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三重県 伊勢市

伊勢市 平成22年  9月 定例会 09月14日−03号




伊勢市 平成22年  9月 定例会 − 09月14日−03号







伊勢市 平成22年  9月 定例会



        平成22年9月伊勢市議会定例会会議録

議事日程

               平成22年9月14日(火)午前10時開議

日程第1 一般質問

      ?14番 黒木騎代春君

           ●住宅リフォーム支援事業について

           ●一般会計からの繰入(法定外)を行って、高すぎる国保料を引き下げる考えはないか

           ●病院会計に対する繰り出し基準について

           ●滞納整理事務指針の策定について

      ? 9番 広 耕太郎君

           ●フットボールヴィレッジ構想について

           ●市立伊勢総合病院について

      ?20番 浜口和久君

           ●小中学校の空調設備の整備について

      ?18番 小山 敏君

           ●伊勢市の観光戦略について

本日の会議に付した事件

 なし

出席議員(28名)

      1番  野崎隆太君      2番  吉井詩子君

      3番  世古 明君      4番  野口佳子君

      5番  岡田善行君      6番  福井輝夫君

      7番  辻 孝記君      8番  吉岡勝裕君

      9番  広 耕太郎君    10番  品川幸久君

     11番  藤原清史君     12番  山根隆司君

     13番  長田 朗君     14番  黒木騎代春君

     15番  西山則夫君     16番  上田修一君

     17番  中川幸久君     18番  小山 敏君

     19番  杉村定男君     20番  浜口和久君

     21番  工村一三君     22番  山本正一君

     23番  佐之井久紀君    24番  宿 典泰君

     25番  世古口新吾君    26番  長岡敏彦君

     27番  中村豊治君     28番  中山裕司君

欠席議員(0名)

      なし

職務のため議場に出席した事務局職員

  事務局長     森 裕幸君   事務局次長    筒井弘明君

  議事係長     中川雅日君   調査係長     東浦富美君

  書記       中野 諭君   書記       中川浩良君

説明のため出席した者

  市長       鈴木健一君   副市長      松下 裕君

  病院事業管理者  間島雄一君   会計管理者    松島康雄君

  総務部長     藤本 亨君   情報戦略局長   森井 啓君

  環境生活部長   古布章宏君   健康福祉部長   白木信行君

  産業観光部長   中井宏明君   都市整備部長   山下克己君

  二見総合支所長  三浦 徹君   小俣総合支所長  田端正美君

  御薗総合支所長  内田 豊君   上下水道部長   宮田重和君

  病院事務部長   中川芳明君   消防長      保田幸宏君

  消防本部次長   大西邦生君   総務課長     北 一晃君

  行政経営課長   大西要一君   教育委員会委員長 岡本國孝君

  教育長      宮崎吉博君   教育部長     佐々木昭人君

  教育次長     北村 陽君   監査委員     鈴木一博君

  監査委員     中井 豊君   選挙管理委員会委員長

                            鈴木市郎君



△開議 午前10時00分



△開議の宣告



○議長(長田朗君) ただいまから市議会定例会の継続会議を開きます。

 本日の出席者は全員ですので、会議は成立いたしております。

 本日の会議録署名者及び議案等説明者は、開会当初決定、あるいは御報告申し上げたとおりです。

 本日の議事日程は、お手元に配付のとおりです。

 それでは、会議に入ります。

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△一般質問



○議長(長田朗君) 日程第1、昨日に引き続き一般質問を行います。

 発言通告に従い、順次許可することにいたします。

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△黒木騎代春君



○議長(長田朗君) 初めに、14番、黒木議員。



◆14番(黒木騎代春君) おはようございます。日本共産党の黒木騎代春でございます。

 それでは、通告に基づき一般質問を行います。

 鈴木市長は、今議会に提案されている補正予算案で、緊急雇用創出事業として各分野にわたる30の事業を示されております。現在の伊勢市の雇用情勢における適切な対応として評価をさせていただきたいと思います。また、この点では市民の中からも早速私たちに評価の声も届いておりますことをまず申し上げます。

 通告に基づく住宅リフォーム助成制度について伺います。

 今回取り上げますテーマは、同じ名称で既に国の施策と協調して減税や補助金などが耐震、バリアフリー、省エネ対策として実施されているところであります。私が今回伺いますことは、自治体独自の施策としての提案であります。そもそも今回提起する住宅リフォーム助成制度は、1991年からのバブルの崩壊で深刻な不況になった日本経済が1997年の橋本内閣のときに、消費税が3%から5%に引き上げられたことによって、さらに景気情勢が悪化していく中で、1998年、東京都板橋区で創設され、この制度が全国に広がったという経過を経て現在に至っていると伺っているところです。

 全国商工新聞が昨年5月に調査した時点では、住宅リフォーム助成制度は、当時19都道府県にまたがり、83の自治体が取り組んでいるという状況でしたが、ことし3月末の調査では、その1.8倍、30都道府県の中で154自治体が実施するまでになっており、1年弱の間に2倍近くの自治体で取り組まれるまでになっていると聞いております。さらに、今回の調査で、県レベルとして初めて秋田県がこの制度を創設したということです。一昨年のリーマンショック以来、深刻な不況が続いており、景気対策として効果的だと言われるものは、どんどん取り入れようという自治体がふえているということのあらわれではないでしょうか。

 この制度の特徴は、地元の事業者を使った住宅リフォームに限って一定額あるいは一定率の助成をするという点で、市内の建設業者さんの仕事がふえるだけではなく、さまざまな分野への経済波及効果としてあらわれるという点でも、すぐれた地域活性化の施策だと言えます。伊勢市としても、このような制度を創設して、地元の事業者の応援をすべきではないでしょうか。この点でまず伺いたいと思います。

 次に、一般会計からの法定外の繰り入れを行って、高過ぎる国民保険料を引き下げる考えはないのかという点について伺います。

 伊勢市の国民健康保険料は、平成20年度の時点で県内29市町のうち6番目に高い保険料となっております。最も低い保険料は大紀町の1人当たり6万5,374円、伊勢市は1人当たり9万7,249円ということで、48%も伊勢市は多くの保険料を被保険者から徴収している形になっております。

 その結果として、平成21年10月1日現在の保険料滞納世帯数2,970世帯、世帯比で14.2%、資格証明書発行は769世帯、世帯比で3.69%となっています。経年変化を追ってみますと、合併直後の平成18年6月1日時点の滞納世帯数の比率は13.2%、資格証発行の世帯比率は2.7%です。保険料の支払いが困難になっている世帯、そしてその結果、正規の保険証を取り上げられている被保険者の割合が増加していることがうかがえます。

 子供の無保険問題では改善をするようになりましたが、考えてみれば人の命に軽重はありません。正規の保険証がないと、医療費を一たんは全額負担しなければなりません。保険料を支払うことができない人が病院へ行くことを躊躇せざるを得なくなり、病気になっても手おくれで命を絶つ事例が全国で問題になっております。

 鈴木市長は子宮頸がんワクチンの接種無料化に踏み切りました。今、全国でこの流れに続けと後からワクチンの助成に踏み切る自治体が相次いでいるようであります。この点では、鈴木市政は救える命を救おうという気持ちで施策を打ち出したのではないかと思いますが、ぜひこの国保料の点でも考えていただきたいと思います。

 根本問題として国保会計が困難になっている根本には、政府がその責任を放棄し、財政支出を抑えてきた問題があります。1984年に国の負担を実質医療費の45%から38.5%に引き下げました。国民皆保険制度の継続と住民の命と健康を守るために国の財政面での責任を大いに求め、この国庫負担をもとに戻すよう、本伊勢市としても国に強く求めるべきです。前提としてこういうことを求めた上で、本題に入ります。

 今、それぞれの自治体の国保運営協議会で被保険者代表の委員から、負担が大き過ぎる、低所得の方を対象に考えてほしい、一般会計からの繰り入れをふやし、保険料を下げてほしいなどの意見が相次ぎ、市民の負担軽減を求めることが総意となったことを受け、首長に対する答申に保険料の引き下げ等を求める要望が出されており、看過することができない状況であることから、保険料の負担軽減に努めるよう要望するとの意見書が付記されるなどの動きがあると言われています。

 そういった動きの中で、国民健康保険料の負担を少しでも軽減するために、国保会計に対して法定外の繰り入れを行って保険料の引き下げをする自治体と、繰入額をふやす流れが広がっています。伊勢市としても、高過ぎるこの国民健康保険料の負担を少しでも軽減するために、一般会計からの繰り入れを行う必要があると考えますが、どうでしょうか。お考えをお聞かせください。

 次に、3点目として、病院会計に対する繰出基準についてお考えを伺います。

 病院会計に対する繰入基準について。今、伊勢市立総合は公立病院にとって、全国的に共通する医師、看護師不足など厳しい状況の中で、地域の中核病院として、より一層の医療の安全確保と医療水準の向上に向けた取り組みが期待されております。我が党は市民のための市立病院を守るという立場から、この間、市議会で質問を行うとともに、財政問題でも必要と思われる提案を行ってまいりました。伊勢市として昨年度には補正予算で、今年度は当初予算で繰入金の増額を行うという形で私どもの提起にも一定のお答えをいただいたと考えています。その点では前向きの評価もさせていただいております。

 そこで、そもそもこの繰出金の基準とは何かという点で議論をさせていただきたいと思います。平成20年度決算に基づく公営企業年鑑によりますと、県内の各公立病院の会計への繰入金がどのようになっているかを比較してみました。そうしますと、伊勢市の場合は、繰入基準額は約2億700万円に対して、実際の繰入金は3億5,700万円と基準額は上回っているわけですが、この基準額というものは、交付税の計算が実際に行政運営をする場合、実態に合わない金額であることを行政当局の方はよく御理解されていると思いますが、病院の場合はもっと現実とほど遠いものがあるんではないでしょうか。今までの繰入金額の積み残しもあることを考えますと、厳密に考えていただく必要があると思っております。

 そういう視点から言えることは、収益的収支への繰入基準に対する率、繰入額がどうなっているかも重要です。繰入基準額以下となっているところも県内では3病院あるようですが、伊勢市はこれを確かに上回っておりますが、しかし一般的にはこの額は2倍以上であるにもかかわらず、伊勢市では1.7倍にとどまっていることです。

 次に、医業収益に占める繰入額の比率をもって比較をするという見方がありますが、この点では、全国的には医業収益に対して10%以上が普通であると言われている中、伊勢市は6.6%にとどまっており、非常に低い水準であることがわかります。現在、病院会計の現状を厳しく指摘されることも多いのですが、このように同じ土俵となっていない点をもっと考慮して財政分析を行わないと、非常に不正確な評価になるのではないかと心配します。伊勢総合病院関係者の努力を正当に評価すべきです。伊勢市の考え方として、病院の位置づけを重視しているということは理解できますが、こういった事実と考え合わせると、実態としてまだまだアンバランスではないかと思います。その点で、次の点でお考えを伺いたいと思います。

 病院会計における現行の一般会計負担の繰り出しは、どのような基準に基づいて行っているか。現状の収支状況と他会計負担金のあり方について今後どのようにあると考えてみえるのか、その2つについてお答えをお願いいたします。

 4点目として、滞納整理事務指針の策定について伺います。

 市税の滞納金徴収手続を行う際についての必要な指針、滞納整理事務指針等を定める考え方について伺います。

 長引く不況や厳しい経済情勢を反映し、税収を取り巻く環境は厳しさを増している中、納付困難な納税者からの納付相談も多くなっていると聞き及んでおります。税収の確保と税負担の公平性を期するため、滞納者に対する早期対応が求められていると考えるわけですが、片や納税したくとも資力がなく、納税できない滞納者もいると考えます。そこで、滞納整理を行う際に、県内の他自治体でも定められている滞納整理事務指針を定め、公平公正な滞納整理に生かしていく考えについてどのようにお考えか伺いたいと思います。

 以上でこの場からの1回目の質問とさせていただきます。自席での再質問を保留としまして、この場からの質問とします。



○議長(長田朗君) 市長。



◎市長(鈴木健一君) 皆さん、おはようございます。

 それでは、黒木議員の御質問にお答えします。

 まず住宅リフォーム助成制度の取り組みについてでございますが、現在、伊勢市では一定の介護を必要とされる方に介護保険給付として住宅改修費を支給するとともに、木造住宅の耐震補強を行ったり、障がいのある方が住宅をリフォームする場合など、一定の条件のもと予算の範囲内で補助金を交付しています。

 御提案をいただいた住宅リフォーム助成制度については、期限を定めた国の経済対策として、幾つかの自治体で取り組まれていることは認識をしています。ただ、厳しい財政状況の中、速やかな取り組みは難しいと考えております。住宅関連事業の振興を図ることは経済効果への波及の可能性もあり、全国の取り組み状況も見て、今後研究をしていきたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。

 次に、法定外繰り入れを行って、国保料、国民健康保険料を引き下げる考えについてでございますが、国保料の賦課額は御承知のように保険者である市町村ごとに異なるものであり、その算出には使われた医療費が大きく影響するものでございます。三重県下14市における1人当たりの医療費と1人当たりの国保料を比較してみますと、平成20年度では伊勢市は医療費が上位から4番目、保険料については上位から5番目となっております。(パネルを示す)こちらが国民健康保険料と医療給付費の推移をあらわしたものでございます。医療費につきましては、平成21年度の実績で90億4,000万円を給付しており、過去数年間の推移を見てみますと、毎年約3%上昇しております。これに対応していくためには国民健康保険料、国保料も上げざるを得ないのが現状でございます。

 なお、急激な国保料の上昇、アップとならないよう平成22年度については財政調整基金を約2億円切り崩して予算編成を行っているものでございますので、御理解を賜りたいと存じます。

 そして、御指摘の一般会計からの繰り入れでございますが、一般会計繰入金には法定繰入金と法定外の繰入金がございます。法定繰入金には、保険基盤の安定、出産育児一時金等、財政安定化支援事業及び職員給与費等の繰入金がございます。平成22年度当初予算では計7億2,936万5,000円を計上しておりますが、これらは国民健康保険法等の規定に基づいて算出をし、法定分として繰り入れているものでございます。

 一方、伊勢市における法定外の繰入金としては、平成20年度から各医療保険者に実施が義務づけられた特定健康診査及び特定保健指導に係るものがございます。当事業では、国が定めた健診等の基準単価の3分の1ずつを国・県が負担することとなっておりますが、当市ではこれと同額を一般会計から繰り入れております。平成22年度当初予算では、2,165万6,000円の計上となっております。

 国からの通知による繰出金の基準においては、財政援助的な一般会計からの繰り出しは行うべきではないとされており、また一般会計も厳しい状況でございますので、現在の状況において今以上の繰り入れは困難であり、被保険者間の公平負担の観点からも法定外繰り入れをふやすことは適切でないものと考えております。

 次に、病院会計に対する繰出基準についてですが、病院事業会計に対する繰り出しについては、従来から国からの交付税で措置される額を参考にしながら、一般会計と病院事業の間において、予算編成時に協議、調整を行い、決定をしております。その結果として、平成12年度から平成16年度までは5億円、平成17年以降、4億5,000万円と定額で繰り出しを行ってまいりました。御指摘いただいておりますように、医師、看護師不足という病院を取り巻く環境から、厳しい状況が続いていると認識をしております。病院のあり方については、建てかえも含めた今後のあり方を検討しているところでございます。

