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三重県 三重県

平成20年第2回定例会 11月25日−09号




平成20年第2回定例会 − 11月25日−09号









平成20年第2回定例会



                平成20年第2回

              三重県議会定例会会議録



                 第 9 号



            〇平成20年11月25日(火曜日)

          ──────────────────

              議事日程(第9号)

                  平成20年11月25日(火)午前10時開議

 第1  永年在職議員表彰の件

 第2  認定第5号から認定第16号まで

     〔委員長報告、討論、採決〕

 第3  議案第25号から議案第76号まで

     〔提案説明〕

 第4  議案第23号

     〔質疑、委員会付託〕

          ──────────────────

              会議に付した事件

 日程第1  永年在職議員表彰の件

 日程第2  認定第5号から認定第16号まで

 日程第3  議案第25号から議案第76号まで

 日程第4  議案第23号

          ──────────────────

             会議に出欠席の議員氏名

 出席議員  49名

    1  番              山 中  光 茂

    2  番              津 村    衛

    3  番              森 野  真 治

    4  番              水 谷  正 美

    5  番              村 林    聡

    6  番              小 林  正 人

    7  番              奥 野  英 介

    8  番              中 川  康 洋

    9  番              今 井  智 広

    10  番              杉 本  熊 野

    11  番              藤 田  宜 三

    12  番              後 藤  健 一

    13  番              辻    三千宣

    14  番              笹 井  健 司

    15  番              中 村    勝

    16  番              稲 垣  昭 義

    17  番              服 部  富 男

    18  番              竹 上  真 人

    19  番              青 木  謙 順

    20  番              末 松  則 子

    21  番              中 嶋  年 規

    22  番              水 谷    隆

    23  番              真 弓  俊 郎

    24  番              北 川  裕 之

    25  番              舘    直 人

    26  番              日 沖  正 信

    27  番              前 田  剛 志

    28  番              藤 田  泰 樹

    29  番              田 中    博

    30  番              大 野  秀 郎

    31  番              中 森  博 文

    32  番              前 野  和 美

    33  番              野 田  勇喜雄

    34  番              岩 田  隆 嘉

    35  番              貝 増  吉 郎

    36  番              山 本    勝

    37  番              吉 川    実

    38  番              森 本  繁 史

    40  番              舟 橋  裕 幸

    41  番              三 谷  哲 央

    43  番              中 村  進 一

    44  番              西 塚  宗 郎

    45  番              萩 野  虔 一

    46  番              永 田  正 巳

    47  番              山 本  教 和

    48  番              西 場  信 行

    49  番              中 川  正 美

    50  番              萩 原  量 吉

    51  番              藤 田  正 美

   (39  番              欠      員)

   (52  番              欠      員)

   (42  番              欠      番)

          ──────────────────

          職務のため出席した事務局職員の職氏名

   事務局長                 大 森  秀 俊

   書記(事務局次長)            高 沖  秀 宣

   書記(議事課長)             青 木  正 晴

   書記(企画法務課長)           内 藤  一 治

   書記(議事課副課長)           岡 田  鉄 也

   書記(議事課主査)            西 塔  裕 行

   書記(議事課主査)            平 井  靖 士

          ──────────────────

            会議に出席した説明員の職氏名

   知事                   野 呂  昭 彦

   副知事                  安 田  敏 春

   副知事                  江 畑  賢 治

   政策部長                 渡 邉  信一郎

   総務部長                 福 井  信 行

   防災危機管理部長             東 地  隆 司

   生活・文化部長              安 田    正

   健康福祉部長               堀 木  稔 生

   環境森林部長               小 山    巧

   農水商工部長               真 伏  秀 樹

   県土整備部長               野 田  素 延

   政策部理事                山 口  和 夫

   政策部東紀州対策局長           林    敏 一

   政策部理事                藤 本  和 弘

   健康福祉部こども局長           太 田  栄 子

   環境森林部理事              岡 本  道 和

   農水商工部理事              南      清

   農水商工部観光局長            辰 己  清 和

   県土整備部理事              高 杉  晴 文

   企業庁長                 戸 神  範 雄

   病院事業庁長               田 中  正 道

   会計管理者兼出納局長           山 本  浩 和

   政策部副部長兼総括室長          竹 内    望

   総務部副部長兼総括室長          北 岡  寛 之

   総務部総括室長              稲 垣  清 文

   防災危機管理部副部長兼総括室長      細 野    浩

   生活・文化部副部長兼総括室長       長谷川  智 雄

   健康福祉部副部長兼総括室長        南 川  正 隆

   環境森林部副部長兼総括室長        長 野    守

   農水商工部副部長兼総括室長        梶 田  郁 郎

   県土整備部副部長兼総括室長        廣 田    実

   企業庁総括室長              浜 中  洋 行

   病院事業庁総括室長            稲 垣    司

   総務部室長                中 田  和 幸



   教育委員会委員長             竹 下    護

   教育長                  向 井  正 治

   教育委員会事務局副教育長兼総括室長    鎌 田  敏 明



   公安委員会委員長             寺 田  直 喜

   警察本部長                入 谷    誠

   警察本部警務部総務課長          久 保  博 嗣



   代表監査委員               鈴 木  周 作

   監査委員事務局長             天 野  光 敏



   人事委員会委員              稲 本  節 男

   人事委員会事務局次長           千代世  正 人



   選挙管理委員会委員            岡 田  素 子



   労働委員会事務局長            吉 田  敏 夫

          ──────────────────

               午前10時0分開議



△開議



○議長(萩野虔一) ただいまから本日の会議を開きます。



△諸報告



○議長(萩野虔一) 日程に入るに先立ち、報告いたします。

 付託議案の審査報告書が予算決算常任委員長から提出されました。

 次に、議案第25号から議案第76号まで並びに報告第24号から報告第33号までは、さきに配付いたしました。

 次に、県の出資法人への関わり方の基本的事項を定める条例の規定により、県の主要出資法人に係る経営状況等の審査及び評価の結果に関する報告書が提出されましたので、さきに配付いたしました。

 次に、三重県における補助金等の基本的な在り方等に関する条例の規定により、交付決定実績調書が提出されましたので、さきに配付いたしました。

 次に、これまでに採択いたしました請願のうち、その処理経過及び結果の報告を求めたものについて、請願・陳情処理経過一覧表が提出されましたので、お手元に配付いたしました。

 以上で報告を終わります。

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△予算決算常任委員会審査報告書


認定番号件名
5平成19年度三重県歳入歳出決算
6平成19年度三重県交通災害共済事業歳入歳出決算
7平成19年度三重県母子及び寡婦福祉資金貸付事業歳入歳出決算
8平成19年度三重県立小児心療センターあすなろ学園事業歳入歳出決算
9平成19年度三重県農業改良資金貸付事業等歳入歳出決算
10平成19年度三重県中央卸売市場事業歳入歳出決算
11平成19年度三重県林業改善資金貸付事業歳入歳出決算
12平成19年度三重県沿岸漁業改善資金貸付事業歳入歳出決算
13平成19年度三重県中小企業者等支援資金貸付事業等歳入歳出決算
14平成19年度三重県港湾整備事業歳入歳出決算
15平成19年度三重県流域下水道事業歳入歳出決算
16平成19年度三重県公共用地先行取得事業歳入歳出決算


 本委員会において、上記の議案審査の結果、原案を認定すべきものと決定した。

 よって、ここに報告する。

                          平成20年11月25日

    三重県議会議長  萩野 虔一 様

                  予算決算常任委員長  中川 正美

          ──────────────────



△追加提出議案件名

議案第25号 平成20年度三重県一般会計補正予算(第7号)

議案第26号 平成20年度三重県交通災害共済事業特別会計補正予算(第1号)

議案第27号 平成20年度三重県母子及び寡婦福祉資金貸付事業特別会計補正予算(第1号)

議案第28号 平成20年度三重県立小児心療センターあすなろ学園事業特別会計補正予算(第1号)

議案第29号 平成20年度三重県農業改良資金貸付事業等特別会計補正予算(第1号)

議案第30号 平成20年度三重県中央卸売市場事業特別会計補正予算(第1号)

議案第31号 平成20年度三重県沿岸漁業改善資金貸付事業特別会計補正予算(第1号)

議案第32号 平成20年度三重県中小企業者等支援資金貸付事業等特別会計補正予算(第1号)

議案第33号 平成20年度三重県港湾整備事業特別会計補正予算(第1号)

議案第34号 平成20年度三重県流域下水道事業特別会計補正予算(第1号)

議案第35号 平成20年度三重県公共用地先行取得事業特別会計補正予算(第1号)

議案第36号 平成20年度三重県水道事業会計補正予算(第1号)

議案第37号 平成20年度三重県工業用水道事業会計補正予算(第1号)

議案第38号 平成20年度三重県電気事業会計補正予算(第1号)

議案第39号 平成20年度三重県病院事業会計補正予算(第1号)

議案第40号 三重県ふるさと応援寄附金基金条例案

議案第41号 三重県障害者相談支援センター条例案

議案第42号 公立大学法人三重県立看護大学に係る重要な財産を定める条例案

議案第43号 公立大学法人三重県立看護大学への職員の引継ぎに関する条例案

議案第44号 公立大学法人三重県立看護大学の設立に伴う関係条例の整備に関する条例案

議案第45号 三重県情報公開条例の一部を改正する条例案

議案第46号 三重県個人情報保護条例の一部を改正する条例案

議案第47号 三重県の事務処理の特例に関する条例の一部を改正する条例案

議案第48号 財産の交換、無償譲渡、無償貸付等に関する条例の一部を改正する条例案

議案第49号 行政財産の目的外使用に係る使用料に関する条例の一部を改正する条例案

議案第50号 三重県手数料条例の一部を改正する条例案

議案第51号 三重県県税条例の一部を改正する条例案

議案第52号 三重県港湾施設管理条例の一部を改正する条例案

議案第53号 三重県立特別支援学校条例の一部を改正する条例案

議案第54号 三重県病院事業条例の一部を改正する条例案

議案第55号 当せん金付証票の発売について

議案第56号 工事請負契約について(中南勢2期地区広域農道事業松阪工区1号トンネル工事)

議案第57号 工事請負契約について(道行竈地区県営ふるさと農道トンネル工事)

議案第58号 工事請負契約について(主要地方道紀宝川瀬線地方道路交付金(桐原トンネル(仮称))工事)

