権利者のうち、1名の方は長期にわたり海外赴任中のため、詳細な交渉ができない状態でございます。電話やメールで連絡は行っておりますが、この方とも契約には至っておりません。

 もう1名の方には、倉庫として現在使用中でありまして、中の動産を移転する場所を探している状況でございます。契約にはこの方も至っておりません。

 今後も鋭意努力を重ね、交渉を進めてまいりたいと考えております。

 以上、御答弁とさせていただきます。



◆22番(小林正司君) ありがとうございました。できるだけひとつ土地の問題等につきましては、周辺の空き地とかいろんなところがございますが、土地開発公社等もタイアップしていただいて、そういう形でできるだけ撤去していただく方向に進んでいただきたい、こういうように望むわけです。

 それから、松阪公園大口線とか御厨さんから岡寺さんまでの間でございますが、特に松阪の中心部、玄関口でございますので、何とかいつまでもクランクの非常に隘路になった道でございますが、先般も大きな観光バスがこのクランクで対向がありまして、大変苦労なさってみえる、こういうことを見かけたわけでございますが、早期にひとつ完成、補助対象の枠もございましょうけれども、進めていただくことを期待するわけでございます。

 それから、河川の愛宕川の雑木でございますけれども、ひとつ早急に、出水時と言わずに早急にやっていただきたい、こういうことを思います。

 それから、他の河川、私らの橋西関係の阪内川でも立木がたくさんあるわけです。先般も我が堀端議員からも、上のほうでは柱ぐらいの立木が立っておるというようなことも発言されておるわけですけれども、何度かそういうことを出されておる。即対応できるものでございますから、よろしくお願いして、この問題を終わらせていただきます。

 3番目、最後に発達障害の子どもに対しての支援でございますが、この児童を早期発見、対応するために、ことしから子ども発達支援センターと養護学校が協力して、小学校1年生の学級へ編入、訪問等実施されているということで、この問題について先般私ども総務生活委員会で群馬県高崎市へ総合計画等調査に伺ったときに、私は個人的にこのことを伺いました。これについて、松阪市の現状はどんな取り組みをなさるか、簡潔にひとつ、時間もございませんので。

 それから、4番目には、障害者自立支援法でございますが、現在取り組みはどういう形で行われているか。この支援法というのは、2006年に施行されましたけれども、福祉サービス、原則1割負担などと求められたため、全国の障害者から大変評判が悪い法律でございました。利用状況の現状はどのようになっているか、簡潔にお教え賜りたい。

 最後に、福祉作業所、市内で活動されている作業所はどういう状況でなされておるか、ひとつ簡潔にお願い申し上げて、第1回目の質問を終わります。

     〔教育長 小林壽一君登壇〕



◎教育長(小林壽一君) 発達障害、あるいは発達に特性のある子どもたちへの支援についてのお尋ねでございます。

 小学校1年生等の学校訪問をどうしているかということでございますけれども、松阪市は小学校1年生在籍の学級はもちろんでございますけれども、全ての園や学校に巡回相談員や育ちサポート室の職員を派遣いたしまして、子どもの観察や相談支援を行っているところでございます。

 相談員には、ただいま御紹介ございましたけれども、特別支援学校の支援員はもとより、大学教授や臨床心理士、言語聴覚士などの専門分野の方にも依頼をしておりまして、子どもたちの特性に適した相談をするように心がけておるところでございます。

 23年度の実績を見ますと、年間800回ぐらい、それぞれの園や小学校に訪ねさせていただいております。

 答弁とさせていただきます。

     〔教育長 小林壽一君降壇〕

     〔保健部長 小阪久実子君登壇〕



◎保健部長(小阪久実子君) 保健部での発達障害の子どもさんの早期発見、対応への取り組みを述べさせていただきます。

 1歳6カ月児健康診査、3歳6カ月児健康診査を実施しておりまして、その際に問診表や保護者からの聞き取り、問診場面での観察などを行いまして、早期発見に努めております。また、発達検査や保護者の相談をできる場として、幼児相談も年90回開設しておりまして、臨床心理士などによる専門的なアドバイスを受けることができる体制を整えております。1歳6カ月児健康診査、3歳6カ月児健康診査等におきまして経過観察が必要となったお子様に対しましては、集団による感覚遊びを取り入れたフォロー教室を毎月開催しております。

 なお、1歳6カ月児健康診査、3歳6カ月児健康診査、フォロー教室とも、教育委員会育ちサポート室のスタッフにも協力を得ておりまして、育ちサポート室担当者会議への出席など、途切れない支援を図るために保育園、幼稚園への入園や就学に向けての連携にも努めているところでございます。

 以上でございます。

     〔保健部長 小阪久実子君降壇〕

     〔福祉部長 森本義次君登壇〕



◎福祉部長(森本義次君) それでは、福祉事務所としての発達障害のある子どもたちへの支援について、初めにお答えをさせてもらいたいと思います。

 障害者自立支援法による障害福祉サービス事業における居宅サービスによるヘルパーの派遣や短期入所等、また児童福祉法による障害児通所支援事業による児童発達支援事業及び放課後デイサービス事業の支給決定、そして障害児に係る生活などの相談支援を通じて行っているところでございます。

 児童発達支援施設である療育センターでは、発達障害がある子ども、発達にちょっと気になる子ども、身体機能が不自由な子どもなどに、それぞれの子どもが持つ課題に合わせて、機能訓練を初め基本的な生活習慣の訓練や社会適応訓練等を母子通園方式で実施しています。療育センターの利用は、常に保護者、保健部及び教育委員会との連携によって発達障害のある子どもたちへの支援計画をもとに行っているところでございます。

 次に、利用者負担の状況でございますけれども、障害者自立支援法は平成18年に施行されまして、障害福祉サービスの利用に応じて原則1割負担を利用者が支払うこととされ、特に低所得者にとっては大変厳しい生活を余儀なくされてきました。このような状況が憲法の第13条基本的人権、幸福追求権、第14条の平等権、第25条の生存権、健康で文化的な最低限の生活の保障に違反するとして、全国で厚生労働省を相手に違憲訴訟があり、平成22年に訴訟団と厚生労働省で合意文書が交わされています。

 その内容は、1つといたしましては、非課税世帯の利用者負担をゼロにする。2番目として、障害者自立支援法を廃止し、新法に移行するというものです。これを受けて、平成22年4月から市民税非課税世帯については利用者負担はゼロ円となり、現在、障害福祉サービスの利用者負担は通所サービスを利用している方、平均の負担割合は約0.5%程度となっています。

 次に、福祉作業所についてでございますけれども、現在、市内には障害者就労継続支援事業所が13カ所ございます。約260人の方が利用されています。事業所の内容でございますけれども、大まかに2種類に分けられます。1つは、他の事業所からの下請、もう一つは自主製品の製作販売でございます。下請される業務は、例えば野菜のネット詰め作業や土産用の箱の組み立てなどがあります。また、自主製品につきましては、パンやお菓子などの食料品、紙すき製品などがあります。自主製品は、事業所において販売されているほか、各種イベント等での出展により販売されているような状況でございます。

 以上、答弁とさせていただきます。

     〔福祉部長 森本義次君降壇〕



◆22番(小林正司君) ありがとうございました。発達障害のある子ども、発達にちょっと気になる子ども、体の機能が不十分なそれぞれの子どもをお持ちの課題があるわけでございますが、機能訓練等生活習慣訓練、社会適応訓練等を母子通園方式でされていることは一つ認識しました。ありがとうございました。

 常に保護者、健康センターや教育委員会との連携で総合的なサポートが必要じゃないでしょうかと。ゼロ歳から中学校卒業まで、一貫した支援をしていただきたいと思うわけでございます。それにおきまして、冒頭の三重中京大学跡地の返還後のいわゆる市長が述べられた福祉センター化についても、ここらも大いにひとつ発揮していただきたいわけでございます。

 以上で、そこらの考え方だけ。

 時間もございませんので、この自立支援法、よくわかりました。22年に訴訟して、従来の支援法が廃止されまして、新たに22年度から非課税の世帯についてはゼロ円、通所サービスについては平均0.5%というようなことでございます。自立支援法のかわりに障害者総合支援法というのが来年の4月に施行されるというんですが、お話を聞いてみますと、現行と余り変わりないというような話を伺っておるんですが、また次の機会に改めてお伺いさせていただきます。

 それから、福祉作業所、松阪に13カ所、260人の方がいらっしゃる。定員は十分であるというようなことでございますが、特別支援学校等をこれから卒業なさると、定員がなかなか不足するんじゃないだろうかと。就職するのも大変じゃないだろうかという心配があるわけでございますが、新規の事業所の開拓やいろんな見通しについて、最後にお伺いさせていただきたいと思います。



◎福祉部長(森本義次君) 新規事業所の開拓についての今後の見通しについての御質問でございますけれども、事業所については今年度3カ所の事業所が開設されております。うち2カ所が生活介護事業所で、1カ所が就労継続支援事業所でございます。今後の見通しでございますけれども、これらの新規開設事業所により、現時点では定員的には満たされている状況が事実でございます。今後、特別支援学校の卒業生が大幅にふえる見込みであり、卒業生の状況や事業所開設の動向に注視しながら、必要に応じ、事業所に働きかけをさせていただきたいと考えております。



◆22番(小林正司君) ありがとうございました。これで私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。

     〔22番 小林正司君降壇〕



○議長(中森弘幸君) 暫時休憩をいたします。午前11時、本会議を再開いたします。

                         午前10時50分休憩

                         午前11時0分開議



○議長(中森弘幸君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。

 次に、9番 山本節議員。

     〔9番 山本 節君登壇〕



◆9番(山本節君) おはようございます。公明党の山本でございます。一問一答方式で議長の許可をいただきましたので、一般質問をさせていただきます。

 松阪の市民の命を守り、ひいては医療費削減への方策として、前回9月議会でも取り上げさせていただきましたがん対策、とりわけ胃がん対策について再度視点を変えながら質問させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 東京大学大学院医学系研究科・医学部、病因・病理学専攻微生物分野、畠山昌則教授、これホームページを引用させていただきますが、ここできっぱりと言い切られています。ピロリ菌と胃がんとの関連を検証する大規模な疫学調査が行われ、その結果、ピロリ菌に感染していない人からは胃がんは発症しないという結論が導かれたと。畠山教授は全く明白な疫学調査をされたものですから、非常に大きな論文になり、これを契機に世界的にもピロリ菌感染が胃がんの真犯人だという感覚が生まれてきたんだと思うと、こういうふうに言われていまして、胃がんを起こすためにはピロリ菌感染が必要条件ということは、この10年弱で明らかになってきたというふうに言われております。

 このピロリ菌、前回もいろいろデータを出す中で、ピロリ菌検査及びその除菌に補助を出すべきではないかという視点で質問をさせていただきましたが、まず胃がん検診という部分ですね、現行、松阪市の胃がん検診の正確な率と、この厚生労働省が言われる検診率50%に持っていくという手だてを聞かせていただければと思います。

 まず第1回目の質問とします。



◎保健部長(小阪久実子君) 現在の松阪市の胃がん検診についてですけれども、がん検診につきましては、健康増進法に基づきまして健康増進事業として位置づけられており、がん検診実施のための指針に沿ってがん検診を実施しております。指針では、胃がん検診については問診及び胃部X線撮影ということで、バリウム検査なんですけれども、これが指針ではバリウム検査となっておりますけれども、松阪市では平成23年度から、市民の強い要望や検査の充実を図るために内視鏡検査ということで、胃カメラ検査を追加導入しております。

 胃がん検診の結果でございますけれども、平成23年度の胃がん検診の受診率は15.5%、平成22年12.5%からしますと、3%のアップというような状況になっております。結果として、胃のバリウム検査を受けた方の中で、要精検は1.8%、至急要精検が0.1%、うち胃がん発見者は4名でございます。胃カメラにつきましては、要精検が12.1%で、うち胃がん発見者が5名というような状況になっております。

 国が50%ということを目標とはしているんですけれども、今のところ松阪市の状況では、徐々にはパーセントはアップしてきておりますが、平成23年度で15.5%という結果でございます。

 以上でございます。



◆9番(山本節君) 目標どおり50%に恐らく届かないと思います。そこで、こういうNPO法人胃がん予知診断治療研究機構というところが、全市町に対してアンケートをとりました。このアンケートの回収率なんですけれども、49.1%と約半分ぐらいなんですが、松阪市においてはこのアンケートに回答をされていないということで、その結果として一応出ております。これは昨年のアンケートの調査です。2011年3月に調査に入って、結果として6月に結果公表されていますが。その中で今おっしゃられたように、胃がん検診のバリウム及び内視鏡検査という部分に関して、いわゆる日本全体で50%強の市町が答えているんですけども、その集計結果として、バリウム検査あるいは内視鏡検査というのに非常に抵抗感があるということの中で、検診率が落ちているという結果がこのアンケートの中で出ておりますが、このアンケートの結果というのは、松阪市としては確認されているでしょうか。それを見た上でどんなふうに感じていらっしゃいますでしょうか。



◎保健部長(小阪久実子君) このアンケートにつきましては、結果について確認をさせていただいております。

 バリウム検査、胃カメラ検査につきまして、受ける方にとっては苦労されている部分があると思います。バリウムについては造影剤や検査台でのローリングをすることが苦手だとか、検査後のバリウムの排泄に苦労されるとか、そういった御苦労があると思います。胃カメラ検査につきましても、カメラが挿入されるときに苦痛を感じる方が多いとか、そのような受ける側にとっては大変だなということがあるんですけれども、検査自体には利点がございまして、バリウムについては国の補助があるということと、あと食道や胃から十二指腸への造影剤の流れ方を見ることで、食物の通過障害などを見つけやすくて、胃の形全体を観察することができるという利点がございます。

 それから、胃カメラにつきましても、カメラで粘膜を観察できますので、詳しい情報を得やすいというのと、がんが疑われる部位が発見された場合には、細胞を一部採取することができるというような利点がございますので、受ける側にとっては大変なんですけれども、こういった利点を理解していただいて受けていただきたいなと感じでおります。



◆9番(山本節君) ということは、このアンケートの終わりがけのほうに、いわゆるバリウムあるいは内視鏡検査以外の検査方法を導入する考え方はあるかという設問がありますが、そこに対しては、今の御答弁ですと、いわゆるノーという返事と解釈させてもらったらよろしいですね。そういうことですか。

 当然検査される場合、これ個人負担という視点で考えて。実際大多数の、ちょっとこれ書画カメラで見ていただきましょうか。赤いグラフ、大半がバリウムあるいは内視鏡検査、これ嫌がっているんですよね。こういう結果です。あといろんな検査方法等もありますけど、こういう状況の中、検診率を基本的には目標数値を50%に上げないかんという状況になっているのに、何をちゅうちょされてるのか、全く理解できないんですけども、これどういうふうにして今後50%まで上げていかれるんですか。お願いします。



◎市長(山中光茂君) 山本節議員のほうが前回におきましても、さまざまな形で胃がんのABC検査などにおける助成などもどうかという話もいただきました。実は、胃がんの検診におきましては、本当に山本議員がおっしゃられるようなABC検査における、より意識を持っていただいたりとか、問診、バリウム検査、そして胃カメラにおける受診率を高めていくというのは本当に大事で、松阪市としても平成19年度から比べると、平成19年度が10%の検診率だったのが、平成23年度におきましては15.5%という形で、検診率を5%伸ばしてきておるのが事実です。というのは、胃カメラの検査を導入してきたという経過もございますし、啓発においても順次努力をしてきた。ただ一方で、やはり胃カメラ、そしてバリウムに対する肉体的な負担、当然バリウムを飲むと、2日間ぐらいおなかのほうが腹痛を感じたりとか、または胃カメラにおける精神的な負担感。ただ、本当にきょう山本議員がおっしゃっていただいたABC検査というものはヘルコバクターピロリという菌と胃の粘膜の萎縮度というものを確保する上では非常に有効で、胃がんのリスク度をはかる上ではABCDのランクで重要な部分ではある一方で、やはりリスク度をはかるものの、本当に胃がんかどうかという検査をしてもらうためには、バリウム検査または胃カメラ検査をしてもらわなくてはいけないというのは私たちの大前提ではございます。本当に基本となる検診率をアップさせていくというのが大事な中で、ただ50%というのは、今の状況においては非常に困難な部分があるのは事実ではございますけれども、本当に啓発活動を通じて、またはきょうも山本議員のこういう質問をいただくことを通じて、市民の方々に啓発行為がなされるのは事実だと思っております。

 ただ、もちろんピロリ菌感染者が胃がんを発生する確率というのは1%以下と言われているとともに、60歳以上の方のピロリ菌感染率というのは、今数字で80%というふうに言われている中で、なかなかABC検査だけでは、ABC検査というのをファーストステップにして次の検査に行くというのは非常に重要なことなんですけれども、ABC検査だけでは胃がん発生における検査というのは完全ではないということだけは伝えさせていただく中で、今後このような機会も通じて、胃がん検診率のアップに向けて取り組んでいきたいというふうに考えておるところでございます。



◆9番(山本節君) 全くおっしゃるとおりで、ABC検査は胃がんのいわゆる確率検査と位置づければいいんかなと。ただ、実際どこの部位にどうあるのかというのは全く出てきません。そのために、ABC検査をした上で、ABCDとランク分けをして、Aは全く問題ない、Bは、例えばBと判定が出た場合は5年に一度内視鏡検査をする。Cが出た場合は3年に一度内視鏡検査をする、そういうふうな位置づけの中で、いわゆるその前段階ですね、がんになっていく、移行していく確率が高いという、確率度の検査、そのためのものがABC検査と言われているものですね。

 ちょっと書画カメラをお願いします。これはいわゆるバリウム検査あるいは内視鏡検査以外で、何かそういった検査方法があったら受けたいと、受診したいという、ほとんどがそういう国民、市民の問い合わせが結構あると、あるいは受けたことがあるという数値が出ています。これ先ほどのアンケートに基づいています。

 次に、これは当然市町に確認をとったものですけど、ABC検査を御存じですかという問いかけに対して、大半が聞いたことがあるとか、知っているとか、今市長お答えいただいたように、内容的には十二分に御承知いただいています。その部分で仮にABC検査を導入すれば、検診率が上がるのではないかという市町に対するアンケート、大半がというか、約40%が上がると思う。この部分はいわゆる余りABC検査を認識されていないと思うんですが、だけどある程度期待感があるという意味でこれだけの数値が出ています。ABC検査を今後検診の中に組み込んで検査したいと思うかという問いかけに対して11.4%、何とも判定はできないという結果も当然出ておりますけど、徐々にこういうABC検査導入に対して意識づけがされてきているような気もいたします。

 このアンケートは非常に私というか、市にとっても非常に大事なアンケートだったんだろうなというふうに思っておるんですが、悲しいかな回答されなかったということで、逆にこの部分を今回見ながら、松阪市の胃がん検診の率を本当にさらに加速していくために、バリウムあるいは内視鏡にとどまらず、そういった市民が受けやすい環境をきちっと整備していくというのは大事な視点だと思います。

 先ほど市長が言われたように、啓発は本当に最重要なものであると考えていますので、とりわけ女性特有のがんに関してはある程度成果をおさめていただいています。今後、松阪市として女性特有のがんに引き続いて、第2位であるこの胃がんに対してしっかりとした胃がん対策という視点で、こういう選択肢もあるんだということも。それで、やはり市民にしっかりとそういうのを、どういう状況で受けやすいかという、逆にアンケート等々もとる必要もあるのではないかというふうに考えておりますので、これ以上はやりませんが、必ずアップされていくものと考えておりますので、期待感を込めてこの件は終わらせていただきます。

 それでは2問目ですが、今回、先月、松浦武四郎さんの関係で、北海道の白老町−−漢字は浮かんでくるんですが、読み方がなかなか浮かんでこないのが不思議なところですけれども−−その結果、視察報告を一応出させていただきました。これは既にお目通しいただいているんかなというふうに思います。この視察報告に基づいて質問をちょっと展開させてもらえればというふうに思っております。

 松阪市あるいは三重県は、松浦武四郎さんの生誕の地ということもあるものの、北海道は本当に至るところ、どこに行っても松浦武四郎さんを御存じではないという方を探すのに苦労をするぐらい本当に知名度の高い方ということで、その中でとりわけ今回、平成25年に白老町の現行財団法人アイヌ民族博物館のあるその位置に、いわゆる国有林を利用する中で、そこにいわゆる国立博物館を建設しようという動きが出ております。これがとりあえずは平成25年には博物館としては完成すると。まだ用地選定等々進んではいませんが、その辺の今後の動きの視察と、それに対して、当然国立という余りにもハードルの高いものですから、そこにテーマとしてはアイヌというテーマですので、松浦武四郎さんがどう国立博物館にかかわっていけるかという部分は疑問符ではありますが、逆にある面ではいいチャンスでもあろうし、今後白老町に対していろんな交流をとっていく一つの大きなきっかけになるんかなというふうに思っています。

 それに対する市の国立博物館建設を受けて何らかの方策、観光的な面でも結構ですし、アイヌ、あるいは武四郎、そういった特にアイヌ文学、あるいは精神の面ですね、取り組んでいける、そういった企画というんですか、お考え等々あれば聞かせていただきたいことと、実は昨日「AINU ART−風のかたりべ」という、せっかくですから書画カメラで話していきますね。こういう特別展が松浦武四郎記念館で1月20日まで開催される。昨日テープカットがございまして、市長初め教育長の皆さんも御参加いただいてオープンされました。北海道からは約10名ぐらいの関係者が来ていただいた。とりあえず5分ぐらいお時間をお預けしますので、まずこのPRと、先ほどの御答弁をいただければと思います。