 昨今の病院を取り巻く厳しい状況から、不良債務の解消に向けた取り組みとして、一般会計からの繰り出しを平成21年度では5億円、平成22年度では5億5,000万円としているところです。平成21年度決算における不良債務額も10億2,000万円余りとなっていますことから、今までにも増して病院側でも健全化に向けた努力を続けることはもちろんのこと、あわせて今後を見据えた一般会計からの繰り出しのあり方についても検討していきたいと考えておりますので、御理解を賜りますようよろしくお願いいたします。

 次に、滞納整理事務指針の策定についてでございますが、昨今の社会経済情勢を反映し、市税の収納については大変厳しい状況が続いております。税負担の公平性を確保すべく税を滞納されている方には早期での対応を図り、納付の指導、相談を行っております。具体的には現年度分を中心に滞納されている方々の自宅を訪問し、収納、納付のあり方について指導等を行っており、また滞納繰越分については、納付指導、そして催告、財産調査、差し押さえ等を実施しております。

 しかし、納税をしたくとも資金のない方については、面談等による分納による納付相談を行うなど、生活実態に応じた対応をさせていただいております。また、差し押さえ等の滞納処分を行うに際しては、地方税法等の関係法令を遵守し、また伊勢市市税等不納欠損処分取扱規程、伊勢市市税等滞納処分執行停止取扱規程、これらにより適正に実施をしており、議員仰せの滞納整理事務指針の内容については、これらの規程により満たしていると考えております。

 そして、新たに滞納整理事務指針を策定する予定はございませんが、滞納者の事情も考慮しながら、今後とも適切に対応してまいりたいと考えております。

 以上、黒木議員の御質問にお答えさせていただきました。御理解賜りますようお願い申し上げます。



○議長(長田朗君) 14番、黒木議員。



◆14番(黒木騎代春君) 市長より諸点にわたってお答えをいただきましたが、この場から再度質問をさせていただきたいと思います。

 1点目の住宅リフォーム助成制度ですが、財政事情から速やかな実施は難しいというお話でした。この問題は財政事情もさることながら、この取り組んだ見返りというんですか、それがかなり確かなものやということが全国のいろいろな事例からも言えますので、その辺は十分くんでいただいて、前向きの取り組みをお願いしたいと思うんです。

 私、これはよそがこうやったから、そのとおり伊勢でもできるというふうな保証はすべてにわたって言えるものではありませんけれども、この兵庫県の明石市がかなり詳しい経済波及効果を検証した資料を公表しております。昨年度、幾つか緊急経済対策、明石市はやったようであります。69の事業をやったと書いてありますね。マスコミでもこれ報道されております。この市内経済への波及効果の検証をしたということで、ことし3月、明石市というのは非常に対応が早いように思うんです。昨年の取り組みの検証も、ことし3月に明石市議会の総務常任委員会の資料として報告されたということなんですね。それがインターネットでも、もう見えるようになっているわけですが、この試算は明石市が250万円の委託費を使って兵庫県立大学の経済学部の教授などに依頼して行ったものらしいですが、昨年行った緊急経済対策の69の事業について、その経済波及効果を検証した結果ということです。

 69事業の中には、国の景気対策の目玉として実施されました定額給付金も含まれておるということですが、実はこの定額給付金の経済波及効果が一番低かったということまで出されております。支出額の0.47倍の効果だったと。すなわち投資額の半分に満たない経済波及効果しかなかったということがここの検証では出たと。

 その定額給付金を除いたほかの事業全体では、支出した額の1.5倍の波及効果があったということです。その中で最も効果があった事業として2つ挙げられておりますが、その中の一つがこの住宅リフォーム助成制度が挙げられているわけです。この住宅リフォーム助成制度においては、1,600万円の予算で1億7,500万円の波及効果があったと。何と11倍になるという結果が出されたそうです。

 そして、この住宅リフォーム助成制度に対しては利用者に対するアンケートも行ったと。そのアンケートの結果では、もともとこの制度のあるなしにかかわらず工事をする予定だったという方が7割あったということで、それは新たな波及効果に組み込まないという計算をして、工事額の10%助成があるということが新たな消費を生み出したという正確な算定をしたということですね。住宅関連のような幅広い経済の循環は地域の活性化につながり、最終的には回り回って市税の増収ということにもつながってきます。少ない投資額で最大限の景気対策ができるということを証明したこの制度をぜひとも伊勢市でも実現をしていただきたいと思います。

 海上アクセスなどでは架空の経済波及効果で大変な無駄な投資を伊勢市はした失敗の経験がありますが、こういう確かな実証もある、こういう事業については、ぜひとも前向きにやっていただく価値があるんじゃないかということですので、再度この点で考えを聞かせてください。



○議長(長田朗君) 副市長。



◎副市長(松下裕君) これまで当市におきましては、市長申し上げましたように厳しい財政状況の中で選択と集中を図る、こういうことで事業化を進めてまいりまして、先ほど市長御答弁申し上げましたように、これまで住宅改修につきましては、介護給付費によります住宅改修、それから障がいの関係の住宅リフォーム、いわゆるバリアフリーの関係、それから耐震補強ということで、どちらかといいますと安心・安全という目的に特化をさせていただきまして、これまで進めてきたわけでございます。

 議員おっしゃいますその住宅リフォーム助成制度と言いますのは、どちらかといいますと経済対策あるいは雇用対策、こういった切り口ではないかなというふうに思っております。ただいま御指摘ございましたように、私どもといたしましても、例えば中小零細業者の仕事がふえるというふうなこと、ひいては地域経済に効果が生まれるというようなことも認識はしているところでございますけれども、今後、御指摘ございました明石市の事例も十分に勉強させていただきまして研究をさせていただきたいと、このように考えておりますので、よろしくお願いいたします。



○議長(長田朗君) 14番、黒木議員。



◆14番(黒木騎代春君) この辺では事前にちょっと聞いてはいないんですが、例えばこの間の伊勢市の行った産業振興策ですね、例えばある企業に1億円の減税をしたとか、さまざまな投資と言えるようなことをしていますよね。投資額、市の支出額の例えば5倍以上上回ったような経済効果があった、そんな制度があったとか、そのような経験というのは記憶あるいは実績とかいうのでありましたら教えていただきたい。なければないということで結構です。



○議長(長田朗君) 産業観光部長。



◎産業観光部長(中井宏明君) 大変申しわけございませんが、ただいま議員のほうから御提案いただきました資料等につきましては現在持ち合わせておりませんので、また後ほど確認をさせていただきまして、御報告申し上げたいというふうに思います。



○議長(長田朗君) 14番、黒木議員。



◆14番(黒木騎代春君) ありがとうございます。私たびたびこういう活性化策、いろいろなことで効果の検証、これを何度か求めたことがあるんですけれども、ぜひともそれ、鈴木市長、そういうことには比較的今までも熱心だったと思いますので、ぜひともやっていただきたいと思います。資料も、ある資料についてはいただきたいと思います。

 この住宅バリアフリー化事業などで助成制度はあるんですが、私が今回言っているのは、市内の業者に限定して、お金が外に出て行かないようなというそういう前提条件もつけてやりますので、効果も大きいということなんですが、例えば住宅バリアフリーのそういう助成制度なんかありますが、市内の業者がどの程度の割合でその受注ができているのか、そんなようなことも感覚的にでも資料というか、そんなものありませんか。



○議長(長田朗君) 副市長。



◎副市長(松下裕君) 担当部のほうで、今ちょっと資料持ち合わせておりませんですけれども、私どもといたしまして、少なくとも入札あるいはする場合におきましては、極力市内業者さんにお願いするように発注もさせていただいております。そのように心がけをさせていただいておりますので、その点で御理解をいただきたいと思います。



○議長(長田朗君) 14番、黒木議員。



◆14番(黒木騎代春君) ぜひこの制度はそういう限定をつけて、ですから自治体独自でやるというのは、国や県の協調と違うところは、そういうところにメリットもありますので、ぜひ厳密な検討もしていただきたいと思います。

 次の2点目に移らせていただきます。

 国保の法定外繰り入れの問題ですが、この問題でも相変わらずの御答弁やったというふうに思います。法定外繰り入れは好ましくないという国の指導、これは例えば最近でいいますと、平成20年度の地方財政の運営についてということで通達が出されたというようなことを言われているということだと思いますが、例えば今までの国会の議論の中で、ただ最近では後期高齢者広域連合の会計に対する繰り入れ、こういうものをやっておるところもあるわけですね。

 料金が上がらないように一般会計から繰り入れをしているというような方法によって、都道府県及び市町村において議会の議決等の手続を経た上で独自に保険料の減額を行うこと、これは国会の中での厚生労働省の保健局長で、妨げるものではないと、このように考えております、こんな答弁もしているわけですね。また、あわせて独自に保険料の減額を行うことは妨げられるものではないわけでありますので、まさに妨げるようなことはいたしませんというふうに、国会では厚生労働省の局長がこういう答弁もされているわけです。

 また、これちょっと古い話ですが、02年、衆議院の厚生労働委員会における答弁で、地方自治体それぞれの独自の事情を加味しながら、考慮しながら、地方単独事業として医療費の助成事業を行っておるわけです。そういったことをされること自体は、これはまことに結構なことではあるというようなことで、結構なことだというようなことも言っております。

 津市なども、今年度いろいろな事情もあったんでしょうが、1億5,000万円、伊勢市は1,000万円ちょっとの法定外繰り入れやっておるわけですが、けたは違うわけですね。1億5,000万円の法定外繰り入れを今年度行っているというようなことも最近聞きましたけれども、そういう意味で一考していただく必要があるんやないかなと。いろいろな妨げは、そうは別にあるわけじゃないんじゃないかなと思うんですが、その点で再度お考えを伺いたいと思います。



○議長(長田朗君) 健康福祉部長。



◎健康福祉部長(白木信行君) 繰り出しの関係でございますが、法定外の繰り出しということで、県下的にも20年度の実績で申し上げますと、11市町の団体で繰り入れがあるというふうな情報もいただいております。その中でも全体では9億4,000万円程度20年度であったそうですが、そのうち四日市が6億8,000万円程度ということで一番多いということで、市でいいますと6市、それで伊勢市が1,500万円程度ということです。それと、あと残りが5つの町ということで1億5,000万円程度の繰り入れがなされております。

 ただ、先ほども議員さんも言われましたけれども、赤字補てん的に繰り出しを行っているというところも少しあるかと思いますが、それはそれぞれの団体で基金を持っていないとか、そういった部分で赤字補てん的な繰り出しといった部分もあるかというふうに考えております。

 ただ、いろいろな通知によりますと、一般会計からの繰り出しというのは累積赤字の解消とか、あるいは基金の積み立て、あるいは保健施策事業の充実など中長期的な国保財政の安定化といったような部分に充てるべきというようなところで考えておりますので、その原則に従って、これからも考えていきたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。



○議長(長田朗君) 14番、黒木議員。



◆14番(黒木騎代春君) 三重県内の紹介をしていただきましたけれども、国保新聞の7月20日付によりますと、全国の保険者数1,788のうち法定外繰り入れを行った保険者は1,223、約70%の保険者が繰り入れを行っていると。伊勢市も法定外をある意味で健診費用の分ということで負担をしていただいておるということで、この中にも入るかもわかりませんが、その繰入総額が3,668億円になっているということで、これを平均してみますと全国の被保険者1人当たりの法定外繰り入れ、これは07年が8,048円、08年度が1万134円と。この1年間で26%増加していることを伝えております。国保会計に対する法定外の繰り入れは、各市町村の全国平均でも1人当たり1万円を超えているということが厚生労働省の調べとして掲載されているわけですね。1万円というのですから相当な額になりますね。

 三重県では、この法定外繰り入れの平均は1,902円、大半が今の御説明ですと四日市ということになりますね。三重県の平均は5分の1です、全国の。

 伊勢市については先ほど御紹介ありましたけれども、被保険者数で割りますと422円ですかね。平成20年度決算書、これに載っております他会計繰入金、これを被保険者数で割りますと1人当たり422円。全国平均を1万円ということですから、三重県も低いけれども、全国平均の24分の1という位置だというふうに思います。いかにもこれ低いというふうに思うんですが、こういう全国の流れと照らし合わせても、やはり伊勢市の考えは変えないということでしょうか。再度お願いします。



○議長(長田朗君) 健康福祉部長。



◎健康福祉部長(白木信行君) 基準外の繰り出しの関係でお答えいたします。

 国からの基準というのがございますので、それに沿って繰り出しをさせていただきたいということを先ほど述べさせていただきました。現状も一般会計から申し上げますと、大変厳しい財政状況ということもあります。それと、被保険者間、これは国保加入者以外の方もおりますので、そういった公平負担の観点といった部分もありまして、そういった繰り出しについては適正な範囲内の中でやっていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。



○議長(長田朗君) 14番、黒木議員。



◆14番(黒木騎代春君) 厚生労働省から見たら優等生の回答だと思いますが、他市では、やはり被保険者以外の市民との公平性の問題について、どこでも議論はあると思うんですが、しかし、このある市の国民健康保険財政健全化計画、22年から24年度というのを拝見させてもらいましたが、この方針書を見ますと、確かに国保加入者以外の市民にも負担を強いることになるけれども、しかし、だれもが会社などを退職すると医療保険のためのセーフティーネットである国保に加入します。退職者医療制度の加入も同様でということで、いずれは市民だれしもが定年になれば国民健康保険の世話になるという、そういう見方から広い視野で全体的な位置づけに立って、こういう法定外の繰り入れも位置づけてやっているという考え方もあることを紹介させていただきたいと思います。

 それでは、ことしは決算見ますと、伊勢市はこの間の議論も聞かせていただきましたが、非常に優秀な成績だったということだと思うんですが、財政的には一息つけるぐらいの状況やというふうに思うんですが、来年度に向けて今後の保険料抑制の方策、これについてどのように考えてみえるのか、その辺お伺いします。



○議長(長田朗君) 健康福祉部長。



◎健康福祉部長(白木信行君) まず、国保料の抑制に当たるかどうかわかりませんけれども、そういった歳出の面で医療費をできるだけ伸びを抑えていきたいというふうに考えております。そのためには健康づくりということで、特定健康診査の受診率、これ21年度の実績で51%あるんですが、その向上をしていきたい。そして、検診によって把握されました特定保健指導といったのがあるんですが、保健指導の対象者というのがあるんですが、その方に適切な保健指導を行っていきたい。それと、がん検診などの助成というのも一部やっておりますので、そういった部分で被保険者の健康増進というので、それに努めていきまして、医療費の適正化を図っていきたいと、このように考えております。

 そして、次に先ほども少しありますが、今後の国保の財政の状況というのがありますけれども、医療費も年間3%程度ずっとふえておりますけれども、そういったものを注視しながら、効果的あるいは計画的な基金の投入というのを考えていきたいなというふうに考えております。現在、国保の財政調整基金の残高が8億5,000万円程度というふうになっておりますので、そういった部分で基金の繰り入れ等も考えていきたいなというふうに思っております。