議案第59号 工事請負契約について(中勢沿岸流域下水道(松阪処理区)松阪浄化センター急速ろ過施設(土木)建設工事)

議案第60号 工事協定締結の変更について(一般県道四日市鈴鹿線緊急地方道路整備事業に伴う関西本線河原田・河曲間44km697m付近高岡こ線橋改築工事)

議案第61号 財産の取得について

議案第62号 損害賠償の額の決定及び和解について

議案第63号 三重県交通安全研修センターの指定管理者の指定について

議案第64号 みえ県民交流センターの指定管理者の指定について

議案第65号 熊野灘臨海公園の指定管理者の指定について

議案第66号 三重県流域下水道施設の指定管理者の指定について

議案第67号 三重県営住宅及び三重県特定公共賃貸住宅(北勢ブロック)の指定管理者の指定について

議案第68号 三重県営住宅及び三重県特定公共賃貸住宅(中勢・伊賀ブロック)の指定管理者の指定について

議案第69号 三重県営住宅及び三重県特定公共賃貸住宅(南勢・東紀州ブロック)の指定管理者の指定について

議案第70号 三重県営鈴鹿スポーツガーデン及び三重県営総合競技場の指定管理者の指定について

議案第71号 三重県営松阪野球場の指定管理者の指定について

議案第72号 三重県営ライフル射撃場の指定管理者の指定について

議案第73号 三重県立鈴鹿青少年センターの指定管理者の指定について

議案第74号 三重県立ゆめドームうえのの指定管理者の指定について

議案第75号 三重県土地開発公社定款の変更について

議案第76号 公立大学法人三重県立看護大学に承継させる権利について

          ──────────────────



△永年在職議員の表彰



○議長(萩野虔一) 日程第1、永年在職議員表彰の件を議題といたします。

 お諮りいたします。

 三重県議会議員として在職25年以上にわたり、常に県政のために尽力されている中川正美議員及び西場信行議員に対し、議会の決議をもってその功労を表彰いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(萩野虔一) 御異議なしと認めます。よって、中川正美議員及び西場信行議員を本県議会の決議をもって表彰することに決定いたしました。

 なお、表彰文につきましては議長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(萩野虔一) 御異議なしと認めます。よって、表彰文につきましては議長一任と決定いたしました。



△表彰状の贈呈



○議長(萩野虔一) それでは、ただいまから表彰状の贈呈を行います。

   〔49番 中川正美議員登壇、萩野虔一議長より下記表彰状の贈呈を受けた──拍手起こる〕

          ──────────────────

┌───────────────────────────────┐

│       表      彰      状         │

│              三重県議会議員 中 川 正 美 様│

│ あなたは本県議会議員としてその職にあること25年以上に及び常に│

│県政のために力を尽くされました                │

│ よって県議会はあなたの永年の功労に対し特に決議をもって表彰し│

│ます                             │

│ 平成20年11月25日                      │

│                    三 重 県 議 会  │

└───────────────────────────────┘

          ──────────────────

   〔48番 西場信行議員登壇、萩野虔一議長より下記表彰状の贈呈を受けた──拍手起こる〕

          ──────────────────

┌───────────────────────────────┐

│       表      彰      状         │

│              三重県議会議員 西 場 信 行 様│

│ あなたは本県議会議員としてその職にあること25年以上に及び常に│

│県政のために力を尽くされました                │

│ よって県議会はあなたの永年の功労に対し特に決議をもって表彰し│

│ます                             │

│ 平成20年11月25日                      │

│                    三 重 県 議 会  │

└───────────────────────────────┘

          ──────────────────



○議長(萩野虔一) 以上で表彰状の贈呈を終わります。



△休憩



○議長(萩野虔一) 着席のまま、暫時休憩いたします。

               午前10時6分休憩

          ──────────────────



△知事表彰



◎事務局長(大森秀俊) ただいまから知事表彰が行われます。

   〔中川正美議員登壇、野呂昭彦知事より下記表彰状の贈呈を受けた─拍手起こる〕

          ──────────────────

┌───────────────────────────────┐

│       表      彰      状         │

│                     中 川 正 美 様 │

│ あなたは25年の永きにわたり本県議会議員の要職にあって県政の伸│

│展に貢献された功労はまことに顕著であります          │

│ よって三重県表彰規則により表彰します            │

│ 平成20年11月25日                      │

│                三重県知事 野 呂 昭 彦  │

└───────────────────────────────┘

          ──────────────────

   〔西場信行議員登壇、野呂昭彦知事より下記表彰状の贈呈を受けた─拍手起こる〕

          ──────────────────

┌───────────────────────────────┐

│       表      彰      状         │

│                     西 場 信 行 様 │

│ あなたは25年の永きにわたり本県議会議員の要職にあって県政の伸│

│展に貢献された功労はまことに顕著であります          │

│ よって三重県表彰規則により表彰します            │

│ 平成20年11月25日                      │

│                三重県知事 野 呂 昭 彦  │

└───────────────────────────────┘

          ──────────────────



◎事務局長(大森秀俊) これをもちまして知事表彰を終わります。



△表彰状伝達式



◎事務局長(大森秀俊) 引き続き全国都道府県議会議長会から自治功労者として表彰を受けられました議員に対する表彰状の伝達を行います。

          ──────────────────

             被 表 彰 者 氏 名

               中 川 正 美(在職25年以上、自治功労者)

   〔中川正美議員登壇、萩野虔一議長より下記表彰状の伝達を受けた─拍手起こる〕

          ──────────────────

┌───────────────────────────────┐

│       表      彰      状         │

│                     中 川 正 美 殿 │

│ あなたは三重県議会議員として在職25年以上に及び、地方自治の発│

│展に努力された功績はまことに顕著であります          │

│ よってここにその功労をたたえ表彰します           │

│ 平成20年10月28日                      │

│                  全国都道府県議会議長会  │

└───────────────────────────────┘

          ──────────────────

             被 表 彰 者 氏 名

               西 場 信 行(在職25年以上、自治功労者)

   〔西場信行議員登壇、萩野虔一議長より下記表彰状の伝達を受けた─拍手起こる〕

          ──────────────────

┌───────────────────────────────┐

│       表      彰      状         │

│                     西 場 信 行 殿 │

│ あなたは三重県議会議員として在職25年以上に及び、地方自治の発│

│展に努力された功績はまことに顕著であります          │

│ よってここにその功労をたたえ表彰します           │

│ 平成20年10月28日                      │

│                  全国都道府県議会議長会  │

└───────────────────────────────┘

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             被 表 彰 者 氏 名

               永 田 正 巳(在職20年以上、自治功労者)

   〔永田正巳議員登壇、萩野虔一議長より下記表彰状の伝達を受けた─拍手起こる〕

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┌───────────────────────────────┐

│       表      彰      状         │

│                     永 田 正 巳 殿 │

│ あなたは三重県議会議員として在職20年以上に及び、地方自治の発│

│展に努力された功績はまことに顕著であります          │

│ よってここにその功労をたたえ表彰します           │

│ 平成20年10月28日                      │

│                  全国都道府県議会議長会  │

└───────────────────────────────┘

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◎事務局長(大森秀俊) 以上をもちまして、伝達式を終わります。

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               午前10時15分開議



△開議



○議長(萩野虔一) 休憩前に引き続き会議を開きます。

 中川正美議員及び西場信行議員より発言を求められておりますので、順次これを許します。49番 中川正美議員。

   〔49番 中川正美議員登壇〕



◆49番(中川正美) 一言お礼を申し上げます。

 ただいま、議員の皆様の総意によりまして、永年在職議員表彰の御決議をいただきましたことはまことに身に余る光栄であり、感謝にたえない次第であります。また、知事からも同じく表彰をいただき、ありがとうございました。

 このような栄誉におきました喜びとともに、その責任の重大さに身の引き締まる思いであります。

 顧みますれば、25年という長い年月を議員として務めてこられましたのも、ひとえに議員の皆様方、先輩各位の御指導、御鞭撻と、知事をはじめ、執行部の皆様の御協力のおかげでありまして、衷心より厚く御礼を申し上げます。

 これを機会に、決意を新たにいたしまして、県政の発展と地方分権の推進並びに県民の福祉の向上に一層の努力をしてまいりたいと考えております。

 今後とも皆様方の御指導、御鞭撻を賜りますようお願いを申し上げまして、御礼の言葉といたします。まことにありがとうございました。(拍手)



○議長(萩野虔一) 48番 西場信行議員。

   〔48番 西場信行議員登壇〕



◆48番(西場信行) 一言御礼を申し上げます。

 ただいまは、皆様方の総意を得まして永年在職議員表彰の御決議をいただきました。どうもありがとうございました。そして、萩野議長から表彰をいただき、野呂知事からも表彰をしていただきました。さらに、全国議長会から自治功労の表彰もいただきました。本当にありがとうございました。まさに身に余る光栄でありますとともに、その責任の大きさをひしひしと感じております。

 地方分権という時代を迎えまして、その進展を図りつつありますけれども、地方の状況は大変厳しいものがございます。それだけに、これからの三重県政をどのように進展させていくのか、大きな責任を感じて、皆様方とともにこれからの県政の進展のために、地方の時代を切り開いていく決意で頑張っていく所存でございます。

 引き続きの御指導、御鞭撻をいただきますようよろしくお願いを申し上げ、御礼の言葉にさせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手)



△決算審議



○議長(萩野虔一) 日程第2、認定第5号から認定第16号までを一括して議題といたします。

 本件に関し、予算決算常任委員長から、委員会における審査の経過と結果について報告を求めます。中川正美予算決算常任委員長。

   〔中川正美予算決算常任委員長登壇〕



◎予算決算常任委員長(中川正美) 予算決算常任委員会における審査の経過と結果について御報告申し上げます。

 予算決算常任委員会に審査を付託されました認定第5号平成19年度三重県歳入歳出決算ほか11件の一般会計及び特別会計の決算につきましては、去る10月20日及び30日の2回にわたり委員会を、11月4日及び5日に各分科会を開催し、関係当局の出席を求め、決算審査の意見に対する当局の措置や、収入未済への対応に注目し、慎重に審査を行いました。

 その結果、11月10日の委員会において、認定第5号、認定第7号及び認定第15号については賛成多数をもって、認定第6号ほか8件については全会一致をもって原案を認定すべきものと決定いたしました。