◎教育長(小林壽一君) お時間をいただきましてありがとうございます。

 今回のこの御質問をいただくのも、恐らく郷土の偉人松浦武四郎を広く皆さんにお知らせしたいということ、あるいはこのすばらしい記念館、施設を皆さんに知っていただきたいと、そういうことが目的で御質問いただくのかなというふうに思います。

 まず、きのうのアート展から触れなさいということですので、「AINU ART−風のかたりべ」という工芸展でございますけれども、急遽決まった企画展でございますけれども、アイヌの文化、工芸につきまして、アイヌ文化振興研究推進機構というところが中心になってやっておみえになるんですけれども、アイヌ文化の粋を集めた工芸品を毎年北海道内で1回、それから道外で1回、こういった展覧会をなさるそうですけれども、全国でやる道外の1回に松阪が選ばれたということで、貴重な機会ですので、皆さん方もぜひ足を運んでいただければなというふうに思います。

 きのうは、国の文化庁、国土交通省、それから北海道、北海道教育委員会、こういったところも後援をしておりまして、もちろん三重県、三重県教育委員会も後援をしておるわけでございますけれども、私も市長と一緒に見せていただいて、すばらしい作品でした。こういう作品が一堂に集まるということはなかなかないんだということでした。推進機構が持っているのが200点以上あるそうですけれども、その中から選びまして、50点ぐらいが今松浦武四郎記念館で展示をされておりますので、見ていただけたらというふうに思います。私もそんなに見る目はありませんけれども、非常にシンプルなデザインというのか、そして繊細といいますか、それでいて物すごく力強い、そういった作品が並べられておりました。現代作家の作品もありますし、昔のものもあります。もちろん武四郎記念館が所蔵しております重文のものもそこへも出しておりますので、いい機会だというふうに思います。ぜひごらんいただければなというふうに思います。

 それから、松浦武四郎記念館のアイヌ文化というのか、松浦武四郎さんが江戸時代後期に6回にわたって北海道を探検して、その中でアイヌの人々と親しく交流をして信頼関係を築いていって、その遺産が今のこの現代につながっているわけでございますけれども、アイヌ文化につきましては、平成20年に大きな動きがございました。国会でアイヌ民族を北海道の先住民族として認めると、そういうような決議をなされまして、それから国のほうで大きな動きがございまして、今、山本節議員から御紹介がありましたような白老町のポロトという湖がございますけれども、その湖の湖畔に国立の博物館をつくるんだということで計画をなされているということです。

 今、国立の博物館は全国に4つございます。京都、奈良、東京、福岡、九州にできましたけれども、この5つ目として北海道の白老町にできる。そういうことで去年ですか、前川議員からもこのことで御質問いただいたと思うんですけれども、今までは計画の中身がそんなに固まっているわけではないですけれども、スピード感を持って国は博物館を建設したいということを言っておりますので、国を挙げてこの博物館の建設をなさっていかれるんだろうなというふうに思っております。

 そんな中で、松浦武四郎関係の貴重な資料、重文の資料を貯蔵しております記念館が、そういう博物館の建設の中に協力ができる、連携ができるというような形ができればこれにこしたことございませんので、これはこれからの推移を見ながら積極的にアプローチはさせてもらっていきたいというふうに思っております。

 また後で御質問をいろいろいただくと思うんですけれども、市の事業としましては、生誕200年というのを一つのイベントというふうに考えておりまして、生誕地の整備も含めまして、そこに向けていろんなインパクトのあるイベントができるように計画を練っていきたいというふうに思いますけれども、武四郎記念館には友の会もございますし、地元の皆さんが実行委員会として武四郎まつりというのを2月に毎年盛大に開催してもらっておりまして、本当に旧三雲の施設、偉人ということじゃなくて、松阪市あるいは三重県の偉人として位置づいてきている。それで、これから全国的な偉人として位置づいていくんではないかなと、そういう取り組みをしていきたいなというふうに思っているところでございます。

 時間をたくさんいただきまして、ありがとうございました。



◆9番(山本節君) そういうことでみんなで「AINU ART」を見に行きましょうという宣伝をしていただきました。

 最初、私も拝見させていただきましたが、本当にすばらしい奇抜な発想のもと、こんなアートを発想すること自体が不思議なぐらいすばらしい、質的にも本当にすごい、手の込んだ展示が幾重にもなされておりまして、本当に感動をいたしました。本当にこういった特別展、これもある面では飛び込んできたものですけれども、こういう部分をきっかけに、市域内に松浦武四郎さんのそういった功績等々、あるいはアイヌとの密接な関係性というのをしっかりと勉強していきたいなというふうに思っています。

 現実、6回にわたって北海道を探検されたこの松浦武四郎さんは、白老町にあります仙台藩白老元陣屋跡資料館というのがそこにありますが、そこの中の松浦武四郎さんのプロフィールに、世界的な北方探検家という文言が入っています。いわゆる世界的ですよね。もう日本にとどまらず、そういう意味合いですけれども、そこまで本当にすごい偉業をなされた方が松阪市に生まれたということは、非常にこのえにしは何としても捨てがたいものでありますし、それをやはり後世へ我々は啓発し、どんどん継承していくべきだと思います。

 その中で松浦武四郎さんが6回の北海道の探検を通じて欠かせなかったものがあります。それはアイヌ先住民の案内、ガイダンスというものが仮になかったら、松浦さんの今回のこの偉大な功績は残っていないというふうに思っていますので、言いかえれば、アイヌのそういった先住民との協力、その協力を導いたのは松浦武四郎さんのいわゆる心、精神、それとそれを受けたアイヌ民族の心、精神、お互いがそういう理解があって、松浦武四郎が今回の、今回と言うとおかしいですけれども、これだけの偉業を成し遂げたという位置づけから考えますと、そういう視点で考えていくと、非常に価値あるものだろうという部分。本当に後世の我々としてやはり普遍的なものにしていく当然責任と使命を持っているというふうに思っております。

 当然、国立博物館に関しては、やはり国立という敷居の高い部分ですので、松浦武四郎さんと直接は関係ないということであって、松浦武四郎記念館のほうを、いわゆる松阪市としてなかなかアプローチはしにくいだろうというふうに思っております。北海道全土を見渡しますと、この白老町という位置づけ、しかもアイヌの方が結構住まわれているという関係、今まで余り松阪市としては交流的な、あるいはイベント的なものがなかったが、今回の「AINU ART」が一つのきっかけとなって、これから位置づけ的にも、例えば千歳空港におり立ってわずか1時間足らずで白老町におり立つことができます。そういった面、あるいは全体から見て全く暖かい地方だと、北海道全体から見るとね。そういうことから考えますと、今後この辺にポイントを置きながら、そこに国立博物館もできる、既にアイヌ民族博物館もある、そういう位置づけからすると、どんどんこういった白老町との交流を図っていかれるべきだと考えています。

 そこで、まちづくりの部分で、平成24年度のまちづくり交流部長の政策宣言の中の6項目めに、新たな都市間交流、国際化の推進という部分で、都市間交流という視点をとらまえますと、「松阪市の都市間交流は一部の交流都市を除いては、いずれも観光情報の発信やイベント交流にとどまっているのが現状であり、今後はさらに踏み込んだ交流活動を展開し、交流によるメリットをそれぞれの住民が享受できる仕組みを構築していく必要があります。とりわけ観光振興における地域の活性化は共通の重要課題であり、各交流都市の産業にとっても住民にとっても、それぞれ利益をもたらす仕組みづくりを推進するために、具体的な協議を進めてまいります」というふうに政策宣言でうたっておられます。これはある意味では、部長のこの1年間のマニフェストでありますので、これを今回白老町も引っかけるというのはおかしいんですけど、一つの視点に入れながら、どのように考えていらっしゃるか、御意見というか、所感を聞かせてください。



◎まちづくり交流部長(松林育也君) 今、山本節議員から、白老町を初め、松浦武四郎関係の北海道各地との今後の交流イベント、そういった模索ですね、そういったことで御質問をいただきました。そしてまた、私ども、部の方針としての交流、そういったものにどういうふうに絡めて進めていくのかというふうな御質問だったように記憶をしております。

 松浦武四郎さんのその関係の市町と、まず私どもの市との交流なんですけれど、昨年7月に、天塩川流域の13市町村がございまして、そこが中心になって開催されました第1回の天塩川学セミナーというのがございまして、こちらで武四郎の出身地として私ども市長ほか関係者がお招きをいただきまして、流域の13市町村との意見交換会等に参加をさせていただきました。

 また、かねてより学校交流のありました弟子屈町を訪問しまして、町長や教育長と会談したほか、小学校で実際に子どもたちと触れ合うというふうな交流も実施をさせていただいたところでございます。

 さらに、いわゆる物産関係とか、そういった経済面におきましては、釧路市に経済団体でございます北海道中小企業家同友会釧路支部というのがございまして、こちらの政策委員長が松阪市を一度訪問されまして、産業面での交流を促進していくというふうなことが確認されております。これに基づきまして、この支部と三重県の中小企業家同友会の連携によりまして、釧路の北海道で有名なカニですね、このとれた地元のカニと、それから松阪でつくったみそと野菜、これを合わせて第17回の武四郎まつりではこの両方を合わせた武四郎汁、こういったものの振る舞いとか、あるいは昨年5月ですか、ベルファームの周年祭で釧路の物産販売などを行わせていただいたということがございます。

 それと、今の天塩川の流域の市町村ですけれども、名寄市と幌加内町がございます。そこが私どもが11月に立ち上げました地域ブランドの連携協議会に他の市町村ともに入っていただきまして、今関連20の自治体で地域ブランドを核としたまちづくりの取り組みを開始させていただいたところでございます。

 今、白老町との交流について御質問いただきましたけれど、こういった形も基本にさせていただきながら、今現在市民を交えた文化交流というような形の中で、アイヌ民族の伝統文化保存会の皆様方が武四郎まつりのほうへお越しいただいておるというようなこともございまして、この住民レベルでの交流レベルがさらに深まればというふうに考えておりますし、また行政としましても、今議員がおっしゃられましたように、こういった地域ブランド、特にその地域の宝をどういった形で皆で共有して、それを売り込んでいくのかとか、あるいはその町の観光施設、あるいは有名な場所、そこへ交流の暁としまして、我々としては松阪市のパンフレットを置きたい、あちらのほうの、交流先のほうの市町の観光パンフレットとも私どものほうへ置いて、それぞれがそこを観光の拠点として使って、対外的に訪れる方に、双方がメリットとなるような形で売り込みをしたいというふうな形も考えております。私どもとしましては、そういった形の交流の中でメリットを見つけ出して、それを積極的に進めていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。



◆9番(山本節君) わかりました。それはそうしますと、もう具体的にそういうお話が進捗していると考えたらよろしいんでしょうか。



◎まちづくり交流部長(松林育也君) さきに申し上げましたように、北海道の他の市町とはそういうような形で進めさせていただいている部分もございますし、白老町につきましては、これからの交流の関係の中で進めていきたいというふうに考えております。

 以上です。



◆9番(山本節君) わかりました。ひとつよろしくお願いしたいと思います。

 いずれにしても、いろんなそういったイベントあるいは交流の機会を設けていくことは、先ほど教育長がおっしゃっていただいたように、松阪市民に対して松浦武四郎さんを御認識いただくための最重要な行動だろうというふうに思っていますので、本当に政策宣言でこのように立派に公約をしていただいていますので、選挙が今近いですから、公約という言葉を使いますけれど、ぜひぜひ現実たらしめていただきますように、よろしくお願いしたいと思います。

 武四郎さんが恐らく本当に心底アイヌ民族の精神論に入る中で、いろんな自然を大切にするという考え方、思想ですね。実はこういう文化あるいはそういった精神論の部分で、北海道各地で教育にそういう精神論を、あるいは文化、あるいは民芸等も含んで、あるいは生活の様式等々を含む中で、結構教育現場でそういった体験学習あるいは精神的な面を考えていくという授業への組み込みがなされております。結構以前からやられておりますが、今回こういったきちっとした国立の博物館ができれば、さらにそういった面が道内では加速をしていくと思います。ただ、こちら側、いわゆる道以外ではどうなのかという部分は、なかなか進んでいかないんかなと、その考え方を授業に取り入れるのは進んでいかないとは思っています。だから、そこで松浦武四郎さんという偉人を媒体にして、松阪市にはアイヌ民族の方々と既に交流も始まっておりますし、受け入れるにはやっぱり受け入れる相手のいわゆるそういったものを理解していくという意味で、子どもさんレベルでの教育面でそういった組み込みなどをされていくお考えはないかと。

 この資料の末尾にそういった教育関係のネットのアドレスで一応参考資料として添付をさせていただいていますが、その辺はお目通しいただいたと思っていますので、そういったのを踏まえながら、教育委員会として何か今回というか、こういう「AINU ART」も含んで、今後松阪市としてえにしあるアイヌの方々のそういった生活様式等々、あるいは文化、あるいは精神的なものを授業の中に組み入れていくというお考えはあるかないか、お尋ねいたします。



◎教育長(小林壽一君) 松浦武四郎記念館では友の会の皆さんを中心にして講座、講演会などを実施しておりまして、毎月1回、講座は開設されております。これは主に記念館の学芸員を講師として、さまざまな角度から武四郎についての理解を深める、そういったことでございまして、これまでに75回の講座を開設しているということでございます。また、年に1回には外部からの講師をお招きしての講演会も実施をされているということでございます。

 先ほど議員からもいろいろ御紹介ございましたけれども、松浦武四郎は6回、北海道の探索をやっているわけでございますけれども、その功績のすばらしさということもあるわけでございますけれども、松浦武四郎の持っている人間性というのか、そういったものの価値というものを皆さんが認めている、そういうことが功績のみならず、そういった人間性についても理解をしたいということではないかというふうに思います。

 北海道全体には50以上の顕彰碑とか記念碑が建てられているということでございますけれども、北海道の人たちがそれだけ松浦武四郎さんを認めているということになろうかというふうに思います。こういったことを私どももやっぱり郷土の偉人としてきちんと理解をする、あるいは啓発をしていく、そんなことは大切だなというふうに思います。

 国のそうした一連の動きもそうしたことにつながっていくんではないかというふうに思っておりますけれども、御紹介させていただきますと、記念館に隣接して小野江小学校がございますけれども、この小野江小学校では学校の教育課程の中に、松浦武四郎さんを学ぶというような郷土学習を入れて、年間計画的に学習をしているということでございます。

 また、教育委員会の事業としましては、この議会でも御紹介をさせてもらっておりますけれども、郷土の偉人に学ぶ事業というのを立ち上げておりまして、ことしは副読本として本居宣長さんをテーマにした副読本を作成いたします。続いて、来年度はこの松浦武四郎さんをテーマにした副読本をつくることにしておりまして、まずは松阪の子が松浦武四郎さんについてやっぱりきちんと語れる、そんな教育をしていきたいというふうに思っておりますし、今紹介しました小野江小学校、この地区にあります、それから三雲中学校では市長も行っていただきました弟子屈町との小中学校との交流を今積極的に進めているところでございます。ことし、三雲中学校の職員が弟子屈町の弟子屈中学を訪れましたけれども、そこで子どもたちを対象にしまして授業を行いました。松阪紹介の授業を北海道の弟子屈町の弟子屈中学校で授業をしたんですけれども、どういう授業をしたかと言いますと、三雲中学校は今フューチャースクール事業でタブレットを使った研究をしておりますけれども、それを持参しまして、そのタブレットで持って、弟子屈中学校から三雲中学校へ発信をして、それでタブレットで交流をして、映像をもって紹介するというような、そういった授業もしておりまして、この松浦武四郎さんを子どもたちがやっぱりきちんと的確に理解する、そんなことにつきましても、積極的に取り組んでいきたいというふうに思っております。



◆9番(山本節君) ありがとうございました。御丁寧に本当にお考えを聞かせていただきました。来年から松浦武四郎さんのそういった松浦武四郎学のブームが進捗していくと。そこに本当にこれからのテーマとしてアイヌ民族のそういったものも含めていただければというふうに思っています。

 松阪市内でアイヌ犬、北海道犬ですね、犬の話ですけど、突然に飛びますが、8頭ほど登録があるらしいんですね。今回、アイヌ民族博物館を訪問させていただいたときに、そこにある携帯会社の白いワンちゃん、あれはカイ君という名前でしたかね、その子どもさん、そら君という子犬が、子犬といっても結構大きいですけど、飼われていまして、ちょっと御対面してきました。有名なカイ君の子どもさんということで、これから恐らくそういったマスメディアにデビューされていくんかなというふうに思っていまして、もう二、三年するとスターになるかもしれません。

 よくよく考えますと、当時はアイヌ犬、天然記念物に指定されてから北海道犬という形に名前が統一されました。これ間接的ではありますが、北海道が松浦武四郎さんによって北海道と名づけられた。もし仮に名づけられてなかったから、アイヌ犬は北海道犬にはなっていませんので、そういう意味でいきますと、北海道犬そのものも間接的には松浦武四郎さんが命名の親なんだろうというふうに思っています。

 先ほど冒頭に御紹介しました市内に8頭のそういったアイヌ犬がいるということもあります。実態はちょっとよくわかりませんけども、アイヌ犬、非常に精悍で、どっしりしている感じを受ける犬なんですが、非常に勇敢で、粗食にも耐えていけると。あの激寒の北海道、熊を追いかけてというふうな、いわゆる当時のアイヌの方々が狩猟に使われていた犬ですが、そういったものを全国的に見ますと、アイヌ犬コンテストというのがあります。そういうのを松阪市に誘致するお考えというのはありませんか。話が唐突過ぎるんですけれども、これをまちづくり交流部長に質問するのか、ちょっと市長に答えてもらうか、どっちでも結構ですけど、どうぞ。



◎市長(山中光茂君) 今回の全体の質問を通じて、私も実は山本節議員のこの北海道白老町の視察報告書、しっかり読ませていただきました。非常に感銘を受けたのが、本当に松浦武四郎さんに対する思いと、アイヌ民族に対する思い、そしてこの連携についていろんな視点から、最後はアイヌ犬という話まで出ましたけれども、本当にいろんな視点から山本節議員が現場に行って感じられて、すばらしい報告書、本当に多くの方にこれを読んでいただきたいなと思うような報告書をつくられてくる中で、先ほどブランド連携の協議会という話もございました。白老町との部分もありましたし、ある意味、ブランドという中ではアイヌ犬というのも一つのブランドになってくる可能性もあるかもしれませんし、地域の状況など、ちょっと私もわからない部分ありますけれども、何にしても2018年の松浦武四郎生誕200年に向けて、武四郎記念館の位置づけのあり方、そして新しい生家のあり方もある意味、第2武四郎記念館の別館のような形で、アイヌのさまざまな部分の展示なども含めてしていかなくてはいけないと思っております。アイヌ犬という視点からもいろんな形で検証もさせていただいて、何にしても松浦武四郎さん、そしてアイヌ民族、北海道とのかかわり、このようなことをしっかり協調していけるあり方をしていければなと思うところでございます。



◆9番(山本節君) ありがとうございます。生誕200年を記念して、ぜひ松浦武四郎さんの銅像をつくってくださいということでお願いして終わります。

 以上です。

     〔9番 山本 節君降壇〕



○議長(中森弘幸君) 暫時休憩をいたします。午後1時、本会議を再開いたします。

                         午前11時50分休憩

                         午後1時0分開議



○議長(中森弘幸君) 休憩前に引き続き本会議を再開いたします。

 次に、23番 久松倫生議員。

     〔23番 久松倫生君登壇〕



◆23番(久松倫生君) 議長のお許しを得まして、一般質問、ここから後半戦ということになるわけであります。日本共産党の久松倫生ですが、先般は、多少体調を崩しまして、えらい申しわけないことでございました。きょうは、この前に比べれば元気を出して質問に当たりたいというふうに思います。私は、2つのテーマで分割方式で質問させていただきたいと思います。

 まず、暮らしと経済対策ということでございます。

 この中身は、山中市政という点では一応4年間、1期目最後の一般質問ということもありまして、全体的なまとめのような議会ともなるわけであります。そこで、ずっと論議をしてきました市民の暮らしはどうだったのか、この4年間で市民の懐を温めて、地域の経済を循環させる、そういう政策はどうだったのかと、ずっと提起をいたしてまいりまして、ひとつ全体的な到達、あるいは評価というもの、また今後の見通しというものをお聞きしたいと思います。

 その準備を昨晩までしておりましたところ、実はよく御承知のこのまっさかを変えなあかんという山中市長のマニフェストと、そこに実は私どもが、市長が就任された直後に10項目の予算要望というのをいたした文書が、直接市長と話し合いしたときのメモを含めて出てまいりまして、これは一々申し上げませんけれども、そのころはちょうどリーマンショックの直後でありまして、雇用や就労の問題というのは随分念頭にありました。