 それと、最後になりますけれども、予備費につきましては、22年度当初予算では9,800万円程度見ております。ただ、これは本来、突発的な医療費の増加というのがありますので、そういった部分で本来はもう少し見るべきかなとは思いますけれども、国保料への影響というのもありましたので、今までこの9,800万円程度ということで計上いたしておりました。来年度につきましては予備費も見直しをさせていただいて、近隣の町村の状況も精査しながら予算計上をしてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。



○議長(長田朗君) 14番、黒木議員。



◆14番(黒木騎代春君) わかりました。

 最後に言っていただきました予備費については、私この予算の審議でも要望して、近隣の町村の状況も紹介したわけですが、その状況に合わせて一層の見直しをしていただくと。金額的には1人当たりになりますと多額ではないですが、そういうぎりぎりの努力も引き続いてやっていただきたいと思います。

 国保会計については、この繰出金については依然として平行線でありましたけれども、次に移らせていただきたいと思います。

 病院会計に対する繰り出し基準について、今後も一層検討していただくというんですが、よその自治体の例も若干拝見もさせていただきますと、私は伊勢のやり方がどうなっているかというのがちょっとよくわからんのですが、いろいろな小児科医療とか救急医療とか、そういう分野別に要するに公営企業会計というのは効率的な運営をやって努力をしても、さらに赤字が出るという部分については、やっぱりそういう一般会計からも位置づけとして大事なんだから出すんだという考え方でやっているわけで、伊勢市民病院全体として漠と見るんでなしに、そういう分野別に分析的に、この事業は何人職員を配置して、こういう事業やっているけれども、結果的には今の状況ではぎりぎりの努力をしても、これだけの赤字が出ているというような分析的な見方をして、それに見合った繰入額を決めているという、そういう分析をやっているのをちょっと様子を伺ったんですが、伊勢市ではそれ以上のことをやっているというなら、それはいいんですが、結果的に見ますと額的に相当差が出ていますので、その辺どんなふうな分析をやった上で、あるいは病院側との調整をやった上でこの金額を決めているのか。金額は余りにも端数ない金額がずっといつも見ていますので、その辺どんなやり方しているのかというのをちょっと教えていただけませんでしょうか。



○議長(長田朗君) 情報戦略局長。



◎情報戦略局長(森井啓君) お答えいたします。

 市長答弁の中で、これまでの病院事業会計と一般会計の負担のあり方につきまして、定額方式といいますか、金額を定めて、交付税で措置された金額を参考にしながら定めてきたということに答弁させていただきました。今現状はその形で4億5,000万円、17年度から4億5,000万円、そして21年度は5,000万円プラスして5億円、今現状22年度では5億5,000万円という形でやらさせていただいております。

 この部分につきましては、定額方式ということは変わっておりませんですけれども、病院の改革プランを定めたときに、5年間の必要な算定基準に基づいて病院側と一定程度の調整をしながらきたときに、おおむねその5年間の金額、算定基準にこういう形で算定しましょうということで見込みを立てて5年間の数字を考えたときに、平均して4億5,000万円程度ということで、その段階で4億5,000万円を5年間延ばした形での改革プランで算定をさせていただきました。

 今現状、総務省のほうから示されております繰出基準といいますのは、こういう経費の3分の2でありますとか、そういう形で定められておりますけれども、定性的な格好で言葉の表現だけになっておりまして決まったものがございません。ですので、今後につきましては、おっしゃられましたように建設改良費のどんだけとか、そういう部分で数字がつかめるものはつかめるもの、それからあと一番大きなものといたしましては、不良債務の解消のために一般会計との間で、その解消に向けた額として認められた額、これは幾らというふうに定まっておりませんですけれども、その辺のところどう考えていくのかというのが大きな今現状の課題というふうに私は認識しておりますので、今後はその定額方式云々かんぬんというのはどういう形になろうかということも含めて、皆様にも御相談させていただかなければならないと思っておりますけれども、金額のあり方、算定のあり方につきまして研究していきたい、そのように考えております。

 以上でございます。



○議長(長田朗君) 14番、黒木議員。



◆14番(黒木騎代春君) わかりました。ありがとうございました。その方法で厳密なやり方もさらにお願いしたいと思います。

 それでは、最後の問題に移らせていただきたいと思います。

 滞納整理事務指針の策定について。伊勢市は、そういう取扱規程を既に持っておりましてということできちっとやっていただいている。しかも臨戸訪問をして指導を行っていただいているということですので、そういう点では了解いたしました。

 ただ、その規程ですね。規程を私も読ませていただいたんですが、現在の社会環境や状況の中で、この条文を読み込むことができるかどうか。この現在の社会環境や状況にふさわしいような読み込むことができるかということですね。その地方税法は、滞納者に次の一つでも該当する事実があると認めるときは、滞納処分の執行を停止することができるということで3点ほど挙げられていますが、このような要件を充足しているにもかかわらず、執行停止せずに、安易に滞納整理機構にいったりするというのは、自治体としてのやり方としてはまずいと思うんですね。ですから、臨戸訪問して相手の状況を見てということでやっていただいていると思うんですが、その点で抜かりなく対応していただけるようになっているのか、再度重ねて申しわけないですが、確認をさせていただきたいと思います。



○議長(長田朗君) 総務部長。



◎総務部長(藤本亨君) ただいまの御質問でございますけれども、まず私どもの市税滞納処分執行停止取扱規程というのがございます。この中に滞納処分の執行をさすことができるという部分があるんですが、そこで滞納処分することによって生活保護法による保護を受けていただくおそれがあるようなとき、この場合については私どものほうで執行停止ができるというようなことをさせていただいております。

 議員のほうからも御紹介ありましたんですが、他市のほうでは納めていただく方が、例えば市役所へ来ていただいて御相談があった場合に、その分納の計画を市のほうと御相談していただくというような対応をとられております。ただ、私どもの場合は滞納の方がみえたらその御自宅にお邪魔させていただいて、これは1年間を通じて期間を設けてされている市はありますけれども、年間を通じて恒常的にそういった丁寧な対応やというふうに私も考えておるんですけれども、それをさせていただいておるのは、市の中では私どもぐらいかなというふうに思っております。

 議員御心配のそういった払いたくても払えないとみえる方については、税については納めてもらわなければいけませんけれども、納めてもらうような御相談をさせていただく。例えば年4回の納付回数ですけれども、それを8回にするとか、そういった御相談もさせていただいておりますので、その辺は今後もそのように努めていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。



◆14番(黒木騎代春君) 結構です。



○議長(長田朗君) 一般質問の途中ですが、10分間休憩いたします。



△休憩 午前10時49分



△再開 午前10時59分



○議長(長田朗君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

 一般質問を続けます。

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△広耕太郎君



○議長(長田朗君) 次に、9番、広議員。



◆9番(広耕太郎君) 明勢会の広 耕太郎でございます。議長のお許しを得ましたので、通告書に従い、一般質問をさせていただきます。

 きょうの私の質問は大きく2点あります。

 まず1点は、フットボールヴィレッジ構想について、そして2点目がお約束の市立伊勢総合病院についての2点でございます。

 このまず1点目のフットボールヴィレッジ構想でございますが、これは森下前市長が平成18年に立ち上げて、そして平成19年には人工芝の2面、サンアリーナの近くに、サンアリーナの敷地内にできたということで、これは赤福さんがサッカーコートの費用を全額建設費を出していただけるということで、最初は7面のサッカー場のコートをつくる計画で始まったわけです。今、それがちょっと変更になりまして、5面のサッカー場のコートをつくるという計画で今進んでおったわけですが、諸事情により平成19年には一時ちょっと中断をしておったというのが現状でございます。

 ところが、それから1年たちまして、平成20年ぐらいには、前森下市長のときには、赤福さんとしては再度サッカー場のコートを寄附させていただきますよというふうなお言葉をいただいておったような話を聞いております。先輩議員の山本議員も、前回、赤福さんのほうからそういった話を聞かれたと。私も直接聞いておりますし、鈴木市長も直接聞いておられるんではないかというような状況の中で、フットボールヴィレッジ構想はどういうふうにして進んでいくのか。そして今、フットボール、サッカーの伊勢の今の状況はどうなのか。今、2面もう既にできておるんですが、これはもう土日はかなりの人でにぎわっておられると。もういっぱいで二見町の道が混雑するぐらい人があふれておるというふうな話も聞いております。

 今、伊勢の補助金の出るスポーツ事業大会は18件中13件がサッカーでございます。そして、スポーツイベントの宿泊者数、宿泊客の数の半分がサッカーであるというふうにも聞いております。そしてまた、サッカー場のこの使用率ですね、365日中314日稼働しておるというか、使用しておる。90%近い使用率になっておるというのが現状でございます。年間の利用者数も6万2,000人を数え、かなりの方々が利用されておるということでございます。常々、私は伊勢を一つの企業と考えれば、やはり伊勢の中で一つのパイを食い合っておるんじゃなくて、外貨を、すなわち伊勢市外から、また県外からその外貨を稼ぐような事業をしていかなければいけない。すなわち成長戦略として、このようなフットボールヴィレッジ構想というのは非常にいいんではないかというふうに思うわけでございます。

 そういったところから2つあります。

 まず1つは、2年間の収支と伊勢市への経済効果はどれぐらいあったのか。そして、今後このフットボールヴィレッジ構想をどのように進めていくのか、そして課題は何があるのか、鈴木市長のお考えをお聞かせください。

 次に、第2点に市立伊勢総合病院についてでございます。

 またかというふうに思われる方もいらっしゃるかと思いますが、じゃ、なぜ私がここでまた市立伊勢総合病院の話をしなければいけないかといいますと、これは今、市民の方が非常に不安がっているということです。自分が病気になったとき、また家族が病気になったとき、交通事故に遭ったとき、本当にちゃんと治療していただけるのか、医療体制は大丈夫なのか、こういうことでございます。皆さん御存じのように今、救急の輪番制は日赤が5、伊勢が1でございます。5対1です。そして、伊勢病院には脳神経外科も胸部外科もありません。もし倒れたら、おじいちゃん、おばあちゃん、何か意識不明で倒れたら、心臓なのか脳なのか、わからない。そのときに伊勢病院に来ても、緊急オペやという話になったら、また日赤のほうに連れていくのかな。こんなんで大丈夫なのかな。それは皆さんが不安がられるところではないでしょうか。

 今、病院の医療体制には大きく2つあります。1つは病院完結型と、それと地域完結型というか、2つあるんですね。病院完結型というのは、その1つの病院ですべてを賄う。地域完結型というのは、その地域で病院ごとが足らない部分は補完し合いながら体制を整えていく。そういった地域完結型と2つあるんですね。では、伊勢市はどうなのか。

 ここで、2つ大きく質問させてもらいます。

 1つは、今言わさせてもらいました地域完結型の医療体制の考え方、そしてもう一つが病院の建てかえです。病院の建てかえのスケジュールとその課題、これについてお聞きしたいと思います。

 以上で壇上での質問終わりますが、自席からの質問もお許しください。よろしくお願いします。



○議長(長田朗君) 市長。



◎市長(鈴木健一君) 広議員の御質問にお答えします。

 私からはフットボールヴィレッジ構想についてお答えし、市立伊勢総合病院については病院事業管理者からお答えさせていただいておりますが、先ほど御指摘をいただきました伊勢総合病院については市民の方から御心配の声もちょうだいしておりますが、伊勢病院というのは市民にとって非常に大切な財産でありますことから、しっかりと今現状の事業を進め、中のスタッフも頑張っていただきたいというふうに考えております。

 それでは、フットボールヴィレッジ構想についてお答えさせていただきます。

 まず2年間の人工芝フットボール場の収支についてでございますが、議員のおっしゃるとおり2面の人工芝コートについては、平成19年10月に改修工事が完成をし、供用を開始して2年余りが経過をしております。このコートに使用しております人工芝は、日本サッカー協会のロングパイル人工芝というこのピッチの公認を受けており、本年度も6月に3年に1度の更新手続のための検査を受けております。このようなことから、利用者にはグラウンド状態の信頼性が高く、各種公式大会も数多く開催をされております。また、公式大会だけでなく、地元サッカー協会主催による招待試合や中学、高校を初めとする大学サークルなどの合宿利用なども多く、コートの利用率は非常に高いものとなっております。

 2年間の収支でございますが、2面の人工芝コート、1面の天然芝コートを合わせた3面の収支は、平成20年度から申し上げますと、収入として使用料が年間約1,070万円でございます。それに対して支出でございますが、約820万円となり、250万円が黒字となっております。

 次に、平成21年度ですが、使用料収入が年間約1,112万円でございます。それに対して支出は合計約817万円となり、差し引きをしますと約295万円の黒字となっております。

 また、経済波及効果についてですが、地元サッカー協会に御協力いただき、実消費額を調査したところ、日帰りの方は1日1,000円、宿泊される方は宿泊費が6,200円、こちらが平成20年度の金額です。平成20年度が6,200円、平成21年度が6,450円、そしてお土産代として1,000円、飲食費が1,000円と設定をしました。その金額をもとに平成12年三重県産業連関表を使った分析事例、こちらの中にある分析事例その1、観光消費がもたらす経済効果を参考にして平成17年三重県統計調査産業連関表を使用し、算定をしますと、平成20年度の経済効果額は7,190万円、平成21年度としては1億2,895万8,000円となっております。

 次に、今後の進め方と課題についてですが、さきの6月市議会定例会で山本議員の御質問から御答弁させていただきましたが、本事業の取り組みについては施設整備などの初期費用及び施設の維持管理、さらにサッカーコートの人工芝張りかえ経費が1面当たり約7,500万円、4面で約3億円が必要となりますことから、この点も含めて十分検討しなければならないと考えております。

 また、サンアリーナとの一体的な活用による相乗効果、地域経済に与える効果、予測使用頻度などを精査し直し、関係機関と協議、調整してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。



○議長(長田朗君) 病院事業管理者。



◎病院事業管理者(間島雄一君) それでは、広議員の御質問にお答えいたします。

 初めに、伊勢病院における地域完結型医療体制の状況について御説明を申し上げます。

 地域完結型医療が近年提唱され、当地域におきましても伊勢病院と山田赤十字病院がそれぞれ役割分担をしながら、この地域の医療を支えていくことが必要であると思います。

 伊勢病院は山田赤十字病院にはない神経内科、形成外科があり、山田赤十字病院は伊勢病院にない、例えば胸部外科、小児科、産科を有しており、それぞれ役割分担を行っております。また、伊勢病院と山田赤十字病院の両方に存在する診療科につきましては、近年、医療が高度化、複雑化するのにともなって、専門分野がより細分化される傾向があり、専門化された診断治療を山田赤十字病院と補完し合うことで、高度な医療を提供していくことができるものと信じております。

 例えば、放射線科のIMRTは県下で伊勢病院だけが治療可能であるがんの放射線治療です。この治療では放射線の副作用を最小限に食いとめることができます。歯科口腔外科は歯科医からの紹介率が高く、南勢地区唯一の地域歯科診療支援病院となっております。