 以下、審査の経過と委員会における要望等、主な事項について御報告申し上げます。

 第1点は、県財政についてであります。

 歳入の柱である県税収入は個人県民税において税源移譲がなされたほか、県内企業の好調な業績を反映して、法人関係二税を中心に増収となったことなどにより約2736億円となり、前年度より約372億円、13.6%増加した一方、地方交付税や国庫支出金が国の歳出歳入一体改革の影響を受け減額したことなどにより、一般会計、特別会計をあわせた歳入全体では約7269億円となり、前年度より約173億円、2.3%減少しています。

 本年度から、地方公共団体の財政の健全化に関する法律により示されることになった本県の健全化判断比率等の状況においては、特段の問題はあらわれていませんが、財政の硬直化を示す経常収支比率は平成18年度の94.6%から19年度は98.6%と一層悪化し、さらに平成19年度末の県債の未償還残高は一般会計、特別会計をあわせて、前年度より約212億円多い1兆435億744万円となり、県の財政規模を大きく上回っており、公債費の負担の大きさを示す実質公債費比率は12.6%と前年度より0.1ポイント上昇し、県の財政は依然として厳しいものとなっています。

 また、平成19年7月に策定された県民しあわせプラン第二次戦略計画に示された中期財政見通しにおいて、厳しい財政状況が今後も引き続き見込まれることが示されましたが、現下の経済情勢は策定時よりさらに悪化していることから、今後の財政状況はより厳しくなることが見込まれます。

 今後は、現在、県議会にて実施している財政問題に関する政策討論会議での議論を踏まえながら、中長期的な展望のもと、国の税財政改革の動向に注視しつつ、さらなる歳入の確保に努める一方、歳出の徹底した見直しを行うとともに、公債費など義務的経費の抑制に取り組むなど、より簡素で効率的な財政運営を行うよう要望します。

 第2点は、未収金対策についてであります。

 平成19年度の収入未済額は、一般会計、特別会計をあわせて前年度より7989万円減少しましたが、123億8708万円と多額に上っています。このうちの約52%、64億4394万円を占める県税については、積極的に徴収に取り組んだにもかかわらず、個人県民税の税源移譲があったことなどにより、前年度より8億1965万円、14.6%増加しています。

 収入未済の対策として、預貯金、給与及び自動車等の差し押さえ、インターネットを活用した公売を行うなど、様々な滞納処分が進められていますが、債務者に対する財産や状況の調査を徹底するなど、引き続き、積極的な対策を行い、債権の厳正な回収に努めるとともに、市町及び関係機関との連携を強化し、収入未済額の減少と今後の発生防止に取り組まれるよう要望します。

 その他、本委員会及び各分科会での議論のありました主な事項について御報告申し上げます。

 まず、10月30日の総括質疑において、決算として、県と市町との連携の充実強化、県税以外の収入未済額削減に向けた取組の推進、外客誘致促進のための取組の強化、質の行政改革の具体化、個体数の適正管理による獣害対策の推進、県独自の医師不足対策の強化、国民健康保険の滞納に伴う保険給付差し止めに係る取り扱いの市町への指導強化、行政財産の使用許可の適正化、農商工連携の取組の強化などについて議論されました。

 また、分科会において、平成19年度決算について議論された中から、電子申請・届出システムの利便性向上、産業廃棄物不適正処理に係る行政代執行に係る未収金の発生抑制、適正な予算計上による流用と繰越の削減、県有財産に対する職員の認識向上及び管理の徹底などについて報告され、平成21年度当初予算の編成に対する議論の中からは、自主防災組織と消防団の活性化や地域差の解消、新道路整備戦略の見直し、複式学級解消のための人的配置等の重点的な対応などについて報告されました。

 なお、10月27日及び28日に開催した委員会においては、当初予算編成に向けての基本的な考え方に関する諸課題について議論されました。

 当局におかれては、これらの本委員会や各分科会等での議論や意見を踏まえ、平成21年度当初予算編成に反映されるよう要望いたします。

 以上、御報告を申し上げ、予算決算常任委員会の審査報告といたします。(拍手)



○議長(萩野虔一) 以上で委員長報告を終わります。

 委員長報告に対する質疑の通告は受けておりません。



△討論



○議長(萩野虔一) これより討論に入ります。

 討論の通告がありますので、発言を許します。50番 萩原量吉議員。

   〔50番 萩原量吉議員登壇〕



◆50番(萩原量吉) 皆さんの御協力をいただいて、ただいま上程中の認定議案の12議案中、私ども日本共産党は認定第5号 県歳入歳出決算及び議案第7号、議案第15号の3件について、この認定には反対、残り9議案については賛成をすることを表明して、その理由を述べて、討論に参加をいたします。

 平成19年度・2007年度というのは、当初、野呂知事が提案説明でも、また、この二期目当選後の補正という提案の中でも、本県の優位性というのを随分語ってみえます。産業を活性化することで元気と活力をつくり出す、成長性の高い分野での企業誘致、バレー構想など、様々な県民の税金で補助金を出して、そして、大企業の利益を図ってきたということでありますが、今日、外需頼みという日本経済そのものがアメリカの金融破綻とのかかわりも含めて、大変な事態になっているということは皆さんも御承知のとおりであります。

 県民の暮らしは、小泉構造改革のもとで格差と貧困の拡大、大変な増税や年金改悪、国保・介護保険等の負担増で悲鳴が上がっているという、こういう状況の中で、19年度の予算決算は本当に県民の暮らしを守ることになったのかどうか、この点で私たちは非常に大きな疑問を持っているところです。

 19年度といえば、相次ぐ偽装、赤福による食の安全の問題をはじめとして、石原産業の産業廃棄物偽装の問題、また、さらにそれは毒ガス製造などの無届けなど、企業の倫理の欠如、コンプライアンス欠如などということが盛んに言われてきていますが、そういうことも非常に象徴され、この間、今日までもそれは一層続いていますけれども、県の幹部であるとか、あるいは、警察や学校、教育者に及ぶまで、あるいはまた企業の倫理が問われて、会社幹部等がテレビでいかに頭を下げ、国民に謝ってきたのかと、そのことを非常に印象づける時代であったかというふうに思うわけであります。

 私はそういう点とのかかわりで、問題点として、まず第一に、県財政の大変な危機的状況について、先ほども予算決算常任委員長も述べてみえましたけれども、私はやっぱり結局は国の施策にそのまま追随してきた今日の県財政のあり方が今、深刻に問われていると、このように言いたいのであります。

 1兆435億円余りの県債残高、歳出総額の約1.5倍にも及ぼうとしている。ほとんどはこれが国直轄事業の負担金であったり、土木債あるいは農林水産債、これも公共事業一辺倒でありまして、こういう結果が破綻状態を招いているということを深く反省することが求められていると思うわけであります。

 新たな県債発行1011億円余り。しかも、その返済に元利償還967億円、まさにサラ金財政そのものであります。

 しかも、私はこれは本当に許せないと思うんですけれども、19年度の返済で元金に798億8148万円、返済していますけれども、利子が168億9774万円、元利償還の何と17.5%も占めている。一体、何たるこの利子かというふうにも言いたいわけであります。

 よく国の幹部等が、いわゆる天下りの中で、やあ、なかなか有利な債権があるんですというような形で、これは地方交付税に措置されるはずだなどと盛んに言い続けてきましたけれども、今でもなお県債残高の中に6%以上の利子を払わなきゃならんものが112億円もあるとか、5%台50億円、4%以上が215億円もあるなどという状況であります。

 私はやはりこのような国の施策に追随する限り、本当に県財政は破綻、行く行くは、県は要らない、道州制だという、それこそ経団連の丸々の意向に従わされる、そんな点でも地方分権を守る立場から、このような決算には反対であります。

 第2点は、格差と貧困の広がりの中で、収入未済の問題であります。

 これも大変深刻になっておりまして、県税64億をはじめといたしまして、母子寡婦福祉資金やら、あるいは、また高校授業料の問題等の収入未済など、いろいろ重なって、あわせて123億8700万円の一般会計、特別会計をあわせての収入未済があります。

 私はこの問題を本当に今、市町とも協力をして、実際に、例えば母子家庭で県営住宅に入っている人は多分県営住宅の家賃も滞納、母子寡婦福祉資金も滞納、税金も滞納などというような状況になったり、さらにサラ金なんかの多重債務になっているというような状況もあろうかと思います。

 私はセーフティネットの問題を考えるならば、今、本当に自殺者が増大してきている、あるいは、またフリーター、ニートなどといったような問題等も増えてきている、こういう状況の中で、本当に一人ひとりの家庭、この状況が一体どうなっているのか、そのことを考えずに、それこそそれぞれのところから取り立てをしたり、あるいは、母子寡婦福祉資金などは、ニッテレ債権回収株式会社なんかに委託をして取り立てるなどといったような、こういうことをやっていたのでは全く県民の暮らしが守れない、そのことも指摘したいと思います。

 国民健康保険の滞納、いわゆる保険証の取り上げ率が日本一高いという19年度の三重県の決算でありましたし、また、無保険の子どもたちが1254名もいるという、この三重県。本当に大変な事態の中で、単に未収金を取り立てればいいというような形だけでは済まない県民の実態があること、このことに思いを馳せて、私たちは県政運営をやることが今、求められていると思います。

 さらに、もう時間がありません。一言ずつ言いますが、志登茂川浄化センターの建設工事のストップ、19年度は16億9000万円も事故繰越になっている。入札参加の業者の談合、あるいはまたデータの改ざん等で、偽装の疑惑が発覚をいたしました。こういったような問題で工事中止をせざるを得ないというのも情けない話で、しかも、これが情報公開のやり方がけしからんということでもって、私ども、そのやり方等については意見が大いにあるところですが、条例改正をせんならんなというような、こういう問題は本末転倒と言いたいのであります。

 電子申請の届け出システムが1億5000万も開発費にかけて、年間5100万も要しているのに、393手続のうち、わずか40手続しか実施されていない。これは個人の認証の問題が残るわけでありますが、住基ネットも多額の税金を投入しながら、利用者がほんの一部になっているといったようなことなども、ここでも端的に指摘をしなければならない問題だと思います。

 電子県庁、電子自治体などといって、何でもIT化、IT化と言っていますけれども、便利になったという側面とともに、県職員が本当にお互い同士さえ話が知らない。インターネットの画面を見ながら、それこそ対話をするなどという、本当に公務員としての全体に対する奉仕者としての心が失われているのではないかとさえ、私は指摘をしたいと思います。