 また、その後この4年近くの中では、3・11というのがありまして、いろんな意味で自治体のあり方というものもまた別の角度から考え直すという契機がございました。改めて、きょう出させていただいた質問のテーマで振りかえてみますと、どういうことが進んで、何が難しい問題であって、そして私どもが提案したことがどう実現したかなど、整理する非常にいい機会になったというふうにも思っております。

 そこで本題に入りたいと思いますけれども、ずっと私どもが市民の懐を温めるという問題と、地域の経済の活性化、地域循環ということを申し上げてまいりました。この問題提起を2度にわたる代表質疑等でも行ってまいりましたけれども、市長はいのちと痛み、地域への投資ということを盛んにおっしゃっております。この中では、特に子ども医療の無料化の前進などは大きなあらわれと言えるというふうに思います。しかし、私どもが指摘したのは、一方ではこの2年間、大きな市民負担も連続いたしました。昨年度の国保税の引き上げ、ことしは介護保険料の引き上げ、こういうことがございました。社会保障制度のあり方という根幹にかかわる問題でありますが、市民負担が大きくのしかかったのは現実だと思います。こうした市政の経過の中での市民負担増についてどう受けとめておられるのか、認識は聞いておきたいと思います。

 こうした中で、この間、暮らしにかかわる私どもの提案、現実のものになった、実現したものもあると考えています。私は、1つ、直接暮らしを応援するということでは、水道料金の引き下げ、これがあったというふうに思います。また、地域の経済対策としては、身近な公共事業への予算増、生活密着型、身近な公共事業への予算増が3000万円単位での4回の予算化という中で、1億2000万円となりました。こうして、全体的に見ると決して小さい数字ではなく、地元業者の仕事増につながれば、言われるような経済効果もあったと言えるのではないでしょうか。そうした点での認識はいかがでしょうか。

 私どもは、他の自治体も例も出して、住宅リフォーム助成なども提案しましたけれども、これは市長には受け入れられておりません。

 そのほか、今年度に入りまして3月の議会では地域の活性化の中で中小企業振興条例の研究、あるいは地域の活性化に飲食店スタンプラリーなど、こうした提案もいたしましたし、また6月議会では地域ビジネスサポート事業、これが予算化をされて、初めてといいますか、地域の経済実態、280事業所ですか、これらを踏まえた地域の経済実態を調査すると、そして政策化に生かすという方向が出されましたけれども、今年度、いよいよ来年度予算編成を前に、こうした御答弁いただいた内容等が今どのような状況になっているのか、来年度へのつながり方はどうなのかという点でお聞きをして、第1回目の質問といたします。

     〔市長 山中光茂君登壇〕



◎市長(山中光茂君) 久松議員からは、この4年間における総括も含めて、進んだ部分、そして負担がふえた部分、このあたりについての認識と、あとは地域ビジネスサポート事業の現在の状況はどうなんだろうという部分がございました。2点目につきましては、松林部長から答えていただくと思います。

 1点目の4年間において進んだ部分と負担増になった部分、このあたりでございますけれども、ちょうど私も手元にございまして、2月6日、私が就任した日に共産党の議員団としてさまざまな要望をいただいたところでございました。議論を私もよく覚えておりますけれども、当時の課題の中で総合運動公園、サーチャージ、そして休日夜間診療所の充実で1次外科というものをつくっていけるのかどうかという議論もしておったりとか、救急のトリアージシステムというものがどうなんだろう。または、障害者の入院食事代助成を復活をと、あとは保育園の民営化の方針、また特定健診の充実、医療費の問題、妊婦健診の充実、このあたりに関しては私たちとして本当に一番いのちと痛みを踏まえた中で解決をしてきた問題として、当時から一つ一つ議会にも諮らせていただく中で、いのちと痛み、そして総合運動公園、サーチャージの位置づけ、水道料金の軽減などもさまざまな各種主体と協議をしていく中で、または市民からも声を聞く中で進めてきた案件として、可能な限り市民に対して、そして地域に対しての投資、そして新しい事業展開においてはしっかりと市民の声を聞きながら進めてきたという前提がございました。

 一方で、久松議員が言われていた介護保険料の引き上げ、そして国保税の値上げでございます。本当にこの国保税、介護保険料を値上げしていくというのは市民負担が増加していく、間違いなくそういう結果につながっていると思います。ただ、これにおきましては、これまでも議会で説明をしてまいりましたけれども、国の制度に基づく形で一定のパイがある中で、このパイをどのように分割するかということは私たちも行政の中でも議会とも協議もしながら進めてきました。私たちの国保税、そして介護保険料、これは今においても将来世代においてもそうですけれども、最も痛みが大きい方々に対して最大限配慮するという意識は徹底をしてきたところでございます。これは、さまざまな所得水準における細分化の位置づけ、そして低所得者に対する最大限の配慮、または一般会計から繰り入れできた部分も実はございました。

 このあたりを含めて、今後においても、もちろん国に対して制度的根幹を今後持続可能な形でどうしていくのかというのは大変な問題となってまいりますけれども、本当に高齢社会が進んでいく中で、やはり私たち若い世代、所得を持っている世代がしっかりと支えていかなくてはいけないのは事実でございます。その中で、やはり低所得者に対する配慮、痛みが大きい方々に対する配慮、そして一方では施設整備をすれば介護保険料が上がっていきますけれども、一方で施設整備の必要性というものもあります。そのあたりのバランスも含めて、市民の方々の負担増、国の役割の位置づけ、施設の整備のあり方、そしてその負担の公平な分配のあり方、このあたりはしっかりとまだまだ議論をしていきながら、このあたりの市民の負担感に関してはリーマンショック以降非常に厳しい状況であるのは事実ではございますけれども、このあたりに関してもしっかりと取り組んでいくとともに、2点目の話にございました地域ビジネスサポート事業も含めて、地域の雇用において、または経済の活性化に対しても前向きな投資というものもしていく必要があるのではないかなと考えておるところでございます。

     〔市長 山中光茂君降壇〕

     〔まちづくり交流部長 松林育也君登壇〕



◎まちづくり交流部長(松林育也君) 久松議員から2点御質問を頂戴いたしました。地域ビジネスサポート事業の中で行っております市内中小企業の実態調査、その進捗状況、結果どうなっておるのかというふうな御質問と、飲食店とか商店の活性化事業として、夜のまちオリエンテーリングという話がございまして、その研究の状況はどうだというお話を頂戴いたしました。

 まず、ビジネスサポートですけれども、御承知のとおり、6月議会の補正予算の中でお認めいただきまして、創業支援という形の中で今年度地域ビジネスサポート事業に取り組んでおります。これは、創業、企業を起こして創業、それにスポットを当てた施策でございまして、新たに事業の立ち上げを目指す方、あるいは創業間もない事業者等を対象に、その創業やあるいは事業の成長のために国の緊急雇用制度を活用しまして、実際に即したセミナーやアドバイスを行う、これが基本の形でございます。そして、このサポート事業の中で、中小事業所約250社以上を対象にしまして、訪問調査を行いまして、今後その新規創業者が参入する際の情報というんですか、参考というんですか、基礎データの蓄積を行うものです。

 当然のことながら、こういった調査のデータから、市内の事業者の強みや弱みとか、あるいは中小事業者がどういった課題を抱えて、何を求めているのかというふうなことにつきましても把握をして、行政として中小企業の振興発展に関する支援策を考える際の参考資料にもしたいというふうに考えております。

 現在の状況につきましては、サービス業、小売業を中心に事業所の調査を進めておりまして、目標の9割方の調査を終えたところでございまして、今後はこの出ました回答、これらを分析した結果を施策に生かしていけたらなと考えております。

 それと、夜のまちオリエンテーリングという飲食店や商店の活性化事業でございますけれども、これは実施ということを目標にしまして、松阪商工会議所等との意見交換をずっと行ってまいりました。しかし、御承知のとおり、愛宕町の商店街振興組合から市に対しまして、ことし11月3日、氏郷まつりの日に街コンという形で、いわゆる愛宕町の飲食店エリアを会場とした男女の婚活のコンパを手づくりでやりたいということで、市や商工会議所にも協力をしていただきたいという要請がございました。市の商業の活性化に寄与するということもございますので、商工会議所とともに、特に広報とかPRに協力するなどしまして支援をさせていただいたという経過がございます。

 その際にも、今回の街コンの実施後の課題とか問題点を抽出、整理をしまして、対象者へ趣向を変えた今後の多彩な催し、取り組み、こういったものに向けて関係団体が協議をしていくというようなことを確認させていただいております。

 全国には地域の活性化、とりわけ飲食店等の活性化のためにさまざまな仕掛けや取り組みを行っている地域がございます。そういった状況も参考にしながら、今後も商工会議所や、あるいは商店街振興組合などと協議を進めまして、地域の活性化や商業の振興のために市の立場で支援していきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

     〔まちづくり交流部長 松林育也君降壇〕

     〔建設部長 浜地一美君登壇〕



◎建設部長(浜地一美君) 私のほうから、身近な公共事業ということで1億2000万円の事業について御答弁をさせていただきます。

 この事業におきましては、維持修繕事業で地域の生活に密着した身近な工事として、地域の環境整備を図っている予算でございます。年間多数寄せられます要望に対しまして、少しでも対応しようとするものでございます。

 この1億2000万円の内訳でございますが、補正で平成22年度に13件の工事で3000万円、また23年度に17件の工事で3000万円、また本年度におきましては10件の工事分で3000万円を当初に計上させていただきました。また、この9月には通学路の緊急点検の修繕箇所も含めまして14件分の工事を3000万円の補正でさせていただいたものでございます。

 平成22年度から本年度までで合計1億2000万円ということで、54件の工事を地元業者に発注することができまして、地域の安全対策等含めまして環境整備が図られました。地域の暮らしに寄与するものと、また地元業者に発注したことによりまして、経済効果のほうにもつながっているものと考えているところでございます。

 以上、答弁とさせていただきます。

     〔建設部長 浜地一美君降壇〕



◆23番(久松倫生君) ありがとうございました。おおむね市長が私どもの文章まで使われて細かくされましたけれども、その中で若干悪いところといいますか、問題提起を申し上げて恐縮なんですけれども、いい悪いはちょっと自分としての評価も踏まえて申し上げたいと思うんですけれども、先ほど経済効果という点では建設部長から御答弁いただきましたように、私どもは公共事業全部否定するわけじゃなくて、身近な公共事業、そういう公共投資、それから地元業者に粘り強くやれば54件、1億2000万円というお金は地元の要望にも応えられますし、やはり地域経済にとっても決して小さい投資ではないと、そういう意味での公共的な投資のあり方というのは一つだというふうには認識をしておきたいというふうには思います。

 今後ともそういう政策は一つの政策の一環としてお願いをしたいというふうには思いますけれども、直接暮らしにかかわる問題で、私はちょっと問題提起したいのは、国保にしろ介護保険にしろ、今の制度上の問題というのは確かにあって、それから国の負担分、ルール上の問題というのはありますけれども、1点だけ申し上げますと、今回の国保の引き上げが私どもはよく話し合いの中でも言うんですけれども、応益制の部分を引き上げたというのがあるわけです。これは、中間所得層の負担を減らすと言われながら、逆に低所得者層にはやや負担増、そのカバーをするための一般会計からの繰り入れなんかはありましたけれども、減免という点でありましたけれども、しかし直接の負担増という点ではそういう問題があったのではないかというのが1つと思います。

 それから、書画カメラをお願いします。この水道料金の値下げの部分で、この黄色いところ、平均では3.9%だったんですけれども、一般家庭用の例えば13ミリ、20立方、25立方、30立方という、2人ないし4人の御家庭でいわゆる生活者といいますか、一番生活費が要る部分をやや厚く引き下げられたわけです。

 こういう形で同じ懐を直接家計にかかわる問題で、いかに生活に対して家計を温めるかという、そういう措置がとられるかどうか、その点では、もう簡単に聞くだけですけれども、ここの応益制の引き上げというのは、被保険者にとってはやはり痛手になるんではないかというふうに私は思いますし、今の水道の値下げの仕方とはやっぱり考え方がちょっと違うんじゃないかと思うんですけれども、その点の御認識だけ聞かせていただきたいと思います。



◎市長(山中光茂君) 久松議員がおっしゃるように、確かに応益制の中での国保に対するあり方というのは全国的に共通した認識ですけれども、私たちとしては本当に久松議員がおっしゃるような応能制を意識した中で低所得者層への配慮と、松阪の場合、高所得者層からはしっかりと取らせていただくところは取らせていただくという意識のもとでの制度設計というものをさせていただいているつもりでございます。だからこそ、低所得者層に対してのサポートにおいて強化させていただいたのは、やはり応能という意識を持った中での対応において、特に最も痛みが大きい方々に対しては私たちの意識としてはあえて低所得者サポートを入れたというのは、全体としては応益制の制度設計ではございますけれども、応能のもとで納めていただく中で低所得者層への配慮をさせていただきました。



◆23番(久松倫生君) ちょっと理解できない部分もあるわけですけれども、もう端的に聞かせてもらいます。このことによって、これは保健部長に聞くのか税務のほうに聞くのかわかりませんけれども、この応益制を上げたことによる収納率の変化というのは実際あったんでしょうか。現場としてはどうでしょうか、参考までに聞かせていただきたいと思います。



◎税務部長(川口昌宏君) 御質問いただきました応益分が引き上げられたことによります収納率への影響などにつきましては、正直わかっておりませんが、平成23年度の現年度分の滞納状況で申し上げますと、滞納額が5億2133万4000円、滞納人数でいきますと4606人で、前年度22年度と比較をいたしますと、滞納額では4650万円ほどの増となっておりますが、滞納人数では65人ほどの減となっておる状況でございますので、御理解のほど賜りたいと思います。



◆23番(久松倫生君) その視点から余りこれまでも論議したことはなかったんで、人数と額というのは、一概に人数が減ったからよくなったとも言えませんけれども、その辺は今後ひとつ会計年度の1回の決算しか出ていませんので、そういった視点もやはり必要かなと思います。その点だけ述べておきたいなというふうに思います。

 それから、そういう点で直接暮らしにかかわるという問題では、やはり社会保障にかかわるこうした制度上の問題、今市長から盛んにおっしゃっていますけれども、少しはこういう負担増を軽減するために一般会計からの繰り入れということもお言葉がありましたし、実践するという言葉もありましたので、今後の予算編成の中ではこうした変動に対する対応策として、今後ともそういう対応はあり得るというふうに一応受けとめておいていいのかどうか、その点、よろしいですか。



◎市長(山中光茂君) 当然制度の中で、いつも話をさせていただいておりますけれども、当然これは国の制度の中で、その制度の枠組みにおいて負担の分配をするというのがそもそもの制度の趣旨でございます。あくまでそのルールにのっとるというのが大前提でございますけれども、本当にさまざまな経済的な状況に応じて、または本当に制度自体が市民に対して痛みを大きく与えてしまう部分において、現状に応じての対応をしっかりとしていきたいと考えておるところでございます。



◆23番(久松倫生君) 今、今後の対応にも一定期待も持ちたいとは思いますけれども、こうしたことと地域経済対策という点なんですけれども、私は身近な公共事業への予算増ということで、効果があるというふうには認識しておりますし、こういった点での今後の政策課題ということでお願いをしたいと思うんですけれども、もう一つは、体制的な問題で申し上げて恐縮なんですけれども、この3月の議会でもこういう地域経済の問題なんかでは、経営戦略という考え方、あるいは言葉は部局の問題なのかもわかりませんけれども、経営戦略という考え方で市長も申されて、そういう中で市長は、後で観光戦略会議の問題をやりますけれども、2つ言われたんです。

 成長戦略という問題では、観光交流、あるいは観光戦略という文化も含めてこういう戦略があるよというのと、もう一つはいわゆる経営戦略というものがあるんだという、そういうことが提起されていたというふうに思います。松林部長の先ほどの答弁を伺った上では、3月の時点では研究課題であったものが、6月には調査という形で一定のビジネスサポートという問題が出されましたし、今回いろんな地域なり商店街での実践を踏まえて、いわゆる市の立場での支援という言葉に変わっていったというふうには受けとめるんですけれども、今後、そういう流れというものをさらに強めながら、これ予算編成の時期ですから、そういう経営戦略という立場からも、そういった全体的な方向性というものを今後とも確立していく、あるいは貫いていくというふうに受け取らせてもらっていいのか、その流れというものは今後とも続くというふうに考えさせてもらっていいのか、その点だけお聞きしておきたいと思います。



◎市長(山中光茂君) 今、観光という部分を一つの切り口として言われましたけれども、自治体の経営戦略として、当然財政再建、無駄な事業に対してのチェックであるとか、やるべき事業とやるべきでない事業、やらなくてもいい事業、このあたりの仕分けというものの徹底と、そしてやはりもうける自治体という形での経営戦略としてさまざまな手法もこれまでも用いてきた経過がございました。特に、観光戦略、またはまちづくりの戦略というのは、10年後、20年先を考えた中で、松阪の魅力をいかに増進していって、その投資効果としてまち全体が活性化していくという位置づけで非常に重要です。今、観光戦略会議、またはこのビジネスサポート事業、そしてまちのさまざまな起業家の方々を育てるための起業家の塾に対するサポートもさせていただいておりますけれども、そのあたりも含めて商工会議所、商店街、そしてさまざまなまちの主体、観光協会もそうですけれども、そういう主体の方々と連携して、行政として責任のある戦略を全体として持っていく中で、各主体それぞれの役割に対してかかわっていければと思っておるところでございます。



◆23番(久松倫生君) ちょっとその問題は次のテーマで聞くつもりで、だからそのこととは分けて、いわゆるまちづくり交流部であっても、観光戦略と、今言われている経営戦略と、もうけるという形になるのか、私は地域へ投資をして、それが将来は活性化の中で税収につながるということになるのが本来だと思いますけれども、そういう意味での経営戦略という問題と、観光戦略はまた違うんですよね。違うように市長がかつて答弁されたことがあったので、私は分けて考えたわけですけれども、だから、もうそれはそれで、市長の理念じゃなくて実際松林部長が言われたように、これまで研究主体というものから、市としての支援という言葉に変わりましたので、そこはやっぱり一歩進んで、次のを言いますけれども、市の場合、考えがあるとかいろいろあった場合、いわゆる予算に事業化する、あるいは具体的な予算化、事業化という中で物事が進んでいくと、私はその認識でずっとやっていますから、市としての支援と言われた場合には、次の段階へ進むというふうに受けとめていいのかということだけ、もう端的に聞かせてください。



◎市長(山中光茂君) よく議会答弁で、研究とかというと、もうやらない事業のことを研究するとかという言葉がありますけれども、今実はそういう研究、検討課題という言葉を軽々しく議会で使わないようにというのは職員間で徹底もしておる中で、本当の意味で議員から言われたことも真摯に受けとめて、やるべき部分、やらないことはやらないで説明責任が果たせるように、しっかりと時系列の中で、補正予算でもやるべき事業はやっていくという形の中で、研究、検討を本当にさまざまなことで本気でやりながら、やるべき事業に関しては随時随時でしっかりと皆様方からの提案も受けた中で進めていきたいと思っておるところでございます。



◆23番(久松倫生君) 次に行きたいんで、このことで言っているんじゃなくて、先ほど松林部長の答弁で、3月の前部長の答弁では研究と言っていたのが、市としての支援へという言葉になったから、前へ進んだんですねと。事業化するかどうかというのは次の予算化の問題ですけれども、いわゆる先ほど市長が言われたように、やらないということを研究するというんじゃなくて、市として支援するという立場に前へ進んだんですねということを確認したいんですけれども、それだったらまた言葉の遊びになっちゃうので。



◎市長(山中光茂君) もうそれは言うまでもなく、事実として研究、検討であったものが、もう事業化されてきておりますし、次年度以降においてはそれを生かした事業に進んでいくというのは至極当然のことでございますので、もう現実として進んでおるところでございます。



◆23番(久松倫生君) そういうふうにすっと言っていただいたら、こんなに言ってなくてよかったんですけどね。

 それでは、この問題、まだまだいろいろありますけれども、時間も限られていますので、次へ進みたいというふうに思います。

 今後のまちなか再生プラン、観光戦略等についてということであります。

 先ほど市長も言われましたけれども、市長は文化、観光、松阪の歴史を生かしたまちづくりという視点におきましては、本年度から観光まちづくりのアドバイザー、または観光戦略会議という中で力点を置かれたということは承知をいたしております。一つ一つは申し上げませんが、観光戦略会議や、これは長谷川家の動き、江戸日本橋とのかかわりで、私どももこれまで提案してきたことが生かされているというふうに思います。この課題では、来年度以降のまだいわゆる実施計画というのは示されておりませんので、14日ということになりますので、具体的にどういう予算化になるかというのは今のところわかりかねますけれども、ただこの間、これは9月議会の途中でありますけれども、景観シンポジウムが行われましたし、11月には17日に再生プランの説明会というか、意見聴取会というのがありましたし、24日には観光戦略会議の市民意見交換会というのが行われたということが相次いで開かれまして、まちなか再生プランについては今年度で終了せず、来年度以降も引き継ぐというか、新たなこういうプランをつくっていくということになったんだろうというふうに受けとめました。

 また、観光戦略会議は来年度にかけまして松阪の、ことしはドゥープランといいますか、いろんな予算化が来年されると思いますけれども、その後、いわゆる観光戦略の基本点、これをつくり上げていくという方向だというふうに思っております。