 今後も急性期医療、急性期疾患、慢性期疾患において、伊勢病院と山田赤十字病院、そして地域の診療所などと役割分担をしながら、この地域の急性期医療を支えてまいる所存であります。

 現在、伊勢病院の今後の方向性と将来像につきまして、新病院の建設構想も含めて市民と議会、行政が一緒になって検討するため、今後の市立伊勢総合病院を考える検討会を設置するよう準備を進めております。この検討会の委員には、市民の代表、市議会、伊勢地区医師会、伊勢保健所長にも加わっていただく予定となっております。

 この検討会では、総合的な見地から医療提供体制の現状と課題、新病院の建設構想を含めた市立伊勢総合病院のあり方につきまして検討いただき、その結果を市長に報告させていただくこととしております。

 また、検討会におきましては、市民ニーズに合った病院、協力体制を含める地域の医療体制についても御議論いただくものと思います。

 なお、検討会を進めていくに当たり、必要に応じて山田赤十字病院や志摩病院等関係する方々の御意見を聞かせていただくことになると考えております。

 この検討会は、できましたら9月中に第1回を開催し、来年1月ごろをめどに市長に最終的な報告をしていただく予定でありますので、現時点では新病院建設のスケジュールをお示しできないことを理解いただきたいと思います。

 伊勢病院が今後も市民のための病院であり続けることは、大変重要なことであると考えておりますことから、各界、各方面の御意見を伺いながら進めていきたいと考えております。

 以上です。



○議長(長田朗君) 9番、広議員。



◆9番(広耕太郎君) 御答弁ありがとうございます。

 それでは、細かいところかもしれませんが、ちょっと質問させていただきます。

 まず先ほどの収支の件でございますが、フットボールヴィレッジですね、フットボールヴィレッジの2年間の収支と経済効果の件でございますが、先ほど817万円という支出の金額を言われたと思うんですけれども、これ私が言っているのは人工芝の2面、できた2面の件を話をしているわけでございまして、この中に天然芝のコートの管理費なんかが入っておるんでしょうか。もし入っておったら、それは抜いていただいたら年間のその人工芝2面のコートの利益は幾らになるのか、ちょっとそれを教えてください。



○議長(長田朗君) 産業観光部長。



◎産業観光部長(中井宏明君) 先ほど市長のほうから御答弁させていただきました支出につきましては、議員おっしゃるように天然芝の管理の分につきまして入っております。21年度の経費で申し上げますと、天然芝の管理費が約336万円でございます。それを引いてまいりますと、21年度の人工芝のみの収支ということを考えますと、20年度ですけれども、20年度の方が336万円ぐらいが人工芝の管理費でございます。収支いたしますと、人工芝の分で552万円ぐらいのプラスということになります。

 それから、21年度でございますけれども、21年度につきましては天然芝のほうが303万円入ってございます。それを引きますと約581万円ぐらいのプラスになるというふうに思っております。



○議長(長田朗君) 9番、広議員。



◆9番(広耕太郎君) ありがとうございます。

 いずれにせよ600万ぐらいの利益が年間上がってくるんやということだと思うんですね。これ芝の張りかえがお金かかるというのは当然わかることなんですが、その年間の上がった利益を基金に置いておいて、10年間貯めればそこそこの金額になろうかと思うんですね。それを考えてプラスアルファ、今、約2面で、2面といいますか、今、経済効果が1億3,000万円ぐらいあるということですね。これを仮にあと2面ふやせば、単純計算でいえば2億6,000万円、私は1足す1は2じゃなくて、1足す1は3になったり、4になったり。というのは、経済効果としては、やはり全国大会とか大きな大会を誘致することができるということを考えますと、もっともっと経済効果が上がるんじゃないかな。それを考えますと、2億6,000万円にしても、10年間で26億円の経済効果があると。それだけ積み立ても600万円を積み立てれば6,000万円にはなるというようなことを考えられる。倍になったら1億2,000万円ですね、600万円が1,200万円やったら、それはまた1億2,000万円になるわけですから、それだけの利益も上がってくるんじゃないか、そういうことを考えて伊勢の、先ほど言わさせてもらったように、外貨を稼ぐという意味では、この事業はもう早急に進めていくべきではないかと思うんですが、市長いかがでしょうか。



○議長(長田朗君) 市長。



◎市長(鈴木健一君) 先ほど登壇していたときに申し上げたとおり、芝の張りかえの費用も含めて今後検討させていただきたいというふうに思います。



○議長(長田朗君) 9番、広議員。



◆9番(広耕太郎君) 検討していただくのも結構なんですが、今、その検討して何がだめなのか。今、市長が考えられておる中で、足し算引き算でどの部分がひっかかっておるのか、それをちょっとお聞きしたいんです。検討するのはいいんですけれども、平成19年には造成の補正予算1億900万円が一たん議決されました。そのときに赤福さんの事情で中断はされたんですけれども、そのときに1億900万円は皆さん認めていただいたわけですね。市長が今、そのときは、その当時は確かに三重県の土地を、人の土地といいますか、それは等価交換していないときの話ではございました。しかし、今はもう等価交換も終わっておりますし、逆に県から早くフットボールヴィレッジの事業をしないのかというふうなことを言われていると思うんですよ。そこら辺はどうでしょうか。



○議長(長田朗君) 市長。



◎市長(鈴木健一君) 当時の市長から県の知事に対して等価交換を願い出て交換をしていただいた経緯はあると思いますが、県は県として、うちの考え方今どうかということが一番大切でありまして、将来にわたって今例えば人工芝が4面であればざっと3億円、先ほど議員が仰せのとおり、利益が出たとしても、6,000万円の基金となりますか。残りの差額についてどうするのかという議論も、やはりここはきちんとしていくべきだというふうに考えております。



○議長(長田朗君) 9番、広議員。



◆9番(広耕太郎君) ということは、足してもお金がかかってしまうんじゃないかと。その3億円、単純にいいますと経済効果は別にして、今、年間600万円、4面になったら1,200万円、単純計算しても10年間で1億2,000万円だと。芝の張りかえには3億かかるじゃないかと。足し算は、それを利益から引くとまだ1億8,000万円ぐらい足らんやないかというお考えなんでしょうか、お聞かせください。



○議長(長田朗君) 市長。



◎市長(鈴木健一君) 数字の面からいきますと、そういった視点が大きく占めております。



○議長(長田朗君) 9番、広議員。



◆9番(広耕太郎君) 数字の視点といいますか、私はその数字そのものというのと、あと考え方だと思うんです、考え方。これを市長の考えで経済効果がこれだけあるということをもうわかっておるわけですね、今。でも、その芝の張りかえには若干お金が、足し算引き算をするとその部分が納得いかないというお考えで、それは数字の問題なんでしょうか。数字と、あと考え方だけもう一度お聞かせください。



○議長(長田朗君) 市長。



◎市長(鈴木健一君) 数字の考え方と同時に、今後10年後、20年後にサッカー人口がどういうふうになっていくのかというのを、きちっとやはり予測を立てなければならないというふうに考えております。それを精査した上で、どのようなスキームが一番有効なのかということをきちんと整理整頓しなければならないというふうに考えております。



○議長(長田朗君) 9番、広議員。



◆9番(広耕太郎君) その数字の部分がひっかかるという話を、例えば市長はやすらぎ公園のプール、あれ赤字ですよね。今回ちょっとふえたと言いましたけれども、入場者はふえたと言いましたが、700万円の赤字が500万円の赤字、これも最初から見えておったと思うんですね。しかし、市長はやられました。私はそれを考えると、赤字なのにやられた事業と、それとこれは黒字であるけれども、経済効果もあるけれども、ちょっと二の足を踏んでいる。これも私わからないんですよ。この部分がですね。余り突っ込みませんけれども、そういうことをすべて考えていただいて、この事業は本当に伊勢のためにいいのかどうか。私は非常にいい事業だと思います。補正予算で、この議会で補正で造成費が出てきても、全然おかしくないと思うんですね。それをもう一度考えていただきたい。それをお願いしまして、フットボールヴィレッジの質問終わります。

 次に、病院の件でございます。

 先ほど地域完結型の考え方で伊勢市もいくのというふうな話をお聞かせ願いました。その点で、地域完結型であるならば、今の日赤さんとか、あと慶友病院さんと、そういう病院の方々と話し合っていくことは大切なんじゃないかなと思うんですが、そういったコミュニケーションを図ることは大切であると思われるのかどうか。それを間島院長、ちょっとお聞かせください。



○議長(長田朗君) 病院事業管理者。



◎病院事業管理者(間島雄一君) 私は大切だというふうに思っておりますので、今後積極的に話し合いを持っていきたいと、こういうふうに思っておりますが。



○議長(長田朗君) 9番、広議員。



◆9番(広耕太郎君) ありがとうございます。私もやっぱりコミュニケーションをとっていくのは非常に大切なことだと思っておりますし、地域完結型を提唱するならば、ずっと膝詰めで何回も会って話をしていただきたい。以前も私は間島院長にはそれをお願いしたかと思うんですね。

 そこでですよ、これは日本人の民族性かもわかりませんけれども、また今度飯食おうなと言っても、なかなか飯を食わないとか、また今度飲みに行こうと言っても、いつの話やということがやっぱりよくあるんですよ。間島先生もそれは、やっておきますわ、また会いますわというふうに言われていました。最近いつ会われましたか。最近打ち合わせはされましたでしょうか。最後に会ったのはいつか、ちょっとお聞かせください。



○議長(長田朗君) 病院事業管理者。



◎病院事業管理者(間島雄一君) 前にもお答えをいたしましたけれども、日赤の院長とお会いしたのは、ちょうど私がここに赴任して、そのときに私と、それから副院長、それから事務長とともに村林先生とお話をさせていただきに行ったというのが、それ以外にも例えば今回の救急のこととか、そういうことでは何度かお会いはしておりますけれども、何といいますか、病院の方向性ということでお会いしたのはそのときということになります。

 それから、慶友病院の院長さんとは、夏と冬にごあいさつに慶友の先生がお見えになりますので、そういうふうなところでお話しすることはございますけれども、しかし極めてそういう深く病院の方針についてお話をするという状態ではございません。

 以上です。



○議長(長田朗君) 9番、広議員。



◆9番(広耕太郎君) 先生もお忙しいかとは思いますが、もしそういった時間がないんであれば、事務方といいますか、事務レベルで会っていただくということ、まず最初必要だと思うんですが、そういう指示はされましたか。そして、事務レベルで会われたことはあるんですか。これちょっと事務長お願いします。



○議長(長田朗君) 病院事務部長。



◎病院事務部長(中川芳明君) 日赤の事務方とは救急の関係でお話等させていただいたことはございますが、病院の方向性等、病院のそれ以外のことにつきましてお話しさせていただいたことはございません。

 以上でございます。



○議長(長田朗君) 9番、広議員。



◆9番(広耕太郎君) ということは、全然コミュニケーションとっていらっしゃらないということですね。地域完結型はその地域の病院が皆足らない部分を補完し合いながら協力し合いながらやっていくという話をされました。また、今度会います、今度会いますというようなことは言葉では言っていますけれども、実際に会われて地域完結型を議論するような席は一回も持っていないというふうなことですよね。これでいいのかな。すごく不安なんですよ。

 市長、市長はその新しい病院を建てるときの御自分のビジョンといいますか、伊勢市はこういう病院をつくっていくんだよという、そういったお考えは市長お持ちですか。



○議長(長田朗君) 市長。



◎市長(鈴木健一君) これまで伊勢病院の内部において、将来のあり方検討会できちっとした指針は、まず1つ軸としてありますので、当然それに基づいて進めていることが1つと、当然これから人口構造が変化するに当たって、どういった医療が必要になるのかというのは、押さえながら固めていかなければならないと考えております。その部分で当然庁内の部分をきちっとやはり整理して、今度、検討会も立ち上げ、議会の皆さんに御協力をいただきますが、その中でやっぱり方向性というのを固めた上で、御協議する部分も必要かと思います。

 以上です。



○議長(長田朗君) 9番、広議員。



◆9番(広耕太郎君) 検討会でいろいろ議論されて、それを参考にという気持ちもわかるんですよ。しかし、やっぱり私は市長ならばトップですから、そういったビジョンを持っていただきたいと思うんですよ。こういった病院が伊勢に今必要ですよと。例えばですよ、例えば先ほどちょっと私言わさせてもらいましたけれども、救急で倒れた場合、おじいちゃん、おばあちゃん意識不明で倒れた場合は、この場合は脳か心臓かわからないと。そのときには伊勢病院じゃなくて、そのとき日赤にしましょう。しかし、そのかわり交通事故の場合、状態を見て、これはもう伊勢病院のほうがいいよというふうなすみ分けをするとか、そういったどんな病院が伊勢は必要なんやということを、やっぱり市長はみんなの意見を聞くだけじゃなくて、自分はこういう病院つくりたいんやというような考えを持っていただきたいんです。強いリーダーシップを持って伊勢を引っ張っていただきたい。そういうふうな気持ちを持っていただくことをお願い申し上げまして、一般質問にかえさせていただきます。

 以上です。



○議長(長田朗君) 市長。



◎市長(鈴木健一君) 先ほど申し上げましたが、これまで病院内で検討してまいりまして、3つの柱があるというふうに考えております。1つに救急医療体制、1つに予防医学による健診の体制、そしてその後のリハビリの体制ということをきちっとやはり固めて、その上でこれからどういった医療が求められるのか。その辺を含めて体制をきちっと固めていくことが必要だと考えております。

 以上です。

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△浜口和久君



○議長(長田朗君) 次に、20番、浜口議員。



◆20番(浜口和久君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。

 近年、地球温暖化のこともありまして、夏の暑さは年々気温を増してきておりまして、35度を超える猛暑日の日数もふえてきているような状況で、今後も35度を超える猛暑日の日数はふえるであろうというふうに言われております。

 そこで、この伊勢市におきまして、長年の懸案事項となっております小中学校の空調設備についてでありますが、当局はどのようにお考えなのか聞かせていただきたく質問をさせていただきます。

 この件につきまして、私が議員になった当初から、夏場の防音校舎はもう本当に温室状態であるというふうなことを言わせていただいているところであり、何度となく地元の方々からも要望、陳情が出てきております。また、私たちも、一日も早く子供たちの教育環境の観点からも、夏場も差し支えなく勉強ができる環境整備のためにエアコンの設置をお願いしているところでございます。

 そこで、これまでの経過につきまして少しお話をさせていただきたいと思います。

 まず平成7年度から平成12年度にかけまして、保健室を初めとします校長室、職員室に国の補助を受けて空調設備を設置しまして、給食調理場には平成12年度から年次計画で順次設置をされてきました。それから、予算・決算特別委員会におきまして、幾度となく、いろいろな議員さんから残る普通教室及び特別教室につきまして御質問がなされたところであります。

 御答弁によりますと、空調設備、このエアコン設置につきましては多大なる財政負担が必要となりますことから、財政状況をかんがみながら検討していきたいとのことでありました。つまり、答えは財政状況ということで、毎回同じような回答ばかりであったと記憶をいたしておるところでございます。