 学力テストについては、この19年度に国の予算ではありましたけれども、強行されました。しかし、教員の7割が必要ないということも明らかに言っているわけでありまして、やっぱり競争を、あるいはまた管理を教育の現場にもたらすということの結果であったということもあわせて指摘をしておきたいと思います。

 多くの問題点を皆さんも指摘をされながら、本当にこれを改善するためにこそ、大いに今後、予算編成にも当たりながら、私も全力を挙げて頑張りたいと、そういう決意も述べて、反対の討論としたいと思います。ありがとうございました。(拍手)



○議長(萩野虔一) 以上で討論を終結いたします。



△採決



○議長(萩野虔一) これより採決に入ります。

 採決は2回に分け、起立により行います。

 まず、認定第6号、認定第8号から認定第14号まで及び認定第16号の9件を一括して採決いたします。

 本案に対する委員長の報告はいずれも認定であります。本案をいずれも委員長の報告どおり認定することに賛成の方は起立願います。

   〔賛成者起立〕



○議長(萩野虔一) 起立全員であります。よって、本案はいずれも委員長の報告どおり認定されました。

 次に、認定第5号、認定第7号及び認定第15号の3件を一括して採決いたします。

 本案に対する委員長の報告はいずれも認定であります。本案をいずれも委員長の報告どおり認定することに賛成の方は起立願います。

   〔賛成者起立〕



○議長(萩野虔一) 起立多数であります。よって、本案はいずれも委員長の報告どおり認定されました。



△議案の上程



○議長(萩野虔一) 日程第3、議案第25号から議案第76号までを一括して議題といたします。



△提案説明



○議長(萩野虔一) 提出者の説明を求めます。

   〔野呂昭彦知事登壇〕



◎知事(野呂昭彦) 平成20年第2回定例会11月会議の議案等の説明に先立ちまして、当面の県政運営についての考え方を申し述べます。

 サブプライムローン問題に端を発し、リーマン・ブラザーズの破綻に象徴される米国発の金融危機は、ヨーロッパやアジア諸国をはじめ世界各国に連鎖し、世界規模の金融危機に拡大しました。アメリカ型の金融資本主義が結果として全世界の実態経済に深刻な影響を及ぼしており、その拡大と長期化が懸念されるところです。

 10年近くにわたって、米連邦準備制度理事会議長としてアメリカ経済を牽引してきたグリーンスパン氏が金融資本主義は過ちであったと語っていましたが、アメリカ国民もこれまでの経済政策にノーを突きつけ、変革を掲げるバラク・オバマ氏を次期大統領として選択したところであり、今後の動向が注目されているところです。

 一方、我が国でもこの経済危機に連鎖して、株価の乱高下や為替相場の急激な変動など、経済的な混乱が続いています。また、昨年末からの原油・原材料価格の高騰による影響等を含め、景気そのものの減速傾向が強まっています。

 このような中、9月に発足した麻生内閣では、安心実現のための緊急総合対策として、国費ベースで1.8兆円規模の事業を実施することに続いて、生活者の暮らしの安心、金融・経済の安定強化、地方の底力の発揮を重点分野とする国費ベースで5兆円規模の追加経済対策が打ち出されたところです。

 この対策の中で、道路特定財源の一般財源化に際し、1兆円を地方に交付することや、地方のインフラ整備のための交付金の創設など、地方を重視した対策を講じようとしている点を評価するところです。

 私は今回のアメリカ型の金融資本主義の背景にある市場優先の考え方は、我が国においても効率性や経済性を重視する流れを加速し、小さな政府論や改革を自己目的化する構造改革となって、地方の疲弊と格差問題の深刻化を引き起こした大きな要因の一つとして受けとめています。

 麻生内閣が地方を重視するなど、これまでの政策路線を大きく転換する中、中福祉中負担といった国のあり方を提示してきたことは、この国の形について議論する契機となったものと考えます。

 私としましては、今後の議論の深まりを期待するとともに、住民と向き合い、住民に身近な行政サービスを住民の視点に立って提供する責務を有する地方の立場から、適切な地方行政の規模、あり方について、積極的に発信していきたいと考えています。

 以上、国等の動向を踏まえ、私の考え方を申し述べましたが、次に、今後、県政を展開する上で、留意して取り組むべき点について申し述べます。

 全国的な景気停滞懸念の中にあって、本県においては、平成19年の製造品出荷額の速報値が総額約11兆6000億円となるなど、堅調に推移してきたところです。しかしながら、9月の県内の有効求人倍率が3年ぶりに1.10を下回るなど、直近の県内個人消費、企業の生産等のデータは総じて弱い動きを示しており、為替相場と国内外の消費の動向等によっては、さらに深刻な影響も懸念されることから、国の動向も注視しつつ、県内の経済情勢をしっかり見きわめながら適切な対策を講じていきたいと考えます。

 「美し国おこし・三重」の取組につきましては、三重県基本計画について真摯に御議論いただき、11月10日に議決いただいたところです。また、実行委員会においても、基本計画の策定が行われたところです。今後は、基本計画に基づき、市町の主体性を尊重しながら、多様な主体と一緒になって、具体的な取組を進めてまいります。

 新県立博物館については、9月から10月にかけて県内5カ所で開催しました県民意見交換会やパブリックコメント、市町等の意見を踏まえて取りまとめました基本計画最終案を今議会でお示しすることとしています。

 新県立博物館は文化と知的探求の拠点として、三重の自然と歴史・文化に関する資産を保全・継承するとともに、県民の皆様が地域の魅力を再発見し、地域への愛着と誇りをはぐくむ場となるものです。厳しい県の財政状況ですが、次代を担う三重の子どもたちをはぐくみ、未来を築いていくための投資であると考えています。

 今般、設計業務に着手するための補正予算を提出したところであり、新県立博物館の一日も早い開館に向けた取組を着実に進めていきたいと考えています。

 新型インフルエンザ対策については、県民の皆さんが正しい知識を持ち、的確で冷静に行動していただけるよう、普及啓発を重ねるとともに、発生時の健康被害を最小限に抑えるため、抗インフルエンザ薬などの備蓄や地域の医療体制の整備に取り組みます。さらに、万一、発生した場合には、社会機能を維持することができるよう、全庁的な危機管理体制を整備していきたいと考えています。

 安全・安心の確保につきましては、医師確保や救急医療の搬送などの医療の問題、事故米の流通や食品等への薬物の混入などの食の問題など、県民の信頼を揺るがせる事案が多発しています。県としては、県民の生命と健康を守ることが最も重要であるという認識のもと、問題の解消や改善に向けて、関係機関と連携しながら、引き続き取り組んでいきたいと考えています。

 次に、平成21年度当初予算編成の基本的な考え方について説明いたします。

 本県の平成21年度の財政見通しは、歳入面では景気が後退局面に入っており、平成20年度の法人二税は平成19年度を下回る可能性が極めて高くなっています。このため、平成21年度の県税収入は、平成20年度当初予算に対し減少することが見込まれる一方、地方交付税の見込みについても国の動向が不透明な状況となっています。

 また、歳出面では、社会保障関係経費の増加や退職手当、公債費が今後も高い水準で推移することが見込まれるなど、県財政をめぐる状況は厳しくなっています。

 平成21年度当初予算は、県民しあわせプラン第二次戦略計画の3年目の年であることから、これまでの2年間の取組の成果と課題を見通した上で、現下の厳しい財政状況を十分踏まえ、重点的な取組の見直しを行うなど、限られた行政経営資源のもと、さらなる選択と集中をより一層進め、メリハリのある予算にしていきたいと考えています。

 なお、今後も予算編成過程の情報を提供し、県民の皆さんや県議会と共有しながら、予算編成を行っていきたいと考えています。

 また、10月末に出された国の追加経済対策においても、国が打ち出した地方重視の考え方に沿って、地方交付税の復元等について、しっかりと対応すべきものと考えています。このため、道路特定財源の一般財源化に際し、交付される1兆円についても現行の地方道路整備臨時交付金約7000億円とは別枠で交付されるべきと考えています。

 私はこのことについて、11月19日の政府主催の全国知事会議において麻生総理に直接意見を申し上げたところであり、平成21年度予算編成に向け、引き続き、国に強く主張していきたいと考えています。

 以上が、当面の県政運営に当たっての考え方でございます。よろしく御理解、御指導いただきますよう、お願い申し上げます。

 それでは、引き続き、上程されました補正予算15件、条例案15件、その他議案22件、あわせて52件の議案についてその概要を説明いたします。

 議案第25号から第39号までの補正予算は、地方交付税及び県債などの歳入の増減や国の補正予算等に伴う事業費の増減についてそれぞれ補正を行うものです。各会計の補正額は、一般会計で26億3387万1000円、特別会計で7億8102万4000円をそれぞれ増額し、企業会計で10億8986万円を減額するものです。

 まず、一般会計について、その概要を説明いたします。

 歳入の主なものとして、県税について法人関係税が減収する見込みなどから、20億5100万円減額する一方で、法人関係税の減収を補てんするための減収補てん債を計上するなど、県債について107億3170万円を増額しています。

 また、繰越金について平成19年度決算に伴い23億4868万7000円を計上するとともに、地方交付税については普通交付税の額の決定に伴い15億6401万7000円を、基金繰入金については財政調整基金の繰入金の減額などにより、92億5237万9000円をそれぞれ減額しています。

 歳出の主なものとして、公共事業等について国の補正予算等に伴い、44億417万5000円を増額するほか、地方消費税清算金について都道府県間の清算に伴い、22億2500万円を増額しています。

 特別会計では、交通災害共済事業特別会計について、5億6102万8000円を増額し、また、企業会計では水道事業会計について4億9519万7000円、電気事業会計について3億2015万4000円をそれぞれ減額しています。