 そういう中で、いろいろプランが出されたり、アイデアが出されたりしておりますけれども、こうした催しの中での提案というものと、先ほど言いました事業化というものとはどのように考えていくのか。連関していくのか、基本的な考え方をまずお聞きしておきたいというふうに思います。

     〔市長 山中光茂君登壇〕



◎市長(山中光茂君) これまでさまざまな御提案、そしてまちなか再生プランという形で3年間にわたって本当にさまざまな皆様方のアイデアを集めてまちなか再生プランができて、そしてそのアイデアを具体的に60項目において前向きな形で各主体、行政もお金を投資しましたけれども、行政が投資した部分をトラック市であるとか、まちなかの開業塾であるとか、いろんな形で各主体がそれぞれにできることを行ってきていただいた経過がございました。そのまちなか再生プランという形で、まちの中心部におきましてはいろんなアイデアが出て、行動し始めて、それを今後はまちづくりや観光の政策的な部分として動き出していく、そういう状況の盛り上がりにつなげていく。今、本当に各主体が動き始めたスタートの中で、今後はそれをどのように事業化していくのかという部分につながってまいります。

 今回、ちょうど9月におきましては、大学生、学識経験者の方々が松阪へ来ていただくシャレットワークショップという機会もある中で、その中で景観まちづくりシンポジウムを行わせていただく中で、今後のまちなか再生プランや観光政略会議の一つの前段という形も含めて、その成果を発表いただいて、市民の皆様方とも意見交換をさせていただきました。

 そして、11月17日には、先ほど久松議員からも話がございましたように、まちなかまちづくりの市民意見聴取会、そして市民のアンケート調査も3年前と比較した形の中での結果報告もする中で、商店街に対しての活性化のデータ自体はいいようにも上がってきておった部分もございました。その中で、まちなか再生プラン推進委員会の皆さんとの意見交換も行った。そして、11月24日には観光戦略会議の中で、本当にこれは活発な形で、これまで観光まちづくりにかかわってきていただいた方々に前に出てきていただいて、市民の方々と非常に前向きな提案、意見交換が出てまいりました。今後におきましては、これまでまちなか再生プランでかかわってきた実践経過やプラン、さまざまな外部の方々のアイデア、長谷川邸であるとか、さまざまな主体的にこれからかかわっていかなくてはいけない案件、このあたりをさらに市民の方々の声を聞きながら、または市民から声を聞いた部分を生かしながら、今できること、将来世代に当たってこの5年10年の中でやっていかなくてはいけないこと、そして具体的に松阪市の観光的な計画としてどのようにしていくのか、どのような行政体になったとしても、しっかりと進めていく計画を含めて、そのあたりを計画策定をしながらも実行を行っていく、そういう観光戦略、まちなか再生計画というものを進めていきたいというふうに考えておるところでございます。

     〔市長 山中光茂君降壇〕

     〔まちづくり交流部長 松林育也君登壇〕



◎まちづくり交流部長(松林育也君) 観光戦略会議ではどういった形で具体的に事業を進めていくのかという御質問を頂戴いたしました。

 松阪市観光戦略会議は、御承知のとおり本年6月19日に設置いたしまして、先ほど市長からも答弁ございました11月24日に中間報告会及び市民との意見交換会を開催させていただいたところでございます。これまで5回ほど会議をさせていただきましたけれども、市域全体の観光振興ビジョンの策定とともに、スピード感を持って取り組む先行事業の計画、そして実施を並行して進めていくという形を基本としております。

 現在、先行事業の計画、実施につきましては、御承知のとおり松阪市にゆかりのある東京日本橋と松阪市をつなぐことを目的に、とりわけ松阪を代表します松阪木綿、松阪の食、そして本居宣長、これらを観光素材としましてそれぞれの分科会を設置しまして、具体的な事業化に向けた議論を重ねてきております。平成25年度における全体的な予算の中で可能な事業から実施をしていきたいというふうに考えております。

 また、今後の展開としましては、先ほど市長からもありましたように、長谷川邸の活用を含めて、まちなかの歴史的な遺産の面的な活用、こちらのほうにつきまして市域全体を捉えた観光資源の活用、これらのいわゆる飯南・飯高・嬉野・三雲等も含めた全体的な観光資源の活用、これについて議論を進めた上で、行政と観光協会、あるいは関係団体等の果たすべき役割と使命を明確にしたいと。そして、平成25年度を目途に新たな観光振興ビジョンを策定したいという形で進めていきたいというふうに思っております。

 以上でございます。

     〔まちづくり交流部長 松林育也君降壇〕



◆23番(久松倫生君) だから、17日のまちなか再生プランについては、今後新たな計画をつくるのかという話は、受けとめていいのかというのがあったんで、それだけ簡潔に聞かせてください。



◎都市政策部長(中西士典君) 失礼いたしました。まちなか再生プランのことにつきましてでございます。

 まちなかのまちづくりに対する取り組みにつきましては、今後も継続すべきものとして新たなプランを作成する必要があると考えております。その中で、市長からも御答弁ございましたけれども、市民の皆様からいただいた御意見、御提案等を整理して今後作業を進め、新たな計画をつくり、それに基づいて実行していきたいと考えております。



◆23番(久松倫生君) そういう中で、例えば具体的な、これは議員の皆さん御承知のように、先ほど9月9日にやられた景観シンポジウムの若い学生の皆さんがつくられた提案です。いろいろな会合へ出ていて、市長の御意見を聞いたり、皆さんの御発表を聞いていると、いやそれはいいな、すぐにやったらどうだという意見になったり、先ほど市長はかなり慎重に、数年かけてやる計画に上げるとか、いろんな言い方もされていますし、だから私が初めに聞いたのは、例えばこういう出てきた意見を市がやるとか、私ら議会で審議するというのは事業化、予算化、あるいは予算は公費を使うのか民間活力でやるのか、いろんな形がありますけれども、そういう一つの方法、ルールにのせて物事は進めないと、思いついて、これいいなと、ぱっとやるとか、民間だけでやる問題でもないですし、だからその辺のルールや整理がどこまでできているかという、そういうことで系統的に積み上げが進んでいるか。だから、先ほど言葉にこだわりましたけれども、いいなと聞き置くのか、具体的に実践しようということで検討に入るのかというのは随分これ違うわけです。だから、一回聞いて、あとまた細かいことは聞きますけれども、そういうこうしたシンポジウムなんかを踏まえられて、実施計画は今度出ますけれども、その実施計画を策定する以降にこれは進んでいるわけでしょう、観光戦略会議にしても、こういうような出てきたやつを、もう端的に聞きます、来年度予算の中で幾つかやるべきことは具体的に予算化もしていくと、図っていくというふうな方向で今後この時期も進んでいるのかどうか。その点だけ、もう時間がありませんから、あまり詳しい話より、そういう手法として今こういう形で進んでいくよという形の今のお考えだけで結構ですから、ちょっと聞かせてください。



◎市長(山中光茂君) このシャレットワークショップの冊子、そしてあの具体的な発表内容は本当にすばらしいものでありました。ただ、これにおいては、当然学生さん、大学教授の外部の方々の発表の内容ですので、あくまでこれはこれとして参考にさせていただきます。ただ、私自身が市長としてこの中でも正式な形で発言させていただいたのは、例えば長谷川邸の中においては、これは参考ではなくて、今後議論の前提に置くという発言も明確に私自身もさせていただいておりますし、そのように部局にも指示を出させていただいております。

 また、道であるとか観光案内板の設置、そのような具体的な部分においては必ずこれは次年度において進めていかなければいけない重要案件だという発言も、これを受けてさせていただいている経緯もございます。そのように、当然行政計画と市民の方々が出された計画や意見聴取会での御意見とは全く別物ではありますけれども、当然その中身を精査して、具体的に今既に指示もさせていただいておる部分もございますので、そのあたりはやるべきことは次年度以降も、意見を聞いたこと、またはこの案件に載っていることも含めて、進めていくところはしっかりと進めていくということでございます。



◆23番(久松倫生君) だから、その辺の整理といいますか、ルール化というのか、その辺が今、要するにこのまちづくりになると3部局、あるいは市政戦略部を入れて4部局になろうかと思うんですけれども、そういったところでの審議をしっかりする、あるいは市長の御発言というのがどういう位置づけなのかということを整理しながら私どもも伺っていかないと、だから私どもが参加して発言する場合も、執行部、あるいは市としての提案があったのを議会として審議するということと、一市民としてそこへ参加して、いろんな意見を述べるということとも、やっぱりきちっとその辺は立て分けるというよりも整理をして、やっぱりそれぞれ意見を述べないとだめかなと思うところもあるわけです。

 1つだけ具体的な話、本当に細かいんですけれども、私はこれはどうかなと。どうかなというのは、いい意味も含めて思ったことだけ1つ挙げさせていただきます。書画カメラをお願いします。

 細かいので大変見にくいんですけれども、駅周辺、ここの広場のデザインとかある中で、本当にこれは学生の方が提案されたんですけれども、おもしろいなと思いましたし、駅前図書館の建設というのが書いてあるんです。もうこれは読ませてもらいます、見ても大変小さいですから。

 公共交通の利便性が悪い市内の現図書館の機能を駅前広場の北側に移転させるということで、交通弱者の市民でも利用しやすくする。また、バスターミナル云々と書いてあって、軽い読み物の閲覧室を設置するという、これはこれとして、先ほど市長が言われた学生の方のアイデアの一つとして受けとめるということになろうかとは思うんですけれども、この前今井議員が求めました駅前へ健康センターを云々という、駅周辺への公共施設ですね、これをどうかという議論もありましたけれども、私は市民に、個々の体験ですけれども、駅前に図書館があったらいいなという御意見を持っている方もあったりして、この話があったときにこれを聞かせてもらって、ああ、これはと思ったんですけれども、例えばこういう提案というものは、まちなか再生プランなり駅前活性化の中に一つの意見として位置づけていくのか。あるいは学生の皆さんのそういうアイデアの一つとして受けとめておくのか、その点の整理はどうでしょうか、ちょっと都市政策のほうで聞かせてほしいんですが。



◎都市政策部長(中西士典君) この図書館の提案でございますけれども、これは若い目、外からの目でいただいた斬新なアイデアでございます。ただ、この提案につきまして、実際の松阪市の現状に合うかどうか、そのあたり、実現性を精査いたしまして、今後のまちづくりの中でいろんな提案、御意見等含めて整理する中で、今後の新たな計画を考えてまいりたいというふうに思っております。



◆23番(久松倫生君) もう限られた時間ですので、また市長の御意見、先ほど市長がもうこの部分においては既に部局に指示していますよという、長谷川家の問題はまた挙げられましたけれども、それも外部からの意見は外部からの意見なんですけれども、だからそこら辺のところを変に基準とか規則を設けるわけじゃないですけれども、そこの外部からの御意見ということで、ただただ受け取るのか、いわゆる市の検討課題としてやられるのか、そこら辺の分けられる基準というか、そういったものはどういうところにあるのか、お考えだけでも結構ですから。



◎市長(山中光茂君) 余り難しく考える必要はないと思っておりまして、これは本音の話で言わせていただいて、私は全ての御意見においては検討課題だと思っています。研究がどうこうとかという言葉遊びではなくて、本当に全てのアイデアが検討課題であると思って真摯に受けとめておりますし、例えばここに書いてある、ちょっと具体的に踏み込ませてもらうと、図書館の建設という項目で、公共交通利用者の待合時間に利用できるような雑誌など軽い読み物閲覧室を設置すると。このあたりに関しては、本当に例えば今後仮に駅前に1次医療の拠点とかああいう施設を新しくつくる際には、駅前だったらこういうこともあってもいいよなという話を、部局を超えて議論をするようなあり方もできるでしょうし、本当に全ての部局がそれぞれの部分に対して意識を持って、当然私の意識の問題ではなくて、各部局が区分けをするというよりは、全ての意見を意識を持って捉えていくということが何より大事なのではないかなと思っております。



◆23番(久松倫生君) 今の発言が非常に私は大事やと思いました。というのは、各部局が、これはあくまで都市政策がやられた問題ですけれども、駅前ということになると、例えばどうかは別ですけれども、空き店舗の問題があるわけです。空き店舗に公共施設をどうかという、これは常々申し上げたことでもあるわけですけれども、そういうことも含めてやれば、まちづくり交流部との関係、あるいは図書館ということになれば当然教育委員会の所管になりますから、そういうものとして捉えていただく。だから、判で押したみたいに外部の意見だから、これがどうこうということでなくて、今市長がおっしゃったように、本当に全体のそういうことでのルール化の議論を、こういったものがせっかく出てきたわけですから、本当に実現し得るもの、あるいは検討課題というものという形に。でないと、本当にシンポジウムをやられて、シンポジウムをやったやったよというだけの話になってしまったんでは、結局は行政の提案だけに終わってしまうんじゃないかということになりかねませんので、きょうの議論はそういうことですけれども、こういうせっかくの成果を今後の予算編成、これは実施計画が出てこないと何とも言えませんけれども、予算編成の中でまた審議したいというふうに思います。

 きょうはこういう形で終わります。

     〔23番 久松倫生君降壇〕



○議長(中森弘幸君) 暫時休憩をいたします。午後2時、本会議を再開いたします。

                         午後1時50分休憩

                         午後2時0分開議



○議長(中森弘幸君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。

 次に、2番 中瀬古初美議員。

     〔2番 中瀬古初美君登壇〕



◆2番(中瀬古初美君) あかつき会の中瀬古初美でございます。議長の許可をいただきましたので、今回、松阪市教育ビジョン、夢をはぐくみ未来を切り拓く松阪の人づくりについて、一問一答方式にて質問させていただきます。

 最初に、小林壽一教育長におかれましては、地方教育行政功労者文部科学大臣表彰を受賞されましたことをまずもって心よりお祝いを申し上げます。そしてまた、携わっていらっしゃった多くの方々にもあわせましてお祝いを申し上げたいと思います。おめでとうございます。

 功労内容につきましては、松阪市の教育のあるべき姿の10年間を見据えた松阪市教育ビジョンを構築し、その具体化に向けて取り組み、教育の向上、発展及び教育振興に寄与された点、市内小中学校で完全給食が実施され、食育の充実、推進に努めている点、増加する外国人児童生徒のための初歩的な日本語学習や生活知識を学ぶ初期適応支援教室いっぽや、小学生入学予定の外国人幼児や保護者のための就学前支援教室ふたばを開設し、積極的な外国人児童生徒教育を推進、子どもたちの発達に関する総合的な支援を目的とした育ちサポート室を開設して、関係機関と連携した育ちに関して途切れない支援の推進などが評価されたものです。今回質問させていただきます松阪市教育ビジョン、そして以前質問させていただきました外国人児童生徒教育の充実などの取り組みなどの内容でございましたので、私も感慨深く思いました。

 まず、松阪市の教育を推進していく指針となる教育ビジョンの構築に当たり、その基本理念を、夢をはぐくみ未来を切り拓く松阪の人づくりとして挙げられていますが、具体的に何を指すのか。基本理念を確認させていただきたいと思います。

 こちらに関しまして、大臣表彰を受賞されまして、思いも深いかと思いますし、時間はたくさんは教育長にお渡しすることはできませんが、語っていただきたいと思います。



◎教育長(小林壽一君) ありがとうございます。私の表彰につきましてお祝いをいただきましたこと、本当にお礼を申し上げたいと思います。私自身の受賞ということもですけども、それよりもこうして多くの方々から祝っていただくというのか、そのことがそれにも増してうれしい気持ちでございます。松阪市の教育、チーム松阪が元気が出るというのか、そんな受けとめ方をしておりまして、本当にありがとうございます。今まで以上に増して頑張りたいというふうに思います。

 教育ビジョンについて、今回はテーマで論戦を張っていただくわけですけれども、この教育ビジョンは平成17年に1市4町が合併しまして、新市として出発したときに、新市として一体感を持った教育をどう進めるか、そのことのよりどころとしてやっぱりそういったものが必要だろうということで、早速に取りかかりまして、平成19年に作成をして、それ以後、ビジョンに基づいてどう進捗をさせていくか、具現化をしていくかということで、平成20年、21年、22年と3年間スパンでそれぞれの行事を組み立てていこうということで、平成20年、21年、22年を第1期、それから平成23年、24年、25年を第2期ということで、今2期目の真ん中に差しかかっておるところでございます。

 この理念についてお尋ねでございますけれども、新市がスタートして間もなくの新しい松阪市の教育づくりということで、ビジョンの策定委員の方々、皆さん燃えてみえました。本当に精力的にこのビジョンづくりに取りかかっていただいたわけでございますけれども、教育はやっぱり未来志向のロマン、夢を育む、そういった営みでなければならないというのが一つの考え方としてございました。もう一方は、義務教育を中心に考えていった場合に、松阪市の教育はやっぱり地域に根差した教育、地域の要望、願いに応えるような教育、子どもたちは郷土松阪市に誇りを持てるような、そういった教育でありたいというところから、理念をこういうふうに策定させていただいたということでございます。また、郷土に根差したということは、学校、地域、家庭が一体となって子どもの成長に責任を持っていく、そんな松阪市の教育を構想したいということで具体化を図ってまいりました。

 第1期におきましては、特に新市になったということで、信頼づくりということが大事であるということで、家庭や地域に信頼される学校、園づくりということを一つのテーマにしておりました。これは中身を見ていただくと、具体的な行事等が書いてございますけれども、第2期は、そういった信頼される学校、園づくり、とにかく教育関係者同士がきちっとお互いに信頼をするという、その信頼構築をテーマに置いたわけでございますけれども、第2期には生きる力を育む教育活動の推進ということで、教育ビジョンをきちっと具現化していくという責任体制をとりたいということで、組織の中でも平成22年度からは教育ビジョン担当副参事というのを位置づけて、これを統括するような形をとらせていただきました。平成23年からは担当副参事という名前を教育ビジョン担当監という形で、課長級の職員をそこで充てまして、この教育ビジョン全体の進捗管理をさせてきたところでございます。

 第2期の今進捗しております、第2期の真ん中に入っておりますけれども、学力向上プロジェクト事業というのがございますけれども、平成24年度に鎌田中学校区、射和小学校区を新たに指定しまして、これで市内の12中学校区すべての中学校区でこの事業を指定したわけでございます。これにつきましては、小中といいますか、幼から始まって、幼、小、中、小中9年間を見通したということで、その土台、基礎となる幼稚園も含めまして、中学校区全体で子どもの姿を見ていこうと、成長を見ていこうということで、幼小中連携を基軸にした研究体制を構築させてもらっておりました。これは平成25年度で全て終わるということでございます。

 また、学校支援地域本部事業というのがございまして、地域のお支えをどう学校がいただくかという、地域と密着した教育を進めるという意味で、地域支援本部事業というものをスタートさせておりまして、それと並行しまして、今モデル的に実施をしております学校運営協議会制度、学校の運営に地域はもう少し、今のPTA組織等もございますけれども、もう少し中に入っていただきたいということで、コミュニティスクールというのをスタートさせております。今、鎌田中学校区でこれを先行的にやらせて研究しておりまして、この成果を見ながらコミュニティスクール学校運営協議会制度を松阪市の学校制度の中にどう取り入れていくかということを新しい試みとして今進みつつあるところでございます。

 このビジョンができましてから、新しい試みとしてはもう一つICTの事業がございますけれども、御承知のとおり三雲中学校でフューチャースクール、学びのイノベーション事業というのを実証的に研究しております。これは全国で8つの中学校、東海北陸ではこの三雲中学校だけでございますけれども、ここで実証的に子どもたちに学校教育の中にICT教育がどこまで実践できるのかということを実践的に研究をしてもらっているところでございます。

 もう一つは、午前中の山本節議員の中でもちょっと述べましたけれども、郷土に誇りを持つということを先ほど申し上げましたけれども、郷土の偉人に学ぶ事業というものを、やっぱり松阪の教育の一体化という面では推進すべき事業であるということで、これを市内の学校でも広げていきたいというようなところが、主な今までの、5年間ちょうどこのビジョンに基づいた実践をやっている中で申し上げることができるかというふうに思います。

 外国人児童生徒に対することとか生徒指導のことにつきましては、第2の柱でございますけれども、以前にも申し上げたかと思いますので、ちょっと省略させていただきたいと思います。



◆2番(中瀬古初美君) このビジョンにつきましては、10年を見据えたということで、今年度、平成24年度になりますので、今教育長が申されましたように、ちょうど第2期の中間地点になりまして、もう折り返しになりました。その中でこれまで第1期、第2期につきまして、先ほど幾つか進捗のことを聞かせていただいたんですけれども、私もこの中間地点を迎えて、策定までにいろいろこのような松阪市教育ビジョンとしっかりとした冊子で立派なものがつくられております。中もカラーになっておりますし、一番後ろのところには検討委員会のメンバーも載っておりまして、審議の経緯等もこちらに書かれております。こちらを見せていただいたんですけれども、策定までに実質約10カ月、それで10名の松阪市教育ビジョン検討委員会委員による、中身としましては、9回の審議、それから市長との懇談もされております。ビジョンに対するパブリックコメントも実施をされまして、81名の方から151件という意見が寄せられていたと。それから、3回視察もされておりますし、3回の基礎委員会が開催をされております。このように立派なビジョンが策定されているんですけれども、実は会議録を確認させていただきましたところ、会議録が確認できませんでした。いつも私は、以前より何度も議場で会議録のことばかりを指摘しておりますので、議事録議員と言われそうなんですけれども、その中で、ただこれは非常にこの策定があるということは、その審議の内容というのが非常に大事だと。先ほど教育長も答弁されましたように、それは非常に熱心に審議をされたんだというものが、最終的にこういう形でしっかりとあらわれてきた。これ10年で実施計画の中身もきちんと整合性をとられているというようなことで、いろんなコメントも入っているんですけれども、その中でやはりそういうものも非常に大事だというふうに考えますが、残念ながらこれがちょっと審議の内容がわからなかったというところの点につきましては、教育委員会さん、こういう点、過去もちょっと多かったですね。その点につきましては、今後きちんとしていただきたいということもちょっとまた指摘になるんですけれども、させていただくのと、ちょうどこれで5年の中間地点、先ほども教育長が申されました。やはりここで今までの成果を、先ほど非常にいろんなものを言っていただいたんですけれども、これの中間地点にたどり着いた時点で公表をされるべきではないのかというふうに思いました。せっかくここまでのものを、最初にやはり未来志向のロマンであるというところから始まって、いろんなこういうことを取り組んできたんだというお話をされましたが、その点についてはいかがお考えでいらっしゃいますでしょうか。