 そして、合併後の平成19年の御答弁によりましては、小中学校の空調設備の問題は近々の課題で学校の耐震化をまず優先として、それが終わり次第、学校の空調設備に取り組んでいきたいとのことでございました。空調整備については、膨大な財政負担がかかるということで、防衛の補助とか文科省の補助、その辺も検証しながら、これもまた財政当局と詰めて、できるだけ早い機会に対応していきたいとのことでございました。

 平成20年には、耐震が終わってからということは、よくわかりますが、経費の試算等今後早急にされるお考えがあるのかどうか、また全くやる気がないので延ばしているのか聞かせてくださいという質問に対しまして、もしもすぐにゴーサインが出たらできるように名古屋の防衛庁へもお話を聞きに行って、うちとしてはこうなんやということで協議をさせてもらっている、試算につきましては概算でございますが、普通教室並びに特別教室等々で試算をされておりまして、約15億円というふうに試算しておりますとのことでございました。

 平成21年には、五十鈴中学校、厚生中学校の改築に費用もかかりますことから、これが済み次第、随時計画的に進めていきたい、防衛省としては1年に2校程度という回答もいただいておりますが、1年に1校でも多く補助をお願いしたいということで話をさせていただいているとのことでございました。

 しかし、ここで小学校の将来構想ということで、適正配置、適正規模のまとめを踏まえて考えたいとの御答弁があり、ただ防衛省に対する事前協議については、現行どおり続けていきたいというふうに考えているとのことでございまして、今お話をさせていただいたのが一連の概要であると思います。

 そこで、小中学校の普通教室並びに特別教室の空調設備整備について、御答弁ではする方向でということではありますが、長年にわたり実施されない状況であり、当局はこの小中学校の普通教室並びに特別教室の空調設備整備の必要性についてどのように考えているのか、いま一度確認のためお聞かせください。

 次に、何年も議論がある中、一向に協議の場から実施計画へと進んでこないのが現状であります。議論があってもできない、前に進めないハードルというのはどこにあるのか。何か財政面だけではないというような気がしてならないのですが、この点についてお聞かせ願いたいと思います。

 また、そのハードルの整備を早急にし、早期にハードルをクリアすることができれば、来年度、平成23年度から整備に取りかかることが可能なのかどうかお答えをいただきたいと思います。

 次に、今まで長年の御答弁の中、膨大な財政負担という言葉がたくさん出てきてまいりますが、財政面でこの事業を考えますと、今、合併をして5年が経過をしようとしているところでありますが、地域間格差を解消するための合併特例債という起債の適用が受けられる事業であると考えるところであり、その事業費の95%が起債の対象であり、また起債償還額の70%が交付税措置を受けられるものであり、この合併特例債の期限は合併後10年であるということでございます。

 こういったことから、財政面を考えても、平成27年度、つまり合併特例債の利用期限までに事業を完了させることが、財政運営上考えても有利な運用ができるのではないかと考えるところでありますが、当局のお考えをお聞かせください。

 壇上での質問につきましては以上でございますが、御答弁の後、自席から再質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。



○議長(長田朗君) 教育長。



◎教育長(宮崎吉博君) 小中学校の空調設備の整備についての浜口議員のお尋ねにお答えいたします。

 議員仰せのとおり、空調設備の整備につきましては、子供たちの学習環境や合併当初から学校間での教育環境の違いなどから、幾度となく議員の皆様方より御質問をいただいておりますが、いまだ未整備となっておりますことに関しましては大変御迷惑をおかけいたしております。

 空調設備につきましては、各家庭へのクーラーの普及や近年の地球温暖化による猛暑日の増加など、子供たちの健康管理の面から防音校舎及び一般校舎ともに整備をする必要があるものと考えております。教育委員会といたしましては、これまで子供たちの安全・安心を最優先に考え、校舎及び屋内運動場の耐震化に取り組んでまいりましたが、厚生中学校及び五十鈴中学校の改築により、空調設備の整備が当初の予定よりおくれる結果となってしまいました。本来であれば来年度から整備に取りかかるべきところではございますが、平成21年度に、子供たちにとってよりよい教育環境の整備、充実を図るために小中学校の将来構想に係る検討委員会を立ち上げ、小中学校の適正規模・適正配置の検討をいたしております。

 空調設備の整備につきましては、検討委員会の提言を受けた後、平成23年度中にまとめる市の基本方針と並行しながら検討し、早期に対応してまいりたいと考えております。

 最後に、平成27年度までに事業を完了させることにつきましては、適正配置の基本方針との整合性を図った上で国の補助金及び合併特例債を利用することで市の財政負担の軽減などを十分に検討し、できる限り短期間で整備が完了するよう努力してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。



○議長(長田朗君) 20番、浜口議員。



◆20番(浜口和久君) どうも御答弁ありがとうございました。

 今、教育長さんのほうからお答えをいただきまして、子供たちの健康管理の面からも、これは防音校舎のみならず一般校舎についても整備が必要というふうな形でお答えをいただきました。これ近年の地球温暖化によります猛暑日の増加、こういったことにより整備が必要と考えていただいているのはよくわかりました。しかし、先ほども壇上で言わせていただきましたように、年次計画として一向に出てこない。また、これ提言が出て方針が出て、それからしか年次計画は出てこないというふうな状況になる。ですから、今現在、検討会ですか、検討していただいているというふうな部分になりますので、答えとしては整備が必要ということの答弁だけで、いついつからやりますというふうな部分にはなかなか入らないのかな。それで、御答弁を聞かせていただいていますと、今のところハードルになるのは適正配置・適正規模、この小中学校の将来構想ですか、これが一番ネックになっておるハードルやと思いますが、それでよろしいですか。



○議長(長田朗君) 教育部長。



◎教育部長(佐々木昭人君) 空調設備の年次計画を立てるためのハードルは小中学校の適正規模・適正配置なのかというお問い合わせかと思いますが、教育委員会といたしましては、ハードルと申しますよりも、空調設備の整備につきましては平成23年度中に策定するこの小中学校の将来構想、適正規模・適正配置の基本方針と、この整合性を図った上で空調設備の整備を進めてまいりたい、このように考えておりますので、よろしくお願いいたします。



○議長(長田朗君) 20番、浜口議員。



◆20番(浜口和久君) わかりました。整合性を持って図っていきたいというふうな部分でございますが、空調の部分、本当に子供たち早くつけていただきたい。親御さんたちも同じ思いでございます。そして、教育委員会さんのほうでも早くつけたいなというふうなニュアンスはよくわかりました。その中で、適正配置・適正規模というふうなことが出てきたんでございますが、教育委員会さんだけ考えておると今後どういうふうに適正配置・適正規模の提言が出てくるかわからないということなんですけれども、伊勢市全体を考えてみますと、今現在、地域内分権というふうなことで、地区みらい会議、それの規模は小学校区単位になっていますよね。そして、各小学校はその各小学校区域の防災の拠点ともなっております。つまり、各小学校は地区みらい会議の、言ったらコミュニティーの中心であるというふうに私は考えるところでございます。ですから、適正配置計画によって、もし統合、廃校というふうな形になるとしても、学童保育の場とか、それから各自治会の会合、そういった場に利用価値というのは幾らでも出てくるというふうなものと思われるんです。

 そんな中で、小学校の建物自体がなくなるというふうなことは、私は想像がしにくいところでありますが、ましてや、それにお金もたくさんかけて、耐震の補強を行ってきましたということでございます。これは学校教育の場でなくても、有効活用ができるというふうな部分で、まずすべての小学校に空調設備を設置し、統合と決定した学校であっても、耐用年数まで活用すればいいんじゃないでしょうかと思うところですが、御見解をお聞かせください。



○議長(長田朗君) 教育部長。



◎教育部長(佐々木昭人君) 議員仰せのとおり、学校の役割というのは単に教育の場だけではなく、防災の拠点であり、地域コミュニティーの中心であるということは教育委員会としても十分に認識をしているところでございます。

 このことから、現在、関係部署で組織をします庁内調整会議を設置をいたしまして、学校の適正配置を検討する上において、例えばでございますけれども、統合される学校であっても、学校が地域で果たしている役割をどのような形で維持、継続し、地域の方々に御理解いただけるかをこの検討委員会の流れと並行して協議をさせていただいておるところでございます。そのため、財政投資の面からも空調設備につきましては適正配置の方針と整合性を図った上で対応してまいりたいというふうに考えておるところでございます。



○議長(長田朗君) 20番、浜口議員。



◆20番(浜口和久君) どうもありがとうございました。

 庁内の調整会議でも検討していただいている、全庁的に調整していただいているというふうな部分でございますけれども、適正配置の整合性を図った上でやっていただいているということですね。しかし、これことし、この6月でしたですか、中村議員さんから少し定例会のときに質問の中で、平成24年から着手かとの質問に対しまして、当局はできる限り早期に対応したいという御答弁でありました。できる限り早期に対応したいといいますと、私たちはすぐにでもやっていただけるという感覚なんですが、ここで言葉が、期日がはっきりしていないということは、もうちょっとおくれるかもわからないという含みを持ったような御答弁やったやに思います。

 ここで、平成23年度に基本方針を策定する、そしてそれと並行して検討をするということでございました。ですので、同年度内にといいますのは、平成23年度内に設計なり何なりもう着手についていける、そういった対応ができるんではないのかなと思うところでございますが、御答弁お願いします。



○議長(長田朗君) 教育部長。



◎教育部長(佐々木昭人君) 議員仰せのとおりで、本年12月をめどに検討委員会から御提言をいただく予定でございます。その後、議会や地元の皆様方の御意見も十分伺った上で23年度中には慎重に基本方針を策定してまいりたい、このように考えております。

 また、財政的にも空調設備につきましては一方、文部科学省、防衛省の補助金、こういったものも積極的に活用したいというふうに考えております。このように計画が23年度中になる。それから、空調設備の財政面の中からの国の補助金を活用したい、この2面からいたしますと、現時点におきましては平成23年度からの整備、これは難しいというふうに考えております。しかし、できる限り早期に着手できるよう努力してまいりたい、このように考えておりますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。



○議長(長田朗君) 20番、浜口議員。



◆20番(浜口和久君) わかりました。補助金その他の関係で手続の問題とか、いろいろあって、例えば言いますと、この事業をする。そうしますと、まず手続を国の方にしに行って、了解が出ても、初年度は設計、そして翌年度から工事というふうな状況で、それだけでも2年かかってしまうというふうな部分がありますね。このシステムというふうな部分でどうしようもない部分があるかなというのも、そういったさまざまな理由があるという部分は理解をするところでございますけれども、ここで合併特例債の活用期限、これが平成27年度まででございます。27年度までに事業が完了しなければ、財政上最も有利な合併特例債、起債が活用できなくなりまして、市としての負担も重くなると考えるんですが、いかがでしょうか。答えをお願いします。



○議長(長田朗君) 教育部長。



◎教育部長(佐々木昭人君) おっしゃるとおり、市の財政面を考慮いたしますと、平成27年度までに事業を完了させることが市として最も有利な方法かとは思います。しかし、例えば統合される学校に空調整備を整備した場合においては、統合までの期間、また転用方法によっては国の補助金とともに合併特例債の返還が生じる可能性もあるかというふうに考えております。これらのことも十分に今後検証し、合併特例債が利用可能な平成27年度までに本当に1校でも多く整備を行ってまいりたい、このように考えておりますので、よろしくお願いいたします。



○議長(長田朗君) 20番、浜口議員。



◆20番(浜口和久君) わかりました。特例債の適用を受けても返還をしなければならない、補助金の返還もしなければならない状況が起きるといけないのでというふうなことでございました。しかし、学校教育の現場という形だけで合併特例債というんじゃないんですよね。コミュニティーの場として、それからも引き続き使えるんやというふうな部分の中で、国のほうとも頑張って協議をしていただきたいなというふうなことでございます。

 これちょっと不安をあおるような状況で物言うわけやないんですけれども、平成27年度で交付税の合併の算定がえによります特例の期限も切れますね。そういったことになりますと、財政状況がまた余分に厳しくなってくる。かなり厳しくなってくるというところを私は危惧するところでございます。

 ちょっとこれ5億円という形の中で計算をしたんですが、きのうも中村議員でしたですかね、これ市長さんこういったの見せていただきましたですね。(資料を示す)市債の残高の部分ね。これでいきますと、例えば470億円借金あるけれども、そのうちの330億円弱国が払ってくれるというふうな状況なもので、実際、伊勢の一般会計は144億円ぐらいの実際の借金があるんですよというふうな部分でございました。

 合併特例債を使うというふうな形になりますと、これ5億円で計算した場合、1年目、事業にかかります。そのときに5%自費が要ります。2,500万円。それで、4億7,500万円の借り入れをいたします。2年目から4,750万円ずつ毎年返していきます。そうしますと、4億7,500万円の返済が10年間でできるわけですが、その中で交付税が3億3,250万円返ってきまして、伊勢市の持ち出しは1億4,250万円、平成27年度までに事業が終わりますと、5億円の事業で1億4,250万円、これを15億円に直しますと5億250万円。15億円の買い物するのに平成27年度までに事業完了するというふうな状況で買い物をしますと、5億250万円で15億円の買い物ができると。もう本当にもっとも有利な部分でございますので、ここら辺は頑張って国の方といろいろ協議をしていただいて、なるべく早目に物事をしていただきたいというふうに考えているところでございます。そこら辺も、本当に財政的な部分もよくわかって物事をしていただいていると思いますので、もう最後にいたします。私たちの子供たちの環境整備の観点からも、本当に早急に実行していただきたい。これはお願いをいたしておきます。

 それから、もしおくれたとしても、交付税の算定がえによる特例の期限、こういったこともありまして、合併特例債の利用期限でもあります平成27年度末までに事業を何とか完了していただきたいと、切に教育委員会の皆さんに御要望申し上げて質問終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。



○議長(長田朗君) 一般質問の途中ですが、午後1時まで休憩いたします。



△休憩 午前11時55分



△再開 午後0時59分



○議長(長田朗君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

 一般質問を続けます。

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△小山敏君



○議長(長田朗君) 次に、18番、小山議員。



◆18番(小山敏君) それでは、議長のお許しをいただきましたので、質問通告に基づきまして一般質問をさせていただきます。

 神宮には20年に1度繰り返される遷宮という大きな行事があり、この遷宮によって古代からの技術が継承されるとともに、原型が絶えることなく変わらず保たれてきたという歴史があります。来る平成25年には第62回目の式年遷宮が執り行われることになっており、今着々とその準備が進められております。

 また、伊勢のまちは日本人の心のふるさととして親しまれてきたまち、訪れる人々を温かく迎え、気持ちよくお帰りいただくもてなしの心のまち、おかげ参りに象徴されるように日本全国から多くの人々が訪れ、人、物、文化や情報が交流する集客交流のまちであります。今、伊勢市は遷宮を3年後に控え、観光客数が増加しており、厳しい社会情勢の中で観光産業には追い風が吹いているのではないかと思います。

 このような状況の中、現在、伊勢市で取り組んでいる観光戦略についてお尋ねいたします。

 旅行には多種多様のタイプがあります。近年の社会経済の状況から安く、近場で、短時間でと言われる安・近・短の傾向が変化しているとの評価もありますが、国内旅行の実情をどのように把握されているのでしょうか。