 以上で、補正予算の説明を終わり、引き続き、条例案等の諸議案について説明いたします。

 議案第40号は、ふるさと納税制度に係る寄附金を適正に管理するための基金設置するものです。

 議案第41号は、身体障がい者及び知的障がい者の相談機関として、必要な機能を強化するための組織を統合し、三重県障害者相談支援センター条例を制定するものです。

 議案第42号から第44号まで及び第76号は、公立大学法人三重県立看護大学の設立に伴い、関係条例等を整備するものです。

 議案第45号及び第46号は、情報公開制度等の適正な運営を図るため、所要の改正を行うものです。

 議案第47号は、関係法律に基づき、知事の権限に属する事務の一部を市町が処理することについて改正を行うものです。

 議案第48号から第51号まで及び第75号は、関係法律の改正にかんがみ、所要の改正を行うものです。

 議案第52号は、港湾施設の管理の見直しに伴い、指定管理者の指定等に関し、所要の改正を行うものです。

 議案第53号は、三重県立草の実特別支援学校を三重県立城山特別支援学校と統合して、管理運営の一元化を図るため、所要の改正を行うものです。

 議案第54号は、産科医療保障制度の創設に的確に対応するとともに、使用料についての規定を整備するものです。

 議案第55号は、宝くじを発売することについて、平成21年度の発売総額など、必要な事項を定めるものです。

 議案第56号から第60号までは、工事請負契約等を締結または変更しようとするものです。

 議案第61号は、財産を取得しようとするものです。

 議案第62号は、損害賠償の額の決定と和解をしようとするものです。

 議案第63号から第74号までは、公の施設の指定管理者を指定しようとするものです。

 以上で、諸議案の説明を終わり、次に、報告事項について説明いたします。

 報告第24号から第33号までは、議会の委任による専決処分をしましたので、報告するものです。

 以上をもちまして、提案の説明を終わります。何とぞよろしく御審議いただきますよう、お願い申し上げます。



○議長(萩野虔一) 以上で提出者の説明を終わります。



△休憩



○議長(萩野虔一) 暫時休憩いたします。

               午前10時56分休憩

          ──────────────────

               午後4時31分開議



△開議



○議長(萩野虔一) 休憩前に引き続き会議を開きます。



△諸報告



○議長(萩野虔一) この際、報告いたします。

 監査報告2件が提出されましたので、さきに配付いたしました。

 以上で報告を終わります。



△会議時間の延長



○議長(萩野虔一) この際、会議時間の延長についてお諮りいたします。

 本日の会議時間は、議事の都合により、午後6時まで延長いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(萩野虔一) 御異議なしと認め、本日の会議時間は午後6時まで延長することに決定いたしました。



△質疑



○議長(萩野虔一) 日程第4、議案第23号を議題とし、これに関する質疑を行います。

 通告がありますので、順次発言を許します。41番 三谷哲央議員。

   〔41番 三谷哲央議員登壇・拍手〕



◆41番(三谷哲央) 議案第23号 新県立博物館に関する債務負担行為についてお伺いをいたしたいと思います。

 この債務負担行為については、なぜ基本設計のみではなく、実施設計や展示まで含んでいるのか。また、20年度当初に出てこないのかというような様々な御意見がもう既に議案の説明会の場でございましたし、今日も改めて執行部のほうからも基本計画の説明の中で触れられております。

 いろいろな御説明はありましたが、まず、冒頭、確認をさせていただきたいのは、要は、この時期に、こういう形で出てきたというのは、26年度に完成させる、オープニングをするというのに間に合わないといけないからということと、そのためには、来年3月までに契約行為等を済ませておきたいという、この理由であるということは間違いないのか、その点をまずお伺いをしたいと思います。



◎生活・文化部長(安田正) そのとおりで、開館を26年度というふうな形で設定をいたしまして、一番インパクトのある三重県がチャンスの年になる、その時期に開館を予定して、それから、逆算をして、スケジュールを組みました。

 組織とか検討にそれなりにコストもかかりますし、そこを一番スケジュール的に効率的に進められるようなスケジュールで作成させていただいておりまして、この11月議会で債務負担行為を認めていただいて、3月までに契約等の準備行為に入りたいと、そういうことで、一連の基本設計と実施設計のその費用を債務負担で上げさせていただきました。

   〔41番 三谷哲央議員登壇〕



◆41番(三谷哲央) それを確認させていただいた上で、この債務負担行為を議会が認めるかどうか、まずその前提として、今日、御説明をいただいた基本計画が妥当であるかどうか、これが了であるということが前提です。17日に最終案が出されまして、今日、全協の場で御説明をいただいたわけですが、これが議会だけではなしに、県民の方も含めて妥当であるということで、ちょうど了解が得られた上で初めてこの債務負担行為というのは認められていくだろうと、こう思っております。

 9月に、基本計画の中間案が提示されました。9月27日から桑名を皮切りに、県内4カ所で県民意見交換会が実施されております。その参加人数等は、いただきました資料によれば、99人ということでございまして、1カ所当たりどういうふうになっておるのかちょっとよくわからないんですが、5カ所か、桑名、津市、伊勢、名張、尾鷲、それぞれこういうチラシで、30人募集でやられましたが、それぞれの会場の県民意見交換会の参加者の数を教えていただきたいと思います。



◎生活・文化部長(安田正) それぞれの場所の参加者については、今、持ち合わせておりませんので、後ほど届けさせていただきます。全体で、ここで99人の参加者がございました。それだけ申し述べたいと思います。

   〔41番 三谷哲央議員登壇〕



◆41番(三谷哲央) それくらいの数字は持って、ここに臨んでもらいたいなと思うんですが、私、聞いておりますのは桑名は18名だったと聞いています。30人募集して、しかも、このチラシには申し込み多数の場合は抽せんとし、出席いただける方には事前に資料を送付しますと書いてあるんですね。恐らくどの会場も募集定員が割れて、抽せんなんか1会場もないと、こう思うわけですが、これくらいの数で県民の理解が済んだというふうにお考えなのか。

 今日御説明いただいた資料の概要では、大半の意見は新博物館整備に賛成であるという御意見です。これは私どもが実際に触れている感覚とは相当違う。私は地元で何十回と自分の座談会でこの博物館の説明をしましたけれども、御賛成になった方というのはゼロです。中には、もう絶対にやめさせてくれ、そのようにおっしゃる方もみえた。

 また、私ども新政みえが県内各地でやっております県政報告会、その場でもアンケート等を参加者からいただいて、そのアンケートの結果を集計しておりますが、そのアンケートの中でも、例えば、伊勢の会場でお一人、博物館は必要だと思うという40代の男性の方がおられますが、あとは、例えば、60代を超える男性の方は、県立博物館に百数十億と言うが、目下の経済状況から事業を中止してほしい。また、これは別の男性ですが、三重県の財政は逼迫している状況であるのに、博物館を建設などもってのほかだ。120億は福祉・医療に使うべきであると。文化を享受できる県民は一部であり、今は県民の生活を考えるときだと、このようなアンケート結果も出ておりますし、これは40代の女性の方ですが、博物館は必要ないとは思わないが、医師不足の解消、医療の充実に予算が充当できないか。安心して子どもが生める、育てられる、そんな環境がないと、少子化対策、少子化の解消にはならないというような厳しいお声が返ってきております。

 30人の定員を埋めるのに相当苦労して、人も集められたと思いますが、やらせだとか、そういうふうなことを言うつもりはありませんし、サクラだと言うつもりもありませんが、私どもが実感としている県民の声と、今日御説明いただいた内容というのは相当乖離があると思いますが、その点はいかがでしょうか。



◎知事(野呂昭彦) これまで、さっき部長のほうから申し上げたように、また、今日、全協の中でも御説明申し上げましたように、県としてはこれまでの段階で県民の意見交換会なり、パブリックコメント等を寄せてきたところでございます。その中身について、実は御報告申し上げたところでございます。

 この博物館については、昭和60年ごろからいろいろと議論されてきて、何度となく議論をされながら、そのたびに決断できない状況の中で、今日に来ております。多分これは5度目ということになりますか。3度目の正直じゃなくて、5度目にどうなるかということでございます。

 これまでの議論の中で、三谷議員もよく御承知だと思いますけど、議会の中で、いろいろな請願が出てきたり、この議論がありました。したがいまして、私ども、まずは私自身の選挙の公約で掲げたという思いだけではなくて、その上で、三重の文化政策の方針をまず非常に広義的な意味での文化というものをとらえ、あるいは文化力という、そういう考え方も御提示を申し上げながら、構想を検討し、その都度、県議会にも御報告申してきたところであります。

 私としては、率直に言って、三谷議員も含めて、県議会で今まで御議論もいただいて、昨年も報告書をいただいてきておるところであります。県議会も県民のいろいろ総意を代表するそれぞれの議員の立場でありますから、そういうことも含めて、今日までやってきたところでございます。

 もちろん今後、これを進めていくということになりましても、その都度、その都度、また県議会にも御報告申し上げますし、県民や、あるいは関係の方の御意見をいただいて、これは未来への投資ということでありますから、県民の広い理解というものがどうしても必要でありますから、そういう意味では、今後も一層努めていきたい、このように考えておるところでございます。

   〔41番 三谷哲央議員登壇〕



◆41番(三谷哲央) 私は何も博物館そのものをつくるということに反対だと、こう言っているわけじゃない。今の現在の三重県の博物館の現状等を考えれば、この博物館を建て直すという、その方向性は間違っていないと思います。

 しかし、あくまでも県の施策というのは県民の理解、県民の御納得というのが前提ですから、県民が望まないことは基本的にはしてはいけないと、こう思っておりまして、そのあたりの県民の理解というのが本当にあるのかどうかと、そのことの検証というのがこれからやはりきちっと相当丁寧にしていかなければいけないのではないかと、そのように思っておるところです。

 次の問題点は、財政問題です。経済情勢等、非常に厳しくなってきています。博物館の整備に対して、既に平成5年から、今、知事がおっしゃったように、センター博物館の構想等、いろいろ議論がなされてきました。昨年4月の野呂県政2期目のスタートに当たって、一気に具体化してきたのは私どもも承知をしております。

 しかし、問題は、昨年の4月の段階と、それから、1年半たった今日の情勢、まさに一変していると言っても過言ではないと、こう思っております。今さらいろいろ言いませんけれども、リーマンショック等、リーマン・ブラザーズの経営破綻以降、世界的な金融不安、金融危機、また、世界同時不況だと、そんなことも言われていますし、戦後最悪の金融不安だとも、そういう話も出ています。

 先だって、トヨタ自動車が来年の3月期の営業利益見通しを73%も減をして、1兆6000億から一挙に1兆円削って、6000億にしたと。当然、本県の経済も今までは比較的堅調に来ておりましたけれども、北勢地域は自動車関連、製造業関連、また半導体等、いろいろ主要産業が今までは順調に来ていました。しかし、ここで一気に陰りを見せてきた。まさに実体経済が大きく下方に修正をされる。そのような中で、あえて今、博物館を建て替えるということは最優先課題なのかどうかと、その議論はやっぱりしなきゃいかんと、こう思っています。