◎教育長(小林壽一君) 5年の中間の折り返し点で中間の総括をやったらどうかという御提案でございますけれども、全くそういうことを念頭にまだございませんでしたので。ただ次の第3期の計画をそろそろ考えていかなければならない時期になっております。平成24年度の総括をしながら、平成25年度中には26年度からの3年間の最終期になるわけですけれども、学校教育の方針を出しますので、それとあわせて今御提案をいただきましたので、そういったことも一つの協議事項に加えて見ていきたいなというふうに思います。

 ただ、学校教育の方針の3年間、3年間には目指すべき到達点というのをそこに表記しておりまして、ただ数字的なことをきちんとしているわけではございませんけれども、3年間、3年間のひとつは1期、2期の最後に評価点を書いていますので、それを中心にしてやることになりますけれども、10年の中間での総括というのも必要かなというふうに思っております。



◆2番(中瀬古初美君) 10年というのは長い期間になりますので、最終的総括という点につきましてはもちろんのことですけれども、やはりそれを協議事項に加えていっていただきたいというふうに、これにつきましては提案をさせていただきたいと思います。

 今まで、先ほど第1期に信頼づくりがテーマであったと、そして地域と学校、それから家庭、これが非常に大事な連携をとっていかないといけないという点ですね。それと、今までの子どもたちが学力向上という点につきましてはもちろん、なかなか点数というものが外にあらわれてこないというものもあります。そして、その点につきまして、もちろん向上していかないといけない、それから生きる力も今非常に生きていくこと自体が難しい時代になってきているところを、しっかり生きる力を育む教育に力を入れていただきたい。先ほど教育長もそのように申されましたけれども、大きなタイトルである松阪市教育ビジョン10年間の位置づけと期間というのが、今先ほど進捗状況を聞かせていただきました。これはこちらの計画の中に書いてあったところですけれども、今後、国や県の動向、それから社会情勢の変化を踏まえて策定すると、これ第3期にこれからなってこようかと思います。ただ、これが策定されましたのが平成19年12月ですので、当然そのときには想定されていない東日本大震災がありました。これを受けて各学校も非常に大きな中での取り組みというものも各学校であったかのように思います。実際私も何度も被災地に行きまして、子どもたちと一緒に活動もさせていただいたこともありましたし、松阪の地でも同じですし、そしてまた子どもたちの真剣なそのときの表情とか、それから涙も目の当たりにしてまいりました。これは教育長も実際被災地のほうを訪れられて、ここで考えられたこと、それからそれが策定をする前には何もそういうことがなかった、新しく、それこそ大きく起こってしまった出来事を、きっと教育の中にも取り入れられてくるのがこれからのことにもまたなってこようかと思うんですけれども、私も子どもたちが本当にそこで実際に被災地、現地で取り組んできている状態、様子を見せていただきまして、子どもたち自体も気持ちの変化とか、それからそれが言葉にあらわれてきている、行動にあらわれてきているというところをしっかりと確認させていただくことができました。これはやはり子どもたち、それから学校の先生方もしっかりと認めていかなければいけないところだと思うんです。

 ここで、一部そういう社会情勢が大きく変わったうちの一つとして、活動をちょっと紹介させていただきたいと思います。書画カメラをお願いします。小林副市長はこちらを見られて、すぐに懐かしい感じがされたかもしれません。これ本当に何もなくなってしまった陸前高田市なんですね。ここに殿町中学校、それから東部中学校も有志の方々でしたけれども、このときには一緒に行かれました。これはヒマワリの種がありまして、トラックいっぱいのこのようなヒマワリの種、これは昨年咲いたヒマワリからとれたヒマワリの種なんですけれども、こんなふうなこの広大なところに植えつける作業をしていた子どもたちなんです。その間に、この高田松原の松からキーホルダーをつくるお手伝いをしているときのでき上がったものなんですけれども、その後、最初これが3月に種植えをしまして、これは8月17、18日です。行ったときの模様なんですけれども、その子どもたちが自分たちがまいた種がどんなふうに成長して、ヒマワリが咲いたんだろうと。それが私たちが勇気づけることができたのかなということで、子どもたちと一緒に見せてもらったときに、本当に何もなかったところにヒマワリの畑がたくさん、背を越すほどの大きなヒマワリが生長していたのを子どもたちが見て、自分たちが何か勇気づけることができたんだろうかと。でも、ここでも考えるというようなことがありました。

 震災は終わっていない、あなたは毎日を大切に生きていますかと、これは殿町中学校がされたものです。

 これは、ヒマワリの種を植えたときに、これ東部中学校ですが、仮設住宅の横に横田小学校があるんですが、その小学校の横に仮設住宅がありまして、清掃活動をした後、自治会長さんと一緒にお話を聞かせていただいて、そのときの様子です。今でも学校のすぐ横にある仮設住宅でのお話を聞かせていただいた子どもたちの様子になります。

 これは気仙小学校なんですが、気仙小学校で子どもたちが真剣に校長先生のお話を聞いているところになります。

 これは第一小学校が石巻市の大須中学校と交流をしてきた中で、実際に校長先生がことしは第一小学校に来ていただいて、そこで校長先生のお話を聞くことができた、これは大きな交流の一つにもなったかと思います。ありがとうございます。

 これはビジョンの中にこのように震災というもの、想定されていなかったものが実際にこのように起こりましたが、そこの中で子どもたちが教育の中で考える、そして行動するということを学んできた大きな一つだと思います。実際に教育長も東北を訪問されたそのねらいと、それから教育委員会としてどのような取り組みを行っていらっしゃったのかという点につきましてお伺いをしたいと思います。



◎教育長(小林壽一君) 御指摘のようにビジョンをつくりましたときには想定しなかった社会の大きな変化というのは、大震災を挙げることができるかなと思います。この大震災を、今交流という言葉が出てきていましたけれども、子どもたち、最初は支援ということが考え方の中核にあったと思うんですけれども、支援から交流に変わってきているという、そんな感じを私は今持っております。

 お尋ねの私と中田参事の2人で、実は3日間陸前高田市と気仙沼市を中心にしてお邪魔をさせていただいたんですけども、このねらいは実は教育委員会として笑顔をつなぐブックリレー事業を実施しておりまして、被災地の児童生徒にどのように届いているかということを現地の学校で確かめたかったというのがございます。

 2つ目は、発生直後の学校なんかでの避難のあり方というのを、実際に学校の校長先生方にしっかり聞きたいというのがございました。被災直後の避難のあり方ですね。それから、3つ目は、被災後の学校における児童生徒の心のケアはどんなふうにしているのかというようなこと、それから実は私は岩手県の最初に内陸部の一関市へ行ったんです。ここの教育長をよく存じ上げておりましたので、岩手県内の教育委員会同士がどのような支援をしていったのかということを実際に聞きたかったということで、内陸部の津波被害を受けていない地域が、海岸部の大きな被害を受けている教育委員会なり学校をどう支援したのかという、そこのところをしっかり聞きたかったということで、そういった目的を持って陸前高田市と気仙沼市の教育委員会、それから1つの中学校と2つの小学校、こういったところを視察させていただきました。もちろん、このときに復幸応援センターで頑張っておられました小林副市長と私どもの深田という職員の2人が行っておりましたので、そこへも寄らせていただくということも一つございました。

 実際に、その中で学んだことは多かったんですけれども、1つは岩手県の教育委員会同士で内陸部と海岸部でどんなふうにしたんかなということなんですけど、実際には海岸部のところは教育委員会は機能していない。それで、教育委員会が中心になってそんな支援をしていくというようなことは、組織的に全然できていなかったということがよくわかりました。どうしたかというと、内陸部の学校でグループをつくって、そして実際に被災した学校を直接学校同士で助け合うという、そういうシステムをつくってみえました。それは学校同士だと、何が欲しいのか、どんなことを支援してほしいかということが一番よくわかりますから、チョーク1本欲しいとか、そういう本当に現実に欲しいと、そんなことの具体的な支援ができているなということがよくわかりました。いわゆる学校間でも県内でそういうシステムをつくってみえたということがございました。

 それから、発生直後の避難のあり方や児童生徒の心のケアなんていうのを、これは非常にデリケートな問題があるということもよくわかりました。子どもたちの中に被災したという、被災の状況が個々にみんな違うわけですから、そこには物すごく配慮が必要だということが、実際見てわかりましたし、私は小友小、中学校というところがあったんですけれども、中学校がありまして、それより2メートルぐらい高いところに小学校が並んである地形のところでした。中学校は全部上までつかるんですけれども、小学校は1階の部分が1メートルぐらいつかって、あとは全部助かったという、そこのところを実際に見てみて、その地形からいって、避難の仕方とか、そんなのを、現地へ行ってわかることというのがよくわかりました。前が地形的に低い地形になっていますけれども、気仙沼のほうから津波が押し寄せてきて、もう一つの反対側から津波が押し寄せてきて、ちょうど小中学校の前のところで津波同士がバーンとぶつかってというような、その地形を見ながらそういう話をしていただくとよくわかりましたし、どういう避難の仕方が大事なんだというようなことも、その学校へ寄せていただいて初めて、現地のそういう地形、その中でお話を聞くということは本当によく自分でも理解したような気がしました。

 そういったことを実際聞いてよくわかったわけでございますけれども、防災教育の視点をしっかりこのビジョンの中へも位置づけていかなければならないということで、新しい試みとしましては、この8月3日に防災フォーラムという形で、今までそれぞれの小中学校でどんなことを取り組んできたのか、これからどうしたらいいのかということを一遍立ちどまって考えようということで、1年半年たちましたので、防災フォーラム、各小学校から5名以内、中学校から10名以内ということで、保護者も集まっていただきまして、みんなで約400人ぐらい集まりまして、これには市長も出ていただいて御講演をいただきましたけれども、防災フォーラムという形で一度立ちどまって、防災ということについて考えてみました。子どもたちは私たちが考えている以上に、いろんなことを学んだなというふうに思っています。



◆2番(中瀬古初美君) 防災教育のことにつきまして、本当にこれは現地に赴かないとわからないことが、私も本当によくわかりました。実際に行って、見て、考えてきたこと、それからそれを松阪に持って帰ってきたときに、やはり松阪で行わないといけない防災教育等につきましても、非常に考えさせられるものがありまして、私も6月の一般質問では防災教育について取り上げさせていただいたんですけれども、8月に防災フォーラム、私も参加をさせていただきました。見せていただきまして、本当に大きく、松阪市内の全小中学生が参加をされるという、そのような防災をテーマに話し合うというフォーラムの開催というのは、県内でも初めてであったということで、これは本当に全学的な取り組みとして貴重なものだというふうに考えます。

 こちらのほうで、私が質問させていただきましたときに、教育長は答弁の中で、これからは支援から交流やということをおっしゃいました。子どもたちが、そして先生方が、学校の中で、被災地を自分のこととして考えて、そしてそれを捉えて、松阪のまちを知って、この松阪という地を愛して、そこでしっかり生き抜いていくということが非常に大事だということ、それからそれを継続して取り組んでいくためには、その活動をやはり教育委員会がしっかりと認めていただく、承認をしていただいて、しっかり支援していただかないといけないかと思うんです。それについて、これまで各学校いろんなところ、私紹介させていただいたのはごく一部だと思います。

 書画カメラをお願いします。こちらです、これが県下でも初めてという、市長も挨拶されたという全ての小学校、中学校が参加をして、みずから考えて命を守るという宣言をした防災フォーラムです。ここで発表した第一小学校が取り上げられています。ありがとうございます。

 これまでこのようにして、一部紹介させていただいただけですけれども、学校が取り組んでこられた、これを教育ビジョンの中で捉えたときに、どういうときに、どこに意味づけられる、もしくは位置づけられるといいますか、どういうところで評価をされているのか、それをちょっと教育長のお考えを聞かせてください。



◎教育長(小林壽一君) 1つはやっぱり命を大切にするという、命を守るという、そういったテーマでもっていろんな行事とか活動を見直していくということが大事かなというふうに思っています。きずなという言葉も一つの象徴する言葉になりましたけれども、子どもたちはそういったこともよく考えてくれるようになった。私たちは1人で生きているんではないという、そういうことを改めて考える機会になったんではないかなということが一つあります。

 もう一つは、余りつながりがないようなことなんですけれども、第一小学校の実践の御紹介がございましたけれども、自分たちの生活している、郷土というのか、地域を見直すという、逆のそういった活動がそれぞれのところで起こってきたというのか、私たちの地域をもう一回調べ直そうとか見直そうというような、そういう活動が多くの学校でとられるようになってきたなというふうに思っています。これも一つのテーマかなというふうに思います。



◆2番(中瀬古初美君) ありがとうございます。私もいろいろその後、ほかの小学校や中学校へ行かせてもらって、子どもたちの目も、本当に高校もそうなんですけど、一度は高校生の皆さんとも一緒に行かせてもらって、やはり皆さん本当に一生懸命に取り組んでいるということがよくわかりました。そんな中で先ほどもやっぱり言わせていただいたんですけれども、その活動をしっかりと承認をしていただく、そしてしっかりバックアップの支えをしていただくことで、より一層継続という形で交流がなされていくかと思いますので、その点につきましてもお願いしたいというふうに思います。

 今回、3日に松田千代議員が一般質問されました。私も同じく環境福祉委員会から、豊田市こども発達支援センター、それから日進市障害者福祉センター、鈴鹿市療育センターを視察してまいりました。教育ビジョンの中にある特別支援教育の充実というものがあります。そして、実際こちらを視察してきまして、聞かせていただいた中で、特別な支援が必要な子どもが本当に多くふえてきているんだということも聞いてまいりました。これがやはり社会としても大きく変わってきたことの一つだろうというふうにも、教育の中において考えました。実際、松阪市におきまして、教育、学習の中で特別な支援を必要とする児童生徒の現状につきまして聞かせていただきたいと思います。



◎教育長(小林壽一君) 御質問にありますように、特別支援教育の充実というのは、これは日本全国といいますか、今国の教育行政の中でも最重要課題の一つになっておりまして、平成19年から国のほうでも特別支援教育の新しい方向を打ち出してきております。

 一つは、一人一人の子どものカルテをつくりなさいと、指導方針をつくりなさいと、一人一人の子どもについて。それから、学校全体で特別支援教育を実施していくということで、各学校に学校の特別支援教育をコーディネートする、そういったコーディネーターを置きなさいというようなこと、それから学校の中に特別支援教育を推進する委員会をつくりなさいというこの3本柱の具体的な方針が出ておりまして、この方針につきましては、松阪市の全ての学校で組織的には全部できております。しかし、これをどう質的に充実するかというのがこれから問われるところになるかと思いますけれども、議員御指摘のように、生徒数で言いますと、今特別支援学級に在籍する児童は、平成19年の段階で155人でしたけれども、この平成24年度現在では248人というふうになっています。どんどん増加し続けているということでございます。

 そのほかに、きょうも朝、小林正司議員からも質問ございましたけれども、発達に特性がある、それから障害がある、そういった子どもの教育というのも今まで不十分ではなかったのかということであるわけですけれども、この児童数は500人ぐらい、正式な数字は何でしたらまた後で申し上げますけれども、全体で800人弱、そういった特別支援が必要なお子さんが在籍しているというふうに把握をしております。これからますます特別支援学校のことがたくさんございますけれども、特別支援教育を教育全体の中でどう充実させていくかということは大きな課題だというふうに認識をしております。



◆2番(中瀬古初美君) 数字的なことを聞かせていただきまして、本当に増加をしていると。そして、ここの中でやはりコーディネーターを置きなさいということで、特別支援という意味では全学校でその組織というのはあるにしましても、やはり学校生活サポーターとかアシスタントの存在というのが非常に大きいかと思います。それだけ支援が必要な児童生徒がいるのであれば、そのアシスタント、アシストをする、サポートをしていくという、どれだけそれを、活用の成果といいますか、業務内容であったりとか成果というものを聞かせてください。アシスタント、サポーターにつきましてです。



◎教育長(小林壽一君) 特別な支援が必要なお子さんがふえ続けているということでございますけれども、そういったこと、普通学級あるいは特別支援、学校全体の中で支援をしていくということになりますと、今の現状のスタッフの中では難しいということでアシスタントをお願いしておりますけれども、現在54人のアシスタントが各学校に配置をされております。このアシスタントの活用の成果ということでよろしいでしょうか。30人近い、あるいは30人を超える子どもたちの中で、そこにも支援を行って、というのはなかなか細やかな支援ができないということでアシスタントがついていただくわけですけれども、子どもたちも一人一人、そういったお子さんはいろんな特性がございまして、そういった子どもに沿った支援が必要なわけですけれども、より細かいそういった支援ができるということとか、パニックなんかになることが多いわけですけれども、クールダウンを寄り添ってしていただくというようなことができていく。集団の中で過ごせる時間という、そういう範囲がだんだん広がっていく、みんなの中で一緒に生活できる時間が広がっていく、そういった意味で各学校ではぜひという要望がたくさん来ております。54名といいましても、全体の、まだまだたくさんお子さんが800人近くお見えになるわけですから、まだまだ必要かと思いますけども、全て指導主事は各学校を回りまして、アシスタントが必要かどうかという判断をさせていただいて、配置をさせていただいておりますけれども、要望はたくさんまだ来ております。



◆2番(中瀬古初美君) この数を聞かせていただいただけでも、要望が非常に多いというところがすごく納得できるところだなというふうに思いますが、専門性につきまして、専門的な知識を得られているというような研修制度など、そういう専門性についてのことにつきましては、されているんでしょうか。それを簡単に。



◎教育長(小林壽一君) 学校全体の中でどう特別支援教育を推進していくかということがまずは大事でありますので、コーディネーターを集めて、これを対象にして年2回、市独自の研修会を実施しております。アシスタントにつきましても、それぞれの事例を持ち寄っての事例研究会というような形での研修会を実施しております。



◆2番(中瀬古初美君) コーディネーター、それからアシスタントのことについてお伺いさせていただきましたけれども、松田千代議員が言われました社会福祉協議会とか、ほかの福祉関連のほうですね、との連携というものにつきましても非常に大事かと思います。そしてまた、学校生活アシスタントについて、今後コーディネーターもそうですけれども、やはり活動しやすい配慮、それからさらなる拡充というものにつきまして、このままの人数だけでは十分ではないということもよくわかりましたので、その点につきましては要望といいますか、しっかりと拡充をしていただくようにお願いしたいなというふうに思います。

 最後に、継続と連携というような視点から、今後の特別支援教育というもの、ビジョンの中でもこれが大きく変わってきたところだというふうにおっしゃいましたけれども、それについてお伺いをさせてください。



◎教育長(小林壽一君) 特別支援教育につきましては、先ほど申し上げました平成19年度から新しい方向での充実が求められておりますけれども、まだまだ改善していかなければならない、あるいは充実していかなければならないことがたくさんあるんだというふうに認識をしております。そんな中で、最近というか、これからの流れとしましては、子どもたち、障害の有無にかかわらずに、一緒に生活をして、互いに尊重し合う、そんな教育の場というのが必要なんかなというふうに思っています。全ての子がお互いに障害の有無にかかわらず、一緒に生活できるというか、学習できる、そんな方向を今出されているわけでございますけれども、なかなかこれは言葉で言うと易しくて理想的なんですけれども、実際にはそういうふうにするということはさまざまな配慮が必要なわけで、ハード面、ソフト面、これからきちっと整理をしながら充実させていかなければならないというふうに思っております。



◆2番(中瀬古初美君) 課題はたくさんあろうかと思います。ただ、本当に特別支援教育だけではございませんが、たくさんあるもので、一つ一つやはりハード面も充実、そしてソフト面につきましてもしっかりと充実をしていただきたいと思います。

 この大きな本当に教育ビジョンというもの、一番最初に未来志向のロマンであるというふうにおっしゃいました。そういう中で地域に根差した教育であったり、それから郷土ですね、また学校や地域や家庭との連携をして、しっかりそれを具体化して、子どもたちをそういう中で育てていかなければならない、明るい未来を持って教育というのは進んでいかなければならないんだと思います。