 その中で、伊勢への観光客の旅行形態の内容をどのように把握されておられますか。例えば日帰り旅行なのか宿泊を伴うのか、神宮参拝だけを目的にしているのか、ほかにも目的があるのか、また団体旅行なのか個人旅行なのか等々、把握をされておられればお答えいただきたいと思います。

 また、観光客の平均滞留時間と消費額及び市内への宿泊率はどのようになっているのでしょうか。その現状をお聞かせください。

 次に、御遷宮が近づくにつれ、全国的な傾向もありますが、パワースポットブームもあり、伊勢を訪れる観光客が増加し、ことしは昨年の800万人をさらに超えようとしております。8月現在で昨年の対前年比、既に90万人を上回っているという情報もございます。外宮も増加傾向にありますが、そのほとんどが内宮周辺に集中しています。この内宮周辺を訪れた観光客をそのまま帰してしまうのは、いかにももったいないと思います。内宮周辺のにぎわいを伊勢市全体に広める必要があります。そのためには、観光客が立ち寄りたくなるような観光スポットを開拓といいますか、見直しをして整備する必要があります。また、その観光スポットがピンポイントで存在しているだけでは意味がありません。観光スポットのネットワーク化を図る必要があると思いますが、どのような取り組みをしているのかお伺いいたします。

 また、広域観光の視点も必要であると考えますが、いつまでも伊勢市は伊勢志摩国立公園の入り口というとらえ方ではなく、伊勢は全国からの街道の終着駅であるという認識も必要ではないかと思います。津市との連携もあるとは聞いておりますが、その現状はどのようになっているのでしょうか。さらには、津市だけではなく、もっと広域で連携も考えるべきであると思いますが、いかがでしょうか。

 次に、平成25年の御遷宮の後も、入り込み客を持続させるための施策についてお伺いいたします。

 過去の歴史を見てみますと、昭和48年の御遷宮の年と翌年は850万人前後の方が神宮を参拝されております。また、平成5年の御遷宮の年と翌年にも840万人前後の方が神宮参拝をされております。しかし、遷宮の2年後には、いずれも650万人前後まで参拝客が減少しております。御遷宮のときにピークを迎え、2年後には大きく減少することの繰り返しになっている状況です。伊勢市の観光振興基本計画では、次の御遷宮、平成25年には伊勢市を訪れる観光客数1,000万人を目指すとのことですが、これを今までと同じように一過性のものにしてしまってはいけません。持続していく必要がありますが、その施策をどのように考えているかお尋ねいたします。

 最後に、伊勢市駅と宇治山田駅の位置づけについてお伺いいたします。

 それぞれの駅の乗車人員を見ますと、宇治山田駅のほうが多いと思います。また、その利用者の大半は通勤客を初めとした生活のための利用者ではないかと思いますが、両駅の観光客のみの利用者数をつかんでいるのであればお聞きしたいと思います。

 また、JRの快速「みえ」は名古屋駅での新幹線からの乗りかえも便利であり、格安切符の努力もされ、利用される方も多いと思いますが、伊勢市駅での利用状況がわかればお聞かせください。

 6月市議会定例会では、宇治山田駅前の整備についての補正予算が議決され、今後事業が進んでいくものと思いますが、伊勢市駅前の整備につきましては、市民には停滞している状況としか見えません。ぜひ早急に整備をすべきであると思いますが、今後の方向性をお聞かせください。

 また、伊勢市には伊勢市駅と宇治山田駅という主要な駅が2つありますが、どちらを表玄関と考えておられるのかお答えいただきたいと思います。

 以上で壇上からの質問終わりますが、御答弁のいかんによりましては自席からの再質問をよろしくお願い申し上げます。



○議長(長田朗君) 市長。



◎市長(鈴木健一君) 小山議員の御質問にお答えします。

 まず1点目の観光客の旅行形態の内容をどのように把握しているかについてでございますが、国の観光白書によりますと、平成21年度における国民1人当たりの国内での宿泊旅行の回数は1.42回と推計され、対前年度比で6%減となっております。また、そのうち宿泊数は2.31泊と推計され、対前年度比で2.1%減となっております。

 その中で伊勢市の観光客の旅行形態はどのようなものかというお尋ねでございますが、昨年度の伊勢商工会議所が実施をした外宮前のアンケートでは、日帰りと宿泊の割合は日帰りが46.4%、そして宿泊が50.3%で、団体旅行と個人旅行の割合、目的は神宮さんの参拝だけか、そのほかもあるのかは不明でございますが、観光を目的とする割合は79.3%でございました。

 次に、2点目の観光客の平均滞留時間、消費額及び宿泊率の現状はどうなっているか、この質問についてですが、三重県がまとめた三重県観光データ、観光客満足度評価調査事業報告書によると、伊勢志摩の滞留時間は平成20年で日帰り平均滞在時間が7時間、平成20年度で日帰りが7時間、平成21年度では6.1時間となっております。

 また、観光レクリエーション入り込み客数推計書、観光客実態調査報告書によると、消費額は、伊勢志摩地域での数字になりますが、平成20年は宿泊4万4,978円、日帰り1万2,587円で、伊勢市の日帰り客数703万3,000人、宿泊客数47万2,000人をもとに計算をしますと、観光客1人当たりの平均消費額は1万4,624円となり、観光収入額は1,097億円となります。

 平成21年につきましては、宿泊3万3,030円、日帰り9,254円で、伊勢市の日帰り客数752万6,000人、宿泊客数46万人をもとに計算をしますと、観光客1人当たりの平均消費額は1万624円となり、観光収入額は848億円となります。

 今申し上げました消費額には、伊勢志摩エリアでの交通費、宿泊費、飲食費、買い物費等が含まれております。

 宿泊率は、観光客数に占める宿泊客数の割合で平成20年が観光客数750万5,000人、宿泊客数47万2,000人をもとに計算をすると、平成20年で6.3%、平成21年、観光客数798万6,000人、宿泊客数46万人をもとに計算すると5.8%となります。

 次に、3点目の観光スポットの整備についてですが、神宮参拝者数の増加に反して施設の入場者数は伊勢志摩全体で減少または維持という状況が続いております。これは高速道路の料金体制の変動、景気動向により自宅と目的地との往復という印象が強くなったことを示していると考えております。

 このことから、新たな観光スポットのハード整備に取り組むことは困難であると思われますが、いまだに眠っている歴史的な観光資源を掘り起こすなど、新たな観光スポット探しをしていきたいと考えております。

 また、旅行者によるセンタサイクルの利用やまち歩きの周遊も増加をしているため、各観光施設に休憩所、トイレ等の整備を依頼していきたいと考えております。

 次に、4点目の観光スポットのネットワーク化の推進についてですが、御承知のとおり、現在、内宮周辺が非常に旅行者でにぎわっております。これは昨今の景気動向、高速道路料金体制の変化、メディア等を通じた注目度から醸成されているものですが、一方では交通が集中することによるお客様の満足度への弊害や滞在時間の短縮、消費活動の低下、周遊性の低下を招いていると考えております。

 これらの課題を解消するため、観光スポットのネットワーク化、いわゆる観光スポットの周遊性が必要となってきます。現在、観光スポットの周遊性からCANばすの利用促進とその旅行商品の展開、タクシープランの旅行商品の展開等の取り組みを行っており、今後も2次交通や観光施設の利用促進、渋滞化を避けるということから、観光スポットのネットワーク化を推進していきたいと考えております。

 また、広域観光の視点も必要と考えており、伊勢志摩観光コンベンション機構を組織する鳥羽市、志摩市、南伊勢町、玉城町、度会町、明和町、これらの自治体の皆さんとも中心に連携をしながら、さらに津、松阪と連携をし、広域観光に取り組んでまいりたいと思っております。

 次に、5点目の遷宮後も入り込み客を持続させるための施策についてですが、過去の遷宮においても、遷宮後に観光客の皆さんが減少しており、遷宮後のお客様の減少を少なくすることが課題となっております。

 観光の誘客においては、常に遷宮後の持続可能な観光地として発展する手法を念頭に置いて誘客宣伝活動を行っております。過去の遷宮で実施をしてきたハード整備も集客をしていく意味で重要でありますが、地域に眠っている新しい素材を掘り起こすこと、観光客の方のニーズに合ったものを売り出していくことが重要であると考えております。

 現在、二見興玉神社では、良縁・きずなのお守りが大変人気でありまして、そういった素材の発信も参拝者の増加につながっていると考えております。また、現在は主に遷宮に向けた情報発信を行っておりますが、63回目の神宮式年遷宮の際に、果たして今のような形でニーズがあるかどうかは予測が不可能と考えております。

 20年後の遷宮に向けては、現在の10代から30代の世代層にいかに伊勢志摩への愛着を抱いていただくかが課題であり、伊勢市独自というよりも、伊勢志摩全体の観光スポットとして考えていかなければというふうに考えております。

 観光客のニーズが急速に変化している現在、ある程度不変の事象として位置づけられる修学旅行、家族旅行の観光客の受け入れが、遷宮後の持続可能な観光地として発展する一手法であると考えております。今後は、リピーターの卵とも位置づけられる修学旅行者の誘致や家族旅行、子供さんを連れた家族が容易にお楽しみいただける地域内での施設、宿泊商品などを展開していきたいと考えております。

 次に、6点目の伊勢市の表玄関は伊勢市駅なのか、宇治山田駅なのかについてでございますが、お尋ねのJRの快速「みえ」の伊勢市駅での利用状況は不明でございますが、両駅の乗降客については、伊勢市駅がJR・近鉄と合わせて約167万人、宇治山田駅が約192万人で、そのうち観光客の割合としては30%から40%と想定されております。このような状況がございますが、表玄関といった具体的な定義はございませんが、公共交通機関においては、この両駅は伊勢市の玄関であると考えております。

 宇治山田駅前の整備が先行しておりますが、伊勢市駅前の整備については民間の開発と協調しながら進めてまいりたいと考えております。

 以上、小山議員の御質問にお答えしました。御理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。



○議長(長田朗君) 18番、小山議員。



◆18番(小山敏君) ただいま市長から直接御答弁いただいたわけなんですけれども、市長の御答弁を聞いた率直な感想といたしましては、伊勢市が独自に調査したデータを持っていないということが大変残念に思いました。また、口だけではなくて、本気で観光に力を入れる気があるのなら、国の観光白書や県の観光推計に頼るのではなくて、伊勢市として独自に調査をしてデータを整理していく必要があるのではないかというふうに思います。そして、そのデータをもとに戦略を立てるべきで、データもなくて戦略を立てることは無理ではないかと思います。

 また、施策の方も今までしてきたことの継続であり、これといって新たな具体案も見られなかったのは大変残念に思います。

 では、順を追って再質問させていただきます。

 まず1点目の旅行形態の把握についてでございますけれども、先ほどの御答弁では、これでは実情は何も把握していないに等しいというふうに言わざるを得ません。伊勢を訪れる観光客のほとんどが内宮周辺に偏っているのに、外宮前だけのアンケートで判断してもナンセンスでございます。今後こういった基礎データを市独自に集めるお考えはございませんか。



○議長(長田朗君) 産業観光部長。



◎産業観光部長(中井宏明君) ただいま議員のほうから大変厳しい御意見いただきました。私どもその辺は十分反省させていただきまして、今後そのようなデータ集めにつきましては尽力してまいりたいというふうに考えております。



○議長(長田朗君) 18番、小山議員。



◆18番(小山敏君) データなくして戦略なしです。ぜひ自前のデータの収集に取り組んでいただきたいと思います。

 かつて安・近・短と言われましたけれども、近年は旅行形態少し余裕が生まれたのではないかと思うんですが、ただ厳しい経済状況の中で旅行回数とか宿泊日数も減少しております。しかし、そんな中で中国人の観光ビザ緩和による中国人観光客が増加しているというふうにも聞いておりますけれども、トータルではどうなんでしょうか。



○議長(長田朗君) 産業観光部長。



◎産業観光部長(中井宏明君) 中国人の方々に対する誘客でございますが、これまでも伊勢志摩一体となりまして中国のほうには修学旅行等の誘客を中心に取り組んでまいりました。ことし7月だったと思うんですが、詳しい数字持っておりませんが、実際に中国のほうからも修学旅行生を、鳥羽市市内、宿泊ということで、伊勢志摩地域の方にお越しいただくという実績が出てまいりましたので、そちらのほうに誘客をしております成果はあらわれてきておるというふうに認識しております。



○議長(長田朗君) 18番、小山議員。



◆18番(小山敏君) ビジット・ジャパン・キャンペーンの成果も含めて、もう少し実態調査に努めていただきたいと思います。

 2点目に移ります。

 滞留時間が20年度に比べて21年度減っておりますけれども、少しでも滞留時間が伸びれば、それだけお金を使う機会がふえるわけでございますよね。のどが渇いたら自動販売機でお茶でも買おうかとか、また喫茶店に入ろうかとか、腹が減った、何か食べていこうかというようなことで滞留時間が伸びれば、それだけ消費額もふえる可能性がございます。滞留時間を長くするような対策として何か考えておられるでしょうか。



○議長(長田朗君) 産業観光部長。



◎産業観光部長(中井宏明君) ただいまの御質問のほうで滞留時間を延ばす方法、あるいはその結果、消費がふえるんではなかろうかというふうなことだと思いますが、伊勢市の観光客につきましては、先ほども議員のほうから御紹介いただきましたように、昨年度は798万人ということで、もう800万人近くということになってまいりました。観光客数はふえてはおりますけれども、残念ながら滞留時間あるいは消費時間につきましては、これまでの現状維持もしくは若干落ち込んでおるというふうな状況になっております。それは昨今の大変厳しい社会経済情勢が反映されておるのではないかというふうには理解しております。

 しかし、一方では内宮周辺に多くの皆さん方がお集まりいただいておるという事実もございます。その皆さん方をやはりこの伊勢市内で滞留していただく時間をふやすということを考えますと、やはり外宮周辺から内宮というふうな形で、できれば周遊をしていただくようなことを考えていきたい。また、あわせまして、二見浦から外宮へ、それから内宮というふうな少しでもエリアを広くとりまして、そういうふうなモデルコースでありますとか、周遊コースをつくりまして、伊勢市内での滞留時間あるいは消費額を伸ばしていきたいというふうに考えております。

 御承知だと思いますけれども、昨年、商工会議所さんのほうで実施をしていただきました元気再生事業というものがございます。これは国のほうの事業でございますが、その事業を市も一緒になってさせていただきましたけれども、その中でお越しをいただきました、特に外宮前周辺にお越しをいただきました観光客の皆さんに参宮札といういわゆる小さい木札でございますが、首からかけていただくような札をつくって配布をさせていただきました。大変好評であったというふうに私どもも認識をしております。その事業につきましても、ことしも22年度もこの10月1日からまた引き続き実施をさせていただくということも決まってまいりましたので、そういうふうな事業を引き続きやりながら、二見町のほうも中心になって誘客をしていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。