 中小企業の方々、これから年末を控えて、本当に資金繰り等、大変苦しいところに来る。生活、一般の、今日も少し議論がありましたけれども、派遣とか、そういう方々がどんどん今、職を失っている。

 先だっても、私の知っています警備会社の社長と話していましたら、今、ボストンバッグを抱えた応募者がどんどん来るというわけですね。今までは派遣の契約をされているところでアパートなんかの寮に入っていたんですが、そこをみんな追い出されて、ボストンバッグ一つで今、職を探している。それで、見つからなければ、ビデオショップだとか、また、インターネットカフェだとか、そういうところで寝泊まりしながら職を探すと、そんな状況に今まさになってきているわけです。

 こういうときに、あえてこの議会で債務負担行為を今、認めなきゃいかんのかと、このことは非常に大きな疑問があると思います。知事は財政論等でこういうものを語るべきではないというお考えのようですが、しかし、それは少し違うと思います。やはりきちっと財政論も語り、例えば、来年度の三重県の税収見通し等もきちっと語った中で、これはやっていっても大丈夫だというような話にならないと、なかなか県民の理解は得られないと思いますが、その点、いかがでしょうか。



◎知事(野呂昭彦) まずは、こういう時代背景ということでありますけれども、これまでの4次にわたる過去の博物館議論でもいろんな議論がなされたのでありましょうけれども、結果として今日までできていないという状況で来ました。

 この博物館を何かお金の余裕のあるときのぜいたく品みたいにして考えるべきなのかどうなのかということについては、私は全国でも今最もひどい状況にある三重県の博物館の状況を思いますと、これはやはり未来への投資としてどうしてもそろえなければならない環境としての条件の一つであると、こういうふうにも思うところでございます。

 そういう意味では、なかなか財政的に120億、1期分にしてもこれはなかなか大変な状況の金額であるということについては私もそのように認識をいたしております。しかしながら、これをつくるのに、ちょっとようなったときに慌ててつくるわと言ったって、やはり数年かけて、これを今から準備しても、今のスケジュールでも平成26年に供用できるような、そういう状況になるわけであります。そうなりますと、例えば、今、中学生はもう高校を卒業して、大学に行ってしまうというような状況。今からつくる博物館が実際に子どもたちに見てもらうのには、今の小学生ぐらいがようやく高校のころには間に合うのかというふうな、そういう状況であります。

 私はやっぱりそう考えていきますと、厳しい、苦しいときであっても、やはり未来への投資というのは続けていかなければならないのではないかと、こう思います。

 これはほかの政策でも同じでございまして、例えば、産業政策だとか、そういうことにつきましても、御承知のとおり、三重県は全国の二つも三つも先手をとりながら、今、知識集約型産業構造へというのを取り組んできたところであります。

 私はそういうことについても、今、実体経済が大変な影響を受けてきたからしばらく休憩だとか、そういうのじゃなくて、こういうときの取組こそ、実はよくなってきたときの三重県がどう将来に向かって、本当にそれこそ美し国として磨いていけるのか、元気のある三重県として磨いていけるのか、そういう極めて大切な、実は未来に向けての投資であると、こう思います。

 ですから、私はこういうピンチのときこそ、実はチャンスをどう未来につなげていくのか、そのことをやっぱりしっかり判断をしていくということが大事ではないかと、こう思っておるところでございます。

 私はアメリカのああいう経済が破綻をして、これまでのどちらかというと、自己目的化した改革論というのがやはり半世紀に入った今の時点で、本当に長期的な視点でこれは大事だと、こう思うことについて、しっかり着実に進めていく、このことは大事であると思います。

 その中で、財政的な視点から行けば、いろんな工夫をしながら、それをぎりぎりの努力を積み重ねながらやっていくということが大事ではないかと、このように思っておるところでございます。

   〔41番 三谷哲央議員登壇〕



◆41番(三谷哲央) この12月2日に議会の調査機関でございます財政問題調査会から、この博物館にかかわる将来の財政的な見通し等も含めての御報告があります。今日、この質疑が終われば、今度はこの債務負担行為というのは委員会のほうに付託をされるということになります。17日に出てきた最終案が今日25日に御説明をいただいて、これから本格的に最終案の中身というものを議論させていただかなければいけない。

 そういうことになりますと、総務部長が議運の場で12月19日の債務負担行為の採決ということを御希望されるような御発言がありましたけれども、恐らくこれには間に合わないだろう。今から参考人の方々の御意見も聞き、また、できれば、公聴会等を開いて、県民の御代表の方々の賛否の御意見も聞き、その上で、議員同士がしっかり議論をして、この大きなプロジェクトに対してどう議会として結論を出すのかという話をしていくわけですから、とてもとても時間は足りないと思っています。

 こういう大きなプロジェクトというのは、一たん、動き始めると、途中でとめるというわけにはいかない。それゆえに、こういうものが動く前にしっかりとした丁寧な議論をやっていくということが、今、議会に求められている責務だと、このように思っておりますので、できますれば、今回の債務負担行為は取り下げていただいて、今度の当初予算で改めて出していただく、それくらいの余裕を持っていただければ、非常にありがたいと思っています。

 二月や三月遅れても、今日の森本議員の発言ではありませんが、これから6年の間でしっかりと吸収できると思っておりますので、その点、最後、お願いをさせていただいて、終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手)



○議長(萩野虔一) 36番 山本 勝議員。

   〔36番 山本 勝議員登壇・拍手〕



◆36番(山本勝) 自民・無所属の山本勝でございます。

 今日は最初にまず、今回のこの博物館に当たってのいろいろ進め方について少し苦言を申しておきたいなと思います。特に今日のこの25日は、こういう質疑があるということでございますから、それに対して、この博物館の基本方針的な最終案というのが、今日、御提示をいただいて、今日、審議をするというような、こんなような強行的なスケジュール等についてはぜひともこれからはひとつ改めていただきたい、このようにまず一回苦言を申しておきたいと思います。

 それから、まず、1点目でございますけども、この博物館の構想につきましては、昭和28年に今の博物館ができたということでは、この東海地域の中ではすばらしいものだったということで発足をしたそうでございますけれども、それ以後、曲折があって、今回、120億の予算でもって、それから、土地代では22億、実質的には建物なんかでは、中身としては82億程度のこの事業で博物館の構想が出てきたと、こういうことでございますが、これは知事の選挙の公約ということでございますけれども、最初、今、知事は少し苦味顔をしたお顔をしてみえますから、できれば、ひとつ得意な分野のところで、できれば四、五分、今回の博物館の構想にかける、午前中でもお話をいただきましたのですけれども、少し思いをちょっと5分間ぐらい語っていただけますか。



◎知事(野呂昭彦) 今日は、本会議での提案説明の中、あるいは全員協議会の中でも、私の思いを申し述べたところでございます。

 私、こういう改革とか競争とかということが強調されておる時代背景の中で、であるからこそ、むしろ私たちの生き方そのものにもっと着目をして、それを高めていく必要があるのではないか。すなわち文化力を高めていくというような、そういう観点で、これまで知事としての思いを強くしてきたところでございます。

 そういう中で、文化力等についても思い至り、3年ほど前から、もう4年近くになりますが、勉強をし、政策の中での指標としても使うということをしてまいりました。そして、それを象徴するようなものとして、「美し国おこし・三重」も提案もさせていただいてきたところでございますけれども、博物館につきましては、あの実態をごらんになって、実は実態を御存じない方は何にも感じないかもわかりませんけど、知れば知るほど、今の博物館の状況には恥ずかしいことだなと、こう思ってきたところであります。

 私はこの博物館構想については、最終案でもお示ししておりますけど、三つの使命、それは三重の自然と歴史・文化に関する資産を保全・継承し、次代へ伝えていくんだということ。それから、学びと交流を通じて、人づくりに貢献する。また、地域への愛情と誇りをはぐくみ、三重県愛そのものをはぐくむような、そういう地域づくりに貢献していくんだと、そういうことに博物館というのはしっかり機能していけるものであると。そういう意味では、この博物館でやるそういう活動につきましては、地域の知恵袋となるような博物館であること、こういうことが大事ではないかなと、こう考えてまいりました。

 県内にはいろんな伝統行事、祭り等もあります。そういうものを再生するとか、地域の自然環境、町並みの保全の取組、こういう地域づくりとか、伝統技術の継承のための活動、環境学習、こういういろんな活動を県民がやっておるところでありますから、博物館の持つそういう県内の自然や歴史・文化に関する実物の資料とか、あるいは情報、こういうのを生かしていただいて、県民にしっかりと利用していただく。子どもたちにもしっかり見ていただき、利用していただく。こういうことが大事ではないかと。

 そうすることによって、やはり私は県民がまさに私たちの住んでおる地域、そして、三重県に対して、愛着と誇りを感ずることができるようになるのではないかと、こう思っております。そういう意味では、未来への投資というのは、やはり時間をかけてずらしていくというのではなくて、やはり必要な投資についてはしっかりやるべきだと、こういうふうに思っております。

 私は先ほど三谷さんとの議論の中でも、三谷さんの御発言にもやっぱり夢を語ってほしいと。確かにお金とかそういう問題、これはあります。しかし、そのお金のことについても、何も今、三重県はすぐに夕張のような状況になるというようなことではありません。そういう意味では、別に楽観するわけではありませんけれども、三重県は今、いわゆるそういう意味では、まだまだ私はそういう他県から比べたら有利な中にある。だから、そういう中でのぎりぎりの努力を私たちは苦しくてもやっていくべきではないかなと、こう思っております。

 さっき、事業費でも120億、1期分でかかる。その中で、特に82億円については、これはやっぱり長い世代にわたって恩恵を受けていくわけでありますから、一応20年という算定をしておりますけれども、82億、これは大体充当率で70%、この種のものをやる場合には、大体70というのはこれまででもそういう考え方でやっておるところであります。

 そういう中で、将来の負担が大変ではないかというようなこともありますけれども、確かにこの82億がつけ加わりますと、県債残高については、その分だけ多くなります。しかし、それは0.8%という率でございます。それから、償還金のほうも、大体これから公債費全体としては1000億円を超えて推移すると見込まれておりますけど、その公債費全体から見れば、0.5%がここへ加えられる。

 私たちはやっぱりそういう意味では、自分たちの苦しいけれども、その中での努力の範囲の中で、この数字についてはやっぱり対応していかなきゃならないのではないか、このように思っておるところでございます。