 本当に誇りを持てる教育というのがこの10年の策定されたビジョンの中で、しっかりと前を向いてやはり歩いていただきたい。今、本当に社会情勢も変わってきました。もちろん東日本の震災のこともございますが、いじめの問題もそうです。それから、この特別支援教育のあり方、こういうような問題も大きなテーマであって、課題であるかとも考えます。ただ、本当に個々に、夢をはぐくみ、未来を切り拓く松阪の人づくり、これはきっと子どもたちがこれから松阪市に、教育長のお言葉にありましたけれども、本当に松阪市で生まれて育って、松阪市で教育を受けていく、学力向上はもちろんです。ただ、そういう中でしっかりと生きる力を身につけていってほしい。そして、松阪を誇りに思ってくれる子どもたちに育ってほしいと思います。

 そこでやっぱりこれからの松阪市を担っていってくれる子どもたちが財産であると、子どもは宝で財産だと言いますけれども、私も以前に人材適用の話をさせていただいたときに、人材という「ざい」はいろんな「ざい」があって、人が在ると書くもの、それからいわゆる人材という材料の材、それから財産の財である。それから人の罪と書くというのもありましたけれども、財産でなければならないと思うんです。そういう子どもたちをしっかりと、未来を担っていく松阪市をつくっていく子どもたちをつくっていただきたい。しっかりと、それには当然学校だけではなく、家庭でもそうですし、それから地域でもそうです。そういう中でしっかりと携わっていきたいと思いますし、教育委員会がしっかりバックアップをしていただかないと、学校というもの、それから家庭や地域というものがそこで成り立っていかないと思いますので、これからも、私もしっかりと注視をさせていただきたいと思いますので、今後とも松阪市を明るい未来に持っていくような教育をしっかりとしていただきたく思いまして、ここで終わらせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。

     〔2番 中瀬古初美君降壇〕



○議長(中森弘幸君) 暫時休憩をいたします。午後3時、本会議を再開いたします。

                         午後2時48分休憩

                         午後3時0分開議



○議長(中森弘幸君) 休憩前に引き続き本会議を再開いたします。

 次に、29番 前川幸敏議員。

     〔29番 前川幸敏君登壇〕



◆29番(前川幸敏君) 皆さん、こんにちは。大分時間も押し迫ってきまして、眠たい眠たいのうちに3時になってきましたけれども、早う帰ってこいということなので、単刀直入に言いまして、もうすぐに帰っていきますので、回答は短くお願いいたしたいと思います。

 まず、一問一答でお願いいたしたいと思います。順番どおりにいくのが一番いいんですけれども、1番を置いておきまして、2番、3番からいかせていただきますので、よろしくお願いいたしたいと思います。

 まず、ハートフルみくものスポーツ文化センターの外壁の防水対策について、私の考えをちょっとお伝えをいたしたいと思います。カメラをお願いいたします。

 これを見てもらいますと、どこか東北のある場所かなと思いますけれども、実は旧三雲町のハートフルみくもの文化センターでございます。こういう状態になっておりまして、そのときにちょうど私もハートフルへたまたま行ったんですね。めったに行かないんですけれども、たまたま運よくこんなときに行ったら、こういう状態になっておったということで、担当者に聞かせていただきましたら、24年6月19日の台風4号が上陸した際に、管理人室水浸し、事務所水浸し、2階の観覧席水浸し、保健福祉センター水浸し、健康教育室水浸しということで、5つの水浸しが並んだんですけれども、その中の一つがここに入っておるということで御認識を願いたいと思います。

 私もこの状況を見まして、よくよく考えたんですけれども、これはよく言う松阪市の予算の中に災害復旧費という項目があるわけでありまして、私、災害復旧費の中にこんなのは入らないんかなという気がしておったんです。というのは、普通の雨ですと漏らないわけなんです。台風のときにこういう状況になって、それ以前にもこういう状態になっておったということがあるんですけれども、台風というと災害なんです。ですから、私は飯南とか飯高とか嬉野の山間部、災害復旧費でよく予算が盛ってあるんですけれども、そういうのとこれは一緒の状況だと思うんです。ですから、そういうことでもって、まず教育長、担当課ですので、この件について少し考えをお聞きいたしたいと思います。



◎教育委員会事務局長(森幹生君) 済みません、工事のことですので、事務局のほうからお答えをさせていただきます。

 今、おっしゃっていただいたように、通常の雨ですとそうは漏らないんですけれども、台風とか大雨のときにこういう状態になったと。おっしゃっていただいたように、24年6月にこういう状態になりました。私もその写真はいただいておるわけですけれども、そこで災害復旧費にならないかということで、原因のことをまたおっしゃっていただくかわかりませんけれども、この原因としては、外壁の防水材の経年劣化ということで、災害で直接にそうなったということではございませんので、今おっしゃっていただいたほかの例のようなことには至らないと。また、災害復旧の中に公立小学校、あるいは福祉施設とか、そういうふうな施設の場合ですと災害復旧に該当するそうでありますけれども、このハートフルみくもスポーツ文化センターの場合はその施設にも該当しないようなことから、ちょっと災害復旧では無理だったということでございます。



◆29番(前川幸敏君) こういう状態が長いこと続きますと、例えば自分の家に例えたら、雨漏りがした、台風等々で屋根瓦が飛んだというて、そのままほうっておくという人間は私はいないと思うんです。じゃ、このハートフルセンター、どこの持ち物かということなんですけれども、松阪市の持ち物なんですね、これ。つくったときも多額の金でつくったわけなんですけれども、地元の考えも振興局の考えもなんですけれども、やはりつくった以上は長もちさせてやりたいという気持ちが人間として働くわけなんです。そういうところから、多額の金をかける必要はないですけれども、やはり一定の年間の管理というのは少なからず多からず、私はやっていかなければいけないと思うんです。そういう管理はこれを見てどうお考えなんでしょうか、お尋ねいたします。



◎教育委員会事務局長(森幹生君) 年間の管理ということで、自分の家であればほうっておく者はいないと。もちろん公共施設もそのような考えに立っておるわけでございますが、1年前の平成23年にも台風で、もう少し軽かったんですけれども、こういう形でしけ込んでという状況になりまして、その後、24年5月に防水材でちょっとコーティングを職員がしたんですけれども、表面を塗装するという形でやったわけなんですけれども、効果がなくて、今議員お示しのように、6月に水漏れになったということで、今後このままの、通常の雨ですとあそこまでいかないんですけれども、今後は十分にそのことを認識しながら考えていきたいというふうに思っておりますので、よろしく御理解いただければと思います。



◆29番(前川幸敏君) 御返事いただきましたので、考えてこれから検討してもらえると、そういうことでいいんですね。ありがとうございます。



◎教育長(小林壽一君) 御指摘のこの件ですけれども、ことしの6月19日に台風4号で、先ほどお示しいただいたような惨状になったわけですけれども、去年の7月19日の台風6号でも同じようにこういう雨漏りがございまして、昨年7月19日のときにこれは何とかしなければいけないということでいろいろ検討しておったんですけれども、ことしにまたいでしまって、また台風でということで、ふだんの雨ではこんなにひどい漏水ではなかったということでしたので、御指摘のようになるべく早くしたほうが被害が少なく済む、施設の維持管理にとって一番大事なことですので、これからそういうふうに対処していきたいというふうに思います。



◆29番(前川幸敏君) ありがとうございます。なるべくお金のかからないように検討していただきまして、雨漏りを直していただきたいなと、それを願っておるわけでございますので、よろしくお願いいたしたいと思います。

 2点目の件なんですけれども、これもまた少し苦情を言いますけれども、米ノ庄の公民館のバリアフリーと駐車場の舗装の件でございますけれども、今回米ノ庄公民館の便座を座る便座にしていただいたということなんですけれども、私の地元の公民館の便座が松阪市の数多くある公民館で最後の便座改修となったということなんですけれども、よく忘れずにしていただいたと、心から感謝を申し上げたいと思います。本当に忘れていただいたらどうしようかなと思っておったんですけれども、よくしていただきまして、本当にありがたく思っております。

 その感謝は感謝の気持ちなんですけれども、バリアフリーと駐車場の件で、便座は一番最後ということなんですけれども、今度はバリアフリーと駐車場の件はもう少し、どべとは言いませんけれども、もう少し早く何とかやっていただきたいなと思うんです。私もせんだって夜見に行っていましたら、ちょっと足を捻挫しまして、大分膨れて、湿布しておるんです。私も65になってきまして、老人会のいよいよ仲間入りかいなと思うんです。自分のせいでひっくり返ったんですけれども、何とかバリアフリーもお願いをいたしたいと思うんですけれども、そういうお気持ちになっていただけたでしょうか、お聞きをいたしたいと思います。



◎教育委員会事務局長(森幹生君) 9月の補正でトイレのバリアフリー化の補正予算をお認めいただいて取り組んでおるところでございます。あと、公民館のほうは現在住民協議会等の活動も活発にしていただく状況の中で、それぞれ住民協議会の皆様方と公民館、あるいは生きがい学習課といろいろ協議もしながら話を進めておるところでございます。そして、今もお話ございましたように、公民館としての機能だけではなしに、こちらのほうは地域の防災避難場所にも指定されておりますので、障害のある方、あるいは御高齢の方なども誰もが利用しやすいバリアフリー化を進めていく必要があるということで認識をいたしております。

 そして、さきにお話し申し上げましたように、地元の皆さん、地域の活動として住民協議会の活動も進んでおりますので、地元の皆さんとお話する中で、また地元の皆さんから例えば看板でございますとか、あるいは樹木の移設等、そういったことは自分たちでやるよというふうな申し出もいただいております。そういったことの中で、今おっしゃっていただいた玄関の出入り口のバリアフリー化なり、あるいは内玄関の段差、またスロープの問題、それから駐車場の事柄についても、今申し上げたバリアフリーと一体の中で協議しながら話を進めていきたいというふうなことで、今お話をしておるところでございますので、よろしく御理解いただけたらというふうに思います。



◆29番(前川幸敏君) ちなみに、今松阪市で公民館たくさんあるんですけれども、その中で便座のほうは私とこが一番最後で、全部できたということなんですけれども、公民館たくさんある中で、バリアフリーとか駐車場はどれぐらいの比率で完成しているんでしょうか。わかったらで結構です、教えていただきたいと思います。



◎教育委員会事務局長(森幹生君) まず、玄関のバリアフリー化というところでございますけれども、こちらはバリアフリーという本式な基準を完全に満たすというものだけではなしに、一部玄関のスロープ化をされておる公民館を含めて考えさせていただきますと、45の公民館のうち23の公民館でそういう対応が行われておるということで、約50%、半分ほどです。

 それから、駐車場の舗装につきましては、全て舗装してあるということではないんですけれども、一部舗装されておるということも含めまして、45のうち41の公民館で舗装済みでございますので、91%の達成率ということになっております。



◆29番(前川幸敏君) 45のうちバリアフリーは50%なんですけれども、駐車場は45のうち41と言われたように九十何%ということなんですけれども、その九十何%かのうちから私とこが漏れているということで、私とこは一番最後でいいですから、45番目でいいですから、そこら辺、またお考えいただきまして、お気がありましたらやっていただいたらいいと思いますので、気長にお待ちをしておりますので、忘れないで覚えておいていただきたいと思います。

 この件はこれで終わらせていただきます。

 1番目へ少しバックいたしたいと思います。平成25年はいよいよ20年に1回の式年遷宮ということなんですけれども、式年遷宮と松阪市のかかわりについて少し私もお話をいたしたいと思います。

 20年に1度の神宮の行事を伊勢市だけの行事としていいんですかということなんです。県全体の行事と捉えさせていただいたということには、三重県知事も知事となられて25年度の遷宮を初めて経験されるわけですが、この前もマスコミの中でこの遷宮を県全体の重要な行事であるとのことを言われておったわけです。伊勢市に近い松阪市として、どのように考えてみえるのか、きょうに至ってみえるのか、お聞きをいたしたいと思います。

 もう少し詳しく申し上げますと、式年遷宮という行事のもとで、20年に1回、国民が伊勢のほうを向いて移動されるということなんです。人が移動されるということは、その経路、街道、道とか電車とかいろいろあるわけなんですけれども、その街道沿いはにぎわうわけなんです。ちょうどそのにぎわいの一番伊勢市に近いところが松阪市ということになってくるんですけれども、松阪市がこの人の移動をどのように受け入れをされようとしているのか、御見解をお願いいたしたいと思います。

 この受け入れをもう少し詳しく申し上げますと、先日、私も京都へ行ってきたんです。ちょうど最終の紅葉が楽しめたんですけれども、京都のある寺院へ行ってきました。超満員です。京都も神社仏閣がたくさんあるんですけれども、その地域地域でいろんな行事をされていて、京都全体が秋の紅葉を楽しめる場所になっているんですけれども、この京都を三重県全体へ置きかえますと、三重県が来年は式年遷宮がある、それをどのように使っていくかということになってくるわけなんです。その中で、松阪市も伊勢とは違った魅力があるわけでございまして、その魅力を観光客にどのようにアピールをされていくのか、その考えをお聞きいたしたいと思います。

 では、なぜその魅力を引き出さなければならないかと申し上げますと、江戸時代から始まっておるおかげ参りというのが60年に1回あるわけなんですけれども、そこら辺から引っ張ってきまして、元禄時代には、この前も述べさせていただきましたが、日本の人口が3000万人のところ、伊勢神宮に五、六百万人の人が参拝に見えたという記録も残っておるわけでございます。そういうことでこの街道にはたくさんの宿場町があって、ちょうど松阪市は六軒茶屋という、歌にも出てくる宿場町があるわけなんですけれども、そこら辺がやはりおもてなしをやってもらうということが一番の理想なんですけれども、今の六軒を見てみますと何もないということで、情けない話なんです。そういう中で、建設の方にも少しお答えを願いたいんですけれども、以前にも三渡橋のかけかえ工事の件を質問させていただきました。御遷宮までに完成したら一番よかったんですけれども、これもままならぬということで、進捗状況を少しお話をしていただきたいなと思っておりますので、そのようなことでお願いを申し上げます。

 以上です。御回答願います。



◎市長(山中光茂君) 私のほうから全体的な話をさせていただいて、また前川議員から個々に細かい部分、足らない部分をまた質問いただければと思います。

 本当に前川議員がおっしゃるように、次年度におきましては伊勢の御遷宮という中で、松阪市としても来ていただくためのおもてなしのあり方というものを徹底していかなくてはいけないと思っております。

 まず1つ目として、観光という側面においては、私たちは伊勢市の隣のまちという形で、式年遷宮そのものの観光の振興ということではなくて、やはり来ていただいた方をいかに誘導するのかという視点も含めて、この数年間、観光まちづくり、または景観に力を入れてきたのも、当然御遷宮、または遷宮後に向けても意味合いがあると考えております。当然、今観光戦略会議であったりとか、観光バスの位置づけも駅のところに設けさせていただいたり、いろんな形で遷宮というものを想定する中でこれまで取り組んできた位置づけはございます。もちろん、ホームページなどにおいても、今後より観光客をいかに誘致するかという視点での対応も必要となってまいりますし、宿泊施設における案内のあり方なども、観光協会とも連携もしていく必要も当然ございますし、商店街もこの数年間、さまざまな事業、イベントなども行っておりますけれども、商店街との連動性というものもいろんな形で必要となってくると思っております。

 その中で、特に前川議員が強調されているのが、やはり参宮街道、これまで前川議員もあんどんの企画などもいろんな形でやっていただいて、参宮街道をいかに盛り上げるかという形でやってきていただいておりますけれども、これまでも協議してきた、議会でも協議していただいてきた美化条例、あのあたりもしっかりとつくっていく、今最終段階まで来ておりますけれども、美化条例の位置づけなどにおきましても、ポイ捨ての禁止など、そういうルール化というものもしっかりとしていかなければなりませんし、殿町で行ってきた景観地区の中の景観に対する補助も次年度から市場庄地域でもやっていくという形で今縦覧しておるところでございます。今後、その参宮街道におけるさまざまな企画であるとかイベント、これは2018年の松浦武四郎の生誕地の位置づけともまた連動もさせていく必要がありますけれども、あのあたりの観光やまちづくりや、人が歩いていただくための工夫というものも、ちょうど御遷宮とも合わせていろんな形で考えていかなあかんと思っております。

 特に、観光の看板や文化の紹介の看板、このあたりは本当に早い段階で設置をしていくような工夫というものはこれから求められてくるものなのかなと思いますけれども、本当に観光、文化、そしてそういう参宮街道などまちなみの整備やそこへの理解というものは、全体の部局で連動して取り組んでいかなくてはいけない大きな課題であるなと感じておるところでございます。



◎まちづくり交流部長(松林育也君) 今、市長が遷宮に関します市の取り組みということで、全般的な答弁をさせていただきましたけれども、当然のことながら、私どもも来年10月の遷宮当日に向けて、いろいろこれから取り組んでいかなきゃならないものがあるんだなとは思っております。ただ、今申し上げました松阪市をこの際に知っていただく、伊勢、あるいは鳥羽、あるいは志摩とは全く趣が異なった城下町であって、そして歴史、文化に裏づけられて、そして食もアピールできるというふうなところをやっぱりこの際にも来ていただく方に知っていただきたい。そういった中で、PRはどんどん進めていかなきゃならないというふうに思っております。松阪がここにあって、ぜひともお立ち寄りいただきたいということで、千載一遇のチャンスとして捉えたいなとは思っております。

 また、お越しいただいたらお越しいただいたように、松阪へ行ったけれどもがっかりしたわということのないように、伊勢の昔からお伊勢参りのときにも松阪はおもてなしの行き届いたまちだと聞いておりますけれども、それはおもてなしという形で、松阪へ行って非常に楽しかった、おいしかった、いろんな感想を残していただいて、今度はまた友達と来ようとか、ぜひとも誰々さんに勧めてあげようというリピーターとか、その方々がPRをしていただくような形にぜひともなっていただきたい。そういった仕掛けをつくろうと思いますと、市、あるいは観光協会だけではなかなか難しゅうございまして、そこで商店街の方々、あるいは観光ガイドボランティアであるとか、市民団体であるとか、そういったいろんなテリトリーをお持ちの方々と一緒にそういったことを考えていって、松阪のまちをアピールをしていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。



◎建設部長(浜地一美君) 私のほうから、三渡橋の進捗状況ということで御答弁させていただきます。

 今現在、工事が大変おくれておるということでございまして、当初計画されたときよりもかなりおくれておると思っております。このおくれについては、用地交渉にかなりの期間を要したことと、またいろいろな調整の中で現在おくれているものでございまして、この三渡橋のかけかえにつきまして、現在このかけかえに伴います用地買収については完了しておりますと。また、仮設時に必要な用地については、現在今年度で見通しがついたということの中で、来年度から仮設の橋を行っていくということを聞いております。この期間については、約5年ぐらいかかるであろうと言われております。

 以上でございます。



◆29番(前川幸敏君) ありがとうございます。まず、先日、東京から電話がありました。松阪市のホームページをあけた。そして、来年25年、御遷宮やもんで私は伊勢参りに行きますと有名人がおります。その方が松阪のホームページをあけられた。松阪へも立ち寄っていこうと、そういう思いの方が見えるんですけれども、松阪市が遷宮に対してどんなイベントを考えてみえるのか、されているのかということで調べられたら、何も出てこなかった。そして、観光協会というのはどこでもある協会ですから、観光協会のほうに何かイベント等やっているんと違うかなと思って、松阪の観光協会、伊勢神宮のイベントで検索したけれども、何も出てこなかったという状況なんです。松阪市も前々からこの御遷宮を20年に1回のチャンスとして、松阪市へ観光客を誘致をしたいということはどこの課でもやってみえるし、取締役会議の中でもこの話は出ていると思うんですけれども、そういうホームページを検索しても何も出てこなかった。それに対して、市長、何かお言葉ないでしょうか。



◎市長(山中光茂君) 前川議員おっしゃるように、私たちのまちが遷宮が行われている伊勢市とは違うのは事実です。だから、なかなか松阪市で遷宮まんじゅうを発売したりとか、遷宮そのもののイベントをするということよりは、ただ前川議員がおっしゃった意味合いはよくわかります。次年度、遷宮というものに向けて、伊勢市、そして鳥羽市、志摩市と連携する中での事業展開というのは次年度以降、必ず進めていかなくてはいけない案件だと思っておりますし、松阪市としては逆に松阪市は伊勢や鳥羽、志摩と、部長が言うたようにまた違った魅力がございますので、遷宮に乗っかった形での遷宮イベントというよりは、遷宮の時期と合わせた形で松阪市として松阪の魅力をPRする手法というのは、これまでもバスなどに対してそういう式年遷宮に特化した形の取り組みとして、観光バス5台と伊勢神宮と最寄り駅を結ぶ路線バス5台の車両の後部に松阪のPRもやらせていただいたりとか、伊勢神宮にある美し国観光ステーションのほうに、松阪牛のホルモンマップやそういう松阪市へ誘客するような取り組みはこの数年間でやってはきておりますけれども、さらにこの式年遷宮に向けて、式年遷宮と全く合致したイベントというよりは、松阪市の個性ある魅力をより感じていただく工夫としてのPR活動や企画というものはいろんな形で取り組んでいければなと思うところでございます。