○議長(長田朗君) 18番、小山議員。



◆18番(小山敏君) ありがとうございました。

 ただいまの御答弁の中で、外宮周辺から内宮への周遊を考えているというふうなお話だったんですが、本市への入り込み客のほとんどは昨年トータルで800万人ですが、そのうちの600万人が内宮周辺で外宮周辺は200万人でした。したがいまして、内宮周辺に来たお客さんを外宮周辺に誘導すべきじゃないかと思うんですけれども、参拝は外宮さんから内宮さんへということで、内宮さんに行ったお客さんに対して直接内宮じゃなくて外宮からという意味での話だったんじゃないかと思うんですが、内宮だけで帰っちゃうお客さんをまた外宮さんへ誘導すべきじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。



○議長(長田朗君) 産業観光部長。



◎産業観光部長(中井宏明君) 確かに内宮のほうには約600万人の方がお越しをいただいたという事実でございます。これはどちらが先かということはございますけれども、やはり外宮から内宮へというふうなキャッチフレーズのもとで、私どももこれまで事業も進めさせていただきました。やはり外宮のほうにお越しをいただく皆さん方は、結果といたしまして内宮の方にもあわせていただけるというふうなデータもございますので、そういう意味でまず外宮のほうにお越しをいただきまして、それから内宮のほうにいっていただくというふうな状況のルートができればいいなというふうな考えでおりますので、よろしくお願いいたします。



○議長(長田朗君) 18番、小山議員。



◆18番(小山敏君) わかりました。しっかり取り組んでいただきたいと思います。

 情報誌に「るるぶ」という雑誌がありました。今もあるかどうかちょっとよくわからないんですが、「るるぶ」というのは「見る」「食べる」「遊ぶ」の「るるぶ」ですね。要するに観光の三大要素に関する情報誌なんですが、滞在時間を延ばして消費額を上げるには、やっぱり食べることが大変重要ではないかというふうに思います。近年、泊食分離という言葉がございます。宿泊するところと食べるところを分離するという考え方がちょっと今話題になっておるんですが、本市ではどのようにお考えになっておられるでしょうか。



○議長(長田朗君) 産業観光部長。



◎産業観光部長(中井宏明君) 最近の旅行形態を考えますと、ビジネスホテル等に宿泊をなされまして、食事につきましては飲食店等で食事をとるといったように、ただいま議員のほうから御紹介いただきました泊食分離というのがふえてきておるというふうにも認識をしております。現在、伊勢市の状況を申し上げますと、伊勢市駅あるいは宇治山田駅周辺につきましては、ビジネスホテル等もありますので、その関係で泊食分離というふうな形になっておるのかというふうには認識をしております。

 一方、二見地区の旅館につきましては、やはり旅館のほうでゆったりと食事をしていただくというふうな状況というのがいまだにまだ望まれておるんではないかというふうに理解をしおります。

 その泊食分離につきましては、やはり事業者さんとしてどのような形で事業を展開する中での御希望をお持ちなのかということもございますので、その辺につきましては事業者さんのほうと十分協議をさせていただきながら、また情報も私どもも提供できるものにつきましては提供させていただきながら取り組んでまいりたいというふうに考えております。



○議長(長田朗君) 18番、小山議員。



◆18番(小山敏君) ありがとうございます。消費額のアップに効果があるならば積極的に取り組んでいただきたいなと思います。

 宿泊率についてお伺いしますけれども、宿泊率が非常に低いんですが、その要因はどういったことが考えられるでしょうか。



○議長(長田朗君) 産業観光部長。



◎産業観光部長(中井宏明君) 確かに最近の状況を見ておりますと、まず1回目にお越しいただいた方につきましては30%を超える宿泊率というのがあるわけですけれども、だんだんリピーターというふうな形で2回、3回となってまいりますと、宿泊率がだんだん落ちておるというのが状況でございます。やはりこの伊勢市内の宿泊施設の設備というものも影響しておるんじゃないかというふうには理解をしております。



○議長(長田朗君) 18番、小山議員。



◆18番(小山敏君) お木曳きのときの一日神領民も随分来ていただいたんですが、その方たちほとんどが鳥羽志摩のほうに宿泊されまして、伊勢には数%だったですかね、非常に少なかったように思うんですけれども、これは市内の旅館が結構古くて、特にトイレ周りの設備が老朽化していることにも起因しているんではないかとふうに私個人的に思っているんですが、そこで宿泊率アップのために旅館の設備改修費に補助金を出すようなお考えはございませんか。



○議長(長田朗君) 産業観光部長。



◎産業観光部長(中井宏明君) 旅館等の宿泊施設に対する補助ということでございます。先ほども申し上げましたように、やはりリピーターになっていただく伊勢のほうにお越しをいただく回数が進むにつれまして、若干宿泊率が落ちておるという事実もございます。そのような状況の中で宿泊率をアップさせていただくためには、やはり伊勢市内の旅館あるいは宿泊施設等の設備が充実をさせれば、宿泊率の方もまた向上していくんではないか、またそういうふうな形での魅力づくりができるではないかというふうに考えております。

 昨年、私どものほうといたしましては、観光施設全体も含めましてのバリアフリーに対する調査を事業として実施をさせていただきました。その中で観光施設も含めました中で、やはりそのようなことがおくれておるという部分が一部出てまいりましたので、今後、宿泊施設あるいは観光施設を含めまして、施設の改修につきまして補助が可能かどうかということを研究させていただきたいというふうに考えております。



○議長(長田朗君) 18番、小山議員。



◆18番(小山敏君) ありがとうございます。

 住宅のトイレの改修でしたら、二、三十万円ぐらいで済むかもわかりませんけれども、旅館のそういった設備の改修となりますと、そう簡単にはできませんよね。1,000万円かかるところ、100万円ぐらい補助金もらったって、すぐやるという気になれるかどうかわかりませんけれども、何かのきっかけづくりになればいいかなと思いますので、ぜひ前向きに検討していただきたいと思います。

 それと、大きな団体客ですね、これはエージェントが鳥羽や志摩のほうに送り込んでしまいますけれども、公共交通機関利用者も相当数ございます。そんな中で個人旅行とか家族旅行、こういった方はぜひ伊勢市内に引きとめたいなと思っておりますけれども、鉄道事業者とか旅館組合、それから観光協会、土産物店などと一歩進んだ共同戦略は打てないものなんでしょうか。



○議長(長田朗君) 産業観光部長。



◎産業観光部長(中井宏明君) ただいま御提案いただきました旅行事業者あるいは観光事業者あるいはまた宿泊施設等との一体となっての観光のいわゆる宣伝、PRというのはこれからしなければならないというふうに理解をしています。私ども今回、平成25年の御遷宮がございますが、もちろん御遷宮後も含めまして、伊勢志摩地域として新たな観光というのを考えなければならんというふうな理解をしております。これが結果的には伊勢志摩だけではなく、三重県であるとか、あるいは南勢地域でありますとか、そういうふうな地域も含めなければならないというふうに考えておりますので、十分その辺も関係企業等と相談をしながら取り組んでまいりたいというふうに考えております。



○議長(長田朗君) 18番、小山議員。



◆18番(小山敏君) ぜひ頑張っていただきたいなと思います。宿泊率が上がれば、もろに消費額も上がるわけですので、ぜひよろしくお願いします。

 それでは、次、観光スポットの整備とネットワーク化についてお尋ねしたいと思いますけれども、金をかけて観光スポットを整備するのではなくて、歴史的にいわれのある隠れた穴場的なそういったところを発掘していただきたいなというふうに思っております。

 また、観光スポットではないんですけれども、誘客のために、ことしは無理なんですが、おおまつりに、あえて私はここでおおまつりと言いたいんですが、明和町の斎王の群行を誘致してはどうかなというふうに思います。神嘗奉祝祭で全国から伊勢に縁もゆかりもない踊りを連れてきておりますけれども、ここで神宮にゆかりのある歴史的意味のある斎王群行は伊勢の祭りにふさわしいと思いますし、また人も呼べるんではないかというふうに思うんですが、いかがでしょうか。



○議長(長田朗君) 環境生活部長。



◎環境生活部長(古布章宏君) 伊勢まつりに関してのお尋ねでございますので、私のほうからお答えさせていただきます。今、御提案いただきました斎王群行でございますけれども、確かに伊勢にゆかりが深いといいますか、王朝ロマンのみやびやかな群行ということで、祭りを盛り上げていただく催しの一つだと、このように私は考えております。

 ただ、参加をいただくには十二単等の衣装代、これのレンタル料がかなりの経費が必要だというふうに伺っております。伊勢まつりのほうですけれども、御承知のように伊勢の一体化、市民の一体化の醸成を図るということで、65の団体で構成されております伊勢まつり実行委員会、こちらのほうで企画、運営を行っていただいております。参加をいただいている団体の皆さん方は、自分たちの祭りは自分たちでつくるんだというコンセプトで取り組んでいただいておりまして、祭りの準備から運営、そして後片づけ、また経費の負担もそれぞれの団体で原則負担いただいていると、対応いただいているというのが現状でございます。

 今、斎王群行を誘致してはという御意見いただきました。こういったことで経費の面で問題もありますけれども、一応、実行委員会のほうで諮らせていただきたい、このように考えております。

 以上です。



○議長(長田朗君) 18番、小山議員。



◆18番(小山敏君) 伊勢市としてその気があるのかないのか、ちょっとよくわからない答弁だったんですけれども、実行委員会で最終的には決定するにいたしましても、伊勢市として応分の負担もしているわけですので、市として、もうちょっとリードしていってもいいのではないかなというふうに思っております。ぜひこれは実現していただきたいと思っております。よろしくお願いします。

 観光客のうち20%は、伊勢に来てから滞在プランを決めているというふうなデータもございますけれども、着地型のパンフレットといたしまして、市内の周遊プランのうち外宮周辺に特化したモデルコースは既に作成されているんですけれども、もっと広いエリアで所要時間別とかテーマ別のモデルコースをマップに落とし込んではどうかと思うんですが、いかがでしょうか。



○議長(長田朗君) 産業観光部長。



◎産業観光部長(中井宏明君) 観光のモデルコースについてのお尋ねでございますが、現在私ども伊勢の観光パンフレットの中に、「ええじゃないかお伊勢さん」という観光協会さんのほうで発行しておるパンフレットがございます。そちらのほうで「プチトラベル」という名前を持ちまして、観光のモデルコースを6コース程度上げさせていただくという状況でございます。

 また、議員のただいま御紹介いただきましたように着地型につきましては、昨年度の元気再生事業によりまして外宮の周辺を散策できるマップというものもつくらさせていただいております。そのような状態でモデルコースにつきましては適宜つくらさせていただきながら紹介をさせていただいております。さらにパンフレットの方での周知に努めてまいりたいというふうに考えております。



○議長(長田朗君) 18番、小山議員。



◆18番(小山敏君) 観光協会が作成したこの「ええじゃないかお伊勢さん」これですよね。(パンフレットを示す)見せていただきましたけれども、本当に非常によくできているというふうに思います。このパンフレットだったら私はもう金を出してでも欲しいなと思うぐらいのすばらしい出来ばえでございます。ただ、このパンフレットは発地型でございます。このパンフレットを見て、伊勢ってこんなところなんや、一遍行ってみたいなという気にさせるパンフレットでして、その中にいろいろなモデルコースも載っておるんですが、伊勢に着いてからこれを見たんじゃ、もう遅いと言いますか、ちょっと時間がないように思いますので、着地型のパンフレットといいますか、そういったモデルコースのマップが必要だと思うんですが、国の事業の元気再生事業の中でつくられたこの外宮周辺散策マップですね、この外宮周辺に特化した資料なんですけれども、これもまた大変よくできておりまして、コンパクトにまとまっております。着地型のパンフレットとしては本当にすぐれているなというふうに思っておりますけれども、これもっとどんどん増刷していただきたいなと思っておりますけれども、またこれ外宮周辺に特化していますので、もうちょっとエリアを広げたマップも作成したらどうかなと思うんですが、いかがでしょうか。



○議長(長田朗君) 産業観光部長。



◎産業観光部長(中井宏明君) 確かに昨年、会議所さんのほうが中心になってつくっていただきましたこの外宮周辺のマップにつきましては、大変好評をいただいておるというふうに私どもも思っております。外宮周辺での30分コースあるいは90分コースとか、テーマを設けまして場所巡りというような形で30分あるいは90分というコース、4つのコースを御紹介申し上げていますけれども、これらにつきまして、ほかでも当然こういうようなことというのは可能だというふうに思っておりますし、また新たに違う地域を売っていく一つの方法であるというふうに思っておりますので、その辺につきましては私どもできる限り取り組んでまいりたいというふうに思っております。



○議長(長田朗君) 18番、小山議員。



◆18番(小山敏君) よろしくお願いします。

 現在、市内に観光スポットのサインですね、案内板。これが非常に少ないように思うんですけれども、サインはもうちょっとちゃんと整備すべきだと思うんですが、その辺いかがですか。



○議長(長田朗君) 産業観光部長。



◎産業観光部長(中井宏明君) 確かに観光地という意味でいきますれば、やはりそれぞれの名所旧跡等につきまして、そういうふうなサインがあっていいんだというふうに思いますが、その辺につきましては十分これからも研究しながら、取り組めるものにつきましては取り組んでいきたいというふうに思います。



○議長(長田朗君) 18番、小山議員。



◆18番(小山敏君) 口だけではなく、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。

 それでは、元気な中高年の観光客は伊勢のまちを歩いて移動したいというふうに思っている人が結構おります。外宮から内宮までバスとかタクシーに乗って移動するんではなくて、歩いていきたいという人が結構いるというふうに聞いております。ですから、外宮さんから御木本道路通って内宮さんへ行って、また参拝した後、今度、御幸道路を通って徴古館なり神宮美術館寄って、また河崎方面へ行くということですけれども、その今現在、御木本道路、これ県道でございますけれども、非常に歩きにくい道路ですね、歩行者にとって。その辺もうちょっと整備して沿道に花を植えるとか、要所要所にベンチを置くなりして、歩いてこの伊勢のまちを歩けるようなそういうふうな道路にしていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。



○議長(長田朗君) 都市整備部長。



◎都市整備部長(山下克己君) 大変ありがとうございます。特に外宮、内宮をつなぎます御木本道路、御幸道路は伊勢市景観計画におきまして大変重要な位置づけをさせていただいております。議員仰せの道路整備につきましては、道路管理者であります三重県に対しまして、市の考え方をまず整理をして、協議をしてまいりたいと考えております。

 特に御幸道路につきましては、伊勢自動車道の伊勢西インターチェンジから外宮、内宮にアクセスする道路であるとともに、地域生活に密着した重要な道路でもあります。平成19年度に三重県におきまして、ガードレール等防護さくや歩道舗装を景観に配慮するものに更新するなどの景観化を進めるアクセス道路景観整備計画を策定し、事業化を進め、本年度完成予定ということで聞いております。

 しかしながら、議員仰せの道路整備につきましては、重要な視点でありますことから、御幸道路、御木本道路あわせて三重県と十分協議していきたいと考えておりますので、何分よろしく御理解賜りますようお願いいたします。



○議長(長田朗君) 18番、小山議員。



◆18番(小山敏君) ありがとうございます。御木本道路に限らず、結構伊勢の道は歩行者にとって歩きにくいような道だというふうに思っておりますので、ぜひその辺のほうお願いいたします。