 私はそういう意味では、次の時代を築く礎、それを県議会の皆さんと議論をしながら、どう工夫しながらやっていくのか、ぜひその議論をし、思いを共有させていただきながら、ぜひ着実にこれを進めさせていただきたいなと、このように思っておるところでございます。

   〔36番 山本 勝議員登壇〕



◆36番(山本勝) どうもありがとうございます。

 少し笑顔が戻っておみえになられましたかなと、こう思いますが、その中で、特に今、お話がございましたが、未来に向けた大切な投資ということで、特に今回、新しい言葉で、協創という言葉もいろいろお使いになられて、少し施策を実現されていく、発表されていくんじゃないかなと、こう思いがしますが、その中で、私、今までちょっといろいろお聞きをしたいなと思っていましたのは、特にこの博物館については、知事は県の文化審議会のほうに諮問をして、自分のいろいろ考え方等についていろいろ検討していただいて、そこで答申をいただいて、決めていくという意向で、議会はその都度の中間報告なりをいただいて論議をしてきたと、こういうことでございますけれども、知事も全国でいろいろ博物館等もどんどん見に行かれたと、こういうような話もお聞きをしておるわけでございます。私ども議会としても、いろいろ見に行ってまいりました。

 立派なところは300億なり、250億なりという、こういう博物館も見てまいりましたのですけど、知事として、この程度の規模、この規模ぐらいのところで、この博物館という今回の構想、恐らく知事の考え方で審議会に諮問をされたと思うんですけど、その辺のところのお考え方をひとつお聞きしたいと思いますのと、あと、財政的なものについては、今、私が質問しなくても、少しお答えになられた面があるのかもわかりませんけれども、とりあえず、この諮問をしたそのところぐらいをちょっと一回お聞かせいただいて、また財政的なものについてお聞きをしたいと思います。



◎知事(野呂昭彦) 文化審議会のほうで、構想段階からもういろいろと御議論をいただいてまいりました。各般、大変いろいろ御議論がありますし、また、県議会のほうからも特に力を入れるべきものというような形で、収集だとか、調査研究と、こういった御指摘もいただいたり、いろんな考えをいただいてきたところであります。

 私もいろんなところ、博物館を見てまいりました。ああ、いいなあと思っても、建設を考えますと、200億、300億、あるいはそれ以上かかるのではないかというような、特に感心しましたのは、琵琶湖博物館のように、滋賀県みたいに、すごいやつもあるわけですね。ただ、やはりそこは現実的にどの程度ぐらいまで、ぎりぎりできるのかということになりますと、それはなかなか夢に描くような形でさっさと進めていくというわけにはまいりません。

 そこで、最低限、しかし、博物館としてはやっぱり十分機能を果たし得るという、そういう規模というものを考えてまいりましたときに、当初としては、第2期分まで含めた1万2000から1万8000平米ということでありますけれども、第1期分として、1万平米、そして、全体については1万2000程度をとりあえずやはり三重県としては目標とすべきではないかと。そういうことで、文化審議会のほうにも大体お示しをしながら、その中で、やっぱりつくるんですから、しっかり機能が果たせるようなものを御議論いただいたということでございます。

 私、これまでの議論等でよかったのは、そういう中にあっても、やはり三重県らしさといいますか、旧来の博物館にないような、そういう機能を追加したり、特にこれまで御説明申し上げておりますけれども、活動理念とともに七つのポイントとして、協創の視点とか、あるいは連携の視点とか、交流創造、特に交流創造については、そのスペース、エリアを設けて、やはり県民の博物館を通しての活動というものを自らの生き方の中に生かせるような、そういう発想も取り込んでおりまして、そういう意味では、最低限の絞込みをしながらも、博物館機能としてはかなり期待できるものをこの中で持つことができるのではないかなと、こう思っておるところであります。

 それから、財政的な見地については、先ほどもちょっと申し上げたところでございますけれども、120億につきまして、そのうちの82億程度、これにつきましては地方債で活用してまいりたいと、こういうふうに思っておりますが、残りの38億についてでありますけれども、平成21年から25年、整備事業年度5年間と想定をいたしてまいりますと、大体毎年約7億6000万円、平均するとそういうことになるわけです。これらにつきましては、既存の基金とか、あるいは国の制度、あるいはもっと多様な取組ができたら、そういうものも今後検討し、活用しながら、他の事業に極力影響が出ないようにしてまいりたい、こういうことを考えておるところでございます。

 大変厳しい財政状況の中でありますけれども、私はこれについては未来への投資ということで、この投資が三重県の美し国の未来にとって、何倍にも効果が上がるような、そういう投資にしていきたいと、こう思っておるところでございます。

   〔36番 山本 勝議員登壇〕



◆36番(山本勝) 財源のところについては、三谷先生のところのお話にございましたように、大変僕は厳しいなと思うんです。特に国あたりのを見ていましても、頼りにしておる道路特定財源あたりが果たして地方の思っておるようになかなか来るかというと、これはまた難しいところがあろうかと思いますし、また、法人二税あたりも来年、今年度を締めても、5兆円とか6兆円ぐらい減るんじゃないかと、こんな話もお聞きをすると、国の財源も大分減ってしまうという面では心配をしておりますし、あと、三重県の中の財政状況を見ても、特に経常収支比率というものが今日もお話がありましたけど、98、0.98ぐらい、98.5ですか。ですから、100万円あったら、98万4000円か5000円はもう使うところが決まっておると。あと残るとしたら、1万6000円ぐらいしか自由な裁量がないということですから、そんな中でやっぱりこの博物館のこの構想を進めていくという面では大変やっぱり財源においても、国の状況いかんによっては大変厳しい状況になろうかと思いますので、私どもも決してもろ手を挙げて賛成をしておるわけではございませんので、どうぞひとつ注視をしていっていただきたいと思います。

 それから、博物館の内容等に少しお触れになりましたけど、今回、新しい交流型の博物館をつくっていくということでは、全国に僕は例があるのかないのかよくわかりませんけども、私たちの今までの博物館の感覚というならば、例えば、常設的に展示をするのが、あのスペースを見ますと、800平米ぐらいですか。それから、特設展というのが大体1000平米ぐらいで、あとは真ん中はエントランスを含めて交流的なところということで、ちょっと見ていますと、そういう感じがするわけですけども、そんなところが、例えば全国的にどういうところがあって、そういう交流型の博物館というのはどういうところに効果を上げておるか、ちょっと先にお聞きします。



◎知事(野呂昭彦) 後段のほうは部長のほうからあとでまたお答えしますけど、前段の部分について、確かに経常収支比率等については大変指標として厳しい状況であるということが言えます。ただ、それでありますけど、財政指標、いろんな指標があるわけでありますけれども、例えば、公債費については、さっきもこれは。



○議長(萩野虔一) 答弁は簡潔に願います。



◎知事(野呂昭彦) 県民1人当たりの公債費でありますけれども、これは全国比較でいきますと、少ないほうから18位とか17位とか、それから、実質公債費比率で見ますと、19年度は少ないほうから18位というようなことになっています。

 ただ、これは大都市問題を抱えておる、そういう府県も入っておりますので、余り正しい順位ではないんだろうかと。三重県の実態としては、もっといい状況になっておるんじゃないかと。

 それから。



○議長(萩野虔一) 答弁は速やかに終結願います。



◎知事(野呂昭彦) 毎年、大体4000億規模の一般財源の中で、私は運営費とか償還についても選択と集中を図ることによりまして、効率的なそういった対応をしながら所要額を確保していきたいと、こう考えておるところでございます。

   〔36番 山本 勝議員登壇〕



◆36番(山本勝) ありがとうございました。(拍手)



○議長(萩野虔一) 23番 真弓俊郎議員。

   〔23番 真弓俊郎議員登壇・拍手〕



◆23番(真弓俊郎) 5時も済んでますし、しんがりですので、早う終われというような目で見られていますが、勇気を奮って質問をしたいと思います。

 今回の補正予算、債務負担行為、建築設計に2.5億円、さらに展示設計に1億円、金額だけがこの間ぽんと出てきました。いかにも唐突だというのが我々の感触ではないでしょうか。後から小出しに説明も出されてきました。その主な内容というのは、平成26年に博物館をオープンさせるため、逆算すると、今、この設計を認めてもらわないといけない。

 なぜ26年なのか。これが今日も多くの皆さんが疑問に呈していることだと考えています。遷宮の次の年が多くの集客が望めて、チャンスなんだそうですね。当局によると。何でも遷宮に結びつける考え方、これは美し国おこしの理念やこの博物館のテーマ、たしか多様性と言われていました。三重の多様性。これの言葉ともうバッティングしているあべこべの考え方ではないでしょうか。

 オープンのときに金をかけて、展示をすごいものをつくって、どっとあおって、集客の数を稼いで、しかし、次第に訪問客は減り、県民も遠ざかる。そんな博物館が数多くあることを御存じだと思います。そんな博物館をつくるのではない、それが今日も知事の答弁に出てきていたと思います。常に成長する文化と知的探求の拠点でなければならない、そのように考えていますが、例えば、新博物館の、これを担っていく学芸員の方、最初から25人もずらっと専門家が並ぶわけがありません。五、六年で学芸員がつくれるわけがないんです。平成26年オープンにこだわる必要は全くないと。

 この質問を考えながら思い浮かんだのは、アントニオ・ガウディ、サグラダ・ファミリアをつくり始めた人です。ガウディは1883年から、この聖堂の設計・建築にかかわっていましたが、2008年の今も建設中です。完成予定は2256年。ガウディにとっては、完成時がスタートではないんです。あと250年近くも世界の注目をこのサグラダ・ファミリアは集め続けるんです。逆に言うと、あと250年、この建築物は成長をし続けていく。

 26年に完成して、オープンして、それでおしまい。そんなことで新しい博物館ができるわけがないし、成長を持続するような博物館にはならない、このように考えています。第一、三重県の博物館も新博物館の論議が始まったのが1985年、もう既に23年もたっているんです。慌てて26年にオープンする必要がどこにあるのか。もっとじっくり腰を落ちつけてつくる必要があるのではないでしょうか。第一、展示は展示棟だけで行うものではありません。