◆29番(前川幸敏君) それはまちまちで観光の仕方とか名所旧跡も皆違います。ですから、違った発想を持ってもいいんですけれども、あくまでも20年に1回の三重県全体の伊勢の式年遷宮ということで考えていただくならば、やはり松阪市も遷宮に向けてどういう行事等々、イベント等々を考えていただいて、私は発信する価値はあると思うんです。今の団塊の世代がちょうど定年を迎えて、65なんですけれども、そういう方々はやはりパソコンとかメールとかいろんなことを皆さんやってみえますから、松阪市はどんなことをしてるのって、それは調べると思うんですよ。そうしたら、全く松阪市は何も出てこなかったって。それは四日市市にしろ、津市にしろ、伊賀市にしろ、そういう発想はあるかないかどうか知りませんけれども、やはり県全体として盛り上げていかんことには、京都でもそうなんです。ただ単に清水寺が何かしているんではなくて、嵯峨野とか嵐山、東山、醍醐のほうとか、いろんな行事をしているから、どこからか寄ってきて、それからバスとかタクシー等々でそのまちを眺めながら移動するから、活力が、活性化が出てくるんじゃないかなと思うんです。ただ単に御遷宮だから、伊勢市だけのものだというんだったら、たまたま仮に観光協会で検索しますと、ホテル等々がありますよとかということはありますけれども、それでは発信不足じゃないんかなと私は思うんです。そこら辺はどうなんでしょうか、お考えは。



◎市長(山中光茂君) ありがとうございます。おっしゃるとおりだと思います。実は最近、式年遷宮というものを基軸には置いた形で、松阪に来てくれというPRを対外的に行わせていただいております。都市間連携のある常滑市、五条市、葛城市、富士宮市、またはGS世代研究会というメンバーでの連携によって、この前、千葉県船橋市でもイベントに参加させていただいた。そして、先般のブランドサミット、または今回東京日本橋での三井高利展など、このあたりにおいても式年遷宮という形もしっかりとPRもさせていただきながら、松阪の魅力も、三井高利であるとか、他のブランドという部分もPRしてきたという経過がございます。このあたりを今強化しているのも、当然前川議員がおっしゃるように、式年遷宮が次年度にあるからこれだけ強化をして、少なくとも他の周辺市町に負けないような位置づけの中での松阪市の魅力、それぞれ歴史、文化、自然、食といった多彩な環境を式年遷宮も当然PRの材料に入れながら、今後も続けていければと思っておるところでございます。



◆29番(前川幸敏君) 例えば松阪市の観光協会もホームページをあけると、式年遷宮で何もひっかかってこないということなんですけれども、これは松阪市の部長の政策宣言なんです。その中で、松阪市は伊勢、志摩、鳥羽方面の観光客の立ち寄り地点として、観光利用にとどまっているため、滞在時間が短く、観光分野で経済効果がさほど大きくない状況にあります。そのため、まちなかに残る歴史文化施設や、飯南・飯高地区を中心とした美しい自然など多彩な観光資源と、松阪牛を初めとする豊かな食を有効に活用、融合させ、観光客の周遊、滞在時間をできるだけ延ばすための観光プロモートが極めて重要となると。25年、式年遷宮を迎え、これを機会とした観光客誘致を目指していくために基本的な計画づくりはもとより、戦略的な観光プロモートを推進していくことが必要であると。それらを補完するアドバイザーとかそういうことがあるんですけれども、観光戦略会議を設置して、ビジョンを策定するということにあるんですけれども、この観光戦略会議そのものがつくられたのは、私、この文面を見ていまして、今までのやり方やったら小学生みたいなやり方やと。これでは人が来ないと。山中市政になってから、ちょっとグレードアップができるような形で観光戦略会議をつくられて、小学生から中学生ぐらいにアップをして、観光誘致をしようという意気込みはわかるんですけれども、要は肝心かなめの観光協会がどういう考えをしておるのか、私はわからないんです。

 ですから、観光協会にこの松阪市として、行政として口出しをどこら辺までやっていくのか、行政指導をどのようにしていくのか、私はこれはできると思うんですよ、もっともっと。というのは、やはり補助金を出しているんですから、人件費で。人件費で出すということは、それだけ職員さんか従業員か知りませんけれども、お金をもらっているわけですから、そのお金以上に費用対効果を出さなければいけないんです。それを出しているんですか、これ本当に不思議になってきました。そこら辺、お答えください。



◎まちづくり交流部長(松林育也君) 観光戦略会議のことからいろいろ取り組んでおると。その中で、観光協会の取り組みという御質問をされました。

 当然のことながら、先ほどもお話の中でありましたように、飯南・飯高とか三雲・嬉野含んでの観光資源、そういったものも含めて、やっぱりアピールできていなかった、十分ではなかったという部分はあったと思います。それで、またこの観光戦略会議の中でもそういったことを一つテーマにさせていただきながら、新たな展開でもって松阪市の観光に特化した戦略を立てていこうという中で現在活動させていただいております。

 宿泊客のお話も出ました。それは、一つバスの駐車場が駅前にできまして、駅の近くにたくさん最近建ちましたホテル等にも喜ばれております。宿泊の方が少しふえたのではないかなというふうな感覚を持っております。

 そして、観光協会につきましては、私ども市も観光協会も、観光振興というふうな部分を通して地域の活性化であるとか、地域経済の向上を目指すというふうな目的は同じでございます。その中でお互いに協力をし合って、観光客の誘致とか、あるいは祭りの実施などをさせていただいておるところでございます。その中で、特に市がハード面を、あるいは観光協会がソフト面をという中で、従前から車の両輪のような形で活動を続けておることも事実でございますけれども、今後のいわゆる観光誘客であるとか、あるいは観光振興に関しましては、両団体間でいろいろと意見を出しながら、観光客誘致に向けてやっていかなきゃならないという中で、お互いをパートナーとしまして今後も意見交換をしながら進めていきたいというふうに考えております。

 それと、人件費の問題がございました。先ほど申し上げましたように、観光客の誘致とか観光振興というのが市の施策になっている中で、その観光客に対する、例えばの話、御案内であるとか、観光誘致というのは一つ市の業務でもあるということが思われます。そのことを実際には駅前に立地します観光協会の職員に案内であるとかPRであるとか、そういったことをしていただいておるということで、そういった公的な部分も含めて人件費の補助をさせていただいておるというふうなことを申し添えさせていただきます。

 以上でございます。



◆29番(前川幸敏君) もう1点お聞きをいたしたいと思います。この観光戦略会議なんですけれども、観光関連事業者とか団体及びこれらを補完する団体等で構成するということになっておるんですけれども、この観光戦略会議自体、仮にお考えは、この文面からいきますと、今までしておったのが間に合わないので、これ以上のものを求めるがためにこういう戦略会議をおつくりになったんでしょうか、そこだけちょっと確認いたしたいと思います。



◎まちづくり交流部長(松林育也君) 観光の関係のいわゆる会議というんではないですけれども、いろいろ振興計画の中では、過去にも松阪市観光振興アクションプランであるとか、あるいは、まちなかに特化されますけれども、そういった観光も含めたまちのにぎわいをということでまちなか再生プランなども行ってきたわけなんですけれども、今回はそれらの経過も踏まえながら、先ほど申し上げました合併後のいろんな広域的な取り組みであるとか、あるいは今まで多彩な観光資源、ふえた観光資源を十分に生かし切れてなかったのではないかとか、あるいは人、物、情報等の連携がまだまだもっと強めていく必要があるのではないかとか、そういうふうな反省に立ちまして、こういった外部員の中でも特に観光まちづくりのアドバイザーなどもお願いをさせていただいて、それで提案、提言をもらうというのではなくて、自分らが考え、そしてまたできるところからそれを実行していくというような、計画要員であり実行要員と我々は申しておりますけれども、そういった形で進めていくのが、早くいろんな案を実行するのにふさわしいのではないかなということで始めさせていただいたという経過がございます。

 以上です。



◆29番(前川幸敏君) 要するに、今まで長年松阪市がしてきた観光行政が一般社団法人の松阪観光協会として名称がつけられて、独自色を出しておられるんですけれども、それを補充するための戦略会議という位置づけでいいんですね。



◎まちづくり交流部長(松林育也君) 補充というよりも、当然のことながら、先ほどの市長の答弁にもございましたように、いろんなまちの方々が主体になって観光のもてなしとかいろんな形でやっていただいて、それが松阪市の観光の特色であると私は思っております。その中で、いろんな団体に入っていただきながら、そしてまたいろんな分野で活動してみえる方の御意見なんかも頂戴しながら、全体的な形で観光を考え、観光の戦略を立てていかなきゃならないと考えておる次第でございます。



◆29番(前川幸敏君) もう時間もありませんから、最後になりますけれども、式年遷宮は来年の10月なんです。それまでにまだ1年はないですけれども、10カ月か11カ月はあるんですけれども、その中で本当に松阪市がこの御遷宮をチャンスとして、部長宣言にも載っていますように、そういう捉え方でいかれるとしたら、この1年間、1年たってからやっておってもあかんわけで、大体観光客がふえてくるのは来年の3月過ぎか4月、そこら辺が一番ピークになってくると思うんですけれども、それまでにインターネットとかそういうのもお使いになられて、松阪をもっともっとアピールしなければいけないんですけれども、その決意はどうなんでしょうか。



◎まちづくり交流部長(松林育也君) さらに松阪市からの発信の情報の充実に努めまして、またこちらへ来ていただきましたお客さんに満足していただけるように努めたいというふうに思っております。

 以上でございます。



◆29番(前川幸敏君) 終わります。ありがとうございました。

     〔29番 前川幸敏君降壇〕



○議長(中森弘幸君) 暫時休憩をいたします。午後4時、本会議を再開いたします。

                         午後3時46分休憩

                         午後4時0分開議



○議長(中森弘幸君) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。

 次に、1番 植松泰之議員。

     〔1番 植松泰之君登壇〕



◆1番(植松泰之君) 植松泰之でございます。きょう一日、朝から一般質問を各議員がされているわけですけれども、不思議と小林教育長の出番が大変多くなってございます。人生の大先輩ですので、非常にお体を気遣うわけでございますが、ただし言うべきところは言って、聞くところは聞かなきゃだめなのが、議員としての務めですので、目いっぱいやらせていただきますので、明快な御回答をお待ちしております。よろしくお願いします。

 それでは、私のほうからは2つございまして、全国学力学習状況調査の結果とその検証、それから存在理由のわからない教育委員会について、この2点を一問一答で進めさせていただきます。よろしくお願いします。

 全国学力学習状況調査、いわゆる全国学力テストですが、これは先般4月17日に行われました。これは平成19年から数えまして5回目です。去年は大震災の関係でなかったんですが、5回目で行われまして、この夏ごろ、文科省のほうから成績が発表されました。これは県別の成績なんですが、三重県、残念ながら、これはまたいろいろと議論もこれからさせてもらいますけれども、小学校6年生において全国47都道府県中44番目、それから中学3年生においては全国47都道府県中40位というところが発表されました。日ごろ学校教育の中で、特に学力について非常に危惧している私にとっては、この結果というのは非常に残念で、ショックでありました。しかも、私の危惧に対し、さまざまな問いかけに対し小林教育長から前向きな改善の策もいろいろと伺ってきた中でのこの結果ですので、どういうことだという率直な感想を持ちました。

 誤解しないでいただきたいんですが、この学力という言葉を一言で言いましても、いろいろとあると思いますが、先ほどの議論の中でもたしかあったと思うんですが、子どもたちの生きる力ですね、未来に向かって子どもたちが生きていく、力強く生きていくためには基礎となる学力が必要だと、その意味でこの学校で習う基礎学力、基礎学習というのは非常に大切だという思いから、私はこれは大事なことであると、学力を取り上げさせてもらっています。その基礎学力における成績が、三重県においてではありますが、全国47都道府県と比べても、最下位レベルを争っている状況、これがなかなか改善されていないわけです。

 今回に至ってはトップ成績は秋田県なんです。これは毎年そうなんですが、小学校6年生でいきますと、平均正答率で実に42点以上の差がついているんです。この平均で42点以上の差というのは、かなりのこれは差だというふうに認識しなければならない数値だと思っております。こういったこれまでの経緯、そして今回の結果というものを踏まえまして、教育長はどのような評価をされているのか、全体を通しての講評をいただきたいと思います。まずはそこからよろしくお願いします。



◎教育長(小林壽一君) 全国学力学習状況調査でございますけれども、議員御紹介のように、既に5回を経過しておりますので、いつまでもこんな低位におっていいのかということは、私、議員以上に痛切に感じております。これは三重県の数値でございますけれども、三重県自体もそういうふうに受けとめておりまして、県の教育委員会は学力向上県民運動を繰り広げたいというふうなスタンスに立っておりまして、たしかうちの指導主事が議員のブログを見せていただいたようですけれども、県の学力向上推進委員会ですか、そちらへ視察に行かれたというふうに聞いております。県もそういった危機感を持って学力の問題を取り組んでいきたいというふうに思っているわけでございます。今回の調査をどういうふうに受けとめているかということでお答えをさせていただかなければならないんですけれども、松阪市についてお答えをさせていただくのがいいかと思うんですけれども、今回、第5回目におきましては、抽出校として小学校で12校、中学校で8校の抽出校がありまして、これは実施をいたしました。残りの全ての小中学校は希望利用校として参加をしております。したがって、松阪市の市内の小中学校は全て今回は参加をしておりますということになります。

 学習状況調査につきまして、5回やっていますので、大体その傾向はよく似ています。それで、成績のことにつきましては、先ほど御紹介あったとおりなんですけれども、少しちょっと触れさせていただきたいんですけれども、教科に関する調査では、漢字の読みとか書きとか、整数、小数、分数の四則計算、正の数、負の数の計算など、基礎的な問題はほとんどできている、相当な児童が習得しているというような結果が出ておりますけれども、記述式問題を中心にして課題がありました。

 同時に、こういう学力状況調査もしておりますので、このことについても見てみますと、早寝早起きの習慣とか、テレビの視聴、ゲームの時間が長いなど、基本的な生活習慣とか、物事を最後までやり遂げてうれしかったというような、いわゆる自尊感情というのか、達成感とか、そんなところにこの調査の中から問題点が出てきております。これは3回調査のときにも、これと同じような調査結果が出てきていますので、松阪市の子どもたちの状況として、そんな問題点があるんかなというふうに、子どもたちの学習に向かう、そういう環境、習慣も含めて、そういう問題がある。逆に、いいところというのもたくさんございまして、地域の行事に参加するとか、異年齢の子どもたちとの交流とか、そんなことについてはいいというような調査結果が出ております。

 先ほどの生活習慣、学習習慣で少しだけ紹介させていただきますと、例えば「朝何時ごろ起きますか」では、7時30分以降と回答した割合が、松阪市13.8%というふうに出るんですけれども、これは全国平均から比べると6.5%、朝遅いです。それから、「何時ごろに寝ますか」では、「夜の0時以降」と回答した子どもたちも、これは全国平均では26.6%なんですけれども、松阪市では32.5%と、5.9%ぐらい高い。それから、「携帯で話やメールをしていますか」というのも、全国でいくと32.6%ぐらいなんですけれども、松阪市でいきますと41.4%というような数字が出ておりまして、こういった生活の状況とかも含めて見ていかないといけないなというような課題が、これも第3回の調査あたりから出ておりまして、改善すべき具体的な問題だというふうに受けとめております。

 私、ちょうどこの10月、11月に全ての小中学校を回らせていただきましたけれども、今回の各学校を回ったテーマは、この学力調査について聞き取りをするということをテーマにして回らせていただきました。数字にこだわるということは余りよくないことだというふうにかねがね申し上げておるところでございますけれども、全ての学校で一問一問ずつ、全部で86問の問題がございますね。一問一問について、それぞれの学校の回答状況がどうであったかというようなことを聞き取りしました。例えば、白紙回答というのもあるんですよね。全然書けていない。これはやっぱり問題だというふうに思っていまして、子どもたちが問題にどう向かおうとしているのかというのをやっぱりきちっとしていきたいなというふうなことがありました。

 先ほど、記述式というのも言いましたですけれども、例えばこういう問題が割にできてないという傾向があるんですけれども、長文を読んで、そして30字以内で要点をまとめて書きなさいというようなのがあるんですけど、これが案外できていないところが多い。いわゆる長文を読み取るという力、それからその内容を要約するということ、それを30字以内に表現する。これは大人でもそういう学習を積み重ねないとなかなかできない。これも例えば6年生と、今中学生3年生のこれは学力調査ですので、そこへ至るところで、5年生でそれじゃどんな活動をしたんだと、4年生でどんな活動をしたんだということをやっぱりきちっとチェックしないといけないというようなこともありまして、そういう子どもたちに今どういう学習活動を具体的にしなきゃならないのかも含めて、きちっとこの学力の問題について取り組むようにというような、今自然体で、自然体というより、県も全体そうなんですけれども、取り組みをさせてもらっているというようなところでございます。

 生きる力、根っこの力をもっとしっかりしようやと、ちょっと風が吹いたらぱっとこけていくような、そんな学力であってはならないなということは、私たちが求めている力なんですけれども、こういう見える力ではかれる学力というのも、悪いとしゃくやろうと、一生懸命でやっているのに、こんなんではおかしいんと違うかということで、今やっとそういう学力について真剣にきちっと一つ一つの課題を整理する、そんな取り組みを、教育委員会は一番責任がございますけれども、各学校段階で、一番真正面から子どもに向かう学校の段階できちんとしないといけないなということを、各学校を訪問して、そういうお願いというのか、指導もしていますけれども、全体的にも担当者を集めての会議とか、そういうものを強化していきたいなというふうに思っています。



◆1番(植松泰之君) 教育長からの全体を通した講評ですので、それはそれで聞きとめておきますけども、その御回答の中でいろいろと気になる点はあります。例えば、教科に対する評価で、漢字の書き取りですとか、基本的な計算問題ですとか、そのあたりはちゃんと子どもたちも対応しているという話。それから、逆に一方では、記述式問題ではやはり課題があるんだというところですよね。このあたりは、何も松阪市だけに限らず、全国的なこれは傾向でして、取り立てて珍しい傾向でもない。その辺は指摘しておきたいと思います。

 あと、子どもたちのふだんの学習習慣、家庭環境なんかにも先ほど言及されていましたけれども、これはあくまでも、あえて言いますけども、これは子ども側の問題、家庭側の問題であって、それに対する学校側の指導というものはありますけども、この場合さておきまして、これは一方として子どもの問題として置いておいて、学力に関しては、じゃ現場の先生方はどういったふうに学力向上をするために取り組んでいるのかというところを知りたいんですね。

 漢字や計算の基礎的な問題は大丈夫だと言いますけども、それも程度の問題であって、大丈夫だと言いましても、三重県の平均正答率では小学校に関しては44番目なんですよ。それをどういうふうに把握したらいいのかですよね。じゃ、三重県はそうだ。じゃ、松阪市は具体的どうなんですかというふうに聞きたくなるんですよね。文科省では数値的な公表はしないようにという指導はありますけども、それは学校別にするのはだめであって、松阪市としてこうですよということは、ある程度、私は言えると思っておるんですが、その辺いかがですか。



◎教育長(小林壽一君) この調査は国が責任を持って実施をしているわけですけれども、県別のそういったものは公表しますけれども、市町村別も含めて公表しないという、公表しないというか、数的なものですよね。数的なものは序列意識や無用の競争意識を起こすのではないのかということで、避けなさいという通知になっております。ほとんどのところはやっていませんけれども、全国的には幾つかの市町村でやっているところもあるかと聞いております。

 先ほど、植松議員も恐らく数字が出てくると順位にこだわられると思うんですけれども、さっき42ポイントという言葉が出ていますよね。秋田県と三重県の数字で言うと、42ポイントというのはちょっと意味がよくわからないんですけども、自分なりにちょっと見てみますと、実は設問数というのが全部で86あるんです。86あって、それで一番高い秋田県は61.5問、正解しているということです。それで三重県は54.3、その差は7.2なんです。これを100点満点に換算すると、秋田県は73%の正答率、三重県は65%ということで、それぞれ8ポイントなんです。それで、恐らく42ポイントとされたのは、この100点満点を500点満点に換算すると42になるんかなと、自分なりに数字をするんですけれども、何か数字のマジックというか、数字が出てくると、その数字にこだわってしまいますので、余りいいことないなと私は思うんですけれども、そういう例えばこの61.5、あるいは三重県の54.3、これは三重県の公表された数字ですけど、これを例えば1ポイント上げるだけでも、順位はすごく上のほうへ上がってくる。そういう数字なんです。私は余りこの数字にこだわることなく、先ほど言いましたように、一問一問きちっと分析をして、そこで上がってきた問題点について、1年生から5年生までの学習活動の中できちんと学習をさせていく。弱みと強みをきちんと把握する、そういったツールとして、この学習調査というのは使っていきたいなと、そのための学習調査でありたいというふうに思っています。



◆1番(植松泰之君) トップの秋田県との差42ポイントというところを取り上げていただきましたけども、教育長がおっしゃるように、100点に換算して、それは100点に換算すれば差は縮まりますよ。これは平均正答率を今回国語2科目、算数2科目、そして今回から理科が加わったので、合計5科目の平均正答率を合計した数字ですね。これが三重県では319点、小数点以下は切り捨てましたけれども、秋田県が361点なんですよ。別にこちらは何も数字の操作はしていません。これは発表されている数字をただ羅列しただけです。