 じゃ、次に広域観光についてちょっとお尋ねしたいと思うんですが、広域観光のとらえ方が少し狭くないでしょうかね、先ほどの御答弁の中で。伊勢は全国各地からの終着駅または発着駅の視点に返れば、もっと広いエリアでのネットワークは考えられないものなんでしょうか。



○議長(長田朗君) 産業観光部長。



◎産業観光部長(中井宏明君) 先ほども御答弁をさせていただきましたが、今後は特に広域観光に取り組む必要があるというふうに思っております。一つの自治体だけでは、やはりこれからの時代太刀打ちができないというふうに理解をしておりますので、特にこの伊勢志摩地域でありますれば、伊勢志摩観光コンベンション機構等を中心といたしました伊勢、鳥羽、志摩、それから南伊勢、度会、玉城、明和ですね、その辺を組織します地域とは連携しなければならない。あわせまして、松阪でありますとか津市でありますとか中南勢についても、やはり取り組みをする必要があるだろうというふうに理解をしております。

 先般もある観光の会議の中で、こういうふうな話がございました。やはりこの伊勢のほうに向かっていただく伊勢路というものを、やはりこれからはPRすべきだろうというふうな話もございましたので、その辺も先般、県の方にも観光局のほうにお邪魔をさせていただきまして、三重県全体でやはり伊勢を中心として何とか取り組んでほしいということをお願いしてまいりました。その辺はあわせまして、これからは三重県全体の中の特にそのメーンが伊勢市であるという位置づけで事業を展開できるように要請もし、また私どもとしましても、取り組みをしていきたいというふうに考えております。



○議長(長田朗君) 18番、小山議員。



◆18番(小山敏君) ありがとうございます。私はもうちょっと広いエリアで考えているんですけれども、平城京1,300年の奈良などの近畿圏とか、かつては伊勢の国とされた伊良湖岬とか三河地域の中部圏、また熊野方面等々のストーリー性のある歴史街道を商品化できないかと思っているんですが、その点はいかがでしょうか。



○議長(長田朗君) 産業観光部長。



◎産業観光部長(中井宏明君) 街道を通じた交流というのも、現在、私どももその会議の一員にならさせていただいています。歴史街道を中心としまして、伊勢街道、熊野街道、それぞれの街道がこの三重県にもございます。その中での全国の街道のよさ、またその街道のよさのいいところを持ってきて伊勢のほうでどのような活用をしていくかというふうなことで、その会議にも参加をさせていただきながら、意見交換もさせていただいておりますので、先ほども三重県ということを申し上げましたけれども、三重県だけでなく中部地区ということも、関西地区ということも場合によっては出てくるかというふうに思っておりますので、その中での伊勢というものを強くアピールしていきたいというふうに思っております。



○議長(長田朗君) 18番、小山議員。



◆18番(小山敏君) ぜひよろしくお願いします。

 それでは、次に御遷宮後の入り込み客を持続させる施策についてなんですが、これは情報発信ともてなしが両輪になるのではないかというふうに私は思うんですが、もてなしは着地型の観光の原点であると思います。そこで、市内にもさまざまな分野で取り組みをされておりますけれども、どういうもてなし体制を構築されるおつもりなのか、ちょっとお伺いしたいと思います。

 それともう一つ、まちづくり会社の構想もあったように聞くんですが、現在はどのようになっているでしょうか。



○議長(長田朗君) 産業観光部長。



◎産業観光部長(中井宏明君) やはりこの伊勢の町というのは、おもてなしのまちというのも議員冒頭で仰せられたとおりでございます。その中で、いかに伊勢にお越しをいただきまして、お越しいただきました観光客の皆さん、参拝客の皆さん方が気持ちよくお帰りいただくかということになりますので、そのような事業を各民間の方々と中心になって協力して取り組まなければならないというふうに思っております。先ほど元気再生事業の中で、参宮札という事業を申し上げましたが、それもその一環でございまして、やはりそういうふうな札を下げて市内を歩いていただく方に対しては何かのメリットを感じていただこうというふうなこともしておりますので、その辺につきましては引き続きできる限りのことをさせていただきたいというふうに思っております。



○議長(長田朗君) 18番、小山議員。



◆18番(小山敏君) リピーター獲得のために、またこのせっかくの御遷宮でふえた観光客を減らさないためにも、ぜひよろしくお願いします。

 伊勢は何だかんだ言っても、観光産業がリーディング産業であるというふうに私は認識しておりまして、観光で生きていくしかないと思います。そこで、ただ観光で税収を図るしかないんですけれども、伊勢市の観光政策がいま一つよくわかりません。市長が考えておられる将来的な観光政策とはどういうようなものなのか、ちょっとお聞かせ願いたいと思います。



○議長(長田朗君) 産業観光部長。



◎産業観光部長(中井宏明君) まず私のほうからお答えさせていただきますが、やはり伊勢市内の中で観光産業がリーディング産業である、主な産業であるというふうな位置づけはできるかというふうに思っております。その中でこの伊勢市に税収をふやすというふうなことを考えますと、やはりこの伊勢市内でいかに滞在をしていただくか。滞留をしていただくか。その中で消費をしていただくか。伊勢のほうにお泊まりをいただく方々をふやすかと。その結果が各地域の経済効果を高めていくというようなことになろうかというふうに考えております。そのために観光事業者、観光関係者と十分に協議をさせていただきながら、税収アップにもつながることが期待できますので、取り組みをさせていただきたいというふうに思っております。

 先ほどもそのモデルコースの中でも話がございましたけれども、やはりこれから新たなスポットにつきましても掘り下げていかなければならないし、それをいかにアピールしていくか、PRしていくかということに問われるんじゃないかというふうに認識をしております。



○議長(長田朗君) 18番、小山議員。



◆18番(小山敏君) 今、部長にお答えいただきましたけれども、市長には何もお考えないというふうに理解させていただいてよろしいですか。



○議長(長田朗君) 市長。



◎市長(鈴木健一君) 大変失礼しました。これからまず目の前に3年後の式年遷宮が迎えておりまして、これにはもう既に非常にたくさんの方が来ていただくことはもう目に見えておりますから、まずこの方々の先ほど申し上げました満足度を下げないような対策が1つ必要かというふうに考えております。

 例えば交通の状況を見ますと、伊勢西インターからおりていただいて、多くの方々が宇治浦田の駐車場のほうに向かって走っていただくわけなんですが、その点についても非常に時間がかかっていることが1つ。

 それと、お帰りになる際にも御承知のとおり、津から四日市のあたりまで非常に混雑がしております。行きも混雑して帰りも混雑しているというところで、マイナスポイントを非常に多く稼いでしまっているということを考えておりますので、この辺は県内NEXCOのほうにも、できるだけ早く帰りの渋滞を緩和していただくように以前からお話をさせていただいていることが1つあります。

 それと、公共交通機関の利用の促進ということも将来20年後、高齢化社会、おじいちゃん、おばあちゃんがふえたときには、公共交通機関を利用していただきやすい環境整備が必要と思っておりますので、その点についても対策を講じていきたいと思っております。

 あと、つけ加えるならば、何よりもやっぱり来ていただいて喜んでいただけることが一番大切だというふうに考えておりますので、行政が主導的にやるのも一つでありますが、やはり観光に携わる方々のホスピタリティーということを向上させることも非常に大切かというふうに考えております。

 また、近い10年後あたりには、中国、インドの人口構造も高齢化、少子高齢化というふうに向かって来ることもありますから、その点についても、さまざまな情報収集を重ねながら効率よく財源を投資できればというふうに考えております。



○議長(長田朗君) 18番、小山議員。



◆18番(小山敏君) ありがとうございます。

 遷宮まであと3年、だんだん時間なくなってまいりましたので、ぜひよろしくお願いいたします。

 また、観光事業のことなんですが、観光事業にも産業支援のような必要経費の補助メニューは創設できないものなんでしょうか。その辺お聞きします。



○議長(長田朗君) 産業観光部長。



◎産業観光部長(中井宏明君) 現在、私ども市のほうでも直接観光の経費のほうから市民の皆様、あるいは事業者の皆さん方に対しての補助というのはございません。国のほうでも事業を実施する場合には若干のものがあるかというふうな認識しておりますが、その辺につきましては非常に厳しい財政状況の中でありますけれども、研究をしてみたいというふうに思っております。



○議長(長田朗君) 18番、小山議員。



◆18番(小山敏君) 観光産業も産業だと思うんですけれども、ぜひ検討をお願いしたいと思います。

 それでは、発地型の誘客対策といたしまして、首都圏情報発信事業特命員というのがいらっしゃいますけれども、これまでの成果はどの程度あったでしょうか。御紹介ください。



○議長(長田朗君) 産業観光部長。



◎産業観光部長(中井宏明君) 伊勢市の首都圏情報発信事業特命員というのが現在お一人任命をさせていただいています。企業誘致でありますとか観光客の誘客等を推進するためにお願いしておるわけでございますけれども、特に首都圏での情報発信、それから情報の収集等を取り組んでいただいているということがございます。

 また、事例を紹介いたしますと、花火大会でありますとかお伊勢さん健康マラソンへの協賛の募集でありますとか、またふるさと納税のPR等もしていただいておりまして、成果を上げておるというふうに思っております。現在、首都圏在住の方々のネットワークを生かしながら、旅行者のニーズでありますとか、それから動向も把握をしていただいておると、そういうふうな調査もしていただきまして、観光の誘客活動を実施していただいているというところでございます。

 さらに今後、式年遷宮の後、入り込み客を持続させるために首都圏での情報発信というのは欠かせないというふうに思っております。そういうことから、私どもが情報発信するための首都圏でのニーズ等をつかんでいただきながら発信させていただく、そのような形で連携をさせていただくというところでございます。



○議長(長田朗君) 18番、小山議員。



◆18番(小山敏君) ありがとうございます。どの程度効果があったかというのはよく、ちょっと目にはみえないんですけれども、この特命員と地元の観光協会職員との連携はどのようになっているでしょうか。



○議長(長田朗君) 産業観光部長。



◎産業観光部長(中井宏明君) 失礼しました。特命員と観光協会との関係ですけれども、やはり私どものほうがこういう方に特命員をお願いしてありますということは、観光協会の方も御存じでございますので、観光協会の事務方のほうと直接いろいろな情報交換もしていただくということでございますし、また行政のほうが何としてもかかわらなければならんということでありますと、その分につきましては一緒に話をさせていただくというふうな状況でございます。



○議長(長田朗君) 18番、小山議員。



◆18番(小山敏君) わかりました。

 では、最後に伊勢市駅と宇治山田駅についてなんですが、今では伊勢市の玄関口といいますと伊勢西インターではないかというような感もしないでもないんですが、誘客はマイカーやバスと鉄道と、どちらを主眼に置いておられるんでしょうか。



○議長(長田朗君) 産業観光部長。



◎産業観光部長(中井宏明君) 先ほど冒頭の市長からの御答弁でも申し上げましたとおり、やはり宇治山田駅あるいは伊勢市駅の公共交通機関を利用される方々が若干ではありますが、最近減少しておるという実情でございます。一方、高速道路等の無料化あるいは1,000円の割引と申しますか、そういうような形の中でマイカーを利用した方というのが非常にふえてきておるというのが実情でございます。公共交通機関のほうで私どもとしましては、ある程度来ていただきたいということも思っております。交通渋滞対策でありますとか、そういうふうなことを考えますと、やはり公共交通機関の御利用をお願いしたいというところもございますが、一方、マイカーはマイカーのよさというものもございますので、その辺は大変難しいところではありますけれども、基本的には公共交通機関をお願いしたいなというふうには思っております。



○議長(長田朗君) 18番、小山議員。



◆18番(小山敏君) マイカーも高速道路の無料化とか、いろいろそちらのほうも伸びているようでございますので、渋滞対策だとか、また駐車場対策も考えていただきたいと思います。先ほどの壇上からの御答弁の中で、伊勢市駅と宇治山田駅、両方とも表玄関であるというふうな見解だったんですけれども、それでは外宮界隈の観光の発着についてはどのようにお考えですか。



○議長(長田朗君) 産業観光部長。



◎産業観光部長(中井宏明君) 外宮からの発着と申しますか、交通の便というのは御承知のように現在、三重交通さんのバスを中心に外宮内宮循環でありますとか、外宮から御幸道路を通ってのループするようなバスあるいはCANばす等がございます。観光につきましては、そのような状況で幾つかの路線が確保されておるというふうに思っております。これらもすべて宇治山田駅、伊勢市駅等を経由しながらしておりますので、伊勢市駅、宇治山田駅、それから外宮、内宮、場合によっては二見あるいは鳥羽というふうなことでの交通網はある程度確保できておるんじゃないかというふうに思っております。



○議長(長田朗君) 18番、小山議員。



◆18番(小山敏君) この伊勢の観光は神宮参拝でありまして、まず外宮からというならわしも、かなり知られるようになってまいりました。ここはやはり行政施策といたしまして、通勤は通勤、観光は観光としっかり見きわめて、伊勢市の表玄関は伊勢市駅だというふうな見解をとっていただきたいと思うんですが、どうでしょうかね。



○議長(長田朗君) 市長。



◎市長(鈴木健一君) 1つに、消費者の動向に関しては、すべてをこちらがコントロールできるわけありませんから、ある程度その市場の消費者の動向にお任せする分が必要かというふうに考えておりますし、当然先ほど議員から仰せになったとおり、現状今、マイカーの方非常に多くなっております。これは時代とともに人の人口構造なり、消費者動向の変化によって交通の手段が変わり、表玄関と意味することも変化するというふうに感じておりますので、今現状、公共交通機関としては伊勢市駅、宇治山田駅が表玄関と考えておりますし、さらに住民の方から考えれば、中心市街地ということで、北口、南口というふうな表現もしていくべきかというふうに考えております。この点については、その時代時代に応じて柔軟に考えていくべきではないかというふうに考えております。

 以上です。



○議長(長田朗君) 18番、小山議員。



◆18番(小山敏君) もう時間がなくなってしまいました。外宮周辺のにぎわいを全市的に広げていただきまして、御遷宮の勢いをそのまま持続できるように全力で取り組んでいただくことをお願いいたしまして、質問を終わります。どうもありがとうございました。



○議長(長田朗君) 以上で、一般質問を終わります。

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△散会の宣告



○議長(長田朗君) 以上で本日の議事日程は終了いたしました。

 お諮りいたします。

 委員会審査等のため、明15日から10月3日に至る19日間のうち会議規則で規定する休会日を除く11日間を休会といたしたいと思いますが、御異議ございませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(長田朗君) 御異議なしと認めます。

 そのように決定いたしました。

 継続会議は来る10月4日午前10時から開きます。

 それでは、本日は散会いたします。

 なお、本日御出席の皆様には開議通知を差し上げませんから、御了承お願い申し上げます。



△散会 午後1時59分

 会議の顛末を録し、ここに署名する。

   平成22年9月14日

        伊勢市議会議長     長田 朗

        伊勢市議会議員     広 耕太郎

        伊勢市議会議員     品川幸久