 今の県立博物館、悪条件の中で、様々な工夫がなされている。それはこの間、私の一般質問で宣伝をした津の400年記念事業でも、県の博物館の皆さんがすごい力を発揮した。それを行政の皆さんにも見てもらったことで、実感をされていると思うんですけども、第一、私たち県議会議員のほうで、知事のほうへ提案した博物館構想、まず、収集、保存。そして、研究こそ最優先して取り組んで、その中に、県民に展示すべきものを県民とともに、何をいつ、どのように展示するかを導き出す。このことが必要ではないでしょうか。

 基本計画でも収蔵方法、保存方法は何て書かれているかというと、適切に行うとなっているだけで、具体的な論議はなされていません。燻蒸の問題やアルコール保存の問題、あるいは一般の参画者にその資料を見せる。どのような形で見せるか。その議論もなされていない後に、この計画というか、債務負担行為が出てきたことが問題だというふうに考えています。

 さて、そこで、今までは私の思いなんですけども、質問に入らせていただきたいと思います。

 新博物館に係る公債費負担が出されています。平成45年まで。これだけの巨大な金額を使う。先ほどの質問にもありましたけども、この負担を県民が納得をする指標が要ります。文化力というだけではなかなか県民は納得しないというのは他の議員でも同じような考え方だと思います。県民が新博物館をつくらなきゃいけないなと、次の世代にも必要だな、このようなことを納得する指標、知事はその指標をどのように表現されるんでしょうか。

 そして、また、設計費の出し方も大変イージーではないかと考えています。当局の方にお聞きしますと、コンサル、ゼネコンのデータ、博物館建設のソフトが入っているらしくて、規模を入力すると、建設費や設計費がぽろぽろっと出てくるそうなんですね。こんな数字をもとにして建設される博物館は、データに入力するも、どこにでもある博物館に毛の生えたものにしかならないのではないのか。独自性、多様性の論議のデータを重ねなければ、手づくりで。過去の平均的なデータに乗って、ところてんのように出てくる予算で建設されるのはやっぱりところてんの博物館です。こんな博物館は知事もお望みではないと考えています。

 また、建築設計費に2億5000万円、それと、展示設計1億円の裏づけは何なんでしょうか。この細かいデータ、入力したから出てきたというのではなくて、知事もかかわっておみえになると思うので、この設計費3億5000万円の裏づけ、なぜこれほどの金額が要るのかというのを出していただければと、教えていただきたいと思います。

 県の出してもらった平成45年までの負担総額、様々なものを入れると191億円にもなっていくわけですけども、この借金、先ほど知事はたった0.5%やとか、0.1%と言われましたけども、大金持ちの人であったらいいけども、県民としてはそれは納得できない言葉だと思います。

 この借金をどのように解消していくのか。社会保障はもう国がこれ以上削れないほど切り詰めてきていますから、道路建設や不要なダムを見直したり、大企業への補助金をなくしていく必要があると考えますが、知事のお考えを教えていただきたいと思います。



◎生活・文化部長(安田正) 設計費の積算項目についてお答えさせていただきます。

 今回の事業費の概算といたしまして、建築工事に71億円、展示工事に13億6000万円程度と考えております。その費用をもとに積算をして出した数字でございまして、具体的に、この設計に係る積算につきましては、建築設計業務については、国土交通省の官庁施設の設計業務等積算基準及び官庁施設の設計業務等積算要領に基づき、この事業費に対して積算したものでございます。

 展示業務につきましては、社団法人日本ディスプレイ業団体連合会が発行いたします企画設計等の業務及び報酬基準に基づいて積算をして、それぞれ出した額でございます。



◎知事(野呂昭彦) まず、財政のほうのことでありますけど、先ほどから何度かお答えしておりますように、120億のうち82億につきまして、地方債を有効に活用してまいりたいと考えております。これは率にしまして、県債残高の中では0.8%になるということでありますが、これは先般からいろいろ言われております財政健全化法の4指標の中での将来負担比率、こういったもので見ていきますと、今の三重県というのは少ないほうから6番目にあるということでありますし、それから、県民1人当たりの債務残高で比べてみましても、全国でも少ないほうから7番目。大都市問題等を考えますと、あるいは、もっと評価できるのではないかなと、こう思います。

 そういう意味では、私はぜいたく品を追い求めるという考え方ではなくて、ぎりぎりの中で、しかも、さっきガウディのお話がありましたけれども、とてもああいうものと比較できるものではなくて、現実、博物館がどれだけ今、ひどい状態であるのかということについては議員もよく御承知でありますから、そういう意味では、何年も何年もかけてやっていったらいいんだというわけではなくて、やはり今の県民、特に子どもたちに対してはしっかりある程度時間がかかると言いましても、大体もともと数年はかかるわけでありますから、将来、未来への負担として私はしっかりやっていくべきことではないかなと、こう思っております。

 知事になりまして、やはりこれまでの県政で残されてきた、やらなければならない課題の最大のものがやはり博物館ではないかという思いを私は強く持っておるというところでございます。

   〔23番 真弓俊郎議員登壇〕



◆23番(真弓俊郎) 私は先ほど設計費にこだわってお聞きしたのは、設計者というのは物すごく大事だと思うんです。この設計をなさる方のデザイン、これが博物館の内容、将来をほとんど決めてしまうだろうと考えています。その設計者に知事の思いや県民の思い、今まで博物館を待ち望んでおった人たちの思いがいかに乗り移れるのか。

 でないと、先ほど部長が言いましたけれども、どこかにあるデータでしかそれが実現できるような指標にならない。それでしか表現ができない。それこそその表現力、国の何とかかんとかでデータを出したらこうなりましたというのは、知事がおっしゃる文化力が欠如した答弁だと言わざるを得ません。

 その思いから言うと、その設計者、一緒になってやっていくためには、ここが極めて大事な話になってくると思うんです。最初の入場者が25万人なのか15万人なのか。それはまさに成長していく、その中で解消が図れるんだと思います。

 ガウディとは一緒にならへんと言われましたけども、アントニオ・ガウディという名前が知れわたったのは戦後、100年以上たってからなんですよね。最初はバルセロナという片田舎の建築家に過ぎなかった。それが何百年もつくり続けている間に、世界じゅうの人々、その設計者の理念というのが多くの建築家に乗り移っていった。たしか日本の建築の記念日はガウディの亡くなった日だったと思うんですけども、やっぱりそこにつながりがあると思うんですね。

 知事が博物館を建てようという思い、それはガウディが何百年もかかってサグラダ・ファミリアをつくろうという理念に相通じるものであるかなと思って質問をさせていただいたんですけども、どうもちょっと違ったみたいで、がっかりかなというふうに思っています。

 もう一つ、負担が県民が納得できるような指標、ここでこの間も大学の先生らが来てもらって、財政問題の話も伺いましたけども、文化というものは指標になかなかあらわしにくいと、そういうふうにもおっしゃってみえました。例えば、道路なんかやったら、どれだけ車が通るのやとか、経済効果がどれだけでというので数字であらわせるけども、文化はなかなかあらわしにくい、このようにも言ってみえましたけども、知事はこの新博物館を建てるについては指標をつくり出して、県民に訴える必要があると思います。

 単にそれは先ほど言われた入場者数という数字だけではなくて、やはり文化力を駆使された言葉というのも大事だと思います。例えば、隣の知事みたいに、もったいないとか、あるいはオバマさんみたいに、チェンジとか、そういう今の県民の心を揺さぶる指標を言葉として表現する必要がある。いつまでたっても文化力で永続的な地域をどうのこうのというのは、やはり県民の心を揺さぶらないと思うんですが、知事のお考えがあれば、お聞かせください。



◎知事(野呂昭彦) まずは、最初のほうで、前段でおっしゃったことについては、理屈としては私もそのとおりだと思いますけれども、そのとおりというのは、設計と言う前に、設計の前に、どういう理念で、どういうふうな博物館を目指すんだと。実はその姿というものはこの基本計画の中にしっかりあらわしながら、それをもとに設計に当たるというようなことでありますから、まずはやはりこの基本計画そのもの、基本計画には実はこれまでの博物館を一歩越えたような、これからのやはり県民活動に、あるいは創造性をどう未来へ向けてつなげていけるのか、そういった方向を打ち出しながら、七つのポイントを考えておるところでありまして、こういう基本計画そのものがやっぱりしっかり決まって、それを提示できるというところから始まっていくものだと思います。

 それから、今後、長い歴史を積み重ねながらできた博物館も機能を果たしていかなければなりませんから、それは当然歴史もどんどんどんどん進んでいく中で、今、想像できないような新しい価値観も出てきたり、いろんな時代の変化があると思います。そういう意味では、博物館が進化をしていかなければならないというのは、博物館活動の中で当然のことであると、こういうふうに思うところでございます。

 それから、指標のことについても、今日は全協の中でも少し御説明申し上げましたけれども、この別冊資料というのがございますが、その中に指標のどういうものが考えられるのかということについて、かなりこの中で述べておるところであります。もちろん今後、いろんなこの博物館の果たしていく役割等について議論を深めていく中で、いろんな指標の持ち方というのもあるのかなと思います。

 ただ、「美し国おこし・三重」では、かなり文化力に基づいた指標をきちっと御提示申し上げましたけれども、どうも皆さんはそんな指標よりももっと単純な指標にせいということで、それについては私も修正をさせていただいたという経緯があります。

 議論を詰める中で、そういったことについてももっともっと詰めて考えていきたいなと、こういうふうに思います。

   〔23番 真弓俊郎議員登壇〕



◆23番(真弓俊郎) 時間が来ましたので、これで終わります。ありがとうございました。(拍手)



○議長(萩野虔一) 以上で、議案第23号に関する質疑を終了いたします。



△議案付託



○議長(萩野虔一) お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第23号は、お手元に配付の議案付託表のとおり、所管の常任委員会に付託いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(萩野虔一) 御異議なしと認めます。よって、本件は所管の常任委員会に付託することに決定いたしました。

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△議案付託表





議案付託表





 予算決算常任委員会


議案番号件名
23平成20年度三重県一般会計補正予算(第5号)


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○議長(萩野虔一) これをもって本日の日程は終了いたしました。



△休会



○議長(萩野虔一) お諮りいたします。明26日及び27日は休会といたしたいと存じますが、御異議ございませんか。

   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕



○議長(萩野虔一) 御異議なしと認め、明26日及び27日は休会とすることに決定いたしました。

 11月28日は、定刻より、県政に対する質問を行います。



△散会



○議長(萩野虔一) 本日はこれをもって散会いたします。

               午後5時35分散会