 この44番とか45番とかいう数字も別に教育委員会、県とか市が発表した数字じゃなく、これは新聞発表されている数値を、こちらでエクセルに落として、それを羅列した上の数字ですので、別に何も操作していませんので、こういったことの情報をもとに三重県の学力、ひいては松阪市の学力ってどうなんですかというふうに伺っているんです。

 書画カメラをお願いしたいんですが、これは大阪の泉佐野市のホームページから引っ張ってきた各学校の平均正答率です。先ほど文科省の話も出ましたけれども、原則公表はしておりませんけれども、この泉佐野市に関しては、市長の強い意向によりまして、何とか学力を向上させたいという危機感から、首長の判断で公表した泉佐野市です。これはホームページから引っ張ってくると出るんですが。わざわざ議事録に載せる必要もないので、学校名は言いませんけれども、合計13校あるんです。ざっと見て一番高いのがこの小学校、例えば国語Aという科目で80.9ポイントという平均正答率をとっている。その一方で、この小学校は65ポイントにとどまっている。

 もう一つ例を挙げますと、例えばこの小学校は国語Bで82.8ポイントとっている。この小学校は57.7ポイントにとどまっている。このように各小学校具体的に数字であらわさられると、じゃこの小学校ってすごく平均正答率高いなと、じゃどういった学校教育をされているんだろうかと思いますよね。

 一方で、ちょっと成績が伸びない学校、どこが悪いんだろうと、具体的に想像できますよね。これを見た、じゃ保護者なり、地域の方々ってどう思うか。うちの子が通っている学校って、こんなに低いんだと思いますよね。じゃ、何とかしなきゃって思いますよね。それに対して、地域のどなたかが、じゃ時間があいたときに子どもを集めて、何か国語なり算数なりを教えましょうとか、そういった地域を巻き込んだ取り組みにも発展できるんです。そのきっかけとなるのがこういった具体的な数値の公表なんですよ。これを発表せずして、教育長は、じゃ学校現場に任せていろいろ事業を起こしながら取り組んでいるんだ、これで子どもたちの学力が向上するんだというふうにおっしゃっている。ちょっと私は違うような気がするんですが、いかがですか。



◎教育長(小林壽一君) そこの点は、私は議員と考え方が違うのかなというふうに思いますけれども、確かにそういった数字を見るということによって、危機意識というのは高まるし、一定の刺激というのか、そういったものがあるのかなというふうに思いますけれども、そのことが次の学力を伸ばしていくというのか、取り組みにきちっとつながっていけばいいわけですけれども、過度の競争意識とか、順位をつけて見る、そういうことだけに問題が行ってしまいがちな、そういうことを懸念して、国もそういった公表は避けなさいという考え方を出しているわけですけれども、私もその考え方に全面的に賛成であります。

 泉佐野市は今例に出されましたけれども、私も泉佐野市のことは聞いておりまして、この泉佐野市の公開につきましては、全国的でもやっぱりこういうところは少ないですから注目されていますけれども、10月2日に発表されています。そこの千代松市長というんですか、千代松市長はこういうふうに言っています。学校の学力について誤った判断や先入観が地域にあり、自治体として正確な情報を提供したいということで、そういった思いで公表したというようなことをマスコミに言うてみえるわけですけれども、このことが保護者や地域住民のそういった意識高揚とか、本当に学力をどうしていくかということに結びついているかどうかというのは、まだ検証されていないと思うんです。みんながみんなそういうふうに数字にこだわるとか、順位を並べてみたいとかということで、学習をどうしていくかということに結びついていけばいいわけですけれども、必ずしもそうではないんではないかという懸念のほうが私は大きい。それよりもやっぱり、松阪市の学校でもやっていますように、どこに子どもたちの弱み、強みがあるのかということをはっきりさせていく、そのことが大事なんじゃないかなと。それは、一番心配する親御さんにも一人一人そのことはちゃんとお知らせをさせていただくわけですし、そのことで次の学習改善に結びつけていくという、そのことこそ大事なんではないかなというふうに私は思っております。



◆1番(植松泰之君) そうだったら、そういうふうに学校現場、教師が先頭を切って一生懸命取り組んでいますよというんでしたら納得できるんですよ。しかし、結果を見ても向上していない。

 この帯グラフをごらんいただきたいんですが、これは先ほど少し出ました三重県の学力向上県民運動推進会議が10月に行われましたので、私が傍聴に伺った会議、そこで配られた資料の一部です。この内容というのは、4月に全国学力テストが行われましたけれども、それは子ども対象だけではなく、各学校に対してもアンケート調査を行っているんですね。それに対してまとめたものです。

 これは文科省の国立教育政策研究所から出ているものなんですけれども、どういった設問があるかといいますと、平成23年度全国学力学習状況調査の問題冊子等や、地方公共団体における独自の調査等の結果を利用し、具体的な教育指導の改善や指導、計画等への反映を行いましたかと、学校現場に聞いているんですね。その回答がこれなんです。全国ではよく行っているが18.6%、三重県の小学校では6.1%にとどまっている。こういった事実があるんですよ。幾ら教育長がやっています、やっていますと言っても、実際にこういう結果しか出てこないんですね。校長は、校内の授業をどの程度見回っていますか。ほぼ毎日、全国の小学校は51.6%、三重県の小学校は36.5%、これ校長先生も全く危機意識が足りないことのあらわれだと私は思っております。第6学年の児童に対する算数の指導として前年度までに補充的な学習の指導を行いましたか、全国の小学校平均30.6%がよく行った、三重県の小学校では23.6%にとどまっている。

 こういったアンケート調査を見ても歴然なんです。結局、やっているやっていると言いながら、実はやっていないんですよね。これ三重県の平均ですけれども、松阪市はどうなんですか。



◎教育長(小林壽一君) 全国学力学習状況調査といいますのは、今議員がおっしゃったように、子どもたちのもちろん学力調査もそうですけれども、状況調査も含めまして、各学校への質問調査というのもあります。これについても分析をしておりまして、これは何も隠し立てとか、そんなことはございませんで、公表をさせてもらっていまして、三重県はやはりそういった取り組みが低いという問題点が、議員御指摘のとおりあるわけです。これは松阪市にもやっぱりそういう傾向がありまして、これは校長会等でしっかり指導を今、そういうことがあるからやっぱりなかなか学力調査のそういう結果にもなかなか出てこないということがあるんかなというふうに、私もそれは認識をしております。ですから、そういった指導を強化していきたいということで、今出された平成23年の調査ですよね、やっぱり粘り強くそれはやっぱり指導していかなければならないという、そういう私も教育委員の県外視察で、いつも高い状況にある結果を出している北陸福井へ調査に行ってきました。北陸のあのあたりというのは、何が違うんかということなんですよね。そういうことをやっぱりきちっと冷静に見ていかなきゃならないということなんですけれども、学力調査というのを、県独自の学力調査とか、全国学力調査をやる以前から、確かにずっとそういう風土があります。ですから、そういうのを毎年毎年学校の中で分析をしてやっていく。そういうのがあるわけですけれども、三重県ではなかなかそういう学力調査ということをやってきているという、そういう歴史も、言うたら今5回ですけれども、今3回目の調査の結果を出されましたけれども、そういうことはなかなか定着してきておらないというようなことがございまして、確かに今この調査は6年生の4月にやる調査ですよね。それから、中学校の3年生になって4月になってやる調査なんです。そこへ、6年生でその結果が出ても、これはもう遅いわけですよね。ですから、その調査に基づいて弱み、強みをきちっと把握をして、5年生、4年生、3年生、2年生と、ずっと学年段階を追って、どういう学習活動をきちんと組んでいくかということが大事なんですけれども、おっしゃるように、学校全体の問題になってなかったとかというようなことが、やっぱり御指摘のように、この学校質問調査の中で出てきているということは、そのとおりだというふうに思います。



◆1番(植松泰之君) 教育長もそのようにお認めいただきましたので、じゃ具体的に教育長がだれに対して、じゃどういうふうにしろというふうに今後指導なり管理なりされますか。その辺の具体的な策をお示しいただきたいと思います。



◎教育長(小林壽一君) これは手を変え品を変え、いろんな形で学力向上についての取り組みを進めているところでございますけれども、繰り返しになりますけれども、はかれる学力というあたり、そこのところばかりに目が行って、点を取るだけの学習だけを一生懸命やるという、これは避けなければならないと思うんですけれども、きょうも出ていましたけれども、生きる力というのか、そういう根っこのところをしっかり子どもたちに力をつけてやりたいという、そのことは大事にしていきたいと思うんです。

 この間、飯南中学校で、飯南中学校区の小中学校の学力向上の取り組みの研究発表をしてもらいました。そこに、大阪大学の大学院の志水先生という方が来て講演をなさったんですけれども、その志水先生の講演は、学力とは何かという、そんな講演をなさったんですけれども、学力の木という、前に僕はちょっと氷山の話をしましたけれども、学力の木という、木モデルを出されるんです。それで、A学力というのは葉っぱ、B学力を幹、C学力を根っこというふうにして。それは例えばどれも大事なんですよね。葉も幹も根っこもなんです。ですけれども、葉ばかりに目が行っていると、根っこのところが育っているんかよという、そこのところをやっぱり。根っこのところというのは関心、意欲、態度というふうに、それで幹のところは、いわゆる思考、判断、表現ということですね。葉っぱのところは、知識、理解。ここのところはわかりやすいですよね。どれだけ物を知っているかというので、わかりやすい。その根っこのところをしっかり育てましょうという、そういう講演だったんですけれども、そういった基本認識はみんなで共通させたいというふうに思っています。

 そのこととあわせて、5回目、来年6回目は、この学力調査は抽出じゃなくて、しっかりやりますよというふうに国のほうが言うていますので、一人一人の子ども学力というのが、今度はちょっと今の抽出とは性格が変わってきます。一人一人の子どものやつがきちっと、しっかり全部出てくるわけですから、そういった取り組みをきちっとしていきたい。

 具体的な、それじゃどんな取り組みをしているかということにつきましては、今までもいろんなところで御説明をしてきたかなと思うんですけれども、具体的な取り組み例というの、この学力推進向上会議というのは、県がことし始めましたけれども、松阪市は既につくっていまして、これは保護者の方も民間の方も出ていただいて、教育委員会と一緒になって会議をしています。こういった会議で全体の今松阪市の持っている問題点というのはこんなことですよということで、そこへ資料を出して検討していただくという会議もそうですけれども、全体的には中瀬古議員の御質問のときにも申し上げましたけれども、小中連携、9年間を見通したやっぱり学習活動の見直しを、松阪市12校の中学校区ございますけれども、これを大体中学校2校区ずつずっと指定をしながら今まで進めて、これでちょうど6年目になりますけれども、そういったこととか、中ばっかりでやっておってはいけませんので、外部の先生をお招きした講演会であるとか、先生たちを集めて研修会をやるとか、いろんな形で取り組んでおります。

 なかなかやっているというだけで効果が出てこないんじゃないかというふうに御指摘も受けるかと思うんですけれども、もうそろそろ結果を出したいなというのは、これは言われるまでもなく、私たちも思っていますし、学校の先生たちもみんな思っているんじゃないかなというふうに思います。私もずっと、今回各学校を回りましたけれども、だれも数字にこだわるなと言いながらも、数字が出てくるとやっぱり気になりますね、これね、しゃくですよ、やっぱり。松阪市はと言われるとやっぱり、もっと言って、各学校言われたら、学校もやっぱりそういう意識を僕は持ってもらいたいと思いますし、一つ一つの学校を見ていくと、全国平均よりずっと高いところもありますよ、これは。それはそうなんです、そんなもんなんです、これはね。だから、一つ一つの学校が一番具体的な対策が出せる学校がやっぱりしっかりしてもらうということですけれども、そのための全体の仕組みはしっかりつくっていきたいなというふうに思っています。



◆1番(植松泰之君) 先日、学力向上、何でしたっけ、ど忘れしました。教育委員会が主催した事業の取り組みがありましたよね。殿町中学校区での授業の取り組みを見させてもらいました。第一小学校にも伺って、すばらしい授業をされていましたよね。小学校5年生の授業でしたけれども、たしか通分の授業でした。本当にわかりやすい授業でしたので。そういった先生もいらっしゃいます。そういった先生の取り組みなんかを、本当に全校に広めていく必要もありますので、やっぱり一人一人の先生方の取り組み次第だなというふうに思っています。

 先ほど、市外、県外でも研修を行ってきているという話もありましたけれども、これも指摘しておかなきゃだめなんですが、問いとしまして、授業研究を伴う校内研修を前年度何回実施しましたかという問いに対して、全国平均で年間11回以上と答えたところが35.3%、三重県小学校では47.6%、数少ない全国平均よりも上回っている数字なんですよね。回数はこなしているんです。あとは中身と先生の本気度、それにかかわってくると私は思っています。ぜひその辺は自覚しながら研修を受けていただきたいなと思います。

 時間も残りわずかですので、次のテーマに入っていきたいと思います。存在理由のわからない教育委員会について。

 先ほど来教育委員会という言葉が何度も出ておりますけれども、ここで教育委員会というのは、教育委員会事務局の話ではありません。教育委員会そのものです。5名で構成されている教育委員会です。その教育委員会のあり方というのは本当にどうなんだというふうに私は疑問を持っております。ホームページでも公開されています教育委員会の定例会、会議録というのも当然見させていただいています。これは実際のところ、大体月1回、短時間の会議が行われているんですが、内容がおざなりになっているんじゃないかという思いがあります。というのも、これだけ私と教育長とが学力に関して議論してきた経過があるにもかかわらず、この直近2年間において、5人の教育委員会において学力について議論された形跡が全くないんですよね。学力の「が」の字も出てこないんです。この実態はどういうことですか。御説明いただけませんか。



◎教育長(小林壽一君) 教育委員会の活動状況については、ホームページ等で見られたということでございますけれども、議案として上がっていないということでしょうか。学力のことというのは、それぞれの議案あるいは議事に関係することが多いんですけれども、学力のテストの結果につきましては、教育委員に御報告をして説明をさせていただいて、教育委員会のほかに懇談という時間も設けているわけですけれども、その中で指導課の参事あたりが細かく調査結果について、私が先ほど申し上げましたような弱みとか強みとかも含めまして説明をさせてもらってきているところです。学力について、教育委員も強い関心を持っていただいておるというふうに思っています。



◆1番(植松泰之君) そんな見えないところでの議論なんて言っていないですよ。定例会において学力について議論しないですねという話なんです。どういうふうに、じゃ5名の教育委員、この学力に対して捉えていらっしゃるんですか。まったくこれつかめないですよね。どういった問題意識を持っていらっしゃるんでしょうか。



◎教育委員会事務局長(森幹生君) 定例会の議論につきまして、今していただいております。どういう問題意識かということでございますけれども、まず教育委員会そのものが地方教育行政の組織及び運営に関する法律という法律、もとは地方自治法でございますけれども、この法律に基づいてさまざまな教育委員会に任されたことがございます。

 例えば23条で教育委員会の職務権限ということで、当該地方公共団体が処理する教育に関する事務以下、19の事務が書かれております。それで、教育委員会におきまして、審議された主な報告事項ということで、一番肝心なのが規則制定権というのが教育委員会にございますので、規則の制定、改正に関することということで、そういったことの議論の中で、学校のこととかもいろいろと議論されております。

 それから、教育施策に関する基本的な方針ということで、教科書の採択でございますとか、障がい児就学支援委員会、それから先ほど教育長が申し上げました全国学力学習状況調査についてということでの報告もいたしております。あと、先ほど申し上げました地方教育行政の法律に基づいて文化財でございますとか各種審議会、それから人事に関すること、さまざまなことで教育委員会定例会の中では行われております。

 以上でございます。



◆1番(植松泰之君) ということは、さまざまな議論をされているという中で、学力という言葉が全く出てこないということは、さまざまな中には学力ということは入っていないんですね。



◎教育委員会事務局長(森幹生君) 今申し上げた中で、教育施策に関する基本的な方針、これに関することも教育委員会の議題になっておりますけれども、この中で今申し上げた平成24年度全国学力学習状況調査についてというのも議題として上がってきております。



◆1番(植松泰之君) 議題はいいんですよ。議論をしていないじゃないですか、全く。議論したんですか。したんだったら、ここに載っているはずでしょう、会議録にやりとりが。私はこういう学力観を持っています、でもこういう学力になっています、おかしいですねというぐらいの議論はあってしかるべきでしょう。それが全くないということは、議論していないんですねということですね。確認します。



◎教育委員会事務局長(森幹生君) その会議録に議論の経過が載っていないと、ちょっと今私も会議録確認できませんので、何ともお答えのしようがないわけですけれども、どのように、議題として上げれば当然議論を、ほかのことでもしておりますので、そのように御理解いただければというふうに思います。



◆1番(植松泰之君) いろいろ教育に関して、学力に関して、こういう取り組みを行っていますよというふうにおっしゃられても、実際この程度なんですよ、松阪市の教育委員会というのは。こんなもんなんです。言っているだけで、教育委員会自身が何も問題意識を持っていない。それをただすために、先日の補正予算に対する質疑のほうで、どういう問題意識で教育委員を公募するんですかという話も取り上げたんですよ。そうしたら、そのときに、開かれた教育委員会を目指すため、それから責任の所在を明らかにするためという形で、それを目的に教育委員会を公募するというふうにお答えになっていますよね。だったら、こういったことにならないですよ。教育委員会として違うところを目指しているんじゃないですか。何か隠そう、隠そう、臭いものにはふたをせよというその姿勢がありありなんです。議論したんだったら、議論したということを言っていただきたいし、載せていただきたい。もう一度御見解をお願いします。



◎教育長(小林壽一君) 先ほどは公表されている議事の中に学力についてのことが見当たらないとか、記録にそういう議論の様子はわからないということですので、それについては改善をさせていただきますけれども、項目として学力調査について報告をして、若干質問があってというようなことはありましたけれども、特に教育委員の学力観についてというのは、私もそんなに記憶にありませんので、そういった議論はなかったのかなというふうに思います。かといって、そのことが学力について関心がないというふうに独断してしまうのはいかがかなというふうに私は思います。

 教育委員会制度について、もともと存在意義がないのではないかというふうな前提で見ておみえになりますので、もう少し説明をさせていただきたいんですけれども、教育委員会制度というのはそういうことのためにだけにあるのではありません。教育委員会制度には3つの柱がございまして、政治的中立性の確保、教育はその内容が中立公正であることが極めて重要であることから、個人的な判断や特定の党派的影響から中立性を確保することが必要、あるいは2つ目は、継続性、安定性の確保、特に義務教育の段階においては、学習機関を通じて一貫した方針のもとで安定的に行われることが必要であるとか、それから3つ目は、このことは特に関係するのかもわかりませんけれども、地域住民の意向の反映においては、教育は地域住民にとって関心の高い専門分野であり、行政分野であり、専門家のみが担うのではなくて、広く地域住民の参加を踏まえて行うことが必要と、こういうことを踏まえて教育委員会制度は、戦前の教育の反省に立って起こったんですけれども、いろんな改善を含みながらも、今のような状況になってきている。保護者委員も入れましょうとか、それから重ならないように1年1年改選をしていくとか、いろんな制度の改善をしておりますけど、まだまだ十分でない。御指摘のように、もっとこういうふうにしていかなきゃあかんのやないかという御指摘、もちろんなんですけれども、その御指摘を受けて、今後改善すべきはしていかなければならないと思いますけれども、それぞれの教育委員がそれぞれの御見識を持って、教育全体を見ていただくという、そういう合議制の委員会ですので、いわゆる独任制の委員会ではございません。それぞれの方がいろいろな話し合いをやっていただいて、方針を了解していくというような機能を持っておるわけでございまして、いろんな学力向上の事業について議論をしていただいたりとか、それから殿町中学校区の発表をいただいたと思うんです、見に行っていただいた、そういうところへ教育委員も行っていただいたりとか、実態把握に学校訪問をしていただいたりとか、そういうことはいろいろ活動をしておっていただく、そういうことだけちょっと補足をさせていただきます。



◆1番(植松泰之君) だからこそ、住民の意向を踏まえた教育行政というのは大事になってくるんです。先ほどおっしゃった教育委員会の3つの柱のうち、3つ目なんですけれども、住民の意向を踏まえる、これはいわゆるレイマンコントロールといいまして、一般常識人による教育行政を目指そうという話だと思うんですが、だからこそ住民の意向を踏まえなきゃだめ。それが今現在の教育委員会の必要を私なりに判断すると、教育委員会事務局が提案した情報をもとに、教育委員会が追認するだけの機関になっているんじゃないかって、これは本当にいろんなことで言われている問題が、まさに松阪市でも起こっているんですよね。それを何とか改善したいと思っています。

 こういったことでは全く教育行政において、特に学力に関しては進歩がないと私は思います。残りほんとわずかですけれども、ぜひ情報公開を徹底して、保護者なり地域なりにもっと危機感を持っていただくような教育行政を進めていただきたいということを切にお願いして、私からの質問を終わります。ありがとうございました。

     〔1番 植松泰之君降壇〕



○議長(中森弘幸君) お諮りいたします。本日の議事はこの程度にとどめ延会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(中森弘幸君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決しました。

 お諮りいたします。明12月6日を休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(中森弘幸君) 御異議なしと認めます。よって、明12月6日を休会することに決しました。12月7日午前10時本会議を開きます。

 本日はこれにて延会いたします。御苦労さまでございました。

                         午後4時51分延会